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丸廉法器研究班(先ずは錫杖伝)

1636Syami:2005/07/12(火) 12:34:06
>>1628 空様

ようこそおいでくださりました。勉方よろしゅうお願い致します。

>紋が密教の「輪違い」ですから、禅宗と真言密教の統合された形に思いました。

あの「紋」はこの4月に変わったもので、それまでは「輪違い」の位置に「卍」が入っておりました。
仰るように豊山派と混同されやすいので、問題として提起されているのですがどうも不勉強なデザイナーが
デザインしこれまた不勉強な本山の誰かが承認したようで各界から苦情や批判が集まっているようです。
逆に真言宗の方達は「どうぞお使いください。」と仰っておいでのようですが・・・

四角の金剛杖はお遍路さんしか使わないと思っていたのですが、修験でもお使いになるのですね。
修験武術は情報が少なく私も詳しくは存じ上げないのですが、これを源流とした古武術は多いようです。
仕込みの金剛杖は浅草の演劇用品店で見かけたことがありますね。(笑
林や藪の中で用いることを考慮して振りをコンパクトにすると言うのは聞いたことが有ります。
道具としての金剛杖の用い方は漏れ聞いてはおりましたが、なかなか詳細に触れることはできませんでした。
大変勉強になります。ありがとうございます。
界を結ぶ時の独鈷杵と言うのは護摩壇を築く時の「けつ」にあたるものですね。
これはチベットでも同様で「プルパ」と呼ばれるものが用いられるそうです。
と、言う事は山中で壇を営む事もあるのですね。すごいなぁ。

「法輪」とは輪宝の事です。
まんじ丸君には以前私の持ってる法輪の写真を送ったね。
これはインドでは「チャクラ」とか「チャクラム」と呼ばれる環形の投擲兵器が元になっているそうです。
これは中国に伝わった時に「輪」となり刃が付いた物、付かない物等各種のバリエーションが発生しています。
両手に持って打ったり突いたりします。

金剛杵の原型もヒンドゥーのインドラ神の得物で「バジュラ」と言われています。
インドラ神は日本では雷帝と言われていますので、実はバジュラは「雷」を象徴しているそうです。
ラーマヤーナ等のインド神話によるとアシュラとの戦争の時にインドラはバジュラを大いに投げつけ
その軍門を砕いたとか、悪竜「プリトラ」との戦いの時にも用いたと伝えられています。
金剛杵はそもそもが投擲兵器、「投げ物」だったと言うわけです。
元々のプロポーションは奈良三月堂の「執金剛神像」や東大寺の仁王尊のものだったようですね。
双頭の手槍といった感じでしょうか?
(なお、現代のインドの神画で見るとインドラ神が持っているのは棒状の武器ですが、調べてみると
バジュラというのはインドでは「武器一般」の事を指すそうです)
我が国でも金剛杵の形を模した手裏剣状の得物が見られます。
>>まんじ丸君:見てみたかったら画像を送ってあげるよ。
しかし、実際に金剛杵を投げたり、その練習をしている話は初めて聞きました。
>>まんじ丸君:さすが大先達の弟子は聞いてる話が「違う」なぁ。
まさかあの独鈷手裏剣の出所はウチじゃないだろうなぁ?

では、空様、またのお出でをお待ちいたします。
合掌再拝


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