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科学と疑似科学とを判別する(2)

113Ken:2021/08/06(金) 00:14:38 ID:l3c2r2bk
>>110

はじめに確認しますが、4色問題は参考として私が出したもので、基準05とは性質が異なると、>>109で述べました。そのことには同意をされますか? 4色問題がどういう結論になっても、基準05の議論は別であるし、4色問題の結論を流用できるかも、分かりません。

>1匹のネズミと10匹のネズミと10万匹のネズミでは、同じとはみなせない、と(容易に連想できることを)書いてるでしょ?

ネズミについて書かれたのは、>>107での、

>例えば生物学では100匹程度のネズミでの(中略)動物全体でも似たようなものだということがわかっているからです。

で、少ない観測数に基づく理論を全体に適用してもよい、という主張になっています。1匹と10匹と10万匹では違うと言われたのは、>>108でのカラスの話です。

ですが、カラスの例でも、地図の塗り分けとは、性質が異なると思います。

たとえば10万の国があって、その中に、塗り分けに5色が必要な5つの国が発見されたとします。5つの中の、どの2つを同色にしても塗り分けができないということです。

それなら、10万からその5つだけを取り出しても、やはり5色が必要でしょう。つまり5色が必要か、4色で間に合うかは、5つの国で決まるので、それ以外の国は関係がありません。カラスの数が増えれば脅威が増すのとは、その点が異なると思います。

>>111

>3-3.ゆえに宇宙が無限の拡がりを持つという命題は、科学的ではない。
>3-4.ゆえに過去が無限に続くという命題は、科学的ではない。
>3-4.ゆえに無限の過去という存在は、科学的ではない。

宇宙の広がりや過去の時間が無限であることを、どうやって検証するのか。どういう事象が観測されたら、無限とみなせるのか。その事象からして想定できないのではありませんか? 観測できないものは科学の対象にならないでしょう。

物理学が理論式を作る過程で、無限を利用することはあります。たとえば、地球の脱出速度を計算するのに、どれだけの初速があれば、物体は無限の位置まで至るかという計算をします。位置は無限でも、位置エネルギーは収束するから可能なことです。

ですが、それは、空間や時間は「ここまで」という境界を具体化できないから、どこまでも続くと仮定するしかないからでしょう。脱出速度でいうなら、教科書には「地球の脱出速度は約11.2km/s」などと書かれていますが、正確には「11.2km/s以下」というべきです。10km/sで飛び出した物体の到達点に宇宙の終わりがあって、物体は地球に戻らないかもしれません。


なお、この無限問題も、基準05にどう関連するのか、よく分かりません。基準05で論じているのは、「P∧¬Pは不可能」という数理論から、「太陽が正の角速度をもつ∧太陽がゼロ以下の角速度をもつは不可能」という自然科学理論を導くことの是非のはずです。

4色問題も、この無限問題も、枝道ではありませんか? 4色問題は私が持ち込みましたが、数学と自然科学の関係を一般的に考える参考として出したもので、ひととおり意見を出し合っても合意ができなければ、それ以上追求しなくてもよいのでは? 無限問題も同様です。


>>112

>正されなければ熱力についての議論はお断りです。

それは困りましたね。熱力学はこれまでに2度論題になりました。1度目は、エントロピーの起源問題、2度目は第2法則の反証可能問題で、どちらもまた論題になるかもしれませんから。

重要なのは、閉鎖系のエントロピーは、熱平衡状態でなければ増大するという1点です。たとえ閉鎖系のエネルギーと温度が一定でも。これだけは妥協ができません。魔法瓶(>>106)もその例として出したので、おっしゃるような「熱的死の状態に安定」したものを想定したのではありません。

もっとも>>112まで含めたdiamonds8888xさんの投稿を総合すると、結局、

エントロピー変化(ΔS) = 熱量移動/温度
エントロピー(S) = ボルツマン定数 × ln(状態数)

でよいのではありませんか? それなら異存はありません。私は「S = e/T」がひっかかっただけです。「エネルギー/温度差」は、熱力学的エントロピーの絶対量を定義できないかを考察中に思いついたもので、今後、本スレッドでは出しません。


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