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【ファンキル】SSスレPart2

1ゆるりと管理人:2019/09/11(水) 07:51:29
前スレはこちら
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/15938/1563639218/

ファンキルの二次創作SSを投稿するスレです。

・18禁の内容はNGです
・原作のキャラクター性を著しく損ねる内容はご遠慮下さい、
また損ねている可能性がある場合は注意書き等でご配慮下さい
・複数レスに跨る場合は投稿者名(いわゆるコテハン)を利用しましょう
・投稿に対する暴言は規制対象になります
・ダモクレスばかり登場させるのは控えましょう

665名無しさん:2020/02/03(月) 01:02:35
>>664
同一人物とは限らないのでは

666節分アロンちゃん:2020/02/03(月) 22:13:52
節分アロンちゃん

アロンダイト
「今日は節分らしいのでじゃんけんに負けた人が鬼役をしましょう」

カシウス
「あいこが続いたらどうする?」

アロンダイト
「5連続あいこで全員で鬼役です」

アバリス
「なんだか少し嫌な予感がするんですが...」

アロンダイト
「最初は」

カシウス
「グー」

アバリス
「じゃんけん」

三人
「ポン!」

667節分アロンちゃん:2020/02/03(月) 22:24:23
>>666
マスター
「....で5連続あいこになったから」

アロンダイト
「はい!三人とも鬼です」

マスター
「あ...うん...そう...」

三人は虎柄のブラに虎柄のパンツを履いて頭に角を着けていた

アロンダイト
「ガオー」(楽しい)

カシウス
「がおー」(ノリノリ)

アバリス
「ガ、ガオー/////」(恥ずかしい)

アロンダイト
「さあマスター豆を投げてください!」

マスター
「お、鬼は外」

アロンダイト
「声が小さいですよ!」

マスター
「福は内!」

アロンダイト
「もっと勢い良く投げる!」

マスター
「鬼は外!」

マスターは強く豆を投げた

アロンダイト
「もう一回!」

マスター
「福は内!!」

アロンダイト
「マスター良いですよ!その調子です!」

アバリス
「あの...私たちがこれを着た意味ありました?」

カシウス
「二人が楽しいならそれで良い」

アバリス
「そうですね」

二人は節分を楽しむアロンダイトとマスターを見守っていた

そしてマスターは一体自分は何のプレイを要求させられているんだ?という疑問が湧き段々と訳がわからなくなりその日はやけくそに豆を投げたという

668節分アロンちゃん:2020/02/03(月) 22:26:23
今日は節分なので書いた
うちの実家は節分の時は家の人が豆を食べる人がいないから袋で小分けにされてるチョコを投げてた

669名無しさん:2020/02/04(火) 07:37:10
あんまりソワソワしないで
マスターいつでもキョロキョロ
ふむ、うらやまけしからん

670_(´ཀ`」 ∠)_:2020/02/05(水) 20:35:40
【双子の日】

「ミトゥムちゃ〜ん、ミトゥムちゃ〜ん!もう、あの子ったら…どこまで行ったんでしょう?」

慌てた様子のマスターに「ミトゥムが飛び出して行った」と聞いて半時ほど。
思い当たる場所を手分けをして捜している。
案の定、ミトゥムが良く遊びに行く花畑にその姿はあった。

「はぁ…ミトゥムちゃん…」

シタは頭を抱える。
ミトゥムは無防備にも、お腹が見えるのもお構いなしに、草原の上に大の字で眠りこけていた。
何ともまぁ、実に気持ち良さそうに寝息を立てている。

「ミ・トゥ・ムちゃん、起きなさ……」

いつものように"お説教モード"で起こしかけるシタだったが、ふと、ミトゥムの寝顔を見て思いとどまる。

「ふふっ、こうやって大人しくしてると、まだまだ小さな子供みたいですね♪」

思わずぷにぷにと頬をつつく。柔らかく、とても気持ち良い。
しかし、さすがにミトゥムもそれで目を覚ます。

「うんっ…うん…?うぇえええ!!!ね、ね姉ちゃん!?」
「ふふふ、ミトゥムちゃん…何か言う事はありますか?」
「あ…う…ごめん…なさい…」
「はい、じゃあ次はちゃんとマスターにも謝りましょうね。心配していましたよ?」
「あ…ま、待って!いや、何でもない…」

口ごもるミトゥムに、首をかしげるシタ。
見ると、ミトゥムの手には花の輪が握られている。見るからにまだ作りかけだ。

「ふぅ、分かりました。マスターには後で一緒に叱られましょう。無理に連れて帰って、また飛び出して行かれても困りますから。さぁ急いで仕上げますよ」
「マジか!ありがとう、姉ちゃん!!」

無邪気に笑うミトゥムに、やれやれと微笑むシタだった。


しばらくするとマスターもその場所へとやって来る。
その頃には、シタ・ミトゥム・そしてマスターの3人分の花飾りが完成していた。


帰り道、「嬉しそうだね」とマスター。

「ふふ…マスター、私の妹は世界一です♪」

そんな二人に、前を行くミトゥムが呼びかける。

「姉ちゃん、マスター!早く来いよ〜!置いてくぞ〜!」
「もう!待ちなさい、ミトゥムちゃん!」

二人並んで歩くイナンナシスターズ。
その後ろ姿に「きっとミトゥムも同じように君のことを想っているよ!」と微笑むマスターなのでした。

END

671名無しさん:2020/02/06(木) 07:49:31
今日は双子の日なのか〜

672名無しさん:2020/02/06(木) 11:58:24
イナンナシスターズおかわわわ!

673アスカロンの恋物語(仮):2020/02/09(日) 14:23:42
一つ目の巨人、サイクロプスが鍛えた聖剣。

アスカロン。それが私のキラーズ。

竜殺しを成し得たこの剣の凄まじさは言うまでもない。

……そして、その代償も。

巨人の呪いによって生み出された剣。

その呪いはキラーズを通して、今も私の身体の中に流れている。

一度でもキラーズの制御を誤れば、呪いが全身を蝕み、自我の無い醜く巨大な怪物へと私を変えてしまう。

マスターに拾われる前の私は、既に限界が近かった。

呪いに怯え、憔悴し、恐怖に震えていた私の手を彼はとってくれた。

彼のバイブスがあるから、キラーズを制御できる。

私が私のままでいられるのは彼のお陰。

初めて出会ったその時から、私はマスターに惹かれていた。

674アスカロンの恋物語(仮):2020/02/09(日) 14:24:35

「ふっ!せぃ!」

早朝。今日もまた人知れず剣を振るう。

純粋な向上心からではなく、不安を拭いたいという情けない理由で。

修行に集中している間は、他のことを考えずに済む。

日課となっている鍛錬を終え、剣を鞘に納めて呼吸を整える。

「……ふぅ」

「アスカロン、お疲れ様」

「わっ!マスター!?お、脅かさないでください!」

「あはは、特訓の邪魔をしたら悪いと思って。はい、差し入れ」

「ありがとうございます。頂きますね」

マスターから手渡された飲み物で喉を潤す。

「マスター、これ……」

「気に入ったかな?飲むヨーグルトだよ」

ヨーグルト好きの私を労うためにわざわざ用意してくれたのだろう。

そんな彼の気遣いが少し嬉しくて、

「……羨ましい」

「アスカロン……?」

「あ、な、何でもないですよ!マスターのお陰で元気が出ました!もう少しだけ頑張っちゃいますね!」

煩悩を消し去るべく、再び剣を振るう。

彼は誰にでも手を差し伸べるし、誰にでも優しい。

勘違いしてはいけない。

私に向けられた優しさもまた、大勢の内の一人へと与えたものに過ぎないのだから。

675アスカロンの恋物語(仮):2020/02/09(日) 14:25:24

初恋だった。

呪いに蝕まれていた私を救ってくれたマスターはまるで王子様で。

私は彼の隊のキル姫となり、同じ時間を過ごした。

マスターの優しさが、恐怖に凍りついた私の心を溶かしてくれた。

惚れるなと言う方がムリだと思う。

でも彼は人気者で、隊の皆から慕われていて。

そこに私がつけいる隙なんて何処にもなくて。

他の子達が羨ましかった。

マスターが他の子達と仲良くする姿を見掛ける度に嫉妬心は募り、恋心はどうしようもなく膨らんでいく。

ほんの少しだけ勇気を出してみようと思った。

抑えきれないこの気持ちを、彼に伝える為に。

676アスカロンの恋物語(仮):2020/02/09(日) 14:26:04

それは一月程前の出来事だった。

バレンタイン。

女の子が気になる男の子にチョコを渡す、特別なイベント。

ーーーあ、あの!マスター!

ーーーアスカロン、どうしたの?

ーーーマスターに渡したい物があって……。こ、これ!

ーーーチョコ?さっきフェイルノートの分と一緒に貰ったけど……。

ーーーフェイルノートと一緒に渡したのは、マスターに日頃からお世話になってるお返しの分です。このチョコは……、

そのチョコはマスターに想いを伝えるべく作った特別なもの。

ーーー……私の気持ちです。

好きです、とは恥ずかしくて言えないけど。

ーーー……ありがとう、凄く嬉しい。

……伝わるといいな。

677アスカロンの恋物語(仮):2020/02/09(日) 14:27:58

「はぁ……」

バレンタインから約一月、マスターの様子は変わらない。

チョコはどうでした……?とそれとなく聞いてみたけど、美味しかったとありがとう以外の返事は貰えなかった。

私の好意は、多分彼に伝わってない。

「……アスカロン、私の前でこれみよがしに溜息をつくのは止めなさい」

「うぅっ……、フェイルノート。私達友達ですよね?」

「……お前は何を企んでいるのかしら?」

面倒事の匂いにフェイルノートが眉を寄せた。

そんなに警戒しなくてもいいじゃないですか、と言いたくなる。

「わ、私、実はマスターのことが好きで……」

悩みを相談すると、フェイルノートはそんなことかといった具合に言い放つ。

「今更ね。本人以外は皆知ってるわよ」

「その本人に伝わってないんですよぅ!」

人に溜息をつくなと言ったのに、フェイルノートは心底悩ましげに溜息をついた。

「まぁ、アレが相当鈍いのは認めるけれど、お前にも問題はあるでしょう?」

「うっ」

「自覚はあるみたいね。お前はアレに一言でもハッキリと好意を伝えたのかしら?」

「うぅっ……」

図星だった。

678アスカロンの恋物語(仮):2020/02/09(日) 14:28:44

「アレに好かれたいならちゃんと告白することね」

「……分かってます。分かってはいるんですけど」

怖かった。

もし、私を受け入れて貰えなかったら。

「アスカロン、アレがお前を見捨てることはないわ」

「で、でも……」

……嫌われてしまったら。

「……そういうところ、本当に似た者同士ね」

「え?」

「意味のない仮定は好きではないけれど、……もしお前が見捨てられても、私がお前を拾ってあげる」

「だから安心なさいアスカロン、お前に必要なのは自信よ」

そう言って微笑んだフェイルノートのお陰で、少しだけ気持ちが楽になった。

「フェイルノート、ありが……」

「私が相談に乗ってあげたのだから、それなりの対価を払って貰うわ」

「へ?」

679アスカロンの恋物語(仮):2020/02/09(日) 14:29:25

私は今、キッチンでお菓子作りに苦戦していた。

ーーーシユウが空腹で暴走寸前よ。早急にヨーグルトとチョコを作りなさい。後でシユウをお前の部屋に向かわせるわ。

ーーーもしシユウを止められなかったら、今晩は隊の皆がお腹を空かせることになるでしょうね。

「うぅ、シユウの食欲を満たす量なんて簡単に作れませんよぅ……」

泣き言を言いながらも手を動かす。

材料が許す限りのチョコとヨーグルトを作り、自室に戻った。

「こ、これで満足できるかな……?」

出来上がったチョコは数人で食べると少し多いくらいか。

シユウにかかれば、恐らくは秒も持たない。

吸い込む様にして食べる様は、ブラックホールさながらだ。

……こんな量じゃ、かえってシユウが暴れ出すかもしれない。

そんなことを考えていると、ノックの音が響いた。

「あ、どうぞ!」

「お邪魔するよ」

「え?」

来客の姿に目を丸くする。

私の部屋を訪ねたのはシユウではなく、マスターだった。

680アスカロンの恋物語(仮):2020/02/09(日) 14:30:21

「あの、マスター、シユウを見かけませんでした?」

「シユウなら遊び疲れてお昼寝してたよ」

「あ、あれ?」

ーーー後でシユウをお前の部屋に向かわせるわ。

フェイルノートは確かにそう言っていた。

彼女が狙いを外すことなど有り得ない、とすれば……。

「マスター。もしかしてフェイルノートに何か言われました?」

「あ、うん。君が部屋で待ってるって教えてくれたよ」

「やっぱり……」

フェイルノートにとって、シユウは体のいい口実だったのだろう。

マスターを引き合わせ、告白のチャンスを作ってくれた。でも。

「うぅっ、フェイルノートの嘘つき……。こんな急に言われても、私だって準備が……」

「アスカロン?」

「な、何でもありません……。そ、そうだ!お菓子を用意したんです!一緒に食べませんか?」

私には告白をする勇気がまだなかったけれど、彼と同じ時間を過ごせるだけで充分だった。

681アスカロンの恋物語(仮):2020/02/09(日) 14:31:03

「あ、美味しい……」

好きな人の横顔を眺める。

嬉しそうにチョコを摘んでいく彼のことをちょっと可愛いな、なんて思いながら見つめてしまう。

「「あ……」」

視線がぶつかると、恥ずかしくてお互いに目を逸らしてしまう。

……お互いに?

ーーーマスターも私のこと、意識してくれてるのかな?

「……マスターは、好きな人はいますか?」

気がつけば、自然と口が動いていた。

「あ、ご、ごめんなさい!今のは……」

「いるよ」

聞き間違いかと思った。

「……気になる子がいるんだ」

「そう、ですか……」

心が急激に冷めていった。

682アスカロンの恋物語(仮):2020/02/09(日) 14:32:19

「その子は凄く気が回る子でね」

「……マスターみたいに、ですか?」

「僕は気が使えるっていうより、皆と違ってできることが少ないから。それしかしてあげられることがないんだ」

そんなことはない。

マスターは皆に必要とされているし、皆の見てない所で頑張ってるのも知ってる。

「初めての告白だから上手く言えるかは分からないけど」

「その子は頑張り屋で、一生懸命で、前向きで……、それと人懐っこいからかな?僕のことを慕ってくれてるんじゃないかな、って勘違いしそうになるんだけど……。どう、かな?」

照れた様子で話すマスターを見て、失恋のショックに唇を噛みしめる。

「……羨ましい」

マスターに好意を向けられている子が羨ましくて。妬ましくて。

気持ちが抑えられなくて。

「ん……」

気がつけばマスターの頬に口付けをしていた。

683アスカロンの恋物語(仮):2020/02/09(日) 14:33:09

「あ、アスカロン……?」

「私は、マスターのことが好きです」

きっと今の私は、かつてない程に嫉妬している。

あまり顔を見られたくなくて、彼の胸元に額を押し付けた。

「告白はもう少しだけ待ってください……」

嫉妬心が私を突き動かす。もう止まれない。

「その間に、マスターに好きになって貰えるように頑張ります!だから!」

「あ、えっと、どういうこと……?」

「……マスターは、私じゃダメですか?」
 
「い、いや、そんなことないよ。でも両想いなら今すぐ付き合いたいな、なんて……」

……………………。

ーーーその子は頑張り屋で、一生懸命で、前向きで……。

も、もしかして、私……?

「ま、マスターの好きな子って……」

胸いっぱいに恥ずかしさが込み上げてきた。

顔が熱い。

チラリとマスターを見上げると、彼の顔が間近にあって……。

暫く見つめていると、唇を塞がれた。

触れ合った場所から伝わる熱に、嫉妬心は優しく溶かされていった。

684アスカロンの恋物語(仮):2020/02/09(日) 14:33:52

晴れて、私とマスターはお付き合いをすることになった。

「両想いだって知ってたなら教えてほしかったです……」

「アスカロン、アレに好かれてると私が教えたらお前は信じることができたのかしら?」

「ぅ……」

ぐぅの音も出ない。告白はできなかったと思う。

フェイルノートは部屋で私が待ってることをマスター伝えた際に、私がマスターを好きだということも伝えていたらしい。

全部彼女の狙い通りだったという訳だ。

彼女のお陰で、私はマスターと結ばれることができた。

「どうしてそこまで私のことを……」

「借りっぱなしは嫌いなの。アスカロン、お前が思うよりもずっと、私はお前に助けられてきた。それだけのことよ」

この身に掛けられた呪いに絶望したこともあったけど、今の私には親友がいて、恋人がいる。

「フェイルノートが困った時、今度は私が助ける番ですからね!」

「アテにさせて貰うわ」

かつての主従は、友達として互いに微笑む。

胸を満たすこの温もりに、嫉妬という名の氷は溶かされていった。

Fin

685アスカロンの恋物語(仮):2020/02/09(日) 14:41:54
今年のバレンタインストーリーは最高でした。

フェイルノート様とアスカロンの主従以上の関係がなんとも堪らない……。

嫉妬するアスカロンの姿に、少しでも彼女の魅力を感じて貰えたら嬉しいです。

最後まで読んで頂き、ありがとうございます!

アスカロンをまだ迎えていない方は、ポイントクエスト報酬に彼女は居ますので迎えにいってあげてください!

686名無しさん:2020/02/09(日) 17:04:34
嫉妬の羨ましい辺りのくだりが余裕でした…!
今回のイベは絡みが多くてよきよき

687名無しさん:2020/02/09(日) 18:23:33
>>686
脳内再生するのが余裕!
肝心なところが抜けていたッ!

688理事長デュリン:2020/02/10(月) 22:22:23
「ほら、纏めといてあげたわよ!これからもどんどん色んなお話し、持ってきなさいよね!楽しみにしてるんだから!」

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690名無しさん:2020/02/11(火) 09:16:44
ありがてぇ……さすが理事長だぜ!

691名無しさん:2020/02/11(火) 10:22:58
ねえねえ>>160はどうなったのかな?かな?
途中で投げ出すなんてことありえないよねぇ?

692名無しさん:2020/02/11(火) 13:14:35
さすが理事長…!
ちょうど見返したい時にまとめてくれる!
そこにシビれる憧れるぅ!

693リクエストあれば気が向いたら書くかも:2020/02/14(金) 01:18:13
【でぃすらぷ!】
特別編「意地っぱりレーヴァと甘いチョコ」

2月13日…いよいよ明日はバレンタイン。でも……

「はぁ…どうしてこうタイミングが合わないのよ…」

前々からこっそり夜にみんなが寝静まってから準備をしようと考えていた…材料もしっかり揃えてある。
それこそハロウィンで自分だけ買ったお菓子だったことを悔いて以降、今度は手作りで!と意気込んで来た。
しかしながらここ数日、みんな同じ考えなのか…誰かしら夜中にキッチンで作業を行っているのだ…
見事に3人に遅れをとった私は結局チョコの用意を出来ないままでいた…

「レヴァ、今回は仕方ねぇよ。明日の朝一で店のを買いに行こうぜ。俺様に掛かればアイツらに見付かることなく超高速で運んでやれるしよ!任せろって!」
「……ダメ。私が納得出来ない……」
「でもよぉ…」
「黙って……」
「むぎゅぎゅううぅう!」

今もキッチンではカリスとキプルがパタパタと走り回っている。
邪魔は出来ない…最後の夜も何も出来ず、自室へと引き返す…

(今日はカリス…昨日はソロモン…その前はヘレナ…みんな手作り…また私だけ……!)

申し訳ない気持ちと焦り…苛立ちが頂点に達した私は翌朝、みんなに何も告げずに拠点から飛び出した……

・・・・・・

小高い丘にポツンと座り込む。
着いてきてくれたムーも一緒にちょこんと座っている。
もう夕方。みんな、心配しているはず…

「そろそろ気が済んだか?レヴァ」
「たぶん…みんな私にもくれるわよね…」
「たぶんも何も本命はレヴァだろうからなぁ。他のメンバーはそのついでだろ」
「はぁ…絶対もらったりなんて出来ない…」
「また難しく考えてんなぁ…いいんじゃねえか?くれるってんなら貰ってもよ」
「でも…」
「アイツらもの気持ちとお前の意地、どっちが大事かって話だ!」
「……!」
「このまま受け取らねぇと、せっかく準備したアイツらの気持ちが無駄になっちまう。レヴァはそれで平気なのか?」
「……平気なわけ、ないでしょ…!」

ダメだなぁ…肝心な所で頭が回っていない…
危うくみんなを悲しませるところだった。

「ありがとう……ムー、昨夜言ってた『超高速』ってやつ、お願い…!」
「おう!しっかり掴まれよ!」

・・・・・・

拠点に戻ったのは日が沈む直前。室内には誰の姿も無かった。

「嘘だろ!アイツら何処行っちまったんだ!?」
「おそらく私達を捜して…」

ここで私達がまたみんなを捜しに飛び出してもすれ違いになる可能性がある…下手に動かない方が良い…だったら…!

「ムー、入り口でみんなを待ってて!望んだ形じゃないけど、せっかくの時間…最後まで諦めない!」
「そうか!アイツらがいないうちに…!分かったぜ!こっちは気にすんなよ!」

私は頷き、部屋に走る。隠していた材料を手にキッチンへ急いだ。

「ホント…みんなに心配かけるし、捜しに行かずにこんなことしてるし…情けない………ソロモン、カリス、ヘレナ…帰ってきたらちゃんと謝るから…!」

懸命に作業を行い、なんとかラッピングまで終わらせることが出来た。
それを見計らったように入り口からみんなの声が響く。

・・・・・・

「ごめん……」

まずは3人に頭を下げた。当然ながら3人からは抗議を受けることになる…

「もう…無事だったから良かったものの…」
「そうだよ!すごく心配したんだから!」
「今回はさすがに罰が必要だな…」
「いいわ……言って」
「では、今夜はみんなとゆっくり過ごすこと!バレンタインと言う大事な日に留守にしたんだもの。その分はきっちりと一緒に居て貰うわ!」
「うん!チョコもあるし、お茶も入れて…何なら他のお菓子も用意するよ!眠くなるまで付き合ってね、レヴーァ!」
「ふふ、長い夜になりそうだな…今夜は寝かさないぞ?くふっ」
「……おっけ。とことん付き合うわ…」

分かっていた…みんなが優しいことも…許してくれることも…
感謝を伝えるなら今が良い。

「それじゃあ、お詫びの内容も決まったことだし…これを……その…いつもありがとう…」

さっき出来上がったばかりのチョコ……そっと3人に差し出す。
3人の弾けるような笑顔に、諦めずに頑張って良かったと心から思った。
そしてみんなからのチョコも受け取り、さっそくそれらを囲んで語り合う。

「で、レヴァ。みんなに渡したチョコに違いは無さそうだったけどよ、本命は誰なんだ?」

ムーの言葉に3人が身を乗り出した。
そんなの…決まってる…

「…………教えてあげない!」

END

694名無しさん:2020/02/14(金) 07:06:12
よいぞ…

695名無しさん:2020/02/14(金) 07:58:36
この女たらしがよぉ……(褒め言葉)

696静かなバレンタイン:2020/02/14(金) 21:17:30
今日はバレンタインである

この日のための準備は万端....ではない

アバリスのために彼女の純潔とかを表すために白バラの花束を...と思ったがまさか一本しか残ってないとは心底ショックである

まあ全くプレゼントできないという状態よりかは良いだろう

マスター「アバリスちょっと用があるんだけど」

アバリス「すみませんマスター私さきにやらないといけないことが」

マスター「ああそれなら仕方ないよさきにそっち終わらせていいよ待っとくから」

アバリス「すみませんマスター」

数分後

アバリス「マスターお待たせしてすみませんそれで用件はなんですか?」

マスター「渡したい物が...」

「マスター今日はバレンタインだからチョコプレゼントするね!」

「あ!先駆けはズルい!マスター私のももらって」

次から次へと隊の姫たちが我先にとマスターにチョコをプレゼントしようと入り乱れた状態になった

マスター「ちょ、ちょっとみんな...」

アバリス「ああ...マスター」

マスター(ああ...アバリスから離れて行く....)

マスターはアバリスから離ればなれになってしまった

697静かなバレンタイン:2020/02/14(金) 21:35:17
それから夜になるまでかかりマスターは解放された

マスターは広い平原の丘に座っていた

マスター「はぁ...夜になってしまったしバラが...」

マスターは枯れてしまった白バラを見た

マスター「はぁ...もう....最悪....」

ため息をついているとアバリスが心配そうに来た

アバリス「マスター大丈夫ですか?」

マスター「ん?大丈夫だよ大丈夫...」

アバリス「そうですか?少し元気が無さそうに見えますが...」

マスター「気のせいだよ気のせい....はぁ...」

アバリス「マスター空を見てください」

マスター「空?」

マスターが空を見上げると綺麗な満月が輝いていた

マスター「綺麗な満月だな」

アバリス「そうですね」

マスターはアバリスと満月を二、三度見比べると口を開いた

マスター「アバリスと月って似てるな」

アバリス「え?」

マスターは自分でなにを言っているんだ?と思ったが口が止まらなかった

マスター「月って昼にも空にあるんだよ」

マスター「でも朝とか昼は太陽が輝いていて色んな物がごちゃごちゃしていて全く見えないんだけど」

マスター「夜のこの雲が少ない邪魔するものがない時だけ見える美しさ」

マスターはアバリスの方を見た

マスター「アバリスも誰もいないまるで静寂の夜のような時だけはっきりと見える輝きまるで夜空に登る月にそっくりなんだ」

アバリス「そ、そうですか////あ、ありがとうございます///」

アバリスは顔を赤らめていた

マスター「あ、決してアバリスが目立たないとか存在感がないとかそういう意味合いで言ったんじゃなくて」

アバリス「大丈夫ですよわかってますから」

マスター「そ、そう...」

アバリス「そういえば昼の時の用件ってなんだったんですか?」

マスター「ああ...それは...」

マスターは少し黙って深呼吸した

マスター(よし覚悟はできた)

698静かなバレンタイン:2020/02/14(金) 21:48:55
マスターが覚悟を決め言おうとした瞬間

アバリス「マスターそういえば今日はバレンタインでしたよね?」

アバリス「これどうぞ」

マスターはアバリスからチョコをもらった

マスター「あ、ああ...ありがとう」

アバリス「地味なのは私の手作りなのでご了承ください」

マスター「手作りなんだ嬉しいなありがとう」

アバリス「そろそろ戻りましょうか」

マスター(ヤバいこのタイミングを逃したら後がない!)

マスター「ア、アバリス!」

アバリス「は、はい!」

マスターが急に立ったのでアバリスも立ち上がった

マスター「こ、これ!」

マスターは枯れてしまった白バラをアバリスに渡した

アバリス「あ...えっと...」

アバリスは急に渡された白バラに一瞬困惑した

マスター「本当は枯れてない満開の白バラの花束をプレゼントしようと思ったんだけど...色々と事情が立て込んで」

アバリス「いいえとても嬉しいです...ありがとうございます最高のバレンタインです」

アバリスは赤かった顔をさらに赤くして嬉しそうに枯れた白バラを見ていた

マスターはそんなアバリスをただただ見ているとアバリスがマスターの方を向いた

アバリス「マスターそれじゃあ戻りましょうか」

マスター「そうだね」

アバリスの嬉しそうな笑顔につられてマスターも笑顔になった

その次の日ぐらいにマスターは枯れた白バラの花言葉を知り一人悶絶するのであった

699静かなバレンタイン:2020/02/14(金) 21:53:29
ちょっとした豆知識
アバリスの出身であるギリシア(ギリシャ)のバレンタインはカップルや夫婦がお互いの愛を確認する日である
また付き合ってる相手に結婚のプロポーズすることもあるとのこと

700名無しさん:2020/02/15(土) 11:20:27
白バラの時点で尊み溢れるのに
枯れた白バラにそんな意味まであったとは…
豆知識といいなかなかのアバリストだな!

701名無しさん:2020/02/15(土) 12:23:51
余計なおせっかいかもしれないがバラ一本だけの花言葉は『一目惚れ』『あなたしかいない』

702アズラエルの独白:2020/02/17(月) 06:55:08
新年を迎えてもうすぐ夜が明けようとしている時、私はマスターとティファレトをこっそり追いかけていた。
マスターはよく思い付きで行動をするから、私はその行動自体に驚きはしなかった。でも、我らがティファレトが同行するとなっては話は別だ。
私は彼女のナイトとして守らねばならない立ち位置のキル姫だ。とはいっても、ハルモニアから離反した身としてはもうそのような柵はないのだが。

「ヨハン見えるかい? ベリービューティーフォーな光景だ」

私は空を見上げ、今まで曇り空だった場所に目映い光弾が放たれたのを目にした。
光弾は空中で弾け、覆っていた雲を弾き飛ばした。するとそこにはまるで太陽が二つあるかと錯覚させられるほど目映い光が地上を照らした。

「神の御業ってやつなのかな。超エキサイティングだよ」

光弾は役目を終えて、光を失ってゆく。
私は思わず手を伸ばしたが、光弾に手が届くはずもなく、その光は役目を完全に終えてしまった。

「まるで命の灯火のようだと思って手を伸ばしてしまったよ。シット、私が感傷的になるとはね。・・・・どうかしてる」

残った太陽はそのままあり続けるが、役目を終えた光は既にない。それはまるで私のようだと思った。
ギアハックが解除され、マスターと共に生き、もう既にティファレトを護る役割はない。彼女のナイトでない私は太陽の光を浴びる権利はない。何故なら私が輝いていていたのは、太陽(ティファレト)の輝きを阻害するものを排除してきたからだ。

「それに、ギアハックの影響が薄れていくにつれ、私は昔の私にカムバックしつつある。こんな私を彼女が受け入れてくれるはずもない」

ベリィハァピィだった私。
はっきり言って昔を思い返せば、ハイテンションガールな私は今の私と似てもにつかない。
ティファレトが恋い焦がれたナイトは偶像の産物で私ではないんだ。正直十中八九引かれるとは考えている。
だから偽りから始まった関係は、偽りのままであった方が幸せだろう。彼女もきっとそれを望んでる。

「でも、もし、昔の私を知っても幻滅されなかったら、ベリィハァピィ・・・なんだけどね」

私は選択をしなければならない。
本来の私を偽って再び彼女のナイトに戻るか、それとも本来の私をさらけ出して同士として共に歩むか。
それはきっと心の在り方の違いだが、私にとっては重要なこと。
その答えがわからなくて、最近ティファレトとは距離を取っていたのはアンニュイだった私の秘密だ。

「さて、ヨハン行こうか。マスターたちが帰っていくようだし」

未来がどうなるのかはわからない。
選択というものに正しいも間違いもない。
ならばそうだ。ゴーウィングマイウェイ。それが私なのだから。
まだその答えはでないけれど、いつかはきっと話せる時が来る。暗雲の空に差した初日の出を見れたのだ、きっと私の願いは叶う。そう思えたから。

「ハッピーニューイヤー。今年はきっといい年になる」

ハァピィな太陽の温もりに押されるように、私はいつもより軽快な足取りで、マスターとティファレトを追いかけていった。

703アズラエルの独白:2020/02/17(月) 07:32:15
時期が外れてしまいましたが、賀正ティファレトのクエストでクーゲルが何をしていたのか?
というのを書いてみました

クーゲルは元のクーゲルとアズラエルのクーゲルとでキャラが変わるのを気にしてるのかな?と思ってのことです

704名無しさん:2020/02/17(月) 09:23:47
何をって...ナニしてたんだろ

705名無しさん:2020/02/17(月) 09:49:39
クーゲルの秘め事とか尊すぐる

706名無しさん:2020/02/17(月) 11:35:52
セリフ回しもクーゲルらしさがある感じがして良き

707謝罪アロンちゃん:2020/02/18(火) 01:56:59
アロンダイト
「ど、どうも....」

パシャパシャパシャ

『チャレンジアロンちゃんの17を飛ばしたという今回の事件についてはどうお考えでしょうか?』

アロンダイト
「今回の事件につきましてはこちら側の注意力の無さが引き起こした事件だと考えております」

『よく出席番号が17になる人に対しては申し訳ない気持ちなどはあるのですか?』

アロンダイト
「あります本当に失礼なことをしてしまったと思っております」

『エネミー番号17の超メタルメイデンにはなにか一言どうぞ』

アロンダイト
「えっと...超メタルメイデンさんこれからもよろしくお願いします」

『そしてその飛ばしてしまったのを親切な人が番号をふって分けてくれたことで初めて知ったというのはこれは少し管理能力が低すぎるのではありませんか?』

アロンダイト
「今後はこのようなことにならないためにもしっかりと番号の確認の上やって行こうと思います」

『本当にできるんですか?』

『実は知っていて黙っていたのではないですか?』

『読んでくださってる方々をなめているのではないですか?』

アロンダイト
「そのようなことは全く」

『本当に思ってるんですか?』

『内心、少しバカにしてるのではありませんか?』

アロンダイト
「いえ....そのようなことは...」

アロンダイトは色んな人にもみくちゃにされた

********

アロンダイト
「という夢を見たんです」

マスター
「うんどんな夢見てんだよ」

708ドリームアロンちゃん:2020/02/18(火) 02:05:44
>>707
アロンダイト
「マスター最近は夢見ました?」

マスター
「最近見た夢....」

マスターは最近見た夢を思い出した

*******

ちっちゃいアロンが椅子の上に乗った

チビアロン
「きょだいまーくっす」

チビアロン
「がおー、でかいぞーこわいぞーつよいぞー」

チビアロンはぐーっと手を上に伸ばし大きいアピールをしていた

マスター
「ダイマックス砲」

チビアロン
「ぎゃーやられたー」

チビアロンはこてんと倒れた

*********

マスター
「.....うん変な夢だった」

アロンダイト
「どんな夢だったんですか?」

マスター
「絶対教えん」

アロンダイト
「ええーなんですか?」

マスター
「理由も言えないから絶対に教えん」

アロンダイト
「なんかそう言われると余計気になるんですが...」

マスター
「永遠に悩み苦しむがいい!」

709ドリームアロンちゃん:2020/02/18(火) 02:06:46
本当にまとめられるまで気づかなかった
近々17を出すと思います

710名無しさん:2020/02/18(火) 13:24:33
ちびアロン想像したら可愛い
マスターはポケモントレーナーも兼業していた…?

711名無しさん:2020/02/18(火) 16:16:08
ポケモントレーナーも兼業してるマスター略してポケモンマスター

712名無しさん:2020/02/18(火) 17:08:14
ポケモンになった獣刻アロンはS高めの物理フェアリーみたいなイメージ
でもって剣だから鋼複合で……これは……

そしてヘビボン覚えてる

713名無しさん:2020/02/28(金) 11:28:22
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714ティルフィングと学園生活とマスターと:2020/03/01(日) 14:20:41
ティルの誕生日記念ということで、ティルフィング✕マスターのSSです。

以前投稿したSSですが細かい所を書き直したので、もう一度あげようと思います。(大筋の展開に変わりはありません)

よければ意見・感想の程を頂けると嬉しいです。

715ティルフィングと学園生活とマスターと:2020/03/01(日) 14:21:19

第一話 揺れる心 


黒い霧による生徒の異族化。

デュリン理事長のもと、僕とティルフィングは特待生として黒い霧の対処をしていた。

もう数カ月も前の話だ。

MAIによる黒い霧の騒動を終え、ティルフィングは晴れて普通の学園生活を送っている。

同じ学校の同じ教室で授業を受け、彼女と共に学園生活を過ごす毎日。

赤点スレスレの僕はティルフィングに勉強を教えてもらうことが多かった。

ティルフィングは優等生だ。

文武両道。才色兼備整。整った顔立ち。綺麗な桃色の長髪。

高嶺の花だとしても。

それでも僕は彼女のことがーーー

716ティルフィングと学園生活とマスターと:2020/03/01(日) 14:22:16

放課後の教室。

マスターに頼まれ数学の勉強を教えていると、彼はノートを見つめながら溜息をついた。

「マスター?」

「あ、ごめん……。なんだったっけ?」

「手が止まってましたけど、どこか分からないことがありましたか?」

「いや少しぼーっとしてただけ。だから大丈……」

再びプリントに視線を戻したマスターの目が点になる。

「大丈夫じゃ、ないかな……。数式によく分からない記号やアルファベットが混じってる気がする……」

あはは、と苦笑いする彼の傍に寄り、プリントを覗く。

「ここの問いは最初に……、あっ……」

解き方を説明している途中でマスターと指が触れ合い、思わず手をぱっと引っ込める。

少し顔が熱くなった気がした。

「す、少し近すぎましたね」

「そう、だね」

ぎこちない会話。最近はいつもこんな調子だ。

「ティルフィング、採点を頼んでいい?」

解答用紙と答案用紙を見比べる。

「81点、ですね」

「よし、この調子なら数学も心配ないかな」

「……はい」

彼は努力家だ。

苦手だったはずの勉強も、もうほとんどできるようになってきている。

「……」

「ティルフィング?」

彼と一緒にいられるのは勉強を教えている時だけ。

「……すごいです。こんなに短い間に勉強ができるようになって」

「講師が優秀だからね」

彼の役に立てたことを喜ばないといけないのに。

「油断は禁物です。きっちり復習しないとすぐに忘れてしまいますから、もう少し頑張りましょう」

皮肉なことに、勉強を教えることで少しずつマスターと過ごせる時間が少なくなっていた。

「……もうこんな時間か」

外を見ると、もう陽は沈みかかっていた。

717ティルフィングと学園生活とマスターと:2020/03/01(日) 14:22:53

「あの、いいんですか?校舎から女子寮までそんなに距離はないのに、わざわざ送ってもらって……」

寮までの帰り道、私はマスターと肩を並べて帰宅している。

嬉しさ半分、申し訳無さ半分といった具合で正直複雑だけど、彼はそんなことないよと照れた表情でぽりぽりと頬をかいた。

「僕としては勉強を遅くまで見てもらってるし、いや本当は僕の方がそうしたいだけなんだ。わざわざ付き合わせてゴメン」

「あ、いえ……」

彼の何気ない言葉が嬉しくて、でもそれを悟られたくなくて。

俯いて、素っ気ない返事をしてしまう。

別に私が特別というわけではない。

勘違いしちゃいけないと自分に言い聞かせながら、それでも。

「今度……、マスターのテストの点がもしよかったら、大切な話があるんです」

胸の内で膨らんでいた気持ちを抑えることなんてできなくて。

「……いいですか?」

上目遣いにマスターを見つめる。

「うん。赤点の心配はないと思うけど、ちゃんといい点を取れるように頑張るよ」

718ティルフィングと学園生活とマスターと:2020/03/01(日) 14:23:56

夜8時。レーヴァテインの部屋を訪ねた。

いくら寝るのが好きな彼女でもこの時間ならまだ起きてる、……はず。

ノックをすると、部屋の中から「ちょっと待って」と彼女の気だるげな声が聞こえた。

「……ティルフィング、どうしたの?」

「ちょっと相談したいことがあって……」

彼女には友達の話だと言って、悩みを聞いてもらった。

今日は期末テスト最終日の前日。

マスターは順調にテストを解いているようだった。

明日彼を呼び出して想いを伝えたいけど、初めてのことにどうしたらいいかわからなくて。

「……それってティルフィングのこと?」

バレバレだった。

「な、何でですか?」

「ティルフィングに仲の良い友達って、確かいなかったでしょ」

「う……」

この学園の特待生として人知れず黒い霧の対処をしていた私は、長いこと普通の学園生活を送れていない。

今でこそ皆と変わらない生活を送れているが、それはつい最近、2ヶ月前からだ。

孤立はしていないものの、特別仲の良い友達がいないことも事実だった。

「それにしても、友達の話ってベタすぎ……」

レーヴァテインは口元を押さえてくすくすと笑っている。

「わ、笑わないでください……」

顔から火が出る思いだった。

そうして数十分。

面倒くさがりな彼女にしては珍しく、私の相談を最後まで真剣に聞いてくれた。

「恋愛経験は私もないんだけど、どうして私に相談したの?」

「一番話しやすかったのがアナタだったからです」

「そ……」

素っ気ない返事だったけど、彼女の口元は緩んでいた。

「ま、気が向いたらまた相談に乗ってあげるから。適当に頑張って」

今度一緒に授業サボる?い、いえ私は……と、たわいもないことを話して夜を過ごした。

719ティルフィングと学園生活とマスターと:2020/03/01(日) 14:24:44

黒い霧。

負の感情が顕在化したもの。

黒い霧が見えるのは私やマスターのような一握りの人だけ。

自分にしかできないことがあるのなら、それを誰かのために役立てられるなら。

この力をみんなのために使おうと誓っていた。

黒い霧は彼にしか祓えない。

きっと彼も、私と同じなのだと思っていた。

事実彼は黒い霧を払うためにいろんな生徒の悩みを解決してきた。

でもそれだけじゃなかった。

MAI が引き起こしてきた黒い霧騒動を終え、数カ月。

自分の進級がかかっているのに彼はそれを投げ出して生徒を助けに行ったことがある。

他にも数え出したらきりがない。

黒い霧が絡まなければ彼はただの一般生徒だ。

何の力もない一人の生徒。

それでもマスターは困っている人に手を差し伸べることを止めなかった。

ーーーあぁ、そうか。

私が助けられるのは私の力が及ぶところまでだけど。

ーーーこの人はきっと。

彼は誰も見捨てない。自分の力が及ばずとも、特別な力がなかったとしても関係ない。

そう気づいてしまったその日から、私は彼に惹かれていた。

720ティルフィングと学園生活とマスターと:2020/03/01(日) 14:25:19

「はいそこまで。後ろの列から答案用紙を回収しなさい」

ハルパー先生の掛け声で最後のテストが終了した。

「そこ、諦めてペンを置きなさい。指導されたいのかしら?」

先生に脅され、慌てて手を止める生徒も少なくなかった。

それぐらいに最後のテストは難しかった。

隣の席ををちらりと見てみると、マスターは満足気な表情で答案用紙を渡していた。

彼にこっそりと声をかける。

「マスター、約束のことなんですけど……、放課後に体育館裏に来てもらってもいいですか?」

「あ……、う、うん」

少し緊張したような面持ちで返事をするマスターの頬に、少し赤みが差していた。

もしかしたら私の気持ちはもうすでにバレているのかもしれない。

721ティルフィングと学園生活とマスターと:2020/03/01(日) 14:26:04

人生で初めての告白に緊張していた。

両思いだったらいいなとか、振られたらどうしようだとか。

体育館裏で待っているこの間にも、いろんな考えが頭をめぐっていく。

日直の仕事が終わったらすぐに行くよと彼は言っていた。

そうして待つこと2時間。

結局彼が、姿を現すことはなかった。

晴天だった空は、雲に覆われ始めていた。

722ティルフィングと学園生活とマスターと:2020/03/01(日) 14:26:35

ポツポツと雨が降り出した。

ーーー体育館裏で待ってます。何かありましたか?

LINEでマスターにメッセージを送ったが、既読はつかない。

電話をかける勇気はなかった。

その場にしゃがみ込み膝を抱える。

どれだけ待っても返事はこない。

「…………」

少しすると雨足は強くなったが、それでもその場を動く気にはなれなかった。

「……風邪ひくわよ」

傘を差し出される。

顔を上げると待ち望んだ彼ではなく、レーヴァテインが心配そうに私のことを見ていた。

「はは……、ありがとうございます」

傘を受け取り、礼を言う。

せっかく来てくれたのだ。これ以上心配させちゃいけない。

……ちゃんと笑えただろうか。

「……別に強がらなくていいから。帰ろう」

彼女にはお見通しだったみたいだ。

雨はやまない。

暫くはやみそうにない。

723ティルフィングと学園生活とマスターと:2020/03/01(日) 14:27:11

お風呂に入って、ご飯を済まし、ベッドの上に寝転がる。

「……マスター」

彼は体育館裏に来てくれなかった。

何がいけなかったんだろう?

いや、彼は約束を破るような人じゃない。

でも、もしかしたら。

嫌な考えが頭をよぎる。

「まだ、振られたわけじゃ……」

突然スマホが鳴り出した。電話だ。相手は……

「マスター……」

画面に表示された「通話」のボタンをタップするだけ。

それだけでいいのに。

指が震える。

怖い。

「あ……」

スマホが鳴りやむ。

かけ直すことはできなかった。

心の中にドロドロしたものが湧き出してくる。

苦しい。辛い。堪えられない。

・・・・・・・・・・・
一度経験したことのある嫌な感覚に襲われる。

その直後。 LINE にマスターからメッセージが届いた。

ーーー今日は本当にごめん。明日改めて話がしたい。君さえよければ9時に体育館裏に来てほしい。

明日は土曜日で授業はない。

ーーーわかりました。

LINE を返信する。

「…………良かった」

嫌われた訳じゃなかった。振られた訳じゃなかった。

スマホを両手で握り、胸に抱き込む。

安心して、気が緩んだのかもしれない。

「本当に、良かった……」

瞳からポロポロと涙が零れ落ちた。

いつの間にか無くなった嫌な感覚のことなど、もう忘れ去っていた。

724ティルフィングと学園生活とマスターと:2020/03/01(日) 14:27:45

体育館裏。約束の時間。

雨はあがり、空は晴天になっていた。

「昨日はごめん」

マスターは何の言い訳もせず、謝罪の言葉とともに頭を下げた。

「い、いえ、頭を上げてください。私の方はそこまで急な用事じゃなかったので……」

「でも、大切な話だったんだよね?」

「……はい」

言わなきゃ。

アナタのことが好きだって。

「だから、今……、聞いて貰ってもいいですか?」

「……うん」

マスターは顔を上げ、真剣な表情で私を見つめた。

「私は……」

口が渇く。心臓がうるさい。

もし……、

「アナタのことが……」

もし、振られたら。

今の関係を居続けることはできるの?

「…………あ」

きっと堪えられない。

その先の言葉を続けることはできなかった。

「ティルフィング?……っ!」

マスターのスマホが、私の告白を遮るように鳴り出した。

電話の相手を確認したマスターの顔つきが険しくなる。

「ごめん、急用ができた」

「……え、えっと」

「この埋め合わせは必ずするから!」

まるで何かに急かされてるかのように、彼はこの場を去っていった。

引き留めることなんてできなかった。

「……また、言えなかったな」

マスターのスマホに着信がなくても、きっと想いは伝えられなかったと思う。

臆病な自分に嫌気が差す。

何も考えたくない。

心の底からにじみ出た感情に気付かないフリをした。

725ティルフィングと学園生活とマスターと:2020/03/01(日) 14:28:29

十数分ほどだろうか。

何をするでもなく体育館裏に佇んでいた。

知らず知らずの内に、だけどもう無視できないレベルで、

・・・・・・・・・・・
心が何かに蝕まれていると、気付きかけたその瞬間に。

レーヴァテインからLINEがきた。

ーーー今ヒマ?電話していい?

短くて、それでいて気を許してくれてると感じるようなそんなメッセージ。

レーヴァテインへ電話をかけると、彼女は直ぐに出てくれた。

「おはようございます。どうしたんですか?何か困ったことでも……」

「別に。ヒマしてたから会えないかなって……。忙しければ別にいいんだけど」

「今丁度ヒマになったところです、けど……」

そういえばマスター以外だと、連絡先はまだレーヴァテインしか知らない。

「ティルフィング?」

「……もしかしたら、私達って、その……、と、友達だって思ってもいいんですか?」

「…………はぁ。別にワザワザ確認するようなことでもないでしょ」

「あ、ありがとう……」

少しだけ心が軽くなった気がした。

今どこに居るの?
学校です。
……流石優等生、じゃ今からソッチ行くから。

そんなこんなでレーヴァテインと遊ぶ約束をした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
溢れかけていたものがギリギリで留まる。

彼女のお陰で、少しだけ勇気を出すことができた。

LINEでメッセージを送る。

とても簡素で、飾り気のない言葉。

レーヴァテインと待ち合わせる為に校門前へ向かおうとして。

そして。

「ーーーえ?」

私の目に入ったのは、校舎の玄関でロンギヌスと晴れやかな表情で話すマスターの姿だった。

726ティルフィングと学園生活とマスターと:2020/03/01(日) 14:29:15

ーーーごめん、急用ができた。

彼は確かにそう言っていた。

「なんで……」

マスターが着信を受けたのは、つい半刻程前だ。

だから、彼がここに居るのは。

今もロンギヌスと嬉しげに会話をしてるのは。

そんなのはきっと何かの間違いだ。

「……うそ」

心が軋み、内から嫌なモノがとめどなく溢れていく。

せき止めるモノは何もなくて。

もう、ダメだった。

727ティルフィングと学園生活とマスターと:2020/03/01(日) 16:54:56

第ニ話 すれ違う想い



彼女は、ティルフィングは優し過ぎる。

MAIによる黒い霧の騒動は決着した。

人為的な黒い霧による被害は無くなった。

デュリン理事長は、ティルフィングに残った時間を普通の学園生活にあてるように指示を出してくれた。

だけど僕の方はその翌日に理事長室に呼び出されていた。

デュリン理事長が真剣な面持ちで話を切り出す。

「わかってるとは思うけど、黒い霧自体が無くなった訳じゃないわ。そして、黒い霧を払うにはアンタの力が欠かせない。悪いけど、これからも力を貸して貰うわよ」

「僕にできることなら」

「私にできる限りのフォローはするわ。必要ならティルフィングの手も借りて……」

「待って。僕はもうティルフィングの力を借りるつもりはないんだ」

「…………はい?」

ティルフィングはずっと自分の学園生活を犠牲にして、皆を護ってきた。

僕自身も、きっと何度も助けられてきたのだろう。

だから今度は僕がーーー。

「そういうことなら反対しないけど、異族を相手取るとなったら協力者は必要よ。黒い霧が見えるのは……、レーヴァテインって子は確か見えてた筈だけど……」

彼女は極度の面倒臭がりだ。

手伝ってくれるかは分からない。

「一人、心当たりがあります」

「え!?まだウチに黒い霧が見える子がいたの!?」

728ティルフィングと学園生活とマスターと:2020/03/01(日) 16:55:31

黒い霧が見え、積極的に人助けをし、異族と戦える人物。

僕はロンギヌスに協力して貰うことにした。

とはいうものの、黒い霧の被害者が出ることはなかった。本当に、ごく最近までは。

ティルフィングから大切な話があると言われた日、日直の仕事を済ませて約束の場所に向かう途中。

黒い霧を滲ませている人物を見つけた僕は、直ぐにロンギヌスに連絡をとった。

今思えば焦っていたんだと思う。

僕はロンギヌスと合流するまでの時間を惜しみ、その人を説得しようとして。

かえって刺激してしまった僕は返り討ちにあい、気絶させられた。

僕が目を覚ます頃には、黒い霧の人物はもう居なかった。

そして土曜日、ティルフィングに改めて大事な話を聞いてる最中に、ロンギヌスから着信が入った。

彼女が被害者を見つけてくれたので、協力して黒い霧を払った。

ロンギヌスの尽力で、事は20分程で済んだ。

「ありがとう、助かったよ」

「い、いえ!私なんかでよければいつでも力になりますから。また頼ってくださいね」

やっと一段落がついたと、そう思っていた。

「あああああああああ!!!」

聞き慣れた声。

悲鳴がした方を振り向くと、そこには。

「ティルフィング!?」

黒い霧に覆われたティルフィングの姿があった。

729ティルフィングと学園生活とマスターと:2020/03/01(日) 16:56:16

「ああああああァァァ!!!」

絶叫が響き渡る。

ティルフィングは痛みに耐えるように自身の身体を抱きしめ、うずくまった。

黒い霧は今まで見てきたどれよりも暗く、昏く。

見る者さえ呑み込みかねない程の濃い闇となって、ティルフィングの身体にまとわりついていった。

「ティルフィングさん、どうして……!?」

「ティルフィング!呑まれちゃダメだ!」

顔を上げたティルフィングは僕らを見て、更に悲痛な表情になっていた。

「私じゃ、ダメなんですか?……私は、頼りないですか?」

違う。

彼女を護ると誓った筈なのに……。なんで

「アナタの傍に居たいと願ったら、ダメですか?」

ーーーなんで僕は、彼女にあんな表情をさせてるんだ。

ティルフィングを覆う暗闇から、次々と異族が出現していく。

瞬間、ロンギヌスが僕を庇うように異族のもとへ駆け出した。

「マスター、私が異族を引きつけます!下がってください!『封印解除(レリーズ)』!!」

ロンギヌスは戦闘態勢に入り、顕現した槍を振るい異族を薙ぎ払っていく。

「ダメだ!前に出過ぎたら……!」

ロンギヌスが倒す以上のペースで、今もなお異族が産み落とされている。

そして、何より。

「うっ……!今まで戦ってきた異族と、レベルがちが……、きゃ!」

ロンギヌスが善戦する程に、異族は急激に力を増していく。

ティルフィングの姿はもはや見えず、そこには闇だけが佇んでいた。

「あ……!」

槍が遠く弾かれてしまう。

「ロンギヌス!!」

異族の武器がロンギヌスを捉えたその瞬間。

730ティルフィングと学園生活とマスターと:2020/03/01(日) 16:56:51

「ふっ……!」

横合いから駆けてきたレーヴァテインの飛び回し蹴りが異族に炸裂し、周囲の敵を巻込んで吹き飛ばした。

「れ、レーヴァテイン、さん……?」

「なんか面倒くさそうなことになってるけど、大丈夫?」

「あ、えっと、助かりました……」

「……あんまり無駄話はできそうにない、か」

友達待たせてるんだけど……、とレーヴァテインは一人ごちりながら剣を呼び出しーーー

向かってくる異族を瞬時に切り払っていった。

「すごい……」

「……闘えるなら見てないで加勢して」

「ご、ごめんなさい!」

ロンギヌスが直ぐに槍を構え直し、異族との距離を計りながら冷静に切り結ぶ。

レーヴァテインもまた、僕をジロリと睨みながら異族を牽制した。

「……マスター、言いたいことがあるんだけど」

「後にしてほしい」

「じゃあ本題だけ。あの黒い霧は何?今まで見たことないくらい濃くて、明らかにヤバそうなん……」

「ァァァァアアア!!!」

慟哭がレーヴァテインの疑念を遮る。

闇が収束され、人の姿を形成していく。

レーヴァテインの表情が驚愕に染まる。

「ティル、フィング……?」

ティルフィングは黒い装束に身を包み、目は光を失っていた。

この世界の僕等が知る由もないことだが、それは別の世界でブラックキラーズと呼ばれた者と同じ姿をしていた。

凄まじい殺意が肌を刺す。

直感が脳内で激しく警鐘を鳴らしている。

「ティルフィング、なの……?」

「ァァァァあアアア!!!!」

一瞬の隙だった。

レーヴァテインが抱いた疑念に硬直していた、ほんの一瞬の間。

黒を身に纏ったティルフィングが闇から剣を精製し、次の瞬間にはレーヴァテインの目の前で剣を振りかぶっていて。

「あ……」

激痛が全身を貫いた。

731ティルフィングと学園生活とマスターと:2020/03/01(日) 16:57:24

「が、ぁ……」

斬りつけられた背中が熱い。

・・・・・・・・・
僕に突き飛ばされたレーヴァテインは、目の前で起きた事態に呆気にとられていた。

ロンギヌスが駆け寄り、僕の名前を必死に呼んでいる。

僕が倒れた瞬間、異族は全て消え去っていた。

そしてティルフィングを包んでいた闇もまた消えていて。

「う、そ……」

だから、彼女の浮かべた表情もしっかりと見えてしまった。

「(立て。今すぐ立ち上がって、僕は大丈夫だと伝えるんだ……!彼女の表情をこれ以上曇らせるな!)」

想いとは裏腹に傷口から血がドクドクと流れ、腕から力が抜けていく。

「あ、あ……、ぁ……」

ティルフィングはその場に膝から崩れ落ちた。

ーーーく、そ……

彼女の悲痛な表情を尻目に、僕は意識を手放した。

732ティルフィングと学園生活とマスターと:2020/03/01(日) 16:59:41

第三話 ただそれだけで



「…………ここ、は」

「ま、マスター!良かった……!」

目を覚ますと、あまり見慣れない天井が目についた。

傍でロンギヌスが僕の手を握り、ポロポロと涙を零していた。

「…………ロンギヌス?僕は、一体……」

周りを見渡すとロンギヌスとレーヴァテイン、デュリン理事長に……、

「えっと、どなたですか……?」

「この子、命の恩人に失礼なこと言うのね」

メガネをかけ、白衣を着た金髪の女性が保健室にいた。

何もわかってない僕に、デュリン理事長が簡潔に状況を説明してくれた。

「ロンギヌスから連絡を受けて、私の伝手で彼女に来て貰ったの。アンタ相当危なかったのよ!」

金髪の女性、アスクレピオスさんは凄腕の名医だと理事長は自慢げに話した。

まだ僕が生きているのは、どうやら理事長達のお陰らしい。

「ロンギヌス、……ティルフィングはどこに?」

「分かりません。マスターが斬られた後に、ティルフィングさんの姿は元に戻ったんですけど……。どこかに行ってしまって……」

少しだけ安心した。してしまった。

「ごめんなさい。あの時のティルフィングさんは、触れたら壊れてしまいそうな、そんな危うさがあって……。呼び止められませんでした」

「(僕は馬鹿だ……)」

まだ何も終わってはいない。

733ティルフィングと学園生活とマスターと:2020/03/01(日) 17:00:18

ティルフィングは今もきっと苦しんでいる。

心の底で誰かの助けを求めている筈だ。

一秒だって休んでいるヒマなんてない。

身体を動かそうとすると、鈍い痛みが背中に走った。

「っぐ、ぁ……っ」

「こ、こらっ!応急処置を済ませたとはいえ、アナタは重症なのよ!急に身体を動かさないで!」

そんなこと、どうでもいい。

多分だけど、まだ彼女はあそこにいる。

「早く、ティルフィングのところに行かないと……」

「だ、ダメですよ!まだ起きたら!」

ロンギヌスの静止を振り切り、背中に走る激痛に耐えながら身体を起こす。

「待って」

レーヴァテインが僕の前に立ち、行く先を阻んだ。

「大体のことはロンギヌスに聞いた。マスターが黒い霧の対処をしてたこと、そのせいでティルフィングとの約束を守れなかったこと……」

彼女にしては珍しく、その表情に悔しさを滲ませていた。

「友達を支えてあげられなかったのも、マスターに怪我をさせたのも私。…………ごめん。だから、ティルフィングのことは私に任せて」

「友達、か……」

こんな状況なのに僕は思わず笑みを零してしまった。

少し不謹慎だったかもしれないけれど。

学園の高嶺の花とされていたティルフィングに、親しい友達ができていたことが嬉しかったから。

「理由は分からないけどティルフィングから黒い霧は消えてる。だから、マスターはもう休んでて」

黒い霧を祓えるのはこの学園に僕だけだ。

そしてティルフィングにまとわりついていた黒い霧は既に消えている。

だけど。

「違うよ、関係ない。黒い霧だとか異族だとか、今はそんなものどうでもいい。ティルフィングが苦しんでるから、僕が傍に居てあげたい。それだけのことなんだ」

「……はぁ。分かった」

レーヴァテインは少し逡巡してから、僕の目を見て……、道を譲ってくれた。

「ありがとう」

「ちょ、ちょっと!レーヴァテイン、ダメよ!ソイツ重症なんだってば!」

「ごめん、理事長。行かせてあげて。多分これはマスターにしかできないことだから。……貸一つね」

「分かってる!」

背中に走る痛みに耐えながら、真っ直ぐに体育館へと駆けていく。

多分ティルフィングはそこにいる。

時間を確認するためにスマホを取り出すと、LINEでメッセージが届いていた。

送り主はティルフィング。

「すぐに行くよ」

そのメッセージはとても簡素で、飾り気のない言葉だったけれど、何よりも心に響いた。

734ティルフィングと学園生活とマスターと:2020/03/01(日) 17:01:05

ーーーーーー

ーーー

体育館裏に一人は膝を抱えてしゃがみこむ。

マスターがロンギヌスと嬉しそうに話しているのを見た。

マスターが理由もなく約束を反故にするような人じゃないことぐらい分かってる。それでも。

私との約束よりも彼女の方を優先されたことがどうしようもなく悲しくて、妬ましかった。

私の心から溢れた闇の矛先は、マスターの傍にいる人に向けられた。

……本当は、途中から気づいてた。

ロンギヌスが、黒い霧に対処する為のマスターの相棒なのだと。

悔しかった。

マスターに、私を選んで貰えなかったことに。

黒い霧が見えるのは、面倒臭がりのレーヴァテインと私だけだと思っていたから。

マスターが勉強できるようになってから、一緒に過ごせる時間が減っていく中で。

彼の隣で笑顔を見せていたロンギヌスに、マスターの傍にいる彼女達に嫉妬して……。

この手でマスターを斬りつけた感触が、未だに忘れられない。

身体に張り付いた冷たさに、震えが止まらない。

「もう、皆に顔向けできない……」

恣意的な理由で皆を巻込み、傷つけた。

私は救われる価値のない人間だ。

「ティルフィング!!」

「ーーー!!」

735ティルフィングと学園生活とマスターと:2020/03/01(日) 17:01:39


愛しい人の声が耳に届く。

「……どうして、来たんですか?」

マスターはもうボロボロだった。

こちらに歩み寄ってくる彼はフラフラで、今にも倒れてしまいそうで。

「……もう、いいんです。今は抑えれてますけど、私が近くに居るとマスターを傷つけてしまいます」

多分、誰かに嫉妬する度に、マスターを遠く感じてしまうその度に、黒い霧が出てしまう。

「だからもう構わないで……」

この恋を諦めれば、誰も傷つけなくてすむ。

「…………LINE、見たよ」

「…………!」

ーーー好きです。

私が送った、たった4文字の簡素なメッセージ。

「凄く嬉しかった。……本当は、もしかしたらって前から思っていたんだけど」

「ーーー今の関係に戻れなくなるのが怖くて、僕は何もできなかったから」

「……え?」

彼は優しく微笑んだ。

「……最初は憧れだった。君は僕にないものを沢山持ってて」

心の内から少しずつ、私を蝕んでいた悪意とは違う暖かな想いが湧いてきた。

「勉強を沢山教えて貰って、帰り道を並んで歩いて。一緒の時間を過ごしてる内に、上手く言えないけど」

身体に浸透していた冷たい闇を、温もりがさらっていく。

「もっと、ずっと一緒にいたい」

瞳から、涙が零れ落ちた。

736ティルフィングと学園生活とマスターと:2020/03/01(日) 17:02:24

マスターの歩みは止まらない。

「わ、私のせいで、マスターは傷ついて……」

彼との距離が少しずつ縮まっていく。

「それに、また黒い霧が出るかもしれなくて……」

後、数歩。

「えと、あの……」

2人の距離が0になった。

キツく、強く抱きしめられる。

「君が好きだ。ずっと傍に居てほしい」

「……はい」

温もりで満たされる。

心も、身体も。

黒い霧は、一片も残さず消え去っていた。

737ティルフィングと学園生活とマスターと:2020/03/01(日) 17:03:06

マスターは私が泣き止むまで優しく抱きしめてくれた。

手を繋いで保健室に戻ると、彼はデュリン理事長にこっぴどく怒られた。

「バッカじゃないの!?重症だって言ってんでしょ!いいからさっさと寝てなさい!」

「あはは……」

マスターは渇いた笑いでお説教を聞き流していた。

「あ、あの……、皆さん、迷惑をかけてすみま……」

「ティルフィング」

頭を下げようとして、マスターに優しく遮られる。

「君のことを迷惑だなんて皆思ってない。だから」

「……はい。皆さん、ありがとうございました」

738ティルフィングと学園生活とマスターと:2020/03/01(日) 17:03:40

その後、マスターは保健室のベッドでぐっすりと眠り、残った皆で今後のことを話した。

マスターの怪我は、アスクレピオスさんが後日本格的に治療にあたるとのことだった。

今日は急患が入ったので、もう帰ったと聞いている。

全治数カ月の傷を1週間で治してみせると意気込んでいたそうだ。

私にまとわりついていた黒い霧はというと、レーヴァテインが推察をたててくれていた。

「昔、MAIとひと悶着あった時にティルフィングは一度黒い霧に呑まれてたでしょ。その時もティルフィングは自力でなんとかしてたけど……」

「多分ソレが残ってたんじゃないの?今回も前回も、マスターがキッカケで黒い霧を払ってた訳だし」

マスターとすれ違う度に心が霧に蝕まれる感触がしていたから、多分その通りなのだと思う。

恋愛相談から、今日の騒ぎまでレーヴァテインには世話になりっぱなしだ。

「あの、レーヴァテイン……」

「レーヴァでいい。……私も勝手にティルって呼ぶから」

「……レーヴァ、色々とありがとう」

「別に。今度サボりに付き合ってくれるならそれでチャラね」

「理事長の前で堂々とサボり宣言しないでくれる!?」

デュリン理事長はカンカンだった。

739ティルフィングと学園生活とマスターと:2020/03/01(日) 17:04:20

「問題はまた黒い霧が再発するかもしれないってことなのよね……」

理事長が悩ましげにボヤく。

「それなら多分もう大丈……」

「ティルをマスターの部屋に泊めれば?」

……………。

私の主張に被せて発言したレーヴァがとんでもないことを言った。

「な、何言ってんの!?女の子をコイツの部屋に入れさせたらどうなるか!?」

「食べられちゃうかもね」

ちょっとだけ想像して、顔が凄く熱くなってしまう。

ロンギヌスも顔を真っ赤にして、あぅぅと息を吐きながら俯いていた。

……レーヴァはとっても意地悪げな笑みを浮かべている。

「大体男子寮に女の子を連れ込める訳ないでしょ!」

「男子寮っていっても、マスターしかいないんでしょ?」

「間違いが起きたらどうするのよ!?」

「もう付き合ってるみたいだからいいんじゃない?」

「で、でも……!」

「ティルの黒い霧はマスターがキッカケで払われてるから、もしもの時を考えたら同棲させたほうがいいんじゃないの?」

「ぐっ……!」

デュリン理事長の主張が悉くレーヴァに潰される。

さらっと付き合ってるとか、間違いが起きてもいいとか、同棲とか、そういうことを言わないでほしい。

「黒い霧は問題だけど、いやでも生徒の貞操が……!」

「もういい、この学園は黒いモヤモヤが危ないですってツイートしよ……」

「お願いわかったからやめて!」

終いには理事長がレーヴァに泣きついている。

私の耳元で、貸し一つね、とレーヴァが囁いた。

「それじゃ帰るから。遊ぶのはまた今度ね」

「メチャクチャな一日だったわ……」

そう言ってレーヴァと理事長は帰っていった。

「私ももう戻りますね」

ロンギヌスは帰る支度を終え、少し考える素振りを見せて。

「……ティルフィングさん、マスターのことなんですけど」

740ティルフィングと学園生活とマスターと:2020/03/01(日) 17:04:55

保健室に二人、私とマスターが残される。

先程、帰り際にロンギヌスから聞いた話を思い返す。

ーーー黒い霧の話をする時にマスターと時々連絡を取るんですけど、マスターはティルフィングさんのことばかり話すんです。

ーーーティルフィングさんのおかげで成績が上がったとか、どうしたらもっとティルフィングさんがクラスに馴染めるかとか。

ーーーマスターが私の力を貸して欲しいって頼んだ時、言ってました。ティルフィングさんが普通に友達を作って、
普通の学園生活を送れるように協力して欲しいって。

ベッドでぐっすりと眠る彼の頬を撫でる。

私をずっと守ってくれていたこと。

私の為に密かに頑張ってくれていたこと。

彼は私に、一言も言わなかった。

きっと、私が訊ねなければずっと言うつもりはないのだろう。

顔を寄せ、彼の頬に口付ける。

「ありがとうございます、マスター……」

小さく呟いた想いは、彼の耳に届くことはなかった。

でも、今はそれで構わない。

いつかちゃんと伝えようと、心に決めたから。

741ティルフィングと学園生活とマスターと:2020/03/01(日) 18:09:54

第4話 新生活



「ん……」

保健室で目を覚ますと、既に陽は沈みかけていた。

傍でティルフィングが椅子に座ったまま、すやすやと眠っている。

「いっつ……」

まだ背中の痛みはひいてない。

彼女を起こさないように慎重に身体を起こす。

いろんなことがあった一日だけど、結果的には良かったと思う。

「僕が、ティルの恋人に……」

彼女のことをティルと愛称で呼びたいけど、本人の前だと恥ずかしくてなかなかできない。

「……女の子の寝顔を勝手に覗くのは悪いかな」

そう思いつつ、まじまじと見つめてしまう。

まつげが長くて、顔立ちは整っていて、柔らかそうな唇に。

「……綺麗だな」

そして、次第に彼女の耳は赤くなり、目をキュッと瞑って、頬も朱に……。

………………。

「も、もしかして……、起きてた?」

ティルフィングは両手で顔を覆い、俯き、ぽそりと呟いた。

「恋人に……、のあたりから……」

「あ、えっと………………、ごめん」

恋人ができて浮かれていた僕の発言は、ほぼ全て聞かれていた。

……今度からは気をつけよう。

742ティルフィングと学園生活とマスターと:2020/03/01(日) 18:10:35

寮に帰った僕は、急いで部屋の片付けを始めた。

ーーー背中の傷のこともありますし、後でマスターのお部屋にあがってもいいですか?

本来ならば男子寮に女子は入れないがデュリン理事長も了解済みだと歯切れが悪そうに言っていた。

「まぁ、物が少ないからそんなに散らかっては……、いっ…、」

物を取ろうとして屈む度に背中が痛みを訴える。

だが堪えられない程ではない。

「応急処置だって言ってたけど、ホントに名医なんだな……」

傷口は残っているものの、完全に塞がっている。

正直死ぬかもしれないと思っていた傷を、応急処置で治しているのだから驚きだ。

関心していると、ピンポーンとチャイムが鳴り響いた。

おぼつかない足取りで玄関に向かう。

「あ、お待た……」

なんで彼女は旅行用と思われる大きいカバンを持っているのだろう。

「(……どこかに泊まるのかな?)」、

「あ、やっぱり……、迷惑でしたか?」

「そんなことない」

若干食い気味に答える。

上目遣いでそんなことを言うのはズルい。

それに彼女の荷物だって、僕の思い込みかもしれない。

「そのカバンは……?」

「き、着替えと、日用品……、です」

クロだった。

「泊まってもいいですか……?」

まっクロだった。

「……うん」

そして、僕もちゃんと男だった。

743ティルフィングと学園生活とマスターと:2020/03/01(日) 18:11:15

「あ、あ〜……、なるほど。そういうことだったのか……」

ティルフィングが僕の部屋に泊まるのは裏があった。

黒い霧の再発を考慮した暫定措置として、デュリン理事長がしぶしぶ決断を下したらしい。

そんなことだろうとは思ってた。

誘われてるのかと期待したりは断じてしてない。

「それじゃ、えっと……、いらっしゃい?少し散らかってるけど、気にしないで」

「あ、えと……、お、おじゃまします……」

恋人を部屋にあげる。

2人で住むには少し狭い部屋かもしれないな、と考えてるとティルフィングがポソリと呟いた。

「……マスターの匂いがします」

「…………」

思わず彼女を見つめてしまう。

「あ、ち、違います!変な意味じゃなくて!その……、お、お夕飯作りますね!」

僕と視線がぶつかったティルフィングは顔を真っ赤にしながら抗弁し、キッチンに逃げ込もうとして……。

「キッチンって、どこですか……?」

寮の部屋の一室にそんなものはない。

「本格的なものなら食堂に行くか、小さくても構わないなら各階の端っこにキッチンがあるよ」

ついでなので彼女に寮の中を紹介した。

「寮長室や食堂にも人がいませんでしたけど、今日って何かあるんですか?」

「いや、この寮はいずれ男子寮として正式に使う予定らしいけど、今は僕しかいないから。……僕一人に人件費はかけれないから、寮長も誰もいないよ」

「え?じゃあ、晩ご飯や朝ご飯は……?」

「大抵はコンビニ弁当か、クックパッドを見ながら自炊してるよ」

     ・
「マスターは料理ができるんですね……。すごいです」

「簡単なものしか作れないけどね。……ん?」

何か凄く……、会話に違和感があった。

……なんだろう?

「あの……、マスター」

ティルフィングが少し聞きづらそうに、僕に訊ねる。

「……トイレってどこですか?」

「あー……」

ここは男子寮だ。(僕が知らないだけで、食堂の裏とかにはあるかもしれないけど)女子トイレなんてない。

部屋の中のトイレが洋式なので、トイレは隣の空いた部屋を使って貰うことにした。

違和感のことなど、頭から消え去っていた。

744ティルフィングと学園生活とマスターと:2020/03/01(日) 18:11:53

お夕飯を作ってきますね。部屋でゆっくりしててください、とティルフィングが言われてから2時間が経過した。

「メチャクチャ凝ったものを作ってるのかな……?それとも……」

何かあったのか。

黒い霧のことを思い返し、心配になってきた。

「様子を見にいこう……」

そう、僕は迂闊だった。

                ・
ティルフィングは確かに「マスターは料理ができるんですね」と言っていた。

つまり、彼女は……、

「あ、あれ……?な、なんで、上手くいかな………、あ」

キッチンで悪戦苦闘しているティルとばっちり目が合う。

ティルの顔がみるみるうちに羞恥に染まっていく。

「僕も手伝うよ」

余談だけど、ティルのエプロン姿は可愛かった。

745ティルフィングと学園生活とマスターと:2020/03/01(日) 18:13:25

ティルフィングが隣の部屋で風呂に入ってる内に、僕は風呂場で身体を拭くことにした。

背中の傷が癒えるまで、湯船に浸かるなとアスクレピオスさんが強く念押ししていたとティルフィングに教えて貰った。

「ティルフィングに身体を拭かせてくださいって言われた時はビックリしたけど……」

きっと罪悪感に駆られて申し出たのだろう。

背中の傷は塞いで貰ったものの、生々しい傷跡が残っている。

ティルフィングに傷跡を見せるつもりはないので、やんわりと断った。

身体を拭き終え、時折走る痛みを堪えながら寝間着(という名のジャージ)に着替える。

暫くすると、コンコンとドアがノックされた。

「マスター、入ってもいいですか?」

「うん、いいよ」

「おじゃまします……」

ティルフィングが遠慮がちにドアを開け、部屋にあがる。

「あ、あの……、何かヘンですか……?」

「い、いや……」

ティルフィングのパジャマ姿に目を奪われる。

「なんていうか、その……」

何か言わないとと思いつつ、余りの可愛さにドモッてしまう。

「……すごく、可愛いと、思う」

「あ、ありがとうございます……」

結局、月並みなことしか言えなかった。

746ティルフィングと学園生活とマスターと:2020/03/01(日) 18:13:58

恋人同士。二人きり。

「「…………」」

お互いに意識しあって、気まずくて。

とりあえずテレビをつけて空気をもたせる。

ソファに並んで座ってバラエティ番組を眺めた。

風呂あがりの女の子のいい匂いがする。

内容なんて一つも頭に入ってこなかった。

747ティルフィングと学園生活とマスターと:2020/03/01(日) 18:14:31

夜10時。

「……そろそろ寝ようか」

「は、はい……」

ティルフィングは緊張してるのか、俯いてしまう。

……女の子にベッド以外のところで寝てくれなんて頼むつもりはなくて。

「僕はソファで寝るから」

「え?でも、マスターは傷が……」

「痛みは大分ひいてるから」

ソファで横になろうとすると、ティルフィングに裾をつままれた。

「ティルフィング?」

「もう、ティルって呼んでくれないんですか?」

……保健室で僕がティルと呼んでたことをしっかり聞いていたらしい。

ティルフィングは俯いたまま、僕の背中に頭を預ける。

「恋人同士なら、ベッドで一緒に寝ても問題ないと思います」

「……いいの?」

顔は見えなかったけど、彼女の耳は真っ赤になっていた。

恥ずかしいのを堪えて、僕の為に言い出したことなのだろう。

ティルフィングは小さく、コクリと頷いた。

748ティルフィングと学園生活とマスターと:2020/03/01(日) 18:15:10

2人で寝るには、寮のベッドは狭かった。

背中合わせに寝転び、一緒に毛布を被る。

すぐ傍に、抱きしめられる距離にティルフィングはいる。

寝られる訳なんてなくて、そのまま半刻が過ぎる。

「……まだ起きてますか?」

「……うん」

「少し、お話をしてもいいですか……?」

「ん……」

少し不安そうな声色だった。

きっとこれから話そうとしてるのは、彼女にとって大事なことなのだろう。

「今日は、いろんなことがありましたよね。ロンギヌスに嫉妬して、レーヴァが駆けつけてくれて、マスターの恋人になって……」

「いろんな人に迷惑をかけて、助けて貰いました」

彼女の声は震えていた。

僕の背中に、彼女の手がソッと添えられる。

「痛い、ですよね」

「……もう殆ど痛みはひいてるよ」

「それでも、治療が間に合わなかったら……、マスターは」

ティルフィングは優しすぎる。

自分が傷つけたことに傷ついている。

こんな背中の痛みなんかよりも、ずっと深く。

「たった数時間ですけど、マスターの恋人として過ごした時間は凄く輝いてて……」

「こんなにアナタを傷つけたのに、私は幸せになってもいいんですか?」

でも、そんな彼女だからこそ。

「いいに決まってる」

「ティルの幸せが僕の幸せだ。だから一緒に幸せになろう」

返事はなかったけど、僕の気持ちはキチンと伝えることができたと思う。

ーーーありがとうございます。

背中ごしに呟いた彼女の言葉は、確かに僕の耳へ届いた。

749チャレンジアロンちゃん:2020/03/02(月) 02:51:01
チャレンジアロンちゃん17

これはアロンダイトをバカにするものではございません出来ないアロンを愛でるためのものです

エロース
「第1回!」

アフロディーテ
「愛してるゲーム大会!」

アロンダイト
「わー」(パチパチ)

マスター
「..........」

マスター
「エロースお前みたいなキャラに対してこんな感じのセリフを言うと嫌われるんだよなけどな言わせてくれ」

マスター
「なにいってんだ?てめえ?」

エロース
「マスターは感じてますよね?愛、不足してますよね?」

マスター
「愛が不足するのはノリと勢いと責任能力の低いやりまくってできちゃた婚をした人たちとかだよ」

エロース
「それに色んな人から愛してる愛してるって言われたいですよね?」

マスター
「いや好きな人から言われるだけで十分なんだけど」

エロース
「そう!マスターのように愛に飢えてる人たちのためにこの大会を開いたんです!」

マスター
「あ、俺の意見は全無視ね」

アフロディーテ
「それに言わぬが花と言いますが時には言葉として出るのも美しいのです」

マスター
「なんか俺を良い感じに言いくるめようとしてるけど納得しといてやるよ」

エロース
「さあ!大会の開始です!」

マスター
「はぁ.....」

マスターはどこか嫌な予感を感じるのであった

750チャレンジアロンちゃん:2020/03/02(月) 02:56:19
>>749
エロース
「さあ対戦表はこうなっています!」

1回戦

第1試合
マスターVSアバリス

第2試合
カシウスVSムラマサ

第3試合
アロンダイトVS梓弓

シード枠
スイハ

マスター
(なんか俺1戦目から死にそう....)

マスターはどこか遠い目をしてあることに気がついた

マスター
「俺エントリーしてないけど!?」

エロース
「勝手に決めて勝手に参加させました」

マスター
(この大会終わったら抗議しよう)

751チャレンジアロンちゃん:2020/03/02(月) 03:05:43
>>750
エロース
「さあ1回戦第1試合ファイト!」

アバリス
「そ、それではマスター行きますね」

マスター
「ど、どうぞ」

アバリス
「ふぅ〜」

アバリスは深呼吸をしてマスターを見て言った

アバリス
「愛してる」

マスター
「ゴフッ!」

エロース
「さあマスター口から血反吐を吐いた!」

マスター
(これはヤバい.....普段は積極的じゃなくてオドオドしてていつも一歩後ろにいるアバリスからの『愛してる』の言葉の破壊力はヤバい)

マスター
(一発は耐えれたから良いものの次食らったら死ぬぞ俺、嫌だよ愛してるゲームで死ぬとか....とりあえず俺の番で終わらせなければ俺が死ぬ!)

マスター
「い、行くぞアバリス」

アバリス
「はい」

マスター
「愛してる」

アバリス
(マスター「愛してる....愛してる....愛してる....」)

アバリスの頭の中でマスターの言葉がエコーがかかったように何回も流れた

アバリス
「キュー」

アバリスは顔を真っ赤にして倒れた

エロース
「第1試合勝者マスター!」

マスター
「やったー!」

マスター
(なにやってんだろう俺?)

752チャレンジアロンちゃん:2020/03/02(月) 03:12:53
>>751
エロース
「さあ続きまして第2試合ファイト!」

カシウス
「ムラマサ愛してる」

ムラマサも頭の中でカシウスの言葉がエコーがかかったように何回も流れた

ムラマサは顔を真っ赤にして倒れた

エロース
「第2試合勝者カシウス!」

カシウスは無言のまま上に腕を上げた

エロース
「さあそのまま第3試合もファイト!」

アロンダイト
「行きますよ梓弓」

梓弓
「どこからでも」

アロンダイト
「愛してる」

梓弓の脳内では今までない速度で変換が行われていた

梓弓
(愛してる→めちゃくちゃ好き→結婚しよう)

梓弓
「ブハッ!」

梓弓は興奮のあまり鼻から血を流して倒れた

アロンダイト
「梓弓!?」

エロース
「勝者アロンダイト!」

アロンダイト
「いやそれよりも梓弓が...」

マスター
「大丈夫いつものことだから」

753チャレンジアロンちゃん:2020/03/02(月) 03:16:07
>>752
アフロディーテ
「さあ盛り上がって来たところで第2回戦へと突入しました」

マスター
(もう帰って寝たくなってきた)

アフロディーテ
「対戦表はこのようになっています!」

第2回戦

第1試合
マスターVSカシウス

第2試合
アロンダイトVSスイハ

アフロディーテ
「それでは第1試合スタート!」

754チャレンジアロンちゃん:2020/03/02(月) 03:22:12
>>753
カシウス
「御館様、愛してる」

マスター
「グフッ!」

アフロディーテ
「おおっとマスターまたもや口から血が出てしまった」

マスター
(ヤバい.....アバリスとは違う破壊力があるいつもは感情とかが表に出てこないカシウスからの愛してるはこれはこれでえげつない破壊力が...またここで一発で決めないと俺は死ぬ!)

マスター
「あ、愛してる」

マスターは前の試合の謎ダメージと今回の試合の謎ダメージによって少し死にそうになりながら言った

カシウス
「ポッ///」

カシウスは顔が赤くなった

アフロディーテ
「勝者マスター!」

マスター
「わー」

マスター
(帰りたい....)

755チャレンジアロンちゃん:2020/03/02(月) 03:29:32
>>754
アフロディーテ
「さあ第2試合スタート」

アロンダイト
「行きますよスイハ」

スイハ
「ええ私なら余裕です」

アロンダイト
「愛してる」

スイハの脳内では今までない速度で変換が開始された

スイハ
(愛してる→今まで見守ってくれてありがとう→溢れる感謝→めちゃくちゃ好き→結婚しよう)

スイハ
「フバッ!」

スイハは鼻から血を流して倒れた

アロンダイト
「スイハ!」

アフロディーテ
「勝者アロンダイト!」

アロンダイト
「いやそれよりもスイハが」

マスター
「諦めろそれが運命だ」

756チャレンジアロンちゃん:2020/03/02(月) 03:38:58
>>755
エロース
「さあなんかトントン拍子で進んだ気がしますが決勝戦です!」

アフロディーテ
「きっと白熱したバトルが..」

マスター
「ギブ」

エロース・アフロディーテ
「え?」

マスター
「ギブ、ギブアップです」

マスターは本格的に命の危機を感じて棄権した

エロース・アフロディーテ
「.........」

場の空気は気まずい雰囲気が漂った

エロース
「優勝アロンダイト!」

アフロディーテ
「おめでとうございます!」

アロンダイト
「やったーーー!!!」

アロンダイト
「それで優勝は何がもらえるんですか?」

エロース
「名誉です」

アロンダイト
「やったー!マスター名誉を貰いました!」

愛してるゲーム優勝の名誉という実際もらってなんになるんだ?というものをもらってこんなにも喜ぶのはアロンだけなんだろうなと密かに思うマスターなのであった

757チャレンジアロンちゃん:2020/03/02(月) 03:43:09
飛ばされし17です
アロンの登場率が低い解決アロンちゃんも近々書こうかな?

758名無しさん:2020/03/02(月) 10:06:29
純愛系からギャグ次元の高低差が高すぎて耳キーンなるわ!
ティルさん…2人きり…何も起きないはずもなく…

アロンちゃんのマスターはよく頑張った…。

759名無しさん:2020/03/07(土) 03:14:15
解決アロンちゃん12

これはアロンダイトの疑問を解決したりしなかったりアロンダイトが人の悩みを解決したりしなかったりするものです

ロジェスティラ
「あの...マスター」

マスター
「ん?どうしたロジェ?」

ロジェスティラ
「マスターのおかげで前よりかは輪の中に入れるようにはなったんですが...」

マスター
「なったけどまだ遠慮してしまうってことかな?」

ロジェスティラ
「はい...マスターに背中を押させてもらったのにすみません」

マスター
「いやいやロジェは悪くないよそんな1,2回で克服できたら誰も苦労しないよ」

ロジェスティラ
「それで頼みがあるのですが...いいですか?」

マスター
「ロジェからの頼みとかめったにないからいいよ俺のできる範囲なら頑張ってみるよ」

ロジェスティラ
「あの...無遠慮で誰ともすぐに仲良くなろうとして輪の中に平気で飛び込めて誰であろうとも壁を作らずに接してくれるような人を教えてくれませんか?....ってマスター?」

マスターは頭を抱えて座り込んでいた

ロジェスティラ
「あのすみませんそんなに頭を抱えるほどの難しい頼みをしてしまって」

マスター
「いや違う違うんだロジェ心当たりはあるあるんだけど...俺じゃ責任がとれるかどうか...」

ロジェスティラ
「そ、それほど危険人物なんですか?」

マスター
「危険も危険だよあいつと関わったら最後性格を変えられ元々持っている病気がさらに悪化されひどいと勝手に身内にしてくるこの隊きっての危険キル姫そして本人無自覚!」

ロジェスティラ
「そ、それほど危険な方と接触するんですね」

マスター
「これを聞いた上で確認する本当に会うんだな?」

ロジェスティラ
「はい!覚悟はできてます」

マスター
「よし今はおそらくあそこにいるはずだから用心して行くんだぞ」

ロジェスティラ
「はい!」

ロジェスティラはマスターが指差した方に行くのであった

760解決アロンちゃん:2020/03/07(土) 03:29:26
>>759
ラグナロク
「..........」

アロンダイト
「........」

ラグナロクとアロンダイトは黙って見つめあっていた

ロジェスティラ
(この辺りを差してたはずだからこの二人の内どちらかのはず....だけど名前聞くの忘れてたから確認のしようがない)

ロジェスティラが悩んでいると二人は片方の腕を上げ拳と拳を当てた

ロジェスティラ
(もしかして....ステゴロ!?)

ロジェスティラ
(と、止めないと....)

アロンダイト
「私は今から賢き者になる...すなわち私は賢者になる賢者の拳は全てを砕くよって私はグーを出す!」

ロジェスティラ
(グーを出すってことは....なんだじゃんけんか....にしてもグーと宣言して心理戦に持ち込むなんてマスターの言ってた人はこの人じゃない?)

アロンダイト
「私のグーの拳でパーすら破壊して勝つ!そう範馬勇◯郎のように!」

ロジェスティラ
(????????????????)

ラグナロク
「ふっ笑わせてくれるわねあなたのようにたった3つの中でしか選ぶことしかできない愚かなルールに縛られし者とは私は違うのよ私はその3つ全てを超越した力であなたを粉砕して差し上げます」

ロジェスティラ
(これじゃんけんしようとしてるだけですよね!?)

ロジェスティラは二人のあまりにもぶっ飛んだセリフに混乱した

761解決アロンちゃん:2020/03/07(土) 03:52:18
>>760
アロン・ラグナ
「じゃんけん...ぽん!!」

アロンダイト:グー

ラグナロク:グーチョキパー

アロンダイト
「あーーーー!!賢者の拳がーー!範馬勇◯郎のようにはいかなかったーーー!!」

ラグナロク
「ふふこれが私とあなたの実力の差よ」

アロンダイト
「あーラグナロクすごいですねその発想はありませんでした」

ロジェスティラ
(え?それは普通にズルじゃ....)

ラグナロク
「それじゃあ勝ったから私の考えたセリフを言ってもらうわ」

アロンダイト
「わかりました...これですね」

アロンダイトはラグナロクからもらった紙を確認した

アロンダイト
「我が体の中に流れる光よ今こそ闇にその力を堕とし我が憎しみと怒りの炎に力を貸し放たれよ!」

アロンダイト
「インフィニティフレイムダークインフェルノ!!!!!」

アロンダイト
「........ラグナロク」

ラグナロク
「なに?」

アロンダイト
「これ.......カッコいいですね」

ラグナロク
「でしょ?」

ラグナロク
「それにしてもそこで覗いてるのは誰?」

ラグナロクはすかさず足元の枝を取って草むらに投げた

ロジェスティラ
「ふぇ!?」

ロジェスティラは急に枝が飛んできて驚いて立ち上がった

762解決アロンちゃん:2020/03/07(土) 04:05:30
>>761
ラグナロク
「あなたは...ロジェ....ロジェ....ロジェスフィア?」

ロジェスティラ
「あの...違います」

ラグナロク
「え?違うの?」

ロジェスティラ
「すみません私の名前覚えにくいですよね」

アロンダイト
「ロジェスティラじゃないですかどうかしましたか?」

ロジェスティラ
「え?あれ?私の名前...」

ラグナロク
「名前覚えてるの?」

アロンダイト
「そりゃあそうですよ仲間なんですから覚えてて当然です」

アロンダイト
「それでなにか用があるんですか?」

ロジェスティラ
「あの実は...」

ロジェスティラは事情を全て話した

ラグナロク
「それはアロンダイトのことじゃない?」

アロンダイト
「マスター私のこと無遠慮の無自覚女と思っているんですか!?全く失礼です」

ラグナロク
「そうね全く失礼な人ね」

ロジェスティラ
(多分怒るところはそこじゃないと思う)

アロンダイト
「ロジェスティラはそんな人にあってどうするつもりだったんですか?」

ロジェスティラ
「考えてませんでした....」

ラグナロク
「そうね....アロンダイトの1日に密着してみるのはどう?」

ロジェスティラ
「アロンダイトの1日ですか?」

アロンダイト
「ああいいですね説明するの苦手ですし」

ロジェスティラ
「よろしくお願いします」

アロンダイト
「はい、こちらこそお願いします」

763解決アロンちゃん:2020/03/07(土) 04:39:12
>>762
ロジェスティラはアロンダイトに1日に密着した

そして1日が終わった

アロンダイト
「どうでした?なにか学べましたか?」

ロジェスティラ
「う〜んよくわかりませんでした」

アロンダイト
「そうですか...なんの力になれなくてすみません」

ロジェスティラ
「いえためにはなりました」

アロンダイト
「そうですかそれなら良かったです」

ロジェスティラ
「積極的に話して行くべきと学びましたので」

アロンダイト
「そうですか....」

アロンダイト
(あれ?私って本来はこっちの正しかったのかな?それとも前の方?でも今の方が大事に守らなきゃいけない気が...!?)

アロンダイトはふとなにかの記憶が呼び起こされた

******

「またケンカしたの?」

見たことのないはずのでも懐かしい感じの女性からほほに絆創膏を貼られた

「だってまたあの子を省いたんだよ変な奴だからって言ってなんで?なんでみんな同じなのに省くようなことするの?」

記憶の少女はポロポロと涙を流した

「そうね...それが通じないのが残念ながら人なのでも×××みたいにそれに賛同してる大多数に対しておかしいって反感できるのも人なのだからあなたは分け隔てなく人と接するのよ」

「うん!」

「うんうんさすが我が最愛の娘頑張るのよ」

「うん私頑張るよ!」

*******

「ト....ロン...ト...ダイト....アロンダイト」

ロジェスティラ
「アロンダイト?」

アロンダイト
「!?」

アロンダイト
「はい!はい!どうかしましたか?」

ロジェスティラ
「いえ急にボーっとし始めたので」

アロンダイト
「ああすみません心配をかけてしまい」

ロジェスティラ
「大丈夫なら良いんですが」

アロンダイト
「はい大丈夫ですよ」

アロンダイトは笑顔にしていたが心の中ではキル姫ではない自分...遥か過去の自分について少し考えるのであった

764解決アロンちゃん:2020/03/07(土) 04:43:23
アロンの過去については興味あるけどおそらく言及はされないだろうな




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