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ハロウィン

1ハロウィン ◆dkf/aF6sqI:2019/10/29(火) 20:54:50 ID:24Sdk4ac
病院を舞台にしたハロウィンの仮装をすることになったので、高校から現在の看護学校まで付き合いのある4人での参加を決めた。
私と美香はミイラの仮装を、朋子は人体模型、私たち3人より小柄な亜弥はダルマ少女をやる事に決まった。
因みに美香は包帯ミイラ、私はギプスのミイラ。
朋子の人体模型は着ぐるみなので、ミイラにしてもらう手伝いをお願いした。

包帯ミイラの美香は白いゼンタイを着てそのの上から包帯を巻きつけていく。こうする事でミイラが誰か判らなくした。包帯は簡単には外れないように所々ゼンタイに縫いつけていく。何重にも包帯を巻いていく作業を繰り返し美香の包帯ミイラは完成した。
なかなかのスタイルの美香はミイラになってもスタイルが良かった。ただ、手足はあまり曲がらずゆっくりとした動きしかできない。そして手はミトンになっており、自分でミイラの包帯を解くのは困難だ。しかし、それでも十分だった。美香は私の動けないギプスミイラの乗る車椅子を押すことになっていたから。

2ハロウィン ◆dkf/aF6sqI:2019/10/29(火) 20:55:31 ID:24Sdk4ac
続けてギプスミイラの私、文字通りギプスで体を固めていく。こちらも白いゼンタイを着て、誰か判らなくする。
ゼンタイの上にストッキネットの替わりにストッキングを代用し、全身ストッキング姿となり、その上からギプスを巻いていく。
腕や足は車椅子に乗れるように曲がったまま固定され、動くのは腕と足の付け根部分だけ。動くといっても気持ち程度。
胸の下辺りまでギプスを巻いてもらい一旦休憩。その後頭と体もガッチリと固定してもらう。

ギプスが乾くのに時間がかかるため、朋子は亜弥の手伝いを始めた。
手足を曲げた状態でしっかりとラップ、その上からビニールテープをぐるぐる巻きにし、手先や足先の痕跡を消す。
その上からシリコン製の手足の短い少女の着ぐるみを着せていく。全身が肌色で背中のファスナーも分からないように同色のシリコンを塗って隠す。
顔は目と口の所に穴が空いているので、そこを亜弥の顔に合わせて接着しウィッグをつけて完成。

3ハロウィン ◆dkf/aF6sqI:2019/10/29(火) 20:56:09 ID:24Sdk4ac
少しギプスが乾いてきたので、作業を続行してもらう。
美香ほどではないがギプスがしっかりと固まるまで巻いてもらったので、腕も足も曲がったまま動かすことができない。
ベンチに座り胸から上と頭にギプスを巻いてもらう。
上半身そして顔にもギプスが巻かれる。
呼吸穴と視界を確保をしてもらい固まるまで待つ。待っている間、今更ながらに考えた。
この水硬性樹脂を含んだガラス繊維製のギプスは簡単に外すことができるのだろうか。

ギプスでガチガチに固められ、手足の自由も効かない今となってはすでにそんなことを考えても後の祭りなのだが。

待つ間に朋子は自身で用意した人体模型スーツに着替える。ファスナーは腰辺りで一周するようになっていて筋肉の間に埋もれて見えなくようにできている。
健康的でスポーツマンの朋子はバランスの取れた肉体、当に人体模型に打ってつけである。不気味さの中にも美しさがあった。

4ハロウィン ◆dkf/aF6sqI:2019/10/29(火) 20:56:45 ID:24Sdk4ac
着替えを終えた朋子はベンチからスライドさせて私を車椅子へと乗せる。
続いて小柄な亜弥、裸のままのダルマ少女も車椅子へと乗せる朋子。
亜弥が何か朋子に抗議している様子、というのもミイラの私と美香は耳栓をしていて、よく聴こえない。
ミイラになる前に朋子からイベント会場で調子に乗った人がいると、ジュースやお酒をかけられ、耳に入るといけないからということで耳栓をしていた。

人体模型の朋子は私と美香の方を向いて亜弥を指差しながら口をパクパクさせている。
そして、別室を指差してそのまま亜弥を乗せた車椅子を押して行ってしまった。

2人が別室に消えてから数十分後、人体模型の朋子だけが出てきた。そして、私ではなく美香に向かって何か話しかけている。
振り向くことはできないが、なぜか朋子の言葉は耳栓をしているはずの美香に届いているようだった。

5ハロウィン ◆dkf/aF6sqI:2019/10/29(火) 20:57:32 ID:24Sdk4ac
次の瞬間、車椅子が別室に向けてゆっくりと動き出した。押しているのは美香。そのまま別室へと入っていく。

中に入ると亜弥の姿はなかった。
私の見ることのできる範囲にあるのは、黒いちゃぶ台のようなものが、脚を上を向いた状態で転がっている。
よく見るとその脚は動いている。そしてピンク色の線が脚と脚の間から伸びている。
そのピンク色の線の反対側には黒い頭のようなものがある。
耳栓をしギプスで巻かれているので、僅かにしか聴こえないがそのちゃぶ台のような物体から喘いでいるような声が聞こえる。
“あの黒いちゃぶ台はきっと亜弥だ!“

私がそう思った時、包帯ミイラの美香が倒れるのが視界に飛び込んできた。白い包帯の背中部分が赤く染まっているように見えた。血かと思いビックリしたがそうではない、よく見るとオレンジ色をしている。
美香は大きな声で謝っているように聴こえるがハッキリとは聴こえない。

そうしている間にもオレンジ色の液体が次々にかけられる。美香も逃れようとするが、包帯で何重にも巻かれている為、一度倒れると簡単には起き上がれない上満足に動くことができない。
床を這うように逃げようとするが上手くいかない。その間にもオレンジ色の液体がかけられて白いミイラがどんどんオレンジ色に染まっていく。

6ハロウィン ◆dkf/aF6sqI:2019/10/30(水) 14:19:27 ID:24Sdk4ac
途中で分かったのだが、このオレンジ色の液体はロウで冷めた箇所からどんどん固まっていくのが見て取れた。

終いには白いミイラはオレンジ色に染まり、ロウでできたオレンジ色の塊となって横たわって動かなくなった。


“なぜ、朋子がこんなことを?“

そう考えて浮かんできたのは看護学校に入学して間もない頃、朋子だけを除け者にしたことが思い出された。新しく友達になった1人から程なくして朋子も仲間に入れようと提案があり、すぐに朋子も仲間に加わったのだが、朋子はそのことをずっと根に持っていたのだろう。

“ということは次は自分の番“


ギプスがしっかりと固まり全くといっていいほど身動きの取れなくなった私の顔を覗き込むように人体模型の顔が現れた。

必死にその場から逃げようと曲がらない腕で車椅子を動かそうとするが全くダメ。
目の前から人体模型が消えると車椅子が勢いよく動き出し、すぐに止まり慣性力に抗う事もできず、そのまま床に叩きつけられた。

7ハロウィン ◆dkf/aF6sqI:2019/10/30(水) 14:21:14 ID:24Sdk4ac
上半身が固まっているので、私は下を向いたまま逃げようと手足を動かすが可動域の制限をされ固められた手と足では床を虚しく滑るだけだった。

そんな私に何かするであろう朋子は準備を始めた。耳栓越しにでも分かる掃除機の様な大きな音が聴こえてくる。
ただ、床を舐めるように見ている私にはその様子が見えず音が恐怖でしかない。
音が止むと朋子が近づいてくる気配がする。

足を持ち上げられ何かされている。ギプスで固められた足では何をされているのかも、さっぱり分からない。

不意に強い力が働き体が起こされた。視界にオレンジ色に染まったミイラの美香と黒いちゃぶ台のようになったダルマ少女の亜弥の姿が目に入った。どうやら2人とも動いている様なので無事のようだ。

で肝心の私はというと、また掃除機のような音が背中の方から聴こえる。そして、来た!
紫色の何かが私の体全てを覆う。

8ハロウィン ◆dkf/aF6sqI:2019/10/30(水) 14:22:55 ID:24Sdk4ac
急に息苦しくなり精一杯の力を振り絞り呻き声を上げる。すると顔だけを紫色の何かから出してもらえた。と同時にこの紫色のものが何か分かった。

ゴム臭い。これはおそらく風船。しかも巨大なもので私の体を包み込めるサイズ。
風船の口から少しずつ空気が漏れて私の体を締めつけていく。
また、背中の方であの掃除機のような音がまた聴こえてきた。

“え!また⁈“

そう思っている私に今度は頭から紫色の風船を被せてきた。そして勢いよく一気に体を包み込む。
先ほどと同じように空気が抜け始める。今度は顔にピッタリと張り付き、私の呼吸を妨げる。
焦る私を見て朋子が微笑んでいるように感じた。
肺の空気を吐き出すと風船は少し膨らむが、吸い込むとすぐに呼吸を阻害する。
大きな呻き声を上げる。
すると、少し呼吸が楽になった。どうやら朋子が風船に呼吸穴をあけてくれたようであった。


しかしまたあの掃除機の音が響く。
“また、私に風船を被せるの?“
そう思いながら私の意識は遠退いていった。

9ハロウィン ◆dkf/aF6sqI:2019/10/31(木) 17:55:28 ID:lhByOQpI
どれくらい時間が経ったのか分からないが大きく体を揺さぶれて気がついた。

「え!あ!あれ?」

「大丈夫?」美香の息の荒れた大きな声が聞こえる。
「うん、暑いけど大丈夫!」
美香はオレンジ色に染まったミイラから顔を出して聞いてきた。その顔には大粒の汗が噴き出している。

私の周りには紫色の千切れたゴム片が散らばっていた。

目の前にはオレンジ色のロウがぐちゃぐちゃになっていて、その向こうにはピクピクと手足を動かしているひっくり返った黒いちゃぶ台が見える。

「由香、大丈夫そうね、亜弥を助けてくるね」
そういうと美香は所々包帯が解け、ゼンタイ が破れた姿で亜弥の元へ疲れた様子で歩みを進める。

状況から美香は自力で固まったロウから脱出し包帯も解いたのだろう。
美香がロウで固めらられていた辺りは、オレンジ色のロウがバラバラになり散らばっていた。

亜弥の所に到達した美香だったが、頭を捻っている。黒いちゃぶ台をどうやって解体したらいいか分からないようだ。
触ったり、いろいろな角度から覗き見ている。その間にもピンク色の線から伸びた先の刺激により亜弥は時折天を向いた短い手足を動かしている。

10ハロウィン ◆dkf/aF6sqI:2019/10/31(木) 17:57:05 ID:lhByOQpI
動ける亜弥は大丈夫と判断し、私にも協力してもらおうと考えたのだろう。
美香は私の所へ戻ってきて私の解体を始めた。
ギプスカッターを使いゆっくりと解体されていく私。
しばらく、ギプスで蒸れた体の感覚は鈍感になっていて、ギプスカッターでは体が切れないことは頭では分かっているが、熱さを感じると切られたように錯覚し、体が大きくビクつく。
そんなことを何度か繰り返しようやくギプスを外してもらえた。

ゼンタイから頭だけ出して耳栓を外す。
「ありがとう、美香」
それに対して美香は「ゴメンね」と謝ってきた。
続けて「由香が閉じ込められてた風船は特殊なものみたいね、だってなかなか破る事ができなかったから」と美香。
確かに呼吸穴をあける時、風船が割れることなく朋子は穴だけを上手くあけていた。

亜弥の所へ移動しながら美香はこうなった経緯を話してくれた。
もともと中学から仲の良かった朋子と美香がハロウィンの仮装の話を持ち掛けて私と亜弥にお仕置きする段取りだった。仲の良かった由香も亜弥も最近付き合いが悪くなった。
特に亜弥は小柄で普段から気が強く、最近は彼女のことで嫌な思いをすることが増えてきていた。
亜弥の態度については私も同感だった。

よくよく考えてみると、仮装を持ち出したのも、なんの仮装をするのかについても言葉巧みに朋子と美香に誘導されるように私も亜弥も身動きが取れない仮装にされていた。

美香については朋子に裏切られるのは想定外だったらしい。現に朋子は私たちを放置してもういなくなっていた。

11ハロウィン ◆dkf/aF6sqI:2019/10/31(木) 17:57:53 ID:lhByOQpI
私と美香の足下で喘ぎ声を上げながら、首輪をされた手足の短い人型の黒いゴムの塊が床で揺れている。

「ファスナーが動かないの」
お尻から頭にかけて走るファスナーは頭の天辺でロックがかかって全く動かない。

美香の言葉に私も見てみたが、確かに言う通りだった。
それに、仮にファスナーを開けられたとしても首輪に小さな南京錠がかかっていて容易に外すことができないのは明白だった。
それほど亜弥に対して朋子が腹を立てていたのだと感じる。

「どうする?」美香が私に聞いてきた。
「このまま亜弥にはお灸を据える?」と私が返すと美香は黙って頷いた。

美香は亜弥の股の辺りに伸びるピンク色の線にぶら下がるリモコンを操作した。
すると喘ぎ声が大きくなり、大きく体を揺らす。一旦、OFFにすると美香はリモコンを私に渡した。私もリモコンをONにしツマミをMAXにした。
黒いゴムの塊は先ほどよりも大きな喘ぎ声を上げて、さらに激しく体を揺らす。
あまり大きく揺れるので四つん這いになりそう。
それを見ていた美香は素早く亜弥の体を横から押して四つん這いにした。
それを見て私はリモコンをOFFにした。

四つん這いになった亜弥は黒いちゃぶ台になった。手足はしっかりとしていて座っても大丈夫そうなほど。
美香と私は顔を見合わせてお互いに席を譲るような仕草をする。どちらともなく、じゃあと笑顔で交互に座ってみた。
座り心地はそれほど良くなかったが、これはこれで面白いと思った。

この別室は倉庫になっていたので、何かないかを物色してみた。
動物の着ぐるみを見つけたが亜弥には大きすぎるため、さらに探すといいものを見つけた。それは木を模した着ぐるみ。
これまた手足を短くされた亜弥にピッタリ、それを2人がかりで強引に着せてみた。
出来上がったのは木のベンチ、胴体部分が少し長いので頭もキレイに収まった。

リモコンをONにしてツマミを弱にして部屋から出すと、私と美香は着替えに向かった。
木のベンチからは微かに喘ぎ声が聴こえていた。

12ハロウィン ◆dkf/aF6sqI:2019/10/31(木) 18:51:44 ID:24Sdk4ac
しばらくして私たちが着替えを終えてから亜弥の解体を始めた。
もうこの時に亜弥の喘ぎ声は聴こえなくなっていた。

木を模した着ぐるみの中には熱が篭っていたが、汗で湿った感じはなかった。
黒いちゃぶ台のようになっていたのは、手足の部分を短く加工したラバースーツで、お尻から頭の天辺に鍵のかかるファスナーが走っている。

ラバースーツと首輪の鍵が何処かにないか辺りを探してみるが見つからない。
「鍵、朋子が持っていちゃったかなあ?」
美香の言葉に私も同じ見解だった。
その時、亜弥の首輪の辺りに光るものが見えた気がした。
探ってみるとあった!
形の異なる鍵が二つ。
一つはラバースーツ用で、もう一つが首輪用。首輪を外し、ラバースーツを脱がせて驚いた。私たちは中から手足の短いダルマ少女が出てくると思っていたのだが、出てきたのは黒いレザーの背中、鈍い光を放っている。
ラバースーツが引っかかってかなり脱がせにくい。それでもなんとかラバースーツはむくようにして脱がす事ができた。

「ふぅ!さて次はレザーね」美香が呟く。
ラバースーツから取り出した亜弥の体にはボディハーネスが取り付けれ亜弥の大きな胸が強調されている。ボディハーネスは各所にベルトでしっかりと固定されているので、それを一つずつ外していく。ボディハーネスを外したことで重なりあったレザーの下からファスナーが現れた。ファスナーはまたも鍵がかかるタイプのもの、鍵を探すとボディハーネスに黒いビニールテープで貼り付けられているものを発見した。

今度のファスナーはお腹側、ゆっくりと開いていく。
しかし、またもダルマ少女の肌は見えず、黒いビニールテープが見えた。レザーから引っ張りだしたのは全身が黒いビニールテープの塊。
「え、まだ拘束されてるの?」私の言葉に美香が「確かに座った時、妙な安定感はあったわね」と冷静に言う。

近くにあったカッターでビニールテープを数カ所切り込みを入れてから2人でビニールテープを剥ぎ取っていく。
ビニールテープもかなり巻かれているが、その下にはラップも巻かれていた。

13ハロウィン ◆dkf/aF6sqI:2019/10/31(木) 18:53:10 ID:24Sdk4ac
剥ぎ取り始めてしばらくして、ラップ越しにではあるが肌色が見えてきた。
これだけラップとビニールテープが巻かれていては汗による湿気は外に漏れないだろうと私は思った。

ビニールテープもラップも全て剥ぎ取った私たちは再び驚かされた。出てきたのは肌色で厚手の手足の短いゼンタイ。
「マジか」美香がポツリと呟くように言った。これだけ何重にも着せられて拘束されていたのではもはや拷問以外何者でもない。
さらに私たちはこの上から木を模した着ぐるみも着せていたのだ。
亜弥がどれだけの暑さを体感したかは想像を絶する。

拘束の解体を続ける。
幸い、厚手の肌色ゼンタイ には鍵は付いていなかった。頭の天辺から腰辺りまで延びるファスナーを開く。大きく開かれたファスナーの先に見て言葉なくため息を2人でついた。
見えたのはメタリックパープルの背中、引っ張りだすとメタリックパープルのゼンタイ 。手足先の余った生地は厚手のゼンタイの短い手足に押し込められていた。

だらんと延びた手足のメタリックパープルのゼンタイの背中のファスナーを開く。
見えるのはオレンジ色の背中。驚くことなくメタリックパープルのゼンタイを脱がせる。
オレンジ色のゼンタイを見て、美香がポツリと「ハロウィンを意識した色ね」
「そうね」私もポツリと返した。

オレンジ色のゼンタイのファスナーを開くとようやくシリコンの肌が見えた。
「やっとね」、「そうね」
オレンジ色のゼンタイの頭だけ脱がせて、亜弥に水分補給をさせるため、私はスポーツドリンクの準備に向かう。その間に美香がゼンタイを脱がせてくれていた。
「まだなの?」
美香のその言葉は私に向けられたものではなく、朋子に向けられたものだった。

14ハロウィン ◆dkf/aF6sqI:2019/10/31(木) 18:54:05 ID:24Sdk4ac
剥ぎ取り始めてしばらくして、ラップ越しにではあるが肌色が見えてきた。
これだけラップとビニールテープが巻かれていては汗による湿気は外に漏れないだろうと私は思った。

ビニールテープもラップも全て剥ぎ取った私たちは再び驚かされた。出てきたのは肌色で厚手の手足の短いゼンタイ。
「マジか」美香がポツリと呟くように言った。これだけ何重にも着せられて拘束されていたのではもはや拷問以外何者でもない。
さらに私たちはこの上から木を模した着ぐるみも着せていたのだ。
亜弥がどれだけの暑さを体感したかは想像を絶する。

拘束の解体を続ける。
幸い、厚手の肌色ゼンタイ には鍵は付いていなかった。頭の天辺から腰辺りまで延びるファスナーを開く。大きく開かれたファスナーの先に見て言葉なくため息を2人でついた。
見えたのはメタリックパープルの背中、引っ張りだすとメタリックパープルのゼンタイ 。手足先の余った生地は厚手のゼンタイの短い手足に押し込められていた。

だらんと延びた手足のメタリックパープルのゼンタイの背中のファスナーを開く。
見えるのはオレンジ色の背中。驚くことなくメタリックパープルのゼンタイを脱がせる。
オレンジ色のゼンタイを見て、美香がポツリと「ハロウィンを意識した色ね」
「そうね」私もポツリと返した。

オレンジ色のゼンタイのファスナーを開くとようやくシリコンの肌が見えた。
「やっとね」、「そうね」
オレンジ色のゼンタイの頭だけ脱がせて、亜弥に水分補給をさせるため、私はスポーツドリンクの準備に向かう。その間に美香がゼンタイを脱がせてくれていた。
「まだなの?」
美香のその言葉は私に向けられたものではなく、朋子に向けられたものだった。

15ハロウィン ◆dkf/aF6sqI:2019/10/31(木) 18:55:59 ID:24Sdk4ac
手足の短いダルマ少女の全身にはストッキングが被せられ、口にはボールギャグ、体には麻縄で亀甲縛りにされていた。ストッキングを毟り取り、ボールギャグを外しスポーツドリンクのストローを亜弥の口に突っ込んでやる。
意識を失いかけていた亜弥は目を瞑ったままスポーツドリンクを吸い込み、「ふぅぅ」と大きなため息に近い息を吐いてから大きく息をした。
「大丈夫?」私が声をかけると「ええ、まあ何とか」と弱々しく答えた。

麻縄を切って縛りを解いて、ダルマ少女から引き出し手足を曲げた拘束も解いた。
それでも全く動けない亜弥はその場に横になって動かなくなった。



それぞれが脱出のため行った解体後は、色合い的にはハロウィンパーティー後のようになっていた。

その後、亜弥は人が変わったように優しくなり朋子は行方が分からなくなった。

数日後、朋子からLINEが来た。
「トリックオアトリート、仲良くしてくれないと、イタズラしちゃうぞ」
ジャック オウ ランターンのスタンプと一緒に。

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