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我、人であるが故人を嫌う。

3神音 桜紗 ◆ptZpvaYoVY:2011/05/05(木) 08:25:45 HOST:i118-17-46-116.s10.a021.ap.plala.or.jp
「何で私があなたのためになんか歌わなければならないのよ」

冷めた口調でピシャリと言い切ると音は苦笑し無理やり笑顔を浮かばせた。苦笑した音を見てッチと低く舌打ちをした後「私はね、あなたのような五月蠅い人……この世界の全ての人間が大っ嫌いなの!」と力を込めて言った。

 音は苦笑すると、再び無理やり笑顔を作って笑いかけ「そう、だったね………」と小さくあはは、と笑った。そして言い終わると同時に、一人で通学路をダーッと走って行き、見えなくなっていた。

 月菜は静かにため息を付いて「また……やっちゃったわ」と呟いた。呟いた瞬間、バッと後ろを振り返ると今度は安堵したようにため息を付いた。ポツリと微かに笑顔を浮かべ「ったく、月菜、またやっちまったのかよ?」と言う少年かあ立っていた。少年は月菜に少し似ている部分があり、黒髪を腰まで伸ばし、右目オレンジ色、左目白いオッドアイの瞳、白いYシャツ、黒いベスト、水色のネクタイ、青いズボンと言う服装をしていた。少年を見てほんの微か笑った月菜は「月葉……ビックリさせないで」と短く告げる。月葉と呼ばれた少年、風音 月葉(カザネ ツキハ)は月菜とは二卵性の双子であり、月菜は姉なのである。

「つか、相変わらず口下手だなぁ。音ちゃん、可哀想」

「うっさいわね。あなたに関係無いでしょう?」

面倒臭そうに小さく呟いた

4神音 桜紗 ◆ptZpvaYoVY:2011/05/05(木) 21:55:56 HOST:i118-17-46-116.s10.a021.ap.plala.or.jp
 小さく笑顔を浮かべる月葉とは違って、月菜は無表情である。そんな月菜を見て、月葉が苦笑すると「月菜は月菜、俺は俺、みんな違うんだから少し理解してやれよ?」と子供をなだめるようにして月葉が言い聞かせるような状況であり、どちらが年上か分からない。代わりに月菜は面白くなさそうに「私は人間自体大っ嫌いだけど、音の様なうるさい人間が一番嫌いなのよ」と容赦なく言い捨てる。

「んな事言わずに、明日ちゃんと音ちゃんに謝れよ。今日は月菜が悪いんだから」

「はいはい。いっつも月葉は音の味方ね」

月葉の発言が気に入らないのか、チクリと月葉に嫌味を言う。夕日はすでに傾いていて、月菜と月葉の顔がオレンジ色に染まっている。黒い鞄はオレンジ色と被り、奇妙な色に見える。
月菜は鞄を月葉に押し付けると「持って行って頂戴。姉である私からの命令よ」と面白そうに笑顔を浮かべる月菜とは違い、今度は月葉がどんよりした表情になりながらもため息をついて鞄を持った。




そろそろ夕日も沈みかけている時間で、クリーム色の壁に赤色の屋根、何とも普通な住宅街の近くに―――豪邸は立っていた。二階建ての部屋が、横に大きく広がっている。
その家のドアには、風音と書かれた表札があり、月菜がそのドアを開け「ただいま」と短く告げるがシン、と静まり返っている。月菜は大きく、そして深くため息をつくと「母様もお父様も仕事のようね……」と寂しそうな、残念そうな声が玄関に響く。静まり返っている家の中で黒い靴をキチンと揃えて廊下を歩いていくと月菜が思い出したように「月葉。今日、何食べたい?」と問いかけてみる。月葉が数分考えている間に月菜は料理を作る準備をし「んとね、月菜が作った――、ハンバーグ、かな」とにんまりと笑い黒い鞄をソファにゆっくりと置く。

「了解」

微かに笑えば材料を取り出して料理を始める。



――――何時も通りの時間を過ごし、何時も通りの言葉を交わす。"人間"を嫌いとする月菜は本当の自分を隠し通し、"普通の人間"を演じているのが、―――風音月菜なのである。





―――――――――――――――――――――――――――――――――――

5神音 桜紗 ◆ptZpvaYoVY:2011/05/06(金) 22:27:37 HOST:i118-17-46-116.s10.a021.ap.plala.or.jp
††注意事項(追加含む)††
*荒らし、中傷、暴言等、周りの皆様が見て不愉快になる書き込みを禁止させて頂きます*
*英語、ドイツ語、イタリア語...ect、様々な言葉が出て来ます。翻訳はちゃんといれるつもりです*
*語り手は今回は様々変わります。基本的に私視点が多いと思います。何も表示しなければ私視点です*
*誤字脱字等ありまくりで、駄作です*
*人名、題名、ストーリー等、この作品全てオリジナル&フィクションです。またパクッたりする事をおやめ下さい。せめて一言。もし私が見つければ削除依頼に報告するかもしれません*
*たまに(一章に一二回程度)、* *  *  *  *  と表し違う分が入る時があります。其れは、この物語を解く鍵(?)になると思います*

追加ルールでした。其れではstory startです!!


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



――第一章・百夜学園と龍南学園の人々―― †風音月菜視点†

 朝七時。私は慌ただしく学校へ行く準備を済ませ家を出た。月葉は39.9度の高熱であるのに笑顔で私を送り出してくれた。

 まず私の百夜学園(ビャクヨガクエン)は初等部、中等部、高等部、全ての施設が揃ったこの学園は、この都市……、月ノ風都市(ツキノカゼトシ)のNo.1名門校。月葉の通ってる、龍南学園(リュウナンガクエン)は百夜学園同様に名門校No.2の男子校である。リュナン(龍南の略)には初等部がなくて、月葉も初めはビャク(百夜の略)に通っていたけど態々転校していった。なので私は、今―――百夜学園とは真逆の第四学区の男子校エリアに来ている。

 龍南学園は百夜学園より校則が厳しいから電話では済ませれず、サクサクと電車を乗り継ぎ、やっと龍南学園に到着した。

「ここ、よね」

私は確かめながら学園内に入るとジロリ、とこちらを睨まれた。――まあ、当たり前よね、と自分で言い聞かせていた。百夜学園の制服――、白いブラウスに赤いリボンが目立ち、黒と白のシンプルワンピースを着用している。№1の学園生徒が居れば皆そんな目で睨みつけるわよね。
小さくため息をつくと、"職員室〟と書かれているプレートを発見しなかえ入ると、男姓教師数名が唖然とし此方を見てくる。女性教師が何の用か、と確認するように走ってきて「私、風音月葉の姉である風音月菜です。今日は風邪で月葉が休むことをお伝えしに来ました」と淡々と告げると女性教師はニコリと愛想良く笑って「分かりました」とだけ言った。




 やっと私の学校、百夜学園が見えてきた。第八学区にある百夜学園は早大に敷地画使われている。眠そうに大きく欠伸をする女子生徒がいると注意されたりする、お金持ち校である。
遅刻ギリギリで教室に入ると、隣の席の青い紙で紫色の瞳をし、白いYシャツに赤いネクタイをして黒いズボンをはいた少年―――、数少ない私の友達、栗花落 月音(ツユリ ツキト)が笑いかけてきた

「珍しく遅い投稿ですね?」

「ええ。弟の学校まで行っていたわ」

「結構遠いですよね? 龍南学園って」

月音くんが「お疲れ様でした。一時間目は美術に変更だそうですよ」と付け足すように、思い出したように笑いながらフニャフニャと言う。おっとりしているのが私の考える月音くんだと考えているけれど―――皆の情報では冷たく厳しい人だと聞いた。

6神音 桜紗 ◆ptZpvaYoVY:2011/05/09(月) 20:46:57 HOST:i118-17-46-116.s10.a021.ap.plala.or.jp
†風音月菜視点†

 一時間目の美術。私達は美術室に来て、果物とかのデッサンをしていた。
 サラサラと筆を走らせ、一つの絵が完成する。パッパっと色を塗り終わる。速攻で書いたため、私は深くため息を付き「失敗、ね」とひっそりと呟く。まあ、きっと誰にも聞こえていないと思うけれど……。
そんな事を考えていると背後から大きな歓声が上がった。歓声を上げた……クリーム色の髪にピンク色の大きなリボンを付け、白いYシャツに黒いベストとスカートをはいた少女、五十嵐 琥珀(イガラシ コハク)はパチパチと手を叩いていた。私はついキョトンとして琥珀を見つめれば「すごいよね、月菜ちゃん!!勉強もスポーツもパソコンも物作りも料理も絵も得意だもんね!!何もかも得意なんだよね〜、羨ましいよ」とアハハッと笑う琥珀で私に視線が集まる。

 暫くして視線は集まらなくなったけれど、月音くんが私をジッと見ていた、と言うよりも睨んでいた。月音くんは私の視線に気付いたのか「あ……。その良いてすよね、何もかもが得意で」とチクリと胸を刺された痛みがあった。



「あ、月菜ちゃん……。ちょっと教科書貸してくれない?」

 教室に戻ってふぅ、とため息を付くとドア付近から声を掛けられそちらを向くと、家がお隣の茶髪で肩まで伸びたスッキリした髪型をし黒い瞳、白いYシャツに白いラインの入った黒いブレザーに黒色のズボンをはいた、イケメンで頭が良い幼馴染の少年、暁 鏡花(アカツキ キョウカ)、通称、鏡や鏡ちゃん、である。私は微かに躊躇った後「うんっ、良いよ」と渡しに行く。

 ひ、久し振りに鏡ちゃんと喋った気がする。中学に入ってあんやり喋らなくなって……。過去を振り返るとポタリ、と涙がこぼれた……、けれども袖で拭う。
今はもう高校一年生。クラス替えがなく、余計に鏡ちゃんと会う機会も減ったのだろう。




「よし、フロースリーは完璧っ」

 鏡ちゃんと喋った事が嬉しくて頬を染めながら部活動のバスケをする。春は全然入らなかったフロースリーも入るようになり笑顔が浮かぶ。そんな時「月菜(風音)、絶好調だね(だな)、春は駄目駄目だったのにね(な)」と二人の声が聞こえた。一人は女の子…、薄紫色の髪を肩よりかなり短めにしたスポーティーな髪。服は体操服を着ている、高校初の友達、嫌親友、の三上 真輝(ミカミ マキ)と男子バスケ、男バスで一番バスケが上手い、桜色の髪を長めのショートボブの髪。白い体操服を着ている、結城 海(ユウキ カい)。通称結城、結城くん、のどちらかだ

「真輝!!……と、結城くん……」

7神音 桜紗 ◆ptZpvaYoVY:2011/05/14(土) 08:15:34 HOST:i118-17-46-116.s10.a021.ap.plala.or.jp
最近は更新が難しくなっております((

受験生なので……。
少しずつ更新するようにしたいですが、すいません……

8神音 桜紗 ◆ptZpvaYoVY:2011/05/18(水) 22:02:57 HOST:i118-17-46-116.s10.a021.ap.plala.or.jp
†三上真輝視点†

結城くんは月菜の事が好きなのだと、私は思う。けれども月菜は結城くんの事は“ただの友達”に過ぎないのだろう。

「やっぱ、風音がフリースロー入るようになったのは俺のお蔭だろ?」

 結城くんが胸を逸らしながら笑って見せる。しかし月菜はスーッと視線を逸らして「いや……別に、そんな事無いと思うけど」と私の方へ向いてくるので深くため息をつくと「そう言えばさ、近くに新しいケーキや出来たって。寄ってくー?」と若干話を逸らしていくと結城くんは不服そうな視線で、月菜は嬉しそうにキラキラした視線で私を見てくる。私の苦労も考えて欲しいなぁ。月菜は「それじゃあ、部活終わってから、ね」と微笑むと再びフリースローを開始した。
 結城くんは、ツンツンチ私の方を叩いて着て、「風音って、ツンデレか?」と異常なまでの笑顔で問いかけて来る。―――正直気持ち悪い。取り合えず「さぁ……?違うと思う、けど………?」とかなり適当に答えて、その場はやり過ごした。




 あ……れ?しまった、教室に教科書忘れてきた、かも……。
 それに気付いたのは部活が終わって数十分後の事だ。きっと月菜も結城くんもクラスメイトも、もう帰っていて居ないなぁ。

 私は体育館から程遠い三階の自分の教室にたどり着くとアハハハハっと言う笑い声と少女三人、少年二人の声が聞こえる。聞いた事のある声、だ。

「もう、暁くんも栗花落くんも、琥珀ちゃんも面白過ぎっ。ね、つっきー!」

 金髪の少女―――、如月さんは面白そうに笑う。月菜鮮やかな明るいクリーム色をした髪とピンク色のリボン揺らしながら笑う五十嵐さんも居た。女子は月菜と五十嵐さん、如月さんで男子は男バスで結城くんに並ぶ長身の暁鏡花くん、それと冷たそうな栗花落月音くんがいる。
月菜も、私や結城君と居る時と同じように笑顔を浮かべ「ホントね。案外月音くんと鏡ちゃん、良いコンビね」と笑って出た涙を手で拭うと再び笑ったりする。




――――私には入り込め無い空間があった。月菜は、楽しそうだ。


 私は逃げ出した。事実から逃れるために。

9神音 桜紗 ◆ptZpvaYoVY:2011/05/25(水) 18:35:08 HOST:i118-17-46-116.s10.a021.ap.plala.or.jp

 うーん……、最近は中々更新できなくてすいません。
何かPC禁止とか色々言われて、更新が難しい状態になっていますので。
なるべく更新できるようにしたいなぁ、と言うかしますので、どうぞよろしくお願いします



――――――――――――――――――キリトリ線――――――――――――――――――


プロローグ : >>2-4

第一章 : >>5-

――――――――――――――――――キリトリ線――――――――――――――――――


↑の様に纏める事も有りますのでご了承ください

10神音 桜紗 ◆ptZpvaYoVY:2011/05/28(土) 08:18:11 HOST:i118-17-46-116.s10.a021.ap.plala.or.jp
          *  *  *  *  *

 私が何かを間違えてしまったのでしょうか?
私は全然人間と言う物が分かりませんでした。親友と思っていたまーちゃんさえ、つーくんや、鏡くん、さえも分からなくなってきていました。

皆が可愛らしい子猫なのならば私は穢れきった子猫なのです。皆が天使なら、私は堕天使なのです。皆に嘘を付いて生活して居るとばれたらどうなるのか、と考えた瞬間全身に鳥肌が立ちました。


 私にきっと結城くんや鏡くんは恋をしてくれたのだと思います。だけれど、私はそれに―――応えられません。 だって――“コイ”と言う事さえ分からないのです。
結城くんと鏡くんの気持ちは一ヶ月程度前から知っていました。だけれど、それを何回も知らぬふりをして過ごしてきました。



 私は何にも知らぬ、ただの小娘に過ぎなかっただけなのです。自分は昔からそういう“体質”だったのです。


月音くんは何時もニコニコしていて、私はとても恐怖感を覚えました。あの人は――月音くんは何故か月葉に似ている様に思いました。月葉と月音くんが似ていると認めた瞬間、私はこの世界からはじき出されてしまうのではないか、と言う恐怖感を覚え、その事実を否定失つづけました。

 月葉が月音くんと似ているのならば、私は誰なのでしょうか?
月音くんを見た瞬間、これは神が与えた罰なのではないか、と私は考えました。




          *  *  *  *  *

11神音 桜紗 ◆ptZpvaYoVY:2011/05/28(土) 18:51:22 HOST:i118-17-46-116.s10.a021.ap.plala.or.jp
ちょっといきなりですが………。

この小説を “リニューアル” させたいと思います。勿論題名は変わりませんし、注意事項も変わりません。ただストーリー展開が変わります、あとそれぞれの所で語り手は変わらず主人公くんが語り手をやると思います。


いきなりで申し訳ありませんが、今までのコトは忘れていただき、新しい物語を見て貰うようにしていただきたいと思ます。それでは宜しくお願い致します

12和美:2011/05/28(土) 19:22:43 HOST:wb92proxy12.ezweb.ne.jp
せめてプリンスホテルって言えば

13神音 桜紗 ◆ptZpvaYoVY:2011/05/29(日) 12:38:34 HOST:i118-17-46-116.s10.a021.ap.plala.or.jp
すいません><
やっぱりリニューアルやめておきます。好き勝手しほうだいで本当に申し訳ございません、。

リニューアルはしませんが設定を変えさせて頂きます。語り手を風音月菜視点一定にしたいとおもうので宜しくお願いします。


第一章†>>5-6 >>8 >>10


第一章だけ纏めておきますね

14神音 桜紗 ◆ptZpvaYoVY:2011/06/01(水) 20:43:25 HOST:i118-17-46-116.s10.a021.ap.plala.or.jp
 リニューアルではない、とも言えますでしょうか......?再びプロローグからやりなおしていきたいと思います。題名は変わりません。お話とか急激に変わります('>_<')、好き勝手申し訳ないです。
 では、新start!!です。



……………………………………………………………………………………………………


 オウリ。あなたはどこへ行ってしまったのでしょうか?
みーちゃんにそんな事を言ったら“情けない”と怒られてしまうでしょう。

 私の誕生日まであと一週間だったのに……オウリが死んでしまうなんて。
私はいつも強がってたけど、とても、とても悲しかった。だけどオウリはそんなこと少しもないと思っているのでしょう?……そしてオウリは私の事は好きじゃないと思う。たがが親が勝手に決めた婚約者。

 オウリは何時も違う女性に囲まれていて、私が誰なのか、って聴いてもニッコリと笑って「友達だよ」とか言ってはぐらかす。私もオウリを見てそっぽを向いて歩き始め心の中でいくつも、顔だけ可愛いからって偉そうに、と繰り返す。
それは私の幼い心が作り出した嫉妬。

 オウリが死んでしまったと聞いた時、携帯電話をするりと手からすべり抜け、感情のままに走り出したことしか記憶を辿っても覚えていない。
お葬式には初等部の女の子から高等部の女子まで様々だ。私の通っている百夜学院(ビャクヨガクイン)は様々なバリエーションのある制服が特徴的で、みんなそれぞれ制服が違う。
 みんな泣いてる。オウリ君、とかオウリ様、とか様々に。
私はー……、泣けなかった。だってオウリと一緒の時は何時も膨れっ面の私しかいない。

 信じられなかった。オウリが死んだと認める事が。


 オウリが私の誕生日のために用意してくれていたという四つの誕生日プレゼントを私はわからなかった。
変わりに一つ目の誕生日プレゼントの手紙と小さく可憐に咲く白い花が私の家に届けられたと同時にオウリは死んだのだと聞かされた。私は手紙を破り、花の枝さえも折ってしまった。





 ねぇ、オウリ、
    
    あなたはあの時、

        何を思っていたのー……?

15神音 奏琉 ◆ptZpvaYoVY:2011/06/04(土) 15:23:42 HOST:i118-17-46-116.s10.a021.ap.plala.or.jp
>>11-14は無視して下さい、すいません;;続行させて頂きます><

あと名前変更で、神音 奏琉(カミネ ソウル)です。宜しくお願い致しますね

16神音 奏琉 ◆ptZpvaYoVY:2011/06/05(日) 15:14:45 HOST:i118-17-46-116.s10.a021.ap.plala.or.jp
>>10からの続きです


 * * * * * * * * * * * * * * * * * 
私が何かを間違えてしまったのでしょうか?
私は全然人間と言う物が分かりませんでした。親友と思っていたまーちゃんさえ、つーくんや、鏡くん、さえも分からなくなってきていました。

皆が可愛らしい子猫なのならば私は穢れきった子猫なのです。皆が天使なら、私は堕天使なのです。皆に嘘を付いて生活して居るとばれたらどうなるのか、と考えた瞬間全身に鳥肌が立ちました。


 私にきっと結城くんや鏡くんは恋をしてくれたのだと思います。だけれど、私はそれに―――応えられません。 だって――“コイ”と言う事さえ分からないのです。
結城くんと鏡くんの気持ちは一ヶ月程度前から知っていました。だけれど、それを何回も知らぬふりをして過ごしてきました。



 私は何にも知らぬ、ただの小娘に過ぎなかっただけなのです。自分は昔からそういう“体質”だったのです。


月音くんは何時もニコニコしていて、私はとても恐怖感を覚えました。あの人は――月音くんは何故か月葉に似ている様に思いました。月葉と月音くんが似ていると認めた瞬間、私はこの世界からはじき出されてしまうのではないか、と言う恐怖感を覚え、その事実を否定失つづけました。

 月葉が月音くんと似ているのならば、私は誰なのでしょうか?
月音くんを見た瞬間、これは神が与えた罰なのではないか、と私は考えました。


昔、お母様が言いました。

『月菜と月葉は全然似てないわね』

昔、お父様が言いました。

『月葉は月菜より優秀だ』


 似ていないと言われることが怖くて、私は月葉に似せるように頑張りました。
 月葉の方が優秀だと言われないように姉である私が何とか優秀であるようにしました。


 

――きっと私は、これからも恥の多い生涯を送って行くことでしょう。


* * * * * * * * * * * * * * * * *


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