したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

近畿 地方議会・首長,政治・選挙スレ

1とはずがたり:2008/10/21(火) 02:04:42

統一地方選スレから近畿のネタを独立させます
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1042226470/l40
合併ネタはこちら
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1066974699/l40
京都ネタはこちらだけど選挙関係はややこしいし定着しなかったので概ねこのスレへ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1187488248/l40
奈良ネタもこちらだけど選挙関係はややこしいし定着しなかったので概ねこのスレへ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1178710048/l40

7579OS5:2023/03/27(月) 01:04:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/699699899f448dbc797b5ae27f39b2ef0bca5324
大阪市長選で維新、府市一体を強調「背水の陣」に他党警戒
3/26(日) 21:34配信



産経新聞
大阪市長選候補の街頭演説を聴く人々=26日午後、大阪市北区(甘利慈撮影)

26日告示された大阪市長選は、4月6日の任期満了をもって政界を引退する松井一郎市長(日本維新の会前代表)の後継を決める選挙だ。維新は本拠地の大阪で知事選と合わせたダブル選の勝利に加え、今月31日告示の府議選、大阪市議選でそれぞれ過半数の議席獲得を目指す。全国政党化に向け、統一地方選後半戦も含めて600議席の目標を掲げており、馬場伸幸代表ら党の「顔」を懸けた背水の陣を敷く。

「成長し、安心して暮らせる大阪を府市一体でつくっていこう」

雨天となった26日、大阪市中央区の南海難波駅周辺で、地域政党「大阪維新の会」前代表でもある松井氏は市長選の新人候補の第一声に駆け付け、聴衆にこう呼びかけた。

大阪維新はダブル選での勝利に向け、市長選候補の知名度アップに躍起だ。選挙期間中は松井氏らが街頭演説で候補と並び、知事選とのセット当選を訴える。

統一選前半戦の焦点は、大阪市議選だ。大阪維新の吉村洋文代表(維新共同代表)は定数が今回83から81に減る市議選で過半数の議席獲得を目標に掲げ、達成できなければ代表を辞する意向を示す。

狙いは、党内の引き締めだけではない。

平成23年の党創設以来、市議会で過半数を占めたことがない大阪維新は政策実現のために公明党と協力してきた。過半数を得た場合は大阪維新のみで政策決定が可能になるが、自民党などは「首長ポストと議会の多数派を同じ政党が握れば二元代表制が機能しなくなる」と警戒感を募らせる。

大阪以外での党勢拡大に向け、馬場氏は統一選で地方議員を現状の1・5倍となる600議席以上に増やす目標を掲げ、達成できない場合は代表を辞任する考えだ。結果次第では「ポスト松井」の人材が執行部から消えるリスクをはらむ。(山本考志、北野裕子)

7580OS5:2023/03/27(月) 09:05:43
https://news.yahoo.co.jp/articles/5db11bcb157064d7ee58e6b4d4c39a04df8cea44
拡大路線の維新、兵庫が主戦場 統一選の候補を倍増 本拠地・大阪はもう飽和状態
3/27(月) 8:30配信
 兵庫県内でも近く始まる統一地方選で、日本維新の会の拡大路線が各地の選挙に波紋を広げている。全国政党化に向けて積極的に擁立を進める維新に対し、激戦を強いられる各党は警戒感を高める。前半戦(4月9日投開票)の県議選と神戸市議選、後半戦(同23日投開票)の4市町長選と11市町議選を前に、過熱する前哨戦を追う。(統一選取材班)

【写真】「地方の政治で維新は自民に負けていない」 吉村共同代表、兵庫で街頭演説


 「勝負の鍵を握っているのは間違いなく兵庫だ」

 2月下旬、神戸市内であった日本維新の会・県組織の決起集会。党幹事長藤田文武(42)は集まった立候補予定者らにげきを飛ばし、兵庫が「主戦場」になると訴えた。

 今回の統一選で維新は、全国の地方議員を1・5倍となる600人以上に増やす目標を掲げる。全国政党化に向けた足場を固める選挙として、積極的な擁立を進めている。

 本拠地・大阪は府市両議会とも第1党となり、議席数は既に飽和状態。大阪に次ぐ「第2の牙城」とされながら、議員数が約50人と大阪の5分の1にとどまる兵庫は、その「のびしろ」に期待が集まる。

 攻勢の裏には現状へのいら立ちもある。候補擁立を巡り、自民党県連が分裂した2021年の知事選で、維新は自民の一部議員が支援する知事斎藤元彦(45)を推薦。20年ぶりのトップ交代を後押ししたが、県議会の所属議員は現在4人しかいない。

 4年前の県議選は9議席を維持したものの、国政選挙や市長選へのくら替えで目減りし、本会議で代表質問ができる6人以上の「交渉会派」からも外れた。

 「知事与党なのに、われわれの訴えは(知事に)届いていない」。県組織代表の片山大介(56)は不満を口にする。「数は力。最低でも2桁の議席を確保する」と影響力の拡大を狙う。



 「まるで知事選の延長戦のようだ」。維新の擁立が本格化するにつれ、自民県議から懸念の声が漏れる。

 県議選で候補を立てる選挙区が、知事選で斎藤の対立候補を支えた自民県議の地元を狙い撃ちしたように見えたからだ。保守地盤で前回選は多くが無投票だった東播磨や北播磨、丹波地域の1人区で目立つ。

 維新は「刺客」を否定するが、自民側は神経をとがらせる。「無投票で当選できたら仲間の応援に回れるが、自分の選挙区に足止めされる。こちらの動きを止めたいのだろう」

 維新の立候補予定者の発表は昨年11月に始まり、3月になっても選定作業は続いた。党本部が課したノルマもあり、前回選に比べて公認候補は急増している。

 前回12人を立てた県議選は2・5倍の30人に増え、阪神間と神戸市内は全選挙区に擁立。初めて立てる選挙区も15ある。神戸市議選は2倍近い21人に。後半戦の市町議選も含めた総数は計89人で、自民の候補者数に次ぐ多さとなっている。



 維新にとって、強気の擁立はもろ刃の剣でもある。

 にわか仕込みの人材の質を不安視する声は党内からも上がる。2月には神戸市議選の候補予定者について「品位を損なう行為があった」と公認を取り消した。

 統一選で擁立する半数近くは新人で、地盤も知名度も乏しい。県組織の幹部は「大阪の実績を訴えるだけでは響かない」と危機感を持つが、県内でアピールできる実績は多くはない。

 このため県議選の立候補予定者の大半が、党の公約「身を切る改革」を中心に行財政改革の推進を前面に出す。看板をそろえ、浸透力を高める戦略で臨む。

 過去2回の国政選挙の県内比例票は、自民を上回りトップだったが、西宮や尼崎などの市長選では苦杯をなめた。前半戦の結果は、後半戦で推薦候補を立てる姫路市長選にも直結する。

 大阪市長松井一郎(59)の後継として代表に就いた馬場伸幸(58)が退路を断ち、主導する初めての本格選挙。「風」は吹くのか、維新関係者でさえ測りかねている。(敬称略)

7581OS5:2023/03/28(火) 11:43:33
https://news.yahoo.co.jp/articles/cdde5c1f9aca1343805ee938cda0236a473a82c1
維新の拡大路線で楽観ムード一転 きしむ「兵庫の保守王国」、守勢の自公に危機感 統一地方選兵庫県議
3/28(火) 7:30配信

神戸新聞NEXT
兵庫県議会自民党会派から離脱する議員から県知事選の立候補要請を受ける斎藤元彦氏(手前左)=2021年3月、、神戸市中央区下山手通4、兵庫県民会館

 「誰が出てきても受けて立つ」。3月上旬、北播磨を地盤にする自民党の兵庫県議は、選挙事務所開きで覚悟をにじませた。

【写真】斎藤元彦氏の応援に駆け付けた維新幹部ら

 2019年の前回選は無投票当選し、支持者の間には「今回も無風」と楽観ムードが漂っていた。だがその裏で、日本維新の会による候補擁立がささやかれ、程なくして現実となった。


■4年前にはなかった光景


 維新の拡大路線は、県議選の構図を一変させた。その象徴が、七つの選挙区で見込まれる「自民VS維新」の直接対決。いずれも1人区で、4年前には見られなかった光景だ。

 その大半は自民の公認・推薦候補が議席を守ってきた保守王国。しかし、維新の候補9人全員が当選(比例復活を含む)した21年の衆院選では、比例得票も維新に後れを取った保守地盤もあり、勢力図が揺らぐ。

 内閣支持率の低迷で求心力が低下する中、維新の攻勢を受ける自民は今回、政権でタッグを組む公明党との協力を重視する。県議選では前回選の約1・5倍の19人が推薦を受ける。

 昨夏の参院選兵庫選挙区(改選数3)で公明候補を推薦しており、「借りを返してもらう」とベテラン自民県議。組織力を誇る公明の協力で優位に選挙を進めたいとの計算が働く。

 一方の公明は、県議選の11選挙区で13議席の維持を狙う。ただ、いずれも維新候補と対峙(たいじ)することになり、公明関係者は「厳しいのはうちも同じ」と漏らす。

 「大阪都構想」の協力を前提に連携してきた維新との関係も「リセット」され、「自民の期待には応えるが、最優先はわが党の全員当選だ」と強調する。

     ◇

 県議会のいびつな構成も構図を複雑にする。

 21年の知事選で、自民会派は候補擁立を巡って分裂。維新とともに知事斎藤元彦(45)を支え、会派を出たグループと、対立候補を推したもともとの議員団とのあつれきは、いまだ解消されていない。

 自民の支持団体には合流を望む声が強く、ある地元選出の国会議員は仲介を買って出た。「選挙後、一つにまとまるなら協力する」。維新との一騎打ちに備え、支援を求める県議に交換条件を示し、了承を得た。

 一致団結が求められるのには事情がある。自民は県議選(定数86)で44人を公認・推薦する。分裂した2会派で今は過半数を維持するが、維新が伸ばせば主導権の一端を握られかねない。

 県幹部は県側のスタンスを解説する。「維新の提案も取り入れるが、自民が反発しない範囲が前提。ただ、議席数の差が縮まれば前提も変わる」。決戦の行方は県政の軸足を左右する。

     ◇

 「地方から党勢を回復させるには、これ以上、議席を減らせない」

 旧民主党を源流とし、国政ではたもとを分かつ立憲民主党と国民民主党は今回、同じ危機感を共有する。県議会で現有4議席の立民は7人を立て、国民は現職1人が議席死守を狙う。

 県議会では、両党所属の議員が同じ会派で活動する。前知事時代、県政与党の一角を占めたが、先の知事選で対立候補を支援したこともあり、新知事就任後は是々非々で対応する。

 昨年末、知事との親密ぶりをアピールする宣材写真の撮影会があった。フレームに納まったのは、自民と維新、公明会派の議員たちで、立民と国民の姿はなかった。

 前回選で両党県組織の協力は、各選挙区で候補者が対決しない「すみ分け」にとどまった。崖っぷちに立つ今回は、立候補予定者の相互推薦にまで踏み込み、生き残りをかける。

 共産党は前回と同じ16人を公認し、議案提案権を持つ8議席を目指す。

 各党の思惑が交錯する前哨戦。審判後、議会の風景はどう変わるのか。(統一選取材班)

7582OS5:2023/03/28(火) 13:03:52
https://news.yahoo.co.jp/articles/9c27c3361e213fc9e2cd5445449817ca112e1476
なぜ今?IR争点化 維新・非維新のコントラスト鮮明 都構想なき大阪ダブル選
3/27(月) 20:48配信
産経新聞
4月9日投開票の大阪府知事・大阪市長のダブル選で、主要争点としてにわかに浮上した感があるのが、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致の是非だ。府市のトップを長く独占してきた地域政党「大阪維新の会」が政府・自民党とIR誘致を推進、すでに事業者選定や府市両議会の承認も終え、あとは国の認定を待つばかりとなっている。誘致自治体としての手続きはほぼ完了したともいえるIRが、「維新VS非維新」の対立軸として先鋭化した背景とは-。

【表でみる】大阪IRをめぐる動き

■対立軸示しやすく

「IRは争点じゃないんだけど、僕は正面から訴えていきます。相手はこれしか言わないから」

知事選で再選を目指す維新現職の吉村洋文氏(47)は23日、大阪市中央区の街頭演説でこう述べ、対立陣営のIR争点化について、受けて立つ構えを見せた。

今回の知事選では、非維新候補の5人がIRについて軒並み反対・慎重の姿勢を表明。市長選でも、事実上の一騎打ちとなる維新新人で元府議の横山英幸氏(41)と、無所属新人で元自民市議の北野妙子氏(63)がそれぞれ賛否の論陣を張る。

今回のダブル選で維新は支持者の間でも賛否が割れてきた看板政策「大阪都構想」の主張を封印。過去10年以上にわたって府市の行政運営を主導してきた「維新政治」の評価が選挙戦の底流をなし、論点がぼやける中で、対立のコントラストを最も鮮明にしやすかったのが、IRだったといえる。

■争点でないはずが…

そもそも大阪のIR誘致は平成22年、シンガポールのIR予定地を視察した維新創設メンバーの橋下徹知事(当時)が、アジア諸国との都市間競争の起爆剤にしようと発案。その後、政府・与党によりIR関連法が整備され、自民の安倍晋三政権と蜜月関係にあった維新顧問の松井一郎・大阪市長らが人工島・夢洲(ゆめしま)(同市此花区)の活用策として誘致を推し進めてきた経緯がある。

令和3年9月には米MGMリゾーツ・インターナショナルとオリックスの企業連合に事業者を決定。昨年3月、府市両議会で整備計画案が承認され、同4月には国への申請も済ませた。

もっとも、そこに至るまでは紆余(うよ)曲折があった。IR事業者の募集段階では、開業時期を9年3月末までとしていたが、新型コロナウイルス感染拡大のあおりで11年秋〜冬にずれ込んだ。夢洲の候補地では土壌汚染や液状化リスクも判明、市は土壌対策として当初想定になかった約790億円の公費負担を余儀なくされた。

IR開業により、府市が事業者から受け取る収入は年間1060億円と試算されているが、富裕層をはじめとするインバウンド(訪日外国人客)がコロナ禍で激減した後、どこまで回復するかはまだ見通せない。ロシアのウクライナ侵略に伴う世界的な燃料・物価高騰も、まだ「先の話」ともいえるIRの収支シミュレーションから、現実味を奪ってしまう。

こうした将来の不確定要素はそのまま推進派の維新に対する攻撃材料となる。それが「争点ではない」はずのIRが、争点となった背景にある。

■選挙結果が審査に影響も

吉村氏はダブル選で年間1兆円超と試算するIR開業後の経済波及効果(近畿圏)をアピールし、IRに伴う府市の収入を福祉や教育の政策に充てると強調。ギャンブル依存症対策として相談・治療体制や入場規制の徹底を挙げ、「府市一体の成長戦略でやっていきたい」と横山氏とのセット当選を訴える。

一方、知事選で反対派の急先鋒(せんぽう)となる無所属新人で元参院議員の辰巳孝太郎氏(46)=共産推薦=は「地域で使われるはずのお金がカジノに使われ、地域経済が落ち込む」と経済効果を疑問視。非維新勢力の結集を目指す政治団体「アップデートおおさか」が知事選に擁立した法学者で無所属新人の谷口真由美氏(48)も「カジノですったお金を教育や福祉に回すというのは大阪の気質に合わない」と指摘する。

ダブル選でIR反対陣営は「情報開示が不十分なまま強引な議会運営で手続きが進められた」と批判し、住民投票で民意を問うべきだと主張している。

誘致の是非を問う住民投票条例の制定案はこれまでも府市両議会で提案されたが、いずれも維新、公明の反対多数で否決。仮に反対派のトップが誕生した場合も、両議会での合意という難題が待ち受ける。

もっとも国はIR認定の審査のポイントとして「地域における十分な合意形成」を挙げている。今回のダブル選で反対の民意が示されれば、今後の審査に影響を与える可能性はある。

7583OS5:2023/03/29(水) 16:50:46
https://www.yomiuri.co.jp/local/wakayama/news/20230328-OYTNT50275/
<統一選2023>県議選情勢(下)
2023/03/29 05:00
選挙・和歌山
御坊 現元一騎打ちか

御坊市(定数1) 
 中村裕一63自元〈8〉 〈公〉
 楠本文郎68共現〈1〉  

 前回選では、元小学校教諭で市議を30年以上務めた楠本が、9選を目指した中村を247票差で破り初当選。県議選の1人区で共産候補が当選するのは戦後初で、大きな話題となった。今回も同じ2人の対決となる。

 1月に行われた御坊市議選で楠本の娘・香織が自民候補らを抑えてトップで初当選を果たすなど「楠本」人気は健在だが、楠本は、19日の事務所開きで「再選を確信するところまでにはまだ遠い」と気を引き締める。

 中村は昨年6月、早々に出馬会見を開き、着々と準備してきた。前回選は、保守分裂となった2016年の御坊市長選のしこりが残っていたが、今回は事務所開きに自民党元幹事長の二階俊博が出席し、挙党態勢を目指す。

新宮市(定数1)
 浜口太史56自現〈3〉 〈公〉
 上田勝之57無新   

 11年に現職を破って浜口が初当選し、その後2回が無風となっていた新宮市選挙区。元新宮市議の上田が挑む構図で、12年ぶりの選挙戦となりそうだ。

 上田は旧市時代を含めて7期市議を務め、21年の市長選にも挑戦するなど市内で高い知名度を誇る。2月下旬、新宮市内で開いた記者会見では「選択肢を作るべきだという声を多くいただいた」と出馬理由を強調した。

 4期目に挑む浜口は、12年にわたり県と市のパイプ役を務めた実績を訴える。自身も12年前、自民現職に無所属で一騎打ちを挑んで足場を築いただけに、上田への警戒を緩めない。

西牟婁で激戦予想
西牟婁郡(定数2)
 秋月史成54自現〈2〉 〈公〉
 高田由一59共現〈3〉
 三栖拓也36無新 〈自〉〈公〉

 戦後、無投票になったことがない選挙区。15年の選挙で敗れた高田が前回選で返り咲きを果たし、自民と共産で議席を分け合っていたところに、三栖が新たに名乗りを上げた格好だ。議員経験はないが、自民の推薦を得て保守層への浸透も狙う。高田と三栖は地盤が重なり、激しい争いが予想される。

9選挙区で無投票か
 読売新聞の調べでは3月25日時点で、海南市・海草郡、橋本市、有田市、田辺市、岩出市、伊都郡、有田郡、日高郡、東牟婁郡の計9選挙区で無投票となる公算が大きい。現行の定数42で行われた11年の県議選以降最多で、無投票当選議員は全体の半数近い20人に上る見込みだ。

〈注〉敬称略。並びは衆院勢力順などによる。氏名、投開票日現在の年齢、党派、新旧、当選回数。四角囲みは推薦政党。

7584OS5:2023/03/29(水) 16:52:06
https://www.yomiuri.co.jp/local/wakayama/news/20230328-OYTNT50042/
<統一選2023> 県議選情勢(上) 
2023/03/28 05:00
選挙・和歌山
この記事をスクラップする
 春の統一地方選・前半戦で4月9日に投開票される県議選(定数42)が、3月31日に告示される。14選挙区中、少なくとも5選挙区で選挙戦となる見通しだ。立候補予定者の顔ぶれや、各選挙区の構図を2回にわたり紹介する。(文中敬称略)

「18歳選挙権」世代、25歳にして立つ…ボランティアで興味・市民のために動く姿に憧れ
和歌山 衆院補選も視野

 和歌山市(定数15)
 井出益弘76自現〈10〉
 新島雄71自現〈7〉
 山下直也67自現〈7〉
 尾崎太郎57自現〈5〉
 森礼子54自現〈4〉
 林隆一60維現〈1〉
 岡本年永59維新
 浦平美博51維新
 岩井弘次65公現〈2〉
 小川浩樹56公新
 中尾友紀62公新
 奥村規子71共現〈4〉
 松坂美知子66共新 
 浦口高典68国現〈5〉
 加藤充也58参新
 長坂隆司66無現〈7〉
 片桐章浩61無現〈4〉
 藤本真利子69無現〈5〉

 県全体の定数の3分の1以上を占める選挙区。今回は現職12人と新人6人が立候補する見込み。衆院和歌山1区補選(4月11日告示、23日投開票)も見据えた選挙戦になりそうだ。

 現在6議席を占める自民は現職1人が引退予定で、残るベテラン現職5人が全員当選を狙う。同党は同じ和歌山市域を選挙区とする衆院1区補選に門博文を擁立しており、県連幹部の一人は「安定した候補で県議選を勝ち抜き、補選につなげたい」と語る。

 同じく補選に前和歌山市議の林佑美を擁立する維新は、現在の1議席から2増を目指し、現新3人が立候補する。県総支部幹部は「全員当選を目指しつつ、今後に向けて和歌山で政党名をアピールするチャンス」と意気込む。

 現在1議席の共産は2議席獲得を狙う。前回、前々回選も2候補を立てたが票の分配がうまくいかず党勢拡大はならなかった。前回選で649票差で落選した新人と現職の同じ顔ぶれで雪辱を期す。

 現在3議席の公明はベテラン現職2人が引退することを受け、和歌山市、田辺市で議員経験のある新人2人を新たに擁立し、現有勢力を維持する構え。国民民主も現職1人が6選を目指す。参政も新人1人を擁立し、県議選に初挑戦する。

紀の川 12年ぶり選挙戦か
 紀の川市(定数3)
 山田正彦81自現〈6〉 〈公〉
 坂本佳隆53自新    〈公〉
 杉山俊雄72共現〈1〉
 高田英亮78無新

 自民の岸本健が昨年2月、紀の川市長にくら替え当選したため欠員1となっていた。今回、自民、共産の現職に加え、前紀の川市議の新人2人が立候補を表明しており、2011年以来12年ぶりの選挙戦となりそうだ。

 新人のうち坂本は元沖縄・北方相の参院議員・鶴保庸介の秘書を長年務めたのち21年の市議選で初当選。高田は市議選で5期連続トップ当選を果たした実績の持ち主だ。

 自民現職の山田は7選を目指すが、共産の杉山以外は保守系で一部は地盤も重なるため票の食い合いが予想され、「全員が横一線」との声も聞かれる。

        ※  ※  ※

<注>並びは衆院勢力順などによる。氏名、投開票日現在の年齢、党派、新旧、当選回数。四角囲みは推薦政党。

7585OS5:2023/03/29(水) 17:21:15
https://sakisiru.jp/41829
ディズニー誘致「公約」、前川氏とのコラボで連続炎上…大阪自民、止まらない「学級崩壊」
「感性がズレてる...」頭抱える関係者
2023年03月28日 18:00




SAKISIRU編集部
統一地方選の前半戦で注目される大阪ダブル選挙(大阪府知事選、大阪市長選)がスタートしたが、大阪自民が序盤からネットで炎上する事態が相次ぎ、維新との決着をつける前に早くも逆風にさらされている。

「IR予定地にディズニーリゾート!」
まず物議を醸したのは大阪市内で張り出されたポスターと配布された機関紙の号外だった。その中で大阪市の人口島、夢洲地区へのディズニーリゾート誘致を掲げたことでネット民の波紋を呼んだ。維新の藤田幹事長はツイッターで「大阪自民党ってなんでも有りなんか?」と呆れる。

炎上した主な理由は2つ挙げられる。まずはこのタイミングでIR反対を掲げたことへの疑問だ。

夢洲を巡っては、維新府政・市政が安倍政権時代から統合型リゾート施設(IR)を積極的に誘致し、事業者もMGM・オリックスの共同グループに決定。府議会・市議会でも承認され、すでに国にも認可を申請済みだ。手続き的には既定路線に入っている段階で、国政の自民党もIR実現を後押ししてきた経緯がある。

そうしたことから維新側から言わせれば「IRは争点じゃない」(吉村知事)はずだった。ダブル選で知事選候補の法学者、谷口真由美氏を支援し、市長選候補の前市議、北野妙子氏の出身母体でもある大阪の自民党(大阪府連)は、府議団がIRの区域整備計画に賛成したものの、市議団が反対するという矛盾に陥った。

そして今回の選挙戦に際し、反維新勢力のわかりやすいネタとしてIRが蒸し返され、問題のポスターや機関紙が出回った。機関紙には「大阪IR予定地にディズニーリゾート!」と明確に「IRの代替案」を掲げている。


万博・IRの計画地「夢洲」(平つかさ/PhotoAC)
もう一つ、物議を醸したのは、「ディズニーリゾート」という特定の商業施設名を安易に使ったことだ。ディズニーは版権管理に厳格なことで知られる。有名なところでは1987年、滋賀県内の小学校で、児童が卒業記念として学校のプール底にミッキーマウスを描いたところ、報道でそれを知ったディズニー側から抗議を受け、学校側がやむなく消したケースがある。

ディズニーリゾートの運営会社、オリエンタルランド広報部は取材に対し、「ディズニーリゾートの名称に関する権利は当社ではなくディズニー社に帰属しており、コメントする立場にはない」と静観する構えだが、あるディズニーの関係者は「勝手に名前を使うのはいかがなものか」と困惑気味に語った。そもそも大阪市内にはテーマパークの競合であるユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)が存在しており、維新の関係者も「現実味のない政策を掲げて何を考えているのか」と呆れる始末だ。

大阪自民の複数の関係者によると、問題のポスターやチラシは、前回の衆院選で落選した前議員が旧知のディズニー関係者に協力を打診するも日本法人に相談するように門前払いされた。ディズニー側と正式に詰めたのかは定かではないが、府連内にも危惧する向きはあったという。

結局、一部の元市議らが“暴走”する形で配布・掲出したようだが、この関係者は「大阪府連として組織的に認めたものではない」と言明しつつ「まさかこのようなポスターやチラシを本当に使うとは思わなかった。これで票になると思っているセンスが疑われる」と半ば怒り気味に話す。

SAKISIRU編集部は大阪府連と前議員の公式サイトに事実関係を確認する質問状をメールしたが、回答期限までにコメントは得られなかった。この後、回答があり次第、追記または続報で伝える(※末尾に追記あり)。

「前川さんとは一緒に本を出した」
この“ディズニーポスター”だけでも「マイナスの影響」(自民府議)にも関わらず、今度は知事選候補の谷口氏のツイートが追い打ちをかけることに。というのも、谷口氏が27日、ツイッターの音声交流サービス「スペース」でゲストに招いたのが前川喜平・元文科事務次官だったのだ。

7586OS5:2023/03/29(水) 17:21:33
言わずもがな前川氏は退官後、安倍政権に最も敵対してきた論客の1人。安倍氏の暗殺から3か月経った昨年10月には、「気の毒とは思ったけど悲しいとは思わなかったです」と述べたことで物議を醸した。それでなくても谷口氏はTBS系サンデーモーニングに出演し、自民党政権を辛らつに批判してきた言動から、自民が野党と共に支援する候補者として擁立されただけでも保守層に波紋を広げてきた。

今回、谷口氏は「実は前川さんとは一緒に本を出したことがあるんです。選挙や政治についてあれこれ話しますよ」と前川氏と親しい関係を臆面もなくつまびらかにした。これにより、安倍政権を支持してきた「岩盤保守層」の離反は決定的になったと見る向きが強い。

自民から離れた大阪の保守層は維新にも行かない人が少なくない。知事選では、参政党公認の歯科医、吉野敏明氏が立候補中だが、岩盤保守層の受け皿になる可能性もある。岩盤保守層の不満を代弁するように、お隣・京都の自民党は、西田昌司参院議員が27日にアップしたYouTube動画で、市長選こそ北野氏への支持を呼びかけたものの、知事選では谷口氏ではなく吉野氏支持を訴えた。



ダブル選序盤にして、もはや大阪自民は「学級崩壊」状態に等しいようだ。



【追記3/29 17時】自民党大阪府連の担当者は29日午後、電話取材に応じ、問題のポスターや機関紙について「大阪府連としてIR予定地のあり方についてはさまざまな案を検討してきたが、ディズニーリゾートいう提案はコンセンサスを得たものではない」との見解を正式に示した。担当者によると、府連所属の中山泰秀前衆院議員が旧知のディズニー関係者に打診したと説明したが、ディズニー側の確認を取ったかについては言及しなかった。

7587OS5:2023/03/29(水) 17:54:36
https://www.yomiuri.co.jp/local/shiga/news/20230321-OYTNT50169/
<統一選2023 決戦前夜 県議選>(下)新興勢力 初議席狙う
2023/03/22 05:00
選挙・滋賀
この記事をスクラップする
駅前に立ち、あいさつする立候補予定の男性(大津市で)

 2019年の前回選の近江八幡市・竜王町選挙区(定数3)では、共産党新人の女性候補がチームしが公認の現職の男性候補に628票差で惜敗し、「3位当選」を逃した。女性は今回選でも出馬する意向で、男性は立憲民主党公認で立候補して5選を目指す。

<統一選2023 決戦前夜 県議選>(中)3党共闘で反転攻勢
 前回選で1位、2位当選した自民党公認の男性県議2人も出馬し、前回、舌戦を繰り広げた4人が再び争うことになる見込みだ。

 女性は18日、近江八幡市上野町のスーパーの前で演説し、岸田政権が掲げる防衛力強化について、「憲法9条を踏みにじることは許されない」と批判した。

 15日に閉会した県議会定例会では、立民や国民民主党の県議らでつくる会派「チームしが県議団」が岸田首相の掲げる「防衛増税」を批判する一方、防衛力強化の必要性自体は認める意見書案を提案した。結局、否決されたが、共産党県委員会の石黒良治委員長(64)は「軍拡に歯止めをかけられるのは共産だけ。県議会で共産の議席を増やすことが反戦に向けた世論を示すことになる」と話す。

 共産は現在、県議会で4議席を持つ。今回選では近江八幡市・竜王町のほか、長浜市、甲賀市、東近江市・日野町・愛荘町、大津市の各選挙区で現職・新人の計6人を擁立する。定数10の大津市選挙区では現職の女性県議2人が出馬する予定で、2月23日に開かれた集会では、党中央委員会の市田忠義副委員長が「大津の2議席を絶対に確保しなければならない」と強調した。

 ■2議席維持

 一方、公明党も大津市選挙区で2議席を獲得することが重要課題となる。

 公明は現在、県議が2人おり、いずれも大津市選出だ。今回選では女性県議が再選を目指して出馬予定だが、県本部代表の中村才次郎県議(63)は引退し、新人の男性を後継候補として擁立する方針だ。

 選挙中は、大津市の南部では女性県議が、北部で男性が支持を訴え、互いに活動地域を侵食せずに票の掘り起こしを図る戦略だ。中村氏は「ミニ集会などをこまめに開き、県民の声を聞き、困りごとを解決していくという党の姿勢を浸透させたい」と意気込む。

 ■試金石

 今回選では、日本維新の会が大津市、草津市、彦根市・犬上郡、栗東市、守山市、東近江市・日野町・愛荘町、湖南市の7選挙区にそれぞれ新人候補を立て、県議会で初の議席獲得を目指す。

 維新は昨夏の参院選比例で、県内では自民に次ぐ比例票を得た。維新共同代表の吉村洋文・大阪府知事は2月18日、草津、大津両市で演説し、「大阪で進めてきた改革を、滋賀でもやらせてほしい」と訴えた。

 さらに、参政党も大津市選挙区に新人の男性を擁立し、初議席獲得を狙う。

 県議選は、<新興勢力>が県政界で影響力を示せるかどうかの試金石ともなる。(井戸田崇志、藤岡一樹、西村歩が担当しました)

7588OS5:2023/03/29(水) 17:54:54
https://www.yomiuri.co.jp/local/shiga/news/20230320-OYTNT50238/
<統一選2023 決戦前夜 県議選>(中)3党共闘で反転攻勢
2023/03/21 05:00
選挙・滋賀
この記事をスクラップする
県議選に向けた集会で並び立つ(右から)チームしがの嘉田代表、国民県連の斎藤代表、立民県連の徳永代表(大津市で)

■一騎打ち

<統一選2023 決戦前夜 県議選>(下)新興勢力 初議席狙う
 県議選の13選挙区で、米原市選挙区は唯一、定数が1の「1人区」となる。

 2019年の前回選では政治団体「チームしが」公認の男性県議と自民党公認の新人候補が議席を争い、男性県議が再選した。今回選も3選を目指す男性県議と、自民新人の男性候補の一騎打ちとなる公算だ。

 チームしが代表で、前知事の嘉田由紀子参院議員(72)(無所属)は18日、男性県議の集会に出席し、人口減の原因について「自民党の人口社会政策の誤り」と指摘。「子ども手当」を導入した旧民主党政権を評価したうえで、「日本を潰してきた政治に戻してはいけない」と男性県議への支援が自民に打撃を与えることを強調した。

 男性県議は今回選で、立憲民主党、国民民主党、社民党から推薦を受ける。立民県連の徳永久志代表(59)(衆院議員)も「象徴的な選挙区になる」と、米原市選挙区の結果を重視する。

 チームしが、立民、国民が擁立する公認・推薦候補は計17人となる見通しだ。県議会では立民、国民の県議らが会派「チームしが県議団」を構成。県議選では政治団体のチームしが、立民、国民の3者がそれぞれの候補を支援し合うケースが多くなりそうで、そうした候補には社民も推薦を出して後押しする方針だ。

 例えば、大津市選挙区ではチームしが公認の新人男性を立民、国民、社民が推薦する一方、立民公認の女性県議を国民、社民、チームしがが推薦する。地元事情などでチームしがの公認しか受けないといった候補も現れそうだが、17人は当選すれば、チームしが県議団に所属するとみられる。

■国政選見据え

 国民は県内での党勢拡大に注力しているが、今回選で擁立する公認候補は大津市選挙区の男性県議1人だけになる見通しだ。国民県連の斎藤アレックス代表(37)(衆院議員)は「次期衆院選でも間違いなく、立民などと連携することになる」と述べ、国政選挙に向けた基盤作りのため、独自候補の擁立人数にはこだわらない考えだ。

 立民、国民を取り巻く環境は厳しい。2021年10月の衆院選では県内の全4小選挙区で自民に勝利を許し、22年7月の参院選滋賀選挙区では立民と国民の推薦候補が自民現職に敗れた。

 立民は今回から定数が1増の3となる守山市選挙区で、現職と新人の推薦候補2人を擁立することを決めた。立民県連の徳永代表は「自民が候補を1人に絞るため、2議席を獲得できるチャンスがある」と強気だ。

 県議選を反転攻勢の足がかりにできるのか。成否は、県政界の政党力学も左右することになる。

7589OS5:2023/03/29(水) 17:55:11
https://www.yomiuri.co.jp/local/shiga/news/20230319-OYTNT50153/
<統一選2023 決戦 前夜 県議選>(上) 自民 単独過半数目指す
2023/03/20 05:00
選挙・滋賀
この記事をスクラップする
 統一地方選の前半戦となる県議選が31日、告示される。自民党が単独過半数の確保を目標に掲げる一方、野党側は自民の過半数を阻止し、自民に県政運営の主導権を渡さないことを目指している。<決戦>を控えた主要政党の動きを追う。

<統一選2023 決戦前夜 県議選>(下)新興勢力 初議席狙う
自民党現職県議の集会に出席する小寺衆院議員ら(左、東近江市で)
  ■危機感


 「これまでよりも不安要素が大きい選挙になる」――。自民党の小寺裕雄衆院議員(62)は2月25日、東近江市で開かれた3選を目指す自民の男性県議の集会で、集まった約350人に地元一丸で選挙戦に臨むよう訴えた。

 男性県議は旧能登川町出身だが、日本維新の会が擁立を決めた新人の男性も能登川が地盤だ。小寺氏は、「思わぬことが起こりかねない」と危機感を示した。

 2021年10月の衆院選では、東近江市は市町村合併前の旧愛東町と旧湖東町が滋賀2区、旧能登川町、旧八日市市、旧蒲生町、旧永源寺町、旧五個荘町が滋賀4区に分割されており、小寺氏は4区で当選した。

 だが、衆院小選挙区を「10増10減」し、区割りを見直す改正公職選挙法が昨年12月に施行され、東近江市は全域が新滋賀2区に集約された。新2区の自民公認には旧2区選出の上野賢一郎衆院議員(57)が選ばれ、小寺氏は比例近畿ブロックの単独候補に転出することが決まった。

 集会には、いずれも自民の参院議員の小鑓隆史氏(56)と有村治子氏(52)が来援したものの、上野氏の姿はなかった。選挙区が広がる上野氏にとって県議選は「顔見せ」の絶好の機会だが、自民党県連は「小寺氏の支持基盤を活用するため、新しい区割りでの国会議員の政治活動は統一選が終わってから。党員らが混乱するので、新たに選挙区に加わる区域には基本的に上野氏は入らない」(幹部)と、統一選を最優先する構えだ。

  ■女性1人

 県議選の定数は、19年の前回選と同じ44。現在の県議会は最大会派の自民党県議団(19人)が過半数に満たず、立憲民主党や国民民主党の県議らで構成する第2会派「チームしが県議団」(14人)などが続く。

 自民は11年の県議選で過半数を確保したが、15年と19年は過半数を割り込んでおり、自民党県連の大岡敏孝会長(50)(衆院議員)は「単独過半数を確保したい」と意気込む。

 県議選は13選挙区で争われ、米原市選挙区以外は定数が2以上となる。自民は大津市(定数10)、東近江市・日野町・愛荘町(同5)、彦根市・犬上郡(同4)などで複数の候補者を擁立する。

 こうした選挙区では各候補が地盤をすみ分け、ほかの自民候補の支持基盤を侵食しないように選挙活動が行われるが、自民候補同士で票の<食い合い>になるケースも多い。19年の県議選で、自民は大津市選挙区に5人を擁立したが、3人しか当選できなかった。

 大岡氏は、「複数区でどれだけ議席を積み上げられるかが鍵になる」と話す。

 大津市選挙区では今回、現職3人、新人1人の計4人の擁立に絞る。新人は自民唯一の女性候補となる見込みで、2月23日に開かれた集会には稲田朋美元防衛相が応援に駆けつけ、「政治の世界は男社会。(女性の当選で)自民党が変わることを示す必要がある」と声を張り上げた。

  ■背水の陣

 今回選では長浜市選挙区の定数が1減の3、守山市選挙区が1増の3に変更されるが、自民は守山で現職1人しか出馬しない見込みだ。2人目の候補の調整がつかなかったためという。

 自民が県議選で擁立を予定するのは公認、推薦を合わせ計26人。過半数という目標達成には取りこぼしがほぼ許されず、背水の陣で選挙戦に臨むことになる。

7590OS5:2023/03/30(木) 11:41:28
https://news.yahoo.co.jp/articles/50b9431449d88d907c9e31a22b39321f7c46d099
兵庫・明石市長選、予想外の後継候補に驚きの声 ポスト泉、継承と転換の争点見えにくく
3/30(木) 11:30配信
 誰もが想像していない人選に関係者からも驚きの声が上がった。

 25日、兵庫県明石市役所であった市長選(4月23日投開票)の立候補会見。退任する市長泉房穂(59)は、後継候補として市議の丸谷聡子(59)を紹介し、手放しで褒めた。

 「路線継承と丁寧な進め方を兼ね備えている。しっかりたすきをつなぎたい」

 泉はかねて擁立が念頭にあったとしたが、丸谷が打診を受けたのは会見の4日前。同時に実施される市議選に向けて、事前の書類審査を受けた直後だった。

 市長と市議で立場が違う2人が交わることは、多くはなかった。政策のテーマによっては、議会本会議で丁々発止の議論を戦わせる場面すらあった。

 それでも泉が白羽の矢を立てたのは、「市民目線」で問題に取り組む丸谷の姿勢を評価したからだ。自身の政治信条とも一致した。

 ほころびもある。議会との対立もいとわず市政を推し進めた泉に対し、「施策は引き継ぐが、私はボトムアップでやっていく」と丸谷。違いを鮮明にすることで、「泉頼み」の批判をかわす意図が透ける。

     ◇

 市長選は当初、泉が難なく4選を果たす筋書きが一致した見方だった。

 一転したのは昨年10月。小学校の記念行事で同席した自民、公明両党の議員に「次の選挙で落としてやる」と暴言を吐いた。「相反する考えを排除する姿勢が危険」とした自身への問責決議案がきっかけだった。

 2019年にも市職員への暴言で出直し選を経験し、舌禍を重ねた責任を取って政治家引退を表明。現市政を継続するため、後継を立てる意欲も示した。

 「あらゆる選択肢を排除しない」と引退撤回に含みをもたせつつ、水面下では後継にふさわしい人材を模索。女性県議や会社社長らに相次いで打診したが、良い返事は聞けなかった。

 機先を制するように自民党支部が候補を立て、子育て支援の継承を打ち出すと、余裕を見せていた泉にも変化が表れる。当初の予定よりも2週間早く、後継の発表を余儀なくされた。

     ◇

 「自民支部全体で決めた。自信を持って送り出す」

 泉が後継を発表した翌日の26日。地元選出の衆院議員で経済産業相の西村康稔(60)が集会で訴えると、市長選に挑む市議の林健太(40)が深々と頭を下げた。

 候補者選定はもつれた。2月上旬、党支部として候補の擁立を表明したが、地元県議を含め複数の名前が挙がり難航。長時間にわたる協議の末、西村が林の擁立で押し切った。

 当時、引退を表明した泉が翻意するとの観測がまだあった。後継を立てた場合も、泉が自身で手がけた子育て施策の「継承するか否か」を争点に据えるのは目に見えていた。少子化対策は今やどの自治体にも欠かせない。争点化を避けるには「子育て世代で、支援の継承を訴えやすい林が適任」(自民県連幹部)だった。

 「責任は全て負う」。従来の市長選では関与を避けてきた西村が今回、前面に立つのには訳がある。

 元首相安倍晋三が率いた自民最大派閥の中核を担い、将来の党総裁も見据える。周囲は「地元で求心力を低下させるわけにはいかない」と息巻く。

 ただ、丁寧な議論を重視する丸谷の登場に自民関係者は戸惑う。「全面対決のはずが争点が見えにくくなった」。双方が子育て支援の継承を掲げ、泉の強引な市政運営は転換を訴える。

 現市政の施策を一定評価する元加西市長の中川暢三(67)も名乗りを上げる。

 対立軸はかすみ、色濃くなる主導権争い。見極めるのは有権者の一票にほかならない。=敬称略=

(統一選取材班)

7591OS5:2023/03/30(木) 19:49:32
https://www.asahi.com/articles/ASR3V7R5LR3SPTJB002.html
滋賀県議選は65人の争いか、構図や注目点さぐる 統一地方選前半戦
統一地方選挙2023

武部真明2023年3月27日 10時15分

 統一地方選の前半戦として、滋賀県議選が31日に告示、4月9日に投開票される。県内は13選挙区、定数44。今のところ、計65人が立候補の準備を進めている。

 前回2019年も定数は44で、61人が立候補した。今回はこれを上回る見通しだ。任期中に辞職した1人と引退の7人を除く現職36人、新顔29人が挑む。うち女性は10人(現職7人、新顔3人)で、最高齢は73歳、最年少は31歳。

 全体の定数は変わらないが、長浜市選挙区が1減の定数3、守山市選挙区は1増の定数3になる。

無投票は2選挙区か
 前回は栗東市、湖南市、高島市の3選挙区(いずれも定数2)が無投票だった。なかでも栗東市と湖南市の両選挙区は3回連続の無投票。今回、この両選挙区は選挙戦になる見込みだが、高島市と新たに野洲市選挙区(定数2)が無投票になりそうだ。

 注目される選挙区は、まず大津市選挙区(定数10)。自民、立憲民主、公明、共産、国民民主、チームしがの現職・新顔に加え、県議会に議席のない日本維新の会、参政党の新顔ら計14人が立候補を表明するなど、混戦模様となっている。

 東近江市・日野町・愛荘町選挙区も、定数5を自民、立憲、維新、共産、無所属の計9人で争う激戦になりそうだ。

 一方、県内唯一の1人区の米原市選挙区は、前回に続いて自民と非自民が対決する構図になる見通し。チームしが公認で立憲、国民、社民が推薦する現職に、自民公認の新顔が挑む。

注目のポイント
 立候補を予定している65人を政党別にみると、公認は自民23人、立憲4人、維新7人、公明2人、共産6人、国民1人、参政1人、チームしが6人、無所属15人。

 推薦3人を加えた26人を擁立する自民が、単独過半数の23議席以上を確保できるのかがポイントのひとつだ。自民は衆院旧4選挙区を独占し、22年の参院選でも議席を獲得するなど国政では勢力を維持しているものの、県議選では15年の前々回(定数44)が推薦をふくめ21議席、19年の前回は同じく19議席といずれも過半数に届かなかった。

 もうひとつ注目されるのは、維新が初の議席を獲得するかどうかだ。維新は2月5日の党大会で、地方議員を現有の1・5倍となる600人以上を目標に掲げた。県内でも7選挙区に候補者を擁立。うち4人は市議の経歴がある。22年の参院選比例区の得票率をみると、維新は21・83%と自民の34・64%に次いで2位だった。自民県議のひとりは「侮ってはいけない存在」と警戒している。

 投票率の行方も注目だ。前回は43・13%と補選を除いて戦後最低だった。県議選では明確な争点が見えにくいかもしれないが、子ども施策、物価高、感染症対策、政治倫理、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係など、課題は山積している。4年に1度、身近な地方選挙で1票を投じるチャンス。有権者の行動も問われている。(武部真明)

7592OS5:2023/03/31(金) 09:08:25
https://news.yahoo.co.jp/articles/03d4d6691b55ca503afdc14d4fcd0b1067911f8c
姫路市職員、市議との面談は「30分以内」「全件録音」 不当要求問題相次ぎ市が基本方針 4月から適用へ
3/31(金) 8:30配信

神戸新聞NEXT
姫路市役所=姫路市安田4

 兵庫県姫路市は、職員が市議から要望を受ける際の対応をまとめた基本方針を策定した。市議との面談は原則30分以内とし、全件の録音を義務付けた。4月1日から適用し、市議による不当要求行為や市の不適切な予算執行の再発防止を図る。


 同市では2020〜21年度、公園への遊具設置や小学校への相撲場建設などで、市議による不当要求が相次いで発覚。市は条例で義務付けられた記録作成を一部で怠り、不適切な工事発注や予算の増額が問題視された。

 市と市議会は22年4月、再発防止策を検討する協議会を設置。今年3月までに計7回の会合を開き、協議会で決定した対応を基に基本方針を定めた。

 市議が職員に電話で要望を伝える行為を禁止し、面談は事前の約束が必要とした。面談が1時間を超える場合は新たに別の日程を設定する。

 職員は面談後、要望内容を記した記録票や、不当要求が疑われる行為の有無を記録する専用シートを速やかに作成。市議の行為に不当要求の恐れがあれば、言動を控えるよう注意する。

 市職員倫理課の有末元三課長(50)は「特定の誰かのためでなく、市民全体のために仕事をするという意識を持ち、職員一丸となって再発を防ぎたい」と話した。(田中宏樹)

7593OS5:2023/03/31(金) 13:00:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/852ae81ed5c66eb8a8e0fba91626e1fd8e22f92b
維新が候補者倍増、1人区7選挙区で自民と一騎打ち 構図一変の兵庫県議選、各党の戦略に影響
3/31(金) 12:52配信
 今回の兵庫県議選、神戸市議選では、全国政党化を狙う日本維新の会が、公認候補を4年前の前回から倍増。30人を立てた県議選では、定数1の7選挙区で自民党との一騎打ちになるなど、従来の構図が一変した。維新の攻勢が各党の戦略に影響を及ぼす。

 12年ぶりの選挙戦となった県議選の高砂市選挙区では、8選を目指す自民現職(77)に維新新人(64)が挑む。維新新人は過去2回の無投票や現職の多選を批判し、「身を切る改革ができるかどうかが、維新と他党との違いだ」と強調。金融機関での勤務経験を踏まえ「県会の定数削減や議員報酬カットには、民間の感覚が必要」と訴えた。

 尼崎市選挙区では、昨年の参院選で市内政党別の得票数トップだった維新が初の2議席獲得を狙う。自民現職(44)は「これまで以上に厳しい戦いになる。確かな政策で恩返しさせてほしい」と声を振り絞った。

 維新が攻勢をかける同選挙区では、前回新人を立てた立憲民主党が候補擁立を見送り、市民派出身の無所属現職を支援。内閣支持率が低迷し、政権与党の求心力も低下する中、防戦を強いられる自民現職2人は「経験」を前面に打ち出す。

 神戸市北区選挙区では国民民主党の現職(65)が県議会唯一の同党の議席死守を目指す。「党を挙げ電気料金の値下げなどを訴え実現させた」と、国政で与党と連携した実績も持ち出し、「厳しい選挙だが政策で期待に応える」と強調した。(まとめ・石沢菜々子)

7594OS5:2023/03/31(金) 21:26:04
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/life/sankei-_life_trend_YOAEU44755PQNO7KOJWRX4BQDE.html
大阪府議選2割が無投票当選 自民、維新の対抗馬立てられず
2023/03/31 20:08産経新聞

大阪府議選2割が無投票当選 自民、維新の対抗馬立てられず

(産経新聞)

31日告示の大阪府議選(定数79)は、全53選挙区の約2割にあたる11選挙区で定数を上回る届け出がなく、計15人の無投票当選が決まった。このうち7選挙区が定数1の「1人区」で、地域政党「大阪維新の会」の立候補者以外に届け出がなかった。維新は残る4選挙区でも議席を獲得した。

無投票当選者の内訳は党派別で、維新11人▽公明党2人▽自民党2人。

前回選挙(平成31年)で告示日に無投票当選が決まった選挙区は8。今回は定数が9削減されたが、無投票当選は増えた。2回連続で無投票になったのは大東市・四條畷市と和泉市の2選挙区(ともに定数2)。

改選前に過半数の46議席を有していた維新は今回、全選挙区に56人の候補者を擁立した。一方、自民が擁立したのは26人で、前回から12人減った。

自民は令和3年衆院選の大阪の選挙区で、維新と争った計15選挙区で全敗。自民大阪府連関係者によると、候補となる人材が集まりにくくなったうえ、現職の国会議員を中心に地方議員が結集するメカニズムもこれまでのように働かず、候補者擁立段階で苦戦を強いられた格好だ。

7595OS5:2023/03/31(金) 21:27:38
https://news.goo.ne.jp/article/kobe/nation/kobe-20230331025.html
兵庫県議選、維新の候補擁立10→27選挙区へ一気に拡大 「自民vs維新」の1人区は7選挙区
2023/03/31 20:04神戸新聞

兵庫県議選、維新の候補擁立10→27選挙区へ一気に拡大 「自民vs維新」の1人区は7選挙区

神戸新聞NEXT

(神戸新聞)

 134人が立候補し、決戦の幕が開いた兵庫県議選。無投票選挙区は4年前の15から8選挙区にほぼ半減した。現有4議席にとどまる日本維新の会が、候補者の擁立を前回の10選挙区から27選挙区に一気に広げたためだ。自民党は全員当選すれば過半数に届く44人の公認・推薦候補をそろえ、他党も勢力維持、拡大を目指す。長らく選択の機会から遠ざかっていた選挙区もあり、有権者は論戦に耳を澄ませる。


 「維新以上に『改革とは何か』を考えてきた」。12年ぶりの選挙戦となった三木市選挙区(定数1)。維新新人と一騎打ちを繰り広げる自民推薦の現職は、出陣式で声を張った。

 対する維新新人も「現状維持か改革か、選択の時がきた」と強調し、対決姿勢を前面に出した。

 同様に「自民VS維新」の構図となった1人区は計7選挙区。前回はこのうち6選挙区が無投票で、加東市は16年ぶり、高砂、丹波篠山市は12年ぶりに舌戦が交わされる。

 県議選で無投票選挙区が最も多かったのは1979、99、2003年の18選挙区。前回19年はいずれも定数1の15選挙区で、全20選挙区あった1人区の75%もの候補者が審判を受けることなく当選したことになり、約71万7千人が投票の機会を失った。

 一方、無投票がゼロだったのは83年までさかのぼる。今回も8選挙区(洲本市▽相生市▽たつの市・揖保郡▽赤穂市・赤穂郡・佐用郡▽西脇市・多可郡▽養父市・朝来市▽丹波市▽神崎郡)に減ったとはいえ、約39万4千人は1票を投じることができなかった。

 4回連続の無投票となった丹波市選挙区。15年に同市に移住した植地惇さん(32)は「丹波に来て一度も県議選の投票をしていない」。選挙がないのが当たり前になっており、「今回もあまり意識していなかった」と話す。

 今は過疎地域の古民家活用などに取り組む地元NPO法人で事務局長を務める。「選挙戦になっていれば、空き家の増加防止策や、若い世代が暮らしやすいまちづくりに注目していたと思う」とし、4年後に期待した。

(田中陽一、那谷享平、長沢伸一)

7596OS5:2023/03/31(金) 21:40:34
https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20230331/2000072419.html
大阪府議選 無投票当選は15人
03月31日 19時12分

大阪府議会議員選挙では、11の選挙区であわせて15人が無投票で当選しました。

当選した方々です。
▽大阪市大正区および西成区選挙区は定員2人です。
▼大阪維新の会の現職、金城克典氏(51)と▼公明党の現職、川岡栄一氏(63)が当選しました。
▽大阪市西淀川区選挙区は定員1人です。
▼大阪維新の会の現職、中川誠太氏(31)が当選しました。
▽貝塚市選挙区は定員1人。
▼大阪維新の会の現職、牛尾治朗氏(38)が当選しました。
▽泉佐野市および泉南郡熊取町選挙区です。
定員は1人です。
▼大阪維新の会の現職、松浪武久氏(56)が当選しました。
▽富田林市、大阪狭山市および南河内郡選挙区は定員は2人です。
▼自民党の現職、須田旭氏(43)と、▼大阪維新の会の現職、鈴木憲氏(54)が当選しました。
▽松原市選挙区は定員1人。
▼大阪維新の会の現職、山本真吾氏(63)が当選しました。
▽大東市および四條畷市選挙区は定員は2人です。
▼大阪維新の会の現職、橋本和昌氏(55)と、▼公明党の現職、内海久子氏(65)が当選しました。
▽和泉市選挙区も定員2人です。
▼大阪維新の会の現職、森和臣氏(57)と▼自民党の現職、杉本太平氏(46)が当選しました。
▽柏原市および藤井寺市選挙区は、定員1人です。
▼大阪維新の会の現職、中谷恭典氏(69)が当選しました。
▽羽曳野市選挙区は、定員1人です。
▼大阪維新の会の現職、西元宗一氏(49)が当選しました。
▽泉南市、阪南市ならびに泉南郡田尻町および岬町選挙区は定員1人です。
▼大阪維新の会の現職、土井達也氏(55)が当選しました。
ここまで、大阪府議会議員選挙で、無投票で当選した方々を紹介しました。

7597OS5:2023/04/01(土) 22:57:33
https://www.gifu-np.co.jp/articles/-/214283
「定数1」9割で無投票、新人出馬に高い壁 岐阜県議選、1人区割合全国2番目の高さ
選挙
2023年4月1日 08:05

 31日告示された県議選(定数46)は26選挙区中の17選挙区で無投票当選となった。うち「定数1」の1人区は15選挙区と約9割に上った。1人区が全選挙区に占める割合を見ると、岐阜県は47都道府県議会で2番目に高い。組織力に劣る新人が出馬しづらい制度だとして、無投票増加の一因と指摘する声もある。

 1人区は17選挙区あり、全選挙区に占める割合は65・4%。1人区では最多得票者しか当選できないため、議席に結び付かない「死に票」が多くなり、組織や体制が整っている現職や第1党に有利とされる。この日、1人区で当選が決まった15人の内訳は、自民党公認の現職が14人、自民党籍を持つ無所属現職が1人だった。「新人、特に野党からは手を挙げにくい。選挙にならないと有権者の関心も上がらない」と話すのは野党の県議の一人。「自民が圧倒的優位な岐阜県議会で、自民に有利な選挙区割りを変えるのは難しい」と悔しがる。

 最大会派の県政自民クラブは今回の県議選に向けて議員定数と選挙区割りの見直しを検討する研究会を立ち上げたが、結論は「現状維持」。超党派の調査懇談会では、他会派から1人区をなくす意見が出たが、自民は「地域代表の確保を求める声は存在する」などとして現状維持を貫いた。

 全国都道府県議会議長会の調査などによると、全選挙区に占める1人区の割合が全国で最も高かったのは大阪で67・9%。今回の統一地方選に向け、人口当たりの議員数を全国最少まで減らす「議会改革」のため、選挙区割りを変えずに定数を9減し、1人区は5増えていた。府議会事務局は「死に票など問題点も議論されたが、全国最少値の達成を優先させた結果」と経緯を話した。

 他の上位には、高知や鹿児島など自民が強い地域が目立つ。近県では、愛知県は45・5%で9番目。民主王国というイメージが強い三重は、1人区が1選挙区のみで6・7%と46番目だった。

 一方、沖縄では2016年の県議選から1人区ゼロが続く。県議会事務局は「1人区は多様な民意を県政に反映しにくくなるという点も考慮された」と説明。選挙区割りの見直し論議は続いているが、1人区復活の可能性は「ない」と断言した。

 朝日大の鏡圭佑講師(政治学)は「定数が複数だと第2、第3の勢力も当選圏内に入り込め、多様な民意を政治に反映させる素地がある」と指摘。「かつての衆院中選挙区制で問題視されたように、同じ党の議員同士が同一選挙区内でしのぎを削ることによって特定の業界・団体との癒着が強くなるデメリットもある。バランスが大切」と話した。

7598OS5:2023/04/02(日) 09:04:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/509d88ac06bfaf3227f07bd322d863590e732d1d
大阪の「ダブル選」は維新優位、保守分裂の徳島知事選は接戦…統一選情勢分析
4/2(日) 5:00配信
 読売新聞社は、統一地方選前半戦の9道府県知事選と6政令市長選について、世論調査や総支局などの取材に基づき、情勢を分析した。大阪府知事選と大阪市長選の「ダブル選」は、いずれも地域政党・大阪維新の会の候補が優位に立つ。保守分裂となった徳島は接戦で、奈良では日本維新の会の候補がややリードしている。

 統一選の前半戦は知事選、政令市長選のほか、41道府県議選と17政令市議選が行われている。いずれも9日に投開票される。与野党は、一般市長選などの後半戦と同じ23日に投票日を迎える衆参5補欠選挙に向け、勢いをつけたい考えだ。情勢はなお流動的な要素がある。

 大阪府知事選では、再選を目指す大阪維新代表の吉村洋文氏が知名度を生かし、頭ひとつ抜け出している。「非維新」勢力の結集を目指す政治団体「アップデートおおさか」が擁立し、自民、立憲民主両党の地方議員らが自主的に支援する元大学准教授の谷口真由美氏や、共産党が推薦する同党前参院議員の辰巳孝太郎氏は引き離されている。

 日本維新の会前代表で政界を引退する松井一郎氏の後継を決める大阪市長選でも、大阪維新公認の横山英幸氏が先行する。「アップデートおおさか」が擁立した前自民大阪市議の北野妙子氏が追いかける。

 徳島県知事選では、自民前衆院議員の後藤田正純氏と自民前参院議員の三木亨氏、6選を目指して自民県連の推薦を受けた現職の飯泉嘉門氏が激しく競り合う。同様に自民内の支持が割れた奈良県知事選は、日本維新の会公認の山下真氏がややリードし、自民県連が推薦する平木省氏、5選を狙う現職の荒井正吾氏が追い上げる。

 与野党が全面的に対決する北海道知事選は、現職の鈴木直道氏が優勢で、大分県知事選は、前大分市長の佐藤樹一郎氏が優位に戦う。神奈川、福井、鳥取、島根の4県と、札幌、相模原、広島の3市では、いずれも現職が有利に戦いを進める。静岡市は前静岡県副知事、浜松市では元総務官僚がともにリードする。

7599OS5:2023/04/02(日) 17:24:41
https://news.yahoo.co.jp/articles/0b33da2da3b9e0db7360b5b1cc8239fe6c70c1f1
保守分裂の奈良県知事選、自民が劣勢に危機感…維新は弾みに期待
4/2(日) 10:45配信
 読売新聞社の統一地方選前半戦の情勢調査で、自民党は支援する知事選候補がおおむね堅調な中、保守分裂の奈良での苦戦に危機感を強めている。日本維新の会は「お膝元」の大阪府知事・市長のダブル選に加え、奈良でも勝利し、隣接する和歌山での衆院補欠選挙へ弾みを付けたい考えだ。

 自民は、知事選で唯一の「与野党全面対決」となった北海道と、事実上の与野党対決と位置付ける大分で優位に戦いを進めている。福井、島根両県の推薦候補も優勢で、遠藤総務会長は「(歴史的に野党が強い)大分はもっと厳しい戦いになるイメージでいたが、思いの外順調だ。内閣支持率回復の追い風を受けている」と分析した。

 ただ、保守地盤が厚い奈良では、2人の自民系候補が対立し、維新に「漁夫の利」を許しかねない状況だ。知事の座を奪われれば、維新に県内で勢力拡大を許す恐れもある。自民幹部は「候補の一本化ができていれば、もっと有利な戦いができるのに」と悔しがる。

 維新は勢いづいている。現職が戦う大阪府知事選だけでなく、前代表の松井一郎氏が引退して新人を擁立した大阪市長選でも先行しているためだ。遠藤敬国会対策委員長は「改革路線を維持してほしいという有権者の意識の表れだ」と胸を張る。

 維新は23日に投開票される衆院和歌山1区補選を重視しており、統一地方選前半戦の近畿圏での好結果は「直後の補選に大きく影響するはずだ」(馬場代表)と期待感を持っている。

 一方、立憲民主党は、自民と直接対決となった北海道で後れを取っており、巻き返しに懸命だ。北海道は自治労などの労働組合が強く、かつては「民主王国」とも呼ばれた。長妻政調会長は「北海道には底力がある。何とか追い上げたい」と語った。

 自民系がリードする大分では、立民は23日投開票の参院補選に候補を擁立している。岡田幹事長は「知事選の候補は政党色を出さずに戦っている。結果は(与野党対決となる)補選とはリンクしない」と指摘した。

7600OS5:2023/04/02(日) 17:25:37
https://news.yahoo.co.jp/articles/4d65049b577750050534799fec658980671e7887
[大阪府知事選挙・情勢分析]吉村洋文氏が安定感増す
4/2(日) 14:00配信

読売新聞オンライン
 読売新聞社は、統一地方選前半戦の9道府県知事選と6政令市長選について、世論調査や総支局などの取材に基づき、情勢を分析した。

谷口真由美 48 (元)大学准教授 無 新
吉野敏明 55 歯科医師 参 新
辰巳孝太郎 46 (元)参院議員 無 新〈共〉
吉村洋文 47 知事〈1〉 諸 現
稲垣秀哉 53 くにもり役員 諸 新
佐藤さやか 34 薬剤師 政 新

 再選を目指す地域政党・大阪維新の会代表の現職・吉村が、安定感を増している。

 吉村は、日本維新の会(大阪維新含む)支持層の9割超を固めたほか、自民党支持層の7割にも浸透する。全年代で5割以上の支持も得た。コロナ禍の対応や、行財政改革などの実績も強調する。賛否が割れているカジノを中核とした統合型リゾート(IR)の大阪誘致では有権者に理解を求めている。

 谷口は、自民、立憲民主両党の府連などが自主的に支援するが、両党支持層に浸透しきれていない。IRの大阪誘致に反対する層の支持は2割にとどまる。無党派層への支持拡大が今後の課題だ。

 共産党前参院議員の辰巳は、「維新政治」からの転換を主張する。

調査の方法
 3月30日から4月1日にかけて北海道、大阪、奈良、徳島、大分の5道府県知事選と札幌、大阪の2市長選について、無作為に作成した番号に電話をかけるRDD(Random Digit Dialing)方式で実施した。回答者の合計は4680人。

立候補者の見方
 道府県、市名の後の( )は、立候補者数。氏名の並びは届け出順(敬称略)。年齢は投票日現在。以下、代表的肩書((元)は過去の役職。前職を含む)、当選回数、党派、新旧。〈 〉は、推薦・支持政党。党派は、自=自民、立=立民、維=維新、公=公明、共=共産、国=国民、社=社民、政=政女、参=参政、諸=諸派、無=無所属。


https://news.yahoo.co.jp/articles/51333cfaff22b4156f95d52850f982612ee3e2d8
[大阪市長選挙・情勢分析]横山英幸氏が先行、北野妙子氏が追いかける
4/2(日) 14:00配信

読売新聞オンライン
 読売新聞社は、統一地方選前半戦の9道府県知事選と6政令市長選について、世論調査や総支局などの取材に基づき、情勢を分析した。


横山英幸 41 (元)府議 諸 新
北野妙子 63 (元)市議 無 新
荒巻靖彦 58 飲食店経営 無 新
ネペンサ 48 ウェブ投稿業 無 新
山崎敏彦 44 理学療法士 無 新

 地域政党・大阪維新の会が擁立した前大阪府議の横山が先行し、前大阪市議の北野が追いかける。横山は、日本維新の会(大阪維新含む)支持層の8割に浸透し、自民党支持層の3割からも支持を得た。松井一郎市長の後継候補として、維新の実績も強調し、幅広い支持を狙う。

 北野は、IR誘致に反対する層の支持が3割にとどまる。

調査の方法
 3月30日から4月1日にかけて北海道、大阪、奈良、徳島、大分の5道府県知事選と札幌、大阪の2市長選について、無作為に作成した番号に電話をかけるRDD(Random Digit Dialing)方式で実施した。回答者の合計は4680人。

立候補者の見方
 道府県、市名の後の( )は、立候補者数。氏名の並びは届け出順(敬称略)。年齢は投票日現在。以下、代表的肩書((元)は過去の役職。前職を含む)、当選回数、党派、新旧。〈 〉は、推薦・支持政党。党派は、自=自民、立=立民、維=維新、公=公明、共=共産、国=国民、社=社民、政=政女、参=参政、諸=諸派、無=無所属。

7601OS5:2023/04/02(日) 17:26:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/f4d46705e32131b057938518f01c845592591eec
[奈良県知事選挙・情勢分析]山下真氏がやや先行
4/2(日) 14:00配信

読売新聞オンライン
 読売新聞社は、統一地方選前半戦の9道府県知事選と6政令市長選について、世論調査や総支局などの取材に基づき、情勢を分析した。

山下真 54 (元)生駒市長 維 新
平木省 48 (元)総務省課長 無 新
尾口五三 72 (元)大和郡山市議 無 新〈共〉
荒井正吾 78 知事〈4〉 無 現
西口伸子 68 (元)中学校講師 無 新
羽多野貴至 43 会社員 無 新

 山下がやや先行し、平木、荒井が追いかける。自民党の支援が、平木と荒井に分かれ、保守分裂選挙となっている。

 山下は、日本維新の会支持層の7割から支持を取り付け、自民支持層の2割弱にも食い込む。無党派層の3割にも浸透する。維新は党幹部を重点的に応援に投入し、挙党態勢で臨んでいる。

 平木は、自民、立憲民主両党の支持層の3割から支持を得た。自民党本部の推薦は得られず、公明党は自主投票とした。保守票の取り込みが課題だ。

 現職の荒井は、平木擁立の動きに反発した一部の自民県議らが支援に回るが、自民支持層の支持は2割にとどまる。

調査の方法
 3月30日から4月1日にかけて北海道、大阪、奈良、徳島、大分の5道府県知事選と札幌、大阪の2市長選について、無作為に作成した番号に電話をかけるRDD(Random Digit Dialing)方式で実施した。回答者の合計は4680人。

立候補者の見方
 道府県、市名の後の( )は、立候補者数。氏名の並びは届け出順(敬称略)。年齢は投票日現在。以下、代表的肩書((元)は過去の役職。前職を含む)、当選回数、党派、新旧。〈 〉は、推薦・支持政党。党派は、自=自民、立=立民、維=維新、公=公明、共=共産、国=国民、社=社民、政=政女、参=参政、諸=諸派、無=無所属。

7602OS5:2023/04/02(日) 21:46:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/c8cf990a88167302ad22765f1fd395397a472f32
奈良県連古参幹部が明かした…!「放送法文書で炎上中の高市早苗氏」が、地元・奈良で「嫌われてしまった理由」
3/28(火) 7:03配信



現代ビジネス
「大丈夫だと言っているでしょう!」
photo by Getty images

 「放送法文書問題」で炎上を続ける高市早苗氏が自民党奈良県連会長として迎える「奈良県知事選」が、3月23日に告示された(4月9日投開票)。

【写真】高市早苗騒動で、岸田政権は「ブチギレ解散」へ

 自民が保守分裂のまま選挙戦に入り、維新(元生駒市長の山下真氏)の“漁夫の利”当選が現実味を帯びている。

 同県自民党県連は去る1月15日、高市氏が総務相だった時の秘書官・平木省氏の推薦を決めていた。この時、高市新会長と地元県連とのあいだにひと悶着あり、平木氏擁立に反対した一部が現職・荒井正吾氏の支援へと動いた。

 その結果、選挙対策委員長の県議が役職の辞任届を出すほど深刻な内輪揉めが起きたことは、全国紙でも報じられている。

 1月15日、選対委員会での議論は紛糾した。県連としては、5選を目指して荒井氏への推薦を求めてきた経緯もある。なぜ今さら「若返り」を理由に平木氏なのか。自民党本部に相談するべきだ、という声もあった。ところが……。

 「高市さんが『本部のことは会長の仕事。私に任せなさい。私が絶対に決める』と引かなかったんですよ。自分の頭を飛び越えた仲裁案がよほど気に入らなかったんでしょう。保守分裂への懸念も『大丈夫だと言っているでしょう! 』と一蹴し、国会答弁でお馴染みの口調で押し切った」(古参の県連幹部)

「かつて辛酸を舐めた政治家とは思えない」
 結局、自民党の混乱を突くように、日本維新の会は元生駒市長の山下真氏を擁立。告示1ヵ月前の2月23日にはさっそく、知名度が高い吉村洋文・共同代表(大阪府知事)を街頭演説に送り込んでいる。すでに自民党本部関係者は白旗を上げているも同然だ。

 「情けないことに、平木氏の負けはほぼ確定的です。高市大臣とは当初から苦戦が予想されるデータを共有していました。にもかかわらず、党内調整できずに、自身のツイッターであれこれ騒ぎまくって、顰蹙をかっています。

 2月27日の1日だけで、『なぜか自民党本部推薦はいまだ出ません』『「自民党分裂」の旨を報道するメディアの記事に、あまりにも誤情報が多い』など、内輪もめに油を注ぐような投稿を計18回も繰り返しています」(自民党本部関係者)

 苦戦が予想される奈良県知事選だが、高市氏を助けようという動きはほとんど見られない。前出の奈良県連古参幹部は「高市氏は地元からも愛されていない」と嘆く。

 「前回の衆院選の際、小林茂樹君(奈良1区で落選、比例復活して3選)のところに、総裁選出馬を表明したばかりの高市さんから、『推薦状を書きましょうか』と打診があったんです。高市さんは『総裁選に出馬した自分が推薦状を出せば、感謝されるだろう』と考えたのでしょう。しかし小林君は『自分は派閥が違うから』と丁重にお断りした。

 奈良1区は、高市さん自身がかつて惨敗した(2003年の衆院選で、当時・民主党の馬淵澄夫氏に敗れ落選)選挙区です。有権者は忘れていませんから、自分の推薦状が逆に迷惑をかけるかもしれないと遠慮するのが礼儀でしょう。

 かつて辛酸を舐めた政治家とは思えない。そうした高市氏の振る舞いが積み重なって、いまの不人気に繋がっているんです」

7603OS5:2023/04/02(日) 21:46:52

地元でも「楽勝」ではなかった
 実は前回の衆院選でも、高市氏は地元(奈良2区)で苦労していた。最終的には高市氏が14万1858票(64.6%)を獲得し、次点の猪奥美里氏(立憲民主党)は5万4326票(24.8%)だった。しかし前出の県連古参幹部によれば「楽勝ムードではなかった」というのだ。

 「実は高市さんは20〜30代の女性の支持基盤が脆いんです。そもそも総裁選に出たのも、自身の知名度を上げたいという思惑がありました」

 「今回の知事選では、勝利を確信した山下陣営から『(奈良1区で落選して、奈良2区に鞍替え当選した高市氏は)どんどん南に下がっていく。保守分裂敗戦の責任を取らされ(3区の)橿原までいくんじゃないか』という嫌味まで言われています。もともと高市さんが選挙に弱いことを知っているからですよ」(前出の県連古参幹部)

 地元・奈良県知事選という山場を迎えようとしている高市氏。だが「放送法文書問題」がなかなか鎮火できずにいる。

 この状況を見て、前出の 県連古参幹部は「高市さんはそもそもテレビのおかげで当選できたのに……」と首を傾げる。

 「高市さんには恩人ともいうべきテレビマンがいました。しかし、その人が亡くなってからテレビとは距離を置いているのです」

 後編『高市早苗氏が恩人である“テレビマン”に「不義理」を働いていた…森元首相との縁を繋いだ“大物放送作家”への裏切り』に続く…。

週刊現代(講談社)

7604OS5:2023/04/02(日) 21:51:05
https://news.yahoo.co.jp/articles/4a5439cb4d35ecddc5bb5db434cbc05f6135862f?source=rss
奈良県知事選挙/日本建国の地で続く保守系の覇権争い 『Gの系譜(1)〜歴史からひもとく注目の知事選〜』(歴史家・評論家 八幡和郎)
3/31(金) 19:01配信
歴史家・八幡和郎氏による新連載「Gの系譜〜歴史からひもとく注目の知事選挙〜」がスタート!
Gの系譜〜歴史からひもとく注目の知事選〜第1回 奈良県知事選挙/日本建国の地で続く保守系の覇権争い(歴史家・評論家 八幡和郎)

知られざる「Governor(知事)」たちの権力闘争の歴史。 
ドラマチックな歴史を知れば、現代の選挙が、政治がもっと分かる!

第1回の統一地方選挙は、新憲法や地方自治法が施行される直前の1947年4月6日のことである。それから70年が経過して、知事の途中辞任、解任、死亡などがあり、だんだん、統一地方選挙とは違う時期に知事選挙が行われることが多くなっている。それでも、1999年の第14回の選挙までは、北海道、東京、神奈川、大阪、福岡の知事選挙が、この時期に行われていたのであるが、横山ノック大阪府知事や猪瀬直樹東京都知事が任期途中で辞任したので東京と大阪がはずれた。ただ、大阪では維新が都構想推進のために知事と市長の選挙を統一地方選挙に合わそうとしたために、統一地方選挙で知事・市長の選挙も行われることになった。また、奈良では、前知事の柿本善也が四選目の任期を半年残して、統一地方選挙に合わせるタイミングで辞職したので、2007年からは統一地方選挙の枠内で知事選挙が行われるようになった。

私はかつて、『歴代知事300人〜日本全国「現代の殿様」列伝』(光文社新書)という本を書いて、いまでも関係者の間ではよく読んでいただいている。また、『47都道府県政治地図』(啓文社書房)を書いて、全国の歴代知事や知事選挙を俯瞰してきたので、制度全体の歴史については、少し蓄積がある。その観点から、今回は奈良、徳島、大分の三つの県の選挙について、戦後の歴代知事と知事選挙の経緯を紹介し、そのコンテキストのなかで今回の選挙の状況を分析してみたいと思う。

まずは、元生駒市長の日本維新の会新人、山下真氏(54)、元総務官僚の無所属新人、平木省氏(48)=自民党県連推薦、立憲民主党県連支持、元同県大和郡山市議の無所属新人、尾口五三氏(72)=共産党推薦、現職の荒井正吾氏(78)=国民民主党県連推薦、元中学講師の無所属新人、西口伸子氏(68)▽会社員の無所属新人、羽多野貴至氏(43)ーーの6人で争われている奈良県知事選挙である。

(編集部注:下記、本文中は敬称略とさせていただきます)

歴代知事の数が全国で最も少ない奈良県。8期務めた知事も
奈良県の現職知事である荒井正吾は、公選知事として五代目であって、これは全国でも石川県とともにもっとも歴代知事の数が少ない。

どうしてそうなったのかというと、全国の知事で任期最長が31年つとめた中西陽一石川県知事であり、次が29年つとめた奈良県の奥田良三知事だったからだ。

官選初代の野村萬作(1947年初当選)は狂言師と同じ名前だが、もちろん何の関係もない。最初の知事選挙では、第1回投票で社共推薦の弁護士で官選知事として最後から3人目だった小野正一が1位となったが、当時の法定得票の8分の3に達せず、決選投票となったが、再選挙を前にして公職追放となり、2位だった野村が初代公選知事に就任した。

岐阜県出身で東京大学から内務省入り。官選知事として奈良に赴任した。だが、吉野川の利水問題で和歌山県などともめたことと、地元出身でなかったこともハンディになって、再選されなかった。

奥田良三(1951年初当選)は、筒井順慶の故郷である生駒郡筒井町(現大和郡山市)に生まれ東京大学から内務省に進み、官選の群馬県知事であり、福岡県で革新系の公選知事である杉本勝次のもとでの副知事をつとめた。

抜群の行政能力、中央への工作の巧みさで、吉野川分水問題を片付け、同和問題行政の充実を図った。いまでこそ、行き過ぎを批判されることも多い同和行政だが、問題が少しでも良い方向に向かったのは多くの人の努力の結果である。

工場や住宅の進出が相次ぎ、また、近畿日本鉄道が積極的な経営姿勢を示して観光開発も進んだ。開発と文化財保護の調整も難しい課題であったが、国による立法や遺跡や文化財保護の充実も奈良を先行例として進められていった。また、インフラでは下水道の整備に奥田は力点を置いた。

知事就任時に三高・東京大学の同級生であった下位真一郎を副知事に、出納長に県警出身の西上菊雄を起用し、それぞれ20年以上も在任させた。

7605OS5:2023/04/02(日) 21:51:23

奥田が8期目の途中で辞任すると、副知事の上田繁潔(1980年)が立候補して当選した。奈良市生まれ。旧制金鐘中学(現東大学寺学園高校)から関西大学を経て奈良県庁に入り、副知事となっていた。上田はシルクロード博覧会を成功させるなどした。

柿本善也(1991年)は、大和高田市出身。東京大学から自治省に入省し、自治大学校校長から奈良県副知事に就任。平城建都1300年である2010年に向けて大極殿の復元工事が進んだ。柿本が力を入れたのが道路整備である。奥田のところでも書いたように、奈良県では近畿日本鉄道の充実した路線網があったので、道路よりも下水道の整備がなどが優先していたのである。

経費節減や県議選などと同時に行うのが筋ということで任期満了を前倒して退任した。英断だったと思う。

媚びずパフォーマンスを嫌う現職と、過去4回の知事選
荒井正吾(2007年)は大和郡山市出身で、東京大学から運輸省入り。米国留学、OECD代表部勤務のあと観光部長、海上保安庁長官を経験した。若い頃から豪快なキャラクターで知られ、政官財界で顔が広く、2001年の参議院議員選挙に自民党から立候補し当選した。

その後、二期目の選挙を前にした、2007年の4月に辞職し奈良県知事選挙に立候補した。このときは、柿本知事からの禅譲ということもあり、対立候補は、共産党推薦の候補だけだった。

荒井は官僚時代から、官僚ばなれした感覚で、実質のない仕事には興味は示さず、政治的なパフォーマンスも嫌いだし、大胆に重点化した仕事を好む。運輸省観光部長の経験も生かし観光開発を重点施策にし、念願の国際的な高級ホテルの誘致などにも成功し、常識にとらわれないで成果を上げている。

2010年に奈良県で開催された平城遷都1300年記念事業の公式マスコットキャラクター「せんとくん」など奇想天外で批判を浴びたが、結果的には大成功だった。

かつて大阪府から苦労して独立した経緯に鑑み、道州制に強く反対し、関西広域協議会にも参加してこなかった(2015年に部分参加した)。新型コロナでは大阪の吉村知事らのパフォーマンスに反対し非常事態宣言もなかなか出さないなど、骨のあるところを見せた。

再選時と三選目の知事選挙でも現職としては異例なほど弱かった。再選時の2011年には、前年末に民主党県連から出馬を要請されながら辞退していた、塩見俊県医師連会長が「関西広域連合」への加盟を主張して立候補し、橋下徹大阪府知事が塩見を支援する方針を打ち出し緊迫した。

それでも、荒井は実績を見てほしいと選挙戦に熱が入らなかったが、これを救ったのが東日本大震災である。この大震災で、東京都でもパフォーマンスで浮動票を狙った東国原英夫が予想されていたが、石原慎太郎知事は震災の直後に選挙戦でもあるまいと挑戦を受け流し成功したが、荒井はもっと極端に選挙事務所も実質閉鎖し、選挙カーもまわらせず、事実上、選挙運動をいっさい行わなかった。

このために塩見の挑戦はからまわりになり、荒井が得票率51%で、39%の塩見と11%の共産党推薦北野候補を破って再選された。

2015年の三選目の選挙では、荒井は民主党の推薦を取り付け、今回も立候補している山下真が無所属で出馬して関西広域連合への参加を打ち出して挑戦したが逃げきった。しかし、得票率は50%で、山下が40%で現職相乗りとは思えない弱体ぶりだった。

2019年の四選目では、民主党参議院議員を1期務め浪人中の前川清成、フリーランス医師の川島実が出馬したが、馬淵澄夫代議士が所属する国民民主党県連は、荒井を推薦し、当初、川島を支持する方向だった共産党は前川に乗り換え自主支援するという複雑な選挙だったが、自公の県連の推薦を得た荒井が48%の得票で、32%の前川と20%の川島を振り切った。

7606OS5:2023/04/02(日) 21:51:39
山下元生駒市長の二度目の挑戦と元総務大臣秘書官の平木省がトップを争う
今回の2023年の選挙では、2015年の知事選で次点だった元生駒市長の山下真が早くから意欲をみせ、それに維新が乗った。奈良は経済的には大阪とのつながりが強く、通勤通学者も多いし、マイホームを求めて大阪から引っ越してきた人も多い。

すでに書いたようにJRでなく近畿日本鉄道が交通の中心であることも大阪との特殊な関係の理由だ。テレビも生駒山のテレビ塔から大阪の報道がそのまま流れる。

そういう条件下では、大阪で維新が展開する世論受けを狙った政策に比べて、荒井の「媚びない姿勢」はなんとも不利なのだ。

そういう情勢のなかで、焦ったのが自民党、とくに高市早苗改革相である。高市は早くから荒井にも去就を明らかにするというよりは、勇退の決断を促したのだろう。

なにしろ、高市も荒井も媚びない人たちだから、互いに不快感は増してきたようだ。そして、かつての高市早苗総務相補佐官で、岐阜県副知事だった平木省が、総務省を退職し、現職が県議会で出馬表明をすると予想された日の前日の12月5日に奈良県庁で出馬記者会見を行い、同日付で自民党県連に推薦を依頼した。怒った荒井知事は、自民党本部の選対委員長である森山裕に相談し、1月4日に出馬を表明、党県連に推薦願いを提出した。

県連での会議では、荒井の実績については評価しつつ、5選と77歳(当時)という高齢が問題になった。結局、「会長一任」となったが、ここで一呼吸おかずに、いきなり高市会長が「平木氏支持の声が大きかった」と、平木の推薦を決めたのがやや拙速だったようにもみえる。「保守分裂ならば日本維新の会が擁立する候補に負ける。負けるわけにはいかない」という趣旨は分かるが、知事の退路がなくなってしまった。

平木は1974年、香芝市の生まれ。東大寺学園中学・高校から東京大学法学部を卒業して1997年自治省入り。ハーバード大学ロースクールやニューヨーク大学に留学。浜松市財政部長、京都府自治振興課長、官房企画官、自動車税制企画室長、岐阜県副知事を経て総務省財務調査課長で退官した。この上もない経歴である。山田啓二京都府知事や古田肇岐阜県知事に十分に鍛えられて実績もある。

ただ、公約などを見るとメリハリに欠け、演説なども下手ではないが、官僚臭が抜けきらないと言う人も多い。

山下真は、山梨県牧丘町(現山梨市)生まれで、駿台甲府高等学校、東京大学文学部フランス語フランス文学科を卒業したのち、朝日新聞社に入社するが、すぐに退社し、アルバイトをしながら、京都大学法学部3年次に学士入学。1997年、司法試験に合格し、2000年に大阪市内で弁護士をはじめたが、橋下徹の事務所と同じビルだったという。

2006年に生駒市長選挙に政党の推薦や支持なしに立候補し、自民・公明・社民・新党日本の推薦を受ける現職を破って当選した。市議会はほとんどオール野党で予算案や助役選任もままならず、住居を隣接の奈良市に移したことでも話題となった。

二選目は楽勝だったが、三選目の時には、建設中の市立病院の指定管理者を医療法人徳洲会にする方針を掲げて立候補したが、市政の混乱に嫌気もさされて得票率は下がった。

こうしたなかで、三選から一年たった2015年1月には、4月の知事選挙に立候補することを表明し2月に辞職したが、知事選挙では荒井に敗北した。2017年には奈良市長選挙に立候補したが、現職に敗北。

非常に有能で魅力的だが、弁護士らしく激しく政敵や抵抗勢力と戦うところが、嫌われることもあるようだ。知事選落選後に、国民文化祭奈良県実行委員会がロゴマークのデザイン料として「くまモン」のデザイン会社に支払った委託料が違法だとして訴えた訴訟の代理人を務めたこともある。

7607OS5:2023/04/02(日) 21:51:49
今回の知事選で最多6人が立候補 現・新がしのぎを削る
選挙では自民党県連は平木を推すが、本部は3月27日現在、判断を保留している。維新が山下を公認し、立憲民主党が平木を推し、公明党は自主投票である。日本共産党は大和郡山市議会議員の尾口五三を推す。

ほかに西口伸子氏、羽多野貴至氏も立候補している。

選挙戦は、世論調査に依れば、山下、平木、荒井の順で山下と平木には5%ほどの差がある。山下と平木の差はいっとき縮小したが、逆転にはまだ距離がある。荒井劣勢ということで、自民党支持者の票が平木に流れる可能性はあるが、少し泥仕合になりすぎて、そうはるかどうかは分からない。

また、高市大臣をめぐる「文書偽造問題」に当時、平木氏が総務相秘書官だっただけに政治的陰謀の影も感じられる(旧郵政省所管分野については別の秘書官の担当なのだが)。

=つづく

7608OS5:2023/04/03(月) 09:08:01


4078 :OS5 :2023/04/03(月) 09:07:46
https://news.yahoo.co.jp/articles/3aa2b469a95926f40495d8055271c25d0c59c0fe
大阪ダブル選、維新リード 北海道は与党系優勢 9知事・6政令市長選終盤情勢
4/3(月) 7:07配信


32
コメント32件


時事通信
大阪城

 統一地方選前半戦の9道府県知事選と6政令市長選は、9日の投開票に向け終盤戦に入った。

 大阪府知事選と大阪市長選の「ダブル選」は、地域政党「大阪維新の会」の候補がいずれもリード。与野党が全面対決する北海道は与党系の現職が優勢を保つ。奈良は日本維新の会の候補がやや優位に立っている。

 大阪府知事選は、再選を目指す大阪維新代表の吉村洋文氏が他の候補を引き離している。非維新勢力の結集を目指す政治団体「アップデートおおさか」が擁立した法学者の谷口真由美氏、共産党が推薦する元参院議員の辰巳孝太郎氏は伸び悩んでいる。大阪市長選は、大阪維新の元大阪府議を「アップデートおおさか」が立てた元自民党大阪市議が追う。

 知事選は北海道で自民、公明が推薦する鈴木直道氏が再選に向け優勢に進める。立憲民主党など野党4党が支援する元衆院議員の池田真紀氏は巻き返しを狙う。

 奈良と徳島は自民勢力が割れる保守分裂選挙。奈良は、維新公認で元生駒市長の山下真氏がやや先行し、自民県連が推薦する元総務官僚の平木省氏、5選を目指す現職の荒井正吾氏が追う。徳島は自民元衆院議員や自民元参院議員、自民県連の推薦を受け6選を狙う現職が激しく競り合っている。

 新人同士の一騎打ちとなった大分は、自民、公明県本部が推薦する元大分市長を元参院議員が追う展開。神奈川、福井、鳥取、島根は与野党が支援する現職が安定している。

 大阪以外の政令市長選は、2030年冬季五輪・パラリンピック招致の是非が争点となる札幌で、招致を目指す現職が招致反対を掲げる新人2氏をリード。相模原、広島も現職が優位に立つ。静岡は与野党が相乗りした元静岡県副知事、浜松は自民、公明が推薦する元総務官僚が先行している。

7609OS5:2023/04/03(月) 20:06:04
https://www.sankei.com/article/20230331-VCVU43FKRFMODKFMR7UEPNJUJA/?outputType=theme_localelection2023
無投票一転三つ巴 大阪府議選激戦区、箕面市・豊能郡
2023/3/31 12:11
9選挙区の定数が1減となった大阪府議選が31日、告示された。平成31年の前回選挙で無投票だった箕面市・豊能郡選挙区は一転、自民党現職のほか、共産党と地域政党「大阪維新の会」の新人の計3人が1議席をかけて争う激戦区に。ほかの選挙区でも、現職と新人らがしのぎを削る9日間の論戦が始まった。

大阪府議選が告示され、第一声をあげる自民現職の原田亮氏 =31日午前、大阪府箕面市(柿平博文撮影)
大阪府議選が告示され、第一声をあげる自民現職の原田亮氏 =31日午前、大阪府箕面市(柿平博文撮影)
「維新の人気はすごい。だからこそ切磋琢磨(せっさたくま)するためにも、建設的な議論で大阪を前に進めたい」

箕面市・豊能郡選挙区に立候補した自民現職の原田亮氏(36)は午前9時15分ごろから阪急箕面駅前に立ち、青いジャンパー姿で支援者らに訴えた。

平成27年の府議選で初当選し、現在2度目の自民府議団幹事長を務める。4年前の前回選は別の選挙区で当時の府議団幹事長が落選しており、自民にとってメンツを懸けた戦いになる。

原田氏は第一声で2期8年の経験をアピール。ただ令和2年に維新の看板政策「大阪都構想」の協定書(制度案)が府議会で採決された際は賛成しており、維新との対決姿勢をどこまで示せるかがポイントになりそうだ。

維新新人の堀江優氏=31日午前、大阪府箕面市(柿平博文撮影)
維新新人の堀江優氏=31日午前、大阪府箕面市(柿平博文撮影)
午前10時過ぎ、原田氏と入れ替わるように同じ阪急箕面駅前でマイクを握ったのは、維新新人の堀江優氏(38)。「10年、20年後の新しい大阪を作るためには、この選挙区から維新の府議が誕生しなくてはいけない」と聴衆に訴えた。

4年前に当選した維新現職が令和2年の市長選に転出し、維新にとっては告示前から吉村洋文代表が複数回、現地入りしてきた「重点選挙区」の一つ。

堀江氏の第一声では、吉村氏の激励メッセージも読み上げられた。堀江氏は、吉村氏の名前と写真がプリントされた街宣車から、子育て支援策の拡充や教育無償化など次世代への投資を訴え「府と連携、協力していかなくてはいけない」と強調した。

共産新人の吉村定教氏=31日午前、大阪府箕面市(彦野公太朗撮影)
共産新人の吉村定教氏=31日午前、大阪府箕面市(彦野公太朗撮影)
一方、共産新人の吉村定教氏(71)は午前10時過ぎ、約2キロ南の阪急桜井駅前で第一声。維新公認の知事による新型コロナウイルス対策やカジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致を批判し、「維新に府政を任せておけない。安心して府民が暮らせる生活を守る」と声を張り上げた。

4年前に維新と自民による無投票当選が決まったとき「有権者に選択肢を示したことにならない」と声をあげた。府職員の経験を生かし、障害者対策や生活保護など弱者の視点で支持を広げたい考えだ。

7610OS5:2023/04/03(月) 20:06:36
https://www.sankei.com/article/20230331-AH3TLDGFEZIWJHD5O6DXP6THWI/?outputType=theme_localelection2023
大阪府議選、維自一騎打ち 定数減の大阪市住吉区と堺市北区
2023/3/31 11:48
53選挙区ある大阪府議選で定数1減となったのは、箕面市・豊能郡選挙区のほか、大阪市住吉区▽堺市堺区▽堺市北区▽吹田市▽泉大津市・高石市・泉北郡▽高槻市・三島郡▽八尾市▽東大阪市-の8選挙区。

平成31年の前回選挙と比べ、定数1の「1人区」は31から36に増加。うち大阪市住吉区選挙区は公明現職の引退に伴い、告示前まで市議だった自民新人がくら替え出馬し、維新現職に挑む一騎打ちの構図。堺市北区選挙区では、いずれも現職の維新若手(当選2回)と自民ベテラン(同6回)が対決する。

定数が複数の4選挙区のうち、高槻市・三島郡選挙区(定数3)では、前回当選した維新の2人が令和3年の衆院選と今年4月の高槻市長選に転出し、公明現職が引退。今回は無所属と維新、公明の新人に加え、立民現職と自民新人の計5人が立候補を届け出た。


吹田市(定数3)と東大阪市(定数4)の両選挙区も、それぞれ4人と6人が立候補した激戦区だ。いずれも維新と自民、公明、共産の現職や新人が届け出ており、昭和26年から府議会で議席を持つ共産にとっては改選前の2議席死守を懸けた戦いとなる。

7611OS5:2023/04/03(月) 20:15:07
https://www.asahi.com/articles/ASR4266NWR3XUZPS00D.html
大阪市長選 維新の新顔やや有力、前自民市議が追う 朝日情勢調査
有料記事統一地方選挙2023

2023年4月3日 5時02分

大阪市役所=大阪市北区

[PR]
 朝日新聞社は1、2日、統一地方選前半戦(4月9日投開票)のうち、大阪市長選について電話調査を実施、取材で得た情報と合わせて情勢を探った。大阪維新の会新顔の横山英幸氏がやや有力。無所属新顔の北野妙子氏が追っている。他の候補は厳しい。

 有権者の7割近くが投票態度を明らかにしておらず、今後、情勢が大きく変わる可能性もある。

 投票態度を明らかにした人を…

7612OS5:2023/04/03(月) 20:16:19
https://www.asahi.com/articles/ASR4266KCR3XUZPS00C.html
大阪府知事選 現職が安定した戦いぶり、他候補苦戦 朝日情勢調査
有料記事統一地方選挙2023

2023年4月3日 5時01分
大阪府庁

[PR]
 朝日新聞社は1、2日、統一地方選前半戦(4月9日投開票)のうち、大阪府知事選について電話調査を実施、取材で得た情報と合わせて情勢を探った。大阪維新の会現職の吉村洋文氏が安定した戦いぶり。他の候補は苦戦を強いられている。

 有権者の4割が投票態度を明らかにしておらず、今後、情勢が変わる可能性もある。

 投票態度を明らかにした人を…

7613OS5:2023/04/03(月) 20:17:04
https://www.asahi.com/articles/ASR4266V3R3XUZPS00F.html
第4回
奈良知事選 維新新顔が一歩抜け出す、平木氏と荒井氏追う 朝日調査
有料記事統一地方選挙2023

2023年4月3日 5時03分
 朝日新聞社は1、2日、統一地方選前半戦(4月9日投開票)のうち、奈良県知事選について電話調査を実施、取材で得た情報と合わせて情勢を探った。日本維新の会の新顔で元生駒市長の山下真氏が一歩抜け出している。無所属新顔で元総務省課長の平木省氏、無所属現職の荒井正吾氏が追う。共産推薦で無所属新顔の元大和郡山市議、尾口五三氏らは厳しい。

 有権者の5割強が投票態度を明らかにしておらず、今後、情勢が変わる可能性もある。

 投票態度を明らかにした人を…

7614OS5:2023/04/04(火) 23:59:46
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/politics/mainichi-20230402k0000m010115000c.html
大阪ダブル選 知事・市長とも維新候補リード 本社中盤情勢分析
2023/04/02 18:52毎日新聞

大阪ダブル選 知事・市長とも維新候補リード 本社中盤情勢分析

大阪府知事選が告示され、候補者の演説に拍手をする有権者ら=大阪市北区で2023年3月23日午前9時39分、川平愛撮影(画像の一部を加工しています)

(毎日新聞)

 大阪府知事・大阪市長のダブル選(4月9日投開票)について毎日新聞は1、2日に電話世論調査を実施し、取材結果も踏まえて中盤情勢を分析した。知事選では、地域政党・大阪維新の会公認で現職の吉村洋文氏(47)が大きくリード。市長選では、維新公認の横山英幸氏(41)が優位な状況だ。ただし、両選挙とも一定程度の人が態度を決めておらず、終盤に情勢が変わる可能性がある。

 調査は在阪の報道機関5社が合同で行い、共通のデータを各社が独自に分析した。ダブル選は10年以上にわたる「維新政治」を継続させるかどうかや、カジノを含む統合型リゾート(IR)誘致の是非が争点になっている。

 知事選では、府内トップの政党支持率を誇る維新の支持層をほぼ固める吉村氏が安定している。非維新の政治団体「アップデートおおさか」が擁立し、自民党や立憲民主党が自主支援する谷口真由美氏(48)は自民支持層を1割程度しか取り込めず、無党派層への浸透も課題だ。共産党が推薦する辰巳孝太郎氏(46)はIRに反対する人の約2割が投票先に選んだものの、谷口氏とIR反対層を分け合う状況になっている。

 参政党が公認する吉野敏明氏(55)、政治家女子48党が公認する佐藤さやか氏(34)、諸派の稲垣秀哉氏(53)は支持に広がりを欠く。

 松井一郎市長の政界引退により新人対決となった市長選は、横山氏が維新支持層の8割超を固めた上、自民支持層も取り込んでいる。アップデートが擁立した北野妙子氏(63)はIRに反対する人の5割近くから支持されるが、古巣・自民の支持層や無党派層の支持を固め切れていない。

 荒巻靖彦氏(58)や山崎敏彦氏(44)、ネペンサ(本名・安達真)氏(48)は伸び悩んでいる。

 世論調査では、ダブル選と同日に投開票される大阪府議選(定数79)と大阪市議選(定数81)についても投票先を尋ねた。両選挙とも維新が過半数を得るかどうかが焦点になっているが、府内と市内の有権者はいずれも5割超が維新を投票先に選ぶ結果になった。【向畑泰司】

7615OS5:2023/04/05(水) 18:09:58
https://news.goo.ne.jp/article/chuplus/region/chuplus-666766.html
県議選、初の擁立 維新に各陣営危機感
2023/04/05 05:05中日新聞Web

県議選、初の擁立 維新に各陣営危機感

沿道でマイクを握り支援を呼びかける候補者=彦根市内で

(中日新聞Web)

 九日投開票の県議選で、日本維新の会は大津、栗東市や彦根市・犬上郡など七選挙区に各一人を擁立し、初の議席獲得を目指す。迎え撃つ形の各陣営は実績を強調するなど、舌戦を繰り広げている。

16年ぶり選挙戦に 栗東市

 栗東市選挙区は定数二に現職一人、新人二人の計三人が立候補。二〇一一年から三回続けて自民と非自民が議席を分け合い無投票だったが、維新の候補者が出たことで、十六年ぶりの選挙戦となった。

 維新新人で元市議の片岡勝哉さん(44)は朝、駅前で京阪神方面への通勤客に党名をアピール。「議員報酬削減など、滋賀の財政でできる『身を切る改革』を」と訴える。陣営は「党名を聞いて、家から出てくる住民も多い」と自信をのぞかせる一方「どの地域にどれほどの票があるのか見えない」と戸惑いも語る。

 自民新人の田中英樹さん(58)は、集会所での個人演説会で票固めを図る。「将来、若い世代に支えてもらう立場になるときのため、子育て政策に力を入れる」と主張。維新も同じ元市議で「動きも票も読みづらい」とこぼした。

 無所属現職の九里学さん(59)は、街宣とスーパーや駅前での演説を織り交ぜ、五期目に挑む。今回は立憲民主を離れ、無所属での出馬。「栗東の課題、路線バスなど交通手段の希薄さを改善したい」と話す。「若者向けに動画の発信にも力を入れている」と維新に対抗心を燃やす。 (和泉萌花)

対抗馬ら実績強調 彦根市・犬上郡

 定数四に現職二人、新人四人が立候補した彦根市・犬上郡選挙区。直近の二度の国政選挙では選挙区内の一市三町で、維新が一万余りの比例票を獲得した。

 「住民に負担を求めるのではなく、議員定数の削減などで生まれた財源で医療や福祉、教育の充実を図る」。維新新人の北村善幸さん(64)は四日、彦根市内の県道沿いでマイクを握り「身を切る改革」をアピールした。選挙カーでくまなく回り「新しい選択肢ができたと知ってもらい、掘り起こしさえできれば。感触はある」と語る。

 対する現職や元市議の新人ら五人は、これまでの実績を強調する。ある陣営幹部は「維新が意外と票を取るんじゃないかという話も聞く」。別の陣営も「未知数。維新が取った分だけこちらの票が減る」と危機感をにじませる。

 現職後継の赤井康彦さん(50)は立憲民主と国民民主、チームしが、連合滋賀が推薦。市議二十年での市中部の発展や子育て環境の充実、環境問題への取り組みを強調し「彦根を映画のまちにし、東海や北陸との交流も盛んにしたい」と意気込む。

 市議を二期務めた杉原祥浩さん(61)は、市長や市長与党の市議らの応援を受ける。地元高宮町での演説で市内の慢性的な渋滞を問題視し「政治家は道路整備が一番大事な仕事。私にさせてほしい」と訴える。

 四期目を狙う大野和三郎さん(67)は犬上郡を中心に保守層固めに力を入れる。インフラ整備の実績を強調するほか「中小企業支援で経済と財政を元気にし、教育や子育て支援などの政策を進める」と主張する。

 現職後継の谷口典隆さん(55)は二十二年の市議経験を強調。新型コロナウイルス禍を経た医療や除雪の態勢整備といった課題を挙げる。家族の病気を通じて小児医療の現実を知り「苦しむ人に手を差し伸べる政治を決意した」という。

 前回トップ当選のチームしがの中沢啓子さん(64)は市中心部や多賀町を中心に支援を呼びかけ、七期目を目指す。小さく産まれた乳児の成長を記録する「リトルベビーハンドブック」を例に「生活の中の小さな声を政治に反映させ、安心できる滋賀をつくる」と呼びかけた。 (渡辺雄紀)

7616OS5:2023/04/06(木) 20:38:01
滋賀
https://www.yomiuri.co.jp/local/shiga/feature/CO064676/20230406-OYTAT50000/
<3>無投票一転 陣営手探り
2023/04/06 05:00
選挙・滋賀
この記事をスクラップする
栗東市 / 湖南市
 栗東市、湖南市の両選挙区は、16年ぶりの選挙戦が展開されている。両選挙区とも定数2で、これまで自民党と、県議会会派「チームしが県議団」の所属県議が議席を分け合ってきた。

<統一選 2023>各候補 人出求め舌戦
個人演説会で候補者を激励する支援者(栗東市で)

 だが、今回選は、栗東市では自民新人と、地域政党「チームしが」推薦の現職、日本維新の会の新人が立候補。湖南市では、自民現職と立憲民主党現職に加え、維新新人と無所属新人が出馬し、一転して激戦となっている。

 無投票が続いた影響で、現職の集票力や、有権者の投票行動には読みにくい面があり、各候補は手探りで選挙運動を行っている。

■栗東市

 維新新人の片岡勝哉氏は商業施設の前で買い物客に声をかけ、維新の公認候補であることをアピールする。元栗東市議で、市議時代は自民系会派に所属していたこともあるが、街頭では「既得権益を打破したい」と決意して維新から出馬したことを強調している。「無駄な事業は切り捨てるべきだ」と訴え、無党派層への浸透を狙う。

 自民新人の田中英樹氏は、2022年10月の栗東市長選に出馬し、自民の県議から市長に転じた竹村健氏の後継候補だ。市内各地で演説会を重ね、「子育て環境の整備や農業、林業の振興を進めていきたい」と訴える。全面支援する竹村氏も「私の後継者として皆さまの力で勝たせてほしい」と呼びかけ、支持基盤固めを図る。

 5選を目指す九里学氏は22年4月に立憲民主党を離党し、今回はしがの推薦だけを受ける。連合滋賀も陣営に加わらず、所属する社会人ラグビーチームの関係者らが選挙運動を支える。街頭では三日月知事と子ども図書館の整備に取り組んでいることをアピールし、「栗東の交通ネットワークを充実させたい」と訴える。

■湖南市

 22年7月の県議補選で無投票当選した自民現職の菅沼利紀氏は、親子連れの多い公園などで街頭演説を重ね、「子育て支援策を充実させられるのは自民だけ」と力説。少子高齢化に備えた財政基盤づくりを課題に挙げ、幅広い世代に支持を呼びかける。自民県連青年局のメンバーが陣営で選挙運動を支え、動画投稿サイトでの発信も重視する。

 維新新人の柴田栄一氏は3月31日の告示直前に、「湖南の有権者の選択肢を広げたい」と立候補を表明した。湖南市議時代の地盤である菩提寺地域や、新興住宅街を中心に選挙カーでまわり、「県政でも、維新が大阪で進めてきた身を切る改革をしなければならない」と強調する。維新を前面に打ち出し、無党派層の取り込みを狙う。

 無所属新人の藤川人志樹氏は、妻で湖南市議のみゆき氏が地盤とする下田地域などで支持拡大を図り、「子育て世代の目線で教育行政を変えたい」と声を張り上げる。通販会社社長の経験を踏まえた地域経済の活性化を訴え、地元企業の経営者らも支援に入る。演説会には湖南市の生田邦夫市長も出席し、支援を呼びかけた。

 3選を目指す立民現職の塚本茂樹氏は初めての選挙戦で、陣営幹部は「票が読めない」と危機感を示す。連合滋賀の全面的な支援を受け、選挙運動はダイハツ工業の労働組合のメンバーらが支える。商業施設近くなど市内各地で街頭演説を重ね、「医療費や給食費の無償化拡充など、子育て支援に取り組む」と訴える。

■栗東市 (定2、候3)
 片岡勝哉 44 維新
 田中英樹 58 自新
 九里学 59 無現<4>

■湖南市 (定2、候4)
 菅沼利紀 45 自現<1>
 柴田栄一 54 維新
 藤川人志樹 48 無新
 塚本茂樹 58 立現<2>

(届け出順。年齢は投開票日現在。<>数字は当選回数)

7617OS5:2023/04/07(金) 16:01:49
https://www.yomiuri.co.jp/local/nara/news/20230406-OYTNT50229/
<統一選2023>県議選 激戦区 構図様変わり
2023/04/07 05:00
 知事選と同じ9日に投開票される県議選(定数43)。全16選挙区に2019年の前回選を6人上回る計65人が立候補し、無投票となった天理市、五條市、磯城郡の3選挙区を除く13選挙区で、論戦が展開されている。日本維新の会が16人を擁立するなど、前回選とは様相が大きく異なる激戦区の構図を探った。(平野和彦、浜井孝幸)

◎奈良市・山辺郡


 現行の区割りとなった07年以降で最多の19人が争う。

 前回選では、立候補した現職10人が全員当選。だが今回、現職の危機感はこれまでになく強い。背景には、3人を立てた維新の存在がある。

 自民党現職の一人は「大変厳しい。大阪の政党(維新)から3人が立候補している」と気を引き締めた。公明党現職も「死にものぐるいで勝ち抜きたい」と意気込む。

 維新候補は大阪での取り組みに触れ、奈良との差を強調。ある新人は「有権者の期待を感じる。次々握手を求めてもらえる」と手応えを語る。

 一方、大混戦の現状について、立憲民主党現職は「候補者が多く、無党派層も分散する。普段から気にかけてくれる人を重点的に回る」と話す。共産党現職も「下位は混戦になる」とみて、1人でも多くの支持を取り込もうと必死だ。

 県議選初参戦の参政党新人は「まずは党を知ってもらいたい」とし、無所属新人の一人は「無党派層の多い西部などを中心に回りたい」と語る。

◎生駒市

 前回選で候補者を立てた立民、共産が擁立を見送ったことで構図が大きく変化。現職と新人の計5人が争う。

 維新候補の一人は「大阪側の玄関口である生駒は追い風がある。住民の感触もいい」と話す。裏付けとなっているのが昨年の参院選だ。比例票で自民を約800票上回る約1万8300票を獲得した。

 一方、自民候補には公明が推薦を出して支援。候補の一人は「5人が横一線ではないか。直接人に会い、握手を交わす選挙の原点に立ち返って戦う」と主要駅などに立つ。

 前回選では、立民、共産の2候補で計約9800票を獲得。ある候補は「その票がどこにいくのか。各陣営で取り合いになる」とみている。

◎香芝市

 トップ当選者と落選した3番手の差が133票だった前回選。現職、新人の計4人が臨み、再び激戦となっている。

 維新陣営は「大阪に近く、勝つ可能性は十分にある」とみて、無党派層の取り込みに力を入れる。実際、15年の県議選では、維新が議席を獲得した。一方、現職の一人は「長年、地元を回ってきた。準備期間が違う」と強調。支持層を固める考えだ。

 カギを握るのが投票率だ。前回選は無投票を除く選挙区で最も低い41・43%にとどまった。だが、今回は期日前投票(投開票の5日前時点)で、前回選の約3倍の4117人が投票し、有権者の関心は高そうだ。ある候補は「無党派層の票が増えると、誰が勝つか読めない」との見方を示す。

7618OS5:2023/04/07(金) 16:02:51
https://www.yomiuri.co.jp/local/shiga/feature/CO064676/20230407-OYTAT50009/
<4>1増1減 影響出るか
2023/04/07 05:00

守山市 / 長浜市
 2020年に実施された国勢調査の人口比に基づき、今回選から、長浜市選挙区の定数が1減の3、守山市選挙区は1増の3に変更された。

 守山市は京都、大阪両府のベッドタウン化を背景に人口が増加しており、新住民を取り込めるかどうかが勝敗を分けそうだ。立憲民主党などが推薦する候補が2人立った一方、自民党は現職1人しか擁立せず、対応が分かれた。日本維新の会が新人を立て、舌戦が繰り広げられている。

 一方、長浜市は少子高齢化が進み、人口減少に歯止めがかからない。現在の長浜市は10年に旧長浜市、旧虎姫町、旧湖北町、旧高月町、旧木之本町、旧余呉町、旧西浅井町が合併して誕生した。自民現職の2人は旧市町域で地盤を分け合い、前回選に続き、2議席の確保を狙う。立民、国民民主党、地域政党「チームしが」が推薦する無所属新人と、共産党新人はいずれも引退する県議の後継候補で、議席の死守を目指している。

■守山市(定3、候4)
 森重重則 49 し新
 岩佐弘明 68 自現〈3〉
 小川泰江 60 無現〈1〉
 二上勝友 48 維新

■長浜市(定3、候4)

 柴田清行 58 自現〈1〉
 宮本鉄也 52 無新
 中山和行 68 共新
 川島隆二 51 自現〈4〉

(届け出順。年齢は投開票日現在。〈 〉数字は当選回数)

        ◇

駅前で政策ビラを配り、アピールする候補者(守山市で)
 ■守山市


 しが新人の森重重則氏は立民、国民、社民党の推薦を受ける。守山市議時代に虐待を受けた子どもらの支援に取り組んだ実績をアピールし、県独自の返還免除型奨学金を創設して若者の経済的負担を軽減する必要性を訴える。JR守山駅前で市民に声をかけ、無党派層への浸透も目指す。

 自民現職の岩佐弘明氏は市内各地を選挙カーでまわり、宮本和宏・前守山市長の市政運営を支えたことを強調する。宮本氏は演説会で応援弁士を務め、県が県立3病院の地方独立行政法人化への移行を見送った背景に岩佐氏の県への働きかけがあったと説明し、岩佐氏の実績を訴えた。

 立民、国民、社民は無所属現職の小川泰江氏も推薦し、政策ビラには「連合滋賀全力推薦」と目立つように記して労働組合票の獲得を図る。街頭では「保育現場の処遇改善を進めたい」と訴え、子育て支援などに取り組むことを強調する。選挙カーを市内各地に走らせ、再選を狙う。

 維新新人の二上勝友氏は、講師を務めていた市立明富中の学区や、新興住宅街を中心に選挙カーでまわっており、「守山でも維新による改革を進めたい」と訴える。児童虐待やヤングケアラーなどの悩みを抱えた子どもを、デジタル技術を活用して支援する体制の構築を公約に掲げた。

 ■長浜市

 再選を目指す自民現職の柴田清行氏は、地盤とする市北部の旧木之本町、旧高月町、旧余呉町、旧西浅井町を中心に選挙運動を展開し、市議や地元企業の関係者らが選挙戦を支える。演説会では「インフラ(社会資本)整備を進めることが交流人口の増加につながる」と声を張り上げる。

 無所属新人の宮本鉄也氏は長浜市議時代、自民系会派に所属していたが、今回選では立民の大橋通伸県議の後継候補として挑む。立民、国民、しがの推薦を受けるほか、前長浜市長の藤井勇治氏も支援する。街頭では「起業や移住を支援し、地域の活性化を図りたい」と訴える。

 共産新人の中山和行氏は共産の杉本敏隆県議の後継候補で、街頭では「平和が何よりも大切。憲法9条に反する軍拡に反対」と力を込め、党支持層への浸透を図る。杉本氏が重視していた県北の活性化や高時川の濁水対策を引き継ぐこともアピールし、杉本氏の支持基盤の継承を目指す。

 5選を目指す自民現職の川島隆二氏は地盤とする旧長浜市、旧湖北町、旧虎姫町の区域を中心に浸透を図る。戦国時代の遺構を活用した観光振興や企業誘致の強化などを掲げ、県が進める北部振興策の充実を訴える。演説会には石破茂元地方創生相が来援し、支持基盤固めを進める。

(おわり。井戸田崇志、藤岡一樹が担当しました)

7619OS5:2023/04/07(金) 18:09:54
https://news.goo.ne.jp/article/chuplus/region/chuplus-668015.html
定数減でつばぜり合い 県議選、長浜市選挙区
2023/04/07 05:05中日新聞Web

定数減でつばぜり合い 県議選、長浜市選挙区

国道沿いで支持を訴える候補者=長浜市内で

(中日新聞Web)

 九日投開票の県議選で長浜市選挙区は、定数が四から三に減った。二〇一九年の前回は、自民と非自民が二議席ずつ分け合った。今回は二人の自民現職に、チームしがなどの支援を受ける無所属と共産の二人の新人が、いずれも現職の後継として挑む構図に。三議席を巡り、四人が激しいつばぜり合いを続ける。(渡辺雄紀、平子宗太郎)

 元市議の宮本鉄也さん(52)は引退する現職の後継として立ち、立憲民主や国民民主、チームしが、連合滋賀の推薦を受けて臨む。コンビニを営む経験と、労働者の味方としての立ち位置を強調。地元西浅井町と、現職の地元高月町を中心に、市北部全体での支持固めに奔走する。

 情勢は厳しいとみて、五日夜に新栄町で開いた演説会で、集まった約五十人に向けて力を込めた。「現職が守ってきた三期十二年の議席を失うわけにはいかない。支援の輪を広げ、私を県政に送ってほしい」

 共産新人の中山和行さん(68)は三日夕、高月町のスーパー前でマイクを握り「共産党の議席は守らないといけない」と訴えた。「十日間しかない国民スポーツ大会に費やす無駄遣いをなくし、教育や医療、福祉にお金を使わせることが、共産党議員団の役割だ」

 共産は前回、現職が四位で当選した。三位との得票差は二百弱とわずかだったが、今回は後継探しが難航して準備が遅れ、陣営の危機感は強い。防衛費を増やす政権への反対姿勢も強調しながら、地元湖北町を中心に市域全体を選挙カーで回り、支持の拡大を図る。

 一方、現有二議席の確保を図る自民。二期目を目指す柴田清行さん(58)は、人口が減る地域での医療態勢の維持を強調する。四日夜に地元木之本町で開いた演説会で「県が唯一、へき地医療拠点病院に指定している湖北病院を、皆さんがすぐに使える病院にしなきゃいけない」と訴えた。

 陣営幹部は「一期目に県北部のためにまいた種を二期目で咲かせるため、同じ人が県議を続ける必要がある」と語る。定数減を受け、前回選で得た約七千票に二千票を上乗せする必要があるとし、市北部だけでなく「南にも支援を広げないといけない」と見通す。

 川島隆二さん(51)は五期目を目指し、地盤の市街地や旧東浅井郡などを重点的に回る。陣営の一人は「当選は大丈夫という声もよく聞くが、選挙は水物。油断していると危ない」と気を引き締める。

 三日夜の相撲町での演説会で、県北部の振興を図る県の事業を紹介。「ちょこちょことして終わるだけにならないよう、目を光らせることが私の仕事。滋賀の未来を決める上で、一番大事なのは北部振興だ」と語った。浅見宣義市長も応援に駆け付け、市と県をつなぐパイプ役を強調した。

7620OS5:2023/04/07(金) 19:04:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/7a4c2c6fa588b228f958ebe972914c298a3c1ff
「市民派」演出の非維新、支える連合大阪 挑む4度目のダブル選
4/7(金) 18:36配信


9
コメント9件


産経新聞
労働組合員数は減少傾向が続く

9日投開票の大阪府知事・大阪市長のダブル選は終盤に入った。双方に候補者を擁立した政治団体「アップデートおおさか」に協力するのが、大阪最大の労働組合「連合大阪」だ。過去3回のダブル選を制した地域政党「大阪維新の会」と再び対峙(たいじ)する今回は、「市民派」を掲げて政党色を薄めるアップデートを人員、経験の両面から支援。維新との対立軸が曖昧になる中、組織の存在意義をかけたダブル選に臨んでいる。

■「ジャンヌ・ダルク」

「このままでは大阪はだめになる。維新と戦わせてください」

アップデート発足の記者会見から一夜明けた2月9日、大阪市内にある連合大阪の事務所。知事選候補で法学者の谷口真由美氏(48)と市長選候補で元自民市議の北野妙子氏(63)に対し、田中宏和会長がダブル選に挑む覚悟を尋ねると、熱意のある言葉が返ってきた。

2人は維新が掲げる「身を切る改革」の転換と、誘致を図るカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の問題点にも言及。その姿に田中会長は、打倒維新の「ジャンヌ・ダルク」に据えると決めた。連合大阪が支援する統一地方選の立候補予定者らが集う「総決起集会」にも2人を招き、自ら支持を呼び掛けた。

連合大阪は過去3度のダブル選から、維新打倒の壁の高さが骨身に染みている。最も衝撃的だったのが平成31年の前回選。自民、公明、国民民主の各党が推薦・支持し、立憲民主党と共産党が自主支援する形で盤石な「非維新包囲網」を築いたにもかかわらず、知事選では約100万票差を付けられる完敗を喫した。

■既得権批判に反発

「政党色を薄めたい」。アップデート設立会見の約1年前、関係者から設立協力への打診を受けた田中会長は首を縦に振った。「既存のやり方では維新に勝てない」。維新の強固な壁をどう崩すのか、模索する中での決断だった。

だが、「今度こそ」という期待も少しずつしぼむ。府内には連合が支持する国会議員や地方議員が少なく、過去に政権批判を繰り返してきた谷口氏への反発から自民も一枚岩になれない。自民の一部議員は街頭演説で谷口氏の同席に難色を示し、アップデート事務局が調整に追われる場面もあった。

効率重視、コストカット、弱肉強食-。労働者の権利を守る立場にある連合大阪には、維新の政治はそのように写る。だが、連合大阪が本質的に維新を拒絶する理由は別にある。

平成23年のダブル選で大阪市長選に臨んだ橋下徹氏が「公務員労組は既得権」と批判。以降、維新はダブル選ごとに自治体の労働組合を中心とする連合大阪の傘下労組などに批判を繰り返してきた。「仮想敵をでっち上げ、支持を集める」という維新の手法には根強い反発がある。

■政権との接近

一方で維新政治が大阪で定着するのに伴い、維新への明確な対立軸を描けずにいる傘下労組も。「野党として存在感を発揮し、万博誘致に成功した維新を評価する組合員もいる」と、ある労組幹部は打ち明ける。

連合大阪幹部は連合本体の動きにも神経をとがらせる。岸田文雄首相が1月に連合の新年交歓会に出席し、芳野友子会長が自民党大会への参加を一時検討するなど、政権との接近が進んでいるからだ。

連合発足から30年余り。労組の組合員数は全国で減少傾向にある。厚生労働省によると、ピーク時に100万人以上いた大阪府内の組合員も昨年は69万3735人。連合大阪のある幹部は、労組が主役を担ってきた賃上げ要求が、今春は政権が経済界に働きかけ、容易に達成された経緯をかみしめて言う。

「このままでは連合の存在意義が問われる。政策の反映を考えるなら、維新との関係性を見つめ直す必要も出てくるだろう」

7621とはずがたり:2023/04/07(金) 22:04:25

https://www.yomiuri.co.jp/local/nara/news/20230223-OYTNT50214/
2023.03.09
国民民主、荒井氏「県連推薦」に - 奈良県知事選

 国民民主党県連(榛葉賀津也代表)は8日、任期満了に伴う奈良県知事選で、党本部に推薦を上申していた現職の荒井正吾氏(78)について、連合奈良が自主投票としたことなどから、県連推薦とすることが決まったと発表した。同様に上申していた生駒市長選に立候補予定の現職、小紫雅史氏(48)については党本部が推薦を承認した。
平木氏支持を 立民県連決定
2023/02/24 05:00
https://www.yomiuri.co.jp/local/nara/news/20230223-OYTNT50214/

 知事選を巡り、立憲民主党県連は23日、奈良市内で常任幹事会を開き、元総務官僚の平木省氏(48)を県連支持とすることを決めた。
期日前投票 知事選8万1189人

 同党県連には平木氏のほか、現職の荒井正吾氏(78)からも推薦依頼が出ていた。

 会終了後、県連の馬淵澄夫代表は平木氏支持の理由を「子育て世代の負担軽減など、基本政策が一致している」と語った。荒井氏については「前回は(民主系で)例外的に推薦したが、5期目を目指す今回は困難と判断した」とした。

 県連レベルの支持としたことについては「自民党本部も(平木氏の)推薦を決めていない中、我々が推薦を党本部に上申するのは筋が違う」と説明した。

7622OS5:2023/04/10(月) 10:08:31
平木と荒井の票を単純に足すと山下超えますね
https://www.nhk.or.jp/senkyo/database/touitsu/29/18691/skh51593.html
奈良県知事選
有権者数1,112,680
開票終了投票率54.82%
266,404(44.4%)山下真   維新新54歳当選:1回目元奈良県生駒市長弁護士
196,729(32.8%)平木省   無新48歳 推薦:自民県連支持:立民県連元総務省財務調査課長元岐阜県副知事
097,033(16.2%)荒井正吾  無現78歳 当選:4回推薦:国民県連元参議院議員元海上保安庁長官
019,861(03.3%)尾口五三  無新72歳 推薦:共産共産党奈良県委員元奈良県大和郡山市議会議員
013,034(02.2%)西口伸子  無新68歳 元中学校常勤講師
006,806(01.1%)羽多野貴至 無新43歳 会社員

7623OS5:2023/04/10(月) 10:12:46
アップデイトの負け方がヤバですね。供託金は戻ってきてよかったねレベル・・・
https://www.nhk.or.jp/senkyo/database/touitsu/27/18707/skh51625.html
大阪府知事選
有権者数7,188,665開票終了投票率46.98%
2,439,444(73.7%)吉村洋文  維新現47歳当選:2回目大阪維新の会代表
0,437,972(13.2%)谷口真由美 無新 48歳法学者
0,263,355(08.0%)辰巳孝太郎 無新 46歳推薦:共産元参議院議員
0,114,764(03.5%)吉野敏明  参政新55歳歯科医師
0,032,459(01.0%)佐藤さやか 政女新34歳薬剤師
0,022,367(00.7%)稲垣秀哉  諸派新53歳執筆業

7624OS5:2023/04/10(月) 10:15:09
https://www.nhk.or.jp/senkyo/database/touitsu/27/18708/skh51626.html
大阪市長選
有権者数2,214,966開票終了投票率48.33%
655,802(64.6%)横山英幸 維新新41歳当選:1回目元大阪府議会議員
268,227(26.4%)北野妙子 無新 63歳元大阪市議会議員
045,369(04.5%)山崎敏彦 無新 44歳理学療法士
030,960(03.0%)荒巻靖彦 無新 58歳飲食店経営
015,408(01.5%)ネペンサ 無新 48歳作家

7625OS5:2023/04/10(月) 10:18:29
https://news.yahoo.co.jp/articles/c477c2cbbc8cf854ab00319eb4e11defb263c15d
大阪ダブル選「維新VS市民派」の構図作れず大敗…北野妙子さん「うねり起こせず」
4/10(月) 6:34配信
 地域政党・大阪維新の会に対抗する勢力の結集を目指し、経済人らが設立した政治団体「アップデートおおさか」が大阪ダブル選に立てた新人2人がいずれも大敗した。政党色を薄めて「維新VS市民派」の構図を作ることを目指したが、陣営は一枚岩になりきれず、維新の勢いを止めることはできなかった。

【一覧】大阪府知事選の開票結果

 「市民派として大きなうねりを起こせなかった」。大阪市長選で敗北を喫した前大阪市議の北野妙子さん(63)は記者団に対し、悔しさをにじませた。

 過去3回のダブル選で、推薦候補を擁立するなどして非維新陣営を主導したのは自民党大阪府連だった。維新が10年以上知事・市長ポストを握る中、3連敗していた自民は今回、独自候補の擁立を断念。代わりに選定作業を進めたのが、1月に発足したアップデートだった。

 自民市議団幹事長を務め、2020年の大阪都構想の住民投票で反対派の先頭に立ち、制度案を廃案に追い込んだ北野さんに出馬を要請。「市民派」を演出するため、北野さんに離党を求めたこともあり、自民府連は自主支援にとどめた。

 アップデートの態勢作りは遅れ、北野さんが活動を本格化させたのは3月上旬。維新が年明けからミニ集会を重ねて選挙準備を進めていたのとは対照的だった。

 焦った自民府連はダブル選告示後、小渕優子・元経済産業相ら知名度の高い自民国会議員を応援に入れる日程を急きょ設定するなど、陣営のちぐはぐさも目立った。

 ダブル選で維新に4連敗を喫した格好の自民府連。幹部は「維新への勝ち方がわからない」と頭を抱えた。

谷口さん 淡々と
 大阪府知事選で敗れた元大学准教授の谷口真由美さん(48)は記者会見で、「敗因は分析できていないが、結果は結果としてちゃんと受け止める」と淡々と語った。

 アップデートの要請で出馬を決めたのは、2月上旬。維新の「身を切る改革」を引き合いに、「大阪は身を切りすぎた。維新政治を検証する必要がある」などと訴えた。

 政治経験がない中、コメンテーター時代に自民党の憲法改正草案を批判したことなどを理由に、自民府連所属の議員からの支援はほとんど得られなかった。

 大阪府議選、大阪市議選では、自民党の府市両議員団の幹事長がいずれも落選した。大阪維新の会がいずれも過半数を獲得し、勢力を伸ばした影響を受けた。

 落選したのは、府議選の箕面市・豊能郡選挙区(定数1)で2期目の原田亮さん、市議選の東成区選挙区(同3)で4期目の川嶋広稔さん。川嶋さんは、維新が掲げる「大阪都構想」反対派の急先鋒(せんぽう)だった。

 2019年の前回選でも、自民の府市両議員団の幹事長が落選している。

7626OS5:2023/04/10(月) 10:26:32
https://news.yahoo.co.jp/articles/10de24e9e3f34e0d511e7e0add84725b195426d7
維新・吉村氏が歴代最多得票 横山ノック氏を上回る 大阪知事選
4/10(月) 1:58配信
 9日投開票の大阪府知事選で再選された地域政党・大阪維新の会代表の吉村洋文氏(47)の得票が240万票を超え、これまでの府知事選の歴代最多だった横山ノック氏の得票を上回り、過去最多となった。

 投票率は46・98%と前回より2・51ポイント下がったが、有力な対抗馬がなく、知名度の高い吉村氏に有権者の票が集中した。

 これまでの過去最多得票は、横山氏が再選を果たした1999年の235万959票。この際の投票率は53・24%だった。

https://mainichi.jp/articles/20230409/k00/00m/010/103000c?inb=ys
大阪ダブル選で維新4連勝 知事選・吉村氏、市長選・横山氏
政治

速報

地方選挙

大阪
毎日新聞 2023/4/9 20:00(最終更新 4/9 23:14)
 大阪府知事・大阪市長のダブル選は9日、投開票された。知事選では地域政党・大阪維新の会代表で現職の吉村洋文氏(47)が再選を、市長選では維新幹事長で元府議の横山英幸氏(41)が初当選をそれぞれ確実にした。維新はダブル選で4連勝。大阪での「1強」体制を守り、日本維新の会の「全国政党化」に向けて足場を固めた格好だ。

 大阪で11年半近くにわたる維新政治の評価や、カジノを含む統合型リゾート(IR)誘致の是非が争点となった。誘致を進める維新の両氏が勝ったことで、大阪でIRの整備を認めるかどうかを審査している国の判断に影響を与える可能性がある。


 投票を終えた有権者を対象とした毎日新聞の出口調査(知事選で145投票所)で、吉村、横山両氏は維新支持層を固めたほか、無党派層にも広く浸透し、他の候補を突き放した。

 今回のダブル選は、維新のターニングポイントだった。橋下徹氏らと党を結成した松井一郎・前大阪市長(6日で退任)が政界を引退し、世代交代を余儀なくされたからだ。「ポスト松井」の市長候補は、一般党員らの投票による予備選で横山氏に決定。党外では無名に近い横山氏の知名度不足が懸念されたが、新型コロナウイルス対応で全国でも有名になった吉村氏や松井氏と選挙活動をともにし、支持を広げた。維新は今後、40代の吉村・横山両氏が「党の顔」となる。横山氏は政令指定都市の現職市長としても全国最年少。


 大阪湾に浮かぶ人工島・夢洲(ゆめしま)(大阪市此花区)で府市が誘致を進めるIRを巡っては、予定地で土壌汚染が判明したほか地盤沈下の恐れもあり、カジノ開業によりギャンブル依存症が深刻化するとの懸念も強い。国の認定を受けられれば、2029年秋〜冬ごろの開業を目指す方針だ。

 一方、維新に対抗する政治団体「アップデートおおさか」が擁立し、自民党や立憲民主党が自主支援した知事候補で法学者の谷口真由美氏(48)、市長候補で元市議の北野妙子氏(63)は敗れた。IR誘致について反対を訴え、その是非は住民投票で決めるべきだと呼び掛けたが、他の政策が曖昧でIR反対票を固めきれなかった。

 今回は維新の看板政策「大阪都構想」の是非が争点とならず、過去のダブル選では反都構想でまとまってきた非維新勢力の結集が乱れた。知事選では共産党の元参院議員が出馬したほか、次期衆院選を見据えて維新との対決を避けたい公明党が自主投票に転じたことも影響し、維新の独走を許す結果になった。【澤俊太郎、松本紫帆】

7627OS5:2023/04/10(月) 10:27:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/fa22398df515d8073081583e85c9e956c2e32b36
奈良知事選、保守分裂で落選確実の平木省さん「私の力不足」…高市早苗氏「深くおわび」
4/9(日) 21:46配信 9日に投開票された奈良県知事選で、自民党県連が推薦した新人の平木省さん(48)は落選が確実となった後の午後8時10分頃、支援者を前に「私の力不足だ」と敗戦の弁を述べた。その後、報道陣の取材に「結果的に保守分裂となったが、勝ちきれなかったのは私の責任だ」と語った。

【図】一目でわかる…奈良県知事選を巡る構図

 今回の選挙戦では、一部の自民党県議らが5選を目指した現職の荒井正吾さん(78)の支援に回る「保守分裂選挙」となり、新人で日本維新の会公認の山下真さん(54)の勢いを止められなかった。

 自民党県連は平木さんを推薦。この日、県連会長の高市早苗・経済安全保障相は平木さんの事務所に顔を見せず、「県連会長でありながら国会答弁に追われたうえ、高熱が続き、張り付きで応援することがかないませんでした。深くおわび申し上げます」などとするコメントが読み上げられた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/5756a1ae23ac51af83274bcf69817081eb06e29d
「側近」敗北の高市氏「審判を真摯に受け止める」 奈良知事選
4/9(日) 21:55配信
 自民党奈良県連の会長を務める高市早苗・経済安全保障担当相は9日夜、同県知事選で、県連が推薦を決めた新人の元総務官僚、平木省氏(48)の落選が確実になったことを受けて、コメントを発表した。「正々堂々と戦い抜かれたことを誇らしく思い、有権者の皆様のご審判を真摯(しんし)に受け止める」などとしている。

【写真特集】当確報道を受け万歳する今井瑠々氏

 同知事選では、日本維新の会新人で弁護士の山下真氏(54)が初当選を確実にした。

 平木氏は、高市氏の総務相時代に大臣秘書官を務めた「側近」で、高市氏が擁立を主導した。県連は平木氏の推薦を決めたが、現職の荒井正吾氏(78)を支持する県議らが反発し、分裂状態に。党本部も推薦を見送った。高市氏は候補者の一本化に動いたが、事態を収拾できないまま選挙戦に突入。県連の分裂で支持層も割れ、大阪府外で初の維新公認知事の誕生を許した。

 県連内では高市氏の責任を問う声が上がっているが、高市氏はコメントで会長職の進退には触れなかった。【林みづき】

7628OS5:2023/04/10(月) 10:28:45
https://news.yahoo.co.jp/articles/cdb4d6466cbd7c47305492abfd9d0ea031489a10
保守分裂の奈良知事選、維新が漁夫の利 自民支持層が分散 朝日調査
4/9(日) 22:14配信
 保守分裂選挙となった奈良県知事選は、日本維新の会の山下真氏が勝利した。朝日新聞社などが9日に実施した合同出口調査で、自民支持層が割れ、漁夫の利を得た形となったことが明らかになった。

 投票した人の34%を占めた自民支持層の投票先は、無所属の平木省氏に48%、無所属の荒井正吾氏に25%、維新の山下氏に24%と分散した。

 山下氏は、維新支持層(26%)の86%からも支持を得た。調査では、維新の勢いが奈良県にも及んでいることが浮き彫りになった。地域政党・大阪維新の会の地方政治での実績を聞いたところ、「評価する」は「大いに」17%、「ある程度」57%を合わせて74%を占めた。「評価しない」は「あまり」17%、「全く」7%の計24%だった。「評価する」という人の半数以上が山下氏に投票した。

 無党派層(24%)の支持は山下氏が45%と最多で、平木氏の30%、荒井氏の17%を上回った。

朝日新聞社

7629OS5:2023/04/10(月) 17:29:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/4eb44e01dc504862fae3de5c4d882cce6de03715
松井一郎・前大阪市長「漁夫の利」「これからの4年が勝負」奈良県知事選で初当選の山下真氏に辛口エール
4/10(月) 10:20配信


スポニチアネックス
任期満了で大阪市長を退任した松井一郎氏

 松井一郎・前大阪市長が10日までに自身のツイッターを更新。9日に行われた奈良県知事選で初当選した日本維新の会新人で、大阪府以外で初めて維新の公認知事誕生となった元同県生駒市長の山下真氏(54)に辛口エールを送った。

 松井氏は山下氏の当選確実を伝える記事を引用し「せっかくの勝利に水を差すようですが、奈良県知事選挙は自民党が割れた事による漁夫の利、山下さんはこれからの4年が勝負ですね」とツイート。

 このツイートには「身内の当選でも冷静に分析される姿、流石です」「4年後に真価が問われますね」「この言葉と意味を大切にしましょう」「奈良県政が今後どないなるんかがほんまに注目やね」と厳しくも冷静に現状を受け止める松井氏の分析力を称える声が寄せられた。

 今回の奈良県知事選で注目されたのが「保守分裂」だった。昨年9月に会長に就任した高市早苗経済安全保障担当相率いる自民党奈良県連は、高市氏が総務相時代に秘書官を務めた元総務官僚で無所属新人の平木省氏(48)を推薦。だが、前回まで自民県連の推薦を受けていた現職・無所属の荒井正吾氏(78)も5選を目指して出馬し、自民の支持が一部流れる事態となった。

 保守色が強いとされる奈良県での維新勝利は、保守分裂による“漁夫の利”との声も聞かれ、山下氏の追い風になったとみられる。高市氏、自民にとっては痛すぎる敗北で、政界関係者は「県連会長として候補をまとめきれなかった高市氏に対して責任を問う声が上がるのは必至だろう」と語った。

7630OS5:2023/04/10(月) 17:49:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/6560ebc4ec66b247db70b4f05f139d331bf8aea1
読売テレビ・野村解説委員 高市氏は「調整不足」「政治力、求心力が中央で低下」奈良知事選で自民敗北
4/10(月) 11:54配信
 読売テレビの野村明大解説委員(50)が10日、同局の「朝生ワイドす・またん!」(月〜金曜前5・10)に生出演。9日の奈良県知事選で日本維新の会公認候補の新人で元同県生駒市長の山下真氏(54)が初当選したことに言及した。

 奈良県知事選は山下氏が26万6404票を獲得し、初当選。自民党県連推薦で新人の元総務官僚平木省氏(48)は19万6729票、前回まで自民県連の推薦を受けていた現職の荒井正吾氏(78)は9万7033票だった。

 野村解説委員は「これは国政、中央からもすごく注目の選挙だったと思うんですけど、フタを開ければ結局、自民党が調整仕切れず分裂したところで維新が漁夫の利になってるわけですよね」と指摘。「単純計算で2位と3位を足せば、上回っているので奈良県連トップは誰なんだって。高市さんなんです。高市さんは調整不足でここをまとめきれなかった」と自民党奈良県連の会長を務める高市早苗氏の責任問題に言及した。

 高市氏については「3月の国会でねつ造発言をしたことによって、ずっと高市さんはその問題に追われて、結局その話になるからってこともあったというふうに言われてますけど、選挙区の応援にも全然入れなかったんです」とし「今回の結果は高市さんの政治力、求心力が中央でものすごく低下するのがこの結果になりました」と言い切った。

 平木氏、荒井氏ともに出馬し「保守分裂」となったことに「事前の調整不足」ときっぱり。「荒井さんもベテラン政治家だから、きちっと話を持っていって地道に水面下で調整すれば、まとめることはできた。荒井さんがへそ曲げたという言い方をすれば怒るかもしれないですけど、そのまま立った(立候補した)わけでしょ」と荒井氏を説得しきれなかったことが自民敗北に直結したのではとした。

 その上で「平木さんは高市さんが総務大臣の時の秘書官ですよ。今、ねつ造発言で総務省と高市さんがバチバチやってるわけでしょ。よく分からない構造に実はなってしまっているんですよ」と分析した。

7631OS5:2023/04/10(月) 17:52:35
https://news.yahoo.co.jp/articles/be363355f4661eea16dc439bdb36747b1f25375e
維新、大阪市議会で初の過半数 全議席が確定
4/10(月) 12:31配信


26
コメント26件


産経新聞
会見にのぞむ大阪維新の会、吉村洋文氏(右)と横山英幸氏 =9日午後、大阪市北区(柿平博文撮影)

大阪府知事・大阪市長のダブル選と同じ9日投開票の府議選(定数79)と市議選(同81)は10日未明に開票作業が終わり、全議席が確定した。ダブル選に勝利した地域政党「大阪維新の会」は目標の市議会過半数を初めて達成し、過去最多の46議席を獲得。府議会でも平成31年の前回に続き、過半数となる55議席を獲得した。

今回の知事選で再選した維新代表の吉村洋文氏は、市議会で過半数の議席を獲得できなければ代表を辞任する意向を示していたが、続投することになった。

維新は市議選に改選前の39議席を大幅に上回る50人を擁立し、現職34人、新人12人が当選した。なかでも定数5〜6の淀川区、東淀川区、城東区、住吉区、平野区の5選挙区では3人が議席を得た。

自民党は公認19人中、当選は11人にとどまり、改選前の14議席を下回った。東成区(定数3)で立候補した市議団幹事長の川嶋広稔(ひろとし)氏が落選した。

公認19人の全員当選を目指した公明党は前回に続き1人が落選。都島区(定数3)の新人が323票差で自民元職に競り負けた。共産党は公認16人のうち当選したのは2人で、改選前の4議席から減らした。

一方、今回定数が9減となった府議選に維新は56人を擁立。全53選挙区のうち36選挙区を占める定数1の「1人区」について、35選挙区で当選し、改選前の46議席から55議席に大幅に上積みした。

26人を擁立した自民は1人区での敗北が響いて19人が落選し、7議席。改選前16議席から大幅に減らした。1人区となった箕面市・豊能郡の府議団幹事長、原田亮氏は維新新人に議席を奪われた。

公明は公認14人全員が当選。改選前2議席だった共産は東大阪市(定数4)で現職が落選したものの、吹田市(定数3)で1議席を死守した。立憲民主党も高槻市・三島郡(定数3)で現職が1議席を維持した。

7632OS5:2023/04/10(月) 17:53:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/561adaba1ba8dc435d1370f3f332fc5ce45719db
政治ヨコからナナメから 大阪ダブル選 反省なき失敗続ける自民
4/10(月) 12:29配信


75
コメント75件


産経新聞
「大阪ダブル選」に立候補して敗れた谷口真由美氏(左)と北野妙子氏(中央)=3月26日、大阪市北区(甘利慈撮影)

4年に1度行われる統一地方選前半戦の投開票が9日行われ、大阪府知事・大阪市長の「大阪ダブル選」は大阪維新の会の候補が勝利した。自民党にとっては、平成23年11月以降、ダブル選は4連敗となった。

自民は中央で対立する立憲民主党や共産党(知事選は共産系候補も出馬)などの野党と結果的に共闘した。首長選での与野党相乗りは珍しくない。相乗りでも勝てばいいが、大阪で自民は負け続けている。そして負けっぷりもよくない。

選挙期間中、府知事選に立候補した谷口真由美、市長選に出馬した北野妙子両氏がそろい踏みした街頭演説を見た。両氏が選挙カーの上に登壇する前に「応援弁士」と紹介されたタクシー会社経営の男性は、こう訴えた。

「カジノで発展したような都市はない。世界中から名だたる犯罪者が来る街になってしまう」

維新が進めるカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の誘致を猛批判していた。ほかのテーマも含め、まるで共産のような主張ばかりだったが、なんてことはない。

この男性は令和3年10月の衆院選で、「比例は日本共産党」と呼びかける同党公式のSNSの動画に出演し、「共産党を残す、増やすことが大事だ」と訴えていた。昨年7月の参院選でも同様の動画に登場し、共産の機関紙「しんぶん赤旗」にも出ている。今年2月には同党のインターネット番組で小池晃書記局長と共演した。

思えば平成27年11月のダブル選のときだった。自民系の市長選候補の街頭演説を取材に行くと、共産などの野党支持者の間で流行していた「アベ政治を許さない」のステッカーを身に着けた多くの聴衆が「頑張って!」と叫んでいた。漫画やドラマでもこんなベタな演出はないだろう。

今回は件の男性と候補2人は一緒に立たなかったが 男性の降壇直後に2人は自民の大阪市議とともに「ギャンブル依存症の人がただ発生するだけ」(谷口氏)とカジノ誘致批判を展開した。出来の悪い喜劇を再び見ているようだった。

谷口氏は選挙期間中、前川喜平元文部科学事務次官とツイッターの音声会話機能「スペース」で対談した。前川氏は安倍晋三元首相を「噓つき」と断じ、自民や維新への批判を繰り返している。対談でも前川氏が「いつまで維新してますの?」と主張すると、谷口氏も激しく同調していた。

言論の自由があるとはいえ、反自民で有名な前川氏と選挙中に対談すること自体、多くの自民支持者には理解できないだろう。

こうした候補を自民の大阪府連は「自主支援」し、中央で対立する野党と連携して敗れるという失敗を繰り返した。2回にわたる大阪都構想の是非を問う住民投票に際し、推進した維新に反対多数で勝ったとの思いがあるのだろう。

今回のダブル選でカジノ誘致反対を前面に掲げた2人だが、そもそもIR推進の法律を作ったのは自民である。本当に反対ならば、共産などと手を組んで党中央に関連法廃止法案の提出を働きかければいいものを、そんな形跡はない。岸田文雄首相ら自民幹部への批判も聞こえてこない。

3月の知事選告示直前、ある維新重鎮が自民系の地方議員と遭遇する場面を見た。「(自民の大阪市議だった)北野さんをかつぐのは、まあええわ。しかし谷口さんはアカンわ」と維新重鎮が訴えると、自民議員は何も反論できなかった。忸怩(じくじ)たる思いがあるならば、中央とねじれた矛盾だらけの野合で支持者を裏切るような行動は、もうやめたほうがいい。(酒井充)



政治にまつわるさまざまな出来事を取り上げる「政治ヨコからナナメから」がスタートします。普通の記事とは少し異なる視点から考察します。

7633OS5:2023/04/10(月) 17:55:21
https://news.yahoo.co.jp/articles/e6ac599888562246ed7b4687f58b1ef14a94d46c
大阪府議、市議選 圧勝の維新始動 自民幹部は「力不足」
4/10(月) 12:49配信


産経新聞
大阪市議選で初当選し、駅前で通勤客らにあいさつする維新の佐竹璃保氏=10日午前、大阪市淀川区(甘利慈撮影)

大阪府知事、大阪市長のダブル選と府議、市議選は知事、市長の両ポストと、両議会の過半数を獲得した地域政党「大阪維新の会」の圧勝で幕を閉じた。維新の結党以来、初となる市議選での単独過半数に貢献した新人候補は10日朝、早速地元の街頭で活動を開始。一方、自民は前回に引き続き府議団、市議団の両幹事長が落選するなど議席を減らし、支援者を前に敗戦の弁を語った。

「ご期待を寄せていただきありがとうございます」

投開票から一夜明けた10日午前7時ごろ。市議選淀川区選挙区(定数5)で初当選した維新新人で会社役員の佐竹璃保(りほ)氏(35)は駅前に立ち、通勤客らにお礼を述べた。

同区は市長選で初当選した維新幹事長の横山英幸氏(41)が府議時代に、政治団体「アップデートおおさか」が擁立した対立候補の北野妙子氏(63)が自民市議時代にそれぞれ地元とした〝因縁の地〟でもある。

市議選では維新の現職1人、新人2人が立候補して3議席を獲得。知事選で再選した吉村洋文氏(47)が、維新代表の進退を懸けて掲げた市議選での単独過半数に貢献した。

元兵庫県伊丹市議(無所属)から国替えした佐竹氏は2月に維新の公認を受けると、急ピッチで準備。子育て支援や児童虐待防止対策の充実を訴えてきた。「身が引き締まる思い。選挙戦で掲げた政策を4年間で実現したい」と決意を述べた。

一方、あおりを受けた自民は府議会での議席が16から7に、市議会で14から11に減少。幹部も落選の憂き目にあった。

府議選の箕面市・豊能郡選挙区(定数1)で、3選を目指しながら維新新人に敗れた府議団幹事長の原田亮氏(36)は113票差で涙をのんだ。

9日夜、市内の会場には原田氏の支援者ら約50人が詰めかけたが、10日未明に原田氏の落選が伝えられると落胆の声が広がった。「結果を出せなかったことはひとえに私の責任、力不足」と頭を下げた原田氏は「大阪の自民党にとってかなり厳しい結果。バッジはなくなるがまた大きく成長したい」と前を見据えた。

維新の現職、新人の計2人と公明新人1人が当選した市議選東成区選挙区(定数3)では、5選を目指した自民市議団幹事長の川嶋広稔氏(56)が落選。10日未明、支持者に「維新という大きな波を乗り越えるべく力を尽くしたが及ばなかった」と陳謝した。

7634OS5:2023/04/10(月) 18:00:03

https://news.yahoo.co.jp/articles/c27b70c65451ce7d3f1e033d2a9c817206ac7a50

自民「保守分裂」で奈良県知事選惨敗…“戦犯”高市早苗氏は永田町でも「ぼっち化」加速
4/10(月) 14:00配信

日刊ゲンダイDIGITAL
結局、平木事務所に顔は出さず(高市早苗経済安保担当相)/(C)日刊ゲンダイ

 夜8時の投票終了と同時に「当確」が出る“ゼロ打ち”──。岸田自民にとって屈辱的な結果となった。


 統一地方選の前半戦で注目を集めた奈良県知事選が9日、投開票された。選挙戦は、現職の荒井正吾知事と高市経済安保担当相の後押しで出馬した元総務官僚の平木省氏による保守分裂の構図。そこに割って入った日本維新の会公認の山下真・元生駒市長が“漁夫の利”を得る形で当選した。

 高市大臣は県連会長として平木氏の推薦を決めた張本人だが、9日は平木事務所に顔を出さず、ツイッターに〈明日は国会答弁もあり、こんな夜に平木省さんの側に居られない事は残念です〉とシレッと投稿。保守分裂の原因をつくった高市大臣が、今後、窮地に追い込まれるのは確実だ。

「高市さんはもう終わりでしょう」と言うのは、ある永田町関係者だ。

「もともと、4期務めた荒井さんが進退を決める前に、県連会長の高市さんは総務大臣時代の秘書官だった平木さんの擁立に動いた。そんな高市さんのスタンドプレーに荒井さんとその周辺は激怒。結果、自民系2人が出馬する保守分裂となってしまった。地元で高市さんの責任を問う声が大きくなるのは間違いない。もはや居場所はないでしょう」

和歌山1区補選にも影響必至
岸田自民には屈辱的な結果(奈良県知事選で当選を決め、ガッツポーズをする維新・山下真氏)/(C)共同通信社

 岸田自民にとって、県知事を維新に奪われたショックは相当なもの。さらに、この惨敗は直近の重要選挙にも影響を与えそうだ。最もあおりを受けそうなのは、岸田政権の「中間評価」と位置づけられている衆参5補選のうちの1つ「和歌山1区」補選である。

「同区は、自民党元職の門博文氏と維新の林佑美前和歌山市議、共産党の男性候補の戦いになっている。維新はもともと、奈良県知事選勝利の勢いを駆って近隣県の和歌山1区補選でも優位に立つシナリオを描いていましたが、その通りの展開になる可能性がある。門氏は女性議員との“路チュー”を写真付きで報じられた過去があり、評判がイマイチ。公明党の支持母体・創価学会は嫌悪感を示しており、女性候補の維新・林前市議に票が流れかねない状況です」(和歌山県関係者)

 高市大臣の失態により、岸田自民が和歌山1区まで落とせば一大事。“戦犯”のそしりを免れないだろう。地元のみならず、永田町でも「ぼっち化」が加速するのは必至だ。自民党ベテラン議員はこう言う。

「奈良県知事選の結果はある意味、自業自得ではないか。保守分裂の件もそうだが、知事選が告示される前後から、高市さんは放送法の解釈を巡る総務省の内部文書問題で炎上していた。『質問しないで』という閣僚としてあるまじき答弁まで展開。この様子は連日報道され、完全に悪目立ちした。知事選への影響も否定できない。本人がかねて『入りたい』と言っていた安倍派(清和会)も、受け入れる様子はゼロ。党内で高市さんをかばう声も、ほぼ皆無です」

 次の内閣改造では経済安保担当相を外されるのが確実とみられている高市大臣。かつては「次の首相」ともてはやされていたが、もはやその目は完全に消えたのではないか。

7635OS5:2023/04/10(月) 18:00:31
https://news.yahoo.co.jp/articles/827bfa140dbef95821c60d298cceacf1967b9611
奈良知事選落選の78歳荒井正吾氏「保守分裂で今までにない選挙」
4/10(月) 13:57配信

毎日新聞
奈良県知事選で落選が確実となり、あいさつをする荒井正吾氏=奈良市で2023年4月9日午後8時9分、野原寛史撮影

 奈良県知事選では5選を目指した現職の荒井正吾氏(78)が落選した。同知事選で現職が敗れるのは1951年以来72年ぶり。過去4回の選挙で支援を受けた自民党県連が対抗馬の元総務官僚、平木省氏(48)の推薦を決定。分裂選挙となった上、「高齢・多選」との声にも苦しんだ。荒井氏は「保守分裂で今までにない選挙になった。結果は県民の皆様の意思。(自分の主張が)十分に届かなかった」と振り返った。

 荒井氏の後援会は従来、市町村ごとに置かれ、大半の首長が代表に就いた。選挙戦では首長や県議を引き連れて回るのが恒例のスタイルだった。しかし、県連が割れた今回は、多くが高市早苗・経済安全保障担当相が擁立を主導した平木氏に付いた。新型コロナウイルスへの対応を巡っても、荒井氏が行動制限を課さなかったことから、前回は選挙応援を受けた県医師会と対立。一部の業界団体も荒井氏と距離を置いた。

 組織力を生かした大規模な個人演説会などが開けなくなり、焦った陣営はこれまでの方針を転換。県内各地をこまめに巡って街頭演説やミニ集会を催し、地道に支持を訴えた。ツイッターを利用して若者や子育て世代に実績をアピールするなど、新たな支持層の掘り起こしにも注力した。

 「次の4年に奈良の成長がかかっている」。荒井氏は苦境にも表情を変えず、リニア中央新幹線の新駅誘致や県南部に計画する「大規模広域防災拠点」などの必要性を説いて、県政の継続を訴えた。しかし、日本維新の会がこうした大規模プロジェクトをやり玉に挙げて対立軸を鮮明にしたため、荒井氏の主張が裏目に出た。【久保聡】

7636OS5:2023/04/10(月) 18:03:14
https://news.yahoo.co.jp/articles/d000dc5bb699b584c6b0c577bbb769d36a554719
h「勝てば官軍、勝ったら正義です」パッと見『維新』で活動の候補者…公認取消に不満も
4/10(月) 16:55配信


13
コメント13件


MBSニュース

MBSニュース

 大阪府知事選・大阪市長選での当選や大阪府議会・大阪市議会での過半数獲得など、大阪で「完勝」した維新の会。お隣の兵庫県でも多数の公認を擁立して、兵庫県議選・神戸市議選でもそれぞれ議席を伸ばしました(兵庫県議選:9議席→21議席 神戸市議選:11議席→15議席)。

 そんな「維新躍動」の選挙戦の最中、神戸市北区の選挙区ではある異変が…。

 (選挙カーからのアナウンス)
 「神戸維新の会、藤本まさひろ、藤本まさひろでございます」

 4月6日、維新カラーの緑色の看板を掲げて走る選挙カー。さらに、緑色のジャンパーに身を包み支援を呼び掛けるのは、神戸市議選に立候補していた藤本昌弘さん(39)です。

 (街頭に立つ藤本昌弘さん)
 「ありがとうございます、ありがとうございます」

 胸元のたすきには「大日本維新の会」候補の文字。一見、“維新”候補の藤本さんですが、国政政党「日本維新の会」からの公認や推薦はなく、自ら立ち上げた「神戸維新の会」所属です。

 (藤本昌弘さん)
 「(Qパッと見、維新。どういう狙い?)元々公認予定者で活動していた。もちろん公認取り消しになった処分は全く納得いかないです、全く」

 実は、藤本さんは去年11月に日本維新の会から公認を受けましたが、SNS上で差別的な投稿を繰り返したなどとして、今年2月に公認取り消しに。しかし、チラシや選挙公報には「日本維新の会所属」と記し、“維新”の候補者のように選挙戦を戦っていました。藤本さんは公認取り消し後も「一般党員の申し込みをしていて維新の会に所属している」と主張していますが、一方で「維新の会」は、入党は許可制で藤本さんは一般党員でも特別党員でもないとしています。

 (藤本昌弘さん)
 「(Q維新の波に乗りたい?)もちろんです、もちろんです、もちろんです。はっきり申しますけど、選挙は勝てば官軍、負ければ賊軍の世界なので、勝てばいいんですよ、勝ったらいいんですよ。勝ったらそれが正義です。負けたらそれが悪です」

 選挙活動中には本物の「日本維新の会」公認候補者と遭遇することもありました。

 (日本維新の会公認 山本憲和さん)「頑張れ。頑張れ」
 (藤本昌弘さん)「頑張ります」
 (日本維新の会公認 山本憲和さん)「一緒ちゃうで」
 (藤本昌弘さん)「ライバルやけど」

 そして、4月9日。神戸でも維新が大きく議席を伸ばしましたが、藤本さんは14人中最下位で落選しました。一夜明けて10日、改めて話を聞きに行きました。

 (藤本昌弘さん)
 「日本維新の公認を外されていなかったら、もしかしたら、『たられば』では思っちゃいますけど、がたがた言ってもしゃあないですよね。やりきったので、できることはやりきったので、あんまり後悔はないですね」

MBSニュース

7637OS5:2023/04/10(月) 18:17:39
https://news.yahoo.co.jp/articles/b9756cd0a7cf0fb79e21a99bb4171b2840ae37f5
維新の大阪市長選戦略は9カ月前から 圧勝の裏に周到なシナリオ
4/10(月) 10:50配信
 9日投開票の大阪府知事・大阪市長のダブル選は、地域政党「大阪維新の会」が完勝した。維新圧勝の裏には、政界を引退した松井一郎前市長に比べて知名度で劣る後継候補をアピールする周到なシナリオがあった。

【写真】松井一郎氏から引き継ぎを受ける新市長

 「種まき」は9カ月前に始まっていた。2022年7月、大阪。焼き付けるような日差しの下でマイクを握る横山英幸氏の姿があった。当時は参院選のまっただ中。大阪府議だった横山氏は、大阪選挙区で日本維新の会が公認した候補の横に並んで何度も演説した。党幹部は当時の取材に「横山氏が市長選の有力候補の一人になるのは間違いない。今から顔を売っておく必要がある」と狙いを語った。

 この年の1月、松井氏は市長後継候補を予備選で決めると表明していた。予備選が始まったのは9月で、まだ誰が候補になるか分からない状況だったが、その前から本番を見据えた動きを始めていたことになる。

 一般党員らによる投票の結果、横山氏が候補者に選ばれると、ダブル選でタッグを組む吉村洋文氏の知名度を生かした戦略を開始した。市民参加型集会「タウンミーティング」を選挙告示日までに約40回開き、吉村氏とセットで売り出すことで浸透を図った。選挙期間中も横山氏の街頭演説計97回(維新発表)のうち27回で吉村氏が隣に並んだ。松井氏も16回応援に駆け付け、「維新の第1ステージは僕と橋下徹さん。次のステージは吉村さんと横山さんのYYコンビ」と世代交代を強調した。

 現職で全国最年少の政令市長となった横山氏だが、カジノを含む統合型リゾート(IR)誘致や2年後の大阪・関西万博など課題は多い。横山氏は「改革の流れを引き継ぎ、守りに入ることなく新しいことに挑戦していきたい」と語った。【澤俊太郎】

7638OS5:2023/04/10(月) 18:30:29
https://www.asahi.com/articles/ASR4900CKR47UTFK01D.html?oai=ASR497L2WR46OHGB00T&ref=yahoo
「今や悪人扱いなので」 高市氏、動けなかった保守分裂の奈良知事選
有料記事統一地方選挙2023自民維新

上田真美 米田千佐子 榧場勇太2023年4月9日 20時30分
list
コメントプラス
吹き出しアイコン笹川翔平さんなど
2件のコメント
笹川翔平さん岩尾真宏さん
写真・図版
フロントライン 「保守分裂」の責任

[PR]
 「保守分裂」となった奈良県知事選は、高市早苗・経済安全保障担当相が自民党奈良県連会長として擁立を主導した自民県連推薦の元総務省課長の平木省氏(48)が、日本維新の会の元同県生駒市長の山下真氏(54)に敗れた。自民は危惧された通り、知事5選をめざした荒井正吾氏(78)と支持が割れた。高市氏は選挙の陣頭指揮を執れず、9日夜も奈良には行かなかった。「県連会長でありながら、国会答弁に追われた上、高熱が続き、張り付きで応援することができませんでした」とおわびするコメントを出したが、これから敗北の責任を問われることになる――。

 4月7日夜、高市氏は永田町での公務を終えるや、飛行機に飛び乗った。知事選期間中で初めて奈良に戻るためだ。投開票が9日に迫るなか、最終盤になってようやく奈良入りができる状況になった。

 「いろんなことがございました。ほいほい乗っちゃった私がアホやったんですが――」

 平木氏の決起集会に駆けつけた高市氏は、昨秋に周囲からいかに熱心に請われる形で県連会長に就いたか、そしてこの保守分裂選に至るまでの経緯も含めて約15分間、語り続けた。

 「なんとか、なんとか荒井知事の名誉を守りたい。その一心でやってきました」

 高市氏が総務相当時に秘書官を務めた平木氏への応援を呼びかけながら、いかにして荒井氏との意図せぬボタンの掛け違いが起きたのか、自ら説明したかったことをすべて詰め込んだ。そして、演説を終えるとすぐさま空港に向かって帰京した。

写真・図版
奈良県知事選に立候補した平木省氏の決起集会で応援演説する高市早苗・経済安全保障担当相=2023年4月7日午後7時36分、奈良県橿原市、榧場勇太撮影
 「やっぱり高市氏が来てくれると盛り上がる。放送法問題が影響して、選挙戦の最初のころが一番きつかった」と演説を聞いた県連幹部は胸をなで下ろした。

 「票を減らすので奈良入りはできません。今や世の中では悪人扱いですので。東京で不在者投票に行きます」

 知事選が告示された日の翌3月24日、高市氏は、放送法の政治的公平性をめぐる総務省の行政文書問題で国会で連日追及を受けるなか、そう周囲に自嘲気味に語った。

支援の当て外れ 維新は連日幹部入り
 2日後、知事選初の「選挙サ…

7639OS5:2023/04/10(月) 18:31:21
https://www.asahi.com/articles/ASR4964G6R47UTFK010.html?oai=ASR497L2WR46OHGB00T&ref=yahoo
なりふり構わなかった自民党 それでも維新止められず、公明とも悪化
有料記事統一地方選挙2023

藤原慎一 野平悠一2023年4月9日 20時56分(2023年4月10日 1時03分更新)
 統一地方選前半戦は日本維新の会が各地で新たに議席を獲得した。国会では「是々非々」で与野党双方に接近と反目を使い分け、自民党や立憲民主党は次期衆院選をみすえて、維新の取り込みに腐心してきた。この堅調さは、各党に維新との関係や戦略の見直しを迫るものとなりそうだ。

 国政で巨大与党を形成する自民党は、他党を圧倒する地方議員の多さが力の源泉になっている。4年に1度の統一地方選は、今後の国政選挙を占う先行指標にもなる。そのため「必勝」を掲げて臨んだが、日本維新の会の伸長が今後の党勢と公明党との連立関係に影を落とす状況になろうとしている。

 「残り1週間、必勝に向けて党の総力を結集して臨んでいきたい」。3日の役員会で茂木敏充幹事長は、9日の投開票に向けて最後まで全力を尽くすように引き締めを図った。

 岸田文雄首相(総裁)も重要性を訴えてきた。2月の党大会で「常に地域とともに歩んできた自民党にとって、国民に最も身近なところで行われる統一地方選挙は最も大切だ」と強調。「必ず勝ち抜こう」と声を張り上げた。

 国政を支える基盤となる地方選だけに、政府・与党は勝つためなりふり構わぬ姿勢で対策を打ってきた。

奈良知事選では維新に「漁夫の利」
 3月下旬には自民や公明党の…

7640OS5:2023/04/10(月) 18:31:49
https://www.asahi.com/articles/ASR497JMTR46POMB00N.html?iref=pc_extlink
「高市氏、冷たかった」と自民内に恨み節 奈良知事選、維新躍進許す
有料記事統一地方選挙2023自民維新

米田千佐子 上田真美 浅田朋範2023年4月9日 23時12分
list
0
コメントプラス
吹き出しアイコン林尚行さんの
コメント
林尚行さん
写真・図版
奈良県知事選で当選を確実とし、支持者らと喜び合う山下真氏(中央)=2023年4月9日午後9時31分、奈良市、金居達朗撮影
写真・図版写真・図版

[PR]
 自民が分裂した奈良県知事選は、日本維新の会の公認候補が大阪以外では初となる知事の座をつかんだ。維新は幹部が何度も応援に入って大阪に近い県北部を中心に支持を広げ、「漁夫の利」を得た。候補を一本化できなかった自民内の亀裂は深く、県連会長を務める高市早苗・経済安全保障担当相の今後の立場にも影響が残りそうだ。

 「大阪と奈良は生活圏や経済圏がかなりかぶっている。大阪の次に奈良で維新公認知事が誕生したのは必然だったのでは」。午後8時過ぎ、当選を確実にした山下真氏(54)は、支持者の歓迎を受けながら奈良市内のホテルに姿を見せ、報道陣の取材に答えた。

 告示前には吉村洋文共同代表が2度県内に入りアピール。選挙期間中も松井一郎氏や馬場伸幸代表ら幹部が幾度も応援に駆けつけ、大阪中心からの飛躍をかけた「大勝負」(党幹部)を挙党態勢で支援した。

 維新は、自民批判票の受け皿となる形で奈良県内でも票を伸ばしてきた。2021年の衆院選や22年の参院選では、大阪府内の企業に通勤する住民も多い県北西部の都市部を中心に支持を得て、比例では自民に迫る票を得た。

 それでも追い抜くまでは至らない中で迎えた「チャンス」が、元総務省官僚の平木省氏(48)と5選をめざした荒井正吾氏(78)で自民が割れた今回選挙だった。

「知事とらなあかん」 維新幹部が発破
 維新の現職議員が3人だった…

7641OS5:2023/04/10(月) 18:34:04
https://news.yahoo.co.jp/articles/3a9a72481337addc3b5656acff6466956a0f6cf8
高市早苗氏「高熱続いて応援できず」 奈良県知事選で候補者敗北うけ
4/9(日) 20:44配信
 奈良県知事選で自民県連が推薦する平木省氏(48)の落選が確実となったことを受け、県連会長の高市早苗・経済安全保障担当相は「有権者の皆様のご審判を真摯(しんし)に受け止める」とするコメントを出した。

 知事選で高市氏は、自身が総務相だったころに秘書官だった平木氏の擁立を主導した。

 高市氏は「10日に委員会答弁がある」として、この日は地元に入らなかった。

 平木氏の事務所では「自民党奈良県連会長でありながら、国会答弁に追われた上、高熱が続き、張り付きで応援することができませんでした。深くおわびを申し上げます」とする高市氏の追加コメントも読み上げられた。

 コメントの全文は以下の通り。

 「この度の奈良県知事選挙及び奈良県議会議員選挙において、自民党公認候補者及び推薦候補者全員が、しっかりと政策を訴え、正々堂々と戦い抜かれたことを誇らしく思い、候補者及び支援者の皆様の懸命のご努力に心より敬意を表します」

 「奈良県の有権者の皆様のご審判を真摯に受け止め、選挙期間に各候補者が県内各地で伺った様々なお声を今後の政策構築にいかすことに努めてまいります。まずは、統一地方選挙の後半戦に向けた準備を着実に進めてまいります」

朝日新聞社

7642OS5:2023/04/10(月) 18:36:01
https://news.yahoo.co.jp/articles/1e23c0f5df2c1147d102716f4e9974bfa450cea7
公明「完勝」できず、共産3議席に 大阪府市議選
4/10(月) 13:16配信



産経新聞
大阪市議選などの大勢判明を受け、会見した公明党大阪府本部の石川博崇代表=10日午前3時、大阪市西区

9日投開票された大阪府議選、大阪市議選で「大阪維新の会」が躍進する中、公明党は大阪市議選に擁立した新人1人が落選、「完勝」を逃した。公明は平成19年を最後に統一選での全員当選を実現できておらず、「常勝関西」の中核での黒星に、府本部の石川博崇代表は「完全勝利を目指したが、果たせなかった。党の責任で、おわびしたい」と陳謝した。

公明は支持母体・創価学会の会員高齢化に伴う組織力低下が顕著で、大阪市議選での得票率も減少傾向にある。日本維新の会の馬場伸幸代表は9日の会見で、「公明との関係をリセットする」と言及。次期衆院選では、維新が従来見合わせてきた公明現職がいる選挙区への候補者擁立の可能性が高まった。

石川代表は「衆院選での候補者擁立の話は今のところ、全く何もない。仮定の話はコメントしない」と答えるにとどめ、「(議会では)知事も市長も維新と、構図は変わらない。是々非々の立場で取り組んでいく」との考えを強調した。

一方、府議会で昭和26年以来の議席死守を目指した共産党は府議選・市議選に計30人を擁立したが、市議選で2議席、府議選で1議席を失い、府市両議会での議席はわずか3に。府議選で唯一の議席を死守した吹田市選挙区の現職、石川多枝氏(55)は、「議席の重みを感じる。ピリッと辛い存在として、維新による府の運営にチェックを働かせたい」と話した。

7643OS5:2023/04/10(月) 18:37:26
https://www.nhk.or.jp/politics/articles/feature/97726.html
2023年4月9日特集記事
高市早苗大臣 帰りたくても帰れない 奈良県知事選挙のお家事情
「荒井知事には『名誉ある勇退』をお勧めした方が良いという結論になりました」
自民党奈良県連の会長を務める高市早苗が現職知事に対しツイートした内容だ。
そして選挙は、6人が立候補する中、現職の荒井と、高市の元大臣秘書官の平木とで自民党内の支持が分かれる「保守分裂」となり、それに維新の山下が挑む事実上の三つ巴で展開され、山下が戦いを制した。
自らの元秘書官を支援したいが、なかなか奈良入りできなかった高市。知事選挙のお家事情は…
(及川佑子、八城千歳、家喜誠也)

写真:立候補者は6人
「高市さん、きょう来るの?」
4月2日、奈良県生駒市で行われた新人・平木省の街頭演説会。

写真:街頭演説の聴衆
「高市さん、きょう来るの?」
集まった聴衆から、こんな声が聞こえた。
奈良県内外の保守層から、熱狂的な支持を集める経済安全保障担当大臣の高市早苗。
この日、平木の応援演説に奈良県入りする予定が組まれていたが、前日にキャンセルとなった。
高市の応援がキャンセルになったのはこれが初めてではない。これまでも告示日以降、毎週末のことだったのだ。

高市が自民党奈良県連の会長に就任したのは参議院選挙を終えた去年の秋。
大幅に刷新された新執行部は、半年後に迫った統一地方選挙への準備を本格化させていた。

現職・荒井への逆風 対立候補は高市の…
写真:現職の荒井正吾氏
自民党は、旧運輸省の官僚から、参議院議員を経て奈良県知事を4期務めている現職の荒井正吾を、政界入りした2001年以降支え続けてきた。
しかし、去年秋に党本部が世論調査を実施したところ、奈良県内で着実に支持を広げる維新の“匿名候補”にすら、大差で敗北するという結果が出たという。
コロナ禍への対応で、県民・自治体トップの間で不満が高まっていたことも背景に、自民内部では「荒井では勝てない」という認識が広まっていった。

写真:新人の平木省氏
こうした中、去年12月、立候補を表明したのが、高市の総務大臣時代に大臣秘書官として仕えた平木省だった。
大臣秘書官は、大半の時間を大臣と共にし、政策実行のため、日程管理から国会答弁の調整までこなす、大臣の懐刀だ。
総務省の官僚の経験から中央とのつながりもあり、岐阜県の副知事も務めた48歳の平木の登場に、自民内部では、世代交代を求める動きが活発化した。

ベテラン県議が荒井のもとを訪れて“名誉ある勇退”を迫り、各市町村長がトップを務めてきた後援会の市町村支部が解散するなど荒井離れの動きも加速した。

だが、荒井はそうした動きに「もう寝ても(政界引退しても)いいかなとも思ったが、『荒井を降ろせ』と運動されると、ムクムクと起き上がる」と不快感を示し、年明け早々に立候補を表明。
決断の前には上京して旧知の自民党の元幹事長・二階俊博と個別に面会した。

荒井は周囲に「高市県連会長とは全然話さない。僕はいつも大事な話は東京とやりとりする」とも語り、高市との間に亀裂が生じていることをうかがわせた。

7644OS5:2023/04/10(月) 18:37:38
亀裂は深く 広く
荒井、平木、双方から推薦願いが出される中、自民党県連は1月15日、平木への推薦を決定する。

写真:歩く高市氏
高市は「さまざまな方から十分に意見を伺い、圧倒的に『平木さんで戦いたい』という意見が大勢だった」と述べ、組織が結束して平木を支援する姿勢を強調した。

だが、荒井に義理や恩義を感じている一部の県議や、新執行部の誕生によって引きずり下ろされた形となっていた旧執行部は、この決定に猛反発。
亀裂は、日を追うごとに深く、広がっていった。

維新・山下 大阪以外で初の公認知事目指す
一方、維新は、1月31日、元生駒市長の山下真の擁立を発表した。
山下の知事選挙への挑戦はこれが2度目だ。

「大阪都構想に批判的なスタンスだった山下が維新で立候補?」

一部で批判の声があがったが、山下は立候補表明後、大阪府知事の吉村洋文と一緒に動画を配信した。
「当時は誤解していたが、吉村知事らの説明を聞いて納得した」と話し、維新側もこのやりとりをもってノーサイドとした。

写真:吉村知事と新人の山下真氏
その後も山下は、同日に行われる県議会議員選挙の16人の候補者などと、一枚岩となって活動を展開した。
自民党支持層が厚い奈良県で「保守分裂」の隙を狙って、大阪以外で初となる維新公認知事を誕生させる。
維新の目標は極めてシンプルだった。
自民「保守分裂」避けられず
自民は内部の調整に忙殺されていた。
平木に一本化を… いやいや荒井に…
党本部を巻き込み、こうしたやりとりが続く中、現地の状況を確認しようと、2月23日、党選挙対策委員長の森山裕はひそかに奈良県入りした。そこで、面会した荒井は、立候補への強い意欲を直接伝えた。
「保守分裂」の構図が事実上固まった。

写真:ツイッター「荒井知事には『名誉の勇退』をお勧め」
高市は2月27日、自らのツイッターで「党本部の厳しい世論調査結果を受けて、奈良県選出自民党国会議員で話し合い、荒井知事には『名誉の勇退』をお勧めした方が良いという結論になりました」と公然とツイートする一方、支援する平木を「立派だと思います」と持ち上げた。

候補者一本化の調整を党本部も巻き込む事態となったことに、高市ら県連執行部の手腕を疑問視する声も徐々に表立つようになっていった。
平木陣営の関係者は「候補者一本化調整に時間がかかってしまい、彼が目いっぱい活動する時間がなくなってしまった。かわいそうなことをした」と唇をかんだ。

総務省行政文書の影響は
3月に入って、永田町での国会審議の動向も、各陣営から注目されるようになった。
総務省の行政文書を巡る議論を通して、野党は追及の照準を当時の総務大臣だった高市に合わせ、審議の様子は連日報じられた。

写真:国会答弁の高市氏
高市は、自身の答弁作成に追われ、知事選挙に手が回らなくなり始めていた。
寝ずに国会対応に追われることもあり、体調不良で応援演説のための奈良入りを断念することも重なった。
なによりも高市は「私が応援に行ったら逆効果で、迷惑をかけてしまうことになる。今は奈良に近づけないわ」と周囲に話し、知事選挙に影響を与えないよう慎重に対応せざるを得なかった。

7645OS5:2023/04/10(月) 18:37:57
最終盤にようやく奈良入り
高市が奈良に戻ることができたのは、投票日2日前の4月7日だった。選挙情勢が予断を許さない中、「県連会長が1度も応援に入らないのはさすがにまずい」と判断したという。
夜7時半、平木の演説会場に姿を現し、1000人を超える聴衆を前に最後の追い込みを呼びかけ、何度も頭を下げた。



「奈良県をぶっ壊すのか、しっかりと守って前に進めるのか。ここは、平木さんに賭けようじゃないか。力をあわせて前に前に進めよう」
その間、約15分。高市は演説を終えると、そのまま会場を離れ、東京へと向かった。
平木自身は、あらかじめ組まれていた別の演説会場からの移動が間に合わなかったためこの日も会えず、結局、選挙期間中に2人が並ぶことはなかった。

現職の荒井と、高市が推す平木が激しい「保守分裂」選挙を繰り広げる間に、大阪以外で初の維新公認知事を狙う山下。

選挙戦は維新・山下が制す

4月9日の投票が終わり、奈良県知事選挙は維新の新人・山下が制した。
日本維新の会の支持層のほか、無党派層や立憲民主党の支持層などからも支持を集め、維新は、大阪府以外で初めてとなる公認の知事を誕生させた。
戦いを制した山下は「『何としても奈良県の政治を変えてほしい』という声が本当に多かったと思う。山下知事になって本当に奈良県がすばらしい県になったと後世の人から評価されるよう全身全霊を尽くして知事として私の生涯を全うしたい」と述べた。

また、日本維新の会の代表・馬場伸幸は、開票が始まると大阪市で記者会見し「大阪でやってきた『身を切る改革』をはじめとする改革が、全国的に広がりつつある。大阪での改革を見てもらった奈良の皆さんから『奈良も大阪のようになればいい』という期待をいただいたと思う」と述べた。

高市はツイッターで…
戦いを終え、高市はツイッターに投稿した。



「平木省さんは、厳しい情勢が伝えられる中でも、最後まで明るく、正々堂々と立派に闘い抜かれた」
(文中敬称略)

7646OS5:2023/04/10(月) 18:44:43
https://mainichi.jp/articles/20230410/k00/00m/010/004000c?inb=ys
自民・大阪府議団の「若きエース」が落選 市議団幹事長も及ばず
政治

速報

地方選挙

大阪
毎日新聞 2023/4/10 01:48(最終更新 4/10 02:04)
 9日投開票された大阪府議選と大阪市議選では、定数削減の影響や地域政党・大阪維新の会の勢いに押されたことで、他の政党には厳しい戦いとなった。

 府議選箕面市・豊能町・能勢町選挙区(定数1)では自民党府議団幹事長の原田亮氏(36)が落選した。当選したのは維新の新人(38)だった。この選挙区では、前回から定数が一つ減っていた。


 原田氏は25歳で箕面市議、28歳で府議に初当選し、歴代最年少の33歳で幹事長に就任。自民府連幹部から「若きエース」と期待されていた。「健全な野党が必要」と維新との対決姿勢を鮮明にし、3回目の当選を目指したが及ばなかった。

 市議選東成区選挙区(定数3)では、自民市議団幹事長の川嶋広稔氏(56)が議席を守れなかった。川嶋氏は2022年から幹事長に就任し、カジノを含む統合型リゾート(IR)誘致の反対を訴えていた。【石川将来、野田樹】

7647OS5:2023/04/10(月) 19:58:27
https://news.goo.ne.jp/article/ytv/nation/ytv-2023041009335524.html
【徹底取材・後編】大阪ダブル選挙・維新勝利の裏側 「夢洲にディズニー」反カジノ包囲網との戦い
2023/04/10 19:35読売テレビニュース

【徹底取材・後編】大阪ダブル選挙・維新勝利の裏側 「夢洲にディズニー」反カジノ包囲網との戦い

大阪ダブル選で維新勝利

(読売テレビニュース)

 大阪維新の会の勝利となった「大阪ダブル選挙」。読売テレビでは、各候補者に記者が密着し、情勢やその背景をつぶさに取材してきました。そこから見えてきたのは、プレーヤーたちの思惑や政治信念が絡み合った選挙戦略でした。維新政治の継続を選んだ今後の大阪が向かう先はどこなのか。行政担当記者たちの取材メモから紐解きます。(前編から続く)

(大阪・行政取材班 野神雅史 岡村真朋 前川優也 加藤沙織 有吉優海)

「夢洲にディズニーを」の衝撃


想定外の主張
 だが、選挙戦がはじまると、思ってもみなかったことが起きた。

 「夢洲にディズニーリゾートを!」。大阪市内の一部に張られたポスター、自民党の党名が入っていた。候補者のポスターや選挙カーにもこの文言が躍った。自民党の府議候補は「USJとディズニーが2つあれば相乗効果が期待できる」と話す。しかし、別の府議や市議の候補者からは「IRの誘致を住民投票で決めようと訴えているのに、土地の使い方をディズニーリゾートにすると訴えるのは、主張が矛盾してしまう」と困惑した。

 それでも自民党など非維新陣営には、IRを争点化したい理由があった。「2021年の横浜市長選の再現を」。大阪と同様にIR誘致に手を挙げていた横浜市。しかし、IR誘致が市長選の最大の争点となった結果、誘致に反対する大学教授の山中竹春が現職などを破って当選し、横浜市は誘致から撤退した。

 争点をIRに絞り込み住民運動と連動するカタチに持ち込めば、横浜市同様、反IRを訴える陣営が勝つー。谷口と北野を擁立した「アップデートおおさか」の事務局長を務めた元大阪府副知事の小西禎一(68)は、このような青写真を描いていた。

 しかし、「夢洲にディズニーを」のポスターは、その思惑とは逆の方向に働いた。府議や市議からの反発はもちろん、有権者からも懐疑的な目が向けられたのだ。さらに維新陣営からも「大阪市はUSJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)と、大規模テーマパークの誘致の際には相談する覚書を結んでいる。ディズニーの誘致はできない」と指摘されるなど、反発が予想以上におきたのだ。

 この「夢洲ディズニーポスター」騒動や、報道各社の中盤の情勢調査で劣勢が伝えられたことを受けて、アップデート陣営は、これまで封印していた党派色を出しての応援を解禁した。自民党の国会議員が連日応援に入ったり、SNSで自民党国会議員が北野への投票を呼び掛ける動画を公開したりしたが、追い上げることはできなかった。

「横山英幸」という男


好物は昆布うどん
 四国・香川の出身で、大学進学と共に大阪に出てきた横山。大阪府職員を経て、淀川区選出の維新の府議会議員として12年。「大阪維新の会」の幹事長も務め、松井、吉村の舵取りや政治手法を目の当たりにしてきた。党内調整や公明党との折衝に当たった経験から、党内では「調整型の吉村知事よりも調整型だ」という声も多い。

 私生活では双子を含む3人の子育てをしていて、休日は「パパ」としての役割をこなす。善き父であり、良き仕事人である、ように見える。横山は自身を「草食動物」に例える一方、「実は性格悪いんです。『性格きつい』とよく言われる」とうそぶく。

 そんな横山が党内の予備選を勝ち抜いて市長選に出馬する中で、最大の課題となったのが、圧倒的な「知名度不足」だった。記者が街頭演説を取材している最中も、道行く人が横山を指差し、「あの人誰?」と言う場面に幾度となく遭遇した。本人も「顔が売れていないのはしょうがない」と弱音を漏らすほど。

この知名度不足を補ったのは、松井と“創業者”で初代党代表の橋下徹(53)が吉村を押し上げた時と同じ作戦だった。

7648OS5:2023/04/10(月) 19:58:42
入念な選挙戦略と計算


知名度不足との戦い
 選挙戦3日目まで吉村は、河内長野市や池田市など大阪市外の府議選の激戦区を重点的に回ったが、その後は大阪市からほとんど出なくなった。多くの演説を大阪市内で横山と2人セットで訴える作戦に切り替えたのだ。これは吉村が市長選挙に立候補した2015年のダブル選の時に、松井と橋下が入れ替わりで吉村と共に街頭に立った時と同じ作戦だった。

 「知事、市長のどちらかがだめなら大阪の改革は頓挫する。必ずセットで当選させてほしい」。府市一体の成長を訴えることで知事・市長が同じ方向を向いていることの重要性を説くと同時に、「客寄せパンダ」の吉村の演説で多くの聴衆を集め、横山を認識してもらう作戦だった。

 狙いは的中した。読売テレビと読売新聞が行った投票当日の出口調査では、自民支持層の約42%が横山に投票したと答えた。このようにして、維新は終始戦いを優位に進め、投票箱が閉まると同時に2人ともに当選確実が出た。

”維新 大阪市議会過半数”の衝撃と自民党の大敗


新人候補も当選
 投開票日翌日の10日午前3時すぎ、吉村が代表としての進退をかけていた大阪市議選の獲得議席数が明らかになった。「46」。過半数の41を超え、大阪市議会で初めて単独で過半数を獲得した。

 東成選挙区で維新2人目の候補として立候補した近藤美和(45)。4人の子どもの母親として生きてきた近藤。政治経験はなく、選挙戦は始まる前から「厳しい」と言われていた。

 同じ選挙区にいたのは、自民党市議団幹事長の現職。それに前回わずか4票差で維新候補に敗れ、雪辱を果たそうと必死の構えだった公明党が擁立した新人もいた。

 しかし、ふたを開けてみると、近藤は定数3の中での2位当選。維新の1・2フィニッシュとなった。当選確実の一報に、近藤の目に涙があふれた。

 一方で、大敗したのが自民党だ。府議会の議席は自民党系会派が16人から7人と半分以下となった。府連・府議団・市議団の各幹事長も敗れ、ベテラン議員も多く落選した。「維新が強すぎるのはもちろんだが、かつて自民批判をしていた谷口氏を知事選の非維新候補として自主支援したことで、自民党支持者が離れていった」。ある府議はそうぼやいた。

 知事候補の谷口は、かつて自民党の憲法草案を批判したり、安倍元首相の政策に否定的な論評を述べたりしていたため、自民党府議団のなかにも支援を拒否した議員が多く出ていた。その結果、知事選挙と議員選挙の連動がほとんどの選挙区でうまくいかず、活動が広がらなかった。

 ここ数年、国政選挙や大阪府知事・大阪市長選挙で何度も敗れ、「解党的出直しが必要」と言われ続けてきた自民党大阪府連。さきほどの自民府議が冷めた声で言う。「誰も責任を取る体制になっていない。『解党的出直し』というよりも、すでに府連は組織の体を成していない。解党状態に陥っている」。

 党勢を立て直すことができるのか、それを誰が牽引するのか。目途は立っていない。

“党勢拡大”その先にあるもの


日本維新の会・馬場伸幸代表
 投開票日の4月9日夜、日本維新の会代表の馬場伸幸は吉村と横山、衆議院議員の井上英孝(51)、それに今回の統一選で選挙対策本部長を担った府議会議員の森和臣(57)とともに、党の開票センターが設けられた大阪市内のホテルでいつものように談笑していた。

 しかし、投票が締め切られる午後8時が近くなると、表情を急に硬くし、NHKが映るテレビ画面をじっと見入った。数十秒後、吉村と横山の当選確実の一報が報じられると、一瞬だけ表情をやわらげ、2人としっかりと握手をした。そして、再び表情をきゅっとひきしめ、記者会見場へと入っていった。

 馬場と幹事長の藤田文武(42)は、今回の統一地方選(後半戦も含む)において、現在の1・5倍となる「地方議員600議席」という目標を掲げている。そして、それが実現できなければ藤田とともに役職を辞任すると宣言している。

 「次の総選挙で野党第一党になり、その次の総選挙では政権を獲得する」。そのための足腰をこの統一地方選でしっかりと作る算段だ。

7649OS5:2023/04/10(月) 19:58:56
 とはいえ、全国的には今の維新に勢いがあるとは言えない。永田町で存在感が薄い。自民党のある衆議院議員は「安倍政権の時は自民にすり寄り、その後は立憲と共闘した維新は、結局何がしたいのかわからない。“日和見政党だ”」と冷ややかだ。

 ダブル選で、維新の街頭演説を聞いていた男性(58)は「教育無償化など生活に則した政策は市民としてありがたい。でも国政で『核共有』の議論を求めるなど、右寄りの政党かと思えるときもあって、維新の正体が分からない」と話していた。

 かつて橋下が党を率いていたときは「改革派ポピュリズム」と揶揄された維新。結成13年。都構想という大きな目標を失った党が辿り着く先はどこになるのだろうか。

創業者去りし党 「熱量」を注げるものとは


松井氏は政界引退
 維新開票センターの会見場の壇上には、いつもいるはずの男の姿がなかった。長年、党の代表を務め、大阪府知事・大阪市長を歴任した松井一郎だ。前日の4月8日のマイク納めで政治家としての仕事を終え、維新の党員も辞めたのだ。

 強面に加え、歯に衣着せぬ発言で目立つ一方、自宅では2匹の猫を寵愛し、2人の孫を風呂に入れて世話をする好々爺の一面もある。この日、松井は自宅で開票速報を見守った。関係者によると、本当は吉村・横山がいる開票センターのホテルに駆け付けることも考えていたという。「市長選挙が競る状況になれば、2人を励ますために(ホテルに)行く予定だった」という。

 しかし、情勢が徐々に明らかになってくるにつれて、会場にいくのを止めた。「2人にはこれから、自立して党を引っ張ってもらわなければならない」。松井は、巣立つ子どもを見守る親のような心境だったのかもしれない。

 この13年、維新の歴史は松井の歴史そのものだった。その男が党を去った。松井を「最も尊敬する人」にあげる横山は言う。「松井さんにはいつも怒られてばかりだった。いまでも面と向かうと緊張する。この選挙戦でいかに松井さんが大きな存在だったかを痛感させられた」。

 維新の悲願であった大阪都構想は実現できなかった。そればかりか、創業者の橋下・松井が住民投票の敗北という同じ理由で次々に党を去った。彼らはもういない。維新の次の舞台が幕を開けるが、目の前には課題が山積している。

 IR誘致に向けた住民の理解、町村部を中心とした人口減少への対応、老朽化するインフラの更新など。そして、党是を失った維新の党勢拡大も大きな課題だ。共同代表の吉村は言う。「僕は2期にわたって松井さんと首長を

一緒にやってきたんだから、これからは僕が全部背負う。責任もなにもかも」。

 吉村が漏らした言葉の中で、まだそれが一体何を指しているのかわからない言葉がある。「次に熱量を注げるものを見つけたい。もっと大きな、この国を根本的に変革できるようなことをしたい。それに全力で熱量を傾けたい」。

 大阪府民・市民が選んだ「維新政治の継続」。吉村の熱量は今後、何に注がれるのか。そして、それが本当に府民が求めるものなのか。私たちはこれからもそれをしっかりと取材し社会に提示していきたい。(敬称略)

【取材記者の紹介】


読売テレビニュース
野神雅史 行政班キャップ

新潟県出身 大阪の行政を8年間取材

選挙期間の髪型は気合の「パンチパーマ」


読売テレビニュース
岡村真朋 行政班サブキャップ

松井前市長の番記者 迷いクジラのよどちゃんの取材も

時々出勤に利用するのは市の「オンデマンドバス」


読売テレビニュース
前川優也 大阪府庁担当

吉村知事の番記者 吉村氏の立候補表明の日は

ノロウイルス感染で自宅で寝込んでいた


読売テレビニュース
加藤沙織 大阪府庁担当

滋賀県出身 ダブル選では谷口府知事候補担当

休日は大好きな韓流ドラマを一気見


読売テレビニュース
有吉優海 大阪市役所担当

ダブル選では北野市長候補担当 女子野球の投手も

左投げ左打ち 取材も投球も「変化球」勝負

7650OS5:2023/04/10(月) 20:05:39
https://news.goo.ne.jp/article/kobe/nation/kobe-20230410002.html
防戦の自民、中堅・ベテランの落選相次ぐ 維新の攻勢で苦境に、過半数遠く及ばず 兵庫県議選
2023/04/10 00:46神戸新聞

防戦の自民、中堅・ベテランの落選相次ぐ 維新の攻勢で苦境に、過半数遠く及ばず 兵庫県議選

支援者に感謝とおわびを述べ、頭を下げる藤原昭一氏=小野市上本町(撮影・伊田雄馬)

(神戸新聞)

 攻める維新に対し、防戦を強いられた自民。維新と一騎打ちの選挙区では踏ん張りを見せ、最大勢力を維持したものの、過半数には遠く及ばなかった。苦境を象徴するように、県会議長経験者2人を含む中堅・ベテランの落選も相次いだ。

 「すまない。一人一人に土下座し、謝りたい」。小野市選挙区では、県連幹事長や県会議長を歴任した自民の重鎮、藤原昭一氏(77)が8選を果たせず、うなだれた。

 2回連続で無投票だったが、今回は様相が一変。4人が1議席を争う激戦に。藤原氏は「8期目を集大成としたい」と実績を強調したものの、多選・高齢を批判する他候補をかわしきれなかった。

 尼崎市選挙区では、5期目に挑んだ自民現職の大谷勘介氏(44)が当選に届かず、「普段の活動が至らなかった」と肩を落とした。維新の攻勢に危機感を募らせ、大阪・関西万博を見据えた臨海部活性化などを訴えたが、自民が長年守ってきた2議席のうちの1議席を失った。

 川西市・川辺郡選挙区でも、8年ぶりの自民議席を目指した新人磯部裕子氏(58)が落選。子育て支援の充実などを訴えたが及ばず、「議席を復活させようと力の限り戦ったが、残念」と頭を下げた。

 一方、地力をみせた選挙区も。「もっと競るのではと不安もあった。選挙を通じて成長できた」。定数1の丹波篠山市選挙区。自民推薦の無所属新人、大上和則氏(56)が維新新人を上回り、初当選を決めると、ほっとした表情で話した。

 地盤のない維新候補に対し、「オール丹波篠山」を掲げ、地元団体や市議らの支援で組織を固めた。「住民と一緒に考え行動する姿勢は今後も変えない」と力を込めた。

 神戸市中央区選挙区でも自民新人伊藤栄介氏(46)が議席を得た。「ここがスタートライン。県民のため力を尽くす」と語った。(まとめ・高田康夫)

7651OS5:2023/04/10(月) 21:58:48
https://news.yahoo.co.jp/articles/f17afdb13750763363eef80a023f2a245d8f5afa
【速報】泉・明石市長が擁立の新人が初当選確実 兵庫県議選 橋本氏「明石の子育て支援を全県へ」
4/10(月) 0:02配信


27
コメント27件


神戸新聞NEXT
当選を確実にし、万歳する橋本慧悟氏(中央)と泉房穂市長(左)ら=明石市大明石町2

 兵庫県議選の明石市選挙区では、泉房穂市長が設立した政治団体に所属する新人の橋本慧悟氏(34)が初当選を決めた。


 昨秋、泉市長が暴言問題に伴う自身の退任を発表し、市議選などで候補者擁立を打ち出すと、小野市職員を辞して参加。看板政策の手厚い子育て支援を前面に、泉市長と一緒に写ったポスターでPRするなど、知名度を生かす戦いに徹して結果をたぐりよせた。

 「明石の手厚い子育て支援を全県へ。明石基準を県政へ」と訴え、子育て世代の期待も集めた。(長尾亮太)

7652OS5:2023/04/10(月) 22:22:16
https://news.yahoo.co.jp/articles/c4aae9637160626bf46620f5651f61a0ed5fc8d2
無風区狙った「勝利の方程式」 維新、大阪市議選過半数の裏側 
4/10(月) 19:45配信


15
コメント15件


毎日新聞
大阪市議選で初の過半数を獲得した大阪維新の会。新人候補の選挙活動には吉村洋文代表(右)や松井一郎前代表(左)ら「党の顔」が応援に入った。中央は大阪市長に初当選した横山英幸氏=大阪市中央区で2023年3月26日午前10時53分、三村政司撮影

 9日投開票の大阪府議選(定数79)と大阪市議選(定数81)で、地域政党・大阪維新の会は単独過半数の議席を得た。特に市議選では初めてだ。難攻不落とされた市議選をなぜ攻略できたのか。そこには党勢だけではない「勝利の方程式」があった。

 「選挙中はお騒がせしました。頑張っていきます」。淀川区選挙区(定数5)で初当選した維新新人の今村直人氏(39)は一夜明けた10日朝、駅前で道行く人に頭を下げた。冠婚葬祭関連の会社を経営する今村氏が公認されたのは、告示の2カ月前。この無名の新人が他党の現職を押しのけてトップ当選を果たした。

 大阪市北部にある淀川区は、JR新大阪駅を中心に交通の要衝にもなっている。過去3回の選挙は維新(2議席)、自民党、公明党、共産党の4党が議席を分け合った。24選挙区で争われる市議選は、こうした定数3以上の中選挙区が75%を占める。過半数を奪うには中選挙区でも定数に近い議席を取る必要があるものの、他党が候補者を1人に絞ると維新の2人目や3人目が当選圏内に割り込むのが難しい。維新が一度も過半数を手にしたことがないゆえんだ。

 淀川区は今回も「無風」とみられていたが、2022年末に情勢が動いた。地元選出の維新府議だった横山英幸氏(41)が市長選へ出ることになり、府議ポストが空いたのだ。維新はそこに淀川区選出で当選4回のベテラン市議、山下昌彦氏(56)を回す。そして代わりの市議候補に、山下氏の秘書だった今村氏ら新人2人に白羽の矢を立てた。現職の坂井肇氏(48)を加え、前回2人だった候補を3人に増やす攻勢に出た。

 周囲から「無謀」との声も聞こえたが、維新サイドには計算があった。19年市議選でトップ当選した山下氏の得票は約2万3000票だが、淀川区の当選ラインは8000票前後。山下氏の票を均等に割れれば、前回1万2000票余りを獲得した坂井氏も新人2人も当選が可能だ。しかし、公認発表は告示直前まで控えた。党関係者は「早い段階で候補を擁立すれば対策を立てられてしまう」とし、2月に新人2人を一気に公認した。

 新人2人のうち、1人は元兵庫県伊丹市議の佐竹璃保氏(35)。ビラ配りや街頭演説をこなして無党派層への浸透を図った。今村氏の売り込みが課題とされたが、山下氏らと地域をくまなく歩くどぶ板選挙を展開。告示後には吉村洋文代表や松井一郎前代表ら「党の顔」も投入した。その結果、今村氏と佐竹氏はそれぞれ1万4000票余りを獲得してワンツーフィニッシュした。思惑通りの「票割り」で、同一選挙区での3人当選を初めて実現した。議席を失った共産の候補は「維新は票を割った上に全体の票も増えていた。非常に厳しい選挙だった」と話した。

 今回50人を擁立した維新は、淀川区など7選挙区で前回より候補者を1人増やした。このうち5選挙区で狙い通り当選者を1人増やし、過半数獲得につなげた。ただし、ある党幹部は「松井氏引退のタイミングと重なり、過半数は『ご祝儀』の側面が大きい」と気を引き締める。

 ◇「全員当選」逃した公明

 一方、他党は厳しい結果になった。公明は都島区選挙区で公認候補が落選し、国政選挙並みに重視する統一選で「全員当選」を逃した。大阪では11年以降4回連続となる。さらに維新が市議会で過半数を握ったことで、公明が議席を持つ大阪・兵庫の衆院6小選挙区に日本維新の会が候補を立てる可能性も現実味を帯びる。公明府本部の石川博崇代表は10日未明、「国政と地方選はまったく別次元の問題」と述べるにとどめた。【松本紫帆、野田樹、隈元悠太】

7653OS5:2023/04/10(月) 22:29:30

557 :OS5 :2023/04/10(月) 22:29:14
https://www.yomiuri.co.jp/election/local/20230410-OYT1T50051/
公明、342人「全員当選」果たせず…山口代表「厳しい選挙区が続出」
2023/04/10 03:36
 公明党は、道府県議選(170人)と政令市議選(172人)に擁立した計342人の「全員当選」を掲げたが、果たせなかった。大阪市議選(都島区、定数3)に立候補した新人や、愛知県議選(春日井市選挙区、定数4)に出馬した現職が落選した。

 公明は統一地方選で毎回、「全員当選」を掲げているが、2007年を最後に達成できていない。11年以降は関西圏を中心に落選者が出ていた。


 今回、公明は、日本維新の会(大阪維新の会を含む)が関西圏の地方選に積極的に候補者を擁立したことに危機感を強め、大阪府議選、大阪市議選などを中心に国政選挙並みの態勢で臨んだ。公明の山口代表は9日の記者会見で「厳しい選挙区が続出した。その危機感の下で非常に引き締まった選挙を展開した」と語った。



https://www.nhk.or.jp/senkyo/database/touitsu/23/19528/skh53544.html
愛知県議選春日井市
定員4
有権者数249,181開票終了投票率34.43%
20,806(24.8%)神戸洋美 自民現67歳 当選:6回目
17,059(20.3%)伊藤貴治 自民新38歳 当選:1回目
16,424(19.5%)日比雄将 無 現49歳 当選:4回目推薦:新あ
15,285(18.2%)末永啓  無 新37歳 当選:1回目
14,448(17.2%)市川英男 公明現56歳 当選:3回

https://www.nhk.or.jp/senkyo/database/touitsu/27/18710/skh51681.html
大阪市議選都島区
定員3有権者数86,680開票終了投票率52.36
15,274(34.8%)岡田妥知  維新現54歳 当選:3回目
09,692(22.1%)大西聖一  維新現48歳 当選:2回目
09,631(21.9%)荒木肇   自民元68歳 当選:2回目
09,308(21.2%)佐々木清美 公明新57歳

7654OS5:2023/04/10(月) 22:43:51
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202304/0016228703.shtml
2023/4/9 19:00神戸新聞NEXT

知事交代後初の兵庫県議選 分裂の自民、候補者最多擁立の維新 勢力争い激化
印刷
兵庫県議選と神戸市議選の投票をする有権者ら=9日、神戸市中央区山本通1(撮影・鈴木雅之)
拡大
兵庫県議選と神戸市議選の投票をする有権者ら=9日、神戸市中央区山本通1(撮影・鈴木雅之)
 統一地方選前半の兵庫県議選(定数86)は間もなく、午後8時に投票が締め切られる。二つの会派に分かれる自民党は、過半数の確保を目指して44人を公認・推薦。日本維新の会は結党以来最多の30人を擁立し、戦いの構図を一変させた。この2党を中心に勢力争いが激化している。

 全38選挙区に、4年前の前回選を7人上回る134人が立候補。このうち8選挙区で無投票となり、計9人が当選を決めている。

Advertisement
https://www.aliexpress.com/

 今回は斎藤元彦知事にトップが交代してから初めての選挙で、議会の勢力図にも注目が集まる。

 自民は2021年の知事選で支援候補を巡って会派が割れた。現状では二つの会派で過半数の44議席を維持する。公認・推薦候補の1人でも議席に届かなければ過半数を割り込む。

 前回選で9議席を得た維新は、知事選で推薦した斎藤知事を支えるため、2桁台の当選者確保を目指している。伸長すれば会派間の主導権争いが激化しそう。

 2度目の統一選に臨んでいる立憲民主党は7人、国民民主党は1人を公認。両党とも前回から2人減らし、相互推薦で生き残りを図る。公明党は全13人の当選で現有勢力の維持を狙い、共産党は16人を立てている。

 歴史的な物価高は、新型コロナウイルス禍からの回復にブレーキをかけている。選挙戦では少子化対策に加え、地域の活力や暮らしをどう守るかで論戦が交わされた。(選挙担当デスク・井関 徹)

7655OS5:2023/04/10(月) 22:57:55
https://www.sankei.com/article/20230410-367WRSKM5NMQTC5HCX7HSCLV5U/?outputType=theme_localelection2023
公明「完勝」できず、共産3議席に 大阪府市議選
2023/4/10 12:43
9日投開票された大阪府議選、大阪市議選で「大阪維新の会」が躍進する中、公明党は大阪市議選に擁立した新人1人が落選、「完勝」を逃した。公明は平成19年を最後に統一選での全員当選を実現できておらず、「常勝関西」の中核での黒星に、府本部の石川博崇代表は「完全勝利を目指したが、果たせなかった。党の責任で、おわびしたい」と陳謝した。

公明は支持母体・創価学会の会員高齢化に伴う組織力低下が顕著で、大阪市議選での得票率も減少傾向にある。日本維新の会の馬場伸幸代表は9日の会見で、「公明との関係をリセットする」と言及。次期衆院選では、維新が従来見合わせてきた公明現職がいる選挙区への候補者擁立の可能性が高まった。

石川代表は「衆院選での候補者擁立の話は今のところ、全く何もない。仮定の話はコメントしない」と答えるにとどめ、「(議会では)知事も市長も維新と、構図は変わらない。是々非々の立場で取り組んでいく」との考えを強調した。


一方、府議会で昭和26年以来の議席死守を目指した共産党は府議選・市議選に計30人を擁立したが、市議選で2議席、府議選で1議席を失い、府市両議会での議席はわずか3に。府議選で唯一の議席を死守した吹田市選挙区の現職、石川多枝氏(55)は、「議席の重みを感じる。ピリッと辛い存在として、維新による府の運営にチェックを働かせたい」と話した。

7656OS5:2023/04/10(月) 22:59:10
https://news.yahoo.co.jp/articles/c4218c8330e8cdf1eb2330d3ff7a291b6e76177a
京都市議会議員選挙、共産党「牙城」で議席失う 市議団長「維新の台頭許してしまった」
4/10(月) 6:12配信

京都新聞
落選が確実となり支持者と握手して謝意を伝える井坂さん(10日午前0時19分、京都市北区)

 京都市議会議員選挙(定数67)で、共産党は党の「牙城」とされる左京区の現職や市議団長を務める北区のベテランらが相次いで落選し、現有18議席から14議席へ大きく後退した。京都府議会議員選挙(定数60)では、京都市内のベテラン現職らが落選し、改選前から3減の9に沈んだ。全国トップの議席占有率を誇る京都での組織力の低下があらわとなり、退潮傾向が鮮明となった。

【写真】落選が確実となった井坂さん


 北区では市議団長の井坂博文さん(67)が9選を逃し、同区で共産は56年ぶりに1議席に減らした。左京区では6選を目指した現職の樋口英明さん(53)が落選した。市の行財政改革を止め、民間保育園への補助金や敬老乗車証を元に戻すよう訴えたが浸透しなかった。井坂さんは党勢の後退について「市議団長として全て私に責任がある。私たちの改革より維新の『改革』が浸透した結果で、台頭を許してしまった。まだまだやりたいことがあった」と声を落とした。

 ほかにも7選を目指した南区の井上健二さん(73)、前回僅差で勝利した下京区の鎌野敏徳さん(58)も再選がかなわなかった。

 一方、右京区の新人江本佳世子さん(61)は現職の議席の継承に成功した。12年前から全員制の中学校給食の導入に向けた運動に取り組み、子育て世代を中心に訴えを重ねた。江本さんは「続けてきた運動が母親たちに伝わった。議席を引き継げたことはうれしいが重い責任を感じている」と気を引き締めた。

 府議選では、京都市南区で5期務めた現職の議席を新人の森吉治さん(66)が引き継いだが、下京区の西脇郁子さん(65)は32年間続いた党の議席を落とし、伏見区でも現職が再選を逃した。1967年以来56年ぶりに府議会で10議席を下回る厳しい結果となった。

7657OS5:2023/04/10(月) 23:41:21
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202304/0016230039.shtml
2023/4/10 00:26神戸新聞NEXT

立民、1議席減らし4人当選 逆風を実感「国会議員はもっと危機感を」 兵庫県議選で存在感示せず
印刷
支援者らと当選を喜ぶ中田英一氏=三田市下井沢(撮影・土井秀人)
拡大
支援者らと当選を喜ぶ中田英一氏=三田市下井沢(撮影・土井秀人)
 立憲民主党は公認7人のうち4人が当選したものの、前回より1議席減らした。候補を絞り、国民民主党との相互推薦で生き残りを懸けたが、維新に存在感を奪われた。

 「『変えていかなあかん』という皆さんの声を届けられず、申し訳ない限り」。兵庫県伊丹市選挙区で落選が決まった元職の相崎佐和子氏(50)は頭を下げた。

Advertisement

 前回は新人として旧民主系の議席を4年ぶりに奪還。昨年の参院選に党公認として挑戦したが及ばず、空白となった県議選に再び照準を合わせた。「立場の弱い人たちの声を届けたい」と、非正規労働者らが働き続けられる環境づくりや子育て支援策の充実を訴えたが、届かなかった。


 三田市選挙区では現職の中田英一氏(41)が底力を見せた。かつて人口増加率が日本一だった同市の急激な人口減と少子高齢化に危機感を募らせ、「オールドニュータウン対策が一丁目一番地」と強調。だが、街頭で党への逆風を実感したといい、「中央にいる国会議員らはもっと危機感を持ってほしい」と訴えた。

 国民は、神戸市北区選挙区で現職の向山好一氏(65)が唯一の議席を守れなかった。(久保田麻依子、小林伸哉、橋本 薫)

7658OS5:2023/04/11(火) 14:07:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/b2d58974dc33c94de7717c0d4bd0f6216e65b64a
兵庫県議選にも維新旋風 倍増の21議席
4/10(月) 21:13配信


29
コメント29件


産経新聞
9日に投開票された統一地方選前半戦の兵庫県議選(定数86)と神戸市議選(同65)。兵庫県内での勢力拡大を狙い、積極的に候補を擁立した日本維新の会が議席を伸ばす一方、自民などは議席を減らした。今回の結果は県内政界の勢力図を激変させる可能性を秘め、統一選後半戦や今後の国政選挙などにも影響を与えそうだ。投票率は県議選が39・01%(前回38・64%)、神戸市議選が40・58%(同39・98%)だった。

平成31年の前回県議選で9人当選だった維新は今回、擁立した30人のうち21人が当選。所属県議の首長選へのくら替えなどで、改選前には4議席となっていたが、第二党に躍進した。

芦屋市選挙区で自民との新人同士の一騎打ちを制するなど阪神間ではほとんどの候補者が当選し、尼崎市や西宮市では2議席を獲得。神戸市内では立候補した9人全員が当選した。

大阪に隣接する兵庫での結果が、全国政党化という課題を抱える党の消長を左右するとの見方もあっただけに、維新関係者は「維新への評価が大阪以外にも広がっていることを実感した」と手応えを語った。

一方、自民は県議選で44人を公認・推薦したが、34議席にとどまった。強固な地盤を誇る但馬や播磨、淡路などでは堅調な戦いぶりをみせ、第一党の座は守ったが、神戸・阪神間を中心に議席を落とした。

芦屋市選挙区で敗れた自民新人の丸山巌氏(53)は9日夜、「本当に厳しい戦い、結果となった」と支援者らに頭を下げた。ある自民県議は「維新旋風が巻き起こった。維新の名前だけで票が入る状況だった」と振り返った。

今後、無所属議員らの取り込みや分裂した会派の再編なども予想され、県議会での維新との主導権争いが焦点となる。

神戸市議選でも、維新は全9選挙区に前回選の倍近い21人を立て、15議席を獲得。公明や共産は議席を維持したが、自民と立民は議席を減らした。

23日には統一選後半戦が投開票され、その先には国政選挙も控える。維新の馬場伸幸代表は9日の記者会見で、衆院選候補擁立を巡る公明との協力関係について「一度リセットする」と明言した。

維新はこれまで、兵庫県内の衆院選挙区で公明現職のいる2区(神戸市兵庫区、長田区など)や8区(尼崎市)には候補を立ててこなかったが、今後は不透明だ。公明関係者は「維新の出方をみるしかない」と言葉少なに語った。(鈴木源也、藤崎真生、倉持亮)

7659OS5:2023/04/11(火) 14:08:36
https://news.yahoo.co.jp/articles/f31a399b20ad9d8a1c7f25e22585d33fe61b8ccf
維新大勝、凍りつく自民 次期衆院選へ「このままでは戦えぬ」 知事選から続く保守分裂に有権者嫌気か
4/11(火) 7:30配信


124
コメント124件


神戸新聞NEXT
統一地方選前半戦の結果を受け、報道陣の取材に受け止めを語る兵庫県の斎藤元彦知事=県庁

 統一地方選前半戦は、関西一円の府県議選と政令市議選で日本維新の会の躍進が際立った。兵庫県議会、神戸市議会とも自民党に次ぐ第2会派に躍り出るのは確実で、影響力も強まる。「これほどまで伸びたのはなぜか」。関係者すら首をかしげる党勢の急拡大に、他党は警戒感を募らせ、早くも次期衆院選に向けた駆け引きが始まった。

【写真】大阪府知事選で再選を果たし、記者会見する吉村洋文知事

 「今まで以上にわれわれの意見を聞き、もっと維新らしさを出してほしい」

 9日深夜、神戸市内で会見した兵庫維新の会の片山大介代表は、開票結果を受けて早速、斎藤元彦知事に注文をつけた。

 4年前の県議選で9議席を得た維新は、2021年の知事選で斎藤知事を推薦。20年ぶりのトップ交代を後押ししたが、最大勢力の自民に抑えられ、存在感も成果も出せていなかった。

 今回の統一選で維新は、全国政党化の足がかりとして地方議員の1・5倍増を掲げた。県議選では、初参戦の15選挙区を含む27選挙区に前回の2・5倍となる30人を公認。「共倒れ」の不安をものともせず、尼崎、西宮、姫路の各選挙区には2人ずつ擁立した。

 結果的に強気の姿勢が奏功した。各地で立てた候補者が看板となり、「点が線になって浸透した」と片山代表。吉村洋文共同代表の知名度で付いた党のイメージ拡散につながった。

 実際、大阪に近い神戸・阪神間では三田市を除く全15選挙区で議席を獲得。トップ当選者も続出し、県全体では18選挙区に党の旗を打ち立てた。

 投開票から一夜明けた10日、取材に応じた斎藤知事は維新大勝を歓迎した。「自民とともに県政を支えていただける体制がより大きくなった」。県政の軸足が維新にも乗った瞬間だった。



 攻勢のあおりを受けたのは自民だ。維新と蜜月関係だった安倍・菅政権時代から一転、岸田政権で維新は対抗姿勢を鮮明にする。

 全面対決の様相となった県議選では、自民の公認・推薦候補10人が苦杯をなめた。獲得議席は前回より4少ない34議席にとどまり、過半数には到底及ばない。

 ベテラン県議は、知事選から続く県内外での保守分裂の影響を口にする。「いつまでも『コップの中の争い』を続けていると思われ、有権者に嫌気が差した」。物価高で暮らしに閉塞感が漂う中、自民「1強」のおごりに批判が集まり、維新が変化への期待の受け皿になったのではないか-。

 昨年の参院選は、選挙区、比例とも維新に得票で先行を許した。県議選も候補者1人当たり自民は約1万800票獲得したが、維新は約1万4200票。「このままではとても衆院選を戦えない」。自民県連幹部は焦りを募らせ、分裂した会派の再結集を急ぐ。

 吉村共同代表は10日、公明党の現職議員がいる衆院兵庫2区、8区と大阪府内の4選挙区について「選択肢を示すのが原則だ」とし、候補擁立の可能性に言及した。やり玉に挙がった公明も神経をとがらせる。

 県内の公明関係者は維新の出方をうかがいつつ、言い切る。「けんかを売るつもりはないが、政権与党に挑むなら徹底的に戦う」

 戦いの舞台は、統一選後半の首長選や市町議選に移る。その先の国政選挙を見据えたつばぜり合いが続く。(統一選取材班)

7660OS5:2023/04/11(火) 14:09:50
https://news.yahoo.co.jp/articles/2b5c8358049cc25f929cbf31b4abb6142dadb7c5
高市氏の策があだに 奈良知事選敗北 自民県連内に会長辞任論も
4/11(火) 10:35配信


484
コメント484件


毎日新聞
選挙戦終盤の2023年4月7日に平木省氏の応援に駆けつけた高市早苗・自民党県連会長=奈良県橿原市で、林みづき撮影

 平木省氏(48)と荒井正吾氏(78)への推薦対応を巡り分裂状態になった自民党奈良県連は、その隙(すき)を突かれる形で日本維新の会の山下真氏(54)に知事の座を奪われた。候補者調整に課題を残した県連内では、高市早苗会長への恨み節も聞かれる。

【奈良県知事選、自民党内はどんな構図だった?】

 「候補者を一本化できなかったことが最大の敗因だ」。県連の井岡正徳幹事長は10日、選挙戦をこう総括した。

 県連は昨秋に高市氏が会長に就任すると、荒井氏に代わる候補者の選定を模索し始めた。これまで支援してきた荒井氏は高齢多選への批判が懸念され、勢いを増す維新が候補を擁立した場合は厳しい戦いを強いられると見込まれたからだという。高市氏は、自身が総務相時に大臣秘書官を務めた平木氏の擁立を主導。平木氏は2022年末に出馬に踏み切った。

 こうした動きが進退を決めかねていた荒井氏の反発を招き、年明けの立候補表明につながった。県連は平木氏の推薦を決めたが、納得しない一部の県議らは荒井氏支援に回った。ある県連関係者は「自民党を応援してくれている人からも『一体、県連は何をやってるんや』とあきれられた」と嘆いた。

 高市氏は、放送法が定める「政治的公平」の解釈に関する総務省の行政文書を巡る国会対応もあり、選挙戦最終盤の7日まで地元に入れなかった。この日、平木氏の集会に駆け付けた高市氏は「厳しい選挙。協力して平木さんを押し上げてほしい」と集まった支援者に訴えたが、最後まで県連をまとめることはできなかった。

 演説の中で高市氏は、自身が当初、平木氏の出馬に消極的だったと言及。一方で県連として荒井氏を推さなかったのは「(落選して)恥をかかせないためだった」などと語った。演説を聞いた県連関係者の一人は「自分は悪くないと正当化しているように感じた」と残念がった。投開票日の9日も平木氏の事務所には姿を見せず、平木氏の落選が確実になった後に「有権者の審判を真摯(しんし)に受け止め、まずは統一地方選の後半戦に向けた準備を着実に進めてまいります」とコメントを出しただけだった。

 保守層の支持が平木、荒井氏で分かれる形になり、維新の山下氏が「漁夫の利」を得る結果になった。ある県議は「維新に勝つために動いた高市さんのやり方が、結果的に維新を利することになった」と皮肉った。県連幹部の一人は「会長の辞任は当然で、執行部も総替えするぐらいでないと次の大きな選挙は勝てない」と危機感をあらわにした。【久保聡】

7661OS5:2023/04/11(火) 14:10:33
https://mainichi.jp/articles/20230316/k00/00m/010/330000c?inb=ys
高市氏一任で混乱 自民県連の分断深めた「シナリオ」 奈良知事選
久保聡
政治

速報

地方選挙

奈良
毎日新聞 2023/3/17 07:15(最終更新 3/19 05:30) 2242文字
自民党奈良県連の新会長に就任し、記者会見で抱負を語る高市早苗氏=奈良市で2022年9月25日午後1時11分、稲生陽撮影
自民党奈良県連の新会長に就任し、記者会見で抱負を語る高市早苗氏=奈良市で2022年9月25日午後1時11分、稲生陽撮影
写真一覧
 奈良県知事選(4月9日投開票)で、自民党県連会長を務める高市早苗・経済安全保障担当相の政治手腕に疑問の声が上がっている。推薦を求めた現新2氏への対応を巡って県連内が混乱。高市氏との意見の食い違いを理由に、選挙対策委員長の県議が役職の辞任届を出すほど事態は深刻化している。県連は支援態勢の一本化を調整するよう党本部に求めているが、収束する気配は見えない。

議論紛糾、高市氏に一任で最終決定
 「選挙対策委員会で決定したこと。一致団結し、推薦した候補を勝たせる」。知事選の対応を決めた1月15日の県連選対委員会の終了後、高市氏は報道陣にこう強調した。


 県連はこの日、無所属新人の元総務官僚、平木省氏(48)を推薦する方針を決め、党本部に上申することになった。平木氏は高市氏が総務相だった時に大臣秘書官を務めた「側近」とされる人物。5選を目指して推薦を求めていた無所属現職、荒井正吾氏(78)への支援は見送ることになった。県連はこれまで荒井氏を推薦してきた経緯がある。

 選対委員会での議論は紛糾した。会合は非公開で、代理を含めて委員の国会議員や県議ら計24人が出席。4期にわたる県政運営を評価して荒井氏を支援すべきだという声と、若返りのために平木氏を推す意見がそれぞれあった。党本部への相談を求める案も出た。しかし、高市氏は「絶対に決める」と、この日の決定に固執。最終的に判断は高市氏に一任されることになり、平木氏の推薦方針が決まった。


自民党奈良県連選対委員会の前に一部委員に示された文書=奈良市で2023年3月14日、久保聡撮影
自民党奈良県連選対委員会の前に一部委員に示された文書=奈良市で2023年3月14日、久保聡撮影
写真一覧
 実はこの選対委員会が開かれる数日前、一部の出席者に「県連選対委員会の進め方」と題した数枚の紙が示された。毎日新聞が入手した文書には、荒井氏を推す意見にどう反論するかや、平木氏推薦に反対する意見への対処法が記されている。採決をとらないようにするとの注意書きもあった。複数の委員へ取材すると、実際に当日、文書と同様の発言をした委員が複数おり、事前のシナリオに近い形で進められた。ある委員は「もし採決していたら、荒井氏と平木氏は拮抗(きっこう)した結果となっていたはずだ」と取材に明かした。

 「えげつない。そこまでやるのか」。文書の存在を知った荒井氏は、逆に出馬への意欲を強めた。自民党参院議員を務めた経験などから党のベテラン国会議員らに人脈を持つ荒井氏は、県連の決定に納得がいかず、選対委員会の2日後に上京して党幹部らに異議を唱えた。党幹部も選対委員会の文書の内容を把握していたという。


 これに対し、平木氏を支持する県議や首長らは2月21日、党本部で茂木敏充幹事長と面会。選考過程の正当性を説明し、平木氏の推薦を認めるよう求めた。荒井氏、平木氏の両陣営から支援の一本化を求められた党本部は、対応に頭を悩ませている。

 一本化が進まぬ状況を憂慮したのか、高市氏は27日、自身のツイッターで知事選について18回連続で投稿。「正当な手続きを経て奈良県連推薦を決定した平木しょう氏にも未(いま)だ党本部推薦が出ない理由は不明です」と記すほど事態は混乱している。


 県連では高市氏ら幹部と意見の食い違いがあったとして、選対委員長の県議が辞任届を提出した。この県議は荒井氏の政治資金パーティーに出席し、荒井氏と固い握手を交わした。ある県連幹部は「党が一丸となって知事選に臨む態勢は、もう崩壊した」とため息をつく。

7662OS5:2023/04/11(火) 14:10:51

「高市氏はやり方がまずかった」
奈良県知事選を巡る自民党内の構図
奈良県知事選を巡る自民党内の構図
写真一覧
 荒井氏への包囲網が敷かれたのは、2022年9月に高市氏が県連会長に就いた直後からだ。県政関係者によると、高市氏を支援するベテラン県議や高市氏の秘書が10月に荒井氏を訪ねた。荒井氏がその場で見せられたのは、党本部が実施したとされる情勢調査結果だ。日本維新の会、共産が候補を擁立すれば荒井氏は苦戦するとの内容だったという。

 不出馬を迫られていると受け取った荒井氏は反発。12月に平木氏が出馬を表明した後、年末に党本部の森山裕・選対委員長と極秘で面談した。そこで党本部から出馬への一定の理解が得られたと見込むと、年明け早々の1月4日に立候補を表明した。

 保守分裂の事態に、ある県連幹部は嘆いた。「高市氏はやり方がまずかった。荒井氏としっかり対話もせずに平木氏の擁立に動いたことで、分裂を招いてしまった」

 一方、県政界には荒井氏への不満も広がっていた。市町村の首長の大半は、荒井氏の後援会の代表に就いていた。21年の政治資金収支報告書によると、荒井氏は県内39市町村ごとに後援会を置き、そのうち38後援会の代表が首長だった。

 知事は市町村に対する補助金などで大きな権限を持つ。県より弱い立場の市町村のトップが選挙支援を担う後援会代表を兼ねていることに、一部からは「踏み絵を踏まされている」という声もあった。ある県議は「荒井氏の知事としての成果は素晴らしいが、高齢多選批判もある」と指摘する。

    ◇

 自民の混乱を突くように、維新は弁護士で元奈良県生駒市長の山下真氏(54)を擁立した。告示1カ月前の2月23日にはさっそく、全国的な知名度を誇る吉村洋文・共同代表(大阪府知事)が街頭で支援を呼び掛ける力の入れようだ。大阪府以外で初の公認知事誕生を目指す維新。自民はどう挑むのか。告示が3月23日に迫るが、保守分裂のまま選挙戦に突入する公算が大きく、高市氏の対応に注目が集まる。

 知事選には共産推薦の新人で元奈良県大和郡山市議、尾口五三氏(72)と、無所属新人で元中学校講師の西口伸子氏(68)も出馬する意向を示している。【久保聡】

7663OS5:2023/04/11(火) 14:12:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/5d4b0ab1ee806e405d7ae10b05b8fe342d518a2d
高市氏「責任痛感」も森山氏に〝恨み節〟 自民党内に波紋も 奈良県知事選
4/11(火) 13:39配信


16
コメント16件


産経新聞
参院決算委員会で答弁する高市早苗経済安保相=10日午後、参院第1委員会室(矢島康弘撮影)

高市早苗経済安全保障担当相は11日の記者会見で、自らが会長を務める自民党奈良県連が推薦した元総務官僚が日本維新の会の公認候補に敗れた奈良県知事選について「維新の躍進に至った責任は痛感している」と述べた。その上で「党本部が県連推薦以外の人を応援したのではないかという疑問の声が上がっている。きちんと検証することが大切だ」と述べた。高市氏の党本部に対する異例の〝恨み節〟は森山裕選対委員長らを念頭に置いたもので、今後党内で波紋を呼ぶ可能性がある。

9日に投開票された奈良県知事選は、元同県生駒市長の日本維新の会の山下真氏が当選し、大阪以外で初の維新公認首長が誕生した。高市氏は元総務官僚の平木省氏を支援したが、一部の自民県議らが現職の荒井正吾氏の応援に回る分裂選挙となった。

高市氏は11日の会見で、知事選を巡り「県連が分裂したように報じられているが、平木氏を全力で応援してくださった県連からは『耐え難い』というお声をいただいている。少し説明をさせていただく」と断ると、約10分間にわたり自身の主張を展開した。

荒井氏が3月23日の出陣式の際に、森山氏から激励の電話を受けたと披露したとの報道を引用し、「地元からは報道が事実かどうかを確認してほしいとの声がある」と指摘。報道が事実であれば「自民の県連と党本部が別々の候補者を応援したのではないか」と疑問視した。

記者団から森山氏の対応に不満があるのかを問われると、高市氏は「事実関係の確認はできていない。あくまでも報道だ。ただ、しっかりと確認し、検証したいというのが地元からの非常に強い要請だ」と説明した。

7664OS5:2023/04/11(火) 18:47:20
https://news.yahoo.co.jp/articles/a4b0afd76ad5868ec2522b586cfd2275d5009e35
大阪府議・市議選 共産党は”議席半減” 維新の勢いに飲まれ…「議席ゼロ」を免れるだけで精一杯
4/11(火) 16:55配信


20
コメント20件


ABCニュース
「議席ゼロ」の瀬戸際に
”維新の勢い”に押され、厳しい戦いとなった共産党

 統一地方選挙の前半戦で、大阪維新の会の「過半数戦略」の前に厳しい戦いを強いられた野党の各党。

 中でも共産党は、すべての議席を失うのではという危機感から懸命に訴えましたが、大阪府議会は1議席、大阪市議会は2議席となり、ともに選挙前から議席を半減させる結果となりました。

 今回の府議選では定数が9つ削減されて79議席となったこともあり、激しい選挙戦が繰り広げられました。

 共産からは現職2人に加え、元職2人、新人10人の合わせて14人が立候補しましたが各地で苦戦。

 告示後最初の日曜日だった4月2日には、志位和夫委員長が吹田市と東大阪市の現職候補の応援に訪れ、「共産党締め出しを狙った定数削減の中、当落線上の争いになっている」などと訴え、野党共闘を強調しながら幅広い支持を呼びかけました。

 党幹部らによる必死の「てこ入れ」も劣勢を挽回するまでには至らず、府議選、市議選とも開票が進むにつれて次々と当選圏外に。「議席ゼロ」を免れるだけで精一杯でした。

大阪府議会 唯一の議席を守り抜いた石川氏は
当選の報告でJR吹田駅前に立つ石川多枝府議

 府議会で唯一、議席を死守した吹田市選挙区の石川多枝府議(55)は当選から一夜明け、「これまで以上にみなさんの思いをしっかり届けないと、という重責を改めて感じている」と気持ちを新たにしていました。

 一方で、「大阪府で共産党の議席を70年与えていただき、この議席が無くなったらどうしようという不安が大きかった」と率直な思いを語り、「1議席になってしまい、維新が府も市も過半数。議決の時にどうにもならない局面は出てくるだろうが、しっかりチェック機能を果たしたい」と決意を述べました。

 注目の大阪市議会選挙でも、初めての過半数獲得を狙う維新が候補者を大量に擁立したうえ、それを阻止しようとする自民、公明などとも激しい議席の奪い合いになり、共産は持っていた4議席のうち2議席を失いました。

 大阪府知事選挙でも、共産が推薦した元参院議員の辰巳孝太郎さん(46)が維新現職の吉村洋文さん(47)に10倍近い大差で敗れたことも、今後に暗い影を落としています。

 統一地方選挙の後半戦への影響は避けられず、「早期解散説」が浮上する次期衆院選に向けても、党勢の立て直しが急がれます。

7665OS5:2023/04/11(火) 23:26:40
https://www.yomiuri.co.jp/local/shiga/news/20230410-OYTNT50183/
<統一選2023>しが議席減 維新足場築く
2023/04/11 05:00
県議選 各党の反応
 9日に投開票された県議選(定数44)では自民党が議席を上積みし、3人が当選した日本維新の会が初めて議席を獲得した。一方、立憲民主党、国民民主党、地域政党「チームしが」の3党連合と、共産党が計4議席を減らし、特に湖南市選挙区では立民現職で、しが幹事長の塚本茂樹氏(58)が落選し、衝撃が走った。維新が県内で足場を築いたことで、既存政党は戦略の見直しを迫られそうだ。(井戸田崇志、藤岡一樹)

滋賀県議選挙、44人の顔ぶれ決まる…現職32人・新人12人
  ■共産半減

 改選前の県議会は欠員1で、議席の内訳は会派に所属しない県議を含め自民が20議席、立民、国民、しがの3党連合で構成する会派「チームしが県議団」が14議席、共産4議席、無所属の県議でつくる「さざなみ倶楽部」が3議席、公明党が2議席となっていた。

 今回選では自民が推薦を含めて22議席と2議席増やし、さざなみ倶楽部と公明は現有議席を守った。これに対し、3党連合は2議席減の12議席となり、共産は2議席に半減。3党連合、共産が減らした計4議席と欠員分を、維新と自民が分け合った。

  ■労組頼み脱却

 立民県連の徳永久志代表(衆院議員)は10日、読売新聞の取材に「全体として厳しい結果で、重く受け止めている」とコメント。立民は湖南市で塚本氏が議席を失い、東近江市・日野町・愛荘町で新人が落選し、長浜市で現職の後継候補として推薦した新人が敗れた。徳永氏は「各選挙区の戦いぶりを検証し、(党勢を)底上げするには何をすべきか考えたい」と語った。

 国民は、唯一の公認候補が大津市で再選した。国民県連の斎藤アレックス代表(衆院議員)は「一安心した」と話す一方、3党連合の退潮を「労働組合員を含め、有権者に浸透できず、県南部を中心に維新に票を奪われた」と分析した。

 連合滋賀は大企業の労働組合を軸に構成され、3党連合の候補者を支援した。

 県南部は大阪の大手企業に通勤する住民が多く、地域政党「チームしが」の嘉田由紀子代表(参院議員)は「改革派という点で支持層が維新とかぶっており、その影響が表れた」と話す。「草の根運動を積み重ね、支持層を広げていきたい」と、労組だけに頼らない体制の構築に意欲を示した。

 一方、共産党県委員会の石黒良治委員長は「岸田政権の大軍拡阻止を争点化できず、残念。4年後の議席奪還を目指す」と述べた。

  ■勝利と言えず

 自民は議席は増やしたものの、目標の単独過半数には届かず、自民県連の大岡敏孝会長(衆院議員)は「善戦はしたが、勝利とは言えない。候補者の活動量の不足など課題が残り、検証したい」と説明した。

 当選した22人には、県幹部らへの不適切な言動を理由に、2022年3月に自民会派から離脱させられた彦根市・犬上郡選出の大野和三郎氏(67)が含まれる。自民は今後も大野氏を会派に合流させない方針で、自民会派の所属県議は21人となる見込みだ。

 また、大津市で現職と新人を1人ずつ擁立した公明の中村才次郎・県本部代表は、「何とか2議席を死守できて良かった。支援者に感謝したい」と話した。

 維新は7選挙区で新人を1人ずつ立て、3人が当選した。県総支部幹事長で、大津市で初当選した河村浩史氏(41)は「全員当選を果たせず、残念だが、維新が大阪で行ってきた身を切る改革を県政でも進めるうえで、大きな前進になる」と手応えを語った。

7666OS5:2023/04/12(水) 08:03:34
https://news.yahoo.co.jp/articles/2d76be62502cc2e3d20aaf3235c3171c8300c08a
高市氏が異例の党本部批判…奈良知事選で「県連推薦と別候補を応援」
4/11(火) 23:32配信

読売新聞オンライン
高市経済安全保障相

 自民党奈良県連会長を務める高市経済安全保障相は11日の閣議後記者会見で、県連の推薦で出馬した新人候補が敗れた県知事選を巡り、「県連推薦以外の方を党本部が応援したのではないかという疑問の声も上がっている」と述べた。党本部の対応を批判する異例の発言で、党内に波紋が広がっている。


 9日に投開票された奈良県知事選を巡っては、県連は高市氏の主導により、元総務官僚の平木省氏を推薦した。だが、現職の荒井正吾氏がこれに反発し、自民の一部県議らが荒井氏の支援に回る保守分裂選挙となった。この結果、日本維新の会が公認した山下真氏が当選を果たした。

 高市氏は11日の閣議後記者会見で、「県連が分裂したように報じられることは、平木候補を全力で応援してくれた県連の皆様から耐え難いという声をいただいている」とし、約10分間にわたって持論を展開した。

 知事選が告示された3月23日、荒井氏が出陣式で自民の森山裕選挙対策委員長から電話で激励を受けたという報道も紹介。「(党本部の対応を)検証するのも、党本部と県連の信頼をしっかりと構築していくためには大切なことだ」と主張した。

 高市氏の発言について、自民幹部は「高市氏は県連会長だ。現職候補との調整を怠った自身の責任を棚に上げて、党本部に責任を転嫁するような発言は問題だ」と、不快感をあらわにした。

7667OS5:2023/04/12(水) 20:00:17
https://news.goo.ne.jp/article/asahi_region/politics/asahi_region-ASR4C6TKDR4CPIHB001.html?_gl=1*1axka2v*_ga*MzQ0MzAyOTExLjE2NjY0MDI2MzY.*_ga_XJ5END643J*MTY4MTI5Njk4MC4xODEuMS4xNjgxMjk3MTcxLjM0LjAuMA..
令和の「どぶ板」心つかんだ維新 兵庫・躍進の裏側にあったもの
2023/04/12 10:30朝日新聞デジタル

令和の「どぶ板」心つかんだ維新 兵庫・躍進の裏側にあったもの

初当選を決めた鍔木良子氏(後列右から2人目)=2023年4月9日午後11時17分、兵庫県加古川市加古川町平野、高橋孝二撮影

(朝日新聞デジタル)

 9日に開票された兵庫県議選では維新が躍進し、前回の9議席を大幅に上回る21議席を獲得した。なにが有権者の心をつかんだのか。新顔候補の戦いぶりからは、足を使い有権者に直接訴える、昔ながらの「どぶ板選挙」の手法が浮かび上がる。

 「県政は仲間がいるので心強い。みんなで改革に取り組みたい」。9日晩、加古川市選挙区(定数4)で初当選した維新新顔の鍔木(つばき)良子氏(43)は、支持者らに囲まれ抱負を語った。

 この選挙区で県議2期を務め、衆院議員に転身した維新の掘井健智氏(56)の後継。他の当選者が前回よりも得票数を減らす中、鍔木氏は掘井氏の前回得票より約6千票、前々回得票より約4千票上積みし、全候補中2番目の1万6927票を獲得。維新の議席を取り戻した。他党に投じられてきた票が自らに流れたのではないか、と鍔木氏は見る。

 鍔木陣営は選挙中、ほぼ連日午前6時にJR加古川駅前に一番乗りし、通勤する有権者に地声で名前を売り込んだ。「新しい価値観を取り入れた政治に変えないといけない」。他陣営が同じ場所に来るのはその後。通勤の少ない土曜日の朝も駅頭に立った。

 他陣営は業界団体や労組などの推薦を受けたり、鉄鋼メーカー前で朝立ちをしたり。後援会員らを集めた個人演説会を開いた陣営もあった。維新にはこうした大きな支援団体が無い。

 鍔木氏は8年前、県議に初当選した掘井氏に請われ秘書に。2018年に加古川市議となった。加古川では「2人で維新を始めた」と振り返る。食の安全や、発達障害や不登校児をテーマに、講演会を企画するなどして「友達の友達を紹介してもらい、価値観が近い仲間が広がっていった」。

 選挙戦は掘井氏や3人に増えた維新市議が応援に。8年間で培った人脈で、当選を勝ち取った。(高橋孝二)

7668OS5:2023/04/12(水) 20:03:26
https://news.goo.ne.jp/article/nikkan_spa/trend/nikkan_spa-1902892.html
維新の圧勝で終わった大阪ダブル選。熱狂を後押しする大阪の「特異な事情」
2023/04/12 08:51日刊SPA!

維新の圧勝で終わった大阪ダブル選。熱狂を後押しする大阪の「特異な事情」

吉村洋文

(日刊SPA!)

4月9日、各地で統一地方選が投開票されました。統一地方選は大規模な選挙になるため、今春は4月9日の前半戦と4月23日の後半戦の2回に分けて実施されます。そのために4月9日が前半戦、4月23日が後半戦と呼ばれます。
国政には課題が山積していますが、国政とは別の課題を抱えている地域はたくさんあります。それだけに、国政とは異なる選挙戦が繰り広げられることは珍しくありません。そうした特異な事情を抱える地域の中でも、特に注目されていたのが大阪府と大阪市です。

2023統一地方選の前半戦となる4月9日は大阪府知事選と大阪市長選、さらに大阪府議選と大阪市議選が投開票されました。首相官邸・永田町取材歴15年、大阪府政・市政の取材を10年以上にわたって続けてきたフリーランスライター・カメラマンの小川裕夫が大阪の選挙を解説します。

◆大阪の4選挙は維新の圧勝

国政では自民一強と言われる時代が2012年以降から長く続いてきました。2022年夏の参院選で自民党は63議席を獲得。非改選の56議席と合わせると119議席になり、選挙前の議席数から8も増やしています。

そんな自民党ですが、大阪では苦戦を強いられています。それは昨夏の参院選だけの話ではありません。一昨年に実施された衆議院議員選挙では、19ある大阪の小選挙区から一人も当選できず、比例復活できたのも13区の宗清皇一候補と19区の谷川とむ候補の2人にとどまりました。

統一地方選の前半戦となる4月9日に投開票された大阪府知事選・大阪市長選・大阪府議選・大阪市議選の4選挙でも維新が圧勝。特に府知事選と市長選は、NHKが投票を締め切った20時と同時に当確を打っています。維新がふたつ首長選を制したことで、これから4年間は維新政治が継続されることになりました。

◆大阪の「特異な事情」とは

大阪での選挙結果を見ると、国政選挙で無類の強さを発揮している自民党が大阪では壊滅と言っていい状態に追い込まれています。他方、維新は大阪で10年以上にわたって多大な支持を集めてきました。

大阪の特異な事情は、よその地域に身を置いていると実感しづらく、それを知らなければ「維新が大阪で絶大な支持を得ている理由」を理解できません。維新の強さを少しでも理解するためには、その成り立ちを抑える必要があります。少し長くなりますが、おさらいがてら説明していきます。

◆2010年に旗揚げした大阪維新の会

国政政党である日本維新の会の母体でもある地域政党の大阪維新の会は、2010年に大阪府の橋下徹知事(当時)と松井一郎府議(当時)によって旗揚げされました。松井府議は自民党の会派に属する議員でしたが、守旧的な体質を打破することを掲げて新会派を結成。以降、橋下徹知事と二人三脚で政治活動を続けてきました。

2011年に府知事だった橋下徹さんが市長選に出馬すると、松井一郎さんは府知事選に出馬。両者どちらも当選し、大阪府と大阪市の両トップが維新になりました。

7669OS5:2023/04/12(水) 20:03:42
◆これまでの慣習をPRに逆利用

ちなみに、知事や市長といった首長選では、幅広い支持を取り付けるために所属する政党から一時的に離党してから臨むのが一般的でした。あくまでも慣習に過ぎませんが、長らく自民党で国家議員を務めていた故・石原慎太郎さんも、1999年に東京都知事選に出馬するときは無所属という形式を取っていました。

維新の候補者は首長選でも無所属という形式を取らず、維新公認を全面的に打ち出しています。吉村洋文候補・横山英幸候補が当選した今回の府知事選・市長選でも同じです。

一方、府知事選に出馬した候補者のうち、共産党で国会議員経験のある辰巳孝太郎候補は無所属、自民党・立憲民主党などが推薦した谷口真由美候補はアップデートおおさかという超党派による団体が擁立したことになっています。また、自民党市議から市長選に出馬した北野妙子候補も自民党公認候補ではなく、アップデートおおさかが擁立しています。

前述したように、知事選・市長選では自身の所属する政党を離党してから立候補するのが一般的です。しかし、維新はそうした超党派による立候補者の擁立を「自民党から共産党までがグルになって改革を邪魔しようとしている」とPR材料に逆利用。それは少なからず一定の効果を発揮してきました。

◆街頭演説で支持者の心をつかむフレーズ

橋下徹さん、松井一郎さん、そして吉村洋文知事の街頭演説に足を運ぶと、毎回「自民党から共産党までがグルになって維新を〜〜」という話が出てきます。この定型句は10年以上も続けられていますが、現在も支持者の心をつかむフレーズになっているようです。

維新は「昔の府知事や市長は団体や職員といった既得権益を握る集団ばかりに目を向けていて、府民・市民に顔を向けていなかった」と主張し、だから府民・市民のために「身を切る改革をする」と盛んに訴えてきました。そして、維新以外の政治勢力を「身を切る改革を阻んでいる」との図式をつくり上げてきたのです。

こうした背景もあり、長らく大阪の選挙では維新VS反維新の二項対立で語られてきました。それは、今回の大阪4選挙でも変わりません。

◆維新が熱狂を生み出し続ける理由

二項対立による政治は、分断政治と呼ばれる手法です。分断政治は大阪だけの現象ではありませんが、昨今は対立構図をわかりやすく示した分断政治のほうが票を集めやすいという政治トレンドが背景にあり、それが大阪では支持を集めています。

そして、維新が大阪で圧倒的に支持されている理由は、なによりも「停滞している大阪を変えた」と有権者に思わせていることです。その熱狂が維新の力の源泉でもあります。

維新の候補者を押し退けて当選するためには、候補者が地域をこまめに回りながらも、普段は投票に行かない無関心層にも興味を持ってもらえるような熱狂的なムードを生み出す必要があったのです。それは言葉で説明するのは簡単ですが、かなりの難題です。

新型コロナウイルスによる行動制限が緩和されているとはいえ、いまだ多くの人が一堂に集まることや大声で話すこと、握手といった接触に抵抗を覚える人は少なくありません。そうした状況に置かれた選挙戦では有権者との接触は少なくなり、どうしても熱狂を生み出しづらくなっているのです。

取り巻く環境は維新側も同じですが、いまや維新は大阪でステークスホルダーです。維新政治の10年間は、それまで大阪の有権者が抱いてきた政治不信を払拭させるには十分な訴求力がありました。

◆“失われた30年間”で自民への不信が高まる

では、その前提にある大阪に政治不信が蔓延した理由は何だったのでしょうか? その理由はいくつかありますが、ひとつの理由として考えられるのが経済の停滞です。大阪経済は町工場や中小企業によって支えられてきました。それは“失われた30年間”で完全に沈下したのです。

大阪経済の沈下は政治の不作為の結果です。だから、長らく大阪で政治を担ってきた自民党への不信感が高まったことは自然な成り行きといえます。

しかし、維新政治が始まってから10年が経過しています。この10年間、維新がまったく政治をしてこなかったのならともかく、知事・市長の2トップが手を取り合って政策を進めてきました。

どんな素晴らしい政治でも、万人が是とする政治はありません。また、どんなに優れた政策であっても進め方が拙速だったり、社会状況の変化によってダメな政策に早変わりすることもあります。政治に完璧はありません。

7670OS5:2023/04/12(水) 20:03:54
◆知事・市長を待ち受ける難題

そうしたことを踏まえると、10年が経過した維新政治を点検・総括する時期にきています。街頭演説では、吉村・横山両候補は維新政治の10年間を絶賛し、「過去の大阪に戻すな」と訴えました。

時代は大きく異なっています。仮に非維新の知事・市長が誕生しても昔の大阪に戻ることは考えづらいのですが、それを差し引いても有権者は知事に吉村洋文候補を、市長に横山英幸候補を選びました。これは維新政治が一定の評価を得ている表れですが、当選した吉村洋文知事と横山英幸さんには、10年にわたる維新政治の点検・総括という難題も待ち受けています。

なぜなら、新型コロナウイルスの感染が拡大した2020年以降に身を切る改革で“切り過ぎてしまった”部分があることが表面化したからです。

◆今後の4年間で真価が問われる

過去の大阪に戻さないことにこだわることは、有権者から信託を受けた為政者としての責務です。だからと言って、直近の10年の大阪府政・大阪市政への点検・総括を怠ることは許されません。

維新の創始者でもある松井一郎さんは、今回の統一地方選をもって政界から引退しました。吉村知事は2015年からの4年間を市長として、2019年からの4年間は知事として松井一郎さんとともに大阪の政治を担ってきました。そのため、吉村知事が松井府政・松井市政の計8年間を点検・総括することは自己否定にもつながる部分があります。その点検・総括は、やりづらいと感じることもあるでしょう。それでも、やらなければなりません。

なぜなら、維新最大のセールスポイントは、“身を切る改革”であり、 “府民・市民の方を向いた政治”だからです。

現在の府民・市民に立場になって、それまで維新が取り組んできた政策は有益なのか? 必要なのか? を点検・総括をしていかなければなりません。前任者に忖度して、すべて正しい政策とするならば、これまで維新が否定してきた政治と同じになってしまいます。

大阪府知事選・市長選に勝利した吉村・横山両候補ですが、真価が問われるのは今後の4年間です。

<文・撮影/小川裕夫>



【小川裕夫】
フリーランスライター・カメラマン。1977年、静岡市生まれ。行政誌編集者を経てフリーに。首相官邸で実施される首相会見にはフリーランスで唯一のカメラマンとしても参加し、官邸への出入りは10年超。著書に『渋沢栄一と鉄道』(天夢人)などがある Twitter:@ogawahiro

7671OS5:2023/04/12(水) 20:27:15
https://www.asahi.com/articles/ASR4C7H60R4CPIHB005.html
自民系2会派、統合に向け調整へ 兵庫県議会 維新の躍進で危機感
有料記事統一地方選挙2023維新自民

井岡諒2023年4月12日 10時30分
 兵庫県議選での維新の躍進を受け、県議会の自民系2会派が、統合に向け調整を始めたことが11日、複数の党関係者への取材で分かった。

 9日に投開票された県議選で、維新は21議席を獲得。前回の9議席から大幅に増やした。これに対し自民の獲得は24議席。推薦を出した無所属候補を合わせても34議席にとどまり、2会派の現有44議席から大幅に減らした。

7672OS5:2023/04/12(水) 20:29:19
https://www.asahi.com/articles/ASR4B7TSJR4BPTJB008.html
滋賀県議選、維新が県南部で初の議席獲得 とはいえ「負け選挙」?
有料記事統一地方選挙2023

武部真明 鈴木洋和 林利香2023年4月11日 11時00分
 9日に投開票された滋賀県議選(定数44)では、日本維新の会が初の議席を獲得した。大阪府知事・市長選に加え、奈良県知事選も制した維新の勢いが県内でも表れ始めたとの受け止めが広がり、各党は警戒感を強めている。投票率は戦後最低の42・51%だったが、前回を上回った5選挙区はいずれも維新が立候補したところだった。

 維新は13選挙区のうち7選挙区に1人ずつ候補を擁立し、大津、草津、湖南の各市選挙区で計3人が当選した。草津市では選挙初挑戦の田中誠氏がトップ当選し、大津市で2位だった河村浩史氏とともに1万票を超えた。落選した4選挙区はいずれも次点で、彦根市・犬上郡ではわずか305票差だった。

 今回当選した3選挙区は、大阪への通勤者や大阪からの移住者が多いとされる県南部。「滋賀は潜在的支持者が多い」(馬場伸幸代表)とみて、さらに勢力拡大を目指す。

 とはいえ、京都府議選(定数…

7673OS5:2023/04/14(金) 21:28:58
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202304/0016244248.shtml
2023/4/14 18:30神戸新聞NEXT

泉・明石市長の政治団体も参戦、どうなる地域政党 統一選後半戦 大阪の維新は兵庫にも浸透
印刷
手を振り、1票を呼びかける。地方議員を選ぶ統一地方選は地域政党が支持を得る舞台となる=4月8日、神戸市内(撮影・小林良多)
拡大
手を振り、1票を呼びかける。地方議員を選ぶ統一地方選は地域政党が支持を得る舞台となる=4月8日、神戸市内(撮影・小林良多)
神戸新聞NEXT
拡大
神戸新聞NEXT
 大阪の「地域政党」から始まった日本維新の会が、今月の兵庫県議選や神戸市議選で大きく勢力を伸ばした。明石市では、泉房穂市長が立ち上げた政治団体に所属する候補者が、初めて県議選に挑んで議席を獲得。16日に告示される明石市長選、市議選でも勢力拡大を図る。物価高などを受けて既存政党に厳しい視線が注がれる中、統一地方選後半戦で地域政党の浮沈も注目される。

 「大きな組織との力の差を痛感した選挙だった」

Advertisement

 9日に投開票された神戸市議選西区選挙区(定数10)で、辛くも10番目で再選を果たした「神戸志民党」党首、香川真二氏(46)に笑顔はほぼ見られなかった。

 2009、13年の神戸市長選に立候補し、現職らと競った樫野孝人氏(60)が発足させた地域政党だ。だが、前回19年の市議選で香川氏が唯一の議員となり、今回は落選した次点候補者とわずか86票差。「資金や人材、知名度で国政政党に及ばない。パワーゲームの政治の世界でどう戦えばいいのか」と漏らす。

     ◇

 地方分権のかけ声に乗り、全国各地に地域政党が林立したのは10年代。県内では「三木新党8人のサムライ」(三木市)、「三田前進の会」(三田市)などもできたが、どちらも既に解散し、組織を維持する難しさを物語る。

 一方、突出した存在が、10年に大阪で当時府知事だった橋下徹氏(53)らが創設した政治団体「大阪維新の会」だ。12年に日本維新の会を結党すると選挙に勝ち続ける。今回も大阪ダブル選を制し、奈良県知事選も勝利。神奈川や埼玉、福岡などで県議の議席を得て「全国政党化」の足がかりを得た。

 「大阪と兵庫は生活圏がかぶる。阪神間を中心にじわじわと浸透してきた」

 維新の参院議員、片山大介氏(兵庫選挙区)は投開票日の9日深夜、会見で手応えを語った。ただ、県議選で自民党系候補との一騎打ちだった定数1の選挙区は1勝6敗。唯一の勝利は芦屋市で、同じ兵庫でも、地盤の大阪から遠ければダブルスコア以上の差で負けた選挙区が多かった。

 「そういった地域の自民候補は在任期間が長く、新しい人への期待も出てくる。4年後に取れるようになれば、兵庫の維新は強くなる」ともくろむ。

     ◇

 県議選の明石市選挙区(定数4)では、無所属ながらも「明石市民の会」幹事長の橋本慧悟氏(34)が3万2千票余りと最も票を集めた。

 同会は、泉市長が代表を務める政治団体。泉氏は、「選挙で落としてやる」と市議に暴言を吐いた問題で政治家引退を表明したが、橋本氏は「泉市政への評価が後押しになった」と振り返る。同市選挙区で橋本氏の得票率は3割を超えた。

 県議選の結果を受け、泉市長は神戸新聞の取材に「市長選、市議選でも候補者を全員通したい」と意欲を見せた。また「退任後は県民のためにも」として、2年後に任期満了となる県知事選や近隣市の選挙への関与も示唆した。(井沢泰斗、小谷千穂、長尾亮太)

7674OS5:2023/04/14(金) 21:29:44
https://news.yahoo.co.jp/articles/9cab1f4be370c8bdced943fc78e9bf68dd2bafe7
統一選前半戦、共産の退潮傾向くっきり 関西の府県議が16議席に半減 兵庫も過去最少2議席
4/14(金) 18:30配信


166
コメント166件


神戸新聞NEXT
神戸新聞NEXT

 統一地方選前半の41道府県議選で、共産党の退潮傾向が全国的に浮き彫りになった。とりわけ日本維新の会が躍進した関西2府4県で後退が目立ち、改選前の計31議席から16議席にほぼ半減。兵庫県内でも5議席から2議席に減り、1967年以降で過去最少タイとなった。後半戦(23日投開票)での巻き返しを期すが、党関係者は「短期間でどこまで浸透できるか」と焦りの色を濃くしている。

【表】関西の府県議会における共産の議席数

 「まさか2人目も通るとは…」。維新が新人2人を擁立し、そろって当選した県議選姫路市選挙区。3選を阻まれた共産・入江次郎氏(49)は、静まり返った選挙事務所で「皆さんの支援に感謝します」と言葉少なに頭を下げた。

 苦戦は兵庫に限らず、41道府県議選の獲得議席は改選前を24下回る75議席。22県で微増か勢力を維持したものの、19道府県で1〜3議席ずつ失った。長く牙城としてきた京都府でも12議席から9議席に減らし、5県(新潟、福井、静岡、福岡、熊本県)で党の議席がゼロとなった。

 16人を擁立した兵庫県議選も現職、新人各1人の当選にとどまった。落選した陣営の一人は「賛否が割れるような明確な争点が少なく、野党としてのアピール材料に欠けた。これまでターゲットにしてきた政権や行政への批判票も維新に奪われた」とうつむく。

 共産は2人が当選した67年の県議選で初めて議席を得た。以降も4〜7議席を確保し、99年には阪神・淡路大震災の復興事業を巡る行政批判もあって14議席に躍進した。ここがピークとなったものの、2019年の前回選までは4回連続で5議席を維持し、一定の存在感を保っていた。

 だが、党員や支持者の高齢化で組織力は細り、国政でも低迷が続く。阪神・淡路後の98年には、参院選兵庫選挙区で共産候補が自民候補を破って当選したが、以降は議席から遠ざかる。おおむね20万票台を維持していた国政選挙の比例票も、17年の衆院選以降は10万票台に落ち込む。

 統一選前半の告示前には、党首の公選制導入を主張した党員2人を「分派活動」を理由に除名処分としたが、体質を疑問視する声も広がった。

 「誤解もあり、少なからず影響があった」と党県委員会の幹部。後半戦では県内11市町議選に26人を擁立する方針で、「有権者に声を届けるにはもっと活動量が必要。議員数は少数でも、多数派に働きかけて政治を動かす役割を果たしてきたことを訴える」としている。(統一選取材班)

記事に関する報告

7675OS5:2023/04/14(金) 23:07:27
https://news.yahoo.co.jp/articles/38045bce2f627ceddd20082c68b802ade31f73c8
三つ巴の明石市長戦、16日告示 「ポスト泉」見えぬ争点
4/14(金) 22:50配信


0
コメント0件
産経新聞
写真撮影に応じる中川暢三氏、林健太氏、丸谷聡子氏(左から)=明石市

統一地方選後半戦で行われる兵庫県明石市長選が16日、告示される。平成23年から市長を務めてきた泉房穂氏(59)は自身の暴言の責任を取り、政治家引退を表明、後継として女性市議を擁立する。一方、市議会で泉氏と対立関係にあった自民側からも市議が立候補する。さらに1人を加えた新人3人の争いになる見通しだが、全国的にも評価の高い子育て支援策など現市政に対する3人のスタンスに大差はない。功罪それぞれで注目を集めてきた泉氏との距離をどう見るかが争点になりそうだ。

■突然の引退

泉氏が突然、政治家引退を表明したのは昨年10月。当時市議会に提案される予定だった自身への問責決議案を巡り、自民、公明の市議に「賛成したら許さない」「次の選挙で落としてやる」などと発言したことが明らかになり、その引責が理由だった。

それまで泉氏再出馬の見方が強かった市長選の行方はこれで一気に混沌(こんとん)とした。泉氏が後継候補擁立の方針を示す中、先に動いたのは自民。市議会最大勢力で泉氏とたびたび対立してきた自民系会派に所属していた林健太氏(40)が先月上旬、立候補を表明した。

関係者によると、地元選出の衆院議員で経済産業相の西村康稔(やすとし)氏(60)が擁立を強く後押し。林氏は無所属で出馬し、自民、公明が推薦する。

一方、泉氏側の動きはなかなか見えなかった。「引退を撤回し、自分が出るのでは」。自民、公明側からはこんな観測や警戒感も漂った。

泉氏が市議の丸谷聡子氏(59)とともに会見を開いたのは、告示まで1カ月を切った先月25日。時に議会で泉氏と議論を戦わせてきた丸谷氏の指名に予想外との受け止めもあった。丸谷氏自身も3期目に向けた市議選への準備を進めており、泉氏からの出馬打診は「夢にも思わなかった」というが、泉氏は「市民目線で、市民とともに頑張れる方だ」と強調する。

「泉氏派対自公」という構図に、これまで数多の首長選に挑戦してきた元兵庫県加西市長の中川暢三氏(67)も名乗りを上げた。市長選はこの3人の争いになる見通しだが、実は政策面での争点は見えにくい。

■高い市民人気

今月9日に投開票された県議選の明石市選挙区では、泉氏が擁立した新人候補が2位に約2倍の差をつけてトップ当選。独自の子育て施策などを進めてきた泉氏の市民人気の高さをうかがわせた。「市政の継続か逆行か」。泉氏はこう訴え、争点の明確化を図る。

ただ林氏も自身が子育て世代であることをアピール。現在の子育て施策などを継続・発展させるとの立場だ。「泉氏の提案を議会、議員が議決してきた。あたかも泉氏だけの実績のように広まるのはおかしい」と公明関係者。自民関係者も「問われるのは泉氏の政治手法。暴言やトップダウンのやり方に問題がある」と指摘する。

中川氏も泉市政を一定評価しつつ、「議会や職員との関係などに問題がある」と批判する。だが後継たる丸谷氏が、トップダウンではなくボトムアップ型の市政運営への転換を掲げたことで、泉氏の政治手法の評価という点も明確な対立軸にはならなくなった。

13日夜、明石市内で開かれた討論会では3人が手を合わせて撮影に応じた。強い発信力で施策を進めてきた泉氏の後のかじ取りを誰が担うのか、23日の投開票で〝ポスト泉〟の選択が示される。(喜田あゆみ)

7676OS5:2023/04/14(金) 23:25:19
https://news.yahoo.co.jp/articles/50a3f69f43ba7f8bbe12c0bfac3ad097e75f54ec
大阪自民はどこへ行くのか 維新の猛攻の中で “自民の看板”隠して戦った府議団幹事長の選択
4/14(金) 22:28配信


67
コメント67件


関西テレビ
原田亮さん

4月9日に行われた統一地方選前半戦。維新は大阪府知事・大阪市長の「W選」、大阪府議選に加え、市議選でも過半数を獲得するなど、これまでにないような圧勝を遂げた。裏を返すと「圧倒的」な敗者がいるということだ。それは“大阪自民”である。

有権者を訪問

大阪府議選告示前の3月30日。大阪府内で桜が見ごろを迎えていた。

「また大阪でコロナ増えて来ているので、万が一かかったときの相談先一覧ですんで何かあったらここに連絡してください。困ったことあれば言ってください」

箕面市内の有権者の家を1軒1軒回って声をかけていたのは、自民党大阪府議団幹事長(4月14日時点)の原田亮さん(36)だ。2011年、25歳で箕面市議選に立候補し、全国最年少議員として初当選。その後、大阪府議選に自民党公認で立候補し、2期連続当選。府議団の幹事長も務めることなった。まさに大阪自民の「若手エース」だ。

個別訪問は日頃から行っている。河川の改修や信号機の設置の要望などこれまで1800件の相談に耳を傾けてきた。「府議会議員がどんな仕事をしているのかよくわからない」と言われることが多い中で、有権者と顔を突き合わせ、地元の声を議会に届けることを大事にしているからだ。町を歩けば、「亮君や。頑張って」と住民から頻繁に声をかけられる。しかし、3期目を目指す今回の選挙はこれまでとは異なる様相を呈していた。

維新・共産の新人と合わせて3人が立候補

今回の大阪府議選挙では、定数が88議席から79議席に減った。区割りが変わらないまま1人区が5つ増えた。原田さんの選挙区「箕面・豊能郡」も、これまでの2議席から1議席となった。維新、共産党の新人と合わせて3人が、1つの議席を争う。この選挙区では、2015年、2019年の選挙で、維新の候補がトップ当選し、原田さんは2位当選だった。今回、新人とはいえ維新の看板を持つ相手候補は強敵だった。そんな中で3期目を狙い立候補。選挙戦が始まった。

「大阪維新の会」公認の新人・堀江優さん(38)の陣営には、政界引退を直前に控えた松井一郎日本維新の会顧問(当時)や、吉村洋文大阪維新の会代表のほか、国会議員や現職の箕面市長(大阪維新の会顧問)らが続々と応援に入った。「松井・吉村」という“維新の顔”が来くれば、街宣車の前には多くの人が集まり、演説に耳を傾けた。

対照的に、原田さんの陣営に党本部から名の知れた議員が応援に入ることはなかった。原田さんは街頭演説を繰り返し、商店街などを練り歩き、2期8年の実績を地道に訴えた。

■二元代表制形骸化を指摘「府議会には野党が必要」訴えたが…
「大阪府議会には、維新の知事に問題を指摘して改善を促す健全な野党が絶対に必要なんです」

選挙戦で原田さんは、府議会で12年間単独過半数を占めてきた「維新一強」の現状に警鐘を鳴らした。府議会では野党の立場で苦い経験をしてきたからだ。

原田さんは自民党大阪府議団の幹事長に就任

去年4月、原田さんは自民党大阪府議団の幹事長に就任すると記者を控室に集め「議案をどんどん提案していく。大阪府議会で最も改革する団を目指す」と熱く意気込みを語り、維新の改革に改革で対抗する姿勢を見せた。

記者の個人的な印象となるが、「なんだか自民党らしくない人だな」と、この時感じた。維新中心で進む府議会に「風」を吹き込む存在になるのではないか、そんな予感がした。

大阪府議会で発言する原田さん(去年10月26日)

原田さん率いる自民党大阪府議団は、議員が視察の際に新幹線のグリーン車や飛行機のビジネスクラスの利用を廃止する条例改正案や、成立すれば全国で初めてとなるギャンブル等の依存症対策に特化した条例案など、去年6つの条例案を議会に提出した。しかし、その全ては議会で過半数を占める維新などの反対多数で否決された。自民党は、複数会派で協議して取りまとめた議案を議会に提出する「共同提案」も求めたが、維新はそれにも乗らず、独自案を提出。議会では維新案が可決された。

そんな状況でも「改革競争」を仕掛けるなど維新と対峙し続けたのは、府議会での「維新一強」への警戒感だけではなく、「大阪自民」に対しても危機感を抱いてきたからだ。

7677OS5:2023/04/14(金) 23:25:52
「維新じゃないとあかん」「維新は改革してきたやん。大阪の自民党はあかんぞ」そんな言葉を有権者から幾度となくぶつけられた。葛藤しながらも原田さんは今回、自民党の看板を隠して戦うことを選んだ。自民党の看板は、選挙でマイナスになってもプラスにはならない。SNSでは、「党」ではなく「人」や「政策」で選んでほしいと訴えた。離党したわけではないが、SNSや演説などでは自民党の名前を表に押し出さない戦い方を選んだ。ただ、そんな戦略をとりつつ、このままではいけないとも語っていた。

「維新の人気も知事の人気もすごくある中で、大阪の自民党は人気がない。評価されていないと認識しているので、自民党ということを全然訴えていない。でも、そんなんじゃいけないとも思っているので堂々と誇れるような大阪の自民党を作っていきたい」(原田さん)
■自民“若手ホープ”113票差で維新の新人に敗れる  まとまり欠く自民党大阪 3幹事長落選
投票日翌日、駅で有権者に頭を下げる

投票日から一夜明けた4月10日午前7時。まだひんやりと冷たい朝の空気が漂う阪急桜井駅で、有権者に深々と頭を下げる原田さんの姿があった。憔悴しきった表情には、悔しさや憂いも見えた。1年間以上の取材で、初めて見る表情だった。「自分の不徳の致すところ。一から出直します」と言い、1人駅で頭を下げ続けた。開票結果は、維新の堀江優さん2万8548票、原田さん2万8435票。わずか113票差での落選だった。

落選した川嶋広稔さん

今回の選挙では、「府議団」幹事長の原田さんのほか、大阪府議選に立候補した自民党大阪「府連」幹事長の西恵司さん、大阪市議選に立候補した自民党大阪「市議団」幹事長の川嶋広稔さんも落選。大阪自民の3幹事長がそろって落選した。

川嶋さんは、10日の午前1時になって落選を知った。支援者らと開票の結果を待っていた会場で、スマートフォンに届いた落選のメッセージを数秒間じっと見つめ「大変申し訳ありません、残念ながら及ばずでございました」と頭をさげた。予期せぬ敗北に会場はざわめいた。

自民党は今回、大阪市議会で3議席、大阪府議会で9議席を失った。川嶋さんは、敗因について「維新のブランドイメージができ上がっている中で、我々は維新をしのぐものにならなかった。彼らに大阪を代表する政党みたいなイメージがある中で、どう対峙していくのか考えないといけない。総合的に負けている」と話した。

「自民党大阪府連は壊滅的出直しが必要」

原田さんは、維新と対峙できる政党になるためにも、自民党大阪府連は壊滅的出直しが必要だと言う。「維新と切磋琢磨できるような2大政党を大阪で機能させないと、独裁のような状態になってしまい(維新の)議員は府民の声を聞かなくなる」と危機感を露わにした。

「二元代表制」がどう機能するのか注目

自民敗退の一方で、悲願だった大阪市議会での単独過半数を占めた大阪維新の会。吉村洋文代表は「政策をスピーディに実現していきたい」と意気込む。「維新一強」の大阪で、議会が首長の行政運営をチェックする「二元代表制」がどう機能するのか、注目される。

(関西テレビ 大阪府政担当記者:菊谷雅美)

7678OS5:2023/04/15(土) 09:46:15
https://news.yahoo.co.jp/articles/a7343be2aa5259d1220e5e448f58bddd5c873594「かなりヤバいことになる」大阪市議選「日本維新の会」に大惨敗で自民党執行部が危惧していること
4/15(土) 7:02配信


現代ビジネス
目も当てられない大惨敗
写真提供: 現代ビジネス

 勝者は日本維新の会(馬場伸幸代表)である。4月9日投開票の第20回統一地方選前半戦の9知事選と6政令市長選、そして41道府県議選(総定数2260)と17政令市議選(総定数1005)のことだ。選挙前に自民党執行部の一人はこう言っていた。「維新に大阪市議会で過半数を奪われたら、かなりヤバいことになる」――。実際、そういう結果となった。

【写真】文在寅の「引退後の姿」がヤバすぎる…衝撃ショットを見る!

 政令指定都市・大阪市議会(定数81)。すでに第1党の維新は46議席獲得し、単独過半数を上回り、府議会(定数79)でも現有議席51に4議席上乗せして55となり、大阪府政・市政ともに盤石な基盤を確立した。

 ちなみに自民党は市議選が6議席減の11、府議選は9議席減の7であり、目も当てられない大惨敗である。自民は兵庫県議選も3議席減の24に対し、維新が現有9から大幅増の21と大躍進した。

 昨年9月に結党10年を迎えた維新の勢いは確実に全国に波及しており、自民は今後の国政選挙へ与える同党の影響力に警戒を強めている。では、なぜ維新はこれほど強力な政党になったのか。

キーワードは「世代交代」
photo by gettyimages

 第1に挙げるべきは、今統一地方選を仕切った馬場代表(衆院大阪17区選出・当選4回)と遠藤敬国対委員長(同大阪18区選出・4回)のツートップの選挙戦略が奏功したことだ。ほぼ同世代の馬場、遠藤両氏には幾つもの共通点がある。大阪府堺市出身の馬場氏と同高石市出身の2人は共に高卒である。

 加えて、元外相の故・中山太郎参院議員(自民党)の秘書を務めた馬場氏に対し、遠藤氏は中山議員後援会の青年局長であった。一方、政界キャリアでは馬場氏に堺市議(6期・市議会議長)という地方政治家経験があり、政治歴が無い遠藤氏には堺高石青年会議所理事長、日本青年会議所大阪ブロック協議会長歴任というビジネスマインドがある。

 日本維新の会について言えば、両氏は共に同党創設者である橋下徹、松井一郎両元大阪市長、大阪府知事がそれぞれ党代表、幹事長時の2012年12月総選挙で初当選を果たした。言わば同じ釜の飯を食べた戦友である。

 馬場氏が描いた統一地方選戦略のキーワードは「世代交代」であった。聞き及んだ維新シナリオによると、擁立した候補者は「若さ」「雄弁」「地方」(政治・自治体経験)「女性」(可能な限り)の観点から選出している。大阪、兵庫など関西圏で維新に惨敗を喫した自民はまさにその真逆であった。

「直接対決」
 閑話休題。実は最近の自民党でも国政レベルではこうした世代交代の流れが加速しているのだ。3月30日、同党デジタル社会推進本部(本部長・平井卓也元デジタル担当相=当選8回・岸田派)傘下の「AI(人工知能)の進歩と実装に関するプロジェクトチーム」(座長・平将明衆院議員=6回・無派閥)は、文章など自動生成できるAIについての提言書を発表した。

 同PTが話題を集めたのは、岸田文雄首相が4月10日に対話型AI「チャットGPT」を開発した米新興企業オープンAIのサム・アルトマン最高経営責任者(CEO)と首相官邸で面会したためだ。なぜならば、同提言書冒頭でチャットGPTについて言及していたからである。世界の耳目を集める先進技術の重要性を先取りしていた。

 そしてこの自民PTに蝟集する面子だが、小倉將信少子化担当相(衆院当選4回・二階派)、山下貴司元法相(4回・茂木派)、塩崎彰久衆院議員(1回・安倍派)、神田潤一衆院議員(1回・岸田派)である。維新と比べてこちらの学歴・キャリアが凄い。全員東大卒業。さらに日銀出身の小倉氏は英オックスフォード大学院、神田氏が米イェール大学院修習である。元検事の山下氏は米コロンビア大学ロースクール、弁護士の塩崎氏が米ペンシルベニア大学ウォートンスクール修士号取得。

 「学歴」の比較が本稿の目的ではない。米スタンフォード大学在学中に起業して中退した37歳のアルトマン氏が著名な投資家イーロン・マスク氏(テスラCEO)などの出資を得て15年12月に創業したオープンAIの将来性にいち早く気付いたからこそ、彼ら4人組がアルトマン氏を招き、岸田氏との面会を段取りしてその日の午後に自民党本部での講演をセットできたのだ。

 近い将来の日本保守政治は、先取性がある若手エリート集団中心の自民党と、ローカリズムに根を張ったバタ臭い指導層の維新の直接対決によって二極分化が進み、その勝者が政権を握る時代がやって来るのではないだろうか。

歳川 隆雄(ジャーナリスト)


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板