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2004年米国大統領選スレ

1デモクラット:2003/12/18(木) 21:19
おりーぶの木さんとの個人メールで話題に上ったので、立てることにしました。
年が明ければ予備選が始まりますし、前近代的な暴力政治を繰り返す頭の悪い現職大統領に天罰が下るかもしれませんし。
大統領選の記事やコメントをご記入くださいませ
(「ご記入くださいませなんて、オーナーを差し置いて申し訳ありません」)。

530チバQ:2010/05/19(水) 22:07:15
http://mainichi.jp/select/world/news/20100520k0000m030055000c.html
米国:「反ワシントン」の風…現職苦戦 中間選挙予備選
 【ワシントン古本陽荘】11月の米中間選挙の民主、共和両党の上院議員候補者などを選ぶ予備選挙が18日、ペンシルベニア州など4州で行われた。激戦区が集中し、ミニ「スーパー・チューズデー」として注目を集めたが、両党ともベテラン現職が強い逆風を受けて苦戦。厳しい経済情勢を背景に、全米各地に「反ワシントン」感情が広がっていることが浮き彫りになった。

 ペンシルベニア州では、民主党上院予備選で6期目を狙ったスペクター上院議員が、同州選出のセスタック下院議員に敗れた。セスタック氏は勝利宣言で「これは既成の権力組織、ワシントンに対する人々の勝利だ」と気勢をあげた。

 スペクター氏は元共和党で、民主党にくら替えしたことへの批判もあったが、オバマ大統領の強い支持があったにもかかわらず、事実上の政界引退に追い込まれた。

 また、アーカンソー州の民主党予備選では、現職のリンカーン上院議員が、労組などの支持を受けたホルター同州副知事と接戦となり、規定で定められた得票率50%に届かず、結論は6月8日の決選投票に持ち越された。

 一方、共和党もケンタッキー州で、保守系草の根団体「ティー・パーティー」の活動家のポール氏が、同州選出で共和党院内総務のマコーネル上院議員が支持するグレイソン同州務局長に大差で勝利。ポール氏は大企業救済のための財政支出に反対し「小さな政府」を目指すティー・パーティー系の典型的な候補者とみられているだけに、共和党指導部に対する保守層の反発が根強いことが証明された形だ。

 今月既に行われた予備選では、ユタ州共和党のベネット上院議員(3期)、ウェストバージニア州民主党のモロハン下院議員(14期)といったベテラン議員が敗れており、現職への逆風は全米規模の様相となっている。

 【ことば】中間選挙

 米国で4年ごとの大統領選の中間年に一斉に行われる連邦議会、州知事などの選挙の総称。投票日は11月の第1月曜日の週の火曜日と決められ、今年は11月2日。小選挙区の下院(定数435、任期2年)全議席と、各州2人の上院(同100、同6年)の約3分の1を改選。州知事選は37州で行われる。一般的に大統領選の反動があるといわれ、政権与党側が苦戦する傾向が強い。

531チバQ:2010/05/19(水) 22:07:58
http://jp.wsj.com/US/Politics/node_62197
2州の上院予備選、ベテラン議員らが落選
2010年 5月 19日 18:49 JST
 米ペンシルベニア州とケンタッキー州で18日行われた上院議員候補を決める予備選で、民主、共和各党の投票者は新鮮な顔を選んだ。

 AP通信によると、ペンシルベニア州の民主党予備選では、議員歴30年超のベテラン、アーレン・スペクター議員が敗れた。同議員は昨年、共和党の予備選で形勢不利とみて、民主党にくら替えしていた。

 同通信によると、同議員を破ったのは下院で2期目を務めるジョー・セスタク議員。民主党員歴は短いが、オバマ大統領やペンシルベニア州知事などの後押しを受けている。

 ケンタッキー州の共和党予備選では、上院共和党院内総務ミッチ・マコネル議員などが推した同州総務長官トレイ・グレイソン氏が、政界では新顔のランド・ポール氏に破れた。

 ポール氏の勝利は、共和、民主両党を痛烈に批判している茶会党運動の高まりを示す。47歳のポール氏は眼科医で、共和党の大統領候補を目指したこともあるロン・ポール議員を父に持つ。

 両州の予備選で投票者は、政権や党主導部に近すぎるとみられる候補者との関係を断つ用意があることを示した。

 ペンシルベニア州では今年に入り死去したジョン・マーサ下院議員(民主)の補欠選挙も行われたが、同議員の側近だった民主党のマーク・クリッツ氏が共和党の実業家ティム・バーンズ氏を破った。

 クリッツ氏は同日の民主党の予備選でも勝利しており、バーンズ氏は共和党の予備選を突破している。このため、両氏は11月の中間選挙で再び対決することになる。

 この日行われた選挙のうち、両党が対決したのはペンシルベニア州の補選のみ。両党とも、11月の結果を占う試金石とされるこの補選に資金を投じてきた。クリントン元大統領はクリッツ氏を、スコット・ブラウン上院議員(共和、マサチューセッツ州)はバーンズ氏を応援していた。

 下院の議席数は民主党が254議席であるのに対し、共和党は177議席。民主党が中間選挙で議席を減らすことはほぼ確実だ。しかし、今回補選のあったペンシルベニア州西部地区は、共和、民主のどちらに転ぶかわからない選挙区で、中間選挙で共和党が下院の過半数を奪うとの見方を覆して民主党が勝つために取らねばならない地区の典型だ。

記者: PETER WALLSTEN And NAFTALI BENDAVID

532チバQ:2010/05/24(月) 18:53:36
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100523-OYT1T00621.htm
有力現職が相次ぎ落選…米中間選挙の予備選


米ペンシルベニア州の民主党予備選に敗れたアーレン・スペクター氏(右)=AP 【ワシントン=黒瀬悦成】米中間選挙(11月2日投票)の民主、共和両党候補者を選ぶ予備選挙で、有力現職議員が相次いで落選する現象が起きている。

 景気・雇用の低迷を背景に「ワシントン政治」への不満が広がっているためで、オバマ大統領が懸命にテコ入れしたベテラン議員も敗退するなど、大統領の「神通力」の衰えも指摘されている。

 大統領周辺が特に衝撃を受けたのが、18日のペンシルベニア州民主党予備選。6選を目指したアーレン・スペクター上院議員が新人候補に敗北を喫したが、スペクター氏は昨春、オバマ大統領の働きかけで共和党からくら替えした大物議員。だが、地元の民主党有権者はスペクター氏を「変節者」と見なして退けた。

 18日には、アーカンソー州の民主党上院予備選でも、オバマ大統領が内政上の最重要懸案とした医療保険制度改革法成立に奔走したブランシュ・リンカーン議員が、指名に必要な5割の得票率に到達せず、6月の決選投票に臨むことになった。予備選で、改革法が公的医療保険の導入を見送ったことに反発するリベラル派が、対立候補の同州副知事支持に回ったのが苦戦の原因だ。

 予備選では、知名度や実績を武器とする現職の有利が常識。それだけに、今年相次ぐ現職の苦戦は、民主党支持者の間での反オバマ・反中央政界機運の広がりを浮き彫りにした。

 民主党の予備選は次回、6月8日に11州で実施され、9月まで順次行われる。オバマ大統領や民主党議会指導部が推す候補の敗退が続けば、大統領の求心力に深刻な打撃となりかねない。

 ギブス大統領報道官は20日、「今回は現職に厳しい選挙となる」と述べ、強い危機感を表明した。

 ウォール・ストリート・ジャーナル紙とNBCが5月上旬発表した世論調査では民主・共和両党の支持率が各44%と伯仲。民主党は、2006年の中間選挙と08年の議会選で上下両院を制したのとは一転して苦戦ぶりが目立っている。

 ただ、共和党の予備選でも、草の根保守の「ティー・パーティー・ムーブメント(茶会運動)」に象徴される、反ワシントン・反現職ムードが鮮明だ。

 共和党のケンタッキー州上院予備選では、「茶会」の支援を受けて「小さな政府」徹底を主張するランド・ポール候補が、党重鎮のマコネル上院院内総務肝いりの候補を圧倒した。共和党現指導部を「穏健過ぎる」と見なす保守派の不満を吸収したのが勝因とされる。

 東部コネティカット州でも、21日の共和党上院選候補選びの代議員大会で、世界最大のプロレス団体WWE元最高経営責任者のリンダ・マクマホン氏が、党議会指導部の推す元下院議員に勝利している。

(2010年5月23日21時48分 読売新聞)

533チバQ:2010/05/24(月) 19:27:35
http://mainichi.jp/select/world/news/20100524dde007030013000c.html
米国:ハワイ州下院補選 オバマ氏地元で、共和党議席奪取
 【ワシントン古本陽荘】オバマ米大統領の地元のハワイ州で22日、知事選出馬のための民主党現職辞任にともなう連邦下院議員補選(ハワイ1区)が行われ、共和党のドゥジュウ・ホノルル市議会議員が民主党候補2人を抑え、議席を奪った。同州で共和党の連邦議員が誕生するのは約20年ぶり。ドゥジュウ氏の得票率は39%にとどまり、民主党が候補者の一本化に失敗したことで「漁夫の利」を得た。

534チバQ:2010/05/25(火) 19:46:55
http://sankei.jp.msn.com/world/america/100525/amr1005251912012-n1.htm
現職に“TSUNAMI” 米中間選予備選で波乱続出 (1/2ページ)
2010.5.25 19:04

20日に記者会見のためワシントンの国会議事堂に到着した共和党ベネット上院議員(ユタ州=AP 【ワシントン=佐々木類】11月の米中間選挙に向け、民主、共和両党の候補者選びが本格化し始めた。2012年の大統領選を占う試金石となるが、上院では民主、共和両党ともに現職に逆風が吹き、新人有利の構図ができつつある。医療保険改革審議に象徴される党派色を強めた議会への不信感や、オバマ大統領の経済政策への反発が背景にあるようだ。減税などを訴える保守派運動「ティーパーティー」の動向も選挙戦に影響を与えそうだ。

 「大きな“Tsunami”がやってくる。現職議員にとって、かつてないほどの修羅場となるだろう」米テレビNBCの政治アナリストは18日、ワシントン市内でのシンポジウムで、こう“予言”してみせた。

 津波の第一派はさっそく有力議員たちを襲った。米4州で予備選が行われたこの日、オバマ大統領が支援した民主党ペンシルベニア州の現職上院議員スペクター氏が敗北、与党内でも政権批判が高まっていることをうかがわせた。

 民主党のある上院議員事務所によると、「1日数万通ものメールや手紙が届く。100人ほどですべてに返事を書く」というが、こうした努力も、先鋭化する党派政治への有権者の反発で「どこまで理解が得られるか分からない」(スタッフ)とのぼやきも出ている。

 一方の共和党も、4選を目指したユタ州のベネット上院議員が今月8日の州共和党大会で新人2人に敗退した。公的資金を投入して銀行を救済する法案に賛成し、医療保険改革でも民主党に歩み寄った姿勢が反発を呼んだとみられる。

 予備選での影響力を強めつつあるのが保守派運動の「ティーパーティー」だ。

 18日のケンタッキー州の共和党予備選では新人候補が同運動の支持を受けて、中道派の対抗馬に圧勝。4月には、フロリダ州から上院への転出を狙う知事が、共和党の指名候補獲得争いで同運動の支持を集める元州下院議長に敗れる可能性があったため、同党からの出馬断念に追い込まれた。

 8月には新移民法の成立で揺れるアリゾナ州で共和党予備選がある。08年に大統領候補だったマケイン上院議員に対し、ティーパーティーの支持を集める元下院議員が「不法移民に寛容過ぎる」と批判しており、選挙の行方が注目される。

 下院も455議席すべてが改選となるが、専門家は「地元選挙区事情に左右されるため、上院に比べて議会への不信感が選挙結果に直結しない」と指摘する。

535チバQ:2010/06/09(水) 22:07:06
>>379
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100609-OYT1T00980.htm
カリフォルニア州、初の女性知事誕生も
 【ロサンゼルス=飯田達人】米中間選挙(11月2日投票)の民主、共和両党の候補者を選ぶ予備選が8日、11州で行われた。


 カリフォルニア州では、シュワルツェネッガー知事の後継を決める共和党予備選で、インターネット競売最大手イーベイの元最高経営責任者(CEO)、メグ・ホイットマン氏(53)が勝利した。加州初の女性知事をめざす。

 ホイットマン氏は、同社を急成長させた経営者としての経験を生かし、雇用創出に取り組むと公約。選挙キャンペーンに7000万ドル(約64億円)の自己資金をつぎ込んだ。

 加州では連邦上院議員選の共和党予備選も行われ、コンピューター大手ヒューレット・パッカードの元CEOのカーリー・フィオリーナ氏(55)が当選した。同氏は経済誌フォーチュンの「最強の女性経営者」番付でトップに選ばれた経歴を持つ。

 乳がんを克服して出馬し、元共和党副大統領候補のサラ・ペイリン元アラスカ州知事らの支援を受けた。

 各州の共和党予備選では、オバマ政権の「大きな政府」路線に反対する「ティー・パーティー・ムーブメント(茶会運動)」の支援候補が躍進し、ネバダ州上院選では「茶会」の支援を受けたシャロン・アングル氏が勝利した。サウスカロライナ州知事選でも、同会支援のニッキー・ヘイリー氏が最多得票で22日の決戦投票に進んだ。

(2010年6月9日21時25分 読売新聞)

536チバQ:2010/06/09(水) 22:08:04
http://mainichi.jp/select/world/news/20100610k0000m030070000c.html
米国:元CEOの女性2人候補者に 民主、共和党の予備選
 【ワシントン古本陽荘】米連邦議会議員や州知事を選ぶ11月の中間選挙の候補者を決める民主、共和両党の予備選挙が8日、カリフォルニアやニュージャージーなど全米12州で行われ、即日開票された。

 カリフォルニア州では、コンピューター大手ヒューレット・パッカードの元最高経営責任者(CEO)で女性のフィオリーナ氏が共和党の上院議員候補に、また、インターネットオークションのベンチャー企業「イーベイ」のCEOを務めた女性のホイットマン氏が共和党の知事候補にそれぞれ選出された。

537チバQ:2010/06/09(水) 22:10:52
http://sankei.jp.msn.com/world/america/100609/amr1006091421013-n1.htm
ネバダ州で現職知事が敗退 共和党予備選
2010.6.9 14:20

ネバダ州知事の共和党予備選で敗北した現職のジム・ギボンズ知事=8日、カーソンシティ(AP) 11月の米中間選挙で実施される州知事、連邦上下両院選の民主、共和両党予備選が8日、各州で実施され、西部ネバダ州の現職ギボンズ知事(共和党)が新人候補に敗退した。

 米国では高失業率がなかなか改善しないことなどから、今回の中間選挙では多くの現職候補が逆風にさらされている。

 この日の予備選で敗退の可能性があるとして注目されていた南部アーカンソー州選出の現職リンカーン上院議員は、民主党予備選の決選投票で52%対48%で対立候補に辛勝、秋の本選に駒を進めた。(共同)

538チバQ:2010/06/10(木) 21:03:42
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2010061002000067.html
米上院予備選 アーカンソー州 反現職ムードに一矢
2010年6月10日 朝刊

8日、米アーカンソー州リトルロックで、夫(左)とともに勝利を喜ぶリンカーン上院議員=岩田仲弘撮影


 【リトルロック=岩田仲弘】今年十一月の中間選挙の民主党指名候補を選ぶ米南部アーカンソー州の上院予備選(決選投票)は八日、三期目を目指すブランチ・リンカーン上院議員が新人のビル・ハルター副知事に競り勝った。

 全米で「反現職」の動きが強まる中、上院ではこれまでユタ州(共和党)とペンシルベニア州(民主党)の現職が相次いで指名争いで敗北。民主党有力者であるリンカーン氏の動向も注目されていたが、本選挙まで何とか踏みとどまった。

 リンカーン氏は医療保険改革では政府が運営する新たな公的保険導入に反対。このためリベラル層から批判を受け、労働組合がハルター氏に多額の資金を投入するなど苦戦を強いられたが終盤に同州知事を務めたクリントン元大統領の積極支援を受け、盛り返した。

 ただ、オバマ政権の“大きな政府”路線の担い手として保守派の草の根抗議運動「ティーパーティー(茶会)」からも激しく攻撃を受けており、本選ではさらに苦戦を強いられそうだ。

 この日は、ネバダ州の共和党上院予備選で「茶会」の全面支援を受けた元州議会議員が勝ち、カリフォルニア州では、米コンピューター大手ヒューレット・パッカード(HP)の最高経営責任者(CEO)を務めたカーリー・フィオリーナ氏が圧勝。民主党は両州でも現職上院議員が厳しい戦いを強いられる。

539チバQ:2010/06/13(日) 01:05:08
http://mainichi.jp/select/world/news/20100612dde007030048000c.html
米上院選:無名男性が民主党候補に 共和党の陰謀説も浮上
 【ワシントン古本陽荘】米南部サウスカロライナ州の連邦上院議員選挙の候補者を選ぶ民主党の予備選挙の結果が波紋を広げている。選挙活動をほとんどしなかった無名候補者が勝利し、党関係者は当惑。本命候補の本選進出を阻止しようと、共和党員が大量の票を投じたとの陰謀説も浮上している。

 8日の民主党予備選で勝ったのは、失業中の黒人退役軍人のグリーン氏(32)。州議会議員や判事を務め勝利確実と見られていたロール氏(64)を、9万9970票対6万9572票で破った。11月の中間選挙で、共和党現職のデミント上院議員と議席を争う。

 ところが、グリーン氏は予備選中に演説をした形跡がなく、当選後のメディアの取材に対しても政策について意見を述べることができない状態。さらに、昨年11月にポルノ画像を女性に無理やり見せたわいせつ容疑で告訴されていたことも発覚。予備選出馬に必要だった1万440ドル(約96万円)の手続き料をどうやって工面したかも不明だ。同州は、共和党員であっても民主党の選挙に参加できる「オープン・プライマリー」方式。醜い選挙戦が繰り広げられる土地柄で知られていることから、相当数の共和党員が参加し、有力民主党候補の追い落としを図ったとの疑惑が出ている。

540チバQ:2010/06/13(日) 18:18:45
http://sankei.jp.msn.com/world/america/100613/amr1006131040001-n1.htm
上院選めぐりスキャンダル続々浮上 民主、共和がさや当て (1/2ページ)
2010.6.13 10:37

 民主党の上院指名選挙をめぐるスキャンダルが相次いで浮上し、11月の中間選挙への影響が取りざたされている。いずれも、現職議員の再選を支持するホワイトハウスが、対立候補に対して政権内部の重要ポストへの起用をちらつかせて出馬断念工作を行った、というものだ。仲介役にクリントン元大統領も登場、イメージダウンを恐れるホワイトハウスは沈静化に躍起だ。だが、共和党は連邦政府による徹底捜査を求めるなど、事態は拡大の兆しをみせている。

 米紙によると、スキャンダルの第一弾は、ペンシルベニア州で5月下旬に行われた民主党指名選挙に絡む出来事だ。オバマ大統領が推す民主党現職、スペクター陣営が政治の腐敗防止を定めた連邦法に違反し、対抗馬のセスタック氏に出馬断念工作を行った。

 結局、指名選挙は、昨年共和党から民主党へくら替えしたスペクター氏が、元海軍中将で同党下院現職のセスタック氏に敗れた。

 出馬断念工作を主導したのはエマニュエル大統領首席補佐官。クリントン元大統領にセスタック氏の出馬断念工作を依頼。セスタック氏に、「出馬を断念すれば、海軍長官や大統領諮問機関の要職で処遇する」と働きかけた、との疑惑がもたれている。

 説得役としてクリントン元大統領に白羽の矢が立ったのは、セスタック氏がクリントン政権時代、米国家安全保障会議(NSC)に在籍していたためだ。

 これに対し、ホワイトハウスは法律顧問のロバート・バウアー氏の名前で覚書を発表。報道や共和党サイドが指摘する一連の問題提起は、事実誤認と法への基本的な理解不足に基づくもので、違法行為はなかったと反論している。

 具体的には、セスタック氏が出馬を断念すれば海軍長官などに抜擢(ばってき)すると持ちかけた疑惑について、クリントン元大統領の仲介を認めたが、「スペクター氏が民主党へくら替えする前の昨年3月の時点ですでにメイバス氏(現海軍長官)に内定していた」と否定した。

 共和党は連邦捜査局(FBI)に捜査を求める書類を提出しており、「出馬断念のために行ったいかなる役職の提示も連邦法に違反する」(イサ下院議員)と批判を強めている。

 さらに、6月になって新たな裏工作が発覚した。

 8月10日に行われる上院選での民主党指名獲得を目指すコロラド州の元下院議長、アンドリュー・ロマノフ氏に対し、今度はジム・メッシーナ大統領次席補佐官が接触。ホワイトハウスは現職のベネット上院議員の再選を支持しており、ロマノフ氏に国際開発庁長官など3つの主要ポストを提示して出馬断念を働きかけてきた。ロマノフ氏自身が声明で明らかにした。

 ホワイトハウスは「この種の話は政党を問わず掃いて捨てるほどある」(バウアー氏)としているが、ロマノフ氏の暴露に対し、4日時点で公式のコメントを避けている。

 民主党内の“暗闘”について、共和党全国委員会のマイケル・スチール委員長は米メディアに「独立捜査官による事実の検証が必要だ」と語っている。(佐々木類)

541チバQ:2010/06/15(火) 00:29:31
http://newsweekjapan.jp/stories/us/2010/06/post-1357.php
シュワちゃん知事引退後はどうするの?
Will Arnold be Back?

8日の共和党予備選でカリフォルニア州知事の後継候補が決まり、シュワルツェネッガーの「進路」に注目が集まるが

2010年06月14日(月)14時28分
ダニエル・ストーン(ワシントン支局)
 州の財政難などで苦境に立つが、「ラストスパートをかけたい」と言う Jason Reed-Reuters

 アーノルド・シュワルツェネッガーは最初、政治に向いていないように見えた。この「ターミネーター」男は、映画1本で1000万ドルを稼いでハリウッドでキャビアでも食べているほうが、カリフォルニア州の財政収支を均衡させるよりよほど楽しいということに気付くはず──2003年の時点で州民はそう思っていた。

 ところが、どうだ。シュワルツェネッガーは踏ん張った。知事公邸に7年も住み続け、途中で再選もされている。

 しかし、ハリウッドのセレブが政界でも華々しく成功したわけではない。(3選禁止のため)今年で引退する彼の州全域での支持率は23%と低迷。当初の公約の大半は頓挫した。党派的な行動を取る代わりに妥協を試みるたび、しっぺ返しを食らった。これは党派心を奨励するアメリカの政治システムの欠点だと彼は嘆く。

 6月9日のABCの番組で、人々が自分に怒る理由は分かっていると彼は率直に語った。「別に構わない。このムードは分かっているし、現状に怒る人々を責めるつもりはない」

 苦境に立つ知事にとって、引退後のプライベートな生活は待ち遠しいはずだ。しかし彼は、知事職で「本領を発揮できる」し、ラストスパートをかけたいと述べた。

「引退の日まで考えない」
 たくましい筋肉と高い知名度を持つこの男にとっての大問題は、次に何をするかということ。番組ではその質問には答えなかった。知事を引退する日まで考えるつもりはないという。とはいえ、ひそかに考えを巡らせたことはあるはずだ。

 ボディービルと銀幕の世界を制し、憲法上許される範囲で最高位の政治職にも就いた。次にどんな活動を始めるかを予測するのは難しい。大学の講師か、莫大な講演料を稼ぐ「元老」か、それともオーディション番組「アメリカン・アイドル」の次期審査員か。

 上記のすべてをこなして自身のブランドを再構築することもできるだろう。だがひょっとすると、彼は家でのんびり過ごしながら歴史の審判を仰ぎたいのかもしれない。

542チバQ:2010/06/20(日) 01:49:38
http://sankei.jp.msn.com/world/america/100620/amr1006200115000-n1.htm
オバマ米大統領、クリントン国務長官を副大統領に起用? 2016年大統領選にらみ急浮上
2010.6.20 01:14

 【ワシントン=佐々木類】オバマ米大統領が、11月の中間選挙後、クリントン国務長官を副大統領に起用する可能性が取りざたされている。代わりに外交に意欲を示すバイデン副大統領を国務長官にすえる“超大型人事”で、クリントン氏が副大統領になれば、2016年の大統領選を狙う絶好のポストになる。

 18日付の米紙ワシントン・ポストによると、バイデン、クリントン両氏の交代説は、両氏がそれぞれ互いのポストに意欲を示していることが背景にある。

 クリントン氏は国務長官就任以降、米外交の顔として、「予想以上の働きをみせている」(同紙)という評価が定着。副大統領への起用に関し、オバマ大統領周辺でくすぶっていた反対論も今ではすっかり下火になっているという。

 2016年の大統領選に立候補したとしても、現在62歳のクリントン氏はまだ60代後半。70歳で就任式に臨んだレーガン大統領や、2年前に72歳で大統領候補となった共和党のマケイン上院議員よりも若い。

 16年の大統領選には、全米的な人気を誇る共和党のペイリン元アラスカ州知事の出馬が取りざたされている。この際、減税や財政規律を求めて影響力を強めている保守派運動「ティー・パーティー」が同氏を支持する可能性がある。ただ、「ペイリン氏に勝てるのは、実績のあるクリントン氏だけだ」(米政府関係者)ともいわれており、こうした見方もクリントン氏の副大統領起用説がささやかれる背景にありそうだ。

543チバQ:2010/07/04(日) 00:02:27
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2010070302000064.html
オバマ大統領 逆風続く 米移民改革 道筋見えず
2010年7月3日 朝刊

 【ワシントン=岩田仲弘】オバマ米大統領が一日の演説で、一定の条件下で不法移民に在留資格を取得させる包括的な移民制度改革法の成立に強い意欲をみせた。だが、大統領の協力要請に野党・共和党は冷ややか。不法移民摘発強化を主眼としたアリゾナ州法も、大統領の批判とは裏腹に支持を集めており、改革実現の道筋はまったく見えない。

 オバマ大統領は就任後、医療保険改革を内政の最優先課題に掲げ移民制度改革は後回しにしていた。

 このため、中南米(ヒスパニック)系の有権者を中心に不満が募り、六月のワシントン・ポスト紙とABCテレビの合同世論調査では、改革に対する大統領の手腕を認めないとする回答が51%と半数を上回った。

 支持率が伸び悩み、中間選挙は苦戦必至の情勢の中、オバマ大統領としては自身の当選の原動力になったヒスパニック票を逃すわけにはいかなかった。

 法案成立には、上院(定数一〇〇)で議事妨害を防ぐ六十票が必要で、共和党の協力が不可欠。大統領はブッシュ前政権下で同党の一部議員と改革に取り組んだことを振り返りつつ、「当時改革に賛成した十一人の共和党上院議員の多くが、中間選挙年という重圧を受け、背を向けている」と非難し、超党派の協力を呼び掛けた。

 これに対し、共和党側は「医療保険改革などは民主党で進めるだけ進め、移民法改革は共和党の協力がなければ提案さえできないなんて、茶番もいいかげんにしてほしい」(コーニン上院議員)と一蹴(いっしゅう)。中間選挙前の法案成立は困難な情勢だ。

 大統領にとっては、アリゾナ州法が治安への危機感から予想以上に支持を集めていることも頭が痛い。先の世論調査では58%が州法を支持した。同州のブリューワー知事(共和党)は一日、同党の会合で「大統領がやるべきことは国境警備だ」と厳しく批判した。

544チバQ:2010/07/12(月) 22:27:00
http://sankei.jp.msn.com/world/america/100629/amr1006290908002-n1.htm
日系のイノウエ上院議員、米大統領継承順位3位に 上院仮議長職に就任 (1/2ページ)
2010.6.29 09:05

ダニエル・イノウエ上院議員(右)=16日、ワシントン(AP) 【ワシントン=佐々木類】日系で民主党のダニエル・イノウエ上院議員(ハワイ州選出、85歳)は28日、上院で宣誓を行い、大統領継承順位3位である上院仮議長職に就任した。日系議員が米大統領継承の高順位に就くのは初めて。

 大統領が死亡するなど職務を遂行できない事態が起き、継承順位1位の副大統領兼上院議長、2位の下院議長が不在である場合、大統領となる。

 民主党のロバート・バード上院議員(ウェストバージニア州選出)が同日未明に死去したのに伴い、上院の慣例に従って最長老のイノウエ氏がバード氏の跡を継ぐことになった。

 合衆国憲法の規定では、上院議長は副大統領が兼務する。その副大統領、そして下院議長が空席の場合、上院仮議長として多数党の最長老議員が大統領職を継承する。

 ただ、仮議長職はあくまで名誉職であり、実際には若手上院議員が上院議長や仮議長に代わってローテーションで議会を切り盛りし、議院運営の仕組みを学ぶ習わしとなっている。

 ちなみに、4位以下はクリントン国務長官、ガイトナー財務長官、ゲーツ国防長官の順。継承順位は合衆国憲法第2条のほか、修正第20、25条と大統領継承法が定めている。

 上院事務局によると、物故者と現職を含めて上院の最長在職者は51年5カ月と26日のバード氏で、次いで47年5カ月と26日のイノウエ氏。そのあとは、2003年1月に死去したストロム・サーモンド氏(47年5カ月と8日)、昨年8月に死去したエドワード・ケネディ氏(46年9カ月と19日)となっている。

 大統領職の継承では、民主党本部への盗聴などで、ニクソン大統領の辞任につながったウォーターゲート事件後、フォード副大統領が1974年に大統領に昇格したケースがある。

 81年、レーガン大統領が暗殺未遂事件で倒れた際には、ヘイグ国務長官が「副大統領の帰りを待つ間、私がホワイトハウスを指揮する」と述べ、国家の非常事態時に権力欲を表したとして批判を浴びたこともあった。

546チバQ:2010/07/21(水) 22:23:54
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/worldtown/CK2010072102000212.html
コロンビア 無名勝利の“怪現象”
2010年7月21日

 秋の米中間選挙に向けた民主党上院議員指名争いで“怪現象”が起きた南部サウスカロライナ州コロンビアを訪ねた。予備選で選挙運動した形跡がない失業中の黒人退役軍人、アルビン・グリーン氏(32)が有力候補とされた元判事に勝ってしまったのだ。しかも昨秋わいせつ容疑で告訴されたことが発覚していた。

 同州は共和党員でも民主党予備選に投票できるため共和党が民主党の有力候補追い落としを狙った陰謀説や超有名ソウル歌手(アル・グリーン)に名前が似ていることから有権者の勘違い説まで飛び交った。

 「当初はあり得ない話と思ったが、時々起こりうる話だと思うようになった」とオルデンディック・サウスカロライナ大教授。元判事も有権者の八割に知られていなかったことが後で分かったからだ。共和党が圧倒的に強い州とはいえ、民主党の対応はお粗末過ぎた。 (岩田仲弘)

547チバQ:2010/07/28(水) 20:49:38
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2010072802000055.html
9・11跡にモスク計画 反発、保守派が利用も
2010年7月28日 朝刊

モスク建設計画が持ち上がっているビル=26日、ニューヨークで(加藤美喜撮影)


 2001年9月11日の米中枢同時テロで崩壊したニューヨークの世界貿易センタービル跡地「グラウンド・ゼロ」近くにモスク(イスラム教の礼拝所)を建てる計画が持ち上がり「不適切だ」との反対運動が起こっている。秋の中間選挙を控え、保守派政治家らも論争に参戦。建設問題は「9・11後」の米社会の寛容性をあらためて問い掛けている。 (ニューヨーク・加藤美喜)

 イスラム教原理主義者のテロリストにハイジャックされた民間機二機が世界貿易センタービルに突入し、約三千人が犠牲となった悲劇から九年。再建工事の続く「グラウンド・ゼロ」から真北に二ブロック離れた通りに、放置された元縫製工場のビルがある。ここにイスラム教普及団体「コルドバ・イニシアチブ」が、礼拝所やプール、劇場などを含む十三階建てビルの建設を新たに計画している。

 同団体は「西洋とイスラムの懸け橋」をうたい、ニューヨークのイマーム(イスラム教指導者)のフェイサル・アブドゥル・ラウフ師(62)が〇四年に設立。礼拝所の入る新ビル建設には一億ドル(約八十七億円)を投入、「地域のコミュニティーセンター」として活用したいとしている。

     ◆

 計画に対し、一部の「9・11」遺族や消防士、地元市民らが「無神経だ」「不適切だ」と反発。建設を阻止するため、築百五十二年の現在のビルを歴史的建造物として保存するよう求めている。

 遺族らと運動に参加している元消防士のティム・ブラウンさん(48)は「偏狭や偏見と決め付けないで。遺族の気持ちを想像してほしい」と話す。自身も「9・11」で九十三人の消防士仲間を失った。「テロリストは『アラーは偉大なり』と叫んで私たちの家族や友人を殺した。グラウンド・ゼロは墓地であり、静かに祈りをささげに行く場所だ。そんな時に目と鼻の先のモスクから、事件を思い起こさせる詠唱が聞こえてきたらどんな気持ちになるか」と懸念する。

 歴史的建造物保存委の公聴会は今月十三日に開かれ、礼拝所建設反対の意見が続出。秋のニューヨーク州知事選の共和党候補者であるラツィオ氏も出席、現在のビルの保存を訴えた。

 ラツィオ氏は先に、知事選の対抗馬である民主党候補のクオモ同州司法長官に対し「ラウフ師らの資金源を調査すべきだ」と要求。一方、クオモ長官は「宗教の自由は尊重されるべきだ」と静観の構えで、ブルームバーグ市長も「政府が個人の信仰に介入すべきではない」としている。

 中間選挙を控え、保守派の草の根政治運動「ティーパーティー」をけん引するペイリン前アラスカ州知事やギングリッチ元下院議長も今月、礼拝所建設に「反対」を呼び掛けるなど、建設問題を政治利用しようとする動きが出ている。

 公聴会で、礼拝所建設に理解を求めたイスラム教徒のジアド・ラマダンさん(43)は「私たちも同じ米国人だ。イスラム教徒すべてを9・11と結び付けないでほしい」と主張。「保守派の政治家たちは『イスラム嫌い』をあおって国民を対立させようとしている」と批判する。

     ◆

 遺族の中でも、意見は分かれている。9・11でおいを亡くしたバレリー・ルースニカウスカさん(71)は「イスラム教への無知が恐怖を増長している」と指摘。「新しい施設は地域の文化的な貢献になる」と歓迎する。

 地元ローワー・マンハッタン地区の住民代表らは五月、現在のビルは歴史的建造物の指定に値しないとの勧告を出している。保存委の結論は八月中に出る見込みで、その行方が注目されている。

548チバQ:2010/08/03(火) 23:23:19
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20100804k0000m030012000c.html
米国:オバマ支持率低迷 下院で民主敗北予測も 中間選挙
 【ワシントン古本陽荘】11月2日の米中間選挙まで3カ月を切った。財政赤字が膨らむ一方、失業率は改善せず、オバマ大統領の支持率は低迷している。経済政策に対する評価がそのまま投票行動に反映されれば、民主党の議席大幅減は避けられず、下院では与野党が逆転する可能性も出ている。

 「私に選挙区に来てほしくないかもしれないが……」

 ホワイトハウスで先週開かれた昼食会。民主党議員9人を前に、再選のために協力を申し出たオバマ大統領が、そう言及したとニューヨーク・タイムズ紙が報じた。就任直後は大統領の高い支持率が政策推進の原動力とみられていた。しかし、各種世論調査で支持率が40%台と低迷する大統領は、民主党の足手まといになりかねないことを自嘲(じちょう)気味に語ったことになる。

 連邦議会の現有議席は、上院が民主系59、共和41、下院(欠員2)が民主255、共和178で両院で与党が過半数を握る。

 同紙の選挙区分析では、下院では民主が168、共和が163選挙区で優勢。事実上、残る104選挙区の争奪戦となっている。全議席が改選される下院では与野党逆転の可能性は十分ある。

 一方、上院では非改選議席で民主系が40と共和の23を大きく上回っているため、今回改選される37選挙区のうち、接戦となっている18選挙区の大部分で勝利しないと共和党が過半数を握るのは難しい情勢だ。

 選挙分析で定評があるクック・ポリティカル・リポートは、下院の共和党議席は211〜221議席で過半数の218議席獲得が可能とする一方、上院は非改選を含め46〜48議席で5〜7議席上積みするものの過半数には届かないと予測している。

 共和党の選挙参謀は、民主党の政策への対案を示すより、オバマ政権批判を中心とした選挙戦術を展開している。これに対し、民主党側は、共和党議会指導部に対する世論調査の支持率が大統領支持率よりも低いことから、選挙戦を大統領と共和党指導部の対決構図に持ち込む戦略を描いている。

 【ことば】米中間選挙 米国で4年ごとの大統領選の中間年に一斉に行われる連邦議会、州知事などの選挙の総称。投票日は大統領選と同様に「11月の第1月曜日の週の火曜日」と決められ、今年は11月2日。小選挙区の下院(定数435、任期2年)全議席と、各州2人の上院(同100、同6年)の約3分の1が改選になる。今年の上院選は補選3議席を含む37議席、州知事選は37州で行われる。一般的に政権与党側が苦戦する傾向が強い。

549チバQ:2010/08/03(火) 23:24:27
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2010080202000047.html
下院で与野党逆転か 米中間選挙まで3カ月
2010年8月2日 朝刊

 【ワシントン=岩田仲弘】米国の中間選挙は二日、投開票(十一月二日)まで残り三カ月になった。選挙はオバマ大統領に対する事実上の信任投票。各種世論調査で、大統領の支持率が軒並み50%を割り込む中、与党民主党は伸び悩み、現段階では上下両院とも野党共和党が議席数を伸ばしそうな勢いだ。

 上院(定数一〇〇)は民主党が現有五十九議席(同党系無所属の二議席含む)と過半数を八議席、下院(定数四三五)は現有二百五十五議席で過半数を三十七議席それぞれ上回っている。

 米キニピアック大学(コネティカット州)の最新調査によると、下院選がいま実施された場合、共和党候補に投票すると答えた有権者は43%と民主党候補の38%に5ポイント差をつけた。大統領が最優先課題とした医療保険改革などをめぐる党派政治の駆け引きに失望した有権者の“反現職”の風潮が民主党劣勢の一因とみられる。

 上院での民主党の改選議席は十九だが、政治情報サイト「リアル・クリア・ポリティクス」によると、現段階では九議席の獲得にとどまる。ただ、ネバダなど九州で接戦が予想され、過半数維持に必要な十一議席は何とか確保できる見通しだ。

 下院で共和党が過半数を制するには現有百七十八議席に四十議席の上積みが求められる。同サイトは二百一議席の獲得を予測し、三十二選挙区は接戦と指摘。与野党逆転は「十分可能」との分析が広がりつつある。

550チバQ:2010/08/03(火) 23:27:37
http://www.47news.jp/CN/201008/CN2010080301000415.html
ガガさん、移民論争に“参戦” 米アリゾナ州新法に抗議

 米ニューヨークでテレビ番組に出演するレディー・ガガさん=7月9日(AP=共同)
 【ワシントン共同】奇抜な衣装とパフォーマンスで人気の米女性歌手レディー・ガガさん(24)が、米アリゾナ州フェニックスで開いたコンサートで不法移民の摘発強化を目指した同州の新法に抗議するようファンに呼び掛けた。米メディアは2日、「ガガさんも論争に参戦」と報じた。

 米国では、同州の新法の是非をめぐって大論争が続いている。ガガさんは同性愛者の権利向上を訴えるなど、政治的な発言でも注目されている。

 コンサートが開かれたのは7月31日。左腕に「新法を止めろ」と書いたガガさんは中盤、複数の大物スターから新法に抗議してコンサートをボイコットするよう求められたと説明。中止よりも「いつもより大声で叫び、平和的に反対する」ことにしたと語り「積極的な抗議」を呼び掛けた。

551チバQ:2010/08/04(水) 19:45:55
>>547
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2010080402000194.html
モスク建設にゴーサイン 『9・11』跡地近く
2010年8月4日 夕刊

 【ニューヨーク=加藤美喜】二〇〇一年の米中枢同時テロで崩壊したニューヨークの世界貿易センタービル跡地「グラウンド・ゼロ」近くにモスク(イスラム教礼拝所)建設計画が持ち上がり、反対運動が起きている問題で、市の歴史的建造物保存委員会は三日、建設予定地の古いビルの取り壊しを認め、モスク建設に「ゴーサイン」を出した。

 問題となっていたのは、グラウンド・ゼロから二ブロック北に立つ築百五十二年のビル。ここに、イスラム教普及団体が約一億ドル(約八十六億円)をかけ、モスクやプール、講堂などを含む十三階建ての新しいビルの建設を計画している。

 建設計画に対し、テロの遺族の一部や消防士、地元市民らが「イスラム過激派のテロで家族を失った遺族の感情を逆なでするもの」と反発。秋の中間選挙をにらんだ保守派政治家らも「団体の資金の出どころを調査すべきだ」などと反対を呼び掛けた。これに対し、容認派は宗教の自由や寛容性を主張し、一大論争となっていた。

 ブルームバーグ市長は三日会見し、「テロでは多くのイスラム教徒も犠牲になった。彼らは同じニューヨーク市民であり、米国民だ」と強調。建設を認めないのは「米国の価値に反する」と決定を歓迎した。

552チバQ:2010/08/05(木) 22:52:24
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100804-OYT1T01086.htm
200mの拒否…同時テロ現場「近くに」モスク
 【ニューヨーク=吉形祐司】米国のイスラム団体が、2001年の米同時テロの現場、ニューヨークの世界貿易センタービル跡地「グラウンド・ゼロ」近くにモスク(イスラム教礼拝所)を備えたコミュニティー施設の建設を計画、その是非を巡って大きな論争となっている。


 反対派はモスク建設を阻む目的で、予定地にある19世紀以来のビルを歴史建造物に指定するよう求めたが、市の担当委員会は3日、これを却下したため、事実上、モスク建設に道が開かれた。

 建設を計画しているのは、イスラム教と西洋文化の相互理解を目標に掲げる「コルドバ・イニシアチブ」。グラウンド・ゼロの北約200メートルにあるイタリア様式のビルを取り壊し、500人収容の講堂やプール、レストランを備えた施設にする予定で、AP通信は13階建てと報じている。

 この施設内にモスクが建つことを巡り、テロ犠牲者の遺族などから異論が噴出。同市のブルームバーグ市長らが建設に賛成する一方で、08年大統領選で共和党副大統領候補だった保守派のサラ・ペイリン氏らが反対するなど、政治家も巻き込んだ論争となり、「イスラム教=テロ」の構図が多くの米国民の脳裏に刻まれている現実を浮かび上がらせた。調査会社ラスムッセンが7月22日に発表した調査結果では、モスク建設に54%が反対し、賛成は20%にとどまった。

 反対派は委員会の決定を不服として、法廷闘争に持ち込む構えだ。

(2010年8月5日16時49分 読売新聞)

553チバQ:2010/08/10(火) 22:00:26
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100810-OYT1T00945.htm
「まるでマリー…」米大統領夫人らの「豪遊」に批判
 【ワシントン=黒瀬悦成】ミシェル・オバマ米大統領夫人(46)と次女サーシャさん(9)が4〜8日、スペインの超高級リゾートで休暇を過ごしたことに対し、米メディアから「失業などで国民が苦しんでいるのに不謹慎だ」との批判が噴出。


 その「豪遊」ぶりを「まるで(フランス革命当時の)マリー・アントワネット妃のようだ」と揶揄(やゆ)する報道まで飛び出し、支持率低下に悩む大統領にとって頭痛の種となっている。

 夫人らは、スペイン南部の海辺の町マルベリャに滞在したが、米メディアによると、1泊の宿泊費が6500ドル(約56万円)の超高級リゾートホテルもあった。ホワイトハウスは、「個人的な休暇なので、ホテル代や食事代はすべて自己負担」としているが、往復に使用した政府専用機は、運航費用が約18万ドル(1550万円)に上ったにもかかわらず、夫人らの負担額は民間機のファーストクラスの運賃相当額のみ。シークレットサービスなどによる身辺警護も公費で賄われた。

(2010年8月10日21時32分 読売新聞)

554チバQ:2010/08/12(木) 18:45:22
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100811-OYT1T00809.htm
プロレス団体「WWE」元CEO、上院選候補に
 【ワシントン=黒瀬悦成】米中間選挙(11月2日実施)の民主、共和両党の候補者を選ぶ予備選が10日、コロラド、ミネソタ、ジョージア、コネティカットの4州で行われた。


 コネティカット州では、上院選の共和党候補に世界最大のプロレス団体WWEの元最高経営責任者(CEO)で女性のリンダ・マクマホン氏(61)が選ばれた。

 マクマホン氏は選挙運動に2200万ドルの巨費を投下し、その「金満選挙」ぶりが話題を呼んだ。

 6月にカリフォルニア州で行われた共和党の予備選では、コンピューター大手ヒューレット・パッカード(HP)社元CEOのカーリー・フィオリーナ氏が上院選の候補に、インターネット競売大手イーベイのメグ・ホイットマン元CEOが知事選の候補にそれぞれ選ばれた。ビジネス界で実績があり、資金力のある同党女性候補が民主党に挑む構図に注目が集まっている。

(2010年8月11日17時59分 読売新聞)

555チバQ:2010/08/17(火) 21:56:56
http://sankei.jp.msn.com/world/america/100817/amr1008171828006-n1.htm
モスク建設問題、全米レベルの争点に拡大 (1/2ページ)
2010.8.17 18:23

16日、ニューヨーク・マンハッタンのグランドゼロに近いモスク建設予定地(AP) 【ニューヨーク=松尾理也】米中枢同時テロで崩壊した世界貿易センタービル跡地近くにモスク(イスラム教礼拝所)を建設する計画について、オバマ大統領が信教の自由を強調し擁護する姿勢を示したことをめぐって共和党側から一斉に批判の声が挙がり、論議は一気に全米レベルの広がりを見せ始めた。こうした流れを受け、米民主党のハリー・リード上院院内総務も建設反対の立場を明らかにするなど、オバマ大統領は苦しい立場に追い込まれつつある。

 フロリダ州では、共和党のリック・スコット同州知事候補がこの問題で16日、オバマ大統領を批判するテレビCMの放送を開始。「大統領は、モスク建設は寛容さの問題だと言っている。しかし、それは間違っている。狂信的イスラム教徒が何の罪もない多くの米国市民を殺害したというのが真実であり、それこそが問題なのだ」と、強い調子で建設反対を訴えた。

 同じく共和党のジョン・コーニン上院議員もテレビで「大統領がいかに国民の主流から乖離(かいり)しているかを示すできごとだ」と批判した。

 こうした流れに、民主党のリード上院院内総務は16日声明を出し、「信教の自由は尊重するが、モスクはどこか別の場所に建てられるべきだと考える」と、大統領と反対の姿勢を打ち出した。11月の中間選挙で再選を目指すリード氏は、民主党への支持が低迷する中で苦戦が伝えられており、選挙対策の面で大統領と一線を画すのが得策と判断した可能性もある。

 オバマ氏は先週末、イスラム教の断食月(ラマダン)にちなんだ夕食会でイスラム各国からの外交官らを前に、「信教の自由をめぐる米国の決意を揺るがせてはならない」として建設を支持する姿勢を明らかにした。

 だが直後から批判を呼んだため、大統領は「あくまで一般論を述べたもの」と釈明。共和党側はこれを前言撤回ととらえ、さらに批判を強めている。

 一方、ニューヨークでの建設計画そのものについて、イスラエル紙ハアレツは「精神的指導者が建設断念を検討している」と伝えたが、建設業者は即座に否定。「すべては順調に進んでいる」として断念の意思がないことを強調した。

 建設を強く支持しているニューヨークのブルームバーグ市長はオバマ大統領の一連の発言の後、「建設計画が阻止されれば、米国にとって悲しい日となる」と述べ、「ぶれない指導者」ぶりを発揮している。

556チバQ:2010/08/17(火) 22:01:59
http://www.sankeibiz.jp/macro/news/100816/mcb1008160503013-n1.htm
「9.11」とモスク建設、揺れるNY (1/3ページ)2010.8.16 05:00

再建工事が進む世界貿易センター(WTC)跡地。付近に予定されているイスラム文化センター建設計画が議論を巻き起こしている(ブルームバーグ)【拡大】
 世界貿易センター(WTC)跡地に近いパークプレイスにイスラム文化センターの建設が予定されているが、ニューヨーク市歴史的建造物指定委員会がここに建つ築152年の建築物取り壊しを認めたことで、計画が前進した。

 百貨店のバーリントン・コート・ファクトリーの店舗だったこの建物は、長期間使用されておらず、委員会は歴史的建造物への指定を却下した。

 ◆計画大きく前進

 委員会の決定は無記名の投票で行われた。跡地にはモスク、レクリエーションおよび文化センターが建設される。

 これについて元アラスカ州知事のサラ・ペイリン氏と元下院議長のニュート・ギングリッチ氏は「米国史上、最も激しいテロ攻撃を受けた場所の近くにモスクを建てることは適切ではない」として反対を表明した。ブルームバーグ市長とクイン市議会議長は計画を支持している。

 市長は記者会見で「国民感情に配慮して建設を止めることはテロリストに勝利を手渡すことだ」と述べた。

 建設計画のスポンサーであるイスラム団体のコルドバ・イニシアチブはイスラム・コミュニティーとその他の宗教団体との関係改善を望んでいる。建設計画には500席のホール、プール、レストラン、書店、芸術作品展示スペースも盛り込まれている。

 ユダヤ教の司祭(ラビ)であるロバート・レヴァイン氏は今回の決定に賛同し、「委員会の決定を喜んでいる。計画の責任者が述べているとおり、新しいモスクはすべての人々を尊重し、宗教を超えた協力を行うために利用されるだろう。それはこの国とニューヨーク市が望んでやまないものだ」と語った。

 2001年9月11日、世界貿易センターを狙ったアルカーイダのテロ攻撃では2600人以上が死亡している。

 ◆分かれる意見

 「テロで死亡した人の中にはイスラム教徒もいたことを忘れないでほしい。イスラム教徒もほかのニューヨーク市民同様、悲しみにうちひしがれた。イスラム教徒を差別するようなことになれば、自らの信念を裏切り敵の術中にはまることになる」と市長は語っている。

 ユダヤ人団体の名誉棄損防止同盟(ADL)、エイブラハム・フォクスマン氏は「市は建設代替地を見つけるべきだ。今回の計画はテロの犠牲者家族に不要な痛みをもたらしかねない。しかも誰が建設資金を提供しているのか、資金提供者は私たちの価値観と矛盾するイデオロギーの持ち主とかかわりがあるのではないか、という疑問が持ち上がっている」と語った。

 ペイリン氏は7月下旬、フェースブックで「計画されているモスクはテロ犠牲者家族の心を傷つけるものだ。また、コルドバ・イニシアチブの指導者(イマム)で議長のフェイサル・アブドゥル・ラウフ氏は『米国の政策がテロを招いた』と示唆している」と述べた。

 ラウフ氏は、ハマスがテロ組織であることを認めようとせず、複合施設の財務に関する情報提供も拒んでいるという。

 モスク建設の財務状況を調査するよう問われたブルームバーグ市長は「発言したい人が発言の自由を行使しているに過ぎない。宗教団体はどのようなものであれ寄付があれば受けるもので、いちいち誰が提供したのか調べる必要はない」と反論した。

 キニピアック大学が7月に発表した世論調査によると、ニューヨーク市の有権者は52%対31%で建設に反対している。調査は6月21〜28日に1183人の登録有権者を対象に行われた。

557チバQ:2010/08/17(火) 22:02:42
◆「市民の声聴け」

 マンハッタン区のスコット・ストリンガー区長は委員会の決定を支持するとの声明を発表。この中で「計画が前進した今、ニューヨーク市民の声を聴くことが必要だ。もちろんテロで愛する家族を失った人たちも含まれる。私の望みは、みんなが協力して本当に重要な事柄に向き合うことだ。テロの第一対応者に対する医療サービス実現、街の安全を守るためのテロ対策費確保、宗教の自由の促進。これらを実現する超党派的な解決策を求めたい」と表明した。

 ロバート・ギブズ米大統領報道官は8月3日の記者会見で「モスク建設計画はニューヨーク市の問題で、決定権は自治体にある。ホワイトハウスが決定に口を出すことはない」と述べた。オバマ大統領は13日「イスラム教徒にもその宗教を営む権利があると信じている。これにはマンハッタン南部の私有地に礼拝所を建設する権利も含まれる」と発言。これが「建設支持」と報道されると翌14日、「支持を表明したものではなく、米国建国以来、人々が持つ権利について述べたもの」とトーンダウンした。

 歴史的建造物指定委員会のロバート・ティアニー議長は3日の会合で、店と住居が一体となった建築物を含む歴史的地区はほかにも例があると指摘。「今回、取り壊し対象となっている建物の建築的、社会的、歴史的、文化的意義を熟考したが、歴史的建造物に指定する理由は見あたらなかった」と述べた。(ブルームバーグ Henry Goldman、Kate Andersen Brower)

558チバQ:2010/08/17(火) 22:16:37
http://www.asahi.com/international/update/0817/TKY201008160410.html
米国防長官、来年中に辞任の意向 外交専門誌に明かす2010年8月17日1時56分
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 【ワシントン=望月洋嗣】ゲーツ米国防長官は、外交専門誌「フォーリン・ポリシー」(電子版)が16日に掲載したインタビューの中で、2011年中に辞任する意向を明らかにした。オバマ政権が進めるアフガニスタンへの米軍増派が一段落することや、大統領選挙がある12年の国防長官交代は望ましくないことを理由に挙げている。

 ゲーツ氏は、アフガンへの米軍増派がこの秋に終わり、今年12月にはアフガン政策の見直しが行われることを指摘し、「11年のいずれかの時点が、(ポストを)譲り渡すには理にかなっている。12年の1月まで待つのは誤りだ」と述べた。ゲーツ氏は「(長官職は)大統領選の年の春に決めるたぐいの職ではない」とも語り、11年中に交代しないと「後任者の任期は1年に満たず、適切な人材登用が難しくなる」との見方も示した。

 ゲーツ長官はブッシュ政権下の06年12月に就任。08年の大統領選後に続投する可能性について「想像できない」と発言していた。だが、オバマ大統領の要請を受けて異例の留任をしていた。


http://www.asahi.com/international/update/0817/TKY201008170162.html
米国防長官の辞意表明「驚きではない」 大統領副報道官2010年8月17日12時44分

 【ワシントン=望月洋嗣】ゲーツ米国防長官(66)が来年中に辞任する意向を表明したことについて、バートン米大統領副報道官は16日、「長官が自らの進退について語ることは驚きではない」と述べた。オバマ大統領が訪れている米ウィスコンシン州で記者団に語った。

 ブッシュ政権下の2006年12月に就任したゲーツ長官は、08年の大統領選後は留任しない方針を表明していたが、オバマ大統領の要請を受けて異例の続投をした経緯がある。同副報道官は、ゲーツ長官が本人の意向より長く現職を続けていることに「大統領は非常に感謝している」とも述べた。

 ゲーツ長官は、16日に外交専門誌「フォーリン・ポリシー」(電子版)に掲載されたインタビューで、オバマ政権が進めるアフガニスタンへの米軍増派が一段落することや、大統領選挙がある12年の国防長官交代は望ましくないことを理由に、11年中に辞任する意向を示していた。

559チバQ:2010/08/20(金) 00:18:21
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100819-OYT1T00967.htm
米ディズニー勤務の女性、ヘジャブで接客禁止に

【ロサンゼルス支局】米カリフォルニア州アナハイムにあるディズニーランドのレストランで働くイスラム教徒の女性(26)が、「ヘジャブ」と呼ばれるベールを着けての勤務を禁じられたとして18日、米政府の雇用機会均等委員会に苦情を申し立てた。

 AP通信によると、女性はモロッコ出身で、2年半前から接客係として勤務していた。イスラム教の断食月「ラマダン」を祝うため、15日、初めてヘジャブを着けて出勤したところ、上司から、ヘジャブを脱ぐよう求められた。女性が拒否すると、「客に見えない所で働くか、どちらも嫌なら帰れ」と命じられたという。

 ディズニーランドの広報担当者は「接客時は、制服以外は身に着けないのが決まり」と説明した。女性に対しては、制服に合ったデザインのスカーフの支給が決まっていたが、女性は待ちきれず自前のヘジャブを使ったという。

(2010年8月19日19時40分 読売新聞)

560チバQ:2010/08/21(土) 22:56:04
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2010082102000027.html
NYテロ跡近くにモスク『容認』 オバマ発言で波紋
2010年8月21日 朝刊

 【ワシントン=嶋田昭浩】2001年の米中枢同時テロで崩壊したニューヨークの世界貿易センタービル跡地「グラウンド・ゼロ」近くにモスク(イスラム教礼拝所)を建設する計画について、オバマ大統領が計画を擁護する発言をし、テロ犠牲者の遺族らから反発を受けている。野党共和党議員は、さっそく11月の中間選挙に向け民主党攻撃に利用。一方、米国のイスラム教団体などは宗教問題を選挙運動に持ち出さぬよう呼びかけた。

 モスク建設計画をめぐっては、地元で反対運動が起きたが、ニューヨーク市の歴史的建造物保存委員会が今月三日、建設を容認。

 オバマ大統領は十三日、ホワイトハウスでのイスラム教のラマダン(断食月)の関連行事で「イスラム教徒は米国の他の人々と同等に宗教を実践する権利を持っており(ニューヨークの)マンハッタン南部の私有地に礼拝場所を建設する権利も含まれる」と発言。波紋が広がるや、翌日、米CNNテレビに「国民の権利についてコメントしたのであり、建設の是非についてではない」と釈明した。

 一部の共和党議員は「米国民は同時テロの非常な苦しみを忘れない」とするメールを支持者へ送り、同じ選挙区で争う民主党候補には立場を鮮明にするよう迫っている。

 CNNが十一日に公表した世論調査では68%が建設反対。民主党議員も沈黙のままではおられず、五選を狙うリード上院院内総務も「モスクは別の場所に造るべきだ」とした。

561名無しさん:2010/08/22(日) 11:25:54
http://www.newsweekjapan.jp/stories/us/2010/08/post-1523.php
共和党「人種政治」のブーメラン
A Season of Fear

移民問題やモスク建設問題で攻勢を強める共和党だが、保守層受けする主張だけを展開する戦略には落とし穴がある

2010年08月16日(月)16時46分
ハワード・ファインマン(ワシントン支局)


 アメリカ人が理性を持ち合わせていれば、11月の中間選挙の争点は経済問題に絞られるはずだ。しかし、アメリカ人にはその理性がないらしい。中間選挙の選挙戦は、3つの波乱要因に翻弄されそうだ。選挙を前に、社会を分裂させかねない3つの火種を共和党が利用しようとしているのである。

 1つは、不法移民問題。焦点は、アメリカ国内で生まれた子供に自動的に市民権を認める合衆国憲法修正第14条。この条項の修正論が共和党内で浮上している。

 もう1つは、アメリカにおけるイスラムの問題。9.11テロで崩壊したニューヨークの世界貿易センタービル跡地の近くに、イスラム団体がモスク(イスラム礼拝堂)とコミュニティーセンターを建設する計画がある。共和党内には、これを阻止すべきだとの声が強い。

 3つめは、人種問題。金銭スキャンダルで非難を浴びている民主党下院議員2人は、アフリカ系アメリカ人だ。たとえ共和党にその意図がなくても、スキャンダル批判を展開すれば、人種の問題がどうしてもクローズアップされる。

 これに対抗して民主党は、排外主義的で非寛容(実際にはもっと過激な言葉で非難している場合も少なくない)というレッテルを共和党に張ろうとしている。バラク・オバマの大統領就任式――1年半前の出来事とは思えないほど、大昔のことに思える――がアメリカに誇りをもたらしたとすれば、いまアメリカには、社会の一体感を瓦解させる「不安の季節」が訪れている。

ヒスパニック系有権者の憂鬱
 共和党がどこを目指しているのか知るために、私はアフリカ系アメリカ人の共和党有力者に取材しようと考えた。11月の中間選挙で下馬評どおり共和党が大勝して議会の過半数を制すれば、共和党の針路がアメリカの針路になるかもしれない。

 私が話を聞いたのは、03年まで10年近くにわたり下院議員を務めたJ・C・ワッツ。08年の大統領選では共和党のジョン・マケイン上院議員を支持したが、オバマが大統領に就任したときは誇らしく感じたという。ただし私と違って、幻想は抱いていなかった。「さまざまな歴史を経験し、数々の差別を目の当たりにしてきたので、(オバマの就任式を)新しい世界の幕開けとは思わなかった」と、ワッツは言う。

 その後の出来事を見れば、ワッツの冷めた見方が正しかったことが分かる。「ワシントンを中心とする政治やメディアの世界では誰も、発言する前に物事をよく勉強しようとしない。自分の支持層に迎合した発言ばかりだ。この点は、いま起きていることのすべてに共通する」

 移民問題はその典型だ。保守派は不法移民の取り締り強化を主張するだけでは満足できずに、憲法修正第14条の変更を唱え始めた。この主張は、勢いを増す保守系の草の根市民運動「ティーパーティー」の心の琴線に触れる。

 さしあたり共和党が主に問題にしているのは、中国系の「アンカー・ベビー」(家族のアメリカ在留許可を得るために、母親がアメリカに渡航して産む赤ん坊)だが、ヒスパニック系(中南米系)有権者は根底に流れるメッセージを敏感に感じ取っている。数千万人上るヒスパニック系有権者は、いまや選挙で無視できない存在だ。

 共和党は移民規制強化を訴えて今回の選挙で勝っても、将来そのツケを払わされかねないと、ワッツは指摘する。「共和党の未来を担う存在であるヒスパニック系の実力者たちは、心外に感じている。味方に足をすくわれた気分でいる」

562名無しさん:2010/08/22(日) 11:26:52
最優先課題は「経済」のはず
 一方、「異質なもの」を恐れる人々の心理を背景に、共和党はモスク建設問題にこだわり続けている。特に、08年大統領選の共和党副大統領候補だった前アラスカ州知事のサラ・ペイリンや元下院議長のニュート・ギングリッチなどの保守派の有力者は、モスク建設反対を声高に主張している。

 民主党議員の金銭スキャンダルに関して、共和党は人種差別的な言葉遣いを避けるよう留意する半面、渦中のチャールズ・ランゲルとマクシーン・ウォーターズの両下院議員の疑惑を大々的に宣伝している。民主党にとっては折悪しく、中間選挙直前に下院で両議員が事情を聞かれる予定になっている。

 こうした要素は、共和党にとって有利に働くのか。そうはいかないかもしれない。アメリカの景気が再び大きく落ち込む懸念が指摘される今、共和党としてはオバマ政権の経済政策を批判したほうが得策だろう。

 それに、この戦略にあまり頼り過ぎると、共和党は社会の一部の層だけを支持基盤にする政党に逆戻りしかねない。今や、(非ヒスパニック系の)白人有権者の顔色だけうかがっていれば共和党が政権を手できる時代ではない(非ヒスパニック系白人がアメリカの人口に占める割合は、ますます小さくなっていく)。その点では、民主党が対立勢力に片っ端から人種差別主義者の烙印を押してさえいれば済む時代も終った。

「発言する前に、じっくり考えて思考を整理することが大切」だと、ワッツは言う。いまアメリカに必要なのは、このような精神だ。

563名無しさん:2010/08/22(日) 11:29:45
http://www.newsweekjapan.jp/reizei/2010/08/post-185.php
「グラウンド・ゼロ」の「モスク」論争はどうして政治問題化したのか?
2010年08月18日(水)10時38分

 穏健イスラム教グループによる、マンハッタン島の南部、トライベッカ地区に「イスラム・コミュニティ・センター・パーク51」を建設する計画が明らかになると、一気に全米での論争に火がつきました。9・11のテロで世界貿易センターが倒壊した、いわゆる「グラウンドゼロ」から2ブロック離れただけの場所に、イスラム教のモスクが建設されるのは「テロ攻撃によってこの地がイスラムに支配される」ことになり、「敵の勝利を許すもの」というのが反対論者の主張です。

 これに対して、ニューヨークの地元は冷静です。ニューヨーク市のマイケル・ブルームバーク市長は「私有地に宗教施設を建設するのは憲法に認められた自由」だとして、反対論に対抗していますし、全国レベルでの調査では反対論が70%(今週に入って加速しているようです)という数字もある一方で、マンハッタン島内の世論は、48%が賛成、36%が反対と賛成論が多数になっています。

 この建設予定地は「コルドバハウス」という古いビルが建っている場所なのですが、反対派は、この「コルドバハウス」を歴史的建造物に指定して「パーク51」の建設を阻止しようとしました。歴史的建造物に指定する権限は、地元の委員会にあるのですが、このダウンタウン地区の委員会では、29対1の大差で、指定は却下されています。とにかく、マンハッタンの地元としては、「問題なし」としているのです。

564名無しさん:2010/08/22(日) 11:30:31
 一方で、反対派は全国レベルになっており、それこそ保守系のFOXニュースなどでは毎日のようにコメンテーター達が入れ替わり立ち代り、反対論を繰り広げています。その背後にいるのは、サラ・ペイリンで、そもそもは彼女がツイッターで「敵の勝利を許すものだ」と言い始めたのが反対論が拡大するキッカケでした。

 では、基本的に個人所有の土地に宗教施設を建てる、その場合に信教の自由は合衆国憲法で保証されている、こうした条件の下では、討論をやればボロが出るのが分かっているのに、どうしてペイリン以下の共和党は、連日のように感情論丸出しの反対キャンペーンを張っているのでしょうか? 彼等には、彼等なりの計算があるようです。1つは、オバマ以下の民主党のリベラルは、こうした「信教の自由」といった理念的な問題になると「モスクに賛成」せざるを得ないわけで、そこへどんどん追い込んでいこうという戦略です。そうすれば、真ん中やや右寄りの無党派の票をオバマの民主党から「剥ぎ取る」ことが可能というわけです。

 先週末にオバマ大統領が、「憲法上はモスクを建設する権利がある」と声明を出して、これが保守派からの「大統領はもはや国の多数派を代表してない」という「炎上」に近い非難を浴びると、翌日には「自分はこのモスク建設の主旨に賛同するわけではない」と取り消しに近いコメントを出さざるを得なくなった、このドラマについてはどう見たら良いのでしょう。一見すると「別にオバマは悪くない」ように思えるのですが、上記のような「共和党のワナ」に「まんまと引っ掛かった」という点では、政治的にはかなりダメージが効いているという見方もできるのです。

 オバマの迷走を受けて、民主党も浮き足立ってきました。何と言っても、全国調査で70%が反対という数字は、中間選挙を目前にした時点では刺激的で、これに耐えられる政治家は少ないのです。そんな中、民主党内では「何もあそこに作らなくても」という声が出入するようになり、これを受けて、本稿の時点ではニューヨーク州のピーターソン知事が、問題のモスクを含む「パーク51」プロジェクトの責任者と直接会談して、どこか別の場所への自発的移転を説得するらしいという報道も出ています。

 この辺には、「人種のるつぼ」として信教の自由を絶対視しなくては「やっていけない」マンハッタン島内と、保守的な草の根リベラルを抱えた「アッパーステート」というニューヨーク州でもニューヨーク市からはるか北にある、州都オールバニとの「温度差」という問題もあるようです。ですが、仮に民主党のピーターソン知事の努力で「自主的な移転」などが実現してしまった場合には、それこそペイリン以下の反対派は「聖地グラウンドゼロを守った」とか「憎いイスラムを追放した勝利」などと雄叫びを上げる可能性が濃いわけで、そうなったらそうなったで、オバマ以下の民主党のリベラルは立場を失うことになります。

 マンハッタンのそれこそ、問題の場所に近い人々からは「特別なのはあの場所だけでしょ。俺達は別にグラウンド・ゼロに住んでいるわけじゃないのに」とか「2ブロック以内がダメと言ったって、もう2ブロック以内にはモスクは2軒あるぜ」などという声もあるのですが、問題はもうそれどころではなくなりました。では、今度の問題は「中間選挙へ向けて民主党の大失点」なのか、あるいは「2012年のオバマ再選」へ向けて決定的なダメージなのかというと、そんなことはないと思います。まだまだ挽回は可能で、特に今週から経済が妙に明るいので、そのまま行けば政権に支持は戻る可能性はあります。

 そうは言っても、論争としては不毛なこのエピソードも、明らかに政治的なゲームとしては意味を持ってしまいました。次に同じような「ひっかけ」があった場合に、同じようなミスを犯してしまうとオバマも民主党も相当苦しいことになります。今回のドタバタで、「オバマは法科大学院あたりの先生としては立派だが、合衆国大統領としてはまだまだ」というような評価が語られるのはそのためです。いきなり飛躍するようですが、そんな情勢下ですから「今年11月のオバマ広島献花」などという話は、残念ながら実現可能性は限りなく低いと考えるべきでしょう

565チバQ:2010/08/29(日) 19:43:46
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20100830k0000m030028000c.html
アメリカ:保守系「ティーパーティー」 数万人規模の集会

保守系草の根団体「ティーパーティー」の集会に、建国時の衣装で参加する市民=ワシントンで2010年8月28日、古本陽荘撮影 【ワシントン古本陽荘】全米の保守系草の根運動「ティーパーティー」の賛同者らが28日、ワシントンで数万人規模の集会を開いた。保守派勢力の台頭ぶりを見せつけ、11月の中間選挙の弾みにする狙いがあるものとみられる。

 集会は保守系トーク番組の司会者、グレン・ベック氏が呼びかけた。ベック氏は事前に「政治的な集会ではない」と主張。退役軍人らの栄誉をたたえるのが集会の趣旨で、プラカードの持ち込みは禁じられた。

 08年大統領選の共和党副大統領候補のサラ・ペイリン前アラスカ州知事が、「米国の名誉を回復しましょう」と気勢を上げると聴衆から、大きな拍手と歓声がわき起こった。参加したメリーランド州のクリス・ヘキミアン氏(49)は、「この国で進行している社会主義が米国人を幸せにするとは思えない」と語った。

 一方、集会があったリンカーン記念堂前は47年前のこの日、公民権運動指導者の故キング牧師が人種差別撤廃を訴える演説を行った場所。ベック氏らの集会を批判する黒人の公民権運動活動家、アル・シャープトン牧師は近くの高校でキング師をたたえる集会を開き、「彼らはモール(と呼ばれる公園)を占拠したかもしれないが、我々にはメッセージがある」などと語った。

毎日新聞 2010年8月29日 18時56分(最終更新 8月29日 19時00分)

567チバQ:2010/09/01(水) 22:52:28
http://sankei.jp.msn.com/world/america/100901/amr1009012105012-n1.htm
米中間選挙、州知事選は隠れた焦点 (1/2ページ)
2010.9.1 21:04
 【ワシントン=佐々木類】米中間選挙では、下院選とともに共和党の優勢が伝えられる州知事選も焦点だ。今春実施した10年に1度の国勢調査を受け、多くの州が知事主導のもとで下院の選挙区割りの見直しに着手するためだ。米紙ニューヨーク・タイムズは「州知事は自分の所属政党が有利になるよう区割りを進める」と指摘しており、2012年以降の下院選や大統領選にも影響を与えそうだ。

 全米州議会議員連盟(NCSL)によると、50州のうち30州以上で、知事に区割りの見直し権限が与えられている。知事が区割りを見直すことで、より多くの下院議員獲得を目指すことが可能になる。

 一方、大統領選における各州の選挙人の数は、各州共通に割り当てられた上院議員2人と下院議員の定数をもとに算出される。国勢調査の結果、州によっては下院議員の定数が増減するため、これに伴う選挙人の数も変動する。

 知事と同政党の下院議員が増えればそれだけ、大統領選で支持票や選挙資金集めを有利に展開でき、大統領選の行方を左右する選挙人の獲得に影響を与えることが可能となる。

 例えば、人口の少ないワイオミング州の下院議員の定数は1。大統領選での選挙人は、上院議員2人を合わせて3人だ。人口の多いカリフォルニア州の下院議員の定数は53で、選挙人は55人となっている。

 マサチューセッツ州など米北東部や、かつては製鉄業などで栄えたものの、最近は不景気で人口が減少しているラスト・ベルト(さびた帯)周辺のオハイオ州などが下院議員の定数を減らす可能性が高いという。

 NCSLのストレイ研究員は「これらの州はもともと民主党が強い地盤。人口減少で下院議員の定数が減らされ、それに伴って大統領選での選挙人が減れば、民主党候補にとって大きなダメージになる」と語る。

 政治会報誌「ローゼンバーグ・ポリティカルレポート」のゴンザレス編集長は産経新聞に対し、「知事選はカリフォルニアなど下院議員数が多い州をどれだけ制するかが鍵だ。選挙区割り見直し権限を持つ知事が中央政界に与える影響は大きい」と指摘した。

568チバQ:2010/09/01(水) 22:57:43
http://sankei.jp.msn.com/world/america/100901/amr1009012007011-n1.htm
【米中間選挙】民主党苦戦で共和党が下院で多数派の予測  (1/3ページ)
2010.9.1 20:06

このニュースのトピックス:民主党
 11月2日の中間選挙まで2カ月となる中、苦戦中の民主党と勢いに乗る共和党の支持率差が過去最大の10ポイントに拡大した。米議会は上下院とも民主党が多数派だが、共和党は上院で民主党に肉薄し、下院では多数派になる可能性が高くなっている。共和党が躍進した場合、景気対策や医療保険制度改革はどうなるのかを探ってみた。

 (ワシントン 渡辺浩生、佐々木類)

 ■下院議長は共和党に

 米ギャラップ社が8月30日に発表した世論調査によると、民主党の支持率は41%、共和党は51%という差は、中間選挙の年の共和党のリードとしては1942年の調査開始以来最大だ。

 共和党が、民主党に対して過去に最も差を広げたのは、94年と2002年の5ポイント。この時の下院選はいずれも同党が勝利した。

 下院(定数435)は現在、民主党が255議席と過半数(218)を大きく上回っている。

 米選挙の動向に詳しい政治アナリストのチャーリー・クック氏は「共和党が35〜45議席を上積みする可能性がある」とし、同党の過半数奪取が射程に入ると分析している。

 共和党が下院で多数派となれば、医療保険制度改革など反オバマ政権の急(きゅう)先(せん)鋒(ぽう)であるベイナー院内総務が議長となる可能性もあり、大統領にとって議会対策がいっそう難しくなりそうだ。

 ■景気対策は…

 「大統領は二者択一の選択を迫られる」と指摘するのは、レーガン政権の経済諮問委員会(CEA)委員だったメルツァー米カーネギーメロン大教授だ。

 共和党は、オバマ政権の大型景気対策や金融規制改革が「将来の増税や規制強化という不安感を民間に与えている」(ライアン下院議員)と攻撃する。

 経済政策のかじ取りを政府介入の強い大きな政府路線から中道にシフトさせるのか、それとも妥協を拒んで対立を深めるのか。

 後者の場合なら、オバマ政権が1期目の残り任期で、財政支出や増税を伴う新たな法案を議会で通過させられる可能性はほぼなくなる。

 共和党の勝利が民主党政権の経済政策に修正を迫った前例は、クリントン政権1期目の1994年の中間選挙だ。

 民主党は、財政均衡などの公約を掲げた共和党に大敗し、これを契機にクリントン大統領は規制緩和など市場志向に転換。96年の一般教書演説で、「大きな政府の時代は終わった」と表明したほどだ。

 ■医療保険は廃案も

 ただ、内政運営をめぐるオバマ政権と共和党との開きは当時の比ではない。

 共和党は、オバマ政権が最大の業績と自負する医療保険改革について「国民負担を増やす」と廃案を叫んでいる。大統領には拒否権はあるが、共和党が議会の主導権を奪還した場合、2012年の次期大統領選の勝利も目指し、廃案キャンペーンを激化させるだろう。法案の部分修正など両者が歩み寄れる余地は少ない。

 ただ、米国民は雇用問題に不安感を深める一方で、主要世論調査で8割が「財政赤字削減は重要」と答えており、政権が財政規律の重視を迫られるのは間違いない。景気浮揚は米連邦準備制度理事会(FRB)の金融緩和策への依存を一段と強めるだろう。

 米中間選挙 4年ごとの大統領選の中間の年に行われる上下両院議員や州知事選などの選挙の総称。現職大統領の2年間の政策に「国民が審判を下す場」と位置付けられる。任期2年の下院(定数435)の全議席と、任期6年の上院(定数100)の約3分の1が改選される。

569チバQ:2010/09/06(月) 20:04:40
http://sankei.jp.msn.com/world/america/100905/amr1009052019006-n1.htm
【米中間選挙】過熱する“女の戦い” オバマ政権の経済政策めぐり激突 米中間選挙 (1/2ページ)
2010.9.5 20:17
 【ワシントン=佐々木類】11月の米中間選挙は民主、共和両党の予備選を通じた候補者選びが佳境に入り、多くの選挙区で対決の構図が固まってきた。熱を帯びているのが、コネティカット州とカリフォルニア州上院選におけるやり手の“女性元経営者の戦い”だ。オバマ政権の経済政策を最大の争点に、共和党候補が民主党候補に挑む象徴的な選挙戦となっている。

 米「ギャラップ」社が3日発表した世論調査結果によると、11月の中間選挙で投票したい候補者像として共和党の新人に最多の38%の支持が集まり、民主党の現職は24%にとどまった。

 こうした潮流を利用して選挙を戦うのが、コネティカット州の共和党予備選で勝利したリンダ・マクマホン氏(61)だ。

 「アメリカンドリームが脅かされている。オバマ政権はむちゃな浪費をし、巨額の増税を課している」。9月に入り、マクマホン氏は州内各地の遊説でこう力説し、反オバマを強調しながら、集会だけでなく飲食店や住宅街を回る「どぶ板選挙」で庶民派を印象付けるのに躍起だ。

 マクマホン氏は米プロレス興行大手WWE前最高経営責任者(CEO)で、その経営手腕と知名度からくる集金力は抜群。選挙運動にすでに2200万ドル(約18億円)を投入して話題を呼んだ。

 対抗馬は、民主党のリチャード・ブルーメンソール州司法長官(64)。今回の選挙で引退を表明したベテラン、ドッド上院議員の後継候補で、民主党の地盤はもともと強固だ。

 だが、今春、ベトナム戦争に従軍した経験があるかのような発言が軍歴詐称ではないかと米紙ニューヨーク・タイムズにすっぱ抜かれ、釈明に追われた。

 一方、カリフォルニア州上院選では2人の女性候補が接戦を演じている。

 こちらは、共和党でコンピューター大手、ヒューレット・パッカード(HP)元CEOのカーリー・フィオリーナ氏(55)が、現職のバーバラ・ボクサー氏(69)に挑む構図だ。

 争点は、全米の平均を大きく上回る12%以上の失業率対策と史上最悪の債務を抱えた州財政の再建だ。

 カリフォルニア州は2008年の大統領選でオバマ大統領が61%を獲得するなど、民主党の強力な地盤とされてきたが、選挙専門サイトによると、ボクサー氏45・8%、フィオリーナ氏41・5%と激烈な選挙戦となっている。

570チバQ:2010/09/09(木) 21:31:43
http://jp.wsj.com/US/Politics/node_100796
米大統領首席補佐官、辞任間近か−後任人事に注目
2010年 9月 9日 21:08 JST
 米大統領首席補佐官のラーム・エマニュエル氏がシカゴ市長に立候補するとの憶測が広がっている。それが現実となれば、オバマ大統領は、対決姿勢を強める共和党と政治的難題に直面するなかでの後任捜しを強いられることになる。


Associated Press

ラーム・エマニュエル首席補佐官
 11月2日の中間選挙で共和党が大幅に議席を増やし、上下両院、あるいはそのいずれかの支配権を勝ち取るという予想が現実となれば、オバマ政権は任期後半の計画を立て直す必要が生じる。現在エマニュエル氏が担当する首席補佐官の役割は、大統領が新たな境地を切り開くうえで極めて重要なものとなるだろう。

 任期前半の2年間、オバマ大統領は重要法案の成立に注力してきたが、その大半は民主党内部の調整が中心だった。共和党が議会で勢力を増すことになれば、超党派の取り組みが必要になる。あるいは議会審議の停滞を共和党のせいにする戦略がとられるかもしれない。いずれにせよ、オバマ大統領は、2012年の再選に向けて、準備を進めなければならない。

 多くの民主党議員は、エマニュエル氏が、まもなく自らの出身地であるシカゴの市長選に出馬する意向を明らかにするとみている。シカゴの現職市長であるリチャード・デイリー氏は7日、次期市長選に出馬しないことを表明している。首席補佐官職の今後が明確でないことはホワイトハウスにとって問題だが、政府関係者は8日、エマニュエル氏は市長選への出馬について決断を急ぐ必要はないと発言し、同氏に時間的猶予を与える考えを示した。立候補の届け出期限は11月 22日だ。

 ホワイトハウスのロバート・ギブズ報道官は8日、複数の閣僚が中間選挙以降にホワイトハウスを去る予定であることに言及し、「それぞれの生活や家族の元に戻るメンバーがいることは明らかだ」と述べた。

 シカゴでは8日、市議50人のうち10人以上が市長職への関心を示唆し、デイリー市長の後任をめぐって激しく火花を散らせた。エマニュエル氏を最有力候補とする考えに憤慨し反論する市議もいた。

 ワシントンでのエマニュエル氏は、極端なほどに強い党派心を貫いてきた人物だ。ホワイトハウス内では中道政治を勧めることが多かった。医療保険改革法案をめぐっては、決定的な瞬間で少なくとも2度、民主党案の規模を縮小するよう助言している。また、同時多発テロの容疑者を民事法廷で裁くことに強硬に反対した。

 オバマ大統領は、重要法案の多くが片付いた今、エマニュエル氏と同様に議会対策にたけた人物を首席補佐官に選ぶのか。あるいは、2012年の大統領選に備え、選挙経験を重視することになるのか。

 候補者となるのは、ホワイトハウスの内部にいて、大統領と結びつきのある人物だろう。国家安全保障担当のトム・ドニロン次席補佐官は大統領への安全保障関係の報告に参加し、毎日のように顔を合わせている。ピート・ラウズ上級顧問は、上院議員当時のオバマ大統領の首席補佐官を務めた経験があり、議会との強いつながりで大統領から信頼を得ている。バイデン副大統領の首席補佐官を務めるロン・クライン氏は議会交渉のベテランだ。

 オバマ大統領が、こうした部内者や、友人でもあるバレリー・ジャレット上級顧問を選任すれば、「継続性」を重視し、「心機一転」の必要性を感じていないと解釈される可能性がある。

 しかし、大統領が、4年間助言を受けてきた閣僚に占められているホワイトハウスに、外部から新たな風を吹き込みたいと考えても不思議ではない。

 そうした外部候補のひとり、民主党の元上院院内総務トム・ダシュル氏は、経験豊富な議員だが、その強引な政治手法はいずれ問題を引き起こす可能性がある。クリントン政権で首席補佐官を務めたジョン・ポデスタ氏も候補となるだろう。同氏はこれまで政権に加わることを辞退してきたが、オバマ大統領に要請されれば、応じるかもしれない。

記者: LAURA MECKLER And DOUGLAS BELKIN

571チバQ:2010/09/09(木) 21:33:20
http://sankei.jp.msn.com/world/america/100909/amr1009091711012-n1.htm
日本、韓国より格下扱い クリントン長官の演説
2010.9.9 17:07

 「韓国や日本、オーストラリアのような同盟国とのきずなを再確認し、中国やインドとの関係を深めた」−。クリントン米国務長官は8日のワシントンでの演説で、アジア太平洋地域の同盟国を列挙する際に韓国を日本より先に呼んだ。

 米政府高官による講演や演説で日本が韓国の“格下”となるのは異例。「米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題などをめぐり冷却化した日米同盟の現状が反映された」(日本政府筋)との懸念が日本政府内に膨らんでいる。

 演説はオバマ外交の成果や展望を概観、日本の対イラン追加制裁を称賛する場面もあった。だが、アジア太平洋地域の文脈では、アフガニスタン支援を強化するなど対米関係を重視した韓国の李明博政権の姿勢を評価したとみられる。(共同)

572チバQ:2010/09/09(木) 21:48:01
http://sankei.jp.msn.com/world/america/100909/amr1009092101015-n1.htm
【米中間選挙】激戦州オハイオ 熱烈な大統領支持の気運今はなく (1/3ページ)
2010.9.9 21:00
 オバマ米大統領は8日、11月に行われる中間選挙の激戦州の一つ、オハイオ州を訪れ、追加景気対策を発表するなど、民主党が全国的に苦戦している状況を跳ね返そうと躍起だ。だが、厳しい雇用情勢などを背景に、会場は熱気に欠き、2008年の大統領選挙でオバマ氏を選んだ同州には、もはや熱烈な支持の気運はなかった。(クリーブランド=米中西部オハイオ州 渡辺浩生)

 「何も良くなっていない」。オバマ大統領を迎えたクリーブランド郊外の会場の外で、ブラッド・フォーロックさんはこう吐き捨てた。2児の父。だが、2年間定職がない。「大学も卒業しているのに安定した働き口は見つからない。大統領の雇用対策にはがっかりだ」と表情を曇らせた。彼のところへ突然、2人の警官が「身分証明書をみせろ」と近づいた。不審者だと思ったらしい。一瞬、緊張した空気が流れた。

 会場のコミュニティー・カレッジの体育館には、支持者約1千人が集まった。登壇し、2千億ドル規模の投資減税などを内容とする追加景気対策を発表した大統領も演説の冒頭、「実際のところ、(景気、雇用対策の)進展は痛々しいほどゆっくりだ」と認めた。

 オハイオ州は製造業の海外への移転が激しい。7月の失業率は10・3%と、同月の全米平均9・5%よりも高い。州は巨額の財政赤字を抱え、住宅ローンの焦げ付き率も全米で最悪の水準にある。住宅街は空き家が目立つ。米経済の今日の苦悩が凝縮されている州だといえるだろう。

 このため、オバマ大統領もオハイオ州に頻繁に足を運び、訪れるのは8日で10回目。ニューヨーク州に次いで多い。キニピアック大世論調査研究所のピーター・ブラウン副所長は「オハイオは人種構成をみても“米国の縮図”で、12年の大統領選で再選を狙うオバマ氏には最も重要な州の一つ。前哨戦の中間選挙でも落とせない」と解説する。

   □ □ □

 だが、州知事選、上院議員選ともに、最新の世論調査では共和党候補が優勢に立ち、下院議員選でも民主党の新人が苦戦している。

 演説で大統領は、オハイオ州を選挙区とする共和党のベイナー下院院内総務を標的にした。ベイナー氏は8月24日、クリーブランドでの演説で、オバマ政権の景気対策を「雇用喪失策」と批判し、経済閣僚の更迭を迫った。大統領にはそれに対する“意趣返し”の意味もあった。

 大統領は「ベイナー氏は私の提案に『ノー』を言うだけで、政策が見あたらない」と反撃し、中間選挙は「前進と後退、過去と未来の選択だ」と訴えた。

 会場には「これまで聞いた中で最高のスピーチ」と絶賛した女性支持者もいた。また、大学職員の黒人男性、デニス・ハリスさんは「大統領の支持率が低いのは、国民に忍耐がないからだ。失業率は簡単には改善しない。われわれには我慢が必要だ」と、大統領を擁護した。しかし、会場では全員が総立ちとなる場面はなく、かつてのオバマ演説の熱気はなかった。

 8日夕、クリーブランドから南東約130キロのハノバートン。「ストップ・オバマ」をスローガンに、州知事選を争う共和党新人のケイシック元下院議員の集会が開かれていた。同氏は、民主党現職のストリックランド知事と激戦を繰り広げており「12年の大統領選でオバマ氏再選を阻止するためにも、私が勝つ」と訴えた。

 支持者の一人、会社を経営するベン・ファンダーバーグさんは、08年の大統領選ではオバマ氏に投票したという。だが、いまや「大統領が言い続けた『希望』は色あせた」と話した。

573とはずがたり(1/4):2010/09/11(土) 16:10:12

日本、韓国より格下扱い クリントン長官の演説
http://sankei.jp.msn.com/world/america/100909/amr1009091711012-n1.htm
2010.9.9 17:07

 「韓国や日本、オーストラリアのような同盟国とのきずなを再確認し、中国やインドとの関係を深めた」−。クリントン米国務長官は8日のワシントンでの演説で、アジア太平洋地域の同盟国を列挙する際に韓国を日本より先に呼んだ。

 米政府高官による講演や演説で日本が韓国の“格下”となるのは異例。「米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題などをめぐり冷却化した日米同盟の現状が反映された」(日本政府筋)との懸念が日本政府内に膨らんでいる。

 演説はオバマ外交の成果や展望を概観、日本の対イラン追加制裁を称賛する場面もあった。だが、アジア太平洋地域の文脈では、アフガニスタン支援を強化するなど対米関係を重視した韓国の李明博政権の姿勢を評価したとみられる。(共同)

574チバQ:2010/09/11(土) 16:12:22
もう9年経つんですねー(主語不要)

575名無しさん:2010/09/12(日) 18:56:24
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2010091202000045.html
「イスラム教と戦争しない」 オバマ大統領、団結訴え
2010年9月12日 朝刊

 【ニューヨーク=嶋田昭浩】米国は二〇〇一年の米中枢同時テロから十一日で丸九年を迎えた。テロで崩壊したニューヨークの世界貿易センタービル跡地「グラウンド・ゼロ」近くにモスク(イスラム教礼拝所)を建設する計画などをきっかけに、イスラムをめぐる議論が沸騰。オバマ大統領は「イスラム教と決して戦争をしない」と訴えた。一方で、テロ掃討が目的のアフガニスタン戦争を激化させ、泥沼に陥る危険を膨らませている。

 「九月のあの日にわれわれを攻撃したのは宗教ではない。宗教を悪用した気の毒な集団(国際テロ組織)アルカイダだ」。オバマ大統領は十一日に国防総省で行われた追悼式典で、米国の敵はアルカイダであり、イスラム教ではないことを強調し、国民に団結を呼び掛けた。

 世論調査では国民の約三分の二がモスク建設計画に反対との結果が出た上、主要メディアに連日、「イスラーモフォービア(イスラムへの嫌悪)」に関連する報道が流れるのを意識してのことだ。

 同時テロ後、ブッシュ前政権は「対テロ戦争」を掲げ、アフガンとイラクでの戦闘を開始した。

 〇八年の大統領選でブッシュ戦略を否定し、当選したオバマ大統領は「対テロ戦」という言葉を避けようとしてきた。だが、基本戦略は、イラク駐留米軍の早期撤退と表裏一体になるアフガンへの兵力集中。就任以来、アフガン駐留米軍を三倍増にした。アルカイダ拠点に特化して、むしろ対テロ戦を深化させる方向だ。

 オバマ大統領は、前政権が「テロ容疑者」に行った拷問を批判したが、公約のグアンタナモ収容施設の一年以内閉鎖は実現できず、問題が指摘された同施設での軍事法廷の審理も再開している。

576名無しさん:2010/09/12(日) 19:00:42
http://mainichi.jp/select/world/news/20100911dde001030024000c.html
知りたい!:コーラン焼却騒動の牧師 悪霊唱え体罰、独追われ米へ
 【ニューヨーク山科武司】米同時多発テロ(01年)から9年となる11日にイスラム教の聖典コーランを「焼く」か「中止する」かで世界中のメディアを振り回した米フロリダ州のテリー・ジョーンズ牧師(58)。活動歴を伝える報道からは、「悪霊論」を唱えるなど特異な人物像が浮かび上がる。

 独シュピーゲル誌(電子版)などによると、ジョーンズ牧師は元ホテルのマネジャー。80年代にドイツ西部ケルンに住み着き約30年間、福音派教会「ケルン・クリスチャン・コミュニティー」の牧師として活動した。

 妻シルビアさんと自分を「神に指名された者」と称し、「暴君ネロの母に建設された地獄の都市」ケルンの救済を説いた。

 「悪霊」が存在するとの独自の論を展開し、異論を唱える者を「神の敵」と攻撃した。同性愛者やイスラム教徒を糾弾し、子供を棒で打つ体罰も説いた。

 精神的に追い詰められ、入院する信者もいた。信者に寄付をしつこく強要したこともあったという。教会資金を不正使用した疑いが強まり、ジョーンズ牧師は07年末、教会を追われた。今も教会は残るが、最盛期に約1000人いた信者は約80人にまで減っている。

 米国に戻ったジョーンズ牧師は08年、フロリダ州の人口約10万人の田舎町ゲーンズビル市で現在の教会「ダブ・ワールド・アウトリーチ・センター」を設立した。約50人の信者には、米中西部カンザス州で同性愛者やユダヤ教に抗議する原理主義活動で知られる別の教会の会員もいる。

 09年夏、胸に「イスラム教は悪魔だ」と赤字で記したTシャツを着た子供の信者7人を市内の学校に登校させ、子供たちは登校禁止処分を受けた。同性愛者を公言する同市市長への抗議運動も展開した。地元紙に教会の不正経理を追及された。

 ジョーンズ牧師に批判的な地元の別の教会関係者は、ブルームバーグ通信に「報道すればするほど元気づく。関心を引くため何度も騒ぎを起こす。店先でアメを欲しがるだだっ子のようだ」と語った。

 同市の警察・消防当局は「焼却を実行しようとすれば断固阻止する」と明言。ジョーンズ牧師の当初の決意にかかわらず、コーランが焼かれる可能性は低くなっている。

http://mainichi.jp/select/world/news/20100910k0000e030008000c.html
米国:コーラン焼却中止発表…やっぱり「再考する」
 【ニューヨーク山科武司】今月11日にイスラム教の聖典コーランを焼却するイベントを計画していた米南部フロリダ州の教会は9日午後、イベントの中止を発表した。だが同日夜になって「再考する」と前言を修正した。オバマ米大統領が同日午前、テレビ番組で「焼却は国際テロ組織アルカイダを利するだけ」と批判し、ゲーツ国防長官が電話で教会側に中止を求めていた。

 米CNNなどによると、同州北部ゲーンズビルの教会「ダブ・ワールド・アウトリーチ・センター」のテリー・ジョーンズ牧師は同日午後、記者会見で焼却の中止を発表した。

 さらに牧師は、米同時多発テロ(01年9月11日)で崩壊したニューヨーク・世界貿易センタービル跡地近くに建設予定のイスラム教モスク(礼拝所)を含む施設について「我々(教会とイスラム側)は、移転に同意した。11日に会談する」とも述べた。

 だが建設を進めるイスラム団体の代表、ファイサル・ラウフ師は声明を発表し、焼却中止を歓迎しながらも「彼(牧師)と話したこともなく、驚いている。我々は、宗教をもてあそぶことも取引もしない」と移転合意を否定。これを聞いたジョーンズ牧師は、一転して「焼却中止を再考する」と述べた。とりあえず11日の焼却は延期されそう。

 米国務省は9日午前、在外米国人に反米活動を警戒するよう勧告し、世界中の在外米公館で緊急会議を開いて対応を協議していた。

577名無しさん:2010/09/12(日) 19:08:33
http://mainichi.jp/select/world/news/20100912k0000m030067000c.html
9.11:テロから9年 宗教対立、今もなお

世界貿易センター跡地付近のキャンドルライト行進に参加する人々=米ニューヨークで2010年9月10日、AP 【ニューヨーク山科武司、ワシントン古本陽荘】01年の米同時多発テロから9年を迎えた11日、ニューヨークやワシントンでは追悼式典が行われた。今年はニューヨークの世界貿易センター跡地(グラウンド・ゼロ)近くのイスラム教モスク(礼拝所)建設を巡り世論が二分され、キリスト教牧師がイスラム教の聖典コーランを焼く行事を企画(その後中止発表)する中での追悼となり、会場周辺は厳戒態勢が敷かれた。

 オバマ大統領はこの日、航空機が突入したワシントンの国防総省の追悼施設を訪問。献花後、大統領は「我々はイスラムと戦っているのではないし、これからも戦うことはない。多様で寛容な国家という米国の伝統に忠実であり続ける」と国民に語りかけた。

 また、グラウンド・ゼロではバイデン副大統領が献花した。その後、跡地近くの公園で遺族が犠牲者の名を読み上げ、航空機2機の突入時刻と南北両タワーの崩壊時刻に黙とうをささげた。

 午後には跡地近くで、モスク建設に賛成、反対両派がデモ行進を予定。このため、モスク予定地周辺は封鎖され、グラウンド・ゼロ近くでは警察による警備が例年以上に強化された。

 ニューヨークのモスク建設予定地近くでは前日夜、建設支持者2000人以上が手に持ったキャンドルライトを揺らして、宗教間の対立解消を訴えた。支持者の中には、同時テロで娘を失った母の姿もあった。

 一方、フロリダ州でコーラン焼却を企画し、後に中止したジョーンズ牧師は11日、テレビに出演し、コーランを焼くことはないと改めて述べた。

578チバQ:2010/09/13(月) 21:11:52
http://mainichi.jp/select/world/news/20100913dde007030122000c.html
米国:コーラン焼却計画 別の牧師が焼く−−テネシー州
 【ニューヨーク山科武司】米南部フロリダ州の牧師が米同時多発テロから9年の11日にイスラム教の聖典コーランを焼く計画を立てた問題で、南部テネシー州の別の牧師が11日、「これは憎しみの書だ」などとコーラン数冊を焼いた。またテロの現場のニューヨーク・世界貿易センタービル跡地近くにモスク(礼拝所)を含むコミュニティー施設を建設する問題について賛成・反対派が同日、抗議デモを行った。反対デモの参加者にはコーランを破り、一部に火を付けた者もいた。

 フロリダ州の牧師はこのモスク計画地の移転を条件にコーラン焼却を中止するとの意向を示し、同日、テロ跡地を訪ねた。牧師は同日、米テレビでコーランを焼くことは「決してない」と明言。マスコミに注目され、イスラム教が「危険」だと伝える目的が達成されたからだという。

 モスク計画を巡るデモには賛成派が約2000人、反対派が約1500人参加。施設の建設予定地を挟んで別々の場所で行われ、逮捕者はなかった。ロイター通信によると反対派の中にはコーランを破り捨てる者が、少なくとも2人はいた。ホワイトハウス周辺でもコーランを破る者がいたという。

 ◇アフガンでデモ、発砲で2人死亡
 一方、アフガニスタン中部ロガール州で12日、コーラン焼却計画に抗議するデモに治安部隊が発砲、2人が死亡した。10日には北東部バダフシャン州での抗議デモで1人が死亡しており、この問題を巡るアフガンでの死者は3人となった。

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100913-OYT1T00765.htm
アフガンでコーラン焼却抗議デモ、2人死亡
 【イスラマバード支局】AP通信によると、アフガニスタン東部ロガール州で12日、米フロリダ州のキリスト教会によるコーラン焼却計画に抗議するデモ隊が暴徒化し、治安部隊の発砲を受け2人が死亡、4人が負傷した。

 地元当局者によると、デモ参加者は「米国に死を」と叫び、タイヤを燃やしたり、店舗を襲撃。数百人が州政府庁舎を襲おうとしたため、治安部隊が発砲したという。アフガニスタンでは10日、北東部バダクシャン州でもデモ隊への発砲で1人が死亡している。

(2010年9月13日20時31分 読売新聞)

579チバQ:2010/09/13(月) 21:13:34
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100913-OYT1T00728.htm
「茶会」3都市で反オバマ集会、中間選挙へ気勢
 【ワシントン=黒瀬悦成】米国の草の根保守派「ティー・パーティー・ムーブメント(茶会運動)」支持者が12日、首都ワシントンとカリフォルニア州サクラメント、ミズーリ州セントルイスの3都市で、オバマ政権の「大きな政府」路線への抗議集会を開いた。


 茶会運動は、11月の中間選挙を前に各地で共和党候補を後押ししており、集会は選挙向けの「決起集会」の様相となった。ワシントンでは雨の中を数千人がホワイトハウスや議会議事堂周辺を行進し、「オバマ大統領をホワイトハウスから追い出そう」「議会の大掃除が必要」などと叫んでいた。

(2010年9月13日20時43分 読売新聞)

580チバQ:2010/09/14(火) 00:11:42
>>570

581チバQ:2010/09/14(火) 00:12:15
>>570
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100913-OYT1T00707.htm

実は更迭?米首席補佐官が市長選出馬の観測
 【ワシントン=黒瀬悦成】米ホワイトハウスで議会対策などを取り仕切るラーム・エマニュエル大統領首席補佐官(50)が、地元シカゴ市長選に出馬するとの観測が強まっている。

 エマニュエル氏の出馬は、7日にデイリー現市長が、来年2月の次期市長選に出馬しないと発表して、急浮上した。立候補の届け出期限は11月22日だが、オバマ大統領は9日、米ABCテレビで、「素晴らしい市長になると思う」と語ってエマニュエル氏の出馬を支持する考えを示した。

 エマニュエル氏は、政権が内政上の最重要懸案に掲げてきた医療保険制度改革法案の成立に向け、反対論も根強い中で民主党内をまとめ上げるなどホワイトハウスと議会の強力なパイプ役となってきた。

 だが、その医療保険制度改革法が成立後不人気なこともあり、大統領の支持率も低迷気味。政権としては、エマニュエル氏の市長選転出で、「更迭」の印象を与えずに人心刷新ができるとの計算もある模様だ。

(2010年9月13日18時58分 読売新聞)

582チバQ:2010/09/15(水) 22:11:10
http://mainichi.jp/select/world/news/20100916k0000m030031000c.html
米中間選挙:共和党優勢の流れ 茶会運動が勢い見せつける

米デラウェア州の共和党予備選で勝利宣言したオドネル氏=2010年9月14日、AP 【ワシントン古本陽荘】11月2日投開票の米中間選挙は14日、ニューヨーク州など7州で民主、共和両党の候補者を決める予備選挙が行われた。予備選の集中する最終日で、この結果、両党の候補者がほぼ出そろった。共和党優勢の流れは揺るがず、下院で多数党となり、上院でもほぼ勢力が並ぶとの見方が強まっている。

 東部デラウェア州の共和党予備選では、「小さな政府」を求める保守系草の根運動ティーパーティー(茶会運動)の支援する候補者が、共和党指導部の推す候補を破る番狂わせがあり、予備選期間中、「猛威」を振るった茶会運動の勢いを改めて見せつけた。

 「(民主党との)本選挙では勝てないと多くの人が言うが、イエス・ウィ・キャン」

 同州の共和党予備選で、オバマ大統領(民主党)の大統領選挙中のキャッチフレーズを使って勝利宣言したのは、茶会運動系団体やペイリン前アラスカ州知事らの支援を受けた女性候補のオドネル氏(41)だ。デラウェア州知事も務めたベテランのキャッスル下院議員(71)を破った。政治評論家や市場コンサルタントなどの経歴を持つ。

 既に、ユタ州やアラスカ州の共和党予備選では、現職の上院議員が茶会運動が支援する新人候補に敗れており、共和党に対する茶会運動の影響力は無視できないものとなっている。だが、「大きな政府」に反対し、教育省の廃止など極端な主張を公約に掲げる茶会運動の推す候補者らが、民主党候補相手の本選挙で勝ち残れるかどうかについては、否定的な見方も少なくない。

 デラウェア州の議席も、もともと民主党のバイデン副大統領の議席で、共和党指導部は、穏健派の候補以外は勝ち目がないと分析してきた。ロイター通信は「茶会運動の勝利で共和党の上院議席獲得のチャンスは遠のいた」と報じた。

 投票日まで残る約1カ月半、オバマ大統領はウィスコンシン州やオハイオ州などの重点選挙区に入り、てこ入れする予定。だが、高い失業率への不満などから民主党への逆風を和らげられるかは不透明だ。現時点では、民主党は下院(定数435)で現有255議席を40議席以上減らして過半数を失い、上院(定数100)でも、現有59議席(無所属2含む)を数議席減らすとの分析が多い。

 ◇ティーパーティー(茶会運動)とは
 オバマ政権に不満を抱き、対決姿勢を強める米国の保守系市民らによる運動。多額の公的資金投入による企業救済や景気対策など、オバマ政権の政策を「大きな政府」と徹底的に批判、「小さな政府」を目指して運動する。昨年から徐々に広がり、今年2月の全米集会で注目を集めた。野党・共和党に対しても「ワシントンのインサイダー」と批判を強めている。米独立前、英国からのお茶の輸入課税に反対し、独立戦争につながった「ボストン茶会事件」にちなんで名付けられた。

583チバQ:2010/09/15(水) 22:11:41
http://www.yomiuri.co.jp/column/kenkyu/20100915-OYT8T00763.htm?from=navlc
アメリカ選挙のトリビア
調査研究本部主任研究員 飯山 雅史
 アメリカでは、9月の第1月曜日はレイバーデー(労働者の日)の祝日で、夏の終わりを告げる日とされている。学校では新学期が始まり、選挙の年には最終盤の"秋の陣"開始の号砲が響く日でもある。

 アメリカの選挙は面白い。建国以来のイデオロギー対立に基づいた政策論争が行われる一方で、数百人はいると言われる共和党、民主党両陣営の選挙プロが、心理学や政治学、あるいはマーケッティングの理論で武装して選挙戦略を組み立てる。終盤になると毎日のように世論調査結果が出てくるから、単純な競馬レースのように観戦するのも悪くない。そこで今回は、知っているようで知らないアメリカ選挙のトリビア知識を少し。

 日本と大きく違うのが毎年1回、11月に定められている「選挙日」という日だ。日本では国会議員選挙や県知事選挙などがばらばらに行われるが、アメリカでは「選挙日」にほとんどの公職選挙を行い、ほかの日にはめったにしない。毎年の選挙日のうち、4年に一度は大統領選挙の投票を行い、2年に一度は連邦議会選挙をする。それ以外の年でも、町や郡の公職選挙などが行われている。大統領選挙後2年目の選挙日は大統領任期の真ん中になるので、俗に「中間選挙」と呼ばれている。今年がその年であるのはご承知の通り。

 例えば大統領選挙年の選挙日には、大統領から上下両院議員、州知事、州議会だけでなくて、市長や市議会、市の教育委員会などたくさんの選挙が重なる。投票ブースでは20ぐらいの投票をいっぺんにやらなくてはいけないので、いちいち選ぶのが面倒な人のためには「全部共和党/民主党候補に投票する」という選択肢も用意されていることがある。選挙は民主主義の"お祭り"で、多くの州では国民の祝日だ。投票所のまわりには風船があがって、カーニバルのような雰囲気になることも少なくない。

 選挙日は、1845年に下院が定めた法律で「11月の最初の月曜日の次の火曜日」と指定された。「11月」と決めたのは秋の収穫が終わって、冬将軍がくる前というのが理由だ。当時のアメリカは農業国だったのである。選挙日を農繁期や寒い冬にしたら誰も投票に来なくなるのではないかと、下院は恐れていた。一方で、「火曜日」にしたのは、キリスト教の安息日が日曜日だからである。広大なアメリカでは投票所は遠く道路もぬかるみの泥道だ。安息日が終わって月曜日に馬車で出発しても、火曜日にならないと到着しない人が多いのを考慮したのである。アメリカは、世界で最も信心深い人が集まる宗教国家でもあった。

 最も複雑なのが「最初の月曜日の次の火曜日」というところ。これは、選挙日に選ばれた大統領選挙人は、33日以内に実際の大統領選挙投票をしなくてはいけないという規定に関係する。大統領選挙投票は12月の第一水曜日。暦を調べたら、「最初の火曜日」が選挙日だと33日を超えて規定違反となる年が出てくることが分かったのだ。例えば、来年は11月の第一火曜日が1日、12月の第一水曜日は7日なので33日を超えてしまうのである。

 ずいぶん細かな規定だけれども、世界で初めて民主主義を導入したアメリカが、農民や信仰者に配慮しながら、時代を超えて生き残る選挙制度確立に真剣に取り組んでいたことがよく分かる。

(2010年9月15日 読売新聞)

584チバQ:2010/09/15(水) 22:13:27
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/worldtown/CK2010091502000197.html
フェニックス 移民置き去りの論戦
2010年9月15日

 州独自の移民法制定で、不法入国者取り締まり強化を目指す米南西部アリゾナ州。州都フェニックスを訪ねると、相変わらず街角のそこかしこで「不法移民」と名乗る人たちが職探しをしていた。

 「アリゾナから出ないのか」と聞くと「検問は高速道路でやっている。下手に車で動いたらその方が危ない」とのこと。この時期に逃げ出す人はほとんどいないそうだ。「別の州への移住は、金融危機による不況で二年前からとっくに始まっている」ともいう。

 この現実は、米主要メディアでは報じられない。出てくるのは「移民法の必要性」を訴える地元保安官や州知事と、「合法移民にまで偏見が広がる」と非難する反対派の論客。熱い論戦の後に出てきたのは「メキシコ系がアリゾナ脱出を開始」という取材実感とまったく違うニュースだ。

 米国では中間選挙が迫る。過激な言論や政策が飛び出し、テレビは対立をあおる。肝心の現場を置き去りにして。(阿部伸哉)

585チバQ:2010/09/17(金) 00:55:27
http://sankei.jp.msn.com/world/america/100916/amr1009161137004-n1.htm
「ティーパーティー候補」相次ぎ勝利 米共和党予備選
2010.9.16 11:35

14日、米デラウェア州で行われた中間選挙の共和党予備選に勝利し喜ぶクリスティン・オドネル氏。増税に反対する保守派市民運動「ティーパーティー」の支援を受けた(ロイター) 【ワシントン=犬塚陽介】11月の米中間選挙の候補者指名を争う共和党の予備選が14日、デラウェア州など計7州と首都ワシントンで実施され、同州のほかウィスコンシン州の上院選とニューヨークの州知事選で、保守派市民運動「ティーパーティー」が支持する候補が勝利した。いずれも無名に近い候補者が事前予想を覆して勝利を収めており、予備選の終盤でティーパーティーが改めて勢いをみせつけた格好だ。

 デラウェア州では、女性候補のクリスティン・オドネル氏(41)が、元州知事で共和党の主流派が支持するマイケル・キャッスル下院議員(71)に競り勝った。

 選挙戦序盤は知名度の高いキャッスル氏が優位だったが、オドネル氏が、ティーパーティーに人気の高いペイリン前アラスカ州知事の支援を受けると差が縮まり、終盤で一気に劣勢を巻き返した。

 AP通信によると、共和党上院選では7州でティーパーティーが支持する候補者が勝利している。ただ、この勢いを11月の本選でも維持できるかは不透明だ。

586名無しさん:2010/09/19(日) 15:34:17

日系イノウエ氏が予備選圧勝=大統領継承3位の上院最長老−米ハワイ
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2010091900064

 【ワシントン時事】米ハワイ州で18日、11月の中間選挙に向けた民主党の予備選が行われ、連続9期目の当選を目指す日系のダニエル・イノウエ上院議員(86)が危なげなく指名を獲得した。本選でも当選が確実視されている。
 イノウエ氏は1962年初当選の上院最長老。今年6月からは、多数党の最長老議員が慣例的に就く「上院議長代行」を務める。同ポストは大統領が死亡などで欠けた場合の継承順位で副大統領(上院議長を兼務)、下院議長に次ぐ3位と定められている。(2010/09/19-15:20)

587チバQ:2010/09/19(日) 17:36:09
http://www.afpbb.com/article/politics/2756916/6197131
ペイリン氏が次期米大統領選に関心、「手ごわい」とホワイトハウス
2010年09月18日 13:33 発信地:ワシントンD.C./米国
【9月18日 AFP】米ホワイトハウス(White House)報道官は17日、2012年米大統領選の共和党候補として出馬に関心を示しているサラ・ペイリン(Sarah Palin)元アラスカ(Alaska)州知事について、共和党内で「手ごわい勢力」になっていると発言した。

 ペイリン氏は17日、米大統領選で伝統的に予備選挙の開幕地となってきたアイオワ(Iowa)州を訪問し、大統領選への出馬をにおわせる発言をした。

 これを受け、ホワイトハウスのロバート・ギブズ(Robert Gibbs)米大統領報道官は、2008年の米大統領選ではペイリン氏が、共和党の副大統領候補として多くの有権者を集める力を示し、さらに最近の中間選挙の共和党予備選でも存在感を示したと述べ、「共和党内の手ごわい政治勢力であることに疑いはないし、率直に言って、現在の共和党内で最も手ごわい勢力だ」と記者団に語った。

 大統領選の火ぶたを切るアイオワ州予備選での勝利は、候補者の認知度を非常に高めるため、どの候補者もアイオワ州の有権者たちの支持を得ようと努める。バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領も、2008年の大統領選の始めにアイオワ州で勝利を収めた。

 ギブス報道官は「新しいことに挑戦したくなるのが、だいたいこの時期だ。(ペイリン氏は)おそらく行動するとわたしはみている」と語った。

■ペイリン氏、出馬にはまだ条件

 一方、ペイリン氏本人も米FOXニュース(Fox News)に対し、「やってみる」気はあるが、それにはいくつか条件があり「もしも米国民が、大改革をやってやるという人物を望んでいるのなら、時の試練を経た真実に立ち返りたいと思っているのなら、そして、わたしこそがその人物であると人びとが思っているのなら、それがわたしの家族やわが国にとって最善なのであれば、もちろん、わたしはやってみるつもり」だと語った。

 さらにペイリン氏は「しかし、その人物がわたしだと言うつもりはない。わたしは肩書きなんてなくても間違いなく変化をもたらせる。それをまさに今やっているところだし、良い日々を過ごしているわ」と付け加えた。(c)AFP

588チバQ:2010/09/22(水) 23:48:52
>>504
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100922-OYT1T00900.htm
同性愛者の公然入隊法案、米上院で採決動議否決
 【ワシントン=本間圭一】米上院は21日、同性愛者が公然と軍に入隊することを可能とする法案について、審議を打ち切って採決を求める動議を否決した。


 共和党などが反対に回った。下院はすでに、同性愛者の軍務に道を開く法案を可決しており、ギブス大統領報道官は21日、失望を表明し、引き続き法案可決を目指す方針を表明した。

 米軍は同性愛者の入隊を原則禁じているが、クリントン政権は1993年、同性愛者であることを公言しなければ入隊可能とする政策を導入。オバマ政権は、自ら同性愛者と公言している場合も入隊可能とする方針を示していた。11月の中間選挙では共和党の議席増が予想され、大統領が目指す法案成立は今後、さらに困難になる可能性がある。

(2010年9月22日20時44分 読売新聞)

589チバQ:2010/09/26(日) 23:26:40
http://sankei.jp.msn.com/world/america/100926/amr1009262317005-n1.htm
米政権、人事大幅刷新へ 首席補佐官はラウス上級顧問有力視 (1/2ページ)
2010.9.26 23:16
 【ワシントン=佐々木類】オバマ米大統領が11月2日の米中間選挙前と選挙後の2段階に分けて、大幅な人事刷新に着手する見通しとなった。最大の焦点はシカゴ市長選への転出が決まっているエマニュエル大統領首席補佐官の後任人事で、ラウス上級顧問が有力視されている。

 大統領首席補佐官は、日本でいえば官房長官など重要閣僚に匹敵するか、それ以上の政権の要。米メディアによると、エマニュエル氏は、シカゴのデーリー市長が次期市長選への不出馬を表明したのを受け、10月中にも辞任し来年2月の市長選の出馬準備に入る。

 オバマ政権では、下院議員出身のエマニュエル氏が中心となって議会経験の少ないオバマ大統領を支えた。大統領にとってもエマニュエル氏の辞任は痛手だが、医療保険改革など重要法案をめぐる議会対策などで豪腕ぶりを発揮して民主党内からも批判が出ていたのも事実だ。

 それだけに、40%台前半という低支持率が続くオバマ政権にとって、人事を刷新し、「新たなメッセージを発信することができる」(米紙ワシントン・ポスト)という利点もある。

 21日には、サマーズ国家経済会議(NEC)委員長の退任が決まり、オバマ経済チームが相次ぎ政権を離脱し始めた。このため、オバマ大統領は中間選挙前にホワイトハウスの主要人事、選挙後に閣僚人事に乗り出すとみられる。閣僚人事では、副大統領にヒラリー国務長官を、国務長官にバイデン副大統領を起用するとの見方も浮上している。

590チバQ:2010/10/02(土) 00:05:53
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20101001-OYT1T01005.htm
米大統領選、民主党内にクリントン待望論浮上も
 【ワシントン=黒瀬悦成】米ギャラップ社は9月30日、2012年の大統領選に関し、民主党支持層の52%がオバマ大統領を、37%がクリントン国務長官を民主党候補としてふさわしいと考えているとの調査結果を発表した。


 クリントン長官は、08年大統領選でオバマ氏と同党候補指名を巡り、激しく争った。民主党敗北が予想される11月の中間選挙を経て、大統領の支持率が一層低下する事態となれば、党内から「クリントン待望論」が高まる可能性はある。

 一方、共和党支持層を対象にした同社の調査では、「共和党大統領候補にふさわしい」人物として、ミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事が19%でトップ。以下、サラ・ペイリン前アラスカ州知事16%、マイク・ハッカビー前アーカンソー州知事12%、ニュート・ギングリッチ元下院議長9%と続いた。

(2010年10月1日20時59分 読売新聞)

591チバQ:2010/10/03(日) 10:28:49
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20101003-OYT1T00104.htm
米民主、両院過半数割れも…中間選挙まで1か月

 【ワシントン=黒瀬悦成】米中間選挙は11月2日の投票日まで1か月。

 景気・雇用の低迷などを背景に与党・民主党への逆風は強く、共和党は下院(定数435)で多数派を奪回して上院(同100)でも過半数をうかがう勢いだ。オバマ大統領は自ら全米を積極的に遊説して支持を訴えるが、巻き返しは微妙だ。

 有力政治情報サイト「リアル・クリア・ポリティクス」によると、上院選では民主党が非改選分と合わせて48議席をほぼ固めているのに対し、共和党は46議席で、残る接戦州の結果次第で過半数到達の可能性が十分ある。下院選では、共和党が207議席をほぼ固め、過半数の218議席獲得は確実視されている。

 民主党が下院だけでも過半数を割れば、共和党は攻勢を強め、医療保険制度改革法や金融規制法など、オバマ大統領が進めてきた一連の「チェンジ(変革)」の骨抜きをはかるのは確実。2年後の再選戦略にも影響は避けられない。

(2010年10月3日01時39分 読売新聞)

592チバQ:2010/10/03(日) 10:30:10
http://www.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/201002008.html
米大統領女房役交代 日系人母のラウス氏に(10/02 08:19)
 中間選挙を目前にして、オバマ大統領の女房役が交代です。2年間務めたラーム・エマニュエル氏に代わり、大統領の腹心で、日系人の母親を持つピート・ラウス氏が首席補佐官に就任しました。

 エマニュエル氏はオバマ政権の要としてホワイトハウスを仕切ってきましたが、その豪腕ぶりが、時には共和党との対立をあおったなどとの批判も出ていました。このタイミングでの辞任表明は、以前から希望していた地元のシカゴの市長選に立候補するためで、代わって登場したのは、オバマ大統領がシカゴで議員をしていた時からの側近のラウル氏です。ラウル氏は日系2世の母親を持ち、議会に非常に強い人脈を持っていますが、エマニュエル氏と違って穏やかな人柄で知られ、これまで表に立つことはありませんでした。この人事は一時的なものとみられ、オバマ大統領は、中間選挙後に2年後の再選に向けて新しいホワイトハウスの態勢を発表するものとみられます。

593チバQ:2010/10/06(水) 22:20:56
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/worldtown/CK2010100602000195.html
サクラメント 実態謎めく「お茶会」
2010年10月6日

 米中間選挙で台風の目となっている保守派の草の根運動「ティーパーティー(茶会)」の実態を把握するのはなかなか難しい。全国組織「ティーパーティー・エクスプレス」の元広報担当マーク・ウィリアムズ氏(54)をカリフォルニア州サクラメントに訪ねて、ますますそう感じた。

 ウィリアムズ氏は、「茶会には人種差別的側面がある」と指摘した全米黒人地位向上協会に強く反発。奴隷解放を否定するような風刺文をブログに掲載したため、全国八十五の茶会グループが加盟する「全米茶会連盟」から“追放”された。

 ところが本人は「茶会連盟なんて聞いたことないし、加盟していたことも知らなかった」と見知らぬ組織からの処分に困惑。今はエクスプレスを離れ新たなグループを立ち上げ平然と活動している。

 指導者不在の草の根運動の限界を垣間見たと同時に、気づかないところで運動がじわじわ広がる不気味さも感じた。(岩田仲弘)

594チバQ:2010/10/06(水) 22:30:54
http://www.cnn.co.jp/fringe/30000435.html
「ヒラリー・クリントン副大統領」構想、現実に?
2010.10.06 Wed posted at: 10:57 JST

(CNN) 2012年の次期米大統領選挙で、オバマ大統領が現国務長官のヒラリー・クリントン氏を副大統領候補に選ぶのではないかとの観測が現実味を帯びてきた。

米ワシントンポストのベテラン記者、ボブ・ウッドワード氏は5日放送のCNNの番組で、オバマ大統領とクリントン副大統領という組み合わせは「実際に検討されている」と述べ、「クリントン氏の側近は、2012年に現実に起こり得ることとみなしている」と語った。

バイデン副大統領とクリントン国務長官が役職を交換するという筋書きは、政界で何カ月も前から取りざたされてきた。民主党の支持率落ち込みが懸念される中、熱狂を巻き起こすための戦術になり得るとの見方もある。

しかし、その構想が実際にホワイトハウスで検討されているかどうかについては、これまで明らかになっていなかった。

ウッドワード氏はさらに、「もう1つ興味深いこととして、クリントン氏は2016年(の大統領選)に自ら出馬する可能性がある。もし大統領に選出されればロナルド・レーガン元大統領よりは若い」と指摘した。

クリントン氏は2017年1月の時点で69歳と3ヶ月になっている。レーガン氏は1980年に大統領に就任した時点で70歳の誕生日が目前だった。

「現時点でクリントン氏本人や側近は否定するが、同氏が欧州やアジアを歴訪して世界各国に強い影響力を持っているのは、国務長官であり元大統領夫人であるというだけでなく、将来大統領になる可能性があるとみなされているからだ」とウッドワード氏は話す。

オバマ大統領とクリントン副大統領という組み合わせについては、ブッシュ前大統領の首席補佐官だったアンディ・カード氏も先にCNNの取材に対し、予想外のことではないと述べ、「そうなれば旋風が起きるだろう」と話していた。

595チバQ:2010/10/07(木) 21:01:16
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2010100601000593.html
民主、盛り返すも依然劣勢 米ポスト紙の1カ月前調査
2010年10月6日 16時31分

 【ワシントン共同】米紙ワシントン・ポストは5日、11月2日の中間選挙まで約1カ月のタイミングで同紙とABCテレビが実施した共同世論調査の結果を公表、厳しい選挙戦を強いられている与党民主党が、野党共和党との支持率の差を前回調査の13ポイントから6ポイントに縮めたものの、「依然として劣勢」と分析した。

 調査結果では、「もし下院選が今日実施されたら」との質問に対し、共和党候補に投票するとしたのは49%、民主党候補と答えたのは43%だった。9月に発表した前回調査では53%対40%で、民主党支持が盛り返した格好だが、共和党の優位は変わらなかった。

 オバマ大統領の支持率は50%、不支持率は47%。前回調査では、支持率は就任以来最低の46%、不支持率は最高の52%を記録しており、やや持ち直した。

 連邦議会全体に対する支持率は24%と低調。議会民主党への不支持率は61%に上り、ポスト紙とABCテレビの共同世論調査では過去最高を記録。ただ、議会共和党への不支持率はこれを上回る67%だった。議会共和党への不支持率の最高はブッシュ前政権下の2008年7月の69%。

596チバQ:2010/10/07(木) 22:27:25
http://sankei.jp.msn.com/world/america/101006/amr1010060857002-n1.htm
米不動産王のトランプ氏が大統領選出馬を検討 中国の台頭に懸念
2010.10.6 08:57

ドナルド・トランプ氏(AP) 【ワシントン=犬塚陽介】ニューヨークの不動産王として知られる大富豪のドナルド・トランプ氏(64)が5日、複数の米メディアに出演し、2012年の米大統領選への出馬を検討していることを明らかにした。

 トランプ氏はFOXテレビのインタビューで「人生で初めて(出馬を)真剣に考えている」とした上で、国際社会での米国の地位は低下しており、「10〜12年もすれば簡単に中国に抜かれてしまうだろう」と出馬を検討するに至った理由を説明した。

 トランプ氏は会社経営に加え、テレビ番組の司会者を務めるなど“セレブ”の一人として知られる。

 米誌フォーブスによると、トランプ氏の2009年の年収は約5千万ドル(約42億円)。トランプ氏もFOXテレビに対し、大統領になれば「大きな減収になる」と冗談めかした。

597チバQ:2010/10/08(金) 12:17:28
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2010100802000030.html
クリントン長官を副大統領に!?
2010年10月8日 朝刊

 【ワシントン=岩田仲弘】2012年米大統領選挙でオバマ大統領はクリントン国務長官を副大統領候補に起用し、バイデン副大統領は国務長官に転任する−。こんなうわさがワシントンで駆け巡り、クリントン氏本人が打ち消しに躍起になる騒ぎに発展している。

 クリントン氏は〇八年大統領選の民主党指名候補選びで、オバマ氏と激しい争いを演じた。その時も党内融和に向けた「ドリーム・チケット」(夢の組み合わせ)としてオバマ氏自らクリントン氏の副大統領候補起用を一時検討したといわれる。

 大統領の支持率が低迷を続ける中、うわさは再び浮上。政権内部の事情に詳しい著名ジャーナリストのボブ・ウッドワード氏が五日、CNNテレビで「検討されている」と語ったことで、一気に火が付いた。

 ウッドワード氏は、「ドリーム・チケット」が一六年の大統領選でのクリントン氏出馬の布石となる点も指摘したが、クリントン氏本人は六日、ワシントン市内での講演で「私は(副大統領に)まったく関心がないし、やるべきことがたくさんある」と強く否定。

 ギブズ大統領報道官も記者団に「まったくのでたらめだ。政権内で議論もされていない」と切り捨てた。

 ただ、十一月の中間選挙で与党・民主党の苦戦は必至で、大統領はすでにエマニュエル大統領首席補佐官の交代など政権中枢の人事刷新に着手。選挙後は、政権浮揚に向けて閣僚人事に手を付ける可能性が高く、うわさはくすぶり続けそうだ。

http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20101008-OYT1T00052.htm
オバマ再選の切り札?クリントン「副大統領」説

 【ワシントン=黒瀬悦成】支持率低下に悩むオバマ米大統領が、2012年の大統領選で再選を図るため、クリントン国務長官(62)を副大統領候補に起用してバイデン副大統領(67)は国務長官に回す、とのうわさがワシントンを駆け巡った。

 クリントン長官は6日、「信じがたい話だ」と強く否定したが、共和党躍進が予想される11月の中間選挙を目前に、こうした話が取りざたされること自体、オバマ政権と民主党の苦境を物語っていると言えそうだ。

 一連の騒ぎは、ワシントン・ポスト紙の大物記者ボブ・ウッドワード氏が5日、CNNテレビで、クリントン氏起用が「選択肢として検討されている」と述べたのが発端。ウッドワード氏の新著「オバマの戦争」(仮訳)によると、クリントン氏は08年にオバマ氏から国務長官就任を打診された際、元選対幹部から、12年大統領選で副大統領候補に選ばれる可能性も考慮して長官を受けるよう進言された。クリントン氏が16年の大統領選で再び大統領の座を目指す場合も、副大統領になっておけば好都合といえる。

(2010年10月8日00時40分 読売新聞)

598チバQ:2010/10/10(日) 09:29:20
http://www.newsweekjapan.jp/column/ikegami/2010/09/post-229.php
「ティーパーティー」とは何者か
2010年09月28日(火)15時51分

 一時は人気のあった民主党が支持を失っているのは、日本ばかりではありません。アメリカも同じこと。今年11月にはアメリカの中間選挙(4年ごとの大統領選挙の中間の年に実施される連邦議会選挙なので、こう呼ばれる)があり、民主党の大幅退潮が予想されています。

 9月24日に発表されたCNNテレビの世論調査によれば、オバマ大統領の支持率は42%と過去最低。中間選挙での民主党の支持率は44%、共和党は53%と、民主党の苦戦ぶりが鮮明になっています。

 この調査で注目されるのは、保守系の草の根運動である「ティーパーティー」系の候補者を支持すると答えた人が5割にも上ったことです。

 ティーパーティーという言葉でアメリカ人が思い出すのは、「ボストン・ティーパーティー」。アメリカが植民地時代、イギリスが課した茶への重税に抗議する人たちが、ボストン湾に茶を投げ捨て、「ティーパーティー」(茶会)と称した事件です。ティーパーティーは、重税に反対して独立運動のきっかけになった重大な事件。アメリカ建国の理念を示す言葉でもあります。

 オバマ政権成立後、オバマ政権に反対する保守派の人たちが、「大きな政府」に反対する集会を開く際、集会を「ティーパーティー」と呼びました。この言葉が、多くのアメリカ人の心をつかみました。

 パーティーには政党という意味もあるのが、この運動のネーミングの妙です。最初はパーティーつまり集会を開いていただけなのに、いつしか政党化し、11月の中間選挙に向けて、自分たちの候補擁立に動き出したのです。

 民主党も共和党も、各地で候補者を決める予備選挙を実施しています。ここで、共和党の予備選挙にティーパーティー運動の活動家を立て、共和党の本命候補を次々に破っているのです。

 本誌日本版9月29日号は、「ティーパーティーの正体」という記事で、このグループの解明を試みています。

 この記事によると、運動の中心になっているのは、「社会の変化に敵意を抱く中流層で中年の白人男性」だとか。「ティーパーティーの特徴は、そのアナーキーな性格だ。彼らはあらゆる権威に敵意を示し、いつもけんか腰の言動を取り、自分たちが非難する政策に対して建設的な代替案を示すことはない」のだそうです。そもそも野党というのは、そういうものではないのか、という突っ込みを入れたくなるような分析ですが。

 でも、自分たちより社会階層が上のエリートに反感を持ち、自分たちより下の社会階層によって自分たちが脅かされていると危機感を抱く。これではまるで、現代版ファシズムの萌芽ではありませんか。

「デラウェア州の共和党上院議員候補に決まったクリスティン・オドネルは、進化論より天地創造のほうが証拠は多いと言う」のだそうです。

 もはやアメリカは、オバマ大統領を誕生させた頃の国とは大きく変わってしまいました。常に左右に大きく揺れる。これが、かの大国の実相なのだということを、改めて認識しておいた方がいいでしょう。ティーパーティーは、もはや茶会ではないのですから。

599チバQ:2010/10/10(日) 09:40:21
http://mainichi.jp/select/world/news/20101007ddm007030134000c.html
米国:中間選挙まで1カ月 大きな政府VS小さな政府
 ◇オバマ政権苦戦、財政赤字拡大/共和党に追い風、理念闘争奏功
 オバマ米大統領の事実上の信任投票となる11月2日の中間選挙まで1カ月を切った。野党・共和党の下院での過半数獲得は確実で、上院を奪還できるかが焦点だ。大統領は「公約の70%を達成した。誇りを持とう」と鼓舞するが、共和党が仕掛ける「大きな政府(オバマ政権)」対「小さな政府」の理念闘争に埋没している。保守系草の根運動「ティーパーティー(茶会運動)」の台頭で、2年前の大統領選とは状況が一変している。【ワシントン小松健一、古本陽荘】

 「力仕事は終わりよ。難題はこれから少なくなると思う」。連邦議会の休会で選挙戦が本格化した1日、ペロシ下院議長(民主党)は親しい米国人記者たちに語った。

 議会民主党は景気対策法や医療保険、金融規制の改革法をまとめる「力仕事」で大統領の実績づくりに貢献したにもかかわらず、逆風は強まるばかり。一方の共和党は政権に「ノー」と言うだけでポイントを稼ぐ。これが今選挙戦の構図だ。

 各種世論調査を分析する政治専門サイト「リアル・クリア・ポリティクス」によると、5日現在、下院(定数435)選では民主党が190、共和党が207議席をほぼ固めた。一方、37議席が改選される上院(定数100)で、共和党は非改選議席と合わせ50議席をうかがい、過半数に達する可能性もある。

 大統領は「政府が介入しないと米国は良くならない」との考えに立ち、連邦政府の役割を拡大。代替エネルギー開発、医療保険改革、教育改革を柱に米国再生を目指してきた。

 だが、米国民は伝統的に連邦政府をあまり信頼せず、不況下で財政赤字を拡大させる現政権については「政府の肥大化が最大の成果」(ベイナー共和党下院院内総務)と受け止める人が多い。議会民主党の政策スタッフは「中間選挙に大敗した94年のクリントン政権に似ている」と言う。

 さらに、アフガニスタンへの増派、若年層の歴史的な高失業率(19・1%)が、2年前の大統領選で変革を熱望したリベラル派や若者を失望させている。「民主党の味方が先細っている」(同党スタッフ)状況で、支持層の低投票率が懸念される。2年後の大統領選を視野に支持層を取り戻す足元固めが喫緊の課題だ。

 ホワイトハウスは(1)支持層の投票率を上げて議席減をできるだけ食い止めること(2)オバマ氏の地元イリノイ州など重要選挙区のてこ入れ−−を重視。2年前の大統領選で選挙運動に携わった全米1300万人の草の根の「オバマサポーター」の活性化を図る。オバマ氏も集会などで「不満を口にして選挙を座視するのは無責任だ。今が行動の時だ」と繰り返し呼びかけ、支持層に投票所へ足を運ぶよう呼びかけている。

 ◇原動力はティーパーティー 「社会主義的」批判拡大
 中間選挙の「小さな政府」のうねりの原動力は「ティーパーティー(茶会運動)」だ。運動名は、米国が英国植民地だった1773年、英政府の重税に抗議した「ボストン茶会事件」に由来する。

 各地で同時多発的に運動が始まったのは昨年2月、CNBCテレビのコメンテーター、リック・サンテリ氏の発言がきっかけとされる。同氏は政府の住宅ローンの借り手救済策を「なぜ隣家のローンに税金を払わなくてはならないのか」と批判し、茶会運動を呼びかけた。

 各運動体は、現政権の政策は「社会主義的」で、連邦政府権限を制限した憲法理念に反するとの考えで一致する。プロの政策集団が各地の運動を支え、ワシントンの「フリーダム・ワークス」は選挙戦のノウハウを伝授するセミナーを開催。同団体の議長は元共和党下院院内総務のディック・アーミー氏だ。

 ABCテレビによると、共和党現職や有力者を予備選で破ったジョー・ミラー氏(アラスカ州)ら11人の上院選共和党候補が、茶会運動の支援を受けている。米紙ウォールストリート・ジャーナルの世論調査では、共和党支持者の71%が茶会運動に賛同している。

 フィラデルフィアのドイルズタウンで運動団体を設立した主婦、アナスタシア・パーベルスキさん(38)は「米国は『努力すれば成功できる』と人々を魅了してきた。『成功したら(政府が)富をいただきます』という政策は反米的」と批判。共同設立者のアナ・プイグさん(38)は「米国に押しつけられているのは21世紀のマルクス主義」と言う。

 パーベルスキさんたちは電話調査システムを利用し、「医療保険改革に賛成か」などの質問に対する有権者の電話での回答をデータベース化して登録。これに基づきボランティアが戸別訪問し、支持層を広げている。

600チバQ:2010/10/10(日) 18:25:27
http://www.asahi.com/international/update/1007/TKY201010070527.html
「クリントン副大統領」案浮上? 当事者否定も話題沸騰(1/2ページ)2010年10月10日7時45分


 【ワシントン=伊藤宏】オバマ米大統領がヒラリー・クリントン国務長官を副大統領に起用するのでは――。11月の中間選挙が佳境を迎える中、米政界やマスコミでこんなうわさが飛び交っている。支持率が低迷するオバマ氏への強力なてこ入れ戦略となりうる。当事者たちは否定するが、大物記者が構想の存在を認め、話題が沸騰している。

 中間選挙後に、バイデン副大統領とクリントン国務長官が職務を交代するという説だ。2012年の大統領選は、民主党の「ドリームチケット」(夢の組み合わせ)と呼ばれた「オバマ・クリントン」組で戦うことになる。

 クリントン氏は、オバマ氏の基盤が弱い労働者層に強く、女性票も見込める。何より抜群の知名度と実績を誇るクリントン氏は、オバマ氏にとって強力な援軍となる。

 一方、クリントン氏にとっても、副大統領を経験すれば、オバマ氏の「次」を狙う芽が出る。バイデン氏は上院議員時代、外交をライフワークとし、もともと国務長官を希望していたとされ、3者とも得する、という計算だ。

 うわさに火を付けたのはワシントン・ポスト紙のボブ・ウッドワード氏。ニクソン政権崩壊につながったウォーターゲート事件の調査報道で知られるベテラン記者の同氏は、5日の米CNNのインタビューで、この案について「(オバマ政権内部で)検討されている。クリントン氏の助言者たちは、次の大統領選に向けて現実の可能性があると見ている」と発言した。

 ウッドワード氏は、新著「オバマの戦争」で、オバマ政権の内部を克明に記したばかり。それだけに、うわさが一気に真実味を帯びた。

 背景にはクリントン氏の根強い人気もある。

 米ギャラップ社が9月下旬に行った世論調査で、「もし2012年の次期大統領選で、クリントン氏がオバマ氏に民主党の大統領候補指名争いで挑戦したら、どちらを支持するか」を、民主党員や同党支持層に聞いたところ、「オバマ氏」と答えた人は52%。本来なら現職のオバマ氏が再選を目指すのが当たり前のところだが、クリントン氏は37%と迫った。それならば2人をあわせれば安泰、というのが同党内の空気だ。

 次期大統領選では、共和党の有力候補の1人に、保守派の市民運動ティーパーティー(茶会)に絶大な人気を誇るペイリン・元アラスカ州知事が挙げられる。共和党が女性の大統領候補をぶつけてきても、クリントン氏なら対抗できるとの計算もある。

 ただ、当のクリントン氏は6日、ワシントン市内で開かれた会合の席で、このうわさに「何の興味も、理由もない」などと否定。ギブズ大統領報道官も同日、「全く事実ではない」と述べた。

 米国では大統領の任期中に副大統領が辞職した場合、後任は大統領が指名し、上下両院が承認すれば、選挙を経なくてもポストに就ける。

601チバQ:2010/10/10(日) 18:26:16
http://mainichi.jp/select/world/news/20101008ddm007030030000c.html
茶会の乱:11・2米中間選挙/上 「超党派」共和と一線
 <茶会(ティーパーティー)の乱>

 11月2日の米中間選挙を前に、保守系の草の根運動「ティーパーティー」(茶会運動)が勢いを増している。連邦政府の役割の縮小を求め、オバマ政権が進めてきた主要政策にことごとく反発し、「乱」を起こしつつある。全米各地に広がる小さな茶会の現場で何が起きているのか−−。【シンシナティで古本陽荘】

 ◇「アメリカンドリーム、守りたいだけ」
 米中西部オハイオ州の南部シンシナティ郊外で「東ヒルズ・コミュニティー・ティーパーティー」のリーダーを務めるジーナ・ベルさん(49)は、この地域で生まれ育ち、以前はフラワーデザイナーとして働いていた。

 公的資金を使った金融機関や大手自動車会社の救済が相次ぎ、膨らんだ財政赤字に懸念が募るようになった。昨年3月にシンシナティの中心街で開かれた茶会集会に参加。直後に友人と茶会団体を設立し、リーダーに就任した。今では電子メールのリストに約200人が名を連ね、月1回「医療保険改革」などをテーマに集会を開く。中間選挙では、支援するケイシック州知事候補(共和党)の陣営などにボランティアを送り込む。政治活動にかかわるのは人生で初めての経験だ。

 「米国には成功する自由も失敗する自由もあり、企業が失敗したなら破綻(はたん)させるべきだ。私が育った米国はこんな国ではなかった」と、政府による企業救済を批判する。

 同じ地域で「フェアフィールド・ティーパーティー」を運営するアドリアーナ・インマンさん(45)。5歳の息子ダニエル君の世代が「生まれながらに膨大な借金を抱えている」ことが心配になり、茶会運動を始めた。化学者だった父は28歳でコロンビアから米国に移住。「父はすべてを捨てて米国にチャンスを求めてきた。私が守りたいのはアメリカンドリーム。それを息子に引き継ぎたいだけ」と語る。

 茶会運動は特定の共和党候補の支援に回ることで知られるが、ベルさんもインマンさんも政党登録していない無党派だ。実際、多くの茶会団体は「超党派」を掲げ共和党とは一線を画し、民主党員のメンバーも抱える。各地の予備選では、共和党指導部の推す候補や現職上院議員が、茶会運動が支援する候補者に敗れる波乱が起きた。

 運動は本来、草の根レベルでは地方選挙を重視。州より小さな行政組織である郡の議会や教育委員会などの選挙運動に積極的にかかわる。オハイオ州北部の工業都市クリーブランド郊外の「ウエスト・ショア・ティーパーティー」は、地方政治にほぼ特化した活動を続ける。リーダーのデーブ・センタさん(53)は「連邦政府が市民を愛せるはずがない。地域の人が周囲の人を助けるというのが建国以来の原則で、我々はそこに立ち戻るべきだ」と強調する。

 保守派とはいうものの人工妊娠中絶や同性愛など社会的な問題にはほとんど触れないのも特徴だ。ある団体のリーダーは「触れたとたんに分裂する」と明かす。

 運動では「アウエークニング(目覚め)」という言葉を使い、運動の歴史的な意義が語られる。新しい民主主義の胎動か、一時的な保守派の反動に過ぎないのか、評価が定まるのはこれからだ。

 茶会を支える財政規律重視の団体「フリーダム・ワークス」のマット・キベ代表は「11月2日より11月3日の方がもっと重要だ」と語り、選挙後の運動拡大に意欲を示す。

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 ■ことば

 ◇ティーパーティー(茶会運動)
 オバマ政権に不満を抱き、対決姿勢を強める米国の保守系市民らによる運動。多額の公的資金投入による企業救済などの政策を「大きな政府」と批判し、税金の無駄遣いをなくして「小さな政府」を目指す。一方で野党・共和党指導部に対しても「ワシントンのインサイダー」と批判を強める。米独立前の1773年、当時の宗主国英国による紅茶の輸入課税に反発し、市民らが英国船に乗り込んで積み荷の紅茶箱をボストン湾に投げ捨てた「ボストン茶会事件」にちなんで名付けられた。

602チバQ:2010/10/10(日) 18:27:17
http://mainichi.jp/select/world/news/20101009ddm007030141000c.html
茶会の乱:11・2米中間選挙/中 経済的苦境、運動に共感(1/2ページ)

失業が長引き自宅を売却。引っ越しのため荷造りするロバート・ガルシアさん=2010年10月1日、米ネバダ州ラスベガスで吉富裕倫撮影 <茶会(ティーパーティー)の乱>

 米西部ネバダ州ラスベガスのフリーのビデオ制作者、ロバート・ガルシアさん(58)は今月1日、持ち家の一戸建て住宅からの引っ越し作業に追われていた。

 4年前に妻と離婚して売った家の代金を元に、07年に自宅を30万ドル(約2500万円)で買った。だが08年6月、勤務していた大手ホテルを解雇され、ローンを払えなくなった。住宅バブル崩壊で家の価格は12万9000ドル(約1100万円)にまで下落した。

 ローンは残っているが、家を手放して売却代金を銀行に納めることで残りの支払いは棚上げされた。だが別れた妻も今年3月、大手航空会社を解雇された。高校生になった2人の子供の養育費をどうすればいいか。定職に就くため全米の企業に200通応募の手紙を書いたが、返事は来なかった。「もう手紙を書く気力を失った」。ガルシアさんは賃貸アパートに移った。

 ネバダ州は家屋差し押さえ率、失業率ともに全米ワースト1。ガルシアさんのケースは珍しくない。カジノの華やかなイメージのラスベガスだが、資金繰りがつかず工事が中断したままのビルがあちこちにある。

 ネバダ州選出の上院選では、共和党候補で茶会運動の支援を受ける新人女性のシャロン・アングル氏(61)が上院民主党を統括するハリー・リード院内総務(70)を脅かす。アングル氏は社会保障の廃止、一部政府機関の解体を訴える保守急進派だが、世論調査では両氏の支持率は拮抗(きっこう)しており、リード氏敗退もささやかれる。

 現在の経済的苦境は共和党のブッシュ前政権時代の住宅バブル崩壊、ウォール街の金融危機が引き起こした。ラスベガスの電気技術者のスティーブ・エッシュさん(65)は共和党支持者だが、財政赤字を拡大し続け危機を招いたブッシュ前政権もオバマ政権も変わらないと見ている。政府が大きくなり、「(政治家は)米国の原点を見失った」と茶会運動に共鳴する。

 全米各州では税収減が続き、警官や学校教員らのレイオフ(一時解雇)、住民サービスの削減を強いられている。赤字を垂れ流すことのできる連邦政府とは違って、州政府は均衡財政に縛られる。

 全米州知事協会によると、歳入不足を補うため昨年以降、50州のうち29州が州税を引き上げた。総額約240億ドルの増税は過去30年で最高レベルという。不況下の大増税も茶会運動の「小さな政府」を勢いづかせる。

 「民主党も共和党も政治家は信念に基づいた政策を実現しようとしない。この2年間、地元に雇用を持ってこなかった。政府は何もしていない」。ガルシアさんはもともと民主党支持ながら、リード氏に投票するかどうか決めかねている。「政治家に行動を求めるという点では茶会運動に共感できる」【ラスベガスで吉富裕倫】

603チバQ:2010/10/10(日) 18:28:12
http://mainichi.jp/select/world/news/20101010ddm007030097000c.html
茶会の乱:11・2米中間選挙/下 人種間の亀裂あらわに
 <茶会(ティーパーティー)の乱>

 ワシントンの観光名所として知られるリンカーン記念堂前の広場は、米国社会の分断ぶりを物語る舞台となっている。

 今月2日、労働組合や全米黒人地位向上協会(NAACP)など民主党を支える左派系団体が主催する集会が開かれた。劣勢が伝えられる中間選挙が1カ月後に迫ったのを機に、巻き返しを図るイベントだった。

 盛り上がったのは左派系トーク番組のホストを務めるエド・シュルツ氏の登壇時。「邪悪な勢力、保守派と戦わなくてはならない。彼らは合衆国憲法に言及するが、憲法にのっとって生きてはいない。望んでいるのは差別だ」とがなり声で訴え、歓声を浴びた。

 念頭に置いているのは、保守系の草の根運動・ティーパーティー(茶会運動)だ。約1カ月前の8月28日、ライバルの保守系トーク番組のホスト、グレン・ベック氏が呼びかけた「栄誉の回復」と題した集会が同じ場で開かれた。表向きは退役軍人の表彰などが名目のイベントだったが、実際に集まったのは茶会運動に賛同する人々。数万人から十万人を超えたとも言われる集会では、参加者の圧倒的多数が白人だったことにも焦点が当たった。

 茶会運動は、連邦政府の役割の縮小や財政規律の厳格な維持を求める経済政策中心の運動で、人種差別を含めた社会問題にはタッチしないのが原則だ。だが、これまで各地で行われた集会の参加者の大多数が白人だったことや「オバマをケニアに送還しろ」などのプラカードを持ち込む人の姿が目撃されてきたことから、「人種差別的な要素が背景にあるのでは」と疑惑の目で見られてきた。

 元共和党下院院内総務で茶会運動を支援するディック・アーミー氏は「茶会運動の参加者は最も非排他的な人々だ。人種差別批判はばかげている」と強調する。一方で、黒人が多数を占めるハワード大学のNAACP学生支部長のブレンダン・フランシスさん(19)は「特定の人々を対象にした運動であるのは明白で偽善を感じている」と語り、議論はかみ合わない。

 世論調査会社ラスムセンが6日発表した調査では「白人と黒人の関係」について、「良くなっている」と答えたのは36%にとどまった。昨年7月調査では62%が同様の回答をしており、悲観論が広がっていることが浮き彫りになった。オバマ大統領の支持率に関しても、ギャラップ社の9月調査平均で、黒人の支持が91%と高かったのに対し、白人の支持は36%と低迷し、人種間の態度の違いは明白だ。

 人種間の融和を訴え就任したオバマ大統領だったが、皮肉にもその後の米国社会は人種間の亀裂を浮き彫りにしている。【ワシントン古本陽荘】

604チバQ:2010/10/10(日) 18:47:04
http://sankei.jp.msn.com/world/america/101010/amr1010101801005-n1.htm
【世界おもしろ法律事典】米忠誠の誓い 「神のもと」論争絶えず
2010.10.10 18:00
 米国のほとんどの公立学校では、毎朝子供たちが星条旗に向かい「忠誠の誓い」を朗唱する。誓いには「one nation under God」(神のもとのひとつの国)という言葉がある。このため、米国憲法の「教会と国家の分離」との整合性をめぐり、論争も続いている。

 「忠誠の誓い」は1892年、キリスト教バプテスト派の牧師、フランシス・ベラミー氏によって起草され、1942年、連邦議会が正式な国の誓いとして認定したが、「神のもと」の表現はなかった。

 「under God」はもともとリンカーン大統領のゲティズバーグの演説(1863年)に盛り込まれた言葉で、1954年、アイゼンハワー大統領が米国を特徴づける言葉として誓いへの挿入を指示し、上下両院の合同決議で承認された。背景には、宗教を否定した共産主義への宗教界と政界の危機感があったという。

 以来、学校だけでなく、地方の政治的な集いやスポーツイベントなどで、米国民が右手を胸にあてて誓いを述べる光景は、多様な背景をもつ国民がひとつの国家という意識に統合される“象徴”といえる。

 半面、国教の樹立を禁じ、信教の自由を保障した憲法修正第1条に違反するのではないか、という訴えも絶えなかった。

 43年、連邦最高裁は「公立学校は子供たちに誓いを強要することはできない」との判決を下した。最近では、公立学校における誓いの奨励は違憲だとするカリフォルニア州の無神論者の訴えに対し、サンフランシスコの控訴裁判所が今年3月、「愛国心を養う儀式」として、合憲との判決を下している。

 多様性を尊重しつつ、「神のもと」の結束を追求する米国。「神」が何を指すのか、反イスラム感情が広がる中、その問いかけに終わりはなさそうだ。

 (ワシントン 渡辺浩生)

605チバQ:2010/10/13(水) 21:21:49
http://www.chunichi.co.jp/article/world/worldtown/CK2010101302000203.html
ドーバー 女神…それとも魔女
2010年10月13日

 「私は魔女ではありません」−。米中間選挙は前代未聞のテレビ選挙広告の話で持ち切りだ。米デラウェア州の共和党上院予備選で保守派の草の根運動「ティーパーティー(茶会)」の支援を受けて劇的な勝利を収めたクリスティン・オドネル氏。テレビ番組で若いころ「私は魔術をかじったの」と発言した映像が出回り収拾がつかなくなったため、こう宣言することを余儀なくされた。

 同州は建国当初の十三植民地の中で最初に合衆国憲法を批准。今でもそれは州民の誇りで、州都ドーバーで茶会を率いるジョナサン・シャーマンさんも「今こそ建国の父たちの精神に立ち返る時だ」と鼻息荒かった。

 シャーマンさんらにとってオドネル氏は民衆を導く「自由の女神」だったに違いない。それが「魔女」だと分かった時のショックはいかほどか。人間を宣言した同氏に「勝利の女神」はほほ笑むのか。 (岩田仲弘)

607チバQ:2010/10/15(金) 20:57:05
http://mainichi.jp/select/world/news/20101016k0000m030045000c.html
米中間選挙:「ティーパーティー」支えは「左派」組織論
 【ドイルズタウン(米東部ペンシルベニア州)で古本陽荘】米国の中間選挙で民主、共和両党の勢力が伯仲し接戦の様相のペンシルベニア州・下院第8選挙区では、保守派の草の根運動「ティーパーティー」(茶会運動)が、共和党候補者の支援に熱を入れている。「米国が誤った方向に進んでいる」と考える無党派層に照準を定め、政党さながらの組織選挙を展開。効率的な運動を支えるのは、意外にも左派運動から導入した組織論だった。

 同区は民主党現職のマーフィー氏に共和党元職のフィッツパトリック氏が挑む構図。フィッツパトリック氏は毎日新聞の取材に「次の連邦議会には難しい政治決断が待っているが、茶会運動は難しい決断の後押しをしてくれるものと考えている」と述べ、運動との連携を重視する姿勢を強調した。

 支援する茶会運動の団体「キッチン・テーブル・ペイトリオッツ」は、運動の組織化に最も成功したモデルケースとして全米で知られる。設立者の主婦、アナスタシア・パーベルスキさん(38)は、今月9日の集会でボランティアらを前に「戸別訪問が一番大事。人的な触れ合いで人々は投票する」と訴えかけた。

 この日、集まった約80人のボランティアらは2人一組に分かれ「米国の将来を心配している地元の茶会のメンバーです」と自己紹介しながら投票を呼びかけ、住宅街を歩いた。手にするのは「標的リスト」と呼ばれる住所録。公開されている選挙人登録名簿を基に事前に電話調査を実施。医療保険制度改革に「反対」し、米国が誤った方向に向かっていると「思う」と回答した無党派層を中心にリストアップしたものだ。

 政治活動をしたことがなかったパーベルスキさんが組織作りで参考にしたのが左派系の住民運動の理論家、ソール・アリンスキー氏の「過激派のルール」だ。パーベルスキさんは左派系の思想的内容は無視し、「相手が経験したことのない領域に入れ」「あざけりは効果的な武器」など、技術論だけを導入してきた。茶会運動を支援する団体フリーダムワークスも、指導者らを集めた研修会でアリンスキー理論を紹介し、茶会運動指導者の間で「必読書」と言われている。

 アリンスキー氏はオバマ大統領が過去にシカゴでアリンスキー系の住民運動に携わっていたことから注目を集めた人物。パーベルスキさんは「今年1月からアリンスキー氏の技術を広めてきた。左派はもう40年もやってきたというのに」と語る。

608チバQ:2010/10/15(金) 21:07:20
http://mainichi.jp/select/world/news/20101015dde007030018000c.html
米中間選挙:大統領支持率低迷で民主苦戦 ミシェル夫人「好感度」頼み
 【ワシントン古本陽荘】米中間選挙で与党・民主党の苦戦が伝えられるなか、ミシェル・オバマ大統領夫人が候補者応援のための全国遊説を開始した。政権発足後は、子育てを優先し、子供の肥満対策など特定の政策課題以外は政治活動から距離を置いていた。しかし、大統領の支持率が低迷する一方で、ミシェル夫人の好感度は依然として高いことから、頼らざるを得なくなったのが実態だ。

 13日、現職のファインゴールド上院議員(民主)が共和党のジョンソン候補を追っている中西部ウィスコンシン州のミルウォーキーを訪れたミシェル夫人は「中間選挙はこの2年で成し遂げたことについてだけではなく、これからやらなくてはならないことについての選挙なのです」と協力を要請。そのうえで、「一度(大統領選に)投票しただけで、変化が起きると期待してはいけません」と語り、投票を呼びかけた。

 各種の世論調査で大統領の支持率は40%台で低迷しているが、AP通信などの9月調査では、ミシェル夫人に「好感を持っている」と答えた人は68%と高率だった。

 ミルウォーキーでの演説は自分の生い立ちや子供に関する話が中心で、共和党批判を強めているオバマ大統領とは一線を画した。自ら指揮を執る肥満対策には共和党も協力しており、攻撃的な選挙活動は得策ではないとの計算があったようだ。

 11月2日の中間選挙までコロラド州やカリフォルニア州など各地を回る予定だ。

609チバQ:2010/10/16(土) 00:10:52
http://mainichi.jp/select/world/news/20101016k0000m030064000c.html
米大統領:「MTV」に生出演 若者票奪還に躍起
 【ワシントン古本陽荘】オバマ米大統領は14日、音楽専門チャンネル「MTV」が放映した若者対象のタウンホール集会に生出演した。スタジオで質問を受けただけでなく、簡易型ブログ「ツイッター」で全米中の若者から質問を受け、中間選挙で若者の票を呼び戻そうと躍起になっていた。

 大統領の声に力が入ったのは、米軍の同性愛に関する「ドント・アスク、ドント・テル」(聞くな、言うな)と呼ばれる黙認政策をなぜすぐ廃止しないか質問された時だった。

 「私の任期内で廃止する。ただ、現在ある法律を無視するわけにもいかない」

 黙認政策は、同性愛者であることを公言しない限り軍入隊が認められるというもの。連邦地裁は12日、憲法違反との判断を下し、即時撤廃を命じた。これに対し、オバマ政権は米軍内での政策見直し作業が終わっていないとして控訴する方針。だが、選挙前にリベラル派の支持を失わないよう、近い将来の撤廃方針に揺らぎがないことを強調したわけだ。

 質問と回答はほかに、医療保険制度改革や若者の雇用、移民政策など多岐にわたった。

 オバマ大統領率いる民主党は、若者の投票率が上がれば有利になると計算し、対策に取り組んでいる。大統領は音楽雑誌ローリングストーンにも登場。12日のジョージ・ワシントン大学の集会では、インターネット通話サービス「スカイプ」を使って受け答えするなど、若者対象のイベントが続いている。

610チバQ:2010/10/16(土) 12:23:26
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2010101602000037.html
『ママ司令官』 前線入り
2010年10月16日 朝刊

 【デンバー=岩田仲弘】ミシェル・オバマ米大統領夫人が、支持率低迷中のオバマ氏の「代役」として、中間選挙で苦戦する民主党候補の応援に本腰を入れ始めた。

 ミシェルさんは十四日、西部コロラド州デンバー市郊外で開かれたベネット上院議員の支援者による昼食会に出席。二年前の八月、同市で開かれた民主党大会で熱狂の中、オバマ氏が党大統領候補に指名されたことを振り返りつつ、「変革を実現するため、(二年前の)情熱を持ち続けてほしい」と訴えた。

 CNNテレビによる最新の調査によると、ミシェルさんの支持率は65%と大統領より20ポイントも高率。ミシェルさんは自ら「ママ司令官」と称して、娘二人の子育てを最優先にしつつ、海外に派兵された軍人の家族支援や教育改革、子どもの肥満防止などに力を入れている。民主党は、応援が特に女性や無党派の支持拡大につながると期待を寄せている。

 ミシェルさんは前日にウィスコンシン、イリノイ両州で政治資金集めの会合に出席し、その足でコロラド州入り。チケット代が一人二百五十〜二千四百ドルの昼食会には約三百人が出席し、計二十七万ドル(約二千二百万円)を集めた。

611チバQ:2010/10/18(月) 19:12:32
>>582>>605など
http://sankei.jp.msn.com/world/america/101018/amr1010181439006-n1.htm
過去に「魔術を少々…」→変人扱いされ火消し躍起 米女性候補のオドネル氏 (1/2ページ)
2010.10.18 14:34

米デラウェア州ウィルミントンで開かれた上院選候補者討論会で、民主党のクリス・クーンズ候補に答える共和党のクリスティン・オドネル候補=14日(AP) 「わたしは魔女じゃありません」。11月2日に中間選挙を控えた米国で、こんなひと言で始まる選挙CMが話題を集めている。有権者に語りかけるのは、東部デラウェア州から上院議員を目指す共和党のクリスティン・オドネル候補(41)。過去に「魔術をかじった」と発言、これに飛び付いた米メディアが“変わり者”扱いしたため、火消しに迫られた。

 テレビコメンテーターなどの経歴を持つオドネル氏は党候補を選ぶ9月の予備選で、オバマ政権に猛反発する草の根保守派市民運動「ティーパーティー」の支持を集め、元州知事のベテラン下院議員にまさかの勝利。一躍、時の人となった。

 1999年のテレビ番組で、魔術仲間と深夜に悪魔崇拝をしたと告白したほか「進化論が事実との証拠はない」「神の声を聞いた」などの発言でニュースを独占。今月15日発表のラスムセン社の世論調査では、地方自治体幹部のクリス・クーンズ民主党候補(47)に11ポイント差をつけられ劣勢だが、注目度は抜群だ。

 CNNテレビは13日、デラウェア州ニューアークの大学での1時間半の候補者討論会をノーカットで生中継。大統領選挙並みの破格の扱いだった。

 テレビCMは討論会でも話題になり、なぜ自ら魔女発言を蒸し返したのかと司会者が聞くと、オドネル氏は「話題に片を付けるためよ」とうんざりした表情。進化論について問われると、しどろもどろになり「わたしが何を信じるかは重要じゃないわ」と逃げて聴衆の失笑を買った。

 討論会を見ていた女子大生はオドネル氏の言動に「信じられない」とあきれ顔。会場の外にいた60代のジョン・ウインターさんはオドネル氏を「教養や道徳に欠ける」と批判。自身は共和党員だが、クーンズ氏に投票するつもりだ。

 「若い時は誰でもばかげたことをしたり言ったりするわよ」。一方、シャロン・ウォードさん(57)はオドネル氏を擁護。61歳の男性はオドネル氏を当選させて「上から目線で王様気分のオバマを変革してやりたい」と力説した。2人はティーパーティーのメンバーだ。

 15日にはバラク・オバマ大統領(49)と、1973年から昨年までデラウェア州選出の上院議員を務めていたジョセフ・バイデン副大統領(67)がクーンズ氏のてこ入れのためそろって現地入り。オバマ氏は聴衆に「困難な選挙だ。共和党に任せて国を後退させるわけにはいかない」と引き締めを訴えた。(共同)

612チバQ:2010/10/18(月) 22:13:15
http://mainichi.jp/life/money/kabu/eco/worldwatch/news/20101017org00m020007000c.html
WASHINGTON D.C. 選挙運動より職探し… オバマから離れる若者層
 ◇小松健一(こまつ・けんいち=毎日新聞北米総局長)
 「2年前の選挙に参加してくれてありがとう。今回も一緒にやらないか」。11月2日に投開票される米国の中間選挙のキャンペーンは終盤に入り、大学生たちにそんなメールが頻繁に届いている。

 メールの発信元は、2008年大統領選でオバマ氏勝利に貢献した草の根の選挙運動支援団体「オーガナイジング・フォー・アメリカ」。全米に約1300万人のメンバーがいる。20歳代が大半だ。

 しかし、反応はあまり芳しくないようだ。若年層の失業率が記録のある1947年以降、最悪の19.1%を記録し、「選挙運動どころではない。職探しが先決」との声が寄せられているという。

 米世論調査機関「ピュー・リサーチセンター」によると、30歳未満の若者で選挙に大きな関心を持っているのは31%に過ぎない。前回(06年)の中間選挙当時は39%だった。政党支持別に見ると、選挙に大きな関心を持つ民主党支持の若者は前回の47%から27%へと急減。その半面、共和党支持層の若者に関しては31%から39%へと増加した。30歳以上でも共和党支持層は民主党支持層に比べて、「今回の選挙は重要だ」「必ず投票に行く」と回答する割合は顕著に高くなっている。

 「若者が民主党の選挙運動からごっそり抜けた影響は大きい」と言うのは、明治大学の海野素央教授(異文化コミュニケーション論)。海野教授は08年の大統領選ではバージニア州のオバマ選挙対策事務所にボランティア運動員として参加し、1200軒以上の戸別訪問を行った。今年も同州で民主党下院議員の選挙を手伝い、有権者意識の変化を調査している。

 ◇大統領選では立役者
 海野教授によると、2年前は18〜24歳の若者が選挙事務所の責任者を務めていた。大学を休学してまで選挙運動に参加する人も多かった。若者が主導することで事務所は常に活気にあふれていた。多様性を受け入れやすい若者たちはアジア系、ラテンアメリカ系などマイノリティーを容易に引き込むことができた。戸別訪問やミニ集会でも「しっかりと意見を聞く」ことを重視し、中高年の有権者も政治の変革を熱望する若いボランティア運動員との対話を楽しんだ。そうして瞬く間に広まった「若い力」のネットワークを海野教授はつぶさに見てきた。

 オバマ氏の選挙運動を統括したデビッド・プラウフ氏も著書などで、各地の州議会議員、市長など有力者のネットワークに基づいた従来の選挙運動に依存せず、若者主体の運動にこだわったことが支持層の拡大につながったと分析している。その若者が今は選挙運動を冷ややかに見ている。

 オバマ氏は若者を呼び戻すため9月28日、ウィスコンシン大で演説し、「君たちには(2年前と同様に)燃えたままでいてほしい。今度の選挙は君たちの未来にも大きな影響を与えるからだ」と檄を飛ばした。リベラル色の強い大学だが、演説会場を離れるとオバマ氏への不満も多く聞かれた。大統領選でオバマ氏に投票した男子学生(20歳)は「変革への期待はあったが、2年たっても何も変わらない」と失望をあらわにした。

 中間層や中高年層が保守化傾向を強め、共和党寄りになっている。選挙で敗北の見通しが伝えられる民主党の上下両院の議席減をできるだけ食い止めるには、若者の支持率を引き上げねばならない。海野教授は「2年後の大統領選でも若者が重要になる。彼らのモチベーションをどう高めて草の根のネットワークを復活させるか。それがオバマ氏再選のポイントになる」と指摘する。

2010年10月18日

613チバQ:2010/10/19(火) 12:18:45
http://mainichi.jp/select/world/news/20101019ddm007030058000c.html
オバマ米大統領:久々の夫婦ツーショット 民主党の苦戦が続き
 【ワシントン古本陽荘】オバマ米大統領は17日、ミシェル夫人とともにオハイオ州知事選の応援のため同州コロンバスのオハイオ州立大学で演説した。

 選挙キャンペーンで夫婦そろって登壇するのは08年の大統領選挙以来。与党・民主党の苦戦が伝えられるなか、2年前の大統領選の熱狂を呼び起こすための演出とみられる。

 先に登場したミシェル夫人が「あんまり普段こういうことはやっていなくて」と自己紹介すると、会場からは笑い声が上がった。

 そのうえで、「問題や不満が募るなか、人々が前に進むことができるかどうかがかかった選挙」と述べ、民主党への支持を訴えた。

 また、夫人に紹介され登壇したオバマ大統領は「共和党は誰がこの悲惨な経済状況を作ったか忘れろと言っている」などと共和党批判を繰り広げた。

614チバQ:2010/10/20(水) 12:30:25
http://www.yomiuri.co.jp/column/kenkyu/20101020-OYT8T00329.htm?from=navlc
善戦する茶会系候補−アメリカ中間選挙終盤戦
調査研究本部主任研究員 飯山 雅史
 アメリカの中間選挙では、そろそろメディアによる結果予想が出そろってきた。下院(定数435)における共和党の優勢は揺るがず、激しいつばぜり合いの上院(定数100)でも、場合によっては共和党過半数もありうべしというところだが、その中でも注目を集めているのは、旋風を巻き起こしているティーパーティー(茶会)系候補である。

 過激な保守派で無名の新人が中心の茶会系候補は、共和党予備選を勝ち抜いても本選挙では穏健派の支持が得られず勝ち目はないという見方が強かった。しかし、ニューヨークタイムズが10月14日に出した選挙情勢調査結果では、茶会系候補は意外に善戦し、下院では33人、上院では8人に当選のチャンスが出てきているという。これは、決して共和党を乗っ取るほどの数字ではないが、「それなりの族議員グループを形成して、上下両院で影響力を行使する」勢力になるだろうというのが同紙の見通しだ。

 同紙によれば、地域の茶会団体やペイリン元アラスカ州知事らの推薦を受けた茶会系候補は上下両院で合計138人。共和党予備選で党幹部が推薦した主流派の大物を打ち負かした草の根候補が多い。デラウエア州共和党予備選では、茶会系のクリスティン・オドネル氏が、人気絶頂でベテランのマイケル・キャッスル元同州知事を破った。しかし、オドネル氏はマスターベーションさえ非難するような過激な性倫理活動をやってきた以外、ほとんど政治経験がない新人候補だ。キャッスル元知事なら敗北必至と踏んでいた民主党陣営は、一転して勝機が出てきたと喜んだ。ほかの州でも過激なアマチュア政治家が茶会旋風に乗って共和党候補に並んだので、茶会は共和党にとって大きな痛手だという見方さえ広がっていた。それだけに、ニューヨークタイムズ紙の調査が注目を集めたのである。

 茶会系が共和党の一大勢力になったらどうなるか。茶会は各地域の草の根運動の集まりで中央司令塔は存在せず、当然、綱領などはない。だが、共通しているのは急進的な財政保守主義で小さな政府の理念を極限まで追求するところ。当面の課題は、オバマ大統領が実現した健康保険改革を振り出しに戻し、ブッシュ減税を恒久化することなどだが、そもそも税金があるから政府の無駄遣いが生まれると考えて、内国歳入庁(国税庁)自体を廃止してしまえという主張をする人も少なくない。

 連邦憲法の厳格な解釈も茶会系候補の大きな主張だ。独立後に制定された連邦憲法は州権の維持を前提にしており、連邦政府には外交や戦争などを行うわずかな権限しか認めていない。だから、教育省も農業省も運輸省もエネルギー省も、すべて違憲な存在で廃止すべきだと主張する人も出てきている。

 今のところ、ここまでの過激な主張は共和党の主流にはなっていないが、茶会が今回の選挙で成功すれば、次の選挙からは茶会の主張に合わない候補が徐々に排除されていく傾向が生まれるかもしれない。アメリカの予備選制度は、党候補を選出する段階で草の根組織が大きな威力を発揮するようにできている。1980年代、90年代に宗教右派がやったように、共和党予備選で茶会系の草の根運動が「十分に保守的でない」候補の落選運動を展開すれば、多くの共和党候補は、茶会に攻撃される恐怖から、その主張にすり寄って行かざるを得なくなるだろう。宗教右派はそうやって力を伸ばしてきた。今回の中間選挙は、茶会に同じような力があるかどうかのテストになる。

(2010年10月20日 読売新聞)

615チバQ:2010/10/22(金) 20:08:44
>>611
http://sankei.jp.msn.com/world/america/101021/amr1010212253010-n1.htm
【米中間選挙】オドネル候補に高い注目 「普通の女性」で茶会支持、「魔術発言」で資質に疑問?
2010.10.21 22:49


米東部デラウェア州ドーバーで共和党予備選の勝利を祝うクリスティン・オドネル氏(ロイター=共同) 【ワシントン=犬塚陽介】中間選挙まで残り2週間を切る中、草の根の保守運動「ティーパーティー(茶会)」が支持するデラウェア州の共和党上院候補、クリスティン・オドネル氏(41)に注目が集まっている。

 政治色の薄い「普通の女性」を強調するオドネル氏には、反現職意識の強い茶会を中心に支持者が多い。一方で、過去に「魔術にはまっていた」と発言していたことをきっかけに政治家としての資質を疑問視する声が浮上。13日に行なわれた討論会は大統領選並みに全米に生中継されるなど注目度は増すばかりだ。

 オドネル氏は今年9月の共和党予備選で、劣勢を跳ね返して共和党執行部が推す元州知事の下院議員、マイク・キャッスル氏(71)に勝利し、一気に知名度を高めた。

 共和党の前副大統領候補で茶会の人気が高いサラ・ペイリン前アラスカ州知事(46)の支持を取り付け、選挙戦のアドバイスを受ける“師弟関係”を築くなど話題には事欠かない。

 過去の素行がメディアに取り上げられ、学費滞納で何年も大学を卒業できなかったことが発覚。約10年前に出演したテレビ番組で「魔術に手を突っ込んだことがある」と発言し、風変わりな候補としてメディアが連日取り上げ始めた。

 特にデラウェア州南部は敬虔(けいけん)なキリスト教徒が多い共和党の地盤。魔術発言は熱心な共和党支持者を失いかねないだけにブッシュ大統領の選挙参謀だったカール・ローブ氏も「オドネル氏はしっかり説明すべきだ」と苦言を呈した。

 13日の上院選候補者の討論会はCNNテレビが全米に中継。オドネル氏は異論がある最近の最高裁判決を尋ねられて答えにつまり、「今度、ウェブサイトに載せます」と返答して失笑を買う場面もあった。

 ただ、思慮深さには欠ける一方で率直、明快な語り口はペイリン氏とも重なり、茶会の支持は高い。予備選後に全米から約400万ドル(約3億2千万円)の寄付を集め、選挙戦終盤でも資金面の不安は少ない。

 今回改選されるのはバイデン副大統領の就任で空席となった議席。民主党からは地方自治体幹部のクリス・クーンズ候補(47)が出馬、オドネル氏とは対照的な堅実さが売りだ。

 15日に発表されたラスムセン社の支持率調査では、クーンズ氏がオドネル氏を11ポイント引き離しており、メディアへの露出度が圧倒的に高いオドネル氏が、どこまで差を詰められるかに注目が集まっている。

616チバQ:2010/10/24(日) 08:38:36
http://mainichi.jp/select/world/news/20101024ddm007030055000c.html
’10.11.2米中間選挙:共和党・コネティカット上院 戦うプロレス界の女傑
 ◇WWE元CEO、必殺技は「雇用創出」
 【ワシントン草野和彦】11月2日投開票の米中間選挙で、コネティカット州上院選の共和党の女性候補、リンダ・マクマホン氏(62)の戦いぶりが話題を集めている。世界最大のプロレス団体「WWE」の元最高経営責任者(CEO)という抜群の知名度と資金力。党の集票力に頼らず、自らの経営実績などを前面に打ち出した選挙戦を展開中だ。

 「どうやって雇用を創出するの?」。今月上旬、民主党候補のリチャード・ブルーメンタル氏(64)との公開討論会で、マクマホン氏は切り込んだ。

 高失業率は選挙の最大の争点だ。ブルーメンタル氏が挙げた政府の企業支援策などをマクマホン氏は切って捨てた。「政府、政府、政府って、政府は雇用を創出しない。(雇用創出の)リスクは企業が負うものなの」

 破産状態だったマクマホン氏がプロレス業界に参入したのは82年。夫ビンス氏の父が経営していた小さなプロレス団体を引き継いだ。97年から09年までCEOを務め、ペイ・パー・ビュー導入などの新機軸を打ち出し、当初、13人だった社員は今では500人にまで増えた。

 マクマホン氏自身もしばしばリングに登場し、レスラーにパイルドライバーを食らって失神するなど、体を張って会社の成長を支えてきた。来年は100〜140人を新規採用する予定で、雇用創出に貢献しているという自負がある。

 選挙戦に5000万ドル(40億円)をつぎ込むと豪語するマクマホン氏。共和党からは著名女性候補として、カリフォルニア州上院選にコンピューター大手ヒューレット・パッカードの元CEO、カーリー・フィオリーナ氏、同州知事選にインターネット競売大手イーベイの元CEO、メグ・ホイットマン氏も出馬しており、米メディアは3人を「保守的な女性候補」の象徴として取り上げている。

 ただ、マクマホン氏はやや苦戦中だ。意外にも「敵」は女性有権者で、マクマホン氏支持は34%、ブルーメンタル氏支持が61%という世論調査もある。保守系米FOXテレビは「女性は女性らしく振る舞うべきだ」との考えや、自分以上に脚光を浴びる同性を嫌う傾向が女性の中にある、という専門家の分析を紹介している。

617チバQ:2010/10/24(日) 08:45:47
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2010102302000030.html
米メディアが中国たたき 大統領の『弱腰』あらわに
2010年10月23日 朝刊

 【ニューヨーク=阿部伸哉】十一月の米中間選挙に向け、米メディアで「中国たたき」が厳しさを増している。景気が上向かない中、人民元の為替操作やレアアース(希土類)の輸出制限など、経済成長をてこに強硬姿勢を見せる中国へのいら立ちが、左右両派から噴出。オバマ政権の「弱腰」ぶりを浮き立たせる結果となり、大統領の立場を難しくしている。

 十八日付ニューヨーク・タイムズ紙は、論説面に中国関連の記事二本を掲載。一本はオハイオ州選出の与党・民主党上院議員の寄稿、もう一本はノーベル経済学賞受賞者のポール・クルーグマン氏のコラムだ。

 上院議員が、中国が自国製造業を不正に補助して対米輸出を増やしていると主張し「言葉での説得はむだ。関税で対抗を」と政府に注文。クルーグマン氏は尖閣諸島問題をめぐり、中国が資源輸出規制で日本に揺さぶりをかけたと批判し「国際ルールを守らないならずものの経済超大国」と切り捨てた。

 リベラルな論調の同紙だけでなく、保守系のウォールストリート・ジャーナル紙も連日、中国関連の記事を一面に掲載。八日付紙面では「中国たたきは民主、共和両党が支持」との見出しで選挙情勢を報じた。

 選挙戦では、両党候補がお互いを「親中派」とレッテル張りをする中傷合戦を、中国風音楽とともにテレビ広告で放送。ウェストバージニア州では共和党候補が民主党現職を「中国で職づくりに励んでいる」と批判。ペンシルベニア州では民主党候補が「中国で立候補しろ」と共和党候補を攻撃している。

618チバQ:2010/10/24(日) 08:46:19
http://mainichi.jp/select/world/news/20101023ddm007030067000c.html
’10.11.2米中間選挙:南部バージニア州 「対オバマ」で二分
 ◇民主議員、保守地盤で大苦戦
 【シャーロッツビル(米南部バージニア州)で古本陽荘】オバマ大統領の支持率が低迷し逆風が吹くなか、オバマ政権への姿勢をめぐり、与党・民主党の候補者たちの対応が真っ二つに分かれている。バージニア州の下院第5選挙区では、08年の「オバマ旋風」に乗り初当選した「オバマ・チルドレン」の筆頭格、トム・ペリエーロ下院議員(民主)が医療保険制度改革などオバマ政権の主要政策を擁護し苦戦。一方で、同州下院2区では別の当選1回議員が、公然とオバマ政権批判を繰り広げて生き残りを目指している。

 ◇公然と政権批判も
 短大のホールで19日にあった下院5区の討論会は終始、激しいやりとりになった。

 「医療保険改革法でコストは上昇すると分かっていた。選挙区の人々があれほど賛成するなと言っていたのにペリエーロ氏は賛成した。ペロシ下院議長に言われたからだ」

 挑戦者のロバート・ハート候補(共和)が挑発的な言葉で攻めると会場からは大歓声が上がり、司会者が制止せざるをえなくなった。

 同州は、一部の都市部を除けば強固な保守地盤。オバマ大統領が絶大な支持を受けていた2年前の下院選でさえ、ペリエーロ氏は共和党候補に700票強しか差をつけていない。景気対策、地球温暖化対策などオバマ政権の政策を強く支えてきたことが、選挙戦では弱点とみなされ攻撃にさらされた。

 守るペリエーロ氏は「法案成立によって、病気の6歳の子が医療保険に入れるか心配しないで初めて寝られるようになったと言われた。そういう話がいくらでもある」と反論し、医療保険改革の意義を力説した。

 だが、会場内はハート氏を応援するステッカーを胸に張った聴衆の姿が目立つ。周辺に置かれた選挙用看板もハート氏のものばかりだ。討論会が終わった直後は、会場から「ハート」コールがわき起こり、ペリエーロ氏は居所を探すようにステージから去った。

 一方、同じ当選1回でも同州2区選出のグレン・ナイ下院議員(民主)は政権と距離を置く道を選択した。地元テレビでは「医療保険改革、地球温暖化対策、金融機関救済の各法案に反対した」との広告を流し、選挙用ホームページでも「選挙資金の出所が不明確だ」とオバマ大統領が批判する米商工会議所からの推薦を大々的に宣伝する。だが、実際にはナイ氏も共和党候補にリードを許しており、政権批判の戦術は必ずしも奏功していない。

619チバQ:2010/10/24(日) 08:48:28
http://www.cnn.co.jp/usa/30000638.html
米中間選挙、民主党にとって苦難の展開に
2010.10.22 Fri posted at: 12:09 JST

ワシントン(CNN) 2010年11月の米中間選挙は現職と現政権に逆風が吹き、与党民主党に不利な情勢だと言われてきた。景気低迷、9.6%の失業率、住宅危機、雇用不安などの問題を抱え、民主党は守勢に立たされている。

下院では過半数を割り込む公算が大きく、11月2日に逆風が吹き荒れれば上院も過半数割れするかもしれない。

知事選でも、共和党知事協会が資金集めに奔走している。アイオワ、ミシガン、ペンシルベニアなど08年の大統領選でオバマ大統領が大差で勝利した数州で、共和党が知事を奪還しそうな勢いを見せている。

CNNとタイム、オピニオンリサーチが15日から19日にかけて実施し、20日に発表した世論調査によれば、上院議員選では鍵となる4州で民主党が窮地に陥っている。アラスカ、アーカンソー、フロリダ、オハイオの4州とも、オバマ大統領の実績に対する支持率は33%(アーカンソー州)〜42%(オハイオ州)と低迷。選挙戦では現政権と民主党に対する批判が際立っている。
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共和党の「ゴム印」戦術も、真偽はともかく有権者に受けているようだ。例えばアーカンソー州ではブランチ・リンカーン上院議員が再選されればオバマ大統領の言いなり(ゴム印)になる――と訴える戦術だ。リンカーン氏は共和党のジョン・ブーズマン氏に対し14ポイントの遅れを取っている。

オハイオ州では上院議員選でリー・フィッシャー候補(民主党)がロブ・ポートマン候補(共和党)に15ポイントの差をつけられ、フロリダ州ではマルコ・ルビオ候補(共和党)がケンドリック・ミーク候補(民主党)を26ポイントリードする展開になっている。

しかし、この4州のうち3州では、知事選では民主党が優位または接戦に持ち込んでいる。アーカンソー州の現職マイク・ビーブ知事は共和党の対立候補ジム・キート氏を27ポイントの差でリード、オハイオ州のテッド・ストリックランド知事は共和党のジョン・ケイシック候補を1ポイント差でリードしている。フロリダ州では民主党のアレックス・シンク氏が共和党のリック・スコット氏を3ポイント差で追う展開だ。

アラスカ州を除けば、この3州の知事選で民主党は、上院議員選ほどの劣勢には立たされていないと言える。ただし、民主党に対する全国的な逆風の影響は否定できない情勢だ。

620チバQ:2010/10/24(日) 08:49:02
http://mainichi.jp/select/world/news/20101022k0000e030015000c.html
米国:オバマ政権、女性票掘り起こし 中間選挙終盤戦
 【ワシントン小松健一】米国の中間選挙(来月2日投票)は終盤戦に入り、オバマ政権と民主党は女性票の確保に力を入れている。過去の中間選挙では、投票した女性の過半数が民主党に票を投じており、民主党の重要な支持基盤だ。しかし各種世論調査で、今回は民主党への女性票が半数を割り込むと予想されている。劣勢の民主党が議席減をできるだけ食い止める上で、女性票の動向が鍵を握っている。

 オバマ大統領は21日、接戦が続く西海岸ワシントン、カリフォルニア両州の民主党女性上院議員候補の応援のため、女性票掘り起こしを主眼とした遊説を開始した。

 「今や労働者人口の半数は女性だ。中小の会社の経営者も女性が増えている。しかも私の家庭もそうだが、女性は景気が家計に及ぼす影響に敏感だ」

 オバマ氏はこの日、ワシントン州シアトルで働く女性たちを集めたミニ集会でそう語り、昨年1月の大統領就任以来、女性の雇用促進、男女間の給与格差是正などに取り組んでいる実績を強調した。

 同州選出の上院選では民主党現職のパティ・マーリー候補(60)が、保守系草の根運動「ティーパーティー」(茶会運動)の支援を受けた共和党候補と接戦を演じている。

 オバマ氏は集会後、地元の大学でマーリー候補の応援演説を行い、「(マーリー氏は)人々の雇用を守り、皆さんのことを常に考えているリーダーだ」と支持を訴えた。

 オバマ氏は22日にカリフォルニア州選出の民主党現職、バーバラ・ボクサー候補(69)応援の遊説を行う。

 ジャレット大統領上級顧問は「医療保険改革法の撤廃などを掲げる共和党の政策は、女性に壊滅的な打撃を与える」と強調し、今後も女性有権者への訴えを強化していく方針を示した。

621チバQ:2010/10/24(日) 21:20:00
>>611>>615
http://mainichi.jp/select/world/news/20101025k0000m030076000c.html
米中間選挙:失言連発の「魔女」勢いに陰り
 「私は魔女ではありません」。米中間選挙で米東部デラウェア州から上院議員を目指す共和党新人候補、クリスティン・オドネル氏(41)の選挙CMが全米で話題になっている。高校時代に魔術に凝ったことが話題になり、それを逆手に取った。保守系草の根運動「ティーパーティー」(茶会運動)の推薦を受けた上院選の共和党新人候補9人の中では注目度は抜群だ。しかし、普通の女性をアピールして既成政治への反発世論に乗った勢いは失速しつつある。【ウィルミントン(デラウェア州)で小松健一】

 「いくら頼んでも共和党は私を助けようとしない。民主党候補と差が開くばかりじゃないの」。オドネル氏は17日、ABCテレビのインタビューで不満をぶつけた。

 オドネル氏はテレビコメンテーターとして「進化論はでっち上げの神話」と主張して進化論を教える教育省解体を訴えたり、「神の声を聞いた」などの奇抜な発言が目立ち、これまで上院選に2回出馬したが、泡沫(ほうまつ)候補扱いだった。

 今回の上院選はバイデン副大統領がホワイトハウス入りする前に36年間守った議席が対象。共和党執行部は元州知事のベテランの現職下院議員をくら替えさせた。だが9月の共和党予備選でオドネル氏にまさかの敗北を喫した。

 「州外の茶会運動が多額の選挙資金を投入して『オドネル旋風』を巻き起こした。茶会運動が遠隔操作した無人攻撃機によって共和党の意中の候補が駆逐されたようなものだ」。デラウェア大政治コミュニケーションセンターのベグライター所長は指摘する。

 しかも討論会を重ねるごとに失言が飛び出す。CNNテレビが全米中継した13日の討論会では、質問に答えられず「明日、ホームページに掲載する」と答え、18日には法律を学ぶ学生を前に「憲法は宗教と政府の分離を規定しているの?」と聞き返して、場内から失笑とため息が漏れた。

 各種世論調査で、オドネル氏は民主党のクリス・クーンズ候補(47)に20ポイント近い差を付けられている。オドネル氏の支援集会に参加した女性のレイ・シュテイボーズさん(60)は「彼女が人工妊娠中絶反対だから支持している。それ以外の政策? 支持できるものはないかな。茶会運動の訴えも皮相的で好きじゃない。そんな保守層は結構いるわよ」と打ち明けた。

622チバQ:2010/10/24(日) 21:22:48
http://sankei.jp.msn.com/world/america/101016/amr1010161924010-n1.htm
【米中間選挙 試練のオバマ】「親オバマ」が売りの共和ガオ氏 (1/3ページ)
2010.10.16 19:22

 「大統領は私に会うと、『ジョー、元気かい』『こいつは僕のお気に入りだ』と言ってくれます」

 12日、米南部ルイジアナ州ニューオーリンズ。下院選のルイジアナ第2区の候補者討論会で、共和党現職、ジョセフ・ガオ氏(43)が胸を張ると、9割以上が黒人の聴衆から笑いと歓声がどっと上がった。

 ガオ議員は米政界異色の存在だ。

 1975年、ベトナム戦争終結の直前に米国へ脱出。カトリックの修道士や弁護士を経て、2008年、汚職で起訴された民主党現職を破り、ベトナム系初の連邦議会議員となった。

 昨年11月、オバマ大統領の最大の公約である医療保険改革法案の採決で、共和党としてただ一人賛成票を投じるなど、「オバマ関連法案」の68%に賛成。政権への敵対姿勢を強める共和党で、「一匹おおかみ」の地位を築いている。

 しかし、全米を見渡せば、オバマ離れの動きのほうが、はるかに顕著だ。

 共和党では、草の根保守運動「ティーパーティー」の影響によって、マケイン上院議員ら、かつて超党派的な行動で知られた現職が“右傾化”を強めている。

 民主党内でさえ、規制強化や増税への有権者の不安感を背景に、医療保険改革に賛成した現職が苦戦し、逆に反対議員が支持を伸ばしている。

 一方、ニューオーリンズは、有権者の70%以上が民主党支持者で、約3分の2が黒人。人種と党派いずれも少数派のガオ氏にとり、オバマ氏との緊密な関係は最大の武器だ。議会オフィスには「君の友情に感謝する」というオバマ氏のサイン入りの写真も飾られているという。

 しかし、大統領は今月に入り、民主党候補、セドリック・リッチモンド州議会議員(37)の支持を表明。「ニューオーリンズはリッチモンド氏を必要としている。私もだ」。大統領が登場するコマーシャルが3日、全米プロフットボールリーグ(NFL)の地元セインツの試合中にテレビで初めて流れた。

 両党候補者が“親オバマ”を競う異質の選挙戦は、経済危機に加えて5年間で2度の大災害を経験した街の苦境抜きには語れない。05年のハリケーン「カトリーナ」のつめ跡が残るうえに、英メジャー(国際石油資本)BPの原油流出事故の影響で失業者が急増している。4人に1人が医療保険をもたない。

 「ガオ氏への一票は、ブッシュ時代への逆戻り」。リッチモンド氏はオバマ氏をほうふつとさせる容姿と弁術でガオ氏をこう批判する。ガオ氏の強みのはずの医療保険改革への賛成も、「助成金が人工中絶に流用される恐れがある」と指摘された上院案の採決(今年3月)ではカトリック信者という立場から反対に回ったことを挙げ、「信用に値しない」とこき下ろした。

 が、ガオ氏には「地域回復のため、過去2年間、党派を超えて大統領とともに働いてきた」という自負がある。

 「すべてを支持するわけではないが、住民の利益を最優先させている点では信頼できる」とは民主党員の黒人女性。「デモクラッツ・フォー・ガオ(ガオ氏を支持する民主党)」という有志運動も広がっている。

 しかし、オバマ氏の支持が効いたのか、選挙戦最終盤の世論調査では、当初劣勢だったリッチモンド氏がガオ氏をリードしている。 奇跡は再び起きるか。ガオ氏の選挙戦は、オバマ氏が自らの大統領選で掲げながら急速に色あせた「超党派」の価値を問い直す闘いでもある。(ルイジアナ州ニューオーリンズ 渡辺浩生)

623チバQ:2010/10/24(日) 21:23:34
http://sankei.jp.msn.com/world/america/101018/amr1010180804004-n1.htm
【米中間選挙 試練のオバマ】茶会の勢い、本選でどこまで (1/3ページ)
2010.10.18 08:03

14日、ネバダ州ラスベガスで、テレビ中継された上院議員選の候補者討論会を視聴し、ハリー・リード上院議員の主張に歓声をあげる支持者ら 「米国は『選択』の国家であり、必要ないものの購入を人々に無理強いする国家ではない」

 カジノや高級ホテルが立ち並ぶ世界有数の歓楽街、ラスベガス。そのラスベガスのテレビ局で14日夜に行われたネバダ州の上院議員選候補者の討論会で、草の根の保守運動「ティーパーティー(茶会)」が支持する共和党の新人、シャロン・アングル候補(61)はきっぱりと言い切った。

 批判の対象はオバマ政権の医療保険制度改革。アングル氏は保険の適用範囲を最小限に抑え、あとは国民一人一人の判断に任せるべきだと主張した。国家の介入をできるだけ排除し、自ら下した判断には責任を負うという茶会の理念を代弁したのだった。


全米随一の激戦区

 ネバダ州は、茶会の「小さな政府」と、オバマ政権の「大きな政府」路線が正面から激突する全米随一の激戦区だ。民主党の候補者は、上院トップとしてオバマ政権を支えたハリー・リード院内総務(70)。最新のラスムセン社の支持率調査では、アングル氏49%、リード氏48%と互角だ。アングル氏が勝利すれば「躍進の象徴」となるだけに、共和党は最重点区のひとつに位置づけている。しかし、アングル氏への支持をめぐって地元の共和党は分裂、事実上の“内戦”状態に陥っているという。

 小さな政府を支持するアングル氏は、低所得者層への学費補助撤廃につながりかねない「教育省の解体」などに言及。あまりに極端な政治姿勢が煙たがられ、一部の共和党員がライバルであるはずのリード氏支持に回っている。

 「共和党員を含む他人との協力に拒絶や抵抗を示すことや、非現実的な政策を見過ごすことはできない」

 ネバダ州の共和党重鎮として知られるビル・ラッジオ州上院院内総務(83)は、アングル氏の政治姿勢をこう批判した。

 茶会は「大きな政府」の推進など、左傾化するオバマ政権に反発する市民運動として勢いをつけてきた。共和党支持者の7割近くが茶会に賛同しているともいわれるが、茶会の勢いにのって勝ち上がってきた一部の新人候補が打ち出す極端な政策が、共和党の中道系の拒否反応を招いている。“次善の選択”としてリード氏支持に転じた共和党員はラッジオ氏を含め州内ですでに200人以上いるという。


失望とため息

 ネバダ州では経済や雇用を牽引(けんいん)してきたカジノなどの観光業や建設業が世界的不況で失速。失業率は14.4%と4年前の3.2倍に達したとされている

 3週間前、半年ほど働いたホテル建設現場を解雇された電気技術者、ジョゼフ・ハイさん(34)は「ほんの数年前まで、この街は希望にあふれていた。いまは失望が広がるばかりだ」とため息をもらした。

 5千ドル(約41万円)の月収は、失業保険で手にする1200ドル(9万8千円)に替わった。車のローンや離婚で生じた子供2人の養育費は、わずかな貯蓄を切り崩して捻出(ねんしゅつ)する。

 自らを「普通の女性」と称するアングル氏はテレビCMで「首都での生活が長すぎるリード氏は、ネバダの現実を把握できていない」と繰り返し批判した。ベテラン政治家として数々の修羅場をくぐり抜けてきたリード氏は討論会で、「父は炭鉱で働き、給与の支払いが遅れることもあった。不況でもがき苦しむ経験は私もよく知っている」とかわした。

 中間選挙の予備選で勢いを見せつけた茶会が本選でもそれを再び発揮できるのかどうか。ネバダ上院選はそれを見極める重要な舞台となりそうだ。(ネバダ州ラスベガス 犬塚陽介)=おわり

624チバQ:2010/10/24(日) 21:24:27
http://sankei.jp.msn.com/world/america/101014/amr1010142208016-n1.htm
【米中間選挙 試練のオバマ】カリフォルニア州ルポ 苦戦のベテラン 挑む元CEO (1/2ページ)
2010.10.14 22:01
 12・4%と全米で最も失業率の高いカリフォルニア州の上院選は「親オバマVS反オバマ」という激戦の象徴となっている。「ビジネス分野の世界最強の女性」(米経済誌)に選ばれたこともある米コンピューター大手元CEO(最高経営責任者)の共和党新人候補が、民主党のベテラン女性議員を追い上げる展開で、景気・雇用対策を焦点に「過去最大の戦い」(民主候補)が繰り広げられている。(ロサンゼルス 佐々木類)

 ロサンゼルス市中心部から車で南に約1時間の太平洋に面したハンチントンビーチ市。6日、金属掘削機械が並ぶ部品製造工場内で、共和党候補のカーリー・フィオリーナ氏(56)が従業員らを前に支持を訴えていた。

 「28年も連邦議会で政治家をやっているのに、雇用創出に有効な手を打てないでいる。(同州選出の上院議員)バーバラ・ボクサー氏(69)に引退を勧告する」

 フィオリーナ氏は、コンピューター大手ヒューレット・パッカード(HP)の元CEOで海外での知名度も高い。

 選挙戦ではこの経歴を前面に打ち出し、製造業を中心とした中小企業への優遇措置や中流層への減税を柱とする景気対策を訴えている。

 数年前に離婚後、2人の子供を育てているという会社員、ランス・バックさん(49)は昔からの共和党支持者。「景気対策で何もしてくれなかったボクサー氏が続投すれば人災が続く」と酷評する。

 主婦のベティ・バードさん(62)も、「政治家は結果責任を負うべきで、フィオリーナ氏に期待したい」と語る。

 カリフォルニア州は、伝統的に民主党支持者が多く、上院選で共和党候補が当選すれば1988年以来となる。

 世論調査会社「リアル・クリア・ポリティクス」によると、9月末現在の支持率はボクサー氏48・3%、フィオリーナ氏41・4%とフィオリーナ氏が追い上げている。

 フィオリーナ氏の支持がここまで伸びてきた要因のひとつは、一部のティーパーティー参加者から強い支持を得たことだ。

 もっとも、フィオリーナ氏は集会後の記者会見で、「(ティーパーティーという)政党はない。あるのは支持者とその集まりだけ」と自身への強い支持はティーパーティーにとどまらないことを強調した。

 一方、下院10年、上院18年の計28年間という実績を持つボクサー氏は、オバマ氏批判に端を発する全米的な「反現職」ムードと多選批判に悩まされている。2008年の大統領選で、ボクサー氏は資金集めでオバマ氏当選に貢献したとされている。

 7日、ロサンザルス市郊外で記者会見を開いたボクサー氏は、「今度ばかりは非常に厳しい選挙戦だ。雇用創出を最優先課題として取り組んでいる」と強調した。

 ボクサー陣営はテレビCMで、「フィオリーナ氏は在職中に3万人の従業員を一時解雇しながら、自分は巨額の退職金を手にしている」と繰り返すネガティブキャンペーンを展開、猛追をかわそうとしている。

 しかし、両候補とも中流層の減税や中小企業支援を訴える政策が共通していることも事実。

 ボクサー陣営のカポロツェンスキー選挙対策責任者は、産経新聞に「フィオリーナ氏は結局、金持ちを優遇するだろう。中流層に寄り添った対策が実行できるのはボクサー氏だけだ」と語り、再選に自信をみせた。

625チバQ:2010/10/24(日) 21:25:12
http://sankei.jp.msn.com/world/america/101016/amr1010161529008-n1.htm
【米中間選挙 試練のオバマ】政府支出すべてに猛反対 逆風示す因縁対決 (1/2ページ)
2010.10.16 15:24

 秋晴れの13日午後、ペンシルベニア州フィラデルフィア市の演説集会で上院選の共和党候補パット・ツーミィ氏(48)が熱弁をふるっていた。

 独立宣言や自由の鐘で知られる米国東部の由緒ある大都市、フィラデルフィアを抱えるこの州では同氏と民主党候補のジョー・セスタック氏(58)が激しく議席を争っている。

 「リベラルのセスタック氏は下院議員として連邦住宅公社のファニーメイとフレディマックの監督強化に反対し、両公社の破綻(はたん)後もその救済のための巨額の公的資金投入を求めました。オバマ政権の典型的な『大きな政府』政策を推進してきたのです」

 ツーミィ氏は住宅市場危機からさらに大きな金融危機への引き金となった両公社への放漫な施策を政府の間違った過剰介入と断じ、大型景気対策などオバマ政権の一連の民間分野介入と重ねて対抗馬をたたいたのだった。セスタック氏は民主党下院議員としてオバマ氏の政策を支持してきた。

 ペンシルベニア州の上院選は全米レベルでも熱い関心を集めている。契機は同州選出の上院議員を30年近く務めた共和党のアーレン・スペクター氏が昨年4月に民主党へと転籍したことだった。転籍の最大の理由は同じ共和党のツーミィ氏から政策が「保守らしくなく、オバマ政権にも近い」として上院予備選での挑戦を予告され、世論調査でも大きくリードされたことだとされた。

 ◆転籍実らず

 しかし、スペクター氏は今年4月の民主党予備選で下院からの転進を図るセスタック氏に敗れた。その過程でスペクター氏を推すオバマ政権がセスタック氏の立候補を止めようと圧力をかけたことが明るみに出て論議を呼んだ。

 そんな大物政治家の興亡とオバマ政権の複雑な動きを背景とする因縁の対決がこの上院選なのである。 

 ビジネスマン出身のツーミィ氏は共和党でも最も保守的、最も反オバマ志向の強い政治家とされ、大幅減税、政府支出削減など「小さな政府」策を徹底して主張してきた。今回の選挙でもオバマ政権の医療保険改革、温暖化対策での排出量取引制など大型の政府支出をともなう措置には、すべて猛反対を表明する。

 ◆「中国の友人」

 こうした姿勢をセスタック氏の報道官、ジョナサン・ドーキン氏は「ウォール街の代弁者で弱者の切り捨て策の推進者」と非難する。セスタック氏自身も、ツーミィ氏が中国の人民元切り上げを促す民主党主導の対中制裁法案に反対することから「ペンシルベニアの労働者の利益よりも中国の利益を優先する中国の友人」とまで断じる。

 だが世論調査の支持率ではツーミィ氏が一貫して先行し、14日発表のラスムセン社の調査では49%対39%という大差をつけた。

 ペンシルベニアは民主党の党員数が共和党を大幅に上回り、前回の大統領選でもオバマ氏が大勝した州であることを考えれば、オバマ政権や民主党への逆風がいかに強いかがわかる。

 ツーミィ陣営のティム・ケリー運動員は「一般有権者はオバマ大統領と民主党議会の支出、支出、支出という政策に怒りを高め、その政策に反対してきたツーミィ候補を支持するのです」と語る。

 フィラデルフィアの集会でツーミィ氏と直接、話す機会を得た。「中国の友人だと評されていますが」と問うと、同氏は即座に「セスタック陣営の絶望的なレッテルはりですよ」と真剣な語調で答えた。この選挙の激しい対立をうかがわせる反応だった。(ペンシルベニア州フィラデルフィア 古森義久)

626チバQ:2010/10/24(日) 21:26:11
http://sankei.jp.msn.com/world/america/101014/amr1010142157015-n1.htm
【米中間選挙 試練のオバマ】民主惨敗の可能性 雇用、景気の逆風強く
2010.10.14 21:55

 【ワシントン=佐々木類】11月2日の米中間選挙まで3週間を切り、各陣営とも必死の追い込みをかけている。失業率が全米平均で9・6%と高止まりするなど、雇用不安や景気低迷からオバマ政権と与党の民主党候補への逆風は強く、共和党の優位が続いている。

 共和党復調の背景にあるのが、全米的な広がりで旋風を巻き起こしている保守系草の根運動「ティーパーティー」だ。

 「ティーパーティー」は医療保険改革に象徴される「大きな政府」を嫌う市民らが集まって自然発生的に生まれた数千に上る地域グループの集まりで、特定の指導者もいなければ独自候補も擁立していない。

 だが、一部は共和党の新人候補を強力に支援し、9月に行われたデラウェア州の共和党上院予備選では新人の女性候補がベテランの現職を破り、その影響力を見せつけた。

 ネバダ州では民主党の重鎮、リード上院院内総務が「ティーパーティー」が支援する共和党新人と議席を争うが、世論調査ではリード氏の苦戦が伝えられる。

 上院では、両党あわせた改選議席37のうち、共和党が28議席獲得できれば、過半数を奪還できる。米政治情報サイトなどによれば、共和党はすでに23議席ほどを固めているとされ、オバマ大統領の地元のイリノイ州など接戦となっている6州の行方に注目が集まっている。

 下院では255議席を占める民主党が38議席ほど減らすと予想され、すでに与野党逆転が濃厚になっている。

 ■中間選挙 4年ごとの大統領選の中間の年に行われる上下両院議員や州知事選などの選挙の総称。現職大統領の2年間の政策に対し「国民が審判を下す場」と位置付けられる。任期2年の下院(定数435)の全議席と、任期6年の上院(定数100)の約3分の1(今回は37)が改選される。上下両院とも現在は民主党が多数を占めている。

627チバQ:2010/10/24(日) 21:27:44
http://sankei.jp.msn.com/world/america/101024/amr1010241842005-n1.htm
【米中間選挙】「ママ・グリズリー」ペイリン氏が総仕上げの全米行脚 茶会色強く批判も (1/2ページ)
2010.10.24 18:41

集会で演説するサラ・ペイリン氏=16日、アナハイム(AP) 【ワシントン=佐々木類】2008年の米大統領選で共和党の副大統領候補となり、知名度抜群のサラ・ペイリン元アラスカ州知事が、中間選挙の候補者支援のため大陸横断の全米行脚に乗りだした。共和党の顔ともいえるペイリン氏だが、「旬は過ぎた」(米メディア)との批判的な見方もある。

 「共和党有力議員らの腰が引けている。おどおどせずに、正々堂々、茶会候補を応援しようではありませんか」

 ペイリン氏は15日間にわたる全米行脚初日にあたる18日、ネバタ州リノの集会でこう演説し、 保守系草の根運動「ティーパーティー(茶会)」候補への支援をさらに強めていくよう呼びかけた。

 茶会に対しては、「人種差別主義者の集まり」などの批判がくすぶり、民主党支持者だけでなく無党派層からも距離を置く動きが出ている。ペイリン氏の発言は、茶会との連携を表明したがらない共和党候補が少なくないことを念頭に置いた発言だ。

 かくいうペイリン氏は茶会が最も好む共和党の象徴であり、台頭著しい保守系女性政治家として米メディアから「ママ・グリズリー」に例えられている。グリズリーは米国で「地上最強」とされる野生のハイイログマ。ペイリン氏がグリズリーが多く生息するアラスカ出身であることから、命名された。

 ペイリン氏が初日の集会場所に選んだのも、上院選で民主党のリード院内総務に挑む共和党候補アングル氏の地元だ。医療保険改革などオバマノミクスを上院で主導してきたオバマ大統領の右腕を倒すことで、中間選挙での象徴的な勝利とするのが狙いだ。

 ペイリン氏は選挙前日の11月1日までの間、テキサス、アリゾナなど南西部でテコ入れを強化。オハイオ州など製造業の多い民主党の地盤で切り崩しを図る。

 一方、米CBSテレビの最近の世論調査だと、2012年の大統領選への立候補を示唆するペイリンに対し、民主党が強いカリフォルニア州では、58%が「嫌い」だと回答している。

 こうした選挙区事情を考慮してか、共和党候補の中でも大手企業の元最高経営責任者(CEO)、フィオリーナ上院議員候補やウィットマン州知事候補はともに、日程上の都合を理由にペイリン氏が参加するカリフォルニア州での集会への出席を断っている。

628チバQ:2010/10/24(日) 21:29:50
http://sankei.jp.msn.com/world/america/101024/amr1010240058000-n1.htm
穏健VS強硬 オバマ政権、対中政策めぐり二分
2010.10.24 00:55

14日、米フィラデルフィアで講演するオバマ大統領(ロイター) 【ワシントン=古森義久】オバマ米政権が対中国政策をめぐって二分し、激しいやりとりが交わされていることが21日、米紙ワシントン・タイムズの報道で明らかになった。中国関連の取材で定評のあるビル・ガーツ記者が報じた。

 報道によると、オバマ大統領の11月のアジア訪問で中国に立ち寄らないことが中国政府をさらに硬化させ、米政権内部の従来からの意見対立を増幅させた。

 米政権内で一貫して中国への和解や譲歩を説くグループは「叩頭派」と呼ばれ、スタインバーグ国務副長官、ベーダー国家安全保障会議アジア部長、中央情報局(CIA)の実務者たちが主体という。

 これに対し、中国の対米態度に反発し、現実的で強固な対中政策を求めるグループは「失望派」と呼ばれ、クリントン国務長官、パネタCIA長官、キャンベル国務次官補、グレグソン国防次官補らがいる。オバマ大統領とバイデン副大統領はこの対中政策論議には加わっていないが、ゲーツ国防長官は「失望派」に傾いているとされる。

 報道はさらに「叩頭派」主体のオバマ政権のこれまでの対中政策では、イランや北朝鮮の核開発、人民元交換レート、貿易政策、気候変化、韓国哨戒艦沈没など、一連の重要案件で中国の協力を得られなかったことが失敗と指摘している。

 スタインバーグ国務副長官は中国に対し、現在の勢力拡大があくまで平和的であることを「戦略的に再確認」するよう求めたが断られ、和解や譲歩によるアプローチの失敗を印象付けているという。

629チバQ:2010/10/25(月) 22:29:18
http://sankei.jp.msn.com/world/america/101025/amr1010252148005-n1.htm
【米中間選挙】「茶会候補」の爆発力ともろさ NY知事選でも (1/2ページ)
2010.10.25 21:48

21日、ロイター通信のインタビューに答える共和党知事選候補カール・パラディノ氏(ロイター) 【ニューヨーク=松尾理也】米中間選挙まで1週間となり、与党民主党の劣勢が伝えられる中、ニューヨーク州知事の座をめぐる選挙戦が、ここに来て、民主党候補が共和党候補に大差をつける予想外の展開を見せている。理由は、民主党候補への評価というよりも、草の根の保守運動「ティーパーティー(茶会)」支援を受け共和党候補に選ばれたカール・パラディノ氏(64)の急激な失速だ。

 パラディノ氏は、州北部バファロー生まれで、現在は同地を地盤に、不動産開発業などを営む富豪。財政改革や教育改革を叫ぶその主張に加え、州政界ではほとんど知られていなかったその存在が逆に、既成の政治家への不満を募らせていた有権者からの興味を呼び、茶会の支援に乗る形で9月の党予備選で意表をつく勝利を果たした。

 だが、その勝利により全米の注目を集めたことで、以前からくすぶり続けながらも勢いにまぎれていたさまざまなスキャンダルが、本格的にパラディノ氏の足を引っ張ることになった。

 同氏が友人たちに流していた電子メールの内容もそのひとつ。「オバマ氏の大統領就任式リハーサル」と題したアフリカの部族民の踊りのビデオや、「走れ、ニガー(黒人の蔑(べっ)称(しょう))」とキャプションをつけた黒人の写真、さらには性行為のビデオなどの送信が暴露され、「人種主義者」「性差別者」などとの非難が殺到するはめになった。

 思わぬ恩恵をこうむったのが民主党陣営。そもそも、2008年に当時のスピッツァー知事が買春スキャンダルで辞任し、後任のパターソン知事も再選を狙おうとしたものの、あまりの不人気にホワイトハウスから横やりが入り、出馬を断念するというドタバタ続きで、今回の知事選でも苦戦が予想されていた。

 しかしパラディノ氏の失態に助けられたかのように、最新の世論調査では民主党のアンドリュー・クオモ候補が60%の支持を集め、37%にとどまったパラディノ氏を大差でリードしている。

 パラディノ氏は、茶会候補の爆発力ともろさの両方をさらけ出したともいえ、ニューヨーク・ポスト紙は「多くの共和党幹部はパラディノ氏の登場が党のイメージ全体を傷つけたと苦々しく思っている」と伝えている。


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