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東京国際ブックフェア

1さーひぶ。:2003/04/17(木) 21:20
「東京国際ブックフェア」が今年も例年通りに開かれます。
期日:4月24日(木)〜27日(日) ただし一般公開は26日(土)・27日(日)のみ
時間:10:00〜18:00
会場:東京ビッグサイト 東展示場(http://www.bigsight.jp/
HP:http://www.reedexpo.co.jp/tibf/

中東からの出展者は
エジプト GENERAL EGYPTIAN BOOK ORGANIZATION(通称ゲボ)
イラン TEHERAN INTERNATIONAL BOOK FAIR と SOTUDEH C.O.P
です。これも例年通りです。

2さーひぶ。:2003/04/29(火) 12:34
エジプトのブースはまったく売れず、来年からは直売制に変えようかと言ってました。
私はイランのブースで、ペルセポリスや千夜一夜画のポスターを買いました。

3さーひぶ。:2004/04/12(月) 00:40
今年も「東京国際ブックフェア2004」が例年通りに開かれます。
期日:4月22日(木)〜25日(日) ただし一般公開は24日(土)・25日(日)のみ
時間:10:00〜18:00
会場:東京ビッグサイト 東展示場(http://www.bigsight.jp/
HP:http://www.reedexpo.co.jp/tibf/

中東からの出展者は
エジプト:いつもの GENERAL EGYPTIAN BOOK ORGANIZATION(通称ゲボ)に加えて
     AL-AHRAM(エジプトの新聞社)も出展予定。
イラン:昨年と異なり、HAFEZ INTERNATIONAL PUBLICATION および
    NATIONAL BOOK TRUST, INDIA の予定です。
トルコ:THE LIGHT PUBLISHING

エジプトは例年通り大使館員が仕切ると思われます。
直売ならいいんですが。期待しないでおきましょう。

4さーひぶ。:2004/04/27(火) 00:05
フェアは、今年も盛況でした。

エジプトのブースは、直売制になっていたようで、よく売れていたようです。
本の判型で値段を決めるという実に大雑把な売り方でした。
日本までの配送料が高いので、原価で売ったのでは儲けにならず、このような売り方になったようです。
それでも、小判200円〜大判400円という安さでした。

イランのブースでは、クルアーン(アラビア語)と、読めもしないのに「シャー・ナーメ」などを買いました。

インドのブースでは、イギリス製品を扱っていたので、ELIASのArabic-English Dictionaryが買えました。

ますます花盛りのブックフェアは、来年は7月の開催だそうです。

5さーひぶ。:2005/07/07(木) 00:13:54
今年から7月になった「東京国際ブックフェア2005」
期日:7月7日(木)〜10日(日) ただし一般公開は9日(土)・10日(日)のみ
時間:10:00〜18:00
会場:東京ビッグサイト 東展示場(http://www.bigsight.jp/
HP:http://www.reedexpo.co.jp/tibf/

エジプト
●GENERAL EGYPTIAN BOOK ORGANIZATION C/O EMBASSY OF EGYPT
●AL-AHRAM
例年通りエジプト大使館が直売と思われます

イラン(東京国際ブックフェア出展)
■HAFEZ INTERNATIONAL PUBLICATION
イラン(児童書フェア出展)
■KANOON/INSTITUTE FOR THE INTELLECTUAL DEVELOPMENT OF CHILDREN & YOUNG ADLUTS

トルコ
■TURKEY - MINISTRY OF CULTURE AND TOURISM
インド
■FEDERATION OF INDIAN PUBLISHERS
パキスタン
■NATIONAL BOOK FOUNDATION
インドネシア
■INDONESIAN BOOK PUBLISHERS ASSOCIATION(IKAPI)

6さーひぶ。:2005/07/10(日) 19:07:54
今年から開催時季が変わったブックフェアは、例年にも増して大盛況のうちに終了しました。

今年は「日本におけるドイツ年」ということで、ドイツは大型「パビリオン」。

観光に力を入れているトルコ文化観光省の「パビリオン」もやや大きいブースでした。
ブースは広いものの、展示のみで販売はなし。無料の観光パンフレットを配るだけでした。
(そばの通路では隣の英知出版がイタリアワイン(コップ)を無料で配布!)

トルコ以外の南・西アジア諸国は、小さいブースで細々と商売していました。
本の価格は、毎年買っている感じでは、
 フランス(日本並に高い)> イラン > インド >>>>> エジプト(超安!)
です。
エジプトは、大半が200円でブックオフ並み。45冊買って1万円でおつりが来ました。

アラビア語の教材はエジプトブースでは扱っていませんが、
むしろイラン・インド・フランスのブースで若干売られています。
フランス「パビリオン」で良さそうなアラビア語テキスト(仏語)を購入しました。
詳しくはまた後日。

7さーひぶ。:2006/07/10(月) 00:14:45
7月になって2回目の「第13回 東京国際ブックフェア2006」。
今年も東京ビッグサイトでの開催で、盛況でした。
公式サイト ①http://www.bookfair.jp/ ②http://www.reedexpo.co.jp/tibf/

昨年デカデカと大きなブースで非売品展示のみだったトルコは、今年は不参加の模様。

代わりに、今年はイランが児童書4社を含む5機関の大挙参加の予定でしたが、
どうやらビザ取得がうまくゆかず、私が確認したところでは2機関(?)の参加のみ。
イランのブースでは以前、ホメイニ師のマルチメディアCDを買ったことがあるのです
がうまく動作せず、今年もペルシア語学習のマルチメディアCDを買ったのですが
どうもうまくありません。
それでも、オマル・ハイヤームの四行詩集『ルバイヤート』11言語版や、
アラビア語-中国語対訳のクルアーン(コーラン)が買えました。

エジプトは、例年通りにゲボ(GEBO)とアル=アハラームの参加。
一部の展示用非売品を除けば、たった100円という廉価のためもあってか、
売れ行きは良好のようでした。今年はさらに、日本関連書が著者の依頼で
置かれていて、数千円で売られていました。
よしもとばなな『TUGUMI』のアラビア語訳が3000円もしました。

ますます盛況のブックフェアは、来年も7月上旬に開催予定。

8さーひぶ。:2007/07/09(月) 23:11:11
今年も盛況でした「第14回 東京ブックフェア2007」(7月5日〜8日)

今年は「日本・エジプト文化交流50周年」ということで、
7月7日(土)にエジプト主催の講演がありました。
>文明と対話、ナギブ・マハフーズを代表するエジプト文学について
>EGIPTIAN PUBLISHERS
>Mr.Mchamed Salmawy, Dr.Essam Hamza, Mr.Gamal Kotob
>エジプト作家協会会長サルマウィ氏来日、アラブ界初のノーベル文学賞作家ナギブ・マフフーズを語る

私が行ったときには、ナギーブ・マフフーズの本のイラスト画家である
ガマール・クトゥブ(جمال قطب)さんがマフフーズについて語っておられました。
NHK講座でおなじみのアルモーメンさんが通訳(テレビ出演時より髪型かなり変わってました)。

展示も例年は小さいブースですが、今年はやや大きな「エジプト・パビリオン」!
売っていたアラビア語の本は少なく、マフフーズの翻訳本や古代エジプトグッズなどが
売られていました。エジプトから送られてくるアラビア語本が例年よりも少なかった模様。

ちなみにサウジアラビアは今まで出展していませんが(ブックフェアを知らなかったらしい)、
来年以降は出展する可能性があるらしいです。もっと多くの国に出展してほしいですね。

イランのブースは例年通り、大人向け本と児童書に分かれていました。不思議なことですが、
現イラン政府は(観光のためか)異教徒である古代イラン文化の紹介にも力を入れています。
クルアーンの章句や神名を描いたカリグラフィーもよく売られています。
今年は、キュロスとダレイオスの肖像画を買いました。

今年の展示は児童書関連ブースが大きく占めていて、フランス語パビリオンなども
児童書が大きな比率。児童書の需要が増えているためだそうです。

出版不況が影を落としているご時世ですが、来年も盛大になりそうです。

9さーひぶ。:2007/07/09(月) 23:33:30
↑追記

トルコが児童書のブースを出していたのですが、残念ながら日本語の児童書でした。

今までの会場は毎年、東京ビックサイトの東展示場(駅から遠い側)でしたが、
今年は初めて(?)、西展示場(駅に近い側)でした。
まちがえて東展示場に行ったら、ゴーストタウンのようにひっそりしていました。
昔のブックフェア会場だった幕張メッセも今は閑古鳥でしょうが、
ビックサイトも後を追うのでしょうか?

10さーひぶ。:2008/08/02(土) 21:53:50
「第15回 東京ブックフェア2008」(7月10日〜13日)

もうとっくに過ぎてしまいましたが、今年も盛況でした。残念ながら中東関係は低調。

昨年「日本・エジプト文化交流50周年」イベントに力を入れたエジプトは、
今年は、
・出版社ダール・エル・シュルーク(Dar El Shorouk)による販売
・エジプト大使館文化部・エジプト総合出版の展示
・パピルス販売(Pharaohs Land Papyrus Institute)
の3ブースで盛り上がる予定でしたが、出版社が急遽来日できず、書籍販売はなし。

サウジなど他のアラブ諸国やトルコも特に出展はなし。フランスも小規模。

毎年、一般書と児童書に力を入れているのはイラン(今年は3ブース)ですが、
閑古鳥が鳴いていた感は否めません。日本におけるペルシア語の需要、さらには
イランをめぐる国際情勢(とくに核開発問題)の厳しさを考えると、商談という
流れではないでしょう。

私は某「21世紀の超大国」「IT大国」のブースでアラビア語書籍を数冊買えました。
イギリスの植民地だった昔からアラビア語出版があるわけだから、並みのアラブの国
よりもアラビア語出版の伝統がそれなりにあるのかも知れません。
まあ、今回はEliasの亜英辞典や絵本だけしか置いてませんでしたけど。

「ロゼッタストーン・ジャパン」という語学ソフトウェア販売会社から試供品を
頂きました。中東周辺の言語だけでも、アラビア語・ペルシャ語・ヘブライ語・
トルコ語と教材がそろっていますが、「レベル1&2, 3」で¥69,800という高価!

ちなみにブックフェアの会場にはいろいろ著名人ゲストが来ていて、あの外務省の
ラスプーチンこと佐藤優氏がマイクで気勢をあげながら自著を宣伝していました。

11さーひぶ。:2008/08/02(土) 21:57:22
追記:
ロゼッタストーン・ジャパンのアドレス
http://www.rosettaworld.co.jp/

12さーひぶ。:2009/07/13(月) 19:46:27
「第16回 東京国際ブックフェア2009」(7月9日〜12日)

今年も例年通り、関連フェアとともに東京ビッグサイトで盛大に開催されました。

とくに今年は横浜で「海のエジプト展」が催されているためか、
「エジプト・パビリオン」が大きなブースを占めていました。
ただ、せっかく多くのアラビア語書籍を陳列していたのに、即売はなし。
そもそも、日本でのアラビア語書籍の需要なんて微々たるものなのに、
展示と商談だけで即売をしないというのは意味があるのでしょうか?

大統領選挙をめぐる騒乱で話題になったばかりのイランもブースの
大きさの割には客が少ない印象でしたが、アラビア語の書籍をいくつか
買うことができました。シーア派の国らしく、マハディー(救世主)思想とか、
シーア派イスラームから見たイエス・キリストなどレアものぞろい。中には、
クルアーン(コーラン)が結集される初期の段階で書き換えられたのかどうか
の議論の文献もありました。ペルシア語の本は今の日本では需要が低いでしょうね。

このほか、アラブ首長国連邦(UAE)からシャルジャ首長国の文化情報局も
ブースを出していたようです。UAEは初参加?

今年は、数年前には大きなパビリオンを開いていたフランスやトルコが
姿を消し、国際的金融危機の影響なのか、欧米はスペイン以外は低調な
印象を受けました。フランスの書籍を扱っている取次ぎ業者が倒産した
なんて話も聞きますし、オンライン書籍購入全盛の昨今の洋書取次業界は
かなり厳しいと思われます。

中東諸国ブースでの販売は「洋書バーゲンコーナー」に比べても格段の安さ
が魅力的! アラブ諸国ブースも再び販売してくれることを期待します。

東京国際ブックフェアは、来年も恒例となった7月開催の予定だそうです。

14さーひぶ。:2010/07/13(火) 21:58:26
「第17回 東京国際ブックフェア2010」(略称TIBF、7月8日〜11日)
(معرض طوكيو الدولي للكتاب في دورته السابعة عشر)

今年で第17回となるTIBFは、例年通り、東京ビッグサイトで盛大に開催されました。
幕張メッセからこちらへ会場を変えて14回目、東展示場から西展示場へ移って4回目、
4月から7月へ開催時期を移して6回目になります。

今年の目玉は「テーマ国:サウジアラビア」!

数年前からサウジが出展する噂は耳にしていましたが、
リーマンなど数年来の国際金融危機、ギリシャに発する欧州のユーロ危機
によって、ヨーロッパ諸国がTIBF撤退や規模縮小に追い込まれている中で、
湾岸オイルマネーの健在ぶりを見せ付けるかのようなビッグ・プロジェクトでした。

"معرض طوكيو الدولي للكتاب"(東京国際ブックフェア)で検索してみても
エジプトやサウジの出展についての記事がヒットします。

サウジアラビア王国の巨大なパビリオン(高等教育省、駐日大使館文化部、
キング・アブドゥルアジーズ図書館など共催)では、

○アラビア語などサウジアラビア書籍の展示(残念ながら非売品のみ)
  点字版クルアーン(コーラン)など豊富な展示品
○アラビア語や日本語訳の絵本、子供が描いた絵、カリグラフィーの展示
○マッカのハラームモスク、マディーナの預言者モスクの巨大な模型展示
○サウジアラビアを紹介する映像の上映(エバ・ハッサンさんらのアナウンス映像付)
○パビリオン受付にて大量のリーフレット・冊子やナツメヤシの無料配布
○書家イブラーヒーム・アッラーフィー氏による来場者へのアラビア文字名前書き
○ベドウィンの巨大テントでのサウジやアラブ文化の紹介レクチャー
○会議棟でのシンポジウム
>>14へ続く)

15さーひぶ。:2010/07/13(火) 22:01:32
>>14の続き)
など、大がかりな催しでした。オイルマネーの威光を見よといわんばかり。
いちおうブックフェア出展の体裁を取っていますが、それよりもむしろ
サウジの紹介や文化交流を意図したものでしょう。
数年前のドイツやトルコのように単発で終わってしまうかも知れません。

エジプトやイランなどは例年通り、細々としたものでした。
フェア自体はさまざまなイベントと併催でたいへんな盛況でした。
来年以降はどうなっていくのでしょうか。

16さーひぶ。:2010/07/14(水) 01:01:40
>>14-15への追記)
サウジのパビリオンでは、
書家イブラーヒーム・アッラーフィー氏(إبراهيم العرافي)がアラビア文字で
名前を書いてくれるコーナーに長い行列ができていました。

来場者も多く、テレビ放映されているアラビア語講座の出演者も何人か見られました。


余談ですが、会場で点字版のクルアーン(コーラン)を見て、
アラビア語の点字について気になりました。

国際的に使用されている点字方式はフランスのルイ・ブライユ(Louis Braille;1809-52)
が開発したもので、その名から braille(英語読みはブレイル)と呼ばれており、
アラビア語でも بريل というようです。

http://ar.wikipedia.org/wiki/%D8%A8%D8%B1%D9%8A%D9%84_%D8%B9%D8%B1%D8%A8%D9%8A%D8%A9
↑ウィキペディアのアラビア語版の記事で
アラビア語点字(بريل عربية)について簡単にふれていますが、詳細はわかりません。
クルアーン(コーラン)を朗誦するには、十分なものなのでしょうか?

19さーひぶ。:2011/07/10(日) 23:09:27
「第18回 東京国際ブックフェア2011」(略称TIBF、7月7日〜10日)

今年も例年通り、東京ビッグサイトで開催されました。
幕張メッセからこちらへ会場を変えて15回目、東展示場から西展示場へ移って5回目、
4月から7月へ開催時期を移して7回目になります。テーマ国は「スペイン」。

今年は「アラブの春」こと、民衆蜂起や革命・内戦がありましたが普通に出展。
中東からは、サウジアラビア、エジプト、トルコ、イランが出展。

サウジ(駐日サウジアラビア大使館 文化部 主催)は、昨年ほどは大がかりでは
ないものの、比較的に大きなパビリオンを構えて盛況のようでした。
○アラビア語・英語などの書籍の展示(非売品のみ)、
○サウジ紹介の書籍・冊子・CDなどの無料配布、
○書家・佐川信子氏によりアラビア書道の名前書きサービス(アラブ人書家は不参加)
○エバ・ハッサンさんらによるアラビア語レッスン、など
○サウジの民芸品(短剣など)や、原油・砂漠の砂入りのビンの展示
○ナツメヤシやティーのサービス
など、あいかわらず豊富な資金力にものをいわせた自国紹介・文化交流ですが、
「ブックフェア」出展とは名ばかりなのも、昨年と変わらず。

エジプト大使館 文化・教育・科学局のブース(GENERAL EGYPTIAN BOOK ORGANIZATION)
は昨年と同程度の比較的大きなブースでしたが、非売品の展示のみでやる気なし。
エジプトはムバラク政権が倒れて体制が激変したわけですが、非能率・旧態依然。

トルコ(TURKISH LANGUAGE INSTITUTION)が復活しましたが、こちらも非売品の展示のみ。

イランは、例年通りのマイペースぶりで、ペルシア語や英語の書籍やポスターの販売が中心。
菅民主党政権の対米従属外交により、日本はイランでの石油開発を中国に奪われる形となり、
日本とイランの間はかなり冷え、ペルシア語を学ぶ日本人も少ないでしょう。

毎年、どこかしらのブースや売り場でアラビア語書籍やアラビア語参考書を
購入できたりするのですが、アラビア語の辞書や教材を出したこともある
インドやフランスの出展は最近なし。肝心のアラブ諸国もやる気がないですねぇ。

フェア自体も、同時開催のデジタル書籍関連フェアに比重が移りつつあるよう
な印象ですが、この先はどうなりますことやら。

20さーひぶ。:2012/07/13(金) 00:57:18
「第19回 東京国際ブックフェア2012」(略称TIBF、7月5日〜8日)

今年も例年通り、東京ビッグサイトで開催されました。
幕張メッセからこちらへ会場を変えて16回目、東展示場から西展示場へ移って6回目、
4月から7月へ開催時期を移して8回目になります。

今年は、長年の常連であったエジプト・ブースが姿を消しました。
ムバラク政権が倒れて1年余り、民主化を模索しながらも体制の変革期にある
同国が極東のブックフェアに書籍を送るどころではないのは仕方ありませんね。

◇サウジアラビア(駐日サウジアラビア大使館 文化部 主催)
「アラブの春」などどこ吹く風、の専制国家はあいかわらずオイルマネーに
ものをいわせた大きなパビリオン。今年も「ブックフェア」出展とは名ばかりで
自国を宣伝する「サウジアラビア展」でした。
○アラビア語・英語などの書籍・雑誌の展示(非売品のみ)
○書家・佐川信子氏によりアラビア書道の名前書きサービス(アラブ人書家は不参加)
○佐川信子氏などのカリグラフィー(書道・絵画)の展示
○マッカ(مكة المكرمة)のハラームモスク(25万平米)や、
 マディーナ(المدينة المنورة)の預言者モスク(98500平米)の巨大な模型展示
○サウジの民俗衣装や、以下の民芸品などの展示
 送風機(منفاخ)、火箸(ملقاط)、コーヒーロースター(محماس)、
 香炉(مبخرة)、コーヒーミル(خجر)、ポット(إبريق)、
 首飾り(عقد)、数珠(سبحة)、アイライナー(مكحلة)、
 香水入れ(علبة لدهن العود)、ベルト(حزام)、
 サウジの砂(رمل)、コーラン(القرآن)

◇トルコ(トルコ大使館文化部、ユヌス・エムレ トルコ文化センター):書籍の展示のみ
◇イラン(イラン・イスラム共和国大使館):書籍の展示
 イラン(Ahlulbayt World Assembly) http://www.ahl-ul-bait.com/
 イラン(青少年知的発達研究所 KANOON):児童書フェア
     http://en.wikipedia.org/wiki/Institute_for_the_Intellectual_Development_of_Children_and_Young_Adults

イランのブースでは、手のひらサイズのクルアーン(コーラン)を無料配布
していて、私も一冊いただきました。イランって、クルアーンをいろんな
形態で作っているんですよね。

ユーロ危機の中、イタリア以外のヨーロッパ勢が当ブックフェアから姿を消し
た状況で、核問題で国際的に孤立し、欧米諸国と激しく対立するイランが、
日本のブックフェアではマイペースに出展し続けているというのは、実に
興味深いですね。

ブックフェア全体は、同時開催の関連フェアとともに盛況でした。
欧州勢が衰退の今、中東諸国が低調なのは致し方ありませんね。

21さーひぶ。:2013/07/07(日) 22:54:46
「第20回 東京国際ブックフェア2013」(略称TIBF2013、7月3日(水)〜6日(土))

今年も例年通り、東京ビッグサイトで開催されました。
幕張メッセからこちらへ会場を変えて17回目、東展示場から西展示場へ移って7回目、
4月から7月へ開催時期を移して9回目になります。テーマ国は「韓国」。

従来は、土曜・日曜までの4日間でしたが、今年は土曜日で閉幕だったので、
最終日がひどく混雑しました。

今年の中東からの出展者は、サウジアラビアとイランのみ。
今年は、長年の常連であったエジプト・ブースが姿を消して2年目。
ちょうど、ブックフェアが始まった7月3日には、軍がモルスィー政権を打倒
したクーデタがありましたが、いずれにせよ、極東の島国でブックフェアに
出展するような余裕はまったくないといってよいでしょう。
反政府デモが続くトルコも、(理由はわかりませんが)今年は出展なし。

サウジのブースは、昨年とだいたい同じ。佐川信子さんがアラビア書道の
名前書きサービスをして人だかりができていたのも昨年と同じ。
マッカ(メッカ)のハラームモスクや、マディーナ(メディナ)の預言者モスク
の模型展示は、昨年よりも小ぶりなものになっていました。
ブースの大きさも、従来の大パビリオンに比べれば幾分小さくなりました。
まあ、サウジのは、ブックフェア出展に名を借りた自国紹介展示なのですから、
巨額のオイルマネーを抱えるあの絶対王制がゆるがない限り、当分の間は
このままなのでしょう。お金だけはかかってるんだろうけど…。
イランは、あいかわらずマイペースとしかいいようがありません。

エジプトが常連だった頃は、書籍の販売をしてくれたこともありましたが、
今や隔世の感があります。

22さーひぶ。:2014/07/14(月) 19:32:19
「第21回 東京国際ブックフェア2014」(略称TIBF2014、7月2日(水)〜5日(土))

今年も例年通り、東京ビッグサイトで開催されました。
幕張メッセからこちらへ会場を変えて18回目、東展示場から西展示場へ移って8回目、
4月から7月へ開催時期を移して10回目になります。テーマ国は「マレーシア」。

以前は、土曜・日曜までの4日間でしたが、昨年から土曜日で閉幕なためもあって、
最終日がひどく混雑しました。

今年も、中東からの出展者は、サウジアラビアとイランのみ。

変わったことといえば、イラン大使館のブースがいろんな催し物を
やり出したこと。イラン人の絨緞織りの少女に織機で織らせたり、
来場者の名前をペルシア文字で書く無料サービスなどを始めて、
人だかりが出来て盛況のようでした。
イランは、欧米との核協議も進んで、制裁緩和に光が差して来たところ。
スンナ派のサウジ大使館のブースを意識して、シーア派大国として、
観客を惹き付ける催しをやってみよう、という感じでしょうか。

アハマディアという宗教団体もここ数年の常連になっていますので、
ブックフェア会場の一角が、さながらイスラーム圏になっています。

でも、あいかわらず、ブックフェア出展としてはいまひとつの出来でした。


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