業界団体「欧州ツアーオペレーター協会(European Tour Operators、ETOA)」によると五輪開幕後、ロンドンの観光客数は「劇的に」減少した。トム・ジェンキンス(Tom Jenkins)ETOA会長は、例年ならば夏にロンドンを訪れる海外・国内観光客は100万人を超えるが、今年は「50万人の五輪観戦客に取って代わられてしまった」と嘆く。「彼らの目的はスポーツ観戦で、しかも多くはロンドン市民だ。ロンドンで観光をしたいわけでも、買い物をしたいわけでもない」
ジェンキンス会長は、観光客数が減ったのは五輪開幕前にロンドン交通局(Transport for London)が混雑を避けるよう勧告したためではないかと指摘。前年実績と比較してどれだけ客足に影響が出るかは「ロンドン交通局がいつまで『ロンドンに来るな」キャンペーンを展開するかによる」と述べた。