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884：SAKURA：2014/02/23(日) 21:33:10 ID:3/pn4/Pc: 「トキ様」　へ　　「観覧者の皆様」　へ
こんばんは……　　ロ－マ字（大文字）の【SAKURA】で～～～す。
今日は？素敵な書籍との出会い…此処で？一部抜粋させていただきます。

■□【　人間　の　運命　】…アップするには～♫

━ 【　与えられた条件下でベストを尽くす　】　━━━━━━　その①　（転載編～）
>>865>>870>>871>>872>>873>>874>>875 >>876>>877>>880>>881 投稿の続きです。

　社会に出て伸びていく人は、自分が何が好きで、何が向いているかを知っている人
だと思います。社会というのは平均点でいい点を取れても、実はダメなんです。
特に組織が大きくなればなるほど、「なんでもできる人」はいらなくなって、スペシ
ャリストが必要になってきます。それは特別な資格ということではなく、たとえば
「私はとにかく愛想がいい」とか「謝り方がとてもうまい」とか「これだけは大好き
で一日中やっていられる」――そういうものをもっている人のこと。そういう人がい
ちばん強いと思うのです。

　だから近ごろ、とても強く感じることがあります。それは多分、日本の教育に問題
があると思うのですが、受験を筆頭にいい学校、いい点数、いい成績を目ざすために、
今の人たちが何を教えられ、何がやってきたかというと「効率のいい」勉強なんです
ね。どういう意味かというと「限られた時間内に効率よく点を取る」ための勉強で、
「効率よく点を取る」ためには、わからないことは後にして、わかるものから優先
的に点を取っていくんです。このやり方が身についてしまうと、いやなことはしない、
面倒なことは後回し、楽なことから点数を稼ごうとするようになる。しかも、興味
あることが「効率のよくない」ことならあきらめてしまったり。本当に好きなことを
知る機会を持たないまま来てしまうのです。

　この考え方を社会に出ても続けようとする、つまり、自分が楽だと思う仕事から先
にやって、面倒なことは後回しにしてしまうと、それは正反対なんです。仕事という
のは、いやなことからこなしていかなければいけません。面倒なことから片づけてい
かないといけない。なぜなら、楽なことは放っておいても回るものだからです。

　子供のころから勉強してきた処理判断と、社会に出てからしなくてはならない処理
の仕方では、まったく逆の思考をしなければなりません。これが今の人たちはとても
苦手なのだと私は思います。ケンカをしない、闘わない、もめ事を起さない。だか
ら、お客さまや取引先に怒られたなんてことを報告したくない。報告すれば上司に怒
られるから、トラブルを隠そうとする。これでは何も解決できず、本当に悪循環だと
思います。

　社会では、上のポジジョンに行けば行くほど、その仕事は、「トラブルを解決する
こと」と言ってもいいと私は思います。仕事がうまくいっていれば報告がなくても問
題はありません。ところが、売り上げが落ちたとか、取引先とトラブルがあったとか、
お客さまを怒らせたとか、そういう問題が起きたとき、それを解決するのが重要な仕
事なんです。もめ事を解決したり、緊急事態に対応することは、不条理なことに頭を
下げるだけでなく、相手をこちらの有利な方向に納得させる上級テクニックさえ必要
とします。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　つづく