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自民党スレ

1とはずがたり:2013/09/03(火) 17:12:12
なかなか潰れない政友会の我田引鉄以来の伝統を持つ日本のバラマキ保守政党

自公保スレ(前スレ)
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1067007932/l30

自民党政権スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1354356742/l30

自民党
https://www.jimin.jp/

8638OS5:2023/06/29(木) 08:34:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/e737f13b428fb2346721bbedec4ccddc22593041
安倍派、新体制へ動き活発 一周忌控え思惑交錯 自民
6/29(木) 7:06配信

時事通信
自民党安倍派のパーティーで壇上に上がる高木毅国対委員長(左から2人目)、世耕弘成参院幹事長(同3人目)、萩生田光一政調会長(同4人目)、西村康稔経済産業相(右から2人目)、松野博一官房長官(右端)ら=5月16日、東京都港区

 自民党最大派閥の安倍派(清和政策研究会)で、故安倍晋三元首相の後を継ぐ新会長選出に向けた動きが活発化してきた。

 会長不在がさらに続けば、党内で存在感が低下しかねないとの危機感からだ。7月8日の安倍氏一周忌に合わせて新体制を発足させるべきだとの声が相次ぐが、有力者の思惑が入り乱れ、先行きは不透明だ。

 「安倍氏が亡くなって1年になる。決断しなければいけない時が来ている」。安倍派の前事務総長の西村康稔経済産業相は28日のラジオ日本の番組で、会長人事についてこう語った。

 参院安倍派を束ねる世耕弘成参院幹事長も27日の記者会見で、内閣改造・党役員人事が今夏に予想されるとした上で「(岸田文雄首相との)交渉の窓口は決まっていた方がいい。そう遠くなく何らかの結論は導き出したい」と語った。

 安倍派は昨年7月の安倍氏死去後も会長を空席としたまま「安倍派」を名乗り、塩谷立、下村博文両会長代理が形式的に率いる暫定体制を続けている。集団指導体制とする案や「塩谷派」に衣替えする案が浮かんだが、いずれも派内の反対論で立ち消えになった。

 衆院小選挙区「10増10減」に伴う調整では、安倍氏の地盤を継いで初当選した衆院議員が岸田派の林芳正外相との公認争いに敗れた。安倍派内では会長不在による発言力低下が影響したとの不満がくすぶる。

 会長選びを主導するのは、西村、世耕両氏に萩生田光一政調会長、高木毅国対委員長、松野博一官房長官を加えた「5人衆」。折に触れて後継体制を協議しており、26日夜も意見を交わした。世耕氏は会見で「5人でしっかり話し合いを進める」と語った。

 派内には衆院議員の萩生田、西村、高木、松野各氏のいずれかを会長に推す声がある。これに加えて世耕氏を「共同会長」に据える案もある。萩生田氏を会長、西村氏を党総裁(首相)候補とする分離論も取り沙汰される。

 西村氏は28日の講演で、総裁選への出馬について「(派から)理解を得られればぜひ挑戦したい」と意欲を表明。分離論について「いろいろあり得る」と否定しなかった。

 ただ、5人衆は派の正式な機関ではなく、外されたベテランらは批判的。同派関係者の一人は「5人衆に決める資格はない」と反発した。塩谷氏は28日夜、同派の若手議員と東京都内で会食し、5人衆とは別に意見聴取を始めた。

 安倍派は7月6日に総会を開き、新体制について協議する見通し。所属議員は派閥分裂の分水嶺(れい)とされる100人に達しており、元会長で今も同派に影響力を持つ森喜朗元首相は26日発売の月刊誌で「それぞれが陣営をつくると、亀裂が生じる。派が空中分解すれば、安倍氏の遺志に反する」と懸念を示した。

8639OS5:2023/06/29(木) 08:35:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/1433de11dcd43ac053cfa397d990f677e05e5dad
解散目前“夏の政局”水面下でうごめく、小渕優子「官房長官抜擢」と小池百合子「国政復帰」
6/29(木) 7:03配信


集英社オンライン
小渕優子議員・小池百合子都知事/集英社オンライン

秋口にもあるといわれる衆議院の解散。それに向けて「政局は近い」とすでに多くの政党が動き出している中、にわかに熱い視線を浴びることとなったのが、小渕優子自民組織運動本部長と小池百合子東京都知事だ。


岸田首相にとって小渕氏の抜擢は「一石二鳥」
「次に解散があるとしたら、秋口。臨時国会の冒頭あたりに岸田首相が解散を決断する可能性は高い。ただ、この1カ月間で12ポイントも急落する(毎日新聞調べ)など、内閣支持率はダダ下がりしている。当然、首相は秋口解散の前に世間受けする内閣改造や党人事を断行し、支持率アップを狙うでしょう」(自民党関係者)

その目玉と目されているのが、小渕優子議員の官房長官起用だという。もし、小渕氏が官房長官に抜擢されれば、女性初の官房長官誕生となる。女性進出が遅れている日本だけに、この人事は世論、とくに女性の有権者から好感視されるはずだ。

全国紙政治部デスクもこう続ける。

「もともと、次の内閣改造で岸田首相が小渕氏を起用するのではという観測は今年の春先から永田町にくすぶっていました。その観測がさらに強まったのは今年3月。都内で菅義偉前首相と韓国の尹錫悦大統領が会談した際、岸田首相が小渕氏も出席させてほしいと菅さんに強く要請し、会談の同席が実現したんです。首相が次の内閣改造で小渕氏を厚遇する前触れと受けとめる向きは少なくありませんでした」

小渕氏の抜擢は、ポスト岸田への意欲を隠さない茂木敏充自民幹事長へのけん制にもなるという。

「茂木幹事長が5月に訪米し、ブリンケン国務長官ら、バイデン政権の要人とご満悦の表情で会談したことを首相周辺は心よく思っていない。党幹事長としていまは首相を支える立場なのに、ポスト岸田への色気を出しすぎだと反発を買っているんです。

小渕さんは茂木派の領袖だった小渕恵三元首相の娘ということもあり、茂木派のプリンセス的存在。将来の女性宰相候補の声の呼び声もあがるほどです。その小渕さんを厚遇することは派閥内での人望がイマイチの茂木幹事長の台頭をけん制することにもなり、岸田さんにとっては一石二鳥というわけです」(前同)

8640OS5:2023/06/29(木) 08:35:55
公明の浮いた「70万票」の行方
もうひとりは小池百合子東京都知事だ。女性初の総理大臣にもっとも近い距離にいるとされた小池都知事もすでに齢70歳。都知事を2期も務める間に国政ブランクも長引き、永田町での影響力もめっきりと衰えを見せている。その小池都知事が今回の解散見送りを機に、久しぶりに政局の中心に躍り出るのでは?という見立てが浮上しているのだ。

きっかけは衆院小選挙区「10増10減」にともなう自公のさや当てだ。新設される東京28区での候補調整がドロ沼化し、ついに東京で自公選挙協力を解消する騒ぎになったのだ。

公明が前回の21年衆院選で獲得した東京選挙区での比例票は71万5000票。この票の大部分が、小選挙区では自公協力によって自民候補に回ったとされる。その威力は絶大で、もし公明票がなかったら、自民は東京小選挙区で当選した16人の自民議員のうち、7人が野党候補に逆転負けしていたというデータもあるほどだ。

ところが、自公の抗争激化で次回衆院選の東京選挙区ではこの70万票が宙に浮く可能性が出てきた。この展開を見て、「機を見るに敏な小池都知事が動く可能性がある」と指摘するのは政治評論家の有馬晴海氏だ。

「公明にすれば、宙に浮く70万票の有効活用法を探りたい。そこで関西での連携維持と引き換えに、東京でこの70万票を維新に回すというシナリオがささやかれているんです」(有馬氏)

公明は大阪、兵庫の6小選挙区で当選者を出しており、これは維新候補が圧倒的な強さを誇る関西では異例のことだ。たとえば、大阪では19の小選挙区中15で維新候補が当選しており、残る4つが公明。

ちなみに自民、立憲とも大阪小選挙区での当選はゼロだ。このように公明がしぶとく大阪の小選挙区で勝利しているのは維新と暗黙の連携が維持されているためだ。有馬氏が続ける。

「維新は公明が大阪都構想への支持や大阪市議会での協力をしてくれていることへの見返りとして、6つの選挙区での候補擁立を遠慮してきた。だから、公明は楽々と6人もの当選者を出せているんです。

ただ、維新は次の衆院選ですべての小選挙区への候補擁立を目指しており、6選挙区での公明との連携も解消すると宣言している。そうなると、公明の当選はおぼつかない。そこで危機感を深める公明が宙に浮いている東京選挙区での70万票を維新に回す代わりに、大阪での選挙協力を維持する裏取引を維新に持ちかける可能性があるんです」

8641OS5:2023/06/29(木) 08:36:07
公明と維新と都民ファーストがタッグ?
では、そこに小池都知事がどうからむのか?

「勢いがあるとはいえ、東京での維新の基盤はまだまだ弱い。次の衆院選で現状の25から30に増える小選挙区すべてに擁立できるほど、候補者の発掘も進んでいない。そこで公明に加え、東京都で実績のあるファーストと連携すれば、自民や立憲の候補に勝てると小池さんが維新に働きかけるというわけです。

ファーストも維新も改革志向の都市型政党で、トップが自治体首長という共通点がある。しかも、地盤が東京と大阪で食い合いになることもない。小池さんも今年で71歳。国政復帰のチャンスはもうそんなに多くないはず。政局を読む目は確かな小池さんだけに、これが最後のチャンスとばかりにファーストと維新の連携に動く可能性は否定できません」(有馬氏)

すでに秋口解散があると見込んで、多くの政党が動きだしており、「この夏は政局になる」(前出・自民関係者)との見立ては少なくない。はたしてその政局の中心に小渕、小池両氏の姿はあるのか? 要注目だ。

取材・文/集英社オンラインニュース班

8642OS5:2023/06/29(木) 19:42:22
>>8639
森山真弓。。。

8643OS5:2023/06/29(木) 20:19:18
https://news.yahoo.co.jp/articles/b71289f20c765a82179527b31763c17e8a7038b0
自民党・安倍派の大揺れ「呉越同舟」…世耕・松野・高木・西村・萩生田の5人体制、トップが決まれば派閥割れの可能性も
6/29(木) 19:44配信


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コメント17件


SmartFLASH
安倍派のパーティーで壇上に上がる萩生田光一氏ら(写真・時事通信)

 100人規模の議員を抱える自民党最大派閥の安倍派(清和政策研究会)。

 2022年7月に安倍晋三元首相が死去してから会長の椅子は空席だったが、一周忌を前に、世耕弘成参院幹事長、松野博一官房長官、高木毅国会対策委員長、西村康稔経済産業相、萩生田光一政調会長の “5人衆” による集団指導体制になることが決まった。

「5人は6月26日の夜に都内の料理屋で会い、正式に決めたようです。集団指導体制と聞くと円満なイメージですが、裏返せば誰もが納得するリーダーがいないということです。

 最大派閥のリーダーは、すなわち総理大臣候補。森喜朗元首相は萩生田さんを推したようですが、旧統一教会のゴタゴタがありました。世耕さんは参院議員の40人をまとめていますが、永田町には長く『解散がない参院の議員が首相になって解散権を行使するのはいかがなものか』という声があります。

 西村さんは自らポスト岸田に手をあげていますが、広がりと人望が今ひとつ。松野さんは地味だし、高木さんは当選回数が多いだけと言われています。

 こういったことから、派内が割れないことを最優先したのでしょう」(政治担当記者)

 長期間の会長不在は派内に動揺を生んでいた。

 衆院小選挙区の「10増10減」の対象区である新山口3区の候補者調整では、安倍派は安倍氏の後継として4月23日の衆院補欠選挙で当選した吉田真次氏を公認するよう働きかけた。だが、結果は岸田派の林芳正外相が選ばれ、吉田氏は比例代表に回ることに。

 安倍派内では、「このままでは、次の内閣改造と党役員人事でも冷遇されるではないか」といった声が高まっており、それが今回の集団指導体制につながったと見られている。

 今後の安倍派はどうなるのだろうか。政治アナリスト・伊藤惇夫氏が解説する。

「今回の集団指導体制は、安倍さんが後継者を育成してこなかったことがそもそもの原因です。リーダーがいない組織は影響力が低下します。そのため、安倍派もどこかで誰かに決めないといけない時期が来るでしょう。

 そのリーダーが西村さんなのか萩生田さんなのかはまだわかりませんが、トップが決まったとたん、派閥が割れる可能性は否定できません。

 これまで清和会は、総理総裁を出し続けたことで結束力を保ってきましたが、今後しばらくはそれも難しいでしょうから、結束力を維持するのは大変です」

 しばらくは大揺れとなりそうな安倍派の「呉越同舟」。「敵は身内にあり」ということのようだ。

8644OS5:2023/06/30(金) 15:31:51
とりあえず下村を排除することで一致した?
https://news.yahoo.co.jp/articles/64590492a8ccb175760d3e1b9360a15c0667b5a2
安倍派「5人衆」結束を確認 集団指導体制案が浮上
6/30(金) 13:41配信

産経新聞
自由民主党本部=東京都千代田区永田町

自民党最大派閥の安倍派(清和政策研究会、100人)で有力「5人衆」と呼ばれる松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、萩生田光一政調会長、高木毅国対委員長、世耕弘成参院幹事長は30日、国会内で同派の新体制について協議し、5氏を中心に結束していくことを確認した。5氏による集団指導体制が念頭にある。世耕氏はオンラインで出席した。7月6日の派閥総会開催を検討しており、調整が本格化する。

安倍派は昨年7月に死去した安倍晋三元首相の後継会長が不在で、安倍氏が指名した塩谷立、下村博文両会長代理が役職上のトップを務める一方、「5人衆」が重要な意思決定を担ってきた。今年7月8日の安倍氏の一周忌を控え、中堅・若手からは派の存在感が低下しているとして、新会長選びを急ぐべきだとの意見が広がっていた。今後の党役員人事・内閣改造に向け、交渉力確保を求める声も強まっている。

ただ、一気に新会長を決めれば、分裂を招きかねないだけに、当面は集団指導体制とする案が有力となっている。将来的には萩生田、世耕両氏が共同代表となる案や、萩生田氏を会長とし西村氏を党総裁候補とする案、消去法的に総裁候補とみられておらず分裂を避けるための選択肢として高木氏を会長とする案などが浮上している。

一方、塩谷、下村両氏らによる反発も予測される。

8645名無しさん:2023/07/01(土) 22:15:24
塩谷は比例復活 世耕は参議院 高木は性癖に問題あり

まずここら辺は脱落だろ。

8646OS5:2023/07/02(日) 17:26:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/5294568f045120803c2b431ba90648557d9bf24e
「安倍派」は「旧安倍派」になるだけ?安倍元首相一周忌直前でも不透明な派閥内権力争いの行方
7/2(日) 11:00配信

日刊スポーツ
安倍晋三元首相(2019年撮影)

 昨年7月8日、安倍晋三元首相が参院選中に銃撃されて命を落としてから、まもなく1年となる。今月8日には、昨年葬儀が営まれた東京・増上寺で一周忌法要が行われ、議員による焼香や一般からの献花も予定されている。


 安倍氏亡き後の日本政界では、安倍氏がトップを務めた安倍派を中心に、「重しが取れた」(自民党関係者)ことによる大小さまざまな混乱も起きてきた。新しい会長が決まらないまま1年近くが経過した安倍派では、一周忌を1つの区切りとして新しい体制づくりを打ち出すかどうか、結論を出す最終段階にある。

 1強政治の象徴となった安倍氏の後を継ぐとなれば、比べられたり、受ける重圧も避けられない。当初、昨年9月の国葬までに選ぶといわれながらもまとまらず、昨年末も見送られた。今年に入っても意見がまとまらず結果的に見送られ、今年5月16日の派閥パーティーでのお披露目も実現しなかった。だからこそ一周忌を1つの節目として、何らかの結論を出すことが急がれている側面もある。

 関係者を取材すると、特定の1人ではなく、いわゆる「5人衆」(松野博一官房長官、高木毅国対委員長、西村康稔経産相、萩生田光一政調会長、世耕弘成参院幹事長)と呼ばれる幹部5人による集団指導体制を取りながら、少しずつ変化させていく選択肢が有力だという。ただ、それぞれのリーダーを支持する議員がいる上に、5人を選ぶことに納得しない勢力もあることから、全体の了解を得られるかは不透明という。

 「これは1つの権力争いだ。ひとつでも手法や順番を間違えば、この1年かろうじて保たれてきた結束が崩れかねない」と、関係者の1人は話す。ナーバスな局面なのだ。

 安倍氏の会長時代は、党の派閥の中で所属人数が最も多い「最大派閥」が売りだったが、分裂危機の分岐点といわれる100人まで人数が増えた上、誰もが納得する求心力ある会長候補がいないことから、誰を選んでも角が立ってしまう。「1人に決められない問題」が常態化する結果になってしまった。

 「安倍派」はメディアなどが使う名称で、「清和政策研究会(清和会)」という正式名称がある。現在、岸田文雄首相が会長を務める岸田派の「宏池会」とともに、自民党草創期からの歴史を持つ。もし現体制に変化があった場合、「安倍派」という名前はどうなるのか。長く永田町と関わる関係者に聞くと「本人が亡くなっているのに『安倍派』とするのはおかしい状態だった。派閥自体も、いつかは安倍氏から脱却しなければいけない」としながらも「今の状況では、新しい会長が1人選ばれるのは難しい。かつての安倍氏のように資金集めもできて力もあるような人物は、いま表に出ている名前には見当たらない。特定の人物に決まらない限りは『清和会(旧安倍派)』みたいな感じにならざるを得ないのではないか」と話す。

 かつて、宏池会会長だった大平正芳首相が参院選のさなかに病気で急死し、続いて首相に就任した鈴木善幸氏が派閥を継いだ時にも、誰が次の派閥を担うかでさまざまな声があったとされる。「一致結束箱弁当」といわれた旧田中派と比べる形で、宏池会の派閥会合では和洋中3種類の弁当が出されたことから「食べる弁当もバラバラ」と言われることもあったという。宏池会はその後、分裂した。

 清和会も過去に分裂した歴史がある。「安倍派」となってからは、安倍氏の求心力のもとで結束してきた組織だけに、まとめ役がいなくなった以上、全員が結束するのは難しいと、悲観的な声も聞いた。

 後任体制に言及するなど今も強い影響力を持ち、「事実上の安倍派会長」などといわれる森喜朗元首相は、昨年5月の安倍派パーティーで、「数を誇っちゃいけない。あと何人で100人になる、なんてやっている時がいちばん危ない」「数があればなんでもできると思ったところから崩壊が始まる」と、今となっては暗示のような言葉を口にしていた。

 清和政策研究会のホームページには、「清和会」の名前の由来について「1979年、派閥争いが勢いを増す時代に、創設者福田赳夫元首相が『政清人和(まつりごと清ければ人おのずから和す)』、清廉な政治は人民を穏やかにするという意味を込め『清和会』と命名した」とある。政治の世界では絶対的に必要とされる「数の力」が、強みからリスク要因に変わる時もあるという、思いも寄らなかった現実を前に、安倍派は「1人に決められない問題」に、どんな結論を導くのだろう。【中山知子】(ニッカンスポーツ・コム/社会コラム「取材備忘録」)

8647OS5:2023/07/03(月) 08:54:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/f754bffd0bd2894ea4ccfda9b2c39c09667e424c
マイナ批判で矢面に立つ河野氏、自民内には首相の「防波堤」との見方も…「ポスト岸田」へ正念場
7/3(月) 7:01配信

読売新聞オンライン
 河野デジタル相が、マイナンバーカードを巡る問題で試練を迎えている。持ち前の突破力で普及の旗振り役を務めたが、相次ぐトラブルで批判の矢面に立たされているためだ。高まる国民の不信感を払拭(ふっしょく)し、「ポスト岸田」候補として存在感を発揮できるかが注目される。

不信払拭 丁寧な説明必須
閣議に臨む河野デジタル相(6月30日、首相官邸で)

 河野氏は2日、NHK番組の冒頭で、「問題が起き、色々とご迷惑をかけていることはおわび申し上げたい」と述べ、一連のトラブルを改めて陳謝した。

 政府は、マイナカードに関連するシステムやデータの総点検を秋までに完了させる方針だ。河野氏は番組で、「秋を一つのめどとするが、間に合わない場合には、点検をしっかりやる方を優先した日程にせざるを得ない」とも語り、丁寧に取り組む考えを強調した。マイナンバー制度とマイナカードが「世の中で混乱している」と指摘し、マイナカードの将来的な名称変更にも言及した。

 6月30日には民放の朝の情報番組に出演した。高齢者や主婦層を意識したもので、「情報発信を強化する狙い」(河野氏周辺)があった。岸田首相も、河野氏の高い発信力に期待しており、政府の総点検では「司令塔役」を命じている。

(写真:読売新聞)

 今春以降、コンビニの証明書交付サービスで別人の証明書が交付されたり、公金受取口座で別人の口座が誤登録されたりなどのトラブルが相次ぎ判明した。「細心の注意を払ってやらないとダメだ」(山口俊一・衆院議院運営委員長)などと、自民党内からも批判の声が上がる。

 河野氏は昨年8月の内閣改造でデジタル相に就任後、関係省庁が「準備が整っていない」などと難色を示す中、2024年秋に健康保険証を原則廃止する方針を打ち出し、マイナカードの普及を推進した。菅内閣時代にワクチン接種を急ピッチで進めた経験から、今回の普及でもスピード感を重視したとみられる。

 「次の首相」候補を尋ねる報道各社の世論調査では上位に立つことも多く、自民内の中堅・若手からは、「選挙の顔」としての期待が高い。

 ただ、知名度が高いゆえに批判が向かいやすい面は否めない。自民内には、「首相が自らに批判が集中しないように、河野氏を『防波堤』として利用しているのではないか」との見方もある。

 5日には、マイナカードを巡る問題で衆院の閉会中審査が行われ、河野氏も答弁に立つ予定だ。政府・自民内には、「この問題を乗り越えなければ、『ポスト岸田』への道は開けてこない」との意見もある。河野氏には、国民が納得できる対応や説明が求められている。

8648OS5:2023/07/03(月) 11:43:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/50471ab97771dae6def3b492499f1f47c8ba9217
「一度舐められた首相」が今後、思うがままの人事を行えるのか/倉山満
7/3(月) 8:51配信
―[言論ストロングスタイル]―
解散風の次は改造風が吹き始めた
 私は一貫して「こんな時期に解散し、総選挙に突入したとしたら、おもしろい」と言い続けた。案の定と言って良いのか、岸田文雄首相は見事なまでの腰砕けとなった。

 誰が反対しても、総理大臣が「反対の閣僚を罷免して全閣僚を兼任の上で衆議院を解散する」と宣言すれば、誰も止めることはできない。日本の総理大臣は衆議院選挙に負けなければ、本人が「辞める」と言わない限り、辞めさせることはできないのだ。

 しかし、岸田首相は散々「解散風」を吹かして与野党の衆議院議員を選挙準備に走らせた挙句、「やっぱ、やめた」と、とりやめた。今や「解散権を弄んでいる」との批判が高まりつつある一方、秋の内閣改造に向けて今度は「改造風」が吹き始めた。

解散権が首相の伝家の宝刀と言われる所以
 今後、岸田首相が自ら「辞める」と言いたくなるような圧力が加わるだろうか。

 そもそも、もし岸田首相がこんな時期に衆議院を解散したら、何が「おもしろい」のか。政治のセオリーに外れているからである。

 政治はスケジュールで動く。岸田首相が政権の座を維持する次の関門は、来年9月に予定されている自民党総裁選だ。その時に多数派でいる為には、その前に解散総選挙を打って、味方を一人でも多く増やしたい。「政権は、解散をすれば強くなり、内閣改造を繰り返せば弱くなる」と言われる。これは、例外はあるが、一般論としては正しい。なぜなら、解散とは衆議院議員全員の身分を失わせることであり、代議士は本能的に恐れる。その上で「自分を当選させてくれた総理」には感謝するし、勝たせてくれる総理の下で選挙を戦いたい。解散権が首相の伝家の宝刀と言われる所以である。

岸田首相にとって適切な解散の時期
 では、岸田首相にとって、解散の適切な時期はいつか。来年の6月、つまり来年の今ごろである。通常国会が終わるタイミングで解散、総選挙で勝利をして、総裁選に臨みたい。

 逆算すると、今年の今の時期は何をしなければならないか。「改造風」である。今年の8月で今の岸田内閣の大臣任期が1年となるので、9月が改造の時期だ。ほっといても、大臣になりたい政治家はソワソワする。今ごろになって「改造風」を吹かせるなら、何の為の解散風だったのか。来年なら衆議院議員は前の解散から3年目だが、今年だと任期半分の2年も経っていない。これでは、何がしたかったかわからない。仮にこの6月に解散しても、来年の自民党総裁選まで1年以上、どうやって政権を維持するつもりだったのか。

茂木敏充幹事長も麻生太郎副総裁もこぞって反対
 こうした政治の定石を無視した時期ハズレの解散風に、岸田政権の主流派は総じて反対だった。総裁派閥の岸田派は第四派閥にすぎない。第二派閥の茂木派と第三派閥の麻生派が支える。ところが、領袖の茂木敏充幹事長と麻生太郎副総裁がこぞって反対との声ばかりが聞こえてきた。さらに、「安倍晋三元首相の一周忌に合わせて投票日」との観測も流れてきたが、当の最大派閥の安倍派は「静かに迎えさせてほしい」と難色を示していた。

 さらに連立与党の公明党が、明らかに嫌がっていた。山口那津男代表に至っては「受けて立つ」などと、およそ与党党首の発言とは思えない身構え方だった。そらそうだろう。選挙区調整をめぐり、不協和音を拡大するような発信ばかりが飛んでいた。あげく自民党からは、「連立解消」にまで言及される始末。25年も連立を組み、野党の3年半も連れ添ってくれた同盟政党を、弊履の如く捨て去って大丈夫か。特に、史上最長政権となった安倍内閣の8年間など、創価学会公明党の支援の賜物ではないのか。岸田首相は、創価学会公明党を抜きにして選挙に勝てると思っているのか。この点は、週刊SPA!6月13日号で詳しく書いた。

8649OS5:2023/07/03(月) 11:44:07
第四派閥の「一度舐められた首相」にできるのか
 とにもかくにも、岸田首相は解散しなかった。次は早ければ秋にでも衆議院を解散するとの観測もあるが、果たして可能だろうか。

 秋に岸田内閣の支持率が低ければ、主流派の面々は解散阻止に動き、燎原の火の如く自民党に反対論が広がるだろう。誰も選挙に勝てない首相の下で戦いたくないからだ。何より、「説得すれば岸田首相は解散を思いとどまる」と今回の騒動で知れ渡ってしまった。

 仮に内閣改造を行うにしても、岸田政権を支える茂木派と麻生派は、好き勝手な要求をするだろう。それに安倍派も乗じるに決まっている。自民党総裁選は、必ず他派閥と連合しなければ勝てない。第四派閥の「一度舐められた首相」が、大派閥の要求に抗し、思うがままの人事を行えるのか。今回の騒動で、岸田首相は自分で新たな関門を設けてしまった。

日銀人事は今のところ成功させている岸田政権
 ただ、岸田内閣がこれまでやってきたことは、決して悪くない。外形的には。

 まずは経済。日銀人事は今のところ成功している。植田和男現総裁も今は「景気回復までは景気回復策をやめない」との政策を続けている。結果、株価は堅調、増税も社会保険料の増額も不要なほど、税収が増えている。それどころか、このままいけば防衛費も増やせるかもしれない。

 岸田政権は「防衛費5年で倍増」を掲げ、着手している。ただでさえ周辺諸国の脅威がある上に、ウクライナ事変だ。アメリカがアジア太平洋に関われないならば、日本は自力で強くなるしかない。国際情勢がどのように変動しようと、戦後史を通じてサボってきた宿題をこなさねばならないのは同じだ。今までは日本の大国回帰をアメリカが邪魔してきたが、もはや力に陰りが見えるアメリカの方から「日本よ、自分の身は自分で守ってくれ」と言ってきている状態だ。

国家意志があるのならば、解散でもなんでもやりきればいい
 これを「安倍内閣以上の戦前回帰」と言う人がいるが、ドイツにたとえれば1949年のアデナウアーだ。西ドイツのアデナウアー首相は、「東ドイツを取り返す!」との明確な国家意思を示し、国民も共有した。そして約40年後に実現した。

 果たして、今の岸田首相にアデナウアーほどの国家意思があるか。少なくとも、聞いたことが無い。「決まったことだから」「たぶんこれが正解だからやる」は意志ではない。

 もし岸田首相が「日本を大国に戻す」との意思を持っているなら、時期ハズレの解散でもなんでもやりきればいい。無いならば、潔く下野すればよい。

 我々国民も意志を持ち、国家全体で共有すべきでは?

―[言論ストロングスタイル]―

【倉山 満】
’73年、香川県生まれ。憲政史研究者。救国シンクタンク理事長兼所長。中央大学文学部史学科を卒業後、同大学院博士前期課程修了。在学中より国士舘大学日本政教研究所非常勤職員を務め、’15年まで日本国憲法を教える。ネット放送局「チャンネルくらら」などを主宰し、「倉山塾」では塾長として、大日本帝国憲法や日本近現代史、政治外交についてなど幅広く学びの場を提供している。主著にベストセラーになった『嘘だらけシリーズ』や、『13歳からの「くにまもり」』を代表とする保守五部作(すべて扶桑社刊)などがある。『沈鬱の平成政治史』が発売中

日刊SPA!

8650OS5:2023/07/03(月) 21:41:10
茂木敏充幹事長
森山裕 選対委員長
萩生田光一政調会長
鈴木俊一財務相
https://www.sankei.com/article/20230703-WSUDPXUCWZLJDC6YYXQUB5V5CI/
自民幹事長人事で4氏浮上 首相の狙いは対抗馬封じ
2023/7/3 17:43
茂木氏は最近、幹事長留任を優先する考えを政権幹部に示したという。次期総裁選への出馬意欲を直接的に示さないようにもなっており、5月の民放番組では「幹事長として岸田首相を全力で支える」と述べた。

茂木氏が退任する場合、後任の幹事長候補は誰か。

8651OS5:2023/07/04(火) 20:51:55

4396:OS5:2023/07/04(火) 08:26:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/67b06a86eac8447e8bcc7bb2858600e13a76bd52
「安倍氏死去から1年」を前に巨大派閥の混沌具合 「5人衆」の集団指導案浮上、“指南役"は森氏に
7/4(火) 7:02配信



 安倍晋三元首相の非業の死から、7月8日で丸1年。この「命日」をにらんでの安倍派(100人)の後継会長選びは混沌としているが、ここにきて萩生田光一政調会長や西村康稔経済再生相を軸とする、いわゆる「5人衆」による集団指導体制案が浮上している。

 ただ、同派の代表代理として派内運営に当たってきた塩谷立元文科相、下村博文元政調会長らが「世代交代のための長老外し」(若手)と反発、なお流動的な要素も。このため、混乱収拾の“指南役”として森喜朗元首相の存在感が増し、「森派への先祖返り」もささやかれる状況だ。

 超巨大派閥「安倍派」のトップを狙う萩生田、西村両氏に世耕弘成参院幹事長、松野博一官房長官、高木毅国会対策委員長の3氏を加えた「5人衆」は、6月26日夜に都内の料理屋で会合を開き、安倍元首相の一周忌以降は「『5人衆』による派閥の集団運営体制を目指す」との考えで一致したと報じられている。

 出席者などによると、同日の会合で確認されたのは「安倍氏死去後続いてきた塩谷、下村両会長代理を中心とする集団指導体制を、次世代代表格である『5人衆』中心の派閥運営に移行させる」との方針だ。

 同派は2022年7月の安倍死去以降、安倍氏に代わる会長は空席としてベテラン中心の集団指導体制を続けてきた。これに対し、年明け以降には、派内の若手などから「いつまでも会長不在では人事や解散・総選挙での公認調整で不利になる」との声が相次ぎ、派執行部も対応を迫られていた。

■新山口3区で林外相公認、安倍派・吉田氏は比例に

 自民党内の注目の的だった、衆院小選挙区の「10増10減」の対象区である新山口3区の公認候補者調整で、同派は安倍氏の後継として4月23日の山口4区衆院補欠選挙で当選した吉田真次氏を公認するよう求めたが、党執行部は岸田派の林芳正外相を選び、吉田氏は比例代表に回されることになった。

 これも踏まえ、安倍派内では「このままでは、次の党・内閣人事でも冷遇される」との不安が広がり、それが今回の新集団指導体制移行案につながった。近い将来の総理・総裁を狙う萩生田、西村両氏と、派会長就任を目論む世耕、松野、高木3氏の「5人衆」での集団指導体制にすることで、派の結束をアピールして党内での影響力を確保する狙いだ。

 ただ、この「5人衆」の“談合”では、それぞれの思惑と利害が複雑に交錯し、「誰もが納得する会長候補がいないのに強引に選べば派が分裂するため、とりあえず混乱を避ける弥縫策に落ち着いた」(派長老)というのが実態とみられる。

 そこで存在感を増しているのが森氏だ。同派の会長を長く務め、今でも派内に強い影響力を持つ同氏を「混乱回避の“時の氏神”にするしかない」(派幹部)との声が強まっていることを受け、同氏は岸田文雄首相や党執行部との調整役にも自信をにじませている。

 そもそも森氏は、今春からさまざまな場面で、安倍派の後継会長選びに言及してきた。同氏と親しい関係の地元紙のインタビューの中では、①最有力は萩生田氏だが旧統一教会との関係がネック、②西村氏は広がりと人望が今一つ、③世耕氏は参院代表に専念すべきで、今、総理総裁を狙う立場ではない、④松野、高木両氏は当選回数が多いだけで、総理総裁候補には力量不足――などとしたり顔で解説してみせた。

8652OS5:2023/07/04(火) 20:52:22

4397:OS5:2023/07/04(火) 08:27:06
■「リーダーなき巨大派閥」では影響力低下

 こうした状況について、多くの党内有力者は「安倍氏が再登板を意識して、後継者を育てなかったことがそもそもの原因。いくら人数を誇っても、リーダーがいない組織の影響力が低下するのは当たり前」(長老)と指摘する。

 ただ現状をみる限り「トップを決めた途端に派閥が割れる可能性がある」(同)というのが実態だ。森氏の解説どおり、「萩生田氏か西村氏が総理総裁候補として派会長になれば、これに反発するグループが派を割る方向に動く」(同)とみられており、そうなれば、巨大派閥の党内影響力は失われ、党内各派の草刈り場にもなりかねない。

 そうした中、対応が注目されている西村氏は6月28日の講演会で、2024年秋の自民党総裁選に岸田首相が立候補しない場合の対応を問われると、「清和会(安倍派)の皆さんから理解が得られればぜひ挑戦したい」と胸を張った。併せて「岸田内閣の一員でもあり、首相が頑張られている限りしっかり支えていきたい」とも語り、岸田首相が続投を目指す場合は総裁選に出馬しない考えも強調した。

 今回の西村発言の背景には、最大のライバルの萩生田氏の置かれた立場の複雑さがあるとみられる。

 同氏は2022年秋に旧統一教会(世界平和統一家庭連合)との親密な関係が明らかになった際、党政調会長として国会審議の場で「国民の皆さまに深くおわびをする。結果として教団の信用を高めることに寄与したとする指摘を、真摯(しんし)に受け止め、猛省をしなくてはならない」と陳謝と反省の弁を繰り返した。西村氏はその萩生田氏の弱点を突いた格好でもある。

■「萩生田会長」は次期衆院選以降? 

 萩生田氏支持が多いとされる安倍派内でも「萩生田会長誕生は次期衆院選以降」(幹部)との見方が少なくない。というのも、次期衆院選の東京での自民・公明両党の対立は「自民都連会長の萩生田氏の言動が最大の原因」(自民選対)との指摘があるからだ。

 自民都連でも「(自公対立は)茂木幹事長が元凶だが、主犯は萩生田都連会長」(幹部)と顔をゆがめる向きが多い。萩生田氏の地元・八王子はもともと「公明党の金城湯池」(同)でもあり、同地域の新小選挙区での公認候補擁立を目指す公明に対し、「自らの側近を推して公明排除を画策している」(同)とみられているからだ。

 こうした複雑な状況も踏まえ、後継会長の有力候補の1人の世耕氏は、西村発言に先立ち「そう遠くなく、何らかの結論は導き出していきたい」と自信ありげに語った。

 その一方で、萩生田氏は7月2日の秋田市での講演で、衆院解散・総選挙の時期について「今年あるのではないかといわれている」と年内の可能性を示唆したうえで、党・内閣人事についても「(党役員の)任期は1年だから、(9月末までに)当然人事があるので、しっかり仕事をしていきたい」と続投や主要閣僚就任への意欲をにじませた。

 この西村、萩生田両氏の「にらみ合い」も踏まえ、同派内には当面の策として「世耕会長・西村総裁候補」という会長・総裁候補分離論も浮上している。ただこれは「5人衆の話し合いがもつれるのが前提で、萩生田氏やその支持グループが黙ってはいない」との見方が支配的。

 萩生田氏は、世耕、西村両氏と違って反岸田勢力の旗頭とも目される菅義偉前首相との親交も深く、「党全体では萩生田氏の評価が一番高い」(自民長老)のは事実。このため、萩生田氏の支持グループは「会長・総裁候補分離論は受け入れられない立場」(同)とみられる。

 いずれにしても命日まであと4日。党内他派閥幹部は「もめて分裂含みになってくれれば、儲けもの」(麻生派幹部)と事態の推移を注視する構えだけに、命日当日まで「5人衆」のそれぞれの力量が厳しく問われる状況が続きそうだ。

泉 宏 :政治ジャーナリスト

8653OS5:2023/07/06(木) 13:07:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/d1fd17cb558c299e65588aa69f82f4f00f2046d5
会長不在の安倍派 会長代理の塩谷氏ら「集団指導体制」を拒否へ
7/6(木) 12:04配信



安倍元総理大臣の死後、会長不在の状態となっている安倍派が総会を開きます。派閥の有力議員5人は、「集団指導体制」を目指していますが、会長代理を務める塩谷氏らは、これを拒否し、新会長を選ぶことを提案する見通しです。

自民党の最大派閥・安倍派は、去年7月に安倍氏が銃撃され死亡して以降、会長ポストが空席となっています。

派閥内では、萩生田政調会長、世耕参院幹事長、高木国対委員長ら有力議員5人、いわゆる「5人衆」が、自分たちによる「集団指導体制」への移行を目指しています。

一方、内閣改造・党役員人事も見据え、新たな会長を早期に選んで窓口を一本化すべき、との声も上がっています。

6日の派閥の総会に先立つ幹部会では、会長代理を務める塩谷氏らが、事前のヒアリングの結果、「新しい会長1人を決めるべき」との意見が多かったとして、5人による「集団指導体制」案を拒否する見通しです。

塩谷氏らは、その上で立候補者を募り幹部会の場で新会長を選ぶことを提案するものとみられます。

8654OS5:2023/07/06(木) 13:08:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/3f5965c6c8dc1158a938de19f5585e62c11f5e7a
安倍元首相一周忌法要…重要な「司会」を務める、意外な「議員の名前」
7/5(水) 7:03配信

現代ビジネス
「後継者」の印象は強まるのか


 前代未聞の凶行から1年が経過しようとしている。

 7月8日、安倍晋三元首相の一周忌法要が東京・芝公園の増上寺で執り行われる。当日は一般参列も受け入れられる方針で調整が進められているというが、その式次第が徐々に明らかになってきた。


 「増上寺での法要と併せて、8日にザ・プリンスホテルパークタワーで『直会』が営まれる予定です。来賓あいさつは岸田文雄首相、献杯の挨拶を兄で実業家の安倍寛信氏、最後の挨拶を喪主の昭恵夫人が務めます」(政治部記者)

 「いの一番」に壇上に立つ人物、つまり司会を務めるのは誰なのか。

 5月の自民党清和会(安倍派)パーティーであいさつをした塩谷立会長代理がふたたびその役を引き受けると思われたが…。

今なお続く公認候補争い
 「’23年4月の衆院山口4区補欠選挙で当選した、吉田真次氏が司会を務めます。安倍元首相から地盤を引き継ぎ、昭恵夫人が後援会会長に就任。小選挙数区が3に減る次期衆院選で山口新3区からの出馬の意向を示しています。

 衆院選の解散風は一旦止んでいますが、自民党の悩みのタネである林芳正外相との新3区公認候補争いは続いている。今回、吉田氏が重要な役割を担うことで、『後継者』の印象はより強まるでしょう」(前出・記者)

 国会初登院時には「志半ばで命を奪われてしまった安倍先生の無念さを晴らしたい。安倍先生の志をみんなで実現して、引き継いでいきたい」と語った38歳の吉田氏。

 その一挙手一投足に、さまざまな人々の想いが重なる。

マネー現代編集部

8655OS5:2023/07/06(木) 21:31:03
>>8561
https://www.iza.ne.jp/article/20230614-KMWQJ4XWNJOALBPVWRGTHNTY6I/?utm_source=yahoo%20news%20feed&utm_medium=referral&utm_campaign=related_link
自民・中川郁子氏が麻生派入会へ 4月に二階派へ退会届
2023/6/14 19:14自民党の中川郁子衆院議員(比例北海道ブロック)が麻生派に入会することが14日、分かった。15日の麻生派会合に出席する方向で調整している。複数の関係者が明らかにした。中川氏は4月、それまで所属していた二階派に退会届を提出していた。

麻生派は党最大派閥の安倍派に次ぐ第2派閥。中川氏が入会すれば、所属議員は56人となる。

8656OS5:2023/07/07(金) 17:55:11
https://news.yahoo.co.jp/articles/4ef0c4520457823e436ffe9f4ef068430e7dc001
安倍派中枢「5人衆」による指導体制を提案…塩谷立氏らは反発「強力な会長が必要」
7/7(金) 13:34配信

読売新聞オンライン
自民党安倍派幹事会を終えて総会に臨む(手前から)塩谷立・会長代理、萩生田政調会長、下村博文・会長代理(6日、党本部で)

 自民党最大派閥の安倍派(清和政策研究会、100人)は6日、党本部で会合を開き、今後の派閥運営について話し合った。高木毅・国会対策委員長は自らを含む派閥中枢の「5人衆」による集団指導体制を提案した。塩谷立・会長代理らは新会長の選出を主張し、結論は持ち越された。

【図表】清和政策研究会のあゆみ

 8日の安倍元首相の一周忌後に議論を再開し、早期の結論を目指す方向だ。

(写真:読売新聞)

 出席者によると、派閥事務総長を務める高木氏は非公開で行われた幹事会で、自身と萩生田政調会長、世耕弘成参院幹事長、松野官房長官、西村経済産業相が協力することを念頭に、「5人で派閥を運営していくのが一番良いのではないか」と述べた。これに世耕氏も同調した。

 一方、塩谷氏や下村博文・会長代理は新会長を決めるべきだと反発した。塩谷氏は会長希望者が名乗り出て、幹事会で選ぶ案を示したという。

 その後に行われた総会では、塩谷氏は冒頭、「集団を引っ張っていく強力な会長も必要だと多くの会員から求められている。その方向で決めていきたい」と述べ、5人衆による新体制案をけん制した。「具体的な話は一周忌が終わってから議論したい」とも求めた。

 高木氏や萩生田氏らは6月30日、国会内で協議し、派閥運営を5人衆の指導体制へ移行させる考えで一致していた。安倍氏の死去後、1年が経過しても塩谷、下村両氏が会長代理を務める暫定的な体制が続いていることについて、5人衆の一人は「速やかにバトンタッチしてもらいたい」と周囲に語った。

 5人衆は6日夜には、安倍派に影響力を持つ森喜朗元首相と都内で会食し、5人の指導体制が望ましいとの方針を確認した。

 ただ、塩谷氏らは現段階では認めない立場で、調整は難航しそうだ。総会後、記者団に対し、塩谷氏は「会長の下で結束する。派閥というものはそういうものだ」と強調した。下村氏は「5人衆は清和研の正式な組織ではない」と不快感を示した。

 新会長を求める声は、中堅や若手の一部にもある。今後の内閣改造・党役員人事では、岸田首相と交渉する代表者が不可欠となるためだ。

8657OS5:2023/07/07(金) 17:57:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/b3c420cd8aa8d5887f8b8f4773046a9e246db6e6
安倍派新体制、結論持ち越し 一周忌後に再度議論
7/7(金) 7:05配信


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時事通信
自民党安倍派の会合で、発言する塩谷立会長代理=6日午後、東京・永田町の同党本部

 自民党最大派閥の安倍派(清和政策研究会、100人)は6日、安倍晋三元首相の死去に伴い空席が続く会長ポストを含む新体制について協議したが、一周忌となる8日以降に結論を持ち越した。

 派内の有力議員5人は集団指導体制への移行を目指しているが、ベテランを中心に反対論が根強く、決着はなお難航が予想される。

 派閥総会の冒頭で、塩谷立会長代理は「具体的な話は一周忌が終わってからしっかり議論させてもらいたい」と提案。異論なく了承された。

 安倍氏の死去後、同派はベテランの塩谷氏と下村博文会長代理が暫定的にトップを務めてきた。これに対し、高木毅国対委員長、松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、萩生田光一政調会長、世耕弘成参院幹事長の「5人衆」は、集団指導体制の実現を求めている。

 総会に先立つ幹部会合は、予定時間を超えて議論が続いた。この中で、高木氏は「5人で派閥を運営していくのが一番いい」と主張。塩谷、下村両氏は新会長を選出すべきだと譲らなかった。

 「5人衆」は先週来、断続的に対応を協議。6日も朝に国会近くのホテルに集まったほか、夜には同派に強い影響力を持つ森喜朗元首相を交えてホテルで意見交換した。「遠くなく結論を導き出したい」(世耕氏)などと動きを活発化させている。

 ただ、派内では「責任の所在が分からない」「誰が『5人衆』なんて決めたんだ」などと反発もくすぶる。幹部会合でも、集団指導体制への異論が相次ぎ、萩生田氏が「5人に能力がないように聞こえる。不愉快だ」と気色ばむなど、感情的な対立が目立ち始めた。

 同派は来週中に改めて幹部らが議論する方針。今夏にも内閣改造・党役員人事が見込まれる中、派内にはポスト配分などで不利にならないよう早期の新体制発足を求める声もあるが、中堅議員は「適任者がいないことに変わりない」と先行きを不安視した。

8658OS5:2023/07/07(金) 17:57:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/5fda4d21c179316c6e08980a8e7d3d232481930a
5人組派&新リーダー派で安倍派対立 元首相銃撃から8日で1年 世代間あつれき
7/7(金) 5:30配信


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スポニチアネックス
安倍派の対立構造

 安倍晋三元首相が参院選の応援演説中に銃撃され死亡した事件から、8日で1年を迎える。会長不在状態が続いている自民党最大派閥・安倍派(清和政策研究会、100人)は6日、総会を開催。一周忌を前に新体制の確立を求める声が強まっており、注目されたが、結論を来週以降に持ち越した。背景の一つとして指摘されるのが世代間のあつれき。分裂含みの主導権争いが激化していく展開も予想される。

 最大の焦点となっていたのは、萩生田光一政調会長、世耕弘成参院幹事長ら有力者「5人組」が中心となって進めてきた集団指導体制への移行の扱い。総会前の幹事会で、会長代理として下村博文元文科相とともに派閥運営を取り仕切ってきた塩谷立元文科相が、派内の声を踏まえ「会長を一周忌後に決めよう。意欲がある人は手を挙げてほしい」と提案。下村氏も同調した。

 これに対し、5人組の一人で、派閥事務総長を務める高木毅国対委員長が「今後は5人組で運営していくのが一番いい」と反論。世耕氏も「閥務で汗をかいてきた5人で相談させてほしい」と訴えた。ただ「社長が5人もいる会社はない」などと反対意見が噴出、一蹴された。

 塩谷氏は総会で「政策集団を引っ張る強力な会長が必要だ」と強調し、来週以降の幹事会で議論を加速させる考えを示した。異論は出なかったという。今夏といわれる内閣改造・党役員人事までの決着を目指す。

 5人組は高木、萩生田、世耕の各氏と、松野博一官房長官、西村康稔経済産業相。塩谷、下村両氏に加え、安倍氏の信頼が厚かった5人組も派閥の意思決定に関与してきたことから、指導体制の明確化を目指した。後継を決められず、動揺を隠せない中堅・若手の間で遠心力が働く中、分裂を回避しつつ党内での影響力を確保しようと5人組の動きを顕在化させていった。

 しかし、これは塩谷、下村両氏らに「世代交代」を迫ることを意味。2人は最近、会長選出論が高まっていた若手・中堅との会合を精力的に重ね、「5人組却下」に向けた環境整備を進めていった。会長、そして首相(党総裁)の座に意欲的とされる下村氏は幹事会後、記者団に「(5人組は)正式組織ではない」と切り捨てた。

 5人のスクラムは強固ではなく、集団指導体制への反対は少なくない――そう踏んだ塩谷氏は総会後、下村氏と共に高木氏に迫った。「そこまで言うならば5人組から新会長に手を挙げるのか」。険悪な空気だけが残った。

 政府関係者は「分裂劇に発展するのか全く見通せないが、まとまりを欠いたままの方が岸田文雄首相がくみしやすい面があるのは確か」とほくそ笑んだ。

8659OS5:2023/07/10(月) 10:59:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/455cf386cb205b6bac4876432925f9153f17db43
【政界アウトレイジ】岸田文雄・首相「非情なる改造人事」茂木、河野、高市も「全員更迭」
7/10(月) 7:15配信

NEWSポストセブン
内閣改造・自民党役員人事はどうなる?(時事通信フォト)

 前回の内閣改造(昨年8月10日)から間もなく1年。政治の焦点は内閣改造・自民党役員人事に移った。

【写真4枚】「非情なる改造人事」のターゲットと目される茂木敏充・幹事長や河野太郎・デジタル相兼消費者相、高市早苗・経済安保相

 岸田文雄・首相が解散を先送りしたことで永田町の解散風は一時止んだように見えるが、首相は諦めてはいない。内閣改造では秋の解散・総選挙をにらんだ「選挙シフト」を敷くとの見方が有力だ。しかも、来年の自民党総裁選での再選を確実にするために、ライバルたちを内閣や自民党中枢から一掃する“粛清人事”まで練っているようなのだ。

 その大粛清を前に、自民党では首相側近の遠藤利明・総務会長が、「(内閣改造は)たぶん8月か9月にはある」と声を上げ、萩生田光一・政調会長も「党役員任期は1年だから当然人事はある」と口調を合わせている。党3役の2人までがそう言い切る以上、首相はすでに人事の根回しを進めていると見ていい。

 第1の標的は次の総裁選への出馬意欲を隠さない茂木敏充・幹事長だという。岸田派議員はこう言ってはばからない。

「岸田総理は総裁選で自分のライバルとなる茂木幹事長に選挙の指揮をとらせるつもりはない。茂木氏は公明党との関係を悪化させるなどいまや政権の足を引っぱる存在だから交代は既定方針。後任の幹事長には森山裕・選対委員長の抜擢が有力視されている」

 森山氏は悪化した公明党との関係を修復して自公の選挙協力文書を交わした立役者だ。首相は6月30日に森山氏と会食してその労をねぎらうなど、「党役員の中でいま一番頼りにしている存在」(岸田側近)とされる。しかも、森山派は衆参8人のミニ派閥で、総裁候補とは見られていない。

「総理にすれば森山さんを幹事長に起用しても寝首を掻かれる心配がない。そのうえ非主流派の二階派や菅義偉・前首相との関係がいいから党をまとめられる」(同前)

 それが森山幹事長説というダークホース浮上の理由だ。

 粛清の次なる標的に挙げられているのが河野太郎・デジタル相兼消費者相と高市早苗・経済安保相。前回総裁選で岸田首相と総裁の座を争った2人だ。

 河野氏は続出するマイナンバー問題の担当大臣。「責任は大臣たる私にある。何らかの処分をやらなければならない」としたが、岸田首相は「職責を果たしてもらいたい」と更迭を拒否している。

 だが、それは表向きで、実際は内閣改造で河野氏に全責任を負わせて交代させる方針なのだ。


 その舞台も周到に整えた。自民党は野党の要求に応じてマイナンバー問題の国会閉会中審査(衆院7月5日、参院同26日)の開催を決め、岸田首相は「関係閣僚に説明を尽くさせる」と言明した。政治ジャーナリストの野上忠興氏は、これを“河野潰し”作戦と見る。

「岸田首相が閉会中審査に応じたのは、担当大臣の河野氏に野党から集中砲火をあびせさせて火だるまにするためです。そうなれば河野氏は来年の総裁選までにイメージを回復するのは難しいから、首相は内閣改造で河野氏を更迭し、無役にしても怖くないと読んでいる。いま引責辞任させるより大きなダメージを与えることができるわけです。河野氏の総裁の芽を事実上潰し、マイナンバー問題も幕引きしようという一石二鳥の狙いでしょう」

 そして内閣改造は、総務省文書問題をめぐる「ねつ造」発言の責任がウヤムヤになっている高市氏を交代させる絶好の機会だ。

「後ろ盾の安倍晋三・元首相をなくした高市氏を交代させても反発は出ないでしょう。後顧の憂いなく更迭できる」(野上氏)

 次の総裁選のライバルである茂木氏、河野氏、高市氏をいっぺんに切り捨てるという指摘だ。

※週刊ポスト2023年7月21・28日号

8660OS5:2023/07/10(月) 12:03:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/4183ab1e4585b5fd861eb70b0801ab30ff188fc0
「安倍路線」、岸田首相の間合いに変化 防衛財源で溝、LGBT押し切る
7/8(土) 7:09配信


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時事通信
記者団の質問に答える岸田文雄首相=7日午後、首相官邸

 安倍晋三元首相の死去から1年がたち、岸田文雄首相の政権運営に「脱安倍」とも言える変化の兆しが見える。

 「安倍路線」を尊重する姿勢は維持しつつ、LGBTなど性的少数者への理解増進法を巡っては自身の考えを実行に移した。今後も安倍派をはじめとする自民党保守系との間合いを計りながら慎重に政策を進めることになりそうだ。

 「この1年、安倍元首相の遺志に報いるためにも、先送りできない課題に一つ一つ正面から取り組んできた。これからも(従来の姿勢を)大事にしながら職責を果たす」。首相は7日、首相官邸で記者団にこう強調した。

 首相は昨年12月、安倍氏の主張に沿う形で防衛費の大幅増額や「反撃能力」(敵基地攻撃能力)保有を決断。今年2月に内定した日銀総裁人事では、安倍派に「アベノミクス」維持を求める声が強まる中、急激な金融政策の転換に慎重とみられる植田和男氏を選んだ。憲法改正に取り組む意向も繰り返し示す。

 一方、防衛費増額の財源に関する昨年末の党内議論では対応に苦慮した。増税による財源確保を表明した首相に対し、保守派は猛反発。安倍氏の「威光」を盾に堂々と異論を展開する光景に、政府関係者は「遺志をかたっている」と不満をあらわにした。結局、首相が押される格好で結論の先送りとなった。

 ただ、首相は6月上旬、LGBT法の通常国会会期中の成立に向け、調整の加速を指示。保守派に一定の譲歩をしつつ、会期末直前に成立させた。

 日韓関係についても、韓国軍艦艇による海上自衛隊機への火器管制レーダー照射問題など懸案が残る中、改善にかじを切った。結果的に大きな抵抗がなかったことに、ある政府関係者は「『保守の反発』というのは幻影かもしれない」と語る。

 首相は保守派を抑える重しとして安倍氏を頼り、生前はたびたび事務所を訪れて政権運営について意見を聴いた。安倍氏死去後の昨年8月の党役員人事ではその役割を期待し、安倍氏側近の萩生田光一氏を政調会長に据えた。

 ただ、膝詰めで会う機会が多い麻生太郎副総裁や茂木敏充幹事長に比べ、萩生田氏と個別に時間を割いて向き合う場面は少ない。安倍派の後継会長選びが長引く中、岸田派からは萩生田氏について「安倍派を抑えられていない」(幹部)との指摘も出ている。

 内閣支持率はこのところ、マイナンバーカードを巡るトラブル続出の影響で低下。さらに、自民党関係者によると「コアの保守層の気持ちが離れ気味」という。保守派への配慮と独自色。「二兎(にと)」を追う政権運営が続く。

8661OS5:2023/07/10(月) 19:13:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/7a9a8c79a54e6e83e3d7378d7689e5de551b30cc

在職日数が宮沢氏超え 岸田首相、長期政権に執念
7/10(月) 18:25配信
岸田文雄首相は10日、令和3年10月の政権発足からの在職日数が645日となり、自身が会長を務める自民党の派閥「宏池会(岸田派)」の先輩、宮沢喜一元首相を超えた。宮沢氏は国連平和維持活動(PKO)協力法成立など成果を残したが、党内の権力闘争に振り回され、2年に満たず退陣に追い込まれた。宮沢氏の失意を知る首相は党内の掌握に腐心し、長期政権への執念を燃やす。

先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)最終日の今年5月21日夜、サミット会場のホテルで、議長の大役を終えた首相は酒杯を傾けた。林芳正外相、電撃参加したウクライナのゼレンスキー大統領を広島空港で出迎えた木原誠二、磯崎仁彦両官房副長官ら宏池会メンバーが首相を囲んだ。

「宏池会のサミットだった」。派閥関係者は誇らしげにこう語った。

宏池会にはサミットを巡る苦い記憶がある。1993(平成5)年の東京サミットで議長を務めたのが宮沢氏だった。サミット前、自民党の最大派閥「経世会(現・平成研究会、茂木派)」内の権力争いで経世会を離脱した小沢一郎元幹事長(現・立憲民主党)らが、野党が提出した内閣不信任決議案に賛成し、不信任案が可決した。

宮沢氏は衆院解散に踏み切ったが、サミット閉幕後の衆院選では分裂状態に陥った自民が完敗し、結党以来初めて野党に転落した。宮沢氏には政局を乗り切る体力がなかった。

政治基盤の弱さは岸田首相も同じだ。宏池会は今、第4派閥(45人)に過ぎない。首相周辺は「首相は総主流派体制で政権を維持する考えだ」と語る。政権発足以来、首相は第2派閥の麻生派(志公会、55人)を率いる麻生太郎副総裁と第3派閥の茂木派(54人)の茂木敏充幹事長と定期的に会合を重ねてきた。同時に、松野博一官房長官や萩生田光一政調会長らを重用し、最大派閥の安倍派(清和政策研究会、100人)の実力者も取り込む。

首相は周囲に「結果を出すことを積み続けていく。それが長さにつながる」と語る。政権が続けば、来年2月に宏池会出身の鈴木善幸元首相の864日を追い越す。来秋の自民総裁選で再選を果たせば、1575日在職した宏池会の始祖・池田勇人元首相の記録の更新も視野に入る。

ただ、首相同様に党内融和を重視し「和の政治」を唱えた鈴木氏は、在職が800日を超え、他派閥から総裁再選阻止の動きが出たため、任期満了直前に退陣を表明した。第4派閥の首相が党内を掌握するのは容易ではない。

この点でかぎとなるのが、今年8、9月に実施する内閣改造・党役員人事だ。「池田氏超え」に向け、首相・総裁の座に意欲を見せてきた茂木氏や安倍派の有力者の処遇が焦点となる。(永原慎吾)

8662OS5:2023/07/10(月) 19:17:59
https://news.yahoo.co.jp/articles/86a8d4c5ce61e979aa467a85f807baf7ddea935d
内閣改造「9月中旬軸」か…〝人事刷新〟に注目 最大の焦点は茂木敏充氏のポストと「文春砲」木原誠二氏の処遇
7/10(月) 17:00配信
岸田文雄首相(自民党総裁)は、8〜9月に内閣改造・党役員人事を検討している。LGBT法の拙速な成立や、ケジメを欠いた日韓関係改善などから岩盤保守層の自民党離れが指摘され、マイナンバーカードをめぐるトラブル続出も加わり、内閣支持率は下落している。問題を抱えた閣僚や準閣僚、党幹部もおり、人事刷新で政権浮揚を画策しているようだが、政権運営や党内力学を考えると簡単ではない。「政界屈指の親中派」とされる林芳正外相や、前代未聞の「文春砲」が直撃した木原誠二官房副長官、「ポスト岸田」を狙う茂木敏充幹事長の処遇はどうなりそうか。すでに永田町周辺では「内閣改造・党役員人事の賞味期限はごく短期だ」と厳しい声も出ている。

【画像】自民党内の「ポスト岸田」を巡る相関図

「先送りできない課題に、一つ一つ正面から取り組み答えを出す。こうした基本的姿勢をこれからも大事にし、判断すべきだ。今の時点で何も決めていない」

岸田首相は7日、官邸で記者団にこう語った。

前回の内閣改造・党役員人事は昨年8月10日に行われた。ただ、今年はマイナンバーをめぐる総点検の中間報告が8月上旬までかかり、下旬には訪米が予定されている。9月は、ASEAN(東南アジア諸国連合)関連首脳会議(4〜7日)や、G20(20カ国・地域)首脳会議(9〜10日)、国連総会(19日〜)などがあり、現時点で「9月中旬軸」との見方が強い。

最大の焦点は、茂木氏の処遇だ。

ジャーナリストの鈴木哲夫氏は「茂木氏は選挙をめぐる調整不足や、公明党との連携欠如など、岸田政権の『ガバナンス危機』の一因ともされる。岸田首相も理解しているだろうが、茂木氏が納得する重要ポストを用意できるかが問題だ。これによって、玉突き式に人事が固まる」と語る。

「ポスト岸田」を狙う茂木氏は、岸田派と麻生派とともに、岸田政権を支える主流派、茂木派の領袖(りょうしゅう)である。すでに、外相や経産相、党政調会長などを歴任している。

鈴木氏は「茂木氏のポストとして、財務相が候補に挙がるが、岸田首相としては、現在の鈴木俊一財務相(麻生派)、自身のいとこでもある宮沢洋一党税制調査会長(岸田派)とのラインは動かしにくい。さらに、後任幹事長候補の一人である小渕優子元経産相は茂木派で、茂木氏には納得し難い面がある。最終的に幹事長留任もあり得る。動かすなら、経産相や総務相などが妥当だ」と指摘する。

これを受けて、閣僚人事はどうか。

松野博一官房長官は、堅実で手堅い仕事ぶりだが、地味な面もあり、交代となれば人事刷新のアピールになる。

林氏は、中国当局がアステラス製薬の現地法人幹部を拘束したため、邦人奪還のために4月に訪中した。「親中派」人脈が期待されたが、李強首相や外交トップの王毅共産党政治局員と笑顔で握手する映像を流された。

河野太郎デジタル担当相は、マイナンバーカード大混乱の責任が問われている。

高市早苗経済安保担当相は、日本の安全保障や経済を左右する、機密情報の取り扱い資格「セキュリティー・クリアランス」(適格性評価=SC)という難題に取り組んでいるが、岸田首相とは憲法改正や国家観をめぐって相違がある。

8663OS5:2023/07/10(月) 19:18:10
政治評論家の有馬晴海氏は「まず、松野氏は、安倍晋三元首相が率いた安倍派だ。安倍氏亡き後、清和会は後継者問題で揺れている。官房長官では身動きが取れないため、派内には『ポストを離れて、派閥問題に注力してほしい』との声もある」と語る。

鈴木氏は「岩盤保守層の批判が強い林氏だが、岸田首相は外交で政権浮揚を図ろうとしている。林氏を外相から外さないだろう。河野氏にはマイナンバーの批判が集中しているが、総裁選のライバルだった岸田首相には好都合だ。今後も『盾』にするのでは。高市氏は、安倍氏が総裁選で支援した。『保守派で女性』でもあり、ポストは留意するのではないか」と語った。

■尾を引く週刊誌報道、木原氏自身が進退決断も 女性の積極登用も

準閣僚級である官房副長官、木原氏の処遇は「隠れた焦点」だ。岸田首相の腹心だが、週刊文春(7月13日号)が報じた「岸田最側近 衝撃音声」という記事はあまりにも衝撃的だ。他の週刊誌報道も続いている。

鈴木氏は「これ以上、引きずると政権に悪影響が出るだけに、岸田首相がどう判断するか。木原氏自身が、進退を決断する可能性もある」と語る。有馬氏も「自民党内の懸念は相当、高まっている。内閣に置けば任命責任がある。党務に回す判断があるかもしれない」とみる。

若手や女性を積極登用するとの観測もある。

有馬氏は「福田達夫前総務会長や、小林鷹之前経済安保担当相ら当選3〜4期の気鋭の若手もいるが、すでに一定程度露出している。小泉進次郎元環境相も新味のイメージは出にくい。松川るい参院議員ら『女性の登用』を期待する声もあるが、少数では看板倒れになりかねない」と厳しい見方だ。

過去、内閣改造・党人事で政権浮揚を果たした首相もいるが、人事失敗が組織崩壊につながったケースもある。

鈴木氏は「岸田首相の頼みの綱の外交も『戦略』に乏しい。一度広がった国民の不信感は容易に払拭できない。広島G7(先進7カ国)サミットのご祝儀相場もすぐにしぼんだ。人事は難しさの割に、浮揚効果も限定的だろう」と語っている。

8664OS5:2023/07/11(火) 08:44:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/e12cd027f77fd03694414a89487b49ad04248410
河野太郎「あまりの叱責の激しさ」で人心が離れつつあるとの噂…「次の総理」の席遠のくか
7/11(火) 6:48配信
河野太郎大臣、人心離れつつある
Gettyimage

 マイナンバーを巡ってトラブルが相次ぐデジタル庁で、河野太郎大臣に対する官僚たちの「面従腹背」が横行している。官僚に対する叱責があまりに激しく、しだいに人心が離れつつあるようだ。


 デジタル庁の内情を知る関係者によると、官僚からレクを受ける時の河野氏の口癖が「前倒し」だという。この関係者は「ことあるごとに『前倒ししろ』と怒鳴られるので、やがて庁内では、1年でできることを『1年半はかかります』と報告するようになった。河野さんが怒り出したら『なんとか頑張って1年でやります』と言うわけです」と声を潜める。

 このような無駄なやりとりばかりでは、喫緊の政策が進まないのも無理はない。河野氏に間近で仕えたある官僚は「結局、根っからの役人嫌いなのだろう。あれほど厳しく詰められると、とても本当のことを報告する気にはなれない」と振り返る。こうしたミスコミュニケーションが、トラブルの種となっているのだ。

 加えて、デジタル庁特有の「縦割り問題」も深刻だ。ある職員は「プロジェクトごとに組織が細分化されすぎていて、隣の部署が何をしているか全然分からない」と漏らす。事務方トップである浅沼尚デジタル監も、庁内の細かい状況を把握できていないという。

 別のある省庁の幹部は「次の内閣改造で、河野さんだけはウチに来てほしくない」と漏らすなど、霞が関から総スカンを食っている河野氏。デジタル庁の混乱が長引けば、「次の総理」の椅子は遠のきそうだ。

 「週刊現代」2023年7月1・8日合併号より

週刊現代(講談社)

8665OS5:2023/07/11(火) 10:03:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/8480f94219b3e22170ff7a480d4bf58ce68305fc
岸田首相の改造人事はどうなるか 最大派閥の安倍派はLGBT法成立ですでに骨抜きに
7/11(火) 7:15配信

NEWSポストセブン
入閣候補は世襲女性ばかりだという(時事通信フォト)

 前回の内閣改造(昨年8月10日)から間もなく1年。政治の焦点は内閣改造・自民党役員人事に移った。岸田文雄・首相が解散を先送りしたことで永田町の解散風は一時止んだように見えるが、首相は諦めてはいない。内閣改造では秋の解散・総選挙をにらんだ「選挙シフト」を敷くとの見方が有力だ。しかも、来年の自民党総裁選での再選を確実にするために、ライバルたちを内閣や自民党中枢から一掃する“粛清人事”まで練っているようなのだ。


入閣候補は世襲女性ばかり
 岸田首相は今回の改造で選挙アピールのために女性や若手を多く起用する方針とされている。官邸官僚の1人が語る。

「昨年の内閣改造は前倒しで実施したため、身体検査の時間が不十分で新閣僚に旧統一教会との接点が明らかになるケースがあった。そこで今回は総理からリクエストがありそうな女性議員や初入閣候補の若手を含めて、1か月以上前から入念に身体検査させている」

 女性閣僚は「過去最多入閣もあり得る」(岸田側近)と見られており、岸田首相の政治の師でもあるかつての宏池会会長・加藤紘一・元幹事長の三女、鮎子氏らの名前が挙がっている。

 さらに女性枠で再入閣が確実視されているのが茂木派の小渕優子・自民党組織運動本部長だ。小渕氏といえば、経産相時代に政治資金規正法違反事件【※注】で引責辞任し、元秘書の有罪が確定。身体検査では“レッドカード”のはずだが、あえて小渕氏を起用するのは政敵潰しの一環だという。

【※注/2014年10月、当時経済産業相だった小渕優子氏の政治団体が開催し、地元支援者が参加した観劇会をめぐり収支に不透明な点があることが報じられた。元秘書が政治資金規正法違反(虚偽記載・不記載)で起訴され有罪判決を受けたが、小渕氏は嫌疑不十分として不起訴処分となった。一連の報道で、東京地検特捜部が関係先を捜索する直前に、会計書類を保存したパソコンのハードディスクがドリルで破壊されていたことも注目を集めた】

 岸田側近議員の話。

「総理は6月に亡くなった青木幹雄先生との約束を果たすつもりだ。青木さんは茂木派の実力者で小渕さんの後見人でもあったから、昨年の内閣改造前、総理は青木さんと会談した際に小渕さんの入閣を持ちかけた。その時“入閣は次でいい”といわれたそうだ。その約束は守る。

 政治資金問題は10年前の話でみそぎは済んでいる。しかも、茂木派内の青木系議員は、小渕恵三・元首相の娘である小渕さんを派閥の正当な後継者候補と考えていて、茂木氏のことを会長と認めていない。小渕さんを重要閣僚で引き立てることで同派を分裂状態にさせれば、茂木氏の総裁選出馬が難しくなるという効果がある」

8666OS5:2023/07/11(火) 10:03:35
 茂木敏充・幹事長を潰すためにあえてスキャンダルで閣僚辞任した小渕氏を大臣に起用するという権力維持最優先の人事構想なのである。

 工作は跡目問題でもめる最大派閥・安倍派にも及んでいる。岸田政権の党内基盤は現在、「主流3派」と呼ばれる岸田派(46人)、麻生派(55人)、茂木派(54人)が支えているが、茂木氏を交代させると茂木派は反主流に回る。岸田首相が総裁選で再選するには、安倍派(100人)の支持が欠かせない。

 そのため、首相は安倍派の後継者候補で「5人組」と呼ばれる松野博一・官房長官、西村康稔・経産相、萩生田光一・政調会長、高木毅・国対委員長、世耕弘成・参院幹事長を揃って重要閣僚や党の要職に起用してポストで厚遇してきた。政治ジャーナリストの野上忠興氏が語る。

「茂木氏を幹事長から交代させるとなると、安倍派を怒らせるわけにはいかない。総裁再選までは松野官房長官や萩生田氏ら5人組は重要ポストで処遇するでしょう。一方で、岸田首相は安倍派のタカ派色を薄める作戦を進めています」

 通常国会終盤に成立させたLGBT理解増進法がそれだ。

安倍派を骨抜きに
 LGBT法の制定には安倍氏の政治基盤だった保守系団体などが反対し、自民党の保守派議員にも抵抗が強かったが、岸田首相は日本維新の会の主張を丸飲みして与党案を修正、自民、公明、維新、国民民主党の賛成で成立させた。そのため法案の採決時に自民党では安倍派を中心とする保守派の議員から大量造反が出ると見られていた。

 ところが、フタを開けると、衆院の採決で安倍派の杉田水脈氏が体調不良を理由に本会議を欠席、同じく高鳥修一氏がトイレに駆け込んで採決に出なかったものの、公式な造反はゼロとされた。

 一方、参院では山東昭子・前参院議長(麻生派)、青山繁晴氏(無派閥)、和田政宗氏(無派閥)の安倍派以外の3人が「賛成できない」と表明して本会議を退席した。安倍派の世耕参院幹事長は「党議拘束に反した行動」として3人を厳重注意処分とし、和田氏は国対副委員長を更迭された。安倍派は切り崩されたのだ。安倍派の若手議員が悔しそうに語る。

「官邸から造反を出すなという指示が出され、派閥の幹部たちは反対していた議員たちを個別に説得していった。安倍先生が存命であればこんなことにはならなかったはずです」

 自民党保守派を代表する派閥だった安倍派はいまや“骨抜き”にされ、安倍派5人組は岸田首相に物言うどころか、軍門に下ったことがわかる。

“最大派閥といってもその程度か”──岸田首相がほくそ笑む顔が目に浮かぶようだ。

 しかし、首相が長男・翔太郎氏の公邸私物化スキャンダルやマイナンバー問題の失政を糊塗しようと政敵粛清の準備に力を入れるほど、内閣支持率は急降下。読売新聞の6月世論調査は支持率41%と前月より15ポイントも落ち込んだ。野上氏が指摘する。

「失政の責任を政敵に負わせる人事は党内では通用しても国民の目は誤魔化せない。内閣改造後に解散・総選挙に臨めば、有権者から手痛いしっぺ返しを受けるでしょう」

 次の総選挙でそれがはっきりするはずだ。

※週刊ポスト2023年7月21・28日号

8667OS5:2023/07/11(火) 11:08:13
https://news.yahoo.co.jp/articles/e83f2047af0ef2b17b8d81f6b883abb70e60ae91
一周忌終え駆け引き激化 自民安倍派、新体制巡り
7/11(火) 7:11配信



 安倍晋三元首相の一周忌を終え、自民党最大派閥・安倍派(清和政策研究会)の新体制を巡る駆け引きが激しくなってきた。

 新会長選出にこだわるベテランに対し、有力議員の「5人衆」は集団指導体制への移行を重ねて主張。「5人衆」の中にも温度差が生じており、決着にはなお時間を要する見通しだ。

 「新会長を早めに決めるべきだ。5人だけでやるのではなく、派閥全体の総力でやるべきだ」。同派の下村博文会長代理は10日に国会内で講演し、「5人衆」と呼ばれる高木毅国対委員長、松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、萩生田光一政調会長、世耕弘成参院幹事長をけん制。「森喜朗元首相からお墨付きを得たように振る舞っている感じがする」と述べ、5人衆を後押しする森氏の動きにも暗にくぎを刺した。

 6日の派閥会合では、派閥運営の主導権を握ろうとする「5人衆」と、同派暫定トップを務める下村、塩谷立両会長代理との対立が表面化。塩谷氏が安倍氏一周忌後に新体制の議論を持ち越すと宣言し、双方がいったん矛を収めた。下村氏については、新会長就任に意欲的と見る向きが多く、10日の講演では「意欲があるかないか、言うべき時期ではない」と含みを持たせた。

 これに対し、世耕氏は8日の安倍氏一周忌法要後、記者団に「5人はこれまでも(派外と)交渉に当たってきた中心だ。5人を中心にやるのが政策集団の交渉力を高めることになる」と主張。今秋にも行われる内閣改造・党役員人事を念頭に「5人衆」による集団指導体制の必要性をアピールしてみせた。

 ただ6日の派閥会合で「5人衆」の主張について目立った賛同は得られておらず、5人の結束が続く保証もない。萩生田氏は8日、記者団に対し「会長を決めるまでの間、5人でやっていこうということを提案したまでだ。直ちに会長が決まるのであれば、それは一つの方法だ」と述べ、条件によっては新会長選出を容認する姿勢を表明。派内には「塩谷、下村両氏が認めれば、萩生田氏が会長になる可能性もある」との見立てもある。

 同派は週内に開催を予定していた派閥会合を20日に延期し、引き続き調整を続ける方針。8日の安倍氏法要後の食事会で、森氏は安倍派の現状に対し「しっかりしろ」といら立ちを隠さなかった。

8668OS5:2023/07/11(火) 11:58:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/b0508e5516168b20833dadcede93e4150700d99a
マイナンバー問題で河野は続投…?アンチ岸田の高市はサヨナラ…?岸田「内閣改造」で出世する人と去る人の意外な名前
7/11(火) 10:03配信


現代ビジネス
内閣改造、最大の注目点
写真提供: 現代ビジネス

 先の通常国会は予定通り6月21日に閉会し、岸田文雄首相は衆院解散を見送った。次の焦点は内閣改造・党役員人事に移る。遅くとも9月中旬には断行の構えだ。


 今回の人事は、

 1、低迷する内閣支持率を上げる政権浮揚策

 2、来秋の党総裁選で再選を狙う党内掌握

 の2点において岸田政権の命運を握る。森喜朗元首相をはじめとするキングメーカーら実力者、派閥間の勢力均衡に配慮し、かつ新鮮味を出し世論の支持を高めるのは、アクセルとブレーキを同時に踏むのに似る。針の穴を通すがごとき難作業となる。

 最大の注目点は、茂木敏充幹事長が続投するかどうかだ。茂木氏は2021年11月に幹事長に就き、2期目。故・安倍晋三元首相が勝った12年総裁選では、岸田氏と共に石原伸晃元幹事長陣営の中核を担った。一方、岸田氏が制した21年総裁選では、率いる党茂木派の大勢を岸田氏支持に導いた。

 しかし最近は岸田氏との関係は冷え込む。例えば岸田氏が目玉として「予算倍増」を掲げた子育て政策では、茂木氏は首相に先んじる形で「児童手当の所得制限撤廃」や「子ども予算の特別会計創設」などに次々と踏み込み、首相のお株を奪う発言を繰り返した。政権中枢からは「でしゃばりすぎる茂木交代はもはや既定路線」との声すら聞かれる。

 「茂木は自分の方が能力は高いと自負し、首相の座を射止めるのに待ちきれなくなったのではないか。先に発言すれば、そのぶん注目される。頭が良く、政府から情報を入れて言うので、内容は正しい。しかし、それを首相が面白いとは思わないだろう」(政府関係者)

 世論調査でも、茂木氏の首相候補としての人気は低迷する。24年秋の総裁選出馬を見送れば、次の27年総裁選までチャンスがなく「その間に忘れ去られる」(派閥関係者)のは想像に難くない。政府関係者の一人は「幹事長留任を含め、要職に起用しても、岸田氏に盾突いて来秋の総裁選に出ようとするなら交代させるしかない」と読み解く。

 茂木氏は政権随一の実力者である麻生太郎副総裁に幹事長留任を強く要請しているとの情報もあり、単なる「左遷」は断じて受けない構えだ。茂木氏と長く対立し、参院茂木派に影響力を持った青木幹雄元官房長官が6月に死去し、茂木氏の政治基盤は強化された側面がある。

 無役にして完全に干せば、茂木氏は捨て身で牙をむきかねない。穏便な交代になるなら、重要閣僚である財務相転出が無難とみられる。しかし現在の鈴木俊一財務相は麻生氏の親戚筋で、麻生氏と利害が衝突する。その場合は鈴木氏を副総理として処遇する案がある。

 では次期幹事長は誰なのか。

有力幹事長候補
 台頭著しいのが森山裕選対委員長である。森山氏はもともと、岸田氏の最大の政敵である菅義偉前首相、二階俊博元幹事長と近い。前回総裁選では岸田氏に敗れた河野太郎デジタル相を支持した非主流派である。率いる森山派の所属議員はわずか一桁。しかし22年8月の選対委員長起用後、瞬く間に持ち前の政治手腕で頭角を現す。

 象徴的なのは、野党第1党である立憲民主党の安住淳・国対委員長との太いパイプだ。自民党は現在、高木毅衆院議員が国対委員長だが、複数の関係者がこう内情を明かす。

 「重要案件で安住氏との交渉を実質的に仕切っているのは森山氏。二階元幹事長の下で長く国対委員長を務め、安住氏と強固な関係を築いたためだ。だから首相が一目を置いている」

 先の国会では、6月16日に立憲が内閣不信任決議案を提出すれば、首相が衆院を解散するとも報じられていた。このため立憲内部では16日提出に強い反対があった。しかし16日に出したのに、結局は衆院解散はなし。「よほど安住氏と自民党との間で話ができていたのではないか」(永田町筋)とささやかれた。

 第2次安倍政権はいずれも非主流派の石破茂、谷垣禎一、二階俊博各氏を幹事長に据え、長期政権を築いた。森山氏を幹事長に据えれば菅、二階氏らへの配慮にもなり、挙党態勢を演出する絶好の布陣とも言える。

8669OS5:2023/07/11(火) 11:58:51
 もう1人、有力幹事長候補と目されてきたのが萩生田光一政調会長だ。いまだ権勢を誇る森元首相の寵愛を受け、安倍氏側近としても鳴らした。しかし財政再建色の濃い岸田官邸に対し、積極財政に近いとされる萩生田氏は調和し切れていない。

 旧統一教会問題が取り沙汰された経緯や公明党との軋轢も重なり、官邸周辺からも「萩生田氏の幹事長就任は難しくなりつつある」との声が漏れる。さりとて萩生田氏が所属する党旧安倍派(清和会)は衆参約100人の大所帯であり、岸田首相も次期総裁選をにらむと萩生田氏を取り込む利点がある。政調会長留任や選対委員長など党四役にとどまる公算は大きい。

 また、麻生氏の影響力で、鈴木財務相が幹事長に就くとの予測も一部から出ている。

あの大物の娘も復活の可能性
 茂木氏が幹事長を外れれば、党四役で茂木派の「枠」が空く。そうなると、小渕優子元経済産業相がそこを埋める可能性がある。故・小渕恵三元首相の娘で二度入閣したが、政治資金事件で元秘書らが有罪になったうえ、事務所のパソコンがドリルで破壊されたと大きく報じられた。

 しかし最近は党四役で復権するとの観測が広がりつつある。「女性で華もあり、知名度は高い。閣僚と違い党幹部は国会答弁を求められず、追及は受けにくい。政調会長や総務会長、選対委員長にはうってつけ」(政権関係者)というわけだ。

 小渕氏は茂木氏と折り合いが悪く、岸田首相にとって小渕氏起用は茂木氏への強い牽制となる。もっとも小渕氏を後見してきた青木氏の死去で、勢いづく茂木氏が阻止に動く可能性は否定できない。

 党四役ではほかに、選対委員長と合わせ2期務めた遠藤利明総務会長に退任がささやかれている。

官房長官は誰?
 閣内に目を向けると、大きな焦点は官房長官人事である。現職の松野博一衆院議員は岸田政権発足時から務めるが、当初から存在感の乏しさを引きずってきた。

 「官邸など岸田首相の周辺は木原誠二官房副長官ら岸田派の面々の影響力が強い。松野氏はそのサークルには入れず、いわば外様のままだ。第2次安倍政権時の菅官房長官のような強い力はない」(政権筋)

 与党関係者らは「森元首相は以前、松野氏が旧安倍派を継ぐ可能性があることを口にしていたという。しかし森氏が松野氏を高く買っているという話は次第に聞かれなくなった。松野氏を評価していた安倍氏も亡くなってしまった」と話す。

 反比例し、旧安倍派で森氏の評価が上がったとされるのが世耕弘茂参院幹事長だ。与党関係筋は「世耕氏は森氏から嫌われていると言われていたが、最近は関係が改善している」「世耕氏の官房長官登用は十分ある」と語る。

8670OS5:2023/07/11(火) 11:59:11
女性官房長官誕生も
 他方、連日記者会見する官房長官は、上川陽子元法相ら女性起用などで少しでも国民にアピールすべきだとの意見も根強い。流動的要素は多そうだ。世耕氏が入閣すれば、後任の参院幹事長には人柄、能力とも定評がある岡田直樹地方創生担当相らが順当とされる。

 さて、「ポスト岸田」候補だ。これは、非主流派に多い。

 最右翼が河野デジタル相だ。明瞭な言語と理論派で鳴らすが、所管するマイナンバーカード問題で矢面に立っており、収拾のため続投するとの観測がある。岸田首相にとっては「次期総裁選でライバルとなる河野氏の動きを封じる」(自民党関係者)狙いもありそうだ。

 同じく首相を目指す高市早苗・経済安全保障担当相は、これまで増税方針を巡りツイッターで首相を批判したり、記者会見で罷免されても仕方ないなどと述べた経緯があり、閣内に取り込んでおくのは難しく、退任になるとの見方が一般的だ。

 09年総裁選に立候補した西村康稔経済産業相も首相の座を狙うが、「首相が頑張っている限りは支える」などとも述べており、留任がささやかれる。産業行政に造詣が深く、東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出問題など重要課題への対応も背景にあるとみられる。

 ポスト岸田を狙う林芳正外相も続投が有力視される。「首相にとっては岸田派内でのライバルの取り込みになり、退任させても対立を招くだけ」(関係筋)になるためだ。

どんな決断が…
 総裁候補級では、異例の3度目起用となった加藤勝信厚生労働相の動向も注目される。厚労省はマイナ健康保険証や社会保障国民負担増といった懸案が多く手腕が評価される一方で、自民党内では「いくら何でも3度目登板は多すぎで、同じ派閥内での茂木氏によるライバル封じ込め工作が背景にあったとみられる」との見方が根強い。加藤氏が閣外に出た場合は派閥での存在感が増し、茂木派内の勢力バランスに一石を投じそうだ。

 このほか週刊誌によるスキャンダル報道の相次ぐ木原官房副長官の去就が注目点に浮上してきた。

 もうひとつ、総裁候補として国民的人気の高い石破茂元幹事長や小泉進次郎元環境相を閣内に取り込む構想が出る可能性がある。いずれも非主流派に位置し、実現するかどうかは、内閣支持率のさらなる低下が起こるかなどの状況に左右されそうだ。若手ホープの福田達夫前総務会長には入閣待望論がある一方、所属する旧安倍派内では急速な台頭に警戒感が出ている。

 岸田内閣の命運を握る内閣改造。かつては「検討する」を多用するとして首相を「検討使」と評した人もいた。今度は玉虫色ではない、大胆な決断を下すことができるのだろうか。

雨宮 和哉

8671OS5:2023/07/11(火) 15:27:06
https://news.yahoo.co.jp/articles/1f26757c081ad0e83e572533c6d3ff9f3969a139
跡目争いがドロ沼化!一周忌の後に安倍派幹部が「麻布の高級料亭」で交わした「密談」
7/10(月) 7:00配信
FRIDAY
涙ながらに挨拶した安倍晋三元首相の妻・昭恵氏

安倍晋三元首相の一周忌に伴う法要と直会が7月8日、都内で行われた。

午前中の法要には安倍昭恵夫人(61)、甥っ子の岸信千世議員(32)などの親族の他、岸田文雄総理(65)ら自民党幹部が顔を揃えた。立憲民主党の泉健太代表(48)ら野党議員に加え、経済界や拉致関係者など約300人が参列して故人を偲んだ。



法要終了後、近接するホテルに場所を移した直会は、岸田首相の式辞に始まり、昭恵夫人の涙の挨拶で締めくくられた。午後からの一般献花では数百人の行列ができるなど、今なお国民も未曾有のテロの悲しみから抜け出せていない、といった様子だった。

一周忌が無事執り行われたことを機に焦点となるのは、自民党の最大派閥である安倍派(清和政策研究会)の会長人事だ。現在は塩谷立衆院議員(73)が会長代理を務めているが、水面下では激しいトップ争いが繰り広げられている。安倍派のベテラン秘書がこう明かす。

「安倍派は現在、萩生田光一政調会長(59)、世耕弘成参院幹事長(60)、松野博一官房長官(60)、西村康稔経済産業大臣(60)、高木毅国会対策委員長(67)の『5人衆』と下村博文代議士(69)、塩谷代議士の7名が派閥の中心にいます。昨年行われた会長を決める話し合いの中では、波風立たぬように年長の塩谷さんを会長代行にする“妥協案”で落ち着いた。新会長には一部から萩生田さんを推す声もありますが、ポスト安倍を巡る争いが激化しつつあります」

中でも慌ただしい動きを見せているのが、党内でも総理を目指す、と強い意欲を見せている西村大臣と世耕参院幹事長だという。

「高木国対委員長は細かいミスが多く、昨年11月には野党側が要求した与野党国対委員長会談を拒否し、最終的に松野官房長官が野党側に謝罪する事態を招いた。今国会でも汚名返上ができず、『国対は高木さんじゃダメだ』と囁く者も多い。さすがに本人もそれに気づいていて、自身がトップになるのは難しいと感じているのでしょう。高木さん自身を含めた5人が共同で派閥運営をするという提案を行い、これに同意する代議士達と新会長を望む声で二分されているのが現状です。

ところが、5人衆の中でも西村大臣などは自身が会長へという野心が見え隠れしますし、世耕さんも衆議院には知らせずに参院だけで派閥内の極秘研修会を静岡で行うなど“裏工作”も行ってきた。ただ、その研修会では写真撮影禁止、SNS禁止が命じられ、更にJRパスの使用まで禁止され、参加した議員も『貴重な休日を潰し、囲い込みのためだけの研修会でした』と嘆いていましたね」(同前)

こういった後任人事を巡るゴタゴタは、かつて派閥の長だった安倍元首相の一周忌の直後にも起こっていた。献花を含む一連の行事が終わった後、安倍派の議員達は、足早に車に乗り込み麻布(港区)にある完全予約制の高級料亭へ向かったのだ。

FRIDAYデジタル編集部が確認した限り、料亭には派閥内の幹部達に加え、衆議院議長の細田博之(79)、稲田朋美元防衛大臣(64)ら錚々(そうそう)たるメンバーが集結。3派閥の今後の運営を肴に箸を進めていたという。

前出のベテラン秘書が続ける。

「ただ、明確な方針は決まらなかったといいます。安倍派所属ながら法要だけ参加して地元に戻った議員は少なくなく、半分以上が会食を欠席していた。とくに若手ほど“遠慮”して参加を見送っていたそうです。秋解散も囁(ささや)かれるなか、多くの議員が週末は地元で真面目に活動をしており、幹部が安倍さんの命日に高級料亭で会食しているのはいかがなものか、という意見も当然ありました」

実際、欠席した安倍派の議員は「お世話になった安倍さんの命日に跡目争いの話を聞く気にはどうしてもなれなかった」とその胸の内を明かす。

自民党最大派閥の会長争いは、今後の政権運営にも大きく関与してくるだけにできるだけ禍根を残さないように慎重に進めたい、という思惑が伝わってくる。会長人事は今後、本格的に議論される予定だが、自身の命日にまで派閥内の権力闘争が行われるとは、安倍元首相も草葉の陰で泣いているかもしれない。

FRIDAYデジタル

8672OS5:2023/07/12(水) 08:58:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/0b7aa2c4a84a2bb8bbd72f9fd2cd6b35e48268e6
一周忌のウラで、安倍派は「分裂寸前」へ…関係者が明かした、キーマンになる「大物議員」の名前
7/12(水) 8:03配信


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現代ビジネス
昭恵夫人の涙
photo by gettyimages

 「清和会はみんな仲良しなんだよー」
「一致団結してやっていこうと話した。分裂なんてしないよー」

【写真】再逮捕された「美人すぎる寝屋川市議」の写真集全カットを公開する

 赤ら顔の柴山昌彦元文科相(57)はそう語ると、「ビール、日本酒、ワイン、今日は楽しく飲んだなー」といい添えて、ふらつく足取りで最寄りの広尾駅を目指した。

 7月8日、港区の料亭「有栖川 清水」に清和会(安倍派)所属の議員の半数が集った。ちょうど一年前、憲政史上最長の政権を担った安倍晋三元総理が凶弾に倒れた。当日昼には増上寺で一周忌が、近くのホテルで直会も営まれた。

 「昭恵夫人は焼香で涙をこぼすと、岸田総理や麻生さん、菅さんの元総理が偲ぶ言葉を寄せる度に、ハンカチで何度も目元を拭っていました。昨年9月の国葬では気丈に振る舞っていただけに、もらい泣きする参列者もいました」(法要参加者)

 参列者一人ひとりに丁寧に頭を下げた昭恵夫人(61)。直会ではこう述べていたという。

 「今日はつい気が緩んで泣いてしまいました。岸田総理をはじめ主人の意志を継いでくれる方も増え、主人が撒いた種を百年、二百年後も咲きますように、主人が愛した日本をよろしくお願いいたします。私も微力ながらお手伝いしていきたい」

2人と「五人衆」の綱引き
 一周忌を迎え、安倍家としてはひとつの区切りを迎えたことだろう。しかし、安倍氏が会長を務めていた清和会(安倍派)は混乱が収まらない。国会議員100名からなる最大派閥で、新しい会長が決まらないまま一年が経過した。

 「会長代理の2人と、五人衆の綱引きが起きている」

 清和会の中堅議員はそう述べる。会長代理とは、塩谷立元文科相(73)、下村博文元政調会長(69)両会長代理。この一年、派閥運営の中心を担った。

 五人衆とは、松野博一官房長官(60)、西村康稔経産相(60)、萩生田光一政調会長(59)、高木毅国対委員長(67)、世耕弘成参院幹事長(60)。5人の幹部による集団指導体制を取り、いずれ総裁候補や会長を決めていく、という考えだ。

 「五人衆による指導体制となれば、会長代理の2人はこの1年間、派閥を切り盛りし、他派閥との窓口となっていましたが、外される。年齢的にも一丁上がりで半隠居にされるので、抵抗している。

 下村さんは会長に意欲を示し、若手を食事に誘うなど精力的でしたが、実施的なオーナーの森喜朗元総理が首を縦に振らず、森さんの健康が悪化すれば……、と悪い冗談も胸内をよぎることでしょう」(清和会中堅議員)

キーマンは萩生田
 五人衆も現状はまとまっているが、同床異夢で、いずれ対立は深まる。前述の議員は「次の人事次第」と指摘し、こう続ける。

 「萩生田さんが幹事長となれるか否かにかかっている。幹事長となれば党のカネと人事を掌握できる。清和会は安泰となり、萩生田さんが会長兼総裁候補ともなる。萩生田さんは森さんの寵愛も受けており、残りの幹部も反対しづらい。

 しかし、人事は総理の考えること。現幹事長(茂木敏充)がその権力をすんなり手渡すはずもない。麻生派を含め、他派閥も幹事長ポストを狙う。

 安倍さんが存命ならば、総理も清和会の意向を汲まねばならなかったし、数の力で他派閥を圧倒できた。しかし、その安倍さんはもう居ない……」

 萩生田氏は7月9〜13日の日程でベトナム、ラオス、タイを訪問。帰国後、派閥運営について話し合いがもたれる。とはいえ、1年間も決まらなかったものが、すんなり決まるはずもない。このまま時間だけが流れ、人事でも冷遇されると、安倍夫妻の想いの詰まった派閥は散り散りとなるのではなかろうか。

 (文中一部敬称略)

 取材・文/岩崎大輔

現代ビジネス編集部

8673OS5:2023/07/12(水) 10:35:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/f32f4b27f645e9f53381649babdf1b80795a5990
安倍氏の死から1年、会長不在の安倍派を横目に「菅の復権」と「岸田の勝負」
7/12(水) 6:02配信
 安倍晋三元首相が非業の死を遂げてから1年が経った。安倍の不在は、自民党内に権力の空白を生み出し、100人を擁する最大派閥・安倍派(清和政策研究会)の混迷のみならず、与野党、メディア、世論にも今なお大きな影響を与えている。安倍政治は何を残し、今の政治にどう影響しているのか。(敬称略)

■ 徹底した野党分断

 安倍が長期政権を維持できた理由はいくつも挙げられる。それについては、政策、政局の両面において、すでに多くの側近や官邸スタッフ、ジャーナリストや政治記者が分析しているので割愛する。改めて注目したいのは、安倍が臨んだ国政選挙すべてで、野党が激しく分断、分裂を繰り返してきた点だ。

 安倍は2012年の衆院選、13年の参院選、14年の衆院選、16年の参院選、17年の衆院選、19年の参院選の計6度の国政選挙で勝利した。衆院選については、タイミングの妙、参院選に関しても党勢拡大等さまざまな要因があるが、野党がまとまらなかったことが最もプラスに働いている。小選挙区制が導入された1996年以降、野党は幾度となく、結集を図ってきたが、第2次安倍政権以降の野党の分断ぶりは際立っている。

 安倍の6連勝に寄与したのは、日本維新の会の伸長である。維新の地盤である大阪の自民党を捨ててもいいぐらいのつもりで、維新との蜜月を維持した。維新の目を安倍に向けさせることで、立憲民主党をはじめとする民主党系の野党は維新を攻撃する。維新と民主党系がまとまらなければ自公政権を倒すことができない。だから、野党をとにかく分断させる――。これが、安倍の持論である。

■ リベラル政党のお株を奪い続けた安倍氏

 野党分断策は、政権維持の要諦ではあったが、それだけでは新鮮味も革新性もない。安倍が斬新だったのは、従来のリベラル政党が取り組むべき「女性活躍」や「賃上げ」や「働き方改革」などの国内政策を強力に推進し、野党の“お株”を奪い続けたことに尽きる。

 同じような試みは田中角栄政権など歴代内閣も行ってきたが、安倍の場合は労働組合までも引き込むなど、異次元レベルで踏み込んだ。そうこうしているうちに、民主党系は「昭和型で既存組織の味方」のようなイメージが増幅され、少子化対策やスタートアップ育成が安倍政権の専売特許となっていく。

 安倍は外交・安全保障政策で同じ価値観を共有できる維新との協調をことさら重視した。官房長官として安倍政権を一貫して支えた前首相の菅義偉は、日常的に維新幹部と連絡を取り合っていた。経済・労働・産業政策で民主党系の出番を奪い、外交・安保政策で維新を取り込む。

 経済政策で対決しづらいから、民主党系は必然的に安倍の外交・安保政策批判に夢中になる。しかし、維新はすでに安倍サイドについている。「タカ派の安倍!  右翼の安倍!」という非難や追及だけでは、国民はついてこない。野党の団結阻止こそが、安倍の真骨頂で、この遺産は今なお有効に活用されている。

8674OS5:2023/07/12(水) 10:35:58
■ 安倍礼賛の保守派が菅を担ぐか否か

 安倍亡き後、最も困っているのは、いわゆる保守派の言論人たちである。「Hanada」「正論」などは、安倍特集を毎月のように組み続けており、その政治的遺産の振り返りと継承に躍起になっている。

 ただ、いつまでも安倍を「至高の神」として崇めているわけにはいかない。安倍礼賛も今回の一周忌がピークにならざるを得ない。となると、早急に安倍の後継者を見つけないといけない。今のところ、清和政策研究会の「五人衆」(高木毅国対委員長、萩生田光一政調会長、世耕弘成参院幹事長、松野博一官房長官、西村康稔経産相)が安倍の後継候補とみられているが、保守派言論人たちには物足りない。

 そこで、徐々に支持を集めているのが菅である。安倍亡き後、安倍路線を継承できる首相経験者で、再登板を狙えるのは菅しか存在しないからだ。だが、菅政権時代、保守派言論人たちは菅に冷たかった。イデオロギー色が安倍より薄いからだ。菅は安倍礼賛の保守派言論人たちの、自らに向けられた視線を決して忘れてはいないだろう。

 ただし、世論に一定の影響力を保ち、自民党の有力支持基盤となっている保守派言論人たちの力を知り抜いているのは菅である。安倍応援団ともいうべき保守派言論人が応援するなら、もはや菅しか残っていない。菅もその動きに気づいている。

 菅は真剣な顔で「趣味は安倍晋三」と公言し始めた。安倍応援団が、菅応援団に変わる可能性がにわかに出てきたというわけだ。安倍派が1年経ってもトップを決められない中、インドを訪問するなど精力的に動いている菅の姿は復権への野心を感じさせる。

 岸田文雄首相が「脱安倍」を図ろうとする中、「安倍回帰」の旗を振って菅が仕掛ける場面は今後、出てくるだろう。

■ 解散・総選挙の時期

 安倍は2014年と17年、いずれも先手必勝といえる衆院解散を断行している。首相の岸田も今年6月、解散風を強く吹かせて、その再現を狙った節があるが、見送られた。この解散見送りが致命傷となり、政権の求心力がなくなるとの懸念はいまも広がっている。岸田は焦っているだろう。

 岸田は、安倍のように戦略的に、政局的に解散を打ちたいと思っている。安倍の呪縛、安倍時代の成功体験は岸田の脳裏に深く刻まれている。

 岸田が衆院解散に打って出る時期は、おおむね4パターン考えられる。(1)年内、(2)来年9月の総裁選前、(3)来年9月の総裁選以降、(4)再来年の衆参ダブル選――である。勝負に出るのはいつなのか。

 秋の政治日程をおさらいする。

 巷間いわれているように、内閣改造・党役員人事は9月11日の週に行われる公算が大きい。9月7日にインドネシア・ジャカルタで開かれる東アジア首脳会議(EAS)、同月9〜10日にインド・ニューデリーで開かれる主要20カ国・地域首脳会議(G20)、同月20日前後にニューヨークで開かれる国連総会等の外交日程が詰まっているからだ。

 最短での衆院解散は9月下旬の臨時国会召集で、諸々の日程を勘案すると、10月3日公示、10月15日投開票が最も早い想定だ。10月17日公示、10月29日投開票説も永田町では流布されている。

 ポイントとなるのは防衛費と少子化対策の財源問題だ。岸田は財源についての結論を出していない。

 安倍は『安倍晋三回顧録』(中央公論新社)で、財務省に関して「自分たちの意向に従わない政権を平気で倒しに来る」と指摘しつつ、14年4月と19年10月の計2回、増税を実施した。安倍は嫌いな財務省と戦いながら、重大な決断を下した。

 岸田は大好きな財務省と、どのように話をつけるのか。財源問題に決着がつけば、岸田の長期政権が見えてくる。

紀尾井 啓孟

8675OS5:2023/07/13(木) 18:00:42
https://news.yahoo.co.jp/articles/eaeb6157457b41845774cfe470df199a0c2a4924
岸田首相の懐刀、木原氏周辺に〝文春砲〟官邸去った後の相談相手は国民・玉木代表に? 永田町で注目される人事と解散
7/13(木) 17:00配信

夕刊フジ
岸田首相は「懐刀」木原氏の処遇をどう判断するのか

【ニュース裏表 安積明子】

「これで年内の衆院解散はなくなりましたね」

こう水を向けると、ある議員は静かにうなずいた。

「これで」というのは、先週発売の週刊文春(7月13日号)が報じた、木原誠二官房副長官の親族に関する〝疑惑〟だ。

木原氏の顧問弁護士は5日、司法記者クラブに宛て、「マスコミ史上稀(まれ)にみる深刻な人権侵害」として、抗議の意を表明する「御通知」を送付した。文書によると、木原氏側は、週刊文春の発行元の文藝春秋社や、記事の関係者を刑事告発する意向だという。

岸田文雄首相の「懐刀」とされる木原氏は官邸を取り仕切る立場だ。内閣支持率が下落する現在、今回の「文春砲」は痛い。

仮に、腹心の木原氏が官邸を去った場合、岸田首相の相談相手は誰になるのか。もしかしたら、国民民主党の玉木雄一郎代表かもしれない。

木原氏と玉木氏は、東大法学部から大蔵省(当時)に進んだ同期だ。キャリアは見劣りしない。玉木氏は、岸田首相の派閥「宏池会」のトップだった大平正芳元首相と同郷(香川県)で後継を自負しており、親和性がある。岸田政権には是々非々の態度で、玉木氏が率いる国民民主党は、2023年度予算に賛成した。野党としては異例の対応だ。

一部で木原―玉木のホットラインが報じられたことがあるが、永田町で広まるのは両者の「不仲説」だ。木原氏は国民民主党が主張したガソリン税の一部を減税する「トリガー条項の凍結解除」に理解を示さなかったこともある。

実際、自民党と国民民主党の連絡役を担っていたのは、古川禎久法相(当時)と、古川元久国対委員長の「FFライン」とされる。同い年で、ともに東大法学部卒というだけではなく、気心が知れた「大人の関係」だとか。

岸田首相と玉木氏は、以前から頻繁に電話で連絡を取り合う関係だったと聞く。こちらは、木原氏が官房副長官を外れれば、関係はよりダイレクトになり、両党が連立を組むことになっても不思議ではない。

そうなれば、国民民主党の前原誠司代表代行は離党し、京都府議会と市議会で統一会派を結成する日本維新の会と合流し、一気に政界再編が進む…。という流れも想定できる。

だが、木原氏はそう簡単に、官房副長官の地位を手放さないかもしれない。もしそうなれば、岸田首相は衆院解散のタイミングをつかみあぐね、内閣支持率は、ますます低下していくのではないか。 (政治ジャーナリスト)

8676OS5:2023/07/14(金) 08:15:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/20f330df77fe5095003b2148e6958d1fee777e3b
安倍派の後継騒動 小泉純一郎元首相による裁定へ期待の声 森喜朗元首相が提唱「集団指導体制」の不評が背景
7/13(木) 18:41配信


カナロコ by 神奈川新聞
竹内英明県議の合同葬に出席した小泉純一郎元首相(前列右)。隣は息子の進次郎氏=6月28日、横須賀市のプラザヨコスカ

 故安倍晋三元首相の派閥の後継会長選びが混迷を深める中で、かつて同派を率いた小泉純一郎元首相による裁定を求める声も聞かれ始めた。森喜朗元首相が提唱した「集団指導体制」の不評が背景にあるとみられ、方針決定のために20日に予定されている派閥会合が「裁定なし」となるならば、もつれそうな気配だ。

■白紙委任ノー

 同派運営を巡っては、これまでに世耕弘成自民参院幹事長、高木毅国会対策委員長、西村康稔経済産業相、萩生田光一政調会長、松野博一官房長官の5人による集団指導体制の採用が浮上。同派暫定トップの下村博文、塩谷立両会長代理との対立が深まっている。

 対立が露呈した6日の派閥会合では、塩谷氏が安倍氏一周忌後への議論持ち越しを宣言し、いったん矛を収めた状態だ。自民党幹部によると、下村氏は10日の国会内での講演で「会長を置くべきだ」と明言し、集団指導に反意を示した。

 関係者の話を総合すると、集団指導への支持が広がらない理由は二つある。一つは「岸田文雄総理への白紙委任となる」からで、「党総裁候補となる会長が不在のまま来秋の総裁選に突入すれば不戦敗が濃厚」(同派関係者)という。内閣の支持率が低迷する中、得策ではないとの見立てだ。

■キーマン変更

 もう一つは構想を推進しているのが森元首相ということだ。下村氏は講演で「5人は森元首相からお墨付きを得たように振る舞う」と説明。8日の一周忌法要の出席者によると、森氏は法要後に5人組の1人をつかまえ「しっかりしろ」と一喝したとされる。

 安倍派の中堅議員は「森さんは東京五輪を巡る収賄事件で名が挙がったばかり。それがキーマンとなっては国民の心証が良いはずがない」と本音を明かす。裁定役を模索する中で、小泉元首相の存在が浮上してくるゆえんだ。

■一喝で覚醒?

 小泉氏は3度目の総裁選に派閥を抜けて出馬し「脱派閥」を掲げた。首相退任後も復帰しなかった。しかし安倍晋三氏が第1次政権を体調不良を理由に退任した直後、派閥総会に突然出席。「人生には上り坂もあれば下り坂もある。もう一つ『まさか』という坂もある」などと話して派内をなだめた。後に再登板を果たした安倍氏は「動揺を鎮め、派の結束を維持してくれた小泉さんのおかげでまた復帰できた」と謝意を口にしていたという。

 さらにさかのぼると三塚博氏が会長就任当時、若手の小泉氏は派内に分派の動きが出るや「筋が通らない」と懐柔による収拾構想を一蹴。「造反議員」とされた者をドア前に立ちふさがって派閥会合に入れない「身体を張った実力行使」(安倍派議員秘書経験者)を見せた。そんな「小泉神話」の信奉者はいまだ多いといい、先の中堅議員は「小泉さんに『派閥なんかやめてしまえ』と一喝してもらえば、みんな目が覚めるだろう」と覚醒効果を期待した。

神奈川新聞社

8677OS5:2023/07/14(金) 11:51:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/1eba79d3deef569f14845ed59069bc7390972173
小渕氏?上川氏?野田氏?稲田氏?高市氏? 派閥の力学、過去の不祥事…内閣改造と自民党内人事、女性登用増に立ちはだかる壁
7/14(金) 9:10配信

西日本新聞
首相官邸

 9月に想定される内閣改造・自民党役員人事は、女性登用も焦点の一つ。現在女性閣僚は2人にとどまり、先進7カ国(G7)で最低水準。ジェンダー平等の視点に乏しいとの指摘を払拭できるか注目される。有力候補とされる議員の中には過去の不祥事や派閥内の思惑も絡み、岸田文雄首相は難しい判断を迫られる。

【図表】第2次岸田改造内閣の顔触れ

 筆頭格は茂木派の小渕優子組織運動本部長。6月、都内で開かれた小渕氏のパーティーでは、小渕氏の後ろ盾だった故青木幹雄元官房長官の盟友で、岸田首相と良好な関係にある森喜朗元首相が「小渕氏を華やかな舞台に登場させたい」と発言、首相に秋波を送った。官房長官など重要ポストがささやかれている。

 別のパーティーでは、首相最側近の木原誠二官房副長官が「世界では若い世代がリーダーとして働いている。小渕さんも先頭に立っていただかねばならない」と持ち上げてみせた。党関係者は「ポスト岸田を狙う茂木敏充幹事長へのけん制だ。彼女を生かす手はいかようにもある」と解説する。小渕氏は、政治資金規正法違反事件を巡り、2014年に経済産業相を辞任した負のイメージがつきまとっているのが懸念材料。

 上川陽子幹事長代理も存在感を高めている。米上院議員政策スタッフを務めた国際派で、法相などを歴任。賃上げ実現などの主要政策に携わり、所属する岸田派の中堅は「実務能力が高く優秀だ」と太鼓判を押す。

 無派閥の野田聖子前女性活躍担当相も注目の一人。21年総裁選で挑戦4回目にして初めて推薦人20人を確保し出馬にこぎ着けた。女性登用拡大などに積極的で、中堅は「ダイバーシティ(多様性)を実現できるリーダー。時流を読んで世論に訴えれば長老政治を打破できる」と期待を寄せる。

 安倍派では、稲田朋美元防衛相の処遇に関心が集まる。防衛費増額に伴う増税方針に賛同するなど首相に接近する言動が目立つ。派内で慎重論が根強いLGBTなど性的少数者への理解増進法を巡っては、21年に超党派での合意案を取りまとめていただけに非難の声はなおある。派中堅は「稲田氏を重用すれば安倍派をかき乱す」とけん制する。

 失速気味なのが、故安倍晋三元首相に近かった保守派の高市早苗経済安全保障担当相。放送法の「政治的公平」に関する総務省の行政文書を捏造(ねつぞう)と主張し、奈良県知事選では県連会長ながら保守分裂を招いて惨敗した。ただ首相にとっては岩盤保守層をつなぎ留めるメリットがあり、保守派議員は「敵に回せば厄介な相手。閣内に置いておく方が賢明だ」とくぎを刺す。 (御厨尚陽、大坪拓也)

西日本新聞

8678OS5:2023/07/16(日) 22:23:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/e7c4646b7566e0e6174bf6d8a810508f0f096432
小渕優子氏の表舞台復活はあるか 内閣改造&自民党人事へ注目 順風ばかりでなかった政治家人生
7/16(日) 11:00配信
日刊スポーツ
青木幹雄元官房長官の訃報を受け、報道陣の取材に応じる自民党の小渕優子組織運動本部長(2023年6月12日撮影)

 「夜の10時半に電話をかけてきて、あなた、その質問はないでしょうと(笑い)」。

 今年6月、自民党の鈴木貴子衆院議員が在職10年を記念して、都内で開いた感謝の集い。来賓の1人としてあいさつに立ち、こんな言葉を口にしたのは、同党の小渕優子組織運動本部長(49)だ。自身の父小渕恵三氏が首相時代、官房副長官を務めた鈴木宗男氏の長女で、小学生のころから知っているという貴子氏に、かつて子づくりに関する相談を夜間の電話で受けたことがあるという思い出話を披露し、場内の笑いを誘った。


 通常国会が終わって1カ月が経過し、永田町周辺は表向き静かだが、岸田文雄首相が9月にも踏み切るとみられている内閣改造や自民党役員人事に向けて、水面下での「ざわつき」は続いている。その改造や人事に向けて、いろんなところで名前を聞くのが、この小渕氏だ。岸田首相が、何らかの形で小渕氏を起用するのではないかという見方。本当にそうなれば久しぶりの「表舞台」復帰となる。

 父が首相在職中に急死し、急きょ地盤を継いで2000年の衆院選に出馬し、26歳で初当選した小渕氏も今年、50歳になる。初当選時は「政界のサラブレッド」などと呼ばれ、麻生内閣では、少子化担当相として、戦後最年少の34歳で初入閣した。その後、第2次安倍内閣の経産相時代、関連政治団体をめぐる政治資金の問題が発覚し、更迭された。関係者がデータ入りのパソコンハードディスクに工具で穴を開けたとして、「ドリル優子」と批判され、表舞台で活動しにくい状況が続いた。2021年10月の岸田政権発足に伴い、自民党組織運動本部長に就任。「復活」への道筋も見え始めたが、政治資金問題で受けたダメージは、今もくすぶっている。

 それでも、永田町で取材をすると、小渕氏については「幹事長など自民党4役」や「官房長官」や「閣僚」など、さまざまなポスト予想が飛び交っていると聞いた。特に、自民党の要職ポストとなると、小渕氏が所属する茂木派(平成研究会)会長、茂木敏充幹事長の立場との兼ね合いも生じるため、「将来の派閥会長候補」とされる小渕氏とのセットで、茂木氏の去就も関心を集めている。

 永田町関係者は「茂木氏は仕事はできる人だが、人当たりがあまり良くない。ご本人も最近は親しみやすさをアピールしているが、ポスト岸田を狙う茂木氏があまり力を持ちすぎると困るのも、岸田首相。今回の改造や人事の最大関心事は、首相が茂木氏をどう処遇するのか。それによって小渕さんの処遇も固まってくる」と話してくれた。

 生前、茂木派に強い影響力を持っていた青木幹雄元官房長官が6月に亡くなり、青木氏との関係性の悪さが有名だった茂木氏と、小渕内閣の官房長官だった青木氏が後見役でもあった小渕氏の「パワーバランス」に、今後変化が出るという分析もある。ただ、自民党関係者は、岸田首相は小渕氏のことを「買っているのではないか」と話す。

 小渕氏は酒豪で知られ、「ノミニケーション力」もあるといい、同じ酒豪の首相は親近感を感じているという。3月に来日した韓国の尹錫悦大統領との夕食会では、最も酒が強い日本の政治家として、小渕氏の名を挙げて紹介した。また、岸田首相は尹氏と菅義偉前首相の会談の場に、当初予定になかった小渕氏を同席させた。小渕政権時の1998年に「日韓共同宣言」が出されており、首相が重視している日韓外交の「カード」としても、小渕氏は存在意義を見いだされている。

 野田聖子氏や高市早苗氏、都知事に転身した小池百合子氏など、自民党では「女性初の総裁→首相」を目指して総裁選に出馬した女性議員たちがいるが、総裁はもちろん党ナンバー2の幹事長にも、まだ女性の登用は実現していない。自民党内には、今回の内閣改造や自民党人事で、首相が女性や若手議員の積極登用を考えているとの見方もある。もし小渕氏が要職に抜てきされるようなら、女性総裁候補の「世代交代」にもつながるという声も聞く。

 小渕氏は、冒頭記したパーティーのあいさつの最後に「子どもたちのために良い国を残したいという覚悟で、母として腹をくくり、いばらの道を歩いて行きたい」と口にした。後輩へのエールのようで、自分に向けた言葉のようにも受け取れた。今後もし要職に就いて表舞台に戻ってくれば、政治資金問題も蒸し返されることになるだろう。必ずしも順風ばかりではなかったといえる小渕氏の政治家人生。「転機」が訪れた場合の身のこなし方には、今から関心が注がれている。【中山知子】(ニッカンスポーツ・コム/社会コラム「取材備忘録」)

8679OS5:2023/07/17(月) 18:09:51
https://www.asahi.com/articles/ASR7F6VMTR7FUTFK00N.html
自民党麻生派、ぐらつく足元 河野太郎氏苦境、麻生氏側近は不在に
有料記事自民

白見はる菜 松山紫乃2023年7月14日 16時00分
 自民党第2派閥の麻生派(志公会)の足元がぐらついている。岸田政権を中枢で支える主流派の一つだが、会長の麻生太郎副総裁を支えた側近議員が相次いで永田町を去った。将来の首相に意欲を示す河野太郎デジタル相は、マイナンバー制度のトラブルで苦境にあり、失速している。

 「次期衆院選に向けてしっかり備えろ。選挙は勝ってなんぼ。議員は当選するのが仕事だ」。12日夜、東京都内の中華料理店。麻生派や岸田派(宏池会)、無派閥などの10人近くの中堅・若手議員を前に、麻生氏は力説した。経済や皇室、外交などが話題になったという。

 麻生氏が先に帰った後、若手らは「麻生さんは、若手との飲み会もよくやっている。麻生派はうらやましい」と語り合ったという。

 麻生派は河野氏の父で元衆院…

8680OS5:2023/07/18(火) 09:22:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/36bd8f9ad679aa5ddae158db947a678f7ce022bf
萩生田氏、安倍派継承へ正念場 「総合力は最も高い」評価の一方ではらむリスク
7/18(火) 8:40配信

西日本新聞
国会議事堂

 自民党最大派閥安倍派の新体制の議論が混沌(こんとん)とする中、新会長候補の一人とされる萩生田光一政調会長の言動が注目を集めている。9〜13日に東南アジア諸国連合(ASEAN)で外交を展開。故安倍晋三元首相が重視した国々を回り、遺志の継承をアピールした形だ。ただ9月に想定される内閣改造・党役員人事が、萩生田氏の求心力に影響を及ぼす可能性もあるだけに、名実ともに「安倍後継」となれるか正念場を迎えている。

【画像】「つまらないプリンス」が首相就任会見で見せた「らしくない」顔

 萩生田氏はベトナム、ラオス、タイを訪れ各国要人と会談。今年は日本とASEAN友好協力50周年の節目で、1月にタイ、シンガポール、4〜5月はフィリピン、インドネシアを訪問した。安倍氏も40周年の2013年にASEAN全10カ国を回っており、派内からは安倍氏の後継者を意識しているとの声が上がる。

 派閥新体制はベテラン勢を中心に新会長選出の意見が相次ぐ一方、萩生田氏や高木毅国対委員長、松野博一官房長官、西村康稔経済産業相ら「5人組」による集団指導体制の案もある。萩生田氏は8日、「直ちに会長が決まるなら一つの方法だ」と集団指導体制にこだわらない考えを示した。派関係者は「自分が新会長の最有力候補と分かった上での発言だ」と指摘する。

 実際に「萩生田会長」を有力視する向きは強い。安倍氏側近として地位を築いただけでなく、派閥に影響力を持つ森喜朗元首相の「秘蔵っ子」でもあり、森氏も「(5人組の中で)総合力は最も高い」と太鼓判を押す。菅義偉前首相が「ポスト岸田」の一人に挙げるなど派外の評価も高い。

 一方、萩生田氏自身は「肩書にこだわらず汗を流したい」と、新会長に名乗りを上げることには慎重姿勢を崩していない。5人組の反発が想定され、所属100人の大所帯が分裂するリスクもはらむからだ。「先の先を読む性格。機が熟していないと判断するのではないか」と派ベテラン。

 とはいえ、改造人事次第で状況は一変することもあり得る。萩生田氏は周囲に幹事長就任への意欲を隠していないが、岸田文雄首相の防衛費増額に伴う増税方針を巡る党内調整では、増税に慎重な保守派への配慮が目立った。東京都連会長として対応に当たる次期衆院選は、東京での公明党との選挙協力解消という事態を招き、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係の深さも露呈している。

 安倍派中堅は「人事で、5人組がどのポストに就くかで派内の力関係が変わる。萩生田氏は難しい決断を迫られる」と解説した。 (御厨尚陽)

西日本新聞

8681OS5:2023/07/18(火) 09:22:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/9d1fcbad31214dfd409c7fd5dead0151fea100c7
「パンツ泥棒」疑惑の議員も…自民党最大派閥・安倍派「会長レース」の行方は?
7/18(火) 6:12配信


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文春オンライン
森喜朗氏 ©文藝春秋

 安倍晋三元首相の一周忌を前にした頃から、新聞紙上ではあの人物の名をまたよく見るようになった。

【画像】「パンツ泥棒」疑惑を報じられた過去が…高木毅氏(67)を見る

『実質「森派」? 決め手欠きまだ決まらない「ポスト安倍」』(スポニチアネックス5月17日)

 出ました森喜朗!

《確実に言えるのは、森氏の存在感が増していることで、政府関係者は「森氏がにらみを利かせる“森派”の状態がしばらく続きそうだ」と指摘。》(同前)

 そんな森氏が提唱しているのが「5人衆」である。

《「5人衆」とは、元派閥会長の森喜朗元首相の提案で、政府・自民内で要職を務める5人の有力議員による集団指導体制のことだ。》(朝日新聞デジタル7月6日)

 5人のメンバーは、松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、萩生田光一政調会長、世耕弘成参院幹事長、高木毅国会対策委員長。

 裏を返せば安倍派のトップがなかなか決まらないということでもある。どんぐりの背比べというか、誰が会長となっても現時点では派閥内から不満が出てきそうなので元派閥会長の森喜朗氏の発言が重宝されているのだ。

「5人」が好きな森喜朗氏
 そういえば森喜朗氏が首相になった時も「5人組」という言葉があった。2000年4月に小渕恵三首相が緊急入院した際、「5人組」と呼ばれた政権幹部の協議により森首相が誕生。しかし「密室政治」とかなりの批判を浴びた。それでもやっぱり5人が好きな森喜朗氏なのである。

 今回の5人衆という体制はまだ確定ではなく、さまざまな案もあるようだ。たとえば「会長と総裁候補の分離」案。

《会長レースで有力視されているのは、萩生田、西村両氏だが、会長を萩生田氏、総裁(首相)候補を西村氏とする「会・総分離」を支持する議員も目立つ。「ポスト岸田」への意欲を隠さない西村氏と、幹事長を目指すと公言している萩生田氏双方の顔が立ち、亀裂が生じるリスクを減らせるためだ。》(読売新聞6月28日)

 他にもこんな案があるという。

《そうした中で、高木氏を会長に推す案も浮上している。「高木会長であれば、他の

高木氏の「パンツ事件」とは?
 野心が無さそうな高木氏を会長にすることで丸く収まる? しかし高木氏といえば気になることがある。週刊文春(7月20日号)にはこんなコメントが。

「能力も意欲もなく、誰からも『首相候補』と目されない最年長の高木氏を一時的に祭り上げる案もあるが、最後にはパンツ事件が引っかかり、暗礁に乗り上げる」(政治部記者)

 パンツ事件とは何か? 実は高木氏は「これまで何度も下着ドロボー疑惑が浮上している」のだ(同前)。復興大臣となった2015年に、週刊文春や週刊新潮が報じている。これは単なる噂話やゴシップではない。週刊誌報道を受けて地元の「日刊県民福井」は1面で『高木氏週刊誌報道 窃盗疑惑は「事実」』と書いた(2016年1月13日)。当時の福井県警の捜査関係者が証言した。

 だから高木氏の呼称がふつうに「パンツ」となっていたのである。ちなみに週刊文春の記事によると高木氏は「萩生田だけはダメだ」と反発しているという。こんな対立があるのか。東スポには「萩生田、反パンツ同盟結成へ」と盛り上げてもらいたい。

 さらに5人衆案にはこの人が嚙みついた。

8682OS5:2023/07/18(火) 09:23:07
『安倍派新体制 「5人衆」案、下村氏反対 』(毎日新聞デジタル7月11日)

 安倍派の下村博文氏が「5人衆」案に反対したのである。下村氏からすれば会長代理の俺を抜かしてありえないという怒りだろう。下村氏と言えば以前から自民党総裁選には意欲満々。しかし周囲はまったく盛り上がらない。

 安倍氏亡き後は『安倍派継承、息巻く下村氏』(信濃毎日新聞デジタル2022年7月24日)という記事もあった。その性急な動きが反発を招いていると書かれている。

 下村博文氏といえば、2021年の共同通信(9月5日)による、次の首相に「誰がふさわしいか」調査での支持率は0.6%だった。最近流行のアルコール度数0.5%の「微アルコール」と似ていたので、私は「微アル博文」と呼ぶようになった。

 もっと酔わせてほしいが、下村博文氏と言えば、昨年の安倍氏銃撃事件以降「旧統一教会の名称変更当時の文科相」だったことが注目された。教団は1997年に名称変更を相談したが却下され、2015年になって申請したら認められたからだ。同じ安倍派の萩生田氏も旧統一教会との関係が注目されている。

保守派はなぜ沈黙しているのか?
 自民党と統一教会でいえばこんなことがあった。

『韓鶴子総裁「岸田を呼びつけて教育を受けさせなさい」内部音声を独自入手「日本の政治は滅びるしかないわよね」旧統一教会』(TBSテレビ7月3日)

《旧統一教会、「世界平和統一家庭連合」の解散命令請求に向け、国が「質問権」を行使する中、教団の韓鶴子総裁が日本の幹部らおよそ1200人を前に、「岸田総理や日本の政治家を韓国に呼びつけて、教育を受けさせなさい」と発言していたことがわかりました。》

 この件に関して、日刊スポーツのコラム「政界地獄耳」は『侮辱にもダンマリの保守派…教会との癒着はすべて安倍氏だけのことにしたいのか?』と指摘(7月11日付)。

《不思議なのは保守派が心酔する旧統一教会の理屈は保守派のそれと全く合致せず、日本を侮辱し戦犯国と呼ぶなど聞き捨てならない発言ではないのかということだ。自民党内からも保守派からも総裁の発言に怒りどころか、苦言すら言わないことが保守派の漂流なのではないか。それとも教会との癒着はすべて安倍だけのことにしたいのだろうか。それを保守と呼べという方が無理ではないか。》

 本当に不思議である。こんなに「反日」を標榜する旧統一教会を前にしてなぜ保守派や安倍派は沈黙しているのか。下村氏も萩生田氏も、ついでに高木氏も韓鶴子総裁に反撃したらどうだろうか。

プチ鹿島

8683OS5:2023/07/18(火) 11:23:57
https://news.yahoo.co.jp/articles/e22bd96bbf939555e1165e234ebb107a67c61dcf
岸田首相の“右腕”木原誠二官房副長官は次の内閣改造で「外すべき」との党内の声〈dot.〉
7/18(火) 7:00配信
 岸田文雄首相が手がける内閣改造と自民党の役員人事。8月末から9月初めくらいとの見方が出ている。昨年8月の内閣改造では、旧統一教会との関係などが明らかとなり「更迭」される閣僚も出た。今回注目されるのは木原誠二官房副長官の処遇だ。「岸田首相の分身」と言われるほど近い存在であり、本来であれば次の内閣改造で初入閣が確実視されていたが……。

【資料】自民党が公表した資料「旧統一教会及び関連団体との接点・関係について」はこちら

「妻ではない女性とテーマパークに出かけている」「妻が未解決事件に関与しているのではないか」

 などと、スキャンダル報道が相次いだ。

 とりわけ、週刊文春が報じた木原氏の妻と未解決の不審死事件の関連性については、大きな関心を呼んでいる。

 週刊文春7月13日号は、木原氏の妻が、元夫の不審死事件の重要参考人として事情聴取を受けており、木原氏が政権与党の実力者であるため捜査が進まなかった可能性があると報じている。

 こうしたことから、自民党内では、

「木原氏こそ真っ先に切られるんじゃないか」

 との声があがりはじめた。

 それもあってか、7月12日には「木原氏が反論の会見をする」「いや、週刊文春が報じた事件の被害者側遺族の会見だ」といった情報が乱れ飛んだ。結局、どちらの会見もなかった。

 木原氏は、代理人の弁護士を通じてメディアに向け、「週刊文春の記事は事実無根のもの」「私と家族に対する想像を絶する著しい人権侵害行為」などとする反論する「御通知(至急)」との文書を発送した。

「木原氏について、週刊文春が新たな記事を掲載するという話が流れて、記者会見が開かれると伝わった。木原氏は岸田首相を支える立場であり、『きちんと対応すべきだ』『毅然とした態度を』といった声が派閥の中でもずっと出ていたので、ついに立ち上がったのかと思ったが、ドタキャンだったのかな。それとも相手側が会見すると聞いてだったのか。いずれにしても岸田首相の外遊中の留守を預かる立場で恥ずかしいスキャンダルだ」

 と岸田派の国会議員は首をかしげ、こう続けた。

「そろそろ木原氏もキチンとやっておかないと次のポストがなくなる。岸田首相も木原氏を閣僚で処遇するかどうか、難しいところのはず」

 昨年8月の内閣改造では、旧統一教会との関係が明らかになったり、「政治とカネ」の問題が取りざたされたりで、4人の閣僚が「更迭」された。

 うち2人が岸田派ということもあり、

「岸田首相としてはメンツ丸つぶれ。次の内閣改造は、スキャンダルや失言が問題にならない人、との思いが強かった。当初、木原氏の入閣は確実で、残るはポストという感じだったが、『文春砲』でイメージがあまりに悪くなり、入閣はさけるべきだという意見がかなり出ている。妻ではない女性とテーマパークにいって、『特別な関係ではない』と言い張っても世間的に理解を得るのは難しいでしょう」

 と自民党幹部は突き放す。

 岸田派の国会議員によれば、

「岸田首相の頭の中には、財務省出身の木原氏について、経済再生担当相や経済安全保障担当を任せるか、マイナンバーカードでもめているデジタル相で手柄をあげるのもよし、というイメージがあった」

 という。

 宏池会(岸田派)の元職員で、自民党の政務調査役を長く務めた政治評論家の田村重信氏はこう見る。

「内閣改造や党役員人事というのは、人心一新でイメージアップを図るのが一番の目的。本来であれば、官房副長官としてキャリアを積み、実務にも精通している木原氏の入閣となれば、大きなイメージアップにつながったはずです。しかし、今の状態で木原氏を入閣させると、たたかれる材料になってしまう」

 その点を踏まえ、

「『文春砲』以外のメディア、特にワイドショーで取り上げられるようになったら岸田内閣の支持率は一気に急落ですよ。昨年8月の内閣改造では閣僚の更迭が相次ぎ、イメージダウンにつながったので、岸田首相も同じ轍は踏まないはず。木原氏は入閣どころか官房副長官としても、替えざるを得ないんじゃないでしょうか」

 との見方を示した。

 岸田首相の右腕で最も頼りにしていた木原氏が、一番のアキレス腱になりつつある。岸田首相はどう判断するのか。

(AERA dot.編集部 今西憲之)

8684OS5:2023/07/19(水) 18:24:17
https://news.yahoo.co.jp/articles/2f8887761d62b697410b481cad1cad8999d3537c
安倍派、20日の会合中止へ 世耕氏「新会長決定困難」
7/18(火) 19:35配信
共同通信
 自民党の最大派閥安倍派(清和政策研究会)は、20日に開く方向で調整していた派閥会合の中止を決めた。派閥の後継体制を巡り、派内の意見集約が進んでいない現状を踏まえたとみられる。複数の関係者が18日、明かした。派閥幹部の世耕弘成参院幹事長は同日の記者会見で「リーダーを1人に決めるのは、なかなか今の状況では難しい」と語った。

 世耕氏は内閣改造・党役員人事を見据え「体制をしっかり組み立てていくことは何よりも重要だ」と述べ、自身を含む有力者「5人組」による集団指導体制への移行に意欲をにじませた。

 一方、同派の下村博文会長代理は異論を唱え、1人の新会長選出を求めている。

8685OS5:2023/07/20(木) 18:50:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/a653543bf419068b51b73014c8088594fb8138b6
帰国の首相、懸案山積 マイナに処理水、人事で配慮も
7/20(木) 7:14配信

時事通信
報道陣の取材に応じる岸田文雄首相=19日午後、首相官邸

 岸田文雄首相は19日、中東3カ国訪問から帰国した。

 8月にかけて全国で対話集会を重ねつつ、内閣改造・自民党役員人事の構想を練るとみられる。ただ、支持率続落の要因とされるマイナンバーカードを巡るトラブルなど懸案が山積。自民内に、早期の衆院解散を困難視する声も出てきた。

 「決断し、結果につなげることが大事だ」。首相は19日、自民党本部で開かれた地方議員研修会で政権運営についてこう強調した。

 対話集会は21日の栃木県を皮切りにスタート。「聞く力」をアピールしてきた首相が「原点に立ち返る」と位置付ける取り組みだ。背景には、報道各社の世論調査で支持率が続落したことへの危機感がある。

 特にマイナカード問題は、健康保険証情報の誤登録などが相次いで表面化し、来年秋の現行保険証の廃止方針に批判が集中。首相としては、8月上旬にデータの総点検の中間報告と不安払拭のための対策を公表し、問題の沈静化を図りたい考え。対話集会などでは、マイナカードのメリットについて自ら理解を求める方針だ。

 東京電力福島第1原発の処理水を巡り政府は「夏ごろ」の海洋放出を目指している。近く首相が最終決定する見通しだが、漁業関係者らは依然反対の構えを示している。

 近隣諸国でも中国が強い懸念を表明。放出に踏み切れば、首相がかねて意欲的な習近平国家主席との日中首脳会談の実現にも「支障を来すのは不可避だ」(政府関係者)との指摘がある。

 首相は18日、ドーハでの内外記者会見で、9月中旬を軸に検討する内閣改造・党役員人事に関し「何も決めていない」と述べるにとどめた。支持率続落で各派閥のバランスなどに、これまで以上配慮せざるを得なくなるとの見方もある。

 早ければ今秋の実施も想定される衆院解散・総選挙について、自民内からは「この政権の状態では解散自体無理だ」(閣僚経験者)、「もう年内解散はない」(中堅)との声も出てきた。懸案を打開しつつ政権の再浮揚につなげられるか。首相にとって勝負どころの夏となりそうだ。

8686OS5:2023/07/22(土) 08:50:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/b9f91315b117517b7763f4e7e4efe94e95a8ef65
自民、財源論先送り視野 税収増で積極財政派に勢い 防衛・少子化
7/22(土) 7:08配信
時事通信
 自民党が防衛力強化や少子化対策の安定財源確保に関する議論の先送りを視野に入れ始めた。

 2022年度の一般会計税収が過去最高を更新し、積極財政派が税収上振れ分を財源に当て込もうとしているためだ。衆院解散・総選挙など大型選挙と、増税の時期をずらしたい思惑も透ける。

 22年度の一般会計税収は71兆円超で、歳入から歳出を引いた決算剰余金は約2.6兆円となった。財政法に基づき少なくとも半分を国債の償還(返済)に充てても、27年度時点での防衛財源確保策のうちの剰余金活用想定(7000億円程度)より約6000億円多い計算だ。自民内では防衛力強化に向けた増税などを回避するため、上振れ分を充てようとの意見が強まる。

 積極的な国債発行を主張する世耕弘成参院幹事長は18日の会見で、防衛財源に関し「なぜ増税しなければいけないのか。決算剰余金を積極的に活用していくことが重要だ」と強調。年末までに検討する少子化対策の財源についても、「十分活用できる規模の決算剰余金が生まれてきている」と指摘した。

 自民若手有志の「責任ある積極財政を推進する議員連盟」幹部らも「税収が増えている間は、増税を議論する必要がない」「税収増を防衛財源、少子化対策に充てることは自然だ」などと話している。こうした声の広がりに押され、自民税制調査会は防衛費増額に伴う24年度からの増税を先送りする方針だ。

 今秋以降の衆院解散・総選挙も取り沙汰される中、「負担増の具体策を掲げて選挙に打って出る手はない」(自民ベテラン)との声は強い。25年には参院選、東京都議選といった与党が重視する選挙も控えており、経済官庁幹部は「いつ安定財源確保の議論ができるのか、見通せなくなってきた」と懸念を示した。

 自民内での財源論先送りの動きに対し、公明党の石井啓一幹事長は21日の記者会見で「決算剰余金は経済状況などで変わってくる。変動する財源に依存するのはいかがなものか」と述べ、くぎを刺した。

8687OS5:2023/07/22(土) 08:56:13
https://news.yahoo.co.jp/articles/aee871c62033bbfd37322816cf64a1360e0580dd
永田町がネタにする岸田首相「宏池会の“因縁”」本流の“先輩”宮澤喜一氏、麻生太郎氏はともに下野の経験が
7/21(金) 20:50配信

SmartFLASH
(写真・時事通信)

 永田町ではいま、ある“因縁”が話題になっている。ベテラン政治担当記者はこう語る。

「戦後、自民党が下野したのは、1993年の宮澤喜一内閣と、2009年の麻生太郎内閣の2回だけです。宮澤内閣では、金丸信副総裁(当時)が東京佐川急便事件で逮捕され、竹下派の内部抗争が激化。衆院の選挙制度改革をめぐり、小沢一郎氏や羽田孜氏、渡部恒三氏らが内閣不信任案に賛成票を投じたことで解散になり、自民党が総選挙で過半数が取れず、非自民・非共産の細川護熙(もりひろ)を首班とする連立政権が誕生しました。

 麻生氏は歯に衣着せぬ発言で人気がありましたが、リーマンショックなどもあり、解散の機会を逸して支持率が下落。ついには20%を割り込み、党内から退陣要求の声が上がりました。直後の選挙では現職閣僚も落選するなど、自民党は歴史的大敗を喫して、民主党政権が誕生しました。

 宮澤さんは宏池会会長を務め、麻生さんは宏池会を創立した池田勇人氏の師である、吉田茂氏の孫です。現在、麻生さんは『志公会』という別グループの代表ですが、当初は宏池会所属でした。つまり宏池会の本流のふたりですが、前述のように自民党が下野したときの首相でもあります。

 そして、宏池会の現会長が、支持率低下に頭を悩ます岸田文雄現首相です。いいことも悪いことも“こじつけ”が好きな国会議員ですから、おもしろおかしくネタにしているのです」

 この“因縁”について、政治アナリストの伊藤惇夫氏は冷静に分析する。

「宮澤内閣、麻生内閣のときとは状況が違います。自民党に代わる、国民が期待する政党というものがありませんからね。しかも立憲民主党と維新の会がつぶし合いをしています。このまま選挙になれば、自民党が漁夫の利的に勝つことが十分、考えられます」

 ただし岸田内閣の支持率については「G7広島サミットで支持率が上がったことが、不思議なほどです。あのときはウクライナのゼレンスキー大統領の参加で注目され、ニュースでも岸田首相がつねに真ん中にいたため、(支持率が)上がっただけです。実力を反映した数字ではなかったんです」と厳しい。

 さすがに岸田首相も危機感を持ったようで、7月19日に茂木敏充幹事長、萩生田光一政調会長、7月20日には菅義偉前首相、遠藤利明総務会長ら党幹部と相次いで会談、党内基盤の引き締めに躍起になっているといわれている。

「2度あることは3度ある」か「3度めの正直」か。しかしそこに、国民へ向けられる視線は感じない。

8688OS5:2023/07/23(日) 06:38:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/7ca16ae2d32de561eeec86968181bc08959a13bd
閣改造・自民人事は8月下旬以降、首相検討 9月中旬案も浮上
7/21(金) 18:47配信

毎日新聞
障害者支援施設の視察を終え、記者の質問に答える岸田首相=栃木県足利市で2023年7月21日午後3時44分(代表撮影)

 岸田文雄首相は、8月下旬か9月中旬に内閣改造・自民党役員人事を行う検討に入った。複数の政権幹部が明らかにした。マイナンバーを巡るトラブルなどの影響で内閣支持率は下落傾向のため、体制を立て直し、政権浮揚につなげたい考えだ。秋の臨時国会での衆院解散を選択肢に残しつつ、外交日程などを踏まえて最終判断する方針だ。


 首相は来年秋の自民党総裁選での無投票再選を目指しており、今回の人事はその布石となる。「ポスト岸田」をうかがう茂木敏充幹事長や河野太郎デジタル相の処遇が焦点だ。

 8月下旬以降の実施を検討するのは、内政と外交のスケジュールを考慮しているためだ。政府が始めたマイナンバーのトラブルに関する「総点検」の中間報告は8月上旬を予定している。また、当初8月末とみられた日米韓首脳会談は、同18日に米国で開催される見通しとなった。このため、8月下旬を内閣改造・党人事に充てることが可能となった。首相周辺は「首相はお盆までは人事をやる気がないが、それ以降は分からない」と明かす。

 8月末は2024年度予算の概算要求の締め切りで、閣僚交代は避けるべきだとの意見もあるが、自民幹部は「日米韓会談が想定より早まり、8月下旬に人事を行う可能性は消えていない」と指摘する。

 9月上旬からは首脳外交が続く。9月4〜7日にインドネシアで東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議、9〜10日にインドで主要20カ国・地域(G20)首脳会議があり、首相が出席する予定だ。9月中下旬には米国での国連総会への出席も調整している。こうした事情から、人事を9月中旬に行う案が浮上している。

 臨時国会は10月に召集されるとみられる。政府・与党内には、首相が召集に合わせて衆院解散に踏み切るのではないかとの見方がある。なるべく解散に近い時期に人事を刷新したうえで衆院選に臨むためには、9月中旬案は有力とされている。一方で、支持率低迷で今秋の解散は難しいとの観測も広がっている。首相は解散のタイミングをにらみつつ、人事の時期を慎重に見極めるとみられる。【飼手勇介】

 ◇今後の主な政治日程

8月上旬…マイナンバーのトラブルに関する総点検の中間報告

8月18日…日米韓首脳会談(米国)

8月末…2024年度予算の概算要求締め切り

9月4〜7日…東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議(インドネシア)

9月9〜10日…主要20カ国・地域(G20)首脳会議(インド)

9月中下旬…国連総会ハイレベルウイーク(米国)

10月?…臨時国会召集

8689OS5:2023/07/24(月) 17:42:14
https://news.yahoo.co.jp/articles/0dd521055cfb167b026a5533da919f4769fec6e3
「次の首相」候補を消し去る岸田首相の人事案 河野、茂木、安倍派らライバルにある“弱み”とは〈dot.〉
7/24(月) 16:47配信
AERA dot.
人事好き?の岸田文雄首相=2023年7月14日

 岸田内閣の支持率は、共同通信の7月の世論調査では前月比6.5ポイント減の34.3%で、時事通信では「危険水域」の2割台目前の30.8%となっている。G7広島サミットが開かれた5月をピークに、内閣支持率の下落が止まらない。

【写真】前回の自民党総裁選に出たメンツはこちら

 岸田文雄首相は9月に内閣を改造し、党人事も一新する予定だと言われている。参院補選が行われる10月22日に合わせ、衆院が解散されるとの話もある。だが内閣支持率が低下する現状がこのまま続けば、それも困難だろう。しかも朝日新聞の世論調査では、自民党の政党支持率が28%まで下落している。

 原因は次々とトラブルが発覚しているマイナンバー問題のほか、岸田首相の秘書官だった長男・翔太郎氏の公邸記念撮影スキャンダル、そして岸田首相の懐刀と言われる木原誠二官房副長官の「愛人・隠し子」問題に加え、妻の元夫の不審死疑惑などが考えられる。それでも「岸田降ろし」が始まらないのは、強力なライバルがいないからだ。

 ポスト岸田と目されているのは、青木幹雄・元参院自民党幹事長の死によって名実ともに平成研を掌握した茂木敏充幹事長、西村康稔経済産業相や河野太郎デジタル相らだ。なかでも河野氏は2021年の総裁選で169票の「党員票」を獲得し、110票の岸田首相を上回った。国民の人気という点においては、河野氏は岸田首相を上回っていると考えていい。世論調査の「次の首相」でも河野氏は常に上位を占める。

 しかし自民党総裁は党員票だけで決まるわけではなく、国会議員票の影響が大きい。実際に2021年の総裁選の第1回投票で河野氏が獲得した国会議員票は86票で、146票の岸田首相はもちろん、114票の高市早苗経済安全保障担当相にも及ばなかった。

 また、このとき1位の岸田首相が過半数に達しなかったために2位の河野氏との間で決選投票が行われたが、やりなおした国会議員票の多くが岸田首相に投じられ、河野氏は総取り方式で党員票の83%を得たものの、敗退した。

 このように総裁選では国会議員票がものをいうなら、最大派閥である清和会はもっとも力を持っている。2021年の総裁選で高市氏が健闘したのも、高市氏を支援した安倍晋三元首相が岸田首相の支持で固まっていた清和会を中心に、国会議員票を切り崩していったためである。

 そういう意味では清和会所属の西村氏が優位だ。現在の清和会はさらにメンバーを増やし、100人の現職議員を抱えるまでに至っている(衆院議長就任のために会派離脱中の細田博之氏を除く)。

 だが清和会は会長だった安倍元首相が昨年7月、参院選の最中に銃撃されて死亡。会長代理を務める塩谷立氏と下村博文氏を中心に、西村氏ら「5人衆」を含めた7人の世話人会による集団指導体制で当面は運営されることになった。当初は2023年7月8日の安倍元首相の命日を過ぎれば、会長人事も含めて新体制が発足するはずだったが、塩谷氏や下村氏が「新会長を選出すべきだ」と主張するのに対し、「5人衆」のひとりである世耕弘成参院幹事長がこれに反対。いまだ指導体制すら決まっていない。

 その背景には、2024年の総裁選をにらんだそれぞれの思惑がある。たとえば2021年の総裁選で立候補を検討したが不出馬となった下村氏は、次期総裁選にも意欲を見せ、派閥内の議員を集めて食事会を開いている。

8690OS5:2023/07/24(月) 17:42:37
 一方で「5人衆」の中にも突出した人材がいない。派閥の陰の実力者である森喜朗元首相は、清和会会長に萩生田光一政調会長、総裁候補に西村氏を充てるという“分業案”を提唱した。

 言い換えれば、誰も100人もの巨大派閥をまとめきれないということだ。7月13、20日と2週続けて清和会の総会が流れている。「これではみんなバラバラだ」と、ある議員はため息をつく。この現状が進めば、派閥が分裂する気配すら出てくるかもしれない。

 そうなれば基盤を失う西村氏は、有力な総裁候補から滑り落ちる可能性があるが、それが茂木氏や河野氏に有利となる保証もない。たとえば平成研会長の茂木氏ではあるが、「(小渕)優子を総理に」との青木氏の遺言を岸田首相が守って次の党人事か内閣改造で小渕氏を抜擢すれば、その地位は徐々に脅かされることになるかもしれない。

 また茂木氏は10増10減を巡る都内の衆院選挙区に関して、公明党の石井啓一幹事長と折り合えなかったという重大な「失点」もある。少なくとも総裁選に野心を見せる茂木氏を、岸田首相が次期衆院選で巨額な資金を采配することになる幹事長に留任させることはないはずだ。

 反対に河野氏については、岸田首相はデジタル相に留任させる可能性が大きいと筆者は見る。河野氏が忙殺されているマイナンバーカード問題はあまりにも深刻で、しばらくは解決する見込みがないからだ。さらに河野氏を担当大臣としてはりつけていれば、国民の批判の矢面に立たされるのはまずは河野氏になる。

 岸田首相は7月18日、訪問先のカタールで内閣改造と党人事について「現時点では何も決めていない」と述べた。「岸田内閣の基本姿勢に照らして、適切な人事の時期や内容について判断していく」としているが、岸田内閣の最も重要な姿勢は「延命」であり、岸田首相がもっともやりたいこととされている「人事」を通じて、ライバルを次々と消し去るに違いない。

 その果てはどこに行くのか。有能なリーダー不在の国の行く末は、いつの世も悲惨と決まっている。

(政治ジャーナリスト・安積明子)

■あづみ・あきこ 兵庫県出身。慶應義塾大学経済学部卒。国会議員政策担当秘書資格試験に合格し、政策担当秘書として勤務。その後テレビなど出演の他、著書多数。「『新聞記者』という欺瞞|『国民の代表』発言の意味をあらためて問う」(ワニブックス)などで咢堂ブックオブイヤー大賞(メディア部門)を3連続受賞。近著に「眞子内親王の危険な選択」(ビジネス社)。趣味は宝塚観劇。

8691OS5:2023/07/24(月) 17:59:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/3d17fdc10cbf100d6c5b62ca00b56834b98603c2
秋解散へ首相が抱える3つの「夏の宿題」
7/21(金) 18:52配信


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産経新聞
官邸に入る岸田文雄首相=21日午前、首相官邸(矢島康弘撮影)

岸田文雄首相は今夏、政権の行方を左右する3つの重要な宿題を抱えている。東京電力福島第1原発処理水の海洋放出は具体的な時期を見定めている。実施中のマイナンバー情報総点検の中間報告は8月上旬に取りまとめる。世論が敏感な2つの問題への取り組みを経て内閣改造・自民党役員人事を断行し、次期衆院選に向けた態勢を作る。

処理水海洋放出について、首相は当初方針通り「夏頃」までに開始したい考えで、13日も記者団に方針に「変更はない」と強調した。放出計画は4日、国際原子力機関(IAEA)の科学的な調査に基づく包括報告書で「国際的な安全基準に合致する」と評価され、お墨付きを得た。

今後、関係閣僚会議を開き、首相が放出開始時期を表明する方向だが、懸念を示す地元漁業者や他国への説明などのため、放出までは一定期間を置く。

表明時期は7月下旬〜8月が有力視されている。9〜11月に岩手、宮城、福島の被災3県で県議選などが相次ぐためだ。首相官邸は、放出の是非が選挙で争点化し、批判が高まる事態を避けるため、選挙前の表明を調整している。

内閣支持率の下落の主因となったマイナカード問題も、8月に重要な局面を迎える。「国民の不安を払拭するため」(首相)に設置した省庁横断の総点検本部は、カード取得者向けのサイト「マイナポータル」で閲覧できる所得や年金など29項目の情報について、誤登録などの洗い出しを進めている。その中間報告が8月上旬だ。首相は徹底した点検と対策に取り組む姿勢をアピールする。

内閣改造・党役員人事の時期や方針に関し、首相は18日の時点で「今の時点では何も決めていないというのが結論だ」と語っている。ただ、8月は日米韓首脳会談出席のための訪米や、9月はインドでの20カ国・地域首脳会議(G20サミット)など複数の国際会議が立て込んでいる。こうした政治日程を踏まえると、人事に時間を割けるのは8月下旬から9月の公算が大きい。

政権幹部の一人は「9月末か10月に臨時国会を召集し、首相は衆院解散するつもりかもしれない。その時の支持率次第だ」と語る。秋以降の政権運営は、処理水放出やマイナカード問題で世論の理解を得て、人事の刷新で政権の浮揚効果を生めるかどうかに左右されそうだ。(田中一世)

8692OS5:2023/07/26(水) 09:55:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/1edebc57831aecdb5733ab3e9adbfda578299cac
自民、夏の派閥研修会続々 人事・選挙へ結束 各派に思惑も
7/25(火) 17:37配信


産経新聞
自由民主党本部=東京都千代田区永田町

自民党各派閥は7月下旬から続々と夏季研修会を開く。第2派閥の麻生派(志公会)が26日に横浜市のホテルで研修会を開き、先陣を切る。岸田文雄首相(党総裁)が9月までに行う内閣改造・党役員人事や、早ければ秋に想定される衆院解散・総選挙に備えて結束を固め、士気を高める構えだが、各派にはそれぞれの事情や思惑がありそうだ。

各派の研修会は、新型コロナウイルス禍では中止や規模が縮小されてきたが、今年は4年ぶりに各派がそろって研修会を開く。飲食を伴う懇親会や宿泊を復活させる派閥もある。

最大派閥の安倍派(清和政策研究会)は8月20、21両日に長野県軽井沢町で研修会を開く。今月8日に一周忌を迎えた安倍晋三元首相の後継会長のポストが空席のままだ。中堅・若手を中心に、人事や選挙における公認を巡り交渉力を発揮できるリーダーを求める意見は根強く、研修会までに新体制を決められるかが焦点となっている。

7月26日に横浜市で研修会を開く麻生派は「ポスト岸田」の有力候補に挙げられる河野太郎デジタル相を擁している。人事ではその河野氏が閣内に残るか閣外に去るかに注目が集まっている。河野氏はマイナンバーカードを巡るトラブルへの対応で批判を浴びており、派閥会長の麻生太郎副総裁は周囲に閣僚を外れることも選択肢だと話している。河野氏がこれ以上傷付かないようにとの配慮があるとみられる。

第3派閥の茂木派(平成研究会)は8月9、10両日に横浜市で研修会を開く。同派は会長の茂木敏充氏が幹事長の座に就き、岸田政権内で影響力を維持してきた。「ポスト岸田」に意欲を示す茂木氏が幹事長を続投するか否かは、今回の人事全体で最大の焦点となっている。

第4派閥の岸田派(宏池会)と第5派閥の二階派(志帥会)は研修会を開く予定だが、日程は調整中だ。岸田派では、首相は一部週刊誌でスキャンダルが報じられた側近の木原誠二官房副長官の処遇に頭を悩ませそうだ。二階派は非主流派に甘んじており、主要ポストを射止められるか注目だ。

党内最小派閥の森山派(近未来政治研究会)は9月7、8両日に鹿児島県内で研修会を開く。衆院選挙区定数「10増10減」に伴う党内調整にあたった同派会長の森山裕選対委員長のさらに高い役職への重用や、所属議員の閣僚ポスト獲得への期待がある。(大橋拓史)

8693OS5:2023/07/26(水) 11:56:49
https://news.yahoo.co.jp/articles/ea45ef4871955787613633831e9e385c37f5b9c4
秋人事、茂木氏の処遇焦点 総裁選にらみ岸田首相熟慮
7/25(火) 7:07配信

時事通信
北海道釧路市内の事業者と意見交換する自民党の茂木敏充幹事長(中央)=24日午前、同市

 岸田文雄首相が9月中旬を軸に検討する内閣改造・自民党役員人事は、茂木敏充幹事長を続投させるか否かが最大の焦点だ。


 茂木派から留任を求める声が上がる一方、党内には公明党との関係を悪化させたとの批判がくすぶる。茂木氏の処遇は、来年9月の党総裁選の構図を左右する可能性もあり、首相は熟慮の上で判断する構えだ。

 「昨年は参院選に勝ち、(今年4月の)統一地方選もいい結果を残せた」。茂木氏は23日、北海道中標津町で講演し、幹事長として陣頭指揮を取った一連の選挙結果に胸を張った。24日には釧路市で地域興しの関係者と意見交換し、首相肝煎りの「デジタル田園都市国家構想」をアピールした。

 最近の茂木氏は精力的だ。16日に南米・欧州歴訪から帰国すると、翌17日に群馬県大泉町を訪問。21日の札幌市入りの2日後に北海道へ舞い戻り、24日までの日程をこなした。茂木派中堅は、茂木氏が党務に意欲的だと指摘。その上で「派閥として続投を求める」と強調した。

 もっとも、党内には厳しい空気も漂う。公明党は5月、次期衆院選の候補者調整を巡る自民党の対応が誠実さを欠いたとして、東京での選挙協力解消を決定。背景には、茂木氏らが公明党の本気度を読み誤ったこともあるとされ、党幹部は「責めを負うべきは茂木氏だ」と言い切った。

 報道各社の世論調査で内閣支持率が落ち込む中、内閣と党執行部の顔ぶれを刷新して政権浮揚を図るべきだとの意見も根強い。党関係者は「幹事長を代えなければ政権のイメージは変わらない」と指摘。党幹部も「支持率を好転させるには相当思い切った人事をしなければならない」と語った。

 首相は頭を悩ませているようだ。目玉の少子化対策を先んじて打ち出されるなど、首相が茂木氏にお株を奪われてきたのは事実。ただ、政権を支える麻生太郎副総裁は、茂木氏の続投を希望しているとの見方がある。財務相などに横滑りさせた場合、麻生、茂木、岸田3派中心の主流派体制が動揺しかねない。

 今秋の人事では、河野太郎デジタル相の扱いにも注目が集まる。茂木、河野両氏とも総裁選出馬に意欲的とされる中、2人を政権の要職にとどめるかどうかは、来年9月に党総裁任期満了を迎える首相の再選戦略に大きく影響するとみられる。

 「続投と交代の二つの意見がある。どちらがいいのか」。茂木氏の処遇について、首相は最近、周辺に苦悩をにじませたという。

8694OS5:2023/07/28(金) 08:06:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/e5de634a39316de70dcfa84512b2214c515ad0bf
〈安倍派新会長いまだ決まらず〉「下村さんが認めないなら、5人で派閥を出て行こうか!」下村・塩谷vs5人衆…はたして安倍派分裂はあるのか?
7/28(金) 8:01配信


「国葬までには」「年内までには」「一周忌までには」…こう言われ続け、ついに一周忌を終えても、安倍派の会長が決まらない状況が続いている。7月20日には幹部会合で新会長選出について話し合う予定だったが、議論がまとまる見通しがつかず、延期された。当面、松野博一官房長官、萩生田光一政調会長らによる集団指導体制にしたい「5人衆」と、5人衆の動きに反発し、新会長選出を主張する塩谷立・下村博文両会長代理の溝が埋まっていない状況だ。ついには「派閥を出て行こうか!」と言い出すベテラン議員も現れて……。


統一教会問題がくすぶる萩生田氏、西村氏は「2025年までに総理になる」…
自民党内最大の100人規模を誇る安倍派。だが、所属議員が「安倍さんのように最大派閥をまとめるリーダーシップがあり、カネ集めもできる人はいない。誰が会長になっても、安倍さんと比べられるし、派内の不満がたまる」とこぼすように、衆目一致する会長候補がいないのが現状だ。

安倍派の有力な「5人衆」は、松野官房長官、萩生田政調会長のほか、西村康稔経済産業相、高木毅国会対策委員長、世耕弘成参院幹事長だが、いずれも“会長就任”となると決定打に欠ける。

西村氏は、地元で使う車のナンバーを『2025年までに総理になる』という決意を込めて『2025』にするほど、首相の座への野心を隠さないが、「24時に平気で『急ぎません。朝までに仕上げてください』と官僚にメールを送るようなパワハラ上司」(中央省庁の官僚)で、党内でも待望論は少ない。

一方、萩生田氏に関しては、安倍派に大きな影響力をもつ森喜朗元首相が北國新聞のインタビューで「力を付けてきた。大したもん。総合力は最も高い」と評価。事実上、会長に推されたとみられていた。

そこに「待った」をかけたのが、高木毅国対委員長だ。高木氏は「統一教会問題もあるし、東京都連会長として、次期衆院選に向けた自公の選挙協力解消を止められなかった。今、会長になるのはダメでしょう」と森氏に伝えたのだ。

だがその高木氏も派閥会長としては迫力に欠ける。

「国対委員長としても力不足で、御法川信英国対委員長代理や、前国対委員長だった森山裕選挙対策委員長の方が、よっぽど野党とのパイプもあり、交渉もできる。誰も総裁候補として考えていない高木氏を会長にしても、他派閥からなめられる」(全国紙政治部記者)。

松野氏は、官房長官という立場にある以上、100人規模の派閥の会長になることは考えづらい。
世耕氏は参院安倍派のとりまとめ役だが、「参院安倍派で内密に研修旅行に行くなど、囲い込みが露骨だ」(安倍派の衆院議員)と派内からは批判の的となっている。

8695OS5:2023/07/28(金) 08:06:22
「すぐに自分の総裁選出馬を模索」で安倍氏を激怒させた下村氏
こうして「会長として衆目一致する人物がいない」(安倍派の衆院議員)状況の中、5人衆が出した結論は「5人衆による集団指導体制」。だが、その案に反発しているのが、塩谷立・下村博文の両会長代理だ。

「塩谷・下村両氏は、5人衆よりベテラン。5人衆が派閥のとりまとめ役となることで、世代交代が進むのが嫌なのです」(全国紙政治部記者)

とはいえ、5人衆も塩谷・下村両氏に簡単に従うつもりはない。
とくに「塩谷さんのことは兄貴分だと思っているけど、下村さんのことは兄貴分とは思えない」(5人衆の1人)と、下村氏への反発は強い。

下村氏は、人望に欠けるにもかかわらず、自分ばかり前に出ようとする動きが目立ち、安倍派の現役議員だけでなく、森氏からも信頼を得ているとは言い難い。

「安倍氏の死去後、安倍派幹部が後継の体制をどうするか話し合っていたとき、真っ先に『下村さんだけは排除しよう』となったことを森氏が雑誌で暴露していました」(全国紙政治部記者)

「下村氏は、安倍首相が辞任を表明したときに慰労の言葉もなく、すぐ自分の総裁選出馬を模索し始めて、『まずは、お疲れ様でしたと言ってくるのが先だろう』と安倍氏の怒りを買っていました」(自民党議員)

膠着状態が続くなか、5人衆の一人は「下村さんがどうしても5人衆を認めないというなら、5人衆で派閥から出ていこうか! そうしたら安倍派のほとんどが5人衆についてくるでしょ!」と鼻息が荒い。

全国紙政治部記者は安倍派の今後をこう見立てる。

「まずは、9月中旬にもあるとみられる内閣改造・党役員人事でポストを獲得するためにも、新体制を確定させたいところです。安倍氏が亡くなった直後の内閣改造・党役員人事では首相は安倍派に配慮し、松野氏を官房長官、西村氏を経済産業相、萩生田氏を政調会長、高木氏を国対委員長に就けるなど、安倍派を重用しました。しかし今回、安倍派は強力なリーダーシップをもつ人がいないと足元を見られ、重要ポストの割り当てが減るかもしれません」

自民党関係者からは「歴史的に何度も分裂を繰り返してきたのが、今の安倍派です。8月20日の派閥の研修会までに決まればいいですが、会長選びで迷走し、このまま分裂してしまうのでは」との不安の声も出ている。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

8696OS5:2023/07/28(金) 13:01:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/6526a51ab3e612774c15eae29efa9030502c1214
菅前首相、独自人脈生かし「橋渡し役」…首相を側面支援
7/28(金) 10:42配信

読売新聞オンライン
(写真:読売新聞)

 自民党の菅前首相が独自の人脈を生かし、政府や与野党との「橋渡し役」を務めるケースが目立っている。政策提言や議員外交を通じて岸田首相を側面支援することもあり、首相も配慮する姿勢を示している。

【写真】故郷である秋田県湯沢市に建てられた菅前首相の胸像

 菅氏は27日、神戸市内で開かれた公明党の会合に出席し、安全保障関連法や軽減税率導入を振り返り、「公明党なくして(実現は)出来なかった」と述べた。会合には、菅内閣で閣僚を務めた公明の赤羽一嘉・前国土交通相らも出席した。菅氏は、次期衆院選で兵庫2区(神戸市北区など)から出馬予定の赤羽氏を「与党統一候補として勝たせたい」とも呼びかけた。

 公明の支持母体・創価学会との太いパイプを持つ菅氏は、東京都内での衆院選候補者調整を巡る両党の亀裂が表面化すると、関係改善に乗り出した。公明が公認候補を擁立予定の埼玉、愛知両県内での公明の会合に駆けつけ、自公連立政権の重要性を訴えたのだ。

 安倍政権の官房長官時代に培った日本維新の会とのパイプは今も健在とされる。安倍、菅両政権と比べ、岸田政権とは距離がある維新の幹部と頻繁に接触し、維新が力を入れる2025年の大阪・関西万博などを巡って意見交換を続ける。

 議員外交では、5月の訪韓に続き、今月は安倍元首相の後を継いだ日印協会の会長として訪印した。モディ首相とも会談し、岸田外交を後押しした。

 こうした菅氏の姿勢に、首相も歩み寄っている。20日には首相が菅氏の事務所を訪れ、東京電力福島第一原子力発電所の「処理水」海洋放出計画に関して意見を交わした。少子化対策を巡っては、菅氏が提唱した出産費用の保険適用の導入を政策に取り入れた。

 菅氏は、首相と距離を置く二階俊博・元幹事長らとともに、岸田政権では「非主流派」と目されてきた。それだけに、首相の動きに対し、自民内では「菅氏を取り込むことで、非主流派にくさびを打つ狙いがあるのではないか」とみる向きもある。もっとも、現在は派閥に属さない菅氏の党内基盤は弱いとの指摘があり、菅氏周辺からは「いつまで影響力を保てるかは分からない」との声が漏れている。

8697OS5:2023/07/31(月) 07:46:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/fb739de19d2bb8c7d19b21b8f5fb19b6a760efdb
自民女性局のフランス研修写真が物議 SNSに投稿
7/30(日) 20:59配信


毎日新聞
松川るい氏がエッフェル塔前で撮影したとされる写真=同氏のSNSより

 自民党女性局のフランス研修中に撮影したとされる写真が、インターネット上で物議を醸している。女性局長の松川るい参院議員や今井絵理子参議院議員ら38人が7月下旬から訪仏し、エッフェル塔をまねたポーズで撮影した写真をネット交流サービス(SNS)にアップするなどしており、「浮かれすぎ」「社員旅行か」「反感しかない」などの声が多数上がっている。



 今井氏は24日、「女性局メンバー38名、無事にフランス到着!!」と投稿し、空港やバス車中で撮影した笑顔の写真などをアップした。

 また、松川氏は27日「フランス研修に来ています。3才からの幼児教育の義務教育化、少子化対策、政治における女性活躍などの課題について、仏国会議員や行政担当者と意見交換させて頂き大変有意義でした」とツイートしたうえで「なんと上院はリュクサンブール宮殿(写真は上院議員との意見交換)それにパリの街の美しいこと!」と投稿。さらに同宮殿で今井氏と撮影した写真をアップしている。

 さらに松川氏は「大阪の仲間と」と題した投稿で、エッフェル塔前で塔をまねたポーズを取った写真もアップしている。SNS上では「このポーズは何ですか? 涙が出ます 仲間との旅行でしたら自費で行ってください」「そこで、その場所で、そのポーズで 何を視察し、何を得たのか教えてもらえませんか?」などと批判する声が相次いだ。

 他にも「世間の一般の人は海外旅行なんかいけない現状を理解して その発信されてるんですかね?」「この写真を、酷暑の中1円でも安いスーパーを探して自転車で走り回る主婦に見せたいのか?」「観光地ばかりではなく、先般暴動が起きた地区を実際に視察するなど移民対策に関する研修をした方が良いのではないか」など疑問の声が相次いでいる。【大場伸也】

8698OS5:2023/07/31(月) 07:50:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/4d7db16bd57eff0e906ae707875ecbae17291db7
閣外放出必至! 高市早苗大臣が失った「もう一人の理解者」 「筋を通さない」と厳しい評価も
7/31(月) 5:56配信
 今秋と目される内閣改造での“放出候補”が話題だ。その筆頭格が、初の女性総理の座を狙う高市早苗経済安全保障相とされる。


 政治部デスクが解説する。

「岸田文雄総理も、一時は総理総裁の座を争うライバルとして閣内に封じ込めた。が、もはや脅威ではないと判断したようです」

 昨夏の内閣改造に際して、岸田総理は高市氏を政調会長から外し、現在の特命大臣に任用した。衆目一致する“格落ち”だったが、「彼女は急逝した安倍晋三元総理に近い存在だから、保守層に配慮した末の人事だった」(閣僚経験者)とも伝えられる。

 先の政治部デスクが言う。

「高市を巡る潮目はすでに変わっています。放送法にまつわる総務省の行政文書問題では乱雑な答弁で国会を混乱させ、地元・奈良県知事選に際しては自身に近い元官僚を擁立。反発した現職の出馬を招いて維新に漁夫の利を得さしめた。経済安保相への就任時にも、ポストへの不満をツイートして、初っぱなから岸田総理の不興を買いましたね」

 いまや永田町では「筋を通さない、義理を欠く」(別の閣僚経験者)との厳しい評価も少なくない。

「自分の選挙区である奈良2区内の河合町長選挙でも、自民党系の現職が維新の新顔に敗北。それでも高市さんは、他になり手がいないのをいいことに県連会長の座に居座っている。あまりの身勝手に、地元では確実に高市離れが進んでいます」(地元関係者)

「推薦人20人は確保しています」
 さりとて、明るい話題がないわけではない。4月には奈良市で「高市早苗議員を内閣総理大臣にする会」の設立総会が開催された。政治部記者が後を引き取る。

「この場で高市さんは、次期総裁選を念頭に“すでに推薦人20人は確保しています”と大見得を切ったんです。会場は大きな拍手に包まれましたよ」

 が、党内にはこの発言に疑義を持つ声が少なくない。

「前回の総裁選で高市さんを推薦し、選対幹部を務めた城内実元外務副大臣は、5月に森山裕選対委員長が率いる森山派に入会済み。城内さんは当選6回の大臣待機組。先が見通せない高市さんを見限って、秋の党役員人事で幹事長との呼び声も高い森山さんに乗り換えたと見られています」

 頼みは党内の保守系だが、

「今月8日、彼女は安倍元総理の一周忌に際し“安倍総理とは知らないうちに同じ行動を取ることが多かった”と安倍氏の死を悼みました。さらに追悼集会で“安倍総理の代わりになる人なんていやしませんよ”と、迷走する清和会(安倍派)の新会長人事にも言及。横やりを入れたんです」

大物の理解者を失い…
 清和会は将来的に分裂が不可避と見られている。

「それを見越して高市さんは、“安倍氏の正当な後継者は自分”と訴えたつもりでしょう。とはいえ、かつて清和会を飛び出した彼女を担ぐ議員がどれだけいるのかはまったくの未知数です」

 その高市氏は安倍元総理に続いて大物の理解者を失っている。

「ウシオ電機創業者の牛尾治朗元会長です。牛尾氏が松下政経塾の創設に関与していた関係で、塾出身の高市さんは、折に触れて助言を仰いでいました。牛尾氏は安倍総理と姻戚関係にもあったので、財界人の中でも保守系の主張に理解を示す、貴重な存在だったんですが」

 ジジ殺しで鳴らした女傑も年貢の納め時――。

「週刊新潮」2023年7月27日号 掲載

新潮社

8699OS5:2023/07/31(月) 10:57:48
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/885778/
自民の各派閥、夏の研修会復活 党人事・内閣改造へ 水面下で駆け引き
会員限定記事
2023年7月30日 19:23


 自民党の各派閥が新型コロナウイルス禍で自粛してきた夏の研修会を復活させている。岸田文雄首相(党総裁)が9月前半にも行う党役員人事や内閣改造を見据え、結束を確認する狙いがある。各派にはそれぞれ事情や課題もあり、水面下の駆け引きも活発化する。
 夏の派閥研修会は、派閥領袖(りょうしゅう)が党総裁選で支持する候補を表明するなど政局の分岐点にもなってきた。2020年のコロナ禍以降は中止や規模を縮小して実施してきたが、今年は各派とも4年ぶりに宿泊を伴う従来の形式に戻す方針。
 先陣を切り、26〜27日には第2派閥の麻生派(志公会、56人)が横浜市などで研修会を開催。会長の麻生太郎副総裁は「多くの仲間と党内の議論をリードし、岸田政権のど真ん中でしっかり支える」と強調した。
 麻生氏は首相、第3派閥の茂木派(平成研究会、54人)を率いる茂木敏充幹事長と政権の中枢を固めており、3氏は26日にも東京都内で会食した。今後の政権運営について意見を交わしたとみられるが、麻生派で将来の首相に意欲を示す河野太郎デジタル相はマイナンバーを巡る問題で批判を浴びており、首相が内閣改造で河野氏を交代させるかが焦点となっている。
 最大派閥の安倍派(清和政策研究会、100人)は8月20〜21日に長野県軽井沢町で研修会を開く。今月8日に一周忌を迎えた安倍晋三元首相の後継会長は今も決まっておらず、派内には「人事交渉で軽く見られる」(ベテラン)と早期決着を望む声は強い。ただ有力視されてきた萩生田光一政調会長ら有力者5人の集団指導体制にも派内に異論があり、研修会までの新体制決定は難しい状況だ。
 茂木派は8月9〜10日に横浜市内で研修会を開催する。「ポスト岸田」に意欲を示す茂木氏が、党人事で首相を支える幹事長にとどまるかが最大の焦点だ。
 首相が率いる第4派閥の岸田派(宏池会、45人)は9月中旬にも研修会を開く予定だが「内閣改造の時期の臆測を招く」として、日程の発表を保留している。第5派閥の二階派(志帥会、41人)は日程を調整中。党内最小派閥の森山派(近未来政治研究会、8人)は9月7〜8日に鹿児島県で研修会を開く。(関口潤)

8700OS5:2023/07/31(月) 10:58:23
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/884630/
自公、国交相ポスト綱引き 公明「指定席」10年超 自民内に奪還論
会員限定記事
2023年7月27日 22:09(7月27日 23:24更新)

 9月前半を軸に内閣改造が見込まれる中、国土交通相のポストを巡って自民、公明両党の神経戦が始まっている。10年以上ポストを独占する公明側に譲る気配はないが、建設・運輸業界を支持基盤に抱える自民党内から奪還論が浮上。東京都の衆院小選挙区での候補者調整を巡る対立のしこりも残る中、両党間の新たな火種となる可能性もある。
 「地方から国への要望で、国交省の所管する事項が本当に多い。国交相はわが党に非常にふさわしいポストだ」。公明の北側一雄副代表は27日の記者会見で、自身も経験した国交相ポストの重要性を強調。「決めるのはあくまで首相」としつつ、ポスト継続に期待感をにじませた。
 公明は自民と連立した1999年以降、当初は厚生労働、環境、国交などの大臣ポストを担った。ただ、政権に復帰した12年の第2次安倍晋三政権発足以降は、太田昭宏前代表から現職の斉藤鉄夫氏に至るまで計4人の公明議員が、一貫して国交相を務めている。
 国交省は道路整備や災害対策、交通など社会基盤全般を担う巨大省庁だ。全国に出先機関を持つため、公明が特に重視する地方の知事や首長からの陳情も多く、有権者との接点を得やすいメリットもある。公明関係者は「厚労相や環境相ポストは票につながらなかった」と明かす。
 公明は次期衆院選で、現職議員がいる関西の小選挙区で日本維新の会と全面対決となる見込みで、危機感を強めている。27日に神戸市で建設、運輸、港湾などの業界関係者らを集めた会合には斉藤国交相も駆け付け、支持を呼び掛けた。
 ただ、国交相が魅力的なのは自民にとっても同様だ。公明に譲り続けたことで、自民の現職議員で国交相経験者はゼロ。自民内には巨大な権限を持つ大臣につけないことで、業界とのパイプが細ることなどを危惧する声も根強い。表だった奪還論は控えているが、自民幹部の一人は複数の議員との会合で「公明から国交相を奪ってやる」と明言。閣僚経験者は「この10年、自民の国交相がいないのは問題だ」と語った。
 自民は今月中旬、公明との候補者調整が決裂した東京28区(練馬区東部)を含む五つの小選挙区の支部長を決め、東京の擁立作業を終えたばかり。選挙協力を巡っても強気の姿勢を崩さない公明に、自民幹部は「強欲すぎる」と不快感を隠さないが、国交相ポストを巡って自民が強気に出れば、両党の関係がさらに悪化する恐れもある。(敦沢政俊)

8701OS5:2023/07/31(月) 11:49:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/6f536596e21f3ef6da84e846d019418085a52edb
岸田内閣の改造、抜擢人事に小渕優子、河野太郎大臣はまさかの留任? 顔ぶれ、専門家の見立て
7/29(土) 10:32配信

AERA dot.
講演する小渕優子氏=5月30日、東京都千代田区

 岸田政権の支持率の下落が止まらない。毎日新聞が7月に実施した世論調査では前月の調査から5ポイント下落し28%、読売新聞でも6ポイント下落の35%だった。2カ月前の調査と比較すると、それぞれ20ポイント前後も減少している。このような状況で控えているのが内閣改造だ。支持率回復に向けた陣容を固めることができるか。政治ジャーナリストの角谷浩一さんに、どのような顔ぶれが考えられるのか聞いた。


*   *   *

 内閣改造は、おそらく9月下旬ごろになるのではないかと見ています。

 前回の内閣改造は昨年の8月10日にしており、当初は1年の節目が人事の時期になると見ていましたが、省庁のほうから反発があるようです。

 8月末に2024年度予算の概算要求の締め切りがあるから、ではなくて、この時期に改造をすると、その対応のために官僚らが夏期休暇を取れなくなるためです。働き方改革を進める岸田首相が、2年連続で官僚らの夏期休暇を潰すわけにはいかないようです。

 また、9月上旬からはインドネシアでASEAN(東南アジア諸国連合)関連首脳会議、インドでG20サミット(主要20カ国・地域首脳会議)、アメリカで国連総会と立て続けにあり、日程が詰まっています。そうなると、9月中旬以降が改造のタイミングになってくると思います。

 改造のポイントは、首相候補といわれている河野太郎・デジタル大臣や茂木敏充・自民党幹事長の処遇をどうするかでしょう。

■河野大臣は交代しない?

 河野氏は、マイナンバーカードをめぐるこれまでの不始末の責任を取らせるかたちで交代という見方もありますが、私は留任させるのではないかと見ています。

 マイナカードの問題は、いまは誰が閣僚を務めてもサンドバッグ状態になるでしょう。そうなってくると、能力的に問題があるとしても、河野氏に責任をもって最後までやってもらうという状況になるように思います。

 河野氏は8月下旬に予定されていた外遊を取りやめました。それはデジタル大臣の留任が視野に入っているからだと見ています。

 国民の側からすると、「河野氏を留任させるとは何事か」という気持ちもあると思いますが、岸田首相の立場からすれば、この厳しい状況を図太く乗り切れるのは河野氏以外にはいない、という流れになるのもあり得ると思います。

8702OS5:2023/07/31(月) 11:49:52
■自民党幹事長に小渕氏抜擢も

 茂木氏は東京都での公明党との衆院選の選挙協力に関して調整に失敗し、交代説があります。茂木氏は外務大臣をやり、幹事長もやりましたから、次は財務大臣に就く可能性があります。

 そうすると、幹事長を誰にするのか。麻生派から幹事長を出すとしたら、鈴木俊一・財務大臣が考えられます。ただ、鈴木氏が幹事長になれば、麻生氏が面白くないでしょう。自分の引退を早めることになりますから。

 そこで白羽の矢が立つのが、小渕優子衆院議員です。閣僚などの候補となる女性は高市早苗や稲田朋美、野田聖子ら各氏がいますが、勢いはありません。これまでの雰囲気を一新するために、新しい女性の顔を出したいとなると、小渕氏が有力です。

 小渕氏は2014年に政治資金規正法違反容疑が発覚して、経済産業大臣を辞任。問題発覚後にドリルで破壊されたパソコンのハードディスクが見つかり、「ドリル優子」などと揶揄されてきましたが、党内外の役職も断わりながら長く謹慎期間を過ごしてきました。事件から9年がたっていますから、ここら辺で「反省とみそぎは終わった」として抜擢されるかもしれません。

 ただ、小渕氏が幹事長になると、面白くないのは茂木氏でしょう。

 小渕氏は茂木派です。茂木氏からすれば派閥内に、首相を目指すライバルが出現するのは面白くない。財務大臣のポストも、国民の負担が増しているなかでまさに「悪役」。茂木氏にとっても魅力的なものには映らないかもしれません。そうなると、茂木氏も幹事長に留任ということになるかもしれません。

■そもそも支持率下落の原因は

 内閣改造をすれば、支持率は一時的に改善するとは思いますが、支持率が下落している根本的な要因は、岸田首相の姿勢にあります。

 岸田首相は防衛費を増額させるために増税する方針を示しましたが、何が足りず、なぜ必要なのか、どこまで装備を増やすのか、などの具体的な説明は一切せず、国民が納得する状況にはなっていません。

 国民の反発の強いマイナカードの問題では河野大臣に任せきりで、事態を悪化させました。岸田首相は大変なことに手を突っ込まないような印象もあります。

 7月に九州各地で豪雨が発生し、多数の死傷者が出るなど多大な被害が起きましたが、岸田首相は7月11日からNATO(北大西洋条約機構)の首脳会議などに出席するためにヨーロッパに、そして16日からは中東へ行きました。

 すでに決まっていた予定だからとはいえ、国内に甚大な被害が出ており、「いまこそ国内に注力すべき」というタイミングで外遊に出ていったのは、「優先順位を考えられない首相」という印象を与えました。

 内閣改造では改めて国民の声に向き合う姿勢を示す必要があるのですが、岸田首相のこれまでの言動を見ていると、それは難しいように思えます。下落する支持率を反転させ、攻勢に出る岸田首相の姿は現時点では思い描けませんね。

(AERA dot.編集部・吉崎洋夫)

吉崎洋夫

8703OS5:2023/07/31(月) 11:56:58
https://news.yahoo.co.jp/articles/956e20e1321bd480d92dd81b2f43aef33e57765a
安倍派、新体制づくり手詰まり 思惑交錯、総会めど立たず 自民
7/29(土) 7:22配信
時事通信
6日、東京・永田町の自民党本部で開かれた安倍派の会合

 自民党安倍派(清和政策研究会)の新体制づくりに手詰まり感が漂ってきた。

 新会長の選出案と、有力議員「5人衆」の集団指導体制案のいずれも支持を集めきれず、派閥総会を開くめどは立っていない。最大派閥の「顔」選びは急速に熱気を失い、対立回避と現状維持の安定志向が目立ち始めた。

 「混沌(こんとん)としている。もうさじを投げた」。「5人衆」の一人は今週、周囲にこう嘆いた。

 同派の新体制を巡る動きは、安倍晋三元首相の死去から1年となる今月に入って活発化した。高木毅国対委員長、松野博一官房長官、西村康稔経済産業相、萩生田光一政調会長、世耕弘成参院幹事長の「5人衆」は、自身らによる集団指導体制への移行を強硬に主張。同派の会長代理を務め、新会長の決定を目指す塩谷立元総務会長、下村博文元政調会長との対立が深まった。

 しかし、集団指導体制案を巡っては、中堅・若手からも「抵抗感がある」などと反発の声が上がる。思うように賛同が広がらないとみるや、もともとライバル関係にあった「5人衆」内の温度差が表面化。「リーダーを1人に決めるのは今の状況では難しい」と主張する世耕氏に対し、別のメンバーは「5人衆と言われるのも嫌だ。続くわけがない」と漏らした。

 その一方で、派内に安倍氏の後継として衆目の一致する名前が見当たらないのも事実だ。無理に新会長を選べば、内部対立が深刻化する可能性もあり、中堅は「最も大事なのは派閥が割れないことだ」と訴えた。

 同派は8月20、21両日に研修会を予定している。これに先立ち、同17日に派閥総会を開くことも検討中だが、実現するかは不透明。会長ポストは引き続き空席とし、現在の幹部体制の微修正にとどめる案も取り沙汰される。これに関し、派内の有力議員は「事実上の現状維持だ」と解説した。

8704OS5:2023/07/31(月) 11:57:22
https://news.yahoo.co.jp/articles/4fdb2996cfab6099e5d212325e7274f241c9b22f
永田町に広がる “河野太郎” 包囲網…派閥のトップ麻生氏が「下働きをして苦労を知れ」と発言報道も
7/28(金) 17:20配信


SmartFLASH
河野氏と話す麻生氏(写真:つのだよしお/アフロ)

 7月27日午前、岸田文雄首相は大雨の被災地である福岡県久留米市を訪れ、土石流によって1人が亡くなった地区などを視察。その後、河野太郎デジタル大臣とともに、高島宗一郎福岡市長の説明を受けながらオンラインでの行政手続きを体験した。

「デジタル関連事業に携わる人たちと車座対話もおこないました。首相はそのなかで『マイナンバーカードで国民に不安を与えていることを申し訳なく思っている』と陳謝しましたが、河野大臣はいつも以上に渋い表情をしていて、何も話さずピリピリした雰囲気でした」(政治担当記者)

 ピリピリの原因は、「永田町に急速に広がっている河野包囲網」(自民党関係者)のせいかもしれない。

「7月26日、マイナンバーカードに関する参院特別委員会の閉会中審査が開かれました。そこで河野大臣は、『カードに保険証を統一したあとも、安心して保険診療を受けていただけるという広報をきちんとやり、心配や懸念を払拭したい』として、野党が求める『従来保険証の廃止撤回』に応じる考えはないとしました。

 ところが、質問に立った自民党の山田太郎参院議員から『期限ありきではなく、ていねいに国民からの理解を得るべきではないか』という発言があり、萩生田光一政調会長、世耕弘成参院幹事長などからも『廃止の時期にこだわる必要はない』という声が高まっているのです。

 そして、岸田首相までもが記者団に『現場の意見を伺いながら考えていきたい』と廃止撤回を匂わせる発言をして、まさに河野大臣は『梯子を外された状態』になっています」(前出・政治担当記者)

 さらに27日、時事通信が《所属する麻生派の領袖(りょうしゅう)である麻生太郎副総裁も「下働きで人の苦労を知るべきだ」と周囲に漏らす》と河野大臣を見放したような発言をしたと伝えている。

 政治アナリストの伊藤惇夫氏がこう話す。

「本来、政策における最高責任者は岸田首相ですし、マイナカードの普及を急いだのも岸田首相です。批判を受けてしかるべきは首相なんです。しかし矢面に立っている河野大臣の影に隠れて批判をかわしています。

 世論のマイナカード反発が強くなり、新たなトラブルが見つかれば、岸田首相は廃止時期を延期する可能性は十分あります。一度決めた方針を変えると『ブレた』と批判されますが、岸田首相の場合はなぜか『柔軟に対応した』と言われるんですよね(笑)」

 9月にもあるとされている内閣改造で、河野大臣はどう処遇されるのか。

「デジタル大臣を交代させる可能性もありますが、(人選を)間違えると岸田首相自身が責任追及の的になることも考えられます。そうならないよう、河野大臣を継続させることも選択肢としてあるでしょう」(伊藤氏)

 突破力の発揮は今後、あるのだろうか。

8705OS5:2023/07/31(月) 16:02:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/b44cfc3a4c6617b8488e7575906bc836e99e8a40
エッフェル塔前でポーズ 自民党女性局の仏研修、投稿に批判相次ぐ
7/31(月) 12:55配信

朝日新聞デジタル
自民党女性局長の松川るい参院議員(中央)らがフランスのエッフェル塔前で撮影したとされる写真。SNSで松川氏のアカウントからは削除されたが、拡散されている

 自民党女性局がフランス研修中に撮影したとされる写真がSNS上で批判を浴び、物議を醸している。写真は女性局長の松川るい参院議員のSNSで投稿され、エッフェル塔前でポーズをとる写真などに「世間の感覚とズレすぎ」など批判の声が寄せられた。


 松川氏は31日、「中身のある真面目な研修なのに誤解を招いてしまっており、申し訳なく思っています」とのコメントを出し、一部の写真を削除した。

 松川氏は27日、研修中に撮影したとされるフランス上院のリュクサンブール宮殿内や、エッフェル塔前での記念撮影の写真などを複数投稿。エッフェル塔前で塔をまねたポーズで撮った写真もアップした。SNS上では「世間の感覚とズレすぎ」「修学旅行にしか見えない」「国民が増税や物価高で困窮しているのに」などの批判が相次いだ。

 松川氏の投稿によると、研修は3泊5日で、全国の女性局所属の地方議員ら38人が参加し、国会議員は松川氏を含めて4人。費用は党費と自腹でまかない、少子化対策や女性活躍などをテーマに、フランスの上院や下院の議員と意見交換をしたという。

朝日新聞社

8706OS5:2023/08/01(火) 08:53:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/ab323ad0416378b691ae76cc905c23cfe969ac5e
非主流派の実力者と急接近…動き始めた麻生太郎氏 いずれ迎える日を見据えた「長期戦略の一環」か
8/1(火) 8:50配信

西日本新聞
自民党の麻生太郎副総裁

 岸田文雄首相の後ろ盾として存在感を高める自民党の麻生太郎副総裁が、岸田政権と距離を取る実力者たちと接近している。5月以降、自らとも溝があるとされる二階俊博元幹事長や菅義偉前首相らと会食やゴルフを重ねている。今後の政局をにらんで関係を深める狙いにとどまらず、いずれ迎える政界引退を見据えた「長期戦略の一環」(側近)との見方も出ている。 (河合仁志)

【画像】「つまらないプリンス」が首相就任会見で見せた「らしくない」顔

二階氏と会食、菅氏とゴルフ
 20日夜、東京都内の中華料理店。麻生氏が杯を交わすのは幹事長の歴代最長記録を持つ二階氏。岸田政権で非主流派に追いやられた筆頭格だ。二階氏が麻生氏に持ちかけた会食は、側近を交えて終始和やかなムードだったという。

 2カ月前は麻生氏から声をかけた。二階派に退会届を出した衆院中堅が麻生派入りを希望したためだった。「いいんじゃないか」。麻生氏のもてなしに気を良くした二階氏は派閥移籍をあっさり快諾した。

 「これからいろんな話ができそうだ」。麻生氏は満足げにこう語っているという。周辺も「いざというときに腹を割って話せる関係が大事。二階氏との意思疎通はうまくいっている」。来秋の党総裁選も視野に意見を交わす間柄に発展させたい考えだ。

 今月初めには岸田政権への苦言をいとわない菅氏と都内でゴルフをプレー。茂木敏充幹事長も加わり旧交を温め直している。

代替わり「環境整備まだまだ」
 麻生氏の一連の動きは首相のバックアップに加え、先を見通した思惑も見え隠れする。当選14回を重ねた麻生氏は9月には83歳になる。長年、麻生氏を下支えしてきた裏方の勇退も相次ぎ、「次が最後の衆院選」との観測も強い。

 ただ、後継者と有力視される長男を含め、代替わりを円滑に運ぶ上で「環境整備がまだまだ残っている」(側近)。二階氏や菅氏と今のうちに距離を縮め、因縁を取り除こうと腐心するのは、こうした「親心」も少なからずありそうだ。

盤石とは言えない足元
 さらにここに来て、目をかけてきた麻生派で地元福岡選出の大家敏志参院議員が衆院へのくら替えを希望。麻生氏は面会を重ねて慰留したが、大家氏は制止を振り切って公募に突き進んだ。6月には別の麻生派参院議員も不祥事で失職。足元は盤石とは言えない。

 最大の盟友だった安倍晋三元首相を失い、「ポスト麻生」を巡り自ら動き始めたキングメーカーは、党内力学に何をもたらすのか-。8月15日には森喜朗氏や小泉純一郎氏ら首相経験者との私的な会合も持つ予定だ。

西日本新聞

8707OS5:2023/08/01(火) 11:43:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/54c76f10a35b451aefe1c7aff614480dc41ba962
森山裕・選対委員長 定数是正の公認調整、自公の関係修復で岸田首相の窮地を救う 幹事長への抜擢も有力視
8/1(火) 11:15配信

NEWSポストセブン
「岸田首相が一番頼りにしている政治家」と言われる森山裕氏(時事通信フォト)

 7月4日の自民党本部には緊張が張り詰めていた。「維新に勝てる候補を選ばなければならない」──自民党の茂木敏充・幹事長と森山裕・選対委員長は佐藤ゆかり氏(二階派)、中山泰秀氏(安倍派)、岡下昌平氏(二階派)ら前回選挙で落選した大阪の自民候補6人を前に、候補者(支部長)差し替えのための公募の実施、つまり「クビ」を言い渡したのだ。

「どういう判断基準で公募対象としたのか」。6人はなおも食い下がったが、「幹事長も選対委員長も『公募にはあなた方も参加できます。もう決まったことです』と取り付く島もなかった」(出席者)という。

 面談後、佐藤氏が会見で「支部長を差し替えて大阪の自民党が刷新できるわけではない」と捨て台詞を残して政界引退を表明し、話題を呼んだ。

 自民党の議員・候補者にとって、選挙で党の「公認」を得られなければ議員として生き残れない。その生殺与奪の権を握っているのが、選対委員長の森山氏なのだ。

 解散・総選挙を視野に入れる岸田首相は選対委員長に森山氏を抜擢、「10増10減」の衆院定数是正に伴う公認調整をはかる特命を与えた。

「森山さんは各選挙区の情勢調査を行ない、議員・候補の地元活動や党員獲得数などのデータを集めた閻魔帳をつくって差し替えを判断している。候補者選びは都道府県連の推薦が前提になるが、それに従えば全員落選した大阪では落選議員たちが傷をなめ合って候補者差し替えが難しい。そこで森山さんは茂木さんを先頭に党本部に『大阪刷新本部』をつくらせ、党本部直轄で候補者選びをやり直すという荒療治をやった」(自民党選対関係者)

 この翌7月5日、岸田首相の腹心の嶋田隆・総理首席秘書官が森山氏の事務所を訪ねた。

「難しい役目を果たしてくれた森山さんに総理からの感謝の言葉を伝えたと見られています。嶋田秘書官を派遣するのはよほど総理に信頼されているということでしょう」(政治部記者)

 岸田首相の危機も救った。先の通常国会終盤、自民党と公明党は東京28区の候補者選びで対立、一時は公明党の連立離脱かという観測が流れるほど関係が極度に悪化した。

「森山さんは『連立政権に影響させるつもりはない』と火消しに回り、公明の石井啓一・幹事長、西田実仁・選対委員長と何度も接触して愛知と埼玉で自民党が公明党候補を支援することで説得した。そして6月27日には自ら自公の選挙協力に関する基本合意文書(東京以外の協力)を結んで関係修復を成し遂げた」(自民党国対幹部)

 ほっとした岸田首相は6月30日に森山氏をザ・キャピトルホテル東急の和食「水簾」に招き、2人だけで1時間昼食をとって労をねぎらった。

 今や「岸田首相が一番頼りにしている政治家」と言われる森山氏は、8月下旬と見られている内閣改造で茂木氏に代わる幹事長への抜擢が有力視されている。

※週刊ポスト2023年8月11日号

8708OS5:2023/08/01(火) 14:08:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/62667d1ff426c346e118135969bfc5cbfb29f82e
木原副長官、取材避けて1カ月 岸田首相最側近、文春報道が影響
7/30(日) 7:07配信
時事通信
木原誠二官房副長官=6月19日、首相官邸

 岸田文雄首相の最側近である木原誠二官房副長官(53)が、約1カ月にわたり記者団の取材を避けている。

【国会議員情報】木原 誠二(きはら せいじ)氏

 それまで首相官邸を出入りする際に質問に答えていたが、正面玄関にほとんど姿を見せなくなった。木原氏の妻が警視庁から任意聴取されていたと週刊文春に報じられ、関係者によると「家族のケア」が必要になったことを理由としている。

 週刊文春は7月に入り、2006年に東京都内で男性が死亡したことに関し、木原氏の妻が聴取されていたなどとした記事を4週連続で掲載。松野博一官房長官は28日の記者会見で、木原氏から「私が捜査に圧力を加えたとの指摘は事実無根だ」との報告を受けたと明かしたが、木原氏本人は公の場で一切説明していない。

 木原氏は自民党岸田派に所属し、21年10月の岸田内閣発足に伴って副長官に就任。以来、朝か夕に取材に応じていたが、6月下旬以降は一度も行われていない。7月6日には関係者を通じ、しばらく取りやめる意向を記者側に伝えた。

 副長官は首相の外国出張に同行し、首脳会談や国際会議の内容を報道陣に説明する役割もある。だが、7月に首相が欧州と中東をそれぞれ訪問した際はいずれも木原氏ではなく、磯崎仁彦官房副長官が同行した。松野氏が沖縄出張で官邸不在だった24日、午前と午後の官房長官の定例会見を代行したのも磯崎氏だった。

 立憲民主党の泉健太代表は28日の会見で「木原氏は説明責任が求められている」と訴えた。政府関係者は「副長官の業務をこなせないのは問題だ」と指摘し、「けじめを付けた方が本人のためだ」(閣僚)との声も出始めた。9月に想定される内閣改造・自民党役員人事では木原氏の去就が焦点の一つとなる可能性もある。

8709OS5:2023/08/02(水) 08:25:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/ad0eff7647b0c7be459122e68f68c8817cc77609
森山裕・選対委員長 抜群の集金力で“第2の金丸信”ヘの道ひた走る
8/2(水) 7:15配信

NEWSポストセブン
“裏で自民党を切り回すドン”との声も(時事通信フォト)

 選挙区の10増10減に伴う候補者調整をめぐって悪化した自公関係。その修復のために奔走し、岸田文雄・首相から絶大な信頼を得ているのが森山裕・選対委員長だ。今では全選挙区の候補者の公認権を握ることにより、“裏で自民党を切り回すドン”との声も高く、8月下旬と見られている内閣改造で茂木敏充氏に代わる幹事長への抜擢が有力視されている。自民党に突然現われたこの新実力者は、一体何者なのか。


 森山氏は鹿児島が大空襲に襲われた昭和20年4月8日、同県鹿屋市の防空壕の中で生まれた。

 実家は農家と新聞販売店を営み、森山氏も小学生の頃から毎日自転車で新聞を配達したが、中学卒業後、「つらい農業はやりたくない」と就職。働きながら定時制高校を卒業した。この生い立ちは、今年4月27日、森山氏が議員在職25年表彰を受けた際の国会演説で自ら語ったものだ。

 中古車販売業で身を起こし、鹿児島市議を7期23年務めた後、53歳の時に参院補選(1998年)で国政に出て、2004年に衆院に転じた。苦労人で、遅咲きの政治家である。市議時代の同僚が語る。

「森山さんが中学を卒業して最初に勤めたのが自動車関係の会社で、自転車に乗って工具などをお客さんのところに運ぶ仕事をしていたそうです。生活は非常に厳しかったと。中古車販売会社を立ち上げた頃から人との付き合いに才覚を発揮し、同業者をまとめて組合をつくるなど実績をあげています。苦労人だけに市議時代も気配りを忘れなかった。議員の中には市の職員に威張り散らす人もいたが、森山さんは『市議も職員も市民の負託を受けて仕事をしているのだから、職員が働きやすい職場にしなければならない』と言っていて職員から信頼されていた」

 この市議時代に大きな資産を築いた。

 森山氏の「後援者の息子」であるIT経営者・金丸恭文氏が鹿児島で起業した会社(現フューチャー)に出資したところ、会社が急成長して保有する株の評価額が今やざっと20億円に膨れ上がった。

 森山氏は以前、本誌・週刊ポスト(2023年7月10日発売号)の取材に同社株を保有した経緯をこう語っている。

「同社の金丸社長とは地元・鹿児島で同郷だった縁で、創業時(1989年)に応援する目的で210万円を出し42株を取得した」

 前出・市議時代の同僚はこう付け加える。

「出資する時に奥さんに反対されたから、自分のヘソクリから210万円出したら大化けしたと言ってました」

 資産家とあって、地元では「政治資金パーティーを開かない政治家」として知られる。

 だが、国政に出てからも苦労は続いた。自民党では最初に橋本派(現・茂木派)に所属したが、小泉内閣の郵政民営化に反対して公認を得られず、2005年の総選挙は無所属で当選。その後、復党すると旧山崎派(近未来政治研究会)→旧石原派に所属した。

 頭角を現わしたのは安倍内閣で国対委員長に就任(2017年)してからだ。当時の二階俊博・幹事長と難しい国会運営を切り回し、菅内閣まで最長の4年2か月国対委員長を務め、野党に太い人脈をつくった。気難しいことで知られる立憲民主党の安住淳・国対委員長が「自民党で唯一話ができるのは森山さん」(政治部記者)といわれる。

8710OS5:2023/08/02(水) 08:26:05
 立憲民主党の国対ベテランが語る。

「安倍政権は強引な国会運営が多かったが、森山さんは官邸から対決法案を早く通せと言われても、『それでは国会が止まってしまう』と掛け合って審議日程などで野党の言い分を聞き入れてくれた。

 野党の国対控え室にもよく御菓子などを差し入れてくれた。そうした野党への気配りは二階さんに学んだのでしょう。二階さんは国対委員長時代、野党幹部の孫の誕生日にプレゼントを贈って喜ばれていたほどですから」

 岸田政権になってからも、「国会が揉めた時は森山さんが裏で収拾に動いている」(同前)という。

第2の金丸信
 その森山氏は、前回総選挙の後、落選した石原伸晃氏から派閥会長の座を引き継ぎ、森山派会長に就任した。自民党の派閥領袖の1人として自前の勢力を持ったのだ。同派創設者の山崎拓・元自民党副総裁が語る。

「森山さんを会長に推進したのは私だ。自民党には数少なくなった苦労人の叩き上げ政治家で、国民感情、人情の機微がよくわかっている。派閥の議員の面倒もよく見てくれるから、会長は彼がふさわしいと思った。政治家としての実力もある。岸田内閣は不祥事が続き、公明党との関係もギクシャクするなど、政権運営がうまくいかないことが目立つが、森山さんがそれをカバーしている。国会運営でも、選挙対策でも、今や自民党になくてはならない政治家だ」

 森山派は所属議員8人の党内最小派閥ながら、森山氏は数だけでは計れない強力な政治力を持った。それを物語るのが、昨年3月、「自民党建設族のドン」が座るポストとして知られる、全国治水砂防協会の会長に就任したことだ。

 同協会は全国約1400の市町村が加盟する治水・砂防事業の普及啓蒙組織で、歴代会長には田中角栄・元首相や金丸信・元自民党副総裁ら旧田中派の流れを汲む派閥領袖が就いてきた。前会長も小渕派会長を務めた綿貫民輔・元衆院議長で、現理事には二階氏、小渕優子氏らが名を連ねている。

「二階さんが推進した国土強靭化政策と毎年発生する大水害などの災害復旧で公共事業は増大しており、その柱が治水砂防だ。現在、自民党で公共事業政策を仕切っているのは二階さんと森山さんで、業界からも頼りにされている。森山さんの砂防協会会長就任は、その二階さんや亡くなった青木幹雄・元参院議員会長が推したと聞いている。党内からも業界からも、名実ともに建設族のトップとして認められたわけです」(自民党ベテラン秘書)

 それは森山氏の集金力にも現われている。岸田首相はじめ自民党の有力政治家の多くがパーティー中心に政治資金を集めているのに対し、森山氏はパーティーを開いていない代わりに、企業献金が突出して多い。

 森山氏が代表の自民党鹿児島県第4選挙区支部の政治資金収支報告書(令和3年分)を見ると、この年の収入は約9443万円。そのうち企業献金が約3978万円もあり、寄付者の欄には建設関係の企業名がズラリと並んでいる。公表されている3年分(令和元年〜3年)を合わせると、企業献金だけで1億円を超える。

 かつて「自民党のドン」と呼ばれた金丸氏は、国対委員長として野党との人脈を広げて力を蓄えて幹事長となり、建設族の大物としての集金力で政界に君臨した。今、森山氏が辿っているのは、“第2の金丸”への道に見えてくる。

※週刊ポスト2023年8月11日号

8711OS5:2023/08/04(金) 08:47:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/4a0aabe3d7187734f0948caa16c37a39f069032c
塩谷立氏、安倍派主導の意向伝える 派閥中枢5人との会合で
8/3(木) 20:17配信

毎日新聞
自民党の塩谷立氏

 安倍晋三元首相の死去により会長不在が続く自民党安倍派(清和政策研究会)の塩谷立会長代理は3日、萩生田光一政調会長ら派閥の中枢メンバー5人と東京都内で会合を開き、塩谷氏と下村博文会長代理が暫定的に派閥運営を担う現在の体制を見直し、自身が派閥を主導していく意向を伝えた。17日に派閥総会を開くことも提案した。

【写真】浮かれすぎ?物議を醸した自民女性局のフランス研修

 自民関係者が明らかにした。関係者によると、塩谷氏は現在の体制では派閥内の意思疎通が図りにくいため、体制強化に向けて自身が派閥を主導する考えを示したという。

 派閥会長を巡っては、安倍氏の一周忌を前にした7月6日の幹事会で、萩生田氏ら「5人組」側が集団指導体制を提案したが、反対の声が上がり難航。20、21日に長野県内で行う派閥の研修会前に新体制を求める声が出ていた。【畠山嵩】

8712OS5:2023/08/04(金) 08:48:17
https://mainichi.jp/articles/20230611/k00/00m/010/133000c?inb=ys
自民・清和会「安倍系」は蜜月 旧統一教会巡り「福田系」と温度差
毎日新聞 2023/6/12 06:30(最終更新 8/4 08:41)
 2022年7月に銃撃された安倍晋三元首相ら歴代5人の首相を輩出した自民党最大派閥「清和会」(安倍派)。自民党と世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の関係は、この派閥の保守系議員を中心に続いてきた。しかし、教祖・文鮮明(ムン・ソンミョン)氏の約53年分の発言録や関係者の証言などをたどると、清和会内でも関係に温度差があることが見えてきた。【田中裕之、渋江千春、ソウル坂口裕彦】

「岸派のプリンス」福田元首相が創設
 自民党と教団の関係は、安倍氏の祖父・岸信介元首相にさかのぼる。文氏が信者に説教した内容を韓国語で収めた発言録「文鮮明先生マルスム(御言=みことば)選集」によると、文氏は「岸首相(の時)から私が(日本の政界に)手を出した」と述べている。

 その岸政権で幹事長に起用されるなど「岸派のプリンス」として頭角を現した福田赳夫元首相は、岸派の人脈を引き継いで1979年に清和会を創設し、初代会長に就いた。

 その後、福田氏の流れをくむ「福田系」からは森喜朗氏(4、6代会長)、小泉純一郎氏(5代会長)、福田氏の長男・康夫氏が首相となったが、福田氏を含めた4氏に教団との強い関係性は見られなかった。

 一方、岸氏の義理の息子・安倍晋太郎元外相(2代会長)、その息子である安倍晋三氏(10代会長)には教団との深い結びつきが見られ、「安倍系」の蜜月ぶりが際立った。ただ、福田氏らが教団と無縁だったわけではない。

福田氏「文鮮明氏は偉大なる指導者」
 発言録全615巻(計約20万ページ)で、福田氏は139回言及されていたことが毎日新聞の集計で既に判明している。歴代首相では中曽根康弘氏(693回)、岸氏(188回)に次ぐ3番目の多さだ。

 福田氏は蔵相を務めていた74年5月7日、帝国ホテル(東京)で開かれた晩さん会のスピーチで、文氏をこう礼賛した。

 「アジアに偉大なる指導者現る。その名は文鮮明である。私はこのことをうかがい久しいが、今日は待ちに待った文鮮明先生と席を同じくし、文先生のご高邁(こうまい)なご教示にあずかり、本当に今日はいい晩だなと気が晴れ晴れしたような感じがいたすのであります」

 教団の政治団体「国際勝共連合」の機関紙「思想新聞」によると、晩さん会には晋太郎氏ら国会議員を含む1700人が出席し、文氏が日本語で記念講演した。主催した実行委員会の名誉委員長には、福田氏を重用していた岸氏が就いた。

福田氏スピーチ巡り「大騒ぎ」
 約4年後の78年4月、首相の座に就いていた福田氏は参院予算委員会で共産党議員にスピーチを問題視され、こう釈明した。

 「(晩さん会出席は)同僚の自民党の議員の案内だった。(文氏は)大変立派な人だというので出ていった。(文氏が講演で)いいことを言ってくれると存じて、私はそれに相応じるがごときあいさつをしたことを記憶しているが、文鮮明氏が他にどういうことをしているのかについてはいささかも承知していない」

 福田氏は「自民党の議員」の名前を明かさず、自身と文氏との間に個人的な関係はなかったと主張した。ただ、「勝共連合が反共を旗印にしている点に着目して自民党と勝共連合が協力的側面を持っていた」とも述べ、当時から多くの自民党議員が教団側と接点を持っていたことを認めた。

 発言録437巻246ページの記述によると、文氏は04年2月12日、晩さん会について「岸首相は、私が会いに行かなくても実行委員長(の役職)をつくってくれた。(岸氏が晩さん会を開催)しないわけにはいかない環境条件を私が準備しているからだ」と述べた。

 福田氏のスピーチについては、03年12月25日に「日本の政界が…

8713OS5:2023/08/04(金) 08:50:09
>>8711
比例定年で、比例復活できないから 下手したら「最大派閥のトップが落選」ってのが見れるかも!

8714OS5:2023/08/04(金) 08:56:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/33999e89cc00cfded38ec5c7abdda70e51e79618
自民党安倍派「塩谷代表案」が浮上…暫定体制「5人衆」ら調整
8/4(金) 5:03配信

読売新聞オンライン
自民党本部

 自民党の萩生田政調会長ら安倍派中枢を担う「5人衆」と塩谷立・同派会長代理は3日、派の新体制を協議し、会長ポストを不在にしたまま、塩谷氏を代表に位置づける方向で調整に入ることを確認した。17日にも派閥会合を開き、「塩谷代表案」の提示を目指す。派内では、新会長選任を求める意見も根強く、実現は不透明だ。

 複数の派閥関係者が明らかにした。「5人衆」は萩生田氏のほか、松野官房長官、西村経済産業相、高木毅国会対策委員長、世耕弘成参院幹事長。5人と塩谷氏は都内のホテルで会合を開き、安倍晋三・元首相の後継となる新会長は当面置かず、塩谷氏を事実上の代表とすることで大筋で合意した。閣僚経験者による「常任理事会(仮称)」を設置する案も出た。

 安倍派は、塩谷氏と下村博文・会長代理を中心とする暫定的な体制を続けている。派内では、20日から始まる研修会前の新体制発足を求める声が強まっている。ただ、「塩谷代表案」は暫定体制との違いが分かりづらく、異論が出る可能性もある。

8715OS5:2023/08/04(金) 17:54:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/6be8a087ebad74fd86e180a1faca2a35fc00f3eb
トップ不在・集団体制続く安倍派の「座長」に「比例復活」塩谷立氏が名乗り…透けて見える「苦肉の選択」
8/4(金) 17:30配信

SmartFLASH
自民党安倍派の会合で発言する塩谷立会長代理(写真・時事通信)

 安倍晋三元首相の死去により、会長不在が続く自民党最大派閥の安倍派(清和政策研究会)。

 安倍元首相の一周忌法要を目前にした6月下旬、都内の料理店に世耕弘成参院幹事長、松野博一官房長官、高木毅国会対策委員長、西村康稔経済産業相、萩生田光一政調会長の“5人衆”が集まり、当面は集団指導体制でいくことが決まっていたはずだが、8月3日付の毎日新聞が「塩谷立会長代理は3日、萩生田光一政調会長ら派閥の中枢メンバー5人と東京都内で会合を開き、塩谷氏と下村博文会長代理が暫定的に派閥運営を担う現在の体制を見直し、自身が派閥を主導していく意向を伝えた」と報じ、永田町を驚かせた。

「毎日新聞は『現在の体制では派閥内の意思疎通が図りにくいため、体制強化に向けて自身が派閥を主導する考えを示した』とも伝えています。たしかに派閥内には『トップを決めなければ、閣僚人事や党内人事での要望が通りにくくなる』と、集団指導体制を心配する声が上がっていました」(政治担当記者)

 しかしなぜ、いま塩谷氏が手をあげたのか。

「塩谷氏の印象ですか? ひとことで言えば地味な存在ですが、文部科学大臣や自民党総務会長や選挙対策委員長など、要職を務めています。初当選は1990年の衆院選で、その後、1996年、2000年衆院選で落選。2009年と2021年は比例復活当選ですから、当選回数は10回を重ねているものの、選挙に強いとはいえません。今回、なぜ塩谷氏は『座長』という立場で、派閥のトップになると決めたのか不思議です。2022年秋にも、派内の一部で『塩谷会長案』が浮上しました。しかし若手や中堅議員から『派閥のトップが比例復活議員でいいのか』などの異論が噴出して、立ち消えになった経緯がありました」(自民党関係者)

 前出の政治担当記者は「それだけ安倍派は、分裂の危機に直面している」と解説する。

「最大派閥のリーダーは、すなわち総理大臣候補ですから、誰もがリーダーの椅子を狙っているでしょう。しかし、萩生田さんは旧統一教会(世界平和統一家庭連合)との関係でゴタゴタがあり、世耕さんは解散がない参院議員だから『首相になって解散権を行使するのはいかがか』という声があります。西村さんは人望がいまひとつ。松野さんは地味だし、高木さんは当選回数が多いだけ。頭ひとつ抜け出ている方がいないんです。誰がトップになっても、安倍派は一枚岩になれない。しかしトップがいないと、党内の影響力は低下するばかり。『塩谷座長』は苦肉の選択でしょう」

 ネットニュースのコメントでも《塩谷氏ってどんな政治家なのか?全く存在感も無く、わかりません》という声がある一方で《地元では父親の地盤を引き継ぐ、典型的なおぼっちゃまの2代目。他人を批判したりしないから敵も少ない》《塩谷立氏なら、誰の目にもいわゆる「雇われマダム」であることが明白で、当面分裂は避けられるだろう》と、派内事情を優先した結果との見方が多かった。8月17日にも派閥総会が開かれ、議論されるようだが、はたして……。

8716OS5:2023/08/05(土) 08:30:45
https://news.goo.ne.jp/article/kanagawa/region/kanagawa-20230804200410.html河野太郎氏「先憂後憂」 首相が現行健康保険証「廃止延期」に含み、後輩の疑惑も浮上
2023/08/04 20:04神奈川新聞

河野太郎氏「先憂後憂」 首相が現行健康保険証「廃止延期」に含み、後輩の疑惑も浮上

神奈川新聞

(神奈川新聞)

 マイナンバーカードとの一体化に向けた健康保険証の廃止時期を巡り、岸田文雄首相は「来秋廃止」方針を当面維持するものの、「廃止延期」の可能性に含みを持たせた。日程厳守の中で対応に当たる河野太郎デジタル相(衆院神奈川15区)は、いつはしごを外されるか分からない状況で、さらにここへ来て、再生可能エネルギー推進派の後輩である秋本真利衆院議員の金銭授受疑惑が浮上。自民の閣僚経験者は「先輩からも後輩議員からも裏切られ、先憂後楽ならぬ『先憂後憂』だ」と河野氏をおもんぱかる。

 秋本氏は河野氏とともに原子力発電への依存に疑問を投げ掛け、風力など自然を利用する発電の拡充を推進してきた。選挙応援では河野氏が「私の大切な右腕」と評することもあったという。両氏と再生可能エネルギーを推進してきた議員は「政権構想の中で河野さんの頭の中には秋本さんの存在があったと思う。河野さんにとどまらず、運動を担ってきた市民団体などにとっても大変なショック」と影響を説明した。

 健康保険証の「来秋廃止」を巡っては、岸田首相は萩生田光一政調会長ら自民党の提案などを受け、今週初めに延期方針の公表に傾いていたという。首相の意を受けた官邸は河野氏の外堀を埋めるべく、加藤勝信厚生労働相の説得に動いたが、政府関係者によると加藤氏は「延期と言うのは簡単だが『来秋』は法律に明記されている。秋の臨時国会に改正案を出せば野党から蜂の巣にされる」と一蹴したという。

8717OS5:2023/08/05(土) 10:06:51
https://news.yahoo.co.jp/articles/9ca8d5e7f73b3b27302f65f68fdcc96750b26225
自民、地検捜索で危機感 衆院解散「困難」の見方も 秋本議員
8/5(土) 7:17配信

時事通信
記者会見する岸田文雄首相=4日午後、首相官邸

 東京地検特捜部が自民党の秋本真利衆院議員の事務所などの家宅捜索に踏み切った4日、同党には岸田内閣の支持率下落に拍車が掛かりかねないとの危機感が広がった。

【国会議員情報】秋本 真利(あきもと まさとし)氏

 党内では今秋の衆院解散の可能性も取り沙汰されてきたが、捜査の展開次第では解散が遠のくとの見方も出ている。

 「捜査機関の捜査が進んでいる状況なので、今の時点で政府としてコメントすることは控えなければならない」。岸田文雄首相は4日の記者会見でこう語った。

 岸田政権に対しては、マイナンバーカードを巡るトラブル続出に加え、海外研修中の自民党女性局議員の軽率なSNS投稿を受けて風当たりが強まっている。そこに内閣の一員だった秋本氏(4日に外務政務官を辞任)側の収賄疑惑が追い打ちをかける形となった。

 党関係者は「今解散すれば言い訳ばかりの選挙になる」と指摘。「そういう選挙では勝てない。首相は当面、解散を打てないだろう」と語った。党内からは秋本氏に離党を求める声も上がっている。連立を組む公明党の石井啓一幹事長は記者会見で「事態の進展を見守りたい」と述べた。

 一方、野党は批判を強める。立憲民主党の泉健太代表は会見で、収賄疑惑が洋上風力発電絡みであることに触れ、「クリーンなエネルギーなのにダーティーな話が出てくる。企業・団体献金の禁止にチャレンジしなければ政治は腐る」と非難。秋本氏に説明責任を果たすよう求めた。

 国民民主党の榛葉賀津也幹事長は「党もほっておいては駄目だ。政府も本気で汗をかかなければ駄目だ」と述べ、真相究明への努力を要求。共産党の小池晃書記局長は「トカゲのしっぽ切りのように真相隠しするなら、岸田政権全体の責任に発展する」と指摘した。

8718OS5:2023/08/05(土) 17:15:15
https://news.goo.ne.jp/article/asahi/politics/ASR853HWPR85UTFK002.html
秋本衆院議員が自民離党 党側がコメント「説明責任果たしてほしい」
2023/08/05 11:30朝日新聞

秋本衆院議員が自民離党 党側がコメント「説明責任果たしてほしい」

参院内閣委員会で、答弁する秋本真利外務政務官=2023年3月17日午前10時31分、国会内、上田幸一撮影

(朝日新聞)

 自民党は5日、秋本真利衆院議員(47)=比例南関東、当選4回=が離党届を提出し、受理したと発表した。秋本氏をめぐっては、風力発電会社「日本風力開発」側から計3千万円近い資金提供を受けたとされる問題で、東京地検特捜部が4日に秋本氏の事務所などに収賄容疑で家宅捜索に入り、同日付で外務政務官を辞任していた経緯がある。

 秋本氏の離党を受けて、自民の茂木敏充幹事長は5日、「今回の件については極めて遺憾であり、秋本議員にあっては説明責任をしっかりと果たし、事案の解明に努めてもらいたい」としたコメントを出した。

8719OS5:2023/08/06(日) 10:15:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/78f4a3a3bdb8be207ba0fa0a010f4f5b64fd985b
自民党屈指の再エネ派「秋本議員」強制捜査の衝撃、「論客」退場で自民党のエネルギー政策に影響も
8/6(日) 5:02配信
 「私は自由民主党の国会議員ですが、党内の主流派とは異なり、原子力発電の新増設やリプレース(建て替え)、核燃料サイクルには明確に反対しています」

 「政治がやるべき仕事は、危険で経済合理性もない原発や核燃料サイクルの延命に巨額の国費をつぎ込み続けることではなく、再生可能エネルギーを主力電源として独り立ちできるように育成することである、というのが私の基本的な主張です」

 自著『自民党発!  「原発のない国へ」宣言』(2020年、東京新聞刊)でこう述べていた、自民党屈指の「再エネ・脱原発派」である秋本真利衆議院議員(比例代表・南関東ブロック選出)。

 同党の「再生可能エネルギー普及拡大議員連盟」事務局長を務めてきた秋本氏が収賄容疑で東京地検特捜部の強制捜査を受け、8月4日付で外務政務官を辞任。翌5日、自民党を離党した。

■「開いた口がふさがらない」と賄賂性を否定

 一連の報道によれば、秋本氏側に資金を提供していたとされるのが再エネ発電を手がける「日本風力開発」社長の塚脇正幸氏。同氏から約3000万円が複数回に分けて秋本氏側に渡ったという。

 8月5日付の毎日新聞によれば、塚脇氏の代理人弁護士は「共に所有する競走馬の購入代金に使われた」「秋本議員個人に利益提供したなんて話はまったく違う。なぜ贈賄を疑われるのか理解ができず、開いた口がふさがらない」などとして、賄賂性を強く否定している。他方、秋本氏は取材にいっさい応じていない。

 「第1ラウンドのやり方がよろしくなかったから変えてほしいと、塚脇さんは(役所や国会議員、業界団体など)関係先にものすごく働きかけをしていた。秋本議員も働きかけの対象の1人だったことは間違いない」

 秋本氏や塚脇氏を知る関係者はこう語る。

 「第1ラウンド」とは、経済産業省と国土交通省が実施した、洋上風力発電に関する第1回目の入札を指す。「再エネ海域利用法」に基づき「促進区域」として指定された秋田県沖や千葉県銚子市沖の3海域での公募入札で、三菱商事を筆頭にした企業連合が2021年12月に3案件を“総取り”した。

 落札結果が公表され、三菱商事連合が提示した電力の販売価格がほかの企業連合を圧倒する低価格だったことが判明し、業界に衝撃が走った。

 とりわけ、ショックを受けたのが、日本風力開発やレノバなど、早い時期から地元の漁業関係者の協力を取り付け、風況調査など調査活動を手がけてきた企業だった。

 秋田県由利本荘市沖の海域入札で本命とされたレノバが敗退したことは「レノバショック」と称され、同社の株価大暴落の引き金になった。秋田県の2海域で有力視されながら、いずれも落札できなかった日本風力開発が受けた打撃も大きかったといわれる。

8720OS5:2023/08/06(日) 10:15:22
■秋本氏の働きかけは功を奏したのか? 

 それから間もなくの2022年2月17日に開催された衆議院予算委員会第7分科会。質問に立った秋本議員は萩生田光一経産相(当時)を前にこう言い切った。

 「2回目の公募(第2ラウンド)から評価の仕方を見直していただきたい」「運転開始時期というのは非常に大事なファクターなので、ウエイト付けを見直すべきだろうというふうに思っています」

 第1ラウンドの入札では、安値で応札した企業が有利になる一方、運転開始時期については評価点に含まれていなかった。秋本議員はこの点を問題にし、「第2ラウンド以降ではぜひ見直してほしい」と萩生田経産相に強く働きかけたのである。

 これに対して萩生田氏は次のように答えた。

 「今後の見直しの方向性については、まずは、今回の公募結果について総括したうえで、引き続き多くのプレーヤーに参加していただくためにも、選定の基準や開示情報のあり方も含め、外部有識者の知見もいただきながら検討してまいりたいと思います」

 この時点ですでに第2ラウンドの入札プロセスはすでに始まっており、途中段階でのルール変更は簡単ではないと見られていた。

 ところが、経産省はわずか1カ月後の2022年3月18日、第2ラウンドの入札プロセスを見直すと突如発表。同6月10日に設定されていた公募締切日を延期すると明らかにした。

 そして有識者会議での審議を踏まえて、同6月23日に新たな評価基準案を取りまとめた。そのときの公表資料では事業計画の迅速性を重視し、「『運転開始時期』を切り出して評価する」との文言が盛り込まれた。

■国会質問と資金提供の関係は? 

 朝日新聞などの報道によれば、塚脇氏側から「共有する競走馬の購入代金」として資金が流れたのは2021年頃から今年6月にかけてのことだという。東京地検特捜部はこうした動きを捉えて「贈収賄」が成り立つと見ているようだ。

 なお、塚脇氏の代理人弁護士は賄賂性を否定している。

 西村康稔経産相は8月4日、記者団に対して「見直しのプロセスは外部有識者を含む経産省と国交省の審議会で議論し、パブリックコメントを経て決定したものだ」と述べ、秋本議員からの働きかけによる政策決定への影響について否定的な見方を示した。

 自民党随一の「再エネ派」と見られている秋本議員に疑惑が浮上したことは、日本が目指すカーボンニュートラル実現や、そのための「切り札」とされる洋上風力発電を含む再エネの推進に暗い影を落としている。秋本氏は国土交通政務官時代に再エネ海域利用法の制定に尽力し、洋上風力発電を含む再エネに関する政策や制度を熟知する数少ない議員の一人だ。

8721OS5:2023/08/06(日) 10:15:39
 他方、日本風力発電は子会社の「エネルギー戦略研究所」を通じて、京都大学大学院の「再生可能エネルギー経済学講座」を産学共同講座として支援してきた。同講座には、日本のエネルギー政策を批判的な視座で研究する学識経験者が集まり、送電線の空き容量問題の指摘をはじめ、その提言内容はエネルギー業界でも一目置かれていた。

 同講座に所属する山家公雄・京大大学院特任教授は、「秋本議員の働きかけによって、公募ルールが事業者に有利になるようにねじ曲げられたという事実はない。それどころか、今のような価格偏重の入札方式が続けば、日本の洋上風力政策は立ち行かなくなる」と危惧する。

■「再エネ利権」のごとくみなす意見も

 ただ、山家氏の指摘が正しかったとしても、経営者による資金提供の目的を含めて、日本風力開発がガバナンスのあり方を厳しく問われることは間違いないだろう。秋本氏が沈黙し続ける中、すでにSNS上では「再エネ利権」のごとくみなす意見も持ち上がっている。

 秋本氏の著書では「河野太郎行政改革担当大臣推薦!」(当時の肩書)という帯が巻かれ、「俺よりすごい、自民党一の『脱原発』男だ」との一文がある。

 その河野デジタル相はマイナンバーカード保険証問題で党内外の批判に見舞われているうえ、今回、秋本氏が“一発退場”となったことで、自民党内では現行のエネルギー政策に「物申す」議員はいなくなりつつある。

 日本の再エネ政策に影響が広がるのは必至だ。

岡田 広行 :東洋経済 解説部コラムニスト

8722OS5:2023/08/09(水) 13:21:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/bd0957c47851a14ebd3db44bc1bd72ebbeab8f33
秋本議員、先物で数千万円損失か 多額の資金受領と関連捜査
8/8(火) 21:00配信

共同通信
衆院本会議に出席した自民党の秋本真利衆院議員=6月

 秋本真利衆院議員(47)=自民党を離党=が洋上風力発電を手がける日本風力開発の塚脇正幸社長から多額の資金を受け取ったとされる事件で、秋本氏がここ数年の間に先物取引で数千万円の損失を出したとみられることが8日、関係者への取材で分かった。東京地検特捜部は損失と資金受領との関連を調べるもようだ。


 秋本氏や塚脇氏らは2021年秋ごろ、競走馬の組合を設立。その頃から今年6月まで、塚脇氏は馬の購入代金などとして3千万円余りを支出したとされる。関係者によると、秋本氏が取引で損失を出したのは組合設立の前後で、資金繰りに困っていた可能性がある。

 特捜部は秋本氏が組合を実質的に管理し、塚脇氏からの資金は秋本氏への賄賂に当たるとみて捜査している。塚脇氏の弁護士は賄賂ではないと否定。塚脇氏も組合の所有者で、あくまでも組合への支出だとしている。

 関係者によると、塚脇氏側は昨年10月下旬、東京・永田町の秋本氏の議員会館事務所に現金1千万円を届けたといい、弁護士によると、馬3頭の購入などに充てられたとされる。

8723OS5:2023/08/10(木) 08:41:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/af8468a8d85d9537fc18b16f7f0a5e0d667e3eeb
岐路に立つ茂木氏、「戦う覚悟」麻生氏…首相が気になる2人
8/9(水) 19:47配信

産経新聞
自民党役員会に臨む麻生太郎副総裁(左)と茂木敏充幹事長=6月12日午後、東京・永田町の党本部(矢島康弘撮影)

第2次岸田文雄改造内閣は10日、発足から1年を迎えた。この1年、政権の要として岸田首相を支えてきた自民党の茂木敏充幹事長と麻生太郎副総裁には、首相も配慮を重ねる。主流派として存在感を示す両氏だが、今後の権勢維持に向けては課題も抱える。

■幹事長留任か交代か 茂木氏、勝負の夏

9月に行われる見通しの内閣改造・党役員人事は、首相の座を視野に入れる茂木氏にとっても重大な岐路となる。幹事長に留任して岸田首相を支え続けることになれば、来秋の党総裁選への挑戦は困難になる。交代となれば、自身初となる総裁選出馬の公算が大きくなる。茂木氏は両にらみで人事権者である首相の沙汰を待っている。

「平成研は内閣、党、国会の中核で岸田政権を支えてきた。これからもこの基本方針を貫いていきたい」

9日に横浜市で開かれた茂木派(平成研究会)研修会で、茂木氏はこうあいさつした。これまで折に触れ首相への意欲を示してきた茂木氏だが、最近は水を向けられても言葉を濁すことが多い。茂木派議員は「人事構想を練っている首相に誤ったメッセージを送りたくないのでは」とみる。

首相は茂木氏を続投させるとの見立てが大勢だ。党運営に安定した手腕をみせ、昨年の参院選や今年4月の統一地方選も勝利で乗り切った。なにより、党第3派閥の領袖(りょうしゅう)を野に放てば政権に牙をむく可能性が生じる。財務相に処遇して閣内に囲い込む案も浮上するが、茂木派幹部は「受けないだろう」と言い切る。

幹事長に留まれば、茂木氏は引き続き党の人事や財政で絶大な権力をふるえる。半面、首相が総裁選再選へ出馬を表明した場合は動きを封じられる。政権と命運を共にする幹事長が出馬を強行すれば「裏切り者」のそしりは免れない。

無役となればフリーハンドを握れるが、政権の中枢から離れることで求心力の低下が懸念される。茂木氏には石破茂元幹事長や河野太郎デジタル相らほどの知名度もない。満を持して出馬しても党内の支持が集まる保証はない。

「幹事長派閥であることが最優先だ」「動かなければ勝ち筋は見えてこない」―。茂木派内では続投への期待と総裁選出馬への待望論が入り交じる。

党内の実力者の思惑も絡む。麻生氏は茂木氏の続投を望む。副総裁は総裁に次ぐ地位だが、実質的な権限は乏しい。気脈を通じる茂木氏が幹事長の座にあった方が自身の意向を党運営に反映できる。首相も政権の屋台骨である麻生氏の希望は無視しにくい。

「一緒に支えよう。お前のことは買っている」

7月、麻生氏は党本部の幹事長室で茂木氏にこう語りかけた。「いずれはという思いを持ってるのはわかってる。でも、焦ってないよな」とも念を押した。

自身の去就について「さまざまな意見をよく聞きながら対応を考えたい」と両にらみの姿勢を貫く茂木氏。この時も麻生氏に「支えるという気持ちは同じです」とだけ返答した。(石鍋圭)

8724OS5:2023/08/10(木) 08:41:57

■後継者は誰?麻生氏の悩みどころ

麻生氏は9日、台湾訪問を終え、帰国した。1972年の断交後初めてという自民副総裁による訪台で、来年1月に総統選を控え、政府に代わって日台関係の強化に尽力した。岸田政権の支持率は低迷が続いているが、「政権をど真ん中で支える」と強調する麻生氏は内政・外交の両面で政権の要となっている。

「台湾の次の代表(総統)がしっかりとした見識を持って(台湾を巡る情勢に)対応する人かどうかは極めて重要な問題だ。今回、頼氏に会えたのはよかった」

麻生氏は訪台中の8日、総統選に与党から出馬予定の頼清徳副総統や蔡英文総統とそれぞれ会談した後、記者団に語った。

麻生氏は今年に入り、最大野党・中国国民党の侯友宜氏らとも会談している。総統選候補者として名前が挙がる人物とは一通り面会した形で、台湾情勢に関する日本側の認識を伝えた。

8日に現地で行った講演では、台湾有事を念頭に「戦う覚悟」を表明した。政府見解よりも踏み込んだものだが、麻生氏周辺は「岸田首相と麻生氏の認識に違いはない」と説明する。

麻生氏が外交面で政権をサポートするのは初めてではない。昨年11月には韓国を訪問して尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領と会談し、いわゆる徴用工訴訟問題などで悪化した日韓関係の改善に向けた地ならしを行った。

一方、内政では、自民党第2派閥の麻生派(志公会)の領袖として政権を支え、第3派閥の茂木派(平成研究会)を率いる茂木氏と良好な関係を築く。首相と頻繁に面会し、政権運営などを助言している。同時に、二階俊博元幹事長や菅義偉前首相らとも接触を図り、非主流派にも気を配る。

ただ、自派の後継者育成という面では課題もある。麻生派には「ポスト岸田」と目される河野太郎デジタル相がいるが、党内にはマイナンバー問題の対応などを疑問視する意見が根強く、派内でも衆目の一致する首相候補にはなっていない。

派の存続に向け、麻生氏がどのような道筋をつけるかが焦点になる。(大橋拓史)

8725OS5:2023/08/10(木) 08:43:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/cb8084b386ec31d4810eca761e1bfe32fbc0da1e
内閣改造、9月下旬論が浮上 日程窮屈で岸田首相熟慮
8/10(木) 7:21配信

時事通信
首相官邸に入る岸田文雄首相=9日午前、東京・永田町

 岸田文雄首相(自民党総裁)が9月中旬を軸に検討する内閣改造・党役員人事を巡り、同下旬に時期を遅らせるべきだとの声が、政府・自民党内に浮上した。

 中旬は外国訪問などが立て込み、新体制を整えるには時間的余裕が乏しいとの判断が背景にある。首相は今週末から夏休みに入る予定で、秋の政治日程について熟慮する見通しだ。

 首相は、人事を通じて政権浮揚を図った上で、衆院解散・総選挙の時期を探る構え。9日には、自民党の茂木敏充幹事長、遠藤利明総務会長、公明党の山口那津男代表と首相官邸で相次ぎ会談した。今後の政権運営について意見交換したとみられる。

 松野博一官房長官は記者会見で、人事の時期について「首相の専権事項だ」と述べるにとどめた。

 お盆明けは、18日に米ワシントン近郊のキャンプデービッド山荘で日米韓首脳会談が開かれる。その後は2024年度予算案の概算要求が予定され、東京電力福島第1原発の処理水の海洋放出を巡る政治判断も迫る。

 9月に入っても、上旬はインドネシアで東南アジア諸国連合(ASEAN)関連首脳会議、インドで20カ国・地域(G20)首脳会議と、重要な外交日程が続く。11日ごろの帰国後、19日から米ニューヨークで始まる国連総会の一般討論演説に出席するまでの間に、首相は人事のタイミングを模索していた。

 ただ、岸田派が14、15両日に夏季研修会の実施を決め、日程の窮屈感はさらに強まった。政府筋は「人事は帰国後の9月最終週でいい」と指摘。自民党関係者も「9月下旬の可能性が出てきた」と語った。

 とはいえ、人事が遅れれば秋に想定される臨時国会の召集時期もずれ込む。物価高対策のための23年度補正予算案を求める声が出始める中、首相周辺には「国会召集を遅らせるのは得策ではない。人事は9月中旬に済ませるべきだ」との意見も根強い。

 人事では、茂木氏の処遇が焦点。マイナンバーカード問題で批判を浴びる河野太郎デジタル相、週刊文春で家族を巡る疑惑が報じられた木原誠二官房副長官らの去就にも注目が集まる。首相は夏休みを利用して人事構想を練るとみられる。

8726OS5:2023/08/10(木) 11:09:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/f6932371a0c7f3562ecc970cb73464d3170cecb1
安倍派新体制協議、塩谷、下村両氏はまた物別れ
8/10(木) 10:31配信

産経新聞
下村博文氏(左)と塩谷立氏

自民党最大勢力である安倍派(清和政策研究会、100人)の塩谷立、下村博文両会長代理は10日午前、会長を務めた安倍晋三元首相死去後の新体制を巡り国会内で協議したものの、8日の協議に続き物別れに終わった。

関係者によると、塩谷氏は8日と同様に会長不在のまま派の意思決定を担う「常任幹事会」を新設した上で、自らがトップの「座長」に就くことを提案した。これに対し下村氏は座長ではなく会長になるべきだと主張し、両氏は折り合わなかった。16日にまた協議する。

8727OS5:2023/08/10(木) 19:28:23
https://news.yahoo.co.jp/articles/554c84249ee53452c82817e3a5e246a4ca1d81a1
自民安倍派、後継体制で議論平行線 「塩谷座長」案に下村氏反対
8/10(木) 18:22配信

毎日新聞
自民党

 自民党安倍派の塩谷立、下村博文両会長代理は10日、安倍晋三元首相の死去後の後継体制を巡り、国会内で会談した。塩谷氏は、新会長を置かないまま自身が「座長」に就任し、「集団指導体制」の実質的な取りまとめ役を果たす案を示したが、下村氏は反対し、議論は平行線をたどった。17日には派閥の議員総会が予定されており、両氏は16日に改めて協議する。

 関係者によると、塩谷氏は会談で、当面は萩生田光一政調会長や西村康稔経済産業相ら「5人衆」を含む集団指導体制とした上で、その意思決定機関として「常任幹事会」を新設することを提案。自身が常任幹事会の座長に就く考えを示した。下村氏は常任幹事会の設置には理解を示した一方で、座長については「座長ではなく会長を決めるべきだ」と反発。8日に続く両氏の会談だったが、この日も意見の一致をみなかったという。

 塩谷氏は、常任幹事会の構成人数について「(既存の幹事会よりも)数を多くしたい」との意向を示したといい、今後派内の意見を踏まえた上で人数や人選の調整を進める見通し。

 安倍氏の死去後、ベテランの塩谷、下村両氏が暫定的な派閥の取りまとめ役を担ってきたが、今秋にも想定される内閣改造・党役員人事に向け、今月20、21両日に長野県内で開く派閥研修会の前には「新体制を決めるべきだ」との声が派内には根強い。早期の会長選出を求める声は下村氏以外からも上がっており、16日の協議で両氏が一致点を見いだせるかは不透明だ。【畠山嵩】

8728名無しさん:2023/08/10(木) 19:41:03
https://news.yahoo.co.jp/articles/628343f403fb09655820cbfda7192944c9115ea9
木原誠二官房副長官に公選法違反の疑い 衆院選の選挙事務所家賃を不記載
8/10(木) 11:12配信

文春オンライン
木原氏 ©時事通信社

 木原誠二官房副長官(53)が、2021年の衆院選で提出した「選挙運動費用収支報告書」に、選挙事務所の家賃支出を記載していないことが「文藝春秋」の取材で分かった。公職選挙法違反の疑いがある。

【写真】公選法違反の疑いのある木原誠二官房副長官の東久留米事務所

 木原氏は「総理の懐刀」と呼ばれる一方で、妻が、過去に結婚していた男性の不審死を巡って、重要参考人として警察から事情聴取を受けていた疑惑を「週刊文春」が報じている。

 今回、新たに発覚したのは、木原氏が東久留米市内に置いた選挙事務所を巡る疑惑だ。

「3階建てオフィスビルの1階部分にあり、ビルを所有するのは市内の建設会社A社です。代表取締役を務めるのは、自民党の東久留米市議でもあります。2021年の選挙では、街頭演説会の司会を務めるなど、 木原選対の“実働部隊”として活動していました」(地元関係者)

3年以下の禁錮又は50万円以下の罰金
 選挙事務所については設置主体などが公職選挙法で厳格に定められている。「候補者個人」と「候補者届出政党」の二者は事務所を設置することができる。

 自民党関係者が語る。

「自民党として届け出た選挙事務所は東村山市にあります。日ごろから、木原氏が政治活動を行うための地元事務所でもある。木原氏が代表を務める『自民党東京都第20選挙区支部』など各政治団体の所在地にもなっています」

 公選法では政党が設置できるのは一箇所だけと定めている。つまり、東村山市の事務所は自民党の選挙事務所、これに対してA社が所有するビルに入っている東久留米事務所は、木原氏が候補者個人として届け出た選挙事務所ということになる。

 東村山事務所の家賃は選挙期間中に限らず、毎月、第20支部が所沢市の不動産会社に支払っている。他方、選挙期間中に借りた東久留米事務所の家賃は木原氏個人が支払う必要がある。ところが、木原氏が東京都選挙管理委員会に提出した「選挙運動費用収支報告書」には、東久留米事務所の家賃の支出が記されていないのだ。

 公選法に詳しい神戸学院大学の上脇博之教授が語る。

「家賃を支払っているにもかかわらず、報告書に記載していないとすれば、公選法違反の虚偽記入罪に当たる。3年以下の禁錮又は50万円以下の罰金が科せられます」

事務的ミスを認めた木原氏
 当事者たちはどう答えるのか。A社に事務所の賃料や賃借期間について尋ねたが、期限までに回答はなかった。

 木原事務所に書面で尋ねると、弁護士を通じて下記のように回答した。

「令和3年の総選挙における選挙事務所は、候補者の事務所は東村山事務所(東村山市廻田)です。候補者届出政党の事務所は、東久留米事務所(東久留米市幸町)です。しかしながら、届出時の事務的なミスにより、候補者届出政党の事務所を東村山事務所として届け出ていました。(編集部注・届け出時に提出した書類の)訂正について選管に確認すると承知しています」

 東久留米事務所は「候補者の事務所」でないため、木原氏が家賃を負担する必要が無いとする主張だろう。だが、この回答も重大な問題を孕んでいる。

 前述のように東村山事務所は、木原氏が代表を務める第20支部が、選挙期間中以外でも不動産会社に毎月の家賃を支払っている。だが、公選法上は、「第20支部の財布」と、「木原氏の財布」は全く別のものとみなされる。

「第20支部が借りている東村山事務所を木原氏個人が選挙事務所として使った場合、家賃を支払っていればその支出を、無償提供されていればその旨を選挙運動費用収支報告書で報告しなければなりません。その記載が無い以上、木原氏が届け出た選挙事務所が東村山であった場合でも、公選法に違反する疑いがあります」(前出・上脇氏)

 この点を改めて木原氏に尋ねると、こう回答した。

「念のため選管に確認いたします」

 だが、木原氏を巡る公選法違反疑惑はこれだけではなかった。

 8月10日に配信した「文藝春秋 電子版」の オリジナル記事 では、東久留米事務所を巡る疑惑の詳細に加えて、別の問題である“ヤミ選挙事務所”疑惑についても報じている。

「文藝春秋」編集部/文藝春秋 電子版オリジナル

8729OS5:2023/08/11(金) 22:51:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/9038a37732ca8fe1b64411693fb8b280c17a0349
自民に「国交相」奪還論 内閣改造、公明と新たな火種
8/11(金) 7:13配信

時事通信
記者会見する公明党の北側一雄副代表=10日午前、同党本部

 岸田文雄首相が9月中で検討する内閣改造に向け、自民党内で国土交通相ポストを公明党から奪還すべきだとの声が強まってきた。

【図解】公明党が経験した閣僚ポスト

 全国の公共事業を差配する巨大官庁のトップを10年以上、公明に独占され、抜群の集票力を誇ってきた建設・運輸業界を侵食されかねないとの危機感からだ。ただ、公明は譲らない構えで、自公関係の新たな火種となりそうだ。

 「そろそろ返してもらわなければならない。ひさしを貸して母屋を取られてはならない」。自民の閣僚経験者は、ポスト奪還に向け語気を強めた。

 「福祉の党」「環境の党」を掲げる公明は、1999年の連立政権参加から2009年の野党転落までの約10年間、国交相以外にも厚生労働相や環境相などを担った。ただ、旧民主党から政権を奪還した12年末からは公明議員4人が連続して国交相に就いている。

 これに対し、自民は08〜09年の金子一義氏が最後の国交相。同党現職議員に国交相経験者が皆無となり、かつて誇った建設・運輸業界への影響力は衰えつつある。奪還論は支持者からも出ており、党幹部は「今秋の内閣改造が流れを変えるタイミングだ」と語った。

 とはいえ、公明にとって国交相ポストは魅力的だ。党関係者は「さまざまな業界から陳情が寄せられ、人脈が広がる」と指摘。自民関係者によると、22年8月の前回改造時に首相は公明に閣僚ポストの変更を持ちかけたが、断られたという。

 日本維新の会の攻勢に直面し、次期衆院選で議席減の危機にひんする公明は、国交相ポストについて「これからも重要だ」(山口那津男代表)と死守の姿勢を強める。国交相経験者の北側一雄副代表は10日の記者会見で「わが党に非常にふさわしいポストだ」と強調した。

 衆院選の候補者調整がもつれ、公明は5月、東京都内の選挙協力を解消すると自民に通告。両党に歩み寄りの動きはあるものの、亀裂の修復には至っていない。公明関係者は「自民がポスト奪還にこだわれば、自公関係の溝はさらに広がる可能性がある」と自民をけん制した。

8730OS5:2023/08/12(土) 23:51:07
困難とユーか よほど勝てる状況じゃなければ 解散する必要はないわけで


https://news.yahoo.co.jp/articles/47201598e470d40edfd44a7372e9f1ffd74e11ec
年内解散、困難の見方 政権立て直しへ人事カギ 岸田首相思案の夏休み
8/12(土) 7:10配信

時事通信
富山県での視察を終え、記者団の質問に答える岸田文雄首相=10日、同県射水市(代表撮影)

 岸田内閣の支持率下落が続く中、年内の衆院解散・総選挙は困難との見方が、与党内で強まってきた。

 岸田文雄首相(自民党総裁)は、内閣改造・党役員人事で刷新感を印象付け、政権浮揚につなげたい考えだが、思惑通りに進むかは不透明。11日からの夏休みは、政権立て直しに向け、思案を重ねる機会となりそうだ。

 首相は10日、視察先の富山県射水市で記者団に対し、今後の政権運営について「先送りできない課題に取り組み、答えを出していく」と強調。9月中で検討する人事は「適材適所で考えていきたい」と語った。

 首相は来年9月までに衆院選で勝利し、同月の任期満了に伴う党総裁選を無風で乗り切るのが基本戦略。先の通常国会でも解散を模索した。この時は時期尚早と判断して見送ったが、衆院議員の任期は10月末で折り返しを迎えることから、党内では「首相は年内解散を探っている」(関係者)との見方がなお強い。

 ただ、政権を取り巻く環境は厳しさを増している。マイナンバー問題は収束の兆しが見えず、8日に公表した総点検の中間報告でも累計8000件超の誤りを確認。秋本真利衆院議員が収賄疑惑で離党し、松川るい女性局長らのフランス研修も「まるで観光」と批判を浴びた。首相側近の木原誠二官房副長官も、自身や家族を巡る疑惑が相次ぎ報じられている。

 時事通信の8月の世論調査で内閣支持率は26.6%に下落し、5カ月ぶりに「危険水域」とされる2割台に突入。自民党支持率も21.1%に落ち込んだ。政界には、内閣と党の支持率の合計が「50」を切ると政権維持が困難になるという、故青木幹雄元官房長官が唱えた「法則」がある。岸田内閣の発足以降、これを割り込んだのは今回の「47.7」が初めてだ。

 調査結果を受け、首相周辺は「厳しい」と絶句。党内には「解散などできるわけがない」(閣僚経験者)との認識が広がる。今秋の解散を想定して衆院選の準備を進めてきた公明党からも「年内は無理だ」(重鎮)との声が漏れる。

 政権立て直しのカギを握るのが人事だ。自民党内では「政権の顔ぶれを刷新しなければ状況は好転しない」(幹部)との見方が強く、茂木敏充幹事長や河野太郎デジタル相らの去就が焦点となる。ただ、党関係者は「政権の体力は落ちており、大幅な人事は難しい」と指摘する。

 首相は人事に続き、2023年度補正予算案の編成も検討。10月に臨時国会を召集し、着実に成果を積み上げることで国民の信頼回復を図る考えとみられるが、マイナ問題などで野党の追及を受けるのは必至だ。11月末には総点検の「最終報告」も控えており、政権の先行きは見通せない。

8731OS5:2023/08/15(火) 19:16:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/b293e60eec0e9c2406686cad96444ebbccd728d4
ダークスーツ着込み、首相の半歩後ろを…政権の命運をも左右する最側近たちの役割とは
8/15(火) 5:01配信

読売新聞オンライン
 [New門]は、旬のニュースを記者が解き明かすコーナーです。今回のテーマは「首相秘書官」。

 ダークスーツを着込み、国会では背後からメモを差し入れ、移動の際には資料でふくれあがったカバンを手に半歩下がって付きそう――。常に首相と行動を共にし、黒子として支える首相秘書官の姿は、テレビニュースなどでもおなじみだ。時に政権の命運をも左右する首相の最側近たちの役割を探る。

国会答弁や政策立案 会食にも随行
 首相秘書官は首相が任命する特別職の国家公務員で、政権運営全般を見渡す「政務」と、各省庁から出向し官邸と省庁のパイプ役となる「事務」に分かれる。事務担当は当初、外務、財務、警察の3省庁出身者が基本業務を担っていた。第1次石油危機を契機に通商産業省(現・経済産業省)が加わり、官邸主導が強化されてからは、厚生労働省などからも出向している。

 事務担当には、各省庁の課長級以上の「エース格」と目される官僚が起用され、首相の理念実現に向け、国会答弁の調整や重要政策の立案などに携わる。日替わりで会食先などにも随行し、年末年始なども緊急時に備えて首相と過ごすこともある。

 首相が退陣すると、事務担当は職を解かれて出身省庁に戻るのが通例だ。牧原出・東大教授(行政学)は、「その後の昇進などを含めた秘書官経験者の役人人生は、退陣後の首相の影響力にも左右される。ひとたび秘書官になれば、首相経験者が政治力を持つ限り一蓮托生(いちれんたくしょう)だ」と話す。

ホテル住まい、睡眠2時間…「鉄の団結」
 一方、政務担当は秘書官の筆頭格で、与党幹部や政財界との政策のすりあわせなど、多岐にわたる首相の政治活動を支える。そのため首相の理念を熟知する人物が求められ、事務所秘書や親族などが就くケースが多い。

 歴代内閣では、政権運営の要となる“大物”もいた。小泉内閣の政務秘書官だった飯島勲内閣官房参与は、首相が1日2回、テレビカメラの前で発言するメディア戦略などを考案し、小泉氏の発信力を生かして高い政権支持率を維持した。今井尚哉内閣官房参与は安倍内閣で事務・政務双方の秘書官を経験し、「1億総活躍社会」など看板政策の立案に携わったほか、政局でも参謀として首相を支えた。

 飯島氏は秘書官時代、官邸近くのホテルに泊まり込み、1日約2時間の睡眠で政権を支えた。政権発足から間もない2001年9月の米同時テロでは、飯島氏が事務秘書官らを指揮し、国内外の情報収集に奔走した。未曽有の事態を一丸となって乗り越えた“チーム飯島”は「鉄の団結」(飯島氏)を誇ったという。

(写真:読売新聞)

 飯島氏は、内閣改造時に閣僚候補の政治資金や過去の発言を調べる“身体検査”も徹底し、長期政権の実現に寄与した。飯島氏は「小泉内閣では、本人の政治資金疑惑で辞任した閣僚は一人もいなかった」と振り返る。

8732OS5:2023/08/15(火) 19:17:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/b8c40fa191958b80ca368db193dde59e9f866c5a
「岸田総理には必ずいつかやり返す」木原問題、エッフェル塔写真炎上で大逆風の岸田政権に菅・二階両氏ら“非主流派”が虎視眈々「やるときは一気にやって、奪い返すぞ」
8/14(月) 8:01配信

集英社オンライン
集英社オンライン

支持率の下落傾向が止まらない岸田政権。一方、この混乱を機に「政局を仕掛けてくるのでは」と、その動向に注目が集まっているのが、菅義偉前首相、二階俊博元幹事長らの「非主流派」だ。両氏による岸田文雄首相批判は止まらないようで…。

【画像】具志堅用高と笑顔でツーショット写真におさまる今井絵理子議員(本人Facebookより)

木原氏、取材対応を一時再開も「違法風俗」報道で再び雲隠れ
ここ1ヶ月、岸田政権を最も動揺させているのが、首相最側近にして“陰の総理”とも言われる木原誠二官房副長官をめぐる報道だ。
木原氏は「週刊文春」で妻の元夫の不審死についての疑惑を報じられて以降、約1ヶ月にわたり、記者が接触できない首相官邸の裏口からの出入りを続けている。日々慣例として行われてきた番記者による取材も「家族のケアが必要」という理由で応じていない。

首相の外遊にも同行せず、松野博一官房長官が不在時の定例会見の代行もしない木原氏には、「副長官としての責務を果たしていない」と党内外から批判が噴出。こうした声を気にしてか、8月7日には突然、この1ヶ月間応じていなかった番記者からの取材対応を再開した。

全国紙政治部記者が明かす。

「午後6時半ごろ、いきなり『6時40分から取材に応じる』と幹事社を通じて連絡があり、各社の記者はあわてて官邸のエントランスに集まりました。
そこに現れた木原氏は何事もなかったかのように、いつもの上から目線で開口一番、『なんか、ある?』と言い放ちました。1ヶ月、取材に応じなかったことの釈明や謝罪はなし。突然の連絡だったので、木原氏とは初対面の記者も多数いて、一連の報道についての質問は出ませんでした」

翌8日も取材に応じたものの、9日には「文春オンライン」が、木原氏が違法な“本番行為”が横行する風俗店の常連だったと報道。
すると、「再び取材対応がなくなり、お盆明けも『取材対応は難しい』と各社に連絡してきました」(前出の全国紙政治部記者)
木原氏が「休む」と各社に連絡してきた10日にも、衆院選の「選挙運動費用収支報告書」に事務所の家賃支出を記載していないという公職選挙法違反の疑いが「文春」に報じられたが、木原氏はコメントを避けたままだ。

相次ぐ報道のなか、この記者は、木原氏の明らかな変化を感じ取ったという。

「記者団の前に現れたときは平静を装っていましたが、かなりやせたのは明らかでした。9月にも行われる見通しの内閣改造では、副長官を外される可能性が高い。連日の報道で、心身ともにまいっているのではないでしょうか。“影の総理”のピンチは、すなわち政権のピンチです」

8733OS5:2023/08/15(火) 19:17:58

10月22日総選挙の憶測も、大逆風で解散は先送り?
木原氏をめぐる問題以外でも、政権への逆風は強まるばかりだ。

「松川るい、今井絵理子両参院議員のフランス視察をめぐる炎上が収まりません。
松川氏が連れていった子どものお世話を現地の大使館にさせていたことや、研修日程がスカスカだったことも報じられました。松川氏のお膝元の大阪は、ただでさえ維新に押され、自民が苦戦しているだけに、地元はおかんむり。松川氏は、エッフェル塔ポーズを一緒に撮った地元・大阪の女性議員に謝ろうと電話をかけても、出てもらえなかったとか。
自民党枚方市支部は、松川氏を選挙区支部長から更迭するよう、茂木敏充幹事長に要求しました」(自民党関係者)

6月の衆院解散を見送った首相は、秋の解散・総選挙を検討しているとみられていたが、その戦略にも暗雲が立ち込めてきた。

自民党の中堅議員がため息をつく。

「当初は9月後半にも召集する臨時国会の冒頭で解散し、10月22日投開票というスケジュールがささやかれてきました。
選挙区の『10増10減』にともなう候補者調整も落ち着き、『1票の格差が生じている違憲状態を早く解消する』という名目での解散があり得るのでは、との見立てです。
しかし、ここまで逆風が吹くと、総理が解散権を行使できるかはわかりません」とため息をつく。

菅氏「総理がリーダーシップをとらないとダメ」岸田首相をチクリ
こうしたなか、動向が注目されているのが、菅前首相や二階元幹事長ら「非主流派」だ。

「菅氏、二階氏が森山裕選挙対策委員長も交えて7日夜、日本料理店で会食しました。定期的な会合ですが、約2時間にわたって、ピンチに陥っている政権運営や、今後の政局について意見を交わしたとみられています」(全国紙政治部記者)

そもそも菅氏、二階氏ともに岸田首相とは距離があるというのは、永田町では衆目一致した見方だ。
菅氏が首相時代にコロナの感染拡大や東京オリンピック開催をめぐる混乱で支持率を下げるなか、岸田氏は早々に自民党総裁選への立候補を表明。当時、幹事長を5年以上務めていた二階氏を念頭に「党役員の任期は1期1年、連続3期まで」とする党改革案を掲げ、これによって追い込まれた菅氏は総裁選への出馬を断念した。

それ以来、「非主流派」となった菅・二階両氏は、岸田首相の政権運営に辛らつだ。
菅氏はここ最近、マイナンバーをめぐる政権の迷走を横目に、「俺が総理のときには、俺が陣頭指揮をとって、総務省や厚労省にコロナワクチン接種施策を進めさせた。マイナンバーだって、デジタル庁、総務省、厚労省が関わるんだから、総理がリーダーシップをとらないとだめだろう」と、周辺の前で岸田首相をチクリ。

一方の二階氏も岸田氏について「周囲への根回しが足りない。自分だけ目立てばいいってもんじゃない」などと批判する。

「菅氏と二階氏は、木原氏の妻が重要参考人として事情聴取を受けていたときに、それぞれ官房長官、幹事長を務めていました。当然、事件についての動きは熟知しているはずで、岸田政権を一気に追い込める弱みを握っているとも言えます」(全国紙政治部記者)

非主流派のベテランのひとりは逆襲を誓って、こうつぶやく。

「岸田総理には、必ずいつかやり返す。やるときは一気にやって、奪い返すぞ」

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

8734OS5:2023/08/15(火) 19:18:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/2365dae6f4f45a3b5e803098fc09fe61a2650748
自民党安倍派の新体制巡り両会長代理が平行線…塩谷氏は「座長」案、下村氏は「会長」専任求める
8/10(木) 22:15配信

読売新聞オンライン
(写真:読売新聞)

 自民党安倍派の塩谷立、下村博文両会長代理は10日、派閥の新体制について、国会内で会談した。塩谷氏は事実上の代表と位置づける「座長」に自身が就く案を主張する一方、下村氏は「会長」の選任を求めて互いに譲らず、平行線に終わった。塩谷氏側は17日の派閥会合で了承を取り付けたい考えだが、決着するかどうかは不透明だ。

 会談は約40分行われ、塩谷氏が派の運営を主導する「常任幹事会(仮称)」を設置した上で、自身が座長に就く案を説明した。これに対し、下村氏は会長を決めるべきだと主張した。両氏は8日にも協議していたが、再び物別れとなり、16日に改めて協議する予


1
/
2

塩谷立氏

定だ。

 新体制を巡っては、塩谷氏が3日、高木毅国会対策委員長、萩生田政調会長、世耕弘成参院幹事長、松野官房長官、西村経済産業相の「5人衆」と都内で会談。会長を不在にしたまま、塩谷氏を座長に位置づける案をまとめていた。

 派内では「下村氏の主張が正論だ」(中堅)として、新会長の選任を求める意見もある。ただ、内閣改造・党役員人事が9月11〜13日の間にも行われるとの見方が強まる中、「一刻も早く新体制を発足させるべきだ」(若手)として「塩谷座長案」での早期決着を求める意見が広がっている。

8735OS5:2023/08/15(火) 20:05:55
https://news.yahoo.co.jp/articles/5d54bd7f4d584ca5f6a5c1c53e5800a7d24b9328
16日に安倍氏追悼ゴルフ 首相が不参加 台風直撃で危機対応優先 世論の批判を回避 
8/14(月) 18:51配信

カナロコ by 神奈川新聞
岸田文雄首相(資料写真)

 岸田文雄首相は14日夜、森喜朗元首相らが16日に企画した安倍晋三元首相の「追悼のゴルフ」(安倍派関係者)への参加を取りやめることを決めた。首相にとっては夏休み期間中だが、台風7号の日本直撃が確実な情勢下で危機対応を優先した。「党重鎮より国民へ目を向けるべきだ」(公明党議員)など与党内からも自重を促す声が上がっており、世論の批判を浴びるリスクも勘案したようだ。  

 関係者の話を総合すると、開催は安倍氏の派閥の先輩である森氏らが呼び掛け人。首相経験者の小泉純一郎氏、自民党副総裁の麻生太郎氏も参加予定だった。場所は安倍氏が好んで利用していたという山梨県内のゴルフ場。15日には夕食会もセットされ、「その場で内閣改造や党役員人事、望ましい総選挙の時期を話し合うのでは」(自民議員)との観測も呼んでいた。

 首相は11日から16日までを夏休み期間とし、15日の全国戦没者追悼式と閣議以外、公務は原則として外している。12、13日に予定していた家族同伴の静岡県での農山漁村への交流宿泊は台風に備え取りやめた。

神奈川新聞社

8736OS5:2023/08/16(水) 09:39:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/e13ad7dbbbf08a53a2495f7d5ac08460d98fd7fe
「ポスト岸田は岸田」という政界で名前があがるダークホース 石破、河野、小泉、茂木ではない「国民人気ほぼゼロ」の意外な大臣が
8/16(水) 6:02配信

デイリー新潮
政界人気の低い3人
低空飛行を続ける岸田政権

 8月5・6に実施されたJNNの世論調査で、ポスト岸田にふさわしい自民党議員について聞き取りしたところ、1位・石破茂元幹事長16%、2位・河野太郎デジタル相16%、3位小泉進次郎元環境相14%……といった順番で岸田首相は5位で5%だった。一時に比べれば内閣支持率は下げ止まっているものの、再び上昇に転じる要素はなく、秋以降はさらに苦しい政権運営を迫られそうなのだが、一方で政界では「ポスト岸田は岸田」との声があがっているという。

【写真を見る】「ロールスロイスの男」に呼び出される岸田首相、「国民人気ほぼゼロ」の意外な大臣など

「JNNの今回の調査については、石破、河野、小泉の各氏の国民人気の高さを改めて感じました」

 と、政治部デスク。

「一方でこの3人は永田町ではあまり人気がありません。各人に共通するのは、派閥やグループの面々の面倒をちゃんと見ているという声が聞こえてこないこと。石破氏については“2021年の総裁選に出馬できなかったのが良くなかった。終わった人だ”と評する人がいますね。小泉氏は無派閥ですが、彼のために尽力したいと言っている人を見たことはないですね。実際にはいるのかもしれませんが」(同)

下げ止まったが
「政界の常識は国民の非常識」という言葉をなぞるような調査結果だったということになるだろうか。

 圧倒的な国民的人気を背景に総裁選に地滑り的勝利を収め、首相の座に就くというやり方がないわけではないが、永田町での人気がある程度なければその座を射止めることは難しいだろう。

「仲良しクラブとしての派閥が機能している以上、その内部を固め、他派閥の幹部とも気脈を通じ、協力体制を築いておくということが総裁への必須ルートでしょう。国民的人気で突っ走れるのは自民党が政権を失うとか、そういう危機的状況だけです。石破、河野、小泉が浮上するのはそういうタイミングでしょうが、今はそうではありません」(同)

 一方、内閣支持率に目を転じると、

「日韓首脳会談、ウクライナ電撃訪問、G7広島サミット開催とトピックの続いた5月をピークに、マイナンバーカードでの不手際などがあり、内閣支持率は下落を続けました。さすがに下げ止まったかなというところですが、“再び上昇に転じる要素もないよね”というのが永田町の住人らの一致した見解のように感じます」(同)

ほくそ笑む茂木幹事長
 9月半ばには内閣改造、党役員人事が行われる予定だ。

「それで支持率をぶち上げて解散総選挙に打って出ようというスタンスではありません。5月時点で解散があれだけ取り沙汰されていたことを思うと、何があっても驚きはありませんがね」(同)

 そういった体たらくにほくそ笑んでいるのが、茂木敏充幹事長なのだという。

「支持率が低下すれば自分にお鉢が回って来る可能性が高まるからということのようです。かねて首相への意欲を隠さず、岸田首相、麻生太郎副総裁と自分を並べて、三頭政治などと称してしまうあたりが失笑を買ってきました。自身が領袖を務める平成研究会を十分まとめられていないので岸田首相は脅威には感じていないようですが。岸田首相を支える姿勢を鮮明にする麻生氏からは“変な気を起こさず、岸田を支えろ”と告げられているようです」(同)

 ちなみに先のJNNの調査では、茂木幹事長は6位で2%と、岸田首相の後塵を拝している。

8737OS5:2023/08/16(水) 09:39:23
ダークホース
 他方、安倍晋三元首相の死去から1年が経過したものの、最大派閥である安倍派は突出した存在がおらず、トップを決められずにいる。

 内閣支持率は低空飛行を続けるが、岸田首相にとって強力なライバルがいないという状況のようだ。

「そうですね。来年9月の総裁選再選に向けてのらりくらりと政権をかじ取りしていくなか、党内で“ポスト岸田は岸田”のムードが出来て行くことを狙っているのかもしれません。実際、そのように指摘する声は少なくないですからね。首相をやりたいと言っている人はたくさんいますけれど、推薦人が確保できて見切り発車で出馬したとしても惨敗でもしたら政治生命を失いかねず、二の足を踏む候補の方が多い印象です」(同)

 有力候補が見当たらず、「ポスト岸田は岸田」の声が高まりそうな気配があるなか、ダークホースの存在を指摘する、こんな声も聞こえてきた。

「加藤勝信厚労相ですね。政界では嫌われていないし、元財務官僚として霞が関のこともわかっているので河野氏や茂木氏と違って当たりも柔らかいと言われています」(同)

「岸田支持」の理由
 先程触れた世論調査では、加藤氏の名前が上位にはあがっていない。失礼ながら、現時点での国民人気はゼロに等しいのだが……。

「どうしても岸田首相ではダメだとなったときに、各派閥が一番まとまりやすいのが加藤氏だと言われています」(同)

 平成研所属で、トップの茂木氏とは同年齢だ。

「派閥の総裁候補として茂木氏が素直に認めるとは到底思えませんが、先ほどもお話したように茂木氏が派内を掌握しているとは言い難いので、加藤氏にチャンスがないわけではない。加藤氏は普段から慎重なタイプではありますが、首相への意欲を隠すことはありません。安倍派所属の萩生田光一政調会長とは親しい間柄ですね。麻生氏も含めて党内の重鎮は軒並み“加藤ならやれる”と見ているようです」

 それでも麻生氏が「岸田支持」を堅持しているのは、かつて自身が所属した宏池会を率いる岸田首相へのシンパシーもあるのだろうか。

「そもそも副総裁をやってほしいと岸田首相に頼まれていますからそれを裏切れないということでしょうし、一番の動機は勝ち馬に乗ろうとしているのだと思いますよ(笑)。主流派はやはり美味しいですからね」(同)

デイリー新潮編集部

新潮社


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