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お芋さんから始まる小説スレ

32第27話 再び絡まれる娘。 (後編):2015/12/20(日) 18:44:28
はーちんは突き付られた拳銃を掴み自分の額に向けて吠える

尾形「おい撃てるもんなら撃ってみいや!!!!」


はーちんのシャウトに駅前の大勢の人が反応し注目が集まる
思わぬはーちんの行動に明らかに動揺する兄貴分
チェルも結構危険な立場にいるがまるでこんな事は日常茶飯事とでもいった感じの冷めた表情だ

尾形「ほらどないしたん?
こないに仰山人が見てはる中で撃てるんなら早よ撃ってみい言うとるんや!!」

更に動揺する兄貴分…
舎弟共もどうしてよいか解らず完全に動きが固まっている
膠着し始めた場面で更にはーちんは吠える

尾形「おら撃ちたかったら早よ撃たんかい!!
ただウチらみたいなガキ撃ったら何十年ムショに放り込まれるか解らんで!
下手したら一生シャバには出てこれへんで!!
しょうもないチンピラ共に兄貴風吹かしとるサンピンヤクザのおどれにその覚悟が出来とるんか?
さぁこの始末どない付けんねん!!」

はーちんの追い込みに完全に余裕が無くなり脂汗をかく兄貴分の拳銃を持つ手が震え始めた
チェルの表情が少し曇る…
(ファッファーーッン!!)
駅前が緊迫した雰囲気に包まれた中で車のクラクションが鳴り響く
一堂の視線がそちらに向いた
商品の仕入れで遠征していたおやっさんのトラックだった

親父「おいはーちん!てめえ何こんな所で油売ってんだバカ野郎!!
店に遅刻したらぶっ飛ばすからな!!」


おやっさんの言葉に一瞬辺りの緊張した空気が緩和されトラックは走り去っていく
はーちんが掴んだ拳銃を放す

兄貴「て、てめえ次は絶対許さねえからな!覚えてろよ!!
おいお前ら行くぞ!!」
チンピラ共「へい!」

兄貴と愉快な仲間達は捨て台詞を放つと駅前から逃げていった

尾形「所詮サンピンはサンピン大した事無いな♪」
野中「はーちんやるじゃん♪」
尾形「チェルも全然ビビってなかったやん!」
野中「まぁわたしも米国にいた時から何度もこんな場面に遭遇したから…
向こうにいた時の終わりの方は日本人への差別酷かったし…」
尾形「ウチも大阪で酷い生活しとったからな相手が撃てる奴かそうじゃないかは解る!
あいつは撃てへん♪」
野中「でもさっきの終わりの方ちょっと追い込み過ぎだったよ!
あれ以上緊張感が続いてたらヤバかったよ!」
尾形「せ、せやな…」
野中「多分親父さん空気を察して声掛けてくれたからちゃんとお礼言っときな♪」
尾形「うん…」


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