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イベント優先スレ
1
:
名無しさん
:2011/05/01(日) 01:39:06 ID:???
・イベントの無い時はここも使えます。
・イベントの開催はここと「雑談用スレ」にイベント情報を貼り付けて告知すると親切。
353
:
黒蔵
:2011/08/08(月) 23:48:04 ID:1gBuqmPQ
>>350-352
(うひぇっ!)
いきなり大声で兎男が怒鳴ったので、黒蔵は思わず耳を押さえた。
相手が気づいていないのだから身をすくませる必要も無い筈だが、今はどうにも気力体力が無い。
それがどこか臆病な行動を取らせる結果となっていた。
(こっちから来たのは独り言の危ない人だし!)
仕事疲れのたまった深夜である。もういい加減にしてもらいたい状況なのだ。
「なんなのもう、訳がわからないよ」
奇しくもその言葉の後半は、青年?の台詞と綺麗にシンクロしていた。
そして、気づかれないのを良いことに、こそこそと逃げ出そうとする。
気配を察知されても青年の方が先にあの2人に突っ込みそうなのだ。
植え込みの影に身を潜めて、じりじりと暗がりを移動をする。
そして暗がりなのと、園内の二人に気を取られていて
気づかずに植栽の蔭に投げ捨てられたそれを踏む。
(うおっ!)
踏んだ靴の下から転げたコーヒーの空き缶は、かっぽんころころと路面に転げ出て
アスファルトに響く派手な音を立てた。
兎男とゴスパンク少女が音の方を見れば、木の下ですっころんで地べたにキスをしている
小柄な少年を見るかもしれない。
354
:
宇佐田満月
:2011/08/09(火) 00:03:15 ID:8w5oeMbU
>>352
「だぁああああかぁああああらぁあああああら!!!」
「うるせーから黙れってんだよおおおおおおおおおおお!!!!!」
怒りをものともせず、逆に笑うような少女の態度が逆鱗に触れ、宇佐田の怒りが有頂天になる
耳の毛を逆立たせて、アンテナのようにピンと立たせ怒りが表現されている
「俺の名前は宇佐田満月だああああああああああ!!!!」
「よろしくなんてしねえぞおおおおおおお!!!!」
こんなに怒っているのに聞かれれば素直に名前は答える、でも五月蝿い
「気安く触んじゃねええぇ!!!」
「冷たい手しやがって!!冷え症かごるぁ!!!」
握り拳を力強く握って目の前で震わせ熱り立つ
いずみの手が触れる肩が冷たさを感じた、が、それがまさか死人だからという理由とは思いもしない
>>351
>>353
「あと、てめぇらあああああああぁぁ!!!!」
今の今までいずみに怒り、いずみにしか気付いていないかと思えば、他の二人に急に怒り顔を向ける
「さっきから何見てやがんだあああああああぁぁ!!!!!見せモンじゃねえぞおおおおおおお!!!!」
理不尽だ、目立つのは自分なのに
倒れている者にも容赦無しに怒りの矛先を向けている
355
:
斬嶋 一郎
:2011/08/09(火) 00:08:17 ID:zbqWp5t.
>>352
「……話しかけられちゃったよ。予想外だね。……え、近づけば反応されるだろって?それもそうだね」
『何か』に問いかけ、『何か』に相槌を打つ。
「…えー、あ。俺?……学生じゃないよ」
学ランを着たまま、そんな事を言う。
説得力は皆無。
>>353
「何だろう。……え?『殺せ』だって?」
幻聴を聴いているかのように、突拍子も無い事を口にした。
懐に手を差し入れ、銀色に光る、よく研がれたメスを懐中で握り締める。
「……だめだよ。まだまだ全然知らない人じゃないか」
懐中にメスを握ったまま、誰かを諭すように言う。
>>354
「…怒られちゃったね」
ぽかんとして、誰にとも無く同意を求めた。
しかし、一体誰に話しているのか。
この場にいる誰かでは無い事はもはや明白。
かといって独り言という訳でもなさそうだ。
「見せ物じゃないなら何なんだろう?」
つらつらと言葉を綴るその調子は、淡々として、感情を持たないかにも見える。
356
:
黄道 いずみ
:2011/08/09(火) 00:15:35 ID:0rvvBuFg
>>353
スチール缶がアスファルトに衝突した音は、思っていたよりもずっと静かな夜の空間に響き渡った。
激しく動かしていた唇の動きを止めて、黄道は体ごと振り向いた。
小柄な少年が、顔から地面に突っ伏して倒れている光景。
先程の行動から察すると、再び携帯で連写をおっぱじめそうではある。
だが、そうしなかった。
顔を上げた黒蔵を見て、黄道は僅かな狂気を含ませた目を見開いた。
「お兄ちゃんじゃん!」
>>354
「満月ね! いいじゃんよろしくしようよあっ私のこといずみって呼んでいいから! てか満月のほうがうるさいんだけどwwwwwwww」
さっそく下の名前を呼び捨て。かなり馴れ馴れしい。
だが冷え性か、と尋ねられた瞬間、ふと黄道の表情が変わったように見えた。
しかし勘違いかと思えるほどの速さで、すぐに笑顔に戻る。
「なになに心配してくれてんのー? あっていうかねぇ満月この耳触らせてよ!」
高くて届かないー! と厚底で背伸びして、宇佐田の頭の上にある耳に手を伸ばそうとする。
>>355
「お兄さん誰と話してんの?」
きょろきょろと辺りを見回すも、誰もいない。
首を傾げるが、「まあいいや」と済ませてしまった。
「じゃあ何で学ラン……あっもしかしてコス? いいじゃんお兄さん学ラン似合ってるし! そうだ写メ撮ろうよ写メ! ねえこっち来てよ!」
すちゃっと携帯を取り出し、斬嶋をこちらに呼ぼうとする。
357
:
黒蔵
:2011/08/09(火) 00:23:24 ID:1gBuqmPQ
>>354-356
「しっかりヨロシクしてるよでっかい声でヨロシク言っちゃってるよ何あの人何なのさっきから
こんな深夜にご近所迷惑だよ全く……」
うつ伏せでぶつぶつ呟いているので叫ぶ兎男の兎耳に聞えるかどうかは判らない。
「自分で見世物オンステージしてるのに何なのあの人どう見ても可笑しいよっていうかこのままだと
人間あつまってきちゃうじゃんやばいじゃんマジ俺疲れてるじゃん…」
多分、今日は色々あって疲れやらなにやらでピークに来ちゃったものと思われる。
ぶつぶつと呟きながら起き上がった黒蔵は、ふと僅かな狂気を感じ取った。
「お、にい、ちゃん、だと?」
きゅうっと三日月形に釣りあがった口がそう呟くと、思わぬ素早さでゴスロリパンク少女のもとへ駆けつけた。
陰の気を好むこの蛇妖、疲労のピークに狂気が作用して、完全にラリっているご様子。
兎男の耳をモフろうとする妹?をひょいと抱き上げて、その耳へ届くように持ち上げようとする。
「緋桐!生きてた!緋桐!」
壊れた笑いをあげながらゴスロリパンク少女を持ち上げるその瞳に正気の気配はない。
回路の壊れたお兄ちゃんスイッチ入りましたーな状態である。
358
:
宇佐田満月
:2011/08/09(火) 00:34:14 ID:8w5oeMbU
>>355
「うるせーんだよてめー!!さっきからぶつぶつぶつぶつと!!」
「誰と話してやがんだごるぁ!!話す時は相手の目を見て話しやがれ!!!」
先程から何かと話している男を睨みつけて叫ぶ
その何かが何なのか、そもそも彼には男が何かと話しているという発想もないようである
>>356
「いずみいいいいいいいいぃぃ!!!!てめー馴れ馴れしいんじゃぁあああああああああ!!!!」
かなり人懐っこそうな様子で絡んでくるいずみに怒鳴り付ける、が、ちゃっかり言われた通り呼び捨てしてたり、そもそもこいつも人の事を言えない
「だぁっ!やめっ!!この…!!やめええええぇい!!!!」
耳に触ろうとするいずみの手をうざったそうにかわしていたが、余りのしつこさにとうとう、いずみの手首を掴んで無理矢理制止する
やはり、掴んだ手首も冷たかった
「こんにゃろーてめー!!夏だっつーのに冷たい手しやがって!!死人か!?手だけ死人かごるぁ!!!」
口から出る言葉は冷え症を罵倒する為の精一杯の言葉、少しズレている感じもするが
そのズレた罵倒が、まさか正解を引き当てているとは本人は気付いていない
>>357
「おめーもぶつぶつうっせーよ!!!言いたい事あんならはっきり言えごるぁああああああああああ!!!!」
黒蔵の呟きもしっかりと聞こえていたようだ、今までは気付いていなかっただけで、流石の耳と言うべきか
「あっこら持ち上げんなこら」
「ふざけんなてめええええええええええ!!!!」
黒蔵がいずみを持ち上げた事でいずみが耳に手が届く範囲まで来てしまう
…が、がっちりといずみの手を掴んでガード、意地でも触らせたくないらしい
359
:
斬嶋 一郎
:2011/08/09(火) 00:41:47 ID:zbqWp5t.
>>356
>>357
>>358
「……え?俺?……でも、これどうしよ……」
呼ばれている事に気付き、懐の中で握ったメスをどうしようか考えている。
常識的に考えて、しまえばいいのだが。
「…抜いちゃったしなぁ。……あ、そうか。あの子に使えばいいんだよね?」
ほのかな凶器とともに、メスを握り締めながら近づいていく。
その足取りは、静かながらも、距離を詰めていく猫科の動物のように――……。
「……って、あれ?」
近づくより遥かに速く、倒れていた青年が彼女に近づき、担ぎ上げる。
もはや、彼の目論見は遠くへと流れたようだ。
「……『隠せ』?……うん、分かったよ」
兎耳の男の警告(?)も意に介さず、ぶつぶつと続けながらメスを袖にしまい、近づく。
三人のやり取りを楽しむ振りをし、ゆっくり、声を交わせる距離まで近寄った。
360
:
黄道 いずみ
:2011/08/09(火) 00:43:50 ID:0rvvBuFg
>>357-359
「わっぷ!」
突然抱き上げられ、黄道はきょとんとした顔で黒蔵を見下げた。
だが「緋桐」という聞き覚えのない名前で呼ばれ、少し不機嫌そうな顔をする。
「はぁ? 誰それ? 私緋桐なんて名前じゃないんだけど、ちょっと、お兄ちゃん、離してよっ!
あ、ちょっと満月そんなに手首引っ張ったら――」
黒蔵に持ち上げられ、宇佐田に手首を掴まれ、体を揺らしたことで、ぐいっと腕に思わぬ負担がいってしまう。
その瞬間の黄道の表情は、まるで、何かに怯えているようだった。
そして、
「あ」
どさっ、と。
突然、何かが地面に落下した。
何かの拍子に壊れてしまった、人形のパーツのように。
少女は地面に落ちたものを、無表情に眺めていた。
自分の腕を。
肘あたりからちぎれた右腕の断面は、グロテスクに血に濡れている。
もちろん少女の腕からも、ぼたぼたと血が垂れているのだが、本人はまるで痛みなど感じていないようだった。
「……壊れやすいんだってば、もう。超最悪なんですけどー」
チッと軽く舌打ちをしてから、黄道は体を捻った。
その小さな体から出ているとは思えないほどの力で、黒蔵の腕から抜け出そうとする。
抜け出せれば、落ちた腕を拾いあげ、三人から距離を取ろうとするだろう。
361
:
黒蔵
:2011/08/09(火) 00:56:43 ID:1gBuqmPQ
>>358-360
わめく宇佐田の赤い瞳と焦点の合わない黒い瞳がかち合った。
その要求どおり目を見たのだが、黒い目はどこも見ていない。
どこか遠くを見て笑い声をあげながら、小柄な少年は涙を流していた。
「生きてた!生きてた…!」
ソレナノニ コノイモウトノカラダハ ドウシテコンナニツメタイノダロウ
動いていて、喋って、笑って、怒って、なのに冷たくて、色を失って、生気が無い。
覚めたくない夢の中に逃避するかのように、黒蔵の思考は頑なに理解を拒んでいた。
イル ココニイル イモウトガ アレハ ユメ デ コレガ ホントウ
最初にどことなく覚えがあるように思ったその妖気は、黒蔵自身のそれに似通っていたのだ。
しかし
ちぎれ落ちた腕に黒蔵の動きが止まった。その腕の中からいずみは難なく逃れ出る。
表情を失った黒蔵は、呆然とその腕を見つめている。
――あれは、妹の肉。
そうだ、妹は居ない。自分が食べたのだから。
「うわああああぁぁぁぁぁっ!!!」
いずみが落ちた腕を持ち去ろうとした瞬間、それを奪われまいとした黒蔵が、
蛇体となって奪い返そうとした。
しかし成功はせずに、その丸太のような長い黒い身体は地をのたうつばかりである。
(緋桐!緋桐緋桐緋桐緋桐ぃぃぃぃぃぃっ!!!)
宇佐田も青年も、その傍に居れば巻き込まれかねない。
362
:
宇佐田満月
:2011/08/09(火) 01:07:11 ID:8w5oeMbU
>>359
>>360
>>361
「やめろっててめーら!!やーめー…」
まるで子供のような押し問答を、かなり激しくしていたその最中
ぶちっ、とも、ぺきっ、ともとれぬ、生理的に嫌な感じの感覚がした
それが起きたのは、自分の手の中で
よく見たら、いずみにある筈の物が無くて、その足りないパーツが落ちていた
全てを理解する間、実に二秒程度、尤も本人はもっと長く感じたが
「う、うわああああああああああああああ取れたああああああああああああ!!!!!!」
ちょっとだけ静かだったと思えば、結局また叫ぶのである
「わりいいいいいいぃ!!!まさか取れるとは思わなかったんだああああああああああ!!!!」
「大丈夫か!!?セロハンテープでつきそうか!!?」
とはいえ、慌てるベクトルがすこしばかり違うようでもある
んで、「お前も原因の一つなんだから謝れ」と、黒蔵に言おうとして顔を向けるが
「なんじゃこりゃああああああああああああああああ!!!!??」
そこには巨大な蛇がいました、ていうか目の前なのに何故今気付いた
363
:
斬嶋 一郎
:2011/08/09(火) 01:13:32 ID:zbqWp5t.
>>360
>>361
>>362
「…………え、腕?…俺、何もしてないよね?……うん、そうだね」
もはや彼の基本姿勢となりつつある、問いかけるような独り言。
目の前で少女の腕が落ち、血を流す。
しかし痛がる様子でも、何が起こっているか理解できないという様子でもなく、不平を口にするのみ。
「……って、えぇ?あれ、さっきの人は?……え、化けたって何?意味わかんないよ」
言って、右手を学ランの背中に下から差し入れる。
数秒ほどして、やがてその手は何かを探り当てた。
のたうつ大蛇を前にして、流石にうろたえて自衛しようとしているようだ。
「…どうしよっか?キミ、何かプランあるかい?」
そこで初めて、独り言ではなく、周りの人間に向けて言った。
すなわち、兎耳の男に。
364
:
黄道 いずみ
:2011/08/09(火) 01:19:08 ID:0rvvBuFg
>>361-363
黒蔵の腕から抜け出し、厚底のブーツで地面を蹴った黄道は、三人から距離をとった。
蛇体となってのたうちまわる黒蔵を遠目で見、げえっと舌を出す。
「うわキモ、超ひくんですけどー」
宇佐田から奪った腕をくるくる回しながら、黄道は溜め息をついた。
「あーあ、そういえば小鳥遊センセーに人に見られるなって言われたような〜〜……。どうするべ、この状況」
ツインテールを弄りながら、むむっと思案する。
それからしばらくもしない内に、黄道はピンっと指を立てた。
「そっか消しちゃえばいいんだ。私超頭いいー」
ふふんと得意げに笑うと、片手に持った自身の右腕を高く放り投げる。
弧を描きながら飛ぶ腕は、空中でぼこぼこと沸騰するような音を立てはじめた。
そしてついに弾け飛び、肉片が地面に落ちた。
それらの肉片が蠢きはじめ、もごもごと形を変える。
「ほら早く、私の肉兵たち」
黄道が呟いた瞬間、肉片は人の形に姿を変えた。
人の形とはいえそれは人とは程遠い、グロテスクな九個の肉塊である。
くぼみだけで表現された顔ともいえない顔が、無機質な感情を三人に向けた。
「さっさとこの場にいるやつら、全員消しちゃって……あ、お兄ちゃん見逃してあげるつもりだったのに忘れてた! ごめんね☆」
てへ、と右腕で頭を掻く。
そう、右腕でだ。
ちぎれたはずの彼女の右腕は、いつの間にか再生していた。
だがその理由を考える暇も与えないほど早く、肉塊は呻き声を上げながら、それぞれに迫りくる。
のたうちまわる蛇の頭を潰そうと、三個が。
宇佐田の体を引き裂こうと、三個が。
斬嶋の首をちぎろうと、三個が。
365
:
黒蔵
:2011/08/09(火) 01:25:29 ID:1gBuqmPQ
>>362-364
でっかくって長い黒い物は、ドン引きされようが吃驚されようが、のったのったと辺りをのた打ち回っております。
時折かっと巨大な口を開きますが何か目標物に食いつくわけでもなく、
虚空を噛んでは頭で地を叩き、己が身を締め付けるかの如くくねっております。正に蛇踊り。
しかし全く人畜無害かというとそうでもなくて、振り回される尾やらくねる身体にうっかり巻き込まれたら
楽しい結果など到底待っては居りません。
どかっ!とされるか、ぷすっ!とされるか、あるいはゾンビにぺたぺたされるのか、
いずれにせよその逃げる気配の無いでっかい長物は格好のターゲットではありました。
そこへ迫り来る肉塊の一つは尻尾でホームランされ、もう一つは巻き込まれてすり身となりました。
しかし残りの一つは、今正に蛇が己で大地に叩き付けているその頭を狙って、飛び掛るのでありました。
べち!
やったね!肉塊のアタック成功したよ!これで黒蔵大人しくなるね!
366
:
宇佐田満月
:2011/08/09(火) 01:37:59 ID:8w5oeMbU
>>363
>>365
「あぁ!?ねぇよ、そんなもん!!」
「とりあえずぶん殴れ!!顎狙えば大人しくなるだろ!!」
プランはあるか、と聞かれれば、ぶっちゃけ無い
とりあえず力押しで気絶させろとの事、そんな無茶苦茶な
>>364
「えーとなんだ腕が取れて爆発してなんか増えてまた生えて…」
「えぇい解らん!!!もうめんどくせえええええええええええ!!!!!」
一度に色んな事が起こりすぎて大混乱、目をぐるぐるにして向かってくる人型に戦闘体制
「おりゃ!!おりゃ!!おるぁああああああああああああ!!!!!」
飛び蹴り、空中回し蹴り、着地と同時の回し蹴りで人型を蹴り飛ばす
鉄下駄の重さを物ともしない脚力と、重さが加わった脚での攻撃は、そのまんまの表現だが思い
367
:
斬嶋 一郎
:2011/08/09(火) 01:45:20 ID:zbqWp5t.
>>364
>>365
>>366
「はははっ……!凄いね?俺、ラリってないよね?これ、実際起きてるんだよね?」
興奮冷めやらぬ様子で何かへ問いかける。
答えが返ってくるのを待たず、彼は背中から、大振りのナタを取り出した。
背が低く童顔の、この青年が保持できるのかどうかも怪しい一品だ。
「……なんだァ。キミがあれにわざと呑まれて、内側から何かする、とか言うのを期待したのにねェ。残念だね?」
ぼそぼそと物騒な事を言ってのけ、自分に向かって来る三体の肉塊を見て取る。
「いっただきィ!」
自分へ向かってきた肉塊の一体へ、脳天に相当する部分から縦一文字にナタを振り下ろす。
片手で振ったにも関わらず、その速度は相当なもの。
返す刃で肉塊の首へ相当する部分へとナタを水平に撃ち込み、そして――残りの一体には、背を向けた状態になる。
368
:
黄道 いずみ
:2011/08/09(火) 01:54:00 ID:0rvvBuFg
>>365
大蛇の尻尾に吹き飛ばされた肉塊は、公園の木にぶつかりその周辺を血塗れにした。
くねる動きに巻き込まれた肉塊は、地面を赤黒い血に染めた。
最後の一匹が、その体全身を使って黒蔵の頭に迫る。
そして勢いよく肉がぶつかる音がした。
「いえーい、攻撃成功☆」
フリルがあしらわれたスカートを揺らし、無邪気にはしゃぐ。
落ち着くと、頭に血と肉片をつけた大蛇を指差した。
「そこで大人しくしててね〜? ぶっちゃけお兄ちゃん殺したら私が小鳥遊センセーに殺されるし! ぎゃはは!!」
>>366
どっ! どっ!! どっ!!!
三連続コンボは、宇佐田に向かい真正面から突っ込んでいった肉塊を簡単にバラバラにした。
肉片があたりに飛び散り、噴き出した血が白い服や周辺を汚していく。
その様子を遠くから眺める黄道は、「ふーん」とつぶやき唇を吊り上げた。
「やるじゃん満月! ごめんね、もっとあんたと話してたかったけどさー」
ぶちっ!
言うなり、黄道はみずからの腕で、右肩から腕を引きちぎった。
鮮血が吹き出し、ゴスパンク風の服を真っ赤なドレスに仕立て上げる。
再び右肩を投げると、今度は十五体の肉塊が出現した。
先程の肉塊より少し体が小さく、しかしすばしこい。
肉塊たちは素早い動きで宇佐田に近付き、周辺を取り囲んだ。
そして一斉に襲いかかる。
>>367
「わお、でっかい武器ぃー。超写メりたいんですけど!!」
肉塊が弾け飛んでいく様子を、遠くからけらけらと肩を揺らしながら見ている。
一体目は、振り下ろされたナタによって真っ二つになった。
人の形を保っていられなくなった肉塊が地面に転がる。
二体目は、水平に撃ち込まれたナタによって首が吹き飛んだ。
同じく、肉塊が地面に転がる。
そして三体目――背後から、斬嶋に太い腕を振り上げる。
「てかさー、お兄さん超強くない? いずみ心配だからさぁー」
言うと、黄道は自らの歯で左腕の一部分を噛みちぎった。
指はぼこぼこと形を変え、するどい杭になる。
「えい☆」
肉塊の攻撃に加担するように、勢いよく杭を投げた。
369
:
黒蔵
:2011/08/09(火) 01:56:57 ID:1gBuqmPQ
>>366-368
ひくりひくりと震える大蛇の身体は少しづつ元の人型に縮んでゆき、生き残った肉塊は主の命令どおり
その頭を潰そうとしてまだピョンピョン跳ねている。なかなか忠実な奴だ。
しかしその足元でうつぶせに倒れた少年の頭は半ば地中に埋まり、その為にどうやら肉塊の使命は
成功していなかったらしい。
これは大蛇が散々のた打ち回って地面を荒らしたせい、である。
己で頭を打ち付けて、柔らかくなった地面に窪みも作っていたのだ。
この状態で顔をあげたら色々と酷い事になっているのが予想されるので、
心無い人がいたら黒蔵を起してあげよう。
370
:
宇佐田満月
:2011/08/09(火) 02:07:22 ID:8w5oeMbU
>>367
>>368
>>369
「ぬおおおおおおお!!?また増えやがったああああああああああ!!!!?」
華麗な三コンボで人型を吹き飛ばしたと思えば、すぐに数が追加される
しかも今度は二十、今とはまさに桁が違う
だが
「こおおおおおおおおなったらあああああああああ!!!!」
「とこっとんやってやるぜ鰓亜あああああああああああ!!!!!」
人型の大群に向かって、空気を揺るがす程の大声で雄叫びを上げると、力を溜めて高く跳び上がる
ちいさなビルなら軽く飛び越しそうなくらいに高く跳び上がると、当然のように落下する
落下に向かう場所は大群の中心、真ん中に位置する人型を思い切り踏み付け、衝撃波で周りの人型達も纏めて吹き飛ばそうとした
371
:
宇佐田満月
:2011/08/09(火) 02:09:36 ID:8w5oeMbU
>>370
/すいません
/二十→十五
/中心の人型→中心の地面です
372
:
斬嶋 一郎
:2011/08/09(火) 02:13:19 ID:zbqWp5t.
>>368
>>369
>>370
「……あ、無理かも?」
気配で真後ろに肉塊が迫っている事を悟るも、その姿勢からは反撃が間に合わない。
ナタを振るにも、もはや猶予は無い。
しかし。
ぼこ、ぼこ。
青年の後頭部が音を立てて変形し、人間の顔を持つ大きな腫れ物を三つほど生じさせる。
その腫れ物―――『人面疽』達は、後ろに迫った肉塊へと、酸性の液体を勢い良く吹きつけた。
まともな人間であっても、浴びれば全身がケロイド状になり、酷い有様へとなるような強い酸だ。
「……あぁ、見られちゃったかな?どうしよう?どうしようかなァ?」
後頭部に人面疽を発生させたまま振り向き、黄道が投げた杭を、分厚いナタを盾にするように両手で構えて防ぐ。
373
:
黄道 いずみ
:2011/08/09(火) 02:24:39 ID:0rvvBuFg
>>369
「ねぇお兄ちゃん、私の声聞こえる?」
黄道は地面に顔をうめる黒蔵に向かって、遠くから独り言のように呟きはじめた。
肉塊は未だに頭の上で飛び跳ね続けている。
聞こえるわけないかもしれない。別に、聞こえていなくてもいい。
「お兄ちゃんは私が誰だか知らないだろうけど、私は知ってる。私の中には、お兄ちゃんの血だって混ざってるんだから。
小鳥遊センセーから聞いたよ。お兄ちゃんがいなくちゃ私は蘇れなかったって」
にたり、と口許が歪む。
「ありがとね。生きてるって超最高だよ、お兄ちゃん」
>>371-372
落下の衝撃波によって、宇佐田の思惑通り、肉塊は一気にその形をなくした。
小さくなった分、よけいにもろくなっているようだ。
呆然とする黄道を後目に、斬嶋の後頭部が変化する。
肉塊をドロドロに溶かし、さらに最後っ屁の杭まで防がれてしまった。
「……そんなのってアリィ?」
ぱらぱらと舞う土煙。
風に揺れるツインテールを抑えながら、黄道は呆れたように呟いた。
右腕はまだ再生途中。となれば左腕だが、この二人相手どるには一本だけではキツい。
黄道はどう動くべきか迷っている。距離をつめるなら今だ。
374
:
黒蔵
:2011/08/09(火) 02:30:45 ID:1gBuqmPQ
>>370-373
肉塊に踏まれつづける黒蔵を、まだ誰も引っこ抜いてくれない。
なので誰のアクションにもついてゆけない。
今日も、働く、こける、滑る、そして、泣きを見る。
そろそろ息が詰まってるんじゃないかな〜♪
そっと、起してみようかなーんて?
多分、誰も思っちゃくれないのが彼の日常。
おそらく遠くからの泉の独り言は聞えていないのではないだろうか。
頭に跳ねる肉塊を載せながら、静かに横たわっているのみである。
375
:
宇佐田満月
:2011/08/09(火) 02:37:14 ID:8w5oeMbU
>>372
>>373
>>374
神の所業か、本能か、とにかく宇佐田はいずみが倒すべき相手だと悟った
土埃の中、赤い眼を光らせ、何処かの決戦兵器暴走モードを思わせるように立ち上がる
「ごぉぉちゃぁぁあ…ごぉぉちゃぁぁあ……!」
グググ…と右足を後ろに曲げて力を溜める
弓なりになるくらいに脚を後ろに伸ばす
「うるせえええええええええええええええ!!!!!」
そして、その場で思い切り蹴り上げる、当然の如く蹴りは空振り
だが、代わりに鉄下駄が足からすっぽ抜けていずみ目掛けて飛んでいく
二発限定最終奥義、鉄下駄飛ばしと命名した、今命名した
376
:
斬嶋 一郎
:2011/08/09(火) 02:47:28 ID:zbqWp5t.
>>373
>>374
「……あーァ。ほんっと、どうしちゃおっかなー?」
後頭部の人面疽をなんとなく手でさすりながら。
『殺セよ。はらワたヒキずリ出して並ベちまオう』
『ダメよ、そんナノ。子宮からに決マってルでしョ』
『ミンチだよ、ミんチ。切リ刻ンで試そーゼ。どうセすぐは死なナイっテ』
後頭部にできた三つの人面疽が、好き勝手に、かつ身震いするような事を喋りまくる。
低い声。異常に甲高い声。少年のように純粋な声。
これこそが、「彼」の口調の種明かしだ。
「…いやァ、無理だよ。こんなんじゃ殺しきれないってば。試すのもいいけどさ、殺せないとイライラするだけじゃん?」
ナタについた肉片を振り落とし、刃を指でなぞる。
ちらり、と横目で蛇だった男を見つける。
顔面から埋まりながら、肉塊と戯れているようだ。
「……面白いもの見せてくれたしネェ。うん、いいよね?」
言って、ナタを右手で本気で投げつける。
黒蔵を踏みつけている肉塊の、胸から頭のあたりへと縦回転しながらナタが飛んでいった。
彼女については、兎耳の男に任せるつもりらしい。
377
:
黄道 いずみ
:2011/08/09(火) 02:50:11 ID:0rvvBuFg
>>374
>>376
斬嶋のナタにより、黒蔵の頭の上で飛び跳ねる肉塊が飛び散った。
「ダサいのー」
助けられている黒蔵を見て、ぷぷっと噴出す。
>>375
「そ、そんな怒んないでよ満月ぃ〜」
猫撫で声を上げるが、今更もう遅いだろう。
じり、と一歩後退する。宇佐田が脚を後ろに伸ばす。
そして、鉄下駄が凄まじい勢いで飛んできた。
「!!」
それを視界に捉えるも、とんでもない脚力から繰り出される鉄下駄を避けるにはいたらなかった。
咄嗟に腕で頭を庇う。しかし、鉄下駄はその僅か下に直撃した。
衝撃に数m吹き飛び、地面に投げ出される。
「…………あー……もう最悪ぅ……」
体を持ち上げて、ひょいっと立ち上がった黄道の体は。
心臓部分から右側が、完全に吹き飛んでいた。
「服ボロボロだしぃ。超ありえないんですけど……」
はあ、と溜め息をつく黄道は、痛みを感じていないようだった。
吹き飛んだ部分は完全に向こう側の景色が見えている。
378
:
黒蔵
:2011/08/09(火) 02:55:32 ID:1gBuqmPQ
>>375-377
ずーーーっとこのままかと思いきや、肉塊に鉈が飛んできた。
すぱーん、と鮮やかに切られた肉塊がどろりと黒蔵の頭の上で崩れた。
水をぶっ掛けられるより気色悪い冷たさであろうことは想像がつく。
「……う……く………臭ぇっ!!!!」
がぼっと頭を地中から抜いて、ようやく起きたらしい。
折角助けてもらったのに、黒蔵の第一声がこれだった。
「なにこれ、超気持ち悪い!」
顔は泥だらけ、頭は死肉片と血まみれである。
しかしながら、正気には戻ったらしく。
「あー!お前、緋桐じゃねぇっ!」
ひょこんと起き上がると、騙された!といわんばかりに声を上げた。
379
:
宇佐田満月
:2011/08/09(火) 03:06:10 ID:8w5oeMbU
>>376-378
体の大部分が無くなってもまだ健在のいずみは、それはそれは大した生命力である
が、それでも、その体の大部分を無くすに至った攻撃を二度くらったらどうか?
もしかしたら、四肢のどれかが無くなって身動きが取れなくなるかもしれない、さっき最優先に守った頭部に当たるかもしれない
もし、少しでもそんな危機感があるなら、いずみは身構えるべきだ、あるいは逃走か
「もう一丁ぉぉぉおおおおおお…!!」
既に宇佐田は、次の鉄下駄を弾倉に込め終えていた
380
:
斬嶋 一郎
:2011/08/09(火) 03:13:04 ID:zbqWp5t.
>>377
>>379
「あー……いやいや、もしかして俺幻覚見てる?キメちゃってる?知らない間に?いやいやいや……」
体に大穴が開いてなお、こたえていない。
もう、確実に手に余るだろう。
不死性を試してみたいと思わなくはないが。
>>378
「……生きてる?それとも、トドメいる?サービスしよっか?なんつったっけ、アレ。『介錯』?」
と、先ほど袖にしまったメスを指で弄びながら、問う。
後頭部に生じた人面疽はもう引っ込み、見た目は普通の学ランの青年へと戻っている。
違っているのは、肉塊の体液にまみれ、血の匂いをぷんぷんとさせている事ぐらいか。
381
:
黄道 いずみ
:2011/08/09(火) 03:22:59 ID:0rvvBuFg
>>378
「緋桐って人じゃないって言ったんですけど?」
起きるなりそれか。
やれやれ、とでもいうように緩く首を振る。
「ま、いっかあ……小鳥遊センセーには怒られるだろうけど、死ぬのはゴメンだしぃ。
ていうか妖怪超強いじゃん! こりゃ勝てないっての」
人に見られるな、というのは完全に破ってしまったが、秘密を掴まれていないならば大丈夫。
そう踏んだ黄道は、この場からの逃亡を決意した。
>>379-380
「さすがにもう一回はキツいってば」
今にも鉄下駄を飛ばそうとする宇佐田を見て苦笑する。
既に体は回復しつつあるが、脚を失えば動けなくなるし、黄道は完璧な「不死身」ではない。
先程の攻撃で頭を庇っていたのを見れば、勘のいいものなら気付くだろう。
「んじゃっ、私は逃げるから! じゃあね、追っ掛けてこないでよ!」
たんっとその場から跳び、近くの木に飛び移る。
体に大穴が開いていてもそのスピードは変わらない。顔色一つ変えない(既に青白いのだが)ところを見ると、痛覚は完全にないように思えた。
逃げていく、少女の気配が遠のいていく。
人でなく、妖怪でもない――否、去り際に残された気配を感じれば分かるだろう。
彼女は人であり、妖怪でもある存在。
小鳥遊によってつくられた薬で、半妖として死から蘇った少女なのだ。
382
:
黒蔵
:2011/08/09(火) 03:29:37 ID:1gBuqmPQ
>>379-381
「うわぁーっ!話しかけられた!?」
ドロデロに汚れた黒蔵が、斬嶋青年を指差して驚愕した。
独り言の得意な人だと思ったのに、まさか自分に話を振って来られるとは。
…しかし、助けてくれた恩人に色々と失礼である。
「サービスは嫌ぁ!!!……ってか、誰?!何をするのさ!」
メスとサービスに黒蔵は飛びのいた。コイツは中学生な見た目によらずホストのバイトをしている。
「サービス」という語には嬉しくない思いをすることが多いので、嫌悪の対象なのだ。
そして斬嶋青年にかまけている間にいずみは逃げていってしまった。
383
:
宇佐田満月
:2011/08/09(火) 03:38:04 ID:8w5oeMbU
>>380-382
「チッ!二度とくんな!!!」
逃げていくいずみの背中に声をかけると、足を降ろして飛ばした鉄下駄を取りに行く
鉄下駄を履いて、よし、と満足げに鼻息を漏らす
何かを、忘れているような…
「…そうだ!それ所じゃねえ!!さっさとしねえと!!」
そういえば、そうだった、と、やるべき事を思い出して、二人に挨拶もせずに駆けていく
またしばらくしてから、山からは雄叫びが響くようになった
/お疲れ様でした
384
:
斬嶋 一郎
:2011/08/09(火) 03:44:07 ID:zbqWp5t.
>>381
「おおー……速い速い。どうなんだろ?試したいなぁ。……ハンバーグ?刻んでタマネギと混ぜろ?趣味悪ぃーよ……今日は肉食おうと思ったのに」
意味不明な独り言とともに、走り去る彼女を見送る。
おそらく、彼にはまだ、人面疽の声が聞こえるのだろう。
それでもそのやり取りを楽しんでいるように見えるあたり、彼も通常の神経ではない。
>>382
「あ?……いや、俺は『変な人』じゃないよォ?話しかけられるから答えてるだけなんだよ。……そうだよね?」
最後の一言は、眼を閉じて自らの左肩あたりへ語りかけた。
ナタを拾い上げ、学ランの袖で丁寧に拭い、街灯の光で確認する。
「………いや、もし痛いんなら『楽に』してあげようと思ってさァ。いらない?」
左手に分厚いナタを握り締め、街灯の光を反射させて問う。
体液をその刃にべっとりと滴らせ、その顔はあくまであどけない無表情。
>>383
「……騒がしィ人だねー。……え、人じゃないかもしれない?あ、そう?かもねぇ、うん」
鉄下駄の音を響かせて『脱兎の如く』駆けて行く男を見て。
人だと思っていたが、もしかすると違うのか。
そんな事を考え、ぼんやりとしながら見送った。
//お疲れ様でした!
385
:
黒蔵
:2011/08/09(火) 03:53:59 ID:1gBuqmPQ
>>383
目の前の物騒な青年には強く否定した。
「そういうのはいらない。しつこくしたら、息をかけるぞ」
今は毒牙があるのでちょっぴり気が大きい黒蔵。
青年に警戒しつつも公園の水道に近寄ると、盛大に水を流して被りはじめた。
その間に、あの時の少女の妖気は自分の他に、あの狼の気配もあったことに思い至る。
そして、こびりついた肉片と血を洗い流して初めて、あの少女の残した香りに
薬のそれが混じっていた事に気づいたのだった。
(あの医者、一体何をやったんだ)
「お前も洗うといいよ」
一応話が出来ると知ったので、水道を指して青年にそう言った。
そしていつの間にか兎男は消えていた。
(なんだか不吉な予感しかしない)
重い気持ちを引きずって、黒蔵も公園の外に出て行った。
//皆さん、絡みありがとうございました。
386
:
黒蔵
:2011/08/09(火) 03:57:24 ID:1gBuqmPQ
//安価ミス
>>383-384
でした
387
:
斬嶋 一郎
:2011/08/09(火) 04:06:19 ID:zbqWp5t.
>>385
「遠慮しなくていいのにさァ。全く、つれないねェ?」
ナタを背中にしまいつつ。
まくれ上がった学ランの裾から、ベルトに仕込んであるメスがちらりと見える。
「………洗う?どォして?……こんなに良い匂いなのに?」
水道を指差しての提案に、狂気を宿した返答をする。
肉塊の体液を浴び、学ランの背には強酸の残りが筋を走らせ、
拭ったとはいえ、背中のナタからはいまだに体液が滴っている。
「…………いやァ、面白いんだね?世の中って。人なんて殺してる場合じゃなィね?」
水道で体を清める事無く、その場を、ぶつぶつと呟きながら立ち去る。
ふと、風に飛ばされた新聞が公園の街灯にぶつかり、広がる。
一面の見出しは、『またしても学生服の殺人鬼が出没。女子大生二名が殺害され、現在も遺体捜索中』と書かれていた。
//絡みありがとうございましたっ
388
:
《魔人》 屍鬼の大群
:2011/08/13(土) 21:27:27 ID:c1.PBF/s
送り妖怪達が住まう《袂山》に向かう道。
そこに大量の古代の日本神話に出てきそうな屍人みたいな男女の鬼の軍団――《黄泉軍》《黄泉醜女》……本来なら現世に出れない黄泉の鬼共だ。
「「「「ウォー!!!……ウォー!!!……ァァァア………」」」」
その屍鬼共を率いるのは一人の魔人
「ジャマをスル奴は蹴散ラセ………我ラが目的は…コノ先ノ祠ダ」
黒い鎧を着た黒い肌の白髪の大男――《魔人》が鉄塊のような巨大な太刀を背中に背負いながらその大群を率いて行進している。
さあ…彼らの邪魔をする物たちは現れるのか?
389
:
零
:2011/08/13(土) 21:36:43 ID:BQ990e1A
車椅子の少年が、その道に居た。
ゆっくりと車椅子を走らせて。
……アレは何?――と脳裏に浮かんだ時、車椅子の向きを逆にする。
見た物は大勢の軍勢と太刀の男、放たれる大量の妖気。
何を目的とするか分からないが、とりあえず逃げようとした。
390
:
瞳
:2011/08/13(土) 21:42:03 ID:SmXQZqJk
>>388
木の上に立ち、黄泉軍達を眺める瞳。
「あいつらは…そうか、来たのか…」
瞳に緊張が走る。呼吸を整え、右手を刀に変化させる。
戦闘準備は万全だ。
391
:
インコレツジ
:2011/08/13(土) 21:44:35 ID:???
近隣の山だ。根元から原因を断たねば自分が縄張りとしている小山も被害を受けないとも限らない。
精鋭は山に何匹かいた。そいつらには山を守ってもらうことにしたのだ。
今回出張るのは、自分だ。
山。軍勢が見えた。
「(くだらん争いに)チッ
392
:
インコレツジ
:2011/08/13(土) 21:45:13 ID:XOqdYxzE
//途中送信しました
393
:
威月
:2011/08/13(土) 21:50:38 ID:zbqWp5t.
煙草を加えて、木に寄りかかりながら妖気の塊を感じている黒尽くめの女。
右掌から鬼火を灯らせ、煙草に火をつける。
深く吸い込むと同時に掌で鬼火を握りつぶし、虚空に紫煙を吐き出す。
「……さて、と。どっちについた方が面白くなるかな」
無気力な表情に僅かな愉悦を乗せ、その者達の到着を待つ。
394
:
インコレツジ
:2011/08/13(土) 21:50:52 ID:XOqdYxzE
近隣の山。そこで軍勢が動いた。
自分の山にも侵攻を受けないとも限らない。
縄張りは、己が手で守る。(当たり前のことだ)
精鋭三匹を山の守護にあたらせた。それによって、攻撃に回れるのは己一人となったのだ。
「(俺がタタカウ)チッ/俺様の相手(くだらん争いに)は誰だ(/巻き込まれたな)
チッ。グオオオ」
雄叫びをあげ、袂山へと四速歩行で駆けて行く。急速に、その軍団に接近していた。
395
:
餓羅 屍鬼の大群
:2011/08/13(土) 22:05:28 ID:c1.PBF/s
>>389
>>390
>>393
>>394
『ウォォォォォオ!!!!』
『キィィィァァァア!!!』
突然、大群から50人の《黄泉軍》が片手に青銅の剣を持ちながら、零と瞳に
50人の《黄泉醜女》が、素早い動きで、その鋭い爪で空を裂きながら威月とインコレツジに
向かおうとするが
「待テ……」
だが先頭の魔人がその行為を一旦止める。
「ソコの妖怪達……ジャマをシナイなら手は出サナイ。
ダガ邪魔をスルなら潰ス」
不気味で吐き気を催すような邪悪な《妖気》を放ちながら、《魔人》はその行進を一旦止める。
「名乗りヲ忘れてイタ。
俺ハ《七罪者》が一人。
《憤怒の大罪》ヲ背負う《魔人》餓羅(がら)ダ」
礼儀正しく《魔人》は名乗りを上げ、背中の鉄塊のような太刀を抜く。
「再び言オウ!!!!戦う意思ナキ者は去レ!!!
我ラが目的はコノ先の《祠》ナリ!!!邪魔スルなら容赦ナク叩き潰ス!!!」
《魔人》は貴方達に忠告を入れる。
まるで武人のような行動だが…
もし貴方達が逃げる気がないなら《大群》は容赦しないだろう。
396
:
零
:2011/08/13(土) 22:13:29 ID:BQ990e1A
>>390-395
「(七罪者……。)」
逃げるのを止め、振りかえればそこには瞳と知らぬ妖怪が二名。
少なくとも瞳は味方、後は不明。この状況をどうするか。
「…私は、零。本当に七罪者なのならば、私はやりますよ。
…で、そちらの二名はどちらの味方?」
397
:
瞳
:2011/08/13(土) 22:18:59 ID:SmXQZqJk
>>391
,
>>393
(彼らはいったい…奴らと戦うつもりなのか?それとも…?)
>>395
右手を構えたところで、魔人の制止が入る。
(こいつ…わざわざ目的まで…よっぽど自信があるのか?)
「七罪者…私は、逃げるつもりなど毛頭ない!あなた達を倒してみせる!」
警戒しながらも、威勢よく言った。
>>396
「零…その状態で戦えるのか?」
心配な声で瞳が話しかける。
398
:
威月
:2011/08/13(土) 22:21:26 ID:zbqWp5t.
>>395
「……『七罪者』」
明らかにレベルの違う妖気を放つ、魔人。
その口から漏れた言葉に、聞き覚えがある。
「共に往くも良いが、……折角なんだ。その強さを、その暴威を、是非とも見たいものだな」
言葉と共に、木陰から姿を現す。
煙草を咥えたまま右手の袖から縄を3mほど引き出して、立ちはだかる。
左手は木陰に隠し、魔人と黄泉軍の死角に置いたままだ。
>>396
「誰の味方でもないが、そうだな。……『今日』は、連中の敵だ」
問いかけに答え、咥えた煙草を動かして黄泉軍を指す。
399
:
インコレツジ
:2011/08/13(土) 22:21:30 ID:XOqdYxzE
>>395
いつその目的が我が支配下にある山に及ぶか分からない。
やはり根本の原因を破壊しておくのが安全な考えに思えた。
大砲をゆっくりと、黄泉醜女に照準を合わせる。
照準を合わせること自体は、自身が砲台なので感覚で、素早く行なうことができる。
鉄球を装填した。この鉄球は不思議な力(妖力)によって、何度でも大地から汲み出したエネルギーで装填することができる。
ただ、ただの鉄球で、地面に落下しても爆発したりしない。
範囲は狭いので、距離をとって戦う時と威嚇する時にしか使わないのだ。そして今は両方の意味を持つ。
「俺様はジャマする。(ジャマする)」
大砲を揺らして示威した。
>>396
「俺様は魔人の敵ダ。そうだな、敵の敵はミカタだ
・・・後ろから弾撃つことならタマにやるがな」
意見が食い違ったりしたら、先に味方でも背後からの不意撃ちで殴っておく、といってるのだ。
400
:
餓羅 屍鬼の大群
:2011/08/13(土) 22:39:38 ID:c1.PBF/s
>>396
「……キサマが零か…
俺ハ怪我人とて容赦はシナイ」
零に向かい、そう言い
「………奴ラの死顔ハ満足してタカ?」
その意味がどういう事か零はわかるかもしれない。
>>397
「……ソウカ。なら容赦ハ一切しないゾ《戦士》ヨ!!」
瞳に向かい、大気を揺るがすような大きい声を上げる。
>>398
「その言葉ハ敵と見ナスぞ?」
威月に向かい静かに言い放つ。
>>399
「……………モウ、イツでも撃てるト言うコトか」
インコレツジの行動を見て、そう呟く。
>>全員
「全員来るカ……なら」
その太刀を大きく振り上げ
「後悔スルナァァァァァア!!!!!!!!!!!」
ドンッ!!!!!と大地に向かい鉄塊のような太刀を振るう!!!
すると彼を中心に、大地がひび割れ、周りの木々や岩などが各自に飛んでくるだろう。
更にその破片に混じり
零と瞳に《黄泉軍》各10体が素早い動きで剣を振るい
威月とインコレツジに《黄泉醜女》各10体が素早い動きで、その鋭い爪で襲い掛かるだろう。
だが、黄泉軍と黄泉醜女は本来は地上に出れない妖怪。それを《何者》かにより無理矢理召喚されている。
その為に本来の力も動きもかなり劣化している。
その為、貴方たちなら簡単に倒せるだろう。
401
:
零
:2011/08/13(土) 22:52:41 ID:BQ990e1A
>>397
「脚は使えなくとも、手がある、大丈夫です。」
そう言って、剣を振るって見せた。
>>398-399
「そうですか、心強いです。
その代り、私も何かあったら容赦なく切りますよ。」
二人の詳細が不明なため、何が起こるか分からない。
それを警戒して、戦うことになるだろう。
>>400
「こちらも、全力で行かせて頂きます。
あの二人は…はい。本当は良い妖怪だったんですね。
もう…戻ってこないですが…。」
魔人が本当の事を知っているか分からないが、零の演技は完璧だった。
声が少しだけ擦れ、妖気が少し弱まった。
飛んでくる破片を剣で払いのけ、地に剣を刺す。
すると、黒い紋様が浮かび上がり、それは黄泉軍の頭や体にも同じ紋様が出来る。
再び、剣を抜き、そこへ剣を突き刺すとどうだろう。
紋様の部分から、黒い剣が突き出るだろう。
402
:
インコレツジ
:2011/08/13(土) 22:58:45 ID:XOqdYxzE
>>400
照準を合わせた。黄泉醜女の足元に鉄球を砲撃した。
木々はまだよかったが、岩はインコレツジにダメージを与えた。それでも不動の巨木のように、動かなかった。
黄泉醜女の歩行を乱して爪を鈍らせる。そして、一体一体、握りつぶす。
残り三人。黄泉醜女の爪が腹に突き立った。
「浅いわ」
横に腕を振るう。黄泉醜女が腕によって吹き飛ばされ、地面を転がり消滅した。
「うっ」
少なからずダメージにはなったようだった。表情にも少しずつ表れ始めている。
>>401
「小僧に俺様が切れるものかっ
驕るなよ。生きて、また会おうぞ」
403
:
瞳
:2011/08/13(土) 22:59:59 ID:SmXQZqJk
>>398
,
>>399
「良かった…二人ともとりあえずは味方なんだな。」
(とはいえ、二人とも侮れないな。今は味方というだけ…)
二人にも一応の警戒をしておく。
>>400
「はあっ!!」
左手も刀に変化させ、両手を広げ、その場で回転する。
「双転瞳斬っ!!」
まず、回転により木々と岩を弾く。そして、そのまま黄泉軍に突撃していく。
>>401
「そうか…まぁ、あなたは強いから大丈夫だと思うが、無理はしないようにな。」
技を決め、着地してから言った。
404
:
威月
:2011/08/13(土) 23:04:29 ID:zbqWp5t.
>>401
「……手負いに斬られるかな。脚はともかく、首は大切にする事だな」
痛烈な嫌味とともに、首輪を軽く持ち上げて見せる。
どうも、他の者への思いは誰も彼もが似たりよったりのようだ。
>>400
「……ふん、それでいいさ」
殺気を感じ取り、腰を落とす。
瞬間、大地の揺れとともに飛来物、そして黄泉軍が動き始めた。
「…都合がいいな」
右手の縄で、人の頭ほどの大きさの岩を掴み止めた。
先端に岩が結ばれたそれは、簡素なフレイルとして機能するだろう。
木立の中に飛び退き、飛来物から身を守ろうとする。
飛来物に紛れて飛び込んできた黄泉醜女3体の首を目掛け、樹上から落ちてくる3本の輪付きの縄。
威月の左腕から伸びているそれは、首にかかれば木の枝から釣り下がらせ、何度も揺さぶりをかけて命を断つだろう。
更に右の縄が飛び、別の黄泉醜女一体の頭を目掛け、先端の岩が遠心力を得て振り抜かれる。
命中すれば――『中身』を撒き散らして、頭が吹き飛ぶ。
405
:
餓羅 屍鬼の大群
:2011/08/13(土) 23:18:09 ID:c1.PBF/s
>>401
>>403
「………ソウか
ナラ友二人に恥じヌよう、俺も全力でイク!!!」
彼は知らない…彼らが蘇った事は。
しかし彼らの事を言われ、表情が少し笑った。
すると魔人は黙り始める。
《黄泉軍》は零の攻撃により、身体中に紋様が浮かび上がり、そこから剣が突き出てやられていく。
そして、瞳により切り刻まれていく。
残りの黄泉軍の大群もそれぞれ二人に向かって来るだろう。
どんどん黄泉軍の数が減っていく。貴方達ならすぐに彼等を殲滅できるだろう。
…………ん?《魔人》の様子が…
>>402
>>404
インコレツジの猛攻と威月のトリッキーな攻撃に、黄泉醜女の肉や血が飛び散っていく。
更に残りの黄泉醜女の軍団は二人に襲い掛かる彼女らを全滅させるには貴方達なら時間はかからないだろう
………だが………明らかに《魔人》は静か過ぎる。
406
:
零
:2011/08/13(土) 23:26:04 ID:BQ990e1A
>>402-405
「(友二人…もしかしたら、この人も助けられるのかな……。
それにしてもなぜ黙って……!)
瞳さん、油断しないでください。
あそこに居る太刀の人…まだ本気を出していない!」
残りの軍勢を裂きながら叫ぶ。
だが、魔人はなぜ黙っているのだろうか?
407
:
インコレツジ
:2011/08/13(土) 23:29:04 ID:XOqdYxzE
>>405
「むん」
鉄球を二発。黄泉醜女に向けて発射した。
近づいてくる者は腕や爪でダメージを蓄積させ、その後動きの鈍ったものを纏めて両手で握り潰した。
「誇りを持たぬものには負けん
しかし、その武人の如き姿。一体、祠に何があるのか知らぬが、相当の脅威のようだ
直(じか)に手合わせ願おう・・・いや、それとも手合わせできぬ理由でもあるのカ?」
408
:
瞳
:2011/08/13(土) 23:34:05 ID:SmXQZqJk
>>405
「大群で来るか…ならば!」
両手を広げた瞳は全身に、退魔のオーラを纏う。
「瞳幻流奥義!退魔連瞳斬!!」
一気に、黄泉軍に向かって走りだし、素早く連激を叩き込む。
そして、右手、左手、両手と次々に黄泉軍を切り裂いていく。
魔人の様子がおかしいのに気づかずに――
>>406
「何っ!?」
零のその言葉でようやく魔人の様子がおかしいのに気がついた。
しかし、瞳はすでに刃が届くくらいの距離ほど魔人に接近してしまっていた。
409
:
威月
:2011/08/13(土) 23:41:11 ID:zbqWp5t.
>>405-408
更に、3本。
樹上に仕込んでおいた縄を操り、更に三体の黄泉醜女を同じように縊り殺す。
引き戻した右の縄をヨーヨーのように正面に繰り出し、黄泉醜女の顔面を空気をも焦がす勢いで先端が直撃する。
しかし、残りの内の一体に、懐に入られていた。
「クッ……!」
爪が首を捉える寸前で、煙草を飛ばす。
それは眼を直撃し、怯ませる事に成功した。
瞬間、引き戻された右の縄、その先端の岩が黄泉醜女の後頭部へとめり込む。
淡々と黄泉軍をさばいている中、わずかな違和感に気付く。
容易くいきすぎるのだ。
七罪者と名乗った者が、動いていない。
目の前で手勢が散っていくというのに、動く気配が無い。
吐き気を催すような違和感とともに、最初に左手の縄で縊り殺した三体を下ろし、袖に巻き戻した。
410
:
餓羅
:2011/08/13(土) 23:58:47 ID:c1.PBF/s
>>406
>>407
>>408
>>409
屍鬼の大群が全滅し、残ったのは《魔人》一人。
だが…なのにこの不安はなんだ?
「スマナイ……《兵》達よ……」
そう言いながら、太刀を地面に突き刺す。
わかるだろうか?
倒した《屍鬼達》は本来なら黄泉に帰る筈なのに……《魂》が《魔人》に集まっていってるのを!
「イヤ……手合わせスルゾ?ダガ………コレは戦いニ有らズ!!!!!」
インコレツジに向かい、そう言うと身も毛もよだつような邪悪な妖気が更に膨れ上がり……
「俺の………理不尽ナ怒りヲ撒き散ラシ暴れ回ル、魔人の暴力ダァァァァァア!!!!!」
そして彼から吹き上がる、その妖気にも負けぬ怨念のごとき怒り!!!!
自分に近づく瞳を吹き飛ばそうとするだろう。
「改めテ名乗ロウ!!!かつて土蜘蛛ノ一人とこの國ノ敵とシテ戦い!!敗れ!!!!妖怪《土蜘蛛》にナレズ!!
個人の怒りノママ暴れ!!周りの骨や魂ヲ力にする俺をォ!!!」
その姿は山のように巨大な鎧を着た骸となり、右手にもったビルのような巨大な太刀を振るうだろう。
動きは遅いが………当たれば一たまりもない。その理不尽な攻撃――まさに魔人。
《魔人》……その正体は大和朝廷に敵対した土蜘蛛と呼ばれる者達の中で、本来はその怨念は《土蜘蛛》になるはずが何の因果か《がしゃどくろ》になってしまった哀れな一人の戦士の魂だった。
がしゃどくろ―――――戦死者や野垂れ死にした者など、埋葬されなかった死者達の骸骨や怨念が集まって巨大な骸骨。夜中にガチガチという音をたててさまよい歩き、生きている人を見つけると襲いかかり、握りつぶして食べると言われる。
411
:
零なか
:2011/08/14(日) 00:06:19 ID:BQ990e1A
>>407-410
「大きい…。この怒りをどうやって沈めれば…。」
動きが鈍いだろうが、巨体や範囲の広さ、零にとってはかなり不利な状況。
そんな太刀を振るわれてしまった。
「…ぐぅっ…?」
直撃は免れた。だが、地面の亀裂の割れる反動で吹き飛ばされる。
車椅子は勿論大破。零はそのまま地面に叩きつけられた。
412
:
インコレツジ
:2011/08/14(日) 00:06:59 ID:XOqdYxzE
>>410
いかんな。(とてもいけない/。)
「哀れ、とでも言って欲しいか
ただ、ただ愚かだ。怨念のままに生きるなど
はっきり言う。シね。それが、最良の考えだ」
大砲の照準を、骸の額に合わせた。
鉄球を発射する。
「あれに一度でも当ればひとたまりもナいゾ・・・/」
「深手を負うまで、魔人に鉄弾を連射する
ただ、俺様は死ぬわけにはいかん
深手を負えば逃げるぞ。悪いな、俺様にも守るものがある」
413
:
インコレツジ
:2011/08/14(日) 00:09:24 ID:XOqdYxzE
>>412
追記
巨大な斬撃はインコレツジの頭上を通り過ぎていった。
妖気が乱れ、そして、僅かずつ、顔が蒼褪めていくのだった。
414
:
瞳
:2011/08/14(日) 00:14:14 ID:SmXQZqJk
>>410
「!!しまっ…」
怨念により、吹き飛ばされる瞳。そのまま、木に激突する。
「ガッ…ゴフッ……」
木にもたれかかる形で倒れ、吐血する瞳。しかし、なんとか立ち上がり変貌を遂げた魔人を見据える。
「な…なんて巨大で強大なんだ…」
思わず怖じ気づく瞳。
「ダメだ!あんな奴を放っておいたら大変な事になる!…ここで止めなければ!」
その場で跳び上がり、木の上へ移動する。しかしいまだに全身が見渡せない。想像以上の大きさだ。
そこへ来る巨大な太刀。それは、瞳の乗った木を切り倒し、再び瞳を吹き飛ばす。
「うああっ!!」
衝撃により、空中に投げ出される瞳。隙だらけだ。
415
:
威月
:2011/08/14(日) 00:19:36 ID:zbqWp5t.
>>410
-
>>414
「……は、ははっ。……そうか、これが……『七罪者』の一角か」
震える手で、新しい煙草を取り出し、口の端に咥える。
その巨大さ、空気を震わすような咆哮、そうか――今までは、小さく化けていたのか。
乾いた笑いが思わずこぼれる。
直後、あまりにも巨大な一撃が空を凪ぎ、咄嗟の判断で身をかがめて避ける。
まるで草でも刈るかのように、木々がなぎ倒される。
そしてサイズに見合った――刀風、と呼ぶにはあまりにも強烈な突風が襲う。
「………参ったな、これは。……本気なんじゃないか」
足が凍りついたように動かない。
煙草に火をつける事さえ忘れて、見入ってしまう。
「……いや、しかし……『大王』より勝ち目はあるか?」
右の縄から岩を解き放ち、代わりの攻撃手段を探す。
絞め殺す事など無理だ。
拘束しようにも、あの膂力に効果は薄いだろう。
とりあえず、右手の縄に結びついた岩を解き、一回り大きな岩を結びなおす。
どれだけ巨大であろうとも――いや、巨大であればあるほど、足への攻撃は有効なはずだ。
416
:
餓羅
:2011/08/14(日) 00:25:51 ID:c1.PBF/s
>>411
>>412
>>414
>>415
「ソノ通りダァァア!!!だからァア!!!俺を殺せ!!死ニタクナイなら!殺しテクレ!!!!!」
怒りのまま暴れ回る《魔人》はインコレツジの言葉にそう返した。
コイツは……自分の死を望んでる?
そして、頭に鉄球が当たり、一瞬動きが止まる。
更に、偶然にも瞳は彼の背骨辺りに落ちるだろう。
確かに一人ならこの怪物を倒すのは無理だろう。
だが同時に背骨、右足、左足に貴方たちの最大攻撃を放ったら?
今、インコレツジの攻撃で一瞬だけ魔人は止まる。なら、タイミングを合わせるのは可能だろう……
さあ貴方たちはソレに気付けるか?
上手く協力できるか?
失敗は……許されない。
417
:
インコレツジ
:2011/08/14(日) 00:36:02 ID:XOqdYxzE
>>416
確実に、倒せそうなタイミングが巡って来た。
「今しか、ナい」
照準を変える。刹那に巨大な的、左足に向けて鉄球を砲撃した。
インコレツジの全霊をかけた砲撃は、きちんと狙いを定めていたのだ。
//零さんが車椅子無くて動けないから俺が左足担当だよね?
読み違ってたらすまない。
418
:
零なか
:2011/08/14(日) 00:36:25 ID:BQ990e1A
>>412-416
黒い影が、ゆらりと現れる。
それは吹き飛ばされる瞳を受け止めると、ゆっくりと背骨へ下ろした。
その体は冷たくも暖かい。
『………。』
その黒い物は零の手に収まると、巨大な双刀へと変化する。
懐かしい、この感覚。胸は鼓動を早くさせ、脚は自然と動き出す。
「…行こう、皆。」
419
:
インコレツジ
:2011/08/14(日) 00:43:05 ID:XOqdYxzE
>>417
//このレスは無かったことに!
420
:
瞳
:2011/08/14(日) 00:46:30 ID:SmXQZqJk
>>418
,
>>416
「これは…まさか…」
黒い影に優しく下ろされる瞳。なんだか、覚えがある影だ。気づけば、魔人の背中の上。ふと、あることに気づく。
(はっ…ここなら攻撃を当てられる…しかし、こんな巨体に効果があるのか?いや、迷っている場合じゃない…一か八かだ!)
背中から瞳が跳び、背骨あたりに狙いを定める。そして、全身に退魔のオーラを纏い――
「私は、助けるんだ…あなた達を倒し、夕を助けるんだ!!
瞳幻流奥義――」
それは、瞳の最大の技。
「春風共瞳斬!!」
その技は、想いの技。志半ばで散っていった瞳の恩人、風月への想い。その死が風月と瞳の出会うきっかけとなった、春花への想い。
そして、今も瞳を支えてくれている友人達、瞳が守りたいもの、露希や夕達への想い。
その全ての想いを乗せた斬激だ。その斬激は、見る見るうちに巨大になり、魔人の背中に迫る。
421
:
威月
:2011/08/14(日) 00:51:32 ID:zbqWp5t.
>>416-420
「殺せ、だと?」
その言葉に、耳聡く反応する。
一瞬表情に浮かんだものは、ひと言では言い表せない。
あえて表すとしたら――失意、悲哀、そんな所に落ち着くか。
「……良いだろう。死を望むのなら私が、『縊れ鬼』が送ってやるよ」
左手からも縄を引き出し、身の丈ほどもある岩に巻き付ける。
先ほど用いたのがフレイルなら、さしずめ――破城槌。
顔色は曇り、どこか、泣き出しそうな表情にも見えた。
二人と一体の攻撃に合わせ、思い切り上体を捻り、魔人の右足、膝へと、先端の岩塊を横凪ぎに振るった。
ぎり、と歯を噛み鳴らし、能力の補佐があるとはいえ、その岩の重量に肩が悲鳴を上げる。
しかし、それでも――姿勢を崩さず、勢いを維持したまま、繰り出す。
422
:
餓羅
:2011/08/14(日) 01:01:40 ID:c1.PBF/s
>>417
>>418
>>420
>>421
インコレツジの砲撃で左足を!!
瞳の想いを込めた奥義で背中を!!
威月の悲しみを込めた一撃が右足を捕らえた!!!
両足と背骨を同時に砕かれたせいで、バランスを崩してしまい、巨大な頭蓋骨が零に向かい落ちてくる。
その時の《魔人》の顔は安らかな笑顔なのが三人にわかるだろう。
さあ《漆黒の悪魔》よ。《憤怒の大罪者》にトドメを……
423
:
零なか
:2011/08/14(日) 01:16:11 ID:BQ990e1A
少しずつ、双刀に力が溜まっていく。
その時、零と黒龍は、二人だけの空間に居た。
そこは、零と黒龍の暮らした、あの場所。
夕焼けに染まったオレンジ色の部屋、テーブルの上にはクッキーと紅茶とコーラ。
『俺、ずっと零のこと見守ってたんだぜ。だけどどうしたんだ?泣いてばかりで。』
「黒龍が居ないと、私が私でなくなる気がして…寂しくて怖くて…。」
『泣くなよ。離れていても、会えなくても、この絆は切れないだろ?
俺が認めたんだ、自信を持って。最後に一発かましてやろうよ!!』
「…うん。」
『じゃあ…また会う時まで、元気でな。俺の大好きな…零……』
――――双刀は魔人の大きさに匹敵する大きさになった。
これが零と黒龍の最後の、そして最初の技。
「黒龍、私も―――大好きだ…。」
黒い龍が現れ、魔人へととどめを刺す。
424
:
瞳
:2011/08/14(日) 01:20:02 ID:SmXQZqJk
>>422
「はぁっ…はぁっ…」
息を荒げる瞳。力を使い果たしたのだ。
後、瞳にできるのは、零がトドメをさすのを見守るだけだ。
「奴はいったい…」
その表情を見て疑問を覚える。何故笑顔なのだろう…?
>>423
「零…」
零がトドメをさした瞬間そう呟いた。
きっとこれで決着だ。
425
:
威月
:2011/08/14(日) 01:21:26 ID:zbqWp5t.
>>422-424
「…ッ…何、笑ってるんだ」
叩きつけた岩塊が砕け散り、土へと還る。
軽くなった縄を緩やかな勢いで巻き取りながら、俯く。
「そんなものが、望みか」
握り締めた両手が震えた。
悲しみの中にも、秘しきれない落胆が潜む。
「……まるで……『 』じゃないか」
黒龍の一撃が、魔人を捉える。
その光景を見届けながら、ぽつりと消え入りそうな声で呟いた。
426
:
餓羅
:2011/08/14(日) 01:33:49 ID:c1.PBF/s
>>422
>>423
>>424
「ありがとう……そして
…大禍津日神……には…気をつけロ」
その言葉と共に《魔人》は砕け消えていった。
それと同時に《憤怒の罪》が何処かへ飛んでいった。
零なら気付くだろうアリサと圓坐の時みたいに《負の感情をためた罪》だけ《青行燈》のところへいったと……
カランコロン……そして瞳の足元に何かが落ちる。それは《十種神宝》の一つ《足玉》。足りないものを補うと言われる玉だ。
………まずは争奪戦は貴方達の勝利に終わった。
だが……七罪者の目的は謎だらけだ。
……それに…《大禍津日神》に気をつけろ?
……事態は貴方達が思う程に厄介かもしれない………
/コレにて第一回十種神宝争奪戦終了です
/長い時間お疲れ様でしたー
/皆さんありがとうございます
427
:
零なか
:2011/08/14(日) 01:46:08 ID:BQ990e1A
>>424-426
「……安らかにお眠りください…。
…大禍津日神?目的はなんなんだろう…。」
威月にお辞儀をすると、瞳の元へ駆け寄り、ノワールへと行き
起きたことをすべて話すつもりである。
そして今日、零の迷い、が無くなった。
もう何も迷わなくて良いのだ。
今まで通りの自分でいよう…と。
428
:
瞳
:2011/08/14(日) 01:55:13 ID:SmXQZqJk
>>426
「ありがとうだって…?それはいったい…まさか…彼は利用されていただけなのか…?
それに…大禍津日神だって…!?まさか、そいつが黒幕なのか!?」
またしても、利用されている者を救えなかった。
この気持ち、神隠し戦を終えた時と同じだ。もしかしたら、助かる道もあったのではないか――そんなことを考えてしまう。
俯き気味の瞳の足元になにかが落ちる。それを手に取り、呟く。
「これは…十種神宝の…?そうだ…夕の助けにならなくては…そして、終わらそう。このふざけた戦いを――」
魔人を利用していたと思われる大禍津日神。目的などはまだわからないが、こんな戦いは終わらせなければならない。――もう彼のような犠牲者をださないためにも
>>427
ノワールへ行き、拾った足玉のことを話さなければならない。今後のことも、話す必要がある。
ともかく、情報が必要だ。そう思い、ノワールへと向かっていった。
429
:
威月
:2011/08/14(日) 01:59:12 ID:zbqWp5t.
>>426-428
魔人は消え、残ったのは十種神宝の小さな玉が一つ。
膨れ上がる嘘の様に、巨大に変じた怪物はもう残っていない。
残されたのは、荒れ果てた一帯のみ。
咥えたままだった煙草に火をつけ、一口だけ吸い込む。
……勝ったというのに、苦い。
「……馬鹿じゃないか……これじゃ」
線香を上げるかのように、咥えていた煙草を土に立てた。
零のお辞儀を黙って見過ごし、瞳とともに消えていくのを見て、自らも足を進める。
「……地獄に、逝けるといいな」
吐き捨てるように言い放ち、自らも、家路を辿った。
430
:
イベント告知
:2011/08/15(月) 21:30:19 ID:1gBuqmPQ
8月16日 21時頃から、袂神社にて納涼盆踊りイベントを開催予定です。
屋台の出店は自由、演奏者の立候補もできます。
人に化けてでも妖怪のままの姿でもどちらでも参加自由です。
非戦闘イベントなので、顔をあわせると不都合な相手にはお面で素性を隠す等の工夫をお願いします。
※死亡キャラの出られるお盆期間の最終日となります。心残りの無いように楽しんでください。
431
:
袂山の盆踊り
:2011/08/16(火) 21:04:29 ID:1gBuqmPQ
黄昏からが祭りの始まり。
袂山には狐火の提灯が一つまた一つと灯り、笛に太鼓、弦の音が調子を合わせ始める。
袂神社の鳥居をくぐって石段を登ればそこは彼らの祭り会場。
街中の人間たちの祭りよりは小ぢんまりしているものの、賑わいは似たようなものである。
櫓の上では灰色の面をつけたがっしりした男がその毛深い腕で太鼓の撥を振るい、
青い面で顔半分を隠した男が笛を吹いていた。揃いの衣装の女たちは琵琶と唄いの担当らしい。
彼らに限らず希望者は、誰でも奏でることが出来るのだ。
音と賑わいに誘われて、ちらほらと石段を灯が上ってくる。
水辺や山、街から集まった明かりは鳥居をくぐれば妖怪の姿をとり、この祭りに加わるのだ。
432
:
叡肖「」 ミナクチ『』
:2011/08/16(火) 21:11:41 ID:1gBuqmPQ
盆踊りの輪を取り囲むように屋台も並ぶ。
小さな釣竿を手にした客が水桶の前にしゃがんでいる場所は、一見、金魚釣りの店とも見える。
しかし歓声をあげるその手元に吊り上げられたのは、イカやヒラメなど海の魚。
店主はと見れば、ねじり鉢巻に襷がけ、青海波模様の着流しの衣蛸の叡肖である。
「やー、ミナクチが居てくれると便利だねぇ」
『でも殿下のお目付けどうするんです、私はここを離れられませんよ?』
叡肖の肩のミナクチは何時もどおりの一寸法師。
一昨日から妙に巴津火が大人しいのを気にかけていた。
塞ぎこんでいるかと思えば時折焦燥したような表情も見せる。
しかしミナクチの心配を他所に、叡肖のほうは気楽なものだ。
「今日ぐらい良いんじゃないの、祭り会場から逃げ出しはしないと思うよ?」
この小さな釣堀で釣った魚はこの場で刺身にしてもよし、七輪で炙るも良し。
もちろん丸呑みも可である。
「なに?蛸が釣れた?なら、たこ焼きの屋台に持っていけ!」
小さな水神が海と繋げた水桶の周りは、そこそこの賑わいを見せはじめていた。
433
:
織理陽狐/四十萬陀 七生
:2011/08/16(火) 21:18:43 ID:0rvvBuFg
>>431
「……語るなかれ、聞くなかれ。汝は人か物怪か?」
賑わい始めた祭りを満足げな表情で見下げながら、織理陽狐は詠うように呟きはじめた。
「この日この場は妖の宴。人も遠慮も夏夜の外。
今宵の祭は無礼講。生者も亡者も忘れて騒げ」
笛と琵琶の音に耳を傾けながら、なだらかに声を奏でる。
「さあ、袂を振ろうこの晩に。盛大な送り火を焚こうではないか」
ぱんっ、と軽く手を叩いた瞬間。
神社を囲うように飾り立てられた提灯が、一斉に音を立てて燃え上がった。
朱鳥居に腰掛ける織理陽狐は、少年のような笑顔で言葉を締めた。
「袂神社送り盆祭り、開宴じゃな」
盆踊りの輪から少し離れた所に、黒い浴衣と着た少女がいた。
短い髪が少しだけ長くなり、控えめは花飾りとともに纏め上げている。
「♪」
巾着袋をぶら提げながら、下駄で土を鳴らす。
所どころに並ぶ屋台に目移りしながら、四十萬陀は上機嫌に一回転した。
(さーって、どこに行こっかな〜)
434
:
露希&零
:2011/08/16(火) 21:28:46 ID:BQ990e1A
>>431-433
「零が浴衣なんて珍しいね〜。」
『動きにくいけど、私だって着たかったんだよ?』
紺色の浴衣の少年と、薄い桃色の浴衣の少女が石段を昇ってくる。
賑やかな祭りの様子に、テンション上昇中の露希。
『じゃあ、こっからは別行動で。なんかあったらメールしてよ。』
「うん、じゃあねー♪さて、知ってる妖怪と一緒に行動しようかな?
…うわぁっ!!あの黒い着物の女の子七生ちゃん!?かわー☆七生ちゃーん!」
435
:
巴津火
:2011/08/16(火) 21:31:51 ID:1gBuqmPQ
鱗模様の真新しい浴衣はまだどこか身体に馴染まない。
これなら何時もの甚平の方が良かった、と巴津火は溜息をついた。
一番最初に金魚の形の赤い飴細工を買って貰い、小遣いも握らせてもらったのだが
しかしそれでも気分は浮かないのだった。
一人ぽつんと足を投げ出して社の階に腰掛け、その顔を隠す黒い面の下から
所在なさげに祭りの輪を眺めている。
(今日はもう黒蔵と入れ替わって眠ってしまおうかな)
自分は何を期待してここへ来たのだろう、まさか弟達がここへ来る筈も無いのに。
そう自問しながら巴津火は面の内側でその目を閉じた。
素性を隠すための面をつけてならば、彼らと出会っても普通に話が出来るような気がしたのである。
あの時会った弟は間違いなく、母の残した確かな存在だった。
436
:
瞳
:2011/08/16(火) 21:36:34 ID:SmXQZqJk
「祭りか…」
いつもと同じ着物の少女。ただし、今日はそれほどその格好が目立っていない。
「たまには、こんなのも良いかもな…」
437
:
織理陽狐/四十萬陀 七生/天ッ堕
:2011/08/16(火) 21:45:13 ID:0rvvBuFg
>>434
自分を呼ぶ声に気付き、四十萬陀はそちらへ顔を向けた。
薄桃色の浴衣を着た露希がこちらへ来るのを見て、ぱっと笑顔になる。
「わあ、露希君じゃん! わっ、とと」
露希に駆け寄ろうとするが、慣れない下駄に思わずよろけてしまう。
>>435
「どうした?」
ぼうっと祭りを眺めている巴津火の前に、ふわりと金色の狐が降り立った。
闇夜に浮かぶ白い着物が、その風に揺れる。
「祭、楽しくないのか」
しゃがみ込み、優しげな笑顔を浮かべて、面の下の顔を覗き込んだ。
>>436
祭りの騒がしさに、一匹の雷獣が引き寄せられていた。
周りは浴衣や甚平だが、少年はいつもと変わらぬピカチ○ウ着ぐるみのままである。
「……」
何も考えていないような瞳をしたまま、ぼうっとただ歩いていると、
目の前にいた瞳と体が衝突した。
438
:
叡肖「」 ミナクチ『』
:2011/08/16(火) 21:45:48 ID:1gBuqmPQ
>>433
>>434
「来たね来たね、お客が来たね〜♪」
衣蛸のテンションも上がってきたようだ。
>>436
「やあ、そこの綺麗なお嬢さん。お兄さんのお店で遊んでいかなーい?」
『叡肖さん、女性を誘う時はそういう言いかたはあんまり…』
「堅いこと言うなよミナクチ。祭りだよ?
それに俺の店はそんないかがわしい店じゃないよ?確かに水がらみの商売だけどさ」
わいわいと瞳に声をかける釣り屋台の二人。賑やかである。
439
:
澪&夷磨璃
:2011/08/16(火) 21:47:16 ID:BQ990e1A
「澪殿、本当にいいのでござるか?」
『いいっていいって、お祭りくらい。夷磨璃君はもっと遊ばなきゃ。
修行のことは忘れて、楽しんでおいで!!あ、はつびーもいる。』
緑色の浴衣と、紺色の着物の青年と少年。
のんびりと階段を上がってきて、のんびりしている澪。
太鼓に興味を持って、目を丸くしながらみてる夷磨璃。
さて、どんなことが始まるのだろう?
>>435
「巴津火お兄ちゃんっ、どうしたでござるか?」
440
:
露希
:2011/08/16(火) 21:52:18 ID:BQ990e1A
>>436-438
「七生ちゃん、気をつけてね…ってええ!?(瞳がナンパされてる…)
あの…えええ…叡肖さん、何してるんですか…?」
あまりの驚きに、銃声の効果音が聞こえたかも知れない。
七生を呼ぶと、まずはこの屋台からスタート…かな?
441
:
巴津火
:2011/08/16(火) 21:53:51 ID:1gBuqmPQ
>>437
「祭りが楽しくないわけじゃない」
左手に握ったままの飴細工の赤い金魚をくるくると回しながら、織理陽狐にそう答える。
黒い面の下では浮かない表情が足元を見つめていた。
「窮奇を負かした願いをかなえる狐、って、お前のことなんだろ?」
織理陽狐のことは黒蔵の記憶を覗き見て知っている。
「ならば窮奇の行き先を知らないか?」
巴津火は右手で面を持ち上げて、真っ直ぐに織理陽狐を見た。
>>439
「こざるか…」
明らかに祭りを楽しんでいる二人と自分とは、どこか距離があるような気がした。
442
:
瞳
:2011/08/16(火) 21:56:49 ID:SmXQZqJk
>>437
「おっと…すまない。大丈夫か?」
少年に対し、優しく声をかける。
>>438
「え?あ、蛇神様!こんばんは。」
ミナクチを見つけ、挨拶する。
「そちらの方は?」
そして、叡肖について尋ねる。
443
:
叡肖「」ミナクチ『』
:2011/08/16(火) 22:00:18 ID:1gBuqmPQ
>>440
>>442
「何してるって、もちろんナンパだよ?瞳ちゃん、だよね。俺は叡肖。ノワールでちょくちょく飲んでる」
『その前にお店の切り盛りしてくださいっ!』
へらへらと笑いながら露希に手を振る衣蛸。その肩ではミナクチが困り顔であった。
「露希ちゃんも、海釣りしていくー?何が釣れるかは運次第だけどなっ」
衣蛸の見せた小さな釣り竿の糸の先には釣り針はなく、ただ『餌』とだけ書かれた小さな紙片が結び付けてあった。
444
:
織理陽狐/四十萬陀 七生/天ッ堕
:2011/08/16(火) 22:04:37 ID:0rvvBuFg
>>439
>>441
「ん、知り合いかの?」
駆け寄ってきた夷磨璃を見て、にこっと笑う。
しかし、足元を見つめる巴津火の表情は沈んでいた。
何かあったのだろうか。織理陽狐の眉毛が下がる。
「!」
真っ直ぐな視線と共に尋ねられた言葉に、織理陽狐が目を丸くした。
そしてすぐに、何かを理解したように目を細める。
「……ああ、儂のことじゃ。
すまぬな、窮奇の居場所は、儂にも分からぬ」
その答えた彼の瞳は、困ったような、寂しそうな、どこか今の巴津火と同じ感情を持っているようにも見えた。
>>440
>>442
「うん」
態勢を立て直し、ふうっと一息つく。
顔を上げると、露希の視線の先に瞳がいるのが見えた。
「あ、瞳君も! ……ありゃ、ミナクチ君と叡肖君も?」
露希と共に釣り屋台に近寄る。
珍しい露店に、四十萬陀の瞳がきらめいた。
「これ二人が出してるお店じゃん? 面白そう!」
ところが、瞳にぶつかった天ッ堕は、そのままスルーして歩いていってしまう。
ぶつかったことにも気付いていないし、声を掛けられたことも気付いていないようだ。
「……」
445
:
夷磨璃&澪
:2011/08/16(火) 22:09:12 ID:BQ990e1A
『準備完了、っと。』
暇だったので屋台をレッツトライ、の澪。
主にクレープと焼きそば作ってるお店。
無料であげてます、はい。誰か暇なら来てー!
>>441
「…お兄ちゃん、元気なさそうでござるね。
拙者、そんな巴津火お兄ちゃんは嫌でござるよ…。」
巴津火の前にいる織理陽狐には、ぺこっとお辞儀した。
元気のない巴津火は、巴津火らしさの欠けた普通の子供の様に見えた。
446
:
瞳
:2011/08/16(火) 22:10:15 ID:SmXQZqJk
>>443
「はぁ…私は瞳だが…蛇神様とは、どういった関係で?」
ふと、気になったので聞いてみた。
>>440
,
>>444
「あっ、七生。それに露希も!」
二人を見つけ、嬉しそうな声をだす。
「あれ?さっきの子供は?」
と、目を離したら少年はいなくなっていた。
447
:
巴津火→黒蔵
:2011/08/16(火) 22:12:41 ID:1gBuqmPQ
>>444
>>445
「そうか。お前が勝ったのか」
窮奇の行き先は織理陽狐も知らないと聞いて、巴津火はほっと一つ溜息をついた。
「ボクは窮奇に捨てられたらしい」
歪んだ口元は笑いの形、しかし声は寂しげだった。
「初めて弟に会ったんだ。でも、名前も聞けなかった。……こざる、これお前にやるよ」
手にした金魚の形の飴細工を夷磨璃に手渡すと紫濁の瞳は閉じ、
そして再び開いた時、巴津火はそこに居なかった。
「あれ、織理陽狐さん?」
白い衣の狐を、黒蔵がきょとんと見上げていた。
448
:
三凰&夢無&飛葉
:2011/08/16(火) 22:12:42 ID:SmXQZqJk
祭りに来た三人。一人は男性。もう一人は女性。そして、もう一人は、老人だ。
三凰「おい、夢無。貴様、大丈夫なのか?人間も来るかもしれないぞ?」
夢無「大丈夫ですよ。多分、人間はあまり来ないと思うし、三凰様も飛葉さんも一緒ですから!
それに、飛葉さんからお小遣いも貰っちゃいましたし。」
三凰「お小遣いって…ガキか貴様は…」
飛葉(三凰坊ちゃまもしっかりお小遣いを受け取ってくれましたがね…)
>>445
三凰「澪、何をやっているんだ?」
飛葉「こんばんは。澪さん。」
二人が声をかける。
449
:
露希&零
:2011/08/16(火) 22:15:23 ID:BQ990e1A
>>442-444
「ナンパ…ですね、分かりました…。
あ、ミナクチ様もいらしていたのですね。こんばんは!」
親友、モテモテである。
なんかナンパされる瞳が可哀そうなような羨ましい様ような…
「海釣り?瞳と七生ちゃんはやるよね?よし、ボクもやる!!」
狙うは勿論…
「よーし、サメ狙っちゃおっと。」
…サメ?(なんの?
一方、黄色い可愛いのを見つけた零。
「キミ、あのゲームのキャラクターだよね?どっから出て来たの?」
ひょい、と抱きかかえ、耳やらしっぽやら触っている。
450
:
叡肖「」 ミナクチ『』
:2011/08/16(火) 22:21:41 ID:1gBuqmPQ
>>442
『こんばんは、瞳さん』
「俺はこいつの同僚みたいなもんだ。神格持ちじゃないけどな」
ひょい、と肩のミナクチを摘み上げて軽く答える叡肖。
水桶の縁にミナクチを置くと、小さな釣竿を数本手に取った。
>>444
>>449
「おっ、黒蔵の彼女の四十萬陀ちゃんじゃないか。どーよ、お兄さんのハートも釣ってく?」
こっちにもナンパするのか叡肖。
「露希ちゃんはサメ狙いか。頑張れよー」
露希に釣竿を渡す。1本300円で『餌』の紙片が駄目になるまで使える。
しかしここは氷亜の登場が待たれる所だ。
451
:
夷磨璃&澪
:2011/08/16(火) 22:24:50 ID:BQ990e1A
>>447
「お、お兄ちゃん…?」
飴細工を素直に受け取るが、やはり心配だった。
あれ?と思ったら、そこには巴津火じゃない優しげな黒蔵が。
「…お兄ちゃん。」
>>448
「三凰!!暇だったから屋台作ってみたんだー。
飛葉さんも、こんばんは。」
看板には色々な味の種類の描いてある。
…結構種類ありますよー。抹茶ミルクとか。
「せっかく来てくれたんだし、なんか食べるー?
急いで作っちゃうよー。」
452
:
織理陽狐/四十萬陀 七生/天ッ堕
:2011/08/16(火) 22:28:09 ID:0rvvBuFg
>>445
>>447
「勝ってはいないさ」
最期の最期で、織理陽狐は彼女に心を折られた。
けれどだからこそ、分かったことがある。
哀しげな笑みを浮かべた巴津火に、織理陽狐は慌てて首を振る。
「それは違う。お主は捨てられたわけでは――」
だが言葉を続けようとした時には、すでに少年は黒蔵に変わってしまっていた。
織理陽狐はぐっと言葉に詰まり、悔しげな顔をする。
「……あやつは、お主が幸せになれると分かっておったのじゃよ……」
黒蔵にとっては、何がなにがなんだか分からないだろう。
だが織理陽狐は、この言葉を言わずにいられなかった。
>>446
>>449
>>450
「っかっかかか彼女って!」
ぼぼんっと顔を赤くするが、叡肖の冗談にずりっと肩を落し、いつものペースに戻る。
「……節操ないじゃん」
(そういえば、黒蔵君はいないのかな)
「叡肖君、今日黒蔵君はきてないじゃん?」
ふと思い立った四十萬陀は、叡肖に尋ねながら、巾着に手を伸ばした。
中から小銭を取り出すと、「一本お願いするじゃん」といって紙片を受け取る。
「私は小魚を狙うじゃん」
(後で食べれるし……)
>>449
「!」
突然ひょいっと抱え上げられた天ッ堕は、零の腕の中でじたばたと暴れた。
「〜!」
じたばた、じたばた。
驚いて多少パニくっているのだろうか。
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