[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
メール
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
601-
701-
801-
901-
1001-
1101-
1201-
1301-
1401-
1501-
1601-
1701-
1801-
1901-
2001-
2101-
2201-
2301-
2401-
2501-
2601-
2701-
2801-
2901-
3001-
3101-
3201-
3301-
3401-
3501-
3601-
3701-
3801-
3901-
4001-
4101-
4201-
4301-
4401-
4501-
4601-
4701-
4801-
4901-
5001-
5101-
5201-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
新・鉄道綜合スレ
1
:
とはずがたり
:2015/08/11(火) 14:41:44
前スレ
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1047289790/l50
5135
:
OS5
:2025/08/25(月) 10:31:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/f9fd73c1536a98819cf3317f4e5238602f8e30ff
「東京近郊」になった沿線、つくばエクスプレス開業20周年…東京駅延伸にも期待高まる
8/25(月) 7:31配信
読売新聞オンライン
茨城県つくば市と東京・秋葉原を結ぶつくばエクスプレス(TX)が24日、開業20周年を迎えた。この間、沿線の開発が進んで利用客も順調に増加し、街に活気をもたらしてきた。秋には東京駅延伸に向けた調査も始まる予定で、TXや沿線地域は今後も発展する余地を残している。(佐野祐亮)
秋葉原からつくば…最速45分
つくばエクスプレスの路線図
TXはJR常磐線の混雑緩和などを目指し、2005年8月に開業した。秋葉原から埼玉、千葉を経て、つくばまでの約58・3キロを最速45分で走る。
利用客は着実に増え、マンションや商業施設などの開発も進行。10年前と比べた茨城県内沿線自治体の人口(県調査による7月1日現在の常住人口)を見ると、つくば市が約3万5000人増の26万2006人、守谷市が約5300人増の7万51人、つくばみらい市が約2400人増の5万1538人と伸びている。
沿線の土地の価値や注目度もさらに上昇。守谷駅から約4キロの野木崎地区は東京ヤクルトスワローズの二軍施設の移転先となり、8月に起工式が行われた。
「TXがなかったら筑波大に通えなかった」
学生らの意識・行動の変容も、TXがもたらしたものの一つだ。「『東京近郊の大学』になった」と語るのは筑波大の永田恭介学長。「東京方面から通う学生が増えた。シンポジウムや共同研究で外国から来た方は東京のホテルに泊まることもある」と明かす。
実際に千葉県流山市の実家からTXを利用して筑波大に通う1年の男性(18)は「東京にも大学にも短時間で行ける。TXがなかったら筑波大に通えなかった」と話す。
TX開業20周年を記念して行われた特別列車の出発式(24日、秋葉原駅で)
TXの利便性がさらに増すとして沿線自治体の期待が高まっているのが東京駅延伸だ。松丸修久・守谷市長が会長となり、沿線11市区で延伸を求める期成同盟会が昨年末に発足。運営する首都圏新都市鉄道は7月、延伸効果の調査に乗り出すと発表した。
ただ、同社は東京、茨城、埼玉、千葉の1都3県などから出資を受けた第3セクターだ。開業の際に借り入れた膨大な建設費用について、47年度までに残る約4000億円を返済する必要があり、どう延伸の資金を賄うかが課題となる。
記念式典
開業20周年の記念式典が24日、秋葉原駅で行われた。渡辺良社長が「皆様に支えられてきた20年。さらにご支援と時には厳しいご指摘をいただきながら、今後も発展していきたい」とあいさつした。
5136
:
OS5
:2025/08/25(月) 10:40:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/929720018a2cf7e611f15e1aa7e4293e6ae38415
TX開業20年 つくば駅周辺 刷新へ 公園改修、技術革新拠点も 茨城
8/25(月) 7:00配信
茨城新聞クロスアイ
改修する中央公園のイメージ図(つくば市提供)
つくばエクスプレス(TX)の始発駅、つくば駅周辺(茨城県つくば市吾妻)で、新たな街の活性化策が計画されている。大型商業店舗の撤退などで一時期、中心市街地の衰退が懸念されたが、駅前公園の改修や研究学園都市らしいイノベーション拠点の整備が予定されている。
つくば駅から北東約400メートルの場所では筑波大が2027年度の完成を目指し、企業と共同研究を行う施設を設ける計画だ。約3.3ヘクタールの職員宿舎跡地に、長さ100メートル、幅70メートル、高さ22メートルの大空間実験棟を建設。ドローンや自走ロボットの研究に取り組む。
同大によると、現在のところ20社程度の企業が参加を検討。担当者は「市民も利用できるオープンスペースを設ける予定で、大学の研究を身近に感じてもらいたい」と話す。
つくば駅周辺は以前「空洞化」が懸念された時期がある。老朽化した国家公務員宿舎の削減が05年に始まったことに加え、17年に駅前の百貨店「西武筑波店」が閉店。翌18年には商業施設の核テナント「イオンつくば駅前店」が撤退したためだ。
市が駅周辺の再生議論を開始したのは17年だ。「つくば中心市街地まちづくり戦略」を20年に策定し、これまでに約10億円を投入。老朽化したつくばセンタービルの改修や、まちづくり会社の設立など、てこ入れを図ってきた。
市が現在計画するのは、つくば駅前にある中央公園の改修と、財務省と一体で進める「吾妻二丁目国家公務員宿舎跡地」の開発だ。
中央公園は池のそばにデッキを新設。休憩のためのベンチも並べる。27年度に工事に着手する予定で、「TXでつくばを訪れた人たちの写真スポットになればいい」と市担当者は語る。
国家公務員宿舎跡地は市有地を含めて約5.7ヘクタールの大区画だ。駅から西約300メートルほどの場所にあり、一部のエリアを市はイノベーションを生み出す拠点に位置付ける。財務省が企画提案型の入札を来年5月に実施する予定だ。
つくば駅周辺でイベント支援などに取り組むつくばセンター地区活性化協議会の飯野哲雄会長は「つくば駅周辺は市の玄関口にふさわしい街づくりを行うことが重要。科学技術都市、文教都市という他の駅にはない強みを打ち出していくことが求められる」と話す。
■開業日つくば駅勤務 益田さん「構内 お祭り状態」
20年前の8月24日。つくばエクスプレス(TX)つくば駅は初乗りを楽しもうとする乗客でごった返した。同駅に勤務していた首都圏新都市鉄道(東京)旅客課の益田貴仁さん(38)は「お客さんもわれわれも初めてのこと。駅構内はまさにお祭り状態だった」と当時の様子を振り返る。
益田さんは開業した2005年春に入社。西武鉄道(埼玉)で研修した後、つくば駅務管理所へ配属された。
開業当日。つくば駅では午前4時にセレモニーが行われ、乗客を含む約1000人以上が参加。同5時7分に一番列車が出発した。
益田さんは券売機に並ぶ乗客に対応。切符の買い方を知らない人がいたため、何度も繰り返し説明し、ホームで行き先案内も行うなど、業務に奮闘した。
下り列車が到着すると、プリペイドカードの金額不足で窓口精算に並ぶ人が続出。行列は地上の出入り口付近まであふれ、午後に入ってから一時入場制限を設けたほどだった。
「あそこまでの混雑は東日本大震災の時を除いてあまり経験がない」と益田さん。現在は駅業務の研修などを行う部署に所属し、社員の一人としてTXを支えている。
茨城新聞社
5137
:
OS5
:2025/08/25(月) 11:29:09
https://www.minpo.jp/news/detail/20250605124781
少子化を生きる ふくしまの未来 第7部「縮む地域」(4) 公共交通 通学の利用減深刻 路線維持へ模索続く
2025/06/05 10:27
Facebookで共有
Twitterで共有
沿線の生徒、学生の減少などで業績が低迷している阿武隈急行線
沿線の生徒、学生の減少などで業績が低迷している阿武隈急行線
少子化の影響は公共交通の分野にも及んでいる。通勤通学などの生活路線として福島、宮城両県を結ぶ阿武隈急行線は利用低迷を受け、岐路に立たされている。宮城県側では、鉄路としての存廃を含めた議論まで持ち上がった。
運営する阿武隈急行(本社・伊達市)によると、2024(令和6)年度の輸送人員の総数は194万人。このうち通学定期の利用者は71万人と4割近くを占める。ただ、通学定期利用はピークだった1996(平成8)年度に比べて6割まで落ち込むなど、通学需要の減少が業績の低迷の一因となっている。同社は「特に、伊達市の県立高2校の統合による余波は大きい」と分析する。
高校生ら乗客の減少を背景に、2024年度の鉄道事業は過去最大の8億6300万円の赤字を計上した。開業から35年以上経過し、老朽化した設備の更新が必要な箇所は沿線全域にわたる。ただ、捻出できる費用は限られる。経営改善を図らなければ今後、運行の安全自体にも影響しかねないという。
関係者も手をこまねいてるわけではない。同社は福島学院大(福島市)と包括連携協定を結び、若者らの利用促進策を打ち出そうとしている。今年に入り、学生の視点を対策に生かすためのワークショップを重ねている。学生側からはこれまでにダイヤ編成の改良、電子決済の導入などの案が寄せられた。第2回に参加したある学生は「利便性を考えると阿武隈急行線はなくてはならない存在」と訴えた。
同社総務営業部長の千葉亨さん(64)は「若い世代に少しでも乗車する習慣を持ってもらえるようにしたい」とし、若者向けの乗車券を企画するなど解決に向けた模索を続けている。
苦境に立つのは路線バスも同じだ。会津地方全域に路線網を持つ会津乗合自動車(本社・会津若松市)では路線バスの通学定期券の2023年度の販売数が2019年度に比べて約75%減少した。
地域で高校などの統廃合が進む中、県は地域公共交通計画の中で長距離通学者のため、路線バスを維持する必要性を強調。事業者、自治体と連携した利活用を進める考えだ。同社も遠方から通学する生徒らのため、駅への乗り入れなど利用状況に応じて利便性を高めている。今後はDX化などにより、さらに利用しやすい環境づくりを進める考えだが、同社バス事業本部は「導入には多額の費用がかかる見通しだ。行政の補助などが不可欠」と少子化時代に対応できるよう、新たな支援策を求めている。
5138
:
OS5
:2025/08/26(火) 21:06:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/29a553d53131a39dd065d0ae519dc8e73fd6e277
鉄道ファン殺到の「過酷ツアー」も 「三セクの優等生」北越急行の今
8/23(土) 7:30配信
171
コメント171件
毎日新聞
「ナイトタートル」に乗り込むツアー参加者=新潟県南魚沼市の六日町駅で2025年7月5日午後11時33分、神崎修一撮影
北越急行(新潟県南魚沼市)には、鉄道ファンが殺到する名物ツアーがある。徹夜でトンネル内を歩き回り「深夜の過酷なツアー」と紹介される「ナイトタートル〜夜のトンネル探検」だ。
【写真で見る】深夜のトンネル、中の様子は…?
終電後の午後11時40分に六日町(南魚沼市)を出発する夜行列車で、普段は絶対に立ち入ることができない線路に下り、トンネル内を見学できる特別なツアーだ。
7月5日に開催されたツアーには、定員の2倍以上の応募があり、抽選で選ばれた23人が参加した。
まずは美佐島駅(十日町市)で下車し、赤倉トンネル内に設置された珍しい駅施設や近くの旧変電所を見学。しんざ駅(同市)まで、鉄道設備の説明を受けながら、冷たいトンネル内(2・2キロ)を約1時間かけて歩く。
その後は、ほくほく大島駅(上越市)まで列車で移動。難工事の末に完成したという鍋立山トンネルの内部に入る。「トンネル探検」を終えて六日町まで戻る列車は、夜明けの車窓を楽しめるようツアータイトルの「タートル(亀)」のようにゆっくりとしたスピードで運行された。
北越急行の水澤孝太課長代理は「路線の7割がトンネルであることなど、ほくほく線の魅力をPRしたい」と話し、ツアーに参加した仙台市の男性会社員(50)は「トンネルの探検は面白かった。会社の取り組みは応援したい」と話した。
◇失ったドル箱特急
「第三セクターの優等生」――。第三セクターの鉄道会社のほとんどが赤字に苦しむ中、1997年の開業から黒字を維持し続けた北越急行はかつて、こう呼ばれていた。上越新幹線の越後湯沢駅から北陸方面へ向かう特急「はくたか」をJRと共同で運行していたからだ。
しかし、2015年に北陸新幹線が開業してからは状況が一転。北陸へのアクセスは新幹線が主要ルートとなり、収益の約9割を占めた「ドル箱特急」を失った。現在は地域の鉄道として高校生の通学などを支えるが、苦しい経営が続いている。
6月まで社長を務めた小池裕明氏(65)は「安全運行のため、線路や車両の保守、点検が常に必要で、鉄道はコストダウンが難しい事業だ。今は内部留保(貯金)を食い潰している状態だ」と説明する。
◇内部留保は約半分に
2024年度決算は最終損益が8億2045万円の赤字で、赤字額は15年以降で最大となった。最盛期に130億円あった内部留保も75億円まで減らした。
夜のトンネル探検ツアーや、車内の天井に宇宙や花火などの映像を映す「ゆめぞら号」の運行など、知恵を絞った誘客策で路線の活性化を図る。
ほくほく線を含むローカル線の将来像について、小池氏は県など地域がビジョンを示す必要があると考える。「地域と一緒になって利用客を呼び込むことが必要だ。ただその前段で、バスやタクシーを含め公共交通をどうするのか。県民の移動をどう確保するのか。その方向性を示してほしい」と求めた。【神崎修一】
◇北越急行ほくほく線
六日町(南魚沼市)と犀潟(上越市)間の全長59・5キロを結ぶ。国鉄の「北越北線」として1968年に着工されたが、80年に国鉄再建法の施行により工事が中断。84年に県や沿線自治体などが出資する第三セクター「北越急行」が設立され、85年に工事が再開された。97年3月の開業から、越後湯沢と金沢方面を結ぶ特急「はくたか」が運行され、2002年からは在来線として国内最速の時速160キロで運転された。
5139
:
OS5
:2025/08/26(火) 21:47:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/5c49a1d777d861b4e9af2e1322f19715321a3eba
〈北陸新幹線延伸〉小浜派に焦りの色 稲田氏「ふざけているのか」 自民鉄道調査会、予算増えず苛立ち
8/26(火) 20:51配信
北國新聞社
北陸新幹線の概算要求の方針が示された会合で不満を示す稲田氏(右)=自民党本部
●米原派「早期再検証を」
自民党整備新幹線等鉄道調査会は26日、党本部で開かれ、北陸新幹線の予算が増えていない現状に対し、会長の稲田朋美衆院議員(福井1区)が「ふざけているのか」と国土交通省側に不満をぶちまけた。与党が「米原」を含めてルートを再検証する方向となる中で、現行の「小浜」を推す議員に焦りの色がにじんだ格好となった。一方、米原派は「再検証の舞台となる会合を早く開くべきだ」と気勢を上げており、ルートを巡る綱引きは今後ますます過熱しそうだ。
「他の予算の中には、前年から1・2〜1・4倍に増えているものもあるのに、新幹線予算だけが全く増えていない。『ふざけてんのか』と私は言いたい」。26日の会合で、稲田氏は出席議員や報道陣を前に、こうまくし立てた。
稲田氏が語気を強めた背景には、「小浜」での整備が膠着(こうちゃく)状態に陥っている上、ルート再検証の方針が示されたことがあるとみられる。敦賀以西の建設費が事項要求となり、整備新幹線の北陸、北海道、九州各区間の国費も今年度当初予算と同じ804億円となれば、「小浜」の着工は難しいとみられるからだ。
自身と同じく小浜推進派の与党整備委員長の西田昌司参院議員(京都府選挙区)が参院選後に、「米原」や「舞鶴」を含めてルートの再検証を整備委の上部組織である与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT)で行う方針を示しており、ルートが見直される可能性もある。
実際、出席者によると、冒頭のあいさつ後に非公開となった会合では、国交省は、敦賀以西が沿線の京都府や大阪府の懸念により着工する見込みが立っていないと報告。「今回計上した804億円は北海道の事業費に充てざるを得ない」と「小浜」の建設費が事実上ないことへの理解を求めた。
「納得できない」。こう不満を爆発させた稲田氏に対しては、別の出席議員が「勝負はここで決まらないから」となだめ、会合は終了したという。
●西田氏が方針説明
一方、ルートが再検証されることになった米原派にとっては、議論の場となるPTを早期に開催させたいところだ。
出席した与党整備委の佐々木紀衆院議員(石川2区)は「整備が進まないのは議論をしていないからだ。前提条件が変わった以上、話し合いの場をつくるべきだ」と関係議員に働き掛けを強める考えを強調した。
ただ、この日の会合でルート再検証の方針を説明した西田氏は「党内で議論している総裁選を実施するかどうかなど、与党の方向性が決まるまではPTの実施はなかなか難しい」と述べ、出席議員に理解を求めた。新たに自民が他党と連立政権を組んだ場合も想定し、ルートを再考する可能性にも言及した。
5140
:
OS5
:2025/08/26(火) 22:54:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/811a4d19f27de22801d144da5cc24225803ec8cd
《連載:鉄路とまち 茨城・TX20年》(4) 東京延伸へ議論加速 茨城県、土浦方面「一体」描く
8/20(水) 11:00配信
茨城新聞クロスアイ
つくばエクスプレス(TX)と臨海地下鉄の東京駅接続の早期事業化を目指して発足した自治体同盟会=2024年12月23日、守谷市役所
つくばエクスプレス(TX)では二つの延伸構想がある。
6月、TXを運営する首都圏新都市鉄道の都内本社。渡辺良社長に対し、松丸修久守谷市長や沿線自治体4市の幹部が向き合った。東京駅延伸に関する要望書を手渡し、延伸効果や需要予測などの調査の早期実施を求めた。自治体側は沿線の好調な住宅開発が今後も続く見込みだと説明し、鉄道の将来需要の安定を強調した。
要望したのは「つくばエクスプレスと都心部・臨海地域地下鉄の接続事業化促進期成同盟会」。昨年12月にTXと臨海地下鉄沿線の4都県11市区でスタートし、松丸市長が会長に就いた。今年2月には県も加わり、大井川和彦知事も要望書に名を連ねた。渡辺社長は8月の記者会見で今秋から調査を行うと発表した。
TX構想は当初、東京駅が起点だった。2016年、国土交通省の交通政策審議会の答申でTX東京駅と臨海地下鉄の接続が明示された。さらに都が臨海地下鉄を40年までに開業すると表明したことで、東京延伸の議論も加速して同盟会の結成に至った。
延伸実現のポイントを、松丸市長はかねて「熱意」と繰り返す。同盟会は市民への署名活動も検討している。議会も後押しする。県議会は6月に超党派の「つくばエクスプレス東京駅等延伸促進議員連盟」を発足、県内沿線3市の議会でも議連結成に動く。同盟会は各方面の動向を見て、総決起集会のタイミングを計り、熱の高まりを見せつけるストーリーだ。
もう一つの延伸構想は県が推し進める土浦方面だ。県は2月、土浦延伸の需要予測を試算した事業計画素案を公表した。費用便益比は国が延伸を許可する目安の「1」を上回る。東京延伸との一体整備で開通から27年で借入金を償還できると示した。数字は共に土浦延伸単独よりも良い。
土浦延伸は従来試算で「赤字」だが、今回は「応用都市経済モデル」と呼ばれる手法ではじき、数値が改善した。同モデルは延伸による移住や企業立地などの社会経済活動を踏まえたものだ。
県はこの試算を武器に一体整備に理解を求める。ただ同モデルは鉄道で実績が乏しく、県交通政策課担当者は「有識者にお墨付きを得た上で、採算が取れることを沿線自治体に納得してもらえるようにしたい。土浦延伸で鉄道ネットワークの効果が高まり、東京延伸の価値が上がる」と話す。県は30年ごろの交通政策審議会の答申を目指す。
期成同盟会で土浦延伸と連携する動きはない。特に東京、埼玉、千葉は土浦延伸のメリットを感じづらい背景もあり、TX沿線の市幹部も「東京延伸と土浦延伸のパッケージ化はすぐにはできない」と距離を置く。松丸市長も答申に載る東京延伸と比較し、「熟成度が違う。『つくば土浦(区間)』は土俵の外にいる。もう少し熟成度が上がらないと(同盟会で)触れられない。まずは東京延伸をやりきる」と慎重だ。
茨城新聞社
5141
:
OS5
:2025/08/28(木) 09:34:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/859d25c9426d36f9ff6ee263d6c257b829a4ae22
新幹線長崎ルート未着工区間 環境アセス概算要求見送りへ 長崎県提案で国交省
8/27(水) 10:30配信
長崎新聞
西九州新幹線かもめ=長崎市内
国土交通省は、九州新幹線長崎ルート未着工区間(新鳥栖-武雄温泉)の環境影響評価(アセスメント)について、2026年度予算概算要求への費用計上を見送った。長崎、佐賀両県とJR九州の3者トップによる意見交換で大石賢吾長崎県知事が実施を提案したが、中野洋昌国交相は26日の会見で「実施に必要となるルートや駅位置に関して、現時点で地元(佐賀県)の理解を得られていない」と理由を述べた。
政府与党、長崎県、JR九州はいずれも佐賀駅を経由する全線フル規格化を目指しているが、佐賀県は建設費負担増や在来線の利便性低下を懸念している。
両県とJR九州は19日、昨年5月以来2回目の意見交換を佐賀県庁で開いた。大石知事は「国の負担で環境アセスの実施が必要」と主張。これに対し山口祥義佐賀県知事は終了後の取材に「現段階では佐賀駅ルートしかないので、すぐに踏み出すことは考えていない」と難色を示していた。
3者は「国が解決策を示すべきだ」との認識で一致した。会見で対応を問われた中野国交相は「引き続き3者と議論を重ねていきたい」と話すにとどめた。
同省は概算要求で、整備新幹線3路線の建設費として25年度と同じ国費804億円を盛り込んだ。地方負担分を含む事業費は3489億円。大部分を北海道(新函館北斗-札幌)に充てる。ルート設定を巡り沿線自治体間で紛糾している北陸(敦賀-新大阪)は、金額を示さない事項要求とし、建設費とは別枠で地下水への影響などの調査費を計上した。長崎ルートは22年9月に開業した武雄温泉-長崎の残工事を想定。3路線の配分額は今後調整する。
5142
:
OS5
:2025/08/28(木) 17:46:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/d5b6f38b83ed903df94324fce62e6e3667125abb
運休続く米坂線、JR側が四つの運営方法説明 復旧検討会議第6回会合
8/28(木) 9:58配信
山形新聞
米坂線(資料写真)
2022年8月豪雨で被災し、一部区間で運休が続くJR米坂線の復旧検討会議の第6回会合が27日、新潟県関川村で開かれ、JR東日本が上下分離やバス転換など四つの運営方法のイメージなどを説明した。
バス転換の場合、小国町立病院や道の駅いいでといった駅以外の場所を巡る柔軟なルート設定が可能になることをメリットに挙げつつ、運行事業者の確保や費用負担を課題とした。上下分離は駅舎の公共利用による拠点性向上が見込める一方、施設を維持管理する地域組織の立ち上げと人材確保の問題点を指摘。第三セクター運営は地域ニーズに合った運行が可能な点を利点とし、バス同様のデメリットがあるとした。
本県の会田淳士みらい企画創造部長は「鉄路復旧が第一であることに変わりはない。JRの支援・協力の内容が見えないと前に進まない面もあり、深掘りを求める声がある」とした。
会議は非公開で、終了後に関係者が取材に応じた。
5143
:
OS5
:2025/08/29(金) 16:58:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/5cb6f62570fbb3765c5b81dca5de8c5bfd6b424d
ワンマン運転化の南武線、10分以上の遅れが2倍に…システム変更でドアが開くまで数秒長く
8/29(金) 14:06配信
166
コメント166件
読売新聞オンライン
今春からワンマン運転を始めたJR南武線(川崎―立川駅間)で、朝の通勤時間帯の遅延が増加した。JR東日本横浜支社によると、ワンマン化後の4〜6月に遅延状況を調査したところ、昨年同期と比べ、10分以上の遅れが2倍以上になったという。同支社は、列車到着時のドアを開けるシステムを変更したことなど複数の要因が考えられるとして、秋までにシステムや車両の改修などの対策を行う。(中瀬邦雄)
【写真】南武線の車両側面の「スピーカー」
発車メロディーは聞こえにくく…
多くの利用客が乗降する南武線(18日午前9時頃、JR川崎駅で)
南武線は将来的な人手不足などに対応するJR東の取り組みの一環で、今年3月15日のダイヤ改正からワンマン運転となった。車掌が乗務しなくなり、ドアの開閉は運転士が行い、発車メロディーもホーム設置のスピーカーではなく、車両側面のスピーカーから流すよう改められた。
ただ、同支社にはワンマン化後、特に朝の通勤時間帯での遅れの増加を指摘する声が利用者から寄せられていた。
同支社によると、ワンマン化に伴い採用された車両のドアとホームドアの連携システムの影響で、列車が到着してからドアが開くまで、以前より数秒長くかかるようになったことが要因の一つと考えられるという。
発車メロディーが車両側面から流れるようになり、空調設備の音や周辺環境により、メロディーが聞こえにくくなっていることも判明。発車時間がわかりにくくなったことも、乗降時間の拡大に影響しているとみられる。
このほか、沿線の人口増加で前年度より混雑率が上昇していることも一因としている。特に他路線への乗換駅で列車が出発するまでに時間がかかっているという。
同支社は遅延の対策として、今秋までに、列車到着からドアが開くまでの時間を短縮するようシステムを改修し、発車メロディーの音量を上げる改修も実施する。将来的にはダイヤの一部見直しも検討する。
南武線ホームの混雑対策として、川崎駅では朝夕の通勤時間帯に利用者がスムーズに移動できるよう一部のエスカレーターを上り専用にするなどの対策も行っている。
同支社は、これまでも遅れの原因になっていた線路内への人の立ち入り、落とし物なども遅延増加の要因で、「ワンマン運転自体が遅れの原因ではない」との見解で、担当者は「利用者の意見に応え、利便性向上の取り組みを進めていきたい」としている。
来年春には、横浜・根岸線でもワンマン運転が導入される予定だ。
5144
:
OS5
:2025/08/31(日) 20:54:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/6fe199235ab42d6330b399a12ee84a338b84141b
新幹線無賃乗車、万博で集団万引…撮り鉄転売ヤー「大宮赤ラン軍団」 そのセコすぎる手口
8/31(日) 19:18配信
産経新聞
大阪・関西万博会場に最寄りの大阪メトロ夢洲駅。「撮り鉄」仲間のグループは、東京からこの駅まで無賃乗車を繰り返したとみられる=大阪市此花区(写真は本文とは関係ありません)
趣味の鉄道撮影でつながった「撮り鉄」のグループは、いつから犯罪集団に転化したのか。大阪・関西万博会場で、大量のグッズを集団で万引したとして東京都内の大学生ら20代の男6人が大阪府警に逮捕された。捜査関係者によれば、もともと無賃乗車の常習犯。新幹線を利用しながら、東京-大阪間を1人150円で移動していた。観光も兼ねた〝万引行脚〟だったとみられ、規範意識の乏しさが目立つ。
■デッキやトイレでチェック回避
6月26日午前、東京駅構内に、いずれも大学生の平原雄大被告(20)=東京都北区、窃盗罪で起訴済み=と、木村彩人被告(22)=板橋区、同=ら5人のメンバーが集まった。
捜査関係者によると、それぞれ1人150円の入場券のみで新幹線に乗り込んだ。目的地は大阪の万博会場。「万博グッズを盗み、転売する目的だった」という。
新幹線の車内ではそれぞれ分散し、自由席付近のデッキやトイレに長時間滞留。チケット確認をやり過ごした。
■「張り付き」に「センサー隠し」
「新大阪駅は警備が厳しい」。そんな情報を得ていたメンバーたちはその先の新神戸駅で降車。自動改札機を通過するときは、前を行く人にぴたりと接近し、手荷物を使ってその人との隙間を埋めることで、センサーに「1人しか通過していない」と誤認させる「張り付き」という手法を使ったとみられる。
さらに万博会場へ向かう在来線でも、無賃乗車を繰り返した。この際はセンサー部分を覆い隠し、人の通過を識別させない「センサー隠し」を行っていたという。
残る1人とは万博会場前で合流。いずれも成人だったが、一部メンバーは12〜17歳が対象の「中人」チケットで万博会場へ割引入場した疑いも浮上している。
オフィシャルグッズストアでは公式キャラクター「ミャクミャク」のグッズなどを手提げかばんに大量に詰め込んで万引した。ミャクミャクが黒一色で統一され、購入制限がかかるほど人気の通称「黒ミャクミャク」も被害品に含まれ、平原被告は「限定グッズは高く売れる」と供述した。
■「尖閣」の隠語、SNSで不正情報を共有
摘発された6人はいずれも「撮り鉄」仲間で、JR大宮駅(さいたま市大宮区)を中心に不正乗車を繰り返していたことから「大宮赤ラン軍団」と呼ばれていた。改札機を〝強行突破〟して機械のエラーを示す赤ランプを点滅させる行為から、この名が付いた。6人が参加するSNSのグループには約30人が集まり、不正が比較的容易な駅の情報などを共有していたという。
センサー隠しをはじめとするこうした不正乗車の手口はSNSでも「尖閣」などの隠語で流通。手口を紹介する動画もSNSで複数アップされている。ある鉄道会社の関係者は、遠隔監視システムの導入など対策はしているものの「改札機のシステムの隙をつく手口はSNSで広く拡散され、すべてを防ぐのは極めて困難だ」とこぼす。
逮捕された6人について、捜査関係者は「グッズの転売がもうかると知って、観光も兼ねて万博会場を選んだのだろう」と推測。府警は「撮り鉄」グループが万引集団に変化した経緯など実態解明を進めている。(鈴木源也、木下倫太朗)
5145
:
OS5
:2025/08/31(日) 21:11:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/14ed4498c15e855578033e90d295eca47b5c533b
新潟-上越が半額に!「特急しらゆき」初の新潟県独自割引きが10月開始…利用促進で“分断”された県土をつなぐ役割担えるか
8/31(日) 6:00配信
132
コメント132件
新潟日報
特急しらゆき
新潟県とJR東日本は、新潟市と上越地域をつなぐ特急「しらゆき」(新潟-上越妙高・新井)の乗車券・指定席特急料金が半額になる切符を10月1日に発売する。インターネット予約が対象で、利用期間は10月11日から来年1月末まで。しらゆきの利用促進を狙い県が支援する。県によるこうした割引支援は初めて。
しらゆきの割引は、これまでもJR東が独自で同社のウェブサイト「えきねっと」を通じ、「特急トクだ値1(イチ)」として2024年3月から行っている。乗車前日までの予約で3割引きになる。
今回は県が1900万円の予算を付け、割引を上乗せした。価格は繁忙期や閑散期によって変動するが、通常期では新潟-上越妙高で通常価格5320円が2710円、長岡-上越妙高で3690円が1900円になる。今回の割引切符は県の予算上限に達し次第、販売を終了する。その後も従来の3割引き切符の販売は継続する。
詳しい発売期間などは、えきねっとのサイトで確認できる。県交通政策課は「利用状況を見ながら、今後事業を継続するかは検討する」としている。
5146
:
OS5
:2025/08/31(日) 21:29:08
https://news.yahoo.co.jp/articles/594e756842c02440f643994788abdc49ed0dee37
便利で危険な「勝手踏切」全国で1万5千カ所超 事故続出も閉鎖に欠かせぬ地元の理解
8/31(日) 19:30配信
産経新聞
住民の生活道路となっているJR呉線の「勝手踏切」。注意喚起の看板もある=3月、広島市安芸区(矢田幸己撮影)
正規の踏切ではない線路部分を住民が生活道路として横断する「勝手踏切」が問題化している。国土交通省の調査では全国で1万5553カ所(令和6年末時点)も確認されたが、危険性が高く列車との接触事故が後を絶たない。国は踏切の事故防止に毎年予算を計上するが、非正規の勝手踏切は原則対象外。閉鎖に向け鉄道事業者と自治体による協議を促すしかないが、「利便性」から閉鎖が困難なケースも多く、削減は一部にとどまるのが実情だ。
【ひと目でわかる】「勝手踏切」の多い都道府県
勝手踏切は、法令で認められていない線路横断箇所を指すが、明確な定義はない。国交省は「明らかに線路内を横断した形跡があるか、横断の情報があるもの」として各鉄道事業者に報告を要求し、6年末時点の集計では、モノレールしかない沖縄を除く46都道府県で確認された。最多は岩手の899カ所で、長野877カ所、新潟837カ所、愛媛718カ所と続く。
勝手踏切は遮断機や警報機がないことに加え、横断しやすいよう線路内の段差を少なくするなどの整備も一切行われていない。そのため、「線路の溝にはまったり、レールにつまづいて転倒したりする」(鉄道関係者)といった危険性が高い。列車側も急には停止できず、人身事故につながりかねない。
それでも、勝手踏切を閉鎖するには周辺住民の理解が欠かせない。中には「生活道として必要」「なくせば遠回りになる」といった反発も起こり、閉鎖が困難なケースもあるという。国交省によると、約4年前の前回集計では1万7千カ所余りあり、これまで1割弱しか減っていない。
一方、正式な踏切に変更するにも「線路との平面交差を極力減らす」という国の方針に逆行するため、基本的には認められない。仮に遮断機や警報機を備えた第1種踏切に切り替えるとしても、数千万円を超す費用が必要となることから、国や自治体も現状では閉鎖の方向で議論を進めるのが一般的だ。
広島市内のJR可部線では令和6年4月と10月、勝手踏切で2件の死亡事故が発生。市は事故が起きた勝手踏切の閉鎖に向け、区役所やJR西日本と協力して住民の同意確認を進めている。
市によると、線路を横切る形の生活道「里道」は市内に約200カ所も存在する。この一部が勝手踏切として利用されているとみられるが、線路の敷設前から里道があった場所もあるという。ただ、勝手踏切を横断すれば線路内への無断侵入として鉄道営業法違反にも問われかねず、市の担当者は「鉄道事業者と連携しながら(解消に向け)協議を進めていきたい」と話した。
■正規の踏切でも「第4種」は危険性高く
全国に3万2千カ所以上ある正規の踏切のうち、警報機も遮断機もない「第4種踏切」は、2300カ所超にのぼる。勝手踏切と同様に危険性が高く、死亡事故も発生。国土交通省は廃止や遮断機などを備えた「第1種」への切り替えを進める。
国交省の統計によると、令和6年3月時点の全国の踏切は、主に自動遮断機と警報機を備えた第1種が2万9422カ所、警報機のみある第3種が582カ所、踏切警標のみの第4種が2367カ所。係員が遮断機を操作する第2種はすでに全廃されている。
特に遮断機も警報機もない第4種の危険性は明らかで、近年も子供や高齢者が被害者となる事故が相次ぐ。5年4月には京都府舞鶴市の京都丹後鉄道踏切で、シニアカーに乗った80代男性が列車にはねられ死亡。6年4月には群馬県高崎市の上信電鉄踏切で、犬を連れた小学4年の女児が列車にはねられ死亡した。
国交省は第4種に「安全上の課題がある」との認識から、年間40〜70件台のペースで廃止や第1種への転換を進め、令和8年度予算の概算要求でも第1種化の推進に向け計上。ただ、勝手踏切と同様、地元との協議が難航して廃止できないケースが多い。事故があった上信電鉄の踏切も、事故前の4年2月に同社が高崎市に存廃意向を聞いた際は、市側が「地元の意向が分からず廃止できない」と回答し、協議が進まなかったという。
5147
:
OS5
:2025/08/31(日) 21:29:29
■「情報通信技術活用も検討を」
日本大鉄道工学リサーチ・センター最高顧問の松本陽氏
時速100キロ以上で走行できる鉄道の踏切は、高速道路に横断歩道があるようなものだ。ましてや勝手踏切は運転士側に存在すらほとんど認識されておらず、危険性がさらに高いといえる。
それでも勝手踏切がなくならないのは、多くが周辺住民に欠かせない生活道だからだろう。地方では線路を隔てて田畑がある住民もおり、勝手踏切が閉鎖されれば、住民は遠回りを余儀なくされる。難しい問題だ。
ただ、一部住民のためだけに遮断機と警報機を備えた踏切を設置するのは費用がかかる。警報機のみの「第3種」を設置するなどの妥協案も検討する余地があるだろう。
情報通信が発達した現在、GPS(衛星利用測位システム)などの技術を活用し、スマートフォンやカーナビで列車接近を知らせることも可能だ。検知失敗のリスクなどを検討する必要はあるが、何もしないより安全性は高まるはずだ。
鉄道分野の国家予算は道路に比べるとだいぶ少ない。少し踏切分野に振り分けるだけで安全対策は大きく前進する。予算の再配分といった柔軟さも期待したい。(秋山紀浩)
5148
:
OS5
:2025/08/31(日) 21:37:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/62f1dd4677131ee0089dffd779244121ff13bcc7
【独自】成田―スカイツリー、30分台で 京成、28年度にも新型特急
8/31(日) 21:00配信
34
コメント34件
共同通信
京成電鉄が導入する新型有料特急のイメージ(同社発表資料より)
京成電鉄が成田空港と観光名所の東京スカイツリーの間を30分台でつなぐ新型有料特急を2028年度にも導入することが31日、分かった。直通運転で利便性を高め、一部区間で在来線を使う必要がある現在と比べて10分前後短縮する。成田空港の機能拡張でインバウンド(訪日客)を中心に輸送需要が高まることに対応する。
天野貴夫社長(59)が共同通信のインタビューで明らかにした。成田空港は28年度末までに滑走路を新設・延伸する計画で、航空旅客数は現在の年間4千万人から7500万人に増えると想定されている。天野氏は成田空港への主要鉄道路線を担う事業者として「大きな投資、設備改良が必要になってくる」と述べた。新型特急の導入にかかる費用は400億円程度を見込んでいる。
スカイツリーの最寄り駅は押上。成田空港駅と押上駅の間は現在、有料特急「スカイライナー」と在来線を乗り継ぎ、所要時間が最速で45分程度となっている。
スカイライナーは成田空港へのアクセスの主力を担い、年間利用者は840万人に上る。
5149
:
OS5
:2025/09/03(水) 19:54:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/2f595a3cf60d22f9efbc5ec08ed6545207bfb97f
「なしにするのはあり得ない」五里霧中の北陸新幹線ルート問題 透ける沿線知事らの思惑
9/3(水) 19:30配信
産経新聞
北陸新幹線の敦賀(福井県)―新大阪(大阪市)駅間の延伸を巡り、ルート選定の議論が再燃している。政府・与党が平成28年に決めた「小浜京都ルート」が地元の反対などで着工が見通せない中、7月の参院選京都選挙区で別ルートの再検討を主張する候補が圧勝。これを機に、与党の整備委員会がルートの再検証を進める見通しとなったが、沿線自治体の足並みはそろっておらず、紆余(うよ)曲折も予想される。
【ひと目でわかる】北陸新幹線の延伸ルート3案
政府・与党が決めた敦賀以西のルートは、福井県小浜市から京都市などを経由し、新大阪駅に至る「小浜京都」。東海道新幹線が通る米原駅(滋賀県米原市)までを結ぶ「米原ルート」、小浜市から京都府舞鶴市を経由して新大阪駅に至る「小浜舞鶴ルート」を含めた3案を比較し、所要時間や利便性の点などで優位と判断された。
北陸新幹線では金沢―敦賀駅間が昨年3月に開業。新大阪までの延伸には最長28年の工期が見込まれているが着工のめどは立たず、当初想定されていた2046(令和28)年の全線開業は大幅にずれ込むことになる。
懸念材料の一つが高騰化する建設費だ。平成28年の3案議論の試算では2兆700億円だったが、令和6年の試算では最大3兆9千億円に上振れした。国とともに建設費を負担する沿線自治体からは危惧する声が上がっている。
さらに、京都市内では線路や駅が地下に建設される予定で、地下40メートルより深い「大深度地下」のトンネル工事による地下水への影響や残土処理への不安などが噴出。地元の酒造組合や仏教会が相次いで反対の声を上げ、今年6月には同市議会がトンネル建設に反対する決議を可決した。
敦賀以西の延伸が膠着(こうちゃく)状態に陥る中、石川県や同県選出の国会議員らからルートの再検討を求める声が上がり始めた。現行計画より米原ルートの方が建設費を圧縮できるとする独自試算を公表するなど、再検証への動きが活発化。流れを決定づけたのは7月の参院選だった。
京都選挙区(改選数2)では北陸新幹線の問題が一大争点となった。現行案を支持したのは、与党整備委で委員長を務める自民の西田昌司氏。これに対し日本維新の会の新実彰平氏が米原ルートの再検討を主張した。
結果は新実氏が約33万票でトップ当選し、西田氏は約19万票の2位。西田氏は選挙後、採用を見送った「米原」「小浜舞鶴」両ルートの工期や事業費を国土交通省に再試算させ、結果を公表したいとの考えを示した。
5150
:
OS5
:2025/09/03(水) 19:54:54
■割れる沿線自治体
もっとも沿線自治体の間では意見が割れており、ルート選定議論の行方は見通せない。
大阪府の吉村洋文知事は新大阪までの全線開業に向け、「米原ルートの比較、検討を進めるべきだ」と主張。石川県の馳浩知事は「一日も早く大阪につなぐための方策を追求してほしい」と早期の課題解決を訴える。
一方、延伸ルートに深く関係する自治体からはルート見直しに慎重な声が相次ぐ。
福井県の杉本達治知事は「決定された事実をなしにするのはあり得ない」と強調。小浜市がある同県嶺南地方の活性化も見据え、現行ルートの維持を主張する。滋賀県の三日月大造知事は米原ルートについて「県として求めてもいないし、お願いもしていない」との立場だ。県内自治体には、建設費などの負担への抵抗感が根強い。
京都府の西脇隆俊知事は「今の段階で、どのルートが良いという考えはない」と静観の構えをみせ、JR側もダイヤやシステムの面から米原ルートには消極的だ。
整備委を構成する自民、公明の与党が衆参両院で過半数割れしている政治状況も影響し、議論は長期化する可能性もある。交通政策に詳しい神戸大の正司健一名誉教授は「完成が遅れるほど本来受けるべき利益は減る可能性がある。少数の意見をむげにするわけではないが、百点の回答がないのであれば、どこかで判断しなければならない」と話している。
■巨大災害時の代替輸送手段
北陸新幹線は全国新幹線鉄道整備法に基づき、昭和48年に北海道や九州などとともに建設が決まった整備新幹線の一つ。東京を起点として北陸の主要都市を経由し、京都、大阪までの約700㌔を結ぶ路線だ。このうち高崎〜長野間は平成9年に、長野〜金沢間は27年にそれぞれ開業。昨年3月には金沢〜敦賀間が開業し、全体の約8割が完成している。
利点の一つとされるのが巨大災害時の代替機能だ。南海トラフ巨大地震などで、太平洋側の東海道新幹線が不通になった場合の「迂回ルート」としての役割が期待され、早期の全線開業を目指す自治体関係者は「必要不可欠な国家プロジェクト」と位置づける。
移動時間も大幅に短くなる。沿線自治体でつくる建設促進同盟会によると、全線開業すれば新大阪から金沢までは約45分、新大阪から長野までは約55分それぞれ移動時間が短くなり、経済や観光、ビジネスなどに寄与するとされる。全線開業すれば、交流人口が年間で約1910万人増えたり、約2700億円の経済効果があったりするとの試算もある。
富山大の金山洋一特別研究教授は、ルート議論について「工期や工費だけの議論にすべきではなく、新幹線ネットワーク全体の力をどうやったら最大化できるか国家的視点が問われている」としている。(入沢亮輔)
5151
:
OS5
:2025/09/04(木) 08:52:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/cfacb2bf4febeb80323ea03fcac6fc386d295bca
京成の新型特急、浅草線乗り入れも視野 スピードはスカイライナー級
9/3(水) 17:00配信
朝日新聞
新型有料特急車両のイメージ(京成電鉄の「中期経営計画」から)
6月に京成電鉄の社長に就任した天野貴夫社長が朝日新聞のインタビューに応じ、2028年度に導入予定の新型有料特急について、都営浅草線への将来的な乗り入れに意欲を示した。新型特急の成田空港から都内への所要時間については「スカイライナーに近いスピード感を実現したい」と語った。
【写真】インタビューに応じる京成電鉄の天野貴夫社長=2025年8月27日、千葉県市川市、若井琢水撮影
新型特急は成田空港駅(千葉県成田市)と押上駅(東京都墨田区)を結ぶ予定。終点の押上駅は都営浅草線との結節点になっている。
天野氏は、約400億円を投じて製造する新型特急について「地下鉄に入ることを見据えた車両になると思う。東京都交通局と調整を十分にしないとできないが、将来的に押上から先に入っていけるとよりいい」と浅草線乗り入れに意欲を示した。
朝日新聞社
5152
:
OS5
:2025/09/04(木) 22:21:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/e8e3a4ae5e54ebdbe49c1aad7ff3f9a2dc60ee87
利用者10分の1…一部廃止のJR久留里線 住民は反対、市は方針転換
9/4(木) 8:15配信
毎日新聞
JR久留里線を走行する車両=千葉県君津市内で2025年8月5日、宮田哲撮影
JR東日本は久留里線・久留里―上総亀山駅間(9・6キロ)の廃止を表明し、代替バスを導入する方向で千葉県君津市と協議している。バスへの転換で「交通利便性を高める」と主張するが、住民説明会では廃止に反対する声が相次いだ。代替バスの課題も浮上しており、住民の理解を得るには遠い状況だ。【宮田哲】
【地図】JR久留里線の廃止が表明された区間
「利用は極めて少なく、鉄道の大量輸送ができるメリットを発揮できない」
8月6日夜、終点の「上総亀山駅」に近い亀山コミュニティセンターで開かれた住民説明会。JR東の担当者は住民約40人を前に、はっきりと「廃止」を告げた。
「(同区間を)残してほしい。市は市民のために働くべきなのに、JRを応援するのが分からない」。住民の1人が声を上げると、拍手がわき起こった。他の住民からも廃止への不満や、JR東と歩調を合わせる市への苦言が相次ぐ。一方、「利便性が上がるならバス転換でいい」と理解を示す人もいた。
◇乗客は10分の1以下に
JR東は2024年11月に久留里―上総亀山駅間の廃止を表明。その後、市とJR東が代替交通として、1日13往復の路線バス案をまとめた。片道で計算すると計26本で、同区間の鉄道運行本数(上下17本)を上回る。
市とJR東は7〜8月に亀山を含む3地区で説明会を開いた。バスの案に意見を求めてダイヤなどを調整することが目的で、鉄道の存廃に関する発言を控えるよう要請。そのことが住民のさらなる反発を招いた。
久留里―上総亀山駅間は厳しい状況が続く。1日当たりの利用者数は、国鉄民営化でJR東が発足した1987年度と比べると10分の1以下に。マイカー普及で鉄道離れが進んだ上、沿線の過疎化が拍車をかけた。
その結果、運輸収入を費用で割った線区別の収支率は0・7%(2023年度)。100円の収入を得るのに1万3580円の費用がかかる計算だ。
◇市は反対から転換
JR東の要請を受けて、県、市、JR東、有識者、住民代表で構成する「沿線地域交通検討会議」が設置された。検討会議は24年10月の報告書で、同区間は「移動需要に対して輸送力が過大」で、通勤通学などには「バスを中心とした定時定路線型の交通手段」が考えられるとまとめた。
市はかつて廃止反対をJRに伝えていたというが、現在では廃止を前提に代替交通の確保に動いている。石井宏子市長は「住民に次の交通手段を早く示して、不安を解消したいと考えた」と説明する。
ただ、代替交通案には課題が指摘されている。
案では、路線バスが上総亀山駅付近と久留里駅などの間を往復し、鉄道より便数を増やすことになっている。しかし、上総亀山駅付近から木更津駅に向かうには途中でバスから鉄道へ乗り換える必要があり、今よりも時間がかかりそうだ。
料金は市のコミュニティバスと同じ(65歳未満の大人で200円)だ。通学ルートによっては通学費用が高くなる可能性を住民から指摘されており、市は対策を検討している。
市が路線バス会社に運行を委託し、委託費用はJR東が全額負担する方針だ。その負担をいつまで続けるのか、JR東は明言していない。
市は住民の意見を踏まえて代替交通案を修正し、住民代表や公共交通機関の事業者らが参加する会議に諮る。JR東は今後、国土交通省に廃止届を出す方針で、実現すればJR東では災害による被災路線を除いて初の路線廃止になる。
反対する住民でつくる「久留里線と地域を守る会」の三浦久吉代表(85)は「鉄道がなくなれば、ますます寂しい地区になるという危機感を持っている。そうした多くの住民の思いを、JRも市も聞き取ってもらいたい」と訴える。
5153
:
OS5
:2025/09/10(水) 19:32:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/dc029c44858485f1baf53d8dfb0058e3aa09f4ad
栃木県、LRTの東武宇都宮線乗り入れ調査へ 補正予算案に事業費
9/10(水) 18:30配信
毎日新聞
2023年8月開業のLRT車両「ライトライン」=宇都宮市で2023年8月26日午前11時57分、池田一生撮影
JR宇都宮駅西側への延伸が計画されている次世代型路面電車(LRT)について、栃木県は10日、東武宇都宮線への乗り入れ実現に向けた基礎調査に着手する方針を明らかにした。同日に発表した一般会計補正予算案に事業費960万円を盛り込んだ。
【写真まとめ】宇都宮LRT「延伸計画」の予定地
調査では東武宇都宮線沿線を中心に人流データの分析やアンケートを行いLRTへの需要を探るほか、先進地での現地調査を予定。広島電鉄(広島市)やえちぜん鉄道(福井市)を想定している。乗り入れを巡っては県と宇都宮市、東武鉄道による協議が続いており、調査結果は実現可能性を探る検討資料になる。
この他に物価高騰や米関税措置への支援策も盛り込んだ68億6140万円の一般会計補正予算案は、18日開会の9月県議会に提出される。【池田一生】
5154
:
OS5
:2025/09/13(土) 09:16:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/5a6c60feb7cf127e9ef086e954b6bcd60a355006
大雨災害で事実上の廃線状態、JR津軽線の非電化区間 北海道新幹線との乗り換え駅が同じ駅名にならなかった理由
9/13(土) 8:00配信
おとなの週末
JR津軽線の廃止予定区間をゆく2両編成の国鉄型気動車(キハ40系)=2016年3月12日、青森県外ヶ浜町
本州の最北端にある駅「三厩(みんまや)駅」と青森駅間を結ぶJR津軽線。2022(令和4)年8月の大雨災害により甚大な被害を受け、それ以来「蟹田駅〜三厩駅」の間は列車の運行が見合わせになったまま、今日を迎えている。地元自治体による復旧断念を受けて、2027(令和9)年に青森駅〜蟹田駅間を除く非電化区間は、廃止されることが決定している。北海道新幹線の開業(2016/平成28年3月)とともに、活路を見い出せるのではないかという期待感もあったが、現実は厳しいものとなった。廃線が確実となった津軽半島を支えてきたローカル線の軌跡をたどることにしたい。
【貴重画像】JR津軽線を走る懐かしの国鉄型気動車など懐かしい鉄道車両の数々(11枚)
※トップ画像は、JR津軽線の廃止予定区間をゆく2両編成の国鉄型気動車(キハ40系)=2016年3月12日、青森県外ヶ浜町
「ガニ線」の愛称で親しまれるローカル線
JR津軽線は、青森駅(青森市)を起点に終点の三厩駅(外ヶ浜町)までの55.8kmを結ぶ、本州の最北端を走るJR東日本が運行するローカル線である。開業は、戦後の1951(昭和26)年のことで、まず青森駅〜蟹田駅間が開通し、1958(昭和33)年の蟹田駅〜三厩駅間の開通によって津軽線は全通した。地元からは「ガニ線」の愛称で親しまれ、この“ガニ”とは途中駅の蟹田(かにた)駅の「蟹」に由来するもので、津軽なまりの「ガニ」を付した愛らしいネーミングで呼ばれる。
2022(令和4)年8月の大雨災害により、大平(おおだい)駅〜津軽二股駅間で発生した路盤(線路)崩壊や、土砂が流入などで甚大な被害を受け、現在も蟹田駅〜三厩駅間で運転を見合わせている。この区間の復旧には、6億円超の費用がかかる見込みで、地元自治体とJR東日本は「廃止の可能性」を含めて協議を行ってきた。その結果、復旧を断念することになり、2027年(令和9)年の春に蟹田駅〜三厩駅間を廃止することが決まっている。
残された青森駅〜蟹田駅間
JR津軽線の線路構成は少々複雑で、現状では旅客が乗る列車は蟹田駅までの運行となるが、北海道へと渡るJR貨物が運行する貨物列車は、蟹田駅よりも先(終点方)にある「新中小国信号場」というところまで走っている。この貨物列車は、この信号場から北海道新幹線が走る青函トンネル(JR海峡線)へと、線路はつながっている。このため、青森駅から新中小国信号場間は「電化」されており、そこから分岐して三厩駅へと向かう区間はディーゼル(非電化)区間となっていた。
かつて、北海道新幹線が開業するまでは、津軽線には青森駅と函館駅を結ぶ特急列車が走っていた。蟹田駅は三厩駅行きの普通列車と、函館駅行きの特急列車の分岐点でもあった。蟹田駅までクルマで来て、特急電車に乗り換えて函館へと渡る人が多くいた。しかし、現在では新幹線の開業とともに特急列車は廃止され、北海道へと渡る人の流れも大きく変わってしまった。
5155
:
OS5
:2025/09/13(土) 09:17:14
閑散としていた新幹線との乗り換え駅
北海道新幹線には、本州最北端の新幹線駅として「奥津軽いまべつ」駅がある。この駅ができる前は、青函トンネルへとつづくJR北海道の路線として津軽海峡線の「津軽今別駅」があった。この駅と隣接するように、津軽線の駅「津軽二股駅」がある。この二つの駅は、同じ場所にありながら、異なる駅名を名乗っていた。
駅の開業は、国鉄(現JR東日本)の津軽二股駅が1968(昭和33)年であり、1988(昭和63)年に津軽海峡線(青函トンネル)の開業とともに津軽今別駅が誕生した。同じ場所にありながら、異なる駅名を名乗った理由は、海峡線が計画された当初は駅ではなく「新津軽二股信号場」としていたものを、地元からの要望により”駅”を造ることになり、その際の陳情により駅名を「津軽今別駅」としたため、先に開業していた津軽二股駅とは異なる駅名となったのだ。北海道新幹線の開業後も、それぞれに独立した駅のままであり、列車の時刻も相互に接続を取るようなダイヤにはなっていない。よって乗り換え案内が行われることもなく、それゆえに異なる二つの駅が存在することを、知らない人も多いのではなかろうか。
一日に停車する列車の運行本数は、新幹線が上下線合わせて14本で、津軽線の津軽二股駅も上下線合わせて10本しかなかった(運転見合わせ前)。目的もないままに一度駅を降りてしまうと、津軽二股駅前には「道の駅いまべつ半島プラザ・アスクル」があるだけで、ほかにこれといって何もなく、次の列車まで何時間も待ちぼうけとなるのは必至であった。
新幹線開業直後は、駅前から津軽鉄道の津軽中里駅(青森県中泊町)へと向かうバスが運行されていたが、現在は廃止となっており、事前予約制の乗合タクシーが運行されるのみである。駅前の「道の駅」も、北海道新幹線が開業する前は、現在のような飲食店や土産物店を併設する店構えではなかった。
津軽今別駅の遺構
北海道新幹線の開業に伴い、津軽線との接続駅であった海峡線の津軽今別駅は、2015(平成27)年8月10日から全列車が通過扱いとなり、2016(平成28)年3月25日限りで廃止された。その後しばらくは、津軽二股駅から津軽今別駅へと続くシェルター(階段通路)だけが「旧駅遺構」のように残されていたが、現在は姿を消している。しいていえば、駅構内の片隅に海峡線開業時から存在する津軽二股保線基地があり、そこには保守用車(モーターカー等)の車庫が現存するなど、当時の面影がわずかに残されるにとどまる。
この保線基地の隣接地には、新たに北海道新幹線用の保守基地が建設され、周辺は一変している。これらの敷地の外れには、北海道新幹線が開業するまで「防災代用車両」なる客車が留め置かれていた。そんなことを思い出した方も、おられるのではないだろうか。
5156
:
OS5
:2025/09/13(土) 09:17:34
JR津軽線の今
現在、津軽線として旅客営業を行っているのは「青森駅〜蟹田駅間」のみで、蟹田駅〜三厩駅間は代行バスによる代替輸送が行われている。青森駅〜蟹田駅間を走る列車は、過去には気動車(ディーゼルカー)で運転するものもあったが、今はすべて電車になっている。北海道へと渡る貨物列車は、蟹田駅からそのまま新中小国信号場まで進み、そこから北海道新幹線(海峡線)へと乗り入れて青函トンネルを通り、函館(五稜郭)へと向かう。
大雨災害前の津軽線は、青森駅から新中小国信号場まで進み、そこで海峡線と分岐して津軽線の線路はそのまま直進して、三厩駅へと向かっていた。津軽線の新中小国信号場から三厩駅までは、架線のない非電化区間であり、その風光明媚な景色のなかを、のどかに国鉄型の気動車が走る姿はローカル線ムード満点の世界観だった。
「廃線」が確実なものとなってしまった蟹田駅〜三厩駅間。ここに、二度と列車が走ることがないと思うと、鈍く光るレールがなんだか寂し気に思えてならない。それは、“鉄分”過多ゆえの性分だからであろうか。
文・写真/工藤直通
くどう・なおみち。日本地方新聞協会特派写真記者。1970年、東京都生まれ。高校在学中から出版業に携わり、以降、乗り物に関連した取材を重ねる。交通史、鉄道技術、歴史的建造物に造詣が深い。元・日本鉄道電気技術協会技術主幹、芝浦工業大学公開講座外部講師、日本写真家協会正会員、鉄道友の会会員。
工藤直通
5157
:
OS5
:2025/09/14(日) 09:56:23
https://carview.yahoo.co.jp/news/detail/024b85364672d9f34c6b6a120aeedfcaa556edc2/?mode=top
副都心線が最後だったのに…ダメ押しの新線「東京メトロ豊住線」なぜ実現? やっぱり「押上から先」は夢のワケ
2025.09.14 07:14
掲載
2025.09.14 09:21
更新
構想「半世紀以上」の8号線分岐線
2030年代半ばの開業に向けて、東京メトロ有楽町線の豊洲〜住吉間の延伸工事が進んでいます。この区間は、同社の公式発表では「有楽町線(豊洲・住吉間)」、帝都高速度交通営団(当時)内部の呼称は「北上線」、一般には豊洲と住吉を結ぶことから「豊住線」と呼ばれることもあります。ややこしいですが、ここでは元々の計画を「8号線分岐線」、今回の整備区間は「(有楽町線)豊洲〜住吉間」と区別することにしましょう。
【新線構想】「豊洲〜住吉」と「押上から先」の計画ルートを見る(画像)
東京メトロは現在、豊洲〜住吉間と並行して南北線白金高輪〜品川間の延伸工事も進めていますが、こちらは2016(平成28)年の交通政策審議会第198号が初出の新しい計画なのに対し、8号線分岐線は1972(昭和47)年に登場した半世紀以上の歴史ある構想です。
東京の地下鉄整備は関東大震災後の1925(大正14)年に策定された、1〜5号線の計画から始まります。1960年代に入ると5路線の整備に目途がついたため、1962(昭和37)年の都市交通審議会答申第6号で6〜10号線、1968(昭和43)年の同答申10号で11号線(半蔵門線)、12号線(都営大江戸線の光が丘〜都庁前)が追加されました。
1〜12号線のほとんどは郊外と都心を直結する放射線でしたが、高度成長期に都心一極集中が問題化したため、1972(昭和47)年の同答申第15号は池袋・新宿・渋谷の副都心を結ぶ13号線(副都心線)や、山手線の内側を走る12号線環状部、そして豊洲〜押上〜四つ木〜亀有間を結ぶ8号線分岐線が追加されました。
住吉〜押上間は現在、半蔵門線として営業していますが、元々は8号線分岐線の経路です。交通営団は1982(昭和57)年に豊洲〜亀有間14.7kmの免許申請を行ったものの、免許されないまま迎えた1985(昭和60)年の運輸政策審議会答申第7号で、半蔵門線と住吉〜四つ木間を共有することが決定。こうして結局、半蔵門線水天宮前〜押上間の一部として2003(平成15)年に開業したのです。
このような経緯があり、有楽町線と半蔵門線には8号線分岐線の準備工事がなされています。豊洲駅の2番線・3番線(使用停止中)は住吉方面から有楽町線に合流するための線路であり、2段構造の住吉駅は豊洲方面から半蔵門線に合流できる構造です(現在は車両留置線として使用)。
準備工事が行われた駅がもう一つ
もう一つ、準備工事が行われた駅が押上です。曳舟方ホーム端に立つと、東武スカイツリーライン(伊勢崎線)と直通する1番線・4番線だけでなく、折り返し用の2番線・3番線のトンネルも奥に続いていることが分かります。これは前述の通り、押上から8号線分岐線は亀有まで、半蔵門線は松戸まで延伸する計画があるからです。
押上以北の延伸は2016(平成28)年の交通政策審議会答申第198号において、「東京8号線の延伸(押上〜野田市)」「東京11号線の延伸(押上〜四ツ木〜松戸)」として「整備について検討すべき路線」に位置付けられており、現役の計画です。
しかし実現には大きなハードルがあります。
そもそも副都心線で打ち止めのはずだった東京メトロの地下鉄建設が「延長戦」に突入したのは、東京都が保有する東京メトロ株式の売却(上場)のバーターとして、豊洲〜住吉間の整備主体になることを呑ませたからです。
東京メトロは豊洲〜住吉間を除く8号線分岐線について、「輸送需要予測の減少等、免許申請時とは事業環境が異なってきたことから、当社としては、整備主体となることは極めて困難」との認識を示しています。
第3セクターなど他事業者が整備主体となり、東京メトロが協力する可能性は否定していないものの、莫大な建設費を負担できる整備主体はなかなか見つからないでしょう。
東京8号線押上〜野田市延伸をめぐっては、埼玉県・千葉県の沿線自治体が八潮〜野田市間の先行整備を要望していますが、こちらは八潮からつくばエクスプレスへの直通運転を目指しています。実現したとしても、地下鉄とは性質の異なる路線になりそうです。(枝久保達也(鉄道ライター・都市交通史研究家))
5158
:
OS5
:2025/09/15(月) 19:47:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/0a52e68cec341f0888d84e07b8eddb5cd3f219df
「単独維持が困難」レベル下回るJR紀勢線、特急「くろしお」増便の狙い…無料駐車場やポイント還元も
9/15(月) 13:15配信
読売新聞オンライン
JR紀勢線の利用促進策を発表する関係者(和歌山市で)
乗客数が少ないJR紀勢線の新宮―白浜間について、JR西日本や県、沿線自治体などで作る「紀勢本線活性化促進協議会」の新宮白浜区間部会が利用促進策を発表した。11月〜来年3月の平日に特急「くろしお」を増便することに加え、特急利用者が駅前駐車場を無料で使えたり、ポイントで運賃の一部を還元したりすることなどで効果を探る。(丹下巨樹)
JR西によると、同区間の営業赤字は2021〜23年度平均で約29億円。1日の1キロ・メートルあたりの平均利用者数(輸送密度)は731〜935人にとどまった。24年度は960人と微増したが、「単独での維持が困難な水準」とされる2000人より大幅に少ない。
このため同部会は、特に利用者が多い特急に狙いを絞り、輸送密度を高める促進策を発表。1日あたりの乗客を数値目標化し、26年度には紀伊勝浦駅での乗車を450人(23年度185人)、串本駅は210人(同66人)などと掲げ、区間内の特急乗車数を1040人(同410人)に増やしたい考えだ。
具体的には、同区間で現在は月〜木曜に1日5往復している特急「くろしお」を、11月4日〜来年3月31日は1往復増やし、金〜日曜や祝日と同じ6往復とする。利用者は新宮、白浜両駅前の駐車場料金(最大700円)を無料にする。
また11月4日〜12月31日は、交通系ICカード「ICOCA(イコカ)」で新宮―白浜間の特急停車駅で乗車し、同区間を利用した人には、普通運賃の10%をポイントで還元する。問い合わせは同部会事務局(0735・23・3339)。
60周年記念で特別デザイン運行
特急「くろしお」の運行60周年を記念し、JR西は特別な塗装を施した列車の運行を8月30日から始めた。
くろしおは1965年3月に天王寺―名古屋間で運行開始。89年に現在の京都・新大阪―新宮間を結ぶようになった。
今回は第2弾の企画。78年〜2015年に運行していた車体をモデルに、当時のヘッドマークやオーシャングリーンを基調にした波をデザインした1編成を新大阪―新宮間で運行する。28年11月頃まで続ける予定という。また、第1弾で塗装した、赤や黄のラインが入った車体も来年2月末まで運行を続ける。
5159
:
OS5
:2025/09/15(月) 22:44:07
https://www.yomiuri.co.jp/local/tochigi/news/20250903-OYTNT50318/
LRT西側延伸、28年内先行着工へ…宇都宮駅東口から地裁前までの約2・5キロ
2025/09/04 05:00
LRT「ライトライン」のJR宇都宮駅西側延伸を巡り、宇都宮市の佐藤栄一市長は3日の市議会9月定例会で、同駅東口から宇都宮地裁前までの約2・5キロ・メートルの区間を2028年内に先行して着工する方針を明らかにした。地裁以西の区間で用地買収に時間がかかることなどから、区間を分けて、着工することにした。(坂本諒太)
LRTが整備される宇都宮地裁前の大通り(3日、宇都宮市で)
自民党議員会の篠崎圭一議員の質問に答えた。
西側ルートは、同駅東口から県教育会館前(同市駒生)までの約5キロ・メートル。市は28年内に着工する方針を示している。地裁以東では大通りの拡幅を行わず、用地取得が必要ないことから、先行して工事を始めることにした。
一方、地裁以西では今年6月以降、延伸ルートの道路幅などを決定する過程で、用地取得が必要な物件や、電線、ガス管などの地下埋設物の量が、従来の想定よりも多くなることが判明。取得交渉や移設工事にかかる期間が想定よりも長引く見通しとなっており、地裁以東の着工と同時期に、道路拡幅のための用地取得を進める。
佐藤市長は昨年の市長選で公約に掲げた「30年運行開始」を撤回した。この日の答弁でも、「大変申し訳ない」と改めて陳謝した。その上で、「目標に掲げた時点では、基本的には道路拡幅を伴わない整備を想定しており、実現可能であると見込んでいた」と釈明した。
延伸には、事業内容や費用、整備効果などを記した「軌道運送高度化実施計画」を国土交通省に提出し、認定を受け、軌道事業の特許を取得する必要がある。市は申請を10月に行う方針だ。佐藤市長は「開業時期は現在精査を進めている。計画の中で示す」と述べた。
23年8月に開業した宇都宮駅東口と芳賀町を結ぶ東側ルートでは、16年9月に軌道事業の特許を取得し、18年6月に着工した。その後、用地取得の難航などによって、2回にわたり開業を延期した経緯がある。
5160
:
OS5
:2025/09/15(月) 22:46:22
https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/1183603
LRT西側延伸、用地取得必要ない「宇都宮駅東口」-「裁判所前」から着工へ 東口から高架でJR線横断
9/3 19:35
次世代型路面電車(LRT)のJR宇都宮駅西側延伸事業を巡り、佐藤栄一(さとうえいいち)市長は3日の市議会一般質問で、計画する整備区間のうち、用地取得を必要としない「宇都宮駅東口」-「裁判所前」停留場の区間から工事に着手する方針を明らかにした。駅の東口から高架でJR線を横断して西口へ延伸し、東西を結ぶ全線開業を目指す。市は2028年内に着工する方針を打ち出しており、具体的な開業時期は、10月中に国へ申請予定の軌道運送高度化実施計画の中で示すとした。
西側延伸事業の区間は、駅東側の停留場「宇都宮駅東口」から西側の「教育会館前」までの4・9キロ。
5161
:
OS5
:2025/09/17(水) 17:17:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/fca83f7340fa77885cf69cb77c5075fcbd5b6118
JR九州の観光列車が本州初上陸…青や緑の鮮やかな色をまとう、「ぜひ乗りに来て」
9/17(水) 13:45配信
読売新聞オンライン
広島駅2番ホームに入った「かわせみ やませみ」(広島市南区で)
JR西日本は、熊本県への誘客キャンペーンの一環で、同県内を走るJR九州の観光特急「かわせみ やませみ」の車両を、広島駅(広島市南区)で報道関係者らに特別公開した。「かわせみ――」の車両が本州に入るのは初めて。
車両は、芸備線でも走っている旧国鉄型ディーゼルカー「キハ47系」を改造した2両編成。列車名は、同県を流れる球磨(くま)川の渓流を飛び交うカワセミとヤマセミに由来。1号車は青、2号車が緑の鮮やかな色をまとう。
球磨地方の森をイメージした車内は、しつらえに地元産のヒノキや杉、イ草をふんだんに使い、懐かしさや温かさを醸し出す。現在、豊肥線など同県内を中心に運行している。
今回、JRグループが2026年7〜9月に展開する観光客誘致の「熊本デスティネーションキャンペーン」をPRする取り組みで、熊本―広島間で「かわせみ――」を走らせるツアーを開催。14日に広島駅2番ホームで車両を公開した。
担当するJR九州鉄道事業本部営業課の服部正典さん(39)は「車両は外装、内装とも球磨地域の特色を採り入れた。九州には各地の魅力を詰め込んだ列車が走っているので、ぜひ乗りに来てほしい」と話していた。「かわせみ――」は18〜23日、京都鉄道博物館(京都市下京区)で特別展示される。
5162
:
OS5
:2025/09/17(水) 17:25:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/fbb7fe0d53c572de37a218fa5b1f33c8d53e197b
リニア品川-名古屋間の全駅着工へ、山梨県駅の工事契約締結 静岡工区以外の整備着々と
9/17(水) 15:39配信
29
コメント29件
産経新聞
走行試験を行うリニア中央新幹線の試験車=山梨県笛吹市(渡辺浩撮影)
JR東海は17日、リニア中央新幹線の山梨県駅(甲府市、中央市)の建設工事契約を結んだと発表した。今年度内の着工を目指し、工期は2031年の12月10日まで。これで品川-名古屋間全駅での着工が実現する。静岡県が工事を認めず計画の遅れの主因になっている静岡工区でも、同県とJR東海の協議は着々と進んでおり、「27年以降」としている開業目標時期の具体化が待たれる。
JR東海によると、契約締結日は17日。今後は着工に向け、詳細な計画作成や地元住民への説明などを進める方針。JR東海関係者は「全ての駅で着工にめどがついた。一日も早く開業にこぎつけたい」と話す。
リニアを巡っては、品川-大阪間のうち先行開業を目指す品川-名古屋間(総延長約286キロ)で、沿線の神奈川、山梨、長野、岐阜の各県に駅を設置する計画だ。品川-名古屋間の用地取得率は既に9割近くに達しており、工事で生じる残土も全体量の約8割が受け入れ先が決まっている。
しかし、水資源や南アルプスの生態系などへの影響を懸念する静岡県が、県内工区(8・9キロ)の着工を認めておらず、計画全体の遅れにつながっている。JR東海は当初の目標だった27年開業を取り下げ、現在は時期を明示していない。
それでも静岡県側は、徹底抗戦を続けていた川勝平太前知事から現職の鈴木康友知事に交代後は軟化の姿勢を見せており、最も懸念していた水資源問題に関してはJR東海が提案した対策を了承し、議論が終了。生態系など残っている論点の協議が進んでいる。
また、川勝氏がかたくなに拒否してきた工事現場付近の資材置き場(ヤード)の整備も、現時点で環境調査に向けた拠点づくりという目的にかぎり、受け入れに前向きな姿勢を見せている。整地などが進めば工事目的のヤードに変更する際も、工期短縮につながる。
JR東海は静岡工区の着工から工事完了まで少なくとも10年かかるとみているが、それ以外の工事についてリソースを分散させつつ着実に進めておく考えだ。
5163
:
とはずがたり
:2025/09/17(水) 21:57:15
近鉄志摩線の改良の様子。結構改良したんだな〜
http://teramatiisejosai.travel.coocan.jp/sima.html
5164
:
OS5
:2025/09/17(水) 22:27:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/ec03b54469cd80bdfccece82feeebcfe84edc916
リニア山梨県駅、完成時期明確化で部分開通待望論が強まる 実験線駅としての活用案など
9/17(水) 18:40配信
産経新聞
リニア中央新幹線山梨県駅の建設予定地=令和6年1月、甲府市(平尾孝撮影)
JR東海がリニア中央新幹線の山梨県駅(仮称)の建設工事契約を17日に結び、令和13(2031)12月に完成させる計画を示したことで、山梨県駅と品川駅などへの先行部分開通の待望論が強まることになりそうだ。現在の計画では、静岡工区の遅れで山梨県駅が完成しても全線開通できない期間が長期化することは必至なだけに、リニア効果による活性化を求める行政や経済界からも部分開通を求める声が強まりそうだ。
リニア中央新幹線の工事で、JR東海は静岡工区については着工から工事完了まで少なくとも10年かかるとみているが、現時点で静岡工区は着工に至っていない。そのため、最短でも開通は令和17(2035)年となり、甲府市と中央市にかかる山梨県駅は完成しても少なくとも4年は未開業駅となるほか、4年で済むとの保証もない。
山梨県の長崎幸太郎知事は従来から「全線開通が大前提だが、(品川・山梨県駅間の)部分開通は歓迎する」との姿勢を示している。同時に「JR東海がそういった経営判断ができるように環境を整える現実的な対応を考えたい」とも踏み込んだ発言をしていた。
それ以上に現実的な案を出しているのが、甲府商工会議所だ。リニア実験線を山梨県駅までの約8キロを早期につなげ、山梨県駅を実験線の駅として使うというものだ。現在、実験線は都留市の山梨実験センターだけで乗降する形態だ。これを都留の実験センターでも、山梨県駅でも乗降できるようにするというアイデアだ。リニア実験線自体が観光の目玉になると同時に、観光客の甲府盆地流入につなげるというものだ。
山梨県内では中央市などでリニアの橋脚や橋げたが完成に近づいており、リニア開通への期待は高まっている。しかし、静岡工区の遅れで、実現は少なくとも10年後となる中で、部分開業への模索は強まっていくことになりそうだ。(平尾孝)
5165
:
OS5
:2025/09/17(水) 22:44:47
https://news.yahoo.co.jp/articles/7f49b111d5351b2ce00dcdef69748a33714cdf16
「小倉駅営業指導係」の辞令。待っていたのはキオスクの店員…元SL整備士が直面した国鉄民営化という名の現実
9/14(日) 21:00配信
南日本新聞
かつて整備した「キハ52」を眺める伊地知孝さん=7月、志布志市の志布志鉄道記念公園
鹿児島をはじめ全国でローカル線の存続が危ぶまれている。JR各社は区間別の収支や利用状況を公表し、将来の地域交通の在り方を巡り、地元と対話したい姿勢を強調する。近年、自然災害を機に存廃論議に発展するケースも珍しくない。国鉄から引き継がれてきたレールはどうなるのか。鉄路の現状や歩みを振り返る。(連載かごしま地域交通 第4部「きしむレール」④より)
【写真】志布志機関区時代に転車台があった場所を懐かしむ伊地知孝さん=7月、志布志市の志布志鉄道記念公園
「煙を上げて走り出した瞬間の感動は忘れられない」。JR志布志駅近く、鉄道記念公園に保存されている蒸気機関車(SL)C58。国鉄志布志機関区として整備場や転車台があった場所で伊地知孝さん(81)は語る。長年SLの整備を担当してきた。「安全に走らせるため必死だった」。作業中、先輩からスパナが飛んでくることもあった。
志布志駅は1925(大正14)年開業。国鉄志布志線、大隅線、日南線の結節点として大隅半島の発展を支えた。
「鉄道ほど正確で安全な乗り物はない。赤字だからとなぜ切ってしまったのか」。つぶやく伊地知さんが見つめる先にもう線路はない。
□■□
鹿児島の鉄道の歴史は1901(明治34)年、官鉄が鹿児島-国分(現隼人)に敷設したのが始まり。道路未整備の中、旅客や貨物を輸送するインフラとして定着し、鹿児島線や日豊線ができた。戦後、復員者受け入れで組織が巨大化する49年、公共企業体の国鉄が発足。復興の象徴である鉄道建設は国策として進められた。県内では日南、指宿枕崎線などが全線開通した。
東京オリンピック開催に沸く64年、伊地知さんは国鉄に入った。東海道新幹線が開通した年でもあり、鉄道は希望の光にあふれていた。
SLの車輪にブレーキをかける役割の「制輪子(せいりんし)」の整備が鉄道人生の原点だった。「数ミリの狂いが事故を生む」と神経を研ぎ澄まして15キロの鉄の塊と向き合った。自動化や電化が進む前の時代だけに、現在とは比較にならない数の人間が携わっていたという。
ただ既にそのころ、SLは時代遅れになりつつあった。石炭を動力とする効率の悪さや排煙による健康被害が挙げられた。国鉄は60年代、軽油で走るディーゼル車や架線から電力を供給する電車へ転換する「無煙化」へかじを切った。76年、SLは全廃された。
□■□
輸送効率が飛躍的に向上する一方、国鉄はボイラーへのまき入れなどを担う機関助士職を廃止。かつての鉄道マンは「余剰人員」と呼ばれるようになり、86年度までにピーク時から4割減の27万7000人まで合理化された。
同時期、車社会が到来し鹿児島でも国鉄離れが進んだ。国が発表した第2次廃止対象路線に県内は大隅、志布志、宮之城、山野の4路線が該当。関係者が惜しむ中、順次廃止され、87年、国鉄は分割民営化でJRへと名称を変えた。
国鉄からJRに採用されたのは20万1000人。JR九州では1万5000人の社員のうち3000人が“余剰”だった。伊地知さんは「小倉駅営業指導係」の辞令を受けた。待っていたのは売店キオスクの店員。多くの同僚が鉄道以外の仕事に割り振られたという。
廃止対象外だった日南線は他の路線と接続しない「盲腸線」となった。現在JR九州と沿線自治体は油津-志布志の在り方を巡り協議中だ。
「今のJRは利益重視で赤字路線を切ってしまう。これで鉄道会社と呼べるのか」と伊地知さん。「でも合理化しないと組織が存続できない。民間の会社になるとは、そういうことだ」
南日本新聞 | 鹿児島
5166
:
OS5
:2025/09/17(水) 22:47:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/ec7c6ea4e8337111f7c11b7c4604bfcedb0a5826
ローカル線に未来はあるか…JR九州社長が「盲腸線」と例えた指宿―枕崎線、切られる前にできることを地元は模索
9/15(月) 6:45配信
124
コメント124件
南日本新聞
本土最南端の終着駅・枕崎駅。週末や連休中は観光客でにぎわう=8月12日、枕崎市
鹿児島をはじめ全国でローカル線の存続が危ぶまれている。JR各社は区間別の収支や利用状況を公表し、将来の地域交通の在り方を巡り、地元と対話したい姿勢を強調する。近年、自然災害を機に存廃論議に発展するケースも珍しくない。国鉄から引き継がれてきたレールはどうなるのか。鉄路の現状や歩みを振り返る。(連載かごしま地域交通 第4部「きしむレール」①より)
【写真】(別カット)本土最南端の終着駅・枕崎駅。週末や連休中は観光客でにぎわう=8月12日、枕崎市
「ローカル線が単なる地域の足としてだけでなく、まちづくりにも必要との共通認識を持てたのは非常に大きい」
鹿児島県や沿線自治体、JR九州でつくる「指宿枕崎線の指宿-枕崎間の在り方に関する検討会議」が発足して8月でちょうど1年。有識者として参加する呉工業高専(広島県呉市)の神田佑亮教授はこれまでの活動を総括する。
JR九州がこの区間を巡り協議を呼びかけたのは2023年11月。国が地方鉄道の存廃議論の目安を示して間もない頃だった。1キロ当たりの1日平均利用者数(輸送密度)が千人未満とされる中、指宿-枕崎の22年度は220人で、管内の千人未満の区間では3番目に低い数字だった。
定例会見という公の場で、利用の少ない路線を名指しして対応を求めたのは初めて。国主導で存廃を議論する「再構築協議会」ではないとはいえ、関係者を驚かせた。
古宮洋二社長は「建設的な議論が進められると考えた」と説明した。これまでともに利活用を進めてきた沿線の熱意を知っているのだろう。一方で「終点が他の路線と接続しない『盲腸線』だ」と指摘した。切りやすい状況であることも示唆した。
□■□
検討会議は24年8月に任意の協議会として発足した。初会合で神田教授は「鉄道を活用して地域が稼ぎ、結果として足も確保するという視点があってもいい」と助言。存廃や運営の在り方を話し合うのではなく、まずは鉄道を生かした地域づくりを追求する方向性で一致した。
沿線の魅力を探るワークショップを開催。地元の商工関係者に加え、将来の担い手となる高校生も対象にした。25年度は観光客や駅周辺のにぎわいなど、鉄路が沿線にもたらす経済効果を可視化する調査に着手した。今後は具体的に稼げる活用策を実施・検証し、年度末までに活動指針をまとめる予定だ。
「自治体はローカル線に対する問題意識はずっと持っている。責任を押し付けられるのを懸念し踏み込めずにいた」と神田教授。この1年のやり取りを通し、前向きに対処してきたと評価する。その上で「最終的に鉄道の存続を選ぶなら、誰がどう負担するのかという議論は避けて通れない」と覚悟を促す。
□■□
一連の動きをどう見るか。社内に鉄道部門を設け、沿線活性化に取り組む中原水産(枕崎市)の中原晋司社長は「地域の将来に関わる話だ」と当事者意識を鮮明にする。
10年ほど前から沿線の観光関係者らと観光・イベント列車を走らせ、枕崎駅舎を使った各種イベントもしてきた。本業に鉄道を絡めれば、テレビや新聞での広告効果も高いと肌身で感じているという。
「沿線には8万人余りの人口と産業が集積しており、鉄道を活用する力は残っている」と中原社長はみる。JR最南端の終着駅・枕崎駅や開聞岳をはじめ唯一無二の存在も心強い。「公共交通を維持していくためには、市民や民間がその価値を理解し支える機運を広げなければいけない。そのためにも鉄道で稼げるという実績を重ねていく」と決意を示した。
南日本新聞 | 鹿児島
5167
:
OS5
:2025/09/17(水) 22:49:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/6169bb6099dc4162393325fcf199cb62075ef9b0
存続か、廃線か…災害を機に不通が続く赤字ローカル線 残したい地元に、JRは「上下分離方式」を譲らず
9/15(月) 11:30配信
201
コメント201件
南日本新聞
大雨の影響で土台が崩れ線路が宙に浮く肥薩線表木山-日当山間=8月12日、霧島市隼人(JR九州提供)
鹿児島をはじめ全国でローカル線の存続が危ぶまれている。JR各社は区間別の収支や利用状況を公表し、将来の地域交通の在り方を巡り、地元と対話したい姿勢を強調する。近年、自然災害を機に存廃論議に発展するケースも珍しくない。国鉄から引き継がれてきたレールはどうなるのか。鉄路の現状や歩みを振り返る。(連載かごしま地域交通 第4部「きしむレール」②より)
【写真】大雨の影響で崩れた日豊線霧島神宮-国分の線路の土台=8日、霧島市(JR九州提供)
8月8日、姶良、霧島市を中心に降った記録的大雨は鉄道網にも爪痕を残した。JR肥薩線の吉松-隼人(37.4キロ)は山間部で、線路を支える高さ10メートルの土台が50メートルにわたり崩壊。周辺に取り付け道路がなく資材の運搬が厳しいとして「年内の復旧は困難」(JR九州)となった。
列車が運休を迫られる規模の被災は、大雨での線路内への土砂流入や斜面崩壊、河川増水による鉄道施設の流失、倒木での線路故障と多岐にわたる。国土交通省の集計(復旧工事中含まず)では、2023年度から直近5年間に全国で年平均135億円の被害が発生している。
JR九州は「山間部や人口の少ない地域の路線は、治山・治水が不十分な環境にさらされており、被災リスクが大きい」と説明する。古宮洋二社長は8月の会見で、管理外の土地に起因する被災が多いとし「自社での対策が限られる」と厳しい表情を見せた。
□■□
利用者の少ない路線は、被災をきっかけに存廃議論へ発展するケースが珍しくない。20年7月の熊本豪雨で不通が続く肥薩線の八代-吉松(86.8キロ)は、「山線」と呼ばれる人吉-吉松(35キロ)が5年たった今も復旧の見通しさえ立っていない。
国交省によると、被災で1年以上運休が続く鉄道は6事業者9路線。うち一部区間を含め鉄道での復旧が決まっていないか、バス転換の方針となっているのは4路線ある。
災害復旧は事業者負担が原則だ。ただ鉄道軌道整備法に基づき、赤字路線の場合は黒字事業者でも国と沿線自治体の補助制度が使える。自治体が鉄道施設を保有・管理し、運行を事業者が担う「上下分離方式」を採用すれば、さらに補助額が増える仕組みだ。
JR九州が当初慎重姿勢だった肥薩線「川線」の八代-人吉(51.8キロ)は、熊本県や自治体が復旧費を補助するだけでなく、上下分離の採用で復旧後のJRの負担を減らすことで再開合意につなげた。
□■□
23年夏の大雨で全線不通となった山口県のJR美祢線(46キロ)。沿線自治体はJR西による鉄道での復旧を前提に協議を始めた。20〜22年度の1キロ当たりの1日平均利用客数は約370人。年4億7000万円の営業赤字路線だ。
JR西は「単独での復旧、運行は困難」と訴え、上下分離を譲らなかった。1年にわたる議論の末、今年8月、沿線側はバス高速輸送システム(BRT)での復旧検討へと方針転換した。
「議論を長く続けても市民にとっていいことは一つもない。一刻も早く不便な状況を解消するのが先決」と美祢市の担当者。鉄道だと復旧に最短でも10年程度、上下分離を採用すれば自治体も年3億円の負担が発生する。対してBRTは復旧期間3、4年、運営費はJR持ちだという。
JR西の25年3月期決算は1656億円の経常黒字。沿線3市の25年度の一般会計当初予算は752億円ほど。担当者は嘆く。「本当なら鉄道を残したかった。財源が限られる自治体が上下分離をのんで財政負担し、維持するのが持続可能と言えるだろうか」
南日本新聞 | 鹿児島
5168
:
OS5
:2025/09/17(水) 22:50:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/ac6eb4f9b1c0f4424c9dce436235aed17b07a536
鹿児島初の私鉄「南薩鉄道」、廃線で一気に過疎化が進む 元沿線の住民は言う「なくなれば復活は難しい。よく考えて」
9/15(月) 17:30配信
南日本新聞
給水塔が残る旧南薩鉄道上日置駅。「駅跡を生かしてイベントを開きたい」と話す成田浩さん=7月、日置市日吉町日置
鹿児島をはじめ全国でローカル線の存続が危ぶまれている。JR各社は区間別の収支や利用状況を公表し、将来の地域交通の在り方を巡り、地元と対話したい姿勢を強調する。近年、自然災害を機に存廃論議に発展するケースも珍しくない。国鉄から引き継がれてきたレールはどうなるのか。鉄路の現状や歩みを振り返る。(連載かごしま地域交通 第4部「きしむレール」③より)
【写真】(資料写真)お盆の乗客で混雑する鹿児島交通枕崎線(南薩鉄道)の伊集院駅ホーム=1954(昭和29)年8月14日、日置郡伊集院町徳重(現在の日置市伊集院町徳重)
薩摩半島西岸を走っていた南薩鉄道(南鉄)は1984年の廃止から41年。伊集院-枕崎の49.6キロのほか、万世線(加世田-薩摩万世)や知覧線(阿多-知覧)を合わせた総延長は最大で68.4キロ。現在の日置、南さつま、枕崎、南九州各市を結んでいた。
「地域の産業や暮らしを豊かにしたいと願い、鉄道を敷設した先人の意気込みに頭が下がる」。南薩線伝承組織委員会の有木道則会長(77)は熱を込めて語る。
南鉄は南さつま市加世田出身で衆院議員を務めた鮫島慶彦氏(1865〜1928年)ら有志により、14(大正3)年4月、県内初の私鉄として開業。南薩の産物を域内外に運び、人々の往来を盛んにした。大正、戦前戦後を通して地域を支え続けた。
52(昭和27)年、岩崎グループに経営権が移る。55年ごろ、1日1万人いたとされる乗客は自家用車の普及とともに減少。72年度は4000人、81年度2100人と半減した。年1億円超の赤字を出すようになり廃止を検討していた83年、加世田豪雨で被災し全線不通となる。部分復旧はしたが湧水対策などに十数億円かかるとの見通しもあり、完全復旧がかなわないまま翌年、70年の歴史に幕が下りた。
□■□
南鉄の駅や線路、橋脚といった施設跡は、沿線各地に残る。日置市日吉の旧上日置駅には、ホームや待避線の跡、蒸気機関車用の石造り給水塔が名残をとどめる。
地元の住吉地区公民館顧問の成田浩さん(78)は、生家が駅の横にあった。起終点の伊集院の隣駅で大きくはなかったが、朝夕は通勤通学客がホームを埋めた。
旧日吉町内には上日置、日置、吉利の計3駅があった。旧町議を経て日置市議も務めた成田さんは、過疎化や南鉄のバス転換の中、昔の駅周辺が寂しくなる様を見てきた。「時代の流れ」と受け止めつつ、地区の中心だった駅前の衰退が地域の活力低下を早めた気がしている。2020年国勢調査では、廃線時7000人弱だった旧町人口は3割以上減。181万人から1割強減の県全体の減少幅より大きい。
成田さんは廃線後、ボランティアや地域活動で年に数回、駅跡の草を払い、時々訪れる観光客に説明を買って出る。「せめて年1回でもイベントを開き、にぎわう場をつくりたい」
□■□
南薩線伝承組織委の有木会長は、JR九州が株式上場した16年、完全民営化が赤字路線の廃止検討への転換点になると危惧していた。被災から廃止へ一気に流れた南鉄の経緯を見れば、地域公共交通を担う事業者であっても、一企業としての経営が優先される事情が想像できたからだ。
当時の新聞に南鉄を運行する岩崎グループ社長のコメントが載っている。「民間企業としての赤字の限度を超えた」「本業のバス部門にとって、鉄道が命取りになる」
今、県内各地で路線の存廃が取り沙汰される。有木さんは「鉄路があれば、外から人を呼び込むチャンスがつくれる。一度なくなったら復活は難しい。地域でよく考えてほしい」と強く願う。
南日本新聞 | 鹿児島
5169
:
OS5
:2025/09/17(水) 22:51:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/79d99a32290fdbae54beb0fe3d55c306629bb310
鉄道会社ながら稼ぎ頭は不動産…上場後にコスト削減を加速させたJR九州、経営基盤強化へ「できることは何でもやった」
9/16(火) 6:25配信
114
コメント114件
南日本新聞
再開発中のJR鹿児島中央駅西口周辺。JR九州が手がける分譲マンションの工事が進む=8月22日、鹿児島市
鹿児島をはじめ全国でローカル線の存続が危ぶまれている。JR各社は区間別の収支や利用状況を公表し、将来の地域交通の在り方を巡り、地元と対話したい姿勢を強調する。近年、自然災害を機に存廃論議に発展するケースも珍しくない。国鉄から引き継がれてきたレールはどうなるのか。鉄路の現状や歩みを振り返る。(連載かごしま地域交通 第4部「きしむレール」⑤より)
【連載かごしま地域交通 第1部「ゆらぐ足元」①〜⑦】
鹿児島の陸の玄関口であるJR鹿児島中央駅(鹿児島市)。西口には2023年、複合商業ビルが開業し、隣接地では再開発が進む。仮囲いを見ると、JR九州の分譲マンション「MJR」の文字がひときわ目立っていた。
鉄道事業が祖業ながら稼ぎ頭は不動産事業だ。25年3月期連結決算によると、運輸サービス部門は121億円の営業黒字。不動産は246億円と2倍の利益を計上した。売上高に当たる営業収入(4543億円)の内訳は、不動産のほか、ホテルや流通などの「非鉄道」が3分の2を占め、他のJRより割合が高い。
1987(昭和62)年4月の発足以来、「できることは何でもやってきた」と中堅以上の社員は口をそろえる。
□■□
分割・民営化された当時、国鉄の長期債務は37.1兆円。3大都市圏の東、東海、西のJR3社を中心に一部を引き継ぎ、残る25.5兆円は国鉄清算事業団が土地や保有株の売却で処理するとした。
九州、四国、北海道の「三島会社」は厳しい経営が見込まれたため債務は負わず、国から1.3兆円の持参金「経営安定基金」を渡された。JR九州分は3877億円。ただ基金の運用益で鉄道の赤字を補うという見通しは、バブル崩壊や低金利時代で外れる。「ダボハゼ経営」と皮肉られながら鉄道以外の分野を開拓。九州新幹線開業を起爆剤に経営基盤を固めてきた。
2016年度の株式上場による完全民営化を目指す中、基金の扱いが焦点となった。JR九州は基金を保有したまま上場を進めようとしたが、公平性を欠くとして認められなかった。政府内では国庫返納を求める声も出た。
国交省は基金を債務返済に充てるのが適正と判断。ローカル線維持や利便性確保のためには財務体質の強化が欠かせないとし、JR会社法改正で基金の取り崩しを認めた。債務返済が進めば市場の評価も高まるとの期待もあった。
取り崩した基金は、九州新幹線の線路などを保有する鉄道建設・運輸施設整備支援機構に、開業から30年間払うことになっている使用料の一括払い(2205億円)や、鉄道関連の投資(872億円)に充てることになった。
□■□
16年10月の上場後、JR九州はコスト削減の動きを強める。各地でワンマン運転や駅の無人化を拡大。「ローカル線の在り方に関する議論の推進に注力する」(25〜27年度の中期経営計画)の文言通り、指宿枕崎線や日南線の末端区間について、沿線自治体と議論を進めている。
「JR発足時から利用客が7、8割減っている区間もある。大量輸送機関としての鉄道の特性が生かせているのか」。古宮洋二社長は会見で度々疑問を呈す。「いつか乗る、誰か乗るではローカル線はなくなる。地元は『マイレール意識』を持ってほしい」
国鉄清算事業団が処理を担った24兆円余りの債務は1998年に国が引き継ぎ、直近の残高は15兆円ほど。「レールを残していくため」と返済し続けている。
=おわり=
南日本新聞 | 鹿児島
5170
:
OS5
:2025/09/18(木) 20:12:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/a75a9990b37ae96d451940d058e9ccaa77806c42
「日豊本線ルート」は2.4兆円 宮崎県が新幹線整備の経済波及効果の調査結果を公表
9/18(木) 17:01配信
MRT宮崎放送
宮崎放送
機運醸成が図られている新幹線の整備について、宮崎県内を通る新幹線の2つのルート案について、県は経済波及効果の調査結果を公表しました。
「日豊本線ルート」の場合、経済効果は2兆円を超えるということです。
18日の県議会総務政策常任委員会で、県は新幹線の整備と開業による経済波及効果の調査結果について報告しました。
調査対象となったのは、大分を経由する「日豊本線ルート」と宮崎市と新八代を結ぶルートで、「整備」による経済波及効果は「日豊本線ルート」が2兆4441億円、「新八代ルート」は1兆5723億円が見込まれています。
また、「開業後」の効果については、「日豊本線ルート」では、年間の来県者が128万人増加し、経済波及効果は234億円と試算されていて、産業別では宿泊業で31億5100万円、飲食サービス業で、33億7400万円などとなっています。
一方、「新八代ルート」では年間の来県者が85万人増加し、経済波及効果は159億円と試算されています。
県は、新幹線の整備に向け県民の機運を高めようと、今年12月、2回目となるシンポジウムを延岡市で開催する予定です。
【参考】
宮崎県内のイベントの経済波及効果
・スポーツキャンプの受け入れ 3か月で99億3000万円
・日向坂46が、去年開催した「ひなたフェス」2日で32億7000万円
宮崎放送
5171
:
OS5
:2025/09/18(木) 20:34:53
https://www.sankei.com/article/20250918-CJMN5QTLQFLODJKJZOOIE6NSBU/
なぜ西九州新幹線は博多へつながらない 開業3年も規格と予算めぐる長崎と佐賀の同床異夢
2025/9/18 11:00
長崎駅と佐賀県の武雄温泉駅を結ぶ西九州新幹線が開業して23日に3年を迎える。沿線では経済や観光面で開業効果が出ているものの、国の整備計画に盛り込まれた長崎―博多(福岡)全線開通のめどは立たず、「つながらない新幹線」と揶揄(やゆ)される。整備が進むリニア中央新幹線開業で誕生する関西や関東などの巨大都市圏と、北部九州が新幹線で接続できなければ損失は大きく、地元関係者に焦燥感が広がっている。
関西まで直通を
「新幹線で来ました。乗り換えで」。8月に福岡市内で開かれた九州新幹線長崎ルート(長崎-博多)に関するシンポジウム。長崎県の大石賢吾知事はあいさつでこう切り出し、長崎から福岡に来るのに、新幹線から在来線への乗り換えが必要な事実を不本意そうに語った。
令和4年9月に開業した西九州新幹線は、長崎-博多を結ぶ計画のうち、長崎-武雄温泉が結ばれ、武雄温泉で新幹線と在来線を乗り換える必要がある。大石知事は「ルートの本来の姿は関西まで直通運行をすることだ」と力説し、全線開業の必要性を訴えた。
九州新幹線長崎ルートの整備促進に向けて開かれたシンポジウム=8月29日、福岡市中央区(一居真由子撮影)
九州新幹線長崎ルートの整備促進に向けて開かれたシンポジウム=8月29日、福岡市中央区(一居真由子撮影)
開業からの3年間、長崎県や地元経済界は、全国の新幹線と同様のフル規格での全線整備を求めてきた。シンポジウムを主催した「九州新幹線西九州ルート整備推進協議会」の森拓二郎会長(長崎商工会議所会頭)も「北部九州の発展にはリニア中央新幹線の開通を見据え、首都圏や関西圏といったメガリージョン(巨大経済圏)と新幹線で接続し、旺盛な経済力を取り込んでいく必要がある」と強調した。
JR九州「厳しい」
開業後の西九州新幹線の利用者数は好調を維持している。JR九州によると、1日当たりの利用者数は前年度比で増加を続け、今年度も7千人前後で推移する。それでも、武雄温泉での乗り換えが続く現状に、古宮洋二社長は「本来の新幹線の効果は発揮できていない。想定したお客さまより少ないのが現状で、増やしていかないと経営上厳しい」と表情は硬い。
つながらない理由は佐賀県が「フル規格での整備を求めていない」と一貫して主張していることにある。主な要因は、建設費の負担と在来線の利便性低下。全線フル規格整備の場合、佐賀県の負担は1400億円以上に上るが、佐賀-博多は今でも在来線特急で約40分で結ばれ、多くの県民が利用している。この特急が新幹線開業で減便となれば県民生活への影響は大きく、県交通政策課の担当者は「莫大(ばくだい)な財政負担と受益とのバランスを考えると、受け入れられる状況にない」と話す。
西九州新幹線「かもめ」(右)と在来線特急「リレーかもめ」の同一ホームでの乗り換えが行われている武雄温泉駅(一居真由子撮影)
西九州新幹線「かもめ」(右)と在来線特急「リレーかもめ」の同一ホームでの乗り換えが行われている武雄温泉駅(一居真由子撮影)
ただ佐賀県も「議論の門戸は開いている」との立場だ。8月には佐賀、長崎両県知事とJR九州社長の3者会談が1年3カ月ぶりに開かれ、国に具体的な解決を求めることで一致した。佐賀県は、新幹線と在来線を乗り継ぎなしに走る「フリーゲージトレイン」の導入を国が断念したことで「議論の前提が壊れた」と主張しており、関係者は佐賀県の意向を踏まえ打開策を模索する。
「次」見通せず
国内の新幹線では、北陸新幹線や北海道新幹線の延伸でも計画の遅れが目立っている。北陸新幹線では敦賀(福井県)―新大阪(大阪府)間の延伸を巡り、ルート選定の議論が再燃。北海道新幹線では建設工事が難航する新函館北斗―札幌間で延伸時期が何度も更新を重ね、令和20年度末以降に遅れる見通しとなった。6年3月に北陸新幹線金沢(石川県)-敦賀が開業した後、「次」に開業する新幹線が見通せない状況が続く。
人口減少が続く地方都市にとって、新幹線がつながらない状況は経済や観光振興の痛手になる。佐賀や長崎でも、政財界関係者からは「整備計画がありながら進んでいないのは政治家の怠慢」と厳しい評価が出ており、在来線への乗り換え固定化が懸念されている。(一居真由子)
5172
:
OS5
:2025/09/20(土) 15:42:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/44343c6395b90aee8d14c837078b182617917507
赤字ローカル線、芸備線めぐるJR広島支社長の発言に沿線自治体反発
9/19(金) 18:30配信
朝日新聞
JR芸備線の備後庄原駅に到着した臨時列車=2025年7月19日午前11時10分、広島県庄原市、矢代正晶撮影
広島、岡山両県を結ぶJR芸備線の潜在需要を調べるための臨時増便について、JR西日本の飯田稔督(としまさ)・広島支社長は19日の会見で「運転士確保の問題から今の形での延長は難しい」とし、「始発、最終列車をバスに置き換えて運転士を確保すれば、増便の期間延長は可能」と述べた。臨時増便の11月以降の延長を求めていた地元自治体は、強く反発している。
【写真】定例会見で話す飯田稔督・JR西日本広島支社長=2025年9月19日午前10時2分、広島市東区、山中由睦撮影
赤字ローカル線の芸備線をめぐっては、JR西や国、沿線自治体でつくる「再構築協議会」が、一部区間の存廃などを議論している。臨時増便は観光などの潜在需要を調べる実証事業の一つとして、再構築協議会が実施を決めた。
臨時増便は7月19日から広島―備後落合(広島県庄原市)間と備後落合―新見(岡山県新見市)間で、土日祝日に上下1便ずつ走らせている。JR西は運転士不足から11月24日までの4カ月間としているが、地元自治体は「観光需要は季節ごとに変化する。4カ月間では周知も十分できない」などとして、来夏までの通年実施を求めていた。
飯田支社長の発言は、19日の定例会見での質問に対して答えたもの。飯田支社長は会見後、土日祝日の始発、最終列車の一部区間の利用者は「多くても数人。仮にバスに代替しても、大きな影響はないだろう」とも述べた。再構築協議会の幹事会で今後議論したいという。
これに対し、地元の庄原市地域交通課の担当者は「突然の提案で戸惑っている。実証事業の目的は、芸備線の可能性を最大限探ること。通常の列車をバスに置き換えることは、その方向性と合わないのではないか」と疑問を呈した。
新見市交通対策課の担当者も「実証事業はあくまで増便が前提。通常の列車を減便する事業は想定していない」と反発。「運転士不足はJRの問題。住民が影響を受けるのはおかしい」と話した。(山中由睦)
朝日新聞社
5173
:
OS5
:2025/09/20(土) 15:53:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/c6f23f50364c213b3f87d1463ed80ba2238f23c3
空港アクセス鉄道 事業費1・5倍に 約610億円、資材や人件費高騰で 県試算
9/20(土) 14:39配信
熊本日日新聞
(写真:熊本日日新聞)
熊本県が計画中のJR豊肥線と熊本空港を結ぶアクセス鉄道について、概算事業費が約610億円に膨らむ見通しであることが19日、関係者への取材で分かった。これまで公表していた約410億円から約1・5倍の増額となる。建築資材や人件費の高騰が主な要因とみられる。事業費の増大で実現に不可欠な黒字化の難易度が上がる。
豊肥線の輸送力強化のためにも、別に約60億円が必要となる見込みだ。
アクセス鉄道は、JR肥後大津駅(大津町)と熊本空港を結ぶ全長約6・8キロ。県は6月の定例県議会で、駅から南へ分岐して国道57号や白川を横断し、空港南側に新設する終着駅と結ぶルート案を示した。
アクセス鉄道の概算事業費は、2022年度時点で約410億円と試算していたが、近年の資材高騰を踏まえて改めて精査した。
アクセス鉄道の実現には国の鉄道事業許可が必要で、40年以内の累積収支の黒字化が許可採択の基準の一つになっている。県は22年度の試算で、国から最大限の補助を受けることを前提に、開業後36年に黒字転換すると見込んでいた。
台湾積体電路製造(TSMC)の菊陽町進出を背景に、熊本空港は台湾や韓国・ソウル、香港などアジア各地と結ぶ国際定期路線の新規就航や再開が相次ぎ、旅客数が増加している。TSMC周辺地域の開発も進み、需要の増加で収支が改善する可能性もある。(嶋田昇平、樋口琢郎)
5174
:
OS5
:2025/09/20(土) 16:24:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/843fc8796839585e97a3e8bcfac92aa93217f18b
宮崎県最南端の串間市、JR日南線をどう維持していくかが課題…市民の「重要な足」だが輸送密度は最低水準
9/20(土) 16:09配信
1
コメント1件
読売新聞オンライン
任期満了に伴う宮崎県串間市長選は21日に告示、28日に投開票される。県最南端の同市では、念願の東九州自動車道の事業化がなされたものの開通の時期は決まっておらず、人口減少が進むなか、貴重な住民の足であるJR日南線をどう維持していくかなどが課題となっている。現職と新人の計2人が立候補を表明している市長選を前に市の現状を探った。(小林隼)
【写真】路面電車の店舗を営む鈴木さん
市民有志が立ち上がり再出発した「電車」
読売新聞
「このお菓子いくらですか」。JR日南線の串間駅(串間市)近くに「店舗」として置かれた路面電車の車両内で、子どもたちが駄菓子を買い求めていた。レトロな雰囲気が漂う車両は10年前、地元の街おこし団体が広島電鉄(広島市)から購入した旧式のもの。「なないろ路面電車」の店名で営業している。
当初は市の総合案内所が入り、飲食の催し会場などとして使われた。しかし、コロナ禍や、2021年に開業した近くの「道の駅くしま」の影響で利用者が減って休眠状態に。見かねた「なないろ」代表の鈴木奈々さん(43)ら市民有志が立ち上がり、23年10月に再出発を果たした。
店内には季節の野菜や手芸品が並び、少しずつ活気を取り戻している。鈴木さんは店がJR日南線の駅近くにある利便性に注目する。「列車で訪れる人なら飲酒も楽しめる。アルコール提供を含めた企画もいいかもしれない」と話す。
「存廃議論に発展」心配する声
ただ、日南線は利用者の低迷が続く。南宮崎(宮崎市)―志布志(鹿児島県志布志市)間を結ぶ同線は、観光客を串間市内に呼び込むだけでなく、市民にとっても重要な足だが、串間市内を含む油津(日南市)―志布志間の輸送密度(1キロあたりの1日平均乗客数)は2023年度、JR九州管内で最低水準の179人だった。
16年に株式上場を果たしたJR九州はコスト削減策を相次いで打ち出し、各地の路線でワンマン運転や無人駅を拡大している。昨年11月には油津―志布志間について「将来のあり方」を議論する意向を表明し、串間市や県などと意見交換を進めている。
23年施行の改正地域交通法では、鉄道会社などの要請に基づき路線の存廃を協議する「再構築協議会」が設置できるようになった。JR九州は日南線での「将来のあり方」の議論について、「『協議会』を前提とせず、持続的な公共交通について自治体と一緒に考えたい」とするが、沿線地域では存廃議論に発展することを心配する声がある。
北に隣接する日南市では23年、宮崎市との間で東九州自動車道が直結し、宮崎市方面への車の往来が格段にしやすくなった。同自動車道は今後、串間市内でも整備される予定だが、開通時期は未定となっている。
串間市総合政策課は「鉄道は地域住民にとって欠かせない交通手段。地方創生という観点からも存続を訴えたい」としている。
串間市長選挙、2氏の争いか
串間市長選には、3選を目指す現職の島田俊光氏(79)と市長選に出馬するために辞職した前県議の武田浩一氏(62)の2人が立候補を表明している。
立候補の届け出は21日午前8時半〜午後5時、市役所で受け付ける。投票は28日午前7時〜午後6時(一部は午後4時まで)に市内32か所で行われ、同日午後7時半から市民総合体育館で開票される。選挙人名簿登録者数は1日現在、1万3533人。
5175
:
OS5
:2025/09/20(土) 16:49:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/de3e755b138d8e8a12efea7cee18f23c02a8fc39
「にぎわい広げる」LRT導入構想、岐阜県がイメージ図など初公表
9/19(金) 11:00配信
朝日新聞
岐阜県が公表した、岐阜城や長良川周辺を走るLRTのイメージ図=岐阜県提供
県の次世代型路面電車(LRT)を有力候補として岐阜圏域に新たな交通インフラを導入する構想について、県は18日、導入の目的や、ルートのイメージ図などの資料を初めて公開した。
【写真】岐阜県ホームページ内の「まちづくりの推進」のQRコード
資料はこの日、県議会の自民会派「県政自民クラブ」が設置した研究会で、県側の説明資料として配布された。県は7月に構想について明らかにしたが、これまで具体的なイメージ図などの資料を公開していなかった。
資料では、岐阜圏域ににぎわいを取り戻すため、「魅力的な歴史的・文化的拠点を『線』で結び、『面』としてにぎわいを広げる取り組みが必要」などと導入の目的を説明。「新たな交通システム整備の考え」とのタイトルで、JRの岐阜羽島駅と岐阜駅、岐阜インターチェンジなどを結ぶルートのイメージ図も公開した。
LRTの「バリアフリーに優れる」「環境にやさしい」などの特徴や、国内外の導入例についても紹介している。
県はこの日、具体的な事業計画を検討するための調査委託費3千万円を盛り込んだ一般会計補正予算案を県議会に提出した。江崎禎英知事は取材に「ルートや方式、経済効果など、プロの分析が必要だ。実際に数字を持って実現可能性を探るという第一歩を踏み出す、大事なタイミングになる」と述べた。
資料は県のホームページ内の「まちづくりの推進」(QRコード)で、19日午後をめどに公開される。(板倉吉延)
朝日新聞社
5176
:
OS5
:2025/09/22(月) 08:14:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/7107399d00e96fdc77d1768cb1c741e0dc1981d0
2026年廃線?地元が困惑する「富山地鉄」の経営問題 広がる反発、鉄路を存続するために必要なのは何か
9/22(月) 4:31配信
北陸の交通事業者の雄、富山地方鉄道(以下、富山地鉄)が揺れている。同社は、2025年6月の取締役会で、本線滑川―新魚津間と、立山線岩峅寺―立山間について、地域から必要な支援を得られなければ2026年11月で廃線にすると決めたという。
■突然の廃線通告に反発が広がる
近年、ほかの鉄道事業者も不採算路線の維持に苦慮し、沿線自治体と協議しながら事業の方向性を模索している。これまでの例を見ていると、存続するにしても、廃線するにしても、地域と協議を始めて最終決定するまで3年以上はかかる。
ただ、富山地鉄が沿線7市町村と検討会を始めたのは2024年11月で、まだ1年も経っていない。一方的な廃線通告に「交通事業者の責務がまったく見えてこない」などと反発が出ている。
なぜ、富山地鉄は、廃線を急ぐのだろうか。
富山地鉄は県内最大の交通機関で、鉄道線はJR富山駅の隣にある電鉄富山駅を中心に立山・電鉄魚津・宇奈月温泉などに続く計93.2kmの鉄道線を持つ。県内各地を結ぶバス路線、そして富山市内で軌道線も運営している。
同社が、「鉄道事業の現状や課題」について、沿線市町村の担当課長に説明したのは2024年2月のことである。同年9月に初めて沿線7市町村の首長会議が開催され、11月から検討会が始まった。2025年4月から分科会での議論も始まる。
一方、富山地鉄は、協議の席で、沿線市町村に2025年度で5億円の財政支援を求めていた。
自治体サイドは当惑する。議論の緒についたばかりなのに、税金で巨額の欠損補助ができるわけもない。赤字の原因も、将来の経営改善の見通しも示されていない。
県と7市町村は燃料費や資材費の高騰を軽減するとの名目で2億円の補助を決めるが、富山地鉄は納得しなかった。2025年2月の会議で以下の報告を行った。
▽自社が安定して経営できる範囲 富山―上市・五百石・月岡間
▽不採算区間 本線上市―宇奈月温泉、上滝線月岡―岩峅寺間、立山線五百石―立山間
自治体から十分な支援を受けられなければ、不採算区間を軸に廃線を検討すると主張した。
■鉄道事業の大赤字の原因となったのは
さらに、同社の中田邦彦社長は5月の決算記者会見で「7億円近い赤字が出ているのは異常だ」と述べ、6月の取締役会で、本線滑川―新魚津間と、立山線岩峅寺―立山間について、行政から必要な支援を得られなければ今年秋で廃止の判断をすると決定した。9月の協議会では、新魚津―宇奈月温泉間も廃止を基本として沿線と協議すると説明している。12月末が存廃を判断する期限だという。鉄道事業を廃止するには、廃止日の1年前までに廃止届を出さないといけないルールとなっている。
5177
:
OS5
:2025/09/22(月) 08:15:11
では、富山地鉄の経営状況はどんなものなのだろうか。
同社の売上高に当たる営業収益は2019年3月期の単体で67.4億円。うち鉄道事業の営業収益は16.7億円だった。
ただ、コロナ禍により2020年度の鉄道線の乗車人員は472万人で前年度比21%減となる。会社の営業収益は2021年3月期で 44.4億円と同36%減で、営業損失は22.6億円。鉄道事業の営業損失は7.1億円だった。2021年3月期の有利子負債は前期比69%増の70億7545万円で、有利子負債比率は109%となった。富山地鉄は資金の一部をシンジケートローンで調達しており、財務制限条項がついていた。連結純資産を前年同期比75%以上に維持できなかった場合、借入金の全額返済を求められる可能性があった。
今回の廃線話の元をたどると、設備の老朽化と安全対策問題がある。2020年に脱線事故が起き、2023年には保線社員の死亡事故が発生し、社長が引責辞任した。厳しい経営の中、安全対策のための設備投資や人員確保が十分でなかったとの指摘もあった。
■廃止提案の原因は安全対策費用の急増
そこで富山地鉄は、老朽化する設備の更新に取り組んだ。近年、鉄道事業の営業費は17〜19億円で推移していたが、2024年3月期は約24億円に急増した。運輸安全マネジメント資料を見ると、鉄道線・軌道線の輸送安全に対する投資は2014年度2.7億円、2021年度1.9億円だったが、2024年度は5.6億円となっている。
そして鉄道事業の営業損失は2010年代で年0.9〜2.7億円で推移していたが、2025年3月期は8.4億円に膨らんだ。国や自治体の補助金を加味しても、実質6.7億円の赤字になる。設備の維持管理、安全対策などの投資を長年抑制してきたが、2年前から急に増やしたことで、軌道事業など他部門の黒字で補うこともできず、自治体に財政支援を求めることになったのだ。
同社の鉄道事業は、長らく低迷していた。鉄道線の輸送密度は2008年度で1702人と20年前から半減。「富山県統計年鑑」を見ると、主力の本線の輸送人員は1970年度1803万人/年から、1990年度878万人/年、2010年度435万人/年と激減している。特に2010年度の本線上市―宇奈月温泉間の主要駅の乗降人員計は1975年度比で2割弱に落ち込んだ。マイカーの普及、少子化、国鉄・JR北陸本線(現、あいの風とやま鉄道)との競合、観光客の減少など厳しい環境にあった。
全国では2000年頃から私鉄不採算路線の存続問題が顕在化し、近在では長野電鉄、のと鉄道などが廃線を推し進めた。一方、事業者と自治体が法定協議会を開き、鉄道事業再構築実施計画を練り、存続につなげたケースもある。数十億円の税金投入が必要なので、関係者間の合意形成には時間がかかる。北陸鉄道だと、コロナ下の2021年から自治体と協議を始め、みなし上下分離方式での事業継続が実施されたのは2025年のこと。近江鉄道の場合、滋賀県に協議を申し入れて上下分離まで8年かかった。
しかし、富山地鉄は自力での経営にこだわり、コスト削減に努める。
■北陸新幹線開業で利用者数は回復するが
実は、2010年頃から、富山地鉄の利用者数は回復していた。2015年3月の北陸新幹線開業がポイントである。
特に軌道線の輸送旅客人員は2005年度366万人/年、2010年度402万人/年、2018年度533万人/年と約5割増となった。富山環状線の開業、富山駅電停の新設などの施策もあって、利用が順調に増えた。2020年の富山ライトレール(富山港線)の合併でさらなる利用増が期待されていた。
地鉄本線の輸送旅客人員も2010年度435万人/年、2015年度494万人/年、2017年度501万人/年、2018年度465万人/年と底を打った感もあった。
5178
:
OS5
:2025/09/22(月) 08:15:34
電鉄富山駅の2018年度の1日あたりの乗降客数は7699人と2010年度比18%増となる。定期外客が同33%増、定期客も同10%増で東新庄駅など富山市近郊の各駅の利用も増えた。また、2019年度の本線上市―宇奈月温泉間の主要駅の乗降人員数を見ると、2014年度比で約1割増えた。宇奈月温泉駅の2018年度の乗降客数が1日あたり880人(2010年度589人)、立山駅が同620人(同299人)など、インバウンドも含めた個人観光客の需要が伸びたことが背景にあると思われる。
しかし、北陸新幹線開業後も、鉄道事業の営業損失は2016年3月期1.4億円、2018年3月期1.4億円と赤字が続き、根本的な改善はできていなかった。立山線の輸送密度は2005年度754人から2018年度920人と増加したが、それでも民間資本で維持管理できるレベルを大幅に下回っていた。
富山地鉄が、十数年前に沿線自治体へSOSを出して、将来について協議を始めていれば、軟着陸できたかもしれない。
富山県は公共交通機関の充実に理解のある土地柄である。富山市はコンパクトなまちづくりを展開し、富山環状線や富山ライトレールなどの事業を推進し、軌道線2.3kmは上下分離した。2024年度は富山地鉄の各事業に総額3.2億円の補助を出している。県も万葉線、あいの風とやま鉄道、城端線・氷見線などの実績も経験もある。県内に先例があるので、関係者に「公共交通を活かしたまちづくり」という理念を共有してもらうのは可能だったと思う。
だが、経営判断は遅れ、コロナ禍で行き詰まってしまった。
■自治体の積極対応で延命の可能性もあるか
富山地鉄の今後はどうなるのか。滑川市長と魚津市長、黒部市長は少なくとも2026年度まで支援できるよう検討すると表明した。富山県知事も立山線を基本的に存続させる方向で最大限努力していきたいと述べ、延命の可能性は出てきた。ただ、自治体との検討会は昨年秋にスタートしたところで、沿線7市町村でも富山地鉄鉄道線への依存度は濃淡がある。首長や有権者の温度差もある。その場しのぎの税金投入では先が見えない。
鉄道事業再構築事業実施計画を実施して国から支援を受けるまで時間はかかる。みなし上下分離方式で国の補助制度を利用する場合の整備費が約600億円との試算がある。県と市町村がその半分を負担することになる。
富山地鉄は、一部区間の廃線を示唆する一方、その後の輸送体系をどうするのか考えを示していない。
仮に、立山線を部分廃止したら代替バスを走らせる必要がある。しかし、同社は運転手不足を理由に県内のバス路線を大幅に減便している。バス転換は可能なのか。本線滑川―新魚津間を廃線候補とするのは、あいの風とやま鉄道線が隣に走っているからだが、廃線後の事前相談をしているのだろうか。同社線との直通運転案は以前からあったが、事業費55億円と試算され2018年に検討は凍結された。関係者の調整は簡単な話ではない。
経営陣が、地域に鉄道線の経営状況を説明する前に「数億円の赤字を補填してくれ」「自治体負担がなければ、一部区間の廃止も検討せざるを得ない」と一方的に牽制するから、「経営努力が足りないのではないか」「住民への説明を待たずに決めるのはいかがなものか」と各方面で不信感を抱かれる。廃線候補区間に関する説明も、今年だけで二転三転している。協議するにはあまりにも準備不足である。
■地域との「課題共有」が鉄道存続の鍵
今、必要なのは、富山地鉄が、鉄道線の経営情報を公開した上で、自身の考え方を示すことだろう。一部区間を単独で維持できないと主張するならば、各区間の利用者数、利用状況、輸送密度などの数字を関係者に示して説明しなければならない。そして、過去にどんな経営努力をしたのか、なぜ経営が維持できなくなったのか、どうすれば利用者を増やせる可能性はあるのか、方向性を示して課題を共有する必要がある。
公共交通機関を守るために地域で財政支援するのは不可欠である。ならば行政や首長、議員、そして有権者である住民に「理解」してもらわないといけない。自治体や住民との信頼関係を醸成するためにも、持続可能な計画を作成していくためにも、腹の探り合いをするだけでなく、今こそ丁寧な議論の積み重ねをしてほしいと思う。
森口 誠之 :鉄道ライター
5179
:
OS5
:2025/09/22(月) 09:37:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/4977a6ecb5c6db5282a1245863a4e96c72e23676
西九州新幹線の開業から3年、「未整備区間」巡る議論に進展の兆し…佐賀県の費用負担軽減で一致
9/22(月) 9:13配信
読売新聞オンライン
西九州新幹線(長崎―武雄温泉間、約66キロ)は23日、開業から3年となる。武雄温泉(佐賀県武雄市)から九州新幹線までの「未整備区間」(約50キロ)を巡る議論は停滞していたが、ここにきて進展の兆しが見えてきた。佐賀、長崎両県とJR九州が佐賀県の費用負担軽減で一致し、政府・与党が、整備費に充てるJR各社の新幹線設備の使用料増額などの検討に入っているためだ。佐賀県が容認できる軽減策を示せるかが焦点となる。(池田寛樹)
歩み寄り
【地図】西九州新幹線と「未整備区間」
「今までになかった前向きな動きになってきた。どういった解決策があるか、あらゆることを考えていただけるのではないか」
長崎県の大石賢吾知事は4日、首相官邸や自民党本部で整備実現を求めた後、記者団に語った。
同区間を巡っては、在来線と新幹線を直通運行できる「フリーゲージトレイン」(FGT)の導入を与党検討委員会が2018年に断念。検討委は19年に山陽新幹線などと同じフル規格での整備に方針を大転換した。
これに佐賀県は「FGTしか合意していない」と反発した。同県はフル規格は、整備費が1兆円超、佐賀県の財政負担が1400億円以上と試算。負担が大きすぎ、在来線の利便性低下も懸念されるとして、国との協議は進まなかった。
そうした中、佐賀県の山口祥義(よしのり)知事と大石知事、JR九州の古宮洋二社長は8月に会談し、政府や長崎県が目指すフル規格での整備で増える佐賀県の負担は、FGT断念の経緯を踏まえ国に解決策を求めることで一致。長崎県と同社が佐賀に歩み寄った形だ。
これを石破首相や林官房長官らに伝えた大石知事は「具体案が示されれば、国も交えて4者で議論していくことになる」と語った。
フル規格で整備されれば西九州新幹線は九州、山陽新幹線と直通運行になり、博多―長崎間は30分短縮されて約50分、新大阪―長崎間は約3時間15分となる。
算定見直し
【図解】政府が貸付料改定を検討する整備新幹線の財源スキームのイメージ
新幹線整備の地元の費用負担の割合は法令で定められている。1997年以降の開業区間は、運行するJR東日本、西日本、九州などが線路などの使用料として30年間、定額を支払う「貸付料」を整備費に充て、残りの不足分について、「国が3分の2」、「地元が3分の1」を負担してきた。
貸付料の額は、開業によるJRの収益の増加分を予測して決めているが、利用者数が上振れしても、徴収額は30年間変わらない協定内容となっている。
これについて、財務相の諮問機関・財政制度等審議会は昨年11月、利用者数が当初見込みより5年平均で6割多かった区間もあるとし、「追加的に徴収できる見直しが必要」「31年目以降も貸付料の徴収は当然」と指摘。また、JRは、駅のホテルなどで収益をあげており、関連収入として貸付料の算定に盛り込むことを検討するべきだとした。
与党は国土交通省に見直しを指示。国交省によると、北陸新幹線の高崎(群馬県)―長野間が2027年に開業30年を控えており、JR東日本が払う年間175億円について結論を出す必要がある。同省は「財政審や与党の意向を踏まえ進める」とする。
JR東日本は「経営に悪影響を及ぼさないこと、安全安定輸送を実現することを前提に協議していく」とコメント。JR九州は「国側からまだ話がないのでコメントできない」とする。
政府関係者は「貸付料見直しで公費負担を圧縮できる。あとは佐賀県に可能な限り地方交付税を配分するなどし、佐賀の実質負担を大幅に削減することが可能なはずだ」と解説する。
「新幹線の財源スキームはもう時代遅れ」
地方負担を巡っては、北陸新幹線の敦賀(福井県)から新大阪への延伸でも、沿線自治体から、高騰する建設費に懸念の声が出ており、着工のめどは立っていない。
自民党の整備新幹線等鉄道調査会副会長の西田昌司参院議員は「新幹線の財源スキームはもう時代遅れ。これに固執し、地方を復活させる新幹線整備ができないのは本末転倒で、建設国債発行も選択肢だ」と話す。
全国知事会も今夏、新幹線整備の財源確保に向け、貸付料見直しと、1000円が課されている出国税の引き上げを検討するよう政府・与党に要請した。
財源拡充の検討が進む中、与党のある国会議員は「来年12月には佐賀県知事選挙が行われる見込みで、山口知事も妥結点を探そうとしているのではないか」とみる。政府・与党が負担軽減策を示し、佐賀側は受け入れに転じるのか――。来年は大きなヤマ場になる可能性がある。
5180
:
OS5
:2025/09/22(月) 23:24:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/c1c159793dd5b864389a787ac0b16c367eac9724
【道内初の線状降水帯】交通機関への甚大な影響続く…JR根室線では線路下の土砂が流出など複数個所で被害 札幌と釧路結ぶ特急が運休や部分運休に…急がれる復旧 時期の目途は…?
9/22(月) 20:22配信
9月21日、北海道内では統計上初めて、線状降水帯が発生しました。
集中的に雨が降った十勝や釧路地方では、交通への影響が続いています。
被害を受けた家屋
屋根がはがれ、むき出しになった木材。
窓や外壁が大きく壊れています。
「ドーンとぶつかったような音がしましたね。建物自体が揺れたので最初地震かなと思って飛び起きた」(被害にあった住民)
新ひだか町では住宅10件以上に被害
北海道新ひだか町では、21日午前1時半ごろ、突風の影響で住宅10件以上に被害が発生。
割れたガラスで3人が軽いケガをしました。
21日気象台は突風の調査に入り、22日に突風の原因は特定できなかったとし、突風の強さは風速50メートルと推定されると発表しました。
観測史上1位の大雨
新ひだか町で突風が発生した3時間後、十勝の豊頃町から釧路市付近に非常に活発な雨雲「線状降水帯」が発生。
道内では統計開始以来、初めての発生となり、釧路市音別付近では、1時間に約80ミリの猛烈な雨を観測しました。
道路が冠水 740人に避難指示
12時間で180ミリを超える大雨となった釧路市音別では川が増水し、一部の川は氾濫が発生。
周辺の道路も冠水し、740人に避難指示が出ました。
「線状降水帯って今までニュースで見ていたけど、まさか実際に合うとは思わなかった」(住民)
線路下の土砂が流出 提供:JR北海道
線状降水帯の大雨によりJR根室線の池田と釧路の間で、線路下の土砂が流出するなど大きな被害が出ています。
線路下の土砂が、人の背丈程にえぐられている所も。
「数百メートルのエリアに渡って被害が点在している箇所もあります」
JR北海道 鉄道事業本部 渡辺一也工務部部長
「橋梁上に流木が堆積しています。流木に押されて線路が変形しているのが確認できている」(JR北海道 鉄道事業本部 渡辺一也 工務部 部長)
JRは会見で、復旧の目処はたっておらず、当面の間、運転見合わせが続くと説明しました。
特急や普通列車が運休
この影響で、札幌と釧路を結ぶ特急おおぞら12本と根室線の普通列車33本が運休や部分運休となります。
帯広と釧路の間は、代行バスが運行します。
「代行バスが出るのが今分かったので、それで(帯広へ)行こうかな」(利用客)
JRは学生の通学利用が多い白糠と釧路の間は、早めに復旧したいとしています。
UHB 北海道文化放送
5181
:
OS5
:2025/09/23(火) 00:09:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/c93918459f795666ba13f92745a8a7eb4be92826
構想から半世紀 福島・山形・秋田結ぶ「奥羽新幹線」機運醸成図る動きが福島県内でも
9/21(日) 18:59配信
FCT福島中央テレビ
福島県から秋田県までを結ぶ「奥羽新幹線」の構想について、機運醸成を図る検討会が発足しました。
奥羽新幹線は、約50年前に構想されたものの着工に至っておらず、現在は福島と山形を結ぶ山形新幹線が運行しています。
山形県内では奥羽新幹線の早期実現を求める動きが活発ですが、起点となる福島県内でも地域への影響や効果を分析しようと、福島青年会議所が中心となって検討会が発足しました。
■福島青年会議所 まちづくり委員会 南祐希 委員長
「まだまだ福島では認知がされていないというのが実情ですので、機運の醸成を図っていきたい」
また、福島駅前で新幹線のルートとなる福島、山形、秋田のグルメを楽しめるイベントも開かれ、多くの家族連れでにぎわいました。
5182
:
OS5
:2025/09/23(火) 00:12:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/bae812884785270919fc7a8d0838018586226280
なぜ西九州新幹線は博多へつながらない 開業3年も規格と予算めぐる長崎と佐賀の同床異夢
9/19(金) 19:00配信
産経新聞
長崎ー武雄温泉を走る西九州新幹線の車両「かもめ」=佐賀県武雄市(一居真由子撮影)
長崎駅と佐賀県の武雄温泉駅を結ぶ西九州新幹線が開業して23日に3年を迎える。沿線では経済や観光面で開業効果が出ているものの、国の整備計画に盛り込まれた長崎―博多(福岡)全線開通のめどは立たず、「つながらない新幹線」と揶揄(やゆ)される。整備が進むリニア中央新幹線開業で誕生する関西や関東などの巨大都市圏と、北部九州が新幹線で接続できなければ損失は大きく、地元関係者に焦燥感が広がっている。
【ひと目でわかる】全国の新幹線路線と計画
■関西まで直通を
「新幹線で来ました。乗り換えで」。8月に福岡市内で開かれた九州新幹線長崎ルート(長崎-博多)に関するシンポジウム。長崎県の大石賢吾知事はあいさつでこう切り出し、長崎から福岡に来るのに、新幹線から在来線への乗り換えが必要な事実を不本意そうに語った。
令和4年9月に開業した西九州新幹線は、長崎-博多を結ぶ計画のうち、長崎-武雄温泉が結ばれ、武雄温泉で新幹線と在来線を乗り換える必要がある。大石知事は「ルートの本来の姿は関西まで直通運行をすることだ」と力説し、全線開業の必要性を訴えた。
開業からの3年間、長崎県や地元経済界は、全国の新幹線と同様のフル規格での全線整備を求めてきた。シンポジウムを主催した「九州新幹線西九州ルート整備推進協議会」の森拓二郎会長(長崎商工会議所会頭)も「北部九州の発展にはリニア中央新幹線の開通を見据え、首都圏や関西圏といったメガリージョン(巨大経済圏)と新幹線で接続し、旺盛な経済力を取り込んでいく必要がある」と強調した。
■JR九州「厳しい」
開業後の西九州新幹線の利用者数は好調を維持している。JR九州によると、1日当たりの利用者数は前年度比で増加を続け、今年度も7千人前後で推移する。それでも、武雄温泉での乗り換えが続く現状に、古宮洋二社長は「本来の新幹線の効果は発揮できていない。想定したお客さまより少ないのが現状で、増やしていかないと経営上厳しい」と表情は硬い。
つながらない理由は佐賀県が「フル規格での整備を求めていない」と一貫して主張していることにある。主な要因は、建設費の負担と在来線の利便性低下。全線フル規格整備の場合、佐賀県の負担は1400億円以上に上るが、佐賀-博多は今でも在来線特急で約40分で結ばれ、多くの県民が利用している。この特急が新幹線開業で減便となれば県民生活への影響は大きく、県交通政策課の担当者は「莫大(ばくだい)な財政負担と受益とのバランスを考えると、受け入れられる状況にない」と話す。
ただ佐賀県も「議論の門戸は開いている」との立場だ。8月には佐賀、長崎両県知事とJR九州社長の3者会談が1年3カ月ぶりに開かれ、国に具体的な解決を求めることで一致した。佐賀県は、新幹線と在来線を乗り継ぎなしに走る「フリーゲージトレイン」の導入を国が断念したことで「議論の前提が壊れた」と主張しており、関係者は佐賀県の意向を踏まえ打開策を模索する。
■「次」見通せず
国内の新幹線では、北陸新幹線や北海道新幹線の延伸でも計画の遅れが目立っている。北陸新幹線では敦賀(福井県)―新大阪(大阪府)間の延伸を巡り、ルート選定の議論が再燃。北海道新幹線では建設工事が難航する新函館北斗―札幌間で延伸時期が何度も更新を重ね、令和20年度末以降に遅れる見通しとなった。6年3月に北陸新幹線金沢(石川県)-敦賀が開業した後、「次」に開業する新幹線が見通せない状況が続く。
人口減少が続く地方都市にとって、新幹線がつながらない状況は経済や観光振興の痛手になる。佐賀や長崎でも、政財界関係者からは「整備計画がありながら進んでいないのは政治家の怠慢」と厳しい評価が出ており、在来線への乗り換え固定化が懸念されている。(一居真由子)
5183
:
OS5
:2025/09/23(火) 01:08:56
https://news.yahoo.co.jp/articles/9bab7954bcc569d0e54eacf02463a5d200bf8325
JR根室線「復旧のめど立たず」 北海道内初の線状降水帯発生で被害拡大
9/22(月) 18:02配信
テレビ北海道
(写真:テレビ北海道)
道内初の線状降水帯が発生したきのうまでの暴風雨。この影響で線路の土台が流出したJR根室線について、JR北海道はさきほど「復旧のめどが立っていない」と説明しました。
きのう早朝までの暴風雨で、根室線は池田ー音別間の少なくとも9カ所で線路の土台が崩れたり、土砂が流入したりしました。このため根室線は池田ー釧路間できょうも始発から運転を見合わせています。
道内では釧網線や花咲線なども一時的に運転を見合わせていて、列車58本が運休します。
また、道内初となる線状降水帯は、きのう午前3時10分に十勝・釧路管内で発生が確認されました。24時間降水量は白糠町で173・5ミリ、浦幌町で167・5ミリなど観測史上最大を記録しました。
JR北海道はさきほど会見を開き、根室線について「来週中の運行再開は難しい」としています。あす以降は釧路ー帯広間で代替バスを1日2往復運行して対応する方針です。
5184
:
OS5
:2025/09/23(火) 01:50:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/8cf013bdc85dd04f7ce249f7cbe3d358196e4a70
「空港アクセス鉄道」事業費200億円増 費用対効果は? メリットは「定時性」「輸送力」 懸念点には「利便性」
9/22(月) 19:05配信
熊本空港とJR肥後大津駅をつなぐ、空港アクセス鉄道の概算事業費が410億円から610億円へ約1.5倍に増えました。
【写真を見る】「空港アクセス鉄道」事業費200億円増 費用対効果は? メリットは「定時性」「輸送力」 懸念点には「利便性」
かける費用分のメリットは見込めるのでしょうか。
■アクセス鉄道のルート案を見てみると
9月22日の県議会代表質問で、木村知事は。
熊本県 木村敬知事「概算事業費は410億円でした。4年間での物価上昇や具体的な工法の精査をした結果、事業費が約610億円」
概算事業費が200億円増加したアクセス鉄道ですが、【航空写真】の赤い部分がアクセス鉄道のルート案です。
総延長約6.8kmで、完成すれば熊本駅から空港まで45分ほどで行くことができるとされています。
現在、この区間をバスで行くと混雑している時は1時間から1時間20分かかることから、県は2034年度の開業を目指しています。
メリットは「決まった時間に行ける定時性」や「一度に多くの客を乗せられる大量輸送」を挙げています。
空港の利用者の反応は。
空港の利用者「金額のことは分からないけど。あった方がいいと思う。もうちょっと年をとったら車では空港まで来られない」
空港の利用者「早くなってくれた方が嬉しいですけど、費用対効果がどうなのか」
■知事「十分な事業性が確保される」
費用対効果と似た考え方で、数値「1」を超えると事業として妥当とされる「費用に対する事業の便益(B/C)」があります。
これまで「1.02」としていたこの数値について、木村知事は「上昇する」と述べました。
木村知事「B/Cは1.21となり、物価上昇で増額となる事業費を踏まえても十分な事業性が確保される」
また、利用者の予測をこれまでの1日4900人から1600人増やし「6500人」としたことも明らかにしました。
■「利便性が確保できるか」
現在、熊本空港の北側にあるJR肥後大津駅から5分ほどでターミナルビルの前まで行くことができる「空港ライナー」が運行されています。
県などの予算が充てられ、料金は無料です。
さらに、熊本駅から肥後大津駅までのJR豊肥線で乗せられる人数や運行本数を増やす「輸送力の強化」に60億円を確保することも示されました。
一方、空港にできる駅は敷地内の地下ではなく、駐車場を挟んだ南側が想定されています。
議会からは「利便性が確保できるか」を懸念する声が上がっています。
9月30日の県議会特別委員会で、「利用者数の予測が増えた理由」「費用に対する事業効果を見込む根拠」が示される予定です。
熊本放送
5185
:
OS5
:2025/09/24(水) 14:24:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/4aba8e142992fbf03aac8c6ad0a5d98f6706a35d
日本一短い西九州新幹線、運転士は「三刀流」 コンパクト経営支える
9/23(火) 8:00配信
毎日新聞
西九州新幹線「かもめ」の車体を点検する運転士=JR九州提供
長崎、佐賀両県を結ぶ西九州新幹線は、全長66キロの日本一短い新幹線として知られ、大都市に直結していないため、集客にハンディを抱える。このためJR九州は、経費を最小限に抑えるコンパクトな経営術を磨き、運転士は1人3役の「三刀流」で運行を支えている。
【地図】「日本一短い」西九州新幹線が通るルート
西九州新幹線は6両編成で、武雄温泉(佐賀県武雄市)―長崎(長崎市)を1日22往復しており、2022年9月23日の開業から3年となる。博多と鹿児島中央を結ぶ九州新幹線とは接続しておらず、運転士や整備士は西九州新幹線だけでやりくりする必要がある。
新幹線の運転士や車掌の資格を持つ社員が限られる中、JR九州が取り組んでいるのは、社員の「マルチタスク」化だ。全国的に新幹線の運転士は車掌を兼務できる人は多いが、西九州新幹線では車両点検もこなせる人材を養成している。
西九州は距離は短いものの途中駅は3駅と多く、こまめな速度調整などが必要で確かな運転技術が求められる。運転士は2週間程度の研修を経て、車両の保守点検の一つである「仕業検査」の社内資格も積極的に取得。約20人いる運転士のうち15人程度が、車掌に加え仕業検査もこなす「三刀流」で業務に当たっている。
仕業検査は2日に1回程度車両を点検するもので、九州新幹線だと整備担当者が3人1組程度で手がける。一方、西九州新幹線は整備担当と運転士が2人1組で行う。整備の負担を軽減しつつ、人員を絞っている。
整備新幹線は線路を鉄道・運輸機構が保有し、JRは貸付料を機構に支払っている。線路の維持管理も機構側が担うため、JRがもうけやすいスキームとされる。しかし、西九州新幹線の24年度の輸送密度(1日1キロ当たり平均)は6458人。九州新幹線(1万7335人)の約4割、山陽新幹線(8万1316人)の1割程度にとどまっており、多くの収入を望めない状況にある。
JR九州は新幹線事業の収支を公表しておらず、古宮洋二社長も3年前の開業時に「利益はとんとん」と述べるにとどめた。地元客の掘り起こしといった増収策と合わせ、コンパクトな経営で収支を確保しようとしている。【久野洋】
5186
:
OS5
:2025/09/24(水) 22:49:54
https://news.yahoo.co.jp/articles/e254ef4b1513bb9f8b012a44c603032f8954c1e2
JR京浜東北線と中央・総武線、27年春からワンマン運転…首都圏では常磐線と南武線で導入済み
9/24(水) 17:35配信
読売新聞オンライン
中央・総武線(各駅停車)の車両
JR東日本は24日、京浜東北・根岸線の一部区間と中央・総武線(各駅停車)で、運転士だけのワンマン運転を2027年春から開始すると発表した。人手不足に備える狙いがある。
【図解】一目でわかる…鉄道の自動運転のレベル
JR東によると、首都圏でのワンマン運転は、今春から常磐線(各駅停車)と南武線で始まった。京浜東北・根岸線は27年春から大宮―南浦和間と蒲田―大船間で導入し、30年頃までに全線で実施するという。
5187
:
OS5
:2025/09/25(木) 10:34:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/d9722ad02dd7b96e7fe39a22a05122ae8906f935
新小岩―金町にBRT新路線、10駅ほど整備へ…南北の移動手段が限られる葛飾区
9/24(水) 15:00配信
読売新聞オンライン
JR貨物線「新金貨物線」(2022年1月)
東京都葛飾区は、同区のJR総武線・新小岩駅付近と常磐線・金町駅を結ぶJRの貨物線沿いに専用道を整備し、BRT(バス高速輸送システム)を導入する方針を固めた。年内にも具体的な整備構想案を取りまとめ、事業化計画の策定を進める。
【地図】一目でわかる…BRTの新ルート
区によると、区内を南北に走るJR貨物線「新金貨物線」の新小岩―金町駅間(約7キロ)に沿って専用道を新設し、10駅ほどを整備する。BRTの運行は1時間あたり6〜10本とし、1日約3万人の利用を見込む。
専用道や駅、車両などは区が整備・保有し、運行・管理は区が出資する第3セクターか民間のどちらかが行う方向で検討している。事業費は、概算約320億〜560億円で、国の補助金なども活用するという。
区内の南北をつなぐ公共交通機関はバスだけで、区は当初、2030年頃を目指して貨物線の旅客路線化を計画。22年8月から、JR東日本や京成電鉄の担当者らと構成する委員会などで検討を進めてきた。
だが、貨物線に旅客車両が走る場合、金町駅近くの国道6号と交差する踏切がたびたび塞がり、渋滞が頻発する懸念があった。区はBRTであれば一部のルートを一般道に変更でき、早期の実現が可能と判断した。今後、開業時期についても協議する。
住民の間では南北の交通環境の改善を求める声が根強く、区はBRTの導入によって利便性の向上を図るとともに、地域の活性化にもつなげたい考えだ。
◆BRT=一般道と分離した専用道などにバスを走らせ、交通の効率化を図るシステムで「Bus Rapid Transit(バス・ラピッド・トランジット)」の略。地域の事情に応じて連節車両や自動運転など運行方法を変更でき、各地で導入が進んでいる。
5188
:
OS5
:2025/09/25(木) 10:34:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/0280a437fe59e637758a01608287f1fcb29c207f
残っていれば化けていた? 都市を駆けた廃止26年の鉄道「今は不便になった」 “LRTみたいな構造”がアダに?
9/25(木) 9:42配信
4
コメント4件
乗りものニュース
政令指定都市を走った鉄道、ちょっとだけ「路面電車」
旧・月潟駅に保存されている新潟交通電車線のモハ10形モハ11号(大塚圭一郎撮影)
本州の日本海側最大の都市であり、政令指定都市である新潟市の市役所前の道路を、「路面電車」が発着していました。現在は路線バスや高速バスを運行している新潟交通が1999年に廃止した「電車線」です。
【廃線とは思えない…!?】これが「新潟交通電車線」と保存車両です(地図/写真16枚)
「電車線」は、手始めに新潟交通の前身、新潟電鉄が1933年4月に新潟市の東関屋―白根間で開業。同年7月に県庁前(85年に「白山前」へ改称)―東関屋間、同年8月に白根―燕(新潟県燕市)間がそれぞれ延伸し、全長36.1kmができあがりました。
単線で大部分が専用軌道でしたが、中でもユニークだったのが移転前の新潟県庁、および現在の新潟市役所の前にあった県庁前(後の白山前)―東関屋間のうち2.2kmの軌道線(路面電車)です。いわゆる路面電車の車両ではなく、一般的な鉄道車両が道路上を行き来していました。
筆者(大塚圭一郎:共同通信社経済部次長)は1984年に新潟県を旅行した際、県庁前駅を出発する緑色とオレンジ色のツートーンでまとった通称「かぼちゃ電車」のモハ10形を見て「カッコいい」と感激して乗車したいと思いました。しかし、次の電車がしばらく来ないことが分かり、乗れないまま廃線になったのが心残りとなっていました。
筆者は2025年9月中旬に新潟日報政経懇話会長岡会での講演のため新潟県を訪れた際、41年ぶりに「かぼちゃ電車」と“再会”しました。途中駅だった旧月潟駅(新潟市)の周辺の廃線跡約2.2kmが遊歩道として整備されており、今も残る月潟駅プラットホームに展示されたモハ10形は、ボランティア団体「かぼちゃ電車保存会」のおかげで美しい姿を保っています。
41年ぶりの再会で見た美しい車両群
保存されているのは1933年に日本車両製造で製造され、66年に車体更新をしたモハ10形モハ11号のほか、33年に製造された電動貨車モワ51形51号、鉄道省大宮工場(現・JR東日本大宮総合車両センター)で32年に造られ、67年に新潟交通入りした雪かき用のラッセル車キ100形116号の3両です。うち、モハ11号は2025年9月28日にイベント「走れ!かぼちゃ電車2025」で走行します。
旧月潟駅の近所に住む男性は「新潟交通電車線があったおかげで高校まで電車で通学でき、新潟市の中心部に遊びに行くときも乗った」と振り返ります。
「今は月潟停留所から(新潟交通グループの)路線バスで繁華街や新潟駅へ行くには、たいてい青山停留所で乗り換える必要があり、本数も少なくなって不便になった。近くの高校生は親がマイカーで送り迎えしている家が多く、親御さんの負担になっている」――男性はこう指摘しました。
実は“あの橋”は鉄道通せる仕様!?
新潟交通電車線の旧・月潟駅に残る駅名標(大塚圭一郎撮影)
軌道線と専用軌道を直通運転する運行形態は欧米で広がった次世代型路面電車(LRT)をほうふつとさせ、宇都宮市と富山市はLRTの登場がゲームチェンジャーになりました。新潟交通電車線が残っていれば脱炭素化に役立ち、利便性も高いLRTとして再度脚光を浴びた可能性もあります。なぜ21世紀を待たずに消滅してしまったのでしょうか。
新潟交通電車線が敷設される大きなきっかけとなったのが、信濃川の支流である中ノ口川で住民の足となっていた蒸気船が1927年に一時運休した出来事です。大河津(おおこうづ)分水堰が陥没したのが原因で、代替となる鉄道を建設するために中ノ口電気鉄道が29年に設立されました。32年に新潟電鉄へ改称し、43年に新潟交通となりました。
1933年8月の県庁前―燕間の運行開始後も、新潟駅への延伸を計画していました。信濃川へ29年に架けられた3代目となる現在の萬代橋(ばんだいばし、長さ306.9m)は、電車も通れるように22mもの幅を確保しましたが、37年に勃発した日中戦争による物資不足が響いて新潟駅への延伸は実現しませんでした。
新潟交通電車線は第2次世界大戦後に利用者数が急拡大し、1963年度の輸送人員は約630万人に上りました。しかしながら、沿線住民らのマイカー所有が広がるモータリゼーション化が逆風となります。
5189
:
OS5
:2025/09/25(木) 10:35:01
クルマの通行が増える中で、軌道線区間の電車はクルマの通行を妨げる「厄介者」扱いを受けました。マイカーへの移行による利用者数減少で電車線は赤字経営が慢性化し、白山前―東関屋間が1992年3月に運行を終了。軌道線を駆けていた“主”が、後発のマイカーに蹴落とされる「ひさしを貸して母屋を取られる」形で退場に追い込まれました。
専用軌道だけを走るようになった電車線は、1993年7月末で月潟―燕間も営業運転を終了。これで燕駅でのJR東日本弥彦線との接続がなくなり、孤立路線になってしまいました。
残る東関屋―月潟間は95年度の輸送人員が約101万人まで落ち込み、99年4月に全廃されて66年の歴史に幕を閉じました。
「BRT」はできたけど…
新潟交通が運行する「萬代橋ライン」の連節バス(大塚圭一郎撮影)
軌道線だった区間を含めた新潟駅―青山間は今、新潟交通が運行する基幹バス路線「萬代橋ライン」が、平日朝夕の通勤通学ラッシュ時に5分おきの高頻度で運行されています。新潟市の学識者らでつくる検討委員会の提言を受けて2015年に整備され、新潟市が負担して連節バスが導入されました。
この「萬代橋ライン」は当初、「BRT(バス高速輸送システム)」を名乗りましたが、BRTの要件であるバス専用車線は導入されないまま24年にBRTの名称が廃止され、表示類も「BUS」へ改められました。
新潟市ほどの大都市ならば、輸送力と脱炭素化の両面で優位性があるLRTを建設し、低床式車両を運行させる方が望ましいと筆者は考えています。
マイカーの普及と利用者減少で包囲網が狭まって廃止された新潟交通電車線がもしも残っていれば、“織り込み済み”だった萬代橋への線路敷設を含めて、新潟駅前への延伸が実現する日が訪れたかもしれません。その場合には地元住民に加えて観光客の足にもなり、低床式車両が萬代橋を渡る姿は新潟市の新名物になったことでしょう。
保存電車、どうやって動かすの?
もしも電車線が残っていたなら、と惜しまれる電車線ですが、前出の通り2025年9月28日には「かぼちゃ電車保存会」のメンバーがモハ11号を片道約50mにわたって走らせます(乗車は有料)。平田 翼会長は「アント(車両移動機)で車両を牽引でき、圧縮空気でブレーキや自動ドアを動かし、扇風機や照明は100V電源で駆動可能です」と説明します。
旧月潟駅周辺には架線と架線柱が残っていますが、平田会長はパンタグラフから集電して走らせることは「技術的には可能だが、経済性やその後の維持管理まで考慮するとハードルが非常に高い」と打ち明けます。というのも、運行中と同じように架線に直流1500Vの電気を流して車両を動かすには「供給できる設備の建設と架線・架線柱の修復が必要で、その後の維持管理にも専門の管理者が必要なため」です。
一方で平田さんは将来の「夢」として「乗車体験の機会を増やしたり、アントで牽引する形で貸し切り運行や運転体験を実施したり、線路の延伸、車庫建設を検討している」と明かしました。運行終了から四半世紀余りが過ぎても、「かぼちゃ電車」の現役時代を追体験できるのはとても貴重です。「かぼちゃ電車保存会」の活動に敬意を表するとともに、さらに発展して乗車機会が広がることを期待したいと思います。
大塚圭一郎(共同通信社経済部次長・鉄旅オブザイヤー審査員)
5190
:
OS5
:2025/09/25(木) 20:59:38
https://news.yahoo.co.jp/articles/db573778e0de3d4ffb6978d162d2128059c83975
すし詰めホームに飛ぶ怒号、終盤万博「始発ラッシュ」 夢洲駅〝ダッシュ〟封じるも大混雑
9/25(木) 19:00配信
産経新聞
始発電車を降りた万博来場者らで混雑する大阪メトロ中央線夢洲駅のホーム=23日午前5時46分、大阪市此花区
終盤を迎えた大阪・関西万博の会場最寄りとなる大阪メトロ中央線夢洲(ゆめしま)駅では、目当てのパビリオンにいち早く並ぼうと、多くの来場者が始発電車で向かい、大混雑となっている。駅に着くと同時に入場ゲートまで全力で走る「始発ダッシュ」も続発。大阪メトロは「非常に危険な状態が生じている」として、22日から早朝時間帯の階段利用を停止するなど通行規制を始めたが、混雑自体は10月13日の会期末まで収まりそうにない。
【写真】エスカレーターに乗って地上に向かう大勢の万博来場者ら
祝日だった23日午前5時過ぎ、中央線谷町四丁目駅に着くと、万博に向かうためかリュックサックを背負った人の姿が多い。同駅を5時16分発の夢洲行き始発電車に乗り込むと、すでに座席はいっぱいでつり革も半分ほどが埋まっていた。
堺筋本町駅、本町駅、阿波座駅、九条駅…。いずれの駅でも来場者とみられる数十〜数百人が乗り込み、車内はすし詰め状態に。ドアが閉まらず、開閉を繰り返した。次の弁天町駅でも強引に乗り込む人がおり、「痛い」との叫び声や子供の泣き声が車内に響いた。
予定より遅れて5時40分過ぎ、夢洲駅に到着すると、乗客はわれ先にとホームへ飛び出した。ただ、22日から始まった通行規制で、すでにホームから改札口へ向かう階段3カ所は全て警察官らが封鎖し、エスカレーター3基のみでの移動に制限され、来場者らはホームに滞留。雑踏事故に注意を呼びかける笛の音が鳴り響く中、一部の利用客からは怒号も飛んだ。
エスカレーター前で順番待ちが続く中、5時47分に次の電車が到着。さらに人がホームにあふれた。「前へゆっくり進んでください」「エスカレーター上も走ると危険です」。駅員の呼びかけに多くの人が従い、改札口へゆっくり向かった。
改札口を抜けた先のエスカレーターも混雑が続き、ようやく地上に出て通行規制が解けた。ここで「始発ダッシュ」を試みる来場者の姿もあったが、すでに東ゲート周辺には長蛇の列。近くの警備員に尋ねると、はるか先を指差し、「列はずっと奥の方まで続いています」。午前6時前でも列は千人を優に超えていた。
万博の来場予約は会期末の10月13日まですでにほぼ埋まり、全ての時間帯で「空き枠なし」の状態だ。一方、予約不要のパビリオンにはいち早く並ぶと入れるほか、入場10分後から当日予約が可能になるパビリオンもあり、早朝からゲート前に並ぶ状況が続く。
このため「始発ラッシュ」も会期末まで続くとみられ、夢洲駅では10月13日まで、午前5時半〜6時ごろの通行規制を続ける予定だ。大阪メトロの担当者は「始発で降りた乗客の先頭では係員がロープを張ってダッシュを防いでいる。雑踏事故防止のため協力をお願いしたい」としている。
5191
:
OS5
:2025/09/26(金) 17:59:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/4acbea20b565d3f23fe2e2d25fc6f8fc7836ffee
福井鉄道グループ会社取締役が7000万円横領、10年で200回以上送金・引き出し…過去の告発放置の会長も解任
9/26(金) 13:10配信
読売新聞オンライン
福井県
福井鉄道(福井県越前市)のグループ会社「福鉄商事」(同)は25日、50歳代の取締役が10年間で売上金約7000万円を横領していたと発表した。24日に臨時株主総会を開き、この取締役と村田治夫会長を解任した。
発表によると、取締役は旅行業の経理を担当していた2015年9月〜今年8月に200回以上にわたり、同社名義の銀行口座から自身の口座に送金したり、現金を引き出したりしていた。
今年8月、内部告発で判明。取締役はツアー代金を扱う口座の通帳を長年1人で管理し、横領した金額は未収金として処理していた。同社の調査に「自分がやった」と認め、家族が全額返済する意向を示している。同社は刑事告発も検討している。
この取締役をめぐっては、21年11月にも内部告発があり、当時社長だった村田会長は横領について把握していたが、事実上放置していたという。臨時株主総会では「適切に対応せず、被害拡大をもたらした」として解任された。村田会長は調査に「本人を信頼しきっていた」と話したという。
同社は「1人が通帳を扱う管理制度を見直し、内部統制を強化していく」とのコメントを発表した。
読売新聞社
5192
:
OS5
:2025/09/27(土) 07:04:38
793 :OS5 :2025/09/27(土) 07:04:09
https://news.yahoo.co.jp/articles/2bf05f8c960e1d72cca688f3aa891f343e62210a
不採算2区間「自社運営」 上市―滑川、五百石―岩峅寺 富山地鉄、自治体と協議継続
9/27(土) 5:00配信
北國新聞社
北國新聞
経営難が続く富山地方鉄道(富山市)の不採算区間の本線上市―滑川間と立山線五百石―岩峅寺間について、地鉄側が自社単独で運営を継続する方針であることが26日、分かった。地鉄は行政の支援が得られなければ、不二越・上滝線を含めた3路線の一部区間を来年11月に廃止する予定で、県や沿線自治体との協議期限を12月末に設定する中、関係者からは「一方的な言い分だ」との声も出ている。
富山地鉄は25日、ウェブサイトに掲載した文書で、上市-滑川と五百石-岩峅寺の両区間について、旅客流動や利用者ニーズなどを踏まえた公共性の観点から従来通り自社単独での運営が適切とした。
一方、地鉄が廃止検討区間に位置付ける本線の滑川-宇奈月温泉間と立山線の岩峅寺-立山間は、県と沿線市町村が鉄道線のあり方検討会の分科会で支援や運行形態を協議している。
地鉄の担当者は県民や沿線住民の十分な理解、コンセンサスが得られてこそ運営の継続が可能になるとし「自治体側と協議を引き続き重ねたい」と話した。
地鉄の廃止方針を巡っては、県議会や沿線の市町議会から異論が続出。新田八朗知事が10日の県議会代表質問で「一方的に決めるのではなく、話し合って進めることが大事だ」と丁寧な対話を呼び掛けた経緯がある。
5193
:
OS5
:2025/09/29(月) 08:38:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/8defbe342574fb666a10c3bc001e00f4c7d7ecc6
インドネシア高速鉄道、開業2年で財務悪化…中国主導の整備が響き「債務は時限爆弾になる」
9/29(月) 8:02配信
28
コメント28件
読売新聞オンライン
インドネシアで2023年10月に開業した高速鉄道が、早くも財務悪化に直面している。巨大経済圏構想「一帯一路」の目玉として中国主導で整備されたものの、利用低迷や事業費の膨張で赤字脱却のめどが立たない。
【経緯表】日本がきっかけなのに…中国案を採用したインドネシア高速鉄道
当初、有力視された日本の新幹線方式に代わり、中国案に乗り換えたインドネシア政府の判断の是非が問われる可能性もある。(バンコク 井戸田崇志)
事業費膨張
インドネシア高速鉄道の地図
東南アジアで初となるこの高速鉄道は、首都ジャカルタとバンドン間約140キロ・メートルを約45分で結ぶ。運営するインドネシア中国高速鉄道社(KCIC)のエヴァ・チェアニサ事務局長は「移動がより速く、便利で効率的になった」とアピールする。
中国主導で建設されたインドネシアの高速鉄道(2023年10月)=ロイター
7月末時点の累計乗客数は1070万人で、現地主要紙コンパスによると、1日当たりの乗客数は想定の3〜4分の1程度にとどまる。高速鉄道としては運行距離が短く、駅が中心部から離れている点もネックとなる。土地取得の遅れや工法変更が重なり、開業時期は当初見込みの19年から4年ずれ込み、事業費は想定の1・3倍の72億ドル(約1兆円)に膨らんだ。
運営会社のKCICには、国鉄などインドネシア国営企業連合が60%、中国企業連合が40%出資する。国営企業連合は24年、前年比4・3倍の4兆1950億ルピア(約380億円)の赤字を計上し、今年上半期(1〜6月)も1・6兆ルピアの赤字だった。決算が非公表の中国側も含めれば、KCIC全体の赤字はさらに拡大するとみられる。
政府は高速鉄道を現在の3倍を超える500キロ・メートル以上延伸させ、ジャワ島を横断してスラバヤに至る計画を示してきた。航空便から長距離需要を取り込んで乗客増を図る狙いだったが、足元の債務増大で計画は宙に浮いた状態だ。
建設時は日本と中国による激しい受注合戦が行われ、15年、ジョコ政権(当時)は有力視された日本の新幹線方式ではなく中国案の採用を決めた。事業費の75%を中国国家開発銀行の融資でまかない、インドネシア政府に財政負担を求めない条件や、中国が早期の完工を約束したことが決め手になったとされる。
現地メディアは8月以降、国鉄首脳の「債務問題が時限爆弾になる」とする発言を報じ、インドネシア政府は今月中旬、債務負担のあり方を再交渉する方針を示した。だが、中国側が応じるかは見通せず、24年に就任したプラボウォ・スビアント大統領は前政権のツケに直面している。
東南アジアではベトナムなどでも高速鉄道の整備構想が浮上し、13年に「インフラシステム輸出戦略」を策定した日本は、新幹線方式による受注拡大を目指している。インドネシアの高速鉄道が「あしき前例」となり、中国との競争で結果的に日本の優位性が高まる可能性もある。
運輸総合研究所アセアン・インド地域事務所の富田晃弘主任研究員は、「日本は競合国の支援で整備された鉄道の現状を分析し、今後の受注競争にいかす必要がある」と指摘する。
5194
:
OS5
:2025/09/29(月) 13:44:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/e4c1553263550f7e1671df27325e8c567da28349
北陸新幹線「敦賀延伸1年半」――赤字70億円予測を覆したハピラインの奇跡! 課題残るも開業効果はいまだ継続
9/29(月) 4:31配信
39
コメント39件
Merkmal
芦原温泉駅周辺も週末ににぎわい
北陸新幹線(画像:写真AC)
北陸新幹線が福井県敦賀市まで延伸して1年半になるが、福井県を訪れる観光客は高い水準のまま。並行在来線のハピラインふくいも赤字を大幅に縮減する健闘を見せている。
【画像】「えぇぇぇぇ!」 これが開業効果が続く「敦賀駅前」です! 画像で見る!(7枚)
車体に描かれたピンクと緑の帯が目を引くハピラインふくいの列車が、芦原温泉駅(福井県あわら市)に滑り込む。9月下旬の平日昼過ぎ、ガラガラの車内を予想していたが、意外と混んでいる。
幼児を連れた主婦や買い物帰りの高齢者に交じって大きなキャリーケースを引く日本人観光客もいた。この人は川崎市から来た公務員の男性(56歳)。石川県金沢市で宿泊し、ハピラインふくいで途中下車しながら、趣味の写真撮影をしているという。福井県は今回が初訪問。「この時期なら人出が少ないと思ったが、どこも人が多い」と目を丸くする。あわら市観光振興課は
「関東からの観光客で駅周辺のにぎわいが増えた」
と話す。市内には関西の奥座敷と呼ばれる芦原温泉がある。芦原温泉駅前で客待ちするタクシー乗務員は「関東から新幹線で来た人がよく利用してくれる」と喜んでいた。
ハピラインふくい好転
芦原温泉駅に到着したハピラインふくいの列車(画像:高田泰)
北陸新幹線の敦賀延伸から1年半が過ぎた今も、福井県内は開業効果にわいている。影響は観光施設や宿泊施設、飲食店など多方面に及ぶが、最も恩恵を受けたのはハピラインふくいかもしれない。
ハピラインふくいは延伸で経営分離された在来線の北陸本線を引き継ぐ福井県の第三セクター。大聖寺駅(石川県加賀市)から敦賀駅(敦賀市)までの84.3kmをハピラインふくい線として運行している。
北陸と関西を結ぶドル箱の特急「サンダーバード」が消え、経営は厳しいと予想されていた。開業前に福井県が示した経営計画では、開業後10年で累積赤字が
「70億円」
に達するとされ、福井県と沿線7市町が拠出する経営安定基金で補うはずだった。しかし、その予測はうれしい方向に外れた。
8億円の赤字見込みが1200万円に
福井駅近くを走る福井鉄道の路面電車(画像:高田泰)
福井県や沿線市町らで組織するハピラインふくい利用促進協議会によると、ハピラインふくいの2024年度年間利用者は約762万人。1日当たりで2万1060人になり、経営計画目標の2万167人を上回った(4.4%増)。運賃収入も予算額を2億5400万円上回る
「20億100万円」
に達している。営業赤字は8億円の見込みが1200万円に縮減できた。
経営計画で27.4%と想定していた定期券以外の利用が35.2%に達したことが、目標越えの原動力になった。福井県地域鉄道課は
「開業効果の観光客や沿線住民の利用促進が好結果をもたらした」
とみている。
その他の鉄道事業者も恩恵を受けている。福井県坂井市、勝山市、福井市などが出資する三セクのえちぜん鉄道は2024年度、年間利用者が対前年度比8.9%増の約392万人となり、過去最高に。当期純損失も前年度の約1割に当たる1800万円に縮減した。
福井市の第三セクター・まちづくり福井や鯖江商工会議所などが出資する福井鉄道は2024年度連結決算で、観光バスなどの売上高が伸び、5年連続の赤字から脱却する1583万円の当期純利益を出した。
5195
:
OS5
:2025/09/29(月) 13:44:56
開業効果への宿泊業者・自治体の喜び
福井駅前に開業したマリオット福井(画像:高田泰)
敦賀延伸で福井県内には芦原温泉、福井(福井市)、越前たけふ(越前市)、敦賀の4駅に新幹線が停車するようになった。福井県が開業から1年間に越前たけふ駅を除く3駅周辺を訪れた県外客を推計したところ、開業前1年間を17%上回ったことがわかった。特に関東や信越からの来訪者が大きく増えている。
主な観光地も
・敦賀赤レンガ倉庫(敦賀市):39%増
・永平寺(永平寺町):29%増
・県立恐竜博物館(勝山市):24%増
だ。福井県はKDDIの人流データを基にその後の人出を推計しているが、多くの場所で開業前を上回る人出が続いている。
福井駅前では、米ホテル大手のマリオット・インターナショナルが「コートヤード・バイ・マリオット福井」を開業した。近くのビジネスホテル従業員は
「マリオットが来ても宿泊客は増加傾向。この夏もほぼ去年並みで推移した」
と笑顔を見せる。福井駅前では恐竜モニュメントを眺める観光客が今も後を絶たない。
敦賀商工会議所は3か月ごとに敦賀市の会員企業から売り上げ動向の調査をしている。2025年4〜6月期は飲食や宿泊関係で56.9%の企業が「売り上げが増えた」と答えた。開業前より13ポイント多く、担当者は
「中心市街地の人出が増えるなど開業効果が続いている」
と胸を張る。
訪日客誘致など課題も
福井駅前に設置された恐竜モニュメント(画像:高田泰)
だが、課題も残る。そのひとつが
「訪日外国人観光客をあまり見かけない」
ことだ。近隣の京都市や金沢市は主要観光地を訪日客が占拠するが、9月下旬に関西からサンダーバードと新幹線を乗り継いで金沢市へ向かう乗客に福井県内で下車する訪日客をほとんど見なかった。街角を歩く訪日客もごく少数だ。
福井県は観光庁の2024年宿泊旅行統計調査で日本人の延べ宿泊者数が約394万人泊を数え、対前年比伸び率23.7%で全国トップになった。しかし、訪日客は42.0%増の約9万2000人泊。都道府県別で島根県に次ぐ
「下から2番目」
から抜け出せていない。福井県内の観光名所が分散し、公共交通での移動に時間がかかるのも影響したとみられる。
集客に苦戦する地域もある。越前市の武生商工会議所が2024年6、7月に実施した延伸効果調査では、73%が「なかった」、今後の効果に44%が「期待していない」と答えた。新幹線の越前たけふ駅と在来線の武生駅間は約4kmあるのに、2次交通の便が少ない。福井県観光政策課は
「人流から見ても越前たけふ駅周辺に課題が残る」
としている。
福井県は敦賀延伸を100年に1度の好機と捉え、受け入れ準備に全力を挙げてきた。2015年の金沢延伸により金沢市で爆発的に観光客が増えたような勢いはないが、それでも開業効果が県全体に活力を与えている。
高田泰(フリージャーナリスト)
5196
:
OS5
:2025/09/29(月) 15:44:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/b05facd27d0fcc1a83201688d13df50c4ae252ff
吉村氏、前原氏と温度差 米原ルート「比較検討すべきだ」 「第3ルート把握していない」
9/29(月) 14:52配信
産経新聞
福井県敦賀市を走行する北陸新幹線=昨年9月
北陸新幹線の敦賀(福井県)―新大阪延伸を巡り、京都維新の会の前原誠司代表が滋賀県を通る「米原ルート」について「実現が難しい感触」と述べたことに対して、日本維新の会の吉村洋文代表(大阪府知事)は29日、「現段階で厳しいという結論ではなく、比較検討をすべきだ」と述べた。大阪府庁で記者団の取材に答えた。
【ひと目でわかる】沿線知事の意見は分かれている
前原氏は同日、京都市内で、米原ルートはJR東海が運行する東海道新幹線の米原駅での接続が想定されることを踏まえ、「彼らは彼らの考えがあり、相当ハードルが高い。第3の案をまとめ、提示したい」と発言していた。
吉村氏はこれに対し、「第3のルートまで僕は把握していない」としつつ、「大阪まで1日も早く北陸新幹線をつなげることが維新としての方向性だ」と改めて強調した。
北陸新幹線の延伸を巡っては、政府・与党が福井県小浜市や京都市を通る「小浜京都ルート」を決めているが、京都府で地下水への影響を懸念する声があり、着工できていない。また参院選では米原ルート再考を公約に掲げた日本維新の会の公認候補が京都選挙区で当選を果たした。(木ノ下めぐみ)
5197
:
OS5
:2025/09/29(月) 16:51:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/c34e500a67e1d60b2f61b2e10570ffea383f88a1
沖縄・玉城デニー知事、LRT整備も視野 「海外では時速100キロのLRTもある」
9/29(月) 15:54配信
産経新聞
インタビューに応じる沖縄県の玉城デニー知事=29日午後、那覇市(大竹直樹撮影)
沖縄県の玉城デニー知事は29日、報道各社のインタビューに応じ、那覇市と名護市を結ぶ「沖縄鉄軌道」について、「費用が掛からない方式なら、LRT(次世代型路面電車)は非常に重要な手段だ」との認識を示した。沖縄の鉄軌道計画は総事業費6千億円を超える戦後最大のプロジェクトだが、採算性の課題から計画は具体化していない。県は収益性の高い地域での先行整備を検討する。
■上下分離の特例、国に求める
玉城氏はインタビューで「実は海外では(時速)100キロ出るLRTがあるといわれている」と述べ、「先進的なスタイルのLRT」を積極的に研究する意向を明らかにした。
有識者らで構成する検討委員会は平成30年、浦添市や宜野湾市、北谷町、沖縄市、うるま市、恩納村を経由するコースを推奨ルートとして選定したが、事業効果の目安となる「B/C」(費用便益比)が1を大きく下回っている。県は引き続き、軌道や駅などの施設を自治体などが保有し、鉄道会社が運行を担う「上下分離方式」の特例制度創設を国に求めるとともに、LRTやモノレールの整備も要請する。
■交通渋滞で損失1400億円
沖縄本島では戦前、軌間762ミリの軽便鉄道が走っていたが、先の大戦で焼失。平成15年の「沖縄都市モノレール」(愛称・ゆいレール)開業まで鉄軌道が敷設されず、戦後は車社会が進んだ。
交通渋滞が慢性化しており、玉城氏は年間約1400億円に相当する経済的損失があると指摘。「県民は誰も良しとしていないはずだ」と述べ、鉄軌道計画について「官民連携して取り組む必要性は待ったなしと思う」と強調した。(大竹直樹)
5198
:
OS5
:2025/09/30(火) 15:18:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/c984e412c4d84df8374f9a7c94a53a327675c8ea
「ミニ新幹線が最良案」 西九州新幹線とJR佐世保線を考えるシンポジウム、鉄道ジャーナリストら登壇
9/30(火) 12:30配信
長崎新聞
西九州新幹線とJR佐世保線のあり方などについて議論したパネルディスカッション=佐世保市湊町、佐世保商工会議所
長崎県佐世保市がルートから外れた西九州新幹線とJR佐世保線について考えるシンポジウムが27日、同市内であり、交通や経済の視点などから佐世保と高速鉄道網のあり方を議論した。
佐世保自由民主会館(市岡博道理事長)が主催。約140人が参加した。
鉄道ジャーナリストの梅原淳氏は、全国の事例やデータを用い「新幹線と佐世保の将来」をテーマに講演。「佐世保線はいずれ改良が必要。市が取り残されないためには(在来線も使える軌道の)ミニ新幹線が最も良い案だ」と強調した。
パネルディスカッションには梅原氏のほか、宮島大典市長、JR九州新幹線企画部の牛島康博部長、長崎経済同友会の山口健二代表幹事が登壇した。
宮島市長は、1978年の原子力船「むつ」の受け入れが新幹線着工につながったとされる経緯を説明し「市は当事者だ」と強調。「(佐世保線に)ミニ新幹線などを検討し、並行在来線として取り扱われない方法を考えるべき」と述べた。山口代表幹事は「新幹線が止まる町となる効果は非常に大きい」と指摘した。
梅原氏は、JR東日本と山形県などが連携し、ミニ新幹線方式で運行する山形新幹線の事例を紹介。「佐世保線でも将来的に実現が目指せる方法では」と語った。
5199
:
OS5
:2025/09/30(火) 18:53:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/a53504425df9546400871962f058473b7e8e88b1
新高岡駅の深刻な満車問題、北陸新幹線の敦賀開業で需要増 「これじゃあ大変」新幹線利用者から悲鳴
9/29(月) 18:54配信
北陸新幹線新高岡駅前の市営駐車場が週末を中心に満車状態となり、利用者が車を停められないという問題が慢性化している。敦賀延伸で新幹線利用者が増加する中、駅周辺に新たな駐車場スペースを確保することが難しい状況だ。
【写真を見る】新高岡駅の駐車場危機、861台分では足りない現状と難しい対策
満車続きの駐車場
9月下旬の日曜日午後2時。新高岡駅周辺の市営駐車場は全て満車となっていた。
新高岡駅前には市営駐車場が6か所あるが、その全てが満車状態だった。480台収容できる立体駐車場も1階から屋上の4階まですべて空きがない。空車になっても、待機していた車がすぐに入り、満車の状態に戻るという状況が続いている。
「駐車場が空いてるかなと心配になる」「これじゃあ大変」と利用者からは不安の声が聞かれた。ある利用者は「久しぶりですけど、昔はここまで混雑がひどくなかった」と状況の変化を指摘している。
市の認識と対応策
高岡市都市計画課の橘篤志課長は「令和6年3月に敦賀開業があったことやコロナ禍が明けたことで観光需要が増えたものと考えている」と分析する。
市では対策として、駐車場の利用状況をリアルタイムで配信する「満空情報」というウェブサイトを運営している。利用者は事前に駐車場の空き状況を確認できるようになっているが、満車の場合の代替手段とは言えない。
このため、あいの風とやま鉄道の高岡駅前にある駐車場に車を停めて、JR城端線や路線バス、あるいは徒歩で新高岡駅まで移動する方法を提案している。新幹線利用者限定で、高岡駅前の駐車料金が7日間まで無料になる措置も取られているが、利便性の点で浸透していないのが実情である。
問題の背景と経緯
北陸新幹線開業に合わせて策定された新高岡駅周辺のまちづくり計画では、駐車場の需要は東京・金沢間の開業で800台、大阪まで延伸された際に1500台と予測されていた。
そのため、新高岡駅前には807台の駐車場が整備され、今年3月には民間を含めて50台余り増やして、現在861台の収容能力がある。しかし、昨年の敦賀開業で利用者が増加したことで駐車場不足に陥っている状況だ。
対策の難しさと今後の課題
新高岡駅前で簡単に駐車場を増やせない理由について、橘課長は「新高岡駅周辺に駐車場に適した空き地がないのも現状としてある」と説明する。
駅の北側は商業地、南側には大型ショッピングセンターがあり、付近に広がる田んぼは市街化調整区域として指定されているため、簡単には用途を変更できないという制約がある。
「既存の平面駐車場を立体化する」などの対策が考えられるが、すぐの対応は難しい状況だ。しかし、新幹線利用者にとっては深刻な問題であり、立体駐車場を含めた早急な議論が必要といえるだろう。
富山テレビ
5200
:
OS5
:2025/09/30(火) 18:58:24
https://news.yahoo.co.jp/articles/9c69e14b79c49473c9f7c562a869f638b9751d0c
リニア座席、リクライニングなし JR東海、背もたれ15度傾斜に
9/30(火) 15:40配信
JR東海は開発中のリニア中央新幹線の車両に関し、乗客の座席の背もたれをリクライニング機能のない固定式としたことが30日、同社への取材で分かった。東京・品川から名古屋までを最速40分で結ぶため、リクライニング機能がなくても乗客が快適に過ごせると判断した。背もたれは後ろに15度傾斜した状態にする。
【写真】リニア新車両「M10」走行開始 無塗装、簡素化で空気抵抗を削減
固定式の背もたれは、外観だけを7月に報道機関に公開した試験車両の新型式「M10」に採用した。M10は実際に開業する際の車両の基本としており、改良を重ねた上で最終的な仕様を決定する。従来の「M9」まではリクライニング機能を付けていた。
5201
:
OS5
:2025/09/30(火) 21:01:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/6f336225b19705675eef4e6a899e325920e2f589
「空港アクセス鉄道」需要予測は?熊本駅まで39分の快速列車は1日14往復計画
9/30(火) 19:10配信
熊本朝日放送
空港アクセス鉄道の事業費をめぐり、熊本県は需要予測などの詳しい調査結果を明らかにしました。
熊本空港へのアクセス向上のため、JR豊肥線の肥後大津駅と空港を結ぶ計画の空港アクセス鉄道。県議会の特別委員会で、200億円の事業費増額の根拠となった調査結果を県が公表しました。
内訳として、物価や人件費の高騰で160億円、トンネルや駅舎などの設計の見直しで30億円がそれぞれ見込まれるとしています。
一方、一部の駅で車両の行き違いを可能にするなど、豊肥線の輸送能力を強化することで、熊本駅と空港を39分ほどで結ぶ快速列車を1日あたり14本運行できるようになるほか、半導体産業の進出による沿線人口の増加も見込まれることから、需要は伸びると予測。事業継続性を確保できるとしました。
県議からは、事業費に関する質問が相次ぎました。
議員
「工事費が610億円まで膨らんでいる、こういう状況のなかで、昔、議論があった、3分の1国庫補助が達せなかった時にどうするのか」
企画振興部長
「国による最大限の財政支援を求めていく。シリコンアイランド九州を実現して、熊本のTSMC進出、半導体産業進出を最大限生かす、交付金を取りに行く。しっかりと民間のみなさんのお力をお借りするとか、市町村としっかり協議していく」
傍聴に訪れた地元大津町の住民は―
住民
「根拠じゃなくて、金額をポンと上げただけ。いわゆる国税を使うんですよね。私たちが払ったお金を使う。ですから400億円の次がプラス200億円というのは考えられない数字ですよね」
熊本県は今後、改めて収支を予測した上で、来年度中の鉄道事業許可取得、2034年度末の開業を目指しています。
5202
:
OS5
:2025/10/01(水) 16:04:47
https://tabiris.com/archives/hankyu-shinosaka2025/
阪急社長「新大阪連絡線の事業化は難しい」発言の真意。北陸新幹線がなぜ関係するのか
費用対効果を最大化するため?
By Jun Kamakura - 2025年9月29日
阪急阪神HDの嶋田泰夫社長が、計画中のなにわ筋・新大阪連絡線について、「北陸新幹線の新大阪延伸の詳細が見通せない現状では事業化は難しい」と発言しました。北陸新幹線と阪急新大阪連絡線の延伸に、どういう関係があるのでしょうか。背景と発言の真意をひもといてみましょう。
広告
なにわ筋線との同時開業を目指す?
阪急なにわ筋・新大阪連絡線は、JR大阪地下駅(うめきたホーム)から、十三駅を経て、新大阪駅に至る新線計画です。2031年開業予定のなにわ筋線に乗り入れて、関西空港と新大阪駅を直結する構想です。
なにわ筋・新大阪連絡線の開業予定時期が明示されたことはありません。ただ、これまでに、「なにわ筋線との同時開業(2031年春)を目指す」といった阪急首脳のコメントが、報道で伝えられたりしています。
阪急なにわ筋・新大阪連絡線ルート図
画像:阪急阪神ホールディングス中期経営計画(2024年3月期決算説明会資料)
広告
「事業化は難しい」
ところが、阪急阪神HDの嶋田社長は、日本経済新聞のインタビューに対し、「北陸新幹線の新大阪延伸の詳細が見通せない現状では事業化は難しい。費用対効果を最大化するためにも焦る必要はない」(2025年9月25日付)と発言しました。
この発言は、これまでの「なにわ筋線との同時開業」という目標を覆す内容です。
ただ、阪急なにわ筋・新大阪連絡線は、現時点で環境アセスにも着手していません。したがって、2031年になにわ筋線と同時開業をするのは、もともと難しいとみられてきました。
それを阪急阪神社長が正式に認めただけの話です。その点に限れば、大きな驚きはありません。
広告
なぜ北陸新幹線と関係あるのか
驚かされたのは、事業化が困難な理由として「北陸新幹線の新大阪延伸の詳細が見通せないこと」を挙げたことです。
北陸新幹線新大阪延伸は、小浜・京都ルートで建設することが決まっていますが、建設費の高騰に加え、京都府市での反対論が根強いこともあり、着工は見通せません。先の参院選の結果もあって、米原ルートを含めた再試算が始まったところです。
再試算の結果が出るのはまだ先ですが、小浜・京都ルートで建設するのであれば、新大阪駅に北陸新幹線がいずれ来ることに間違いありません。また、北陸新幹線の地下駅の概略設計は公表されていて、東海道新幹線の南側に設置することが決まっています。
北陸新幹線新大阪駅
画像:鉄道・運輸機構
阪急新大阪駅は東海道新幹線の北側になる見込みなので、北陸新幹線の着工を待たずに、阪急線だけの単独施工もできるはずです。にもかかわらず、阪急の社長が「北陸新幹線の詳細が見通せないこと」を理由にしているのは、なぜでしょうか。
阪急新大阪線予定図
画像:東海道新幹線の輸送力増強に向けた新大阪駅ホーム等増設計画 JR東海 建設工事部土木工事課
広告
「費用対効果を最大化するために」
ポイントとなりそうなのは、「詳細が見通せないこと」に続く、「費用対効果を最大化するためにも焦る必要はない」という発言です。
裏を返せば、「北陸新幹線の着工が決まらないと、費用対効果が最大化できない」と述べているようにも受けとめられます。
北陸新幹線が新大阪駅まで開業すれば、北陸方面への旅客は、新大阪駅を利用することになります。現状の「サンダーバード」は大阪駅の利用者が多いので、新幹線開業後は「大阪駅→新大阪駅」へと利用者が遷移するわけです。そのぶん、阪急新大阪連絡線の存在価値も上がります。
これは小浜・京都ルートでも、米原ルートでも変わりません。米原ルートの場合は、北陸旅客が東海道新幹線に移る形になります。
北陸新幹線が新大阪駅または米原駅まで延伸し、「サンダーバード」が廃止されれば、どちらのルートであっても、北陸旅客は新大阪駅利用にシフトするわけです。
5203
:
OS5
:2025/10/01(水) 16:04:59
延伸実現への疑念
しかし、北陸新幹線延伸が、小浜・京都ルート、米原ルートのいずれでも実現せず、敦賀終着が固定化すれば、北陸旅客は大阪駅利用がメインのままです。そうなると、阪急新大阪連絡線の価値にも影響を与え、費用対効果を「最大化」できません。
これが、嶋田社長の言う「費用対効果を最大化するために急ぐ必要はない」の真意ではないでしょうか。有り体にいえば、北陸新幹線が敦賀止まりで固定されることを懸念しているわけです。北陸新幹線の延伸実現を疑っている、と言い換えてもいいでしょう。
北陸新幹線の延伸事業は、小浜・京都ルートも、米原ルートも、それぞれ問題を抱え、どちらの実現も見通せません。阪急阪神社長が新大阪線建設を様子見しているのは、北陸新幹線の新大阪延伸事業が行き詰まっていることを、図らずも指摘したことになるのではないでしょうか。
広告
リニアも見通せず
嶋田社長のコメントにはありませんでしたが、リニアの新大阪開業も、いつになるかわからない状況になっています。
北陸新幹線の延伸が実現しなかったり、リニアの開業が相当に遅くなるのであれば、阪急としては、それを前提に事業化を判断することになるのでしょう。
その場合に、なにわ筋・新大阪連絡線ができないと決まったわけではありません。しかし、費用便益比を計算すると、難しくなる可能性も出てきそうです。(鎌倉淳)
5204
:
OS5
:2025/10/02(木) 18:02:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/675608ba02e26560919a7155ba558f3763e1a7ff
「猫駅長」で話題・和歌山電鉄貴志川線、「上下分離方式」移行すれば黒字転換見込み…現行のままなら赤字
10/2(木) 17:10配信
読売新聞オンライン
和歌山県
和歌山市は、行政から設備投資などの資金援助を受ける「準公設民営」で運行されている和歌山電鉄貴志川線について、現状の補助では今後も赤字が出るとの調査結果を明らかにした。行政が線路などを所有し、同電鉄が運行を担う「上下分離方式」の「公設民営」に移行すれば、黒字化が見込めるという。同電鉄への支援を巡る議論が本格化している。(丹下巨樹)
【写真】貴志川線を走る電車(和歌山市で)
貴志川線は1916年に部分開通。61年には南海電鉄の路線網に加えられた。和歌山(和歌山市)―貴志(紀の川市)の14・3キロを結んでいる。
ピーク時に約360万人だった利用客は減少を続け、2004年度には約190万人となり、廃線の危機に陥った。06年に両備グループ(岡山)が路線を引き継ぎ、再建を目指すことになった。猫駅長などで話題を集めたが、設備投資などを含めた鉄道事業は厳しい状況となっていた。
そこで、和歌山県と沿線の和歌山、紀の川両市、和歌山電鉄は16年、設備改修などに対して行政が財政支援を行う合意を締結。この合意の期限が26年3月末に迫っている。
このため、県と両市、地元関係者などでつくる協議会は24年7月〜25年3月、利用状況や利用者数の見通しを調べた。調査結果が和歌山市議会の建設企業委員会で9月19日、示された。
提示された資料によると、鉄道事業の収支は両備グループが引き継いだ06年度以降も赤字が続いている。赤字幅は16〜19年度が8200万円〜1億1000万円だったが、コロナ禍の影響と設備の修繕が響いた20〜23年度には1億7600万円〜2億9800万円。行政側は当初の上限より5億円以上多い18億1480万円を24年度までに支援した。
今後10年間の試算では、現行の準公設民営の場合、2億8000万円の最終赤字が発生。一方、公設民営となれば、4億7000万円の最終黒字が見込まれる。
結果を踏まえ、和歌山市などは貴志川線の運営方針についての協議を急ぐ。貴志川線を守るため、鉄道のほか、路線バスやバス高速輸送システム(BRT)、低床式車両(LRV)の導入なども含めて検討する予定だ。一定の通勤、通学の需要があり、大きな変更をすると混乱が生じかねない。
市交通政策課は「利便性や観光面、地域の活性化など様々な観点から、県や紀の川市とともに慎重に検討を進めたい」としている。
読売新聞
5205
:
OS5
:2025/10/02(木) 18:50:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/bf79393f31fe8bff0b2ba7027bf88109b872ccda
線路保守体制「改善を」 脱線のいすみ鉄道に勧告 運輸安全委
10/2(木) 10:06配信
67
コメント67件
時事通信
線路上に残されていたいすみ鉄道の事故車両=2024年12月、千葉県いすみ市
千葉県の第三セクター「いすみ鉄道」の列車が2024年10月に脱線した事故があり、運輸安全委員会は2日、腐食やひび割れのある枕木が連続し、レール幅が広がったのが原因とする調査報告書を公表した。
同社の保守体制を「技術力不足」と指摘した上で、国や自治体の協力を得て改善するよう勧告した。
事故は24年10月4日午前8時すぎに発生。いすみ線国吉―上総中川間を走行中の列車(2両編成)が、時速約41キロで右カーブを走行中に脱線した。近隣の高校生ら104人と運転士1人が乗車していたが、けが人はいなかった。
報告書によると、事故前に実施したレールの検査で、1656カ所が基準を満たしていなかったが、施工能力や予算の関係から、社内規定の期限までに補修が完了したのは23カ所にとどまった。また、脱線現場付近の枕木は、21本中9本が損傷しており、脱線の影響で片方のレールが横倒しになった。
運輸安全委は「必要な線路の補修ができていなかった」として、レールの管理方法を見直した上で、木製からコンクリート製の枕木への変更を進めるよう求めた。
いすみ線は房総半島の大原―上総中野間の26.8キロを結ぶローカル線。事故後は全線運休が続いており、27年秋の復旧を目指している。
5206
:
OS5
:2025/10/02(木) 22:37:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/13b9aa6d9e022303877595dd1cb8c826c660aef0
空港アクセス鉄道 熊本駅-空港間、最短39分 快速運行、バスより優位に 27年度着工目指す
10/2(木) 9:35配信
熊本日日新聞
(写真:熊本日日新聞)
JR豊肥線と熊本空港を結ぶアクセス鉄道について、熊本県は30日、主要駅のみに停車する快速列車を運行することで空港駅─熊本駅間の所要時間が約39分になるとの試算を明らかにした。同じ区間を約60分で結ぶリムジンバスより優位となる。運賃は950円で、バスの1200円より安価を見込んだ。
アクセス鉄道の整備と併せて取り組む豊肥線の輸送力強化では、快速運行を可能にするため、東海学園前、武蔵塚、原水の各駅で上下線の行き違いや同時進入が可能な構造にする。
物価高騰などを踏まえて事業効果を再調査し、詳細を同日の県議会高速交通ネットワーク整備推進特別委員会で説明した。
県の想定によると、アクセス鉄道は上下線ともに、1日当たり快速14本、普通47本を運行し、全て乗り換えの必要がない直通運転とする。快速列車の停車駅は新水前寺、水前寺、武蔵塚、光の森、肥後大津の5駅とする。普通の所要時間は約48分。22年に公表した前回の調査では、運行本数は普通のみ49本で所要時間約44分、運賃は800円としていた。
(写真:熊本日日新聞)
運行形態は「上下分離方式」を採用し、線路や鉄道設備は県が設立する第三セクターが所有し、列車の運行はJR九州が豊肥線と一体的に担う。
整備費用は約610億円で前回の約410億円から約200億円増加する。要因として物価や人件費の高騰160億円、鉄道設計の精査で30億円、車両購入費と運行システム改修費10億円を挙げた。豊肥線の輸送力強化は別に60億円が必要になる。
事業費の負担は県、JR九州、国で各3分の1を想定している。委員会では自民党県議団の前川收氏が国の補助が十分に得られない場合の対応を質問。企画振興部の富永隼行部長は「民間企業や市町村と協議し、財源確保することが必要」と述べ、国支援が3分の1に届かない場合でも事業を進める認識を示した。
アクセス鉄道は、JR肥後大津駅(大津町)と熊本空港を結ぶ全長約6・8キロ。県は駅から南に分岐して国道57号や白川を横断し、空港南側に新設する終着駅と結ぶルートを示している。26年度中に国の事業許可を得て、27年度中の着工、34年度末までの開業を目指す。(樋口琢郎)
5207
:
OS5
:2025/10/03(金) 13:06:40
https://news.yahoo.co.jp/articles/46f880e8bade5b4463a6229872dc137420f96fcf
2つの蒲田駅つなぐ「蒲蒲線」計画、国交省が認定…2038〜42年の開業目指す
10/3(金) 11:00配信
読売新聞オンライン
(写真:読売新聞)
国土交通省は3日、JR・東急線の蒲田駅と京急線の京急蒲田駅を結ぶ「新空港線」(蒲蒲線)について、具体的な事業計画を盛り込んだ「速達性向上計画」を認定した。営業主体となる東急電鉄などは2038〜42年の開業を目指している。 東急東横線が乗り入れる予定で、渋谷駅などから京急蒲田駅まで乗り換えなしで移動できるようになり、羽田空港への交通利便性も高まる。自由が丘―京急蒲田駅間は現在の約37分から約15分に短縮されるという。
【図】一目でわかる…「羽田空港アクセス線」の予定ルート
計画は東急電鉄と、同社と地元の大田区が出資する第3セクター「羽田エアポートライン」が今年8月に申請していた。今回の認定により鉄道事業の許可を受けたとみなされ、都市計画決定などを経て着工する予定だ。総事業費は約1250億円を見込んでいる。
計画では、東急多摩川線を蒲田駅の手前から地下化し、地下に新設する東急の蒲田駅から京急蒲田駅までを線路でつなぐ。両駅の間は約800メートル離れており、これまでは徒歩やバスで移動する必要があった。朝の通勤時には1時間当たり20本程度、その他の時間帯は同10本程度の運行を予定している。
5208
:
OS5
:2025/10/04(土) 07:35:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/dbc015d53b37f458b25040e4833f9f5cdcac1758
山陽新幹線「新尾道駅 = 失敗例」は本当か? 1988年開業以来揶揄され続けた駅、その存在意義を改めて考える
10/4(土) 5:51配信
新尾道駅開業の功罪
1988年に請願駅として開業した新尾道駅(画像:菅原康晴)
山陽新幹線の福山〜三原間に、地元の請願駅として新尾道駅が開業したのは1988(昭和63)年3月である。この年は新幹線の新駅設置が相次いだ年で、同じ山陽新幹線の東広島駅や、東海道新幹線の新富士駅、三河安城駅も請願駅として開業している。
新尾道駅は他駅に比べ、開業以来しばしば
「失敗例」
として取り上げられてきた。その理由は明確である。まず前後の駅との距離が近すぎる。福山〜新尾道間は約20km、新尾道〜三原間はわずか11kmに過ぎない。東京や新大阪方面から尾道市に向かう場合、ほとんどの利用者は「のぞみ」が停車する福山駅で下車し、JR山陽本線に乗り換えて尾道駅まで向かう方が合理的である。
加えて、新尾道駅の立地は尾道市の中心市街地から約3km離れており、在来線との直接接続もない。停車する列車も日中は「こだま」が1時間に1本程度で、利便性は高くない。このため、建設費120億円ともいわれる巨額の投資を、地元負担で請願駅として実施する意義に疑問を呈する声があるのも自然である。
ただ、尾道市の立場も理解できる。山陽新幹線は岡山〜博多間が1975年に開業したが、尾道市と三原市は新幹線の駅設置をめぐり争奪戦を繰り広げたとされる。尾道市としては、三原市に先を越されたという思いがあり、新駅設置は地元の誇りや将来の経済発展を見据えた戦略でもあったと考えられる。
新尾道駅の立地価値
新尾道駅より南へ約3km、中心市街地にある山陽本線の尾道駅(画像:菅原康晴)
上記の理由からすると、新尾道駅は「失敗例」とされる。しかしここではあえて、新尾道駅の存在意義を考えてみたい。
まず駅周辺の環境を見てみる。尾道市中心部から約3km離れているものの、駅周辺は新幹線新駅にありがちな“無人の荒野”ではない。中心市街地からほぼ途切れなく住宅が続き、幹線道路である国道184号線も通っている。
駅の北東側徒歩圏内には小規模なニュータウンの分譲地があり、北西約2kmには広島県立びんご運動公園がある。その北には尾道工業団地や尾道流通団地も位置する。駅周辺は住宅や施設が連続しており、潜在的な利用者層が存在する環境だ。
路線バスは、駅が市中心部と市北部を結ぶ幹線道路沿いにあることもあって、本数は比較的多い。高速バスについては、かつて複数路線が乗り入れていたが、2025年時点では福山から新尾道駅を経由し松山に向かう路線のみとなっている。
道路網も整備されている。駅南側約1kmには高規格道路の国道2号線バイパスが走り、北側約6kmには山陽自動車道が並行している。高速道路や幹線道路は新幹線の「競合」となる一方で、レンタカーや駐車場などと組み合わせれば補完関係も生じる。
駅周辺の施設や交通網が実際に乗降客数や地域活性化にどれほど寄与しているかは明確でない。しかし、これらの存在は潜在的な需要の発生源となる可能性がある。そう考えると、新尾道駅の立地は必ずしも悪いとはいえない。
5209
:
OS5
:2025/10/04(土) 07:35:45
地方新幹線の経済効果
新尾道駅を通過する「のぞみ」。(画像:菅原康晴)
やや古いが、新尾道駅と周辺施設との関係を報告した文献が存在する。2007(平成19)年、北海道の北洋銀行は「北海道新幹線札幌延伸に向けて(4)」という調査リポートを公開した。
同リポートは、北海道新幹線で計画される新小樽駅への提言のなかで、先行例として新尾道駅を取り上げ、尾道市への取材を行っている。報告によると、新尾道駅の乗降客数は当初予想の1日3100人を下回っていた。その理由は、先述した駅の立地やアクセス条件とほぼ一致する。
さらに広島方面からの観光客は、山陽自動車道の開通にともない、高速バス利用に移行したとされる。一方で、取材対象が尾道市であるため、ポジティブな要素も指摘されている。駅周辺の尾道工業団地は1992年に完売し、当時開発中だった尾道流通団地も好調に推移していた。
こうした産業団地の立地は山陽自動車道の開通による効果が大きいが、商談や打合せの際に新幹線を利用するケースも想定されている。直近では、2025年4月、尾道市が新たな産業用地整備に向けた調査を開始した。市内では20年近く新たな産業団地が整備されず、企業の要望に十分応えられていなかったという。
新尾道駅を利用するのは、観光客よりも北側の産業団地へ向かうビジネス客の流れが中心となる可能性がある。こうした利用は限定的かもしれないが、駅の存在が地域経済やビジネス活動に一定の貢献をする余地はありそうだ。
こだま駅の活用可能性
キャパに余裕がある山陽新幹線「こだま」の車内(画像:菅原康晴)
上記のリポートでは触れられていないが、新尾道駅周辺では広島県立びんご運動公園も注目すべき施設である。公園は1500席のメインアリーナを中心に、野球場、テニスコート、プール、キャンプ場などが整備されており、県内でも最大級のスポーツ・レクリエーション施設である。大会やイベント開催時には多くの人が訪れる。
地元報道によると、2025年1月、マンション管理などを手掛ける合人社グループが、公園のパークPFI事業(民間資金を活用して公共施設を整備・運営する仕組み)を受託した。今後はスケートボード場やグランピングなどの宿泊施設を新たに整備する計画である。大会やイベントは常時発生するわけではないが、一時的に来訪者が増えることは確かであり、同駅の最寄り駅としての存在価値に一定の意味を持たせる。
この施設だけで新尾道駅の存在意義が格段に高まるわけではない。しかし今後は、最寄り駅であることを積極的にアピールする余地があるだろう。さらに注目すべきは、新尾道駅が
「こだま停車駅」
である点である。停車列車が限られるため、観光客やビジネス客に向けた利便性向上策を検討する余地もある。
新幹線の駅は通常、東京や大阪など大都市圏に直結する高速鉄道としての役割が強調される。しかし、1983(昭和58)年に出版された佐貫利雄氏の都市論の名著「成長する都市衰退する都市」では、山陽新幹線内の人の流れは、対大都市圏よりも「こだま駅」を含む
「山陽メガロポリス内での移動の方が大きい」
と分析されている。
当時、新尾道駅は存在しなかったが、同著は出版から40年以上経った現在でも、膨大なデータに基づく分析が高く評価されている。
「新幹線 = 東京・大阪」
という固定概念を外し、山陽メガロポリス内の「こだま駅」として捉えると、駅の利用実態は違った景色として見えてくる。
JR西日本の「移動等円滑化取組報告書(令和5年度)」によると、新尾道駅の2023年の乗降人員は1956人である。計画当初の目標には届かなかったが、同駅より少ない乗降人員の新幹線単独駅も存在する。建設費120億円に見合う投資だったかは議論の余地があるが、単純に「失敗例」と断じるのは早計かもしれない。
菅原康晴(フリーライター)
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板