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Tohazugatali Medical Review
21
:
とはずがたり(3/3)
:2004/12/04(土) 04:25
>>19-21
まだまだ日本国中に「僻地」とされている場所がたくさんあるなかで、「宅直」の辛さも理解してくれなさそうで、事あるごとに「医者だったら、そのくらいはガマンしてください」と言うような人たちが運営しているような病院で働きたがる人は、そんなにいないような気がします。自然環境の辛さは意欲で乗り越えられても、行政の無理解へ辛さは、情熱だけでは乗り越えがたいでしょうし。
「せめて3人くらい『動ける常勤医』がいれば」なんて思いもするのですが、現在の「都会志向・大病院志向」が強い医者の就職傾向からすると、それも難しい相談でしょう。しかし、この規模の病院を院長だけで切り盛りするとなると、物理的にムリなのではないでしょうか。そうなると、なおさらみんな二の足を踏んで就職したがらない、という悪循環。
もうひとつ問題点を挙げるとすれば、「この病院は、院長が努力すれば、それだけ院長に努力がフィードバックされる体制になっていたのだろうか?」ということです。
僕の先輩にも新しく開業される先生が増えてきたのですが、新規開業した先生たちの多くは、休日や夜間の急患にも真摯に対応されています。それこそ「開業してから、本当に『休み』だったことは何年もなかった」と言う先生もいらっしゃるくらいで。
それは「医者としての理想」と同時に「自分の病院を繁盛させるための企業努力」という面もあるのです。今は、病院も「競争」していかないと生き延びられない時代ですし。
まあ、「がんばって診療すれば、それだけの見返りがある」からこそ、そういう努力もできるんですよね。この村立病院、給料は悪くなかったんでしょうけど、「どんなに働いてもギャラはおんなじ」であれば、サボりたくなるのも人情だろうし。
しかし、今回の件でいちばん「ぬか喜び」させられたのは、この泉崎村立病院を受診されたり、入院されている方々ですよね。30代前半の僕からすれば、「近くに病院がなくても、評判の良い病院に行けばいいのに」なんて思ったりもするのだけれど、実際に高齢になって体の自由が利かなくなってくると「近くに病院がある」というのは、とても大事なことですし。前院長がまだ健在だったから良かったものの、そうでなかったら、この病院はいったいどうなっていたのでしょうか?
そもそも、「地域医療をやろうとする医者」が、みんなDr.コトーのはずもなく、動機としては「地域の役に立ちたい」だけではなく、「大病院での多くの検査や外来の『やっつけ仕事』に疲れてしまい、もっと患者さんとじっくり向き合う医療をやりたい」という人もいれば「給料がいいから、お金を稼ぎたい」「自分の病院を持ちたい」などの「現実派」や「田舎でのんびりして、自分の時間をつくりたい」という人もいるのではないでしょうか?
「そんなに働かされるのなら、都会で働くよ」という人だって、いてもおかしくありません。
時代の流れとしては、医者も医者なりの「生活の質」を求める人は増えてきている印象はありますし、そういう意味では、「地域医療への熱意」という不確実な幻想を相手に抱くよりは、「完全当直制による、夜間勤務の撤廃」「余裕のあるスペースとスタッフ数による、理想の医療」などの現実的な「僻地で診療することのメリット」を取り入れるのもひとつの手だと思うのです。ただし、こういうのは、「いつでも主治医がとんでくるのが当たり前」である日本の医療文化からすると、かなり受け入れられがたいかもしれませんが。
でも、「条件さえ合えば、田舎で暮らす」という選択をする医者だって、やりかたによっては増えるのではないかなあ、とも思うのです。
それにしても、医者というのは割に合わない職業のような気がする昨今。
あるときは「同じ人間なのに、偉そうにしてるんじゃねえ」と言われ、またあるときは「医者なんだから、ミスなんて絶対に許されない」「医者なんだから、過労死するまで働かされても仕方がない」なんて言われるのだから。
まあ、今回の件については、あらかじめ当直や休日診療などの条件を確認しておかなかたことや猶予期間をおかずに急にやめてしまったことなど、院長サイドにも「甘かった」のではないかと感じるところが多々あるんですけどね。
「医者は温室育ち」で、村の幹部たちの手練手管に乗せられてしまったところも、あるのかもしれない。
逆に言えば、同じように就職して辞められなくなった「僻地の院長」というのは、他にもいるような気もします。
「キレて辞める」ほどの勇気も行動力も非常識さもない、「常識人」の院長が。
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