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2004年米国大統領選スレ

1デモクラット:2003/12/18(木) 21:19
おりーぶの木さんとの個人メールで話題に上ったので、立てることにしました。
年が明ければ予備選が始まりますし、前近代的な暴力政治を繰り返す頭の悪い現職大統領に天罰が下るかもしれませんし。
大統領選の記事やコメントをご記入くださいませ
(「ご記入くださいませなんて、オーナーを差し置いて申し訳ありません」)。

3136チバQ:2016/03/03(木) 18:59:21
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/syasetu/article/228310
米大統領選 トランプ旋風は何を映す
2016年03月03日 10時47分

 予想外の展開である。「トランプ旋風」が止まらないのだ。
 米大統領選で党候補争いのヤマ場となる「スーパーチューズデー」の1日、共和、民主両党は多くの州で候補者選びを実施した。
 共和党では、実業家トランプ氏が11州のうち7州で勝利を収め、指名争いで一段と優位に立った。トランプ氏の共和党指名獲得が現実味を帯びてきたといえる。
 トランプ氏は「不動産王」の異名を取る大富豪で、政治経験はゼロだ。品格を疑わせる暴言を発することもしばしばで、事前の人気は高くても、候補選びが進めばいずれ失速するとみられていた。
 ところが、暴言連発のトランプ氏にかえって人気が集まるという現象が起き、序盤で他の共和党候補を大きく引き離している。
 トランプ氏の発言が問題なのは、イスラム教徒や移民など、米国社会の少数派への差別を助長しかねない内容だからだ。
 真偽不明のうわさに基づくイスラム教徒への攻撃や、「(不法移民流入防止のため)メキシコとの国境に長大な壁を造り、費用はメキシコに支払わせる」など実現性の疑わしい主張もしている。
 「不法移民」や「イスラム教徒」など分かりやすい「敵」を設定して排斥する。支持拡大のために大衆の敵意や怒りを利用し、社会の分断も気にしない。そんなトランプ氏に、格差や閉塞(へいそく)感に悩む米国民が拍手喝采している-。それがトランプ旋風の構図だとすれば、米国社会の危うさを感じる。
 トランプ氏はこんな発言もしている。「中国や日本、メキシコを貿易で打ち負かす。われわれから多くの金を奪い取る国々をたたきのめす」。まるで貿易摩擦が激しかった1980年代の日本観のようだ。現在の日米関係を正確に認識しているのか、不安を覚える。
 言うまでもなく米大統領を選ぶのは米国民であり、その選択には米国なりの事情があろう。しかし、理性と寛容が後退し、感情と敵意が幅を利かす論戦は残念でならない。国際社会を納得させる選挙戦となることを望む。

=2016/03/03付 西日本新聞朝刊=

3137チバQ:2016/03/03(木) 18:59:55
http://www.sankei.com/world/news/160303/wor1603030021-n1.html
2016.3.3 09:28
【米大統領選】
カーソン氏が事実上の撤退表明 一時はトランプ氏と人気二分

【ワシントン=加納宏幸】米大統領選の共和党候補指名を争っている黒人の元神経外科医、ベン・カーソン氏(64)は2日、「スーパーチューズデーの結果を踏まえると、政治的な道が開けるようには見えない」との声明を発表し、選挙戦からの撤退を事実上表明した。4日にワシントン郊外で開かれる「保守政治行動会議」(CPAC)で正式発表する。

 これまでの予備選・党員集会で1勝もできていないカーソン氏はスーパーチューズデーでも惨敗。米CNNテレビのまとめでは、指名競争の勝敗を決める代議員の獲得数は7人にとどまり、過半数(1237人)に遠く及んでいない。声明では3日にミシガン州デトロイトで開かれる討論会の出席を見送ることを明らかにした。

 貧困から著名な医師となったカーソン氏は穏やかな語り口で人気を集め、一時は不動産王のドナルド・トランプ氏(69)と保守派の人気を二分していた。

3138チバQ:2016/03/03(木) 19:05:19
http://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000069546.html
優勢クリントン氏に影響か 前NY市長出馬動向に注目(2016/03/03 13:40)
 アメリカ大統領選の民主党の候補者選びはヒラリー・クリントン氏が優勢になっています。そのヒラリー氏と支持層が重なる前のニューヨーク市長が新たに出馬するか注目が集まっています。

 民主党、ヒラリー・クリントン氏:「候補者指名を勝ち取り、11月の本選挙でも勝てる」
 ヒラリー氏は「他人を侮辱することがエンターテインメントだと思っている人がいる」と述べ、早くもトランプ氏を意識した戦略を展開しています。しかし、そんなヒラリー戦略を脅かす人物がいます。政策が近く、独立候補での出馬を検討しているニューヨーク前市長のブルームバーグ氏で、近く出馬するかどうか最終判断を下す予定です。一部メディアは、ヒラリー氏の優勢が固まったことで可能性は低くなったと報じていますが、もしブルームバーグ氏が出馬すればヒラリー氏は戦略の見直しを迫られることになります。

3139チバQ:2016/03/03(木) 19:29:25
http://www.sankei.com/world/news/160303/wor1603030054-n1.html
2016.3.3 19:12
【米大統領選】
「ストップ・トランプ」が活発化 フロリダ州でCM枠買い取り攻撃
 【ワシントン=加納宏幸】米大統領選の共和党候補指名争いは1日の「スーパーチューズデー」勝利で勢いづく不動産王、ドナルド・トランプ氏(69)にブレーキをかけようとする動きが活発化してきた。最後のチャンスは15日のフロリダ州予備選。逆転を目指すマルコ・ルビオ上院議員(44)の地元である同州では「トランプ攻撃」が激化している。

 ルビオ氏はスーパーチューズデーから一夜明けた2日、ミシガン州でトランプ氏を「詐欺を働く人物を選んではいけない。不法移民に立ち向かうと言いながら、自分のホテルを建てるために不法移民を雇っている」と批判した。

 トランプ氏と指名争いを戦うルビオ氏やテッド・クルーズ上院議員(45)ら「反トランプ勢力」は、トランプ氏が白人優越主義の秘密結社クー・クラックス・クラン(KKK)元幹部の支持表明を拒む断固とした姿勢をみせていないことも攻撃している。

 米CNNテレビの集計では、これまでの代議員(指名に要する過半数は1237人)獲得数はトランプ氏332人、クルーズ氏230人、ルビオ氏113人。ルビオ氏にとっては勝者総取りのフロリダ州(代議員99人)、オハイオ州(同66人)両予備選などがある15日が正念場となる。

 複数の政治団体はフロリダ州でCM枠を買い取りトランプ氏攻撃を開始。共和党大統領候補だったロムニー元マサチューセッツ州知事も3日、「反トランプ」への賛同を呼びかける。

3140チバQ:2016/03/04(金) 02:34:31
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160303-00000078-mai-n_ame
<米大統領選>「トランプ降ろし」激化 ロムニー氏再出馬?
毎日新聞 3月3日(木)21時11分配信

 ◇共和、穏健・保守強硬派が共闘

 【ワシントン及川正也】米大統領選指名争いで共和党の「アウトサイダー」、実業家ドナルド・トランプ氏(69)が序盤の最大決戦「スーパーチューズデー」を制したことを受け、2日から本格的な「トランプ降ろし」が始まった。共和党議員やメディア、政治資金団体、ネオコン(新保守主義派)は総反撃に打って出る構えで、2012年の大統領候補ミット・ロムニー元マサチューセッツ州知事(68)を担ぎ出す動きもある。

 「クルーズ上院議員とは同じ党だが、トランプ氏は侵入者だ」。共和党穏健派のグラム上院議員は米メディアにこう語り、トランプ氏の指名阻止のためなら普段はそりが合わない保守強硬派のテッド・クルーズ上院議員(45)支持も辞さない考えを示した。共和党内では最近「トランプ氏以外ならだれでもいい」が合言葉になりつつある。

 米紙ニューヨーク・タイムズの予測によると、トランプ氏がいまの勢いで勝ち続けた場合、5月中には指名に必要な代議員1237人を確保できる見通し。一方、2位を争っているクルーズ氏かマルコ・ルビオ上院議員(44)のどちらかに反トランプ候補を一本化すれば、6月初旬までにトランプ氏を突き放せるという。

 「反トランプ」色を強める米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは社説で、ルビオ氏への一本化を提案。ワシントン・ポストもトランプ氏には大統領の資質がないと断じ、共和党に対応を求める異例の展開になっている。

 トランプ氏がイラク戦争を「屈辱的失敗」とし、ロシアのプーチン大統領をたたえていることについて、ブッシュ前政権当時のネオコンで知られるエリオット・コーエン氏は2日、米誌に「(トランプ氏が大統領になれば)米外交は惨事になる」と批判した。共和党の政治資金団体(PAC)にも、トランプ氏に対する中傷宣伝の資金が集まっている。

 ただ、「2位・3位連合」の一本化調整は難航している。共和党内には「トランプ氏が指名されれば、本選では民主党で有力なクリントン前国務長官に票が流れ、政権奪還の道が閉ざされる」といった悲鳴が後を絶たない。

 ここにきて「奥の手」として浮上しているのが、保守穏健派で知名度が高いロムニー氏の「再登板」だ。同氏は3日にユタ州で演説する。他候補への支持表明や自身の出馬表明はしないが、「反トランプ」を鮮明にする方針という。ユタ州選出のハッチ上院議員は、党内の混乱が続いた場合、ロムニー氏の再出馬も「ありうる」と米CNNに語っている。

3141とはずがたり:2016/03/04(金) 16:03:31
事業なんてのは色々やってそのうち幾つかが成功するもんだろうけど。

ロムニー氏が列挙する「トランプ氏の失敗事業」
http://jp.wsj.com/articles/SB12477199894747223486304581577750673974770
By HEATHER HADDON
2016 年 3 月 4 日 11:26 JST

 米マサチューセッツ州の元知事ミット・ロムニー氏は3日、大統領選で共和党指名獲得の可能性が高まっているドナルド・トランプ氏について、かつて失敗した事業を羅列し、同氏がビジネスの天才ではない証しだと指摘した。それに対し、トランプ氏はそれらは小さな事業だとして、注力してきた不動産や娯楽ビジネスで成功を遂げた実績を強調している。

トランプ氏と負債―その脱出劇
 ロムニー氏はこの日、「トランプ氏は詐欺師」だと激しく非難。トランプ氏が失敗したビジネスとして、以下を列挙した。

トランプ・ウオツカ

 2006年に「サクセス・ディスティルド」のキャッチフレーズで「トランプ・ウオツカ」を発売。タイム誌の記事によれば、トランプ氏は「T&T(トランプ・アンド・トニック)」が全米で一番人気の酒になると予想した。酒を飲まないトランプ氏は同年にテレビ番組で、これが「すばらしいウオツカだと言われた」と話していた。

 だが、トランプ・ウオツカは11年に販売を停止し、同氏が出馬に際して選挙管理委員会に提出した資産報告書には記載されていない。空のボトルは今もイーベイで買うことができる。

トランプ・シャトル

 トランプ氏は1989年、イースタン航空のシャトル事業から航空機を取得し、自分の名前と豪華なサービスで飾り立てようとした。破綻した同航空の資産取得に3億6500万ドルを投じたが、事業は羽ばたかなかった。シャトル便は、ニューヨークからワシントンやボストンに手っ取り早く移動する手段として重宝されるもので、凝ったサービスは求められていなかったためだ。事業は多額の債務を負い、デフォルト(債務不履行)に陥った後、USエアウェイズに売却された。

トランプ・ステーキ

 07年に販売を開始。高級なアンガス牛をデラックスな包装箱に入れて提供していた。通販会社シャーパーイメージで販売され、トランプ氏が笑顔でステーキの皿を指さしている写真で知られていた。トランプ氏は販促ビデオにも出ていた。商品はもう売られていないが、シャーパーイメージは引き続きウェブサイトにこの写真を掲載している。

トランプ大学

 04年に不動産投資家を目指す人のために開設された。入門コースは無料、3日間のセミナーは1495ドルだった。だが10年に閉鎖され、現在は係争を抱えている。トランプ氏は3日、参加者の満足度は高かったと述べた。

3142旧ホントは社民支持@鹿児島市:2016/03/04(金) 20:03:53
>>3140-3141
何というか遅すぎた感が。

トランプ氏に批判集中 共和党のテレビ討論
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160304/k10010431361000.html
 アメリカ大統領選挙に向けた候補者選びで野党・共和党のテレビ討論会が行われ、勢いを増すトランプ氏に対し追いかける候補は、トランプ氏では民主党のクリントン前国務長官には勝てないなどと批判を集中させ、激しい応酬となりました。
 アメリカ大統領選挙に向けた共和党の候補者選びは、予備選挙などが行われた全米の15の州のうち不動産王のトランプ氏が10の州で勝利し勢いを増しています。
 こうしたなか中西部ミシガン州では3日、FOXニュース主催のテレビ討論会が行われ、クルーズ上院議員はトランプ氏が過去にクリントン前国務長官に献金したことがあると批判したうえで「世論調査を見ても、トランプ氏はクリントン氏に勝てない。これまでの選挙戦でトランプ氏を破った私だけが彼を止めることができる」などとアピールしました。
 またルビオ上院議員も、トランプ氏は共和党の理念に沿わない発言をしてきたなどと指摘し「支持者の多くは、レーガン元大統領たちが築いてきた保守の共和党を覆されたくないと思っている」と批判しました。
 これに対しトランプ氏は「私はこれまで10の州で勝ったのに対し、クルーズ氏は4州だけだ。スーパーチューズデーでも、私はクルーズ氏よりも50万票、ルビオ氏よりも100万票多く勝ち取った。クリントン氏にも勝てる」と反撃しました。
 共和党の候補者選びはフロリダ州など5つの州で予備選挙が行われる今月15日に次のヤマ場を迎えますが、指名獲得が現実味を帯びてきたトランプ氏に対し、勢いを止めたい候補者たちが攻撃をさらに強めています。

共和党主流派 トランプ氏批判を強める
 共和党の候補者選びで指名獲得が現実味を帯びてきたトランプ氏に対して、党内の主流派は批判を強めています。
 前回4年前のアメリカ大統領選挙に野党・共和党から立候補したロムニー元マサチューセッツ州知事は3日の演説で、トランプ氏について「いんちきな詐欺師だ」と痛烈に批判し、大統領候補に選ばれるべきではないという考えを強調しました。
 また、共和党の重鎮で同じく8年前の大統領選挙に立候補したマケイン上院議員も3日、「トランプ氏についての懸念をロムニー氏と共有する。共和党の多くの指導者もトランプ氏に懸念を示している。共和党の有権者は、誰が最も尊敬され、誰が指導者にふさわしいのかよく考えてほしい」と呼びかけました。
 またこれに先立って共和党を支持する有識者60人が2日、公開書簡を発表し、トランプ氏について「孤立主義的だったり軍事介入に積極的だったりと激しくぶれている」としたうえで、「トランプ氏が大統領になれば、アメリカの安全や世界での立場が損なわれる」と指摘し、トランプ氏の当選阻止に向けて活動していく考えを明らかにしました。
 さらに、アメリカのメディアによりますと、共和党の重鎮で議会上院のマコーネル院内総務が上院議員に対しトランプ氏と距離を置くよう助言し、トランプ氏が指名を獲得した場合、民主党からの立候補を目指すクリントン前国務長官が大統領になるのもやむをえないとして、そうした対応を検討しているとも伝えています。
 有力紙のニューヨーク・タイムズは「党内の幹部などによるこうした努力は、もしもトランプ氏が指名を獲得すれば、共和党が偏狭で無謀な党だというらく印を押されるというおそれからきているものだが、多くの人は、トランプ氏を完全に打ち負かすことはいまや、ほとんど不可能だと認めている」と分析しています。

3143チバQ:2016/03/04(金) 21:45:44
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201603/CK2016030402000263.html
共和党主流派「反トランプ」で足並み 米大統領選指名争い

2016年3月4日 夕刊


 【ワシントン=青木睦】米大統領選の党指名争いで、不動産王ドナルド・トランプ氏(69)が「スーパーチューズデー」で大勝したのを受け、共和党主流派が「トランプたたき」に躍起になりだした。前回二〇一二年大統領選の指名候補ミット・ロムニー元マサチューセッツ州知事(68)が三日、「反トランプ」ののろしを上げ、共和党の知識人や政治資金団体も足並みをそろえた。
 ロムニー氏はユタ州で演説し、トランプ氏を「不正直を特徴とするペテン師だ」と激しく非難し、トランプ氏が大統領になれば「米国は暗黒の奈落の底に落ちる」と警告。指名争いでトランプ氏に投票しないよう訴えた。
 トランプ氏は即座に反撃。メーン州での集会で、前回選挙でオバマ大統領に負けたロムニー氏を「失敗した候補者だ」と一蹴した。トランプ氏はこれに先立ち、テレビ局のインタビューで、主流派が指名争いで不公正なことをするなら独立系候補として出馬すると表明。「そうなれば数百万人がついてくるだろう」と脅しを利かした。
 一方、共和党の外交専門家六十人は連名で公開書簡をネット上に発表し、トランプ氏の指名阻止を訴えた。政治資金団体は反トランプ宣伝のために資金を集めている。ロムニー氏がどれほど影響力を持っているかは未知数。逆に、トランプ支持者を結束させるだけという指摘は多い。トランプ氏の指名獲得が現実味を帯び、主流派がにわかに始めた「トランプたたき」は遅きに失した感は否めず、党内の亀裂を深めるだけで終わる可能性もある。

3144チバQ:2016/03/04(金) 21:48:19
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASJ334Q13J33UHBI011.html
トランプ氏躍進、共和党動揺 別の強硬派やむなく支持も

05:07朝日新聞

 米大統領選の予備選挙などが集中した1日のスーパーチューズデーで、共和党の候補者指名獲得を目指すトランプ氏が大きく躍進したことで、同党主流派が激しく動揺している。党のベテラン議員が、トランプ氏阻止のため、これまで敵視してきた非主流派のクルーズ上院議員への結集を呼びかけるなど、異常な事態が起きている。

 「トランプ氏を阻止する唯一の方法として、クルーズ氏に結集するしかないだろう」。共和党のグラハム上院議員はスーパーチューズデーの結果を受け、出演したテレビで語った。

 グラハム氏は連邦議会議員を20年以上務める、共和党主流派のベテラン議員だ。保守の草の根運動「茶会」の支持を受け、党執行部を公然と批判する保守強硬派のクルーズ氏を敵視。かつては「上院でクルーズ氏を殺しても、上院の裁判では有罪にならない」と発言したほどだ。

3145チバQ:2016/03/05(土) 10:02:39
http://www.afpbb.com/articles/-/3079311
トランプ氏、討論会で過去最大級の「ひわいな」発言 米大統領選
2016年03月04日 18:44 発信地:デトロイト/米国
【3月4日 AFP】3日に行われた米大統領選の共和党候補指名を目指す4人による討論会で、首位を走る不動産王ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏が開始から数分と経たないうちに、自分の性器についてほのめかすという、これまで11回行われた同討論会の中で最もひわいな類の発言をした。

 8か月前にトランプ氏が出馬を表明した瞬間から、同氏の大げさな言動は、2016年米大統領選の象徴となった。だが、ミシガン(Michigan)州デトロイト(Detroit)で行われた共和党討論会で、トランプ氏はさらに低いレベルへ品位を下げた。

 トランプ氏は、ライバルであるフロリダ(Florida)州選出上院議員のマルコ・ルビオ(Marco Rubio)氏が、トランプ氏の手を「小さい」と述べて個人攻撃したことに触れ「彼(ルビオ氏)は私の手を糾弾した。私の手を糾弾する人間など、今まで誰もいなかった」と切り出した。両腕を挙げたトランプ氏が「この手は小さいですか?」と問い掛けると、騒がしい観衆からは笑いとブーイングが巻き起こった。

 トランプ氏はさらに「彼(ルビオ氏)は私の手を引き合いに出した」と続け、「もし手が小さいなら、別の『モノ』も小さいに違いない。(だが)私は保証する、そちらは何の問題もない」と語った。

 ルビオ氏は、個人攻撃のせきを切ったのはトランプ氏のほうだと弁明し「トランプは基本的に誰でも個人攻撃している。(だから)そういった攻撃を受けるべき人間がいるとするならば、それはドナルド・トランプだ」と反論した。(c)AFP

3146名無しさん:2016/03/05(土) 11:41:48
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_date3&k=2016030300723
対日要求は「ゆすり」=トランプ氏を非難-米共和党識者60人

 【ワシントン時事】米共和党の外交・安全保障の有識者60人は2日、インターネット上で連名の公開書簡を発表し、大統領選の同党候補指名争いで首位を走るドナルド・トランプ氏の当選阻止に向け、「精力的に活動する」と表明した。日本は米国に防衛してもらうために金を払うべきだとする同氏の主張を「ゆすりだ」と非難している。
 書簡には、チャートフ元国土安全保障長官、ゼーリック前世界銀行総裁らが名を連ね、共和党内で、トランプ氏の外交・安保政策に対する危機感が募っている現状を浮き彫りにした。シンクタンク、アメリカン・エンタープライズ政策研究所のマイケル・オースリン氏ら日本や北東アジアの専門家も含まれている。 
 書簡は、孤立主義から軍事的冒険主義にまで激しくぶれるトランプ氏の主張を、一貫性を欠くと糾弾。通商戦争をけしかける姿勢やテロ容疑者の拷問容認、憎しみに満ちた反イスラム主義の言辞、米メキシコ国境での壁の建設計画などを批判し、「忠実な共和党員として、トランプ氏を党の公認候補として支持できない」と強調した。(2016/03/03-17:22)

3147とはずがたり:2016/03/05(土) 17:39:20

テロ容疑者への拷問、トランプ氏が撤回
http://www.yomiuri.co.jp/world/20160305-OYT1T50032.html?from=y10
2016年03月05日 10時33分

 【ワシントン=今井隆】米大統領選の共和党指名候補争いでトップを走る不動産王ドナルド・トランプ氏(69)は4日、これまで主張していたテロ容疑者への拷問実施やその家族らの殺害について、事実上撤回する声明を発表した。

 ジュネーブ条約に違反しているなどと批判を浴び、軌道修正に追い込まれた。

 トランプ氏は、「拷問」と非難されたテロリストへの尋問手法の「水責め」の復活や、「よりひどいこと」の実施を繰り返し訴え、3日のテレビ討論会では「私がやれと言ったら(軍は)それを実行する。それが指導力のあり方だ」と断言していた。4日の声明では一転、「米国は法や条約に縛られており、私は軍やその他の当局に法を破るような命令はしない」と表明した。

3148チバQ:2016/03/06(日) 11:51:03
http://www.sankei.com/world/news/160305/wor1603050049-n1.html
2016.3.5 15:59
【米大統領選】
トランプ氏の全米保守の祭典欠席にブーイング 「来年、大統領として出席する」と声明するも…

 【ワシントン=加納宏幸】米保守派が集う最大級のイベント「保守政治行動会議」(CPAC)が4日、ワシントン郊外で開かれ、大統領選の共和党候補指名を争うテッド・クルーズ上院議員(45)が演説で支持を呼びかけた。出席者には強硬保守が多く、指名争いを先行するドナルド・トランプ氏(69)への警戒が渦巻いていた。

 「トランプ氏はCPACを欠席することになった。誰かが(女性司会者の)メーガン・ケリー氏が来るといったのだと思う」

 クルーズ氏は厳しい質問をするケリー氏が司会の討論会にトランプ氏が欠席したことを当てこすった。会場からはトランプ氏へのブーイングが起き、一部で「トランプ! トランプ!」との声が上がった。

 トランプ氏は5日に出席する予定だったが、4日になり中止。選挙運動を優先するためだという。陣営は「来年、大統領として出席することが楽しみだ」とする声明を発表した。

 主催団体、アメリカ保守連合(ACU)のシュラップ会長は「ここで保守主義者に偉大な大統領になれることを説明しないのは大きな間違いだ」と述べた。

 毎年、全米から数千人の保守運動家や学生を集めるCPACは保守主義者のいわば全国大会。全米ライフル協会(NRA)など100以上の団体や、一人当たり300ドル(約3万4千円)の参加料を払った個人が参加する。

 1970年代に始まり、レーガン元大統領も常連だった。最近は宗教保守、保守系草の根運動「ティーパーティー」(茶会)、自由至上主義者(リバタリアン)の参加者が目立つ。大統領予備軍の人気を占う恒例の模擬投票で昨年はリバタリアン流の主張を持ち、すでに候補指名争いから撤退したランド・ポール上院議員が首位になった。

 ニューヨークから来たユダヤ系男性のアリエル・コーヘインさん(44)は今年、クルーズ氏に投票した理由を「イスラエルに理解がある候補だからだ。パレスチナ問題で中立だというトランプ氏は保守主義者ではない」と説明した。

 大統領選の候補指名争いは5日、共和党がカンザス、ケンタッキー、ルイジアナ、メーンの4州、民主党はカンザス、ルイジアナ、ネブラスカの3州でそれぞれ予備選や党員集会を開く。共和党はトランプ氏が差を広げるか、クルーズ、ルビオ両氏が追い上げられるかが焦点となる。

3149チバQ:2016/03/06(日) 11:55:20
http://mainichi.jp/articles/20160306/k00/00e/030/123000c
米大統領選
クルーズ氏、サンダース氏とも2州制す

毎日新聞2016年3月6日 11時52分(最終更新 3月6日 11時53分)

 【ワシントン西田進一郎】米大統領選に向けた民主、共和両党の予備選・党員集会が5日、南部ルイジアナ州など計5州で行われた。共和党は4州のうち、これまでに中西部カンザス州と東部メーン州で保守強硬派のテッド・クルーズ上院議員(45)が勝利。米メディアによると、残る2州では最有力候補の実業家ドナルド・トランプ氏(69)がリードしている。

 一方、民主党は3州のうち、カンザス州でバーニー・サンダース上院議員(74)が勝利。米メディアによると、中西部ネブラスカ州ではサンダース氏が、南部ルイジアナ州では最有力候補のヒラリー・クリントン前国務長官(68)が勝利を確実にした。

3150チバQ:2016/03/06(日) 12:09:12
http://www.sankei.com/world/news/160306/wor1603060011-n1.html
2016.3.6 10:31
【米大統領選】
気勢どこに? トランプ氏がカンザス州落とす、クルーズ氏が勝利確実に
 米大統領選に向けた候補者選びは5日午後(日本時間6日午前)、共和党と民主党が計5州で党員集会や予備選を続けた。序盤の天王山となった1日の「スーパーチューズデー」で勝利した共和党の実業家トランプ氏(69)と民主党のクリントン前国務長官(68)が先頭走者の立場をさらに固めるかが注目される。

 共和党ではトランプ氏が過激な言動を繰り返している。党候補にふさわしくないとして党主流派が勢いを止めようとしており、有権者の投票行動に影響するかが焦点。5州のうち中西部カンザス州の党員集会は保守強硬派のクルーズ上院議員(45)の勝利が確実になった。

 トランプ氏は5日、党員集会が開かれる中西部カンザス州ウィチタで支持者を前に「もし私が負けたら、君たちに腹を立てるぞ」と気勢を上げた。

 結果は即日集計され、日本時間6日昼前にも大勢判明の見通し。(共同)

3151チバQ:2016/03/06(日) 12:09:53
http://www.sankei.com/world/news/160306/wor1603060015-n1.html
2016.3.6 11:17
【米大統領選】
“暴言王”トランプ氏が2州相次ぎ敗北 クリントン氏もカンザス落とす

 米大統領選に向けた候補者選びは5日、共和党と民主党が計5州で党員集会や予備選を実施した。共和党は、全米規模での支持率で実業家トランプ氏(69)に続く2位の保守強硬派クルーズ上院議員(45)が、中西部カンザス州と東部メーン州の党員集会で勝利した。和党主流派は、過激な言動で物議を醸すトランプ氏が党指名候補にふさわしくないと反対しており、勢いに陰りが出るかどうかが焦点だ。

 序盤の天王山となった1日の「スーパーチューズデー」で共和党はトランプ氏、民主党はクリントン前国務長官(68)がそれぞれ勝利し、先頭走者の立場を固めた。

 トランプ氏は5日、カンザス州ウィチタで支持者を前に「もし私が負けたら、君たちに腹を立てるぞ」と気勢を上げた。

 カンザス州では民主党の党員集会も開かれ、クリントン氏を追うサンダース上院議員(74)が勝利した。(共同)

3152チバQ:2016/03/06(日) 12:12:14
http://www.sankei.com/world/news/160304/wor1603040022-n1.html
2016.3.4 18:47
【米大統領選】
「トランプ大統領」誕生に強い懸念 トランプ氏vsロムニー氏 互いに非難 安保専門家も

 【ワシントン=加納宏幸】2012年大統領選の共和党候補、ロムニー元マサチューセッツ州知事は3日、候補指名獲得の可能性が高まった共和党の不動産王、トランプ氏を「ペテン師」と呼び、他候補への投票を呼び掛けた。共和党を支持する外交・安全保障を専門とする有識者75人も同氏を批判する公開書簡を発表。「トランプ大統領」誕生への危機感が強まっている。

 ロムニー氏はユタ州で演説し、「トランプ氏はペテン師、詐欺師だ。彼が公約していることには価値がない」と批判。大衆の怒りをかき立てるだけの政治手法や女性蔑視発言をいとわない気性の面からも大統領にふさわしくないと述べた。

 特に安全保障面で米国の利益を損なう可能性を指摘。「大言壮語が同盟国を警戒させ、敵対国の憎しみをあおっている」とした。トランプ氏がロシアのプーチン大統領を称賛する一方で、イラク戦争を始めたブッシュ前大統領を「嘘つき」と呼んだことを挙げ、「悪が善に勝るという倒錯の一例」と語った。

 その上で、「トランプ氏の指名獲得は民主党のクリントン前国務長官の勝利を可能にする」と断言。クルーズ、ルビオ両上院議員、ケーシック・オハイオ州知事のいずれかを指名するよう求め、「他候補が共通の土台を見いだせれば本選で勝てる」と予測した。

 これに対し、トランプ氏はメーン州での演説で、ロムニー氏が12年大統領選で支持を求めてきたことを挙げ、「『ひざまずけ』と言えばよかった」と発言。「失敗した候補」としてロムニー氏をおとしめた。

 外交・安全保障問題でのトランプ氏の能力に疑問符が付く中、同氏は3日、そうした問題で助言する自らの「国家安全保障諮問委員会」の委員長に強硬保守派のセッションズ上院軍事委員会戦略軍小委員長を指名した。セッションズ氏は不法移民への厳しい態度で知られ、シリア難民の受け入れにも強く反対した。

 ただ、共和党内からのトランプ氏批判は一斉に火を噴いている。ブッシュ前政権で要職を務めたゼーリック前世界銀行総裁らが発表した公開書簡は、トランプ氏が日本に米軍の日本防衛の代償を払わせると主張していることを「ゆすりの感情であり、同盟の指導者とはいえない」と批判。「団結してトランプ氏の大統領就任に反対する」とした。

 公開書簡には、マイケル・オースリン、パトリック・クローニン両氏ら日本を含むアジア専門家らも署名。ロムニー氏の外交顧問を務めたマックス・ブート氏はロイター通信に対し、署名したのは「トランプ氏は北朝鮮の金(キム)正(ジョン)恩(ウン)第1書記よりも危険で不安定」であることが理由だと述べた。

 一方、08年大統領選の共和党候補、マケイン上院軍事委員長も3日、ロムニー氏や有識者による「安全保障問題でのトランプ氏の無知で危険な発言への懸念に賛同する」との声明を発表。トランプ氏に米軍の最高司令官になる資格があるかを真剣に考えるよう共和党支持者に求めた。

3153とはずがたり:2016/03/06(日) 14:04:12
米共和党 クルーズ氏とトランプ氏ともに2勝
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160306/k10010433431000.html
3月6日 13時45分

米共和党 クルーズ氏とトランプ氏ともに2勝
アメリカ大統領選挙に向けた候補者選びは5日、各地で予備選挙や党員集会が行われ、共和党は4つの州のうちクルーズ上院議員が2つの州で勝利し、トランプ氏が2つの州で勝利を確実にしました。
一方、民主党は3つの州のうちサンダース上院議員が2つの州を制し、クリントン前国務長官は1つの州で勝利しました。
このうち共和党では、保守強硬派のクルーズ上院議員が中西部カンザス州と東部メーン州で、不動産王のトランプ氏や若手のホープとされるルビオ上院議員らをおさえて勝利しました。一方、ABCテレビはルイジアナ州とケンタッキー州の南部2州で、トランプ氏が勝利を確実にしたと伝えました。
これによって共和党の候補者選びでは、トランプ氏が合わせて12の州を制したのに対し、クルーズ氏が合わせて6つの州で勝利したことになります。

また、民主党では格差の是正を前面に掲げるサンダース上院議員がカンザス州と中西部ネブラスカ州で、女性初の大統領を目指すクリントン前国務長官をおさえて勝利しました。一方、ルイジアナ州ではクリントン氏が勝利しました。
これによって民主党の候補者選びではクリントン氏が合わせて11の州を制したのに対し、サンダース氏が合わせて7つの州で勝利したことになります。

3154とはずがたり:2016/03/06(日) 23:12:06
2016年 03月 6日 17:14 JST
コラム:米国人の心をとらえるトランプ流「勝利宣言」
http://jp.reuters.com/article/column-trump-winner-idJPKCN0W60QX
Arie W. Kruglanski

[2日 ロイター] - 「われわれは共和党を拡大している」。米大統領選序盤のヤマ場「スーパーチューズデー」を制した不動産王ドナルド・トランプ氏は、戦いを終えてそう宣言した。

「われわれはもっと大きな党になる。ほとんど誰も想像しなかったことを、われわれは成し遂げたのだ。われわれを倒すものは誰もいない」

今年の米大統領選共和党候補指名争いにおけるトランプ氏の相次ぐ勝利は、政治専門家を実に驚かせている。有権者はトランプ氏の虚栄に満ちた大言壮語を見抜くだろうとの専門家の予想はまんまと外れた。

トランプ氏は最初の4州のうち3州で勝利した後、予備選や党員集会が集中した3月1日のスーパーチューズデーでは北東部と南部で圧勝し、11州のうち7州で勝利を収めた。自滅するどころか、トランプ氏が共和党候補指名争いでトップに躍り出ることができたのは、まさにそのような同氏の態度が一因とも言える。

リアリティー番組のスターでもあったトランプ氏の政治的成功の大きな秘訣(ひけつ)は、同氏の言葉遣いにある。特に、「勝利」のメタファー(隠喩)を巧みに利用していることだ。

ネバダ州党員集会の勝利スピーチでもそれは明らかだ。

「われわれは福音主義者の支持を得て勝った。老いも若きも、高学歴者も、またそうではない者も私を支持し、私は勝った。私は教育レベルの低い人が大好きだ」

皆、勝者が好きだ。一部の専門家によれば、多くの人たちが取りつかれるほどまでに、スポーツが社会化と文化的対応の本質的な部分を形成している米国においては、なおのことだ。

競争の価値は幼少期からたたき込まれ、米国民の気質の基本的な要素を形成する。米国で最も地位の高い大統領を選ぶプロセスさえ競争とみなされ、米国民の暮らしに根強いスポーツのメタファーがそこには反映されている。

言葉は重要である。メタファーは物の見方を誘導する。具体的な欲求を呼び起こし、特定の感情を引き出す。「勝つことが全てではないが、唯一無二である」と断言したのは、米カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)アメリカンフットボールのコーチ、ヘンリー・ラッセル・サンダース氏だった。(民主党候補のバーニー・サンダース氏は無関係だ)

トランプ氏にとって、敗者になることは最悪な事態だ。その二文字は究極のこき下ろしであり、侮辱である。故に何が何でも勝者に、あるいは勝者として振る舞わなければならないのだ。同氏のシナリオでは、勝者とは金持ちで、社会的に成功し、性的な魅力も兼ね備え、華やかな女性を傍らに置くことを意味しているようだ。

3155とはずがたり:2016/03/06(日) 23:12:31
>>3154-3155
トランプ氏は自分が勝者だと言い続けている。同氏が「大好き」な支持者たちも勝者だと主張する。敗者は自分たちではないと。同氏の言葉は、人々の重要な能力や理性を回避して無意識のプロセスを喚起する。どのように勝利したかは重要ではなくなる。結果こそが大事なのだ。事実は曲げられ、ストーリーがでっち上げられ、真実もゆがめられる。全ては見せかけの勝利のためだ。

トランプ氏が絶え間なく引き合いに出す勝者と敗者の図式は、支持者の間に勝利を渇望する気持ちをかき立てる。「勝者」との一体感を強烈に感じるあまり、トランプ氏のメッセージに対する理性的な反論がいっさい抑えられてしまう可能性を秘めている。そして、行き過ぎた言動や非常識な主張の正当化に力が与えられる。

例えば、トランプ氏から「レイプ犯」「麻薬密売人」との汚名を着せられたヒスパニック系が、ネバダ州党員集会で同氏にかなりの票を投じたという事実は、他にどのような説明がつくだろうか。

また、トランプ氏が数多くの女性を不快にさせ、性的に表現し、固定観念に当てはめているにもかかわらず、なぜ同氏が共和党を支持する女性から最も支持されている候補であるかを理解する一助となるだろう。

一部のトランプ支持者は、同氏の過激な発言について、文字通り意味するわけではないとして正当化する。同氏が大統領に選ばれれば、共和党指導部の助言に耳を貸すと考えている。

どうやらうわべだけの政策を掲げていそうなトランプ氏は、より見識のある人たちからの助言を必要とするだろう。

不思議なことに、トランプ氏にすでにその兆しが見えているようだ。アイオワ州ペラでの集会で、同氏は次のように語っている。「大統領になったら、私は生まれ変わる。何でもする。かつていなかったほど最も偏見のない人にだってなれる」。1日夜の記者会見でも、同氏は非常に礼儀正しかった。

とはいえ、トランプ氏が勝者ぶりを見せつける機会を逃すはずはない。資本主義社会において、これは物質的な富を意味する。同氏が常に口にしていることだ。「私は金持ちだ。本当の金持ちだ」と、幾度となく語る。昨年6月に大統領選への出馬を表明した際には、「金持ち」「カネ」「純資産」という言葉を、45分間で30回も口にした。自分の純資産は87億3754万ドル(約9950億円)だと言うが、一部の推計によれば、それは大いに誇張されているという。

トランプ氏はまた、ゴージャスな元モデルが妻だと有権者に常に訴える。同氏の基準でいえば、これも真の勝者の証しなのだ。

勝者を繰り返し持ち出すトランプ氏に対し、メディアや専門家は辛辣(しんらつ)な皮肉を浴びせ、笑いものにしている。だが、同氏の勝者への執着にはそれなりの道理がある。極めて効果的でなければ、そのような戦略は取らないに違いない。

トランプ氏を大統領選のレースから脱線させたいと考えるなら、同氏のこうした戦略を理解した方がいいだろう。でなければ、究極のジョークのネタにされるだろう。

*筆者は米メリーランド大学心理学部のDistinguished University Professor。同大START(テロ及びテロ対応研究コンソーシアム)のシニアリサーチャーも務める。

3156とはずがたり:2016/03/06(日) 23:12:58
2016年 03月 6日 17:02 JST
焦点:「トランプ旋風」見過ごした米共和党上層部の誤算
http://jp.reuters.com/article/usa-trump-analysis-idJPKCN0W801I?sp=true

[ワシントン 2日 ロイター] - 昨年6月のある晩、一部の共和党大口献金者が、ユタ州ディアバレーの高級リゾートで催されたカクテルパーティーに参加していた。元マサチューセッツ州知事のミット・ロムニー氏が主催した3日間の小旅行イベントの一部である。

客たちは大統領選立候補予定者6人の話を聞いてきたばかりだった。工具メーカーであるポジテックツール社のトム・ダンカン最高経営責任者(CEO)は、翌年11月の大統領選に勝利するための夢のカードについて数人の出席者と語り合っていた。大統領候補にウィスコンシン州知事のスコット・ウォーカー氏、副大統領候補にフロリダ州選出のマルコ・ルビオ上院議員といった布陣である。

ダンカン氏自身は、オハイオ州知事のジョン・ケーシック氏をひいきにしていたが、ヒューレット・パッカード元CEOのカーリー・フィオリーナ氏にも注目していた。だが、何カ月も前から出馬の意向をほのめかしていたドナルド・トランプ氏の名前を挙げる者は1人もいなかった。

その4日後、ニューヨーク不動産業界の大物であるトランプ氏は正式に立候補を表明し、数週間のうちに、共和党内のライバルを蹴散らして世論調査のトップに躍り出た。

トランプ氏の台頭は連日のようにテレビやソーシャルメディアで話題になったが、この時期、共和党上層部のあいだで、どのような会話がひそかに交わされていたのかは、あまり明らかにされていない。

多くの場合にある共通点があった。トランプ氏を真面目に論じることが、かたくなに拒否されていたことである。その一方で、昨夏の数カ月、トランプ氏の姿を見るためにスタジアムにはファンが詰めかけ、メディアの選挙報道は彼の話題ばかり、世論調査では老若男女を問わず支持の広がりが見られたのである。

その後数カ月、国内各地で、ディアバレーと同じような光景が、世間とは切り離された共和党のエリート層のなかで繰り返されることになる。共和党上層部の多くは、トランプ氏が最終的には自滅するか、同氏の大言壮語、無責任な中傷、「偉大なアメリカを取り戻す」という彼の約束を裏付ける確かな政策の不在に対して、国民が我慢しきれなくなると考えていた。

だが、彼らは間違っていた。

トランプ氏は「スーパーチューズデー」に予備選を行った州の過半数で勝利を収め、共和党候補指名への歩みを加速している。

トランプ氏がメキシコ国境に壁を築いて不法移民を締め出し、武装勢力の一員である可能性があるという理由でイスラム教徒の入国を禁じ、シリア難民を拒否すると約束した後でも、同氏を支持した有権者のムードを読み誤ったと、共和党の献金者や、戦略担当者、選挙運動担当者たちは認めている。

本記事の取材に対して、トランプ陣営の広報担当者ホープ・ヒックス氏はコメントを拒否している。

<空気を読めなかった党関係者>

トランプ氏の台頭は、共和党内の通常の指名プロセスの構造を完全に逸脱したところで起きているように思われた。

例えば、昨年2月に開催された草の根活動家による集会、保守政治行動会議(CPAC)の参加者の多くは、大統領選出馬予定者であるウィスコンシン州知事のウォーカー氏や、テキサス州選出のテッド・クルーズ上院議員に熱狂していた。ホワイトハウスを目指す共和党候補者にとっては必ず顔を出すべき集会である。

この集会でのスピーチでトランプ氏は、今や有名になった公約を試してみた。南部の国境に巨大な壁を築いて不法移民を阻止するという、その後彼の攻撃的な選挙運動の起爆剤となり、共和党の大統領候補指名レースで他候補を大きくリードする推進力となった、例の公約である。

「彼のスピーチの評判は良かったが、模擬投票ではそこまで振るわなかった」と、毎年CPACを主催している全米保守連合のマット・シュラップ会長は語る。模擬投票で勝利を収めたのは、ケンタッキー州選出のランド・ポール上院議員だった。

CPAC参加者の大半は、過去に選挙運動に参加したことのある保守的な政治活動家である。だが、トランプ氏の成功を後押ししている支持者たちはタイプが違う。CPACで人気を集めた候補者たちは勢いを失った。ウォーカー氏は公式の出馬表明後、2カ月でレースを降りた。ポール氏は2月に行われた最初の予備選で脱落した。クルーズ氏はこれまでに10回以上行われた予備選のうち3回しか勝っていない。

3157とはずがたり:2016/03/06(日) 23:13:16
>>3156-3157
選挙戦の序盤、トランプ氏は富裕な共和党支持者にとって謎でしかなかった。8月上旬の日曜日、大統領選について協議するためにニューヨークの高級避暑地であるハンプトンズに集まった人々も同じだった。彼らは、周囲に金融関係者の邸宅が集中していることから「ゴールドマン・ポンド」と名づけられた池に近い、ヘッジファンド経営者の邸宅で昼食を共にした。

匿名を条件に話してくれた客の1人によれば、このとき集まった客たちのなかには、元国防官僚、大手不動産企業のCEO、著名なプライベート・エクイティ・ファンドのパートナー、保守派の学者などが含まれていたという。この情報提供者は、他の客と同様に、ジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事を支持していた。

「さまざまな話題が出たが、特に大きかったのは、トランプ氏の立候補に対する懸念と驚きだったと言えるだろう」と、同情報提供者は語る。ロイター/イプソスのデータによれば、この時点で全国世論調査におけるトランプ氏の支持率は、最も近いライバルの2倍だった。

この情報提供者によれば、出席者たちはトランプ氏の台頭について議論し、同氏が多くの米国民の琴線に触れたという見方に達したという。彼らは、トランプ氏の存在によって他の候補者が消極的になるのではないかと懸念していた。あと1週間足らずに迫っていた共和党の最初の公開討論会の場がトランプ氏に牛耳られないことが彼らの願いだった。

とはいえ彼らは、序盤戦がどのようなものであれ、世論調査でのトランプ氏の首位は長続きしないと判断した。

この情報提供者は8月6日のインタビューで、「自動車レースNASCARで疾走する車のような勢いだが、壁に激突するのは時間の問題だ。他のドライバーを巻き添えにしないことを願う」と語った。

だが、トランプ氏はクラッシュしなかった。

そしてNASCARのブライアン・フランスCEOは2月29日、トランプ氏支持を表明した。

<見落とされた警告>

ジェブ・ブッシュ氏を支援する外部資金団体「ライト・トゥ・ライズ」は、指名獲得に邪魔になるかもしれないライバルを攻撃するために、1億ドル(約113億8000万円)を超える巨額の選挙資金を用意した。だが、トランプ氏がブッシュ氏をリードしていたにもかかわらず、昨年の夏や秋にもトランプ氏を潜在的な脅威として認識していなかったことが、同団体の首脳陣の1人への複数回の取材で明らかになった。

「トランプ氏がわれわれの敵になるとは考えていない」と、この幹部は昨年秋、匿名を条件に語った。1月か2月には、トランプ氏は指名獲得競争において取るに足りない存在になっているだろう、と彼は予言した。

ブッシュ氏は、数カ月にわたる奮闘の末、サウスカロライナ州の予備選で惨敗し、2月21日に撤退を表明している。

冒頭で紹介したポジテック社のダンカンCEOによれば、11月、12月になっても、3期にわたって大統領選の代議員を務めた人々との会話のなかでトランプ氏の話題はほとんど出なかったという。

「まだ時間はたっぷり残っていた。正直言って、彼は自滅すると思っていた」とダンカン氏は言う。

時間がほとんど残されていない今、党上層部には、見落としていた初期の警告を思い返すことしかできない。

そうした警告の一つが、昨年1月の「アイオワ・フリーダム・サミット」だった。大統領選に向けた非公式のスタートとなる、共和党大統領出馬予定者の「集団オーディション」である。主催者がトランプ氏を候補予定者に追加すると、入場希望者が急増したのだ。

この会議の主催者である保守派支持団体「シチズンズ・ユナイテッド」のデービッド・ボッシー会長は、「トランプ氏の名前をアナウンスすると、会場は自然に盛り上がった」と話す。

「眠りこけていたのでもなければ、党上層部にせよ、メディアにせよ、地球上の誰にせよ、共和党の指名獲得競争でトランプ氏が優勢になることを見落とすなんて、とうてい考えられない」

(Emily Flitter記者、Luciana Lopez記者)(翻訳:エァクレーレン)

3158とはずがたり:2016/03/06(日) 23:25:48
米NY付近で小規模地震多発、大地震の警告も
http://jp.wsj.com/articles/SB12477199894747223486304581575873777317158?mod=JWSJ_EditorsPicks
By HEATHER HADDON
2016 年 3 月 3 日 13:01 JST

 米ニューヨーク付近で小さな地震が多発し、住民の間に不安が広がっている。一部の地質学者は今後も地震の増加が続くと予想し、大地震が起こる可能性もあると警告している。

 米地質調査所(USGS)のデータによると、今年は1、2月だけで7回の地震があり、既に昨年1年間の5回を上回っている。最近の地震はいずれもマグニチュード(M)2.0以下だ。 

 今年起きた地震のうち6回は、ニュージャージー州北部の一角で起きた。週末の2月20日には3回の地震があった。それを受け、地元の緊急対応部門に住民からの照会が殺到した。 

 ニューヨーク付近で過去に起きた地震の傾向を分析しているラトガース大学のアレクサンダー・ゲーツ氏は、同地域では地震が増加する傾向にあるとして、「遅かれ早かれ、大地震が起こるだろう」と述べた。

 5年ごとに更新されるニュージャージー州の危機対応策は地震も対象にしている。ただ、当局者は、同州の地震被害リスクは依然低いとし、「(米国の中で地震が集中している)カリフォルニアとは違う」と指摘している。 

 地質学者や他の地震専門家は、ニューヨーク地区で大きな地震が起こる可能性について長らく警告してきた。USGS によると、1737年と1884年には被害地震が発生している。後者はM5.5だった。

3159チバQ:2016/03/07(月) 22:22:59
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20160307/frn1603071205006-n1.htm
共和党主流派の“トランプ否定”で勢いに陰り? クルーズ氏が猛追 米大統領選候補者選び
2016.03.07
 米大統領選の候補者選びは、この週末も共和党、民主党ともに党員集会や予備選が行われ、共和党は、クルーズ上院議員(45)が実業家のトランプ氏(69)と2勝ずつ分け合い、猛追態勢に入った。

 共和党主流派は、過激な言動で物議を醸すトランプ氏について党指名候補にふさわしくないとみており、今後の選挙戦で勢いに陰りが出るかどうかが注目される。

 クルーズ氏は東部メーン、中西部カンザスで大勝したほか、トランプ氏が勝利した南部のケンタッキーとルイジアナで僅差の2位につけた。

 19州で戦いを終えた共和党は、トランプ氏が12州、クルーズ氏が6州、ルビオ氏が1州で勝利。AP通信の推計によると獲得代議員総数は順に378人、295人、123人となった。

 主流派のルビオ上院議員(44)や中西部オハイオ州のケーシック知事(63)は存在感を示せずにいる。ケーシック氏には前カリフォルニア州知事の俳優、アーノルド・シュワルツェネッガー氏(68)が支持を表明した。

 一方、民主党は6日のメーン州の党員集会でサンダース上院議員(74)の勝利が確実となり、クリントン前国務長官(68)が11州、サンダース氏が8州を制している。

3160チバQ:2016/03/07(月) 22:27:23
http://www.asahi.com/articles/ASJ3344VVJ33UHBI00R.html
異端トランプ氏に共感なぜ 過激発言続々、「嫌い」首位
ワシントン=佐藤武嗣2016年3月7日09時36分
 「エスタブリッシュメント(既成勢力)は、さぞ不満だろう。私は自分で選挙資金を賄い、彼らの金を受け取らない。コントロールされずに米国民のために正しいことをしていくんだ」

 5日夜のフロリダ州パームビーチ。同日、米大統領選の予備選・党員集会で2勝をあげたドナルド・トランプ氏は集まった記者に自信たっぷりにこう語った。企業のロビー活動や共和党主流派を皮肉り、「党の異端児」であることをむしろ誇った。

 昨年6月、メキシコ不法移民を「麻薬密売人」「強姦(ごうかん)犯」と決めつけ、物議をかもした。NBCテレビがトランプ氏と連携した人気番組の放映を中止し、百貨店メーシーズもシャツなどの「トランプ」ブランドの商品を撤去するなど、様々な企業が「社会的制裁」に踏み切った。

 党運営を仕切る全国委員会のトップ、プリーバス委員長も7月上旬、ひそかにトランプ氏に電話した。「表現を和らげるように」との注文だったが、同氏は引き続き、「反移民」を演説の柱に据え続けた。

 公然と共和党幹部の要請を無視できるのは、トランプ氏が「無所属での立候補」という切り札を持っているからだ。

 仮にトランプ氏が無所属で出馬すれば、保守票が割れる。1992年、無党派のロス・ペロー氏が立候補したことで、当時のブッシュ大統領が民主党のビル・クリントン氏に負けた悪夢がよみがえる。

 結果として、異端児は野放しとなった。昨年8月、共和党の初めての討論会で、女性司会者が「トランプ氏は女性を見下す傾向がある」と追及すると、同氏は翌日、こうインタビューに答えた。

 「彼女の目からは血が流れていた。どこであれ、血が出ていたよ」

3161チバQ:2016/03/07(月) 22:31:22
http://www.sankei.com/world/news/160306/wor1603060029-n1.html
2016.3.7 02:00
【米大統領選】
共和党指名争いはルビオ氏の低迷で「反トランプ」はクルーズ氏に収れんか? 民主はクリントン氏優位変わらず

 米大統領選の予備選・党員集会では共和、民主両党ともに先頭走者を追う候補が健闘した。5州(共和党4州、民主党3州)の結果は今後の候補指名争いにどのような影響を与えるのだろうか。(ワシントン 加納宏幸) 

 共和党では、ドナルド・トランプ氏を追う強硬保守のテッド・クルーズ上院議員、主流派のマルコ・ルビオ上院議員の若手2人の明暗が分かれた。

 クルーズ氏の人気は保守的な地盤である南部、中西部にとどまるとみられていたが、中西部カンザス州に加え、州知事がトランプ氏の支持を表明した東部メーン州で勝ち、広がりをみせた。特に圧勝したカンザス州では2012年大統領選に比べ、投票者数が2倍以上に増えていた。

 ワシントン近郊で開かれた「保守政治行動会議」(CPAC)が5日に発表した参加者の人気投票の結果はクルーズ氏40%、ルビオ氏30%、トランプ氏15%。これまでに予備選・党員集会が実施された19州の戦歴はトランプ氏12州、クルーズ氏6州、ルビオ氏1州で、クルーズ氏は今回挙げた2勝により「反トランプ」の統一候補としての地位を固める可能性がある。

 クルーズ氏は5日、アイダホ州で「“戦場”が分割されたままではトランプ氏に有利になる」と述べ、ルビオ氏らに撤退と自陣営への合流を呼びかけた。

 ルビオ氏は15日の地元・フロリダ州予備選に望みをかけるが、5日はいずれの州も3位以下に終わり、浮上の兆しはみえない。

 トランプ氏は5日夜、フロリダ州でルビオ氏に撤退を勧め、「クルーズ氏と一対一で戦いたい。彼はニューヨーク、ニュージャージー、ペンシルベニア、カリフォルニアで私に勝てないだろうから」と語った。

 一方、民主党はサンダース氏が2州で勝利したものの、黒人の比率が大きい南部ルイジアナ州では、1日のスーパーチューズデーの南部諸州の戦いに続き完敗。民主党指名争いの帰趨(きすう)を決めるマイノリティー(少数派)から高い支持を受けるクリントン氏の優位は変わらないとみられる。

3162チバQ:2016/03/07(月) 22:43:32
http://www.asahi.com/international/reuters/CRWKCN0W801H.html
焦点:「トランプ旋風」見過ごした米共和党上層部の誤算
2016年3月7日12時42分
 [ワシントン 2日 ロイター] - 昨年6月のある晩、一部の共和党大口献金者が、ユタ州ディアバレーの高級リゾートで催されたカクテルパーティーに参加していた。元マサチューセッツ州知事のミット・ロムニー氏が主催した3日間の小旅行イベントの一部である。

 客たちは大統領選立候補予定者6人の話を聞いてきたばかりだった。工具メーカーであるポジテックツール社のトム・ダンカン最高経営責任者(CEO)は、翌年11月の大統領選に勝利するための夢のカードについて数人の出席者と語り合っていた。大統領候補にウィスコンシン州知事のスコット・ウォーカー氏、副大統領候補にフロリダ州選出のマルコ・ルビオ上院議員といった布陣である。

 ダンカン氏自身は、オハイオ州知事のジョン・ケーシック氏をひいきにしていたが、ヒューレット・パッカード元CEOのカーリー・フィオリーナ氏にも注目していた。だが、何カ月も前から出馬の意向をほのめかしていたドナルド・トランプ氏の名前を挙げる者は1人もいなかった。

 その4日後、ニューヨーク不動産業界の大物であるトランプ氏は正式に立候補を表明し、数週間のうちに、共和党内のライバルを蹴散らして世論調査のトップに躍り出た。

 トランプ氏の台頭は連日のようにテレビやソーシャルメディアで話題になったが、この時期、共和党上層部のあいだで、どのような会話がひそかに交わされていたのかは、あまり明らかにされていない。

 多くの場合にある共通点があった。トランプ氏を真面目に論じることが、かたくなに拒否されていたことである。その一方で、昨夏の数カ月、トランプ氏の姿を見るためにスタジアムにはファンが詰めかけ、メディアの選挙報道は彼の話題ばかり、世論調査では老若男女を問わず支持の広がりが見られたのである。

 その後数カ月、国内各地で、ディアバレーと同じような光景が、世間とは切り離された共和党のエリート層のなかで繰り返されることになる。共和党上層部の多くは、トランプ氏が最終的には自滅するか、同氏の大言壮語、無責任な中傷、「偉大なアメリカを取り戻す」という彼の約束を裏付ける確かな政策の不在に対して、国民が我慢しきれなくなると考えていた。

 だが、彼らは間違っていた。

 トランプ氏は「スーパーチューズデー」に予備選を行った州の過半数で勝利を収め、共和党候補指名への歩みを加速している。

 トランプ氏がメキシコ国境に壁を築いて不法移民を締め出し、武装勢力の一員である可能性があるという理由でイスラム教徒の入国を禁じ、シリア難民を拒否すると約束した後でも、同氏を支持した有権者のムードを読み誤ったと、共和党の献金者や、戦略担当者、選挙運動担当者たちは認めている。

 本記事の取材に対して、トランプ陣営の広報担当者ホープ・ヒックス氏はコメントを拒否している。

3163チバQ:2016/03/07(月) 22:44:00
<空気を読めなかった党関係者>

 トランプ氏の台頭は、共和党内の通常の指名プロセスの構造を完全に逸脱したところで起きているように思われた。

 例えば、昨年2月に開催された草の根活動家による集会、保守政治行動会議(CPAC)の参加者の多くは、大統領選出馬予定者であるウィスコンシン州知事のウォーカー氏や、テキサス州選出のテッド・クルーズ上院議員に熱狂していた。ホワイトハウスを目指す共和党候補者にとっては必ず顔を出すべき集会である。

 この集会でのスピーチでトランプ氏は、今や有名になった公約を試してみた。南部の国境に巨大な壁を築いて不法移民を阻止するという、その後彼の攻撃的な選挙運動の起爆剤となり、共和党の大統領候補指名レースで他候補を大きくリードする推進力となった、例の公約である。

 「彼のスピーチの評判は良かったが、模擬投票ではそこまで振るわなかった」と、毎年CPACを主催している全米保守連合のマット・シュラップ会長は語る。模擬投票で勝利を収めたのは、ケンタッキー州選出のランド・ポール上院議員だった。

 CPAC参加者の大半は、過去に選挙運動に参加したことのある保守的な政治活動家である。だが、トランプ氏の成功を後押ししている支持者たちはタイプが違う。CPACで人気を集めた候補者たちは勢いを失った。ウォーカー氏は公式の出馬表明後、2カ月でレースを降りた。ポール氏は2月に行われた最初の予備選で脱落した。クルーズ氏はこれまでに10回以上行われた予備選のうち3回しか勝っていない。

 選挙戦の序盤、トランプ氏は富裕な共和党支持者にとって謎でしかなかった。8月上旬の日曜日、大統領選について協議するためにニューヨークの高級避暑地であるハンプトンズに集まった人々も同じだった。彼らは、周囲に金融関係者の邸宅が集中していることから「ゴールドマン・ポンド」と名づけられた池に近い、ヘッジファンド経営者の邸宅で昼食を共にした。

 匿名を条件に話してくれた客の1人によれば、このとき集まった客たちのなかには、元国防官僚、大手不動産企業のCEO、著名なプライベート・エクイティ・ファンドのパートナー、保守派の学者などが含まれていたという。この情報提供者は、他の客と同様に、ジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事を支持していた。

 「さまざまな話題が出たが、特に大きかったのは、トランプ氏の立候補に対する懸念と驚きだったと言えるだろう」と、同情報提供者は語る。ロイター/イプソスのデータによれば、この時点で全国世論調査におけるトランプ氏の支持率は、最も近いライバルの2倍だった。

 この情報提供者によれば、出席者たちはトランプ氏の台頭について議論し、同氏が多くの米国民の琴線に触れたという見方に達したという。彼らは、トランプ氏の存在によって他の候補者が消極的になるのではないかと懸念していた。あと1週間足らずに迫っていた共和党の最初の公開討論会の場がトランプ氏に牛耳られないことが彼らの願いだった。

 とはいえ彼らは、序盤戦がどのようなものであれ、世論調査でのトランプ氏の首位は長続きしないと判断した。

 この情報提供者は8月6日のインタビューで、「自動車レースNASCARで疾走する車のような勢いだが、壁に激突するのは時間の問題だ。他のドライバーを巻き添えにしないことを願う」と語った。

 だが、トランプ氏はクラッシュしなかった。

 そしてNASCARのブライアン・フランスCEOは2月29日、トランプ氏支持を表明した。

3164名無しさん:2016/03/07(月) 22:44:16
<見落とされた警告>

 ジェブ・ブッシュ氏を支援する外部資金団体「ライト・トゥ・ライズ」は、指名獲得に邪魔になるかもしれないライバルを攻撃するために、1億ドル(約113億8000万円)を超える巨額の選挙資金を用意した。だが、トランプ氏がブッシュ氏をリードしていたにもかかわらず、昨年の夏や秋にもトランプ氏を潜在的な脅威として認識していなかったことが、同団体の首脳陣の1人への複数回の取材で明らかになった。

 「トランプ氏がわれわれの敵になるとは考えていない」と、この幹部は昨年秋、匿名を条件に語った。1月か2月には、トランプ氏は指名獲得競争において取るに足りない存在になっているだろう、と彼は予言した。

 ブッシュ氏は、数カ月にわたる奮闘の末、サウスカロライナ州の予備選で惨敗し、2月21日に撤退を表明している。

 冒頭で紹介したポジテック社のダンカンCEOによれば、11月、12月になっても、3期にわたって大統領選の代議員を務めた人々との会話のなかでトランプ氏の話題はほとんど出なかったという。

 「まだ時間はたっぷり残っていた。正直言って、彼は自滅すると思っていた」とダンカン氏は言う。

 時間がほとんど残されていない今、党上層部には、見落としていた初期の警告を思い返すことしかできない。

 そうした警告の一つが、昨年1月の「アイオワ・フリーダム・サミット」だった。大統領選に向けた非公式のスタートとなる、共和党大統領出馬予定者の「集団オーディション」である。主催者がトランプ氏を候補予定者に追加すると、入場希望者が急増したのだ。

 この会議の主催者である保守派支持団体「シチズンズ・ユナイテッド」のデービッド・ボッシー会長は、「トランプ氏の名前をアナウンスすると、会場は自然に盛り上がった」と話す。

 「眠りこけていたのでもなければ、党上層部にせよ、メディアにせよ、地球上の誰にせよ、共和党の指名獲得競争でトランプ氏が優勢になることを見落とすなんて、とうてい考えられない」

 (Emily Flitter記者、Luciana Lopez記者)(翻訳:エァクレーレン)

3165チバQ:2016/03/07(月) 23:32:32
http://www.sankei.com/world/news/160307/wor1603070013-n1.html
2016.3.7 08:48
【米大統領選】
共和党・ルビオ氏が自治領プエルトリコで勝利 ミネソタ州に続き2勝目
 【ワシントン=青木伸行】米大統領選の候補指名争いで共和党は6日、カリブ海の米自治領プエルトリコで予備選を開き、キューバ系のマルコ・ルビオ上院議員(44)が勝利し、ミネソタ州に続き2勝目を挙げた。

 プエルトリコでは代議員23人が争われ、日本時間7日午前8時現在の得票率はルビオ氏74・2%、不動産王ドナルド・トランプ氏(69)の13・7%、テッド・クルーズ上院議員(45)の8・6%などを大きく引き離している。

3166チバQ:2016/03/07(月) 23:33:20
http://www.sankei.com/world/news/160307/wor1603070023-n1.html
2016.3.7 12:01
【米大統領選】
民主党・サンダース氏がメーン州で8勝目 共和党・トランプ氏はプエルトリコで完敗
 【ワシントン=青木伸行】米大統領選の候補指名争いは6日、民主党が東部メーン州で党員集会、共和党はカリブ海の米自治領プエルトリコで予備選を開き、民主党はバーニー・サンダース上院議員(74)、共和党はキューバ系のマルコ・ルビオ上院議員(44)がそれぞれ勝利した。

 メーン州での得票率は、サンダース氏64・2%、クリントン氏35・6%(日本時間7日午前10時半現在)。サンダースの勝利はこれで8州目。クリントン氏は11州と米領サモアで勝利している。

 一方、ルビオ氏はミネソタ州に続き2勝目を挙げた。最終得票率は73・8%と、不動産王ドナルド・トランプ氏(69)の13・6%、テッド・クルーズ上院議員(45)の9%を大きく引き離し、代議員23人を獲得した。

3167チバQ:2016/03/07(月) 23:37:14
http://mainichi.jp/articles/20160307/k00/00e/030/159000c
米大統領選
共和、ルビオ氏が2勝目 フロリダに望み

毎日新聞2016年3月7日 11時29分(最終更新 3月7日 12時33分)
 【ワシントン西田進一郎】米大統領選候補の指名争いは6日、カリブ海の自治領プエルトリコで共和党の予備選、東部メーン州で民主党の党員集会がそれぞれ行われた。プエルトリコでは、共和党主流派の期待が集まるマルコ・ルビオ上院議員(44)が圧勝し、2勝目を挙げた。メーン州では「民主社会主義者」を自称するバーニー・サンダース上院議員(74)が8勝目を確実にした。


 共和党の指名争いは、実業家ドナルド・トランプ氏(69)12勝、保守強硬派のテッド・クルーズ上院議員(45)6勝、ルビオ氏2勝となった。同氏は4州で予備選・党員集会が行われた5日、全ての州で3位以下に沈み、トランプ氏から撤退を「勧告」されていた。

 こうした中、ルビオ氏は地元フロリダ州と関係の深いプエルトリコにただ一人現地入りするなど力を入れた。同地では7割超の得票で全代議員23人を獲得し、15日の同州予備選などに望みをつないだ。

 一方、民主党はこれで、最有力候補のヒラリー・クリントン前米国務長官(68)が12勝、サンダース上院議員が8勝となった。クリントン氏が黒人など人種的少数派から強い支持を受けて優位に戦いを続けるのに対し、サンダース氏は白人リベラル層や若者の支持を受けて追い上げている。メーン州は人口に占める白人の割合が9割を超えている。

3168とはずがたり:2016/03/08(火) 08:57:37
ブルームバーグ前NY市長、出馬見送り 米大統領選
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160308-00000002-jij_afp-int
AFP=時事 3月8日(火)7時55分配信

【AFP=時事】(更新)今年行われる米大統領選への出馬を検討していたマイケル・ブルームバーグ(Michael Bloomberg)前ニューヨーク(New York)市長(74)は7日、出馬を見送ると発表した。

ブルームバーグ前NY市長、大統領選出馬を検討 米紙報道(1月24日)

 理由について、自身が出馬すれば、共和党候補指名争いで上位の不動産王ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏やテッド・クルーズ(Ted Cruz)上院議員の大統領選出につながりかねないためと説明。

 ブルームバーグ氏は、侮辱的発言で注目を集めるトランプ氏が共和党の候補指名争いで首位を走る状況への失望を表明し、過去数か月にわたり独立系候補としての立候補を検討していた。

 現行候補に反対する人々からも、出馬して「愛国者の義務」を果たすべきだと促されていたが、「データを分析した結果、出馬しても勝てないことが明白になった」という。【翻訳編集】 AFPBB News

3169チバQ:2016/03/08(火) 21:37:01
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160308/k10010435371000.html
ブルームバーグ氏立候補せず 米大統領選
3月8日 8時35分

ブルームバーグ氏立候補せず 米大統領選
アメリカ大統領選挙に向けた候補者選びで、無所属として立候補を検討していた、前ニューヨーク市長のマイケル・ブルームバーグ氏は7日、選挙戦に立候補しないことを表明しました。
前ニューヨーク市長のマイケル・ブルームバーグ氏は、ことし11月に行われるアメリカ大統領選挙に、無所属として立候補を検討していることを明らかにしていました。これについてブルームバーグ氏は7日、ウェブサイト上に寄稿し、「今から選挙戦に参加しても勝つことはできない」として、立候補しないことを表明しました。さらにブルームバーグ氏は「私が選挙戦に出れば、共和党から立候補しているトランプ氏やクルーズ上院議員の当選につながりかねないことになる」として、みずからの立候補によって民主党の有権者の票が割れ、トランプ氏らに有利な状況を作ることを避けるためにも立候補しないとしています。
ブルームバーグ氏は、金融情報会社を創設した世界的に有名な資産家で、同時多発テロ事件直後の2002年から3期にわたってニューヨーク市長を務めました。
ブルームバーグ氏が立候補すると、その高い知名度や豊富な資金力などから、無党派層や、民主、共和両党の支持者から一定の票を得るとみられ、最終的な判断が注目されていました。

3170チバQ:2016/03/08(火) 21:41:05
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201603/CK2016030802000246.html
ブルームバーグ氏不出馬 「出ればトランプ氏が勝つ」

2016年3月8日 夕刊


写真
 【ワシントン=石川智規】米大統領選への出馬を検討していたマイケル・ブルームバーグ前ニューヨーク市長(74)=写真、AP・共同=は七日、自身のブログで、立候補しない考えを明言した。
 ブルームバーグ氏はこの数カ月間、多くの支援者らから出馬を促されたと振り返りつつ「世論調査などのデータを見れば、私が出馬しても勝てないことは明らかだ」と強調。
 さらに「出馬すれば、共和党のトランプ氏やクルーズ上院議員の当選につながりかねない」と続け「良心に照らしてそのようなリスクを取ることはできない」と決断の理由を説明した。今後の選挙戦では、民主、共和両党候補者の「誰も支援しない」という。
 ブルームバーグ氏は一九八一年に金融情報会社「ブルームバーグ」を設立し、トランプ氏をしのぐ世界有数の資産家として知られる。民主党員から共和党に転じ、二〇〇二年から一三年までニューヨーク市長を三期務めた。
 ことし一月下旬、大統領選について「あらゆる選択肢を考える」と出馬に意欲を見せ、去就が注目されていた。

3171名無しさん:2016/03/08(火) 21:45:49
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160308-00000019-jij-n_ame
ブルームバーグ前市長が出馬見送り=「トランプ氏の手助けできぬ」―米大統領選
時事通信 3月8日(火)7時27分配信

 【ワシントン時事】米大統領選に無所属か第3党の候補として出馬することを検討していたマイケル・ブルームバーグ前ニューヨーク市長(74)は7日、声明を発表し、出馬を見送ると表明した。
 立候補すれば民主党支持層から一定の票を奪い、共和党を利するとみられていただけに、民主党にとっては追い風だ。
 ブルームバーグ氏は声明で「私が出馬すれば(共和党の実業家)ドナルド・トランプ氏らの当選につながる可能性が十分ある。そのリスクは冒せない」と不出馬の理由を説明した。
 ブルームバーグ氏はトランプ氏について「親しい間柄だが、人々の偏見と恐怖を食い物にし、私が記憶する中で最も扇動的な選挙戦を進めている。中国や日本に貿易戦争を仕掛けると脅しているのも危険な間違いだ」と批判した。

3172とはずがたり:2016/03/08(火) 21:57:41

2016年 03月 8日 16:16 JST
アングル:「トランプ発言」で海外外交官が米国に異例の警鐘
http://jp.reuters.com/article/angle-trump-diplomats-alarm-idJPKCN0WA0O0?sp=true

[ワシントン 7日 ロイター] - 米大統領選の共和党候補指名争いでトップを走る不動産王ドナルド・トランプ氏が公の場で行った「扇動的で侮蔑的」な発言に対し、他国の外交官たちが米政府当局者に警戒感を示しているという。

欧州、中東、中南米、アジア各国の高官は、最近の私的な会話のなかで、トランプ氏の発言に見られる主に外国人嫌悪について不満を漏らしていたと、米当局者3人が明らかにした。

「(トランプ氏の)発言が今後も続き、場合によってはエスカレートするにつれ、世界各国で一部の指導者の懸念も高まる」と、米当局者の1人は話す。

米当局者3人は不満を漏らした外交官の出身国を完全に明かすことは拒否したが、うち2人は少なくともインド、韓国、日本、メキシコがそのなかに含まれていることを明らかにした。

たとえプライベートな会話でも、米大統領選のさなかに他国の外交官が候補者について懸念を表明することは非常にまれだという。特に、大統領選の勝者が誰であっても協力する必要があると意識する米国の同盟国は、国内政治に干渉していると見られたくないと普通は考える。

英国、メキシコ、フランス、カナダなどの指導者層のなかには、すでに公の場でトランプ氏の取る立場を批判している人もいる。ドイツのガブリエル経済相は、6日付ウェルト日曜版のインタビューで、トランプ氏のことを平和と繁栄に対する脅威だと述べた。

トランプ氏の選挙陣営は、この件についてコメントを差し控えた。

日本、インド、韓国の大使館もコメントしなかった。

メキシコ政府の報道官はいかなる私的な不満も確認しないとしたうえで、同国の外相が先週、トランプ氏の政策や発言は「無知で差別主義的」であり、不法移民を阻止するため国境沿いに壁を築くという同氏の計画は「ばかげている」と述べたことを強調した。

米当局者によれば、外交官たちはとりわけトランプ氏が掲げる反移民、反イスラム教徒の政策を懸念している。

欧州や中東の当局者は、トランプ氏の反イスラム宣言が過激派組織「イスラム国」や他のイスラム系武装勢力の勧誘に使われているとして米当局者に懸念を訴えているという。

また、国際的な貿易協定への反対姿勢や、中東の紛争で同盟諸国に役割拡大を求めるトランプ氏のもとで、米国がますます内向きになると危惧する声も聞かれる。

「欧州の外交官たちはトランプ氏の台頭について、信じられないという様子でいつも聞いてくる。今ではパニックとなりつつある」と、北大西洋条約機構(NATO)のある米高官は匿名を条件にそう話した。

3173とはずがたり:2016/03/08(火) 21:58:00
>>3172-3173
「EU(欧州連合)が実存的危機に直面し、米国の支援をかつてないほど必要としているなかで、米国が内向きになることを彼らはいつも以上に心配している」と語る。

100人を超える米共和党外交政策の重鎮たちは公開書簡で、トランプ氏の提案は自国の安全保障を損なうものだとして同氏への反対を表明している。

<質問の嵐>

ブリードラブ在欧米空軍司令官は1日、大統領選をめぐり、米国の同盟諸国の間で懸念が高まっていると指摘。トランプ氏を名指しこそしなかったものの、「今回の大統領選では総じて、欧州の当局者から多くの質問を受けている。候補者たちの討論会をこれまでとは非常に違うものと受け取っているようだ」と語った。

私的な外交関係については具体的には明かさなかったものの、一部の他国当局者はトランプ氏に対する自国政府の懸念を認めた。

英当局者は1月、「ドナルド・トランプ氏の言うことは、私の考えでは、間違っているだけでなく、過激派に勝利するために必要な努力を実際に困難にさせている」とのキャメロン首相の発言を強調した。

中国の当局者は先週、外務省報道官の発言に言及。中国製品に高い関税を課すと提案したトランプ氏の発言を中国は懸念しているかと問われた華春瑩報道官は、特定の候補者についてはコメントを拒否。ただ、中国と米国は国際的な政治・経済の安定を維持する「主な責任」を負っていると強調した。

イラン、イラク、サウジアラビア、ベトナムなど、トランプ氏の標的となっている他の国々の当局者はコメントしなかった。

米国の外交専門家数人も、他国の外交官から不満を聞いたと話す。

「私が話をした外交官は皆、トランプ現象に驚き、心配している。特に中東と欧州の外交官は」と、ジョージ・W・ブッシュ政権下の2001─09年に米国家安全保障会議(NSC)で中東問題を担当し、現在は外交問題評議会シニアフェローのエリオット・エイブラムス氏は述べた。

(Mark Hosenball記者、Arshad Mohammed記者、Matt Spetalnick記者 翻訳:伊藤典子 編集:下郡美紀)

3174チバQ:2016/03/09(水) 22:18:19
http://mainichi.jp/articles/20160310/k00/00m/030/053000c
米大統領選
トランプ氏3勝 クリントン氏1勝1敗

毎日新聞2016年3月9日 21時04分(最終更新 3月9日 21時04分)
 【ワシントン西田進一郎】米大統領選の候補者選びは8日、中西部ミシガン州など4州で共和党、南部ミシシッピ州など2州で民主党の予備選などがそれぞれ行われた。共和党は実業家のドナルド・トランプ氏(69)が3勝。ただ、保守強硬派のテッド・クルーズ上院議員(45)が西部アイダホ州で勝ったほか、残り3州でも2位に入るなど存在感を示した。民主党ではヒラリー・クリントン前国務長官(68)とバーニー・サンダース上院議員(74)が1勝1敗で引き分けた。

 共和党では、トランプ氏がミシガン、ミシシッピ両州の予備選とハワイ州の党員集会を制した。これによって、通算24州・地域での予備選などの結果は、トランプ氏15勝▽クルーズ氏7勝▽マルコ・ルビオ上院議員(44)2勝--となった。

 11月の本選に向け共和党内では主流派による「トランプ降ろし」が活発化しているが、トランプ氏は代議員数を積み重ねている。同氏は8日夜に南部フロリダ州で記者会見し、クルーズ氏が「トランプ氏を倒すことができるのは自分だけ」と強調していることを念頭に、「彼(クルーズ氏)はほとんど私を倒せない」と指名獲得に自信を見せた。

 主流派の期待を集めるルビオ氏、中西部オハイオ州のジョン・ケーシック知事(63)はいずれの州でも3位以下だった。共和党の指名争いは15日から、州ごとの勝者が代議員を総取りする方式に本格的に移行する。15日はルビオ氏が地元のフロリダ州(代議員99)、ケーシック氏がオハイオ州(同66)で必勝を期すが、勢いを維持するトランプ氏との戦いは厳しいものになりそうだ。

 一方、民主党では、クリントン氏が黒人からの高い支持を背景に、ミシシッピ州で8割を超える得票で圧勝。これに対しサンダース氏は、事前の世論調査で10ポイント以上の大差で劣勢が伝えられていた大票田ミシガン州を接戦の末に制した。ただ、この日の獲得代議員数は、ミシシッピ州で大勝したクリントン氏が上回った。これで通算22州・地域でクリントン氏が13勝、サンダース氏が9勝となった。

3176名無しさん:2016/03/09(水) 22:26:57
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/world/ASJ382K0NJ38UHBI00N.html
移民のシュワ元知事、トランプ氏を懸念か 他陣営を支持

03月08日 22:38朝日新聞

 米大統領選の共和党候補者指名争いで、元カリフォルニア州知事のシュワルツェネッガー氏が6日、オハイオ州知事のケーシック氏(63)への支持を表明した。自身も移民のシュワルツェネッガー氏は、移民制度への厳しい姿勢を示し、首位を走る実業家トランプ氏(69)の勢いを懸念している模様だ。

 シュワルツェネッガー氏はオハイオ州の集会にケーシック氏と並んで出席。1960年代にオーストリアから米国に移り住み、懸命に働いてボディービルディングや俳優業で成功した経緯を振り返り、「この国は機会の国だ。誰が何と言おうと、世界で最も偉大な国だ」と述べた上で「重責を担うホワイトハウスにはケーシック氏が必要だ」と訴えた。

 15日に予備選があるオハイオ州は、勝者が全代議員を獲得する「勝者総取り」形式。ケーシック氏は地元で負ければ選挙戦から撤退すると表明しているが、世論調査ではトランプ氏にリードを許している。(ニューヨーク=金成隆一)

3177チバQ:2016/03/10(木) 22:00:41
http://www.yomiuri.co.jp/world/20160310-OYT1T50058.html
フィオリーナ氏がクルーズ氏支持…米大統領選
2016年03月10日 12時55分
 【ワシントン=黒見周平】米大統領選の共和党指名候補争いで、2月に選挙戦から撤退した元企業経営者カーリー・フィオリーナ氏(61)が9日、保守派のテッド・クルーズ上院議員(45)の支持を表明した。


 クルーズ氏のフロリダ州の集会で、「トランプ氏を打ち負かせる唯一の候補」と強調した。

 クルーズ氏は、予備選でトップを走る不動産王ドナルド・トランプ氏(69)に対抗し、支持拡大を図っている。フィオリーナ氏はヒューレット・パッカードの元最高経営責任者(CEO)。

3178チバQ:2016/03/10(木) 22:07:04
http://www.sankei.com/world/news/160310/wor1603100018-n1.html
2016.3.10 11:59
【米大統領選】
フィオリーナ氏はクルーズ氏支持を表明「トランプ氏を破れる」 共和党唯一の女性候補

 【ワシントン=加納宏幸】米大統領選の共和党指名争いから撤退した米コンピューター大手ヒューレット・パッカード元最高経営責任者(CEO)、フィオリーナ氏(61)は9日、強硬保守派のクルーズ上院議員(45)への支持を表明した。もう一人の若手で主流派のルビオ上院議員(44)が低迷する中、不動産王のトランプ氏(69)に対抗しうる候補としてクルーズ氏の存在感が強まっている。

 フィオリーナ氏は共和党唯一の女性候補だったが、予備選・党員集会の緒戦で振るわず、2月中に選挙戦から撤退。9日、南部フロリダ州マイアミで開かれたクルーズ氏の集会に表れ、「トランプ氏を破れるのはクルーズ氏だけだ」と述べ、同氏を統一候補とするよう呼びかけた。

 また、トランプ氏と唯一の女性候補である民主党のクリントン前国務長官(68)を「同じコインの裏表で、2人とも体制を改革しない」と批判した。

 トランプ氏はフィオリーナ氏を「あの顔を見ろ。投票するやつがいるのか?」と侮辱。他にも女性を蔑視する発言が少なくない。

 米紙ワシントン・ポストが9日に掲載した世論調査では支持率で首位のトランプ氏(34%)は男性から44%の支持を得ていたが、女性からは24%で、1月の調査での37%から急落していた。フィオリーナ氏という援軍は、25%の支持率で2位に付けるクルーズ氏にとり追い風になりそうだ。

 フィオリーナ氏の支持を受けたクルーズ氏は「トランプ氏が党指名候補になりクリントン氏が本選で勝つのを見たくなければ加わってほしい」と述べ、他陣営に合流を呼びかけた。

 米CNNテレビ調べで、クルーズ氏は8日までに実施された23州・1地域での予備選・党員集会のうち7州で勝利し、代議員360人を獲得した。15州で461人の代議員を得たトランプ氏を追い、3位のルビオ氏(1州・1地域で代議員154人)には大きく差を付けている。

 クルーズ氏は「反ワシントン」の立場から米議会指導部やルビオ氏などの主流派を激しく攻撃してきたことから党内に敵が多い。

 ただ、選挙戦から撤退した主流派のグラム上院議員(60)はトランプ氏に対抗するにはクルーズ氏への一本化もやむを得ないと主張。同じく撤退し、15日のフロリダ州予備選での支持が注目されるブッシュ元フロリダ州知事も地元選出のルビオ氏だけでなくクルーズ氏とも10日に面談する。

3179とはずがたり:2016/03/11(金) 00:28:32
苦戦中ヒラリーが支持されない根本的な理由
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160301-00107212-toyo-bus_all
東洋経済オンライン 3月1日(火)15時0分配信

原文はこちら ヒラリー・クリントンであることは、世界で最も有名な女性の一人で、米政界の数々の要職を兼ね、次期米大統領候補であることよりも、大きな苦痛を伴う。1年前には民主党指名候補者の本命と広く目されながら、彼女は考え得るどのようなものよりも、はるかに厳しい苦闘に直面した。

 しかし、クリントンが直面している問題の大半は、彼女がバラク・オバマと大統領選を争った2008年には予測可能であり、その予兆もあった。その他は彼女自身が招いたものだ。

■ 政治的感覚の乏しさ

 一例を挙げると、彼女は単純に、とても良い政治家ではない。クリントンは自身の選挙運動を二度立ち上げた唯一の人物として知られている(最初の試みはアイオワで、そこで彼女は非公開の会議を開き約8人と話し合ったが、あまりうまくいかなかった)。この印象的で本当に知的な女性は、最高レベルで求められる政治的感覚を全く持っていなかったのだ。

 米大統領として政治的に成功するには卓越した直感力、変わり身の速さ、そして何よりも、出馬する強い理論的根拠が必要だ。確かに、クリントンは大統領になったら推し進めるという数々のプログラムを提供した。しかし、ウィンストン・チャーチルの言葉を借りれば、彼女の焼き菓子にはテーマがない。彼女が発するメッセージと彼女自身が最も近いと感じられるのは、人々を高揚させるようなものではないが、「私は前進的であり、物事を実行できる人間だ」ということだ。

 対照的に、バーニー・サンダースはとても手ごわい競争相手となった。国民皆保険制度の導入と公立大学の授業料無料化という公約は非現実的ではあるが特に若年層に人気が高く、彼らはクリントンよりもサンダースを圧倒的に支持している。彼女のメッセージは漸進的なもので、大きな夢ばかり語るな、といったものだ。サンダースは政治改革を説いている。

 それから、信頼性の問題がある。サンダースの誠実さは非の打ちどころがないと思われているが、一方クリントンは、誠実さを疑わせる理由を提供し続けている。彼女には感覚が鈍いと思える時があり、金に関する問題への大衆ムードに対しては特に鈍い。富裕層とそれ以外の人々の格差増大への怒りは年々強まっている。

 選挙運動を始める少し前にヒラリー・クリントンは、ホワイトハウスを去ったとき、彼女とその夫は「無一文」だったと言った。もしそうならば、彼らはすぐに取り戻したということだ。つまり、ビルとヒラリーは1億ドルを優に超える資産を有すると見られるが、そのほとんどはケタはずれの講演料から得られた。

 過去の米大統領と同様(ジミー・カーターは皆が知る例外だが)、クリントン家は彼らの名声と影響力を利用して財産を蓄えた。ビルが怪しい国際的人物とビジネスをしている間、ヒラリーはウォール街の企業を相手に講演して巨額の資産を築いた。それらの企業は、2008年の大不況を引き起こしたとして、大衆の怒りの的となっている。

 これはサンダースに理想的な材料を与えた。彼はクリントンがゴールドマン・サックスから3回の講演で67万5000ドル稼いだ事実を指摘している。CNN主催の対話集会で司会者に、なぜそのような大金をゴールドマンから受け取ったのか聞かれて当惑したクリントンは肩をすくめ、こう答えた。「彼らが提供したからだ」。

 また、オバマ政権の1期目に国務長官だった当時、セキュリティが確保されていない個人用サーバーを経由して職務上のメールを送信していたことが、2015年3月に発覚。この問題では彼女の判断能力が問われた。この件については現在、FBIによる捜査が行われている。

■ 「初の女性大統領」も神通力なし

 初の女性大統領となって歴史を作る可能性があることは、彼女自身やその陣営が期待したような効果は発揮していない。2008年には、多くの女性が、自分が女性であるというだけでクリントンを支持しなければならないと言われるのを嫌がった。

 クリントンがニューハンプシャーの候補者選び第2戦で支持を獲得できた唯一の女性グループは、、年齢別で見て65歳以上だった。サンダースはそこで22%の差をつけてクリントンを敗った。

 第3戦のネバダではサンダースが十分なアフリカ系米国人の票を獲得できなかったことが、クリントンに有利に働いたようだ。大統領選全体は、また少し違うものになりそうだが。

エリザベス・ドリュー

3180とはずがたり:2016/03/11(金) 18:16:07
サンダース氏がしぶといんじゃなくて米国中産階級の悲鳴がでかいのである。。

ヒラリー氏、サンダース氏のしぶとさにいらだち
http://news.goo.ne.jp/topstories/world/164/6fb72478c94f17c2789d568e2490d28d.html
(読売新聞) 09:27

 【ワシントン=尾関航也】米大統領の民主党指名候補争いで、ヒラリー・クリントン前国務長官(68)は、バーニー・サンダース上院議員(74)のしぶとさにいらだちを募らせている。

 「私には利益団体に立ち向かってきた長い歴史がある」。9日の民主党討論会で、ヒラリー氏はサンダース氏をにらみつけながら声を荒らげた。ヒラリー氏が金融機関や石油会社の利益を代表しているとの批判に反論したものだ。

 ヒラリー氏は指名獲得に必要な代議員数で先行するが、8日のミシガン州予備選では予想外の敗北を喫した。CNNによる同州の出口調査によると、「米経済の仕組みは富める者に有利」と考える人が86%にのぼった。こうした不公平感が急進的な格差是正を主張するサンダース氏の人気を支えている。30歳未満は81%がサンダース氏に投票した。

3181チバQ:2016/03/11(金) 18:29:26
http://www.afpbb.com/articles/-/3080047
米大統領選、旧敵カーソン氏もトランプ氏支持へ
2016年03月11日 12:49 発信地:ワシントンD.C./米国
【3月11日 AFP】米大統領選の共和党候補指名争いから撤退した元神経外科医のベン・カーソン(Ben Carson)氏が11日、不動産王ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏への支持を表明する見通しだ。トランプ氏が米メディア報道を肯定した。

 カーソン氏は10日、米フォックスニュース(Fox News)ラジオに対し、トランプ氏支持へと「確実に気持ちが傾いている」と発言。カーソン氏の側近も、同氏が最近トランプ氏と会ったことを認めた。さらに米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)は消息筋の情報として、カーソン氏が11日にフロリダ(Florida)州で記者会見を開き、トランプ氏支持を表明すると報じた。

 これについてトランプ氏は、フロリダ州マイアミ(Miami)で開かれた共和党候補の討論会で、10日にカーソン氏と会ったことを明かし、同氏が「明日の朝に私への支持を表明する予定だ」と述べた。

 カーソン氏はキリスト教保守派で、一時はトランプ氏と並んで高い支持率を誇ったが、人々の心を打った身の上話の信ぴょう性に疑義が生じたことから勢いを失い先週、撤退を表明した。選挙戦では、トランプ氏がライバル候補だったカーソン氏を容赦なく嘲笑したこともあった。(c)AFP

3182チバQ:2016/03/12(土) 11:03:12
http://mainichi.jp/articles/20160312/k00/00m/030/077000c
米大統領選
オバマ氏「共和は自業自得」 トランプ氏台頭

毎日新聞2016年3月11日 20時35分(最終更新 3月12日 10時26分)

 【ワシントン西田進一郎】オバマ米大統領は10日、大統領選に向けた共和党候補指名争いで実業家のドナルド・トランプ氏が台頭していることについて、オバマ政権の全てに反対し、協力や妥協をしなかった共和党主流派らが招いたものだと批判した。

 ホワイトハウスでトルドー・カナダ首相と会談した後、共同記者会見で語った。オバマ政権下で広がった政治的な分断がトランプ氏のような人物の台頭につながったとの指摘があると聞かれて、「これまでも共和党からいろいろと批判されてきたが、彼らの候補指名争いについてまで非難されるとは意外だ」と一蹴。「共和党中枢などが私の政策の全てに反対し、協力や妥協をすれば裏切りだとの考えを過去7年間にわたって共和党支持層に浸透させ続けてきた」とし、これがトランプ氏のような人物が指名争いをリードできる環境を作ったと非難した。

 そのうえで、この状況や共和党の方向性を懸念する「思慮深い保守派たち」に、「サーカスのような状況」を生んだ経緯を反省するよう促した。

3183チバQ:2016/03/12(土) 11:03:58
http://mainichi.jp/articles/20160312/k00/00m/030/076000c
米大統領選
共和主流派、地元死守なるか 15日正念場

毎日新聞2016年3月11日 20時33分(最終更新 3月11日 23時38分)
 【ワシントン西田進一郎】米大統領選に向けた共和党候補指名争いは15日、フロリダなど6州・地域で予備選・党員集会が開かれる「ミニ・スーパーチューズデー」を迎える。得票1位の候補が全代議員を獲得する「勝者総取り」方式の州・地域を含むのが特徴。大きく先行する実業家ドナルド・トランプ氏(69)に対し、崖っ縁に追い込まれた党主流派の2人が地元を死守し、望みをつなぐことができるかが焦点だ。

 15日は、11州で予備選・党員集会があった1日の「スーパーチューズデー」に次ぐ規模で予備選・党員集会が実施され、367人の代議員を争う。勝者総取りで行われる南部フロリダ州(代議員数99人)と中西部オハイオ州(同66人)が注目だ。

 主流派のマルコ・ルビオ上院議員(44)は地元フロリダ州、ジョン・ケーシック・オハイオ州知事(63)は地元オハイオ州で勝ち、獲得代議員数で300人以上の差があるトランプ氏との差を一気に縮めたい。また、2人がそれぞれ勝てば、トランプ氏が指名獲得に必要な全代議員の過半数1237人に届くことを阻止できる可能性が広がる。党主流派などが描く、7月の党大会で決選投票に持ち込み、「反トランプ」候補の一本化で逆転するシナリオも現実味が出てくる。

 しかし、3人いる「反トランプ」候補の間には大きな溝がある。7勝をあげてトランプ氏を追う保守強硬派のテッド・クルーズ上院議員(45)は、主流派と事あるごとに対立してきた非主流派だ。フロリダ州で10日に開かれたテレビ討論会でも、党大会で逆転を狙う党主流派のシナリオを真っ向から否定。「指名獲得への道があるのはトランプ氏と私だけだ」とし、トランプ氏に勝たせないよう自分に一本化してほしいと呼びかけた。

 一方、トランプ氏がフロリダ、オハイオ両州で勝てば、ルビオ氏とケーシック氏は撤退が避けられない状況になる。トランプ氏は大きく代議員数を積み上げてクルーズ氏を突き放し、一気に指名獲得への流れが加速する。世論調査では、フロリダ州ではルビオ氏に約15ポイントの差をつけて先行しているが、オハイオ州はほぼ並んでいる。

 指名獲得が視野に入りつつあるトランプ氏は10日のテレビ討論会で、これまでのような個人攻撃や他候補を見下す言動を自制した。一方で、4日に撤退した元神経外科医ベン・カーソン氏(64)から支持を得たことを紹介し、支持の広がりをアピール。同党予備選への参加者が大幅に増えていることを強調し、民主党支持層も無党派層も引きつけている自分の下に共和党が結束するよう呼びかけた。

3184チバQ:2016/03/12(土) 11:07:27
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20160311-00000583-fnn-int
大統領選 「トランプ旋風」で、支持者も過激さ増す
フジテレビ系(FNN) 3月11日(金)15時26分配信
アメリカ大統領選挙で勢いを増す「トランプ旋風」。支持者も過激さを増している。
ノースカロライナ州で演説する共和党のトランプ氏だが、突然、会場がざわついた。
客席を見ると、男性がカウボーイハットをかぶった男に顔を殴られていた。
殴られた男性は、反トランプ派で、会場で抗議活動をしたため、警官に退場させられているところだった。
殴った男は、トランプ氏の支持者で、暴行などの容疑で逮捕された。
トランプ氏の集会では、会場を荒らす反対派と支持者の衝突が増えていて、トランプ氏が、「彼らをつまみだせ」と叫ぶのが、半ば恒例となっている。

3185名無しさん:2016/03/12(土) 15:56:02
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_date1&k=2016031200058
「日本人の勇気、記憶に」=米国務長官

 【ワシントン時事】ケリー米国務長官は11日、東日本大震災から5年になるのに合わせて声明を出し、「この悲劇に直面した時に日本人が見せた勇気を記憶にとどめている。震災で傷ついた人々、とりわけ最愛の人を失った方々に改めて哀悼の意を表する」と表明した。(2016/03/12-06:53)

3186チバQ:2016/03/13(日) 22:45:36
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160313/k10010441721000.html
米大統領選予備選挙 共和党 ワシントンでルビオ氏勝利
3月13日 12時14分

米大統領選予備選挙 共和党 ワシントンでルビオ氏勝利
アメリカ大統領選挙に向けた野党・共和党の候補者選びが、首都ワシントンで行われ、若手のホープとされるルビオ上院議員が勝利しました。
ことし11月のアメリカ大統領選挙に向けた野党・共和党の候補者選びは12日、首都ワシントンで予備選挙が行われました。アメリカメディアによりますと、若手のホープとされるルビオ上院議員が37.3%、中西部オハイオ州のケーシック知事が35.5%、不動産王のトランプ氏が13.7%、保守強硬派のクルーズ上院議員が12.3%などとなっていて、ルビオ氏が勝利しました。
また、共和党は西部ワイオミング州でも州の代議員のおよそ半分を決める党員集会を行いました。共和党などによりますとクルーズ氏が66.3%、ルビオ氏が19.4%、トランプ氏が7.2%の支持を得て、クルーズ氏が9人の代議員を獲得しました。ワイオミング州では残る14人の代議員について、来月16日に再び、党員集会を行うことにしています。
大統領選挙の候補者選びは、今月15日には、重要州の南部フロリダ州や中西部オハイオ州など5つの州で予備選挙が行われ、「ミニ・スーパーチューズデー」とも呼ばれる次のヤマ場を迎えます。

3187チバQ:2016/03/13(日) 22:46:11
http://www.sankei.com/world/news/160313/wor1603130013-n1.html
2016.3.13 10:35
【米大統領選】
「決戦」控え非難応酬 トランプ氏めぐり険悪に

【2016米大統領選〜ホワイトハウスへの道〜】
 実業家トランプ氏の演説会場で騒ぎを起こした男を取り押さえ、連行する警護隊員ら=12日、米オハイオ州(ロイター)
 実業家トランプ氏の演説会場で騒ぎを起こした男を取り押さえ、連行する警護隊員ら=12日、米オハイオ州(ロイター)
 米大統領選の候補者選びは12日、共和党の実業家トランプ氏の集会が11日に安全上の理由から中止されたことをきっかけに、責任の所在をめぐり候補者同士が非難の応酬を繰り広げた。フロリダ、オハイオ両州予備選など大票田での「決戦」を15日に控え、選挙戦は一段と険悪さを増した。

 トランプ氏は12日、ツイッターで「(民主党の)クリントン前国務長官とサンダース上院議員の支持者が集会を妨害した」と指摘。オハイオ州の遊説先ではサンダース氏を「共産主義者」呼ばわりした上で、自分の支持者は悪くないと主張した。

 トランプ氏は11日、中西部シカゴで予定していた集会を急きょ中止。会場では、トランプ氏の支持者と抗議の市民がもみ合いになった。トランプ氏の集会ではこれまでも抗議の市民が追い出されたり、トランプ氏の支持者に殴られたりすることが頻繁に起きてきた。(共同)

3188チバQ:2016/03/13(日) 22:50:14
http://www.afpbb.com/articles/-/3080143
トランプ氏の選挙集会で小競り合い、集会は延期に 米シカゴ
2016年03月12日 14:29 発信地:ワシントンD.C./米国
【3月12日 AFP】(更新、写真追加)米シカゴ(Chicago)で11日、米大統領選の共和党候補指名を目指すドナルド・トランプ(Donald Trump)氏の選挙集会の会場でトランプ氏支持者と反トランプ派の人々の間で小競り合いが発生し、トランプ氏は安全上の懸念から集会を中止して後日改めて開催すると発表した。

 米CNNテレビの推計では、トランプ支持者と反トランプ派のにらみ合いが混乱に発展した時、会場のイリノイ大学シカゴ校(University of Illinois at Chicago)には8500〜1万人がいた。会場とその周辺には移民問題に関するトランプ氏の発言に怒りをつのらせていた主に黒人やヒスパニック系の反トランプ派数百人の姿もあり、数時間前から緊張が高まっていた。

 トランプ氏が発表した声明は「会場や周辺地域に集まった数万人の人たち全員の安全を考慮して、今夜の集会は別の日に延期する」としている。ニュース映像では、興奮した人たちの衝突が施設内全体に広がり、何人かが防弾チョッキを身に着けた警察官らに外に連れ出される様子が流れた。

 トランプ氏は警察と協議して集会の中止を決めたことを明らかにした。またCNNに対し「私は誰にもけがをさせたくなかった」「われわれは(集会を中止するという)良い決断を下したと思う。われわれの言論の自由は侵されたが」と述べた。

 これに先立つ同日、ミズーリ(Missouri)州セントルイス(St Louis)で行われたトランプ氏の選挙集会も反トランプ派の人たちにより数回にわたって中断されていた。(c)AFP

3189チバQ:2016/03/14(月) 00:29:33
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20160314k0000m030097000c.html
<米大統領選>今後の行方左右 ミニ・スーパーチューズデー

03月13日 22:46毎日新聞

<米大統領選>今後の行方左右 ミニ・スーパーチューズデー
従業員のほとんどが一時帰休とされた鉄鋼大手「USスチール」の工場。静まりかえった正門前には、就職説明会の看板が立っていた=米中西部オハイオ州クリーブランド近郊で2016年3月11日、清水憲司撮影
(毎日新聞)
 米大統領選の候補者指名争いは15日、共和、民主両党とも大票田の南部フロリダ州など5州と1地域で予備選などが行われる「ミニ・スーパーチューズデー」を迎える。「運命の火曜日」とも言われるこの日の焦点は、共和党のジョン・ケーシック氏(63)が知事を務める中西部オハイオ州と、マルコ・ルビオ上院議員(44)の地元フロリダ州の動向だ。11月の本選の行方を左右するほどの重要州で、先行する実業家、ドナルド・トランプ氏(69)に迫れるのか。米国の縮図とも言える両州の現状を探った。

 ◇オハイオ、貧困層怒りあらわ

 「まるでゴーストタウンだ。こんな大きな工場に70人しか働いていないんだから」。オハイオ州北部クリーブランド近郊の鉄鋼大手「USスチール」の工場近くで、鋳造会社のティム・ジェンキンス副社長(50)はため息をついた。原油安の影響でシェール油田の開発が急減速し、USスチールで製造されていた鋼管の販売が激減。昨年末まで700人いた従業員の多くは一時帰休を強いられた。

 工場前でパブを営むジョードル・ヒギンボサムさん(61)は政治嫌いだが、今回はトランプ氏に投票するつもりだ。「90年代まではにぎやかだったのに。政治に大きな変化が必要だ」と力説する。製造業が安い労働力を求めて次々に海外移転した結果、貧困ライン(4人家族で年収2万4250ドル=約270万円)以下で暮らす人口の割合は4割に近く、全米2位の多さだ。

 12日、クリーブランドを訪れたトランプ氏が「工場や製造業を、中国やメキシコ、日本に持って行かれたくない」と叫ぶと、ひときわ大きな歓声が起こった。景気回復に取り残された怒りが、トランプ氏を後押しする。

 オハイオ州は事実上「大統領を決める州」だ。本選で同州を制した候補者は、1964年以降13回連続で全米でも勝利を収め、大統領に選出されてきた。 オハイオ州で敗れれば撤退を迫られるケーシック氏は、12日の集会で「大統領になるチャンスをつかみたい」と訴えた。80億ドル(約9000億円)に上った州財政の赤字を社会保障費の削減などで黒字転換した実績で、党主流派の人気を集める。

 州都コロンバス近郊のトウモロコシ農家フレッド・ヨーダーさん(61)は「穏健だからこそ、効果的な政策が打てる」と支持する。

 米CNNの世論調査ではトランプ氏リードだが、FOXニュースはケーシック氏優勢とみる。数ポイント差を争う激戦はいよいよ最終盤を迎える。【クリーブランド(オハイオ州)清水憲司】

3190チバQ:2016/03/14(月) 00:29:47
◇フロリダ、移民層の動向鍵

 共和党主流派のルビオ氏にとって、フロリダ州予備選は「命懸けの戦い」(米メディア)。キューバ移民の両親を持つ同氏の命運を握るのは、州人口の24%を占めるヒスパニック系の動向だ。

 「キューバ系、コロンビア系、ベネズエラ系。由来がどこであろうが、米国人として一つにまとめることができるのはマルコ(ルビオ氏)だけ」。最大都市マイアミの選挙事務所で12日、応援弁士のミア・ラブ下院議員(40)がマイノリティーの結集を訴えた。両親がハイチ移民で、共和党では初の黒人女性議員。党内の「多様性」の進歩を示す存在だ。

 事務所では約20人のボランティアがスペイン語で、ヒスパニック系有権者に期日前投票を呼びかける「電話作戦」を展開。その一人で地方自治体勤務のキューバ系男性(29)は「トランプでは11月の本選で民主党候補に勝てない」と危機感をあらわにした。トランプ氏は過激な言動で党内を分断させると批判されているためだ。

 だが、フロリダ州予備選の各種世論調査でもトランプ氏が首位を走り、2位のルビオ氏に6〜23%の差をつける。背景には、「プア・ホワイト(白人の労働者、貧困層)」が中心だったトランプ氏の支持層の拡大がある。きっかけの一つが、主流派ジェブ・ブッシュ元知事(63)の指名争いからの撤退だった。

 「トランプは行動が期待できる男だ」。マイアミビーチ近くで弁護士のリチャード・デナポリ氏(38)が語った。支持していた元知事の撤退後、同じ主流派のルビオ氏ではなく、トランプ氏の支持を決めた。「ルビオには実績がない。我々は『トランプ革命』を目撃しているのだと思う」

 フロリダ州は北部に保守層、南部に移民、東部にはリベラルなニューヨークなどからの移住者が多く、米国全体を象徴する「小宇宙」とされる。トランプ氏がここで勝利すれば、支持層の一層の広がりを証明することになる。【マイアミ(フロリダ州)草野和彦】

3191チバQ:2016/03/14(月) 00:30:00
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/sankei-wor1603130025.html
【米大統領選】15日に「ミニ・スーパーチューズデー」 中心はトランプ氏 5州で予備選・党員集会 ヒラリーの“リトマス紙”

03月13日 21:34産経新聞

 米大統領選の候補指名争いは15日、予備選・党員集会が相次ぐ「ミニ・スーパーチューズデー」を迎える。ミニとはいいながらも、共和党は首位を走る不動産王、ドナルド・トランプ氏(69)が独走態勢に入るか、それとも追う候補が同氏の指名獲得を阻止できるかの大きな転換点だ。民主党もヒラリー・クリントン前国務長官(68)の本選に向けた勢いを占う大事な戦いを抱えている。(ワシントン 加納宏幸)

 ■「反トランプ」連合

 共和党はこれまでの予備選・党員集会で代議員を比例配分してきたため大差は付かなかったが、15日以降は首位候補がすべての代議員を独占する勝者総取り方式が始り、一戦一戦の結果が大きく戦況に影響する。

 15日の焦点は南部フロリダ州(代議員数99人)と中西部オハイオ州(同66人)の予備選。フロリダ州選出のマルコ・ルビオ上院議員(44)、ジョン・ケーシック・オハイオ州知事(63)は地元で勝てなければトランプ氏を逆転する望みはほぼなくなり、撤退を余儀なくされる。

 ルビオ氏は11日、「オハイオ州でトランプ氏を破ることができるのはケーシック氏だけだ」と述べ、有権者に同氏への投票を呼びかけ、フロリダ州では「反トランプ」の統一候補として自らへの投票を訴えた。相互支援を呼びかけた形だ。

 ただ、ルビオ、ケーシック両氏が総代議員数2472人の過半数(1237人)を制するのは極めて難しくなっている。米紙ウォールストリート・ジャーナルの試算では、ケーシック氏は残る代議員の90%、ルビオ氏は83%を確保しなければ過半数に達しない。

 これに対し、トランプ氏は59%、2位のテッド・クルーズ上院議員(45)は67%で過半数に届く。トランプ氏は10日の討論会で「(自らとクルーズ氏との)2人は代議員を確保でき、他の2人はできない。これは批判ではなく数学的な事実だ」と述べた。

 ルビオ氏とケーシック氏がそれぞれ地元で勝てば、トランプ氏に過半数を許さず7月の党全国大会で決選投票に持ち込み、下位連合で逆転するシナリオも視野に入るが、敗れればトランプ、クルーズ両氏の一対一による戦いに入りそうだ。

 民主党は15日、ヒラリー・クリントン前国務長官(68)、バーニー・サンダース上院議員(74)が5州で計691人の代議員を奪い合う。同党には勝者総取り方式がないため状況は劇的に変動しないが、支持率ではクリントン氏が上回り、特別代議員も含めて優位を維持するとみられる。

 ただ、クリントン氏は1日のスーパーチューズデーに南部諸州で黒人票に支えられてサンダース氏を圧倒したが、若年層や無党派層の支持に弱みがある。

 15日に予備選が実施される5州のうちフロリダ、オハイオ、南部ノースカロライナの3州は11月の本選で投票動向が民主、共和両党に揺れ動く「スイング・ステート」。クリントン氏にとっては本選に向けたリトマス試験紙になる。



 【用語解説】米大統領選11月8日に民主、共和両党の指名候補らにより争われ、勝者は来年1月20日にオバマ米大統領の後任として第45代大統領に就任する。たけなわの候補指名争いは7月に開かれる両党全国大会で正式決定される指名候補の座をめぐり行われている。

 各候補は両党が6月まで全米各州・地域で開く予備選・党員集会で全国大会に出席する代議員の数を積み上げ、過半数を制した者が勝利。民主党は総代議員数4765人(12日現在)の過半数2383人、共和党は2472人の過半数1237人が当選ラインだ。

 全国大会は本選に進む指名候補や副大統領候補を儀式的に承認する場となることが通例だが、4人が争う共和党では代議員の過半数を得る候補がなく決選投票が行われる可能性も。指名候補は本選で各州に配分された計538人の選挙人を争い、過半数270人を得た候補が大統領になる。

3192とはずがたり:2016/03/14(月) 08:37:19
トランプ氏、集会中止で「エネルギーをもらった」 大統領は苦言
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%97%E6%B0%8F%E3%80%81%E9%9B%86%E4%BC%9A%E4%B8%AD%E6%AD%A2%E3%81%A7%E3%80%8C%E3%82%A8%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E3%82%92%E3%82%82%E3%82%89%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%80%8D-%E5%A4%A7%E7%B5%B1%E9%A0%98%E3%81%AF%E8%8B%A6%E8%A8%80/ar-AAgItdp#page=2
AFPBB News
23 時間前

【AFP=時事】米大統領選の共和党候補指名争いで首位を走るドナルド・トランプ(Donald Trump)氏は12日、前日イリノイ(Illinois)州シカゴ(Chicago)で予定されていた同氏の選挙集会が小競り合いにより中止されたことを受け、「エネルギーをもらった」と発言した。人種差別的色合いが強い同氏の選挙運動は多くの非難を集めている。

 シカゴのトランプ氏集会で小競り合いが発生したことを受け、民主党候補で優勢に立ち、15日にも数州で予備選を控えるヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)前国務長官はトランプ氏について「マッチで遊べば、自分では制御できない火を付けることになる。それはリーダーシップではない」と述べ、「それは政治的放火罪だ」と厳しい警告を発した。

 またバラク・オバマ(Barack Obama)大統領は、テキサス(Texas)州で開催された資金集めの集会で、トランプ氏の選挙スローガン「米国を再び偉大にしよう」という言葉をやゆし「米国は今、実に偉大になっている」「大統領候補者は、(偉大な米国を)さらに良くする計画に焦点を当てるべきであり、侮辱や子供同士のようなあざけり合い、事実のでっちあげ、人種や宗教間の対立をあおるようなことをすべきではない。ましてや他の米国人に対する暴力などもってのほかだ」と述べた。

 11日の小競り合いは、シカゴのトランプ氏集会で黒人やヒスパニック系が多数を占める反トランプ派が会場の内外に集合し、トランプ氏の支持者とにらみ合いになったことから始まった。集会が中止された後、会場では殴り合いが数件発生した。会場で警官に瓶を投げつけたり、ステージに上がって発言しようとしたりする人が出るなどして小競り合いは数時間続いた。

 11日の小競り合いは1960年代の市民権運動をほうふつとさせたが、トランプ氏はその責任がすべて、同氏が「暴漢」と呼ぶ反トランプ派グループにあると主張した。

米オハイオ州クリーブランドで開いた選挙集会で演説するドナルド・トランプ氏(2016年3月12日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News
c AFPBB News 提供 米オハイオ州クリーブランドで開いた選挙集会で演説するドナルド・トランプ氏(2016年3月12日撮影)。(c)AFP=時事/AFPBB News
 トランプ氏は12日朝、「合衆国憲法第1修正で保障されたわれわれの権利を邪魔した組織的グループの暴漢たちに、米国はエネルギーをもらった」とツイッター(Twitter)で述べ、支持派と反対派の衝突の再発が懸念される中、12日にはオハイオ(Ohio)州で大規模な支持集会を2度開催した。

 この日1度目の選挙集会は、同州デートン(Dayton)の航空機格納庫で開催され、特にトラブルもないと思われたものの、終盤に差し掛かり反トランプ派の1人がステージに上がりトランプ氏に近づこうとしたことから、シークレットサービスが間に入る一幕があった。

【翻訳編集】AFPBB News

3193チバQ:2016/03/14(月) 22:08:32
http://www.afpbb.com/articles/-/3079995
【AFP記者コラム】米大統領選の政治と宗教、共和党予備選と「聖書地帯」
2016年03月14日 19:07 発信地:ワシントンD.C./米国
【3月14日 AFP】公には政教分離とされているが、米国の政治と宗教は昔から切っても切れない関係にある。とはいえ、大統領選の候補者たちが、信仰心を持つ人々にここまであからさまに訴えかけているのを見ると衝撃を受ける。

 米南部サウスカロライナ(South Carolina)州で選挙戦を取材中、政治集会に来ているのか、教会に足を踏み入れたのか、分からなくなる時があった。ある共和党の候補者が、支持者たちに向かって聖書を引用しながら祈るよう求めたからだ。「アーメン」のコーラスも響いていた。

 同州北部アンダーソン(Anderson)の集会では候補の一人、テッド・クルーズ(Ted Cruz)上院議員(テキサス州選出)が聖書を引用し、聴衆もそれに合わせた。「私の名をもってとなえられる私の民が、もしへりくだり、祈って」──旧約聖書の歴代誌下第7章14節をクルーズ氏が読み始めると、1000人の聴衆の何十人、いやたぶん何百人もが、暗記しているその句を復唱した。

 キリスト教徒ではない米国人として、外国で20年間を過ごしてきた私は、自分の国の大統領選における宗教色の濃さにいつも興味をそそられる。

 2008年には、当時上院議員だったバラク・オバマ(Barack Obama)現大統領が、苦労している米国人の中には「銃や宗教にすがっている」者がいると発言し、論争となった。

 2012年には、モルモン教の指導者だったミット・ロムニー(Mitt Romney)氏が共和党の指名候補を勝ち取ったが、その信条が特にキリスト教福音派から問題視されて結局、モルモン教徒初の大統領になることはできなかった。

 そして4年後。宗教色の濃さをまたも目にしている。外国メディアは当惑し、一部の同僚は、政治の舞台でこれほど宗教について議論が交わされるのは見たことがないと言っている。

 米共和党の大統領予備選挙へようこそ。その序盤戦では、福音主義の有権者たちが特別大きな影響力を持つ。3月の1週間に及んだサウスカロライナでの選挙取材で、私たちAFPの取材班は、祈りで始まる選挙集会にいくつか参加し、またキリスト教を前面に押し出した集会をそれ以上多く見ることになった。

 敬虔なキリスト教徒が多い「バイブル・ベルト(Bible Belt)」(聖書地帯)と呼ばれる地域の州の共和党有権者は、およそ4人に3人が福音主義者を自認し、誰に投票するかを決める過程で候補者の信仰が重要だと語る有権者が多い。

 テッド・クルーズ氏のチャールストン(Charleston)での演説を聞きに来ていた21歳のチャンス・コービンさんは私に「彼は明らかに神の子だ。その意味は大きい」と言った。

3194チバQ:2016/03/14(月) 22:08:57
 クルーズ氏が昨年、大統領選への出馬を表明したのは、世界最大のキリスト教大学と称するバージニア(Virginia)州のリバティ大学(Liberty University)だった。

■「2人のコリント人」

 これまでの共和党公認候補争いでトップを走るドナルド・トランプ(Donald Trump)氏は、一番好きな本は聖書だと言い、1月にリバティ大学でも演説した。だが新約聖書の「コリント人への第二の手紙」を言い間違え、有権者たちを苛立たせた。「第二の」と言うべきところを「2人のコリント人」と言ったトランプ氏。コービンさんは「彼は明らかに聖書を読んだことがないし、もしかしたら目にしたこともないのでは」と語った。

 一方、もう一人の共和党候補、マルコ・ルビオ(Marco Rubio)上院議員は、ジョン・F・ケネディ(John F. Kennedy)米大統領に次ぐ2人目のカトリック教徒の大統領になろうとしている。サウスカロライナ州ではやはり、自らの信仰を前面に押し出していた。

「私の信仰心は私の人生に最大の影響をもたらしている」とビューフォート(Beaufort)で語った数日後、ルビオ氏は同州の予備選でトランプ氏に次いで2位につけた。「ゲームチェンジャーになり得る」と、ルビオ氏の演説に立ち上がって喝采した福音主義者のスーザン・ブラントさんは、前はクルーズ氏を支持していたが、ルビオ氏の信仰心のあつさを聞いて、くら替えしたという。

■聖書と銃

 米国の歴代大統領44人のうちの圧倒的多数がキリスト教徒だ。過去150年で言えば、全員がキリスト教徒だ。どの宗教を信仰しているか明かさなかったのは、アブラハム・リンカーン(Abraham Lincoln)を含め数人だけだ。無神論者あるいは不可知論者だと公言していた大統領は一人もいない。

 私たちAFP取材班は、サウスカロライナ州の予備選を翌日に控えた金曜日、チャールストン大学(College of Charleston)のシアターのバルコニーにいた。リアリティー番組『ダック・ダイナスティー(Duck Dynasty)』でスターになったフィル・ロバートソン(Phil Robertson)氏が、迷彩服姿で厚い聖書を持ち、ステージに上がってきた。あごひげを生やした保守主義者のロバートソン氏は「私はクルーズ支持者だ。その理由はこの手を見れば分かるだろう?」と聴衆に向かって言った。「聖書と銃のおかげで、われわれはここにいる。これからも聖書と銃によって、われわれはここにいられる。そしてこの男(クルーズ氏)はその両方を持っている」。歓声はいつまでも止まなかった。

 何人かの外国人記者と目が合った。彼らもまた仰天した様子だった。「敬けんな気持ちで投票しなさい」とロバートソン氏は命じた。「それが唯一の勝利への道だ」

 一方、ドナルド・トランプ氏はサウスカロライナ州における宗教論争に、思いもよらない展開を加えた。トランプ氏のキリスト信仰に疑念を呈したローマ・カトリック教会のフランシスコ(Francis)法王と舌戦になったのだ。

 トランプ氏が法王のコメントを「恥ずべきものだ」と非難すると、AFP特派員たちはルビオ氏やジェブ・ブッシュ(Jeb Bush)元フロリダ州知事の陣営から引き上げ、大言壮語の大富豪の下へ駆けつけ、この舌戦に関する彼の反応を追おうとした。結局、彼は法王を「素晴らしい人物だ」と褒め立てて幕引きを図ったが。

 候補者たちが信仰に訴える中、ロイヤル・ミッショナリー・バプティスト教会(Royal Missionary Baptist Church)のアイザック・ホルト(Isaac Holt)牧師など、政治について積極的に語り始めた宗教指導者たちもいる。

 私たち取材班がノースチャールストン(North Charleston)で平日の夜に彼を訪ねたとき、教会の入り口近くに1台のパトカーが待機していた。チャールストンでは昨年、黒人教会として歴史のあるエマニュエル・アフリカン・メソジスト監督教会(Emanuel AME Church)で白人男性が銃を乱射し、9人を殺害した事件が起きて以来、各地の教団が警戒態勢にある。

3195チバQ:2016/03/14(月) 22:09:08
 ホルト牧師は、地域社会は少しずつ癒されてはいるが、政治的な分断は残っており、それは主に人種の違いに沿っていると語る。「私から見て、共和党は誰も黒人の有権者がたくさんいる場所へは行かない」と牧師は言う。「この国を分断しているのが政治だ」

 数分後、ロイヤル・ミッショナリー・バプティスト教会の裏では、キーボードが奏でる熱烈なゴスペル音楽に合わせて、教会に来た人々が歌い、踊り、トランス状態になって身を震わせている人もいた。「悪魔が何を言おうと、私は気になどしない」と、牧師の1人が信者たちに語った。「神とともにある限り、勝利はあなた方のものだ」(c)AFP/Michael Mathes

このコラムは米ワシントンD.C.を拠点とするAFP特派員マイケル・マティスが執筆し、3月1日に配信された英文記事を日本語に翻訳したものです。

3196チバQ:2016/03/14(月) 22:39:04
http://mainichi.jp/articles/20160313/k00/00m/030/079000c
バージン諸島、共和勝者なし

毎日新聞2016年3月12日 23時38分(最終更新 3月12日 23時38分)

 【デイトン(中西部オハイオ州)西田進一郎】米大統領選に向けた米領バージン諸島の共和党党員集会が10日、行われた。AP通信によると、いずれの候補者も代議員を獲得できなかった。このため、割り当てられている9人の代議員は、7月の同党大会でそれぞれの判断で投票できるという。

3197チバQ:2016/03/14(月) 22:40:57
http://mainichi.jp/articles/20160314/k00/00m/030/078000c
米大統領選
トランプ氏、危機一髪 演説中に男取り押さえ

毎日新聞2016年3月13日 21時21分(最終更新 3月13日 23時11分)
 【デイトン(米オハイオ州)西田進一郎】米大統領選の共和党候補指名争いをリードする実業家ドナルド・トランプ氏(69)が12日、中西部オハイオ州デイトン郊外で演説中、ステージに上がろうとした男が警備員らに取り押さえられる騒ぎがあった。

 トランプ氏は11日夜にイリノイ州シカゴで集会を予定していたが、大規模な抗議活動が起きたため、急きょ中止したばかり。過激な発言で物議を醸してきた同氏の集会では、大声を出して演説を遮るなど反対派による抗議が続いている。12日も演説中に抗議が散発。トランプ氏は「外に連れ出せ」「家の母さんのところへ帰れ」などと発言していた。

 男がステージ後方の警備用の柵を跳び越えたのは、演説の終盤。後方で起きた異変に気づいたトランプ氏は一瞬、演台を両手で押さえて頭をすくめた。すると、周辺の警護担当者が一斉に同氏の前後左右を囲んで周囲に目を光らせるなど、会場は緊迫した雰囲気に包まれた。

3198チバQ:2016/03/14(月) 22:42:00
http://mainichi.jp/articles/20160315/k00/00m/030/077000c
米大統領選
指名レース決着なるか 1日に続く決戦

毎日新聞2016年3月14日 21時49分(最終更新 3月14日 22時23分)

米大統領選の候補者指名争いは15日、スーパーチューズデー(1日)に続く決戦を迎える。争うのは、民主、共和両党とも中西部3州と南部の2州の計5州。ともに首位を走る民主党のヒラリー・クリントン前国務長官(68)、共和党の実業家ドナルド・トランプ氏(69)が事実上、指名レースに決着をつけられるかが焦点だ。

トランプ氏

 トランプ氏は「勝者総取り」の南部フロリダと中西部オハイオ両州で、それぞれ地元のマルコ・ルビオ上院議員(44)とジョン・ケーシック・オハイオ州知事(63)を倒し、一気に勝負を決める戦略だ。直近のオハイオ州世論調査で、ケーシック氏に逆転を許したことから、同氏批判を重点的に展開している。

 「ケーシック氏が認めたNAFTA(北米自由貿易協定)で、企業が出て行った」。13日、トランプ氏は中西部イリノイ州ブルーミントンの飛行場格納庫で、数千人の支持者らに語った。【ウエストパームビーチ(米フロリダ州)西田進一郎】

ケーシック氏

 「ダークサイド(暗黒面)に向かうのか、上に向かっていくかの選択だ」。オハイオ州で必勝を期すケーシック知事は13日、州東部ハノバートンで、対立をあおる発言を繰り返すトランプ氏との違いを強調した。元自動車販売員ティム・ロードンさん(75)は「普段は民主党支持だが、トランプ氏の勢いを止めるため、今回はケーシック氏への投票を考えている」と話した。ルビオ氏が同州の支持者に、ケーシック氏への投票を呼びかけるなど「反トランプ」連合を模索したことも影響した可能性がある。【ハノバートン清水憲司】

ルビオ氏

 地元フロリダ州で生き残りをかけるルビオ氏は13日、州中部オーランド近郊で開かれた集会で、トランプ氏の集会で起きている衝突を「第三世界のようだ」と批判した。「今の状態が続けば、我々はバラバラになる」。トランプ氏を止めなければ党内分断が進むと強調し、有権者の危機感をあおる作戦だ。

 CBSテレビが13日発表した州予備選の調査結果では、ルビオ氏が3位に転落。代議員獲得数で2位につけるテッド・クルーズ上院議員(45)の方が、指名獲得の可能性があるとして「反トランプ」の支持を集めている模様だ。【マイアミ(フロリダ州)草野和彦】

クルーズ氏

 「トランプ氏と競り合っている。投票を呼びかけてほしい」。トランプ氏を追うクルーズ氏は13日、南部ノースカロライナ州コンコードの自動車レース場で支持を訴えた。

 同州の代議員はフロリダ州(99人)に次いで多い72人。支持率ではトランプ氏に引き離されているが、勝者総取りと違って比例配分のため、接戦に持ち込めば多くの代議員の獲得を見込める。オハイオ、フロリダなど勝者総取り州で劣勢のクルーズ氏は、着実に代議員を積み上げる「名を捨て実を取る」戦術で臨んでいる。【ワシントン及川正也】

クリントン氏

 「私は何百万もの雇用を作り出す唯一の候補だ」。クリントン氏はオハイオ州コロンバスで13日、「米国の労働者に害を与える、いかなる貿易協定も阻止する」と誓い、現在の内容ならば環太平洋パートナーシップ協定(TPP)に反対する立場を再び表明。ただし一貫して反対するバーニー・サンダース上院議員(74)とは異なり、内容を吟味する姿勢も示した。

 クリントン氏は15日に予備選を行う5州の世論調査でリードしている。残る2日間で出身地シカゴの労働組合などを回り、支持を固める姿勢だ。【コロンバス長野宏美】

サンダース氏

 5州で劣勢が伝えられているサンダース氏は、トランプ、クリントン両氏を相手にする「二正面作戦」を強いられている。

 「病的な虚言者だ。政治の世界で暴力は受け入れられないと言うべきだ」。サンダース氏は13日、オハイオ州コロンバスの集会で、自身の集会が混乱したのは「サンダース陣営の差し金」と主張するトランプ氏に反撃。一方で新薬開発に年間30億ドル(約3400億円)を投入するエイズ対策を発表し、対策に消極的だったとされる故ナンシー・レーガン元大統領夫人の功績をたたえたクリントン氏にあてつけた。【コロンバス長野宏美】

3199チバQ:2016/03/14(月) 22:42:38
http://mainichi.jp/articles/20160314/k00/00e/030/141000c
指名争い
共和オハイオ ケーシック氏66議員獲得の勢い

毎日新聞2016年3月14日 09時59分(最終更新 3月14日 09時59分) 【ハノバートン(米中西部オハイオ州)清水憲司】米紙ウォール・ストリート・ジャーナルとNBCなどが13日まとめた世論調査によると、激戦となっている中西部オハイオ州の共和党予備選は、地元州知事のジョン・ケーシック氏が6ポイント差で実業家ドナルド・トランプ氏からリードを奪った。ケーシック氏が最終盤で巻き返している。

 調査によると、ケーシック氏が39%の支持を集め、トランプ氏は33%で続いた。テッド・クルーズ上院議員が19%、マルコ・ルビオ上院議員は6%で、事実上、ケーシック、トランプ両氏の一騎打ちの様相だ。

 同州は代議員66人を予備選の勝者が総取りする仕組みで、票差がわずかでも、代議員獲得数では大きく明暗が分かれる。地元の南部フロリダ州で敗れればあとがなくなるルビオ氏の陣営は、オハイオ州の支持者に、同じ主流派のケーシック氏への投票を呼びかけるなど「反トランプ」連合の構築を試みている。こうした動きが世論調査に影響した可能性がある。

 州北部クリーブランド近郊で13日開いた集会で、聴衆から「ルビオ氏を副大統領候補に選ぶのか」と連携の可能性を尋ねられたケーシック氏は「オハイオ州でルビオ氏が強ければ副大統領になれるのだが」とはぐらかしながらも、「私がオハイオで勝てば、すべての状況が変わる」と自信をのぞかせた。

 民主党は、ヒラリー・クリントン前国務長官が58%と、バーニー・サンダース上院議員(38%)に20ポイントの差を付けた。

3200チバQ:2016/03/14(月) 23:06:33
http://www.sankei.com/world/news/160313/wor1603130025-n1.html
2016.3.13 21:25
【米大統領選】
15日に「ミニ・スーパーチューズデー」 中心はトランプ氏 5州で予備選・党員集会 ヒラリーの“リトマス紙”
 米大統領選の候補指名争いは15日、予備選・党員集会が相次ぐ「ミニ・スーパーチューズデー」を迎える。ミニとはいいながらも、共和党は首位を走る不動産王、ドナルド・トランプ氏(69)が独走態勢に入るか、それとも追う候補が同氏の指名獲得を阻止できるかの大きな転換点だ。民主党もヒラリー・クリントン前国務長官(68)の本選に向けた勢いを占う大事な戦いを抱えている。(ワシントン 加納宏幸)

 ■「反トランプ」連合

 共和党はこれまでの予備選・党員集会で代議員を比例配分してきたため大差は付かなかったが、15日以降は首位候補がすべての代議員を独占する勝者総取り方式が始り、一戦一戦の結果が大きく戦況に影響する。

 15日の焦点は南部フロリダ州(代議員数99人)と中西部オハイオ州(同66人)の予備選。フロリダ州選出のマルコ・ルビオ上院議員(44)、ジョン・ケーシック・オハイオ州知事(63)は地元で勝てなければトランプ氏を逆転する望みはほぼなくなり、撤退を余儀なくされる。

 ルビオ氏は11日、「オハイオ州でトランプ氏を破ることができるのはケーシック氏だけだ」と述べ、有権者に同氏への投票を呼びかけ、フロリダ州では「反トランプ」の統一候補として自らへの投票を訴えた。相互支援を呼びかけた形だ。

 ただ、ルビオ、ケーシック両氏が総代議員数2472人の過半数(1237人)を制するのは極めて難しくなっている。米紙ウォールストリート・ジャーナルの試算では、ケーシック氏は残る代議員の90%、ルビオ氏は83%を確保しなければ過半数に達しない。

 これに対し、トランプ氏は59%、2位のテッド・クルーズ上院議員(45)は67%で過半数に届く。トランプ氏は10日の討論会で「(自らとクルーズ氏との)2人は代議員を確保でき、他の2人はできない。これは批判ではなく数学的な事実だ」と述べた。

 ルビオ氏とケーシック氏がそれぞれ地元で勝てば、トランプ氏に過半数を許さず7月の党全国大会で決選投票に持ち込み、下位連合で逆転するシナリオも視野に入るが、敗れればトランプ、クルーズ両氏の一対一による戦いに入りそうだ。

 民主党は15日、ヒラリー・クリントン前国務長官(68)、バーニー・サンダース上院議員(74)が5州で計691人の代議員を奪い合う。同党には勝者総取り方式がないため状況は劇的に変動しないが、支持率ではクリントン氏が上回り、特別代議員も含めて優位を維持するとみられる。

 ただ、クリントン氏は1日のスーパーチューズデーに南部諸州で黒人票に支えられてサンダース氏を圧倒したが、若年層や無党派層の支持に弱みがある。

 15日に予備選が実施される5州のうちフロリダ、オハイオ、南部ノースカロライナの3州は11月の本選で投票動向が民主、共和両党に揺れ動く「スイング・ステート」。クリントン氏にとっては本選に向けたリトマス試験紙になる。



 【用語解説】米大統領選11月8日に民主、共和両党の指名候補らにより争われ、勝者は来年1月20日にオバマ米大統領の後任として第45代大統領に就任する。たけなわの候補指名争いは7月に開かれる両党全国大会で正式決定される指名候補の座をめぐり行われている。

 各候補は両党が6月まで全米各州・地域で開く予備選・党員集会で全国大会に出席する代議員の数を積み上げ、過半数を制した者が勝利。民主党は総代議員数4765人(12日現在)の過半数2383人、共和党は2472人の過半数1237人が当選ラインだ。

 全国大会は本選に進む指名候補や副大統領候補を儀式的に承認する場となることが通例だが、4人が争う共和党では代議員の過半数を得る候補がなく決選投票が行われる可能性も。指名候補は本選で各州に配分された計538人の選挙人を争い、過半数270人を得た候補が大統領になる。

3201チバQ:2016/03/15(火) 20:56:08
http://www.cnn.co.jp/usa/35079545.html
「決戦の地」オハイオ、ケーシック知事がトランプ氏をリード
2016.03.15 Tue posted at 18:50 JST
オハイオ州コロンバス(CNN) 今秋の米大統領選に向けた共和党の候補者指名争いで現地時間15日に予備選が行われるオハイオ州では、州知事のジョン・ケーシック氏が支持率で共和党の指名レースで首位を行く実業家のドナルド・トランプ氏をわずかに上回っていることが分かった。モンマス大学の世論調査で明らかになった。
世論調査によれば、ケーシック氏の支持率は40%と、トランプ氏の35%を上回った。15日は、オハイオ州をはじめ、フロリダ州やイリノイ州などでも予備選が行われる。オハイオ州は66人の代議員を「勝者総取り」で獲得できるため注目度も高い。
他の共和党候補のオハイオ州での支持率はテッド・クルーズ上院議員が15%、マルコ・ルビオ上院議員は5%だった。
先週末にはシカゴの集会で、トランプ氏の支持者と反対派が衝突をするなどしていたが、有権者への影響は小さいようだ。
共和党支持者の67%が投票行動に影響はないと答えた。16%が今回の出来事によってトランプ氏を支持する可能性が高まると答えた。トランプ氏を支持しない可能性が高くなると答えた割合は14%だった。
一方、民主党候補では、ヒラリー・クリントン前国務長官の支持率は54%で、バーニー・サンダース上院議員の40%を上回った。
調査は今月11〜13日、オハイオ州の各党の予備選に参加する可能性のある人(共和党503人、民主党302人)を対象に行われた。誤差は共和党でプラスマイナス4.4ポイント、民主党で5.6ポイント。

3202チバQ:2016/03/15(火) 21:05:10
http://mainichi.jp/articles/20160315/k00/00e/030/155000c
米大統領選
オハイオとフロリダ、火曜日決戦前夜の動きは

毎日新聞2016年3月15日 11時37分(最終更新 3月15日 15時22分)
「ミニ・スーパーチューズデー」 どうなる「トランプ旋風」

 米大統領選指名争いは15日、選挙戦の行方を決定付ける5州での決戦「ミニ・スーパーチューズデー」を迎える。共和党は「トランプ旋風」が吹き荒れるか、失速するかが焦点だ。カギを握る中西部オハイオ州と南部フロリダ州で前夜の動きを追った。

オハイオ州

 製鉄業で栄え「スチールバレー」と呼ばれたが、衰退後からの復活にもがく街・ヤングスタウン。この小都市で、地元州知事ジョン・ケーシック氏(63)と首位を走る実業家ドナルド・トランプ氏(69)が「ニアミス」を演じた。民主党の地盤だが、選挙によって投票先を変える人が多い「揺れる街」だ。

 ケーシック氏は14日午前、「苦境から抜け出したわけではないが、ここ4〜5年で状況はかなり変わった」と実績を強調。中小企業に対する規制について「ばかげた規制をやめることで雇用は創出される」と訴えた。直近の世論調査ではケーシック氏がトランプ氏を逆転し小差でトップを走る。

 遊説予定を急きょ変更し、14日夜にヤングスタウン近郊に入ったトランプ氏は「ケーシック氏では偉大なアメリカを復活できない」と対抗心をむきだしにし、「彼は北米自由貿易協定を支持した」と非難した。【ヤングスタウン清水憲司】

フロリダ州

 キューバ系移民が多いフロリダ州で、トランプ氏が圧倒的に優位な戦いを展開している。マルコ・ルビオ上院議員(44)は同州出身で両親がキューバ系だが、「トランプ旋風」の前に存在がかすんでいる。

 「今の米国に必要なのは強い指導者。私の中でキューバ問題は重要度が低い」。最大都市マイアミで、キューバ系移民の高校教師、エデル・ロサノさん(41)は言い切った。ビジネス経験が豊富なトランプ氏に経済の立て直しや、不法移民・難民対策を最優先で期待する。

 友人のエンリケ・ポーラックさん(55)も「トランプが米国を強くする」と同調。英語とスペイン語でトランプ氏の発言を紹介するフェイスブックをつくったという。

 昨年7月の米・キューバ国交回復について、キューバ系でも、若い世代や民主党支持者は歓迎する一方、共和党支持者には反対が多い。こうした世論を背景に、ルビオ氏はオバマ政権のキューバ政策を強く批判するが、トランプ氏は「私ならもっと(キューバ政権と)よい取引をする」と柔軟姿勢を見せる。

 14日発表の五つの世論調査では、いずれもトランプ氏が大差(17〜25ポイント)でルビオ氏をリード。キューバ系にもトランプ氏が浸透しつつあるようだ。【マイアミ草野和彦】

3203チバQ:2016/03/15(火) 21:19:58
http://news.goo.ne.jp/article/newsweek/world/newsweek-E166446.html
ますます高まる共和党大会「トランプ降ろし」の可能性 - 冷泉彰彦 プリンストン発 日本/アメリカ 新時代

15:45ニューズウィーク日本版

 共和党内でいま議論されているのは、トランプ候補のトップ独走を阻止する見通しが立たない中で、7月にオハイオ州クリーブランドで開かれる共和党大会の場で、トランプの獲得代議員数が「過半数に満たない」状況になったら、どうなるかということです。

 まず原則はどうなっているかというと、基本的には、各州から送られてきた代議員というのは、各州の予備選・党員集会の結果を代表しているだけに過ぎません。州によって「州憲法」に規定されていたり、あるいは「州の公選法」、あるいは「州共和党の内規」に規定されていたり、その「縛りの根拠」はマチマチですが、とにかく代議員は勝手な投票はできません。この点に関しては、大統領選の本選の選挙人団(エレクトラル・カレッジ)に似ています。

 ところが、一回目の投票を終わって「過半数」が誰も出ないとなると、状況は激変します。多くの州では、この時点で代議員は「出身州の予備選結果」という縛りから「解放される」のです。

【参考記事】トランプ勝利で深まる、共和党「崩壊の危機」

 問題は、その「縛り」の規定です。実際に「縛りからの解放」というのは、どんな段階を踏んでいくのかについては、50州の規定を調べないと分からず、大変に複雑です。ですが、ここ数週間、様々な解説が出回っています。例えば、ニューヨーク・タイムズの記事などによれば、7月の党大会における「投票」については、規定に3段階があるということになっています。

 まず第1回目の投票ですが、総数2473の代議員が投票するにあたって、基本的には各州の予備選・党員集会の「縛り」が適用されます。3月15日から始まる勝者総取り州での予備選では全員が勝者に、そして比例配分される州では得票に応じてその数は決定されており、変更はできません。ただし、全体の5%だけは「勝手に投票していい代議員(民主党のスーパー代議員のようなもの)」が存在します。

 この第1回投票で「過半数の勝者」が出ない場合は第2回投票になるのですが、いきなり完全に「自由な談合」になるわけではありません。例えば、勝者総取り州の中のカリフォルニアなどの場合は、「代議員を誰にするかを勝者が指名できる」だけでなく、「第2回投票においても自由投票を許さない」という規定になっていて、依然として州の予備選結果の拘束を受けるのだそうです。従って、この第2回投票においては、総数の43%は自由投票はできず、自由に投票できるのは57%だけになります。

 この2回目でも「過半数の勝者」が出なかった場合は、第3回へ進みます。ここで州によっては「勝者総取りであっても、また勝った候補が代議員を指名可能であっても」そんなことを言っている訳にはいかない、つまり「全国的な見地から共和党としての大統領候補、統一候補を決定する」という大きな目的のために「拘束が外される」のです。

3204チバQ:2016/03/15(火) 21:20:13
 ここではカリフォルニアの代議員172人が一気に「自由投票」になるなど、全体の81%が自由投票できるようになります。以降はこの繰り返しとなり、19%は選挙結果からの拘束は続きますが、81%の代議員は、それこそ「個人の自由な投票」を行って、過半数の勝者が出るまで「談合(フロア・ファイト)」を続けることになります。

 ニューヨーク・タイムズなどの説明は以上ですが、これをそのまま鵜呑みにするわけにはいきません。というのは、アメリカは良い意味での訴訟社会だからです。万が一真剣な戦いとなった場合には、州ごとに州憲法の判断をめぐって「代議員の地位」や「自由投票の可否」に関する規定の合憲性が問われることとなり、訴訟と仮処分など司法の介入が行わる可能性があるからです。

【参考記事】「トランプ降ろし」の仰天秘策も吹き飛ぶ、ルビオとクルーズのつばぜりあい

 いずれにしても、現時点では「共和党が正常化する」見通しとしては、このようにトランプを「1位だが過半数には達しない」という状況に持っていくことが、共和党の本流にとっては最優先課題になっています。

 よく言われるのは、そんな「党大会での談合」で候補を決める、まして支持率1位の候補を「引きずり下ろして」他の候補にスイッチするというのは、共和党としてはイメージダウンになるのではないかという懸念です。

 ですが、この点に関しては「トランプが共和党の大統領候補として堂々と過半数を取って正式に指名される」ことによる「イメージダウン」にくらべれば天と地ほどの差があるというのが、共和党の本流、いやほとんどの上下両院議員の本音だと思います。共和党の支持者の過半数も同じ思いではないでしょうか。

 ということは、この「例外的な」事態、つまり党大会の現場で、代議員の自由な投票によって統一候補が決定するという事態が現実のものとなる可能性がかなり高くなってきているのです。

3205チバQ:2016/03/15(火) 22:54:04
http://www.sankei.com/world/news/160315/wor1603150043-n1.html
2016.3.15 18:27
【米大統領選】
帰趨を決するか?ミニ・スーパーチューズデー 15日にグアムなどで候補者選び、勝者総取り方式も始まる
 【ワシントン=加納宏幸】米大統領選に向けた共和、民主両党の候補指名争いは15日、「ミニ・スーパーチューズデー」の予備選・党員集会が行われた。首位を走る共和党の不動産王、ドナルド・トランプ氏(69)と民主党のヒラリー・クリントン前国務長官(68)がそれぞれ独走態勢に入るかが焦点となる。いずれの州も代議員数が多く、下位候補にとっては選挙戦を継続できるかの正念場となる。

 共和党は5州・1地域での戦いで、南部フロリダ、中西部オハイオ両州予備選、北マリアナ諸島党員集会は首位が全代議員を得る勝者総取り方式。フロリダ州選出のマルコ・ルビオ上院議員(44)、オハイオ州のジョン・ケーシック知事(63)は苦戦続きのため、地元を落とせば撤退の判断を余儀なくされる。

 米政治専門サイト「リアル・クリア・ポリティクス」(RCP)の最近の世論調査平均値によると、フロリダ州の支持率はトランプ氏42・9%に対し、ルビオ氏23・8%と大きく引き離されている。オハイオ州ではケーシック氏が38%でトランプ氏の34・3%をやや上回っている。

 ただ、これまでの予備選・党員集会での勝利は、ルビオ氏は1州・2地域にとどまり、ケーシック氏はゼロ。獲得代議員数でもトランプ氏やテッド・クルーズ上院議員(45)に大きく引き離されている。今後はトランプ、クルーズ両氏による一対一の戦いになる公算が大きい。

 民主党はフロリダ、中西部イリノイ、オハイオなど5州で予備選が開かれる。クリントン氏は特別代議員数でバーニー・サンダース上院議員(74)を圧倒しているものの、東部や中西部の州をサンダース氏に奪われている。

 RCPによると、フロリダ、ノースカロライナ両州ではクリントン氏が優位にあるがイリノイ、オハイオ両州ではサンダース氏に10ポイント差以内に迫られている。特にイリノイ州はクリントン氏の出身地で、同氏が路線継承を強調するオバマ大統領の地元だけに負けられない戦いだ。

3206チバQ:2016/03/16(水) 19:27:06
http://www.sankei.com/world/news/160316/wor1603160018-n1.html
2016.3.16 09:41
【米大統領選】
トランプ、クリントン両氏がフロリダで勝利、ルビオ氏は撤退表明

【ワシントン=小雲規生、加納宏幸】11月の米大統領選に向けた民主、共和両党の候補者選びで、フロリダ州予備選は15日投開票され、共和党の不動産王、ドナルド・トランプ氏と民主党のヒラリー・クリントン前国務長官が勝利を確実にした。

 共和党のマルコ・ルビオ上院議員は同日、地元フロリダ州での敗北を受け、米大統領選の共和党候補指名争いから撤退すると表明した。同州で発表した。

 米CNNテレビによると、フロリダ州では78%集計の段階で、共和党のトランプ氏が45・4%の支持を獲得。地元選出のマルコ・ルビオ上院議員は27・6%の支持に留まり、トランプ氏に大差をつけられた。

 共和党はフロリダ州で最多得票者が全代議員を得る勝者総取り方式を採用。トランプ氏は同州での勝利で99人の代議員を獲得したことになる。

 一方、民主党ではクリントン氏がフロリダ州で90%集計段階で、64・8%の支持を獲得。バーニー・サンダース上院議員の33・0%に大差をつけた。

http://www.cnn.co.jp/usa/35079617.html
ケーシック知事が地元オハイオ制す、トランプ氏も3勝 共和党指名争い
2016.03.16 Wed posted at 12:00 JST

(CNN) 米大統領選に向けた共和、民主各党の候補者指名争いは15日、5州の予備選が集中する「ミニ・スーパーチューズデー」を迎えた。CNNの予想によると、共和党はオハイオ州をジョン・ケーシック同州知事が制した。実業家のドナルド・トランプ氏はフロリダ、イリノイ、ノースカロライナの3州で勝利する見通し。一方、民主党はヒラリー・クリントン前国務長官が3州で勝利を確実にしている。
フロリダ、オハイオ両州の共和党予備選は、1位の候補が代議員を独占する「勝者総取り方式」。
オハイオの予備選を制したケーシック氏は、同州の住民らに感謝の意を表した。共和党で、過去にオハイオを落として大統領就任を果たした候補はいない。
トランプ氏はフロリダを地盤とするマルコ・ルビオ上院議員を破り、99人の代議員を獲得した。
ルビオ氏はこの結果を受けた演説で敗北を認め、選挙運動を中止すると表明した。同氏は共和党の上院議員や州知事らから多数の支持を得ていたが、今回の選挙戦ではこうした支持が票につながらないことが明らかになった。
一方、民主党の指名争いでは、クリントン氏はまずフロリダ、続いてノースカロライナ、オハイオ両州でも勝利を確実にした。ライバルのバーニー・サンダース上院議員は、今後争いの舞台となる西部諸州での選挙戦に力を入れると見られている。

3207チバQ:2016/03/16(水) 19:27:47
http://www.sankei.com/world/news/160316/wor1603160021-n1.html
2016.3.16 11:25
【米大統領選】
トランプ氏がフロリダなど3州で勝利、ルビオ氏は撤退発表 ケーシック氏はオハイオ制す 5州で予備選

 【ワシントン=小雲規生】11月の米大統領選に向けた候補者選びで15日、民主、共和両党はフロリダ、ノースカロライナ、オハイオ、ミズーリ、イリノイの5州で予備選を行った。米メディアによると、共和党側では不動産王のドナルド・トランプ氏がフロリダなど3州で勝利。オハイオ州ではジョン・ケーシック同州知事が勝利した。民主党側ではヒラリー・クリントン前国務長官がフロリダなど3州で勝利した。

 地元フロリダ州で敗北したマルコ・ルビオ上院議員は15日夜、「われわれは正しい側にはいるが、勝利する側にはいない」として選挙戦撤退を発表した。

 CNNテレビによると、フロリダ州では93%集計段階でトランプ氏が45%の支持を得て、27%のルビオ氏を圧倒。トランプ氏はイリノイ州、ノースカロライナ州でも勝利した。ミズーリ州はトランプ氏とテッド・クルーズ上院議員の接戦となっている。

 トランプ氏は最多得票者が全代議員を得る勝者総取り方式のフロリダ州での勝利で代議員数を99人上積みして候補者指名に近づいた。同じく勝者総取りのオハイオ州で勝ったケーシック氏は66人を獲得し、穏健派候補としてトランプ氏とクルーズ氏の追い上げを狙う。

 一方、民主党側ではクリントン氏がフロリダ、ノースカロライナ、オハイオの3州で勝利。クリントン氏は15日夜、フロリダ州で演説し、「民主党の候補者指名の確保と11月の大統領選での勝利に近づいている」と述べた。ミズーリ、イリノイ州ではクリントン氏とバーニー・サンダース上院議員が競り合っている。

3208チバQ:2016/03/16(水) 19:32:04
http://news.goo.ne.jp/article/newsweek/world/newsweek-E166550.html
トランプ対抗馬2人の明暗が分かれた、フロリダとオハイオ

16:20ニューズウィーク日本版

 予備選中盤の大きなヤマ場となった今週15日――とりわけ共和党ではフロリダ州(代議員数99)とオハイオ州(同66)の予備選が「天王山」と言われていた。何より、共和党だけのルールだが、この両州以降、多くの州で予備選のルールが「勝者総取り」に変わるからだ。

 もし両州でドナルド・トランプ候補が勝利して彼だけが「代議員数165」を確保して他はゼロということになれば、トランプの過半数獲得に向けて大きく弾みがつくことになる。そんな中で、フロリダでは地元選出のマルコ・ルビオ候補(上院議員)が1位を狙い、オハイオでは地元知事であるジョン・ケーシック候補が同じく1位を狙って、それぞれに「トランプの総取り」にストップをかけようとしていた。

 その結果は、明暗が分かれた。ルビオは、トランプ候補に20%近い差を付けられて敗北、トランプに代議員数99の「総取り」を許すと共に、選挙戦の軸となるべき地元での惨敗という結果を受けて、選挙戦からの撤退を表明することになった。

 一方オハイオでは、ケーシックが1位となって、代議員数66を「総取り」してトランプに「ブレーキ」をかけると同時に、「最後の保守本流候補」として以降の選挙戦に望みをつないだ。

 ルビオの敗因は、前にも述べたように「トランプの挑発に乗って品性のない中傷合戦に巻き込まれた」ことだが、そのような迷走全体が「頼りなさ」として受け止められたことが大きい。これに加えて、主張そのものが迷走したことも、根本的なミスだった。

【参考記事】トランプとの「お下劣舌戦」で撃沈したルビオ

 当初はジェブ・ブッシュ候補を推していた「共和党の保守本流」が、ジェブの低迷を見て急遽ルビオを「保守本流の希望」として期待を寄せた時期がある。ルビオ自身も、その時は、胸を張って「いかにも保守本流」らしい態度で演説をしていたのだが、ここへ来て地元での選挙が苦戦になると「自分はティーパーティー出身のチャレンジャー」という言い方に変わっていた。そんな態度の変節も、有権者に見放された原因だろう。

 反対にケーシックは、いくら「地元の人気知事」だとは言え、「トランプ旋風」の吹き荒れる中で、この時期に1位を獲得した意義は大きい。共和党の本流の中には、このままケーシックがペンシルベニア、ニューヨーク、カリフォルニアなどをおさえていけば、1位にはならなくても「トランプの過半数阻止」を実現する重要なコマになるという期待も出てきている。

 ケーシックの強みは、20代から州議会、30代から連邦下院議員を長く務め、政治の実務、とりわけ予算や通商政策に強いことだ。

 例えばTPPに関しては、「国内雇用を奪う」という感情論に迎合してトランプ、ヒラリー、サンダースなどは「反対」を表明しているが、ケーシックは「21世紀のグルーバリズムの時代には国際競争は避けられない」として、「アメリカは堂々と勝負するが、ダンピングなどの不正行為は絶対に許さない」という主張を堂々と展開している。彼が胸を張って、しかも丁寧に説明すると、こうした真正面からの政策論にも有権者は耳を傾ける。

 一方の民主党では、今月8日のミシガン州におけるサンダース勝利を受けて「中部でのサンダース・ドミノ現象」が起きるのではないかという観測もあった。だが15日のオハイオでは、ヒラリー・クリントン候補が安定した強さを見せて、そんな噂を払拭した。それだけでなく、フロリダ、ノースカロライナといった大票田でも1位になっており、これで過半数の代議員獲得に大きく近づいた。

【参考記事】ボストンのリベラルエリートが、サンダースを支持しない理由

 ヒラリーは勝利演説の中で、これからのアメリカは「経済の安定、安全保障、国内の和解」の3点を目指すという目標を掲げて、弁舌をふるった。一時期はサンダースの勢いにおされて、政策の左シフトが見えていたヒラリーだが、この日の姿勢には、中道実務家に戻って正々堂々と戦う姿勢が見えていた。

 依然として「トランプ旋風」は猛威をふるい続けているし、現政権批判の厳しい州ではサンダースの勢いは残っている。だが、この大統領選の全体が左右のポピュリズムに流されているわけではない。今月15日の結果だけを見れば、ケーシック、クリントンという実務家の政治家に対しても、強い支持が向けられていることがわかる。


<ニューストピックス:【2016米大統領選】最新現地リポート>

≪筆者・冷泉彰彦氏の連載コラム「プリンストン発 日本/アメリカ 新時代」≫

冷泉彰彦(在米ジャーナリスト)

3209チバQ:2016/03/16(水) 19:32:57
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20160316k0000e030246000c.html
<米大統領選>共和党主流派望み、ケーシック氏オハイオ制す

13:43毎日新聞

 米大統領選の共和・民主両党指名争いの正念場となった15日の5州予備選(ミニ・スーパーチューズデー)。共和党レースで首位を走る実業家のドナルド・トランプ氏(69)が大票田の南部フロリダ州を制した一方で、中西部オハイオ州では地元のジョン・ケーシック知事(63)が死守。「反トランプ派」の結集を狙う党主流派が7月の党大会をにらみ、望みをつなぐ形になった。民主党では両州などを制したヒラリー・クリントン前国務長官(68)が、指名に一歩近づいた。

 ◇ケーシック氏

「人々を分断するのではなく、一つにするのがアメリカなのだ」。地元オハイオ州でトランプ氏との事実上の一騎打ちを制したケーシック氏。州の代議員66人を総取りした貴重な勝利を宣言すると、州北部クリーブランド近郊に集まった支持者からは「USA! USA!」とのシュプレヒコールが上がった。開票状況を見守った大学生のニコラス・ボドルさん(20)も「オハイオにとって大きな勝利だ。共和党候補になるチャンスが出てきた」と興奮気味に語った。

 この日まで一勝もしていなかったケーシック氏は、地元で敗れれば選挙戦からの撤退を迫られるだけに、州内を小まめに回る背水の陣で臨んでいた。指名争いに入ってから初の勝利宣言。「両親からは努力をすれば世界を変えられると教わった。我々はクリントン氏を倒し、私が大統領になる」と結んだ。【ベリア(オハイオ州)清水憲司】

 ◇トランプ氏

 「我々は勝って勝って勝ちまくる。決して止まることはない」。フロリダ州など3州で勝利を確実にしたトランプ氏は15日夜、同州パームビーチの自らのリゾートクラブに親しい支持者らを集めて勝利宣言した。しかしオハイオでは敗れたためか、記者からの質問は受け付けなかった。

 トランプ氏は両州で連勝して全代議員の過半数獲得に早く近づき、主流派などが目指す党大会での「反トランプ」候補らの連携による逆転の可能性を小さくする計算だった。マルコ・ルビオ上院議員(44)を地元フロリダで破り、撤退に追い込んだが、ケーシック氏に代議員66人を総取りされた。主流派が息を吹き返し、巻き返しの動きを強めることも予想される。

 トランプ氏は勝利宣言で、共和党が一つにまとまる必要があると強調。撤退したルビオ氏について、「難しい指名争いを戦った」とねぎらい、「素晴らしい未来がある」とエールを送った。ルビオ氏の支持者を取り込もうという狙いがあるようだ。【パームビーチ(フロリダ州)西田進一郎】

3210チバQ:2016/03/16(水) 19:33:10
 ◇ルビオ氏

 地元フロリダ州で敗北したルビオ氏は15日、州最大都市のマイアミ市内のフロリダ国際大学の集会場で支援者を前にレース撤退を宣言した。

 午後8時過ぎ。ルビオ氏が家族と共に登壇。「撤退」の雰囲気を感じ取った支援者から「戦い続けろ!」の声が飛んだ。だが、ルビオ氏は「私が2016年に大統領になることは神の計画に入っていなかった」と敗北を認めた。一方で「米国の皆さんに伝えたい。恐怖やフラストレーションに駆られてはいけない」と言明。指名争いトップのトランプ氏が、国民の怒りを背景に躍進していることへの危機感も示してみせた。

 保険会社勤務でキューバ系の女性、エディス・カルボネルさん(43)は「悲しい。マルコが大統領になるチャンスが消えた」と涙にくれた。今後、誰を支持するかについては「まだ決めることができない」と語る一方、「トランプだけはいや」と断言した。「彼は自分に同意しない人を黙らせようとする人だから」【マイアミ(フロリダ州)草野和彦】

 ◇民主 クリントン氏手堅く

 「この勢いで11月の本選でも勝利する」。激戦の中西部オハイオ州と大票田南部フロリダ州を制したヒラリー・クリントン前国務長官(68)は15日夜、フロリダ州ウエストパームビーチに入り、支持者に「指名獲得」を誓った。

 「お互いをおとしめ合っていては何も達成できない」。勝利宣言するクリントン氏の視線は、民主党のライバル候補のバーニー・サンダース上院議員(74)ではなく、共和党で首位を走る実業家ドナルド・トランプ氏(69)に向いていた。

 クリントン氏は8日、衰退した工業地帯を抱える中西部ミシガン州で予想外の敗退。その経験を乗り越えてのオハイオでの勝利だった。【ウエストパームビーチ長野宏美】

 ◇サンダース氏

 民主党の候補者指名争いで粘りを見せているバーニー・サンダース上院議員(74)は大票田のフロリダ、オハイオ両州などで敗れた。南西部アリゾナ州で開票を見守っていたサンダース氏は「米国社会の現実に対応せず、前に進むことはできない」と選挙続行を宣言。クリントン氏に惨敗し、米メディアは「サンダース氏がクリントン氏に吹き飛ばされた」などと報じた。【ニューヨーク田中義郎】

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3211チバQ:2016/03/16(水) 19:38:52
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160316-35818728-bbc-int
【米大統領選2016】オハイオ州で敗れトランプ氏の戦い長期化か
BBC News 3月16日(水)12時29分配信

【米大統領選2016】オハイオ州で敗れトランプ氏の戦い長期化か
【米大統領選2016】オハイオ州で敗れトランプ氏の戦い長期化か
米大統領選に向けた州予備選が15日に開かれ、共和党から立候補している実業家ドナルド・トランプ氏が大票田のフロリダ州を制したが、オハイオ州では、ジョン・ケーシック同州知事が勝利し一矢を報いた。このため、共和党の候補指名争いはまだしばらく続く見通しとなった。

一方で党主流派の支持を受けたマーコ・ルビオ上院議員(フロリダ州選出)は、地元州での勝利をトランプ氏に奪われ、選挙戦からの撤退を発表した。

トランプ氏は、同日に予備選が開かれたイリノイ、ノースカロライナ両州でも勝利した。党重鎮らはトランプ氏の発言や主張する政策に懸念を示しており、同氏が勝利を続ける状況に頭を痛めている。

民主党では、ヒラリー・クリントン前国務長官がフロリダ、オハイオ、イリノイ、ノースカロライナ各州で勝利し、ライバルのバーニー・サンダース上院議員(バーモント州選出)に対するリードを広げた。

ミズーリ州では両党とも接戦となっており、勝者は現時点でまだ決まっていない。共和党では、トランプ氏と代議員獲得数で現在2位となっているテッド・クルーズ上院議員(テキサス州選出)が、また民主党ではクリントン氏とサンダース氏が、それぞれデッドヒートを演じている。

フロリダ州パームビーチの支持者集会に登壇したトランプ氏は、「党をまとめなくてはならない」と語った。

一方で地元州を制して1勝目を挙げたケーシック氏は支援者集会で、若い世代にとって「機会にあふれる環境」を作りたいと述べる一方、撤退を表明したルビオ氏のこれまでの選挙戦をたたえた。

ルビオ氏は地元フロリダ州のマイアミで、トランプ氏の勝利を祝福し、選挙戦からの撤退を表明。有権者は怒り、不満を募らせていると述べ、米国が「政治的な嵐」の中にあると語った。

同じくマイアミで支持者集会に登場したクリントン氏は、勝利を確信した明るい表情を見せた。トランプ氏を非難し、「国民は解決策を渇望している」と述べた。

クリントン氏は、多額の学費ローンや育児費用、格差問題に取り組むと支持者らに約束した。

3212チバQ:2016/03/16(水) 19:39:05
トランプ氏の勝利演説 - ジョン・ソーペル北米編集長 米フロリダ州パームビーチで

そして3人になった――。地元フロリダ州でトランプ氏に大敗を喫したルビオ上院議員は、大統領選から撤退するほかに選択肢がなかった。パームビーチにあるトランプ氏の豪華できらびやかな宮殿兼会員制クラブ「マール・ア・ラゴ」は当然、お祝いムード一色になった。

トランプ氏は勝っただけでなく、大勝した。そしてほかの3州でも勝った。しかし、昨年6月に共和党から立候補して党内を混乱させ、メディアの注目を一身に集めてきた同氏にとって、勝った州ではなく負けた州に焦点が当てられているのは、いつもとは違う、今回限りかもしれない状況だ。

なぜならケーシック氏の勝利によって、共和党の指名争奪戦がまだ続くというだけでなく、7月の党大会までずっと続くかもしれないからだ。

「ドナルド・J・トランプ大広間」(ほかの呼び名などありえるはずもない)で、トランプ氏は勝ち誇ったとは程遠い勝利演説を行った。落ち着いて控えめなその口調は、休む間もない選挙日程にくたびれた様子を物語っていた。

2週間前の「スーパー・チューズデー」の後の方がずっと、自分は共和党候補になるぞという自信がみなぎっていた。そしてルビオ氏については健闘をたたえて彼の未来は明るいと寛大な態度を示したのに対し、ケーシック氏については全く触れなかったのが、わかりやすかった。まるでオハイオ州の敗北の事実などなかったかのような態度だった。

単なるうっかりミスかもしれない。あるいは「テフロン加工された」この人でさえ、政治の難しさに突然気づいたのかもしれない。

(英語記事 US election 2016: Trump faces long fight as Kasich wins Ohio)

3213チバQ:2016/03/16(水) 21:10:12
http://www.sankei.com/world/news/160316/wor1603160042-n1.html
2016.3.16 19:49
【米大統領選】
「私を攻撃した人はみな敗れる」 独走トランプ氏、共和党内対決に勝利宣言?
 「私を攻撃した人はみな敗れている」。米大統領選の共和党候補指名争いで不動産王、ドナルド・トランプ氏(69)の言葉が再び現実になった。個人攻撃で失地回復を試みたマルコ・ルビオ上院議員(44)は地元の南部フロリダ州で敗れて撤退。15日の勝利でトランプ氏は指名獲得に向けて独走態勢に入り、主流派が正攻法で打ち破る芽は摘まれた。(ワシントン 加納宏幸)

 15日の「ミニ・スーパーチューズデー」に先立つトランプ氏の集会では支持者と反対派が衝突し、他陣営は同氏を対立の原因とするCMを繰り返し流した。

 「政治史上、だれも経験したことのない悪質な中傷広告だった。それでも支持率は上がったんだ」。トランプ氏はフロリダ州での勝利宣言でこう述べた。

 反対派に演説を妨害されるたびに「あいつをつまみ出せ」「彼の顔を殴りたい」と聴衆をあおったトランプ氏。中西部シカゴで衝突により集会が中止に追い込まれたことを、民主党のバーニー・サンダース上院議員(74)支持者の仕業だと言い張った。

 米統計学者、ネイト・シルバー氏による出口調査の分析によると、対立が激化した後の予備選直前にトランプ氏への投票を決めた有権者の割合は過去の予備選・党員集会に比べ上昇。マイナスの影響を逃れた。

 ただ、不法移民やイスラム教徒を侮辱する暴言で既成政治への有権者の怒りをあおって支持につなげるトランプ氏の手法に、共和党主流派はまゆをひそめる。ルビオ氏は15日の撤退表明で「人々を怒らせ、不満を抱かせるのが最も安易な道だが、そうしなかったことが誇りだ」と述べた。

 主流派は、トランプ氏が11月の本選で民主党のヒラリー・クリントン前国務長官(68)と戦った場合には敗れる可能性が高いとの世論調査も懸念。7月の共和党全国大会の第1回投票で指名が決まらず、下位の候補か「第三の候補」が決選投票に挑む「競合大会」とすることを模索する。

 それにはトランプ氏に代議員の過半数を獲得させない必要がある。テッド・クルーズ上院議員(45)やジョン・ケーシック・オハイオ州知事(63)の今後の戦いにかかっているが、トランプ氏は15日の勝利により指名候補を決める7月の共和党全国大会までに代議員の過半数を確保できる可能性が出てきた。

 指名が現実味を帯びる中、共和党のライアン下院議長、マコネル上院院内総務はトランプ氏との電話で支持者の暴力行為にくぎを刺した。トランプ氏は勝利宣言で2人との電話を「すばらしい会話だった。私たちは党をまとめる」と紹介。米CBSテレビはこれを「トランプ氏は本選を戦う気分に移った」と報じた。

3214チバQ:2016/03/16(水) 21:12:20
http://www.sankei.com/world/news/160316/wor1603160043-n1.html
2016.3.16 19:57
【米大統領選】
「サンダース旋風」ここまでか クリントン氏、大票田で盤石 「トランプ大統領」阻止に照準


 【ワシントン=青木伸行】民主党のヒラリー・クリントン前国務長官が、15日の予備選で大勝したことの意義は大きい。南部フロリダ州、中西部オハイオ州などの“大票田”を押さえ、代議員の獲得数でバーニー・サンダース上院議員との差をさらに広げた。「サンダース旋風」もここまでといえ、クリントン陣営は共和党のドナルド・トランプ氏との本選に照準を合わせている。

 「指名獲得に近づいた」。クリントン氏の勝利宣言は、これまで以上に力強さに満ちていた。候補指名に必要な代議員の過半数(2383人)獲得に大きくせまり、ゴールが視界に入ったからだ。

 クリントン氏は8日の中西部ミシガン州予備選で、事前の予測に反し、サンダース氏に小差で敗れる「番狂わせ」を味わった。このため15日のオハイオ、イリノイ、ミズーリの中西部3州について陣営は、事前の世論調査でリードしていたものの、一抹の不安を抱いていた。

 ミズーリ州は事実上の引き分けとなったものの、他の2州を制し、南部でも今回も強さを発揮し指名を盤石にした。何よりクリントン氏は黒人、ヒスパニック(中南米系)の支持票や、上下両院議員などで構成する特別代議員をはじめ、党の組織票に支えられていることが大きな強みだ。

 一方、白人のブルーカラー、若年、無党派層を中核とするサンダース氏の抗戦は限界を露呈した。

 ヒラリー陣営は15日夜、共和党内のトランプ氏に対する抵抗は「遅すぎた」とし、「彼が指名されることはほとんど確実だ」と断言。早くも「クリントン対トランプ」を想定し、「トランプ大統領」の誕生を阻止するため、本選でクリントン氏に投票するよう有権者に呼びかけた。

3215チバQ:2016/03/17(木) 19:22:13
http://www.asahi.com/international/reuters/CRWKCN0WI33B.html
米民主党サンダース氏、ミズーリ州予備選の再集計要請も
2016年3月17日07時56分
 [ワシントン 16日 ロイター] - 米大統領選の民主党候補指名を目指すバーニー・サンダース上院議員は、接戦となった15日のミズーリ州予備選について票の再集計を求める可能性がある。サンダース氏の選挙対策チームが16日、明らかにした。

 同州の勝者はまだ正式には決まっていないが、16日夕方の時点で、APはヒラリー・クリントン前国務長官が0.2%ポイント差でサンダース氏をリードしており、両者とも代議員数71人中32人を獲得する見通しと伝えている。

 サンダース氏の選対チームは民主党の候補指名レースの状況に関する電話会見で、「われわれは現在、この過程がどう作用するか評価している」と記者団に述べた。

3216チバQ:2016/03/17(木) 19:35:52
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20160317k0000m030134000c.html
<米大統領選>ルビオ氏支持、分裂か

03月16日 22:03毎日新聞

 米大統領選の共和党候補指名争いは、15日の「ミニ・スーパーチューズデー」で中西部オハイオ州のジョン・ケーシック知事(63)が地元を死守する一方、南部フロリダ州では地元のマルコ・ルビオ上院議員(44)が惨敗し、撤退を余儀なくされた。独走状態の実業家ドナルド・トランプ氏(69)をテッド・クルーズ上院議員(45)とケーシック氏が追う構図となる。両氏とも「反トランプ」勢力の一本化を主張するが、実現は見通せない。

 「常識こそが役に立つ。それが我々の国が進む方向だ」。主流派のケーシック氏は勝利宣言で力を込めた。数々の放言で物議を醸す「非政治家」のトランプ氏を意識した発言だ。堅実な政治手法を持ち味にじわじわと存在感を増すケーシック氏は、主流派の「最後のとりで」となった。

 ケーシック氏は勝利宣言で「責任感があり、非常に才能あふれる人物だ」とルビオ氏へのねぎらいを忘れなかった。指名レースから脱落した同氏も同じ主流派。支持を得られれば、同氏がこれまでに獲得した代議員が手に入る。ケーシック氏は支持者向けに配信したメッセージで「我々は人々を団結させる唯一の陣営」と強調、トランプ氏の対抗軸形成に意欲を示した。

 ケーシック氏の戦略は、東部のペンシルベニアやメリーランドなど穏健な州でトランプ氏を破り、7月の党大会まで同氏による代議員の過半数(1237人)獲得を防ぐことだ。党大会では1回目の投票で過半数を獲得する候補がいなければ、2回目以降の投票で陣営間の合従連衡が起こりうる。保守強硬の非主流派クルーズ氏よりも、穏健な主流派の方が「反トランプ」統一候補に選ばれる可能性が高いとにらむ。

 だが、ルビオ氏は同じ主流派であるケーシック氏への支持を表明しなかった。ルビオ氏は保守系草の根運動「ティーパーティー(茶会)」から強い支持を得るなど、保守的な面も併せ持つ。単純に同じ主流派のケーシック氏支持とはいかない。

 フロリダ州マイアミの投票所で15日、ルビオ氏の支持者に撤退の場合の支持先を聞くと、「クルーズ氏は理念的過ぎる」としてケーシック氏を推す人と、「ケーシック氏は穏健過ぎる」としてクルーズ氏を推す人に分かれた。

 一方、クルーズ氏は「トランプ氏に繰り返し(予備選・党員集会で)勝っているのは自分だけだ」と、自陣営を中心とする「反トランプ」一本化で譲らない。ルビオ氏は15日の撤退宣言で、主流派と非主流派の橋渡しを目指した戦いだったと自身の選挙戦を振り返った。痛恨の表情は、その困難さを際立たせた。【ベリア(オハイオ州)清水憲司、マイアミ(フロリダ州)草野和彦】

 ◇民主のクリントン氏、「米国の縮図」オハイオ州制す

 「指名獲得に近づいた。11月の本選でも勝利する」。南部フロリダ州と中西部オハイオ州を制した後、ヒラリー・クリントン前国務長官(68)はフロリダ州で支持者に笑顔を見せた。今回の勝利はバーニー・サンダース上院議員(74)を振り払い、本選で勝つためにも大きな意味を持つ。

 フロリダ、オハイオ両州は選挙のたびに勝利する政党が変わる「スイング・ステート」。クリントン陣営はとりわけオハイオ州を重視していた。同州は人種や労働者の比率から「米国の縮図」と言われる。同じく衰退した工業地帯を抱える中西部ミシガン州で、自由貿易に強く反対するサンダース氏に番狂わせで負けたクリントン陣営は、雇用問題を重点的に訴えてきた。

 この戦略が功を奏したことはNBCの出口調査に表れている。オハイオ州で「最も米国が直面している問題は経済・雇用だ」と答えた39%のうち、60%がクリントン氏に投票。「外国との貿易が米国の雇用を奪っている」と回答した53%のうち、クリントン氏の支持は55%で、ともにサンダース氏を上回った。

 クリントン氏は黒人層の支持を受けて南部では圧勝してきたが、激戦州が多い中西部や、民主党の牙城である北東部で苦戦してきた。AP通信は、同氏が重要な中西部オハイオを制したことで「不安を取り除いた」と伝えている。

 フロリダで勝利宣言を聞いた経営者のリック・モートンさん(58)は、共和党の指名レースを独走する実業家ドナルド・トランプ氏(69)について、「対立をあおるだけのトランプ氏は、経験豊富なヒラリーに討論で歯が立たないだろう」と本選に目を向けた。

 一方、サンダース氏は「まだ半分以上の代議員が決まっていない」と声明を出すなど、撤退の気配を見せていない。次の戦いを見据えてアリゾナ州に入り、「ともに立ち上がれば成し遂げられないことはない」と支持者に呼びかけた。【ウエストパームビーチ(フロリダ州)長野宏美】

3217とはずがたり:2016/03/17(木) 19:39:56
オバマ米大統領が最高裁判事にガーランド氏指名、共和党阻止の構え
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E3%82%AA%E3%83%90%E3%83%9E%E7%B1%B3%E5%A4%A7%E7%B5%B1%E9%A0%98%E3%81%8C%E6%9C%80%E9%AB%98%E8%A3%81%E5%88%A4%E4%BA%8B%E3%81%AB%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E6%B0%8F%E6%8C%87%E5%90%8D%E3%80%81%E5%85%B1%E5%92%8C%E5%85%9A%E9%98%BB%E6%AD%A2%E3%81%AE%E6%A7%8B%E3%81%88/ar-BBqxmuq
ロイター
14 時間前

[ワシントン 16日 ロイター] - オバマ米大統領は16日、連邦最高裁判事に、コロンビア特別区連邦控訴裁のメリック・ガーランド判事(63)を指名した。

オバマ米大統領が最高裁判事にガーランド氏指名、共和党阻止の構えc REUTERS オバマ米大統領が最高裁判事にガーランド氏指名、共和党阻止の構え
就任には上院の承認が必要。過半数を占める共和党は、次の大統領が就任するまで、上院で後任候補に関する公聴会も採決も行わないとすでに表明、指名を阻止する構えだ。

大統領選の共和党候補指名争いでトップを走る不動産王のドナルド・トランプ氏もABCの番組で、民主党に最高裁人事を行わせないよう、政権を奪還することが共和党にとって決定的に重要と語った。

最高裁は9人の裁判官で構成、保守派の代表格、スカリア判事が2月13日に死去したことに伴い、リベラル派と保守派が4人ずつで拮抗していた。

今回の指名で、数十年ぶりに最高裁が左派に傾く可能性もある。

3218チバQ:2016/03/17(木) 19:42:24
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20160317k0000e030228000c.html
<米大統領選>「暴動起きる」…指名獲得できなければ

11:54毎日新聞

 ◇トランプ氏発言、「引き下ろし」けん制

 【ワシントン及川正也】米大統領選の共和党候補指名争いで首位を走る実業家ドナルド・トランプ氏(69)は16日、米CNNの番組で、7月の党大会で指名を獲得できなければ「暴動が起きる」と発言した。「トランプ降ろし」をけん制する狙いとみられるが、暴力をちらつかせた「脅し」とも受け取られ、米メディアは大きく取り上げている。

 トランプ氏は他候補を大きくリードしている点を強調。7月の党大会で、指名に必要な代議員数に「20人や100人足りない」ことを理由に指名が獲得できなければ、「(支持者の)暴動が起きる。私は扇動しないが、ひどいことが起きる」と警告した。

 大統領候補の指名獲得には党大会の投票で全代議員の過半数(1237人)が必要。トランプ氏は優勢を維持しているが、最終的に過半数に届くかどうかはまだ見通せない。

 党大会の1回目の投票で過半数を得る候補がいなければ、2回目の投票に移る。陣営間の多数派工作や、予備選に出馬していない候補の担ぎ出しも可能になるため、トランプ氏は混乱に乗じた「引き下ろし」を警戒している。

 米メディアによると、共和党主流派のベイナー前下院議長は16日、「初回投票で指名が決まらなければ、ライアン下院議長を候補に推す」と語った。ライアン氏は主流派の切り札との期待があるが、出馬は否定している。

 トランプ氏を巡っては、自身の集会で支持者と抗議者の衝突が相次ぎ、「顔を殴れ」などと暴力を助長する発言が物議を醸したばかり。「暴動」発言も熱心な支持者をけしかけていると受け取られかねない。

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3220チバQ:2016/03/17(木) 19:48:36
http://mainichi.jp/articles/20160317/k00/00m/030/177000c
米大統領
最高裁判事にリベラル派指名 共和は審議拒否も

毎日新聞2016年3月17日 01時02分(最終更新 3月17日 01時02分)
 【ワシントン及川正也】オバマ米大統領は16日、先に死去したアントニン・スカリア連邦最高裁判事の後任に、首都ワシントンの連邦巡回控訴裁のメリック・ガーランド裁判長(63)を指名すると発表した。最高裁判事は上院の承認を経て就任する。ガーランド氏は穏健なリベラル派とされる。オバマ氏は議会の協力を求めたが、野党・共和党は次期大統領に委ねるべきだとして承認審議を拒否する動きをみせている。

 オバマ氏はホワイトハウスで声明を発表し、ガーランド氏の起用について、超党派で容認される人物だと指摘。「最高裁は(党派対立の)政争を超えた存在だ」と述べ、超党派で承認を急ぐよう議会に求めた。

 ガーランド氏はハーバード法科大学院を修了後、裁判所書記などを歴任。司法副長官補当時には、1995年のオクラホマシティー連邦政府ビル爆破事件を担当した。クリントン大統領時代の97年に連邦巡回控訴裁判事。2013年から現職。

 最高裁は長官を含む判事9人で終身制。現在は、共和党の大統領が指名した保守派3人と保守系中道派1人、民主党の大統領が指名したリベラル派4人。86年に就任したスカリア氏は生前、保守派の代表格として知られ、保守とリベラルが拮抗(きっこう)していた。

 最高裁の近年の判決では、医療保険制度改革(オバマケア)の合法性や同性婚を認めるなどリベラル派の流れに傾斜している。

 最高裁は現在、オバマ氏が大統領令で実施を発表した移民制度改革や気候変動対策での二酸化炭素(CO2)の排出量規制を巡る訴訟などを抱えており、民主党は推進したい立場だ。

3221チバQ:2016/03/17(木) 19:57:00
http://www.sankei.com/world/news/160317/wor1603170005-n1.html
2016.3.17 01:02

死亡の最高裁判事、後任にガーランド氏指名 大統領発表も承認は不透明 中道派の連邦高裁判事

 【ワシントン=小雲規生】オバマ米大統領は16日、2月に亡くなった連邦最高裁判所のアントニン・スカリア判事の後任として、首都ワシントン連邦高裁のメリック・ガーランド判事(63)を指名すると発表した。オバマ氏は中道的な立場で知られるガーランド氏を指名することで、共和党が多数派を占める上院での承認を得たい考えだ。

 ガーランド氏は1997年に当時のクリントン大統領から高裁判事として指名され、上院では超党派の76議員が承認を支持した。オバマ氏はホワイトハウスで発表した声明で、ガーランド氏が保守派判事や共和党重鎮らからも尊敬されてきたことに触れ、「上院は最高裁判事の承認という責務の民主主義における重要性を深く考えてほしい」として承認を促した。

 しかし共和党は、任期が残り1年を切ったオバマ氏が保守派だったスカリア判事の後任を指名することに激しく抵抗しており、ガーランド氏の承認手続きの見通しは不透明だ。

3222とはずがたり:2016/03/17(木) 19:59:56
2016年 03月 17日 18:52 JST 関連トピックス: トップニュース
焦点:トランプ氏、今後資金調達が必要に 献金者は悪評恐れる
http://jp.reuters.com/article/focus-trump-idJPKCN0WJ0Y9?sp=true

[ワシントン/ニューヨーク 16日 ロイター] - 米共和党の指名獲得に大きく前進した不動産王ドナルド・トランプ氏は、これまで、大口献金などに頼らずほとんど自己資金で選挙活動を行ってきた。ただ、本選を見据え、今後予想されるネガティブ・キャンペーンなどに対抗するため、いずれ本格的な資金調達が必要になるとみられている。

一方、共和党献金者の多くは、これまで女性やヒスパニック系、イスラム教徒への差別的な発言を繰り返してきたトランプ氏に献金した場合、自身の評判が傷つくことを恐れている。

これまで共和党主流派の献金者の多くは、11月の本選で民主党のヒラリー・クリントン前国務長官、もしくは、バーニー・サンダース上院議員の勝利を阻止するため、どんなことでもする構えでいた。

ただ、ここにきて一部の共和党員は、トランプ氏への政治資金提供に慎重になっている。

指名争いから撤退したウィスコンシン州のスコット・ウォーカー知事を支援していた共和党大口献金者のダン・エバーハート氏は、トランプ氏に外交分野の専門性が欠けている点などを問題視。「仮に党候補となった場合、気持ちの上では支援するが、資金面で支援することはない」と断言した。

デンバーのテクノロジー企業幹部、クリス・ライト氏は「党候補に選出されたとしても支持することは無理だ」とし、「われわれが暮らしている自由で発達した社会では受け入れがたい」と述べた。

ジェブ・ブッシュ氏の政治資金団体「スーパーPAC」を支援していたテキサス州のゲイロード・ヒューイー氏や、保守的な「スーパーPAC」に200万ドル以上を寄付したフロリダ州のロナルド・ファーマン氏は、誰を支持するかなどまだ決定していないが、トランプ氏が差別的な発言を差し控えることを望んでいる。

<自前の選挙活動>

トランプ氏はこれまで、自身の資産などで選挙資金を賄っている。リアリティー番組の司会を務めたこともある同氏は、その問題発言や有名人という立場でテレビでは常に一定の露出があり、他の候補者ほどテレビ広告費を使っていない。

同氏は、ストラテジストやコンサルタント、世論調査専門家も起用せず、少数のスタッフで質素な選挙活動を行っている。有権者1人当たりに費やした選挙活動費は、指名争いから撤退したブッシュ氏が551.70ドル、ルビオ氏が30.40ドルだったのに対して、わずか3.20ドルだ。

ただ、共和党候補として本選を戦うことになれば、自己資金では賄いきれないとの指摘がある。

政治資金団体や労働組合、民主党対立候補によるネガティブ・キャンペーンの集中攻撃が予想され、そうした非難にテレビやラジオで反論するには、明らかに多額の資金が必要になる。対立候補がクリントン氏となった場合、同氏にはトランプ氏を攻撃できる圧倒的な資金力がある。

先週の討論会でトランプ氏は、本選で献金を募るかまだ決めていない、と明らかにした。

<指名争い長期化なら資金必要に>

トランプ氏が資金提供を求めれば、一部の共和党からは献金が見込める。2012年の大統領選でミット・ロムニー氏の資金調達に貢献したボブ・グランド氏は「他に選択肢がない。トランプ氏は、クリントン氏よりはいい。それは確かだ」と語った。

資金調達を迫られれば、トランプ氏はソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)などを活用し、小口の個人献金を集めることも可能だ。さらに、著名投資家カール・アイカーン氏や、モータースポーツ統括団体の全米自動車競走協会(NASCAR)のブライアン・フランス代表など、通常政治にはあまり関与しない実業家から大口献金を募ることもできる。

ただ、本選で民主党候補と戦う前に、トランプ氏はまず党内で対立候補と対峙しなければならないかもしれない。指名争いが長期化すれば、いずれにしても資金集めが必要になる時が来るだろう。

(Ginger Gibson 記者、Michelle Conlin記者 翻訳:伊藤恭子 編集:加藤京子)

3223とはずがたり:2016/03/18(金) 17:37:31
2016年 03月 16日 19:19 JST
アングル:米共和党指名争い撤退のルビオ議員、多くの戦略ミス
http://jp.reuters.com/article/usa-election-rubio-missteps-idJPKCN0WI17Q?rpc=188&sp=true

[マイアミ 15日 ロイター] - 米国が直面する問題に対する滑らかな口調、保守的な見解、キューバ系米国人として様々な層を引きつけることのできる魅力、そして若く整った容姿──マルコ・ルビオ上院議員(44)は、共和党の大統領候補者に必要とされるこうした要素をすべて兼ね備えていた。

しかし今回の選挙戦では、共和党の「本流(エスタブリッシュメント)」と呼ばれる人々との関与はマイナスとみなされている。ルビオ上院議員は15日、地元フロリダ州での米大統領選に向けた共和党予備選を落とし、選挙戦からの撤退を表明。同州予備選では実業家ドナルド・トランプ氏が勝利した。

ルビオ氏の撤退に至るまでの過程には多くの誤算と手に入れられなかった好機があったことが、選挙キャンペーンの関係者、献金者、共和党ストラテジストへのインタビューで明らかになった。

ルビオ氏は、キューバ系移民を両親に持ち困難な子ども時代を過ごしたという経歴をアピールし、一般的な有権者が親しみを感じられるような新たな時代の共和党員としての地位確立を目指した。拡大するヒスパニック(中南米系)の支持獲得にも力を注いできた。

しかし、ルビオ氏の選挙戦は当初から厳しいスタートに直面していた。

同氏のアドバイザーは、大統領選の共和党指名争いで初戦となるアイオワ州と第2戦のニューハンプシャー州で、小規模地域で多くの時間を費やすよりも、共和党員に人気の高いフォックス・ニュースや地元放送局などへの出演を求めた。ストラテジストらは、何回も訪問を重ねるのではなく、戦略的な場所に集中することで時間と資金を節約しようとしたとの見方を示した。

<アイオワ州の不満>

この戦略的な「賭け」は裏目に出た。アイオワ州の共和党活動家はルビオ氏が同州に長く滞在せず、支持獲得に必要な直接対話も十分にしなかったと不満を漏らした。

2月1日のアイオワ州党員集会ではテッド・クルーズ上院議員が勝利。トランプ氏が2位につけ、ルビオ氏は3位だった。3位となったことは同氏陣営にとってはある程度の勝利とみなされたが、アイオワ州の共和党員は違う考えだった。

共和党活動家ジェイミー・ジョンソン氏は「彼には勝つチャンスがあったのに」と指摘し、「アイオワ州の住民は地元に来てもらうことを好む」と述べた。

3224とはずがたり:2016/03/18(金) 17:37:50
>>3223-3224
<夕食会に姿見せず>

ニューハンプシャー州の選挙キャンペーンでも、ルビオ氏が費やしたのは28日間のみ。ジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事が費やしたほぼ半分、そしてニュージャージー州知事のクリス・クリスティ氏とオハイオ州知事のジョン・ケーシック氏の約70日間からは大差となった。

ニューハンプシャー州の共和党有力者ファーガス・カレン氏は各候補者を招いたイベント開催を計画したが、ブッシュ氏やケーシック氏は承諾した一方、ルビオ氏は出席しなかった。同州の保守活動家ルネ・プラマー氏も、共和党候補者と地元の指導者を招いた夕食会を開いたが、ルビオ氏は参加しなかった。

<深み欠くとの懸念>

ルビオ氏をめぐる別の問題は、既に慣れたテーマでしか議論を展開できないという見方だ。

クリスティ氏はこれに気が付き、ニューハンプシャー州予備選の直前に、ルビオ氏がかねてから使ってきた文言を繰り返しているのをとらえ、暗記しているだけだなどと批判。ルビオ氏が深みに欠けているという一部有権者の見方は強まった。

トランプ氏のメディア席巻はライバル候補者が注目を得ることを困難にしてきた。しかしトランプ氏による攻撃的な発言に対し、ルビオ氏は2月25日のテキサス州ヒューストンでの討論会以降、同じような攻撃的な発言で対応。これも有権者にとっては「誤った判断」と映った。ルビオ氏はその後、トランプ氏への個人攻撃を後悔していると述べた。

<移民改革への関与>

ルビオ氏が抱えていた問題は2013年1月28日までさかのぼるとの見方もある。ルビオ氏はこの日、超党派の上院議員らと米連邦議会議事堂で移民改革法案について記者会見を行った。

「8人組」と呼ばれる超党派議員らがまとめたこの法案は、メキシコとの国境管理強化などを条件に、不法移民に米市民権獲得への道を開く内容だった。

その後、法案は反発を受け、ルビオ氏も同法案から距離を置くと、ヒスパニック系団体は同氏が諦めたとして非難した。

予備選でトランプ氏が不法移民の強制送還やメキシコ国境沿いでの壁設置を表明して多くの保守派を喜ばせる中、ルビオ氏の移民改革法案への関与とその後の遠ざかりは、選挙キャンペーンに影を落としてきた。

ライバル候補者の支持者らも、移民改革に背を向けたルビオ氏の態度を攻撃材料に利用して、批判広告を展開した。

(Steve Holland記者、James Oliphant記者 翻訳:本田ももこ 編集:加藤京子)

3225とはずがたり:2016/03/18(金) 19:33:31
興味深い。

「トランプ現象」を掘り下げると、根深い「むき出しのアメリカ」に突き当たる
http://www.newsweekjapan.jp/morley/2016/03/post-2.php
2016年03月11日(金)16時30分

「トランプ現象」を掘り下げると、根深い「むき出しのアメリカ」に突き当たる
 記事の冒頭にこちらの写真を貼っておく。後ほど解説するので、数秒間見つめていただきたい。

 ドナルド・J・トランプ氏を理解するには、まず彼の熱烈な支持者の心境に寄り添うことが必要だ。アメリカのリベラル系メディアはトランプ氏の大躍進に焦りを隠せず、来る日も来る日もひたすらこき下ろす記事を発信している。

 だが、ただ「おぞましい」「明らかな嘘を付いている」「支離滅裂な演説をする」「まったく実現不可能な公約を口走っている」「暴言がひどい」と羅列しているだけでは、トランプ氏の破壊力に太刀打ち出来ない。それどころか次にトランプ氏が仕掛ける扇動に対してあらかじめ免疫をつけることもできない。大手メディアや共和党のエスタブリッシュメントがトランプ氏を「許しがたき、恥ずべき存在」だと非難すればそれだけ、同氏の支持者は熱狂するからだ。「ざまを見ろ」と。

 この支持者たちは誰なのか?なぜ溜飲を下げているのか? 表面的な「トランプ現象」から、より地面の奥にあるレイヤーに向かって掘削していくと、あまり見たことのない地層に突き当たる。裸のアメリカと呼んでもいい。そのむき出しのアメリカを理解する上で鍵となる人物がいる。1968年の大統領選に独立系候補として出馬したアラバマ州知事、ジョージ・ウォレス氏だ。

 ニューズウィーク英語版が「トランプとジョージ・ウォレスの人種差別的な亡霊」という見出しでタイムリーな記事を発信している:

 ニューズウィークによれば、かつて人種平等に強く反対していたのは民主党だった。白人と黒人を区別することこそが、大多数の白人労働者の雇用と給料を保証する一番の方法だと考えられていたのだ。言わば「公序良俗を守るための差別」だった。しかし第二次大戦後、黒人の公民権を求める運動は次第に高まり、これが南部社会に強い亀裂を生みつつあった。そこにポピュリスト政治家として飛び込んだのがジョージ・ウォレスだった。

「今も明日も、そして永遠に人種は隔離する」
 ウォレスは心の底から人種差別を信じていたわけではなく、あくまで政治の小道具にした節がある。当初は黒人の人権を守ろうとする進歩派の判事だった。ウォレスは知事選に出馬するが、人種差別を前面に押し出した候補に大敗し、現実の厳しさを味わう。「選挙に勝たなければ意味がない」と悟ったウォレスは一転、熾烈な差別のレトリックでアラバマ州の白人たちの情緒に訴えるようになる。演説で吠えるように声を張り上げ続け、アラバマ知事選で圧勝。就任演説で、
 「今も明日も、そして永遠に人種は隔離する」
 という決め台詞も放った。そのフレーズを考案したスピーチライターはKKKの正式メンバーだった。ウォレスはこの成功体験で深く学習してしまった。

 アラバマ州知事になったウォレスは公民権運動に猛反対する姿勢を貫く。1963年、ウォレスは2人の黒人学生ジェームズ・フッドとヴィヴィアン・マローンのアラバマ大学入学を阻止するために、大学周辺を州兵で固めて自ら大学の建物の入り口に立ちはだかった。それはパフォーマンスだった。

 ケネディー大統領が司法省幹部を特使として2人の黒人学生に付き添わせ、2人の入学を認めるよう求める大統領布告を読み上げるまで立ちはだかり、この様子を取材させるために報道機関をあらかじめ呼び寄せた。南部の有権者たちに向けて、「州の権利や州民の伝統的な生活様式を破壊しようとする連邦政府にたった一人で立ち向かう勇敢な知事」 というイメージをアピールしたのだった。このパフォーマンスはニュースとして全米に報じられた。

 注目されたタイミングを見計らってウォレスは1964年の大統領選に出馬。民主党側の予備選で公民権への反対を訴え、ジョンソン大統領と対決。予備選で敗退したが、南部の州で善戦した。

3226とはずがたり:2016/03/18(金) 19:33:50

保守的な南部白人有権者たちの怒りを代弁する扇動戦術
 翌年の1965年3月7日、600名ほどの公民権運動家達がアラバマ州セルマ市を出発して平和的にデモ行進をした際、弾圧することを選ぶ。報道機関が見守る中、橋を歩いて渡ってきた無抵抗のデモ隊に対して州兵や保安官達が棍棒や催涙ガス、鞭などで襲いかかり、セルマへと追い返した。この暴力沙汰はウォレス知事の誤算だった。デモの鎮圧を指示したが、まさかそこまで警察側が暴力をふるうと思っていなかったのだ。警察による一方的な暴力の場面は全米にテレビ中継され、「血の日曜日事件」と名付けられた。

 その2日後の3月9日、マーティン・ルーサー・キング・ジュニア牧師がより大勢のデモ隊を率いて、この橋を再び渡った。騒ぎがどんどん広がる中、ジョンソン大統領が介入し、同年には選挙権の人種平等を保証する法律を通した。ウォレスが人種差別を道具にして権力を掌握しようとした結果、反対に人種平等を保証する法律の実現を早めたのだった。ジョンソン大統領は側近に、
 「これで南部は共和党に渡してしまったようなものだな」と漏らしている。

 そして1968年。人種問題やベトナム戦争など社会的な対立が最大限に達した中で大統領選が開催される。ジョージ・ウォレス知事は再び独立系候補として出馬。黒人の公民権に強く反対し、保守的な南部白人有権者たちの怒りを代弁する扇動戦術をとった。その年、南部の投票率は異例の50%に迫った。ウォレスは北部の若い白人男性にも強く支持され、当初は破竹の勢いがあった。しかし共和党のニクソンと競り合う最中、副大統領候補に選んだ元空軍大将が記者会見に不慣れなせいで、
 「ベトナム戦争を終結させるためには核戦争の使用も辞さない」
 と発言。いっきに支持者がドン引きしてしまい、そのままジョージ・ウォレスは泡沫候補へと転落、露と消えた。この年はリチャード・ニクソンが勝った。

 ニクソン及び共和党はウォレスが群衆の情緒に訴えかけ、怒りの感情を誘導するテクニックを見逃さなかった。それまで民主党の得意技だった「差別の政治」をそっくり吸収し、共和党の味付けで再構築する。ニクソンはウォレスが「州の権利」というフレーズで主張した公民権への反対を「サイレント・マジョリティー=沈黙する多数派」という表現に言い換えた。

 公民権に反対する派閥を切り離した民主党は、二度と差別的なアメリカに戻らないことを謳う政党へと変貌した。人種問題に保守的な見解を持つ多くの白人有権者が民主党から共和党へと亡命、二度と戻ることはなかった。結果、「差別の政治」は共和党陣営の専売となる。

 公民権法が実現して15年が過ぎた頃、アメリカ社会では人種平等の認知が進み、世論のせめぎあいは男女平等を求めるフェミニズムや性的マイノリティーの権利を求めるゲイ・ライツなどへと移った。差別は大っぴらに口にできなくなった。しかし人々の心の中に歴然と残っていた。

問題は「地域社会」という物言い
 そんな中、1980年の大統領選が開催される。共和党候補のロナルド・レーガンは独自の「南部戦略」を用いた。共和党の指名候補となったばかりのレーガンはミシシッピー州に行き、かつて公民権運動の活動家3人が殺害された町のすぐ近くで遊説を行い、含みのある発言をした。意訳すると、以下のようになる。
 「私は州の権利を尊重する。私は市民が地域社会や私生活の中で出来る限りのことをする姿勢を応援する。現在、連邦政府は過剰なまでの権限を持ってしまった。大統領になったら州や地域社会に配慮する方向で、権力のバランスを元に戻そうと思う」

 問題は「地域社会」という物言いだ。これは非常に間接的な言葉遣いで、
 「皆さんの人種問題に関する考え方に外から踏み込むことはけしてありません」
 とほのめかしているようにも聞こえる。つまり、
 「積極的にミシシッピー州の黒人への富の再分配や権利の拡大を推進することはない」
 と公約しているように読み取れるのだ。

 レーガン大統領のアドバイザーだったリー・アットウォーターはこのように述べた。
 「1954年にはひたすら『ニガー、ニガー、ニガー』と連呼していればよかった。だが1968年にはそんな言葉を使うと党が損害を被る。だから今度は『差別撤廃に向けたバス通学』『州の権利』とかいう風に言い方を変える。どんどんと物言いを抽象化させ、減税政策などの経済用語に埋め込んでいく。だがその政策の結果、白人より黒人の方が痛みを感じるようになっている。それが白人有権者の無意識に訴えかける。直接黒人について語らなくても、黒人を叩く方法があるということだよ(以上、意訳)」

3227とはずがたり:2016/03/18(金) 19:34:06
 共和党の「南部戦略」はニクソン、レーガン、ブッシュ(父)へと受け継がれていく。だが時代に合わせて露骨な差別や社会を分断するレトリックはトーンダウンされた。「小さな政府」「州の権利の尊重」「地域社会への配慮」「個人の選択に政府が介入しないこと」などと抽象的な言葉へと暗号化され、そこに白人を優遇する政策の意図があったとしても、薄味だった。アメリカが比較的安定した経済成長を続けていたため、「優しさ」の仮面を被ることができたとも言える。金持ちが優遇されるものの、白人の労働者層にも富が回っていたため、そこまで人種優位や隣人への排他的な感情に訴えかけずとも票が稼げたのだ。一方、税制はひたすら黒人を虐げるものであり続けた。

トランプは「黒人」のかわりに新たな敵となる存在を見つけ出す
 さて、現在のアメリカはどうか?1960年代とは環境が一変している。学歴が低い白人男性の視点から現在の政治地図を見ると、あまりにハンデがうず高く積み上げられている。白人の人口が圧倒的多数ではなくなり、政治は非白人の有権者に媚びるようになった。男女平等で男性の特権が無化し、伝統的な「男らしさ」を軽々しく口にすればセクハラとみなされる。LGBTライツの考え方が浸透し、キリスト教的な価値観が都市部では風化していく。加えてユダヤ教、イスラム、ヒンドゥーなどの信仰にも配慮せねばならず、クリスマスのデコレーションを取りやめにするデパートも続出。肩身が狭い。

 そこに経済的なダメージも追加される。グローバル経済の浸透により、雇用が中国をはじめとした新興国へと流出。かつての工業地帯は再起不能だ。中産階級が没落し、国内の格差が拡大する。グローバル経済の中では学歴の格差が前の世代よりも拡大する。

 愛国心も打撃を受ける。アメリカの外交が複雑化したため「アメリカが一番」といった価値観が成り立たない。アメリカはもう世界の覇者ではなく、二流国へと滑り落ちていくようだ。経済的な立場が弱くなり、夢も見られず、自尊心が失墜した白人男性は最後にブチ切れる。そのブチ切れにトランプが正面から応えてくれる。「怒ってもいいんだ」と。

 トランプは「黒人」のかわりに新たな敵となる存在を見つけ出し、その「敵」に向かって罵倒を繰り返す。「アメリカを弱くするリベラル政治」「嘘ばかりつくメディア」「金に魂を売り渡す職業政治家たち」「自由貿易の協定でアメリカから何兆円と奪っていく中国や日本、メキシコ」「アメリカをテロ攻撃するイスラム国」「メキシコからの不法移民」「真実を語ることも許されない政治的な正しさの風潮」などなど。これらは古い歌のメロディーを新しい歌詞で歌っているようなものだ。

 そこにきめ細かい思慮はない。「アラブの春」が引き起こした動乱とアメリカのイラク戦争での失敗が「イスラム国」の誕生へと連鎖していった過程は、そっくり抜けている。アメリカに刃向かう敵をとにかく、一撃で仕留めればそれで話が済む、とトランプは吹聴する。

トランプの扇動はウォレスの手法を何段階も進化させたもの
 共和党エスタブリッシュメントに反旗を翻している候補は他にもいる。テッド・クルーズ氏は共和党の急進派であるティー・パーティーと宗教右派の揺るぎない支持を受け、イデオロギーの純粋さでフロントランナーとなる。はずだった。しかしトランプ氏は腹の底から湧き上がる怒りを呼び覚まし、動物的な磁気で有権者を惹きつけ、テッド・クルーズに対しても野蛮で下品な罵倒を浴びせ、自分の方が「強いやつ」なのだという原始的なアピールを成功させてしまった。

 現時点でトランプの集会に集まった支持者たちは決め台詞ごとに歓声を挙げ、熱狂している。

 トランプ「メキシコに、あの壁を作るぞ。その壁の費用は誰が払うんだ?」
 支持者「メキシコだ!」

 という風に。

 支持者たちは興奮し、口々に、
 「トランプさんは、私が使うような言葉で話してくれる」
 と話す。世界有数の大富豪と自分が一対一でつながったかのような親近感を抱いているのだ。トランプは支持者たちに向かって、
 「教養なんてなくても、いい。私は無学な人間が大好きなんだ。学問なんてそれほど要らない。私を支持する人は、すでに頭がいいのだから」
 とおだてる。

3228とはずがたり:2016/03/18(金) 19:34:31
>>3225-3228
 投票の誓いを立てるジェスチャーもきわどい。支持者たちが一斉に右腕を上げる姿は、かつてのナチスの「ハイル・ヒトラー」の仕草に似ている。この姿をリベラル系メディアがその都度拾って話題にするため、参加者はますます「嘘つきメディア」の鼻を明かしたような達成感を味わえる。彼らにとってこの集会こそが「本音」を言っていい場所になる。右手を上げて、
 「USA!USA!USA!」
 と大合唱すれば、みんなで一つになれる。

 トランプの扇動はウォレスの手法を何段階も進化させたものだ。多様化とグローバリズムを嫌う白人男性たちの「本音」に言葉を与え、感動をもたらしている。

 メキシコとの国境沿いに長大な「壁」を建設すると繰り返し、テロの容疑者に対する拷問をより過酷な形で復活させると約束し、KKKによる支持声明を強めに否定せず、それがスキャンダルとして報じられると討論会で自らの男性器をネタにした冗談を言い、さらなるスキャンダルがメディアを駆け巡る中で直前の炎上が忘れ去られる。集会のボルテージが上がり、反対する人間による抗議行動も激化。すべてがトランプのPRとして作用する。まるで手品のような展開だ。プロレスの悪役がいきなり善玉に転ずることがあるように、日頃憎ませておいて時々高邁な理想を語る。「ツンデレ」の大博打だ。

 かつてジョージ・ウォレス知事の演説をジャーナリストが書き起こすと、その内容は支離滅裂だった。しかし現場にいると、同じ演説がまったく異なるリアリティーと迫力を持ち、電気を感じるようだとも報じられた。トランプ氏も同様の術を持っている。演説の全文書き起こしと動画を見比べるとよくわかる。支持者たちは酔い続けている。パーティーで一気飲みのコールをする大学生のように。

 インターネットやソーシャルメディアのおかげで「透明性」が増し、政治家の発言の事実関係をすぐに検証できる時代になった。ネットが民主主義を後押ししているかのようだ。しかしネットには反対の作用もある。個々のユーザーが自分の意見や価値観を肯定してくれる情報のみを取捨選択し、毎日を安易な自己肯定で満たすことも可能になった。

 「ヴァーチャル・リアリティー」とは、「不都合な意見や現実を排除することによって生み出される心地良いユートピア」の別称でもある。気に入らない意見はまとめてブロックすればいい。複雑な現実を「プロレス」に再構築してくれる人物が現れたなら、子供のように素直な気持ちで熱狂できる。そのユートピアを汚すアウトサイダーへの深い憎悪もひたすら蓄積される。

レイシストに家全体を乗っ取られた
 かつて「沈黙する多数派」と呼ばれた保守的な白人男性も今や「叫ぶ少数派」だ。未来に希望を持てなくなった白人たちがトランプ氏にすがって熱狂する。ティー・パーティー系の原理主義者たちはクルーズ氏に期待する。エスタブリッシュメントに付く共和党員はルビオを支持し「リベラルの陰謀」と戦う。そして、残った数少ない穏健な保守層は沈黙を強いられた。コメディアンのビル・マーによればトランプの大躍進は、
 「大きな家の中にレイシスト専用の部屋を作ってあげて、居心地をよくしてあげた結果、レイシストに家全体を乗っ取られた」
 ようなものだ。かようにして共和党は崩壊していく。

 2015年3月、オバマ大統領はアラバマ州セルマを訪れ、かつてデモに参加した人々と手を繋いで50年ぶりに同じ橋を渡った。その時の様子をホワイトハウスの公式アカウントが以下のようにツィートした。
mori1.jpg


 希望と多様性か、逃避と分断か。アメリカでは二つの相容れない世界観が競合しているのだ。

3229とはずがたり:2016/03/18(金) 19:35:04
プロフィール

モーリー・ロバートソン

日米双方の教育を受けた後、1981年に東京大学に現役合格。1988年ハーバード大学を卒業。国際ジャーナリストからミュージシャンまで幅広く活躍。スカパー!「Newsザップ!」、NHK総合「所さん!大変ですよ」などに出演中。

3230とはずがたり:2016/03/18(金) 23:06:53
「共和党指名争い、全国大会で決着の可能性高まる」ライアン下院議長
フォードvsレーガンの対決以来、40年ぶりに党全国大会で大統領候補者を決定か
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2016/03/post-4721.php
2016年3月18日(金)19時03分

 ライアン米下院議長は17日、大統領選の共和党候補指名争いが今夏の党全国大会で決着する可能性が高まっていると述べた。

 指名争いに参加しているどの候補も7月までに過半数の代議員(1237人)を獲得できなかった場合、11月の大統領選本選に進出する党指名候補は、7月にオハイオ州クリーブランドで開かれる党全国大会に出席する代議員によって選出されることになる。

 指名争いでトップを走るドナルド・トランプ氏は16日、自身の指名獲得が退けられれば「暴動」が起きると警告。同氏が7月よりも前に1237人の代議員を獲得できるかどうかは不透明だ。

 ライアン議長はトランプ氏の「暴動」発言について、暴力をほのめかすことは受け入れられないと非難。党全国大会の議長を務めることになるため、大会の手続きを詳しく調べなくてはならないとしたほか、法の支配が行きわたるよう確実を期したいと述べた。

 議長は「オープンな党全国大会となる可能性がわれわれが従来想定していたよりも高まったという認識のほかに何ら変化はない。われわれはこれが現実になる可能性がかなり高いという見方を理解している」と述べた。

 また、自身が今年の大統領選に出馬する可能性をあらためて否定した。

 共和党の候補指名争いにおいて、指名獲得が確実な候補者がいない中で党全国大会が開かれたのは1976年が最後。この時は現職のジェラルド・フォード大統領が1回目の投票でロナルド・レーガン氏を下した。

 また、党全国大会で複数の投票が実施されたのは1948年が最後。この際はトーマス・デューイ氏が指名を獲得した。

 一方、共和党の候補指名争いから撤退したマルコ・ルビオ上院議員は17日、大統領選本選では誰の伴走者にもならないと述べ、副大統領候補になることはないとの考えを示した。

3232チバQ:2016/03/18(金) 23:32:23
http://mainichi.jp/articles/20160319/k00/00m/030/050000c
米大統領選
「トランプ包囲」協議…共和保守派

毎日新聞2016年3月18日 20時11分(最終更新 3月18日 21時06分)

 【ワシントン及川正也】米大統領選の候補者指名争いで、共和党保守派のグループは17日、ワシントン市内で緊急会合を開き、同党予備選で首位を走る実業家トランプ氏の指名阻止に向けた対応を協議した。「反トランプ勢力」の候補一本化や、7月の党大会での決着も想定。第3の候補の担ぎ出しなども視野に入れる。「トランプ包囲網」は次第に広がっており、トランプ氏が反発するのは必至で、対立は激化しそうだ。

第3の候補も視野

 会合は6月まで続く予備選でトランプ氏が指名獲得に必要な代議員の過半数を取れるかどうかは微妙な情勢を踏まえて招集。保守派の下院議員や論客らが出席した。米CNNによると、反トランプ氏のクルーズ上院議員とケーシック・オハイオ州知事の候補者調整は、一方への肩入れはできないとして判断を見送ったという。

 党大会では予備選に出馬していない保守派候補を擁立することも検討した。党大会では代議員による1回目の投票で過半数を獲得した候補がいない場合、過半数を得る候補が出るまで投票が続く。2回目からは代議員のほとんどが投票先を拘束されない自由投票になる。投票では予備選に出ていない候補も名乗りを上げられる。

 ベイナー前下院議長らは、党大会で2012年大統領選の共和党副大統領候補だったライアン下院議長を擁立したい意向を示している。ライアン氏は「予備選を戦っている人が指名されるべきだ」と拒否しているが、議長就任時も再三拒否した末に承諾した経過があり、米メディアは「受諾する可能性はある」と解説している。

 民主党の前例だが、1952年大統領選で指名争いに出馬しなかったスティーブンソン・イリノイ州知事が党大会当日に出馬し、3回目の投票で指名を獲得したケースがある。こうした党大会は両党通じて、これが最後だ。

 保守派の動きに呼応し、指名争い撤退表明時にトランプ氏の勝利に祝意を送ったルビオ上院議員は17日、トランプ氏指名なら「共和党は解体される」と記者団に指摘。「トランプ包囲網」は一段と広がっている。

3233とはずがたり:2016/03/20(日) 15:57:43
党大会でライアン議長が指名される可能性はどうなんだろ?
>フロリダ、イリノイ、ノースカロライナでの勝利により、彼の共和党の指名獲得はほぼ確実となった。

2016年 03月 20日 09:32 JST
コラム:リベラル・保守双方の有権者をつかむトランプ戦術
http://jp.reuters.com/article/column-trump-liberal-conservative-idJPKCN0WK0NC?sp=true

[16日 ロイター] - これはもう「トランプ」問題である。12日、ドナルド・トランプ候補が暴力事件の発生を理由にシカゴでの選挙遊説を中止せざるを得なくなったことからも、それは明らかだ。

だがこの暴力事件は、3日後の世論調査ではトランプ候補に何ら打撃を与えなかったようである。フロリダ、イリノイ、ノースカロライナでの勝利により、彼の共和党の指名獲得はほぼ確実となった。結論は明らかだ。トランプ候補の支持者の多くはトラブルを求めているのだ。

7月に開催される共和党大会での最初の投票でトランプ候補が過半数を獲得できなかった場合に同氏の指名を阻む戦略を練るため、ある保守系団体が今週、ワシントンで会合を開いている。たとえトランプ候補が他の誰よりも多くの代議員を獲得したとしても、である。党がトランプ候補の指名を邪魔するようなことがあれば、「われわれは会場を焼き払うだろう」と、トランプ支持者の1人は語っている。

トランプ候補は荒削りなポピュリストである。だが、そう言ってみても、あまり多くを説明したことにならない。ポピュリズムとは何か、ひとことでは言えないからだ。

富裕層・特権層(「カントリークラブ保守」)を攻撃する左翼のポピュリズムもある。その一例がバーニー・サンダース上院議員で、ウォール街といわゆる「1%(の富裕層)」を容赦なく批判している。

高学歴エリート(リムジンに乗ったリベラル)のスノビズムと尊大さを攻撃する右翼のポピュリズムもある。たとえば、ポリティカル・コレクトネスや高学歴層が伝統的な宗教を軽蔑することを絶えず批判していたのがベン・カーソンだった。

その両者を併せ持つのが、トランプ候補だ。

トランプ候補は左翼ポピュリストだろうか。そう、彼が自由貿易を攻撃するのはサンダース候補と同様である。自身が富裕層であるにもかかわらず、トランプ候補にはウォール街への愛着はない(「ヘッジファンドの連中は殺人者なのに罰せられない」)。

ウォール街の側でも同じことだ。米金融界は、トランプ候補が大統領になれば市場と経済に災厄をもたらすと信じている。米金融界の大物たちは、反トランプの広告に何百万ドルも注ぎ込み、同氏が党大会代議員の過半数を獲得するのを阻もうとしている。

では、トランプ候補は右翼ポピュリストだろうか。移民、マイノリティー、女性に対する攻撃を見れば、そのとおりである。それに加えて彼は、昔ながらの孤立主義を信奉しており、米国は自国の利益が直接脅かされない限り外国への介入を避けるが、ひとたび脅威があれば相手を木っ端みじんに打ち砕く、としている。彼の「イスラム国」への対応戦略は「やつらを徹底的に爆撃する」である。

トランプ候補の支持層は、イデオロギー的な壁を完全に乗り越えている。最も彼を支持しているのは、大学教育を受けていない白人、特に男性の有権者だ。トランプ流ポピュリズムのもう一つの要素、「強い男」願望である。

1959年、偉大な社会学者シーモア・マーチン・リプセットは、「労働者階級の独裁主義」、つまり「下層階級の人々」のあいだの不寛容の傾向、過激で非民主的な態度について書いている。

トランプ候補はロシアのプーチン大統領への敬意を表明している。「彼は自分の国を動かしているし、少なくとも、リーダーである。そこがわが国とは違う」とトランプ氏はMSNBCで話している。プーチン氏の政治手法に関しては「わが国もたくさん殺していると思う」と答えている。

3234とはずがたり:2016/03/20(日) 15:58:07
>>3233-3234
トランプ候補がこのところ見せているプーチン流の動きと言えば、批判的な報道機関が自分の選挙イベントを取材するのを拒否したことだ。デモイン・レジスター、ユニビジョン、フュージョン、ハフィントン・ポスト、ナショナル・レビュー、マザー・ジョーンズ、バズフィード、そして最近ではポリティコも排除されている。

自分の集会に対する抗議参加者に彼が送るメッセージも同じだ。「あいつらをたたき出せ」である。15日夜の勝利宣言では、メディアについて「吐き気がする」と表現するのを忘れなかった。

多くの米国民は、トランプ候補が言うのと同じ理由で、「強い男」を望んでいるように見える。政府の連中は何一つ実現できていない、という理由だ。米連邦政府は袋小路で行き詰まっている。

トランプ候補は自分流に仕事を片付けると約束するが、具体的には説明しようとせず、ただ自分なら「アメリカを再び偉大にできる」と約束するばかりだ。彼は専門家やアドバイザーさえ帯同しない(「外交政策については誰に相談しているのか」と質問され、トランプ候補は「私の第一の相談相手は私自身だ」と答えた)。彼は自分流にやりたがっている。たった1人で。

なぜトランプ候補は共和党の指名獲得競争で勝利を収めつつあるのか。米国が世界でも最もポピュリスト的な国であることを忘れないでおこう。米国に次ぐ第2位の国を探しても、他はどこも(権威主義的な王制国家である)サウジアラビアと大差ない。

それというのも、この国はもともと、権威(圧制的な政府、硬直した教会、閉鎖的な経済)から逃げ出してきた者たちによる植民に由来しているからだ。

エリートへの不信は、米国史を通じて流れる、深く根づいた価値観である。米国の大衆文化において、金持ちや権力者(企業幹部、政治家、官僚)がどのように表現されているかお気づきだろうか。たいていは無能で腐敗している。もっとひどい描写の場合もある。

米国の政界は、米経済と同様に、非常に起業家的である。市場があるところには製品が生まれる。支持されない戦争が行われているときには反戦派の候補が出てくる。有権者が重税に不満を抱いていれば、減税派の候補が出てくる。大衆がいつもながらの政治にウンザリしていれば、1992年のロス・ペロー氏のように、反政界の横断幕を掲げるアウトサイダーが突然浮上する。今日では、それがトランプ候補なのだ。

出口調査は、トランプ支持者を最もうまく定義する一つの特性が「怒り」であることを明らかにしている。「連邦政府の仕事ぶりについてあなたの感情を最も的確に表現する言葉はどれですか」という質問に対して、「わくわくする」「満足している」「不満がある」ではなく、「怒っている」と答える有権者のほとんどが、トランプ支持なのだ。

彼らは何に怒っているのだろうか。答えは2つ、景気の後退と、文化的な影響力の低下だ。

トランプ候補を最も強く支持しているのは、米国社会のうち衰退している部門の有権者だ。ニューヨーク・タイムズによる調査「トランプ主義の地域分布」によれば、トランプ候補の支持率が最も高いのは、高校の卒業証書を持たない白人の比率が高く、民族的・宗教的マイノリティーの数が少なく、農業や製造業など「旧経済」タイプの雇用が多く、労働参加率が低い地域だ。たとえば、アパラチア地方である。

つまり、米国民のうち、景気の回復から取り残され、外国との貿易により雇用を脅かされ、人口は減少し、伝統的な宗教・文化に基づく価値観が挑戦を受けているような人々だ。彼らは怒れるレジスタンスであり、トランプ候補は彼らレジスタンスのリーダーなのだ。

イデオロギー的にはどうか。彼らは、オバマ大統領のような、スノッブな謙遜さを備えたリベラルを憎悪している。そして、無頓着(むとんちゃく)に彼らを搾取していくミット・ロムニー氏のような保守派も憎悪している。

トランプ候補を止めようとする保守派の努力が失敗すれば、同氏と大統領の座のあいだに立ちふさがる存在はただ1人、ヒラリー・クリントン氏だけだ。多くの有権者にとって苦渋の選択になろう。どちらも有名人で、長年にわたって世間の視線にさらされており、米国民の大部分から否定的に見られている。ただしクリントン氏よりもトランプ氏の方がよけいに嫌われている、という点が民主党にとっては心強い。

米国民は皆、オハイオ州デイトンで9月26日に行われるトランプ対クリントンの最初の公開討論を期待していい。きっと火花が散るだろう。視聴率は過去最高を記録するかもしれない。

*筆者は第一線で活躍する政治アナリストで、ジョージ・メイソン大学で行政・国際関係の教授を務める。

3235チバQ:2016/03/21(月) 21:24:45
http://www.afpbb.com/articles/-/3081045
反トランプ派、NYで大規模デモ アリゾナ州では道路封鎖
2016年03月20日 18:29 発信地:ニューヨーク/米国
【3月20日 AFP】米大統領選の共和党候補指名争いで首位を走る不動産王ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏の反対派数百人が19日、ニューヨーク(New York)市内で抗議デモを行った。また、同氏の選挙集会が開かれた南西部アリゾナ(Arizona)州では、反対派が幹線道路を封鎖し、集会では暴行騒ぎもあった。警察や複数の目撃者によると、トランプ氏の選挙戦の勢いを止めようとするこの日の抗議運動では数人の逮捕者が出た。

 米NBCテレビのウェブサイトに掲載された動画には、アリゾナ州トゥーソン(Tucson)での選挙集会で、トランプ氏の顔と「Bad for America(米国にとってよくない)」と書かれたプラカードを掲げた男性が、集会の出席者から殴る蹴るの暴行を受け、警備員に付き添われて会場から出ていく様子が捉えられている。加害者は手錠をかけられて連行され、傷害罪で訴追されたという。

 トゥーソンでの集会に先立ち、反対派はアリゾナ州フェニックス(Phoenix)郊外で主要幹線道路を封鎖し、トランプ氏の支持者らが集会に出席するのを阻止しようと試みた。トランプ氏は22日に行われる共和党のアリゾナ州予備選を前に同州入りしていた。

 一方、ニューヨークのマンハッタン(Manhattan)では、セントラルパーク(Central Park)を見下ろすトランプ氏の高級不動産物件に近い「コロンバスサークル(Columbus Circle)」に反対派が集まり、「ドナルド・トランプは去れ、人種差別主義者で性差別主義者、反同性愛者」とシュプレヒコールを上げた。現場に大勢の警官が配置される中、参加者らは「トランプを追放しろ」「トランプの周囲に壁を築け」などと書かれたプラカードを掲げた。また「ドナルド・トランプ1人と難民2万5000人の交換を」と書かれたプラカードも見られた。こうした運動の中、5番街(Fifth Avenue)では一時、小競り合いがあり、1人が逮捕されたものの、警察が直ちに事態を収拾した。(c)AFP/Brigitte DUSSEAU


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