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【個】『アポロン・クリニックセンター』

1『星見町案内板』:2016/01/24(日) 23:47:23
『城址学区』の北部に位置する『総合病院』。
近年、大規模な『増築工事』が行われた結果、
『八階建』の『クリニックセンター』へと変貌を遂げた。

クリーム色の外壁が特徴の『新病棟』は清潔感が漂い、
カラフルなインテリアは患者達を勇気付ける『明るさ』を演出する。
治療に取り組む医師達の真摯な態度、朗らかな看護師達の笑顔、
『最先端』の医療、福祉、心配りで貴方を癒す場所。

---------------------------------------------------------------------------
                 ミ三ミz、
        ┌──┐         ミ三ミz、                   【鵺鳴川】
        │    │          ┌─┐ ミ三ミz、                 ││
        │    │    ┌──┘┌┘    ミ三三三三三三三三三【T名高速】三三
        └┐┌┘┌─┘    ┌┘                《          ││
  ┌───┘└┐│      ┌┘                   》     ☆  ││
  └──┐    └┘  ┌─┘┌┐    十         《           ││
        │        ┌┘┌─┘│                 》       ┌┘│
      ┌┘ 【H湖】 │★│┌─┘     【H城】  .///《////    │┌┘
      └─┐      │┌┘│         △       【商店街】      |│
━━━━┓└┐    └┘┌┘               ////《///.┏━━┿┿━━┓
        ┗┓└┐┌──┘    ┏━━━━━━━【星見駅】┛    ││    ┗
          ┗━┿┿━━━━━┛           .: : : :.》.: : :.   ┌┘│
             [_  _]                   【歓楽街】    │┌┘
───────┘└─────┐            .: : : :.》.: :.:   ││
                      └───┐◇      .《.      ││
                【遠州灘】            └───┐  .》       ││      ┌
                                └────┐││┌──┘
                                          └┘└┘
★:『天文台』
☆:『星見スカイモール』
◇:『アリーナ(倉庫街)』
△:『清月館』
十:『アポロン・クリニックモール』
---------------------------------------------------------------------------
『入院』、『治療』のシステムについては>>3へ。

345朱鷺宮 笑美『トループス・アンダー・ファイア』:2023/09/04(月) 18:48:42
>>343-344
「…さて、なにがあるか…」
笑美は注意深くあたりを見回す。
何か合ったときは自分の能力が頼りになるだろう
だからこそ気をつけなければならない…

「あっ…すいません勝手に入ってしまって…」
思わず目の前に現れた女性に頭を下げた。
だが、見たところ彼女は医者ではなさそうだ…

「むー…勝手な真似は謝りますが…
 貴方も一体…誰なんでしょう?」
自分は普通の人と見られているのだろうか…
注意深く確認する。

名乗るべきだろうかと考えているようだ

346『未だカキツバタの花弁は見えず』:2023/09/07(木) 11:23:24
>>344-345(レス遅れ失礼しました)

 >『証明』――――してもらえません?

>貴方も一体…誰なんでしょう?

笑顔の君……『美作』の対応にも、注意深い観察を行う『朱鷺宮』に対しても。

その少し目立つ黒子を頬に宿した女性は、ニコリともせず不躾な
実験動物か何かでも眺めるかのような希薄な視線で数秒沈黙を守り抜いてから口開いた。

「あらわざわざご丁寧に」 「かくかくしかじか、こう言うものです」

 「――とでも言えば、満足か?」 「この場で『形式』は必要か?」

女性は君たちの反応に構う事なく言葉を並べる。
怒っている声色でもない、攻撃的でもない。かと言って友好さの欠片も持ち合わせていない。

「此処から先(第五外科)に赴くのに、五体満足の人間は相応しくない。
あんた達は『向かう』者で、私は『戻る』者だ」

怪我の治療を終えてな、と呟き。話が続く。

「そして、普通の奴はまず怪我をこちらで直そうとなんてしない。
『特別な奴』だけが、早急の用で早く治療したいから向かう。
 断っておくがな。此処から先で許されるのは『治療』のみさ。
余計な詮索はしない。例外は無い。それが、この町の『ルール』だ。
 たまに社会のルールを破って、背徳感に溺れたいって言うんなら別だが
あんた達二人は、そんなルール違反をする側か? ――それなら」

 酷い事が起きるだろうな。と、女は微動だにせず立ったままに
君たち二人を見据える……一瞬、強い風が君たち二人と謎の彼女の間を過ったような気がした。

347美作くるみ『プラン9・チャンネル7』:2023/09/07(木) 17:32:09
>>346

美作は『不特定多数の人間と話す仕事』をしている。
それも失敗の許されない『公共の電波』を使って。
電話を通した『リスナー』との会話は、
たまに『とんでもない人間』から掛かってくる場合もある。
危うく『放送事故』になりかけたケースもあった。
無事に切り抜けられたのは、美作が『プロフェッショナル』だからだ。

「『私の知らない事情があった事』は理解しました。
 もちろん『ルール』を破るつもりは毛頭ありません。
 さっきも言った通り、すぐに帰ります」

そう――――『美作くるみ』は『会話のプロ』なのだ。
確かに『戦う力』を持たない。
『一般人の大学生達』にすら、手も足も出ずに好き放題され、
文字通り『酷い目』に遭わされる寸前だった。

     しかし――――――

               『しかし』だ。

目の前の女性が美作達を圧倒する『武力』を有しており、
まるで木っ端のように一捻りで潰してしまえるとしても、
『言葉のやり取り』で『美作から主導権を奪おう』などと考えるのは『悪手も悪手』。
この『星見町』において、『喋り』という分野で、
『美作くるみを上回るスタンド使い』は『存在しない』のだから。
『高圧的に迫る事しか芸がない』というなら、
ほんの『デモンストレーション』で、『格の違い』を証明してみせよう。

(無愛想だけど、ちゃんと『答えてくれた』わね)

女性は『戻る者』だと言った。
つまり『患者』だ。
やはり『関係者』ではない。
それなら何故『止めた』のだろうか?
そんな事をする『義務』も『権利』もないだろうに。

    ………………『逆に考えればいい』。

『関係者ではない』が『義務と権利がある』のだと。
そんな立場の人間は、そう多くはない。
そして、美作は『最も高い可能性』を知っている。

「ですが――――あなたの話を聞いて、
 やはり『形式』は『必要』だと『確信』しました」

『旧病棟』で治療を受けられるのは、『スタンド使い』だけだと考えられる。
すなわち想定できる『可能性』は一つ。
『病院関係者ではないのに義務と権利が生じ得る』のは、
『アリーナ』くらいしか当てはまらないだろう。

「『アリーナの一員』として、改めて『挨拶』させて頂きます」

そして、他でもない『美作くるみ』も、今や『アリーナの構成員』なのだ。

「私は『門倉派』の美作くるみ。
 規模は小さいですけど、きちんと『派閥』として『承認』されていますから、
 無許可で名乗っている訳ではありませんよ。
 近々『市井のスタンド使い』と『漣派』の『面談』が予定されていますが、
 それを『仲介』したのが我々ですから」

        ス ッ

「また何かしらの形で関わる機会があるかもしれませんので、以後『お見知りおき』を」

                  ニ コ リ

『完璧なスマイル』を崩さず、女性に向けて会釈を行い、その場で踵を返す。

  「あぁ、それから――――」

          「私、『細かい事は気にしないタチ』なんです」

背中越しに、それだけを言い残す。
遠回しな言い方だが、知恵の利く相手なら、『何を言わんとしているか』は察せるだろう。
『威圧的な態度を取った事は告げ口しない』という意味だ。
美作が『第五外科』の存在を知らなかったのが嘘ではない以上、こちらに大きな非はない。
客観的に見て不利なのは、確かな根拠もなく『脅し』とも言える言動に出た向こう側になる。

  「――――さ、帰りましょうか。
   せっかくですし、どこか寄っていきます?」

                  ザッ ザッ ザッ ザッ ザッ

車のキーを玩びながら笑美に声を掛け、
振り返る事も立ち止まる事もせずに駐車場へ舞い戻る。
『旧病棟』に立ち寄ったのは、あくまでも『ついで』に過ぎない。
既に『頼まれた仕事』を果たした今、もう『ご用済み』だ。
この女性が何か知っていたとしても、無理に聞き出そうとは思わなかった。
無論、『こちらが掴んだ情報』を渡す気もない。

348朱鷺宮 笑美『トループス・アンダー・ファイア』:2023/09/07(木) 19:00:31
>>346-347
「…そう、ですね」
彼女が見せる雰囲気はどこか恐ろしさを感じさせるものであった

「私は…はい、たまたまご一緒した友人です。」
そう言って彼女に向け頭を下げた。

「たしかに患者でもないものが
 病院を勝手にうろつくことが良いことではありませんね。
 …申し訳ございません。」
大人としてしっかりと詫びることを決め
そして顔を上げる。

「…はい、そうですね。」
くるみはアリーナの名前を出した上で立ち去ろうとしている。
これから何が起こるのだろうかと考えながら、笑美は後に続こうとする。

349『未だカキツバタの花弁は見えず』:2023/09/08(金) 17:17:15
>>347-348

>『アリーナの一員』として、改めて『挨拶』させて頂きます

 その言葉に、少しだけ『反応』が、この名乗りもせず威圧だけで
去らせようとする∴の黒子を頬に宿す女性から得られた。

続けられる言葉に対して、自分の失態を悟った上でか? それとも別の意図あってか。
軽く顔が君より左下、そして目線もそちらへ動かした。

会話の『プロ』と言っても良い美作、または朱鷺宮でも、その視線の動きから
彼女が内部的な対話、言わば心の声、何か思考を行ったと言うのを感じ取れるだろう。

とは、言え反応は本当にそれ以外露出させない。極力相手に対し弱味を見せず
手札を切り出さない。そう言った見えない物腰が見て取れた気がした。

>私、『細かい事は気にしないタチ』なんです

>病院を勝手にうろつくことが良いことではありませんね。…申し訳ございません

「――『ヴィナーボズ』 『フ―ヴィアン派』」

 立ち去る間際、そう名乗りが背中から掛けられた。
敵意は、やはり無い。だからと言って其の声に温かみは一切無い。

「それと、これは『警告』じゃない。単なる『事実』だ。
病院でなくでも、暫くの間は勝手に人気のない場所はうろつくなよ。
 ――『魔物』並みに、厄介な奴に出くわしたいのなら別だがな」

そこで、彼女。ヴィナーボズの声かけは止まる。続ける気も無さそうだ。

 君たち二人、何事もなく駐車場へ戻る事は可能だ。

必要と思える情報は、手に入れられた。新病院に小林 丈の入院記録が無い以上
間違いなく『第五外科』が、彼の核心を握るには違いない。

だが、今の出来事のように第五外科に直接踏み入っての調査は危ういだろう。
 アリーナの他の派閥が、どれ程か不明だが目を光らせてる以上。
直接でも間接でも、それが知られればどうなるか……『門倉派』と言う
アリーナの組織に加入してるかしてないかの区別を除いても
この町の裏を実質大きく占領してると言って良いアリーナを敵に回すのは
良い事では無いだろう……。

350美作くるみ『プラン9・チャンネル7』:2023/09/08(金) 20:31:07
>>349

『人気のない場所を彷徨くな』。
その言葉は、まるで『危険な何か』が潜んでいるような言い方だった。
彼女の立場を考えれば、文字通り『事実』なのだろう。

謎めいた『第五外科』の調査。
それが本当に必要かどうかは『依頼人』が判断する事だ。
美作としては『リターンの保証されないリスク』は避けるべきだと思うが、
いずれにせよ役目は果たしたのだから、これ以上ここに留まる理由はない。

立ち去り際に聞いた『名前』と『所属』は、今後の為に覚えておく。
今回の件に限った話ではなく、『他派閥』について知る事は重要になる。
『門倉派』のスタンスは、『アリーナ』という大海に一石を投じる事にあるのだから。

        ガチャ

              ――――――バタン

「『怪我人でなければ立ち入れない』と言われている場所に、
 『治療以外の目的』で向かったという事は、『よほどの事情』がありそうですね」

          ド ル ン ッ

運転席に乗り込んで、キーを回してエンジンを掛ける。

「帰る前に、小林さんの『住所』を確認しておきますか。
 そこには戻ってないと思いますけど、何が役に立つか分かりませんから」

再び『プラン9』を発現し、『電子カルテ』から『小林丈の住所』を呼び出す。

「…………笑美さん、私が『アリーナ』に加わった事を黙っていてごめんなさい。
 『魔物事件』の後で、代表者の門倉良次さんに『スカウト』されたんですよ。
 『スタンド使いのエンターテインメントは戦う事だけではない』。
 そういう『理念』に共感したんです。
 私みたいに『戦えない能力』が輝ける場を提供できるって、
 凄くステキで有意義な事だと思えたので――――」

          ガコッ

「『アイドル』を募集しているのも、その一環という訳です」

クラッチペダルを踏みながら、慣れた操作でギアを一速に入れる。

「出来れば、私が『アリーナ』のメンバーだという事は、
 他の人には秘密にしていて下さい。
 今後の予定に影響を与えてしまうとマズいので…………」

          グ ッ

ハンドルを切りつつアクセルペダルを踏み込むと、車が少しずつ発進していく。
まもなく二速にシフトアップし、スムーズに駐車場から出る。
燃費が悪くて、お世辞にも『街乗り向き』ではない車種だが、
定期的に乗っているお陰で、運転技術は衰えていない。

「それと、今の内に『依頼人』に報告しておいてもらえますか?
 伝えるなら早い方がいいでしょうし」

   ブロロロォォォォォォォォォォォォォォ

最後に、サイドミラー越しに『旧病棟』を一瞥し、
『アポロン・クリニックセンター』を離れる。
『後の事』は笑美に任せよう。
小林の消息も気にはなるが、
美作には成功させなければならない『興行』が待っているのだ。

351朱鷺宮 笑美『トループス・アンダー・ファイア』:2023/09/08(金) 20:58:41
>>349-350
「……」
彼女の仕草を何処か不思議そうな顔で見る。

(あの人は、一体何の確認をしているんだろう…)
どこか不安になりそうな雰囲気だったが
くるみの告げた言葉でどこか収まった、ように思える。


「魔物並みに…か」
『魔物』という言葉はどこか笑美に覚えがあった
それに匹敵するような恐ろしい存在があるのだろうか…

そして、くるみが運転席に入るのと同時に笑美も座席に座った。
「治療以外の目的で入ったとすれば、
 それは…誰かを連れてきたか、お見舞いか…
 でもあの様子だと面会謝絶っぽいですし…」

そして、顔を上げた。
「ああその…アリーナのことを聞いたときはちょっとびっくりしました。
 正直、アリーナにいい感情があるわけではないですけど、
 でも美作さんのその考え方は素晴らしいと思います。
 戦う以外のやり方で楽しませる事ができるならそれはとても良いことですよ。」

「あぁ、そうですね。
 今から連絡をしておきます。
 きっと気になっているでしょうからね。」
そう言ってスマホを取り出して今回の顛末をメールで書き込み始めた。
今回の依頼者である小石川に連絡を取るのである。

「ついでに、アイドル探しに協力を…」
どうやらアイドル候補探しに小石川を協力させたいようである。

352美作くるみ『プラン9・チャンネル7』:2023/09/10(日) 08:02:53
>>351

小石川に連絡を送ると、やがて彼女から『返信』があった。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

お疲れ様でした。
小林さんが病院に運ばれた事は伏せておきましょう。
何か事情があるなら、公にすべきではないと思います。

アイドル候補について、お手伝い出来るかどうかは分かりませんが、
笑美さんが助けを必要としている時は、いつでも言って下さい。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

小石川文子には、豊富な『人脈』がある。
しかし、彼女は『小林の消息』と『小角の安否』を気に掛けていなければならない。
さらに『アイドル候補探し』まで手を回せる余裕があるかは微妙な所だ。
この件に関しては、やはり『朱鷺宮親子の役目』になるだろう。
ただ、小石川に伝えたという事実は無意味にはならない筈だ。

「『スタンド使い同士の試合』は、私も『門倉派』として観戦した事があります。
 だけど、私は『文化的な方法』で人を楽しませたいですねぇ。
 そういうのが好みですから」

『能力が戦闘向きではない』というのも、
美作が『門倉派』に加わった理由だが、それだけではなかった。
かつては『アイドル』であり、
今は『パーソナリティー』を務めている美作くるみは、
生粋の『エンターテイナー』なのだ。
だからこそ、門倉良次の考えに賛同し、彼に力を貸している。

「さて、それじゃあ『星見FM放送』に寄っていきましょうか。
 どんな場所からラジオが放送されてるのか、私が直接ご説明しますよ」

病院を離れた車は滑るように速度を上げ、
美作の所属する『ラジオ局』に向かって走り出した。

353朱鷺宮 笑美『トループス・アンダー・ファイア』:2023/09/10(日) 11:55:44
>>352
彼女の返信を見て
笑美も返事を返した。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

わかりました。
もしかしたら彼にもそれだけの理由があるのかもしれません。
こればかりは本人が決めなければいけないことなんでしょうね。

アイドルの件は自分ができる限りのことをしますね。
小石川さんもあまり無理はしないでください。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

「送信…」
小石川のことを心配しながらも、また前を見る。

「そうですねー。スタンドは戦うだけの力じゃないでしょうし
 他の道も色々考えたほうが良さそうですね。」
彼女の考えは笑美にとっても共感できるものだった。
戦う以外で見つけられるなにかがあるのならば、それが一番だろう。

「ありがとうございます。
 ラジオ局なんて、初めて見るかもしれませんね。
 ぜひとも見学させてください。」
そう言って微笑みかけた。

354宗像征爾『アヴィーチー』:2023/10/07(土) 21:07:43
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1678800124/450

『頭蓋骨骨折』『肋骨骨折』『複数の臓器損傷』
『パナケイア』により『再起不能』は取り消し。
『全治4か月』『後遺症:左腕麻痺』

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

ベッドの上で上半身を起こし、『後遺症』が残る左手を軽く握りながら、
『村田』と『赤月』の姿を思い出す。
俺自身の負傷と比べれば、二人は遥かに軽傷だった筈だ。
結局の所、俺には器用な戦い方が出来ないのだろう。

「――――早く慣れる必要があるな」

左手から視線を外し、窓の外に視線を向けると、おもむろに立ち上がる。

「『280万』あれば十分か」

いつ『次の仕事』が来るか。
その時の為に、万全を期しておかなければならない。
松葉杖をついて歩き出し、『旧病棟』を目指す。

355『第五外科』:2023/10/14(土) 23:18:40
>>354
『40万円』を支払い、『完治』した。

356宗像征爾『アヴィーチー』:2023/10/14(土) 23:51:30
>>355

『治療』を終えて『第五外科』から立ち去り、『旧病棟』の外に出る。
あの時、同じ場に『村田』や『赤月』が居合わせなければ。
あるいは『依頼者』が『別の派閥』だったとしたら。
どれか一つが欠けても、俺は生きていなかっただろう。
言い方を変えれば『運が良かった』。

「――――『これ』のお陰かもしれないな」

ポケットから引き抜いた手の中には、花飾りの付いた『お守り』があった。

357『星見町案内板』:2023/10/21(土) 06:26:14
★本日より病院ルール(>>3)を変更いたします。

<『病院』について>
・リアルバトルやミッションによって負った『傷』や『病気』を
 『治療』する為に設けられている個別スレッドです。
・バトルやミッションの『リザルト』をスレッドに貼り、
 記載された『全治○ヶ月』の日数に従い、『治療』を行います。
・『完治』するまでは『病院』と『パラレル』以外では動けません。

<『一般治療』について>
・『全治○ヶ月』の期間は入院として『拘束』されます。
・この時、リアルタイムで『期間』が過ぎる必要があります。
・日数が過ぎることで『完治』となります。
・入院費は『生活費』によって賄われるため、
 『ミッションマネー(リアルマネー)』の支出は起きません。
・部位の『切断』やそれと同等、若しくはそれ以上の負傷への『治療』は、
 『一般治療』だけでなく、『特殊治療』を必要とします。

<『特殊治療』について>
・『旧病棟』で行われる『治療』です。
 全治一ヶ月につき『10万円』を支払うことで、
 入院期間を大幅に縮めて『完治』させてくれます。
・また、部位の切断については『30万円』を支払うことで、
 部位を欠損した場合であっても、『完治』させることが出来ます。
・いずれも『ミッションマネー(リアルマネー)』となります。
・『治療』は原則としてはGM(ハイジPL)が対応しますが、
 『48時間』に渡って反応がなければ自主的に対応して構いません。
 いずれの場合も、現在の所持金を提示のうえ、
 自主的に完了した場合は必ず所持金の推移を
 【記】『財産登録スレッド』に明記するようお願いいたします。

<『再起不能』について>
・治療方法は『未定』です。
・例外的に『他板』で『再起不能』となったPCは、
 『100万円』を支払うことで『再起不能』から脱します。
・あくまでも『再起不能』からの回復であり、『入院期間』は別個で扱います。

358熊野『フォー・エヴァ・ロイヤル』:2024/01/11(木) 23:55:05
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453049803/491-516

救急車で運ばれて来た
『両側前腕裂創』『胸腹部裂創』『全治1か月』

⇒『一般治療』を希望。入院

359宗像征爾『アヴィーチー』:2024/01/14(日) 04:19:57
ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1453049803/516

『頭蓋骨骨折』『急性硬膜外血腫』『下顎打撲傷』
                  『全治2か月』

『特殊治療』を希望

ttps://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/comic/7023/1465476899/88

現在の所持金:240万円→220万円

360宗像征爾『アヴィーチー』:2024/01/16(火) 20:44:05
>>359

『第五外科』で『治療費』を支払い、『完治』した。
病室のベッドに腰を下ろし、『退院』の準備をする。
サイドテーブルには、看護師が置いていったらしい所持品が乗せられていた。
それらを確認してポケットに戻す途中で、不意に手が止まる。
『鈴蘭柄のハンカチ』だ。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


    「うちは生きたいし、人間を死なせたくもないし――――」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

手に取ったハンカチを見つめ、『りんの覚悟』を思い返す。
今、心の中には『迷い』があった。
躊躇うような間が空き、沈黙の時間が流れる。

         ス ッ

やがて、葛藤を切り捨てるように立ち上がり、病室を出て行く。

361宗像征爾『アヴィーチー』:2024/01/16(火) 20:59:35
>熊野

病院内を歩き回り、熊野風鈴の病室を見つけた。

         コン コン コン

部屋の中にいるかどうかを確かめる為に、扉をノックする。

362熊野『フォー・エヴァ・ロイヤル』:2024/01/16(火) 22:17:20
>>361

『特殊治療』により一足先に健康を取り戻した貴方は熊野風鈴の病室を探し回る
ここ数十年の間に起きた個人情報保護意識の高まりにより、
近年の病院では病室前のネームプレートを匿名にする事が希望によって許されている
どうやら熊野もその制度を利用しているようだ・・・・病室の名札には空白の名前が記されていた

だが、とはいえ、それが確実に患者情報の保護に繋がるとも限らない
人の口に戸は立てられぬ、とはよく言ったものだ
廊下を歩く患者たちに聞き込みを行う事で『熊野風鈴』の病室を特定する事が出来た

「はい」

扉の奥から入室許可を告げる女の声が聞こえる
『熊野風鈴』の声で間違いはない・・・・彼女はこの扉の向こうに居る

そこは『8階病棟』に存在する特別個室・・・・・
通常の診療費とは別に『一泊、ン万円』もの追加料金を支払う必要がある贅沢な部屋だ

とはいえ、だからといって特別な治療を行うわけでもなんでもなく、
患者本人やその家族が、家で暮らすのと同様の自由度を得る為に使用する部屋である
特別に監視カメラが付いてるとかそういう事もないはずだ


貴方は病室に立ち入ってもいいし、踵を返して立ち去っても良い

363<削除>:<削除>
<削除>

364熊野『フォー・エヴァ・ロイヤル』:2024/01/17(水) 00:23:46
>>363

まず確認をさせてください
今回の場スレの絡みで『殺し合い』が『あり』か『なし』かを

また、それとは別件になりますが、今回の場スレの意図についてお聞きしたい事があります
通常、場スレで他PCと絡む意図としては
両者の絡みによって何かしらかの『ドラマ』を作る事にあると考えています
しかし、宗像PLの今回の活動では一方的にこちらのPCに告知をしているだけで
何の『ドラマ』も発生せず、なおかつ前回の絡みにおいては両者に敵対的な関係があったにも関わらず
宗像PCは何のリスクを負う事もなく、キャラクターの言いたい事を言うだけの
『言い切りレス』となっているように感じられます

その上で、レスの内容としましても
『自分(宗像)はお前の事を一方的に倒す事が出来るがしない』と言うだけのもので
こちらのキャラクターに対して言い切りで上位に立とうとするマウント行為を行っているように感じられます

上記の理由から今回の宗像PLのレスとしては
プレイヤー同士の最低限の敬意が欠けたレスだと思われますが
宗像PLの見解をお聞きしたく存じます

365宗像征爾『アヴィーチー』:2024/01/17(水) 21:02:45
>>362

この病院には何度も世話になっている筈だが、
『特別個室』がある事は知らなかった。
しかし、その特徴があったお陰で、
早めに見つけ出す事が出来たのは幸いだったと言える。
今の声から判断すると、ここに入院している事は間違いないようだ。

         ス ッ

扉に手を掛けようとした動きが止まり、
リノリウムの床を歩き、病室から立ち去っていく。
『りんのハンカチ』を取り上げた時から、取り留めのない事を考え続けていた。
りんが口にした言葉の続きが、脳裏に焼き付いて離れない。

また、もう一つ気に掛かる事もあった。
サイドテーブルに置かれた『所持品』を確認した際、『足りない物』があった事だ。
どこかで落としたとすれば、おそらく『あの場所』だろう。

心の片隅に、妙に落ち着かない何かを抱えたまま、『8階病棟』を後にする。

366熊野『フォー・エヴァ・ロイヤル』:2024/01/17(水) 22:24:41
>>365

「・・・・・・?」

先程まで扉の前にあった気配が消えた
多少の不審さを感じながらも、課題のレポートの期限が近い事を思い出し
ベッドサイドテーブルの上に置かれたモバイルPCを叩く作業へと戻っていった

367カリヤ『タイプライター・トーメント』:2024/02/03(土) 23:23:52
「うーん……とはいえ、ハードル高いよねえ。
手段を選ばなきゃあ、やりようはあるんだけどなあ……
病院ってヒマだから、変なヤツ(つまり私)が来たら嬉しいと思うんだよねぇ」

『熊野風鈴』の特徴を反芻しながら、
休憩室でしばらくの間出入りする患者を観察している。

「こういうお堅いとこの奴、すぐに『出禁』とかしてくるからなぁ〜〜!
くそー、せめて容態とか聞いてればなぁ〜〜!
面会拒絶とかってのじゃあ、ないんだろうけど……」

ガサガサと手にした『鈴蘭』の花束を揺らし、
頬杖をついて代わり映えしない休憩室の様子を眺めた。

368熊野『フォー・エヴァ・ロイヤル』:2024/02/04(日) 01:31:17
>>367

(おや・・・・・?)

ノコギリ刃で胸を切り裂かれる様な、酷い手傷を追っていたものの退院の日は近い
暇になった熊野はうろうろと一階まで降りて来ていた
手にお茶のボトルと売店で売っていた週刊誌をぶら下げながらカリヤの前を通りかかる

「珍しいですね。その花」

ふと、花に興味を持って彼女に話しかける

その少女は入院用の病衣を着ていた
茶色の髪をセミロングに整え、あっさりとした印象の顔付きだ

「お見舞いとして持ってくるには本当に珍しい」

369カリヤ『タイプライター・トーメント』:2024/02/04(日) 02:15:09
>>368
「あっ! 『熊野風鈴』……!
だろぉ〜、きみ……!」

顔を上げて『熊野』の顔を見るやいなや、
ガタンと音を立てて椅子から立ち上がり、
ずり下がったロイド眼鏡の位置を直しながら指さし、
衆目も気にせず声を上げる。
花束のことを指摘されて、慌てて少し崩れた花束を持ち直し、椅子に深く腰掛けた。

「えっ? あっ、ああ、『花』……そおだった……。
あははぁ、気になるかい……?
『鈴蘭』の『花言葉』は『純粋』……なんだってね……」

「って、こっちが先だったぁ〜〜〜!
ちょっと『ミステリー』な感じにしようと思ってたのに、
待ちくたびれて『段取り』を忘れちゃってたよぉ〜!
なぁ、きみ、そおだよねぇ〜〜!
『茶髪』だし!」

『熊野』の目の前で長い灰色の髪を掻き乱す女は、
顔立ちの一点だけを見ると整っているように見えたが、
それ以外のあらゆる事が外見を台無しにしているようだった。
がばっと机から目をあげて、懇願するように問いかける。

370熊野『フォー・エヴァ・ロイヤル』:2024/02/04(日) 17:54:52
>>368

「わっ・・・・」

高いテンションで立ち上がるカリヤに面食らったのか、小さく声を漏らす
だが、熊野が気にしたのはそのテンションではなく・・・・

(私の名前を、知っている?)

『鈴蘭』の花言葉に関する言説を聞き流しながら、
彼女の素性について思考を巡らせる

例えば、警察関係者
自分と、宗像が重傷を負った『例の事件』について捜査している者

例えば、記者
『例の事件』について被害者の話を聞きたがっている者

あるいは・・・・『それ以外』

『例の事件』については『ノコギリを持った第三者』の犯行と言う線で操作が進められており
未成年である熊野は新聞・週刊誌などに実名が報道されているわけではない
それでもなお、こうも無礼に首を突っ込んでくるという事は
もし仮に彼女が警察や報道の関係者だとすれば相当な爪弾き者という事だろう

だが・・・・『熊野風鈴』に用がある人間はそれ以外にも存在する
『例の事件』は事件現場に凶器が見つかっていない事から『第三者』の犯行が疑われているが
『スタンド能力』について見識がある者であれば、その裏の真実についても察しが付くだろう

「ええっと・・・・今から『ミステリー』な感じに修正するのは難しそうですね
 確かに私は『熊野風鈴』ですけど、あなたの名前は?」

困ったような笑みを浮かべながら答える
弓なりに細められた目の奥に猜疑と好奇の心を隠しながら

「警察の方ですか?」

371カリヤ『タイプライター・トーメント』:2024/02/04(日) 20:32:40
>>370
「ああ〜良かったぁ、やっと『当たり』だよ。
きみで『4人目』だったからさぁ……
そろそろ追い出されないか、気が気でなかったよ。
ほら、座りなよ……立ち話もなんだからさぁ」

溜息をついて、馴れ馴れしい態度でテーブルの向かいの席を指す。

「名前は……『カリヤ』という。
あははぁ、警察に見える? だったらそう名乗った方が良いのかなぁ。
文字を書く仕事をしてるのさ、それで『取材』ってわけ。
もし良かったら話を聞かせてくれないかなぁ?
そう……きみ、『襲われた』んだって?
その時のこととか知りたいなあ」

「ただ……きみにメリットはないよ。
謝礼とかも……ジュースおごるくらいならいいけど。
それでも良かったら、だけど。どうかな?」

にんまりと笑い、鈴蘭の花束を軽く揺する。

372熊野『フォー・エヴァ・ロイヤル』:2024/02/04(日) 20:57:24
>>371

「どうも、カリヤさん」

一礼を交わして席に着く
不審者との顔合わせ、この場で逃げ去る事も出来るが、それは面白くない

(私の『顔』は知らないんだ・・・・)

正規のルートで情報を掴んだ警察や報道関係者であれば、『顔写真』の共有はしているはずだ
そうでないという事は、目の前の人物は『不正』なルートで情報を掴んでいるはず
すこし・・・・・面白みが増してきた

「ふふっ、カリヤさん・・・そういうのって最近はダメなんですよ?
 個人情報とか・・・・コンプライアンスとか・・・・そういうのがあるみたいで」

「まあ、少しだけならお話も出来ますけど
 私が知っている事なんて、この・・・・」

      とすっ

テーブルの上に先ほどから手に持っていた週刊誌を置く
開かれたページには『例の事件』についての記事がある事ない事書かれていた

「週刊誌に書かれている事くらいしかありませんし
 わっ・・・・犯人は身長3mを超える大男かも、だなんて書いてありますね
 知らなかったな・・・・」

センセーショナルな記事に手で口を覆う

「それで、カリヤさんは何が知りたいんですか?」

373カリヤ『タイプライター・トーメント』:2024/02/04(日) 21:32:55
>>372
「あははぁ、世知辛いよねぇ。
ちょっとした冗談ってことでなんとかならないかなぁ?
ま、それはいいんだけどさ」

にへらと笑って、机の上に置かれた週刊誌に目を落とす。
両手で持って、素早く眼球が動く。

「ええー? そうなの?
……でも、本人が喋った方が、その、ほら、リアリティとかさ。
本人の人となりとかも……あれ、聞きたい、みたいな……」

週刊誌から視線を上げずに話すが、
段々と台詞が途切れ途切れになってくる。

ペラリ

「……………」

そして、最終的には無言になり週刊誌のページを捲り読み耽りだした。
当然、次頁には『熊野』の事件の事は何も書かれていない。

374熊野『フォー・エヴァ・ロイヤル』:2024/02/04(日) 21:37:43
>>373

「・・・・・・・・・・。」

しばらく様子を伺っていたが、
週刊誌に眼を奪われるようにして次第に無言となるカリヤの姿を見て、こちらも言葉を失ってしまう

「あの・・・・用が済んだのならそろそろ病室に帰りますけど?
 あ、良かったらその雑誌差し上げましょうか?」

少しだけ腰を浮かせながらそう言う

375カリヤ『タイプライター・トーメント』:2024/02/04(日) 21:57:23
>>374
「ハッ! ああ〜! ごめんごめん!
ついつい読んじゃったよ、くだらない内容だよねぇ。
私、こういうのでもつい読んじゃうんだよ」

熊野の声に勢い良く週刊誌を閉じる。

「ゴホン……じゃあ改めてなんだけど、
きみが襲われた時のことを聞きたいんだ。
本当に3mの大男に襲われたわけじゃあないよね?
その方が面白いけどさぁ〜」

「私は面白い『物語』(ストーリィ)が好きなんだ。
週刊誌にはきみがどう感じたかは書かれてない。
紙媒体も好きだけど……私の最近のお気に入りは『語り』なんだよね。
語りは文章より物語の密度は低いけど、その代わりにエネルギーがあるッ!
きみが感じたこと、相手の姿、その時の状況。
あるいは……そうだな。
どうやって『逃げ延びた』のか? とかかな」

376熊野『フォー・エヴァ・ロイヤル』:2024/02/04(日) 22:26:08
>>375

「ええ、そうですね」

緊張感のないカリヤの態度に、いっそ毒気の抜かれた表情で答える
心の内ではさてどうだろうという気持ちが軽く鎌首を上げていた

「ええと・・・・どこから話をしましょうか?
 そうだ。私が神社に行った時から」

「お参りをする為に〇〇神社に寄って、そこでお祈りをしていたのですが
 その時突然森の奥からノコギリを持った大男が出て来て・・・・」

話をしながら、身振り手振りで出てきた大男の輪郭を形作る
まあ・・・・全て嘘なのだが

「私と・・・・それと偶々近くに居た男の人と一緒に鎮守の森の奥に逃げて行ったのですが
 逃げ切れない程の速さで追いかけて来て・・・・その内に一緒に逃げていた人が捕まって
 殴られたり・・・・蹴られたりされたんです」

「私は怖くてそこから逃げられなくなって・・・・その内に『犯人』がノコギリを振りかぶって来て
 斬られた!っと思った瞬間に意識を失ってしまって・・・・」

「気が付いたら『犯人』はどこにも居なくなっていて
 私は無我夢中で警察と救急車に電話を掛けたんです」

「それが・・・・私が覚えている全て、ですね」

警察に話したのと同じ『作り話』を口にする

377カリヤ『タイプライター・トーメント』:2024/02/04(日) 23:10:35
>>376
(ふーん、プライドが高いタイプじゃあないみたいだ。
でも、面白そうなヤツだなぁ〜〜)

にまにまと笑いながら話を聴き、
その途中で被せるように言う。

「ねえ、それ嘘でしょ?
自分でも微妙だなぁ〜って思ってるんじゃあない?
『ノコギリ男』が、きみの連れに対しては『ノコギリ』を使わなかったトコとかさぁ」

当然、カリヤは話の違和感から嘘を見抜いたわけではない。
それは単に『ノコギリ男』であり、かつ『被害者』でもある『宗像』。
彼から大まかな事情を聞いているからというだけではあったが……
そんな事はおくびにも出さず、胡散臭い笑みを絶やさずに続ける。

「うーーん、どうしたら本当の事を話してくれるのかなぁ。
『事件の事』じゃあなきゃ、『きみのこと』でもいいよ。
きみってどんなヤツなんだい?
貴重な『物語』の登場人物だからねぇ、その人となりを知るのは、
『物語』を良く楽しむ上では欠かせないのさぁ」

378熊野『フォー・エヴァ・ロイヤル』:2024/02/04(日) 23:28:28
>>377

滔々と淀みなく流れ続ける『証言』
まるで聞き飽きたレコードのように語られるその『証言』を・・・・

>「ねえ、それ嘘でしょ?
>自分でも微妙だなぁ〜って思ってるんじゃあない?
>『ノコギリ男』が、きみの連れに対しては『ノコギリ』を使わなかったトコとかさぁ」

           引き留めたのは一つの『異議』

  「うふっ」

その『異議』に、熊野風鈴は薄く笑みを零す

確かに、本当に『ノコギリ男』が居たとすれば『男性(宗像)』にノコギリを使わない理由がない
その点について疑問が生じるのはおかしくはないだろう
だが、現場に『熊野の傷口に合致する刃物』は見つかっておらず、
警察はその点から『ノコギリ男』の存在をひとまずの『真』と置くしかなかった

・・・・にも関わらず

  カリヤさん
(『この人』は・・・・『確信』をもってこの話を『嘘』だと言ってくれた)

・・・・という事は、少なくともこの人は『常識』よりも少しだけ『深い事情』を知っているはずだ
それこそ・・・・己の身を傷つけられるような『危険性』を持った人物である可能性が高い

「ええ、そうですね・・・・『本当の事』。そうだなぁ
 私の事を一つだけ話すと、少しだけ意地悪で、でもその意地悪を乗り越えて来てくれる人が好き・・・・かな?」

「カリヤさん、あなたが『ノコギリ男』なんて『嘘』だなんて言うって事は」

「あなたにはわかるんですか?私を傷つけた『凶器』がどこへ行ったのか?」

そう言って病衣の上から胸の傷跡にそっと指を沿える
最新の外科医術によって縫合された傷跡は、今ではほとんど目立たないくらいに薄くなっている

「その『謎』に答えられたのなら・・・・」

「教えてあげますよ?『私』のことを」

379カリヤ『タイプライター・トーメント』:2024/02/05(月) 21:46:35
>>378
「わぁー、やなヤツだなぁ〜〜!
うーん、そうだねぇ。
最近ミステリーとか結構好きだし、それに則って考えてみようかなあ」

会話を楽しむように、眼鏡のつるをなぞりながら考える。
スタンド使いだと明かして反応を見るのは簡単だが、今は会話を楽しみたかった。

「『普通の推理』をするなら『凶器は持ち去られた』っていうのが真だけど……
きみの口ぶりをすると『そうじゃない』んだよね?」

「『ノコギリ男』なんて『嘘』……つまり、
その場にはきみたち2人しかいなかった。
きみが『ノコギリ』で斬られてるなら、切ったのは『もう1人』の方しかいない」

「そして、その場に2人とも倒れてたなら、凶器を隠滅する事はできない。
だったら答えはひとつさ。
『凶器』は消えちゃったんだ。きみとその男を傷つけた『凶器』はね」

視線を熊野の拳へと落とす。
恐らくは特別に鍛えてもいない、女性の細腕に。

「つまり……『ノコギリ』は『氷』で出来ていたんだよぉ〜!
あははぁ、どおかな? この『推理』」

380熊野『フォー・エヴァ・ロイヤル』:2024/02/05(月) 22:40:52
>>379

「へえ〜、なるほど
 その言い方ですと、私と一緒に被害に遭った『もう一人』が私を斬った・・・・と、そうなりますね」

ふむふむ、と頷きながら話を聞く
どんな『答え』に行き着くかはともかく、彼女の思考経路には興味があった
そうして、彼女の論理が『答え』へと行き着き・・・・

>つまり……『ノコギリ』は『氷』で出来ていたんだよぉ〜!

「は・・・・はは・・・・」

「ええ、面白い推理だと思いますよ。カリヤさん」

「きっと・・・・あなたの書く小説は素敵な『喜劇(コメディ)』なのでしょうね」

381カリヤ『タイプライター・トーメント』:2024/02/05(月) 23:17:19
>>380
「あれ、ハズしちゃった?
難しいなぁ……お話しじゃあ、もっと皆カッコよく、上手く行くんだけど……
あ、待って待って、まだ続きがあるんだから……」

明らかに引いている熊野を呼び止めるように手を振る。

「『ノコギリ』がどっかに行っちゃったとしても、根本的な『疑問』はあるよね。
今の話ならきみの連れはきみにやられたんだけど……
きみは控えめに見ても『武道の達人』には見えない。
そんなきみがどうやって、相手の人をボコボコにしたんだろう。
もっと言えば……その相手さえも『本当』のことを言わないのはなぜ?」

得意げに眼鏡の位置を直し、品のない笑みを見せる。

「それはきみたちが同じ『秘密』を共有しているからだよねぇ〜。
私たちに授けられた『ギフト』……『スタンド能力』を」

「……とか、ちょっと芝居じみてたかなぁ?
つまり私はきみを『そう』と見込んで話を聴きにきたってわけ!
前置きが長くなっちゃったけどね」

382熊野『フォー・エヴァ・ロイヤル』:2024/02/06(火) 16:10:51
>>381

「・・・・・・・・・・・。」

品のない笑みを浮かべながら己の『推理』を語るカリヤに対して
熊野はしばしの間表情を変えぬまま沈黙を返す

「ああ・・・・」

「『やっぱり』・・・・そういう事でしたか」

穏やかな口調。焦りや恐怖は感じられず
で、ありながら、何か期待のようなものを感じているかのように口元が緩んでいる

(簡単な、条件分け)

軽く話しただけの間柄ではあるが、カリヤの『情報量』にはまだらのような印象を感じた
彼女は『スタンド』を知り、『熊野の名前』を知り、『熊野の姿形』を・・・・伝聞として知っている
にも関わらず、彼女は『熊野の顔』を直接知っているわけではなかった・・・・とすると

(例えば『スタンド』を使えるだけの一般人の可能性・・・・これは否定出来るわ
 未成年である私の名前は、週刊誌や新聞には書かれていなかったもの)

一つ一つ、可能性を否定していく

(スタンド使いの報道・警察関係者、これも否定できる
 しっかりと『情報』を知っている人であれば顔写真くらいは見ているはずだから)

余分を削り取って形を成す彫刻作品のように、『真実』を浮かび上がらせる

(『スタンド能力』で情報を知った可能性・・・・
 可能性としては強くはないけどありえるわ
 能力の力ならどんな可能性だって否定する事は出来ないから・・・・でも)

(最後の可能性の方がよっぽど強い
 カリヤさんが『誰か』の関係者で、直接話を聞いた・・・・っていう可能性
 だとしたら、その『誰か』というのは・・・・・)

「それで・・・・」

「宗像さんはお元気かしら?
 死んでしまう程に傷つけてしまったから心配していたの」

383カリヤ『タイプライター・トーメント』:2024/02/08(木) 20:53:06
>>382
「エエッ……いや、私は知らないぞ!
『宗像さん』なんて人は……!
……とか、そんな感じだよねぇ、バレバレな人のリアクション」

ぐっと背を伸ばして机に突っ伏すようにして、
顔だけは熊野を見上げる。

「あははぁ、バレちゃったか。
すごいねぇ!きみの方がよっぽど探偵みたいだ。
そうそう、宗像さんにきみたちの『物語』のほんの先っぽだけを聞いてさぁ〜。
欲求不満になっちゃって、どういう話なのかを読みに来たってわけ!
『スタンド使い』の『物語』はすっごく刺激的だから、それがイイ!」

「ねっ、そういうワケだから、全然怪しいものじゃあないんだよ私は!
ああ、宗像さんだっけ?
いつも通りだけど……ちょっと凹んでたかもしれないなぁ」

384熊野『フォー・エヴァ・ロイヤル』:2024/02/09(金) 11:25:33
>>383

「あら、当たってしまいました」

目の前の女性、カリヤが宗像と繋がっている可能性は
彼女の情報ソースとして考えられる中では最大の可能性ではあるものの
正味5割弱程度の確率だと思っていた

故に本気でしらを切られたらそれ以上の追及は不可能であったが・・・・
カリヤはむしろ呆気ないくらいに白状してくれた

(・・・・という事は)

「カリヤさんは、宗像さんの部下とか手下っていうわけではないみたいですね
 だって、宗像さんの性格を考えると、こんなに簡単に教えてくれるわけないもの」

「うん。わかった。信じるよ、カリヤさん
 あなたがこの『物語』を聞くためにここに来たってことを」

先ほどまでの『証言』とは違う
生き生きとした表情でカリヤの次の言葉を促す

「『花の少女』の物語が聞きたいの?
 それとも、『宗像さんと私』の物語が聞きたいの?」

385カリヤ『タイプライター・トーメント』:2024/02/11(日) 09:54:59
>>384
「あははぁ、手下? ちがうちがう。
宗像さんは私みたいな奴、嫌いじゃないかなぁ。
私は結構好きなんだけどねぇ、悲しいよ」

熊野の表情の変化に、にたりと笑い返す。

「ええっ!そっ、どっちも!
……とか、ダメかなぁ〜?
2つは関連する話だよねぇ、順番に話してくれたら嬉しいなぁ〜〜」

386熊野『フォー・エヴァ・ロイヤル』:2024/02/11(日) 14:31:09
>>385

「ええ、それでは」

「自分の事を改めて語るのは、少し恥ずかしいのだけれども
 カリヤさんになら・・・・教えてあげるよ、私の事・・・・」

いつの間にか、カリヤに向ける言葉に気安さが混じるようになっている
カリヤに対して『敬意』を向ける必要がないと判断したのか。あるいは・・・・

・・・・『同類』と、そう認識したからか

「初めて『それ』を知ったのはちょっとした偶然
『鈴蘭の花』を頭に咲かせた女の事、偶然会って・・・・それで」

薄く笑みを浮かべながら『あの日』の事を思い出し、話す
軽く興奮した口調からはそれが彼女にとって重要な出来事であったことが伺える

「興味本位だったの
 この子の『花』を抜いたら、この子はどうなるのかな?って
 普通の女の子に戻るのか、あるいは・・・・」

「こてん、と死んでしまうのか」

事も無さげに、言う

「だから試してみたの・・・・・そうしたら」

「うふふふ・・・・・死んじゃった。死んじゃったんだ、その子
 しかもそれだけじゃなかった!」

「その子の死体が・・・・花びらの怪物になって、襲い掛かって来た!
 楽しかったなぁ・・・・ほんの少し、少しでも間違いを犯していたら死んでいたのは私の方だもの・・・・」

あっ、と小さく声を上げる

「そうそう、以前『廃ビル』で起きた事件があったでしょう?
 その事件の犯人が・・・・その『怪物』」

「その場に居たたくさんの人を殺して、『花の少女』は蘇った
 ううん・・・・蘇ったのとは少し違うのかもしれない
 多分、あの子の能力は・・・・『再び咲かせる』能力」

「人の命を『養分』にして・・・・自分を咲かせる能力だと思う、から」

早口にそこまで言った後で、気が付いたように話を止める
そして一呼吸の後に言葉を継いでいく

「好きなんだ・・・・そういうの          スリル
 カリヤさんが『物語』を好むように、私は『危険』を好んでる」

「ええ・・・・宗像さんの事も好みだったの」

387カリヤ『タイプライター・トーメント』:2024/02/11(日) 23:13:38
>>386
「『危険』を『好む』性格(キャラ)ッ!
良いね、素晴らしいよ……それに、スゴイ『物語』だよぉ〜〜ッ!!」

目を輝かせて熊野の話を聞き、
一息ついたところで大袈裟に騒ぎ出す。

「花の咲いた子の『死』と『再生』!
あの事件の『回答』はこれだったのかぁ〜!
なんできみはそういう『性格』になったんだろう?」

「なにか『ルーツ』があったりするのかなぁ?
あははぁ……そーいうのも聞かせてほしいなぁ〜」

涎を垂らさんばかりに口を開けて懇願する。

388熊野『フォー・エヴァ・ロイヤル』:2024/02/11(日) 23:44:02
>>387

「『ルーツ』・・・・ルーツと言われても、
 そんなに大したものはないんだけどね」

困った形に眉を落としながら、ゆっくりと目を瞑る

「ただ・・・・普通の子と同じような生活をして、普通の子と同じように育てられて
 普通に、普通に、大人になったの。普通に大学生をやってたりしてね」

そうは言うものの、熊野の家柄について下調べが付いていれば気が付くはずだ
『普通』と自称しているものの、彼女の生育環境は十二分に『上流階級』に位置するものだと

「ただ・・・・人よりも少しだけ『危険』から遠ざけられて育てられた
 それがきっかけで、人よりも少しだけ『危険』な事に興味を持つようになった」

「・・・・物語としては少し弱いかもしれないけど
 そんな感じでいいかしら?」

嘘をついているような素振りはない
きょとんとした表情を浮かべて、何事もないかのように言う

「ところで、さっき宗像さんが凹んでたって言ってたよね?
 そっか・・・・凹んだだけなんだ・・・・」

がっかりしたような態度で、そう言う

「さっきの話。『花の少女』の話
 あれを宗像さんに話してみたんだ・・・・細部を少し変えて、逆に花を抜かないと怪物が現れるってしてね」

「そうしたら、宗像さん、本人に会って確かめたのか本当の事を知っちゃってね
 それで・・・・それで・・・・・・・・」

         ・ ・ ・ ・ ・
「私の事を、『殺しに来て』くれたの!」

恋する少女のような恍惚とした笑みを浮かべながら
その言葉には隠しきれない程の喜悦が滲み出ていた

389カリヤ『タイプライター・トーメント』:2024/02/13(火) 22:49:53
>>388
「ほおお、なるほどねぇ〜〜!
いやいや、リアリティーがあって良い感じだよッ!
誰しも劇的な経験をするわけじゃあないってことさ!」

大袈裟に手を広げて、にたにたと笑いながら相槌を打つ。

「宗像さん……たしかにきみのことを疑ってたなぁ。
ム……あははぁ……なに? なんだって?
なにか変だったような……
きみ『殺意』が『嬉しい』ってわけ?」

390熊野『フォー・エヴァ・ロイヤル』:2024/02/13(火) 23:22:15
>>389

「『殺意』が・・・・というよりも『危険性』が、かな?
 例えばカリヤさん。『バンジージャンプ』ってやった事はある?」

そう言いながら、上下に腕を動かす

「高い場所から勢いよく飛び降りる。バンジージャンプってすっごく怖いけど・・・・
 でも、全然怖くはないよね?」

「だって、あれは『安全性』が保障されてるから
 絶対に死なないってわかっているからこそ、皆がこぞってやりたがる
 凄く怖い思いを、絶対に大丈夫だってわかってて飛び降りる・・・・それが『バンジージャンプ』」

「私、そういうのは全然興味がないんだ」

「その点、宗像さんは良かった
『花の女の子』を護る為に、ちゃんと、しっかりと私を殺しに来てくれて・・・・でも」

「ううん。残念なことに、宗像さんはもう『危険』じゃあないの」

はあ、とため息をつきながら言う

「私が、宗像さんに殺される事なんて決して無いって
 ・・・・理解しちゃったから」

「宗像さんでは、私を殺せない」

「だから・・・・『リサイクル』の為にちょっとだけ小細工をしてみたのだけど
 凹んでるだけだって事は全然効果が無かったみたいだね」

391カリヤ『タイプライター・トーメント』:2024/02/19(月) 22:13:30
>>390
「スゴイ……『スタンド使い』の精神性は、
やはり常人のものとは大きく違うってことだ!」

うっとりと熊野の話を聞いていたが、その背後を見てガタンと立ち上がる。

「もっときみのこと、色々知りたいとこだけど……
ちょっと今日は退散しなきゃいけないみたいだ。
これ!私にもしかして何か頼みたくなったりとか、話したくなったりとかあったら、
遠慮なく連絡して欲しいなぁ〜
それじゃあね」

表面に『カリヤ』とだけ書かれた名刺のようなものを机に置いて、
病院関係者に追われながら逃げるように去っていった。

392熊野『フォー・エヴァ・ロイヤル』:2024/02/21(水) 17:16:27
>> 391

「えぇ・・・・・・・・」

突然、話を切り上げて帰り支度を始めるカリヤの様子をぽかんと眺め、
熊野は思わず苦笑いを浮かべる

「ふふっ、カリヤさんって本当に面白い人
 ああ、そうだ!ここで私とお話しした事、宗像さんに伝えてもらってもいいよ
 なんなら、私がこれから何をしようとしているのかも・・・・サービスで」

「私は・・・・この病院を出たら、もう一度やろうと思っているの
『花の女の子』・・・・能天気そうなあの子の・・・・」

「頭の花を、引っこ抜いてやろうか・・・・って」

『言葉』について・・・・熊野は考える
『言葉』によって人を動かす為には、どうすればいいのかと

『嘘』をついて人を動かす事は容易い
『嘘』はそれを信じた者を動かし、狂奔に走らせる
だがそれはあくまでも短絡的なものであり、知恵あるものがそれに踊らされる事は少ない

本当に人を動かす言葉とは・・・・『真実』に由来する
『真実』から出た行動は誠の行動は決して滅びはしない・・・・ともいう

ならば・・・・『真実』によって人を動かす事こそが
この世で最も邪悪な、人を動かす『言葉』となるのだろう

「だから、何か護りたいものがあるのなら、早めに動いた方がいいって
 あの人に伝えていただけますか?」

去り行くカリヤの背中にその言葉を残し、熊野もまた病室へと戻っていった

393熊野『フォー・エヴァ・ロイヤル』:2024/02/21(水) 17:17:42

『退院』した

394村田瑛壱『ディズィー・スティック』:2024/06/20(木) 21:37:35
カツ
    カツ
        カツ

 「やってるか?」

『旧病棟第五外科』に顔を出す。
いつか以来だ。あれだけ鉄火場を彷徨っておいて、ここの世話になったのはあれが最後だ。
もっとも、いまのところはだが。

 「『借りてたものを返しに来た』。これで伝わるだろ。」

手元には、厚みを持った『封筒』が握られている。


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