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【もしもの時は】ここだけ世界の境界線【ここで】

1かぶり ◆eZKgukyN3c:2018/09/13(木) 22:09:59 ID:???
【なりきり新世界へようこそ!】
ここは様々な世界が融合して出来た世界。ここの住人は親しみを込めてこの世界を『新世界』と呼んでいます。
この世界にはオーバーテクノロジーから魔術まで何でも存在します。超能力や宇宙艦隊もあれば大魔王の領地も、
獣人の集落や神の軍勢すら勢揃いの『なんでもあり』の世界。それが新世界なのです。
あなたはこの世界の新たな住人となり、先駆者や新入り、そして異世界の住人達と関わってゆくことになります。

【ゲートについて】
この世界には『ゲート』と呼ばれている様々な世界同士を繋げる空間があります。
時にそれは魔界へ、時にそれは天界へ、時にそれはダンジョンへ、繋がっている先は様々です。
稀にそこから『厄災』なるものが流れ着き、それがこちら側の世界を荒らす事もしばしば…
その度に貴方達『能力者』はその能力を最大限に行使して『厄災』を元の場所へと送り返したり倒したり…
この世界の様々な事がこの『ゲート』を切っ掛けにして起こります。

【来訪者について】
この『新世界』はその性質上、別世界からの『来訪者』がやってくることもあります。
彼らの来る世界は様々な世界。時には人間や獣人。時には悪魔や妖怪。そして時には異星人すら『来訪者』として現れることすらあるのです。
『来訪者』はこの世界に来る過程で新たな『能力』を得る事も、そして自分が持っていた能力を引き続き使うことも出来ます。
しかしあまりにも強大な『能力』は『ゲート』の力によりその効力を失ってしまうこととなるでしょう。
次の『来訪者』はあなたかもしれません……

◇ここは自分だけの『能力』を手に入れ、様々な能力者と戦闘、交流するスレです。
◇オリキャラは勿論、様々ななりきりスレのキャラも参加する事が可能なスレです。
◇まずはしたらばで能力登録。ここに設定を纏めておくことでロールをスムーズに行えます。
◇戦闘、交流、基本は何でもありですが、相手が不快になるロール、確定ロールは避けましょう。
◇チート能力や人外級の身体能力など、相手に勝利の余地を与えない設定は避けましょう。最強設定は御法度です。
◇荒らしはスルー。絶対に関わらないようしましょう。

◎戦闘之スヽメ◎
悪い例:
まそっぷ!
【剣を振りかざし、思いっきり斬りつけた】
↑確定ロールが含まれているのでNG。

良い例:
まそっぷ!
【剣を振りかざし、思いっきり斬りつけようとする】
↑正しくはこう。他人に行動の自由を持たせることが大切。

☆次スレッドは>>980が立てるものとする

★避難所★
ttp://jbbs.shitaraba.net/internet/20393/

★wiki★
ttp://www60.atwiki.jp/_mng/admin_basic.php

★前スレ★
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/20393/1447517901/l50

202七八を始めとする食いしん坊達:2018/11/03(土) 00:37:24 ID:???
>>200-201
【暴れるな暴れるな、見ての通りケガ人だぞこちらは】

苦笑ながらに松葉杖を引っ張り寄せる鬼久墨音
実際片腕の肘から先と両足の指は欠損しているし、半面も火傷痕が酷く隻眼である
とは言えこうしてエキセントリックな捕縛が使える程度には元気なのだ、要するに元気満点なのだ

【……さ、軽作業の時間だ】
【終われば喫食時間だぞ、さぁ働こう】

この新人越境者、結構図太い性格!

「えっほっ、えっほ、もっしゃ、もっしゃっ」

軽快に荷物を運ぶユノ、途中有り難くカロリー補給!
頬にクリームを付けたまま、満面の笑みでのお仕事なのだ

「……あー、なーんか去年も似たような事してた気がするー……」

さてはて手先を動かしながら七八、はぁと溜息
来年こそはと決意新たに、お菓子作りはまだ続く

203α-12【ディープメイカー ver.α】:2018/11/03(土) 00:43:48 ID:???
>>202

「デスデス。か弱くカワイソなα-12にご慈悲を…って人の話聞いてやがらねぇデス!!」

 くっそヘッタな泣き落としもあっさりスルーされ、作業場にぽいっちょされるα-12である。

「デスデス。そーいえば、タコタコ=サンもタイドメイカーあるからα-12イラネーんじゃねーデスか?」

【はてさて、精密動作性をフルに使えるディープメイカーとパワフルまんてんなタイドメイカーの違いはお菓子作りにも現れるのであろーか?】


>>201

「えっへっへ、金男=サン。実はあっしは生活力が豊満=サン並になくてデスね。
 家事仕事なんてそりゃーヒドイものナンデスデス。つまり戦力外な?」

 作業場にぽいっちょされた瞬間、何か越後屋めいた口調になって、
 なんとかお仕事の回避をせんと画策するα-12。
 なお、当人のお脳では先程までのやたら器用な菓子生産は記録抹消済のようである。

≪0001111010101≫

 なお、サーボスカルはベティに自分がいないと時計の電池も変えられない
 誰かさんの生活無能力ぶりを暴露中。なんたる忠誠心か!!

「しかもつまみ食いも許されないとは…なんたるブラック!!」
「ばうん(テッテケテー)」

 α-12がアホかましている間にも、いつものパターンが進行中!!ナムサン!!

【菓子咥えて遁走するワンコロ!!】

204かぶり ◆IqwQDoqGqI:2018/11/03(土) 00:58:19 ID:???
>>202
ロイ「ほれ 異世界に遍く存在する越境難民な子供たちの笑顔の為に働くがいい
   お前ら用の菓子も用意してやるから頑張れ ホレ」

とため息な四五六をたきつける

ジョージ「すみません 次のお菓子を」
ロイ「あいよ 持っていきな!!」

ジョージが新たなお菓子袋を手に越境していく
なおキッチンには越境者の他にも ジョージのお屋敷で働く女中さんたちも多数駆り出されています

>>203
―――ギィ★

サーボスカルとベティがとりとめもない会話をしている中
なんかサンシタムーブかましているα-12を 腕組み仁王立ちしながら聞くロイ

明らかに逃げ出す気満々なその動き それを聞き入れる者をいな・・・

ロイ「・・・わかった ひとつ仕事を頼もう それを完遂すれば菓子作り免除
   更に天下御免のつまみ食いフリーパスをくれてやろうじゃないか」

なんという太っ腹 たった一つの仕事で夢のような対価 して仕事は?


ロイ「とっつかまえろ」
犬コロを指さした

205α-12【ディープメイカー ver.α】:2018/11/03(土) 01:02:45 ID:???
>>204

「マジデスか!?ついにα-12の女子力あふれた演技力が金男=サンの極狭な器量を攻略――」

 クソタワケな台詞をほざきつつも、なんかミッション受領。
 なるほど、天敵の相手をヤレってことなのねん。

「ガッテン承知。まっかせろデス!ジュワッチ!!」

 ばびょーんと飛び跳ねて、テッテケ逃走中なワンコロを追跡開始!である!!!

//ではではおつーんノシ

206 ◆T/233Moei6:2019/02/03(日) 22:38:42 ID:???
※転載な!

【前回までのあらすじ!】

 生命の魔風暴走の原因を探る依頼を受けた越境者達。
 目的地はエルフの森の奥。世界樹が存在する禁域。
 どのような危険が一行を待ち受けているのか!!

 -----------
 --------

【禁域にて!】

「あ〜確かにだ。生命が暴走して色んな生物がパワフルだという話は聞いていた」

 森の中、全力疾走しているのはイムカ・グリムナー。
 やたらと大きく立派な木々が生え、太い根が常に足をとらんとするのを軽快に避けている。

「が、初っ端から危機だな。どうしたものか」

 背後を見る!そこには大量のカンガルー!それも皆、大きい!!

【カンガルーの群れは皆、グローブを装着しシャドーボクシングをキメながら二本足でこちらに向かって疾駆する!】
【一般ピープルが見れば、おそらくは余りにも胡乱…もとい壮絶な光景ゆえに失禁を免れまい!】

「クコーッ!」

 一匹のカンガルーのお腹の袋から小さなカンガルーがこちらにお手々を向けて親たちを囃し立てている。

【正確なるあらすじ!…野菜ばっか続いたのでお肉得ようと子カンガルー罠にかけたら親に見つかりました。インガオホー!】

207 ◆T/233Moei6:2019/02/03(日) 22:39:21 ID:???
【マキナ=サン転載な】

>>206
「はっはっはー!これを機にベジタリアンになってみては?
 え?私?お肉大好き!食べる必要なくてもあれは食べちゃいますねー!!」

赤フレームの眼鏡とフード付き黒革コート(萌袖仕様)で包んだ大分背の低いアルビノ娘。
ぽいーん、ぽいーんと飛び跳ねる度に奇怪な音を立てて木々を行く。

「長押しBダッシュジャーンプ!
 子供心にボタンの押し加減で跳躍力が変わるのは驚きでしたねえ…
 まあ私子供時代ないんですけど!!」

208かぶり ◆IqwQDoqGqI:2019/02/03(日) 22:41:43 ID:???
>>256
ロイ「肉が歯向かってんじゃねぇバカヤロー殺れるもんならやってみやがれコノヤロー」
ただでさえ凶悪な目を吊り上げてブチ切れスラングを垂れ流すはエルフの森のドワーフ混じり ロイ・ゴールドマンその人である

エルフの集落でさんざんおもてなし(油っ気ZERO)を受けた結果 お肉に飢えていたのだ
親襲撃ナンデ? とかグローブナンデ?とか 通常疑問に思うはずのアレコレは この男の頭の中からスポンと抜けてしまっていた

ロイ「肉置いてけ!! なぁ 肉だ!! お肉だろう!? なぁお肉だろうおまえ」
我を忘れてハルバート 両手に持ちて突撃す

蛮族丸出しのオッサンでした

209鬼久墨音:2019/02/03(日) 22:46:09 ID:???
>>206
気をつけろ、問題だ
二回攻撃は実際恐ろしいぞ

【メガ進化でとくせい重点、おやこあいはブッ壊れ】
【そんなアレをアレでともあれボクシングカンガルーは恐ろしい】

…とにかくなんだ、ドゴジマドラゴンに攻撃は任せて良さそうだな

【松葉杖から射出するワイヤーで高速機動、途中途中フラッシュグレネードを投擲!シュリダートしゅぴぴ!】

210 ◆T/233Moei6:2019/02/03(日) 22:53:59 ID:???
>>207

「栄養摂取に積極的なのはいいことだ。どうもガリガリになりたい女が多いのは理解できん」

 栄養価以外で食生活に完全に無頓着な癖に完璧なプロポーションな
 イムカが言っても、おおよそ殺意を向けられるだけであろうが当人には当然ながら自覚なし!

「子供時代か。私はランドセルが似合うお淑やかな少女だった」

 なお、信じるも信じないも自由だ!!

>>209

「グゲー!!」

 意外とカンガルーの鳴き声は野太い。これ豆知識な!

【カンガルーはフラッシュグレネードをグローブで目を隠して回避!】
 【さらには見事なスウェーでしゅびび!っと放たれたシュリダートも回避!メイジン!】

>>208

 ナムサン!肉に飢えたロイが状況判断を失い蛮行にひた走る!
 なんとなく、この追っかけっこの原因はロイにしておこう。今決めた!(冤罪?

「「「「グゲーッ!!」」」」

 哀れなる肉・濃い味中毒者を360度包囲!ジャブ!フック!ストレート!アパカーット!
 さらには上半身を∞の動き!これは伝説のカラテ技!デンプシーロール!
 ぼっこぼっこぼっこぼっこぼっこ!!

【連携技;フルボッコ…まあ、効果は文字通りだ!ナムアミダブツ!】

 -----------
【全員対象】

「いかん。伍長が包囲されたぞ。救出せねば」

 イムカは足を止めてマキナと墨音にマッタをかける。
 後方ではたぶん、ジャ〇アンにボコられるの〇太君のような、
 やたら漫画チックな砂煙(ところどころで☆が飛び交い、時々手やら顔やらが出ては消える!)発生中!

「救出せねば。うむ」

【ミッション!蛮族を救助せよ…飛び込めてか?なお、イムカが珍しく及び腰に見えるなら気のせいに違いあるまい】

(こんな阿呆な事態は私のキャラではないからな。餅は餅屋だ)

 抜け目ない眼でマキナや墨音をチラチラ見ている。上官殿は行動を期待だ!

211鬼久墨音:2019/02/03(日) 23:01:22 ID:???
>>210
ドラゴンが…クソ、問題だな

【煙もくもく、ポコスカポコスカケンカノイズ!】
【これはキケン、援護しなければならない!】

…支援してくれ、急襲を掛ける

【さてはてここで空気の読めない事に定評のある墨音、極めてシリアスな表情を刻む】
【イムカ達に告げてワイヤーでの高速機動、振り被る松葉杖!】
【ナントアナヤ!非ギャグムーブで立ち向かうというのだ、無謀!】

212名無しさん:2019/02/03(日) 23:09:16 ID:???
>>210
「はっはっは、食べても太らないんですよ?
 なんせ鋳造品なので!姿形は変わるはずもなく!
 …ダメもとでボンキュッボンなボデーに換装希望出してみますかねえ?」

大人な姿のマキナ、それはもう別次元の何かだ!

「ランド…え?」

訝しげにイムカをみやる鋳造品。

「二回言った、二回言ったよこの将校さん。
 …しっかたないにゃあ、イム太君は。このマキえもんが何とかしようじゃないか」

カンガルー嫌いなのかい?と見当違いの察しを発揮して、
右腕ぐるぐるさせながら鋳造少女は一歩前へ。

「悪魔の右手・無差別範囲パンチッ!」

ぐるぐるからの右アッパーをその場で繰り出すとアラ不思議、謎の衝撃波が発生。
離れた所でボコスカやっている連中全員纏めて(無論ロイ含む)上空へ吹っ飛ばす威力で!

213かぶり ◆IqwQDoqGqI:2019/02/03(日) 23:09:30 ID:???
>>210
ロイ「肉が取り囲んでんじゃねぇバカヤローさっさと肉になりやがれコノヤロー!!」
やいのやいのとボコスカ土煙 時折ハルバートを持った手やらサーベル持った手やらが飛び出しちゃ引っ込む

たまに見えるロイの顔は青タンたんこぶだらけな者の まだまだ闘志は尽きません

そう 極上のお肉を食べるためならば命を賭する覚悟もある ロイは今まさにバーサーカーであった

214 ◆T/233Moei6:2019/02/03(日) 23:25:53 ID:???
>>213

「これはアレか?ついに行き着くところまで行ったか?」

 さもありなん。エルフの歓待はベジタブルな食生活習慣を強いられ、
 禁域までにと供給された食料も当然ベジタブル。
 サラミはあっという間に底を尽き、仲間と来れば味オンチか飯ならオールオッケーな連中。

【その孤独・絶望たるやいかんばかりであったか!誰が彼を責められるというのか!!】

 まあ、それはそれとしてフルボッコ継続中である!顔面狙われるし、子カンガルーは袋から股間に向けてストレートを放つ始末だ!
 親子愛フォーメーションで実質二回攻撃付き!無慈悲!!

>>211-212

「マキナ。君がナイスボティになったらアイデンティティがアレでナニじゃないか?」

 天然連中が何かアホな会話をしている内にマジメな墨音ちゃんは突入しました。
 まあどうなるかといえば――

【見事なスウェーで松葉杖を回避され、あまつさえスッポンと盗られます】
【さらにはカンガルー達が両手に松葉杖を掲げてピョンピョンジャンプ!まるでの〇太君からラジコンをギったが如し!ベロベロベー!】
 【→暗黒カンガルー技:「ぬすむ」コマンド!これで源氏シリーズを集めた伝説的猛者もいるようないないような!】

 と、まあ、そろそろ収拾がつかなくなりそうな状況になってきましたが、

【全員対象】

「イム太君??」

 マキえもんが何とかするようだ!古典ゆかしきぐるぐる腕回しからのアパカーットである!!

【SMMMAAAAASH!瞬間!暴風が発生してボコスカ煙に居た連中が丸っとお空高くに飛んだ!
 それこそ、セイントなセイヤ=サンのヒサツワザのごとくお空にドーンと!!】

「……力技が過ぎないか?」

 と今更のように天を仰ぎながらなイムカ。

【たぶん、目を回したイロイロなモンが数秒後落下してくんじゃね?】

「「「「グゲーッ!!」」」

 なお、カンガルー達は見事な着地を決めると一斉に逃走!!

【松葉杖はおいてった!なお、当然ながらお肉はおいていかなかった!ジョッギョムッジョ!】

215名無しさん:2019/02/03(日) 23:31:52 ID:???
>>214
「布教が出来れば其れが『マキナ』です!」

あいでんててーがガバガバである。
いや、一周回って確りしているのかもしれない?

「無理が通れば道理が引っ込むんです。
 即ちチカラこそパワー!!そう剛理羅経典にも書いてある!!
 あ、剛理羅と言うのはですね…興味ない?
 …ま、世の中にはFMMの経典だけ認知されればそれでオールオッケイ!!!」

216鬼久墨音:2019/02/03(日) 23:35:34 ID:???
>>214
あ…あれっ、あああぁぁぁっ!?
か、返、返せぇぇっ!!

【ずべちゃ!すってん転び左腕を伸ばし奪われた松葉杖を求めて空振り握手!】
【半泣きと言うより大泣き、アワレ!】
【やっぱりギャグには叶わなかったよ…】

…うぅっ、くそぅ、くそぅ…!

【置いてかれた松葉杖まで芋虫ムーブで這い蹲って進み無事回収、鼻水を啜る】

217かぶり ◆IqwQDoqGqI:2019/02/03(日) 23:39:31 ID:???
>>214
ロイ「おぐぅ!?」
ち〜んと甲高い音と共に股間にパンチがクリーンヒット
女にゃ分からぬこの痛み・・・しまった この場の男は自分だけだ

ロイ「に゛く゛・・・お゛い゛て゛け゛ぇぇぇぇぇ・・・」
それでもロイは諦めません おいしいおいしいお肉を食べるために最後のちからを振り絞って戦う・・・が

カンガルーたちは逃げていってしまった 最後に残されたのはボッコボコのロイ

ロイ「に゛・・・・く゛・・・・・・・」
ぱたり

【ロイ は 力尽きた】

218 ◆T/233Moei6:2019/02/03(日) 23:49:40 ID:???
>>215

「言うこと為すことがそこまでガバガバだといっそ清々しいな」

 正直、エルフに神託かましたFMM様は、
 ほんとーにこんな連中を頼れってやっちゃってよかったの?的なアレである。
 まあ、実際、なんかどっかの城塞都市でもFMMっぽい唄を吟遊詩人が吟じていたし、
 ミームのアレは結構広がっているのか何なのか。

>>216

(アワレな…)

 なまじマジメなところがあるから、トンチキに対する耐性が足りない!
 己がいの一番に我関せずを決め込んだことはサラッと棚にあげて、
 墨音の肩をポンと叩いて背中をさすってやるのだった。

【きたない将校きたない】

>>217

「まあ、こちらには同情する気になれんが」

 女3人かしましい(なお女子力)なパーティーである。女にゃわからぬ痛みは当然わからぬ。
 ロイの奮闘むなしく、お肉は手に届かぬはるかかなたへと消えていく。

【ナムサン!ボコられ損である!ゆっくり野菜生活を楽しんでいってね!!】

 -----------
【全員対象】

「もっしゃもっしゃ…実際、行程は半分だ。なんか妙に疲れたが」

 野菜やら穀物を食べながらのイムカ。
 穀物はオートミールである。ハチミツをかけて食べるとおいしいよ!

【エルフの不思議お菓子であるレンパスもある!なお、肉理はないぞ!キツい酒も無い!】

≪0001111010101≫

「サーボスカルはやはり世界樹からの生命の魔風を感知している。目指すのは世界樹だな」

 世界樹…年経た偉大なるハイエルフが森と一体となる際に変じるという意思もつ巨木である。
 なお、本来はそれ自体には生命の魔風を暴走させるなどという機能はない。

【なお、抜け目なくロイが周囲を見ても、ウサギに一匹捕まえられないことを告げておく(環境というよりFMM神の配材(ギャク補正ともいふ】

219マキナ ◆AaNrqSY5ys:2019/02/03(日) 23:58:36 ID:???
>>218
「もっきゅもきゅもっふもふ…え、疲れる要素ありましたっけ?
 いつも通り、走って殴っての日常だったような…?」

日常が殺伐しているのはもう逃れられぬディステニー!

「で、辿り着いて何すりゃいいんですかねえ?
 手っ取り早く燃やします?原因が何であれ問題は一掃できますよん?」

ゴリ押し発想が酷い鋳造少女。
変なスイッチが入っているやも知れぬ。

220鬼久墨音:2019/02/04(月) 00:03:13 ID:???
>>218
ぐしっ、ぐしっ…ずびび、うぅ、もう二度とカンガルーに容赦なんてしないぞ…

【ベジタブルでボタニカルでヴィーガンなお食事を頂く最中もぐずりながら松葉杖を抱いている】
【墨音に取って武器とは存在意義とイコールである、故にそれが無い状態というのはトラウマ級に恐ろしいのだ】

【ともあれシリアスモードに立ち戻れば即座に復帰、イムカ達の話に聞き入り今後の状況を想う】
【レンパスを齧る。何故か何処かいつかに知った味な気がした】

221かぶり ◆IqwQDoqGqI:2019/02/04(月) 00:05:15 ID:???
>>218
殴られ殴られ殴られて 痛みに対する同情もない
ロイは静かに乾いていった

〜それからどうした〜
ロイ「モソモソモソモソ・・・」
ハイライトのない目でハチミツがけシリアルを齧るロイ
ああ 甘くておいしいのだろう多分

ただし 胡椒も蒸留酒も油もない

沼で買ったかえるの干し肉もサラミもすでに食べつくしてしまった
あるのは野菜と穀物 それとレンバスとはちみつ

一応蒸留酒もなくはない だがあれは消毒兼用だ 飲めるが飲んでいい代物ではない

なお野営設営であるが 動きに精彩を欠くロイは役に立たなかったと明記しておこう

ロイ「こんな生命にあふれた森で・・・なぜ俺が肉の一つ手に入れられぬのだ・・・」
すっかり自信を無くしてしまったロイ・・・あ 泣いてる

一応話は聞いているのでご安心ください

222 ◆T/233Moei6:2019/02/04(月) 00:09:14 ID:???
>>219

「燃やすな燃やすな。世界樹のそばか世界樹そのものに何かが起こっているとは思うのだが」

 なお、こう言っているイムカさん。別のエルフの地で世界樹炎上事件やらかしてます。
 これも惨劇の伝説のひとつなのだが、当の本人はそのような些末な過去など意に介さず前進あるのみ。

「まあ、到着すれば何かしら意味は出るだろうさ」

 結局、今回は(今回も)、出たとこ勝負というわけである。なんともはや。

>>220

「容赦しないのと勝てるかは別問題だがな」

 このガン泣き姿を見てしまうと、なぜか勝利イメージが全く思い浮かばない!!
 イムカの無慈悲なツッコミが冴えわたるのである。

「栄養価は高いぞ。君も気に入ったか?」

 墨音のしっぽを一瞥しながら、イムカはそのように会話するのだった。

>>221

(なまじっか料理が出来て、普段サバイバーだとこうなるか)

 通常のロイは自信満々で野営にいそしみ、肉をこしらえ、おいしいごはんを作る。
 なのに、ここでは肉が手に入らぬ。自然豊かなのにナンデ!!である。

【屈辱…無念…ナムアミダブツ!!】

//とまあ、クエストの道中、なんでこいつらコントやってんの?なアレだが本人たちはマジメだったはず!たぶん!ちゃんちゃん!!

223『フロム・ミスター・ヴァレンタイン』:2019/02/14(木) 22:17:31 ID:???
6回指先を弾く。耳に突っ込んだイヤホンから色気のある歌声が流れ始める。
彼女はキラー・クイーン。凄腕の殺し屋。これまで一度も標的を逃したことがない。
今日も今日とてターゲットの首根っこを掴み、チョコレート・ファウンテンに沈めた所だった。

「げはァッ……!!」

が、今日ばかりはさしもの彼女も肝を冷やす羽目になる。
ターゲットの男が一度停止したはずの心肺を再び動かし、苦しそうにチョコレートを吐き出したのだ。
肺にあれだけの異物が入り込めば、万に一つも助かるはずは無いのに。

阿鼻叫喚のパーティ会場にて、暗殺者の女は困ったように表情を曇らせた。
一方でターゲットの男は、タキシードのネクタイを緩め、ボタンを開けて両手を構える。
肺奥満タンにチョコレートを詰め込んだというのに、まったくもってピンピンしている。

「悪りィな、俺ァ不死身なんだ」
「肺に入ったチョコもみーんな喰っちまった」

暗殺の標的であり、この場に居合わせた者たちと同じ越境者の男、ジョシュアはにやりと笑みを浮かべた。
対して、暗殺者の女は依然として不敵な態度を崩さない。死なないなら、死ぬまで殺し続ければいい。
越境者の一行はそんな状況に出くわすだろう。ちなみにこのパーティ、武装厳禁。参加者は丸腰での参加を強いられている。

224タェンティース・イルム:2019/02/14(木) 22:26:58 ID:???
>>223
「ちょっと……!?」
「……いや、その、殺し方にももっとこう、なんか……他に、ありません……?」

月光やら赤刃を取り上げる事は超絶困難であったと言えよう
そこで何がしかの奇跡が巻き起こり、月光を亜空間より取り出した時みたいなアレがアレで巻き起こりその二刀は無事どうにかなった(雑)

「……えーっと……、その、制圧した方がよろしいでしょうか……?」

暗殺者に歩み寄り、その場の面々に問い掛ける
許可が下れば腕を決めての制圧を試みるであろう

225ソーマタージ ◆fqWno171pc:2019/02/14(木) 22:28:21 ID:???
>>223
「ハッ、見ろよ。人間チョコフォンデュだ」
何も知らぬ参加者の方に手を回し、広げられる惨劇を指差して笑う。
長身を細身の黒いストライプスーツで包んだ男、ソーマタージは整えた白髪を手櫛で乱れさせ、首をコキリと鳴らして悠々と近付く。

「楽しーパーティーでチョコ溺死させられかかるとか、お前何やったんだ?
 47じゃなくて助かった。楽しめそうだから」
ネクタイを投げ捨ててシャツの襟を立てれば、彼はもう戦闘準備は万端。
元々長年の荒くれ者生活で培った格闘術に加え、人よりも強い力を持つサイボーグなのだ。丸腰でも暴力装置としての力は衰えない。
ジョシュアに並び立って皮肉を投げ掛けると、小さく息を吐いて身構える。鋭い眼に殺意の焔が宿った。
                プレイザゲ-ム
「───来な、キラークイーン。ブッ殺しタイムだ」

226『フロム・ミスター・ヴァレンタイン』:2019/02/14(木) 22:43:59 ID:???
>>224
「うるせェ!お前も沈められてェか!」

ジョシュアの惨状を見て少し引くタェンティース。ジョシュアは牙を剥いて彼女を怒鳴る。
心なしかその頬が赤いのは、きっと自分が死んでいた光景を想起してのことなのだろう。
人間には効果的でも、ジョシュアの身体特性上こういった死に方がないのは有難いことだ。

「当たり前だ、行くぞブリキ兵(ティン・ソルジャー)」
「会場のスピーカーをハッキングしろ」

スマートフォンを投げながらそう言い渡す。画面にはミュージックプレイヤーが表示されており、
タェンティースの能力で会場のスピーカーに割り込んだなら、大音量で「Fight from the inside」が流れ始めるだろう。

「ロジャー・テイラーの最高傑作だ」

>>225
「47でも俺が勝ってる」

意地になるジョシュア、その頭の中は怒りで埋め尽くされているようだ。
下手にイジれば味方にも拳が飛びそうな勢いだが、ひとまずはその矛先はキラークイーンへ向いている様子。
シャツの袖を捲ると、キラークイーンへ歩み寄りながらソーマの疑問に答える。

「心当たりは山ほどあるが……恐らく代理人だろォな」

互いに制空権が交差する寸前、初動を見せたのはキラークイーンの方であった。
ケーキナイフを手にし、それをジョシュアとソーマ目掛けてブン投げる。
ジョシュアはそれを回避しようとしたが、空中で急激に軌道を変えたナイフに喉元を貫かれた。
無論、ソーマを目掛けたナイフに関してもそれは同様である。
クリームのついたナイフは向きを変えたかと思うと、ソーマの心臓目掛けて真っ直ぐに追従してくる。

227タェンティース・イルム:2019/02/14(木) 22:52:35 ID:???
>>225-226
「チョコ死は今一つ、予想が出来ませんね」

ほぼノールックで受け取り端末操作、ニガテながらも会場内のスピーカーは変調を終えた
半人はそのまま、周囲の雑踏を遠ざけつつも万一中に紛れるキケンがあるかもしれぬ故に再警戒

「あー、次はthis is me流していいです?」

危機的な事柄が新たに湧き出る事がないと判断すれば、支援に向かい数の利を得るべく暗殺者の足元を狙い水面蹴りを放つだろう

228ソーマタージ ◆fqWno171pc:2019/02/14(木) 22:53:55 ID:???
>>226
「じゃあジョン・ウィック」
肩を竦めればこの話はこれでおしまい。引き際は弁えるのが、最低限寝首を掻かれないだけの条件だ。
袖を捲るジョシュアとは対照的に、襟を飛び出させジャケットの前を開ける以外では服を崩さないソーマタージ。特注の服で動きやすいのだ。

「身の振り方を考えたほうがいいな。敵になりそうなのは早い内に殺すとか」
制空権が重なる直前、女が動くと同時に踏み込む!
ぬっと横合いから腕を差し込み、飛んでくるナイフが心臓にまで至らぬように防ぐ。激痛に変わりはないが、まだマシだ。


「ダブステップにしてくれ!」
白い血が床を汚すより早く、暴走違法改造機関車めいた猛烈な勢いと質量で放つのは、機械の総身を活かしたサイバー鉄山靠!
マトモに食らえば、普通の人間ならこれだけでも決着に持ち込む事すら容易。勿論只人が相手ならの話だが。
キラークイーンを吹き飛ばし、純粋にダメージを与える算段だ。

「───それか、エリック・クラプトン。俺そっちの方が好きなんだ」

229『フロム・ミスター・ヴァレンタイン』:2019/02/14(木) 23:10:41 ID:???
>>228

ソーマタージの膂力をいなせるでもなく、直撃すれば命を散らす程度には彼女は凡人。
したがって、それに続く続く重い打撲音は決着を示すかに見えた。
だが。

「な……にィィーーーッ!?」

彼女は一歩としてそこを動くことなく、ソーマの攻撃も彼女に至ることはなかった。
粘着質の液体を滴らせる茶色い触手が、ガッチリとソーマの肢体を受け止めていたのだ。
それは先ほどまでジョシュアが浴びるほど飲み込んでいた液体、富裕の証左。

「チョコレートだとォ……!?」

そう、大量のチョコレートが運動エネルギーを受け流し、あまつさえ鋭い剣山に姿を変え、ソーマを貫こうとしていたのである!
しかしよく見れば、チョコレートの大部分を成す脂肪分や不純物が、ぽろぽろとひび割れて零れ落ちている。
その中には、何かキラキラと輝く物質が見えた。

>>227
「くッ……好きに……しろ」

ソーマとジョシュアを襲った能力の正体を垣間見ただろうか。
それと同時、ジョシュアの浸かっていたファウンテンにも変化が起こる。
タェンティースの背後、まったく気配もなく立ち上がったチョコレートの沼が彼女を包み込むべく襲い来る。
まとわりつかれれば、窒息によるチョコ死を身近に体感することができるであろう。

230タェンティース・イルム:2019/02/14(木) 23:18:41 ID:???
>>228-229
「すみませんソーマさま、これの次はありのままでの予定ですので……きゃあっ!?」

松たか子ver!しかしそれが流れるよりも早くチョコの抱擁を受けたじろぐ半人!
大量の脂を含んだ水分が機械にいい影響を与えるはずはない、咄嗟に全然排熱パネルを物理的にロックし抵抗
呼吸は思い切り息を吸い込み停止させた、これでしばらくは持つ
その間に半人は弾丸めいて飛翔、チョコレートを振り払いながらも暗殺者に体当たりめいて突撃せんと迫る!

231ソーマタージ ◆fqWno171pc:2019/02/14(木) 23:21:56 ID:???
>>229
「………クラフトワーク?」
動きは止められた。ガンとした衝撃は伝わっていたが、手応えではない。
チラと視線を向ければ、茶色い触手が目に入った。成る程、これか。
「よかった、ウンチとかじゃなくて」

「ああクソ…!俺を怒らせる日を間違えたな!」
突き刺さる剣山!ホワイトチョコソースと例えるには余りにも暴力的過ぎる出血量!
オーダーメイドのスーツにいくつも穴が開く。高かったのに。歯嚙みをしていると、キラキラと輝くものを捉える。


「俺きただにひろしがいい!」
口喧しくリクエストを飛ばすと、貫かれたままの腕もそのままに、タイトな革手袋に覆われた指を鳴らす。
パチリ、パチリ。パチリ、パチリ。規則的なリズムに乗って、戦意は静かに研ぎ澄まされる。
「そしてお前。お前には聞きたい事が山程あるし、返してもらいたいものも今できた。───この借りは、屈辱ある死で償ってもらう」

「それと今のは特に関係無いんだ。電撃ビリビリには」
FRAKK-A-BOOOOOMMMM!!!!
神罰が如き爆発的放電。体内バッテリーを意図的に弄くり回した電撃は、猛烈な熱を持って周囲に撒き散らされる。
チョコを溶かし、触手の正体を確かめ、キラークイーンに迫るつもりだ。ついでに電撃も浴びせれれば御の字。

232『フロム・ミスター・ヴァレンタイン』:2019/02/14(木) 23:33:46 ID:???
>>230
排熱機構をシャットアウトしたことにより、タェンティースの体温は急激な上昇を始めるだろう。
それは彼女の消耗を早めると同時に、戦局に良い影響を及ぼし始めていた。

タェンティースの体当たりを封じるように、突如として硬質化するチョコレート。
それと同時に、チョコレートは液体の時とは異なる反応を見せる。
脂肪分や不純物が吹き飛び、糖分のみが冷えた水飴のように抵抗を生じたのだ。

結果としてタェンティースは琥珀の虫のごとく閉じ込められることになるのだが、
装甲が希薄である排熱パネル周囲の結晶が、じわりと融け始めていた。
半人の膂力を用いれば、出力最大で飴を柔らかくしこじ開ける事ができるだろう。

>>231
ソーマの放電に従って、チョコレートの外殻は消し飛び、その中に秘められた本体が明らかとなる。
それはまばゆい輝きを放つガラスのような透明の結晶。しかしはるかに強靭な粘り強さを持つ。
そう、彼女はチョコレートや菓子の糖分を集め、飴状に変化させて武器にしていたのだ。
絶縁崩壊によってバラバラに砕け散った飴は、空中で砂糖となって虹の輝きを放ちながら砂糖嵐を構成、彼女の周囲を回る。

「ブラッドシュガーだ!」

ジョシュアが何かを思い出したように声を上げた。

「そいつは越境者だぞ!悪名高いヴァレンタイン一家の用心棒だ!」
「砂糖から血糖まで、あらゆる糖分を操るヤツだ。気ィつけろ!」

今ここに赤い血を流すものが居ないことが幸いだったか。
居たとすれば今頃、体の内側から無数の棘が生えた骸となっている。
キラークイーン改めブラッドシュガーは、不敵に笑みを浮かべながら砂糖の嵐を纏っている。

233タェンティース・イルム:2019/02/14(木) 23:42:01 ID:???
>>232
「……飴玉程度で……!」

鋼めいた硬質さを誇る飴の檻
それを強引にへし折り砕きなんとか脱出!鋭く敵を睥睨!

「武器がないというのは……もう!」
「……スプレット・ムーン!!」

カチ上げ気味の掌底、ジャブ、そしてぐるうりと体を回しての大振りの円月蹴!
月の放つ散光めいた連続攻撃を試みる!
最も得意とするのは剣戟ではあるが、徒手空拳が不可能なわけでは決してない!
尚全てはソーマの雷撃の終わりを待ってからの行動である、何せニガテ故に

234ソーマタージ ◆fqWno171pc:2019/02/14(木) 23:47:21 ID:???
>>232
「うわっぷ……!」
巻き上がる嵐にたじろぎ、思わず白い血を垂らしながら数歩後退。嵐から飛んで口の中に入ったいくつかの粒は、味覚センサーに引っかかった。
甘い、砂糖だ。となるとあれは飴細工。証拠隠滅どころか、これなら対象の体内の糖分すら武器になる。狙って得たものかは知らないが考えたものだ。

「知っているのかジョシュやん! 重ね重ね言うが、なんでそんな奴に狙われてるんだ!誰を寝取った!誰の車にコインで傷つけた!」
ノリノリで反応しようとしたが、思った以上にハードな攻撃に罵声の方が先に出てきた。
糖尿病の心配がない身体だが、思ってた以上の恩恵となったらしい。喜んでる暇は無いが。


「しゃらくせえ!ブラッドシュガーだかノンシュガーだか知らねーが殺せば死ぬんだろ!」
戦慄く手の平に収縮していく電気エネルギー。青白い光球は気分だけのものだが。
刺さったままだったナイフを掴むと───腕を斬り裂いた!

「最初の流血沙汰じゃないんだよ!」
荒波めいて撒き散らされる血は、目に見えるほどの電気を帯びてブラッドシュガーに襲いかかる。
砂糖をほんの一瞬でも融かせれば、掴む事さえ出来れば仕留める手段は幾らでもある。血河を操り路を切り開こうと、狂人は吼えた!血とタェンティースに続いて飛び掛かった!

235『フロム・ミスター・ヴァレンタイン』:2019/02/15(金) 00:02:53 ID:???
>>233
ソーマの電撃で加熱された飴は、タェンティースの拳を受けるために緊急凝固される。
しかし物質の特性に反した急激にな状態の位相は、個体時の脆さとして表面に現れた。
すなわち、中に大量の空気を含んだ濁った状態のまま、飴はカチコチに凝固してしまったのだ。
まるでカラメルを焦がしたかのように。硬ければ硬いほど、柔軟性は失われる。

掌底が飴を粉砕し、ジャブが拳圧で砕けたそれを霧散させ、ガラ空きの脇腹に回し蹴りが叩き込まれる。
ベキボキと飴玉を噛み砕いたような音。肋骨の二、三本をまとめてへし折った感触が帰る。
ブラッドシュガーは血を吐いて後退すると、タェンティースとソーマ目掛けて尖らせた飴を無数に射出する。
おまけに分厚い飴の壁で防御を行う徹底ぶりだ。体内の血糖を操作できない事に大分焦っているらしい。

>>234
タェンティースの生んだ隙を、ソーマは見事モノにした。
撒き散らされた紫電の血潮は飴の壁を再び脆弱なものとして融かす。
無効化された防御、本体は凡人とそう変わらない耐久力。一撃見舞えば勝ちだ。

無論ブラッドシュガーも抵抗を試みるが、ダメージを負った状態では壁の回復も見込めず。
せめてもの抵抗として右手を差し出すと、ソーマの腕を切り裂いたナイフがその手へと戻った。
どうやら付着しているクリームの糖分を用いて遠隔操作を可能としているらしく、先ほどの追尾もそのせいらしい。
ソーマと刺し違えるつもりらしく、ナイフを突き立てるように構えて突進するも

「復活したぜコラァ……散々やってくれたなァ!?」

背後から現れたジョシュアが、彼女の右腕を掴んで出鱈目な方向へとへし折った。
顔を青くして声にならない悲鳴を上げるブラッドシュガー。砂糖の操作は途切れ、その全てが地上へ落ちる。
間も無くして、ソーマはブラッドシュガーへの接触に成功するだろう。

「叩き込めッ……!!地獄の底に!!」

恨みに形相を歪めたジョシュアは、組み合うソーマとブラッドシュガーをファウンテンの方へと突き出した。
抵抗する力すらないブラッドシュガーを、ジョーダン並みのエアウォークで沼へ突き刺すことは朝飯前である。

236ソーマタージ ◆fqWno171pc:2019/02/15(金) 00:10:57 ID:???
>>235
「あ、返せよ!」
握っていたナイフが手からすっぽ抜ける。触れた感覚からして、何か付けていたらしい。
ともあれ、ワンインチ距離まで持ち込んだ。刺されるか、殺るか───

「殺ったネ」
忘れてはならないのは、怒れる手練の越境者はこの場にもう一人いる事。
骨の折れる音を聴覚センサーは捉え、シニカルに口角が吊り上がる。パラパラと落ちる砂糖の向こうの顔は、まさに悪鬼のソレ。
「レッツゴージャスティン」

「行くぞトンチキ!ジョシュやん!プランBだ!」
掴み、揉み合い、抵抗する只人の女など、彼にとってはハリケーンの前の蟻に等しい。
ジョシュアに突き飛ばされた直後の一瞬、持ち上げた女を空中で回転させ───
「───甘いものは好きだろ!」
自身も倒れこみながらも、彼女を脳天からファウンデンに叩き込もうと獰猛に笑った!

237タェンティース・イルム:2019/02/15(金) 00:16:25 ID:???
>>235
「……ッッ!?」

やったと思いきやの咄嗟の反撃、なるほど強い
飛来する飴刃の嵐に体を貫かれ引き裂かれしかしなんとか致命は避ける

「……このっ……!」
「ソーマさまッッッ!!」

半人としては制圧を主眼として動いていたが、しかしこれだけの強敵を前にそれに尽くせるかは微妙と言えよう
刃を潜り抜け飴の壁を打ち砕き、そしてソーマのフォローに入るべくプランBを実行!即ち!

「……セェェッッ!!」

ソーマと逆側を掴み、一緒にチョコレートの滝にデビルダイブ!

238『フロム・ミスター・ヴァレンタイン』:2019/02/15(金) 00:27:13 ID:???
>>ALL
「プランBってか……プランV(ヴィー)だな」

ソーマの大きな手がブラッドシュガーを掴み、そのか細い首をへし折ったその直後。
タェンティースも遅れて彼女を掴み、三人は重力に従って垂直に降下。
共に焦茶の沼の底へとその身体を沈めたのを、ジョシュアは満足そうに遠目から見ていた。

殺虫剤をかけられらゴキブリのように痙攣しているブラッドシュガーは、完全に沈黙しているようだ。
ブラッドシュガーをチョコレートファウンテンに叩き込む瞬間、流体抵抗で折れた首があらぬ方向へと曲がるのが見えた。
再起は不能もh不能、もう二度と能力を使って反撃してくることもないだろう。

「ヴァレンタインの甥をブッ殺したんだ、これで姪まで殺したことになるな」

ひと段落ついた後、ジョシュアはようやくソーマの問いに答えた。
どうやらタチの悪い越境ギャングに絡まれた際、ちょっと『対処』をやり過ぎたらしい。
組織一のやり手を送ってきたようだが、今では現代アートめいた遺体となって鎮座している。
これで報復に怯える必要もないだろうが、今日のことはジョシュアにとっていい教訓になっただろう。

この後、ジョシュアは『事後処理』のため別の世界へ飛ぶこととなる。
そのせいで丸一日家を空けてしまい、バレンタインの時期をすっぽかす運びとなるが、それは別の話である。

239ソーマタージ ◆fqWno171pc:2019/02/15(金) 00:35:58 ID:???
>>238
「言えてる。このバカみたいな脚とか、Vって感じ」
全ては終わった。むくりと立ち上がると、思いっきり打ち据えたところを摩りながら、無残な亡骸に自分でやっといて眉をひそめる。
『使う』には少し洗浄が手間となるだろう。もうちょっと別の方法の方が良かったか?と今更反省。
「まさにファットボトムドガールだ」

「悪いヤツだな、二人も手にかけるなんて。信じらんねー」
サラッと罪をなすりつけると、パーティー会場を見渡し、二人に向き直る。暴れすぎたか。
「教訓その一、やるならトコトン殺れ。泥棒がバレたら家に火をつけろ、ってコトさ」
手慣れた様子で逃亡の準備を整えると、一足先に窓を突き破って逃げ出すのであった。

240じぇい ◆4J0Z/LKX/o:2019/03/02(土) 23:52:46 ID:???
「ハッシュ」を憶えているだろうか?

ジョシュアがイムカと共に必死こいて探し回った、HEXAの狙撃手である。
彼女は優れた射撃能力を持つ一方で、住処である森に罠を張り巡らせたり、人間のくせにバックトラックを使いこなす程の異様に警戒心の強い人物でもある。
そんな彼女がまたHEXAから消えた。それを連れ戻すべく越境者のもとへ依頼が舞い込んだのだ。

クライアントはHEXAリーダー、オメガ・インフェリオリティ。
高い洞察力と戦闘能力を持つ越境者一名を雇い、任意のHEXAエージェント1名を随伴させるという二人一組での作戦である。(なお、使命のない場合にはHEXA3ことドクが随伴する)。
高額な報酬に加え、任務を達成すればHEXAによる多少の援助が得られるとの話である。
簡単に訳すと、「可能な限り何でもしてやるからウチの社員がバイトを連れ戻すのを手伝え」である。

そんなこんなで話は進み、時系列は輸送機の中へと移る

241イムカ・グリムナー【最善への希求:2019/03/03(日) 00:04:58 ID:???
>>240

「我の強い問題児を集めた挙句にこのザマか?」

 実に辛辣極まる物言いを平然を口にしているのはイムカ・グリムナー。
 なお,HEXAの事は快く思っていないどころか、反撃戦力まで用意している仮想敵。
 なら何でこの依頼を受けた?状況構築にはパイプを作っておくのも悪くないからである。

【越境者兼、政治将校兼、治安維持権限委託企業デッカー兼、OSAT外部軍事顧問】
【そしてついでに、越境者サイドに物資補給がされるなら言うことはない】

「顔を見たことがある。となると適任だろう?請けてやろう」

 すごく上から目線で依頼を承諾。任意のエージェントの選択は指名無し。
 別段オーダーすべき理由などない。

 ----------
【輸送機内】

「まあ、サポートくらいはやってみるさ」

 と、あくまで主に動いて自分の尻を拭くのはお前らだと言外に告げる。

242ラディカル・ドクトール ◆4J0Z/LKX/o:2019/03/03(日) 00:15:35 ID:???
>>241
「サポートで足りればよいが、そうはいかない事もある」

綺麗に禿げた頭頂部を撫でつけ、眼鏡の老人はそう語った。
彼はHEXAの兵器開発の中枢を為す人物である。ホーネットと呼ばれるこの輸送機を開発し、カルゥゾ・シックことサイボーグ忍者ニヒラブラの義体も彼が開発した。
現在人類にとって未解明のアーティファクトであるジョシュアとNYX(ニュクス)の管理も、成り行きで彼の仕事となっている。
そのためかHEXA内での立ち位置は少々、というかかなり越境者寄りである。

「特に今日は運が悪かったな、グリムナー殿よ」

窓の外を除けば分かる。そこかしこで散発するドンパチ。これは戦争だ。
ハッシュがいると分かった世界では大規模な軍事クーデターが発生し、世界的に紛争が絶えないでいる。
荒くれ者たちの中でなら紛れられると考えたのか、いずれにせよ脱走の動機と目的は不明のままである。
ホーネットのハッチが開けば、ドクは戦闘服も着用しないまま、真っ先に地面へと降り立った。

243イムカ・グリムナー【最善への希求:2019/03/03(日) 00:25:43 ID:???
>>242

「悪運はいつものことだよ」

 なお、恒常的に周囲をソレに思いっきり巻き込んでいるのだが、
 モチロンのこと、イムカにそのような自覚は皆無である。

「あくまで連れ戻す、だな。粛清は無しで。交戦になったら反撃はするが…事故は起こらんように善処はするさ」

 イムカも地面に飛び立つ。地面へのインパクトの瞬間、偏向フィールドの出力を上げ、前転して衝撃を吸収。
 そのままに行動を開始する。

「で、追跡するのは良いがアテはあるんだろうな?闇雲に探すのは骨が折れるぞ?」

 紛争地帯で人一人を探すのはなかなかに難しい。
 それも身を隠すことを企図している対象であればなおの事、である。

244ラディカル・ドクトール ◆4J0Z/LKX/o:2019/03/03(日) 00:40:16 ID:???
>>243
「うむ、HEXAエージェントの体内には、それぞれ生体トラッカーが仕掛けてある」

HEXAではエージェントのステータス管理はもちろん、脱走や裏切り行為の防止のためにトラッカーを仕込む。
これを用いれば心拍数や血中酸素濃度などの身体の状態をはじめ、会話内容や位置情報の収集も可能だ。
これを用いることで、異なる世界に居る彼女を探り当てることができたのだ。

「無論ジョシュア君も……と言いたいところだが、彼の身体はトラッカーを喰ってしまうのでな」
「君たちにとっては朗報ではないかね?」

同じくエージェントであるジョシュアにも同様の装置が注射されたようだが、彼の体細胞はそれを逆に取り込んでしまったらしい。
ソルダート・フトゥーロのような強力なナノマシンでもないため、ベルゼブブの捕食能力にはアッサリと敗北したようだ。

「私はグリムナー殿から見れば若造かもしれんが、ご覧の通りこの老体でね……」
「反体制派の連中を攻撃してくれれば、彼女の方から姿を現わすだろう」

ドクは長身で背筋も伸びているが、ガタイという観点では恵まれていない。
肉体は年相応の衰え方をしており、身体能力も痩せ型の初老に変わりない。そのため荒事は彼女にお任せという訳だ。
派手な登場したが、ここは反体制派が制圧した地区のど真ん中。瞬く間に警戒の色は周囲に広がり、数人の兵士が怯えながらイムカたちを取り囲みつつあった。
装備レベルは現代の途上国クラス。たとえ撃たれたとしても、リフラクターフィールドは小口径の弾丸を意にも介さないだろう。

「ま、私も手伝おうかね」

ネクタイを締め直し、眼鏡のずれを直す。
ドクが構えると、次元に穴が生じてそこから金属の機械式触手が転送され、ドクの脊髄に接続された。

245イムカ・グリムナー【最善への希求:2019/03/03(日) 00:54:53 ID:???
>>244

「なるほど、それくらいは当然の措置か」

 もちろん、その対処法は抜け穴も多数存在しそうだと思えるが、
 それをいちいち口に出すような事はイムカはしない。そんな義理もない。

「確かに朗報だな。奴の歯の浮くような台詞がログに残されているとなると黒歴史もいいところだ」

 と、シレっと言う。それにジョシュアには監視などという悠長なマネをされている暇などない。
 彼にはイムカの味覚障害矯正という無駄な努力のために今回の帰宅を待つという重要な使命がある。

【一等級の葡萄酒の入手も依頼内容に入れている!】

「待て待て、私はか弱い女性で荒事は得意ではないのだぞ?」

 ドクの物言いに嘆息を付きつつも、〝それなりに暴れる〟ことにするイムカであった。

【二丁拳銃で包囲を突破し、倒した敵の物資(主に手榴弾の類)を引き抜いては放り投げる】
 【トラックが来れば素手で天空高くぶっ飛ばし、飛来する銃弾は回避困難なモノはフィールドで受け殆どは挙動で回避】

 居るだけで状況が大げさになっていく御仁である。兎に角目立つ目立つ。

「奥ゆかしくスマートなつもりなんだがな。…なんだその目は」

246ラディカル・ドクトール ◆4J0Z/LKX/o:2019/03/03(日) 01:09:16 ID:???
>>245
「……君の存在だけが『か弱い』の再定義を思案する唯一の動機だよ」

一般兵卒や民兵相手のイムカの戦いぶりは筆舌に尽くしがたい。まさに惨劇と形容するに足るものであった。
とはいえジョシュアやその他のHEXAエージェントのように殺し特化した戦い方でもなく、派手さの割には死傷者数は少ない。
そのせいか投入した戦力が次々に撃破されてゆく様に恐怖を覚え、遁走してゆく兵士たちも多く……

結果として、この日イムカのリフラクターを初めて揺るがす一撃が訪れるという釣果をもたらした。

「来たぞ、彼女だ!」

事前情報として、ハッシュはHEXAで改良した異能者用のAWMライフルを持参している。
その威力はジョシュアのレールライフルの一撃に相当する。頭に受ければ首から上が消失し、胴に受ければ体が二つに分かれる威力だ。
流石にかつて用いていた大型レールガンには及ばずも、恐ろしい威力であることは伝わっているだろう。

狙撃地点は300m程先の廃校。肉眼で目視の可能な距離である。
しかし相手がハッシュとあっては、その距離は果てしなく遠い。彼女はジョシュアも逃げ出す射撃精度を持つ、地上最強の狙撃兵である。
「狙いを外さない魔弾の射手」。それは比喩でもなんでもなく、彼女は生涯で一度も標的から弾を外したことがないのだ。
それゆえに撃つ弾は全て当たる。彼女に近づくには、撃たれない立ち回りが重要となるだろう。

247イムカ・グリムナー【最善への希求:2019/03/03(日) 01:24:54 ID:???
>>246

 実際、イムカは効率を重視する。目を引くというのが主眼ならば殺害数を稼ぐ必然はない。
 異星種が相手ではないのだ。殊更に生命を優先して奪う道理もない。

【このようにスペクタクルな活躍を披露していたところで――】

「――!?」

 瞬間だった。おぞましい気配を首筋に感じ、バックステップ。
 同時にリフラクターフィールドが衝撃と共に放電、霧散する。

【僅かに偏向した弾丸はイムカの僅か前方を飛び、壁面に着弾。どのような威力係数を示す事やら】
【そして、フィールドエネルギーは一瞬で底を尽いた!】

「随分な歓迎だな。脱走兵」

 すぐさま身を隠すイムカ。彼女とて狙撃兵の脅威は嫌というほど体感している。
 エルフなどの異星種との闘いでどれだけの指揮官が狙撃の餌食となり戦局が覆ったことか。

≪00111101010101≫

 追従するサーボスカルも今回は伏せさせたままにする。
 どうにも撃墜されかねない気配がするためだ。

「ドク、確認だ。彼女の狙撃兵としての技量は資料で確認したが、サバイバリティ(生存術)はどうだ?
 あと、狙撃は観測手は無しの単独。獲物のライフルは連射が効く類か?」

 暗にこちらが相当の無茶をする場合、ハッシュは生き残れる技能を有しているか?の確認。

248ラディカル・ドクトール ◆4J0Z/LKX/o:2019/03/03(日) 01:42:05 ID:???
>>247
イムカのリフラクターにより軌道を逸れた弾丸は、きりもみしながら乱反射し、横向きにコンクリートの壁へめり込んで砕ける。
その様子を見るにどうやら、彼女の放つ弾丸自体は物理的なものであり、通常弾と原理は変わらないようだ。
しかしてその推進剤は、無煙火薬とは比べ物にならない程高効率かつ大出力のものらしい。軌跡が青いのも特徴的だ。
どうやらHEXAは、異世界のテクノロジーをジョシュアらに集めさせ、こういう事に使っているらしい。

「彼女のAWMは高い威力と命中精度の両立のため、ボルトアクション式だ」
「どれだけ素早くボルトを引いても、安定(ステディ)までは約2秒はかかる……」

壁に隠れると射撃はピタリと止んだ。ハッシュは必中の弾丸を放つ一方で、当たる見込みのない弾丸は放たない主義らしい。
たとえ制圧射撃であろうとも、放つ弾丸を一つとして無駄にしないという徹底的にな拘りが感じられる。
故にイムカが壁越しの位置を露呈させるような不手際を晒さなければ、リフラクターのリチャージ時間が与えられるだろう。
ただ次は偏向率すら計算して撃ってくる可能性もある。命綱があろうと決して油断はできない。

「これを持っていきなさい、複合カーボンシートの携行シールドだ」
「10mmの装甲と同じ効果がある。真正面で受けなければ受け流せるだろう」

そこでドクはイムカに薄い携帯用の盾を支給する。どこから取り出したと聞かれれば、彼の使用する触手と同じである。
ジョシュアも過去に利用していたこの技術、今考えるとこれすらも異世界のテクノロジーの応用である可能性があるだろう。

さて、こうして防御の手段が与えられたことにより、「当たっても死なない」という状況を生み出せるだけの材料が揃った。あとは300mという恐ろしく長い距離を短期間で詰める必要がある。
ドクは頼れるが、そこまで戦闘経験が根付いている訳でもない。作戦の立案はイムカが行うべきだろう。彼はそれに追従する筈だ。

249ラディカル・ドクトール ◆4J0Z/LKX/o:2019/03/03(日) 01:44:11 ID:???
【追加】
ハッシュは生身の人間であるが故、ジョシュアなどの怪物と比べれば撃たれ弱い。
しかし逆に無力化の機会も多いということになる。

スポッターはなし。彼女は個人的事情からスポッターの随伴をいつも拒否している。

250イムカ・グリムナー【最善への希求:2019/03/03(日) 01:58:11 ID:???
>>248-249

(そうなると多弾頭誘導弾は使えんか。撃墜能力を有しているならば使える手だったが…)

 区画ごと吹き飛ばす火力への撃墜を強いるという手段を講じていたが、
 ボルトアクション式ではそれはままならないだろう。技量ではなく性質の問題として、だ。

「まあ、やってみるさ」

 傾向シールドを受け取り、フィールドエネルギーの再充電を確認。
 コンバットポーチからグレネードを抜き取る。

「後は、勘…はいいはずだな。狙撃手の第一要件だ」

 イムカのガントレットに紫電が伝わる。パワーアシストによる筋力の向上。
 そして、握りしめたクラックグレネードを振りかぶり、

「イヤーッ!!」

 シャウトと共に投擲。廃校に向かって飛んでいく。

(軽車両破砕用のグレネードだ。直撃を許すならそれまで。撃墜されようが爆風をばら撒く)

 相手の選択肢を狭めた上でイムカは行動開始。投擲の次の瞬間にはシールドを構え駆ける。
 迅速さと決断こそが肝要。間誤付くのは狙撃手の優位にしかならない。

【優秀な狙撃手はそれこそ何日だろうが状態と精神を維持できる。
 そんな相手に持久戦を挑むつもりなどさらさらない】

251ラディカル・ドクトール ◆4J0Z/LKX/o:2019/03/03(日) 02:13:35 ID:???
>>250
投擲されたグレネードは空中で火花を上げる。遅れてやってくる銃声を聞けば、無論迎撃されたのだと知るだろう。
しかし偶然なのか、それとも狙ってやったのか。銃弾はグレネードの上部を掠めるように居抜き、地面へと撃ち落として爆発させたのだ。
イムカの正面には爆煙が生じ、接近にはそこを突っ切る必要があった。煙を飛び出した所で狙い撃ちにされることは必至。

「援護しよう」

そこへ4本の触手それぞれにシールドを構えたドクが接近、イムカの前に躍り出て銃弾を弾く。
ところで、弾道はやはりリフラクターによる偏向を狙ったのか、ほんの少しだけズラされていた。
リフラクターが無かったとしても膝を居抜き行動不能と出来るよう、非常に緻密な軌道を描いている。
ここまでの芸当は、越境者きってのシャープシューターであるジョシュアであろうとも不可能と言っても過言ではないだろう。

前方10m程に遮蔽物がある、そこで小休止を挟めるだろうが、無論駆け抜けることもできる。大きな遮蔽物は敵を欺くフェイントにも有用だ。

252イムカ・グリムナー【最善への希求:2019/03/03(日) 02:26:19 ID:???
>>251

「なるほど、腕がいい」

 ノーリスクでどうにかなるとは最初から思っちゃいない。
 爆風を駆けるのは兎も角、そこから出た時の反撃。シールドとフィールドで――と考えたところで、

【ドクのアシスト。これで銃弾をやり過ごし、前方の遮蔽物に迫る】

 そこに一目散に飛び込み、身を潜め――

「GO!」

 飛び込んで一呼吸後にはすぐさま飛び出して前進を開始!
 一瞬でもコンマ数秒でもいい。〝隠れたか〟という思案がよぎった刹那にすぐさま動くことで、
 そのトリガーを引く指が僅かに遅れればそれでいい。

【一呼吸が重要だ。遮蔽物に飛び込んですぐに飛び出すのではなく、一呼吸で相手に思考がよぎった瞬間に飛び出す】

「―――!!」

 ジャギン!と駆けながら粒子短銃を向ける。先ほどの射撃でポイントは掴んでいる。
 細かい位置取りまでは確認する余裕はなかったし、精密射撃などままならぬが問題にもならない。

≪ブラスターモード:エリミネーター/ギロチンバースト≫

 SLASSSSHH!!射出時間が極端に長いレーザー光は刃となって、
 狙撃ポイント区画を横薙ぎ。射線状のコンクリート等をバターのように切り裂く一閃!

【点ではなく、線の射撃。ゆえにイムカは狙い撃つという行程を省き、ほぼ撃ちながら駆けるにリソースを使用し、
 相手にはフェイントの布石、回避行動といったリソースを吐き出させることに腐心する】
【攻撃が目的ではなく、あくまでハッシュのリソースの消耗に主観を置いた行動なのだ】

253ラディカル・ドクトール ◆4J0Z/LKX/o:2019/03/03(日) 02:43:06 ID:???
>>252
銃声とイムカが飛び出したのは同時だ。イムカの直ぐ傍、リフラクターフィールドすら突き破り、風が感じられるほどに近くを銃弾が擦り抜ける。
予測射撃?否、銃弾は近くの瓦礫に跳弾し、イムカが先ほどまで隠れていた場所を水平に塗りつぶすよう通過した。
そしてそこに居たのは出るタイミングを逃したドク。辛うじてシールドで防ぐも、触手の接合部を破壊される。

この弾丸は軌跡が赤かった。通常の弾薬とは異なる、例えば強装弾のようなものだったのかもしれない。

「化け物め……」

ぼやきながら生身の腕でシールドを構えるドク。弾き飛ばされずに受け切れるか思案しつつも、今はイムカに着いて行くことが生き残る最善の術だ。
イムカの閃光が横薙ぎに切り払う隙を突いて、再びドクが先行する。ギロチンバーストはコンクリの柱をぶった切り、ハッシュが伏せていた足場を崩壊させた!
ガラガラと音を立てて崩れたそこに、最初にたどり着いたのはドクだった。

「沈んだようだな……」
「ハッシュ!私だ、ドクだ!今すぐ投降したほうが身の為だぞ……!」

瓦礫の山を眺めながら、ドクは盾を構えて前進する。ある程度まで距離を詰めてハッシュへ投降呼びかけるとガラガラと瓦礫を崩して手が伸び、小さな白旗を降った。
瓦礫の合間から横たわっている彼女が見える。どうやら鉄骨と瓦礫に足を挟まれて動けないらしい。骨折しているようだが、まるで痛覚が存在しないかのように長い前髪の隙間から覗くその表情は涼しいものだ。

「起こしてやってくれ」

ドクは力仕事のためのツールを壊されてしまったので、イムカにその役目を渡すことにしたようだ。

254イムカ・グリムナー【最善への希求:2019/03/03(日) 03:00:05 ID:???
>>253

「………」

 流石に戦慄を禁じ得ない。もし、身を伏せ小休憩をしていれば、
 跳弾による〝仕留め〟にかかっていたやもしれぬのだ。

【行動…それに伴う気質が勝敗を分けたか。紙一重に過ぎなかったろうが】

「どうやら、珍しく運がいいようだ」

≪過熱負荷限界――リブートプロセス:冷却開始≫

 粒子短銃の真っ赤に染まった放熱板に加え、冷却材が吐き出される。
 エネルギーセルのパワーを丸ごと吐き出す一閃ゆえだ。

「了解(コピー)」

 ドクがハッシュの投降を確認したと知ると、イムカは彼女の側に接近し、

「まったく、私は荒事が苦手なのだぞ。随分な歓迎をしてくれたものだ」

 不意打ちなんて馬鹿な真似はしてくれるなよ、とイムカも無表情に銃口を向けながら、
 片手で鉄骨と瓦礫を持ち上げて脇に落とす。

「ドク、ちゃんと不満を聞いて雇用条件を見直すなり、切り捨てて粛清するなり雇い主に進言しておけ。
 逃げた山猫を追いかけるのは骨が折れる」

 常の無表情かつ抑揚のない声音でそう告げる。

255ラディカル・ドクトール ◆4J0Z/LKX/o:2019/03/03(日) 03:21:16 ID:???
>>254
「ドク、私はちゃんと書き置きを残したよ。遊びに行くって」

「『すぐ戻る、探すな』じゃあ、探したくもなるだろう……それに3ヶ月は"すぐ"とは言えないしな」

ドクがハッシュに肩を貸す。するとどうやら、会話内容からハッシュは別段HEXAからの脱走を企てた訳ではないことが知れるだろう。
暗殺に次ぐ暗殺。暗殺暗殺暗殺。たまにはパーッと戦いたくなり、有給(無断)を取って紛争地に遊びに来たのだとか。
わざと不利な陣営につき、戦局をひっくり返して遊んでいる最中にイムカが訪れたのだ。仲間であるドクの存在には接近まで気が付いていないようだった。

ともあれ、戦場のハッシュを捕まえることには成功した。
ハッシュの不在によって反政府組織は瓦解し、やがてこの世界も均衡を取り戻してゆくだろう。
片脚を引きずりながら、ハッシュはイムカとすれ違いざまに声を掛ける。

「まぁ……久しぶりに強いのと戦えて楽しかったよ」
「ペットの"ラビット"によろしくね」

ラビットとはジョシュアのことだろう。事あるごとに彼女はジョシュアをそう呼ぶのだ。
それだけ言い残すと、ドクとハッシュは迎えに来たホーネットに乗り込み、イムカもそれに追従すれば越境機能によって2033世界への帰還を果たすだろう。

さて、あとはイムカへの報酬だが、イムカは大量の電子クレジットと一枚の紙切れを受け取った。
『おてつだい券』と書かれているそれは、ナメているようにしか見えないがれっきとしたアーティファクト。
署名欄に対象の名前を書き込み(法人不可)、制約内容を欄に書き込んで貼り付ける事で言うことを聞かせられるらしい。
どんな悪巧みが実現するか、ゲス笑いの止まらない代物だ。

【それでは終了!】

256ニア・シューペリオリティ:2019/03/23(土) 22:47:27 ID:???
がたんごとーん、がたんごとーん
新しい朝が来た、希望の朝だ
漆黒の戦闘服に身を包んだ企業戦士達は電車にすし詰め状態、戦場へと駆り出される訳だが

「むぎゅう……」

この現実基準世界での異能者の立場は非常に危うく、個としての過ぎた暴力は即ち排他の対象となる事を意味している
故に、お仕事も隠密的に行わねばならないし、終わった後は始発電車を待って宿に帰るというクラブ明けのパリピめいたスケジュールを送っていたのだ
夜中の仕事の成果は上々だ、敵は拳銃すら重宝する程度の素人同然の輩だったのだから
どちらかと言えばこの、満員電車の方がニアにしてみればインフェルノめいた地獄と思えた

「つ、潰れるぅぅぅ……」

小柄なニア、なんと床に足先がついていない

257じぇい ◆4J0Z/LKX/o:2019/03/23(土) 22:58:03 ID:???
>>256
「おいニア、顔がすげェことになってんぞ」

不意にその身体にかかる圧から解放されれば、ニアの両足は床面をしっかりと踏みしめるはずだ。
顔を上げるとそこにはジョシュアの姿がある。彼がその大柄な身体を使い、ニアがようやく入れるだけのスペースを確保してくれたのだ。

「これだけはやりたくねェと思ってたんだがな……」

満員電車でもイチャつきたい。そんな考えを持ったバカップルがよくやるやつ。ジョシュアとニアの状況はまさにそれだ。
そしてその光景は、ジョシュアが最も恥ずべき公衆での振る舞いのうちの一つだと認識しているものである。

「だが人命に関わることだ、今回は仕方ねェ」
「仕方ねェんだ、分かったな」

カメラ目線に指差しながら。ジョシュアは言い訳がましくそう言った。
実際人に圧迫されて怪我したり、悲しい結果になることはよくあることだ。足がつかないほどの圧だとすればなおさら。
ジョシュアの屈強な肉体はリーマンの圧にも負けず、目的地にたどり着くまでニアを守りきるだろう。

258ニア・シューペリオリティ:2019/03/23(土) 23:04:53 ID:???
>>257
「ぷはぁっ!」
「……助かりましたってんですっ……」

ようやっと周囲の凄まじい圧力から解放されて一息
実際骨の何本かを持っていかれたかの様な錯覚に陥っているのだ

「……誰に向かって喋ってるってんですかっ……?」

まぁいいや、と小首を傾げつつも
さてはて周囲の企業戦士達、空いたスペースがあれば体を軟体生物めいて割り込ませようと試みるであろう
コワモテで大きなジョシュアにも怯まずにそれを敢行するのだから怖いもの知らずこの上ない
とは言えここは法治国家!目立つ暴力は御法度なのだ!目立つ暴力は!

「うわわっ……」
「ま、まだあと5駅っ……」

再び周囲に接近する気配を察して縮こまるニア、目的地まではあと20分弱といったところか

259ジョシュア ◆4J0Z/LKX/o:2019/03/23(土) 23:11:48 ID:???
>>258
「まーたウジャウジャと……」

と言いたいところだったが、向こうも生活がかかっているのだ。必死こいて出社するのを悪く言うわけにもいかず。
しかしまぁ、彼らのエコノミックアニマルぶりには脱帽するばかりだ。ボストンじゃこうはならない。

ニアの周りに来る男どもは完全シャットアウト、その上ガラが悪く大柄ときたもんだからぱっと見は完全にイタいやつに他ならない!
名誉を守るためには体格差を生かし、やや無理のある親子感を醸し出すしかない。

と、

「……なんだァ、この匂いは」

スン、と鼻を鳴らすジョシュア。
どこか夏場に嗅ぎ慣れた、それでいて思い出したくないような……あの香り。

いるッ……!どこか近くッ……!
スパイシーなアイツ……!

260ニア・シューペリオリティ:2019/03/23(土) 23:27:35 ID:???
>>259
「うひぃ……」
「ありがとうってんですっ……」

さて、記載を忘れていたが無論ここはジャパン基準である
故に黄色外であるジョシュアとニアはそれだけで目立つのだ
そんなふたりが文字通り幅を利かせていれば流石にこれ以上の侵攻は阻める模様

「……んんっ!?」
「……ねぇ、ジョシュアぁっ……なんかぁ……」

そしてニアはアレだ、ぶっちゃけ物事をハッキリと言い過ぎるきらいがある
故にまぁこのままであれば言うであろう、間違いなくどストレートに、大きな声で

261ジョシュア ◆4J0Z/LKX/o:2019/03/23(土) 23:35:00 ID:???
>>260
「待て」

それを阻止するがごとく、ガッとニアの口に何かが突っ込まれた。マシュマロ……?
口いっぱいに頰

262ジョシュア ◆4J0Z/LKX/o:2019/03/23(土) 23:37:24 ID:???
口いっぱいにほおばるそれは、甘くふわふわとした物体である。
ジョシュアがその上からニアの口に手をあてがえば、声を出すことすら叶わなくなってしまうだろう。
まるで口に布を詰め込んでから猿轡をし、人質が叫べなくしてしまうように。

「俺に考えがある……次の駅まで堪えろ」
「そうすりゃ俺たちの勝ちだ」

ジョシュアには何やら、数多の企業戦士たちの隙を突く秘策があるらしい。

263ニア・シューペリオリティ:2019/03/23(土) 23:49:15 ID:???
>>261-262
「んむぐっ」
「……んむむっ?んふぇい……」

もーしゃもーしゃ、お口の中がパラダイス
ともあれ秘策があると聞けば頷きながらもごもごとお返事
間も無く駅に到着するであろう、アナウンスが聞こえてから徐々に速度が落ちて行く

「んむむっ……」

車内の揺れに伴い揺らめくニア

264ジョシュア ◆4J0Z/LKX/o:2019/03/23(土) 23:56:20 ID:???
>>263
停車のアナウンスと共に開くドア、流れ出るリーマンのすぐ脇に並ぶ大量の黒ずくめ!
ほんの一瞬だけ車内密度が低くなったのを、腕利きのシャープシューターは見逃さなかった!

「今だッ!!」

ぐいと持ち上げるニアの体。腰の部分を持って、まるでボールでも持ち上げるかのように掌にお尻の部分を乗せて持ち上げてしまった。
何をしているのかと思いきや、ジョシュアはすぐさまニアを支える手に力を込め、色の違う座席をロックオン。
そう、そこはプライオリティシート!ニアのような体の不自由な人が絶対権力を持つそれ目掛け、ジョシュアはニアをシュートしたのだ!

265ニア・シューペリオリティ:2019/03/24(日) 00:06:16 ID:???
>>264
「……んへっ!?」
「ひゃあっ!!」

ぽすん、とか細い体はプライオリティなシートにジャストミート!
これでも一応ニアは立派(?)なケガ人である
故に周囲のリーマン達も手が出せない!ヤッタネ!

「……荷物、持ちますよっ」

せめてそれならば荷物をと、シートに座り両腕を差し出した
ややあってから電車は目的の駅に辿り着くであろう、朝の都会の駅の人の群れの中に

「……あぁ、もう……」
「めっちゃハードな世界だってんですねっ、ここ……」

ようやく解放されたニア、グッタリとして苦笑を浮かべるのでありましたとさ

//この辺りで締めで大丈夫でしょうか、ありがとうございました!

266ウルリック【牙狼】>>582:2019/04/21(日) 20:45:52 ID:???
【狭間のスクラップヤード】

 廃工場と数多のスクラップに埋もれた赤さび色の小さな世界。
 そこは寄る辺なき越境者の拠点めいた場所。
 そこは越境の難民たちが住まう場所。

 まーこう書いたら何かサツバツとした難民キャンプめいたものを想像しがちだがその実体は!!

 -------------

【わうん!】

 デッケデケーと今日も柴犬が食堂よりチョッパったお肉を咥えて走り去る。
 食堂の主の罵詈雑言は響き渡り、周囲はまたか、という反応である。

 密造酒めいているが酒場はあるし、どっかのファンタジーな世界からやってきたサキュバス連中の娼館もある。
 オトナな施設ばかりかといえばそうでもなく、ラジオ放送もあったりする。
 難民キャンプでは各人に役割が分けられ、元の世界から神隠しに合い、その後居座ってしまった連中にも居場所がある。

 まーそんなところだ。スクラップヤードというのは。

267パッパルデッレ ◆AaNrqSY5ys:2019/04/21(日) 21:05:02 ID:???
>>266
「ぱーるぱるぱる、パスタの子〜、赤い、地平からやあてきたー
 …うん、いい感じだぞ」

自らの歌を散歩しながら作る英雄希望が現れた!

「……で、此処は何処だろう?」

その実態は世界を越える迷子!

268ウルリック【牙狼】>>582:2019/04/21(日) 21:10:50 ID:???
>>267

「世を統べるはカレーです!さあ、今宵も皆、カツ(勝つ)カレーをありがたく食べて咽び泣きなさい!」

 まーったく懲りてないどっかのカルト宗教が高らかに叫ぶ!
 連中こそ、どっかの世界から流れてきたカレー愛好騎士団!越境は時にアホを運ぶ!!

「要するにパスタなんて論外なのだ!」

 決断的なパスタDIS!すぐ側には「実際邪教な」「完全敗北」「のびて不味い」という
 冒涜的張り紙がされた毛玉に目ん玉生えた何かのオブジェ!!

「わうわう(拙者は今日はかつ丼が食べたい)」

【何たる嗜好のワンダーランドか!!】

269パッパルデッレ ◆AaNrqSY5ys:2019/04/21(日) 21:15:53 ID:???
>>268
「わぁーお、越境直後にあいまみえる唐突なDIS、これが世界か。
 まあ、信仰の自由は推奨すべきもの、他人に迷惑かからない内は」

やれやれと肩をすくめ頭を振る、実際寛容。

「皆違って皆良い。それに辿り着かない限り繁栄はない、これ心理な。
 …で、カレー美味いのん?」

通りすがりのカツ丼食いたい犬に問うてみる。

270ウルリック【牙狼】>>582:2019/04/21(日) 21:21:46 ID:???
>>269

 それが世界である。何かおっ立っているカリー神像も古事記もそう言っている。
 皆が寛容であれば宗教戦争など起こらないのだが、そこはアレだ!人間の業!

【メビウスの輪から抜けられないのだ!(ガンダム風】

「わうわうわう(ん?娘っ子?アレ、なんぞ?)」

 なーんか臭い(シツレイ!)が珍妙な娘に?マークなワンコロ。
 しかし、犬の言葉が分かるっていよいよ狂気めいていると思いたくなるがだいじょび?

「わうわう(めちゃ油っこいからお年寄りには不評だ!いくら食べてもVサインな餓鬼ばらには好評だ!)」

 かつ丼食べたいと思いながらの返答!

【近くの寸胴にはジゴクのように煮えたぎったカレーがあります!分厚いカツもあるよ!】

271パッパルデッレ ◆AaNrqSY5ys:2019/04/21(日) 21:29:30 ID:???
>>270
出自が夢落ちである、土台からして大丈夫なわけがない!
でもパスタ関係者としては比較的ましな部類。
ちょっとマルチリンガルなだけだ、髪が痛むとそれも出来なくなるが。

「成程、ですが私は猫舌。あれは食せません、残念無念又来年。」

寸胴とカツを見ながら、別段残念そうでもなく。

「ではカツとライスだけ頂ましょう。
 どこかでキャベツとソースを貰ってカツ丼だ、やったぜ」

272ウルリック【牙狼】>>582:2019/04/21(日) 21:35:27 ID:???
>>271

「わうわう(ソースならあっちに熟成モノがあるぞ!)」

 勝手知ったる食堂キッチン(無断)
 どっかのヤクザが拵えたソースが入った壺をちょんぱる。
 が、ここで一つ問題がある!キャベツが無い!!

「わうーん(キャベツが無ければ画竜点睛に欠く!ピンチであるな)」

【このままではオイシイカツ丼が食べられない!!】

「Boooooo!」
「ルーを入れなきゃライスもカツもやらーぬ!」

【そして強情なる宗教関係者!なんたる排他性か!!】

273パッパルデッレ ◆AaNrqSY5ys:2019/04/21(日) 21:41:58 ID:???
>>272
「手持ちにあるのはソースのみ…ソースには提供者の情報が必要なのでは?」

言わずもがなソース違いである。

「大人しく冷めるのを待つ、という選択肢。あると思います。
 ですが自動的にカツカレー丼に、御犬様はそれで納得するでしょうか?
 犬公方的には市中引き回しの刑に処されそうな予感」

274ウルリック【牙狼】>>582:2019/04/21(日) 21:52:38 ID:???
>>273

「わうわう(いっそ、ソース一気飲みするであるか?)」

 ナムサン!なんたる身体に悪い提案か!!

「わうん(拙者はカツカレー丼はいやだぞ!)」

 全否定!しかし、このぐっだぐだなノリでは最早カツ丼可能性は潰えた!
 ここは臨機応変に対応せねばならぬ!!

 -------

「わうわう(という訳で市中引き回しよりヒントを得てシチューが出来たぞ)」

 カレーの具材を転用してホワイトシチュー!あると思います!!

【何がという訳かというと何かいろいろあったのだきっと!】

275パッパルデッレ ◆AaNrqSY5ys:2019/04/21(日) 22:03:20 ID:???
>>274
「まさか、野菜四天王なる剣豪の存在が真実とは…今週のビックリドッキリ体験」

目に追えぬほどの太刀筋で迫る居合の達人や
手の延長のように自在に十文字槍を捌く僧兵やら
腹巻と鍬をこよなく愛す髭面のオッサンやら
**で***な御仁やらとの激闘の末、シチューが完成した!…のか?

「このままシチュー教を立ち上げれば第三勢力爆誕のニュースでバズるのでは?
 それはそれとして、どうぞ」

へへー、と両手で持って恭しくウルリックにシチューを差し出す。

276ウルリック【牙狼】>>582:2019/04/21(日) 22:12:30 ID:???
>>275

「わうん(では早速)」

 が、この時、不思議なことが起こった!!
 どっかの信者の何かが通り過ぎ、スパゲティをスープにぶち込みやがったのだ!
 
【なんたる悪魔的所業か!!】

「わう(あれ?存外いけるぞ?)」

 スープスパ!組み合わせの妙である!!

277パッパルデッレ ◆AaNrqSY5ys:2019/04/21(日) 22:23:46 ID:???
>>276
「シチューライスがいけるんだからシチューパスタがいけて当然、自明の理」

でも誰がぶち込んでいった?と周囲を見回す。
まあ見つかるとは思っていない。

「しかし第三勢力爆誕は未然に防がれた、世界は一歩平和に近づいた、やったね。
 わんわんラヴリー教の新設を検討すべき?」

278ウルリック【牙狼】>>582:2019/04/21(日) 22:36:33 ID:???
>>277

 まあ、実際見つからない。どっかのパスタ信者かな?
 なんたる信仰の奪い合いなる骨肉の争いか!

【なお、スケールは昼ごはん何?レベルである】

「わうわう(ちゅるちゅる)」

 スープスパはかるーい。のどごしさわやか。

「わうん(らぶりー教?それはこまるぞ!拙者は狼だ!)」

 どうみても柴犬は舌をぺろーんと出しながら反論。
 既にどっかでは神獣として奉られているのだ。いろいろ混じるとアレじゃね?

【まあ、同じ神しゃまが別の名と姿で崇められているというのは枚挙暇ないのだが】

279パッパルデッレ ◆AaNrqSY5ys:2019/04/21(日) 22:41:20 ID:???
>>278
「奇遇だな、私はパスタだ」

Q.今のやり取りに意味はありますか?
A.世界に意味なんてない

「成程、新たな信仰の設立は見送るべし、と。
 しかし昼ごはんも静かに食べれないなんてなんて世界だ」

スクラップヤードへの熱い風評被害が止まらない。

「政治宗教スポーツはとりあえず排除しないと平和には程遠い。修羅の国」

280ウルリック【牙狼】>>582:2019/04/21(日) 22:59:44 ID:???
>>279

「わうーん!!」

 ウルリックは吼えるのだった。

【今日もみーんな救われた!さんきゅーFMM!】

//END

281タェンティース・イルム:2019/04/24(水) 22:21:29 ID:???
【狭間のスクラップヤード】

越境者の渡る世界と世界の隙間の謎不思議空間
どの世界にも属さず、しかしどの世界にも近く、流れ着くモノも多いそんな世界
難民よろしく辿り着くモノも居れば、はたまた比較的安定した拠点として便利に扱うモノもまた存在している

さてはて、そんなスクラップヤードの開けた草原、雨の午後

「……ふっ、……とっ、ぃよいしょっ!!」

風斬り音と雨粒を飛散させる太刀筋、大型の科学ブレードを持ってして演武式の素振りを行うのは怜悧たる気配と容姿の女
銀糸の短髪は雨に重さを増し、シャツとジーンズのラフなスタイルのカラーは濡れ染みて色を濃く増している



//因みにwikiより、スクラップヤードの概要はこちら
元は平和な世界にある潰れた廃工場であったが 何かの拍子に世界の座標がずれてしまい
全ての世界から薄皮一枚遠く 薄皮一枚近いという奇異な場所となってしまい 
足を踏み入れることが許されるのは越境者か 越境者になる才能を持ちし者だけと言う場所になってしまった

今では越境者憩いの場として様々な世界から来た越境者たちがここに集う
黒ギリギリのグレーゾーンな某をアレした結果 電気ガス水道を元の世界から無料で引っ張ってきているので
ライフラインは使い放題である

282スティル・アウグスタ ◆ba7KXnLx9Y:2019/04/24(水) 22:39:02 ID:???
>>281

草を踏む足音に、僅かに混ざった金属音。
銀の半身を持つ赤毛の女は、雨の中剣を振るう姿に興味を惹かれ、その近くの岩に背中を預け様子を眺めていた。

「……風邪ひくぞ」

腕を組み、左手に掴んだ酒瓶の中身は既に半分程が消費されている。

「わざわざこんな雨の日にやる必要があるのか?」

言いつつも、とはいえ、積極的に止めようとする訳では無い。

283タェンティース・イルム:2019/04/24(水) 22:47:30 ID:???
>>282
「……、……ん……?」
「どうも、ご忠告ありがとうございます」

よく晴れた空色の瞳が凛然とスティルを見詰め、手にしていた漆黒のブレードを腰に帯びた鞘に納める
逆側にも同じくして紅のブレードを有しており、タェンティースの戦闘スタイルを看破するのは容易であると言えよう

「……日課、ですので……動かさないと、逆に落ち着きが生まれません」
「……」
「……え、えーっと……」

生真面目そうな受け答えは面白味とは無縁な印象か
沈黙、ややあって言い辛そうに声を絞り出した、どうやら初対面かどうか……名乗るべきかどうかを判断し兼ねている模様だ

284スティル・アウグスタ ◆ba7KXnLx9Y:2019/04/24(水) 23:04:17 ID:???
>>283

「剣士、サムライ、昔からどうにも戦りにくいタイプだ」
「騎士道とか武士道とか……ああいう連中は大概生真面目だから気が合わない……」
「で、お前もご多分に漏れないな、日課なら雨の日でも欠かさずか、真面目な奴だ、オレならサボる」

どうにも棘がある横柄な物言い、口の端を歪める独特の笑みを溢して酒瓶を口につける。

「……ハ、大丈夫、初めましてだよ、オレはここには最近来たばかりだから」
「スティル・アウグスタだ、通りすがった、声をかけたのは邪魔だったか?」

酒瓶を傾けて液体を喉の奥へと流し込み、何処か濁った赤い眼はタェンティースの足元から頭頂部までをじっと観察して。
不意に鼻をひくつかせた。

「ん、妙だな、オレのか?少しだけ金属の匂いがするな」

285タェンティース・イルム:2019/04/24(水) 23:19:27 ID:???
>>284
「……どうも、光栄です」

恐らくは皮肉的な物言いのスティルに対しての軽い会釈
此方は嫌味ではなく、純粋なる本意から来る言動なのだ
ある意味タチが悪いとも言えなくもないか

「しかし……ふふ、サムライや騎士が誰もが真面目とは限りませんよ」

とは言え何やら、どうにも顔見知りの不真面目なサムライ辺りを思い浮かべたのか苦笑ながらに
ここらでどうやら鍛錬を切り上げ、半歩体をズラし雨に濡れぬ様に緑爛漫に生い茂る巨木の傘の元に入る
なんならスティルの寄り掛かかる岩も、その庇護の下にあっても不思議ではない

「これは失礼致しました」
「……スティルさまですね、わたしはタェンティースと申します」

お見知り置きを、と恭しくしかし嫌味っぽさの無い所作での一礼は深い

「……ん……」
「この通り、どうにも鋭い嗅覚をお持ちですね……しかし、ご同輩、でございますか?」

シャツを捲り腕の辺り、巧妙に隠された排熱パネルを開いて見せる
半人半機の体を別段タェンティース自身は隠し立てするつもりはないのだ
スティルの言葉の意味を知るべく、小首を傾げ問い掛ける

286スティル・アウグスタ ◆ba7KXnLx9Y:2019/04/24(水) 23:42:48 ID:???
>>285

「ハ、これだからやり難いんだよ」

生真面目な礼に肩を竦め、自分より少し背が低い彼女を笑って見下ろしながら、軽くなった酒瓶はベルトに括りつけた。

「少なくともオレが知ってるサムライやらは、皆お前みたいな生真面目君揃いだったな」
「例外がいるって言うなら一目会ってみたいもんだ、そっちとなら、少しくらいは気が合うかもしれない」

岩は確かに巨木の下にあった。
僅かに湿気た煙草を一本取り出して咥え、銀のジッポライターで火を点けて。
傍に人がいる事なんか気にも留めず、お構いなしに吸い始める。

「タェン、ティースね、聞いた事の無い響きで妙な名前だ、覚えたよ」
「……放熱機構か、改造人間、それとも元々ロボットなのか?」
「あぁもしかしたら同類かもな、オレもこういう身体だから」

銀色の右腕が言葉と共にどろどろと流動する。
液体金属、それが右半身を占めていた。

「お前は上手く偽装してるな、一目見ただけじゃ人間と変わりない、さぞかし「馴染みやすい」だろ」

287タェンティース・イルム:2019/04/25(木) 00:02:19 ID:???
>>286
「……何か、その……問題がございましたか……?」

微かな動揺の光を瞳に宿しながら
とは言えしかしスティルの表情にネガティブなモノが少なくとも半人としては感じ取れぬ故に心底な様子ではない

「同じ越境者で……ふふ、いらっしゃいます」
「……あ、でも……真面目ではないと言ってた事は、出来ればご内密に……」

紫煙の流れを微かな体動のみで避ける
失礼のない程度の所作であり一見すれば自然なモノ、最も武芸的な視点からすればその技能を利用したモノであると見抜けるであろうが

「半分人の、半分機械……元々です」
「……液体金属、スゴい……あ、す、すみません……」

思わず身を乗り出してずいっと、流体たる金属への変容と流れをガン見
しかしそれが不躾であるとハッと気が付き、慌てて身を縮こめての謝罪

「ん……え、えぇ、そうですね、なんとか……」

実際見てくれからは人間以外と看破するのは困難と言えよう
最も膂力や強健さと言った点が露骨にひと以上である為にその辺からの予測はカンタンだが

「……あぁ、小降りになって来ましたね」
「わたしは戻ります、スティルさまは如何いたしますか?」

どうやら半機としてのシンパシー的なモノを感じたのか、先程よりやや柔軟な態度で
少し離れたスクラップヤードの本邸へと戻るらしい、なんならご一緒しませんか?というやつだ
そんなこんなでこの邂逅のワンシーン、これにて終幕となる

//すみません、眠気が来ましてこの辺で…ありがとうございました、また宜しくなのです!

288スティル・アウグスタ ◆ba7KXnLx9Y:2019/04/25(木) 00:28:35 ID:???
>>287

「いや、別に?」

実際、そこまでの負の感情を抱いている訳では無く、真面目な奴を相手にするのは少しばかり面倒、程度の物でしかない。
どうにも横柄な物言いはスティルにとって平常である為、元居た世界でも誤解は絶えなかったのだが。

「越境者も色々居るんだな、あぁ、黙っとく黙っとく、口は堅い方だ」

ここまでの振る舞いに口の堅さを感じさせるものは殆ど無いのだが、最低限の世渡りは身に付けている。

「扱いはそれなりに難しいけどな、この手じゃ精密機械なんかとてもじゃ無いが扱えない」
「……ハ、気にするなよ、そういうところが生真面目過ぎるっていうんだ」

都度こちらに気を遣う様な彼女の様子に笑みを見せ、気にするなと言う様に手を振る。
流動する腕は徐々に元の腕の形に戻って行き、そして固まった。

「ん、オレも戻る」
「ここに居座り続ける理由は無いからな、一緒に戻るか」

足音、微かに混ざる金属音、タェンティースに付いて行きその場を後にする。

//ではお疲れ様でしたー。

289スぺオペ世界:2019/05/01(水) 20:49:42 ID:???
監獄艦の中で宇宙海賊集団を作り上げたジョージ。
準備は整い、いざ脱出となったが男からの連絡はない。

男と出会った路地裏へと向かった先でジョージを待ち受けていたのは、
モノアイとスピーカーが取り付けられたドローン一機だった。

「おお、準備はできたようだな。動くとしようか」

ドローンからは男の声が聞こえる。

290かぶり ◆IqwQDoqGqI:2019/05/01(水) 21:00:49 ID:???
>>289
ジョージ「えぇ 連絡が無かったのでどうしたものかと思いましたがね
     それで どう動きます?」

姿を見せず ドローンでやり取りを開始する海賊に対し 警戒を怠らず問いかけるジョージ
もしかしたらすべてブラフの可能性だって0じゃない 冷静に 冷静に

291スぺオペ世界:2019/05/01(水) 21:05:21 ID:???
>>290
ドローン「堂々と正面から出ていくとしよう」

男がそう言った途端に事は起こる。
ごごん、と音がして艦が揺れた。
続けて至る所で何かのロックが外れたような音がした。

ドローン
「さて、これで全ての扉は開いた。
 進むべき道も青く光る照明でナビゲートしている。船で会おう。」

一方的にそう伝えるとカシャン、とドローンが地面に落ちて壊れてしまった。

292かぶり ◆IqwQDoqGqI:2019/05/01(水) 21:14:42 ID:???
>>291
ジョージ「ッ!?」
艦が揺れたことに少なからず動揺し身構える が聞こえてくるロックの外れる音
そして伝えることはすべて伝えた と言わんばかりにその機能を停止させるドローン

賽は投げられた ここからの時間は金より高価

弾かれたように走りだす 集めた仲間の元に

ジョージ「いくぞぉぉぉぉぉぉ!!!!」
ただ一言叫び ロックが外れたであろう場所から牢獄の外に飛び出んとする

293スぺオペ世界:2019/05/01(水) 21:18:13 ID:???
>>292
「「「おおーッ!!」」」

鉄パイプやら釘バットやらを片手に野郎共がジョージの後に続く。
なるほど、青い光が薄暗い廊下を照らしている。
分かれ道だろうが迷うことはないだろう。
そうなると後の問題は…

衛兵「止まれえええ!」

眼前に立ちふさがる強化服を身に纏ったゴリラ兵であろう!

294かぶり ◆IqwQDoqGqI:2019/05/01(水) 21:38:14 ID:???
>>293
走る 走る 自由を求めて
だが敵だってこの事態を指咥えてみているはずもなし

現れたのは忌々しき強化服ゴリラ 自分が最も嫌いな生物

ジョージ「・・・。」
だがあの時とは違う 今はまだ脳みそが茹っていない

ジョージ(おさらいだ・・・あいつらは今の俺が逆立ちしたって勝てない どんな末端であっても ここにいる全員を制圧して余りある力を有している)

まず強化した自分の膂力を指一本で支える時点ですでに勝ち目はない
恐らくはあの潜水服が関係しているはずだが 今はそれを論じている暇もない

ジョージ「ッ!!」
だがジョージは顔に憎悪の表情を湛えゴリラの顔に拳を放つ まさかまた激情に捕らわれたか

ジョージ(ダメ―ジが与えられなくていい・・・痛いとすら思われなくてもいい!!)

行動の真意は ヘイト稼ぎ
相手の注意をひきつけて 辺りの共犯者を1人でも逃がすこと

ジョージ(掴まれるな チャンスは二度訪れない・・・!)

ジャブ ボクシングに置いて最速の攻撃 それをもって捕まらない様に立ち回りつつ 攻撃を仕掛けていく
もちろんある程度抵抗したら逃げることも忘れない様

295スぺオペ世界:2019/05/01(水) 21:44:04 ID:???
>>294
が、ジョージの懸念は杞憂に終わる。

衛兵「ほぎゃあっ!?」

ゴリラは面白いほどボッコボコに殴られるのだ。
流石に素の耐久性はあるので普通に殴ると此方の拳が駄目になるが…
兎も角、異常なまでの耐久性はなく、何故か動きが鈍い。

「オラー!」
「やったんぞー!」
「くたばれー!」

周囲でも戦闘は始まったらしい。
しかしどのゴリラ兵も多勢に無勢とはいえボッコボコである。

大男「…弱すぎないか?」
優男「理由を考えるより今は脱出だろ!」
大男「そーだった!ボス!こっちに格納庫が!!」

296かぶり ◆IqwQDoqGqI:2019/05/01(水) 21:53:58 ID:???
>>295
ジョージ「ッ!! なん・・・?」
ゴリラが怯む

考えるよりも先に体が反応する 篭手のルーンを発動し ボクシンググローブを召喚
すぐさまオーバーハンドパンチを繰り出しゴリラを打ち据えた

そのあまりにもあっけなさすぎる結果に思考が真っ白になり

ジョージ(これなら・・・あの忌々しいゴリラどもを殲mッ!!)
頭に血が上りかけて 慌てて頭を振り己の拳で頬をしたたかに打つ

今はそんなことをしている場合ではない もっとほかにやるべきことがある

ジョージ「でかした 労働の対価だ 好きに持って行っていいぞ」
と略奪許可を出し 自分は先を急ぐ

297スぺオペ世界:2019/05/01(水) 21:57:46 ID:???
>>296
「よっしゃー!」
「よくばんなよ!」
「あれこれ電源入んねーぞ?」
「あ?なんだ全部ぶっ壊れてんのかあ?」

ジョージが進んだ先。
そこに一隻の船があった。
大小の黒い三角錐を組み合わせた様な形の宇宙船だ。

大男「船だ!」
優男「…ハッチが開いている?ナビゲート通りだとあそこが終点か?」

298かぶり ◆IqwQDoqGqI:2019/05/01(水) 22:01:47 ID:???
>>297
略奪したすべての武装が壊れている
そんなバカな話はない

ジョージ「とにかく持てるだけ持っていけ 何か理由がある筈だ!!」
そして見えてきた宇宙船

ジョージ「乗り込め!!」
と言って自分がまず先にハッチの内部に飛び込んだ

299スぺオペ世界:2019/05/01(水) 22:07:10 ID:???
>>298
全員が乗り込むのを見計らったように船のハッチが閉まる。
程無くして船内の照明がつき問題なく動けるように。

大男「おっと、終点じゃあなかったみたいだぜ?」
優男「そのようだ。これは…操舵室まで続いているのか?」

青白い光は未だジョージたちを導いている。

「やっぱうごかねえ」
「銃っぽいのも剣っぽいのも全く動かねえ」
「修理部屋か何かだったんじゃあねえの?」
「まじかー」

野郎どもは初略奪の品々がポンコツで意気消沈していた。

300かぶり ◆IqwQDoqGqI:2019/05/01(水) 22:11:34 ID:???
>>299
ジョージ「そんなはずはない 奴らが後生大事にガラクタため込むようなバカだったらこんなことにはなってない
     思えばゴリラが銃撃してこなかったことも妙だ 逃げた捕虜は殺すべきだったのに」

ジョージ「おしゃべりは終わりだ 行くぞ」
と 導きのままに船内を進もうとする

301スぺオペ世界:2019/05/01(水) 22:18:41 ID:???
>>300
進んだ先にあったのは優男の予想通り操舵室だった。
飛行機の操縦席を広くし、
ヒト一人分の高さから二つの座席を後ろから見下ろすような形で更にもう一つ座席がある。

大男「三人分の席があるな」
優男「一番手前の席が操縦と…火器管制の席か?」
大男「そうすっとボスはこのひとつ高いところにある席に座るべきか」
優男「まあ、そうなると思うが…」


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