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【個】『アポロン・クリニックセンター』
1
:
『星見町案内板』
:2016/01/24(日) 23:47:23
『城址学区』の北部に位置する『総合病院』。
近年、大規模な『増築工事』が行われた結果、
『八階建』の『クリニックセンター』へと変貌を遂げた。
クリーム色の外壁が特徴の『新病棟』は清潔感が漂い、
カラフルなインテリアは患者達を勇気付ける『明るさ』を演出する。
治療に取り組む医師達の真摯な態度、朗らかな看護師達の笑顔、
『最先端』の医療、福祉、心配りで貴方を癒す場所。
---------------------------------------------------------------------------
ミ三ミz、
┌──┐ ミ三ミz、 【鵺鳴川】
│ │ ┌─┐ ミ三ミz、 ││
│ │ ┌──┘┌┘ ミ三三三三三三三三三【T名高速】三三
└┐┌┘┌─┘ ┌┘ 《 ││
┌───┘└┐│ ┌┘ 》 ☆ ││
└──┐ └┘ ┌─┘┌┐ 十 《 ││
│ ┌┘┌─┘│ 》 ┌┘│
┌┘ 【H湖】 │★│┌─┘ 【H城】 .///《//// │┌┘
└─┐ │┌┘│ △ 【商店街】 |│
━━━━┓└┐ └┘┌┘ ////《///.┏━━┿┿━━┓
┗┓└┐┌──┘ ┏━━━━━━━【星見駅】┛ ││ ┗
┗━┿┿━━━━━┛ .: : : :.》.: : :. ┌┘│
[_ _] 【歓楽街】 │┌┘
───────┘└─────┐ .: : : :.》.: :.: ││
└───┐◇ .《. ││
【遠州灘】 └───┐ .》 ││ ┌
└────┐││┌──┘
└┘└┘
★:『天文台』
☆:『星見スカイモール』
◇:『アリーナ(倉庫街)』
△:『清月館』
十:『アポロン・クリニックモール』
---------------------------------------------------------------------------
『入院』、『治療』のシステムについては
>>3
へ。
287
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』
:2022/07/05(火) 22:47:56
>>286
「わたし、『メリー』」
「今、あなたの『目の前』にいるの」
当然といえば当然だが、人形の表情は変わらない。
幼い少女のようにあどけない声色もそのままだ。
その声は、赤月が会話した『日本人形』と酷似している。
「この前、一緒に『ブランコ』に乗ったでしょう」
「『お船』に乗ってきたお話をしたわ」
「ナカレちゃんは『学生寮』に住んでるのよね」
人形は赤月に掴まれながら、『二人しか知らない事』を話す。
『人工物』である体は、人間を含めた生物よりも繊細だ。
得体の知れない存在だが、
『壊そう』と思えば不可能ではない。
「ウフフフフフフフフフフフフ」
「『あの子』は大事にしてくれてる?」
あの子というのは『日本人形』の事だ。
捨てられた人形に新しい『居場所』を与えるため、
その体を一時的に借りていた。
赤月と出会ったのは、丁度その時だった。
288
:
赤月『サクソン』
:2022/07/05(火) 22:56:48
>>287
「『ブランコ』・・・・? 『船』・・・・?
待ってくれ、それは『この前の子』とした話の・・・・
まさか・・・・君は・・・・・」
人形が語る言葉から、以前遭遇した『日本人形』の事を思い出す
『西洋人形』を握る右手がぷるぷると震えるが、少なくとも破壊の意思は感じられない
「まさか、君は『あの子』なのか?
部屋に持ち帰ったら、急に喋らなくなったから壊れたのかと思ったけど
君が『あの子』から離れていたから・・・・」
289
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』
:2022/07/05(火) 23:13:38
>>288
「ウフフ、やっぱり覚えていてくれたのね」
「ナカレちゃんの事、信じてたわ」
「ウフフフフフフフフフフフフ」
人形の声からは、嬉しそうな感情が伝わってくる。
そして、それは事実なのだろう。
この体は無機物であっても、
そこには間違いなく『心』が宿っている。
「『人の形』に『魂』を移す――それが、わたしの『力』」
「わたしが『メリー』、わたしが『本体』」
「それが『メリー・バッドエンド』」
おそらく、ほとんどのスタンド使いにとって、
初めて出会うタイプだろう。
『人間』ではなく、それどころか『生物』ですらない。
『無機物のスタンド使い』。
そもそも『スタンドなのかどうか』。
もっと別のオカルト的存在という可能性もなくはない。
「『あの子』、とっても寂しそうだったから」
「それに、わたしナカレちゃんと『お友達』になりたかったの」
「だから――――また会えて嬉しいわ」
290
:
赤月『サクソン』
:2022/07/05(火) 23:31:38
>>289
「そうか・・・・やはり君はあの時の子だったのか・・・・!」
赤月はとある事情から幼少期に特殊な環境で育ってきた
それ故・・・・オカルトや不可思議な現象に対して、それはそういうものとして柔軟に受け入れている
「君が『あの子』に取り憑いていたから『あの子』が話せるようになっていたのか・・・・
ならば・・・・つまり・・・・『あの子』は死んだわけでも壊れたわけでもなかったという事か」
「奇妙な話だね・・・・君とは初対面なのに、初対面じゃないなんて」
ずっと右手で抱えていた『メリー』を大事そうにソファに乗せる
「うん・・・・『友達』とまた会えて嬉しいよ」
291
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』
:2022/07/05(火) 23:57:50
>>290
実際、『そういうもの』としか言いようがなかった。
気付いたら、いつの間にか存在していたのだから。
それ以上の事は分からないし、
もし聞かれたとしても答えられなかっただろう。
「ウフフフフフフフフフフフフ」
丁寧に座らされた人形からは、
聞き慣れた笑い声が返ってきた。
『肯定』の意思表示だろう。
それから、ぐるりと辺りを見渡す。
「メリー、知ってるわ。
ここは『体が壊れた時』に来る所でしょう?」
『病院』――本来であれば、『リトル・メリー』には縁がない。
『専門外』だからだ。
それでもこんな場所に来たのは、何かの気紛れか。
「わたしも壊れた時は、
『お人形屋さん』の『マダム』に直してもらうのよ」
「『マダム』はね、とっても優しい人。
それに、とっても手先が器用なの」
そう言いながら、視線が左腕のギプスに向けられる。
「ナカレちゃんも『直してもらっている』のね?」
ソッ
「メリーも、ナカレちゃんのために何かしてあげたいわ」
何かを考えているらしく、小さな両手を胸の前で合わせる。
292
:
赤月『サクソン』
:2022/07/06(水) 00:08:33
>>291
「へぇ、君の事を直してくれる『マダム』はきっと優しい人なんだね」
幼少のころ、赤月も自分の人形を自分で直そうとした事があった
・・・・・結果は無残なものであった
布のほつれは広がり、中身の綿がくたくたになってしまった
それでも、友達と一緒にいようとしたけれど、赤月が寝ている間にその子はどこかへと行ってしまった
何かを考えている様子でギプスを見つめるメリーに
赤月は穏やかな声で話しかける
「そんなに気にする必要はないよ
私の『これ』は自業自得の怪我だからね
君のその言葉だけで十分だ」
293
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』
:2022/07/06(水) 00:27:04
>>292
人間に裏切られたメリーは、人間を憎悪している。
だが、同時に愛してもいた。
『友達』が傷付いている姿を見るのは辛い。
『言葉だけで十分』。
それを聞いた時、一つの考えが思い浮かんだ。
「そうだわ」
「ナカレちゃんのために『お歌』を歌ってあげる。
メリーの一番好きな歌よ」
〜〜〜〜〜〜♪
一拍の間を置くと、リトル・メリーは歌い始めた。
「青い目をしたお人形は、アメリカ生まれのセルロイド」
「日本の港へ着いた時、いっぱい涙を浮かべてた」
「わたしは言葉が分からない、迷子になったらなんとしよう」
「優しい日本の嬢ちゃんよ、仲良く遊んでやっとくれ」
戦前に発表された『童謡』だ。
戦時中は、『敵国の歌』と見なされて、
歌う事が禁じられていた歴史を持つ。
歌い終わると、メリーは赤月に向き直った。
「――――――これはね、『青い目の人形』っていう歌なの」
「ナカレちゃんが早く良くなりますように」
歌と同じ『青い目』を持つメリーが、赤月を見つめていた。
294
:
赤月『サクソン』
:2022/07/06(水) 00:59:34
>>293
「・・・・・・・っ」
人形の歌う動揺は、赤月にとっては新鮮な驚きに満ちていた
日本の童謡を知る機会がなかった彼女にとって、歌の曲調は懐かしさを覚えるものではない
その代わりに、深い歴史と情感に満ちた歌への感銘が心の中に湧いてくる
ぱち ぱちぱち ぱち・・・
「ありがとう・・・それだけで元気になれる気がするよ」
「え〜っと・・・・青い目をしたお人形は〜・・・・」
音程が取れず下手な歌い方ながら、
先ほど聞いた歌を歌おうとしている
295
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』
:2022/07/06(水) 18:10:55
>>294
「ウフフフフフフフフフフ」
「ナカレちゃんが喜んでくれて嬉しいわ」
スクッ
拍手を受けて立ち上がり、
スカートの端を摘んでお辞儀をする。
「メリーがこの国に来た時に、『お友達』に教えてもらったの」
『青い眼の人形』は、メリーに向けられた友好の印であり、
親愛の証だった。
しかし、『敵国の人形』と呼ばれたメリーは、
人間達から憎悪を向けられるようになり、
この歌と同じ運命を辿った。
そういう意味で、この歌はメリー自身でもあった。
「今度は、わたしがナカレちゃんに教えてあげる。
一緒に歌いましょうよ」
「『青い目をしたお人形は』――――――」
体を軽く揺らしてリズムを取りながら、もう一度歌い始める。
さっきよりも緩やかなペースだ。
分かりやすいようにしているのだろう。
「――――――『アメリカ生まれのセルロイド』」
人形は歌う。
その中には、人に対する『愛情』と『哀しみ』が宿っている。
しかし、今のリトル・メリーは、
赤月ナカレのためだけに歌っていた。
296
:
赤月『サクソン』
:2022/07/06(水) 21:31:10
>>295
「青い目をしたお人形は――――」
ゆっくりとしたテンポに合わせるようにして歌う
歌で怪我が治るわけでも、戦いに勝てるようになるわけでもない
ただ・・・・今の赤月にとって、戦いに無関係の『友達』の存在はとても『有り難い』ものであった
「アメリカ生まれのセルロイド――――」
一人と一体の歌唱は続く
それは、やがて一人の看護師がぎょっとした顔でこの場に現れ、
周りへの迷惑を理由に歌を歌うのをやめさせるまで続いた
297
:
リトル・メリー『メリー・バッドエンド』
:2022/07/06(水) 21:58:13
>>296
『歌』で傷は治らない、力は得られない。
そこにあるのは『心』と『心』の交流。
それ以上ではなく、それ以下でもなかった。
・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・ ・・・・・・
ふと気付けば、リトル・メリーは姿を消していた。
おそらく、看護師と話している間にいなくなったのだろう。
ただ、最後に一言だけ――――――。
「また遊んでね」
あどけない声が、赤月の耳に響いたのだった。
―――――――――――――――――――――――――
「日本の港へ着いた時」
コトッ……
「いっぱい涙を浮かべてた」
コトッ……
病院の外。
『魂』の宿る西洋人形が、人気のない小路を歩いていく。
ふと立ち止まり、ガラス製の青い目が空を見上げる。
「わたしは言葉が分からない、迷子になったらなんとしよう」
「優しい日本の嬢ちゃんよ、仲良く遊んでやっとくれ」
コトッ……
「仲良く遊んでやっとくれ」
そして、メリーは再び歩き始めた。
298
:
一抹 貞世『ディヴァイン・インダルジェンス』
:2022/07/12(火) 00:24:02
車椅子に乗って『第5外科』を訪れる。
もう常連客のような状態だ。
「両足が消し飛びました。治せますか?」
「所持金は『140万』程度ですが…」
症状:『両足消失』
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1631985077/320
299
:
百目鬼小百合『ライトパス』
:2022/07/12(火) 16:16:24
「久し振りに『病院』の世話になるとするか。
『入院』じゃあなく『通院』で良かったよ。
『全面禁煙』だからね」
「ただし――――」
「ここに来ると『クソジジイ』の顔を思い出しちまうのだけは、
どうにもならないかねえ」
『左胸から肩に広く重度の打撲』
『全治3週間』
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1635601169/621
『通院』
300
:
スミノフ『デマーケイションACT2』
:2022/07/12(火) 19:41:12
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1635601169/615
「鎖骨打撲して腕上げにくいわ。マジで」
全治2週間、入院
301
:
『第五外科』
:2022/07/13(水) 21:58:15
>>298
「あら、これひどいね」
『クスノキ』という闇医者が出て来る。
『一抹』とは一度、顔を合わせている。
「これ、何ヶ月前にケガしたの?」
302
:
一抹 貞世『ディヴァイン・インダルジェンス』
:2022/07/13(水) 22:08:19
>>301
「『夏のクリスマス』って催しが行われましたよね?
あの事件から数日も経過してないはず…?」
(リアルの月日だと八ヶ月程度です)
303
:
『第五外科』
:2022/07/14(木) 00:27:40
>>302
「そんなのあったかな?」
「んん?本当に数日前かな?」
「この両足、まるで……」
304
:
一抹 貞世『ディヴァイン・インダルジェンス』
:2022/07/14(木) 00:32:17
>>303
「その様子だと駄目そうですね」
「まるで…? 数日前まで雲でしたが…」
305
:
一抹 貞世『ディヴァイン・インダルジェンス』
:2022/07/14(木) 00:39:38
>>303-304
「今日は帰ります。また調子の良い時に来ますよ」
「『夏のクリスマス』を知らないって本当に?」
不思議そうにしながら帰って行く。
ついさっきベッドから抜け出たのに数ヶ月経過したかのような対応に不審さを覚えながら。
306
:
『第五外科』
:2022/07/14(木) 00:50:09
>>304
「そうだね」
「数日前どころか、数分前にケガしたかさえ怪しい出来映えだ」
一抹の両脚は治った。
料金は『両足(60万)』+『全治一ヶ月(10万)』で『70万』だ。
307
:
一抹 貞世『ディヴァイン・インダルジェンス』
:2022/07/14(木) 01:00:55
>>306
「えぇ…消し飛んだんですよ…」
「百万ぼられると思いました。
じゃあ、また色々有った時にお願いします」
所持金:『140万』→『70万』
308
:
夢見ヶ崎明日美『ドクター・ブラインド』
:2022/07/15(金) 17:49:33
『スタンド』を発現した状態で、病院の廊下を歩いている。
『ドクター・アリス』ではない。
傍らに立つのは『盲目』の『ドクター・ブラインド』だった。
「………………」
夢見ヶ崎明日美の表情は暗く、
これまでにない程の深刻な色を帯びている。
重い足取りで向かう先は『眼科』。
そこは、かつて『視力』を得た場所であった。
309
:
『アリス・ブラインド・アリス』
:2022/07/15(金) 17:51:38
>>308
「――――――急に『目が見えなくなった』、と」
患者の訴えを聞き、診察を終えた掛かりつけの医者は、
目の前に座る少女に告げた。
コクリ…………
夢見ヶ崎明日美は、悲痛な表情で首を縦に振る。
いつもの姿と比べると、別人のように『無口』だった。
それは彼女にとって、
『決して受け入れられない事態』だったのだ。
―――――――――――――――――――――――――
「………………?」
『異変』に気付いたのは、今朝の事だった。
「!!!!!!」
『サングラスを掛けている』のに『何も見えない』のだ。
その瞬間、心臓を鷲掴みにされたような『恐怖』に襲われた。
自分の『光』は、永遠に失われてしまったのではないかと。
ドギュンッ
思わず、『スタンド』を発現する。
当然、現れるのは『ドクター・アリス』のはずだ。
しかし、本体の意に反して、
傍らに立っていたのは『ドクター・ブラインド』だった。
『見えない』――見えなくても分かる。
何故かは分からないが、『戻ってしまっている』。
―――――――――――――――――――――――――
それから、すぐに病院を訪れた。
『真実』を知る事は恐ろしかったが、
分からないままでいる方が、もっと怖かった。
こうなってしまった『原因』を理解する必要があったのだ。
310
:
『アリス・ブラインド・アリス』
:2022/07/15(金) 17:53:50
>>309
「結論から言うと、『角膜』が傷付いてしまった事が原因です。
角膜は『五層構造』になっているのですが、
その『最も外側の層』が損傷しているのです。
この『角膜上皮』は、
厚さ『0.05mm』しかない極めて薄い層で、
非常にダメージを受けやすいのですよ」
少しの間を置いてから、医者は口を開いた。
再び『盲目』となった夢見ヶ崎は、
固唾を呑んで説明を聞いている。
胸の内を満たすのは、『光』を失う事に対する『絶望』と、
藁にも縋るような心からの『切望』。
「ですが――――角膜上皮は新陳代謝が活発で、
『自己修復機能』を備えています。
時間が経てば、徐々に回復していくでしょう。
自然と『見える』ようになるはずですよ」
夢見ヶ崎の『見えない目』が、大きく見開かれる。
「現代人は目を酷使しやすい環境で生きています。
角膜に傷が付いてしまうリスクは、
決して珍しい事ではありません。
特にあなたの場合は、普通の人よりもデリケートですから、
影響が強く出てしまったのでしょうね」
「私の『目』は……大丈夫なんですよね……?
ちゃんと『元通り』になるんですよね……?
また『光』を感じられるようになるんですよね……?」
「ええ、何も心配する事はありませんよ」
懇願するように言葉を搾り出す夢見ヶ崎に、
医者は優しく答えた。
「――ありがとう……ございました……!」
夢見ヶ崎明日美は椅子から立ち上がり、
感謝の気持ちを込めて丁寧に頭を下げると、
診察室を後にする。
「何となく分かったよ。
『ドクター・ブラインド』が戻ってきた理由が」
ドクター・ブラインド
『盲目の医者』と共に廊下を歩きながら、
夢見ヶ崎は静かに呟いた。
「私が『光』を見失っちゃったからだよね」
突然、『視力』を『喪失』するという不慮のアクシデント。
その出来事は、本体である『夢見ヶ崎の精神』に、
『計り知れないショック』をもたらした。
心の奥底で、
『光が永遠に失われた』と思い込んでしまったのだ。
一時的な『精神的後退』である。
それが、『ドクター・アリス』から『ドクター・ブラインド』への、
『退化』という形で現れたのだろう。
「先生は『時間が経てば自然に治る』って言ってた。
多分、『ドクター・アリス』も戻ってくると思うんだ。
だからさ――――――」
「最後に『もう少しだけ』付き合ってもらうよ」
こうして『ドクター・ブラインド』の戦いは、
ほんの少しだけ『延長』される事になる………………。
夢見ヶ崎明日美『ドクター・アリス』⇒『一時的な精神的後退』により、
しばらくの間『ドクター・ブラインド』に戻る。
次回⇒『お前も鬼にならないか?』
311
:
赤月『サクソン』
:2022/07/15(金) 20:26:11
《『サクソン』が一歩詰める》
《クァンガンが『デ・ラ・ソウル』の能力を使い、物体を『半導体』にする》
《対応して、私は予め『暗器化』しておいた縄金票を・・・・》
《駄目だっ! 一手遅れる!》
・
・
・
・
「・・・・・ふぅー」
瞼を開き、周囲を見回して自分が今どこにいるのかを確認する
病院内の共用スペース、設置されたソファーの上に座っている
服装は入院患者用の病衣ではあるが、全身から流れる汗により、それはしっとりと濡れていた
入院から『10日間』が経った
日課であるトレーニングが制限されストレスを抱えていた赤月は
この場所で、イメージの力による戦闘シミュレーションを新たな日課としていた
「まだだ・・・・また少しだけ遅れを取ってしまった」
左腕にはギプスが巻かれている
中学生くらいの少女が険しい顔つきで呟く光景に
病院利用者の多くはこの場を離れてしまっている
312
:
夢見ヶ崎明日美『ドクター・アリス』
:2022/07/15(金) 23:36:22
>>311
『ドクター・アリス』の覚醒から数ヵ月後。
予期せぬ『視力喪失』に襲われた夢見ヶ崎は、
一時的に『ドクター・ブラインド』に『後退』した。
それが起こったのが『一月の末』である。
『節分の事件』を経て間もなく、
再び『光』を取り戻した夢見ヶ崎の下に、
『ドクター・アリス』は『帰還』したのだ。
そこから、さらに数ヶ月の月日が流れた――――――。
「――――――『よ』」
スッ
極めて短い挨拶と共に、ナカレの隣に座る。
「ダイジョーブ??ぐあいワルそーだけど」
「あ、『ソレ』のコトじゃなくて」
そう言いながら、左腕の『ギプス』を指差した。
313
:
赤月『サクソン』
:2022/07/15(金) 23:57:06
>>312
「ン・・・・・・。」
夢見ヶ崎の挨拶にこちらも短く答えを返し、隣の席を空ける
一瞬だけ浮いた腰を再び落ち着けた
「『ユメミ・・・・『アルカラ』か。久しぶり」
彼女と会うのは『一抹の病室』の時以来となる
あれから数か月の時が経過しているが、お互いにそれ程変わらないようだ
「ああ・・・平気だ。ちょっとした『イメージトレーニング』をしていただけだからね
それにこっちの方(ギプス)も、別に大した怪我ではない」
そう言いながら、ギプスを巻いた腕を軽く振る
多少の痛みはあるが、問題になるほどではない
「『アルカラ』の方はどうしてこんな場所に?
また、『一抹』の暴走に巻き込まれて怪我でもしたのか?」
冗談めいた口調でそう言う
314
:
夢見ヶ崎明日美『ドクター・アリス』
:2022/07/16(土) 00:47:06
>>313
「さては、またどっかでケンカしたな??
あ、それとも『しあい』してきた??」
悪戯っぽく笑いながら、言葉を返す。
「『カラダ』が『ケンコウ』じゃないときって、
『ココロ』も『フケンコウ』になりがちだから。
そうならないための『キブンテンカン』はダイジだよね〜〜」
ストレスを抱えるナカレの心情を察したかのように頷く。
数ヶ月前、自分も似たような体験をしている。
『視力の喪失』という『肉体的不調』が、
一時的とはいえ『精神の後退』をも招いてしまった。
「いまはケガしてないけど、ちょくちょくきてるかなぁ。
『ていきけんしん』とか『アフターケア』とか」
ピッ
「『ココ』のコトで」
話しながら、人差し指で『サングラス』に触れる。
「チョットまえ、トツゼン『め』がみえなくなってさぁ。
さすがのわたしも、あのときはパニクっちゃったよ〜〜。
ショックがデカすぎたせいで、
『スタンド』まで『モトのカタチ』にもどっちゃって…………」
普通なら起こり得ない事態だったかもしれない。
しかし、『供与者』である『音仙』が言うには、
夢見ヶ崎明日美と『ドクター・ブラインド』の関係性は、
ほとんど類例がないほど非常に『特殊なパターン』であった。
おそらくは、それが影響していたのだろう。
「ま!!『カイケツ』したからよかったけど!!」
満面の笑みで語る表情と声色は太陽のようで、
どこまでも明るいものであった。
315
:
赤月『サクソン』
:2022/07/16(土) 15:30:39
>>314
「『試合』の方だ」
「勝ったよ、勿論ね」
にっと笑いながら、返答する
「む・・・・それは・・・・」
夢見ヶ崎の語る断片的な言葉に、彼女の境遇を察する
サングラスにはファッションとしての意味合いのほかに、目を光から保護する用途がある
それはつまり・・・・
「『解決』したのか。・・・・それはよかった」
心の中でほっと胸をなでおろす
彼女のような『強い』人間が弱っている姿を見たくはないし、
それに・・・・・彼女は赤月にとってもはや他人ともいえない関係だからだ
「そういえば・・・・あの日の話を覚えているか?
ほら、一抹の病室で話した『アイツの兄』の話だ」
病院で夢見ヶ崎と会うのは『あの日』以来だ
ふと、思い出した話題を切り出す
316
:
夢見ヶ崎明日美『ドクター・アリス』
:2022/07/16(土) 15:53:59
>>315
「ほうほう、ソレは『キグウ』ですな。
ジツをいうと、わたしも、
ひさびさに『しあい』のよていがはいってるんだよね〜〜。
『2VS2』の『へんそくバトル』らしいよ」
「おわったら『けっか』ホーコクする!!
タブン、ビシッ!!と『かつ』だろうけど!!」
「まぁ『アニ』っていうか、
『アニみたいなソンザイ』っていうイミなんじゃないの??
『マカロン』はたべられるけど、
『マカロンみたいなセッケン』はたべられないし」
「でも、よのなかにはたべるヤツもいるかも??
もしみつけたら、おしえてくれよな!!
『セッケンみたいなマカロン』だったら、
わたしもたべられるぞ!!」
ズ ギ ュ ン ッ
「――――で??」
唐突に『ドクター・アリス』が現れ、
片手を耳に添えて『聞き耳を立てるポーズ』を取る。
317
:
赤月『サクソン』
:2022/07/16(土) 16:36:29
>>316
「『2VS2』か・・・・生憎私は連携というものに不慣れで
助言出来るような事は何もないが、頑張ってくれ」
「『マカロ』・・・・?」
『マカロン』という言葉に疑問符を浮かべる
どうやら、赤月は『マカロン』を食べた事がなさそうだ
「その『マカロ』というのは知らないけど、
同じ血を引いているかどうかというのは、それ程重要ではないだろう
あいつ・・・一抹が『小林 丈』の事をどう思っているかが大事な話だ」
そう言いながら、目の前に現れた『ドクター・アリス』を見る
彼女のスタンド能力は鋭い『五感』を持つという・・・・嘘がないか見極めるつもりなのか?
赤月はそんな事を思いながら話を続ける
「『小林 丈』の最後の目撃談を聞いた。
情報提供者は彼らとともに『夏の魔物』の討伐に関わった者だ」
『鉄 夕立』の名前は伏せる
『アルカラ』相手とはいえ、『鉄』に万が一の危険があってはいけない
彼は、赤月にとって重要な『協力者』なのだから
「『小林』と『村田』は『魔物』の討伐をする上で
何らかの齟齬・・・・互いに承服できない何かがあったらしい
だが・・・・・」
「不思議なことに両者の事をよく知るその者は、
彼らのトラブルを彼ら二人の中に収めたらしい」
「・・・・・決してその者が無責任なわけではない
ただ・・・・『小林』と『村田』はお互いに『覚悟』を決め、
納得の上で『何らか』の結末を迎えたのだと」
「正直に言って、彼らの事情に横入りする道理はない
ただ・・・・『一抹』には何があったのか伝えておくべき、だとは思う」
「私は『村田』の行方を追うつもりだ
『村田』はどうやら清月学園の学生らしいからな」
318
:
夢見ヶ崎明日美『ドクター・アリス』
:2022/07/16(土) 17:58:28
>>317
「そりゃそーだよね〜〜。
カゾクかどうかはカンケーないよ。
アルカラだって、
イッちゃんの『ハジメテのトモダチ』なんだし!!」
『耳を澄ますようなポーズ』をしたのは『フェイク』だった。
実際に意識を集中していたのは『嗅覚』。
『超人的四感』の一つである『超人的嗅覚』だ。
「こないだもいったケド、タケルくんのコトなら、
アルカラはよくしってるぞ。
なんていうかさぁ、
『テキをだますにはまずミカタ』からってタイプだね」
「まえにイッショに『サキュバス』とたたかったときも、
こんなコトいってたっけ」
人間の体には『皮膚ガス』と呼ばれるものがある。
『人の皮膚から排出されている気体』の総称であり、
いわゆる『体臭』の原因になるものだ。
『体調』・『加齢』・『食事』など、
様々な要因で変化する事は知られているが、
それだけではない。
「『巣穴の主』を倒す? そんな事、出来る筈が無いし何でする必要があります。
このような素晴らしい催しですのに! おっと、口を挟まないでくださいよ?」
「今、コーヒーを飲んで頭も冷めました……よく、その頭で考えてくださいよ?
このように大きな力を持った夢の主に立ち向かって、無事である保証なんて無い。
大人しく引き下がるほうが利口だと何故わかりません?」
「私は貴方がたに共感出来ません。大人しく、充足とやらを差し出して
互いに気持ちよくなり、夢から帰らせて貰う。それで良いじゃないですか」
「大体、貴方の言うアリーナとやらがどんなのか知りませんが。一人ぐらい
損失を黙認しても構わないでしょう? このように現実で対処出来ない
夢魔の方に予測不能で今後も襲われるリスクがあるなら、猶更です」
「と言う訳で! エフィーさん、私は客として楽しませて貰いますよっ。
先ほどの『赤い目のメイド』さんを呼んで貰って良いですか?
あ、それと夢の王様 こんにちは! 今日は楽しませて貰いますよ!」
『小林丈の真似』をしながら、以前『彼が言った言葉』を喋る。
「――――――って」
『STチオジメタン』――――――。
『ジメチルトリスルフィド』と『アリルメルカプタン』という、
二つの成分の混合物で、『硫黄に似た臭気』を持つ。
『ある条件』の下で発散される『特殊な皮膚ガス』だ。
「クチではそんなコトいいながら、
ホントは『サキュバス』をたおそうとしてたんだ。
ようするに『おしばい』してたってコト」
その条件とは、『外部から刺激を受けて緊張した時』。
『心理的ストレス』が引き金となって分泌されるため、
『ストレス臭』とも呼ばれる。
並の嗅覚でも感じ取る事は出来るが、
『ドクター・アリス』の『超嗅覚』なら、
ほんの僅かな量であっても正確に嗅ぎ取れる。
「まぁ、でも『だいたいのトコ』は、
アルカラもナカレとおんなじイケンかなぁ。
ダレだって、ほっといてほしいコトとかあるし。
おたがいナットクしてるんなら、
そっとしといてもいいのかも」
すなわち――相手がチョットでも『緊張』を感じた瞬間、
たちどころに『分かる』という事だ。
「『レンラクサキ』わたしたよね??
ナンかあったら、コッチにもおしえてよ」
別にナカレを信用しない訳ではないが、
何かと隠し事をしようとする傾向があるのは知っていた。
だから確かめる。
もちろん、ナカレからは、
『何をしているか』など分からないだろう。
319
:
赤月『サクソン』
:2022/07/16(土) 20:23:04
>>318
『ドクター・アリス』の『超嗅覚』が赤月ナカレの体臭・・・・『皮膚ガス』を嗅ぎ取る
汗の匂いに混じった『皮膚ガス』の僅かな変化は
『ポリグラフ』のように赤月の心境を夢見ヶ崎に伝える
「『家族』は・・・重要だ・・・」
初期段階。お互いに対峙した状況では僅かな緊張が匂いに混じる
『ドクター・アリス』が目の前に出ているせいであろう
直接戦闘になる事はまずないとはいえ、微かな臨戦態勢とそれを隠そうとする仕草が緊張感を生む
そして、夢見ヶ崎が『小林 丈』のモノマネをし始めると、
その『緊張』の中に『困惑』の匂いが混じる
「・・・・・・その口ぶりを聞く限りだと
やはり『小林 丈』は『一抹』の兄らしい人物だったみたいだな
なんというか・・・・その・・・・思い切りが良いというのか」
「しかし、アルカラは何故その話を私にした?
まさかとは思うが、『その時』のように・・・・・」
「『小林 丈』が演技をしている可能性があるという事か?
これが・・・・すべて『おしばい』であったと?」
『緊張』の匂いは強まらない
彼女はどうやら本気で困惑しているようだ
「ああ、何かわかったら君にも連絡するつもりだった
何せ私は一抹の連絡先を知らないからな」
320
:
夢見ヶ崎明日美『ドクター・アリス』
:2022/07/16(土) 21:19:13
>>319
『ストレス臭』は、言うなれば『嘘をついている臭い』。
『緊張』が高まる程に、『臭気』は強くなる傾向がある。
その推移を観察すれば、
どの段階で『ストレス』を感じたかを測定できるのだ。
「――――さぁ??」
本体と共に、『ドクター・アリス』が肩を竦める。
少なくとも、赤月ナカレは『嘘』はついていない。
『超人的嗅覚』から、それが分かった。
「ただ、『そういうのをやったコトがある』っていうのは『ジジツ』だからさぁ。
ソレをしっといてほしかったってだけ」
「いろんな『カノウセイ』をしるのはワルいコトじゃないでしょ??
『しや』を『ひろくもつ』っていうのは、そーいうコトだよ」
「アルカラは『セカイのゼンブ』をみるのが『ユメ』なんだ。
このジブンの『め』でさぁ」
「だから!!もっとも〜〜っと!!おっきな『しや』をもちたいな!!」
夢見ヶ崎に『真相』を知る由はない。
だが、小林丈の人間性は把握している。
だからこそ、『今回の件』に関しても、
何か『隠された部分』があるのではないかと思えたのだ。
「よし、たのむぞ!!
もし、わたしがナニかつかんだときは、ナカレにおしえるからさ!!」
グッ!
『ドクター・アリス』が親指を立てる。
それから、ソファーから腰を浮かせかけた。
他に何もなければ、立ち去るつもりなのだろう。
「あ、そうだ。『サクラ』にいってたでしょ??
『アルカラにデンワするように』って。
それってさ、わたしを『しんよう』してくれてたってコトだよね」
「ありがと」
『誰でも良かった』とは思わない。
あの状況で電話を頼んだというのは、
それなりに信用されている証だと感じた。
だからこそ、『感謝』を口にしたのだ。
321
:
赤月『サクソン』
:2022/07/16(土) 21:59:15
>>320
「大きな視野・・・・か・・・・・。」
かつて、赤月は『アルカラ』の持つその『視野』に憧れを抱いていた
大きな世界に踏み出す力、新しい世界に踏み込む勇気・・・・
『アルカラ』が持つそれは、赤月が『世界』を飛び越えるためのきっかけになり得るものであった
だが、憧れは失われた
あの日聞いた『轟雷』の音の中で、『漆黒の殺意』に塗りつぶされた
(今更・・・・だな・・・・。)
『臭気』に僅かな変化が訪れる
それは『郷愁』『後悔』『決意』・・・・・そしてほんの少しの『涙』の匂い
「『信用』・・・・? いや、君にお礼を言われる筋合いなんてない」
アルカラの『感謝』に緩やかに首を横に振る
「私は・・・・君を利用しようとしただけだ
君を選んだ理由も、それなりに『戦場』を経験していて、一抹の友人で・・・・」
再び、匂いに変化が訪れる
この香りは『嘘』の匂い・・・・しかし相手を騙そうという緊張感は薄い
「そして、私の交友関係の中にいる人物
そんな人物は君くらいしかいなかった・・・・・消去法で決めた事だ」
さらに『嘘』の匂いが強まる
「別に、君の事を頼りにして連絡したわけではない
だから・・・・・君は私の事を恨んでしかるべきだ
身勝手な理由で君の事を利用しようとしたのだからな」
『頼りにしたわけではない』という言葉で決定的なまでに『嘘』の匂いが強まった
322
:
夢見ヶ崎明日美『ドクター・アリス
:2022/07/16(土) 22:43:54
>>321
大なり小なり、人は往々にして『嘘』をつく。
そこには様々な理由がある。
だが、『臭い』は『嘘』をつかない。
『ドクター・アリス』の『能力』は、それを敏感に感じ取れる。
しかし、『明かすかどうか』は別の問題だ。
「それでもいいよ」
スッ
ソファーから離れ、廊下に立つ。
「ナカレが『どうおもって』ても――」
敢えて『指摘』はしない。
自分が分かっていれば、それで十分だから。
だから、深く突っ込む事はしなかった。
「わたしはナカレのコトを『トモダチ』だとおもってるからさ」
そこにあるのは『笑顔』だけだ。
眩い『光』のように明るい表情。
決して『曇る事がない』だろうという印象を、
それを見る全ての人々に与えるだろう。
「これから、ソレはかわらないよ」
夢見ヶ崎明日美の『夢』は、これからもずっと続いていく。
323
:
赤月『サクソン』
:2022/07/16(土) 23:12:58
>>322
「・・・・・・・。」
夢見ヶ崎の台詞に、赤月は言葉を失う
罪悪感からだろうか。いっそ露悪的に振舞ってもなお
友達としていようとしてくれる彼女に、多少の後ろめたさを感じる
夢見ヶ崎明日美は眩いまでの『光』を振りまく
『影』にいるべき人間にとっては目を逸らしたくなるほどの・・・・
「・・・・・ありがとう。」
小さく、呟くようにその言葉を口にする
そして、こちらも腰を浮かせて立ち上がろうとしたところで
「ふぁぅ・・・ふぇっ・・・・ふぇっ・・・・・はくちっ!!」
くしゃみが出た
夏場とはいえ、病院の中は空調が効いている
汗で濡れた病衣のままでいたから、体温が急速に奪われていたのかもしれない
「すまない。少し寒くなってきたみたいだ
また・・・・退院したらまた会おう」
それだけ伝えて、自分は病室へと戻っていった
324
:
赤月『サクソン』
:2022/08/05(金) 00:03:51
>>281
「『肝試し』を経て・・・・私はより強くなった気がする」
赤月ナカレ『サクソン』⇒『退院』
325
:
百目鬼小百合『ライトパス』
:2022/08/05(金) 19:43:44
>>299
「やれやれ、ようやくこことお別れが出来るよ。
世話になったけど、好き好んで来たいとは思わないからねえ」
『三週間』の『通院期間』を終えて、
完全に復調した身体で街に戻っていく。
【退院】
326
:
スミノフ『デマーケイションACT2』
:2022/09/23(金) 11:56:23
>>300
退院済
327
:
氷山『エド・サンズ』
:2023/02/10(金) 23:34:37
酷い重傷を負って『第5外科』を訪れる
氷山あきは『エド・サンズ』⇒『全治8ヶ月』の負傷
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1670240046/170
328
:
小石川文子『スーサイド・ライフ』&『ビー・ハート』
:2023/03/26(日) 18:32:05
>>327
『知人のお見舞い』に来ていた時、偶然その名前を見つけた。
後日、『氷山あきは』の病室を訪れたが、
意識が戻る前だった為、手土産を残して立ち去る。
贈答用の『フルーツゼリー』の詰め合わせ。
苺・ぶどう・オレンジ・桃など、定番の果物が使われているようだ。
化粧箱には『天雨』という屋号が入っている。
傍らには、一通の『便箋』が添えられていた。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
夏の魔物事件に関わった者です。
挨拶もなしに失礼とは思いましたが、お早い回復を願って、
お見舞いの品を置かせていただきました。
ご縁があれば、いつかどこかでお会いしましょう。
小石川文子
329
:
氷山『エド・サンズ』
:2023/06/23(金) 15:28:06
ageます
330
:
『第五外科』
:2023/06/23(金) 20:12:00
>>327
(氷山『エド・サンズ』)
起きた時には『重傷』は何事もなかったかのように消え、
枕元にある『フルーツゼリー』を見ると、身体が栄養を欲した。
氷山『エド・サンズ』→『完治』『支払い40万円』(対応遅れ分差引)
331
:
氷山『エド・サンズ』
:2023/06/24(土) 00:48:54
>>330
『オイオイオイオイ・・・・・ドウシテ「小石川」ガコンナ所ニ!』
「どうかしたんですか〜? 『さんずさん』」
『何カガ、動キ出ソウトシテルノカヨ
コウシチャアイラレネェ! サッサト出ルゾ!』
「ええっ? まだゼリーを食べてないのに!?」
氷山『エド・サンズ』⇒『退院』
332
:
美作くるみ『プラン9・チャンネル7』
:2023/08/31(木) 11:48:45
>>(笑美)
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1688977700/43-48の続き
『アポロンクリニックセンター』の駐車場に停まった『ランドクルーザー70』は、
質実剛健を絵に描いたような大型4WDだ。
運転席に座るのは『美作くるみ』。
『Electric Canary Garden』のパーソナリティーであり、
『情報系』の能力を持つスタンド使いである。
死亡したと伝えられているらしい『小林丈』の消息を確かめる為に、
『朱鷺宮笑美』を介した依頼を受けて、この場所を訪れた。
エンジンを切り、助手席に乗っている笑美に声を掛ける。
「病床数400を超える大病院では、『電子カルテ』の導入率は『91.2%』です。
これだけ大きな病院なら、導入されている可能性は高いでしょうね」
「『ナースセンター』を覗いてみましょう。
『パソコン』があって、外来者が立ち寄れる場所は、そこしかありませんから」
――――――ガチャッ
車のドアを開けて駐車場に降り立ち、正面の入口から病院内へ向かう。
(>>ノエPL:お手数ですが、院内に入った後の行動に対する判定をお願い致します)
333
:
<削除>
:<削除>
<削除>
334
:
朱鷺宮 笑美『トループス・アンダー・ファイア』
:2023/08/31(木) 19:25:57
>>332
「どうも、ありがとうございます」
笑美はくるみに続いて車を降り、
病院を見上げる。
「ここの病院に来る人も結構多いらしいですからね。
探すのはとても大変そうですけど…」
そういいつつくるみのあとに続く。
「ふぅ…
探ってみましょうか。早速…
バレないといいですね…」
スタンド能力を使うとはいえ、やっていることは情報を漏洩させることに等しい。
バレたらそこそこの注意を受けることは間違いない、と思った。
335
:
『未だカキツバタの花弁は見えず』
:2023/09/02(土) 14:03:24
>>332-334
(お待たせいたしました)
君たち二人……『美作』 『朱鷺宮』は駐車場から正面入り口……『新病棟』へ向かう事になる。
『ナースセンター』では、幾人かのスタッフが来訪者へ対応を行っている。
君たちが能力を発現しても、見咎められる事は無いだろう。スタンド使いは惹かれあうが
幸か不幸か、いまこの場でスタンド使いは君たちだけだ。
受付で『小林』が入院しているかどうか、その回答を求めるのは難しい。
患者に対してスタッフには守秘義務が存在するし、知り合いを謳っても
明確な理由が無い限りは難しい。即ち、君……『美作』の力である
『プラン9・チャンネル7』で『電子カルテ』等の病院の情報媒体にアクセス出来る
機器に力を作用する事となるが……。
――『小林 丈』と言う人物が、この一年弱で入院した履歴は、無い。
一応、彼が此処に一時的に通院してた記録↓
肩に罅の骨折での通院(ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453646843/35)
及び
日射病(【ミッション】『サキュバスメイドとドリームご奉仕』)
などの比較的軽度の負傷で来訪した記録はあるものの、彼が重体で運ばれた等に急死した
等のそう言った大きな記録は存在しない。
間違いなく、スタンド能力は電子機器に正しく作動している。
が、それでも『新病棟』で小林 丈の『最期』の手掛かりを得るのは難しいようだ……。
336
:
美作くるみ『プラン9・チャンネル7』
:2023/09/02(土) 16:25:29
>>335
病院内に踏み入った美作は、真っ直ぐ『ナースセンター』へ足を運んだ。
しかし、彼女が病院に留まっていたのは、
ものの『一分』にも満たない程の僅かな時間であった。
何故なら、看護師の手前にある『パソコン』を一瞥した直後、
美作は踵を返したからである。
「『出ましょう』」
笑美の耳元で告げると、そのまま病院を出て駐車場に戻っていく。
まだ何もしていないというのに、一体どういうつもりなのだろうか?
そう思われてもおかしくなかっただろう。
――――――バタン
「笑美さん、『魔物が退治された正確な日時』は分かりますか?」
再び運転席に座り直し、笑美に尋ねた後で言葉を続ける。
「私は今まで『自分の能力』を積極的に使う事を避けてきました。
この『文明社会』の中では、あまりにも『強すぎるから』です。
『もし自分にモラルがなかったら』と思うと、『ゾッとする』くらいには…………」
ズ ギ ュ ン ッ
自身の肩の上に、『機械仕掛けの小鳥』を発現する。
一緒にドライブした時に、笑美は見た事がある筈だ。
以前は軽いデモンストレーションだけで、『能力の根幹』は見せていなかった。
《ハロー?ちょっといいかしら?
『あなた』に『聞きたい事』があるの。
もちろん教えてくれるわよね?》
『プラン9・チャンネル7』の背中に搭載された『マイク』を通して、
『スタンド音声』で『パソコン』に呼び掛ける。
《イエス!私ハ、貴女ノ『ファン』デス!
何デモ好キナダケ聞イテ下サイ!
貴女ノ知リタイ事、『アレ』モ『コレ』モ全部喋ッチャイマス!
貴女ノ『ファン』ダカラ!》
『プラン9』の口内に内蔵された『スピーカー』から、
一時的な『疑似人格』を与えられた『パソコンの声』が流れてきた。
「これが私の『プラン9・チャンネル7』です。
『ナースセンターのパソコン』に能力を使って、私の『支持者』に変えました。
あらかじめ『位置』さえ把握しておけば、その場にいなくても平気なんですよ。
『射程距離』は長いですから」
「後は『話を聞くだけ』です。
『ユーザー認証』だとか、そういう面倒な手間は必要ありません」
助手席に座ってもらった笑美に、自らの能力を説明する。
『院内にスタンド使いがいる可能性』は、当然『織り込み済み』。
だからこそ『車』を持ってきたのだ。
例えば、スタンド使いが『聴き取り』に気付いたとしよう。
だが、本体は『駐車場に停まっている車の中』。
探し出す事は困難を極め、偶然に偶然が重なって居場所を知られたとしても、
すぐに発進して病院から離れてしまえる。
さらに言えば、パソコンの電源を切っても『プラン9』は止められないし、
病院側が被る損害を考慮するなら、
『パソコンを壊す』などという事が出来る筈もない。
仮に能力を使った事がバレたとしても、全く関係ないという訳だ。
「それじゃあ、始めましょう。
笑美さんも聞きたい事があったら言って下さい。
ただし、本体以外は会話が出来ませんから、『私を通して』になりますけどね」
そして、美作くるみは『本格的な調査』を開始する――――。
《――――『小林丈』という人が入院した記録はないのね?》
《ハイ!『素敵ナ声ノ貴女』ノ言ウ通リデス!
ココ『一年間ノ記録』ノ中ニ『小林丈』トイウ名前ハ存在シテイマセン!》
「…………だそうですよ。
でも、とりあえず収穫はありましたね。
要するに『記録を残しておくと不都合がある』って事です。
『来てる筈なのに記録がない』のは、それしか考えられませんから」
ただ、他にも確認したい事が残っている。
《どうもありがとう。
ところで、『入院記録』に『氷山あきは』と『一抹貞世』の名前はないかしら?
名前があるなら、その内容も全部教えて欲しいの》
追加で『情報』を『貢がせる』。
『ファン』は『美作の頼み』を『拒否しない』。
何もかも洗いざらい喋ってくれる。
337
:
名無しは星を見ていたい
:2023/09/02(土) 18:45:29
>>335-336
「ふむ…
幸いバレてないみたいですね。」
「…小林さんは、通院はしていたことがあるみたいですね
でもどうやら…入院はしてないみたいですね。」
もしかしたら別の病院か…
と思ったところで
「…えっと、はい。」
彼女が即座に病院から立ち去るという流れに
少し驚きつつも従った。
果たしてどのようなつもりなのだろうと、笑美は考えるが
「あの時の正確な日時ですか…
たしかすでに夜になっていましたね。
…スマホをちょっと見たくらいなので日にちはともかく
時間まで正確には難しそうですけど…」
そう言って笑美は日付と時刻を知らせる。
少なくとも前後2〜3分くらいは誤差が生じる可能性はある
「お、すごい…
これが貴方の能力…」
機械を彼女の支持者に変えてしまった。
それが美作のスタンド能力…
「確かに…これは悪用の手段はいくらでもありそうです…」
そう言いつつも真剣な視線を向ける。
「氷山さんと一抹さん…
あの二人は夏の魔物に関わった人ですね…」
338
:
『未だカキツバタの花弁は見えず』
:2023/09/02(土) 20:03:05
>>336-337
『氷山あきは』 『一抹貞世』
返答は、即答でスピーカーから応答されるだろう。
どちらも『入院記録』は存在し、特に前者は此処最近でも大きな怪我をしたらしく
本当であれば今でも入院して可笑しくない重傷であった。
『――ですが【第五外科】に行かれた後に直ぐ退院されてるようです!』
……入院していた二人の共通事項。『第五外科』……『旧病棟』に付属する
このアポロン・クリニックセンターの深層とも言える場所。
『小林 丈』が『新病棟』で大きな記録を残してないのなら
残るは、其処以外には考えられないだろう。
ただし、此処からは『深淵』だ。蛇が出るか鬼が出るか……それは情報の女王とも
言える美作であろうとも予測不可能かも知れない……。
(※個人的に、いま現在の小ミッションと言えるGМを担当していますが。
こちらかはら第五外科、クスノキ様含めての管理側のNPCを操作する権限ないし
権利も資格もありません。これから先を踏み込んで調査する場合は判定を
板の管理人側【薬師丸PL】に謙譲させて頂くか、又はこちらが第三勢力【フ―ヴィアン派】で
小林の独自調査の段階で、参加者の御ふた方と遭遇と言う形とさせて頂きます。
もし前者を希望の場合は、管理用スレッド利用等で要望を記入して頂ければと思います。
後者の場合でも、こちらとしては出来る限りの描写で適切に処理させて頂く所存です)
339
:
<削除>
:<削除>
<削除>
340
:
美作くるみ『プラン9・チャンネル7』
:2023/09/02(土) 22:56:26
>>338
美作は『スタンド使い』だが、
『戦い』に直面した事もなければ『負傷』した経験もない。
だから、スピーカーから流れてくる『診断結果』には、驚きを隠せなかった。
『戦闘能力が皆無』なのは理解しているとはいえ、
それを差し引いても『世界が違う』と感じる。
「ええ――――私が二人の事を聞いたのは、
彼らが『魔物事件の被害者』で、なおかつ『スタンド使いだから』です。
比較の為に『小林さんと同じようなケース』を確認したかったんですよ。
『大きな事件の中心人物』だった氷山さんと一抹さんなら、
もしかすると『重傷を負って運び込まれた記録』が、
『電子カルテ』の中に見つかるんじゃないかと思ったんですが…………」
美作の予想は『半分』当たった。
まず一抹は『両足欠損』。
時期的に見ても、『魔物事件』で負った怪我だろう。
そして、氷山は『複数の臓器の損傷及び消失と複数の肉体の部位の切除に外皮の消失』。
こちらは『魔物が退治された後』なので、おそらく『別の案件』だろう。
『笑美に聞いた日時』と照らし合わせれば、自ずと分かる。
しかし、一歩間違えれば命も落としかねない重態だ。
「笑美さん、気付きましたか?」
ピ ッ
「今、明らかに『おかしな部分』があったんです」
人差し指を立てながら、隣の笑美に『自らの考え』を語り始める。
「私の『支持者』が教えてくれた通り、
二人が酷い『重傷』だった事は間違いありません。
特に、氷山さんは『命に関わるレベルの患者』ですよ。
話を聞く限りだと、二人とも『旧病棟』で治してもらえたようですけど――――」
『おかしい』のは『二人が退院できた事』ではない。
・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・
「それ程の重傷者でさえ、最初は『新病棟』に入れられるんです」
『負傷の度合い』に関わらず、全ての患者は『新病棟』に収容される。
『旧病棟』に行くのは『その後』。
『例外』は一人だけ――――『小林丈』だ。
「『小林さんの記録』は『新病棟』に残っていませんでした。
つまり、『新病棟を経由せずに旧病棟に直行した』という推測が成り立ちます」
「でも、おかしいですよねぇ。
他の人は『新病棟に行ってから旧病棟に行く』のに、
どうして『小林さんだけ特別』なんでしょう?」
「一つだけ確かなのは、彼が病院に来たのは『治療が目的じゃなかった』って事です。
まぁ、治療も必要だったかもしれませんけど、
それは『一番の理由』じゃあなかったんです。
そうでないと『新病棟』で記録が見つからないなんて有り得ません」
「『何か特別な処置をされた』――――そう見るのが妥当でしょうね」
そこまで言い切ると、肩を竦めて大きく息を吐いた。
「…………私は『引き上げる』のも『アリ』だと思います。
少なくとも『大きな手掛かり』は掴めたんじゃないでしょうか?」
「それに…………『これ以上』は本当に『リスキー』になりそうですからね」
真剣な面持ちで笑美を見つめる。
美作としてもリスクの高い行動は避けたい。
この辺りが『潮時』だと思えた。
「でも、『ちょっと見に行く』くらいなら、
大したお咎めもないと思いますから、行くだけ行ってみますか」
――――――ガチャッ
苦笑しつつ車から降りて、『旧病棟』方面に歩き出す。
341
:
名無しは星を見ていたい
:2023/09/02(土) 22:57:05
>>338-339
「どうやら…正解ではあるみたいですね。
そのカルテの情報…」
じっと電子カルテを確認して驚く
「これはひどい重傷ですね…
小林さんは…確かに新病棟ではなく
そのまま旧病棟に移動している。」
普通ではない、それは笑美にもよく分かるものだった。
「ふむ…治療以外だと…
誰かのお見舞いとか?
いや、でも一度通らない理由にはならないですか…」
小林の行動にどこか不思議な表情を浮かべる。
「これ以上はなんだか危険な予感がしますね…
まぁ、ちょっとだけ確認しに行きましょうか?」
美作の言葉を聞いてうなずいた。
そして、彼女と並んで歩き始める。
「まぁ、いざというときには
警察に補導されるくらいですみますよきっと。」
どこか楽観的な発言をする笑美。
気遣っているのかもしれない。
342
:
名無しは星を見ていたい
:2023/09/02(土) 22:57:59
(
>>341
のレスは
>>339-340
宛です。ミスしてすいません。)
343
:
『未だカキツバタの花弁は見えず』
:2023/09/04(月) 14:55:41
>>340-341
入院履歴のある『氷山あきは』『一抹貞世』
そして『小林 丈』。二人と一人、この者たちの違いに聡明な君たちは気付く。
『新病棟』から『旧病棟』へ。その記録がある二人と違って小林は無い。
特殊なルートから小石川が語った情報。それが無ければ此処の病院に
移動したと言うのも君たちには把握するのが難しかっただろう。何せ
情報媒体に記録が残されていないのだから。友人の証言、そして
『プラン9・チャンネル7』と言う強力な力が悪魔の証明を施した事で
彼が旧病棟に直接運ばれたであろう推測を、より確実なものにしている。
・・・・・・
『新病棟』から、『旧病棟』へ。そちらは、増築した
アポロンクリニックセンターの陰となるように、ひっそりと目立たない形で
建てられている。一般人か何も知らない者なら、この建物も病院施設であると
考えるのは難しそうだ。ただの倉庫か別途で使用してると思うだろう。
まだ活気が幾らかあった新病棟だが、旧病棟へ向かう道沿いは人気が少ない。
歩く足音が二人分だけと、環境音のみが聞こえる中。前方より『旧病棟』から
歩いてくる人影が見えた。それは、徐々に君たちと距離を狭めていく。
「……見た目、怪我人には。あんた達見えないけどね」
そう、言い放つのは。片方の頬に∴の黒子がある女性だ。
両手をポケットの中に入れつつ、敵意は無いが決して歓迎も無い空気で
君たちを交互に、その視線は向けられ、そして更にこう言葉を投げかけた。
「こっから先は、特に用事の無い人間は立ち入り禁止だよ。
『普通の人』もお断りだし、『月モノ』も、猶更だ」
「それでも進む?」
女性は、淡々と君たちに言葉を紡ぐ。君たちは、どう謎の女性に返答するだろうか……?
344
:
美作くるみ『プラン9・チャンネル7』
:2023/09/04(月) 16:58:30
>>343
美作は足を止め、女性の全身を隈なく観察する。
内心の考えとは裏腹に、表面上は『笑顔』を絶やさない。
一分の隙もない『完璧な表情』は、
『アイドル時代』に磨いた『基本的なスキル』の一つだ。
「あぁ、どうも失礼しました。
『こっちの建物は何なんだろう?』と思っただけですから。
特に用事がある訳じゃないので、すぐに帰りますねぇ」
「私、こういう者です」
スッ
名刺入れから『名刺』を取り出して女性に見せる。
渡さずに『見せるだけ』だ。
それでも『身分の証明』には十分だろう。
「職業柄、いつも『新しい引き出し』を探してるので、つい気になったんですよぉ。
『立入禁止』とは書いてませんでしたので」
ザッ
立ち去る素振りを見せた美作だが、その途中で振り返った。
「どうか怒らないで聞いて下さい。
大変失礼ですが、あなたも『病院関係者』には見えないんですよ」
「もしかしたら私達と同じように、
『興味を持って近付いてきた部外者なんじゃないか』って考えるのは、
そんなに突飛な話じゃあないですよね?
そうだとしたら、あなたには『追い返す権利』がない事になります。
こんな事を言うのは申し訳ありませんけど…………」
「『証明』――――してもらえません?」
『名刺』を見せたのは『身元を明かす為』だ。
同時に『身元を明かさせる為』でもある。
もし出来ないようなら『疑わしい』。
345
:
朱鷺宮 笑美『トループス・アンダー・ファイア』
:2023/09/04(月) 18:48:42
>>343-344
「…さて、なにがあるか…」
笑美は注意深くあたりを見回す。
何か合ったときは自分の能力が頼りになるだろう
だからこそ気をつけなければならない…
「あっ…すいません勝手に入ってしまって…」
思わず目の前に現れた女性に頭を下げた。
だが、見たところ彼女は医者ではなさそうだ…
「むー…勝手な真似は謝りますが…
貴方も一体…誰なんでしょう?」
自分は普通の人と見られているのだろうか…
注意深く確認する。
名乗るべきだろうかと考えているようだ
346
:
『未だカキツバタの花弁は見えず』
:2023/09/07(木) 11:23:24
>>344-345
(レス遅れ失礼しました)
>『証明』――――してもらえません?
>貴方も一体…誰なんでしょう?
笑顔の君……『美作』の対応にも、注意深い観察を行う『朱鷺宮』に対しても。
その少し目立つ黒子を頬に宿した女性は、ニコリともせず不躾な
実験動物か何かでも眺めるかのような希薄な視線で数秒沈黙を守り抜いてから口開いた。
「あらわざわざご丁寧に」 「かくかくしかじか、こう言うものです」
「――とでも言えば、満足か?」 「この場で『形式』は必要か?」
女性は君たちの反応に構う事なく言葉を並べる。
怒っている声色でもない、攻撃的でもない。かと言って友好さの欠片も持ち合わせていない。
「此処から先(第五外科)に赴くのに、五体満足の人間は相応しくない。
あんた達は『向かう』者で、私は『戻る』者だ」
怪我の治療を終えてな、と呟き。話が続く。
「そして、普通の奴はまず怪我をこちらで直そうとなんてしない。
『特別な奴』だけが、早急の用で早く治療したいから向かう。
断っておくがな。此処から先で許されるのは『治療』のみさ。
余計な詮索はしない。例外は無い。それが、この町の『ルール』だ。
たまに社会のルールを破って、背徳感に溺れたいって言うんなら別だが
あんた達二人は、そんなルール違反をする側か? ――それなら」
酷い事が起きるだろうな。と、女は微動だにせず立ったままに
君たち二人を見据える……一瞬、強い風が君たち二人と謎の彼女の間を過ったような気がした。
347
:
美作くるみ『プラン9・チャンネル7』
:2023/09/07(木) 17:32:09
>>346
美作は『不特定多数の人間と話す仕事』をしている。
それも失敗の許されない『公共の電波』を使って。
電話を通した『リスナー』との会話は、
たまに『とんでもない人間』から掛かってくる場合もある。
危うく『放送事故』になりかけたケースもあった。
無事に切り抜けられたのは、美作が『プロフェッショナル』だからだ。
「『私の知らない事情があった事』は理解しました。
もちろん『ルール』を破るつもりは毛頭ありません。
さっきも言った通り、すぐに帰ります」
そう――――『美作くるみ』は『会話のプロ』なのだ。
確かに『戦う力』を持たない。
『一般人の大学生達』にすら、手も足も出ずに好き放題され、
文字通り『酷い目』に遭わされる寸前だった。
しかし――――――
『しかし』だ。
目の前の女性が美作達を圧倒する『武力』を有しており、
まるで木っ端のように一捻りで潰してしまえるとしても、
『言葉のやり取り』で『美作から主導権を奪おう』などと考えるのは『悪手も悪手』。
この『星見町』において、『喋り』という分野で、
『美作くるみを上回るスタンド使い』は『存在しない』のだから。
『高圧的に迫る事しか芸がない』というなら、
ほんの『デモンストレーション』で、『格の違い』を証明してみせよう。
(無愛想だけど、ちゃんと『答えてくれた』わね)
女性は『戻る者』だと言った。
つまり『患者』だ。
やはり『関係者』ではない。
それなら何故『止めた』のだろうか?
そんな事をする『義務』も『権利』もないだろうに。
………………『逆に考えればいい』。
『関係者ではない』が『義務と権利がある』のだと。
そんな立場の人間は、そう多くはない。
そして、美作は『最も高い可能性』を知っている。
「ですが――――あなたの話を聞いて、
やはり『形式』は『必要』だと『確信』しました」
『旧病棟』で治療を受けられるのは、『スタンド使い』だけだと考えられる。
すなわち想定できる『可能性』は一つ。
『病院関係者ではないのに義務と権利が生じ得る』のは、
『アリーナ』くらいしか当てはまらないだろう。
「『アリーナの一員』として、改めて『挨拶』させて頂きます」
そして、他でもない『美作くるみ』も、今や『アリーナの構成員』なのだ。
「私は『門倉派』の美作くるみ。
規模は小さいですけど、きちんと『派閥』として『承認』されていますから、
無許可で名乗っている訳ではありませんよ。
近々『市井のスタンド使い』と『漣派』の『面談』が予定されていますが、
それを『仲介』したのが我々ですから」
ス ッ
「また何かしらの形で関わる機会があるかもしれませんので、以後『お見知りおき』を」
ニ コ リ
『完璧なスマイル』を崩さず、女性に向けて会釈を行い、その場で踵を返す。
「あぁ、それから――――」
「私、『細かい事は気にしないタチ』なんです」
背中越しに、それだけを言い残す。
遠回しな言い方だが、知恵の利く相手なら、『何を言わんとしているか』は察せるだろう。
『威圧的な態度を取った事は告げ口しない』という意味だ。
美作が『第五外科』の存在を知らなかったのが嘘ではない以上、こちらに大きな非はない。
客観的に見て不利なのは、確かな根拠もなく『脅し』とも言える言動に出た向こう側になる。
「――――さ、帰りましょうか。
せっかくですし、どこか寄っていきます?」
ザッ ザッ ザッ ザッ ザッ
車のキーを玩びながら笑美に声を掛け、
振り返る事も立ち止まる事もせずに駐車場へ舞い戻る。
『旧病棟』に立ち寄ったのは、あくまでも『ついで』に過ぎない。
既に『頼まれた仕事』を果たした今、もう『ご用済み』だ。
この女性が何か知っていたとしても、無理に聞き出そうとは思わなかった。
無論、『こちらが掴んだ情報』を渡す気もない。
348
:
朱鷺宮 笑美『トループス・アンダー・ファイア』
:2023/09/07(木) 19:00:31
>>346-347
「…そう、ですね」
彼女が見せる雰囲気はどこか恐ろしさを感じさせるものであった
「私は…はい、たまたまご一緒した友人です。」
そう言って彼女に向け頭を下げた。
「たしかに患者でもないものが
病院を勝手にうろつくことが良いことではありませんね。
…申し訳ございません。」
大人としてしっかりと詫びることを決め
そして顔を上げる。
「…はい、そうですね。」
くるみはアリーナの名前を出した上で立ち去ろうとしている。
これから何が起こるのだろうかと考えながら、笑美は後に続こうとする。
349
:
『未だカキツバタの花弁は見えず』
:2023/09/08(金) 17:17:15
>>347-348
>『アリーナの一員』として、改めて『挨拶』させて頂きます
その言葉に、少しだけ『反応』が、この名乗りもせず威圧だけで
去らせようとする∴の黒子を頬に宿す女性から得られた。
続けられる言葉に対して、自分の失態を悟った上でか? それとも別の意図あってか。
軽く顔が君より左下、そして目線もそちらへ動かした。
会話の『プロ』と言っても良い美作、または朱鷺宮でも、その視線の動きから
彼女が内部的な対話、言わば心の声、何か思考を行ったと言うのを感じ取れるだろう。
とは、言え反応は本当にそれ以外露出させない。極力相手に対し弱味を見せず
手札を切り出さない。そう言った見えない物腰が見て取れた気がした。
>私、『細かい事は気にしないタチ』なんです
>病院を勝手にうろつくことが良いことではありませんね。…申し訳ございません
「――『ヴィナーボズ』 『フ―ヴィアン派』」
立ち去る間際、そう名乗りが背中から掛けられた。
敵意は、やはり無い。だからと言って其の声に温かみは一切無い。
「それと、これは『警告』じゃない。単なる『事実』だ。
病院でなくでも、暫くの間は勝手に人気のない場所はうろつくなよ。
――『魔物』並みに、厄介な奴に出くわしたいのなら別だがな」
そこで、彼女。ヴィナーボズの声かけは止まる。続ける気も無さそうだ。
君たち二人、何事もなく駐車場へ戻る事は可能だ。
必要と思える情報は、手に入れられた。新病院に小林 丈の入院記録が無い以上
間違いなく『第五外科』が、彼の核心を握るには違いない。
だが、今の出来事のように第五外科に直接踏み入っての調査は危ういだろう。
アリーナの他の派閥が、どれ程か不明だが目を光らせてる以上。
直接でも間接でも、それが知られればどうなるか……『門倉派』と言う
アリーナの組織に加入してるかしてないかの区別を除いても
この町の裏を実質大きく占領してると言って良いアリーナを敵に回すのは
良い事では無いだろう……。
350
:
美作くるみ『プラン9・チャンネル7』
:2023/09/08(金) 20:31:07
>>349
『人気のない場所を彷徨くな』。
その言葉は、まるで『危険な何か』が潜んでいるような言い方だった。
彼女の立場を考えれば、文字通り『事実』なのだろう。
謎めいた『第五外科』の調査。
それが本当に必要かどうかは『依頼人』が判断する事だ。
美作としては『リターンの保証されないリスク』は避けるべきだと思うが、
いずれにせよ役目は果たしたのだから、これ以上ここに留まる理由はない。
立ち去り際に聞いた『名前』と『所属』は、今後の為に覚えておく。
今回の件に限った話ではなく、『他派閥』について知る事は重要になる。
『門倉派』のスタンスは、『アリーナ』という大海に一石を投じる事にあるのだから。
ガチャ
――――――バタン
「『怪我人でなければ立ち入れない』と言われている場所に、
『治療以外の目的』で向かったという事は、『よほどの事情』がありそうですね」
ド ル ン ッ
運転席に乗り込んで、キーを回してエンジンを掛ける。
「帰る前に、小林さんの『住所』を確認しておきますか。
そこには戻ってないと思いますけど、何が役に立つか分かりませんから」
再び『プラン9』を発現し、『電子カルテ』から『小林丈の住所』を呼び出す。
「…………笑美さん、私が『アリーナ』に加わった事を黙っていてごめんなさい。
『魔物事件』の後で、代表者の門倉良次さんに『スカウト』されたんですよ。
『スタンド使いのエンターテインメントは戦う事だけではない』。
そういう『理念』に共感したんです。
私みたいに『戦えない能力』が輝ける場を提供できるって、
凄くステキで有意義な事だと思えたので――――」
ガコッ
「『アイドル』を募集しているのも、その一環という訳です」
クラッチペダルを踏みながら、慣れた操作でギアを一速に入れる。
「出来れば、私が『アリーナ』のメンバーだという事は、
他の人には秘密にしていて下さい。
今後の予定に影響を与えてしまうとマズいので…………」
グ ッ
ハンドルを切りつつアクセルペダルを踏み込むと、車が少しずつ発進していく。
まもなく二速にシフトアップし、スムーズに駐車場から出る。
燃費が悪くて、お世辞にも『街乗り向き』ではない車種だが、
定期的に乗っているお陰で、運転技術は衰えていない。
「それと、今の内に『依頼人』に報告しておいてもらえますか?
伝えるなら早い方がいいでしょうし」
ブロロロォォォォォォォォォォォォォォ
最後に、サイドミラー越しに『旧病棟』を一瞥し、
『アポロン・クリニックセンター』を離れる。
『後の事』は笑美に任せよう。
小林の消息も気にはなるが、
美作には成功させなければならない『興行』が待っているのだ。
351
:
朱鷺宮 笑美『トループス・アンダー・ファイア』
:2023/09/08(金) 20:58:41
>>349-350
「……」
彼女の仕草を何処か不思議そうな顔で見る。
(あの人は、一体何の確認をしているんだろう…)
どこか不安になりそうな雰囲気だったが
くるみの告げた言葉でどこか収まった、ように思える。
「魔物並みに…か」
『魔物』という言葉はどこか笑美に覚えがあった
それに匹敵するような恐ろしい存在があるのだろうか…
そして、くるみが運転席に入るのと同時に笑美も座席に座った。
「治療以外の目的で入ったとすれば、
それは…誰かを連れてきたか、お見舞いか…
でもあの様子だと面会謝絶っぽいですし…」
そして、顔を上げた。
「ああその…アリーナのことを聞いたときはちょっとびっくりしました。
正直、アリーナにいい感情があるわけではないですけど、
でも美作さんのその考え方は素晴らしいと思います。
戦う以外のやり方で楽しませる事ができるならそれはとても良いことですよ。」
「あぁ、そうですね。
今から連絡をしておきます。
きっと気になっているでしょうからね。」
そう言ってスマホを取り出して今回の顛末をメールで書き込み始めた。
今回の依頼者である小石川に連絡を取るのである。
「ついでに、アイドル探しに協力を…」
どうやらアイドル候補探しに小石川を協力させたいようである。
352
:
美作くるみ『プラン9・チャンネル7』
:2023/09/10(日) 08:02:53
>>351
小石川に連絡を送ると、やがて彼女から『返信』があった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
お疲れ様でした。
小林さんが病院に運ばれた事は伏せておきましょう。
何か事情があるなら、公にすべきではないと思います。
アイドル候補について、お手伝い出来るかどうかは分かりませんが、
笑美さんが助けを必要としている時は、いつでも言って下さい。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
小石川文子には、豊富な『人脈』がある。
しかし、彼女は『小林の消息』と『小角の安否』を気に掛けていなければならない。
さらに『アイドル候補探し』まで手を回せる余裕があるかは微妙な所だ。
この件に関しては、やはり『朱鷺宮親子の役目』になるだろう。
ただ、小石川に伝えたという事実は無意味にはならない筈だ。
「『スタンド使い同士の試合』は、私も『門倉派』として観戦した事があります。
だけど、私は『文化的な方法』で人を楽しませたいですねぇ。
そういうのが好みですから」
『能力が戦闘向きではない』というのも、
美作が『門倉派』に加わった理由だが、それだけではなかった。
かつては『アイドル』であり、
今は『パーソナリティー』を務めている美作くるみは、
生粋の『エンターテイナー』なのだ。
だからこそ、門倉良次の考えに賛同し、彼に力を貸している。
「さて、それじゃあ『星見FM放送』に寄っていきましょうか。
どんな場所からラジオが放送されてるのか、私が直接ご説明しますよ」
病院を離れた車は滑るように速度を上げ、
美作の所属する『ラジオ局』に向かって走り出した。
353
:
朱鷺宮 笑美『トループス・アンダー・ファイア』
:2023/09/10(日) 11:55:44
>>352
彼女の返信を見て
笑美も返事を返した。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
わかりました。
もしかしたら彼にもそれだけの理由があるのかもしれません。
こればかりは本人が決めなければいけないことなんでしょうね。
アイドルの件は自分ができる限りのことをしますね。
小石川さんもあまり無理はしないでください。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「送信…」
小石川のことを心配しながらも、また前を見る。
「そうですねー。スタンドは戦うだけの力じゃないでしょうし
他の道も色々考えたほうが良さそうですね。」
彼女の考えは笑美にとっても共感できるものだった。
戦う以外で見つけられるなにかがあるのならば、それが一番だろう。
「ありがとうございます。
ラジオ局なんて、初めて見るかもしれませんね。
ぜひとも見学させてください。」
そう言って微笑みかけた。
354
:
宗像征爾『アヴィーチー』
:2023/10/07(土) 21:07:43
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1678800124/450
『頭蓋骨骨折』『肋骨骨折』『複数の臓器損傷』
『パナケイア』により『再起不能』は取り消し。
『全治4か月』『後遺症:左腕麻痺』
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ベッドの上で上半身を起こし、『後遺症』が残る左手を軽く握りながら、
『村田』と『赤月』の姿を思い出す。
俺自身の負傷と比べれば、二人は遥かに軽傷だった筈だ。
結局の所、俺には器用な戦い方が出来ないのだろう。
「――――早く慣れる必要があるな」
左手から視線を外し、窓の外に視線を向けると、おもむろに立ち上がる。
「『280万』あれば十分か」
いつ『次の仕事』が来るか。
その時の為に、万全を期しておかなければならない。
松葉杖をついて歩き出し、『旧病棟』を目指す。
355
:
『第五外科』
:2023/10/14(土) 23:18:40
>>354
『40万円』を支払い、『完治』した。
356
:
宗像征爾『アヴィーチー』
:2023/10/14(土) 23:51:30
>>355
『治療』を終えて『第五外科』から立ち去り、『旧病棟』の外に出る。
あの時、同じ場に『村田』や『赤月』が居合わせなければ。
あるいは『依頼者』が『別の派閥』だったとしたら。
どれか一つが欠けても、俺は生きていなかっただろう。
言い方を変えれば『運が良かった』。
「――――『これ』のお陰かもしれないな」
ポケットから引き抜いた手の中には、花飾りの付いた『お守り』があった。
357
:
『星見町案内板』
:2023/10/21(土) 06:26:14
★本日より病院ルール(
>>3
)を変更いたします。
<『病院』について>
・リアルバトルやミッションによって負った『傷』や『病気』を
『治療』する為に設けられている個別スレッドです。
・バトルやミッションの『リザルト』をスレッドに貼り、
記載された『全治○ヶ月』の日数に従い、『治療』を行います。
・『完治』するまでは『病院』と『パラレル』以外では動けません。
<『一般治療』について>
・『全治○ヶ月』の期間は入院として『拘束』されます。
・この時、リアルタイムで『期間』が過ぎる必要があります。
・日数が過ぎることで『完治』となります。
・入院費は『生活費』によって賄われるため、
『ミッションマネー(リアルマネー)』の支出は起きません。
・部位の『切断』やそれと同等、若しくはそれ以上の負傷への『治療』は、
『一般治療』だけでなく、『特殊治療』を必要とします。
<『特殊治療』について>
・『旧病棟』で行われる『治療』です。
全治一ヶ月につき『10万円』を支払うことで、
入院期間を大幅に縮めて『完治』させてくれます。
・また、部位の切断については『30万円』を支払うことで、
部位を欠損した場合であっても、『完治』させることが出来ます。
・いずれも『ミッションマネー(リアルマネー)』となります。
・『治療』は原則としてはGM(ハイジPL)が対応しますが、
『48時間』に渡って反応がなければ自主的に対応して構いません。
いずれの場合も、現在の所持金を提示のうえ、
自主的に完了した場合は必ず所持金の推移を
【記】『財産登録スレッド』に明記するようお願いいたします。
<『再起不能』について>
・治療方法は『未定』です。
・例外的に『他板』で『再起不能』となったPCは、
『100万円』を支払うことで『再起不能』から脱します。
・あくまでも『再起不能』からの回復であり、『入院期間』は別個で扱います。
358
:
熊野『フォー・エヴァ・ロイヤル』
:2024/01/11(木) 23:55:05
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453049803/491-516
救急車で運ばれて来た
『両側前腕裂創』『胸腹部裂創』『全治1か月』
⇒『一般治療』を希望。入院
359
:
宗像征爾『アヴィーチー』
:2024/01/14(日) 04:19:57
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453049803/516
『頭蓋骨骨折』『急性硬膜外血腫』『下顎打撲傷』
『全治2か月』
『特殊治療』を希望
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1465476899/88
現在の所持金:240万円→220万円
360
:
宗像征爾『アヴィーチー』
:2024/01/16(火) 20:44:05
>>359
『第五外科』で『治療費』を支払い、『完治』した。
病室のベッドに腰を下ろし、『退院』の準備をする。
サイドテーブルには、看護師が置いていったらしい所持品が乗せられていた。
それらを確認してポケットに戻す途中で、不意に手が止まる。
『鈴蘭柄のハンカチ』だ。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「うちは生きたいし、人間を死なせたくもないし――――」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
手に取ったハンカチを見つめ、『りんの覚悟』を思い返す。
今、心の中には『迷い』があった。
躊躇うような間が空き、沈黙の時間が流れる。
ス ッ
やがて、葛藤を切り捨てるように立ち上がり、病室を出て行く。
361
:
宗像征爾『アヴィーチー』
:2024/01/16(火) 20:59:35
>熊野
病院内を歩き回り、熊野風鈴の病室を見つけた。
コン コン コン
部屋の中にいるかどうかを確かめる為に、扉をノックする。
362
:
熊野『フォー・エヴァ・ロイヤル』
:2024/01/16(火) 22:17:20
>>361
『特殊治療』により一足先に健康を取り戻した貴方は熊野風鈴の病室を探し回る
ここ数十年の間に起きた個人情報保護意識の高まりにより、
近年の病院では病室前のネームプレートを匿名にする事が希望によって許されている
どうやら熊野もその制度を利用しているようだ・・・・病室の名札には空白の名前が記されていた
だが、とはいえ、それが確実に患者情報の保護に繋がるとも限らない
人の口に戸は立てられぬ、とはよく言ったものだ
廊下を歩く患者たちに聞き込みを行う事で『熊野風鈴』の病室を特定する事が出来た
「はい」
扉の奥から入室許可を告げる女の声が聞こえる
『熊野風鈴』の声で間違いはない・・・・彼女はこの扉の向こうに居る
そこは『8階病棟』に存在する特別個室・・・・・
通常の診療費とは別に『一泊、ン万円』もの追加料金を支払う必要がある贅沢な部屋だ
とはいえ、だからといって特別な治療を行うわけでもなんでもなく、
患者本人やその家族が、家で暮らすのと同様の自由度を得る為に使用する部屋である
特別に監視カメラが付いてるとかそういう事もないはずだ
貴方は病室に立ち入ってもいいし、踵を返して立ち去っても良い
363
:
<削除>
:<削除>
<削除>
364
:
熊野『フォー・エヴァ・ロイヤル』
:2024/01/17(水) 00:23:46
>>363
まず確認をさせてください
今回の場スレの絡みで『殺し合い』が『あり』か『なし』かを
また、それとは別件になりますが、今回の場スレの意図についてお聞きしたい事があります
通常、場スレで他PCと絡む意図としては
両者の絡みによって何かしらかの『ドラマ』を作る事にあると考えています
しかし、宗像PLの今回の活動では一方的にこちらのPCに告知をしているだけで
何の『ドラマ』も発生せず、なおかつ前回の絡みにおいては両者に敵対的な関係があったにも関わらず
宗像PCは何のリスクを負う事もなく、キャラクターの言いたい事を言うだけの
『言い切りレス』となっているように感じられます
その上で、レスの内容としましても
『自分(宗像)はお前の事を一方的に倒す事が出来るがしない』と言うだけのもので
こちらのキャラクターに対して言い切りで上位に立とうとするマウント行為を行っているように感じられます
上記の理由から今回の宗像PLのレスとしては
プレイヤー同士の最低限の敬意が欠けたレスだと思われますが
宗像PLの見解をお聞きしたく存じます
365
:
宗像征爾『アヴィーチー』
:2024/01/17(水) 21:02:45
>>362
この病院には何度も世話になっている筈だが、
『特別個室』がある事は知らなかった。
しかし、その特徴があったお陰で、
早めに見つけ出す事が出来たのは幸いだったと言える。
今の声から判断すると、ここに入院している事は間違いないようだ。
ス ッ
扉に手を掛けようとした動きが止まり、
リノリウムの床を歩き、病室から立ち去っていく。
『りんのハンカチ』を取り上げた時から、取り留めのない事を考え続けていた。
りんが口にした言葉の続きが、脳裏に焼き付いて離れない。
また、もう一つ気に掛かる事もあった。
サイドテーブルに置かれた『所持品』を確認した際、『足りない物』があった事だ。
どこかで落としたとすれば、おそらく『あの場所』だろう。
心の片隅に、妙に落ち着かない何かを抱えたまま、『8階病棟』を後にする。
366
:
熊野『フォー・エヴァ・ロイヤル』
:2024/01/17(水) 22:24:41
>>365
「・・・・・・?」
先程まで扉の前にあった気配が消えた
多少の不審さを感じながらも、課題のレポートの期限が近い事を思い出し
ベッドサイドテーブルの上に置かれたモバイルPCを叩く作業へと戻っていった
367
:
カリヤ『タイプライター・トーメント』
:2024/02/03(土) 23:23:52
「うーん……とはいえ、ハードル高いよねえ。
手段を選ばなきゃあ、やりようはあるんだけどなあ……
病院ってヒマだから、変なヤツ(つまり私)が来たら嬉しいと思うんだよねぇ」
『熊野風鈴』の特徴を反芻しながら、
休憩室でしばらくの間出入りする患者を観察している。
「こういうお堅いとこの奴、すぐに『出禁』とかしてくるからなぁ〜〜!
くそー、せめて容態とか聞いてればなぁ〜〜!
面会拒絶とかってのじゃあ、ないんだろうけど……」
ガサガサと手にした『鈴蘭』の花束を揺らし、
頬杖をついて代わり映えしない休憩室の様子を眺めた。
368
:
熊野『フォー・エヴァ・ロイヤル』
:2024/02/04(日) 01:31:17
>>367
(おや・・・・・?)
ノコギリ刃で胸を切り裂かれる様な、酷い手傷を追っていたものの退院の日は近い
暇になった熊野はうろうろと一階まで降りて来ていた
手にお茶のボトルと売店で売っていた週刊誌をぶら下げながらカリヤの前を通りかかる
「珍しいですね。その花」
ふと、花に興味を持って彼女に話しかける
その少女は入院用の病衣を着ていた
茶色の髪をセミロングに整え、あっさりとした印象の顔付きだ
「お見舞いとして持ってくるには本当に珍しい」
369
:
カリヤ『タイプライター・トーメント』
:2024/02/04(日) 02:15:09
>>368
「あっ! 『熊野風鈴』……!
だろぉ〜、きみ……!」
顔を上げて『熊野』の顔を見るやいなや、
ガタンと音を立てて椅子から立ち上がり、
ずり下がったロイド眼鏡の位置を直しながら指さし、
衆目も気にせず声を上げる。
花束のことを指摘されて、慌てて少し崩れた花束を持ち直し、椅子に深く腰掛けた。
「えっ? あっ、ああ、『花』……そおだった……。
あははぁ、気になるかい……?
『鈴蘭』の『花言葉』は『純粋』……なんだってね……」
「って、こっちが先だったぁ〜〜〜!
ちょっと『ミステリー』な感じにしようと思ってたのに、
待ちくたびれて『段取り』を忘れちゃってたよぉ〜!
なぁ、きみ、そおだよねぇ〜〜!
『茶髪』だし!」
『熊野』の目の前で長い灰色の髪を掻き乱す女は、
顔立ちの一点だけを見ると整っているように見えたが、
それ以外のあらゆる事が外見を台無しにしているようだった。
がばっと机から目をあげて、懇願するように問いかける。
370
:
熊野『フォー・エヴァ・ロイヤル』
:2024/02/04(日) 17:54:52
>>368
「わっ・・・・」
高いテンションで立ち上がるカリヤに面食らったのか、小さく声を漏らす
だが、熊野が気にしたのはそのテンションではなく・・・・
(私の名前を、知っている?)
『鈴蘭』の花言葉に関する言説を聞き流しながら、
彼女の素性について思考を巡らせる
例えば、警察関係者
自分と、宗像が重傷を負った『例の事件』について捜査している者
例えば、記者
『例の事件』について被害者の話を聞きたがっている者
あるいは・・・・『それ以外』
『例の事件』については『ノコギリを持った第三者』の犯行と言う線で操作が進められており
未成年である熊野は新聞・週刊誌などに実名が報道されているわけではない
それでもなお、こうも無礼に首を突っ込んでくるという事は
もし仮に彼女が警察や報道の関係者だとすれば相当な爪弾き者という事だろう
だが・・・・『熊野風鈴』に用がある人間はそれ以外にも存在する
『例の事件』は事件現場に凶器が見つかっていない事から『第三者』の犯行が疑われているが
『スタンド能力』について見識がある者であれば、その裏の真実についても察しが付くだろう
「ええっと・・・・今から『ミステリー』な感じに修正するのは難しそうですね
確かに私は『熊野風鈴』ですけど、あなたの名前は?」
困ったような笑みを浮かべながら答える
弓なりに細められた目の奥に猜疑と好奇の心を隠しながら
「警察の方ですか?」
371
:
カリヤ『タイプライター・トーメント』
:2024/02/04(日) 20:32:40
>>370
「ああ〜良かったぁ、やっと『当たり』だよ。
きみで『4人目』だったからさぁ……
そろそろ追い出されないか、気が気でなかったよ。
ほら、座りなよ……立ち話もなんだからさぁ」
溜息をついて、馴れ馴れしい態度でテーブルの向かいの席を指す。
「名前は……『カリヤ』という。
あははぁ、警察に見える? だったらそう名乗った方が良いのかなぁ。
文字を書く仕事をしてるのさ、それで『取材』ってわけ。
もし良かったら話を聞かせてくれないかなぁ?
そう……きみ、『襲われた』んだって?
その時のこととか知りたいなあ」
「ただ……きみにメリットはないよ。
謝礼とかも……ジュースおごるくらいならいいけど。
それでも良かったら、だけど。どうかな?」
にんまりと笑い、鈴蘭の花束を軽く揺する。
372
:
熊野『フォー・エヴァ・ロイヤル』
:2024/02/04(日) 20:57:24
>>371
「どうも、カリヤさん」
一礼を交わして席に着く
不審者との顔合わせ、この場で逃げ去る事も出来るが、それは面白くない
(私の『顔』は知らないんだ・・・・)
正規のルートで情報を掴んだ警察や報道関係者であれば、『顔写真』の共有はしているはずだ
そうでないという事は、目の前の人物は『不正』なルートで情報を掴んでいるはず
すこし・・・・・面白みが増してきた
「ふふっ、カリヤさん・・・そういうのって最近はダメなんですよ?
個人情報とか・・・・コンプライアンスとか・・・・そういうのがあるみたいで」
「まあ、少しだけならお話も出来ますけど
私が知っている事なんて、この・・・・」
とすっ
テーブルの上に先ほどから手に持っていた週刊誌を置く
開かれたページには『例の事件』についての記事がある事ない事書かれていた
「週刊誌に書かれている事くらいしかありませんし
わっ・・・・犯人は身長3mを超える大男かも、だなんて書いてありますね
知らなかったな・・・・」
センセーショナルな記事に手で口を覆う
「それで、カリヤさんは何が知りたいんですか?」
373
:
カリヤ『タイプライター・トーメント』
:2024/02/04(日) 21:32:55
>>372
「あははぁ、世知辛いよねぇ。
ちょっとした冗談ってことでなんとかならないかなぁ?
ま、それはいいんだけどさ」
にへらと笑って、机の上に置かれた週刊誌に目を落とす。
両手で持って、素早く眼球が動く。
「ええー? そうなの?
……でも、本人が喋った方が、その、ほら、リアリティとかさ。
本人の人となりとかも……あれ、聞きたい、みたいな……」
週刊誌から視線を上げずに話すが、
段々と台詞が途切れ途切れになってくる。
ペラリ
「……………」
そして、最終的には無言になり週刊誌のページを捲り読み耽りだした。
当然、次頁には『熊野』の事件の事は何も書かれていない。
374
:
熊野『フォー・エヴァ・ロイヤル』
:2024/02/04(日) 21:37:43
>>373
「・・・・・・・・・・。」
しばらく様子を伺っていたが、
週刊誌に眼を奪われるようにして次第に無言となるカリヤの姿を見て、こちらも言葉を失ってしまう
「あの・・・・用が済んだのならそろそろ病室に帰りますけど?
あ、良かったらその雑誌差し上げましょうか?」
少しだけ腰を浮かせながらそう言う
375
:
カリヤ『タイプライター・トーメント』
:2024/02/04(日) 21:57:23
>>374
「ハッ! ああ〜! ごめんごめん!
ついつい読んじゃったよ、くだらない内容だよねぇ。
私、こういうのでもつい読んじゃうんだよ」
熊野の声に勢い良く週刊誌を閉じる。
「ゴホン……じゃあ改めてなんだけど、
きみが襲われた時のことを聞きたいんだ。
本当に3mの大男に襲われたわけじゃあないよね?
その方が面白いけどさぁ〜」
「私は面白い『物語』(ストーリィ)が好きなんだ。
週刊誌にはきみがどう感じたかは書かれてない。
紙媒体も好きだけど……私の最近のお気に入りは『語り』なんだよね。
語りは文章より物語の密度は低いけど、その代わりにエネルギーがあるッ!
きみが感じたこと、相手の姿、その時の状況。
あるいは……そうだな。
どうやって『逃げ延びた』のか? とかかな」
376
:
熊野『フォー・エヴァ・ロイヤル』
:2024/02/04(日) 22:26:08
>>375
「ええ、そうですね」
緊張感のないカリヤの態度に、いっそ毒気の抜かれた表情で答える
心の内ではさてどうだろうという気持ちが軽く鎌首を上げていた
「ええと・・・・どこから話をしましょうか?
そうだ。私が神社に行った時から」
「お参りをする為に〇〇神社に寄って、そこでお祈りをしていたのですが
その時突然森の奥からノコギリを持った大男が出て来て・・・・」
話をしながら、身振り手振りで出てきた大男の輪郭を形作る
まあ・・・・全て嘘なのだが
「私と・・・・それと偶々近くに居た男の人と一緒に鎮守の森の奥に逃げて行ったのですが
逃げ切れない程の速さで追いかけて来て・・・・その内に一緒に逃げていた人が捕まって
殴られたり・・・・蹴られたりされたんです」
「私は怖くてそこから逃げられなくなって・・・・その内に『犯人』がノコギリを振りかぶって来て
斬られた!っと思った瞬間に意識を失ってしまって・・・・」
「気が付いたら『犯人』はどこにも居なくなっていて
私は無我夢中で警察と救急車に電話を掛けたんです」
「それが・・・・私が覚えている全て、ですね」
警察に話したのと同じ『作り話』を口にする
377
:
カリヤ『タイプライター・トーメント』
:2024/02/04(日) 23:10:35
>>376
(ふーん、プライドが高いタイプじゃあないみたいだ。
でも、面白そうなヤツだなぁ〜〜)
にまにまと笑いながら話を聴き、
その途中で被せるように言う。
「ねえ、それ嘘でしょ?
自分でも微妙だなぁ〜って思ってるんじゃあない?
『ノコギリ男』が、きみの連れに対しては『ノコギリ』を使わなかったトコとかさぁ」
当然、カリヤは話の違和感から嘘を見抜いたわけではない。
それは単に『ノコギリ男』であり、かつ『被害者』でもある『宗像』。
彼から大まかな事情を聞いているからというだけではあったが……
そんな事はおくびにも出さず、胡散臭い笑みを絶やさずに続ける。
「うーーん、どうしたら本当の事を話してくれるのかなぁ。
『事件の事』じゃあなきゃ、『きみのこと』でもいいよ。
きみってどんなヤツなんだい?
貴重な『物語』の登場人物だからねぇ、その人となりを知るのは、
『物語』を良く楽しむ上では欠かせないのさぁ」
378
:
熊野『フォー・エヴァ・ロイヤル』
:2024/02/04(日) 23:28:28
>>377
滔々と淀みなく流れ続ける『証言』
まるで聞き飽きたレコードのように語られるその『証言』を・・・・
>「ねえ、それ嘘でしょ?
>自分でも微妙だなぁ〜って思ってるんじゃあない?
>『ノコギリ男』が、きみの連れに対しては『ノコギリ』を使わなかったトコとかさぁ」
引き留めたのは一つの『異議』
「うふっ」
その『異議』に、熊野風鈴は薄く笑みを零す
確かに、本当に『ノコギリ男』が居たとすれば『男性(宗像)』にノコギリを使わない理由がない
その点について疑問が生じるのはおかしくはないだろう
だが、現場に『熊野の傷口に合致する刃物』は見つかっておらず、
警察はその点から『ノコギリ男』の存在をひとまずの『真』と置くしかなかった
・・・・にも関わらず
カリヤさん
(『この人』は・・・・『確信』をもってこの話を『嘘』だと言ってくれた)
・・・・という事は、少なくともこの人は『常識』よりも少しだけ『深い事情』を知っているはずだ
それこそ・・・・己の身を傷つけられるような『危険性』を持った人物である可能性が高い
「ええ、そうですね・・・・『本当の事』。そうだなぁ
私の事を一つだけ話すと、少しだけ意地悪で、でもその意地悪を乗り越えて来てくれる人が好き・・・・かな?」
「カリヤさん、あなたが『ノコギリ男』なんて『嘘』だなんて言うって事は」
「あなたにはわかるんですか?私を傷つけた『凶器』がどこへ行ったのか?」
そう言って病衣の上から胸の傷跡にそっと指を沿える
最新の外科医術によって縫合された傷跡は、今ではほとんど目立たないくらいに薄くなっている
「その『謎』に答えられたのなら・・・・」
「教えてあげますよ?『私』のことを」
379
:
カリヤ『タイプライター・トーメント』
:2024/02/05(月) 21:46:35
>>378
「わぁー、やなヤツだなぁ〜〜!
うーん、そうだねぇ。
最近ミステリーとか結構好きだし、それに則って考えてみようかなあ」
会話を楽しむように、眼鏡のつるをなぞりながら考える。
スタンド使いだと明かして反応を見るのは簡単だが、今は会話を楽しみたかった。
「『普通の推理』をするなら『凶器は持ち去られた』っていうのが真だけど……
きみの口ぶりをすると『そうじゃない』んだよね?」
「『ノコギリ男』なんて『嘘』……つまり、
その場にはきみたち2人しかいなかった。
きみが『ノコギリ』で斬られてるなら、切ったのは『もう1人』の方しかいない」
「そして、その場に2人とも倒れてたなら、凶器を隠滅する事はできない。
だったら答えはひとつさ。
『凶器』は消えちゃったんだ。きみとその男を傷つけた『凶器』はね」
視線を熊野の拳へと落とす。
恐らくは特別に鍛えてもいない、女性の細腕に。
「つまり……『ノコギリ』は『氷』で出来ていたんだよぉ〜!
あははぁ、どおかな? この『推理』」
380
:
熊野『フォー・エヴァ・ロイヤル』
:2024/02/05(月) 22:40:52
>>379
「へえ〜、なるほど
その言い方ですと、私と一緒に被害に遭った『もう一人』が私を斬った・・・・と、そうなりますね」
ふむふむ、と頷きながら話を聞く
どんな『答え』に行き着くかはともかく、彼女の思考経路には興味があった
そうして、彼女の論理が『答え』へと行き着き・・・・
>つまり……『ノコギリ』は『氷』で出来ていたんだよぉ〜!
「は・・・・はは・・・・」
「ええ、面白い推理だと思いますよ。カリヤさん」
「きっと・・・・あなたの書く小説は素敵な『喜劇(コメディ)』なのでしょうね」
381
:
カリヤ『タイプライター・トーメント』
:2024/02/05(月) 23:17:19
>>380
「あれ、ハズしちゃった?
難しいなぁ……お話しじゃあ、もっと皆カッコよく、上手く行くんだけど……
あ、待って待って、まだ続きがあるんだから……」
明らかに引いている熊野を呼び止めるように手を振る。
「『ノコギリ』がどっかに行っちゃったとしても、根本的な『疑問』はあるよね。
今の話ならきみの連れはきみにやられたんだけど……
きみは控えめに見ても『武道の達人』には見えない。
そんなきみがどうやって、相手の人をボコボコにしたんだろう。
もっと言えば……その相手さえも『本当』のことを言わないのはなぜ?」
得意げに眼鏡の位置を直し、品のない笑みを見せる。
「それはきみたちが同じ『秘密』を共有しているからだよねぇ〜。
私たちに授けられた『ギフト』……『スタンド能力』を」
「……とか、ちょっと芝居じみてたかなぁ?
つまり私はきみを『そう』と見込んで話を聴きにきたってわけ!
前置きが長くなっちゃったけどね」
382
:
熊野『フォー・エヴァ・ロイヤル』
:2024/02/06(火) 16:10:51
>>381
「・・・・・・・・・・・。」
品のない笑みを浮かべながら己の『推理』を語るカリヤに対して
熊野はしばしの間表情を変えぬまま沈黙を返す
「ああ・・・・」
「『やっぱり』・・・・そういう事でしたか」
穏やかな口調。焦りや恐怖は感じられず
で、ありながら、何か期待のようなものを感じているかのように口元が緩んでいる
(簡単な、条件分け)
軽く話しただけの間柄ではあるが、カリヤの『情報量』にはまだらのような印象を感じた
彼女は『スタンド』を知り、『熊野の名前』を知り、『熊野の姿形』を・・・・伝聞として知っている
にも関わらず、彼女は『熊野の顔』を直接知っているわけではなかった・・・・とすると
(例えば『スタンド』を使えるだけの一般人の可能性・・・・これは否定出来るわ
未成年である私の名前は、週刊誌や新聞には書かれていなかったもの)
一つ一つ、可能性を否定していく
(スタンド使いの報道・警察関係者、これも否定できる
しっかりと『情報』を知っている人であれば顔写真くらいは見ているはずだから)
余分を削り取って形を成す彫刻作品のように、『真実』を浮かび上がらせる
(『スタンド能力』で情報を知った可能性・・・・
可能性としては強くはないけどありえるわ
能力の力ならどんな可能性だって否定する事は出来ないから・・・・でも)
(最後の可能性の方がよっぽど強い
カリヤさんが『誰か』の関係者で、直接話を聞いた・・・・っていう可能性
だとしたら、その『誰か』というのは・・・・・)
「それで・・・・」
「宗像さんはお元気かしら?
死んでしまう程に傷つけてしまったから心配していたの」
383
:
カリヤ『タイプライター・トーメント』
:2024/02/08(木) 20:53:06
>>382
「エエッ……いや、私は知らないぞ!
『宗像さん』なんて人は……!
……とか、そんな感じだよねぇ、バレバレな人のリアクション」
ぐっと背を伸ばして机に突っ伏すようにして、
顔だけは熊野を見上げる。
「あははぁ、バレちゃったか。
すごいねぇ!きみの方がよっぽど探偵みたいだ。
そうそう、宗像さんにきみたちの『物語』のほんの先っぽだけを聞いてさぁ〜。
欲求不満になっちゃって、どういう話なのかを読みに来たってわけ!
『スタンド使い』の『物語』はすっごく刺激的だから、それがイイ!」
「ねっ、そういうワケだから、全然怪しいものじゃあないんだよ私は!
ああ、宗像さんだっけ?
いつも通りだけど……ちょっと凹んでたかもしれないなぁ」
384
:
熊野『フォー・エヴァ・ロイヤル』
:2024/02/09(金) 11:25:33
>>383
「あら、当たってしまいました」
目の前の女性、カリヤが宗像と繋がっている可能性は
彼女の情報ソースとして考えられる中では最大の可能性ではあるものの
正味5割弱程度の確率だと思っていた
故に本気でしらを切られたらそれ以上の追及は不可能であったが・・・・
カリヤはむしろ呆気ないくらいに白状してくれた
(・・・・という事は)
「カリヤさんは、宗像さんの部下とか手下っていうわけではないみたいですね
だって、宗像さんの性格を考えると、こんなに簡単に教えてくれるわけないもの」
「うん。わかった。信じるよ、カリヤさん
あなたがこの『物語』を聞くためにここに来たってことを」
先ほどまでの『証言』とは違う
生き生きとした表情でカリヤの次の言葉を促す
「『花の少女』の物語が聞きたいの?
それとも、『宗像さんと私』の物語が聞きたいの?」
385
:
カリヤ『タイプライター・トーメント』
:2024/02/11(日) 09:54:59
>>384
「あははぁ、手下? ちがうちがう。
宗像さんは私みたいな奴、嫌いじゃないかなぁ。
私は結構好きなんだけどねぇ、悲しいよ」
熊野の表情の変化に、にたりと笑い返す。
「ええっ!そっ、どっちも!
……とか、ダメかなぁ〜?
2つは関連する話だよねぇ、順番に話してくれたら嬉しいなぁ〜〜」
386
:
熊野『フォー・エヴァ・ロイヤル』
:2024/02/11(日) 14:31:09
>>385
「ええ、それでは」
「自分の事を改めて語るのは、少し恥ずかしいのだけれども
カリヤさんになら・・・・教えてあげるよ、私の事・・・・」
いつの間にか、カリヤに向ける言葉に気安さが混じるようになっている
カリヤに対して『敬意』を向ける必要がないと判断したのか。あるいは・・・・
・・・・『同類』と、そう認識したからか
「初めて『それ』を知ったのはちょっとした偶然
『鈴蘭の花』を頭に咲かせた女の事、偶然会って・・・・それで」
薄く笑みを浮かべながら『あの日』の事を思い出し、話す
軽く興奮した口調からはそれが彼女にとって重要な出来事であったことが伺える
「興味本位だったの
この子の『花』を抜いたら、この子はどうなるのかな?って
普通の女の子に戻るのか、あるいは・・・・」
「こてん、と死んでしまうのか」
事も無さげに、言う
「だから試してみたの・・・・・そうしたら」
「うふふふ・・・・・死んじゃった。死んじゃったんだ、その子
しかもそれだけじゃなかった!」
「その子の死体が・・・・花びらの怪物になって、襲い掛かって来た!
楽しかったなぁ・・・・ほんの少し、少しでも間違いを犯していたら死んでいたのは私の方だもの・・・・」
あっ、と小さく声を上げる
「そうそう、以前『廃ビル』で起きた事件があったでしょう?
その事件の犯人が・・・・その『怪物』」
「その場に居たたくさんの人を殺して、『花の少女』は蘇った
ううん・・・・蘇ったのとは少し違うのかもしれない
多分、あの子の能力は・・・・『再び咲かせる』能力」
「人の命を『養分』にして・・・・自分を咲かせる能力だと思う、から」
早口にそこまで言った後で、気が付いたように話を止める
そして一呼吸の後に言葉を継いでいく
「好きなんだ・・・・そういうの スリル
カリヤさんが『物語』を好むように、私は『危険』を好んでる」
「ええ・・・・宗像さんの事も好みだったの」
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