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( ^ω^)百物語のようです2013( ω )
1
:
◆Rsp62tAaew
:2013/06/28(金) 14:17:25 ID:PjQGMrTo0
( ^ω^)おいすー。ここは夏の祭り、百物語専用スレだお!
祭り開催まではルールの確認等自由に使ってほしいお!
( ^ω^)とりあえず今決まっているルールは
以下の通りだお!
・開催日は八月九日(金)から十八日(日)まで
※ただし投下できるのは金土日のみ。投下期間以外の本スレは作品の感想などご自由に使用してください
・作品はホラーでなくても幽霊、妖怪、人外などが出るならギャグでもなんでも可
・レス制限は一作品30レスまで。それ以上は個別スレ建てをお願いします。
・ながらはNG。個別スレを建ててそこでやるのは可。
※個別スレ参加の場合
レス制限無し。
スレ立て
↓
百物語スレにて投下開始報告、URLを貼る
↓
投下終了後、百物語スレにて投下終了報告(その際、前の人の数字を引き継いで話数宣言)
・1人何話でも投下可!
※連続投下→次に投下する人がいないか確認を取り、無ければOK
※作品の投下間隔についてはルールはありませんが少し間を開けることを推奨します
・イラストでの参加も可!一話としてカウントします。
※ただし作品への支援絵は作品としてカウントしない
・開催時間は18時から翌朝7時まで
・話が終わったら本スレ(自分でスレを立てた人はそのスレでも可)で蝋燭のAAを貼る
前回百物語のスレ
( ^ω^)百物語のようです2012 in創作板( ω )
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/13029/1344607128/
( ^ω^)百物語のようです2012 in創作板( ω )
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/13029/1345353530/
( ^ω^)他に変更点、疑問点ある方はなんでもいってほしいお!
834
:
( ゚∀゚)o彡゜沖縄旅行のようです18/19
◆MgfCBKfMmo
:2013/08/16(金) 00:01:22 ID:YdZR4Pzo0
( ・∀・)「キジムナーと縁を切るには、そいつらが嫌いな蛸や鶏、鍋蓋、放屁などをぶつけなくちゃならない。
でもキジムナーと仲良くなってからこれらのものを使うと逆にキジムナーを騙したことになって恨まれてしまう。
それと、住処を燃やすこともやっちゃいけない。これがもっとも恨まれる。
一度キジムナーに恨まれた人には大きな復讐が待っている」
( ゚∋゚)「復讐?」
( ・∀・)「そう。なんだか人間臭いやつだろ。しかもそんじょそこらの妖怪よりよっぽどえげつないやつ」
( ゚∋゚)「なんだよ、もったいぶらずに教えろよ」
( ・∀・)「まあそう急ぐなって。そもそもやり方は一つじゃない。
ただ不運が続くように呪われることもあれば、人に化けて隙を見て目玉を焼きつぶしに襲いかかることもある。
海沿いにいりゃ引きずり込んで怖い目にあわせたりするよ」
( ・∀・)「それと、他にも言い伝えがあるんだ。
お話の種類によるけど、雄のキジムナーにはその体格に不釣り合いな睾丸が、
そして雌のキジムナーには不釣り合いな乳房がある場合もある」
( ・∀・)「その場合、キジムナーはそれぞれの膨んだものを利用して、裏切り者の人間の顔面に押し当てるんだ。
そのままものすごい力でそいつを窒息死させるんだとさ」
835
:
( ゚∀゚)o彡゜沖縄旅行のようです19/19
◆MgfCBKfMmo
:2013/08/16(金) 00:02:27 ID:YdZR4Pzo0
( ゚∋゚)「なーるほど、雌のキジムナーに絡まれていれば、どっちにしろジョルジュには幸せだというわけか」
( ・∀・)「そういうこと。あの呪いのお札もキジムナーにはぴったりな意味だと思うし」
( ゚∋゚)「なんて書いてあったんだ?」
( ・∀・)「妖怪さん、お友達になりましょう」
( ゚∋゚)「呪いっぽくないな」
( ・∀・)「そんな本気で呪われるようなこと書かないさ。でも人間と遊びたいキジムナーはよってくるかも」
( ゚∋゚)「そしたら今頃ジョルジュは楽しんでいるかもなー。
あれ、なんか窓の外明るくないか?」
( ・∀・)「あれ、なんだろ……うわ、ホテルの前の木が燃えてる!」
(;゚∋゚)「ええ!? ここ大丈夫か?」
(;・∀・)「さすがに何かあったら連絡が来るだろうし、もう消防隊来てるみたいだから大丈夫だろうけど。
誰だろう、煙草とかの残り火かな。危ないことしやがるぜ」
「まったくなー」
最後に誰の言葉が聞えたのか、結局二人はわからないままだった。
〜おわり〜
836
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 00:05:10 ID:9OyKUJDU0
くそううらやましい
837
:
◆MgfCBKfMmo
:2013/08/16(金) 00:05:38 ID:YdZR4Pzo0
(
)
i フッ
|_|
なんかムラムラして勢いで書いた。
きっと明日には羞恥心で消してしまうから今のうちに投下する。
ゆくさー=うそつき
838
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 00:06:30 ID:HotGtFBA0
沖縄の妖怪は本土と一味違って危ないのが多いよな、乙
839
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 00:06:34 ID:54Y4jdIk0
間髪いれないようで悪いけど39本目いく
.,、
(i,)
|_|
840
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 00:09:07 ID:54Y4jdIk0
某日、地元の夏祭りにて。
ナンパ目的で祭りに臨んだジョルジュは、さっそく好みの女の子を見つけた。
(゚、゚;トソン「で、デート?」
_
( ゚∀゚)「ここで会ったが何かの縁! たのんます、名も知らぬ可愛い人!」
(゚、゚;トソン「え、えぇぇ……?」
_
( ゚∀゚)「! じゃ、じゃあ、せめて写真だけでも!」
_
( ゚∀゚)「花火を背景に! あ、きた! じゃー撮るから!」
(゚、゚;トソン「え、あ、ちょ……」
_
( ゚∀゚)「はいしゃがんで、笑ってー!」
(゚、゚;トソン「あ、え……、……こ、こう?」
カシャッ
http://imepic.jp/20130815/860640
.
841
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 00:10:11 ID:54Y4jdIk0
_
( ゚∀゚)「やっべ、花火撮り逃した」
(゚、゚トソン「え、ええと…?」
_
( *゚∀゚)「いやあ、ひと夏の思い出をありがとうございます!」
(゚、゚トソン「あ、その……はい」
_
( ゚∀゚)「じゃ、縁があったらまた会いましょう! そんときはデートでも!」
(゚、゚トソン「………」
_
( ゚∀゚)「…?」
(゚、゚トソン「そ、その……」
_
( ゚∀゚)「あ、はい」
(゚、゚;トソン「え、えっと、い、いまから………、……その。」
(、 ;トソン「暇だったり……ゴニョゴニョ」
_
( *゚∀゚)「!!! 暇!! 暇ですとも!!」
(゚、゚;トソン「よっ、よかったら、ちょっと山道でも散歩したいなー、って……」
_
( ゚∀゚)「ここら、祭りで騒がしいすもんね。 俺でよかったら、喜んで!」
(、 *トソン「………!」
.
842
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 00:11:03 ID:54Y4jdIk0
――― 初見で、いや、せめて写真の時点で気づくべきだったのになあ。
のちにジョルジュがのこした、誰にも聞かれることのない言葉である。
.
843
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 00:12:26 ID:54Y4jdIk0
(
)
i フッ
|_|
※
顔がでかく四肢がちいさいのは、不気味さを演出してるんじゃなくてただの画力不足です。
女子中学生が描きそうな絵だけど、まあわかる人にだけでもわかってもらえたら幸いです。
844
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 00:27:19 ID:JCijkI5w0
死装束ってことか
乙
845
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 00:31:31 ID:54Y4jdIk0
もうひとつ
細かいからこっちはどうでもいいんだが
846
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 01:16:06 ID:D1A5bmlw0
投下してもいいのかな……
847
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 01:19:18 ID:NLn1zrRs0
こいや
848
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 01:19:28 ID:Ql9jkjn2O
いいんじゃないかな
849
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 01:24:05 ID:pSzcEu2I0
おいまだか
850
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 01:24:53 ID:D1A5bmlw0
おk、じゃ投下します40本目!
.,、
(i,)
|_|
851
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 01:25:39 ID:D1A5bmlw0
( ><)「ある朝のことなんです!」
( ><)「僕が中学校に入学して二年目の夏休み!」
( ><)「その初日に友達と遊ぶために起きたら」
((●))
( ><)「ちっこい目玉のお化けが僕の前にいたんです!」
((●))「おい若太郎!やっと見つけたぞい!」
( ><)「彼……かれ?が言うには、僕はこの目玉の息子だというんです!」
( ><)「しかし!しかしですよ!?」
( ><)「『若手 若太郎』14歳!僕には父と母がいます!こんな奴が僕の父親!?」
( ><)「ありえないんです!」
( ´ー`)「え?若太郎は僕らの息子じゃネーヨ?そこらへんに落ちてたから拾ったヨ」
( ><)「これから宜しくなんです目玉の……いや、『父さん』!」
852
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 01:26:23 ID:D1A5bmlw0
( ><)ビビビの若太郎のようです
.
853
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 01:27:10 ID:D1A5bmlw0
( ><)「前々から変だなぁとは思ってたんです!」
( ><)「なんか皆には見えないものが見えていたり!」
( ><)「たまたま抜け落ちた髪の毛が妙にトゲトゲしくて、床に突き刺さったり!」
( ><)「聞けば僕は、ナントカ族の生き残りなんだそうです!」
( ><)「で、なんの生き残りでしたっけ父さん」
((●))「ビビスカテルソ=霊長=ソネスベルグ=幽霊族じゃ!」
( ><)
( ><)「幽霊族の生き残りなんだそうです!」
((●))「略すな若太郎!!」
( ><)「うっせー!!長ったらしいのは大っ嫌いなんです!!!!!!」
854
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 01:28:12 ID:D1A5bmlw0
( ><)「そんな父さんが、僕に使命を言いました!」
((●))「お主はここらで悪さをしている妖怪を退治できるほどに成長したようじゃ!」
((●))「じゃから、妖怪がらみで困った人がいたら、助けてやってほしいのじゃ!」
( ><)「今までさんざ放っておいた人げ……妖怪が何をとも思いましたが……」
( ><)「その言葉を聞いた僕は、その言葉に打ち震えました!」
( ><)「なんか力が有り余ってたので!」
( ><)「日頃のうっぷんやストレスを妖怪にぶつけるには絶好だったので!」
( ><)「僕は快く了解したんです!」
( ><)「でもそんなことよりまずは遊びに行かなきゃなんです!」
( ><)「もう待ち合わせ時間が予定より30分も過ぎてるんです!」
855
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 01:28:53 ID:iMXVWuVI0
おいなんか始まったぞ……
856
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 01:28:55 ID:D1A5bmlw0
公園
( ><)「僕は公園へとやってきました!」
( ><)「公園では友達がイライラしながら僕を待っててくれたのですが」
∧_∧
(*‘ω‘ *)「遅いっぽ!ビロード!」
∧_∧
( <●><●>)「もう時間が間もなく1時間になることはワカッテマス」
((●))「こ、こやつら……妖怪じゃ!!」
( ><)
( ><)「何言ってんだこいつ!」
857
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 01:29:58 ID:D1A5bmlw0
( ><)「こちらも前々から違和感を感じてましたが!」
( ><)「なんか猫耳付けてるなーとは思ってましたが!」
( ><)「僕と同級生の椿歩(ツバキ アユム)ちゃん!」
( ><)「通称ちんぽちゃん!」
( ><)「同じく同級生で苗字が同じの若手升(ワカテ マス)くん!」
( ><)「通称マスかくん!」
( ><)「僕の友達が妖怪だなんて、信じられるわけがないじゃないですか!」
((●))「何を言っておる!こやつ等は凶悪な妖気を放っておる!」
((●))「ここいらの人間たちが『よくタンスの角に足の小指をぶつけている』のも、こやつらの仕業じゃ!」
( ><)「凶悪だとのたまっている割には、凄く地味なことしかやってない気がするんです!」
858
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 01:30:53 ID:D1A5bmlw0
((●))「こんなことをするのは奴らしかおらん!妖怪……」
((●))「妖怪……妖怪……」
((●))
((●))「妖怪『よくタンスの角に足ぶつけるようになる』じゃと思うな!」
( ><)「こいつ、絶対分かんなかったから適当に言ったんです!」
( ><)「そして、即席で作ったネーミングにしてはクソが付くほど悪いんです!」
(*‘ω‘ *)「ふふふ、よもやバレちゃ仕方ないっぽ!」
( <●><●>)「いかにも!私たちが妖怪『よくタンスの角に足ぶつけるようになる』……」
バアアーーーーーーーーーーーーーアアン!!!!!
(*‘ω‘ *)「「通称妖怪『タン足』!!」」(<●><●> )
( ><)「名前が当たっててしかもこのネーミングの悪さ!」
( ><)「もう救いようがないんです!!」
859
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 01:31:49 ID:D1A5bmlw0
(*‘ω‘ *)「それで?」
( ><)「え?」
( <●><●>)「私たちが『タン足』だから、どうしようっていうんです?」
( <●><●>)「『タン足』でも、侮れないですからね!?」ゴオォォ
( ><)「うわっ!なんかマスかくんから黒い煙が!これが妖気というものなんですか!?」
( ><)「でも『タン足』って言うだけで威圧感が無くなるんです!クソネーミングに感謝なんです!」
(*゚ω゚ *)「短足の何が悪いってんだああああああああああああああ!!!!」ゴォォオォ!!
( ><)「うわぁ!なんか勝手にちんぽちゃんが怒り始めたんです!ならどうしてそう略した!」
((●))「彼奴等を放ってはおけん!今こそお主に宿る力を発揮するんじゃ!」
( ><)「僕に宿る力!?それはいったい何なんです!?」
((●))「知らん!なんか内側に潜んでるっぽいのを外に出すイメージをすれば出るはずじゃ!」
( ><)「こいつクソほども使えない親父なんです!もう勝手にやるから黙ってろなんです!」
860
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 01:33:02 ID:D1A5bmlw0
( ><)「う……う……」
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
\ ヽ ! | /
\ ヽ ヽ / / /
\ | / /
ゴワァァァァ!!! ,イ
 ̄ -- = _ / | --'''''''
,,, ,r‐、λノ ゙i、_,、ノゝ -  ̄
゙l ゙、_
.j´ . . . . (. ゴワァァァァァ!!!
─ _ ─ { (><#) /─ _ ─
). c/ ,つ ,l~
´y { ,、 { <
ゝ lノ ヽ,) ,
(*‘ω‘ *)「なっ……!」
( <●><●>)「これは!強大な妖気が発せられている!」
(#><)「くらえぇぇぇ!!!必ィィィィ殺ッッッッ!!!」
パァァン!!
(#><) 「レイガン!!」
⊂彡☆))゚ω゚ *) 「なんでっぽべらっ!?」
パァァン!!
(#><) 「体内電気!!」
⊂彡☆))0><●>)「関係ねぇべふ!!」
861
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 01:35:40 ID:D1A5bmlw0
( ><)「はぁ……はぁ……」
(#)ω; *)「痛いっぽ……」
( #)><●>)「な、なぜ!私たちに手加減をしたんですか!貴方なら私たちを……!」
( ><)「それは!しょうもないからに決まってるじゃないですか!」
((●))「どストレートに言うのぉ若太郎」
( ><)「それに!今までずっと遊んできた人間……じゃないけど!」
( ><)「『友達』を!消せるわけが無いんです!」
(#)ω; *)
( #)><●>)
( #)><―>)「……まったく、あなたという人は」
(*><)「……えへへ」
「さ、遊びに行くんです!」
「痛いっぽ、これは弁償を要求するイタァ!!」パァン!!
「全くもう……」
862
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 01:38:09 ID:D1A5bmlw0
( ><)「その一件以来、僕たち三人は『若太郎ファミリー』として活躍を始めました!」
( ><)「今日も今日とて、妖怪に困ってる人間のために学校に通いつつ頑張ってるんです!」
( ><)「クソほども使えない目玉の親父!」
( ><)「同じくちんぽちゃん!」
( ><)「同じくマスかくん!」
( ><)「戦闘要員は僕しかいないけど、相手にストレスぶつけてるので気にしてないんです!」
( ><)「ちなみに、ビンタでどんな妖怪も張り倒すので、こんな名前で人間には伝わってるそうです!」
( ><)「『ビビビの若太郎』」
( ><)「夜中に乾いた張り倒した音が鳴り響いたら、それは僕かもしれないんです!」
( ><)「それでは!またどこかでなんです!」
( ><) ビビビの若太郎のようです
(
)
i フッ
|_|
ギャグパクリスペクトしました鬼太郎さんごめんね
863
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 01:40:23 ID:Uvn0Cjjk0
綺麗にまとめやがったwwww乙!
864
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 01:40:23 ID:E7uFVXSk0
くそわろたwwww
意外と言う子なビロードも可愛いなprpr
865
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 01:40:59 ID:u5jfw6AE0
乙
テンポが良かったと思う
866
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 01:45:37 ID:NLn1zrRs0
そういや本家鬼太郎のビンタの擬音はビビビだなwww
乙乙
867
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 01:51:39 ID:tghfWQP.0
乙
ワカッテマスのあだ名がひでぇ
868
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 01:54:21 ID:E7uFVXSk0
>>440
間違ってからすまん
左胸のとこに血みたいなの着いてないか?
単に浴衣の模様かも分からんが
869
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 02:10:53 ID:NLn1zrRs0
>>868
俺はトソンに影が無いのが気になったな
あと、背後のサンドワームみたいなトゲトゲしたの何だろうかと
870
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 02:14:51 ID:rA6TgEHU0
乙! ネーミングセンスに吹いたwww
次、投下しても大丈夫かな……?
871
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 02:22:17 ID:NLn1zrRs0
こいやこいや
872
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 02:22:55 ID:rA6TgEHU0
では、41本目……いただきます。
.,、
(i,)
|_|
('A`)はしあわせな村の一員になるようです
873
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 02:24:34 ID:rA6TgEHU0
行方不明になったはずの親戚から手紙が来た。
内容はとても簡素なもので、家族に対する謝罪もなければ安否を確信できる言葉もない。
あったのは記録――日記だけだった。
('A`)「このあたりのはずなんだが」
手紙には村の場所と、その村での出来事が記されていた。それだけだ。
まあ、親戚の行方を知る手掛かりになる何かがないかと、ダメもとで来てみたってわけだ。
家族の中で一番暇だった俺が。うるさいニートで何が悪い。
('A`)「帰りたい」
見渡す限り木。右も木。左も木。上も木。
生き物の姿はどこにもなく、背の高い針葉樹林が静かに立ち並んでいる。
足元はぬかるんでいて歩くたびにピシャピシャ音を立てる。
道中で拾った緑の実をかじる。独特の甘さが口の中に広がった。首筋を掻く。
('A`)「何もなさそうだし……帰ろうかな」
874
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 02:25:35 ID:rA6TgEHU0
森は静かに葉を揺らすばかりで、村のむの字はどこにも見当たらない。
そもそも手紙の内容だっておかしかったのだ。きっとだれかのいたずらだったに違いない。
んで、俺はありのままを伝えればいいんだ。責められはしないだろう。手掛かりは何もなかったと。
さて、日が落ちる前に森を抜けなければ。木の実を口の中に詰め込む。
針葉樹林は日中でも薄暗い。日が暮れてしまえば帰れなくなってしまうだろう。
180度回転して来た道を戻る。
足が止まる。
('A`)
……グス……ッウ……ッ……
(;'A`)
人の声が聞こえた。子どもの泣き声、のようだ。
放置して帰るのも良心がいたむので、とりあえず声の方を覗いてみる。
(;<;*)「いたい、あつい。あついよ」
いたのは男の子だった。
膝に顔をうずめて泣きじゃくっている。
875
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 02:26:44 ID:rA6TgEHU0
('A`)「お前、迷子なのか?」
(;<;*)「うぇ……ぅ……あ、れ?」
男の子が立ち上がる。
どうしてここにいるのか分からないようで、あたりをきょろきょろ見渡している。
('A`)「……俺はドクオ。お前は?」
とりあえず自己紹介をする。幹の陰から。
びくりと身体が揺れる。初めて俺のことを認識ようだった。
男の子は涙でいっぱいの目をこする。ちらりと見えた目は森を映したような深緑をしていた。
(う<‐*)「おとじゃ。…………どっくん。どっくん」
('A`)「どっくん……まあいいけど。お前このままじゃこの森で凍死すっぞ。ほら、ついてこい」
伸ばした手を弟者の手が握る。
じめっとした感触に手を引きそうになる。さっき涙を拭っていたから当然だろう。深呼吸する。
ブチ。弟者が一歩進むと同時に何かが抜ける音。
(・<・*)「どっくん、いっしょ。いく」
876
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 02:27:39 ID:rA6TgEHU0
俺の手をぎゅっと握り、満面の笑みを浮かべる。
それは年相応のもので、不思議と安心感がある。
怖さなんてどこかに飛んで行ってしまった。
('A`)「まったく、お前のせいで道忘れるところだったじゃねえか」
目印を幹に貼る。
ここを左にまっすぐ進めば森の外に出られる。
(・<・*)「おなかすいた」
('A`)「とりあえず出てからな」
(;<;*)「おなか、すいた」
(;'A`)「あーもう。分かったから泣くな、頼むから泣くな」
子どもに泣かれるとどうしたらいいか分からない。
首筋を引っ掻く。
(・<・*)「ごはん、ごはん」
('A`)「今これしかねえぞ」
リュックの中からおにぎりを出す。ここに来る前コンビニで買ってきたものだ。
弟者は渡されたおにぎりを見て首をかしげている。
877
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 02:28:41 ID:rA6TgEHU0
(・<・*)?
('A`)「どうした」
(・<・*)「これ、なぁに?」
('A`)「おにぎり、だ」
(・<・*)「おにぎり?」
弟者はおそるおそる、おにぎりのにおいを嗅ぐ。
それでもよく分からなかったようで耳をぴくぴくさせていた。
('A`)「米で作ったボールって言ったらいいのかな……
なんだお前おにぎりも食べたことないのか?」
(・<・*)「うー、だって、これ、はじめてみる、もん。
これ、あにじゃに、わたしてくる!」
そう言い残して弟者は森の奥に消える。変な子どもだ。
急に現れたと思ったら消えた。第一あいつは迷子じゃなかったのか。
まあ……道を知っているみたいだし大丈夫そうだ。
878
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 02:29:56 ID:rA6TgEHU0
かといって、このまま放っておいてしまうのもなんだか気が引ける。
追いかけようとしたら今度は背後から荒い呼吸が聞こえた。
慌てて振り返ると眉の垂れたおっさんがこちらを見ていた。
ハァハァ(;´・ω・`)「おや、鬱田さんじゃないですか」
(;'A`)
顔面汗だくの変なおっさんだった。やけに息が荒いのも気持ちが悪い。
ここに住んでる人たちは急に現れるのがマナーなのだろうか。
というか、なぜ俺の名前を知っているんだこいつは。
(;´・ω・`)「ああ、驚かせてしまってすまないね。僕はショボン。
君のおじいさんの友人で、君のおじいさんも昔はここの村の人だったんだ。
君も小学校に上がるまではここの村に住んでいたんだよ?」
('A`)「え……そうなのか?」
(;´・ω・`)「ハァハァ覚えていないのも無理はないよ。ここはすっかり寂れてしまったからね」
('A`)「それはそうだとしても……なんでそんなに汗だくなんだ」
(;´・ω・`)「さっきあそこで薪を割っていたんだ。
どうせ宿もないんだろう、僕の宿にくるといいハァハァハァ」
なぜだろう、身の危険を感じる。
(;'A`)「い、いや、それは悪いよ流石に」
(;´・ω・`)「遠慮しなくてもいいのに。君のおじいさんと僕はとっても仲がよかったんだよ。
来てくれたら村の超極秘の秘密も見せてあげるよ? ハァハァハァ」
879
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 02:30:56 ID:rA6TgEHU0
半ば強制的に連れられた建物は、それはそれは大きな宿だった。
弟者とは宿の案内が終わってからまた合流することにした。
(´・ω・`)「まだ近い昔の話、この村に双子が生まれたんだ。
しかし不幸なことにこの村では双子というのは忌み嫌われる存在だった。
双子は村から追放され、なすすべもなく死んでしまった」
案内された地下に降りると、長い廊下が出現する。その両脇には蔦が絡んだ扉が何枚も並んでいた。
(;'A`)
不気味だ。薄暗いから、という理由だけでない。
壁や扉、床、天井、ところどころに植物の根っこや蔦が張り巡らされている。
今にも何かが襲い掛かってきそうなほどこの場の空気はどんよりしていた。少し、息苦しい。
(´・ω・`)「この蔦は――ああ、いや、中で話そうか」
ショボンさんが近くのドアノブをひねる。
重い音を立てて、ゆっくりと部屋の中に廊下の光が差し込む。
(´・ω・`)「どうぞ」
まるでお茶を出すような声色だった。
880
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 02:31:58 ID:rA6TgEHU0
(;'A`)
部屋いっぱいに広がる植物の根。そして部屋の中心におかれた寝台には人――らしきもの。
蔦と根っこでがんじがらめにされていて、人間らしい原型はほとんどなかった。
ほとんど骨と皮であるせいだろうか。
近づいて顔を見てみると、それとどことなく探している親戚に似ているような気がした。
(´・ω・`)「これこそが呪いさ」
('A`)「のろ、い?」
(´・ω・`)「そう。呪われた村人はこうやってヤドリギのご飯にされてしまうんだ。
でも、不思議なことに幸せな顔をしているだろう」
蔦から垣間見える顔は確かに笑顔だった。
同時に感じる強烈な違和感。首筋をひっかく。
('A`)「ああ……どうしてこの人は笑ってるんだ。
普通は歪んでてもおかしくないのに」
死因は知らないが、笑いながら死ねるなんてことはほとんどないはずだ。
納棺前に穏やかだったりするのは、だいたいが手を加えて表情を整えているからだ。
(´・ω・`)「至極簡単なことさ。幸せだからだよ」
ショボンさんは当たり前であるように断言した。
881
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 02:32:47 ID:rA6TgEHU0
(´・ω・`)「双子はね、みんな幸せになってほしいと願う優しい子たちだったよ。
だから呪いと言っても恐ろしいものではないんだ。
幸せになるおまじない。永遠に幸せになるための手段とも言える。
ほらごらん、幸せな顔を見れると幸せな気持ちになれるだろう?」
有無を言わさないような雰囲気に言葉を呑み込む。
ショボンさんってこんな人だったか? 昔の記憶を手繰るが何も思い出せなかった。
心の中で親戚に別れを告げ、部屋を出る。
廊下に連なるたくさんのドアの向こう側にも、きっと同じしあわせな光景が広がっているのだろう。
('A`)(あれ……端っこのドアだけ蔦で埋め尽くされてる)
(´・ω・`)「ちなみに廊下の端に見えるあの蔦のドアのなかはね、ついさっき亡くなった人の部屋なんだ」
痒い部分が痛む。ガリガリ。
('A`)「その部屋にも――あるのか」
(´・ω・`)「うん。見るかい?」
('A`)「……いや、いい」
(´・ω・`)「まあ、見せられないんだけどね」
('A`)「なら聞くなよ」
ショボンさんはくすくす笑うと、次は一階に案内してくれた。
882
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 02:33:42 ID:rA6TgEHU0
こちらは先ほどと雰囲気が変わり、テレビにソファ、生け花、と落ち着ける空間だった。
ただし、人は俺たち以外にだれもいない。
(´・ω・`)「部屋の準備をするからちょっと待っててね」
ショボンさんを見送ってからソファに座る。
思っていたよりも疲れていたようで足が石のように重かった。
('A`)「……気味悪ぃ」
一番驚きなのは、あんな光景を見たにもかかわらず平然としている自分である。
仮にも、この宿の地下には死体があるのだ。それなのに、どうでもないことのように受け入れてしまっている。
変なこと続きで心身ともにもう限界なのかもしれない。親戚も――あんな形で発見することができたしな。
('A`)「やっぱり圏外かよ……お決まりだな」
気分転換に誰かの声が聴きたくてスマホを取り出すが、このザマだ。
充電が勿体ないので電源を落とす。
( _ゝ )
刹那、暗くなった画面に映る顔。
反射的にふり返るとそこにはショボンさんがいた。
スマホをポケットの中にしまう。しん、こきゅう。
(´・ω・`)「おまたせ、部屋の準備ができましたよ」
('A`)「ありがとう」
883
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 02:34:47 ID:rA6TgEHU0
案内された部屋は、ごく普通の部屋だった。窓からは外の森がよく見える。
部屋の中には鉢がいくつか置いてあって、どれも念入りに手入れされているのか青々と茂っていた。
ショボンさんが入口付近の苗木に笑いかける。幹に巻きついた蔦を撫でる手つきが優しい。
(´・ω・`)「さっきはありがとうな。
でも、もっとおいしいものがいいなァ」
('A`)「……木の実か何かのことか?」
(´・ω・`)「あ、ああ。こいつはとっても美味しい実をつけるんだ。
君もここに来る途中で食べただろう?」
(;'A`)「えっ。どうしてそれを知ってるんだ」
(´・ω・`)「簡単な事さ。ここに来る人は必ず食べてるからね。
お礼を言ってあげるとすごく喜んでくれるよ」
ショボンさんは最後ににこりと笑う。
(´・ω・`)「鬱田さん、ずっとここにいてもいいんですよ?」
('A`)「いや……俺には家があるし、無理だよ」
(´・ω・`)「そう。とりあえず、今晩はどうぞごゆっくり」
884
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 02:35:45 ID:rA6TgEHU0
* * *
タダで泊まれるということで、結局ショボンさんの好意に甘えさせてもらった。
気味悪いことには気味悪いが、このまま家に帰る元気がないのも事実だった。
引き出しにあったライターをポケットに入れる。何かあったときのためだ。
('A`)「おっとと」
つまずいて転ぶ。その拍子に机の上の荷物を床にばらまいてしまった。
(;'A`)「っち、ついてねえな」
適当に拾い上げカバンに詰めなおす。
入口付近にまで転がったティッシュを拾ったとき、少しだけ湿っていることに気が付いた。
('A`)「……なんか零したっけか?」
手さぐりで湿っているところをたどるとどうやら部屋の外に続いているようだった。
カツンカツン。音は窓の方からだ。カツンカツン。あーはいはい急かすなって。
振り返ると窓の外で黄緑色の耳がぴょこぴょこ動いていた。
(・<・*)「どっくん!」
カツカツと窓を叩いていたのは弟者だった。
ぴょんぴょん跳んでいるからか顔が引っ込んだり出てきたりしている。
('A`)「そっち行くからちょっと待ってろ」
(・<・*)「うん、まつ! やくそく!」
満面の笑みが見えて、消えた。
885
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 02:36:36 ID:rA6TgEHU0
外に出て弟者の姿を探す。嵐のような子だからな、もしかしたら森の中に隠れているかもしれない。
自室の窓の下に姿がないことを確認して森の中に一歩踏み込む。
後ろから何かに抱き着かれた――黄緑色の耳がぴこぴこ動いている。
(*'A`)「おまたせ」
(・<・*)「えへへ、どっくんだぁ」
ぎゅっと手を握られる。
(*'A`)「これからどうするんだ?」
少しの間でも、あの場所から離れられることが嬉しかった。
それに、この無邪気な笑顔を見ているとなぜか安心する。
(・<・*)「うーん……」
弟者が首をかしげる。何も考えていないあたり本当に子どもなんだなとほっこりする。
唇をへの字にまげて悩んでいる弟者の目を見ていると――ショボンさんが言っていた言葉が浮かんだ。
(*'A`)「木の実美味しかったぞ……ありがとな」
近くの木を撫でるとなぜか弟者が笑顔になった。
(・<・*)「ありがとうー」
(*'A`)「なんでお前が礼言うんだよ」
(・<・*)?
886
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 02:37:16 ID:rA6TgEHU0
(・<・*)「そうだ! いっしょに、いこ!」
ぐいっと森の中へ引っ張られる。
思っていたより力が強く、抵抗も虚しく引きずられてしまう。
(;'A`)「ど、どこにっ!?」
(・<・*)「ごはん、おいしかった! あにじゃも、ありがとういってた!
あいたいって! どっくんと、なかよしに、なりたいって!」
弟者はぴょんぴょん跳ねながら兄者という人物について説明しだす。
進んでいる森の先には人の住めそうな場所があるなんて想像ができない。
(;'A`)「あにじゃって?」
(・<・*)「さすがなきょうだい、だよ!」
周りの景色に蔦が増える。それと地面はだんだんぬかるんできて進みにくい。
きょうだい、という言葉に思考が止まる。可能性がないわけじゃない。
弟者は、もしかするとショボンさんの言っていた――「ここだよ!」
(・<・*)「ここ。ぼくと、あにじゃの、おうち!!」
887
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 02:38:28 ID:rA6TgEHU0
たどり着いたその空間は少し開けた場所だった。
周りを背の低い木に囲まれ、蔦がそれぞれの木をつなぐように伸びている。
中でも大きな木が一本。その木の根の半分は湖に浸っている。
それは綺麗な湖だった。限りなく透明で、手にすくうと薄水色をしていることが分かる。
底を覗く。思ったより深かった。
('A`)(吸い込まれそうだ)
水面に手を入れる。ぴちゃぴちゃと掻き回せば波紋が暴れる。
身体が前に傾く――落ちる、そう思った瞬間、手首を捕まれた。
( ´_ゝ`)「やだっ、そんなまじまじと見ないでどっくん」
Σ(;'A`)ビクゥ!!
湖の中から男が出てきた。正しく言えば水が男の形になった。
どことなく弟者にそっくりな容貌。にっこり笑みを浮かべるところは特にそっくりだ。
( ´_ゝ`)「こんにちはどっくん。俺はァ弟者のお兄ちゃんです。
湖に住んでるよ! つかもう湖is俺って感じなんだけどね。
綺麗って思ったでしょ、ね、綺麗でしょわたしっ」
言っていることはただの変態のそれだが。
おかげで、というかそのせいで、というべきか。目の前の事実にたいした驚きを感じない。
888
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 02:39:11 ID:rA6TgEHU0
('A`)(こんな幽霊嫌だな……)
( ´_ゝ`)「あふん」
('A`)(なにこいつきめぇ」
( ´_ゝ`)「どっくんとやら、本音が見え」
('A`)「ドクオです」
( ´_ゝ`)「ドクオくん、本音が見え」
(・<・*)「なになにー?
あにじゃ、きもいの?」
('A`)「うん、弟者くんはあんなふうになっちゃダメだよってことだよ」
( ´_ゝ`)「登場してからわずか数秒でこの仕打ち!
ドクオくんったら辛辣なんだからっビクンビクン」
(・<・*)「あにじゃ、うるさい」
( ´_ゝ`)「いやん、実の弟まで冷たい!ハァハァ」
('A`)
( ´_ゝ`)「ああ、ごめんなドクオくん。そしておかえりこの村へ。
俺、お前に聞きたいことがあって、それで弟者に連れてきてもらったんだよ。
俺は水がないと動けないからなァ、ほんとめんどくさい身体」
889
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 02:40:01 ID:rA6TgEHU0
( ´_ゝ`)「ドクオくん、幸福とはなんだと思う?」
('A`)(急に真面目な話になったな)
ショボンさんと蔦に絡まれた人の表情が頭に浮かぶ。
幸せ、とはなんだろう。
('A`)「……」
答えることができなかった。
( ´_ゝ`)「幸福っつうのはなァ、実はとても単純なものなのだ」
(・<・*)「みんな、なかよし!」
( ´_ゝ`)「例外の俺たちにはそれが許されなかった。
双子だからって理由だけで、村中から石を投げられたよ」
('A`)(双子……やっぱり弟者は……)
(・<・*)「んー!! いたいの、だめ! しない! かなしい」
( ´_ゝ`)「ははは、弟者は優しいな。酷いことたくさんされたのにな。
そんで、森に追放された俺たちは、残念ながらただの子供だった。
何もできるはずがなかったんだ」
(・<・*)「なか、みずのなか。あにじゃ、みずのなか」
( ´_ゝ`)「ふふふ、生憎俺は泳げなくてな。
そして弟者は餓死して木の養分になったんだよな。
ちなみに弟者が小さいままなのは弟者の“ヤドリギ”の成長に関連してるっぽい」
890
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 02:41:11 ID:rA6TgEHU0
(う<⊂*)「しくしく。さみしい。かなしい」
( ´_ゝ`)「悔しいことにな。なぜみんな仲良くなれないんだろうな。
先入観ですべてを決めてしまうんだろうな」
(・<・*)「ね。なんでなんで?」
( ´_ゝ`)「知るすべなど俺たちになかったが、一つだけわかったことがある」
(・<・*)「きらきら! あにじゃとまた、いっしょ!」
( ´_ゝ`)「優秀だからな俺らは、やっと気付けたのだ。
不幸者が率先して幸せな世界を作ることが、しあわせになる一歩なのだとな」
(・<・*)「らっき、はっぴ! みんな、なかよし、しあわせ!」
( ´_ゝ`)「うぬ。簡単に言うとそういうことだ」
(・<・*)「いいでしょ!」
( ´_ゝ`)「どうだドクオくん。俺たちの理想のために、お前の力を貸してくれないか」
(;'A`)「……具体的には何したらいいんだよ」
( ´_ゝ`)「んーそうだなァ。ずぅっとしあわせになってくれるだけでいいわ。
村人みんなと仲良しこよししててくれ」
891
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 02:42:41 ID:rA6TgEHU0
(・<・*)「でも、このままだと、けんかするよね?
だから、おてつだい、する!」
見てるだけで幸せになれるしな、と兄者は付け足す。
それは要するに、俺にあの寝台の人間のようになれと言っているのだろう。
蔦の餌食になれと――おまじないをかけられろと。
(;'A`)「……断ると言ったら?」
( ´_ゝ`)「そいつァ聞けないな。ドクオくんもこの村の住人だったわけだし」
(・<・*)「だめだよ。どっくんは、いっしょ! やくそく、した!」
( ´_ゝ`)「というわけだドクオくん。悪い話ではないと思うぞ?」
(・<・*)「ね、どっくんもしあわせになろう?
おいしいきのみ、たくさん。ずうと、あそべる。いっぱいいっぱいたのしいよ!」
弟者が俺の首筋に手を添える。
何かが巻き付くような感覚に近いそれに、ぞわりと全身に鳥肌が立つ。
(;'A`)
とっさにはねのける。
しかし弟者はあの笑顔のまま、また俺に手を伸ばしてきた。
892
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 02:43:31 ID:rA6TgEHU0
このままじゃやられる。
何かないかとポケットを探る。あった。ライターだ。
ライターで紙に火をつけて弟者に突き出す。
(;'A`)「いくらお前でも、これ以上近づいたら燃やすぞ」
(・<・;)「ど、どっくん! あぶない、やめて?」
弟者が後ずさる。ばかめ、子供とはいえ油断しすぎだ。
弟者だけではない。兄者は俺に情報を流しすぎた。
弟者の正体が分かってしまうぐらいに。
(;'A`)「じゃあな!」
一番大きい木の幹に燃えた紙を投げる。
火はすぐに木に移り、木を――弟者を燃やし始めた。
(;<;*)「あ゛………ああ、っ……あああああ゛あ゛あ゛あぁぁぁぁあああ」
兄者はあっけにとられているのかじっと俺と弟者を見ているだけだった。
(;<;*)「あつい! あついよ! あ、づぃいいい゛い゛い゛いいいい!!!!」
( ´_ゝ`)「……」
金切り声をあげて弟者が地面に崩れ落ちる。
やはりあれが“宿り木”だったようだ。木はものすごい勢いで燃え始める。
ライターをしっかり握りしめ走る。
893
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 02:44:34 ID:rA6TgEHU0
(;'A`)ハァハァ
方向感覚が分からないがとどまっているよりマシだろう。
やはり兄者は湖から動けないようだった。しかし問題は弟者だ。
ここは森の中。言わば弟者の中でもある。宿り木を燃やしたとはいえ、油断はできない。
数十歩先の草むらが揺れる。弟者の上半身が見えた。
(;'A`)「くっそ、ついてくんなよ!!」
半分ただれた身体。手で草をつかんで這いながら追いかけてくる。
走る。蔦につまずき転ぶ。痛み。
(;<.:#_「どっく……あづ……ぃ、」
苦しそうに弟者の手が伸ばされる。
(;'A`)「そ、りゃっ、燃えてるから、なぁ!」
捕まったら終わりだ。反射的に立ち上がり駆ける。
しかし、これ以上走り続けるのも限界だった。
不幸か幸いか来るときに残した目印が目に入った。
この目印を左にまっすぐ抜けるだけだ――行ける、逃げ切れる。
894
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 02:45:22 ID:rA6TgEHU0
木の根っこを蹴り、蔦を千切り、がむしゃらに走る。
(;<.:#_「いだぃ……ぁ、い……あづ………」
聞こえてくる弟者の声はほとんど虫の息だった。
ライタ−を点ける。ポケットに残っていた紙を燃やす。後ろに投げる。
(;'A`)「じゃあな、可哀相な双子さん!」
薄暗い空間に強い光が差し込み、その光は辺りに広がり、俺自身を包む。
森を抜けたのだ――逃げ切ったんだ。
俺は、怪物から逃げ切った。生きている。
(;'A`)「ははは……案外あっけないものなんだな」
静まりかえった森を眺める。怪物は、もういない。きっと焼け死んだのだろう。
安心したせいか、首筋が猛烈に痒くなり爪を立てる。チクリと神経に染みるような痛み。
変な虫にでも噛まれてしまったのだろうか、帰ってから病院に行くとする。ガリガリ。
895
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 02:46:02 ID:rA6TgEHU0
家に帰ろうと歩きだした瞬間、足先に何かがぶつかった。
それは俺が食べていた木の実だった。ガリ……ガリガリ。
(*'A`)「……」
弟者とガリ同じ色をした、木の実。ガリガリ。
蹴り飛ばす。ガリガリガリガリ。いきのびた、うれしい。
(*'A`)「かゆい」
首がカリカリ痒いガリガリミチミチ痒いガリガリなんだろうこれ。
ぽちゃん。遠くでガリガリ何かがミズの中におちるおと。
ガリガリガリガリガリガリせかいがガリガリガリガリぐるりとマワって、
896
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 02:46:50 ID:rA6TgEHU0
じぶんのせなかがみえた。
もっとおいしいもの、でーきたっ( < *┃
897
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 02:47:34 ID:rA6TgEHU0
* * *
蔦で埋め尽くされた扉が開かれ、暗い部屋に光が差し込む。
男は寝台の上のヒト――ドクオの首に手を伸ばす。
(´・ω `)「弟者」
男はドクオの首から生えた蔦を愛おしそうに撫でる。
まるで小さな子供の頭を撫でるように、優しく、何度も。
その蔦はドクオの身体に細かい根をゆっくりと張りつけていく。
( _ )「よく頑張ったな」
その声に答えるように“寄生木”は葉を揺らす。
男はドクオの上に土をかぶせる。
顔だけ出ているせいでドクオの表情はありありと見ることができる。
何かに勝ったような――幸せそうな顔を。
( ´_ゝ`)「可哀相に。どっくんも最後まで気が付けなかったんだなァ」
ドクオから生える蔦の果実を手に取ると、男は楽しそうに微笑んだ。
まだ実ったばかりのその果実は、森と同じ深緑色をしている。
898
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 02:48:53 ID:rA6TgEHU0
風も振動も、何もない部屋で葉が揺れる。男はそれを見て幸せそうにケタケタ笑う。
( ´_ゝ`)「まったく食いしん坊だな弟者は。
そうだなァ、そろそろ次の人を呼ばなければな」
( ´_ゝ`)ガリガリ
男は果実をかじる。
緑色の果汁が床に滴る。
( ´_ゝ`)「なァ弟者よ、お前の言うとおりしあわせの味はたまらなく美味しいな。
しかし俺はこうやって、ずっと幸せでいる皆の顔を見るだけでも幸せだよ。
どんな世界でどんなことやってるのかなぁってサ、考えるだけで」
( ´_ゝ`)ガリガリガリガリガリ
( ´_ゝ`)「むらのみんなでしあわせになるために。
ふたりのしあわせなむらを、つくるために
これからもがんばろう、さすがなきょうだい」
しばらくの沈黙の後、まるで頷くようにしてドクオの首が転がり落ちていった。
899
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 02:49:42 ID:rA6TgEHU0
(
)
i フッ
|_|
おそまつさまでした。
900
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 02:53:03 ID:NLn1zrRs0
無邪気な弟者が怖いぜ……
乙乙
901
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 09:35:41 ID:peuP/VV20
>>840
胸がない…つまり…
902
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 11:30:31 ID:Uvn0Cjjk0
>>901
わろた
903
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 18:34:37 ID:QEDEh49o0
あれ、きょうって投下していいよな・・・?
間違ってたら悪いがスルーしてくれ、投下します
904
:
◆Rsp62tAaew
:2013/08/16(金) 18:36:00 ID:9knS33ZI0
投下オーケーだよ!
どんどん投下してよ!
支援するよ!
905
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 18:36:40 ID:QEDEh49o0
たぶん42本目もらいます
.,、
(i,)
|_|
906
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 18:38:48 ID:QEDEh49o0
('A`)「ふえー外あっちー」
( ´ω`)「疲れたおーアイス食べたいおー」
('A`)「夏休みまで部活あるとか聞いてねーよ……」
( ^ω^)「それ毎日言ってるおwwwwwwwwww」
('A`)「はー、しっかし……どうせ大したことしねーんだからサボればよかったかな……」
( ^ω^)「〆切近いしちょうど良かったお?
みんなやばいから静かだしはかどったお」
('A`)「ざんねーん俺もう書き終えてまーすwww
……なー、そういえば最近モララー見なくね?」
( ^ω^)「あー、そういえば見ないおねー。
サボりかお?」
('A`)「俺らはちゃんと来てんのに……アイツちょっとイケメンだからって調子に乗って……ヤリチン野郎……。
あ」
((( ´∀`)テクテク
( ^ω^)「モナーだお」
('A`)「おーい、モナー!」
907
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 18:40:41 ID:QEDEh49o0
( ´∀`)「おっ、ドクオ、ブーン。
今日は部活モナ?」
( ^ω^)「そうだお〜夏休みまで部活あるとか聞いてないおw
〆切近いしまじつらw」
('A`)「お前も部活?」
( ´∀`)「そうモナ、秋のコンクールに向けて描き始めてるモナよ。
今から帰りモナ?
一緒に帰ってもいいモナ?」
( ^ω^)「もちろんだお!」
((( ^ω^)
((( 'A`) テクテク
((( ´∀`)
('A`)「あ、そういえば、モナーってヤリチン野郎の幼馴染みだったよな?」
( ´∀`)「ヤリチン……ああ、モララーのことモナ?
そうモナ」
( ^ω^)「ヤリチンで通じるモララー乙wwwwwwwwww」
('A`)「最近部活来ねーんだよアイツ」
( ´∀`)「モララーの親御さんに聞いたんだけど、モララー、家に帰ってないみたいモナ」
908
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 18:42:20 ID:QEDEh49o0
(;^ω^)そ「えっ、それやばくないかお?」
( ´∀`)「代わりにメールは来たらしいモナ。
夏休みだし彼女のとこ泊まるって」
('A`)「死ね。氏ねじゃなくて死ね」
( ^ω^)「えっ、彼女?
でもモララーこないだ……」
(*'A`)「おっ、おいおい噂をすればだぜ」
ζ(゚ー゚*ζ))テクテク
(*'A`)「はー可愛いなデレたんデレたんも部活帰りかな。
なんであんな可愛いのにモララーなんてクソ野郎の彼女なんだ……」
( ^ω^)「確かに可愛いんだけど……」
(*'A`)「ちょっくらデレたんに真実を聞きに行くという口実のもとお喋りしちゃおうぜ」
( ^ω^)「ドッくん話聞いてお。
夏休み入る前にヤリチン氏がデレ嬢をフッたらしいお?」
(;'A`)「えっ、はあ!?!?」
( ´∀`)「それモナーも聞いたモナ」
(;'A`)「はああ!?!?!?」
(;^ω^)「声でかいお」
909
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 18:43:25 ID:9knS33ZI0
これはモララー死んでてほしい支援
910
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 18:43:59 ID:QEDEh49o0
ζ(゚ー゚*ζ「あれっ、こんにちは、鬱田くん、内藤くん、大前くん。
もうこんばんはかな、部活帰り?
なんのお話ししてるの?」
(;'A`)「えっ、えっと……」
( ´∀`)「モララーの話モナ」
(;^ω^)そ
ζ(゚ー゚*ζ「そうなの?」
(;'A`)「えっえっえっと、だ、大丈夫だよデレたん!
デレたんならもっといい男捕まえられるから!!!
例えば目の前の誰かとか!!!!!!」
ζ(゚ー゚*ζ「……?」
( ´∀`)「モララーと別れたって聞いたモナ」
(;^ω^)そ「んなあっさり」
ζ(゚ー゚*ζ「ああ、そういうこと!」
(;^ω^)そ
911
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 18:45:11 ID:QEDEh49o0
ζ(^ー^*ζ「ふふ、ありがとう、鬱田くん。
でも大丈夫だよ、戻ってきてくれたから」
(*'A`)「女神……」
( ^ω^)「戻ってきた?」
ζ(^ー^*ζ「うん、モララーくんがね、やっぱりデレじゃなきゃダメだって気づいてくれたの。
だから今はモララーくん、デレのお家にいるよ」
('A`)「さよか……」
ζ(゚ー゚*ζ「うん、だから大丈夫だよ、ありがとう。
じゃあ、またね!」
ζ(゚ー゚*ζ))テクテク…
('A`)「行っちゃった……」
912
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 18:47:11 ID:QEDEh49o0
( ^ω^)「そう気を落とすなお。
どっちみちドクオに振り向いたりはしないと思うおwwwwwwwwww」
( ´∀`)「どんまいけるwwwwwwwwww」
('A`)「お前ら覚えてろよ。
モララーは氏ね」
( ´∀`)「wwwwwwwwww」
チャッチャカチャカチャカ チャッチャン\パフッ/
( ´∀`)「おっ、噂のモララーくんからメール来たモナ」
( ^ω^)「笑点wwwwwwwwww」
Sent 2013/8/16 18:47
From もら
To もな
SUB 無題
たいへんだ!
すっかり部活に行
けてない(笑)
てか、宿題多くね?
間に合うかな〜
金曜までだっけ?
さっぱり分かんないし
レベル高すぎじゃね(笑)
たぶんヤバイわ(笑)
913
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 18:49:06 ID:QEDEh49o0
( ^ω^)「夏休みの宿題かお?」
('A`)「金曜までのとかあったっけ?」
( ´∀`)「部活サボってるわりに宿題やる気はあるモナねwww」
ブーン、メールヨ!ブーン、メールヨ!
( ^ω^)「あ、僕にもメール来たお」
('A`)「ツンの受信ボイス……だと……」
( ´∀`)「まず爆発すべきはブーンじゃないモナか?」
Sent 2013/8/16 18:49
From モララー
To ( ^ω^)
SUB 無題
デレの作る料理は
レベル高いんだ(笑)
くださいって言われ
ると困る
って言うか(笑)
手加減して作って
るらしいけどな(笑)
914
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 18:51:18 ID:QEDEh49o0
( ^ω^)「ノロケかおwwwwwwwwww」
( ´∀`)「ムカつくモナwwwwwwwwww」
('A`)「爆発しろ」
ブーッ ブーッ
('A`)「うわ俺にもメール来た」
( ^ω^)「普通にバイブだお」
( ´∀`)「面白味もなにもないモナ」
('A`)「うるせえマナーをわきまえてんだよ俺は!」
Sent 2013/8/16 18:51
From 爆発しろモララー
To 鬱田ドクオ
SUB 無題
こんど遊びに行こうな!
ろっぽんぎとか
さ来週くらいに!
レンタルビデオを見
るのは飽きたんだよ(笑)
915
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 18:52:17 ID:QEDEh49o0
( ^ω^)「デートのお誘いだおwwwwwwwwww」
( ´∀`)「なぜドクオにwwwwwwwwwwなぜ六本木wwwwwwwwww」
('A`)「デレちゃんと行けよクソ」
( ´∀`)「てか登録『爆発しろモララー』ってwwwwwwwwww」
('A`)「爆発しろ」
( ´∀`)「……ま、元気そうでよかったモナね」
( ^ω^)「心配して損したお」
('A`)「爆発しろ」
( ´∀`)「モララーの親御さんに彼女と仲良くしてるみたいですwって伝えとくモナ」
(;A;)「爆発しろ……クソ……」
( ^ω^)「ついに泣いたwwwwwwwwww」
これ以降、モララーからメールは来なかった。
916
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 18:54:21 ID:QEDEh49o0
(
)
i フッ
|_|
おわり!支援ありがとう
どうしてもモララーを葬らねばと思って書いた
917
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 19:02:33 ID:9knS33ZI0
乙ー
モララー死亡確認
これはスッキリ
918
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 19:06:17 ID:MtocwBUc0
一本目のメールやっと読めた
監禁かい、ざまぁ
919
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 19:09:07 ID:b5BlkvGw0
いいじゃん、ヤンデレ。 乙
920
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 19:09:25 ID:tghfWQP.0
乙
よく殺った
921
:
名も無きAAのようです
:2013/08/16(金) 19:58:03 ID:kz.EQHHQ0
あれ…モララーの扱い、酷すぎ…?
922
:
◆MgfCBKfMmo
:2013/08/16(金) 21:00:57 ID:YdZR4Pzo0
43本目をいただきます。
.,、
(i,)
|_|
923
:
証言のようです 1/10
◆MgfCBKfMmo
:2013/08/16(金) 21:02:19 ID:YdZR4Pzo0
ギコの証言
――発見時の状況を教えてください。
(,,゚Д゚)「ああ、俺はタクシーの運転手でよ、その日もいつものように客をせっせと運んでいたんだ。
駅でひどく酔っ払った客を拾っちまってさ、家はどこだって聞いたら、郊外の方だったのよ。
一部だけど山道も通らなきゃでさ、なんとなく嫌な予感がしてたわけよ」
(,,゚Д゚)「とはいえせっかくのお客だし、もちろん運ぶ。
国道を進んで、山の方へ。街灯の間隔がだんだん離れていってさ、見えにくいったらしかたない。
山道だしもっと配慮してくれとは思ったね。まあそんなところ夜中に走る奴ほとんどいないからかもしれないけど」
(,,゚Д゚)「で、山道をとろとろ走ってた。落っこちたりしたら洒落にならないし。
そしたら後ろで客がわめきだすのよ。どうしたーって聞いたら、なんかもごもご言いだす。
ああ吐きたいんだなって思ってさ、しかたないから止めたんよ」
(,,゚Д゚)「その客すごい速さで車出ちゃってさ、道を逸れて山の方へ行っちゃったのな。
おいおい逃げられたか? とも思ったけど、それ以前にあんな酔ってちゃ危ないだろうと。
それで、俺も仕方ないから車降りて、その客を追った」
(,,゚Д゚)「おーいって言いながらススキの中を進んでいく。なんかびちゃびちゃ聞こえるしさ、居る方向はだいたいわかったんだ。
それで近づいているうちにさ、ふっと横目で何か見えた気がしたのね。それでつい見ちゃった。
右にあった木陰にさ、何か黒いものがあってさ。よく見たらビニール袋がこう、どさって置いてあって」
(,,゚Д゚)「興味本位っていうのかな、なんだろなーって思って近寄って、袋の入口が緩んでるのに気付いた。
何かやばいものでも誰か隠したのかなって、思っちゃった。それで見た、わけですよ。
まさか本当に死体が入ってるなんてなあ……もう、あんまり思い出したくもないよ」
(,,゚Д゚)「そっからは怖いからもう車入って警察呼んで震えてたよ。
え、客? さあ、置いてきちまったからわからねえな」
924
:
証言のようです 2/10
◆MgfCBKfMmo
:2013/08/16(金) 21:03:24 ID:YdZR4Pzo0
ツンの証言
ξ゚⊿゚)ξ「あら、刑事さん。お久しぶりです」
――お久しぶりです。
ξ゚⊿゚)ξ「ああ、待ってください。壇にのった方がいいみたい。
背が低めなもので……これでよし、と」
ξ゚⊿゚)ξ「あれ、もう一人の方は?
え!……そうなんですか、お気の毒に」
――被害者と出会った経緯を教えてください。
ξ゚⊿゚)ξ「ちょうど一年前の子どもの日です。
山の方にあるお寺で、小さなお祭りがあったんですね。
こいのぼりをあげたり、柏餅を食べたり、ちょっとした出店も並んだり」
ξ゚⊿゚)ξ「その中で、ぽつんといるのを見かけて。
随分と寂しそうだったから、わたあめを買ってあげたんです。
そしたら、あの、良い方は悪いんですが、懐いちゃったんですよね、きっと」
ξ゚⊿゚)ξ「それから街でたまに見かけて。
向こうも嬉しそうにするから、つい返事もしちゃいました。
でも正直そこまで親交があったわけでは……はい、すいません、期待に添えなくて」
925
:
証言のようです 3/10
◆MgfCBKfMmo
:2013/08/16(金) 21:04:37 ID:YdZR4Pzo0
ドクオの証言
――被害者と出会った経緯を教えてください。
('A`)「理由……理由か。
特にないって言ったら、刑事さん怒るかな。
いや、別にないってこともないと思う、うん」
('A`)「なんかさあ、俺、仕事なくしたばっかりでさ。
次の仕事探すのもだるくて、街をさまよっていたのね。
そして空き家があることに気付いて、不思議と親しみを感じたんだ」
('A`)「ああ、見捨てられたんだな、俺と同じだなって、つい思っちゃってさ。
そしたらさ、裏庭の方から鳴き声が聞こえたんだ。弱弱しい、犬だったかな。
それでさ、見に行ったら、これくらいの小さい女の子がしゃがみこんでるの」
('A`)「よくよく見てみると手にパンのかけらとか、牛乳とか持ってた。
ああ、きっと給食の残り物を集めてあげてるんだなって、気付いた。
大したことないんだけどさ、すごく優しいなって思って、思って……」
――どうしました?
('A`)「あ、いや、なんでも。
それでしぃちゃんに話しかけて、犬の世話を一緒にするようになった。
だから一緒に街を歩くこともあったんだ」
('A`)「別にやましいことは何もないだろ? ほんとだぞ。
だからほら、早く」
926
:
証言のようです 4/10
◆MgfCBKfMmo
:2013/08/16(金) 21:05:38 ID:YdZR4Pzo0
モナーの証言
――被害者のことを聞かせてください。
( ´∀`)「しぃちゃん……亡くなったモナね。なんだかあまり実感がないんだモナ。
夏休み頃まで普通に遊んでいたんだモナ。私のお寺に遊びに来たりしていたモナ。
ちょっと小柄だったけど、元気で優しくて、かわいい子だったモナ」
( ´∀`)「あなたはどうしてしぃちゃんのことを……
いや、そういう仕事モナね。仕方ないモナ」
――事件のあった日やその直近では、何か変化はありましたか?
( ´∀`)「特には……夏祭りもお盆も終わっていたから、見かける用事もなかったんだモナ。
強いて言うなら街で、しぃちゃんと会ったくらいだモナ。
しぃちゃん、何か少し挙動がおかしくて、気になったんだモナ」
( ´∀`)「それで話しかけてみたモナ。でも、何でもないよというばかりだったモナ。
じゃあ何をそんなにおびえているの? ときいても、そんなことないって。
妙に強気だから変だとは思ったモナ。でもそれっきり、しぃちゃんはどこかに行っちゃったモナ」
( ´∀`)「今思えばあの会話が、しぃちゃんとの最後の会話になっちゃったんだモナ……」
927
:
証言のようです 5/10
◆MgfCBKfMmo
:2013/08/16(金) 21:06:39 ID:YdZR4Pzo0
スカルチノフの証言
――意識はあるのでしょうか。
ミセ*゚ー゚)リ「ええ、目は覚めているはずなんです。
ただやはり、事件のとき同じ家の中にいたことがショックだったようで、精神的におかしくなっていて。
今でもたまに、はっと目覚めては、その、喚いたりいろいろ」
ミセ*゚ー゚)リ「もちろん、以前までがいい生活だったわけでもないでしょう。
同居人はあまりこの人の世話をしていなかったようですし、だから新年早々この施設に送られて」
ミセ*゚ー゚)リ「聞きたいことがあれば言ってください。たとえ今聞こえなくても、私の方から後で伝えます」
――事件があったとき、何か目撃しましたか?
/ ,' 3「……お、おにじゃ」
ミセ*゚ー゚)リ「やっぱり起きて……スカルチノフさん?」
/ o゚ 3「鬼じゃああ、鬼があおるぅぅぅぅ」
ミセ*;゚ー゚)リ「スカルチノフさん!?」
/ o゚ 3「うわぁああああぁあぁ、鬼じゃあ、鬼があぁあ」
ミセ*;゚ー゚)リ「すいません、今日は無理みたいです。
まさかこんなに取りみだすなんて……」
928
:
証言のようです 6/10
◆MgfCBKfMmo
:2013/08/16(金) 21:07:39 ID:YdZR4Pzo0
モララーの証言
( ・∀・)「正直に話すと、俺はあいつ、いつかやらかすと思っていたね」
――と、言いますと?
( ・∀・)「古い付き合いだからわかるんだよ。
あいつは、ドクオは筋金入りのロリコンだってな」
( ・∀・)「例えばさ、あいつは馬鹿みたいに甘えん坊なわけよ。もう甘えたくてしかたがない。
それでいて馬頭されるのは気に食わない。自分で抑え込める相手じゃなきゃ気が済まない。
だから普通の女じゃ満足できない。アニメにいるような、小さくて大人びた子どもみたいな女が好み」
( ・∀・)「死んじゃった女の子も、どことなくそんな雰囲気があったんじゃないの。
もうだいぶ前の話だから、よく覚えてないけど」
――他に気になることはありましたか。
( ・∀・)「最近連絡取ってなかったからなあ。
やっぱさ、社会人になると友達と遊んでる暇もないわけですよ。
まあ、ドクオは仕事が無くなっていたらしいけど、少なくとも俺は暇じゃない」
――ずいぶん嫌っていたんですね。
( ・∀・)「いや……嫌いというわけじゃないよ。そりゃあ、あんなことになったのはショックだったし。
でも率先して会いたいやつかと言われればちょっと、うん、いいかなって」
( ・∀・)「あ、宅急便? いや、いいんだ。きっとチョコかな。まったくいまだに送ってくるんだから」
929
:
証言のようです 7/10
◆MgfCBKfMmo
:2013/08/16(金) 21:08:39 ID:YdZR4Pzo0
ショボンの証言
(´・ω・`)「このバーはお客さんがほどほどで、話が聞き取りにくいからね。漏れる心配もないだろう。
だいたい今の時期は花見で外に行ってるものさ。と、まずは薬を飲むか」
(´・ω・`)「さて、まずは僕の考えをお話しさせてくれ」
(´・ω・`)「去年の夏、一人の女の子が亡くなった。
そしてその犯人と思しき人物が、去年の暮れに亡くなった。
その人のそばには遺書が置かれていた」
(´・ω・`)「その記述から、死亡したドクオがしぃちゃん殺しの犯人だとわかった」
(´・ω・`)「確かに悔恨からの自殺は考えられないことじゃない。でも気になることはある。
一つはドクオの腕と足に若干の縄の後があったことだ。
どうしてそういう痕がついたんだろうな。そのような趣味があったとすればまだ可能性はあるが」
(´・ω・`)「もう一つ、当時ドクオと同居していたスカルチノフという老人だ。
先日老人ホームから精神病棟に移されたそうだ」
(´・ω・`)「人が殺される現場を目撃したというなら、トラウマをかかえるのも納得できる。
しかしどうしてこんな時期に移されたんだろうか。
何かしらきっかけがあったと考えるべきじゃないかな」
――これからどうするつもりですか。
(´・ω・`)「まずはドクオの近隣住民と接してみよう。
私の疑問は証拠に欠ける。もっと有力な情報があれば良いのだが」
930
:
証言のようです 8/10
◆MgfCBKfMmo
:2013/08/16(金) 21:09:38 ID:YdZR4Pzo0
ロマネスクの証言
――被害者の死亡した状況を教えてください。
( ФωФ)「ええ、私が経営しているバーにはテーブルがいくつかあるんです。二人用の小さいのが。
ショボンさんは特にあの窓際のテーブルがお気に入りのようでした。
お店に来るといつもあそこに腰掛けて、煙草に火をつけるんです」
( ФωФ)「窓際に座ったのはきっと、私たちに煙をなるべく吸わせないようにしていたからなんでしょうね。
そういう心配りがとても御上手な方でした」
( ФωФ)「そのショボンさんが唐突に苦しみだした。
私もはっきりと見ていたわけじゃないんですが、カクテルにはまだ手をつけていませんでした。
その前の、水を少し飲んでいただけで」
――水をですか。
( ФωФ)「ええ、どうも彼はお酒を飲む前に薬を飲まないといけなかったみたいで、お酒を飲む前にそれを飲んでいたんです。
そうまでしてお酒を飲むとは、よっぽど日々心労が溜まっていたんじゃないんでしょうかね。
しかしなんでも死亡した原因はそのクスリに何か仕込まれていたからだというじゃありませんか。なんとも、辛い話です」
――他に気付いたことはありましたか。
( ФωФ)「そういえば、何ヶ月か前に、ショボンさんは誰かと来ていたような。
お連れさんマスクをしていたし、うつむいていたし、それに私は何度も来ない限りお客さんをじろじろ見ない主義ですので
その人がどんな人かまでは記憶していないんですけどね」
――日付はわかりますか。
( ФωФ)「ええと、確か3月の……」
931
:
証言のようです 9/10
◆MgfCBKfMmo
:2013/08/16(金) 21:10:39 ID:YdZR4Pzo0
ワカッテマスの証言
――この状況を説明してください。
( <●><●>)「自分で覚えていないんですか?
あなたはバーの店主、ロマネスクさんを殺そうとしたところを取り押さえられ、ここに拘禁されているんです」
( <●><●>)「あなたの手記、読ませていただきました。これですよね。
手記を取ることが癖なんですか? 今もまるで何かに書きつけるような手つきですね。
そこには何もありませんよ?」
( <●><●>)「あなたは自分の娘のしぃさんが亡くなってから、関係者の話を一年間収集していましたね。
収集する中で、犯人であるドクオを殺し、またそれが見破られそうになると上司であるショボンを殺した」
( <●><●>)「それで、今度は覚えている可能性のあるロマネスクを殺そうと、あ、おいよせ!!」
(;<●><●>)「誰か! 誰かこいつを抑えつけてください!!」
(;<●><●>)「ああ、手記がばらばらに。復元する必要がありますね……」
(;<●><●>)「それにしてもあなたはずいぶん変わってしまった」
( <●><●>)「見た目のことじゃないですよ。むしろ春先まではもう少し長めの髪型をしていましたので、若干変わりましたが。
それだけじゃなくてですよ、今手記を取ろうとしたときは相当怖い顔つきでした。
娘を殺されてからよほど精神的に参ってしまったようですね」
( <●><●>)「さっきのあなたの形相は、それこそまるで、鬼みたいでしたよ」
932
:
証言のようです 10/10
◆MgfCBKfMmo
:2013/08/16(金) 21:11:56 ID:YdZR4Pzo0
時系列(上から下へ)
8月 しぃ殺害事件
9月 ギコの証言
10月 モナーの証言
11月 ドクオの証言
12月 ドクオ監禁殺害事件
1月 スカルチノフの証言
2月 モララーの証言
3月 ショボンの証言
4月 ショボン毒殺事件
5月 ツンの証言
6月 ロマネスクの証言
7月 ワカッテマスの証言
〜おわり〜
933
:
◆MgfCBKfMmo
:2013/08/16(金) 21:13:51 ID:YdZR4Pzo0
(
)
i フッ
|_|
お化けとかじゃないけど、良かったのかな。
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