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公明党・創価学会スレ

1とはずがたり:2013/09/03(火) 17:16:14

自公保スレ(前スレ)
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1067007932/l30

自民党政権スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1354356742/l30

公明党
https://www.komei.or.jp/

創価学会
http://www.sokanet.jp/

2とはずがたり:2013/09/03(火) 17:18:43
公明党ネタってあんま無いかも・・

3とはずがたり:2013/09/07(土) 14:00:41

中国共産党幹部との会談、急きょ中止に 公明議員団
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/politics/TKY201309050008.html
朝日新聞2013年9月5日(木)07:17

 公明党は4日、中国を訪問中の党青年議員団(団長=谷合正明・参院議員)が同日に予定した中国共産党対外連絡部(中連部)の責任者との会談が急きょ中止になった、と発表した。

 議員団の派遣は、山口那津男代表が1月に訪中し、王家瑞・中連部長と会談した際に合意。議員団は中連部の招待を受ける形で、4日から3日間の予定で訪中している。公明党幹部によると、4日は王氏との会談が予定されていたという。

 同党は長年、中国との交流を重視しており、党幹部から「失礼な話だ」との声も出ている。ただ、山口氏は4日、国会内で記者団に「承知をしていない。中連部との会見は何らかはあるんじゃないか」と語り、訪中期間内には会談が行われるとの見方を示した。

4とはずがたり:2013/09/07(土) 14:01:51

山口氏、荒波の訪米 集団的自衛権牽制も間が悪く 公明 晴れの舞台が…
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/snk20130907090.html
産経新聞2013年9月7日(土)08:02

 公明党の山口那津男代表が8〜13日、米国を訪問する。安倍晋三首相が意欲を示す集団的自衛権の行使容認で「ブレーキ役」の存在感をアピールする狙いがあるが、オバマ政権がシリアへの軍事介入を決断する時期と重なり、要人との会談は調整が難航。党代表として10年ぶりの訪米を「晴れの舞台」とするはずだったが、党幹部には「タイミングが悪い」と困惑が広がっている。(岡田浩明)

 ◆シリア問題で多忙

 「連立政権での公明党の役割を米国に知ってもらうチャンスにしたい」

 山口氏は最近、こう繰り返し、訪米に強い意欲を示している。

 バイデン副大統領、ケリー国務長官、国連の潘基文(パン・ギムン)事務総長ら要人と会談する考えだが、同党が6日発表した日程には潘氏、バーンズ国務副長官、世界銀行のキム総裁との会談はあったが、肝心のバイデン、ケリー両氏の名前はなかった。

 米上院は9日以降、シリアへの軍事介入を承認する決議案を本会議で採決する予定で、オバマ政権は説得工作に追われている。そのため、「会談は現地に行ってからでないと分からない」(党幹部)という。

 会談が実現しても、軍事介入に「支持」を求められれば、難しい対応を迫られる。平成15年3月に訪米した神崎武法代表(当時)は、米側にイラク戦争の回避を力説した。だが、ブッシュ大統領(同)は開戦を決断。小泉純一郎首相(同)の支持表明に公明党も追従せざるを得なかった。

 この反省から、山口氏は4日、首相と官邸で会談した。記者団には「政府と対応や考え方を共有する」と述べ、訪米時の発言内容を調整したことをうかがわせた。

 米側が軍事介入を決めた場合、山口氏が米政府と接触する最初の日本の要人となる場合もあり、慎重を期した格好だ。

 ◆要人お墨付き困難

 今回の訪米は、集団的自衛権の行使容認に慎重な公明党の立場を米側に理解してもらう思惑もあった。米要人から「東アジアで火種を作るべきではない」との言質を引き出し「お墨付き」を得ることで、首相らを牽制(けんせい)しようというわけだ。

 政府高官は「公明党は米国で存在感がない」と高をくくっているが、シリア有事で政府・与党の連携が求められる時期に、米側から連立政権内に溝があると受け止められれば国益を損なう。山口氏にとっては荒波の訪米となりそうだ。

5とはずがたり:2013/10/12(土) 09:06:52

公明党働くなぁ♪

秘密保護法案「知る権利」明記を 公明、4項目修正要求
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/politics/TKY201310100364.html
朝日新聞2013年10月10日(木)21:06

 特定秘密保護法案を扱う公明党のプロジェクトチーム(PT)は10日、政府原案のうち、修正を求める項目をまとめた。原案に記載がない「知る権利」について「国民の知る権利に資する報道・取材の自由に十分に配慮する」「取材行為が著しく不当な方法と認められない限りは罰しないものとする」と明記するよう要求した。自民党は知る権利の明記を求めておらず、自民、公明両党間の調整で大きな焦点となる見通しだ。

 公明党のPTはほかに、特定秘密として指定する基準が妥当かどうかを検証する有識者会議設置を法案に盛り込むこと▽情報公開制度に関する有識者会議の設置▽閣議や閣僚懇談会の議事録作成を義務付ける公文書管理法の改正――も求め、要求は計4項目となった。

 ただ、政府は知る権利の明記については、特定秘密の指定期間が30年を超える場合、その理由を内閣に示して承認を得る必要があるとの規定を盛り込むことで「知る権利に対し配慮した」との立場。自民党はこの規定により「知る権利はかなり担保された」(町村信孝PT座長)として来週中に党内手続きを終える方針で、公明党との調整が本格化する見通しだ。

秘密保護法案 公明が軟化 臨時国会で成立見通し
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/snk20131011086.html
産経新聞2013年10月11日(金)08:02

 機密情報を漏らした国家公務員への罰則強化を盛り込んだ特定秘密保護法案が10日、15日召集予定の臨時国会で成立する見通しとなった。「知る権利」などが明記されていない政府修正案に難色を示していた公明党が、安全保障の観点から法整備自体は必要と判断したためだ。自公両党は来週、修正協議を実施した上で、公明党が法案を了承。これを受け、政府は今月末に法案を閣議決定する。

 公明党は10日の党プロジェクトチーム(PT)で、「知る権利」や恣意(しい)的な特定秘密の指定をチェックする第三者機関設置の条文を明記した修正案をまとめ、政府に提示した。同党の山口那津男代表は同日の記者会見で、「知る権利」を法案に盛り込むかどうかについて「議論を尽くして最終的な判断をする」と述べた。

「知る権利」明記を検討=秘密保護法、安倍首相が表明
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/politics/jiji-131011X235.html
時事通信2013年10月11日(金)15:50

 安倍晋三首相(自民党総裁)と公明党の山口那津男代表は11日、首相官邸で会談した。山口氏は特定秘密保護法案に国民の「知る権利」や報道の自由を盛り込む公明党の修正案を説明し、「法案の最終的な取りまとめに当たって検討していただきたい」と述べ、政府案に反映させるよう求めた。首相も「検討したい」と応じたという。

6とはずがたり:2013/10/12(土) 17:32:38

秘密保護法:「取材の自由」明記拒否 公明が回答精査へ
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/politics/20131012k0000m010106000c.html
毎日新聞2013年10月11日(金)23:33

 政府は11日、国家機密の情報漏えいに厳罰を科す特定秘密保護法案を巡る公明党との修正協議で、同党が示した修正案のうち「知る権利への十分な配慮」規定の新設に応じる姿勢を示した。だが「取材の自由」「表現の自由」の明記は、憲法などで規定されていることを理由に拒否した。同党は週明けに回答を精査する。政府は18日の法案決定を目指しており、ぎりぎりまで修正協議が続きそうだ。

 礒崎陽輔首相補佐官が公明党プロジェクトチーム(PT)の大口善徳座長に伝えた。取材活動を罰則の対象から外す具体策として、同党が求めている「取材行為は法的違反、著しく不当な方法以外は罰しない」という規定の新設にも、政府側は難色を示した。

 一方、安倍晋三首相と公明党の山口那津男代表は11日、首相官邸で会談し、山口氏は同党案を「法案の最終的なとりまとめにあたり検討してほしい」と念押し。首相は「改めて検討する」と応じた。【小山由宇】

7とはずがたり:2013/10/12(土) 19:02:25

反対するのが中韓だけなら対立している今こそ自衛隊の海外派兵を拡大しちゃう好機なんかもね。集団的自衛権と迄行っちゃうと行き過ぎな気がしなくもないけど。

論拠失った公明代表の安保政策 「中韓理解促す」論理が逆立ち
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/snk20131012533.html?fr=rk
産経新聞2013年10月12日(土)15:22

 公明党の山口那津男代表は今回、安全保障政策に関する主張の論拠をまた一つ失った−。インドネシアとブルネイを訪問し、東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳らとの会談を重ねた安倍晋三首相に同行取材し、そう実感している。

 「首相としては、集団的自衛権の見直しを含む自らの安保政策『積極的平和主義』に、各国から理解が得られたのが大きい。否定的反応は全くなかった」

 同行筋はこう指摘する。むしろ首相の説明に対し、「日本はもっと積極的に役割を果たしてほしい」と求める声もあったという。

 同行筋は、秋の臨時国会での野党による安倍政権の安保政策に関する追及を念頭に語ったようだ。ただ、筆者はこれを聞きながら9月26日の山口氏の記者会見の言葉を連想していた。

 ■集団的自衛権で溝

 山口氏は集団的自衛権の見直しについて、「断固反対」と述べた7月段階よりトーンを弱めつつも、こう強調していたからである。

 「周辺諸国、近隣諸国および同盟国の理解を促す努力も求められる」

 それが今回、首相はASEAN各国のほかオーストラリアやニュージーランドなどの首脳からも理解と支持を得て、「周辺諸国」という条件は難なくクリアできた。「同盟国」である米国はすでに3日、ケリー国務長官とヘーゲル国防長官が東京を訪れて開催した日米外務・防衛担当閣僚による安全保障協議委員会(2プラス2)の場で、集団的自衛権の行使について正式に歓迎を表明している。

 また、山口氏自身が9月に訪米して米国から慎重姿勢を引き出そうとした際も思惑が外れ、会談したリッパート国防長官首席補佐官にこう突き放されていた。

 「日本が集団的自衛権の行使を解禁して、国際社会で積極的な役割を果たすことを歓迎する」

 結局、残るは「近隣諸国」、つまり中国、韓国の特定2国だ。それに国交のない北朝鮮を含めても3カ国・地域だけなのである。

 だが、独立国家が自国の安全保障確保に当たり、なぜ近隣諸国の意向をうかがわなければならないのか。

 逆に、中国や北朝鮮の軍事的脅威が際限なく増大してきたからこそ、安保政策の転換が喫緊の課題となったのである。山口氏の主張は現実を見ようとせず、論理が逆立ちしている。

 また、韓国の反対はどうみるべきか。北朝鮮有事では、日本が集団的自衛権を行使できる方が韓国にとってもありがたいはずだが、韓国は対日関係で正常な判断力を失っており、気にするだけ無駄だろう。

 ■いたずらな遅延策

 「連立政権のあり方も含めて議論していく課題だ。短兵急な、乱暴な進め方は受け入れられない」

 山口氏は9月29日のNHK番組では、連立離脱カードまでちらつかせて問題の引き延ばしを図った。

 支持母体である創価学会の事情もあろうが、「アジアの安全保障環境は一層厳しくなっている」(安倍首相)。安保政策でいたずらな遅延策を続けるようでは、山口氏は国民の生命・自由・財産の保護を軽視しているとのそしりを免れない。(政治部編集委員・阿比留瑠比)

8とはずがたり:2013/11/04(月) 11:00:43

池田氏不在の創価学会、11月にも会長交代か
NEWS FILE
http://president.jp/articles/-/10868
PRESIDENT 2013年11月4日号

体調不良が伝えられる創価学会の池田大作名誉会長(85歳)の近著『多宝抄 第三の人生を謳歌する友に贈る』(光文社)が売れている。

「発売前から予約が殺到。初版3万部が完売し、発売前に、さらに2万部増刷しました。内容は池田氏が昔書いた随想などを集めたもの。ただ最近になって新たに池田氏が書いたと言われている部分もあるので、多くの学会信者が購入したのでしょう」(光文社関係者)

創価学会は、政府与党の一角を占める公明党の支持母体。学会の最高権力者・池田氏は今も公明党に対し大きな影響力を持っているが、2010年5月以降、公の場に姿を見せず、重病説が絶えない。

「今年7月7日と8月7日に学会施設で池田夫人と学会幹部らが同席して池田氏が勤行したとされ、学会機関紙『聖教新聞』に、池田氏が手を合わせて題目を唱えていると思しき写真が掲載されましたが、そこでの池田氏の“肉声”は伝えられていません。写真を掲載したのは池田氏の健康をアピールするためでしょうが、判断力を含め本当の健康状態は写真だけではわかりません」(学会関係者)

事実上の“池田不在”を受け、学会内外で注目を集めているのが11月18日の創価学会創立記念日。「現在、建て替え中の東京・信濃町の学会総本部が創立記念日に完成するのに合わせて、学会の次期会長を含む大幅な首脳人事を行うのではないかという観測が広まっている」(学会関係者)というのだ。

ジャーナリストの乙骨正生氏も「池田不在で弱まっている学会の求心力を保つには人心一新が効果的。当分、選挙もないので人事が行われる可能性はあります」と前置きして、こう語る。

「原田稔会長は2期目の途中だが、以前から健康不安がささやかれています。原田氏は典型的な学会官僚で、組織を無難にまとめていく安全運転型。でも72歳と高齢でマンネリ感もあり、以前から谷川佳樹学会事務総長(57歳)か正木正明理事長(59歳)に交代するのではないかとささやかれてきました」

谷川氏と正木氏はともに創価中高卒。大学も谷川氏が東大、正木氏は創価大卒という学会エリートだ。「官僚的な谷川氏に比べ正木氏は人当たりがいいとされる」(乙骨氏)が、現状では谷川氏が本命視されているという。果たして池田氏のお眼鏡にかなうのはどちらか。

9穏健保守系無党派:2014/01/07(火) 16:53:05
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140107-00000365-yom-pol

公明懸念「包囲網」出来た…強気の首相に危機感

読売新聞 1月7日(火)12時18分配信

 公明党は、安倍首相が昨年末に靖国神社を参拝するなど、「安倍カラー」を強めていることに危機感を募らせている。

 今年は、集団的自衛権の行使を巡る憲法解釈の見直しや、生活必需品などの消費税率を低く抑える軽減税率導入など難題が山積しており、連立政権の「ブレーキ役」を自負する公明党にとって試練の年になりそうだ。

 「従来の解釈は、それなりの妥当性と内外の信頼性がある。我々はこれを基本に議論していきたい」

 公明党の山口代表は5日、インド訪問出発前に成田空港で記者団に対し、首相が意欲を見せる集団的自衛権の憲法解釈見直しに否定的な考えを強調した。

 山口氏は2日、都内での街頭演説でも「国民の声、国際社会の声、しっかりと謙虚に耳を傾けて、進むべき道、あるべき道を外さない。これが我々連立政権の歩む道だ」と述べ、首相の靖国参拝で、中国や韓国などから非難を浴びたことを当てこすった。公明党の支持団体・創価学会内では、首相の靖国参拝を止められなかったことについて、「公明党は全然ブレーキ役になっていない」などとの不満が出ており、山口氏の発言はこうした声を意識したものとみられる。

 公明党の今年最大の懸案は、集団的自衛権の憲法解釈見直し問題だ。政府の有識者会議は4月にも憲法解釈の見直しを含む報告書を首相に提出する予定だ。公明党幹部は「今のうちから党内で議論しておかなければ、後手に回り、追認せざるを得なくなる」と警戒する。

 だが、野党の日本維新の会やみんなの党は集団的自衛権の行使容認に肯定的で、首相に協力する構えだ。みんなの党の渡辺代表は4日、栃木県大田原市で「連立の組み替えが起きるかわからないが、みんなの党の答えは用意しておく」と述べるなど、連立政権の関係に揺さぶりをかける。公明党内では「『公明包囲網』が出来てしまった。大型選挙もないので、首相は公明党の意向を無視して、このまま突っ走るのではないか」と懸念する声もあがる。
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最終更新:1月7日(火)13時17分

読売新聞

10とはずがたり:2014/01/20(月) 17:43:15
今朝病み上がりで心が弱っている出勤途中のクルマの中で死んだ親爺や可愛い息子のことを想起させてほろりとさせるいいCMが流れていったいなんの話しかと思ったら創価学会の宣伝だった…(;´Д`)
こうやって心が弱ってると簡単に折伏されちまうんだなww

11穏健保守系無党派:2014/01/31(金) 17:41:44
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20140130-00000029-ann-pol

公明党が“安倍カラー”に疑問 教育改革巡り

テレビ朝日系(ANN) 1月30日(木)16時34分配信
 公明党の山口代表が、安倍政権の推し進める教育改革に疑問を投げかけました。

 公明党・山口代表:「(中教審の)改革案では、教育行政の権限を合議制の教育委員会から政治家である首長に移行することとしており、この案で教育の政治的中立性が保てるのか、疑問を禁じ得ません」
 安倍総理大臣:「与党のご意見も頂きながら、教育委員会制度を抜本的に改革していく」
 山口代表は、道徳教育に検定教科書を導入しようとしていることについても、「国が特定の価値観を押し付けることにもつながるのではないかと、懸念する声が根強くある」と指摘しました。.

最終更新:1月31日(金)6時47分

12チバQ:2014/02/07(金) 22:55:37
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140207/stt14020721260003-n1.htm
またまた自民と乱れ 特定秘密で公明、常設機関設置方針 
2014.2.7 21:25
 公明党は7日、特定秘密保護法に関するプロジェクトチーム(PT)の会合を国会内で開き、政府による秘密指定の妥当性を監視する国会機関「情報委員会」(仮称)の制度設計に関する骨子案をまとめた。特定秘密を恒常的に監視する必要があるため、常設機関として設置し、特定秘密が外部に漏れないよう強い保護措置を講じるのが柱だ。

 公明党は今後、自民党などに骨子案を示し、監視機関の制度設計を詰めた上で、国会法改正案の今国会提出を目指す。

 ただ、自民党の特定秘密保護法に関するPT座長の町村信孝元官房長官は5日、常設の監視機関について「議会が秘密情報を逐一チェックしている国はどこにもない」と慎重な考えを示している。これに対し、公明党PTの大口善徳座長は7日の会合後、記者団に「内部通報もあるから常設でなければならない」と反論。集団的自衛権の行使容認問題に加え、特定秘密に関する監視機関の協議でも自民、公明両党の足並みが乱れる可能性が出てきた。

 骨子案には、監視機関の設置は衆参両院合同にするかどうかや、衆参両院の国政調査権との関係などの論点も示した。

13チバQ:2014/02/13(木) 22:55:31
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140213/stt14021320000005-n1.htm
党内不一致? 集団的自衛権容認めぐり、揺れる公明…
2014.2.13 19:59 (1/2ページ)
 安倍晋三首相が意欲を見せる憲法解釈変更による集団的自衛権の行使容認をめぐり、容認に慎重な公明党が揺れている。太田昭宏国土交通相が12日の衆院予算委員会で首相の発言に「同意する」「違和感はない」と明言したためだ。山口那津男代表は13日、太田氏の発言は党の方針と同じだと強調、火消しに追われた。太田氏の発言をそのまま受け取ると「党内不一致」、山口氏の言う通りなら「閣内不一致」と取られてしまい、いずれにしても野党の攻撃材料になりかねない。(岡田浩明)

 「従来、政府は行使を認めないと解釈している。(解釈を)変えるのならばなぜ変えるか、変えた結果が国民や同盟国や近隣諸国にどう影響するか。深く慎重に検討する必要がある」

 13日、党本部での党中央幹事会。山口氏は太田氏の答弁を受け、集団的自衛権に関する党の考え方を訴える際に決まって繰り返すフレーズを引用し、慎重な立場を改めて強調した。

 その上で、首相の有識者会議「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」(安保法制懇)が議論していることを念頭に、「懇談会の議論を見守る。太田氏も考えは一致している」と述べた。

 太田氏の答弁は、行使を可能にする憲法解釈変更を容認したと受け取られかねない発言だった。

 行使容認をめぐり、首相と公明党の対立は続いている。太田氏は閣内不一致を回避するための苦しい答弁だったが、連立政権に横たわる「急所」を突かれたともいえる。首相は今夏に解釈変更を目指す構えで、閣議決定となると全閣僚の署名が必要になる。当然、太田氏の対応が焦点になる。

 その太田氏は12日の答弁後、親しい党幹部に電話で「憲法解釈変更ではなく、懇談会で議論し、その後に与党協議を進めるなど全体の状況について違和感がないということだ」と釈明した。太田氏の弁明を伝え聞いた山口氏は「今さら、そんなこといわれても…」と困惑の表情をみせた。別の党幹部も「太田氏は、しつこく聞かれても同じ答弁を繰り返せばよかったのに」と頭を抱える。

 党幹部は「山口氏は弁護士出身で理屈をきちんと積み重ねるタイプ。太田氏はその逆だ」と解説する。とりあえず公明党内は意思統一されたが、太田氏は「我を通す」ところもあり、同党の悩みは終わりそうにない。

14とはずがたり:2014/02/17(月) 19:56:48

公明・井上幹事長 首相に要請「慎重な答弁を」
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140217/stt14021718010003-n1.htm
2014.2.17 18:00

 公明党の井上義久幹事長は17日の政府与党協議会で、安倍晋三首相の集団的自衛権の行使容認や政府解釈の変更をめぐる国会答弁を念頭に「慎重な答弁をお願いしたい」と求めた。

15名無しさん:2014/02/21(金) 19:00:28
 公明党の井上義久幹事長は21日午前の記者会見で、従軍慰安婦制度への旧日本軍の関与を認めて謝罪した1993年の河野洋平官房長官談話について、
「日本が世界に発出した公式的な見解だ。その積み重ねによって、今の外交関係がある。尊重すべきだというのが基本的な考え方だ」と述べた。
談話作成に当たり十分な裏付け調査がなかったことを理由に、見直しを求める自民党の一部の動きをけん制した発言だ。 

時事通信 2月21日(金)12時44分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140221-00000106-jij-pol

16チバQ:2014/02/25(火) 20:37:43
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2014022302000105.html?ref=rank
歯止め役 公明正念場 集団的自衛権 首相「独走」
2014年2月23日 朝刊

 集団的自衛権の行使を認めるため、政府の憲法解釈を変えようとする安倍晋三首相の「独走」ぶりとは対照的に、ブレーキ役として期待される公明党の歯切れが悪い。連立与党内の溝を際立たせたくない心理が働いているようだが、解釈改憲の動きを止められないようなら「平和の党」の看板を下ろさざるを得なくなる。 (生島章弘)

 「真正面から否定しているわけではなく、慎重に議論しようと言っている」

 公明党の井上義久幹事長は十八日の講演で、自衛隊の海外での武力行使に道をひらく集団的自衛権の行使を容認する解釈改憲について、こんな発言をした。

 井上氏は十七日の政府与党協議会でも、首相が解釈改憲をめぐって「最高責任者は私だ」と国会答弁したことについて「慎重な答弁をお願いしたい」と述べるにとどめた。二十一日の記者会見では、首相が国会での議論は閣議決定後との考えを示し、国会軽視と批判されたことにも「首相は与党協議や国民の理解(が必要)という認識を持っている」と擁護した。

 公明党は結党から五十年間、「平和」を旗印にしてきた。結党時は自衛隊を違憲とみなし、日米安全保障条約は破棄すべきだと主張していたが、党勢拡大に伴い「自衛隊合憲」「日米安保容認」に転換。それでも、自衛隊が海外で武力行使することには一貫して反対してきた。

 二〇一二年末に自民党とともに政権復帰した後も、山口那津男代表は集団的自衛権の行使容認を「断固反対」と訴え、安倍政権が解釈改憲に踏み切った場合には連立政権を離脱する可能性にも言及していた。

 ところが、改憲勢力の日本維新の会やみんなの党が安倍政権に接近する姿勢を見せるようになると、連立政権から外されることを恐れてか、強硬な反対論は自粛。自民党が圧勝した昨年七月の参院選後は、慎重な議論は求めても反対を訴える場面は減った。

 公明党は「平和」と並んで力を入れる「福祉」で政策を実現するには、与党であり続ける必要があり、党執行部には「政府・自民党の意向に反対ばかりできない」という空気も広がる。

 安倍政権は四月にも有識者会議が報告書をまとめるのを受け、自民、公明両党と解釈改憲に向けた協議に入る考えだ。

 集団的自衛権の行使容認は、公明党の理念である「平和」に反する。安易な譲歩は党の存在意義の否定にもつながる。党幹部は、春にも本格化する協議について「党の正念場だ」と話す。

19とはずがたり:2014/02/26(水) 17:44:38

公明・漆原氏が安倍首相批判=集団自衛権めぐり
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/politics/jiji-140225X131.html
時事通信2014年2月25日(火)21:51

 公明党の漆原良夫国対委員長は25日付の自身のメールマガジンで、安倍晋三首相が集団的自衛権の行使容認のための憲法解釈の見直しを閣議決定で行う方針を示したことに対し、「『国民の声を聴く』という一番大切な部分が欠落しており、到底賛成できない」と反対を表明した。公明党内では憲法解釈の変更に慎重な意見が強いが、幹部が公然と首相を批判するのは異例。

 首相は20日の衆院予算委員会で、憲法解釈の変更について、与党協議を経て閣議決定した後、国会で議論する考えを示していた。

 これについて漆原氏はメルマガで、「ある日突然首相から『日本もきょうから集団的自衛権を行使できる国に変わりました』などと発表されても国民は到底納得しない」と指摘。さらに、「たった19人の閣僚だけで決定してしまうのは、いかにも乱暴に過ぎる」と強調、慎重な取り運びを要求した。 

公明・漆原氏の批判「誤解がある」 官房長官が反論
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/politics/ASG2V3TW1G2VUTFK003.html
朝日新聞2014年2月26日(水)16:24

 集団的自衛権の行使容認に向けた憲法解釈変更を閣議決定するとした安倍晋三首相の発言に対し、公明党の漆原良夫国対委員長が自らのメールマガジンで批判したことについて、菅義偉官房長官は26日午前の記者会見で「誤解がある」と反論した。

 菅氏は、公明党の山口那津男代表と首相が25日に会談し、首相の私的諮問機関「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」の報告書を受け取った後に与党の協議を進めることで一致したと説明。「(報告書が)提案がされたのちに与党と相談の上、対応を検討していく。そういう中に(国民的議論が)当然含まれてくるんだろう」と述べた。

 安倍首相は憲法解釈変更について「閣議決定して(案が)決まったら議論いただく」などと国会で答弁。漆原氏は「『国民の声を聴く』という一番大切な部分が欠落しており、到底賛成できない」と批判していた。

20名無しさん:2014/03/16(日) 16:51:00
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20140316-OYT1T00104.htm
集団的自衛権落とし所は…公明、与党内調整苦慮





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 公明党が与党内調整に苦慮する場面が続いている。




 教育委員会(教委)制度改革などでは自らの主張を盛り込んだ合意に道筋をつけたものの、4月以降には集団的自衛権を巡る憲法解釈変更の議論が始まる見通しだ。憲法解釈の変更は安倍首相が実現に強い意欲を示す政策だが、支持団体の創価学会に慎重論が強く、落とし所が描ききれていない。

 公明党の井上幹事長は14日の記者会見で、「教委改革は、公明党が掲げてきた選挙公約や基本方針と整合性の取れた結論が出ている」と語り、公明党の主張を与党の合意に反映させた成果を強調した。教委改革に関しては、首相や下村文部科学相が当初、地方教育行政の最終責任者を教委から自治体の首長に移すことを目指した。しかし、与党の実務者協議を経て、首長の関与は大幅に強化するものの、公明党の要求に応じて教委は最終責任者のままとすることとなった。

(2014年3月16日14時19分 読売新聞)

21とは@掛川:2014/03/16(日) 22:01:28
今日は法事でしたが、信心している叔母に、自民党と組んでるから大嫌いだけどと前置きはしたけど、公明党はブレーキ役として非常によくやっていて評価できると褒めつつ(←これは割と本心)今の日本の将来は公明党婦人部が握ってるんでしっかり突き上げといて下さいと煽って置きましたw
必ずしも自衛隊の海外派兵には全面的反対ではないんだけどね…。

22チバQ:2014/03/29(土) 00:00:32
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2014032800926
第三極失速、ほくそ笑む公明=集団自衛権で強気に





 安倍晋三首相が「責任野党」と協力を当てにする日本維新の会とみんなの党が相次いで失速気味となり、公明党がほくそ笑んでいる。集団的自衛権の行使容認をはじめ、公明党にとって受け入れ難い政策課題で首相の選択肢が狭まり、同党の主張が通りやすくなったとみているためだ。
 「相対的に発言力は高まる。今後はわが党の主張をするだけだ」。公明党幹部は28日、みんなの渡辺喜美代表が8億円借り入れ問題で身動きが取れなくなった事態を歓迎。別の幹部は維新、みんなを「第三極はもともと取るに足らない勢力だった」と切り捨てた。
 集団的自衛権に関する憲法解釈変更やその先にある憲法改正問題で、首相と公明党の溝はもともと深い。首相はこれらの政策課題でより立場の近い維新の橋下徹共同代表やみんなの渡辺代表に接近し、公明党を「政権内で埋没しかねない」といら立たせる構図が続いてきた。
 橋下氏は持論の「大阪都構想」を進めようと大阪市長を辞職、出直し選挙に打って出たが過去最低の投票率に終わり、民意の「橋下離れ」を印象付けた。1週間もたたないうちに渡辺氏の借金問題が表面化。両氏の「地盤沈下」は明白だ。
 菅義偉官房長官は28日の記者会見で「政権の政策に賛同するところと協力していくのは今までと全く変わらない」と強調したが、維新やみんなと連携して公明党をけん制するかのような手法を首相が取りづらくなったことは間違いない。首相周辺は、公明党を尊重する首相の過去の発言を引用し「やっぱり『風雪に耐えた自公連立』だ」とその存在の重さをかみしめた。
 前半国会の最重要課題である2014年度予算が成立し、政局の焦点は集団的自衛権の行使容認に移りつつある。公明党は自民党との調整が難航必至のこの課題に、強気の姿勢で臨む構えだ。(2014/03/28-21:17)

23とはずがたり:2014/04/04(金) 20:44:46
安倍帝国vs.宗教 創価学会票が離反
http://news.goo.ne.jp/article/dot/politics/dot-2014040200056.html
dot.2014年4月3日(木)11:30

 集団的自衛権の行使容認、靖国神社参拝、憲法改正、原発再稼働など重要案件を抱える安倍政権にとって宗教界との関係は、今後の選挙で死活問題になる。ところが、ここにきて今まで自民党に友好的だった多くの宗教団体が、安倍晋三首相(59)の“右傾化する政権運営”に懸念を示し、その関係がギクシャクし始めた。

 連立与党の公明党、山口那津男代表は3月25日の会見で、安倍首相側近、萩生田光一総裁特別補佐の言動に対し、語気を強めた。

「与党の一員として、ひいきの引き倒しのような言動は厳に慎むべき」

 慰安婦問題をめぐる、河野洋平官房長官談話の検証を受け、「新事実が見つかれば、新たな談話を検討すべき」との考えを示した萩生田氏に猛省を迫ったのだ。

 一方、懸案だった日米韓の首脳会談を無事、終えた安倍首相は「与党と相談の上、閣議決定し、国会で議論を行いたい」と集団的自衛権の行使容認に強い意欲を燃やす。

 首相の私的諮問機関は4月にも行使容認を求める報告書を首相に提出する予定で、6月には政府案がまとまり、国会会期末(6月22日)までに憲法解釈の変更を閣議決定する予定だ。

 だが、公明党の山口代表はここでもくぎを刺した。

「国民生活に関わりが深い、優先すべき課題がある」

 これには前段がある。

 公明党の漆原良夫国会対策委員長が自身のメールマガジン“うるマガ”で与党幹部としては異例の首相批判を展開したのだ。

「総理のこの考えは、『国民の声を聴く』という一番大切な部分が欠落しており、私は、到底賛成できません」

 公明党の反発の背景には公明党の支持母体である創価学会の意向がうかがえる。

「昨年末の靖国参拝以降、安倍さんの右傾化に歯止めが利かなくなっている感じですね。集団的自衛権、憲法改正をにらみ、安倍さんは『自分に従うか、与党を去るか』と公明党に踏み絵を踏ませようとしている」(創価学会幹部)

 とはいえ来春の統一地方選を控え、公明党との選挙協力は欠かせない。

 創価学会票を当てにする自民党は公明党の意向を無視できないのが現実だ。

「政権離脱するのは簡単だが、政治は右に行くだけ。わが党が牽制役になることで、安倍政権が突っ走るのを抑えられる。どちらが日本のためになるかと考えたら、妥協をしても、政権に残るほうが影響を及ぼせる」(公明党幹部)

本誌取材班 鈴木エイト/本誌・小泉耕平、福田雄一

※週刊朝日  2014年4月11日号

24チバQ:2014/04/06(日) 23:17:04
http://mainichi.jp/select/news/20140407k0000m010041000c.html
安倍首相:北側公明副代表とゴルフ 第2次政権で初
毎日新聞 2014年04月06日 21時18分(最終更新 04月06日 22時02分)

 安倍晋三首相は6日、神奈川県茅ケ崎市で、公明党の北側一雄副代表らとゴルフを楽しんだ。首相側の呼びかけで実現。北側氏は首相が目指す集団的自衛権行使容認のための憲法解釈変更に向けた与党協議の責任者となる見通しだが、公明党は慎重姿勢を崩していない。首相は6番ホール後、記者団から「自公の距離は縮まったのか」と問われ「もともと縮まっているから。ゴルフの話しかしていません」と発言。公明党との連携に自信を示した。

 ゴルフには、自民党の佐藤勉国対委員長や家具量販大手ニトリホールディングスの似鳥昭雄社長も参加した。首相のゴルフは3月15日以来で、第2次政権で公明党幹部と同席するのは初めて。【田中裕之】

25名無しさん:2014/04/28(月) 19:38:38
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2014042702000121.html
公明「平和の党」正念場 安保政策 結党時から変遷
2014年4月27日 朝刊


 集団的自衛権の行使を容認する解釈改憲に公明党が反対の姿勢を強めている。結党当初は自衛隊の存在も認めず「平和の党」を看板にしつつも、徐々に現状を追認。連立政権参加後は自民党に足並みをそろえてきた。しかし、海外での武力行使を可能にする集団的自衛権の行使を認めてしまえば、党の存在意義を失うとの指摘は党内外に多い。公明党は傷だらけの看板を守ることができるのか。

 公明党は結党五年後の一九六九年の党大会で「すべての国際紛争は、絶対に武力によらず外交手段で解決すべきだ」との「絶対平和主義」を掲げ、日米安保条約の段階的解消と完全中立を主張。自衛隊は「正当防衛の名で他国基地攻撃を是認している」と認めず、代わりに「国土警備隊」創設を提案した。

 方針が変わるのは八一年の党大会。安保条約は現実的にやむを得ないと容認。自衛隊は「日本の領域を守ることに限定する」ことで認めた。提起以来、四年の議論を経た結果だった。

 九〇年代、国連平和維持活動(PKO)協力法に慎重姿勢をみせたが、条件付きで賛成した。

 九九年からは自民党と連立政権を組む。米国の「テロとの戦い」に際し、公明党は自民党にひきずられるように、インド洋で活動中の米軍など多国籍軍への海上自衛隊の給油活動を可能にするテロ対策特別措置法や、イラクでの陸上、航空両自衛隊の人道支援や多国籍軍支援を可能にするイラク復興支援特別措置法に賛成した。

 連立参加後の公明党は、自民党にむげにされてもついていく「げたの雪」と揶揄(やゆ)されることがある。しかし、政権にとどまり、自衛隊の活動を集団的自衛権の行使に当たらないように憲法九条の解釈の枠内にとどめるよう主張し、実際に収めてきたと公明党は自負している。

 公明党としては、日本が攻撃されていないのに海外で武力を行使できるようにするのは、憲法の平和主義の変更に当たり、越えてはならない一線との思いが強い。

 安倍晋三首相が行使容認の解釈改憲に意欲的なのに対し、山口那津男代表は二十三日のBS番組で「海外で武力を使う(ことが可能になる)のは大きな変化。政府が憲法解釈を変えましたと閣議決定してしまうことには異論が大きい」と指摘。解釈改憲は「憲法の精神にもとる」と批判した。

 党代表として、何事にも慎重に発言してきた山口氏がこれほど強い表現で考えを示すのは異例だ。

 山口氏は周辺にも「海外で武力行使する本質を理解すべきだ」と語り、危機感を募らせている。党幹部は「これを認めたら『平和の党』ではなくなる。絶対譲れない」と話す。

26チバQ:2014/05/01(木) 15:59:50
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140429/stt14042911000001-n1.htm
【かすむ航路 公明党結党50年】
(上−1)「平和の党」埋まる外堀
2014.4.29 10:00 (1/2ページ)[公明党]

東京・両国の日大講堂で開かれた公明党の結成大会=昭和39年11月17日
 21日夜。国会近くのホテルの中華料理店の奥まった個室で、公明党代表の山口那津男と副代表の北側一雄は、幹事長代理の富田茂之ら中堅議員3人と夕食をともにしていた。招いたのは山口だった。

 他愛のない雑談が続き、「会食の目的は何か」といぶかしんだ中堅の1人が、年末の「日米防衛協力のための指針(ガイドライン)」の再改定を念頭に「集団的自衛権の話は、ガイドラインとつながっていくような議論にしなければいけませんね」と山口に声をかけた。

 議論自体の先送りはやめ、何らかの落としどころを探る議論を始めてはどうかと問いかけたのだ。これに対し、山口は無言のまま表情を曇らせるばかりだった。

 来春には統一地方選がある。公明党は毎回、全員当選の「完勝」が目標だ。選挙への悪影響を避けるため、集団的自衛権の議論は来年以降に先送りしようというのが、山口ら執行部の当初からの作戦だった。

 党内議論や支持者との意見交換を封じてきたのも、議論が次第に加速するのを恐れたためだ。しかし、この作戦は首相、安倍晋三の熱意や「限定容認論」で攻勢をかける自民党の前にほころびが目立ち始めている。それでも公明党執行部の遅滞戦術は続く。

 25日夕。東京・JR信濃町駅近くの公明党本部。山口、北側ら数人の限られた党幹部がひそかに集まった。67回目を迎える憲法記念日前の5月2日、山口が東京・新宿で毎年行う憲法に関する街頭演説の文案を検討するためだった。

 安倍が意欲を示す、集団的自衛権の行使容認に関しては「与党内でのしっかりとした議論が必要」「国民の理解を得る」など平板な表現で調整することで合意し解散した。

 賛否を鮮明にせず、穏便な表現にとどめることで、安倍や自民党の出方を見たほうが得策と判断したからだった。

 集団的自衛権の行使容認に慎重姿勢を崩さない公明党に対し、妥協を引き出そうとする政府・自民党。

 折しも24日の日米首脳会談で米大統領、オバマは、日本の行使容認への取り組みに「歓迎」を表明。米政府は安全保障政策よりも近隣諸国との関係改善を優先させるべきだと思っているはずという、公明党の反論材料がまた1つ失われた。





 公明党は今秋、結党50年の節目を迎える。「平和の党」の金看板を掲げたまま自民党と折り合えるのか。航路は晴れない。(敬称略)

27チバQ:2014/05/01(木) 16:00:34
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140429/stt14042911000002-n1.htm
【かすむ航路 公明党結党50年】
(上−2)振り回され「便利政党」懸念
2014.4.29 13:00 (1/3ページ)[公明党]

 国のあり方を変える安全保障政策をめぐる攻防で、公明党が党組織や支持母体の「創価学会」を根本から揺るがしかねないような決断を迫られたのは、今回が初めてではない。

 平成4年成立の国連平和維持活動(PKO)協力法。戦後初めてとなる自衛隊の海外派遣には抵抗感が強く、当時、野党の公明党も反対論が大勢だった。

 そのなかで書記長の市川雄一が議論を主導し、賛成でまとめ上げたのだ。

 説得は簡単ではなかった。「公明党の党是は反戦平和主義じゃないんですか」と突き上げる若手もいた。「PKOは、停戦合意で回復した平和を守ることが目的だ」。市川は反対派の質問全てに答える形で、一つ一つ論破していった。党所属国会議員全員を集めた会合は毎回3時間、計7回開かれた。

 同様に市川は、党の支持母体「創価学会」に対しても働きかけた。都内のJR信濃町駅近くにある学会本部の一室で党を取り巻く政治状況を説明し、理解を求める市川。副会長の青木亨ら学会幹部との丁々発止の渡り合いは連日のように続いた。そんなある日、市川は学会首脳と会談した。市川の熱弁を聞き終えた首脳はこう告げた。

 「分かった。党の決断した通り、やってください」

 党が議論を主導し、支持母体がそれに応えた瞬間だった。市川の説いた論理は「日本だけが平和ならいい」という一国平和主義からの転換。もう一つはPKO協力法に反対すれば自衛隊違憲論の社会、共産両党と同じ側に立つことになり、党が埋没するとの危機感だった。


× × ×


 PKO協力法成立から11年後の平成15年、今度はイラクへの自衛隊派遣の是非が問われた。自公連立政権の一翼を担う党として代表の神崎武法は、米国のイラク攻撃を支持するとした政府方針を「やむを得ない」と容認、イラク復興支援特別措置法にも与党として成立に協力した。ただ、現実に自衛隊を現地に派遣するとなると話は別だ。

 その年の12月、神崎は派遣予定地のイラク・サマワの電撃視察を極秘に決断した。派遣に反発する支持者を納得させるためだった。視察情報を察知した外務省は中止を迫り、協力を拒んだが、神崎は当時を振り返って「私が行って撃たれたら派遣をやめる。撃たれずに帰国したら派遣に賛成する。そう腹をくくっていた」と周囲に語った。

 ところが、神崎ら視察団はクウェートで足止めされた。イラクに入れずに帰国すれば代表も党も恥をかく−。留守を預かる幹事長、冬柴鉄三は外務省や防衛庁の幹部を突き上げた。「官邸がイラク入りを妨害している」とわかると、冬柴はその足で官邸に駆け込み、官房長官の福田康夫に詰め寄った。「代表が命がけで行っているのに、妨害するんなら連立離脱を宣言しますよ」

 福田はしぶしぶ折れ、政府として全面協力することを約束した。サマワ視察に同行した参院議員、遠山清彦(現在は衆院議員)は「この視察で、支持者の過半数が『代表が大丈夫というなら信じよう』と容認に傾いた」と証言する。


× × ×


 党と学会が「平和の党」の党是と、現実の安保政策のはざまで揺れるとき、時の党幹部が“強み”を生かして働きかけたことがわかる。

 市川は「論理」、神崎は体を張っての「行動」−といった具合だ。これに加えて学会での幹部経験や人脈も大きい。例えば、市川は政界入りする前に学会中枢で「参謀室長」などの要職を務めた。このため、学会内の雰囲気をつかむのも容易で、学会幹部に対しても一定の影響力があったという。

 翻って現代表の山口那津男はどうか。山口は弁護士出身。国会でも一、二を争うほどの論客として知られる。

 結党の理念の「平和の党」を掲げ、集団的自衛権の行使容認を憲法解釈の変更で進めようとする首相の安倍晋三を強い調子でいさめる場面は目立つ。この山口の姿勢は、学会婦人部から高く評価されているのは確かだが、一方で連立を担う与党のトップとして、現実的な方向性を示し、議論を主導するといった動きは見えてこない。

 党関係者は「神崎さんは東大学生部長、太田昭宏前代表は全国男子部長や青年部長の経験はあるが、山口代表は、地区の主任部長の経験ぐらいしかない。だから学会に対してそれほど強く出ることができないのかもしれない」と指摘する。

 党幹部の古参秘書も、山口について「自分一人で考えをめぐらせて、試行錯誤しているような印象だ。器用だから乗り切れているが…」と語り、こう続けた。「このままでは安保政策で首相に振り回された揚げ句、補完勢力の“便利政党”として片付けられるのではないか」(敬称略、肩書は当時)

28チバQ:2014/05/01(木) 16:01:38
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140430/plc14043015250010-n1.htm
【かすむ航路 公明党結党50年(中)】
急激な世代交代、「安保・平和」でずれる意識
2014.4.30 15:25 (1/4ページ)[公明党]

JR信濃町駅(東京都新宿区)周辺に集中する創価学会や公明党の関連施設(コラージュ)
 「なかなか難しいという人もいますから、丁寧に説明しますよ」

 3月25日午前8時、国会内の一室で開かれた公明党の勉強会で党副代表、北側一雄が切り出した。勉強会の対象は衆参の当選1回生ら若手議員。集団的自衛権行使容認をめぐる議論に備えて、公明党議員として必要な「基礎知識」を教え込むためだった。

 配布資料は安保政策全般の課題が列挙され、項目ごとに参考図書のページまで記載された詳細な内容。

 政府の憲法解釈、「9条と自衛隊」から始まり、細目では自衛権の「必要最小限の範囲」、後方支援と武力行使の一体論…。

 「はい、ここは大事だからね」「分からないところがあればいつでも聞きに来て」。普段は無愛想で知られる北側だが、懇切丁寧な指導に「『北側ゼミ』に出てよかった」という1回生も。

 北側は全議員を対象とした「安全保障に関する研究会」でも、まとめ役の一人だ。1回生を対象にした勉強会は研究会の補習のようなものだが、北側が特に1回生を集めたのは別の理由もある。

 自民党幹事長、石破茂の著書「日本人のための『集団的自衛権』入門」(新潮社)に「分かりやすい」と飛びつき、党の見解に沿う元法制局長官、阪田雅裕の憲法解釈に関する著書「政府の憲法解釈」(有斐閣)を敬遠する若手が続出したためだ。

 衆参当選1回の若手7人は3月18日夜、幹事長代理の高木陽介とともに石破と懇談した。若手にしてみれば、知名度の高い石破に会ってみたいという興味本位だったが、公明党執行部の受け止めは違った。集団的自衛権の行使容認を前提とする石破から、安全保障政策の手ほどきを受ければ党内が混乱すると、危機感を抱いたのだった。

  

× × ×


 党執行部が若手の動きに神経質になるのは、同党で急速に進む世代交代によって、幹部らとの意識のずれが生じているためだ。

 一昨年の衆院選、直近2回の参院選を通じて当選した1回生は計22人(くら替えを含む)。党所属議員51人の4割を超える勢力だ。その一方で、国連平和維持活動(PKO)協力法や自衛隊のイラク派遣で、現実の政治判断と、支持母体・創価学会との間でもまれてきたベテラン議員は相次いで引退した。

 若返りするにつれて、議員の経歴も変化している。かつては、学会や党組織出身、たたき上げの地方議員出身、高学歴の専門家出身とバランスよく構成されていたが、地方議員や党職員出身は減少傾向にある。

 ある議員OBは「高学歴で一流企業出身など立派なキャリアを持つ『キラ星』を候補者に選ぶのは選挙でアピールしやすいため」と説明する。学会幹部経験者が減ったのは「政教一致」批判を懸念してのことだ。

 ただ、公明党が党是とする平和や福祉に対する意識が、たたき上げ世代とは異なると懸念する声も出ている。

29チバQ:2014/05/01(木) 16:02:01
 実際、ある1回生議員は「平和の党であっても、必要ならば現実に即して対応すべきだ」とうち明ける。昨年、産経新聞が行った憲法アンケートでは、集団的自衛権の行使容認に関する設問で、公明党の若手4人が「解釈変更で行使を容認する」を選択した。

 平成4年のPKO協力法成立時を知る公明党元衆院議員、坂井弘一が、集団的自衛権の行使容認に突き進む首相の安倍晋三の姿勢を痛烈に批判しているのとは対照的だ。

  

× × ×


 学会でも世代交代はゆっくりと進んでいる。かつては信仰だけでなく、戦争体験から信念をもって反戦平和主義を熱っぽく語る支持者が少なくなかった。

 衆院議員だった遠藤乙彦は3年ごろ、PKO協力法案への理解を得るため、沖縄県内で開いた座談会の様子を鮮明に記憶している。

 「PKOは決して戦争に参加するものではありません」

 こう強調した遠藤に、太平洋戦争末期の沖縄戦で多くの知人を亡くしたという高齢の女性が手を挙げて言った。

 「あなたは沖縄の心を知らない。家族を亡くした人の気持ちを分かっていない」

 会場に緊張が走った。遠藤は「二度と武力衝突が発生し、住民が苦しまないようにするのがPKOです。まさに沖縄の心を体現したものです」と説明し、なんとか理解を得たという。

 それでも米軍基地を抱える沖縄の支持者はいまなお「反戦や革新系が強い」(党関係者)とされる。

 他の地域ではどうか。学会関係者はこう分析する。

 「『平和』という言葉にはステレオタイプ(型通り)に反応するが、安全保障への関心が薄い人が増えている」

 ある若手議員は、支持者との会合での経験を語る。

 「安倍さんのいう、集団的自衛権の行使を容認すれば『平和』の看板を下ろすことになると訴えたら、拍手喝采。でも国民を守るために必要な法整備はしなければいけない、と説明するとシーンとするだけ。賛成も反対もない」

 この若手は湾岸戦争やイラク戦争のときと異なり、まだ発生していない有事や緊急事態を想定した安全保障の論議に支持者の感覚が追いついていないのが原因ではないかとみている。

 関西が選挙地盤の別の1回生議員も「座談会で盛り上がるのは消費税や年金給付など生活に直結した話題だけ」と話す。支持者の関心は暮らし向きや地域活動が中心で、安全保障政策にはほとんど向けられていないというのだ。

 世代交代で生じた議員や支持者の意識の変化。集団的自衛権の行使容認に関する与党協議が始まっても、こうした支持者に説明し理解を得るのは容易なことではない。(敬称略)

30チバQ:2014/05/01(木) 16:02:39
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140501/stt14050100040001-n1.htm
【かすむ航路 公明党結党50年(下)】
行使容認で避けたい決裂 最後は「やむを得ない」?
2014.5.1 00:04 (1/4ページ)[公明党]

「水と油」とされる安倍晋三首相と公明党の山口那津男代表(左)。集団的自衛権をめぐる攻防はこれからが本番だ=4月23日午後、東京都港区(三尾郁恵撮影)

「情報戦」仕掛け


 今年3月、永田町にある情報がまことしやかに駆けめぐった。官房長官の菅義偉が1月、創価学会の副会長、佐藤浩とひそかに接触したというものだった。集団的自衛権の行使容認を可能にする憲法解釈見直しに慎重な公明党を介さず、支持母体の創価学会に探りを入れたとされ「菅氏が行使容認は急がないと手形を切った」といった話が飛び交った。

 公明党側が菅−佐藤というパイプを利用して「情報戦を仕掛けてきた」(官邸筋)とされる。だが、首相、安倍晋三の姿勢は今も変わっていない。

 安倍は、行使容認を可能にする憲法解釈見直しに関する与党協議を5月下旬ごろから始め、秋の臨時国会で自衛隊法など関連5法の先行改正を視野に入れる。そうした「年内決着」のシナリオは、行使容認の論議を来春の統一地方選以降に先送りしたい党代表の山口那津男にとって「最悪のタイミング」(党幹部)となる。

 「なぜ変えるか。どう変えるか。変えた影響が同盟国の米国、近隣諸国にどういう影響をもたらすのか。慎重に広く議論し、国民の理解を得る必要がある」

 政権の“ブレーキ役”として定番のフレーズを繰り返すのはそのためだ。4月23日夜の民放BS番組でもこう強調した。

 「経済再生や震災復興といった優先度の高い政策を政府はやるべきだ。それを差し置いて違うテーマで隙間風が吹き、連立が分裂するのは国民が許さない」


トップは水と油


 もともと、安倍と山口は「水と油」(公明党幹部)。新人議員時代に自費で中東諸国やカンボジアを視察し、防衛政務次官も務めた山口には、安倍の行使容認への積極姿勢は理念先行で、リアリティーがないように映る。「現場に派遣される自衛官の立場になって考えないといけない」と周囲に漏らす。

 両トップが直接、本音をぶつけ合うことが難しい中、自民党は安倍の意向を受け、あの手この手で公明党を揺さぶっている。

 4月3日午後。国会にほど近いホテルに、山口と自民党副総裁の高村正彦ら与党幹部6人がひそかに集まり、行使容認をめぐり激論を交わした。ところが「極秘会談」は、その日のうちに漏れてしまった。

31チバQ:2014/05/01(木) 16:03:03
 「自民党が意図的に漏らし、行使容認の流れをつくろうとしている」

 公明サイドの疑心暗鬼は頂点に達した。自民党幹部に同じメンバーでの協議の打ち切りを通告した。しかし、高村は集団的自衛権とは別のテーマで公明党にジャブを繰り出した。

 自公両党の税制に関するベテラン議員が顔をそろえた4月22日の与党税制協議会。食料品など生活必需品の消費税率を抑える軽減税率の議論だったが、高村は集団的自衛権の行使容認の範囲を必要最小限に抑える「限定容認論」にひっかけて、こう指摘した。

 「対象品目を『必要最低限』に絞る軽減税率って集団的自衛権の限定容認(と同じ)ですね」


組織強化の1年


 公明党は今年11月に結党50年、自民党と連立を組んでから15年の節目を迎える。来春の統一地方選での「完勝」に向けて本格的な準備に入ったところだ。同時に、名誉会長の池田大作が率いる支持母体の創価学会も来年11月に創立85年を控え、組織強化に余念がない。党の大事な節目の年に政府・自民党と政策課題で決裂し、“協議離婚”するような展開は何としても避けたいのが本音だ。

 そうした中で行使容認をめぐる攻防が本格化する。「官邸サイドは公明党が妥協するとみているが、それは甘い」。公明党の幹部はそう強がるが、党関係者は冷ややかな見方を示す。

 「連立を離脱したら本当に孤立する。最後はいつもの決まり文句、『やむを得ない』で終わるだろう」(敬称略)





 この企画は岡田浩明、水内茂幸、佐々木美恵が担当しました。

32チバQ:2014/05/13(火) 23:27:08
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2014051300981
公明、陰に陽に官邸けん制=「遅延戦術」に活路−集団自衛権
 安倍晋三首相が集団的自衛権の行使容認に向けた「基本的方向性」を15日に発表することになった。行使容認を阻止したい公明党は20日に始まる自民党との協議で、憲法解釈変更を伴わない「グレーゾーン事態」対処を優先的に取り上げ、結論の先延ばしを図る構え。公明党幹部は、首相官邸へのけん制を陰に陽に続けている。

首相、対処事例提示へ=集団自衛権含め「基本的方向性」−安保法制懇、15日報告書



 「あまりに乱暴なことをすれば、与党の信頼関係を崩す」。公明党の山口那津男代表は13日の記者会見で、集団的自衛権の行使容認に前のめりな政府・自民党にこう警告。「政権合意に書いていないテーマに政治的エネルギーを注ぐのは、国民は期待していない」とも語り、首相が言葉通り経済再生に最優先に取り組むよう注文を付けた。
 公明党は徹底した「遅延戦術」を取っている。憲法解釈変更の閣議決定が、年末の日米防衛協力の指針(ガイドライン)再改定に間に合わずに年を越し、来年春の統一地方選が視野に入ってくれば、与党間でずれのあるテーマは首相も当面棚上げせざるを得なくなるとの読みがあるようだ。
 首相は欧州歴訪中の3日、集団的自衛権に関する報告書について「12日の週」と明言。政府・自民党は13日提出で調整していた。しかし、与党協議のメンバーとなる公明党の北側一雄副代表は官邸との水面下の調整で、首相が報告書を受けて発表する「基本的方向性」の文案にたびたび赤ペンを入れるなどして修正を迫ったという。
 これに対し、官邸側も「与党協議の入り口から首相と山口代表が激突する場面は避けたい」(関係者)として、北側氏の要求に応じた。この結果、首相会見は15日にずれ込むことになった。
 公明党の支持母体の創価学会では行使容認に慎重論が根強く、同党幹部は「支持者からは妥協するなとのメールが来ている」と内情を明かす。ただ、山口氏は早々と「連立離脱」カードを封印しており、迫力不足も否めない。「そう簡単に隙間風は吹かない。今後とも連立関係は揺るぎない」。首相は13日夜、東京都内での自民党町村派パーティーで、公明党の説得に自信をにじませた。(2014/05/13-20:49)

33チバQ:2014/05/14(水) 21:20:23
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20140514-OYT1T50087.html
支持母体の反対根強く…集団自衛権で公明苦悩
2014年05月14日 12時27分
 政府の有識者会議「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会(安保法制懇)」の報告書提出などを受けた与党協議開始を来週に控え、公明党の山口代表が苦悩している。

 集団的自衛権の行使を容認する憲法解釈の変更に慎重な山口氏に対し、政府・自民党は行使容認のための閣議決定を実現する意向を変えていないほか、野党にも解釈見直しへの容認論が広がっているためだ。

 「どんな波や風があろうとも、力を合わせてがんばっていきます」

 山口氏は13日夜、都内で開かれた自民党町村派のパーティーで、安倍首相らを前にこうあいさつした。首相も、「(自公両党の間に)隙間風を吹かせようという人たちはいるが、隙間風はない。今後とも連立政権は揺るぎないと確信している」と応じた。

 集団的自衛権を巡るこれまでの与党調整は、自民党の高村正彦副総裁と公明党の北側一雄副代表を中心に、関係が良好な自民党の大島理森前副総裁と公明党の漆原良夫国会対策委員長のラインで行われてきた。その結果、20日にも始まる与党協議では、公明党が理解を示す、武力攻撃とは直ちに判断できない「グレーゾーン事態」や、国連平和維持活動(PKO)などの事例を先行して協議していくことになった。

 ただ、集団的自衛権の行使そのものを巡り、両党の溝は埋まっていない。山口氏は1月に「政策的意見の違いで離脱は到底考えられない」と表明、早々と「連立離脱カード」を封印したものの、自民党が提唱する「限定容認論」に対し、「個別的自衛権や警察権などで対応できる」との姿勢を変えていない。

 自民党は時間を区切らずに与党協議を行う考えを伝えるなど、公明党に配慮する姿勢は示すものの、今夏に閣議決定を行う構えは崩していない。自民党内の多くは「連立離脱をしない以上、公明党も最後は閣議決定を認めてくれるだろう」と楽観的で、自民党は今後の与党協議で、「限定容認論」の具体的事例を基に、公明党を説得する考えだ。

 これに対し、公明党の支持母体である創価学会では、「婦人部」などに行使容認への拒否反応は依然強く、執行部としても「安易な妥協はできない」状況だ。山口氏は13日の記者会見で「連立離脱論」について尋ねられると、「あまりに乱暴なことをすれば、与党の信頼関係を崩すことになる」と述べ、政府・自民党の動きをけん制した。

34チバQ:2014/05/14(水) 21:56:11
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140514/plc14051407570005-n1.htm
「政府方針」に公明が抵抗、混乱 二転三転し「考え方」に 集団的自衛権あす報告書
2014.5.14 07:57 (1/2ページ)[自衛隊]
 安倍首相が安保法制懇の報告書を受けて今後の方針を発表する「考え方」の表現ぶりや、報告書の提出時期をめぐり、政府の対応が二転三転した。

 首相サイドは当初、集団的自衛権の行使容認に向けた憲法解釈見直しの原案となる「政府方針」を発表する考えだった。

 ところが、「政府方針」となれば、すでに行使容認が決定されたとの印象を与えると公明党側が抵抗した。政府内では「政府方針」のほか「政府原案」という呼び方も併存していたこともあり、政府内で用語を統一していなかったことも混乱を招いた。

 今月9日、衆院第2議員会館。自民党の大島理森(ただもり)前副総裁は自身の事務所に、親交が深い公明党の北側副代表と漆原良夫国対委員長を招いた。

 大島氏は、公明党との妥協点を探って北側氏らと水面下で接触を重ね、感触を政府側に伝えてきていた。9日も、テーブルにあったわずかな溝を指さし、「自公の間には、これぐらいの溝すら作ってはいけない」と結束を求めた。

 今国会中の解釈見直しの閣議決定を急いでいる首相サイドも「与党の理解をいただくのが最優先だ」(菅官房長官)として、公明党に最大限の配慮を示し、表現ぶりが決着した。

 報告書の提出も、もともとは「昨年末まで」という目標があった。しかし、特定秘密保護法の国会審議に世論の批判が上がるなどして延期となり、今年に入ると、米軍普天間飛行場移設という大きな政治課題を抱える沖縄県内で名護市長選など主要選挙が相次ぎ、さらに先延ばしされてきた。

 5月の大型連休明けの13日の提出で固まったかにみえたが、国会日程の影響もあって、ようやく15日に落ち着いた。(峯匡孝)

35チバQ:2014/05/16(金) 23:58:13
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140516/plc14051610100008-n1.htm
公明党説得、デッドラインは夏 悲観論も シミュレーション集団的自衛権行使容認

2014.5.16 10:10




 集団的自衛権の行使容認などをめぐる安全保障の関連法整備は今後どうなっていくのか。

 政府・自民党が法整備を目指すのは、(1)グレーゾーン(2)「駆け付け警護」などの国際協力(3)集団的自衛権−の3分野だ。

 政府は年内に再改定する「日米防衛協力のための指針(ガイドライン)」に反映させるため「夏頃までに閣議決定できれば」(関係者)というのが本音だ。与党調整の事実上のデッドラインは「夏頃」となる。

 公明党を説得するための事例集に「法案立案作業は迅速に行うことが必要だ。ガイドライン見直しとの整合を図ることも課題だ」と盛り込み、政府関係者は「国家間の約束事なので再改定の先延ばしはない」と強調する。

 公明党は、国際協力については「武力の行使」を禁じる憲法解釈を変更しない範囲で柔軟に対応する姿勢をみせる。しかし、集団的自衛権の行使容認には慎重姿勢を崩していない。

 政府内には集団的自衛権に関する公明党の説得作業に悲観的な見方が出始めており、秋の臨時国会ではグレーゾーン事態の対応強化などを先行処理させる可能性が高くなっている。

 自民党の高村正彦副総裁は14日の講演で「ガイドライン再改定に間に合うようにやらなければならない」と述べ、公明党を牽(けん)制(せい)(けんせい)した。これに対し、安倍晋三首相は15日の記者会見で、今後のスケジュールについて「期限ありきではない」と答えた。

36名無しさん:2014/05/21(水) 02:10:30
尖閣ぶん盗り集団的自衛権潰す 安倍政権を手玉に取る中国女スパイの正体

高村正彦自民党副総裁率いる『日中友好議員連盟』がGW中2年ぶりに訪中したが、これが永田町で思わぬ騒動を招いている。

高村氏は5月5日に、中国共産党序列3位の張徳江全人代常務委員長と会談。
ところが、実はその前日にある中国人女性と会談に及んでいたのである。

「それが『中国人民対外友好協会』会長の李小林女史。同氏は李先念元国家主席の娘で、
中国共産党幹部子弟派閥、太子党では習近平より格上の女なのです。

夫婦揃って習氏の側近だが、夫の劉亜州は'05年に尖閣奪取をレポートでブチ上げた対日強硬派。
しかも共産党参謀本部政治部のトップで、夫婦で諜報機関を牛耳っていると評判なのです。
そのため、このスパイ組織の“女帝”に高村氏が接近したことが、自民党の一部から批判を買っているのです」(政治部記者)

高村氏らがこの女に近づいた理由は、「11月に行われるAPECでの安倍首相と習主席の首脳会談実現のため」(同)と伝えられるが、
相手方の思惑はそれとは全く違うともっぱら。

「李女史は習主席のためには何でもやる猛女で、一説には安倍政権の進める集団的自衛権の行使容認を雲散霧消させ、
尖閣実効支配への不安を払拭する密命を帯びているとの情報があるのです。実際、彼女はここ1年以内に頻繁に来日。
集団的自衛権行使容認に慎重な公明党幹部や、創価学会関係者らと接触している。
回の議員連盟の訪中も、李女史が公明党に知恵を付けたのではないかとみられているのです」(同)

ちなみに、李氏と学会、公明党のつながりは、'70年代にまでさかのぼるという。

「'74年に池田大作名誉会長が初訪中した際、最初に会ったのが父親の李先念元国家主席だった。
以来、学会と李家は深い付き合いをしてきたとみられるが、こうした経緯から今回の会談も、李氏と公明党がタッグを組んだ
集団的自衛権潰しの一環と見る向きが多いのです」(学会ウオッチャー)

“習主席の羅針盤”と言われる猛女だけに、今後も彼女から目が離せない状況が続きそうだ。
http://wjn.jp/article/detail/7661407/

37とはずがたり:2014/05/26(月) 12:02:59
番外編 「見解」批判恐れ、固唾のむ支持団体
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140525/plc14052522050015-n1.htm
2014.5.25 22:05

平成12年、東京・南元町の公明会館で開かれた公明党(左側)と創価学会の両幹部による連絡協議会。国政などについて意見交換するためかつては頻繁に開催していたが、最近は開かれていない

 集団的自衛権の行使容認に関する自民、公明両党の与党協議がキックオフを3日後に控えた17日未明。眠りにつこうとしていた公明党関係者の携帯電話が突然、着信を知らせた。

 「どうなってんだ、聞いているのか!」

 電話の主は公明党の支持母体、創価学会の副会長。学会広報室が朝日新聞の求めに応じ、集団的自衛権の行使容認に「反対する」との見解文書を出し、それが朝日の17日付朝刊に掲載されるという知らせだった。

 党関係者も寝耳に水の話で、「そんなの知らない。そっちこそ、どうなっているんだ」と言い返した。

 「見解」をめぐる学会内の騒ぎはすでに大きくなっていた。

 学会広報室は、見解を載せた朝日新聞に「一般論としての回答で、そういう(反対表明の)趣旨で回答していない」と抗議した。一方で、学会会長の原田稔ら首脳は、各地方を統括する地方代表の「方面長」たちに電話で「あの見解は学会(全体)の方針ではない」と“釈明”に回った。方面長は各都道府県を統括する「総県長」らに“釈明”を伝えるという「伝言ゲームに発展した」(学会幹部)という。

■悪夢の国会招致

 会社の広報部が発表する見解は本来、その社を代表したものとみなされる。にもかかわらず、学会首脳部が「広報室独自の見解」にしようとしたのは、20日から始まる与党協議への影響を懸念したためだ。特に、学会と公明党の双方が最も懸念したのは、今回の見解をきっかけに「いわれのない政教一致の批判が起きるかもしれない」(党幹部)ことだった。

 昭和45年、創価学会会長、池田大作は学会と公明党の組織上の「明確な分離」を宣言し、公明党の人事、財政、政策には関与しないという原則を決めた。しかし、学会はその後も、党に対して強力な支援を続けている。このため、政局の節目ごとに「学会と公明党は、単なる支持団体と党の関係ではない」(民主党幹部)と指摘される。

 学会と政治との関係が注目を集めたのは、最近では自民党が初めて下野した平成5年からの数年間だ。

 6年には自民党組織広報本部長、亀井静香ら同党有志議員が「憲法20条を考える会」、同党の肝いりで創価学会に批判的な識者や宗教関係者らが「四月会」を相次いで発足、憲法20条の「政教分離」をもとに「宗教団体が政治を操ろうとしている」などと猛烈な学会批判キャンペーンを始めた。同年12月には、二大政党制を目指す新進党が結成され、公明党議員のほとんどが合流した。

38とはずがたり:2014/05/26(月) 12:03:29
>>37-38
 四月会の仕掛け人たちは、新進党の最大の集票マシンとなった学会を揺さぶり、新進党から学会を引きはがすことを狙った。自民党機関紙「自由新報」などで学会幹部の個人攻撃(のちに撤回)を行い、国会でも学会攻撃を繰り広げた。

 自民党幹部らは、宗教団体の政治活動に対する法規制や、20条の政教分離規定の解釈変更、宗教法人に対する税制の見直しなどさまざまな規制を検討した。

 極めつきは、宗教法人法の改正をからめて学会名誉会長の池田を国会に招致することだった。元公明党書記長で新進党幹事長代理、市川雄一らを中心に必死の抵抗を続けたが、7年12月の参院宗教法人特別委員会に、会長の秋谷栄之助が参考人招致された。

 学会幹部の一人は「本当に大変で、悪夢のような時期だった」と語る。

 ■与党協議「傍観者」

 宗教団体である創価学会が集団的自衛権行使容認に「反対」の方針を打ち出し、公明党が追随するのではないかという批判は回避しなければいけない。「見解」の真意をめぐって学会幹部が国会に招致される事態も回避するため、「学会ではなく、『広報室』の見解にとどめた」と解説する学会関係者もいる。

 だが、一般の学会員の間では「見解」を歓迎する声が大半だ。「平和の党」を掲げる公明党が、首相、安倍晋三や自民党の「ブレーキ役」を果たすことへの期待は大きい。仮に、公明党が政府・自民党に大きく譲歩した格好で限定的な集団的自衛権の行使を容認した場合、反対すると信じる学会員は失望する。党の学会への説得は困難を極める。

 来春には統一地方選が控える。公明党は毎回、国政選挙なみの力を注ぎ、全員当選の「完勝」を目指すが、別の党関係者は「集団的自衛権の行使を容認すれば、選挙の実動部隊である学会の動きは確実に鈍る」と気をもむ。政調会長代理の上田勇は18日のBS−TBS番組で、行使容認について「長年積み上げてきたものを大きく変えるのは、簡単な手続きでやるべきではない」と明言した。

 与党協議への影響を懸念する官房長官、菅義偉(すが・よしひで)は19日の記者会見で、学会広報室の見解に関し「影響はない。与党間で真摯(しんし)に話し合えば一致点を見いだせる」と述べ、幕引きを急いだ。

 小渕恵三政権で公明党の政権入りを主導し、今は安倍の集団的自衛権行使容認に反対の立場をとる元官房長官、野中広務は、23日のTBS番組収録で学会広報室の見解について、学会と公明党との関係を踏まえてこう指弾した。

 「政教分離と言いながら、特に憲法について発言したのは非常に問題だ」

 自民、公明両党は27日の与党協議で、政府が提示する「グレーゾーン事態」など15前後の事例をもとに見直しの可否など具体的な議論を本格化させる。学会は、表向きは「党対党の話」として与党協議について「傍観者」に徹し、固唾をのむしかなさそうだ。=敬称略。肩書は当時

(岡田浩明、佐々木美恵)

39チバQ:2014/05/28(水) 23:22:57
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140528/stt14052800040001-n1.htm
集団的自衛権 与党協議は「公明ペース」 焦る自民党
2014.5.28 00:04 (1/3ページ)[自衛隊]

安全保障法制整備に関する与党協議会に臨む(左から)公明党・北側副代表、自民党の高村副総裁、石破幹事長=27日、衆院第2議員会館
 自民、公明両党が27日開いた「安全保障法制整備に関する与党協議会」(座長・高村正彦自民党副総裁)の第2回会合は終始「公明党ペース」だった。集団的自衛権行使容認の結論を先送りしたい公明党は、政府側に細かく疑問をぶつけるなど「遅延戦術」を徹底。今国会中に行使を容認する憲法解釈変更の閣議決定を目指す自民党側は焦りを募らせている。

 「『離島等』の『等』は何を指しているのか」

 公明党の北側一雄副代表は協議で、事例集の最初に記された「離島等における不法行為への対処」というタイトルにかみついた。

 これは漁民を装った武装集団の離島上陸などへの対処を扱ったもので、有事に至らない「グレーゾーン」事態。公明党は中国公船による尖閣諸島(沖縄県石垣市)への領海侵犯を踏まえ、法体系の見直しに理解を示していたはずだった。

 日本本土を想定したと説明する政府側に「政府の昨日までの事前説明に『等』は入っていなかった」と切り返す北側氏。会場には気まずい空気が流れた。

 協議の冒頭、高村氏は「法律を作った段階で精緻な議論がある。きょうの時点では大きな方向性を…」と念押ししたが、北側氏は意に介さず「一つ一つの事例をしっかり議論させていただきたい」。協議は北側氏の宣言通りに進んだ。

 政府・自民党は事例集から「有事の際の邦人救出」を除外、「潜没した外国潜水艦が退去要求に応じず日本領海内で徘徊(はいかい)」の事例を「参考例」に格下げして、公明党に対し配慮に配慮を重ねた。だが、その思いは通じなかったようだ。

 公明党の質問攻めを受け、約1時間の協議の3分の2を離島絡みに費やした上、防衛省と警察庁の説明が食い違うなど、政府側の足並みの乱れも露呈。公明党の「丸ごとつぶすためにイチャモンをつけるだけ」(幹部)という作戦は政府・自民党を苦しめた。

 自公で合意した週1回のペースでは、6月22日の会期末までにあと3回しか協議ができず、今国会中の閣議決定に黄信号がともりかねない。焦った高村氏は、集団的自衛権に絡む8事例について次回、政府の説明を受けることを提案した。

 これにも北側氏は「議論は慎重にやろう」と反発。高村氏は北側氏の肩をたたきながら「議論を封殺するようなことはしない」と言わざるを得なかった。

 与党協議後に開かれた党安全保障法制整備推進本部の会合。高村氏は、集団的自衛権に関する事例に対し「個別的自衛権で対応可能」とする考え方があることに「国際的に姑息(こそく)だといわれ、かえって危険だ。個別的自衛権の定義を変えて何でもするのは解釈改憲以上に姑息だ」と批判した。

 公明党を当てこすったのは明らかだった。

 自民党は、事例集のうち一つでも集団的自衛権の行使容認の必要性を認めさせ「ぼやっとしたものでいいから閣議決定にこぎつけたい」(幹部)としているが、妙案は見えてこない。(水内茂幸)

40とはずがたり:2014/05/30(金) 18:14:02
<公明党>漆原国対委員長、連立離脱も 集団的自衛権で
毎日新聞社 2014年5月29日 23時41分 (2014年5月30日 09時48分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/politics_g/20140529/Mainichi_20140530k0000m010157000c.html

 公明党の漆原良夫国対委員長は29日、安倍晋三首相が目指す集団的自衛権の行使容認を巡り、政府・自民党との対立が深刻化した場合、連立政権からの離脱も排除しないとの考えを示した。政府・自民党内では「公明党は最終的に行使容認を受け入れる」との見方が強いが、連立離脱に言及することで楽観論をけん制したとみられる。東京都内で記者団に語った。

 公明党の山口那津男代表はこれまで記者会見などで「政策の違いだけで連立離脱はしない」とする一方、「あまり乱暴なことをすれば与党の信頼関係を崩す」などと発言していた。漆原氏は、山口氏の発言について「代表は『連立離脱はない』とは言っていない」と強調。また「離脱しないよう努力し、(自公の)溝は乗り越えられるという思いだ」とも述べた。

 漆原氏はこれに先立つBS11の番組で、「我が国は50年以上、憲法9条で海外で集団的自衛権を行使しないと精緻な論理で宣言してきた。その経緯を一切無視し、たった一国会で、たった19名の閣僚が閣議決定するやり方で国柄が変わるのは、国民が納得しない」と慎重論を展開した。【高本耕太】

41とはずがたり:2014/06/02(月) 10:50:21
今更な記事だけど元プロレスラーって誰だろ?プロレススレに貼るべき哉?

日刊サイゾー 日刊サイゾー 2014年06月02日09時00分
氷川きよしだけじゃない! 創価学会信者たちの“入信・投票強要”の現実
http://news.livedoor.com/article/detail/8892562/

 氷川きよしの元マネジャーが、創価学会への入信を氷川から強要されたと週刊誌で告白したことが世間を騒がせたばかりだが、プロレスラーA氏も知人から入信を強要されたと、当サイトの記者に告白している。

 菅直人や鳩山由紀夫ら大物政治家のボディガードも務めたことがあるプロレスラーのA氏は2009年、東京・大田区にあるフィットネスクラブで知り合った男性H氏から「パソコンが壊れているから見に来てくれ」と自宅に招かれたところ、とんでもない騒動に巻き込まれたと話す。

「家に入るや、『実は、今日来てもらったのは、東京都議会選挙で公明党を応援してもらいたいお願いだ』と言われたんです。そこで延々と、公明党と創価学会の池田大作名誉会長のことを絶賛する話をされ、入会を求められました。帰ろうとしても引き留められ、2時間ぐらい軟禁されたんです。学会を信仰する者にとっては偉大な存在かもしれませんが、信仰しない私にとっては非常に不快でした」(A氏)

 選挙の応援はそこでハッキリ断ったというA氏だが、翌々日にH氏はA氏の自宅に押しかけ入会を求めてきたという。

「住所も教えていなかったのに探し当ててきて、ゾッとしました。立候補者の応援に私の知名度を利用したかったんでしょうが、私にとっては迷惑でしかなく、それ以来、フィットネスクラブを退会して距離を置いたんです」

 しかし、H氏は食い下がらず、過去にパソコン関連機器をA氏に貸したことがある恩を理由に「そっちの言うこと聞いてやったんだから、こっちの言うことも聞け」と、学会の専用施設に行くことを強く求めてきたという。

「それで気が済むならと渋々応じたんですが、施設にはH氏のほか信者がたくさんいて、いきなり『今日は言わしてもらうからな!』と怒鳴られ、しつこく入会を求められました。こうしたH氏からの勧誘や選挙活動の強要はつい最近まで続いていたので、大田区の選挙管理委員会に、公職選挙法に抵触するのではないかと訴えたんです」(A氏)

 委員会の回答は「公職選挙法うんぬんよりも、警察に被害届を出すべき話」というものだったという。

「政教分離のはずが、政治と宗教を絡めてストーカー的な行為で学会と党の応援に参加を求めるのはおかしい。私以外に被害者がいる可能性もある」とA氏。

 H氏が応援を求めた対象の議員は大田区の都議、2期目の遠藤守氏と6期目の藤井一氏だったが、公明党関係者は「議員がそうした強引な応援を依頼したことはない」とH氏との関係を否定した上で、「党としても、そういった行為はやめてもらいたいと思っている」とした。
(文=ジャーナリスト・片岡亮)

42とはずがたり:2014/06/12(木) 18:21:21

公明党がこのまま認めなかったらと云うよりは最早その先認めずに下野したらと云う様な突き放した脅しに聞こえる。

公明・学会の「政教分離」見直しも=集団的自衛権でけん制―飯島参与
時事通信社 2014年6月11日 09時58分 (2014年6月11日 13時27分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/politics_g/20140611/Jiji_20140611X579.html

【ワシントン時事】飯島勲内閣官房参与は10日、ワシントンで講演し、集団的自衛権の行使容認に慎重な公明党と同党の支持母体である創価学会の関係が、憲法の「政教分離原則」に反しないとしてきた従来の政府見解について、「もし内閣が法制局の答弁を一気に変えた場合、『政教一致』が出てきてもおかしくない」と述べ、変更される可能性に言及した。
 飯島氏は集団的自衛権をめぐる与党協議に関し、「来週までには片が付くだろう」とも表明。行使容認の前提となる憲法解釈変更に公明党が同意しなければ政府から圧力がかかるとけん制したとも受け取れる発言で、同党が反発しそうだ。

43とはずがたり:2014/06/14(土) 13:08:27

「集団的自衛権」折れた公明 うやむや戦術が破綻 完全決着へ首相攻勢
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140614/plc14061409530013-n1.htm
2014.6.14 09:53

 集団的自衛権の行使容認をめぐる与党協議で、憲法解釈変更の閣議決定の核心部分となる自衛権発動の新3要件が示されたことで、政府・自民党と公明党の攻防は最終章に突入した。公明党は行使容認にかじを切ったが、党内や支持者への説得はこれからで、苦悩もにじむ。新3要件のペーパーに「集団的自衛権」の文言はない。ただ安倍晋三首相は、この6文字の明記という「完全決着」に向けて公明党を押し切る構えだ。

 13日午前8時から国会内で行われた「安全保障法制整備に関する与党協議会」。最後の10分あたりで、自民党の高村正彦副総裁はこう切り出した。

 「公明党の山口那津男代表は論理的整合性、継続性、法的安定性を強調し、昭和47年の政府見解に言及されてきました。そこで、私なりに十分に配慮した上で自衛権発動の新3要件を考えました」

 配布されたペーパーに目を通した公明党の北側一雄副代表は「ちょっと見ただけでも十分でない点がありますね。この重大な提案は時間をかけないと結論を出すのは難しいです」と顔をしかめた。

 北側氏は水面下で高村氏に、47年見解を基にし、行使を「国民の生命、自由および幸福追求の権利が根底から覆される急迫、不正の事態」に限定するよう求めていた。ところが、ふたを開けてみると「−が根底から覆されるおそれがあること」になっていたからだ。

 もっとも、抵抗にも限界があるといった認識が公明党内に広がりつつある。

 首相は8日、閣議決定する文言作成にたずさわる兼原信克、高見沢将林両官房副長官補らを首相公邸に呼んだ。必要最小限度の自衛権を行使できる−。「個別的」と「集団的」の区別なくそう書かれた原案を見た首相は、手を振り払うようなしぐさをしながら怒りをあらわにした。

 「こんなんじゃダメだ」

 首相が妥協しない姿勢を鮮明にした瞬間だった。原案には「憲法9条に関する論点」という付録も添えられ、「9条は全ての武力を放棄していない」などの4点が記されていた。付録の中で集団的自衛権の行使容認をにじませようとしたのは明らかだった。そんなやり方が、首相の怒りに拍車をかけた。

 政府が提示した事例集に対し「個別的自衛権や警察権で対処可能」などと抵抗することで、憲法解釈変更の閣議決定を先送りさせ、うやむやにさせる。そんな公明党の戦術は破綻した。公明党は集団的自衛権行使容認の範囲をいかに狭めるかの作戦に転換した。早くから「連立離脱」カードを捨てた公明党にとって、行使容認拒否を最後まで貫くことは不可能だった。

 高村氏と石破茂自民党幹事長は13日の与党協議会が終わると官邸を訪ね、首相に協議内容を報告した。「なかなか悪戦苦闘しています…」。そう語る高村氏に首相はなおもこう語り、公明党への働きかけを強めるよう指示した。

 「国の存立、国民の権利を守るために、必要なことはきちんとできなければいけない。そういうたたき台でなければならない。しっかりやってほしい」

 ただでさえ公明党に配慮した「たたき台」とあって、首相はこれ以上、譲る気はない。事態を見守っているのは米国サイドも同じだ。マイケル・グリーン元国家安全保障会議アジア上級部長は今月1、2両日に来日した際、ある自民党議員にこう語ってみせた。

 「東アジアで集団的自衛権を認めないのは中国共産党と日本共産党、社民党だけだ。公明党はどういう態度をとるのだろうか…」

44チバQ:2014/06/16(月) 18:42:52
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140616/stt14061616000002-n1.htm
「一体だれが説明するのか…」行使容認の公明、支持者説得に苦悶
2014.6.16 16:00 (1/2ページ)[公明党]
 集団的自衛権の行使容認にかじを切った公明党が、党所属地方議員や支持母体、創価学会員らに対し、どう説得するか苦悶(くもん)している。14日には安倍晋三首相が戦闘下の海上交通路(シーレーン)の機雷掃海も可能にしたいとの考えを示し、党内に動揺が広がった。17日の与党協議では機雷掃海を行使容認の範囲内とするか綱引きが予想される。

 14日、大阪市内で公明党大阪府本部の議員総会が報道陣に非公開で開催された。来春の統一地方選に向けて結束を確認するために集まった地方議員らに対し、府本部顧問でもある北側一雄副代表は新3要件について説明した。

 「協議中で、結論が出た話ではありません。決まればまた説明します」

 出席者によると、経過も含め説明にかけた時間は約30分間。質疑はなかったが、会場には釈然としない表情を浮かべる人もおり、「『どうなっているのか、よく分からない』といった雰囲気だった」という。

 13日の安保法制に関する党内協議直後、「支持者への説明」に不安を抱くある若手議員が、北側氏に与党協議の進捗(しんちょく)状況について確認を迫った。北側氏は「デリケートな問題だから」とその場を取り繕ったが、この若手議員は「報道が先行しているが、まだ決まったわけではなく『協議中』ということを確認したかった」と打ち明ける。

 公明党執行部が支持者に説明する理屈として重視しているのは、新3要件はあくまでも「自国の防衛」のためにあるという視点だ。

 新3要件には「他国に対する武力攻撃が発生し…」という集団的自衛権の行使を容認する根拠となる部分があるが、その文言に続く「国民の生命、自由および幸福追求の権利が根底から覆されるおそれがある」の部分は「個別的自衛権の思想も入っており、『日本国民を守るため』と説明できる」(党幹部)という。

 ただ、そんな矢先に首相が機雷掃海も可能にしたいと発言し、15日には自民党の石破茂幹事長が神戸市内で、閣議決定の時期について「今国会中に全力を挙げる」と表明した。

 公明党は機雷掃海に難色を示しており、党幹部は「新3要件は示されたばかりだ。どの事例が可能になるかはこれからの話だ」と首相らの発言に強い不快感を示した。別の党幹部はこう嘆いた。

 「一体、誰が支持者を説得するのか…」(岡田浩明)

45チバQ:2014/06/17(火) 21:36:27
http://mainichi.jp/select/news/20140618k0000m010068000c.html
集団的自衛権:公明議員、自民新3要件案に異論噴出 
毎日新聞 2014年06月17日 21時27分

 集団的自衛権の行使容認を巡る与党協議を受けた公明党の17日の国会議員の会合で、自民党が示した自衛権発動の新3要件案に異論が噴出した。行使容認の閣議決定を急ぐ安倍晋三首相に引きずられた形で一部容認に転じた執行部に対し、「そもそも憲法解釈変更で集団的自衛権を認めていいのか」と本来の党方針に沿った慎重論も。党内の意見集約の道筋は見えず、党幹部は「ゴールは相当遠い」と漏らした。

 「グレーゾーンや国際協力もまだ自公で合意していないのに、なぜ集団的自衛権の議論をしているのか」

 「集団的自衛権の8事例の必要性がはっきりしないのに、『武力行使の要件を変えましょう』と言うのは論理が飛躍している」

 与党協議後の公明党の会合では、政府・自民党の前のめり姿勢や執行部の進め方に批判が上がり、与党協議の座長代理である北側一雄副代表は「まだ与党協議は続いている」と釈明に追われた。

 新3要件案が、他国への攻撃でも「国民の権利が根底から覆されるおそれ」があれば集団的自衛権の行使を認める点に対しても、「『おそれ』では行使の範囲が広がりすぎる」と慎重論一色。「他国といえば世界中だ。より限定すべきだ」との懸念も出て、発言した約20人中、新3要件案をそのまま認める意見はゼロだった。公明党は19日に再び党会合を開くが、北側氏は記者団に同日の意見集約は困難との見方を示した。

 党執行部はこれまで、行使容認の閣議決定を譲らない首相に押され、「一部容認」で行使の範囲を狭める戦術に転換。幅広い行使容認を勝ち取りたい政府・自民党とせめぎ合いを続けている。弁護士で安全保障政策にも精通し、「公明で最も硬い一人」と目された山口那津男代表は17日の記者会見で「与党協議で議論を尽くしてほしい」と疲れ切った表情で繰り返した。

 だが、こうした急速な方針転換に、「平和」を党是としてきた党所属議員や支持母体・創価学会の現場が追いつけない。北側氏が党の会合に与党協議の結果を持ち帰る度に、執行部が自民党と大筋で一致している「グレーゾーン事態」への対応についてさえ、基本的な質問が殺到。執行部と他の議員らの認識のズレが議論の遅れにつながっている。

 山口氏らが重視してきた「従来の憲法解釈との整合性」を保とうと、執行部は集団的自衛権の行使を否定した1972年の政府見解を行使容認の根拠にしたい考えだ。だが党会合では「同じ72年見解から逆の結論を導いて整合性が取れるというなら、きちんと説明してほしい」と真っ向から疑問が上がった。

 さらに党執行部は「個々の事例の是非を検討し、行使容認の範囲を絞る」という当初の戦略からも後退。北側氏は17日の与党協議で「この段階に至って事例に固執するのはいかがなものか」と新3要件案の検討を優先する考えを示したが、党内では「歯止めがかからなくなる」「国会で事例を詰められたら、どうやって答弁するのか」と、8事例の是非を問う声が根強い。

【高本耕太、阿部亮介】

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46チバQ:2014/06/28(土) 01:03:54
http://mainichi.jp/select/news/20140628k0000m010115000c.html

集団的自衛権:公明地方組織なお不満…28日に懇談会

毎日新聞 2014年06月27日 23時50分(最終更新 06月28日 00時48分)


 公明党は28日、集団的自衛権の行使容認に向け、都道府県代表らを集めた「県代表懇談会」を党本部で開催する。山口那津男代表は既に容認方針を打ち出したものの、地方組織には「説明がまったくない」「来春の統一地方選に向けて支持者に説明できない」などの不満がなお強い。政府は7月1日に閣議決定する構えで、公明党にとって懇談会が意見集約の山場になる。

 ◇意見集約大詰め

 懇談会は、同党が集団的自衛権の行使容認に転じたことを与党合意前に地方組織に説明するため、急きょ設定された。党所属国会議員や都道府県代表らが出席し、質疑を行う予定だ。同党関係者は「地方組織は情報が届かず『ガラパゴス状態』だ。懇談会は当然紛糾するだろう」とみる。関東地方のある県幹部は「憲法解釈変更の容認をどう説明し、党員の理解を得るか不安だ」と漏らした。

 山口氏は27日夜、和歌山市の党会合で支持者らを前に講演。「私は集団的自衛権に断固反対だった」と述べつつ、閣議決定案について「日本を守るための武力に限られ、やむを得ない。限りなく個別的自衛権に近いものは認めてもいいのではないか」と評価し、集団的自衛権の行使容認に転じた党方針に理解を求めた。懇談会で反対意見が出ても、行使容認の方向が変わる可能性は低い。

 実際、与党協議を踏まえた公明党内の会合は27日も開かれたが、反対論は減少。行使容認を前提に、「限定」を厳格化するよう求める意見が目立った。

 一方、党執行部は席上、国連の集団安全保障のもとでの武力行使を閣議決定には明記しないと説明した。しかし、政府が集団安保での武力行使を視野に入れていることが想定問答集で明らかになったため、出席者からは「どうなっているんだ」と執行部や政府側出席者を追及する声が上がった。【高本耕太、水脇友輔、入江直樹】

47とはずがたり:2014/06/28(土) 20:41:33

山口代表「私が辞めればいいんだろ…」 与党協議決着の裏に公明の作戦ミス
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140628/plc14062812020012-n1.htm
2014.6.28 12:02

 集団的自衛権の行使を容認する憲法解釈変更をめぐる与党協議は、慎重姿勢だった公明党が降りる形で事実上決着し、自公の緊張関係はひとまず解消された。政府・自民党はあの手この手で公明党への説得作業を行ったが、結末は公明党の「作戦ミス」が招いたものだった。(水内茂幸、岡田浩明)

 「細かい事例に拘泥するのではなく、どういう歯止めをかけるのかが重要だ」

 27日、山口氏は公明党の会合の最後にこう訴え、行使容認への理解を求めた。

 5月20日から始まった「安全保障法制整備に関する与党協議会」で、具体的事例から議論に入ったのは公明党の意向だった。しかし山口氏は、事例にこだわると党内への説明が厄介になると踏んだ。

 公明党内で6月中旬、山口氏が周囲に漏らしたこの一言に衝撃が走った。

 「私が辞めればいいんだろ…」

 公明党は、集団的自衛権の行使を容認せざるを得ない環境に追い詰められていた。後は、行使への「歯止め」をどれだけ勝ち取ることができるかで、政府・自民党と最後の攻防を繰り広げている最中だった。山口氏が辞任すれば、全面敗北を認めたことになる−。党幹部や支持母体、創価学会の関係者は慰留に努めた。

 これに先立つ6月10日の国会内。山口氏は井上義久幹事長、北側一雄副代表と三者会談に臨んだ。北側氏は山口氏に報告した。

 「代表が『政府の憲法解釈の基礎』と位置付ける昭和47年の政府見解を自衛権発動の新3要件に盛り込むよう、自民党の高村正彦副総裁に言っておきました」

 47年見解は、わが国が自衛権を行使できるのは「国民の生命、自由および幸福追求の権利が根底から覆される」場合とし、「集団的自衛権の行使は、憲法上許されない」と結んでいた。北側氏はこの要件を新3要件に盛り込むことで、個別的自衛権と集団的自衛権の接点を見いだそうとした。

 「う〜ん…」

 党の先頭に立って行使容認に「断固反対」などと主張してきた山口氏は、北側氏の報告にうなった。それでも、北側氏の論理を認めざるを得なかった。

 かねて「肌合いが合わない」とされた安倍晋三首相と山口氏。集団的自衛権の行使容認をめぐり、2人の緊張関係は頂点に達するとみられていた。

 ところが、2人の勝負は「今年1月の時点で決まっていた」との見方は少なくない。通常国会召集の1月24日、首相が施政方針演説で集団的自衛権について言及すると、山口氏は記者団にこう語った。

 「政策的な違いだけで連立離脱は考えられない」

 「連立離脱カード」を早々に封印してしまったことで首相を揺さぶることができなくなり、今でも「痛恨の一言だった」(党幹部)と言われている。

 漆原良夫国対委員長が2月25日付のメールマガジンで「国民の声を聴くとの一番大切な部分が欠落している」と首相を公然と批判したが、もはや首相が動揺することはなかった。

 山口氏が辞意を漏らしたのは、党内が収まるのかという不安や「作戦ミス」の責任もあったとみられる。

 山口氏が26日夜のNHK番組で憲法解釈変更の容認を表明すると、政府高官はうっすらと笑ってみせた。

 「ついに山口さんが言ってくれたか。これで、公明への説得作業は終わった」

 とりあえず辞意は撤回した山口氏は27日夜、和歌山市内での会合で、支持者らを前に行使容認について胸中を吐露した。

 「米国を守るためではなく、日本を守るための武力行使に限られる。やむを得ない…」

48チバQ:2014/06/29(日) 20:08:51
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2014062902000121.html
公明、地方から懸念続々 時間超過し慎重論
2014年6月29日 朝刊

 武力で他国を守る集団的自衛権の行使容認をめぐり、公明党は二十八日、県代表懇談会を党本部で開き、都道府県の代表者から初めて意見を聞いた。限定容認に理解を求める党執行部に対し、出席者からは連立離脱論や行使容認へ慎重対応を求める意見が相次いだ。 

 会合では、日本が武力攻撃を受けて初めて武力を行使する専守防衛を「維持できるのか」「閣議決定でいいのか。本来は憲法改正すべきでは」などと、憲法解釈の見直しへ懸念が多数出た。「憲法という根幹で意見が食い違うのだから、政権から離脱すべきではないか」と、連立離脱に言及した地方代表もいた。

 これに対し、山口那津男代表は与党協議の経緯を踏まえ「今回の集団的自衛権の行使は極めて限定的で、憲法九条の規範は変わらない」と、限定容認を受け入れることに理解を求めた。「国会議員だけで決めていいのか。地方議員の意見も聞いてほしい」という求めもあったが、井上義久幹事長は「執行部として責任を持って決定したい」と述べた。

 会合では出席した約七十人のうち、約二十五人が発言。予定の三時間を三十分以上超えて行われ、「厳しい意見ばかりだった」(党幹部)という。執行部は三十日の国会議員による会合で最終的な意見集約を図りたい考えだ。

49チバQ:2014/06/30(月) 21:57:13
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2014063000905
公明慎重派、最後は沈黙=統一地方選へ戦々恐々−集団的自衛権
 公明党の山口那津男代表ら執行部は30日、集団的自衛権の行使容認に向け一任を取り付けた。納得できない慎重派も、最後は「連立離脱がない以上、流れは変えられない」(若手)と沈黙するしかなかった。党是の「平和」に逆行しかねない決断を受け、執行部は説明責任を尽くすことで批判を和らげたい考えだが、来春の統一地方選は逆風が避けられそうになく、党内は戦々恐々だ。
 「苦渋の決断だが、歯止めはしっかりかかった。われわれが求めてきた法的安定性は保たれている」。党内論議の総仕上げとなった30日の外交安全保障調査会などの合同会議。政府・自民党から「7月1日閣議決定」と期限を切られ後がない山口氏は、10回にわたった自民党との協議で公明党の主張は反映されたと強調、理解を求めた。
 出席者からは「憲法解釈変更の必要はない」「国民の理解は深まっていない」などの慎重論の一方で、「今決めるべきだ」と決断を促す声も上がった。3時間近くに及んだ議論の末、井上義久幹事長が「執行部に一任してほしい」と呼び掛けると、もはや異論は出ず、一部の出席者は拍手で応じた。
 しかし、これまで慎重論を唱えてきた議員が賛成に回ったわけではない。ある若手は「これからが大変なのに何で拍手なんてするんだ」と容認派への不満をぶちまけた。
 執行部は7月1日に中央幹事会を開き、行使容認を正式決定する方針。早々と「連立離脱」カードを封印した山口氏らには、行使容認に前のめりな安倍晋三首相を止める手だてはなく、遅延戦術も通じないと分かると、行使にできるだけ歯止めをかける条件闘争に転じるしかなかった。
 統一地方選に向け、党内は「『平和の党』なのだから認めたくなかった」「統一地方選は嵐の選挙になる」などと危機感が強い。28日の県代表懇談会で慎重論や反対論が噴出したのも、地方組織のより強い危機感を反映したものだ。
 執行部も楽観しているわけではない。北側一雄副代表は30日の合同会議後、記者団に「国民に説明責任を果たさないといけない」と強調。各地で支持者向けの説明会開催も検討しているが、「拡大解釈の余地はある。首相の答弁次第では党が持たない」(関係者)と影響は読み切れていない。(2014/06/30-20:50)

50チバQ:2014/07/02(水) 21:29:15
http://mainichi.jp/select/news/20140702k0000m010179000c.html
公明党:9月に党大会、役員人事へ 山口代表は続投の見方
毎日新聞 2014年07月02日 02時30分(最終更新 07月02日 02時42分)

 公明党は2年に1度開く党大会について、9月21日に東京都内で開催する方針を固めた。党大会は最高議決機関で、来春の統一地方選や2016年の参院選、次期衆院選をにらみ、党役員人事に踏み切る見通し。党執行部は集団的自衛権の行使を巡り、従来の「反対」から「限定容認」に方針転換したが、9月に任期満了を迎える山口那津男代表は続投との見方が強い。

 公明党の現執行部は09年9月に山口氏と井上義久幹事長、10年10月に石井啓一政調会長がそれぞれ就任。06年9月に就任した漆原良夫国対委員長の在任期間は、歴代の国対委員長で最長。安倍晋三首相が秋の臨時国会前に行う内閣改造もからみ、「大幅な党役員人事を行う可能性もある」(公明党幹部)という。

 党執行部が政府・自民党に押し切られる形で集団的自衛権の行使容認に転じ、連立与党内での存在感低下は避けられない。公明党内や地方組織から異論も根強く、党大会は組織の立て直しを図る場になりそうだ。【田所柳子、高本耕太】

51チバQ:2014/07/02(水) 21:31:22
http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/20140702/CK2014070202000127.html
【千葉】
「平和の党」悩む 公明地方議員 来春統一選に懸念も
2014年7月2日

 「平和の党」を掲げる公明党は、政権の歯止め役として期待されたが、集団的自衛権の行使を認める憲法解釈変更を受け入れた。県内の関係者からは「やむを得ない」との評価が相次いだが、来春の統一地方選への影響を懸念する声も漏れた。

 党県本部幹事長の藤井弘之県議(56)は先月二十八日、北側一雄党副代表と与党協議について話し合った。

 「どういう思いで与党協議で折衝してきたか直接、心情を聞いたが、ぎりぎりの交渉をしてきたと受け止めている。右寄りの野党が多い中、うちが頑張るしかない」と話す。

 支持者には解釈改憲に対する懸念が強いが、「北朝鮮がミサイルを発射するような状況では、やむを得なかったと思う。今回の内容なら何とか理解を得られるのでは」と、期待感を示した。

 榎本貞夫・君津市議(62)も「与党の責任で検討を重ねた結果だ」と一定の評価をした。政権離脱すべきだとの声には「与党の責任として連立離脱はない。公明が離れると、自民の主張がもっと前に出てくる」と反論した。

 藤井氏は来春の統一選に向け「支持者にしっかり説明しないといけない」と強調。しかし県西部のある市議は「今年は結党五十周年だが、最大の危機になるかもしれないし、来春の統一選は厳しい」と懸念を隠せない。

 この市議は「政権が変わるごとに解釈が変わるようでは困る。ある程度きちんとした歯止めが必要だ」と厳しい表情で話した。

52とはずがたり:2014/07/04(金) 18:30:17
<公明党>9月に党大会、役員人事へ 山口代表は続投の見方
毎日新聞社 2014年7月2日 01時24分 (2014年7月2日 09時27分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/politics_g/20140702/Mainichi_20140702k0000m010179000c.html

 公明党は2年に1度開く党大会について、9月21日に東京都内で開催する方針を固めた。党大会は最高議決機関で、来春の統一地方選や2016年の参院選、次期衆院選をにらみ、党役員人事に踏み切る見通し。党執行部は集団的自衛権の行使を巡り、従来の「反対」から「限定容認」に方針転換したが、9月に任期満了を迎える山口那津男代表は続投との見方が強い。

 公明党の現執行部は09年9月に山口氏と井上義久幹事長、10年10月に石井啓一政調会長がそれぞれ就任。06年9月に就任した漆原良夫国対委員長の在任期間は、歴代の国対委員長で最長。安倍晋三首相が秋の臨時国会前に行う内閣改造もからみ、「大幅な党役員人事を行う可能性もある」(公明党幹部)という。

 党執行部が政府・自民党に押し切られる形で集団的自衛権の行使容認に転じ、連立与党内での存在感低下は避けられない。公明党内や地方組織から異論も根強く、党大会は組織の立て直しを図る場になりそうだ。【田所柳子、高本耕太】

53とはずがたり:2014/07/04(金) 18:30:43
集団的自衛権問題 安倍首相の一喝で公明“腰砕け”?〈週刊朝日〉
dot. 2014年6月25日 11時39分 (2014年6月25日 12時52分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20140625/asahi_20140625_0008.html

「世界の平和と安定のため、より積極的な役割を果たしていく」

 今年1月、安倍首相は通常国会の施政方針演説でこう語り、集団的自衛権の行使容認に意欲を見せた。第2次安倍内閣が発足してから、集団的自衛権に踏み込んだのは初めて。それだけに並々ならぬ決意をうかがわせた。

 首相と親しいベテラン議員はこう分析する。

「安倍首相の祖父の岸信介氏は1960年に安保改定を果たしています。首相が集団的自衛権の行使容認によって日米関係の双務性を完全なものにし、祖父の残した宿題を完遂させたいと思っているのは間違いない。本当は昨年秋に手を付けたかったが、消費増税8%への判断や、平和を掲げる創価学会の総本部ビルの完成式典と重なるため、しぶしぶ見送った。だから余計に、今国会でとの思いが強かったのでしょう」

 そんな前のめりな首相のブレーキ役として期待される公明党。だが、山口那津男代表(61)は「長年、政府は集団的自衛権の行使を認めていない」と牽制(けんせい)しながらも、1月末には「(連立)離脱は到底考えられない」と明言。いずれ歩み寄ってくるとの見方が、官邸内に広まった。

 首相は念には念をと、公明党の一部議員を接待して取り込むとともに、2014年度予算が成立した2週間後の4月3日には、集団的自衛権の行使容認について公明党との与党協議をスタートさせた。

 5月15日には首相の私的諮問機関である「安保法制懇」が報告書を提出。首相は記者会見で「国民の命と暮らしを守るために、国内法制を整備します」と高らかに宣言した。
 完全に安倍自民党のペースで進んだ自公協議だが、5月下旬になると雲行きが怪しくなる。

「これまでの平和主義を方向転換するわけだから、きちんと憲法改正の手続きを取るべきだ」(山口代表 同月24日)
「集団的自衛権は第一義的には同盟国の安全を援助をするもの。(安倍首相の言う)『日本国民の命を守るための集団的自衛権』というのは違うのかなあという印象をもっている」(漆原良夫・公明党国対委員長 同月29日)

 公明党幹部が相次いで首相の強引な手法や見解を批判したのだ。同党中堅議員が2人のホンネを代弁する。

「朝鮮半島有事など限定的な集団的自衛権の行使なら、われわれも歩み寄れなくはないが、政府が示した15事例には地理的な範囲の制限がなく、自衛隊の活動領域を大幅に広げようとする意図が見えた。さすがにそれには合意できない。とにかく議論を引き延ばして、時間切れを狙おうとなった」

 安倍首相はこうした姿勢に激怒。

6月5日に外遊先のブリュッセルでの記者会見で、「与党協議を集中的、徹底的に進めて頂きたい」と通常国会内の合意を公明党に強く迫った。さらに「みんなの党や維新の会などは理解を示している」と話し、牛歩戦術を取る同党を牽制した。

「首相は、年末の日米防衛協力のための指針(ガイドライン)の見直しに、米国が望む集団的自衛権の行使容認を盛り込みたいと強く願っていた。スケジュールはぎりぎりで、それでぶち切れた」(首相と親しい政治ジャーナリスト)という。

 アベノミクスならぬ「アベノ一喝(イッカツ)」で、公明党には弱気ムードが広がっている。ある衆院議員が打ち明ける。

「山口代表が連立離脱しないと明言している以上、最後は政府・自民党案に合意せざるを得ません。地元の支援者に『安倍首相の暴走に歯止めをかけた』や『拡大解釈を阻止した』といった説得材料がほしい」

 別の参院議員は「自公の政治決着は首相の外遊前の7月1日か2日」と予測するが、その理由が興味深い。

「少なくとも翌月まで粘らないと、とことん議論しました、公明党は頑張りましたという雰囲気にはなりません。自公決着後は安倍首相に『公明党の指摘で直すところは直した』と言ってもらいたいですね」

※週刊朝日 2014年7月4日号より抜粋

54チバQ:2014/07/05(土) 09:11:47
でもなあ、二見は公明→新進→自由→民主だからなあ
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140703/stt14070323150005-n1.htm
元副委員長が公明批判 集団的自衛権で歯止め「説明にならず」

2014.7.3 23:15


 公明党副委員長を務めた二見伸明元運輸相が共産党の機関紙「しんぶん赤旗」のインタビューに応じ、集団的自衛権の行使を容認した公明党を批判した。「党は『歯止めをかけた』などと支持者を説得しているが、まったく説明になっていない」と述べた。6日付の日曜版に掲載される。憲法解釈変更の手法に関し「『裏口でやってしまえ』という最悪の方法だ」とも非難した。

55チバQ:2014/07/06(日) 07:25:44
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140705-00000033-jij-pol

強気の首相、公明押し切る=「平和の党」連立を優先−集団的自衛権〔深層探訪〕

時事通信 7月5日(土)8時26分配信







強気の首相、公明押し切る=「平和の党」連立を優先−集団的自衛権〔深層探訪〕


与党党首会談で(左手前から)公明党の北側一雄副代表、山口那津男代表、自民党の高村正彦副総裁、石破茂幹事長らから安全保障法制整備に関する与党協議の報告を受ける安倍晋三首相(右から2人目)=1日午後、首相官邸


 集団的自衛権の行使容認をめぐる政府・与党内の攻防は、安倍晋三首相が公明党を押し切る形で決着した。「平和の党」を看板に掲げる公明党は当初、行使容認に抵抗したが、「連立離脱」を封印したことで強気の首相をとどめるすべがない。自民党が1972年の政府見解に基づく自衛権発動の新3要件を示したことが呼び水となり、公明党は妥協に傾いていった。

 ◇72年見解で接点
 「公明党の北側一雄副代表は、72年見解をのめば党内をまとめると言っています」。6月10日、首相官邸執務室。与党協議の座長を務める自民党の高村正彦副総裁は首相と向き合うと、72年見解を根拠に、公明党との合意を図る考えを伝え、了承を得た。
 公明党の山口那津男代表らは当初、「解釈変更は憲法精神にもとる」と主張、憲法改正によらずに集団的自衛権行使を可能にしようとする首相をけん制した。これに対し、首相は5月15日の記者会見で、行使できるケースを限定する「限定容認論」まで譲歩する姿勢を示した。公明党幹部からは「首相が降りたのに、うちは1ミリも譲らなくていいのか」との声が漏れた。
 これと前後して、公明党執行部では、政府の従来見解との「論理的整合性」(山口氏)が不可欠との立場から「72年見解なら政府・自民党と接点を探れる」との考えが浮上。北側氏は高村氏と水面下でも接触を重ね、こうした公明党内の空気を伝えた。
 こうして高村氏は6月13日の第6回与党協議で、座長私案として新3要件を提示。文言修正を経て、7月1日の合意に進んだ。公明党幹部は「座長私案は公明案みたいなもの。あのときが潮目だった」と振り返る。
 1日、閣議決定を受けた記者会見で、首相は満足げに語った。「連立与党が濃密な協議を重ねた結果だ」

 ◇米反応も誤算
 公明党で最終局面まで慎重姿勢を崩さなかった山口氏にとっては、米政府の反応も誤算だった。自他共に認める安全保障政策通の山口氏はかねて「米国は行使容認一辺倒ではない」と主張していたが、4月に来日したオバマ米大統領は首相との首脳会談で、行使容認に向けた首相の取り組みに支持を表明したためだ。
 与党協議が大詰めを迎えた6月、山口氏はハドリー元米国家安全保障担当大統領補佐官ら、米国の知日派知識人と相次いで会談したが、いずれも行使容認を歓迎する意向を示したという。山口氏の主張は説得力を失い、公明党幹部は「裏で外務省が糸を引いていたのでは」とほぞをかんだ。
 公明党は限定容認を受け入れたものの、自民党との間には火種が残る。11回を数えた与党協議では、集団的自衛権に基づく武力行使であるシーレーン(海上交通路)の機雷掃海が認められるかどうかは詰め切れなかったためだ。
 国連安保理決議に基づく集団安全保障措置への対応も積み残しとなった。政府が作成した想定問答集では「新3要件を満たすならば、憲法上『武力の行使』は許容される」と明記。1日の自民党会合で、高村氏は「公明党には、引き続き集団安全保障はやらざるを得ないと言ってある」と譲らない考えを明言した。

56とはずがたり:2014/07/22(火) 14:07:58
<山口公明党代表>集団的自衛権閣議決定「速すぎたかも」
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/politics/mainichi-20140722k0000m010083000c.html
毎日新聞2014年7月21日(月)23:45

 公明党の山口那津男代表は21日、熊本市で開かれた党会合で講演し、集団的自衛権の行使を容認した1日の閣議決定に対する世論の批判を念頭に「(与党協議は)ちょっとスピードが速すぎたかもしれない。『もっと国民に分かるようにやれ』という意見は当然あった。(政府が示した)事例も理解しにくいものもあった」と、反省の弁を述べた。

 山口氏は講演後、閣議決定後の報道各社の世論調査で内閣支持率が低下していることに対し、「謙虚に受け止める。国民に閣議決定の歯止めの意義が伝わりきれていない。政府・与党が説明の努力を重ねていくことが大事だ」と記者団に強調した。

 与党協議を巡っては「公明党が連立離脱を封印し、政府・自民党に足元を見られた」と指摘された。これについて、山口氏は講演で「公明党が離脱すれば政治が不安定になる。それは国民への裏切りだ」と反論。「安倍(晋三首相)さんが石原慎太郎さんと仲良くなって、国民の期待しない安全保障政策を取っていたら、(離脱した)公明党は別の意味で批判されただろう。そこまで考えて我々は行動した」と正当性を訴えた。【高本耕太】

57とはずがたり:2014/07/22(火) 16:04:22

自公ズレ鮮明 内閣支持率/行使容認/原発再稼働 本社・FNN世論調査
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/politics/snk20140722089.html
産経新聞2014年7月22日(火)07:59

 産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)の合同世論調査で、安倍晋三内閣の支持率は自民党支持層では81・3%に達したのに対し、連立を組む公明党支持層は52・2%にとどまった。主要政策をめぐる意見のズレも大きい。一方、日本維新の会の分党に伴い石原慎太郎共同代表らが結成する新党「次世代の党」支持層の内閣支持率は66・7%に上り、より自民党に近いことが改めて浮き彫りとなった。(力武崇樹)

 憲法解釈変更の閣議決定で集団的自衛権の行使を容認したことについて、自民支持層の57・1%は「評価する」とし、「評価しない」は31・0%だった。これに対し、公明支持層は「評価しない」が50・0%と「評価する」の43・5%を上回った。

 集団的自衛権の行使容認が「抑止力」になるかどうかについても、自民支持層の50・0%が「思う」と答えたが、公明支持層は26・1%。「思わない」との回答は自民支持層が38・6%なのに対し、公明支持層は65・2%に達した。

 自衛隊の海外派遣を随時可能とする「一般法」(恒久法)の制定についても、自民支持層の49・7%が賛成、公明支持層では32・6%にとどまった。

 また、原発の再稼働に関しても、自民支持層は賛成が57・1%で、反対が34・7%。公明支持層は賛成が43・5%、反対が50・0%との回答となった。

 一方、次世代支持層をみると、内閣支持率が公明支持層を上回ったほか、憲法解釈変更の閣議決定による集団的自衛権の行使容認については53・3%が「評価する」と回答。集団的自衛権が「抑止力」になるとの答えも66・7%に達した。原発再稼働についても、賛成が46・7%、反対は40・0%だった。

 こうした中、公明党の山口那津男代表は21日夜、熊本市内で講演し、集団的自衛権の行使容認をめぐり、連立政権離脱を否定して自民党との協議に臨んだことに対する批判にこう反論した。

 「公明党が連立から抜ければ政権は不安定になる。安倍首相が石原氏と仲良くなり、国民の期待しない安全保障の方向性を取ったかもしれない」

58名無しさん:2014/07/30(水) 22:28:43
公明、軽減税率で巻き返し=統一地方選にらみ強硬論
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2014072500831
時事通信 2014/07/25-18:50
 

 公明党が、来年10月に予定される消費税率10%への再引き上げに合わせ
た軽減税率の導入に意識を集中し始めた。集団的自衛権の行使容認で慎重論を
唱えながら、政府・自民党に押し込まれた感は否めないだけに、軽減税率で何
としても巻き返したい考え。来年春の統一地方選もにらみ、幹部の間で強硬論
が高まりつつある。

 「圧倒的な、8割近い国民の軽減税率導入に対する期待が各種世論調査で示
されている」。山口那津男代表は24日の記者会見で、軽減税率導入の必要性
を訴えた。

 軽減税率は、生活必需品などの消費税率を低く抑え、低所得者層の負担感を
軽くするもので、公明党は消費税増税関連法に賛成した際、軽減税率導入を約
束して支持者らを説得した経緯がある。同党幹部は「集団的自衛権に続いて、
軽減税率でも譲ったら党内が持たない」と苦しい胸の内を明かす。来春の統一
地方選を見据え、「勝ち取れば選挙戦で追い風になる」(幹部)と、目玉政策
に位置付けたいとの思惑もある。

 しかし、与党税制協議会で今月から始まった各種団体からのヒアリングでは、
流通業界を中心に「納税事務負担が増える」などと異論が続出。税収減につ
ながるとして、導入に慎重な自民党は「公明党が考え直す材料になっただろう」
(税調幹部)と突き放す。

 与党は9月以降、制度設計に向けた協議を本格化させる予定で、年末の税制
大綱論議が攻防のヤマ場となる。公明党執行部の一人は「テーブルを引っ繰り
返すくらいのことをやらないと」と一歩も引かない構え。ただ、これまでの劣
勢をはね返す新しい材料は見当たらず、ある幹部は「厳しい現実があることを
早めに支持者に理解してもらわないといけない」と早くも予防線を張っている。

59チバQ:2014/08/10(日) 21:24:12
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140807/lcl14080708590001-n1.htm
【北九州再興への選択 (上)】
風雲急を告げる市長選 北橋氏、市議団抱き込み 迷走する自民 
2014.8.7 08:59 (1/5ページ)

政治資金パーティーで出馬意欲を示した北九州市の北橋健治市長=5日午後、北九州市小倉北区のリーガロイヤルホテル小倉
 「私を育てていただいた北九州の将来のため、命がけで戦い抜く決意です。秋には改めて皆さまに決意を表明させていただく。それには市議会の最大会派(自民党)を含めて党派を超えた信頼関係をどこまで築けるかにかかっています。がんばります!」

 8月5日夜。北九州市長の北橋健治(61)は、同市小倉北区のリーガロイヤルホテル小倉で開いた政治資金パーティー「北橋健治を囲む集い」で叫ぶような口調で訴えた。

 来年2月に任期満了を迎える北九州市長選まで、まだ半年ある。だが、会場には地元経済界や市民団体などから約1千人が参集し、出席者の多くは「3選出馬する意向だと受け止めた」(連合福岡会長の高島喜信)という。

 北橋はこれまで7年半の市政運営を振り返り、「市議会各会派の力強いご支援」へ感謝の言葉を繰り返した。

 だが、パーティーには国会議員や地方議員を1人も招待しなかった。「市民党を掲げており、余計な政治色を出さないため」(後援会関係者)だ。

 兵庫県西宮市出身の北橋は、新日鉄(現新日鉄住金)系労組に支えられ、昭和61年の衆院選に、民社党公認で中選挙区時代の旧福岡2区から出馬し初当選した。以後、新進党、民主党と移り、衆院議員を6期目途中までの20年余り務めた。

 北九州市長を5期20年務めた末吉興一の勇退に伴い、平成19年2月の市長選に民主・社民・国民新推薦で出馬。「清新」「親しみやすい」イメージで支持を広げ、政権与党の自民、公明推薦の元国土交通官僚を破り、市長に就任した。

 当選後、北橋は「市民党」を名乗り、民主党色の打ち消しを図った。市政運営では市議会に配慮し、最大会派・自民党も抱き込んでオール与党態勢を築く。

 23年2月の市長選では、政党推薦を一切受けずに出馬し、共産推薦候補との一騎打ちを得票率73・6%で圧勝した。実質的には共産党をのぞく各会派の後押しを受けての戦いだった。

 当時、民主党の菅直人内閣は支持率が低下していた。3カ月前に行われた福岡市長選では自民・公明の支援を受けた新人候補が、民主・国民新党推薦の現職を破った。

 自民党にとって、北九州市長選は福岡県での党勢回復の絶好の機会だったが、市議団の意向で独自候補を擁立しなかった。北橋の「市民党」戦略に自民党も乗っかったといえる。

 中でも、市議会の実力者である自民党市議団団長の片山尹(おさむ)は、北橋と良好な関係を築いてきた。片山の意向は市政にも色濃く反映される。

 市の元幹部職員は「市長は、片山さんらの要求をできる限り聞いてきた。といっても市長は取り込まれたのではない。その逆で、上手に自民党市議団を味方に付けたのだ」と語る。

60チバQ:2014/08/10(日) 21:24:47

× × ×


 北橋は目立った失政はない。温厚で親しみやすい人柄もあり「次も北橋で決まりだろう」。こんな観測が流れ始めた北九州市長選は、今年6月になり、風雲急を告げた。

 「今のままではいけない。北九州の再生のために自民党は候補者を立て、戦わねばならない。相乗りはしない。県議、市議も党員であるなら支えるべきだ」

 6月28日、自民党市議、三原征彦の市議会議長就任パーティー。演壇に立った副総理兼財務相の麻生太郎(衆院福岡8区選出)は約1200人を前に、独自候補擁立の方針を示した。

 政権ナンバー2の麻生の言葉は重い。

 しかし、自民党市議団22人のうち、その場にいたのは9人に過ぎなかった。片山ら北橋続投を支持する半数強の市議は欠席した。

 麻生発言から数日後の7月初旬、北橋支持派の自民党市議団幹部は東京にいた。選挙を取り仕切る党幹事長の石破茂を訪ねた。

 「今の市長でいきたい」

 関係者によると、独自候補を立てるべきでないと直談判した市議団幹部に対し、石破は明言を避け、「原則独自候補を出すべきだが、市議団はまとまってほしい」と応じたという。

 自民党本部は、都道府県知事選と政令市長選では相乗りしない方針だ。石破は7月28日、来春の統一地方選を念頭に「宝くじも買わねば当たらないし、候補者は立てなければ勝てません」と、独自候補擁立の重要性を強調した。

 にも関わらず、北九州市長選に関しては、今のところ「洞ヶ峠」を決め込んでいるように見える。統一選や、ポスト安倍を見据えて地方組織に気を使っているのか、あるいは、自公推薦候補が元民主党衆院議員に敗れた滋賀県知事選(7月13日)のショックを引きずっているのか…。

 石破の姿勢に、ある自民党県連幹部は「いくら市民党といったって、北橋氏が民主党衆院議員だったことは、地元はみんな知っている。国政で安定政権を築いている自民党が、政令市の市長選で不戦敗なんて恥ずかしいまねができるものか」と反発する。


× × ×


 3選出馬が確実視される北橋に対し、自民県連最高顧問の麻生や県議の多くは主戦論で、地元・北九州市議団の過半数は対決を回避しようとしている。

 北九州市を選挙区とする2人の自民党衆院議員−三原朝彦(福岡9区)と山本幸三(福岡10区)も、市議団との関係から北橋続投に傾いているとみられ、市長選をめぐる動きは今ひとつだ。

 麻生周辺は、新日鉄住金八幡製鉄所(北九州市)の元幹部社員(56)に目を着けた。だが、水面下の調整がうまく行かず、ご破算となった。

 北橋支持派に軍配が上がるかに思われたが、7月23日、唐突な出馬表明があった。

 「北橋市政で停滞する北九州を、ものづくりの街として復活させたい」

 三原朝利(あさと)(36)は北九州市内で開いた記者会見で、こう述べた。朝利は市議会議長の征彦の息子で、衆院議員三原朝彦の甥(おい)にあたる。

 朝彦は北橋支持とされ、「相談したら強く反対される」と相談せずに出馬表明に踏み切った。

 朝利本人は自民党の推薦を希望しているが、メドは立っていない。

 麻生も今のところ支援に難色を示している。麻生にとって三原家は、中選挙区時代の旧福岡2区で長年、議席を争った政敵なのだ。

 今のところ、朝利を支援するのは、勝手連的な一部の自民党の地方議員にとどまる。支持が広がるのか。かぎを握る麻生は、朝利の覚悟を見極めようとしている。

 自民党の支援を得られなければ北橋有利の構図は変わらない。そんな中、朝利は毎日十数カ所の街頭で、通行人にアピールする辻立ちをしている。

 市議団は週明けにも選挙戦への対応を協議するが、折り合いはつきそうにない。相乗り志向に反感を抱く自民党市議は「市長選候補を出し、堂々と政策論争をすべきだと思うが、現実問題として市議団が候補擁立でまとまるのは不可能だ。今のままでは北橋さんには勝てない」と嘆く。(敬称略)





 鉄の都、大陸との貿易の窓口として、日本の近代化を支えた北九州市。往時は九州一の人口を誇ったが、企業の撤退・縮小に伴う人口減少に歯止めがかからず、斜陽都市と呼ばれるようになった。製造業の街の再興はなるのか。来年2月に任期満了を迎える2期8年の北橋市政を検証する。

61チバQ:2014/08/17(日) 17:51:54
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140807/stt14080721450009-n1.htm
【かすむ航路(上)】
創価学会、集団指導体制の限界 集団的自衛権でくすぶる不満と戸惑い
2014.8.7 21:45 (1/3ページ)[公明党]
 「君たち創価の青年が世界の友とスクラムを組み、人類の宿命を転換する平和と共生の100年へ、新たな大潮流を起こしていってくれたまえ」

 7月20、21両日に両国国技館(東京都墨田区)で行われた「総東京創価青年大会」。延べ4万人が集まる中、創価学会名誉会長、池田大作のメッセージが読み上げられた。スクリーンには池田と青年との一体感をみせようと会場の熱気あふれた様子が映し出され、会場には赤、黄、青の「三色旗」がなびいた。

 学会の「三色旗」は、赤が勝利、黄が栄光、青が平和をそれぞれ表す。

 しかし、「平和」への思いは、集団的自衛権の行使を限定的とはいえ容認した公明党への不満や戸惑いとして噴出している。

 集団的自衛権の行使を可能にする憲法解釈変更の閣議決定が行われたのは7月1日。その後、党側は党員や支持者への説明と理解に苦労している。

 「理屈は分かった。しかし、今回認めたのは集団的自衛権なのか、個別的自衛権なのか。どういう言い方をすればいいのか」

 7月13日、都内で開かれた創価学会の会員向け説明会「政治学習会」。約150人を前に、一通り説明し終えた公明党関係者に学会幹部から突然、「疑問」の声が上がった。党関係者は、言葉に詰まった。

 学会幹部の「疑問」は、来春の統一地方選を見据え、選挙の実動部隊となる一般の学会員が漠然と抱く不安を代弁していた。「自民党支持者から『集団的自衛権を認めたんでしょ』と言われても、理屈が難解で反論しづらい」。その答えを探そうにも、明確な回答は見当たらない。


「手のひら返した」


 今回の閣議決定で用いたロジックがそもそも難解といえる。

 自民、公明両党による与党協議が本格化する5月以前、集団的自衛権の行使を認めるべきだとする自民党に対し、公明党は行使容認に慎重論を唱え、個別的自衛権、警察権の適用範囲拡大で対応できると主張、憲法9条との整合性に徹底的にこだわった。自公間の調整の結果、閣議決定には武力行使についてこう明記された。

 「国際法上の根拠と憲法解釈は区別して理解する必要がある」

 「『武力の行使』は、国際法上は、集団的自衛権が根拠となる場合がある」  「憲法上はわが国を防衛するためのやむを得ない自衛の措置として初めて許容される」

 公明党に配慮して国際法と憲法の両方を使い分けたのだが、皮肉にも党員や支持者の混乱を招いた。党代表、山口那津男は7月21日、熊本市内の講演で支持者を前に「国際法からみれば、集団的自衛権の一部だという人もいるが、大事なのは日本の憲法でどうするかだ」と釈明した。

 山口はこれまで「憲法改正が筋だ」と繰り返してきた。学会側も広報室が与党協議開始直前の5月17日、「本来、憲法改正手続きを経るべきだ」とする見解を公表した。政教分離の観点から与党協議を縛らないよう「本来」と前置きしつつも、公明党に対し「安易な妥協は許さない」とクギを刺したとされる。

 にもかかわらず、憲法解釈変更の閣議決定に至ったことに学会側は「手のひらを返したようだ」(幹部)との憤りがくすぶる。


終始「見守る」姿勢


 もっとも、学会側も公明党を責めてばかりはいられない。国連平和維持活動(PKO)協力法、周辺事態法、イラク特別措置法…。学会はかつて公明党がいう党是「平和」を揺るがしかねない危機に直面すれば、婦人部を中心に反発の声が上がり、水面下で党側と調整していた。

 だが、今回の安保法制をめぐる与党攻防の過程で、学会側が党幹部と接触したのは数回程度で、激論を交わした形跡も見当たらない。学会幹部は「学会側が細かい部分まで口出しすることはなかった。基本的には見守るという姿勢だった」と振り返る。

 なぜそのような姿勢に終始したのか−。学会が、会長の原田稔、理事長の正木正明、事務総長の谷川佳樹らによる「集団指導体制」に移行し、しかも意見集約しづらくなっていることが大きい。

 閣議決定翌日の7月2日、学会広報室が出した「公明党が憲法9条の平和主義を堅持するために努力したことは理解している」とのコメントは、そんな実態を象徴している。公明党の言動を追認しているにすぎない。集団指導体制の限界−。そんな現実に学会は直面している。





 集団的自衛権の行使を可能とする憲法解釈変更の閣議決定から1カ月以上が経過した。いまだに揺れる公明党と支持母体、創価学会の今を追う。(敬称略)

62チバQ:2014/08/17(日) 17:54:33
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140809/stt14080909520002-n1.htm
【かすむ航路 公明党 集団的自衛権の余波(中)】
支持者と「同化」し批判 執行部苦しめた公明引退議員
2014.8.9 09:52 (1/3ページ)[公明党]

平成12年3月、自民、自由両党との与党安全保障プロジェクトチームで有事法制協議に臨む公明党の赤松正雄氏(左端)
 ■執行部苦しめた引退議員

 「個別的自衛権と集団的自衛権は紙一重。その意味で『個別的自衛権に匹敵する』として憲法9条の範囲内に収めたことが大事で、肯定的に評価しています」

 衆院議員を6期務め、平成24年11月の衆院解散を機に議員を引退した、外交・安全保障に詳しい元公明党衆院議員、赤松正雄は今回の集団的自衛権の行使容認をめぐる結末についてそう語り、理解を示した。

 ◆離脱封印悔やむ

 イラクへの自衛隊派遣など、安全保障をめぐる節目で党がどう決断してきたかを熟知する赤松は連日、地元の兵庫・姫路などで開かれる党員・支持者向けの説明会に奔走している。「9条で許される範囲内と範囲外を明確にしたのが自公協議の所産だと説明すれば、納得してもらえるはずだ」とも語る。

 ただ、赤松のような引退議員は例外で、今回の党執行部の対応に批判的なOBは少なくない。その存在が執行部を苦しめた側面があるのは否めない。「国連平和維持活動(PKO)協力法などは『捻挫』程度ですんだが、今回は公明党の歴史に傷が残るような『骨折』になりかねない。妥協しない方がよかった」と不満を漏らすのは、近畿地方のある引退議員。

 念頭にあるのは党代表、山口那津男が今年1月に「政策的な違いだけでは連立離脱はない」と述べ、早々に離脱カードを封印したことだ。党是「平和」を揺るがしかねないテーマだけに、連立離脱も辞さない構えで臨むべきだったと悔やむ声は、なお消えない。

 大衆とともに語り、大衆とともに戦い、大衆の中に死んでいく−。引退議員が執行部の苦悩を理解するというより、支持者目線で執行部を批判する姿は、この立党の精神を忠実に追い求めようとする意味で「先祖返り」そのもの。集団的自衛権の行使容認への反対論がくすぶる地方議員や党員、支持者に「同化」しているといえる。

 党執行部が7月5日、都道府県本部の幹部らを党本部に集めて開催した「全国県代表協議会」。

 「公明党は『平和の党』として与党協議をリードし、憲法の平和主義を堅持する結論を導いたと確信しております」

 山口が声を張り上げると、大きな拍手が起きた。会合は淡々と進んだ。ただ出席者から「憲法9条は守られたのか」「中国や韓国は厳しいのではないか」などの懸念が飛び出したのも事実だ。公明党の支持母体、創価学会の会員にはこんな声まである。

 「限定的とはいえ、集団的自衛権の行使容認は『神札』を受け取る行為と同じだ。絶対に認められない」

 ◆「折り合い」課題

 時代をひもとけば、昭和18年7月、学会の前身「創価教育学会」が国家神道の神札を祭ることを断固拒否したとされ、初代会長の牧口常三郎らが不敬罪と治安維持法違反の容疑で逮捕、投獄された事件があった。

 政府・自民党の圧力に屈せず、公明党は筋を通すべきだったとの思いは支持者の奥底に鬱積している。

 「『離脱しない』と言ったから、政権にタガがはまり、公明党と合意をつくらないと、議論は八方ふさがりになる。だから、公明の主張をよく聞こうとなった。そこまで考えてわれわれは行動してきた」

 引退議員や地方議員からわき起こる連立離脱カードを封印したことへの批判に山口は7月21日、熊本市内の講演で反論してみせた。しかし、政府・自民党に押し切られたという印象を拭うための「自己弁護」の色合いがつきまとう。

 7月13日付の公明新聞・日曜版の1面トップにはこんな見出しが躍った。

 「安保法制 公明はやはり 平和の党!」

 想定問答集にも「公明党は『平和の党』の看板を下ろしたのか?」との質問に対し、こう書かれている。

 「公明党は『平和の党』だからこそ、国民の命と平和な暮らしを守るために責任を持って、与党協議をリードしました。それは、閣議決定の文書の冒頭に、『専守防衛に徹し』『軍事大国にならず』『非核三原則を守る』と明記されていることからも明らかです」

 公明党副委員長まで上り詰めながらも、最後は見切りをつけて離党した元運輸相、二見伸明は「公明党にとっては苦しい判断だったと思う。政権に参加するというのは『重み』があるということだ」と語る。

 「平和」を連呼するだけで、平和を維持することはできない−。そんな現実と理想の間でどう折り合いをつけるかは、政権与党である以上、公明党にとって永遠の課題といえる。 (敬称略)

63チバQ:2014/08/17(日) 17:56:16
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140812/stt14081213120003-n1.htm
【かすむ航路 公明党 集団的自衛権の余波(下)】
追い詰められた末の代表続投 軽減税率で苦悩続く
2014.8.12 13:12 (1/3ページ)[公明党]

昨年12月の与党税制協議で軽減税率導入を決め、記者団の質問に答える公明党の斉藤鉄夫(右)、自民党の野田毅両税制調査会長。導入時期をめぐり今年末も激しい攻防が待ち受ける
 結党50年の節目と重なる9月21日の公明党大会で、代表の山口那津男が無投票4選されることは既定路線だ。そこに向かって山口は自らの「実績」や「役割」をアピールするのに懸命となっている。

 「今回決めた閣議決定は、これから法律を作る基になる考え方です。この基を、しっかり国会の議論でさらに掘り下げて明確にしていきます」

 今月1日に発売された創価学会関連の月刊誌「第三文明」9月号の評論家との対談で、集団的自衛権の行使容認をめぐる閣議決定についてこう語った。政府・自民党との攻防の第2ラウンドは安全保障関連法の改正作業−。そう言っているに等しい。


煮え切らない態度


 首相、安倍晋三が政府の有識者会議「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会(安保法制懇)」の報告書を受け取り、記者会見に臨んだのは、与党協議が始まる前の5月15日のことだった。安倍は「限定容認論」を訴え、武力行使を目的とした多国籍軍などの集団安全保障への参加も「決してない」と封印した。

 安倍の「譲歩」を受け、公明党のある引退議員は「首相が譲歩したんだから条件を整え、容認の方向で交渉したらどうか」と山口に進言した。しかし山口は「そんな気はない」と突っぱねた。

 与党協議を重ねても、山口は「党員・支持者に理解されるだろうか…」と、煮え切らない態度を取り続けた。さすがに、与党協議の実務者は決断を迫った。

 「そんなこと言っている場合じゃない。首相が『急いでくれ』と言っているんです」

 背中を押される形で山口は6月13日の党参院議員総会でかじを切った。

 「合意を目指す姿勢で臨んでいく」

 そんな姿を「潔くない」と批判する声も漏れたが、それは安倍に近い公明党議員が中心だった。山口の責任を問う声は党内や支持母体の創価学会には皆無だ。

 「ポスト山口」が不在という事情もあるが、山口の歯切れの良い発言などから「山口人気」は健在。多忙でも手紙が届くと返事を書くなど、山口流の心遣いが人気の源泉といえる。

 だが、「風雪に耐えた連立政権」(安倍)に横たわる課題は山積している。

 とりわけ公明党が神経をとがらせているのは、生活必需品の消費税率を低く抑える軽減税率制度の導入時期だ。党執行部は消費税増税関連法に賛成する条件として、軽減税率導入を約束し、支持者らを説得した経緯がある。

 このため、来年10月に予定される消費税率10%への引き上げ時と「同時導入」の旗を降ろしていない。ただ、山口は7月22日、同時導入が「望ましい」としながらも、「最終的に首相の判断。首相が判断できるよう材料を与党として整えるのが重要だ」とトーンダウンさせた。

 党内には「集団的自衛権行使は限定的とはいえ容認したのだから軽減税率ではこちらの要求をのんでもらう」といった強硬論もあるが、山口は集団的自衛権と軽減税率を取引材料にする可能性を否定してきただけに、「江戸の敵を長崎で討つ」ような印象を持たれることは避けたいようだ。


統一選へ焦り募る


 与党税制協議会が行った関係団体を対象とした軽減税率に関する意見聴取では、流通業界を中心に「納税事務負担が増大する」などと異論が続出した。「導入に慎重な自民党側がわが党への説得材料にしたい思惑が透ける」(公明党税制調査会幹部)と早くも押され気味だ。与党税制大綱をめぐる自民、公明両党の攻防は、年末にヤマ場を迎える。公明党税調幹部は来春の統一地方選をにらみ、焦りを募らせる。

 「集団的自衛権で苦渋の決断を迫られ、軽減税率も『なしのつぶて』では困る」(敬称略)





 「かすむ航路」は岡田浩明、村上智博、力武崇樹が担当しました。

64旧ホントは社民支持@鹿児島市:2014/09/12(金) 21:31:14
山口氏の4選確定=公明代表選、無投票で
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2014091200514
 山口那津男代表(62)の任期満了に伴う公明党代表選が12日告示された。山口氏以外に立候補の届け出がなく、無投票で同氏の4選が確定した。任期は2016年9月までの2年間。21日に東京都内で開かれる党大会で正式に承認される。
 山口氏は12日、党本部で記者会見し、4期目の課題として東日本大震災の復興や経済再生などに取り組む考えを強調。また15年の統一地方選、16年の参院選に加え「衆院選も(自らの)任期中に行われる可能性がある。大きな選挙に勝利すべく先頭に立つ」と決意を示した。(2014/09/12-17:44)

65チバQ:2014/09/13(土) 07:54:35
http://mainichi.jp/select/news/20140913k0000m010058000c.html

公明代表選:山口氏が無投票4選

毎日新聞 2014年09月12日 19時23分(最終更新 09月13日 00時12分)



 任期満了に伴う公明党代表選が12日告示され、山口那津男代表の無投票4選が決まった。任期は2016年9月までの2年間。党本部で記者会見した山口氏は、来春の統一地方選や16年の参院選に加え「衆院選も任期中に行われる可能性がある」と述べ、「大きな選挙に勝利すべく先頭に立って頑張る」と決意を語った。21日の党大会で正式に承認される。

 山口氏は党執行部人事について「世代交代を図ることも大事だ」と指摘。集団的自衛権の行使を具体化する個別法の整備や消費税の軽減税率導入など、自民党との今後の政策協議では「国民の期待する合意形成を担っていく」と述べた。【高本耕太】

 【略歴】山口 那津男氏(やまぐち・なつお)東京大法。弁護士、防衛政務次官、党政調会長、代表。62歳。参院東京選挙区。参院当選3回、衆院当選2回。

66チバQ:2014/09/16(火) 00:39:00
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20140913-OYT1T50028.html?from=ycont_latest
公明代表、山口氏4選…井上幹事長は留任で調整
2014年09月13日 09時04分
 公明党代表選は12日に告示され、山口那津男代表(62)の無投票での4選が決まった。

 21日の党大会で正式に承認される。山口氏の新たな任期は2016年9月までの2年間。山口氏は井上義久幹事長、石井啓一政調会長を留任させる方向で調整している。国会対策委員長には漆原良夫氏に代わり、大口善徳・国会対策委員長代理を充てる案が浮上している。

 山口氏は党本部で開かれた記者会見で「公明党の重要な政治的機能を日本の社会にいかんなく発揮し、連立政権の中で国民の期待に応えたい」と抱負を述べた。

 山口氏が幹事長、政調会長を留任させるのは、自民党との関係の継続性を重視したためだ。現在、67歳の井上氏の後継を模索する動きもあったが、来春の統一地方選や次期国政選挙をにらみ、党や支持母体の創価学会内で「自民党との調整役を担うのは井上氏しかいない」(党幹部)との声が出ていた。

67チバQ:2014/09/20(土) 22:45:47
http://mainichi.jp/select/news/20140919k0000m010166000c.html
公明党:国対委員長に大口氏 漆原氏は中央幹事会会長に
毎日新聞 2014年09月19日 06時10分

 公明党は18日、漆原良夫国対委員長(69)が交代し、後任に大口善徳・国対委員長代理(59)が昇格する新役員人事を内定した。漆原氏は2006年9月から同党歴代最長の在職記録を続けてきたが、交代後は新設ポストの中央幹事会会長に就任する見通し。北側一雄副代表や井上義久幹事長、石井啓一政調会長ら他の主要幹部は留任する。21日の党大会で決定する。

 4期目に入る山口那津男代表は地方議員約3000人を抱える同党の最重要課題として、来春の統一地方選への対応を重視。自民党との関係維持も踏まえて現執行部の布陣をおおむね保つ一方、大口氏を起用して党の世代交代にも一定の道筋をつける形だ。

 大口氏は衆院6期で衆院議院運営委員会理事を務めるなど与野党折衝の経験が豊富。昨秋の臨時国会では特定秘密保護法の与野党協議に実務者として臨んだ。

 中央幹事会会長の新設は、同幹事会を最高議決機関として明確に位置付ける機構改革の一環。国対委員長を約8年務めたベテランの漆原氏は、野党転落時も含めて自民党の歴代国対委員長8人と連携するなど、自民党幹部の信頼も厚いことから、初代会長に就任する。自民党の総務会長に当たる役職で、党内調整や与党のパイプ役などを引き続き担うとみられる。【高本耕太】

68旧ホントは社民支持@鹿児島市:2014/09/21(日) 18:54:40
衆参・地方選「3連勝を」=山口代表の4選承認−公明大会
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2014092100082
 公明党は21日、東京都内で定期党大会を開き、山口那津男代表(62)の4選を正式に承認した。任期は2016年9月までの2年間。山口氏はあいさつで、来年4月の統一地方選、次期衆参両院選挙に触れ、「三つの政治決戦に連続勝利してこそ、次の50年の揺るぎない基盤を築ける」と述べ、必勝を期す決意を強調した。
 公明党は今年11月に結党50年を迎える。「平和の党」を旗印としてきた同党として、保守色を強める政府・自民党とどう間合いを取るかが4期目に入った山口体制の課題となる。 
 党大会では井上義久幹事長(67)、石井啓一政調会長(56)の続投も了承し、執行部の骨格を維持。党規約を改正して中央幹事会を常設の議決機関と位置付け、新設の会長職に前国対委員長の漆原良夫氏(69)を充てた。後任の国対委員長には大口善徳氏(59)を起用し、将来の世代交代にも備える布陣とした。
 また、副代表を1人増やし、北側一雄氏(61)に加えて衆院議員4期目の古屋範子氏(58)を登用した。山口氏は党大会後の記者会見で「(党所属議員の)3割を占める女性のリーダーとして、大いに活躍を期待する」と語った。
 党大会には安倍晋三首相が来賓として出席。「『実行実現内閣』として、与党と協力して結果を出していきたい。統一地方選で共に力を合わせ、大きな勝利を得て、政権奪還を完成させたい」と、自公両党の結束を呼び掛けた。(2014/09/21-17:32)

69旧ホントは社民支持@鹿児島市:2014/09/25(木) 21:36:31
昔は"Clean Government"って名乗ってた気も。
ちなみに,みんなの党は"Your Party"ってみんなじゃない…

英語表記「KOMEITO」に=公明
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2014092500846
 老舗政党なので「NEW」は外します−。公明党は、党名の英語表記を1964年の結党時に使用していた「KOMEITO」に戻した。これまで「NEW KOMEITO」としていたが、11月に結党50周年を迎えることから、今月21日に行われた党大会から改めた。(2014/09/25-18:04)

70とはずがたり:2014/10/21(火) 18:50:00

リベラル派の間で高まる公明党=創価学会〝頼みの綱〟論の危うさ
http://lite-ra.com/2014/10/post-567.html
2014.10.21

 野党・民主党がすっかり弱体化したせいか、最近、与党・公明党に対するリベラル派の評価、期待感が高まってきているような気がする。
 例えば、公明党の平和主義を評価する佐藤優『創価学会と平和主義』(朝日新書)は、現在の政治体制でなぜ公明党の存在感が増してきたかを記す一冊。安倍首相を皮肉りつつ、集団的自衛権の議論をこう総括する。
「一国の首相が心の問題を持ち込んだ」「心の問題を公共圏に持ち出すことは禁じ手だ。公共圏で交わされるべきは合理的な議論なのだ」「理性の言葉で集団的自衛権に反対しても、安倍首相には届かない」。
 ここで唯一存在感を放ったのが公明党。公明党が最終的に集団的自衛権の閣議決定に参加したことに平和の党としての責務を問う声もあったが、佐藤氏は、もしも連立を離脱してまできれいな平和論を主張していたら公明党の平和主義は本物ではなかったとし、「平和の党の看板に傷がついても、現実に戦争を阻止し、平和を維持することが重要なのである。少なくとも現時点で公明党はその機能を果たしている」と評価する。
 一方で、潮出版社から『アは「愛国」のア』を出した森達也氏は同書の中で、公明党支持者の雑誌編集者と議論しつつ、そうはいっても公明党が最終的に集団的自衛権の行使を認めてしまったことは、安倍政権の暴走をギリギリ押しとどめてしまったということでもある、と指摘する。
 確かに、集団的自衛権の行使容認の閣議決定文に「明白な危険」を追記させたのは公明党だ。当初、「我が国の存立が脅かされ、国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆されるおそれがあること」という、余白を残しまくって後々で自由に解釈しちゃおうと企む文言だったが、この文言の企みを危惧した公明党が「根底から覆される明白な危険があること」と変えさせた。「おそれ」と「明白な危険」は黄信号と赤信号ほどの違いがあり、「これはもう限りなく赤に近い黄色でしょ」と危うい方向に持っていきたがる現政権に対する牽制としては、適確なものだったとは思う。もしかしたら安倍政権の暴走を止められるのは公明党かと、彼らのガードを期待するようになったわけだ。
 その期待感を汲み取っている公明党は、例えば、高市早苗総務相が靖国参拝の意向を示せば、山口那津男代表が「外交的な課題をつくるのは避けるべき」としたし、小渕優子経済産業相の政治資金問題が浮上すれば、漆原良夫中央幹事会長が「積極的な説明責任を果たすべき」としたし、アベノミクスの合法ドラッグ的存在であるカジノ構想については太田昭宏国土交通相が「議論が成熟していない」、井上義久幹事長が「ギャンブルに頼らない活性化策を」と慎重論を出してくる。
 政府の暴走や怠慢への対応をひとまず公明党の冷静さに頼ってみるという形が続いているが、彼らの目的意識を再認識しておく必要がある。間もなく結党50年を迎える記念特集号「潮」(2014年11月号/潮出版社)を開いてみれば、公明党および創価学会の意図は当然ながら変わっていない。

71とはずがたり:2014/10/21(火) 18:50:20
>>70-71
 劇作家・評論家の山崎正和氏と対談した山口那津男代表は、公明党が連立与党に参加する意味を「自らの主張を自らの手で実現できること、つまり政権の力を生かして公明党の政策を実現できること」と言い切り、「全国3000人の議員ネットワークを駆使して民意を吸収する力は他党を圧倒している」と高らかに宣言する。公明党のメリットはそのまま国民のメリットである、とも強調する山口代表の論理は外野から見ればいささか強引だし、「自らの主張を実現させる」と本音を漏らした後で、自民党を暴走させない役務を公明党にお任せください、とする論旨には、ことさら違和感を覚える。
 政権のブレーキ役で評価を上げることができていると踏めば、支持母体・創価学会との距離感をどう見せるべきか、プレゼン方法も変わってくる。たとえば「潮」の対談では、山口代表は自分からは「創価学会」という言葉を使わずに、ネットワークを使って自分たちの主張を実現させたいとした。でも、ネットワークってつまるところ、党ではなくて母体のこと。要するに公明党は、政権に対するブレーキとアクセルは持ってはいるものの、ハンドルは支持母体に握られたまま。ならばこちらは「自らの主張を自らの手で実現できる」に翻弄される懸念を意識的に持っておきたい。
 しかし、山口代表にはそんな懸念はまったく届いていないようで、「(集団的自衛権容認を)むしろ諸外国のメディアのほうが、今回の閣議決定の意義を冷静に見てくれています」と胸をはる。
 本当だろうか。「諸外国のメディア」について、胸をはった山口代表から具体的な例示はない。ならばこちらで拾い上げてみるが、ロイター通信は「戦後の日本の安全保障政策において歴史的な変化になる」、独紙フランクフルター・アルゲマイネは「戦争の記憶のある中高年らに不安を抱かせている」、ニューヨーク・タイムズ紙は「アジアにおける心配の種を増やした」と、“冷静に”懸念を表明している。
 そもそも、集団的自衛権を容認したのも、飯島勲内閣官房参与に「政教分離」を考え直すよと脅されたからじゃ……。
 だが、リベラル派の公明党に対する期待感は高まる一方だ。対談相手の山崎氏が言う。
「今の公明党は創価学会の支持だけでなく、『無党派層』と言われる有権者の票もたくさん集めています。無党派層の支持にも支えられ、公明党は日本の右傾化にブレーキをかける役割も果たしてきました」
 無党派層が実際に投票しているかははなはだ怪しいが、毎度お馴染み、選挙の際の「○○さんに入れてくださいね」という電話攻撃に替わる新たなプロモーションとして「右傾化にブレーキをかける党」アピールが出てきている。
 確かに、公明党は現政権の歯止め役ではある。しかし、そこに旧来の目的がじんわり染み込んでいるのも事実。そして、秘密保護法然り、集団的自衛権然り、なんだかんだで安倍政権の暴走を許容し続けている。風紀委員を買って出ているが、結局、学級委員の意向には逆らえない優等生だ。これが党のブランディングとして正しいとの読みなのだろう。ならば、やっぱり、その政党を「頼みの綱」にするのは危険だ。
(武田砂鉄)

73いぬのたまご:2014/11/24(月) 17:46:20
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74とはずがたり:2014/12/27(土) 02:33:53
2014.12.27 00:27
【都構想 公明方針転換】
議会の包囲網破った維新、公明議員は反発するも野党側に動揺
http://www.sankei.com/west/news/141227/wst1412270038-n1.html

 大阪都移行の是非を問う住民投票が現実味を帯びてきた。公明党大阪府本部は26日、住民投票実現に向けて維新と協力する方針を大阪府議、大阪市議に伝達した。トップダウンの方針転換に議員は猛反発し、これまで両議会で公明と共闘してきた自民など野党側にも動揺が広がった。議会の都構想包囲網を破った大阪維新の会は法定協議会を集中的に開き、現在の協定書を修正して議会に再提案する作業を加速させていく。

             ■  ■  ■

 「党として決めた」。26日午後、公明府本部で開かれた緊急会議で、府本部幹事長の小笹正博・大阪市議は出席した府議、市議たちに理解を求めていた。すぐさま「なんでや」「支援者にどう説明するんや」と怒号が続く。1時間に及ぶ会議は荒れに荒れた。

 公明の府議、市議は維新のみで協定書を仕上げた過程を「性急」と断じ、協定書の中身についても特別区の権限が当初の想定よりも小さく、財源が不透明などと批判してきた。

 それらの言葉はブーメランとなって公明に返ってきかねない。小笹氏は法定協で協定書を大幅に修正させるかを記者団に問われ、「時間との問題がある。触るとなれば時間がかかる」と即答。日程面で維新に配慮する姿勢をみせた。

             ■  ■  ■

 「公明が安易な修正で賛同したら市民に対する背任行為だ」。自民市議団の柳本顕幹事長は公明の維新への接近に困惑していた。共産市議団の山中智子幹事長は「これまでの発言とどう整合性をとるつもりなのか」と批判した。

 これまで野党4会派は協調することで法定協、府市両議会で主導権を維持。法定協を再開させ、都構想議論に終止符を打つ戦略を描いてきた。だが公明が維新側につき、形勢は逆転。維新は30日に法定協を再開させることを決めると、野党会派はそれぞれ連休中に緊急の会議を開き、対応を話し合う方針を決定した。

 「法定協の議論を見てください」。維新代表の橋下徹大阪市長は26日の記者会見で笑みを浮かべる余裕をみせた。維新幹事長の松井一郎府知事も退庁時、晴れやかな表情で早くも総括した。「長い道のりだった」

2014.12.26 20:33
【都構想 公明方針転換】
府市議「撤回しろ」と怒号、紛糾 臨時会合で反発「納得できない」「理由が説明されていない」
http://www.sankei.com/west/news/141226/wst1412260072-n1.html

記者団に方針転換について説明する公明党の小笹正博・大阪府本部幹事長(中央)=26日、大阪市西区
 公明党大阪府本部は26日、大阪維新の会が掲げる大阪都構想の是非を問う住民投票に協力する姿勢に方針転換した経過について、大阪府市両議会の所属議員らに説明するため、大阪市内で臨時の会合を開いた。

 ほとんどの議員は事前に方針転換を知らされていなかったため、一様に困惑した表情。約1時間にわたって経過説明が行われたが、意思決定に関わった北側一雄副代表と佐藤茂樹府本部代表が欠席したため「2人に説明させるべきだ」「撤回しろ」と怒号が飛び交うなど紛糾した。

 会議後、市議はぶぜんとして「納得できません」。府議は「理由が説明されていない。本当にこのまま進めるつもりか」と憤りを隠せない様子だった。

75被害者:2015/01/01(木) 19:27:11
未公開株詐欺を繰り返し突如消えた  民間臍帯血バンク シービーシー
「CBC」の臍帯血検査体制 ,衛生保健所認可51号に必要な指導監督医は
・21年2月12日から23年5月22日までの間、 指導監督医の医者などいなかった。
もと群馬赤十字技術部長 亀山憲昭が 知り合いの医師の名前だけ利用した。
・23年5月23日から
大阪大正区 常磐会 ときわ病院の医師  中川泰一が指導監督医 となったが、
・24年1月27日休止届けが出された  
(群馬県高崎保健所 衛生保健所台帳より)
その後 中川泰一と「CBCサポート」=「FGK」=SBS
はそれを隠蔽し消費者を騙し続け保管させた.「CBC」の臍帯血は危険です、移植に使えません。

臍帯血バンク 犯罪組織
http://vssaitaiketu.hatenadiary.jp/entry/2014/12/31/191039

76とはずがたり:2015/01/03(土) 08:54:30

密約ない(笑)

方針転換の公明、橋下氏出馬見送り「密約ない」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20141229-OYT1T50040.html
2014年12月29日 16時37分Tweet

 公明党大阪府本部は28日、東京の党本部主導で大阪都構想の住民投票に協力する方針に転換したことに関連し、大阪市西区の府本部事務所で緊急会議を開いた。

 府議、市議から不満が噴出し、代表の佐藤茂樹・衆院議員は終了後、記者団に「申し訳ない気持ちでいっぱい。方針転換の責任者として、(市議ら)一人ひとりの説得に全力を傾注する」と述べた。

 佐藤氏によると、衆院選後、橋下徹・大阪維新の会代表側から党本部に住民投票への協力依頼があり、それを受け、山口代表が佐藤氏らに「前向きに検討を」と求めたという。

 橋下氏が一時、佐藤氏が当選した大阪3区での出馬を検討しながら見送ったこととの関係については、「選挙前の(橋下氏側との)密約は全くない」と説明。方針転換の理由として、衆院選で維新の党を府内の比例第1党にした民意を尊重したことなどを挙げた。

2014年12月29日 16時37分

77チバQ:2015/01/04(日) 05:27:27
http://www.yomiuri.co.jp/election/local/20150103-OYT1T50099.html
公明、統一選に向け軽減税率などで独自性
2015年01月03日 19時49分


 公明党の山口代表ら幹部は2日、東京のJR新宿駅西口で恒例の新春の街頭演説を行った。

 同党の今年の最重要課題は4月の統一地方選での党勢拡大だ。その実現のため、消費税の軽減税率導入などを巡る自民党との与党協議で独自性や存在感を発揮したい考えだ。

 「今年の大きな戦いである統一地方選に全力を傾注して参りたい」。山口代表は2日の街頭演説でこう強調した。公明党にとって統一地方選は「結党の原点」だ。1955年4月の統一地方選で、支持母体である創価学会の推薦候補が初めて地方議会に進出し、64年11月の結党につながったからだ。党所属の地方議員約3000人の約半数が改選を迎える今年の統一地方選は「重要決戦」と位置付けられている。

 同党は統一地方選で、これまで連立与党として国政で果たしてきた役割をアピールする方針だ。特に、生活必需品などの税率を低く抑える軽減税率について、2017年4月の消費税率10%への引き上げ時の導入を目指すことで自民党の合意を取り付けたことを強調する構えだ。

 自民、公明両党は今月下旬から、軽減税率の対象品目など具体的な議論を始める。与党としての制度案の決定は秋頃の見込みだが、公明党としては、「4月の統一地方選の前に大枠の合意にこぎ着け、有権者に一定の成果を示したい」(党税制調査会幹部)考えだ。

 一方、集団的自衛権の限定的な行使を可能にするための安全保障関連法案を巡る議論については慎重に対応する構えだ。自民、公明両党は今月中にも与党協議を再開し、関連法案の全体像をまとめる方向だが、公明党内には本格的な議論は統一地方選後に先送りすべきだとの声もある。「再び日本が戦争に巻き込まれるといった誤った議論が蒸し返されれば、『平和の党』という看板を掲げる公明党の選挙にマイナスになる」(中堅議員)との懸念があるためだ。

 自公両党間には、シーレーン(海上交通路)での機雷掃海などを巡る見解でもズレがあり、自衛隊の活動をどこまで認めるか、公明党は慎重に議論を進める方針だ。

2015年01月03日 19時49分 Copyright © The Yomiuri Shimbun

78チバQ:2015/01/04(日) 23:50:53
http://news.livedoor.com/article/detail/9638960/
【箱根駅伝】最下位の創価大に政界が注目した理由

2015年1月4日 16時0分 東スポWeb
【箱根駅伝】箱根駅伝で順位以上の注目をされていたのが初出場の創価大学だ。往路20位だった同大は復路でも盛り返せず最下位に。それでも多くの創価学会員が応援に駆けつけ、存在感はピカイチだった。

 往路が行われた2日は池田大作名誉会長(87)の誕生日も重なり、「三色旗が沿道を埋め尽くすのではないか」と予想されていた。三色旗とは学会のトレードマークでもある赤・黄・青の旗。

 ふたを開けてみれば、事前に学会内で三色旗を使った応援はしないと決めていたため、沿道ではほとんど見られなかった。代わりに大学名の入ったのぼりが多かった。

 創価大には学会員ではない学生も多いとはいえ、応援には学会員がたくさん集まる。一体どんな結束力を見せるのか、政界関係者たちは大注目していた。

「創価学会は公明党の支持母体ですが、先の衆院選を受け『このままで大丈夫なのか』と将来が不安視されているのです。というのも公明党の選挙に関わっているのは、おじいさんおばあさんといったお年寄りばかり。長いスパンで考えると、支持者は減っていくのではないか」(政府関係者)

 衆院選で公明党は4議席増の35議席を獲得し、勢いに乗っているように見える。永田町関係者は「全国の公明党票の出方を詳しく見ていくと、若干物足りない選挙区もある。春の統一地方選で心配なところもあります」と指摘した。

 確かに公明党候補者の街頭演説の聴衆に、若者は少なかった。「これは創価学会における2世、3世の世代がどこまで活動に熱心なのかということです。若者の姿が見えないんですよ。箱根駅伝の応援が盛り上がるかどうかは、そこら辺を確かめる機会でした」(同)

 20位で最下位とはいえ、応援からは団結力があるように見えたが…。結果は統一地方選で出る。

79とはずがたり:2015/01/07(水) 11:26:22
此処迄公明が戦略的に動いたとは思わないけど,西野は恐らく橋下の公明との抜き差しならない対立を忌避して東大阪選出ながら次世代へ移ったのだが,橋下が土壇場で公明と密約かわして手打ちする一方で,次世代は色んな意味で不毛な田母神を太田にぶつけて反学会斗争しかけて崩壊寸前に追い込まれ,西野も敢えなく落選,比例復活もならずと戦術に大きな失敗を犯すことになった。

アベノミクスが明白に破綻しない限り公明・学会は動かない・動けないだろうけど,そん時は石破や谷垣辺りと結んで引きずり下ろす側に立つやろうね。。

小泉超えを狙う第3次安倍内閣に立ちふさがる壁- DMMニュース(2014年12月29日08時50分)
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1354356742/1652

(略)

「維新の健闘は公明党の選挙協力があった」
 毛並みやカネ、政治的手腕も兼ね備え、「向かうところ敵なし」といった様子の安倍首相だが、不安要素がないわけではない。身内が思わぬ障壁となって立ちはだかりそうだ。

「ひとつは連立を組む公明党です。彼らが憲法改正に向けての抵抗勢力になりそうなのです。すでに今回の衆院選で、政権への牽制ともいえそうな不穏な動きもみせていました」(大手紙政治部記者)

 当初目標の100議席にも届かなかった民主党はじめ、惨敗を喫した野党だが、特に明暗が分かれたのが「第三極」の維新の党と次世代の党だ。維新が1議席減の41議席を維持したのに対し、次世代は議席を19から2に激減させた。

 この構図を作り上げた背景に、公明党の影が見え隠れしている。

「今回の衆院選で維新が踏みとどまったのは、公明党の選挙協力があったからと言われているのです。党内で、『安倍に勝たせすぎるのはマズイ』との意見が出て、抵抗勢力の芽を残すため、党の選対が秘密裏に動いたという話です」

 その影響はどうかは不明だが、「公明潰し」を公言していた橋下徹・大阪市長が本番直前に出馬を取りやめている。

 一方、維新の党とは逆に党の存続さえ危ぶまれる状況に追い込まれた次世代の党の選挙結果にも、公明党が関わっていたというのだが……。

「元航空幕僚長の田母神俊雄氏が公明党への対決姿勢を鮮明にしたでしょう。太田昭宏・元代表の地元、東京12区から出馬したのが、公明党幹部の怒りを買った。このしこりが尾を引いて、次世代の党の惨敗につながったと言ってもいい。このように安倍自民がいくら強いといっても、強固な組織力を持つ公明党の協力なくして選挙には勝てない。公明党内に『安倍降ろし』の機運が盛り上がるようなことがあれば、政権の基盤が大きく揺らぐことになる」(前出の記者)

 再び波乱は起きるか。

(取材・文/浅間三蔵)

80名無しさん:2015/01/07(水) 19:04:52

創価学会会長と意見交換=安倍首相
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2015010700771

 安倍晋三首相は7日、東京都内で開かれた時事通信社などの新年互礼会に出席した際、創価学会の原田稔会長と会場内で接触し、短時間意見を交わした。創価学会は、自民党が連立を組む公明党の支持母体。(2015/01/07-18:37)

81名無しさん:2015/01/24(土) 07:00:21
公明党が設立した
公的臍帯血バンク
営利目的の民間臍帯血バンク
民間臍帯血バンク株式会社シービーシーの代理店をしていた株式会社「FGK」

FGKさい帯血バンク代理店システムガイド 
>FGK  さい帯血バンク代理店システムガイド より
>Q   保管期間を満了した場合に延期を希望しなければ
     今まで保管した
     臍帯血はどうなりますか
>A   契約終了時に、焼却処分か研究
     公的利用のどちらかをえらんでいただきます。


・公的利用はされません。

・「FGK」は消費者をだまし臍帯血保管をさせていた。

82名無しさん:2015/01/24(土) 07:02:11
未公開株詐欺を繰り返し突如消えた  
臍帯血バンク シービーシー
「CBC」「常磐会」「FGK」組織で「CBC」が健全に存在
しているかのように見せかけていた。

http://vssaitaiketu.hatenadiary.jp/entry/2015/01/21/195344

83名無しさん:2015/02/07(土) 09:29:45
>関係者によると、高村氏は政府側に「公明票に助けてもらった自民党候補は多い」として、政府案のゴリ押しは避けるようクギを刺しているという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150206-00000081-san-pol
自衛隊の海外派遣 譲れぬ公明、対応苦慮
産経新聞 2月6日(金)7時55分配信

 政府が今国会に提出する安全保障関連法案をめぐり、公明党が悩みを深めている。自民党は自衛隊の海外派遣を随時可能にするため、周辺事態法を改正して関連項目を盛り込む方針だが、「平和の党」を標榜(ひょうぼう)する公明党は国会のチェック機能を重視し、派遣ごとに特別措置法を定めることにこだわっている。4月の統一地方選を前に一方的に妥協した印象は避けたい思惑もあり、13日に再開する与党協議は難航しそうだ。

 ◆政府を牽制

 公明党の山口那津男代表は5日の党中央幹事会で「11日に川崎市で、統一選に向けた『第一声』を行う。全体の党の方向性を確認しながら、勢いをつけて国民の期待に応えられるように頑張りたい」と幹部にげきを飛ばした。

 政府は、集団的自衛権の行使を可能にする昨年7月の閣議決定に基づき、今国会に安保関連法案を9本程度提出する予定。与党協議は、閣議決定の内容をどう法案に落とし込むかを確認する場となる。

 閣議決定では「切れ目のない安保体制」の構築が盛り込まれている。このため、政府は自衛隊の海外派遣を随時可能にする恒久法を制定し、派遣手続きの迅速化を模索。朝鮮半島有事で米軍の後方支援を想定した周辺事態法を廃止し、自衛隊の活動範囲に地理的な制約を設けないことも目指してきた。

 これに異を唱えているのが公明党執行部だ。「政府の方針では自衛隊の活動範囲が際限なく広がりかねない」(幹部)として、周辺事態法の維持を要求。山口氏は3日の記者会見で「なぜ過去に特措法で対応してきたかをよく吟味し、議論に生かすことが必要だ」と政府を牽制(けんせい)した。

 「昨年末、急に安倍晋三首相から特措法ではなく、新しい恒久法で何とかならないかと指示があった」

 国家安全保障会議(NSC)幹部は1月中旬、安保政策に携わっている公明党幹部に対し、懸命に理解を求めた。

 自民、公明両党は、自民党の高村正彦副総裁と公明党の北側一雄副代表が昨年の衆院選直後から水面下で法案のすり合わせをしてきた。関係者によると、高村氏は政府側に「公明票に助けてもらった自民党候補は多い」として、政府案のゴリ押しは避けるようクギを刺しているという。

 ◆落とし所を模索

 政府側は妥協案として、周辺事態法を改正し、自衛隊の海外派遣の手続きを織り込む「ウルトラC」(政府関係者)を考案。高村氏は北側氏に「自衛隊を随時派遣できる一般法(恒久法)の制定は譲れない」とあえて高めの球を投げ、落とし所への軟着陸を狙っている。北側氏は目下、この問題で慎重姿勢の山口氏や井上義久幹事長を説得している真っ最中という。

 後方支援をめぐっても自公両党の溝は深い。首相は1月25日のNHK番組で「後方支援は武力行使ではなく、国連安保理決議がない場合でも憲法上は可能だ」と述べたが、山口氏は国連決議を前提にすべきだとして、譲らなかった。自公間に横たわる「地雷」は決して少なくない。(村上智博)

84名無しさん:2015/02/11(水) 11:24:06
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150210-00000000-bshunju-pol
安保協議直前、負い目を抱えた公明(1/2)
文藝春秋 2月10日(火)10時31分配信

人質事件が集団的自衛権論議に影。官邸の強気が負のスパイラルを生む。

    ◇    ◇

 通常国会に2015年度予算案が提出されるとともに、安倍晋三首相の施政方針演説で国会論戦が本格化する。年頭記者会見で、「総選挙における国民の負託にしっかりと応えていかなければならない」と述べ、与党で3分の2の議席を確保する大勝を収めたことへの高揚感をにじませた。

 その安倍に、冷や水をかけるような事件が起きた。1月20日、イスラム過激派組織「イスラム国」と見られるグループが、後藤健二さん、湯川遥菜さんの命と引き替えに身代金2億ドルを要求してきたのだ。

「それは本物なのか? そもそもあの2人なのか?」

 後藤さんと湯川さんが覆面姿の男の左右に跪かせられているような動画がインターネットの動画サイト「ユーチューブ」で流れた20日午後2時50分すぎ。中東外遊中で留守の安倍に代わって首相官邸を預かっていた菅義偉官房長官が、動画の件を伝える外務省出身の秘書官らに指示したのは、動画の真贋の確認だった。

 連絡を受けた安倍が歴訪中の中東から指示したのも「情報収集」。2人を拘束したのがイスラム国のようだと判断するまでにもかなりの時間がかかっている。このタイムラグに、今回の事態の深刻さが表れている。首相の中東歴訪中を狙って日本人を人質に取って身代金を要求してくる。その状況を本格的に想定していなかったのだ。

 湯川さんが拘束されたと見られるのは昨年8月、その湯川さんを救出するためにシリアに入った後藤さんが行方不明になったのが10月。その後、後藤さんの妻にイスラム国と見られるグループから拘束を知らせるメールや、身代金を要求するメールが届き、相談を受けた外務省はその事実を把握していた。

 昨年8月にはヨルダンに現地対策本部も設置していた。にもかかわらず、これまで十分なシミュレーションがされた形跡がない。

 実は外務省中東アフリカ局には、重要な資金源となっている密輸原油の価格急落でイスラム国が財政的に苦しくなっていると見て、殺害予告を伴った身代金要求を行ってくるのではないかという見方もあった。

 しかし、今回の歴訪を含む中東政策を立案する過程で、「積極的平和主義」にこだわる官邸と、「テロとの戦いに消極的」と見られることを嫌う外務省上層部の意向で生まれたのは、日本独自の「ガラパゴス的」対応方針だった。

「人道分野での支援を積極的に果たすが、あくまでも医療など非軍事に限る」ことにこだわり、中東と宗教上、歴史上の問題をはらみ、イスラム国と敵対関係にある米英、欧州との「差異化」を図るという結論に至ったのだ。

「日本は人道支援だ。イスラム国の言い分は言いがかりじゃないか」

 事件の一報を聞いた安倍や菅は一様にそう述べたという。今回の中東歴訪に際して策定された、中東への「ガラパゴス的」対応こそ最善だという思いが強かったからであろう。

 ところが、安倍は支援対象について「イスラム国と戦う周辺国」と説明した。米欧との「差異化」どころか、動画で覆面の男が発したように「日本はイスラム国から8500キロも離れていながら、進んで十字軍に参加した」と思われる言い回しだった。

 1月24日には、殺害された湯川さんとみられる写真を持った後藤さんの画像が公表され、身代金ではなく、ヨルダンに収監されている女性テロリストの解放を要求してきた。

 その後も、後藤さんを使った要求が相次いだが、「交渉はヨルダン政府にまかせるしかない状況」(外務省幹部)。日本独自の動きとしては、トルコのシリア国境やヨルダンで、マスコミなど日本人が新たに被害に遭わないように目を配っていることくらいだ。

85名無しさん:2015/02/11(水) 11:24:22
>>84

■ライス米補佐官の懸念

 この事件は、今後の集団的自衛権行使容認問題にも暗い影を落とす。

 行使容認で自衛隊を中東・ホルムズ海峡まで派遣できるようにし、後方支援でも「戦闘現場」以外での活動を可能としていけば、いくら首相が「戦争に参加するのではない」と繰り返し強弁したところで、イスラム国からは「日本が軍隊を前面に出してきた」と受け止められるだろう。

 そうなれば、いざ中東に自衛隊員が派遣された際、死傷者が出る可能性が高くなるどころか、在留邦人がイスラム国やテロリストの標的になる恐れが格段に増す。国家安全保障会議(NSC)の事務局スタッフは人質事件の最中、率直に「安保法制の整備に悪影響が出かねない」と漏らす。

 安倍は「積極的平和主義」によって「国民の平和と安全を守り抜く」と繰り返すが、その自衛隊の海外派遣拡大で、日本人が危害に遭うリスクが高まる。今回の人質事件は、この負のスパイラルに陥ることへの警鐘でもある。

 その「安保法制の整備」は、通常国会の最大の争点だ。

 与党内でも、焦点となる集団的自衛権行使を容認する新たな要件「我が国の存立が脅かされ、国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険がある」というケースの解釈をめぐり、自公の溝は埋まっていない。安倍は中東のホルムズ海峡での機雷除去も可能と主張するが、公明は日本有事の寸前に限定されるとの立場を崩していない。

 外務、防衛両省が描いている今国会以降のシナリオはこうだ。自公協議を経て、4月末から5月初旬のゴールデンウィークに日米外務・防衛閣僚会合(2+2)で、自衛隊と米軍の役割分担を定める「日米防衛協力指針(ガイドライン)」の改定内容を合意し、すぐに首相が訪米してオバマ大統領と成果を自賛し合う――。

 ガイドライン改定は、昨年末までに合意するはずが、日本側が「自公の調整が済まなければ、安保法制と表裏一体のガイドラインを改定できない」と申し入れ、先送りになっていた。

 ただ、その米国も日本に懸念を抱えている。安倍内閣発足から半年余りたった2013年7月。スーザン・ライス大統領補佐官は、安倍の外交ブレーンである谷内正太郎・内閣官房参与(現・国家安全保障局長)に対し、こう言い切った。

「米国は従来、日本政府に集団的自衛権を行使できるよう繰り返し求めてきた。だが、このタイミングで進めることには懸念をもっている。中韓両国の反発だ。まずは両国との関係改善を進めてほしい」

 オバマ政権からすれば、歴史認識問題で、中韓両国との関係を悪化させる安倍とその盟友たちの言動は迷惑でしかない。日本は中韓両国との関係を改善し、核・ミサイル問題を抱える対北朝鮮政策で足並みを揃えてほしい――米政府の苛立ちはそこにあった。

 その後、オバマ政権は、南シナ海を含め、周辺国との軋轢を強める行動をとり続ける中国の習近平政権に失望したことの裏返しで、安倍政権に対する姿勢を軟化させた。昨夏の集団的自衛権の行使容認の閣議決定についても歓迎の立場を示した。だが、安倍政権の歴史認識問題への懸念が燻っているのは間違いない。

――(2)に続く

(文藝春秋2015年3月特別号「赤坂太郎」より)

最終更新:2月10日(火)10時31分文藝春秋

86名無しさん:2015/02/11(水) 11:24:57
>>85
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150210-00000001-bshunju-pol
安保協議直前、負い目を抱えた公明(2/2)
文藝春秋 2月10日(火)10時31分配信

■自民が押し切り協議再開

 有事法制をめぐっては、自民党の高村正彦副総裁と公明党の北側一雄副代表が昨年12月の衆院選直後から水面下で接触、自公の“裏交渉”は始まっている。自民党は1月の通常国会召集前に大筋で合意点を見いだし、与党協議会を経て、早期に正式合意に持ち込みたい考えだった。だが高村、北側の交渉でも溝は埋まっていない。

 公明党は4月の統一地方選で1600人余が改選を迎える。その重要性は他党の比ではない。支持母体の創価学会が最初に政治に進出したのが1955年の統一地方選で、いわば原点だ。何より地方議員こそが学会員の様々な要望に応えて政策実現を果たす要として党の基盤を支えている。

 その統一地方選の最前線を担う婦人部には、今なお自衛隊の海外派遣そのものに慎重論が強い。党幹部は口々に「選挙前に安保法制の論議で自民党とゴタゴタしたくない。公明党が押し切られた印象を持たれれば運動員の足が鈍る」と懸念する。政府、自民党との協議を統一地方選後に先送りしたいというのが、公明党の本音だった。だが、自民党との与党協議会を早急に開かなければ、安保法制の準備は遅れて通常国会での成立が困難になり、ガイドラインの改定にも赤信号がともる。

 結局、公明党は自民党に押し切られた。2月に協議会を再開することになったのだ。その裏には、昨年の衆院選で公明党が政府、自民党に大きな「借り」を作った事情が存在する。

 舞台は大阪。衆院の解散話が急浮上した昨年11月、維新の党の橋下徹共同代表(当時)と松井一郎幹事長(当時)は当初、衆院選で公明党の現職議員が立候補する大阪3区と16区に立候補する構えを見せていた。ところが、公示の1週間前に急転直下、出馬を見送ったのだ。

 もともと公明と維新は蜜月関係だったが、橋下の従軍慰安婦発言などで旧日本維新の会は次第に勢いを失い、距離が広がった。公明党は連立与党を組む自民党との関係を大阪でも強めて、都構想にストップをかけたことで修復不能に陥った。

 ところが、橋下は同月23日、突如として公明党が候補者を立てる大阪・兵庫の選挙区で自らも含む維新の候補者擁立の見送りを表明した。橋下は理由を問われても「大阪のためになると判断した」としか語らなかった。

■「公明 維新」妥協の理由

 互いに罵り合ってきた両党がなぜ急転直下、妥協できたのか。

 動いたのは最近、永田町でその名を知られるようになった創価学会副会長(広宣局長)佐藤浩だった。

 維新の党と全面対決となれば、公明党は小選挙区で候補を立てる関西6選挙区で苦戦が避けられない。創価学会は、全国の会員をこの6選挙区に動員したり、電話作戦に従事させたりする必要に迫られる。そうなれば全国の比例票の獲得に支障をきたし、公明党の勝利は覚束ない――危機感を強めた佐藤の動きは素早かった。

 昨年11月中旬、佐藤は菅と都内で密会して、こう切り出した。

「このままだと北側さんも危ない。公明党と維新の党は全面戦争になってしまう。橋下さんや松井さんと親しい安倍首相も菅さんもそれは望んでいないでしょう?」

 そして、大阪都構想の住民投票が可能になるよう創価学会本部から大阪の学会や公明党に働きかけるので、橋下や松井を説得してほしいと頼み込んだ。菅はこれを受け入れ、安倍も了解した。首相官邸が「保証人」になる形の妥協だった。

 佐藤が言う通り、安倍にとっても今後の政権運営、とりわけ憲法改正の発議に必要な3分の2の勢力の確保を考えれば、公明党と維新の全面対決は避けたい。官邸が創価学会の頼みを聞き入れて公明党を勝利に導いた意味は決して小さくない。創価学会と公明党は安倍や菅に大きな「借り」をつくってしまったのだ。

 しかも、官邸に助けられて当選した当事者の1人が、安保法制の与党協議を主導する北側だった。公明党は自民党に候補者擁立を見送ってもらったばかりか、他党(維新)の候補者降しまで手助けしてもらった以上、負い目を抱いて協議に臨まざるを得ない。

 公明党は今回の協議で、どこまで「平和の党」の主張を貫くことができるのか。衆院選で連勝して強気の安倍政権に対し、今まで以上に難しい対応を迫られる。苦悶するのは安倍だけではない。

(文中一部敬称略)

(文藝春秋2015年3月特別号「赤坂太郎」より)

87名無しさん:2015/02/19(木) 00:13:56
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_date2&k=2015021800789
米国以外の防護に慎重論=公明、安保法制で党内議論

 公明党は18日、国会内で安全保障法制整備に関する検討委員会を開催した。武力攻撃に至らない「グレーゾーン」事態の対応として政府が示した米軍以外の他国軍の防護については、可能とする場合に必要な要件や手続きが明確ではないとの慎重論が相次ぎ、さらに具体的な検討を行うよう政府に求めた。
 委員会には政府から礒崎陽輔首相補佐官らが出席し、他国軍の防護について説明。米軍以外で自衛隊との共同訓練を実施している国として、オーストラリアやインドなどを例示した。政府はこうした国の艦船の防護を念頭に置いている。
 これに対し、出席議員からは「日本の防衛義務を負わない国の部隊まで防護の対象とするのはどうか」「実施する際の国会のチェックはどうなるのか」などの意見が出た。
 北側一雄副代表は記者団に対し、政府の説明について「十分に煮詰まっていない。もう少し整理し(再度)見解を持って来るだろう」と語った。(2015/02/18-19:51)

88チバQ:2015/03/17(火) 22:36:33
http://www.sankei.com/politics/news/150317/plt1503170007-n1.html
2015.3.17 00:48

「常勝関西」築いた創価学会・西口良三氏 公明から悼む声

ブログに書く1





西口良三・創価学会副理事長兼任関西総主事
 15日に死去した創価学会副理事長兼関西総主事の西口良三氏は平成10年から21年まで総関西長を務めるなど、各種選挙で陣頭指揮に当たり「常勝関西」の礎を築いたことで知られる。学会を支持母体とする公明党の山口那津男代表は16日、産経新聞の取材に「政党の代表の立場であり、コメントできない」としたものの、党内からは西口氏の死去を悼む声が相次いだ。

 公明党幹部は「結党当初から関西を支えてきた方が亡くなったのは大きい」と漏らし、同党の大阪府連幹部は「懐の深い人だった…」と振り返った。

 西口氏は関西組織を30年以上にわたり統括。新進党結党や自公連立政権の樹立などをめぐり、他党を含む多くの政治家と交流。中でも、「生活の党と山本太郎となかまたち」の小沢一郎代表とのパイプは極めて太く、選挙支援を求める候補者らによる「西口詣で」も頻繁に行われた。

 西口氏が21年10月に総関西長を退任したのは、民主党が政権交代を果たした同年8月の衆院選で、公明党が候補者を擁立した大阪と兵庫の計6選挙区で全敗し、責任を問われたとされる。ただ、ある関西選出議員は「あの選挙は誰がやっても負けた。西口氏一人に頼る態勢から脱却しなければならないということだった」と解説する。

 統一地方選や来年の参院選などへの影響は限定的との見方が強い。ただ、関西選出議員の間では「第一線を退いても『西口氏が言うから動いた』という人がいたのは間違いない」との声が漏れる。

89チバQ:2015/03/19(木) 20:55:15
http://www.sankei.com/politics/news/150318/plt1503180032-n1.html
2015.3.18 23:37

「最後まで選挙にこだわった」 創価学会「常勝関西」の礎築いた西口良三氏の葬儀、多くの政界関係者駆けつける

ブログに書く1




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 15日に死去した創価学会副理事長兼関西総主事、西口良三氏の葬儀が18日、大阪市内の斎場でしめやかに営まれた。斎場には多くの政界関係者が駆けつけ、「常勝関西の総帥」といわれた人脈の広さをうかがわせた。

 葬儀には自民党の二階俊博総務会長のほか、古賀誠・元同党幹事長、樽床伸二元総務相らが参列。17日の通夜には民主党の前原誠司元外相らの姿もあった。

 学会関西長の山内洋一氏が「入院中の西口さんをお見舞いに行くと開口一番、『各地の今の(選挙の)状況はどうか?』と問いかけていた」と、最後まで選挙にこだわった様子を紹介。山内氏は「西口君はわが盟友で、大関西の同志とともに勇み立ち、誉れ高き常勝の大英雄だった」と称賛する池田大作名誉会長の弔辞も代読した。

 西口氏は、「病弱で気が弱い性格を鍛えたかった」との理由で入会。池田氏の運転手役を通じて最側近となり学会の関西トップを30年以上勤め上げた。

 日ごろは物静かだが、選挙となると必ず学会が支援する候補者の街頭演説に出かけ、聴衆の最後尾からサングラス姿でにらみを利かせた。公明党幹部には低所得者政策を充実させるよう求め、選挙戦では学会員に知人への投票勧誘を徹底。「確実に計算できる集票組織」(公明党幹部)作りに余念がなかった。公明党幹部は「風格があり、怖かった」とも振り返る。

 60年来の付き合いがあった学会最高指導会議議長の秋谷栄之助氏は、通夜で「池田先生の信頼に西口さんが真正面から応えたその歴史が、常勝関西の歴史だ」とたたえた。

90チバQ:2015/03/25(水) 20:00:17
http://www.sankei.com/politics/news/150325/plt1503250003-n1.html
2015.3.25 07:00
【政界徒然草】
池田氏側近から関西トップに 学会副理事長・西口良三氏はどうやって「常勝関西」をつくり上げたのか





(1/4ページ)

死去した西口良三・創価学会副理事長兼任関西総主事
 公明党と支持母体の創価学会には「常勝関西」といわれる言葉がある。関西での結束の強さ、中でも党の公認候補を担いでの選挙に臨んだ際の勝率の高さを言い表すものだ。

 その「常勝関西」を築き上げた創価学会の副理事長兼関西総主事の西口良三氏が、15日に急性肺炎のため76歳で死去し、17日に通夜、18日に葬儀が大阪市の鶴見斎場で執り行われた。

 「近隣に迷惑をかけるかもしれない」(学会関係者)との配慮で、あくまで「家族・友人葬」という少人数形式での葬儀だった。それでも、自公連立政権を支えてきた自民党の二階俊博総務会長、古賀誠元同党幹事長らが駆け付けた。通夜には関西選出の公明党現職やOBのほか、民主党の前原誠司元外相らの姿もあり、永田町とのパイプの深さを印象づけた。

 西口氏は昭和31年に入会した。「病弱で気が弱い体を鍛えたかった」というのが理由だった。池田大作名誉会長の運転手役として早くからから師弟関係を結び、草創期にあった組織の拡大に走り回った池田氏に付き従っていた。54年に池田氏が会長職を退いた後も「西口さんは『人は変われど、われは変わらじ』の姿勢を貫き通した」(学会関係者)とされる。別の学会関係者によると、ともに運転手から身を興し、後に学会幹部になったことから後に「東の藤井(富雄元東京都議)、西の西口」と評されるようになった。

 西口氏が運転手だったころのエピソードを、同氏と60年の付き合いがあった学会の秋谷栄之助・最高指導会議議長は17日、通夜の席で「池田先生を間違いなくお乗せするのにどれほど苦心されたことか」と語り、「池田先生の信頼は絶対で、西口さんは真正面から応えていた。それが今日の常勝関西の歴史だ。常に師匠のために、という純粋な心があった」と振り返った。

 西口氏は学会の関西男子部長、大阪長などを経て、関西の束ね役である関西長を21年間、さらに11年近く総関西長の役職にあった。当然、学会が全面支援する公明党候補の浮沈がかかった選挙では、関西でにらみを利かす西口氏が選挙の支援対策を練り上げねばならず、いきおい、その手腕が磨かれていった。

 西口氏に近い学会幹部は「大きな選挙が始まると街頭演説に出かけていって、観衆の反応ひとつで『この選挙はいける』『いけない』と即座に読んだ」と述懐する。公明党や創価学会の支援を希望する候補者が党派を超え、西口氏に面会を求める様子は後に「西口詣で」、あるいは総関西長の役職を縮めて「総関詣で」といわれるほどにもなった。その判断は手堅く、池田氏が周辺に「西口君は名指揮を執ってきた」と漏らしたこともあったという。

 普段の西口氏は物静かだが、世話好きで知られ、200組以上の仲人を務めた。就職や人生相談にも時間を惜しまなかった。

91チバQ:2015/03/25(水) 20:00:35
 永田町では、小沢一郎氏との関係が有名だ。

 小選挙区比例代表並立制が導入された平成8年の衆院選で、当時の新進党は大阪で旧公明党関係の候補を多数擁立、当選させた。西口氏が、党首だった小沢氏と調整した結果だったとされている。大阪を中心とする関西で公明党が選挙区で当選できるのは、そのときから固まったといえる。

 9年末に新進党が解党、旧公明党関係者が独自の政党を結成する中、8人の旧公明党は別行動を取り、小沢氏が結成した自由党に入った。このうち5人が関西の議員で、西口氏が小沢氏に配慮したといわれた。

 しかし、この5人は後に新しい公明党の結成とともに自由党を離れた。「西口氏は小沢氏の神通力が弱まっていると判断した」(学会関係者)とされるが、その後も小沢氏との関係は続いていたともいわれている。

 最近の西口氏は、病床から4月の統一地方選を気にかけたという。

 通夜の席では、現在の関西長、山内洋一氏は「入院中の西口さんをお見舞いに行くと開口一番、各地の今の(選挙の)状況はどうかと問われていた」と話し、「勝利で応えることが何よりの恩返しだ」と勝利を誓った。

 山内氏の代読による池田氏の弔辞も読み上げられた。

 「西口君はわが盟友。幾多の激戦にあっても大関西の同志とともに勇み立ち、世界の同志が模範とする師弟勝利の不滅の金字塔を打ち立ててくれた。誉れ高き常勝の大英雄として、みなが、常に仰ぎ見るだろう」

 前原氏は通夜に参列した後、「(選挙区がある)京都は自民、共産もいて選挙では西口さんにお世話になった」と応じた。晩年の西口氏と何度か会食をともにしたというある野党幹部は「政治家ではなかったが、大物政治家の風格があった」としのんだ。

 ちなみに、通夜、葬儀で小沢氏の姿を見ることはできなかった。(政治部 村上智博)

92チバQ:2015/03/25(水) 20:01:07
http://www.sankei.com/politics/news/150323/plt1503230015-n1.html
2015.3.25 11:00
【政治デスクノート】
「大阪」「共産党」…統一選「公明党」が「負けそう」と焦る理由





(1/4ページ)

統一地方選の情勢を伝える「公明新聞」
 4年ごとに行われる統一地方選が、26日の10道県知事選の告示を嚆矢(こうし)に始まります。政令市長選、道府県議選…と順次、選挙期間に入っていきます。

 各党の中でも統一地方選にとりわけ力を入れることが知られているのが、公明党です。

 毎回、すべての党公認候補を当選させる「完勝」(完全勝利)が目標です。今回も公認候補約1600人の全員当選を目指し、組織をフル稼働させています。

 まじめな公明党関係者は「あと一息、あと一歩」とぎりぎりと票を固めるのが常で、いざ投票箱を開けてみると当落線上にあったはずの候補者がトップ当選していたということも珍しいことではありません。

 ところが、告示を控えた今、党関係者から聞こえてくるのは「負けそう」という悲鳴ばかり。昨年12月の衆院選で議席の大幅増を果たした公明党とは思えない苦戦を強いられているようなのです。

 その理由の1つを、公明党幹部は「共産党だ」といいます。共産党は若い女性候補の擁立したり、ゆるキャラを駆使したりして若年層にも食い込み、参院選と衆院選で議席を増やしました。この勢いをかって共産党は、今回の統一地方選で、前回無投票だった北海道議選の札幌市白石区(定数3)、埼玉県議選の南18区(=新座市、定数2)などでも候補を擁立するなど、積極的に候補を立てています。このため、関東近県では最後の1議席を公、共で争っている選挙区が「いくつもある」(党幹部)というのです。

 中小企業対策や生活支援などの政策をめぐっても両党はしのぎをけずっています。一例を挙げれば、平成26年度補正予算で実施される「住宅エコポイント制度」がそれです。

 共産党は市議会、区議会レベルで制度の導入に賛成し、推進しています。ところが、共産党は国会では補正予算には反対した経緯もあります。

 共産党にしてみれば「補正には無駄遣いがあり、全体として賛成できなかった。良い内容があるから悪い内容を飲めと迫るやり方は“独裁”を認めろというのと同じ」(幹部)というのですが、エコポイントの「本家」を自認する公明党は「いいとこ取り」に映っています。「財源で反対しておきながら、あたかも制度導入を共産党の実績のように触れ回るのはおかしい」と激怒し、共産党に対する情報戦を展開しています。

 公明党苦戦のもう1つの原因は、党としてのアピールポイントをいまだ絞り切れていないということでしょう。

 昨年12月の衆院選では消費税率10%引き上げ時に軽減税率を導入するという一点に絞って活動し勝利しました。自民党に対するブレーキ役を期待されたという面もあるでしょうが、「軽減税率といえば公明党」といわれるほど徹底的に差別化を図りました。今回は地方選挙ということもあって致し方ないとはいえ、総花的です。

93チバQ:2015/03/25(水) 20:01:23
 また、安全保障法制に関する与党協議もボディーブローのように効いていることも否めないようです。もう少し早い段階にまとまれば「昨年に続き、今年もいかに公明党が政府・自民党に歯止めを掛けることに成功したかを言えるのに」(党若手)という声もあります。

 しかし、統一地方選での「完勝」達成が厳しくなっている最も大きな原因は、共産党による侵攻でも、発信力の弱さでもないようです。

 公明新聞(14日付)には、ただならない大見出しが躍っていました。

 「大阪危うし!」「各地で圏外」

 産経新聞なら号外以外はあり得ないような、手のひらサイズの白ヌキ文字で大書きされ、その下には「このままでは“落選”の危機」とも。

 記事は、大阪府議選、市議選での劣勢を急報するものでした。眉間にしわを寄せて絶叫する候補者の写真が、情勢の厳しい順に並べられています。

 「3番手の圏外」「4番手の重大局面」などとされています。つまり、橋下徹大阪市長率いる維新の党の候補と、友党・自民党候補の後塵(こうじん)を拝しているというわけです。厳しい候補の選挙区はいずれも定数2ですから、これは確かに落選の危機です。

 定数3の選挙区でも「4位で絶体絶命」と書かれた候補もいます。政党の機関紙で自分の党の候補だから許されるのでしょうが、他の新聞が特定の候補を「絶体絶命」と表現したら即抗議が来るはずです。それほど必死なのでしょう。

 なぜ選挙上手の公明党が、しかも創価学会内では「常勝関西」といわれるほど強さを誇ってきた大阪でこれほどの苦戦に陥っているのでしょうか。

 公明党関係者に聞いてみると「昨年末の突然の衆院選で、自民党との選挙区調整ができなかった」「橋下維新の粘りを甘く見ていた」「当選実績を減らしたくなかったため無理をした」などと諸説あります。ほかにも大阪都構想の是非を問う住民投票をめぐって、突然とも言える方針転換をしたのが響いている、という解説もありました。

 いずれが正しいにせよ、劣勢が伝えられる大阪の候補者が反転攻勢して「完勝」するのは容易なことではないというのが実情のようです。

 とはいえ実は、公明党は平成23年の前回統一地方選でも、公明党は大阪府議選、横浜市議選でとりこぼしています。それでも党の執行部体制には大きな変化はありませんでした。(政治部次長 佐々木美恵)

94チバQ:2015/03/26(木) 20:17:36
http://blogos.com/article/108743/

週刊文春2015年03月26日 16:03池田大作名誉会長の弔辞も創価学会“関西のドン”死す




 3月18日、自民党と公明党は、安保法制の骨格で実質合意した。同じ日、大阪市内の斎場で営まれた葬儀に、自民党の二階俊博総務会長や古賀誠元幹事長、民主党の樽床伸二元総務相らが駆けつけた。前日の通夜には前原誠司元外相の姿もあったという。

 亡くなったのは、公明党の支持母体・創価学会の関西組織を30年以上にわたって率いた西口良三氏。享年76。

 葬儀では、池田大作名誉会長の弔辞が代読された。西口氏は池田氏の大阪訪問の際の運転手を務めて側近となり、1977年から学会の関西長、総関西長を歴任。「常勝関西」と称される強固な地盤を築いた。学会員以外の票を固める「フレンド票」の徹底などは西口氏が手掛けたとされ、今も学会選挙のひな形となっている。

 西口氏の名前が永田町で有名になったのは、新進党の誕生がきっかけだった。当時、新進党幹事長の小沢一郎氏は、公明党書記長だった市川雄一氏との「1・1ライン」だけでなく、学会本体との直接協議に乗り出した。その際、学会側で「小沢番」となったのが西口氏で、以降は学会の小沢対策を一手に担ってきた。

 新進党解党に伴う小沢氏の自由党の結成にあたっては、数名の旧公明党議員も参加させ、パイプを切らせないよう尽力もした。公明党幹部は「宗教法人法の改正問題などで、学会は小沢氏に借りもあった。小沢氏を『反学会』に走らせないよう、最後の命綱の役目を果たしたのが西口氏と市川氏だった」と振り返る。

 西口氏には、野中広務元幹事長や青木幹雄元官房長官ら、旧竹下派の幹部のみならず、宏池会系も含め、自民党政治家が門前市をなした。節目節目に取り沙汰される学会首脳の名前は、常に西口氏だった。

 だが2009年、公明党は大阪も含め小選挙区で全敗。西口氏は総関西長を退任し、副理事長兼関西総主事の職に就いた。後任は置かれず、関西の最高参与には池田氏の長男・博正氏が就任。党の方でも一線を退いていた市川氏が再び常任顧問に就いて最高幹部に復帰するなど、「西口後」の体制が進んでいた。

 公明党・学会との関係が薄く、高い支持率を誇る安倍政権には、安保法制などで押し切られる場面が目立つ。また、ここにきて、創価小学校生との面会や勤行など、池田氏の動静が聖教新聞で報じられている。関西だけでなく、学会本体の今後の動向を永田町は息を潜めて見守っている。

95名無しさん:2015/03/29(日) 10:55:27
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150325-00000020-pseven-soci
創価学会 関西のドン死去で大作氏から長男への世襲が話題に
NEWS ポストセブン 3月25日(水)16時6分配信

 3月15日、創価学会副理事長で元総関西長の西口良三氏が急性肺炎で死去した(享年76)。政治評論家の浅川博忠氏が語る。

「選挙の実働部隊となる婦人部から人望が厚く、関西の公明票を取りまとめてきた人物です。小沢一郎氏など政界と太いパイプを持ち、新進党の結成や解党、自公連立に大きくかかわっていました」

 西口氏は創価学会の“関西のドン”として知られ、学会の大阪長、関西長などを歴任。関西の組織を30年以上引っ張ってきた。

 学会内では今年87歳になった池田大作・名誉会長の右腕として「常勝関西」と呼ばれる強固な地盤を築いた立役者と位置づけられてきたが、公明党が大阪・兵庫の6小選挙区で全敗した2009年夏の衆院選直後の人事刷新で総関西長を退任。組織運営の一線を退き、その後は副理事長の肩書きを持っていた。

 一つの時代の終わりは次の時代の始まりでもある。西口氏の死去を受け、学会関係者の間で池田大作・名誉会長から長男の博正氏(61)への“世襲”が近くなったと話題になっている。

 博正氏の現在の肩書きは副理事長兼SGI(創価学会インタナショナル)副会長。西口氏が総関西長を退任したあとは「関西最高参与」に就任した。

「『関西最高参与』は名誉職的な肩書きで実務は別の幹部が担当していますが、2009年衆院選で大敗北した関西を立て直したのは博正さんの力があったからでしょう」(東京の古参会員)

 公明党は2012年選挙で大阪・兵庫の6議席を確保。昨年から創価学会では西山雄治・関西総合長と山内洋一・関西長の新体制が発足し、昨年12月の衆院選でも同様に議席を守った。

 その功績に加えて、博正氏は近年では池田名誉会長の名代として全世界を飛び回っている。2012年1月には北京を訪れ、李克強・副首相と会見。同年6月には台湾で馬英九総統に会って2期目の総統就任を祝った(肩書きはいずれも当時)。

 2013年には、タイ国立タマサート大学から池田名誉会長に贈られた名誉哲学博士号の授与式に代理として博正氏が出席し、謝辞を代読した。そうして海外要人にもお披露目しているだけに「博正氏が次のトップ」であることは確実視されているのだ。

 創価学会広報室は、「当会では、いかなる役職であれ世襲することはございません」と答えたが、果たしてどうなるか。

※週刊ポスト2015年4月3日号

96名無しさん:2015/04/05(日) 13:59:22
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150331-00000018-asahi-pol
公明、岐路の「常勝関西」 創価学会・西口氏死去
朝日新聞デジタル 3月31日(火)10時23分配信

 公明党の支持母体「創価学会」で総関西長などを務め、関西での選挙基盤を作り上げた西口良三氏が今月15日、76歳で死去した。その強力な集票力は「常勝関西」とまで呼ばれた。だが、近年、大阪維新の会が台頭し、統一地方選を前に関西の公明が正念場を迎える中での死去だった。


 西口氏の葬儀は18日、大阪市内で営まれた。池田大作名誉会長の弔辞が代読され、西口氏を「我が盟友」と評した。自民党の二階俊博総務会長や古賀誠元幹事長らが参列。安倍晋三首相や企業トップも弔電を寄せ、西口氏の人脈をうかがわせた。

 西口氏が創価学会に入会したのは1956年。参院選で、池田氏の陣頭指揮のもと、創価学会推薦候補が大阪で初の議席を得た年だ。この後、西口氏は池田氏の運転手を務めるなど厚い信頼を得た。77年に関西長、98年にはより上席の総関西長に就任。「電話魔」で幹部に指示を出す一方、一般会員を激励した。

朝日新聞社

97チバQ:2015/04/20(月) 21:39:50
http://www.sankei.com/politics/news/150420/plt1504200002-n1.html
2015.4.20 07:00
【政治デスクノート】
やはり「完勝」ならず 公明党内で囁かれる敗因と「関西問題」





(1/3ページ)

統一地方選前半戦の情勢と結果を伝える公明新聞
 統一地方選の前半戦が終わり、公明党は目標の「完勝」を果たすことができませんでした。

 落選があったのは「常勝関西」の大阪市議選の此花区(定数2)。新人候補が170票差で次点という結果でした。

 この速報が流れた瞬間、投開票報道の作業に大わらわだった編集局内(といっても政治部周辺だけ)でどよめきが起きました。

 というのも、予想とは違う選挙区での出来事だったからです。事前情報では、大阪府議選の住吉区(定数2)、横浜市議選の緑区(定数4)の2選挙区が最も危ないとされ、次いで厳しいとされていたのが、神奈川県議選の横浜市神奈川区(定数3)や大阪府議選の寝屋川、岸和田両市(それぞれ定数2)など6選挙区でした。

 投開票が続く12日夕刻も、複数の党関係者と話したところ、投票率が伸び悩んでいることもあって「順調。(完勝は)いけるかもしれない」という反応で、もっぱら関西よりも神奈川の情勢を心配する声がほとんどでした。

 ところが、ふたを開けてみると、結果は前述のとおりです。党幹部は「新人なので知名度が足りなかった」とコメントしていますが、それはもちろん表向き。惜敗の本当の理由は、当落線上の選挙区の救援に「力が偏りすぎ、バランスが崩れたからだ」(公明党幹部)といいます。

 「危うし」と選挙区外に救援シグナルを発して短期間にてこ入れを完遂するのも公明党のお得意技でした。

 公明党が国政選挙や統一地方選並みに頑張る東京都議選は平成25年の前回選挙で、「完勝」記録を連続6に更新しました。

 この都議選で毎回のように「危うし」と報じられる現職がいます。結果はというとだいたいトップ当選を果たし「オオカミ少年ならぬ、オオカミ都議」(都議会公明党関係者)といわれるほどですが、この都議が当確圏内に入ったと分析できた途端に、選挙責任者は手薄になった別の候補にも支援態勢を振り分ける差配をします。この判断や加減が「秘伝の技」というわけです。

 また、公明党は定数の大きな選挙区で複数の公認候補を立てるときには均等に票を割る選挙ノウハウも持っています。自民党は中選挙区制のもとで派閥ごとの候補がしのぎを削ってきた党ですから「票割り」は苦手で、ある閣僚経験者は「オレたちにはマネできない公明党と(支持母体の)創価学会の凄(すご)さはそこにある」と話していました。

 さて、その公明党が、今回の統一選前半戦で、差配のバランスを崩したのはなぜでしょうか。

 1つは、維新の党傘下の地域政党「大阪維新の会」の勢いを読み切れなかったということがあります。議員定数が削減され、定数2など公明党が苦手とする局地戦を数多く強いられた選挙だったことも調子を崩した原因でしょう。

 また、党本部は前回の参院選から議席増を続けている共産党の勢いを殺(そ)ぐことを狙っていましたが、この「K対策」は東日本ではある程度奏功したものの、関西の選挙情勢では「それほどの効果はなかった」(党幹部)といいます。

 これらにもましてささやかれているのは、創価学会の西口良三・元総関西長の死去でしょう。西口氏は草創期から公明党の選挙を支えただけでなく、固い学会票を背景に他党との駆け引きも得意としてきました。

 西口氏亡きあと、公明党と学会本部は、だれを中心に関西地域での選挙を差配していくのか。「関西問題」は、来年夏の参院選や次の衆院選も視野に党内外の関心を集めています。(政治部次長 佐々木美恵)

98とはずがたり:2015/05/14(木) 12:37:36

「大阪都構想」住民投票直前 特別企画
都構想で劣勢の橋下徹が創価学会取り込み逆転へ!? 菅官房長官の仲介で学会幹部と談合
http://lite-ra.com/2015/05/post-1094.html
2015.05.13

 橋下市長は「否決されれば政界引退」を表明していることもあり、この劣勢にかなりの焦りを見せているという。そして、ここにきて「最後の頼みの綱」とばかりに、創価学会を動かそうとしているとの情報が飛び込んできた。
 連日、市内で遊説を続けている橋下市長だが、実は一日だけ姿を見せなかった日がある。5月5日がそれだが、この日、橋下市長はひそかに上京し、創価学会の佐藤浩副会長と会っていたらしいのだ。
 周知のように、公明党は最終的に住民投票には賛成したものの都構想には反対。支持母体の創価学会も自主投票を表明と、玉虫色の対応をとっている。
 これは、学会の内情を反映したものだ。今、創価学会は次期会長をめぐって、東日本の谷川佳樹事務総長=佐藤浩副会長ラインと、大阪に地盤をもつ正木正明理事長=池田博正副理事長の関西派にわれている。
 両者は政権への対応でも差があり、関西の正木=池田ラインが平和憲法堅持という傾向が強いのに対して、東日本の谷川=佐藤ラインは完全に安倍政権に擦り寄りを見せている。とくに佐藤副会長は菅義偉官房長官とべったりで、集団的自衛権をめぐっても容認の方向で組織のとりまとめに動いたといわれている。
 今回、橋下市長は菅官房長官の後押しでこの佐藤会長と会い、協力を要請したのだという。そして、佐藤会長はこの要請を受けて、近く大阪入り。関西の学会幹部の説得にあたるといわれている。

99とはずがたり:2015/06/04(木) 23:10:20
大阪自民は公明党について行くしか無いんだから公明としては次は維新にも保険かけとくのが最適解としか思えないけど。

都構想で反対の「大阪公明党」がもう橋下維新に寝返った理由
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/160350
2015年6月2日

 橋下徹大阪市長が政界引退を表明してから2週間。いまだ引退撤回が噂される中、早速、公明党が維新にすり寄り始めた。大阪維新の会と自民党が対立していた大阪府議会と市議会の議長選出をめぐり、事実上の維新“支持”に回ったのだ。

 府議会、市議会では、ともに維新が第1党だが、過半数ではない。大阪都構想の住民投票のように反維新連合で協力すれば、議長のポストは自民が獲得できた。ところが公明は「自民に投じれば、議会の対立構図を見せることになる。これまでの議会運営の横暴を見れば、維新にも投じられない」というワケの分からない理由で白票を投じたのだ。

 大阪都構想は約1万票差の僅差で否決されたが、維新にとって誤算だったのが公明の出方だった。告示以降、洞が峠を決め込んでいたが、各マスコミの世論調査で反対派が優勢とみるや投票日の数日前から一気に反対運動を展開した。出口調査によると、公明支持層の約9割が反対票を投じた。維新幹部は「公明支持層で反対は7〜8割やと思ってたが全然違った。これは直前に創価学会が動いたからや。松井(一郎知事)は『やっぱり公明だけは許さへん』とかなり頭に来てるで。橋下も同じや」と憤る。

 昨年12月の衆院選で橋下市長出馬説に公明が恐れおののいたのは周知の事実だ。さらに引退表明で橋下市長の支持率は上昇し、引退撤回説まで流れている。公明としては「裏切り者」と言われても、今からでも維新にすり寄る方が今後の選挙戦略で大事なのだ。

 自民若手府議がこう言う。

「たった数カ月で維新に行ったり、自民に行ったり、どこが公明正大な党やねん。コウモリ党やないか。大阪の不幸は公明が自民よりも票田を持っていることなんやろうな」

 まだまだ公明の裏切りは続きそうだ。

100名無しさん:2015/06/14(日) 21:22:49
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150608-00000017-pseven-soci
創価学会 菅氏を通じ橋下徹氏・松井一郎氏衆院選不出馬要求
NEWS ポストセブン 6月8日(月)16時6分配信

 橋下徹・大阪市長は昨年の衆院選で出馬を検討していた。大阪都構想に反対する公明党に対して怒り心頭に発したため、公明党が議席を持つ選挙区に自ら刺客になろうとしたのだ。しかし、水面下での菅義偉・官房長官の働きかけで出馬をとりやめることになったという。この時、何が起きていたのか。国際情報誌・SAPIO連載「総理の影 菅義偉の正体」でノンフィクション作家の森功氏が迫る。(文中敬称略)

 * * *
 五五年体制の下、中道を謳ってきた公明党が、政権与党入りすべく自民党と連立を組むよう舵を切ったきっかけは、九八年七月の小渕恵三内閣の発足だった。以来、十五年以上の長きにわたり公明党や創価学会との窓口になってきたのが、自民党の現総務会長である二階俊博や大島理森、引退した古賀誠といった古手の自民党の重鎮たちだ。創価学会幹部が解説する。

「なかでも創価学会に最も太いパイプを築いてきたのが、二階さん。自自公連立のとき、自由党の小沢さんの側近として汗をかき、連立に奔走した立役者です。公明党の市川雄一元書記長と小沢さんの一一ラインがクローズアップされましたが、もとはといえば創価学会の西口良三副会長が小沢さんや二階さんに協力した。二階さんはそこから自民党に出戻り、自民党内で右に出る者のない創価学会との信頼関係を築いた」

 大阪出身の西口良三は名誉会長の池田大作の運転手から引き上げられ、創価学会副会長になる。七七年以降、関西長や総関西長という肩書を得て、国政、地方の選挙を問わず、関西の学会・公明組織を動かしてきた。常勝関西の「西口王国」を築いて関西創価学会のドンと呼ばれ、池田大作の揺るぎない信任を得てきたともいわれる。

 西口は、〇九年八月の総選挙で北側一雄や冬柴鉄三といった現職の六議員が相次いで落選した責任をとって、総関西長の座を退き、創価学会の副理事長に就く。

 そんな西口王国凋落の最大の要因が池田大作の不在だ。折しも〇九年の総選挙と同時に、名誉会長の重病説が流れ始める。これまでも何度か死亡説などがあったが、実際にこれ以降、池田は表舞台に登場しなくなる。

 名誉会長の不在が、創価学会内部の権力構造を変え、自民党との関係も再構築されていく。先の創価学会幹部が続ける。

「学会内部のキーマンが、秋谷栄之助前会長であり、佐藤浩副会長でしょう。それまで秋谷前会長は池田名誉会長から外され、実権を失っていました。そのため、現在の原田稔会長や正木正明理事長、西口総関西長が、自民党の二階さんや古賀さん、大島さんたちと選挙態勢をつくり、協力し合ってきました。

 しかし池田名誉会長の不在で、秋谷前会長が復活していった。そうして学会本部の秋谷前会長を中心に、弁護士の八尋頼雄、自民党の菅官房長官に近い谷川佳樹、佐藤浩という学会の実力副会長のラインが主流を占めるようになっていったのです」

 そこから菅が創価学会の新たなカウンターパートとして浮上したのだという。創価学会内部の権力構造の変化は、さらに鉄の結束を誇ってきた関西の「西口王国」を直撃した。学会幹部が補足する。

「東京・信濃町の学会本部では、関西の責任者として新たに池田名誉会長の長男、博正さんを関西最高参与という肩書に就け、西口さんを外して組織をつくりなおそうとした。西口王国に切り込んできたといえます。それが、今度の大阪都構想を巡る駆け引きに反映されているのです」

 もともと西口は反維新として知られた。とうぜん橋下の唱える大阪都構想にも反対してきた。大阪府議会や市議会における公明党議員団の反維新の方針も、西口の意向を受けてきたと言っても過言ではない。


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