レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。
☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第103話☆
-
元気なエイミィの声とともに、通信は途切れた。いつもと変わらぬ声、いつもの表情。
それに加えて、いつもと変わらぬ言葉を口にするフェイトに、なのははほんの一瞬だけ寂しそうな表情を見せ、またいつもの顔に戻っていった。
◇◇◇
「はあ……」
アースラの一角にて、クロノは深いため息を吐いていた。
その姿は昨日とは違い、いつも通りのバリアジャケットのアンダースーツである。
シャワーなどはアレックスの部屋を勝手に借り、ほぼ徹夜状態で仕事をしていたクロノはいまだ悩んでいた。
『もう……そんなに悩むんだったら、いっそなのはに告白してくれば?』
相談めいた通信を入れた相手に、あっさりとそう言われてしまった。
その相手と言うのが、いまだなのはに恋をし続けている元恋敵だというのが笑える話だが、今のクロノには笑えなかった。
今更、彼女に恋をしていたと伝えることなんて、できるわけがない。
だって、今の自分は別の女性に恋をしているのだから、これ以上の不貞は働けない。働くつもりもない。
けれど、いつまでも心にもやもやとしたものが残るのだ。
「何で、なのはなんだ……」
「わたしがどうかしたの?」
そんな、彼女に対して失礼なことを呟いた途端、背後からなのはの声がした。
ギクリと、彼の肩は大きく上下し、クロノは恐る恐る振り返る。振り返ってみると、キョトンとした顔のなのはがいた。
彼女の顔を見た途端、やっと赤みが引いた頬がまた赤くなっていくのを感じる。
恥ずかしいのか、それとも当時の恋心がまた胸に宿ってしまったのか、彼の心臓は早鐘を打つ。
「クロノ君?」
夢で見た可愛らしさそのままに、なのははクロノを見上げた。その姿に、また心臓は早くなる。
「どうしたの?」
首を傾げる様にまでドキドキする。マズイ。これはマズイと、クロノは後ずさる。
「クロノ君?」
なのはは首を反対に傾げながら、クロノのアンダースーツの裾を掴む。その行動に、クロノの心臓は限界を迎えた。
なのはの指から無理やり衣服を引っ張り、彼女から離れた。
クロノはタッと走りだす。なのはが何度か彼の名を呼んだが、クロノは振り返らなかった。これではまるでただの恋する少年だった。
(最悪だ…っ…)
おそらく、彼女はエイミィに言われて彼のもとに来たのだろう。
何も謝れないまま、彼女から逃げてしまった。
謝罪をしなければいけない相手から逃げてしまった。
その上、顔の赤みが引かない。鼓動も早い。戻らなければいけないと思いながら、平常心を取り戻せずにいた。そんな時に、よく聞きなれた声がクロノの耳に届き、彼は再び肩を上下させた。
「クッロノくーん! ちゃんと謝れたー?」
「…エイミィ……」
テンションの高い声音のまま、エイミィはクロノに近づいた。
動こうとしないクロノのそばに彼女がたどり着くのはあっという間であった。
あまりにもタイミングが良すぎた。それがいけなかったのだ。
「……謝れなかった……」
「えー!? 何でー!?」
俯いたクロノに、エイミィは詰め寄る。
ちゃんとフェイトを引き離して、謝れるようセッティングしたのにと、彼女は言った。エイミィの気づかいだったが、それを素直に受け入れられない感情がクロノの中に渦巻いていた。
「………どうして……」
「え、何?」
これが八つ当たりだと、心の中で気付いていた。それでもクロノは口にしてしまった。
|
|
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板