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ハロウィン
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ハロウィン
◆dkf/aF6sqI
:2019/10/31(木) 18:53:10 ID:24Sdk4ac
剥ぎ取り始めてしばらくして、ラップ越しにではあるが肌色が見えてきた。
これだけラップとビニールテープが巻かれていては汗による湿気は外に漏れないだろうと私は思った。
ビニールテープもラップも全て剥ぎ取った私たちは再び驚かされた。出てきたのは肌色で厚手の手足の短いゼンタイ。
「マジか」美香がポツリと呟くように言った。これだけ何重にも着せられて拘束されていたのではもはや拷問以外何者でもない。
さらに私たちはこの上から木を模した着ぐるみも着せていたのだ。
亜弥がどれだけの暑さを体感したかは想像を絶する。
拘束の解体を続ける。
幸い、厚手の肌色ゼンタイ には鍵は付いていなかった。頭の天辺から腰辺りまで延びるファスナーを開く。大きく開かれたファスナーの先に見て言葉なくため息を2人でついた。
見えたのはメタリックパープルの背中、引っ張りだすとメタリックパープルのゼンタイ 。手足先の余った生地は厚手のゼンタイの短い手足に押し込められていた。
だらんと延びた手足のメタリックパープルのゼンタイの背中のファスナーを開く。
見えるのはオレンジ色の背中。驚くことなくメタリックパープルのゼンタイを脱がせる。
オレンジ色のゼンタイを見て、美香がポツリと「ハロウィンを意識した色ね」
「そうね」私もポツリと返した。
オレンジ色のゼンタイのファスナーを開くとようやくシリコンの肌が見えた。
「やっとね」、「そうね」
オレンジ色のゼンタイの頭だけ脱がせて、亜弥に水分補給をさせるため、私はスポーツドリンクの準備に向かう。その間に美香がゼンタイを脱がせてくれていた。
「まだなの?」
美香のその言葉は私に向けられたものではなく、朋子に向けられたものだった。
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