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Tohazugatali Medical Review

1とはずがたり:2004/10/17(日) 14:58
医学・病院・地域医療など今までTER http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1046080617/l10で扱ってた話題を独立させます。

医薬品・製薬関連はこちら http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1070807006/l10

自民党と結託し日本の成長に対する桎梏となってる医師会・歯科医師会の不祥事はこちら http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1067007932/l10

TERの過去レスは>>2-5あたり

2とはずがたり:2004/10/17(日) 14:58

「がんと性格、関係なし」東北大チームが疫学調査 (読売新聞)
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1046080617/62

米のサル痘感染広がる 患者数33人に
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1046080617/75


乳がん、視触診のみ廃止 厚労省が検診の大幅見直し方針
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1046080617/151

「経験不足」批判に反論・慈恵医大院長
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1046080617/181

ビワの種で健康飲料 肝障害改善に有効成分 高知医科大研究グループが商品化 /高知
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1046080617/182

ドン・キホーテ騒動でわかった薬剤師「空前の求人」
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1046080617/207

ニセ救急車で患者搬送、容疑者逮捕 ワゴンに塗装、赤灯
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1046080617/222


札幌医大、院生へ賃金払い検討・医師名義貸し問題
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1046080617/342-343

[旧石器発掘ねつ造] 「動機は、周囲の期待」藤村新一氏 2004/01/27(火) 01:38
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1046080617/355-356

「インターネットは引きこもりなど精神的に悪影響……」との調査に逆説 (MYCOM PC WEB)
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1046080617/389

3とはずがたり:2004/10/17(日) 14:59
医師確保困難で地域医療どうなる?
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1046080617/395

395 名前: とはずがたり 投稿日: 2004/02/15(日) 11:23

【医療経済学】
①カネで入れる私立の医大潰して国公立の医学部の定員を増やす。過疎地医療への従事などを条件とした奨学金などを増やして普通の人でも私立の医大へ行けるようにすればいいのでは?
②やたら金回りの良い医学・薬学関係のカネ回りをなんとかして医師の給料など足りない分にまわす
③小児医療などは薬を沢山使えない分儲からないのだそうな。小児医療の技術料を上るべき。
④薬価差益に依存した医療から脱却するためにジェネリックhttp://www.sawai.co.jp/generic/index.htmlの使用でこそ差益が出るように工夫しべき。
⑤今の病院が利潤追求していないわけがない。株式会社の導入も当然計るべきである。医療法人のトップには医者しかなれないから二世三世がカネ積んで私立医大へいく。医師に限るべきではない。取締役会だの理事会だのの過半数を医師が占めれば十分であろう。

http://mytown.asahi.com/iwate/news02.asp?kiji=5006
医師確保困難で地域医療どうなる?

  朝日新聞社が実施した公立病院調査により、県内でも医師派遣が打ちきられていることが分かった。33病院のうち、8病院(24%)が打ちきりを経験、5病院(15%)が新年度からの打ち切りをすでに通告されていた。医師を派遣する大学側への寄付・謝礼金については、5病院(15%)が必要、24病院(71%)が不必要と回答した。

  県内の41病院にアンケートを郵送し、今月上旬までに80%にあたる33病院から、回答があった。

  ■派遣打ち切り

  00年以降、派遣が打ち切られたのは8病院の計11科。診療科別にみると、内科3、耳鼻咽喉(いん・こう)科2、小児科、産婦人科、眼科などが各1。4月から打ち切られる5病院のうち、小児科2、産婦人科、精神科、外科が各1だった。

  医師確保が難しいと感じている病院は30病院(91%)。今後さらに難しくなると予想した病院も30(91%)。いずれも全国平均の82%、85%を上回っている。難しい理由として12病院(36%)が、新年度からの臨床研修必修化をあげており、医師不足は今後一層、深刻さを増しそうだ。

  複数回答可で、特に医師確保が難しい診療科を問うと、最も多いのは小児科の18病院(55%)。次いで耳鼻咽喉科12病院(36%)、産婦人科11病院(33%)と続いた。

  ある県立病院の院長は「小児科や産婦人科は、診療時間以外の呼び出しが多く、患者や親からのクレームが多いため、敬遠され絶対数が減っている」と指摘する。

  現在、23病院が医師を募集している。医師不足が原因でベッド数を減らしたのは2病院。診療科を減らしたのは3病院。療養型病床を増やした病院は二つあった。

  その一方で、新幹線沿線上の3病院が「確保は難しくない」とした。「今後も難しくならない」と予想する病院も、1カ所あった。

  ■寄付や謝礼

  医師派遣のため、寄付や謝礼は必要か、との質問では意見は分かれた。 「不要」とする病院は「(寄付が)当たり前と思うのがおかしい」「派遣できない主な理由は、大学に医師がいないことだ」「倫理上(問題がある)」などと答えた。

  一方、「必要」とした肯定派は、その理由を「必要悪で、それ以外の手だてを知らない」「大学病院から、指導や助言をいただいているから」「大学の研究費は多くないので、協力する名目で必要」などとしている。

  また、「使用明細がはっきりすれば支出してもいい」との理由から、4病院が「分からない」と答えた。

  ■解消策は?

  医師不足を解消するにはどうしたらよいか、病院側に自由に答えてもらうと、「一定期間、地方病院での勤務を義務化すべきだ」とする意見が最も多かった。その他、「公立病院の連携」や「医局制度を改め、県内で統一した医師派遣制度を設ける」など、行政への注文も見られた。「医師にとっての魅力ある病院づくり」を挙げる病院もあった。

  長山洋・県保健福祉部長は、「沿岸や県北部に医師が行かなくなったことには長い歴史がある。小児科医や産婦人科医は、1人勤務ではあまりにハードなので、今以上には減らないよう複数勤務にしたい。病院の一体的運営を図り、救急患者の搬送態勢も確保しなければ。今後は、新しい奨学金制度などで地元に根付く医師の養成にも努める」と話している。

(2/14)

4とはずがたり:2004/10/17(日) 14:59
<単為発生>卵子だけでマウス誕生 東農大、ほ乳類で世界初 (毎日新聞)
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1046080617/476

禁煙で合格率アップ、河合塾などが浪人生調査
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1046080617/539

ひと:上島国利さん=「日本うつ病学会」の初代理事長に就任する
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1046080617/572

半数が残業100時間以上 仕事ストレスの自殺者 (共同通信)
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1046080617/584
残業月100時間超、医師面談を義務化・厚労省方針
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1046080617/681

睡眠障害、テレビの見過ぎが原因=米調査 (ロイター)
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1046080617/585

蚊はつぶさない方が賢明? 病原体が体内に入り死亡
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1046080617/633

福島・泉崎村立病院に救世主 宮城・蔵王の医師が新院長に 2004/07/26(月) 02:59
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1046080617/645

医療ミス繰り返す「リピーター医師」再教育を制度化
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1046080617/699

<コンタクト>不適切使用で毎年150万人に障害 眼科医会
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1046080617/700

5とはずがたり:2004/10/17(日) 15:00
地域の医師不足解消へ入試で「地元枠」増 文科省支援へ
http://www.asahi.com/national/update/1016/003.html

 地域での医師不足解消を狙って、医学部入試で「地元枠」を設ける大学が増えていることが、文部科学省の調べで分かった。05年度入試では7大学が実施予定で、さらに少なくとも4大学が06年度以降の導入を検討している。同省も来年度から、へき地や離島での医療実習などをする大学病院に助成金を出し、側面支援する方針だ。

 医学部入試の地元枠は97年度に札幌医大が導入した後、徐々に増えており、05年度には、国立で滋賀医大、信州大、佐賀大、公立で札幌医大、福島県立医大、和歌山県立医大、私立で岩手医大の計7校が実施する。うち、信州大と佐賀大は05年度入試からの導入だ。

 いずれも推薦入学枠で大半が定員の5〜10%。応募資格は大学がある道県の高校生と卒業生で、選考は小論文や面接が中心。このほか、秋田大、弘前大など少なくとも4大学が06年度以降の入試で導入を検討中だ。

 背景には医学生に地元出身者が少なく、地域医療の担い手が育ちにくい現状がある。秋田大では今年度の医学部生のうち県外出身者が約8割。卒業後の県内定着率は4割に満たない。

 文科省によると、全国42の国立の医学部・医科系大学で地元出身の入学者は平均27%に過ぎず、12大学は20%未満だ。

 ただ、地元枠を設けても確実に残ってもらえる保証はない。岩手医大は私立だが、地元枠合格者は卒業までの学費のうち、国立大学の入学金と授業料に相当する額を負担すればいいことにし、差額の1人当たり約4000万円は県が負担している。その代わり、卒業後には県内の公立病院での勤務を義務付けている。県外に出れば、負担金を返還してもらう約束だ。

 岩手県医療局は「何とか県内の医師を増やそうと、大学に創設をお願いした。学生とも地元定着を文書で約束している」という。06年度から地元枠創設を検討中のある国立大学法人も、県内勤務を前提とした奨学金制度を、県と協議中だ。

 文科省の新しい助成制度は、離島やへき地などの医療機関での体験実習を導入したり、大学病院と地域の診療所との連携を担う医師の育成プログラムを実施したりする大学病院などが対象。来年度予算で、1大学当たり約7000万円、計30件程度の助成を概算要求した。 (10/16 06:22)

6とはずがたり:2004/10/17(日) 15:01

院長が急死 唯一の診療所廃院に 野田村
http://mytown.asahi.com/iwate/news02.asp?kiji=6457

 野田村唯一の公設民営の診療所「さかいクリニック」が、事実上廃院に追い込まれた。院長の境正彦医師(50)が、今月9日に急死したため
だ。入院患者は全員、久慈市の県立久慈病院に転院したが、新しい医師の確保にメドは立っておらず、当面は「無医村」状態が続きそうだ。
 クリニックは、建物と土地を村が所有。開業医に有償で貸す公設民営の診療所で、境医師が03年12月に同村野田に開院した。内科、外科、
小児科、整形外科を診療。04年1月には、入院棟(19床)も完成した。境医師を含め、看護師、調理師ら計14人が働いていた。
 久慈保健所によると、9日午前9時ごろ、クリニックから「境院長が倒れ、救急車で運ばれました」と同保健所や村役場に連絡があった。境院
長は、病院と併設している自宅で倒れたとみられ、同日午前11時51分に死亡が確認された。死因は明らかにできないという。
 当時、クリニックには15人の入院患者がいたが、久慈保健所の指導で同日午後4時ごろまでに、全員が救急車や診療所の車で県立久慈病院に
搬送された。
 それ以降、同クリニックは表玄関に「本日休診」の札を掲げ、職員も残務整理を除いて出勤していない状態だという。境院長は今月下旬には、
村内にある保育所で、幼児の健康診断を行う予定だったが、どう手当てするかは決まっていないという。
 村保健福祉課の外舘佐市課長は「こうなることは想定していなかった。どういう診療所なのか把握しておらず、クリニック側とも協議したい。
当面どうするかは考えていない」と話した。
 久慈保健所によると、開設者が死亡した場合、診療所は医療法に基づき廃院となり、別の開設者(医師)が現れない限り、無医村状態が続くこ
とになるという。医師が亡くなってからすでに5日以上過ぎているが、外舘課長は「村民への影響についても、把握できない。大丈夫でしょう」
と話した。
 村は村民に診療所の閉鎖についても知らせていない。この点について外舘課長は「民間の施設なので、今後も考えていない」としている。
 クリニックの西谷博事務長は、朝日新聞の取材に対し「何も答えられない」としている。
(10/14)

山形大と自治体連携医師不足解消へセンター
http://mytown.asahi.com/yamagata/news02.asp?kiji=5901

  県内の医師不足と地域ごとの偏在の解消を目指し、山形大学医学部と県内の自治体は15日、年内にも医学部内に「総合医学教育センター
(仮称)」を共同で設置すると発表した。医師からのニーズが大きい研修機会の拡大だけでなく、医療機関や疾患の分布など県内の医療環境を見
直して、病院の統廃合や医師の再配置などの構想も立案するといい、県内医療の司令塔としても期待されるという。

  センターは、地元への医師の定着率向上を目標とする同大の生涯医学教育拠点形成事業の具体化を図るもの。地方に医師が定着しない要因と
して、研修の機会や経験できる症例が少ないことなどが指摘されるため、医学部生が卒業の前後に行う研修内容を充実させる。また、研修医や勤
務医、開業医らにも最新の医療技術を用いた手術などの研修機会を増やしていくという。

  医学教育拠点事業は今後3年間で国から約4500万円の支援を受けることが決まっており、県の横山紘一・病院事業管理者は「さらに腕を
磨きたい医師が支援を受けられ、県内の医師の質も上がるだろう」と話した。
(10/16)

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1066974699/461
「北秋田市」病院再編に難題山積

7とはずがたり:2004/10/17(日) 18:00
<自殺者>ニコチン濃度高く 解剖例調査で判明
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041017-00000008-mai-soci

 たばこを吸う習慣がある人のうち、自殺した人の血液中のニコチン濃度は、事故や病気で死亡した人に比べ約3.5倍も高いことが、高知大医学部の守屋文夫助教授(法中毒学)らによる司法解剖例の調査でわかった。自殺とニコチン濃度の関係を調べた研究は初めてという。守屋助教授は「たばこの本数が異常に増えれば、自殺に走るサインの可能性がある」と注意を呼びかけている。
 高知大病院で02年10月〜03年12月に実施した司法解剖のうち、腐敗が進んでいない31例の遺体について、血中のニコチン濃度を調べた。
 喫煙の習慣があったのは13人。このうち、自殺した8人(男性6人、女性2人)の濃度は血液1リットル当たり65.1〜205マイクログラム(マイクロは100万分の1)だったのに対し、その他の5人(男性4人、女性1人)は同4.4〜62.1マイクログラムで、顕著な差があった。平均値では約3.5倍も違った。ニコチンは肝臓で分解されるため、血中濃度をみれば死亡直前の喫煙状況がわかるという。
 守屋助教授によると、ニコチンは精神を安定させる作用がある一方、吸い過ぎると、逆に気分が落ち込み、自殺の引き金になるとも考えられるという。うつの状態から逃れようとたばこを吸い過ぎ、自殺に走ったケースもあるとみられる。
(毎日新聞) - 10月17日3時3分更新

8とはずがたり:2004/10/20(水) 19:50

県立病院、猪苗代は廃止<福島県>
http://mytown.asahi.com/fukushima/news02.asp?kiji=6365

 県立病院の今後のあり方を検討している県立病院改革審議会(会長・相良勝利福島大教授)は19日、会津地方にある5病院についての報告書をまとめた。猪苗代病院は廃止、会津総合と喜多方は統合、宮下と南会津はそれぞれ存続させることで合意した。審議会は、中通りと浜通りの4病院1診療所についても年度内に結論を出し、最終報告書を佐藤栄佐久知事に提出することになっている。

 会津地方では、市部で県立病院が民間と競合する一方、町村部では医師不足などにより診療体制が弱体化している。こうした現状を踏まえて審議会は、民間とのバランスにも配慮したうえで県立病院を集約して役割分担を図り、地域の中核病院とその支援を受ける病院とによるネットワークづくりを進める方向性を打ち出した。

 会津総合病院(会津若松市)と喜多方病院(喜多方市)は、ともに民間医療機関と競合する地域に立地していることなどから、「現状のまま県立病院として存続させることは適当でない」と判断。統合した上でネットワークの中核病院として位置づけ、へき地医療の支援やスタッフの教育機能、救急医療、特殊専門医療など、一般医療とは異なる機能を担わせる。立地場所は未定。

 猪苗代病院(猪苗代町)は入院患者のほとんどが同町民で診療圏に広域性がなく、提供しているのが日常的な一般医療であることなどから、「県立病院である必然性は認められない」として廃止が適当と認めた。廃止後の取り扱いについては、民間への移管も含めて検討課題としている。

 宮下病院(三島町)と南会津病院(田島町)は、過疎や高齢化が進む豪雪地にあり、それぞれ地域で唯一の病院。経営は赤字だが、へき地の拠点病院でもあることから「県立病院としての存在意義が十分に認められる」と結論づけた。

 県立病院事業は03年の包括外部監査で経営の赤字体質を指摘された。患者数の減少などが影響し、03年度決算では約20億円と過去最大の赤字になる見通し。審議会は、各病院が県立病院であることの必然性の検証や、全体的な経営の見直しについて審議している。

(10/20)

9とはずがたり:2004/10/22(金) 04:50
市立2病院、統廃合を
http://mytown.asahi.com/fukushima/news02.asp?kiji=6367

 いわき市立の常磐病院、総合磐城共立病院の2病院のあり方を検討してきた懇談会(大川原旭会長)は20日、地域医療の中で市立病院が担う役割などについての提言を四家啓助市長に手渡した。2病院の組織を統廃合して「1病院2施設」としたうえで、将来的には「1病院1施設」を目指す方向性も提案された。

 提言は、2病院で計70億4千万円(03年度決算)にのぼる累積赤字を大きな課題として指摘、経営改善に向けた早急な対策を求めた。市長部局から病院組織を独立させ、経営責任を明確化させるべきだとしている。

 さらに、施設の老朽化や増改築を重ねて利用効率が悪くなっていることを挙げ、「(将来の)病院の抜本的整備の時期に合わせて1市1病院1施設が最善」と、施設の統合を提案した。当面は組織だけを統廃合して「1病院2施設」を検討することを求めている。

 また、市立病院の担う役割として地域の民間医療機関と役割を分担し、高度医療をはじめ精神医療や感染症などの政策医療、緊急度の高い急性期医療に重点を置くべきだとしている。

 四家市長は「提言を市民の世論と受け止め、趣旨に沿って改革を進めたい」と話した。

 懇談会は01年度にスタート。医師会や福祉施設、PTA関係者ら19人がメンバーになっている。

(10/21)

10とはずがたり:2004/10/29(金) 13:28
宮城・公立黒川病院、来年4月公設民営化
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041029-00000002-khk-toh

 宮城県黒川郡の4町村(大和、大郷、富谷町、大衡村)でつくる黒川地域行政事務組合は28日、経営難の公立黒川病院(大和町)を来年4月に公設民営化すると決めた。指定管理者制度を導入し、社団法人「地域医療振興協会」(本部東京、吉新通康理事長)に経営委託する。市町村立病院の公設民営化は県内初。東北文化学園大(仙台市)への経営移譲決定、その後の白紙撤回など迷走を続けた病院再生問題に、ようやくめどが付いた。

 事務組合と振興協会は地域医療の充実のため(1)医師の確保(2)救急態勢の堅持(3)診療科目の維持(4)県内のへき地医療支援の拠点化―などの方向性を確認。「管理運営協議会」を設置し、重要事項は両者で協議する予定。

 委託期間は20年で、年間委託契約費は8000万円。委託後2年間だけは赤字が出た場合、毎年、事務組合が最大1億円を補てんする。基本協定や本契約など今後のスケジュールは調整中。11月に振興協会が準備事務所をつくる。

 振興協会は自治医科大学の卒業生が中心となって設立し、会員は医師。現在、全国で医療施設・保健施設21カ所を管理受託している。黒川病院の医療職員が希望すれば、経営委託後も再任用される。

 事務組合の浅野元・理事長(大和町長)は「安心できる医療のため、医師確保と病院の安定経営は表裏一体。実績ある公益法人に任せることは、採りうる中で最善の策だ」と述べた。

(河北新報) - 10月29日7時4分更新

11とはずがたり:2004/10/30(土) 16:32
広域行政/自治体病院再編進まず
http://www.toonippo.co.jp/l-rensai/heiseinogappei/20040907.html

 木造新田合併協議会は二〇〇三年六−七月、つがる市になる五町村で住民意向アンケートを実施した。重点的に進めてほしい施策の一位は「病院・診療所など医療施設の充実」、二位は「ごみ処理等の環境問題への取り組み」だった。この二つは、広域行政で懸案となっている自治体病院再編と廃棄物処理施設の難題に一致する。

 県は〇二年十二月、「西北五地域保健医療圏自治体病院機能再編成計画」を策定した。管内五カ所の自治体病院を再編し、西北中央病院を母体とする中核病院を新設する一方、木造町立成人病センターは内科中心の無床診療所にする計画だ。

 成人病センターの無床化案に患者や地域住民は入院先がなくなると不安を抱き、つがる市への合併協議が進むにつれ「市としては入院ベッドがある病院はぜひ必要だ」という声が増えた。これを受けて、木造新田地域五町村の首長は昨秋から、西北五地域十四市町村で構成するつがる西北五広域連合(連合長・成田守五所川原市長)の会議などの機会をとらえては同センターの病院機能存続を求めているが、話し合いは進んでいない。

 「中核病院の〇八年開業というスケジュールは約二年遅れている。建設地選定と建設費負担の結論が出ない以上、計画は先に進まない。市町村合併の議論も最中だ」と木造町立成人病センターの加藤智院長(58)は話す。

根底に医師不足

 「現在百十二あるベッド数を減らして存続させるという議論もあるようだが、ベッド数のように医療スタッフは減らせない。経営はますます苦しくなる。どっちにしても一番の問題は医師不足」と加藤院長。

 県や医師を派遣する弘前大学医学部にとっても医師数の確保は深刻な問題だ。病院再編計画はなかなか進まず、いらだちが強まっている。

 成人病センターは一九八〇年に現在地に移転した。建て替えれば、〇二年度決算で十二億六千万円の累積赤字を抱える病院に、さらに数十億円の投資という重荷が加わる。

「時間が必要」

 廃棄物処理では、稲垣村の西部クリーンセンターの稼働延長と、木造町にある木造稲垣一般廃棄物最終処分場の利用年数の問題がある。

 西部クリーンセンターは、十一市町村で構成する西北五環境整備事務組合(管理者・成田守市長)が管理・運営する廃棄物焼却施設だ。組合は稼働延長を求めて地元住民や村議会に協力を要請しているが、結論は出ていない。

 周辺住民は「〇二年の大規模改修の際、村と組合がセンター使用期限を一〇年三月末とする覚書を交わした」として稼働延長を拒絶し続けている。蝦名魏稲垣村長(76)は「ごみ焼却施設の新設費用を市町村が負担するのは困難だという現状は理解するが、約束は約束。私は住民の代表だ。結論まで時間が必要だろう」と話す。

 木造稲垣最終処分場は、上屋付き施設としては〇三年四月の完成時点で日本一の規模を誇ったが、柏、森田、車力の三村分の処理量が増えることで使用年数が短縮される。

 木造町環境衛生課の三上輝光課長(55)は「一七年度まで十五年間利用する予定だが、森田村と車力村の最終処分場もあり、あと十年は大丈夫。次の施設が必要になるまで住民の理解を得ながら準備に入る」と見通しを語る。

 巨額の費用を要する施設建設は、国や県、周辺市町村の動向と行政需要を見据え、二重投資にならないような結論を導き出さなければならない。(市町村合併取材班)

12とはずがたり:2004/11/18(木) 01:50
へぇ。。
笑>「運動部の部室のような汗臭さ」(同社女性社員)がする。

男臭さ:原因物質はアンドロステノン ライオンが特定
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20041118k0000m040133000c.html

 女性だけが不快に感じる男性特有の体臭の原因物質を特定したと、日用品メーカーのライオンが17日発表した。この物質の発生抑制にアンズの種のエキスが有効なことも分かった。同社は、男性用の制汗剤の開発に生かしたいと話している。

 “男臭さ”の原因物質は、男性ホルモンが化学変化してできる「アンドロステノン」。興奮時や緊張時に脇の下などの汗腺から分泌される。思春期から壮年期の男性の分泌量は女性の数十倍になる。「運動部の部室のような汗臭さ」(同社女性社員)がする。

 異性の体臭に悩まされた経験は特に女性に多いため、同社の尾本百合子研究員らは男性特有の原因物質があると考えた。

 男性が多く分泌する物質を20〜30歳代の男女各20人にかいでもらったところ、女性だけがアンドロステノンに強い不快感を示すことが分かった。 このにおいをかいだ時の脳波を男女各10人で測定したところ、女性全員から「不快感」や「イライラ感」を示す脳波が検出された。一方、男性で「不快感」を示したのは2人だけで、残り8人は「リラックス」や「リフレッシュ」している状態の脳波を示した。女性がアンドロステノンと一緒に皮脂など他の体臭成分をかぐと、不快感が強まることも判明した。

 尾本さんは「女性にとっては耐え難いにおいだ。一般に女性の方がにおいには敏感だが、男女で感じ方が変わる理由ははっきりしない」と話す。
毎日新聞 2004年11月17日 23時05分

13とはずがたり:2004/11/21(日) 02:59
2病院と1診療所廃止へ
http://mytown.asahi.com/fukushima/news02.asp?kiji=6480

 県立病院の今後のあり方を検討している県立病院改革審議会の小委員会(委員長・中川治男元副知事)は、中通りと浜通りの4病院と1診療所の統廃合などの検討を始めた。リハビリテーション飯坂温泉病院(福島市)と三春病院(三春町)、本宮診療所(本宮町)の3院は廃止する方向という。

 県病院局によると、精神科を中心とした矢吹病院(矢吹町)は、医療の特殊性から存続させる意義があるとされている。また大野病院(大熊町)も、原発が近いことから初期の被曝(ひばく)などに対応する医療機関として位置づけられている。

 一方、リハビリテーション飯坂温泉病院は、03年度の入院患者が4万857人と、5年前(5万3197人)より2割以上減っていることや、同様のリハビリテーション医療を行う民間施設は多いことなどから、「県立病院としては必要ないのではないか」との意見が小委員会で出ている。

 三春病院は、田村郡の入院患者も郡山市内の病院を利用することが多いことなどから「必要性が薄い」とされ、本宮診療所も民間病院との競合などを理由に「役割を終えた」とされている。

 県立病院改革審議会は、すでに会津地方の5病院の統廃合を知事に報告。今後は中通り、浜通りについても検討を進め、来年3月までに最終報告を知事に提出する予定。

(11/19)

14とはずがたり:2004/11/25(木) 02:06
インフルエンザ:全ウイルスを保存 北大がデータベース化
http://www.mainichi-msn.co.jp/kagaku/medical/news/20041120k0000e040069000c.html

 人類が流行を経験していない新型インフルエンザの発生に備えるため、自然界にある135種類すべてのA型インフルエンザウイルスを保存し、遺伝子配列をデータベース化する計画が北海道大で進んでいる。今年度中にほぼ完了する見通しで、来年4月には同大に「インフルエンザウイルス・遺伝子リソースセンター」を設置する。ワクチン開発などの新型インフルエンザ対策に不可欠な情報を世界に提供する。

 A型インフルエンザウイルスは野生動物や家畜、人がかかる人獣共通感染症で、ウイルス表面に感染、増殖に必要なヘマグルチニン(H)、ノイラミニダーゼ(N)という2種類のたんぱく質を持つ。Hは15通り、Nは9通りあり、この組み合わせで135種類が存在する。現在、人がかかるのはH1N1型とH3N2型だが、これ以外のウイルスでも変異して、人の新型インフルエンザになる恐れがあるという。

 北大の喜田宏教授(ウイルス学)は、全種類のインフルエンザウイルスを収集しようと、ロシア、モンゴル、中国、日本で自然宿主のカモなどの野鳥から計49種類を分離。残りの種類のウイルスも掛け合わせて作り出している。

 また分離した別種類のウイルスを卵に同時感染させ、55種類のウイルスを作り出した。この手法で来年3月までに残り31種類のウイルスを生み出し、135種類のウイルスライブラリーを完成させるという。

 喜田教授は「遺伝子配列をすべて解読し、データベース化して人類共通の財産としたい。保存されたウイルスはワクチンのもとにもなるため、新型インフルエンザの『先回り対策』として役立つ」と話している。
毎日新聞 2004年11月20日 15時00分

15とはずがたり:2004/11/25(木) 02:07
予防接種:はしか・風疹、生後90カ月以内に2回 患者減り免疫低下−−厚労省検討
http://www.mainichi-msn.co.jp/kagaku/medical/news/20041124dde001040043000c.html

 厚生労働省の「予防接種に関する検討会」(座長、加藤達夫・聖マリアンナ医大教授)は24日、はしか(麻疹(ましん))や風疹の予防接種を現在の1回から2回に増やす方針で合意した。大人になってからも免疫を維持し、国内から病原体を排除して散発的な流行を防ぐには、生後90カ月以内に2度の接種が必要と判断した。早ければ06年度から実施する。

 はしかや風疹は予防接種法に基づく省令で、子どもの間に1回の定期接種が推奨されており、はしかの場合、現在は1歳児に接種するケースが多いという。

 以前は1回接種すれば、感染しても症状の出ない不顕性感染を繰り返して体内の抗体が増え、大人になっても免疫が維持されると考えられてきた。しかし現在は、予防接種が普及し患者数が減少したため不顕性感染の機会が減り、徐々に体内の免疫がなくなっているとみられている。このため、散発的な流行を抑制できないでいることが、専門家の間で問題視されていた。

 検討会では、2回接種に変更することで、大人になっても発症を防ぐのに十分な免疫を維持することが、散発的な流行を抑えるには不可欠との認識で合意。生後90カ月以内に2回接種することを基本に、具体的な接種年齢は今後、検討していく。また承認申請中のはしか・風疹混合ワクチン(MRワクチン)が認可された場合、接種が効率的にできるとして導入を検討することとした。
毎日新聞 2004年11月24日 東京夕刊

16とはずがたり:2004/11/25(木) 02:09
スギヒラタケ:急性脳症、急増の理由は 厚労省が研究班
http://www.mainichi-msn.co.jp/kagaku/medical/news/20041124k0000m040047000c.html

 食用キノコのスギヒラタケを食べた腎障害の患者が相次いで急性脳症を発症した問題は、厚生労働省や日本腎臓学会などの調査で、このキノコの何らかの有害成分が原因だとの見方が強まってきた。しかし、昨年までの発症例はごくわずかで、専門家は「なぜ今年だけ問題化したのか」と首をひねる。厚労省は緊急の研究班を設置して原因解明を急ぐ一方、一般の人もスギヒラタケを食べないよう呼びかけている。

 人工透析を受けている新潟県北部の70代女性は9月29日朝、突然ふらついて転び、地元の病院に入院した。意識障害が進んだため、10月6日に県立新発田病院(新発田市)へ転院、急性脳症と診断された。同病院には、この女性も含めて人工透析患者5人が相次いで急性脳症で転院してきたため、病院は県に特異な事例として報告した。

 10月中旬、同県中部にも発症者が拡大した。症例を検討した下条文武新潟大教授(腎臓内科学)は同21日、県の緊急会議で「腎障害のある人はスギヒラタケを食べないよう勧告すべきだ」と強く主張した。県は同日夕、問題を初めて公表した。

 これをきっかけに、東北・北陸地方で同様の症例が次々に見つかった。厚労省のまとめでは、11月23日までに新潟や山形、秋田など9県で計59人が発症し、17人の死亡が確認されている。

 日本腎臓学会が11月上旬までに確認した52症例(うち15人死亡)を調べたところ、平均年齢は69歳で、摂取から平均8日後に発症していた。

◆熱に強い成分?

 急性脳症が広範囲に発生していることから、突然変異して毒性を持ったとする見方や、有毒物質の付着説には専門家は否定的だ。家族内で複数の発症例がないため、感染症の可能性も低い。一方、スギヒラタケを全く食べなかったことが確実な発症者はいない。これらの事実から、スギヒラタケに含まれる何らかの成分が、腎障害を持つ人に有害に作用したとの見方が有力だ。

 同学会が新潟県などで透析患者522人に聞き取り調査をしたところ、290人がスギヒラタケを食べていた。このうち14人(4.8%)が脳症を発症した。これは統計的にスギヒラタケ摂取と脳症の間に相関があることを示しているという。

 同学会理事長の下条教授は、スギヒラタケを炒め物やみそ汁にして食べた後に発症した例が多いことから、「熱に強い成分が原因だろう」とみる。「腎機能が正常な人なら体外に排出される物質が、腎障害の患者では体内に残り、中枢神経に悪影響を及ぼした」と推測する。

◆なぜ今年激増?

 なぜ今年、発症者が激増したか理由は不明だ。

 キノコに詳しい金沢大の太田富久教授(生薬学・天然物化学)は「スギヒラタケは香りが強く、煮ると泡がたくさん出る。多くの物質が含まれていそうだが、日常的に食べるキノコなので、成分について研究されていなかった」と指摘する。

 新潟県森林研究所の松本則行研究員によると、今年は猛暑や多雨の影響で生育が早く、住民が採り始める解禁日には例年より大きく育っていた。「変なにおいがした」という住民もおり、生育環境の変化で、成分が変化した可能性がある。今年は豊作で、発症者の中には「例年よりたくさん食べた」と証言する人もいる。

◆原因解明へ動物実験

 脳症の原因物質や作用機構の解明に向けて、新潟大は腎不全のラットを使った実験を始めた。実際に発症患者から提供されたスギヒラタケを食べさせる。下条教授は「ラットが人間と同様の神経症状を起こすかどうかは分からない。原因物質特定には、時間がかかるかもしれない」と話す。

 厚労省も研究班設置を決めた。国立医薬品食品衛生研究所を中心に、スギヒラタケの成分分析などを進めている。「来秋に同じ事態が起こらないよう、今年度中には原因を突き止めたい」という。秋田県も独自に研究チームを作って、原因究明に乗り出した。
毎日新聞 2004年11月23日 19時00分

17とはずがたり:2004/11/25(木) 18:18
男は関係ないのか?

女性の不倫、遺伝的要因が影響=英科学者 (ロイター)
http://www.asahi.com/special/041023/TKY200411120231.html

 [ロンドン 24日 ロイター] 英国の科学者チームが24日、女性の不倫や性的関係をもつ相手の数に遺伝的要因が影響している、とする調査を発表した。

 同チームは、1600組の双子を対象に行動に対する遺伝子の影響を調査した。双子は一卵性双生児と二卵性双生児を含む。

 調査を行った聖トーマス病院双子研究部のティム・スペクター教授は記者会見で、「性的関係をもつ相手の数や不倫に与える影響の40%は、遺伝的要因だった」と語った。

 しかし、環境や育ちも、不倫の個人差を説明する要因になっている、と付け加えた。

 調査結果は「双子研究」誌に掲載された。

[ 2004年11月25日16時2分 ]

18とはずがたり:2004/11/26(金) 02:32
新潟中越地震:十日町病院の移転・改築で署名活動−−来月 /新潟
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041125-00000080-mailo-l15

 十日町市の滝沢信一市長は24日、中越地震で被害を受けた県立十日町病院(275床)の移転・改築を国、県に要望するため、来月、署名活動を行うことを明らかにした。
 同病院は、病棟の2、3階の柱や壁にひびが入り、使用不能状態。現在は、管理棟を利用して45床を確保している。さらに補修作業を急いで12月中旬までに約200床を確保する予定だが、完全復旧には相当な時間と資金が必要とみられる。
 このため、22日には十日町圏域の6市町村長と地元の県議、医師会、同病院関係者らが集まって対策を協議。早急な建て替えを要望するため署名活動を展開することで一致した。
 滝沢市長は「地域住民の生命を守るためには、震度7でもびくともしない病院が必要。現病棟を改修した場合、五十数億円かかる。それならば県の中核病院建設計画を前倒しし、移転・改築すべきだ」と話している。
11月25日朝刊 
(毎日新聞) - 11月25日16時36分更新

19とはずがたり(1/3):2004/12/04(土) 04:24

泉崎村立病院の「無責任な院長」と「僻地医療」の未来予想図
http://www5f.biglobe.ne.jp/~iyatsue/izumizaki.htm

河北新報の記事より。

[福島県泉崎村で唯一の病院である村立病院の院長に、今月1日就任したばかりの医師(49)が、退職願を出し、24日受理されていたことが分かった。村は27日、村議会全員協議会で経過を説明した。前院長が今年2月、8月末で退職する意向を表明。宮城県蔵王町の病院に勤めていた院長が後任探しが難航しているのを知って名乗りを上げ、村は大歓迎したが、1カ月足らずでぬか喜びに終わった。
 小林日出夫村長は「事情を理解して引き受けてもらったと思っていたので驚いている。入院患者もいるのに、猶予期間もなく辞めたのは理解できない」と話している。
 村は嘱託医の元院長(70)を院長職務代理者にして診察を続けるとともに、新たな院長を探し始めた。「入院患者と、かかりつけの外来患者の診療には当面影響はない」としている。
 村によると、院長さんは22日に突然、村に電話で辞意を伝えた。驚いた幹部が事情を聴きに出向いたが、「もう限界。勘弁してくれ」と、明確な理由は述べずに退職願を提出。25日には村を後にした。
 ある幹部は「診療時間の短縮を求めたり、それほど多くない夜間の呼び出しに応じないことがあったりと、当初からトラブルがあった。自分の思うようにならないのと、周囲から孤立したのが原因では」と推測する。
 27日の村議会全員協などでは「あまりにも村民をばかにしている。悪い夢を見ているようだ」と憤る声が聞かれた。
 村立病院は1980年に開設された。診療科目は内科と外科、小児科、整形外科で、ベッド数は70床。うち一般病床は34床で、残りは療養型。法律で定められた医師定数は5人だが、院長の辞職により常勤医は70代の嘱託2人だけとなり、非常勤医を合わせても約3.7人になった。]


毎日新聞の記事(1)

[泉崎村立病院(70床)の院長として9月1日に就任したばかりの男性医師(49)が24日、「肉体的、精神的に限界」と小林日出夫村長に辞表を提出した。小林村長は辞表を受理する考えで、80年の同病院設置以来初の院長不在の緊急事態となる。27日に緊急の村議会全員協議会を開き検討するが、後任のあてはない。
 この医師は、前院長の辞意表明(2月)を報道で知り、宮城県蔵王町の私立病院の勤務医から院長就任を申し出て、8月下旬から勤務していた。辞表の理由は(1)休日も呼び出される(2)履歴書に「当直は週1回まで」と書いたが週5回をつけられた(3)勤務態勢の改善を求めたがはねられた――としている。常勤医師が院長一人の職場環境を問題視しているようだ。
 一方、村幹部は「すべて納得済みで来てもらったと思っていた」と驚きを隠せない。村は院長のため、病院そばの院長用宿舎を450万円かけて改修し、引っ越しの支度金100万円を用意した。小林村長は「赴任から1カ月もたっていない。新院長をリーダーに出直そうと考えていた矢先だけに残念」と話す。
 医療法によると、同規模の病院の適正医師数は5・0人とされるが、現院長の辞職で非常勤医師だけとなり約3・7人まで落ち込む。外来は1日100人程度あり、業務に支障が出るのは必至だ。]

毎日新聞の記事(2)

[◇村議会全協で報告
 今月1日に院長に就任した泉崎村立病院(70床)の男性医師(49)が、就任から20日余りで小林日出夫村長に対し辞表を提出した問題で、小林村長は27日開かれた村議会全員協議会で、元院長の男性嘱託医師(70)を職務代理者に任命したことなどを報告した。協議会では「責任放棄ではないか」など男性医師に対する憤りの声が多く出たが、執行部の責任を問う声はなかったという。
 協議会で小林村長は、任命権者として「申し訳ない」と冒頭に陳謝。男性医師が辞任の理由にあげた「週5回の当直」について「本当なのか」と質問があり、執行部は「宅直(院長宅での宿直)はお願いしたが、原則入院患者への対応だけで夜間外来はしておらず事実ではない」と否定した。一方、村外部の有識者らが参加する病院事業検討委が午後から開かれ、執行部の責任を問う声があがると「調査が不十分だった」と小林村長らが謝罪した。
 小林村長は遅くとも今年度末までには新院長を見つけたい考えだ。ただ、職務代理者の男性医師が高齢のため「できるだけ早く見つけたい」と話しているものの、決定までには難航が予想される。男性医師が辞任した場合に備え、当面は県立医大などから非常勤医師の派遣を要請する方針だ。]

参考リンク「女医の愚痴」(9/28)
     「きんきょうほうこく」(9/29)

20とはずがたり(2/3):2004/12/04(土) 04:24

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 非難轟々のこの院長なのですが、僕は「もし自分がこの院長だったら、耐えられるかな」と同業者として考えてみるのです。「薬だけ」の患者さんもいるとしても、1日100人の外来患者と長期療養型で、急性期ではない患者さんが半分を占めているにしても、70床の病棟。70歳以上の御高齢である2人の嘱託医と、おそらく週に何日か来るだけの非常勤医。これは、仕事の量に比して、明らかに人手不足だろうなあ、と思います。だって、外来だけでも、この人数だとたぶん1日仕事になるはずだし。

「週5回の当直」については、お互いの「見解」が分かれているところのようです。
 院長サイドは[「履歴書に当直は週1回まで」と書いたのに、週5回の当直をつけられた]というのを辞任の理由にされているようですが、村の執行部側は「院長宅での待機である『宅直』は週5回予定を入れたが、[「原則入院患者への対応だけ」だから、「当直」ではない]と答弁されています。まあ確かに、ずっと病院内の当直室にいなければならないよりは気分的には解放感はあるかもしれませんが、「入院患者に何かあったら自分が必ず呼ばれる」という状態は、けっこうストレスなのではないでしょうか。それ以前に、この病院には当直医はいなかったのだろうか?もしいないのだとしたら、いる場所が当直室か自宅かの違いだけで、「実質的には当直」ということになりますよね。しかも「宅直」だから、「当直料」は出ない、と。ちょっと酷い話ではありますね。

 そして、村の偉い人たちは「そんなに呼び出しは多くない」という「結果」だけで判断しているようですが、実際に当直をやっていると、たとえ呼ばれなくても、「いつ呼ばれるかわからない」というだけで、けっこうストレスになるものなのです。もちろん、若い研修医などは、「家に一週間帰ってない」とか「毎晩のように病院から呼び出し」なんていう目にあっているのが現実なのですが、やっぱり「修行中」の研修医たち(しかも、いざとなれば同僚や上司のバックアップもある)と、もう50歳近くなって体力的にも若者と同じというわけにはいかず、自分の家族や生活もあっていざとなったら頼れるのは自分だけの立場のこの院長とでは、やっぱり違うと思いますし。僕も研修医時代は、「どうして自分たち若手ばっかりがキツイ当直を?」と憤った夜もありましたが、確かに「年をとるにつれ、当直そのものも、当直の翌日もどんどんキツくなってきているのです。「体がついてこなくなる」というのが正直なところなのでしょう。
 院長は「当直は週1回」と履歴書に書いたそうなのですが、村側はたぶん「応募者がいた」ということで喜び勇んで、お互いの条件の確認が甘かったのだと思われます。

<就任まで>
院長「当直は週1回まででいいんですよね」
村の担当者「ええ、先生が来てくださるんだったら、どうにかやりくりしますから、お願いします!」

<就任後>
院長「えっ?自宅待機が週に5日もあるんですか?」
村の担当者「いや、医大にあたってみたんですが、新研修制度で手が足りなくて当直医を出すなんてとんでもない、と断られちゃったんですよね、まあ、しょうがないですよ。先生は院長なんだし、他の先生は御高齢ですから、『当直』じゃなくて、『宅直』を週に5回、ということで、手を打ってくださいよ。宅直って言っても、呼ばれたら行けばいいだけで、どうせずっと働きっぱなしってわけじゃないし、『地域医療のため』ですよ!」
 これは100%僕の創作ですが、なんとなく、こんな光景が思い浮かぶのです。

 もちろん、院長も「当直は週に1回」というのは、ちょっと吹っかけすぎなのではないかなあ、とか、病院の規模や患者数、働いている医者の数を考えれば、ある程度の「予測」はできたのではないか、という気もしなくはないのですが。

 それにしても、前任の院長は、70歳近くでもこんなハードワークをやっていたのでしょうか?「地域医療の神」という感じすらしてきます。本当にそうされていたのだとしたら、それを基準にされてしまうのは不幸だとしか言いようがありません。

 ところで、[執行部の責任を問う声があがると「調査が不十分だった」と小林村長らが謝罪した]そうなのですが、これって要するに「人格に問題のある院長を連れてきてごめんなさい」ってことですよね。ということは、これと同じ条件で(給料がいくらだったかは知りませんが)、「地域医療に理解のある院長を探す」というつもりなのでしょうか?

21とはずがたり(3/3):2004/12/04(土) 04:25
>>19-21

 まだまだ日本国中に「僻地」とされている場所がたくさんあるなかで、「宅直」の辛さも理解してくれなさそうで、事あるごとに「医者だったら、そのくらいはガマンしてください」と言うような人たちが運営しているような病院で働きたがる人は、そんなにいないような気がします。自然環境の辛さは意欲で乗り越えられても、行政の無理解へ辛さは、情熱だけでは乗り越えがたいでしょうし。

 「せめて3人くらい『動ける常勤医』がいれば」なんて思いもするのですが、現在の「都会志向・大病院志向」が強い医者の就職傾向からすると、それも難しい相談でしょう。しかし、この規模の病院を院長だけで切り盛りするとなると、物理的にムリなのではないでしょうか。そうなると、なおさらみんな二の足を踏んで就職したがらない、という悪循環。

 もうひとつ問題点を挙げるとすれば、「この病院は、院長が努力すれば、それだけ院長に努力がフィードバックされる体制になっていたのだろうか?」ということです。
 僕の先輩にも新しく開業される先生が増えてきたのですが、新規開業した先生たちの多くは、休日や夜間の急患にも真摯に対応されています。それこそ「開業してから、本当に『休み』だったことは何年もなかった」と言う先生もいらっしゃるくらいで。
 それは「医者としての理想」と同時に「自分の病院を繁盛させるための企業努力」という面もあるのです。今は、病院も「競争」していかないと生き延びられない時代ですし。
 まあ、「がんばって診療すれば、それだけの見返りがある」からこそ、そういう努力もできるんですよね。この村立病院、給料は悪くなかったんでしょうけど、「どんなに働いてもギャラはおんなじ」であれば、サボりたくなるのも人情だろうし。

 しかし、今回の件でいちばん「ぬか喜び」させられたのは、この泉崎村立病院を受診されたり、入院されている方々ですよね。30代前半の僕からすれば、「近くに病院がなくても、評判の良い病院に行けばいいのに」なんて思ったりもするのだけれど、実際に高齢になって体の自由が利かなくなってくると「近くに病院がある」というのは、とても大事なことですし。前院長がまだ健在だったから良かったものの、そうでなかったら、この病院はいったいどうなっていたのでしょうか?

 そもそも、「地域医療をやろうとする医者」が、みんなDr.コトーのはずもなく、動機としては「地域の役に立ちたい」だけではなく、「大病院での多くの検査や外来の『やっつけ仕事』に疲れてしまい、もっと患者さんとじっくり向き合う医療をやりたい」という人もいれば「給料がいいから、お金を稼ぎたい」「自分の病院を持ちたい」などの「現実派」や「田舎でのんびりして、自分の時間をつくりたい」という人もいるのではないでしょうか?

「そんなに働かされるのなら、都会で働くよ」という人だって、いてもおかしくありません。

 時代の流れとしては、医者も医者なりの「生活の質」を求める人は増えてきている印象はありますし、そういう意味では、「地域医療への熱意」という不確実な幻想を相手に抱くよりは、「完全当直制による、夜間勤務の撤廃」「余裕のあるスペースとスタッフ数による、理想の医療」などの現実的な「僻地で診療することのメリット」を取り入れるのもひとつの手だと思うのです。ただし、こういうのは、「いつでも主治医がとんでくるのが当たり前」である日本の医療文化からすると、かなり受け入れられがたいかもしれませんが。
 でも、「条件さえ合えば、田舎で暮らす」という選択をする医者だって、やりかたによっては増えるのではないかなあ、とも思うのです。

 それにしても、医者というのは割に合わない職業のような気がする昨今。
 あるときは「同じ人間なのに、偉そうにしてるんじゃねえ」と言われ、またあるときは「医者なんだから、ミスなんて絶対に許されない」「医者なんだから、過労死するまで働かされても仕方がない」なんて言われるのだから。

 まあ、今回の件については、あらかじめ当直や休日診療などの条件を確認しておかなかたことや猶予期間をおかずに急にやめてしまったことなど、院長サイドにも「甘かった」のではないかと感じるところが多々あるんですけどね。
 「医者は温室育ち」で、村の幹部たちの手練手管に乗せられてしまったところも、あるのかもしれない。
 逆に言えば、同じように就職して辞められなくなった「僻地の院長」というのは、他にもいるような気もします。
 「キレて辞める」ほどの勇気も行動力も非常識さもない、「常識人」の院長が。


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