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【ファンキル】SSスレPart2

501リクエストあれば気が向いたら書くかも:2019/11/14(木) 23:16:18
【でぃすらぷ!】
閑話「アバター会議」

週に一度、それは行われる。パートナーに隠れて集まった4つの影が揺れた。

「みんな揃ったな?」
「ええ」
「はい」
「全員の集合を確認しました」
「よし、じゃあ今週も始めるぜ!オートアバター会議、開幕!」
「「「おー!」」」
ーーーーーーーー
「と言うわけで、まずはそれぞれの報告だ」
「アタチからはとくに…」
「カリスもとくに変わった様子はないですね」
「ソロモンにも異常は確認出来ません」

ムーはうん、うんと頷いた。

「レヴァも相変わらずカワイイぜ!まぁ、全員問題なしって事でいいな!」
「いつものことね…このやり取り、いるの?」
「ニール、無事って言う確認が大切なんだぜ?」
「はいはい、分かってるわよ」
「それで、今週の議題は何ですか?」
「それなんだが…そろそろ斬り込んで行こうと思うんだ…」

ムーの真剣な声色に他の3人も姿勢を正す。

「アイツらの関係についてだ…!」
「ついに来たわね」
「今まで避けてましたからね」
「これまでの記録を参考に、状況をデータ化しますか?」
「いや、まずは報告があるなら聞こうぜ。挙手!」

ムーのかけ声を合図に、みんなで首をかしげながら考える。
静寂が辺りを包む中、沈黙を破ったのはニールだ。

「て言うか…結局の所、レーヴァテイン次第じゃない?好意を寄せられてるのはレーヴァテインなんだし」
「すみません、すみません!カリスもアプローチでご迷惑を…!」
「う〜ん…あいつも何か考えてはいるみたいなんだけどなぁ…」
「ヘレナなんて届かぬ恋心に毎夜、毎夜枕を濡らしているわ」
「すみません、すみません!カリスは毎日楽しそうにしてます…」
「それは別に謝ることじゃねぇだろ?」
「ソロモンはレーヴァテインのことを想い、夜な夜なシーツを濡らしています」
「おーと、グラウ!そう言うディープな話題は俺達には対処できねぇから今後は禁止だ!」
「了解。ソロモンの『自○行為』を報告内容から除外します」

グラウが何やら処理を始め、他の3人はそれを複雑な表情で眺める…
プライベートがダダ漏れのソロモンにただただ同情した…

「き、気を取り直して…とにかく俺達が枷になっちゃいけねぇ。サポートは慎重にな!」
「もちろんよ!」
「はい!」
「承知しました」

とは言え、4人共通の不安が解消された訳じゃない。最大の問題は…

「出来ればみんな、幸せになって欲しいわよね…」
「ですね…」
「同意します」
「そこは俺達の出番ってもんよ!どんな結果になってもパートナーを支えるのが…」
「パートナーが選ぶ側の奴は気楽ね。落ち込んだヘレナなんて想像したくもないわ!」
「な、なんだとぉ!俺は軽くなんか考えてねぇぞ!俺だって真剣にだな…!」
「お、落ち着いて下さい!あわわ、どうしましょう…!」
「現段階で各メンバーの恋愛が成就する確率を計算します」
「うわ〜!辞めろ、グラウ!」
「本当にその通りになったらどうするのよ!」
「もしカリスが最下位だったら…キプルキプル……」

ぎゃあぎゃあと騒ぐ3人と冷静に分析を続ける1人……もはや会議の体を成していないのは明らかだ。
と、そこでグラウが何かに反応を示す。3人も問答を辞めて意識をそちらに向けた。

「この部屋の周囲に反応があります」
「アイツらが俺らを捜し始めたか…仕方ねぇ、今日はこれでお開きだ!」
「いつも最後はこんな感じよね…」
「まぁ見付かると大変ですし」
「じゃあ、また次の会議でな!解散!」

かくして会議は終わり、4人はそれぞれのパートナーの元へと散って行く。
ムーはレーヴァテインの姿を見つけ、ひらりとその肩の上に降りた。

「…!ムー、何処に行ってたの?」
「へへ、そんなに俺様の行動が気になるのか?」
「……馬鹿」
「おいおい、そりゃねぇだろ?俺はこんなにレヴァのこと…」
「黙って……」
「ムギュウウ!」
「はぁ…勝手に居なくならないで。捜すのめんどくさいから…」

そう言う彼女の表情には安堵の色が伺える。

「俺がお前の側を離れる訳無いだろ?本当にレヴァは寂しがり…」
「黙って……」
「ムギュウウ!」

(やれやれ…まだまだ俺様がついてないとダメだな!)

閑話 END




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