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丸廉法器研究班(先ずは錫杖伝)

1682Syami@Office:2005/08/11(木) 14:39:33
合掌

 やや、これは空様。お久しぶりでございます。
毎日暑いですがご加減は如何ですか?

>意外と修験よりも仏教系のお寺に武術は残っているようです。

おぉ!?そうでしたか!
私も高野であたかも中国の気功の様な動きで体を鍛える御僧侶を見た事があります。
でも中世に僧兵を抱える事を許された寺院ならば、独特のものが残っていたとしても
不思議は無いですね。
どちらの宗のお寺かとお訊きしても無駄でしょう…ね?

>如意は仏門の儀式法具で、禅宗では「忽」といわれます。

そうでしたか。ご教示ありがとうございます。
私は例の雲形が付いたものが如意で、「忽」は笏形のものを指すかと思っておりました。

>痒いところに手が届く如意(思いのままに)から転じた僧具というのが、
>一般的な解釈とされているそうです。

私が師から聞いたところでは、菩薩の水掻きと一緒で我が手の届かない所に居る
衆生までも救済しようと言う「仏の心意気」を顕わしたものであるとか…

>時代と共に材質は木材や根などの植物から、犀や水牛の角、骨、鯨鬚など動物性の
>良い物になり、江戸期には金銅製、鉄、近世では紫檀といったものも使われ、
>形状も掻くための「手指爪形」から心字形、雲形、笏形へと美しくなり

禅宗の故郷であると共に私共の少林寺拳法の源流である嵩山少林寺にも、同様のものが
伝えられております。名称は失念いたしましたが、金銅製で先端が手形になっていました。
現在は主に心字形、雲形となっているようですね。
台湾の故宮博物院には玉(翡翠)で造られたそれは見事なものが陳列されていました。
でも、ああなると背中には入れられませんね。

>先端の雲形、蓮形の部位に仏敵の槍・棒・刀などを引っ掛けて、手元に入いり
>相手の得物を踏み折ったり(これは私の習ったものにも在りました。)

いや、これは激しい使い方をなさいます。
形状の特性を活かして「引っ掛け」を用いるのですね。
私共の如意は先端に雲形等の意匠は無く、基本的な形状は単なる「短棒」になります。
節があったり、蔓などが巻きついて捩れた形状が好まれます。
これは相手の得物を止め易いからです。材は堅木の他に竹、鉄などが用いられます。
当宗に伝わるものは開祖が中国の嵩山少林寺で伝法の儀式の時に授けられたもので
長さは1尺5分程の黒い木製で両端に表裏の卍が刻まれています。

>後ろ襟に雲形や蓮形を引っ掛けて後ろに倒したり、襟から肩に差し込んで首を締め
>上げるといった使い方をするそうです。(私には分からない?)

この辺の技法は嵩山に伝わるものと同じと見受けられます。

>棒状のものよりも、平板状の「如意・忽」が良いそうです。

背中に入りにくいからでしょうか?
当門の如意の技法は、打突やこれに対する防御にも用いますが、逆技で関節を取ったり
急所を押さえたりするのに用いますので、棒状に限られている様子です。

>最後に私が修験で習った状術は状術ではなく、九州の修験僧が編みだして、
>修験道に弘まった棒術でしょうとの事でした。(了)

ううん、修験武術を基とした古武術は多く在るようですが、その修験武術自体も
いくつかの種類がある様子ですね。
いや、大変勉強になりました。こうして調べて知識が広がって行くのは楽しいですね。
またご教示いただけますよう、心からお待ちしております。
残暑の季、ご健康にはご留意いただきますよう。

再拝 結手


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