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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第103話☆
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なのはの表情も、クロノの表情も、少し明るくなる。友だちと悲しみを分かち合って、支え合う。ただそれだけだったはずなのに、何故だろう。どこか力強く思えたのだ。
「僕だって、君のことが好きだったさ」
「あ、浮気?」
「からかうな」
なのははクロノの言葉に、わざとおどけて見せた。今の彼に、自分を想う気持ちはない。そんなこと、彼を見ればわかっていた。
「ごめん、ごめん。でも、ありがとう……クロノ君」
「ああ……」
クロノも何故か清々しい顔をしていた。
気付かずに終わってしまった淡い恋心が精算できずに思い悩んだ。
エイミィに、とんでもない失言をしてしまった。そのことで、ひどく苦しんだ。
だが、今は違う。なのはとの間には確かに友情があって、エイミィが自分を嫌っていないという彼女の言葉が、嘘ではないと信じられる。
同じ痛みを知っているなのはが、嘘を吐くわけがないとわかったのだ。
「エイミィに、謝りに行こうかな……」
「一緒についていってあげようか?」
「いいさ。君と行ったら、誠意がない」
「だよねぇ」
まだ艦橋にいるだろうエイミィのもとへ歩き出そうとするクロノに、なのはがクスクスと笑う。
その笑顔は優しく、クロノを安心させるものだった。心強い友人がいたものだ。
◇◇◇
「フェイト……僕は仕事が忙しいんだけど」
君の義兄のせいで。
言おうとしたユーノの言葉をフェイトが遮る。
「だって、はやてがいなかったから…!」
夜天の主は絶賛お仕事中である。同じくお仕事中であったユーノは、相談に来ていたフェイトにまんまと拉致され、気がつけばアースラに連れ込まれていた。
フェイトはパワフルにも、艦橋にいたエイミィの腕をも引っ張って、クロノたちを追った。
バレないようにこっそりと、でも大胆に、彼らの姿が見える壁際に居場所を置いていた。
ある程度距離があり、声は聞き取れない。陰に隠れて、二人の様子を覗き見るというのは良い趣味とは言えないが、そうせざるを得ない心情がフェイトにはあった。
ユーノは事情を知りながら、そんなフェイトの様子を呆れて見ていた。同時に、変に穏やかな顔をして二人の姿を見つめるエイミィに、ため息を漏らした。
「エイミィさん、クロノのどこが良いんですか?」
何だかんだ文句を言いながら付き合っているユーノとは違い、エイミィは最初から大人しくフェイトに着いてきた。
その理由は、クロノが不安に思うほど、エイミィの想いは小さくないからだと、ユーノは何となく察していた。
だからこそ、ため息が出た。
あんな仕事だけできる駄目男どこが良いんですかと、暗に言っているユーノに、フェイトは不満そうな視線を送る。
なのはが絡むとクロノに対しても攻撃的になるフェイトだが、本当はお兄ちゃん子だ。
むくれるフェイトをよそに、エイミィィはあっけらかんと答えた。
「ほんと、どこが良いんだろうね」
「エイミィさん……さすがにそれはクロノが不憫なので、クロノの前で言わないでやってください……」
クロノから、やきもちも焼かないと聞いたけれど、そこまで言ったら、クロノを友人だと思っていても小憎らしいユーノでも、さすがに不憫に思えてくる。
本当に言いかねないエイミィの姿に、ユーノは不安を覚えた。そんなユーノに、フェイトは抗議の声をあげる。
「でも、エイミィは本当にクロノのことずっと好きだよ!」
「フェイト…それは……」
その言葉は、フェイトが割とよく口にする言葉だった。
クロノとエイミィが恋人同士になったとユーノに嬉しそうに報告する時も、そんなことを言っていた。余談ではあるが、彼女はこの時嬉しそうにぴょんぴょんと跳びはね、周りを驚かせた―――その姿はフェイトの姉・アリシアがはしゃぐ時とよく似ており、アリシアをよく知るものが見れば、二人が姉妹であるとわかる姿であった。
ユーノは何度もそれを聞くたびに、なのはとクロノ同様の感想を抱いていた。
けれど―――。
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