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364黄道 いずみ:2011/08/09(火) 01:19:08 ID:0rvvBuFg
>>361-363
黒蔵の腕から抜け出し、厚底のブーツで地面を蹴った黄道は、三人から距離をとった。
蛇体となってのたうちまわる黒蔵を遠目で見、げえっと舌を出す。

「うわキモ、超ひくんですけどー」

宇佐田から奪った腕をくるくる回しながら、黄道は溜め息をついた。

「あーあ、そういえば小鳥遊センセーに人に見られるなって言われたような〜〜……。どうするべ、この状況」

ツインテールを弄りながら、むむっと思案する。
それからしばらくもしない内に、黄道はピンっと指を立てた。

「そっか消しちゃえばいいんだ。私超頭いいー」

ふふんと得意げに笑うと、片手に持った自身の右腕を高く放り投げる。
弧を描きながら飛ぶ腕は、空中でぼこぼこと沸騰するような音を立てはじめた。
そしてついに弾け飛び、肉片が地面に落ちた。
それらの肉片が蠢きはじめ、もごもごと形を変える。

「ほら早く、私の肉兵たち」

黄道が呟いた瞬間、肉片は人の形に姿を変えた。
人の形とはいえそれは人とは程遠い、グロテスクな九個の肉塊である。
くぼみだけで表現された顔ともいえない顔が、無機質な感情を三人に向けた。

「さっさとこの場にいるやつら、全員消しちゃって……あ、お兄ちゃん見逃してあげるつもりだったのに忘れてた! ごめんね☆」

てへ、と右腕で頭を掻く。
そう、右腕でだ。
ちぎれたはずの彼女の右腕は、いつの間にか再生していた。
だがその理由を考える暇も与えないほど早く、肉塊は呻き声を上げながら、それぞれに迫りくる。
のたうちまわる蛇の頭を潰そうと、三個が。
宇佐田の体を引き裂こうと、三個が。
斬嶋の首をちぎろうと、三個が。


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