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【個】『アポロン・クリニックセンター』

1『星見町案内板』:2016/01/24(日) 23:47:23
『城址学区』の北部に位置する『総合病院』。
近年、大規模な『増築工事』が行われた結果、
『八階建』の『クリニックセンター』へと変貌を遂げた。

クリーム色の外壁が特徴の『新病棟』は清潔感が漂い、
カラフルなインテリアは患者達を勇気付ける『明るさ』を演出する。
治療に取り組む医師達の真摯な態度、朗らかな看護師達の笑顔、
『最先端』の医療、福祉、心配りで貴方を癒す場所。

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                 ミ三ミz、
        ┌──┐         ミ三ミz、                   【鵺鳴川】
        │    │          ┌─┐ ミ三ミz、                 ││
        │    │    ┌──┘┌┘    ミ三三三三三三三三三【T名高速】三三
        └┐┌┘┌─┘    ┌┘                《          ││
  ┌───┘└┐│      ┌┘                   》     ☆  ││
  └──┐    └┘  ┌─┘┌┐    十         《           ││
        │        ┌┘┌─┘│                 》       ┌┘│
      ┌┘ 【H湖】 │★│┌─┘     【H城】  .///《////    │┌┘
      └─┐      │┌┘│         △       【商店街】      |│
━━━━┓└┐    └┘┌┘               ////《///.┏━━┿┿━━┓
        ┗┓└┐┌──┘    ┏━━━━━━━【星見駅】┛    ││    ┗
          ┗━┿┿━━━━━┛           .: : : :.》.: : :.   ┌┘│
             [_  _]                   【歓楽街】    │┌┘
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                【遠州灘】            └───┐  .》       ││      ┌
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★:『天文台』
☆:『星見スカイモール』
◇:『アリーナ(倉庫街)』
△:『清月館』
十:『アポロン・クリニックモール』
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『入院』、『治療』のシステムについては>>3へ。

346『未だカキツバタの花弁は見えず』:2023/09/07(木) 11:23:24
>>344-345(レス遅れ失礼しました)

 >『証明』――――してもらえません?

>貴方も一体…誰なんでしょう?

笑顔の君……『美作』の対応にも、注意深い観察を行う『朱鷺宮』に対しても。

その少し目立つ黒子を頬に宿した女性は、ニコリともせず不躾な
実験動物か何かでも眺めるかのような希薄な視線で数秒沈黙を守り抜いてから口開いた。

「あらわざわざご丁寧に」 「かくかくしかじか、こう言うものです」

 「――とでも言えば、満足か?」 「この場で『形式』は必要か?」

女性は君たちの反応に構う事なく言葉を並べる。
怒っている声色でもない、攻撃的でもない。かと言って友好さの欠片も持ち合わせていない。

「此処から先(第五外科)に赴くのに、五体満足の人間は相応しくない。
あんた達は『向かう』者で、私は『戻る』者だ」

怪我の治療を終えてな、と呟き。話が続く。

「そして、普通の奴はまず怪我をこちらで直そうとなんてしない。
『特別な奴』だけが、早急の用で早く治療したいから向かう。
 断っておくがな。此処から先で許されるのは『治療』のみさ。
余計な詮索はしない。例外は無い。それが、この町の『ルール』だ。
 たまに社会のルールを破って、背徳感に溺れたいって言うんなら別だが
あんた達二人は、そんなルール違反をする側か? ――それなら」

 酷い事が起きるだろうな。と、女は微動だにせず立ったままに
君たち二人を見据える……一瞬、強い風が君たち二人と謎の彼女の間を過ったような気がした。

347美作くるみ『プラン9・チャンネル7』:2023/09/07(木) 17:32:09
>>346

美作は『不特定多数の人間と話す仕事』をしている。
それも失敗の許されない『公共の電波』を使って。
電話を通した『リスナー』との会話は、
たまに『とんでもない人間』から掛かってくる場合もある。
危うく『放送事故』になりかけたケースもあった。
無事に切り抜けられたのは、美作が『プロフェッショナル』だからだ。

「『私の知らない事情があった事』は理解しました。
 もちろん『ルール』を破るつもりは毛頭ありません。
 さっきも言った通り、すぐに帰ります」

そう――――『美作くるみ』は『会話のプロ』なのだ。
確かに『戦う力』を持たない。
『一般人の大学生達』にすら、手も足も出ずに好き放題され、
文字通り『酷い目』に遭わされる寸前だった。

     しかし――――――

               『しかし』だ。

目の前の女性が美作達を圧倒する『武力』を有しており、
まるで木っ端のように一捻りで潰してしまえるとしても、
『言葉のやり取り』で『美作から主導権を奪おう』などと考えるのは『悪手も悪手』。
この『星見町』において、『喋り』という分野で、
『美作くるみを上回るスタンド使い』は『存在しない』のだから。
『高圧的に迫る事しか芸がない』というなら、
ほんの『デモンストレーション』で、『格の違い』を証明してみせよう。

(無愛想だけど、ちゃんと『答えてくれた』わね)

女性は『戻る者』だと言った。
つまり『患者』だ。
やはり『関係者』ではない。
それなら何故『止めた』のだろうか?
そんな事をする『義務』も『権利』もないだろうに。

    ………………『逆に考えればいい』。

『関係者ではない』が『義務と権利がある』のだと。
そんな立場の人間は、そう多くはない。
そして、美作は『最も高い可能性』を知っている。

「ですが――――あなたの話を聞いて、
 やはり『形式』は『必要』だと『確信』しました」

『旧病棟』で治療を受けられるのは、『スタンド使い』だけだと考えられる。
すなわち想定できる『可能性』は一つ。
『病院関係者ではないのに義務と権利が生じ得る』のは、
『アリーナ』くらいしか当てはまらないだろう。

「『アリーナの一員』として、改めて『挨拶』させて頂きます」

そして、他でもない『美作くるみ』も、今や『アリーナの構成員』なのだ。

「私は『門倉派』の美作くるみ。
 規模は小さいですけど、きちんと『派閥』として『承認』されていますから、
 無許可で名乗っている訳ではありませんよ。
 近々『市井のスタンド使い』と『漣派』の『面談』が予定されていますが、
 それを『仲介』したのが我々ですから」

        ス ッ

「また何かしらの形で関わる機会があるかもしれませんので、以後『お見知りおき』を」

                  ニ コ リ

『完璧なスマイル』を崩さず、女性に向けて会釈を行い、その場で踵を返す。

  「あぁ、それから――――」

          「私、『細かい事は気にしないタチ』なんです」

背中越しに、それだけを言い残す。
遠回しな言い方だが、知恵の利く相手なら、『何を言わんとしているか』は察せるだろう。
『威圧的な態度を取った事は告げ口しない』という意味だ。
美作が『第五外科』の存在を知らなかったのが嘘ではない以上、こちらに大きな非はない。
客観的に見て不利なのは、確かな根拠もなく『脅し』とも言える言動に出た向こう側になる。

  「――――さ、帰りましょうか。
   せっかくですし、どこか寄っていきます?」

                  ザッ ザッ ザッ ザッ ザッ

車のキーを玩びながら笑美に声を掛け、
振り返る事も立ち止まる事もせずに駐車場へ舞い戻る。
『旧病棟』に立ち寄ったのは、あくまでも『ついで』に過ぎない。
既に『頼まれた仕事』を果たした今、もう『ご用済み』だ。
この女性が何か知っていたとしても、無理に聞き出そうとは思わなかった。
無論、『こちらが掴んだ情報』を渡す気もない。


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