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【ファンキル】SSスレPart2

1ゆるりと管理人:2019/09/11(水) 07:51:29
前スレはこちら
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/15938/1563639218/

ファンキルの二次創作SSを投稿するスレです。

・18禁の内容はNGです
・原作のキャラクター性を著しく損ねる内容はご遠慮下さい、
また損ねている可能性がある場合は注意書き等でご配慮下さい
・複数レスに跨る場合は投稿者名(いわゆるコテハン)を利用しましょう
・投稿に対する暴言は規制対象になります
・ダモクレスばかり登場させるのは控えましょう

951アバリス!結婚しよう!!:2020/05/25(月) 03:24:51
>>950
「ああ!アバリスようやく会えた一体この時を何年何月何日何時間何分何秒待ちわびたこと」

アバリス「あの.....えっと....その.....」

「さあアバリス約束通り結婚しよう」

アバリス「あのマスター少しお待ちください」

「ぐふっ!」

彼女は急に手で顔を抑え手からは血が流れた

アバリス「マ、マスター!大丈夫ですか!?」

「アバリスからのマスター呼びが久しぶり過ぎて興奮が」

アルマス「あなたがアバリスね」

アバリス「は、はい私のことはご存知で?」

アルマス「ええ良く知ってるわマスターが毎晩毎晩あなたの話ばっかりするから」

アバリス「そ、そうなんですか?」

アルマス「ええある時は夜が明けるまで語ってまたある時はギターを弾きなからまたある時はあなたの名前を呼びながらベッドで暴れて」

アルマスはどこか遠くを見つめるような目をした

アバリス「すみません私のせいで」

アルマス「別にあなたは絶悪くないわ」

「ああ、アバリス久しぶりに会ってもその顔の可愛さと体のバランスの美しさは変わらないね」

彼女はアバリスの体をゆっくりと撫でた

アバリス「あの.....やめてくださいマスターくすぐったいですしちょっと恥ずかしいです」

オリビエ「アバリス私たちはこれから結婚するんだからマスター呼びも嬉しいけど出来れば名前のオリビエって呼んでほしいんだけど」

アルマス「そういえばなんで結婚の約束を了承したの?」

アバリス「マスターといた時は髪は短く男の子みたいな格好をしていたのと一人称がボクだったのでてっきりそれに子どもの頃の約束でしたし私との約束なんて覚えているわけないと思ってたので」

オリビエ「は?アバリスとの約束を忘れるとかどこのダメ人間?」

オリビエの目は完全に感情がなく唯一感じれるものは獲物に対する明確な殺意だけだった

アバリス「マスター私がそう思ったの話ですそんなに殺気を溢れ出さないでください」

オリビエ「なーんだアバリスの想像かそんな奴いたら足と手の指の爪を一本一本剥がしながらいたぶり殺してやろうと思ってたけど全くアバリスは自己評価が低いなもっと自分に自信持ってよ」

オリビエの目がパッと感情が戻るとアバリスにムギューと抱きついた

アルマス「はぁーマスターはアバリスが絡んでなかったらすごい人なのに」

アバリス「そうなんですか?」

アルマス「ええ、たまにだけどフェイルを見事に欺いたり戦闘に出て敵を薙ぎ倒したりしてるわ」

アバリス「ああマスターは昔から『アバリスの助けになるように頑張る』と言って勉強や特訓などを毎日毎日夜遅くまでやってましたから」

アルマス「アバリスに関することなら絶すごい執念ね」

アバリス「私も驚いてます」

952アバリス!結婚しよう!!:2020/05/25(月) 03:47:09
>>951
アルマス「でもオリビエって男につけるあれよね?なんで女性のマスターがそんな名前なの?」

オリビエ「ああウチのお父さんがカッコいいってのと男の子と勘違いしたままオリビエってつけたの」

オリビエ「だから名前だけならアバリスと結婚できるってこと」

オリビエは目をキラキラと輝かせた

アルマス「それにしてもアバリスとの結婚には本気ね」

アバリス「そうですマスターなんで私とのずいぶん昔のしかも口約束での結婚をそこまで、もっと私より良い人はいたのでは?」

オリビエ「だってアバリスって影薄いから昔は買い物行くだけで足踏まれたり人にぶつかったりその度に謝ったり建築業の人の抱える木材ぶつけられたり散々なのに小さい私を心配させないように必死に笑っていて文句や愚痴の一つもこぼさない」

オリビエ「こんなに良い娘で優しくて笑顔を守ってあげたくてそしてなりよりこんなに欲情する娘には誰一人として会わなかった!」

アバリス「よ、欲情...」

アルマス「マスターって比較的女好きなのよねまさか原因がアバリスだったなんて」

二人が呆気にとられているとオリビエは懐からメモ帳を取り出した

オリビエ「それでアバリスはどっちが良いの?やっぱり羨ましそうに見てたドレスで洋式が良い?けど私の勘だけどアバリスは着物も似合うと思うから和式も良いと思うんだよね....あ!もういっそのことどっちもするって言うのはどう?」

アバリス「あの...マスター今は頭の整理したいのでそれはまた後日」

オリビエ「わかった今日はアバリスと会えたんだからこれでもとても良いことだからね」

オリビエはニヤニヤと笑っているのであった

953アバリス!結婚しよう!!:2020/05/25(月) 04:13:49
>>952
その日の夜

アバリス「う〜ん....ん?」

アバリスはなにかの気配を感じて目が覚めた

オリビエ「おはようアバリスって言ってもまだ真夜中なんだけどね」

オリビエはベッドの上で四つん這いになっていた

アバリス「マスターなんで私の部屋に?」

オリビエ「いや〜アバリスとの初めては新婚初夜にしようと思ってたんだけど我慢できなくなっちゃってね」

アバリス「マ、マスター落ち着いてください////」

オリビエ「顔を赤くしちゃって可愛いな大丈夫だよ優しくしてあげるから」

オリビエがゆっくりと顔を近づけるとアバリスが強くオリビエを突き飛ばし立ち上がった

アバリス「待ってください!私、頭の整理させてほしいって言いましたよね?」

アバリスが急に大声を出したのでオリビエはポカーンとしていた

オリビエ「え?あ...はい」

アバリス「もしかして結婚の話じゃないエッチなら良いだろうって思ってたんですか?」

オリビエ「えっと....はいそう思っていました」

アバリス「マスター私は今日色んなことが一斉に起きて頭が少し痛むんです」

アバリス「だから今日の夜ぐらいはゆっくりさせてほしいかったんです」

オリビエ「ごめんなさい」

アバリス「だって昔から好きだったマスターが大人に成長していた、だけど女性だったしかも昔の約束を覚えていて嬉しさと驚きとで頭が少しこんがらがったんですよ」

オリビエ「え?私のこと好き?」

アバリス「ええあの時は小さく幼いあなたに可愛さを感じて一生懸命なところに惹かれて叶うはずがないと思っていた約束をしてそれが叶うと思ったら急に結婚しよう結婚しようって攻められたらちょっとってなりますよマスターも女性なら少しは女心を..」

アバリスがオリビエの方を見るとオリビエは耳まで真っ赤にして手で顔を隠していた

アバリス「マスターもしかして」

オリビエ「いやだってアバリスから好きって言われるなんて思わなかったしそれにこここんなにもはっきりと言われるのも覚悟していませんでした//////////」

アバリス「......ああ、マスターすみません」

オリビエ「え?」

アバリスはオリビエの腕をグイっと引っ張るとベッドの上に押し倒した

オリビエ「あ、あの....アバリス?」

アバリス「ごめんなさいマスターちょっとスイッチみたいなのが入っちゃいました❤️」

オリビエ「あ、あの....初めてなので優しくしてください」

アバリス「わかってますよ❤️」

オリビエ「あ〜〜〜〜〜〜!!」

954アバリス!結婚しよう!!:2020/05/25(月) 04:24:40
>>953
オリビエはベッドで疼くまっていた

オリビエ「優しくしてって言ったのに....」

アバリス「ごめんなさいあまりにもマスターが可愛くてつい」

オリビエ「あんなにもアバリスが積極的だったなんて」

アバリス「嫌いになりました?」

オリビエ「新しい一面が見れて余計好きになった」

アバリス「それは良かったです」

オリビエ「それでどっちにするの?洋式と和式」

アバリス「どっちもですマスターが望む理想の結婚式をしましょう」

オリビエ「もうアバリス大好き!さすが私のお嫁さん」

アバリス「そんなに好き好き言ってくださるんですね私のお嫁さんは素敵な人です」

アバリス「ですが私もオリビエのこと大好きですよなんなら心の底から愛してますよ」

オリビエ「私も愛してるよ地球よりも大きい愛だよ」

アバリス「だったら私はこの宇宙よりも大きい愛ですよ」

オリビエ「だったら私はこの宇宙よりももっともっと...ふふふ」

アバリス「ふふ」

二人は互いを見て笑って微笑んだ

オリビエ「アバリス愛してるよ」

アバリス「オリビエ私もですよ」

二人は唇を重ね再び体を重ねるのであった

955アバリス!結婚しよう!!:2020/05/25(月) 04:32:41
別ゲーで百合に感化された
今回は珍しい女性マスターです特徴は金髪に青目です
頭は良くフェイルとチェスで遊んで負けの方が多いが勝つ時もあり戦闘能力も高くキル姫とも互角に渡り合えます
これら全て自分を守るために戦うアバリスの助けになるためアバリスから「キャーマスターカッコいい素敵!!」と言われるために幼い頃から日々積んで来た結果である

愛は偉大なり

956名無しさん:2020/05/25(月) 08:08:29
すばら
こういうのもいいね

957キラーサッカープリンセス(笑):2020/05/25(月) 12:42:04
超キャラ崩壊していますので、キャラ像を崩したくない方はご遠慮ください

958キラーサッカープリンセス(笑):2020/05/25(月) 12:43:12
>>957
キラーサッカープリンセス(笑)

「さー始まってしまいました第1回キル姫サッカー大会っす!実況はケイオスリオンのうら若き乙女軍師こと、雑賀・D.plug・ハルファスっす!解説はトレイセーマの王カシウスさんと我らが女王にして才色兼備、うちをも越える頭脳をもったフェイルノート様っす!!」
「どうもこんにちは、フェイルノートよ」
「解説に何かよからぬことを感じる。これも円環の理の綻びだとでも言うの?」

第1回三国レクリエーションが開幕する。

「さー既に試合は後半!0―0のまま折り返しに突入しているっす!」
「ええ!?いまさらこの紹介いったかしら?試合は試合開始前にするのではなくて?」
「細かいことはいいっこなしっす!実況一人じゃ大変だから急遽二人を呼んだんっすから」
「お前、私のこと本当に敬ってるのかしら?ーーって!カシウス!お前は呑気にお茶をすすってないで突っ込みを入れなさいよ!強いられているのよ私たちは!エンターテイナーとして!」
「やっぱり、ムラマサの入れたお茶は美味しい」
「カシウス!?」

カシウスは自由にお茶を啜っている。
水筒には無数の愛していますの文字がびっしり掘られていた。

「そんなことを言ってる間に、アルマスチームの陣営に切り込んできたっす!青い彗星のように来たのはどこの国にも所属してないトリシューラーだー!!」
「これって三国のレクリエーションのはずよね?なんであのこが参加してるの?」
「フェイルノート」
「な、何よ、カシウス」
「お団子、美味しい」
「お前は少しは解説しなさーーーーーい!!」

解説席のコントに、この試合を見にきた観客がドッと笑う。

「笑うなーお前たちー!」

フェイルノートは真っ赤になりながら、解説席の机をばんばんした。

「そんなことを行ってる間に、トリシューラはゴールの目の前っす!」
「あの娘はスキルによって円環をおきざるほどのスピードを出すことができる。さすが・・・
韋駄天の名を関し水着のままに暴れる姫」
「な、なんで水着なのよ!というか、韋駄天なんて言われてるの始めて聞いたわ」
「(わ・た・し・が・名・ず・け・た)」

声を出さずにジェスチャーで伝えたカシウスは思いっきりドヤGAOをした。

「普通に言葉を喋りなさいよ!つたわるけれど!」
「それで伝わるとはさすがっす。とー!トリシューラが速度を生かして、そのままシューーーーート!超!エキサイティン!!」

しかし、ゴールを守るのは、最強の守護神ルシファー様だった。

「ちょっと!?なんでお前、私の元を離れて試合してるのよーーー!」

フェイルノートはさっきまで背後に一緒にいたはずだと、後ろを振り返ると、そこにはプラカードが地面に突き刺さっていて「探してください」と書かれていた。

「豪快なシューーーーートに、我らが元皇帝は果敢に挑む。そして、な、ななな、なんと発動しのは伝説のゴールキーパー技ゴッ○ハンドっすーーーー!!」
「あれは、某アニメよりルシファーが獲得した必殺技!完成させていたの、そう頑張ったわね」
「懐かしむな!私はそんなことをしらなーーーい!!」

解説をしてる間にもボールは飛び続ける!時間法則を無視して!
空気を読んでいるようだ!健気!

「そしてついにボールはルシファー様の目の前っす!ルシファー様はこれを必殺技で止めるーーー!!」
「当然よ、私の一番の下僕だもの、負けるはずないじゃない」
「オオーッと!ルシファー様ぶっ飛ばされたーー!!」
「ええーーー!?」

ルシファーは飛んでいった。明日へ。彼方へ。
しかし、ゴールは守った。よくやったぞルシファー様!

959キラーサッカープリンセス(笑):2020/05/25(月) 12:44:09
>>958
「そのままボールはゴールへ!このまま」

その時、不思議なことが起こった。
颯爽と登場する赤い服にえっちなケツが魅力的な女性。そう我らがリサナウトがいつの間にかボールを持っている。

「なに、いまの感覚。それに、さっきまであった飲み物の中身がなくなっている・・・これはいったい・・・っ!?」
「フェ、フェイルノート・・・いま起こったことをありのままに話すわ。私はお茶を飲んでいたの・・・でも気付いたらお茶とお菓子がなくなっていた。何が言いたいかはわからないと思けれど、私にはわかる」

わなわなと震えるカシウスの額には青筋がたっていた。お気に入りのお茶っタイムが消し飛んだのだ当然の怒りである。

「許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない許さない」

カシウスの瞳はまるで獣のように理性を失っている。彼女が暴走するのは時間の問題だったが。

「カシウス殿!新しいお茶とお菓子です!どうぞ!!」
「わーい、むらまさだいすき〜」

どこからか現れたムラマサに新しいお茶とお菓子を渡され大人しくなった。そして、場面はリサナウトへ。

「私がゴール直前で時を止め、時間を終了直前まで吹き飛ばした。やれやれだわ」

周囲に誰だこいつ?誰こいつ?と言われながらも気にせず、リサナウトは高らぁかに宣言する。

「私がきたからには、このチームの勝利は確定事象よ!さあ!最後の攻めを開始しましょう!いくわよー!アルマス!!」

そういってリサナウトはボールを投げた。アルマスへ。ボールは確かに一直線に飛んでいき、アルマスへ渡ったのだが。

「絶、ありがとう」

パスを渡したのはアルマスチームではない敵にいたアルマスだった!?

「おおーと!アルマス選手シューーーートっす!」
「し、しまった!さっき時間を吹き飛ばしたせいで時間を制御するガッツがた・り・な・い!?でも、やって見せるわ!!やればできないことなんて」

ドキューーーーーーーーーン!!リサナウトは吹っ飛んだ。

「おおーと!謎の選手吹っ飛んだー!そのままゴーーール!ゴーール!ゴーール!ゴーーーーールっす!そして試合終了!!勝者はアルマスチームだぁああああ!!」
「あっちもこっちもアルマスチームじゃない!ややこしいのよ!チーム名を変えてきなさい!!」
「お茶が美味しいですね、カシウス殿」
「ムラマサ、食べさせて♥️」
「わかりました。はい、あーんですよ、カシウス殿〜♥️」
「お前たち!いい加減にしなさい!」
「お後がよろしいようっすね!それではまた、第2回キル姫サッカー大会でお会いしましょうっす!」
「もう二度と私を呼ばないで!!」

チャン・チャン!

960キラーサッカープリンセス(笑):2020/05/25(月) 12:45:05
>>959
「あれ?私なんで宇宙にいるの?時を止めてどうにか生きているけど、このままじゃどうしようもないじゃない」

リサナウトは宇宙にいた。

「あれ?でも時を止めていたら、誰も助けに来ないわよね?これ、確定事象で詰んでないかしら?」

リサナウトは絶望する。

「うえーん、グリモワール助けて〜。貴女の忠告を無視して、勝手に隊を抜け出したのは謝るから〜」

リサナウトは泣き出した。

その後、リサナウトが救出されたのはグリモワールが時の秘術を会得し、リサナウトの世界に入門してからである。
時間にして数千年の時が流れたが、リサナウトは救出されるまで暇になり、それまでの間、リサナウトは考えるのをやめた。

961名無しさん:2020/05/25(月) 13:48:08
>>955
金髪で青目でアバリス好き女性マスター…!?
pixivのあの方なのかっ!?

962名無しさん:2020/05/25(月) 13:53:41
>>957
勢いめっちゃ好き
ルシファー様の探してくださいは卑怯

963キラーサッカープリンセス(笑):2020/05/25(月) 15:31:23
>>962
むしろ勢いのままに書てしまったのですわ
最近ジョジョのアニメと、魔方陣ぐるぐるのスピーディーなギャグに感化されたのですわ
淑女として、キャラ崩壊などあるまじき行為ですのに、はしたないことをしてしまって申し訳ありませんの

964ミュルグレス×マスター SS:2020/05/29(金) 16:59:53

「ねぇ団長、優しい嘘って何だと思う?」

ーーー相手のことを想っての言葉だと、僕は思うよ。

「ふぅん……、ミュルはそう思わないけどね。優しい嘘を吐くのは欺瞞と自己満足の為。団長みたいな偽善者が自分を肯定する為に使うものなの」

ーーー……そうかもしれないね。

「なんで怒らないの?」

ーーー君の言うことも合ってると思えたから。

「……あっそ。つまんないなぁ。団長をミュルの玩具にしようかと思ってたのに」

ーーーどうして君はそんな憎まれ口を叩くの?もっと素直になれば、皆も君のことを誤解しないのに。

「ヒョウハにも昔そんなこと言われたなぁ…。もういいよ、団長。今日はもうミュルは寝るから」

ーーー……うん。おやすみ、ミュルグレス。

「あ、そうそう。隊で団長のことが好きだって言ってる子がいたよ」

ーーー……そっか。

「あれあれ?辛そうな顔してどうしたの?もしかして既に気になる子が既にいるから面倒って思った?」

ーーー……いや、気になる子はいないよ。

「あ〜あ、残念。団長はほんとにからかい甲斐がないなぁ。眠たくなってきちゃったから、ミュルはもう部屋に戻るね」

一方的に話を打ち切って、自室に戻る。

ヒョウハが団長を好きだと言ってたというのは勿論嘘だ。

気になる子はいないと彼は言った。

「団長って嘘がつけないんだね。全部顔に出てるよ」

もっと素直になれば、皆も私のことを誤解しないと彼は言った。

「誤解って何…?ミュルはミュルだし……。ミュルのこと色眼鏡で見てるのは団長の方じゃん」

身を守る為に嘘で塗り固められた自分がミュルグレスだというのに。

団長の見透かした様な物言いが鼻につく。

「……決めた。やっぱり、団長はミュルの玩具にしよう」

これは仕返しだ。

私を馬鹿にした団長への、細やかな仕返し。

そうして私は、団長の恋路を邪魔することを決めた。

965ミュルグレス×マスター SS:2020/05/29(金) 17:00:47

それからというものの、私は団長に文字通りピッタリとくっついていた。

具体的には彼の腕を抱いて、ずっと傍で一日を過ごしている。

「……ミュルグレス、歩きにくいんだけど」

「えぇ〜。団長はミュルにこういうことされるのは…、イヤ?」

少し不満げに上目遣いで尋ねると、団長はポリポリと頬を掻いてぶっきらぼうに答えた。

「……嫌ではないけど」

(ちょろ……)

団長の自分への扱いに内心ほくそ笑む。

隊のキル姫達の私を羨む視線が心地良い。

(団長、まんざらでもなさそうな顔してる。ミュルに構ってたら好きなコに誤解されちゃうんじゃないの〜?)

顔に貼り付けた笑みの裏で、団長をこき下ろす。

「ミュルグレス、僕はもう自室に戻るから」

「うん。分かった」

言葉とは裏腹に彼の腕をキュっと抱き締める。

「あ、あの…」

団長が分かりやすいくらいに狼狽えているのが面白くて堪らない。

「ミュルも…、団長の部屋に行きたいな……」

「いや、男の部屋に女の子一人で入るのは流石に……」

団長は優しく腕を振り解いて、私に背を向けた。

(……もう一押しかな?)

俯きながら、団長の裾をしおらしく摘んでポソリと呟く。

「団長の言うこと、何でも聞くから……。ね、お願い…」

「ごめん」

団長は会話をバッサリと切って、一人で自室に入った。

「……は?」

愕然としていると、ドアからガチャリと音が鳴った。

……カギをかけやがった。

(え?ミュルがここまで媚びてるのにスルー?こんなにコケにされたの始めてなんだけどっ!)

怒りに手がプルプルと震える。

私は常にイジめる側の人間だ。

舐められたままで終わるなんて絶対にあっちゃいけない。

(絶対に堕としてやる…)

耐え難い屈辱を前に、私は歪な決意を固めるのだった。

966ミュルグレス×マスター SS:2020/05/29(金) 17:01:33

自分の身を守る為なら、裏切りさえ厭わない。それが私。

キラーズの影響で猜疑心が強いナーゲルリングは、私と似た者同士だと思ってた。……始めて会ったその時だけは。

ーーーアンタのマスターって、実はアンタを体のいい召使いだと思ってるのかもね。そんなのひどいよね〜。裏切られる前に裏切る方がいいよ。相手はアンタに酷いことしてるんだから。

ーーーそうですね…。でも、それも当然かなーって思うんです。

ーーーは?

ーーーそういうキラーズだからかもしれませんけど、いつか裏切られるのかもって…、いつも思ってます。だから…、それが現実になったとしても仕方ないんです。

何ソレ?

騙されてるんだよ?傷つくんだよ?裏切られるんだよ?

仕方ないで受け入れられるようなことじゃないのに、どうかしてる。

騙されたくないから、騙す。

傷つけられたくないから、傷つける。

裏切られたくないから、裏切る。

そっちの方がずっと仕方ないじゃん。

その化けの皮、絶対に剥がしてやるから。

何度もちょっかいをかけた。

何度も。何度も。何十回も。出会う度に私のことは忘れている筈なのに、一度として違う返事を聞くことはなかった。

「……ほんと、バカみたい」

裏切られても、それを笑って許せるナーゲルリングの優しさが疎ましかった。

団長を見ていると彼女の面影がチラつく。

私が団長に絡み続けるのはそういう理由。

他に理由なんて、ない。ない筈だった。

967ミュルグレス×マスター SS:2020/05/29(金) 17:02:28

ずっと団長に付きまとった。

お花見では、団長にたくさん「あ〜ん」をしてあげた。

皆の前だから恥ずかしそうにしてたけど、ゴリゴリに押して無理矢理食べさせた。

「嬉しそうにしちゃって。チョロ過ぎてビックリしちゃった」



夏に海へ行った時は散々だった。

他の子達の水着姿に鼻を伸ばす(ように見える)団長が無性に腹立たしくて、皆の居ない場所で海を眺めた。

少しすると当たり前のように団長が私の隣に座って、それからはずっと傍に居てくれた。

「……バカじゃないの?ミュルなんて放っておけばいいのに」





クリスマスも変わらずに、団長へ積極的にアタックした。

部屋に行きたいってねだったら団長が快い返事をしてくれて、心臓の音が聞こえちゃうんじゃないかっていうくらいドキドキして。

皆には内緒だよ、と私にだけクリスマスプレゼントをくれた。

……私をからかうなんて、団長のクセに生意気だと思ったけど、鏡に映っている私は頬が緩んでいた。

「あれ?どうしてミュルは楽しそうなの……?」

団長を玩具にするって、そう決めていた筈なのに。

同じ時間を過ごしている内に、暖かい想いが小さく息づいていて。

今ではもう、胸が苦しくなるくらいに想いが膨らんでしまった。

「あ〜あ…、ミュルの方がほだされちゃってるじゃん…」

団長から貰ったプレゼントを胸に抱きしめる。

気がつけば笑みが零れていた。

968ミュルグレス×マスター SS:2020/05/29(金) 17:04:17

バレンタインデー。

女の子が気になる異性にチョコを渡す日。

ぎこちない足取りで団長の部屋へと向かう。

お情けで団長にチョコをあげよう、と自分に言い聞かせて作った手作りチョコを持って。

(大丈夫かな?団長、喜ぶかな?)

今まで貰ってばかりで、お菓子なんて作ったことがなかったから渡すのに緊張してしまう。

「ぁ……」

視界の先に、部屋の前でヒョウハと親しげに話している団長の姿が目に入った。

「師匠。ミュルグレスのこと、ありがとな」

(……ミュルの話?)

咄嗟に身を隠して、二人の話に耳を傾ける。

「ミュルグレスが隊に入ってからずっと気にかけてくれてただろ?師匠も知っての通り、あいつは素直じゃないからさ。嘘で周りに壁を作ってしまうやつなんだよ」

「だから、あいつの傍にずっと居続けてくれて本当に感謝してる。あたしは、ミュルグレスに心を開いて貰うことが最後までできなかったから…」

(ヒョウハはホントお節介だなぁ。……悪い気はしないけど)

ヒョウハがこんなに自分を気にかけてくれていたなんて、知らなかった。

そして、直後に告げられた真実も。

「それにしても、さすが師匠だな!私が頼んだこととはいっても、ミュルグレスがあんなに誰かに懐くのは初めて見たよ」

(……え?)

ヒョウハが団長に頼んだことなんて明白だ。

ーーーミュルグレスのこと、ありがとな。

ーーーあいつの傍にずっと居続けてくれて本当に感謝してる。

団長が私に向けてくれた優しさは、全部ヒョウハに頼まれて仕方なく施されたものだった。

「…………あはは」

善意という名のナイフに心を深く抉られる。

当時孤立していた私を二人が気遣ってくれたことも、悪気がないのも分かってる。

もしかしたら団長が自分に気があるのではと、私が勝手に舞い上がっていただけ。

可愛らしい包装がされたチョコを渡せないまま、楽しそうに話す二人を尻目に自室へと引き返した。

「優しい嘘なんて、やっぱり欺瞞じゃん…」

騙され、傷ついても仕方ないと受け入れる強さを私は持ち合わせていない。

いつの間にか大切になっていた団長と過ごした時間は、全部偽りのモノだった。

「ほんと、バカみたい……」

自然と瞳が熱くなった。

969ミュルグレス×マスター SS:2020/05/29(金) 17:05:05

因果応報だった。

愛して貰えないのに、愛することはできない。愛することができないから、愛して貰えない。

これ以上ないくらいに簡単な理屈だ。

ベッドに身を預け、腕で目を覆う。

「ミュルのことなんて、最初から放ってくれてたら良かったのに……」

そうしてくれたら、こんな辛さを知ることもなかったのに。

コンコンとドアがノックされ、団長が私の部屋に入ってきた。

泣き顔を見られないように目元を袖で拭い、団長に背を向けてベッドの上に座りこむ。

「……ミュル、入っていいなんて言ってないけど」

「今日はまだ一度も君の顔を見れてなかったから」

「そんなの理由になってない。団長が私に構うのはヒョウハに頼まれたからでしょ?」

団長が息を呑む音が聞こえた。

「分かり易すぎ……、団長はホントに嘘が下手だね。同情だったんでしょ?余計なお世話なら、もうミュルに構わないで」

違う。本当はそんなことが言いたいんじゃない。

ヒョウハに頼まれたからじゃなくて、ちゃんと団長の意思で私の傍に居てほしいだけなのに。

「そんなこと…」

「できないの?じゃあミュルがその理由をなくしてあげるね。ミュルは団長が大嫌いなんだよ?団長が気にしてる子に誤解されて悔しがる姿を見たくて演技してただけ」

傷ついたら、傷つけられずにはいられない。

ミュルグレスのキラーズを持つ私にはできやしない。

「ホント恥ずかしいね♪ミュルの本心に気づきもしないで嬉しそうにして…、それで…」

心にも無い言葉が口をついて出てくる度に胸が締め付けられる。

本心を打ち明けられないまま相手を傷つける自身の醜悪さに嫌気が刺して……。

「もういいんだ。自分を傷つけるような嘘をつかないで」

優しく諭すような物言いで、続く言葉を団長に遮られた。

970ミュルグレス×マスター SS:2020/05/29(金) 17:05:52

「何を言ってるの?勝手に納得して決めつけないで。ミュルの言葉が本心じゃないっていいたいの?」

うん、と団長は私と背中合わせにベッドへ腰掛ける。

「……勝手に言ってれば?団長にミュルの本心を証明することなんてできないでしょ」

「そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない。ミュルグレス、「化かし合い」をしよう」

「化かし合い」は他のプレイヤーに決められた言葉を言わせる遊びだ。

「化かし合いでミュルに勝てたことなんてないクセに」

「絶対に勝つ方法を考えたんだ」

「……ずっと黙ってる以外に、そんな方法ある訳ないじゃん。すぐに終わらせて恥をかかせてあげるね」

嘘だ。絶対に勝つ方法はある。

このゲームのキモは、自分の決めた言葉を相手が知る術はないところだ。

相手が話した言葉を自分が決めた言葉だと言い張れば、その時点で勝ちとなる。

私のような噓つきが勝つようにできているのだ。

だから、彼のような正直者が勝てる可能性なんてーーー、

「僕の決めた言葉は「好き」、だよ」

「……は?」

団長の選択は、私の理解を超えていた。

971ミュルグレス×マスター SS:2020/05/29(金) 17:07:49

「ねぇ団長、自分でソレをバラしたらもうミュルには勝てないよ?分かってるの?」

「分かってる。でも、僕にはこの言葉以外を選ぶ理由がないんだ。だって、これは相手にかけて欲しい言葉を言わせるゲームだから」

団長が私に言わせたい言葉。それが示す意味。

私に団長を好きだと言わせることが、団長にとっての勝利。

「……ミュルは団長のことを騙してたんだよ?大嫌いって言ったんだよ?」

「こんなに好きなのに今更嫌いになんてなれないよ。キッカケがヒョウハの頼みだったとしても、今は僕の意思で君の傍にいる。どうしようもなく好きなんだ」

明かされた自分への好意に、心臓がドキドキと脈打つ。

「皆は僕をマスターとして立ててくれるけど…、我儘かもしれないけど、僕と壁を作らずに居てくれたのはミュルグレスだけで……。君が傍にいる日常が、今の僕にとっての当たり前なんだ」

嬉しさで涙が溢れてくるなんて知らなかった。

「……団長のズル」

いつでも勝てるのに、踏み切ることができない。

だって団長の言葉は、全てが自分の望んでいた言葉だったから。

「ミュルが勝つ為には、その言葉が団長にかけて欲しい言葉だってミュルが認めないといけないんでしょ?」

私が勝つには、団長の私への好意が嬉しいのだと、自分の気持ちを素直に認めないといけない。

「うん。だから僕も勝つ為に、君に好きだって言って貰える為に言葉を重ねるよ」

これは嘘だらけの私に本心を伝えさせるためのゲーム。

「僕は君が好きだ。どうしようもなく、他の誰よりも」

今なら、そして彼になら、きっと。

「ミュルグレス、こんな僕で良ければだけど……、付き合ってください」

私にとっての勝利はーーー。

「……はい、ミュルの勝ち」

団長は負けちゃったか、と笑って自身の敗北を受け入れた。

「勝負には負けたけど、返事を聞かせてほしいな」

「……分かってるクセに。団長って意外とイジワルだね」

これは相手に掛けて欲しい言葉を言わせるゲームだ。だから、勝ちを宣言した時点で団長に私の本心はバレている。

ゲームを通さなくても団長になら、今より少しだけ素直になれる気がした。

振り向いて彼の背中にソッと抱きつく。

「ミュルも団長のことは嫌いじゃないから。……仕方ないから団長と付き合ってあげるね」

嘘で固められた心の壁は、彼の優しさにゆっくりと溶かされていった。

972ミュルグレス×マスター SS:2020/05/29(金) 17:08:38

恋人同士になって、団長へバレンタインチョコを渡すと凄く喜んでくれた。

美味しそうにチョコを食べる彼の肩に寄りかかり、頭を預ける。

「団長、優しい嘘ってホントにあったんだね」

「随分前にそんなことを話したような?僕は嘘なんて……」

「絶対に勝つ方法なんて嘘じゃん。ミュルは団長に勝っちゃったよ?」

「あ、そうだったね」

そう、これは団長の優しい嘘。

団長は絶対に勝つ方法なんて始めから考えてなかった。

私に本心を伝える機会を与える為に、ゲームを降りさせない為の嘘なのだから。

「忘れたならもう一回聞くね。ねぇ団長、優しい嘘って何だと思う?」

「相手のことを想っての言葉だと、僕は思うよ」

「うん。ミュルもそう思う」

誰かを救える嘘もあるのだと、団長が教えてくれた。

「団長みたいに優しい嘘がつけるようにミュルも頑張ろうかな……」

「今の、凄く素直だったと思うよ」

団長に茶化されて少しだけムッとしてしまう。

やられたらやり返さないと。

「ね、団長。ミュルのチョコどうだった?」

「凄く美味しかったよ」

「良かった。味見してないから不安だったけど♪」

「そうなの?」

少し驚いてる様子の団長に顔を近づけると、動悸が速まって胸が少しだけキュっと締め付けられる。

「ミュルもチョコの味が気になるからちょうだい。んっ……」

鼻先が触れ合う距離で見つめ合ってから唇を押し付けた。

唇から伝わる彼の熱に頭がクラクラする。

小さく口を開けて、舌先でちろりと彼の唇を舐める。

チョコを食べ終えた団長への細やかな仕返し。

「あ、あの…」

「団長、ホワイトデーは3倍にして返してね…」

「い、今の3倍…?」

ゴクリと喉を鳴らす団長を見つめながらニンマリと笑みを浮かべると、団長は「しまった」と言わんばかりに頭を抱えた。

「知ってる?ミュルみたいな小さい子にハァハァする団長みたいな人をロリコンって言うんだよ?」

「い、いや!好きな子がたまたま小柄だっただけで!」

「助けておまわりさ〜ん、ロリコン狼さんに襲われちゃう〜♪」

嘘をつかないのは難しい。素直になるなんて尚更。

でも、これからは。相手を傷つけない嘘をついていこう。

誰も傷つけない、誰かの為の優しい嘘を。

(ありがとね、団長)

くだらない言い合いをする二人の顔には、屈託のない笑顔の花が咲いていた。



fin

973ミュルグレス×マスター SS:2020/05/29(金) 17:09:48

コマンドサイドストーリーに出るコマンドキャラは全員が魅力的ですね!
特にミュルの小動物的な可愛さに震えた人もたくさん居たと思います。
彼女の素直じゃない所がホントに大好きで、少しでもミュルグレスたんに(*´д`*)ハァハァ して貰えたら嬉しいです。
最後まで読んで下さった方、ありがとうございました!




海上編はよ

974名無しさん:2020/05/29(金) 19:22:11
おつおつ
ミュルミュルしてきた

975名無しさん:2020/05/29(金) 19:30:56
あまーい

976名無しさん:2020/05/29(金) 23:39:28
前話>>930
【でぃすらぷ!】第二部《三国編》
第20話「シリアス・ブレイカーズ」

一番始めに口を開いたのはソロモンだった。

「フォルカス、追いなさい!」
「!?」
「いいから、追うの!」

ソロモンは私に向き直り、アイコンタクトで指示を促す…

「…おっけ。行くわよ」

またこのパターンか…
内心ではため息をつきつつ、二人でロンギヌスの後を駆ける。
フォルカスもそれに続いた。

「待ちなさい!どう言うつもりですか?ロンギヌスなら放っておけばすぐに戻って来ます!」
「それが間違いよ!」

ソロモンはフォルカスの瞳をしっかりと見つめて断言する。

「彼女を泣かせたまま放っておくなんて…私だったら100%あり得ないわ!」
「そ、それは…」
「フォルカス、今はロンギヌスを追うことに集中して。まずは会って、そして謝るの。それが最適解よ!」
「…何故、そんなに私達のことを…」

問われたソロモンは一瞬私を見て…恥ずかしそうに目を逸らす。

「ねぇ、フォルカス…私にも好きな人がいるわ。その娘と一緒に居るだけで本当に幸せよ。毎日が想定外で、予想外で…でもそれが楽しくて。得意なはずの分析が通用しない…これが恋なんだって、嬉しかった。その想いに気付いてからは私の思考はその娘の笑顔の為にフル稼働している。だから君を導くの。恋のある場所に涙は不要!…でしょ?好きな人に泣いてほしい人なんて居ないわ」

満面の笑みを浮かべるソロモンに黙って話しを聞くフォルカス。フォルカスは目を閉じ、ゆっくりと開いた。

「ソロモン、私のとるべき行動は…?」
「分析…いいえ、言うまでもなく…ロンギヌスと仲直りする事。それが私の最適解!」
「……あなたも変わりましたね。ですが、確かにロンギヌスの優しさに甘え、大事な事を忘れる所でした…」

彼女はしっかりと前を見据え、宣言する。

「恋に涙は不要…!」
「ええ!恋に涙は不要!」
「涙は不要!」
「笑顔が一番!」

ハルモニアの二人は変なスイッチが入ったようで…走りながらずっと同じ言葉を繰り返した…

「何でよ…」

途中までは良い話風に進んでいたのに…

「ソロモン、ロンギヌスの追跡が完了しました」
「ありがとう、グラウ!場所は?」

グラウが上空より、ひらりと舞い降りる。

「二つ先の通りを左折し、5件進んだ空き家です」

それって…

「例のホニャララスポットね!」
「なるほど…咄嗟の行動をとる時、人は無意識のうちに直前の情報や意識に左右される…と言うことですか…」
「左右され過ぎ…」

まったく…今日はデートのはずがさっきからハルモニア組に突っ込んでばっかり…ん?

「……ねぇ、ムー…今日の運勢は…?」
「え、『突っ込み過ぎ注意』のことか?」

私は堪らずその場で崩れ落ちた…

「そう言う…意味…?」
「?」

ノロノロと例の空き家に向かう。もう絶対に突っ込まないし…て言うか本当に色々と振り回され過ぎじゃない…?
空き家の前まで行くと、ソロモンとフォルカスが扉を見据えていた。
確かに扉はわずかだが開いており、誰かが侵入した形跡がある。
ロンギヌスとみて間違い無い。

「もう、さっさと捜すわよ…」

二人を促す。でも…

「待ってレーヴァ。フォルカスとも話したのだけど、ここは分かれて捜索した方が効率的よ。フォルカスと、君と私の二手に分かれるの」
「普通の空き家でしょ?そんなに広くないし…」
「レーヴァテイン、察して下さい…邪魔はされたくありません…」

あぁ…元々ここは……うん、別に良いけど…ナニしようと…

「じゃあ私達はここまでね。もう一人で平気でしょ?これ以上世話を焼く理由も無いし…ソロモン、行くわよ」
「レーヴァ、私も…いいえ!私と君もここに用が…!」

再び鼻息の荒くなるソロモンの口を塞ぐ。
やっぱり目的はそうなるのね…
これが最後…そう決意し……

「何 で よ !」

つづく

977名無しさん:2020/05/29(金) 23:43:47
>>976
リクエストあれば気が向いたら書くかもです

コテハン変えようと思い、考え中なので非表示にしてます

978チャレンジアロンちゃん:2020/06/01(月) 01:59:06
チャレンジアロンちゃん21

これはアロンダイトをバカにするものではございません出来ないアロンを愛でるためのものです

イチイバル
「ボクは怒っているムカムカ」

アロンダイト
「?」

カシウス
「?」

アバリス
「?」

神経衰弱をしていた三人は急なイチイバルの訪問に首を傾げていた

イチイバル
「ボクとキャラ被りしてるアバリスよ隠れてないでボクと戦え」

アバリス
「あの....隠れてはないんですが」

アロンダイト
「アバリス姉さんならここにいます」

アロンダイトはアバリスに指をさした

イチイバル
「な!いつの間にそこに?びっくり...まあ良いさあこの天才美少女戦姫イチイバルさんと戦え」

アバリス
「いやあのまずなんで戦わないといけないんですか?」

イチイバル
「そっちから来ないならこっちから行かせてもらう先手必勝」

イチイバルが弓を引き矢を放とうとした瞬間

マスター
「なにやってんだよアホ」

マスターがイチイバルにチョップを食らわせた

イチイバル
「いたたたた」

イチイバルはその場にしゃがみ込んだ

マスター
「なに仲間と戦おうとしてんだよ」

イチイバル
「お兄さんそれには深い深い理由があるんだよ」

マスター
「理由?なんだよ言ってみろ」

イチイバル
「そのアバリスって女はボクとキャラが被ってるドーーン」

979チャレンジアロンちゃん:2020/06/01(月) 02:17:10
>>978
マスター
「..........」

アバリス
「........」

カシウス
「.........」

アロンダイト
「ほぉ〜」

マスターはイチイバルの両頬を引っ張った

マスター
「お前どこがアバリスとキャラ被ってんだよ言ってみろ」

イチイバル
「いひゃいいひゃいいひゃいいひゃいいひゃい」

アバリス
「あのマスターとりあえず離してあげてください」

マスター
「アバリス良いのか?キャラ被りとか意味不明なことでケンカ売られたんだぞ?」

アバリス
「もしかしたら彼女にとってはとても気にするところなのかもしれません」

マスター
「はぁアバリス優しすぎ」

アロンダイト
「さすがアバリス姉さん心の広さは空より広く」

カシウス
「慈悲深さは海より深い」

マスターはイチイバルから手を離した

マスター
「それでどこがアバリスとキャラ被ってんだ」

イチイバル
「お兄さん見てわからないの?」

イチイバル
「まず同じ弓、同じ青系の髪色さらには髪型は同じ三つ編み!これはどう見てもキャラが被って..」

マスターは再びイチイバルの両頬を引っ張った

マスター
「お前言いがかりってレベルじゃねえぞ弓が武器ってだけで何人いると思ってんだ?それに青系で三つ編み?そこにいるカシウスもそうじゃねえか」

アロンダイトはテーブルを強く叩いた

アロンダイト
「天才美少女戦姫イチイバルさん....」

マスター
(フルで呼んだしかも怒っている)

アロンダイト
「確かに自分の見た目と被ってるのは問題かもしれません....ですが姉さんに挑むのは1000年と数ヶ月早いですよ!」

マスター
(うーん?怒っているところがおかしいぞそれに謎の数ヶ月プラスはなんだ?)

アロンダイト
「姉さんと戦いたいならまずは末っ子の私を倒してからにしなさい!天才美少女戦姫イチイバルさん...いやイッチ!」

マスター
(なぜ略した)

イチイバル
「ふっボクをイッチ呼ばわりとは良い度胸だボクも燃えて来たよメラメラ」

アロン・イッチ
「いざ勝負!」

980チャレンジアロンちゃん:2020/06/01(月) 02:31:53
>>979
イチイバル
「さあなんの勝負にする?ボクはなんの勝負にでも勝てるよ」

アロンダイト
「なぜ断言出来るんですか?」

イチイバル
「ボクは未来を占うことが出来るのさ」

アロンダイト
「み、未来予知!」

マスター
(本当は違うんだけどな)

アロンダイト
「ですが私にも未来を占うことが出来る頼もしい仲間がいるんです!」

アロンダイト
「梓弓、私とイッチどちらが勝つか占ってください」

梓弓
「アロンが勝ちます」

アロンダイト
「どうですか!!」

マスター
(占う素振りを全く見せずの即答だったんだけど)

イチイバル
「どうやらボク以外にも占うことが出来る者がいたとはね」

マスター
(イチイバルよく見ろ相手側全く占ってなかっただろほぼ即答だっただろ)

イチイバル
「だが未来は変えられるボクが勝ってみせよう」

アロンダイト
「なら私だって未来を変えてあなたに勝ちます」

イチイバル
「さてそれじゃあ先手必勝でやらせてもらうよ」

イチイバルが弓を構えるとマスターに止められた

マスター
「ダメだダメだ一緒に戦う仲間なんだ下手に戦闘に参加できないほどの怪我を負わせたらどうするそれに周りに被害が出るかもしれないだろ別のにしろ」

イチイバル
「ボクは戦闘して勝ちたかったのにその気でいたからちょっとガッカリだよガックリ」

アロンダイト
「それではラグナ考案の空想バトルというのはどうでしょう?」

イチイバル
「空想バトル?」

マスター
(ラグナ考案で空想とか嫌な予感しかしないんだけど)

981チャレンジアロンちゃん:2020/06/01(月) 02:49:09
>>980
アロンダイト
「空想バトルとは互いに好きで自由な技や攻撃を繰り出して相手と戦うんです」

アロンダイト
「まず攻撃側が攻撃の仕方もしくは技名を叫んで受ける側はどうやって防御をするかを考えるそれで防御仕切れなかった方が負けというルールです」

マスター
(要は厨二病同士の痛々しい妄想対決ってことじゃねえか)

イチイバル
「面白そうだね乗った」

マスター
「乗るなーー!!」

アロンダイト
「マスター水を刺さないでください」

イチイバル
「そうだよお兄さんこれはボクとアロンダイトの真剣勝負なんだから」

マスター
「え?なに?俺が悪いの?」

アバリス
「まあここは口出しせずじっと見守るのが良いかと」

カシウス
「傍観者に徹するべき」

マスター
「はぁなんかイチイバルってカシウスの不思議ちゃんに加えてアロンのアホさを塗り固めたような奴だな」

アロンダイト
「それじゃあ私から行きます食らえアルティメット....サンダー!!」

イチイバル
「避雷針!」

アロンダイト
「アルティメットサンダーが防がれた!」

マスター
(アルティメットサンダーよっわ避雷針で止められるのかよ)

イチイバル
「次はボクの番だ燃えろ...イビルフレイム!」

アロンダイト
「消火器!」

イチイバル
「イビルフレイムが消された」

マスター
「......」

アバリス
「.........」

カシウス
「.......」

戦ってる妄想をしてる二人には激しい戦闘を繰り広げているのだろうが見てる側からしたらただ二人が叫びあってるようにしか見えないのだ

アロンダイト
「スパイラルレーザー!」

イチイバル
「鏡!」

マスター
「.....なんか菓子かなんか作ろう」

アバリス
「あ、手伝いますよ」

マスター
「ありがとうアバリス、カシウスはどうする?」

カシウス
「手伝う」

マスター
「それじゃあ三人でなにか作るか」

982チャレンジアロンちゃん:2020/06/01(月) 03:12:20
>>981
数時間後

マスター
「美味しくアップルパイ出来たな」

カシウス
「美味しく出来た」

カシウスはウキウキしていた

アバリス
「そうですね戦ってる二人が終わったら五人で食べましょう」

戻って来るとアロンダイトは謎に膝をついていた

マスター
「え?何があったの?」

イチイバル
「ふっふっふアロンダイトもう防ぐのにも限界が来たようだね」

アロンダイト
「はぁ...はぁ...はぁ...強い」

マスター
(空想してるだけで激しい戦闘を行った後にはなんねえだろ)

イチイバル
「そろそろ諦めたらどうだい?」

イチイバル
「私の強さ思い知っただろ?ドヤッ」

アロンダイト
「諦める?すみませんが私はこれまで諦めたことはありません確かに一度諦めかけたことはありましたですが私の友が背中を押してくれたそしてその時知りました諦めることの罪の重さを」

アロンダイト
「だから私は諦めるわけにはいきません!」

マスター
(妄想のバトルしてるだけなのになんであんなに熱くなれるんだ?俺がおかしいのか?)

イチイバル
「ふっ自分のその諦めの悪さを呪うがいい!アルティメットメテオ....バースト!!」

アロンダイト
(諦めない...私は勝つ勝って皆の元へ戻るんです)

ラグナ
(そうよアロンダイトあなたなら出来るあなたならどんなに絶望的状況でも勝てるわ)

アロンダイト
(ラグナ...ありがとう私の友よ)

アロンダイト
「全てを受け止め消し去れミラー◯ォース!」

イチイバル
「なに!私の最大限の攻撃を防ぎきっただと!?」

マスター
(へぇー空想にも最大限とかあるんだ〜)

マスターは考えるのを止めた

アロンダイト
「食らえス◯ークレ◯ェンドーー!!」

イチイバル
「これは....どうあがいても防ぎきれない」

イチイバル
「うわぁぁぁぁぁぁ!!」

イチイバルはその場に倒れた

983チャレンジアロンちゃん:2020/06/01(月) 03:33:17
>>982
アロンダイト
「勝った....マスター!私勝ちましたよ!!」

マスター
「あーうんおめでとう」

イチイバル
「ボ、ボクは負けた...のか」

アロンダイト
「これで金輪際姉さんにはキャラ被りで勝負を挑まないでください」

マスター
(そうだったそれが全ての始まりだった)

イチイバル
「君のその諦めない気持ちはボクよりも上だったようだね」

イチイバル
「ボクは確実に勝てると思っていたそうなる運命だと感じてたけど違った君は最後の一瞬も諦めず運命を変えた」

イチイバル
「ボクは諦めていた変えられないと決めてそして負けた」

イチイバル
「ボクは運命とか未来とかは変えられると思ってただからボクよりも諦めの悪い人はいないと思っていただけど現にボクの目の前にその人はいた」

マスター
(空想の戦いしてただけなのに壮大な話になってる)

イチイバル
「だから君のその諦めない心を未来を運命を変えようとする意志をボクに教えてくれ君の...嫌違う師匠のその精神の強さを!キラキラ」

イチイバルはアロンダイトの手を握った

マスター
(イチイバルが珍しいぐらいに目を輝かせてる)

アロンダイト
(師匠...師匠...師匠...師匠!!)

アロンダイトの中で師匠という言葉がエコーがかかったように何回も何回も流れた

アロンダイト
「わかりました!!私に着いてきなさいイッチ!」

イチイバル
「はい!師匠!」

アロンダイト
「とりあえずあの夕日に向かって走るぞ!」

イチイバル
「まだ昼ですけどわかりました師匠キラキラ」

二人は走り去って行った

マスターはその場にうずくまった

カシウス
「お館様大丈夫?」

マスター
「また頭を痛めるようなことが増えた気がする」

マスターはその日激しい頭痛を起こすのであった

984チャレンジアロンちゃん:2020/06/01(月) 03:34:13
途中イッチがボク呼びじゃなくて私呼びになってるところがあるが気にするな

985名無しさん:2020/06/01(月) 19:16:20
>>976
2人きりのホニャララスポット…何も起きないはずもなく…

986名無しさん:2020/06/01(月) 19:17:09
>>984
髪型…髪色…姉妹…うっ!頭が…!?

987リクエストあれば気が向いたら書くかも:2020/06/01(月) 23:43:57
前話>>976
【でぃすらぷ!】第二部《三国編》
第21話「一件落着」

思った通りロンギヌスを見付けるのに時間はかからなかった。
一室の隅っこでうずくまり、泣いているのを発見する。

「フォ、フォルカス…ディスラプターズ…!」

驚くロンギヌスをそっとフォルカスが抱きしめる。
ロンギヌスも少しは抵抗するかと思ったけど、予想に反してすんなりとフォルカスに身を預けた。

「…すみません、ロンギヌス。もう、大丈夫ですから。安心して…」
「うん…私こそごめんなさい…フォルカス、追ってきてくれたんですね…ありがとう…」

そんな二人を見てソロモンは「良かったわね…」と涙を浮かべている…

「じゃ、もう本当に帰るわよ…?」

本気で疲れた…て言うかフォルカスだけ送り出せば済んだのに…ヘレナといい、どうしてこうも無駄に世話を焼きたがるのか…

「待ちなさい!」

フォルカスがビシッと制止する。
まだ何か?

「…一応礼は言います…ですが、そもそもあなた達が邪魔をした事が発端!見逃すのは今回だけです!」
「……そう…」

フォルカスらしいと言うか…まぁ帰してくれるなら何だっていいけど。

「それと、ソロモン…ちょっと…」
「何かしら?」

フォルカスとソロモンは二人でこそこそと何かを話し始める。「ちゃんと濡らしてから」とか「爪の手入れは必須」とか、何の情報交換をしているのか…
うん、考えないでおこう…

「あの…レーヴァテイン…」
「…何よ…」
「フォルカスはああ言いましたが、今日はありがとう…あなた達にとっても大事な日だったのでしょう?」
「お互いさまでしょ…悪かったわね…」
「いえ…敵を見かけたら警戒するのは当然…逆の立場なら私も同じく見過ごせませんから。あなたの行動は理解します」

今はこうして話しを出来る…でも、はっきりと敵と言われた…
ふと、かつてのロンギヌスを思い返す。
絶望しかない世界で、交わした友情…

「…今、幸せ?」
「…はい…!フォルカスは堅い所もあるけど、とても大事にしてくれますから。今日はちょっと…楽しみだったのを誰かさんに邪魔されたのでふて腐れてみただけですよ!」
「…つい最近似たような経験したから…分かる…」

顔を見合わせ、どちらとも無く笑う。
うん…幸せなら良かった…

「お待たせ、レーヴァ。どうしたの?」

何故か機嫌の良さそうなソロモンと、満足そうなフォルカスが戻って来る。

「別に…行くわよ…」

そうだ…最後に…

「フォルカス、あんた占い好きだったでしょ?これ、あげる…」
「?」

実は朝、ソロモンが時間通りの行動を急かすものだから、つい焦って荷物に入れてきてしまった例のカード…

「これは…!」
「知ってるの?」
「ええ…最近流行りのカード占いです。でも何故この3枚だけ…?」
「今日の運勢らしいわ…じゃ…」

ソロモンと部屋をあとにする。
後方でわずかだがフォルカスとロンギヌスの声が聞こえた。

「フォルカス、それ…」
「……そう…この3枚の意味は…つまりこの場所は私達に譲ってくれると言うことですね…」
「ふぇ?」
「ですが、"突っ込み過ぎない"保証は出来ません…!」
「ひゃぁ…!フォ、フォルカス、急に…ふわぁぁあ…!」

………お幸せに…って、あのカード占い…やっぱりそっちの意味なの…?

「さぁ、レーヴァ。デートを再開しましょう。大丈夫!大幅な修正は必要だけど、不測の事態に備えたパターンも用意しているの!あとはその中から今の状況を分析して最高のパターンを導き出すだけよ!」
「…ねえ、ソロモン。ここからは私のプロデュースってのはどう?」
「え?」
「…色々考えてくれてありがとう…でも、ソロモンはちゃんと楽しめてる?ソロモンからすれば予定の場所をただ回ってるだけでしょ?…せっかくなんだし、ソロモンも楽しんでよ…」

ハルモニアの二人を見ていて思う…やっぱり、お互いを想い合うのが大事…だから、ソロモンにも少しずつでも届けたい…

「…じゃあ、お願いするわ!」
「おっけ…あんまり時間もないし、どんどん行くから覚悟して?」
「ええ!ありがとう…レーヴァ!」

心底嬉しそうなソロモンの手を引き、再びトレイセーマの町へと繰り出した。

つづく

988名無しさん:2020/06/02(火) 17:32:08
フォートナイトのやつ面白かった

989名無しさん:2020/06/02(火) 20:03:00
何を突っ込むんですかね…

990名無しさん:2020/06/02(火) 20:08:31
>>988
単発でなおかつラブストーリーじゃないのがくるとこういうのでいいんだよこういうのでってなるよね

991リクエストあれば気が向いたら書くかも:2020/06/02(火) 21:32:18
期待に添えず申し訳ないです。でぃすらぷ!は長編で恋愛系だけど、あとはカリス編と最終章だけなのでご容赦を!要らない作品だとは思いますが待って下さる方のために最後までは書くつもりなので、終わるまでもう少し我慢してね!

992名無しさん:2020/06/02(火) 21:52:33
期待して待ってるゾ

993ファンキル De 神話:2020/06/03(水) 21:29:26
ヘレナ
「集え、我が子達よ」

フォルカス
「はい」

マサムネ
「うむ」

ヴァド
「は〜い」

クレス
「呼んだ?」

ヘレナ
「ヘルが一人多い気がするけどまあいい。今こそユグドラシルに混沌と動乱を!」

みんな
「おー!!!」

ヘレナ
「強力な同志もいる。頼んだぞ、スルト」

レーヴァテイン
「めんどくさいけど、任せて」

ミョル
「どうしよう!このままじゃユグドラシルが!止めてよ、ロキ!」

ヘレナ
「トールか。それは無理だ。くふっ」

???
「そうはいかなよ?キラキラ」

みんな
「ああ!」

ヘレナ
「出たな、兄よ。いや、」

みんな
「天才美少女戦姫イチイバルさん!!!」

イチイバル
「ラグナロクにはボクが手出しさせないよ!ドヤッ☆」

ラグナロク
「ZZZZZZ」

ヘレナ
「いや、ただ彼女を起こしたいだけなんだが」

ラグナロク
「むにゃ・・・あれ?みんなどうしたの?」

イチイバル
「ラグナロクが起きてしまった!ガクッ」

ヘレナ
「我々の勝ちなのか?」

ヴァド
「オーディンは頑張りましたよ〜よしよし」

イチイバル
「ああ、優しい温かい・・・フェンリルに、フェンリルの愛に飲まれて行く・・・」

ラグナロク
「どうでもいいけど」

みんな
「あ、ラグナロクが!」

ラグナロク
「お前たち、私のお昼寝を邪魔しないで!」

みんな
「わああああああ!」


こうして世界を焼いたとされるラグナロクは起こった(怒った)。

チャンチャン

994名無しさん:2020/06/03(水) 21:51:16
ユグドラシル(ラグナロク)の根っこをかじってるニーズヘッグ(グリモ)
つまりふたなりラグナロクに、歯を立ててドSフェラしてるグリモという関係ができあがる

さらに、スルトに挑んだフレイ(グラム)は武器がなかったために敗北するので、ふたなりラグナロクが非ふたなりなグラムをハメ倒す関係もできあがる

995名無しさん:2020/06/03(水) 23:34:26
ノリは好き

996リクエストあれば気が向いたら書くかも:2020/06/05(金) 05:52:02
だいぶ迷ったけど
先に謝る
すみません

997リクエストあれば気が向いたら書くかも:2020/06/05(金) 05:52:59
ソロモン編エピローグ
・例の家に居るフォルカスの元にロンギヌスがやって来て告げる。「そろそろ出立しましょう。すぐにハルモニアへ戻らないと」「では…!」「はい。先ほど使いの者が来て例の件、前向きな返事をいただきました」「分かりました、すぐに!」
・フォルカスは思う。ディスラプターズ…彼女達もあるいは情報を掴んでいるかと思ったけれど…あの様子ではこちらの本当の目的は知られてはいないはず…せいぜい大人しくしていて下さい…
・ソロモン、実はフォルカスとの最後のやり取りで宿泊施設のチケットをグラウで録画した映像と交換。次は宿泊施設のあるハルモニアへ。

カリス編
・宿泊施設でパラシュ、シユウと遭遇。
・ケイオスリオンに侵入者が現れた事件(ムラマサの時)で言うことを聞かないシユウとパラシュが衝突。
・シユウの扱い方をマスターする為に二人で宿泊施設に。しかしうまくいかずパラシュ、疲弊。
・そこでカリスがシユウの好きなお菓子を作ろう!と提案。
・レーヴァは難色を示すものの、カリスに「お料理デート」として例の権利を出されてしぶしぶ了承。
・パラシュも最初はノリ気では無いけれど、カリスの「自分もシユウのように勝手な行動をとるけれど、それを咎めつつも許してくれるレーヴァに感謝している。きっとシユウもパラシュに感謝しているはずだよ」と言う言葉に奮起。
・パラシュは何とか完成させたマーラカオで無事にシユウとの絆を深めるのであった。
・カリスも改めてレーヴァに感謝を告げる。「レーヴァ、これからも迷惑かけちゃうけど、一緒に居て良い?」「…居て貰わないと困るし…頼りにしてる…」「うん!」
・一人宿泊施設の窓から夜空を見つめそれぞれのデートを思い返すレーヴァ。部屋に戻ろうとした時、遠くから聞き覚えのある声が…「グギャァ」
・レーヴァは驚くものの、気のせいだろうと部屋に向かうのだった。

最終章
・三国の中間地点で居るはずの無い異族が目撃される。ディスラプターズは急遽現場へ。
・おびただしい数の異族にボロボロになる四人。一度身を隠すことに。
・見付かるまでの僅かな時間で作戦会議。退却し体制を立て直そうにも、周囲には異族の群れ。全員疲弊し突破は厳しい状況。
・さらにグラウの周辺探索で異族の進行方向に人間の集落があることが判明する。
・レーヴァは集落を守る為、三人を守る為に一人で異族との交戦を決意する。集落と今後の事を三人に託して、異族の群れへと向かう。
・残された三人はソロモンの宣言でとにかく集落へと向かうことに。「レーヴァの思いを無駄にはしない!集落は守り抜くわ!その上で、絶対にレーヴァも死なせない!」そしてレーヴァの為にある行動を起こす。
・ずいぶん長く続いた戦闘。レーヴァもムーも限界を超えていた。異族の一撃で動けなくなったムーを庇うレーヴァ。「ごめん…みんな、ティル…さよなら…」異族の剣がレーヴァに振り下ろされる。
・時は遡り、ソロモン達が集落へ向かった時。「行ったわね…さすがソロモン。でも、それだけでは駄目なの。あと一手足りない」予想よりも早く異族の影が迫る。「地底の連中の仕業ね…安心して、私がその足りない一手になってあげるわ。それで全てがうまく行く」斧を構える少女。「私が介入した時点で、あなた達の生還は確定したわ。そう。これは予言ではない。確定事象の報告に過ぎないの」(仲間に戻ることは出来ない。けど、今だけはいいでしょ?)
・レーヴァの眼前に居た異族が吹き飛び、轟音と絶叫が響く「ウガァァァァ!!!」「シユウ…!?」「大丈夫か、レーヴァテイン?」「まったく、世話の焼ける…」「パラシュ、どうして…」「ボク達だけじゃないよ」ムラマサ、マサムネ、フォルカス、ロンギヌスが続く。「拙者は其方などどうなろうと…だが、借りがある!」「うむ。その借りを返しに来た!」「あなた達を裁くのは私達です。ここは引きなさい」「すぐに残りのメンバーもやって来ます。そうなると面倒なので、今のうちに…!」「あと、これも連れて行くんだね」パラシュ、ムラマサ、フォルカスがそれぞれオートアバターを差し出す。「あなたの危機を伝えに来ました」「今は疲れて休んでいる。全速で飛ばしたようだからな」「でも、この数…」「我々を誰だと思っている?」六人を闘気が包む。「ごめん…ありがとう…!」オートアバターを抱えてレーヴァは駆け出す。
・みんなの想い(デート)が彼女達と繋がりをくれた。みんなの諦めない気持ちが彼女達を間に合わせてくれた。「ありがとう…ヘレナ、カリス、ソロモン、ニール、キプル、グラウ…お疲れさま、ムー…」
・前方にフラフラな三人の姿を見付ける。「逃げてって言ったのに…何で来るのよ…」三人もレーヴァに気づき、泣きながら駆け寄る。その姿に安心して緊張が解けたのか、レーヴァはそのまま崩れ落ちた。

998リクエストあれば気が向いたら書くかも:2020/06/05(金) 05:53:31
【でぃすらぷ!】最終章
最終話「みんなと進む道」

次に気が付いたのは拠点のベットの上だった…
きっと三人が連れ帰ってくれたんだろう。

「!」

重みを感じ、上体を起こす。
私のベットを囲むように三人とオートアバターのみんなが眠っていた…
椅子に座って、私が起きるのを待っていたのか…そのまま布団に突っ伏している。

「…良かった…みんなが無事で…」

全員をゆっくりと撫でていく。
本当に、もう会えないかと思った…
みんなはぐっすりと眠り、まったく起きる気配が無い。

「はぁ…いつもはうるさい位なのに…人が話したい事がある時に限って…」

みんなが起きたら伝えよう…
二度と後悔しないように…

しばらく待つとムーが最初に目を覚まし、大声で騒ぎ出した。
それを合図にみんなも一斉に起きる。

みんなに抱き着かれて、揉みくちゃにされて…でも…今はそれが嬉しい。
伝えるのはこのお祭り騒ぎが終わってからでいいか…


みんなのことが…大好きです…って…

ーーーーー
体を休めること数日。みんなが全快し、今日から活動を再開する。
休んでいる間の情報収集で、あのあと異族の発生が止まったことは分かっている。

(結局、あれは何だったの…)

もうこの世界に居るはずの無い異族…
理由は分からないけど、今後も警戒はしておかないと…
ちなみに三国は早くに異族の存在に気付いて、討伐の準備をしていたらしい。
実は出会ったみんなも他国に来ていた理由が、休暇が半分、残り半分が協定の申し込みや情報交換等の任務だったらしい。
どうりで他国で各国のリーダークラスである彼女達と立て続けに遭遇するはず…
おかげこうしていつもと変わらない朝を迎えられるんだけど。

ううん…変わったこともある…
私達の関係…

支度を終えて広間に向かう。

「おはよ…」

待ってましたとばかりに三人が抱き着いてくる。

「おはよう、レーヴァ!具合はどう?」
「おはよう。もう大丈夫そうだな」
「レーヴァ、おはよう。うん、顔色も良さそうね。熱や痛みは…」
「あのねぇ…あんまりくっつかないで…」

三人は顔を見合わせ…
頷き合い、さらにぎゅっと力を入れてくる。
私が嫌がってる訳じゃ無いって分かってるからこんなことを…

「は…恥ずかしいから…勘弁して…」

そう…単純に恥ずかしいから…

「ふふっ…照れちゃって。可愛い…♪」
「三人を相手にするって言ったのはレーヴァだぞ?ヘレナ達はそれを尊重してみんなでレーヴァを愛することに決めたんだ」
「そうだよ!だからレーヴァも安心してカリスちゃん達み〜んなとお付き合いしていこう!」
「ああ、もう…おっけ…」

うん、こればかりは仕方ない。だって…一人なんて選べないもん。

食事を済ませて出掛ける準備をする。
みんなが先に向かう中、私はふと広間を見渡す。
目を閉じ、浮かぶのはこれまでのみんなとの日常…

「ここが私の…私達の居場所…」

必ずここに帰ってくる。みんなと…

入口付近でみんなの声がする。

「レーヴァ、忘れ物?」
「周囲の索敵を開始します」
「レーヴァ、まさか拠点で迷子かい?くふっ」
「アタチ考えたの。ヘレナが手を繋いであげたら良いんじゃない!」
「レーヴァと手を繋ぐなら私も!」
「カリス、本当に迷子な訳じゃないですよ」
「さぁ、行くぜ!レヴァ!」

もう一度部屋を眺めて、みんなのもとへ駆ける。
大丈夫。きっとどんな困難も乗り越えられる…みんなとなら!

「みんな、お待たせ!行くわよ!」

8つの影が光の中へと飛び出した。

でぃすらぷ! おわり

999リクエストあれば気が向いたら書くかも:2020/06/05(金) 05:54:14
こんな形ですが完結です
なんとしてもブツ切りは避けて、物語の流れだけは届けなくてはと思いダイジェストになりました
完全な状態でなくてすみません
これまで読んでいただきありがとうございました

1000リクエストあれば気が向いたら書くかも:2020/06/05(金) 05:54:49
最後に
完全版の予定はありません
もし読みたいと言う方は他の書き手さんにダイジェストを元に書いて貰って下さい
どう扱っていただいても一向に構いませんので

と言うわけで他作品を書くことも無いと思いますし、これにて完全引退します!
さよなら!




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