したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

丸廉法器研究班(先ずは錫杖伝)

1Syami:2002/11/22(金) 15:56
そろそろこう言うスレッドを立てる時期と思われます。
さて、丸廉2ch支部諸賢、及びROMなさっている諸先輩方。
私儀既にあちこちで今まで諸先生方に学んできた法器伝の練習を行っていますが
ついにこちらでも始める事とあいなりました。
本当は本山の錫杖・如意プロジェクトチームの諸先輩方に学びたいものですが
なかなかその機会も無いので、その時のための予習と言った意味合いで
始めましょう。私見では法器の練習はある程度少林寺拳法の動きが
身についた初段くらいならば始めてしまって良いと思います。
経験上これを学ぶ事により、徒手技術へフィードバックされる事も多いです。
では、このスレッドは法器、先ずは錫杖伝の予習、復習、質疑応答に使いましょう。

1641まんじ丸:2005/07/12(火) 17:17:31
ちょっと訂正!
上から振り下ろす投げ方は見たことがないと聞いてます。

1642ビスキュイ:2005/07/12(火) 17:54:27
アンダースローかサイドスロー限定なわけですな。
多分手に持った状態から最小の動きで投げる為なんでしょうね〜。

1643Syami:2005/07/12(火) 17:57:43
モノとしては棒手裏剣だね。でも「投げ物」としては我々には「寸針」があると言うからなー。
私も話だけで見た事はないけど。

1644ビスキュイ:2005/07/12(火) 18:12:01
「寸針」ですか〜「外物」の技法は現在誰か伝承されてる先生はいらっしゃるんですかね?
失伝しちゃってるのかな…

1645:2005/07/12(火) 19:22:59
>>1636 【Syami様】
また長くなりますが、誤解があるといけないと考え、あえて書き込みます。
最後と思ってお許し下さい。Syami様はじめ、本当に良く勉強されており、
年代は判りませんが、驚くと同時に深く感心を致しました。
現在、膝を悪くし、残された時間を経験に基づき「信仰と民族」と題して、
エヌマ・エリシュから一神教、ヴェーダ(Veda)〜古代ヒンドゥー、道教、神
道などの相関をまとめているかなりの爺です。
武術と諸仏の毘廬遮那の所持する法具(武器)について、勉強したいと思いました。
補足となりますが、お遍路自体は宗派に関係ありません。
四角の金剛杖はご指摘の通り真言から発したお遍路さんが使います。
行者の金剛杖は、丸・六角です。段階や富士など場所によっては八角も使います。
考え方はお遍路のものと同じ考え方をします。
檜杖が円形であるのは上求菩提・下化衆生、あるいは自利他利の二利円満を表し
ています。お遍路さんは初めてでも四角の金剛状を持ちますが、
修験では正先達が持つ決まりです。杖は上部を金胎不二の塔婆形に作っています。
順逆峰に際し、入峰五度未満の新客の持つ杖は檜の枝にあまり手を加えない
自然の木で、閼伽(あかargha:水桶)や小木等を担うのに用いたりします。
今ではリュックを背負って、ペットボトルで水を用いる行者が多いようです。
檜は火に通じていて、火は「智火」と解釈します。旧来長さは身長に合わせました。
お山での壇を組むことは無いとします。(現在は防火対策でなかなか出来ません。)
金剛杵の使い方には驚きました。長い物を見た記憶があるように思います。
行者の「不動の智剣」というものがあります、「柴打ち」とも言います。
独鈷杵の片側が一尺三寸ほどの剣になっているものです。
短刀同じような片刃のものもあります。昔の物は本当に切れます。
これなどは、私の想像する以外の使い方があるのでしょうか?
プルパは独鈷杵のことで、結界に関係します。投げ打つに適しています。
武術以外の不思議はあります。
独鈷杵を打つよりは、鳥を落としたり、野ネズミを動けなくしたり、
不殺と言いましょうか。色々な行者が居ることは事実です。
それから、修験道と寺社密教、僧侶山伏と修験山伏は歴史的に色々ありまして、
あまり書けませんが。

山伏問答の中で錫杖の儀は、一法界の総体を顕わす衆生覚道の智杖と説明します。
三種類の形があって、四輪は「四諦」を、十二輪は「十二因縁」を、
六輪は「六波羅蜜」を表し、錫杖の音声により三界六道に苦をうける衆生の迷夢を
驚覚すると考え、行者は菩薩の当体であるとして、六輪の錫杖を持ちます。
御宗では何輪をお使いでしょう、儀については違うのでしょうか?
「法器」の意は本来、「仏法を受け、修行するに耐えうる能力(器)を持つひと」
を言います。転じて、修行を行うに用いる道具ということです。
皆様にはその心を持って、修行に励んでくださることをお願いいたします。
七宝のひとつ「輪宝」を受けた転輪聖王は戦わずして、争いを治めたと
思っていましたが、確かに刃をつけて投げると凄いことになりますね。
「羯磨」も同じ使い方なのでしょうか?

修験道は、呪法もあり、悪者に良く間違われます。Syami様はお詳しいので、
ご存じと思いますが、『リグ・ヴェーダ』の内アタルヴァ・ヴェーダの呪法
(mantora)には薬草、鉱物などの用法についても書かれ、インド医学、
中国医学の進歩に貢献しています。「呪法」の実施法については
カウシカ・スートラに『治病、息災、調伏、反撃、婦女、和合、王位回復の国法、
開運増益、贖罪、バラモンの福利増大』の法と書かれていることで、
「呪文」の内容はほとんど、その厄災や病などが他の土地や他部族に行くことを願う
内容になっていることが分かります。行者も同じ気持ちであります。
呪法は悪い内容ではないということを広く知って頂くと嬉しく思います。
また長くなってしまいました。すみません。
今日で終わり、読むことに徹することにします。

1646Syami:2005/07/12(火) 23:36:48
>>1645 空様

>年代は判りませんが、驚くと同時に深く感心を致しました。

恐れ入ります。
このページに参加している者は私を始め多くが若輩者であります。

>行者の金剛杖は、丸・六角です。段階や富士など場所によっては八角も使います。

八画は富士の八領を表すと聞きますが、六角は何を表しましょうか?
六道か六波羅蜜辺りでしょうか?
円形の意味が上求菩提・下化衆生、または二利円満を表していることは初めて知りました。
ご教示ありがとうございます。
ちなみに「二利円満」は私たち金剛禅では「半ばは己の幸せを、半ばは他人の幸せを」と言う文言で
表現しています。

「金胎不二の塔婆形」に関してご質問をさせていただきます。
金剛・胎蔵で塔婆の形は変わってくるのでしょうか?

>旧来長さは身長に合わせました。

私達の伝書(教範)でも錫杖の長さは身長に合わせるとあります。
九條錫杖経にも錫杖は山行の時に用いるとありますから、長すぎる物は邪魔になってしまいますね。

>金剛杵の使い方には驚きました。

私たちの独鈷杵は尺五寸が定形になっています。鍛錬に用いる場合は一尺程の物も用います。
打突にも用いますが、主には逆技の補助や急所の押圧に用います。

>行者の「不動の智剣」というものがあります、「柴打ち」とも言います。

こちらは↓の様な物でしょうか?
http://www.k3.dion.ne.jp/~vajra/sankotukaken.htm

>独鈷杵を打つよりは、鳥を落としたり、野ネズミを動けなくしたり、
>不殺と言いましょうか。色々な行者が居ることは事実です。

科学的には説明が付き難いですが、私も念を凝らして小動物の動きを封じるという実演を観たことがあります。
その時演じた行者の方は「気合術」と仰っておいででした。

>御宗では何輪をお使いでしょう、儀については違うのでしょうか?

私達の修行会は昔は「布薩会」と言っていました。
また修行自体を「菩薩行」とも言っていました。
これを背景としているのか、私共は六輪の錫杖を用いています。
法器の本来の意味は寡聞にして存じ上げませんでした。ご教示ありがとうございます。

>「羯磨」も同じ使い方なのでしょうか?

羯磨は壇を組む時に用いるのは存じ上げていますが、その源流は残念ながら存じ上げません。
見た目は手裏剣ですけどね?(笑

>修験道は、呪法もあり、悪者に良く間違われます。

確かに小説などでも山伏や修験の行者は悪役で出てくる方が目立ちますが、これは実態があまり知られていないせいであると思います。
呪法と言うとなにか禍々しいイメージがつきまといますが、陰陽道の世界では単なる認知の問題でしかないとも聞きます。(名前を付ける事自体が「呪」の始まりだとか・・・)
大戦の時に行われたと言われる怨敵調伏の呪法は日本中の神社仏閣で行われたと言いますし、皇家で行う五穀豊穣の祈願も言ってみれば「呪」であると理解しています。

ヴェーダに関しましてはさほど深く勉強した訳ではないのですが、拳法の修行の関係上アーユルヴェーダ(生命科学)は少し勉強したことがあります。
プラーナやチャクラと言う考え方は漢方と照らし合わせた時大変興味深く感じられました。
(ここからは空様以外に・・・)ヴェーダとはインド最古の文献と言われ、サンスクリット語で「知る」の意から転じて「経典」とか「科学」とか言った意味になります。4大ヴェーダとして
  1.リグ・ヴェーダ
  2.サーマ・ヴェーダ
  3.ヤジュル・ヴェーダ
  4.アタルバ・ヴェーダ
が挙げられます。どれも詩の形で多くの真言(mantora)のルーツになっているそうです。
最初はヤジュルヴェーダまででしたが、後に民間の呪法、療法を取り入れてアタルバ・ヴェーダが組まれたそうです。

空様、これも法縁です。今日で終わりなどと仰らず、またご教示頂きますようお願いいたします。
お膝の方お大事になされますよう。

再拝合掌

1647ビスキュイ:2005/07/13(水) 12:54:33
>空さん
凄い勉強になります!気が向いた時で結構ですからぜひまた書き込んでくださいな〜。
楽しみに待っておりまーす!!

>Syamiさん
やはりマニアの親玉…

1648Syami@office:2005/07/13(水) 13:11:05
>やはりマニアの親玉…

失礼な。探究心が旺盛と言って欲しいモンだね!

1649まんじ丸@ケータイ:2005/07/13(水) 13:31:00
>やはりマニアの親玉
禿しく同意

Syamiさん
親分と呼ばせて下さい。
まだまだ、マニアに仲間入りできるほどではありませんが、精進します故、よろしくおながいしますorz

1650:2005/07/13(水) 17:01:25
>>1646 【Syami様】
良く勉強されており、なんだか山伏問答をしておるように感じます。
御宗も九条錫杖経を唱えておられるようで、驚きました。
分かれたかのようになっている禅と密教の融合は新しい発見ですし、嬉しいことです。
九字法の種類はいかがでしょうか、これを聞いてはいけませんね、失言でした。

Syami様の指摘される意味は分かります。衣躰については天台・真言・修験宗
・里修験(山伏)で、歴史もあり少しづつ違いがありました。
例えば「不動の智剣(護摩剣)」などは真言では「柴打ち」とは言いません、
写真を見ましたが、あのように長い剣ではありません。
現在は所持しての行者はいません。持っていても狩猟ナイフです。
峰も天台系は順峰・真言系は逆峰が一般的なのですが、別に仲違いしている訳
ではありません。密教僧侶、神道禰宜、各流祈祷師もまた修験をします、
解釈の異なる場合もありますが、修験は宗派にとらわれずに一様に同じく
「講」をなして、行する良さがあります。たまたま密教の影響が強く、
仏教の言葉を多く使います。Syami様ご一同様も、今では誰でも参加できる派もある
ようですから、「講」に申し入れて修験されると何か発見があるかと思います。

説明が悪く色々と混乱させていますが、六角について、錫杖を「六波羅蜜」、
金剛杖を「六道受苦衆生(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天の輪廻迷夢からの覚醒」
としてまとめてはいかがでしょうか?
これに十二入処いおける、六内処(眼・耳・鼻・舌・身・意)清浄により、
六外処(色・声・香・味・触・法)を現じ、六識の分別に至り、
六方(東・西・南・北・天・地とし、父母・師・夫婦・友人・沙門・雇人を重ねる)
を礼拝さしむ。とすると遂に分からなくなります。

富士の八角はおっしゃる通りですが、富士講は歴史的に浅く、修験の対象とは言い難い
ものがあります。我々の言うところの「二利円満」の二利というのは
自利、利他と言うことで、利他によって自利が完成でき、自利を完成しようと
思えば利他を忘れることができないという、人間の生き方のなかにある表裏関係を
言葉で示そうとしていますから、少し意味合いが違うかも知れません。

入峯道などでは、錫杖が危険になることもありますから、金剛杖の方が実用に
なります。合図などには手錫杖で充分です。武器としての杖については説明が
出来ませんが、古来からの聖の鹿杖と思ってくだされば良いと思います。
斗薮に際しての金剛杖を簡単にすると
①金剛杖-三度以上入峰した度衆先達の持つ杖
②円形桧杖-正先達が持つ杖
③新客(入峰五度未満)の加工しない担杖としての杖。
となります。是ぐらいで如何でしょう?

>金剛・胎蔵で塔婆の形は変わってくるのでしょうか?
 他に知りませんが、身長に合わせる意味は、
 持ち手の行者自身が「金胎不二の塔婆」となるを表す説もあります。

>その時演じた行者の方は「気合術」と仰っておいででした。
 「験力に法あって、術無く、修法によって徳を験す。」

>私達の修行会は昔は「布薩会」と言っていました。
>また修行自体を「菩薩行」とも言っていました。
 不勉強で申し訳ありません。修験道も菩薩行です。

>「羯磨」・・・見た目は手裏剣ですけどね?
 初めて投げてみましたが、当たると痛いと思いました。
 刃があれば大変なことになりますね。
 独鈷など投げ方があれば教えてください。
 私の記憶では胸の前、九字切りと同じでは無かったかと思います。
 独鈷杵の種も記憶に自信が無くなって来ています。

吉野と熊野を結ぶ大峯奥駈道は両峰分けから、北側を金剛界、南側を胎蔵界と
考えます。金剛界の拳印である金拳と胎蔵界の拳印である胎拳は、金拳・胎拳
ともに「拳−こぶし」です。禅の合間に法具を武器に拳法を修行される、
「心と仏具」が一体となって「法器拳者」となられることを祈願いたしております。
また長すぎました、いい加減最後に致します。

1651まんじ丸:2005/07/13(水) 18:23:58
空さん
>独鈷など投げ方があれば教えてください。
>>1638
>>1641
に私が書いたものがあります。
失伝されているのではないか?という程、伝わってないようです。
実際、私も正式に習った訳ではないのですが・・・。
何度か練習しましたが、私には難しかったです。
徒手の基本をもっと積んでからの楽しみに取っておこうと思います。

最後と言わずに、もっとご教示下さい。

1652Syami:2005/07/14(木) 21:32:14
>> 空様

>良く勉強されており、なんだか山伏問答をしておるように感じます。

恐れ入ります。弟弟子達には「まにあ」と揶揄されておりますが…
遠からず彼等に仏罰が下るは必定でありましょう。(笑

>御宗も九条錫杖経を唱えておられるようで、驚きました。

当宗で九条錫杖経を知る者は今や僅かです。私が知る限り初期の先達とその直系の弟子ぐらいで
多くの者は法器の伝承には触れる事も出来ず、在る事は知っていても見た事が無い者が殆んどです。
あまつさえは法器自体の存在を知らぬ者すら居るくらいです。

>分かれたかのようになっている禅と密教の融合は新しい発見ですし、嬉しいことです。

申し訳ありません。私共は宗教法人から始まり、今や社団法人、学校法人の三つの法人格を持っております。
しかし現在の二代目の代表は宗教色を薄めたい意向のようで、五十年来の当宗の紋章から卍を降ろしたり修行の時の衣からも卍を外させたりしております。
代わりに「輪違い紋」が入っているので普通の宗教者の方々からは空様仰るように真言宗との融合かと思われております。
しかしこれは紋の改修を担当した山の者が不勉強で「輪違い紋」を知らずに導入したのではないかと疑っております。
この一事だけでも私共の程度が知れると言うものであり、恥ずかしく思っております。
(本山の担当者は輪違い紋とは組み方が逆になっているとは申しておりますが、道義的に如何なものかと思っております
一見して輪違い紋にしか見えませんからね)

>九字法の種類はいかがでしょうか、これを聞いてはいけませんね、失言でした。

個人的な興味で一時期高野に学んだ時期がありますのでこの種の修法は存じ上げておりますが
私共では九字の呪法を始め加持祈祷の類は行われておりません。結印も数種類に限られます。
真言も日本語に意訳されたものを僅かに唱えるくらいです。
稀に唱える般若心経も書き下したものを用いております。
現在は殆んど行われておりませんが座禅を組む時、または整法、活法を施す前の精神集中の時に観想と共に外縛の独鈷印を用いていました。
(一応三密を修しているので本質的には密法と変わらないかも知れません)

>Syami様の指摘される意味は分かります。衣躰については天台・真言・修験宗・里修験(山伏)で
>歴史もあり少しづつ違いがありました。

この辺が門外の者にはなかなか理解し難いのではないかと思います。
私に関して申し上げるならば修験道が仏教系の教えなのか神道系のものなのかさえ判然としませんでした。

>例えば「不動の智剣(護摩剣)」などは真言では「柴打ち」とは言いません

写真の三鈷剣等はむしろ各種の修法に用いると聞きました。美しいものですね。
「柴打ち」と言うと山刀の様なものを想像しておりました。

>密教僧侶、神道禰宜、各流祈祷師もまた修験をします、
>解釈の異なる場合もありますが、修験は宗派にとらわれずに一様に同じく
>「講」をなして、行する良さがあります。
>たまたま密教の影響が強く、仏教の言葉を多く使います。

ご教示ありがとうございます。旧来の疑問がやっと解けたかに感じております。
キーワードは「講」だったのですね。
つまり宗派に関係無く「講」を成して「験」を求めて「修」するのが修験道であると。

>これに十二入処いおける、六内処(眼・耳・鼻・舌・身・意)清浄により、
>六外処(色・声・香・味・触・法)を現じ、六識の分別に至り、
>六方(東・西・南・北・天・地とし、父母・師・夫婦・友人・沙門・雇人を重ねる)
>を礼拝さしむ。

六根清浄から六方礼拝に至る訳ですね。
六方礼拝は確か阿含経典にあるお話でしたか。

1653Syami:2005/07/14(木) 21:34:20

>富士の八角はおっしゃる通りですが、富士講は歴史的に浅く、修験の対象とは言い難い
>ものがあります。

そうでしたか。修験道の開祖は役行者とお聞きしております。生駒を中心に活躍なさったと聞き及んでおりますが、中心はやはりこちらになるのでしょうか?
またこの機会にご質問を差し上げたく思います。
富士山の信仰と言うと御岳神社と浅間神社が思い浮かびますが、浅間神社の「浅間」とはどのような意味になりましょうか?信州の浅間山とは関係あるのでしょうか?
実は不勉強で最近まで浅間神社は信州の浅間に縁があるものとばかり思っておりました。

>我々の言うところの「二利円満」の二利というのは
>自利、利他と言うことで、利他によって自利が完成でき、自利を完成しようと
>思えば利他を忘れることができないという、人間の生き方のなかにある表裏関係を
>言葉で示そうとしていますから、少し意味合いが違うかも知れません。

申し訳ございませんでした。私の言葉が足りなかったやに思われます。
私どもの「半ばは己の幸せを、半ばは他人の幸せを」は「自他共楽」と言う文言に集約されております。
その意としては「自らの幸福を成就するためには、他人のそれをも成就しなければならない。
そのためには自らが利他を行うだけの「力」を持たねばならない」と。
ここから「自己帰依」に展開して行きます。
無論三宝帰依はありますが、教義の基本となった教典が法句経になりますので総体的な傾向は原始仏教なのです。
「己こそ己の寄る辺 己をおきて誰に寄るべぞ。よく整えし己こそ まこと得難き寄る辺なり」

>斗薮に際しての金剛杖を簡単にすると
>金剛杖-三度以上入峰した度衆先達の持つ杖
>円形桧杖-正先達が持つ杖
>新客(入峰五度未満)の加工しない担杖としての杖。
>となります。是ぐらいで如何でしょう?

ご教示、ありがとうございます。

>金剛・胎蔵で塔婆の形は変わってくるのでしょうか?
>身長に合わせる意味は、持ち手の行者自身が「金胎不二の塔婆」となるを表す説もあります。

ははぁ、なるほど。承知いたしました。

>>その時演じた行者の方は「気合術」と仰っておいででした。
>「験力に法あって、術無く、修法によって徳を験す。」

う。恐れ入ります。

>>また修行自体を「菩薩行」とも言っていました。
>不勉強で申し訳ありません。修験道も菩薩行です。

こちらこそ失礼いたしました。「菩薩行」と言うのはごく一般的な言葉でした。

>>「羯磨」・・・見た目は手裏剣ですけどね?
>初めて投げてみましたが、当たると痛いと思いました。

うぉっ!?投げてごらんになりましたかっ!??
羯磨は十字金剛とも呼ばれ、輪宝と同じように古代インドの投擲兵器がモデルになっていると聞きました。
チベット辺りでは三鈷杵ではなく五鈷杵を組み合わせたものの方が多く見られるそうです。
江戸時代には輪宝の外側に鈷がはみ出た如何にも危なげなものも作られたようですね。

>吉野と熊野を結ぶ大峯奥駈道は両峰分けから、北側を金剛界、南側を胎蔵界と考えます。

あの辺が修験の行者の方々の修行場になっているとはお聞きしていましたが、これは壮大なお話ですね。
私の同門の者も錫杖を求めて彷徨った事があります。
最近は当宗独自の錫杖も販売されていますが、それまでは皆苦労して自作したり仏具店を回ったりしていたものでした。
しかし仏具店で扱われているものの多くは真鍮の鋳物であり、たった一度の打ち合いにも耐えられません。
修験の道具を扱うお店で、丈夫な錫杖は入手出来ないものでしょうか?

>金剛界の拳印である金拳と胎蔵界の拳印である胎拳は、金拳・胎拳
>ともに「拳−こぶし」です。

ご質問を差し上げます。金剛界の結印は「智拳印」、胎蔵界のそれは「法界定印」と学びましたが、
「金拳・胎拳」とはこれとは別なものなのでしょうか?

>禅の合間に法具を武器に拳法を修行される、「心と仏具」が一体となって「法器拳者」となられることを
>祈願いたしております。

ありがとうございます。私共もそのように修行して行きたいと思っております。
これも法縁の妙と存じます。またのご教示をお待ちしております。

1654:2005/07/15(金) 18:47:12
たびたび済みません。
>>まんじ丸君:さすが大先達の弟子は聞いてる話が「違う」なぁ。

これを読み落としておりました。大先達のお弟子様達でしたか。
通りでよくご存じの筈です。要らぬ事ばかり書いておりましたことを
恥じます、ご容赦願います。Syami様は高野で修行されたとのこと、
詳しいはずです。試されてしまいましたね。
「錫杖と金剛杖」について、書き込む内容に不安を生じています。錫
杖は元々修験の持ち物で、毒害虫を遠ざけるための音を発する道具で
した。金剛杖は特に巡礼で使い、本来は四角で4つの面が発心・修行
・菩提・涅槃の4つの門を表します。葬式ではこの4つの門から送る
ことになっていますから、遍路中に亡くなるとその間墓標になるよう
になったようです。
最近の金剛杖は、先が塔婆になっていて、キャ・カ・ラ・バ・アと書
かれています。これは、空・風・火・水・地の五大を表しております
。修験で使うようになった金剛杖は、述べたとおりですが、霊山によ
っては、御岳山は六角、富士山では八角の杖を使っていました。八角
は嶺の数と八正道・八功徳水を表しています。
杖の頭を塔婆形にするようになったのは近世からです。金剛杖に錫杖
を付けたり、付けなかったりとわりと自由で、実用を考えていた。頭
の頭襟(ときん)も小さいけれどもヘルメット代わりなのです。ユダ
ヤ教のヒクラティーに似ていますね。本来は、山伏・修験が錫杖を持
ち、巡礼者が金剛杖を持つと考えた方が分かりやすいと思います。

>本山の担当者は輪違い紋とは組み方が逆・・・。
 それは大変、三輪では組み方は逆、
 是では輪足らず(和足らず)となりますな。

>九字の呪法を始め加持祈祷の類は行われておりません。
>結印も数種類に限られます。
>真言も日本語に意訳されたものを僅かに唱えるくらい。

 真言は詳しくはありませんが、真言はインドから中国にもたらされ
た行法を習得したものですから、「マントラ(真言)」は「アタルヴ
ァ・ヴェーダ」の呪法韻律によって読誦されるべきで、訳して何も得
ることは出来ないでしょう。Syami様は折角高野で学ばれたのですか
ら、法器行の際だけでも、真言と印を行じては如何でしょうか、そう
すればすべてが違って感じられると思います。

>「柴打ち」と言うと山刀の様なものを想像しておりました。

 「護摩の剣」「宝剣」「不動の智剣」などと色々名があって迷われ
ます。あまり名称にとらわれない方がよろしいと思います。
山刀といっても、寸延び短刀と思えば良いです。

>六方礼拝は確か阿含経典にあるお話でしたか。

 漢訳ではそうです。「仏説尸迦羅越六方礼経」

>修験道の開祖は役行者とお聞きしております。生駒を中心に活躍な
さったと聞き及んでおりますが、中心はやはりこちらになるのでしょ
うか?

 これはあまりに有名です。始祖は、役行者(本名・賀茂役君小角)
で、「役」という葛木の神から神託を預かる一族の出身とされます。
験力は孔雀明王法にある。葛城山、大峰山、生駒山などで修行し、大
峰山上ヶ岳で修験道の金剛蔵王権現(不動明王に似て異なる)を祈り
出したとされます。

>浅間神社は信州の浅間に縁があるものとばかり思っておりました。

 古語で火山を「あさま」と言います。富士山も浅間山も火山でした
から、関係はその程度でないでしょうか。富士の浅間(せんげん)神
社では、木花之開耶姫(古くは浅間大菩薩と呼んだ)を祀っています


>傾向は原始仏教なのです。

 より身近に感じます。

>修験の道具を扱うお店で、丈夫な錫杖は入手出来ないものでしょうか?

 紗波理を使っていますので、割合丈夫ですが音の方を重視していま
すから、打ち合いに向く作りではないでしょう。昔は、今のような鋳
造では無く、打物として作られていましたから、京都の古い仏具製造
元を尋ねてみられると良いでしょう。私も少し聞いてみましょう。
出来るとしても、錫頭だけで20〜30万円はすると思います。
古い良い物は、輪も沸かしづけですから、落ちる心配はありません。

>「金拳・胎拳」とはこれとは別なものなのでしょうか?
 仰るとおりで、真言密教による大日如来金剛界の結印は「智拳印」、
胎蔵界は「法界定印」です。
しからば、金胎両部の曼陀羅と言うべきも、修行専念の本尊は、大日如来の
教令輪身大忿怒形の不動明王にて候として、修験本尊は「金剛蔵王菩薩」
剣印と拳印、吉野と熊野を結ぶ両峰分けに鎮座する。どちら側から観ても、
拳印となると思って下さい。ではまた。

1655ビスキュイ:2005/07/15(金) 21:17:06
>空様
我々は金剛禅の門徒とは申しながらも、どうしても「拳(武術)」の修行が中心
になりがちです。空様のお話は本当ッッッに為になりますので、無学な私どもに
ご教示いただくような感じでお気軽に書き込みをくださいませ。本当に勉強にな
ります。これぞ法縁というものだと思います〜。

1656Syami:2005/07/16(土) 00:26:38
>>1654 空様

>大先達のお弟子様達でしたか。

申し訳ありません。空様には誤解をさせてしまいました。
「大先達」と申しましても当門の大先輩と言う意味で、三十六入峰の「大先達」とは違います。
まんじ丸君の師匠は本門の専修修行者の最古参の方なのです。

>Syami様は高野で修行されたとのこと、詳しいはずです。試されてしまいましたね。

試すなどとんでもございません。
私共は本当に若輩の集まりで、ビスキュイなどが申しておりますように他宗の大先輩とお話する機会は非常に希なのです。この度は法縁を得て大いに勉強させて頂いております。
高野で修行と言っても最初は修行用の金剛杵を自作しようと思い立ち、密教美術の勉強に赴いておりました。そのうち彼の地で行われる講義を聴くようになりその延長で簡単な修法の勉強もさせて頂きました。
最初に彼の地を訪れて驚いたのは1200年前に結ばれた界が未だ有効に働いている事でした。

>最近の金剛杖は、先が塔婆になっていて、キャ・カ・ラ・バ・アと書
>かれています。これは、空・風・火・水・地の五大を表しております。

塔婆の形自体が五大を表現しているとも学びました。

>山伏・修験が錫杖を持ち、巡礼者が金剛杖を持つと考えた方が分かりやすいと思います。

なるほど、得心いたしました。ご教示ありがとうございます。

>>本山の担当者は輪違い紋とは組み方が逆・・・。
>それは大変、三輪では組み方は逆、
>是では輪足らず(和足らず)となりますな。

やや!?これは私も寡聞にして・・・。これは不可んですね。
これはお山の者も間違いなく知りません。・・・とさっそく連絡してみれば・・・
「私達の『ソーエン(双円)』は楕円が二つ重なったもので円が二つ交わった『輪違い』とは違う」
との事でした。個人的には納得し難い返答でした。

>>真言も日本語に意訳されたものを僅かに唱えるくらい。
>「マントラ(真言)」は「アタルヴァ・ヴェーダ」の呪法韻律によって読誦されるべきで
>訳して何も得ることは出来ないでしょう。

ご教示ありがとうございます。
実のところ一人で修行する時は原文の真言で行っております。

>>浅間神社は信州の浅間に縁があるものとばかり思っておりました。
>古語で火山を「あさま」と言います。

おぉ!これこそ寡聞にして存じ上げませんでした。得心致しました。
ご教示ありがとうございました。

>>修験の道具を扱うお店で、丈夫な錫杖は入手出来ないものでしょうか?
>紗波理を使っていますので、割合丈夫ですが音の方を重視していますから
>打ち合いに向く作りではないでしょう。

錫杖は鳴り物ですからね。確かに良い錫杖は場や魂を浄めるような美しい音がいたします。

>昔は、今のような鋳造では無く、打物として作られていましたから

金剛杵も鎌倉時代辺りでは刀鍛冶が打っていたと聞きます。

>私も少し聞いてみましょう。

ありがとうございます。もし良いお話がありましたらお知らせ頂きますようお願い致します。
実は修験の方達が山行の道具としてお使いになっている錫杖は鋼で打たれているものではないかと勝手に思っておりました。

>古い良い物は、輪も沸かしづけですから、落ちる心配はありません。

最近出来た私共の錫杖は環は閉じてはあるものの蝋付けなので、振っていると時々六波羅蜜が四諦になっている事があります。(笑

>>「金拳・胎拳」とはこれとは別なものなのでしょうか?
金胎両部の曼陀羅と言うべきも、修行専念の本尊は、大日如来の
教令輪身大忿怒形の不動明王にて候として、修験本尊は「金剛蔵王菩薩」
剣印と拳印、吉野と熊野を結ぶ両峰分けに鎮座する。どちら側から観ても、
拳印となると思って下さい。

おぉ、これも得心いたしました。ご教授ありがとうございました。
またのご教授を楽しみにしております。

合掌再拝

1657まんじ丸:2005/07/16(土) 15:43:42
九条錫杖経を唱えたことは、数回しかないです。
これからは、唱えようと思います。
最近はサボりがちなので、週末しかやっておりませんが、
以前は、毎朝起きてすぐに鎮魂行をしてました。
摩訶般若波羅密多心経は和訳を、時間がある時は音読も読んでましたが・・・。

空様
>大先達のお弟子様達でしたか。
>通りでよくご存じの筈です。要らぬ事ばかり書いておりましたことを
>恥じます、ご容赦願います。
私は、空様とSyamiさんの会話についていけていません。
半分以上は「ん?へぇ。。。」と「学習」の「学」の段階です。
ただ、技法に関しては環境に多少恵まれているおかげで、知識として
あるだけで、これまた「知」の段階で「智」に至りません。
インターネットのおかげで、ここ数年すごい勢いで法縁が広がり、
嬉しく感じています。
「必要な時に師は現る」というのを実感しております。
まだまだ若輩で未熟者ですので、これからも気軽に書いて頂き、
ご教示お願いします。

1658:2005/07/16(土) 21:41:42
こんばんわ。
ご紹介は出来ませんが、山伏専門の林勘法衣店さんに率直に相談されて、
無理であれば、良い鍛冶師などを紹介して頂くことが良いかと思います。
(有)林勘法衣店http://www5.ocn.ne.jp/~room884/
まずはメールで相談されると良いです。

1659Syami:2005/07/18(月) 00:19:43
>>1658 空様

ご教示ありがとうございます。
ここ40時間ほど業務に痛めつけられておりお礼遅れました。
ニッケルの錫頭など良さそうですねぇ。ちょっとお問い合わせさせていただきます。

1660ビク:2005/07/27(水) 00:54:07
先日、かねてよりお話を伺っていましたK県T市のW先生の所に、Sさんのご紹介で
伺って来ました。
W先生は現在、道院を廃院されていますが大変お元気でした。
3時間程度いろいろと開祖との思い出話やご自身の経験、法器について
聞くことが出来ました。
特にあの錫杖順突が出来た経緯などは生々しく、聞き入ってしまいました。
東京で突きについてこう教わったと開祖に話したら、「そうだ。本来そうなんだ。
もっとその元軍人の方に聞いて勉強して来い」と言ったそうです。

それと錫杖の練習は私はこれまで錫杖対錫杖が基本だと思っていたのですが、
相対練習の基本は錫杖対如意だそうです。その周りに錫杖対錫杖や如意対無手、
錫杖対無手があるそうです。

今回は技術的なことはほとんど聞けませんでしたが、大変印象深いお話を
伺うことができました。
いつの日かW先生に直接ご教授願えるよう、その日に向け丸廉の皆様と基本練習を
重ねて行きたいと思います。

1661ビスキュイ:2005/07/27(水) 01:03:15
>ビクさん
なっ、何ですってー!?って事前に聞いてましたがf^_^;
いいなあ〜今度お土産話プリーズ!!

1662とっしぃ:2005/07/27(水) 01:17:17
>ビクさん
す、すげぇ・・・
基本の無手対無手
錫杖対如意
錫杖対錫杖
如意対無手
錫杖対無手
あとは如意対如意で全部網羅かな?
なんにせよ、基本をがんばろっとo(^o^)o

1663ビク:2005/07/27(水) 02:00:39
>ビスさん
来月の勤務が確定したら土日の都合を直メールします。

>とっしぃさん
徒手の基本が全ての基本ですよね。
ただ錫杖や如意を知ってての基本の理解と徒手だけでの
基本の理解には差があるように感じています。
本来は徒手の形を教えることが錫杖や如意の基本を教えることにもなっている
のですが・・・
いつもSyamiさんやビスさんが仰る様に、錫杖を練習することによって
徒手へのフィードバックがあることは確かですね。
でもこれが大切な事なんですよね。

1664615期生:2005/07/27(水) 02:13:25
ビクさん、私にも聞かせてくださーーーい!!

1665まんじ丸:2005/07/27(水) 08:27:36
>ビクさん
初めまして。
私にも聞かせて下さ〜い!
>本来は徒手の形を教えることが錫杖や如意の基本を教えることにもなっている
>のですが・・・
分かります。私が法器で注意される時に言われるのが、昔に習った基本で言われ
てたことばかりでした。

>とっしぃさん
手の内とは呼べないでしょうが、独鈷を持ってるでしょ!
徒手対独鈷etc.

1666名無しさん@いらっしゃい:2005/07/28(木) 17:52:50
syami様、
2ちゃんの陳式太極拳スレでのsyamiさんは本当のsyamiさんですか?
キャラが変わっているようなので、念のためにご報告を。

1667アップル:2005/07/28(木) 17:57:32
どこのスレかな?
いま第5章をみてきたけど変わった風はないけどな。

1668勘違いみたいでしたm(__)m:2005/07/28(木) 18:52:11
>泰山さんの師はちょっと知ってますが、あいつぁ師系は非常に優れてるモノの如何せん本人の修行が足りん。
彼はもっと練功に時間を割くべきです。読んでるか!?ゴルラァ!!

>407 :名無しさん@一本勝ち :2005/07/18(月) 20:46:48 ID:q0IYXiGQO
偽物警報発令しとくか。。。

>429 :名無しさん@一本勝ち :2005/07/21(木) 22:43:46 ID:qg/0zCQ00
>>406 Syami
>彼はもっと練功に時間を割くべきです。読んでるか!?ゴルラァ!!

読んどるわい!その台詞そのままそちらに返しちゃるっ!!

#そういう仲だったみたいですね。

1669Syami:2005/07/28(木) 22:42:15
>> 1666,1668

わざわざお知らせ頂き恐縮でした。
泰山さんの師は、まぁ、少々知っているのですが、これが実に怠惰なヤツで・・・
私に言わせれば凡そ人に教えると言うような器ではないのですが・・・
ま、ウデはそこそこなのでまぁ、良いかなってところなのです。

1670ビスキュイ:2005/07/28(木) 23:14:15
わはは

1671アップル:2005/07/29(金) 01:14:36
うはは

1672ビスキュイ:2005/07/29(金) 01:21:31
まあそれはさて置き、秋は楽しくなりそうだ…

1673花のサンパチ:2005/07/30(土) 13:26:25
まあ、そうやってお互い叱咤激励するすばらしいライバルですね。

私のジムでの一こま
A君:今日「も」来るのが遅いねー。
私:仕事が遅いしー。
A:ま、だらだらやるより、短時間でおいこんだらいいしー
私:そうそう、運動はやりすぎると活性酸素出るし。
  からだ痛めたらいけないし。
A:そうだね
私:丸々選手も練習のしすぎで身体コワしたしー
A:えー、あのひとそうなの?
・・・・・・・

と自分にも他人にも甘い人たちでした。ただ、A君の身体は凄いです。
ビルダー専門ですから、短時間で一つの筋群を追い込みます。
それをローテーションしているみたいです。

1674でんべえ:2005/08/09(火) 23:34:39
道場の友達が最近トンファーを買ったそうです。
(この前聞いたときは配達待ち)
こちらも対抗して如意の練習をしようと思ったんですが、
どこかに持ち方や基本の振り方とかの情報ないですかね?

・・・別に仮○ライダー響鬼を見て短棒やりたくなったわけではないですよ?
ええ、毎週DVDレコーダで予約なんかしてないですわよ?

1675とっしぃ:2005/08/09(火) 23:49:48
あのお方はフォンファーも買ったですか?!

確か如意をくるくる回している動画があったはずですが・・・
あった!ここっす!
http://marukado.web.infoseek.co.jp/20050122-/nyoiniyoruuke.html

うちの地方は入らないのよねぇ>響鬼
民放は2局しかありませんが、なにか?

1676名無しさん@いらっしゃい:2005/08/10(水) 00:22:02
>別に仮○ライダー響鬼を見て短棒やりたくなったわけではないですよ?

棒や短棒は、ニンジャマスター初見宗家や、その弟子の種村さん、あるいは
その先生の高松先生の本やDVDが参考になります。
彼らの逆手の方も、法形の実戦応用法って感じで捉えればいいとおもふ。

1677まんじ丸☆:2005/08/10(水) 13:10:38
トンファーは時々やってますが、あまり如意とトンファーを同時進行するのは良くないですね。
徒手の受けが混乱しがちです。
まぁ、ワシのレベルが低いと言えば、それまでですが・・・。
トンファーは外腕刀で如意は前腕で受けるので、少林寺拳法の徒手へのフィードバックが有効なのは、やはり如意かと思います。
でも、おもしろいですよね!
楽しみながら、やって下さい。

1678東海の雲:2005/08/10(水) 15:07:17
お久しぶりです

私の道場では、すでに 10本のトンファーを 7年前から購入
しかし、ほとんど現在使用しません。

理由はですね・・・むやみやたらに 車の中に入れておくと誤解される
樫の棒でできているため 木刀や他のもので乱捕りすると
むちゃくちゃ いたく 時に大けがをすることがあったり・・なかったり

今 私 ひとりが 細々と やっております。
はい 外腕刀を使って123で
天地拳単演で使う程度です〜〜〜^^

1679:2005/08/11(木) 13:11:20
知人の禅宗系の僧侶に聞いてみました。
意外と修験よりも仏教系のお寺に武術は残っているようです。
如意について聞いたところを情報として勝手に記しておきますので、
要らねば捨て置いてください。
如意は仏門の儀式法具で、禅宗では「忽」といわれます。
もちろん武器ではなくて、本来は正装した仏僧が背中を掻く道具として
考案した孫の手から、痒いところに手が届く如意(思いのままに)から転じた僧具
というのが、一般的な解釈とされているそうです。
時代と共に材質は木材や根などの植物から、犀や水牛の角、骨、鯨鬚など動物性の
良い物になり、江戸期には金銅製、鉄、近世では紫檀といったものも使われ、
形状も掻くための「手指爪形」から心字形、雲形、笏形へと美しくなり、
漆がけを施して手貫き紐を巻くなどして、仏事に適したものとなったようです。
先端の雲形、蓮形の部位に仏敵の槍・棒・刀などを引っ掛けて、手元に入いり
相手の得物を踏み折ったり(これは私の習ったものにも在りました。)、
後ろ襟に雲形や蓮形を引っ掛けて後ろに倒したり、襟から肩に差し込んで首を締め
上げるといった使い方をするそうです。(私には分からない?)
棒状のものよりも、平板状の「如意・忽」が良いそうです。
最後に私が修験で習った状術は状術ではなく、九州の修験僧が編みだして、
修験道に弘まった棒術でしょうとの事でした。(了)

1680ビスキュイ:2005/08/11(木) 13:18:55
おお!空さん貴重な情報をありがとうございます!!空さんの書き込みは
勉強になりますし何よりも非常に興味深いので大変楽しみにしております。
よろしかったらお気軽にお書き込みくださいませ〜。

1681:2005/08/11(木) 13:54:51
武術は興味がなかったのですが、ここは楽しいですね。
新しい発見があって、少し勉強をしています。
少林寺拳法も習うと習えるといいかなと思ってもみますが、
入門式というのは、得度したり、出家するのか、色々読んでみておりますが、
もう少し分からない部分があったりします。
少し興奮して、独鈷杵や羯磨を投げてみたり、金剛杖を振ってみたり、
とても体に活力が漲ります。ではまた。

1682Syami@Office:2005/08/11(木) 14:39:33
合掌

 やや、これは空様。お久しぶりでございます。
毎日暑いですがご加減は如何ですか?

>意外と修験よりも仏教系のお寺に武術は残っているようです。

おぉ!?そうでしたか!
私も高野であたかも中国の気功の様な動きで体を鍛える御僧侶を見た事があります。
でも中世に僧兵を抱える事を許された寺院ならば、独特のものが残っていたとしても
不思議は無いですね。
どちらの宗のお寺かとお訊きしても無駄でしょう…ね?

>如意は仏門の儀式法具で、禅宗では「忽」といわれます。

そうでしたか。ご教示ありがとうございます。
私は例の雲形が付いたものが如意で、「忽」は笏形のものを指すかと思っておりました。

>痒いところに手が届く如意(思いのままに)から転じた僧具というのが、
>一般的な解釈とされているそうです。

私が師から聞いたところでは、菩薩の水掻きと一緒で我が手の届かない所に居る
衆生までも救済しようと言う「仏の心意気」を顕わしたものであるとか…

>時代と共に材質は木材や根などの植物から、犀や水牛の角、骨、鯨鬚など動物性の
>良い物になり、江戸期には金銅製、鉄、近世では紫檀といったものも使われ、
>形状も掻くための「手指爪形」から心字形、雲形、笏形へと美しくなり

禅宗の故郷であると共に私共の少林寺拳法の源流である嵩山少林寺にも、同様のものが
伝えられております。名称は失念いたしましたが、金銅製で先端が手形になっていました。
現在は主に心字形、雲形となっているようですね。
台湾の故宮博物院には玉(翡翠)で造られたそれは見事なものが陳列されていました。
でも、ああなると背中には入れられませんね。

>先端の雲形、蓮形の部位に仏敵の槍・棒・刀などを引っ掛けて、手元に入いり
>相手の得物を踏み折ったり(これは私の習ったものにも在りました。)

いや、これは激しい使い方をなさいます。
形状の特性を活かして「引っ掛け」を用いるのですね。
私共の如意は先端に雲形等の意匠は無く、基本的な形状は単なる「短棒」になります。
節があったり、蔓などが巻きついて捩れた形状が好まれます。
これは相手の得物を止め易いからです。材は堅木の他に竹、鉄などが用いられます。
当宗に伝わるものは開祖が中国の嵩山少林寺で伝法の儀式の時に授けられたもので
長さは1尺5分程の黒い木製で両端に表裏の卍が刻まれています。

>後ろ襟に雲形や蓮形を引っ掛けて後ろに倒したり、襟から肩に差し込んで首を締め
>上げるといった使い方をするそうです。(私には分からない?)

この辺の技法は嵩山に伝わるものと同じと見受けられます。

>棒状のものよりも、平板状の「如意・忽」が良いそうです。

背中に入りにくいからでしょうか?
当門の如意の技法は、打突やこれに対する防御にも用いますが、逆技で関節を取ったり
急所を押さえたりするのに用いますので、棒状に限られている様子です。

>最後に私が修験で習った状術は状術ではなく、九州の修験僧が編みだして、
>修験道に弘まった棒術でしょうとの事でした。(了)

ううん、修験武術を基とした古武術は多く在るようですが、その修験武術自体も
いくつかの種類がある様子ですね。
いや、大変勉強になりました。こうして調べて知識が広がって行くのは楽しいですね。
またご教示いただけますよう、心からお待ちしております。
残暑の季、ご健康にはご留意いただきますよう。

再拝 結手

1683Syami@Office:2005/08/11(木) 15:11:48
合掌

>少林寺拳法も習うと習えるといいかなと思ってもみますが、

空様、法縁あらば是非とも。
但し道院、支部により教学の内容は少なからず差異がございます。
本来は無いはずなのですが、実際はその道院を預かる指導者の性向、傾向によって
かなりの「揺らぎ」がございます。
中には子供ばかりで託児所とさほど変わらぬ支部もございます。
もし見学だけでもと言う事でしたらご紹介いたしますので、ご連絡など頂きますよう。
空様は何処のエリアにおわしますか?

>入門式というのは、得度したり、出家するのか、色々読んでみておりますが、
>もう少し分からない部分があったりします。

入門式は願文を奉読し盟杯を交わします。祖師達磨を讃え三宝に帰依し秘すべきは秘し
伝えるべきは伝える事を導師、諸先輩に宣誓するのです。
私共には宗教法人、社団法人、学校法人の三つの法人格があります。
入門する場所にも寄りますが、普通の町道場は宗教法人格のものとお考えください。
大学の部活動などは社団法人となります。
また位階も「武階」「法階」「僧階」の三つが有り社団法人に参加した場合は
基本的に武階しか取得できません。宗教法人下の道院に入ると修行実績に応じて
「法階」が印可されます。
ここまでは通常の「在家門徒」とご理解いただいてよろしいかと思います。
その先に進み、布教伝法に従事したい場合はその旨申請し論文が許されれば
僧籍に編入され「僧階」が印可されます。

再拝 結手

1684:2005/08/11(木) 16:30:20
色々と有り難うございます。閑人ですから、町に出かけて探してみましょう。
何処と告げてしまいますと書き込みが出来なくなりますが、パソコンが使える程度のお山です。
年齢制限は無さそうですが、始めてしまうとすぐに皆さんに分かってしまいます。
明治の法律で修験は大きく変わったが、修験も在家主体ですよ。
今修験道も大きな変革の中にいます。
少林寺拳法に少し、古来の修験の姿を重ねて楽しんでおります。
修験の語源は「修行して迷いを除き、験徳をあらわす」から来ているとも言い、
修験者は山に臥して修行するところから山臥とも呼ばれます。
宗派に囚われず、行動し体験する中で自然や宇宙と一体となり、
悟りを開く実践法です。そのひとつに民の病や悩みをも験した法によって
解放してきたわけですから、どことなく共通した点を感じています。
行動は必要、「回る独楽は倒れず」ですね。

1685まんじ丸☆:2005/08/11(木) 17:47:17
空様、お久しぶりでございます。
いつものことですが、大変楽しく勉強させていただいてます。
これからもご教示下さい。

ところで、独鈷杵や羯磨は刺さるようになられましたか?
私の方は、狙った所には飛んでいきますが、刺すことはなかなか・・・。
狙った所に飛ばすのに精一杯で、勢いが弱いです。
金剛杖も八角形に削ったもので、稽古してます。
最近は、金剛杖の重さに慣れてしまって錫杖が重すぎます。
10月の頭には、錫杖での演武もしなければいけないので、
しばらく我慢しようかと思ってます。

またの書き込みを楽しみにしてます。

1686:2005/08/12(金) 21:56:30
突然お邪魔します
みなさん研究熱心ですね^^
無学なる者でして、遠慮していました。
ところどころ、仏教用語によみがながほしいところもあり・・

つい最近、万博会場のたしかパキスタン館で、50センチ以上のもの華美な大独鈷がありましてね。
まあ、装飾用なのでしょうね・・実際の武具としてではないようでした。

果たして・・・本当に法器が武具としてどれほど効果があるものなんでしょう?

1687:2005/08/12(金) 22:20:40
http://www2.neweb.ne.jp/wd/minori/syakujou.htm

サイト開いて・・ここで みつけました・・・すごいですね いろいろありました・・^^

1688:2005/08/16(火) 21:40:31
Shami様に触発されて、少し法器と武器との関連を聞きかじってみましたら、
やはり仏教道具としては、ヴェーダからの転用が多く、中国を経て日本に入る段階で、
形状も鉾先を変えて、外敵と戦う意味での鋭利な武器から、内なる敵と戦う意に変わり、
鋭利な鉾先は、精神の内面に向けられていることから、外見は丸い感じになっているそうです。
本来の法具は完全なる実用本位の武器であったことは事実ですね。

1689ビスキュイ:2005/08/16(火) 22:25:01
>空さん
いつもながら為になる書き込みありがとうございます!いつの日か空さんの研究
結果がまとめられたら是非拝読させていただきたいものです。そうでしたか各種
金剛杵の内に丸まった刃にはそんな意味があったとは…自己の内なる敵に刃を突
き付けるですか…勉強になりました!ありがとうございました!

1690Syami:2005/08/17(水) 00:12:05
合掌

 空様

残暑お見舞い申し上げます。奈良博物館所蔵の下の金剛杵はどうご覧になられますか?

http://www.narahaku.go.jp/meihin/kougei/kogei_fra.html

一見すると三叉戟と言う感じですね。最初に見た時はちょっとびっくりしました。
名前は失念しましたが中国の神話でも独鈷杵を使っている武神がいますね。
台湾の寺院では門神になっていましたが、三尺程の独鈷杵を持しておりました。

後代の金剛杵の鈷が丸くなっていったのはそう言う意味でございましたか。
私も勉強になりました。ご教示ありがとうございました。

再拝

1691:2005/08/17(水) 13:54:03
いつも長くなってしまうので、迷惑を掛けている気がしてなりません。
ついつい長くなります。すみません。
さて、この三鈷杵は半分以上が欠損していますね。
あらためて見ますと全く実用の武器だと認識しました。
武術としての用法が密教法具と共に伝わったのか、専門家の皆様方に教えて頂けることを
これからも楽しみにしておりますし、お陰で武具としての法具の情報が色々と集まって、
楽しい毎日であります。幾つになっても勉強は大切、分からないことは赤子となって問い、
教えを請うことが納得の近道ですね。

三鈷杵については、「蘇悉地経(そしつじきょう)」に「護摩、念誦の時に三鈷杵を
左手にとればよく諸事を成就し、仏敵である夜叉の毘那夜迦(びなやか−のちに仏陀に
よって聖天となった)にも襲われず。」とあります。
金剛杵は、独鈷杵、三鈷杵、五鈷杵、九鈷杵、九頭竜杵など様々な種類があり、
数字が大きいほど修法も高度になります。変わった形状のものも多数在ります。
修法によって置き方や用法が決まっていますから、秘伝・密儀を修行の段階を経て
修得した後に覚悟をもって用いないと失敗したときには自分の命が危なくなったり、
周囲の者にも降りかかったりしますので、相当な注意が必要です。
九鈷杵、九頭竜杵などは一般人の眼に触れることはまず無いでしょう。

入唐八家(にゅうとうはっけ:空海、恵運、常暁、円行、宗叡、最澄、円仁、円珍)は、
密教と共にそれぞれ異なった密教法具を持ち帰ったのですが、五鈷杵については、
金剛杵のなかでも最も重視され、数多く作られたため全員が持ち帰っています。
その他にも入唐八家以降に成立した宝珠杵や塔杵といったものもあります。
壇や結界の橛(けつ)とも関連は深いですが、インドなどの古来方式と日本の場合は
明らかに考え方が変化しています、土と牛糞を固めてつくるインド式の土壇を見ても、
どちらがどうなのかといった比較にはなりません。
武器であった金剛杵にも、精神文化としての大きな変化が作用したのでしょう。
金剛杵について簡単に言えば、一般的に金剛部の明王・天部などの修法には独鈷杵、
蓮華部の菩薩(観音・弥勒)修法には三鈷杵、仏部の大日如来・薬師如来の修法には
五鈷杵といったようになりましょう。あるいは、初心者には独鈷杵、ある程度修行を
積み伝法を受けた者(已灌頂者いかんじょうしゃ)は三鈷杵、阿闍梨は五鈷杵となりましょうか。
用法に見る限り、密教よりもより戦闘に近いのはやはり修験道でしょう、
加持や作法では思念の世界ではあるが、法弓・大錫杖・錫杖・金剛杖・独鈷杵・宝剣
を振るって実際に鬼や魔を切り伏せ、調伏します。
杖加持のように行者の杖は霊験あるため、合掌して蹲踞する信者があれば、杖を左右の
肩に当て、真言を唱えて加持を致します。
ただし、修験ではこういった法具自体は修行の道具にしか過ぎず、用いる行者を護念する
諸仏の加持力によるものです。そういう点でも、他の宗派と違う少林寺拳法と共通する
ところがあるのではないかとひとりで、納得しております。
武器状の古来の法具を持っておりませんので、なかなか研究もできません。
思い切って林に向かい、投げたところ羯磨と独鈷を谷に落としてしまいました。
これは少し高かったので、悔いが残るのは修行が足りない性でしょうか!

1692ビスキュイ:2005/08/17(水) 14:07:25
>空さん

長いなんて全然気にしないでください!大変勉強になります〜。
しかし羯磨と独鈷を谷に落としてしまわれたとは…体を張って研究
に邁進されるお姿に感服いたします…

1693Syami@Office:2005/08/17(水) 15:40:37
>しかし羯磨と独鈷を谷に落としてしまわれたとは…

うわっ!ひ、拾いに行きたいっ!!

…空様。失礼をば致しました。

あの三鈷杵は雑密の忿怒型三鈷杵と言うそうです。
国内には類例が三つしか無くその内のひとつは現在盗難に会っているとの事です。

http://www.city.aizuwakamatsu.fukushima.jp/j/oshirase/tonan/

初めて奈良博物館で見た時は「これは杵と言うよりは銛だなぁ?」と感じたものでした。
「本当にこれは密教法具なんだろうか?何か別の道具では?」とも思ったものでしたが
後に高野山に上がってみたら恵光童子が同じものを持しておいででした。

もしかしたら、空海大師以前の雑密の時代には加持に際して実際に(物理的に)法具を振るった事もあったのでしょうか?
そうでもなければあの意匠は必要ないのではないかとも思えます。

金剛杵は仏智の象徴と申しますが、実際にこれを持して相手に対すると非常に「殺傷力」の在るものとわかります。
当門や修験由来と言われる一部の古流武術では五寸程の独鈷杵を用いますが、これは古流では「手の内」と呼ばれる事もあるそうです。
当門に伝わる「独鈷伝」と言う金剛杵を用いる伝承では打突や切ると言った使い方よりも逆技(当門では「柔法」と申します)の補助や急所への押圧による攻防(当門では「羅漢圧法」と申します)に用いると学びました。
この中に双手に一尺程の金剛杵を持ち、独りで動きを練るものがありますがこのまま人に対して使ったら怪我では済まない動きで構成されております。

以前善光寺に赴いた時、加持祈祷の修法を見せていただいた事がありますが、その時は独鈷杵を用いて壇上の供物の入った器を打って清めていました。
一連の所作は流れるようで真言の念誦と伴なって大変美しいと感じました。

ビスキュイも書いておりますが、長文などとお気になさる事無く、お気が向いた時に気軽にお書き込みください。
今回も私的に以前から知りたかった知識が得られ大変に勉強になりました。
ご教示ありがとうございました。

再拝 結手

1694:2005/08/17(水) 16:35:20
結局、修法における法具は道具で、運心に達するための過程でありましょう。
達すれば法具は必要なく、運心のみで修法が可能となる。
しかし、最初から法具無くして成り立たないところにジレンマがあります。
少林寺拳法においても、同じ事なのでしょうね。
法具・法器の習熟により、拳足法術に至るのでしょうね。
宝蔵院では槍が有名ですが、ここではやはり槍を切り落とされると同時に棒術に変化する、
ということで、棒術もあるようです。
十文字の由来は半月とのことですが、ここで勉強しておりましたので三鈷杵の片側に
似ているなと思いました。槍と太刀と鎌を合わせ持っています。長さは二間ほどあります。
同じく僧の扱うものですから、関係があるのかも知れません。
修法と真言を美しいと感じられることは行者と同じ「祝」の境地にあったのでしょう。
仏具は呪具とは違いますから、良い経験を積まれたのだと思います。
しかしながら、頂いた法具を無くしてしまったのは残念。
念を込めても戻っては来ないでしょう。暫くは反省の日々です。

1695ビスキュイ:2005/08/17(水) 17:31:31
>少林寺拳法においても、同じ事なのでしょうね。
>法具・法器の習熟により、拳足法術に至るのでしょうね。

さすがに良くお分かりで…。私どもが修行しております少林寺拳法に
は基本的に徒手空拳の技術でございます。現在のところ法器類の扱い
につきましては正規の修行法には含まれておらず,興味を持った者が
この技術を知る僅かな先達の方々に教えを修行を行っているところで
す。私などは古を偲ぶ意味も込めて法器類の修行も些か行っているわ
けですが,かつての修行法を知る先生に話を伺ったところ,

先ず徒手空拳の技術を学び
後に長い順から錫杖・如意・独鈷の順で学び
再び徒手空拳に戻る

という手順で修行を行ったそうです。
無手より始まり大を学んで小に至りまた無手に戻るとでも言うのでしょうか。
法器修行により無手の技術をさらに高み練り上げることを目的としていたよう
です。修行の道は互いに相通じるものなのでしょうね…

1696Syami:2005/08/18(木) 01:00:45
さて。丸廉錫杖衆がビスさん、もつ君が本日いよいよ離日します。
無事にお務めを終えて帰国出来ますように。

一路平安、多くの良い法縁に見えん事を祈ります。

1697ビスキュイ:2005/08/18(木) 08:24:57
例によって例のごとく、昨夜は準備している途中で夢の世界に落ちてしまい、ただ急いで準備中です。先程
縫い物と洗濯終了。現在は洗濯物を乾燥機にかけながら食事中です。さてさて…

1698615期生:2005/08/18(木) 08:32:04
ほんとに、例によって例のごとくだ…
掲示板なんかに書いてていいのか(;´Д`)

1699ビスキュイ:2005/08/18(木) 09:35:11
スレ違いですが…
ただ今地元の銀行でオーストラリアドルに両替中。しかし経由地である台湾のドルは扱っていないそうな。
空港で両替出来るかなあ?

1700615期生:2005/08/18(木) 09:50:04
台湾は乗継でしょ?いらんのでは? せいぜい数時間じゃないの???
米ドルなら20も持っとけば困らんのでは。たぶん空港なら使えるし。

1701ビスキュイ@自宅:2005/08/18(木) 10:25:11
帰国の時は台湾で一泊なり

1702Syami@Office:2005/08/18(木) 10:30:04
>地元の銀行でオーストラリアドルに両替中。

ンな事ぁ、現地の空港でやりゃよろし!
とにかくパスポートと道衣と錫杖だけは忘れないようにっ!!
とりあえず日本には無いようなモノ、事を経験してこれを土産としてください。

例:
1、カンガルーと乱捕りしてみる
2、コアラに矢筈投を試してみる
その他。

1703アップル:2005/08/18(木) 10:34:21
コアラって抱っこが禁止されてる州があったような。。
ということは、
>2、コアラに矢筈投を試してみる

タイ━━━━||Φ|(|´|Д|`|)|Φ||━━━━ホ!!

しばらくビスさんは帰ってこれないなぁ

1704ビスキュイ@自宅:2005/08/18(木) 10:37:00
矢筈投ならコアラに「抱っこされる」のでは?

1705Syami@Office:2005/08/18(木) 10:39:27
P.S.
在る筋から聞いた所によるとカンガルーは尻尾を支えとして上肢下肢で
同時に攻撃してくるので注意の事。また、反転身蹴が有効だったとの事。

1706アップル:2005/08/18(木) 11:02:30
外務省が出してるの注意事項でつ。

注意事項
(1)料金の安い宿泊施設は、防犯上の問題がある場合が多いので、可能な限
  り宿泊を避ける。防犯上の問題があった場合は、できるだけ早く別の宿舎
  に移る。

(2)戸締まりをしているにもかかわらず客室内に侵入されるケースがあるの
  で、貴重品については室内においても厳重に保管する、又は自分の体から
  離さないようにする。

(3)高価なブランド品や衣類を身に付けていると犯行の標的になりやすいの
  で、出来るだけ控える。

(4)外出中は所持品をなるべく少なくし、周囲の状況に注意し、人前で財布
  を開ける等の行為は極力避ける。

(5)ハンドバッグ、ショルダーバッグ、手提げ袋等は、外出中は手に握りし
  める、又は体の前に抱え、手から離す場合には必ず直近の自分の視野の中
  に置き、目を離さない。

>自分の体から離さないようにする。

ぷにのなかにしまっておけばだいじょうぶ!

1707ビスキュイ:2005/08/18(木) 11:47:20
マターリスレあたりに書くのがふさわしいのかな〜
それはさておき、取り敢えずパスポート・道衣・棒・短棒・お金・着替えを持って家を出ました。
もつさんとは成田で14:30に待ち合わせ。確認はしたけど何か忘れ物があるような気がして仕方がない…

1708615期生:2005/08/18(木) 12:10:35
卍・双円・めがね・デジカメ・チケット・龍聖水・三節棍・夜の友達・ぷに

1709ビスキュイ:2005/08/18(木) 12:19:35
卍はナシ、双円・黒丸T・眼鏡は持った。デジ亀?何それ?

1710まんじ丸☆:2005/08/18(木) 12:29:34
>1、カンガルーと乱捕りしてみる
>2、コアラに矢筈投を試してみる
>その他。

エアーズロックの頂上から、飛び込み受身!

1711615期生:2005/08/18(木) 12:36:23
豪州人と大食い・大呑対決


あっ!!行く前に体重を記録しておくんだーーー
帰国後、はたして増えているか減っているかに興味あるぞ!!
飽食? 厳しい稽古?

ワクワクキタイアゲ

1712まんじ丸☆:2005/08/18(木) 12:45:02
2時間おきにグラフにするのも、良いですね!

1713アップル:2005/08/18(木) 12:53:10
世界の中心で天地拳をやる!とかカッコイイ!第4の跳び連蹴りで落ちないように気をつけて〜。

1714とけいや:2005/08/18(木) 14:18:10
>ビスさん並びに渡豪の皆様
もしエアーズロックにいけるなら
是非とも頂上より朝日を拝んできてください。
ありゃ、最高ですよ!

1715615期生:2005/08/18(木) 14:22:27
朝日の時間、まだビスさんは夢の世界です・・・

1716rusher:2005/08/22(月) 09:48:34
珍しいので。

http://www.karate.org.pl/europe/gallery/2005/cracow/bo/

1717615期生:2005/08/23(火) 02:03:21
Training with Bo



171870’年代拳士:2005/08/23(火) 03:37:05
ビスキュイさん、いわもさんお疲れ様でした。
青空の下での演練は壮観でした。錫杖伝の灯がAUに燈りましたね。
Syamiさんのご指導の賜物です。
本当にありがとうございました。
皆様もまた気楽にお越しください。

1719Syami@Office:2005/08/24(水) 13:51:52
今頃彼等は台北の空の下ですねぇ。
やはり屋台を荒らしまわってるのかなぁ?

>Syamiさんのご指導の賜物です。

とんでもないです。今回で少しは下地も出来た事でしょう。
この上は早々に錫杖・如意PTの方達に学ぶ算段をしてください。

1720ビスキュイ:2005/08/24(水) 22:08:56
先程無事成田に着きました。今回は非常に濃い旅でした。豪州拳士の皆様の熱心さには頭が下がる思いでし
た。お世話になりました70年代拳士さんを始め皆様にお礼を申し上げます。
以上取り急ぎご報告まで。

追伸 台湾で独鈷杵を購入して参りました。かなーりイイ感じです…

1721アップル:2005/08/24(水) 22:11:24
おつかれさまでーす!ご無事でなにより!

1722とけいや:2005/08/24(水) 22:39:46
おかえり!

1723ビスキュイ:2005/08/24(水) 22:49:36
ただいまです〜電車の乗り継ぎが悪くてまだ成田近辺です。今回の旅はメチャ良かったです。いい経験が出来ました〜。

1724Syami:2005/08/24(水) 22:52:02
おぉ、帰ってきおったか。ご苦労さま&お帰り!!

>台湾で独鈷杵を購入して参りました。かなーりイイ感じです…

今度見せれ!!

1725ビスキュイ:2005/08/24(水) 23:27:05
>Syamiさん
美的に独鈷杵の写真を載せておきました〜。

1726615期生:2005/08/24(水) 23:38:46
>>1723
それでは、ぜひ「ビスキュイ渡豪手記」でも書いていただきましょう。
きっと皆↓も読みたがっているに違いない。

1727ビスキュイ:2005/08/24(水) 23:50:46
諸事情により手記は書けませーん。口頭でヨロシクです( ̄▽ ̄)

1728Syami:2005/08/24(水) 23:55:57
>>1725

お、こりゃチベットスタイルのバジュラだな。訪台記念として大変悪くない。

>「ビスキュイ渡豪手記」でも書いていただきましょう。

これは必須だな。出来れば写真付きが良いな。

1729Syami:2005/08/25(木) 00:00:03
>諸事情により手記は書けませーん。

む。それもそうか。
では私に私的にレポートを提出しなさい。

1730とっしぃ:2005/08/25(木) 00:05:27
ビスさん、おかえりなり

独鈷杵、ちょうど良い大きさで、かっこよいっすね

私も渡豪のお話聞きたいなリー!

1731ビク:2005/08/25(木) 00:36:35
ビスさん、お疲れ様でした。
私もAUの話、聞きたーい。

1732Syami:2005/08/25(木) 00:38:50
これは帰国報告稽古会をするしかないな。

1733615期生:2005/08/25(木) 03:55:20
おっとそうだった、おかえり〜


現在ビスキュイさんは、
1.成田もしくは周辺で野垂れてる
2.都内、漫画喫茶などで爆睡
3.都内を徘徊
4.実はまだ国外
5.おうちでぐっすり

1734ビスキュイ:2005/08/25(木) 08:06:12
ちゃんと家に帰ったわい(T_T)今から仕事に行きまーす。

1735615期生:2005/08/25(木) 08:09:04
翌日から・・・
乙です。

1736615期生:2005/08/25(木) 08:54:46
まさか噂のつくばエクスプレスに!!

1737ビスキュイ:2005/08/25(木) 09:03:10
昨日開業したばっかだし,第一成田空港からじゃ利用する必要ないし。
普通にJRですがな。

1738615期生:2005/08/25(木) 09:06:48
芸がたりん!! (TT)

1739ビスキュイ:2005/08/25(木) 09:11:41
やかまし。出稽古先で芸は出し尽くしたわい!

1740アップル:2005/08/25(木) 09:22:04
つくばエクスプレスも初日にビスさんが乗ってたら
30mオーバーランなんてしなかっただろう。
逆か?重さがある分慣性の法則が?'`,、('∀`) '`,、


ビスさん翌日からのお仕事乙です、疲れが溜まっていると思いますから
無理せずに今日くらいはゆっくりやすんでくだされ。
豪州ネタ報告楽しみにしてまーす。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板