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一度試して下さい!!

96レーナ:2014/03/22(土) 23:18:15 ID:???
>>94
「何それ怖い…」

噂を聞きつけてきた野次馬である。
彼女にとっては肝試しの延長戦のつもりできたのだろう。

「でも少し面白そうかも…」

恐怖と好奇心のうち、好奇心が優ったようだ。
おっかなビックリ気味に海に向かって歩いてみる。

97名無しの魔術師:2014/03/22(土) 23:18:17 ID:BFZ9MaSo
>>95
浜辺の周囲を調査していると、人だかりが目に入る。
何やら、海の男たちが集まって騒いでいるようだ。

がやついているため、一人一人の発言は認識しにくいが、
何やら海に奇怪な生物が打ちあがっており、それを囲んでいるらしい。

漁師A「この野郎!騒ぎの原因はお前らか!」

漁師B「お前らのせいで漁に出れなくて、困ってんだよ!」

謎の生物「キュイィ……」

謎の生物は、まだ息があるらしい。
丸く、まるで風船のような体躯を持った生物だ。

漁師たちは浜に打ちあがったそれに、日頃のストレスをぶつけているようだ。

選択肢
1. 声をかけてみる
2. 放っておく

98アルビダ:2014/03/22(土) 23:33:03 ID:ndcfXoME
>>97
「おじさーん!騒ぎの原因ってなあに?わっ、こらーっ!海の生き物いじめるなし!」

海の男たちの輪に臆する事無く近づいていき、海の生き物っぽいそれには同情を示す

99レーナ:2014/03/22(土) 23:47:13 ID:???
>>97
「ちょ、ちょっと…どうしたの?」

騒ぎを起こしている男達に近づく。

「なにこれ?ボール?フグ?」
「こんなの虐めて楽しいの?」

100漁師たち:2014/03/22(土) 23:49:17 ID:BFZ9MaSo
>>98
漁師たち「ああん!!?」

アルビダとレーナが間に入ると、漁師たちは物凄い剣幕で睨みつけてきた。

漁師A「そいつは、デモンズ・ペンダゴンからやってきた悪魔にちげーねえ!」

漁師B「サッサとどきなーッ!!そいつを始末しねーと、漁にでれねぇー!!」

2人の漁師が騒いでいると、奥から騒ぎを聞きつけた別の漁師たちがやってきた。

漁師C「おい、女の子相手にやめねーか……」

漁師D「海の男ともあろう者が、情けないんじゃねーのか?」

そうしているうちに、漁師A・Bがいつの間にか悪者のような雰囲気になり、

2人も罰が悪そうな顔をしている。

しまいには、「覚えてろよ!」とありがちな捨て台詞を吐き、
謎の生物を苛めていた漁師は立ち去って行った。

謎の生物「キュイイ!キュ」

暴力から解き放たれた生物だが、
新たに集まってきたアルビダやレーナ、その他漁師たちを警戒している。

漁師C「大丈夫だ。そいつはバルーナって海の生物で、人に危害は与えない。餌でも探してる間に、迷い込んだんだろうよ」

ほら、と漁師は持ち合わせていた小魚一匹をバルーナの口に投げると、パクパクと小魚を平らげ、満足そうにしている。

漁師D「だが、さっきの漁師たちの気持ちもわかってやってほしい。今はまだ明るいから異常は無いが、もっと暗くなると、
森の方から妙な光が浮かぶことがあったり、とにかく変なんだ。調査に来たのなら、もう少し休んでいくといいだろう。くれぐれも無理はしないようにな」

101レーナ:2014/03/22(土) 23:58:55 ID:???
>>100
「ちょ、落ち着いてよ…デモンズ・ペンタゴン?聞いただけだとヒトデのお化け?」

怒鳴られるのに慣れていないようだ。少し尻込みする。
だが別の漁師二人が来て仲裁してくれた。
改めていじめられていた生物を見てみる。

「バルーナ?よくよく見ると可愛いかも…」

持ってきたお菓子を取り出してみる。

「食べるかなこれ?」

102アルビダ:2014/03/23(日) 00:01:08 ID:ndcfXoME
>>100
「海を大切にしないとばちが当たるわよ、ばちが!」

去り行く漁師にそう言い残し、新たに現れた別の漁師のほうに向き直り

「ふふっ、バルーナかあ
 そうなんだ……私は海のほうがおかしいって聞いてここまで飛んできたんだけど、森のほうも変なの?
 それなら明るいうちに森のほうにも行ってみたほうが良いわね」

>>101
「ねえ、森のほうに行ってみない?もしかしたら私たちが一番乗りかもしれないよ?」

103漁師たち:2014/03/23(日) 08:19:51 ID:BFZ9MaSo
>>101
漁師A・Bが立ち去った後、仲裁してくれた漁師がレーナに話を続ける。

漁師C「あぁ。デモンズ・ペンダゴンっていうのは、先日俺たちの仲間が行方不明になった"魔の海域"のことだよ
あの日は嵐が酷かったから、不幸にも彼は海に飲み込まれたと……そういう話だとは思うんだが。
しかし、現実には謎の発光現象が海や森で並行して起こっている」

漁師Cは腕を組み、困ったような表情を浮かべる。

漁師C「菓子はやったことがないな。たぶん、魚の方が喜ぶだろう。食べさせてみるか?」

漁師Cは餌の小魚をレーナに差し出す。

>>102
漁師D「海もおかしいが、事故のあったのが2〜3週間前。しかし、ここ1週間くらいで森にも発光現象がみられるようになった。
住民の不安は、遠くの海より近くの森の方にあるのさ。
そういえば、さっき子供2人が我々の目を盗んで走って行った。心配だが、いかんせん森だから我々だけでは探しにくい」

漁師DもCと同様に難しい表情を浮かべる。

104レーナ:2014/03/23(日) 11:51:46 ID:???
>>103
「ふ〜ん…」

話よりバルーナの方に興味があるようだ。
受け取った小魚を与えて食べる様子を見ている。

>>102
「え?森?海の方じゃなくて?」

話を聞いていなかったようだ。

105編纂者プーチ:2014/03/27(木) 00:05:24 ID:PWXIUtt.
>>97-104
「殴ったら気持ちよさそうだ」

漁夫と共に不思議生物を殴ろうと歩み寄るが、仲裁が入り殴れる雰囲気では無くなってしまった。

余計な事しやがって。と胸の中で舌打ちし、ただ海を眺めていると装いながら、漁夫達の話を盗み聞きしはじめた。

106アルビダ:2014/03/27(木) 23:57:56 ID:5NYmAM7g
>>103-104
「嵐の時に海の上に出るなんて私たちでもやらないのに
 どこか遠くに流されて迷子になっちゃうよ。この子、干からびたりしない?大丈夫?」

魚を食べるバルーナをほほえましく見守りながら漁師の話を聞いて

「ほんとに!?それならたいへん、急がないと!!」

子供の話を聞くと急かすようにレーナの手を掴んで森のほうに走り出そうとする

107レーナ:2014/03/28(金) 21:31:14 ID:???
>>106
「ちょ…私走るの苦手…」

アルビダに手を掴まれ、よろめきながらついていく。
手を掴むアルビダが、次の一歩を踏み出そうとした時に風を感じ
視界が大きく広がる。空を飛んでいるのだ。

>>103>>105
地上のほかの視点からは二人が突然消え
あとには黒い羽根が数枚散らばっているように見えるだろう

108名無しの魔術師:2014/03/28(金) 22:29:32 ID:BFZ9MaSo
>>106-107
漁師D「なんと……飛ぶことができるのか、彼女」

地上を離れ空中から森を見渡すと、地上から見るよりずっと森を広く見渡すことができた。
勿論、森の中を全て見通すことはできないが、木々の陰を走り抜ける2人の人影を確認することができた。
1人はもうすぐ青年と呼ばれる年頃であると推測できる男。
もう一人は、まだ雰囲気に幼さを纏う小柄な少女だ。
他にそれらしい人影が無いところからすると、漁師の言っていた子供2人とは、間違いなくこの2人だろう。

が、不思議なことに、2人の姿が木の陰に隠れたと思ったら、突然、その姿と気配が消えた。

>>105
バルーナは、押し寄せた波が引いていく勢いに逆らわず、自然と沖の方へ流れて行った。

漁師C「あ、アンタ、ちょうどいい。聞こえていたかもしれないが、さっきそこの森に子供が迷い込んだみたいなんだ。俺たちと手分けして、探すのを手伝ってくれないか」

109編纂者プーチ:2014/03/28(金) 22:34:26 ID:PWXIUtt.
>>108
「お前からは物語が感じないな」

それ以上言葉を交わさずに踵を返した。

「子供、森…こっちは悲しいスパイスがいい話を運んでくれそうだ」

漁夫の相手はせずに、森に入っていく。
まあ、結果は同じだ。

110アルビダ:2014/03/28(金) 22:48:30 ID:5NYmAM7g
>>107
「きゃー!すごいよすごいよ飛んでるー!泳いでるみたーい!」

掴まれたままの姿勢で暫くの間手足をばたつかせてはしゃぐが
風にあおられスカートがひらひらとはためくのを感じると、残った片手で恥ずかしそうに押さえた

>>108
「あっ、あれじゃない?子供二人って。子供って言っても私と同じくらいかもしれな……あれ?
 消えちゃった……ねえ、あそこらへんで降りてみない?」

111レーナ:2014/03/28(金) 23:02:48 ID:???
>>110
「暴れないでよ!落としちゃうでしょ!」

はしゃぐアルビダを落ち着かせようと必死だ。

>>108
「ここで?いいよ。」

アルビダを落とさないように必死になって飛んだので子供には気づいていない。

「誰もいないよ?」

112ラウス:2014/03/29(土) 00:10:00 ID:???
>>108
漁師達のやり取りを遠目に眺めていた金髪の男が歩み寄ってきた。
膝元まで隠れるほどに大きくゆったりとしたローブを纏っている。
おそらく森の調査に関して聞きたい事でもあるのだろう。

しかし漁師の近くまで近づいてきたところで、

「――子供が?」

と、そちらに興味を惹かれたのか、そんな言葉を発した。

「失礼。僕は現地調査の依頼を受けて来た者です。
 森の調査にあたってお伺いしたい事があったのですが……どうも、子供が迷い込んだようですね」

「良ければ先にそちらを手伝いましょうか? と言っても、貴方達ほどに体力も土地勘もありませんが……」

整った顔立ちのその男は人当たりの良さそうな雰囲気で、快く引き受けてくれそうだ。

113名無しの魔術師:2014/03/30(日) 22:20:32 ID:a.txGpcs
>>109
漁師C「はっ?」

森に入っていくプーチの背中を呆然と見つめている。

森の中に入ると、子供たちが残した足跡が森の奥まで続いている。
恐らく追っていけば子供たちが居るはずであるが……。

ちなみに、空を見上げると、宙を飛行していたアルビダ達が、足跡の先の方へ降下していくのが見える。
>>110-111
子供たちが姿を消した場所へ降下すると、驚くべき光景が広がっていた。

それは、巨大な魔方陣。
推測すると、子供たちは恐らくこの魔方陣に興味を持ち、踏んでしまった結果消えてしまったのだろう。
状況から察すると、この魔方陣は転移のための魔方陣なのだろうが、どこに繋がっているのかは、実際に転移してみなければわからない。

>>112
漁師C「あ、あぁ。アンタも、良かったら是非協力をお願いしたい。子供たちはあっちの方向へ走って行ったのだが……」

漁師Cが振り向く先には、先に森へと踏み込んだプーチの後姿が見える。

漁師C「森について不安なことがあれば、俺が案内しよう。とは言っても、人が通る場所は草が生えていない通路になっているから、迷うような森では無いはずなんだがな……」

114編纂者プーチ:2014/03/31(月) 17:45:37 ID:???
「この先に何かしらあるという事か…」

プーチはとくに急ぎもせず、足跡を追って行く。
途中、魔導書を取り出すと勝手にページがめくられはじめた。
そして白紙のページに文字が浮かび上がる。自動書記の類だろう。

115レーナ:2014/03/31(月) 19:57:13 ID:???
>>113
「な…に?これ?」

森のなかに突如として現れた巨大魔法陣。
よく人が入るであろう、人里近くで今まで気付かなかったということは
最近できたものなのだろうか…

「これは流石にまずいって…私たちだけじゃ…」

116ラウス:2014/03/31(月) 20:18:00 ID:???
>>113
「それでは、案内をお願い出来ますか?
 大丈夫だと思うんですが、何しろ不可解な事が立て続けに起こっているようですし。ミイラ取りがミイラになっても笑えませんからね」

と言いつつ、困ったように笑っていた。

「それで、歩きながらで良いのでお話を聞かせてもらえると有り難いのですが宜しいですか?」

良いというならば、まず『発光現象に関して分かっている情報は無いのかどうか』を聞くだろう。歩きながら。

117名無しの魔術師:2014/03/31(月) 20:51:50 ID:3U/0qGoA
(イベント参加者各位へ)

>>108の追記
アルビダとレーナが2人の子ども達の姿を見失ったのと同時に、
『例の発光現象』が発生した。

恐らく、子供たちが居なくなった場所で何かが起こったのだろう。

118アルビダ:2014/03/31(月) 21:58:24 ID:aLqvFIlA
>>113,115,117
「デカっ!すごい、これって誰かが作ったのかな――うわっ!」

何の考えもなしに足を踏み入れそうになるが、突然の発光現象に歩みを止め慌てて目を押さえて

「そ、そうだね。先生も知らない魔法陣に無闇に入ってはいけないって言ってたし」

レーナの一言で先程の行為の危険さを省みる

「それに、さっきあなたに連れていってもらった時にこの魔法陣がある方に走っていった人を二人見かけたの
 これは見た感じだと入った人や物をどこか別の場所にワープさせる魔法陣だと思うんだけど、詳しくは分からないなあ
 もしも海の中とかなら、私はともかくあなたは溺れちゃうし……とりあえず、何か読み取れないかな」

魔法陣の外周を歩きながら、魔法陣の解読を試みる
アルビダの知識は精々ミスカトニックで一年学んだ程度であるしそこまで頭が回る訳でもないが

119名無しの魔術師:2014/03/31(月) 22:26:39 ID:3U/0qGoA
>>114
基本的には道なりに足跡が続いている。
勿論、間には誰も居ない。

しかし、暫く進んでいくと、少し森が開け、周りの様子がわかりやすい場所に出る。
そこに広がっていたのは、巨大な転移陣。
そして、上空から降下したアルビダとレーナたちが居る。

>>115
レーナの勘は正しく、この巨大魔方陣はつい最近できたものであるが、
その勘が正しいということは、誰も知る由もない。
知ることができるとしたら、魔方陣の知識に長けているか、魔術の調査に長けている者だけだろう。

>>116
漁師C「あぁ、勿論かまわない……が、何かあった時は俺は対応できないぞ」

そういって、漁師Cはラウスを森の中へ案内する。
といっても、ずっと道なり続く足跡を追っていくのみで、プーチの少し後ろを歩いている状態だ。

漁師C「俺が……と言うより、俺たち漁師が知っている情報といえば、『ここ最近になってからこの森や例の海域で発光現象が観測されるようになったということ』だけだ。
他にあるとすれば……森での発光現象は何度か確認している。近くに住んでいるからな……しかし、海での発光現象は例の事件以外では聞いたことも見た事もないということだ」

漁師の話から推測できることと言えば、
①発光現象は人為的なものであり自然現象ではないかもしれないこと
②森と海の発光現象は、関連はありそうだがそれぞれの発光現象は独立して発生しているかもしれないこと
その他にも、考えれば何かヒントが出るかもしれない。

>>118
どこまでわかるかはアルビダの知識次第ではあるが、
魔方陣の術式は割と簡易的で、即席で作ったような粗さがある。

魔方陣は、実は放射状に4等分することで魔方陣が行使する魔術を定義している。
1つは、行使する魔術の種類。これは、転移の魔術を定義していることはアルビダでもわかるだろう。
2つ目は、転移先の座標。多少数学的な知識を用いるが、相対的な座標で割と現在地の近くを示しているようだ。
3つ目は、魔方陣が魔術の対象とする許容人数。線が非常に多く、複雑であるが、それは数十人規模を対象とする比較的規模の大きい魔方陣である事を示す。
4つ目は、魔方陣を描いたものの情報。ここだけは非常に高度な書かれ方をしており、全く解読できなかった。

120レーナ:2014/03/31(月) 23:12:00 ID:???
>>118>>119
「え?海の中とかだったらさっきの二人は…」
「夜になると森が光るって言ってたじゃない?これがそうなんじゃないの?」
「あ、じゃあ夜になると誰かが来ているってこと?」
「〜…つまるところなんなのこれ?」

わからないことだらけで混乱気味のレーナ。

121ラウス:2014/03/31(月) 23:44:25 ID:???
>>119
「構いませんよ。これでも護身の心得はありますから」

足音を追うように、プーチの後に続いて歩く。
漁師の話を聞く一方で周辺に対しての警戒は怠らない。

「……なるほど。森では何度か発光現象が確認されており、しかし海では例の事件の時限りと」

話を聞き、少し考え込むような仕草を見せた後、

「デモンズ・ペンタゴンで発光現象が見受けられた際は、確か漁夫の方が行方不明になったのと同時期だったそうですね。
 そして先程も森の中から発光現象が起こっていましたね。こちらの森では、何度か起こっているという」

「僕の推測でしかありませんが……
 もしかすると、発光現象は自然的、不定期に発生している物では無いのかもしれませんね。
 何か特定の事柄をキーとして発動する“魔術”のような物ではないでしょうか」

「例えば、ある境界線で区切られたエリアが存在していて――“そこに人が足を踏み入れる”とか、ね」

122アルビダ:2014/04/01(火) 00:01:35 ID:aLqvFIlA
>>119
「海の上でも光ってるって漁師さんが言ってたし、もしかしたら海の事と繋がりがあるんじゃないかって思って
 うーん……」

悩みながらも魔法陣の解読を試みるアルビダ

「……でも、海の事とはあんまり関係ないのかもしれない。多分そこまで遠くには行ってないんじゃないかな
 それにこの大きさ……何でこんなに大きいんだろう。個人で使ったり、目立ちたくないなら小さくすると思うんだけど
 ……ひょっとして、大きなお魚を近くのお店に運ぶために作ったとか?」

漁師が悩んでいる事も忘れて適当な答えを出し

>>120
「あっそうか、夜になると森が光るって言ってたっけ。夜に漁にはないからこれはまちがいだ
 ……入ってみる?それとも夜までまちぶせしてみる?」

123編纂者プーチ:2014/04/01(火) 18:46:04 ID:PWXIUtt.
>>119
「魔法陣か…いかれた魔術師の仕業か?」

プーチは歩みを止める事無く魔法陣に近づく

「物語を綾どるには、華が欠けるかもしれんな」

臆すること無く魔法陣へと足を踏み入れた。

124名無しの魔術師:2014/04/01(火) 19:14:16 ID:3U/0qGoA
>>120>>122
2人で話し合っている間に、別の木々の間からプーチが魔方陣へ向かって真っ直ぐ向かっていくのが見える。
プーチが魔方陣に足を踏み入れた瞬間、眩しいほどの光が周囲を包み、やがてプーチの姿は消えた。

恐らくは、このまま話し合っても憶測しか生まれないだろう。
>>123
魔方陣へ足を踏み入れると、目の前の光景が突然変化した。

しかし、目の前に広がった風景は特に変わった風景ではなく、先ほどまで居た森が目視できる場所だった。
そこは、魔方陣の場所から数百mだけ離れた崖の下の岩礁だった。
目の前には打ち寄せる波が見えるが、後ろを振り返ると、崖の壁面に出来た洞窟が見える。
魔方陣の大きさ等の説明はつかないが、
何者かがこの洞窟に入るため、崖を下ろうと考えたならば、転移の魔方陣を描いたこと事体には説明がつく。

>>121
漁師C「アンタ、賢いんだなぁ」

漁師Cとラウスが話していると、再び発光現象が通路の奥から確認できた。

漁師C「また発光した……"論より証拠"ではないが、今ちょうど何かが起こっているんじゃないか……?」

漁師Cの声色と表情には、多少恐怖の色が見えるようになってきた。

125ラウス:2014/04/01(火) 19:40:07 ID:???
>>124
「そんな事はありませんよ、所詮は憶測ですから」

と、照れ臭そうに笑みを浮かべて答える。
しかし奥から再度、発光現象が確認出来た瞬間――その表情は険しいものとなる。

「……漁師さん、案内はここまでで結構です。
 依頼を請け負って調査するのは僕の役目ですから、どうか皆さんの所へ戻って下さいな」

漁師の不安を感じ取ったのか、気遣うようにそう言った。

「あと、そうですね。出来る事なら、森への立ち入りは厳禁だと周辺住民の方々に伝達して頂いた方が宜しいかと」

126編纂者プーチ:2014/04/01(火) 20:15:24 ID:???
>>124
「崖、洞窟…中身に期待するしかないか」

プーチの魔導書のページが自動的にめくられた。そこには破壊さた聖堂の挿絵があり、章題には朽ち果て聖堂と書かれていた。

『忘却の彼方に住まわし気高き者よ。我が今再び聖獣としての存在承認を与えよう』

空間が歪み、二匹の像ほどの大きさがある獅子が現れた。


「あ…こいつら洞窟通れるかな…」

洞窟に押し入ろうとする獅子を待ち受けているのは中の広さだ。

127レーナ:2014/04/01(火) 20:32:47 ID:???
>>122
「入るっていっても…」

入ることを躊躇するレーナ。

>>123
「ちょっ、ちょっと、危ないんじゃ…入っちゃった…」

その脇をプーチが通り抜けてしまう。

「どうしよう…行っちゃった…」

128アルビダ:2014/04/01(火) 22:50:11 ID:aLqvFIlA
>>123.127
「えーっ!?入ってっちゃったし!うわっまた光った!
 ひょっとしてそこまで危険じゃないのかも?アヤシイ目的に使うならわざわざ光らせたりする意味ないし……」

自分の事を考えるとやはり躊躇してしまうが

「……やっぱり、さっき入っていった子たちも心配だし行こうよ!
 それに一番乗りで来たのに先越されるのも悔しいじゃん!
 大丈夫、天国や地獄には通じていないよきっと!」

言うが早いか森へと引っ張っていった時のようにレーナの手を取って魔法陣の中に踏み込もうとする

129レーナ:2014/04/02(水) 21:29:36 ID:???
>>128
「わ、わかった…って…引っ張らないで!」

恐怖はあったがアルビダに引っ張られて魔法陣の中に踏み込む。

130名無しの魔術師:2014/04/02(水) 21:55:58 ID:3U/0qGoA
>>125
漁師C「あ、あぁ。そうしよう」

放っておくと冷や汗でも垂れそうなほど血の気の引いた強張った表情で立ち止まる。
一般人だからこそ、何かただならぬものを感じたのだろう。

そうして森の中へ1人進んでいくと、アルビダやレーナたちが目の前にしているものと同じ魔方陣が目に入る。

>>126
これほど巨大な獅子だ。
頭を屈めてなんとか一頭が中に入れる状態だ。

耳を澄ますと、洞窟の中から駆け足の音が聴こえ、段々と遠ざかっていくのがわかる。

>>127-129
魔方陣に足を踏み入れ、気が付くとプーチと同様の場所にいた。
目の前は海、背後には崖と洞窟。

そして、アルビダたちが魔方陣に足を踏み入れたところで、同様の発光現象が起こり、
最後に残ったラウスはそれを観測することができた。

131編纂者プーチ:2014/04/02(水) 22:15:25 ID:???
>>130
「…すまん。還っていいぞ」

獅子は咆哮をあげると消えていった。

『清き精神を持って人柱となりし者よ。今一度その魂を捧げよ』

純白の装束を血で染め鎖で繋がれた少女が一瞬現れるとプーチに重なり消えた。

「さて、行くか」

後からやってきたアルビダとレーナには目もくれず、洞窟の奥へと走り進む。手には剣の柄だけが握られている。

132ラウス:2014/04/02(水) 22:22:48 ID:???
>>130
漁師がと別れた後は黙々と先へ進んでいった。
やがて魔方陣と、自分と同じく調査にやってきたと思われる女性二人を発見する。
声を掛けようか――などと考えていた所で、女性達が魔方陣に足を踏み入れた。

次の瞬間には女性達は消えてしまっていた。その寸前に起こったのは、やはり例の発光現象。

「……半信半疑だったが、推測が当たるってのはなかなか面白いねえ」

そう語る表情と口調は、漁師と話していた時に見せた人の良い青年の物とは掛け離れていた。

――ラウス・ブルーエイン。
かつては帝国教会の保持する暗部組織『処刑人』に属していた男。
必要ならばいくらでも己の感情や表情を偽る事が出来る性質を主として、数々の任務を遂行してきた。
既に脱退した身だが、今でもその能力は衰えていない。

「『魔方陣がありました。足を踏み入れないで下さい』……で終わりゃ苦労しねえわな。ま、行きますかねえ」

そう言って、自身も魔方陣へと足を踏み入れた。

133アルビダ:2014/04/02(水) 23:32:23 ID:???
>>130
魔方陣に入る際は固く目を閉じており、暫くして開くと……

「わわわ!びっくりした、危なかったぁ〜」

下手に水の中に入るより、落っこちて浅瀬の岩壁に引き裂かれるほうが断然怖い
気を取り直して辺りを見渡し

「ここどこ……あっ、あそこってさっきまで居た場所じゃない?
 よかったぁ、そんなに遠くなくて。……あっちに洞窟があるね、行こうっ!」

駆け足で洞窟の中へと入っていく

134レーナ:2014/04/03(木) 20:10:30 ID:???
>>133
「随分近くなのね…これってわざわざ転移で行くような距離なの…?」

周りを見渡してみる。

「って待ってよ!誰かに知らせたほうがいいんじゃない?」

突撃するアルビダの後ろについていく。

135名無しの魔術師:2014/04/03(木) 22:04:11 ID:YVDb2H/.
>>131
洞窟の中は暗い。
また、周りに敵の気配は感じることもない。

地面は少しだけぬかるんでいて、加えてやや道が下っているようだ。
暫く単調な道が続く。子供たちの足音は、もう聞こえない。

しかし、何分、何十分走ったか、と思った所で
行き止まりに突き当たる。
プーチは明かりとなるものを持っているだろうか。

>>132
ラウスが魔方陣に足を踏み入れた結果、アルビダらと同じように崖の下の岩礁へ転移した。

少し先を駆けていくアルビダとレーナ、プーチが見える。

>>133-134
アルビダ、レーナも、プーチと同じように殆ど明かりの届かない洞窟を歩く。
ずっと先からは子ども達がぬかるんだ洞窟内を走る音が聴こえるが、
その足音に迷いはなく、アルビダ達よりずっと早く足音が遠ざかっていく。

136ラウス:2014/04/03(木) 22:22:12 ID:???
>>135
「……転移の魔方陣……今回の件が人為的な物って事は確定したようなものか」

周辺を見回し、現状を把握する。
先程の森の崖下にやって来た事を理解した所で、少し先を駆ける三人の姿が見えた。

だが追って洞窟に入る前に、やっておくべき事がある。
岩礁という事はすぐ近くに海があるだろう。波がこちらの方へ迫った所で、それに向けて掌を向けると共に魔力を翳した。

すると波の一部が切り取られたかのように、ラウスの掌へ吸い込まれていく。
量としてはごく僅かな――せいぜい拳大のボール程度だが、それだけの“水”が彼の意思に従って、掌の上で浮遊していた。

「武器は現地調達ってね」

浮遊していた水球が、彼の左手首までを覆う薄い膜のように形を変える。一種の防具のようなものだ。
注意深く目を凝らさなければ、ごく普通の手にしか見えないだろう。

一通りの行程を終えたなら、改めて洞窟の中へと入っていく。

137アルビダ:2014/04/03(木) 23:22:06 ID:LB6xwPgA
>>135
「うわっとと、暗い……
 足音が聞こえる、あの子供達なのかな?」

ぬかるんだ洞窟に足を取られそうになり、歩みを止めてレーナのほうに向き直りつつ
簡単な照明球の魔術を唱える。空間に光の魔元素をばら撒く事で周囲をやや明るくする魔術だが
15分ほどで効果は切れ、光源ではないので唱えなおす必要があり燃費は悪い

>>134,136
「そんな事言ってもあの漁師さん達も巻き込む訳にも行かな――ちょっと待って、誰か来るよ」

進行方向とは別に反対側からも人の気配を感じ、暫く誰かが来るのを待つ

138編纂者プーチ:2014/04/03(木) 23:23:07 ID:???
>>135
『火の神よ。畏れおおき神よ。その荒々しい力をここに示せ』

荒れ狂う炎を召喚し術者を中心に周囲を太古の竜の火で焼き払い照らす。そして、その残り火で松明を灯した。

「さてはて、ここまでくると子供は関係無いか? だが、これは子供の不幸より、良い話が書けそうだ」

松明で周囲を照らし何かないか調べる。

139レーナ:2014/04/03(木) 23:34:01 ID:???
>>135
「暗い…こんなところに好き好んでくるような歳の子ってなんなの…」

ぶつくさ言いつつも光の槍を作り出して、光源とする。
堕天使なので、魔力は豊富だ。

>>137
「…気をつけたほうがいいよ?なんかさっきの人、うまく言えないけど危なそうだし…」

足音が響き、光の槍を構える。

「誰!?」

140名無しの魔術師:2014/04/03(木) 23:48:32 ID:puc7nIDc
>>136
この場所の海水は碧く、透明度が高い。
注意深く目を凝らしたとしても、人によっては見逃してしまうほど、透き通っている。

洞窟を歩いて数分経った頃、目の前には2人の人影が見えた。

>>137,139
明かりを灯すと、周囲の様子が良く見えるようになった。
流れ込んできた少量の海水が地面を柔らかくし、
天井は、人間からすると少々高い。
洞窟の奥は暗く、どこまで続いているのかわからない。
しかし、プーチが呪文を唱えたことによって、
洞窟の奥から少し明かりが見えた。

2人が背後の気配に気づき、身構えていると、
ラウスの姿が見えた。

>>138
炎によって明かりを灯すと、やはりその場が行き止まりであることが確認できた。

しかし、うっすらと灯る松明を手に暫く辺りを見回してみると、この場には不似合いなものがある事がわかる。

それは、開けば人が2人ほど通れそうな扉らしきものと、壁についている明らかに人工的に付けられたスイッチである。

141編纂者プーチ:2014/04/03(木) 23:54:00 ID:???
>>140
「遺跡の類か…いや、遺跡ではないな。恐らくこの地はまだ生きている」

何の躊躇いも無くスイッチを押した。

「虎穴に入らねばなんとやら…恐れなど当の昔に捨てたわ」

142ラウス:2014/04/04(金) 00:27:05 ID:???
>>140
人影が確認出来た途端、感情と表情を切り替える。
本来の性質ではなく先程漁師達に見せていたかのような“人の良い青年”の様へと。

そして、女性達がこちらに気づいた。

>>137 >>139
「――え、あ、お、驚かせてしまってすみません」

そこには、ゆったりとしたローブを羽織った金髪の青年が立っていた。
レーナが槍を構えている様子を見て逆に驚いている様子だ。
アルビダの用意した光源から距離がある事もあり見え辛いが、整った顔立ちをしている。

自身に落ち着きを持たせる為か、一度咳払いをした後、ゆっくりと語り始めた。

「僕はギルドから依頼を受けてやってきた者です。
 “森の中で不定期に発光現象が起こっている”……という内容について現地調査して欲しい、という事だったのですが。
 森の中に魔方陣がありまして、そこに足を踏み入れてしまった所、この洞窟の入り口に居たという訳です」

そこまで話した所で、

「……あ、あの、無理は承知なのですがそちらの女性の方、どうか武器を降ろして頂けませんか?」

と、やや怯えた様子でレーナへ懇願した。
降参するかのように両手を挙げて見せており、武器の類は見受けられず、魔術行使をしている様子も無い。

143レーナ:2014/04/04(金) 20:41:27 ID:???
>>142
「ふ〜ん…」

槍を消して警戒を解く。

「ごめんなさいね。こんなところだからちょっと気になって…」

(なんか嫌な感じがするなぁ…気のせいならいいけど)

144名無しの魔術師:2014/04/04(金) 22:48:33 ID:puc7nIDc
その頃の浜辺

漁師D「行ったか?」

漁師C「あぁ。確認した」

漁師D「了解した。報告する」

ラウスが魔方陣へ消えた後、漁師Dと合流した漁師Cは、先ほどまでの
「未知の危険に怯える漁師」の顔を捨て、裏の「処刑人」としての顔に切り替えた。

漁師C「頼む。俺は、魔方陣の除去を行う」

そういって、魔方陣の除去を開始した。

漁師D「よし。我々は早々に去るぞ」

その言葉の後、漁師たちは言葉通り、その場から消えるように居なくなった。

145アルビダ:2014/04/05(土) 00:57:00 ID:LB6xwPgA
>>142
「そっか!それなら私たちと同じだね!
 私はアルビダ、ここより南の海の生まれで今回は海の異常に関係しているんじゃないかって思ってここに来たの!
 それに魔術の実践は単位に加算されるし!お兄さんも見た感じおんなじかな?
 ほら、その左手」

ラウスの手に覆われた薄い膜を指差して。はっきりと見えている訳ではないが
見た目からして水と水魔術に高い親和性を持つアルビダは何となく気配を感じ取ったようだ

>>140,143
「危ない人じゃないみたいだし大丈夫だよ。それより洞窟の奥がさっきちょっと明るくなったのを見つけたの
 進もう。でも転ばないようにゆっくりね」

こんな狭い場所だとレーナの羽は不便じゃないかなと聞いたりしながら

146ラウス:2014/04/05(土) 02:39:17 ID:???
>>143
「ふう……いいえ、警戒されるのは当然です。口だけでは何とでも言えますからね」

武器を降ろしてもらえた事で、精神的な余裕が出来たのだろうか。
態度と話し方が落ち着いた様子になり、温厚な笑みを浮かべている。

「僕が不審人物ではないという事は証明出来ません。
 それでも、貴女達の邪魔をしに来た訳ではないという事だけは、はっきりと述べさせていただきます」

真剣な面持ちで、暗がりの中でもなおレーナの目を見据えて言い放った。

「証拠というには弱いかもしれませんが、僕に関する情報を差し出しましょう。それは――」

スッと左手を差し出すように腕を伸ばした所で、アルビダが青年の左手を指し示した。

>>145
「――おや、もしかしてお気づきでしたか。とすると貴女は……水の扱いに長けている、といった所ですかね?」

感心したように言って、改めて左手を見せる。
特に感知の術が無いであろうレーナには、一見ただの手にしか見えないかもしれない。
だが、アルビダが用意した明かりが射した所で目を凝らせば、薄らと水のような膜に覆われている事が分かるだろう。

「しかし参ったな、こちらの差し出せる情報が無くなってしまった。……まあ、良いか」

こほん、と一つ咳払いをして、

「僕は“不定物に形を持たせる”という魔術が扱えるんです。とは言っても、制限が多くて大した物でも無いんですがね。
 洞窟の前が岩礁だったでしょう? 波が打ち付けていたので、急遽そこで用意しました」

膜を張っていた“海水”が、青年の掌で球体の形を取った。
まるで本物のボールのように軽快に弾んでいたが、二人が確認した後は、先程の膜の形に戻して左手に纏わせた。

「……えーと。それで、信用してもらえたと思って宜しいでしょうか。
 お二人も何か確固たる目的があるようですから、邪魔にならないようには致します。なので僕も奥へ進ませてもらって大丈夫でしょうか?」

アルビダ達が洞窟の奥側に居るので、黙って押し通る訳にもいかないのだろう。

147名無しの魔術師:2014/04/05(土) 08:05:55 ID:puc7nIDc
>>141
スイッチを押下すると、大きな排気音を立て。扉が左右にゆっくりと開く。

しかし、プーチの目の前に現れたのは、真っ白な行き止まりの個室。
ただ、その場から個室の中を覗いてみると、個室の中にも操作パネルのようなものがあるようだ。

床には泥だらけの土足跡がある。
子どもたちがこの個室に足を踏み入れ、何かをしたのは恐らく間違いがないだろう。

148レーナ:2014/04/05(土) 09:33:41 ID:???
>>145>>146
「む〜…わかった、信用するわ。」

何か少し引っかかるような感じがするものの
真摯な姿勢と、アルビダに押される感じで納得する。

「私はレーナ。見ての通り人間じゃないけどよろしくね。」

出しっぱなしにしていた翼をしまう。
これで見た目は普通の人間と同じだ。

149編纂者プーチ:2014/04/05(土) 12:39:16 ID:???
「ふむ…古い遺跡の様だな。しかし、それをまだ維持している連中がいるとなると…まあ、死ねばそれまでだな」

躊躇無くパネルを操作し始める。理解可能ならば、本来の用途で動かしわからなければ適当だろう。

しかし、迷いが無さすぎる。己の命より知識欲を、魔導書の完成を重視しているからだろう。

150アルビダ:2014/04/05(土) 20:19:23 ID:LB6xwPgA
>>145,148
「へへん、何てったって水は私の専門分野だからね!そこらへんの人間にだって負ける気はしないよ
 へぇ〜。なんだか面白そう。わお、びっくりした!」

ラウスの魔法をまるでサーカスでも見ているかのように楽しむ
殆ど警戒らしい警戒もなく、ラウスに合わせて終始にこやかに

「ん?そこまで目的がある訳じゃないけどね。危なそうだったら考えるよ
 でも、どうせ行くなら皆で行ったほうが良いじゃん!行こう行こう!」

洞窟の奥に見えた明かりの方向に進んでいく

151名無しの魔術師:2014/04/05(土) 21:16:13 ID:puc7nIDc
>>149
プーチは、操作パネルを操作すると、静かに扉が閉まり、個室に閉じ込められるような状況になった。

しかし、まもなくその個室は小刻みに揺れ始め、轟轟と多少耳障りな音を立て始めた。
更に揺れの感覚的に感じた事だが『個室ごと動いている』ことがわかった。
>>146,148,150
和気藹々とそれぞれが簡単な自己紹介をした後、3人は先へ進むことにした。

そこで、3人は微かに感じただろうか。
足元がわずかに振動している。
更に、日常ではあまり耳にしない様な轟音が、洞窟の奥の方から連続的に聞こえる。

152アルビダ:2014/04/05(土) 23:16:33 ID:LB6xwPgA
>>151
「何だか変わり映えしないなあ……本当にあの子たちが入っていったのかな
 こんなに暗いのにどこかで迷子になってなければ良いけど……おーい!」

光の魔術を適度に唱えつつ、歩きながら洞窟に響くように呼び声を発したところで足元が振動し

「うわわっ、何……?」

少しの間歩みを止める。何事も無ければそのまま進むが

153ラウス:2014/04/06(日) 00:05:07 ID:???
>>148 >>150
「ありがとうございます。レーナさんとアルビダさん、ですね。
 僕はラウスと言います。短い付き合いだと思いますが、よろしくお願いしますね」

と、穏やかな笑みを浮かべて答えた。
レーナは僅かながらも違和感を覚えたようだが、その正体が何なのか、少なくとも今は分かりそうに無い。

>>151-152
「便利なものですね、助かります」

いざとなれば持ってきた松明を使うつもりだったようだが、アルビダが居るおかげで手間が省けたらしい。
――と、足元が振動している事に気づくと、アルビダと同じく足を止めた。

「……揺れていますね。それに……奥から何か音が聞こえませんか?」

154レーナ:2014/04/06(日) 00:10:12 ID:???
>>151-153
「地震?揺れてる?」

振動を感じて奥の方に向き直る。

「そういえば先の人、さっさと行っちゃったけど…何かやったの?」

155名無しの魔術師:2014/04/06(日) 00:26:06 ID:puc7nIDc
>>152-154
振動と轟音は徐々に遠くへ行くように小さくなり、
またしばらくすると、戻ってきたかのように大きくなり、やがて振動も音も止んだ。

奥へ進んでみると、>>140でプーチが見たものと同様の横開きの扉、
そしてスイッチがある行き止まりにたどり着く。

156ラウス:2014/04/06(日) 00:31:49 ID:???
>>154-155
「……先に向かった人の姿が無いとなると」

今は閉じてしまっている横開きの扉へ視線を向ける。

「この先に入っていったのだと思いますが、どうやって開けたものか」

そう言って、行き止まりのスイッチへと視線をズラした。

「やっぱり、あれでしょうか?」

157アルビダ:2014/04/06(日) 00:35:53 ID:LB6xwPgA
>>153
「本当は魔法の杖や宝石みたいな触媒に魔元素を集めて輝きを保ったりするのが効率良いんですけどね
 そういう用意してないからちょっと疲れちゃいます……」

着の身着のまま、身に付けているのはセーラー服だけととんでもなく軽装だ
輝きは空間に暫く留まると消えてしまうため、元きた道は段々と暗くなっている

>>155
「海の底で大きなイカが寝返りでも打っているのかなあ?」

「扉と……何これ?開かないかな、よいしょ……っと」

ボタンが何であるか分からないので、横開きの扉を腕力でこじ開ける事を試みる

158編纂者プーチ:2014/04/06(日) 07:44:50 ID:/s2mE2GM
>>151
「大した技術力…」

昇降が終わるまでタバコで一服を始めた。
誘い込まれている様な感覚。子供が迷い込んだという話だが、子供がここまで来れるだろうか? 怖くなって戻っていてもおかしくない。

「いけばわかるか…それにこの遺跡なら新たに章が増やせそうだ」

159名無しの魔術師:2014/04/06(日) 19:34:48 ID:puc7nIDc
>>156-157
扉にはそもそもノブのようなものが無く、
強引に左右に開こうとしても全く開くことは無い。
>>158
それから、何分が経っただろう。

プーチ自身も『もしかすると罠だったのだろうか』と疑い始めそうになった頃、
動いている感覚と轟音が止まった。

そして、扉が自動的に開く。

160ラウス:2014/04/06(日) 20:16:29 ID:???
>>157
「そんな事してると余計に疲れてしまいますよ」

と、必死でこじ開けようとするアルビダを見て苦笑している。

「力技が無理となると……状況からして、あのスイッチを押してみるしか無いでしょうね」

>>159
そう言って行き止まりに歩み寄り、少しだけ躊躇うような仕草を見せた後、スイッチを押す。

「悪い方向に転ばなければ良いのですが」

161レーナ:2014/04/06(日) 20:27:56 ID:???
>>157
「流石にそれじゃあかないと思う…」

こちらも服装ははやりの春物であり、アルビダに負けず劣らず軽装ではある。

162アルビダ:2014/04/06(日) 21:11:41 ID:LB6xwPgA
>>159,161
「くぅー疲れました……
 もう、じゃあどうやって開ければいいのさ」

>>160
「……?」

スイッチを押すラウスをじっと見て
何かの魔術がかかっているのか調べようとしたが、疲れたのでやらない

163編纂者プーチ:2014/04/06(日) 21:12:11 ID:fxQpD3zc
>>159

「結果長いな…」

タバコを床に捨て、靴底で火を消す。
止まった瞬間やや身構えたが、取り直し、

「さて、何が待っているのやら」

剣の柄だけを手に扉の先に踏み入る。

164名無しの魔術師:2014/04/06(日) 21:22:10 ID:puc7nIDc
>>160-162
スイッチを押すと、プーチの時同様、
排気音を立ててゆっくりと扉が左右に開いた。

扉の先には真っ白な個室があり、その中には単純な操作パネルがある。
複雑なボタン等は無く、「▲」と「▼」の2つのボタンしか操作パネルには存在しない。

▲を押せば無反応のまま終わり、
▼を押せば、プーチの時同様、扉が閉まり、轟音を立てながら個室は移動していく。

165レーナ:2014/04/06(日) 21:51:54 ID:???
>>164
「もうここまできたら進むしかないじゃない!」

ちょっとヤケクソ気味に▲を押す。

「あれ?」

166名無しの魔術師:2014/04/06(日) 22:22:32 ID:puc7nIDc
その頃の騎士団・詰所にて

詰所内の一室に、上位・中堅団員が集合し、極秘の会議が開かれていた。
一言でいえば、処刑人対策室。
レノからの情報提供によって教会の悪事が一部団員に知れ渡り、それを取り締まるため開かれた会議である。
しかし、住民へのパニック防止、また、確固たる証拠を持たぬ騎士団はこのように、
極秘裏に対策を進めることを強いられていた。

騎士T「先ほど私が放った"草"からの報告によると、発光現象が確認された森で、数人の一般人と、ホシと思われる人物を何人か確認したとのことですが」
騎士Tはその場に起立をして、上位騎士への報告を行う。

上位騎士「"彼ら"が何かを探っているのは間違いないと思うが……どうなのかね?」
正に歴戦の戦士、と言わんばかりの風格を持つ騎士は、騎士Tの横に座っている男に視線を向ける。

レノ「……心当たりがあるにはあるが……そこはかつて教会の研究施設があったとされる場所で、今更何を探っているかまでは俺もわからない」

騎士T「レノ、真実を述べよ」
騎士Tは、着席しているレノに視線を落とす。

レノ「無論。その森は、かつて研究施設へ移動する際に使われるポータルのカモフラージュとして利用していた。だが、研究施設はとうの昔に引き上げ、現在はもぬけの殻の筈だ」

上位騎士「元・処刑人でも知らない、新たな何かが、そこにはあるのかもしれんな。……T、引き続き、その場の監視を継続せよ」

騎士T「はっ」

そうして、小規模な極秘会議は幕を閉じ、それぞれ別々に部屋を退室した。

騎士T「レノ、真実を述べたのか?」

レノ「嘘は言っていない。だが、偵察1人に任せておくのは荷が重すぎる……俺も森へ向かう」

167アルビダ:2014/04/06(日) 22:40:34 ID:LB6xwPgA
>>164
「ここで行き止まりなの?」

真っ白な個室の中に入り、じっと天井を見上げて

「何もない……帰るなら少し休んでからじゃないと、真っ暗闇のまま進む事になっちゃう
 あー、泳ぎたいなぁ。そうすれば疲れも吹き飛ぶのに」

やれやれと壁際によりかかり、その際横に伸ばした手が▲と▼のスイッチに適当にぶつかる

168ラウス:2014/04/06(日) 22:53:13 ID:???
>>164-165
「……上がダメなら下ですかね」

そう言って▼のスイッチを押そうとした瞬間、

>>167
「あ」

さて、一度にまとめて押した場合はどうなるのだろうか?
それともごく僅かでも先に押した方を認識してくれるのだろうか?
いずれにせよ、変な事が起こらないように祈るばかりだ。

169セファルワイム市民:2014/04/07(月) 08:07:48 ID:VZ7C4Qak
>>165,167-168
結論から言えば、扉は閉まり、3人は小さな個室に閉じ込められた状態になる。
かと思えば、部屋全体が微動を繰り返し、大きな音を立てながら動き出す。
部屋が動いているのは目には見えないが、慣性を感じることで感覚的に認識できる。

それから数分間、同様の状態での移動が続く。

170ラウス:2014/04/07(月) 12:41:38 ID:???
>>169
「……どうやら、この部屋自体が動いているようですね。
 あのマークは下の方向を示す物でしょうから、地下へ向かっているのでしょうか」

壁に寄り掛かるようにして、身体を楽にする。
移動が長引いている事は直ぐに予測出来たので、少しでも余計な消耗は抑えるようにする為だ。

171レーナ:2014/04/07(月) 19:40:59 ID:???
>>169
「ひま〜…」

はじめは振動と音に驚いたものの直ぐに慣れて飽きがきてしまう。
ペタンと座って爪をいじる。

172アルビダ:2014/04/07(月) 21:48:42 ID:LB6xwPgA
>>169
「わわわっ!閉じ込められちゃった!?」

自動ドアがスルスルと閉まっていく様に驚いて

「何だかとんでもない所まで来ちゃった感じ……」

いつもはのんびり構えるアルビダも流石に少し不安になってきたようで

173名無しの魔術師:2014/04/07(月) 22:03:16 ID:puc7nIDc
>>170
どれほど地下に降りたのか。

暫くすると突然移動は止まったようで、今まで感じていた慣性の力がなくなる。
そして、ゆっくりと扉が開いた。

>>163
扉の先へ踏み出すと、見えたのは上も下も、左右も金属のような光沢のある無機質な通路。
不気味なほどに静まり返っており、遠い先に更なる扉が見える。

暫くすると、後ろからアルビダ、レーナ、ラウスの3人も現れる。

174アルビダ:2014/04/07(月) 22:34:42 ID:LB6xwPgA
>>173
「もー、何なのよ勿体つけちゃって!この先に例えカミサマが祀られていたとしても、とんでもなく性格悪いカミサマだよ!」

歩くばかりで何の変化も起きない現状にうんざりしてきたようだ
それでも進まなければ本当に変化が無いので無機質な通路をただ歩くが

175ラウス:2014/04/07(月) 22:36:22 ID:???
>>173
「……先程までとは随分と違う光景ですねえ。なんだか、子供の頃に作った秘密基地を思い出します」

と、扉の先に広がる通路を見て、そんな感想を呟いた。
通路の先に何があるのかを見据えようとして、それよりも先に、男の姿を発見した。

>>171-172
「お二方、先に進んでいたらしき人物が居ますが、あの人でしょうか?」

と、プーチを指さして尋ねる。

176レーナ:2014/04/07(月) 22:44:14 ID:???
>>173
「こんな殺風景なところに神様なんていないって…」

堕天使といえど実際に神様を見た覚えはない。
いるとされる場所はもっときらびやかだったはずだ。

>>175
「あー…確かにあの人ね…」

プーチを見つけると視線をそらす。
先ほどの恐れを知らないような態度を思い出したのだ。

177編纂者プーチ:2014/04/08(火) 08:16:51 ID:???
>>173-176

「やあ、随分かかったじゃないか」

腰をおろして一服している。
一応待っていてくれたのだろうか。

「ご覧の通り殺風景な場所だよ」

入り口というのは煌びやかな物が多い。
そうでない場合は裏口か、来訪者を歓迎しない場所と決まっている。

(まあ、一人で行くよりはマシかな?)

178名無しの魔術師:2014/04/08(火) 21:23:20 ID:pY3.bwd.
>>174-177
通路の途中で3人とプーチが合流し、
諸々の会話があった後、共に先に進むことになった。

話しながら歩いているうちに、扉の前までやってきた一行は、
再びスイッチを見つける。
先ほどと同じ原理で考えれば、スイッチを押下することで扉が開くだろう。

179ラウス:2014/04/08(火) 21:35:31 ID:???
>>176-177
「おや、もしかして僕達を待っていてくれました?
 何だか気を遣わせてしまったようで申し訳ないですね」

そう言って辺りを見回し、

「あまり居心地の良い場所では無いようですが……現地調査の為に来ていますから、逃げ帰る訳にも行きませんね」

>>178
「――おや、これは」

先程と同じようなスイッチを見つけて、

「まあ、流石にここまで来て押さないというのも、ね」

誰も押さなければそう言って、スイッチを押すだろう。

180レーナ:2014/04/08(火) 22:20:17 ID:???
>>177-179
「一体なんなのここは…それを調べるために来たんだけど…」
「そういえばこういうのって、開いたあとに閉じ込められるってのが多いよね…」

スイッチを押しづらくする一言。

181アルビダ:2014/04/08(火) 22:36:45 ID:LB6xwPgA
>>177,179
「現地調査って言っても見た感じなーんにもない殺風景な場所じゃ
 なんにもありませんでしたって言うしかないよね。勿論それで事件が解決するとも思えないし
 ひょっとして、ハマってる……ってやつなのかな?」

行き先の見えない展開にすっかりくたびれてしまったようで
プーチやラウスのやってる事をじっと眺めるばかり

182プーチ:2014/04/09(水) 07:17:23 ID:fxQpD3zc
>>178-181
「それより心配すべきは、ここ現代の施設なのかだな。遺跡にしては保存状態が良すぎる。現代の施設だとしたら御上が関係してるだろう。そうだとしたら面倒この上ない」

やや苛立ち気味に喋りながらラウスをやや押しのける形になりつつ力強くボタンを押した。

そして反応を待ちながら煙草に火をつけ、

「良い物語が書けそうだったのにな…」

どうやら期待と違う展開に苛立っているようだ。

183名無しの魔術師:2014/04/11(金) 20:39:29 ID:Dwn.b7Zw
>>179-182
プーチがスイッチを押したため、扉が開く。

扉の先の光景は、今までの無機質な空間とは打って変わって、不思議な光景だった。

ここは地下であるはずなのに、通路を挟んだ正面には塔の形をした建物がある。
また、通路の両側に道は無く、通路の途中から下を見下ろすとすぐ下に透き通った海水が迫っている。
要するに通路は一本道で、今は正面の向かいの建物に行くことしかできない。


通路から下の海水を見下ろすと、沈没した『街』を観測することができる。
街の中心を貫くようにできた大通りと、細かく分岐した細道。
道の両側に列を為したビル群がはっきりと見て取れる。
街や建物の設計思想は現代とは大きく異なるようだ。


ただ、それ以上に目を引くものを一行は感じとり、ふと視線を上に向ける。

すると、塔の頂上には色とりどりに輝く謎の球体が浮かんでいる。
これが発光現象の元凶なのか……と頭に浮かんだところで、どこからともなく声が響く。

マーシュ「ご苦労だな。仕事とはいえ、よくここまでついて来たもんだ。関心するぜ」

イキシア「……」

よく見れば、漁師たちが言っていた子ども達の特徴に良く似ている2人が、
謎の球の横から一行を見下ろし、にやついている。

184レーナ:2014/04/11(金) 21:24:38 ID:???
>>183
「ひえ〜…すっごい…」

海底都市をみて思わず声が出る。

「あの光っているのなんだろ?あの子達は何しているの?」

185編纂者プーチ:2014/04/11(金) 21:45:21 ID:???
>>183
「おや、予想が外れたようだ」

見たことも無い様式の建物、なにより海底遺跡に興奮しているのかややテンションが高い。

しかし、声を聞き、

「いや、あながち外れでもないのか」

ため息をついたのち、煙草に火をつけ、魔導書を開いた。自動書記で文章が紡がれていく。

186ラウス:2014/04/11(金) 23:23:00 ID:???
>>183
「……これは……」

子供らしき二人を見つけた後、改めて周辺を見回す。

「……君達は先程森の中に入っていった子供達……と、いう事で良いのかな?」

暫しの間を置いた後。
視線を二人へ移すと共にそう言って、二、三歩と前に踏み出した。
腕を広げるような動作を見せているが、そこに何かしらの不自然な様子は見受けられない。

187アルビダ:2014/04/12(土) 21:35:47 ID:Cz8cdu02
>>183
「潮の香り……こんな場所があったなんて」

通路の端から海水を見下ろして思わず潜りたい衝動に駆られたが
底に沈む謎の建築物に驚き惑い寸での所で踏みとどまる。そして魚や生命の気配は無いかを見て調べる

「建物を作るなんてまるで人間みたい。こんなに作るのに一体どれだけ……えっ何?」

どこからともなく聞こえてきた声を聞き逃し、きょろきょろと辺りを見渡して

188名無しの魔術師:2014/04/13(日) 12:30:29 ID:3cQHs10o
>>183-187 (参加者及びGMに対しての行動レスは■下記からです)
-一行が侵入する数分前、遺跡内某所-
一人の男が海底遺跡を調べていた。
男の顔には返り血が掛かっており、それを拭いながら"調べ物"を眺めていた。
やがてその"調べ物"に納得するように頷くと、男はまたゆっくりと歩き出した。

方角は、声がする方向だ。

-現在-
アルビダ、プーチ、レーナ、ラウスの前に子供達が姿を現した直後だった。
別の通路奥から足音が聞こえてくると、新たに若い男が姿を現した。

茶髪に青い眼の、整った顔立ちの若者だ。
また、この場の全員が男の服装が式典用の聖堂騎士の礼装だと言う事が分かる。
つまり、この男は教会に所属する人間だと気付けるだろう。
腰に下げられた十字架を思わせる装飾の剣からも想像は難しくない。

「随分と賑やかじゃないか?」

と、物腰柔らかだがはっきりと通る声で
現れた通路側から子供達に語りかけて来た。

そして、参加者一行に顔を向けると

「皆さんは何処からこの遺跡に?
 私は見ての通り教会を護る聖堂騎士の一人で…ペテロと申します」

「名は明かせませんが、とある司教様のご用命でこの遺跡を調べている途中でした」

「何やら、トラブルがあったようにも見受けられますが?」

189名無しの魔術師:2014/04/13(日) 19:09:16 ID:Dwn.b7Zw
>>184-188
見下ろした海底都市の中には、様々な種類の海の生き物が海底都市の中を泳いでいる。
しかしどう見ても、建物を作る事ができるほどの知的生命体が現在も暮らしているとは思えない。
プーチが考えている通り、ここは過去に栄えた遺跡なのだろう。

レーナの疑問やラウスの呼びかけを無視し、マーシュは話し続ける。

マーシュ「発光現象について調べに来たんだろう?それを知る為には、この遺跡について知る必要がある」

マーシュ……ペテロの物とはデザインが異なるが、同じく教会の法衣を来た男が続ける。

マーシュ「だが……お前達にこの先待ち受ける現実を目の当たりにする"資格"があるのか?」

イキシア「……来る」

イキシア……マーシュと同様の法衣を来た少女が何かの気配に気づくと、
ペテロが現れた方の通路から、何かの物音と気配が近づいてくるのが感じられた。
注意深くその気配を待つと、現れたのは見た事もない、だが、何かに似ている何かだった。

体長は2m程。
全体的に丸く、下部は少々たるんでいる。全身から血管が浮き出ていて、悍ましい雰囲気を纏っている。
両腕、両足の代わりに計6本の大きなひれが左右に3本ずつ生えている。
背中には、先端が鋭利な形をした長い尾が一本生えている。
身体の大きさの割に、顔の部分の面積は小さく、その範囲は人の顔面の面積とさほど変わらない。
6本のヒレを使って、ゆっくりと近づいてくる。

マーシュ「何度見ても『失敗作』は醜いな。この文明が作った負の遺産だ。お前たちもそう思うだろう?」

現れた謎の生物たちはアルビダ、レーナ、プーチ、ペテロの居る方向を見てその場で止まり、
尻尾を小刻みに動かし始めた。

190レーナ:2014/04/13(日) 19:27:42 ID:???
>>188
「教会?それも聖堂騎士?なんでここにいるの?」

場違いな場所に、場違いな組織という構図に眉をひそめるレーナ。

>>189
「なに…あれ…」

近づいてくる異様な化物に尻込みする。

191編纂者プーチ:2014/04/13(日) 19:36:31 ID:???
「これだ。これだよ! 古代文明の負の遺産なんて素晴らしいじゃないか! 聖堂騎士という余計な要素はあるがね」

魔導書が自動的にめくられ、

「俺もこういった物には縁が深くてね。これは蒐集品の一つでね…結構便利な物だ」

開かれたページには五章と書かれた文字と死者の国が描かれていた。

『魂無き者の渇きを癒してやってくれないか?』

床から亡者の手が無数に生え魔物や騎士の足に掴みかかる。そしてすぐに上体も生え、生きた血肉を得ようとする。
だが、足までは生えずその場から動けない様だ

「資格があろうと無かろうと俺の欲求を止める奴は容赦しない」

仲間?の三人に向かって、

「あ、こいつら俺以外は襲いかかるから自衛してくれよ」

192アルビダ:2014/04/13(日) 23:08:21 ID:Cz8cdu02
>>188
「私たち、海の様子がおかしいって言うのと、森の中に子供が迷い込んだって話を聞いて
 魔方陣を辿ってここまで来たの。なんだか私たちが迷子みたいな感じだけど」

騎士達に物怖じする事なく呼びかける。最後のほうは少し恥ずかしそうな声で

「あなたたちも漁師の人から頼まれたの?」

マーシュやイキシアは後姿くらいしか見ていないので判別できず

>>189,191
「何あれ触手?うわわっ!何であの人たち襲ってるの!?」

肉塊の魔物が存在するペテロ達が現れた通路とは距離があると思われるので、とりあえず成り行きを見守るが
プーチの魔術から逃れるため海水の中に飛び込んだ
直後その身体は脚部が魚のように一体化、水面から顔を出す

193編纂者プーチ:2014/04/13(日) 23:21:50 ID:???
>>192
「わけわからん事を言って魔物をけしかける奴だ。ロクでも無いに決まってるだろう!」

だからと言って殺しにかかるのはちょっと酷い。

194ペテロ:2014/04/13(日) 23:47:02 ID:3cQHs10o
>>189-193
(失敗作か…哀れだね、その肉でこの世に留まるのは辛いだろ?)

現れた謎の魔物と、プーチが召喚した亡者に視線を向ける
鞘におさめられた長剣をすらりと抜くと、剣が一瞬発光する。

「―――だが安心して良い、君達は『赦された』」
一瞬の発光と共に中空を十字に"斬る"ペテロ。

次の瞬間、ペテロの足に掴みかかろうとしていた亡者と、
ペテロの目の前にいた「失敗作」と呼ばれた魔物の一体が細かく、ズタズタに斬り裂かれた。
身体の部位が飛び散り、恐らくは不浄な血の雨が魔物達の周囲で降り注ぐだろう。

そして再び振り返り、遺跡にやってきた者達の方に歩み寄る

>>レーナ
「先ほども申しましたが、私はさる司祭様の命により動いております
 我が信仰心と主の栄光、そしてさるお方の名誉にかけて、やましい事は無いと誓いましょう」

>>アルビダ
「私はこの遺跡と思しき場所と
 我が宗派の経典の関連性を調べる為にこの場所に入り込んでいました
 海の様子と子供の話は初耳ですが…彼等は迷子ではなさそうですね」

と、歩きながらマーシュ、イキシアに視線を向ける。

>>プーチ
「遠慮なく自衛させてもらいましたが、
 こんな場所で無差別な攻撃は…辛い物がありますね」

195ラウス:2014/04/14(月) 01:13:07 ID:???
>>188-189 >>194
「……」

ペテロと名乗る騎士が現れてから、黙したままだ。
しかし“何か”の発する物音と気配を感じ取ったかと思うと、すぐさま通路下の海水を見やった。
“海水に他者の魔力が混じっているかどうか”を調べているのだ。

――その最中。ペテロが「失敗作」たる魔物と亡者を切り裂いたのを、音と雰囲気で感じ取る。

「……面倒事が一気に来てやがる、クソめ」

しかし視線をそちらに向けたりはせず、海水へと視線を向けたまま、苛立ちの感情を篭めた表情を浮かべて呟いた。
それは本当にか細いもので、その場の誰も聞き取る事は出来ないだろう。

>>190-193
「――ちょ、ちょっと! 貴方の欲求に巻き込まれるこちらの身にもなってくれませんか!?」

自衛しろというプーチの言葉に、慌てた表情を浮かべて答える。
足を掴まれないよう注意して移動を開始しつつも「失敗作」の魔物の動向も伺っている。

196名無しの魔術師:2014/04/14(月) 12:00:25 ID:Dwn.b7Zw
>>190-195
マーシュ「おっと、服が変わって分かり難かったか?俺たちが、お前達の前を走ってたガキ2人さ。教会としても、"活動報告"をしなきゃならないから、その証人をこうやって、招き入れたということさ」

マーシュとイキシアはプーチが術を行使するのと同時に、マーシュはアルビダの問いに応え、
イキシアが操る空飛ぶ金属ボードに乗り換え、空中へ逃げる。


プーチの術によって身動きを封じられた失敗作は、ペテロの技によってミンチになった。
ペテロも確かな手ごたえを感じる。
一方、その様子をよく観察していたアルビダ、ラウスは、まず、海水には他者な魔力が混じっていないことを確認する。
だが、その次に失敗作の驚異的な能力を目にする。

切り裂かれた部分が、ゆっくりと接合し、徐々にスピードを上げ、最終的には切り裂かれる前の状態に
『再生』したのだ。


再生した失敗作は隙を見て、長い尻尾を渦巻き状のバネにして飛び上がり、
レーナの側へ一気に移動する。
そして、長い尻尾をレーナの胴に巻きつけ、ゆっくりと観察するようにレーナを自分の顔へ近づける。
失敗作「きゅ…………」

マーシュ「一部役者や独善的な奴がいるようだが、帝都の人間は道徳心に優れているというデータもある。
"母を求めて彷徨う未完の命"を、その道徳心で救ってやったらどうだ?」

そう言いながら、ラウスとペテロに軽蔑の視線を送る。

197編纂者プーチ:2014/04/14(月) 13:08:28 ID:K9XO57Ls
>>196
驚異的な回復力を目にしたが、恐怖を抱かず好奇心が優った。

「魔術師とは独善的な物だろう? 下手に猫被る方が間違ってるのさ」

魔物の関心がレーナに向いてる隙に、プーチは次の一手に出る。

海底都市だというのに、そよ風が吹き、次の瞬間には突風に変わった。カマイタチとなり、イキシアへの進路上のものを斬り裂きながら迫る。

「けしかけた奴を黙らせるのが先決。あの魔物はあのねーちゃんとよろしくやるだろうよ」

198レーナ:2014/04/14(月) 19:38:12 ID:???
>>191
「何この人、頭大丈夫なの…」

本気で危険を感じるが、大量の亡者が出てきたので羽根を広げ
空中へ舞い上がる。

(あ、この人本当にダメな人だ…)

>>194
「え、あ…ありがとう…」

亡者の群れを細切れにしてくれたので一応は信用するようだ。

>>196
「ちょっと!待ちなさい!話はまだ…」

追おうとするが失敗作に捕まる。

「ひっ…やめて…」

恐怖が支配するが、聞き覚えのある鳴き声…

「…まさか、これバルーナ?」

199アルビダ:2014/04/15(火) 00:07:59 ID:Cz8cdu02
>>194
「うん、それで一体どこ行ったのかなーって……え、違う?」

ペテロのが見ている方向に視線を向けて

>>196.198
「な、なんだってー!?」

自分たちが迷子の子であるという衝撃的な告白により、騙されていた事にようやく気付く

「後姿した見てなかったけど……確かになんだか似てるかも
 ――こらっ!逃げるんじゃない!海の事、あなたたちの事、全部一から話してもらうわよ!」

魔術を用いて捕らえたいのは山々だが、しかしレーナが奇怪な魔物に捕らえられているためそちらのほうを向き
魔元素と海水で作られた水塊を魔物に幾つも撃ち込む。単純なダメージと、あわよくばレーナを魔物と切り離すために

200ペテロ:2014/04/15(火) 01:29:30 ID:3cQHs10o
>>195-199
アルビダ達の所へ歩み寄る途中で、ラウスの方へも視線を向けた。
海水に手をつけているので、何をしてるのかと言う疑問の視線かもしれない。
あるいは別の思惑があるのではと疑いたくもなるが、本心を読む事は出来ないだろう。

それよりも"失敗作"が再び形を成した事で、ペテロはまた敵の方へ振り返った。

「これは惨い…」
と、先ほどまでの穏やかな表情が消え、無表情に近い淡々とした物言いになる。
レーナが囚われてしまったが、ペテロはまずマーシュ等の方へ視線を向けた

「弟達が君達を狗呼ばわりして嫌う理由が少しだけ分かったよ
 聖書をきちんと呼んでいないのかい?
 人の信仰心を試す者は、その時から神に背いてしまっている…」

再び長剣-クルセイダー-を手にしたペテロが"失敗作"を見やる
(さっき倒したモノより頑丈なのか?それとも…コツがいるのかな?)

「君達の行いは、"聖堂騎士"として見過ごせない」
と、マーシュ達の言う[役者]をこれでもかと演じるペテロ。
性質の悪い皮肉だ。

再び振るわれた剣から光が発せられ、その光は横一閃の煌めきと共に
失敗作達を胴体から真横に切断した。レーナもこれで解放されるだろうか?

201ラウス:2014/04/15(火) 01:33:18 ID:???
>>196
「何故こちらを向いて言うんですかねえ?」

不思議そうに首を傾げながら、マーシュへと視線を返す。
焦る訳でもなく怒る訳でもなく問い掛けるその表情からは、胡散臭い物を感じるかもしれない。

もしもそう感じたのなら一つ、分かる事がある。この男はマーシュに対して『本性を隠す気が無い』のだと。
視線という形で、或いは雰囲気という形で――嘗て自分が在った立場の者へと、宣戦布告を投げ掛けたのだ。

>>197-199
「……いずれにせよ、悠長にしていては危害を被りかねませんね。
 ひとまずこの手から逃れないと、あちらの化け物に対して動く事も出来やしない」

そう言うと、アルビダと同じように海水へと飛び込んだ。
否、飛び込んだという表現は正確ではない。何故ならラウスは――水の上に“立っている”のだから。

ラウスへと視線を向ける余裕があるのなら、彼の足元の海水が軟体のように変化している事に気づくだろう。
彼が立てるスペースの海水が『四角形状の足場』となって、海水に浮かんでいる……という状態だ。
飛び乗った勢いのせいか、足場は実にゆっくりと海水の上を流れていくが、少なくとも通路の亡者達の影響を受ける事は無い。

アルビダとレーナの両名は、彼が先程述べていた『不定物に形を持たせる魔術』を使ったのだと分かる筈だ。
しかし彼に対して疑念を抱いている、或いは魔術の性質に対する知識に長けている場合――ラウスの扱う魔術に対して違和感を覚えるかもしれない。
確固たる自信を以て判断するには未だ情報が少ないが、『彼の魔術はそんな物じゃない』といった漠然な違和感を抱くだろう。

「あなたの行動は目に余りますが、それには同感ですね!」

と、プーチの発言に同意を示すと共に、空中へ退避したマーシュ達へと左腕を振り抜いた。

>>196
振り抜かれたラウスの左腕から、二人へ鋭く速く迫るものが二つ。それは透き通った水の球体だ。
拳大のサイズをやや縮小したそれらがマーシュとイキシアの両名へ、それぞれ一つずつ飛来する。
見た目で判断するのは不可能に近いが、その球体は表面が鉄のように硬質化している。生身に直撃すれば強烈な衝撃を受ける事だろう。

202ラウス:2014/04/15(火) 01:41:07 ID:???
>>201追記

>>200
視線に気づいたのか、海水へと飛び込む前にそちらへ顔を向けた。

「化け物の相手は任せましたよ? 聖堂騎士の“リーダー”様」

実に人当たりの良さそうな笑みを浮かべ、気持ちの良い発声でそう言って、海水へと飛び込んだ。

203ペテロ:2014/04/15(火) 01:50:51 ID:3cQHs10o
>>202
"失敗作"に向けて剣を振るった直後、ラウスの言葉を聞いたペテロもまた
真面目で誠実そうな聖堂騎士を振る舞う。

「ええ、任されましたよ…人の良い、"水術師さん"
 これもまた、我らが主である神のお導きでしょう」

水術師、の部分は小さな呟きの為、周囲の者達の耳には届かない。
だが、神の導きの部分のフレーズはしっかりはっきりと口にした。

204名無しの魔術師:2014/04/15(火) 22:15:18 ID:Dwn.b7Zw
>>197
マーシュ「ああそうだ……独善的な者が自身の欲求を追求し、その成果が世の中を発展させてきた……だが、行き過ぎるとこの街のように、自ら滅びの道を歩むことになるぞ?」

その言葉が何を表しているのかはわからない。
が、この街の最期がどうなったかは、海底を見れば明らかである。

マーシュ「風で俺達に挑んだな!!」

カマイタチが迫る中、マーシュはボードの上で体重移動を行い、空中で進路を変えた。
カマイタチはボードを僅かに掠めたものの、直撃には至らなかった。
追撃はせずに、レーナの頭上に向かっていく。

>>198
マーシュ「そいつは、バルーナにすらならなかった失敗作!お前は、あのバルーナがどこから来て、どうやって生まれたのか知っているか?
自分自身の先祖は誰で、どういう成り行きで自分が生まれるに至ったのか!自分では選択することも、否定もできない。
そいつもそうだ!本当は『真っ当な人として』自分の人生を生きたかったのかもなぁ……ウヒヒヒヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒヒヒヒヒ!!」

マーシュはその失敗作を『人』と呼ぶや否や、狂ったように笑いながらボードを駆る。

マーシュ「おっと!キ●ガイ呼ばわりするなら、俺じゃなくてこれを作った"この文明"にしてくれよな!!ゥイーッヒヒヒヒヒヒヒャヒャヒャ!!」

そこへ、アルビダが放った水塊と、ペテロが放った剣戟が魔物の身体を傷つけ、魔物の顔……あまりにも人間の赤子に似すぎている顔が悲痛に歪んだ。
>>199
マーシュ「ここまで来て、そんな小さなことを聞いてどうする?俺たちは処刑人。教会傘下の組織で、殺しも破壊も、汚い仕事は全て俺達処刑人がやる。
海の発光現象は、この土地の"防御反応"に過ぎない。何等かの理由によってこの街は外部から守られなければならなかった故のシステム。
それがたまたま現代も生きていて、運の悪い漁師がその被害に遭った……というわけさ!」

失敗作の身体は脆い。
水塊を受けたモンスターの身体は耳触りの悪い音を立て、弾けた。
しかし、弾けた部分から再び再生が始まる。

しかし、アルビダの頭の中に、ある仮定が浮かんだ。
陸に居る失敗作の傷口は、今も再生を続けている。
一方、弾けて海の中に落ちた失敗作の皮膚は、これといった反応を示す事もなく、海底に沈んでいった……。
――仮定。
失敗作の身体は、■■では■■できないのではないだろうか。

>>200
魔物は、両断されながらも、更に再生を続ける。

マーシュ「忘れてたぜ……おい、聖書を読む聖職者は、強盗もするのか?何で奥に居るはずの処刑人たちと話が繋がらねえんだ?おい」

マーシュの表情が怒りに染まる。

マーシュ「"ソレ"はテメーのために用意されたものじゃねえ。返す気が無いなら、テメーはここで殺す!」

誰にも反撃をしていないマーシュであるが、
唯一、ペテロに対して複数の爆発する魔弾を放つ。

>>201
イキシア「……」

殆ど言葉を発することは無いイキシアだが、マーシュの代わりにラウスへじっと注意を向けている。
ラウスが腕を振るったのとほぼ同時に、どこからともなくもう1つの金属製のボードが現れる。
硬質化した水の球がマーシュとイキシアに直撃するか、と思われた直前にボードが盾となり、
防がれてしまった。

205ラウス:2014/04/15(火) 22:53:43 ID:???
>>204
「防いだか……まあ良いでしょう」

硬質化していようと、それは表面だけに過ぎない。
元々の勢いと金属製のボードに阻まれた衝撃が合わさり、水球は四散した。

盾となったボードは水を浴びる事になる。
すると付着した水はたちまち硬度を増し、まるで凍り付いたかのように変化した。
直接触れていないイキシアにも分かる事だが、周辺の空気も四散した水自体も決して冷却されていない。
見た目は“氷”そのもので、しかし仮に触れてみたならば常温であると分かる。

常温の氷……実奇妙な物がボードに付着してしまったが、それ以上何かが起こる事は無い。
だが二人が乗り合わせているボードのように扱うには少々手間に違いない。

――以上の事を理解した頃。
身体を屈めたラウスが左手を海水に浸している様子が見えるだろう。

「二人乗りは危険だから駄目だと教わらなかったんでしょうか……ねっ!」

そう言って左手を振り上げる。その動作に合わせて放出されたのは“水柱”だ。
先程の水球とは比較にならない大きさで、ボードごとイキシア達を飲み込んで余りある範囲である。
一直線に二人へ迫る膨大な水流を防御するのは困難な筈だ。

206アルビダ:2014/04/15(火) 23:26:03 ID:Cz8cdu02
>>204
「知っているなら最初から話しなさいよ!あなた達にしか分からない理由で海の人たちに伝えず
 わざわざ私たちをこんな所まで連れ込んだ責任くらいは後で負ってもらうわよ!」

戦いの最中、聞こえているかは分からないがそれでも大声でしゃべる

「くっ……レーナ!なんとか逃げて!」

周囲の海水がアルビダの術行使によって渦を巻き、螺旋を描いて奇怪な魔物へと突き進む
質量と速度を伴うそれは、さながら城攻めの破城槌のようだ

本当なら津波でも放って海の底へと押し流し沈めたいが、レーナが魔物に掴まれていてはそれも出来ないため
単純な破壊を続けてなんとかレーナを逃そうとする

207ペテロ:2014/04/16(水) 01:50:40 ID:3cQHs10o
>>204
(ここではっきりと処刑人を名乗る…
 どうやら、この場にいる全員を本気で始末する気らしい)

ペテロは素早く駆けまわり、魔弾の爆発を器用に避けていく

「さて…奥にいる処刑人とは何の事かな?
 私はさっきから調査に来ていただけと言っているのに」

最後の一発の爆発に巻き込まれそうになったが、
ペテロは手にしていた長剣を盾代わりにして被害を防いだ。

(彼等の目的もまた、"コレ"か
 確かに僕の為に用意されたものじゃあないね…
 けど、『聖王庁』にとってはとても面白い物だ)


計算したのか、違うのか、化け物数体のすぐ近くに位置する場所で立ち止まる
そしてマーシュ等だけに、返り血で汚れている袖を見せた。

「君達にも、神の救いは必要かな?」
マーシュ達に向けてか、それとも化け物達か。
そう言うと再び剣をふるい、光が迸る。再生を続ける化け物一体が眩い光に呑まれた。
技の仕組みは不明だが、ダメージだけを考えればまともな生命体なら致命傷になる威力の技である。

もし、化け物が"絶命状態"から"再生"していたなら
光が晴れた場所に化け物はいなく、代わりにマーシュ達の方へ一羽の白い鳩が飛び交ってくる。

死んでおらずに再生をする驚異の生命力の持ち主なら、先ほどと同じ展開になるだろう。
が、ペテロはそれで一つ仮定を立てる事が出来る。

208編纂者プーチ:2014/04/16(水) 19:18:03 ID:PWXIUtt.
>>204
「滅び? 当然じゃないか。人の創造物が滅びるのは必然だ。永遠を欲するなど、神への冒涜だ」

不味い位置だな、と小声で呟いた。射線上にレーナがいる。流石に巻き添えにするのは気が引けるのだろう。いや、巻き添えで殺してしまった後の面倒を嫌がっただけだろうか?

「何を信仰しているかは知らないが、神に仕える者の発言としてはお粗末だな。殺しばかりで信仰心を忘れたのか?」

209レーナ:2014/04/16(水) 19:55:00 ID:???
>>204
「そんな…うそ…これが人?」

仲間の攻撃で砕けていく失敗作を呆然と眺める。
赤子に似た顔が歪む。砕ける。

「やめて…」

>>206
停止する思考の中にアルビダの声が聞こえる。
ようやく我に返ることができた彼女は翼を広げて
失敗作の群れから離れようとする。

210処刑人:2014/04/19(土) 19:50:36 ID:F36rhfkY
>>208
マーシュ「神ィ?今更何を言い出すかと思えば……。冒涜?信仰心だ?ハッハハハハハ!!」
ボードでイキシアと空を舞いながら、笑い声を響かせる。

マーシュ「神など、所詮人が作った偶像にしか過ぎない。救いを求める弱者がその逃げ道として用意したモノを、俺は信じちゃいない」
プーチから顔を背けると、チッ、と小さく舌打ちをした。

>>205
イキシア「!」

突然上がった水柱に気付いたイキシアだが、今から回避行動を取ることは困難だ。

2人の姿は巨大な水柱によって隠され、見えなくなった。

しかし、水柱を構成する水が全て海に戻った頃、マーシュ・イキシアが居た場所から少し離れた場所で、
10m前後はあろうかと言う、鉄の巨人が宙に浮いた状態で佇んでいた。
マーシュとイキシアの姿は見えないが、恐らく2人はこの中に隠れる事で、何を逃れたのだろう。

マーシュ「イキシア!クソッ……」
鉄巨人の中から、マーシュの声が響く。

>>206-207,209
魔物はアルビダ、ペテロの攻撃を受け、レーナを拘束していた尾も切断されたため、レーナを解放してしまう。

魔物「きゅう……!」

母親との別れを惜しむ子供……そう形容せざるをえない表情を浮かべ、飛び立つレーナを凝視している。
一方、魔物の身体はアルビダ、ペテロの攻撃によってボロボロに傷つきながら、尚も再生を続ける。

211レーナ:2014/04/19(土) 23:02:34 ID:???
>>210
「っ…!」
(やっぱり…あの子…)

上空で旋回して魔物とアルビダ、ペテロの前に割ってはいる。

「やめて!もう十分でしょ!」

212アルビダ:2014/04/19(土) 23:13:56 ID:Cz8cdu02
>>210
「な、何あれ……」

海面から見上げるはこの閉ざされた空間に聳え立つ鉄の巨人
ラウスやペテロの話はさっぱり分からないが、何だかやばそうな事だけは伝わる

「そうだ、レーナは……!」

>>211
「――!」

レーナや自分達の安全を確保しようと魔物目掛けて再び魔術を放とうとした矢先に止められて

「レーナ、大丈夫?怪我してない?……その魔物がどうしたの?」

213編纂者プーチ:2014/04/19(土) 23:20:45 ID:???
>>210
「憐れな…弱き故に信仰を示す勇気もないのか」

余裕を見せる為かタバコに火を付け

「神を決めつけるのは視野が狭い証」

「人は弱き生き物。それを認められない臆病」

「そして己を知らず、知ろうともしない無知」

剣の柄だけを握り、構えを取った。

「その程度の小物には魔術も刃もいらん」

やや露骨な挑発だ。しかし、引けば言葉に負けた事になりかねない。

214ラウス:2014/04/20(日) 00:16:16 ID:???
>>210
「ほう……今のを受けて尚そんなモノを出す余裕がありましたか。
 いや、出さざるを得なくなったと言うべきでしょうか? まぁどちらでも良い事でしょう」

嘲笑うようにして語る様は余裕の表れだ。
最初に同行していたレーナやアルビダが、こちらに意識を割く余裕が無いと知っているのか。
口調こそ崩していないものの、その態度と雰囲気に本性を表しつつあった。

「で、資格とやらをまだ認めて貰えないのでしょうか?
 強情なのは結構ですが、あまり続けていると失わなくて良いモノを失いかねませんよ?」

それは、鉄巨人の中で焦るマーシュの心情を察しての言葉なのだろう。
今後の展開はラウスにも予想は付かないが、少なくとも現状を見れば二人の劣勢は明らかなのだ。

だが現状が優勢であろうと油断はせず、ラウスは次の一手に備えるべく両手を海水に浸し始めた。

215ペテロ:2014/04/20(日) 00:21:29 ID:3cQHs10o
>>210-213
レーナが魔物との間に割って入り、ペテロは踏みとどまる。
さらなる追撃を繰り出そうとしていたようだが

「その魔物は普通ではありませんよ?
 とうてい、生命の営みで生まれた存在ではない」

「その子を救うには、"終わらせるのが"一番だと思いますよ…」
先ほどの処刑人達の言った、『母親を求める』と言う言葉が引っ掛かっているのだろうか
非情な言葉を紡ぐには辛そうな表情だ。



ペテロの本性を知るラウスやマーシュ達からすれば、白々しい事この上ないが

216レーナ:2014/04/20(日) 08:36:31 ID:???
>>212
「大丈夫、心配しないで…この子は人間だったの…」
「それも赤ちゃんよ。」

再生している魔物を優しく撫でてやる。

>>215
「勝手に決めないでよ!自分たちで作っておいて失敗したから殺すの!?」
「だいたいこの子は攻撃されていても無抵抗だったじゃない!」

217処刑人:2014/04/20(日) 16:00:46 ID:g8L1JOS.
>>213-215
鉄の巨人は、攻撃を加えることなく、沈黙を続ける。

マーシュ「……お前らの挑発に乗っている時間は無い。あと"ペテロ"、それはお前達のために用意されたものではないことは言っておく」

それだけ言い残すと、鉄巨人はオーロラのような光に包まれ、その場から言葉通り、消えた。

>>212,216
魔物はレーナの手に触れ、安らかな表情を浮かべる。

しかし、レーナの背後で蠢く、鋭い尾がアルビダの目に映る。

この魔物が赤ん坊であれば、通常は母乳によって養分を補給する必要がある。
それでは、母を持たないこの魔物は、果たして、どの様に養分を補給するというのだろうか。

槍のように鋭い魔物の尾が、レーナの首に狙いを定めている。

218編纂者プーチ:2014/04/20(日) 16:27:15 ID:PWXIUtt.
>>217
「やれやれ、逃げられたか」

プーチは振り返り、

「さて、事の顛末を見届けようじゃないか、化け物の母親がどうなるかを」

(それにしても人を触媒にした魔術か…今度考えて見るか)

煙草に火を点け見学を決め込んだようだ

219アルビダ:2014/04/20(日) 21:53:26 ID:Cz8cdu02
>>216,217
「人間……」

顔には驚きの表情が見られるが、困惑したり取り乱したりはしない
仮に人間ではなくアルビダと同じ海の仲間ならそうなっていたかもしれないが

暫くレーナと魔物の一時だけ訪れた安息を見守るが、背後に潜む鋭い尾が安息は偽りであるという事を知らせる

「レーナ、逃げてーーーっ!」

叫びと共に周囲の海水が振動する。直ぐさまそれは水の壁となり
猛り狂う激流となって魔物やレーナ、通路に居るものに襲い掛かる
レーナが飛んで逃げる事を予見しているが、そうでなくても波に乗ってレーナを助けに向かうだろう

>>215,218
轟く津波はプーチとペテロにも襲い掛かる。何らかの回避策を講じない限り、海水に飲み込まれてしまうかもしれない

>>214
水の上に居るラウスも津波によって高所に持ち上げられ、それが崩れると同時に海面に叩き付けられてしまうかもしれない

220編纂者プーチ:2014/04/20(日) 23:13:55 ID:PWXIUtt.
>>219
「…残念ではあるが、今まで無事だったのが不思議だからな」

煙草を捨て、服装を正した。

「死に際ぐらいは整然としないとな」

津波の圧倒的なエネルギーに対抗する術を持たないプーチは誰かから助けられない限り飲み込まれて消えていくだろう。

221レーナ:2014/04/20(日) 23:52:23 ID:???
>>217
「いい子ね…」

安らぐ表情を見つめながら優しく撫でてやる。
見ている限りは限りなく平和な時間であるが

>>219
「え!?」

アルビダの声によって顔を見上げると鋭い魔物の尾。
それに津波。
なすすべもなく巻き込まれ、流される。
しかし、魔物に抱きついたまま。

(ごめんね、助けてあげられなくて…本当にごめんね…)

最後に魔物の顔にキスをしたあと、魔物から離れる。

222ラウス:2014/04/21(月) 19:47:46 ID:???
>>217
「おや、意外と利口なようで。それでは先へ進ませてもらうとしましょうか」

鉄巨人が消失した後、そう言って立ち上がろうとした時だ。

>>219
「――――!」

周囲の海水が振動を伴ったと同時に、反射的に身体を動かした。
浸していた手から放出した魔力により、海水で象られた触手が高速度でラウスの足元の海面から迸る。
人を十数人と飲み込もうとも尚余りある程に巨大な触手は、当然ながら形成されると同時にラウスを取り込んだ。
続けて諦観していたプーチ(>>220)を、そしてペテロが何も対応しなければペテロをも飲み込むだろう。

飲み込まれた者達は直ぐに気が付く。
水に飲まれているというのに呼吸が問題なく行える。如何なカラクリか全く息苦しくないのだ。
そしてもう一つ。この触手は貴方達を飲み込むと共に、その勢いのままに天井目掛けて身を伸ばしている。

やがて津波が触手の発生源たる海面の一点を巻き込むと、そこを境界として、ラウス達が取り込んだ触手部分は分断された。
結果として、津波からは逃れたものの、触手ごと宙空へ放り出される形になる。

その後の展開は予想するまでも無く明白だ。天井へと向かう勢いを失った触手はやがて重力に引かれ落下するだろう。
だが少なくとも、津波の勢いが最大に達した時の衝撃からは逃れられた筈だ。

『……』

触手の中でプーチ(達)に向かって、片手の人差し指と親指を使って○のマークを作って見せた。
おそらく『海面に落下するが問題無い』とでも言いたいのだろう。

223ペテロ:2014/04/22(火) 01:24:43 ID:nv9V/vHQ
>>217-222
化け物がレーナに危害を(ペテロはそう判断して)加えようとしたのを確認し、
行動を起こそうとしたら津波が押し寄せた。

「これは―――」

剣を素早く鞘に納めて何かをしようとして…ラウスの放った触手を見やるとそれに飲まれた。
水に呑まれながら息が出来る事に、僅かながら驚きで眉をひそめた。

("ただの"聖堂騎士と言い張ってる以上、
 あまり"権能"は見せたくないから助かったかな…
 けど、こちらだけ後で苦しくなるなんて勘弁してくれよ?)」
等と考えながらラウスの方をチラっと見た。

(それにしてもマーシュにイキシア…だったかな?
 ラウスは別として…あの二人の口がこれ以上滑ると面倒だな)

224ラウス:2014/04/22(火) 01:38:20 ID:???
>>223
こちらを見た意図を察したのだろう。
水中故に良好な視界で見て取る事は出来ないが、ラウスが笑みを浮かべているのが分かる。
それは、人当たりの良い温厚な青年のモノである。

既に互いの正体を理解した上で、敢えて見せた作り物の笑顔。
裏に隠された真意は決して良い物では無いだろうが、今回の助けに限っては信用しても良さそうだ。

まぁ……いきなり窒息死させられる可能性もゼロではないが、この状況で気に掛けても仕方の無い事だ。その時はその時と割り切るべきだろう。

225処刑人:2014/04/22(火) 20:01:19 ID:g8L1JOS.
>>219-223
失敗作の魔物は、自分より遥かにスケールの大きな波に飲まれ、崩れていく。
離れていくレーナに対しては、人間で言うところの手に当たるヒレを精一杯伸ばすも、
その手がレーナに触れることは無く、ただ海底に沈む街の中へ沈んでいく。
レーナはその苦痛に歪んだ表情を当面、忘れることは無いだろうが、
別の言い方をすれば、魔物の中の赤ん坊の魂を、還るべき場所へ還したとも言うことができる。

それから暫くの間、静寂が辺りを包む。
下を見れば、崩れながらもう元に戻ることの無い失敗作の魔物が沈んでいく。
上を見れば、塔の上で輝く光の球が浮かんでいるのみ。

戦闘中の話になるが、
マーシュは海の発光現象の事を『この土地の防御反応』だと言っていた。
これから先は、更にその真相を調べるのも、一度帝都に戻り、
ギルドに応援の依頼、または途中報告を行うのも良いだろう。

226編纂者プーチ:2014/04/22(火) 21:44:11 ID:???
>>222
ラウスのハンドサインに対してプーチは笑顔で中指を立てた。
最後まで面倒みやがれといった所だろうか。

>>225
「くそ、煙草がシケちまった」

波間に浮かぶプーチ。煙草がシケて身体が痛い以外は得に問題はないようだ。

「ま、これで問題は一つ無くなったわけだ」

暫く漂った後、陸を目指しはじめた。

227ラウス:2014/04/22(火) 21:57:28 ID:???
>>226
とても笑顔で返すサインではあるまい。
それが可笑しかったのか、ラウスはくつくつと笑っていた。

数秒のやり取りを終えた後、水の触手――既に球体同然の形となってしまったそれが地面へと叩きつけられる――

>>225
――かと思いきや。
ラウス達を取り込んだ水球は、落下の勢いなど無いも同然にゆったりと着水した。
そのまま海に取り込まれたのか、水球は形を失い、中に取り込まれていたラウス達は海面に浮かんでいる事であろう。

「いやー、咄嗟の判断でしたが上手くいくものですねえ」

ああ怖かった、と付け加えて泳いでいく。向かう先は身近な陸、つまり通路だ。

「色々と気になる事はありますが、これからどうしましょうかね……」

228ペテロ:2014/04/23(水) 01:43:00 ID:3cQHs10o
>>225-227>>アルビダ、レーナ
難を逃れ陸に上がり、崩れ沈みゆく魔物を一瞥すると
胸元で静かに十字を切る。

「救われぬ魂に安寧を」
哀れな生き物の死を悼む聖堂騎士…
信仰深い人ならば良く目にしそうな光景だ。
だが

(理屈は分からないが海水に浸かると身体が崩壊するのか)
と、冷静な思考をしていた。

(司祭様より仰せつかった者は手に入れたが…この後はどうするか)
まだ気になる事はいくつもある。それに、教会が関わっている以上
暗部の信徒以外の者に色々と知られるのも考え物だ。

「私にはまだ任務がありますが…皆さんはどうされますか?」

229アルビダ:2014/04/23(水) 02:50:07 ID:Cz8cdu02
>>225-228
「ごめんなさーい!もうちょっと制御出来ていれば……!」

水中をすいすい泳ぎながら波に漂う人たちを陸へ引っ張り上げようとする
ラウスの機転が無ければ死んでいたかもしれない惨事にごめんなさいでは済まないと思うが

「やっぱり泳げなかったんだね、あの魔物」

水底に沈む奇怪な魔物を少しの間見送る

「そういえば私は現地調査の依頼を受けてここに来たんだよね。解決が目標じゃないから区切りをつけても良いと思うけど
 行くにしても帰るにしてもちょっと疲れちゃった……少し休みたいな
 あの水の底も調べてみたいけど」

アルビダとしては塔より海底都市のほうに興味があるが、どちらにしても消耗した体力を回復したいらしい

230レーナ:2014/04/23(水) 18:36:11 ID:???
>>225
(さようなら…次に生まれてくるときは…いい人に育ててもらってね…)

沈みゆく魔物から目を離さずに最後を見届ける。
その後、アルビダに連れられて陸に上がる。

>>228-229
「どうするって言われても…ひとまず濡れた服を乾かさないと風邪ひいちゃうんじゃない?」

当然ながらレーナはずぶ濡れである。
目を凝らせばすけたブラウスから下着の色が見えるだろう。

231名無しの魔術師:2014/04/24(木) 22:13:44 ID:g8L1JOS.
>>226-230
アルビダからの提案もあり、一行は周囲で一休みしてから先に進むことにした。

先ほどまでの慌ただしさから解放され、改めて周囲を見渡すと、
どこか現実とは違う世界に迷い込んだかのような、幻想的な雰囲気を感じるだろう。

海底に沈む都市を見渡すと、街全体で非常に広い範囲を占めていることがわかる。
水の中に潜り、街の中を見て回ることができれば、更にこの街の異質さがわかる。

人が暮らしていた痕跡は勿論、整備された公園や劇場。
人が通るには広すぎる道路や、もう動かない信号機。
地上では見た事もないため、そもそも何のために存在し、
何をするためのものなのかわからないものが多く見うけられた。
朽ちてしまった樹木らしいものも存在し、この地が以前は地上にあったことも推測できた。

海中には、バルーナの群れが互いに寄り添いながら泳いでいた。
バルーナが口を大きく開き、大量の海水を含むと、
それをジェットのように吹き出し、海中をハイスピードで泳いでいく。

平和な時間が過ぎていき、一行の体力は
わずかではあるかもしれないが、回復した。

232ラウス:2014/04/25(金) 01:40:37 ID:???
>>231
休憩の間、ひたすら通路の端から海底を見下ろし続けていた。

「……さて、あまり休んでいては気が抜けてしまいそうだ。そろそろ行きましょうか」

その言葉は、この先へ向かおうとする者達に向けての言葉だ。
此処で引き返そうとする者達を引き止める様子は無く、それを咎める様子も無かった。

仮に誰も先へ向かわなかったとしても、それを気にする事無く通路の奥へと向かっていくだろう。

233編纂者プーチ:2014/04/25(金) 07:06:05 ID:???
>>231-232

炎を召喚して服を乾かしながら、

「なんでてめーが仕切ってるんだよ…ま、いいけどな」

ある程度乾いたのか立ち上がり、

「しかし奇妙な街だねー地盤沈下で沈んだにしてはなあ、海面上昇にしても深すぎないか?」

234アルビダ:2014/04/25(金) 21:37:38 ID:Cz8cdu02
>>231
「水の中潜って調べてみる?ちょっと時間がかかるけど、潜水の魔法をかけてあげるよ」

アルビダは水の中の都市に興味津々である
潜水の魔術はかつてバーミンガムやパーシヴァルに掛けたものと同じで
水中呼吸・水からの肌や衣類の保護・水中を空飛ぶかのように移動出来るようにするものである
欠点としては2時間程度しか保たない事・対抗魔術や解呪を掛けられると効果が無くなる事だが
また、魔方陣を描いてそこに彼らをくぐらせるまでに一人一分ほど掛かる

>>230
「レーナ、水の中にバルーナもいるよー
 そういっても、さっきのやつじゃないけど……」

悲しげなレーナを見てうるさいくらいの声が小さくなる
彼女のためとはいえ、直接沈めたのは自分だ

235レーナ:2014/04/25(金) 21:54:53 ID:???
>>231>>234
「そう…綺麗ね。まるで夢を見ているみたい…」

バルーナの群れを見つめ感慨深げになる。
そのあとニッコリと微笑んで

「大丈夫、行きましょ。これ以上あの子みたいな不幸な子を増やしたくないもの。」

どうやら移籍の調査を続けるようだ。

236ペテロ:2014/04/27(日) 00:06:19 ID:3cQHs10o
>>231-235
「…私は一度、外に出てこの場所の報告をします」

「皆さんは依頼でこの場所の調査をしているのでしたね?
 どうやら此処は"私も与り知らない、教会に関する何か"があるようです」

「余計な御世話かもしれませんが、報告が終わり次第戻ってくるつもりです
 その時また出会えたら、協力させて下さい」

それでは、と言ってペテロは出口へと繋がると思われる場所へと歩き出した。
ラウスからすると頭痛、もとい苛立ちの種が減ってホッとしただろうか?
レーナやプーチ、アルビダはペテロがただの聖堂騎士ではないと言う印象を持ったかもしれない。

とにかく、ペテロは地上へと向かったようだ。

237名無しの魔術師:2014/04/27(日) 12:17:38 ID:Z/O0ZlDQ
>>232-233
プーチ、ラウスは都市部の調査に向かった2人をその場に残し、通路の先の建物の方へ向かうことにした。

建物の中には勿論人の気配はなく、廃病院の様な寂しげな雰囲気が漂っている。
また、恐らく2人の目に一番焼きつくのは、壁や天井についた血痕と、
形は違えど、先ほどの魔物に良く似た生物や、聖職者の衣を纏った人間の死骸だ。

>>234-235
アルビダとレーナは都市の内部に入り、調査を進める。
ただ、海底に聳える建物の内部に入っても、テーブルや棚の残骸など、発光現象の手掛かりになりそうなものは見つからなかった。

一方、根気よく建物内部や都市の調査を続けていると、不自然なものを発見することができた。
都市の外れに、巨大な五角形の形をしたクレーターがある。
クレーター内部に何かが落ちていたり、ということは無いが、このクレーターが
海と海底都市を隔てている境目であり、そこからずっと上までバリアが伸びているようだ。

>>236
ペテロは出口までの長い道を戻り、地上の洞窟まで戻ってきた。
また、教会関係者からはマーシュ、イキシアが海底都市に潜入後、転移魔方陣が除去されることを聞いていたため、
やや不便ではあるが、洞窟からは教会関係者用の小舟で陸まで向かう。

すると、陸の上では数人が揉めているようである。
見たところ、3人ほど人影が居るが、その内1人はあっという間に消え、
その場に2人が残っている。

238ラウス:2014/04/27(日) 18:49:30 ID:???
>>236
「……帰るってんなら助けるんじゃなかったぜ」

ペテロが去った後、誰にも聞こえない程に小さく呟いた。
貸しを作り、奥を調査するにあたって肉壁にしてやろうと思っていただけに残念だ。

>>234
「いえ、僕達は奥を調査してみようと思います。
水中には先程の魔物は居ないようですし、どうせならできる限り調査範囲を広げた方が良いでしょう」

と言った会話をして、一先ず別れて調査を行うだろう。

>>233 >>237
「先程の魔物を見ても、独自の文明を築いていたのは間違いない。
海面上昇も地盤沈下も不自然とすれば、それが崩壊した結果ではないでしょうか?」

先程の少年の言葉を含めて考えるなら、と付け加える。
そのまま歩いている内に建物内に侵入するだろう。

「……死体。既に息は無いようですね。この魔物と争ったのでしょうか?」

目を細めて、その惨状を注視する。
特に気に掛けて調べるのは以下の点だ。

・壁や天井の血痕は付着してからどれくらい時間が経過していると推測出来るか。
・そしてそれは、魔物や聖職者の死体によって齎されたものであるかどうか。

かつて処刑人として活動していた際に死体の検分を行っていた事もある。
当然ながら専門家には劣り、それぞれの注視点の完全把握は困難だろう。

239アルビダ:2014/04/27(日) 20:31:28 ID:Cz8cdu02
>>237
「人間の街みたいだけど、私が見てきたどの街とも違うかんじ……」

建物の中を立体的に泳ぎまわり、何かあればひっくり返したり叩いてみたり
魚や生き物の姿を見かければ手を振ったりする

「うーん、珍しいばっかりで何か面白いものは……ん?なにこれ」

謎のクレーターと、上に伸びるバリアを見つけると
とりあえずバリアに沿って海面まで上昇し、どうなっているのか確認する

240編纂者プーチ:2014/04/29(火) 11:19:21 ID:PWXIUtt.
>>237-238
「あのバカガキが自ら滅んだいってたから、案外自ら海の底に沈んだのかもな」

惨状を目にするとプーチは短くかなり適当に祈りをささげた。

死因などを調査する前に聖職者の身包みを剥がし金目の物やマジックアイテムを探しはじめた。

「さあな、でもさっきの魔物なら血を吸うんじゃないか? 変な触手で翼人を食おうとしてただろ?」

241ペテロ:2014/04/30(水) 02:38:08 ID:3cQHs10o
>>237
-海上-
「分かっていたとは言え、やはり不便だね」

小舟を使い陸地を目指すペテロ。
それがやがて見えてくると、三つあった人影が二つになった。

「…アンデレ達が来るには随分早いけど…」

徐々に距離が狭まり、互いに姿が確認できるようになるだろう。

242名無しの魔術師:2014/04/30(水) 18:25:23 ID:///nQES6
>>238,240
ラウスが推測した結果、血痕はまだ付いたばかりであることがわかる。
また、その血痕の主も推測できる限りでは処刑人と魔物の死体としか考えられないだろう。
黒く変色を始めているが、手で触れば肌に付着する。
また、血痕以外にもだいぶ以前についたと思われる黒いシミもある。

プーチは死体の装飾品を漁るが、特に目立った収穫はない。
しいていえば、衣そのものが対魔力の効果がありそうではあるが、
ボロボロに破れていてあまり使い物にはならない気がする。

建物の内部は、迷宮そのものであった。
2人で知恵を出し合い先に進んでいくと、二手に分かれる道があった。
どちらの通路の先にも扉があることが確認できる。

>>239
アルビダとレーナは海面に向かって上昇するが、
結論から言えば、海面には行かなかった。海面まで上昇していく途中で見えたものの前に、
それ以上の上昇を躊躇せざるを得なかったのである。

海水面より少し下の場所に、クレーターと同じ形をした、謎の構造物が浮遊している。
材質、機能は不明であるが、その場所にあるものとしては明らかに異質。
さらに、別の方向を見れば同じような構造体が目の前のものを含め、全部で5つある。
これが、発光現象の直接の原因であり、マーシュが言っていた「防御システム」なのだろうか……。

そうであるとすると、直接触れるのは危険であり、システムを停止させるための手段を
探す必要があると考えるかもしれない。

>>241
見えてきたのは、一人はうなだれたマーシュの姿。
そして、もう一人はレノの姿であった。イキシアの姿はない。

恐らく、ペテロがここにたどり着くまでの間に二人の間で戦闘があったのだろう。
もしくは、戦闘にすらならなかったのだろう。
「イキシアが居ない」ということが、大体を想像させる。

様子から見ると、マーシュは何も声を発することなく、レノが諭しているような様子だ。

243ペテロ:2014/04/30(水) 19:01:29 ID:3cQHs10o
>>242
「おやおや…弱い者いじめは良くないよ?」

二人の姿を確認したペテロ。様子から見るにレノとはち合わせてやりあったが、
手も足も出なかった…と言ったところか?イキシアは…始末されたか?

それとも最初に消えた影が関係しているか?

「それにしても、随分と大事になってしまったものだね?」
まるで他人事のように語るペテロ。

244ラウス:2014/04/30(水) 19:02:10 ID:???
>>240 >>242
「発達し過ぎた文明が外に漏れる事を恐れて……といった流れかもしれませんね。
 ただそれだと、未だに“防御反応”とやらが稼動している理由が気になりますが」

死体を漁るプーチを咎める様子は特に無い。
しかし「祈りを捧げたのにそれか」と言いたげに苦笑はしていた。

「確かに、体液を取り込もうとする行動を見せていましたね」

等と会話しつつ、光景を観察して得られた情報を自分の脳内で纏めていく。

(……あのガキ、確か「奥にいるはずの処刑人たちと話が繋がらない」とか言ってたな。
 てっきりペテロの野郎が手に掛けたんだと思ってたが、こいつ等を潰し合わせるようにペテロが仕向けたのか。
 もしくは奴がまとめて潰したって可能性もあるが――ま、推測ばかり並べ立ててもキリが無いな)

目にして得られた確実な情報は
『血痕は出来たばかり』、『血痕が出来た以前に付着した黒いシミがある』という事ぐらいだ。
遺跡探索にあたって有力な情報ではないが、一応プーチにも以上の二点を簡潔に伝えておいた。そして、改めて捜索を再開する。

「――しかし、この建物は使う人に優しくない造りですね……おや、分かれ道ですか」

二手に分かれる道の手前で足を止め、それぞれの道の奥を交互に見やる。

「どうします? 二手に分かれるのも同じ方向へ向かうのも、僕はどちらでも構いません」

どちらの道を行くのかはプーチに選択を委ねるようだ。

245アルビダ:2014/05/02(金) 00:25:47 ID:OO6lHf6g
>>242
「う〜ん、建物の作りっていうのはどうにも理解出来ないわね……
 ってういか何これ?」

用途がさっぱり分からないのでスルー。海底に戻り、引き続き調査を続行する
というより、潜っているだけで楽しい

「そういえば、海の防衛システムがどうとか言ってたっけ……
 漁師さんが行方不明になったっていうのも防衛システムなの?
 それと、ここは海のどこらへんなんだろう。行方不明になったっていう場所と近いのかな?」

洞窟を延々と進み、訳も分からず奇妙な装置に運ばれ、場所の感覚は喪失していた
そもそも同時期に発光現象が起きていたからといって遠く離れた海のものと結びつけるのに無理があるが

246編纂者プーチ:2014/05/02(金) 00:28:49 ID:PWXIUtt.
>>242,244
「しけてるなーロクな物ありゃしない」

死体に興味を無くし、ラウスの話を適当に相槌だけうった。
しかし、全く聞いていなかった訳ではなく、

「教会絡みか。あまり琴線に触れる話てまはないな。でも、防御反応はそれで取り敢えずの辻褄は合うな。教会が興味を持つ様な何かを封印する為に沈めたと考えればな…ま、かなり強引だが」

分かれ道を前にして、

「急いでないなら一緒に行こう。ここまで一緒だったし、今更別れる意味もないだろ。二人の方が生存率高いしな」

247ラウス:2014/05/03(土) 13:47:14 ID:???
>>246
「強引ですが、なかなか面白い仮説ですね。教会が絡むとロクな事が無いんでしょうねぇ」

発言の後半は、はぁ、と溜息混じりに呟いた。

「ええ、特に急いでいる訳でもありませんし構いませんよ。
 今の所そんな様子はありませんが、いつアクシデントが起こるかも分からない以上、一緒に行動するのが良いでしょう」

引き続き共に行動する事に賛成した上で、分かれ道は『左』に向かう事を提案した。

248海底イベント:2014/05/04(日) 01:12:57 ID:iT.KongU
>>243
上陸し、声をかけたペテロに振り返り、レノが口を開いた。
レノ「弱い者いじめだと?ぬかせ。俺はただ、怪我で弱った子供を一人保護しただけだぜ。
ところで何だ大事って。お前らグルになって何かしてたってなら、話してもらおうじゃねえか」

最後に、こいつはタダの腑抜けだ、と付け足しマーシュの肩を蹴る。
マーシュは意識はハッキリしている様子だが、レノの言葉通り戦意喪失しており、
肩を蹴られても力なく地面に転がる。

>>245
突如見たこともない場所にやってきて、疑問・憶測が頭の中を飛び交う。
それはレーナも同様であるが、疲労と混乱を泳ぎの心地よさで誤魔化しながら調査を続行する。

泳ぎながら、先端に球が浮いていた塔の根元に来た時であった。
アルビダ・レーナは塔の根元に入口があることを発見し、警戒しながら侵入を試みた。
内部にはこれと言って罠や仕掛けの類は見受けられず、最深部と思われる塔の頂上にはあっさりと到着することができた。

塔の頂上にある、たった一つの大部屋に足を踏み入れた途端、
部屋の壁に突然、見えるはずのない海面上の様子が映像となって映し出された。
部屋の中心には、操作パネルのようなものが置いてあり、何らかの制御室であることが推測できた。

>>246-247
ラウスの提案により、左の通路へ一緒に進むことにした。
扉は今までと同様スイッチ式で、部屋の内部に入る。

その部屋は、酷く荒らされていた。
床には謎の液体が拡がっており、
失敗作の魔物とよく似た生物が、いくつかの巨大なガラス製の器具の中に収められているが、生きているのか、死んでいるのかは不明。
そのガラス製の器具であるが、1つだけ破壊された様子であり、破片が散乱している。
中にあったと思われる物が見当たらない。

部屋の荒れようにも目を見張るところはあったが、部屋の構造自体も独特であった。
先ほどはラウスの提案によってこの左の部屋に侵入したが、
右の扉の先にあると思われる部屋も、大きなガラス窓を隔てて覗くことができる。
因みに、向こうの部屋には粉々に破られ、更に燃やされ灰になった書物などの残骸が散乱している。

249ペテロ:2014/05/04(日) 01:34:50 ID:3cQHs10o
>>248
「おやおや、腑抜けてるなら
 そんな扱いはあんまりじゃないのかい?」
転がるマーシュを憐れむように見てから、レノに視線を戻す

「さて、ね?君ら…失礼、彼等処刑人と一緒に何かをしてたわけではないよ」

「こっちは教会の命令で、
 この先の海底遺跡みたいなものを調べてただけさ…入ってみたら
 コイツ等や正体不明の化け物がいて大変だったよ?」

だから僕は命からがら逃げて来たのさ、と続ける。

(さてさて…レノ君と事を構えるとしたら……すぐに終わるわけないよねぇ…)

250ラウス:2014/05/04(日) 14:52:10 ID:???
>>248
「向こうの部屋は、先程の右側の通路から入れるようですね。
 様子から察するにあちらは実験を観察する為の部屋でしょうか? こちらは――」

言葉を止め、ガラス製の器具に納められた生物へと視線を向けた。
わざわざ口にせずとも、自分達が立ち入った部屋が何を目的とした一室なのか、光景から明らかだ。

「……床の液体は、この器具の中に保管していた生物の生命維持にでも使っていたのでしょうかね?」

中身が居ないのが気になりますが、と付け加える。

「今更な事ですが、嫌な予感がしますねえ」

251編纂者プーチ:2014/05/05(月) 16:34:50 ID:sGgJ14Fc
>>248,250
「中身はさっきの魔物だったんじゃねーかな」

ガラス器具の魔物を眺めながら、

「一応反対もいくか? 得る物は無さそうだが」

252レーナ:2014/05/05(月) 22:48:16 ID:???
>>248
「これがここの中心なのかな?何か色々すごい技術があるけど…」

制御室であろう部屋の技術にため息を漏らす。

「見る人が見れば宝の山なんだろうけど、うかつに触れないよ。」

253アルビダ:2014/05/05(月) 23:24:43 ID:GKZ3G.uY
>>248
「あれ?水面だ」

水面から顔だけ出し、謎めいた大部屋を360°ぐるりと見渡すと
尾びれで弾みをつけて水面から飛び上がり、くるりと回って地に足をつく
尻尾から足への変換は1秒足らずであり、海に住む者の神秘を垣間見れる

「うわ!びっくりした〜!
 これは……海の様子を映しているのね。こういう物があれば
 お父さんやお母さんとも直ぐに顔を見せる事が出来て良いのに

 …
 ……
 ………

 何か無いのかしら?遺跡らしく文字が彫られた粘土板か石碑とか」

ここに辿り着くまでのエレベーターのような装置すら理解出来なかったアルビダがこの部屋の意義など理解出来る筈もなく
何か知っている記号や文字など無いか探す

アルビダに果たすべき大義など無いし、探索に期限は無いので時間に駆られてやる事もない
遺跡への好奇心も十分泳いだのでだいぶ満たされた。あとはお腹が空いたら帰るだけである
そのため、探索は若干てきとう

254ラウス:2014/05/07(水) 02:22:16 ID:???
>>251
「でしょうね。中に居たモノが先程倒したのと同じ個体であれば良いんですが」

異なるのであれば、少なくとも一匹は何処かに潜んでいると見て間違いないだろう。

「ふむ……どの資料もボロボロですが、まあ行くだけ行ってみましょうか」

そう言って対面の部屋へ向かう事を了承した。

255名無しの魔術師:2014/05/07(水) 20:10:19 ID:Dmd9WXJc
>>249
レノ「お前、俺を賢者や仙人か何かと勘違いしてるんじゃねえか?このガキが腑抜けかどうかに関わらず、コイツは俺の敵だ」

転がって動かないマーシュをゴミでも見るかのような目で見下すレノ。

レノ「それと、すぐにバレる嘘はつくなよ。教会関係者があの場所へ行って、何の成果物もなく帰ってくるわけがねえ。おとなしくそれを手放すんだな」

口ぶりからして、レノは海底遺跡には何が眠っていて、教会がそれに関心を持っている事を理解しているようだ。
ほぼ筒抜け、と言っても過言ではない。

>>251,254
プーチの提案によって、一応、もう一方の部屋にも足を踏み入れた2人。
部屋に入って改めて気づいたことは、部屋を仕切るガラス窓沿いに、大型の操作パネルがあること。
操作パネルには大量のキーがあり、システムが生きているとしても、操作方法は通常では到底わからないだろう。
もっとも、先ほど戦ったマーシュら処刑人は、操作の方法を知っていたのかもしれない。

残念ながら、周囲を見渡したところでこの操作パネルの操作方法を記述したようなものは見当たらない。
また、この先にも通路は存在しない為、
とりあえずアルビダ、レーナと合流し一旦帰還することが適切だろう。

>>252-253
レーナとアルビダは、部屋の周囲を探っては見るが、操作方法を記載したものは見当たらなかった。
また、レーナが言うように迂闊に触れるのも危険だ。

残念ながら、これ以上探索を続けてもこの装置の謎や発光現象との関連を調べることは難しいだろう。
ここはプーチやラウスと合流し、一旦帰還することが適切であると考えられる。

256ラウス:2014/05/07(水) 20:42:51 ID:???
>>255
「……ふむ、あちらの器具の操作用パネルでしょうか。
 下手にいじっては面倒な事になりそうだし、僕は触れないでおきましょう」

仮にプーチが触れる分には何も言わないらしい。

「――さて、建物の中は粗方調査したと思って良さそうですね。
 この部屋で行き止まりのようです。隠し通路でもあれば別でしょうが……まあ、一旦戻りますか?」

そう言いつつも念のため部屋の怪しい所を見たり触ったりとチェックしてはいる。無駄な事だろうが。

257アルビダ:2014/05/09(金) 00:41:13 ID:OfT5QRVI
>>255
「う〜ん、ダメね……
 よく分からないものに半端な気持ちで触っちゃいけないのは魔術と同じだし
 私が知る範囲だとこれが限界みたいね」

服からぽたぽたと水を滴らせながら
レーナは魔術の皮膜で濡れる事は無いが、アルビダは素なので濡れっぱなしだ
尤もアルビダの美的感覚ではそのような事を気に留めはしないが

「遺跡の中にある水没した街……か。へんなの」

素っ気無い感想を残し、来た道を戻る

258レーナ:2014/05/09(金) 21:30:31 ID:???
>>255
「結局、あのかわいそうな子しかいなかった…」

一通り見渡したあとポツリと漏らす。

>>257
「あ、待ってよ。置いていかないで〜。」

さっさと出ていくアルビダのあとについていく。

259編纂者プーチ:2014/05/10(土) 10:56:11 ID:PWXIUtt.
>>255-256

燃えかすを拾いあげ、

「しかし、何を秘匿したかったんだろうな?」

「思想統制や焚書にしては妙だろう?」

操作機器を一通り眺め、触りたい欲求を抑えつつ、

「あの聖堂騎士を追いかければよかったな…何か知っていたかもしれん。まあ、戻るとしようか」

260ペテロ:2014/05/13(火) 18:35:54 ID:3cQHs10o
>>255
「おお、怖い怖い」

「けどその敵を保護してあげるって言う慈悲も持っている、と…複雑だね」
姿の見えないマーシュの妹、イキシアをレノ等が保護したのだとあたりをつけての発言。
万が一レノが既に始末していても、ペテロにとってはどうでもいいことだが。

「渡せって言われてもねぇ…今回の仕事が君の言う"これ"の回収だからね」
と、胸のあたりに触れるペテロ。内ポケットにでも閉まっているのだろうか。

「どうしても欲しいなら、君が"こっち"にくれば良いんじゃないかな?
 処刑人よりもやってる事がはっきりしてる分、うち(聖王庁)はやり易いと思うよ?」

261マダラ:2014/05/13(火) 18:42:21 ID:.yTHWrbc



262名無しの魔術師:2014/05/14(水) 19:32:36 ID:EUBj3a4Q
>>256-259
ラウス・プーチ、アルビダ・レーナはそれぞれ最初の通路で合流し、
休憩がてら、わずかではあるが自分たちが見たもの、わかったものを共有しあった。

こうして、4人はまた来た道を戻り、帝都へと戻ることになった。

>>260
ペテロが内ポケットに手を入れたところ、異変に気が付く。

ペテロが今回回収したものは、
かつて繁栄していた海底都市で造られ、数千年に渡って封印されていた生命の種子。
細胞レベルのサイズしかないそれは、小さなケースの中に保存されていたはずであった。

だが、まず内ポケットに入れた手が感じた感触は、温い液体の感触。
次に、蓋が開いたケースの感触だ。
つまり、ペテロが気付かぬうちにケースが開き、中身が流出してしまったことを意味する。

ペテロの様子にかまわず、レノは口を開く。

レノ「黙れ。罪人をどう扱おうが、こっちの勝手だ。どうだ、渡すのか?渡さねえのか?」

本心を言えば、レノの事などかまわず、流出してしまったモノを回収しに行きたいかもしれない。
だが、レノがペテロを素直に見逃すことも、自ら身を引いてくれるということも考えにくい。

263ペテロ:2014/05/15(木) 00:13:00 ID:3cQHs10o
>>262
(――――!!)
このとんでもない異変に、ペテロは表情を変える事はしなかった。
聖王庁筆頭としての実力や精神力がそれを成させたのかもしれない。
レノと言えども、ペテロの現在の心情を察する事は難しいだろう。

「渡すか渡さないかね…」
(何時だ?…さっきの津波の時か?それとも化け物達とやり合った時か?)
(どっちみちすぐに探さないと不味い代物だ…けど、レノ君がいるんじゃね…)

「どちらかと言えば『渡せない』ね」
レノには伝わらないだろうが痛烈な皮肉を混ぜた返答をした。

「どうする?主は望まれないが、実力行使といくかい?

264アルビダ:2014/05/15(木) 01:22:04 ID:OfT5QRVI
>>262
「私はギルドに戻って報告して、ついでに学校に出す届けを書くつもりだけどみんなどうする?
 ……っていうか、二人ともいけそう?」

魔方陣の撤去された崖際で帰り道の目処をつける
波が酷くなければ泳いで帰れるだろうしレーナは飛べるから良いだろうが

265ラウス:2014/05/16(金) 19:31:18 ID:???
>>262 >>264
「僕も報告に戻りたい所ですが……その前にやる事がありまして。
ええ、帰る分には大丈夫ですよ。お気遣いありがとうございます」

そう言って、海の方へと視線を向けた。泳いでいくつもりらしい。

「報告する事が山積みで、手間ですけどね」

疲れた様子ではあ、と溜息を漏らした。

266レーナ:2014/05/16(金) 21:59:01 ID:???
>>262>>264-265
「そう…わかった。」
「というかお腹すいたから一緒に食事でもしない?」

割とのんきな感想を漏らす。
元から物見遊山のつもりであったから当然といえば当然だが

267編纂者プーチ:2014/05/20(火) 08:24:57 ID:???
>>262
「俺はまた次の物語を探しに行くさ」

どうやら一行と別れて旅を続けるようだ

268名無しの魔術師:2014/05/21(水) 21:58:09 ID:EUBj3a4Q
>>263
レノはしばらく黙って考えると、少しだけはっとして、ペテロの背後に視線を移した。

「確かにな……お前が言うとおり、ソレは渡すとか、渡さないとかいうものじゃないらしいな」

レノが何故そう判断したのか、ということの答えは
レノの視線の先、ペテロ自身の背後にある。

>>264-267
別れる者、ともに帰る者と大きく2つに別れた。

とはいえ、崖から元の陸まではアルビダの魔術の力を借りる者もいるだろう。

ラウスは泳いでいくようであるが、
それ以外の一行は共に陸まで行き、それから別れることになった。

269ラウス:2014/05/21(水) 22:24:00 ID:???
>>266
「お言葉に甘えたい所ですが、ちょっと急用でして。お気持ちだけ頂いておきましょう」

断った理由は他にも、これから泳いでいくから、という事もあるのだろう。

>>267
「なかなかロマンに溢れた生き方のようで。怪我の無いように気をつけて下さいね」

>>268
「――それでは皆さん、短い間でしたがお世話になりました。
 また縁があれば何処かでお会いする事もあるでしょう。お元気で」

そう言って一礼すると、岩礁を乗り越えて海へと飛び込んだ。
服を着ているが特に問題は無いらしく、軽快に泳いでその場を離れていった。



洞窟からある程度離れて、一行から見えなくなったであろう頃、泳ぐ速度を加速させる。
魔術によって海流の流れをある程度操る事で、自分が進みたい方向へと勢いを増す事で加速しているのだ。

だが魔術で調整出来るからといって、調子に乗って沖へと軌道をズラすような愚かな真似はしない。
せいぜい崖をやや迂回するような軌道で泳いでいる。

(ペテロが崖から上っていった形跡は無かった……となると海から移動したって事になる。
 俺が来た時はそれらしい物は見つからなかったが、船なり何なりと用意してた筈だ)

わざわざ一行から離れて元の陸地を目指したのは、簡単な話だ。先に洞窟を後にしたペテロを追跡する為。

(と言っても、ヤツが洞窟を離れてから結構な時間が経っている。
 とても期待出来たものじゃないが……ま、その時は普通に陸地に上がって、普通に帰るだけの話だわな)

等と考えつつも、海流を操る魔術から意識は外さない。真っ当な人間では出せない速度で泳ぎ、陸地を目指す。

270ペテロ:2014/05/26(月) 15:06:28 ID:3cQHs10o
>>268
(何を言っている?)

内心でレノの発言を疑問に思いながら、
ペテロは「その通りだよ」と言わんばかりの態度でレノの視線の先に
自分の視線を向けた。あたかも、自分は最初からソレに気付いているかのように。

「分かってもらえて嬉しいね、レノ君…では僕らを行かせてくれるのかな?」

271名無しの魔術師:2014/05/26(月) 20:56:31 ID:EUBj3a4Q
>>270
ペテロは後半のセリフを口にしたとき、多少躊躇してしまったかもしれない。

なぜなら、向けた視線の先には、小麦色の肌で、腰のあたりまでエメラルド色の毛髪が伸びた少女が
全裸で倒れていたからだ。

少女「……パ……」

少女は地面を這ったまま何か言語を発しようとしているが、声にならない様子だ。
加えて、まだ目が開いていない。その点は、生まれたばかりの胎児と似ている。

レノ「いや、益々ワケが気になっているぜ。テメーが巷で有名な幼女マニアだったのか、それとも、
海の底で人知れず幼女とヨロシクやってましたとか、どちらにせよあぶねーニオイしかしねーんだよコラ。
とりあえずブタ箱行き決定だ」

レノはそれ以上何も言わず、魔縄をペテロの腕に向けて伸ばした。
目的は勿論、ペテロの両手を拘束するためである。

>>269
陸地沿いを海から覗いてみても、特別騒ぎが起きているような様子は無い。

適当に機を伺って陸地へ上がるべきかもしれない

272ラウス:2014/05/26(月) 21:04:31 ID:???
>>271
「……」

少なくとも自身が確認出来る限りでは、おかしな様子は見受けられない。
海から観察しているだけでは風邪を引いてしまいそうだ、なんて事を考えた結果、陸地に上がる事にした。
もちろん、上がる際には周辺に人の気配が無いか確認してからだ。

(お言葉に甘えてお嬢さん方と食事でもしておくべきだったかね?)

273ペテロ:2014/05/26(月) 21:36:31 ID:3cQHs10o
>>271
(これは…これは…)
思わず口に出しそうになってしまった。
突然の存在の登場に流石のペテロも内心で驚愕する。

「教会の敬謙な信徒である僕に酷い言い草だね」

レノが放った魔縄に対し、ペテロは素早くクルセイダーを鞘から抜き放つ。
刃が縄に触れた途端、魔縄は切断された。

「この…聖子(みこ)は君達では真っ当な扱いは出来ないだろうしね」
素早く、少女抱き上げると一歩退く。

(どうしたものか…うちの司祭様はこの存在に気付いていたのかな…?)

274レノ:2014/06/01(日) 15:09:47 ID:vq5JXVeY
>>273
(コイツには効かないんだろうな……)
弾かれた魔縄の行使を解きながら、今後の出方を考える。

「その台詞、そっくりそのまま返す……と言いたいところだが、なるほどな。確かに仰る通りだ」
ペテロにとっては、レノがここで譲歩の姿勢を見せることは意外だったかもしれないし、
逆に何か企みがあるのかと疑うかもしれないが、
レノは本当にそう思っている。少女を回収したところで、何かをしようとしているわけではないからだ。

「一つ質問させてもらう。答えによっては前言を撤回し、ここから退いてやっても良い」
レノはペテロに対し提案を行う。

「お前がその少女を回収する目的はなんだ?その『真っ当な扱い』とは何か、具体的に聞かせてもらおうか?」
ペテロが一歩引いた分、前に進みながら続ける。

「悪い条件じゃないだろう。俺が納得すれば後は無条件でこの場を退く。秘密にしたければ、俺からその話が漏れることは絶対に無い。
たとえ俺が拷問されたとしても、薬を盛られたとしても漏れることは無い。その点は、お前も信用できるだろ?」

>>272
近くに人の気配はなさそうだ。
静かに陸に上がりながら更に森の奥に注意を向けると
2人の人影(>>273-274)が見える。
2人は戦闘中ではなく、何かを交渉しているようだ。

275ラウス:2014/06/01(日) 20:05:23 ID:???
>>274
陸地に上がり一息付く。
さてどうしたものかともう一度辺りを見回した所で、ある一点……森の奥に見えた人影に目が留まった。

(これは、大当たりかもな)

思わず笑みが零れそうになるのを抑えつつ、二人の人影が居る方へと向かう。
急ぎ足ではあるが、周辺の注意、特に進行方向に罠が無いかどうかのチェックは怠らない。

出来る限り接近して会話内容を聞き取るつもりだが、こちらに気付きそうだと思った場合はすぐさま身を隠すなりの行動を取るつもりである。

276ペテロ:2014/06/01(日) 23:36:37 ID:3cQHs10o
>>274
「レノ君、僕ら聖王庁と君がいた処刑人の最大の違いは分かるだろ?」

処刑人と同じく暗殺や破壊工作を生業にする教会暗部の聖王庁。
この組織が最も優先すべき事項は聖典に記載されている『聖人』に関する物の回収だ。
その理由までは、明らかにされていないが。

「この無垢な少女は万に一つの可能性だが…『聖人』と同じ存在なのかもしれない
 ならば、僕ら聖王庁は"聖人派"の信徒としてこの聖子を保護しなければならない」

「そしてこの子は…遠い将来に聖人派のシンボルとなっているかもね
 僕ら聖王庁はシンボルたる聖子の剣であり盾となるだろう」

「そこから先の事は大司教や司祭様、教皇様達がお決めになる事…僕が干渉できる事ではない
 最も…この子が本当に"聖人"と同じならば上の方々でもどうにも出来ないだろうけどね」

聖人派それ自体は、帝都にも多数の信徒がいる宗派だ。
ペテロが少女を保護…レノは回収と言ったが、それをすることで聖人派の立場が大きく向上するかもしれない。
少女は聖王庁に守られ育ち、いずれは教会を担うシンボルになる可能性もある。

これが、ペテロの言う『真っ当な扱い』なのだろう。

277レノ:2014/06/03(火) 00:27:01 ID:nvXUr5Rg
>>276
「まぁ……」
途中から俯き、そうではない、と否定の態度を取っていたレノが口を開く。

「そんなことだろうと思ったがな。俺は『お前が』と訊いたんだぜ。それに対しお前は、組織の目的を説いた。
俺の言いたいことがわかるか?お前は結局、自らの目的をもたず、組織に使われているに過ぎない」
挑発的な物言いではあるが、レノとしては、多少の説得の意思も込め、言い切る。

「俺は自分の意思を語らない奴を信用しない。そういう奴に限って、組織の『真の意思』を知らない。
どんな大仰な肩書きを持っていても、舞台で踊る人形に過ぎない。自分にとっての善悪が理解できていないってことだ」
ペテロにも考えさせるつもりで、どうだ、そうだろう?とでも言わんばかりに問いかける。

「ということでだ……やはり、お前を行かすわけにはいかねえな。お前にその少女は荷が勝ちすぎている」
徐々に戦闘色を濃くするレノの気を痛いほど感じる。
どうやら、何事もなくこの場を逃れるという選択肢は消えたようだ。

>>275
しばらく二者間での話し合いがあったようだが、その雰囲気はこれまでのようだ。
場の雰囲気は少しずつ刺々しいものへと変わっていく。

278ペテロ:2014/06/03(火) 01:34:21 ID:3cQHs10o
>>277
「レノ君……」
再び戦闘の意志を見せたレノに対して、ペテロもまた残念だと言う表情を浮かべた。

「君にとってはそうなんだろう」

これまで、ずっと穏やかな雰囲気を崩そうとしなかったペテロの声のトーンが下がった。

「そうだね、聖書にもある
 "その者の心に無い言葉は、例え祝福された御言葉でも呪いになる"
 君が聖句を引き合いに出したわけではないのだろうけど、一信徒としては
 心の在り方を考えさせられるよ」

「―――だけどね
 『僕の意思のありよう』は僕だけの物なんだ…
 君に人形呼ばわりされる謂れはないよ」

言いながらペテロは少女に自分の上着を羽織らせると、地面に横たわらせた。
これから起こる戦いに巻き込むつもりはないと言うように

ただし、レノが搦め手で少女を連れ去られないよう、また第三者の介入を防ぐために
少女の周りに結界を展開してすぐには干渉できないようにした。

「僕は"ただ一人の主"に従う
 これは隷属ではなく信仰だ…主は三度も裏切った僕を、
 三度赦す事でまた愛してくれた、祝福してくれた」

「――"俺"の意思は過去から今、そして未来でも変わらない
 聖王庁筆頭のペテロとして神を賛美すべく、ただ一人の主の為に全霊を尽くす」

レノの説得は正面から突っぱねられてしまったようだ。

「これが『俺の意思』だ
 俺は俺が信仰する神の御業に従い、この少女を守護する
 そしてこの少女にその資格があるならば、シンボルとして世を照らす光にする」

「…長々と話してしまったな、始めよう
 通す気がないと言うなら、推し通るまで……!」

ペテロは――レノや、こちらの様子を伺うラウスからして初めて
強烈な『殺気』を込めた構えを見せた。

279ラウス:2014/06/03(火) 18:44:32 ID:???
>>277-278
「――」

両者の発する雰囲気の変化を感じ取り、すかさず近くの木陰に身を潜める。
細かな会話が感じ取れる距離には居なかったが、交渉が決裂した事は分かったようだ。

(結界で守られたあのガキが、ペテロの回収した物なのか?
 海底に居た時は気配すら感じなかったが……まあ、それは良い)

小麦肌の少女へと向けていた視線をズラす。その先にはレノの姿が在る。

(レオン・ヴァール……既に処刑人を脱した奴が何故ここに居るのか。
 あの様子を見る限りじゃ、ここに何があるのか分かっているようだが、どうしたものかね。
 既に教会との関わりを持たない立場としては、退散するのが正解なんだろうが)

思案しながら視線を向けた先には、殺気を隠さずに居るペテロの姿。

(あれだけ殺気を剥き出しにしたペテロを見られるのは滅多に無い機会だし、何かしら仕掛けてやりたいねえ……)

ラウスにしては珍しく、悪戯心が勝ったらしい。
両者の隙を伺い、介入出来るタイミングを見計らう事にしたのだろう。身を潜めたまま二人を観察している。

280レノ:2014/06/03(火) 21:26:17 ID:nvXUr5Rg
>>278
返したい言葉は山ほどあったが、もはや此方のどんな言葉も通用せず、
自分もまた、ペテロの言葉を一生理解することは出来ないと思った。

ペテロに対して、レノは殺気こそあれど、非常に静かな気配に満ちている。
押し寄せる殺気の中に僅かでも隙間があるのであればすぐに取り入り、
一気に勝負をつける……そんな狙いだ。

じゃらん、と金属の音がしたかと思うと、
いつの間にか、レノの右手には鎖の巻かれた槍が握られていた。
原理としては、以前レノが用いていた『如意棒』のレプリカ同様、
使用時のみ本来の大きさに戻る特性をもった武器だ。

>>279
また、近づいてみて分かったことであるが、
2人の更に奥には、気付かれないよう、木陰に隠れようとしているマーシュの姿がある。

マーシュもラウス同様、気を伺って2人に手を出すつもりなのか、
それとも、気付かれないよう消えるつもりなのかは定かではない。

281ペテロ:2014/06/04(水) 02:48:06 ID:3cQHs10o
>>279-280
ペテロはこれまでの人のよさそうな笑みや穏やかさは一切消え失せており
抜き身の鋭い刃のような殺気で満たされている。
しかしそこには荒々しさはなく、激昂しているわけではなさそうだ。

構えからもまるで付け入る隙は伺えない。
手にしたクルセイダーは長剣の部類に入るが、レノの槍に比べればリーチには劣る。

「!」

間合いで不利な事を分かってペテロは先手を取り動きだす。
レノとの間合いがまだ広い状態で剣を横薙ぎに振るう。当然、空振りだが…

剣の切っ先が光を発したかと思うと、その光が刃を象り剣の間合いを大きく広げた。
光の刃はレノの胴に届く長さだ。何も手を撃たないならば胸を横一線に斬られるだろう。

282ラウス:2014/06/04(水) 03:21:33 ID:???
>>280-281
(得物で比べればペテロが不利だが――成る程、そういう仕掛けか)

ペテロが先手を取ったが、当然というべきか、まだ隙は無い。
殺気に溢れる両者を注視していたが……ふと、視界の端に別の人影が映り込んだ。

(あれは……処刑人のガキ一号か。何処に逃げたのかと思えば無様に這い蹲ってやがる)

木陰に身を潜めようとしている様を見て――ふと思いついたように、周辺を見回した。

その目的は至って単純だ。
草、木々、枝――身を隠せそうなそれらが『マーシュの元に向かっていく際に点在しているかどうか』を調べる為である。

レノとペテロの意識が向き辛い位置に上手く点在しているのであれば、話は早い。
隠れ蓑から隠れ蓑へと素早く移動して、木陰に隠れようとするマーシュの元を目指すだろう。
もちろん、それが困難であると判断出来たなら今まで通りに身を潜め、両者の隙を伺うだけだ。

283レノ:2014/06/04(水) 23:33:06 ID:nvXUr5Rg
>>281
「!!」

反応はするものの、完全回避までは及ばず、
レノの衣服と身体が切り裂かれ、鮮血が飛び散る。
傷の深さはそれほどではなさそうだ。

対するレノは、追撃を避けるためペテロとの距離を一定に保つよう、走り出し、
同時にすぐさま左手を前に突きだして魔弾をペテロ目掛け発射する。
従来の魔弾とは違い、ほぼ「殺す」つもりで撃っているのだろう。
速度も、見た目の強さも非常に強力なものに見える。

>>282
周囲を見れば、隠れ蓑になる木々はいくらでも見つかる。
やり方によっては、誰にも気づかれず攻撃を加えることも可能である。

284ペテロ:2014/06/05(木) 00:42:54 ID:3cQHs10o
>>283 >>282
レノの放った魔弾に対して剣を振り抜いた姿勢から
返す刀で初撃とは逆方向に振り抜く

光を帯びた剣に魔弾は真っ二つに断たれ、
それぞれがペテロの背後の木々に直撃して吹き飛ぶ。あるいは轟音と共に倒れる。
もしかしたらラウスの方まで振動か吹き飛んだ木の枝あたりが飛んできたかもしれない。

(――手ごたえが凄いね)
すぐさま反撃と行きたかったが、魔弾を断ちきった際の衝撃で追撃に動く事が出来なかった。
レノはペテロとの一定の距離を保つ事に成功する。


「…久々に『権能』を使うかもしれないな…」

ペテロはそう静かに呟くと、剣を縦一線に振るう。
するとレノに向かって魔力が刃を象って素早く向かっていく。
レノの魔弾に対して、魔刃と言うべきか。当然触れればその身を切断されるだろう。

ラウスが戦いの様子を眺める限りでは、
ペテロは剣士…聖堂騎士としての実力は高い事が伺える。
が、アンデレの高速移動やバルトロマイの薔薇と言った特殊な能力、
あるいは特技の類は今のところ見当たらない。

285ラウス:2014/06/05(木) 01:06:43 ID:???
>>283
隠れ蓑に活用出来る木々を確認すると、素早く行動を開始した。
両者が周囲に意識を割けないタイミングを見計らって、隠れ蓑から隠れ蓑へと移動する。

単純ではあるが、常人ではとても真似の出来ない体捌きだ。
戦闘に活用する物ではなく、隠密行動に適した“技術”――処刑人として身に付けた技の一つである。

(逃がしませんよ、っと)

素早くも、何より慎重に距離を詰めていく。
それ故に、マーシュの所まで移動するには時間を要してしまう。
だが一撃二撃で決する戦闘ではあるまい。
何より、目的であるマーシュ自身が離脱するつもりであっても、あの体たらくではこちらが接近する以上の時間を要する筈だ。

>>284
(おいおい、周りの被害を考えろよ聖職者サマ!)

巻き込まれた木々による被害を受ける事は無かったが、近くに強烈な勢いで破片が飛んで来た。
内心で文句を言いつつも足は止めずに居たが、ペテロが呟いた言葉を聞き取ってか、表情を険しくする。

(……権能ってのは確か、マキエル司祭から与えられる能力だったな。
 剣士としての実力は自前だとすると、海底ではまだ権能を使ってなかった訳か)

当然、思案しつつも足を止める事は無い。

286レノ:2014/06/06(金) 23:35:38 ID:.3s6ws6g
>>284
断たれた魔弾が当たった樹木は、半分以上を乱雑に抉りとられ、暫く撓った後に倒れた。
先ほどまでは堂々とその場に立っていた木が、今では寂しく根元地面からが生えているのみである。

ペテロから放たれた魔刃を、聳え立つ樹木の間を駆けて上手く躱していく。

(中々出来るな……)

噂で聞くところによると、聖堂騎士は権能という能力を持つという。
レノは、何とかその能力を見た上で、戦闘を有利に持ち込む手段を考えている。

ある樹木の陰にレノの姿が隠れたと思えば、突然レノの姿が見当たらなくなる。
かと思えば一瞬の後、その樹木の上から先ほどと同等の威力の魔弾がペテロに向かって放たれた。

>>285
慎重に慎重を重ね、マーシュのいる木の陰に近づいてきた。

当のマーシュはその影で、目を血走らせ、懸命に何かを呟いている。

マーシュ「俺だ、マーシュだ!!聞こえないのか!?……クソッ!!」

念話だろうか。
しかし、様子を見ると念話の相手はマーシュに対して応答しなかったようだ。
周りを気にすることなく、マーシュは声を荒げる。

恐らくペテロやレノにその声は届いただろうが、二人は気にも留めないであろう。
マーシュは既に敗北者。
二人にとっては既に彼は眼中にない。そして、処刑人としての資格も失った。

マーシュ「……ククククク。……そうか、そういうことか……」
事態を理解したマーシュは一人、狂気の笑みを浮かべる。

287ペテロ:2014/06/07(土) 02:28:43 ID:3cQHs10o
>>286
レノに躱された魔刃は次々と木々をすり抜け、消える。
すり抜けてから1秒遅れて、すり抜けられた木々は次々に真っ二つになって左右に倒れていく。

そして再びレノの攻撃
(この威力を受けるのは迂闊だね)

ペテロはそう判断し、防御するのではなく再び魔力を宿した剣で魔弾を斬り裂きにかかる。
今度は両手でしっかりと柄を握って衝撃にも備えている。
先ほどと同様に断ち切れたなら、今度はすぐさま反撃の魔刃を魔弾が放たれた場所にやり返す。


聖王庁が持つと言う権能はその殆どが詳細が不明だ。
レノが処刑人と聖王庁との私闘について調べているのだとしたら
以前にペテロは私闘で荒れたある教会の聖堂の破損を権能の力で全て修復したと言う。
恐らくは、それだけではないだろうが。

288ラウス:2014/06/07(土) 04:33:04 ID:???
>>286
懸命に何か――否、誰かへと呼び掛けていたであろうマーシュの姿を捉える。

何処か狂った風を思わせる笑みを浮かべ、こちらに気が付く様子が無いのであれば、やる事は簡単だ。
足音を殺して背後を取り、

「よう、負け犬」

マーシュの首元へと手刀の形を取った左手を突き付け、静かに呼び掛ける。

「聞く事は一つ。ペテロが結界で保護している“アレ”は何物だ」

突き付けた左手は極薄の水膜に覆われている。陸地に上がる前に予め用意しておいた海水だろう。
マーシュの首元に面した部分のみ、刃物の如く鋭利な形を成している。
ナイフと殆ど変わらない切れ味しか発揮出来ないだろうが、生身の体を斬り付けるだけなら十分だ。

289レノ:2014/06/09(月) 12:14:37 ID:HSVPvhTQ
>>287
断ち切られた魔弾はペテロの背後の地面と衝突し、落ち葉や砂を巻き上げる。
放たれた魔刃を槍の柄で受け止める。

レノが持つ鎖の槍は、攻撃用として使用することも可能。
しかし、この槍の一番の特徴は、魔具としての能力だ。
具体的には、所持者の魔力を増幅させたり、槍自体が魔術的なショックに対して丈夫であったり、
というところである。
実のところ、レノの魔弾の強力さの原因は、この槍の能力が大半を占めている。

攻撃を防いだ後は、再び木から木へ飛び移り、再び魔弾を放つ。
しかし、今度は直接ペテロを狙うわけではなく、2,3発地面に向け魔弾を発射し、
巻き上げた砂埃の中から一気に接近し、槍で直接ペテロを突く。
砂埃の中と言えど、気配や音、剣や衣類から反射している光などを根拠にし、
非常に正確な狙いで突いている。

>>288
マーシュ「殺せ」

マーシュから返された言葉は、それだけだった。
自分が辿りつく先が結局のところは死のみであるということは、
これまでの間レノを追ってきた経験から良く理解していた。まさにミイラ捕りがミイラになったことと同じ。

もう、マーシュにはラウスと話をしようと言う気は全く無かった。

290ラウス:2014/06/09(月) 16:01:53 ID:???
>>289
既に話をするつもりが無い事は、見て感じ取ったようだ。
潔いと感じるべきか、何の役にも立たない事に落胆を覚えるべきか。

「……」

恐らくはどちらも入り混じったのだろう。一度だけ静かに溜め息を漏らす。

「――なら、望み通りにしてやるよ」

既に刃物と化した左手をマーシュの首元に押し当てると、一切の躊躇い無く、引いた。

291ペテロ:2014/06/09(月) 17:52:39 ID:3cQHs10o
>>289
「器用な人だね、君は」
レノの一連の行動を確認し、砂埃の向こう側から放たれた槍の一撃を剣の腹で受け止める。
鉄、あるいは鋼同士のぶつかり合う甲高い音が響いた。

レノが反射光や気配、音を根拠に出来るならば、それはペテロも同じ事だ。
自身に向けられた敵意を感じ取れば防ぐ事は出来る。
そして剣の腹で受け止めてからペテロは鍔迫り合いに持ち込む。

>>290
マーシュにトドメを刺したのとほぼ同じ頃、
甲高い音に目を向けるとレノとペテロが至近距離で押し合っているのが確認出来るだろう。
最初の目論見であった"ちょっかい"をかけるには丁度良い状況かもしれない。

292レノ:2014/06/09(月) 18:39:49 ID:HSVPvhTQ
>>290
亡骸はその場に静かに倒れる。
顔を覗くと、目を薄く開き、涙の跡が頬を伝っている。
そして何より、悲哀と憎悪が表情に浮かんでいる。
彼が死の直前、何を想っていたのかということは、語るまでもない。

処刑人 マーシュ 死亡

>>291
「無駄口叩いてんじゃ――」

鍔迫り合いから力尽くで剣を弾くと、一気に槍を手元に戻す。
そして、力を溜めこみ、

「――ねぇ!!」

発声と同時に、全力を込めた強力な突きを真っ直ぐとペテロに向かって放つ。
レノが放ったのは達人の腕に匹敵するほどの鋭い突き。
ましてや、その槍は魔具として強化されている故に、
回避は愚か、無傷で防御することは特殊な能力が無い限りは難しいだろう。

293ラウス:2014/06/09(月) 19:25:00 ID:???
>>292
彼の血は、水膜の刃と混ざる事無く滴り落ちていった。
悲哀と憎悪の入り混じった表情。マーシュが何を想って逝ったのかは想像がつく。
それに対して関心を抱く事は無かったが、

「……はん」

命を奪った上で、これ以上の物を奪おうというつもりにはなれなかったのか。
物言わぬ亡骸となった彼の目を閉じると、ペテロ達へと視線を向けた。

>>291
鍔迫り合いの状況である事を確認する。

(ちょうど良いタイミングと言いたい所だが……先にレオン・ヴァールが動くか)

懐に仕舞っていたナイフを数本取り出した所で、レノが動いた。
溜めた力を一気に解放した強力な突撃を、はたしてペテロはどのようにして対応してみせるのか。
それを見届ける為に、敢えて動かずに様子見の姿勢を取る。

294ペテロ:2014/06/09(月) 19:51:25 ID:3cQHs10o
>>292-293
「!」
(防げない…わけじゃないが)
もしも防いだとしても無傷では済まない。返って、より窮地に陥る可能性がある。
―――仕方ない。ペテロはそんな表情を浮かべた。

ペテロは手にした剣でレノの放った槍を思い切り打つ。
それにより槍の軌道がズレる。
が、先ほどまでのように完全に無力化する為に弾いたわけではなく
急所を守る為のとっさの手段である。

レノは手に人の身体を貫く感触を、
監視するラウスはレノの槍がペテロの左肩を完全に貫くサマが見せつけられた。

しかしペテロは痛みに顔を歪める事もせず、剣を地面に突き刺す

『――主よ、赦し給え』
そうペテロが口にした瞬間、周囲の魔元素が突如ペテロを中心に渦巻き集約する。
ペテロが眩い光に包まれたかと思うと、周囲一帯に強烈な衝撃波が発生した。

レノは勿論、ラウスにまで届くそれは予め構えていなければ
魔弾か何かを無防備に喰らった時と同等の衝撃を与えるだろう。

無論、既に事切れているマーシュなど何処かへ吹き飛んでしまうだろう。

295レノ:2014/06/09(月) 20:08:10 ID:HSVPvhTQ
>>293-294
レノは確かな手ごたえを感じるが、
その余韻に浸る間もなく、意識を目の前の相手へと向けた。

(来る――!)

そう思った頃には、その場に生じた衝撃をその身に受け、
槍をペテロから引き抜く間もなく弾き飛ばされていた。

「ぐあっ!」

衝撃によって木に叩きつけられる。
打ち所が悪く、腰に強い痛みを感じるが、次に起こる事象に備えて立ち上がり
ペテロに何が起きたのか、様子を伺う。

296ラウス:2014/06/09(月) 21:56:35 ID:???
>>294-295
(っ!?)

周辺の変化を感じ取り、すかさず左腕を覆っていた水膜を開放。
自身を守る壁となるように薄く、広く、硬質化させた水の盾を展開する。

「ぐぉっ……!」

展開こそ間に合ったが、単純に防ぎ切るには水の量が不足していたのだろう。
衝撃を受けた水は瞬く間に四散し、その後方に居たラウスをも吹き飛ばした。

「っと――!」

しかし、盾の存在は無意味では無かったのだろう。
木に叩きつけられるよりも早くラウスは空中で体勢を立て直し、受身を取る事に成功した。
構えていたナイフも用意していた海水も吹き飛ばされてしまったが、ダメージ自体は殆ど受けていない。

すぐさまペテロへと視線を向け、その様子を確認する。

297ペテロ:2014/06/10(火) 03:18:23 ID:3cQHs10o
>>295-296
『―――聖なる―聖なる―聖なるかな』

教会に通った事があるならば一度は聞いた事のある讃美歌の一節が聞こえた。
何処かから聞こえて来たその歌声は静かに消え失せ、ペテロを包んだ光も消え失せる。

光が晴れるとそこに先ほどまでのペテロの姿はなかった。
茶髪は金色に染まり、背には純白の…天使の羽が備わっていたのだ。
手にしていた長剣は逆十字を模した形に変質していた。

更に、如何なる理由か
先ほど負った肩を貫かれた傷すらも完全に消えていたのだ。

「権能解放、全ての命に祝福を……」
そう口にした後、ペテロは逆十字と化した長剣の切っ先をレノへ向ける。

まるで天使に変貌したペテロの姿に、レノもラウスも驚きを隠せないだろう。

「はっきり言っておく、権能を解放した俺を
 『殺す』事は人には決して出来ない」

298レノ:2014/06/10(火) 20:22:27 ID:HSVPvhTQ
>>296-297
「いてえな……」

ペテロの身体を抜け、地面に落ちた槍を魔縄で素早く回収する。

(想像以上に、ヤバイ感じがするぜ……)

気分は蛇に睨まれた蛙。
目の前の相手の本質がわからない以上、下手に先手を打つこともできず、
槍を構えながらジリジリと距離をおく。

299ラウス:2014/06/10(火) 20:41:25 ID:???
>>297-298
(……これはこれは……まさかペテロが天使だったとは、な)

内心の焦りを押し殺しながらも、状況を確認する。

――これは不味い事態だ。
レノから受けた傷が完全に回復している事もそうだが、何よりペテロの言葉を信ずるのであれば、彼の命を断つ手段が現状では無い。
ナイフのストックは数本残っているが、自身の要とも言える水のストックは切れている。

(……ちょっかいを出すって状況じゃなくなったな。
 ペテロの権能の一端が知れたってのは大きい収穫だし、ここいらが潮時かね。レオン君には悪いが)

まだこちらに気づいてはいない筈だ。
だが万が一の可能性も踏まえて慎重に、見つかる事なく離脱出来るルートを模索する。

300ペテロ:2014/06/13(金) 02:24:08 ID:3cQHs10o
>>298-299
対峙しているレノはペテロの異様なプレッシャーをひしひしと感じているだろう。
しかし、そんな二人の間を一羽の白鳩が飛び抜けた。鳩はペテロの肩に降りる。

天使と白い鳩、聖書にも良く書かれているワードだ。
ペテロは一瞬だけ鳩を見て、またレノにすぐ視線を戻した。
これを遠巻きに見ていたラウスは1秒にも満たない時間だが…ペテロが自分を見ていたような気がする。
確証はない。単にペテロの肩に止まった鳩を見ただけなのだ。

「退くのかな?僕と…あの神子は諦めてくれるのかい?」
ペテロの意識はレノに向いているように思える。そして、退くならば見逃す言わんばかりに、一人称が「僕」に戻っている。

301セファルワイム市民:2014/06/13(金) 23:55:29 ID:Enn4Yhks
>>299-300
ある程度下がったところで、レノは力なく両膝をついた

「ま、負けだ!俺はそれなりに実力のある方だと思っていたが、だからこそわかる!アンタはやばい!
アンタの言うとおり俺が勝てるわけがねえ!俺には守るべき人も居る、だから頼む、見逃してくれ!!」

両手を合わせ、必死にペテロの許しを請うレノ。
更に、

「あ、あぁーー!!あんなところに、大事な神子様を狙う小悪党が!!
ペテロさん、早くあの野郎を始末しなければ!!」

そう叫ぶと、ラウスが居る方を指差した。
レノは、マーシュの遺体が吹き飛んだ際、同じ方向に居たラウスを発見していたのだった。

302ラウス:2014/06/14(土) 00:26:07 ID:???
>>300-301
既にバレているという事で姿を隠す理由が無くなったからか、素直に姿を現したラウスだが、

「…………………………」

――レノを見る視線が酷い事になっている。
怒りや嘲りのそれではなく、ただ一つの想い……相手を憐れに想う感情だけが篭められたものだ。
今のラウスを見た者は、おそらく誰もがそう感じるだろう。本気で、レノを憐れんでいるのだ。

「……まあ……お二人さんの邪魔をしちまった事は、詫びよう」

どう言ったものかと言葉を選んでいるのか、言葉を発する速度はゆったりだ。
レノのあまりの馬鹿さ加減にガッカリしたのか、怒っているのか、言いたい事を一つ一つ選んでいるようだ……時間を掛けて、ゆっくりと。

「ただ、レオン君よ……君に小悪党呼ばわりされるってのは、納得が行かないんだが、ねえ?」

「それはお前の事だろう」と言いたげに笑みを浮かべている。キザなものではなく、ぴくぴくと頬を震わせるように。

303ペテロ:2014/06/19(木) 00:22:40 ID:3cQHs10o
>>301-302
ペテロもまた、なんとも表現できない視線をレノへと向けていた。
その視線には数十%ほど、『ここまでしておいて何を今さら』と言う感情が入っているかもしれない。

呆れかえっているのか赦しを請うレノから視線を外したくなってきた時、ラウスが登場した。
僅かに肩をすくめ、ペテロは視線だけをラウスへと向けた。

「確かに、小悪党呼ばわりだけは同情するよ…"水芸師"さん…いや
 "元処刑人"のラウスさんって呼んだ方が良いかな?」

304レノ:2014/06/19(木) 00:36:53 ID:beOL09sc
>>302-303
「元処刑人だって!?そいつは大悪党だあ!」

白々しくラウスを批難し、さりげなく頭を上げずうずうしくもペテロに

「さ!そのまま!あの野郎を!」

と、外野さながらの声を上げる。

――一方、ペテロの視線がラウスへ向いているのを良いことに。
その場で腰を据え、
両手を腰に構え、左右の手から生じた魔弾を両手の中で練り合わせる。
気付くころには、レノの両手には相当量の魔力が集まっていることになる。

305ラウス:2014/06/19(木) 01:04:16 ID:???
>>303-304
レノの有様に目を背けたくなったのか、頭を抱えて一つ、溜め息をついた。

「何とでもお好きに呼べばいいさ、興味が無いからな。
 今の俺が興味を抱いてるのはただ一つ……その天使気取りの不恰好な服装は何なのかって事だな、ペテロさんよ?」

言いつつ、自身が羽織るローブに付着した埃や汚れを払っている。

「ま、厳重に守られたそこのお姫様にも興味が無い訳じゃないがな」

何度か払ってそれらしく整い満足したのだろうか。ゆっくりと腕を組むと、ペテロの返事を待つように彼を凝視している。


(さて、どう出るかね……)

306ペテロ:2014/06/19(木) 02:07:26 ID:3cQHs10o
>>304-305
「では、簡単にラウスと」

そう言いながら、ペテロはレノに背を向けてラウスと相対した。
レノが魔弾の練り合わせをしている事にも気付いていないのか、
それとも呆れかえりが結果的に油断になっているのか、とにかくレノには背を向けた。

「天使"気取り"か…地下の遺跡でも思っていたけど、君は本当に面白く的確な言葉を選ぶね」

そう言いながら、笑みを浮かべるペテロ。
金髪に変色した髪の間から覗く視線は決して友好的ではないが

「君達とて元処刑人なら、僕ら(聖王庁の幹部)が持つ
 "権能"については聞いた事があるだろう?」

「これはそれを…解放した状態とでも言えば良いかな?」
ペテロの肩を止まっていた白い鳩が再び羽を広げてゆっくりと飛び立った。
鳩はラウスの周りをぐるりと周り、レノの方まで回り込むとそのままペテロの肩へと戻った。

307レノ:2014/06/19(木) 23:34:52 ID:beOL09sc
>>305-306
「さ、お互い自己紹介が終わったところで……死ねえ!!」

もう誰が悪役なのか全くわからなくなるほどの酷い言葉を吐きながら、
両手を突きだす。
それに合わせて、練り込まれた魔弾が対象の天使ペテロの背中へ目掛け飛んでいく。
酷い言葉とは裏腹に、その威力だけは周囲の木々を数本吹き飛ばしかねない威力である。

308ラウス:2014/06/20(金) 00:19:41 ID:???
>>306 >>307
「そうか? ま、褒め言葉として受け取っておくよ」

対するラウスも同様に、ペテロへと敵意の篭った視線を向けている。

「ああ……ま、噂程度にはな。
 ただお前の権能に関しては“無機物を完全に修復する”って聞いてたぜ?
 少なくとも、そんな趣味の悪い格好を用意する代物だとは思ってなかったが」

腕を組み、体はペテロへと向けたまま、視線だけを逸らす。
その先に在るのは、軽快に宙を舞う鳩の姿だ。
しかし自身の近くに寄って来たのを見ると、鬱陶しそうに『シッシッ』と手で払って見せた。

「ま、権能は単純に一つの能力を有している訳じゃないって事が分かった。それで――“俺は”十分だ」

レノの行動に合わせて、ペテロから距離を取るように地面を蹴った。
それは、ペテロが回避したとしても自分に命中しないようにする為。
そして仮に命中した時、万が一にも余波に巻き込まれないようにする為だ。

回避行動を取ってもなお腕を組んだままの体勢なのは、何かしらの手段を講じているのだろうか。
ゆったりとしたローブの上から、それを伺えそうには無い。

309名無しの魔術師:2014/06/21(土) 19:15:57 ID:???
>>306-308
「おーいおい、役者がお揃いで
聖王庁のお坊ちゃんはなんて姿してるんだ」

一連の流れの中、混迷を極める場に
更なる要素が介入してきた。
大きな十字架を携え、牧師の格好のその男は
まさに神父
神父としか形容できない人物だった。

男は辺りを見回して訪ねる。

「ここに俺の仲間がいるはずなんだが、知らないか?
マーシュって男とイキシアってちび娘なんだが。
まあ、探してるのはそこにいる元処刑人どもも含まれるんだがなー」

白い鳩がぺテロの周りを飛んでいるの確認し

「白い鳩に天使、牧師に加えて処刑人とはこれまた
ここで洗礼でも始まるのか?」
「ぺテロちゃんよ、その白い鳩はペットか?
それとも・・・」

そう、突然現れた男
どう見てもショウヘイ・ヘーイ
久しぶりの登場である。

310ペテロ:2014/06/24(火) 16:45:18 ID:nv9V/vHQ
>>307-308
「―――!!」
ラウスが飛びのき、レノの叫びと不意打ちに一手遅れて反応するペテロ。
振り返った時には正面からレノの魔弾をその身に直撃させてしまった。

衝撃と威力によって煙が立ち込める。

そこへ聞こえてくる、久々の登場であるショウヘイ・ヘーイの声。
>>306-309
「洗礼を授けるには、清らかな川も必要だよ」
意外にも、いや多少は予測できたかもしれないが
ショウヘイの問いかけに最初に返答をしたのはペテロだった。

ゴォッと風が巻き起こり煙が晴れる。ペテロがその背中に備えた羽で煙を払ったのだろう。
衣服はところどころが避け、焦げており顔や手などにも多少の傷があるが顕在のようだ。

何かしらの防御が間に合ったのだろうか…?
しかし、ペテロの傍らにいた鳩は免れる事が出来なかったのだろう。
ペテロの掌で無惨にも身体を焼かれて息絶えていた。

「油断していたよレノ、君を少々見くびっていたようだ…
 ラウスと即席で手を組むとね…君ら、役者でもやったら売れるんじゃないかい?」

311レノ:2014/06/27(金) 00:09:14 ID:vDMYWF0.
>>308-310
「なんだと……!」

魔弾を直撃しても殆どダメージを感じさせないペテロに、驚く様子を見せる。
魔力を練りだし、ペテロが反応し、魔弾が直撃するまでおよそ3秒弱。
短い時間ではあったが、錬度と破壊力は申し分なかったはずであるが、この様である。

(目障りだった鳩も死にやがった……突然現れたあたり、何かあると思ったんだがな……
いや、まだ何かタネがあるはずだ)

「コラ邪魔だテメー!どいてろ!!」

ペテロの打開策を考えながら、突如現れたショウヘイに批難の声を浴びせる。

312ラウス:2014/06/27(金) 00:30:15 ID:???
>>309
「……おいおい、お前ら同窓会の打ち合わせでもやってたのか。
 元同僚とこれだけ居合わせるとは思ってもみなかったぜ」

「んで、ショウヘイ君。君は何しにきたのかね?」

そちらへ視線を向けたのは一瞬だけだ。問い掛けた次の瞬間にはペテロへと視線を戻していた。

>>310-311
「んー、役者か、良いな。
 いくつも自在に顔を作って演じられるってのは羨ましい限りだ」

語る口調は穏やかながらも、その視線は険しい。

「レオン君よ、もうちょっと派手な花火を用意してくれなきゃ困るぜ?」

少しだけ馬鹿にしたような口調で呼びかけると、組んでいた腕を解いた。
その手には特に何も握られてはいないが、左手には微弱ながらも魔力が感じられるだろう。
今のペテロを前に、まだ策を残しているのだろうか。

313ショウヘイ・ヘーイ:2014/06/27(金) 02:45:52 ID:???
>>310
「平然と返すあたり、嫌味なやつだな相変わらず」

鳩はそのまま焼けてしまったようだ。
考えすぎだっただろうか。
しかし権能を授けられた人物の近くに、白い鳩
出来すぎている。

>>311-312
「うるせーのはお前だばーかばーか!」
レノに対抗するショウヘイ・ヘーイ

「だから俺はイキシアとマーシュを 探しに来ただけだ。
連絡が途絶えたからな。」

三人を見回して、それにな
と付け加えた。

「もしかして、余計なものを見たりしてないか?何か見ちまったなら・・・」

「タダでは帰せねーな。
もとよりそこのレノは、騎士たちに情報を流している恐れもある」

314名無しの魔術師:2014/06/27(金) 18:57:39 ID:ug9sdVo2
(随分と賑やかになってきたものだわ)
樹上から、元を含めた教会関係者らの喧騒を観察する女が一人いた。
その胸には金色の薔薇一輪。

(さて、聖王庁が"御子"扱いしたいらしいアレは、どんな素性かしらね?)
その黒い瞳は、ペテロの結界に守られている少女へと向けられた。

315ペテロ:2014/06/29(日) 01:18:55 ID:nv9V/vHQ
>>311-313
「ところで君ら、何度も同じ言い方をして悪いけど
 元は教会に属していた者だろう?…白い鳩に対してこの仕打ちはないだろう」
憐れむように変わり果てた姿の鳩を撫でるペテロ。淡い光に包まれると、
そのままペテロの手元から消えてしまった。ペテロの手には鳩の白い羽根だけが残っていた。

「イキシアとマーシュ?…ああ、彼等か…」

ショウヘイの返答に残念そうな表情を浮かべるペテロ。

「残念ながら彼等は君達とはもう並べないんじゃないかな?
 イキシア…少女の方だったかな?彼女はレノ君の手の者が保護したようだし…
 …マーシュ、少年は既に天の御国へ旅立っていると思うよ」

と、木々が吹き飛んだ方角を指すペテロ。権能を展開した際の衝撃で
吹き飛んだ姿が視界にでも入っていたのだろうか?

また、ラウスの左手の魔力を感じているのかいないのか、ペテロはレノ、ショウヘイ、ラウスの中心にあえて位置している。
まとめて相手をしてやろうというつもりなのか?それとも、元から轡を並べていない彼等が連携などするわけないと踏んでいるのか。

316ラウス:2014/07/01(火) 23:57:02 ID:???
>>313
「さあ? 特に何か余計なものを見た覚えは無いぜ。
 それでもタダで帰せないって言うなら結構なんだが……今この状況でそんな暇があるのか?」

今のペテロを前にして争うのか、という事だろう。

>>314-315
「命を奪ったのは俺じゃないんだから、そう言われてもねえ」

ペテロの掌に残された羽根を見て、溜め息混じりに答える。

そして、解いた左手を突きつける。
感じ取れる魔力は未だ微弱だが、篭められた殺意は間違いなく本物だ。

「お前が天使だというのなら、天へ旅立った奴の見送りにでも逝ってやればどうだ?」

317レノ:2014/07/03(木) 00:34:49 ID:gwLJhvdM
>>312
「『餅は餅屋』って言葉を知らねーのか」

冷静に返す様子は、やや違和感があった。
焦っているのか、落ち着いているのか、どちらともつかない様子が見える。
ポーカーフェイスとやらの一つであると思われるが、
ポーカーフェイスであるということは、裏返して言えば考えを悟られないようにしているということだ。

>>313
「情報?そんなもん、とっくに騎士の間に知れ渡ってるぜ。今は目先の敵に集中するんだな」

ほとんど視線をショウヘイには向けず、ペテロの方を向く。

>>315
(さぁ、どう出るか……)

魔弾の効果から見るに、圧倒的にペテロが有利な状況に居ることは間違いない。
それはペテロ自身恐らく自覚しているし、この場に居る誰もが感じていることだろう。
しかし、この状況を打開する術がなくなったわけではない。
レノ本来の戦闘スタイルは、相手の裏をかき、隙を攻めるやり方だ。
身体が超人であっても、頭が凡人であるならば、やりようは思いつくはずだ。
相手を出し抜き、自分の思い通りに事を進めるパターンを、
秒にも満たない瞬間に幾百幾千と頭の中で探る。

「やっぱり、天使様は天国に帰ってもらうしかねーな」
そう言って、再び自分の槍を手に取り、戦闘の意思を見せる。

>>314
目を凝らして結界へと視線を向けると、恐らく予想しえない物が見えた。

結界の中で保護されていたはずの少女が、結界の中から消えている。
下で戦闘を繰り広げている者たちは気付いていない様子であるが、
間違いなく、少女は如何様にしてか、結界から脱出しているのだ。

318ショウヘイ・ヘーイ:2014/07/04(金) 11:47:37 ID:???
>>315
ペテロの言葉を聞いて、一瞬目を大きく開くが
自分の胸の前で十字を切って天を仰いだ。

「そうかい、マーシュが……アーメン」

>>316-317
「困った連中だまったく」

二人ともペテロに熱中のようだ。
頭を掻いて、現在の配置を見る。

「何も俺は聖王庁とことを構えに来たわけじゃないっつうの。
 同じ教会に属しているわけだしな」

後半のセリフはやや棒読みだが、ゆっくり歩み。

「俺が優先するのは、ペテロ坊よりレノの方だな」

背負ってあった大きな十字架をレノに向けた。

319メアリー・ジェインウェイ:2014/07/04(金) 18:28:46 ID:ug9sdVo2
>>317
樹上にいる女―メアリー・ジェインウェイは結界の中を知った瞬間息を呑んだ。
「……い、いない!?」
下で争いあう者達には聞こえな声量ではあるが、思わず声が出てしまう。

(権能持ちが使う結界をそう容易く抜けられるはずは……。

 ……誰も気付いていないようね。ということは今なら……)
指で円を描き、黒い薔薇を一輪召喚。
薔薇使いと呼ばれる魔術師たちが、人や魔を探し出す為に使役するモノだ。

その花に少女のイメージを伝えると、花弁がメアリーの周囲に舞った。
花弁はメアリーの目の如く、その場から全方位を見渡し少女を探す。
見つけ出せたなら、すべてが少女の下へ向かう。

320ペテロ:2014/07/05(土) 02:05:45 ID:3cQHs10o
>>316-318
「おやおや、僕は自分が"天使"だとは一言も言ってないけどね…」

構えるラウス、レノに加えてショウヘイ…
3対1の図式になろうともペテロは顔色を変える事はなかったかもしれなかった。
しかし意外な事に、ショウヘイは敵対関係にある聖王庁の思惑よりもレノを優先した。
これは、ペテロにとっては予想外な事だった。

「少女を保護したのが仇になったかなレノ君?…それとも、僕がお喋りすぎたかな?」
良いながら、ペテロの視線はラウスに集中する。ショウヘイがレノの相手をするならば
あえて話をややこしくする必要はない。シンプルに、ペテロはラウスに対応するだけだ。


>>319
ペテロは自身の結界を信じているのか、油断しているのか
少女が消えた事にやはり気付いていない。

321レノ:2014/07/06(日) 18:38:02 ID:ji5DayPk
>>318
「……おいおい」

ペテロに対する対抗策を考えることを一時中断し、ショウヘイの方へ向き直る。

「お前が聖王庁とやりあうために来たわけじゃないのは俺も解ってる。だが、優先すべきことは俺じゃないだろう?
お前が優先しなきゃいけないのは、あの少女……つまり、教会が狙ってる『海底都市の秘宝』だろうが」

自分に対して戦意を向けるショウヘイに対して説得するように話しかける。

「俺達は味方じゃないにしろ、今はその少女を独占しようとしてるアイツをなんとかするべきだと思うぜ」

レノは槍を手にしてはいるが、まだ穂先をショウヘイには向けていない。

>>320
(良くないな……)

状況が徐々にペテロが有利な方向に動いている。
ラウスには策がありそうだが、その策が確実に成功する保証はない。
しかもそれが失敗し、結果ペテロがフリーになった時、
ペテロは此方に構うことなくこの場を脱出できる。

(テメーの動きにかかってんだよ、ショウヘイ……!)

>>319
薔薇の花弁がメアリーの手を離れ、その花弁は少女に向かって行く

――筈であった。

花弁はそれぞれ別の方向へ舞い、地面、折れた木の幹、木の葉等、
バラバラに舞い落ちた。

少女が文字通りその場から消え去ったため、花弁は行き場を失ってしまったのだろうか。
だが、術者であるメアリーはそうでないことに気付く。

それぞれの花弁は行き場を失ったのではなく、落ちるべくしてその場所に落ちたのだ。

322ラウス:2014/07/06(日) 20:12:15 ID:???
>>318 >>320
「はー、やりたい事を優先する姿勢は良いけど場を弁えられないのかね、オマエは」

視線は向けず、実にだるそうに吐き捨てる。
その際、ペテロへと向けていた視線を一瞬だけレノへと向けたが、それ以上の行動を起こす事は無かった。

(アイツにまだ策はあるかどうか……半々ってとこかね、無条件に任せるにはリスクが高い)

(あまり有効な策でもないが、ま、仕方ないか……)

>>320
「確かに、それもそうか」

こちらが呼んでいるだけだった、と付け加えて可笑しそうに笑みを浮かべる。
既に意識を集中しているのか、ペテロから視線を外さず、魔力を篭めた左手を突きつけていたが――

「ああ、そういや」

ふと、本当に今しがた思い出したかのように、

「おまえは確か、俺に借りが無かったかな?」

ラウスは、そんな事を口にした。

「まあ借りと言っても大した事じゃないか、ちょっとした“危機”を救ってやっただけだしな?」

対峙しているペテロには、左手の魔力は健在のままだが、その目に宿る殺意が僅かに和らいでいる事が分かるだろう。
だがそれは無条件に逃がすつもりではなく、かといって意地でも争おうという姿勢でもない。要は、交渉だ。

323メアリー・ジェインウェイ:2014/07/06(日) 22:43:50 ID:Iw6sXGlw
>>330
「これは……」
大地に舞い落ちた黒薔薇たちは確かに少女を見つけ出している。
だが、黒い目に映るのは大地とその上にあるものたちのみ……。

(大地と同化する能力を持っているというの?
 いえ、それなら何故散らばって……。
 今まで監<み>てきた魔種の中にもこんな存在はいなかったわ……)

茨を喚び出し、ロープのように伝いながら静かに樹を降りる。
まずは他の連中から最も見えづらいであろう位置にある花弁の傍らに向かった。
そこにある黒薔薇を纏ったモノに手を触れてみる……。

324ショウヘイ・ヘーイ:2014/07/07(月) 03:20:28 ID:???
>>320-322
レノに十字架を向けながら
ゆっくりとぺテロの近くに並ぶ。
レノとラウス、二人と対面するような図式だ。

「はて、少女?そんなのどこにいるんだ?
そんな見え透いた嘘、意味ないだろう」

大袈裟に見回しながら
レノとラウスへと視線を戻す。

「ぺテロ坊よ、俺にはそんな少女がいるようには見えないが
知ってるなら、どこにいるか教えてくれねーか」

僅かな間だが、レノとラウスに目配せをした。
ショウヘイのことを二人が一瞬でも見ていたのであれば
意図は読めないが、何か合図があったのは分かっただろう。
ぺテロからは死角になっていてショウヘイの視線の動きには気付かないだろう。

325ペテロ:2014/07/10(木) 00:04:57 ID:3cQHs10o
>>321-324
「おやおや、恩の押し売り…
 と言ってしまったら僕の性格が悪いって事になるかな?」
ラウスの言葉にそう返していると、ショウヘイの言葉に視線がぴくりと動く

「教えろと言われても…詳しく君に教えたくはないが、そこの結界が見えないのかい?」

326ラウス:2014/07/13(日) 18:35:18 ID:???
>>324-325
「どう受け取ってくれても構わないぜ。
 俺を含めた周りがどう思おうとも、お前が気にしないっていうのであれば、それだけの事だ」

元より効力を期待しての交渉のつもりはないのか、その語り口は何処か自嘲気味に思えるだろう。

(……)

最中、一度だけだがショウヘイの方へと視線を向けた。
その際に浮かべた表情は実に嫌そうなモノで「本当に敵に回るつもりなのか?」とでも言いたげである。
しかし気にしていても仕方がない、と腹を括ったのか、再度ペテロへと視線を向ける……そんな風に感じ取れる流れであった。

「んでそういう訳で」

「ちょっとは手心を加えるつもりになってくれたかい聖堂騎士サマよ」

やや棒読み気味な物言いなのは、こうして交渉を持ち掛けている彼自身も期待していない事の表れなのだろう。
今まで微弱であったラウスの魔力の気配が、少しずつ強くなり始めている事が何よりの証拠だ。

327名無しの魔術師:2014/07/13(日) 19:15:31 ID:X3uec9h6
>>323
それを手に取り、自分の目で確かめる。

しかし、メアリーはそれに本当に手を触れているのか理解することができなかった。
黒薔薇を除けると、そこには特に変わったものを見つけることができない。
それはただ透明なだけで、そこにはあるが見えないのか、
それともどこかに消えてしまったのか。
また、可能性の一つとしては、見えない位に小さく、そして分裂することができるのか……。

いずれにせよ、その正体不明の物を聖王庁と処刑人、その他勢力が今奪い合う戦いを繰り広げている。
聖王庁、処刑人の母体である教会は、一体何を狙っているのか。
嫌な胸騒ぎがする。

>>324-326
「貴様には心底がっかりしたぜ、ショウヘイよ」

ラウス同様に、一瞬ショウヘイを軽蔑するかのような視線を向けた。

その際、注意深く、また視野を広く観察していたら認識することができるが、
レノの槍に巻かれていた、実体のように見えていた鎖が解け、粒子となって消えていく。

328ショウヘイ・ヘーイ:2014/07/16(水) 18:10:01 ID:3brhaATQ
>>325-327
「元同僚に対して酷い言い種じゃないか?
いくら俺が神父だからって、ショック受けるぞ!」

どうやら二人も色々と思考を巡らせて、隙を伺っているようだ。
隣のぺテロは相変わらず腹黒いようだし
やれやれとショウヘイはため息を吐いた。

「結界?ああ、あれか。
あの中に何がいるって?
ぺテロ坊よ、ちゃんとあの結界の中」

「把 握 し て る か?」

(レノの槍に巻いてた鎖、ありゃ実体がないのか)
などと考えこみながら、ぺテロはそのことに気付いてるのかと
疑問にも感じた。

329メアリー・ジェインウェイ:2014/07/16(水) 22:25:05 ID:Iw6sXGlw
>>327
「……どういうこと?」

触れている……?
 触れていない……?

目には見えない。それ以外の理解が出来ない存在……。
そうとしか考えられない。

(こんな"貴重な"シロモノを監査対象にとろうとしたのでは潰されて当然ね……。
 最も―)

これを求めているのは自分達―大教会・魔種監査局も同じなのだけれど。

総本山の思惑までは下っ端の自分にはわからないが、
コレを手中に収めた部局は大教会の首座を約束されるのだろう……。
そう推察した。

そして今の自分は、監査局をまとめる枢機卿の意思にのみ従い動くだけ。
疑問など、胸騒ぎなど抱く必要はないのだ……。

引き続き、ソレを探るよう黒薔薇を撒き散らす。

330ペテロ:2014/07/20(日) 23:59:41 ID:3cQHs10o
>>326-329
「僕としても無駄に力や体力を消耗はしたくないけd……」

ラウスと話していた時に、ふいにまたショウヘイから言葉を投げかけられた。
その言葉に心底うんざりしたように肩をすくめるペテロだったが…

「ショウヘイ、君は彼等を引っかき回したいのか、僕を引っかき回したいのか―――」
確認、と言うわけではないがペテロはチラと自分の結界に視線を向けた。
そこには変わらず、神子と呼んだ少女が自分の上着にくるまって寝そべっているはずだったが


「―――!?」
その姿が消え去った事を、ペテロは確認し驚愕した。

331レノ:2014/07/21(月) 14:22:57 ID:wanGDg6Y
>>326,328,330
ペテロがついに驚愕した様子を見せたところで、レノはある事を思い出す。

まだ戦闘になる前、ペテロに海底都市で手に入れたものを渡すよう迫った時、
彼は胸の内ポケットに手を当てた。
だが、恐らくペテロが内ポケットに仕舞っていたものは、ペテロの背後に倒れていた。
今の場合では結界の中で保護していると思っていた少女は、またもどこかへと消えた。

そのことが、結界から少女が居なくなったことと何が関係しているのか……
どちらも、ペテロが居ると思っていた場所から消失した。
跡形もなく消え、どこかに現れることができる能力を、少女が持っているということになる。

ついでに言えば、『少女』を『胸の内ポケットに隠す』という行為も、疑問に思うべきだ。
本来そんなことは不可能なのだから。
つまり、最初は胸ポケットに収まるサイズであったものが、なんらかの過程を経て
少女になった……?

ある程度状況を整理した後、意識を目の前の相手へと戻す。

「どうする、続けるか?ペテロ。もっとも、これからの戦闘はお前にとって何のメリットもないだろうけどな」

>>329
ひらひらと舞い、それぞれ別の場所へとまき散らされる花弁であったが、
今度はまた違う動きを見せる。

散らばった黒薔薇が、今度は一点に向かって急速に集合する。

集合した黒薔薇は見る見るうちに人型に変形していき、やがて眩い光を放ったと思えば――

そこには、ペテロから与えられた上着を羽織った少女が、じっとメアリーを見つめ、佇んでいた。
(外見:>>271参照)

332ペテロ:2014/07/21(月) 20:19:42 ID:3cQHs10o
>>331
「くっ……レノ…!」
ペテロは初めて、レノを君付けで呼ばなかった。
普段の人の良い口調を忘れるほどに驚愕してるのか、レノが何らかのトリックで
結界の内側から少女を掻っ攫ったと思ったかは不明だが

レノの言う通り、この後に起こるであろう戦闘は
自分に対して何もメリットを持たず、無断な消耗になってしまう。

333メアリー・ジェインウェイ:2014/07/22(火) 21:26:29 ID:KbqED1eI
>>331
「集結していく……?」
人の姿に集い、その内側に眩い光を一瞬抱いた黒薔薇たちを散開させるメアリー。
そこにいた少女は、まさに彼女が探していた監査対象<モノ>……。

真っ直ぐに見つめる少女の瞳に、
腰を落とし視線を合わせる、優しそうな表情のお姉さんが映った。

「……私はメアリーよ。キミは誰かしら?」
優しく、穏やかに少女に尋ねる。

 監査対象にそれと悟られず接近するには、警戒されないことが重要である。
 そのためになら、いつでもいくらでも"穏やかな表情"をつくれる。
 それが、一度は解体されたはずの魔種監査局の構成員が持つ技能のひとつなのだ。

334ラウス:2014/07/22(火) 22:19:32 ID:???
>>328 >>331 >>332
「んー? どうやらお姫様に逃げられちまったようだな。
 ま、籠の中の鳥でいるよりは、誰だって大空に羽ばたきたいって事かね?」

気づいていたのか、それともたった今知ったのか……
どちらとも判断し難い物言いに加えて、愉快げに笑みを浮かべている。
ショウヘイが場を引っ掻き回そうとしているのならば、ラウスもまた同様なのかもしれない。

「で。レオン君も言ってるがどーする。
 消耗を考えてやめるというのなら結構な話だが、どうしても続けるというのなら構わないぜ? 俺も覚悟を決めようじゃないか」

「ま、俺が腹括った所で、お前にしてみれば脅威に値しないかな?
 俺はただの“水芸師”に過ぎない……水源が無ければただの木偶同然だものな」

そう言うと、突きつけた左手をゆっくりと降ろし、肩を竦めた。
ペテロと対峙しておきながら見せる大きな隙。
ラウスの言う通り、打つ手立てが無いというのであれば諦めのようにも見えるその挙動に、何を思うだろうか。

335メアリー・ジェインウェイ:2014/07/23(水) 20:47:52 ID:Dqj2cuck
>>333追記
メアリーの服装はというと、赤く艶やかなワンピースに山吹色のストールを羽織った
街角でもよく見かける女性の服装そのものだ。
睨み合いを続ける聖職者や元聖職者とは違い、戦うためでも権威を示すようなものでもない。
ただ、胸元に一輪挿している金色の薔薇が少女の興味を引くかもしれない。

336ショウヘイ・ヘーイ:2014/07/25(金) 00:05:38 ID:???
>>330-332,>>334
「ぺテロ坊よ、意外にドジっこ属性なのか!」

やれやれと大げさに肩を竦める。

「ま、対象がいないんじゃやりあっても意味ないわな。
帰って報告でもした方がいいんじゃないか?始末書書かされる前に」

337ペテロ:2014/07/26(土) 23:40:54 ID:nv9V/vHQ
>>334>>336
ペテロの驚きようは無理もないだろう。
ラウスはペテロの実力を(剣の腕だけだが)目の当たりにしている。
ショウヘイも一度、自分の重い攻撃を完璧にペテロに防がれた経験がある。

聖王庁という組織のメンバーの中でも頂点と言える能力を持つペテロの結界から
ペテロ本人に気付かれずに中身が消えたのだ。

この珍しいペテロの驚きも仕方のない事だろう。

「……」
苦虫をかみつぶしたような顔で無言のまま思案するペテロ。
ラウスの隙もショウヘイの言葉も意に反さないのか。

「逃げるなり退くなら勝手にしたまえ、僕は探し物が出来てしまったよ
 全く、困ったね…本当に…!」

と、苦々しく口にした。

338レノ:2014/07/27(日) 17:52:56 ID:wanGDg6Y
>>332,334,336-337(ペテロ、ラウス、ショウヘイ)

レノは、鎖の解けた槍の穂先をペテロに真っ直ぐ向けて口を開く。

「先ほどの完璧な演技(>>301)のせいで勘違いしているかもしれねーが、俺はここから退く気はない。俺も、探し物があるからな。
それより、お前のその言葉、かなり強気に出ているようだが……」

ペテロは、自分の中の疲労感が徐々に増してきていることに気が付くだろう。
勿論、身体を動かせば疲労感が溜まるのは当たり前のことではあるが、自分の活動量以上に疲れてきている。
そもそも、この数分は激しい戦闘行動というよりも、言葉での駆け引きをしていたのみで、疲労に繋がるようなことはしていない。

また、少女を先ほどまで守っていた結界をまだ維持しているのであれば、
その『結界の維持』という行動に異常なまでの魔力を消費していることに気が付くかもしれない。
それは、権能の使用に於いても例外ではない。
もし権能を使うために魔力を消費しているのであれば、同じく異常な魔力消費を感じる。

「お疲れなら、無理せず帰って昼寝でもしたほうがいいんじゃないのか?体力が尽きて、自滅する前にな」

ペテロの変化を全て知っている、とでも言いたげに、
レノは薄い笑みを浮かべる。

>>333
少女は、メアリーの表情の変化に顔色を変えることなく、口を開いた。

「……思い出せない。ただ、私は『パパ』と『ママ』を探している」

声にほとんど抑揚は無く、瞳はメアリーの顔を一点に見つめている。
警戒している様子は無いが、信頼されている様子もまた、無い。

「メアリー。貴方は何故私について知りたがる?」

339メアリー・ジェインウェイ:2014/07/30(水) 01:00:56 ID:KbqED1eI
>>338
「思い出せない……?
 (記憶が封じられているのかしら? それとも……?)
 パパとママに合えれば思い出せるかもしれないのね?」
(少なくとも警戒はされていないようね。
 ……この子、まるで作り物みたいだわ)
感情を伺い得ない声にそう感想を抱く。

「何故って?
 こんな"危ない現場<ところ>"にひとりで居る女の子を見つけたら、
 おとなとして放っておけないもの」
睨み合う大人たちに一度視線を向け、少女に答える。

340ペテロ:2014/07/30(水) 02:21:05 ID:3cQHs10o
>>338、ラウス、ショウヘイ、メアリー
(何か…されたのか…?)
レノの言葉に応える事も、これ以上表情をゆがませる事もなく
気付けば大きく積もった疲労に気付くペテロ。
呪いの類を受けた覚えはないが、もしかしたら知らぬ間に
術中にハマってしまっていたのか?

「君達こそ、揃って僕に帰って欲しいんじゃないのかい?」
ごく自然な振る舞いの中で、中に何もいない結界を消滅させるペテロ。

「完璧な演技……確かに、危うく完全に興ざめしそうだったから
 そういう意味では完璧だったね」
そう言いながら、ペテロはいつの間にか消し去っていた『白鳩の羽』を再び手にしていた。
羽根は、淡く美しい金色の光に包まれている。
魔力を使った能力だとするならばペテロはまた大きく魔力を消費しただろう。
だが表情からそれを伺う事は暗部と言う世界で一線を生き抜いてきている彼等でも
判断は難しいだろう。

遠方にいるメアリーからは、ペテロが光る羽根を手にした途端に起こった変化がすぐ見てとれるだろう。
マーシュの死体が吹き飛んだ方向から、羽根が発する物と同じ光が発せられている事に。

341ラウス:2014/08/06(水) 23:12:29 ID:???
>>336 >>338 >>340
「確かに。人には殺せないなんて、そんな不気味な奴にはさっさと退散してもらいたいもんだな」

「で、どうするんだ。戦るのか戦らないのか、さっさと決めてくれないかね。
 そんな見た目だけ小奇麗な羽根を見せられても、俺には何の意思表示か分からないぜ。観賞してろってか?」

マーシュの遺体が吹き飛んだ方角の異変には気づいていない様子だ。

342ショウヘイ・ヘーイ:2014/08/08(金) 00:51:07 ID:mcvF.5Ug
>>338>>340-341
「レノ、ラウス、お前ら逃げておいた方がいいかもしれないぞ」

ぺテロが取り出した羽根に反応する。

「ぺテロ坊の白鳩の羽根がどんなことをするかは分からないが
奇跡の一端を起こす力はあるかもしれないぞ」

なんせ神の遣いだからな、と付け加えた。

343【イベント】:2014/08/09(土) 14:07:44 ID:wanGDg6Y
>>339
少女はメアリーが視線を映した先で争いを続ける者たちに視線を向けた。
しかし、それに対して驚いたり、恐怖する様子は見られない。

「ひとり……。そう……パパ、ママに会うことができれば、記憶を思い出せるかもしれない」

表情にも声にも感情を表さず、メアリーの問いに淡々と答える少女だが、
ただ、儚い雰囲気のようなものを感じる。

>>340-342
「無理するなよ……。大技を使えば使うほど、お前の魔力と体力は減っていく。いくら隠そうとしても無駄だぜ」

まだ折れないペテロに対して、笑いも薄れていく。

「だが、続けるってならしょうがねえな」

そう告げると、槍の切先をペテロに向けて駆け出し、数度突きを放つ。

344ぺテロ:2014/08/09(土) 18:04:37 ID:zP43ZIxg
>>341-343
「っ」
ぺテロは短い舌打ちをしながらレノの突きを剣で受ける

この間、ほぼ喋っていただけだと言うのに蓄積された謎の疲労でかろうじて防いでる状態だ。

「流石に、処刑人ながら神父のショウヘイは信仰深い」
少しばかり上がった息でそう告げると異変が起きた。ラウスやショウヘイもすぐに気づくだろう。

マーシュが吹き飛んだ方角から新手が飛び出してきたのだ!白い法衣に身を包んだ金髪の男だ。

しかも、今のぺテロと同じく背中に白い羽がはえている。長さはぺテロ程ではない。
その新手は真っ直ぐレノに襲いかかってきた。武器はなく素手だ。

345メアリー・ジェインウェイ:2014/08/09(土) 22:10:37 ID:hEa6MR7s
>>340,343
「(本当に感情というものを感じないわね)」
ただ、儚く寂しげな雰囲気を感じる……。

「ねえ、パパとママを探すの私に手伝わせてくれないかしら?
 1人よりも2人で探すほうが早く見つかるでしょうし、
 見つかるまでの間は私の家で寝起きすれば安全だと思うわ」
少女に視線を戻し、優しく提案する。

そのとき、先ほど処刑人の一人が吹き飛ばされたほうから淡い光が見えた。
「(何を行使したというの?
 ……まさかとは思うけれど)」
そっと黒薔薇の花弁を飛ばし、光の見えた先を監視させる。

346ダルシー:2014/08/15(金) 22:45:35 ID:???
――帝国 フレンスブルグ市郊外 森林

「うー……あっついですねえ……」

この日、帝都からやってきたのっぽの女が、地元民はろくによりつかない森の中に入っていった。
眠そうな目に、古びた丸メガネ、そして背丈だけは立派な彼女が、ふらふらと入っていくところは彼らも訝しく思うところだ。
勿論、彼女にはれっきとした理由がある。この森林の中に、魔術的な要因と思われる現象が発生しているという情報を聞きつけたからだ。

「あー……なるほど。『アーミテージの鳥籠』と同タイプの遺構ですか、こりゃあ」

「属性試験……うお、マイア試験紙があっという間に真っ赤……かなりの強い火属性だねえ」

「動力源は……埋まってるか。うひゃー、これ、この国でスルーされてんの……?」

昔何かが立っていたらしい、石の柱の詰みあがったような、がれきの前で女は立ち、しきりに手帳に何か書き込んでいく。
この女、帝都では観光で来たアリスン・アビントンと名乗っていた。観光客が来るような場所では、ない。

347シャルム:2014/08/15(金) 22:59:57 ID:PWDrfzFk
「この辺りに本当にあるのでしょうか……古の聖人アトンの碑というのは
 それにしてもさっきから同じ所を何度もぐるぐる回っているような……」

ゆったりとした教会の法衣と、その上から主張する双丘をたたえたブロンド髪の女性は
同じように夏の暑さで顔をゆがめながらも森の中をうろついていた

>>346
「それにしても虫の声がうるさいですね、いくら神の造りしものとはいえもう少し静かに――な、何者!?」

気付いたところダルシーにかなり接近していたらしく、咄嗟に木の陰に身を寄せて半身だけ出して彼女を見る

348ダルシー:2014/08/15(金) 23:03:00 ID:???
>>347

「へ、い、いや、いやあ〜。その、呑気にハイキング〜なんて考えてたら、こんなところに。あは、あはは……」

シャルムの接近には、パッシブの術式で感知。
素早く手帳や調査に使う道具などを懐に仕舞い込み……たところで声をかけられ、とぼけた様子でシャルムに返答する。

「というか、どちらかというと、やってきたのはそちらですよねぇ?」

何でこっちが急に顔を出して驚かしたみたいになってるんですか、とメガネを直す仕草をしながら問いかけて。

349アーベント:2014/08/15(金) 23:07:27 ID:tNM.Gn2w
>>376-374
「……この現象は無関係かもしれぬな」
長い茶髪に長身を持つ美男子もまたその森にいた。
何かを捜し求めるかのように、しかし冷静に、感情を出すことなく魔力を辿っている。
金糸で刺繍を施した白いローブという井出たちからして魔術師のようだ

350シャルム:2014/08/15(金) 23:10:03 ID:PWDrfzFk
>>348
「た、確かにそうですが……私はかつてこの地で倒れた偉大なる聖人の碑を探してここに来たのです
 別に不法侵入者とか覗き趣味だとかじゃないです、ほんとですよ!」

森の中でだらけていた所を目撃されたため、かなり焦っているように見える

「あなたこそこんな場所に何を?ひょっとして私と同じ目的ですか?もしそうならば大変熱心な事で良いと思うのですが……」

シャルムは魔術の気配を感知する事ができ、ダルシーもそうではないかと予測している
尤もそれを言うのは失礼な事であると思うし、自身も似たようなものなのだが

351ダルシー:2014/08/15(金) 23:15:23 ID:???
>>349

(おお……? おっかしいな、大して人がこないって聞いてたんですがねー……)

人の縁とは奇妙なものである。
ダルシーはアーベントの姿を認めたものの、特に反応を見せることはない。
アクション待ち、といったところである。

>>350

「いやだからはいきんぐに〜……って、ひょっとして、この瓦礫、それが聖人の碑なんですか?」

(これは貴重な情報ゲットかも?)

「となるとここは名所だったんですかね。迷ってみるのも面白いかもしれません〜」

棚からぼたもちだ、とへらへらと締まりのない笑みを見せて。

352シャルム:2014/08/15(金) 23:27:49 ID:PWDrfzFk
>>351
「うーん……まぁ、それも良いのかもしれませんね……」

ハイキングという言葉におかしいなと思いながらも、本当にそうかもしれないと思い直してみる
一人でいる時は抜けた表情だったが、今は意志の強さが感じられるきりっとした目をダルシーに向けて

「この森にあるという事は分かっているのですが、なにしろこの帝国ではあまり信仰に熱心な人が居ないので
 詳しい事までは……碑に書かれているならそうなのでしょうが」

魔術が進んだこの帝国の地ではかつて魔術を扱う聖者が居たり、逆に魔術を嫌う聖職者達も居る
そうしてシャルムはダルシーと、その近くにあるがれきの積み上がったような場所に近づく

「あっ、申し遅れました。私はシャルム、この帝国の地にて神に仕え、神の教えを広める役割をしております」

>>349
「魔術の気配……?」

ダルシー以外に誰か居るのだろうかと周囲を警戒する。この森の中、何かよからぬ企てをしている者が居てもおかしくはない

353ダルシー:2014/08/15(金) 23:32:09 ID:???
>>352

(ちょっと苦しかったかなぁ〜)

ハイキングには無理がある場所ではある。
もうすこし考えてから来ればよかったかなあ、と反省。

「いやあ……ちょっと、これじゃ何が何だかわかりませんよ?」

がれきをまじまじと見る。
文字らしきところはなく、風化によって存在していても消えた可能性もあった。

「あ、これはご丁寧に。私はアリスン・アビントンって言います。ただの観光ですねえ、私は」

354アーベント:2014/08/15(金) 23:42:05 ID:tNM.Gn2w
>>351-352
女の話し声が洩れ聞こえてきた。
(聖者所縁の地か……私とは無関係ではあるが……)

と、どうやら修道女らしき女がこちらに感づいたようだ。
知らぬ顔もできまい。自ら彼女等のほうへ近づく。

「……警戒させてしまったようだ。
 私はアーベント・デア=フォーゲルヴァイデ。そなたの察する通りの者だ」
修道女へと会釈をする。
 修道女が魔術の性質をも察するというならば、この身からは
 強き光の性質を感じ取るであろうか。

続いて眼鏡をかけた女へと向き直る。
「そなたは偶然迷い込んだようだが、この地はあまり長居すべき場所ではあるまい。
 まして物見遊山は推奨せぬぞ?」
このような場所へは迷い込むこともそうあるまいと思うのだが……。

355ダルシー:2014/08/15(金) 23:50:15 ID:???
>>354

「え? あ、あ〜。やっぱりそうです?」

「結構未整備なとこなんで、そうなんじゃないかなー、って思ってはいたんですけど……つい」

「いえね、田舎の出なものですから、こういう里山が懐かしかったり……」

あは、あははとへらへら笑いながら、頭を掻く。
仕草や言葉遣いも、何となく垢抜けないところがある。言っていることは間違ってはなさそうだと感じるだろう。

(うーん。今日は調査の続行は厳しいですねー)

適当に話を合わせていれば、自然、帰らされる方向になりそうだと感じていて。

356シャルム:2014/08/15(金) 23:50:34 ID:PWDrfzFk
>>353
「これは……ちょっと分からないですね
 もしもこれが碑だとしたら早めに教会のほうへ呼びかけないといけませんね
 私はもう少し別の碑を探してみようと思いますけど……」

膝に手をついてがれきをまじまじと見つめて

「そうでしたか。ようこそ帝国へ、あなたが無事にここへ辿り着けたのも神のお導きでしょう
 ふう、それにしても暑い……」

森の中は風が無い。シャルムは服の中に手で風を送り、少しでも暑さを和らげようとする

>>354
「はぐれの魔術師ですか?何を企てているのかは分かりませんが……」

堂々とした物言いに、こちらも正直に答えて
目的が分からない以上踏み込んだ事も言えず、引き続き警戒は怠らない

357アーベント:2014/08/16(土) 00:01:02 ID:tNM.Gn2w
>>355
本当にただ迷い込んだだけには思えるが、しかし何か引っかからない訳ではない。
とはいえ、私自身に纏わることに触れられなければ構わぬか……。
「だが、この地に所縁あるという者への敬意を忘れねば問題はなかろう」
何よりシャルムといったか、この修道女が彼女を追い返す気はない以上、
私が介入するも可笑しな話だ。

>>356
「之でもれっきとしたギルド公認魔術師だがな。
 この森には探し物のために来たのだが……聖者とは無関係だ、案ずるな」
若干のフェイクがあるが完全なる嘘ではない。

……シャルムと言う名には心当たりがある。
「……そなたはシャルムと言ったな。
 リチャードとジェフリーという兄弟に心当たりはないか?」

358ダルシー:2014/08/16(土) 00:03:16 ID:???
>>356

(ま、火属性の強い『アーミテージの鳥籠』タイプが記念碑のわきゃないと思いますけどネー。大方放蕩魔術師の忘れ形見でしょうが)

「碑だと認められると、教会から何かあるんですか?」

「記念博物館でも立てたり……?」

巨大ハコモノによる税金の無駄遣いは、如何ともしがたい問題だ。
彼女の国では政治家のその手の無駄なアピールがちょっとばかり加熱していて財政を逼迫させているとか、いないとか。

「ははあ、神様の……ありがたいことですねえ、なむなむ」
(うひゃー、聖職者の割に無防備ですねぇ……)

腹の中にいくつも言葉をしまいこみながら、緊張感のない事を口にし、手を合わせる。

>>357

「いやもちろん、ゴミはちゃんと持って帰りますし、動植物の採集はしませんとも」

自然の中でのルールですよねえ、とずれたことを言う。
いわゆる観光のマナーレベルの話だった。
間抜けな人間に終始することで、自分に警戒心を抱かせない狙い。

「ところで、あなたは魔術師さんなんですねえ」

「このあたりに何か珍しいものとか、あるんです?」

359名無しの魔術師:2014/08/16(土) 00:03:17 ID:tNM.Gn2w
>>357追記
シャルムには思い当たる節があるだろう。
かつて共に戦ったこともある小柄で赤い髪の闇使いの少年と、
彼の傍にあった暗い金髪の少年霊の名前だ。

360シャルム:2014/08/16(土) 00:13:51 ID:PWDrfzFk
>>357
「……むっ、何故あなたがそれを?」

まるで自分の心の内を探られたようで不快に感じて
とはいえ心当たりが無い訳ではないが

>>358
「流石にそれは……私が前に出会った聖者の祠も、街外れにぽつんと立っていただけですし
 ここよりも教会の権威が大きな国ならば、そういった物も出来るのでしょうが……失礼しました」

自分達の不遇を他所の国の人間に言っても仕方ないと省みて

「私自身、あまり熱心なほうではないので一度初心に帰ってみようと思いまして
 魔術というものは本当に素晴らしいと思います。でもそれだけではやはり……」

361ダルシー:2014/08/16(土) 00:19:51 ID:???
>>360

「なるほど。それじゃあ、ここが碑なら、復元されるだけってところですかね?」

「あんまり仰々しいのもバカバカしいんですけど、何もされないのも寂しいですよねえ」

うんうん、と頷き、手をぱたぱた振って。

「魔術の修行か何かです?」

「魔術はー私はからっきしでしてねえ……使えるだけでもすごいと思っちゃいますよ」

たはは、と力なく自嘲するように笑う。

362アーベント:2014/08/16(土) 00:25:04 ID:tNM.Gn2w
>>358
「確かにそれも重要だが……」
思いがけず軽い呆れを感じる。
「いや、この辺りに何があるかは私にもわからぬ。
 魔力現象を察知したというだけなのでな……」
これもまた嘘ではない。
しかし、何故私はこの迷子と腹の探りあいのような会話をしてしまうのであろうか……。
>>360
ふ、と表情を崩す。
「あの二人は私の義弟でな。
 繁華街で魔術事件に巻き込まれたが、
 良きシスターと出会えたことで無事に切り抜けられたと聴かされたことがある」

363ダルシー:2014/08/16(土) 00:31:55 ID:???
>>362

「はあ、魔力現象ですか……?」

(確実にこの瓦礫ですネー。多分)

見る人が見れば、この瓦礫のある一帯は魔力が濃いのがわかる。
マナの溜まるホット・スポットにも似ているため、不自然な程ではないのだが。

「やっぱり、鬼火が瞬くとか、季節外れの雪とか、そういった何かが?」

「見れたら土産話にできますよねー。どこで見れたんですか? 近くなんでしょう?」

ぐいぐいと、好奇心旺盛な観光客丸出しで食いつく。

364シャルム:2014/08/16(土) 00:34:08 ID:PWDrfzFk
>>361
「しっかりと道を記して、巡礼者が向かいやすいようにするだけでも随分と違うと思うのですけれどもね
 しゅ、修行ですか……むしろ逆ですね。かつて神のために戦ったり、人々を救う人が居た事で
 今もってなお神が忘れられずに今に至るのです。そうした思いを忘れないように……ですかね」

じっとダルシーの事を見つめて話す

「魔術ですか……うーん、あなたは魔術を扱う聖職者というのはどう思いますか?」

>>362
「そうでしたか。それは何よりです
 ……ですが、それを伝えたいだけならわざわざこんな所まで来なくてもと思いますが」

365アーベント:2014/08/16(土) 00:41:37 ID:tNM.Gn2w
>>363
「……現象と言えど目に映る物ばかりではない。
 私も肉眼で見たわけではなく、魔力の変動を察しただけなのでな……」
軽く押され気味になってしまう。

>>364
「先ほども言ったが、私は探し物に来たのだ。
 そなたがここに居ると知って来た訳ではなく、な」
魔力溜まり化している地点があると同僚から聞き、よもやと思い来ただけなのだ。
最も、現状では空振りであったようだが……。
 ―これは私と彼の"力"ではないようだ。

「だが、ここで会ったのもそなたに言わせれば神の導きであろうな。
 もしそなたがこの一帯を調査するのならば手伝わせてはくれぬか?
 義弟達が世話になった礼だ」

366ダルシー:2014/08/16(土) 00:43:32 ID:???
>>364

「まあ、道しるべがあると旅は安心しますからねえ」

「巡礼の旅、聞いたことはありますよ〜? ラダ国のとこのオドリック大聖堂を目指す巡礼とか、なかなか熱いそうじゃないですか」

信心深い人じゃなければできない、とかなんとか楽しげに話し
それから、シャルムにそう質問されると、とたんに目を点にして。

「へ? そりゃどういう……あ、……あ、えと、こほん」

(あぶな。魔術と魔術と奇跡で分けて考える文化の人ですか、って叫びそうになった。あぶな……)

「えーと、言ってる意味がよく……? ごめんなさい、神様については詳しくないので」

367ダルシー:2014/08/16(土) 00:48:49 ID:???
>>365

「え? あ、そうなんですか、それじゃ私にはわかりませんねぇ……」

(他に何かあるかもと思ったけど、逃げられたなあ)

「あー、そうだ。あなたには名乗ってませんでしたね。私、アリスン・アビントンって言いますー」

何かあればどうかよろしく、と頭を下げて。

「やっぱり魔術師と知り合いだと旅行先でトラブルあっても頼りにできるかもー、なんて思ってませんよ?」

368シャルム:2014/08/16(土) 00:56:42 ID:PWDrfzFk
>>365
「むむ、そうですか。……しかし宜しいのですか?手伝うとはいっても私はまだまだ若輩です
 見返りになるような物はあまり……」

そもそもシャルムは探索する手段すら殆ど持っていない

>>366
「熱い……ですか?そうですねえ、私は帝国から殆ど出た事が無いので
 いつか行ってみたいとは思っていますけど……」

何か大きなイベントかと思って一瞬身構えてしまった

「……すみません。こういう問題は私たち神に仕える身でさえ難しい問題でして
 実は……」

あまり公になってはいないが、魔術を扱う教会の聖者の碑が魔術を嫌う聖職者達に破壊されそうになったという事を
かいつまんで話す

「……何というか、馬鹿馬鹿しい話ですよね。ごめんなさい、今の事は忘れてください」

369アーベント:2014/08/16(土) 01:04:34 ID:tNM.Gn2w
>>367
「改めてそなたにも名乗ろう。アーベント・デア=フォーゲルヴァイデだ」

「あまり当てにせぬほうがよいぞ?
 魔術師は往々にしてトラブルを呼び込みかねんからな」
さあ、と風が吹き抜ける。
右袖が霊体であるこの右腕をすり抜けて靡いた。

>>368
「礼をするに見返りなど求める必要はなかろう?」
しかし、見る限り今のシャルムは調査の為の装備はしておらぬようだ。
現場の確認のみといった所であろう。

―私の左手付近から微かな声がした。
 どうやら仕事の時間のようだ……。

「協力を申し出ておきながらすまぬが、急用が出来た。
 また機会があればお会いしよう」
シャルムとアリスンに一礼し、身を翻す。

370ダルシー:2014/08/16(土) 01:08:10 ID:???
>>368

「ははぁ、なるほど。そんなことがあったんですねえ」

(なかなか面白い話を聞けたかも)

「いえいえー、私なんかは、詳しくないだけ魔術を使うから何だって感じですけど、宗教はムズカシーですからね」

「正しい方を神様は認めてくれるんじゃないです? 魔術の排斥はナンセンスだと、おもっちゃいますけどね。使えない身としては」

たはー、と自分の頭を小さく小突いて。
魔術は使えない、ということを気にしたような言動だった。
……コンプレックス、なのかもしれない。

>>369
「いやー、まあ、縁があればの範囲ですし、何か謂れのない罪で当局に捕まったらうっかりあなたの名を叫ぶかもしれないって程度で、ええー」

ついうっかりでトラブルに巻き込む宣言である。
迷惑な話だが、本人の悪気はない。少なくともそう見える。

>>ALL

「まあー、なんです、気にしないでくださいよ。ええと、それじゃ、私はもーすこーし歩きますので、それでは!」

ずびし、と手を挙げて、ふらふらと先へ先へ進んでいく。
ハイキング続行ということなのか、相変わらず迷っているのかは、不明だ。

(迂回して一度戻りますよぉ〜。後日に再調査ですねー)

//眠気がきついので、こんなところで! お付き合いありがとうございました!

371ラウス:2014/08/17(日) 00:24:36 ID:???
>>342-344
「っと……!?」

突如、飛び出してきた新手に驚きを見せる。
しかしただ驚いているだけではない。すかさず懐へと右手を忍ばせ、咄嗟に取り出したナイフを二本構え、

「おいおい、好きにしろって言っておきながらハメるつもりだったのか? 聖職者が聞いて呆れる、ぜっ!」

一つはレノへと襲い掛かる新手の顔面、もう一つはレノの槍を受け止めているペテロの顔面へとそれぞれ狙い放つ!

372ショウヘイ・ヘーイ:2014/08/17(日) 02:58:00 ID:mcvF.5Ug
>>343-344>>371
「まったく、次は誰が出てきたんだ?
アンデレあたりか!?」

誰も彼もが戦闘状態の中
ショウヘイは新手に向かい、巨大な十字架を投げ飛ばした。
ラウスのナイフに続く二撃目として
膠着状態を脱したいのは全員同じだろう。

373【イベント】:2014/08/17(日) 19:05:50 ID:lCYHVvRE
>>344
新たに出現した新手に対しては、レノは特に反応しなかった。
何故ならば、腕だけは信用できる
ラウス、ショウヘイの2人が新手に対して反応したのを確認したからである。

「(カッコ、ただし性格や人間性は全く信用していない。カッコとじ)」

ペテロに突きを防がれたところで、一度槍を後ろへ下げるが、
間髪を空けずに槍を振り上げ、上からペテロの剣を打つ。
疲労が溜まるペテロの腕力では、剣を放しはせずとも、剣先を地面につけてしまうほど、
重く感じる衝撃になるだろう。

>>371-372
「(餞別だぜ)」

ペテロとの戦闘を行いながら、ラウスとショウヘイに強化の魔術をかける。
時間としては3分(3レス分)ほどしかもたないが、
ラウスが投擲したナイフの速度は上昇し、
ショウヘイが投擲した十字架の攻撃力も上昇する。
加えて、以下2レス分の行動も何らかの強化を受ける。

>>345
「……」

少女に気を遣った話し方が功を奏したのか、少女は頷き、メアリーの提案を飲んだ。

「では、ここに留まる意味は無い……メアリーの家、向かう」

メアリーの行動を待たず、ゆっくりと森の外側へ向かい、歩を進める。

374ペテロ:2014/08/26(火) 02:18:28 ID:3cQHs10o
>>371-373
「これは予想外だね、本当に予想外だよ・・・!!」
レノの一撃に耐えきれず、剣の切っ先が地面へと叩きつけられる。
その衝撃でよろめいたところに強化されたラウスのナイフが迫ってきた。

ペテロはとっさに顔を逸らすことで直撃は避けたが、右耳がざっくりとえぐり落とされてしまった。
金髪の髪の隙間から、血が止めどなくあふれ出ていく。

さらに、飛び出してきた新手はラウスのナイフを腕で受けるが、
追撃で飛んできたショウヘイの十字架をモロに受けて倒れ込んだ。
しかし驚くことにすぐさま立ち上がり、レノに向かってまばゆく光る魔弾を打ち込んだ。
魔弾は特に変哲もない攻撃だ。当たれば痛い。場合によっては重傷にもなるだろう。
だが、レノ達にとっては避けれない程ではない。

レノへの攻撃を確認したペテロはその背の羽をはためかせて大きく後ろに後退した。

375メアリー・ジェインウェイ:2014/08/26(火) 20:37:11 ID:QGcD3Vy2
>>373
「ありがと。それじゃあ……」
ちら、と他の連中を見遣り、心中で呟く。
「(全く、愚かだわ。
 処刑人も聖王庁も最終的には力づくで奪えばいいなどと考えているのだもの。
 おかげで私たち―
 
 魔種監査局が正統となれる)」
"監査対象"を手中にした以上、今はペテロの権能も無視して構わない。
黒薔薇は地に舞い落ちた。
どうやら死者蘇生か死体操作法のようだが、そのような魔術、いくらでも破る手はある。
処刑人もそうだ。いずれ彼らが流させたものと同量の血を彼らは流すだろう。
元処刑人のレノとラウスは―果たして味方に引き込めるかどうか。
レノは騎士と繋がっているようだし、少なくとも敵には回さないようにしたい。

「っと、ちょっと待って?」
少女を呼びとめ、胸に挿した黄金の薔薇を手に取る。
「歩いていく必要はないわ」
少女の横に並ぶと、薔薇は煌く花弁を二人の周囲に舞わせた。
聖王庁のバルトロマイも扱う薔薇の魔術の一つ、
自身の家である薔薇園へと転移する魔術だ。
ペテロに感づかれる危険性はあるが、ショウヘイとラウス、そしてレノを相手にしているのだ
うかつには手を出せないはず……。

376ラウス:2014/08/28(木) 00:38:18 ID:???
>>372-374
「逃がしゃしねえよ」

懐から取り出したナイフを構え、後退するペテロへと距離を詰める。
レノが施した強化の恩恵だろう、今までを大きく上回る速度で迫り行く。
ペテロの後退よりも素早く詰められたのならば袈裟掛けに斬り掛かり、詰められぬのであれば再度、投擲を見舞うだろう。
投擲の場合、狙いは眉間。真っ当な人間であれば間違いなく急所たる点だ。

377ショウヘイ・ヘーイ:2014/08/28(木) 02:48:26 ID:???
>>373-374>>376
「…!」

体の内側から力が湧いてくるの感じ、
ショウヘイは倒れこんだ新手へと接近した。

(強化の魔術…レノかラウスの援護か)

距離を詰める間に、そう考えたが
すぐに頭を目の前の相手へと切り替えた。
手を頭上へとかざし、何やら一言口ずさむと
投げた十字架がショウヘイの下へと戻った。
処刑人やペテロなら知っているだろうが、ショウヘイは
簡単な魔術を一言にショートカットできる。

「さて、翼の生えたもう一人の顔でも拝むか!」

新手が起き上がる前に距離を詰められたなら
マウントポジションを取れるはずだ。

378レノ:2014/08/31(日) 13:25:37 ID:b/XPgc0w
>>374-377
謎の新手の攻撃は、ショウヘイの追撃の成果もあり
正確にレノを捉えることなく、わずかに右に反れていった。

ラウスがペテロを追撃し、
ショウヘイが謎の新手の抑えつけ……

「!」

もう1つの謎の気配(>>375)に気付いた頃には、
既に転移らしき魔術が行使され、気配の主はそこには居なかった。

(チッ、敵はこいつらのみと決めてかかっていたが、いつの間にか"漁夫"が紛れていたとはな……)

レノはメアリーが居た場所に移動し、その場にいた者の痕跡や
手がかりを探し始める。

379メアリー・ジェインウェイ:2014/09/01(月) 23:27:50 ID:QGcD3Vy2
>>378
レノが察知した周囲には、こんなところに咲いているはずもない黒い薔薇の花弁が散っていた。
それはメアリーが少女を捜索し、ペテロの呼んだ新手を観察する為に撒いたものの残りだった。
聖王庁に薔薇を操る者がいるというが、レノの持つ情報の中にあるだろうか。

----薔薇園----
メアリーと共に転移したであろう少女の視界に、金色の花畑が映る。
「ちょっと驚かせちゃったかしら。ここが私の家よ」
金色の花は全て気高く咲き誇る薔薇。
周縁部に植えられた花もまた薔薇であり、それらは赤や黒、そして白の花をつけている。
薔薇の合間には石畳が敷かれ、その先は屋敷に繋がっていた。
振り返れば、茨で仕立てられた門が静かに葉を揺らしている。

「さあ行きましょう? 美味しいお茶を入れるわね」
少女のほうを向き、優しく声をかけ歩き出す。

(うまく撒けたわね。
 ……ジュリィには悪いけれど、これで処刑人は聖王庁の仕業と思ってくれるはず。
 あんな過激派連中は潰しあってくれればいい、そうテオドール様も仰っていたもの)

380名無しの魔術師:2014/09/12(金) 02:49:18 ID:3cQHs10o
>>376-379
「……初任務以来の大失態だな」
ラウスの一撃はペテロを袈裟に斬り、まるで絵画のように赤い血が二人の間に散る。
遅れて後退した事になったペテロは膝を突いてレノが移動した方角を見るが、すぐにラウス達に視線を戻した。

「我が神子が失われてしまったようだ…早急に戻らないといけないから……行っても良いかな?」


一方、ショウヘイの方は
マウントを取ることはかなわなかったが、対峙する形になり
レノへの魔弾は逸れてしまった。そして、新手の顔が明らかになる。

髪は金色になり、肌は白く小さな翼も生えているがー
その顔は間違いなく、ペテロが死んだと言ったマーシュのものだった。

381ラウス:2014/09/16(火) 22:38:36 ID:???
>>377-378 >>380
(おや、これは……)

レノがこの場を離れた事と、ショウヘイが新手に対し仕掛けた事を確認する。
戦況が変化する最中、ごく僅かな思案に時間を要した後、

「――それはお前次第だな」

余談だが……レノとショウヘイの両名とは距離が開いている。
常人を大きく上回る彼らなら聴覚も相応に鍛えられているだろうが、それでもこの喧騒の中、まともに会話を聞き取る事は叶わない筈だ。

「そんなに行きたけりゃやる事は一つ。“力尽くで押し通る”しか無いだろう?」

ある一点を強調した物言いの後、再度ラウスは構えた。
先に動く気配は無く、ペテロが仕掛けるのを待っているのだろう。……そう、彼は“ペテロの攻撃を待っている”のだ。

382ショウヘイ・ヘーイ:2014/09/18(木) 01:09:12 ID:???
>>378-381
新手の顔を見たショウヘイは
表情にこそ出ていないが、内心は驚愕していた。

「何の冗談だこりゃーよぉ。
マーシュ、お前が聖人になるには
ちょっと無理があるぜ」

処刑人だからな、と付け加えた。

(奇跡の力ってのは正に神の所業なのか?ぺテロ坊を倒せばはたまた解放されるのか・・・)

383名無しの魔術師:2014/09/21(日) 20:46:47 ID:Y1S9igDo
>>380-381
既に溜まった疲労、受けた傷の回復は叶わないが、
先ほど受けたレノの術の効果はどうやら切れているようだ。
効果が絶大な反面、持続時間はそう長くはもたない、といった所であろう。

魔術の行使によって体力が奪われることが無くなった以上、
ペテロはラウスに対して、特にリスクを考えることなく攻撃を加えることができる。

>>382
「奴がどんな手品を使ったのだとしても、コイツは聖人でもなければマーシュでもなく、動く屍に過ぎない」

ショウヘイの横で、槍を地面に突き刺し相手の出方を伺う。

「もしお前(ショウヘイ)が聖職者であるのなら、安らかな眠りにつかせてやる他はないな。俺でもそーする」

384少女:2014/09/21(日) 20:53:45 ID:Y1S9igDo
>>379
「その前に」

歩き出すメアリーの後ろで立ち止まったまま、メアリーに声をかける。

「あの場所に居た人達、教会の人間……か?」

「そして、メアリー。貴方は、教会の人間か?」

無表情で、陰鬱な雰囲気を変わらず放ちながら、そうメアリーに問いかけた。

385ペテロ:2014/10/04(土) 17:30:24 ID:3cQHs10o
>>381-383
ラウスの言葉を聞いたペテロは半分感心したように…
そして半分苦々しい表情で笑みを浮かべた。この詰まった状況をどうにかしてくれるのだろうか?

ラウスは味方ではないが、この場を一瞬でも離れたい事に変わりはない。
……乗ってみるか。ペテロはそう判断した。

「レノ君の言うとおり、彼はマーシュなどではないね」
ペテロは自分の身が万全になった事を察し、また饒舌に話し出した。

「彼はまさに使途、僕ら聖王庁と共に『かのお方』を崇拝する信者の末端さ」

「君らのような、陰鬱な処刑人とはもはや比べることも……失礼なのさ!!」
ペテロは逆十字の剣をラウスに向けて振るう。あからさまなタイミングだ。
ラウスは避けることも防ぐことも出来るはずだ。もし、ラウスが待っている攻撃が飛び道具でないのなら
次の瞬間に斬りかかるまでだ。

使徒と呼ばれたマーシュがいる限り、ショウヘイはすぐにラウスの援護もできないだろう。

386ショウヘイ・ヘーイ:2014/10/05(日) 19:18:35 ID:???
>>383
はぁ、と肩から力を抜き

「奇跡の力にも困ったもんだな。
動く屍を作り出すとはよー」

お前はどうするんだ?というような目でレノを見てから

「本当に聖職者として相手してやらなきゃならねーな」

と巨大な十字架を構えた。

>>385
「マーシュ、仕方ねー。
俺が天に還してやる」

手始めに巨大な十字架を
腹部目掛け全力で振り抜いた。

387ラウス:2014/10/07(火) 21:13:35 ID:???
>>385
振るわれた一撃を素早く屈む事で回避する。
ならば、とペテロはすかさず斬りかかっただろう。
それを見て回避は間に合わないと判断したのか、剣戟を逸らそうとラウスはナイフを構え――“間に合わなかった”。

どさり、と。鈍い音と共にラウスの右腕の肘から先が地面を転がる。
守りに入ったナイフは根本から切断されていた。一々記すまでも無いが、ペテロの一撃を受けた事によるものだ。

何故このような結果になったのか、実に簡単な事だ。
処刑人として最低限必要な技術を身に着けているとはいえ、白兵戦を得意としていないラウスが一時とはいえペテロに迫れたのは“強化”の恩恵だった。
そして、それがたった今、まるで見計らったかのようなタイミングで失われてしまったのだ。

「ぐ、っ……!!」

既に役目を終えたナイフを手放した左手で、右腕の切断面を抑えている。
ペテロの技量のお陰、と言っては可笑しな話だが、血は殆ど流れていないようだ。
だが、出血量の多少など既に問題では無い。ラウスが戦闘不能に陥ったのは見て明らかな事実である。
マーシュだったモノ、使徒が健在である以上はレノとショウヘイの両者とて即座に駆け付ける事は不可能同然だろう。

つまり――ペテロが離脱するにあたって最も大きな障害は、たった今消えたという事だ。

388名無しの魔術師:2014/10/07(火) 22:43:55 ID:hDisBCLY
>>385-386
ショウヘイの声なき問いに対しての答えは、既に行動で示そうとしている所であった。

マーシュであったモノの額に向け、何の仕掛けも施していない魔縄を放つ。
魔縄には何の仕掛けもないが、魔縄を放った手が握るのは、ある国では棒手裏剣等のように呼ばれる
棒状の凶器。

彼の額に魔縄が張り付いたのであれば、その凶器からすぐさま手を放す。
魔縄が持つ伸縮性を利用して、次の瞬間には凶器がマーシュの頭蓋を静かに貫通するだろう。

相手が少々腕の立つ魔術師であっても、有無を言わさず即殺することができる殺人術。
>>387
マーシュに攻撃が当たったのかどうかも確認せず、
勝負のついたペテロ・ラウス側へ顔を向ける。

「ちっ」

恐らく今から攻撃しても間に合わないであろうことを知りながら、
指先だけペテロに向ける。

389ぺテロ:2014/10/19(日) 23:54:06 ID:lalOzNBo
>>386-388
「フフ…!」
ラウスを突破したぺテロは、そのままレノの指先の軌跡からも外れ
翼を広げて空を舞った。

(しかし、僕がこの失態か…仕方ないとは言え使徒も増やしてしまったし…まあ、これも主のお導きか)

マーシュ…使徒はショウヘイの一撃を両手で受けるも大きく仰け反り、そこにレノの投擲が炸裂する。
眉間を打たれ、そのまま仰向けに倒れた。

390ショウヘイ・ヘーイ:2014/10/23(木) 01:14:54 ID:???
>>387-389
仰向けに倒れたマーシュだったものを見下ろし、自身の十字架にくくりつけた。

「おい、向こうはどうなった。
ラウスの方は大丈夫なのか?」

視線は十字架かから外さずに
レノに問い質した。

391ラウス:2014/10/24(金) 19:44:29 ID:???
>>388-390
「こりゃあ……追いつくのは無理だねえ……」

顔を俯かせたまま、辛そうに言葉を紡ぐ。
視線を向けずとも状況の変化を感じ取ったのだろう。

「まったく……珍しく出しゃばってみればこのザマだ」

呼吸は荒く、ペテロの方へ視線を向ける余裕はなさそうだ。

392レノ:2014/10/25(土) 00:40:47 ID:G1B3Tk.Q
>>389
ペテロが飛び立ち、レノの指先から少し遅れて放たれた魔弾は空を切った。

「退くのであれば、追いはしない。だが、次に相見える時はそれが最期と思え」

宙に浮かぶペテロを見てそう言うと腕を下す。

>>390-391
「いや……見た様子だと無事ではないみたいだ」

そうはいうものの、自分からラウスを助けようとはしない。

「腕が切れたようだが、幸い傷は綺麗なようだ。命に別状はなさそうだな」

393ショウヘイ・ヘーイ:2014/11/23(日) 12:53:15 ID:???
>>391-392
(俺の次の行動としては、ラウスを捕えるってのもありだな。
 あわよくばレノも……)

二人を見やり思案する。

(いや、捕えたマーシュをどうにかする方が先か?
 あークソ…どうするか)

394ラウス:2014/12/14(日) 21:29:56 ID:???
>>392-393
「そうだな……あの野郎、無駄に剣技に優れてやがる。“直らない”わけじゃなさそうだ」

と、何処か含んだような物言いをしてみせる。
どういう事かと二人は思考するかもしれない。しかし、その間も与えぬほどに次いで、

「――やめとけ、俺の能力を知らない訳じゃないだろ。
 その気になりゃ、腕一本犠牲にして逃げる事ぐらいワケないんだぜ」

口元を歪めたラウスの視線の先には、切り落とされた右腕がある。
森の中では多少なりと見辛いだろうが、傷口からは血と思わしき赤い液体が流れ出ている。
抑えられていない右肘の切断面とは異なり、その出量は決して少なくない。

……そう、液体だ。
それも恐らくは、ラウスの魔力を既に含んでいるモノ。
彼の魔術は“液体に魔力を浸透させる”という前提さえクリアすれば、後は彼の意志一つで発動するのだ。
気絶でもしていれば話は別だが、意識が明瞭である以上、ラウスは確かな武器を用意している状態に在る。

「ま……どうしてもやりたきゃ好きにしろよ、俺にとっちゃ、傷がもっと増えるってだけの話だ」

395レノ:2014/12/14(日) 21:53:41 ID:YFZFZGnM
>>393
「ペテロは消えたし、そのゾンビももう動かないようだな」

ショウヘイの方を振り返る。

「ところで、イキシアの方は放っておいていいのか?
俺は、引き渡すようには言われたが、イキシアを守れとは言われていない。
もし、知られてはいけない秘密が教会にあるのだとしたら、辞めた俺より
イキシアの方が重要な事を知っている気がするがな」

回りくどい言い方だが、
要は「俺を見逃せば、代わりとしてイキシアを追うことを黙認する」と言っている。

>>394
「(あの言い分は、自分の血液すらも武器に出来るということか……?だとしたら、無茶するぜ)」

「一応ハッキリさせておくが、俺にその気はないぜ。」

396ショウヘイ・ヘーイ:2014/12/15(月) 01:08:36 ID:???
>>394-395
ラウスとレノの言葉を聞き
数瞬、思考を巡らせるが

(完全に2対1の状況になっちまうか。
さすがにこいつら二人をまとめて相手にするのは面倒だ)

「・・・ふぅ、分かったよ。
ならお言葉に甘えさせてもらうぜ?」

俺はイキシアを追う。
そう告げて、巨大な十字架を納めた。
マーシュを磔にしたままでシュールではあるが

397ラウス:2014/12/16(火) 01:01:51 ID:???
>>395-396
自分を攻撃する意志が無い事を感じ取ったか、ようやく視線をそちらへと向けた。
レノ、次いでショウヘイへと視線を移し、

「さっさと行けよ……こんなザマだが見世物じゃないんだぜ」

と、減らず口を叩いてみせる。
そして右肘の切断面を押さえる事を止め、転がっていた右腕へとフラつきながらも歩み寄り、ゆっくりと拾い上げた。

切断され地面に転がっている右腕からの出血具合はそのままだが、抑えていた右肘の切断面からの出血は、僅かに垂れる程度に治まっている。
恐らく血液の流れを操る事で無理やり押し留めているのだろう。応急処置としても荒療治過ぎるが、失血死よりはマシという事だろうか。

398レノ:2014/12/16(火) 20:40:17 ID:RWhZuHgc
>>396-397
レノは槍を手に取り、
じゃあな、とだけ言い残しその場を去った。

レノはこの後も消えた少女の行方を追うのだろう。
帝都がある方面とは別の方向へ去って行った。

399ショウヘイ・ヘーイ:2014/12/17(水) 02:22:53 ID:???
>>397-398
レノが去ったのを見送ると、ラウスを一瞥し

「こんな所で野垂れ死ぬんじゃねーぞ?」

そう告げて、捕縛されたイキシアを追っていった。

400名無しの魔術師:2014/12/21(日) 14:18:23 ID:gxOC3bfs
>>399
イキシアを捉えたのがレノの仲間ならば帝都の方面へ向かうだろう、
とショウヘイは大体の目途をつけ、イキシアを追って行った。

しかし、200m-300m程移動したところで、空気の変化を感じる。

空気の変化とは、魔術的な効果ではなく、人が息絶えた後の死の香り。
つまりは、この先で何者かが死んでいる……そんな異常を
ショウヘイの第6感は感知した。

401ショウヘイ・ヘーイ:2014/12/22(月) 00:43:56 ID:???
>>400
「ふぅむ・・・」

少し進み、微細な空気の変化を感じた。
辺りを見回し、遮蔽物がないか確認をする。
誰かが隠れている可能性も考えられるし、同時に自分が身を隠せる場所にもなる。

「イキシアが脱出でもしたか?」

様子を見つつ、前進する。

402名無しの魔術師:2014/12/23(火) 19:47:23 ID:???
>>401
そこは崖にも近い森の外れ。
暫く様子を伺ってみたが、生きている人の気配や影は見当たらない。
ただ、魔力の残滓のようなものが漂っている。

そして、少し視線を前にやると、
無惨にも上半身と下半身が泣き別れた惨殺死体が転がっている。
騎士の鎧を纏っているが、切断面付近は鎧の金属が減し曲げられている。
何か強力な攻撃により、一撃で殺されたのだろう。
不自然なのは、騎士がまだ武器を抜いていないことだ。つまり、騎士は敵を認知する前か、認知しても反応する前にやられている。

崖の方に目をやると、崖の淵に少女が履きそうな小さな靴が一足だけ乱暴に転がっている。

403ショウヘイ・ヘーイ:2014/12/24(水) 21:52:51 ID:???
>>402
(ありゃ騎士だな。イキシアを連れていったやつかは分からねーが)

辺りに気配がないことを悟り
騎士にゆっくりと近付いた。

「切断面を見ると、鋭利な刃物ってよりかは
力強く断ち切った感じか?」

更に靴が転がっているのを見つけ
取り合えず自分の頭に乗せた。

(これはイキシアのか?
さすがに足の大きさまでは分からないな)

崖から落ちたのか、そう思い
崖下を覗きこんでみた。

404名無しの魔術師:2014/12/26(金) 00:00:24 ID:0ge.jUeI
>>403
崖の下を覗くと、

水面に浮かんだ少女の遺体――イキシアの姿があった。
落ちた時に頭を打ち付けたのだろう。近くの岩には大量の血液が付着している。

レノという例外は居るが、思えば任務を失敗した処刑人達の末路は
死あるのみ。
イキシアもその例に漏れなかったということだ。
とすると、騎士やイキシアを殺害したのは処刑人の誰かということになる。

海の底へ沈んでいくイキシアと、彼女らを殺害した処刑人に対して、ショウヘイは何を想うだろうか。

ひとまず、辺りを見る限りこれ以上の収穫は無さそうだ。
後は自分の帰るべき場所へ帰るか、寄り道をするか、ショウヘイの自由だ。

405ショウヘイ・ヘーイ:2014/12/26(金) 21:31:25 ID:???
>>404
「世知辛いねぇ・・・たく
向こうではせめてマーシュと仲良く暮らせよ。」

そう呟いたショウヘイの表情からは
何も感情は読み取れなかった。

「消えた少女の手掛かりもないし
一度俺も帰るか」

頭に靴を乗せたまま
ショウヘイはその場を後にした。

406黒騎士:2015/01/07(水) 21:58:07 ID:0ge.jUeI
処刑人と思われる何者かに1人の騎士が惨殺されてから数日後。
騎士団内部では"黒騎士"と呼ばれる対処刑人部隊を集め、
現場の状況説明を兼ねた極秘の会議を開いた。

騎士「レノの報告によると、現場は人が時々通る、という程度の森の外れ。
殺された騎士は気配遮断を身に付けた元・黒騎士であったが、
腰を境に鎧ごと、真っ二つにされていた。
まず、この時点で相手はこの騎士より上位の隠密技術を持っていることが考えられる。
更に、この騎士は武器を抜いていない。抜く間もなかったのだと推測すると、
可能性はより高いだろう」

騎士は当時の状況を振り返りながら、
そこから導き出される可能性を一つ一つ説明する。

騎士「もう1つ目を見張る点は、魔術行使の跡があったことだ。
詰まるところ、敵は殺された騎士よりも洗練された隠密能力で騎士を待ち伏せ、
強力な魔術で騎士を攻撃した、といった線が有力だろう。
ここまでで何か質問はあるか?」

騎士がひとしきり説明を終えると、この場に集まった黒騎士達に
視線を向ける。

黒騎士の1人であるテレンス・ヘイズは
無表情のまま騎士の方を見ている。
否、見ているというよりは、睨んでいるのかもしれない。

同じく黒騎士の1人のアニカ・ルイスは
頭を抱えて何かを考え込んでいるようだ。

407絶対正義のクリシュターナ:2015/01/10(土) 02:58:11 ID:???
>>406
はい、と手を上げたのは
絶対正義を掲げる、見た目17〜18歳の少女だ。

「その騎士は悪党にやられたのですか?」

皆目検討違いの質問をしてみせた。
ましてや善悪という話をしているわけでもない。

「早く探しだして断罪しましょう」

髪をポニーテールにまとめた少女は
そうはっきりと良い放った。

408黒騎士:2015/01/10(土) 21:28:07 ID:0ge.jUeI
>>407
騎士「そうだ。処刑人という連中が、信仰の中心である教会の組織であるとしても
むやみに他人の命を奪う者が正義であるわけがない。
よって、彼らは悪党だ。そして、今回の事件は正義の名の下にある我々への宣戦布告である」

黒騎士達の士気を上げよう、という狙いもあってか、力強い言葉で言い切る。

騎士「連中の宣戦布告に対し、我々は断固、処刑人を撲滅しなければならない」

騎士がそう断言し、2・3秒の間が空いた後にテレンスが挙手し、口を開く。

テレンス「大切な部分が不明確になっているが、要するに『処刑人は見つけ次第、全員殺す。』
ということでよろしかったですかな」

騎士「そうだ」

テレンスの質問に対し、間髪を空けず即答する。
騎士のその答えを聞いた瞬間、頭を抱えていたアニカも何か吹っ切れたように、
両腕を組み、椅子の背もたれに寄りかかった。

テレンス「クリシュターナさん。連中を炙り出す方法を1つ思いついたのだが、
聞いていただけますかな」

409絶対正義のクリシュターナ:2015/01/11(日) 15:48:02 ID:???
>>408
「はい、何か方法があるのですかテレンスさん!
もちろん聞きます!悪党は断罪しなければいけないですから」

身を乗り出し、明るくそうテレンスに告げる。

410黒騎士:2015/01/16(金) 20:08:06 ID:0ge.jUeI
>>409
騎士「アイデアがあるなら、俺も聞くだけ聞こう」

アニカも無言でテレンスに視線を向ける。

テレンス「死亡していたイキシアが実は生存していたという偽の情報を流すのだ。
加えて、一般騎士達を海底都市に向かわせ、調査を行っているフリをする。あたかも此方が『何らかの情報を聞き出した』
と思わせるようにですな。
その後、処刑人達がどう動くかは半分賭けだが、私の勘では、先にここを攻めてくると思う。それを我らが待ち受け撃退する。
という流れだよ。
そうすれば、探すまでもなく奴らから勝手に飛び込んでくるというわけさ」

騎士「勘、と言ったが、わざわざ一般騎士を調査のフリに赴かせ此方の戦力を減らす意味があるのかね」

テレンス「処刑人は、人が多い場所には来ないでしょう。それに、役立たずは居るだけ邪魔だ」

テレンスは不敵な笑みを浮かべ、クリシュターナに視線を向ける。

テレンス「飽く迄アイデアの一つだ。クリシュターナさんは、何かアイデアはあるかな?」

411絶対正義のクリシュターナ:2015/01/17(土) 00:48:11 ID:???
>>410
「テレンスさん素晴らしい案ですね!
 私はそういうことを考えるのが苦手なので
 悪党を一人ずつ断罪していけばそのうち辿り着けるかなと
 安易に考えていました」

まさかこちらに呼び込んでしまうなんて
と小声で頷きながら、納得している。

「逆転の発想ですね!
 すぐにやりましょう!」

412黒騎士:2015/01/18(日) 23:10:04 ID:0ge.jUeI
>>411
テレンス「そう言って頂けると嬉しいですな」

騎士「……」

腕を組み、テレンスを疑わしげに見詰める騎士。
その視線に気づき、思い出したように一言付け加えた。

テレンス「あと、この作戦は騎士内部でも極秘にやらせていただきますよ。うっかり外部に漏れたなんてことは
許されませんからな。
上層部に上げる稟議書は飽く迄『海底都市調査』という名目で提出させていただく」

騎士「……わかっているとは思うが、事が済んだ後には海底都市調査がダミーであったことが
確実にバレることになる。
その辺りも承知しているんだろうな?」

テレンス「勿論、始末書は私が提案者として、責任を持って書きますよ」

それから数日、海底都市調査の稟議は十分に揉まれる事もなく、すぐに許可が下りた。
かくして、この極秘作戦は文字通り、殆どの騎士に真意が知らされぬまま、実行されることになった……。

413黒騎士:2015/02/08(日) 23:05:42 ID:8kQoFZIE
作戦当日。

この日は朝から「海底都市調査」という名目で、海岸近くでは騎士による大規模な捜査が始まった。
一方、騎士団の詰所の方では、黒騎士達が自ら処刑人達の囮として残っていた。
しかし、一時間、二時間と敵の登場を待ってもその敵が現れることは無かった。

テレンス「……」

腕を組み、じっとその時を待つテレンス。
既に紅茶を5杯以上飲み干したものの、状況に全く変化が無い。

アニカ「……処刑人は本当にここへ来るのだろうか。よくよく考えれば、普通、これほど警備が薄ければ何かしらの罠だと警戒するのではないだろうか」
アニカは早くも冷静に今回の作戦の落ち度を分析し始める。

一般騎士「テレンス殿、紅茶のおかわりは必要ですかな?」

テレンス「……あぁ、お願いしましょうかね」

一般騎士がテレンスのカップを持ち、部屋を出ていく。

414絶対正義のクリシュターナ:2015/02/12(木) 01:19:13 ID:???
>>413
同じく紅茶を飲みながら、姿勢良く座っている。

「まあまあアニカさん、もう少し待ってみましょうよ。
 悪党はこそこそと来るものですから」

そう言って

「あ、私もおかわりください」

と一般騎士に告げた。

415レーナ:2015/02/12(木) 21:29:18 ID:???
>>413>>414
「すいませ〜ん。ちょっといいですかぁ?」

少々間の抜けた声が入口の方から聞こえる。

「この間もらった人相書に、似ている人がさっき外にいたんですけど…」

律儀にネ○ロのチラシを持っていたようだ。

416黒騎士:2015/02/13(金) 21:03:16 ID:QNHBaRp2
>>414
一般騎士はクリシュターナのおかわりも快く引き受け、部屋を後にした。

アニカ「……確かに、貴方の言うとおりか。気長に待つとしよう」

テレンス「ところで、客人が来たようですな。アニカさんは……いや、私が迎えに行きましょう」

そう言って、テレンスも一般騎士に後に続いて部屋を後にした。
部屋にはアニカとクリシュターナ二人きりになったところで、アニカが呟くような声で
クリシュターナに話しかける。

アニカ「クリシュターナさん。彼(テレンス)が何かに気付いたみたいだ」

>>415
暫くすると、人相の良い騎士が入口に現われた。

テレンス「これはこれはどうも。わざわざご足労頂き助かりますよ。ですが、只今その件の担当者が外しておりまして……」

すると、そうだと閃いたような表情をして続ける。

テレンス「どうです?もしお時間よろしければ、中でお茶でもいかがですかな?」

417レーナ:2015/02/13(金) 22:56:42 ID:???
>>416
「え〜?ナンパ〜?やだもー!」

そうはいうものの中へ入っていく。

418絶対正義のクリシュターナ:2015/02/15(日) 12:58:37 ID:???
>>415-417
「あ、来客のようです。
 どうやら善良な市民が悪党の情報を持ってきてくれたみたいです」

レーナとテレンスの会話を聞きつつ
アニカに耳を近づける。

「アニカさん、テレンスさんは何に気付いたのでしょうか。
 私には特に異変は感じ取れないですが」

アニカに合わせるように小声で答えた。

419黒騎士:2015/02/15(日) 17:49:07 ID:QNHBaRp2
>>417
テレンス「はははっ、お姉さん程の美人であれば、騎士とはいえ男なら放っておきませんよ」

と、冗談めかしく言いながら、レーナとクリシュターナが居る部屋へと案内する。

>>418
アニカは小声で続ける。

アニカ「私の知るテレンスは来客対応なんて自分からするような人ではないし、最初こそ私に任せようとした。
……テレンスが何を考えたのかはわからないが、客が怪しいとでも言っているのだろうか」

そこで、一般騎士がテレンスと来客の分を含めた紅茶を運んでくる。

一般騎士「いやぁ、テレンス殿も隅に置けませんなぁ。客の若い女性とティータイムだなんて」

アニカ「本当に、何を考えているやら……」

アニカが配られた紅茶に口をつける。すると……

アニカ「……うっ!?がっ……!!」

アニカは突如苦しみながら、夥しい量の吐血をした。

一般騎士「!?アニカ殿!!」

そこへ、ようやくテレンスとレーナが部屋の入口へやってくる。

420レーナ:2015/02/15(日) 20:17:39 ID:???
>>418>>419
「もう、職務中でしょ〜?いいのこんなことして?」

テレンスについて部屋に入ると血を吐いているアニカを見る。

「え?ちょっと…何?どうなっているの!?」

421絶対正義のクリシュターナ:2015/02/16(月) 10:09:46 ID:???
>>419-420
「アニカさん!?」

突如目の前で起きたことに目を見開く。
思考は同時にぐるぐるとあらゆる可能性を考えたが、アニカの体を支えるに留まった。

「テレンスさん!敵襲です!!」

(今現れた客人の仕業?いや、紅茶を口にした瞬間に異変は起きた)

アニカの手から落ちたであろうティーカップを眺める。

(この騎士が既に入れ替わっている可能性の方が高い?)

アニカを支えながら、周りに不審者がいないか
そして今この場にいる人物たちの顔を確認する。

422黒騎士:2015/02/16(月) 19:24:57 ID:QNHBaRp2
>>420
テレンスはこの状況を前にしても、異様に落ち着いていた。

テレンス「見ての通りですよ。貴方は、証人です。教会を名乗る連中の実態がどれほど悪に染まった連中なのかを証明する、ね。」

不敵な笑みを浮かべつつ、さらに続ける。

テレンス「もし貴方がお祭り好きなら、参加してもお咎めはしませんよ」

>>421
一般騎士「クリシュターナ殿!すぐに応援を呼ばなくては!あと、アニカ殿の救護を!テレンス殿!
ぼうっとしている場合では!」

アニカ「く、リシュターナ、さん……苦し……ッ!!」
アニカは苦悶の表情を浮かべ、すぐにも息絶えるかと思った所で、煙となってその場から跡形もなく消えた。

テレンス「クリシュターナさん。アニカさんは大丈夫です。ただ、今は戦える状態ではないでしょうから隠れてもらっています」

一般騎士「な、なんと!良かった……」
一般騎士はテレンスの言葉を聞き、安堵した……。

そこで、テレンスは突如腰の剣を抜き、一般騎士の首を容赦なく撥ねた。

テレンス「"冷静過ぎる"んですよ……隊長クラスでもない癖に貴方さっきから脈拍も心拍も全く変わってないじゃないですか」

宙を舞った一般騎士の兜は音を立てて床に落下する。
しかし、血飛沫一つついていない。それどころか、一般騎士の"中身"自体が消えた。

テレンス「逃がしたか……でも、きっとどこかに潜んでいますよ。折角ここまで来たんですからね」

423レーナ:2015/02/16(月) 20:22:38 ID:???
>>421-422
「うぇ…証人?教会って?それより消えたり斬ったり何?」

あまりのことに尻餅をついてしまう。

424絶対正義のクリシュターナ:2015/02/16(月) 21:59:00 ID:???
>>422-423
「アニカさん!大丈夫です!
すぐに応急処・・・」

と話し掛けている途中に
自分の腕の中から煙のように消えてしまった。

「テレンスさん」

状況を確認しようと再び視線を上げると
正にテレンスが斬りかかり
騎士が消失したところだった。

「やはり今の騎士が入れ替わっていたんですね!?」

レーナを庇うように移動する。

425黒騎士:2015/02/16(月) 23:12:20 ID:QNHBaRp2
>>423
テレンス「ふふ、申し訳ないね。信じられないかもしれないけど、実は今、極秘作戦中なんだ。
処刑人とか言う、腐った教会の犬どもを駆逐するためのね」

ごく自然と無垢な笑みを浮かべて言う。

>>424
テレンス「そうみたいですね、クリシュターナさん。実は半分以上賭けだったのですが……」

テレンスは今になって信じられないことを言う。

テレンス「本当は、最初こちらのお客さんを疑っていたんですがね……どうにも不思議なことが起こりまして」

テレンスはそう言うと、鎧の中から茶葉の入った瓶を取り出す。

テレンス「あまりに暇だったので、予め、給湯室から紅茶の葉を持ち出しておいたんです。
あの騎士がどういう反応をするのか楽しみたくてね。でも、お客さんを連れて帰ってきて見たら既に紅茶が人数分揃っている。
彼はどこから紅茶を?と思っていた所で、
アニカさん(の分身)が倒れた。その瞬間から、あの騎士の挙動全てが不自然に思えてきまして、とりあえず斬ってみました」

全てを説明し終えると、さて、と話を切り替える。

テレンス「でもこうなると、隠れているアニカさんが危ない。何せ弱っている上に一人ですからね。
ということで、皆で助けに行きましょうー!」

心なしか、敵が現れてからテレンスのテンションが上がっている気がする。

426レーナ:2015/02/17(火) 19:06:23 ID:???
>>425
「処刑人…あ!思い出した!確か海の中の遺跡で失敗作をけしかけた人間!」
>>424
「で、助けにって…どこに行くの?」
クリシュターナに手を貸されて立ち上がる。

427絶対正義のクリシュターナ:2015/02/18(水) 01:40:21 ID:???
>>425-426
「テレンスさん、ずいぶんと人が変わったみたいに…」

ぽかーんとその様子をしばらく見ていたが
やがて思い出したかのように、頭を振って気合いを入れた。

「はい!悪党を断罪しに行きましょう!!
 結果、それがアニカさんを助けることにも繋がります」

テレンスとは方向性が違うが、結果としては同じということなのだろう。

「あなたは、無理をしないでくださいね。
 何かあったら私の後ろに隠れてください。危険ですから」

そうレーナには告げた。

428レーナ:2015/02/18(水) 20:14:59 ID:???
>>427
(本当はやりたくないけど、もう関わっちゃったしなぁ…逃げても処刑人って追ってくるよねえ…)

心の中では関わりたくないが、ここまで来た以上逃げたら処刑人が消しに来るだろう。
そう考えることができるあたり、意外と三人の中では落ち着いているというか冷めているというか…

「あ、はい。」

クリシュターナの自信に満ちた表情の前にこんな返事が出てしまう。

429黒騎士:2015/02/18(水) 22:05:54 ID:QNHBaRp2
>>427
「まるで、悪党殺しにしか興味ないような言い方をしていますなぁ」

短く笑い、部屋の出口へと体を向ける。

>>426
「敵がどこに潜んでいるか分からない以上、どこにいるかは言えませんが……
アニカさんが私の指示通り動いてくれたのなら、私が向かう先に居るでしょう」

テレンスはクリシュターナとレーナを振り返りながら、先頭に立つ。

そこへ突如、テレンスの前方に不自然な"円"が浮かび上がる。
クリシュターナとレーナがそれに気づき、身構えた時、
テレンスも同様に右手で剣の柄に手を掛けた。

しかし、次の瞬間には、円から何者かの姿が見えたと思ったら、テレンスの右腕は肩から切断され、宙を舞っていた。

テレンス「ぐは……!」

衝撃で部屋の中へ押し返されるように倒れるテレンス。追撃は無い。

テレンスを攻撃した敵は血の付いた剣を握り、逃げも隠れもせず3人の前に立っている。
無造作に胸まで伸ばした白い髪と、生気のない瞳が特徴だ。

男「以前殺した騎士は、この一撃で既に即死だった。騎士も学習しているという事か……?」

男は宙に舞ったテレンスの右腕が地面に落ちる前にキャッチした。
そしてそれを自分の口元に近づけると、そのまま齧り、食べた。

430レーナ:2015/02/18(水) 22:29:06 ID:???
>>429
「え?」

円に気付き、何であるかを確認しようとしたところでテレンスの右腕が空を飛ぶ。
生暖かい血が顔にかかってようやく事態を飲み込む。

「処刑人!もう来たの!?」

431絶対正義のクリシュターナ:2015/02/20(金) 00:53:45 ID:???
>>428-429
「テレンスさん!?」

腕が飛ばされるまでがあまりにスムーズなため
一瞬動くことを忘れてしまった。
テレンスの腕が宙を舞い、地面に落ちる寸前に空間から現れた男が
その腕を掴んだ。
そして男がその腕を齧った時には、クリシュターナの表情も一変していた。
先ほどの驚きの顔から打って変わり、修羅の様な、狂気を孕んだ様な顔をしていた。

「くはっははははははぁああああ!!!
 ようやく現れたかこの悪党が!!」

腰に収納されていた短剣を二本抜き放ち

「絶対正義を執行するっ!!!」

一足で距離を詰めた。
そのまま下段から短剣を交差させ、切り上げる形で振り上げる。

432黒騎士:2015/02/22(日) 21:17:53 ID:QNHBaRp2
>>429-430
男「子供の頃――」

処刑人の男が何かを言いかけたのと同時に、クリシュターナは短剣を切り上げた。
目の前には、X字型の傷をつけられた男の姿がある――筈だった。

男「――俺も、他の子供と同じように正義の英雄に憧れていたが……」

クリシュターナの前から男の姿は消えており、背後から同じ男の声が聴こえた。
瞬間移動、転移……その様な術を駆使したのか、と考えられるが、
テレンスとレーナはその時起こった真実を目の当たりにしている。

結論から言えば、動いた――否、動かされたのはクリシュターナの方だった。
クリシュターナが短剣を手に踏み込んだ瞬間、
処刑人とクリシュターナの間には、男が現れた時と同様の円が発生し、
クリシュターナがその中を潜ると
次の瞬間には処刑人の背後に居た。

男「正義を語る奴の最期は、惨めな命乞いだった。愉快……」

ニヤリと男が口元を歪めると、振り返り、

男「正義!!愉快ッッ!!!!」

飛び掛かる勢いでクリシュターナに剣で切りかかる。

433レーナ:2015/02/22(日) 21:41:00 ID:???
>>432
「いいか、よく聞け。そこらへんのおっちゃんでも騎士でも、戦いになった以上すべきことは決まっている。」

アモルフの訓練に付き合ったときに聞いたセリフが頭をよぎる。

(そうだ、私がやらなきゃ!)

「くっ…」

クリシュターナに黒騎士が飛びかかる様が目に入る。
レーナが指を弾くと、小さな魔方陣が複数個空中に現れ、光の鎖が飛び出す。
光の鎖は処刑人に巻き付こうと一直線に向かう。

434絶対正義のクリシュターナ:2015/02/23(月) 01:18:47 ID:???
>>432-433
「…!?」

自分の身に何が起きたかを頭が理解出来ず。一瞬体が硬直した。
男を切りつけたはずの自分の視界には誰もおらず、背後から声が聞こえる。
頭で考えるよりも先に、反射的に体が前に出た。
振り返ることもせず、ただ前へと飛び出し回避を試みたのだ。
レーナの援護が間に合えば、背中の傷も浅く済むはずだが
間に合わなければ、そのまま背中に大きな傷を負うだろう。

「くぅ…訳のわからない術を使う!!」

傷が浅かろうが深かろうが、クリシュターナは振り返り男を睨む。

「正義が悪党に負けるわけがないだろう!」

435黒騎士:2015/02/23(月) 19:37:59 ID:QNHBaRp2
>>433
男「ん?」

処刑人の男はクリシュターナに切りかかる寸前で手を止めた。
正確には、レーナの鎖によって身体を拘束され、止められた。

男「ああ、そういえば居たのか……」

手足を縛られ、身動きが取れないように見えるのに尚も余裕の態度を見せる。
自分の術についてまだ相手が理解していない、という事もあるだろうが、他の思惑があるようにも見える。

男は、おもむろに剣から手を放した。
真っ直ぐに地面に落ちていく剣――

しかし、次の瞬間、剣はレーナの頭上に突如現れ、勢いよく落下してくる。
放っておいては串刺しになってしまう。
>>434
男「正義は勝つ。しかしその正義を示すことができるのは、戦いから生き残った者だろう!!」

男の胸部から眩い光が漏れる。
すると、レーナが唱えた光の鎖が先端から徐々に黒く染まり、消えていく。
数秒かかる様子ではあるが、男はすぐに鎖の拘束から解き放たれ自由となり、
またクリシュターナに襲い掛かってくるだろう。

436黒騎士:2015/02/23(月) 19:57:46 ID:QNHBaRp2
>>435追記
レーナ、クリシュターナが処刑人と戦闘に入った頃、

すぐ横で血を流していた筈のテレンスの姿は、いつの間にか消えていた。
残っていたのは、テレンスが愛用している鏡の様な盾が一枚だけだった。

意外なところで致命傷を負ったテレンスは、
あっさりと自分の右腕を捨て、自らの能力で鏡の中へ潜るとそのまま部屋の外へ脱出した。

テレンス「まぁ、クリシュターナさん達の身代わりになったと思えば、右腕も本望だろう」

とは言いつつ、彼も痛みには耐えられなかった。
そのまま何食わぬ顔でゆっくり建物の外へ脱出する。

テレンス「しかし……」

このまま黙って出ていくのも悪いと考え、入口の壁に自分の血痕を擦りつけておいた。

テレンス「勘の鋭い冒険者とかなら、中で何か起こっているんだと気づいてくれるでしょう」

そう祈りつつ、彼はフツーに病院へと向かった。

437レーナ:2015/02/23(月) 20:06:43 ID:???
>>435
「ふふん、その鎖はフツーの人には切れないよ!諦めて…」

自身満々で黒騎士に一歩踏み出すレーナの背後に剣が落下する。

「え?」

驚いて振り返ったところで鎖が侵食されていく。

438絶対正義のクリシュターナ:2015/02/23(月) 21:28:40 ID:???
>>435-437
「ならば尚更正義は揺るがない!
私が勝つからな!!」

歪んだ笑みを浮かべ、拘束された男へと走り
再び短剣を構える。

そして視界にレーナへと迫った危険を捉え
片方の短剣を思い切り投擲した。
重量からして弾くことは出来ないが
頭から軌道を逸らすことは出来る。

そして残った短剣で男の首筋目掛け鋭い突きを放った。

439名無しの魔術師:2015/02/24(火) 22:04:08 ID:zDDwkTYI
>>436
血がついた建屋の前を数人の騎士が通りかかった。
騎士だけではなく真っ黒なローブで顔を隠し縄で縛られた人も連れている。どうやら犯人を連行している最中だろう。

「これは…なにやら事件か? 様子を見てくる」

「しかし、任務中だぞ」

「捨て置く訳にはいかんだろう。キースとモルモンは残ってくれ。俺とモーブが様子を見てくる」

二人の騎士が建屋に入り、二人が残った。

「血の香りがする」

ローブの人が言葉を発した。



戦闘が起きている部屋の入り口に二人の騎士が現れた。しかし、力なく俯いているだけだ。

440黒騎士:2015/02/26(木) 23:44:22 ID:QNHBaRp2
>>437-438
勝負はその一瞬で決まった。

光の鎖を侵食しながら反撃の機会を伺っていた処刑人であったが、
術を解ききる前に、クリシュターナの短剣が首筋に深く刺さる。

一気に噴き出す鮮血と共に、黒騎士達の勝利は確定した……かに見えた。

男「……クク、少し驚いたぞ」

男の胸部から漏れる光が、更に激しく輝きだす。
その光は、優しさや温かさと言った表現とは真逆の、
黒く醜悪な絶望の光であった。

男「ならば、その正義で"伝説"を打ち破って見せてみろ。やれるものならな」

処刑人はクリシュターナの腕を掴む。
その握力たるや、振りぬく事ができないどころか、まるで骨から握り潰されそうな程に力強い。
そして、クリシュターナを掴む腕を思い切りレーナの方へ振りぬく。
特に対処する手段が無ければ、言葉通りクリシュターナは宙を舞い、思い切り壁に叩きつけられるだろう。

>>438
2人の騎士が部屋の入口辺りまで来たところで、室内から暗黒の光が漏れてくるのが見える。
それと同時に、禍々しき魔力の波動を感じる。

部屋を覗くと、処刑人である男の胸から先ほどの暗黒の光が程走っているのが見える。

男「さぁ、今こそ血の契約を果たす時だ。石の中に眠りし魔人よ、今こそ目覚めるがいい――!!」

処刑人が、そこには居ない何者かに声をかけると、男の姿が光によって遮られ、見えなくなる。

441絶対正義のクリシュターナ:2015/02/28(土) 01:43:03 ID:???
>>440
「やったか!」

首筋からの鮮血を確認し、そう言ったが
返ってきた言葉は予想とは違っていた。

「ぐぅぅ…!?なんて力…」

男の胸部からは謎の光が出ており
首筋から鮮血が噴出しているとは思えない力が腕には籠っている。
掴まれた腕からは骨の嫌な音が聞こえ、やがてそのまま投げ飛ばされた。
体術はかなり得意ではあるが、さすがに受け身も取れずに壁に激突した。
肺からは意思に反して空気が漏れる。

「何の伝説かは知らないが……その伝説ごと断罪してやるよ!!」

片膝に力を超えて起き上がり、そう狂気を孕んだ顔で叫ぶ。

442レーナ:2015/03/01(日) 18:17:00 ID:???
>>440
「おおーやった!」

クリシュターナが処刑人の首筋に短剣を突き立てるのを見て一言。
だが処刑人の体から溢れ出る光に驚愕する。

「何アレ!?人間やめているの!?」

直後に投げ飛ばされたクリシュターナが壁に激突する。

>>441
「ちょ…大丈夫なの…割と重症に見えるけど…」

起き上がるクリシュターナに話しかける。

443虚ろな騎士:2015/03/02(月) 17:37:54 ID:zDDwkTYI
>>440-442
騎士は物怖じせず。ゆったりと部屋の中心へと歩む。

そして一番手近な人物に剣を何の小細工もなく振り下ろした。

444絶対正義のクリシュターナ:2015/03/03(火) 02:09:10 ID:???
>>442-443
「たとえこの身が朽ちようとも…悪は滅ぼしますよ」

肩で息をしながら、笑顔でレーナへそう答え

「ところで、その騎士たちをなんとかしてもらえますか」

騎士の攻撃からかばうため、レーナを自分の方へ引っ張った。

445レーナ:2015/03/03(火) 19:56:32 ID:???
>>443
「こ、今度は何?ひゃ!」

騎士に切りつけられそうになるがクリシュターナに引っ張られて事なきを得る。

>>444
「あつつ…気軽に言わないでよ!」

尻餅をついてしまうが先ほどのように指を鳴らして光の鎖で騎士たちを拘束しようと試みる。

446黒騎士:2015/03/04(水) 22:42:24 ID:DHAPWD46
>>441-442
光が止み、その中から姿を現したのは、先ほどの処刑人の男ではなかった。
身体の大きさは一回りも二回りも大きくなり、
青い肌と大きな牙を持った、魔人と言うに相応しい影だった。
唯一、それが処刑人であったと証明できるのは、男が纏っていた処刑人服をその魔人も身に付けているという事のみである。

処刑人「ククク……感じる、感じるぞ!!これが"かの伝説"の力か……!」

拳を握りしめ、湧き上がる力を確かめる処刑人。

処刑人「そう吠えるな人間。騎士はまず、戦いの前に礼をするだろう。」

そう言って、巨大な体躯を曲げて礼をする。

処刑人(メテオラ)「我が名は魔人メテオラ。精々遊び相手にでもなってもらおうか」

魔人メテオラが手を伸ばすと、先ほど手放した剣が吸い付くように、宙を舞って手の内に収まる。

>>443
メテオラ「ところで、許可もなく突然紛れ込んだ外野がいるようだが、自殺志願者かね?」

447レーナ:2015/03/05(木) 23:18:06 ID:???
>>446
「あ、どうも…」

なんとなく連れられてお辞儀をしてしまう。

「じゃなくって…魔人なんて久々に見たわ…」

448虚ろな騎士:2015/03/07(土) 21:22:29 ID:???
>>444-447
殺意が篭った騎士の剣は絶えずその場の生き物全てに向けられている。

「ふうん、魔人ね…」

騎士が初めて発した言葉は外見には似付かない若い女性の声だった。

「でも都合はいいかも…騎士は魔人に殺されました。いいストーリーね」

騎士の殺意はメテオラに向けられた。相変わらず単調な剣撃だが、躊躇ない攻撃は少々面倒なものだ。

449絶対正義のクリシュターナ:2015/03/07(土) 23:32:26 ID:???
>>446-448
「あっははははは!悪党がただの化け物になりやがった!!
 化け物を帝都に放し飼いにするわけにはいかないな!!」

単調の攻撃を仕掛けてくる虚ろな騎士の一人から剣を奪い取り
騎士をメテオラの方へ蹴り飛ばした。

「自分の姿を見てみろ!それにもとからお前は騎士ではないだろうが!!」

レーナや騎士へは脇目も振らず、そのままメテオラへと接近を試み
足元へと剣を振り下ろした。

450黒騎士:2015/03/13(金) 20:15:35 ID:DHAPWD46
>>447-449
メテオラは右手に持った剣で騎士の剣を受け止める。
同時に、振り下ろされるクリシュターナの剣を左の掌で受け止める。
手ごたえが無ければ、出血の様子も全く無い。

メテオラ「哀れだな……いくら強い言葉を吐いても、貴様らの剣は俺の身体に傷一つ付ける事ができない」

メテオラは両手が塞がったまま不気味な笑みを浮かべ、詠唱を始める。
すると、徐々に大きく地面が揺れ出し、次第に立っているのも難しい程の揺れとなる。

451レーナ:2015/03/14(土) 12:33:44 ID:???
>>450
「わ!わ!わ!うわっ!」

地面の揺れを感じて翼を広げる。

「フー、びっくりした…」

上空を旋回しながら様子を伺う。

452絶対正義のクリシュターナ:2015/03/15(日) 03:26:28 ID:???
>>450-451
「ちっ…!」

地面の揺れに立っていられず、片膝をついた。
揺れがどれくらい続くかは分からないが、レーナのような手段を持たないため
収まらない間は行動不能だ。

453虚ろな騎士:2015/03/15(日) 06:59:57 ID:???
>>450
クリシュターナと同様に回避手段を持たない彼らは糸が切れた人形のように揺れに身を任せている

454黒騎士(メテオラ):2015/03/21(土) 22:33:43 ID:OOscKGSA
>>451
「成程、君はただの人間ではないのか。むしろ、我々に近いのかな?
ならば、こんな技も珍しくないだろう」

メテオラは地面に足を付けている者の中では唯一、安定して直立している。
左の掌を開くと、掌が明るく輝き始める。

>>452-453
「それでは、君たちの正義や勇敢さがどのくらいの物なのか、実験してみよう」

左手の輝きは電気。
小さな稲妻が激しくなったところで、その電撃を3人に向かって放つ。

当たったところで死にはしないが、気を失うか失わないかの苦痛が全身を奔る威力だ。

455絶対正義のクリシュターナ:2015/03/22(日) 01:47:07 ID:???
>>454
依然揺れている状態の地面で避けられるはずもなく
迸る電撃がクリシュターナの体を駆け巡る。

「ぐぅ…っく……正義はこれしきで屈しない!!」

動けぬまま、視線だけをメテオラに向けた。
そして手に持つ短剣を地面に突き刺し
アースの変わりにして、体に流れる電撃を逃がそうと試みた。

456レーナ:2015/03/22(日) 02:06:49 ID:???
>>454
「ふふん、空を飛べさえすればそんなモノ…」

宙返りをして電撃を避ける。

「遅い!遅い!」

レーナの周りに光の玉が7つ浮かび
短剣のような形となってメテオラに向かう。

457虚ろな騎士:2015/03/24(火) 22:43:28 ID:YDpBFB2Q
>>454
身体に電気が流れて騎士の動きが鈍った。やがて、身体が痙攣を始め動かなくなった。

「あんまり使えなかった。魂の意思がなければ能力の半分も出せないわね」

声の主は騎士から入り口に立つローブ姿の女性に変わった。

「貴方は随分強そうだけど、魂は強いのかしら?」

手足には拘束具がつけられ動きが制限されているのだろう、歩みはかなり遅い

458黒騎士(メテオラ):2015/04/01(水) 22:29:31 ID:OOscKGSA
>>455
「少しは粘るようだな。さて、電撃の次は……火あぶりかな?」

歪んだ笑みを浮かべ、醜悪な心を露わにするメテオラ。
生身の人間をいたぶる事を心底楽しんでいるようだ。
否、生身であり、強い人間をいたぶる事に楽しみを覚えている。

>>456
「!!」

宙返りにより、メテオラの背後に回り込んだレーナが放つ短剣は、メテオラの背中に直撃する。
普通の生物と同様に、朱い血が流れる。

「貴様……弱者の礼儀を知らぬようだな。弱者はただ強者の前に頭を垂れ、死んでいればいいのだよ!!」

レーナとは対照的に、魔元素で形成された黒く淀んだ刃をレーナに3本放つ。
狙いはレーナの左右の翼と、心臓。

>>457
「貴様も、騎士の礼儀を知らぬ奴だと思ったら、魔術師……か。ならば、同じく死んでいろ」

ローブの女性にもレーナ同様、暗黒の刃を3本放つ。
3本の狙いは纏まっており、全て胴体部を狙っている。

459レーナ:2015/04/02(木) 20:11:45 ID:???
>>458
「あれ?効いちゃった…?」

先ほどの剣戟は、素手で受け止めたにもかかわらず
背中に向けて放った光の短剣は、深々と刺さっている。

「ってちょっと!翼はやめて!」

慌てて翼を仕舞うが、そのまま落下してしまう。
当然、攻撃は外れるが…

「アイタタ…二回も尻餅ついちゃった…」

460バートリ:2015/04/02(木) 21:32:20 ID:???
「騎士の礼…そんなものありましたね」

迫り来る刃に物怖じする事なく会話を続け軽く手を振り上げた。
手の動きに合わせ倒れていた騎士が起き上がり三本の刃を全て身体を使い受け止め、そのまま頭を垂らした。

「えっと、何か二つ名があった筈でしたね…あ、そう疾風。疾風のモルモンだったわね」

「そして私はバートリ。魔術師と呼ばれる程落ちぶれてはいないよ」

もう片方の手を振り上げ、

「代償は…利き腕にしましょうか」

モルモンと呼ばれた騎士の腕が捥げ、錆色をした刃となりメテオラに向けて放たれた。意趣返しなのだろうこちらも同じく3本だ。

461絶対正義のクリシュターナ:2015/04/05(日) 19:14:26 ID:???
>>458
「化け物風情が調子に乗るなよ」

レーナへと振り返ったであろうメテオラの背中からその巨体を登り
片目に向け短剣を降り下ろし、そう良い放った。
無論、メテオラが回避行動や反撃をしてくれば効果的な攻撃にはならないだろう。

462黒騎士(メテオラ):2015/04/06(月) 23:14:35 ID:OOscKGSA
>>459-461
「貴様達が何人集まろうと……!」

モルモンから放たれた腕(刃)を、再び技で返そうとした時、
背中を登るクリシュターナに気付く。
しかし、気付いた時には短剣が片目に深々と刺さる。

「ぐあああああッ!?」

クリシュターナを振り払い、地面を転げまわる。
レーナが付けた傷からは勿論、モルモンの刃もメテオラの身体に傷を負わせたため、
ほぼ全身から流血している。

しかし、何よりも目への一撃が効いているのは明白だ。

463レーナ:2015/04/06(月) 23:36:29 ID:???
>>462
「おー、結構効いてる。」

転げまわるメテオラを眺めつつ立ち上がる。

「それじゃあ…二回も尻餅ついちゃったお礼を…」

再び翼を広げて、舞い上がるレーナ。
魔力を貯めた光の弓矢を継がえ、眉間に狙いを済まして…

「受け取ってねッ!」

引き絞った弓から光の矢が放たれる。

464バートリ:2015/04/07(火) 18:06:25 ID:zDDwkTYI
>>462-463
「フィナーレにはまだ早い…役者を使い切れてませんので」

モルモンではない騎士…名はキースだがバートリの口から語られる事はないだろう。

そのキースがレーナが放った矢の射線を遮った。が、構えを見てからの動きゆえ間に合うかどうかはわからない。

「おいで…最後の役目よ」

再び騎士二人が室内へ乱入した。
一人は兜ごと頭部を潰されもう一人は頭が逆を向いている。

「賑やかな方が楽しいものね」

更に充満する血の香りに対し少女の様に無邪気な笑みを浮かべた。

465絶対正義のクリシュターナ:2015/04/07(火) 21:05:08 ID:???
>>462-464
「あっはははは、もっと苦しみもがけ悪党!!」

レーナに続き、メテオラに向けて追撃をかけようと走る。
そしてバートリがレーナの攻撃の射線上へ入ったのを目撃し

「お前も悪党か魔術師!」

乱入してきた頭部を潰された兵士目掛け、その潰された頭部へと更に短剣を突き刺した。

466レーナ:2015/04/07(火) 21:32:01 ID:???
>>464
「うぇっ!?ちょっと!」

突然射線に現れた騎士に驚くが…
>>465の叫びを聞いて

「こ、このまま串刺しになっちゃえ!」

さらに魔力を込めて貫通力を高めて、騎士もろともメテオラを貫こうと試みる。

467黒騎士(メテオラ):2015/04/08(水) 00:02:30 ID:OOscKGSA
>>463-466
「あぁ、その通り。まだ誰も終了の合図など出してはいない」

もがき苦しむメテオラの動きがぴたりと止まり、起き上がる。
眉間に向かって飛んできた魔力の矢が、宙に描かれた謎の円の中を通り、
メテオラの背後の壁に突き刺さる。
これは、テレンスが腕を切断された際にも現れた物と同一である。

良く見ると、クリシュターナから受けた目の傷、そして
モルモンの刃やレーナの攻撃によって受けた傷も癒えていく。

「どさくさに紛れて退散しようと思ったが、油断も隙もないな。貴様達は」

そう言うと、手のひらに複数の魔弾を蓄え始める。

「ちなみに、これ以上の野次馬の入場を許した覚えはない。そこまでにしておくがいい」

練り上げた魔弾を、宙に浮かぶ円に向けて放つ。
魔弾が円を通過した直後、新たに乱入した騎士は『既に魔弾を受け、部屋の外に吹っ飛ばされていた』。
無論、クリシュターナの攻撃は空振りとなってしまう。

468バートリ:2015/04/08(水) 00:20:56 ID:zDDwkTYI
>>465
「悪党…魔術師…わたしはそんな小さな存在じゃないわ」

「それにしても、正義なんて不安定な物を魂の礎にしているの? もっと素直にならないといつか魂に食われるよ」

「あなたは壊したいのでしょう? それに正義なんて理由をつける必要はあるの?」

469バートリ:2015/04/08(水) 01:03:30 ID:zDDwkTYI
>>467
「あら嬉しい。まだまだ続くのね。でも意外と人見知りなのね」

モルモンの胸が爆ぜ心臓が飛び出した。

「止まった心臓は媒体としては不十分なのだけど」

『第14…調和する力』

心臓は小さな魔弾となりメテオラに近づく。威力こそあまり高くはないがいかなる防壁も調和し無力化するだろう。

470レーナ:2015/04/08(水) 19:50:25 ID:???
>>467
「あ!」

光の矢がすり抜けたことに驚く。

(どういうこと?障壁に当たった感触はなかったし…)

471絶対正義のクリシュターナ:2015/04/10(金) 23:52:41 ID:???
>>467-470
「決め手に欠けるな。まさか傷が癒えるなんて」

メテオラの傷の修復でこれまでの攻撃が無駄になってしまった。
今のところ突破口が見えず、これではじり貧だ。

(化け物に弱点はないのか?)

>>468
「破壊したいだけ?お前は何も分かっていないな魔術師!
 我々は民の平和を脅かす悪党共の殲滅だ!それが全て」

472レーナ:2015/04/14(火) 21:24:32 ID:???
>>471
「あのー…さっきみてたんだけど…」

クリシュナータにおずおずと意見を述べる。

「あの円ってさ、一個しか出てなくない?」
「鎖とダガーで、いろんな方向から攻撃したときも円じゃなくて、普通に通っちゃったし…」
「あとさ、なんか攻撃がもっさり気味?落っこちちゃった時も、ほかの人たちに構ってばっかだったし…」

473黒騎士(メテオラ):2015/04/15(水) 20:49:34 ID:R27FeYcg
>>469
「死霊使いの類か?何、君の事をもっと詳しく知りたいだけさ」

握った剣で魔弾を真二つに切り裂く。

「もっと私と死の舞踏を楽しもうではないか?……と、言いたいところなのだがね」

円が消失すると、続いて魔人メテオラも、人間の姿に戻っていく。

>>470-471
「どうした?せっかく私を追い詰めたのに、まるで勢いが失せてしまったな?」

癪に障るような笑みを浮かべながらゆっくりと一歩、二歩と歩き始める。

「先ほどの攻撃、無駄であったわけではない。君たちが私に与えた痛みは憎悪となり、私の心にしっかりと刻まれたよ。ククク……。
戦いとは、互いに痛み、憎しみを積み重ねていき、勝者にはそれに耐えきれなくなり崩れていく敗者の姿を見る権利が与えられる。
私は、そうして君たちが崩れていく時の表情を見てみたいよ」

474レーナ:2015/04/16(木) 19:51:01 ID:???
>>473
「うぇ、悪趣味…」
「ふんだ、今までのはただの小手調べなんだからね!」

虚勢でもないよりかはマシだろう、再び翼を広げて
光の槍を出現させる。

475バートリ:2015/04/18(土) 19:51:15 ID:???
>>471
「理由をつけた破壊に過ぎない…承認欲求は満たされるけど」

「もっと自由に純粋に壊せないのかしら」

>>473
「ネクロマンシーなんかと一緒にしないでほしいわ。私は翻訳者よ。忌避すべき原典の翻訳者。同時に創造者でもあるけど」

変身を解いたメテオラに対し、

「あら、さっきの方がステキだったのに残念ね」

476絶対正義のクリシュターナ:2015/04/19(日) 03:45:25 ID:???
>>472
「何?それは本当ですか。全然気付きませんでした。
 それが突破口になり得るかもしれませんね」

小声でレーナにそう答える。

(多方面からの同時攻撃か……)

>>473
「どうした化け物。私に倒される覚悟が出来たか?」

>>475
「壊すことが目的ではないからな。悪党以外を巻き込む必要はない」

477黒騎士(メテオラ):2015/04/20(月) 22:44:16 ID:R27FeYcg
>>474
「そうだったのか。それなら、今度こそ君の実力を私にぶつけてみたまえ」

心なしか、人間の形態になった途端に口調がやや、おとなしくなったような気がする。

「さあ」

レーナに向かって一歩、二歩とゆっくり歩み始める。

>>475
「翻訳者?原典?わからないな。こう見えても私はスラム出身でね。もっと私にもわかりやすくしてくれたまえ」

視線と身体はレーナに向けたまま、バートリにも話しかけている。

「ただ、知らない事への知的好奇心は高いと自負しているからね。君には俄然興味が湧いた」

>>476
「そう見えるなら、攻撃してみてはどうか?あいにく、他用を思い出してね。早急に帰る必要があるが、
一撃くらいならチャンスをあげても良い。

ヒントをあげるとすると、多方面からの攻撃に対応できないというのは正解だよ。私にも腕は2本、
目は2つしかないからね」

478レーナ:2015/04/20(月) 22:53:08 ID:???
>>477
「それじゃ…たっぷり…見せてあげるッ!」

光の槍を地面に思いっきり突き刺す。
次の瞬間に、メテオラの足元と頭上に魔法陣が展開されて
上下から槍が3本ずつ飛び出す。

479バートリ:2015/04/23(木) 00:10:20 ID:Lu/V3kok
>>476
「貴方の魂は破壊を求めてるように思えたけど…」



>>477
「そのままの意味よ。原典を翻訳し力としているの」

「魂の扉。その先にあるものが原典なの」

両手を広げ踊る様に回り始めた。

「ああ、素晴らしい、なんて素晴らしいんだろう!」

どちらかというと狂人の類かもしれない。

480絶対正義のクリシュターナ:2015/04/25(土) 19:35:03 ID:???
>>477-478
レーナの上下から攻撃のタイミングに合わせ、短剣を握り直す。

「この短剣の柄まで通してやるぞ!!!」

体勢を低く、そして一気に踏み込んで加速した。
宣言の通り、その勢いはメテオラの身体を刺し貫かんばかりに正面からの突撃を仕掛けた。

>>479
「悪党の破壊、という一点であれば間違いではないがな!」

そう答えメテオラへと攻撃を仕掛けた。

481黒騎士(メテオラ):2015/04/29(水) 22:10:51 ID:R27FeYcg
>>478-480
レーナが光の槍を地に突き刺し、現れた魔方陣にメテオラの表情がおぼろげに照らされる。
その表情は、不気味に笑っていた。

メテオラは、現れた槍を避けることも無く、あっさりと串刺しになった。
当然、大量の血が流れ出す。

「ぶっ……!」

更にはクリシュターナの短剣も、あっけなくメテオラの胸に深々と突き刺さる。
確実に『殺した』手ごたえがある。

しかし、それでもメテオラの不気味な笑みは消えなかった。

「もしかして今、『殺った!』とでも思ったかね?ククク、カカカカカカ……!」

クリシュターナの手首を握り、強引に短剣を身体から引き抜くと、一歩、二歩と後ろに下がる。

「さて、そろそろわかってもらえたかな。君たちのちょっとした信念や工夫程度じゃ、私の身体にはちっとも響かないということが」

482レーナ:2015/04/29(水) 23:31:04 ID:???
「に、人間じゃない…」

たじろぐレーナだが、奇妙なデジャヴを感じる。
(ずっと前にもこんなことが…たしか…)

483絶対正義のクリシュターナ:2015/04/30(木) 01:44:53 ID:???
>>481-482
数歩下がったメテオラに、さらに深々と短剣を突き刺す。
メテオラに回避する術がなければ、同じ個所を貫通したはずだ。

「言ったろう!柄まで通すと!!
 攻撃が通じるまで何度でも滅ぼしてやるよ!」

484バートリ:2015/04/30(木) 23:08:11 ID:???
>>481-483

「不死者の類…ではなさそうね。耐性を会得しているようには見えないから」

「原理が分からないから分かるまで殺すって考えよはステキね。私も加勢するわ」

もはや肉塊と化したモルモンを鷲掴みし、

「第11…破壊」

禍々しい槌となった。

「脳みそ潰れてピザソースになるまでいっくよー」

敏捷な動きで距離を詰め槌を振り下ろした。バートリの体格からすればたいした威力ではないだろう。
しかし、槌はまともではない。槌の力で並外れた威力になっているだろう。

485黒騎士(メテオラ):2015/05/08(金) 00:09:04 ID:R27FeYcg
>>482
「ようやく、私の正体に気付き始めてくれたかね。とはいえ、数年前までは私もタダの人間だった。
そう気味悪がられると傷つくね」

魔人と名乗ったのは、どうやら虚勢ではないらしい。
メテオラの胸には怪しい光の元……黒い宝石のペンダントがちらつく。

>>483
「聞いていなかったか?一撃と言ったろう」

その声は、クリシュターナの背後から聞こえた。
短剣で突こうとした頃には、メテオラはクリシュターナの背後に移動していた。
否……クリシュターナが感覚で理解したのは
メテオラが移動したのではなく、自分が移動させられたのだ。ということだ。
そして、それを目の前にしたバートリ、レーナも同じ事を理解する。

>>484
「それも正解。私はゾンビの様な存在とは違う。君たちは、察しが良いんだな。だから……」

突然活発に動き出すと、前方へ飛び込み槌を寸前で回避する。

「挽肉になるのは勘弁だ」

狙いは槌の回避は無論の事、クリシュターナ、レーナと少しでも距離を放す事。
更に、手に持った剣をとにかく力一杯バートリに投げる。

486レーナ:2015/05/08(金) 18:46:22 ID:???
>>485
「そんなこと言うなら、人間のままでいればいいのに」

クリシュターナが突っ込んで、移動させられた様子を見る。

「やっぱ正攻法じゃ埒が空かないのね。どうしよう。」

487絶対正義のクリシュターナ:2015/05/09(土) 00:33:33 ID:???
>>484-486
「ちっ……!同じ手を何度も!!」

ペンダントが光に反射して鈍く煌めいた。
それを見てふとメテオラが魔人になる瞬間を思い返した。

(奴は魔人になる時に胸から眩い光が出していたが…)

レーナの光の矢でどうにかあれを貫いてみることは出来ないかと思案する。
或いはバートリがそれに気付いて攻撃する可能性もある。

488バートリ:2015/05/09(土) 00:47:11 ID:???
>>485-486
「でも今までみたいに余裕かまさずに反撃してきたから、少しは効果あるかも?」

メテオラの放った剣は寸前でかわした様だが、左手首は切り落とされてしまったようだ。

だが、血は吹き出さず止まっている。魔術で一時的に止血しているのだろう。

「痛覚遮断しても、見るだけで痛いや…くっつくかな…」

切り落とされた手首を拾い傷口を合わせている。

489黒騎士(メテオラ):2015/05/09(土) 18:36:41 ID:R27FeYcg
>>486-488
「さてと……」

一仕事を終えたかのように深呼吸し、壁に手を突く。

「本音を言うと、ここに来たのは、私が会いたい人が居ると聞いたからなのだが、どうも居ないらしい。
それに、中々楽しませてもらったしね……そろそろ失礼するとしよう」

言い終えると、壁に見慣れた円が描かれる。
同時に、胸にかけた石のペンダントをつまむ。

「もしこれについて気になっているのなら、知って良そうな人や、文献でも調べてみるのがよかろう。
そこに記されていることが嘘か真かは、君たちなら判断できよう」

メテオラが壁の円に近づくと、円に触れた部分から先が壁の向こう側に消えていく。

「ただ、これだけは断言しておこう。君たちが何を調べ、どこまで理解したとしても、
この"大きな流れ"を君たちに止める術はない。最後に勝つのは私たちということだ」

そう言い捨てると、メテオラは円の中に消え、気配はしなくなった。

490バートリ:2015/05/09(土) 19:56:56 ID:PWXIUtt.
>>489
「流れは自分で作らない限り流されているだけよ…あの人が言った流れが他者が作ったものじゃなければいいけど」

腕を縫合しながら治癒魔術をかけている。くっつきはするだろうが、機能は著しく低下するだろう。

「さて…騎士も死んで自由になったけど…あなた方は口が堅いかしら?」

レーナとクリシュターナに黙っていろと言っているのだろ。

491レーナ:2015/05/09(土) 20:53:13 ID:???
〉〉489
「捨て台詞は負ける人が言う言葉なんだからね!」

べーっと舌を出す。

〉〉490
「はーい、せんせー。こういう時に黙りはいけないと思いまーす。」
「知っていることは共有するべきだと思いまーす。」

藪をつつくような発言をする。

492絶対正義のクリシュターナ:2015/05/10(日) 10:44:15 ID:???
>>489
「逃げる気か!」

短剣をメテオラに向け投擲したが
既にそこに本人はおらず、壁に突き刺さるだけだった。

「くそおおおお!!」

>>490
「次はそちらか?悪党なら断罪あるのみ」

バートリへと向き直り腕を組む。
何も黙るつもりはないようだ。

>>491
「レーナさんは私の後ろへ隠れていてください」

493一般騎士:2015/05/10(日) 23:16:03 ID:R27FeYcg
>>490-492
「そこで何をしているんだ!」

睨み合う双方の間に聞こえてきたのは、一般騎士の声だ。
まもなく、室内に一般騎士が駆け込んできた。

「一体何をしている!この荒れ様は、何かあったのだな?」

事情の説明を求める騎士の横には、エメラルド色の髪が特徴の少女が立っている。
まだ世の中で起きている事の殆どを知らないである筈なのに、何か悟った様な瞳をしている。
彼女こそ、海底都市から見つかったとされる少女本人だ。

更に言えば、彼女の胸にはあのメテオラが下げていた石のペンダントと似たような物が輝いている。
違うのは、その石が髪の色と同じ、優しいエメラルド色をしている事だ。

494バートリ:2015/05/11(月) 00:08:17 ID:???
>>491-493
「そう、取引には応じないのね」

乱暴に縫合された腕は一応くっついたようだ。

「なら好きに話すといいわ。どうせ騎士に追われるのだから、多少誤魔化した所で大差ないし」


「でもやりたいなら本気でやりましょうか! その方が楽しいですし」

左手の手首より先がドリルになった。

「螺旋力…? やっぱり自身を使うと何が出てくるか予測できないわね」

魔元素が渦を巻きながら左手に集まっていくが、騎士と少女の乱入により一時的に止まった。


「楽しく遊んでいるだけよ? 無粋なうえにロリコンとは最悪な騎士ね」

495絶対正義のクリシュターナ:2015/05/11(月) 00:51:07 ID:???
>>493
「賊が入り込みこました。既に逃亡してしまっていますが
 それと、そこの魔術師は騎士に追われているようなので
 断罪する必要があります」

と説明しつつ、少女が気になった。

「そこの少女は一体?見たところ騎士ではないようですが」

(良く似たペンダント…偶然?)

>>494
「やはり悪党は私が裁かなければな!
 絶対正義の名の下に!!」

すぐにでも食らいつきそうな表情でバートリへ視線を移す。

496レーナ:2015/05/11(月) 05:53:46 ID:???
>>492
「今はそっちに構っているよりも…」

>>493
「あ、ちょうど良かったー。」
「あの人は騎士を殺した現行犯でーす。」

>>494
「この大変なときに…」

戦闘になりそうなのでクリシュターナの後ろに控える。

497一般騎士:2015/05/11(月) 23:05:26 ID:R27FeYcg
>>494
「貴様……!」

怒りのまま、バートリに掴みかかろうとした時、別の騎士が一般騎士の肩を押さえた。

騎士T「ここで何があったのかは存じないが、一旦落ち着きたまえ」

奥からやってきた中年から初老の騎士はゆっくりとした口調で対話を図る。

騎士T「もう、すぐ外には大勢の騎士が帰ってきている。君を無力化し、退屈なまま長い間拘束することも容易い。
そうなりたくなければ、ひとまず落ち着いてほしい」

>>495
騎士T「君もそうだ。報告の内容は正しいのかもしれないが、悪党を君が一方的に裁くという考えは、傲慢に他ならないぞ。
まずは、その殺気を心の中に収めなさい」

始めこそ厳しい口調で叱るも、最後は優しい口調で締める。

一般騎士「この少女は、親を探して彷徨っていたのだ。だが、親の手掛かりが分からなければ放置するわけにもいかんでな……」

なだめるように少女の頭を撫でるが、少女は表情一つ変えることは無い。

>>496
一般騎士「君は、ここで起きた事件に巻き込まれたのか?
……申し訳ないが、後程事情を聴かせて頂きたいが……」

巻き込まれた割に、楽観的なレーナの態度に多少戸惑っているようだ。

498バートリ:2015/05/12(火) 00:36:10 ID:C3p5Y85I
>>495-498
「騎士を殺したのは魔人の雷撃よ? 死体は愚弄したのは事実ですかもしれないけど」

「ただ、私を長時間拘束するには充分な理由かもね」

ドリルは収縮し元の腕に戻った。

「無限の荒野に立ち竦む物に私は裁けないわ。帝国法に従って生きる物にはね。者じゃなくて物よ」

「ただ、その少女は別ね。一人で歩く力を持っていそう

499レーナ:2015/05/12(火) 06:43:30 ID:???
>>497-498
「あら〜可愛い〜」

騎士やバートリーをガン無視して、少女に駆け寄る。

「何処からきたの〜?」

500絶対正義のクリシュターナ:2015/05/13(水) 21:51:19 ID:???
>>497
「私たちは騎士です。悪党を断罪するのに配慮などいらないですよ」

笑顔を繕ってはいるが、殺気自体はまだ抑えられていないようだ。

「そうですか。まだ悪に染まる前の純粋な子供は良いですね。
 そのまま真っ直ぐに育つんだよ」

同じく頭を撫でた。

>>498
(暴れもせずに大人しく捕まるなんて
 私が断罪したいところだったが、まあ良しとしましょう)

と考えたところで、バートリがまた難しいことを話してきた。

「裁けるかどうか、今ここで試してもいいんだぞ」

自然と口角と目が吊り上った。

>>499
「レーナさん、あまりあちこち行かないでくださいね?」

501一般騎士:2015/05/13(水) 22:56:33 ID:R27FeYcg
>>498
騎士T「まずは得物を収めてくれた事に感謝する……が、無論、事情については別途聞かせてもらおう」

バートリの腕が元に戻ったからと言って、突然取り押さえるような事はせず、
あくまで冷静に事を進める。

騎士T「ひとつ、誤解をしているのでは……と思ったので言っておくがね。
確かに、我々は法を盾にする組織ではある……が、元を辿れば、弱き者の為に秩序を守りたいだけだ。
だが、現実的に考えてそれを個人で行うことは困難で、ただの驕りとも言える。だから私たちは法を使い、
ここに集い、悪と闘っているのだ。あまり袖にしないでほしい」

騎士然とした面持ちでハッキリと言い切る。
一般騎士は何も言えず、騎士Tの様子を見ている。

>>499
少女「……」

少女はその場で起きているやり取りを一切意に介さず、声をかけたレーナにすら顔を向けず、
ただ無表情で対面の壁を見つめている。

ただ、暫くの間を置いて、小さく口を開き、呟いた。
「地獄よ……。」

>>500
騎士T「配慮とはまた違う。ただ暴力で相手を叩きのめすのは、そこいらのごろつきでもできる。
だが、我々には法を行使する力がある。それがごろつきとの違いであり、我々の強みだ。
後はその使い方と、法を以って敵と闘う信念があれば、何にも屈する事は無い。君なら容易い筈だ」

バートリ同様、強く言い切る。

騎士T「……ということで、二人には別室で事情を聞きたい。一体ここで何が起きたのかについて、
担当の者に洗いざらい話してほしい。
そして、クリシュターナさん。貴方には別件で話がある。彼女らは別の者に任せ、同行願いたいが……」

502バートリ:2015/05/14(木) 00:59:04 ID:PWXIUtt.
>>500-501

「死をもって贖罪とするならば、今この場で裁いてみてはいかが?」

自信に満ちた態度/露骨た挑発。

「あなた方が崇拝/依存する帝国法を遵守するならば、裁判を受け死刑執行官に首をはねられるべきだと思いますけどね」

「ただ、貴女は別ですよ? 少しは見込みがあります。この場で貴女の信念を持って首をはねなさい。そうすれば帝国法の物にはなりませんよ?」

言い切った後に軽く笑った後、クリシュターナに背を向け、エメラルド色の少女に目を向けた。

「そのペンダントは何処で手に入れたの? ステキなデザインだから私も欲しくなったわ」

503レーナ:2015/05/14(木) 05:39:56 ID:???
>>500
「う…わかった。」

口角を吊り上げた表情にびびる。

>>501
「地獄って…誰かに酷いことされたの?これに書いてある人のこと?」

ネ〇ロの手配書を見せる。

504絶対正義のクリシュターナ:2015/05/16(土) 12:48:58 ID:???
>>501
「一度悪に染まった者は、改心などしないものです。
 法の下、我々が断罪する他ないんですよ」

と持論を言う。

「私に話ですか?それは構いませんが」

>>502
「純粋な子供がいなければ、即刻首を刎ねていたところだ。
 正義を執行するのは後でにしておいてやる。そして子供に近づくな。
 純粋な白は汚れやすい」

>>503
「レーナさん、面倒だとは思いますが騎士にご協力ください」

事情聴取のことを言っているのだろう。

「先ほどの化け物のことで何か気付いたことがあれば私にも教えてくださいね」

505一般騎士:2015/05/22(金) 23:41:37 ID:R27FeYcg
>>502-504
騎士Tは腕を組み、それきり下を向いてしまう。
そして小さな声で一言

「そうか……」とだけ呟いた。

その場を行きかう言葉を遮るように、少女が口を開く。

少女「どうでもいい……!」

その言葉は、この場にいる者すべてに向けられている。

少女「法とか、正義とか、そんなくだらない物はどうでもいい。私、パパに会いたい。さっきも、
パパの匂いがした……。でも、パパいない……」

大事そうに胸のペンダントを握る。
この胸のペンダントが"パパ"との大切な絆である事を思わせながらも、
やはりメテオラとの奇妙な関係を連想せざるを得ない。

506バートリ:2015/05/23(土) 17:35:03 ID:???
>>505
「あらあら、あれが父だとするとちょっと同情したくなるわね」

「さて、騎士様はどうするのでしょう?」

「あの化け物を殺せば、この娘が悲しむかもね」

507レーナ:2015/05/23(土) 18:48:02 ID:???
>>505
「パパ?そう…」

少女の発言を聞き、大体の推測をたてる。

「どんな人?私も探してみるから、
教えてほしいな。」

508絶対正義のクリシュターナ:2015/05/27(水) 21:18:29 ID:???
>>505-507
(パパ…?ペンダントは似ているが
 まさかメテオラの娘か?)

「ねえ君、お父さんはどんな人なのかな?」

(メテオラが父親だとしたら、この子供も悪で決まりだ。
 判明した瞬間に正義執行してやる…ふふふふ)

あくまでも判断を間違えないように質問をする。

「そのペンダントに似たものを持っている人がさっきまでいたんだけど。
 お父さんの名前とか特徴は分かるかな?」

509一般騎士:2015/05/30(土) 19:36:48 ID:R27FeYcg
>>506-508
騎士たちは少女に気を遣い、暫く様子を見るようだ。

少女「……パパを見たことが無いから、特徴は分からない」

その発言だけでも不可解ではあるが、少女は更に不可解な発言を続ける。

少女「でも、パパは私を"造ってくれた"人。近くに居ればパパの事はパパってわかる。
ここに残された気配は、なんとなくパパじゃない気がする……でも、パパの事を知っている人だと思う……。
このペンダントは、パパからの誕生日プレゼント」

残念ながら、彼女の証言だけでは、パパという人物について詳しく探ることは出来ない。
しかし、少女曰く、メテオラはパパではない、らしい。

騎士T「……との事だが、この後はそれぞれ解散という事になると思う。強制はしないが、
各自この子の父親について何かわかったら、情報提供をお願いしたい」

510レーナ:2015/05/30(土) 21:51:10 ID:???
>>504
「そういえば、思い出したけど…」
「あんな風に再生するモンスターが居たのよ。」
「あのときも処刑人とか言うのがいたような気が…」

>>509
「へぇー。じゃ私と同じだね。」
「私もパパってみたことがないの。」

511絶対正義のクリシュターナ:2015/06/06(土) 09:44:23 ID:???
>>509
少女を射抜くような視線で見つめていたが
やがて

「そう、あなたのお父さん見つかるといいですね」

そう言って少女の頭を撫でた。

>>510
「処刑人……?
 レーナさん、それはどこで見ましたか?」

顔が近い

512バートリ:2015/06/07(日) 18:02:49 ID:???
>>509
「親探しね。ま、それらしい人を見かけたら通報ぐらいはしてあげるわ」

そのまま踵を返し部屋を後にしようとする。

513一般騎士:2015/06/14(日) 21:28:33 ID:R27FeYcg
>>510
少女「パパは見たことないけど、魂を感じることは出来る……。確かに、この世界に居るって。
……貴方もパパと会えるといいね」

>>511
少女「……ありがとう」

目線だけクリシュターナに向ける。
どことなく、信用を置けない様子だ。

>>512
少女「ありがとう」

騎士T「……ということだ。ひとまず、ここの後片付けは我々でやっておく。
後は、先ほど言った通り取調べに少し協力頂いた後、自由に解散としてくれ」

そう言って、騎士Tと少女はその部屋を後にした。

(以後、自由解散)

514レーナ:2015/06/20(土) 22:00:38 ID:???
>>511
「ちょ、近いって…」
「騎士さんと話すから落ち着いてよ…」

>>513
「じゃあまた今度ね。」
「次はどこかで遊ぼ!」

そのあと騎士とクリシュターナに海底遺跡で起こったことをはなした。

515絶対正義のクリシュターナ:2015/09/06(日) 02:10:46 ID:???
-帝都・スラム街-

盗賊A「今日の稼ぎは上々だな、へっへっへ」
盗賊B「俺の方が多く稼いだか?」
盗賊C「おい、騎士がうろついている。そろそろ行くぞ」

スラム街では常日頃このような犯罪が横行している。
騎士団の目を盗んだ行為は後を絶たない。
彼らも自分の生活のために仕方なく窃盗をする者から
私利私欲のために犯罪行為に及ぶ者もいる。

「貴様らが行ったことは悪だ!
 よって、私の手によりこれより正義を執行する!!」

腕を組み、仁王立ちをした少女
その眼光は狂気に満ち満ちている。
そして滑らかな手つきから一突き、盗賊の胸を貫く一撃を放つ。

盗賊A「え……?」

盗賊は貫かれたことすら気付くことなく絶命し、その場に倒れた。

盗賊B「こ、こいつ騎士なのか!?」
盗賊C「逃げろー!!!」

-ウィンドバードの森-

「逃がすと思うのか悪党共?」

盗賊B「ま、待て…待ってくれ!俺たちは生活のため仕方なくだnry」
盗賊C「改心した!これからは真っ当に生きる!だかry」

「生活?改心?ふふふ…悪は断罪する!それだけなんだよ!!」

盗賊を真っ二つにし、その返り血で染まった顔は喜びに満ちていた。
嬉々とした表情を浮かべ後から追いついてきた騎士へと振り返る。

一般騎士「クリシュターナ殿!相手の命を奪うのはやりすぎです!
     連行して牢に入れ、然る後適正に裁かれるのが道理です」

「やりすぎ?どうしてですか?」

純粋な表情で騎士にそう問いかける。
他意があるわけではなく、単純な疑問からクリシュターナはそう言ったのだ。

一般騎士「彼らは窃盗をしただけ。重犯罪者ではありませんでした」

「……ふふ、ふっふふふふ、あっはははははは!
 犯罪に重いも軽いもありませんよ!悪は断罪する!!
 私は正義を執行した!!!」

一般騎士「クリシュターナ殿……」

「あるのはただ、正義が悪を裁く。
 それ以上でもなくそれ以下でもありません。
 それでは帰りましょう。これでまた帝都も平和に一歩近づきました」

その清々しい笑顔を見て
一般騎士はそれ以上何も口から出てこなかった。
ただ一つ感じたことは、狂っている。それだけだった。

516黒騎士(テレンス):2015/09/06(日) 20:17:19 ID:R27FeYcg
騎士団・小会議室

一般騎士「テレンス、お前の所の騎士が問題を起こしたようだな。報告が来ている」

4〜5人ほどが入れる会議室で、2人の騎士が話している。
1人は黒騎士テレンス。椅子に座ってもう一人の騎士の話を聞いている。
以前切断された右腕は元通り治っている……否、
鋼鉄製の義手をはめ、あたかも治っているように見えるだけだ。
もう1人は一般騎士。テレンスの横に立ち、説教をするように話している。

テレンス「問題?私の耳には、盗賊達を3人始末したと届いていますが、何か?」

一般騎士「無抵抗の盗賊を問答無用で、しかもやり方も非常に残忍なやり方だったそうだ……。
それが世に広まれば、騎士の信頼は一気に失墜するぞ。わかっているのか!?」

一般騎士は強くテーブルを叩くが、テレンスは動じない。

テレンス「それは申し訳ありませんなぁ。後で"彼女"にはキツく、言っておきますよ」

一般騎士「二度と繰り返されたら……」

と、一般騎士が何かを言いかけたところでテレンスが遮る。

テレンス「結果を出さずに、"飾りの様に存在しているだけの騎士"というのもどうなんですかねぇ。
お言葉ですが、騎士の信頼はとっくの昔に失墜していますよ。
だから帝都から悪は消えず、抑止力となるハンター達は増える。ハンターの中には、最初こそ善であれ
悪に堕ちていく方も居るでしょう。それに対して、今までの騎士は何か対応できたんですかね?」

不意に顔をあげ、横に立つ騎士の顔を見上げる。
一般騎士にはその顔がなんら悪びれていないように見えた。

一般騎士「き、貴様……今自分が何を言ったのかわかっているのか?」

テレンス「ええ。ですから、クリシュターナの件は本人にも言っておきますよ。
ただ、彼女のした仕事は、今までの貴方方より何倍も良い仕事だった、という事ですよ」

テレンスはそう言うと、再び顔を伏せる。

一般騎士「……貴様がそういう考えなら、今の貴様の発言ごと上に報告させてもらう……!」

一般騎士は小会議室の扉を強く閉め、立ち去って行った。

伏せたテレンスの顔は、僅かに笑っていた。

517絶対正義のクリシュターナ:2016/01/31(日) 00:06:26 ID:???
死傷者12名
内訳:盗賊8名
商人:4名

概要
盗賊に襲われていた商隊をクリシュターナが発見
盗賊を切り捨てるが、商人たちも違法な取引をしている人物たちと判明
その場で切り捨てた。
クリシュターナは同伴していた別の騎士たちに拘束されるが
自分の何が原因で拘束されたのかを理解していなかった。

-独房-

騎士「反省はしたか?出ろ」

暗闇で俯く女に話しかける。

「……」

独房から出て一言

「次の悪はどこですか?断罪しましょう」

518絶対正義のクリシュターナ:2016/03/26(土) 01:07:47 ID:???
「たまの休日だけど何もやることないなぁ。
 休むくらいなら悪を滅したいけど、適度に休暇を取らないと怒られるし」

特に何をやるでもなく街に出向いたクリシュターナ。
普段は黒い鎧を纏っている異質な隊に所属をしているが
休日は普通の若い女性然としている。

「武器、でも何か見てみようかな。
 あの連中に対抗できるような武器があれば一番良いんだけど」

519絶対正義のクリシュターナ:2016/04/06(水) 01:10:16 ID:???
メインの通りをのんびりと歩く。
相変わらず活気に溢れた街並みだ。

「すいませーん!リンゴ一つください」

恰幅の良いおばちゃんが元気よく受け答えする。
リンゴを一齧りして再び進む。
しばらく歩くと目的の武具屋へとたどり着いた。
なぜか上半身裸の店主がいたが、見ないふりをして店内を見回す。
一般的なロングソードからウインドバードの森の木で作られた弓、
見た目の派手な剣や無骨な斧、はたまた槍など様々だ。

「どれも有効になりそうな武器はないなぁ」

店主「何かお探しかい?」

(結構なバリトンボイスで声を掛けられたけど
 聞こえないフリをしておきましょう。危険です)

520ジャビス:2016/05/03(火) 14:55:54 ID:???
「空が青いぜ……」

公園で1人何をするでもなく時間を過ごす。
以前、洞窟で人の顔を持つ魔物を討伐して以来、あまり気力も起きず、
このように何もしないか、必要最小限のギャラを稼げる簡単な仕事のみをこなすという日々を過ごしていた。

「(案外人生ってのは、何にも関わらずぼーっとしていたほうが一番幸せなのかもな)」

視界の端で、主婦達がこちらを見て何か陰口を話しているのが見える。
昼間からバトルアックスを背負った大男が虚ろな目で棒立ちしていれば陰口の一つや二つは当然の事。ジャビスも普段なら食って掛かるところだが、
今はそんな気力さえなく、ただ時間を過ごす。

521ショウ&エメ:2016/08/11(木) 22:58:22 ID:awAfx0uU
海水浴場

ショウ「エメ君と言ったかね。エメ君よ、男にとって最も重要なものは何か、分かるかね?」

エメ「飯?」

ショウ「そう!じゃない違う!!男にとって最も重要なもの、それは女だ!!男は力があるが、剣にも鞘があるように、男を包み込んでくれる女性はマジ、ホンットーに重要なのだ(あ、あの娘のお尻好き)」

エメ「そ、そうなの」

くだらない話で(ショウが1人だけ)盛り上がっていると、知らない女性組がエメに話しかけた。

女1「すごーい!見てー超細マッチョ!!」

エメ「え?」

女2「エルフ?耳が尖っててカワイイー!!」
一瞬でエメを取り囲む女性組。

ショウ「くっ、ナイスバデーな女の子に囲まれてチョー羨ましいッ!!俺もこんな女の子たちと●●●で●●●な●●●してェーーッッ!!(こらそこのキミ達、不用意に他人を触ったりしてはいかん。ここはいろんな人達が遊びに来てるんだ。ちゃんとわきまえなさい)」

女3「え……何?……」

女1「このジジイ超キモいんですけど……」

女2「あっち行こっ!」

エメ「ちょ、引っ張るなし!耳!耳ィー!」

ショウ、ひとりその場に取り残される。

ショウ「……世界滅びればいい」

522レーナ:2016/08/12(金) 22:46:50 ID:???
>>521
「てゐッ!」

ショウ迫る剛速球のビーチボール。
ナムサン!ビーチバレーをしていた堕天使からの悪意なきアンブッシュだ!

523セファルワイム市民:2016/08/12(金) 23:08:28 ID:awAfx0uU
サンキューアモルフ!

たまには置きレスでもみんなでワイワイやらんかねー

524ショウ:2016/08/12(金) 23:19:14 ID:awAfx0uU
>>522-523
「あ゛っ!!」

豪速球のビーチボールが鼻に直撃し、ショウは仰向けに倒れ、被っていたオシャレ帽子も飛んでいく。

「何だこの野郎ッ!テメーコンチキショー!!アモルフって誰だクソボケがーッ!」

起き上がると、すぐ近くを偶然通りかかった>>523に掴みかかる。

セファルワイム市民「ヒッ!あの僕は違いまイテ、何すんあ゛っ、やめ、アッー!!」

ショウは何かの腹いせに通りがかりの市民に暴行し始めた。

525レーナ:2016/08/13(土) 00:02:42 ID:???
>>524
「あー…すみまんせん、大丈夫ですかー?」

ドン引きしつつも謝罪する堕天使。
ちなみにブラジル水着だ。

526ピエロ:2016/08/13(土) 18:38:06 ID:???
>>524-525
「アモルフとは古代東方に存在した体術。甘流布のことよ。
 甘い言葉を広め、近づいてきた者から一撃必殺の鳩尾抉り込みパンチを繰り出すの!」

色々と溢れそうな水着で登場
その堂々たるや、もはや誰も違和感に思わない。

527ショウ:2016/08/14(日) 20:54:30 ID:cmBlrlsQ
>>525-526
ショウの体は、顔を上げてコンマ0〜1秒で反応し、蛇口の水のように鼻血を垂らす。いや流す。

セファルワイム市民「ぶえ、ぼえぇぇぇッ!」

マウントポジションを取られていた市民は、汚れた血を余すことなく顔面で受け止めることになった。あまりにも哀れな為、触れないであげたい。

ショウ「けっけしからん!けしからん過ぎる!名乗るのが遅れたが、私は秘密結社G・A・L・B(ギャルビー)の頭取である!
この私に手を出したからには、無事には済まさんぞぉ!」

ショウはそう言うと、腰から拳銃のようなものを引き抜き、構える。
しかし、その拳銃のボディはプラスチックのように透き通っており、軽い見た目だ。
ショウが引き金を引くと、絶妙に緩い勢いで水が飛び出す。どうやら、いい歳こいて若いギャルといちゃいちゃ遊びたいらしい。

528レーナ:2016/08/14(日) 21:13:53 ID:???
>>526
「なんだこのおっぱい!」

同性でも驚くサイズと形!
「お、大きさだけじゃないし!重要なのはバランスだし!」
とりあえず張り合う。負けられない戦いがそこにある。

>>527
「なんだこのおっさん!」
そこに浴びせられる水鉄砲に驚く。

529ピエロ:2016/08/17(水) 19:14:28 ID:???
>>527
「なるほど、、夏を満喫したいようね!」

白いYシャツを持ってきてそして着込んだ。
そして水がシャツに当たり良い感じに透ける。

「これが美!」

>>528
「そうこれが夢の詰まった最高の武器よ!」

レーナへと振り向いた拍子にすごい勢いの乳ビンタが顔に直撃した。
乳圧が凄まじい。

530レーナ:2016/08/17(水) 22:40:43 ID:???
>>529
まともに乳ビンタが顎に入る。

「こ、これが伝説の…」

薄れゆく意識の中に浮かぶのは二つのおっぱい。
質量を持ちながらも上下左右に震えるおっぱい…

「わ、私は…これを超えるんだー!」

遮二無二腕を伸ばし、おっぱいを鷲掴みにする。

531ショウ:2016/08/17(水) 23:33:51 ID:awAfx0uU
>>529
ショウ「何ッ!!」

ショウの中では
きゃー何するの!変態ッ!!恥ずかしいー!的な転換を想定していただけに、
逆に自分の意図を見透かされていた事に驚きを隠せない。

「おぬし、ただ者ではないな……」

なんと、ショウは魔元素とか技とかそういうシリアス要素ではなく、ただの変態根性でピエロが少なくともただ者ではない事に気づいた。
張り詰めた表情で唾を飲み込む。

>>530
ショウ「誰しも、相手が格上だとわかっていても自分の信念を貫く為、時には立ち上がり牙を剥かねばならん。決して楽な道ではないが、それでも争いの道を歩むか……」

変態過ぎて、へんな奴になった。

532ピエロ:2016/08/17(水) 23:51:11 ID:???
>>530
「あなたが掴んだそれは質量を持った残像よ!」

レーナの背後に回ったピエロが、胸の谷間にレーナの顔を挟みながら告げた。

>>531
「ふふ…あなたこそ、ね」

お互いに視線で何か通じ合ったようだ。

533レーナ:2016/08/18(木) 00:05:45 ID:???
>>532
「そ、そんな…わ、私は…」
「貴方に…勝ちたい…」

ピエロの胸に顔をうずめる。
意識の底で思うことは
「こんなの狐じゃなくて牝牛じゃん!」

どーでもよかった

534ショウ:2016/08/18(木) 00:55:42 ID:awAfx0uU
>>532
「……」

ショウは感じた。
そうは言うものの、ピエロは自分では手の届かない、否、人類が手を取り合っても尚届かないかもしれない遥かなる高みから、
神が人の過ちを許すかの如き微笑みを自分に向けているのでは、と。
そう思うと、自然とショウの目からは涙が溢れた。

「おお、神よ……数々の愚行を重ねてきた私をも、赦してくださるのか……」

一体こいつはなにをいっているのか。

>>533
「君は、負けてなどいない……いや、勝ち負けすら存在しないのだ……おっぱいよりも大きなこの世界を見守る、さらなる大きな存在によって

535ショウ(上の続き):2016/08/18(木) 00:56:50 ID:awAfx0uU
ただ生きることを許されたのだ…」

などと申しており、動機は不明。

536ミーナ:2016/09/12(月) 00:04:45 ID:???
事務系騎士「ミーナさん、お手紙が届いてます」

女騎士ミーナ。女でありながら男に混じり騎士の業務を全うしているという事が大方の者の認識であり、あまり彼女の出自等については語られる事はない。

彼女も元辺境の村娘の1人であり、親戚にも官職や武芸の縁者は居ない。
彼女をこの道に駆り立てたのは、年頃の頃に芽生えた"誰かがやらねば"という雲のような使命感であった。

村を出るに当たっては当然、家族の反対があり、半ば強行した結果、今は帝都の騎士に所属している。

そんな彼女宛に、珍しく実家からの手紙が届いた。

ーー
前略、ミーナ様。

元気にしているか。
お父さん、お母さんは元気だから心配するな。

この間、お前と幼い頃仲が良かったジョバンニ君が、釣り果の大王鰯と共に半年ぶりに漁から戻った。いつの間にやら頼もしい男に成長したと感心した。

そちらは辛くないか。
仕事は覚えたか。いじめられていないか。
都会で良い男は見つけられたか。女らしく料理の一つや二つ、身に付けたか。
そろそろ辛いだろう。
帰って来たければ、連絡よこせ。
無理せず体調には気をつけるように。

父より
ーー

何を伝えたいのかわからない、不器用な手紙。
ただ、あれだけ揉めたのに今なら父親の気持ちも少しはわかる。心の中で謝罪と感謝の言葉を贈る。
今度の休暇には、一度帰省するのも良い。

537人型スライム:2016/11/21(月) 21:38:48 ID:???
「完全に人に化けるのは難しいナ」

うねうねと姿を人型に変形させてみるが、なかなか難しいらしい。
安定しているとは言い難い。

538レーナ:2016/11/23(水) 19:12:31 ID:???
「えゐ!てぃ!」

夏の屈辱を晴らすべく乳ビンタの体得に余念がない堕天使。

539絶対正義のクリシュターナ:2016/11/27(日) 02:34:27 ID:???
ーある日のお外ー

「んん〜どこかに良い武器を繕ってくれる武器屋はないかな」

休日に武器探しをするクリシュターナ

沙耶(何やら困った顔をしている活発そうな女の子がいる。
   ふむ、上から80、60、83くらい。)

そんな道行くおにゃのこを観察している沙耶

540名無しの魔術師:2016/11/29(火) 14:13:20 ID:4icmyV8o
ttps://is.gd/SJNUkw

FF15おもしろい?

541レーナ:2016/12/06(火) 22:55:53 ID:???
「むふーっ、ようやく手に入れたわぁ…」

新しく手に入れたツインセイバーをもってうっとり。
オモチャを新しく買ったときはテンションが上がるものである。そして…

「たのもー!」

よりにもよって騎士団の鍛錬場に乗り込む。
勝てればハクがつくし、負けても言い訳できる上に、死にはしないということなんだろう…

542レーナ:2016/12/16(金) 23:55:12 ID:???
大体の予測はこうだろう。
調子に乗って騎士団に挑戦してボコされたか
漫才戦闘でグダグダのぐずぐずにおわるはずであった…

「フッフーン…5人抜きぃ!」

…まさかの連勝である。
理由はツインセイバーというか光線剣の特性である。
刀身の重量が0であるため、力や振り方による剣術より
関節の柔らかさや可動範囲を、最大限に活かす技術が求められる。

543レーナ:2017/01/22(日) 18:52:29 ID:???
「イエェェェェェェェェイ!」

レーナ「うわッ!」

「空前絶後のぉ〜↑超絶孤高の騎士!」
「剣を愛し 剣に愛された男ぉ!」

「快刀乱麻!地獄絵図!」
「天上天下唯我独尊!」
「剣のグラディエーター!」

レーナ「えっと?」

「そう、我こそはぁ〜!」
「たとえこの身が朽ち果てようと」
「戦いを求めて命を燃やし」
「燃えた炎は星となり」
「見る者すべてを恐怖に変える!」

レーナ「あの〜?」

「みんなご存知!そうこの俺こそは」
「最強無敵の騎士ぃ〜!」

「あまりのポテンシャルの高さに」
「帝国、ドラグノフ、黒騎士から」
「命を狙われている男!」

レーナ「〜…」

「そう俺こそは」
「身長173cm、体重63kg、」
「長所 明るいところ」
「短所 コミュニケーション能力の欠如!」

「戦場に舞い降りた」
「キングオブ人見知り!」

「そう、この俺は」
「サンシャイン」レーナ「てぃ!(金的)」「袋の近くで」
「普段アルバイトしてます!」

レーナ「耐えたっ!?」

「時給1240円」
「貯金残高84800円」
「暗証番号8931!」

「もう1度言います!8931!」

「ハクサイって覚えてくださーい!」

「そう全てをさらけ出したこの俺は〜」
「一富士、二鷹、サンシャイーン!」
「いーけ!」レーナ「長い!(金的2発目)」ボコォ!「ざーき!」
「イエエェェー!!」ドサア…

レーナ「6人目でいいのかな…?」

544レーナ:2017/02/04(土) 00:01:30 ID:???
「へ〜?」
奇抜だがやたらセンスがいい服装の男がふらっと出てくる。

レーナ「え、どなた?」

「キミかあ〜?ちょっと騒ぎになっているのはー?」
「どんくらいつよいの?珍しいフォームだけど…」

カツカツと近づく

レーナ(よゆーじゃん、隙だらけだし〜あれ?)

ふと自分の体に違和感を感じる。

レーナ(体が…ゆっくりとしか動かない!?)

目前に迫る男

レーナ「あ」

風を感じた瞬間に吹き飛ばされた。
魔術や抜き打ちではない、男は完全に静止している。

「ほー。タイミングを無意識にずらしたか〜意識はまだあるな〜」

レーナ「あ、あ…」

「無理しない方がいいぞ〜、神経が完全にパニックになっているからなー」
「あたらしい黒騎士を見に来たんだが…この小娘を鍛えるのも面白そうだな〜ぼくちゃんワクワクしてきた!」
「俺は黒騎士、デレク。デレク・ワイズマン。どう?強くなってみたい?」

顔を近づけてニタリと笑う。

545ソフィー:2017/02/09(木) 22:47:08 ID:???
「外出るか。」

ソフィーはこの頃主婦の仕事をしながらも、
主婦の仕事に嫌気がさしていた。
型にはまった生活はいくら大人になっても耐え難いものだ。

家(レストランの裏)の扉を開け、一歩外へ出る。

「寒っ」

冬の風に吹かれたソフィーは
あっと言う間に家の扉を閉め、それから一日中暖かい暖炉の前のロッキングチェアで読書を嗜む。
冬の寒さもまた、耐え難いものだった。
因みに本のタイトルは、「働かずに億万長者」ウサンク・セーナ著。

ソフィーの一日、完!!

次のソフィー先生の一日にご期待ください!

546レーナ:2017/02/10(金) 21:31:28 ID:???
レーナ「てい!えい!」
デレク「ちがうぞ〜、もっと細かく動的に動かすんだ。」
レーナ「ん!はぁ!」
デレク「動きをパターン化させるな〜関節を柔らかく。」

寒空の下稽古中

デレク「だいぶマシになってきたんだけど、ボクチン一つ質問していいかな?」
レーナ「え?」
デレク「なんでブルマ?」
エノク「伝統です。」
デレク「あ、はい」

547とある実況好きのエルフ:2017/03/17(金) 23:38:59 ID:???
「皆さんこんばんは!
私は本日もトップニュースを求め、今日はここ!知る人ぞ知る"猫森"へ来ています!!」

彼女は誰かに実況するかのように、一人で現場の解説を始める。

「猫森という響き、猫好きの方にはたまらないですよね?でも、とっても恐ろしい森なのです!
この森は、足を踏み入れると二度と森の外に出ることはできないという噂があり、その実態は、この森に生息する大王猫に取り殺されてしまうと言うことなのです。」

すると、どこからとも無く猫の鳴き声がする。

「!!…皆さん、聞こえましたでしょうか。猫の鳴き声です。これが噂の大王猫の鳴き声なのか、それとも……あっ!あそこに!」

実況好きの女エルフが指差す先には小さな黒猫が森の奥へ走っていく後ろ姿が。

「黒猫です!あの猫ちゃんは、大王猫のしもべなのでしょうか……私、だんだん怖くなってまいりました反面、かなり興奮してきました!真相がすぐ目の前にあるかのような気持ちです!」

「と言ったところで、時間がやって参りました……私、真相も気になりますが、命が惜しいので、これより先は皆様の目でお確かめになってください……撤収!!」

ばたばたばた……

548ジャビス:2017/05/07(日) 21:28:43 ID:???
食事処を探していたある日の昼。

どの食事処も時間帯もあり、この街で働く者達で混雑していた。
そして、ジャビスがちょうど通りがかったその店の前では、他の店とは異なる騒ぎの声が聞こえてきた。

反射的に振り向いてみると、店員の女性がごろつきに絡まれている。
しばし考え、自分の正義と少しの下心を胸に、ごろつきを止めるべく向かう。

ジャビス「(あくまで自然を装って、だ)おい、人が折角美味い飯にありつけると思ったらテメ」

ソフィー&腕自慢の常連「「「出てけコノヤロウ!!!」」」

ごろつきに対して四方八方から拳が飛んでくると同時に、止めようとしたジャビスをその内のいくつかを顔面で受け、ごろつきと共に即KOした。

常連1「へへ、ここでケンカ吹っかけるとどうなるか、分かったか!!」

ソフィー「あなたたちもお客なのに、悪いわね」

常連2「そんな事ねぇよ!むしろ"ザ・チームワーク"を感じたぜ。ところで、こいつもこのただ食い野郎の仲間か?」

常連2は倒れたジャビスを指差す。

常連3「武器持ってやがるぜ。女の子相手にコイツ……」

ジャビス「コラ゛ーーー!!!」

ソフィー「あ、元気ね」

常連4「もう一発いっとく?」

ソフィー「待って、何か言いたそうだわ。何々……"タダデ、メシ、クワセロ"!?コイツ食い逃げするつもりよ!!」

ジャビス「ツッコミ役が足りねえぞおイィィィィィーー!!」

549:2017/09/17(日) 15:01:19 ID:???
「街は何かと物騒だが、人間、遊びを楽しむ事を忘れちゃなんねえ。心が病んじまえば、仕事もできねえからな」

男が足元にある、握り拳程のボールを蹴飛ばす。
このボールは見た目以上に重く作られており、蹴ってもあまり高く飛ばない仕組みになっている。

ボールは、10m程先の地点にいくつか掘られた穴に向かって行く。穴にはそれぞれ得点が設定され、一球辺りのMAXは10点。他は1点〜5点の穴。

果たして、男が蹴ったボールはどこに向かったかというと、何処にも入らず穴の先の地面を転がっている。

「あちゃー!クソ!……こんなシンプルで面白くも無いゲームにハマっちまうのはやっぱ……」

マスター「得点は金に換金可能だからだろ?負ければ逆に金が減るがね。ところで誰に向かって話しかけてんだ?」

「最近解説癖がね……」

550ジャビス:2019/04/21(日) 17:24:21 ID:.rgmTDoE
����とあるセミナー

講師「本日は、"魔物食"をテーマにお話しします」

休日の学園の空き教室を使用し、一般人向けの講義が行われていた。
テーマは講師が言うように、魔物を調理して食べる方法について。

講師「中にはまだ、"魔物を食す"行為には否定的な部分はあります。ザックリ言うと、悪いものを取り込んでしまうのではないか?気持ち悪い。等です。」

ジャビス「(たしかにな〜。俺も駆け出しの頃は受け付けなかったし、今でも粗い調理法だと気持ち悪いし。)」

講師「魔物ハンターの中では魔物食を知って居る人は居ても、あまり一般食の様に料理のレパートリーは多くなく、"漁師メシ"の魔物版のような状態です。家庭の食卓に並ぶと言うことは中々珍しいでしょうね。そこで、今日は一般家庭で魔物食をすることを想定し、美味で、華やかな魔物料理を、皆さんで作ってみましょう!」

ソフィー「(ウチではもう出してるけど、売り上げがそこまで多くないのってそんなイメージのせいなのかしら)」

551野良マンドラゴラ:2019/06/04(火) 10:16:57 ID:???
・公園

ベンチの上に、悲壮感を漂わせながら項垂れるニンジン型の生物(?)が腰かけている。

「クソ……ッ、俺達の引き抜かれたときに出る声は生理現象だっていうのに、魔術師どもはバカにしやがって!!」

握った拳でベンチの座面を叩く。

「俺は……俺の夢は、奴等に俺の凄さを見せつけ、一泡吹かせ」

犬「ワン!!」パクっ

そこへやって来た、何処かの飼われ犬がマンドラゴラを咥え、走り出す。

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!?」

マンドラゴラの野望は、脆くも崩れ去った。


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