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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第103話☆

1名無しさん@魔法少女:2010/03/10(水) 10:46:27 ID:TuTa2CpE
魔法少女、続いてます。

 ここは、 魔法少女リリカルなのはシリーズ のエロパロスレ避難所です。


『ローカル ルール』
1.リリカルあぷろだ等、他所でのネタを持ち込まないようにしましょう。
2.エロは無くても大丈夫です。
3.特殊な嗜好の作品(18禁を含む)は投稿前に必ず確認又は注意書きをお願いします。
  あと可能な限り、カップリングについても投稿前に注意書きをお願いします。
【補記】
1.また、以下の事柄を含む作品の場合も、注意書きまたは事前の相談をした方が無難です。
  ・オリキャラ
  ・原作の設定の改変
2.以下の事柄を含む作品の場合は、特に注意書きを絶対忘れないようにお願いします。
  ・凌辱あるいは鬱エンド(過去に殺人予告があったそうです)

『マナー』
【書き手】
1.割込み等を予防するためにも投稿前のリロードをオススメします。
  投稿前に注意書きも兼ねて、これから投下する旨を予告すると安全です。
2.スレッドに書き込みを行いながらSSを執筆するのはやめましょう。
  SSはワードやメモ帳などできちんと書きあげてから投下してください。
3.名前欄にタイトルまたはハンドルネームを入れましょう。
4.投下終了時に「続く」「ここまでです」などの一言を入れたり、あとがきを入れるか、
   「1/10」「2/10」……「10/10」といった風に全体の投下レス数がわかるような配慮をお願いします。

【読み手 & 全員】
1.書き手側には創作する自由・書きこむ自由があるのと同様に、
  読み手側には読む自由・読まない自由があります。
  読みたくないと感じた場合は、迷わず「読まない自由」を選ぶ事が出来ます。
  書き手側・読み手側は双方の意思を尊重するよう心がけて下さい。
2.粗暴あるいは慇懃無礼な文体のレス、感情的・挑発的なレスは慎みましょう。
3.カプ・シチュ等の希望を出すのは構いませんが、度をわきまえましょう。
  頻度や書き方によっては「乞食」として嫌われます。
4.書き手が作品投下途中に、読み手が割り込んでコメントする事が多発しています。
  読み手もコメントする前に必ずリロードして確認しましょう。

前スレ
☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第102話☆
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12448/1264598753/

794名無しさん@魔法少女:2010/04/11(日) 20:46:56 ID:8rti4K1Q
なんだ御褒美か

795名無しさん@魔法少女:2010/04/11(日) 21:30:58 ID:5Ryo/Urw
我々の業界では(ry

796名無しさん@魔法少女:2010/04/11(日) 21:32:27 ID:I4G39frk
>>791
どっちにしろグロいわ!!
今度から、注意書きに「グロ注意」って書いといて!

797名無しさん@魔法少女:2010/04/11(日) 22:19:36 ID:1P2UpgHA
クロノ注意ですね?

798名無しさん@魔法少女:2010/04/11(日) 22:33:16 ID:c9A3QLIU
クロノとエイミィのやたら濃い職場プレイとな

799名無しさん@魔法少女:2010/04/11(日) 22:38:58 ID:Z755Ritg
>>727
うおお、なのはさんの教導がきてたwwwww
ずっと待ってたぜGJ!

800名無しさん@魔法少女:2010/04/11(日) 23:20:42 ID:SiTup6Ok
クロノ注意ったらアレだ、尻だよ。あと縛り。それと多次元嫁

801Foolish Form ◆UEcU7qAhfM:2010/04/11(日) 23:42:51 ID:/1zVsb0.
突然投下。BL微エロ(?)注意。

***

「801だな」
「クロノ、息が荒いよ? どうしたの?」
「いや、僕といえば尻だろう? そしてこのレスは801(やおい)だ」
「つまり?」
「つまり、僕は君を掘る義務がある」
「訳分かんないよ! 万が一掘られるとしてもそれはなのはにだけだよ!!」
「だがな、ユーノ。僕は一つのことに気がついたんだ」
「な、何?」
「僕は──理性との戦いに疲れたんだ」
「もうちょっと頑張ってよ! 確かに僕は女性に間違われたりすることもあるけど男だよ!?」
「今更だが僕はリバだ」
「知ったことじゃないよ! クロノ受けなんて誰も求めてないよ!!」
「おっと失礼、バイだった」
「そういうことじゃない!!」
「悪いな、ユーノ……僕はもう限界だ」
「ま、待ってよクロノ……僕ら友達だろ……? ちょっ、脱がさないでっ、やめてぇっ……アッー!!」
「ユーノの尻穴(なか)、あったかいナリ……」
「痛い、痛い、痛いいいいいぃぃっ!! 抜いて、クロノ、早く抜いて!!」
「大丈夫、エイミィにフェイト、それからカリムともいい棒兄弟になれるさ」
「なりたくないよぉ! もう止めて、クロノ……」
「あぁ、その涙目はそそる。もっとやってくれ」
「変態だぁぁぁぁぁぁぁ」

***

ヤマもオチもイミもない……お目汚し失礼。

802名無しさん@魔法少女:2010/04/11(日) 23:48:04 ID:0evAWzCU
よく考えたらクロノとフェイトだと不倫なんだな
なんでクロフェが別次元モノなのかを考えてしばらく答えが出なかったのは、
このスレに浸かりすぎたからかな・・・

803名無しさん@魔法少女:2010/04/11(日) 23:51:36 ID:rWiCbFXY
>>798
待て!待ってくれ!!今書いてるSSを終わらせたらああああああああ

>>Foolish Form氏
なんというレス番に、なんというネタをwww

804名無しさん@魔法少女:2010/04/12(月) 02:32:55 ID:UbEQSo1.
なんというwwww
レス番ズレたらどうするつもりだったんすかwwww

805名無しさん@魔法少女:2010/04/12(月) 07:44:36 ID:pAwj2KaE
レズ番とな

806名無しさん@魔法少女:2010/04/12(月) 09:07:24 ID:MXBZ85Bk
>>805
レズで番長なシグナムさんとな?!

807名無しさん@魔法少女:2010/04/12(月) 11:38:06 ID:mB8mCTvY
>>806
何故シグナムを指定したしwww

808名無しさん@魔法少女:2010/04/12(月) 11:43:03 ID:GnPGXZsQ
(男性陣は)誰も知らなかったのです。
六課の面々がすべてレズ番シグナムの手におち、毎晩玩弄されている事に。
全てを知らされたエリオが取る行動は如何に。
次回、『エリオ覚醒、キャロを取り戻せ』

誰宛誰行きの電波だこれ?

809名無しさん@魔法少女:2010/04/12(月) 13:12:18 ID:Y8mghSOk
フェイトの尻をめぐってクロノと張り合うシグナムさんと申すか

810名無しさん@魔法少女:2010/04/12(月) 15:14:16 ID:yhAhAoBc
個人的にはなのはさんに襲われた新人魔導士がどうなったか気になるんだが、もしかして死んだ?

811名無しさん@魔法少女:2010/04/12(月) 17:20:23 ID:LzEKPqKo
シンプルに、シグナムさんによるフェイトの尻調教でいいよ

812名無しさん@魔法少女:2010/04/12(月) 18:41:22 ID:yhAhAoBc
なのはさんに襲われた新人魔導士はどうなった?

813名無しさん@魔法少女:2010/04/12(月) 18:52:20 ID:LCb4G73g
×魔導士 ○魔導師 な

246氏と4の422氏とぬるぽ氏とりりかるふぇいとマダー?

814名無しさん@魔法少女:2010/04/12(月) 19:30:00 ID:Y1Rvhhfk
まずは君の体に恥辱と痛みを刻みつける!
フェイト「いやぁ! 誰か、助けて 助けてぇぇぇぇぇ! あぁぁぁ・・・」
ふははは そうだ その恥辱に快楽に塗れたアヘ顔だよ!


うん 吊って逝くわノシ

815名無しさん@魔法少女:2010/04/12(月) 20:31:38 ID:yhAhAoBc
>『スバルちゃん、いけるね?』
あれ?なのはってスバルの事呼び捨てにしてなかった?

816名無しさん@魔法少女:2010/04/13(火) 00:02:28 ID:csF6ICgg
>>815
あの作品では、なのははスバルをちゃんづけしてる。再構成ものなので人間関係などが本編と違ってるのね。

817ふぁす:2010/04/13(火) 01:04:45 ID:vMyvfhys
投下ラッシュの後の投下は嫌だなあとか思いながら投下いたします


・一週間くらい前に投下した「はつこいりみてっど。」の後編
・クロノ×エイミィ、なのは×フェイトメインで、クロノ×なのは・ユーノ×なのは的な描写あり
・非エロ?
・自分設定全力全開
・NGは「はつこいりみてっど。」でお願いします

818はつこいりみてっど。後編 (1):2010/04/13(火) 01:06:10 ID:vMyvfhys
  ◇◇◇

「だからって、何で僕のところに通信を入れるわけ?」
「君しかいなかったからだ……」

 無限書庫の一角で、ユーノは苛立たしげに口を開いた。通信の相手はクロノ。
顔を真っ赤にして、慌てた様子だ。
珍しく次元航行部隊の制服を着ていると思えば、ネクタイを締めていないは、手袋は忘れるはで、全くもってだらしない。
何となく、何をした後なのかがわかってしまう自分が、憎らしかった。
 仕事の邪魔をされたユーノは、クロノの返答に更に苛立ちを募らせた。

「それで? 元恋敵である僕にそれを言うんだ」
「…ぐっ」

 ユーノは忙しなく検索魔法をかけながら、クロノを責め続ける。
忙しいユーノに映像通信を繋げたクロノの話はこうだった。

 自分の初恋がなのは相手だというのは本当なのか。

 彼は真っ赤な顔をして、ユーノに聞いてきた。
正直、ユーノはこの言葉を聞いた瞬間苦虫を噛みしめたような顔をした。
 知るか。温厚で優しさに定評のあるユーノにしては珍しく、そんな悪態を吐きかけた。
クロノがなのはのことを好きだったとは知っているが、初恋かなんてのは知ったことではなかった。
数年前まで恋敵だと思っていた男は、その恋心に全くもって自覚がなかったのだとユーノはこの時はじめて知った。
だったら、何で自分をあれだけいびってきたのかと、ユーノは小一時間問いただしたくなる。
ユーノが第97管理外世界の人間だったら、お前は小学生かとツッコんでいたところだ。
はやてかヴィータあたりだったら、シュベルトクロイツ、またはグラーフアイゼンで物理的にもツッコんでいただろう。どちらも鋭角が痛い。

「で、どうして今更気付いたの?」

 ユーノの攻撃はまだ続く。ずっとユーノのターンだ。
クロノは混乱のあまり、あわあわと悶えている。
これでは会話が成立しないのだから、映像通信ではなくメールで連絡すれば良いものを―――そう考えるあたり、ユーノは優しかった。ただ突き離すのではなく、ちゃんと話は聞いている。
 そんなユーノに対してのクロノの返答はあまりにもアレだった。


「………エイミィに言われて……」

 うわ、最低だ。


 ユーノは口に出さなかったが、心の中で呟いた。
自覚のなかった恋心を、その恋の相手ではない、今の恋人に指摘されるとか、どんだけ駄目男だ。
 クロノことだ。大方、エイミィに指摘されて、そのまま現在に至るのだろう。
ユーノは現場を見てきたわけではないのに、クロノの行動を正確に当てていた。
伊達に付き合いが長いわけではない。
 不器用な彼のことだ。どうせフォローなんて入れていない。
恋人の無自覚の初恋を指摘する女性の心境なんて、少し考えればわかるだろうに、彼は自分のことで手いっぱいだ。

(あ、でもエイミィさんだしなあ……)

 ユーノはエイミィに少し同情したが、すぐに思いなおす。
クロノとエイミィが恋人同士になったと、フェイトから嬉々として教えられた時も信じられなかった。
あまりにも前触れがなく、それに加えクロノがかつて好きだった少女を知っているからこそ余計に。
 明るくて、元気で――そんなところはなのはと共通しているが、クロノをぐいぐいと引っ張っていくところや、あっけらかんとしているところは、彼女とは全然違う。
ユーノは正直本当に彼らは付き合っているのかと疑うほど、エイミィは以前と変わらない態度でクロノに接しているように見える。
 以前、こうして相談めいた通信を入れられた時も、やきもち一つ焼いてくれないとクロノは呟いていた。義妹であるフェイトと、兄妹とは思えないほどイチャイチャしている様もスルー。
件のなのはと仲良くしていてもスルー。
仕事とはいえ、はやてと一夜を明かしてもスルー。
カリムと仲良くお茶をしていていもスルー。
ヴィータやシグナムと談笑していてもスルー。
ユーノがクロノに対して少々同情するくらい、さっぱりしている。

 ならば、彼女に対してフォローを入れるより、本人の気持ちを整理させる方が早いように思えた。

819はつこいりみてっど。後編 (2):2010/04/13(火) 01:07:36 ID:vMyvfhys

「もう……そんなに悩むんだったら、いっそなのはに告白してくれば? そうすればすっきりするかもよ」
「なっ」
「ウザいし、仕事の邪魔。大体、僕がこんなに忙しいのは君のせいなんだから……じゃ、そういうことで」

 ブツン。

 ユーノは問題発言をして、一方的に通信を遮断した。
これでやっと仕事に集中できる。
クロノに頼まれた調査だというのが腹立たしいが、仕事は仕事だ。


 なのはの最大の理解者であり、彼女にいまだ恋心を抱いている少年は、別の検索魔法を発動させる。
その仕事に私情が入ることも、元恋敵の悩みに動揺することなく、的確に仕事に励んだ。


「はあっ……なのはも鈍いけど、クロノがあんなに鈍かっただなんて……」


 予想外だと、彼は呟いた。



   ◇◇◇


「なのははわたしが守るからね!」
「フェイトちゃん、大丈夫だから……」
「クロノがなのはに近づこうものなら、こう、ドッカーンって!」
「もうっ、フェイトちゃんてば……クロノ君に悪気がなかったって、リンディさんから聞いたでしょ?」
「だって……」

 クロノが衝撃の事実を知った翌日。なのはとフェイトは二人並んで時空管理局本局のある通路を歩いていた。
たまたまそれぞれの仕事が終わる時間だったため、待ち合わせをし、今帰路に就こうとしている。


その様子は可愛らしい少女たちそのものだったが、いささかフェイトの発言は不穏である。

「わたしも、そんなに気にしてないし……フェイトちゃんが怒ってくれるのは嬉しいけど、クロノ君に怪我させちゃ駄目だよ」

 なのはは本当に気にしていないという様子で笑っている。それが他人にはかえって痛々しく見えた。まだ幼い彼女が男性に裸を見られたというのは、一般的にショックの大きいものだ。
なまじ世の中には児童ポルノというものがあるため、余計に周りは過敏になる。
けれども、なのは本人は本当にあまり気にしていないのだ。
気にしていないという事実に、本人も少々驚いている。強がりではなく、本当に。
深く追求すると、何か開いてはいけない扉を開いてしまいそうで、なのははそれ以上考えようとはしなかった。


 フェイトはいまいち納得していない様子で、なのはは困っていた。どうしたら機嫌を直してくれるのか、どうしたら兄妹喧嘩に発展しないか。
 そんなことを考えているなのはに、映像通信が入る。

「なのはちゃん? ちょっと良い?」
「エイミィさん」

 相手はエイミィだった。彼女の姿を見た途端、フェイトがしょんぼりしだすのを、なのはは横目で見ながら、平気ですよと笑った。

「忙しいのにごめんね。良ければ、なのはちゃんに今からアースラに来てほしいんだ」
「アースラに?」
「うん。クロノくんが謝りたいんだって」

 なのはの横で、フェイトがビクリと反応するのが見えた。なのはもエイミィもフェイトの反応に苦笑いをした。

「フェイトちゃん、少しはクロノくんのこと、許してやって」
「でも……」
「本当に、わざとじゃなかったんだよ。それはお姉さんが保証する」
「あはは、すごい説得力」

 まだクロノを許せそうにないフェイトに、エイミィはフォローを入れる。
わざとではないことはフェイトもわかっていた。それでも、感情がついていってないようだ。
 わざとというか、故意になのはの裸を覗こうとしたわけではないと、クロノの恋人であるエイミィが言う。その説得力は大きいのか、フェイトの表情は少し明るくなる。

「うん、クロノはずっとエイミィのこと好きだもんね」
「あ、あはは……フェイトちゃん、そういう恥ずかしいことは言わないで」
「そうだよぉ、クロノ君、照れちゃうよ?」
「でも、本当だよ? エイミィだって、クロノのこと好きだし……」
「フェイトちゃん、恥ずかしいからそれ以上言わないで!」

 色々な意味で姉のような女性の言葉に、フェイトは急速にいつもの表情を取り戻していく。
同時に恥ずかしい言葉を吐いて。
 クロノが照れる前に、まずエイミィが少し照れていた。聞いているなのはも少し恥ずかしい。
そんな二人に対して、フェイトは本当のことなのになと小さく呟いた。

「……って、話が逸れたけど、なのはちゃん。大丈夫?」
「はい、大丈夫ですよ?」
「OK! じゃあ、転送ポートの準備はしておくから、よろしくね!」

820はつこいりみてっど。後編 (3):2010/04/13(火) 01:10:50 ID:vMyvfhys
 元気なエイミィの声とともに、通信は途切れた。いつもと変わらぬ声、いつもの表情。
それに加えて、いつもと変わらぬ言葉を口にするフェイトに、なのははほんの一瞬だけ寂しそうな表情を見せ、またいつもの顔に戻っていった。




   ◇◇◇




「はあ……」



 アースラの一角にて、クロノは深いため息を吐いていた。
その姿は昨日とは違い、いつも通りのバリアジャケットのアンダースーツである。
シャワーなどはアレックスの部屋を勝手に借り、ほぼ徹夜状態で仕事をしていたクロノはいまだ悩んでいた。

『もう……そんなに悩むんだったら、いっそなのはに告白してくれば?』

 相談めいた通信を入れた相手に、あっさりとそう言われてしまった。
その相手と言うのが、いまだなのはに恋をし続けている元恋敵だというのが笑える話だが、今のクロノには笑えなかった。
 今更、彼女に恋をしていたと伝えることなんて、できるわけがない。
だって、今の自分は別の女性に恋をしているのだから、これ以上の不貞は働けない。働くつもりもない。
 けれど、いつまでも心にもやもやとしたものが残るのだ。


「何で、なのはなんだ……」
「わたしがどうかしたの?」

 そんな、彼女に対して失礼なことを呟いた途端、背後からなのはの声がした。
ギクリと、彼の肩は大きく上下し、クロノは恐る恐る振り返る。振り返ってみると、キョトンとした顔のなのはがいた。
彼女の顔を見た途端、やっと赤みが引いた頬がまた赤くなっていくのを感じる。
 恥ずかしいのか、それとも当時の恋心がまた胸に宿ってしまったのか、彼の心臓は早鐘を打つ。

「クロノ君?」

 夢で見た可愛らしさそのままに、なのははクロノを見上げた。その姿に、また心臓は早くなる。
 
「どうしたの?」

 首を傾げる様にまでドキドキする。マズイ。これはマズイと、クロノは後ずさる。

「クロノ君?」

 なのはは首を反対に傾げながら、クロノのアンダースーツの裾を掴む。その行動に、クロノの心臓は限界を迎えた。
 なのはの指から無理やり衣服を引っ張り、彼女から離れた。
クロノはタッと走りだす。なのはが何度か彼の名を呼んだが、クロノは振り返らなかった。これではまるでただの恋する少年だった。





(最悪だ…っ…)
 おそらく、彼女はエイミィに言われて彼のもとに来たのだろう。
何も謝れないまま、彼女から逃げてしまった。
 謝罪をしなければいけない相手から逃げてしまった。
その上、顔の赤みが引かない。鼓動も早い。戻らなければいけないと思いながら、平常心を取り戻せずにいた。そんな時に、よく聞きなれた声がクロノの耳に届き、彼は再び肩を上下させた。

「クッロノくーん! ちゃんと謝れたー?」
「…エイミィ……」

 テンションの高い声音のまま、エイミィはクロノに近づいた。
動こうとしないクロノのそばに彼女がたどり着くのはあっという間であった。
 あまりにもタイミングが良すぎた。それがいけなかったのだ。

「……謝れなかった……」
「えー!? 何でー!?」

 俯いたクロノに、エイミィは詰め寄る。
 ちゃんとフェイトを引き離して、謝れるようセッティングしたのにと、彼女は言った。エイミィの気づかいだったが、それを素直に受け入れられない感情がクロノの中に渦巻いていた。

「………どうして……」
「え、何?」

 これが八つ当たりだと、心の中で気付いていた。それでもクロノは口にしてしまった。

821はつこいりみてっど。後編 (4):2010/04/13(火) 01:11:32 ID:vMyvfhys

「どうして、僕がなのはを好きだと当時言ってくれなかったんだ…?」
「どうしてって……」
「言ってくれれば、今頃……」

 そこまで言って、クロノは己の失言に気付き、口元を押さえた。
恐る恐る顔を上げると、エイミィの瞳が冷ややかなものに変っていた。
 恋人の初恋の相手を知るエイミィ。
その相手は彼女ではなく、よく見知った少女。
自分の気持ちも気付いていなかったクロノの口から出た言葉は、フォローでもなく、誤解を招くような言葉。
クロノとしてはそんなつもりはなかったが、彼女との関係を否定している取れる言葉を口にしてしまったのだ。

「へえ……」
「待ってくれ、エイミィ……今のは……」
「そんなに、なのはちゃんのことが好きなんだ?」
「違……っ」

 咄嗟に彼女の手を取ろうとしたが、パシンと音を立てて跳ね返され、拒絶される。
 『好きだった』ではなく、『好きなんだ』。まるで現在進行形でなのはのことが好きだと言われているようで、クロノは顔をしかめた。だが、先ほどまでの赤い顔では説得力の欠片もなかった。
 ほんの数秒の沈黙の後、すぐに彼女は普段の表情を取り戻す。
クロノはホッとするが、次に聞こえてきた彼女の言葉に心砕かれる。

「クロノくん……恋敵はフェイトちゃんっていう強敵だけど、頑張ってね。お姉さんは応援してるよ」

 いつものお姉さんぶった言葉はクロノに軽いショックを与えるが、その代わり優しいものであるが、これはそんなものではなく、ただ彼を傷つけるものだった。ただの拒絶だ。
 もうクロノの言葉なんて聞きたくないと、彼女は踵を返した。

「エイミィ! 待ってくれ!」
「ん、何?」
「今のは……」

 今度こそ彼女の手を取ったが、エイミィの表情は変わらない。以前と変わらない。

「もうっ、クロノくんが腑抜けてるからちっとも仕事進まないんだよ? しっかりしてよ、クロノ執務官?」

 そう言って、取りつく島もなく、クロノの手を払いのけた。
クロノの鼓動は先ほどとは別の意味で早まる。
あの悪夢を見たときのように、心臓が痛いほど鳴り響いている。今の状況より、あの悪夢の方が幾分かマシに思える。
何せあちらは夢で、こちらは現実だ。
夢はなかったことにできても、現実は、彼女を傷つけることを言ってしまったという過去を変えることはできない。

「エイミィ……!」
「ほら、仕事仕事!」

 そう言って、エイミィは必死になるクロノの背を押した。
クロノの言葉を聞こうとしない。言い訳も、何も聞いてもらえない。
 自分の言葉が原因とはいえ、クロノの心はズキズキと痛んだ。





 それから、二日――。
クロノは表面上は何も変わらず、仕事をしていた。
落ち込むことは立場上許されない。
ユーノから調査結果を受け取り、事件の解決について話し合い、検討する。その間も、エイミィはクロノの隣にいた。
いつもと変わらない表情で、クロノの仕事をサポートしていた。
これで少しは解決に迎えることができると、安堵した。
 だが、その内面はどうだろう。表面上は何も変わらない。軽口もきく、冗談だって言う。フォローだってしてくれる。けれども、あくまでも表面上の話だ。


―――数日前と決定的に違うのは、彼女の心がクロノから離れてしまったということ。


 感覚的に気付いた事実に、クロノは愕然とした。もう、恋人として接するつもりはなく、角が立たない程度の関係だと偽るほどに嫌われてしまったのだと、気付いてしまった。
未練なんてないほどに、すっぱりと離れて行ってしまえるほどに。


 休息を取る時間になって自室に戻ると、仕事中とは打って変わって気持ちは暗くなる。
 ほんの数日前まで、情を交わし合っていた相手が眠っていた自分のベッドに腰を降ろし、クロノはうなだれる。
若さゆえの情動と、彼女への愛しさに何度も連れ込んだこの場所。
ただ同衾して眠ることもあれば、肌を合わせて、熱を分かち合う時もあった。
そこに性行為が入ろうが入るまいが、二人の間に流れた時間は優しく、愛しかった。
もう、熱なんて残っていないと知りながら、触れたシーツは冷たく、クロノの心に虚しさが去来する。
クロノとの間に一線を引いたエイミィが、再びこの場所で眠ることはないのだと思うと、寂しさと悲しさだけが胸に落ちる。
自分はまだ彼女のことが好きだが、彼女にとって自分はそうではない。


「エイミィ……」

822はつこいりみてっど。後編 (5):2010/04/13(火) 01:12:21 ID:vMyvfhys

 未練がましく、彼女の名前を呼んで、奥歯を噛む。頬に涙が伝えば、どれだけマシであろう。
実際は、涙なんて出なかった。
ただ苦しいだけで、それを吐きだすすべをクロノは知らなかった。
心の中にため込んだまま、昔のように俯くことしかできなかった。
一人で前を向くことができないだなんて、どれだけ自分は彼女に頼り切っていたのだろうと、己の情けなさに途方に暮れる。
 ユーノに相談しようと思っても、通信を拒否された。彼は誰にも言えないまま、ただ苦しんだ。
 そんな時、クロノの部屋のドアが主の了承も
得ずに勝手に開かれる。クロノ以外で、そんなことができるのはただ一人―――エイミィだけだと、クロノは顔を上げた。


「クロノ君、ごめんね。勝手に開けたりして……」
「なのは……」

 クロノの期待をよそに、彼の瞳に映ったのはなのはの姿だった。
左頭部に一つ結びした長い髪。まだ成長期の最中である小さな身体。
そんな身体に不釣り合いな管理局の制服を身に纏ったなのはは困ったような顔をして、クロノを見ていた。

「クロノ君、ごめんね」
「何回も謝らなくて良い」
「……あのね、わたしが謝りたいと思ってること、多分クロノ君が思ってることは違うと思うんだ」

 なのはが何回も繰り返し、頭を下げるものだから、クロノは制止した。
どうやって開けたのかは気になるが、傍から見てぼんやりしていただけだから問題はない。
そう思って口にしたのだが、なのははフルフルと首を横に振る。
どうしたのだろうとクロノが様子を伺うと、なのはは苦笑いをしながら再び口を開く。

「あの……エイミィさんに、わたし、全部聞いちゃったの……」
「………は?」

 なのはの口から出たエイミィの名に一瞬だけ動揺して、一瞬の間の後、彼女の言葉に目を丸くした。
 全部とは何を指しているのだろう。もしかして、もしかしなくとも。

「えっと………クロノ君の初恋のこととか……」
「……っ」

 初恋。その言葉を口に出されて、クロノはビクリと大きく肩を上下させる。一番知られたくなかった相手に知られてしまった。しかも、エイミィの口からという点が、クロノを余計に落ち込ませる。

「ごめんね! その…聞くつもりはなかったんだけど……」
「……そうか……エイミィは気がきくな……」
「クロノ君?」

 こんなことまでお膳立てか。謝る機会を与えてくれたことには感謝していた。それをぶち壊したのは自分自身であったが、なのはとの仲をお膳立てされたいとは思っていなかった。
あの時の言葉だって、もっと前に自分の気持ちに気付いていて、気持ちの整理がついていたなら、謝る機会を失わずに済んだと言いたかっただけだった。
 誰に言うわけでもない皮肉を口にして、クロノはなのはではなく遠くを見た。
視線は彼女に合わせていたが、事実としてはなのはを見ていたわけではない。ここにはいない誰かに。

「なのは……あの時はすまなかったな。確認もせず、ドアを開けてしまったのは僕の方だったな……」
「あっ、うん。大丈夫、気にしてないから」

 なのはの言葉に、クロノはホッとした。不思議と彼女の前で、穏やかでいられる。あの時のように心臓はドキドキしたりせずに、視線だけは彼女に合わせることができる。
ひどく穏やかな―――いや、冷めた心でいた。
 なのはがクロノも気にしなくても良いと言うと、クロノはそうかと一言呟いて、彼女から視線を逸らす。
彼女への罪悪感ではなく、なのはを直視できないという身勝手な理由で。
なのはは一切悪くないが、今彼女の目を見たら、また八つ当たりをしてしまいそうで、クロノは怖かった。

「クロノ君、エイミィさんと何かあったの?」
「……君には関係ない」

 ほら、やはり八つ当たりをしてしまった。気遣ってくれたなのはの気持ちを無下にする言葉を、クロノは口にした。自分の言葉に、クロノは後悔する。

823はつこいりみてっど。後編 (6):2010/04/13(火) 01:13:07 ID:vMyvfhys
自身の失恋に、五歳も年下の少女に八つ当たりをするなんて、女々しいにもほどがある。
 クロノは息を吐いて、なのはに再び謝ろうとすると、彼女の手が彼の手を優しく包む。
そして、じっとクロノをまっすぐな目で見つめた。

「関係なくないよ。わたしと、クロノ君は友だとだよ?」

 なのははクロノの手を引き、お話を聞かせてと言った。
クロノはなのはの言葉にハッとする。なのはは、クロノの言葉で傷つくほど、弱くはない。
まっすぐ相手の目を見て、ちゃんと相手の話を聞こうとするのだ。
 クロノは今更ながら、どうして自分がなのはに惹かれたのかを自覚する。
彼女の強さに惹かれたのだと、それが恋だと知らぬ間に終わってしまった自分の恋心のきっかけを、ようやく知った。

「なのは……」
「お友だちが悲しいと、わたしも悲しいの………だから、ね?」

 フェイトがかつてなのはに言った言葉と同じ言葉を、彼女は口にした。クロノは彼女の言葉に、何か吹っ切れたような顔をする。
 クロノは悲しさを吐きだすすべを、少しだけ知った気がした。




   ◇◇◇


「何で? だって、クロノは……」
「何でって……クロノがなのはを好きだったのは事実だよ」

 ここは無限書庫の一角。閃光のような金の髪の少女は、蜂蜜色の髪の少年にしがみついていた。
 少女はフェイト・テスタロッサ・ハラオウン。
少年はユーノ・スクライアだった。美少女と美少女を見まごう美少年が並んでいて、傍から見るとなかなかの目の保養。
場合によっては可愛いカップルと見間違われそうだが、実際は二人は現役の恋敵であった。
 クロノの無自覚の八つ当たりを受けたユーノはやはり忙しなく検索魔法を実行していた。
それに加え、司書たちの指示、弾き出されたデータの検証エトセトラエトセトラ―――これらは全部、フェイトの義兄・クロノの八つ当たりに対する結果であった。

 どうやらエイミィと一悶着あったらしいクロノは、表面上は普段通りの仏頂面であったが、内面はひどく荒んでいた。
なのはに対しての八つ当たりは自覚あるものだったが、こちらの年若き友人に対する八つ当たりは無自覚だった。
さすが、自覚がなかったというのに恋敵をいびった男である。

 エイミィの暴露によってすべてを知ったフェイトは混乱したままユーノのもとへと詰め寄った。
クロノの初恋の相手がなのはとは本当なのかと、フェイトはユーノに問う。
 数日前、ほぼ全く一緒の質問を彼女の義兄から受けたのは気のせいか。気のせいではなかった。
ユーノは心の中で呟いた。
ユーノの恋心に気付いていながら、こういう質問をするとか、兄妹そろって何なのだ。
しかも、クロノなんて、なのはとフェイトの仲を知る前には、応援しているなんてバカなことを口走っていた。
フェイトはユーノの気持ちを知りながら、彼の気持ちを尊重して、なのはには伝えなかった。
血が繋がっているわけではないのに、何でこの兄妹はこんなに似ているのだ。
心の中だけで済ますのは、ユーノの優しさだった。彼にも友人を心配する心はある。


 フェイトはユーノの考えてることなど察することなく、あわあわと混乱していた。
あれ?とか、クロノはエイミィが好きなのにとか、そんなことをしきりに呟いている。
 フェイトはユーノという恋敵の気持ちには気付いているが、クロノという元恋敵の恋心には気付いていなかったらしい。
だからこそ、こうやって突然の恋敵の出現に混乱している。よりにもよって義兄が恋敵であっただなんて、そうないことだろう。混乱する気持ちはわかる。
 ただ、ユーノの仕事の状況を考えてほしかったが。

「フェイト……僕は仕事があるから、言いたいことがまとまらないならメールで……」
「なのはがクロノのとこに行っちゃって……どうしよう、何かあったら……」
「人の話を聞いてー!?」
「クロノ……エイミィと喧嘩してるみたいだし、なのはは可愛いからついクロノがクラッとかなったら………!」
「ねえ、人の話聞いてる!? ていうか、クロノ信用ないの!?」

 全くもってユーノの言葉を聞いていない。
恋する乙女は止まれないのだ。恋は闇と、よく言ったものである。
フェイトはあわあわと混乱しながら、ぐっとユーノの腕を掴む。ユーノがまさかと思った、次の瞬間――――彼の姿は無限書庫から消えていた。




   ◇◇◇



「エイミィさんにフラれてしまったと……」
「ああ…」

824はつこいりみてっど。後編 (7):2010/04/13(火) 01:13:47 ID:vMyvfhys
 人通りの少ない、アースラのある通路で、クロノとなのはは立ち話をしていた。
 しょんぼりと肩を落とす様が情けない男が、この艦の実質ナンバーワンだ。
彼のこんな姿を見て良いクルーは、エイミィかフェイトくらいなものである。
 人目を避けて、人気のない場所を選んだが、一歩間違えば密会と誤解されてしまいそうだが、そんな意図はなかった。その実態は五歳も年下の少女に恋愛相談をする執務官という、何とも言えないものだ。

「クロノ君……何でエイミィさんがそんなことをしたか知ってる?」
「………僕が、関係を否定していると取れる言葉を言ったからだろう……」
「あ、それはわかってるんだね」

 グサリ。

 なのはの情け容赦もない発言に、クロノの心は抉れる。
初恋も気付けない男なのにと言われているようで、心が痛い。
 なのははクロノの心の痛みなんて気にする様子もなく、話し続けた。

「うん、エイミィさん、すっごい怒ってたよ。クロノ君のバカー! って」

 それこそ、七歳も年下の少女に愚痴を言うくらいに。ついでに、フェイトにも愚痴ついでに、クロノの初恋を暴露していた。

「でも、怒ってるってことは、嫌いになったわけじゃないってことだから……」
「それが原因で、嫌いになったかもしれないだろう…?」

 最初は好きだからこそ怒っていたかもしれない。
だが、なのはに愚痴を言った後に、嫌いだと思われたかもしれない。
クロノの表情が暗くなると、なのはの顔は呆れ顔に変わっていく。

「じゃあ、どうして、わたしにクロノ君のところに行くように言ったの?」
「……は?」

 クロノはなのはの言葉に驚く。ほんの少しの間呆然とするが、またすぐに暗い表情へと戻っていく。そんな言葉を聞いたら、自分の都合の良いように解釈してしまう。
それが嫌だった。

「エイミィさん、言ってたよ? クロノ君、きっと落ち込んでるから、慰めてあげてって」
「それは……」
「本当にクロノ君のこと嫌いだったら、きっと心配なんてしない。だから、クロノ君はエイミィさんに嫌われてなんかないよ?」

 嫌われていない。今のクロノには、なのはの言葉が都合の良い幻聴に思えた。
なのはは本当のことを言っているだけだが、心が引きちぎれそうになるほど苦しんだクロノは、彼女の言葉をすぐには信じられなかった。

「大丈夫だよ、クロノ君」
「………不安なんだ…」
「不安?」

 にこりと微笑むなのはとは反対に、クロノは暗い表情のままに、ポツリポツリと、彼女の言葉を信じられない理由を呟いていった。

 恋人同士になっても、エイミィが自分を弟扱いすること。
初めてのキスの相手はエイミィではなく、別の女性で、それを彼女に見られていたこと。
クロノ自身、今回初めて知ったことだが、初めて恋をした相手が、物心つくかつかないかの幼いころに母にしたとか、エイミィにではなく、今目の前にいるなのはだったこと。
それに気付いたのは、エイミィの言葉であったということ。

彼女の中では、いつまでも自分は弟のような友人であったらという不安。
できれば、恋人と重ねていきたかった想い出が、彼女以外の女性相手であった自分に、彼女が呆れてしまうのではないかという不安。

 もしも、彼女が恋人関係を解消して、友人に戻りたいと言い出したら。
 もしも、別の女性との関係から、嫌われてしまったら。


 ずっと心に抱えていた不安。それを今回の件で、激しく揺さぶられた。
エイミィを好きだと思わなければ、こんな不安は抱かなかった。
苦しくても、友人であったころの思い出が大切であっても、今の関係を壊したくないと、心底思っていた。

825はつこいりみてっど。後編 (8):2010/04/13(火) 01:14:23 ID:vMyvfhys
 ほんの少しの自分の間違いが、その不安に直結しているのだと、思い知らされたのだ。

 クロノの話をずっと聞いていたなのはは、深く息を吸い、吐きだした。穏やかな表情であったが、どこか寂しげな視線。まっすぐ、クロノの目を見つめて、なのはは口を開いた。

「わたしと、おんなじだ」


 そう呟いて、なのはもクロノのように、ポツリポツリと呟いた。


 クロノが知っているように、なのははフェイトが好きだ。友情ではなく、恋愛として。反対に、フェイトもなのはを好きだった。

「わたし、一度墜ちて……その時、はじめてフェイトちゃんが好きだって気付いたの……」

 勿論、友情としてはもっと前から。ジュエルシード事件が解決する前から、なのははフェイトのことが好きだった。

「目を覚ました時に、フェイトちゃん、泣いてた………でね、そんなフェイトちゃんを見て、わたし気付いちゃったんだ」

 フェイトが好きだと。彼女を泣かせたくない、悲しませたくない―――自分のために泣いてくれるフェイトを、誰にも渡したくないと。
 なのははそう言った。フェイトもそれを受け入れて、好きだと言ってくれた。
 悲しませたくないと言いながら、心配するフェイトの反対を押し切って、なのはは再び空へと戻っていった。
それでも、フェイトは自分を好きでいてくれた。それがすごく、嬉しかった。


「フェイトちゃん、よく言ってるんだ……エイミィはずっとクロノのこと好きだよ、って」
「ああ」
「でも、クロノ君とエイミィさんって、友だちだったでしょう?」

 それがなのはの不安だった。フェイトは自分を好きだと言ってくれてる。だが、それは本当に自分と同じ『好き』なのだろうか。
 彼女には友情と恋愛の『好き』の区別があるのだろうかと、疑ってしまう自分がいるのだ。それは、薄々クロノも感じていた。
だからこそ、彼はなのはとフェイトの関係を複雑に思っていた。
特殊な環境で育ったフェイト。彼女を生み出したプレシアは、フェイトにとって姉にあたるアリシアが幼いころに離婚してたと、調査資料に書いてあった。
子どもにとって、一番身近にある『恋愛』の見本は両親である。
彼女は父親を知らない。それどころか、プレシアを母と呼んでいいのか、アリシアを姉と呼んでいいのかすら、判別が難しい。
 そんな彼女が、果たして友情と恋愛の区別がつくのだろうか。
ついていないから、『エイミィはずっとクロノのことが好き』だと言っているのではないかと、なのはとクロノは心のどこかで思っていた。

「正直ね……わたしも、フェイトちゃんを友だちとして好きなのか、恋愛として好きなのかわからなくなるときがあるんだ……」

 フェイトのことを好きだと思う。けれど、大好きな友だちだと感じる瞬間というのが、日常には存在する。
 なのははそれが怖かった。自分だって、友情と恋愛の区別がついていないのに、やはり区別がついていないフェイトにこれは『恋愛』であると嘘を吐いているのではないかという不安。

 それをフェイトに気付かれてしまったら。
もし、フェイトが自分に対している感情が友情だと気付いてしまったら。なのはが自分を騙していると気付いてしまったら。


「嫌われたくないんだぁ……」

 友情であろうと、恋愛であろうと、なのはがフェイトを好きでいることには変わらない。
でも、フェイトはどうだろう。それが恋愛であると嘘を吐いたなのはを好いたままでいてくれるのか。



 それが、なのはの抱いている不安だった。


 クロノと同じく、今ある幸せを手放したくない。
相手が大切だから、嫌われたくないと思っている。
 もし、不安が現実になったらどうしようという不安が、なのはの中にも渦巻いていた。
今回の件で、それは顕著になった。
フェイトが、クロノたちのことを言及すればするほど、なのはの心は締め付けられていた。それでも、彼女は心が折れたりしないのだ。

 そんな彼女を見て、クロノは静かに、そして力強く断言した。

「フェイトが君を嫌うわけないだろう?」
「ふふっ、クロノ君がそれを言う?」

 慰めに来たはずのなのはを、クロノが慰めようとしているのがおかしくて、彼女はわずかに笑った。
 でも、どことなく安心している自分がいると、なのはは感じた。

「妹のことだから、わかるさ。僕とフェイトは兄妹だからな」
「あはは、すごい説得力」
「だろう?」

826はつこいりみてっど。後編 (9):2010/04/13(火) 01:15:15 ID:vMyvfhys

 なのはの表情も、クロノの表情も、少し明るくなる。友だちと悲しみを分かち合って、支え合う。ただそれだけだったはずなのに、何故だろう。どこか力強く思えたのだ。

「僕だって、君のことが好きだったさ」
「あ、浮気?」
「からかうな」

 なのははクロノの言葉に、わざとおどけて見せた。今の彼に、自分を想う気持ちはない。そんなこと、彼を見ればわかっていた。

「ごめん、ごめん。でも、ありがとう……クロノ君」
「ああ……」

 クロノも何故か清々しい顔をしていた。
 気付かずに終わってしまった淡い恋心が精算できずに思い悩んだ。
エイミィに、とんでもない失言をしてしまった。そのことで、ひどく苦しんだ。
 だが、今は違う。なのはとの間には確かに友情があって、エイミィが自分を嫌っていないという彼女の言葉が、嘘ではないと信じられる。
同じ痛みを知っているなのはが、嘘を吐くわけがないとわかったのだ。


「エイミィに、謝りに行こうかな……」
「一緒についていってあげようか?」
「いいさ。君と行ったら、誠意がない」
「だよねぇ」

 まだ艦橋にいるだろうエイミィのもとへ歩き出そうとするクロノに、なのはがクスクスと笑う。
 その笑顔は優しく、クロノを安心させるものだった。心強い友人がいたものだ。





   ◇◇◇


「フェイト……僕は仕事が忙しいんだけど」

 君の義兄のせいで。
 言おうとしたユーノの言葉をフェイトが遮る。

「だって、はやてがいなかったから…!」

 夜天の主は絶賛お仕事中である。同じくお仕事中であったユーノは、相談に来ていたフェイトにまんまと拉致され、気がつけばアースラに連れ込まれていた。
 フェイトはパワフルにも、艦橋にいたエイミィの腕をも引っ張って、クロノたちを追った。
バレないようにこっそりと、でも大胆に、彼らの姿が見える壁際に居場所を置いていた。
 ある程度距離があり、声は聞き取れない。陰に隠れて、二人の様子を覗き見るというのは良い趣味とは言えないが、そうせざるを得ない心情がフェイトにはあった。
 ユーノは事情を知りながら、そんなフェイトの様子を呆れて見ていた。同時に、変に穏やかな顔をして二人の姿を見つめるエイミィに、ため息を漏らした。

「エイミィさん、クロノのどこが良いんですか?」

 何だかんだ文句を言いながら付き合っているユーノとは違い、エイミィは最初から大人しくフェイトに着いてきた。
その理由は、クロノが不安に思うほど、エイミィの想いは小さくないからだと、ユーノは何となく察していた。
だからこそ、ため息が出た。
 あんな仕事だけできる駄目男どこが良いんですかと、暗に言っているユーノに、フェイトは不満そうな視線を送る。
なのはが絡むとクロノに対しても攻撃的になるフェイトだが、本当はお兄ちゃん子だ。
むくれるフェイトをよそに、エイミィィはあっけらかんと答えた。

「ほんと、どこが良いんだろうね」
「エイミィさん……さすがにそれはクロノが不憫なので、クロノの前で言わないでやってください……」

 クロノから、やきもちも焼かないと聞いたけれど、そこまで言ったら、クロノを友人だと思っていても小憎らしいユーノでも、さすがに不憫に思えてくる。
本当に言いかねないエイミィの姿に、ユーノは不安を覚えた。そんなユーノに、フェイトは抗議の声をあげる。

「でも、エイミィは本当にクロノのことずっと好きだよ!」
「フェイト…それは……」

その言葉は、フェイトが割とよく口にする言葉だった。
クロノとエイミィが恋人同士になったとユーノに嬉しそうに報告する時も、そんなことを言っていた。余談ではあるが、彼女はこの時嬉しそうにぴょんぴょんと跳びはね、周りを驚かせた―――その姿はフェイトの姉・アリシアがはしゃぐ時とよく似ており、アリシアをよく知るものが見れば、二人が姉妹であるとわかる姿であった。

 ユーノは何度もそれを聞くたびに、なのはとクロノ同様の感想を抱いていた。
 けれど―――。

827はつこいりみてっど。後編 (10):2010/04/13(火) 01:16:06 ID:vMyvfhys
「………っ、フェイトちゃん…!」
「え、なに?」
「…い、いつから知ってたの……?」
「え…いつからって……」

 穏やかだったエイミィの顔が急に変わっていく。
困ったような、怒っているような、不思議な表情に。そんなエイミィに、フェイトはキョトンとする。
続くエイミィの言葉に、フェイトは困惑しながら、彼女に耳打ちしながら答える。
フェイトが喋れば喋るほど、エイミィの顔は赤く染まっていった。

「何で知ってるの!?」
「何でって……ずっと二人のそばにいればわかるよ? 母さんも、多分知ってると……」

 目に見えて動揺するエイミィにユーノは驚く。今まで、そんなエイミィの顔を見たことはなかった。下手したら、クロノですら見たことがないかもしれない。
 フェイトの言葉を最後まで聞くと、エイミィは耳まで赤くなっていた。

「!?………クロノくんには絶対に言わないでね!?」
「え、何で? クロノ、喜ぶよ?」
「喜んでもだめー!!」

 エイミィの取り乱し方に、ユーノはポカーンと口を開けた。
フェイトは相変わらずキョトンとして、エイミィに肩を揺さぶられていた。
 顔を真っ赤にして、クロノには言わないで。

「………………あ、そういうことか」
「ゆ、ユーノくん!!」

 ユーノにはわかってしまった。どうしてフェイトがあんなことを言っているのか、どうしてエイミィが激しく動揺しているのかを。
 ユーノが気付いてしまったことに気付き、エイミィの取り乱し方が激しくなる。
ユーノは初めて、彼女がクロノのことを好きなのだと実感した。

「エイミィさん……本当にクロノ、喜ぶと思いますよ? だって、やきもちも焼いてくれないって落ち込んでましたし……」
「恥ずかしいからだめー!!!」

 からかうような口調の少年に、エイミィは絶叫する。
 答えは簡単なことだった。彼女はクロノが思っているよりもずっと前から、彼のことが好きなだけだ。それをあっけらかんとしたポーカーフェイスで隠しているだけで、本当はクロノに対しての愛情が深い。
どうして隠しているのかは、何となく察することができる。
確かに、年下の恋人にメロメロなんですとは言いづらい。
それに、そんなことを言ったら、クロノが調子に乗るなんて目に見えてる。
想像しただけでムカついた。

 ユーノがクスクスと笑っていると、エイミィは恥ずかしさの限界なのか、膝を抱えて縮こまる。
 そんな時だった。

「エイミィ……?」
「…く、クロノくん……!?」

 名前を呼ばれ、エイミィの身体がビクウッと大きく跳ねる。
声の主は、話題にも上っているクロノだった。
どうやら、こちらで話しこんでいるうちに、あちらの話は終わってしまったらしい。
結果的に本人たちに見つかっては、隠れた意味なんてなかった。
 フェイトは少々困ったという顔をしていたが、クロノの後ろをついてきたなのははしょうがないなといった感じで柔らかく笑うだけだった。

828はつこいりみてっど。後編 (11):2010/04/13(火) 01:16:42 ID:vMyvfhys
 ユーノは知らないが、ここ数日エイミィに距離を置かれていたクロノはほんの一瞬だけ、彼女の姿に動揺した。それもそのはず。
艦橋にいると思って、覚悟して歩いてきたのに、謝ろうと思っていた対象がこんなそばにいるだなんて。
 でも、その動揺もほんのわずかな間のこと。


 きゅんっ。


 ユーノは、他人が恋に落ちる瞬間をこの目で見てしまった気がした―――が、気のせいだった。きっと彼は、とっくに恋に溺れている。
 ただでさえも照れていたところを突然クロノに抑えられ、顔を真っ赤にして取り繕えなくなっているエイミィの姿。
あうあうと言いながら、弱々しくクロノの名を呼ぶ彼女に、クロノの心臓はきゅんきゅんと高鳴る。
胸の高鳴りが聞こえてくるようで、ユーノはげんなりした。
 クロノは何を思ったのかエイミィを背後から抱きあげ、そのままぎゅっと抱きしめる。
他人の視線なんて、今の彼にはあって無いものだ。そこまできて、エイミィはハタと我に返る。

「ちょっと、クロノくん……っ」

 クロノによって地面につけない足をジタバタとさせながら、エイミィは彼に抵抗を試みる。
けれども、無駄だった。
謝ることも忘れ、久しぶりに触れる恋人を、クロノは離そうとはしなかった。

 いくらなんでもひっつきすぎだと、ユーノがツッコもうとした瞬間、エイミィだけでなく、クロノの顔まで赤くなる。
クロノが赤くなったと同時に、エイミィの身体がびくっと大きく震えたのを、ユーノは確かに見ていた。
なのはたちは気付いていない。それどころか、仲直りできて良かったねなどと笑っている。

「じゃ、そういうことで」
「ちょっと! そういうことでってどういうことだよ! いや、わかるけど!!」
「わかるなら聞くな」
「ていうか、丸投げ!? 馬鹿なの!? この状況を放置するって!」
「じゃ」
「じゃ、じゃなあああいい!!」

 以上が、ユーノとクロノの念話での会話である。
クロノは照れながらも、的確に意図を理解できる相手を選んでいた。
自分の身体的状況が、なのはたちにバレれないように後ろ手で背後のドアを開けたクロノは、あっという間にドアの奥へと引っ込んでいった。
勿論、エイミィを連れて。
決して、中の声は外に漏れないが、漏れていたらエイミィの悲鳴が聞こえてきただろう。
 他人の恋路を邪魔するやつは馬に蹴られてしまえという。
つまりはそういうことだ。

「ねえ、ユーノ君。クロノ君達どうしちゃったの……?」
「急に赤くなったりして、熱でも出たのかな……」
「いや、あはははは……」

 ユーノはなのはとフェイトの言葉にギクリと肩を震わせた。
クロノの行動の意図を、二人は理解していない。清らかカップルなのは知っている。セックスはおろか、キスすらまだだとなのはから聞いた。
 つまり、この状況でクロノの身体的状況を理解しているのは、自分とクロノ本人、今まさにクロノに戴かれようとしているエイミィだけだった。
勿論、二人はとっくに使用していない部屋に引っ込んでいる。
説明しろと言われても、応えられるのはユーノだけ。

(って、言えるかああああああああああ!!!)



 ユーノは心の中で絶叫した。





――――後日、ユーノがクロノに提出する資料をやたらと肌の色つやの良い彼の頬に力いっぱい全力全開で叩きつけたのは、言うまでもない。



END

829ふぁす:2010/04/13(火) 01:19:34 ID:vMyvfhys
投下終了です

何でユーノ不憫オチになったのかは、自分でもわかりません
ユーノ大好きですよ? 映画で、ユーノのあんよにハアハアする程度にはHAHAHAHA!

830名無しさん@魔法少女:2010/04/13(火) 06:56:53 ID:qdD1ZSq.
青春だなあ。爽やかだなあ。クロノでこれは新鮮な感じだなあ。と感じるのはこのスレに染まりすぎたからか…
GJ!

831名無しさん@魔法少女:2010/04/13(火) 09:25:08 ID:BbHK3GiQ
>>829
後編キター!いろいろGJといわざるをえない!
いい場面でなのはの台詞にタイプミスがあったのがあれだが
クロノをいじるユーノは珍しいので新鮮。つかユーノの報われなさに泣いたww

832名無しさん@魔法少女:2010/04/13(火) 11:38:32 ID:g1F4AF8U
>>829
素早い後編投下乙です。
エイミィさん可愛いなぁ、もうw

833ふぁす:2010/04/13(火) 20:20:27 ID:Wv/XGe1I
携帯から失礼します

>>831
自分でもびっくりしましたすみません
心の目で修正して見てやってください…………





ところでどうやったらクロノを格好よく書けますかね………

834名無しさん@魔法少女:2010/04/14(水) 15:36:37 ID:fx8.sJoE
ディープダイバー使えば相手を下半身だけ沈めての陵辱プレイ可能なことに気づいた。
エリオかトーマか…むしろ二人ともでもいいから見たいな

835名無しさん@魔法少女:2010/04/14(水) 16:03:45 ID:umzJ0VkM
むしろ上半身だけ沈めて犬神家の一族。しかもちんこ丸出し。もちろんしゃぶる。

836名無しさん@魔法少女:2010/04/14(水) 16:40:21 ID:1a06js3w
それはエロいというか、ギャグとして面白いw

837名無しさん@魔法少女:2010/04/14(水) 17:15:30 ID:Z2EQTJtg
ケツ半分だけ壁から出して


ご自由にどうぞ
   ↓
   ω

としておいて放置

838名無しさん@魔法少女:2010/04/14(水) 19:04:54 ID:WhpEZ8qo
相手をベッドの上に仰向けで寝かせたままベッドの中に潜って
手古希しつつ、舌を使ってアナルをひたすら愛撫する

839名無しさん@魔法少女:2010/04/14(水) 20:01:26 ID:d8.1P05.
ディープダイバーなんか無くってもセインの体に自分の分身を潜らせることできるぜ

840名無しさん@魔法少女:2010/04/14(水) 21:54:47 ID:aK3UrVrM
チンク「チッ……うっせーな。反省してまーす」
………って電波を受信したんだがいつの電波だよ、これww我ながら時期逃しすぎだろwww

841名無しさん@魔法少女:2010/04/14(水) 22:13:31 ID:3OLsgeOg
セイン、ノーヴェ、ウェンディ辺りは言いそうだけどチンクやディエチが言ってたらギンガとゲンヤさんが泣くぞ

842名無しさん@魔法少女:2010/04/14(水) 22:25:46 ID:ajNdMMy2
セイン「チッ……うっせーな。反省してまーす」
→後ろにシャッハ
→教会地下の調教部屋へ

までは読んだ

843名無しさん@魔法少女:2010/04/14(水) 22:41:32 ID:e0lUyHeo
ヴィータ(対はやて以外)「チッ……うっせーな。反省してまーす」

ヴィータ(対はやて)「ごめん、はやて」

844名無しさん@魔法少女:2010/04/14(水) 23:32:50 ID:CGwknklw
んじゃ作品投下しますね。
・StSの後
・1期のあの人間が戻ってきます
・オチは期待しないでください
・CPは一応エリキャロ前提で。ただし最後まで出てきません。
それに交わるとかそういう感じじゃないです。
・当然エロなんぞありません。

845名無しさん@魔法少女:2010/04/14(水) 23:37:39 ID:CGwknklw
新暦7×年7月18日、何気なくはやては街をぶらついていた。
すると、
「おや?あれは10年以上前に指名手配されていたはずの女じゃない?」
さっそく彼女はその女性に事情聴取を始めた。
「プレシア・テスタロッサでしょうか」
「ええそうよ」
やはりそうだった。PT事件の犯人、プレシア・テスタロッサだ。
「しかしおかしいですねー。なんで虚数空間に消えたはずなんですが、
どうやって戻ってきたんですか?」
「次元航行船を使って戻ってきたのよ」
なのはたちから聞いた感じとは全然違う。何かあったのだろうか。
「アルハザードには到達できたのでしょうか」
「ええ、もちろん。そうじゃなきゃ戻ってこないもの」
なるほど、そういうことだったのか。

846名無しさん@魔法少女:2010/04/14(水) 23:48:18 ID:CGwknklw
「とりあえず、プレシア・テスタロッサ、時空航行船攻撃その他
もろもろの容疑で逮捕します」
「用事が済めばいつ逮捕してもいいわよ」
「その用事というのは何や?」
「私の娘、アリシアとあとジュエルシード、それとアルハザードへの地図、
この3つよ」
「まず一番処理の手っ取り早そうなジュエルシードや。どないします?」
「なのはとかいう娘に渡してきてちょうだい。この9つを」
「アルハザードへの地図は…」
「ユーノとかいう男の子に渡してほしいわ。あの子なら使えるはず」
「アリシアはどうします?」
「誰か適当な人間に預けたいんだけど…だって、私の先は長くないし、
そもそも逮捕されるのですから。それで、適切な人間、探してきて
もらえるかしら。それまでアリシアと一緒に留置場にいるわ」
「わかりました。すぐに見つけます」
引受先探しを引き受けたはやてだったが、
「誰がいいかね。スバルんちは無理そうやし、なのはちゃんやフェイト
ちゃんも無理、ティアナは…無理ね。一応魔法について知識のある
人間じゃないとまずいから…そうや、彼女たちに頼むか」
「キャロです、八神二佐ですか?」
「エリオです」
「そうや。ちょっとある女の子を預かってほしいんやけど」
「「わかりました。引き受けます」」
まさかこんなにあっさりいくとは思わなかった…のだが問題が1つあった。
どうやって2人のもとにアリシアを届けるかだった。が心配はいらない
ようだった。
「「お待たせしました。預かりに来ました。どれくらいの期間、
預かればよろしいでしょうか。」」
「5年くらいやと思うんやけど…」
「「大切に育てます」」
2人そろってどうやらクラナガンに買い物に来てたようだ。だから
あっさり引き渡しが終わった。

847名無しさん@魔法少女:2010/04/14(水) 23:49:39 ID:1b6fY4ZQ
「Lyrical StrikerS」でユーノが出てこないのは何故だ?
ホテルアグスタの所でも出てこなかったし、作者はユーノが嫌いなのか?

848名無しさん@魔法少女:2010/04/14(水) 23:56:19 ID:CGwknklw
アリシアを引き取ったエリオとキャロはさっそく育てることにした。
まあ彼女は5歳相当なので食事については基本的に普通の人間と
同じようなものを与えればよかった。だが、5歳となると
いろいろな方向に進めさせることが可能。本人の希望その他を考慮する
必要があった。彼女に「自分の夢は?」と聞くと意外な答えが返ってきた。
「んーと、お姉ちゃんたちと同じところにいたい」
なるほど、自然保護隊を目指したいようだ。ここなら7歳くらいから
働けるのであまり問題はないだろう。

一方はやて。まずユーノにアルハザードへの移動方法を説明した。
彼は理解したうえでメモを無限書庫に放り込んだ。どうせ使うことは
おそらくないだろうと考えているようだ。次に、なのはに会って
ジュエルシードを渡したわけなんだが、
「ユーノ君に返してあげて」
と言った。というわけでユーノにジュエルシードが渡ったわけだが、
彼としてみれば管理局管理に置くべきものが自分の手元にあるのは
不気味であった。というわけで管理局に引き渡された。個数は9個、
プレシアとともに消えたとされる刻印のジュエルシードとすべて一致
していた。スカリエッティ一味が盗んだ数個のジュエルシードも
すべて回収されており、無事21個があるべき姿に戻った。

849名無しさん@魔法少女:2010/04/14(水) 23:57:23 ID:CGwknklw
以上、作品終了です。
タイトルを書き忘れましたが「ジュエルシード事件 最終章」で
お願いします。

850名無しさん@魔法少女:2010/04/15(木) 00:23:19 ID:0tmXiELY
OK,NG処理終了

851名無しさん@魔法少女:2010/04/15(木) 00:52:59 ID:Yp2PFcog
>>849
唐突過ぎる上に短すぎる?
ストーリーをkwsk

852名無しさん@魔法少女:2010/04/15(木) 00:57:39 ID:XfyQ.tKk
>>851
手っ取りばやい話がこう
プレシアがミッドに戻る→はやてがそれを発見、逮捕→
アリシアがエリキャロに行く、ジュエルシードとかはユーノに

853名無しさん@魔法少女:2010/04/15(木) 05:16:27 ID:BPy2CeBw
>>847
確かこの作品内ではユーノとクロノの出番は殆ど無いと事前に作者氏が言っていた。
作者氏はユーノは扱いづらいと一度言っていたけど、今までの長編の多くで見せ場を作っていると思う。
あと、人のSSの間に割り込まない方がいいよ。

854空気を読むのが下手なマイナーオタク:2010/04/15(木) 12:20:05 ID:XllP4nsg
どーでもいいけどさぁ、ヴィヴィオが大人しい少年とずっこんばっこんする話ってのはどーよ?
それか魔法で幼児化したなのはとユーノのエロとかよくね?

855名無しさん@魔法少女:2010/04/15(木) 12:46:28 ID:w4/8dcnA
>>854
さぁそれを書く作業に戻るんだ

856名無しさん@魔法少女:2010/04/15(木) 14:48:41 ID:7A8JQtDw
>>854
>>大人しい少年
ヴィヴィオと同じくらいでその時にフリーなのはトーマしかいないな。
さぁ書くんだ

857名無しさん@魔法少女:2010/04/15(木) 14:53:06 ID:0tmXiELY
その時・・・?
別に大人モードで同級生食べちゃってもいいじゃない

858名無しさん@魔法少女:2010/04/15(木) 14:59:20 ID:e0fvJaug
誰か

ヤ ン デ レ ク ロ ノ 提 督 を 書 か な い か ?



自分にはヤンデレた後を書けても、ヤンデレる前が書けん
ヤンデレに権力持たせちゃなんねえ……


て、野郎ヤンデレは楽しかねえか

859名無しさん@魔法少女:2010/04/15(木) 15:02:04 ID:6hUJ6q9.
>>854
男性陣がショタ化
女性陣はショタコンの熟女化とな!?

860名無しさん@魔法少女:2010/04/15(木) 15:25:58 ID:sCdzRMh6
>>858
TSヤンデレクロノですべて解決

861名無しさん@魔法少女:2010/04/15(木) 16:16:06 ID:Yp2PFcog
>>853
作者氏よ、ただでさえ本編で空気だった、ユーノを半ばいない様な扱いをしないでくれ。
あと、俺は割り込んだつもりはない。

862名無しさん@魔法少女:2010/04/15(木) 16:43:30 ID:S2qjGOUo
>>861
つもりがなくても、結果的に割り込んでるやん。

863名無しさん@魔法少女:2010/04/15(木) 17:14:57 ID:6wN.a4AE
もしも普通の少年がヴィヴィオと恋をしたらなんて電波が来たよ・・・
ヴィヴィオに呼ばれて彼女の家に遊びに行ったら、母親が管理局のエースであり、知らぬひとはいない程の有名人だった。
しかも周りにはそれに負けず劣らずな凄い大人たちがいる。これだけでまず間違いなく萎縮するだろう。と言うか泣くよ、絶対にw
さらに、さらに自分には他人に言えない秘密、聖王のクローンだという事実がある。
当然ながら聖王と言うことで、教会がでしゃばるわけだ。
管理局と教会の今後を考えると本人が望む、望まないを別にしても、自由な恋愛など出来そうもない・・・

これだけの材料があるから、どう考えても破局しかないと思うんだ・・・

864名無しさん@魔法少女:2010/04/15(木) 17:15:09 ID:mPoayvGM
>>861
割り込みに関しては↑の人が言ってる通り。
書き込みの前に更新するってルールなんだから、謝罪するか、あるいは黙っとくのが最善だよ

後、そんなにユーノが好きなら自分で書けばいいんじゃないかな?

865名無しさん@魔法少女:2010/04/15(木) 17:55:25 ID:zccKOGhI
自分の好きなキャラの出番が無いからって強引に要望するのはよろしくない
度を超えたらただの乞食

866名無しさん@魔法少女:2010/04/15(木) 18:03:24 ID:i5yDd9Uw
861「チッ……うっせーな(ry」

867名無しさん@魔法少女:2010/04/15(木) 18:28:27 ID:MFdOBMYA
「何で私を貧乳扱いするんよユーノ君」
「だってはやてって貧乳っぽいんだもん、周りははやてが手を出した人しかいないから大きいけどはやては…」
「わ、私だってそれなりにあるんやからな!」
「うわ!?…っつ、急に押し倒さないでよ」
「こういうのは言葉で言うより実際に確かめてもらった方がええと思って…」
「な、何を…うぷ…」
「ほら…私だってユーノ君の顔を挟めるくらいの大きさはあるんよ…?」
「……///」
「それに私の胸を誰にも揉まれないように守ってきたのは…ファーストタッチはユーノ君が良かったから///」


なんて危険な電波きた

868名無しさん@魔法少女:2010/04/15(木) 18:28:34 ID:6t8jDx2I
>>863
困難であればあるほど恋愛モノは燃えるんだぜ?

869名無しさん@魔法少女:2010/04/15(木) 18:53:52 ID:e0fvJaug
>>860
答えは得た……!
そうか、その手があったか……!!
よし、今書いてる話を終わらせたら………




861氏よ……
ユーノが全面に出てるのが良いのなら

ヤ ン デ レ TS クロノ に 逆 レ イ プされてるユーノでもよろしいか?

870名無しさん@魔法少女:2010/04/15(木) 20:52:49 ID:ASyoSBC2
>>869
変だな・・・とても読んでみたい衝動が・・・

871名無しさん@魔法少女:2010/04/15(木) 20:54:14 ID:qXG6fncM
>>869
861氏ではないが、期待してもかまわんのだな?

872名無しさん@魔法少女:2010/04/15(木) 21:45:57 ID:ANT2WPxA
「なんで私はいつもいつも貧乳扱いなんやー! そりゃフェイトちゃんには適わないけど……」
「それは、うん、前世で凄く貧乳だったからじゃないかな」
「うっさいわ! ユーノ君かて男でもなければ人間ですらなかったやないか!」
「それを言っちゃあおしまいだよ!!」
「いいですよいいですよどうせ私はバスト50台のド貧乳ですよーだ化けフェレット!」
「そんなこと……クロノにも言われたことないのに!」
「そやそやユーノ君はクロノ君とBLやってればええんやこの元女狐!」



この後仲直りしてちゅっちゅする電波を受信したが発信源は間違いなく>>867

873名無しさん@魔法少女:2010/04/15(木) 22:27:39 ID:IfXUkvUo
ヤンデレクロノ・・・人は彼をDV夫と呼ぶ。

874名無しさん@魔法少女:2010/04/15(木) 22:54:23 ID:16S97rsc
>>872
一言だけ言わせてくれ、前世は年齢相応だっただけ
はやてには悪いが、成長したらフェイト並かそれ以上になるって確定してるから

875名無しさん@魔法少女:2010/04/15(木) 22:58:45 ID:mKOrdLsQ
>>863
あれだ、教会のお偉方が彼を呼び出して、君では彼女の伴侶足り得ないと、
周りにいる人間を比較に出したりして、精神的に圧し折ろうとするんだなw

>>873
やめろwエイミィさんが日に日に生傷が増えたり、やせていくぞ。

ヤンデレクロノだと、相手はフェイトがベストだな。
フェイトが他の男性局員と楽しそうに話しているのを見ると、
ドブのように濁った眼になり、誰もいない個室にフェイトの手を掴んで、
強引に連れ込み、ヤンデレ的な質問と。

876名無しさん@魔法少女:2010/04/15(木) 23:05:36 ID:KXBl2o/g
なあおい ヤンデルリンディさんが幼クロノに亡き夫の面影を求めて…… って電波送ってきたのだれだよ、まったく

877名無しさん@魔法少女:2010/04/15(木) 23:19:11 ID:xB72ywAA
>>867>>872

スバル「部隊長、今月の娘TYPEのForceのピンナップを見て、元気を出して下さい。
    彼女に比べれば、全然問題ないですよ。」



・・・露出度だけなら、歴代最高なんだけどね。
おや、こんな時間に誰だろう?

878名無しさん@魔法少女:2010/04/15(木) 23:28:29 ID:e0fvJaug
ヤンデレクロノをふっかけたものだが、当初考えたのは

・ヤンデレたクロノがエイミィを自室に監禁
・しかも勝手に退職届けとか出しちゃう
・何食わぬ顔で艦長やりつつ、夜は調教三昧

っていうのだったんだが、まあ……ただのDVだな




>>876
ヤンデレたリンディさんが幼クロノに手を出す

ヤンデレたクロノが幼フェイトそんに手を出す

ヤンデレたフェイトそんがエリオきゅんに以下略

っていうヤンデレスパイラルですねわかります

879名無しさん@魔法少女:2010/04/15(木) 23:49:40 ID:FOXIX.kc
>>878

ヤンデレたエリオがキャロに手を出す

ヤンデレたキャロがフリードに手を出す

880名無しさん@魔法少女:2010/04/15(木) 23:57:26 ID:OLm5vON2
ヤンデレたクロノがユーノに女装させる

監禁調教

881名無しさん@魔法少女:2010/04/16(金) 00:04:00 ID:TZpR6nm6
>>880
どっかのカエルの髪ゴムつけた白衣の天使的展開が頭をよぎった

882名無しさん@魔法少女:2010/04/16(金) 00:16:40 ID:vwVnJhGM
聖王教会にテロリストが押し掛け立てこもり事件発生
その場にいた信者や巡礼者、子供たちを人質に取られ反撃できない騎士たち
要求に応えられないなら人質を殺す&シスター達を犯していくと脅すテロリスト達
しばらくし中からの協力もありテロリストは全員逮捕されるが犯された数名は身籠ってしまう

何だこの変な電波は・・・・
明日病院にでも行くか

883名無しさん@魔法少女:2010/04/16(金) 00:55:29 ID:tKFLrj1o
ヤンデレクロノ×ヤンデレフェイトだと変態プレイにも納得がいく

884名無しさん@魔法少女:2010/04/16(金) 01:32:28 ID:hxnlqV2I
>>882
解放された人質は性に目覚めて淫乱マゾになってそうだな。

この手のAVチックなやつって、意外と書く人少ないよな。

885名無しさん@魔法少女:2010/04/16(金) 01:33:09 ID:tKFLrj1o


886名無しさん@魔法少女:2010/04/16(金) 03:47:24 ID:Nk0MpGfw
クーデレTSクロノ×ぽややん鬼畜責めユーノとか。

887名無しさん@魔法少女:2010/04/16(金) 05:58:29 ID:8PSZ6Guk
>>877
リリィ『スゥちゃんさん…あ、あの…胸を大きくしてくれませんか?』

こういうことか

888名無しさん@魔法少女:2010/04/16(金) 08:24:32 ID:c/a9bDcU
>>886
難易度高えw

ユーノ相手じゃツンデレになりそうなクロノと
ぽややんで鬼畜とな

889名無しさん@魔法少女:2010/04/16(金) 13:51:48 ID:/imnVBwY
>>882
もりしげの学校占領を思い出すな

890名無しさん@魔法少女:2010/04/16(金) 17:41:22 ID:IAfXZaL6
>>887
リリィじゃ無くて、アイシスね。
まぁ、15才の普通の女の子なら、あんなもんかもしれんが(棒

891名無しさん@魔法少女:2010/04/16(金) 20:12:55 ID:8PSZ6Guk
>>890
ああ、ピンナップの方か
露出度で決めちまったぜ。初登場的な意味で


まぁ、二人ともちっぱいだけどな!!

892名無しさん@魔法少女:2010/04/17(土) 15:39:26 ID:aCTQmuRg
ちょっと娘TYPE買ってくる。

893名無しさん@魔法少女:2010/04/17(土) 18:20:27 ID:R7Q2O8/k
公式的にエロいキャラはいないけどはやてのことを考えるとどうしてもエロくなるんだが…




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