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我、人であるが故人を嫌う。

16神音 奏琉 ◆ptZpvaYoVY:2011/06/05(日) 15:14:45 HOST:i118-17-46-116.s10.a021.ap.plala.or.jp
>>10からの続きです


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私が何かを間違えてしまったのでしょうか?
私は全然人間と言う物が分かりませんでした。親友と思っていたまーちゃんさえ、つーくんや、鏡くん、さえも分からなくなってきていました。

皆が可愛らしい子猫なのならば私は穢れきった子猫なのです。皆が天使なら、私は堕天使なのです。皆に嘘を付いて生活して居るとばれたらどうなるのか、と考えた瞬間全身に鳥肌が立ちました。


 私にきっと結城くんや鏡くんは恋をしてくれたのだと思います。だけれど、私はそれに―――応えられません。 だって――“コイ”と言う事さえ分からないのです。
結城くんと鏡くんの気持ちは一ヶ月程度前から知っていました。だけれど、それを何回も知らぬふりをして過ごしてきました。



 私は何にも知らぬ、ただの小娘に過ぎなかっただけなのです。自分は昔からそういう“体質”だったのです。


月音くんは何時もニコニコしていて、私はとても恐怖感を覚えました。あの人は――月音くんは何故か月葉に似ている様に思いました。月葉と月音くんが似ていると認めた瞬間、私はこの世界からはじき出されてしまうのではないか、と言う恐怖感を覚え、その事実を否定失つづけました。

 月葉が月音くんと似ているのならば、私は誰なのでしょうか?
月音くんを見た瞬間、これは神が与えた罰なのではないか、と私は考えました。


昔、お母様が言いました。

『月菜と月葉は全然似てないわね』

昔、お父様が言いました。

『月葉は月菜より優秀だ』


 似ていないと言われることが怖くて、私は月葉に似せるように頑張りました。
 月葉の方が優秀だと言われないように姉である私が何とか優秀であるようにしました。


 

――きっと私は、これからも恥の多い生涯を送って行くことでしょう。


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