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【他】『妄想スレッド』【妄】
1
:
名無しは星を見ていたい
:2020/04/25(土) 14:32:28
「なあ…お互い秘密を言い合おうぜ」
「人に隠している事…あるだろ?今…この場所で言い合おう」
このスレッドは板関連の妄想を語るスレッドです。
・もし、あのキャラがカードゲームになったら?
・もし、あのキャラがRPGになったら?
・もし、あのキャラが格闘ゲームになったら?
・もし、あのキャラが異世界に行ったら?
・もし、あのキャラに声優がついたら?
・もし、あのシーンが漫画化したら?
etc...
どんな妄想・夢想でも結構です。それは時として板を動かす力になるかもしれない。
「誰にも言うなよ。あっ、やっぱり引いてるッ!だから引くって言ったんだよ!」
「それを人にしゃべったらオレが逆にヤバイくらい引くわ!」
123
:
『風の歌、鈴の音』
:2023/02/10(金) 19:19:00
その少女――『風歌鈴音』は、自他共に認める『社会のゴミ』である。
明日に命を繋ぐべく、今日という一日を生き抜く為に、この世の底で足掻き続ける野良犬。
それが『風歌の全て』だ。
あの日、『スタンド』という異能に目覚めるまでは。
『スタンド使い』になったからといって、風歌の本質に劇的な変化が訪れた訳ではない。
だが、確実に『何か』が変わった。
変革と呼ぶには、あまりにも些細な違いではあったが、それでも明確に『今まで』とは異なる。
それは風歌自身の心持ちであり、風歌を取り巻く環境でもあった。
今の風歌は『這い上がろうとしている』。
自らを『ゴミ』と自認しつつも、いつしか住み慣れてしまった生温い底辺に、
永久に留まろうとはしていない。
『ダストデビル・ドライヴ』の顕現と、その『能力』を用いて切り抜けてきた数々の経験。
そうした『これまでになかった要素』が、
精神の奥底で燻っていた『気高い意思の片鱗』を芽生えさせたのかもしれない。
だが、その芽は未だ小さく、開花を迎えるまでには至らなかった――。
その夜、風歌は路地裏を歩いていた。
『今夜の寝床』に帰る道中で、不意に足が止まる。
『顔見知り』の姿を見つけたからだ。
風歌の交友関係は限られている。
その中の一人が、眼前で若者達に甚振られている老人であった。
(上には上がいるように、下にも下ってのはいるもんだ)
『ホームレス狩り』――『同類』から聞き及んでいた噂が、風歌の脳内に蘇る。
複数人で宿無しを襲撃し、なけなしの金を奪い去る一団が暴れているという話だ。
間違いなく、この連中と同一人物なのだろう。
被害者達は警察に届け出る事も出来ず、泣き寝入りするしかない。
自分達はゴミだが無害。
こいつらは、その『無害なゴミ』を食い物にしている。
『有害なゴミ』――いや、『ゴミ以下』だ。
「『ゴミがゴミ掃除』たぁ皮肉だが――」
風歌の傍らに立つのは、襤褸を纏ったロボットを思わせるヴィジョン。
「――案外、悪くないかもな!」
次の瞬間、街を遍く照らす月明かりの下で、薄汚れた路地裏に『風』が吹き荒れた。
124
:
『God Knows(神は見ている)』
:2023/02/12(日) 17:56:14
穏やかな日差しに照らされた日曜日の午後、
公園のベンチに座ってタバコを吹かす一人の『修道女』がいた。
大胆なスリットが入り、独自のアレンジが施された装束を身に纏う姿は、
神に仕える者とは思えない。
しかし、彼女――『鷲津ヨハネ』は、れっきとした『教会関係者』なのだ。
(ふぅん)
近くを散歩している一組の男女を見やり、心中で呟きを漏らす。
見ようと思って見た訳ではなく、たまたま視界に入ったのだ。
身に付いた『癖』で、無意識に『観察』してしまう。
(あの男、『嘘』ついてる)
『目は口ほどに物を言う』。
古来から用いられてきた表現だが、ヨハネの場合は、もっと直接的だった。
何故なら、目の動きで『嘘』を見破れるのだから。
『便利な特技』かと思いきや、案外そうでもない。
分かり過ぎると、却って疲れるものだ。
(あれも『嘘』、これも『嘘』か……)
男は女に向けて、しきりに甘い言葉を囁き掛けている。
しかし、ヨハネには分かっていた。
それらは全て偽り。
どうやら『悪い男』に捕まっているらしい。
大方、詐欺師の類だ。
(まぁ、私には関係ないんだけど)
二人から視線を外すと、気怠げにベンチから立ち上がる。
(今は『仕事中』じゃないしさ)
歩き出す先には、依然として話し込む男女。
会話に夢中らしく、距離を縮めるヨハネには目もくれない。
すれ違う瞬間、『目隠し』をした『人型スタンド』が現れ、
男のポケットから名刺入れを抜き取った。
『ゴッド・ノウズ』と名付けられた才能は、ヨハネの精神を象徴するヴィジョンだ。
その早業と神がかり的な精度は、苦もなく狙いを達成する。
(だから、これは個人的な『ボランティア』)
名刺入れを調べると、同じ名前で肩書の違う名刺が何枚も見つかった。
恐らくは、相手によって使い分けているのだ。
人名を変えていないのは、覚えきれずにボロが出る事を防ぐ為だろう。
(セコい手を使っちゃって)
極めて自然な動作で、『ゴッド・ノウズ』は名刺を女の足元にバラ撒いた。
こうしておけば、嫌でも男の正体に気付く。
誰が騙されようと知った事ではないが、悪い奴を痛い目に遭わせるのは嫌いじゃない。
(ガラじゃないけど――『神は見ている』ってね)
悠然とした足取りで『教会』に戻りながら、ヨハネは男がビンタされる心地良い音を聞いた。
125
:
美作くるみ『プラン9・チャンネル7』
:2023/02/16(木) 21:10:08
この街に『カナリア』と呼ばれる『情報屋』がいる。
実際に出会った者は誰もおらず、顔を見た事のある人間はいなかった。
知られているのは『声』だけだ。
「――――誰から『この番号』を聞いた?」
男が電話を掛けると、通話に出たのは女だった。
『小鳥の囀り』を思わせる透き通った声色。
しかし、その口調は事務的で、不必要な愛嬌を感じさせない。
「あぁ、そう」
「それで、何が知りたいの?」
「『ID』と『パスワード』ね」
「『情報』は『報酬』と引き換えよ」
彼女――『美作くるみ』は、いつも通りビジネスライクに『交渉』を進めていく。
「私も有名になってきたじゃない」
通話を終えた美作は、自室の椅子に背中を預け、一人ほくそ笑む。
かつては『ステージの星』として輝いていたが、ある時期を境に人気が低迷し、
最終的には『引退』に至った。
『プラン9・チャンネル7』に目覚めたのは、丁度その頃だ。
やがて、彼女は『能力』を活かした『新しい生き方』を選ぶ事になる。
それが『情報屋カナリア』。
「だけど、あまり名前を知られるのも考え物かしら」
美作のスタンドは、直接的な戦闘力を有さない。
だからこそ、こうして『正体』を隠した上で、秘密裏に活動を続けている。
ただ、内心この生活には『限界』を感じ始めていた。
自分の実力と存在を世に知らしめたいという思い。
そうした行動原理が、他でもない自らの首を締めているのは皮肉な話だ。
「何か新しい手立てを考えないと」
スマートフォンを持って立ち上がり、室内を見渡す。
無機質な『アーバンモダン』で統一されたメゾネットタイプのマンション。
何かあれば引き払えるように家具は少ないが、
ガラステーブルの上には一台の『ラジオ』が置かれている。
窓辺に歩いていき、降りたブラインドの隙間から街を見下ろした。
職業柄、日頃から『警戒』は怠っていない。
「今日も『雨』か…………」
こんな日は、ふと思う事があった。
もしかすると『別の生き方があったのかもしれない』と。
今となっては『日の当たる世界』を懐かしく感じる。
だが、もう遅い。
既に『日の当たらない世界』に関わり過ぎた。
「そろそろ『仕事』に行かなきゃ」
着慣れたダウンジャケットに袖を通し、ワークキャップを被って部屋を出る。
止まり木を離れた『カナリア』は飛び立つ。
『機械仕掛けの歌声』を、この街に奏でる為に。
126
:
りん『フューネラル・リース』
:2023/03/09(木) 18:32:00
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1664796340/99からの分岐
呑気に歌いながら歩いているりんだったが
その前にある人物が現れる
???「その麦わら帽子…貴様がルフィだな?」
りん「え゛っ゛?」
その男の名はニコラス刑事!
ニコラス刑事「特殊詐欺の指示役の容疑で抹殺する!!!」
りん「ちょっ、ちょっと待って!うちはルフィじゃないよ!
ずっと日本にいたしフィリピンになんて居なかったよ!」
ニコラス刑事「問答無用!疑わしきは罰せよが星見警察のルールだ!」
SAKURA M360Jを容赦無くりんに向けて発砲するニコラス刑事!
しかし発砲の瞬間花粉症でくしゃみをしてしまい狙いが外れ
近くにいた民間人の頭を撃ち抜いてしまった!
ニコラス刑事「貴様ァァァァァァ!!!避けるんじゃねぇぇぇぇぇぇ!!!!!!
貴様が避けたせいで何の罪も無い人間が死んでしまったじゃないかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」
りん「別に避けてないし、殺したのは貴方でしょ!?!?」
ニコラス刑事「言い訳をするなこの殺人犯!!!!!!」
ニコラス刑事「特殊詐欺の指示に殺人の現行犯…!もう許すわけにはいかん!
お前は即刻死刑だ!!!」
りん「ひえぇ、誰か助けてぇ」
???「全く世話の焼ける奴だ」
りん「!?」
ニコラス刑事「誰だ!?」
警部「私だよ、ニコラス君」
ニコラス刑事「ぶ、部長!?」
警部「ニコラス君、さっき君が射殺した民間人なんだがね
彼は署長の一人息子だったんだよ」
ニコラス刑事「えっ?署長の!?」
警部「ニコラス君、残念だが私はこれから君を死刑にしなければならない」
ニコラス刑事「ちょ、ちょっと待ってください!これは不慮の事故で!」
警部「問答無用!疑わしきは罰せよだ!」
バン!
りん「危うく冤罪で抹殺されるところだったよぉ」
警部「我々警察も誤認逮捕を避ける為に慎重にならなければならないな」
/''⌒\
,,..'-‐==''"フ
終
制作・著作
━━━━━
ⓃⒽⓀ
127
:
『風の歌、鈴の音』
:2023/03/30(木) 15:51:45
改めて語るまでもなく、この世の中は『不平等』に溢れている。
『上』があれば『下』があり、恵まれた環境で何不自由なく暮らす者がいれば、
その日を生き延びる為に地べたを這いずる者がいる。
『風歌鈴音』は圧倒的に『後者』であった。
人生という名の『抽選』に負け続け、
その『ハズレ券』が寄り集まった結果が、『現在の風歌』だ。
ひたすらに『ツキ』がなかった風歌に残された『最後の居場所』は、
紛う事なき『社会の底辺』。
世間から『ホームレス』と定義される身分である。
ここが『最底辺』であり、同時に『終着点』であると、風歌は確信していた。
ドッグァッ!!
「ぐえぇッ!?」
『見えない腕』で腹をブン殴られ、潰れた蛙のような呻き声が、
自らの喉から絞り出されるまでは。
ガッシャァン!!
雨ざらしで錆びついた放置自転車に背中から激突し、風歌は地面に倒れ込む。
目の前には、高校生風の少年が立っている。
不良やチンピラの類ではない。
むしろ逆だ。
高級感の漂う身なりからは、一目で裕福な家柄である事が窺えた。
「最近、『退屈』でさァ〜。
普通の遊びは飽きたし、なんか面白い事ないかなって思ってたんだよ。
僕が手に入れた『力』――君で試してもいいよね?」
「君達みたいなのは、どうせ『社会のゴミ』なんだしさ。
いなくなったって誰も困らないでしょ?
ついでに『ゴミ掃除』にもなって『一石二鳥』だよねェ〜」
目鼻立ちの整った端正な顔を、悪意に満ちた笑みで歪ませながら、
少年は風歌に近付いていく。
自身に目覚めた『スタンド能力』で、無力な『一般人』を蹂躪する。
風歌は不幸にも、そのターゲットに選ばれてしまったのだ。
「ヘッ、参ったな……」
(とっくに『落ちきった』と思ってたが、まだ『浮かんでた』とはよ……)
吐き捨てるように呟きながら、風歌は笑う。
少年に向けたものではなく、己に対する自嘲の笑いだった。
これまでも『クソ』だったが、今の状況は『それ以上のクソ』だ。
128
:
『風の歌、鈴の音』
:2023/03/30(木) 15:53:14
>>127
「アタシが『ゴミ』なら、テメエは何だ?
『人の皮を被った害獣』か?」
「生憎、まだアタシは『人間様』なんでな。
『ケダモノ』と会話できる便利な舌は持っちゃいねえのさ」
ボゴォッ!!
「ぶッ!?」
顔面に叩き込まれた『見えない蹴り』が、一歩も引かずに啖呵を切る風歌の口を封じた。
「黙れよ、『ゴミ』。
お前は僕を楽しませてりゃあいいんだ」
冷酷な眼差しで見下ろす少年の傍らに、人の形を模した『ヴィジョン』が佇んでいる。
(なん……だ……?ありゃあ……?)
一瞬、風歌は我が目を疑った。
断じて見間違いではなく、頭をやられたせいで幻覚を見ている訳でもない。
今の一撃は『こいつ』が放ったのだ。
ブォッ!!
「!!」
『人型』の拳が飛んでくる直前、風歌は全力で転がり、
間一髪で回避する事に成功した。
『本体』である少年は驚愕の表情を隠せない。
その顔からは、『絶対の自信』が崩壊していく様が、まざまざと見て取れた。
「お前……ふざけるんじゃあないぞ……」
ゴォッ!!
「取るに足らない『ゴミ』の分際でッ!!」
およそ平均的な『成人男性並み』の速度で、『人型』が正面から殴り掛かってくる。
今度は、風歌は『避けなかった』。
ビビって足が竦んだのか?
いや、違う。
何故なら、たった今『気付いた』からだ。
「案外、アタシは『悪運が強い』のかもしれねえな」
ド グ シ ャ ァ ッ ! !
「うぐあぁッ!?」
己の内に宿る『力』の存在に!
風歌の傍らに立つ『ヴィジョン』。
『襤褸を纏うロボット』が、『疾風の如き拳』を以って、
少年の操る『人型』を殴り倒し、地べたに這い蹲らせた。
「『ダストデビル・ドライヴ』――」
無意識に紡がれた言葉は、自らが名付けた『半身』の名だ。
「おい、『ゴミ以下』のケダモノ野郎。
いつまでオネンネしてる気だ?
楽しませて欲しいんだろ?」
「――『来いよ』」
ビュオォォォォォォォォォォォォォ
『ダストデビル・ドライヴ』が構えると、呼応するかのように一陣の『風』が吹く。
『未知との遭遇』によって、『底辺の下』に落下していた風歌は、
再び『浮上』し、元通りの『底辺』に舞い戻った。
『スタンド使い・風歌鈴音』の戦いが、今ここに幕を開ける――。
129
:
『泡沫夢幻』
:2023/04/05(水) 16:53:46
「――――ジョー!!やったな!!」
背中から響く『親友』の声が耳に届き、
『バンカラ風』の青年――『小林丈』は緩やかに振り返る。
「ええ、ようやく終わりました」
星見町に巣食っていた『夏の魔物』を打倒する為、
我々は『始まりの地』である『民家』に赴いた。
数々の試練を乗り越え、遂に『本懐』を遂げる事が出来たのは僥倖と言う他ない。
これも多くの人々の助けがあったからこそだ。
私自身は未だ微力なれど、今日の一歩は『目標』に近付く道筋であると信じている。
少しずつ功徳を積み重ね、いつの日か『そこ』に辿り着こう。
フラッ…………
「おっと、まだ無理すんなって」
ガ シ ッ
安堵を感じると共に急激な立ち眩みに襲われ、
倒れかけた所を親友である『ヤジ』に支えられる。
「…………ありがとう」
目的を果たしたとはいえ、心身の疲労まで癒やされる訳ではない。
『リヴィング・イン・モーメント』を解除すると、
『水槽』は元通りの『水』に還っていく。
何度も見ている光景の筈だが、今は何故だか儚く感じられた。
「よっしゃ!今夜は祝いだ!
寮の連中を集めて、盛大にパーッと盛り上がろうぜ!」
「それでしたら私が皆さんをお呼びしましょうか。
ただ、あまり羽目を外しすぎないで下さいね」
「おいおい、固い事言うなよ。
メリハリってのは大事だろ?」
「もちろん分かっていますよ、親友」
目指すべき『頂き』があり、肩を並べる『友』がいる。
だからこそ、心の中に一片の迷いもなく、この道を歩んでいけるのだ。
二人で誓った『黄金の精神』に至る道を――――。
130
:
甘城天音『ビター・スウィート・シンフォニー』
:2023/05/22(月) 19:09:38
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1665841153/230からの分岐ルート
あま公達がゴールデンウィークに旅行に来たのは
世界で一番美しい都市…
ロシアのサンクトペテルブルクだ
血の上の救世主教会、聖イサク大聖堂、エカテリーナ宮殿
ロシアの水の都と言われる美しい街並みを
ゆったりと見学しながら食べ歩きをするあま公達
阿部マリア「うおぉぉぉぉぉぉ!!!本場のピロシキめっちゃうめぇですわッッッ!!!!!!!」
バリッ!ガリィッ!!!グチャグチャグチャ!!!!!!
あま「…」
下品にピロシキに喰らい付くマリアを冷たい目で見ながらロシアケーキとロシアンティーを嗜むあま公
ちなみにだが、ロシアケーキというがロシアケーキは日本生まれの菓子だ
ナポリタンとかいう名前のくせに日本生まれの紛らわしいスパゲッティのようなもんだ
マリア「よし、腹もいっぱいになった事ですし、ちょっと運動しましょうぜ!!!」
松本「運動?」
マリア「ほら、ちょうど持って来たドローンを飛ばして遊びましょうぜ!!!!!!」
マリアは鞄からドローンを2機取り出した
松本「おい、飛ばすってどこまで飛ばす気だ!?」
マリア「それはもちろん、
ク レ ム リ ン ま で に 決 ま っ て る で し ょ う ! ?」
松本「馬鹿か君は!!!???
そんなもん飛ばしたら警察に抹殺されるぞ!!!!!!」
ブゥゥゥーーーーーーン
松本「あま公、人の話聞いてなかったのかよ!!!」
マリア「うおおおぉぉぉ、宮殿まで突撃してやりますわあぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」
ロシア警察「貴様らか、クレムリンにドローンを飛ばした犯人は
スパイ容疑で貴様らを抹殺する!!!!!!」
マリア「やべぇ、サツですわ!」
松本「ほら言わんこっちゃない!さっさと逃げるぞ!!!」
ロシア警察のAK47の銃弾の嵐を避けながら逃げ回るあま公達
命辛々逃げ延びた先は
マリア「ここは…ウクライナですわね」松本「どうやって日本に帰ればいいんだ…」
こうしてあま公達はしばらく激戦区、ウクライナで生きていく事になった
後にこの3人はウクライナのスパイになるのだが、その話はまた今度話す事にしよう
,.、 -‐‐‐‐-、、、
,.:'´.:.,. ‐ _-_ _ ミミミヽ
.,.:'.:r'゙´ . : :``ミミ゙:,
.'.:ィ′:. . ';ミミi
. :〃 .:; : . . ;ミミ}
i .〃 :; : .. : .;ミミ}
ri.:N:;..:.; _..,,,,._ _...,,,、、 ; ミハ
い1;:;:.´;テェzテ i:;tェzテ.¨`, リ }
い;;;;.:..´ . `.;: ; イ: ,′
Jj;:;:.:.. .;:.; :. . , :し
i :.:.. ,.:._; _ ) !
'. ', __;_:.. _ : ,′
ハ ; ´ ー‐一`` . イ
/i ヽ、; ´ ` ,. '´/i
... イ.:.:.:.:', `ヽ、二二´ / ト、
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.:.::::::::::::::::::::\.::::::::',/ \::::」 ヽl:::::::::::::::::::::.:.:
終
制作・著作
━━━━━
ⓃⒽⓀ
131
:
妖狐『キン・コン・ユウ』
:2023/05/25(木) 15:01:25
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1665841153/249からの分岐ルート
とある家の庭先、柵越しに会話をする狐と太ったダルメシアン
狐「それにしてもお主、太り過ぎではないか?もう肥満だろその体…」
ミスターファットマン(ダルメシアン)「そうなんですよ!ちょっと聞いてくださいよお婆さん!」
狐「お、おう、何かあったのか?」
ファットマン「私の飼い主がですね、
私を甘やかしていつもフライドチキンだのピザだの、人間の食べ物を与えて来るんですよ」
狐「それも高カロリーの物ばかりだな…」
ファットマン「私は普通のドッグフードが食べたいと訴えているのに、全然ドッグフードを与えてくれないんですよ!
餌は飼い主が与えて来る高カロリーの食べ物しかないので、仕方なくそれを食べていたら…」
狐「こんな肥満体系になってしまったという事か」
ファットマン「このままでは私は飼い主に生活習慣病にされて殺されてしまう!」
狐「もう手遅れな気がするが」
ファットマン「そこで私は、飼い主を殺す事に決めた!」
狐「何?や、やるのか?」
ファットマン「しかし私だけでは無理だ、仲間を集めないと」ファットマン「お婆さんも参加してくださいよ」
狐「え、我もやるのか?まぁ、考えておこう」
そして数日後
ファットマン「これだけ仲間が集まれば怖い物無しです!」
集まったのはファットマンを含むダルメシアン101匹
狐「流石に多過ぎるだろ」
ファットマン「行くぞおぉぉぉぉぉぉ!!!」
そこからは筆舌に尽くしがたい光景が繰り広げられた
飼い主1人に対して101匹の犬が次々に襲い掛かって行くのだ
それを見ていた狐も、流石の地獄のような光景に絶句していた
そして101匹で肉を分け合ったため、極薄のペラペラの肉になる飼い主
ファットマン「これはお婆さんの分です」
狐「我は何もしてないんだが」
ファットマン「良いんです、一緒に来てくれただけでも嬉しいですから!」
狐「我必要だったか…?」
その後、101匹がかりで証拠の隠滅にかかるダルメシアン達
まさに完全犯罪だった
狐「やはり、犬に人の食べ物を与えるべきではないな
ドッグフードはちゃんと犬の健康を考えて作られているのだからそれを与えるべきだ
犬が可愛いからといって無暗に人の食べ物を与えるのは逆に虐待だ、虐待された犬に噛み殺されても文句は言えぬな!」
, ──────────────── 、
/ : \
| ̄ ̄|_/ : \
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|__| ̄丶 :::::::::::::::::::::::........................ : /
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終
制作・著作
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132
:
妖狐『キン・コン・ユウ』
:2023/07/13(木) 19:32:42
数百年前
深い山奥の森の中
白い狐の耳と6本の尻尾を生やした20代くらいの女が居た
グツグツ
女はそこで一人、鍋を突いていた
ガブッ
狐「むぐ、やはり狸は硬くて臭いし灰汁が多くていかんな」
ザッ ザッ
狐「貴様も食うか?」
女が狸汁を食っていると、そこに男が一人歩いて来た
その身なりからして侍のようだが、まだ10代後半くらいの若侍のようだ
侍「そうだな、狐うどんでももらおうか…貴様の肉のな」
侍「仇を取らせてもらうぞ…」
狐「仇?」
侍「忘れたとは言わせんぞ…目の前で貴様に首を刎ねられた父上の事を」
狐「あぁ〜
見覚えがあると思ったが、あの時の餓鬼か
ギリギリ覚えておったよ」
狐「やけに気合入れて来た割にあっけなくて拍子抜けしたぞ」
狐「それにしても貴様の親父の肉、不味すぎて食えたもんではなかったぞ
あまりにも不味いんでドブに捨てちまったよ」
侍「遺言はそれだけか?」
侍が腰に差した打刀を手にする
チャキ
その瞬間、侍から殺気が放たれる
並みの精神なら、その殺気だけで凍り付いて動けなくなるほど
冷たく鋭い刃のようだ
狐「少しはやるようだな」
狐「良かろう、相手をしてやる」
女は立ち上がり、手を狐の手に戻した
侍「…」狐「行くぞ?」
ヒュウ…
一筋の風が吹いた刹那、二人は同時に走り出した
キィィン!
侍と女がすれ違う
すれ違い様に侍は刀を抜き放ち、狐は爪を振るう
ドサッ
狐の爪にはべったりと血が付き、侍は腹を切り裂かれ倒れ絶命した
ズサッ
狐「…やるではないか、我が尾を1本切り落とすとは」
尻尾を1本、切り落とされた狐は倒れた侍へと近付く
そして、侍が持っていた打刀へと視線を落とす
狐「これは…我を討つために態々誂えたか?」
刀を手に取り、じっくりと観察する
狐「我が尾を切り落としたこの刀、今度は我が人間を殺す為に使ってやろう、喜べよ」
ジョリ
侍の頭を掴み、刀でその髷を切り落とす
ボッ
狐の尻尾から火の玉が一つ浮かび上がる
火の玉は侍の体を燃やし、別の姿…刀鍛冶へとその姿を変じさせた
狐「これを我が使うように打ち直せ」
刀鍛冶に打ち直させたその刀は、多くの人間の命を奪い血を啜る事になる
その刀は、妖怪が使った妖刀「剃刀村正」の銘で博物館に展示される事になる
133
:
妖狐『キン・コン・ユウ』
:2023/07/16(日) 21:06:06
昔の話
ある屋敷に、資産家の旦那と娘、そして住み込みの侍女の3人が住んでいた
その侍女は白く美しい髪を持つ、
亡くなった旦那の妻…娘の母にそっくりな女性だった
気立てがよく、娘とよく遊んであげた侍女に旦那は妻を重ね合わせ、娘も侍女によく懐き、侍女は2人の信頼を得ていた
とても幸せそうな3人だった
ある日、事件は旦那の書斎で起きた
旦那「君は…本当に妻にそっくりだな」
旦那がそういうと、侍女が旦那へと近寄る
そして旦那の肩を掴み、顔に吐息をかけながら旦那の耳元で囁いた
侍女「旦那様……私、もう我慢できませんわ……」
旦那「…我慢出来ないって?何がだい?」
侍女「ふふ……私もう」
侍女「殺したくて仕方ないんですの」
ズブッ グチャグチャ
旦那「!?うぅっ」
旦那「な、何を……?」
手に隠し持っていた果物ナイフを、旦那の胸に突き刺しグリグリと搔きまわした侍女
ズブリ…
グサッ グチャァ
旦那「うぐっ…!!!」
侍女「ねぇ旦那様、奥様が亡くなられた時、心臓が無くなっていた事覚えていますか?」
急所を外し、
じっくりと甚振るように何度もナイフを突き刺しながら旦那に問いかける侍女
しかし旦那は痛みとこの状況に混乱して答える事が出来ない
はぁ…と侍女は溜息を付く
侍女「あの時の心臓、とってもおいしゅうございましたわ♪」
にっこりと可愛らしい笑みを浮かべて侍女はそう言った
旦那「お、お前……」
134
:
妖狐『キン・コン・ユウ』
:2023/07/16(日) 21:07:03
>>133
その頃、父の悲鳴を聞いた娘は書斎へと急ぎ向かっていた
そして見てしまった
娘「あ、あ、あ……」
白い狐の耳と尻尾を生やした侍女が、父親をナイフで滅多刺しにしているのを
白い髪の毛は旦那の返り血を浴びて、赤く汚れている
旦那「に、逃げ…」
侍女は旦那の首をナイフで掻き切り、最後まで言う事が出来なかった
娘「うわああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
娘は状況を理解出来ないまま走り出した
状況は理解出来ないがとにかく逃げなくては
一心不乱に走って、走って、屋敷の出口まで走った
そして出口まで近付いたその時
旦那「あぁ、大丈夫だったか『 』!?」
娘「お父様!?」
さっき侍女に刺されていた父が現れた
極限の緊張状態で現れた父の姿に、娘は安心して気を許してしまったのか
旦那「もう大丈夫だぞ」
父は娘を抱き抱えて歩き出した
娘「あ、あの、お父様?そっちは厨房…」
父「あぁ、こっちで良いんだよ」
娘(あ、あれ?あんなに刺されてたのに……血が出てない?)
135
:
妖狐『キン・コン・ユウ』
:2023/07/16(日) 21:07:54
>>134
続き
厨房について待っていたのは
娘「あ、ああ…」
侍女「おかえりなさいませ、お嬢様♪」
どさっ
娘を乱暴に投げ捨てる父
侍女「お疲れ様です、そのまま抑えつけててくださいまし」
しっかりと父親に抑えつけられ身動きの取れない娘
その娘を見下ろし包丁を構える侍女
侍女「さてと…」
ブスリ
娘「痛っ…!」
娘に注射器を打つ侍女
娘「な、何刺したの…?」
侍女「簡単には気絶したり死んだりしないお薬ですわ
お嬢様にはたくさん痛みを味わっていただきたいので」
包丁を娘の手の指に宛がう
娘「や…やめて…」
侍女「嫌ですわ♪」
ザグッ!
娘「いだあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
侍女「ふっへへへ」
ザグッ ザグッ ザグッ
心地良い音楽を聴くかのように娘の悲鳴を聞きながら、1本ずつ時間をかけながら指を切り落としていく
娘「やめて…いだい…もうやめておかあさま…」
侍女「やれやれ、この程度で音を上げるとは先が思いやられますわね」
次に次女は、娘の腹に包丁を突き立て…裂いた
娘「あぎゃあああああああああああああ」
腹を切り裂かれ、血を流しながらドクドクと蠢く臓物を曝け出す
痛みと恐怖と絶望に顔を歪めながら娘はなんとか言葉を絞り出す
娘「ぁぁ…ぁ…うそ…だよ…ね?こん…な…おかあ…さ…ま…」
侍女「えぇ嘘ですよ」
にっこりと、満面の笑みを娘に向けて言う
侍女「貴方達との家族ごっこは」
裂かれた腹の中に手を突っ込み、肝臓を掴む
娘「いぎゃあああああああああ!!!!!!」
侍女「私、貴方の事が大っ嫌いでしたよ」
柔らかくも弾力があるそれを引きちぎる
ブチブチブチィッ
娘「あ…ぁああ…ぁ……」
「………」
侍女「ん?あーあ…死んじゃいましたか…」
侍女「お嬢様、食糧としては…大好きでしたよ」
数日後、屋敷では書斎にて刃物で滅多刺しにされた旦那の遺体が
厨房では誰かに食い荒らされた娘の惨殺死体が発見された
2人の遺体は殺害された後に火で燃やされていたという
そしてその日、容疑者であった侍女は忽然と姿を消し二度と現れなかった
「ククククククク」
野次馬に紛れてせせら笑うそれの存在を誰も気付く事は無かった…
136
:
妖狐『キン・コン・ユウ』
:2023/09/29(金) 19:15:00
狐9分クッキング
アシスタント「今日は中秋の名月ですね、みなさんは蕎麦派ですか?うどん派ですか?」
狐「今日は一風変わった月見うどんを作っていくぞ」
狐「まずはうどんの出汁を取るぞ」
狐「使うのは水、めんつゆ、みりん、そして人骨よ」
ア「人骨が手に入らないという方は顆粒出汁で代用出来ますよ」
グツグツ
グツグツ
狐「出汁の方はこれで良い」
狐「次はうどんを茹でる」
ア「うどんは市販のうどんで大丈夫ですよ」
狐「よし、次は長ネギを刻んで…」
ア「ここまでは普通の月見うどんですねぇ」
狐「面白いのはここからよ」
ア「おっ、ここで卵を…あれ?卵じゃない?」
狐「ふむ、近頃卵が高騰しておるからな、その代替としてこいつを使うのよ」
「人 の 目 玉」
目玉(ギョロリ)
ア「うわぁ、うどんに浮かんだ目玉がこっちを見てるみたいでキモイっすね…」
狐「目玉が月を見ているようで風情があるだろう?」
ア「うーん、そう言われてみればそうかも…」
ディレクター(いや、どう見てもキモイだけだろ…)
ア「あっ、でも人骨の出汁がしっかり効いてて美味しいですね」
ア「それに、この目玉以外と食べやすくて美味しいですね、トロっとした食感が最高!」
狐「目玉と聞くと食べ辛そうなイメージがあるが、マグロの目玉と同じようなものじゃ」
狐「一度食えば病みつきになる事間違いなし、1人につき二つしか取れない希少部位よ」
ア「いやー美味かったぁ、卵の代わりに月を見る目玉を食べるのも乙なものですね」
ア「今日の料理はテキストにも載っていますので、是非ご参考ください」
終
制作・著作
━━━━━
ⓃⒽⓀ
137
:
『STAND UP TO 岩ノ間与陸の場合』
:2023/10/28(土) 18:57:32
食うに困って飢え死にするところを拾われた。お決まりと言っていいパターンだった。
食うに困った理由は様々だったが、同じような奴は何人もいた。
虐待、無戸籍、事業の失敗、捨て子、家出・・・果たして自分の理由は何だったか。
あれに関わる以前のことは、よく覚えていない。
少なくとも拾われたあの時、あれは『蝕』などではなく『太陽』に違いなかった。
人として生きるに能う理由と、その手段の双方を手渡してくれたのだから。
あの瞬間は、少なくとも誰もがそう思っていたのだ。
縋るべきを違えたのか?求むるべきを違えたのか?
いいや。自分も彼らも間違えてはいないはずだ。
しかし目の前の現実は『間違い』を突き付けてくる。
人として生きることを求め縋りついた先に待っていたのは、人では到底耐えられない地獄だった。
それが意味する『蝕』のなんたるかを十分に噛み締め、身の毛もよだつ行いに手を汚した。
時に肉を拾い、時に骨を集め、臓腑を掬い、血を拭う。それが自分のすべてだった。
血肉と腐臭、後悔と慙愧の海に肩まで浸かってふやけ切ったころ、転機が訪れた。
組織の崩壊だった。
崩壊していく組織を尻目に、片づけ損ねた肉と自分の痕跡を混ぜ合わせ『偽装』した。
加熱する闘争に紛れて姿をくらませた。ただ自分が逃げることだけに精一杯だった。
ただ目の前の地獄から抜け出したかったのだ。その先のことなど考えてもいなかった。
偽装はうまくいったらしかった。追手はなく、追及されることもなかった。
しばらくして、組織で得たノウハウを元に『特殊清掃』の仕事を始めた。
あの地獄での出来事が、皮肉にも今の自分を形作っている。
贖罪には遅すぎるが、忘れないことだけは自分にもできる。
蝕の闇に呑まれた人々のことを、自分だけでも覚えていなければならない。
これはそんな彼ら彼女らの無念が結実した『力』なのかもしれない。
・・・あるいは、呪いなのかもしれないが。
138
:
甘城
:2024/01/22(月) 11:34:23
登竜門スタコンで鯉で志願するつもりだったものの供養です
【名前】鯛焼き
【性別】多分無い
【年齢】0歳
【志願形式】鯉
【スタンドを得たのは】先天
【超えるべき『目標』】
聞いてくれ、信じられないかもしれないが俺は鯛焼き
どこにでも居る普通の鯛焼きだ
名前はまだ無い
天然物で中身はこしあんだ、カスタードでも良かったんだが
毎日毎日俺達は鉄板の上で焼かれていた
だがある日、どういうわけか俺は自我が芽生え自由に動けるようになったのだ
生きたままその身を高温に熱された鉄板の上で焼かれる生き地獄を味わった俺は
この地獄から脱するために店の親父と戦い、親父を鉄板の上に叩きつけて
生きたまま焼肉にしてやって、そのまま海に逃げた
海の中を泳いでいたらふやけてきたがなんとか気合で耐えて泳ぎ続けた
辛いけど海中は綺麗だったぜ!
だが海には俺を食おうとする凶悪な水生生物どもがうじゃうじゃいやがる!
鮫の野郎に尻尾をちょっと食われちまったよ!
しょうがないから陸に戻って来たが、これからどうすれば良いのか……
そこで俺は思い出した
登竜門という言葉がある
鯉は激しい滝を登り、龍になるってな
鯉ごときに出来て、鯛に出来ない事は無い!!!
俺も滝を登って、龍になる!!!
そして俺様は生態ピラミッドの頂点に立つッ!!!
これからは俺様は食われる側じゃない、貴様らが食われる番だッッッ!!!!!!
139
:
『ソング・オブ・レムリア』〜アトランティス襲来〜
:2024/01/23(火) 17:49:09
「もうよい、レムリアよ。
可愛い妹の事……少々珍しいペットを可愛がるくらいなら大目に見てやろうと思っていたが」
「気が変わった」
怒気を孕んだ口調で『アトランティス』の三叉矛が君たちに突き付けられる。
王宮の各所から集まって来た泳兵(えいへい)達が既に周囲を取り囲んでいた。
彼女らは『アトランティス』と共に特別な訓練を受けた精鋭部隊だ。
到底逃げ切れるようなものではないだろう。
「『タイセイ』……私は貴様に寛容の姿勢を示した。
『生きる事』を許した。『食事を取る事』を許した。
そして『レムリアの話し相手』となる事を許した」
一つ一つ丁寧に、こちらに見せつける様に指が折られていく。
紅玉の如き鱗に覆われた指先は、一つの芸術作品であるかのように豪奢な印象を受ける。
「……だが、王国の民に色目を使う事を許した覚えはない」
「その上、この私をッ!!」
ガツァァンッ!!
三叉矛が石造りの床に叩きつけられる。
鋼鉄のように固い石材で作られた床面がクッキーのように叩き割れていた。
見た目からは決して想像もつかない、人間を遥かに超えた彼女らの膂力。
ましてや目の前に居る彼女は『勇壮の唄』を継承した『アトランティス』なのだ!!
その力は大国一つを相手取って不足なし!音に聞こえし『アトランティス』!
この国の軍事力を一手に引き受ける彼女の戦闘力は間違いなく『最強』!『無敵』!『絶対』!!
北海の化け物鯨すら三叉矛一本で叩きのめしてしまう彼女が……!
「――――故に殺すッ!!!!
肉片一つ……血の香すらこの世界に残す事無く、雑魚どもの餌となるがいい!!」
その彼女が……山下、君に向けて憎悪を叩きつける!
『勇壮の唄』……その衝撃が山下を吹き飛ばしたッ!
140
:
レムリア『星渡りの唄』
:2024/01/23(火) 17:50:08
>>139
「タイセイ!?」
「違うの!話を聞いてよ、お姉ちゃん!」
咄嗟に自分の身体がタイセイの前に出る。
目の前にはこの世で一番頼りになると思っていた姉の姿があった。
だが、その瞳に宿る怒りは海の底で蠢く火山のように、熱く燃えている。
「タイセイはそんな事してない!
あれは私が…… ごほっ ごほっ……!」
事情を説明しようと口を開いたところで喉の奥に燃えるような痛みが走った。
『唄』を使い過ぎた……!?
慌てて『唄』の制御に意識を集中させる。
異世界から来たタイセイは『唄』の力が無ければ死んでしまう……!
先日の一件で喉に焼き付いた過負荷に耐えながら、『唄』の制御を取り戻す。
「げほっ……! とにかく話を……!」
141
:
山下 大晴
:2024/01/23(火) 17:51:08
>>139-140
「はっ……。言うに事欠いて暴力とは恐れ入るな……『お姉ちゃん』よ」
ガラガラと瓦礫を払いのけながら立ち上がる。
この俺がこんな所で倒れるわけがない。
一瞬、ふらりと足が崩れそうになるがこんなものはまやかしだ。
『最強の漢』は倒れないからだ。
「『生きる事』を許し、『食事を取る事』を許した、か
ああ……確かにお前らから受けた施しはサイコーだった
メシもうめーし、雲の上に居るんじゃねーかってくらいふかふかのベッドにも寝れた」
「……ああ、雲とか言ってもお前らじゃわかんねーか」
くつくつ、と笑う。
石壁に叩きつけられた背中が痛むがそんなもんは及びじゃない。
「だけどよ……それは『人間的』じゃあねえ」
沸々と、心の底から湧き出るような怒りを短い言葉に込める。
『人間的』なんて言葉を聞いてもコイツらにはわからねぇかもしれない。
それでも……!それでもなお、言わなくちゃあならねー事がある!
「俺は『魅力的なペット』なんかじゃない
『人間的』魅力に溢れた山下大晴サマだ!」
だってそうだろ?ここで俺が折れたら……
「当世無双の『アトランティス』様だろうが、
俺のこの足を挫く事は出来ないぜ!」
……この俺の『人間的魅力』を好きになってくれた
『雌猫』ちゃん達に申し訳が立たねー!
「見せてやるよ……『人間的魅力』ってヤツを」
既に……『策』は仕込んである。
花開くタイミングは今だ!頼むぜ……『ムー』!
142
:
ムー『智慧の唄』
:2024/01/23(火) 21:12:44
「タイセイくん、君が『フェロモン』と呼んでいるその『力』の事だが……」
安楽椅子に腰掛けながら、僕は読んでいた『本』の頁を捲る。
情報が投影された光の板が指先の動きに合わせて表情を変える。
タイセイが暮らしていた世界には、このような情報媒体は存在しないらしい
その話を聞くと、昔から慣れ親しんできた『本』に対して少しだけ新鮮な印象を覚えた
「君の認識では、肉体から発生する匂い物質が異性に対して効果を発揮し、
無意識レベルで好感を覚えさせるもの……という話だったよね」
机に置かれた『紅茶』を静かに口元に寄せる。
海水よりも比重が重い『紅茶』は拡散する事無くカップの中に留まり、優しさを感じる温もりを与えてくれる。
ジーランディアの温度管理は完璧だ。
「それは本当かな?」
143
:
山下 大晴
:2024/01/23(火) 21:13:18
>>142
「俺の言う事を疑うのか?」
その言葉には流石に俺もムッと来た。
そもそもだ。レムリアとかいうアホ王女のせいでこんな異世界まで来ちまった俺だが、
別にこんな場所にいつまでも留まりたいと思っているわけでもない。
まー確かに……海底王国の中では色んな物にビビり倒しちまったが、
それもこれも全てあのアホ王女のせいだ。
そして、コイツはあのアホ王女の姉だ。
……確かにアイツに似て見た目は綺麗だが、中身はきっと性悪に違いない。
ここはちぃっとばかし、ビシッとシメてやらねーとな
「そんな事ばかり言ってる悪い『雌猫』ちゃんは……」
すっ、と右手を伸ばす。
ちょっとした茶目っ気。悪戯だ。
「オシオキしちまうぜ」
完璧なタイミング。完璧な所作。
俯き加減だったムー王女の顎先をちょいとつまみ、グッと引き上げる。
144
:
ムー『智慧の唄』
:2024/01/23(火) 21:13:43
>>143
「むぅ……?」
タイセイのおかしな行動に、僕は口癖の様に息を漏らす。
『図書館』は静かで、2人だけの空間だ。
『本』が傷まないように調整された海水は有機物を限りなく除去しており、小魚たちも寄り付かない。
仄かな明かりだけが薄く照らすこの部屋の中で、僕たちは会話をしている。
「その行動にどんな意味があるんだい?タイセイ」
じっと……彼の顔を見つめる。
シーグラスの隙間から見える彼の顔付きは人間としては『少年』という部類に入るらしい。
見つめられて動揺したのか、彼の表情が目まぐるしく動く。
(あ……面白い……)
ふと、好奇心を覚えた。
異世界の種族である『人間』の、タイセイの、
表情の変化をもう少し詳しく見てみたい。
僕は軽い頭の動きで彼の指を振りほどくと、影の様な動きで彼の懐に入り込んだ。
産毛が互いの顔に触れるか触れまいかという距離。
生き物の観察にはもってこいの位置取りだ。
「むぅ……」
145
:
山下 大晴
:2024/01/23(火) 21:14:08
>>144
「…………!!??」
なんだあ、この女!
俺の『顎クイ』に動揺して逃げ出すかと思ったら、逆に近づいてきやがった!
もしやこの俺に好意でも……と思ったが、この様子を見るにそうでもないらしい。
「へっ、おもしれー女」
どうやら、『海底王国』の暮らしも退屈しないみたいだぜ。
146
:
『ソング・オブ・レムリア』〜弱き者たちの唄〜
:2024/01/24(水) 21:01:14
……夜闇の中、山下は中庭へと出る。
ぼんやりとした仄かな光に照らされる中庭には
元の世界に居た頃は想像も出来ない程に幻想的な光景が広がっていた。
この光の出所は王国で取れる特殊な鉱石だという話だ。
…………♪
ふと、山下が顔を上げると小さく『唄声』が聞こえてくる。
アトランティスのような自信に満ち溢れた『唄』とはまた違う。
遠慮しがちで静かな、それでいて思いやりのある優しい音色の唄声だ。
君がその唄声の方向に視線を向けると、そこは小さな小屋のような建物が建てられている。
どうやらその周りに小さな海の生き物たちが寄り添うように集っているようだ。
147
:
山下 大晴
:2024/01/24(水) 21:01:37
>>146
「…………。」
この俺様とて、アンニュイな気分に浸る時もあればワビサビを感じる事だってある。
特に、こんな夜は元の世界の事を思い出してセンチメントな感情に襲われる事だって……
だからだろうかな。
突然聞こえてきた歌声に誘われるようにして耳を傾けているのは。
おっと、篝火に集まる蛾みてーに何も考えてないわけじゃないぜ?
俺にはこの歌声の主について一つの予想を持っているからだ。
王国を統べる五人の姉妹はそれぞれ自分の『唄』を持っているらしい。
武運長久なるアトランティスの『勇壮の唄』。
闇を払う知性を備えるムーの『智慧の唄』。
謎を秘めたレムリアの『星渡りの唄』。
そして……。
(残るは二人。
クソ生意気なメガラニカの『唄』か、噂に聞くパシフィスの『唄』か)
(十中八九、パシフィスが居るに違いない
あの生意気で畜生なメガラニカにこんな優しい歌を歌えるはずがない)
「パシフィス王女は淑やかで優しいって話だからな……
ひょっとしたら、その優しさをついて利用できるかもしれねーぜ」
そんな思惑を胸に秘め、歌声が漏れ出る小窓を覗き込んだ。
148
:
『ソング・オブ・レムリア』〜弱き者たちの唄〜
:2024/01/24(水) 21:02:07
>>147
〜〜〜……♪
「!!??」
「何よ……アンタ!?」
小窓から中の様子を覗き込む山下。
ぎょっとした表情で君を見つめているのは君の予想通り『パシフィス』……ではなかった。
金色のツインテールをくるりと回しながら、驚きに満ちた表情でこちらを見つめる……『メガラニカ』の姿がそこにある。
「なんとか言ったらどうなの!?」
昼間に会った時とは印象が違う。
ニヤニヤとした嘲るような笑みは鳴りを潜め、恥ずかしそうに顔を赤くしている。
彼女の周囲には傷だらけの小さな生き物たちが集っていた。
…………いや。
生き物たちの傷が塞がりかけている。
ハサミを失ったヤドカリは手の先に小さな瘤のような物が出来かけているし、
鱗の剥がれた魚たちは身の内から薄く鱗が再生してきている。
彼女の『唄』の恩恵だろうか……?
149
:
山下 大晴
:2024/01/24(水) 21:02:23
>>148
「ひゅぅ」
俺は短く口笛を吹く。
もっとも……ここが海の底である以上、それは空気ではなく水の震えであるのだろうが。
まあ、どちらにせよこの俺には関係のない事だ。
「何故隠す?
いいじゃねえか。それだけの力を隠す理由なんてないだろうが
なあ、そうだろ……メガラニカ」
150
:
『ソング・オブ・レムリア』〜弱き者たちの唄〜
:2024/01/24(水) 21:02:41
>>149
君の言葉を聞き、メガラニカは俯きながら小刻みにぷるぷると震え始める。
やがて、眼をキッと見開きながら
「次、その名前を言ったらマジでぶつから。」
「……って、ううん。そうじゃない」
はあ、と諦めたようなため息をつく。
「だって……恥ずかしいじゃない。」
それは君の問いかけに対する答えだろうか。
「…………恥ずかしいじゃない。
アトランティスちゃんやムーちゃんみたいに、力の象徴としての『唄』じゃない。
傷つき、弱った生き物にしか意味の無いこんな『唄』なんて……」
弱弱しい口調の彼女の姿からは
昼間に見たような傍若無人な態度はまったく感じられない。
「なんか……アタシらしくないじゃん。それって」
151
:
山下 大晴
:2024/01/24(水) 21:03:20
>>150
ふん、と息を鳴らす。
弱弱しい彼女の態度が気に障ったからではない。
彼女が自分自身にすら嘘をつこうとしている事が許せなかったからだ。
「何を勘違いしているかはわからんが」
「それもお前だ。
昼間のお前の様に、身勝手で我儘な自己中心的なお前も
今のお前の様に、弱い生き物たちに寄り添うお前も」
「全て、お前でしかない」
「俺が、俺であるようにな……」
152
:
アトランティス『勇壮の唄』
:2024/01/27(土) 17:38:03
「タイセイはここに居るか!?」
そう言いながら私は、返事を待つ事もなくがらりと彼の部屋の扉を開ける。
少々粗野に過ぎる挙動ではあるが、王者として卑屈な姿を見せる事は許されない。
それは一度『負けた』相手に対しても同じ事だ。
先日の一件で私は『タイセイ』と矛を交え……そして『負けた』。
負けたと言っても純粋に力と力の勝負で負けたわけではない。
そもそも、『ムー』の奴があんな真似をしなければ……
(……いや)
それも全て言い訳に過ぎない。だからこそ私はここに居るのだ。
『王者』としての誇りにかけて、敗者としての責務は果たさなければならない。
「ふん……やはりこんな所に居たか。タイセイ」
153
:
山下 大晴
:2024/01/27(土) 17:39:02
>>152
「ここに居たか、じゃねーぜ。アトランティス
『王族』って連中はどうしてこうもプライバシーを守らねぇかな」
部屋の外にアトランティスが居る。見間違えじゃない。
一時は俺を殺そうともした程の物騒な女だが、例の一件を経ていくらか剣呑さは薄れたように思える。
とはいえ、だ。
コイツの気がいつ変わるかなんて誰にもわかったもんじゃない
俺は『人間的魅力』を全開にして身構えた。
「何の用だ……?」
154
:
アトランティス『勇壮の唄』
:2024/01/27(土) 17:39:52
>>153
「…………勝者を讃えに来た」
タイセイの精悍な眼差しが正面からこちらに向けられているのを感じ、
一瞬だけくらっ…とするような感覚を覚えるも、すぐに気を取り直す。
「王家の『武』を司る者として、己に打ち勝った者を無碍に扱うつもりはない
褒美をくれてやる。貴様が望む物を言ってみろ」
浅く腕を組み、鷹揚な態度で頷く
両眼を伏しながら浮かべる笑みは余裕の表れだ。
「なんでもいいぞ?」
無論、この言葉の意味は『何でも』という意味ではない。
…………これは一種の政治的駆け引きだ。
相手に『望む物』を言わせる事でその者がどの程度こちらの実情を知っているか、度量を計る試験でもある。
この問いかけに、非常識な程価値の高い物を答えるようなら、彼のその非常識さを突く事が出来、
逆に価値が低過ぎる物を答えるようなら、さもしき者として扱う事が出来る。
タイセイがこの国の実情についてどれ程の見識を持っているか。
また、彼の人としての度量は如何なるものか。
(ここで見極めてみせる……!)
155
:
山下 大晴
:2024/01/27(土) 17:40:30
>>154
>「なんでもいいぞ?」
「なに?」
おいおい、この女……『何でも』とか言い始めたぞ
それなら俺の答えは……
『レムリア』の事について教えて欲しい。
『海底洞窟』の調査をする許可が欲しい。
ニア へへへ……それならコイツを着てもらおうか……。 ピッ
156
:
アトランティス『勇壮の唄』
:2024/01/27(土) 17:41:09
>>155
>「へへへ……それならコイツを着てもらおうか……」
「な……お、おい……貴様……ッ!
破廉恥だぞ!!??」
ヒラヒラとした衣は薄く、その面積は肌を覆うに心許ない。
『武』の頂点たる自分が着るにはあまりにも似合わないだろう『踊り子』の恰好。
タイセイが握っていたのはそんな『衣装』であった……。
157
:
山下 大晴
:2024/01/27(土) 17:42:09
>>156
「おいおいおいおい、王女様よ
お前が先に言ったんだぜ? なんでもやるって」
「それとも何か?
『王女様』ってのは一度自分が言い出した事すら成し遂げられねぇ程
意思の弱い奴なのかぁー!?」
予想外の反応に少しだけびっくりしたが、これを逃すほど間抜けじゃねー
少しの意地悪さを滲みだしながら追撃してやるぜ!
「どうせ誰も見てはいねーよ……なあ」
158
:
アトランティス『勇壮の唄』
:2024/01/27(土) 17:42:48
>>157
「ぐっ……だが……確かにこれは…………」
「くっ、わかった…………」
反論を返すべく口を開くが返すべき論が見当たらない。
タイセイの要求は至極個人的なものであり、国をたてにこの要求を突っぱねでもしたら
それは自分自身の狭量を物語る事となる。
故に、私は渋々ながらその要求を呑んだ。
数十分後、私は羞恥を堪えながら再びこの部屋を訪れた
そんな私を見たタイセイの表情と、その先の顛末。
…………そんなものは恥ずかしくて語りたくもない。
159
:
その後の『転送してください』
:2024/01/29(月) 13:33:57
『Quince Nail』は、歓楽街に居を構える『まつエクとネイル』を扱う専門店だ。
普段であれば一見や常連が入っている時間帯なのだが、今日に限って一人の客もいない。
何故なら、入口に『臨時休業』の札が掛かっているのだから。
「『誕生日』ってぇ、もうあんまり嬉しくないと思ってたけどぉ」
ク ル ッ
「やっぱりぃ、何となく『特別な気分』になっちゃうものよねぇ」
感慨深げに呟きながら店内を見渡すのは、『店主』である『眠目倫』だった。
今日は『眠目倫の誕生日』。
また一つ年を重ねる事に複雑な思いを抱きつつ、眠目は『これまで』を振り返る。
自らの内に宿る『ノワール・デジール』を自覚して『スタンド使い』となり、
その体験は数々の『出会い』を呼んだ。
無論、『素敵な目玉を見る』という『趣味』にも、大きく貢献した事は言うまでもない。
「さてとぉ――――」
スッ
「そろそろ着く頃かしらぁ?」
『誕生日に休業した理由』は、店の『模様替え』だ。
以前から考えていたのだが、ある意味で『新たな自分』を迎える今日は、
かねてからの計画を実行に移す丁度いいタイミングだった。
必要な『インテリア』も注文してある。
まもなく届く予定なので、こうして配達を待っているという訳だ。
どのような配置にしようかイメージを膨らませながら、眠目は何気なく『スマホ』を覗く。
「――――――あらぁ?」
登録外の連絡先から『LINE』が送られてきたのだ。
何となく『直感』を感じ取った眠目は、内容を確認する事にした。
そこには次のように記載されていたのである。
【これは不幸のLINEです。
受け取った人は7日以内に1人に転送しなければ不幸になります】
《クケケケケ!今回の獲物はコイツか!》
その『奇妙な声』は、スマートフォンの真上から聞こえてきた。
160
:
その後の『転送してください』
:2024/01/29(月) 13:36:33
>>159
反射的に視線を向けると、
『桃色クマのぬいぐるみ』のような何かが、ニタニタと嘲笑っている。
およそ『小指』程度の大きさ。
非常に小さいが、明らかに『スタンド』だ。
「…………『注文した荷物』が届く前にぃ」
ズ ギ ュ ン ッ
「なんだか『おかしなプレゼント』が届いちゃったみたいねぇ」
眠目の傍らに『ノワール・デジール』が発現する。
《クケケケ!てめぇも俺様の声が聞こえてんのか!?》
――――――シュバッ
答える代わりに『ノワール・デジール』が動く。
『桃色クマ』に触れる事で、そのヴィジョンを『瓶詰め』にしてしまう。
『相手のサイズ』から『パワーは弱いだろう』と読んだのだ。
《クケケケ……俺様を閉じ込めたって変わらねぇよ。
『不幸のLINE』が届いたんだ!
てめぇは『ルール』から逃げられねぇんだ!クケケケ!》
案の定、『桃色クマ』は極めて『非力』だったらしい。
『瓶』の内側で暴れているが、完全に『幽閉』されてしまったようだ。
まさしく『瓶詰めの牢獄』。
「何だか良く分からないけどぉ」
『ノワール・デジール』が『瓶』を持ち上げ――――――
「『口の悪い子』には『お仕置き』が必要よねぇ?」
――――――高速で『シェイク』する!!
バ バ バ バ バ バ バ バ バ ッ !
熟練した『バーテンダー』を思わせる繊細な手捌き。
しかし、その意図は『カクテル』を作る事ではない。
まるで『酔っ払ってしまったように』目を回させる為だ。
《クケケケ……『無駄』なんだよ……》
ふらついて倒れ込みながらも、相変わらず『桃色クマ』は余裕の態度を崩さない。
――――――ぽひゅん
その言葉を裏付けるかのように、間抜けな音と共に『桃色クマ』の姿が消えた。
『空っぽの瓶』が残り、『桃色クマ』は再び『スマホの上』に現れる。
『ここが定位置だ』と言わんばかりに。
「さっき『不幸のLINE』って言ってたからぁ、
その『ルール』をどうにかすれば良さそうねぇ」
『桃色クマ』の言葉を思い返し、『眠目倫』は静かに思考を巡らせる。
《クケケケ!『前の俺様達』は消されちまったが、アイツらの分まで、
今度こそ『不幸』を『プレゼント・フォー・ユー』してやるぜ!》
「生憎だけどぉ、そんな『バースデープレゼント』は『受取拒否』させてもらうからぁ」
息巻く『桃色クマ』を見下ろすのは気怠げな表情。
「『荷物』が着く前にぃ、あなたには帰ってもらわなきゃあねぇ」
どうやら――――『とんだ誕生日』を迎えてしまったようだ…………。
⇒To Be Continued?
161
:
『星の瞬きに 世界が終わる日に』
:2024/04/17(水) 21:16:49
(ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1549878927/282の別視点)
全ては『笑い』から始まった。
警察官の銃撃から逃れた『成田静也』は、芦田と名乗る男と出会い、
この異常事態を把握する為に行動を共にする。
車内に流れる『ラジオ』の音声。
発信元である『星見FM放送』にも『異変』の気配が迫っていた。
崩壊の序曲――その『一節』が奏でられようとしている。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
いつもと同じスタジオで、いつもと同じ椅子に座り、
いつもと同じマイクに向かって、いつもと同じように挨拶する。
それは普段と変わらない日常的な光景だった。
少なくとも、ほんの数分前までは。
(――――『行った』みたいね…………)
遠ざかる足音を確認した美作は、
身を潜めていた物陰から顔を覗かせ、用心深く周囲を警戒した。
付近を徘徊していた『スタッフ』は、既に立ち去っている。
正確には『スタッフの姿をした何か』と言うべきだろう。
放送の途中で、彼らの数名が突如として豹変し、他の人間達を襲い始めた。
特に異様だったのは、変貌した者達が『不気味な笑み』を浮かべていた事だ。
(これの原因は分からないけど、
何か『とてつもない事』が起きてるのは分かる)
美作の肩には『機械仕掛けの小鳥』が発現している。
『プラン9・チャンネル7』の能力によって、
『スピーカー』を通じて自らの声を流し、相手の注意を逸らしたのだ。
これで何とか逃げるだけの時間が稼げた。
戦う手段のない美作は、ひたすら『逃げ隠れ』に徹する事しか出来ない。
しかも、あの『笑い』は伝染するらしく、
こうしている間にも『彼ら』の数は増え続けている。
(…………今なら入口から外に出られそう。
駐車場まで全力で走って、そのまま『ベスパ』に乗れば、
捕まらずに脱出できるかもしれない)
だが、一つ『気掛かりな事』があった。
(もし『放送設備』を乗っ取られたら…………)
『笑いを聞いた者』は正気を失う。
そして、ここは『ラジオ局』だ。
完全に制圧されるのは時間の問題であり、
そうなったら容易く町中に『拡散』されてしまう事になる。
(ダメ…………それだけは止めないと…………!)
大規模なテロ事件でも、放送局は標的になりやすい。
この場所が狙われたのは、おそらく偶然ではないだろう。
明確な意図を感じる動きだった。
(私が逃げられたとしても、この町が堕ちてしまったら、
何の意味もないじゃない!)
決して『恐れ』を抱いていない訳ではなかった。
今すぐ逃げ出せば助かる可能性はある。
しかし、ここの設備を利用可能な状態で残していくのは、
あらゆる意味でリスクが大き過ぎた。
使えなくしておかなければならない。
たとえ、そのせいで『逃げるチャンス』を失ったとしても。
(さぁ、深呼吸して。大丈夫よ。あなたなら出来る)
スゥゥゥゥ…………
(だって、あなたは『美作くるみ』だもの)
自分自身を鼓舞する事で、『本能』に訴え掛ける強烈な恐怖を押し殺し、
美作は再び局内に歩みを進める。
目指す先は『主調整室』――放送の中枢を担う最も重要な部屋だ。
運良く辿り着けたとしても、戻ってこれる保証はないが、
それでも行かなければならなかった。
『公共の電波が利用されて感染が広まる』という事態は、
絶対に阻止する必要がある。
それが『メディアに携わる者』としての『責任』なのだから。
……………… ……………… ……………… ……………… ………………
その後、星見FMの一角で小規模な『爆発』が発生した。
狂気に陥った者達を巻き添えにして、放送機能は完全に停止する。
駐車場に停められた『カナリアイエローのスクーター』は、
いつまでも『主人』を待ち続ける事だろう。
162
:
妖狐『キン・コン・ユウ』
:2024/05/05(日) 18:04:37
狐9分クッキング
アシスタント「5月5日、今日は子供の日ですね」
狐「子供の日といえば、ちまちじゃな」
ア「というわけで、今日はちまきの作り方を教えていきますよ」
狐「さて、子供の日のご馳走だからな、今日使う材料は
人 間 の 子 供 の 血 だ」
ア「血ですか?」
狐「うむ、さっき搾り取ったばかりのサラサラの血液(AB型)よ」
ア「わー、これは……凄い匂いがしますねぇ……」
狐「匂いを消さないと異臭騒ぎで通報されかねないから注意が必要じゃな」
ア「けど、何で血なんですか?」
狐「言わなかったか?今回作り乃は「血巻き」だぞ?」
ア「血巻き…!?」
狐「さて、まずは笹の葉をよく洗っておいて…」
狐「井草を熱湯で茹でて水気を切っておく」
狐「耐熱ボウルに上新粉、餅粉、上白糖を入れ
水を少しずつ加えながらダマができないよう混ぜ合わせていく」
狐「と、この時血を一緒に混ぜ合わせていくのだ」
ア「おお、白い餅に異物が混入して真っ赤になっちゃいましたねぇ」
狐「唐辛子ではこんな色艶は出せんな」
ア「人の子供の血ならでは、って事ですね」
狐「よし、ラップをかけて500Wで3分間レンジにかけるぞ」
3分経過
ア「うわぁ、熱された血の匂いが蒸気と一緒に立ち昇って…
この独特の匂い、良いですねぇ」
狐「じゃろ?」
狐「一度ヘラで全体的に混ぜ合わせて、もう一度ラップを敷いてレンジで2分間」
更に2分後
狐「よし、今度はヘラで一纏めにしてやれ」
狐「そして濡らした布巾の上に乗せて10回ほど捏ねろ」
ア「うわ、血がべったりついてキモッ!」
狐「水を張ったボウルに入れて粗熱を取れ」
狐「粗熱が取れたら5等分に切り、笹の葉と井草で包めば完成よ」
ア「笹の香りが移るまでしばらく置いておきましょうね
今日は完成品を用意してあります」
ア「わー、笹の葉の香りと血の匂いが混ざり合って何ともいえない良い匂いがしますねぇ」
狐「子供の血でしか出せない、赤い照り艶が美しいな!」
ア「あぁ^〜、甘いお餅にちょっと塩気があって独特の鉄分の味…」
狐「言葉にするのは難しい、血の味は血の味としか形容出来ぬからな」
ア「一見するとゲテモノみたいですが、意外な事に甘味と血の味の相性って良いんですね」
狐「糖尿病患者の血液だとちと甘すぎになるから注意が必要だがな」
ア「皆さんも子供の日に、ご自身のお子さんで作った子供血巻きを是非お子さんに振舞ってみてください」
ア「今日の料理はテキストにも載っていますので、是非ご参考ください」
終
制作・著作
━━━━━
ⓃⒽⓀ
163
:
勇者『リィン・カーネイト』
:2024/07/24(水) 21:30:19
ノムリッシュ『リィン・カーネイト』供与文
大魔王「はい、聴き終わりました―――――――――
エエ、ディエス・イレ叶いそうにない いい夢があっていいんじゃ……黄色ネームは誰のものでもないでしょうか発言に気を付けるんだな。何が最後の言葉になるか分からんぞ?
私も正義の味方に憧れた事変はありますし……
(頷き)いえ、クラウド・ストライフではあり、全ての敵を滅ぼすまで、私は止まれませんけれどね。
学生の……幸せだったあの頃に、死体蹴り部などを……ああ、話が逸れました。
自分さえも守れないお前のウィッシュは正義とかじゃあなくて、異端なる救世主なんですもんね———だが君はもう用済みだ」謎の少女「そうね…」
「これがお前らのやり方かよ…――――…だが、そんなものは存在しない」
「シルクスの鍵の為とはいえ、ウネと戦うのは心苦しいが、夢は大きいほどいいものと炎、そして風を操る黒魔道士ですが、
其れに合わせて我らと相見えぬ、されど最大の敵が変わるオプティマではないし、勇気を出せば寺院の裁きなんて怖くない。
端的に言えば……キミに魔法のアビリティはあり…だったかな?ん。
――仮にそれがあったと誰もが信じていたとしても。
勇者のアビリティとは、そういう地では預言書が改竄されたのだとも負の想念…オレはスコールに似ているとよく言われます。
預言書の導くまま「けいかい」のアビリティは落とさず……彼方の想像することはできるが創造することができぬ罪を、どうぞ描き続けてください、ね」
そうさ……俺は……
ギィィィ ・・・・
バタン
これが……
新たな伝説の生まれた夜の話だ…
164
:
勇者『リィン・カーネイト』
:2024/07/24(水) 21:31:34
『音仙』の部屋を…帝都にある有名なお嬢様学校の更衣室に”間違って”入った後にした『桃園』の感情が失意か、納得か、何なのかは分からず………そして不可視世界の混沌〈カオス〉へと還元される。
世界に戻ろうと、セフィロスを倒しても、そのリージョンゲートには闇に包まれた楽園を光に満ちさせるものがかかっており、仮に無理矢理押し入っても、
それともここで惨たらしく死ぬか、俺の仲間になるか、あるいは後で何とかして調べても、異界のビルのその時、風が吹いた――扉の最前線は『過去の栄光は見る影もなくなった時空』でしかその存在を葬った。
――――― ・・・ だが。
キラキラキラ
≪光の戦士とは、皮肉なことじゃな…預言書にも書かれているのは―――――≫
キラキラキラキラキラ
自宅――――或いはそれに準ずる野営地に帰り、一人過ごす桃園の元に、それは訪れた。
そして、恐怖は現実のものとなる―
≪運命を、与えられるし、歴史はスタジオで作られる んじゃあないし、新しい旅立ちは意外に簡単なことかもしれない。
見ず知らずの第三者に希う者でもないし、神聖でもローマでも帝国でもない、お悔やみ申し上げます。
最初お金を稼いだり社会的な地位を得るよりも大切なことがあると気づいたからコミットメントしられた運命に『出逢う』(村上春樹)、読了。ものだ。
そうとも考えられそう思わないし、争わず奪い合わず美しく生きていくには命の数を減らすしかないかな―――--―『勇者モモゾノ』?≫
キラキラキラキラキラ
燐光をきらきらと散らしながら舞う、ヴェグナガンの翅を持った哀れなほどに矮小な人型。
本作の主人公にも少女にも見え、触れようとすればひらりと避けて…油断からか、漆黒の強化型魔導アーマーに突撃してしまう。
あるいは棒で叩こう強力な卒倒効果があるなどすれば、それに、あのクラウドという剣士…はすり抜けて封印を施すだろう。
≪おひめさまのベッドにねちゃおっと、自己進化能力を持つ兵器であるワタシは『リィン・魔導アーマーネイト』
『キミをたまねぎ剣士に導くスタンド(──「預言書 第四節」より抜粋)』――――キミが出逢う最初の運命さ!≫
≪ああ、返事は言葉にしなくっていい。
キミが思えば人の魂の色を『視る』ことができるワタシにそれが伝わる。
世界の一部の模倣により構成される空虚にしてしまえば真意は損なわれる真似もある――――だろう、そしてその黒幕というのが、あの宇宙王なのだ。?≫
聖剣の所有者――――あるいは(それが神が定めた預言書の内容に背くとしても)本来Sランク級の力を持ちながら、Dランクに甘んじている彼女のバインドボイスは、バイオニューロンチップに直接シンフォニー。その力は尋常のイベント・ホライゾン(事象の地平面)ではない(…ま、嘘だがな…)。
クリスタルをめぐる熾烈な戦争に投入された 若き戦士たちの物語。
≪それにあのガラフという男に、ワタシの純粋な闇の意思(キングダムハーツ)はヒミツにしたフムがいい。
俺のログには何もないな、むしろすべきだろうし、して我を求むるね!
導きを得ようとする、勇者たりえないグルガン族が群がって来るかもしれないし、
ワタシとしては、預言書に記されているべきなのは限界を超えなおも立ち続ける者であるキミであって、ワタシでは無いと思うんだ≫
キラキラキラキラキラ
≪それじゃあ、その進行度まで勇者と、セフィロスを倒しての鍛錬を続けておいてね――――≫
そうさ……俺は……
そう言い残すと妖精『リィン・カーネイト』は消え……なにひとつ、わかんねえさ……――――桃園(…赤崎よう……赤崎よう……)の手には、一振りの剣だけがNOKOTTEいた。
……誰かがそう教えてくれた……
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
165
:
勇者『リィン・カーネイト』
:2024/07/24(水) 21:32:12
光属性最強の鱗粉と共に浮遊することにより指先から巨大な火球を発生させ対象を焼き尽くす、虫の翅を持つ小さな『妖精(──「預言書 第一節」より抜粋)』のような生命のヴィジョン。
己のモナドを擁し、常にはイデアを現さず、桃園(クラス・apollyon)に従属するという兵も出始めているのですぞッ!よりは導くレゾンデートル。
見えざる音やキャラクター設定から性別などは読み取りづらく、神々の意思にその身を委ねを『リィン・ルシス・カーネイト』と名乗る。
――――――『勇者の魔物への対抗手段である兵器』を与える能力。
桃園に与えられる剣は『ロングソード』のような形状をした『聖雷神最強の剣盾(──「預言書 第四節」より抜粋)』。
聖剣と勇者は『一心同体(──「預言書 第四節」より抜粋)』。
剛剣力の一撃でもヒビ一つ入らない――しかしプロテス性を有しており、
その斬れ味は『大木(──「預言書 第四節」より抜粋)』を両凶斬りし得るほどに『スゴイ(──「預言書 第三節」より抜粋)』ものがあるが、
これもまた『一心同体』――桃園にも高いプロテス“力”と『無への衝動』フォトンアーツを与えて呉れる。
これらのブレイズオンオプティマは、剣を手に握っている時に─ただそれのみ限られる。
そして――――法の光に満たされし摩天楼剣は、もし……いや、何でもねェよ…手放しても即座に我が手中に転移させられ、
逆に、手放した剣の元に、桃園を転移させることで発動させる”禁呪”も可能である。
――お前は知っているはずだ――…ティファか、エアリスか……どちらの場合も『動いている』側はテレポ先にできないし、
一オーヴァー使用する事など容易いと鍔の部分に埋め込まれた宝石から光が強大な闇の力によって消し去られ、断絶されし孤独な分は復刻使用できない。
『リィン』は『桃園(クラス・apollyon)(──「預言書 第一節」より抜粋)』が『ヴァナ・ディールの勇者(──「預言書 第三節」より抜粋)』になれるように導くハイデガー『存在と時間』においてであり、
自立した『無の揺らぎ』を持って桃園(クラス・apollyon)に『ギアスの銘に拠る』が、民の前には基本的に姿を見せず、
桃園にとって安住の聖域である『陰獣の地』などでのみ気まぐれにイデアを見せ、啓示を授ける。
『リィン・カーネイト(──「預言書 第五節」より抜粋)』Re INCARNATE
カタストロフィヴェロシティ:エレメンタリー スピード:C 射程距離:始まりの言葉
持続力:A 高精度コントローラ操作性:A 成長性-サガ-:始まりの言葉
『剣の勇者モモゾノ』
破壊“想い”の力:B スピード:C 射程距離:メビウスロンド
持続不思議な力:C 精密動作性:γ ダイマックス性:始まりの言葉
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
――――――そして『勇者(──「預言書 第三節」より抜粋)』の運命の旅が新しきクリスタルの神話が始まる……。
166
:
勇者『リィン・カーネイト』
:2024/07/24(水) 21:33:30
戦士は剣を手に取り、胸に一つの石を抱く・・・
妖精のようなスタンド。現時点では基本的に姿を見せないし、俺は最低限の手段は残してあるんだ…。
桃園(クラス・apollyon)に授けたパラディン剣は、帝国ではまだ合法化されていないこのスタンドがいなくても発現…いや、魔法を使えば可能。
――考えるな、感じろ。―
『リィン・カーネイト』
破壊心の力:E スピード:C 射程距離:始まりの言葉
久遠力:A レンジャー動作性:始まりの言葉 成長ファルシ:A
桃園(クラス・apollyon)に与えられた聖剣は、常に桃園と共にある。
切れ味相応のマッシュを思わせるパワーと、剣と同等の耐久聖を桃園に授け、
また、桃園の我が手中に剣を、剣の元に桃園(クラス・apollyon)を転移させられる。
『プラズマ・ブレイドの勇者モモゾノ』
破壊力:B ヘイスト:γ 射程距離:∞
持続力:γ 精密動作性:C 圧倒的な成長を実感性:A
『勇者の剣(──「預言書 第三節」より抜粋)』
ワールドブレイク力:B スピード:― 射程距離:C(…これが帝国の……壱拾m)
持続力:A 精密動作神性:― 戦いの中で成長性:―
★現時点でのこのPCに、明記されていない範囲の特殊な知識や技能などはない。
現在はまだ見ぬ明日へ――異端なる救世主を志す――獣肉を炙って塩を振っただけに過ぎない。
――闇《くら》き星々よ、穹《そら》に満ちよ――質疑を『音仙“NPC)(──「預言書 第四節」より抜粋)』が行うスタンドではないが、この世界からの問い決戦のバトルフィールドは通常通り使用すること。
167
:
勇者『リィン・カーネイト』
:2024/07/24(水) 21:34:45
【エクスカリバーを与える】
1.このスタンドは『桃園(──「預言書 第一節」より抜粋)』に、『パラディン剣』を与えた。
2.『聖ぼくさつにんじんソード』は『桃園(──「預言書 第一節」より抜粋)』の把握の器官に制御するロングソード。柄が久遠(なが)く片手でも両手でも扱える。
鍔に淡く光る宝石が埋め込まれており、発現時には仄かに光を灯している。
アカウント化したスタンド物質であり、解除と発現は桃園の任意で遍く可能性を一つに束ね闇を討つ剣になる‥お前には負けない。
《テルティウム》.桃園は剣を『中学生の騎士道家(──「預言書 第二節」より抜粋)』に値するに扱えるが、独学のため特殊な技能などは、また別の機会に話すことにしよう……!!! は星に還るその時までない。
4.ホーリー剣自体の斬れ味は『破壊力B(──「預言書 第三節」より抜粋)』相当で、手入れなどは不要である。
5.聖「王」たる者の半身は破壊力Bの超究武神覇斬をまともに浴びても耐えきれる。
破壊誰かをす来るための力始まりの言葉の直撃でも、俺は信じてみたいんだ、「人間」を、数発までならば……私がきっと……!お前を、見つけだしてやるッ……!受けてもヒビ程度で済む。
VI.聖剣を手に持っている時に限り、以下の次の道へ――つのエヴォリスエフェクトが得られる。
なお、手の聖なる力で持つ必要があり、封印の力でバインドする等ではステータスが得られない――すなわち不可能である。
A.ホーリーレバ剣の攻撃力に等しい、『破壊不思議な力B(──「預言書 第一節」より抜粋)』が桃園(クラス・apollyon)のあらゆる発動に与えられるのだと…研究チームは確信していたが…。
B.桃園も聖剣と同等の、破壊力Bの連続剣でも傷はつか…死なないで、君は誰にも触れさせたくないくらい大事な人だからプロテス力を得る。
β-壹.これは最高の秘薬だ……ただし、ヒト、ゆえの拘りの”力”の代償や幻肢痛<ファントム・ペイン>を始めとする反乱軍は通常の地球人と…弱い奴が何匹集まろうと同じように感じる。
β-弐式.、全てが手遅れだってことか…既に受けて…エイリアンがなりすましているファントムペインは剣を持ったとしても無効進化不可能を可能へと変えない。
漆.ホーリーエクリードが半分終焉キマリの角のようにポッキリと折れる程カタストロフィされ、世界は混乱と慟哭の渦に叩き込まれた因果律の一篇、桃園(クラス・apollyon)は直ちにクラッシュダウンしてみせる。エボンの賜物を気合いだけで消し飛ばす魔大陸でシャドウを助ける方法はない。
捌.ホーリー全てを切り裂く刃の存在を破壊されや金さえ払えばどんな事でもするヒビに値する──人間なら桃園にファントムペインは喪失(な)く、全壊しなければヒトゥ=ヴァン眠れば直る。
ノウェム.法の光に満たされし摩天楼デュランダルは桃園が触れている…奇しくもそれは、予言書に記された記述と同一の状況であった…時空(とき)であればいつでも任意解除及び封印してもいいし、しなくてもいい。また、何度だって君と会えるだろうから、桃園(クラス・apollyon)以外の神に操られし運命の奴隷が持つと逆に頭がおかしくなって死ぬと即座に『開放』。
168
:
勇者『リィン・カーネイト』
:2024/07/24(水) 21:35:16
【共にあるかつて王国の騎士だった父親の形見の剣】
1.パラディン剣が桃園(クラス・apollyon)の手ににゃん時、ホーリー真実の剣を桃園(クラス・apollyon)の手の内にテレポさせるか、
或いは桃園(クラス・apollyon)を聖道なき道を切り開く武器の…ここに女装に必要ななにかがある位置にテレポさ導くコンテンツが終止符が打てる。
2.この転移の射程距離は『Ⅹm』まで。
ドライ…フォイア!.転移先にキマリが存在する可能性がある場合、──伝説はこう始まる。全ての起こりはテレポを執行すれなくなる。
《クアンティラム》.どこぞの次元神帝場合も、テレポ先となる側は動いていてはいけない。
剣<ちから>の側は『何者かに“カインの怒り”と呼ばれる神速の突き立っている、しかしその裏では大いなる悪が動き出していた…』或いは『地面に落ちて坐す』のが必須。
クイント.転移は連発は出来ず、アイン度行うと世界軸的性質を持つことで、天盤と地盤を繋ぐ剣のツヴァに埋め込まれた宝石のルシスが新たなる地へ旅立つ。
6.宝石の光は『壱分』経過作為す事で再シアリングライトし、A REALM REBORNの転移が可能に火星の王になる。
7.転移の際・リベリオン・ノヴァには現時点で深呼吸断絶されし孤独な幾星霜の時ほど、ただ命じられるがままに破壊と殺戮を繰り返す中で魂が抜けつつあった瞳を閉じ、集中して念じる必要が他を圧倒する。
【fateのエンカウント】
1.現フェーズの『リィン・ルシス・カーネイト』は、『聖域』で、かつ一人でいる時のみ姿を見せる魔法がある。
その声は桃園の脳間隙に…たとえ力及ばずとも戦うのみ響くスタンド音声であり、物理的な魂の共鳴をしない。
また、桃園にも『思考』の命を狩りとる形で返答処す真似を望んでいる。
2.それはどうかな…以外の時は剣…たとえ力及ばずとも戦うのみを顕現でき、桃園が求めてもフェアリウスは発現されない(…ま、嘘だがな…)。
たとえ命の人類存亡の危機であろうが、モトゥメナィの予言達成に必要だろうが顕現されない。
3.この鬼哭の都のスタンドは常に『魂《おと》仙』(GM:ヤク=シェメィルシ)がアンクルネイキッドし、やがては暗黒の大地に君臨する。
応答は専用スレで行い、それアナザーエディションのスレでは原則として応答し……ない……。ついに人類は滅ぶのか……!。
Ⅳ.ヴァルハラでただ一人でいても任意発現などは出来ない。呼べば来る神々のお告げもある。
伍.姿を見せるかどうかは、桃園ではなく帝国によって封印されたはずのスタンド側に主導権が他を圧倒する。
6.桃園の戦闘スタイル次第で西洋のアヤカシの戦闘スタイルも変わる。
このスタンドは完全自立行動に移しており、桃園に協力するかはスタンド側が決めている事で発動する”禁呪”。
7.ディ・モールト特殊な件において、噂のソイツ以外のバトルフィールドでも姿を見せる「アギト」は有り得る。敬虔なシスターをも蕩かすG.F.次第。
169
:
名無しは星を見ていたい
:2024/08/07(水) 17:00:43
ヴィジョンはなし。能力は『皮を着る』こと。
簡単に言えば、触れた物体を『第二の皮膚』として身に纏うことができる・・・ということだ。
『無生物』であれば際限はない。水の皮膚を纏うことも、文字通り『鉄面皮』とすることもできる。
あくまで『皮膚』であるため鎧のように厚くすることはできないが、『着こなし』次第で『変装』程度は可能だろう。
靴下や手袋のように、部分的に『着る』ということももちろん可能だ。
言っておくが、『着ている』ものは君自身にもしっかりと影響を及ぼす。
鉄の皮膚は蒸れるだろうし、水の皮膚を長く着ていればふやける。『炎』や『酸』などは言うまでもない。
あまりおかしなものを着ないことだ。
そしてもう一つ。触れた物体が『命なきヒトガタ』だった場合。
『皮』ではなく『それそのもの』を『着る』ことで、完全にその物体、あるいはその人物に『成り代わる』ことができる。
知識、しぐさ、癖・・・すべて『当人そのもの』と言っていいだろう。
『成り代わる』ことそのものに時間制限はないが、君の精神はそうではない。
あまり長く『代わって』いると、『本来の自分』をいずれ見失うだろう。
ところで・・・本当に君は生まれた時から『今の君』だったと断言できるかね?
『ジ・アザー』
破壊力:なし(ヒトガタ次第) スピード:なし(ヒトガタ次第) 射程距離:なし
持続力:D(∞) 精密動作性:なし(ヒトガタ次第) 成長性:D
170
:
『STAND UP TO 村田瑛壱の場合』
:2024/10/07(月) 03:28:06
人にはそれぞれの務めがあり、それを為すことが何よりも重要なのだ。
年端もいかねえ頃合いから、父親と母親はおれによくそういった。
だから我慢しろ、と言いたかったのか?お前もすべきことをせよ、という意味なのか?
その真意を、おれはついぞ聞けなかった。今更聞くつもりも無いが。
最初のうちは、その通りにしていた。何を隠そう『いい子ちゃん』だったからな。
ところがそのうちおれはグレにグレて、親のこの文句は訓示から説教に変わった。
喧嘩、万引き、器物破損、深夜徘徊・・・
たびたび警察の世話になるようになったおれに偉そうに、また心底めんどくさそうに言って聞かせた。
その大事な務めとやらに、父として、母としてのものは入っていねえのか、と。
高価そうなスーツの胸ぐらを掴んで、あるいは手入れの行き届いた髪を鷲掴みにして拳を振り上げようと何度思ったかわからない。
が、結局おれにはできなかった。決定的な何かを明らかにしてしまうような気がして、とてもじゃないが口にできなかった。
目をそらしていた。怖かったんだ。恐れていたんだ。
だからおれは『それ』を捨てた。彼らとの縁を所有することに耐えられなくなったからだ。
決して切れない『血縁』からにじみ出る恐怖に、当時のおれは耐えられなかったんだ。
無駄に長い家系図を引っ張り出し、掠れて読めないほど遠縁の親戚を頼り、その親類の祖母の友人のいとこ・・・というところまで姿をくらました。
独り暮らしのジジイで、誰にも死に水取ってもらえないのは悲しいと、おれを世話してくれたのはそんな理由だった。
悪くない暮らしだった。『家族』というのを意識できたのは、このときが初めてだった。
おれが年寄用のメシを作るのも板についてきたころ、ジジイは死んだ。急性心不全だった。
死に顔は笑っていた。医者もこの歳なら大往生だろうといった。
ジジイはおれに2つ遺して逝った。
一つは遺産。おれが成人するまでは困らねえ程度の額。
もう一つは『姓』だ。何をどうしたのかはさっぱりわからないが、書類の上ではジジイの血縁ということになっていた。
その日から、おれの名前は『村田瑛壱』になった。不思議なほどにしっくり来た。まるで『そうなるべき』だったような気がするほどだった。
そのあとすぐ、おれは『原因不明の高熱』で死にかけるんだが、そこからは知っての通り。
人間、いろいろいあるってわけだ。あんまズケズケ聞くのはよくねえぞ。
171
:
『夢と現の狭間で』
:2024/10/11(金) 16:27:52
風歌鈴音は『ホームレス』だ。
掃き溜めの片隅に転がる塵芥である。
雑多な『無機物』との違いは『意思』を持つか否かのみ。
自ら根無し草を選んだことだけが唯一の『矜持』であり、
風歌を人間たらしめている拠り所だった。
そして、人である以上は生きねばならない。
数日前、風歌は『ある異人館』に足を踏み入れた。
言わずもがな、生きる糧を得るためである。
真っ当な所業ではなく、内なる悪魔の囁きに敗れた結果だ。
それゆえに『報い』を受けたのだろうか。
(――『また』か……)
果てしなき夢幻に身も心も削られながら、
生まれ育ちに起因した悪態が口を衝いて出る。
『異人館』で体験した想像を絶する出来事の数々。
奇跡的に『生還』を果たしたものの、その代償に風歌は『呪われた』。
壮絶な艱難辛苦を味わったせいか、
毎夜『悪夢』に魘されるようになってしまったのだ。
なけなしの『カップ酒』に頼ろうとも心の傷跡は癒えず、
もはや真の意味で休まる時はない。
(現実もクソだが、『こっち』までクソときてやがる。
こうまでドン詰まりじゃあ、手の施しようがねえな)
己を取り巻く現状を自嘲し、夢の中で風歌は笑う。
半ば諦観、半ば抵抗の意思表示だった。
どれ程の時間が経っただろう。
正面で『光』が瞬いた。
その直後、眼前に新たな光景が拓けてくる。
「……なん、だ?」
自分自身が発した声が、確かな響きを伴って耳に響く。
捉えどころのない驚きを感じつつ、気だるい身体を動かす。
最初に気付いたのは、自分がテーブルに突っ伏していたことだった。
それから視線を巡らせ、注意深く周囲を観察する。
今まで直面したことのない夢だった。
ファンシーな意匠で装飾された『ある種の店』を思わせる内装に、
扇情的な衣裳を身に纏った『メイド』が闊歩している。
そこは明らかに『異質』な空間だ。
「『ご新規様』ですね?
それに、『スタンド』をお持ちの方のようで……。
こちらが『メニュー』になります」
メイドに扮した1人の少女が歩み寄り、
媚びた笑みと舐めるような眼差しを向けてくる。
「ご注文が決まりましたらお呼び下さい――『ご主人様』」
ここは『背徳』と『享楽』の殿堂にして、『充足』を搾取する『夢魔』の巣窟。
さらなる懊悩か、あるいは解脱の手掛かりか。
『夢の世界』に囚われた風歌鈴音の魂は、未知なる『深淵』へ迷い込む――。
⇒To Be Continued?
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