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邪気眼少女と桜の欠片

1ピーチ:2013/03/23(土) 22:33:05 HOST:EM49-252-247-164.pool.e-mobile.ne.jp
はい既に何個目かも分からないスレです心愛さんとのコラボでーす!

荒らしはやめてくださいスルーします

10心愛:2013/03/26(火) 10:46:08 HOST:proxy10044.docomo.ne.jp
>>ピーチ

彩織ちゃーんっ!(TOT)
うちのバカの相手をまともにしちゃだめだよ!?


お、キャラの口調もとってもいい感じだね!

美空や春山がさりげなく引っ張る感じなとことか、美羽の反応にヒナがころっと合わせちゃうとことか神だよ!

11ピーチ:2013/03/26(火) 13:58:21 HOST:EM114-51-147-230.pool.e-mobile.ne.jp
ここにんゃん>>

大丈夫、彩織も天然入ってるからちょっとくらいじゃ気にしない!

口調大丈夫だった? まだ苺花ちゃん出せてないけど←

美空先輩とか春山君はこんな感じかなと(こら

12心愛:2013/03/26(火) 17:10:05 HOST:proxyag105.docomo.ne.jp
>>ピーチ

彩織ちゃんも天然なのか!
天然キャラはいい子が多いよねw


こんな感じです超ばっちりです!
苺花の口調は…微妙にシュオンに近いとこがあるかも? 王子ペアw

13ピーチ:2013/03/26(火) 22:04:10 HOST:EM114-51-188-154.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>

彩織も天然なの! 柊一とは若干方向性違うけど!

二人とも「いい人」に変わりはないけどねw

良かった……何か常に心配してるよー!

苺花ちゃんは分かりやすいかも、あと夕紀ちゃんも!←

14心愛:2013/03/27(水) 13:28:20 HOST:proxy10026.docomo.ne.jp
>>ピーチ

みんないい子だけどね!


だいたい口調にクセがあるからね…。
一番普通なのはやっぱりヒナかなぁ。そのぶん最初は難しかった←

15ピーチ:2013/03/28(木) 07:04:27 HOST:EM114-51-160-221.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>

みんないい子だよね! そうだよね!

美羽ちゃんが一番の例になりそうw

普通な人ほど難しいものだよね……

16心愛:2013/03/29(金) 09:24:39 HOST:proxy10049.docomo.ne.jp
>>ピーチ

確かに、一番特徴あるのは美羽だな。ぶっちぎりで。


普通平凡w
でも今までのヒナは完璧ばっちりだよ!

17ピーチ:2013/03/29(金) 21:01:42 HOST:EM114-51-148-105.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>

美羽ちゃんは書いてても楽しいw

ヒナさん大丈夫かなー…夕紀ちゃんも難しかった、ピュアすぎて←

18ピーチ:2013/03/29(金) 21:45:39 HOST:EM114-51-148-105.pool.e-mobile.ne.jp
その日からのお仕事






「……で、一体何が欲しいんだ、君は?」
「え? え、えーとっ」
 いきなりの質問に俺が狼狽える。理由は簡単。何を買うかなんて考えてなかったから。
「あ、そーそーあれ!」
 そう言って適当に俺が指したものを見て、美羽が怪訝そうな表情になる。
 …な、何か失敗した?
「……あんなものが欲しくてわざわざ?」
 美羽の言葉に、俺が恐る恐る刺した場所を見る。
 と、そこに。
 ―――女子が大変に喜びそうな動物をかたどったぬいぐるみが山積みになっていて。
 そりゃあ美羽の言葉が正しいわな。
「あ、いや、俺じゃなくて!」
 そう言った俺の頭に、『彼女』の顔が浮かんだ。
「そうそう! 彩に土産としてやろうかと思って!」
 我ながらありえないけどあのまま誤解されるよりはずっとマシだ。
 俺の言葉に、美羽がえ、と問い返す。
「そうなのか?」
「そーそー! それで女子ってどんなのが好きなのかなって思って!」
 そう言ってからしばらく美羽と二人であれやこれやと言い合って、結局ウサギのぬいぐるみを購入した。






「わ………っ?」
 お客様の部屋を出て立ち上がった瞬間、周りのものがぐらりと動いた。
 いや、正確には私が前に倒れかかったんだけど。
 そう思って、無意識に両手を前に出す。
「………あ、れ?」
 来るはずの衝撃が来ないことを訝って、少しだけ目を開けると。
 誰かの腕が、私を支えていた。
「……え、あ…」
 まずい、この状況すっごくまずい。
「え、あ…も、申し訳ありませ―――…」
「大丈夫だった?」
 ……え?
 突然の言葉に、私が思わずお客様―――柚木園様を見る。
 それと同時に、柚木園様にすごい迷惑をかけたことに思い当った。
「もっ申し訳ございません! 大丈夫でしたか!?」
 いきなり血相を変えた私に驚いたのか、しばらく唖然としていた柚木園様が苦笑気味に笑った。
「それ、私が聞いたんだけど」
「え」
 そう、言えば。
 ―――大丈夫だった?
 そう聞かれたんだった。
「す、すみませ……っ」
 くすっと笑う声が聞こえて、私が顔を上げる。
 柚木園様が笑っていたのを見て、思わず首を傾げた。
 そんな私を見て、柚木園様が言った。
「あ、ごめんね。別に、謝る必要なんかないのにな、って思って」
「…………はい?」
 そう言った後、柚木園様に聞かれたことに、私が硬直した。
「そういえば、腕の傷どうしたの?」
 ――――――っ…!
 青ざめていることに気付いたらしい柚木園様が怪訝そうに私の顔を覗き込む。
「? 若おかみさん?」
「………申し訳…ありません……」
 やっとそれだけを告げると、ふらふらとその場を離れた。

19ピーチ:2013/03/30(土) 00:22:53 HOST:EM114-51-148-105.pool.e-mobile.ne.jp
その日からのお仕事






「あれ?」
 帰ってきて、思わず声を上げた。
「柚木園?」
 何か分かんないけど困ったような表情で、柚木園が立ってたから。
「うーん……何か、聞いちゃいけないこと聞いたのかもなぁ、と思って」
「はぁ?」
 俺と美羽が胡乱げに聞き返す。
「どういう意味だよ?」
「若おかみさん、どっか行っちゃったからさ」
 可愛かったのになぁと呟く柚木園に、俺が半眼になった。
「……姫宮に妬かれるぞ」
「っ、はぁ!?」
 さっきまでの笑顔はどこへやら、顔全体を真っ赤にして柚木園が叫ぶ。
 とそこに、ロビーの方から声が聞こえた。
「あら、葉月ちゃん。どうしたの?」
「あー…すいません毎回毎回。彩織ちゃん居ます?」
 さおりと言うのは、多分あの若おかみらしき中学生くらいの子だろう。
「んー…さっきは居たけどねぇ……」
 この前のことがあったばかりだからねと言うおかみさんの言葉に、葉月と呼ばれた少女が苦笑気味に返した。
「ですよねぇ…ほんっと、彩織ちゃんって繊細……」
 それに引き替えあやつらは、とか何とか言ってる会話を聞いてたことに気付かれ、おかみさんが俺たちの方を見る。
「あら? お客様、どうかなさいましたか?」
「え? あ、いや…」
 まさか話を聞いてて意味が理解できませんでしたなんて言えるわけがない。
 何とか理由をと焦った俺の前に出た柚木園が、持ち前の爽やかな笑顔を振りまく。
「たぶん私が原因で、おかみさんが引き籠っちゃったんじゃないかなって思って…」
 完璧に思えた笑顔が消え、代わりに焦ったように語気が速くなった。
 それを聞いたおかみさんが、え、と問い返す。
「どういう、ことでしょうか?」
「えーっと…」
 柚木園曰く。
 前かがみに倒れ掛かった彼女を条件反射で支え、その拍子に見えた腕の傷はどうしたのかと聞いたところ、青い顔をしてどっかに行った、と。
 それを聞いたおかみさんが、あぁと呟いた。
「たぶん、私たちが今話していたことですねぇ」
 ふわりと微笑むおかみさんの言葉に、俺たちが聞き返した。
「はい?」
「あの子、ちょっと色々ありまして」
 まるで、秘密を打ち明ける子供のような表情で、彼女は語り出した。

20心愛:2013/03/30(土) 12:50:09 HOST:proxy10001.docomo.ne.jp
>>ピーチ


ヒナと美羽の会話とか、彩織ちゃんを助ける苺花の王子な面とかそのわりに夕紀が絡むとウブになるとことか、キャスティングとその扱いが絶妙すぎてここあは拍手喝采だよ!
再現具合すげぇ…! むしろこっちが本編じゃね?←



彩織ちゃんは…その、アレだよね、やっぱり。
うう…健気だ…!

21ピーチ:2013/03/30(土) 21:07:14 HOST:EM114-51-184-84.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>

作者様に褒められると嬉しいよねー! 単にあたしが馬鹿だからだけど!

違いますこっちが本文だったらここにゃんのは神作品以上になっちゃうじゃないかぁー!←

彩織はひ弱だからさ!(おい

22ピーチ:2013/03/30(土) 22:24:36 HOST:EM114-51-184-84.pool.e-mobile.ne.jp
その日からのお仕事






 おかみさんと柚木園の話を聞いて、若おかみさんがその場を離れたわけが、なんとなくわかった。
 柚木園も悪気はなかったとはいえ、タイミングが悪かったと言うかなんと言うか。
「何か、悪いこと聞いちゃったかな……」
「大丈夫ですよー」
 何か、やたらふわふわとした声が柚木園を遮った。
「え?」
「あの子は、お客様の前では気丈に振舞うんですよー。部屋ではどうなのか、分かりませんけどね」
 だから気にしないでくださいと微笑んだおかみさんを眩しいものでも見るように目を細める。
「でないと、私があの子に怒られるんで」
「はい?」
 思わず聞き返した俺たちに、おかみさんが苦笑して。
「もし先ほどのようなことがあったなら、そう言ってと言われているんで」
 どうやら、気にされたくないらしい。
 そうまで言われたら、気にするわけにはいかないよなぁ……
「じゃあ、彩織に言っておきましょうか? 伝言があったら」
 いつの間にか話が戻っていて、おかみさんの傍に居た少女が言った。
「あー…じゃあ」
 とっても申し訳なさそうに、彼女は苦笑しながら言う。
「あの馬鹿どもが、まーた性懲りもなく誘ってたよー、と…」
「分かったわ。呆れたような顔してたとも言っておくわね」
「あ、いや、それは!?」
 少女の慌てたような声に、おかみさんが笑った。
 ……若おかみさんは人のことからかえるような印象なかったのにな…
「ヒナ、戻ろう? さすがに、これ以上いると迷惑だろうし」
 柚木園言葉に、俺が頷いた。






「日永様」
「え? あ、はい?」
 いきなり聞こえた声に、俺が反射的に正座する。
「他のお客様がお休みになられてきたので、お布団の準備をさせて頂いてよろしいでしょうか?」
 あ、ここって自分でやれって旅館じゃないのね……。
「あ、はい」
「失礼いたします」
 律儀にそう言ってから礼儀正しく入ってきた若おかみさんを見て、俺が何となしに息を吐いた。
「……? どうかなさいました?」
「え? あ、いや、別に」
 慌ててそう答えて、若おかみさんの邪魔にならないように隅に移動する。
「…そう言えばさ」
 何気なく呟いた言葉に、少しだけ布団を持ち上げた若おかみさんが振り返る。
「何でこの旅館って、わざわざおかみさんたちが一つ一つやるの?」
 俺の言葉に、若おかみさんがしばらくぽかんとして、やがてくすりと笑った。
「簡単ですよ」
「え?」
「だって、折角泊まりに来て下さっているお客様に一つ一つさせるなんて、失礼でしょう?」
 少女の長い髪が、彼女の動作に合わせてさらさらと揺れる。
「それだけ……で?」
「はい、それだけです」
 ふわりと笑う若おかみさんは、おかみさんとどっか似てる。
「では、失礼します。何かあったら呼んでくださいね」
「あ、うん…」
 年下って言うのが一番大きい理由だろうけど、若おかみさんに敬語は使いにくい。
 でも、まだ中学生くらいなのに、ある意味洗礼されてるなー…
 そんなことを考えつつ、何か疲れてそのまま横になった。

23ピーチ:2013/03/30(土) 23:29:37 HOST:EM114-51-184-84.pool.e-mobile.ne.jp
その日からのお仕事






 ―――腕の傷、どうしたの?
 柚木園様の言葉が、何回も頭の中で反響する。
 同時に、あの時の言葉も。
 ―――約束、破っちゃったねぇ……?
「…………っ…!」
 考えたらいけないって、分かってるのに。
「大丈夫?」
「え?」
 いつの間にか部屋に居たお母さんの言葉に、私が思わず聞き返した。
「青い顔してるわよ? あぁそれと、葉月ちゃんからの伝言」
「え……、先輩から?」
 うん、と頷いて、お母さんが笑う。
「あの馬鹿どもが、まーた性懲りもなく誘ってたよー、だって」
 面白い子たちよねぇと笑って仕事に戻ったお母さんを見送って、私も立ち上がる。
 ……前のことばっかり引きずってるわけには、いかないもんね。
 柚木園様に謝ってないし。
 そう思って、私は慌てて部屋を飛び出した。






「日永様」
 いきなり呼びかけたからだと思う、驚いたような響きが声にあった。
「え? あ、はい?」
「他のお客様がお休みになられてきたので、お布団の準備をさせて頂いてよろしいでしょうか?」
「あ、はい」
 日永様の言葉を聞いて、私がなるべく静かに襖を開ける。
「失礼いたします」
 そう言って部屋に入った私を見て、日永様が何とも形容のしがたい表情になった。
「……? どうかなさいました?」
「え? あ、いや、別に」
 そう、ならいいけど……。
 しばらく布団を出したり色々としてる私を眺めていたらしい日永様が、ぽそりと呟いた。
「そう言えばさ」
 前置きのように言って日永様が首を傾ける。
「何でこの旅館って、わざわざおかみさんたちが一つ一つやるの?」
 日永様の質問を聞いて、私は思わずその場に固まる。
 いや、確かにおかみや仲居さんが準備しないような旅館もあるけど。今はそっちの方が多いらしいけど。
 でも、間違っても困惑を見せるわけにはいかない。何とかぎこちないながらの笑顔を、それなりに頑張って作った。
「簡単ですよ」
「え?」
「だって、折角泊まりに来て下さっているお客様に一つ一つさせるなんて、失礼でしょう?」
 折角来てくれるんだから、敬意を込めないと…ってことで、うちは昔からそうしてるらしい。
「それだけ……で?」
「はい、それだけです」
 そう言ってる間に準備が終わり、そのまま部屋を出る。
 ……で、どうしよう…
 ―――柚木園様と結野様のお部屋? もう終わってるわよ?
「あー……」
 …明日こそ謝らないと。明日は何があっても謝る。
 変なことを心に誓って、私はそのまま部屋に戻った。

24ピーチ:2013/03/31(日) 20:00:24 HOST:EM114-51-186-14.pool.e-mobile.ne.jp
その日からのお仕事






「あら、おはようございます。日永様」
「あ、おはようございます」
 何となく部屋を出た直後、おかみさんとばったり遭遇。
 いや、だからどうしたってわけでもないんだけど。
 しばらく外を眺めて、何気なく思う。
「……ここって、結構広いよなー…」
「そーだねー」
「ですよね……ってえぇ!?」
 突然聞こえた声に、俺が驚いて振り返る。
 ―――美空先輩が隣に居た。
「どどどどーしたんですか先輩!?」
「ん? いやー、ちょっと外を眺めたくなってさー」
 ここって四季折々の植物が植えてあるらしいよー、と言った先輩の言葉に、俺があぁと呟く。
「へー…」
 と、そこに偶然通りかかったらしい若おかみさんの姿が目に入った。
 向こうも気付いたようで、優しそうに笑う。
「おはようございます、結野様、日永様」
「おはよー」
 先輩がにこにこと返して、俺が片手を上げる。その後であ、と先輩が声を上げた。
「そーだ、彩織ちゃーん!」
「え?」
 若おかみさんが驚いたように振り返る。そんな彼女に、先輩が何かを投げてよこした。
「わっ!?」
 反射的に受け取った若おかみさんが、手にあるものを見て胡乱げに先輩を見る。
「…あの、結野様……?」
「おかみさんから聞いたよー、美羽ちゃんに負けず劣らずの偏食家らしいじゃーん?」
 ……だから身長低いのか…?
 いや、別に低いからいけないってわけじゃないけどさ。
 若おかみさんと話していた先輩に、俺が視線を投げた。何をあげたのか、何となく気になる。
「先輩、何あげたんですか」
「ん? 栄養ドリンクだよ?」
「はいッ!?」
 一方の若おかみさんは、しばらく困ったようにそれを見つめていたが、やがて諦めて笑みを浮かべた。
「ありがとうございます。……大切に仕舞わせて頂きます」
「いや駄目だろッ!」
 仕舞ってても意味ないって!
 結局、断りきれなかった若おかみさんが根負けした。






 廊下を歩いてたとき、偶然結野様と日永様を見つけた。
 二人も気付いてくれたみたいだから、とりあえず挨拶する。
「おはようございます、結野様、日永様」
「おはよー」
 結野様が笑顔で返し、日永様が片手を上げた。
 その後で結野様があ、と声を上げたのが聞こえた。
「そーだ、彩織ちゃーん!」
「え?」
 振り返った瞬間、何か長方形の物が飛んできた。
「わっ!?」
 思わず、落とさないよう反射的に手を伸ばす。
 それを見た私が、明らかに胡乱げな表情になったと、自分で分かった。
「…あの、結野様……?」
「おかみさんから聞いたよー、美羽ちゃんに負けず劣らずの偏食家らしいじゃーん?」
 ……お母さんめ…っ!
 いっくらお客様と気軽に話せる旅館だからって、何もそんなこと言わなくても……
 そして、もう一度手の中にある長方形の物体を見る。
 ―――栄養ドリンクを。
「ありがとうございます。……大切に、仕舞わせて頂きます」
「いや駄目だろッ!」
 日永様の言葉を聞いて、私がどうしようかと思案する。
 …結局、断りきれなかった私が根負けした。

25心愛:2013/03/31(日) 20:40:58 HOST:proxyag111.docomo.ne.jp
>>ピーチ

まじめな彩織ちゃんとってもいい子だね!
現代日本にこんな綺麗な心と和の心を持った中学生はどれだけいるんだろうね!


美空のそれは気遣いなのか……?
よかった! 栄養ドリンク落としたり彩織ちゃんに激突させたりしなくて!(TOT)
ヒナのツッコミが絶妙ねw

26ピーチ:2013/03/31(日) 20:41:32 HOST:EM114-51-186-14.pool.e-mobile.ne.jp
その日からのお仕事





「おかみさんから聞いたよー、美羽ちゃんに負けず劣らずの偏食家らしいじゃーん?」
 あたしの言葉に、若おかみさん―――彩織ちゃんの動きが若干ぎこちなくなった。
「え、あ、いやっ別に大丈……」
「大丈夫じゃないよー、美羽ちゃんだってあんまり身長伸びてないわけだしー」
「う………っ」
 あたしが言ったことに対して、彩織ちゃんが言葉に詰まる。
「まぁ、不味いわけじゃないから大丈夫だよー」
 そう言ってさっさとその場を去ったあたしを呆然と見送る視線が、少しだけ分かった。
 王子じゃないけど、ああいった子って可愛いなー
 そんなことを考えてたあたしの耳に、圭くんともう一人二人、誰かの声が聞こえた。
「彩織ー?」
「え?」
 彩織ちゃんの驚いたような声が聞こえる。
「やほー!」
 親しげな声から察するに、彩織ちゃんの同級生辺りかな。
「沙希、元町君? 何でこんな時間に……」
「いや、沙希の提案でさ。どーせ連休なんだからどっか遊びに行かないかって」
 振り返ったら、晴れやかに笑った少年と少女が居た。
 二人ともかなり身長高いな……いや、単に彩織ちゃんが低すぎるだけだろうけど。
「あ、ごめんね。……仕事の方が、あるから」
「あ、やっぱり?」
 沙希ちゃんと呼ばれた女の子がにんまりと笑う。
「そんなこと言うだろうなーって思って、先におかみさんには言ってあるよ! あたしはいいからさ、冬樹と一時間だけでもいいから遊んできなよ!」
「へっ?」
 驚いたような彩織ちゃんの声に、女の子が笑いを噛み殺している。冬樹君と呼ばれた男の子は、頬が少しだけ赤らんでいた。
「や、でも」
「行って来たらー?」
「はい!?」
 たまらずあたしが声をかけ、それに驚いた彩織ちゃんがあたしを見て悲鳴に近い声を上げた。
「ゆ、結野様っ!?」
「いいじゃん、どうせ一時間程度でしょ? 頑張ってる子にそれくらいの、いやそれ以上のご褒美は当然!」
 あたしの言葉で、彩織ちゃんが苦笑した。






「柚木園様、結野様」
 声をかけ、返事があったことを確認してから襖を開ける。
「あ、若おかみさん」
「失礼いたします」
 飲み物を持ってきたという口実で部屋に入る。
 で、柚木園様に昨日のことを謝る。
 これで完璧。……だった、はずだけど。
「いいよ、そんなの気にしないで」
「い、いえ! あんな態度を取ったんですから…」
「大丈夫だよ、あんなの気にしないに限る。ね?」
 そう言ったと同時に、結野様が言った。
「気にしなくていいと言ってるんだから、気にする必要はないだろう?」
 結野様の言葉に、私が思わず彼女を見る。
 白黒でフリルつきの可愛らしい服―――ゴスロリに、カラーコンタクトを使っているのか、紅い瞳。
 そんなことをしなくても十分綺麗で可愛いと思うのは私だけなのかな。綺麗だと思うんだけどな。
 そうこう考えている内に、結野様を凝視していたようで、彼女に訝しげな視線を送られる。
「あ……す、すみません…」
 飲み物を置いて、二人の部屋から出た。

27ピーチ:2013/03/31(日) 20:44:50 HOST:EM114-51-186-14.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>

綺麗な心持ってるから自然と素直になっちゃうんだよねー

美空先輩、彩織だから顔に激突するくらい大丈夫さ☆(おい

ヒナさんは鋭いツッコミが得意かと思いまして←

28心愛:2013/04/01(月) 21:19:59 HOST:proxy10033.docomo.ne.jp
>>ピーチ

ふっ。さすが美空、分かってるじゃないか……!

苺花のアレとはまた違うけど、彩織ちゃんはとっても可愛いいい子だとも! 頑張り屋さんですとも!


美羽に温かいお褒めの言葉をありがとうございます彩織ちゃん…!
ゴスロリ少女を見てそんな感想が抱けるのは心が綺麗な証だね!


美羽の素っ気ないフォローの使い方がプロ並みだよピーチw

29ピーチ:2013/04/01(月) 21:36:25 HOST:EM114-51-206-242.pool.e-mobile.ne.jp
その日からのお仕事






「お母さんっ!」
 どことなく怒りを含んだ声が聞こえた。
「あら彩織、どうかした?」
「どうかした、じゃないよ! 何だって結野様に……」
「結野様、美羽様も貴方と同じで好き嫌いが多いらしいわよ? そう言った子供の悩みを二人で話してたのよー」
「話してたのよー、じゃない!」
 両手を振って可愛らしく抗議する若おかみさんとおかみさんの会話を聞いてて何となく分かった。若おかみさんっていわゆる偏食家?
 そんなことを考えた私の耳に、彼の声が聞こえた。
「まいちゃーん!」
「……夕紀、あのね」
 もう学校ではいいから、でもここでまでそれを言わないで?
 そう言った私に、夕紀はえ? と返して。
「何でー? まいちゃんはまいちゃんだよ?」
 可愛らしく小首を傾げた。
 それを見て、若おかみさんたちにこの会話が聞こえてなくてよかったと、心底思った。






「じゃ、行ってきます」
「気を付けてねー」
 ふわふわと笑って片手を振ったお母さんの姿が見えなくなった。
 材料やその他の買い出しは若おかみの仕事。
 小さい頃からそう言われてきたから、今では何か足りないものがあったら自然と足が動いていた。
「え、と……大根に玉ねぎに人参…」
 メモを見た私が、野菜を取りに行こうと足を進めようとしたとき。
「彩織?」
「え」
 突然聞こえた声に、私が思わず顔を上げる。
 そこに、声の主が立っていた。
 “彼”が笑って片手を上げる。
「よぉ、買い出しか?」
「え? あ、うん」
 元町君の言葉に、私が小さく返す。
 二年になってからクラスが離れたせいで、最近は行き帰り以外で会うことはほとんどなくなった。
 正直、あの時の言葉が続いてるのかも分からない。
「何が必要なんだよ? 手分けした方が早く済むんじゃねぇ?」
「そ、そうかな……?」
「たぶんな。俺も自分の用も終わったし、手伝ってやるよ」
 仕方ねぇからなぁと笑った元町君が、メモを取り上げた。
「えーと? 大根に玉ねぎに人参……はここだな、あとベーコン?」
 見つけたものを無造作にかごに放り込んで、さっさと次の場所に行く。
 しばらく呆然としていた私も、慌てて元町君について行った。






「ありがとう、わざわざ」
「いーよ別に、気にすることでもねぇしさ」
 からりと笑って、じゃあなと片手を上げる。つい笑った私が、真似をした。
「ただいま」
「お帰りー。あら、結構早かったじゃない?」
 お母さんの言葉に、私が笑った。
「お店で元町君に会ったの。で、元町君が速かったの」
「へぇ」
 そう言って、お母さんに克ってきた材料を渡した。

30ピーチ:2013/04/01(月) 21:39:46 HOST:EM114-51-206-242.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>

ごめんね何か彩織可愛いとか言わせちゃってごめんね!?

美羽ちゃんは可愛いからとーぜんなの! 美空先輩とは方向性違うけど!

心が綺麗もあるけど単に珍しくて実際綺麗だから!

31心愛:2013/04/02(火) 12:42:40 HOST:proxy10050.docomo.ne.jp
>>ピーチ

林檎が赤いとか空が青いとかと同じ、彩織ちゃんが可愛いのは誰がどう見ても変わらない事実だから当然のことさ!

ありがとうごぜえます…! 美羽をちょっとでも可愛く書けるように本編も頑張ります…!


すげえ、いろんなキャラ視点を難なく使いこなしてやがるよこの人!
夕紀も苺花もばっちりだよ!

いーねー、男の子と一緒に買い物!

32ピーチ:2013/04/02(火) 19:01:46 HOST:EM114-51-136-117.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>

確かに動かしようのない事実だよねそれは!

彩織の場合、単に身長が低いから可愛く見えるのかも←

美羽ちゃん可愛いよねー!

色んなキャラ視点で勝手にやっちゃってすいません!

男の子と買い物、って言うより偶然だよね!(おい

33心愛:2013/04/02(火) 20:55:25 HOST:proxy10022.docomo.ne.jp
>>ピーチ

小さい子可愛いよね!
140センチ代がなんか好きw


とか言うリアルここあも低い方だから、あんまり自分より小さい同年代女子見ないんだけども←

34ピーチ:2013/04/02(火) 21:53:27 HOST:EM49-252-217-126.pool.e-mobile.ne.jp
その日からのお仕事






「日永様、起きていらっしゃいますか?」
 既にお休みになってたら迷惑だから、少しだけ声を小さく。
 こんな時間に寝る方って、そうそう居ないんだけどね。
 案の定日永様は起きていて、中から返事があった。
「はい?」
「飲み物をお持ちしたので、お邪魔してもよろしいでしょうか?」
「え? あ、うん」
 日永様の返事を聞いて、なるべく小さく襖を開ける。
「あれ? でも俺、飲み物頼んでないけど……?」
「これは皆様のお部屋に配っているものです。サービスですよー。あ、でももしいらなかったら、無理に飲まなくてもいいのでっ!」
「あ、いやください!」
 迷惑だと思って持って帰ろうとした私に、日永様が慌てて答える。
 単純に驚いてただけだって分かったから良かった。
「では、失礼しました」
 日永様の部屋を出て、私が茅葺の間に向かう。
 茅葺の間、柚木園様たちのお部屋に向かったらそれで終了。
 そう思って、湯呑に入ったお茶をお盆に乗せ直した。
 その直後。
「…………?」
 唐突に、ロビーの方で何かが割れるような音がした。
 柚木園様たちの部屋に行かないといけないって分かってても、自然と足が動く。
「……あの、どなたかいらっしゃいますか?」
 とうに陽が落ちて薄暗くなってるロビーは、小さい頃から住んでても何となく不気味だと思った。
 ―――一緒に遊ぼう
 唄うような軽やかな声が聞こえて、霧がかかったように頭と目の前が霞む。
 ―――いっ……し…あ……ぼ…
 がしゃん、と音を立てて、お盆が手から滑り落ちた。湯呑からお茶が零れて、足にかかる。
 それに構うこともなく、私はのろのろと旅館の外に出た。






 がしゃんと、部屋の外で何か音がした。
「ん?」
 何だろうと思って、何気なく襖を開ける。けど誰も居ない。
 気のせいか。
 そう思って、俺は布団に横になった。
 直後。
 ピピピピピッ!
「へ?」
 この時間にメール? 誰から?
 そう思ってスマホを見た瞬間―――
『外が騒がしいぞ。何かあったのか?』
「いや知りませんよ俺に聞かないでよ!」
 何なんだよいきなり!?
 知らないと返して三秒後に返信が来る。
 ……いや早いだろ早すぎるだろ。
 でも確かに何か外がざわざわしてる。
「何で……? こんな時間に出て行くわけないのに…」
 おかみさんらしき声が聞こえた。
 何となくそう思っただけだったけど、次の言葉に俺は思わず飛び上がってた。
「―――失踪……なわけ、ないわよね…?」

35ピーチ:2013/04/02(火) 21:54:59 HOST:EM49-252-217-126.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>

小さい子可愛いよねー! 性格さえよければ!←

あ、彩織がちょうどそのくらいだよ! 中二で!

あたしも最近伸びないなー、運動しないせいもあるんだろうけど(おい

36ピーチ:2013/04/02(火) 23:35:59 HOST:EM49-252-217-126.pool.e-mobile.ne.jp
その日からのお仕事






 とりあえず、美羽からのメールに返信を打つ。
『誰かが失踪したとか何とからしいけど……』
 返信し終わった直後に、おかみさんの声が聞こえる。
「彩織………?」
 …………はい?
 え、何この状況、ひょっとして失踪したの若おかみさんとかじゃないよね?
 とか思ってたら、いきなり携帯が鳴った。
「も、もしもし?」
『誰が失踪だって!?』
「何で柚木園なんだよ!?」
 確か美羽の名前が出てたんだけどっ!?
『それはいいから! 誰が失踪したって、』
「え、何か聞こえた話だと、若おかみさんらしいけど……」
 俺の言葉を最後まで聞かず、プツッと電話が切れた。
 ……あのー、なぜ勝手に切れましたー?
 呆れたようにスマホを見ていた俺の耳に、おかみさんの声が聞こえた。
「ゆ、柚木園様っ?」
「は」
 今、なんと?
 柚木園って聞こえたんですが。
「若おかみさんが居なくなったって聞いたんですが」
 それを聞いた俺が、小さく嘆息しながら部屋を出た。






「…………あ、れ…?」
 足元が冷たいことに気付き、私が下を見る。
「―――え……」
 湖?
 しかもここって、確か。
「小さい頃、迷いに迷った記憶があるんだけどなぁ……」
 それは私の気のせいか。
 そんなことを考えながら、何でこんなところに居るんだろうと考える。
 その時、頭の隅を過ぎったものがあった。
 ―――遊ぼうよ
「――――――っ」
 ぞくっと背筋が泡立つ。
 あの声が聞こえてから今までの記憶が、全くない。
 しかも、こんな場所に一人で来て。…こんな夜に。
「誰…か……」
 居ない、の?
 怖い。
 ―――この近くって、たぶん自殺の名所か何かだったんだと思う。かなりの死者が居るけど、ほとんどは害がないから大丈夫だよ。
 先輩はそう言った。大本を絶ったら大丈夫だって。
 でも。
 ―――もう、大丈夫だと思うよ。またリーダーが現れなければ。
「大丈夫じゃ、ないですよ……」
 全然、大丈夫じゃ、ない。

37ピーチ:2013/04/03(水) 22:05:26 HOST:EM114-51-142-165.pool.e-mobile.ne.jp
その日からのお仕事






 がさりと、林の方から音が聞こえた。
「や……っ!」
 思わず声を上げかけて、慌てて口をつぐむ。
 そう、だ。
 ―――人気がなく静まり返ったこんな場所で、音が聞こえるはずが、ないんだ。
 ―――大抵の霊(こ)はね、あたしたち現世(うつしよ)に居る人と同じ。こっちの人が怖いから、嫌がらせなんかをするの。だから、怖がる必要なんてないんだよ。
 先輩の声が反響して、でも足が竦んで動けない。
 そんなとき、どこからか声が聞こえた。
「あ!」
 緊迫したような声を聞いて、私が思わず呟いた。
「………………え…?」
「こんなところに居た!」
「せん…」
「おかみさんたち、心配してたよ?」
 先輩の言葉に、私があっと声を上げる。
「そ……だった…」
 確か、柚木園様と結野様のお部屋に飲み物を持って行こうとして、それで。
 それに加えて今の時間。
 そろそろ八時を過ぎたくらいかな…感覚がおかしくなってなければ。
「ご、ごめんなさいっ!」
 慌てて先輩に頭を下げ、こんな時間にわざわざ外に出る羽目になったことをとにかく謝る。
 でも、先輩はきょとんとしたような表情で。
「謝る必要なんかないよ?」
 そう言った。
「え? あ、いや、でも……」
「実を言うとね、最近ちょっと増えてきてると思ってたから」
 そろそろ行動に移すころかなと思って、しばらく旅館の傍に居たらしい。
「そしたら案の定、ふらふらっと彩織ちゃんが出て行くんだもん。あの様子じゃ、おかみさんたちには言ってるわけなさそうだったし」
 無事だったなら問題なし、とからりと笑って、先輩が促した。
「さて、ちゃんと送り届けないとねー。下手な低級霊に巻かれても面倒だし」
 先輩の言葉に曖昧に頷き、私は先輩に先導されながら旅館まで戻った。

38心愛:2013/04/03(水) 22:20:26 HOST:proxy10060.docomo.ne.jp
>>ピーチ

やっぱり霊的存在が出てくるんだねw

彩織ちゃんが無事でよかったです! ナイス先輩!

39ピーチ:2013/04/03(水) 22:42:41 HOST:EM114-51-142-165.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>

うん、何か更新しながらやっぱほのぼのだけってあたしらしくないと思って←

彩織自身は霊的存在に対処できないので先輩に出てきてもらいましたw

40心愛:2013/04/04(木) 21:17:15 HOST:proxyag101.docomo.ne.jp
>>ピーチ

そしてピーチには珍しい(気がする)ノーマル属性彩織ちゃん!


霊感ある人ってちょっと憧れるわー(o^_^o)

41ピーチ:2013/04/04(木) 21:41:25 HOST:EM49-252-234-200.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>

だよね珍しいよね! 自分でも分かる!

半端なく霊感強い人になってみたい←

42心愛:2013/04/05(金) 16:07:54 HOST:proxyag117.docomo.ne.jp
>>ピーチ

一人くらいノーマルさんがいれば、能力者さんの凄さが際立つしw


霊感強すぎたら、ある意味大変そうだけどね…。
歩いてるだけで色んな人の声が聞こえるとか…?

43にゃにゃですが:2013/04/05(金) 16:52:11 HOST:zaq31fa522f.zaq.ne.jp
↑クソスレ御苦労様
毎度毎度つまらないスレを有難う

44ピーチ:2013/04/05(金) 21:32:09 HOST:EM114-51-47-243.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>

ノーマルさんのおかげで際立つ霊能者w

強すぎたら面白そーじゃん!

歩いてるだけで人の声が聞こえる=死者の声w←

45にゃにゃですが:2013/04/06(土) 15:25:08 HOST:zaq31fa522f.zaq.ne.jp
↑つまらないスレだなおい
そのうち削除されるぞ

46にゃにゃですが:2013/04/06(土) 15:25:35 HOST:zaq31fa522f.zaq.ne.jp
今度、削除依頼でも出しておきますね。

47心愛:2013/04/11(木) 22:36:09 HOST:proxyag115.docomo.ne.jp
>>ピーチ

いやぁああああ←
ソッチの世界に連れてかれそうだよー!


霊能者さん憧れますがね!

48ピーチ:2013/04/12(金) 05:54:22 HOST:EM114-51-151-123.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>

行っちゃいそうだよねー!←

憧れるよね霊能者さん!

ソッチの世界も若干気になる(おい

49心愛:2013/04/12(金) 19:04:32 HOST:proxy10029.docomo.ne.jp
>>ピーチ

え、興味あるの!?


いやだー! まだ死にたくないー!
アニメと漫画と小説を堪能し尽くすまで死ねないー!(ぉい


でも霊能者だけじゃなく、一回くらいなんか魔法的な能力を使ってみたいなぁと美羽みたいなことを考えつつ(*´д`*)

50ピーチ:2013/04/13(土) 19:23:07 HOST:EM114-51-187-34.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>

興味津々ですとも!

確かにそーだよね! 好きなことを好きなだけやるまでは死んでも死にきれないよね!←

分かるよここにゃん! あたしもいろんな異能使えたらって思うもん!

51ピーチ:2013/04/14(日) 00:15:40 HOST:EM114-51-172-16.pool.e-mobile.ne.jp
その日からのお仕事






「本当に申し訳ございません……っ!」
 若おかみさんの言葉に、俺たちが苦笑する。
 別に謝ることじゃ……あるかな。でも実質迷惑かかったわけじゃないしなぁ…
「いいよ、無事だったんだから気にしないで」
 柚木園と美空先輩がそう言ってなだめるけど、多分自責の念とかが強いのかな。一向に頭を上げる気配がない。
 ある意味一種の意地とも取れるだろう謝罪に対して、姫宮が困ったように首を傾けた。
「何で謝るの?」
「―――はい?」
 いや確かに謝んなくていいとは思ったけど何で謝るのっておかしくないですかね?
 そんなことを思った俺とは対照的に、若おかみさんは。
「え、いや、だってお客様にご迷惑をおかけしたから……」
「まさか天然ッ!?」
 この状態でそんな答えが出ますか普通!?
 言われた若おかみさんはきょとんと首を傾げて、小さく俯く。
「友だちにも言われます…」
「いや別に責めることないんですけど!」
 この状態じゃ俺が悪者じゃん!
「ヒナ、若おかみさんは繊細なんだからね、可愛いんだからね、酷いこと言ったらだめだよ」
「可愛い関係ありますかね!?」
「可愛いは正義だからね」
「久々に聞いた!」
 確か最初の頃に言ってたよねそれ!
 そんな俺たちの会話を無視、とまでは行かずともスルーしながら、若おかみさんが美羽とか美空先輩にひたすら謝る。
「もういいよー、彩織ちゃんが大丈夫だったんだからいいんだって!」
 そう言った美空先輩が若おかみさんに笑顔を向ける。
 それを聞いて、さすがに言いすぎもよくないと思ったのか、すぐに調子を取り戻したらしく。
「あ、じゃあ私、飲み物持ってきま……」
「あ、いや、今夜はいいよ。ごめんね」
 柚木園の言葉にそうですかと返し、俺たちが部屋に戻ったことを確認しながら若おかみさんが部屋に戻った。

52心愛:2013/04/14(日) 21:10:50 HOST:proxy10015.docomo.ne.jp
>>ピーチ

天然バトルかっ!
ヒナのツッコミ、いい感じだよとってもいい感じだよ!

久々の可愛いは正義、ありがとうございましたw


そうそう、彩織ちゃんちの旅館って、美空は利用したことあるんだよね?

53ピーチ:2013/04/15(月) 05:10:31 HOST:EM114-51-25-234.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>

天然バトルになっちゃった!

よかったツッコミ書く方は苦労しない←

うん、美空先輩たちダンス同好会かの方々とってことでごめんね勝手に!

54心愛:2013/04/16(火) 21:35:37 HOST:proxy10048.docomo.ne.jp
>>ピーチ

ツッコミはリズム感つかむとなんか楽になってくるよねとか偉そうなことを言ってみるw


なるほど、ダンスのメンバーか!

このコラボのストーリーは、今の旅行編の後の話ってことで、「こんな旅館もあるんだよ」って、今からでも本編で美空にかるーく話させようかなと思ったのですよ←

55ピーチ:2013/04/17(水) 05:09:00 HOST:EM114-51-166-96.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>

分かるかも! ヒナさんとかヒースで書かせてもらったけど面白いしやりやすい!

そーなんですごめんなさい勝手に!

なるほどね! ヒナさんたちの学校からかなり近くなってるw

56名無しさん:2013/04/17(水) 10:50:46 HOST:zaq31fa5058.zaq.ne.jp
またクソスレか?
誰も見てねーよカス

悔しかったらたまにはドラゴンボールの話題に触れてみろ

57心愛:2013/04/18(木) 21:22:28 HOST:proxy10048.docomo.ne.jp
>>ピーチ

ツッコミ役は大事だよねっていうかまずボケる人を多く作りすぎるからいけないんだよねw

ヒナとヒースと空牙は苦労性ツッコミ属性三人組?←



じゃ、ちょっとだけ使わせてもらいまーす(`・ω・´)

58ピーチ:2013/04/20(土) 23:14:44 HOST:EM49-252-202-34.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>

ボケる人とツッコミ役の人数が合ってないw

いやちょっと待とうよヒナさんと空牙くんは主人公だよね!?

何か可哀そうな気がするんですけども!

どーぞどーぞお使いくださーいw←

59ピーチ:2013/04/20(土) 23:46:21 HOST:EM49-252-202-34.pool.e-mobile.ne.jp
その日からのお仕事






 私の失踪騒ぎが何とか丸く収まった次の日。
「結野さまたちがお泊りになるの、明日までかぁ……」
 帯を締めて簪(かんざし)を差しながら小さく呟いた。
 この簪は大切にしないとな。
 あの事件の日に壊れちゃったからってわざわざお母さんが買ってきてくれたもの。
 前の色に近い、真っ白な簪。
 ……似合ってないことくらい分かってるもん。だから今までつけてなかったんだもん。
 でも髪が落ちてくると仕事の邪魔になるし。
「あれ? 彩織ちゃんおはよー!」
 何か雰囲気変わったねー、と話しかけてくれた結野さまに、私が挨拶を返す。
「おはようございます、結野さま」
「あー、何でかと思ったら簪かー」
 道理で華やかに見えたわけだ、と何かに納得している結野さま。……な、何で?
「似合ってるよー、凄くかわいいよー!」
 にこにことそう言ってくれる彼女に、私は思わず自分でも分かるくらい、胡乱げな表情になった。
「? 彩織ちゃん?」
「似合ってませんよ簪にわるいんですよ、本当は……っ」
 え、と聞き返した結野さまに、私はぼそぼそと呟く。
「結野さまみたいに綺麗な方に言われると、何か悲しくなってくる………あ」
 わ、忘れてた今仕事中だった!
「も、申し訳ありません!」
 そう言って慌てて他のお客様のお部屋に向かった私を、たぶん結野さまは絶対不審者並みに見てたと思う。






「あれ? 彩織ちゃんおはよー!」
 朝になって何気なく外を見てたら、彩織ちゃんが通りかかった。
 でもなんだろう。何かどこかが、いつもの彩織ちゃんと違う。
 そう思ったけど、すぐに気付いた。
「おはようございます、結野さま」
「あー、何でかと思ったら簪かー」
 真っ白な、雪みたいで小さな装飾品が無数散らばったような、黒い髪に映える簪がついている。
 道理でいつも以上に華やかになってるわけだ。
「似合ってるよー、すごく可愛いよー!」
 あたしの言葉に、彩織ちゃんが胡乱げな表情になった。
「? 彩織ちゃん?」
「似合ってませんよ簪にわるいんですよ、本当は……っ」
「え」
 いきなり、陰気とまではいかなくてもマイナス思考になってるっぽい彩織ちゃんを見て、思わずあたしが聞き返す。
 そのあとであたしに言われたら悲しいとか何とか言ってる彩織ちゃん。可愛いのになぁー。
 でもしばらく言ってたら何かの目的を思い出したらしく、なぜか謝ってからさっさと他の人の部屋に向かって行った。

60心愛:2013/04/22(月) 23:07:51 HOST:proxyag069.docomo.ne.jp
>>ピーチ

ツッコミの負担がはんぱないw
でも書きやすいから中心的ポジションになっちゃう←


マイナス思考な女の子可愛いよね!
よっぽどのピュアっ子じゃないと、「自分可愛くない」って本気では言えないものw

あ、ちなみにここあキャラは美人が多いけど、だいたい自分の容姿レベルは把握してるって設定だよ!
「自分可愛くない」って完全に心から思ってるのは苺花くらいか?


可愛い子にはなんでも似合うさ!

61ピーチ:2013/04/23(火) 04:34:37 HOST:EM114-51-23-101.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>

可哀そうだ哀れだツッコミの人が大変だー!←

彩織の場合はマイナス思考が行き過ぎてたまに「いー加減にしろ」みたいになる、本気なのにねw

苺花ちゃん可愛いじゃないかー!

あ、いきなりなんですがこのスレで別(たぶん天音たちになる)の話書いていいですかね?

や、駄目だったらいいんだけどね! ごめんね何か!

62ピーチ:2013/04/27(土) 22:49:30 HOST:EM1-114-108-160.pool.e-mobile.ne.jp
その日からのお仕事






「彩織いるー?」
「えっ」
 部屋に戻って、何となく息を吐いた瞬間、そんな声が聞こえた。
「さ、沙希!?」
「やほっ」
 やほっ、じゃなくて!
「な、何でここに…」
「おかみさんから聞いてさー、あら彩織に用事? あの子なら休憩時間になったから今部屋に戻ったわよーって」
「………あ、そ」
 もう何だかんだで反論する気力さえもなくなった私が、黙って続きを促す。
「でさっ、今度休みがあったら一緒に遊びにいかない? どうせその時なら暇でしょ?」
「え? あ、えーと…」
 確か、来週の日曜日が休みだったような。
「うん、いいよ」
 そう言って時計を確認した後、私が思わず叫んだ。
「あぁぁぁぁぁっ!?」
「なにっ!?」
「あ、いやごめん! 遅れるから明日ね!」
 それだけ行ってろくに答えを聞きもせず、私はそのまま走って行った。






「もう明日で帰るんだよねー」
 姫宮のふわふわした声を聞いて、俺があぁと呟いた。
「そういえば明日だっけ」
「何かと色々あったけど、楽しかったよねー」
「確かにね。あ、家族の分のお土産、何か買って行かないと」
 柚木園の言葉に、姫宮がそうだ、と立ち上がる。
「ももちゃんたちにもお土産買っていこー」
 そう言って今にも部屋から飛び出さん勢いの姫宮を見て、柚木園が苦笑する。
「お土産屋、いく? おかみさんか若おかみさんに聞いたら分かると思うし」
「行く! ヒナたちは?」
「んー……」
 俺は春山のおかげで用事は済んだし。
「いいよ、俺はパス」
 そう言った俺に姫宮が少しだけ不満そうな表情になったが、すぐに諦めて柚木園と一緒に部屋を出て行った。

63たっくん:2013/04/28(日) 14:42:05 HOST:zaq31fa48ea.zaq.ne.jp
おいピーチ
お前クソスレばっかり立てるな
毎度毎度くだらんスレばかり立てやがって
バカ女が

64たっくん:2013/04/28(日) 14:42:43 HOST:zaq31fa48ea.zaq.ne.jp
ピーチのクソスレにカンパーイ
一度死んだほうがいいな

65心愛:2013/04/28(日) 18:47:42 HOST:proxy10055.docomo.ne.jp
>>ピーチ

お、帰る日の前日かw
寂しいよ彩織ちゃーん!


うん? ヒナたちと天音ちゃんたちってこと?
もちろんOKだとも(*^-^)ノ
書いちゃって書いちゃってー!

66ピーチ:2013/04/28(日) 20:35:23 HOST:EM114-51-14-134.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>

久しぶりだよー!!

寂しがらないでよー!←

ありがとう! 本当にありがとうこんな勝手な駄文を披露させてくれて!

少しでも良くなるよう頑張るよ!

67ピーチ:2013/04/28(日) 21:25:50 HOST:EM114-51-14-134.pool.e-mobile.ne.jp
その日からのお仕事






「何がいいかなぁ」
 夕紀の言葉に、私が苦笑する。
「別に、そんなに考え込まなくても」
 桃花たちは別に何でも喜ぶんじゃ。
 私の言ったことに対し、夕紀はえー、と口を尖らせる。
「でも、ももちゃんたちも好きなものあるよね?」
「え? あ、うん」
 夕紀に聞かれて、桃花たちの好きなものを言ったら、この店にあるものだけは買ってきた。
 さー帰ろうと紙袋を持った夕紀を見て、私が思わず聞いた。
「大丈夫? 持とうか?」
「大丈夫だよー!」
 夕紀の言葉を聞いて、私たちはそのまま旅館まで戻った。






「えーと…忘れ物はないな」
「日永様」
「あ、はい」
 ちょうど準備が終わったときに、外から若おかみさんの声が聞こえた。
「準備は終わりましたか?」
「あ、うん」
 それはよかったと微笑む若おかみさんの頭に飾られた、白い簪が目に入る。
「では、失礼しました」
 礼儀正しくそれだけ言って襖を閉めた彼女が居た個所をしばらく眺め、なんとなしに思う。
「今日までだったんだよなぁ……」
 結構長かったと言えば長かったけど、あっという間に過ぎた感じのほうが強い。
「まぁ、学校もあるから仕方ないけど…」
 近くだったらいつでも来れるけど、遠いからそういうわけにもいかない。
 また来れたらいいなと思いながら、俺たちは旅館を後にした。

68ピーチ:2013/04/28(日) 21:57:20 HOST:EM114-51-14-134.pool.e-mobile.ne.jp
非日常的な出来事






「……なぁ美羽」
「何だ」
「いや何だじゃなくて」
 いい加減ゴスロリやめたら? すっごい暑そうですが。
「何を言っている! きみはぼくに闇の装束以外のものを着ろと言うのかっ!」
「いや冗談ですはい」
 そんなこんな言ってるときに、何となく窓の外を見て。
「―――………は?」
 固まった。
 俺の異変に気付いたらしい美羽が外を覗き込む。彼女は硬直こそしなかったものの、驚いたように俺に喚き立てる。
「何なんだあれは!?」
「いや知らないよ俺に聞かないでよ!」
 大体ものじゃないよね人だよね!」
 なんか着物着た非常に珍しい方が四名。何でだろう、不思議と違和感がない。
 その人たちの会話も少しは聞こえるけど、あまり良くは聞き取れない。
 そんなことを思っていた直後、別の声が聞こえた。
「まいちゃん行ってみない? 今だったら間に合うかもよ!」
「いや、わざわざ変なことに首突っ込まなくても……って夕紀!?」
「へ?」
 振り返ると、教室から出て行く姫宮と慌ててそれを追う柚木園の姿が。
「あ、あいつらまさか…」
 会話からして柚木園は姫宮を止めるためだとして、姫宮は一体何を。
 ばっと下を見て、まだ校門の辺りに四人が居ることを確認。
 そして二人が向かったのは靴箱。
 やべぇ、これマジでやべぇ。
 急いで教室を出て、俺は慌てて二人を追った。






「……ここ、よね」
「あぁ」
 天音と昇の言葉を聞いて、俺ももう一回“南高等学校”と書かれていることを確認する。
 …うん、ちゃんと書かれてる。
「あおり、気を付けてね」
「分かってるよ」
 天音の確認に、飛湘が軽く笑って頷いた。
「天音」
 どこかの教室から、ここの生徒らしき人影が見える。
「分かってる。…まぁ、無理もないわよね」
「…確かに」
 何でって理由は簡単。こんなふつうは悪目立ちする着物を着て高校に来るなんて、傍(はた)から見ればただの異常者。
「……どーする? こっち来るみてぇだけど?」
 昇の言葉に、天音が小さく頷く。
「来るなら仕方ないわよ。要は迷惑かけなければいいんだから」
 天音の言葉は、言い方を変えれば他人に迷惑さえかけなければどれだけ暴れても文句は言わせない、と言うことだ。
「あれ?」
 たぶんさっきの人影じゃないけど、男の子と女の子が走ってきてる。
 …って、俺らが目的か。
 それを認めたらしい天音が、小さく苦笑した。

69ピーチ:2013/04/29(月) 09:44:25 HOST:EM1-114-38-221.pool.e-mobile.ne.jp
非日常的な出来事






「あ」
 居たよあいつら。
「夕紀ってば! 下手に首突っ込まなくていいって……っ」
 柚木園の言葉に姫宮は足を止めて「だいじょーぶだいじょーぶ!」と言って、そのまま再び走り出す。
 直後。
「―――え?」
 唐突に、姫宮がぴたりと止まった。
 なんだろうと思ったのも束の間、すぐに理解する。
 そりゃあ、いくら姫宮でも怖いよな……。
 ―――綺麗な人って、無表情ほど怖い表情ないんじゃねぇの?
 いつの間にか来ていた美羽が、驚いたように身を竦ませた。
「ひ、ヒナっ! 何だあれは!」
「いや俺に聞かないでよ!」
 さっきとほとんど同じ反応だよね!
 俺たちの会話を聞いてか聞かずしてか、四人は気にする風でもなく。
「昇」
 くるぶしの辺りまである髪を揺らした女性の声に反応し、昇と呼ばれた短い髪の人が振り返った。
「あ?」
「この男の子たち、貴方に任せるわよ」
 そう言って後ろを向いた彼女に苦笑を返し、彼が俺たちにゆっくりと近付いてくる。
「気を付けろ」
 誰に、と。それは言うまでもなく、あの二人だと思った。
 さっきの女性と、彼女の傍に居る肩よりも長い髪を首の後ろで無造作に一括りにした男の人。
 確かに、みんな異彩を放ってるって言ったらそうだけど、この二人は度を越えてる気がする。
 やがて、彼女の両腕を空に突き上げられた。その左腕に、紅い鈴が巻き付いていた。
 りん、と涼やかな音色が吸い込まれる。
「―――昏(くら)き沼に在るものよ」
 綺麗な声が、不自然に反響した。
「危うき氷上(ひょうじょう)を渡る鳥が如く」
 鈴と同色の紅い扇が開かれ、その中心に黒い渦が群れを成す。
「……明るき闇よ、昏き光よ。そのもとに在るは、深き罪業」
 ざぁっと、何かが凪ぐような音が聞こえた。
 ラストスパートを駆け抜けようとするかのように、彼女の声に僅かな力が籠もる。
「奇しき光をその身に受け、己が罪と成り果てよ」
 不自然な風が、彼女の髪をくるくると躍らせる。それを認めて、他の三人が彼女に寄る。
「大丈夫か?」
「問題ないわ」
 平然と返した彼女の言葉に覆い被せるように、もう一人の女の人が首を傾けた。
「ところで、こんなところで時間つぶしてていいの?」
「全然よくないわよ」
 彼女はどこまでも焦りを知らないようだった。
 そんな俺たちを見て、四人が揃って苦笑した。






「ねぇ、ちょっといい?」
 一番近くに居た身長の低い、ちょっと変わった服装をしてる女の子に天音が話しかける。
 やっぱりさっきのを見られてたせいか、少女が男の子の後ろに隠れた。
「な、何だっ」
「職員室ってどこか、教えてくれない?」
「は?」
 ……うん、たぶんいや絶対君たちの反応が正しいよ。
 いくら天音でも、最初でそれはないと思ってたんだけどなぁ…。
 そんなことを考えてると、飛湘がにこにこと彼らに話しかける。
「うんごめんねいきなり。でもあたしたちちょーっとだけ、先生たちに用があるんだー」
 飛湘の勢いに呑まれかけた一同が、驚いたように奥を指した。
「あっち、です……」
「あ、そっか。ありがとー」
 にこにこと笑みを浮かべながら俺たちを引きずるようにして、飛湘はばいばいと彼らに手を振る。
 いや、普通はどんな反応すればいいか分からないよね。
「あ、あおりちゃん? 何も初対面でばいばいはないんじゃ……」
「え? だっ教えてくれたですよ? このまま堂々と職員室探しなんてしてたら、見つける前に警察呼ばれちゃいますって」
「うん、それは分かるけどね?」
 卒業生でも何でもないのに堂々と学校の敷地に入っていいわけないもんね。
 俺たちの会話を聞いていた昇と天音が、小さく言った。
「……あの子たちに怪しまれなければいいけど」
「確かにな。いくらあおりでも、やっぱ怪しいもんは怪しいわけだし」
「え? 何で?」
「俺たちと一緒に居るから」
 まず一人でもおかしいよね絶対不審者だよね。
 そんなことを考えて思わず苦笑した俺を見て、昇が同じような笑みを返した。

70心愛:2013/04/29(月) 21:48:57 HOST:proxy10068.docomo.ne.jp
>>ピーチ

彩織ちゃん元気でねー! 悪い人に気をつけるんだよー!


と思ったら息をつく間もなく天音ちゃん御一行のご訪問!
街中で和装は似合えばかっこいいよ! 注目度はゴスロリ並みだけどね!

そして待ちに待った能力者様の御光臨、よかったね美羽w

71ピーチ:2013/05/01(水) 04:30:04 HOST:em1-115-125-169.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>

ほんとだよね気を付けさせないとね!(おい

ごめんねなんか色々と勝手に!

うんたぶんゴスロリ以上に注目度あるよ! だって天然記念物並みの生き物が四人並んでるわけだからw

美羽ちゃん大好きだもんね能力者!

たぶん学校近隣が何かしらか破壊されると思う、ごめんね!←

72ピーチ:2013/05/01(水) 04:55:17 HOST:em1-115-125-169.pool.e-mobile.ne.jp
非日常的な出来事






「な、何だったんだ……?」
 先生に用があるってことは不審者じゃないと思う。普通に考えてわざわざ職員室に行く不審者なんて居ないだろうし。
 首を捻っている俺の後ろで、美羽の声が聞こえた。
「ま、まさか今のは…」
「へ?」
 ……何か、ものすごーく嫌な予感が…
「魔女の類だったのか! ということはあの男たちは、」
「魔法使いじゃない! どっからどーみても普通の人だろ!?」
 少なくとも見た目は!
「でもさー」
 いつものようにふわふわと、姫宮が疑問を口に出した。
「あの女の人、何やってたの?」
「…………………………………………」
 知らない。全く知らない。
 まさか、美羽が言うみたいに魔女なんかじゃないだろうし。
 …普通に考えて、魔女が着物着るか?
 そんな疑問を宙に浮かべたまま、俺たちはとりあえず教室に戻った。






「すみません」
 突然聞こえた声に驚いたらしい年配の男性教師(校長先生らしい)が、はっと辺りを見回した。
 扉の外に俺たちが居ることに気付き、慌てたように招き入れる。
「あぁ、すみません。少し考え事をしていて……」
「いいですよ、既にこっちにも居ますから」
 苦笑気味の飛湘の言葉に、彼が天音を見やった。
「あ、あの……?」
「え? あ、すみません」
 柔らかく微笑んだ天音が軽く会釈をする。
「さて」
 しばらくの間本題とは別の会話を交わしていた天音が、仕切りなおすように呟いた。
「では、率直にお聞きしますが」
 今までの笑顔が瞬時に雲隠れ。そのまま凍り付くような光が、天音の瞳に宿った。
「どこから、私たちの情報を?」
 確かに。
 近場ならともかく、こんな遠くまで名前が知れているとは思い難い。
 どこかで噂を耳にしたか、もしくは。
「裏情報、ですか?」
 天音の言葉に、彼はいいえと首を振った。
「友人から聞いたんです。貴方がたのことを」
「ご友人、ですか?」
「えぇ。直接かかわったことはないそうですが、九州の方に住んでいるので」
 なるほど、と天音が納得した風情になる。その天音の反応を待ちながら、彼が言った。
「まだ気付いた生徒は居ませんが、それもいつまでの話か…」
 本気で生徒のことを考えているのだろうと思わせるような、焦りさえ感じられる語気を拾った天音が、小さく微苦笑を零す。
「私たちに頼んだからといって、必ず良好に向かうとは限りません。むしろ、私たちが関わったために悪化する、という恐れもあります」
 それでも、私たちに依頼をしますか? 天音の言葉に、しばらく悩んだ後、決断を下した。

74心愛:2013/05/02(木) 23:20:31 HOST:proxyag053.docomo.ne.jp
>>ピーチ

和装魔女いいかもw


まさかの校長きた!
依頼するのね天音ちゃんたちに! なんか事件の予感だね!
破壊でもなんでもしちゃえばいいと思うよ←

75ピーチ:2013/05/03(金) 16:04:24 HOST:EM114-51-9-68.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>

見た目だけは立派な和装魔女w

まさかの校長先生出しちゃったごめんね! 名前とか決まってる?

何か事件起こさせないと天音たちの活躍が!

何でもOKなのこの学校!?←

76ピーチ:2013/05/03(金) 16:52:52 HOST:EM114-51-9-68.pool.e-mobile.ne.jp
非日常的な出来事






「へ?」
 帰り際に少しだけ見えた藍色の布きれ。
 ま、まさかね? そんなわけないよね?
「あら?」
「やっぱりですかッ!?」
 ついさっきも聞いた声が再び聞こえ、俺が思わず叫んだ。
「あ、もしかして部活やってないの?」
「やってませんけど……っていやそうじゃなくて!」
 聞かれたことに素直に頷いたあと、俺が叫ぶ。
「部活、入る気ないの?」
「何ですかいきなり」
「いや、そうしないと厄介なのよ」
 せめて今日だけでいいから、とか何とか言ってる彼女を見て、半眼になった俺が聞いた。
「大体、さっきからずっと居たんですか?」
「えぇ。ずっと校長室に」
「こ……っ!?」
「あおりと柊たちも居たわよ?」
「誰ですか!」
 さっぱり分からない名前がぽんぽん出てきたと思った、直後。
「おい天音!」
「は?」
 なんとなーく、いやとてつもなく嫌な予感を抱えながら、俺がゆっくり後ろを見る。
「お前、一般人巻き込むつもりかよ」
 半眼になった、こちらもさっき見たような気がする人が近付いてくる。
「別に、巻き込む気はないわよ。ただ、彼がこのまま帰るって言うから」
「はぁっ!?」
「はいッ!?」
 彼の怒号に、俺が思わず姿勢を正した。
 ……うん、まず怒られる理由が分からないですが。
「…ねぇ」
 それまで黙っていた人(たぶんあおりと呼ばれていた)が、唐突に口を開いた。
「貴方、名前何て言うの?」
「え?」
 な、なんでいきなり。
「日永、ですけど…」
「そっか、じゃあ日永くん」
 にっこりと、少しだけ恐ろしくも見えた笑顔を浮かべながら、彼女が言った。
「―――あたしたちがいいって言うまで、学校の敷地から出ないで?」
「―――は?」

77黒ネコ:2013/05/05(日) 08:47:08 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
 どうも、黒ネコと申します。
 っあ、荒しとかではないので安心して下さい←

 >>1の説明文(?)を呼んで「コラボ……? 面白そうww」ということで読ませて頂きました
 そこで、ピーチさんはご自分のことを「駄作者」とか自分の文を「駄文」と言っていますが、
 そのような言葉全く思い浮かびませんでした^^

 コメント等を見ているようでは、中にご友人のキャラがいると見えます
 ですが、一人称で全てを乗り切っているとこを見ると、相手のキャラクターの喋り方を熟知していると察します
 とても凄いと思います
 
 駄文と思えない以上に、続きがとても気になります。
 お体に沿わない程度に、頑張って下さい

78ピーチ:2013/05/05(日) 18:21:39 HOST:EM114-51-152-221.pool.e-mobile.ne.jp
黒ネコさん>>

初めましてー! そーですコラボでーすw

面白くはないですよねそーですよね!

完璧なまでの駄作者&駄文です!

受験勉強でいつから来れなくなるか分かんないですけど頑張ります!

79黒ネコ:2013/05/05(日) 20:06:37 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
 >>78 ピーチさん

 駄文でもなければ、駄作者でもありませんっ!
 (ソラの掟の方に間違えて、こっちの返信送っちゃったので詳しくはそっちで……)

 ピーチさんは、素晴らしき文才をお持ちじゃないですかっ!
 分けて欲しいくらいでs((殴

80ピーチ:2013/05/06(月) 08:25:14 HOST:EM114-51-34-77.pool.e-mobile.ne.jp
黒ネコさん>>

駄文ですよ駄作者ですよー!

素晴らしいまでの文才のなさをお持ちです←

黒ネコさんは何か小説書いてるんですか?

81黒ネコ:2013/05/06(月) 09:47:57 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
 >>80 ピーチさん

 はい^^
 まぁ、まだ全体プロット作成中ですが……
 推理物とファンタジー系の物を考えてますね^^
 そろそろ、大雑把な全体構成は完成するのでこの掲示板に投稿したいと思ってます
 
 一応、主人公イメージはあったのでこの掲示板のお絵かきに投稿しちゃいましたが(笑)

82ピーチ:2013/05/06(月) 17:21:07 HOST:EM1-115-32-6.pool.e-mobile.ne.jp
黒ネコさん>>

マジですか←

あたしも推理物好きなんですけど事件が思いつかない……!

待ってますね、投稿されたら絶対見ます!

83黒ネコ:2013/05/06(月) 17:59:05 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
 >>82 ピーチさん

 いや……そんな期待はしない方が……←

 そもそも、私の更新期間って
 亀とゾウを足して、2でかけたくらい遅いと思うので……

 学生ってこれからか困るんですよね……

 学校の部活動が休日はないヤツだと言うのだけが、救いです……

84ピーチ:2013/05/06(月) 18:03:37 HOST:EM1-115-32-6.pool.e-mobile.ne.jp
黒ネコさん>>

大丈夫です! 面白いと思います!

あたしも更新期間は遅いですよ! 遅いときは異常に!

あたしは休みの日の部活はないですよー←

85ピーチ:2013/05/07(火) 05:28:51 HOST:em1-114-193-60.pool.e-mobile.ne.jp
非日常的な出来事






 ―――あたしたちがいいって言うまで、学校の敷地から出ないで?
 そう言われた俺はもちろん、その後帰ろうとしてた美羽や柚木園、姫宮まで教室に押し戻された。
「どーしたんだろうねー」
「うーん…」
 姫宮の言葉に呟き、俺たちが窓の外を見る。
 案の定四人とも居て、到底帰れそうな雰囲気じゃない。
「それにしても、かなり堂々とした魔女たちだな」
「いやだから魔女じゃないって!」
 さっきも言ったよね!?
「ふん、いくら取り繕ったところで溢れ出る魔力が何よりの証拠だ」
 あ、そんなのあるんですかねー……
 俺が思った直後、誰かが走ってくるような音が聞こえた。
「あ、居た居た」
「へ?」
 さっきの人……?
 そんなことを考えてる俺たちの目の前で、彼が携帯を取り出す。
「あ、昇? こっちはとりあえず問題なし」
 恐らくさっき居たもう一人の男の人だろう。
 二人でしばらく何かを言いあっていた後、通話を切ってから俺たちに言った。
「ねぇ、いきなりで悪いけど図書室どこか教えてくれないかな?」
「…………は?」
 しばらく固まった後、柚木園が聞き返す。
 それを受け、彼が苦笑した。
「あ、いや、駄目だったら別に構わないけど……」
 仕事が遅れるなぁとか何とか呟いてる彼に、姫宮が聞いた。
「何のお仕事してるんですか?」
「え?」
 姫宮の何気ない問いに、彼がえーとと言葉に詰まる。
「うーん、ちょっと説明は難しいかな……」
 そう答えた彼の携帯が鳴り、通話にした瞬間、俺たちに聞こえるほどの大声が聞こえた。
『お前はどこで何してんだよ!? 天音もあおりも俺もついてるぞ!?』
「あ、あーうん、ごめん今行くから」
『お前なぁ……』
 耳からかなり話して会話している二人を見て、俺たちが窓の外と彼とを見比べる。
 確かに、正門の前でやたら怒鳴ってる男の人が。
「あ、そう言えば図書室の確認した?」
『は? 図書室? 俺はやってねぇけど』
「分かった。そっちも回ってからくるから」
 そう言って通話を切り、再び俺たちに視線を寄越す。
「……てわけだから、ごめんね?」
 そう言って駆け足で恐らく図書室(なぜか方向合ってる)に向かった彼を見送り、俺たちが顔を見合わせた。






「もしもし?」
『何かあった?』
「……一応これさ、昇の携帯にかけたはずなんだけど」
 何で天音が出るの?
『そんなのいいわよ。で、何かあったの?』
「…うん、あったことはあったけど」
 これくらいなら、俺一人で大丈夫。
『そう。なら私たちはしばらく此処に居るわよ』
「うん」
 通話を切ってゆっくりと足を踏み入れる。
 案の定、雑鬼たちの姿があった。
「おー?」
「あーっ! 人間だ人間だー!」
「やったー! ここ最近暇で暇でしょうがなかったんだよー!」
 ……うん、たぶん俺視えないって思われてるね。絶対そうだね。
「何が暇だって?」
「えっ」
 ぴしっと硬直した。やっぱりか。
「あのさ、俺この仕事始めて結構経つんだ。だから、お前らくらいなら簡単に修祓できるんだけど?」
「ごめんなさい悪戯しません。大人しくしてます」
 雑鬼たちの言葉に、俺が念を押す。
「絶対に? 視えないこの学校の生徒たちにも?」
「はーい!」
 なぜか元気になった雑鬼たちに最後の念を押してから、俺は正門まで戻った。

86心愛:2013/05/10(金) 22:12:23 HOST:proxy10047.docomo.ne.jp
>>ピーチ

美羽が皆さんの中に感じてるのは魔力とは違うナニカだね!

…雑鬼くんたちちょっと可愛いな←

87ピーチ:2013/05/11(土) 12:07:39 HOST:EM114-51-32-43.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>

魔力とはちがうよね霊力だから!←

雑鬼たちは普通の人間に視えないのをいいとこに悪戯ばっかしてるイメージありw

何か図書室にとんでもないもの住ませちゃってごめんね!?

88ピーチ:2013/05/14(火) 04:32:33 HOST:EM114-51-161-121.pool.e-mobile.ne.jp
非日常的な出来事






 校門のところまで行くと、三人は既に揃っていた。
 俺の姿に気付いたらしい昇が、もたれていた壁から背を離す。
「何か居たのか?」
「雑鬼が数匹。もう悪さはしないって約束させたから大丈夫。…たぶん」
「大丈夫かよおい」
 昇の言葉に、俺が苦笑する。約束はさせたから大丈夫だと思うけどなぁ。
「まぁ、約束を破ったらそれなりの罰があるからさ」
 それを聞いて、それまで黙っていた飛湘が口を開いた。
「罰?」
「うん。こいつらの餌にする」
「……確かに、十分すぎる罰ですね」
 腕から出した数匹の妖鬼(ようき)を顕現させて言った俺に、飛湘が少しだけ顔を引き攣らせる。
 そんなやり取りを聞いていた天音が、すっと身を翻した。
「え、ちょっ天音? どこ行くの?」
「図書室」
 飛湘の言葉に答えた天音が、そのまま歩き出す。
 ……何か、来るなって言う気迫が凄い気がするんですけど…?
「どうするよ、柊一?」
「あのまま行かせたら厄介なことになりそうですけど」
「…そうなんだよねぇ……」
 苦笑気味の二人の言葉は、俺も納得できる。
 一人で行ったときほど危ない目に遭ってる気がするんだよね、天音だけじゃないけど。
「行ってみようか?」
 俺の言葉に、二人が当然と言うように笑った。

89たっくん:2013/05/14(火) 11:15:21 HOST:zaq31fa543a.zaq.ne.jp
  【ピーチさんにコロッケをおごってもらう件について】

皆さん、今ふと思ったのですが、
ピーチさんのサイフに入ってる小銭(札?)で
何か食べにいきませんか?

京都の北方面および南方面に美味いコロッケ屋があるんですが
ピーチさんの全部使い果たしましょう

金持ってこいよピーチさん

いつも皆に迷惑かけてるんだから
たまにはお詫びしなきゃね

ピーチさんが成人か未成年か定かじゃないけど
もし中学生くらいだったとしても私は容赦しないよ

ちゃんと金持って来なさいよ
あるだけな

90ピーチ:2013/05/14(火) 11:17:01 HOST:zaq31fa543a.zaq.ne.jp
さすがですね
私のサイフに小銭がたんまり入ってる事を貴方はよく知ってらっしゃる

91ピーチ:2013/05/14(火) 15:02:45 HOST:zaq31fa543a.zaq.ne.jp
アホのピーチさん
早く小銭を出しなさいよ

出さないとガラの悪いオッサンをそっちにつれてくぞ
その以前、合気(格闘)ジムにいたコーチです

投げ飛ばしてもらうよ
それが嫌だったらサイフ出しなさいよ

92心愛:2013/05/14(火) 22:14:53 HOST:proxyag104.docomo.ne.jp
>>ピーチ


愉快でいいじゃないか図書室に雑鬼さん!


…………餌?(´・ω・`)


最近忙しいよ気がついたらまた試験一週間前だよオゥフ…
小説やめようかな…とチラッと思ったりなんかもしたけど、途中で投げ出すのはなんか嫌なのでもうちょいのろのろがんばってみる!
明日あたりにソラを更新できたら…いい、よ、ね…(つд`)


展開をばんばん早めていきましょうかね←

93ピーチ:2013/05/15(水) 06:27:21 HOST:EM49-252-140-214.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>

あたしがコラボさせてもらってるのがこんなに優しい方でよかったと心から思うよー!

うん餌。柊一が腕の中で飼ってる妖たちのごはんw←

やめないで小説やめないでー! ここにゃん居なくなったら友達ひとり減るしせっかくの神文が読めなくなるよー!

更新はゆっくりでも大丈夫だって無理しないでね! 試験頑張って!

94ピーチ:2013/05/15(水) 11:39:49 HOST:zaq31fa543a.zaq.ne.jp
合気ジム門下生募集中!
過去に空手および柔道を経験された方
合気道場で汗を流しませんか?投げ飛ばす際、気合いを入れて『やぁ!』
楽しいです。

持ち物は、水筒(水)、汗拭きタオル、防具、拳サポ、

パンチは思いっきり気合い入れて下さい。
京都合気ジムは突きなどをからめて組み手を行います。
空手の経験者大歓迎!

ちなみにコーチの名は『鬼軍曹』
厳しさがウリ

        道場の掟その1
・パンチおよびキックは気合いを入れる事

・投げ飛ばす際必ず声を出す

・合気上げは重い物を持つ(ダンベル等)

・審査までに腕立て伏せ最低10回はマスターする事

・女子のマニキュア、化粧、禁止

・口紅は基本的にしない(未成年)

・組み手を行う際、例をする事

・保険をかけて下さい。怪我の保障はありません。

・合気上げのコツは筋力を上げる

・体力アップはランニング

・掃除は必ず行う

以上です。気合い入れて下さいね。
過去にふざけてやってて、怪我した人いるので
救急車運ばれましたが命には別状なかったそうです。


ガラの悪いオッサンがお前らを待ってるぞ

95ピーチ:2013/05/15(水) 11:41:04 HOST:zaq31fa543a.zaq.ne.jp
くだらん掲示板だ
こんなクソ掲示板書いてる暇があったら
合気道でもやれよ

96心愛:2013/05/15(水) 16:25:10 HOST:proxy10057.docomo.ne.jp
>>ピーチ

ありがとーうっ!(;_;)

ここあこそ、コラボしてもらったり読んでもらったりするのがピーチみたいな優しい子で本当によかった…!
駄文生産機なりにちょっとずつ頑張ります←



……餌……(TOT)

97ピーチ:2013/05/16(木) 05:37:41 HOST:EM114-51-35-209.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>

こっちこそありがとうだよー!

駄文生産機どころか神文生産機じゃん!

餌なんです、柊一が飼ってる見慣れれば可愛い妖のw←

あ、それからお知らせ!

三年になって受験生になって今の成績じゃ100%志望校受からないので更新率下がります多分。

ごめんね!

98たっくん:2013/05/19(日) 02:16:58 HOST:zaq31fa543a.zaq.ne.jp
ピーチさん
ストリップはどうなったの?
早く脱ぎなさいよ

アホのピーチで
シュッ!シュッ!シュッ!

99たっくん:2013/05/19(日) 02:20:02 HOST:zaq31fa543a.zaq.ne.jp
アホのピーチ
元気か?
早く服脱げよ

アホ女の一日でした。

100【デッドプール(加藤)】:2013/05/22(水) 13:35:50 HOST:ntfkok190202.fkok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
マリオ「そして、たっくんはピーチ姫に殺された。」

101ピーチ:2013/05/23(木) 05:38:46 HOST:EM114-51-36-202.pool.e-mobile.ne.jp
非日常的な出来事






「……貴方たち、こんなところで何やってるのよ」
「へっ?」
 私の声に驚いたのか、無数―――雑鬼たちの目が一気にこちらを向いた。
「な、ななななな何で俺らのことがっ!?」
「その手の仕事に就いてるから」
「何でだよぉー! さっきも居たのにぃー!」
「あと二人は居るわよ?」
「ぎゃあぁぁぁああー!」
 ……面倒なことって、何でこんな時にあるんだろう。
「ちょっと聞いていい?」
「なっ何が」
「最近、この学校内で変なもの見なかった? 貴方たちの類」
 私の言葉に、雑鬼の塊が顔を見合わせた。
「…な、なぁ。それってでっかい化け物のことか……?」
「さぁ? 私たちは依頼を受けて来ただけだから、まだ何とも言えないわね。ただ、貴方たちがその化け物を見たってことは、十中八九それね」
 私が言った直後、雑鬼どもが一斉に喚き出した。
「わぁー!?」
「どうしようどうしようー!」
「住処(すみか)がなくなっちゃうよー!?」
「なんだって此処に長く住んでる俺たちが逃げなきゃいけないんだよー!」
 ………うるさい。凄くうるさい。
 少しだけ霊力を解放した途端、うるさかった声がぴたりと止んだ。
「あら? もっと喚いてていいのよ? 私は何も気にしてないんだから」
「嘘だ絶対嘘だ!」
 …雑鬼に大合唱されても何も嬉しくないことが、改めて分かった。

102心愛:2013/05/24(金) 19:10:17 HOST:proxy10046.docomo.ne.jp
>>ピーチ

相変わらず天音ちゃんマジ女王様!

雑鬼ちゃんたちが可愛いけど可哀想なことになってる気が…

103ピーチ:2013/05/24(金) 22:33:39 HOST:EM1-114-1-127.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>

女王ぶりを発揮してる天音ですw

雑鬼たちは基本人を怖がらせたりするような悪戯が好きなだけで本気で人を食べようとはしないからね!

だけど天音は居たって真面目だから冗談では済まされないわけですよ←

104ピーチ:2013/05/25(土) 12:35:55 HOST:EM114-51-1-248.pool.e-mobile.ne.jp
非日常的な出来事






 しばらく校門から図書室までの道を歩いていた昇が、ふと止まった。
「? 昇?」
 訝しげな飛湘の言葉に、俺が振り返る。
「どうしたの?」
「…今、部活やってる生徒も居るよな」
 昇の言葉に、俺たちが顔を見合わせた。
「……さっきさ、此処に来る途中であおりと天音が狙われただろ?」
 昇の言いたいことがやっと分かって、俺たちが声を上げた。
「あ……」
「…残念だな。天音の所に行くより、先にやることが見つかって」
 昇が俺にそう言ったけど、まったくその通りだ。
「でも、もし俺たちが一緒に動いてたら、」
「とにかく一回戻るぞ。天音が返ってきてるかもしれねぇしな」
 昇の言葉に、俺たちが頷いた。






「あれ」
 階段の所で、またしてもさっきの人の声が聞こえた。
 一緒に居た柚木園たちも気付いたらしく、あ、と呟いた。
 反射的に振り返った俺の目の前に、やっぱり彼らが居て。
「あ、えーと…」
「日永くんって言ってましたよ」
 さっき俺の名前を聞いた女の人が、困ったように笑う彼に言った。
「えーと、日永くん」
「はい?」
 聞き返した俺に、彼がとんでもないことを言い出した。
「今部活やってる女の子、みんな集めてくれないかな?」
「………はい?」

105心愛:2013/05/26(日) 10:08:25 HOST:proxyag119.docomo.ne.jp
>>ピーチ

天音ちゃん、害はないならいじめないであげてぇええー!


仕方ないとはいえすごい無茶ぶりきたw
うーん、苺花がなんとかしてくれそうだけど…?

106ピーチ:2013/05/26(日) 12:58:03 HOST:EM114-51-191-143.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>

やっぱり天音はある意味鬼だね!←

ごめんねヒナさん! 柊一が絶対怪しまれるよーなことさらっと言っちゃったけどごめんねー!

107ピーチ:2013/05/26(日) 13:18:44 HOST:EM114-51-191-143.pool.e-mobile.ne.jp
非日常的な出来事






「な、何でまた」
「あ、ごめん言い忘れてたね。俺は天神柊一。何て呼んでくれても構わないから」
「いやそうじゃなくてっ!?」
 姫宮に劣らない天然!?
 俺の言葉に、彼……天神さんは小さく苦笑して。
「できれば、穏便にことを進めたいから…さ?」
 ……うん、落ち着け。
 困ったように発された言葉に何かしらかの意味があったとしても。
「何で俺なんですか」
「分かりました」
「柚木園ー!?」
 何勝手に了承しちゃってんの俺の意思は!?
「ごめん、じゃあ頼むね」
 そう言ってどこかに向かった天神さんをしばらく目で追って、柚木園が言った。
「さて、行こうか」
「いや待て何で勝手に」
 俺の言葉に、柚木園が苦笑する。
「だって、あの人たち何か本当に困ってそうだったんだもん」
 そう言って早速美羽に言ったとき。
「あ、あの魔法使いは人間を喰うつもりか……っ?」
「いやあのね?」
「だとしたらぼくは行かない! そう簡単に、」
「もしもし美羽さーん?」
 完全に自分の世界に入り込んじゃったよ美羽。
「じゃあ、とりあえず美羽はついてきてよ。一人だと危ないから」
 柚木園の言葉に、美羽が不承不承と言った体(てい)で頷いた。
 ……さすが柚木園…っ!
 そんなことを思いながら、俺たちは天神さんたちの協力のため、運動部から文化部まで歩き回ることになった。




「あ」
「随分と仕事が早いじゃん」
 昇の言葉に俺が頷く。
 確かに、早い。
「…に、しても」
「……ここまで多いか普通?」
 いや、吹奏楽部とか美術部が多いのは分かるんだけどさ。
「結構運動部も多いな」
「うん……まぁ、仕方ないよ」
 ちょうど天音たちも来たし。
「……すいません天神さん」
「ん?」
 日永くんの声にそう返して、続きを待つ。
「…これ、何の意味があるんですか?」
「あっはは、何だろうねー」
「柊、はぐらかすよりも実際に見せてあげた方がいいんじゃない?」
「いや危ないから」
 天音の言ったことに即座に返し、俺が苦笑する。
「とりあえず、もうちょっと待って……」
 瞬間。
「………っ、天音避けろ!」
 ―――紅く鋭い爪が、空を裂いた。

108ピーチ:2013/05/28(火) 04:49:15 HOST:EM114-51-12-254.pool.e-mobile.ne.jp
非日常的な出来事






 天神さんが叫んだ瞬間、ひゅっと一瞬だけ異常に強い風が吹く。
 間一髪で風を避けた天音さんと呼ばれた人が、苛立ちを隠す風もなく何かを振り上げた。
 その、何か、とは。
「………なぁ柚木園」
 隣に居た柚木園に声をかけ、俺が聞く。
「…何?」
「―――あの人、あんな扇いつ取り出した?」
 少なくとも、俺の目には移りませんでしたが。
 柚木園にさぁと返され、仕方なく俺たちは黙って成り行きを見守ることに専念することにした。
 俺が天神さんたちに視線を移した、直後。
「しつこいのよね……」
 ぞくり。
 ……な、何かなー、今の声。
 俺たちが顔を見合わせたとき、天神さんと一緒に居た男の人が苦笑気味に近付いてきた。
「天音だから大丈夫だとは思うけど、何かあったら柊一に任せるぞ」
「了解」
 そう言った男の人は、俺たちのすぐ前でぴたりと止まって。
「気を付けろよ。……火の粉を飛ばされないように、な」
「………は?」
 火の粉を飛ばされないように?
 いや、何かの表現だってことは分かるけど、何の例え?
 そう思って顔を上げると。
「…分かりました」
 鬼の形相で何もない空中を見据えている女の人を見て、俺たちが素直にうなずく。
「昇!」
 昇と呼ばれた人が顔を上げる。
「一応囲うつもりだけど、たぶん耐えられないと思う」
「…お前の力で耐えられないってどうなんだよ」
 呆れたような声に苦笑を返し、天神さんが言った。
「天音の力が強すぎるから。あおりちゃんの先読みさえできない」
「分かった気を付ける」
 一人ならず二人までもってなって初めて認めたらしい。






 柊一が叫んだ直後、天音の背後に影が現れた。
「あ……っ」
 言いかけた瞬間、天音の頬をそれが掠める。
「……鼬(いたち)?」
「さっきあおりを狙った奴よ」
 迷惑そうに整った眉を寄せ、胡乱げな表情を浮かべて。
「しつこいのよね……」
 そう呟いて、取り出した扇を振り上げた。

109たっくん:2013/05/29(水) 00:17:06 HOST:zaq31fa58c8.zaq.ne.jp
      【豚ピーチおよびアホピーチについて】

ピーチさんの人間としてのランクはブタ以下です
なのでこれからは豚ピーチと呼ばせてもらいます。

これはあくまでも例ですが・・・
例えば『とっとと失せろよブタピーチ』

こういう事であります。


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