5. 7つの政治会派
欧州議会議員は、国ごとではなく政治信条によって会派を形成し、現議会では7つの会派が公認されている。規模の大きい順に、欧州人民民主党(European People's Party、EPP)、欧州社会・進歩同盟(Socialists and Democrats、S&D)、欧州自由民主連盟(ALDE)、緑の党・欧州自由連盟(Greens-EFA)、欧州統一左派・北方緑の左派同盟(GUE/NGL)、欧州統合に懐疑的な欧州保守改革連盟(ECR)(主に英・ポーランド・チェコ)と自由と民主主義のヨーロッパ(Europe of Freedom and Democracy、EFD)。現在、複数の極右政党が新会派の結成を目指している。
フランス・パリ(Paris)とEU本部があるベルギー・ブリュッセル(Brussels)に拠点を置く欧州研究機関、ロベール・シューマン財団(Fondation Robert Schuman)のジャンドミニク・ジウリアーニ(Dominique Giuliani)氏は、欧州の各機関に必要なことは「(事情の異なる各国間の)財政的、社会的隔たりを埋めるものを含め、時間枠とともに優先順位を固定する工程表の策定」だという。(c)AFP/Thibauld MALTERRE