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お芋さんから始まる小説スレ

1名無し募集中。。。:2015/11/09(月) 21:40:55
狼で立った

尾形「あかねちん、お芋さんもろてきたもさかい食べ」羽賀「でもはーちんは…」 [転載禁止]2ch.net
http://hello.2ch.net/test/read.cgi/morningcoffee/1447052738/

でネタを投稿してたら小説書きたくなりました
長くなりそうなので他のネタ投稿人に迷惑掛けそうなのでこちらでスレ立てさして頂きますので悪しからず

主に自分のレスを抽出し加筆修正再構成し書いていきます
舞台は戦後間もない頃の東京でアンリアル登場人物は主に娘。メンバーです
娘。以外の実在の人物や出来事を織り交ぜますが時代考証等はかなりいい加減になると思いますのでご容赦下さい

狼にスレを立てた人とネタ投稿した人に感謝の意を表し始まり始まり

注:すっげえスローペースな進行になると思います

24第19話 街頭ラジオを聞く娘。 (中編):2015/12/05(土) 20:26:31
ちょっとへそを曲げてしまったあかねちんがはーちんを無視してフクちゃんに話し掛ける

羽賀「フクちゃん何してるの?」
譜久村「ちょっと用があってお出掛けしてたのよ♪」
羽賀「あかね今日動物園行ったの♪動物さん一杯居て楽しかったよ!」
譜久村「そう良かったわね!」
羽賀「ゾウのインディラさんすっごく大きかったしモノマネする面白いお姉ちゃんもいたよ!」
尾形「せやな!インディラでっかかったよな♪」

あかねちんのご機嫌を取ろうと話に加わろうとするはーちんだがあかねちんはそっぽ向いてあからさまに無視をする
思わず悄気るはーちん…

譜久村「あかねちんそういう態度は良くないわよ!」
羽賀「でもはーちんがあかねに『あれはダメ!これもダメ!友達も作るな!』とか嫌な事言うんだもん!はーちんなんか大嫌い!」
尾形「いや…友達作るなとは言うてへん!
怪しい奴に…」
羽賀「おんなじ事だよ!あかねを縛り付けるの止めて!!」

ちょっと泣きそうな位悲しそうな顔をするはーちん

譜久村「でもあかねちん…それは全部あかねちんの事を想って言っている事なのよ
はーちんはあかねちんの事とても大切に思ってるから朝から晩迄働いて自分が辛い目危ない目にあってもあかねちんにはそんな目に遭わせない様に頑張っているのよ!
そこ迄してくれる人にそういう態度は絶対ダメよ!」
羽賀「う、うん…解った
はーちんごめんなさい!」尾形「あ、あぁええんやであかねちん…
譜久村はんありがとさんな♪」
譜久村「いいのよ♪」
羽賀「そうだ!フクちゃんこれからお時間ある?
良かったら一緒にごはん食べよ♪
あかね達さっき動物園でお歌歌っておひねり貰ったからお金あるよ!」
尾形「せや!良かったら一緒に行きまへんか?」
譜久村「是非ご一緒したいわ
でもわたくしの方もお話…いえお願いしたい事がございますからわたくしの行き付けのお店にしましょうよ♪
お代はわたくしが持ちますからそうしましょうよ!」
尾形「なんや!ウチらの様な人間が行く店には付き合えんって事かいな!
お嬢様の様な方には下々の食い物は口に合わへんって事かいな!」
譜久村「いえそういう事ではございませんの…」
羽賀「ちょっとはーちん!フクちゃんの事いじめないで(怒)!」
尾形「いやそないな事ではあらへんねん…」
羽賀「じゃあフクちゃんの行き付けのお店に行こうよ♪」
尾形「う、うん…」

25第20話 街頭ラジオを聞く娘。 (後編):2015/12/06(日) 20:01:28
駅前から少し歩いた所にフクちゃんの行き付けの店はあった
洒落た煉瓦造りで洋風ないかにも高級店といった感じである

尾形(あ、あかん譜久村はんはともかくウチやあかねちんみたいな格好の者がこんな店入ってもええんやろうか…)

はーちんは緊張の面持ちだがあかねちんは満面の笑顔である

羽賀「フクちゃん凄いお店だね♪
あかねどんなお料理が出るか楽しみ!」
譜久村「とっても美味しいわよ!」
尾形「ちょい譜久村はん!あんたは問題無いやろけどウチらが入って問題無いんか?」
譜久村「大丈夫ですわ♪心配なさらないで!」

フクちゃんが店の中へと入っていくとあかねちんが続きはーちんも中へ…

ボーイ「いらっしゃいませ譜久村様!
あっちょっとそこの2人…」

はーちんとあかねちんの入店を止めようとするボーイ

譜久村「こちらのお二人はわたくしの大切なお友達なんですが何か問題でも?」
ボーイ「いえ…只今お席の方ご用意致します!」
譜久村「お願いします♪」
尾形(なんか痛快やわwウチらみたいなのは普通の飯屋でも摘まみ出されたりする事もあるのにこんな高級店に入れるなんて…
正直ちょっと嫌味やけど譜久村はんカッコええと思うで♪)

フクちゃんは気を利かせて2人にスプーンで済むオムライスビーフシチューにサラダとスープを頼んだ
料理が運ばれてくるとあかねちんはオムライスを選びはーちんはビーフシチューを選んだ

羽賀「フクちゃんこれすっごく美味しいよ♪玉子がトロトロで中のご飯も美味しい!色も綺麗だし!」
譜久村「そう!喜んで貰えてわたくしも嬉しいですわ♪」
尾形「あかねちん!こっちのビーフなんとかも美味しいで♪
こら凄いで!ウチが大阪いた時食べたもつ煮込みより美味いかもしれん!」
羽賀「あっズルい!あかねもビーフなんとか食べたい!」
尾形「アカンで!そんなん行儀悪いで!
なぁ譜久村はん」
譜久村「大丈夫ですわ!調理長もこれだけ喜んで食べて頂ければ嬉しいはずです♪」

フクちゃんはボーイを呼ぶと取り皿を用意させ2人はお互いの料理を食べた

羽賀「あかね幸せ…フクちゃんありがとう♪」
尾形「ウチもや…譜久村はんありがとうやで♪
さっき意地張らんで良かった!」
譜久村「どういたしまして♪」
尾形「せや!ほんで譜久村はんのお願いってなんでっか?」
譜久村「あらそうでした忘れてましたわ!こちらのお願いというのは…」

26第21話 絡まれている娘。 (前編):2015/12/08(火) 20:12:28
譜久村「歌手になって頂きたいのです!」
尾形羽賀「はっ…?」
譜久村「聞こえませんでした?
わたくしあなた達に歌手に…」
尾形「聞こえてるで!」
羽賀「うん…」
譜久村「どうでしょう?」
尾形「どうもこうも無いがな…
ウチらみたいなもんに良くしてくれるし悪い奴には見えんから百歩譲って騙しているんとちゃうにしても無茶苦茶や!」
譜久村「そうかしら?あかねちんの歌に魅力ははーちんもご存知でしょ?」
尾形「そらせやけどそないに簡単にあかねちん歌手になれる程世の中は甘うないやろ!
生き馬の目を抜く世界の芸能界にあかねちんを行かせたないねん!」
譜久村「確かにあかねちん1人を歌手にするなら無理強いしませんけどはーちんもご一緒なら如何かしら?」
尾形「はっ?何言うてはるん?ウチは…」
譜久村「はーちん!あなた大阪にいらした時フィギュアスケートやってらしたでしょ?」
尾形「な、なんでそれをあんたが知っとるねん…」
譜久村「実はわたくしはーちんが滑っている姿を拝見した事ございますの♪」

大阪時代の自分をフクちゃんが知っていた事に動揺し黙り込むはーちん
あかねちんが心配そうにする

羽賀「はーちん大丈夫?」

答えないはーちんに少ししまったという表情になるフクちゃん


羽賀「フクちゃんわたし達今日は帰っていいかな?」
譜久村「も、勿論…」
羽賀「フクちゃん今日はありがとう♪ごちそうさまでした!」
譜久村「またね…」

帰る2人を見送るフクちゃん…

譜久村(大阪時代の事を言ったのは間違いだったかしら…はーちんの心を閉ざしてしまったかもしれない
でもなんとかしてあのお2人のお力も貸して頂かないと…)

店を出て帰り道の2人

羽賀「はーちん本当に大丈夫?」
尾形「あ、あぁ大丈夫やで…」
羽賀「やっぱりこっち来る時にお友達に騙された事が…」
尾形「それはもうそないに気にしてないねん!
ある意味ウチがあかねちんに出逢う切っ掛けを作ってくれた訳やし…」

その時路地裏で何か揉めている声が聞こえた…

チンピラA「おいこらシカトしてんじゃねえよ!」
チンピラB「調子こいてると輪姦すぞ!!」

2人が様子を見に行くと誰かがチンピラ共に絡まれているようだ…

尾形「あっ…チェルや!」
羽賀「あの子がチェルちゃんなの?」
尾形「せや!早よう助けたらな!!」
羽賀「はーちん相手が5人もいるからあの作戦使おうよ♪」

27第22話 絡まれている娘。 (後編):2015/12/09(水) 22:17:07
チェルがチンピラ達に路地裏で絡まれている
もう陽は沈み辺りは暗い…

尾形「あの作戦って?」
羽賀「もう鈍感だなぁはーちんは!
あかねをはーちんが助けてくれた時のだよ!!」
尾形「あっ!あれか…でも通じるんかなぁ」


チンピラ達はチェルを囲んで手を掛け何処かに連れ去ろうとしてる

チンピラC「おらこっちこいやこのアマ!」

もう迷ってる時間は無い…

尾形「おい!兄ちゃん等お巡りやで!お巡りこっち来とるで〜!」
羽賀「お巡りさんこっちこっち〜!!」

チンピラ達は2人の声に動揺してチェルから離れ辺りを見回す

尾形「チェル今や!早よう逃げぇ〜」

チェルは上手く隙をついて走り出す
チンピラ達はチェルを追おうとするがはーちんとあかねちんが上手く警官を誘導する振りをして追い足を止め路地裏から3人で逃げ出す
そしてなんとか表通りに出て難を逃れた

尾形「よっしゃここ迄来れば大丈夫やろ♪
さすがにチンピラ共も人目のある表通りじゃなんも出来へん」
野中「はーちんありがとう♪助かったよ!」
尾形「ええんや!あんたにMPから助けられた時に比べりゃチンピラ位大した事無いやろ♪」
野中「でも助かったよ!そっちの子は誰?」
羽賀「わたしあかねちん!はーちんの妹!」
野中「あかねちんこんばんわ♪
わたしは野中美希!チェルって呼んで♪」
羽賀「うん!はーちんからお話聞いてるよ♪
はーちんを助けてくれてありがとう!」
野中「You're welcome♪」
尾形羽賀「???」
野中「どういたしまして♪って意味よ!」
羽賀「ゆ、ゆあうぇ、うぇる…」
尾形「あかねちん無理せんでええww」
羽賀「バカにしないでよ!あかねだって教えてもらえば英語位出来るもん(怒)!!
チェルちゃん教えてくれる?」
野中「勿論!」
羽賀「ありがとう!あっそうだ♪
はーちん!チェルちゃんわたし達のおうちに招待しようよ♪」
尾形「せやな…チェルこれから時間あるか?」
野中「チンピラに絡まれている時間がある位今日は暇よw♪」
尾形「さよかwwwほな良かったら我が家に来んか?」
野中「喜んで行くわ♪」
羽賀「やった〜♪みんなでお芋さん食べよ!」
尾形「さすがに友達招待して出すモノがお芋さんだけっちゅ〜のはな…
昼間のおひねりでなんか買おうや♪」
羽賀「はーちんそれ名案だよ!そうしよう!!」
野中「あんまり気を遣わなくていいよ…」
尾形「かまへん!かまへん!臨時収入やから♪」

28第23話 お泊まりする娘。 (前編):2015/12/11(金) 02:51:47
3人は夕飯を買いに闇市へと向かいそこで闇汁(とにかく色々な具材をぶち込んだ汁物)と握り飯と焼き鳥を買った

羽賀「こんなにいっぱい食べ物があるなんてお大尽だね!」
尾形「ホンマやな!」
野中「前から思ってんだけど闇汁って大丈夫?
食べた事無いんだけど…」
尾形「安っすいのはヤバいもん入れとる事多いけど今日買ったんはちょっと高う付いたけど大丈夫やw♪
前にあの店手伝うておいちゃんに少し食べさして貰ろうたらめっちゃ美味かったで♪」
野中「それは楽しみね♪」
羽賀「あかねも食べた事無いから楽しみ♪」

3人はまるでパーティーでも開く様なウキウキな気分で我が家に着いた

尾形「さぁ着いたで♪ここがおんぼろやけどあったかい我が家や!」
野中「このご時世屋根と寝る所があれば立派よ♪」
羽賀「いやいやあったかくないし寧ろすきま風だらけで寒いし…
屋根だって壊れてるから雨風凌ぎ切れてないよ!」
尾形「あかねちんそれは言わない約束よ!」
羽賀「www」
尾形「お約束はこんくらいにして中入ってや♪」
野中「お邪魔しま〜す♪
手土産とか用意してないけどよかったらこれ…」

チェルはカバンの中からチョコを取り出した

羽賀「あっチヨコレイトだ!!
あかね最近全然食べてないや…チェルちゃんありがとう♪」
尾形「そう言えば最近あんまり進駐軍の奴等配ってへんなぁ…」
野中「米兵達女の人襲ったりカタギの人に無茶したりヤクザに物資横流ししたりで色々問題起こしてるから控えてるらしいよ」

あかねちんが畳も床板も無い部屋の真ん中の地面で火を起こしその中にお芋さんを入れた…
そして3人はその周りにござを敷き腰を下ろした…

羽賀「あかねお芋焼くの上手なんだよ♪
ねっはーちん!」
尾形「せやで!あかねちんの焼くお芋さんは日本一や♪」
野中「お芋さんは良いよね!
焼いても炊いても吹かしても揚げても何でもイケて冷めても大丈夫!
それとなんといっても腹持ちが良い!」
尾形「それな!」
羽賀「だけどお芋さん食べるとおなら出るよねw」
尾形「それがちょっとたまに傷や♪
ウチらレディやからおならプーは恥ずかしいねんなw」
野中「なんかこういうの楽しい…一家団欒って感じ!
家族とか友達って良いね!」
尾形「うんええもんやで!ホンマにええもんや…」

29第24話 お泊まりする娘。 (中編):2015/12/13(日) 19:57:22
火の中のお芋さんを突っつくあかねちん…

羽賀「もう少しだね…」
尾形「ほな先に別のもんから食べよか
闇汁からいって主菜は肉料理の焼き鳥ちゃんで握り飯付き!
最後はデザートにお芋さんを食べる!
握り飯を闇汁の中に放り込んでもイケるで♪」
羽賀「やった〜♪」
野中「う、うん…」
尾形「どうしたんやチェル?
あっ…もしかして闇汁にビビッとるんか?」
野中「そ、そんな事無いよ!」
尾形「ほなお客様からどうぞ♪」
野中「う、うん!食べるよ…」

闇汁を恐る恐る食べるチェル…

野中「美味しい!!はーちんこれ本当に美味しい!!」
尾形「せやろ!あっこのおっちゃんの闇汁ホンマに美味しいねん♪
魚介が入って肉も入って野菜も入って具沢山で味付けも味噌と酒粕入れて最高やねん♪
ちょっと高いから滅多に食えんのやけど」

あかねちんもそれを聞いて矢も盾もたまらずと言った感じで闇汁を食べ始める

羽賀「美味しい!!それになんか体が温まる感じだよ!」
尾形「酒粕入っとるからな♪この時期にはピッタリやろ!」
羽賀「うん!最高だね♪」
尾形「良かったらウチの分も2人で食ってもええで♪ウチは食った事あるさかい!」
野中「さすがにそれは…」
羽賀「そうだよ!あかねももうそんな事真に受ける程子供じゃないもん!
はーちんもちゃんと食べなきゃ!」
尾形「せ、せやな…」

はーちんも闇汁を食べ始める

尾形「ホンマ美味いな…身体温まるわ♪」

3人は闇汁を食べ焼き鳥と握り飯も食べ終えるとあかねちんが焼き上がったデザートのお芋さんを火の中から取り出す

野中「そうだ!わたし良い事思い付いた!
ちょっとさっきのチョコ貸してくれる?」

あかねちんはチェルにチョコを渡すと砕いて皮を剥いたお芋さんに乗せる
するとチョコがお芋さんの上で溶けて中に染み込む
それをおもむろに食べるチェル

野中「ん〜Perfect♪」
尾形羽賀「…?」
野中「最高に美味しい!!2人共試してみなよ!」
羽賀「あかねやってみる♪(チョコontheお芋さんを試して食べるあかねちん)
美味しい!!これ美味しいよはーちん♪」
尾形「ホンマにホンマか?なんや汚ならしい色しとるで…
(はーちんもチョコontheお芋さんを食べる)
ホンマや…
なんやこの幸せを運ぶ食べ物は!?」

30第25話 お泊まりする娘。 (後編):2015/12/16(水) 21:30:38
3人にとって久しぶりの豪華な食事を終えるとご機嫌なあかねちんが歌うと言い出した
途中からあかねちんがみんなで歌おうと言うのではーちんとチェルも加わり宴は活況を呈してくる
何曲か歌うと今日は疲れたのかいつもより早目に寝むりについた

尾形「あかねちん今日は1日中はしゃいどったからの…
もう眠ってもうた」
野中「良い子だね♪」
尾形「うん…ホンマええ子や…
今のウチにとって掛け替えのない大切な子や…」
野中「なんか2人を見てるとそういう気持ち解るな…
それにしてもあかねちんの歌凄く良いね♪
どっかで習ってたのかな?」
尾形「よく解らん…一回訊いた事あるんやけど答える嫌そうだったからそれ以上訊かなかった
そういえばチェルもかなり上手いやん♪」
野中「ありがとう♪はーちんも上手いよ!
わたし進駐軍の通訳をモグリでやってたりしてその縁で米軍のキャンプで歌わしてもらったりしてるからそこそこ自信はあるよ」
尾形「凄いやん!キャンプで歌わしてもらえるとかプロやんけ!!」
野中「いやキャンプで本物の歌手がくると恥ずかしくてプロとか言えないよ…」
尾形「いや…でもそれって凄いと思うで!
そもそも英語出来るんが凄いしキャンプに出入り出来るとか凄いやん♪」
野中「キャンプに出入り出来るのはついてるし色々得するよ!
この前はーちん助ける事出来たのもたまたまキャンプで知りあった人がその場に居たからだし…
でも凄いのは親がそういう仕事していてアメリカに住んでたからって事だよ
それに英語が出来てキャンプに出入りしてると厄介な事もあるの
夕方絡まれてたのもその為だしそういう事はしょっちゅうある」
尾形「英語が出来て稼いどるチェルを妬んで因縁吹っ掛けとったんかあいつら!
ホンマしょうもない奴等やのう…」
野中「でもいいの!あんな奴等怖くないし…
さてそろそろ帰るかな…」
尾形「チェルはヤサはあるんか?」
野中「今はちょっと世話になってる人の所で泊めてもらってる」
尾形「それやったら今日はウチ泊まっていかんか?
あかねちん起きて居なかったら寂しがるし良かったら泊まってや!
なんやったらいつまでも居ってかまへんで♪」
野中「いつまでもはちょっと気が引けるけど今日はお世話になるよた!ありがとう♪」

31第26話 再び絡まれる娘。 (前編):2015/12/20(日) 13:25:45
夜が明けチェルが我が家に泊まってまだいる事を知るとあかねちんは喜びあれやこれやと話をした
しかし楽しい時間とは早く過ぎるものであっという間にチェルが出掛けなければいけない時間になった

羽賀「え〜チェルちゃんもっとゆっくりしていきなよ〜」
野中「あかねちんゴメンね…
わたしもちょっと色々用があるし仕事もあるから」
羽賀「いいじゃん!用は後回しにしてお仕事休んじゃいなよ♪」
尾形「こらこらあかねちん!
チェルを困らしたらアカンで」
野中「あかねちんまた近い内に遊びに来るから今日はゴメンね!」
羽賀「約束だよ♪絶対またあかねと遊んでね♪」
野中「うん約束する!じゃあまたね♪」
尾形「ほなウチもボチボチ仕事に出掛けるわ!」
羽賀「チェルちゃんまたね♪あかねちんもいってらっしゃい!」

はーちんとチェルが外に出るとあかねちんも見送り出て去っていく2人にいつまでも手を振っていた

尾形「あかねちんが我が儘言ってゴメンな!」
野中「別にいいよ!ちゃんと聞き分けてくれたんだから♪
1人でいる時間がちょっと寂しいんじゃないかな…」
尾形「せやな…ウチが仕事に出掛けてる間は1人やもんな!
こんなご時世やからあんまり外に出ん様に言うてあるからあかねちんも寂しいよな
学校でも通わせられたらええんやけどそれじゃ生活を成り立たせられへんし…
学校通わせるなら施設に入らな無理や
ウチみたいな性格やと施設は性によう合わんし
あかねちんの様な子は虐められるかもしれん…」
野中「まあ難しいよね…」

そんなこんなで取り留めの無い話をしていると駅前に着いた

尾形「あっ!あいつら昨日の…」

昨日チェルに絡んで来たチンピラ達が兄貴分らしき男を連れてこっちに向かってくる

チンピラA「兄貴コイツらです!
大阪弁のガキが靴磨きに駅前へ来るって情報は当たりでしたぜ♪」

兄貴分の男が2人に詰め寄って来る

兄貴「おいてめえら昨日は俺の舎弟に随分と舐めた真似してくれたそうじゃねえか!!」
尾形「だったらなんやねん!!」
チンピラA「なんだと!てめえらふざけた事抜かしてると承知しねえぞ!!」
尾形「ウチらみたいな小娘2人にヤクザもん連れてくる様なショボいチンピラがデカい口叩くなや!!」
兄貴「おい糞ガキあんまり調子乗るなよ!」

兄貴分の男は懐から拳銃を取り出しはーちんに突き付けた

32第27話 再び絡まれる娘。 (後編):2015/12/20(日) 18:44:28
はーちんは突き付られた拳銃を掴み自分の額に向けて吠える

尾形「おい撃てるもんなら撃ってみいや!!!!」


はーちんのシャウトに駅前の大勢の人が反応し注目が集まる
思わぬはーちんの行動に明らかに動揺する兄貴分
チェルも結構危険な立場にいるがまるでこんな事は日常茶飯事とでもいった感じの冷めた表情だ

尾形「ほらどないしたん?
こないに仰山人が見てはる中で撃てるんなら早よ撃ってみい言うとるんや!!」

更に動揺する兄貴分…
舎弟共もどうしてよいか解らず完全に動きが固まっている
膠着し始めた場面で更にはーちんは吠える

尾形「おら撃ちたかったら早よ撃たんかい!!
ただウチらみたいなガキ撃ったら何十年ムショに放り込まれるか解らんで!
下手したら一生シャバには出てこれへんで!!
しょうもないチンピラ共に兄貴風吹かしとるサンピンヤクザのおどれにその覚悟が出来とるんか?
さぁこの始末どない付けんねん!!」

はーちんの追い込みに完全に余裕が無くなり脂汗をかく兄貴分の拳銃を持つ手が震え始めた
チェルの表情が少し曇る…
(ファッファーーッン!!)
駅前が緊迫した雰囲気に包まれた中で車のクラクションが鳴り響く
一堂の視線がそちらに向いた
商品の仕入れで遠征していたおやっさんのトラックだった

親父「おいはーちん!てめえ何こんな所で油売ってんだバカ野郎!!
店に遅刻したらぶっ飛ばすからな!!」


おやっさんの言葉に一瞬辺りの緊張した空気が緩和されトラックは走り去っていく
はーちんが掴んだ拳銃を放す

兄貴「て、てめえ次は絶対許さねえからな!覚えてろよ!!
おいお前ら行くぞ!!」
チンピラ共「へい!」

兄貴と愉快な仲間達は捨て台詞を放つと駅前から逃げていった

尾形「所詮サンピンはサンピン大した事無いな♪」
野中「はーちんやるじゃん♪」
尾形「チェルも全然ビビってなかったやん!」
野中「まぁわたしも米国にいた時から何度もこんな場面に遭遇したから…
向こうにいた時の終わりの方は日本人への差別酷かったし…」
尾形「ウチも大阪で酷い生活しとったからな相手が撃てる奴かそうじゃないかは解る!
あいつは撃てへん♪」
野中「でもさっきの終わりの方ちょっと追い込み過ぎだったよ!
あれ以上緊張感が続いてたらヤバかったよ!」
尾形「せ、せやな…」
野中「多分親父さん空気を察して声掛けてくれたからちゃんとお礼言っときな♪」
尾形「うん…」

33第28話 女衒をしてる娘。:2015/12/24(木) 21:00:42
朝の駅前…チェルと別れた後いつもの様にはーちんは靴磨きに精を出している
先程の騒ぎにも関わらず入れ替わり立ち替わり客が訪れる盛況ぶりである

客「ありがとう♪」
尾形「毎度おおきにまた来てや♪」
客!?「儲かってまっか?」
尾形「ぼちぼちでんな♪…ってあんたか!
ちょっと商売の邪魔やさかい退いてんか?」

“女衒のだーいし”こと石田のあゆみんが連れのくどぅーを伴っての登場である
今日もはーちんを少女売春婦としてスカウトしにきた…

石田「そう冷たくすんなよw!
悪い話じゃないと思うぜ!ちょっと我慢して男に身体を預けりゃいい銭になるんだ♪
一回ずつ割り前貰えるんだから今より楽な仕事でお前の働きによっちゃ何倍もの銭になる!
お前の妹ももっと良い生活が出来てお前にもっと遊んでもらえて喜ぶんじゃねえか?」
尾形「ウチは家族に顔向け出来ひん様な真似はせん!!絶対にや…
大体そないにええ話言うんなら自分でせえや♪」
工藤「なんだとコラッ!あんまり調子乗ってるとブッ飛ばすぞ!」
石田「まぁ待てよどぅー!ここは穏やかにいこうぜ!
顔向け出来ないって楽して銭稼ぐ事の何が悪いんだよ?」
尾形「『楽して』って「ポン(覚醒剤)打たなやってられへん」てパン助やっとる姉はん言うとるで!
そないな仕事のどこが楽なんや?
そのポンかてあんたんとこの親分が売っとるんやろ?
あんたんとこホンマに評判悪いで!!」
石田「て、てめえ…」
工藤「もういいよあゆみん!こいつやっちまおうぜ!!」
石田「そうだな…雇う雇わない以前にこいつムカつく!!」

「ちょっと待ちんさい!暴力は良くないんよ!」

だーいし&くどぅーがはーちんに襲い掛かろうと所を制止する声

工藤「あっ…」
石田「なんだよどぅーこいつ知り合いか…」
工藤「前に譜久村さん所で世話なった時に…」
尾形「あっ…そういえばこないだ譜久村はんと一緒におった人や…」
鞘師「はーちん久しぶりじゃのぅ♪
どぅーあんたはこんな所で何しとんじゃ?」
石田「こいつあの金持ちん所の人間か…
構わねぇ!いいからヤっちまおう」
工藤「あっ…」

だーいしがりほりほに殴り掛かるがあっさり取り押さえられる

尾形「あんた強いなぁ〜…」
鞘師「ええからここはわしに任せて今日はもう闇市のお店に行きんさい!」
尾形「おおきに♪」

はーちんは急いで靴磨きの道具を纏めるとその場を立ち去った

34第29話 広島弁の娘。:2015/12/25(金) 21:43:49
はーちんは闇市へと向かう途中考えていた…

尾形(おやっさんさっきなんで助けてくれはったんやろ?
闇市で店開く人間にとってあないなサンピンでも地回りのヤクザと反目する様な真似は不味いやろ…)

店に着くと先ずはおやっさんに礼を言った

尾形「おはようさんです!おやっさんさっきはありがとうございました!!」
親父「てめえ今日は荷物沢山あんの解ってんだろ!
少し早く来て手伝う位気が回らねぇのか役立たずが!
てめえの言葉じゃねえがこの始末どう付けるんだこの野郎!!」

店の前には荷物が山積みになっており全く片付いてない

尾形「は、はいすんまへん!すぐ片付けます!!」

はーちんは急いで荷物を片付けるのを手伝いいつもより店を開く時間が遅れたがなんとか開店に漕ぎ着けた
そして気になっていた事をおやっさんに訊いてみた

尾形「おやっさんさっきはなんでウチを助けてくれはったんですか?」
親父「はぁ〜?単なる気まぐれだバカ野郎!
そんな事はどうでもいいから俺様がわざわざ遠征して仕入れてきたモノきっちり売れよ!」
尾形「はい!」

はーちんはいつもより気合いを入れて売り込みの掛け声を上げた

尾形「いらはい!いらはい!ええ品物揃ってまっせ〜!!
そこを道行くお兄はんお姉はん&おとっつぁんおっかさん!!
寄ってってや〜〜ッ!!」

そして先程の駅前の3人はと言うと…

石田「おいこら痛てえからいい加減離せよ!」
鞘師「おっ悪いのぅ〜」

りほりほはだーいしを取り押さえていた手を離すとどぅーに近付く
どぅーは殴られるととでも思ったのか思わず飛び退く

鞘師「大丈夫じゃ♪なんもせんからちょっと話しようや!」
工藤「は、はい…」
鞘師「あんたなんでこげなしょうもない事しとるの?」
工藤「それが色々ありまして…」
鞘師「口濁さんともっと腹割って話そうや!
なんで居なくなったんじゃ?
わしもフクちゃんも心配しとったんじゃぞ!!」
工藤「それがその…」
鞘師「煮え切らやっちゃのぅ…はっきりせぇや!!
こんな駅前じゃ話難いか…
どっか話しやすい落ち着いた所行くかいのぅ♪」
石田「わたしは関係無いから帰らせてもらうよ!!」
鞘師「待ちんさい!あんたからも聞きたい事あるから一緒に行こうや♪」
石田「関係ねえって言ってんだろ!わたしは帰る!!」
鞘師「力付くで連行されるのと自分の足で着いてくるのどっちがええの?」
石田「…」

35第30話 逃げ出してきた娘。 (前編):2016/01/06(水) 21:36:20
りほりほがだーいしとどぅーを両脇に従え腕を組み2人が逃げない様にしながら歩く

石田「おい!恥ずかしいから腕離してくれよ!
こんなのみっともねぇよ!!」
鞘師「離したらチャンス見付けて逃げるつもりじゃろ?
わしゃ喧嘩には自信あるけんど脚には自信が無いけんのぅw
それにみっともない言うたら少女売春の斡旋の方がみっともないじゃろ!」
石田「…」

3人は近場の喫茶店にはいると一番奥のテーブル席に座った

鞘師「なんでも好きな物頼みんさい!
わしが奢っちゃるけん遠慮せんでええんよ♪」

それぞれが好きな物を注文すると本題に入った

鞘師「なぁどぅー!なんで居なくなったんじゃ…
練習キツすぎたんか?」
工藤「そんな事無いです…」
鞘師「じゃあなんでじゃ?
なんでヤクザの片棒担ぐ様な真似しとるんじゃ?
親御さん悲しんどるじゃろ!」
工藤「蒸発しました…」
鞘師「えっ…」
工藤「生活苦しくなったからわたしだけ置いて逃げました!」
鞘師「酷い親じゃのぅ…
じゃけんいつも『なんか困った事があったら言いんさい!』ってフクちゃんも言っとったじゃろ!」

思わず興奮したどぅーが立ち上がりテーブルをドンっと叩いて言う

工藤「うちの親だって逃げたくて逃げたんじゃないんです!
そんな簡単に悪く言わないで下さい!!」
鞘師「す、すまん…」
工藤「そういう所ですよ…あんたらが一般庶民の辛さや苦しさを理解出来ずに正論言う所が嫌だったんですよ!!」

ウェイターが3人の注文した物を持って来たが思わず固まっている

鞘師「本当にすまんかった!
とりあえず一旦座って頼んだ物食おう!
なっ…」

どぅーが座ると3人は自分が注文した物を食べ始めた
食事を終えると鞘師は再び話を始めた

鞘師「どぅー!あんた戻ってくる気無いんか?

工藤「でも…」
鞘師「戻ってくるかどうかは別にしてもとにかく今の生活から足洗いんさい!
借金でもあるならちゃんと肩代わりしちゃるけん!
なんにしても今のままじゃいけんよ!」
工藤「そこまでしてもらっちゃ…」
鞘師「ええんよ!わしもフクちゃんも歌じゃダンスじゃ関係なくどぅーの事好きじゃけんそうさしちくれ!
わしらあんたの状況ちゃんと理解せんと無神経な事言うて傷付けたかもしれんけん頼むからそうさしちくれ!
きっとフクちゃんもそう思っちょるけん…」

36第31話 逃げ出してきた娘。 (中編):2016/01/07(木) 20:46:03
りほりほの問いに食後のコーヒーをかき混ぜながら少し考え込むどぅー
やがてコーヒーを一口啜ると意を決した様に口を開いた

工藤「じゃああゆみんも仲間に入れてくれませんか?」
鞘師「えっ…」
石田「ちょ、ちょっとどぅーあんた…」
工藤「あゆみんも一緒にやっていいなら戻ります!」鞘師「どういう事じゃろか?」

ちょっと言ってる事がよく解らんと言わんばかりの表情でどぅーに説明を促すりほりほ

工藤「あゆみん今はこんなしょうもない事してますけどダンス凄く上手いんです♪
もしかしたら鞘師さんより上手いかもしれませんよw」

ちょっとイラッとした表情になるも説明を続けろと促すりほりほ

工藤「あゆみんはご両親が満州開拓団にいて満州に居たんです!
そこで…」
石田「おいどぅー!人の身の上話勝手に語り始めるじゃねえよ!!」

怒っただーいしがどぅーに掴み掛かるもりほりほに手首捻られテーブルに頭を押さえ付けられる

鞘師「いけんよお店で暴れたら迷惑じゃろ!
どぅーがあんたの話するのが気に入らんちゅうならあんたが直接わしに聞かせてくれんかね?」
石田「嫌なこった!」
鞘師「わし話聞かせてもらえんとあんたの頭に熱々のコーヒー溢してしまうかもしれん…」

りほりほはテーブルに押さえ付けただーいしの頭に目掛けコーヒーカップを傾け熱々のコーヒーを溢そうとする

石田「解った!解った!!話すから止めてくれ!!」

りほりほはだーいしを解放すると話をする様に促す

石田「どぅーが言った様にわたしは満州に居た!
そこでダンスを習った!
戦争が終わってちょっとしてから日本に戻ってきた!そんで今こうしてる!!それだけだよ…」
工藤「それだけじゃないでしょ…」

口を挟もうとするどぅーを制してりほりほが質問をする

鞘師「あんたご両親はどうしとるの?」
石田「満州に居た時殺された…」
鞘師「そうか…ほいじゃああんたどうやって戻ってこれたの?」
石田「そこまであんたに説明するつもりはない!!」
鞘師「アンタハダンスダレニナラッタノ?(中国語)」
石田「マンシュウノダンスホールノダンサーダ!(中国語)」
鞘師「マンシュウニイタノハウソジャナイミタイダナ…(中国語)」
石田「アタリマエダ!(中国語)」

怪訝そうな表情で2人を見詰めるどぅー
それに答える様に鞘師が日本語に戻り喋り出す

鞘師「わしは広島居た時親が中国人のコック雇っておってその人に中国語やら功夫やら習っちょった♪」

37第32話 逃げ出してきた娘。:2016/01/17(日) 15:32:43
工藤「どうですか鞘師さん!あゆみんも仲間にしてくれませんか?」
鞘師「いやフクちゃんの意見も聞きたいし、いくらどぅーのお勧め言うても先ず実際にダンスを見てみんとなんとも…」
石田「ちょっと待てよ!本人の意志シカトして話進めようとすんなよ!」
鞘師「おどれの意見なんぞ求めちょらん!!」

りほりほの一喝に不機嫌そうに沈黙するだーいし…
椅子に深く座り考え込むりほりほ

鞘師「フクちゃん家に行くか…そこでわしがだーいしのダンス見てからフクちゃんと相談する!それでええじゃろ?」
工藤「ええ解りました♪」
鞘師「ところでわしらがだーいしのダンスを見て仲間に入れられんとわしらが言うたらどぅーはどうするつもりじゃ?」
工藤「その心配はしてません!あゆみんのダンスを見て頂いたら鞘師さんも譜久村さんも気に入ってもらえると確信してます!」
鞘師「ほう〜えらい自信じゃのぅ〜
そいつはだーいしのダンスを見るのが楽しみじゃな♪」

勝手に話を進める2人が気に入らないのかぶつぶつと愚痴っているだーいし
そんなだーいしにりほりほが話し掛ける

鞘師「まぁそう機嫌悪くすんなや♪
こりゃあんたにとっても悪い話じゃないけん!
あんたじゃって好きで人拐いみたいな真似しとるんじゃなかろ?」
石田「人拐いだなんて…仕事紹介してるだけだ!」
鞘師「ほいでも好き好んでヤクザ者の使いっぱしりしとる訳じゃなかろ?」
石田「そりゃ…」
鞘師「なら着いてきんさい!
もし仲間に入れると決めたら…いやそうならなくてもヤクザ者と縁切れる様にしちゃるから!」
石田「でも一度絡んだヤクザとの縁を切るのは口で言う程簡単な事じゃないぜ…」
鞘師「そんなん解っちょる!
安心しんさい!必ず縁切らしちゃるけん!!」
石田「でも本当にあんたらの仲間と認めてもらえなくてもヤクザと縁切らしてくれるのか?」
工藤「あゆみん大丈夫だよ♪あんたのダンスは絶対気に入られる!わたしが保証する!」
石田「でも仲間にしないならメリット無いのに縁切らしてくれるのか?」
鞘師「市民団体じゃあるまいし『デモデモ』うるさいのぅ…

こんだけ推すんじゃからあんたどぅーのよっぽどお気に入りダチなんじゃろ!
それならわしのダチも同然じゃ!
ダチが困っとりゃ助けるのは当然じゃ!!
まだなんか言いたい事あるんか?」
石田「いや別に…」
鞘師「ほんじゃあ行くかいのぅ♪」


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