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第22回参議院議員選挙(2010年)

7358チバQ:2010/07/09(金) 23:56:50
亀井代表は虎雄氏と旧知の仲で、虎雄氏の次男で衆院鹿児島2区選出の徳田毅・自民党議員の仲人も務めた
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2010sanin/kiji/main/20100709/20100709_0003.shtml
徳洲会、比例で国民新支持 鹿児島選挙区は自民支援 “ねじれ”に戸惑いも
2010年07月09日 12:37  鹿児島県・奄美群島で特に影響力を持つ医療法人徳洲会の徳田虎雄理事長(元衆院議員)が、亀井静香・国民新党代表との個人的関係から、徳洲会グループ職員に「参院選比例代表は国民新党支持を」と通達したことが8日、分かった。参院選鹿児島選挙区では国民新は民主新人を推薦、徳洲会は自民現職を支援するが、比例で生じる“ねじれ”に、自民サイドは「間違えて選挙区票も与党の民主に流れては」とやきもきしている。

 徳洲会は7日、鹿児島県内で1面に「国民新党を支持」と大きく記載した機関紙「徳洲新聞」5万部の配布を始めた。

 亀井代表は虎雄氏と旧知の仲で、虎雄氏の次男で衆院鹿児島2区選出の徳田毅・自民党議員の仲人も務めた。関係者によると、虎雄氏は「奄美や鹿児島がお世話になった亀井代表が苦戦している」と支持を決めたという。機関紙には「息子が自民党で、現場では混乱があるかもしれないが理解を」とする虎雄氏のコメントも掲載している。

 徳洲会グループ職員は全国約2万2千人、鹿児島県内約3千人。亀井代表は8日、同県奄美市で集会を開き、徳洲会側に支援を要請。出席した名瀬徳洲会病院代表は「理事長の指示。奄美群島の職員1800人は全力で応援する」と応じた。


=2010/07/09付 西日本新聞朝刊=

7359チバQ:2010/07/10(土) 00:02:52
http://www.shimotsuke.co.jp/journal/politics/election/2010sanin/news/20100709/348327
【とちぎ参院選】 「寅年現象」で投票率上昇か 統一選控え県議らの動き活発
(7月9日 05:00)
 3年ごとに行われる参院選では、干支にちなんだ「寅年現象」と「亥年現象」と呼ばれるジンクスが、それぞれ12年ごとに繰り返される。4年ごとの統一地方選を翌春に控える寅年の参院選は地方議員の動きが活発になって投票率が上がり、逆に統一選の直後に行われる亥年の参院選は地方議員の選挙疲れで投票率が下がるとされている。今回の参院選は寅年。栃木選挙区は4氏で1議席を争う激戦区で、県議たちの動きも活発だ。

 「自分の選挙の前哨戦のつもり。統一選はもうすぐ。支持者回りにも熱が入る」。ある中堅県議は意気込みを示した。「みんなの党の参戦が民主、自民の気を引き締めた」などと、栃木選挙区の慌ただしさを分析する県議もいる。

 寅年の投票率が亥年を上回っているのは、過去のデータで明らかだ。県選管によると、戦後5回あった寅年の栃木選挙区(1980年以前は地方区)の投票率は、その3年前の亥年の投票率をすべて大きく上回っている。

 例えば戦後6回あった亥年の参院選で、95年(5回目)は改選数2をめぐって事実上の無風となり、投票率は過去最低の35・94%。全国平均も44・52%と低調だった。

 3年後、寅年の98年(5回目)は自民2人と民主1人の有力3氏が2議席を争ったこともあり、投票率が56・76%にまで上昇した。全国平均は58・84%。ただ、80年代以前の寅年は本県も全国も70%前後だった。

 亥年の2007年(6回目)から、栃木選挙区は改選数2から1になった。自民党、民主党の2氏による事実上の一騎打ちとなり、民主が圧勝。投票率は56・66%と、98年の寅年にほぼ並んだ。

 寅年の今回はどうなるか。ジンクス、激戦、政権交代後初の本格的国政選挙と、投票率が上がる要素はそろっているが…。

7360チバQ:2010/07/10(土) 00:08:55
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1052/20100703_06.htm
流転政治―参院選・東北6選挙区(1)宮城/党か個人か 8氏激闘

8人の激闘が続く宮城選挙区。混戦は街頭で候補者の訴えを聞く有権者をくぎ付けにする=6月29日午後、仙台市青葉区一番町


 参院選は11日の投開票まで8日となり、終盤戦に突入する。東北でも各政党の競り合いが激しさを増す。「2人区」では民主党が議席独占を狙い、「1人区」では民主、自民両党が真っ向から激突している。6選挙区の攻防を追った。(敬称略)

<身内にも照準>
 8人の乱戦となった宮城選挙区(改選数2)で、先行する民主党現職の桜井充(54)は6月30日、県北の栗原市内を駆け回った。
 「商店街活性化の議連会長になった。元気を取り戻せるよう取り組む」。商店街で経済政策を訴えると、30分後には水田地帯で「戸別所得補償で農業を守り再生する」と語った。
 政策通で党参院政審会長。マニフェスト(政権公約)策定にもかかわった。専門の医療、福祉政策の弁舌によどみはないが、首相菅直人が発言した「消費税10%」には口を閉ざす。
 党は新人の伊藤弘実(36)も立て2議席独占を狙う。3選を狙う桜井にとっては初の公認2人によるサバイバル戦。「安泰」の2文字は消えた。
 「自分をいかに売るかだ」と桜井。政策立案の過程でかかわった各分野の業界ネットワークを引き締める。党を当てにしない「桜井ブランド」の浸透を狙う個人戦だ。
 「介護現場の声を形にして国政に届けたい」。伊藤は30日、蔵王町の田園地帯で「介護の専門家」を売り込んだ。
 無党派層を引き付けようと街頭活動に力を入れるほか、郵便局長OB団体などの組織力を借りた支持拡大も続ける。
 「手応え十分。向こう(桜井)は当選圏内だから安心して戦える」。伊藤を支える参院議員岡崎トミ子は29日、石巻市の演説会の盛況ぶりを素直に喜んだ。
 前党幹事長の小沢一郎が30日、七ケ宿町の山あいに入った。「おれの考えを証明する選挙区になるかもしれない」。支持者との懇談後、小沢は周囲にこう語ったという。
 小沢は2人区以上に複数候補の擁立を主導した。その戦術眼の「予言」。選対幹部は「こうなれば、桜井さんからも票をいただく」と身内にも照準を定める。

<「公認」鮮明に>
 攻勢を受けながらも、自民党新人の熊谷大(35)は保守の底力で桜井の背中を追う。1日、利府町の新興住宅地で「われわれ若い世代が先輩方を支える」と主張した。
 連呼するのは「公募で選ばれた公認候補」。若さを前面に自民党の負のイメージを消し去る作戦だ。選挙カーには党国会議員や地方議員が乗り、従来の支持層への浸透も忘れない。
 その自民党も「内紛」を抱える。無所属現職の市川一朗(73)を党本部が推薦し、一部の党県議は市川支援に回った。
 「若手とベテランで自民党の基礎拡大と思ったが、大変苦しい選挙をさせている」。党総裁谷垣禎一は29日、登米、仙台両市での演説で戦略ミスを謝罪し「公認の熊谷優先」を鮮明にした。
 翌30日夜、市川は出身地の栗原市で、個人演説会を開いた。普段は冷静なベテラン論客が珍しく、涙をためて感情をあらわにした。
 「農林漁業者が孫子の代まで生活できるようにする。この地で生まれ育った市川一朗を除いて、誰が先頭に立つのか」
 38万票を獲得した2004年は党に支えられた。今回は後援会と有志の地方議員が頼り。陣営は、熱心な後援者が多い郡部から仙台へ攻め上がる作戦に突破口を探る。

<すき間を突く>
 二大政党のすき間を突いて浮上を狙うのは、みんなの党新人の菊地文博(50)。30日夜、気仙沼市で開いた演説会では、消費税10%の一点に絞って菅政権を批判した。
 党代表の渡辺喜美は「8人が争う構図は混迷する政情を象徴する。ここで勝つことに価値がある」と強調する。菊地は終盤、3度目の応援に入る渡辺とともに、乾坤一擲(けんこんいってき)の勝負をかける。


◎宮城選挙区立候補者(2−8)
菊地 文博 50 元県議 み新
熊谷  大 35 元中学校講師 自新
村上 善昭 37 幸福実現党員 諸新
桜井  充 54 医師 民現(2)(国推)
加藤 幹夫 46 党県副委員長 共新
伊藤 弘実 36 会社社長 民新(国推)
菅野 哲雄 61 元衆院議員 社新
市川 一朗 73 元農水副大臣 無現(3)(自推)


2010年07月03日土曜日

7361チバQ:2010/07/10(土) 00:09:32
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1052/20100704_01.htm
流転政治―参院選・東北6選挙区(2)秋田/横一線 自・民が総力戦

候補者と応援弁士が差し出した手を握り返す有権者。激しい競り合いに熱気が高まる=1日午後1時ごろ、能代市柳町


 選挙事務所の雰囲気がピリッと引き締まった。
 「情勢は横一線。負けてはいないが、勝ってもいない。全力を尽くせば必ず勝ち抜ける」
 自民党幹事長の大島理森が6月27日、秋田市に入った。参院選秋田選挙区(改選数1)でしのぎを削る党新人の石井浩郎(46)を激励するためだ。居並ぶスタッフに、大島は勝利に懸ける意気込みを強調した。

<重点区に指定>
 2004、07年の参院選で、自民党は現職が連敗した。起死回生の切り札に選んだのが、元プロ野球選手で知名度の高い石井だ。大島は「全国でもナンバーワンの素晴らしい候補者だ」と持ち上げた。
 「政治経験はないが、秋田を思う気持ちは誰にも負けない。恩返しがしたい」。石井は30日、由利本荘市であった個人演説会で、郷土愛を強烈にアピールした。
 民主党の支持率は回復したが、人物選択を訴え、石井個人の魅力を売り込む陣営の戦略は揺るがない。県議ら地方議員を総動員した得意の組織戦で援護する。
 「こんなに反応がいい選挙は初めて」と陣営幹部は手応えを口にする。党本部は情勢分析を基に、秋田を全国16の「重点区」の一つに位置付けた。

<閣僚を次々と>
 「抜きつ抜かれつの大激戦だ。わたしも瀬戸際に立っている」
 挑戦を受ける側に回った民主党現職の鈴木陽悦(61)は30日夜、秋田市で連合秋田傘下労組の組合員を前に危機感をあらわにした。
 その5時間前、市内のホテルで首相菅直人の応援演説を受けたが、鈴木の日焼けした顔は険しい表情のまま。演説会が終わると、すぐさま選挙カーに飛び乗った。
 初当選した04年の参院選で勝敗を左右した無党派層は、石井に侵食され始めている。民主党を大勝に導いた昨年の衆院選の熱気は影を潜めた。
 巻き返しを図る党本部は幹部や閣僚を次々と投入。党政調会長(公務員制度改革担当相)の玄葉光一郎を皮切りに国土交通相前原誠司、総務相原口一博が続き、首相もつぎ込む「物量作戦」を展開する。
 アナウンサー出身で滑らかな語り口が売りの鈴木。党本部の迫力に触発されたように演説のトーンは日増しに上がり、口調も熱を帯びる。
 「争点は『国民の生活が第一』の政治を継続するかどうかだ。どうか鈴木陽悦を生かしてください」。1日、外相岡田克也とともに大潟村に立った鈴木は絶叫し、有権者と握手を繰り返した。
 激しさを増す1人区の「防衛戦」。陣営の総合選対事務総長を務める衆院議員高松和夫(比例東北)は「厳しい戦いだが、絶対に盛り返して勝つ」と闘志をむき出しにする。
 共産党新人の藤田和久(61)は1日、秋田市の住宅街を駆け足で回った。「消費税増税に明確に反対できるのは共産党だけ」。民主、自民両党への批判を一層強めている。(敬称略)

◇秋田選挙区立候補者(1―3)
石井 浩郎 46 元野球選手 自新(た推)
鈴木 陽悦 61 党県副幹事長民現(1)(国推)
藤田 和久 61 党地区委員長 共新


2010年07月04日日曜日

7362チバQ:2010/07/10(土) 00:10:15
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1052/20100705_01.htm
流転政治―参院選・東北6選挙区(3)福島/民主の現新、不協和音

「議席独占」を狙って民主党が2人を擁立した福島選挙区。候補者はいや応なく、新たな支持層の獲得を迫られている=3日夜、伊達市


 須賀川市にある民主党新人岡部光規(41)の事務所から今月初め、大量のはがきが郵送された。表には「比例区は社民党」、裏には岡部の写真が印刷されていた。
 あて先は県内の社民支持層。社民側が名前と住所をプリントし、それを受け取って岡部陣営が送った。
 社民党は今回、独自候補を擁立せず「自主投票」。連合福島の強い要請に応じて事実上、民主党候補の支援を受け入れた。

<無風区が一変>
 民主党からは現職の増子輝彦(62)も立候補している。だが、経済産業副大臣の増子は原子力政策を推進する立場。「脱原発」の党としては推せないと、結果的に岡部のみの支援になった。
 はがきに加えて、社民党の比例候補と岡部の写真があるカード12万枚も作られた。組織を持たない岡部にとって、社民支持層は願ってもない頼れる応援団。連合福島の全面的支援を受ける増子を横目に、ラストスパートをかける。
 福島選挙区(改選数2)は2001年以来、民主と自民が議席を分け合ってきた。その無風区で、民主は今回初めて2人擁立に踏み切った。2人区以上の選挙区での複数擁立は、民主党本部の全国的な戦略。増子への気遣いもあって県連は抵抗したが、結局は押し切られ、党本部の公募に応じた岡部も擁立した。
 県選出の国会議員や県議のほとんどは増子支援に回った。岡部が立候補表明した際、「責任は持つ」と話した党政調会長で県連代表の玄葉光一郎(衆院福島3区)にもまだ、積極的な支援の動きは見えない。戸惑いと相互不信は今も尾を引く。孤立感を味わう岡部陣営からは不満の声が広がる。

<独占は夢物語>
 2人擁立に、増子は公示前からあからさまに警戒感を示していた。
 「民主と自民で1議席ずつ分け合うのが、県民のバランス感覚だ」
 2議席独占は夢物語、と言わんばかりの現実論。選挙戦でも「増子は大丈夫だから、もう一人(岡部)を支援しようなんて決して考えないでほしい」と繰り返し訴える。
 増子選対の幹部は「軒を貸したら母屋も取られる、ということだ」とたとえる。

<焦り募る自民>
 民主党と同様に党本部側が複数擁立を求めながらも、結局は現職の岩城光英(60)1人に絞った自民党。トップ当選を至上命令に掲げるが、民主2人の競り合いの陰に隠れがちだ。
 「余波でこちらの陣営に攻め込まれるのが怖い」。総合選対本部長で自民県議の遠藤忠一は打ち明ける。
 守りの選挙になった自民党。もつれ合いながら新たな支持層獲得に向かう民主党の戦いぶりに、焦りすら抱く。(敬称略)

◇福島選挙区立候補者(2―5)
岡部 光規 41 医師     民新
岩渕  友 33 党県常任委員 共新
菅本 和雅 42 会社役員   み新
増子 輝彦 62 経産副大臣  民現(1)(国推)
岩城 光英 60 元官房副長官 自現(2)


2010年07月05日月曜日

7363チバQ:2010/07/10(土) 00:11:01
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1052/20100706_10.htm
流転政治―参院選・東北6選挙区(4)青森/代理戦争、民・自が接戦

候補者と握手を交わす有権者。集票合戦は日に日に激しさを増している=3日午後、八戸市河原木


 「父に長年貸した力を、ぜひ波多野さんに託してください」
 3日夜、八戸市のホテルで開かれた演説会。民主党副幹事長田名部匡代は、隣に立つ同党新人の波多野里奈(37)への支援を訴えた。匡代の父で、引退する党参院議員の匡省が傍らで笑顔を浮かべた。自民党候補と激しく競り合い、田名部親子の地盤に前日、満を持して入った波多野。「匡省先生の議席を死守する」と勝利への執念を前面に出した。
 八戸市は、自民党幹事長大島理森の牙城でもある。匡省の代から国政選挙で激戦を繰り返し、「八戸戦争」と呼ばれた。昨年8月の衆院選青森3区では、全国最少の367票差で匡代が大島に屈した。今回の選挙戦は田名部と大島の「代理戦争」の様相も見せる。

<大臣級を投入>
 八戸の演説会では、行政刷新担当相蓮舫も応援マイクを握った。党は首相菅直人をはじめ主要閣僚を街頭に加え、農村部にも送り込む「空中戦」を展開する。政治経験のない波多野の知名度不足をカバーし、無党派層を取り込むのが狙いだ。
 前日の2日、人口3000人ほどの新郷村の民家前で、党幹事長枝野幸男は村民と握手を重ねた。農村部にも支持を広げる戦術だ。
 昨夏の衆院選で匡代は、都市部の八戸市で大島を約2300票上回りながら町村部で敗れた。枝野は「青森は大接戦と聞いている。党本部も可能な限りバックアップする」と政権与党の総力戦を強調した。
 3日午後、八戸市郊外の食品市場。「国政の場で再び頑張らせてください」。自民党元議員の山崎力(63)は買い物客に声を掛け、何度も頭を下げた。
 応援に駆け付けた知事三村申吾や大島らと場内を練り歩き、売り込みに懸命の山崎。陣営幹部は「情勢はほぼ横一線。この1週間でどれだけ汗をかいたかで勝敗が決まる」とみる。

<引き締め着々>
 参院選で2004年に続き、山崎を立てた07年も敗れた自民党。昨年の衆院選は逆風を受けながら、大島を含む党候補が4小選挙区のうち三つを制し、東北で唯一、民主党に勝ち越した。
 陣営は山崎に「地上戦」を徹底させる。足を運んだ事業所や団体は1000近く、「組織の引き締めは着々」(幹部)。系列議員もフル回転する。
 大島の県内入りは公示後、既に4度。「総裁であれ幹事長であれ、足元を固めるのは当然だ」と力を入れる。
 「自民王国」の威信を懸けた戦い。党県議は「幹事長のおひざ元で、負けは絶対に許されない」と陣営を引き締める。
 たちあがれ日本新人の升田世喜男(53)は4日、八戸市周辺を駆け抜けた。「国の在り方を根本から考えるため第三極の結集が必要だ」と二大政党への批判を強めている。(敬称略)

◇青森選挙区立候補者(1―5)
吉俣  洋 36 党県書記長  共新
升田世喜男 53 元県議    た新
山崎  力 63 元総務副大臣 自元(2)
山田 清彦 53 党県常任幹事 社新
波多野里奈 37 アナウンサー 民新(国推)


2010年07月06日火曜日

7364チバQ:2010/07/10(土) 00:11:48
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1052/20100708_10.htm
流転政治―参院選・東北6選挙区(5)山形/知事の涙、波及効果は

候補者らの演説に拍手を送る有権者。最終盤に入り、舌戦は過熱の一途をたどる=7日午前、山形市のJR山形駅西口


 知事が泣いた。山形県西川町で1日開かれた自民党現職岸宏一(70)の個人演説会。壇上で「吉村です」と切り出したまま、山形県知事吉村美栄子の言葉が続かない。
 数秒の沈黙。吉村は絞り出すように「岸先生の顔を見たら胸がいっぱいになって涙が出そうで…今、岸先生に恩返しをしなければ、一生後悔すると思った」と語った。目に光るものがあった。
 県政界の頂点に立つ吉村の去就は、初当選した昨年1月の知事選以来、注目の的だった。知事選で民主、共産、社民の各党に加え、岸の支援を受けたからだ。自民党県連の大半が推した現職は落選。「吉村県政の生みの親」とさえ言われる岸の公認をめぐり、県連は揺れた。

<しこりに配慮>
 3日、長井市の演説会で登壇したのは、政治経験がない31歳の女性、シンクタンク研究員の大沼瑞穂。「大沼と書いた人も、今回は岸宏一と書いてほしい」と絶叫した。
 大沼は3月、県連の党員投票で岸と決選投票を争った。県連会長加藤紘一が主導した公募に応じ、小差で敗れた。
 大沼の登場は、党員投票で顕在化した「反岸」の県連内世論を引き締めるのが狙いだ。加えて、岸への「恩と義理」が理由とはいえ、県政野党の自民支援を「イメージが良い吉村」(今井栄喜県連幹事長)が打ち出したことで、その波及効果に期待が高まる。
 岸は「岸個人の選挙ではなく、日本を守る戦いだ」と声をからす。
 知事の岸支援表明から一夜明けた2日。民主党県連会長の和嶋未希は山形市で報道陣に対して「大変残念に思う」と述べ、この後、電話で遺憾の意を伝えた。

<共闘引き締め>
 民主党は07年参院選、09年知事選、09年衆院選で3連勝。社民党と連合山形を合わせた2党1団体の強固なスクラムが勝利の原動力となった。
 4連勝を目指すみこしに乗る民主党新人の梅津庸成(43)は「政権交代で始まった改革を止めない」と訴える。推薦・支持を見送った社民党にも実質支援を受ける。
 3日、米沢市。「世界地図と同じで、黒海(国会)と死海(市会)はあるが、県会がない」と語ったのは民主党県連総務会長木村政信。社民党比例候補の街頭演説に駆け付け、所属県議ゼロの自党の窮状を自嘲(じちょう)気味に紹介しつつ、社民の支援に謝意を述べた。
 その前夜。連合山形会長大泉敏男は庄内町の社民党演説会で、首相菅直人の消費税増税論に「慎重かつ丁寧な議論なしに政治的アドバルーンを掲げる旧来の政治手法はいかがか」と疑問を呈した。政権交代を目指してきた3者共闘に、微妙なすきま風が吹き始めている。
 民主党県連幹事長武田聡は「温かい選挙協力を社民には頂いている」と繰り返し、引き締めに懸命だ。和嶋は「やれることをやり抜く」と口元を固く結んだ。(敬称略)

◇山形選挙区立候補者(1―4)
川野 裕章 51 党支部長   み新
太田 俊男 56 党県副委員長 共新
岸  宏一 70 元厚労副大臣 自現(2)
梅津 庸成 43 元防衛省職員 民新(国推)


2010年07月08日木曜日

7365チバQ:2010/07/10(土) 00:12:29
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1052/20100709_04.htm
流転政治―参院選・東北6選挙区(6完)岩手/小沢氏功罪、論戦熱く

岩手選挙区では「小沢政治」の是非をめぐり、民主、自民などが攻防を続ける=5日午後7時20分ごろ、奥州市水沢区


 「いかなる逆風が吹こうとも、小沢先生を先頭に道を切り開く」
 5日夜、民主党前幹事長小沢一郎の地元奥州市水沢区であった個人演説会。民主党現職の主浜了(60)はいつになく気合の入った声で訴えた。
 序盤戦、岩手の民主党にはさざ波が立った。首相鳩山由紀夫の退陣とともに小沢が幹事長を辞めた直後、菅直人率いる内閣支持率が急上昇。「民主が勝ちすぎては先生の立場が低下しかねない」という複雑な感情がわき起こった。
 支持率は菅の消費税言及で下降に転じたものの、主浜のいう「逆風」は小沢への批判を指す。

<急きょ地元に>
 その雰囲気が4日、一変した。小沢が急きょ水沢区の「小沢会館」を訪れ「この選挙で勝たないと、衆院選で勝った意味がなくなる」と後援会幹部らを激励、健在ぶりをアピールした。
 マイクこそ握らなかったが、集まった約30人の後援会幹部らにとっては、それで十分だった。
 「先生は『身内』である県内候補者のために特別なてこ入れはしない。地元に入るだけで引き締まる」と陣営幹部。「中だるみが心配されたが、後半戦に向け集中できる」と背筋を伸ばした。
 党県連幹事長の佐々木順一は翌5日、水沢区の個人演説会場で吹っ切れた表情で声を張り上げた。「小沢先生の気持ちを推し量り、全力で戦ってほしい。野党時代を下回る結果は残せない」。前回参院選で民主候補の平野達男が集めた44万票を超える得票を狙う。

<自民に危機感>
 対する自民党の新人高橋雪文(40)は5日、公示後初めて奥州市に切り込んだ。
 「全国民が小沢さんの政治手法に疑問を抱いている。政治とカネの問題は岩手が表舞台だからこそ、県民の力で決着を付けたい」
 街頭演説で力を込めるとともに、赤信号で選挙カーが止まるたびに「政治とカネ」の問題を歩行者らに訴え掛けた。
 高橋は4月、「独裁的で理念のない小沢政治はおかしい」と立候補を表明した。当時は党県連会長の鈴木俊一が「歩けば歩くほど票を伸ばしていく選挙」と語るほど手応えがあった。
 だが、小沢の幹事長辞任で情勢は変わった。
 高橋陣営の課題は知名度不足だ。県議時代の地盤盛岡市を除く地域では、元環境相などとして県北・沿岸部を地盤としてきた鈴木と連携。沿岸南部は地元県議だった比例候補と二人三脚で歩く。
 党本部も総裁の谷垣禎一や幹事長大島理森、組織運動本部長の石原伸晃ら幹部を次々投入し、てこ入れを図る。ただ県内に党所属国会議員が1人もいない現状は厳しく、民主党との組織力の差は否めない。
 「ここで民主党を食い止めなければ、岩手の自民党が崩壊する」と危機感をあらわにする陣営幹部。最終盤に向け高橋は言う。「全力を尽くすのみだ」(敬称略)

◇岩手選挙区立候補者(1―4)
高橋 雪文 40 元県議   自新
主浜  了 60 党県副代表 民現(1)(国推)
伊沢 昌弘 63 党県幹事長 社新
瀬川 貞清 60 党県書記長 共新


2010年07月09日金曜日

7366チバQ:2010/07/10(土) 00:13:17
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1052/20100708_07.htm
存在感発揮に躍起 消費税・普天間阻む 社民、命運懸けた戦い
 参院選(11日投票)の東北の選挙区で、野党になった社民党が存在感の発揮に躍起となっている。菅直人首相の「消費税10%」に反対する立場を鮮明に打ち出し、米軍普天間飛行場移設問題との「2点セット」を軸に、民主党政権を攻撃する。ただ鳩山政権下では連立与党の一角を担っただけに、ほかの政策課題については是々非々の姿勢が目立つ。

 5日夕、福島瑞穂党首は仙台市青葉区の繁華街で演説し、「自民党は消費税10%アップ。民主党も消費税を上げると言い始めた。社民党は消費税の引き上げに断固反対する」と声を張り上げた。
 福島氏自身も比例代表で3選を目指す候補者。隣には宮城選挙区(改選数2)の新人菅野哲雄氏(61)が立ち、汗をぬぐいながら「家計が苦しい状況での引き上げは許せない。消費税増税ノーの声を託してほしい」と強調した。
 党は宮城に加え青森、岩手で新人を立てた。岩手選挙区(改選数1)は当初、候補擁立に慎重な意見があったが、連立政権からの離脱で県連内に主戦論が拡大。新人伊沢昌弘氏(63)が6月上旬に急きょ参戦した。
 伊沢氏は普天間問題を前面に掲げ、「鳩山由紀夫前首相は『最低でも県外』と言って沖縄県民を裏切った。社民党はうそのない政治を目指す」と主張する。
 県議ら党の地方議員のほか、自治労や岩教組などの支持労組も積極的に支援に回る。県連幹部は「与党でなくなり、従来の社民党らしい戦いができるようになった。普天間と消費税の2点で民主党を攻めていきたい」と言い切る。
 青森選挙区(改選数1)の新人山田清彦氏(53)は公示直前、演説内容の中心軸を核燃料サイクル反対から消費税増税反対に変えた。
 民主、自民両党の批判票の受け皿を狙う作戦で、「消費税を増税すれば県民所得が低い青森では生活に影響が出る。高額所得者への所得税減税を見直すことの方が先決だ」と訴える。
 消費税と普天間問題を除けば、菅政権への批判のトーンは抑え気味だ。昨年9月に民主党、国民新党との間で交わした連立政権合意について、党青森県連の幹部は「反対する側ではなく、政権と協力して実現させる」とも語る。
 3党の合意事項には、非正規労働者の待遇改善を目指した労働者派遣法改正案が含まれる。社民党が成立に意欲を見せる法案で、「純粋野党」として民主党に対峙(たいじ)できない背景もある。
 1998年、社民党は自民党、さきがけとの連立政権を解消して臨んだ参院選で、改選議席12の半分にも満たない5議席にとどまった。
 「党勢衰退のきっかけになった。あの時の二の舞いにはなりたくない」と党宮城県連の幹部。党の命運を懸けて、選挙区と比例代表の支持拡大へ追い込みをかけている。


2010年07月08日木曜日

7367チバQ:2010/07/10(土) 00:14:48
http://www.kahoku.co.jp/news/2010/07/20100709t11018.htm
2010参院選みやぎ・最終盤 集票の追い込み過熱
 参院選は11日の投票日が迫り、宮城選挙区(改選数2)の8陣営は、集票のラストスパートに入った。民主党は2議席独占へ加速し、自民党は1議席死守へ結束を強める。みんなの党と無所属候補が巻き返しを狙う。最終盤のデッドヒートを追った。(敬称略)

 8人の混戦から一歩抜け出した民主党現職の桜井充(54)に、余裕はみじんもなかった。
 「ほかの候補とではなく、前評判の良さと戦っているのが現状。今回の選挙は本当に厳しい」
 8日夜、仙台市青葉区の錦町公園。桜井は総決起集会で声を詰まらせ、焦燥感をあらわにした。
 矛先は党新人の伊藤弘実(36)にも向く。党は2議席独占を狙うが、「消費税10%」が影響して菅内閣の支持率は続落。最終盤は票を奪い合う「党内抗争」の様相だ。
 桜井は遊説の合間、県医師会など推薦団体や支持労組を訪ねて引き締める。「これ以上の目減りは許されない。意地でもトップ当選だ」。党関係者をも敵とみなす選対幹部のげきが飛ぶ。
 「桜井は当選圏がほぼ確実だ。無党派層に呼び掛け、伊藤の票を上積みする」。8日朝、党選対委員長の衆院議員安住淳(宮城5区)は報道陣の取材に、議席独占への追い込みを宣言した。

<強力な援軍投入>
 伊藤の援軍は強力だ。7日朝、JR名取駅前でマイクを握ったのは民主党出身の名古屋市長河村たかし。伊藤は河村が元祖と自負する「自転車街宣」で走り、「介護と仕事が両立できる社会を築く」と力を込めた。
 午後は前首相鳩山由紀夫が仙台市に6時間も滞在。3カ所で演説した鳩山は退陣を陳謝しながら「命を大切にする思いを最も強く掲げる候補者」と伊藤を持ち上げた。
 党幹事長枝野幸男は「2議席取れる数少ない2人区」と重視。安住は9日に東北に入る首相菅直人の投入も検討し始めた。
 桜井とともにリードを保つ自民党新人の熊谷大(35)は8日午前、JR仙台駅前で声をからした。「ばらまきで後世にツケを残すか、経済成長で財産を残すかの選択だ」。元女優の党比例代表候補が並び、沿道は聴衆で埋まった。
 伊藤らの追い上げを封じようと、陣営は仙台市に勢力を集中。人気がある衆院議員小泉進次郎の写真を使い「投票へ行こう」と呼び掛けるプラカードを作った。
 党本部が無所属現職の市川一朗(73)を推薦し分裂選挙となったが、終盤に入り「(民主党前幹事長の)小沢一郎が立てた伊藤に負けるわけにはいかない」(党支持団体幹部)という危機感が急速に広がった。
 農協、建設、運輸など各業界に通じた議員や党本部職員が続々と宮城に入る「自民党の組織戦」が加速する。
 「選挙区は市川一朗、比例は横山信一。心を一つに頑張っていこう」
 市川が5日、登米市で行った演説会。選対本部長が連携相手に挙げたのは、公明党比例代表候補の名前だった。
 市川は終盤、「政策で連携できるなら党派は関係ない」と強調する。それは公明党や支持母体の創価学会へのサイン。自民党政権時代の「連立のきずな」をにじませる。
 「栗原復興のため、市川さんを国政へ」。8日正午、仙台駅前で演説した市川の隣で、岩手・宮城内陸地震で被災した出身地の栗原市議6人が叫んだ。3期15年の実績を武器に巻き返しを狙う。

<増税阻止に活路>
 「二大政党が持ち出した消費税増税を認めるか、認めないか。争点はこの一点だ」。8日午後、みんなの党新人の菊地文博(50)は仙台市中心部で演説し、このフレーズを何度も繰り返した。
 応援に入った党衆院議員柿沢未途は「ぐんぐん支持を伸ばし、大きな台風の目となりつつある」と手応えを強調した。
 2番手グループの競り合いを制し、急上昇を狙う菊地。県議時代に築いた人脈をフルに生かし、各種団体への働き掛けを強める。
 日中は仙台市内で無党派層の票を掘り起こし、夜は郡部で地道に演説会を重ねる。持ち前の猛烈なフットワークで一点突破を狙う。

<宮城選挙区立候補者(2―8)>
菊地文博 50 元県議    み新
熊谷大  35 元中学校講師 自新
村上善昭 37 幸福実現党員 諸新
桜井充  54 医師     民現(2)(国推)
加藤幹夫 46 党県副委員長 共新
伊藤弘実 36 会社社長   民新   (国推)
菅野哲雄 61 元衆院議員  社新
市川一朗 73 元農水副大臣 無現(3)(自推)


2010年07月09日金曜日

7368チバQ:2010/07/10(土) 00:16:39
http://mainichi.jp/area/ehime/news/20100708ddlk38010629000c.html
10参院選えひめ:焦点地域/上 松山 大票田「最終盤の主戦場」 /愛媛
 ◇各陣営、浮動票獲得狙い
 「国会議員に地方の現場の行政をわかっている人はほとんどいない。生の経験をしている貴重な人だ」

 先月27日、松山市内であった、愛媛選挙区(改選数1)に立候補している自民現職の山本順三候氏(55)の個人演説会。会を主催した中村時広・松山市長はこう持ち上げた。参院選で支持政党は明言しなかった中村市長だが、山本氏については「個人的な付き合い」として支持を鮮明に。会場には中村市長の後援会関係者ら約300人が参加し、立ち見が出るほどの盛況だった。田坂信一・松山市議会議長ら松山維新の会所属の市議も姿を見せ、壇上でこぶしを突き上げた。

 松山市は04年参院選では1万1000票差、07年は2万4000票差と連続で民主候補を下回り、昨夏の衆院選でも大苦戦。「自民王国」と言われる県内では比較的支持の弱い地域だった。しかし、今回は塩崎恭久元官房長官の後援会がフル回転し、山本氏のポスターが早くから街中に張られるなど万全の体制だ。「今回は松山市で勝つ」。同市選出の自民県議は断言した。

 「松山のみなさんにご支援をいただきたい。その一心です」

 6日昼、松山市中心部の一番町交差点。民主党の樽床伸二国対委員長が、民主新人の岡平知子氏(52)の応援演説に声をからした。

 浮動票が多いとされる大票田・松山市は、無党派層を取り込む“空中戦”重視の民主には最重点地域。出馬表明の遅れによる浸透不足を取り戻そうと、公示後に菅直人首相や枝野幸男党幹事長、蓮舫行政刷新担当相ら党の顔が、「過去に例がない」(県連関係者)ほど頻繁に訪れている。

 だが消費税論議で菅内閣の支持率は発足直後と比べて低下が続き、大物遊説の効果がどこまで広がるかは不透明だ。県連幹部は「争点が消費税に入り、他の政策がかすんだ」と表情は厳しい。

 出馬表明が遅れたことで、業界団体への推薦依頼でも「既に決めたから」と断られる理由にされ、支持団体を固める“地上戦”にも影を落とす中、過去2連勝した松山市域でも陣営に楽観ムードはない。「最終盤の主戦場は松山。活動を集中したい」。陣営幹部は表情を引き締める。

 先月30日、松山市の伊予鉄松山市駅前で開かれた共産党の市田忠義書記局長を迎えた街頭演説会。共産新人の田中克彦氏(43)は「消費税増税ストップにかける思いを託してほしい」と訴え、公示後、大票田である松山市に重点を置いた街宣活動を続けている。

   ◇  ◇

 投開票日(11日)が目前に迫った参院選。愛媛選挙区の勝敗を左右するとみられる県内の焦点地区の情勢を、2回に分けて探る。

毎日新聞 2010年7月8日 地方版

7369チバQ:2010/07/10(土) 00:17:33
http://mainichi.jp/area/ehime/news/20100709ddlk38010419000c.html
10参院選えひめ:焦点地域/下 西条・新居浜 “労組の街”に分裂の影 /愛媛
 ◇民主「危機感」、自民も「苦手」
 「社民党には岡平候補を育てていただき、感謝しなければならない」

 5日に新居浜市内であった民主新人の岡平知子氏(52)の個人演説会で、衆院3区選出の白石洋一衆院議員(民主)はこうあいさつし、今回の参院選では共闘が崩れた社民への配慮を見せた。

 西条市以東の衆院3区の地域には、家電大手のパナソニックなど、国際的な大企業関連の工場が多く立地している。そのため、連合を中心とした労組勢力が強く、07年の参院選でも無所属新人(現民主)の友近聡朗氏が民主、社民、国民新党の推薦を受けて、新居浜、西条両市で自民候補に約2万2000票差を付けるなど、安定した強さを見せてきた。

 白石氏が当選した昨夏の衆院選でも社民関係者が選挙事務所に詰めるなど、蜜月関係だったが、今回は民主が岡平氏を事実上引き抜いて擁立したことで関係は悪化。「比例中心に活動」(社民県議)と事実上、自主投票となった。岡平陣営幹部は「東予には社民系の労組も多い。わだかまりが残り、支援にいつものような広がりがないかもしれない」と、社民との関係悪化が労組の動きに及ぼす影響を懸念する。

 また、新居浜市選出の菅秀二郎県議が今年4月に民主を離党。「非民主、非自民」の姿勢を打ち出しており、菅氏の支持者も民主を支持しない可能性が強い。別の岡平陣営幹部は「危機感を持って活動している」と気を引き締める。

 「今回の選挙は、自民が与党になるための選挙ではない。健全な強い野党になるための選挙だ」

 5日午後、新居浜市中心部の市中央公園で小泉純一郎元首相の次男で、父親譲りの弁舌で人気の小泉進次郎衆院議員が自民現職の山本順三氏(55)の応援演説で声を張り上げた。公園に集まった聴衆は約500人。陣営が張った規制線を越えようとする人が出るほどの人気ぶりだったが、訪れた人たちの中には、携帯電話で小泉氏を撮影するだけにみえる自民支持者と言い難い姿も目立ち、山本氏への支持拡大への効果は測りがたい。

 実際、民主支持傾向の強い新居浜、西条両市には公示後、自民党本部の大物幹部は一度も入っていない。今月7日に2度目の来県をした谷垣禎一総裁も両市を素通りし、四国中央市に向かった。

 社民の離反など“敵失”が続いたことや、昨年の衆院3区に自民公認で出馬して敗れた白石徹元県議が活発な動きを見せるなど、近年にない好条件での戦い。しかし、東予地域選出の自民県議は「社民支持者は『山本』とは書かない。新居浜・西条は連敗している地域で、一進一退の厳しい選挙。どれだけ負けを少なくするかだ」と厳しい見方を崩してはいない。

 共産新人の田中克彦氏(43)は、消費増税反対や米軍普天間飛行場移設問題などでスタンスの近い社民の公認候補がいないことから、社民支持層への浸透を図る。また、比例候補と共に街宣活動するなどして、比例票との相乗効果を狙う。(この企画は栗田亨、中村敦茂、高谷均が担当しました)

7370チバQ:2010/07/10(土) 00:20:10
http://mainichi.jp/area/nagano/news/20100706ddlk20010050000c.html
参院選’10信州:主な候補者同行ルポ/上 若林健太氏/中野早苗氏 /長野
 ◇11日投開票、2議席争う
 参院選は11日の投開票まで1週間を切り、長野選挙区の2議席を争う各陣営の遊説にもいっそう力が入ってきた。南北に広い初夏の県内を駆け回り、政策の訴えに汗を流す主な候補者に同行した。

 ◇「さわやかさ」前面に−−若林健太氏(46)自新
 えりの開いた、明るい黄色のシャツに薄茶色のズボン、靴はスニーカー。若林氏は2日に開いた集会で、カジュアルな格好で支援者の懐に飛び込み、支持を呼びかけた。選挙期間中、すっかり定着した光景だ。

 民主の政策を「バラマキ」とみて政権運営への批判を強める若林氏。昨夏の衆院選での惨敗を受けて「生まれ変わった自民」を印象づけるため、服装でも「さわやかさ、清新さ」を前面に出す。

 基幹産業の創出▽子育て・教育▽安心して暮らせる社会保障−−の三つの柱を打ち出し、聴衆に語りかける。陣営幹部も「運動を始めたころは理屈っぽい演説になりがちだったが、最近は分かりやすくなった」。無党派層への浸透にも一定の手応えを感じている。

 だが戦略の基本は、支援団体・職域支部といった同党が持つ組織力を生かすこと。県内全域で連日、企業・支援者回りに汗を流す。陣営が「草刈り場」とみる松本地域でも、恵子夫人とともに精力的に支援者を回る。

 4日には党本部から大島理森幹事長が駆けつけ、組織の引き締めを求めた。5日の集会で、若林氏は1000人を超す企業関係者らに訴えた。「激戦だが、何としても勝ち抜きたい」【光田宗義】

 ◇力強く消費増税反対−−中野早苗氏(62)共新
 「消費税を上げるなんてひどい。大企業減税の穴埋め目的だ。商店街の皆さんには負担が大きいはずです」

 中山道の宿場町として栄えた観光地・木曽町福島。降り続く雨に負けまいと、たすきに一番好きな花のひまわりを付け、選挙カーの上でマイクを握った。

 消費税増税や低所得者への還付など菅直人首相の一連の発言を強く批判する。「はじめから税率を上げなければいい。きっぱりと反対します」。医療や教育の充実、普天間飛行場の沖縄県内移設反対なども訴えて、演説は約20分で終了。車から降りると住民のもとへ全力で走る。「頑張って」。支持者の声に笑顔で両手を握った。

 この日は午前8時に南木曽町からスタートし、大桑村など木曽方面を北上した。トレードマークの赤を取り入れたシャツやジャケット姿で「元気いっぱいで頑張っています」。商店街に続いて演説に立った郵便局前でも、周辺の飲食店などを回り、一人一人と握手を交わした。

 国政選挙に挑戦して10年。「今まで皆さんの切実な声を聞いてきました。県区2議席とも消費税を上げる政党でいいのでしょうか。今度こそ国会へ行かせてください」。力強い声が山々に響いた。【大島英吾】

毎日新聞 2010年7月6日 地方版

7371チバQ:2010/07/10(土) 00:21:14
http://mainichi.jp/area/nagano/news/20100707ddlk20010004000c.html
参院選’10信州:主な候補者同行ルポ/中 高島陽子氏/北沢俊美氏 /長野
 ◇11日投開票、2議席争う
 ◇主婦層浸透になお力−−高島陽子氏(42)民新
 松本市内の百貨店で先月末、「ママっぽく、軽快」に衣装をイメージチェンジした。主婦層への浸透になお一層力を入れるなど、激しい終盤戦に持ち前の体力で挑んでいる。

 「おはようございまーす」。塩尻市の文化会館「レザンホール」前で2日、張りのある声が響いた。中学校の非常勤講師だったこともあり、よく通る声に振り向く人は多い。この日は小学生の音楽会のために集まった子育て世代の有権者らに熱っぽく訴えた。

 「子供たちが大人になるころの日本を確かな形でつないでいきたい。4人の子持ちの母として、もっと世の中を良くしたい」

 演説が終わると握手に回り、目と目を合わせることを重視する。「(選挙戦で)トレーニングしたようにシェイプアップした。軽快に動けます」と笑いながら、選挙カーに乗り込んだ。この日は塩尻から木曽方面へ向かうなど、陣営は中南信の票の掘り起こしに重点を置いている。

 3日夕には伊那市内の公会堂で、激しい雨にもかかわらず集まった約60人を前に、「人口が減少する中、子供を産み育てる環境を整えたい」と強調。参加者の拍手に応えながら会場を後にし、足早に次の日程へ向かった。【渡辺諒、武田博仁】

 ◇危機感出し引き締め−−北沢俊美氏(72)民現
 2日夜。木島平村内で開かれた個人演説会。「小沢(一郎)さんもよせばいいのに。2人公認してね。とんでもないことをする」。約50人を前に冗談めかして笑いを誘うと一転、真剣な表情になった。「そういうことをすべて乗り越え、積極的に政策を申し上げる」

 唯一の現職として、党内外から二つの問題で批判を受ける身だ。消費税増税については「次の衆院選で問う。その間は消費税は上げない」と繰り返し強調。防衛相としてかかわる普天間問題には「基地は危険。除去しないといけない」。県内移設を現実的な対応として理解を求めている。

 これまでの「左うちわでも当選」(党国会議員)から一変して混戦。知名度は高いが、閣議などの公務で地元を離れることも。県内外の国会議員らが応援に駆けつけ、県連幹部は集会などで「期日前投票のトップは別の候補」と、あえて危機感を前面に出して引き締める。守勢になりながらも、自民が強い町村部なども回り、政権与党の実績をアピールして切り崩しを図る。

 初めて閣僚として県民の評価を一身に受ける「政権への審判」。4期目への挑戦は「名誉のためではない。政権が信任を得たと菅(直人)首相に伝えたい」。【福田智沙】

7372チバQ:2010/07/10(土) 00:22:32
http://mainichi.jp/area/nagano/news/20100708ddlk20010011000c.html
参院選’10信州:主な候補者同行ルポ/下 井出庸生氏 /長野
 ◇11日投開票、2議席争う
 ◇無党派票掘り起こし−−井出庸生氏(32)み新
 ラストサンデーの4日、佐久市のショッピングタウンで街頭演説に立った。「争点は消費税。10%の数字に根拠はない。今は税金のムダを洗い出し、国会議員の定数削減、給与カットなど行財政改革が先決だ。民主の過半数を必ず阻止する」と熱く訴えた。

 井出氏の伯父の井出正一・元厚相らと新党さきがけを結成した田中秀征・元代表代行、正一氏の秘書を務めた柳田清二・佐久市長も駆け付けた。田中氏は「政治を変えるため、いま一番必要な小さな政党を選び、あえて困難な道を歩き出した」と、14年ぶりの国政選挙の応援演説に熱弁を振るった。柳田市長も「改革に挑戦する井出さんに声援を送りたい」とエール。遊説隊は田中氏も同行し、土日をかけて県内を縦断した。

 生まれも育ちも東京で「知名度、組織もなく、同級生もいない」というゼロからの手探りを強いられた井出氏だが、陣営は「終盤に入って反応が良くなってきた」。事務所にも若いスタッフの姿が目立つようになった。東信でかつての伯父の組織が動き出し、北信地域でも手応えを実感している。その地盤から、地元候補がいない中南信に打って出る作戦。無党派票の掘り起こしに駆け回っている。【藤澤正和】

7373チバQ:2010/07/10(土) 00:24:49
http://www.saitama-np.co.jp/news07/08/07.html
2010年7月8日(木)

応援も統一選視野に 参院選でつばぜりあい さいたま市議
 

参院選候補の演説会で選挙カーに乗り司会を務めるさいたま市議=大宮駅西口(写真は加工してあります)
 11日の投開票を前に参院選候補者の熱い戦いが続いているが、選挙戦を支える地方議員もヒートアップしている。来年4月に統一地方選を控えているためだ。さいたま市議会(定数64)でも来年の市議選をにらみ、最大会派の地位を守りたい自民(議員数20)と、議席の逆転を狙う民主(同10)とのつばぜりあいが参院選を舞台に繰り広げられている。

 6月24日の参院選公示日、さいたま市議会の自民党市議団控室では、市議らが党参院選候補への応援活動を細かく確認。当落線上を争っているという県連からの報告に、ある市議は「昨年の衆院選で大敗し国とのパイプが少なくなった。何としてもこの参議院の1議席を確保しなければ」と危機感をあらわにする。3年前の市議選で8議席減らし、国政選挙でのこれ以上の後退は自らの選挙に大きく響くとみている。

 逆に、民主党市議団は前回市議選で全10区から候補を擁立し10人全員が当選、改選前の5議席から倍増した。現会派「民主党・無所属の会」は13人で、民主党県連が支持し昨年当選した清水勇人市長の"少数与党"。市議会で共同歩調を取ることが多い「みどりの風」(同6)、「さいたま未来の会」(同4)と合計しても23議席で過半数に満たない。

 自民は6月市議会で、清水市長が提案した敬老祝い金の条例改正案を公明(同11)、共産(同8)などとともに反対多数で否決するなど、議会での主導権を維持。市政と市議会は"ねじれ"現象が起きている。

 このため民主党県連は3月、来春の市議選に全区で複数候補(定数7以上は3人)を擁立し、計24議席の獲得を目指す方針を決めた。既に2人の新人候補を公認、今回の参院選でフル回転させている。市議団の神崎功団長は「参院選は新人にとって、支持者との顔つなぎの絶好の機会。本当は参院選前にもっと新人候補を決めたかった」と意欲を示す。参院選直後の17日には、前回選挙で示したローカルマニフェストの検証会を外部委員も交えて開き、有権者にアピールしていく構えだ。

 一方、「地方選挙は国政と違い、風があまり影響しない。個々の議員が日ごろからしっかりと地域活動をしているかどうかが問われる」として、参院選と地方選は直結しないという冷静な見方をする議員も民主・自民を問わず少なくない。

 さらに、「市独自の課題解決や地域主権実現のために、中央の政権交代に左右されない、党派を横断した政策集団が『ローカルパーティー』として必要になっている」と話す自民党市議団幹部も。清水市長も参院選で特定政党の応援はせず、中央政界とは一線を画し、地域主権を目指す「首長連合」に名を連ねている。参院選の結果にもよるが、中央政界再編にも対応できる地方議会会派の新たな枠組みを模索する動きがありそうだ。

 このほか、市議選へ向け公明は第3会派としての現有議席確保が目標、共産は全10区での議席獲得を狙い既に新人を公認。両党とも市議や市議候補予定者が、参院選の党公認候補の支持や党勢拡大のため、選挙戦の先頭に立って活動している。

7374チバQ:2010/07/10(土) 00:27:20
http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.1677731.article.html
参院選佐賀特集 「激突」<上> 県都攻防
 「原口(一博)大臣が日曜日(4日)に佐賀市内の19公民館をおさえている」。参院選中盤の1日。自民党の福岡資麿(37)陣営が緊迫した。陣営幹部は「原口後援会が本格的に動き出した」と警戒を強めた。


 2日後の市町支部との合同選対会議。自民県連幹事長の木原奉文は「相手は福岡対甲木(美知子候補)ではなく、福岡対原口の図式で戦いを挑んでいる」と強調した。野党として初の国政選挙。推薦団体が3分の2に減る逆風下、昨夏の衆院選佐賀1区で原口に敗れたものの、知名度の高い福岡に〝失地回復〟を託す強い思いを組織に伝えた。



●有権者の3割





 佐賀市の有権者は19万人。県内69万人の3割近くを占める。直近5回の国政選挙の佐賀市の戦績は民主4勝、自民1勝。自民の1勝は福岡が初当選した03年衆院選(旧市)。昨年の衆院選と過去2回の参院選では民主が約1万2千票の大差をつけている。

 「原口さんが、福岡さんが参院議員にいってくれて良かったと、そう心から思うような参院議員にして下さい」。6月7日、佐賀市文化会館で小泉進次郎衆院議員が応援演説した。「しのぎを削ってきた福岡が参院議員になれば、原口は衆院で安泰」とも取れる内容で、原口支持者からの集票も狙う。自民は必死だ。


 自民が警戒感を強めた原口の地元入り。原口は小学校区19カ所で開いた演説会で「地元はどうなっているんだと、安住党選対委員長に怒られた」と頭を下げた。応援依頼に応えて全国を飛び回る日々だったが、党本部が「大臣がいる選挙区で先行を許しているのは佐賀だけ」と指摘。厳しい日程の中で急きょ、佐賀入りを組み込んだ。



●勝利の必須条件


 前回参院選で自民の21連勝を阻止し、昨年の衆院選でも3選挙区のうち1、2区を奪った民主。今回は鳥栖市出身の甲木美知子(39)を擁立して連勝を狙う。県都を制すことは勝利への必須条件だ。


 原口は県連代表で選対本部長。19小学校区を1日で回る演説会は「自分の選挙でもやらない」(秘書)という荒技。分刻みのスケジュールで原口が次の会場へ向かうと、大臣秘書官がすかさず参加者に補足した。「6月の党代表選では手を挙げないかという話も出た。この選挙で負ければ、今まで築いたものが崩れる。原口にとっても正念場」。支持者は強くうなづいた。


 原口の陣頭指揮で加速した陣営。「これで後援会にもムチが入り、大臣の選挙並みに動き始める」「やっと相手の後ろ姿が見えた。これから一気に追い込む」。議員の一人は力を込めた。



●反増税アピール


 共産の山口勝弘(54)は「消費税増税に唯一反対している」とアピール。地元県議や市議とともに集合住宅を重点的に回って増税反対に声を枯らしている。陣営幹部は「女性層に反応が出てきた」と手応えを感じている。


 11日の投票日へ向け、県都の攻防は日増しに激しさを増している。(敬称略)


◇参院選は終盤に突入し、佐賀選挙区に立候補した3候補は激しく争っている。主要市での情勢を探る。


【写真】大票田の浮動票獲得を目指し、雨の中自転車で街演する参院選佐賀選挙区の候補者ら=佐賀市、7月4日

7375チバQ:2010/07/10(土) 00:28:24
http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.1678875.article.html
参院選「激突・中」 新幹線沈静化で鹿島市攻防に変化?

 「桑原前市長がお見えです」。6日夜、民主の甲木(かつき)美知子候補(39)の鹿島市総決起大会。駆けつけた民主党政調会長の玄葉光一郎が、ステージに並ぶ連合佐賀会長、国民新党郵便局長会理事らとともに、客席にいた前鹿島市長桑原允彦の来場を紹介。「一緒に共同作業をする大勢の方に来ていただいた」と強調すると、立ち見であふれる会場は大きな拍手で包まれた。


 鹿島市を中心とする県南西部ではここ数回の国政選挙では、九州新幹線長崎ルートの建設の是非が争点の一つに浮上した。桑原は新幹線反対を唱え続けてきた。昨夏の衆院選では、反対を主張する民主の大串博志を水面下で支援。2005年の衆院選で比例復活に甘んじた大串は、そうした支援を受けて自民の今村雅弘に勝利した。



 「南西部を含む衆院2区は大串頼り」という県連幹部の言葉通り、民主の基盤は全市町に張り巡らされている大串の後援会だけだ。実働部隊といえる世話人は千人以上に膨れ、地盤固めが進む。



 自民今村の牙城鹿島市でも着実に浸透。05年衆院選は今村に2倍近い票差をつけられたものの、昨夏はわずか261票差ながら逆転した。今回も大串後援会が軸だが、「さらに桑原前市長の支援があれば心強い」と甲木陣営。



 ただ、これまで「追い風」になっていた新幹線は2008年に着工して沈静化。今回も自民は推進、民主は慎重の立場に変わりないが、両候補とも演説会では特に踏み込まず、争点にはなっていない。



 前回参院選。自民は選挙直前に候補を現職から副知事に差し替えて臨み、民主に参院選21連勝を阻まれた。副知事は新幹線反対派にとっては「敵役の大将」で、自民陣営は「逆風でどうしようもなかった」(自民幹部)という。



 だが今回は、既に着工し、不要論が根強い鹿島市でも「決着済みの問題。こだわっていても鹿島にいいことはない」という空気が広がっているという。自民陣営は「前回とは雰囲気が全然違う。戦える」と強気だ。



 自民には、地元経済界トップも後押しする。5日夜、福岡資麿(たかまろ)候補の総決起大会では、鹿島市後援会会長代行の愛野克明祐徳自動車会長が登壇。「福岡家は鹿島に大きな工場を持ち、鹿島発展に大きな役割を果たした。何とかして鹿島から立派な票を出したい」と訴えた。



 昨年の衆院選で辛酸をなめた今村も選挙カーに同乗するなど精力的に動き、地元での巻き返しに余念がない。



 共産の山口勝弘候補(54)は3候補の中で唯一、無駄な公共事業として新幹線問題を取り上げ、「2800億円の事業費を特別養護老人ホームに振り替えれば350カ所も作れる」と批判。反対票取り込みを図る。(敬称略)



【写真】総決起集会でこぶしを突き上げて気勢を上げる参院選佐賀選挙区の候補者と参加者=鹿島市

7376チバQ:2010/07/10(土) 00:29:19
http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.1679454.article.html
参院選「激突・下」 3候補、唐津市の攻防

 「保利(耕輔)先生が今からいらっしゃる」。5日朝、唐津市の県玄海漁連が急に慌ただしくなった。政権与党への配慮から自主投票に切り替えた支持母体に、保利自ら頭を下げて支援要請に訪れた。

 「保利王国」ともいわれる衆院佐賀3区。だが、前日の佐賀新聞社の世論調査では、そのおひざ元の唐津市で民主の攻勢が伝えられていた。保利はこの日昼過ぎ、再び漁連の組合長会議にも顔を出した。「自分の選挙でもないのに、よほど危機感があるのだろう」。漁連幹部は感じた。

■厳しすぎる数字

 唐津市の自民関係者は、前回2007年参院選の衝撃が今も尾を引く。自民候補の得票は約2万9千票。民主候補を800票余り下回った。保利が無所属で戦った05年の郵政選挙でも4万票をたたき出した堅い保守地盤にとって、厳しすぎる数字だった。

 「唐津で負ければ自民は勝てん」。3区で陣頭指揮を執る唐津市議の熊本大成は総力戦を呼び掛ける。候補の福岡資麿(たかまろ)(37)は、衆院議員だったとはいえ唐津では「ほとんど無名」。春先から市議が福岡を連れ回り「母親が唐津出身」ともアピールする。初の野党選挙で、有力支持者の企業が「応援はするが、ポスター掲示までは…」と断るケースも。政権交代で変動する「保利王国」の地盤維持がかかる戦いでもある。

 知名度に課題を抱えるのは鳥栖市出身の民主党候補甲木(かつき)美知子(39)も同じだ。

 5日の唐津市総決起大会。前回参院選で初当選した川崎稔は「唐津で大きな勇気をもらった」と、同市で6千票上積みの3万票を得たことが勝利につながったことを強調。同様の支援を呼び掛けた。

 衆院3区で民主は、2000年と03年に女性候補を擁立して落選。05、09年は社民との共闘で独自候補擁立を見送った。候補がいなければ支援組織は育たない。唐津市に政党支部はなく、選挙戦は労組頼みだ。

■真価を問われる

 今回初めて自治労や全水道などでつくる社民支持労組・団体会議から推薦を得た。「県内最大の自治労(約1万人)が推薦を決めた意味は大きい」(連合佐賀)と期待は高まる。一方で、玄海原発のプルサーマルについて「さらなる情報公開」を求める甲木に対して九電労組が一枚岩になりきれない複雑な事情もある。それでも労組を通じて支持拡大を図り、組合員を動員して市内約1万7千世帯にポスティングを行った。

 「3年前や去年のような〝風〟は吹いていない。労組の確実な票を積み上げていく」。3区選対を仕切る九電労組出身の唐津市議正田孝吉は強調する。「保利王国」にくさびを打てるか。民主も真価を問われる選挙戦だ。

 合併前の北波多村議として5期20年の実績がある共産の山口勝弘。「地元の利を生かしたい」と最終日を含め3日間、地元街演に力を入れる。消費税増税反対に加えて、プルサーマル問題の争点化を仕掛ける。使用済み核燃料の処理施設がない現状に触れ「原発はトイレのないマンションと同じだ。今こそ自然エネルギー転換を」と訴える。(敬称略)


【写真】唐津市内に掲示されている参院選佐賀選挙区立候補者のポスター。知名度不足の自民と民主は支援団体や労組を動かし、地元から候補を立てた共産は躍進を狙う

7377チバQ:2010/07/10(土) 00:30:24
http://www.saga-s.co.jp/news/saga.0.1678882.article.html
参院選終盤 比例代表の攻防にも熱 佐賀選挙区

 自民、共産、民主の3候補による激しい選挙戦が繰り広げられている佐賀選挙区では、選挙区と同様に比例代表の攻防も熱を帯びている。選挙区に候補がいない公明、社民は比例代表に絞った選挙戦。武雄市出身の候補を擁立したみんなの党は佐賀で浸透を狙う。新党乱立の中で、各党とも政策の違いを訴えて存在感をアピール、消長をかけて票獲得に奔走する。

 民主は、前回参院選の得票約15万票を上回る16万票を目標に掲げる。昨夏の衆院選は20万票を超えたが、陣営幹部は「昨夏は政権交代への期待感が強かった。今回はそうはいかない」とみる。ただ政権安定には一つでも多い議席確保が命題。5日に来佐した玄葉光一郎政調会長も「選挙区だけでなく比例でも」とアピールした。

 野党となった自民、公明。自公政権時代と違って、政党同士ではなく、自民の選挙区候補と公明の比例区候補が政策協定を結んで後援会レベルの協力を進める。これまで同様の共闘態勢で、公明は自民候補の演説会などへの動員に協力。自民も会場に公明比例候補のポスターを張り出し、演説でも紹介している。

 前回(約14万6千票)以上の得票を目指す自民県連幹部は「野党になっても支援をいただいている職域団体の候補に力を入れるし、連携を取っている公明もきちんと支援していく」と気を配る。公明は「消費税増税でも二大政党の対立軸があいまい。独自性を訴えやすくなった」と、前回より9千票多い6万5千票を目指す。

 共産は、争点に急浮上した消費税論議を「追い風」に3万票を目指す。衆参過去2回の比例票は2万票に届かないが、県内の市町議選で公認候補が獲得した票を合計すれば3万票を超える計算。県委員会幹部は「まだ固めきれていない。消費税への怒りをしっかりつかみたい」と引き締める。

 連立政権を離脱した社民党は、選挙区で推薦した民主候補を支援する一方、比例集票に力を入れる。公示直後に開いた比例候補の決起集会では「民主党の暴走を止めるためにも議席獲得を」と、野党色を鮮明に打ち出し、民主へ票流出を警戒した。県連幹部は「新党の伸長も聞こえるが3万票は確保したい」と、過去の実績から5千票程度の上積みを目指す。

 みんなの党は武雄市出身の田中茂候補(52)を立て、佐賀を拠点に支持拡大を図る。目標は3万票。「全国各地で手応えはいい。民主党の天下だったという感じはしない」(渡辺喜美代表)という情勢で、佐賀に重点を置きながら、人口が多い関東や福岡にも出向き、当選ラインに滑り込もうと必死の訴えを続ける。

【写真】比例候補の総決起大会で気勢を上げる候補と参加者。投票日がせまり、集票活動も熱を帯びている

2010年07月08日更新

7378チバQ:2010/07/10(土) 00:33:25
http://www.nagasaki-np.co.jp/kiji/20100708/02.shtml
7月8日のながさきニュース
長崎新聞



参院選長崎、県都首長は蚊帳の外 引っ張り出さない各陣営



定例会見で「特定候補の応援は考えていない」と述べる田上市長。市長選を来年に控え、対応が注目される=6月29日、長崎市役所
 終盤を迎えた参院選。来春の統一地方選を占う選挙ともいえるが、再選出馬に注目が集まる長崎市の田上富久市長はノータッチの姿勢。票を取り込みたいはずの各候補者陣営も積極的な働き掛けはせず、県都の首長が蚊帳の外にいる。

 「特定候補の応援は考えていません」。6月29日の定例会見で、田上市長は参院選での対応を聞かれ、こう答えた。菅直人首相が本県入りした今月1日も、講演のため熊本県に出張していた。

 4選を目指した伊藤一長氏が選挙期間中に凶弾に倒れる異常事態に陥った3年前の長崎市長選。田上氏は投票3日前に急きょ立候補し、伊藤氏の娘婿をわずか約950票差で抑えて当選。市役所の課長から一気にトップに上り詰めた。

 「あれは『選挙』じゃなかった。次があなたにとって事実上初めての選挙。もう1年を切ったし、そろそろ準備に入らないと」。市長選で支援に回った経済関係者がそう告げると、田上市長は「はい。分かっています」と答えたという。

 田上市長は今のところ出馬の明言を避けている。しかし5月末に開いた市政報告会では「市長は心の中で『俺はやるよ』と考えていると思う」と司会者が“代弁”。約900人の参加者からは拍手がわき起こり、出馬の意思を強く印象づけた。

 民主現職の犬塚直史候補(55)の陣営幹部は、田上市長に協力を要請しない理由について「誰も応援しないと言っている人を無理に引っ張り出そうとしても、労力ばかりかかって成果がほとんどない」と話す。

 一方、新人の金子原二郎候補(66)を擁立した自民は、昨年夏の衆院選で田上市長に党公認候補への支援を要請したが空振り。党関係者は「協力してもらおうとプレッシャーをかけても、ぬかにくぎ」と今回は働き掛けを見合わせている。

 ある陣営関係者は田上市長の姿勢の背景に、現段階で市長選の有力候補者がいないことを指摘し「既存の政党に頼らず、市民党という形でやっていけると踏んでいるのでは」と推測。ただ、田上氏の後援会は個人有志の集まりで強固な支持母体がなく、目立った実績もないとして「もしちゃんとした候補が現れたら危ないんじゃないか」とけん制し、対応に注目している。

7379チバQ:2010/07/10(土) 00:35:38
>>7208>>7285
諫干開門問題、論戦盛り上がらず 民主“沈黙作戦”時にほころび

 参院選の争点の一つに挙がっていたはずの国営諫早湾干拓事業の潮受け堤防開門調査問題は、選挙戦終盤になっても論戦が盛り上がらない。地元の諫早市では党県連の方針に反して条件付き開門に賛成する民主候補に“沈黙作戦”が厳命され、「開門是か非かの戦い」と強調する自民候補との間で擦れ違いが続いている。民主党選対幹部は「諫干は自民の独り相撲になっている」と語るが、裏腹に当の候補者は同市以外で演説の真っ先に諫干に触れるなど、ちぐはぐさも目立っている。

 「(排水門を)開けてしまったら全部水浸しになるというのはデマですからね。諫干は政治の失敗だ」

 6月27日、大村市のJR大村駅前。民主現職の犬塚直史候補は街頭演説でこうまくしたてた。だが同日夜の諫早市での個人演説会では一転、諫干発言を封印。ところが、翌28日夜の雲仙市瑞穂町の演説会では諫干から切り出し、条件付きの管理開門賛成を強調した。

 諫早市とそれ以外で異なる対応−。諫干をオブラートに包む背景には、諫早の市議や労組関係者と犬塚候補の間にできた溝がある。

 開門反対の民主市議3人は「公務」を理由に事務所開きに姿を見せず、公示後も「地元で裏切り者になる」と動きを見せなかった。犬塚候補は28日夜、市議3人と会合を持ち、「条件付き開門は環境アセスメント終了後に判断する」など3項目の合意を交わして、ようやく支援を取り付けた。

 諫早地区選対長の山口初實県議は「これで一丸になれる」と語るが、ある労組関係者は「候補の発言がなればもっと早く、組織的に動けた」とぼやく。

 開門をめぐっては、野党時代に「無駄な公共事業」と切り捨ててきた菅直人氏が首相に就任し、開門賛否双方に期待や緊張が高まったが、菅首相は「まずは農相の考えを聞く」と慎重姿勢。首相は1日に長崎市入りしたが、諫干には触れずじまい。中央と地方のねじれの深さを印象付けた。

 一方、自民新人、金子原二郎候補にも同党佐賀県連とのねじれが横たわる。同県連は公約に長期開門調査の実施を明記。長崎と佐賀の板挟みで、党本部は方針を打ち出せないでいる。

 1日、長崎市を訪れた大島理森党幹事長は記者団に党本部の対応を問われ「重要な案件として取り組むことが大事だ」と答えるのがやっと。4日夜、諫早市の個人演説会に駆けつけた同党最古参で佐賀3区選出の保利耕輔衆院議員も「私は最後の裁きをする立場。簡単に言えない」と繰り返し、こちらも県連間の隔たりの大きさをにじませた。

 外患があれば内憂も。陣営内では地元選出の県議3人の動きに温度差がある−と指摘されている上「市議の動きも鈍い」。加えて諫早市の選挙事務所には開門反対の営農者団体や背後地の自治会から届いた推薦状がずらりと並ぶが、人口密度の高い西部地区からはまばら。党諫早支部の馬場時廣事務局長は「諫早湾はいいけど、大村湾がね」とつぶやく。




2010年7月7日長崎新聞掲載

7380チバQ:2010/07/10(土) 00:38:59
>>6983>>7153
http://mainichi.jp/area/akita/news/20100709ddlk05010032000c.html
参院選’10秋田:比例3候補、地元で個人得票狙う /秋田
 ◇知名度生かし、党内順位上げ目指す
 11日投開票の参院選で、県内在住の3人が比例代表に立候補。“全国区”だが、うち2人は選挙区候補並みに県内、残る1人も北東北を重点的に回っている。全国組織の業界・団体推薦候補や広く名前が知られているタレント候補とは違い、知名度の高い地元で集中的に個人への得票を集め、党全体の票数底上げを図るとともに党内順位を上げて当選を目指す。そんな「作戦」が見えてくる。【岡田悟、坂本太郎】

 みんなの党新人の前知事、寺田典城氏(70)は05年の知事選以来の選挙。すでに県内をほぼ一巡した。7日は古巣の県庁前で演説し、県庁に向かって「12年間大変お世話になりました」と呼びかける場面も。バス待ちの人などに軽快に駆け寄り、握手をして回った。

 「簡素で効率的な行政を」と知事時代から一貫した訴えとともに、財政規律の点で「次の世代に責任を持つ政治は国政でしかなしえない」と主張。渡辺喜美・党代表と異なり、民主党との連携にも前向きの姿勢を見せる。

 たちあがれ日本新人の村岡敏英氏(49)は05年、09年と衆院選秋田3区に立候補。今回は県内一円を回る。6日は秋田市役所前で演説し、同党応援団長の石原慎太郎東京都知事も応援に駆け付けた。村岡氏は「県内の問題をしっかり国に説明し、政策や予算に反映させる議員になりたい」と話す。

 同党は選挙区で自民公認候補を推薦し、村岡氏も支持を表明。過去2回の衆院選で戦った自民党の御法川信英・前衆院議員の支援を得て、本荘由利地区や県南部を中心に個人と党の支持拡大を図る。

 共産新人で農民運動全国連合会常任委員の佐藤長右衛門氏(66)は横手市在住。秋田市で第一声を上げ、これまで北東北3県を中心に東北全県に足を運んだ。

 各地の農村部を中心に選挙カーを走らせ、演説をしたり農家などを対象にした小集会を開催。40年以上農業に携わってきた経験から農業政策を中心に訴えているほか、消費税増税反対も掲げる。

 8日午後に秋田市入り。9日は河辺、雄和地区などの農村地帯や郊外大型店などを回って支持を訴える。

 ◇投票は政党名、または個人名で−−比例代表
 参院選比例代表は「非拘束名簿式」で、政党名でも各政党の名簿にある候補者個人名でも投票できる。98年までは政党名に投票し、政党が決めた名簿順位に当選者が決まる「拘束名簿式」だった。

 個人への投票は各政党票に加算され、政党ごとの得票に応じて議席数が決まる。さらに各政党の中で個人名の得票が多い順に当選者が決まる。07年参院選での県内分は、政党名での投票が約7割を占めた。

7381名無しさん:2010/07/10(土) 00:43:13

佐.々木

01.1-743-1955

北海.道札.幌市東区北8条東18丁目1-48

7382チバQ:2010/07/10(土) 00:43:14
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/2010/news2/20100709-OYT1T00230.htm
選管委員長の自宅にデカデカ、「民主」ポスター
 札幌市選挙管理委員会の富田新一委員長(70)(札幌市南区)の自宅敷地に、参院選で民主党への投票を呼びかけるポスターが張られ、市民から市選管事務局に苦情が寄せられたことが8日、わかった。

 公職選挙法に抵触しないが、富田委員長は同日、「妻がやったことだが、誤解を招く行為だった」として妻に事情を説明。妻がポスターを撤去した。

 富田委員長は元民主党市議で、自宅敷地には参院選の公示前から「民主党広報板」が設置され、「選挙の公平性を疑う」との苦情が数件あったという。公示後には菅首相の写真と「投票は民主党」と書かれた2枚のポスターが張られ、どちらにも「比例区は民主党」と記載されていた。

 政治や選挙に関して公正さが求められる選管委員は、公職選挙法で選挙運動が禁止されている。市選管事務局によると、今回のポスターは民主党が政治活動用として総務省に届け出たもので、自宅に張っただけでは選挙運動にはあたらないという。

 とはいえ、市選管事務局では「法的に問題がなくても、市民に誤解を与える行為は慎んでほしい」と、複数回にわたって富田委員長に見直しを申し入れていた。

 富田委員長は8日、読売新聞の取材に、「民主党にポスターの掲示を承諾したのは妻で、自分は中立な立場で関係ない」と述べた。

 富田委員長は1999年5月まで市議を連続5期20年務め、副議長も歴任。同市選管委員は委員長を含め、代々、市議OBから選ばれている。

(2010年7月9日12時59分 読売新聞)

7383チバQ:2010/07/10(土) 00:44:58
http://mytown.asahi.com/yamagata/news.php?k_id=06000001007090002
付き合いか政権与党か 板挟み悩む業界団体
2010年07月09日

∞「自主投票」「両党推薦」…


 長く与党だった自民党の選挙を支えてきた業界団体が、政権交代後初の国政選挙になった参院選に臨む立ち位置に頭を悩ませている。山形選挙区(改選数1)では、従来の自民党との付き合いと、与党となった民主党との関係づくりの板挟みになり、「自主投票」「両党を推薦」と決めた団体もある。集票マシンと呼ばれてきた組織力に陰りも目立ってきた。


●「集票マシン」結束に陰りも


 「脅すわけではないが、農協の存続がかかる選挙だ」


 山形市の県JAビルで6月28日、自民党参院議員の山田俊男氏(63)が県農協政治連盟(農政連)の幹部約30人にねじを巻いた。山田氏は全農の元専務理事。2007年参院選比例区で初当選した。


 「民主党は、農政連に『政治的中立』を課そうと議論し始めている」と強調し、山形選挙区に立候補している自民党現職の岸宏一氏(70)への支持を訴えた。だが聴いていた幹部の心中は複雑だ。「岸さんが農業に明るく、これまで世話になったこともよくわかる。けれど、与党とのパイプは何事にも代え難い」


 県農政連は4月、同選挙区への対応を15年ぶりに「自主投票」と決めた。岸氏と民主党新顔の梅津庸成氏(43)から推薦願が来た。両者とも「政権与党の現職」という推薦の原則から外れていた。


 ただ、戸別所得補償制度の導入で米価の下落が心配されるなど農政を巡る不安材料は少なくない。口蹄疫(こう・てい・えき)などの被害が県内で発生しないとも限らない。「不測の事態のためにも、政権党とのつながりは重要。組織として表立った動きは見せたくないのが本音」と別の幹部は打ち明ける。


 そんな中、判断を委ねられた県内17の地域JAは、JA新庄市、新庄もがみ、金山、みちのく村山、さがえ西村山などが「長年の信頼関係がある」として岸氏を推薦した。


 6月末に始まった高速道路無料化実験。県内の高速は9割が対象になったが、県トラック協会(会員約400社)の奥山公吉専務理事は「実験を否定はしないが、大きなメリットはない」と言う。県内の運送業者の配送先は、関東など県外が主流のためだ。


 協会の政治組織は「政権与党」を理由に、梅津氏を推薦する。だが関係者は「昨夏と今は状況が全然違う。業界の締め付けもしていない」と明かす。昨夏の総選挙の民主党マニフェストに期待した高速道路無料化は限定され、ガソリン税の暫定税率廃止は反古(ほご)にされるなど、相次ぐ政策転換への不信感が背景にある。


 県歯科医師連盟は、比例区では中央組織の要請で民主党候補を支援するが、選挙区では民主、自民両党を推薦し、「中立」の姿勢を示す。


 一方で、県医師連盟、県薬剤師連盟、県看護連盟、県建設業協会など、自民党支持を続ける団体もある。ただ、組織の結束力にはばらつきがある。ある団体の幹部は「組織の中にも色々な立場や考え方の人がいる。以前のように一丸となった活動はできなくなっている」と冷めた顔だ。

7384チバQ:2010/07/10(土) 00:45:57
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/saninsen10/all/CK2010070902000143.html
自民は1人区、民主は都市部に重点 幹部の遊説先
2010年7月9日


 最終盤を迎えた参院選。民主、自民両党はこれまで九州や四国など地方の1人区を中心に幹部を投入してきたが、民主党はここにきて千葉や神奈川、愛知など都市部の選挙区に徐々に重点をシフト。自民党は「金城湯池」の復活を目指し、1人区での勝負にこだわり続ける。

 民主党の菅直人首相は8日までに22都府県で遊説。5日は四国、7日は山陰、8日は九州の1人区を回った。ほとんどの選挙区にこれまで1回だけ応援に入っているが、この日は熊本に続いて、神奈川で2度目の街頭演説をした。

 党幹部や閣僚も、8日は枝野幸男幹事長が埼玉、玄葉光一郎政調会長が愛知、樽床伸二国対委員長が千葉、埼玉で遊説。9日は岡田克也外相が千葉、埼玉入りするなど、都市部の選挙区への応援が目立ち始めてきた。

 埼玉、神奈川、千葉、愛知は3人区で、民主党は2人の候補を擁立。自民、公明、みんなの党などと激戦を演じている。大票田で比例代表への影響も大きく、力を入れ始めたとみられる。もともと、民主党は都市型政党の性格が強く“地盤”で巻き返しを狙っているともいえる。

 一方、30都道府県を回ってきた自民党の谷垣禎一総裁は、6日は福井の4カ所で、7日は愛媛の7カ所でマイクを握った。両方とも2度目の選挙区入り。他の選挙区では1、2カ所でしか演説しないことを考えると、異例の手厚さだ。8日は徳島、高知を回った。

 いずれも自民党がかつては「常勝」を誇ってきた1人区。29ある1人区で勝ち越すことが自民党の復調につながり、与党を過半数割れに追い込む近道と考え、激戦区を中心に攻めの姿勢を強めている。最も人気のある小泉進次郎衆院議員も、9日は1人区の鳥取、栃木、山梨に応援に入る予定だ。

 公明党の山口那津男代表は候補を立てている埼玉、東京、大阪だけでなく、比例代表票を狙って全国を遊説。共産党の志位和夫委員長、国民新党の亀井静香代表、社民党の福島瑞穂党首、たちあがれ日本の平沼赳夫代表も同様に各地を回る。新党改革の舛添要一代表とみんなの党の渡辺喜美代表は、候補を立てた選挙区をてこ入れしている。

 (荘加卓嗣)

7385チバQ:2010/07/10(土) 00:46:39
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/saninsen10/chu/CK2010070802000208.html
最終盤、大物てこ入れ 各地で新人候補応援
2010年7月8日

応援に駆け付け、気勢を上げる蓮舫行政刷新担当相=7日午後、名古屋市中区で


 参院選は11日の投開票に向け、最終盤の戦いに入った。中部地方には7日、各党の大物議員が新人候補らの応援に入り、支持を訴えた。

 「改革を進めていくために、もう一度、昨年の夏以上の期待を」

 3議席目をめぐる争いが激しさを増す愛知選挙区(改選数3)。事業仕分けで名を上げた蓮舫行政刷新担当相が、民主新人のてこ入れに駆け付けた。

 各地で引っ張りだこの蓮舫さんだけに、JR名古屋駅前の街頭演説でも歩道に人があふれるほどの人気ぶり。声はかすれ気味ながら、「行政刷新の仕事を新人候補と進めていけるよう支援を」と右手を振り上げた。

 一方、自民は長野選挙区(改選数2)に安倍晋三元首相が。「ばらまきありきでは強い経済、強い財政になるわけがなく、菅直人首相の経済政策はからっぽの『空き缶』だ」とJR長野駅前で拳を振り上げた。隣では自民新人が手を振り、安倍さんは「この若武者を、どうか皆さんの力で国会に送って」とアピールした。

 共産は志位和夫委員長が長野入り。JR長野駅前では冒頭、選挙カーの上に並んだ共産新人を指し「弱い立場の方たちの気持ちが分かる強い政治家だ。どうか国会に押し上げ、私と一緒に働かせてほしい」。消費税増税を批判し、米軍普天間飛行場移設問題でも「引っ越し先は米国が自分で探すのが当たり前だ」。最後は候補者とともに両手を上げて支持を呼び掛けた。

7386チバQ:2010/07/10(土) 00:47:17
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/saninsen10/chu/CK2010070702000220.html
心は来春の統一選 地方議員、応援の裏に思惑
2010年7月7日

 終盤戦を迎えた参院選。来春の統一地方選を控えた県議や市議らには、自らの選挙をにらんでさまざまな思惑が交錯する。「次は自分の番」と必死で応援に走る議員、「党の公認など必要ない」と無関心を決め込む議員と、地域ごとに温度差が激しい。ただ、共通する思いは一つ。「参院選より自分の選挙が大事」−。

 民主が2議席独占を狙い、自民は議席死守が絶対目標の岐阜選挙区。だが岐阜市の自民市議24人は、公示後も事務所詰めの当番日に義理で顔を出すくらいで、当事者意識は希薄だ。

 低調なムードを見かねて、長年の自民支援者でつくる地元有志の会が、参院選への貢献を求める決議を出す事態に。努力しない場合は統一地方選で公認しないよう党支部に働き掛ける考えを示したが、一部の市議からは「理念も戦略もない自民に魅力はない。公認なんていらない」と反発する声も上がる。

 みんなと民主が3議席目を激しく争う愛知選挙区。民主の名古屋市議は「みんなの党が通れば、党勢拡大を目指して市議選にも候補者を立ててくる」と警戒する。

 ただでさえ同市議選は、河村たかし市長の議会解散請求(リコール)で2月に早まる可能性がある。それだけに、みんなの党参戦という波乱の芽は摘んでおきたいのが本音。「民主が2議席を取れば勢いが出る。その流れを市議選につなげるのがベスト」。通常なら衆院選より熱がこもらない参院選だが、今回ばかりは「力を入れざるを得ない」。

 一方、愛知県春日井市の選挙対策委員長を務める自民市議は「『国政は国政、地方は地方』と割り切っている議員が多く、積極的に動いてくれない」とこぼす。多くの市議は「国の選挙で汗を流してもうまみは少ない」と消極的で、ビラ配りなど最低限の協力にとどまっている。

 三重選挙区の民主陣営は、労組票を握る連合幹部が、県議会の最大会派で民主系の「新政みえ」の県議らに「半年後はあなたたちの番」とハッパを掛ける。ある県議は「自分の選挙を戦っているようなもの」と必死に支持者固めに走る。

7387チバQ:2010/07/10(土) 00:48:24
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/saninsen10/aichi/CK2010070902000197.html
時を駆ける候補 2新人密着
2010年7月9日

 11日投開票の参院選はいよいよ最終盤。最後の追い込みに気合を入れる陣営もあれば、終盤情勢報道で優位を伝えられ、引き締めに余念がない陣営も。候補たちは猛暑の中、残り少ない運動期間を全力で駆ける。7人が激戦を繰り広げる愛知選挙区(改選数3)の自民新人と民主新人の男性2候補に密着取材した。

◆自民候補 5分で食事、地域くまなく
 おかずをご飯の上にかけ、かき込む。平らげるまで5分強。自民新人はすっかり早食いになった。

 8日は名古屋市内で街宣。自民市議の事務所を借りての昼食は、中華弁当。時にファストフードのハンバーガー、時にコンビニ弁当だが、今はとにかく時間が惜しい。

 終盤を迎え、組織や団体回りから街頭演説中心に切り替えた。都心に限らず、奥三河の山村から知多半島の離島まで。地元市議の案内でくまなく回る。

 7日の岡崎市。一昨年の豪雨被害を引き合いに、民主批判が熱を帯びた。「川のはんらんでご婦人が亡くなられた。川も道も整備が必要。『コンクリートから人へ』で皆さんの生活が守れますか」

 聴衆はまばら。老夫婦を見つけ、駆け寄る。老婦人は逆にその手を握り返し「わしら年寄りを助けてください」。あまりに真剣なまなざしに、候補はしばし言葉を失う。

 「もっと人がいる所を回れと助言してくれる人もいる。でも、地域の人の声を聞いてなんぼだから。これが伝統的な自民の良さ」

 本紙調査では上位を維持するが「まだまだ3位のつもりでやってます」。シャツとともにブルーでそろえた必勝のねじり鉢巻き同様、気は緩めない。

◆民主 着替え惜しむ、路地を網羅
 「着替える時間もなくてごめんなさい」

 7日昼、名古屋市中区の大須商店街で催された「七夕ゆかた大作戦」に参加した民主新人。女性議員らに囲まれてのあいさつで、自分だけ浴衣姿でないことを律義にわびた。

 商店の奥まで入って握手を求める。「民主でなければ改革は進みません」。続いて「消費税を上げるなんて言っていません。論議をしましょうと言っているんです」。菅直人首相の「10%発言」で一転、民主に逆風になった争点で反論する。

 汗だくになりながら、町工場や商店が並ぶ細い路地に入り込み、高層の市営住宅やショッピングセンター前でのつじ立ちを繰り返した。蒸し暑い平日の午前。人の姿はほとんどない。ベランダに向かって手を振り、すし店やたばこ屋から出てきたお年寄りを見つけては、車から降りて握手を交わす。

 労組などの組織票をバックに有利との声も。だが、応援議員から「もう大丈夫という雰囲気が危ない」と油断を戒める声。本人も「この数日で決まる」と表情を引き締める。

 候補は「小泉さんの政治で多くの人たちの生活が疲弊した。利権にまみれた自民政治に時計の針を戻すわけにはいかない」と声を張り上げた。

7388チバQ:2010/07/10(土) 00:49:07
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/saninsen10/mie/CK2010070902000231.html
公明票の行方に注目
2010年7月9日

 参院選三重選挙区で特定候補に縛りを掛けない自主投票の方針を決めた公明党の11万〜13万と言われる支持票の行方が注目される。自民党との組織を挙げた協力関係は政権交代で影を潜め、自民議員らは自分たちの選挙に影響するため公明票のつなぎ留めに躍起だが、実際は自民以外の候補にも流れそうだ。

 津市内で3日あった公明の比例候補の応援集会で350人の後援会員が集まる中、ある自民県議は同級生ら10人を誘って参加。演説はしなかったが、「選挙区は自民、比例は公明に投票するよう頼んだ」と明かした。

 3年前の前回参院選で公明の推薦を受けた自民新人・小野崎耕平さん(40)は、今回は推薦などの協力を依頼しなかった。だが、来春の統一地方選を控える複数の自民県議は「関係を維持しなければ自分の選挙に響く」と、水面下で公明との協力に動く。自民党県連の水谷隆幹事長は「公明は民主政権を批判しており、民主には流れない。6〜7割は固めたい」と話す。

 公明党県本部は「自公政権の流れを尊重する」として、議員や支持者が自民に協力することは妨げない立場。公示前に小野崎さんの決起大会であいさつした公明県議がいる一方で、北勢地域の公明市議は「支持者に任せている。比例が厳しく、選挙区の話をする余裕はない」。協力度合いには地域差もある。

 中日新聞社が4、5日に実施した電話世論調査で、公明支持層のうち選挙区で小野崎さんに投票すると回答した人は5割ほど。一部は民主やみんなの党の候補に入れると答えており、自民陣営の思惑通りに事が運ばない様子もうかがえる。

 (参院選三重取材班)

7389チバQ:2010/07/10(土) 00:50:14
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/saninsen10/fukui/CK2010070902000241.html
比例集票目指し熱い戦い
2010年7月9日

 11日投開票の参院選は終盤戦に入り、福井選挙区(改選数1)の3候補の舌戦は激しさを増している。民主、自民の大接戦に注目が集まる中、他の主な政党も比例代表の集票を目指して、県内で熱い戦いを展開中だ。

 ■公明党

 公明党県本部は関西を地盤とする現職の浮島智子さんを支援。県内では過去最高だった2004年参院選の4万5070票を上回る得票が目標だ。

 ただ、選挙カーは近隣の5府県と持ち回りのため、公示後に県内入りしたのは2日間だけ。連立与党を組んでいた自民との選挙協力も白紙となり、街頭や集会でアピールできる機会は少ない。県本部の石橋壮一郎代表は「党員らの個人的なつながりで地道に支持を訴えていく」と話す。

 ■共産党

 「消費増税が争点となった今、反対の流れをつくった政党として最後のてこ入れを図る」。共産党県委員会の南秀一委員長は消費増税反対の機運に期待をかける。

 昨年の衆院選の比例得票数は約1万9500票。07年の前回参院選より2000票以上増えた。今回の目標は3万2000票だ。「増税反対の意思が共産への投票に結びつけば」と南委員長。8日に福井市で演説した穀田恵二党国対委員長も増税反対を前面に出した。

 ■社民党

 昨年の衆院選を上回る1万2000票を目標に据える。沖縄普天間飛行場移設問題で連立離脱したが、社民党県連合の若山樹義代表は「『筋を通した』と党の姿勢を支持する声が多く聞かれる」と集票に期待をかける。

 ただ、野党になってアピールできる機会は減った。公示後、選挙カーで街宣活動したのも2日間だけ。若山代表は「2大政党だけの選挙ではない」と強調し、「党員一人一人の頑張りで最後まで戦い抜く」と意気込む。

 ■国民新党

 民主と連立政権を組む国民新党。選挙区で推薦する民主候補の演説や集会で自党のチラシなども配っている。菅直人首相や閣僚らが続々と応援に入り、国民新党県支部の小森吉晴支部長は「多くの人が集まるからPR効果は大きい」と党勢拡大への期待を語る。

 郵政関係団体の支援も受け、昨年の衆院選で得た1万5000票の上積みを目指す。小森支部長は「郵政改革を実現するために、与党の過半数が何としても必要」と力を込める。

 (参院選取材班)

7390チバQ:2010/07/10(土) 00:52:29
>>3768>>6674>>6950ほか
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/saninsen10/fukui/CK2010070702000196.html
予算か義理か悩む首長
2010年7月7日

民主候補の出陣式に出席した町長ら。政権交代で難しい選択を迫られている=大野市で


 予算、義理、保身−。民主党への政権交代で各自治体の長は、参院選でどう立ち振る舞うか、悩んでいる。マイクを握るか、顔見せにとどめるか…。結果次第では、自身の立場も危うくなりかねない。

 越前市の奈良俊幸市長は公示翌日、民主候補の集会でマイクを握ると、旧知の枝野幸男民主幹事長から声を掛けられた。「ようやく、堂々と思いを国政選挙で出せるようになってうれしい」。市長は県議時代に民主県連で要職を務めていた。

 市長は6月30日の集会で、民主候補について「国民のために活躍するのを期待する」と踏み込んだ。ただ、取材には「個人的にお世話になった方のためなら、マイクを持つ。自民党でも同じ。応援ではない」と言葉を濁した。

 県内の政治状況は変わった。「18年間、力いっぱい仕事した。なぜ、誰も首長さんは来てくれない」。党や政府の要職も務めた自民候補は、出陣式でいら立ちを隠さなかった。従来ならずらりと並ぶ市町長の姿は一人しかなかった。

 出席した大野市の岡田高大市長は選挙戦を通じ、自民候補が地域の予算獲得で果たした実績を強調。逆に民主支援を決めた越前町の関敬信町長は、現在の政権与党とつながり、予算を確保する意義を重視する。2人のように態度鮮明な例は少ない。

 民主候補の出陣式には町長4人が駆け付け、関町長以外の3人は自民比例候補の式にも顔を出した。県内全域で行われる候補者や応援弁士の街頭演説で、マイクは握らずに顔見せだけはしておく姿も複数見られる。

 来年4月の3選出馬がうわさされる西川一誠知事も、立ち位置が注目される一人だ。2日に菅直人首相、谷垣禎一自民党総裁が来県した際には、旭信昭副知事がいずれの会場にも姿を見せた。

 西川知事は前回参院選で、当時の安倍晋三首相とともに街宣車に上がってマイクを握り、民主側から反発を受けた経緯もある。ある陣営幹部は「知事の後援会関係者と接触したが、慎重だ。動きそうにない」と漏らした。

 (参院選取材班)

7391チバQ:2010/07/10(土) 00:55:09
http://sankei.jp.msn.com/region/chubu/shizuoka/100708/szk1007080239001-n1.htm
【2010参院選】終盤情勢(上)ちらつく「小沢氏の影」 静岡
2010.7.8 02:38
 参院選まであと4日。静岡選挙区は届け出順に、みんなの党新人の河合純一(35)▽共産党新人の渡辺浩美(49)▽幸福実現党新人の中野雄太(36)▽自民党新人の岩井茂樹(42)▽民主党新人の中本奈緒子(31)▽民主党現職の藤本祐司(53)−の6氏が立候補し、激戦区として全国的にも注目を集める。新内閣誕生の熱気が冷め、消費税問題が争点として急浮上する中、各候補の主張を聞き、終盤の情勢を探った。

 「つかみどころのない方たちですからねえ…」。藤本祐司の選対関係者は河合純一、中本奈緒子の2人をこう表現し、警戒心をあらわにした。「民主対自民」という従来の構図なら、岩井茂樹の動向さえ気にすればよかったのだろうが、今回、藤本はみんなの党の河合や同じ民主党の中本をにらみながらの戦いを強いられている。

 民主党からは「候補を絞って1議席維持」を至上命令とする民主県連や連合静岡が推す藤本に加え、「2人区には2人擁立」という民主党前幹事長、小沢一郎の方針を体現する中本が出馬。このため、自民党と民主党が議席を分けてきた静岡選挙区で、今回は“民主共倒れ”の可能性がささやかれた。しかし、菅直人政権誕生と小沢の幹事長辞職によって“小沢人事”で擁立された中本への支援が途絶え、中本は失速した。

 もっとも、世論調査などで優勢が伝えられる藤本にしても、「政治家としての実務能力は高いが、地味で華がない。有権者へのアピールがうまくない」との評価がつきまとう。民主県連幹部も「唯一の現職とはいえ、前回もぎりぎりの当選。強固な地盤を持つわけではないし楽観できない」と引き締めに躍起だ。

 そんな中、藤本陣営では河合について「藤本と競合するよりも、岩井さんの票を奪ってくれるのではないか」と期待する。一方で、「個人的な人気が高いし党に勢いがある。どのくらい票を伸ばすのか全く読めない」と強く警戒している。その上、中本に対しても「同情票が集まるだろうし、態度を決めかねている若者にアピールする」と注意を怠らない。そこにちらつくのは、小沢の影だ。

 5日、小沢は中本の事務所を突然訪問した。だが、藤本の事務所には姿を見せなかった。中本のスタッフは「オーラのある人でした。モチベーションが上がりますよね」と感激した様子。かたや、藤本の選対幹部は「小沢さんの影響といわれても…スタッフを激励しただけでしょう」と静観を装いつつ、「小沢さんの関係者が中本を頼むと言って地元の県議や市議を回っているらしい」と影響力を感じている。

 藤本の選対本部長でもある牧野聖修・民主党県連会長は「そりゃあ、岩井の組織力が一番の驚異だよ」と「民主と自民」の対立軸を強調するが、それがかえって「みんなの党の河合」や「小沢人事の中本」への警戒心を際だたせている。

 中本は「頑張るだけです」と、車1台と数人のスタッフという陣容でこまめに街頭演説を繰り返す毎日。女性票や無党派層の取り込みを図り、「女性が輝ける社会、未来を担う子供を育てる社会をつくります」と訴えるものの、自身の体験以外の提言はほとんどなく、政策の広がりは乏しい。争点の一つとなった消費税についても沈黙したまま。有権者から「消費税はどうなっているの。日用品の税金が上がると困るのよね」と厳しい声をかけられるなど、苦しい戦いが続いている。(敬称略)

7392チバQ:2010/07/10(土) 00:56:03
http://sankei.jp.msn.com/region/chubu/shizuoka/100709/szk1007090244000-n1.htm
【2010参院選】選挙情勢(下)「みんな」の風に戦々恐々 静岡
2010.7.9 02:43

 選挙戦の序盤は公明党票や自民党支持層の票を手堅くまとめ、盤石ともいわれた岩井茂樹。だが、第3極として存在感を増すみんなの党から出馬した河合純一の追撃で、民主党も含めた3つどもえの戦いが繰り広げられている。民主党現職の優勢が伝えられる一方、議席確保に向けて自民党とみんなの党がしのぎを削る構図となっているようだ。

 「岩井と河合は同じ保守系ということでイメージがかぶっている。保守層の票が流れてしまうこともあるかもしれない」

 岩井の陣営幹部は序盤に懸念された保守系同士の食い合いが現実化していることを示唆。序盤のリードが縮んでいる可能性に危機感を抱く。特に、無党派層の岩井支持者が河合に流れているとみられ、出馬に出遅れた河合の追い上げを許す要因ともなっている。

 ある選対幹部は「最初に決めた戦略で最後まで走り続けないと選挙は負け」と話す。「昨夏の衆院選で離れた保守層を奪還する」という序盤からの方針を堅持し続ける考えは変わらない。新たな支持者を得るのでなく、好感触を得た有権者に再び支持を訴え、漏れなく票を固める戦略だ。

 一方、快進撃が続く河合陣営は「あと一歩で当確ライン」と情勢を見極めており、党代表の渡辺喜美、幹事長の江田憲司が何度も来県して、てこ入れするなど、終盤で追い込みの動きを強めている。

 有権者からは「人の3倍、5倍の努力をして全盲のハンディを克服してきたことは理屈抜きにすごい」(藤枝市の66歳男性)との声も上がっており、注目度は高まっている。

 ただ、懸念もある。他政党と違い「金も看板も地盤もない」(渡辺喜美代表)ことから組織票が見込めないことだ。終盤戦となった現在も「支持されているであろう無党派層に向けて政策をアピールする」という疑心暗鬼の選挙戦となっていることは否めない。

 河合自身は「なかなか大変。あきらめたら終わりなので最後まで頑張りたい」と苦戦していることを吐露している。

 自民陣営も「河合さん個人の力がまず強い」と認めながらも、「ただ、逆に言うとみんなの党にはそれしかない」ときっぱり。組織の強みを生かせば、猛追は許しても抜かれることはまずないとみている。

 勝敗を左右するのは県内で比例27万票の獲得を目指す公明党の動向ともいわれる。同党は「自主投票」として事実上の岩井支援の方針を決めているが、雪崩を打って別の候補にまとまった票が流れれば、たちまち形勢は逆転しかねない。

 このほか、渡辺浩美は共産党支持層の7割程度を固めたが、民主、自民の2大政党の不支持者はみんなの党に流れ、苦戦しているとみられる。中野雄太も劣勢を強いられているようだ。

 「すべての選挙で最も“風”に左右されやすい」といわれる参院選。産経新聞社の終盤情勢調査で「投票先を決めていない」と答えた約2割の動向が鍵を握る。(敬称略)

7393チバQ:2010/07/10(土) 00:57:54
http://sankei.jp.msn.com/politics/election/100708/elc1007082237006-n1.htm
【参院選】“戦場”となる自衛隊 元空自が地上戦、元陸自は空中戦 (1/2ページ)
2010.7.8 22:35

 全国で25万票とも言われる自衛隊票が、参院選の“激戦場”となっている。自民が比例で元航空自衛官を擁立したのに対抗して、民主も比例で元陸上自衛官を擁立した。自民候補(元空自)が組織を固める“地上戦”、民主候補(元陸自)は浮動票を狙う“空中戦”を展開。現役時代と正反対の戦術で票を奪い合っている。

 「鳩山政権崩壊の大きな原因は普天間問題。これ以上の日米同盟の弱体化を防がなければならない」。自民公認で元一等空尉の宇都(うと)隆史氏(35)は、自主憲法制定など保守色を前面に支持を訴える。

 宇都陣営の選挙戦は、徹底した組織選挙だ。3年前の参院選で自民党で当選した、イラク復興支援の「ヒゲの隊長」こと佐藤正久氏の後援会が支持基盤となっているほか、全国のOB組織や父兄会など8割の支持も得た。支持者名簿をもとに、電話などで最後のお願いに必死だ。

 一方の、民主公認で元陸将補の矢野義昭氏(60)は「与党でないと防衛政策を実現できない。普天間の迷走を繰り返してはならず、今こそ与党に私のような防衛政策の専門家が必要だ」と声をからす。陣営では「自衛隊OBに公認を与えたということは、民主党はかつての社会党ではなく、現実路線に舵を切ったということ」とも。

 公示前には矢野氏自らがインターネット上のブログで支持を訴え。公示後は、全国の基地や官舎周辺でマイクを握るなど、隊内の浮動票の掘り起こしに心血を注いでいる。

 自衛官OBの参院議員は戦後長い間、自民党から擁立されてきた。しかし、平成5年の小沢一郎氏の自民離党で変化が起こった。当時のOB議員2人も離党し、小沢氏と行動をともにしたため、自衛隊票は自民支持であるにもかかわらず、OB議員は他党に所属するという“ねじれ”状態が続いてきた。

 その後、3年前の参院選で、佐藤氏が25万票余りを獲得したことで、ねじれは解消されていた。

 今回は、自民の宇都氏の出馬表明が昨年11月。民主は対抗馬として今年3月に矢野氏の擁立を決めた経緯があるだけに、「民主党の選挙を仕切っていた小沢氏によって、組織がかき回された」という困惑も。

 ある現役幹部は「せっかく3年前に自衛隊票が一本化されたのに。自民にせよ、民主にせよ、うまくやれば2人のOBを通せるぐらいの力はあるのだが…」と、激戦の末の共倒れさえ懸念している。

7394チバQ:2010/07/10(土) 00:59:12
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/2010/news2/20100708-OYT1T00396.htm?from=os4
タスキに「候補の妻」…頑張ってマス


「候補の妻」と書かれたタスキをかけ、有権者にチラシを渡す候補者の妻(7日、千葉県内で) 参院選千葉選挙区(改選定数3)の各候補者の陣営は、11日の投票に向けて追い込みに必死になっている。選挙ポスターを候補者名や政党名の目立つものに張り替えたり、候補の妻も街頭でチラシを配って懸命さをアピールしたりと様々だが、同じ党の候補者同士で演説場所を取り合う場面も見られるなど、混戦模様の展開が熱い戦いに拍車をかけている。

 7日午前、船橋市中心部で、候補者が声を張り上げる選挙カーの傍らで、「候補の妻」と書かれたたすき姿の女性が、うちわ型のチラシなどを配って回った。たすきに目をやった男性の多くは、女性の手からチラシを取っていった。

 都市部で「内助の功」を強調する選挙スタイルは、最近では珍しいが、陣営は「一生懸命やっている姿は共感も得られやすい。チラシを配ると受け取ってくれる人も増える」と効果を期待する。

 女性候補の陣営では2日から、公営掲示板の選挙ポスターの張り替えを始めた。候補者の笑顔を前面に押し出したものから、政党名と名前を強調し、顔写真は前のポスターよりもかなり小さめに。陣営は「党名と名前を一致させ、知名度の浸透を図る」と狙いを語る。ただ、人手の問題などもあり、「全部は張り替えられない」と2種類が混在する形だ。

 終盤は都市部の無党派層などに支持を訴えるため、主戦場は千葉や船橋、市川などの京葉地域、松戸などの東葛方面で遊説する候補者が多い。

 こうした中、ある党の2人の候補者の間で6日朝、駅頭演説の場所が重なったため、一方が演説できないトラブルがあった。「駅に着いたら相手ののぼりが立っていた」「違う駅でやると聞いていたのでびっくりした」と“調整ミス”の可能性が高いが、陣営幹部は「身内でこんなことをしている場合ではない」。

 有力政党の多くは千葉を重点選挙区に位置付けており、連日のように党幹部や閣僚のほか、知名度の高い比例選候補を送り込み、選挙区候補のてこ入れを図っている。党幹部ら大物が駆け付け、街頭で舌戦を繰り広げる“空中戦”は最終盤まで続きそうだ。

(2010年7月8日11時30分 読売新聞)

7395チバQ:2010/07/10(土) 01:04:17
http://chubu.yomiuri.co.jp/tokushu/san_election/san_election100707_3.htm
参院選2010一覧

(岐阜)激戦ルポ(上)
大票田で訴え懸命 民主山下、無党派層狙い奔走 民主小見山
 参院選はいよいよ終盤を迎え、岐阜選挙区の候補者たちの舌戦も熱を帯びてきた。有権者の審判が下る11日に向け、最後の追い込みに入った主な候補者たちの動きを追った。(敬称略)

 6日昼前、民主現職の山下八洲夫が額の汗をぬぐいながら岐阜市神田町の選挙事務所に顔を出した。早朝にJR多治見駅で演説後、すぐに岐阜市に入り、支援企業や団体を回った。午後は再び多治見市に戻り、市内の企業、団体を訪問。夜、土岐市内で個人演説会を開くまでに計15もの団体を回った。

 「時間がある限り、岐阜地区の企業、団体を回っている。岐阜地域に眠っている票を掘り起こさなければならない」。山下は張りつめた表情を隠さなかった。

 中津川市を地盤に衆、参院で当選を重ねてきた山下は、東濃、中濃、飛騨地区では抜群の知名度と後援会などの支援網を誇る。旧社会党出身で労組の支援も厚いうえ、今回の選挙では与党の現職として、従来は自民党支持だった団体の多くからも推薦を取り付けた。

 問題は、岐阜、各務原市などを中心とする大票田の岐阜地区。岐阜市を地盤とする2人の民主党衆院議員は、新人の小見山幸治を応援している。2人や岐阜地区の地方議員票をあてには出来ない。

 陣営の行動予定表には「団体対応」の文字が目立ってきている。新たに推薦を得た企業、団体を足場にした岐阜地区の票の掘り起こしが選挙戦終盤の課題だ。



 山下が選対に戻った少し後、民主新人の小見山幸治が、比例選に立候補した新人の谷亮子(34)とともに岐阜市・柳ヶ瀬のアーケードに姿を現した。一斉に携帯電話のカメラを向け、歓声を上げる若者や買い物客。有名人と街頭に立ち、無党派層の獲得を狙う作戦だ。

 小見山は、岐阜市を地盤とする2人の衆院議員の応援を受けるほか、自民党を離党し、参院議員を引退する松田岩夫(73)の地盤も受け継ぐ。松田の縁もあり、自民党の支援企業や団体からも推薦を得てはいる。

 ただ、推薦数自体は山下や自民新人の渡辺猛之に及ばない。連合岐阜票の割り当ても、山下の6割に対し4割。無党派層の獲得は不可欠で、終盤戦に向けて街頭演説の回数を増やしたほか、4日の日曜日には自転車で市中心部を走り回り、有権者らに手を振った。

 5人の候補者の中では唯一の岐阜市出身。柳ヶ瀬の演説でも、地元・県岐阜商OBであることを強調し、「柳ヶ瀬が元気になれば、岐阜市も元気になる」と声を枯らすと、大きな拍手が起こった。

 6日に市内でこなした街頭演説は計10か所。「次第に手応えが出てきた。全力で走りきるしかない」と表情を引き締めた。



(2010年7月7日 読売新聞)

7396チバQ:2010/07/10(土) 01:05:35
http://chubu.yomiuri.co.jp/tokushu/san_election/san_election100707_2.htm
参院選2010一覧

(愛知)激戦ルポ(上)
地元重視の姿勢強調 自民藤川、街頭での訴えに力点 民主斎藤

 戦後3番目に多い5人の女性候補が立候補、激戦となっている参院選愛知選挙区(改選数3)。男性候補は2人と少数派だが、トップ当選を争うライバルでもある。



 「こんなにたくさん物を作り、税金を納めてきた愛知がなぜ、あれもこれも奪い取られるのか」。春日井市で5日午後に開かれた個人演説会。自民党新人の藤川政人(49)の声に力が入った。県議時代に政策通で知られた藤川は、この選挙戦でも県営名古屋空港の日本航空撤退問題や名古屋港の国際コンテナ戦略港湾の選定など県政の課題を積極的に取り上げ、地元重視の姿勢を強調してきた。

 支持団体の自民離れが懸念される中、藤川の演説会では、農協など有力団体の幹部や公明党の地方議員らが激励に駆けつける場面がある。公明議員の側にも、比例候補への協力を求めたい思いがあるのは言うまでもない。

 藤川はしばしば来年の知事選に触れ、「必死にやらなければ、来年は民主党の知事が誕生する。国から地方まで民主一色になる」と危機感をあおる。ある自民県議は「参院選の結果は、来春の統一地方選に間違いなく影響する。だから我々も必死だ」と話す。

 選挙戦中盤、陣営は安倍晋三、麻生太郎の両元首相ら「大物」を相次いで投入した。県連会長の鈴木政二は「早めの勝負をかけた」という。野党転落で前回の約73万票より票が減ると、辛く見積もる陣営。だが、鈴木は「応援の声も出てきた。この調子で戦い抜く」と手応えを感じている。



 「一人でも多くの人に話を聞いてもらいたくて、何回街頭に立ったことか。日焼けしてポスターとは別人のようだけど、本人です」

 5日夕、民主党の斎藤嘉隆(47)はJR尾張一宮駅前の交差点で乗降客らに笑顔を見せた。公示後は集会場など屋内での活動を極力控え、「街頭での個人演説会」と称して通行人へのアピールに力を注ぐ。

 民主は斎藤ともう1人の2新人で2議席確保を目指す。最大の支持団体・連合愛知が傘下組織の7割を割り当てた斎藤の支援態勢は厚く、県連内には「斎藤が取り過ぎるのでは」との声も出るほどだ。だが、斎藤は「優位と言われても実感がない。情勢は急変することもあり、油断できない」と、活動の手を緩めない。選対本部長を務める前農相の赤松広隆も「遠慮はしない」と、一層の上積みを図る考えを強調する。

 一方で、陣営で選挙戦略を練る県議の高木浩司は、菅首相が言及した消費税増税に対する有権者の反応が気になって仕方ない。「消費税増税に不安を抱く有権者は多い。とにかく3位以内に入ればいい。トップ当選など考えていない」。最終盤に向け、陣営は引き締めに懸命だ。



 愛知選挙区の激戦も、いよいよラストスパート。決戦の日を目前に控えた候補の終盤の戦いぶりを3回にわたってリポートする。

(文中敬称略)



(2010年7月7日 読売新聞)

7397チバQ:2010/07/10(土) 01:06:34
http://chubu.yomiuri.co.jp/tokushu/san_election/san_election100708_2.htm
参院選2010一覧

(愛知)激戦ルポ(中)
窮状訴え売り込み 民主 安井、自ら冊子を配り汗 みんな 薬師寺

 母。豊富な知識と経験を持つスペシャリスト。公募候補――。参院選愛知選挙区の7候補の中で、多くの共通点を持つ2人の女性候補の議席争いが激しさを増している。



 「私も国の事業仕分けに加わりたいが、苦しい状況です」

 7日午前、豊橋市のショッピングセンター。買い物客らに握手を求める民主党新人の安井美沙子(44)が窮状を訴えた。名古屋の繁華街に移動して街頭演説をこなすと、再び豊橋に戻り、夜遅くまで駅前に立った。今週初めから続けている「お帰りなさい運動」。少しでも顔と名前を売り込もうと頭を下げる。

 「2人の子を持つ肝っ玉母さん」として、食と農の安全・安心などを訴える。労組の支援が厚いもう1人の民主新人と異なり、無党派層の支持に期待するが、陣営は「まだ浸透していない」と危機感を募らせる。

 閣僚や著名な議員らも連日のように応援に訪れる。4日には前首相の鳩山由紀夫が名古屋駅前などで「ギリギリの戦い」と訴え、7日も行政刷新相の蓮舫が街頭で声を振り絞った。

 党前幹事長の小沢一郎が幹事長当時に自ら愛知に送り込んだ。2日に名古屋入りした小沢は、真っ先に安井事務所に立ち寄り、スタッフを激励。5日には田原市のJA愛知みなみを訪問し、組合長の伊藤欣夫に安井への支援を求めた。

 “王国”愛知での2議席確保は「絶対条件」。選対本部長の内閣府副大臣・大塚耕平は「どんな手を使ってでも勝つ」と息巻く。戦いは、政権与党の意地をかけた総力戦の様相だ。



 6日午後、名古屋・栄の交差点で選挙カーを降りたみんなの党新人の薬師寺道代(46)は、スタッフに交じって演説の準備を始め、党の公約をまとめた冊子を通行人に配り歩いた。「人を出してくれる組織もないし、金もない。でも、こういう部分から変えないと、政治も変わっていかない」と、流れる汗も意に介さない。

 街頭が今も活動の中心。「費用が払えず、満足な医療・介護が受けられない人が多いのに、増税などあり得ない」「将来にツケを回すバラマキは許さない」。医師、3人の子を持つ母の立場で、子ども手当など民主党の政策、消費税増税への批判に力を込める。中盤以降は、「最大の争点は、消費税増税を許すかどうかだ」と強調している。

 同党は愛知を「最重点区」と位置づけ、公示後、代表の渡辺喜美らが相次いで応援に駆けつけている。

 幹事長の江田憲司は、4日に続いて6日にも名古屋入りし、「小沢さんが立てた候補か、しがらみがなく真の改革を断行できる薬師寺か」と、民主党への対抗心をあらわにした。

 5日に名古屋駅前などでマイクを握った渡辺は、演説後の取材に「取れる可能性があるから、何回も足を運ぶ」と、議席獲得に執念を見せた。傍らでその言葉を聞いた薬師寺は、表情を引き締め、「まだまだ。これからが本番」と自分に言い聞かせるように語った。

(文中敬称略)



(2010年7月8日 読売新聞)

7398チバQ:2010/07/10(土) 01:07:27
http://chubu.yomiuri.co.jp/tokushu/san_election/san_election100709_2.htm
参院選2010一覧

(愛知)激戦ルポ(下)
議席の回復へ手応え 共産 本村、主婦層を狙い辻立ち 社民 青山

 愛知選挙区では、消費税10%増税論議に加え、雇用や米軍普天間飛行場移設問題などを巡る舌戦も熱を帯びている。他党や他候補との違いを強調しながら、有権者に声を届かせようと懸命だ。



 8日、共産党新人の本村伸子(37)は、公示後3回目の名古屋入りとなる党書記局長の市田忠義とともに栄の街頭に立ち、かすれた声を振り絞った。「正社員が当たり前の社会をつくる。税金の無駄遣いで環境を壊す設楽ダムや徳山ダム導水路の建設をやめさせる。米軍普天間飛行場は無条件撤去。この三つを国会で実現したい」

 1998年の参院選で初当選した元参院議員・八田ひろ子以来の議席回復を目指す。八田が在任中の6年間、秘書として国会で過ごした本村にとって、失った愛知の議席回復は悲願だ。

 同党が「最大の争点」と位置付ける消費税問題では「国民の暮らしを無視したもので、絶対に許すことができない。増税勢力の人たちに、この愛知の3議席を独占させるわけにはいかない」と、マイクを持つ手に力を込める。

 演説を終え、聴衆に駆け寄ると、「頑張って」の声とともに次々に握手を求める手が伸びた。「多くの人に応援してもらっていることが何よりもうれしい」と語る本村。その手を握りしめながら、日々、期待が高まっていることを感じるという。



 「立派なキャリアも肩書もないが、団塊世代の主婦代表となり、生活者の声を国政に届けたい」。8日、西三河地域を回った社民党新人の青山光子(62)は、4人の孫を持つおばあちゃん候補だ。「命を大切にする政治」を掲げ、待機児童の解消など子育て支援の充実を訴えるほか、連立政権から離脱するきっかけにもなった普天間飛行場移設問題では「県外、国外移設」を強く主張している。

 団地やスーパーマーケットで車を止めては、辻立ちを繰り返す。主なターゲットは、同世代の主婦層だ。5日には、前国土交通副大臣の辻元清美を伴って名古屋市中区の商店街を練り歩き、辻元目当てに駆け寄る買い物客らに「青山もよろしくね」と手を差し出し、小さな子の手を取って話しかけるなど、知名度アップに余念がない。

 選挙戦終盤には、与党批判の矛先を消費税10%増税の問題に集中。党県連幹事長の右田和彦は「非正規労働者など生活に困っている人たちの共感を得ている。特に消費税の話題は反響が大きい」と、支持拡大に手応えを感じている。



 諸派新人の中根裕美(36)は保育士の経験から、託児所を設置した企業に対する減税措置、女性が子育て後もキャリアを維持できる仕組みの構築などを掲げ、街頭活動や個人演説会を精力的にこなす。6日には、幸福実現党党首の石川悦男も応援に駆け付け、名古屋市で開いた個人演説会で団結を誓った。

(文中敬称略)

(この連載は三戸慶太、磯野大悟、上村香代が担当しました)



(2010年7月9日 読売新聞)

7399チバQ:2010/07/10(土) 01:08:16
http://chubu.yomiuri.co.jp/tokushu/san_election/san_election100708_3.htm
(岐阜)激戦ルポ(下)
知名度アップに必死 自民 渡辺、「違い」強調し手応え 共産 鈴木

 「民主政権の10か月間はひどすぎるが、『民主に落胆したので、しぶしぶ自民』では意味がない。自民も改革が必要だ」

 7日昼。自民新人の渡辺猛之が池田町役場前で声を張り上げると、集まった支持者らから拍手が起こった。

 野党として初めて国政選挙に臨む党県連が、初の公募で候補者に選んだ。若さと県議15年の実績を誇るが、加茂郡選出だけに岐阜市など都市部での知名度は不足している。

 このため県連は、県内35の党支部を拠点に自民県議30人らが地方組織を動員したり、推薦をもらった約200の業界団体の一部を選挙事務所に集めて支援を呼びかけたりする組織選挙を仕掛ける。

 だが、県連幹事長で選対委員長も務める猫田孝は「民主と両にらみの業界団体もあり、団体票の行方は不透明。最後の最後まで、新たな票の掘り起こしが必要だ」と危機感を募らせる。

 今月に入り、陣営は街頭演説の回数を増やし、党総裁の谷垣禎一ら党幹部を招いて名鉄岐阜駅前で演説するなど、知名度アップと無党派層への支持拡大に必死だ。渡辺も「有権者の反応はよくなってきたが、最後まで手を抜けない」と厳しい表情を崩していない。



 共産新人の鈴木正典は7日、岐阜市内の幹線道路沿いで街頭演説に臨んだ。ワゴン車の屋根に登り、首相の菅直人が言及した消費税増税について「国民の暮らしが苦しくなるのは明らかだ。こんなことは許されない」とマイクを握りしめて訴えた。七夕にちなみ、車の傍らには党を支持する若い女性2人が、ゆかた姿で通行人に手を振っていた。

 昨年の衆院選に続く国政への挑戦になる。昨秋の出馬表明以来、機会あるごとに民主、自民との違いを強調してきた。特に参院選公示直前に首相が消費税増税に触れて以来、党の存在感は増すばかりと鈴木はいう。「終盤になり、手を振ってくれる人が多くなっている。消費税増税に共産党が一貫して反対しているからだと思う」と手応えを感じている様子だ。

 党県委員会委員長の松岡清も「首相自ら、自民党と変わらない消費税率を述べ、民主と自民が大差ないことを露呈した。増税発言は共産への追い風になった」と話し、批判票の取り込みを目指す。

 鈴木は今後、大票田の岐阜市、大垣市を中心に最後の追い込みに入る。8日には、党書記局長の市田忠義も岐阜入りして、てこ入れする予定だ。

(敬称略)



(2010年7月8日 読売新聞)

7400チバQ:2010/07/10(土) 01:10:14
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100706ddm005010054000c.html
さまよう組織票:’10参院選/上 「民・みん連携」警戒
 ◇弱体化、かすむ改革法案−−郵政団体
 ◇「公務員たたき」一直線−−自治労
 「比例代表は長谷川憲正先生の名前をお書きいただきたい」

 参院選公示直後の6月25日、川崎市のJR川崎駅西口。民主党の小沢一郎前幹事長の側近、樋高剛衆院議員はマイクを握ると、国民新党現職の長谷川氏への支持を呼びかけた。小沢氏に近い民主党神奈川県連代表の笠浩史衆院議員も「県連として長谷川先生を応援する」と宣言。司会の野口昇・横浜西部郵便局長会長が「選挙区は民主党をお願いします」とエールを返した。

 かつて、自公連立政権時代に、自民党が「比例は公明」と連呼した姿と重なる。

 05年の郵政解散で自民党を離党した議員らで作る国民新党は、郵政改革法案の早期成立を最優先課題に掲げる。全国郵便局長会(全特、約2万人)と政治団体、郵政政策研究会(郵政研、約5万人)が有力支持団体だ。

 ただ、自民党時代に参院比例の指定席を維持してきた郵政組織も、07年には候補擁立さえできない事態となるなど、組織力の低下は否めない。郵政研の三枝和洋専務理事は「周りから評価される数字を積み上げることで、選挙後に影響力を発揮できる。選挙は力を見せつける場だ」と強調するが、国民新党は今回、比例で1議席に届くか微妙だ。

 そんななか、民主党の枝野幸男幹事長が6月27日、みんなの党について「行政改革などかなりの部分、一致している。政策的判断としては一緒にやっていただけると思う」と発言、参院選後の連携の可能性を示唆した。

 郵政改革法案を「官の肥大化」と批判するみんなの党は、国民新党とは水と油の関係。国民新党の下地幹郎幹事長は翌28日、「みんなの党が郵政改革法案に賛成でないのは確かだ」と不快感をあらわにした。みんなの党の渡辺喜美代表も「まず官公労と手を切ってから顔を洗って出直せ。みんなの党の票引っぱがし作戦。悪質な選挙妨害だ」と批判した。

 しかし、民主党と国民新党の連立与党で過半数が確保できなければ、連立の組み替えが現実味を帯び、先の通常国会で廃案になった郵政改革法案の参院選後の成立は不透明さを増す。毎日新聞の中盤情勢調査では、みんなの党が選挙区、比例で計10議席をうかがう勢いで、郵政組織の危機感は募る。

 民主党は参院選直前まで、小沢氏が国民新党との選挙協力を一手に引き受けてきた。5月10日には国民新党の亀井静香代表と会談し両党の合併を提案。この時は亀井氏が断ったが、緊密な関係は維持してきた。「郵政民営化の見直しで合意したのは小沢さん。彼は筋を通す」(郵政研幹部)と信頼の厚かった小沢氏が幹事長職から去り、郵政関係者からは「民主党は郵政が分かっていない人が多い」と不安の声が上がる。

 「民・みん」の連携を警戒するのは、民主党の支持母体となっている自治労など官公労も同じだ。「国家公務員を10万人削減」「公務員給与2割カット、ボーナス3割カット」「地方公務員も民間並みの給与水準、リストラを実施できる制度に」−−。みんなの党が掲げる政策には、受け入れ困難な内容がずらりと並ぶ。ある自治労幹部は「公務員たたきのみんなの党とだけは組みたくない」と打ち明ける。

 民主党は、参院選比例代表に11人の労組組織内候補を擁立した。民主党にとって、労組は集票マシンであることに変わりはないが、自民党を支持してきた業界団体にも民主党寄りの動きが顕在化するなか、労組も多くの業界団体の一つへと、政治力を低下させていく可能性は否めない。

    ◇

 選挙後もにらみながら、存在意義をかけた対応に追われる組織票の動きを探った。【葛西大博、吉永康朗】

7401チバQ:2010/07/10(土) 01:12:09
新宗連は今回、参院比例で過去最多の3人の民主党候補を支援している。04年も支援した白真勲(はくしんくん)、藤末健三両氏に続く3人目が、喜納氏だった。
神社本庁は比例で、自民現職の山谷えり子氏を支援する。
日蓮宗が佐藤ゆかり氏、天台宗が片山さつき氏(いずれも自民、元衆院議員)を支援している。
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100707ddm005010087000c.html
さまよう組織票:’10参院選/中 宗教団体、選挙後にらみ支援活発
 ◇議席「一つでも多く」
 6月12日夜、大阪市西区の立正佼成会の道場。同会など新宗教教団でつくる新日本宗教団体連合会(新宗連、70団体)が開いた平和イベントに、民主党の比例代表選出参院議員で音楽家の喜納昌吉氏が、初めて出席した。喜納氏は約900人の参加者を前に、核兵器廃絶に向けた思いなどを約20分間語った後、沖縄の弦楽器「サンシン」を手に自らのヒット曲「花」を歌った。

 新宗連は今回、参院比例で過去最多の3人の民主党候補を支援している。04年も支援した白真勲(はくしんくん)、藤末健三両氏に続く3人目が、喜納氏だった。

 政治と宗教を巡っては、創価学会を支持母体とする公明党が99年、自自公政権で連立与党入り。立正佼成会は01年から野党の民主候補を支援するなど、宗教団体の間にも緊張関係がある。

 新宗連以外にも、神社本庁は比例で、自民現職の山谷えり子氏を支援する。伝統仏教系では、浄土真宗本願寺派が候補擁立を見送ったものの、日蓮宗が佐藤ゆかり氏、天台宗が片山さつき氏(いずれも自民、元衆院議員)を支援している。

 一方、昨年の政権交代で公明党が野党に転落し、創価学会も正念場だ。連立与党時代に続けていた自民、公明両党の選挙協力が公式には解消され、実力が問われる。創価学会は「自民党との連立解消で、戻ってきた支持者も多い」(幹部)と、比例改選8議席の確保に意欲を示すが、毎日新聞の情勢調査などでは、微妙な状況。参院選後に存在感を発揮するためにも、支持拡大に懸命だ。

 宗教団体が活発な活動を見せる背景には、与党になった民主党の真意を測りかねている側面もある。民主党の「宗教と民主主義研究会」は5月、会合を開き、宗教法人課税について財務省や総務省からヒアリングを行った。研究会の池田元久会長は「宗教は大事だが、政治とは明確に分離しないといけない。公平な税制は大きな目標だ」と発言。現状について研究を進める考えを示した。

 宗教法人に対する課税の現状は、駐車場経営など約30種類の収益事業が課税対象となっている一方、お布施などは非課税。収益事業も一般企業の法人税率30%に対し、22%と軽減されている。民主党政権が見直しに動くようなことがあれば、宗教界にとって大きな影響が出ることは必至だ。創価学会と緊張関係にある宗教団体のなかにさえ、自公連立政権が優遇税制維持などに「一定の役割を果たしてきた」(新宗連関係者)と評価する声がある。

 参院選後に政権の枠組みがどうなるか分からないことも、各宗教団体が頭を悩ませる要因となっている。現段階で公明党は「民主党とは連立も閣外協力もしない」(山口那津男代表)としているが、今年2月には民主党の小沢一郎幹事長(当時)が創価学会の秋谷栄之助前会長と東京都内で会談するなどしており、「民公連立」の観測は消えない。

 「参院選後は民主や自民が割れて政界再編も考えられる。とりあえず一人でも多く通しておきたい」。新宗連幹部が漏らした本音は、各宗教団体に共通している。【大場伸也】

7402チバQ:2010/07/10(土) 01:13:44
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100708ddm005010093000c.html
さまよう組織票:’10参院選/下 与党にすり寄る旧「自民系」
 ◇「民主だけでは不安」分裂も
 「12年度は大事な年、みなさんの代表が与党に必要だ」

 参院選公示後間もない6月27日、京都市を遊説に訪れた比例の民主新人、安藤高夫氏陣営は、選挙カーが病院に近づくたびに、声を上げた。

 医療界にとって12年度は診療報酬と介護報酬が同時に改定される節目の年。安藤氏は日本医師会(日医)の政治団体、日本医師連盟(日医連)の推薦を受けており、与党支援のメリットを強調する。

 日医連は従来、自民党の有力支持団体として知られてきた。今回の比例でも、自民現職の西島英利氏の推薦を早々と決めていたが、親民主へのトップ交代を機に今年5月、西島氏の推薦を支援に格下げ、代わって安藤氏の推薦を決めた。

 ただ、日医と日医連全体が一枚岩で民主党に流れたわけではない。6月29日、静岡市で開かれた西島氏の集会には、西島氏と同じ福岡県医師会出身の横倉義武・日医副会長の姿があった。西島氏は、菅直人政権が6月18日に公表した新成長戦略に、保険診療と自由診療を併用する「混合診療」の拡充が含まれた点を攻撃。「阻止するために国会という土俵に上がらせてほしい」と力を込めた。

 混合診療について、医療界には「自由診療の費用が負担できる人と、できない人とで格差が生じる」と慎重な意見が強い。ある県の医師会長は「民主党だけに任せるのは不安だ」と明かす。日医連は今回、比例でみんな新人の清水鴻一郎氏も支援する。全国の地方医師会の政治団体のうち、特定候補を単独推薦しているのは3分の1にすぎない。

 一方、日本歯科医師会(日歯)とその政治団体、日本歯科医師連盟(日歯連)は、いち早く、政権交代に反応した。昨年10月7日、日歯の大久保満男会長と日歯連の堤直文会長は、民主党本部で小沢一郎幹事長(当時)と会談。さらに2人は同14日、国会に民主党の輿石東参院議員会長を訪ねた。

 大久保会長らは、大詰めを迎えていた10年度診療報酬改定への要望や、参院選への対応を伝えたという。直後の同23日、日歯連は理事会で、比例で自民からの組織内候補擁立を撤回した。

 09年12月に決まった診療報酬の伸び率は医科の1・74%に対し、歯科は2・09%。近年、両者の伸び率は同率となるのが通例で、日歯と日歯連は、素早い「小沢詣で」が奏功した格好となった。日歯連は今年2月19日の評議員会で、民主新人の歯科医の支援を決めた。

 ただ、診療報酬という果実を得た日歯連にも「地方は自民党が与党の地域も多く、関係を絶つのは難しい」(幹部)との声は根強い。

 旧来自民党を支持してきた各組織は、政権交代後初の国政選挙への対応に悩む。日本看護協会の政治団体、日本看護連盟は昨年11月9日、引退する比例選出自民現職の後継として同協会元役員の擁立を決めた。ところが、日本看護協会は同26日、連盟の決定を「支持できない」と発表。両者の方針が異なる異例の事態となった。協会側は新しい与党に恭順の意を示した形だが、民主党内には「これまで自民党をやってきた団体は信用できない」と不信感をあらわにする議員もいる。

 農協の政治団体、全国農業者農政運動組織連盟は07年に比例で、JA全中の生え抜き候補を自民党から擁立、自民党内で2位となる約44万9000票を稼ぎ出し、当選を果たした。しかし、今回は一転、自主投票に。元JA青年組織幹部の自民新人が推薦を要請していたが、「組織を割りたくない」(川井田幸一会長)と見送った。

 野中広務・元自民党幹事長が会長を務める全国土地改良事業団体連合会の政治団体、全国土地改良政治連盟の比例候補は、自民からの公認後、立候補を辞退した。【鈴木直】

7403チバQ:2010/07/10(土) 01:14:56
業務連絡;とはさん
>>7400-7402の図の保存お願いします

7404チバQ:2010/07/10(土) 01:31:51
http://www.chugoku-np.co.jp/senkyo/sanin/10/News/chugoku/Sc201007090002.html
中国地方ゆかりの比例候補がラストスパート '10/7/9

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 ▽顔ぶれ多彩、個人名売り込みに力

 参院選比例代表に立った中国地方ゆかりの候補者が、11日の投開票日に向けラストスパートに入っている。党を替わった現職、元閣僚、前市長など顔ぶれは多彩。個人名での得票数で当選が決まるだけに、「名前の連呼」に力を入れる候補も目立つ。

 民主党では、鳥取選挙区の現職(46)が比例での3選を目指す。政権交代後に自民党を離れ民主党に入党。公示後は鳥取県内で演説会や企業回りをし、小沢一郎前幹事長から紹介されたJR九州労組の支援で九州各県も行脚する。8日は浮動票を狙い東京・JR新橋駅前で街頭演説。「フルネームで書いて」と名前を連呼した。

 自公政権で総務相を務め、たちあがれ日本から立った元職(74)も自民党時代に3回当選した岡山選挙区を重視。公示後、東京で2日間、石原慎太郎都知事らと街頭に立つなどしたが、8日からは岡山県内に張り付く。個人名での投票を呼び掛ける方針だ。

 前岡山市長で元自民党衆院議員の新党改革新人(54)は公示後、岡山県外に出たのは3日だけ。「反民主」を意識し、選挙区については、自民党候補への投票を呼び掛ける場面もある。

 自民党の中国地方ゆかりの候補者は、弁護士の新人(50)。公示日は元通産相の義父の地元山口県田布施町で第一声を上げ、県内を巡回。その後は全国各地を回るが、党支持者が県内での浸透を図る。

 集票の拠点をブロック別に決めているのが公明、共産両党。公明党現職(37)は活動地域である中国四国の9県を巡回。9日は広島県、最終日は地元の岡山県に入る。共産党現職(46)は中国、四国、九州地方が活動エリアだ。中国地方は県庁所在地を中心に選挙カーを走らせ、個人名より党のアピールを優先する。

 社民党は、広島県連合役員の新人(47)が立候補し、党の得票の底上げを図っている。(荒木紀貴、岡田浩平)

【写真説明】サラリーマンが行き交う東京都内の駅前で支持を呼び掛ける比例代表の候補者(右手前)

7405チバQ:2010/07/10(土) 01:35:50
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20100709/CK2010070902000057.html
【東京】
投票率 気をもむ陣営 当日の天気予報は『曇り一時雨』
2010年7月9日


 政権交代後、初めての国政選挙になる参院選の投票率はどれぐらいになるのだろうか。一般的に投票率が低ければ組織選挙を戦う陣営が有利になり、高ければ、民意の「風」を受けやすくなる。民主党が参院の第一党に躍進した二〇〇七年の前回選の投票率は57・87%だ。有権者一千万人の東京で1%は十万人に相当し、勝敗の行方を左右する。さて、上がるのか、下がるのか−。

 「強烈な争点がなく、街の盛り上がりがない。やや下回るか、せいぜい前回並みでは」とは、ある与党陣営の幹部。野党陣営も「政治とカネや普天間の問題で関心が高まっていたが、首相の消費税発言で焦点がぼけてしまった。50%前半ぐらいか」「サッカーや相撲の賭博問題などで、選挙以外のニュースもたくさんあった」とする見方が多い。

 別の野党陣営からは「消費税問題は年金問題のときのようには関心を集めていない。60%ぐらいまで上がれば、浮動票の増加も期待できて有利になるが…」と願望も。

 ただ、「終盤になってビラの受け取りなど有権者の反応はよくなっている」「消費税問題への関心が高まっている。60%近くまでいくのではないか」とする陣営もある。

 四日までの期日前投票の中間状況は、前回比5%減。都選管は「期日前投票を利用する人は年々増えてきていたので心配なデータ。これから盛り上がって最終的に前回以上になってほしい」と話す。

 都選管が気をもむ、もう一つのデータが天気予報だ。気象庁によると、都内の投票当日の予報は「曇り一時雨」。担当者は「午前中に降っても午後はやんでくれれば、投票に向かいやすくなるのでありがたい」と話している。

http://www.47news.jp/CN/201007/CN2010070901000676.html
投開票日、広い範囲で雨か てるてる坊主の陣営も
 有権者も候補者も気になる11日の参院選投開票日の天気。日本列島は沖縄を除いて梅雨明けしておらず、各地で局地的大雨など大気の不安定な状態が続いているが、気象庁が9日発表した予報によると、投開票日も広い範囲で雨が降りそうだ。

 同庁によると、11日は日本の南岸にある梅雨前線が北上、西日本は朝から雨が降り、大雨の可能性もあるという。東日本は午後から雨、北日本は曇り時々晴れとみている。沖縄は晴れの予想。

 投票率は政治状況によるが、一般的に悪天候だと下がると言われ、各陣営も天気に気をもむ。

 首都圏のある選挙区。みんなの党の陣営は「投票率は上がってほしい。てるてる坊主を作ろうかな」。同じく高投票率を望む民主現職の陣営は「ゲリラ豪雨になると、投票どころではない」と心配する。

 自民現職の陣営からは「高齢者の支持者が多いので、曇りを期待したい」との声も聞かれた。

2010/07/09 18:24 【共同通信】

7406チバQ:2010/07/10(土) 01:43:15
http://gendai.net/articles/view/syakai/125094
民主も自民も大流行 女性候補はみんなピンク色
【政治・経済】
2010年7月9日 掲載
●選挙に有利!?
 選挙運動に揃いのTシャツやウエアはつきものだが、今回の選挙戦、見回してみると、やたらハデだ。人気はピンク系。中でもショッキングピンクが目立つ。
 三原じゅん子(自民)、片山さつき(自民)、青森選挙区の波多野里奈(民主)、宮城の伊藤弘実(民主)、東京の小倉麻子(たちあがれ)……。
「ハデな色が増えているのは、ここ3、4年です。小泉さんのころから、政治家が色にこだわるようになりました」(カラーセラピー研究所の木下代理子所長)
 このイメージカラー作戦は、有権者にうまくアピールできているのか。
「ピンクには、敵意をもたれず、平和なイメージがあります。選挙のような短期決戦では、色を使って人物像を演出することが有効なのです」(木下氏)
 一方、ピンクが氾濫(はんらん)し、逆効果というのは、カラーコンサルタントで株式会社ハーツ代表の高坂美紀氏だ。
「ピンクや赤は、記憶に残りやすく、初めての選挙を戦う候補にはインパクトを残せる色です。しかし、最近、色彩効果を意識しすぎてクドい印象ですね。ただ“目立とう合戦”になっているのではないでしょうか。キャラクターを生かした色使いの人はほとんどいません」
 では、どんな色が勝てる色なのか?
「赤は、アメリカの大統領も勝負カラーとして使っているように、リーダーシップと情熱を表します。ピンクも、男性には効果的で、女性に好感を抱かれる色です。しかし、女性の場合は同性から反感を持たれるかも知れません」(木下氏)
 ピンクブームの候補者、何人当選できるのか。

7407チバQ:2010/07/10(土) 01:45:29
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100709dde012010076000c.html
特集ワイド:’10攻防の夏 参院選 主婦たちの争点
 終盤を迎えヒートアップする参院選(11日投開票)。候補者の絶叫の先で、「消費者代表」とも言うべき主婦たちは何を感じ、心にどう響いているのか。バーゲンセールでにぎわう東京・新宿、中高年が集う巣鴨地蔵通り商店街で声を聞き、選挙の行方を探った。

 ◇新宿
 ベビーカーを押す埼玉県戸田市の主婦、伊藤眞子さん(35)。「自分の老後も気になるが、この子(5カ月)が将来、就職したり年金をもらったりできるのか、不安。やると決めたことを守り通せる人物かどうかを見極めたい」

 育児休業中の文京区の女性(35)。「年末には仕事に戻りたいけど、保育園に入れるか微妙。育児環境を充実させるためにも、経済を立て直して税収を増やすのが先決」

 杉並区の主婦、半沢彰江さん(37)は、中学生2人の母親。「塾や特別講習など教育関係の出費は年間100万円近い。夫の収入にも増減があるので厳しい。消費税を子育て支援に充ててほしい」

 10カ月の長男をあやす新宿区のピアノ講師(38)。「夫婦とも両親が地方にいて、育児を手伝ってもらえない。高齢者だけでなく若い親にも目を向ける政党があったら」

 稲城市の主婦、鈴木翠さん(27)。「政治はクリーンさが大切。鳩山(由紀夫)首相から菅(直人)首相へと代わり、小沢(一郎前幹事長)さんの影響力を排除する決断をしたのだから、もう一度だけ、民主党を信じてみたい」

 新宿区の主婦(62)。「政治家は甘いことばかり言う。子ども手当など甘やかしそのもの。若い世代の将来は心配だが、勤勉に働く人が報われる社会であるべきだ」

 小学生の息子と買い物に来た中野区の主婦、坂本英子さん(49)。「与党の事業仕分けは、ある一面だけを取り上げて無駄と切り捨てている。実際に仕分け対象になり困っている人もいる。自民党の方が安定感がありそう」

 日傘をさした日野市の女性(62)。「できもしない政策に惑わされたくない。自民党の石破茂さんや小泉進次郎さんらに『やり直すぞ』という気迫を感じます」

 夫婦共に公務員の千葉市の女性(38)。「生活苦からか窓口でのトラブルも増えている。雇用と社会保障の充実こそが大事で、そのためには消費税増税も仕方がない」

 「政治家の言葉が響いてこないのは、『しょせん人のカネ』と思っているからでは」と憤るのは新宿区の粘土工芸講師、高嶋道子さん(55)。「もっと己に厳しく、商売人の感覚でやってほしい」

 渋谷区の主婦(59)。「同居中の28歳の娘が結婚したがるような育児政策がほしい。民主党のラブコールを拒否したみんなの党に好感」

 同、派遣社員の古跡ゆりさん(55)。「子ども3人を育てたが、本当にお金がかかるのは大学で、子ども手当の財源は雇用拡大などに回すべきだ。信頼感がにじみ出ている候補者を見極めたいと思う」

 山梨県笛吹市から出張中という看護師、秋山小枝子さん(50)。「同居の義母を介護しているが、デイサービスなどがあるから私も仕事が続けられる。医療・福祉など形に残らないサービスを大事にする政治であってほしい」

 年金生活中の新宿区の主婦(65)。「普天間問題が突然消えて、消費税。年金暮らしの苦しさが分かっていない。菅さんは信用できない」

 渋谷区在住の主婦、永尾千恵子さん(44)。「将来、自分や夫の親に介護が必要になったとき、環境が整備されているのだろうか。支持率や報道に流されず、政策の実現可能性や人柄で判断したい」

7408チバQ:2010/07/10(土) 01:46:01
 ■消費の街で記者は……

 人の行動を「労働」と「消費」に二分すれば、大型百貨店が建ち並ぶ新宿は「消費の街」の筆頭だろう。それでも参院選の争点とされる消費税については「増税やむなし」との声が大半だった。では、真の争点とは。蒸し風呂のような路上で考え続けたが、答えは見つからない。【平野幸治】

 ◇巣鴨
 埼玉県川口市の林元子さん(65)。「老人介護施設の充実に期待する。私営施設は高額で、庶民は入れない。お年寄りが介護疲れで夫婦で殺人を犯すひどい社会。焼き鳥店経営の夫(73)は消費増税なら引退と話している」

 定年後も勤めに出る夫(64)と来た千葉県松戸市の団体職員(58)は「老後の医療と介護が心配。政党は選挙の時だけ約束するが不安は増す」。

 さいたま市の斎藤礼子さん(66)は、路上に空き缶を置いて土下座している男性に小銭を渡し「格差社会を築くために懸命に働いてきたんじゃない。消費税の前に収入が1億円の人から取って」。

 北区の青木洋子さん(75)は「消費税は上がるし(たばこを吸いつつ)楽しみのコレも10月に値上げ。老人をいじめない政治を」。隣で友人(73)が「消費税は70歳以上は非課税にして」。

 世田谷区の元中学教諭(68)は「菅さんが消費税に触れたのは首相として責任ある態度。反対だけの党は信用できない。ただ年金、福祉か借金返済か。使途不明のままでは賛成できない」。

 自転車で買い物途中の市川洋美さん(42)。「事業仕分けはもっと進めて癒着と無駄遣いのうみを出し切って」

 千葉市の公務員(46)。「今の民主党は昔の自民党政権みたいにどろどろした感じだが、もう一度だけ信じる」

 1歳の娘を抱いた地元の元派遣社員(27)は「保育所と雇用を増やして。昨年は子ども手当に期待したが、少額をもらうより自分で働いてまた手取り月14万〜15万円の収入は得たいと思う」。

 夫(35)とスイカ4分の1カット380円を買った地元のパート(33)は「ちゃんと年金が保障されるなら消費増税は仕方ない。でも無駄な空港とかを造って作った借金を返すためなら絶対反対。その借金で得をしたのは誰なの。民主党政権を見守りたい」。

 セールのデパートからの帰宅途中の野村康子さん(30)は「本気で景気回復に取り組む意思が民主党には感じられない。野党も批判ばかり。リーマン・ショック後の不況で夫(38)の年収が70万円減った。結婚2年目。そろそろ子どもをとも思うが、迷う」。

 茨城県つくばみらい市で夫(46)と花卉(かき)農家を営む佐藤雅子さん(44)。「消費増税で燃料や肥料の仕入れ値は上がり、逆に花は消費者が最初に買い控えるだろう」

 地元の42歳パート。「菅さんの『強い経済』はいつくるか。マラソンのゴールのような明るい像を示して。小泉改革以来、痛みばかり」

 福島県いわき市からバスツアーで来た石河礼子さん(76)。「政治とカネの問題より仕事を。娘(55)夫婦と暮らす孫(31)が去年、リストラされた。若い人が無職で、将来の年金制度はどうなるのか」

 長野県諏訪市からバスツアーで来た73歳。「息子(54)が腎臓病で通院中。早朝に並ばないと行列になる。10年後は医師不足で大変なことになると言っている。投票は自民党。昔からの付き合いがあるから」

 地元で夫(66)と飲食店を経営(62)。「外国人への参政権付与は絶対に反対です。日本国籍を取る覚悟のない人に政治は任せられない」

 ■高齢者が集う街で記者は……

 延命「とげぬき地蔵」で名高い巣鴨。「自己負担が減るから」と後期高齢75歳の誕生日まで待って白内障の手術を受けたという76歳の話を聞くうち、自らの老後にも不安が募ってきた。政治は「成長戦略」などと大層に構える前に、国民を不幸にしない確かな未来図を示してほしい。【根本太一】

7409チバQ:2010/07/10(土) 01:48:03
>言っている意味は分かるがキャッチフレーズにはできない。
http://mytown.asahi.com/aichi/news.php?k_id=24000001007090005
2010参院選・「夢がない」論戦低調
2010年07月09日

●菅首相提唱の「最小不幸社会」


 目指すは、幸福の最大化か、不幸の最小化か――。菅直人首相が示した「最小不幸社会」という国家像が、選挙戦でほとんど見向きされていない。政治の役割をめぐる根本の議論にもつながる内容だが、消極的な語感があだとなり、民主陣営ですら敬遠している。


 「首相は『最小不幸社会』をうたっている。この国に生まれて良かったと思える時代を作るため、民主党を中心とする政権にお力添えを」
 愛知選挙区(改選数3)に同党が擁立している女性候補の応援で2日に名古屋市を訪れた野田佳彦財務相は、街頭演説で、そう支持を訴えた。
 ただ、応援を受けた候補だけでなく、同選挙区での選挙戦で「最小不幸社会」の言葉が登場することはまずない。その理念を宣伝したり、あるいは批判したり、という動きも見えず、野田財務相の言及は「例外」に近い。
 「最小不幸社会」は以前からの菅氏の持論だ。党代表を務めていた2003年当時のマニフェストでも「私は、政治の目標は『最小不幸社会』の実現と考えています」と言及。6月の首相就任会見では「政治の役割は、貧困や戦争など国民や世界の人が不幸になる要素をいかに少なくしていくかだ」と説明し、菅首相のスローガンとして知られるようになった。
 だが、多くの国民と同様、各陣営も耳なじみのなかった言葉だ。民主候補の陣営幹部は「最小とか不幸とか、選挙にそぐわない。夢を与えることを言わないと、選挙には使えない」と候補者の演説には採り入れない。同党の塚本久県議団長は「言っている意味は分かるがキャッチフレーズにはできない。ブータンの『国民総幸福量』(GNH)みたいな言葉にしないと」と話す。
 一方、野党側も「批判の対象にもならない」(社民党の右田和彦県連合幹事長)と、論戦に加わっていない。
 「発想が乏しいし、ピンと来ない言葉だ。何より積極性に欠ける」(自民党の長坂康正県連幹事長)
 「最大幸福を目指すのが政治。不幸を前提とした発想は政治家として失格だ」(公明党の鬼頭英一県本部幹事長)
 みんなの党の候補は消費増税批判に傾注する。朝日新聞の取材に対し「ネガティブな言葉は使うべきではない。未来へ向かって成長する姿を見せるのが政治だ」と語った。

7410チバQ:2010/07/10(土) 01:52:14
http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20100709ddlk28010287000c.html
参院選2010:ひょうご 表舞台から消えた拉致 有本さん夫妻、複雑な思い /兵庫
 ◇03年衆院選時大きな争点に 「被害者、今も同じ状況」
 参院選(11日投開票)も最終盤に入り、兵庫選挙区(改選数2)の候補者7人の演説にもいっそう熱がこもる。消費税増税などが争点になるなか、拉致被害者、有本恵子さん(行方不明時23歳)の救出活動を続ける父明弘さん(82)と母嘉代子さん(84)=神戸市長田区=は、拉致問題の解決を前面に押し出す候補者がいないことに複雑な思いを抱く。今月、有本さん拉致から丸27年を迎えた。【聞き手・川上晃弘】

 ◆各候補者の第一声を調べたところ、拉致解決を中心に訴えた人はゼロだった。

 明弘さん 拉致は票にならない、ということでしょう。蓮池薫さんらが帰国した02年10月から間もなく8年です。私たち自身が一番よく分かっていますが、拉致は当時ほど有権者の関心を引く話題ではないんです。

 嘉代子さん 仕方がないとは思いますが、今回の選挙は、あまりに生活に身近な事柄だけが争点になってる気がしてなりません。子ども手当や消費税の是非を議論することは大切です。しかし、本来、選挙というのは国家のあるべき姿を考えるもの。拉致は国民の主権が奪われた問題ですし、もう少し議論があってもいいと思っています。

 ◆拉致被害者が帰国した後に行われた03年の衆院選・兵庫7区では、拉致が大きな争点になった。

 嘉代子さん 私たち夫婦も応援演説に行きました。西宮で選挙カーに乗り、何百人もの支援者を前に話をしましたが、異様な盛り上がりでした。今回は演説を頼まれることもありません。拉致被害者の置かれた状況は当時と今でまったく変わってませんが、有権者の関心の度合いは大きな差があります。

 ◆参院選の結果次第で拉致問題が動くことは。

 明弘さん 拉致解決には、米国と北朝鮮の緊張を緩和させ、6カ国協議を再開することが大前提。一つの選挙結果だけで進展することはないと思っています。ただ、そうした機運が盛り上がった時、北朝鮮と対等に渡り合える安定政権であってほしいとは思っています

 ◆候補者に期待することは。

 嘉代子さん 支持したい政党はありますが、今の候補者で投票したい人はいないです。自宅近くにも選挙カーが回ってきますが、「国民のため」という言葉を聞くとつらくなります。私たちの娘は果たしてその中に入っているのでしょうか。拉致問題は最近メディアでもすっかり取り上げられなくなりましたが、今も苦しんでいる家族がいることは忘れないでほしいと思ってます。

〔神戸版〕

7411チバQ:2010/07/10(土) 01:55:15
http://hochi.yomiuri.co.jp/osaka/gossip/topics/news/20100709-OHO1T00125.htm
尾立候補の助っ人に“特命係長”高橋克典が来た!


応援演説の高橋克典(左)に、女性ファンが殺到し握手攻め 俳優の高橋克典(45)が8日、大阪選挙区(改選数3)で戦う友人の尾立源幸氏(46)=民主・大阪=からの応援要請という“特命”に応え、大阪市内の街頭演説3か所と豊中市の演説会に駆けつけた。

 “西の事業仕分け人”の助っ人として“特命係長”が選挙カー上に登場すると「キャー」「カッコイイ〜」と若い女性たちはすぐに悩殺された。日本宝くじ協会など仕分けの実績を訴えた尾立氏に続き、マイクを握った高橋は熱い口調で聴衆をくぎ付けにした。

 「みんな、怒った方がいい。アルバイトしてても税金はとられる。宝くじ買って300円だけ当たって残りはどこいったっつったら、知らないおやじのいい生活に使われてた。平たく言えばそういうこと」と、仕分けの意義をアピール。さらに日本の危機を訴え「1票は力。託したその人がダメだったら、しばきゃいいんですよ」と“らしさ全開”で清き1票を促した。

 高橋の所属事務所社長が尾立氏の小、中学校の後輩。その縁で趣味のバイクを通じて友人となった。「若い方にてきめんでした」と、尾立氏は“特命”成功といわんばかりの笑み。前回参院選でも島田紳助(54)の熱烈な応援を受けて当選。今回も自慢のタレント人脈でスパートをかけた。

7412チバQ:2010/07/10(土) 01:55:54
http://mytown.asahi.com/fukushima/news.php?k_id=07000001007090005
組織力に差 「戦術」対照的/民主の2氏
2010年07月09日


 参院選福島選挙区に民主党は初めて2人の候補を擁立した。現職の増子輝彦氏(62)が組織の強力な支援を受けているのに対し、それが望めない新顔の岡部光規氏(41)は無党派層への支持をどう広げるかに躍起。戦い方は対照的だ。(井上亮)


 「私にとって一番かけがえのない同志が戦っています。彼に力を与えてください」


 先月27日、増子氏の個人演説会場を訪れた鳩山由紀夫前首相はこう呼びかけた。自民党時代から政治行動をともにしてきた話を披露し、親密ぶりをアピールした。


 ほかにも直嶋正行経済産業相ら多くの国会議員が応援に訪れ、県議12人が実動部隊として支持拡大に走る。選挙カーでの遊説はきめ細かく、ほぼ毎日開く個人演説会には、県選出国会議員や地元首長、連合福島幹部らが顔を並べる。300人中100人が連合の関係者だったことも。


 陣営にとっての心配の種は気の緩み。「増子は大丈夫と安心するのが一番危ない」と引き締めに懸命だ。


 一方の岡部氏は後援会組織が十分でなく、推薦団体もないため支持固めに苦労している。党県連は2人擁立に際して地域ごとに支援者を割り振らず、両陣営を競わせた。無理にてこ入れし、選挙後にしこりができるのを恐れたためだ。その結果、岡部氏支援に回った県議は5人で増子氏の半分以下。ある県議は「勝ち馬に乗りたいというのが自然な感情」と解説する。


 7日に来県し、街頭演説した党政調会長の玄葉光一郎県連代表は「非常に厳しい選挙だ」と認めた上で、「まだ2人当選をあきらめていない」と岡部氏への支持を求めた。県連幹部は「可能性がある限りやるだけ」と話す。


 岡部氏は多くの時間を遊説に費やし、無党派層への浸透を狙う。田園地帯や住宅街をこまめに走り、出てきた人に駆け寄って握手、という地道な戦法だが、陣営には追い上げている実感も。「『医者の若い人』からもうひと越えして名前を覚えてもらえるかが勝負の分かれ目だ」


 福島選挙区には、2人のほか、共産党新顔の岩渕友氏(33)、みんなの党新顔の菅本和雅氏(42)、自民党現職の岩城光英氏(60)が立候補している。

7413チバQ:2010/07/10(土) 01:57:51
http://www.sanyo.oni.co.jp/senkyo/10_sanin/news/2010/07/09/20100709101030.html
「農村票」獲得に懸命 戸別所得補償めぐり論戦
 11日投票の参院選岡山選挙区(改選数1)で、各候補は農村部での票の上積みを狙って農業政策のアピールに懸命だ。“牙城”としてきた地盤を維持したい自民に対し、民主、共産も積極姿勢を見せて切り崩しを図る。戸別所得補償制度の導入など政権交代による農政転換も論戦に拍車を掛けている。

 販売価格と生産費の差額を補てんする戸別所得補償制度は、民主政権の看板政策。本年度はコメ農家が対象のモデル事業として、作付面積10アール当たり1万5千円を支給する。

 2007年の前回参院選で、農村部を重視した小沢一郎代表(当時)が打ち出した。この選挙を機に民主は、自民が強固な地盤を誇っていた農村部でも一定の支持を広げ、「都市型」といわれた支持構造から脱皮。政権交代につなげた。

 岡山県は総農家戸数が全国10位(05年農林業センサス)と農業県の一面も持つだけに、各候補の農政に関する訴えにも力がこもる。

 戸別所得補償について民主は、コメ以外への拡大などさらに充実を図る考え。同党現職の江田五月氏は岡山市南部の田園地帯を遊説した際には、「皆さんの意見を聞きながら立派な制度に仕上げていく」と述べた。

 共産新人の垣内雄一氏は制度に一定の評価を示しながら、「生産費が低く設定されており、実態に合っていない」と内容の不十分さを指摘。「農産物の輸入自由化をやめ、食料自給率を50%にする」と訴える。

 これに対し、自民は「ばらまきは農家の経営体質を弱める」と批判、農産物価格と所得の安定制度を示している。同党新人の山田美香氏は県北部の個人演説会で「農家の収入を安定させ、自立を促す」と話した。

 こうした主張に農業関係者からは冷ややかな声も聞かれる。

 美咲町の棚田110アールでコメを栽培する町内の農業男性(64)は「所得補償はありがたいが、将来的に続くか分からない」。岡山市の農業男性(80)は「消費税ばかり注目され、農政に真剣に取り組む姿勢が伝わってこない」と不満を示す。

(2010年7月9日掲載

7414チバQ:2010/07/10(土) 02:01:40
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20100709-OHT1T00032.htm
小沢ガールズ目立たず…地味にほぼ地元張り付き


さわやかな笑みで奮闘する福田衣里子衆院議員


地元に張り付く田中美絵子衆院議員


自転車遊説する三宅雪子氏。小沢ガールズのなかでも一番人気だ 昨年の衆院選で、民主党の小沢一郎前幹事長(68)のもと初当選した「小沢ガールズ」が目立たない。美女軍団として話題をさらったが、今回の参院選では多くのガールズが地元選挙区に張り付く毎日だ。

 当初は「民主党女性キャラバン隊」として、党全体で全国応援を展開する予定だった。が、6月に小沢氏が幹事長を辞任し、新執行部となり、「知名度のあるガールズが大集結する場面は実現していないんです」(ガールズ事務所関係者)。7日に山梨で集結し、輿石東参院議員会長(74)を応援する計画も不発に終わった。

 衆院選長崎2区で、自民党・久間章生元防衛相(69)を破って初当選した民主党・福田衣里子衆院議員(29)は、地元の長崎選挙区から出馬する現職・犬塚直史氏(55)の応援のために連日奔走。総合選対の森光一事務局長は「福田さんが(演説会場に)入ったら聴衆の数も反応も違う」と選挙戦略上の大黒柱となっている。「婚活? “選活”ばっかり」と苦笑いしつつ、必死の毎日だ。

 美人議員として人気の田中美絵子衆院議員(34)は、2年連続の“打倒・森元首相”を掲げる。公示日から地元・石川で、民主党の西原啓氏の応援に専念。ライバル・自民党は森喜朗氏のめいの夫・岡田直樹氏を擁立しており「自民王国を打ち破らなければ、政権交代した意味がない」と声を張り上げた。

 そんななか、国会での“転倒事件”で話題になった三宅雪子氏(45)には全国から“出演依頼”が殺到している。公示日から、地元群馬を含め1都5県で応援。オファーを断ることもあるが「できるだけ足を運んでサポートしたい」。

 地元の応援も欠かせない。自民党の中曽根弘文氏(64)と、民主党の富岡由紀夫氏(46)の一騎打ち。6日は富岡氏とともにJR高崎駅周辺を約1時間、自転車で街宣。5月に衆院内閣委で転倒し、右足を負傷して以来、初となる“チャリ遊説”に「もう転ばないで応援します」と意気込んだ。

7415チバQ:2010/07/10(土) 02:02:12
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20100709-OHT1T00046.htm
中畑清候補、ラスト猛追へ首都圏3連戦


目黒駅前で街宣を行い、横断歩道の途中でも握手を求める中畑清氏 元プロ野球巨人の中畑清氏(56)=たちあがれ日本・比例=が8日、11日の投開票日へむけ最後の“首都圏3連戦”に突入した。

 当初はこの日まで地元・福島で遊説する予定だったが急きょ、7日夜に帰京。ここまでの選挙戦に危機感を感じての作戦変更だった。「劣勢だからね。地元には悪かったけど、やっぱり多くの人と触れ合うことが大事」と、残り3日を首都圏での活動に充てることを決めた。

 この日は埼玉、都内など7か所での遊説に加え、夕方には石原慎太郎・東京都知事らとともに党決起大会に参加。品川駅前では約3000人に囲まれるなど相変わらずの人気に「あらためてスーパースターなんだぁと思った」と自ら語り、会場を沸かせた。

7416チバQ:2010/07/10(土) 02:03:02
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2010/07/09/03.html
谷亮子氏 選挙戦最終日に「富士山登山」

“参院のドン”輿石東氏の応援に入った谷亮子氏
Photo By スポニチ
 参院選比例代表に民主党から出馬した女子柔道五輪金メダリストの谷亮子氏(34)が、選挙戦最終日となるあす10日に富士山に登ることになった。

 谷氏は富士登山の経験がなく、「日本の象徴である富士山に国民の皆様はいろいろな思いを持って登っている。実際に自分も登ってみることでその気持ちを理解でき、国政に携わる時に役立つと思う」と説明。5合目から登り始めて頂上に達し下山する丸一日の強行軍で臨む。

 選対関係者によると、8日午前に本人が「富士山に登りたい」と切り出したという。谷氏は「全国を回ってたくさんの方に応援をいただき、国政に真剣に臨む気持ちを行動で示したいという思いが強くなった」と話した。候補者は選挙戦最終日はたいてい、人が集まる繁華街などを中心に回る。谷氏は登山者と握手して支持を呼び掛けながら頂上を目指す予定だが、選対関係者も「前代未聞」と驚いている。

 8日は山梨選挙区に出馬した同党の輿石東参院議員会長(74)の応援に入り「熱い情熱を持った輿石先生と国政で一生懸命頑張らせていただきたい」と訴えた。

[ 2010年07月09日 ]

7417チバQ:2010/07/10(土) 02:06:06
http://sankei.jp.msn.com/politics/election/100708/elc1007082242009-n1.htm
【参院選2010】宗教団体の暑い夏 「復調」掲げる創価学会 自民支持は「夫婦別姓」などに危機感 (1/2ページ)
2010.7.8 22:42
 参院選投開票日を11日に控え、与野党と友好関係にある宗教団体もヒートアップしている。終盤戦は組織力がモノを言うだけに与野党とも宗教団体は頼みの綱となる。宗教団体はなぜ、どんな理由で政治活動に熱を入れるのか−。

 終盤戦になり、公明党の支持母体である創価学会にとって今年は創立80周年の節目の年だけに「公明党の復調」を合言葉に組織をフル回転させる。

 かつてないほど力が入るのは、池田大作名誉会長が1月の幹部会で「私は今年の年末、戸田(城聖・第2代会長)先生に勝利の報告をすると決めた」とハッパをかけたことが大きい。それでも先の衆院選で自民党とともに下野したショックは大きく、選挙区候補は苦戦を続けてきた。

 そんな中、菅直人首相の消費税増税発言は渡りに船だった。「消費税を5%アップすれば年間30万円以上の増税だ。今の民衆からは鼻血も出ない。もう一回お遍路で頭を冷やせ!」。創価学会の各地集会で幹部らが増税を徹底批判、これが終盤の組織フル回転につながっている。

 自民党候補を支持する神道系の宗教団体などもいつになく熱が入る。民主党政権となり、永住外国人への地方参政権(選挙権)付与法案、人権侵害救済機関設置法案(旧人権擁護法案)、選択的夫婦別姓導入のための民法改正案−の成立が現実を帯び、「日本の伝統・文化が破壊される」との危機感が強まっているからだ。

 神社本庁の政治組織「神道政治連盟」は山谷えり子氏(59)をフル回転で支援。宗教団体でないが、戦没者遺族らの日本遺族会も水落敏栄氏(67)を熱心に応援する。野党転落で業界団体が離れた自民党にとっては宗教団体の組織票は数少ない頼みの綱だが、霊友会などはたちあがれ日本に一部が流れる公算が大きい。

 一方、反創価学会の宗教団体は今回参院選も民主党支持に回った。かつて自民党を支援してきた立正(りつしよう)佼成会(こうせいかい)は白真勲氏(51)、藤末健三氏(46)を推薦。崇教(すうきよう)真光(まひかり)は大阪選挙区で民主党公認の岡部まり氏(50)を支援する。このほか浄土真宗本願寺派と曹洞宗の住職2人が民主党の比例代表候補となっている。

 幸福の科学は幸福実現党の候補24人(うち比例5人)を全面支援する。先の衆院選では288選挙区と比例代表の全11ブロックに候補者を擁立したが全員落選した。国内信者数約1100万人(公称)に対し比例票は約46万票にとどまっており、信者の支持固めが課題となる。

7418チバQ:2010/07/10(土) 02:09:29
http://mainichi.jp/area/miyazaki/news/20100706ddlk45010575000c.html
候補と歩く:’10参院選・みやざき/上 松下新平氏 /宮崎
 ◇挙党一致 反転攻勢仕掛ける−−松下新平氏(43)=自現
 真っ黒に日焼けした顔に大粒の汗が光っていた。

 「口蹄疫(こうていえき)が、まん延したのは政府の初動の遅れのせい。この選挙は政府の対応が正しいのか、正しくないのかを示す選挙だ。宮崎の怒り、叫びをぶつける」

 投票日まで残り1週間を迎えた4日。自民現職、松下新平氏(43)は、地元・宮崎市高岡町のJA駐車場前で声高に政府の対応を批判した。

 脇を固めた江藤拓、古川禎久両衆院議員も訴える。「安易な増税論議はいけない」「民主の農業政策は破たんする」と。

 「私たちは自民党を変える高い志がある。新しい政治を宮崎から発信したい」

 3人は若さを前面に、息の合った選挙戦を展開している。

 過去、分裂選挙を繰り返してきた自民県連。今回6年ぶりに復党した松下氏で候補を一本化し、挙党一致態勢を組んだ。野党の立場で政府を徹底的に批判する反転攻勢を仕掛ける。

 松下氏は口蹄疫への政府対応を激しい口調でとがめた後、「我々がスピード感をもって立ち向かう」と拳を突き上げた。

 松下陣営は、市町村長、県議、市議らの協力を得て自民組織をフル活用している。党幹部の応援は口蹄疫に配慮して辞退。陣営幹部は「地道に粘り強く戦う」。長年の地元支持者は「自民に復党したことに最初は違和感があったが、口蹄疫に取り組む姿勢や思い入れに期待したい」と演説に聴き入った。

 国政で連立を解消した公明党も、比例代表候補と松下氏の後援会が協定を結んだことで支援に回った。党県本部幹部は「連立を組んだ自民との付き合いは大事に続けたい」と語る。

 一方で不安要素もある。自民を支援してきたJAの政治団体・県農民連盟が口蹄疫の対応を理由に今回は自主投票を決めた。世論調査では優勢が伝えられるが、「どこまで票が伸びるかは見えない」と慎重だ。

   ◇   ◇

 11日の投開票が目前に迫った。各陣営は口蹄疫禍の中、自粛と手探りの選挙戦を展開してきた。現場から各候補の訴えを報告する。【小原擁】

7419チバQ:2010/07/10(土) 02:10:11
http://mainichi.jp/area/miyazaki/news/20100707ddlk45010403000c.html
候補と歩く:’10参院選・みやざき/中 馬場洋光氏 /宮崎
 ◇消費税増税 政治難民の受け皿に−−馬場洋光氏(41)=共新
 「この選挙は消費税の大増税を許すかが問われている」

 宮崎市の花ケ島県営団地に共産新人、馬場洋光氏(41)の声が響く。

 「民主も自民も口をそろえて消費税を10%に上げるという。増税反対を主張しているのは私ただ一人です。暮らしを守る一票を私に託してください」

 小雨降る昼下がりの団地。反応は芳しくない。ようやくベランダから手を振る男性の姿が見えた。91歳、生活保護を受けているという。演説を終え、駆け寄った馬場氏に「消費税を上げられたらわしゃ食べていけん。頑張ってください」と細い、しわしわの手をベランダ越しに差し出した。その手を握り返しながら「困ったことがあったら何でも言ってくださいね」と言葉をかけた。

 01年の参院選が国政初挑戦だった。約2万3000票。続く04年は約3万3000票。07年は6人が立候補し、約2万5000票。一進一退の状態が続く。しかし、馬場氏の見方は違う。

 「政治を変えられるのは共産党しかない。みんながそう思い始めているのではないか。口蹄疫で苦しむ県民に増税の冷や水を浴びせるのは血も涙もない」と。

 県内を遊説して、そんな手応えをひしひし感じる。基地問題、後期高齢者医療制度、政治と金の問題……。

 「民主のどこが自民と違うのか。政治を変えられるのは大企業と米国にモノを言える共産党だけ」と訴え、自民にも民主にも失望した「政治難民」の受け皿を目指す。

 津島忠勝・選対本部長も「国政挑戦は5回目で、これまでにない手応えを感じている」と話す。特に「消費税増税が大争点として浮上してきた」ことがその一番の要因とみている。

 選挙事務所には子育て中の母親や高齢者、商店主から増税に反対という電話があるという。中には「うちがつぶれるか消費税をつぶすかどちらかだ」と必死で訴える商店主の悲痛な叫びも届いている。【川上珠実】

7420チバQ:2010/07/10(土) 02:10:51
http://mainichi.jp/area/miyazaki/news/20100708ddlk45010561000c.html
候補と歩く:’10参院選・みやざき/下 渡辺創氏 /宮崎
 ◇口蹄疫対策 政権与党の責任訴え−−渡辺創氏(32)=民新
 玄関の消毒槽に靴底を浸して足を踏み入れたのは、長年自民党を支えた県内最大の政治団体・県農民連盟の事務局だった。

 「農業は命を支える大事な産業だという意識を醸成したい。消費地と生産地の意識ギャップが課題だ」

 1日午後1時半、宮崎市のJA宮崎中央会。民主新人の渡辺創氏(32)は、仕事の手を休めて集まった職員に語りかけた。さらに「6年間、何をやってきたのか自分の専門分野も言えない参院議員はいらない」とも。批判した相手は明らかだ。

 口蹄疫(こうていえき)では政府の初動の遅れが指摘されるが、渡辺氏は「政権与党としての責任を果たしたい」と続け、経済連なども訪問。職員から拍手で激励を受けた。「口蹄疫への民主の対応は遅い。心情的には自民でも、農家を補償してくれるのは政権与党だ」。職員の一人は声を潜めた。

 渡辺氏は昨年末の出馬表明後、1000回を超える街頭演説に立った。政治部記者の経験から「政治の素人ではない」と売り込むが、まん延防止のため活動自粛を余儀なくされ知名度不足は否めない。陣営は発生地での選挙ポスター掲示を見送ったが、自主的に張る支持者もいる。

 農家への補償などで配慮に欠けた赤松広隆農相(当時)の発言も逆風となった。だが、口蹄疫で政府を批判する自民議員を、県農民連盟委員長の羽田正治・JA宮崎中央会長は厳しくいさめたという。影響力は約15万票と言われるが、先月29日、「自主投票」を決めた。

 渡辺氏を支援する連合宮崎は6年前の参院選では、無所属の松下氏を推薦した。「松下氏優勢」との世論調査などの報道に危機感を募らせ6日夜、宮崎市のホテルで加盟労組の集会を開催。横山節夫会長は「松下候補は自民を批判し、連合の支援で相手を破った。約束をほごにした裏切り者は許さない」と言い切った。一方、連立を離脱した社民だが、反自民の姿勢は崩さず影響は限定的とみられる。

 さまざまな思いが交錯するなか11日、有権者の審判は下る。【石田宗久】

7421チバQ:2010/07/10(土) 02:12:35
>>7249
http://mainichi.jp/area/ishikawa/news/20100708ddlk17010461000c.html
2010参院選:春の転勤から3カ月たたず “選挙区難民”一票投じて /石川
 ◇「現住所で投票できない!」不在者投票、手続き煩雑?−−衆院選から900人増
 参院選の投票日まであと3日に迫る中、今回は“選挙区難民”が目立ち、投票率への影響を心配する声があがっている。この春に転勤した有権者が転入届を出してから3カ月たたないうちに6月24日の公示日を迎え、公職選挙法に基づき現住地の選挙区で投票できないためだ。不在者投票の手続きは煩雑で、新天地での選挙戦も他人事。各選管は懸命に投票を呼びかける。【松井豊】

 総務省によると、「3カ月ルール」は選挙目的の住民票異動を防ぐ目的で制定された。今回は3月23日が期限だが、春の異動に際して転入届を出すのは大半が同日以降だ。

 金沢市選管によると、3カ月経過せずに市の名簿に登録されたままの転出組は約3100人。昨年8月18日公示の前回衆院選の際は約2200人で、約900人の“選挙区難民”が増えた計算だ。

 投票するには原則的に、期日前か投票日に旧住所地の選挙区へ出向く▽新住所地で不在者投票する−−の2通りある。

 不在者投票の場合、各選管のホームページ(HP)などに掲載された「不在者投票宣誓書(請求書)」に必要事項を記入。旧住所地の選管に送ると、投票用紙が返送され、新住所地で投票できる。

 だが、「手続きが煩雑」というのは、4月に金沢市から熊本県に転勤した女性会社員(26)。「HPをチェックしたけど、一見して面倒。新しい仕事に慣れるまで毎日が忙しいし」と、投票するかどうか迷っているという。

 不在者投票は前日まで可能だが、金沢市選管は、郵送の都合上「なるべく早く余裕をもって済ませてほしい」と話している。

7422とはずがたり:2010/07/10(土) 02:13:19
>>7403
了解っす♪
俺,他に保存依頼見逃してないっすよねぇ。

7423チバQ:2010/07/10(土) 02:13:50
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&amp;k=2010070800524
民主同士「仁義なき戦い」=分裂、すみ分け−小沢氏主導2人区、新人苦戦・参院選
 定数2の選挙区で、現職に加え新人も擁立した民主党。議席独占を目指す小沢一郎氏の戦略だったが、「政治とカネ」の問題で小沢氏は幹事長を辞任。共倒れの危険もある中、現職と新人が「仁義なき戦い」を繰り広げている。

 ◇ポスター張りも断られ

 小沢氏主導で擁立された新人候補は、知名度が高く若いなど無党派層を意識。「つじ立ち」と呼ばれる街頭宣伝を繰り返し浸透を図る。昨夏の政権交代の原動力になったが、「風」は急変。地元県連の協力を得られず、苦戦する候補も多い。
 静岡では現職(53)に加え、小沢氏主導で新人女性(31)を擁立したことに県連が猛反発、分裂選挙となった。現職の出陣式には地元選出議員や連合静岡の会長らが顔をそろえたが、新人の出陣式に集まったのは候補者の親族を含め約30人。陣営関係者は「県議にポスター張りだけでも手伝ってと頼んだが断られた」とこぼす。一方、現職陣営も他党候補を警戒しつつ「他党より小沢さんの動きが気になる」と小沢氏の影から逃れられない様子だ。

 ◇本音は現職優先

 県教組出身の現職(54)に加え、元厚生労働省職員の女性新人(32)を立てた兵庫県。県連の戦略は「現職は組織が支援し、新人は都市部の無党派層獲得」というすみ分け。組織票の一部が新人に回ることもありそうだが、労組などの本音は「現職が最優先」。幹部は「新人の浮動票狙いは初めから分かっている話。どちらに力を入れるかと言えば、組織の代表である現職に決まっている」と本音を隠さない。
 「小沢系」新人が苦戦する中、逆転現象が起きているのは北海道だ。3期18年務めた連合支援候補を引き継いだ元札幌市議(53)のほか、地元テレビで活躍する女性リポーター(48)が出馬。元市議側は「組織力で勝てる」と踏んだが、北海道教職員組合の不正献金事件で風向きが急変。各種調査で女性リポーターと自民候補を追う展開となっている。
 女性リポーターの選対関係者からは「連合からの圧力を感じる」との声も漏れる。陣営幹部は「予定していた原口一博総務相の応援も急きょ中止になり、地方議員も急に協力を断ってくるようになった」と厳しい表情。別の関係者も「元市議のためにも自民党票を食おうと頑張っているのに」とため息をついた。(2010/07/08-17:04

7424チバQ:2010/07/10(土) 02:16:00
http://mainichi.jp/area/kyoto/news/20100707ddlk26010469000c.html
2010参院選きょうと:終盤ルポ・候補者が行く/上 /京都
 参院選は11日の投開票に向け、終盤戦に入った。京都選挙区(改選数2)に立候補している6人の訴えも一層熱を帯びている。有権者が街に多く繰り出す休日、各候補者の動きをウオッチした。届け出順に紹介する。

 ◇党幹部、次々と応援に−−成宮真理子候補(40)=共新
 この日は朝の街頭演説がないため、久しぶりに小学2年の長女と一緒の時間を過ごした。「選挙が終わったらいっぱい遊ぼうね」と約束し、3日午前10時半に家を出た。

 雨の中、市田忠義・党書記局長らと京都市内の3カ所で街頭演説。イメージカラーの黄色のポロシャツを着て、傘を差して耳を傾ける聴衆に訴えかける。

 東山区の2カ所の商店街では、支持者らと政策を訴えながら練り歩き、有権者と握手を交わす。買い物客を見つける度に走り寄るので、陣営スタッフが差す傘もなかなか追いつかない。「消費税、絶対上げさせたらあきません」と呼びかけると、商店主から「ほんま、頑張ってな」と激励を受けた。

 夜は京都市内の3カ所の演説会に参加。穀田恵二・党国対委員長も応援に駆けつけた。選挙戦もいよいよ終盤。「疲れも出てきた?」と質問すると、「全然。めちゃめちゃ元気です」と力を込めた。【田辺佑介】

 ◇比例候補と二人三脚−−二之湯智候補(65)=自現
 3日は午前7時に起床し、同8時から京都市左京区の大原地区で支持を訴えた。午前11時に比例代表の三原じゅん子候補と合流。北区の北大路バスターミナル付近など2カ所で演説した。移動中も自らマイクで話し、昼食は車の中でサンドイッチで済ませた。前日の夜まで府北部にいたが、「全く疲れていない」と話した。

 午後3時からは、三原候補や府議らと錦市場などを練り歩き。午前中はスーツ姿だったが、午後から上着を脱いだ。「涼しげに見えるから脱げ、と事務所から言われてるけど、印象変わった?」と問いかけ、はにかんだ。握手攻めにあう三原候補の人気に感心しつつ、自らも商店主らと握手を交わし、繁華街2カ所で街頭演説した。

 夜は京都市と向日市の4カ所で演説会。伏見区の会場では「元気なところを見せないと」と走って会場入り。支援者が作った金銀の「必勝俵」を受け取り笑顔を見せた。【小川信】

7425チバQ:2010/07/10(土) 02:16:46
http://mainichi.jp/area/kyoto/news/20100708ddlk26010435000c.html
2010参院選きょうと:終盤ルポ・候補者が行く/中 /京都
 (届け出順)

 ◇1日50回、声をからし−−河上満栄候補(39)=民新
 1日50回と決めた街頭演説。菓子パンで簡単な朝食を済ませ、3日は朝から京都市伏見区の竹田駅付近の交差点で街頭演説を始めた。イメージカラーの水色のカットソーと白色ズボン、選挙運動で歩き回ったために黒ずみ、白色とは言えなくなったスニーカーという定番の格好。「国民の生活が第一の政治を確立します」。運動でかれた声を張り上げた。

 この日午前11時から、比例代表の谷亮子候補が駆けつけ合流した。激しい雨が降る中、京都駅八条口付近と四条河原町交差点で、2人が肩を並べて選挙カーの上から支持を求めた。「ヤワラちゃーん」。買い物客らが足を止め、同交差点付近の歩道はごった返した。「2人を国政に送り出してください」。両候補は笑顔で有権者らに手を振った。

 「谷さんはすごいパワー。一緒に政治を考えていきたい」。働く女性への支援を有権者に力強く訴えた。【古屋敷尚子】

 ◇のぼり立て自転車で−−中川卓也候補(50)=み新
 4日午前、京都市下京区の京都産業会館前で選挙カーを降りた。四条河原町付近のアーケードを軽いジョギングをしながら買い物客らと握手し、タクシーやバスに向かって手を振る。

 正午ごろ、三条河原町で街頭演説。「(公示日前日の立候補表明で)出遅れたハンディは十分承知しているが、皆さんの改革への意欲を引き出したい」と支持を訴えた。

 午後は、のぼりを付けた自転車に乗りペダルをこいだ。五条通や川端通を抜け、上京区の出町枡形商店街まで約5キロを走破。「のぼりが風であおられて重かった」と汗をぬぐった。

 ジムに週3回通い、エアロバイクのペダルを1時間こぐほどの運動好き。選挙カーを降りた、この日の選挙運動は「リフレッシュにもなった」と笑う。

 「有権者との距離が近づいてきた」と手応えを感じ、「既存の政治に不満を持つ浮動票が、どれぐらい動くのか」と期待する。【成田有佳】

7426チバQ:2010/07/10(土) 02:17:30
http://mainichi.jp/area/kyoto/news/20100709ddlk26010501000c.html
2010参院選きょうと:終盤ルポ・候補者が行く/下 /京都
 (届け出順)

 ◇有権者の声を励みに−−福山哲郎候補(48)=民現
 3日は朝から、京都市西京区の交差点でマイクを握った。街頭宣伝カーから手を振り、買い物客でごった返す右京区のスーパー前で声をからした。時折たたきつける雨で、スーツに合わせたイメージカラーの青色スニーカーも泥だらけだ。

 午後2時ごろ、二条駅西口ロータリーで車を降り、利用客らに握手を求めた。日ごろはきっちりセットされている髪形も乱れていたが、「若く見え、さらに男前!」と女性に好評。サッカーのワールドカップ日本代表と同じ青色ユニホームを着た中年男性から「“福山ブルー”です。頑張って」と声をかけられた。

 午後6時過ぎ、同駅近くで夜市が開かれている京都三条会商店街を浴衣姿の女性ボランティア4人と練り歩き、若者には「投票行ってね」、妊婦には「楽しみですね」と笑顔を見せた。「2回着替えましたよ。(好感触も)支援者のお陰」と報道陣に声をかけ、次の会場へ駆けていった。【入江直樹】

 ◇息子に弁当作り街へ−−北川智子候補(47)=諸新
 今にも雨が降り出しそうな空の下、京都市北区の北野白梅町駅前で4日、買い物などに急ぐ有権者の背中に語りかけるように言葉をつないだ。「民主党が政権を続ければ、1万円で消費税は1000円。誰も買い物する気がなくなってしまいます」

 子供の通う小学校や高校でPTA役員を務めた経験があり、演説も堂々たるもの。大好きだという赤のポロシャツ、スニーカーに白のパンツ姿が選挙運動期間中の定番スタイル。「情熱の色。目立つでしょ」。スタッフが持つ政策ビラを受け取った有権者には必ず駆け足で近寄り、名前を売り込み政策を訴える。

 毎朝5時半に起き、高校生の息子の弁当を作ってから、自宅を出発。「立候補が決まってから子供たちが洗濯したり、自分のことは自分でやるようになってくれた」と笑う。

 「政治の真ん中にいる人」では見えない政治への注文、可能性を訴え続ける。【林哲平】

7427とはずがたり:2010/07/10(土) 02:19:48
>>7400-7403
size3と5は見にくいなぁ・・(´・ω・`)
http://tohazugatali.at.infoseek.co.jp/seiji/10san/20100706dd0phj000005000p_size5.jpg
http://tohazugatali.at.infoseek.co.jp/seiji/10san/20100706dd0phj000006000p_size3.jpg
http://tohazugatali.at.infoseek.co.jp/seiji/10san/20100707dd0phj000007000p_size5.jpg
http://tohazugatali.at.infoseek.co.jp/seiji/10san/20100708dd0phj000010000p_size8.jpg

7428チバQ:2010/07/10(土) 02:26:50
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20100702ddlk10010134000c.html
1票の現場から:’10参院選ぐんま 還暦すぎて自己破産 /群馬
 ◇再チャレンジ後押しを 「最小不幸社会」の道筋に
 糖尿病の合併症で両足の壊疽(えそ)が進み、入院中の05年12月、携帯電話に着信があった。銀行からだった。前橋市内でそば屋を営んでいた吉野邦彦さん(66)は、トイレの個室に駆け込んだ。「吉野さんの取引先が不渡りを出しました」。7500万円もの手形が紙くずとなった。翌06年1月、吉野さんは自己破産を申請した。

 渋川市出身。中学卒業後、20人近い弟子を抱える都内の有名なそば屋に集団就職した。23歳で独立して前橋市に店舗を構え、自身が開発した石臼自家製粉機の製造や、そば粉卸しなどの事業も展開。入院前の売上高は月2500万円にも達した。そば打ちを教えた門下生は全国に約3000人。4階建ての店舗兼自宅で、妻と裕福な生活を送っていたが、還暦を過ぎて落とし穴が待っていた。

 06年春。高崎市内に賃貸アパートを借りた。自己破産であらゆる資産を手放し、所持が認められる100万円で人生を再スタートした。アパートの浴槽は足を抱えなければ入れないほど小さく、シャワーで汗を流した。寝室は夫婦2人分の布団を敷くのがやっと。夜中に天井を見つめると、部屋に押しつぶされそうな感覚に襲われ、息苦しくなった。

 「人生の目標を見失い、何もやる気が起きなかった」。吉野さんが放り出されたのは、はい上がることがなかなか許されない「滑り台社会」。自己破産でローンを組むことができず、事業のやり直しの道筋が立たない。これまでも事業に失敗して消息を絶つ同業者らを見てきた。

 アパートに引っ越してしばらくたったある日、一筋の光明がともった。吉野さんの破産を伝え聞いた門下生から米や干物などの食料が送られてくるようになった。やり直す勇気がわいた。かつての取引先からは、自家製粉機の製造や修理依頼も舞い込むようになった。知人から工場を借り、元従業員らの力を借りながら徐々に事業を立て直した。

 この年、「再チャレンジ社会」の実現を掲げた安倍内閣が発足。小泉内閣で進んだ構造改革路線が修正されようとしたが、翌07年の参院選で自民党は大敗した。再チャレンジという言葉は聞かれなくなったが、菅直人首相は「最小不幸社会」を目指すと表明している。

 吉野さんは昨年12月、屋台形式の飲食店が集まる高崎市田町の「中山道恋文横丁 高崎田町屋台通り」の一角に、そばを用いた創作料理の居酒屋「そば源」をオープンさせた。店舗を構えるのは約4年ぶり。店の広さはたった3坪で、入れる客は最大9人のささやかな店だ。

 「私はなんとかやり直しができているが、立ち直れずに自殺に追い込まれる人はたくさんいるはずだ。再チャレンジを目指す人たちを後押しするような仕組みこそが必要なのでは」

 最高裁によると、09年の個人の自己破産申し立ては12万6265件となっている。【喜屋武真之介】

    □

 11日投開票の参院選は、民主党政権への中間評価に加え、格差社会の解消など多くの政治的課題を問う選挙となる。記者が「1票の現場」を歩いた。(この企画は随時掲載します)

7429チバQ:2010/07/10(土) 02:27:35
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20100703ddlk10010113000c.html
1票の現場から:’10参院選ぐんま 深夜の弁当工場 /群馬
 ◇せめて子供らに希望を 解雇恐れケガ隠す
 深夜の弁当工場。コンビニエンスストアに並ぶおにぎりの製造ラインで、高崎市在住の30代の男性は、ご飯を成型するプレス機に左手の人さし指をはさんだ。昨年11月。つめがはがれ、透明なビニール手袋の中に、みるみる血がたまった。「痛い?」。製造ラインを管理する正社員に声を掛けられ、即座に「大丈夫です」と応えた。けがをした不注意を理由に、首になるのが怖かったからだ。

 勤務時間は午前0時から同6時まで。時給は約1000円。立ちっぱなしで休憩時間はなし。この時間帯に勤務する十数人の多くが、男性のように南米やアジアから来日した非正規雇用労働者だ。日本人は3〜4人。髪をすっぽり覆う白い帽子と大きなマスクを着用するため、顔から目だけがのぞく。会話はなく、工場で聞こえるのは、車のエンジンのようなモーター音だけだ。

 男性はバブル経済が崩壊して間もない90年代半ば、お金を稼ぐために来日した。友人が住む前橋市内のアパートに居候し、繁華街でボーイとして働いた。やがて日本人女性と結婚し、子供2人に恵まれた。日中はレストランで、深夜から明け方まで弁当工場で働くため、睡眠時間は4時間。

 ベルトコンベヤーで運ばれてくる容器に、手分けして弁当のおかずを詰め込んでいると、自分が機械の一部になったように感じる。ご飯やおかずが余っても、従業員は持ち帰ることができない。正社員には「家畜の餌になるから」と説明された。

 「ここでは日本人でも外国人でも、家畜以下。それでも10万円に満たない毎月の手取りのために働いている」

 最近、職場でタイムカードを押そうとした瞬間、「人員調整のため休んでください」と指示されたことがある。不景気でコンビニ弁当の売り上げが減ったからだ。弁当にふたをしてラベルを張る時、「298円」という値段を見て、デフレも実感した。

 一方、弁当の注文が多い日もある。そういう日は、ベルトコンベヤーの速度が上がり、人間もその速度に合わせて手を動かさなければならない。チャプリンの映画「モダンタイムス」の世界が、この弁当工場で展開されている。

 投票権を持っていないが、自分の子供は十数年後、この国の有権者になる。年間3万人を超す自殺者、親殺しなどの家族間殺人、横行するいじめ……。政治は子供たちに、希望が持てる社会を残せるのか疑問に思う。【鈴木敦子】

7430チバQ:2010/07/10(土) 02:28:21
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20100706ddlk10010169000c.html
1票の現場から:’10参院選ぐんま 酸性雨で森林荒廃 /群馬
 ◇環境政策で優劣競え 国境超え解決すべき課題
 降り始めの雨水をコップにためた。口に含んですぐ吐き出した。06年6月の梅雨どき。県内に降り注ぐ雨の酸性度を00年以来測定してきた宮下正次さん(65)=高崎市在住=は、雨水の苦みに顔をしかめた。

 この日、酸性度を示すpHの値は4・0。pH7を下回るほど酸性が強くなる。森林などの土壌ではpHが5・5を下回ると、土壌に含まれるアルミニウムが溶け出し、樹木の成長に悪影響を与える。宮下さんの計測では、酸性度の値は年々強くなり、06年を最後に、雨水をなめるのをやめた。宮下さんはこの雨が、松枯れなどの森林の荒廃をもたらしていると考える。

 宮下さんは林野庁関東森林管理局に長年勤務し、現在は自然保護団体「森林(やま)の会」の代表を務める。同会の一員として赤城山にブナの植林を始めた92年当時は、松林が年中、青々と茂っていたが、4〜5年前から松の木のてっぺんが枯れる「梢(こずえ)枯れ」という現象が見られるようになった。

 今年4月にブナの木を植えるため山に入った時は、やせ細り立ち枯れした木の多さに衝撃を受けた。「酸性雨や酸性霧が、松枯れをもたらしている」。宮下さんにとって、化石燃料の使用などが原因の酸性雨は、国境を超えて解決すべき課題だ。

 赤城山の自然環境保護などにあたる県中部県民局渋川森林事務所によると、松の立ち枯れの原因は「松食い虫の影響」。しかし、宮下さんが00年に行った調査では、土壌のpHは4・8。宮下さんは「酸性度が強く、木に栄養を与える微生物が生息できない環境になっている」と指摘する。

 赤城山の立ち枯れは、水道水として使用している地下水にも影響している。前橋市水道局によると、83年3月までは市内の飲用水を赤城山などからの地下水ですべて賄っていた。しかし、09年に地下水が占める割合は48%に低下。残り52%は利根川から取水している。

 市内の人口増に地下水の供給が追いつかないという事情もあるが、担当者は「地下水自体の水量も減っているかもしれない」と話す。宮下さんによると、松枯れなどで山の保水能力が低下し、地中に水が染み込まなくなった。宮下さんは現在、枯れかけた木の根元に炭をまく活動を続ける。炭に含まれるアルカリ成分やミネラルが雨水によって溶け出し、土壌を豊かにする効果があるという。

 「足元の環境が危機的状況にあることを多くの政治家が認識していない。選挙で環境政策の優劣が競われないのが残念でならない」。宮下さんは嘆く。【角田直哉】

7431チバQ:2010/07/10(土) 02:29:13
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20100707ddlk10010109000c.html
1票の現場から:’10参院選ぐんま 障害者自立支援法 /群馬
 ◇「社会を変えたい」 早期廃止の願い込め投票
 母親が妊娠8カ月で虫垂炎になった。手術が必要になり、胎内にいた赤ちゃんを取り出した。わずか700グラム。1951年4月、未熟児として生まれた阿久澤洋子さん(59)=前橋市=には脳性まひの障害が残った。手を自由に動かすことができず、声をスムーズに出せない。小学校入学をあきらめ、療護施設に入所して初めて「自分は普通の子供と違う」と気付いた。

 18歳になると、この施設を出なければならなくなった。家に戻ったが、自分の世話のために両親に迷惑をかけることが後ろめたかった。自宅から福祉作業訓練所に通いながら、「どうやったら1人暮らしができるんだろう」と情報収集の日々を過ごした。

 27歳の時に、同じ障害を抱える仲間らと共同生活を始めて自立。しかし、92年に次の試練が待ち構えていた。旅行先で手足のしびれを感じ、ホテルのベッドに横たわると、そのまま動けなくなった。病院には「原因不明」と言われた。「寝返りもうてなくなった。この現実を受け入れるのは厳しかった。夜に目をつぶると、まぶたの裏に『死』という字が浮かぶ毎日だった」

 全身が動かなくなる「ギランバレー症候群」と診断されたのは05年。女優の故大原麗子さんらの罹患(りかん)で知られるようになった難病だ。発症から10年以上たっており「私の場合はもう手遅れ」(阿久澤さん)。寝たきり状態が続く。

 次の試練は、政治によってもたらされた。05年10月28日の自公政権下。東京・永田町の国会議事堂周辺は、全国から集まった1万人とも言われる障害者で埋め尽くされた。車椅子の阿久澤さんも、ヘルパーの成田茂さん(51)=前橋市=に連れられ、障害者に福祉サービスの原則1割負担などを求める「障害者自立支援法案」に対する抗議の輪に加わった。法案が通れば、従来の所得に応じた「応能負担」から、受益(利用したサービス)に応じた「応益負担」に変わる。負担増になる障害者も多く、成田さんは「金がなければ死ねということか」。

 法案はこの日の夕刻、衆院厚生労働委員会で可決。国会周辺は泣き崩れる障害者であふれた。

 障害者自立支援法の成立から4年を経て、同法の廃止をマニフェストに掲げた民主党が政権を奪取した。長妻昭厚生労働相は就任後間もなく、同法の「廃止」を明言。成田さんは「ついにこの日が来た」と思った。

 しかし、喜びはつかの間だった。応益負担から応能負担に原則戻す障害者自立支援法改正案は6月、審議未了で廃案に。鳩山内閣を引き継いだ菅内閣が参院選を前に、国会の会期延長に応じなかったためだ。

 政治の「裏切り」を阿久澤さんは冷静に見つめた。「障害者は何度も裏切られてきたので、驚かなかった。長妻厚労相が法廃止を宣言した時も、期待はしていなかった」

 阿久澤さんは、今回の参院選で期日前投票に行った。1票に「社会を変えたい」との思いを込めた。【塩田彩】

7432チバQ:2010/07/10(土) 02:30:17
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20100708ddlk10010103000c.html
1票の現場から:’10参院選ぐんま 雇用環境 /群馬
 ◇政権交代後も好転せず 正社員の職探し46万件に
 「すべてが行き詰まっている。子どもの名前を考える精神的な余裕もない」

 雇い止めを言い渡されたのは3月1日のことだった。藤岡市の自動車部品製造工場。前橋市に住む男性(34)は上司に「ちょっと話がある」と呼び出されてピンときた。契約社員として3年近く勤めてきたが、08年秋のリーマン・ショック以降、多くの同僚が辞めさせられてきた。上司には「分かりました」と答えるしかなかった。

 妻は現在、妊娠8カ月。2年前に結婚した時は「契約社員から正社員へ」という夢を描いていた。この会社には年2回、正社員への登用試験があり、登用実績も高いと聞かされていたからだ。しかし、リーマン・ショック以降、登用試験は廃止された。

 預貯金を取り崩す生活は4カ月目。ハローワークや県の就職支援センターに通い、これまで30社以上で面接を受けた。「試用期間3カ月の時給900円」という求人情報を見て面接を受けると、「本当は800円です」と言われてあぜんとした。「ボーナス支給」と書かれていたが「実際は出ませんよ。嫌なら来なくていい。あなたの代わりはいくらでもいるんですから」。

 男性は95年に工業高校を卒業後、高崎市の乾電池製造工場で正社員として働いた。しかし、残業が多く、仕事がきついのを理由に7年後に自主退職した。「なんとかなるという軽い気持ちだったが、考えが甘かった」。その後、職を転々とし、今は父親になるのを目前にしながら、プライドを傷つけられる日々を過ごす。

 職探しが厳しいのは、新卒者も同じだ。今春、大学の建築学科を卒業した男性(22)は在学中、東京都内の建設会社を中心に8社を受けたが、建設不況下で採用枠は限られ、就職浪人の道を選んだ。「もう1年大学に残って職探しを」と留年も考えたが、「大学にいるようでは自分に甘えが生じる。社会に出て厳しさを実感したい」と実家がある伊勢崎市に戻った。

 しかし、採用してくれる企業は見つからず、「考えが甘かった」と自省する日々だ。参院選の投票日が近づくが「政治に期待すれば何が返ってくるのか、リアル感がない」と棄権するつもりだ。

 群馬労働局によると、県内12カ所のハローワークに寄せられた正社員の職探しに関する相談は09年度、46万2264件に達した。リーマン・ショック前の07年度は30万7574件で、約1・5倍に激増した。

 「自公政権下でも、民主党政権になっても雇用環境は何も変わっていない。もうどの党にも期待できない」。間もなく父親になる男性は話す。一方、「人任せにしたくないので投票には行きたいが、投票先がない」とも。男性の耳には今も、工場の片隅で言われた「解雇宣言」がこだまする。

 「契約更新できなくなった。悪いが、契約は今月いっぱいまでで頼む」【鳥井真平】

7433チバQ:2010/07/10(土) 02:31:06
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20100709ddlk10010071000c.html
1票の現場から:’10参院選ぐんま 聴覚障害者、県内に6000人 /群馬
 ◇政見放送の手話通訳、なぜ認めないのですか
 前橋市の精密部品工場の駐車場に、参院選群馬選挙区の立候補者が現れた。次から次へと従業員に握手して回っている。生まれたときから耳が聞こえない松岡誠夫さん(41)も求めに応じて手を握り返した。候補者の口の動きを見ると「よろしく、よろしく、よろしく」と声をかけているようだった。「握手だけでなく、ろう者の本音を聞いてほしい」と思ったが、松岡さんは口で会話がうまくできず、候補者は立ち去った。公示後の6月末のことだった。

 参院選選挙区の政見放送では制度上、手話通訳が認められていない。字幕もないため、耳の聞こえない人にとっては、口が動いているだけに見える。総務省は、公職選挙法の実施規定で手話通訳が認められていない理由を「地域によって手話通訳士の数が異なり、全国一律に確保できない可能性がある」と説明する。

 しかし、より多くが立候補する衆院選の小選挙区では96年から手話通訳が認められている。昨夏の衆院選の小選挙区には全国で1139人、今回の参院選選挙区は251人が立候補。県聴覚障害者団体連合会の飯島豊会長は「合理的な理由がゼロ。認めるよう言い続けているが、多くの政治家は耳を貸そうとしない」と訴える。

 松岡さんは18歳でろう学校を卒業し、この工場に就職した。入社当時、上司の指示を理解できず、機械の操作は、見よう見まねで覚えた。一番困ったのは、機械の異常音に気づけないこと。黒煙が出るまで機械のスイッチを止めることができず、上司は「目を使え」と繰り返し注意した。

 「何があっても我慢しなさい」。両親に小さいころから教えられた処世術を胸に「健常者に追いつこう」と頑張った。両親からは「選挙には必ず行きなさい。権利を手放したらいけないよ」とも教わってきた。しかし、選挙権を獲得した約20年前、まだ国政選挙で手話通訳は認められておらず、両親に頼まれた候補者に投票した。

 初めて手話付きの政見放送を見たのは約10年前。テレビではなく、聴覚障害者が集まった上映会でのことだった。人生観が変わった。「1票が大事になった。自分で候補者の主張を判断し、票を投じることができるようになった。『大人』になった気がした」

 松岡さんは新聞を読むことができるが、「ろう者の多くは、手話を日常語としているから、文字より手話の方が意味をつかみやすい」と話す。実際に、手話通訳で候補者の主張が、ぐっと分かりやすく伝わってきた。松岡さんは今、上映会の開催に携わるようになっている。同連合会によると、聴覚障害者は県内に約6000人。飯島会長は「手話通訳は聴覚障害者の自立、社会参加のために不可欠だ」と話す。

 一方、手話通訳は参院選選挙区に加え、知事選でも認められていない。聴覚障害者の多くは、「認められない理由」を見いだせないでいる。【奥山はるな】

7434チバQ:2010/07/10(土) 02:32:36
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2010sanin/rensai/rensai4/20100628/20100628_0001.shtml
ダム政策 「脱ダム」の先に何が 「このままじゃ村が滅びる」
2010年06月28日 14:42  長い間積み残されてきた九州各地の政治課題が、昨年9月の政権交代を機に相次いで動きだした。民意が、閉そく状況に風穴をあけた。それから9カ月。政治が人々にもたらしたのは、期待か、不安か、あるいは失望か。試金石となる参院選が24日公示される。いま、九州が問う。



集会所で5年後の地域の姿を話し合う頭地地区の住民たち=15日午後7時半ごろ、熊本県五木村 川辺川は、標高千メートル級の山懐に抱かれた熊本県五木村を流れている。透んだ水は魚影を見通せるほど美しい。国は1966年、この清流をせき止める「川辺川ダム計画」を発表。水没予定地を抱える村は、以来40年余り揺れ続けてきた。

 15日夜、水没予定地からの移転者が入植した頭(とう)地(じ)地区の集会所で、約20人が地域振興に知恵を絞っていた。「山開きを企画したらどうか」「貸農園を作ろう」。楽しげな議論の中、林業男性(70)がぽつりと漏らした。「5年後にダムの新法はできとるじゃろか」

 政権交代が起きた昨年9月、前原誠司国土交通相は就任10日後に五木村に来た。村民に向かい「ダム中止」に政策転換した謝罪と、地域再建の支援法をつくる話を口にした。男性は期待を膨らませた。だからこそ、その後の進展が見えないことにいらだつ。「蛇の生殺し状態。早くせんとみんな年を取ってしまう」

   ◇   ◇

 ダム計画は、村の過疎に拍車を掛けた。水没予定地からの移転は、離村を促すきっかけともなった。現人口はダム計画前の4分の1(約1350人)に減少。高齢化率は40%を超える。

 「このままじゃ村は滅びる」。村の端にある端(たん)海(かい)野(の)集落の農業松永泰男さん(58)は言う。この夏、35年続けた花き栽培をやめる。33軒あった集落は一軒家となった。手伝いを頼むあてもなくなり、もう仕事を続けられない。村に来訪した前原国交相を松永さんは「救世主」と呼んだ。自民党政権当時に、大臣と村民がひざを突き合わせて話した記憶はない。「政治が変わった」と、そのときは思えた。

 通常国会が閉じ、参院選が事実上始まった後の今月20日、三日月大造国交副大臣が水没予定地を視察した。松永さんにもはや高ぶりはない。「再建策の内容には触れずじまい。選挙向けのパフォーマンスじゃないか」

   ◇   ◇

 五木村から川を下ると、ダムに揺れるもう一つの地域にたどり着く。熊本県が撤去方針を決めた球磨川の県営荒瀬ダム(八代市)。財政難で撤去費に悩む県は、国に財政支援を求めている。
 ダムの横に自宅がある下村勉さん(80)は、放水の水圧に伴う振動や騒音に悩まされてきた。家の壁には4メートルほどの大きな亀裂。「長年の振動でできた」という。

 2008年7月末、下村さんはダム視察に来た民主党幹部に「撤去に力を貸してください」と懇願した。手を取り、固く握った幹部は答えた。「国が支援すればできる。私たちが政権を取ったら必ずやる」

 また夏が来る。下村さんは、連日テレビに映る菅直人首相の姿を見つめて念を押す。「あんたの握手の手応え。私は信用しとるけんな」

    ×      ×

 ●ダム政策

 民主党は「コンクリートから人へ」の理念を掲げ、無駄な公共事業を削減する一環でダム事業の見直しを進める。前原誠司国土交通相は、全国136のダム事業のうち89事業を再検証する方針を発表。国交省の有識者会議は「ダムによらない治水」の新基準を今夏をめどにまとめる。民主党は、マニフェスト(政権公約)に川辺川ダム(熊本県)と八ツ場(やんば)ダム(群馬県)の中止を明記し、政権交代を果たした。


=2010/06/23付 西日本新聞朝刊=

7435チバQ:2010/07/10(土) 02:33:24
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2010sanin/rensai/rensai4/20100628/20100628_0002.shtml
諫早湾干拓事業 門が開く日は来るか
2010年06月28日 14:43
干拓営農地でタマネギを収穫する荒木さん=17日、長崎県諫早市 見渡す限りの畝(うね)の列を目にして、思わず息をのんだ。遠くに鳥のさえずりが聞こえる。この地はほんの10年ほど前まで塩水に漬かっていた。かつて「有明海の子宮」と呼ばれ、多様な生命をはぐくんだ長崎県諫早市の干潟に今、ヤフードーム(福岡市)96個分の農地が広がる。

 「漁業者は『宝の海を返せ』と言うが、私らにとったら宝の畑だ」。収穫したてのタマネギを手に、営農者の荒木隆太郎さん(62)が言った。

 干拓農地に入植して3年目。約34ヘクタールでジャガイモなど露地野菜を栽培している。失敗も経験したが、経営はようやく軌道に乗り始めた。最近、融資も受けた。「開門? 冗談じゃない。誰が国のトップになろうとそんなことはさせんよ」

   □   □

 佐賀市中心部から車で約20分。佐賀県有明海漁業協同組合南川副支所の掲示板に、民主、自民両党の参院選公認候補予定者のポスターが並んで張られていた。地元のノリ養殖業、川崎賢朗さん(49)が解説する。「組合が今回初めて自主投票を決めたんよ。これまで民主候補は支所の敷居さえまたげんやったのに」

 深刻な漁業不振など「有明海異変」が指摘されて久しい。多くの漁業者が、国営諫早湾干拓事業に伴う潮受け堤防排水門の閉め切りによる影響と考え、早急な開門調査を求め続けてきた。

 昨年9月の政権交代で、「政府」の実体が自民党から民主党に代わり、開門の期待は一気に高まった。ところが参院選前に鳩山由紀夫首相が退陣。「開門問題は争点になる」と言い切った赤松広隆農相も閣外に去った。後継農相の山田正彦衆院議員(長崎3区)は、判断を選挙後に先送り。「民主党を信じたい
気持ちは変わらんが…」。川崎さんの表情はさえない。

   □   □

 有明海特産の二枚貝タイラギの水揚げ地・佐賀県太良町大浦地区は昨冬、13年ぶりの豊漁に沸き立った。「久々に港に活気が戻った」と漁師平方宣清さん(57)。とはいえ、タイラギ漁だけで家計を支えたころの収穫量には及ばない。「開門さえすれば、元の生活に戻れる。民主党に頑張ってもらわんと」の思いは強い。

 一方、開門に反対する長崎県は全戸配布の広報誌「県民だより」の今月号で、6ページにわたり常時開門の問題点などを特集した。参院選長崎選挙区は前知事が自民公認で立候補の予定。平方さんは「事実上の県の援護射撃ではないか」といぶかり、諫早干拓地の営農者水頭貞次さん(60)は逆に「ええことや」と喜ぶ。

 長く与党だった自民党県連と野党の民主党県連がともに賛成し、民主党本部は反対−。諫早干拓事業をめぐる長崎の政治構図はいびつだ。政権交代を経てもそこに変化は見えず、有権者のやきもきは続く。

    ×      ×

 ●諫早湾干拓事業

 農地造成のため、1950年代に構想が浮上。長崎県の諫早湾奥部を全長約7キロの潮受け堤防で閉め切り、約670ヘクタールの干拓農地を整備した国営事業。89年着工、97年4月に堤防排水門閉め切り。完工は2007年11月で総事業費2533億円。佐賀地裁は08年6月、佐賀県などの漁業者が開門を求めた訴訟の判決で5年間の常時開門を国に命じた。国は控訴し係争中。政府与党の検討委員会は、今年4月「開門調査が適当」とする報告書を農相に出した。


=2010/06/24付 西日本新聞朝刊=

7436チバQ:2010/07/10(土) 02:34:29
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2010sanin/rensai/rensai4/20100628/20100628_0003.shtml
郵政改革 熱狂冷め目線厳しく
2010年06月28日 13:01
「昔は毎日のように来てくれた配達員さんが来なくなった」と話す島田スミ子さん=18日、熊本県相良村 つづら折りの国道445号沿いにある山あいの小さな郵便局が、1881(明治14)年の創業だというから驚く。熊本県相良村の四浦郵便局は、長く静かに人々の暮らしを支えてきた。

 「『民営化のせいで郵便局がなくなるかも』って心配してたけど、かえってサービスが良くなったみたい」。孫の学資保険の手続きに局を訪れた農林業北川美千代さん(67)の言葉に、居合わせた女性客も局にもらったキッチンペーパーを抱えてうなずいた。

 2005年夏、小泉純一郎首相(当時)は政治生命をかけて衆院解散を断行。日本列島を熱狂の渦に巻き込み、郵政民営化法を成立させた。「民営化」「効率化」は、中学校や農協支所も消えた人口900人弱の四浦地区にも波及。四浦局は06年に集配業務が他局に移管され、7人いた局員が4人になった。今後も局が存続する保証はない。

 局の壁に、局員が願いと決意を託したポスターが張られていた。

 「これからもずっとこの場所に在り続けられますように 創業の灯は、消しません」

   □   □

 深い峡谷にかかる橋を渡り、四浦地区の奥部にある椎葉集落を訪ねた。山の斜面に張り付く家屋に25人が暮らす。半数は65歳を超え、15軒のうち2軒は主を失っている。

 18年前に夫を亡くし独り暮らしの島田スミ子さん(80)。車を運転できないため、野菜やみそなどを積んで来る移動販売車が生活の支えだ。以前は郵便配達員に頼めていた貯金口座の出入金が、民営化後は制度上できなくなった。家から約1・5キロも離れたバス停を利用するのは難しく、やむなく郵便局まで近くの住人の車に乗せてもらう。

 島田さんは、構造改革を唱える小泉政権に期待した1人だった。「日本が変わるかもしれん、て思ったからね。でも結局、誰も山奥のことを気にかけてくれんということだけが分かった」

   □   □

 05年は民営化を訴えた小泉自民が、09年は民営化見直しを公約した民主党が衆院選で圧勝した。郵政改革をめぐり、振り子のように揺れる民意。参院選の前には、通常国会で郵政改革法案の成立が見送られたことから、担当大臣が辞めた。

 椎葉集落のある女性は最近、知人の郵便局員から「参院選比例は国民新党に投票を」と頼まれた。女性は車で銀行を利用し、ふだんはほとんど郵便局に縁がない。「『民営化見直しが必要だ』と言われてもねぇ。私は福祉政策を重視して投票する」と、郵政改革に送る目線は冷ややかだ。

 小泉政権以降の郵政改革とは何だろうか。単なる政争の具に終わるのだとしたら、しわ寄せを受けた離島や山間部の人たちはたまらない。

    ×      ×

 ●郵政改革

 小泉政権は、郵便貯金と簡易保険に集まる資金を民間に流そうと「郵便」「郵便貯金」「簡易保険」3事業を運営していた旧日本郵政公社を5社体制に分社・民営化した。これに伴い、地方の生活利便性低下が指摘された。昨年9月に民主党中心の政権が発足し、見直しに着手。3社体制に再編し、政府が日本郵政の株式を持ち続けるなど、民営化路線を大きく修正した郵政改革法案を今年の通常国会に提出したが、審議未了で廃案となった。


=2010/06/26付 西日本新聞朝刊=

7437チバQ:2010/07/10(土) 02:35:22
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2010sanin/rensai/rensai4/20100628/20100628_0004.shtml
新幹線長崎ルート 宙に浮く未着工区間
2010年06月28日 13:02
「俵坂トンネル」の工事現場では作業用トンネルができ、本線の工事も進む=15日、佐賀県嬉野市 佐賀県嬉野市の温泉街から北東へ約1キロ。山肌の茶畑を背にした田んぼの一角に、紅白のくいが見えた。くいは、九州新幹線・西九州(長崎)ルートの「嬉野駅」建設予定地を示す。市と長崎県東彼杵町を結び、ルート上最長となる「俵坂(たわらざか)トンネル」(約5・5キロ)の建設も進む。総額2600億円の巨大工事のつち音が聞こえ始め、地元の期待が膨らんでいる。

 「観光業にとって交通網の整備は一番大切」。嬉野温泉観光協会の山口保会長(68)は、開業を心待ちにする一人だ。温泉街の宿泊客は、景気低迷や競争激化のあおりを受け、ピークだった1990年ごろに比べ3割以上減。民主党は公共工事に厳しい目を向けるが、山口会長は「着工区間は粛々と進めるはず」と信じ、市内初の駅開業に観光振興の希望を託す。

   □   □

 「新幹線で創(つく)ろう、私たちのまちと未来」。長崎県諫早市の中心市街地や商工会議所ビルに、西九州ルートの早期開業を訴える看板、垂れ幕が掲げられている。JR諫早駅は、着工区間と未着工区間の中継地点。駅前で40年続く理髪店を経営する西善次さん(59)は「新幹線は駅前再開発の千載一遇のチャンス」と鼻息が荒い。

 一日約1万2千人が利用する同駅周辺は、バスターミナルや総合病院、税務署も集中し、日常的に渋滞。道路拡幅やターミナル移設などの再開発は20年来の懸案だ。

 かつて50店以上が軒を連ねた駅前商店街は、郊外型商業施設に客を奪われたことや後継者難による閉店が相次ぎ、今は30店余り。店舗跡地は駐車場になり、くしの歯が欠けたようだ。だからこそ、再開発の起爆剤となる新幹線開業(2018年度予定)に西さんの期待は大きい。

   □   □

 ただ、必ずしも「視界良好」とは言えない。政府は費用対効果などの観点から、全国の整備新幹線の未着工区間のうち、本年度中にも着工予定だった「諫早−長崎間」(約21キロ)を含む3区間の今後を「白紙」とした。今年1月から再検討を進めている。「武雄温泉−長崎間」の全線を新幹線規格で整備するよう求める長崎県や諫早市などの沿線自治体は「不確定要素が多く、住民に具体的な説明ができない」(諫早市)と弱り顔だ。

 諫早駅近くにある老舗メガネ店の店主野口弘司さん(49)は、今月中旬に市が開いた説明会で、全線が新幹線規格で整備された場合に、自分の店が線路建設用地にかかりそうだと知った。「そがんことを言われても、まだピンと来んよ」

 待ちわびる人も、将来設計が定まらず不安がる人もいる新幹線。西さん、野口さんは口をそろえる。「いずれにしろ、政府ははっきりした方針を早く示してほしい」 

    ×      ×

 ●新幹線長崎ルート

 1973年に福岡−長崎間の整備計画が決定。2008年に武雄温泉−諫早間(46キロ)が認可され、着工した。事業費約2600億円で、長崎、佐賀両県と沿線の市が3分の1の約870億円を負担する。新幹線線路と在来線を相互直通運転できる「フリーゲージトレイン」(FGT、軌間可変電車)の導入を検討。政府は本年度中に実用化の可否を最終判断する。導入された場合、博多−長崎間は1時間19分で、現行の最速の特急に比べて26分短縮される。


=2010/06/27付 西日本新聞朝刊=

7438チバQ:2010/07/10(土) 02:36:09
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2010sanin/rensai/rensai4/20100628/20100628_0005.shtml
普天間移設問題 徳之島見えぬ「今後」
2010年06月28日 13:04
海兵隊の訓練移転に反対する看板。峰岡勝さんが手作りし、徳之島内に設置した数は200枚を超す=鹿児島県天城町 セミの声が降り注ぎ、真夏を思わせる日差しが肌を刺す。参院選公示の前日、徳之島空港(鹿児島県天城町)に降り立った。人口約2万6千の小さな島。市街地を目指す車窓に、透き通る海とヤシの街路樹が流れる。

 いきなり、穏やかな島の空気に不似合いな看板が目に飛び込んできた。

 《基地はいらない》

 《島を売るな》

 徳之島は米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の海兵隊ヘリ部隊の一部訓練
移転先として、日米共同声明で明記された。沖縄での米兵の犯罪や軍用機の事故、騒音を知る島民は猛反発した。島のあちこちに、こうした看板を設置している。

 元教員で、天城町で農業を営む峰岡勝さん(64)は「政府は島を監視していて、油断するとすぐに移転話を進めてくる。反対し続けないと」と言う。4月に町民有志で市民団体「天城町同友会」をつくり、署名活動や学習会を開く。「基地が島を潤すというのは妄想だ。島の将来を駄目にするわけにはいかん」

   □   □

 島の主産業はサトウキビ栽培。島民1人当たりの平均年間所得は約170万円で、国民所得を130万円も下回る。

 「米軍普天間基地誘致推進協議会」会長の谷岡一さん(58)は、浮上した米軍の移転話にすぐ賛成した。理由を問うと「喜んで受け入れるわけではない。街を見てみろ」と言葉が返ってきた。

 徳之島町中心部の商店街は、半数近い約20店舗が閉じている。谷岡さんの期待は、政府による沖縄並みの振興策だ。「島は仕事がなく人口も減っている。反対派に問いたい。『じゃあどうすれば良いのか』と」

 傍聴した徳之島町議会で、議員が相次いで町財政に不安を訴えた。政権交代後の本年度、奄美群島の振興予算が3割削られたからだ。「今後も島への補助は減り、非常に厳しい財政運営になる」。答弁した高岡秀規町長の表情もさえなかった。

   □   □

 徳之島は、かつて保守系政治家同士の政争によって二分された過去がある。地方選挙も過熱し、勝者を支援した業者が公共工事にありつき、敗者は冷や飯を食わされたという。普天間移設は、島を再び二分するのか。大久幸助天城町長は「島は政府にかき回された。それなのにその後、島に来て説明もない」と憤る。

 鳩山政権は、普天間移設をめぐる稚拙な政治手法がたたり崩壊した。後継の菅政権は、表だって徳之島移転に触れない。

 公示日。徳之島には候補者はおろか選挙カーの姿もなかった。鹿児島選挙区の自民、共産、民主の3候補者は徳之島移転に反対の立場。首相退陣が空騒ぎだったように、日米安保の在り方、沖縄の負担軽減を問う移転問題は、争点にならないでいる。

    ×      ×

 ●普天間移設問題
 沖縄県宜野湾市の米軍普天間飛行場を移設させる問題。1995年の米兵による沖縄少女暴行事件を契機に、日米両政府は96年に普天間飛行場の返還で合意した。2006年には、移設先を辺野古のキャンプ・シュワブ沿岸部とすることで日米合意。鳩山由紀夫首相(当時)はこの計画の見直しを掲げながら、今年5月28日にほぼ現行案通りの辺野古移設と、ヘリ部隊の鹿児島県徳之島への訓練移転を明記した日米共同声明を発表した。菅直人首相は同声明を踏襲する方針。


=2010/06/28付 西日本新聞朝刊=

7439チバQ:2010/07/10(土) 02:36:54
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2010sanin/rensai/rensai4/20100629/20100629_0001.shtml
水俣病政治解決 「命を守る」のは誰か
2010年06月29日 12:02
福岡市であった水俣病被害者救済法の説明会。九州北部に住む未認定患者が会場を埋めた=23日、福岡市博多区
5月1日に鳩山由紀夫首相(当時)が祈りの言葉をささげた「水俣病慰霊の碑」=熊本県水俣市 不知火海から強い潮風が吹く熊本県水俣市のエコパーク水俣親水緑地。水俣湾を汚染したメチル水銀を封じたこの埋め立て地に、水俣病犠牲者の慰霊碑は立つ。

 5月1日、水俣病慰霊式に参列した鳩山由紀夫首相(当時)は、慰霊碑を前に「国として責任をもって償いを全うする」と誓った。「トップが来るなどこれまでなかった」。中村武雄さん(74)=同県芦北町=は会場の後方で、初めて式に出た現職首相が献花する背中を見つめた。

 水俣病被害者芦北の会の副会長として早期救済を求めてきた中村さん。会員300人の多くは1995年の政治決着で救済対象と認められず、活動を始めた。みんな年を取り、平均70歳になる。この5年で10人が亡くなった。「もう待てん」といら立ちを募らせる中で実現した首相来訪。「今度こそ解決してくれる」と胸を高鳴らせた。

   □   □

 政権与党の自民、公明両党と野党だった民主党の合意で昨年7月に成立した水俣病被害者救済法と、直後の政権交代で実現した国家賠償訴訟の和解協議−。民主党が鍵となり、水俣病問題の「第二の政治解決」は一気に動きだした。

 水面下の「潜在患者」にも新たな光が当たる。参院選公示を翌日に控えた23日の昼。福岡市のビルの一室で、救済法の説明会が開かれた。事前に多数の出席者が予測できた熊本、鹿児島両県の会場と違い、「水俣圏外」は未知数。ふたを開けてみると、熊本会場と変わらない200人以上でごった返した。

 「こんなにいるなんて」。芦北町出身で福岡市に住む主婦(55)は会場の混雑に目を見開いた。手足のしびれに悩まされ、相談先も探せなかった自分と同じ境遇の被害者がたくさんいた。東京、名古屋でもそれぞれ350人、大阪では「想像以上」(環境省)の千人が集まった。

   □   □

 親水緑地から車で約30分。廃業したホテルの大広間に、母(83)と胎児性患者の息子(56)が2人で暮らす。軽度の知的障害や神経まひのある息子を世話してきた母は、高齢で寝たきりになっても「子どもが気掛かりで」と医師が勧める入院にも踏み出せないでいる。

 家政婦の費用は月に約20万円。親子を支援する水俣病被害者互助会の事務局、谷洋一さん(61)は重い負担に「いつまで続けられるのか」と漏らす。4月に閣議決定した国の救済策は、胎児性患者支援の具体性を欠く。谷さんは「政治解決は金銭問題に終始し、本質的な解決になっていない」と指摘する。

 「命を守る」政治を訴え、水俣病は終わっていないと語った鳩山首相は参院選を前に退陣した。有権者は、政治が真の問題解決に道筋をつける日を待ち望んでいる。

    ×      ×

 ●水俣病政治解決

 国の責任を認め、水俣病被害の救済範囲を従来よりも広げた2004年の最高裁判決などを踏まえ、昨年7月に水俣病被害者救済法が成立。政権交代後、水俣病不知火患者会との訴訟の和解内容をほぼ踏襲し、未認定患者に一時金210万円などを支給する救済案がまとまった。ただし国の患者認定基準の見直しが進んでいないことや、加害企業・チッソの分社化容認、生年や居住地による救済の「線引き」などに批判が出ている。

=2010/06/29付 西日本新聞朝刊=

7440チバQ:2010/07/10(土) 02:37:44
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2010sanin/rensai/rensai4/20100630/20100630_0001.shtml
農家の所得補償 転作努力に冷や水も
2010年06月30日 12:53
所得補償制度に不安を抱えながら、大豆の播種の準備を進める塚原さん=佐賀市久保田町 6月下旬、梅雨を迎えた佐賀市久保田町。灰色の雲が水面に映り込んだ水田に緑の苗が映える。収穫後の麦わらが残る減反田は、まもなく大豆の種がまかれる予定だ。

 例年と変わらぬ光景の裏側で、異変は起きていた。町内の農家19戸でつくる久富西営農組合の塚原信明組合長(72)がため息をつく。「組合員に気力がなく、今年は割り当て分の大豆しか作らない」。民主党農政の目玉である戸別所得補償が、農民たちのやりがいを失わせたという。

 佐賀市を含む佐賀平野は、一大穀倉地帯として知られる。佐賀県は食料増産時代の1965、66年に2年連続で米の反収(10アール当たりの収量)日本一を誇った。ただ栄光は、その後の国の減反政策によって暗転した。

 県は生き残りをかけて米と麦の二毛作、大豆への転作を奨励。生産性向上にも努め、2008、09年に大豆の反収は日本一に輝いた。戸別所得補償は、佐賀の栄光を再び脅かす。

   □   □

 制度導入によって、久保田町の米作農家が受け取る大豆栽培の転作助成金は、約5万5千円(10アール当たり)から全国一律の3万5千円に減る。これが転作に二の足を踏ませた。町の大豆作付けは、昨年比3割減の283ヘクタールに落ち込んだ。農家たちの積み上げてきた「努力の結晶」(地元JA職員)が崩れていく。塚原さんは言う。「政府は自給率向上を掲げながら、やっていることが逆だ」

 大分県杵築市の広瀬台営農組合は、約10ヘクタールの減反田で飼料用米を作ってきた。良質な堆肥(たいひ)で水田の地力を上げるため、わらは畜産農家の堆肥と交換、もみは養鶏農家に売る工夫を重ね、採算度外視で続けてきた。

 飼料用米は所得補償で8万円(同)の助成金が出る。組合長の阿部銀蔵さん(78)は冗談めかして「米を作るよりよほど良い」と言い、本当は米価や麦価保障こそ政府にやってほしいと願う。

   □   □

 減反で生産調整し、農家の集約化、大規模化を図った自民党政権下の農政は、米価を守れず農業従事者を減らした。民主党は小規模農家の所得補償で対抗するものの、農政の根幹ともいえる米価には手が付いていない。大きく振れる農政に、多くの農家が行き惑う。

 福岡県稲作経営者協議会の副会長井上信幸さん(64)=筑紫野市=は最近、ある農家が「息子に継がせたいが、将来を考えるとサラリーマンの方が良かかも」と漏らすのを聞いた。無理もないと考える。「私たちは頑張りがいがある環境と、一貫した農政の下で農業をやりたい」

 日本農業の立て直し策か、選挙目当てのバラまき策か。賛否の声が入り交じる戸別所得補償の今後を、食糧基地・九州が注視する。

    ×      ×

 ●農家の所得補償

 食料自給率の向上、農家の経営安定を目的とする制度。(1)減反政策に沿う水田農家に10アール当たり1万5000円を定額交付する。米価が下がった場合に、販売価格が生産費を下回った分を国が農家に補てんする(2)減反田で麦や大豆、飼料用米などを生産する農家に助成金を交付し、生産拡大を促す−の2本柱。2010年度の水田農家のモデル事業は6月末に申請が締め切られ、12月から支払いが始まる。11年度からは畑作農家を加え実施。


=2010/06/30付 西日本新聞朝刊=

7441チバQ:2010/07/10(土) 02:38:33
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2010sanin/rensai/rensai4/20100701/20100701_0001.shtml
子ども手当 少子化止められるか 
2010年07月01日 12:24
都市部と地方の区別なく少子高齢化は進む。有効な子育て支援策が何か、模索は続く=29日、福岡市中央区 「ひーざ! こーし!」。福岡市中央区の市立中央児童会館で、音楽に合わせて歌い、踊る子どもたちの声が響いた。城南区の主婦(30)も次女(4)と体を動かす。

 母子は、月1回の割合で会館を訪れる。次女も長女(5)と共に幼稚園に通わせたいが、会社員の夫の収入で月約3万円の保育料を2人分払うのは無理。毎月の家計は赤字のこともあり、ボーナスで帳尻を合わせている。月額1万3千円の子ども手当は正直、助かる。「でも制度自体がいつ終わるか分からないのに、あてにはできません」

 福岡県小郡市の会社員山口耕平さん(26)は、昨年双子が生まれ、4児の親となった。勤める会社の制度で、第3、4子の出産祝い金計400万円を受け「国も企業も子育てを支援してくれている」と感じる。ただ十分かといえば、答えはノーだ。「『子ども手当があるから安心』なんて、誰も思わないでしょ」

   □   □

 福岡市早良区の西新保育園の園庭で、ボール遊びに興じる子どもたちの数を見た浦谷冨士子園長は「やっぱり多いわ」と実感した。4月、市内の認可保育所の待機児童は年度初めとして過去最多の489人を数えた。定員いっぱいを受け入れた同園も、いまだに空きの問い合わせを受ける。

 「コンクリートから人へ」をうたう民主党は、子育て世帯の支援策として子ども手当を創設した。施設整備など「現物給付」の割合が高かった自民政権時代とは、支援の力点が異なる。浦谷園長は「裕福な世帯に、子ども手当が本当に必要でしょうか。できれば保育所整備にその分の財源を回してほしい」と話す。

   □   □

 「年金は選挙の話題になっとりますか?」

 福岡市中央区平和三丁目の小高い丘に建物6棟が並ぶ市営住宅で、参院選のポスターを見ながら花岡八千代さん(73)が顔見知りの男性に話し掛けていた。全108戸の団地は、3割程度が高齢者の1人暮らしという。都市も少子高齢化が進む。「めったに子どもを見かけん。笑い声が聞こゆっと、こっちも元気になっとにね」

 国内の女性1人が生涯に産む子どもの推定人数(合計特殊出生率)は2008、09年とも1・37。人口増の目安とされる「2・08」を大きく下回る。厚生労働省は45年後の人口を約8993万人、高齢者(65歳以上)の割合を現在の倍の約41%と推計している。

 少子化の進展に歯止めをかけようとする政府の姿勢に、恐らく異論は少ない。花岡さんが疑問を抱くのはその方法だ。「子ども手当で子どもは増えるのかね?」

 子育て支援策は将来の国のかたち、ありように深くかかわる。だからこそ、有権者は真剣なまなざしを向けている。 (鶴加寿子)

 =おわり

    ×      ×

 ●子ども手当

 2009年衆院選で民主党公約の目玉の一つとされた。中学卒業までの子ども1人につき、10年度は月額1万3000円、11年度以降は2万6000円を支給する内容。子育ての経済的負担を軽減し、安心して子育てできる環境をつくり、子どもの成育を社会全体で応援するのが目的。満額支給で年間約5兆円以上かかると見込まれ、当初から財源の確保が課題とされた。6月に支給が始まったものの、長妻昭厚生労働相は11年度以降について事実上の満額支給断念を宣言した。


=2010/07/01付 西日本新聞朝刊=

7442チバQ:2010/07/10(土) 02:41:13
>>5999-6001
http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news.php?k_id=36000741006210002
【宰相の郷から】


保守の牙城・田布施の今【上】
2010年06月21日


13日夜に行われた松村文彦後援会の発足式。投影機やビデオ映像などを使って政策が紹介された=田布施町

◆対立の構図 変化の芽


  「あんたの後ろには誰がいるんじゃ」


  4月上旬。今秋の田布施町長選に向け活動を始めた松村文彦(31)は、高齢の女性に真剣なまなざしで問いかけられた。立候補の決意を告げた時のことだ。県社会教育施設職員を依願退職したばかり。有力者の後ろ盾はなく、「後ろ」にいるのは同級生や環境活動の仲間くらい。「町に残る風土の根深さをまざまざと感じた」と松村。「町政に新風を」。町が背負ってきた政治の歴史と向き合う覚悟を新たにしたという。


◆意識多様化 薄れる団結


  岸信介、佐藤栄作という兄弟宰相を輩出し、かつて岸、佐藤の両派に分かれ選挙のたびに争った田布施。派閥対立は国政選挙に限ったことではない。熾烈(しれつ)を極めたとされるのが町長選だ。


  その激しさを物語るエピソードは数知れない。投票日が近づくと、夜間は集落に通じる道路脇にたき火が並び、支援者の列ができた。「票をひっくり返そう」と潜り込んでくる相手方の支援者を監視する見張りだと、町民はうわさした。1998年には、当時の町長が現職首長では県内で初めて贈収賄事件で逮捕された。背景には両派の敵対があったと、とりざたされた。


  ところが、2006年10月の前回町長選では、柳井市などとの合併の枠組みを巡って新たな対立が浮上。合併に慎重だった元共産町議の候補の支援に、「水と油」のはずの保守系町議らが回った。平生との2町合併を訴えてのことだったという。町議出身の元県議、小中進(62)は「利害関係で岸派、佐藤派がごちゃまぜになってしまった」。


    ■


  今月6日夜。町内の集会施設に、ある自治会の役員ら20人ほどが集まった。松村から要請された推薦の是非について議論するためだった。


  「推薦があれば支援しやすくなる」。松村が推薦を要請したのは、そうした町民の不安を耳にしたからだ。田布施ではかつて、選挙のたびに集落の有力者や長老が住民をまとめてきたとされる。政治経験も知名度もない候補の支援には大義名分がいる――。そんな雰囲気への配慮だった。


  だが、自治会側が出したのは「要請自体を白紙撤回してもらう」という結論。「自治会が選挙にかかわるべきなのか、と疑問の声も出た。住民らの意識が多様化してきており意見がまとまらなかった」と自治会長(66)。かつての選挙戦で底堅い力を見せてきた集落にも、以前とは違う空気が生まれ始めている。


    ■


  4月下旬。松村は、吹田緌(83)の自宅を訪ねた。地元の首長を振り出しに、岸の後継となり、自治大臣まで上り詰めた吹田。「地元の政治家の大先輩。知恵を貸して頂きたい」。そんな思いで、留守だった吹田あてに、あいさつのメモを残した。だが、まだ面会の機会を得てはいない。


  町長選に30歳前後の若者が立候補すれば、数十年ぶりのことになる。くしくも合併後の55年、27歳で初代町長となった吹田に次ぐ若さだ。


  「田舎の若造に事務所を貸してくれる人もおらず、ポスターだって張らせてもらえなかった」。吹田は町長選に挑んだ当時の苦労を振り返る。「ただ、戦後復興期の雰囲気が残り、新しい街づくりに期待する住民らの強い思いがあった。当選は時代の要請でもあった」


  だが、今回の町長選では、当時の自分と同じような若者ではなく、現職の長信正治(63)を支援するという。田布施とともに政治人生を歩んだ吹田は言う。「今の町民は安定を求めているのではないか。『今回だけは』と、手のひらを返すようなことをするだろうか」
=敬称略


    ◇


  岸、佐藤両派の争いとともに独特の政治風土が培われ、保守の牙城(がじょう)とされた田布施町。両派の争いが息を潜めた後、そんな町にも、新たな政治の芽生えが出つつある。参院選を間近に控え、田布施の「今」を探った。
(小暮純治が担当します)

7443名無しさん:2010/07/10(土) 02:41:18
自民の数字をミンスに貼っていたww
衝撃の訂正版、ここにも貼っとくかw
詳しくは予想すれを見てね♪

最終議席予想

オレ
民 47
自 48
み 12
公 9
共 3
国 1
社 1
改 0
た 0
幸 0

参考資料
民 63
自 34
み 9
公 8
共 4
国 1
社 1
改 0
た 1
幸 0

7444チバQ:2010/07/10(土) 02:41:52
http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news.php?k_id=36000741006220001
【宰相の郷から】


保守の牙城・田布施の今【下】
2010年06月22日


近づく参院選に向け、町内でも街頭演説に立つ立候補予定者の姿が見られ始めた=12日、田布施町

◆選択「自分の意思で」


 仰ぐ石城(いわき)のれい峰や 流れも清き田布施川 そそぐ彼方(かなた)に別府の浜 えにしも深く結ばれし 我等(われら)三千六百戸……


  1956年に作られた田布施の旧町歌には、豊かな自然に囲まれた町民たちの固い結びつきがたたえられている。町を貫く田布施川など水の恵みを中心に、米農家たちは関係を深めてきた。年数回、集落の世帯が集まり、側溝の掃除や川ざらいなどに精を出す。「道普請」と呼ばれるそんな慣習が各地に残り、地縁関係の根強さを物語る。


◆新住民増え 弱まる地縁


  そんな町にも最近、地縁に縛られない「新住民」の姿が目立つようになった。


  平生町との境に近い田布施町南東部の地区には、田畑や森の挟間に真新しいアパートや新築住宅が立ち並ぶ。県内の農村部で人口減に歯止めがかからない中、同町は横ばい状態にとどまる。地価の安さや、周南や光など工場地へ通勤しやすい地の利を生かしてベッドタウンとして発展。若い世代の移住やUターン、Iターンなどが新住民増加の背景にある。


  町で民主党支部幹部を務める男性(64)も、新住民の一人。千葉県の会社を定年退職した2005年、高校まで過ごした故郷、田布施に戻り、父から譲り受けた田で農業を営み始めた。父は生前、町内では大規模な農家だった。佐藤派の支援者で、選挙では集落の農家らを取りまとめていたという。だが、男性は「選択肢のある二大政党制を根付かせたい」と、民主党衆院議員、平岡秀夫(56)の選挙にかかわるようになった。


  「衆議院議員の平岡秀夫です」。町近隣を通る候補者らの連呼の言葉に「民主」はなかった――。男性は活動当初の状況をそう振り返る。


  その時点で2回連続当選していた平岡だったが、05年9月の郵政選挙では小選挙区で自民新顔に僅差(きんさ)で敗北。「党の底辺組織の脆弱(ぜいじゃく)さを痛感した」。教訓をもとに06年3月、柳井広域支部が民主党で県内初の地域支部として発足。その1年と数カ月後には、田布施を含む熊毛郡が独立して支部化された。


  「4223対3989」。民主政権が誕生した昨夏の衆院選。政権交代の風か、支部活動の成果か、住民の変質なのか、田布施でも初めて比例区の得票で民主が自民を上回った。


  「確かに町は変わりつつある」。ある喫茶店主の男性(61)はそう確信している。依頼があれば分け隔て無く並べるという店内のテーブルには、公明や自民の参院選候補者らの名刺やリーフレット、共産の機関紙・しんぶん赤旗などが積まれていた。「以前なら信じられなかったこと。でも、今は受け入れてもらえる町民たちがいる。それが現実なんです」


  1968年ごろ、結婚を機に岩国市から妻の実家のある田布施へ移り住んだ。佐藤派だった義父に理由も分からず付き添い、運転手役として集落を回った。「義務感でやっていた。息苦しさもあった」。上関町の原発問題を知ったことが転機となり、いまは自民の支援活動からは距離を置く。「政治が地域に理不尽な争いや苦痛を背負わせたと感じ、自分の意思で政治を選択しようと思った」という。


    ◇


  「奇兵隊内閣」を自称する菅直人新内閣が発足し、最初の審判となる参院選が幕を開けようとしている。旧田布施町歌にうたわれた石城山の山頂付近には第二奇兵隊の本陣跡が残り、岸信介、佐藤栄作の詩などが刻まれた石碑も並ぶ。かつての「政治の町」を見守るかのように。強固だった保守基盤の揺らぎとほころび――。わずかだが確実に変化しつつある宰相の郷は、静かにまた、選挙戦を迎える。
=敬称略
(小暮純治が担当しました)

7445名無しさん:2010/07/10(土) 02:42:15
チバQ破れかぶれなのはわかるが
コピペ攻撃自重www

7446:名無しさん:2010/07/10(土) 10:43:32
管はもう降板だな。選挙の直前に「消費税10%上げます」=
「公務員を守ります」だろ。

 東京都のこの夏ボーナス平均80万円でーす。
 国民よ、ひたすら働け!納税の為に。俺たちの給与を守る
 ためにも。払わなければなんでも自治体が警察と組んで
 財産強制差し押さえってのを分かっているな。

7447チバQ:2010/07/10(土) 11:23:48
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20100710/CK2010071002000122.html
《参院選2010》 県内の首長、対応に苦慮 長年の関係維持か乗り換えか
2010年7月10日

大方“中立” 『摩擦避けたい』
 参院選静岡選挙区の候補者から、政治家の一人として候補者の応援を求められることもある県内の首長たち。昨年の政権交代で与野党の立場が逆転し、長年築いた関係を維持するか、それとも乗り換えるか、対応に苦慮している。予算要望などでは与党・民主党に頼らざるを得ないが、自民党が多数を占める地方議会との関係なども考えれば、「うまく摩擦を避けたい」のが大方の本音のようだ。

 大票田の静岡市。小嶋善吉市長は現役の自民党員だが、「必勝」のため書きは要請のあった自民党新人と民主党現職の双方に送った。取材には「首長として一党一派にくみしない」と話した。

 元民主党衆院議員の鈴木康友・浜松市長は4月、民主党現職の集会に出席し「友人の一人」として支援を呼び掛けた。5月下旬の定例会見では「特定政党や特定候補を応援することはありません」と“中立”を表明。公示後も静観の立場を貫く。

 元自民党衆院議員の栗原裕康・沼津市長も「市長という立場上、広く市民の意見を聞くことが大事。中立的なスタンスを取らなくてはならない」と強調した。

 自民党県議出身の牧之原市の西原茂樹市長は公示後、市内で民主党現職の応援に駆け付け、マイクを握った。定例会見では「自民党からも要請があれば行く」と事情を説明する半面、「政権与党とは上手に付き合わなければならない」とも述べた。

 一方で、集会への出席や応援演説を“自粛”する首長も多くいる。

 県中部のある首長は「首長は悲しいよ。自民党の応援をしていたのに、政権交代した途端に民主にも配慮しなきゃいけない」と立場の難しさを嘆いた。

7448チバQ:2010/07/10(土) 12:07:19
>>7405
http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20100710-OYO1T00412.htm?from=main2
<参院選>投票率にヤキモキ…識者は下落予想、天気予報は雨

 11日に投開票日が迫る参院選。当落に影響する投票率を巡っては、選挙区事情や、各陣営の組織力などによっても、見方や期待が大きく異なる。「年金」が争点となり、有権者の関心が高かったとされる2007年の前回参院選では、投票率は全国平均58・64%(選挙区)だったが、さて今回は――。

 「うちは知名度が高いので、投票率が上がれば上がるほど有利になる」

 10人が立つ大激戦区・大阪選挙区(改選定数3)で、「タレント候補」の民主党新人陣営は、前回の同選挙区の投票率(55・81%)より上がることを期待する。

 一方、固い組織を持つ同選挙区の公明党新人陣営は「60%を超えると浮動票が増える。前回並みなら、組織をフルに生かせるのだが……」と複雑な心境だ。

 候補者選びのゴタゴタから保守分裂選挙となった徳島選挙区(改選定数1)でも見方は分かれる。自民党徳島県連の選考に漏れ、新党改革から出る現職陣営は「自民党県連のやり方に怒りを覚える保守層が多いはず。投票率は前回(58・47%)を上回る」。対して、自民党新人陣営は「『どちらの候補も応援しづらい』と冷めた地域もあり、前回より1、2%下がる」とみる。

 前回の投票率が全国トップの71・81%だった島根選挙区(改選定数1)でも、「政治とカネの問題で生じた政治不信や、市町村合併による投票所の減少で前回より下がる」と推測する陣営関係者が多い。

 識者はどう見るか。有権者の投票行動などを研究する静岡大の佐藤哲也准教授(情報社会学)は「サッカーのW杯が注目を集めており、選挙への関心は低調。07年参院選のような大物政治家が絡んだ注目の選挙区も少なく、投票率は下がるだろう」と分析した。

 当日の天候も投票率を決める大きな要素となる。晴れでは行楽に出かけ、雨だと外出を控える人が増えるため、「曇り」が一番との見方も。気象庁によると、11日は梅雨前線が北上し、西日本から東日本にかけて雨が見込まれるという。

(2010年7月10日 読売新聞)

7449チバQ:2010/07/10(土) 12:09:19
>>7382
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK201007100055.html
京都市選管委員長の自宅外壁に民主党ポスター、撤去2010年7月10日

 京都市選挙管理委員会の山口幸秀委員長(74)=京都市山科区=の自宅外壁に、参院選で民主党への投票を呼びかけるポスターが張られていたことがわかった。市選管は、選管委員の選挙運動を禁じた公職選挙法には抵触しないとしているが、「選挙の公平を訴える選管委員長の立場では好ましくない」と指摘。山口氏は「軽率だった」として、ポスターを撤去した。

 市選管事務局などによると、ポスターは「比例区は民主党」などと書かれ、公示日の6月24日に張られた。今月5日、市民から選管に「政治活動用のポスターが張られている。いいのか」と指摘があり、発覚したという。

 山口氏は取材に対し、「私が留守の間に、妻が民主党の運動員から頼まれた。反省している。これを機に公平な選挙に努めたい」と話した。

 山口氏は民主党の元京都市議。2007年まで7期務め、副議長などを歴任。今年6月、選管委員長に就任した。

7450チバQ:2010/07/10(土) 12:11:47
http://mainichi.jp/select/today/news/20100710k0000e010020000c.html
参院選:海外メディアの反応は 「そもそも選挙多すぎる」
2010年7月10日 10時41分

 投票日まであと1日と迫った参院選。政権交代が焦点とはならない選挙が海外メディアの特派員たちにはどう映っているのだろうか。英国紙と韓国紙の記者に聞いた。

 「今回の参院選は、外国特派員にとって面白いと言えない」。03年から英紙「インディペンデント」などの特派員として日本で取材するアイルランド人記者、デイビッド・マックニールさん(45)は指摘する。参院選は情勢と結果についての記事だけだ。

 「そもそも選挙が多すぎる。小泉(純一郎)さん以降、短期間で5人も首相が誕生し、政治家の力が弱いのか」と疑問を抱く。焦点となる消費税も「もっと税率の高い英国やアイルランドでは関心を呼ばないだろう」。

 マックニールさんはむしろ、沖縄県など関係地域を除くと選挙戦であまり話題にならない米軍普天間飛行場移設問題に注目。「大きな問題なのにわざと避けている」という意味の、「Elephant in the room(ゾウが部屋にいる)」という慣用句で表現する。「選挙後、ゾウが動けば政治家は目を向けざるを得ない。その時、どう対応するか注目したい」と話した。

 韓国紙「朝鮮日報」東京特派員の辛貞録(シン・ジョンロク)さん(46)も昨夏の衆院選は「数え切れないほど原稿を書いた」が今回は公示、投票日直前の予想、選挙結果の記事だけという。

 韓国であまり関心を持たれない一因について「1院制の韓国国民には、政権の行方にはあまり直接影響せず半数ずつ改選される参院はイメージがわきにくい」と説明。2大政党についても「消費税で同じようなことを言っているし、外交でも大きな違いは感じない」とする。

 一方で「個人的には選挙の結果には興味がある」といい「民主がどこまで議席を取れるか」に注目している。【曽田拓】

7451チバQ:2010/07/10(土) 12:14:03
http://mytown.asahi.com/niigata/news.php?k_id=16000001007100002
参院選 戦術変更の陣営も
2010年07月10日

■あす投開票 消費税急浮上で


 参院選は11日、投開票される。新潟選挙区(改選数2)では現職2人を含む6人が争っている。首相交代などの政局の後、消費税増税が争点に浮上する中、主要政党の公認・推薦を受ける各候補の陣営は慎重に戦略を練り、主張や発言の重点を変えてきた。


 自民党の中原八一氏は、菅直人首相が検討に言及した消費税増税について、将来的には必要だとの立場だ。ただ、終盤に近づき、新潟市や長岡市など都市部での演説で「今回の選挙は地方を元気にすることが争点だと思っていた。今なぜ消費税か。(税率の)引き上げは、地方の経済や農業を立て直してからだ」と主張。景気回復優先の立場を鮮明にしている。


 民主党の田中直紀氏は組織固めに注力してきたが、6月24日の公示後、県内各地で街頭演説を増やした。公示前は、消費税増税の検討について慎重な発言をしていたが、選挙戦では演説で「反対」と明言。「需要拡大が最優先」と主張し、景気対策などに取り組むと訴える。妻の真紀子衆院議員も消費税増税は「間違っている」と述べている。


 幸福実現党の笠巻健也氏は、減税策で経済成長につなげ、税収増を実現するのが持論。公示後、8日までに県内全域を回り終えた。陣営によると、主張や発言に大きな変化はないという。


 共産党の武田勝利氏は、消費税増税が浮上後、「増税反対」を最も重要な主張と位置づける。全県を回って力を入れる街頭演説では、テーマが消費税一本に絞られることも。「党員ばかりを集めた集会を開いているだけでは意味がない」(陣営幹部)として、各地の支持者に近所の人を街頭演説に誘ってもらい、支持を呼びかける。

7452チバQ:2010/07/10(土) 12:16:45
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2010071002000063.html
投票率 不安と期待
2010年7月10日 朝刊

 六月二十四日に公示された参院選も残すところあと一日。与野党幹部にとって、激戦区の勝敗や比例代表票を左右しかねない投票率は気になるところだ。ただ、政権交代で与野党が入れ替わり、投票率がどう選挙結果に影響するか読み切れない。各党に不安と期待が入り交じる。 (参院選取材班)

 参院選の投票率は、投票時間が二時間延長された一九九八年から56〜58%の間で推移している。

 民主党は野党時代、投票率が上がれば、政権与党に批判的な無党派層が民主党に多く投票し、有利になるとされていた。政権交代を果たした昨年の衆院選でも、投票率は小選挙区制導入後、最高の69・28%(選挙区)を記録している。

 だが、与党になった今回の参院選では、政治に不満を持つ無党派層の受け皿になれるとは限らず、これまでの「定説」が通用しない可能性が大きい。しかも、菅直人首相の「消費税10%」発言が無党派層を中心に反発を招き、苦戦を強いられている。

 各種の世論調査でも、無党派層はみんなの党に流れる傾向が出ている。民主党の選対幹部は「一人区は投票率が上がった方がいいが、複数区はどうなるか分からない」という。自民党と一騎打ちを演じている地方の一人区では、投票率アップは好材料かもしれないが、みんなの党と当選圏入りを争う埼玉や千葉、東京、神奈川、愛知では不利になると認める。

 一方、組織選挙を得意としてきた自民党は、高い投票率だと不利になるといわれてきた。野党になっても「(投票率は)あまり影響はない」(党関係者)と、追い風とはならないとみている。

 対照的なのが、みんなの党だ。報道機関の情勢分析でも「躍進の勢い」と伝えられ、投票率に関しても「今までは上がれば民主党の票が増えたが、今回はこちらが増える」(山内康一国対委員長)と期待する。

 サッカー・ワールドカップや大相撲の野球賭博問題が注目され「参院選は一番の関心事でなくなっている」(民主党幹部)ともいわれる。

 天気予報によると、投票日の十一日は一部を除き、全国的に雨模様だ。三年前の前回参院選の投票率58・64%を超えるのか、下回るのか。そして結果は−。

7453チバQ:2010/07/10(土) 12:17:58
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/2010sanin/240803.html
高橋知事、応援演説せず 与野党の板挟み… 国政選挙で初めて (07/10 07:02)
 高橋はるみ知事は、参院選の期間中、各陣営の応援演説を一切行わないことになった。知事選で自民、公明両党の支援を受けてきた知事が、国政選挙で応援を行わないのは就任後初。政権交代で民主党政権になったことから、来春の知事選もにらんでの「政治的対応」となった。

 知事は、これまでの衆参両院の選挙では自民、公明両党を応援してきた。2007年の前回参院選でも、自民党候補の応援で街頭演説を行った。

 ところが、今回は自民党の道選挙区候補と公明党の比例代表候補に、6月24日の公示日の出陣式などにメッセージを送っただけ。さらに民主党の道選挙区の2候補の陣営にも「奮闘されることを祈念する」とのメッセージを送り、出陣式などで紹介された。

 知事周辺は「与野党双方から応援要請が来たが、どちらかを選ぶわけにはいかない。政権与党に配慮すべきだという意見もあり、見送った」と話す。

7454チバQ:2010/07/10(土) 12:25:20
http://www2.asahi.com/senkyo2010/news/TKY201007090702.html
民主票固めに労組苦心 薄い与党効果、組合員動かせず2010年7月10日2時18分

 民主党を支持する労働組合が、参院比例区で身内の組織票固めに苦心している。政権交代による「与党効果」があがっていないためだ。期待する政策を実現するには、組織内候補の得票で力を示す必要があると説く。だが、そうした動機づけで組合員を動かすのは容易ではない。

 新顔を擁立した情報労連は「雇用を守る戦い」として組合員の危機感をあおっている。8割はNTTグループの従業員で、自民党政権下で動き出したNTT組織再編に雇用が失われると反対。政権交代でブレーキがかけられると期待していたが、支援してきた原口一博衆院議員が総務相、組織内の参院議員が総務副大臣に就いたにもかかわらず、原口氏が再編に前向きな姿勢を強めてしまった。

 原口氏は年内に結論を出すとしており、政権交代の果実どころか、逆に危機が目前に迫る事態に。情報労連は「再編阻止」を合言葉に、3年前を上回る33万票を目標に引き締めを図る。だが、NTT労組幹部は「我々と組合員には再編に対する危機感に差があり、まとまり切れていない」と漏らす。

 組織内候補に直嶋正行経済産業相を擁する自動車総連ですら、与党効果は必ずしも働いていないようだ。自動車重量税の軽減など総連が掲げた政策は政権交代後に一部は実現したが、「与党になって『業界、組合のエゴ』批判を意識している」(幹部)として成果だとアピールすることは避けている。

 「大臣効果がまったくないことを思い知った」(幹部)との声もある。5月下旬、総連が組合員に調査したところ、比例区で「直嶋氏の名を書く」は8.4%。3年前の参院選時と、さほど変わらなかったという。

 このため総連は「組合員がいつ期日前投票に行くかを確認」「投票所で配布される投票済み証の回収を徹底」と記したマニュアルをもとに組織固めを徹底。直嶋氏も自動車メーカーの工場や施設のある街を中心に回っている。(岩波精、大平要、稲石俊章)

7455チバQ:2010/07/10(土) 12:30:39
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100709-00000007-ykf-ent
選挙特番おなじみの顔ばかり!? テレ東にアノ大物も
7月9日16時56分配信 夕刊フジ


 昨夏の政権交代後、初の本格的な国政選挙となる参院選の投開票日の11日夜、テレビ各局は選挙特番を放送する。タレント候補を擁立した政党のように芸能人の人気に頼る局もあれば、実力派キャスター、アナウンサーをそろえて正攻法で臨む局も。視聴者はどの局に票を投じるか。

 【日テレ系】

 「ZERO×選挙2010」は、島田紳助(54)、村尾信尚氏(54)のコンビが午後7時58分からの1部の司会。各政党幹部への激しいツッコミが見ものだ。

 午後11時55分からの2部は、村尾氏が引き続き司会、ナビゲーターを嵐・櫻井翔(28)が務める。若い世代の関心を集められるか。

 【TBS系】

 5部構成の「乱! 参院選2010」では、午後7時57分からの1部、9時30分からの2部のメーンキャスターを堀尾正明(55)が務める。

 爆弾発言が飛び出しかねないスペシャルコメンテーター、ビートたけし(63)との初タッグに「ワクワクソワソワしてます」と緊張するが、掛け合いが楽しみだ。

 【フジテレビ系】

 「FNN 踊る大選挙戦2010」(午後7時58分)は、総合キャスターに安藤優子(51)&高島彩アナウンサー(31)、コメンテーターに木村太郎氏(72)と手堅い布陣。

 伊藤利尋アナ(37)とともに開票キャスターを務めるのは、“滝クリ”の後任として、すっかり夜の顔となった「ニュースJAPAN」の秋元優里アナ(26)だ。“セクシー番長”と呼ばれる抜群のスタイル。前回の衆院選では、落選した故・中川昭一氏の選挙事務所からリポートした秋元アナは「現場で感じた気持ちを忘れずにスタジオからも伝えたい」と張り切る。

 【テレビ朝日系】

 「選挙ステーション2010」は、午後7時57分からの1部は、古舘伊知郎(55)と赤江珠緒(35)のコンビ、深夜0時30分からの2部は、田原総一朗(76)が司会。

 田原も活用している「ツイッター」を番組に取り入れ、現場記者らが発信する生々しい“つぶやき”を生かす工夫も。

 【テレビ東京系】

 新たな“台風の目”が「池上彰の選挙スペシャル」(午後7時54分)。ニュース解説で各局から引っ張りだこの池上彰氏(59)が総合司会、地井武男(68)、中川翔子(25)らをゲストに招き、家族で楽しめる選挙特番を目指す。

 「NHK記者時代、票読みや当確を打つのに胃が痛い思いをした」という池上氏。先ごろ、テレビ朝日系の番組では、スタッフのミスで、口蹄疫について誤った情報を流す失態があったが、選挙での誤報は許されない。

 【NHK】

 武市半平太の切腹が見せ場の大河ドラマ「龍馬伝」を午後7時10分スタートに繰り上げ、7時55分から「参院選2010開票速報」の火ぶたが切られる。主婦に人気のイケメン・武田真一アナ(42)が総合司会。CGを駆使して「わかりやすさ」を重視。当確候補者を随時紹介し、与野党の勢力変化も示す。

 前回衆院選では、「24時間テレビ」が追い風となった日テレ系「ZERO×選挙2009」が平均視聴率26・4%(午後9時〜10時30分)を記録。NHKなど他局を上回った。「24時間テレビ」とも重ならず、大相撲中継もない今年は視聴率争いに波乱があるか。

 ※視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区。

7456チバQ:2010/07/10(土) 12:33:48
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20100709/plt1007091201000-n2.htm
当落は?野球人候補健闘中“グラウンド勝負師”終盤戦2010.07.09
. 7・11参院選も最終盤となり、候補者は追い込みモードだ。各種情勢調査では、タレント候補が国民の厳しい視線を浴びて苦戦する傾向にあるなか、プロ野球選手出身の4候補は軒並み当落線上で健闘している。グラウンドで夢をつかんできた勝負師たちは、どう抜け出しを図るのか。

 「まじめに選挙運動やってます」

 たちあがれ日本比例の元巨人・中畑清氏(56)は8日、東京・JR目黒駅で街頭活動を行った。演説はそこそこに、巨人時代の背番号「24」が付いたオレンジ色のTシャツを着たスタッフとともに、通行人に混じり握手を求める戦術を徹底。絶好調男の人気は絶大で、サラリーマンや学生などと笑顔で記念写真を撮影したり、手の大きさを比べあったりしていた。

 永田町事情通は「暗い時代だけに、元気なキャラはウケている。引退後には多数の講演をこなしていただけあって、実は演説もうまい。たちあがれ日本は、1議席は取る勢いだけに有力だ」と話す。

 ただ、同党の比例には集票力がある片山虎之助元総務相(74)や知名度のある杉村太蔵前衆院議員(30)、国際政治学者の藤井厳喜氏(57)らもおり、党内での熾烈ないす取りゲームも過熱している。

 秋田選挙区では、巨人やオリックスで活躍した自民党の石井浩郎氏(46)が、民主党の鈴木陽悦氏(61)と一進一退のデッドヒートを繰り広げている。

 両党は接戦の秋田を重点選挙区に指定し、特に自民党は“エース”の小泉進次郎衆院議員(29)を7日に投入した。

 小泉氏は「石井さんと私の共通点があるんです。かつて野球をやっていたこと。今日は七夕ですが、短冊ではなく、投票用紙に石井浩郎とお書きください」とソツなくアピール。「石井氏が一歩抜け出した」(地元事情通)格好となっている。

 自民党比例には、巨人前監督の堀内恒夫氏(62)がいる。陣営によると、地方を回りまくる作戦で、すでに31都道府県、総移動距離は3万1500キロにのぼるという。

 自民党関係者は「ポケットに手を入れて握手するところを『上から目線』などと報じられたこともあったが、だいぶ候補者らしくなってきた。当落選上だ」と話す。活動最終日の10日朝には地元・甲府市で、「打倒、輿石東民主党参院議員会長」を叫ぶ予定だ。

 国民新党比例の元阪神・江本孟紀氏(62)は、同党が1議席を獲得できるなら、郵政票を固める長谷川憲正氏(67)と、その枠を争うことになりそうだ。

7457チバQ:2010/07/10(土) 12:36:03
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20100708/plt1007081614004-n2.htm
参院選、最終攻防で急転“死闘”の1人区で自民逆転も2010.07.08
. 最終攻防に突入した参院選「7・11」。焦点の与党過半数獲得は厳しいとの見方が広がる中、勝敗を左右する1人区では民主、自民両党が死闘を繰り広げている。選挙予測に定評のある政治広報システム研究所の久保田正志代表の分析に、本紙取材を加味した29の1人区の終盤情勢は「民主10勝、自民12勝」と形勢が逆転。残る7選挙区は一進一退のシーソーゲームとなっているが、ここでも民主は劣勢で、1人区では民主負け越しとなる可能性が高まっている。

 「君が先頭を切って走らなきゃいけないのに、あの物言いは何だ!」

 6月29日の公邸。菅直人首相(63)は頭ごなしに側近の荒井聡国家戦略相(64)を怒鳴りつけた。「イラ菅」復活の瞬間だった。

 首相の消費税10%発言について、記者団に「少し意気込んじゃったのかと思う」と漏らした荒井氏。これが、首相の神経を逆なでしたのだ。

 そうでなくても、“生煮え”が明白な消費税増税論には党内外から批判の大合唱。失点を避けるための「逃げ菅」作戦も評判が悪い。

 当初、民主党にとっては首相交代効果による「左うちわの選挙」(仙谷由人官房長官)とみられていたが、一転、与党過半数割れの危機が迫っているのだ。

 それだけに、「イラ菅復活は首相の焦りの裏返し」(自民党関係者)との見方が強い。焦りは党幹部も抱いている。選挙後の連立組み替えも視野に、早くも第3極勢力の新党幹部に連携を打診する動きもあるのだ。

 ある野党関係者は「選挙中に打診してくるなんて、民主党は自ら敗北を認めているようなものだ」と突き放すが、民主党内に動揺が走る中、迎えた参院選最終盤。

 久保田氏が個別の選挙区事情や最新の世論調査などを総合して分析。さらに、本紙取材を加えて激戦1人区の議席を予測した。

 その結果、民主は29の1人区のうち、地盤が強固な岩手や奈良、岡山など10選挙区で優勢を固めた。山梨選挙区もその一つ。参院民主のドン、輿石東参院議員会長も自民新人の宮川典子氏の猛追を振り切る勢いだ。宮川陣営は「典子の石落とし」作戦と名付けて気勢を上げていたが、厳しい情勢だ。

 一方、自民党が優勢を固めた選挙区は群馬や富山、山口など12。10の民主に勝ち越している。島根も引退する青木幹雄前参院議員会長の長男、一彦氏が世襲批判をかわし、終盤でもリードを堅持。「自民党の地方組織が依然強く、自公協力も与党時代並みに稼働している」(久保田氏)佐賀や長崎も堅調な戦いぶりだ。

 「仁義なき大接戦」を繰り広げている“死闘区”が、残る青森、鳥取など7選挙区だ。

 実際、7選挙区は各報道機関や政党の情勢調査でも、抜きつ抜かれつのデッドヒートを展開している。

 その一つが青森。民主新人で地元民放の元アナウンサーの波多野里奈氏と自民元職の山崎力氏が死闘を繰り広げているが、大島理森幹事長の地元だけに、自民党にとって負けられない選挙区の一つ。久保田氏は「東北は小沢一郎前幹事長が過去の国政選挙を通じて民主支持を拡大し、『民主王国』に変わりつつある。最後は波多野氏が抜けるのではないか」と予測する。

 山形も民主の底力をみせつけ「民主優勢」とみる。

 一方、秋田は自民候補の元プロ野球選手、石井浩郎氏が知名度を生かし、やや優勢。民主現職の鈴木陽悦氏は、首相の消費税発言に加え、連立離脱の社民党との共闘が不完全な状態が最後まで響きそうな展開だ。

 自民党の石破茂政調会長のおひざ元、鳥取も民主、自民が激しく火花を散らす。

 民主の坂野真理氏と自民の浜田和幸氏による新人同士の競り合い。坂野氏は自民党の故坂野重信元自治相の孫で、自民支持層にも食い込んでいるが、「最後は浜田氏が僅差で逃げ切るのではないか。投票率次第では坂野氏か」(久保田氏)。

7458チバQ:2010/07/10(土) 12:36:50
 香川は民主、国民新、社民推薦の岡内須美子氏、自民の磯崎仁彦氏が横一線。磯崎氏がややリードとみられるが、「報道各社の調査もバラバラで、まさにシーソーゲーム」(久保田氏)で予断を許さない情勢だ。

 九州では熊本が民主優勢だ。自民選対幹部も「園田博之氏(現たちあがれ日本)が離党して支援する中核の国会議員がいなくなったのが痛い」とこぼす。一方、鹿児島は「やはり自民の地盤が強い」(久保田氏)と、自民逃げ切りと予測する。

 激闘の1人区には、民主、自民ともに大物・人気議員を投入する総力戦を展開しているが、勝敗の決め手は投票率だ。

 久保田氏は「民主の勢いは落ちてきたが、自民が民主批判の受け皿になっているわけではない」としたうえで、こう分析する。

 「有権者は今回、どちらかに勝たせようという積極的な意思はない。それを反映するのが投票率で、55%前後であれば、大勝ちも大負けもない『勝者なき選挙』。60%に近づけば無党派層が動き、民主や第3極勢力に有利に働くだろう」

 果たして番狂わせはあるのか。

7459チバQ:2010/07/10(土) 12:39:30
公明は埼玉で締めるんですね
公明→埼玉、自民→埼玉、民主→千葉が党首の締め

7月10日(土)

公明:山口那津男
開催時間 場所 備考
10:00〜 松坂屋上野店(南館)前 東京都台東区
11:40〜 JR 秋葉原駅・電気街口 東京都千代田区
13:30〜 東急・自由が丘駅前 東京都目黒区
15:45〜 JR 川越駅東口クレアモール入口 埼玉県川越市
19:20〜 西武新宿線 所沢駅東口 埼玉県所沢市

7460名無しさん:2010/07/10(土) 13:05:01
政治とカネ・普天間、首相「心配かけたが、クリアした」
7月10日(土) 12時16分
 菅直人首相は10日午前、福井県坂井市の街頭演説で「政治とカネとか普天間(飛行場移設)のことで少し心配をおかけしたが、それもクリアした」と述べた。両問題は「解決した」とは言い切れないだけに、「終止符宣言」は波紋を広げそうだ。
情報提供:朝日新聞

7461チバQ:2010/07/10(土) 13:08:28
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100710-00000061-san-pol
消費税、やっぱり「鬼門」 議論生煮え、混迷必至
7月10日7時56分配信 産経新聞


 11日投開票の参院選は、二大政党がタブーの消費税増税を掲げる異例の選挙戦となった。ただ、民主、自民両党とも逆風にさらされ「鬼門」を痛感している。社会保障制度の立て直しの道筋や景気への配慮などを議論せず、生煮えのまま争点化したことも有権者の反発を招いている。選挙後、その後遺症で、財政悪化や少子高齢化で待ったなしとなっている税制改革論議が混迷するのは避けられない。

  [表で見る]国民の生活は? 財政・消費税についての各党公約

 「自民党が提案している10%を一つの参考にしたい」。菅直人首相は公示直前の6月17日に自民党への“抱きつき戦略”で増税を選挙戦の争点へと仕立て上げた。首相があえて増税へとかじを切ったのは、財務相時代の国際会議で、ギリシャの財政危機に直面し、財政健全化の必要性を痛感したことがある。「むしろ財政再建を訴えた方が票につながる」(民主党幹部)という責任政党をアピールする戦略もあった。増税への有権者のアレルギーも考慮し、抱き付きで責任を自民党にも分散する一方で、増税と成長の両立という「第三の道」の持論を展開した。

 だが、民主党の支持率は急落。首相は各地の遊説で税還付などの低所得者対策を打ち出したが、終盤では「説明不足だった」と陳謝せざるを得なくなった。

 一方、自民党は公約に消費税収の全額を社会保障や少子化対策に充てると明記。民主党よりも使い道などを具体的に提示する正攻法で臨んだが、有権者の支持は伸びていない。

 民主、自民両党が逆風にあえぐ中、支持を広げているのが「今後3年間は集中改革期間。増税はしない」と増税反対を明確に訴えるみんなの党だ。「選挙後の税制改正論議への影響は避けられず、消費税増税がまた遠のいた」。当初は争点化を歓迎していた財務省内には悲観論も広がり始めている。

 菅首相は参院選後に税制の抜本改革論議に向け超党派協議を呼びかける構えだが、中途半端な形で有権者に増税を問うた罪は重い。

7462名無しさん:2010/07/10(土) 13:19:23
>>7455
テレ東、地井武男ですか。中選挙区時代の千葉2区で無所属候補の応援演説をしていたのが思い出される

7463名無しさん:2010/07/10(土) 14:16:30
>>7461
突っつかれたからって、パーセンテージに触れたのは
管のミスで、それが選挙に響いてしまったのは自業自得

ただ、野党に議論を呼びかけるって話かからミスリードしまくっておいて
「中途半端な形で有権者に増税を問うた罪は重い」(キリッ)はないだろw
自民政権の頃から、政治の劇場化を支援して混迷を煽ってきた
マスコミが政治の混迷を嘆くなどお門違いもいいところ。

7464名無しさん:2010/07/10(土) 18:22:04
仕事が忙しくて最近、全然チェックできてないんですが、
今回大勝して3年間安定政権というのは厳しそうですね。

ところで千葉で、前回のかがやけんみたいに戦略投票するには誰に入れるべきでしょうか?
あと、比例で、改革クラブの裏切り連中みたいなのの予備軍を落とす戦略投票もあれば、
教えていただきたくお願いいたします。

7465名無しさん:2010/07/10(土) 18:55:08
公選法に抵触しかねないのでご自分で考えて下さい
自らが選んだ道を歩まれるのがよろしいかと

7466名無しさん:2010/07/10(土) 21:12:59
>>1

和子夫人

とやらには、明日は、
間違いなく、民主党が大敗するんだから
ライブカメラの前で、
上下パンツまで脱いでもらおう。
M字開脚しろ。

7467チバQ:2010/07/10(土) 23:37:14
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/2010/news2/20100710-OYT1T00655.htm
期日前投票1千万人超すか、すでに9%が投票
 総務省は10日、参院選の期日前投票の中間状況を発表した。

 公示翌日の6月25日から9日までの15日間で、選挙人名簿登録者数の9・15%にあたる956万1823人が選挙区選で投票を済ませた。

 前回2007年参院選の同時期と比べると、8・42%増加している。このままのペースで推移すれば、最終的には1000万人を超え、前回最終値(約1080万人)を上回る可能性もある。

 前回同期比では、群馬県と沖縄県を除く45都道府県で前回を上回っている。伸び率が高い順に、大分県27・68%増、島根県25・16%増、熊本県22・94%増、佐賀県21・12%増となっている。

 投票者数では、東京都の93万4481人が最も多く、大阪府60万8803人、神奈川県60万2467人、愛知県54万2788人が続いた。

(2010年7月10日19時16分 読売新聞)

7468チバQ:2010/07/10(土) 23:44:39
>>7405>>7448>>7452
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100710-00000005-maiall-soci
<大雨>西日本で10日夜から12日にかけて非常に激しい雨 雷、突風にも注意
7月10日16時37分配信 毎日新聞

 気象庁によると、西日本で10日夜遅くから12日にかけて、雷を伴った非常に激しい雨が降り、大雨になるところがある。土砂災害などへの警戒のほか、落雷や竜巻などの激しい突風への注意を呼びかけている。

 気象庁によると梅雨前線が、東シナ海から九州を通って日本の東にのびている。前線は11日から12日にかけて日本海まで北上する見込みで、前線上の低気圧が11日朝には対馬海峡、その後は日本海を北東に進むため、前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、前線の活動は活発になるという。

 九州北部地方では10日夜遅くから、九州南部、中国地方では11日から局地的に雷を伴った1時間に30〜60ミリの非常に激しい雨が降り、大雨となるところがあるという。大雨は、12日にかけて続く見込みで、11日午後6時までの24時間に予想される雨量は、いずれも多いところで▽九州北部地方=200ミリ▽九州南部=150ミリ▽中国地方・四国地方=80〜100ミリ−−の見込み。

7469チバQ:2010/07/10(土) 23:52:56
740 : ◆eobAf7Dym6 :2010/07/10(土) 23:40:26 ID:rndFeC/S
>>712
1986年千葉ちゃん初当選
 神奈川1986
  斎藤自民 80万当
  千葉社会 77万当
  魚谷民社 55万次
  河野無所 51万

神奈川1992
  斎藤自民 67万当
  千葉社会 59万当
  大石民社 37万次

神奈川1998
  浅尾民主 64万当
  畑野共産 52万当
  千葉民主 51万当
  ツル無所 50万次
  斎藤自民 46万 
  阿部知社民 29万
   今思い出しても凄い戦いだったな

 2004神奈川
  小泉自民 124万当
  浅尾民主 85万当
  千葉民主 84万当
  畑野共産 39万次

今回は12年前に似てるなあ

7470民主党の勝利間違いなし:2010/07/10(土) 23:55:24
>突っつかれたからって、パーセンテージに触れたのは
管のミスで、それが選挙に響いてしまったのは自業自得

→ちょっと、手遅れかな?

http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&amp;k=2010070900716

「衆院選まで1円も上げず」=消費税の扱い、首相強調
 菅直人首相は9日夜、千葉市内で街頭演説し、消費税について「次の衆院選までは、1円たりとも上げない」と強調した。これに先立ち、首相は山形県天童市で記者団に「次の衆院選まで一方的に上げることは全く考えていないし、約束している。誤解があったとすれば、解消するよう全力を挙げたい」と述べた。
 参院で与党過半数割れの可能性が報じられていることに関し、首相は記者団に「私が消費税に触れたことが、すぐに税を引き上げるのではとの心配につながったのではないか。やや(真意を)超えて受け止められたことが原因かなと思う」と語った。
 参院選で敗北した場合の責任については「一人でも(多く)民主党公認、推薦の仲間を当選させ、責任ある政治を継続できる状況をつくりたい。人事を尽くし切ることが今の責任ある行動だ」と述べるにとどめた。 (2010/07/09-22:30)

7471チバQ:2010/07/11(日) 00:01:02
2 :名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/10(土) 16:03:10 ID:WyLH7oXs
情勢調査まとめ用テンプレ(1人区)

民主優位 ●>▲>★>☆>△>○ 自民優位
激戦区(★、☆)は名前が先に出てるほうを少しだけ優位とみなす


※※※※|青岩秋山栃群山富石福三滋奈和鳥島岡山徳香愛高佐長熊大宮鹿沖
新聞社名|森手田形木馬梨山川井重賀良歌取根山口島川媛知賀崎本分崎児縄
────┼─────────────────────────────
日経序盤|☆●★☆▲○▲☆○△●▲●○★△●△▲☆△▲△★★▲☆☆○
読売序盤|△●☆☆★○●△○☆★▲●○☆△●△★☆△★○☆☆★☆☆○
朝日序盤|▲●☆★▲○●○○☆●●●○▲△●○▲△★▲△☆☆●○☆○
共同序盤|★●★☆▲△●○○★●▲●○☆△●○●△△●○△★●○△○
毎日中盤|★●○★▲○▲△○△▲●●○●△●○▲★△▲○★☆●○▲○
時事中盤|★●☆★●○▲○○☆●●▲○☆△●△▲☆△▲○☆★●○☆○
産経終盤|☆●△☆▲○▲○○△▲▲▲△☆△●○☆△○▲△△☆▲○△○
共同終盤|☆●△☆▲○●△○☆●●▲○☆△●○★△△▲○☆★▲○☆△
朝日終盤|▲●○★☆○▲○☆★▲●●○★△●○△☆△▲○☆☆▲○△△
読売終盤|★●☆☆★○★△○☆▲●★○★○●○★☆△★○☆★★△△△
日経終盤|★●△△▲○▲△○△▲●▲○☆○●○★☆△▲○☆☆●○△△
開票結果|※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

7472民主党の勝利間違いなし:2010/07/11(日) 00:03:03

 ここまで、虐められるとちょっとかわいそう

http://www.google.com/appserve/senkyo2010/c/70201

7473チバQ:2010/07/11(日) 00:07:19
>>7469
771 : ◆eobAf7Dym6 :2010/07/10(土) 23:54:01 ID:rndFeC/S
>>748 >>751 すまんです

12年前
 浅尾民主 64万 当
 畑野共産 52万 当
 千葉民主 51万 当
 ツル無所 50万 次
 斎藤自民 46万
 阿部共社民 29万
 自民新人 28万
 日高剛自由 26万
 新社会 2万
 青年自由 1万
 グリーン・共生 1万
 スポーツ平和A 1万
 スポーツ平和B 1万
 維新政党新風 8千
 スポーツ平和C 2千
これで全部
自民共倒れでしたね。民主は2人入ったのに。

7474民主党の勝利間違いなし:2010/07/11(日) 00:09:07
 河上みつえ候補はかわいそうだ。

 今日の最終日、何を考えたか、宇治と六地蔵で演説していた。
最終日に大票田をはずすということは、選対の中にミスリードした奴が
居たはずだ。つまり、河上当選以外の別のことを考えていた奴がいたはずだ。

 健気に頑張っているのに、選対の中にも足を引っ張る奴が居たとは・・・

 あまりにもかわいそうだ。

7475チバQ:2010/07/11(日) 00:11:47
http://sankei.jp.msn.com/politics/election/100710/elc1007102356019-n1.htm
【参院選】あのタレント・スポーツ候補が最後まで個性を猛アピール (1/3ページ)
2010.7.10 23:55

神宮球場前で演説する三原じゅん子候補=10日、神宮球場前(撮影・大里直也) 17日間にわたった選挙戦が終了した。タレントやスポーツ選手ら著名人らの立候補が、これまで以上に目立った今回の参院選。だが、抜群の知名度があるからといって、当選を保証することにはならない。過去の華やかな世界との決別を強調する候補、逆に実績を政策と関連づけて訴える候補…。それぞれが一票でも多くの支持を積み上げようと、最後まで熱い訴えを続けた。


三原じゅん子氏 日焼け、握手15万人

 「女優を辞めて退路を断った。この政策を実現するためだけに生きることを、ここに誓います!」。三原じゅん子氏(45)=自民、比例=の選挙戦は、背水の陣での立候補であることを強調し続けて終了した。

 党の看板候補でもあるため遊説先は党本部と相談して決める。最後の遊説先に選ばれたのは、若者らでごった返す“オタクの聖地”東京・秋葉原。子宮頸(けい)がんワクチンの無償化やがん患者の就労支援など、自身の闘病体験に基づく政策を絶叫した。

 17日間で体重は5キロ減った。浅黒く日焼けしたが、「女優は辞めたから」と意に介さない。暑さしのぎに頭からペットボトルの水をかぶる様子は、さながらマラソンランナー。目標の「10万人握手作戦」は、15万人を超えたという。

 「手応えはある。ビリでもいいから勝ちたい」。元女優らしからぬ泥臭い選挙戦を終え、審判を待つ。


中畑清氏 絶好調は「不滅です」

 元プロ野球選手の中畑清氏(56)=たちあがれ日本、比例。「絶好調男」として鳴らした現役時代をほうふつさせる、高いテンションで選挙戦を乗り切った。

 「国民は私のような元気のある人間を求めている。最近は子供に元気がないのが心配。それを救うのは“スポーツ力”」。持論のスポーツと教育の融合を、拳を上げながら力説した。

 銀座の歩行者天国での街頭演説では、あっという間に100人以上の人だかり。同党の応援団長を自任する石原慎太郎都知事も登場し、「野球の次は政治のホットコーナーを守ろうとしている」とぶった。

 10日は首都圏を精力的に回り、自宅のある東京都調布市仙川町で選挙戦を締めくくった。最後のセリフは「仙川は永久に不滅です!」。支持者らからは「キヨシ!キヨシ!」コールが上がった。


池谷幸雄氏 大移動、車上で倒立

 計4個の五輪メダルを持つ元体操選手の池谷幸雄氏(39)=民主、比例。抜群の体力は、選挙戦最終日も衰えない。10日午前が富山、昼は長野、午後は東京と大車輪での移動となった。

 「10年間体操教室を経営してきた経験を生かし、皆さんの健康と子供の未来を守ります!」。“おばあちゃんの原宿”として知られる東京・巣鴨では、かすれた声を張り上げた。

 抜群の知名度を誇るが、首相の消費税発言による“逆風”で「情勢は厳しい」(陣営)。それだけに「投票用紙に名前を書いて」との連呼には悲壮感が漂う。

 「私は自ら手を挙げて立候補した珍しいタレント候補です」と、他の著名候補らとの違いを強調。それでも演説終了後には「政治とは関係ありませんがサービス」と前置きした上で、選挙カー上での倒立を披露するなど、タレント候補らしいPRも忘れなかった。

7476民主党の勝利間違いなし:2010/07/11(日) 00:14:12
>7425

府連の河上イジメ、河上潰しは、目に余る。あまりにも度量がない。

7477チバQ:2010/07/11(日) 00:16:09
接戦の山形は上昇。与党候補のない沖縄は低下
http://mainichi.jp/area/yamagata/news/20100710ddlk06010200000c.html
選挙:参院選 飛島で前倒し、投票率73.93% /山形
 離島の酒田市の飛島では9日、2日前倒しで参院選の投票が行われた。投票率は73・93%と前回3年前の66・67%を7ポイント以上上回った。関心の高かった昨年8月の衆院選の投票率は75・37%。飛島の当日有権者数は257人(男119人、女138人)だった。【佐藤伸】


http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-07-10_7954/

7478神奈川一区民:2010/07/11(日) 00:33:23
>>7473
確かこの時、民主党は選挙区は浅尾氏と千
葉氏、比例区はツルネン氏に決めたけど、
ツルネン氏が納得せず無所属で出馬したは
ずです。当時の比例区は拘束名簿式だった
から、順位の保証もなかったと思いますよ
。だから、ツルネン氏が納得しなかったの
は無理もないと思いますよ。

7479チバQ:2010/07/11(日) 01:06:12
http://kamome.2ch.net/test/read.cgi/giin/1276275276/l50
737 :名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 00:58:40 ID:Z0Wj0J9G
>>726
終盤世論調査はこんな感じ
読売新聞→関口≒島田≒西田>大野≒小林
朝日新聞→関口≒島田≒西田>小林≒大野
毎日新聞→大野>島田>小林≒西田≒関口
東京新聞→関口≒島田>西田≒大野≒小林
時事通信→関口>大野≒島田≒西田>小林
埼玉新聞→関口≒大野≧島田≒西田>小林

読売・朝日・東京新聞は大野より島田優勢、毎日・埼玉新聞は大野優勢らしい
(≧はわずかに優勢という意味)

7480チバQ:2010/07/11(日) 02:15:44
>>7427
とはさん。どうもです!
見逃しはないですよ

7481民主党の勝利間違いなし:2010/07/11(日) 02:52:48

日刊ゲンダイより
 http://octhan.blog62.fc2.com/blog-entry-1539.html

☆首相の器は度量だと思う☆

番外偏
【京都(改選2)】
○福山 哲郎 48 民現
▲河上 満栄 39 民新
○二之湯 智 65 自現
 成宮真理子 40 共新
 中川 卓也 50 み新

小沢戦略を完全無視
前原国交相の度量が試される
公明党は自主投票、府の医師会は民主も推薦…。二之湯は頼みの組織票が離れ、なりふり構わぬ“ドフ板”選挙を繰り広げる。それでも支持は広がらず、決して磐石ではない。

民主は、踏ん張り次第で2議席独占もあり得たはずだが、反小沢派の頭目・前原国交相が率いる府連は、小沢の「2人区2人擁立」戦略を完全に無視。新人の河上の選挙に、まったく手を貸そうとしない。官房副長官として、ほとんど地元に帰れない福山が、優位に選挙戦を進めている。孤独な戦いを強いられた河上は、全国屈指の基礎票を誇る共産党の成宮や、公示1日前に出馬表明した、みんなの党の中川にもリードを許す苦しい展開だ。本当の前原は器の小さい男である。

(日刊ゲンダイ 2010/07/08 掲載)

7482民主党の勝利間違いなし:2010/07/11(日) 04:53:34
小泉・ケケ中のツケ
http://mkt5126.seesaa.net/article/155922631.html


日本郵政ガバナンス問題調査専門委員会報告書PDF 6P〜
http://www.soumu.go.jp/main_content/000066080.pdf

7483名無しさん:2010/07/11(日) 05:53:41
日刊ゲンダイの調査ってどれぐらい信頼できるんですか〜
河上は成宮にもリードを許すと書いていながら、成宮には無印で河上に▲ってどういうことなんですか。

7484名無しさん:2010/07/11(日) 09:30:51
参ったね
野上陣営の目標は「全市町村制覇」
結党以来、自民党が野党として戦う初の大型国政選挙、当初は不安一杯、手探りの選挙戦だったに違いないが、最後はこの自信のコメント
ここまで不甲斐ない戦いを繰り広げた民主の現執行部は、武市半平太を見習って切腹しろ

■全市町村で勝利を 野上陣営・坂田光文選対本部長
 7月に入ってからの中盤以降、街頭での反応が日々良くなっている。候補の3年間の活動が浸透した結果であり、菅直人首相の発言のぶれなどによる追い風も感じる。59カ所で開いた個人演説会は3年前より3千人多い1万4千人が集まり、運動の成果がみえる。野党になっても支援団体数は変わらず、信頼関係は崩れていない。

 目標は前回より約3万4千票多い30万票。3年前は県内15市町村のうち、7市で負けた。選挙期間中の独自の世論調査で苦戦している地区もあったが、担当する県議や党幹部らにてこ入れを指示した。すべての市町村で勝利を目指したい。
http://webun.jp/news/A390/knpnews/20100711/20330

7485チバQ:2010/07/11(日) 09:55:22
>>
日付以外全部嘘の東スポレベルかと

7486チバQ:2010/07/11(日) 09:56:22
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2010/07/11/04.html
約束守ったノムさんに愛弟子エモヤン男泣き

笑顔を見せながら演説する江本孟紀と野村楽天名誉監督
Photo By スポニチ
 【参議院選挙】国民新党から比例代表に出馬した元阪神で野球評論家の江本孟紀氏(62)に、前楽天監督の野村克也氏(75)が加勢した。

 野村氏は11日、名古屋市での講演を終えた後、新幹線で東京へとんぼ返り。午後7時ごろ有楽町のマリオン前でマイクを握り「苦しい(選挙戦)との噂を聞いてじっとしていられなくなった。(自分が)顔を出してみんなにお願いすれば、1票くらい増えるかなという思いでやってまいりました。江本を男にしてやってください」と、買い物などで行き交う約100人に語りかけた。

 2人は旧南海時代にバッテリーを組んだ間柄。愛弟子を援護するため“リリーフ登板”した格好の野村氏は、96年の衆院選に沙知代夫人(78)が新進党から出馬した際に応援したことはあったが、身内以外の選挙応援は初めてという。

 “伏線”はあった。6月末に都内のホテルで行われた江本氏を「励ます会」で、発起人の一人に名を連ねていたにもかかわらず、沙知代夫人が開始時刻を間違えてしまい大遅刻。パーティは終わってしまい、片付けのため居残っていた江本氏に平謝り。その際、応援を頼まれ「女性に人気があるから、オレが行ったら婦人票が増えるよ」などと快諾していた。最後の最後で男の約束を守った恩師に江本氏は「野村さんの応援が一番うれしかった」と目を潤ませた。

[ 2010年07月11日 ]

http://www.sponichi.co.jp/society/news/2010/07/11/03.html
中畑清氏“応援団長”慎太郎都知事と最後のお願い

石原慎太郎東京都知事(右)と拳を突き上げる中畑清氏
Photo By スポニチ
 【参議院選挙】たちあがれ日本から比例代表に立候補している元巨人で野球評論家の中畑清氏(56)には、東京都の石原慎太郎知事が応援した。

 中畑氏は、午後5時から東京・新宿駅西口で行われた「たちあがれ日本」の街頭演説に参加。平沼赳夫代表や与謝野馨共同代表ら党幹部に加え、党名を命名した応援団長の石原知事も応援にかけつけた。聴衆1800人(主催者発表)を前に石原氏は「与党の過半数を割ろう。そうすれば必ず政界再編が起こる。私の言うことは当たるよ。菅(直人首相)と小沢(一郎氏)の内輪争いも見ものになる」と呼びかけた。

 新宿駅西口は結党時、公示日にそれぞれ石原氏が加わって街頭演説を実施した場所。公示日には民主党の候補者が近くで演説を始め、与謝野氏が猛抗議するなどバトルが繰り広げられた。

 この日は“横やり”などは入らなかったものの、石原氏は「日本はこのままではタイタニック号のように沈む」「自分のことを自分で決められない国は滅びる」と日本の危機を訴え、打倒民主党を声高に訴えた。マイクを握った中畑氏も、かれた声で「街頭で中畑頑張れと何万回言われたか。うれしかった。その期待は絶対に裏切りません」と叫んだ。

 これに先立ち、中畑氏は銀座・三越前で遊説中に江本氏と遭遇。姿を見て近寄ってきた江本氏と握手を交わし、互いの健闘を称え合った。

[ 2010年07月11日 ]

7487チバQ:2010/07/11(日) 09:57:46
富士山に付き合わされるカメラマンも大変だ

http://www.sponichi.co.jp/society/news/2010/07/11/01.html
谷亮子氏が富士登頂!7時間かけ“公約”達成

富士山の頂上に到着し笑顔を見せる谷亮子
Photo By スポニチ
 昨年9月の政権交代後初の国政選挙となる第22回参院選は11日、投票が行われ、即日開票される。選挙区73、比例代表48の計121議席をめぐり、各候補は10日、有権者に最後のお願いを訴え、17日間の選挙戦を終えた。そんな中、民主党の比例代表候補で女子柔道五輪金メダリストの谷亮子氏(34)は富士山登山に挑み、約7時間5分で山頂に登頂。野党の候補からは「なぜ、富士山なの?」と疑問の声が上がった。

 選挙戦最終日を前代未聞の富士登山でしめくくった谷氏。午後4時19分、山頂にそびえる鳥居をくぐると「やったー、登れました」と笑顔で達成感に浸った。

 このプランが決まったのは、2日前の8日。選挙戦のほとんどを全国各地の他候補への応援に費やし、終盤を迎えて自分の選挙に費やす時間がようやくできたことから「日本の象徴である富士山に国民の皆さまはいろいろな思いを持って登っている。実際に自分も登ってみることでその気持ちを理解でき、国政に携わる時に役に立つと思う」と自ら希望。山頂で谷氏は「一歩一歩踏みしめて重みを感じながら登り本当に素晴らしい体験ができた」と感激していた。

 午前9時20分に吉田口5合目を出発。雨という前日9日の天気予報がうそのような快晴だった。前日の睡眠時間は3時間で「チーム谷」と名付けたスタッフや報道陣約40人のうち、数人が次々と脱落する中、息も上がらず、笑顔で登山客と握手。アスリートらしい超人的な体力にスタッフも「本当に怪物だ」と舌を巻いた。

 兵庫県から登山に訪れた主婦(32)は思わぬ所で思わぬ人物と遭遇し「こんな所で会えるなんてラッキー。来てよかった」と笑顔。一方で、山小屋の店員は「あした選挙なのにこんな所にいて大丈夫なの?」と心配していた。

 柔道に打ち込む際は、五輪や世界大会の前に座禅や滝修行を行っていた。北京五輪前には標高2450メートルの北アルプス連峰で合宿したこともあるが、富士登山は初めて。

 下山したのは、街頭演説などを終えなければいけない時刻の15分前の午後7時45分。日本一の霊峰に登り切り「言ったことを実行できてよかった。もし政治に携われたら政策を上げて実現させていく」と述べ、共同通信の情勢調査などで善戦しているとされる谷氏ならではの今後を見据えた発言も飛び出した。さらに、報道陣から「次はどこに行きたいですか」と聞かれ「国民の皆さまが経験しているところに行きたい。現場主義でいたい」と意気込んだ。

[ 2010年07月11日

http://www.sponichi.co.jp/society/news/2010/07/11/02.html
三原じゅん子氏 最後まで敵対心「何で富士山?」

汗だくで最後の訴えをする三原じゅん子氏
Photo By スポニチ
 【参議院選挙】自民党の比例代表候補で元女優の三原じゅん子氏(45)は谷亮子氏について「何で富士山?全くもって意味が分かりませんね。何の意味があるのでしょうか?」と疑問を呈し、最後まで敵対意識をむき出しにした。

 5月の出馬会見では「国会議員と二足のわらじを履けるほど器用ではない」と、女優引退を表明。12年のロンドン五輪出場を目指すと公言し、政治活動と両立させるとした谷氏への批判を繰り返してきた。3日の京都市内での遊説でも谷氏が演説を終えた15分後に同じ場所に現れ「谷さんのにおいを消します」「覚悟が違います」と挑発していた。

 富士登山についてはさらに「各社の記者さんも付いていってるのでしょうか?大変ですね。かわいそうですね」とも。自身は銀座やJR品川駅前など、人のにぎわう場所を回り「弱者に優しかった古き良き日本を取り戻しましょう」などと訴えた。公示後は体重が5キロほどやせたというが「もう女優ではないのでどうでもいいです。タレント候補とは考えないでほしい」と、最後の最後まで谷氏を意識していた。

[ 2010年07月11日

7488チバQ:2010/07/11(日) 10:01:43
http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp3-20100708-650881.html
松下政経塾は11人“出馬”政界即戦力記事を印刷する
. 1979年(昭54)の創設以来、多くの国会議員を輩出してきた松下政経塾(神奈川県茅ケ崎市)。今回の参院選にも、前回07年の3倍近い11人の卒塾者が立候補している。6月発足した菅内閣には、野田佳彦財務相(1期生)、原口一博総務相(4期生)ら4人が入閣するなど、政界での存在感は増す一方だ。彼らは一体、ここでどんな勉強をしていたのか。政治講義一色かと思いきや、剣道に茶道に書道に座禅…。「政界虎の穴」は、故松下幸之助氏直伝の「人間力」を磨く場所だった。

 自民党の比例代表候補・宇都隆史氏(35)は、歯切れのいい口調で有権者に声をかける。のぼりには「松下政経塾卒」の文字が躍る。3年前に自衛官を退官して同塾に入り、今春に卒業したばかり。宇都氏は「塾ではすべて自分で問題提起して自分で解決していく。充実した3年間でした。(選挙戦では)塾出身ということで、みなさんの見る目も違うと思います」と手応えも感じているようだ。

 今回の参院選には3選を目指す福山哲郎内閣官房副長官のほか新人10人、計11人の政経塾出身者が出馬している。今春卒業の候補者は宇都氏を含め4人いるが、その全員が自民党からの出馬。塾関係者は「下野した自民党が世代交代、若返りを進める中で白羽の矢を立てたのだろう」と分析する。政治の即戦力として、出身者への期待は年々高まる一方だ。

 現役国会議員34人を輩出している松下政経塾は79年、パナソニック創業者の故松下幸之助氏が私財70億円を投じ、政治、教育、福祉など各界のリーダー育成を目指して設立された。毎年150〜200人の応募に対し合格者は平均5〜6人。倍率約30倍の狭き門となっている。

 全寮制の塾生の生活はかなりハードだ。研修中は午前6時に起床し、まずラジオ体操と敷地内の掃除、海岸で約3キロのランニングをこなし、ようやく朝食にありつける。その後も講義のほかに書道や剣道、座禅など夕方までスケジュールがびっしり。毎年10月には三浦半島を1周する「100キロ行軍」を行うなど頭と体をフル回転させる日々を送る。宇都氏は「掃除に書道に茶道に座禅…。お寺のお坊さんみたいですよね」と笑うが「根底にあるのは松下幸之助さん直伝の『人間力』。それをみっちりたたき込まれた」と話した。

 周囲には「政治家予備校」と揶揄(やゆ)する声もあるが、卒業生242人のうち政治の道に入ったのは半数に満たない43%。それ以外は経済、研究、教育などの分野に進んでいる。仕事や学校をやめて入塾しても、卒業後の保障があるわけでもない。同塾事務局の秋山昌之次長は「みんなそれぞれ目的を持ち、退路を断って入塾する。途中で弱音を吐く塾生はいない」という。投開票まであと3日に迫った参院選。「虎の穴」で鍛え抜かれた候補者たちから、今回は何人の議員が生まれるのか。【石井康夫】

7489チバQ:2010/07/11(日) 10:04:27
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20100710-OHT1T00337.htm
田中好子、全盲の“息子”河合純一氏を応援


右目に腫れ物ができた田中好子は眼帯をして河合純一氏を応援 女優・田中好子(54)が10日、JR浜松駅前で、全盲の元パラリンピック競泳金メダリストで、元中学教諭の河合純一氏(35)=みんな・静岡=の応援のため、マイクを握った。

 同氏主演の自伝映画「夢 追いかけて」(03年)で、母親役を務めた縁でバックアップを買って出た元キャンディーズのスーちゃん。「皆さんの応援が純一の光となります。21個のメダルを獲得した彼は、これからは国民の夢を実現します」と“息子”の支持を訴えた。

 河合氏も「目が見えても右や左へブレまくっている政治家に、日本を任せられない」と熱弁を振るった。同選挙区は6人が立候補。2議席をめぐり、民主現職の藤本祐司氏(53)、自民新人の岩井茂樹氏(42)を河合氏が猛追する構図で、最後まで鍵を握る無党派層の取り込みに懸命だった。

7490チバQ:2010/07/11(日) 10:37:27
「昨年夏、政権交代が起きた時、公明党は本気で民主党にスリ寄るつもりだった。与党にいることが安全だからです。しかし、この10カ月間で状況は二転三転。いまは民主党を参院で大きく過半数割れに追い込んだ方が高く売れる、与党になる近道と考えているのです」(永田町事情通)
 投票率が低くなれば、この公明・学会票によってとんでもない選挙結果になりかねない

水面下では自公協力が働いていたわけだ。権力にすっかり
 浸かった池田と公明。この国を間違いなく地獄へ導いている。
 小泉竹中の時の政権に公明も一緒に「首切りを」促進した。

7491名無しさん:2010/07/11(日) 11:29:34
>>7490
公明党みたいな宗教政党がキャスティングボードを
握るような政局を一刻も早く終わらせないとな。
日本国民はレベルが低いから、少しばかりの民主の失政に腹を立てて、
今回も与党は過半数割れの公算が高い。そうなれば公明党に
有利に働くだけ。

 自公連立なんて言う「伝統」を作ってしまった自民党には
百年後までも政権を取らせるべきではない。本当に取り返しのつかない真似を
してくれたものだ。

7492名無しさん:2010/07/11(日) 11:29:57
今回は自民45 民主49そんなものでしょうか。
自民は激戦になるとおもいます。

今回みんなの党は、日蓮正宗を支持団体として迎え
信者の講頭を栃木に、茨城にも信者の親分を立候補させています。
日蓮正宗自身も活発になり、必死に選挙を支援しているようです。

しかし、栃木選挙区においては、学会員宅へのビラまき、脱会を促す活動を含め
日蓮正宗の活動は選挙の域を通り越してすごい状況になっています。

創価学会側として、婦人部をはじめとして怒りに震え上がり
その情報はまたたくまに日本中の組織に伝わりました。
現在では、暗黙の了承で茨城・栃木は全員自民党を全面的に支持することになります。
自民一人区でも暗黙でそうなるでしょう。

みんなの党の学会攻撃(日蓮正宗の信者を立候補させた地域において、その組織が活発化して)
学会の団結を発生させました。
自民にとって、大きくプラスになるでしょう。
みんなの党の渡辺さんはそういうことがあるって言うことわかっているのかな?。

自民戻っても学会の支援は得られないし、
前回学会の3割がみんなに入れているわけで、逆に敵に回して8割を自民にいれさせてメリットがないとおもわれるけどね。
自民は結論として善戦するでしょう。
みんなの党が婦人部を怒らせなければ、15はいったのに、今回は無理だとおもうよ。

7493名無しさん:2010/07/11(日) 11:35:37
みんなの党と公明は、いまや3番手ポジションの奪い合いだからな。

7494名無しさん:2010/07/11(日) 11:35:46
学会のみんなの党への怒りは半端ではないです。

個人的へビラをまいたり、学会批判のいろいろな文書を送ったり、
笑える状況ではありませんから。

結果として怒りが原動力となり、すごい団結がうまれ、
(なにくそ〜〜今に見ていろ!)というすごい状況になっています。
婦人部(お母さん)達の怒りは手に負えません、奥さんが一番怖いですからね。

学会をつぶすのは、ほめるべきです。
逆に攻撃すると、団結になり、すごい力が発揮されていきます。
今回は11議席は行くでしょう。
自民も善戦するでしょう。
みんなは15は行ったはずだが、学会に阻まれて8〜10でとまるでしょう。
それだけ怒りがすごいということです。

7495名無しさん:2010/07/11(日) 11:44:01
宗教上の争いを国政に持ち込まないでもらいたいんだけどね。
日蓮宗のせいでとんだ国難だわ。

7496名無しさん:2010/07/11(日) 11:45:14
>>7491

みんなの党は、先ほどいったように日蓮正宗が支持団体で信者が一部立候補しています。
民主党は霊友会。立正佼成会が支持団体です。確認が取れていませんが当然信者が立候補するところもあるのでは?

新潟は町の大部分が真言宗か浄土宗ですから、町の町内会はすべて宗教やっていますよ。
町自体がお祭りでお寺を中心に、議会員がでて催しものをするほど根深いです。

7497名無しさん:2010/07/11(日) 12:48:52
創価学会票の
30パーセントが*みんなの党・45パーセントが自民・25パーセントが民主〜〜になるはずだったが。

今回はみんなの党3パーセント・自民75パーセント・22パーセント民主〜になるだろう。

みんなの党の”軽率な行動”で、これだけ変わるということですね。
逆に言うと、自民以外選択がなくなったということです。

自民45 民主50 みんな10 公明11 こんなところではないのでしょうか?。
あとは投票率が高ければ
自民43 民主51 みんな13 公明10
公明は埼玉のみ落選する可能性で10(比例8・選挙区2)
みんなは2〜3躍進するでしょう(無党派層の影響)。
民主は若干自民に頭抜き出て1個上昇、2つかもね(無党派層の影響)。
自民は若干一部負けが出て、1〜2減、比例代表での民主との差5〜6は
(自民分裂している上に、比例公明投票の自民支持者がいるためこれはしょうがない)

7498名無しさん:2010/07/11(日) 12:49:28
>>7496
そういうことが悪いとは言ってない。
公明党=創価学会の特殊性は、支持団体が
完璧に宗教団体しかなく、その利益しか代弁しないということ。
そんな政党がキャスティングボードを握れば、国政がゆがむのは当然。
創価学会にとって大事なのは自らが宗教団体として拡大することだけで、
それ以外の問題には無関心なのにもかかわらず、財政や外交の問題の
決定に首をつっ込むことになってしまうからだ。

7499名無しさん:2010/07/11(日) 13:21:43
とはずがたりさん!今夜のご予定は?? また居酒屋ですか??

パシャ パシャ  パシャ パシャ パシャ  パシャ パシャ パシャ パシャ パシャ
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パシャ パシャ  パシャ パシャ パシャ  パシャ パシャ パシャ パシャ パシャ パシャ
   パシャ パシャ パシャ パシャ パシャ  パシャ パシャ パシャ  パシャ  パシャ パシャ パシャ
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 (   )】      (   )】    (   )】 【(   )    【(   )    【(   )
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ノ ̄ゝ     ノ ̄ゝ      ノ ̄ゝ     ノ ̄ゝ     ノ ̄ゝ     ノ ̄ゝ

7500とはずがたり:2010/07/11(日) 13:49:08
いやあ投票日ですねぇ。各地の投票率はどんなもんでしょ?
忙しくて昨日は全く来れなかった...orz
今から

>>7499
今夜はまったり家で開票見せていただきますよん。らいおんちゃん喜ぶの鬱陶しかったらアク禁にするからよろぴくw携帯で頑張ってレスしてね♪

7501チバQ:2010/07/11(日) 14:23:58
>>7491
>みんなの党は、先ほどいったように日蓮正宗が支持団体で信者が一部立候補しています。
詳しく教えて!


>民主党は霊友会。立正佼成会が支持団体です。確認が取れていませんが当然信者が立候補するところもあるのでは?

立証佼成会は民主党3人を推薦(ただし組織内候補ではない。)
霊友会は一部立ち上がれ(石原のつながり)で流れてるそうな。

7502神奈川一区民:2010/07/11(日) 14:44:10
投票率16・59%、前回下回る…11時現在
7月11日7時3分配信 読売新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100711-00000206-yom-pol



 第22回参院選の投票が11日午前7時から行われている。

 総務省が発表した午前11時現在の投票率は16・59%で、前回2007年を0・34ポイント下回っている。

 投票は午後8時には締め切られ、即日開票される。12日未明には大勢が判明する見通し。

 昨年9月の政権交代後、初の全国規模の国政選挙で、民主、国民新の与党で参院の過半数(非改選含め122議席)を維持できるかどうかが焦点だ。

 選挙戦では、消費税率引き上げの問題が政策上の最大の争点となった。選挙結果は今後の税財政改革論議に大きな影響を与える。

 改選定数121(選挙区選73、比例選48)に対し、選挙区選251人、比例選186人の計437人が立候補した。 最終更新:7月11日13時42分

7503名無しさん:2010/07/11(日) 15:00:29
立正佼成会って政党作ればいいのにね?。
比例で最低でも1〜2は取れるのでは?。
立正佼成会って、案外世帯数多い。
幸福実現と違って、参議院比例区だけに2.3人たてれば、確実に議席は取れるでしょうね。
唱和40年代当時まで創価学会よりも世帯数多かったし、現在増えることあっても、そんな減っていないでしょう。
”日本第二”の規模の宗教団体でしょうから。
自民に戻っったら民主怖いでしょうね。

7504名無しさん:2010/07/11(日) 15:10:36
実況はこのスレ?

7505名無しさん:2010/07/11(日) 15:55:16
>>7504
御通夜会場はここですよ

7506神奈川一区民:2010/07/11(日) 16:45:39
投票率27・81%、前回を上回る…2時現在
7月11日7時3分配信 読売新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100711-00000206-yom-pol



 第22回参院選の投票が11日午前7時から行われている。

 総務省が発表した午後2時現在の投票率は27・81%で、前回2007年を0・03ポイント上回っている。

 投票は午後8時には締め切られ、即日開票される。12日未明には大勢が判明する見通し。

 昨年9月の政権交代後、初の全国規模の国政選挙で、民主、国民新の与党で参院の過半数(非改選含め122議席)を維持できるかどうかが焦点だ。

 選挙戦では、消費税率引き上げの問題が政策上の最大の争点となった。選挙結果は今後の税財政改革論議に大きな影響を与える。

 改選定数121(選挙区選73、比例選48)に対し、選挙区選251人、比例選186人の計437人が立候補した。 最終更新:7月11日15時22分

7507建設的与党らいおんはーと ◆S3/.7DxKSg:2010/07/11(日) 16:57:24
投票率が上がることは喜ばしいことですw

7508チバQ:2010/07/11(日) 16:59:24
>>7503
数議席のミニ政党より、大政党に恩を売ったほうが良いかと。
そして、立正佼成会はあまり思想が過激じゃないから、支援も受けやすいのでは?

7509神奈川一区民:2010/07/11(日) 17:53:12
<参院選>午後4時現在の投票率33.85% 前回より微増
7月11日17時38分配信 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100711-00000021-mai-pol


 第22回参院選の投票が11日午前7時、全国約5万カ所の投票所で始まり、午後4時現在の投票率は33.85%で前回より0.41ポイント高くなった。



 選挙区(改選数73)に251人、比例代表(同48)に186人の計437人が立候補した。投票は離島や遠隔地のため繰り上げ実施された26市区町村の84カ所を除く全国5万230カ所で原則午後8時まで行われ、全国1913カ所の開票所で順次開票作業が始まる。選挙区は同日深夜、比例代表は12日未明までに大勢が判明する見通し。


最終更新:7月11日17時43分

7510名無しさん:2010/07/11(日) 18:00:23
千葉県民だが、目下大雨。
わざわざ選挙に行く人はいなくなりそう。

7511名無しさん:2010/07/11(日) 18:01:15
5割行くかどうかで変わってくるか?

7512名無しさん:2010/07/11(日) 18:37:11
>>7503
元々立正佼成会は自民の支援団体で、それが今は民主党に擦り寄ってる。
公明みたいに政党化するとそういう動きをちょっと匂わせただけでも報道されて叩かれる。
国民にとっては政党作ってはっきりしろ、って感じだろうが、連中にとってはこのままの方が余程良い。

7513名無しさん:2010/07/11(日) 18:40:39
ある意味、公明党=創価学会ってのは国民にとっては判りやすくてありがたいんだよな。
彼らが立正佼成会みたいに裏から支援するだけの存在になっちまうと、下手すると誰が味方してて誰が敵対してるのかとかが判り難くなる。
公明党みたいな存在なら嫌なら票入れなきゃ良いんだが、裏に潜られてあとから実は味方でしたってなると目も当てられない。

7514名無しさん:2010/07/11(日) 20:11:37
さすが自公連合対民主。

自民の躍進決定。

自民、統一選挙公明入れろよな!
約束守れよ!

7515建設的与党らいおんはーと ◆S3/.7DxKSg:2010/07/11(日) 20:11:53
俺の事前予測を再掲

最終議席予想

オレ
民 47
自 48
み 12
公 9
共 3
国 1
社 1
改 0
た 0
幸 0

参考資料
民 63
自 34
み 9
公 8
共 4
国 1
社 1
改 0
た 1
幸 0

7516名無しさん:2010/07/11(日) 20:51:17
和子夫人、珍しく外してしまったな・・・

しかしみんなの党に票入れたやつ、ちゃんと政策読んでるのか?
派遣推進し、社会保障削減、景気がよくなったら自然に所得も増えるって、
小泉の傀儡政党なのにな。

7517神奈川一区民:2010/07/11(日) 21:16:58
推定最終投票率58.09%
ソース@共同通信

7518和子夫人 ◆VVOQ3pMvHY:2010/07/11(日) 21:48:39
>>7516
中国地方を中心に外しております。
3人区と東北・四国・九州の1人区を見守って生きたいと思います。
沖縄が意外ですね。∞51議席と改選第一党目指せ!

7519建設的与党らいおんはーと ◆S3/.7DxKSg:2010/07/11(日) 21:53:16
>>7518
ムリw

7520名無しさん:2010/07/11(日) 22:03:53
うわー馬鹿が来た
http://www.asahi.com/politics/update/0711/TKY201007110284.html

「総理の責任があると思わない」民主・安住選対委員長

2010年7月11日21時17分

 民主党の安住淳選挙対策委員長は11日夜のTBSの番組で、「スタート40日での内閣の選挙なので、総理の責任があるとは思わない」と述べ、選挙劣勢の責任は菅直人首相にはないとの認識を示した。

7521チバQ:2010/07/11(日) 23:57:54
http://www.jcp.or.jp/giin/senkyo/2010_sanin/index.html
共産党の地域割
大門実紀史:北海道・東北・北関東
田村智子 :東京・南関東
河江明美 :東海・北陸信越
市田忠義 :近畿
仁比聡平 :中国・四国・九州沖縄

7522名無しさん:2010/07/12(月) 00:08:47
現職落選一覧

民主→ 鈴木陽 富岡 簗瀬 山下 犬塚


自民→ 椎名


その他→ 小池晃(共) 小池正(改) 吉村(国) 近藤(無) 市川(無)

7523名無しさん:2010/07/12(月) 00:58:53
>>7520
責任があると言ったら、それこそ論外だろ

7524magenta:2010/07/12(月) 01:03:45
>>7522

現職落選に千葉景子を追加。

7525名無しさん:2010/07/12(月) 01:04:36
>>7523
言い方ってもんがあるだろうにw

例えばこういう風に。同じ事を言うんでも与える印象が違う。
【参院選】民主・輿石氏、首相の責任問わない
2010.7.12 00:13
このニュースのトピックス:参院選2010
山梨選挙区で当選確実となり、支援者に挨拶をした後、選挙事務所を後にする輿石東氏=11日夜、山梨県甲府市(桐山弘太撮影)山梨選挙区で当選確実となり、支援者に挨拶をした後、選挙事務所を後にする輿石東氏=11日夜、山梨県甲府市(桐山弘太撮影)

 民主党の輿石東参院議員会長は11日、甲府市内で記者団に、参院選の結果に関し「菅直人首相の責任ということにもっていくことはしない」と述べ、首相の責任を問わない考えを示した。

7526名無しさん:2010/07/12(月) 01:07:12
>>7522
さらに、埼玉の島田も追加。

また、民主比例で現職落選が相次ぎそう。

7527名無しさん:2010/07/12(月) 01:08:03
輿石は世渡りうめえなあw
やお氏がどんなに嫌ってもなんだかんだで生き残るタイプだよ

7528名無しさん:2010/07/12(月) 01:10:04
これで参院側はとりあえず菅に責任を迫る事はなくなった。
ただし、菅は輿石に頭があがらなくなった。

7529名無しさん:2010/07/12(月) 01:11:01
女性候補がことごと落選していますね。。。
地盤がないと中々難しいのでしょうか

7530名無しさん:2010/07/12(月) 01:17:25
民主の新人の場合は執行部の方針も大きいだろうね。
「選挙資金の公平な分配」なんてアホな真似するから。
小宮山のババァもA級戦犯だよ。

http://octhan.blog62.fc2.com/blog-entry-1491.html
[2010参院選] 選挙資金均等配分で過半数確保が逆に難しくなった民主党のヘタ戦術
小沢幹事長のときはブーブー不満が出ていた参院選複数区の候補2人擁立が、続行されることになった。15日、民主党の安住選対委員長は、「そのまま選挙戦に突っ込む」と対象の15選挙区で候補者を一本化しないことを決めた。

安住委員長は「支持率がV字回復して共倒れの危険性がなくなった」と語ったが、理由はそれだけじゃない。
「静岡、京都をはじめ、複数区で不満を言っていたのは現職組ですが、理由は選挙資金が来なかったからです。小沢幹事長は、新人に厚く資金を流していた。しかし、小沢幹事長が辞任して、この方針が変わった。枝野幹事長や小宮山財務委員長は候補者に均等に選挙活動費を渡すことを決めた。それで不満も収まったのです」(民主党事情通)
“現金なもの”とはこのことだが、政治評論家の有馬晴海氏はこう異議を唱える。
「正しいのは、小沢さんのやり方ですよ。現職候補は地元連合などの組織も資金も知名度もあるんだから、黙っていても勝てるはず。党本部がわざわざ余分に資金を渡す必要はないのです。“通るヤツは資金ゼロでも通るんだ”。――これが小沢さんの考え方です。それに引き換え、小沢さんが擁立した2人目候補は、新人で組織はない。選挙のやり方も分からない。選挙資金がとてつもなくかかるのは当然なのです。選挙資金を7000万円かけようと、それで通れば政党助成金が増えるから元は取れる。この小沢さんの考え方が、選挙を仕切ったことのない枝野幹事長などに分からないのです」

政界一の選挙通である小沢幹事長は、データをもとに複数擁立を決めた。過半数を獲得するには、2人区の5つや6つで独占当選しないと、目標に達しないからだ。

しかし、現職組を“公平”に扱い始めたことで、新人候補は一気に苦しくなった。枝野執行部は、単独過半数確保のチャンスをあきらめたことになるかもしれない。

(日刊ゲンダイ 2010/06/16 掲載)

7531名無しさん:2010/07/12(月) 04:18:27
>>7530
ゲンダイソースってw
二人区において「選挙資金の公平な分配」は正しい。
記事中にある、京都はまだしも、静岡の場合は、新人の票が増えて現職の票が減っていたら、
みんなの党に抜かれて、民主共倒れの可能性はあった。

>過半数を獲得するには、2人区の5つや6つで独占当選しないと、目標に達しないからだ。
前回、小沢代表時の参院選では、2人区独占ゼロで、民主+民主推薦無所属で過半数を取っていた。
ゲンダイはそんなことも調べてない。

7532名無しさん:2010/07/12(月) 04:20:34
>>7531
×前回、小沢代表時の参院選では、2人区独占ゼロで、民主+民主推薦無所属で過半数を取っていた。
○前回、小沢代表時の参院選では、2人区独占ゼロで、民主+民主推薦無所属で、改選議席の過半数を取っていた。

7533名無しさん:2010/07/12(月) 04:46:52
>>7531
どこなら満足なんだ?
一応読売のものっけといてやるよ。
> ただ、党内では、「接戦の選挙区に多く配分するなど、小沢氏の手法の方が効率的だった」(選挙対策関係者)との指摘も出ている。
サンケイも毎日も似たような記事書いてる。ネットからはとっくに消えちまったみたいだけどな。
これもいつ消えるか判らんな。
安住たちが考えてそうな下段のくだらん言い訳も含めてバカを晒すのもいい加減にしといたほうが良いぞ。


http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/2010/news1/20100610-OYT1T00866.htm
参院選資金も脱小沢…配分見直し、追加支給
特集 菅新政権

 民主党は10日、小沢一郎前幹事長時代に一部の参院選公認候補者や県連への選挙資金の配分に格差があったとして、枝野幹事長と小宮山洋子財務委員長らが、不足分と認定した額を追加支給した。

 支給を受けたのは、秋田、群馬、神奈川、静岡、岡山、長崎各選挙区の公認候補各1人と静岡県連。静岡県連は、小沢氏が主導した2人区での2人の候補者擁立に反発した経緯がある。

 現執行部は、選挙資金の配分はこれまで小沢氏の裁量で資金の配分額が決まっていたとしている。小宮山氏は記者団に「前執行部のお金の扱い方は公平ではない。おかしいことは是正したい」と批判。過去の財務処理の状況も点検する考えを示した。

 ただ、党内では、「接戦の選挙区に多く配分するなど、小沢氏の手法の方が効率的だった」(選挙対策関係者)との指摘も出ている。
(2010年6月10日20時12分 読売新聞)

7534チバQ:2010/07/12(月) 05:57:54
あいうえお効果が話題になること間違いなし!
単位千、100の位を切り捨て、まだ開票作業中
【民主】
有田芳生351(当選)
安藤高夫 66(落選)
家西悟  18(落選)(04年1番目217)
※大石正光 47(04年2番目209)  今回10番目
【自民】
赤石清美102(当落上)
秋元司  81(落選)(04年1番目305)
【みんな】
江口克彦 81(当選)
柴田巧  80(当選)
小熊慎司 36(当落上)

7535名無しさん:2010/07/12(月) 07:09:10
まぁー...良くも悪くも
自民の集票システムが見事に機能し
民主の無党派離れが目立った選挙でした

7536小説吉田学校読者:2010/07/12(月) 07:14:18
千葉でも戦略投票も空しく、予想も外れ、へっぽこオーボエ奏者の練習では指揮者に罵倒され、と傷心の吉田学校であります。
まあ、民主党敗北に関しましては、「小鳩体制で参院選を戦い、徹底した敗北を受けるべし」と思っていたので、感慨はある程度にとどまりますが、自民完全復活とまではいかなかったところでよしとしましょうか。
で、民主党の敗因ですが、とりあえず書いておきますと。

1 菅首相の消費税発言の「無考慮っぽさ」露呈
やはり、これが一番大きいが、私としましては、共社の伸びがいまいちで、自民が一人区で伸びているのも考えると、「消費税増税」が効いたのではなく、「軽減税率とか還付とかブレて言った印象を与えた」ことが効いたと考える。有権者はそれに普天間の前首相のそれを見たのである。あと、増税をストレートに訴えて勝てるわけないだろ。「抜本的税制改革」「いろんな声があるのは承知している」とか便利な言葉がある。それをしなかったのは、曖昧を嫌う菅の真骨頂なのだが、今回は裏目に出た。
2 2人区2人擁立作戦の不発
共倒れがなかったことは評価できますが、比例の伸びに貢献していない。これは前記「1」のこともありますが、大体において、候補者というのはまず自分の当選を考えるもので、比例は二の次。それでいて、県連との軋轢を生んだりしたら、ますますその傾向は高まる。言い換えれば、力が分散された。
3 「小沢戦略」の不徹底
前記「2」と矛盾したようなことを書きますが、「自民の支持基盤を引き剥がす」のが小沢戦略の要諦なのですが、小沢が執行部から離れたら、誰もやらなくなったんじゃないか。それで勝てるほど民主は強くない。農協青年部や商工会と宴席を囲む、町工場には顔を出す、こういう活動を忘れると、青森、山形、徳島、長崎とかじゃ勝てない。なにも川上で演説すればいいというわけではない。とはいえ、小沢一郎ももう69歳、民主党は「小沢後」も同時に考えなくてはいけないジレンマが生まれる。
4 他党との連携不足
社民と連携を取れなかったのは、地方の郡部ではボディブローのように効いたのではないか。農村で動くのは市町村の自治労くらい、選挙前に「閣外協力」を取り付けることはやらないといけない。
5 複数区での「みんなの党」
これは「みんなの党の出現で民主支持層が剥がされた」というより「みんなの党の出現で自民が死ぬ気になった」というのが当たっているか。千葉、神奈川、埼玉では「自民から数万票」取ってれば複数当選はいけていた。

以上でありますが、敗因を反省するより、おそらくは、代表選、9月まで民主党内政局の季節が明け暮れる。重要法案はパーシャル連合。来年くらいは新連立か。となれば、秋波を受けるのは、足して過半数、公明党ではないでしょうか。

7537名無しさん:2010/07/12(月) 07:34:10
長期的にみた場合、確実に自民党は衰退しているし、
民主党は伸長している。だから最終的には民主党の単独過半数が
実現して、過去の自民党政権のようになるだろう。でもそのためには
まだまだ十年くらいかかることが明らかになったな。これでは
日本はまだ十年混乱を続けるということだ。

7538名無しさん:2010/07/12(月) 07:38:18
>以上でありますが、敗因を反省するより、おそらくは、代表選、9月まで民主党内政局の季節が明け暮れる。
重要法案はパーシャル連合。来年くらいは新連立か。となれば、秋波を受けるのは、足して過半数、公明党ではないでしょうか。


公明党は自民とずぶずぶ。公明側がよほどの変節をしない限り、
民主との連立はない。

7539名無しさん:2010/07/12(月) 07:55:51
>>7538
でも公明と連立以外には、多数派形成の方法はない。
ここは小沢を幹事長に戻して、公明との連立工作を
やってもらうしかない。公明もみんなに押されて落ち目だし、
心の底では与党回帰を望んでいるはず。

7540名無しさん:2010/07/12(月) 08:11:21
>>7534
2007の参院選後も、五十音の早い人が有利って話題になっていた記事を見たような
あいうえお効果という呼び名は今回初めて見たけど

7541名無しさん:2010/07/12(月) 08:32:40
「あ行」候補が有利? 参院選の比例名簿 '10/7/2
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201007020284.html

7542名無しさん:2010/07/12(月) 08:35:07
07年の前回参院選では、民主党の比例代表名簿の先頭に掲載された候補者が、同党でトップの50万票超を獲得。支援団体幹部は「“あいうえお効果”があったようだ」と認める。民主党の名簿先頭掲載候補は、01年は同党候補者中4位、04年も4位と、上位での当選が続いている。

 自民党では今回の並び順を決める際に「前回参院選で、名字があ行の候補者が滑り込んだため、いろいろ意見を言う方もいた」(同党選対本部)とされ、五十音順以外の並べ方も一時検討した。ただ前回参院選では名簿先頭の候補は落選しており必ずしも絶対的に有利とはいえないことから、最終的には五十音順を踏襲することで落ち着いたという。

7543名無しさん:2010/07/12(月) 09:14:13
http://www.sannichi.co.jp/local/news/2010/07/12/10.html
2010年07月12日(月)
比例 八代氏、選挙区 宮川氏へ投票誘導
逮捕の女施設長 理事長の県議「責任を痛感」


 知的障害者に特定候補の名前を投票用紙に書くよう指示したとして、公選法違反(投票干渉)の疑いで、笛吹市八代町北の知的障害者授産施設「美咲園」の施設長、前島みき容疑者(49)=同所=が逮捕された事件で、県警は関係者から事情を聴くなど、前島容疑者が投票を誘導した経緯について裏付け捜査を急いでいる。
 複数の関係者によると、前島容疑者は5日、入所している障害者に対し、表に参院選比例代表候補の民主党の八代英太氏、裏に山梨選挙区候補の自民党の宮川典子氏の名前を書いたメモを手渡した。期日前投票所のある市八代支所に引率し、投票用紙にその名前を書くよう指示した疑いが持たれている。
 前島容疑者は、自民党の前島茂松県議の長女で、八代氏のめい。美咲園は、前島県議が理事長を務める社会福祉法人が運営している。
 前島県議は、山梨日日新聞の取材に対し「これまで選挙で特定候補を書くよう促したことはない。ただ、今回の施設長の行為を把握しておらず、理事長としての責任を感じている。今後の捜査状況を見守り、対応を考えたい」と話している。
 一方、県警の参院選違反取締本部(本部長・西郷正実本部長)が公選法に抵触するとして警告したのは27件(11日現在)で、3年前の前回参院選(12件)の2倍以上になっている。悪質な違反行為については12日から本格的な捜査に乗り出す。

7544小説吉田学校読者:2010/07/12(月) 09:27:09
栃木と神奈川は、民主現職大苦戦の象徴とでも言えるでしょうか。
しかし、やお氏じゃないけど、輿石東みたいな「特に政治的定見もなく、何となく多数派を形成していったら参院幹部になった」ような政治家には退場願いたかったところであります。
本当に何の魅力があって、参院会長に推されているのか、全く理解できません。同じ旧社党系でも、86年、98年と選挙で苦労していた千葉景子の方がまだいいというものであります。
まあ、陰険の極み、ずっと日没しているんじゃないかと思われる労組一丁上がりの典型、高嶋良充が引退したのは、私としてはいいんですけど。

千葉法相が落選 「閣僚なら優位」と応援ほとんどなし
http://www2.asahi.com/senkyo2010/news/TKY201007060503.html

 神奈川選挙区(改選数3)は10人が争い、民主現職で法相の千葉景子氏(62)が落選した。千葉氏は12日午前0時50分ごろ、事務所に姿を見せた。菅首相の消費税発言について「選挙戦全体では影響があった」と述べ、その上で「首相の考えは大きな展望を持っており、評価はしていた」と語った。
 民主県連は、千葉氏の知名度の高さと現職の法相であることから優位と判断。昨秋の補選で初当選した金子洋一氏(48)にてこ入れしてきた。公示後も千葉氏が優勢にあるとして、閣僚や党幹部、タレント候補の応援のほとんどを金子氏だけに投入。終盤の5日には県連が、県内のすべての国会議員、地方議員に文書で金子氏への支援にシフトするよう指示した。
 菅首相が8日、金子氏の応援のためにJR川崎駅前に来た際、陣営は千葉氏の応援も加えるよう県連幹部と交渉したが、かなわなかった。選挙戦最終日の10日夜。横浜市に応援に入った細野豪志・幹事長代理が「現職閣僚を落とすことがあってはならない」と気勢を上げたが、及ばなかった。

7545小説吉田学校読者:2010/07/12(月) 09:39:40
これは紹介されていたかな?
千葉県では2ちゃんねるを中心に、「笑顔が××××い」とか「××なのが目立っている」とか(一部自主規制)散々な言われようだった某候補。この記事、物は言いようといいますか・・
とはいえ、顔の美醜で投票判断しない私でありますから、こういうのが本当に嫌なんです。
悪相とは美醜じゃないんです。頭髪が薄くても、太っていても、背が低くても、総理になったっていいじゃないか。これだけは言っておきたかった。
ただ、高嶋良充は本当に悪相だと思いますね。性格が出てるといいますか・・・

タスキに「候補の妻」…頑張ってマス
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/2010/news2/20100708-OYT1T00396.htm

 参院選千葉選挙区(改選定数3)の各候補者の陣営は、11日の投票に向けて追い込みに必死になっている。選挙ポスターを候補者名や政党名の目立つものに張り替えたり、候補の妻も街頭でチラシを配って懸命さをアピールしたりと様々だが、同じ党の候補者同士で演説場所を取り合う場面も見られるなど、混戦模様の展開が熱い戦いに拍車をかけている。
 7日午前、船橋市中心部で、候補者が声を張り上げる選挙カーの傍らで、「候補の妻」と書かれたたすき姿の女性が、うちわ型のチラシなどを配って回った。たすきに目をやった男性の多くは、女性の手からチラシを取っていった。
 都市部で「内助の功」を強調する選挙スタイルは、最近では珍しいが、陣営は「一生懸命やっている姿は共感も得られやすい。チラシを配ると受け取ってくれる人も増える」と効果を期待する。
 女性候補の陣営では2日から、公営掲示板の選挙ポスターの張り替えを始めた。候補者の笑顔を前面に押し出したものから、政党名と名前を強調し、顔写真は前のポスターよりもかなり小さめに。陣営は「党名と名前を一致させ、知名度の浸透を図る」と狙いを語る。ただ、人手の問題などもあり、「全部は張り替えられない」と2種類が混在する形だ。
 終盤は都市部の無党派層などに支持を訴えるため、主戦場は千葉や船橋、市川などの京葉地域、松戸などの東葛方面で遊説する候補者が多い。
 こうした中、ある党の2人の候補者の間で6日朝、駅頭演説の場所が重なったため、一方が演説できないトラブルがあった。「駅に着いたら相手ののぼりが立っていた」「違う駅でやると聞いていたのでびっくりした」と“調整ミス”の可能性が高いが、陣営幹部は「身内でこんなことをしている場合ではない」。
 有力政党の多くは千葉を重点選挙区に位置付けており、連日のように党幹部や閣僚のほか、知名度の高い比例選候補を送り込み、選挙区候補のてこ入れを図っている。党幹部ら大物が駆け付け、街頭で舌戦を繰り広げる“空中戦”は最終盤まで続きそうだ。

7546名無しさん:2010/07/12(月) 10:37:53
自民、予告通り全市町村制覇。
もうグーの音も出ませんわ…。

野上氏、富山県内全市町村で勝利
 野上氏は、大票田の富山、高岡両市をはじめ県内全15市町村で相本氏を上回り、幅広く支持を集めた。初当選した平成13年の参院選で獲得した約33万7千票には及ばなかったが、前回平成19年の約26万6千票を約5万7千票上回った。

 前回参院選では、野上氏は無所属新人だった森田高氏に郡部の全5町村で得票が上回ったものの、10市の中で勝ったのは魚津、黒部、小矢部の3市にとどまった。特に衆院選富山3区と重なる県西部6市は、昨夏の衆院選で引退した綿貫民輔元衆院議長の影響力が大きく、保守層の「綿貫票」の動きに注目が集まった。

 今回は綿貫氏の地元の南砺市をはじめ、砺波市など前回苦杯をなめた県西部5市で“逆転”。綿貫氏が選挙区での「等距離」の姿勢を示したことで、「綿貫票」の多くが野上氏に投じられたとみられる。

 野上氏の地元の富山市では、約4万3千票の大差をつけた。相本氏の地元の高岡市でも約7千票差をつけ、大きな勝因となった。

 相本氏は、県西部で昨年の衆院選より約3700票少ない約10万1800票にとどまった。高岡市でも約1千票減らし、出身地の県西部でリードできなかった。
http://webun.jp/news/A390/knpnews/20100712/20414

7547名無しさん:2010/07/12(月) 11:04:01
ここまでボロ負けするなら、2人区で共倒れが続出したほうが
菅的にはまだよかったな。
2人区はきっちり民自で分け合ったんじゃ、小沢の責任論はまったく出てこないし。

7548名無しさん:2010/07/12(月) 12:31:29
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100712k0000e010071000c.html
参院選:比例代表の得票数 民主2000万票を割り込む

 民主党の大敗、自民党の復調、みんなの党の躍進、という結果に終わった第22回参院選。比例代表の得票数(政党名と個人名の合計)では、民主党が03年衆院選以降の国政選挙で獲得し続けてきた2000万票を割り込み、1800万票台にとどまった。自民党も1400万票台に減らし、橋本龍太郎首相のもとで惨敗した98年参院選と同水準となった。選挙区の獲得議席では自民党が勝利したが、候補者の合計得票数は民主党が2275万票で自民党の1949万票を上回った。改選数2以上の選挙区に2人を積極擁立した結果、議席獲得につながらない得票も多かった。【仙石恭】

 公明党は自民党と連立を組んで以降、01、04年の参院選比例代表は800万票台だったが、今回は07年に続き700万票台に減らし、獲得議席は過去最低だった89年の6議席にならんだ。

 躍進したみんなの党は昨年の衆院選で得た比例票300万票から2倍以上の800万票近くまで伸ばし、公明党を上回る7議席を確保した。

 公明党が改選第3党の座を譲るのは98年に共産党に奪われて以来、12年ぶりだ。

 得票率をみると、民主は31.6%、自民24.1%、みんな13.6%、公明13.1%。前回の得票率は民主39.5%、自民28.1%、公明13.2%で、民主、自民両党に投票した有権者の一部がみんなの党など新党に流れた構図がうかがえる。

 民主は98年、結成直後の参院選で1220万票を集めて比例第2党となった。01年参院選は小泉ブームで自民党に支持があつまり、899万票と大きく票を減らした。03年衆院選で2209万票を得て自民党から比例第1党の座を奪い、04年参院選で2113万票、05年衆院選で2103万票、07年参院選で2325万票、政権交代を果たした昨年の衆院選で2984万票と着実に伸ばしてきた。しかし、今回は大きく票を減らし、1人区を中心に苦戦した選挙区の劣勢を補う得票には至らなかった。

 自民は比例代表が導入された83年以降では、86年に2213万票を得たのがピーク。宇野内閣が退陣に追い込まれた89年、1534万票と大幅に落ち込み、初めて比例第1党を当時の社会党(1968万票)に奪われた。新進党が1250万票をとって第1党となった95年は過去最少の1109万票に落ち込み、98年は1412万票だった。小泉内閣で大勝した01年に、いったん2111万票まで回復したが、04年1679万票、07年1654万票とふるわず、野党に転落した自民の獲得票が注目されたが、1人区での巻き返しとは裏腹に、比例票は前回より200万票以上減らした。

 どの政党も2000万票以上の比例票を獲得できなかったのは98年以来12年ぶりで、小政党が増えたことで票が分散したといえる。

7549名無しさん:2010/07/12(月) 12:49:03
ひょうご記者の目:参院選 兵庫選挙区、17日間の現場から=石川貴教 /兵庫
http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20100712ddlk28010262000c.html

 ◇健全な「ドブ板選挙」復活を−−神戸支局・石川貴教
 ◇「小沢的手法」に垣間見た「原点」
 選挙区をひたすら走り回り、有権者一人一人と握手しながら志を訴える。「ドブ板選挙」とも呼ばれるこの手法はマイナスのイメージがつきまとい、今回の参院選でも、選挙戦術のメーンに据える陣営はまれだった。しかし、今春政治部から神戸支局に異動した私は6月24日の公示から17日間、兵庫選挙区(改選数2)の現場で取材し、今こそ健全な「ドブ板選挙」復活の必要性を感じている。それは一連の「政治とカネ」の問題から、参院選直前に一線を退いた小沢一郎民主党前幹事長の「小沢的手法」に触れて、「有権者一人一人の声を国政に届ける」という選挙の「原点」を垣間見た思いがしたからだ。

 「小沢一郎です」「今日はありがとうございました」

 選挙戦中盤の今月1日、山あいに田園地帯が広がる朝来市和田山町の威徳神社境内。小沢氏は約230人の住民一人一人にこう声を掛けながら、差し出された手を固く握った。握手を一通り終えた小沢氏は、用意されたビールケースの演台に上らずに話を切り出した。「自然あふれる地域にお伺いしますと、自分の生まれ故郷に帰っているような親近感を覚えております」

 小沢氏の選挙戦術は「政治の師」でもある田中角栄元首相譲りだ。私は政治部で総務省を担当していた昨年、田中氏の秘書として下積みを経験した鳩山邦夫総務相(当時)から「(田中氏に)『1日1000人と握手しろ』とドブ板をたたき込まれた」という話を聞いたことがある。威徳神社での小沢氏は、田中氏の教えを忠実に具現化していた。

 もちろん「ドブ板」は時に、深刻な癒着を芽吹かせる温床ともなりうる。田中氏や小沢氏につきまとう「政治とカネ」の問題も、その源泉は「ドブ板」へとたどれよう。これこそ菅直人首相ら現執行部が民主党結成以来、指摘し続けてきた「自民党の古い体質」であり、「マニフェスト」(政権公約)が選挙戦術に取り入れられた背景ともなっている。

 それがどうだろう。マニフェストの内容を全面的に訴えて支援を求める候補者はほとんどいない。財政、社会保障から外交分野まで一つ一つの項目ごとに具体的な数値目標を定め、有権者と約束を交わすマニフェストを、わずか17日間の短期間で有権者一人一人に理解を求めることなど至難の業だからだ。

 替わって主流を占めたのが、有名人を呼んで商店街を練り歩いたり、インターネットを駆使してホームページの閲覧数を稼ぐような選挙戦。過去2回の衆院選で大きな波を引き起こした無党派層という見えない実体に、政治家としての適性をアピールする有効な手だてを見いだせないまま広まったこの手法は、逆に少なからぬ有権者をしらけさせ、投票から遠ざけさせているのではないか。

 ◇一人一人に志を語れば心を打つ
 「選挙に勝つ鉄則は足で稼ぐこと、汗を流すことしかない」。「カミソリ」の異名で知られた後藤田正晴元副総理の著書「政治とは何か」の一節だ。地に足をつけずに、実体のない「怪物」だけを追いかけるかのような選挙戦は、もうやめよう。地べたをはいずり回って「現場」の小さな声にも耳を傾け、一人一人の目を見ながら志を語る、そういう健全な「ドブ板選挙」こそ、人の心を打つのではないか。

 「お金も権限も全部地方の皆さんの創意工夫でやってもらう仕組みにしたいと思っている。朝来で必要なものと豊岡で、あるいは篠山で(必要なものは)地域によって違う」

 威徳神社で約25分間、地方分権改革の持論を語った小沢氏は、住民との集合写真に何度も応じ、住民の声に耳を傾けた。昨年12月の首相官邸で、今年度予算の編成に苦しむ鳩山由紀夫前首相に「全国民の要望だ」と党の重点要望を突きつけ、年度内編成の道筋をつけた小沢氏の「鶴の一声」を取材した私にとって、それは新鮮な光景でもあった。

 「政治とカネ」の問題で有権者の政権交代への希望を裏切り、政治への信頼を失墜させた小沢氏の責任は極めて重大だ。それでも、小沢氏の話を聞き終えた住民の男性会社員(61)が漏らした言葉が印象に残る。「小沢氏には悪いイメージがあったけど、地方の話をここまでしてくれて、やっぱり応援していけると思った」

毎日新聞 2010年7月12日 地方版

7550名無しさん:2010/07/12(月) 13:07:48
>>7541-7542
7540ですが、それはチバQさんが既に貼っていたような
私の話の方は2007参院選後の記事の話です
探してはいるがまだ見つかっておりません

7551名無しさん:2010/07/12(月) 13:21:27
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&amp;k=2010071200320

◇「小泉チルドレン」の当落

【自民】当 猪口 邦子  千葉当 片山 さつき 比例当 佐藤 ゆかり 比例当 福岡 資麿  佐賀落 安井 潤一郎 比例【みんな】当 小野 次郎  比例落 清水 鴻一郎 比例【たち日】落 杉村 太蔵  比例【改革】落 萩原 誠司  比例
※敬称略

7552名無しさん:2010/07/12(月) 13:26:08
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&amp;k=2010071200320

◇「小泉チルドレン」の当落

【自民】
当 猪口 邦子  千葉
当 片山 さつき 比例
当 佐藤 ゆかり 比例
当 福岡 資麿  佐賀
落 安井 潤一郎 比例

【みんな】
当 小野 次郎  比例
落 清水 鴻一郎 比例

【たち日】
落 杉村 太蔵  比例

【改革】
落 萩原 誠司  比例

※敬称略

7553名無しさん:2010/07/12(月) 13:28:40
http://www.47news.jp/CN/201007/CN2010071201000275.html
最少は3万7千票台で当選

公明党現職の浮島智子氏は43万7千票を獲得したものの落選。これまでの最多得票落選は2001年参院選で30万9994票を得た白川勝彦元自治相だったがそれを上回った。

 最も得票が少ない当選者は、みんなの党新人の桜内文城、小熊慎司両氏が3万7千票台で激しく“競った”。次いで同党新人の小野次郎氏の4万2千票で、党名投票が多かったみんなの党で下位3位を占めた。

2010/07/12 10:59 【共同通信】

7554名無しさん:2010/07/12(月) 13:30:47
それでも強い民主の労組候補…比例当選者の6割
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/2010/news/20100712-OYT1T00496.htm

 参院選では民主、自民両党ともに比例選での得票が伸び悩み、07年参院選より議席数を減らしたが、民主党の労組出身候補は手堅く当選を重ね、強さを見せた。

 一方で、政権交代に伴い、業界団体出身候補は明暗が分かれた。

 民主党の連合組織内候補は、11人のうち10人が当選し、個人名票の党内順位も上位に名を連ねた。同党の比例選当選者16人のうち、連合候補が6割超を占める結果となった。

 連合は04年は8人、07年は7人の候補全員を当選させてきた。ただ、今回は候補増で票が分散されることに加え、北海道教職員組合の違法献金事件などで「労組マネー」に批判が集まったことから、連合の動きが鈍るとの見方があった。

 実際、日教組出身の那谷屋正義氏ら現職6人のほとんどが04年に比べて得票数を減らす見込みだ。それでも6人全員が当選、逆風下でも安定した組織力を見せ、労組が民主党の基盤を支えている実態を改めて浮き彫りにした。

 一方、従来の自民支持を見直した日本医師連盟から推薦を受けた民主党の安藤高夫氏は落選した。得票数は、07年に落選した自民党候補(18万票)の半分にも満たなかった。日医連は組織内が民主支持でまとまらず、安藤氏のほか自民党の西島英利氏、みんなの党の清水鴻一郎氏も支援したため、票が割れたことが敗因とみられる。西島、清水両氏も落選した。

 同様に自民支持を見直した日本歯科医師連盟は民主党の西村正美氏を支援した。西村氏の得票数も、07年に当選した自民党候補(22万票)の半分程度にとどまったが、下位ながら当選圏内に滑り込んだ。

 また、政権交代後も自民党候補を支援した日本看護連盟の高階恵美子氏、全国建設業協会の脇雅史氏、日本薬剤師連盟の藤井基之氏はいずれも当選した。ただ、農協出身の自民党の門伝英慈氏は農政連の推薦を得られず、落選した。

 国民新党の長谷川憲正氏は全国郵便局長会の支援を受け、自民党から出馬した04年(28万票)より10万票以上多く獲得したが、同党として議席を確保できず、落選した。長谷川氏は、他党の最低得票当選者を大きく上回る票を集めており、現行制度となった01年以降、最高得票落選者となる可能性がある。

(2010年7月12日13時25分 読売新聞)

7555名無しさん:2010/07/12(月) 13:53:37
http://mainichi.jp/select/seiji/10saninsen/flash/news/20100712k0000e010069000c.html
参院選:落選した千葉景子氏、法相は続投 菅首相が方針
毎日新聞 2010年7月12日 12時15分

http://www.47news.jp/CN/201007/CN2010071201000447.html
落選の法相「不徳の致すところ」 県連会合で

 神奈川選挙区でまさかの落選を喫した民主党の千葉景子法相は12日午前、横浜市内で開かれた党県連常任幹事会に出席した。

 会合は非公開で、県連幹部によると、千葉氏は「(落選は)自分の不徳の致すところ。ありがとうございました」とあいさつ。さらに「自分の意を(神奈川選挙区で当選した民主党の)金子洋一さんに今後6年間受け継いでもらいたい」と述べた。

 自身の身の処し方については言及しなかったという。幹事会後、記者団の質問に答えず、車に乗り込んだ。

 記者会見した県連幹事長の水戸将史参院議員は「死刑廃止や選択的夫婦別姓制度導入など、千葉さんが取り組んできた政策がネガティブキャンペーンに使われてしまった」と現役法相の落選を悔しがった。

2010/07/12 13:37 【共同通信】

7556名無しさん:2010/07/12(月) 14:06:27
毎日新聞 2010年7月12日 地方版
http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20100712ddlk28010309000c.html

参院選2010:ひょうご 有権者の声 /兵庫

 県内有権者は新議員に何を求めるか聞いた。

 ◇頑張る者、損しない世の中に−−神戸市中央区旭通3、青果店経営、恋水賢弘さん(53)
 地元商店街はシャッターを下ろしたままの店が増えてきて深刻な状況です。新議員には、個人商店や中小企業が仕事を続けられる環境を整えてもらいたい。例えば、消費税を引き上げるにしても、量販店やデパートと個人商店の税率を変えるなどの措置をすれば、個人商店も生き残れるのではないでしょうか。精いっぱい頑張っている者が損をしない世の中を作ってほしい。

 ◇高齢者が安心できる社会に−−神戸市兵庫区湊町、無職、松岡園さん(70)
 高齢者が安心して暮らせる社会を作ってもらいたい。2年前に夫を亡くしましたが、介護はつらく大変なものでした。社会保障や福祉など使い道を明確にしてもらえれば、欧米諸国並みに消費税を引き上げることも仕方がないかなと思います。私たちから見ると、国会議員は雲の上の人のような存在です。庶民感覚を持ち続けて、私たちが本当に望むことを実現してもらいたいです。

 ◇若者の教育環境の充実望む−−伊丹市宮ノ前、主婦、宮原春美さん(52)
 次男は高2ですが、学費は年々上がり、大学進学を考えると家計に余裕があるとは言えません。教育費の軽減を期待しています。増税は望ましくありませんが、国民に還元されるのなら、仕方ないとも思います。一方で、必要のない公共工事など、まだまだ無駄遣いが多いように感じています。若者の教育環境の充実を図るなど、本当に必要なところに、税金を投じるべきだと考えます。

 ◇日本の将来像、国民に示して−−三田市中町、飲食店経営、岸本吉量さん(58)
 ずっと景気は悪いままで、店の経営もいろいろ工夫していますが限界があります。定職に就けず、アルバイトで食いつないでいる若いお客の話も聞きます。私は国民年金ですが、どれだけの給付を受けられるやら分かりません。世代に関係なくこうした将来不安が、金回りを滞らせている要因ではないかと思います。日本の将来像を、きちんと国民に示してほしいと思います。

 ◇税金の使途示し無駄省いて−−加古川市野口町長砂、主婦、渋谷芳枝さん(65)
 「消費税を上げるとか上げないとかを安易に言ってほしくない」との思いを一票に込めました。ここ数年、公に払うお金の額は増えるばかりで、生活が楽になりません。税金は生活を活性化させるために使ってほしい。「世の中には高額の税金を払っている人もいるのだから」とあきらめの気持ちもありますが、どう税金を使っているのかをはっきりさせ、無駄を省いてほしいと思います。

 ◇経済立て直しと雇用の確保−−養父市大屋町中、建築業、野崎剛さん(34)
 経済の立て直しと雇用の確保を早急にお願いしたい。養父市民の5人に1人は建設や土木関連の仕事をしていると言われています。就業した13年前と比べ、公共事業や住宅建設は激減。古里に戻っても仕事がなく、困っている仲間がたくさんいます。公約は見直しても良いと思いますが、説明をきちんとしてほしい。一票を投じた者として新議員や政党の言動をフォローしていくつもりです。

 ◇不安定な労働環境の解消を−−三木市志染町東自由が丘、あかし地域ユニオン書記長、中谷紀子さん(65)
 労働問題の相談窓口を担当しています。昨年、一昨年は派遣切りの相談が目立ちましたが今年は正社員の相談が増えています。解雇されたとか、退職に追い込まれているとか、パワハラによってうつ病状態になった人もいます。医療機関を紹介したり、会社側に法的な問題があれば指摘もしてきました。登録型派遣や製造業への派遣を廃止し、不安定な労働環境を解消してほしい。

 ◇庶民の目線に立った政治を−−篠山市杉、主婦、井上和美さん(55)
 国会議員も庶民の痛みを共有し、庶民の目線に立った政治をしてほしい。消費税増税は、削れるところをもっと削ってからやってほしい。食料品などとぜいたく品の税率を変えると言ってますが、地域によって事情は違います。都会ではぜいたく品である車も、地方では必需品です。子ども手当も「ばらまき」の感じがして、保育所待機児童の問題など他に使うところがあるのではないでしょうか。

7557小説吉田学校読者:2010/07/12(月) 14:48:00
>>7549
最近、選挙で流行るのが「対面率」なる言葉なのだそうだ。対面を多くすればよい、よって、駅に朝立ち、商店街にと練り歩き、となるそうです。
私もドブ板原理主義者ではないけども、朝立ち、練り歩きすれば良いというわけでもないでしょう。
今回、落選した人たちは、この板の古参の人に衝撃があった、2年前くらいの「念佛記者の小沢の選挙参謀インタビュー」を3000回読めと言っておきましょう。

ついでにもう一言、「小沢流」と称される選挙戦術を「小沢系」以外がやらないといけないと思います。業界団体をひっぺがすとかそういう意味ではなく、無党派向けに。「現代流+小沢流÷2」くらいな感じで。千葉では「千葉一周」と称して走りまわった小西候補がトップ当選でありました。

7558山口新聞男:2010/07/12(月) 20:45:42
消費税だなんだという前に、そもそも候補者を立てるのが遅すぎる

特に全県区の参院選なら、3年前、いっそ6年前から活動始めたっていいと思う、そんだけの生活保障があればだけど
今回ダブルスコア食らった佐賀でも、07年は04年に落選した候補者が3年間シッカリ活動して僅差ながら逃げ切った
(それも選挙直前に自民現職が不祥事で差し替えという幸運があって)

地方議員や後援会組織が弱い民主党なら、ますます時間が必要だろうに
3年前の当選者は、もう今日から動いていかないと、またやられるんじゃないの
もっとも、3年後は勝っても負けてもあまり展望が開けそうにないが・・・

7559チバQ:2010/07/12(月) 21:32:54
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp3-20100712-652731.html
新党改革、政党要件満たす/参院選
. 新党改革(舛添要一代表)が参院選比例代表で有効投票総数の2・01%を獲得、選挙結果がこのまま確定すれば政治資金規正法上の政党要件を満たす見通しになった。参院選後も引き続き政党交付金の受け取りなどが可能になる。

 同法上の政党要件は<1>所属国会議員が5人以上<2>直近の衆院選か過去2回の参院選で、選挙区か比例代表の有効投票総数の2%以上を得票−のいずれかを満たすことと定めている。

 新党改革は参院選比例代表で1議席を確保したが、所属国会議員は非改選の舛添氏を含め2人だけになる。比例代表での得票が有効投票数の2%に届かなければ、議員数が足りないため要件を満たせなくなるところだった。(共同)

 [2010年7月12日20時37分

7560チバQ:2010/07/12(月) 21:44:01
http://sankei.jp.msn.com/politics/election/100712/elc1007121348097-n1.htm
【参院選】岩手県連代表が落選 沈痛「小沢王国」、菅首相の消費税言動に批判高まる
2010.7.12 13:40
 参院選比例代表で12日未明、民主党の工藤堅太郎・岩手県連代表の落選が判明し、工藤氏は議席を失った。

 岩手県は民主党の国会議員が9人を占める「小沢王国」。その一人が欠ける事態に、選挙区候補の圧勝に沸いた11日夜から一変、県連関係者は「信じられない」と一様に沈痛な表情だった。工藤氏は12日、県連代表の辞任を表明。県連は組織立て直しが急務となった。

 12日午前に会見した岩手県連幹事長の佐々木順一県議は、「工藤氏の敗因はこれから分析する」とした上で、菅直人首相が選挙期間中に言及した消費税率の引き上げについて「具体的に税率に踏み込んだことで、(有権者が)警戒心を持った」と批判した。

 階猛衆院議員(岩手1区)も、「当初は『今すぐ上げない』と言っていたが、その後に(税率など)発言が若干ブレた。若干はマイナスの影響があったと思う」と指摘した。

 また、岩手選挙区で再選を果たした主浜了氏も厳しい表情で、工藤氏の敗因について「外的要因によるものだと思う」と消費税の影響を示唆した。さらに「(菅政権の)地盤沈下もあった」と述べた。

http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/tokyo/100712/tky1007122101014-n1.htm
圧勝蓮舫氏 魅力はハキハキ? 島嶼部以外は得票トップ
2010.7.12 21:00
 参院選東京選挙区では民主党の2氏が議席を確保。特に蓮舫氏は東京選挙区では過去最高得票し、島嶼(とうしよ)部を除き全区市町村で得票数トップだった。東京には昔から無党派層が多いとされるが、有権者は何を基準に投票し、政治に何を期待しているのだろうか。投票日から一夜明けた12日、サラリーマンらであふれるJR新橋駅前で聞いた。

 蓮舫氏に投票した人からは、事業仕分けのハキハキした印象に好感を抱いたとの声が目立った。

 世田谷区のNPO法人代表の男性(81)は「蓮舫さんは論理的でハッキリしていて分かりやすい」。6月に清掃スタッフを辞めたばかりという練馬区の女性(58)「はっきりと物をいう蓮舫さんが好き」。品川区の主婦、森中登美子さん(69)は「まだ国にありそうな無駄を省き、お年寄り、子供など弱者を救済してくれそう」。

 一方、候補者個人よりも民主党への期待を重視したという人も。

 板橋区の不動産会社勤務、小坂仁さん(59)は「民主に引き続き頑張ってもらいたいが、蓮舫さんは私が入れなくても当選するだろうし、落選の可能性がある小川さんにあえて入れた」と話した。

 自民党の中川雅治氏、東海由紀子氏に投票した人は、民主党には入れたくなかったからという「アンチ民主派」が多かった。

 中川氏に投票した練馬区の設備関連会社経営の男性(43)は「一向に景気が良くならず、今回は民主党に勝たせてはいけないと思ったから」。

 また、島嶼部のフリーターの男性(34)は「沖縄の米軍普天間飛行場移設問題ので民主党の迷走をみて、期待できるのは自民党だと中川氏に決めた」。建築関係会社に勤める府中市の男性(63)も「民主党は大事な沖縄問題がブレすぎる」と中川氏に一票。

 そのほか、東海氏に票を投じた千代田区の不動産業の男性(65)は「日本人の良いところ、日本人らしい思想を昔から受け継いでいるのは自民党。外国人参政権や夫婦別姓など、日本らしさを失う政策を提出しようとした民主党にはそうした面が一つもない」とバッサリ切って捨てた。

 「実績重視派」には、日本創新党で前杉並区長の山田宏氏が人気が高かった。

 港区の主婦(41)は「私の投票基準は『実績』だけ。山田氏は杉並区長時代、希少資源保護のためにレジ袋を見直すなど斬新で身近な政策がおもしろいなあと眺めていた」という。

 また、大田区の旅行会社勤務、丸山志保さん(42)も「山田氏は口だけじゃなく既存政党ではできないことをやってくれる気がしたのに、落選は残念だ」と話していた。

7561チバQ:2010/07/12(月) 21:45:54
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100712dde012010029000c.html
特集ワイド:「ぶれない」と躍進、みんなの党 「急がば回れ」と消去法
 みんなの党が11日投開票された参院選で10議席と躍進した。5議席を獲得した昨年の衆院選からさらに勢いを増し、今後は政界の第三極として注目されるみんなの党を追った。【中山裕司】

 「本当に間違いないんだろうな。まさか、誤報ってことはないんだろうな」

 東京都千代田区のホテルに設けられた開票センター。11日午後11時36分、選挙区で最初の当選確実の連絡が入ると、代表の渡辺喜美さんは実感できないようだった。だが、すぐにピースサインをするなどおどけた表情で喜びを表した。東京、神奈川、千葉の各選挙区で当選者を出したことに「非常にシンボリックな勝利だと思う」と語った。

  ■

 09年8月に結党されたみんなの党。選挙中から躍進が伝えられたが、街頭演説に集まる人はまばらだった。

 東京選挙区で当選した松田公太さん(41)の東京・有楽町での街頭演説。タリーズコーヒージャパン創業者はエプロン姿で大声を出すものの、聴衆は30人ほど。ただ、真剣に聴き入っていた。横浜市港北区の男性(30)は鉄道会社を辞めて司法試験を目指すフリーター。「みんなの党だけが小さな政府を目指している。公務員を減らした後に消費税を増税する訴えに共感する」と語った。

 参院選公示前日の6月23日に同党選対本部特別顧問になった元経済企画庁長官、田中秀征さんが応援演説を始めた。田中さんは昨年1月に渡辺さんが自民党を離党した日に相談を受けたという。「菅(直人)首相の官僚制度への厳しい目は一貫しており、官僚に取り込まれることはないと思っていた。しかし、消費税発言で取り込まれたことがはっきりした。それで私は街に出ようと決意した」。拍手を送った川崎市幸区の無職男性(60)は「渡辺さんやみんなの党は、政策がぶれないから信頼できるよ」と話した。

  ■

 たちあがれ日本や新党改革、日本創新党と4月に次々と誕生した新党は参院選では振るわなかった。他の新党とどう違ったのだろう。創新党党首の山田宏さん(52)=東京選挙区で落選=は「自民党が与党の時代に離党した渡辺さんの覚悟の示し方が国民に浸透している。アジェンダ(政策課題)を提唱するなどマーケティングがうまいのは、渡辺さんの感性のたまものだ」と評していた。

 実行されないマニフェスト(政権公約)は「詐欺の印象をもたれた」とまで批判。その代わりに渡辺さんが持ち出したのがアジェンダだ。みんなの党のアジェンダには、「公務員削減」とともに「名目4%以上の成長で10年間で所得を5割増」「埋蔵金は3年間で少なくとも30兆円」などと並ぶ。もっとも他党もマニフェストで、名目成長率は民主3%超、自民4%、公明3〜4%、国民新党5%以上などと掲げている。みんなの党のアジェンダについて、信州大学経済学部教授(経済・金融専攻)の真壁昭夫さんは「他党もそうですが、現在の日本を取り巻く経済状況からすると、名目成長率3%、4%の目標を実現するのは難しいと言わざるをえません。成長を前提とした所得増も同じです。埋蔵金の30兆円捻出(ねんしゅつ)も、埋蔵金は単年度の問題ですから、恒久的な税収増につながるわけではありません」と否定的だ。

7562チバQ:2010/07/12(月) 21:46:26
  ■

 選挙戦後半、地元・宇都宮市での演説を終えて帰京する渡辺さんに話を聞いた。

 「劇団ひとり」などと皮肉られた自民党離党から、今までをどう振り返りますか。

 「草の根国民運動をやってきた結果として、できたのがみんなの党。自慢じゃないけどお金もない、組織もない、支援団体もないのに、候補者を44人も出せたのは国民運動のなせるわざです。戦略論から言えば迂遠(うえん)のように見えますが、我々は孫子の兵法以来、戦略論の定石である間接アプローチを選んだ。離党した国会議員同士でいきなり新党を作る直接アプローチは取らなかった。我々が今後、政権を取りに行く時も民主党といきなり連立を組む方法はとらない。目先だけを考えればそれでいいが、中長期的には絶対にマイナスです」

 高校時代から哲学書を読むなど本好きの渡辺さんは、急がば回れとも言うべき作戦が的中したと見ていた。同党にはタレント候補などはいないが、楽天執行役員、元阪急百貨店部長などビジネス出身者や、知事や県議など自治体での政治経験者を並べた。

 一方で渡辺さんの「党首力」頼りでは党勢拡大に限界もあり、仮に他党と連携する時にはアジェンダの調整も必要になる。どう考えますか?

 「みんなの党は私の個人的魅力で成り立っているわけではありません。アジェンダの下に覚悟を持った人が集まっているので、私がいなくなっても党は残る。民主党は大きな政府、官僚主導と自民党と一緒だけれど、我々は小さな政府、民間主導の成長路線です。根本的な違いがあるのに何で連携できるのですか? 今後は選挙結果を受けて、民主党の分裂や自民党の崩壊が加速する。民主党は参院選中から親小沢、反小沢の党内抗争がぼっ発していて、選挙が終わればこの抗争が本格化する。衆院選前後の自民党の崩壊より速いスピードで民主党は分解過程に入ると思います。我々が『この指止まれ』で政界再編をして、我々が第二極から第一極となる道を選びます」

 言葉を丁寧に選びながら、ぎょろりとした大きな目を一度もそらさなかった。

 ジャーナリストの田原総一朗さんは躍進の理由をこう見る。「今の政界は、菅さんが世の中をどうしたいか見えない民主党に期待はできず、かといって自民党にも魅力がない。民主、自民両党にも期待できない消去法に加え、みんなの党の『消費増税の前に公務員削減』の訴えに支持が集まった。渡辺さんは大臣時代から公務員制度改革などでまったくぶれない。だから信用される」

 だが、今後の展開については「みんなの党と民主党が連立を組む可能性が高いと私は見ています。渡辺さんが『絶対に連立は組まない』と言っている状況は、私の経験などから政界では『絶対に連立する』の意味だと思います」と言い切った。

 民主党が大敗し、流動的になった政界。渡辺さんは参院選を「来るべき衆院選の前哨戦」と位置付ける。有権者や他党から「ぶれない」「覚悟がある」と評されたみんなの党。詐欺の印象を持たれることなく、アジェンダを貫くことはできるのだろうか。

7563チバQ:2010/07/12(月) 21:48:07
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100712k0000e010080000c.html
参院選:「裏切りの代償」沖縄の民主現職、喜納さん落選

報道陣に敗戦の弁を述べる喜納昌吉さん=那覇市内で2010年7月12日午前4時35分、斎藤良太撮影 比例に出馬した民主現職で党沖縄県連代表、喜納昌吉さん(62)は個人得票数が伸び悩み、再選を果たせなかった。米軍普天間飛行場の移設問題の影響で、沖縄選挙区に候補を擁立できないうえの落選。「最低でも県外」と期待値を上げた末の裏切りの代償は民主に大きなダメージを与えた。

 喜納さんは落選が決まった12日午前4時半ごろ、那覇市の選挙事務所で「県民の裏切られたとの感情はすごかった」と敗戦の弁を述べ、悔しさをにじませた。県連代表辞任の意向も示した。

 地元で逆風が吹き荒れる選挙だった。5月末に日米両政府が合意した県内移設の共同声明に県民は反発した。県連は政府方針と異なる「県外、国外移設」の立場で選挙区への候補擁立を目指したが、党本部の理解を得られず断念。県連は喜納さんの選挙に全力を注いだ。

 昨夏の衆院選比例で、民主は県内で約26万票を獲得。6年前の前々回、県外で大量得票した喜納さんは今回県内でも15万票を目標に設定。「県外、国外移設」を訴えて離島にも足を運んだ。しかし、県内の比例票は約11万9000票と大きく目減り。県内の個人得票も約3万6000票にとどまった。

 一方、県内移設反対の受け皿となったのは社民。沖縄での参院選比例の得票は、昨夏の衆院選を約4万6000票上回る約12万票。沖縄選挙区で落選した社民推薦の山城博治さん(57)は21万票以上得票し健闘した。組織の立て直しを迫られる民主県連の新垣安弘幹事長は「県内移設は実行できる状況にない。今後も党本部に伝えていくしかない」と苦渋の表情を浮かべた。【井本義親、斎藤良太】

7564チバQ:2010/07/12(月) 21:49:20
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20100712ddlk10010154000c.html
参院選’10群馬:中曽根氏が5選 挙党一致実る(その1) /群馬
 参院選群馬選挙区は11日投開票され、自民現職の中曽根弘文氏(64)が、再選を目指す民主現職の富岡由紀夫氏(46)と共産新人の店橋世津子氏(48)を破り、5選を果たした。同選挙区は改選数が2から1に減り、全国で唯一、現職同士が争う1人区に。八ッ場ダム問題を抱え、民主党政権の今後を占う象徴的な選挙区として注目を集めたが、知名度に勝り、挙党一致で選挙戦に臨んだ中曽根氏が大差で議席を守った。富岡氏は菅直人首相が表明した消費税の増税方針が「逆風」となり、無党派層の票をまとめることができなかった。店橋氏は消費増税反対などを訴えたが、支持は広がりを欠いた。【鳥井真平、奥山はるな】

 ◆中曽根氏

 ◇「福中小」連携で大勝 自民票手堅くまとめ
 午後8時ごろ、早々と「当確」の一報が入ると、前橋市大渡町2の中曽根氏の選挙事務所は割れるような大歓声に包まれた。集まった支持者は約150人。事務所に現れた中曽根氏は支持者への握手に追われ、選対幹部と一緒に万歳三唱。支持者に向かって深々と頭を下げた。

 04年参院選は、他の自民党候補者と票を分け合い、2位当選。今回から1人区となり、かつてない危機感で選挙戦に臨んだ。選対幹部に、父親同士が激しく対立していた福田康夫元首相や、小渕優子元少子化担当相が就任。「福中小」が手を結び、自民支持層の票をまとめた。

 無党派層の動向が注目されたが、消費税の増税問題で「民主の風」は失速。中曽根氏が無党派層も取り込んだ。選挙戦では普天間飛行場の移設問題などを取り上げ民主を批判。当選を決めると、「この国の政治に県民が不安を抱き、私に大きな期待をかけてくれた。政治を正しい方向に戻したい」と述べた。

 ◆富岡氏

 ◇「追い風」は吹かず 無党派層の支持伸び悩む
 高崎市小八木町の富岡氏の選挙事務所には大勢の支持者が詰めかけ、かたずをのんで開票の行方を見守った。「落選」の報が入ると、事務所内は沈うつな空気に包まれた。富岡氏は「私自身の力が足りなかった。本当に申し訳ない」と頭を下げた。

 知名度不足が最大のネックだった富岡氏。年明けから労組の集会などに積極的に参加し、無党派層の票を掘り起こすため自転車遊説に汗をかいた。支持基盤の厚い中曽根氏を相手に、菅内閣発足後は「新たな再出発です。生まれ変わった民主党に期待してほしい」とアピールして「追い風」に期待。「群馬は保守王国中の保守王国。ここでの勝利が政権交代を確かなものにする」と訴えた。

 国民新党の推薦を得て、社民党県連も支援したが、支持の輪が広がらなかった。富岡氏は「最後は自転車のハンドルが握れないくらい、力尽きるまで戦い抜いた。これも多くの皆さんのご支援のおかげです」と語った。

 ◆店橋氏

 ◇反消費増税訴え、票につながらず
 前橋市古市町1の店橋氏の選挙事務所。中曽根氏が当選を決めると、集まった支援者から「敗れたが、よく頑張った」と選挙戦の労苦をねぎらう声が上がった。店橋氏は敗戦の弁で「全県を回って支持を訴えてきた。力は及ばなかったが、多くの人に支えていただいた」と感謝の言葉を述べた。

 店橋氏は都市部を中心に街頭演説を行い、「大企業やアメリカにきっぱりとものを言えなければ、国民の生活は守れない」と主張。消費増税反対や普天間飛行場の完全撤退などを訴え他党との違いを強調したが、支持は拡大しなかった。

7565チバQ:2010/07/12(月) 21:49:58
 ◆比例代表

 ◇民主・小寺氏とみんな・上野氏、保守層に支持基盤 自民票奪い合う構図に
 比例代表では「ご当地候補」として民主党から前知事の小寺弘之氏(69)、みんなの党から上野公成元官房副長官の娘婿の宏史氏(39)が出馬した。両者は保守層に支持基盤があり、自民票などを奪い合う構図になった。

 小寺氏は、小沢一郎前幹事長らの要請を受け「4期16年の知事経験を国政の場で生かしたい」と今年1月に立候補を表明した。旧中曽根派からの支援を受けて知事となり、八ッ場ダム建設を推進してきただけに、民主党からの出馬に賛否両論が飛び交ったが、抜群の知名度を生かしつつ、多くのミニ集会を開いて支持を訴えてきた。

 一方、上野氏は公示直前の6月15日に立候補を正式表明した。公成氏の後援会をそのまま受け継ぎ、自民県議の一部から支援を受けた。支持を打ち出した市町村長もおり、陣営は「選挙区は中曽根氏、比例は上野に」と訴えた。また、第三極の候補として浮動票取り込みにも力を入れた。

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 ■視点

 ◇政策論争、置き去り
 現職対決となった参院選群馬選挙区は自民に軍配が上がった。5選を果たした中曽根弘文氏は文相、外相などを歴任して知名度が高く、支持基盤が揺らぐことはなかった。菅内閣は消費増税問題で支持率が急落して民主の「風」は吹かず、政策論争も深まらなかった。

 中曽根氏は与党批判に徹した。普天間飛行場の移設問題、八ッ場ダムの中止問題など、民主党政権が引き起こした混乱に焦点を当てた。この手法は、自民支持層を結束させると同時に、「民主政権に期待を裏切られた」と感じる無党派層を取り込む効果を生む。

 一方、敗れた民主の富岡由紀夫氏の主張は「改革を止めるな」など具体性を欠き「風頼み」の印象だ。八ッ場ダム問題では「住民の納得を前提に中止」を掲げたが、解決の道筋を示せなかった。消費増税問題では議論の必要性を訴えるにとどまった。

 「与党批判」と「風頼み」。この構図では論争が深まるはずがない。自民党県連は昨夏の衆院選で大敗北した危機感から県版マニフェストを発表したが、数値目標はほとんどなく「県内経済の活力向上」などのスローガンが並んだ。民主党県連は地方版マニフェストを作らず、有権者は両党の地域政策を比較する機会を逸した。有権者にとって不幸な選挙だった。【鳥井真平】

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7566チバQ:2010/07/12(月) 21:51:09
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20100712ddlk10010171000c.html
参院選’10群馬:中曽根氏が5選 挙党一致実る(その2止) /群馬
 ◇投票率58.55% 前回を3.95ポイント上回る
 参院選群馬選挙区の投票率は58・55%(男59・07%、女58・06%)となり、前回07年の54・60%を3・95ポイント上回った。当日有権者数は162万7796人(男79万7104人、女83万692人)だった。民主と自民の現職同士が1議席を争う構図になったことに加え、消費税の増税問題が争点となり、有権者の関心が高まったとみられる。

 07年7月の参院選は、年金記録漏れ問題などで自民に逆風が吹いたが、群馬選挙区では民主が候補者を立てず、95年(53・12%)に次ぐ低調な投票率に終わっていた。また、この年は統一地方選(4月)に加え、参院選の1週間前には大激戦となった知事選もあり、「無風の構図」の参院選に多くの無党派層が足を運ばなかったとみられる。

 今回は、鳩山政権を引き継いだ菅直人首相が消費税の増税方針を表明。自民もマニフェストに消費税率引き上げを掲げた。増税反対を訴える政党もあり、04年並みの投票率となった。

 一方、期日前投票者数は19万54人で、07年参院選の20万5797人を下回った。07年は知事選と参院選の投票を一度に済ませたいと考えた有権者が多かったため期日前投票が増えたとみられる。

7567チバQ:2010/07/12(月) 21:59:24
http://www.saitama-np.co.jp/news07/12/06.html
2010年7月12日(月)

“区割り”の影響重く 女性目線の政策響かず 民主・島田氏
 

落選が決まり、会見する民主の島田智哉子氏=12日、さいたま市浦和区の事務所
 落選の報が届くと、さいたま市浦和区の島田智哉子氏(47)の選挙事務所は沈痛な雰囲気に包まれた。選挙前半に苦戦の予想が飛び交い、党県連とも連携して“巻き返し”を図ったが、及ばなかった。

 島田氏は陣営カラーのオレンジ色と、白色を基調にした明るいイメージの服装で選挙戦を展開。苦境の現状説明や仲間の応援演説には時に涙ぐんだ表情を見せるなど体いっぱいに感情を表現していた。

 1期6年間の実績として、法改正によって8月から支給が始まる父子家庭への児童扶養手当の実現を強調。働く女性、2人の子の母親の立場から、医療、介護などにテーマを絞って演説を展開し、「社会の片隅に埋もれた声無き声に耳を傾けてきた。子どもや高齢者が本当に安心できる社会を将来に」と、社会保障充実の必要性を訴えていた。

 2議席を目指す民主の「台所事情」に不安を抱えながらの選挙戦。県内の衆院15小選挙区の支援区割りは島田氏5に対し新人候補10。後に島田氏に配慮する格好で“緩和”されたとはいえ、最後まで陣営に重くのしかかった島田氏は「区割りは新人に有利な方がいいと思っているので、私自身選挙に悔いはない」と話した。

7568チバQ:2010/07/12(月) 22:07:31
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20100712/349815
【とちぎ参院選】「保守」の底力、民主重鎮のみ込む 
(7月12日 05:00)
 「反・非民主」の巨大な荒波は、本県でも民主党の重鎮をのみ込んだ。当落判明が12日未明にずれ込んだ参院選栃木選挙区。自民党新人の上野通子氏(52)が民主党現職で参院予算委員長の簗瀬進氏(60)との激戦を制し、旧来の「保守王国」の底力を見せつけ初陣を飾った。うれし涙の上野氏と対照的に、簗瀬氏は「私の不徳のいたすところ」と力なく敗戦の弁を続けた。

■上野陣営「大金星だ」

 「大金星だ」。午後11時57分、宇都宮市桜2丁目の自民党新人上野通子氏(52)の選挙事務所に当選確実の知らせが入ると、地鳴りのような歓声と拍手がわき起こった。開票速報は一進一退のデッドヒート。それまで漂っていた重苦しい空気は、一気に吹き飛んだ。ガッツポーズを見せる男性支持者。選対幹部はがっちり握手を交わし、喜びを爆発させた。

 12日午前0時、上野氏が事務所に現れると、支持者からの握手攻めに。涙ぐむ上野氏に、「万歳」「泣いちゃだめ」と声援が飛んだ。

 「みなさんが心を一つにして、上野さんを勝たせようという思いが、日本を変える力になった」。石坂真一自民党県連幹事長が声を張り上げると、事務所内の熱気は最高潮に。上野氏は「本当にありがとう。知名度ゼロから支えてもらい、今日の勝利を得ることができた。みなさんのおかげです」と、力いっぱい喜びを語った。

■簗瀬氏「私の不徳」

 「どうして」。日付が変わり、対立候補当確の報が伝わると、宇都宮市平松本町の選挙事務所は一瞬、静まりかえった。

 疲れた表情に時折笑顔を浮かべながら姿を現した民主党現職の簗瀬進氏(60)は「敗北は先頭を歩くものの責任。不徳の致すところ」と深々と頭を下げた。

 開票が始まると、選挙事務所内は緊張した雰囲気に。中間結果が張り出されるたびに歓声と嘆息が繰り返されたが、夜が更けるにつれ徐々にあきらめムードが色濃くなった。

 民主党立ち上げにかかわり、参院予算委員長も務めるなど重きをなしてきた簗瀬氏。まさかの敗北だが、「一つの政党政治が定着する過程と冷静に受け止めている」とした上で、今後については「若干落ち着いて考えたい」と語った。

■荒木氏、落選でも晴れ晴れ

 落選確実となった12日午前0時すぎ、宇都宮市西川田町の選挙事務所に現れたみんなの党新人荒木大樹氏(39)。昨夏の衆院選で同党が得た比例票約22万票を超える票を獲得し、支持者からはねぎらいの拍手がわき起こった。

 荒木氏は「敗戦は不徳の致すところだが、(得た票の)数字は決して無になることはない」と晴れ晴れとした表情で語った。

 同党の中川幹雄県議は「大躍進だ」と充実感もにじませた。事務所内には「よくやった」との声が飛び交い、荒木氏は「役割は果たせたと思う」と、深々と一礼した。

7569チバQ:2010/07/12(月) 22:12:17
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100712-OYT1T01012.htm
「みんな」躍進…2大政党以外の議席奪う?

 「第3極」を目指していたみんなの党は今回の参院選で、自民、民主両党に続く議席を獲得した。

 一方、2大政党の間で長年、生き残りの道を模索してきた公明、共産、社民の各党は議席の漸減傾向に歯止めをかけられなかった。

 「みんなの党は2大政党に集約し切れない民意を受け止める役割を果たした。菅政権批判票を我が党は集めきれなかった」

 公明党の山口代表は12日、みんなの党が公明党の獲得議席を上回った理由をこう総括した。

 参院では、民主、自民による2大政党化が顕著になった2001年の参院選以降、両党が選挙で合計90議席台(改選定数121)を獲得し、残り20〜30議席をその他の政党で分け合う構図が続いている。今回は民・自両党で95議席を得たが、残り26議席のうち、10議席をみんなの党が獲得し、公明、共産、社民の各党は改選議席を下回った。

 読売新聞社と日本テレビ・同系列局が実施した参院選の出口調査では、無党派層の22%がみんなの党に投票(比例選)したと答え、公明、共産、社民各党は5%程度しか無党派層の支持を集められなかった。有力な支持基盤を持つ政党の「組織力」以上に、無党派層の支持の有無が勝敗を分ける大きな要因となっていることがうかがえる。

 ただ、みんなの党の渡辺代表は12日、今回の選挙結果を「大躍進と言っていい」と評価する一方、「今後の反省材料として、組織をきちんと作らないといけない」と述べ、無党派層に頼らない組織作りを目指す考えを示した。

(2010年7月12日21時43分 読売新聞)

7570チバQ:2010/07/12(月) 22:15:35
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100712/crm1007122052020-n1.htm
【参院選】徳島県警が参院選比例代表再選の自民党・中村博彦派運動員を逮捕
2010.7.12 20:50
 参院選比例代表で再選を果たした自民現職の中村博彦氏(67)への投票の取りまとめの見返りに、有権者らに酒食を提供したとして、徳島県警捜査2課などは12日、公選法違反(供応買収)容疑で、兵庫県明石市魚住町長坂寺の石材商、西村修容疑者(67)を逮捕した。県警の調べに、容疑を認めているという。

 逮捕容疑は7月上旬、徳島県美馬市脇町の料理店で、中村氏を当選させる目的で有権者数人に中村氏への投票や投票取りまとめの選挙運動を依頼し、1人当たり3千数百円相当の酒食を提供したとしている

http://www.47news.jp/CN/201007/CN2010071201000360.html
八代英太氏めいを逮捕 知的障害者に投票干渉容疑
 山梨県警捜査2課は12日までに、参院選の期日前投票で福祉施設の入所者に特定候補者に投票するよう干渉したとして、公選法違反(投票干渉)の疑いで、民主党から比例代表に立候補し落選した八代英太氏のめいで、同県笛吹市の知的障害者授産施設施設長、前島みき容疑者(49)を逮捕した。

 逮捕容疑は5日、施設の入所者10人を笛吹市八代町の期日前投票所に連れて行き、特定候補者の名前が記載されたメモを手渡して投票に干渉した疑い。6日に逮捕した。捜査2課によると、容疑を認めている。

 前島容疑者は、八代氏の兄で施設の理事長を務める自民党山梨県連副会長、前島茂松県議の長女。

 県によると、施設では知的障害者90人が暮らしている。

2010/07/12 12:06 【共同通信

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/chiba/news/20100712-OYT8T00183.htm
自民・臼井氏事務所を捜索 公選法違反容疑
 県警の参院選違反取締本部は11日夜、参院選比例選に立候補した自民党の臼井正人氏(47)陣営が公示前に投票を依頼するビラを配布した疑いがあるとして、千葉市中央区の事務所などを公職選挙法違反の疑いで捜索した。

 同本部には、このほかにも事前運動などの違反情報が寄せられており、悪質なものについては、本格捜査に着手する方針。

 また、県警捜査2課によると、今回の参院選での選挙違反警告件数は、先月24日の公示から今月10日までで278件に上り、2007年の前回参院選より82件増加した。公示前も含めた内訳は文書頒布が5件、文書掲示が342件など。

(2010年7月12日 読売新聞)

7571名無しさん:2010/07/12(月) 22:16:02
>>7534 >>7540
名簿末端効果というのも僅かながらあって、
公明党の鰐淵議員はそれで当選しましたね。

7572チバQ:2010/07/12(月) 22:25:32
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/scope/CK2010071202000114.html
<スコープ>自民、敵失の勝利 地方回帰、比例伸びず
2010年7月12日 紙面から

 野党として初めて本格的な国政選挙を戦った自民党。谷垣禎一総裁が勝敗ラインに設定した「与党の過半数割れ」を楽々達成し、改選三十八議席を大幅に上回ったばかりか、改選第一党に躍り出る勝利をつかんだ。参院選の開票日で、自民党本部が沸き立ったのは、小泉旋風に乗った二〇〇一年以来だ。しかし非改選を含めた議席数は民主党に及ばない状態は変わらない。党再生の道のりは、まだ険しい。 (原田悟)

 十一日夜、自民党本部。当選確実の報が入るたび、谷垣禎一総裁は満面の笑みで、選挙向けに考案した人さし指を立てる「一番」のポーズをとりながら、ボードに赤いバラをつけた。十二日未明の記者会見では「与党の十カ月間の迷走、暴走に有権者からの明確な批判があった」と強調した。

 自民党を押し上げたのは、三年前の前回選挙で六勝二十三敗と大きく負け越した一人区での健闘だ。高齢の現職を特別扱いしない公募を積極的に活用し、世代交代を断行した成果が表れ、一人区では「強い自民党」が復活した。

 自民党は、改選第一党という「直近の民意」を受けた対応に着手する。二〇〇七年の参院選で勝利した民主党は「直近の民意」を盾に当時の自公政権と徹底的に戦う姿勢をみせた。自民党は、当時の自分たちの苦しみを、そのまま民主党に味わわせることになるだろう。

 菅直人首相に、退陣か衆院解散を要求するとともに、参院で民主党が握る議長と議院運営委員長ポストの奪取を目指し、野党各党に共闘を呼びかける方針。共産党と共同歩調を取るのは常識的には難しいが、参院幹部は「民主党の強引な国会運営を見ているから、協力は十分に可能」と反民主勢力の結集に期待を寄せる。

 ただ、勝利の最大要因は、首相の消費税をめぐる発言のぶれなどの「敵失」だったのは明らかだ。党支持率の長期低迷は続いており、参院選を機に自民党が抱える構造的な問題が解決することは考えにくい。

 野党転落を受け、有力な支持基盤だった農協(JA)グループなど各種業界団体が相次いで離反した後、新たな支持層の開拓は進んでいない。積年の金属疲労を嫌気した保守層も、いまだに回帰させられていない。

 一人区とは対照的に、比例代表の得票は伸び悩んだ。業界票の目減り分を差し引いても「自民党」の看板に対する国民の拒否反応が依然として強いことは明白だ。

 谷垣氏は、野党として政権奪還に向けた道筋をどう描いていくのか。従来のような組織を固めた党に戻るのか。それとも無党派層からも幅広い支持を得られる党に生まれ変わるのか…。

 躍進したとはいえ、獲得議席は民主党に敗北した六年前の四十九とさほど変わらない水準だ。国民は自民党を「勝者」と認めたとは言い切れない。その意識は党内にもあり、改選第一党を目標に掲げなかった執行部に対し、党内に「戦う野党になれない」(中堅議員)との不満もくすぶる。

 役員任期は総裁は三年だが、大島理森幹事長ら三役は九月まで。谷垣氏は人事に関し「九月に考える」と言及を避けるが、執行部刷新論が再び拡大する気配も漂う。与謝野馨元財務相らの離党劇は記憶に新しく、谷垣氏の指導力次第で、またもや遠心力が働きかねない。

7573チバQ:2010/07/12(月) 22:38:11
>>7534 >>7540>>7571
あいうえお効果ってのは自分がつけた名前です。
04年から非拘束が導入されたので、同一人物(ex家西・秋元)の
票数が大きく異なったので、あいうえお効果が実証されたかと。
あとは自治労の相原@07年トップ当選とか

04年参院選スレ見るとわかりますが、
04年から名簿トップは有利説出ていました。

7574チバQ:2010/07/12(月) 22:39:34
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20100712/CK2010071202100008.html
富岡氏 『司令塔不在』で伸び悩み
2010年7月12日

支持者を前に深く頭を下げる富岡氏(左)=高崎市の選挙事務所で


 高崎市小八木町の富岡氏の選挙事務所は、中曽根氏の当選確実が早々に伝えられると静寂に包まれた。

 間もなく姿を見せた富岡氏はまず、約百人の支援者やスタッフを前に深く頭を下げた。選挙戦を通じて真っ黒に日焼けした顔を上げると「百パーセント力を出し切ったが力不足だった。皆さんの期待に応えられず、心からおわび申し上げたい」と、かみしめるように敗戦の弁を述べた。

 二人区だった六年前は保守票が自民二候補に割れるすきを突いてトップ当選。初めて一人区での戦いに臨み、与党候補の強みを生かして保守層や無党派層に浸透を図ろうとした。だが昨夏の衆院選で民主を勝利に導いた有権者の期待はしぼみ、今回は「まったくの無風」(陣営)。選対本部長が公示直前に決まるなど「司令塔不在」(同)と指摘される態勢整備の遅れもあって得票が伸び悩んだ。

 進退や県連会長の役職については「よく話し合って決めたい」と話すにとどめた。 (加藤益丈)

7575名無しさん:2010/07/12(月) 22:51:32
>>7573
今回五十音順だったのは民主・自民・改革ですかね。>>6797
江口はどっちにしろ、みんなの党の名簿先頭だったようですが。

議員: 公認内定候補者アーカイブ
http://www.your-party.jp/members/kounin/

7576名無しさん:2010/07/12(月) 23:31:27
>>7557
ちょっと古いけど昔の自民党の選挙戦略だった選挙・票固め十ヶ条を書いておこう、作者は田中角栄元首相が「選挙の神様」と呼んで尊敬した兼田喜夫とのこと。

一、選挙は戦い、戦いは作戦。作戦の基本は、候補者のイメージアップ(相手候補のイメージ・ダウン)、事前活動、緒戦、中盤、終盤を通じ、綿密周到な計画と陣営の訓練が肝要。投票の〆切の六時まで全力を尽せ。
二、有権者の半数以上が婦人、婦人こそ人気つくりのメーカー。婦人は思いつめたら一生懸命、婦人を味方にしよう。
三、有権者の構成は、今や昭和生れが七三%、大正生れが一七%、明治生れが一〇%。近代的感覚、カッコいい選挙にも留意し、陣営の鮮度保持に努力しよう。
四、拠点づくりを急ぎ、点を線で結ぼう。点はまず身近な者、親類縁者、同級生、学校の同窓関係から、それを線に継ぎ、拡大を図ることが肝要。支持者カード、政治地図を作成しよう。
五、行事は早めに企画し、大きな集会と併せ、部落、学区ごと等、キメこまやかな座談会も企画し、末端に強く浸透する努力が必要。
六、食わずぎらいはいけない。反対派の支持者とみても、あたってみよう。先手を打って頼んでみる努力が以外に功を奏す。(全国区選挙等では特に!)
七、頼みっ放しは駄目。人をかえ、点検を綿密に行うことが絶対肝要。
八、接触殿の高い活動家や人望のある人を陣営に組み入れ、口コミ作戦を重視、展開しよう。
九、得票は一票一票、足でかせぐこと。一票一票が積って山をなし、当選となる。(千里の道も一歩から−)
十、人気だけでは決して勝てない。人気よければ陣営が弛み、対立候補に乗ぜられる。最後まで危機意識に燃え、強固な団結と強固な必勝の信念を持って頑張ろう。

7577やおよろず ◆N22LLUydY2:2010/07/13(火) 00:53:31
>>7569
みんなの党は、今回の参院選で広範な知名度とまともな政党という認識を得たわけで、
市民権を得て望む次回選挙は、大躍進の選挙になる。

民主党が呑めないような改革法案を突きつけつつ、野党でいるのが望ましい。

7578名無しさん:2010/07/13(火) 01:06:52
みんなの党は比例名簿は公認された順番に搭載したが、江口氏は日本の夜明けの発起人ということもあり別格扱いだったのだろう
現制度は選挙に強くない学者・文化人を優遇するのは困難ではあるが、江口氏の例は一つのやり方として他の政党も考慮して良いのではないか

7579名無しさん:2010/07/13(火) 01:17:35
新自由クラブも76衆院選ではこんな感じだったんだろうな〜

7580名無しさん:2010/07/13(火) 03:20:24
↑全然違うよ

7581名無しさん:2010/07/13(火) 03:50:00
>7536

昨日、民主党京都府連には抗議の電話が殺到した。
 河上みつえ候補をいじめ、見殺ししたことに対する国民の怒りである。

 今回の大敗の最大の原因は「消費税」であるが、次の原因は、この
 前原・枝野の「残酷さ」と「利己主義」に対する不審であると思う。

7582名無しさん:2010/07/13(火) 03:53:53
河上に関しては、全国の2人目のなかで最も見込みのない候補だったけどね。

7583名無しさん:2010/07/13(火) 03:54:33
※福岡、新潟は除きますが。

7584名無しさん:2010/07/13(火) 04:37:48

昨日、民主党京都府連には抗議の電話が殺到した。
 河上みつえ候補をいじめ、見殺ししたことに対する国民の怒りである。

 今回の大敗の最大の原因は「消費税」であるが、次の原因は、この
 味方に刃を向ける前原・枝野らの「残酷さ」と「利己主義」に対する
 不審であると思う。

------------------------------------------------------------

http://www.asyura2.com/10/senkyo90/msg/401.html

愛知は2人とも新人が当選しました。以前にも書きましたが
、斎藤嘉隆氏の選挙カーが、「安井美沙子さんともども、宜し
くお願い致します。」と言っていました。これは何気ないこと
ですが、斎藤さんは組織票があり、安井さんは全くありません
。その事を感じてられたのかどうか解りませんが、安井さんの
名前だけでも少しでも知らせることは、2人当選の確率が高く
なると、私は思います。

 それを現役で何回も当選している人が、自分の当選が危ぶま
れるからと、全く協力しないばかりか、排除しようとしている
選挙活動は、結局民主党にとって、議席を失わせたことに成っ
たのでは無いかと、私は思っています。

 当選すれば仲間に成るはずで、まして支持基盤ももらってい
るものが、1人で戦っている仲間を恐れて、全く無視するなん
て、そんなチッポケな人間が、議員に当選してもらいたくない
と思います。なぜならそういう人は、自分の事しか考えられな
い人間で、国民の痛みなど解るはずが無いからです。

7585名無しさん:2010/07/13(火) 04:42:00

  京都の二人目は、本当は彼女だった。
  http://www.yunomegumi.net/

  前原が別の女性を連れてきたが、本部が「勝てない」と判断し、
 痛み分けとして、京都府連所属の河上みつえ氏が犠牲となった。
 その河上氏を虐め、さらしものにした府連の罪は重大である。
  
  こんな狭量人間の前原に、総理大臣の資格はない。

7586名無しさん:2010/07/13(火) 08:21:10
>>7581
>昨日、民主党京都府連には抗議の電話が殺到した。
ソースは?
それとも自分が掛けたの?
現職議員にも関わらず、同じ二人区で全く組織を持たず同様に県連から極めて冷遇された静岡中本より得票が一桁少ないのだから、河上には地力が無さ過ぎる。
中本は、団体の決起集会で現職と二人檀上にいたのに、県連幹部は現職に一票をとしか言わず、泣きそうになるのを歯を食いしばって堪えていたという。
それで頑張って二十万の票を得た。
河上は何票だ?
泡沫並の得票では文句をいう資格はない。
中本には同情するが、河上には同情できない。

7587チバQ:2010/07/13(火) 12:20:27
長谷川が落ちた腹いせによる犯行・・・
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100713-00000523-san-bus_all
ゆうちょ銀のシステム障害 約1万人に影響 原因は「分からない」
7月13日11時32分配信 産経新聞

 日本郵政グループのゆうちょ銀行で12日に発生した大規模なシステム障害で、同行は13日、午前8時50分にシステムが全面復旧したと発表した。同日午前に会見した間瀬朝久専務執行役は「障害の原因ははっきり分からないが、送金処理の速度が落ちたようだ」と説明。利用者への影響は推計で約1万件に上るとした。

 また、同行によると、12日の苦情1410件に続き、13日も125件の苦情があったことを公表。内容は「復旧状況を教えて欲しい」「ゆうちょ銀行同士の送金は大丈夫か」といったものだった。 

 トラブルは12日午後3時22分ごろ発生した。全国約2万6千台の現金自動預払機(ATM)で、他行のカードを使った出金や他行への送金などができなくなったほか、インターネットバンキング「ゆうちょダイレクト」を通じた他行との取引もできなくなった。現金の引き出しなど、振り込み以外のサービスは12日午後8時半過ぎに復旧した。

 日本郵政グループでは、1日に日本通運との共同出資会社から「ペリカン便」を吸収した郵便事業会社(日本郵便)の宅配便「ゆうパック」の集配に遅れが発生し、6日までの遅配34万4千個に上るトラブルが起きたばかり。相次ぐトラブルの発生で企業の信頼性が損なわれる懸念が出てきた。

7588名無しさん:2010/07/13(火) 12:34:43
>>7580
あっちの方がまだまともだったんですね。


>>7582-7583
この流れってギャグですか

7589名無しさん:2010/07/13(火) 13:44:16
>簗瀬さんは12日未明、後援会幹部らに政界引退の意向を伝えたという。

http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100712dde041010027000c.html
選挙:参院選 民主大敗 「反菅」1人区直撃 県連、口々に反省「与党の重責、痛感」

 参院選の勝敗を左右した改選数1の「1人区」。民主党は小沢一郎前幹事長の地元・岩手選挙区、輿石東参院議員会長が辛勝した山梨選挙区を除き、東日本の1人区の議席を自民に譲った。予想外の大敗を受け、県連幹部らは政権与党として初めて迎えた選挙戦の厳しさを口にした。【泉谷由梨子、矢澤秀範、林奈緒美、野原寛史】

 参院予算委員長を務め、3選を目指した民主現職の簗瀬進さん(60)が、公募で選ばれた自民新人、上野通子さん(52)に敗れた栃木選挙区。民主党県連代表の谷博之参院議員は「(菅直人首相の消費税増税発言が)影響がなかったとは言えない。反発した無党派層が結果的にみんなの党に行ったと思う」。簗瀬さんは12日未明、後援会幹部らに政界引退の意向を伝えたという。

 青森選挙区では、民主新人の波多野里奈さん(37)が自民元職の山崎力さん(63)に約6万4000票差で敗れた。横山北斗・民主党県連代表は「今の民主に安定多数を与えて好きなようにやらせてもいいのかという思いが有権者に強くあった。私ども今の国会議員が反省しなければならない」と話した。

 「国民のうねりというか、怒りを、つかみきれなかった」。民主党山形県連の近藤洋介会長代行はそう振り返った。激戦区とされた山形選挙区で、自民現職の岸宏一さん(70)に民主新人の梅津庸成さん(43)は4万1045票の差をつけられた。

 和嶋未希・県連会長は、政権交代を実現した昨年の衆院選に触れ「この10カ月、有権者の思いを忘れることはなかったが、応えきれなかった。足元を見つめ直さなければならない」と反省。「政権与党は批判を受けるもの。これまで攻めの選挙をしてきたが、今回は守りながら攻める初めての選挙。政権与党の責任は重いと感じた」と話した。

 著名人対決となった秋田選挙区は、民主現職の元ニュースキャスター、鈴木陽悦さん(61)が、自民新人の元プロ野球選手、石井浩郎さん(46)に再選を阻まれた。民主党県連の松浦大悟代表は「全国的にも大変厳しい審判。態勢の立て直しに取り組まなければならない」と話した。

7590名無しさん:2010/07/13(火) 13:45:46
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100712dde041010027000c.html
 ◇沖縄の民主現職、比例で落選 「裏切りの代償」

 比例に出馬した民主現職で党沖縄県連代表、喜納昌吉さん(62)は個人得票数が伸び悩み、再選を果たせなかった。米軍普天間飛行場の移設問題の影響で、沖縄選挙区に候補を擁立できないうえの落選。「最低でも県外」と期待値を上げた末の裏切りの代償は民主に大きなダメージを与えた。

 喜納さんは落選が決まった12日午前4時半ごろ、那覇市の選挙事務所で「県民の裏切られたとの感情はすごかった」と敗戦の弁を述べ、悔しさをにじませた。県連代表辞任の意向も示した。

 地元で逆風が吹き荒れる選挙だった。5月末に日米両政府が合意した県内移設の共同声明に県民は反発した。県連は政府方針と異なる「県外、国外移設」の立場で選挙区への候補擁立を目指したが、党本部の理解を得られず断念。県連は喜納さんの選挙に全力を注いだ。

 昨夏の衆院選比例で、民主は県内で約26万票を獲得。6年前の前々回、県外で大量得票した喜納さんは今回県内でも15万票を目標に設定。「県外、国外移設」を訴えて離島にも足を運んだ。しかし、県内の比例票は約11万9000票と大きく目減り。県内の個人得票も約3万6000票にとどまった。

 一方、県内移設反対の受け皿となったのは社民。沖縄での参院選比例の得票は、昨夏の衆院選を約4万6000票上回る約12万票。沖縄選挙区で落選した社民推薦の山城博治さん(57)は21万票以上得票し健闘した。組織の立て直しを迫られる民主県連の新垣安弘幹事長は「県内移設は実行できる状況にない。今後も党本部に伝えていくしかない」と苦渋の表情を浮かべた。【井本義親、斎藤良太】

毎日新聞 2010年7月12日 東京夕刊

7591名無しさん:2010/07/13(火) 16:08:10
落選の千葉法相 続投要請了承も今後は政界引退へ(07/13 14:42)
http://news.tv-asahi.co.jp/news/web/html/200713027.html

 参議院選挙で落選した千葉法務大臣が、菅総理大臣からの続投要請を了承したことを明らかにしました。また、今後、政界を引退する意向を示しました。

 千葉法務大臣:「参議院の議員としては、1つの区切りだと思っております」
 千葉大臣は落選後、初めての閣議後の会見で、菅総理に辞任を申し出たものの続投を要請され、了承したことを明らかにしました。次回の選挙には出馬せず、政界を引退する意向も示しました。また、千葉大臣は民主党執行部の責任についてはコメントせず、「死刑を執行しないことが敗因となったか」との質問に対して、「そうは考えていない」と述べました。

7592名無しさん:2010/07/13(火) 16:43:38
>>7588
急いでて書き方が曖昧になったけど、ここの板に来てる人なら新潟と福岡の候補がどういう候補か知ってておかしくないもんだと思ってそれくらいの書き方にしたんだけどな。

よくわかってない人増えたな。

7593名無しさん:2010/07/13(火) 21:53:11
>>7592
ようするに、「ここの板に来てる人なら」「知ってておかしくない」ような事も忘れて感情的に書き込んだのがギャグなのかって事だろ。
見苦しいよ。

7594チバQ:2010/07/13(火) 23:31:06
http://mainichi.jp/select/today/news/20100713k0000m040146000c.html
参院選:「斎藤」だけの票案分 戸籍名同じで?幸田町選管
2010年7月13日 2時30分

 7人が立候補した参院選愛知選挙区(改選数3)の開票作業で、同県幸田町選管が、「斎藤」と姓だけ書かれた票を民主新人、斎藤嘉隆氏(47)とみんな新人、薬師寺道代氏(46)の得票数に応じて比例配分する「案分票」にしていたことが分かった。薬師寺氏は日常的に旧姓の「薬師寺」を使っているが、戸籍名は「斎藤」であることを踏まえた判断とみられる。

 同県選管によると、「斎藤」票の扱いについては各市区町村の選管の判断に委ねることになっていたが、結果的に案分としたのは72市区町村の中で幸田町だけ。薬師寺氏は選挙公報やポスターの選挙活動で「斎藤」姓を記載していないため、「斎藤」票は斎藤嘉隆氏への投票と多くの市区町村が判断したとみられる。

 県選管によると、案分票の判断は公選法に基づき、開票管理者が立会人の意見を踏まえて判断することになっている。選挙結果は斎藤氏が75万余票を獲得して当選、落選した薬師寺氏とは22万票以上の差があった。案分票の扱い次第で当落が変わる状況ではなかったが、選管関係者からは、統一された判断基準がないことに疑問の声も出ている。【加藤潔】

7595チバQ:2010/07/13(火) 23:32:20
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100712/stt1007122232006-n1.htm
[参院選]業界団体の集票力激減 鞍替え、二股… すべて裏目 労組が手堅く10人当選、内実は… (1/2ページ)
2010.7.12 22:31

 11日投票の参院選では民主、自民両党ともに比例代表で得票が伸びず、平成19年参院選より議席数を減らした。大量得票を当て込んで擁立した業界団体出身候補の集票力が低下し、日本医師連盟や全国郵便局長会などの有力団体で落選が相次いだためだ。一方、民主党の労組出身候補は当選圏入りに必要な票を手堅くまとめて11人中10人が当選し、明暗が分かれた。(赤地真志帆、比護義則)

■業界団体■組織力激減

 昨年9月の政権交代を受け、今回の参院選では従来の自民党支持から民主党に乗り換える業界団体が相次いだが結果は芳しくない。

 日本医師会の政治団体、日本医師連盟は推薦を決定していた自民党現職の西島英利氏を5月に支援に格下げし、民主党の安藤高夫氏を推薦した。

 だが、組織を民主党支援で一本化できず、自民・西島氏は7万6千票、安藤氏は7万1千票でそろって落選。日医連はみんなの党の清水鴻一郎氏も支援したがこちらも落選した。複数政党に二股、三股で保険をかけた結果、票の分散を招いただけに終わった。

 しかも3候補の票の合計は17万票で、19年に支援して落選した自民党候補(18万6千票)の得票にも届かなかった。日本医師会の発政界への言力はますます低下するとみられている。

 くら替えした他の業界団体も軒並み票を減らした。日本歯科医師連盟の候補は民主党の最下位で当選を果たしたが、得票は19年に獲得した22万8千票の半分に満たない10万票。道路運送経営研究会(全日本トラック協会)の支援候補も19年を2万6千票下回る5万2千票で落選した。

 逆に政権交代後も自民党候補を支援した日本看護連盟、全国建設業協会、日本薬剤師連盟、日本遺族会はいずれも当選した。それでも4万票以上を上積みした日本看護連盟を除き、獲得票は減少。日本遺族会は9万9千票、全国建設業協会は7万9千票減らし、組織力の低下を印象づけた。

 かつて自民党最大の「支援団体」と評された全国郵便局長会(旧全国特定郵便局長会)は6年ぶりに国民新党の長谷川憲正氏を全面支援し、16年参院選で長谷川氏が獲得した28万3千票を大きく上回る40万6千票をたたき出した。だが、国民新党の総得票数は100万票で議席は回ってこなかった。

■労組■議席は増えたが…

 民主党最大の支持団体、日本労働組合総連合会(連合、古賀伸明会長)は組織内候補10人を当選させた。民主党比例代表当選者16人の6割以上を占め、16年参院選の8人、19年参院選の7人を大幅に上回った。

 古賀氏は12日の記者会見で「民主党は比例の得票数では自民党を上回った」と労組の力を誇示した。民主党の枝野幸男幹事長もさっそく古賀氏を訪ね、丁寧に謝意を伝えた。

 だが、連合も19年参院選に比べ得票数を増やしたのは電力総連だけ。自治労は前回の50万7千票から13万3千票と大幅に票を落とし、他の労組系候補の得票は軒並み減少。北海道教職員組合の違法献金事件の影響もあり、日教組は22万4千票から13万9千票に減らした。

 民主党は比例代表で1845万票を集票したが、政党名での投票が8割近くを占めた。このため、民主系の労組候補は当選ラインが10万票と他党に比べて低くなったことも大量当選の要因となった。労組丸抱えの選挙活動への世間の批判は強まりつつあり、旧態依然とした選挙戦術では将来の展望は開けない。

7596チバQ:2010/07/13(火) 23:35:42
>>7145-7147
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000871007130004
自民・新篠津、社民・占冠 得票率また1位
2010年07月13日

■自民・新篠津、社民・占冠 得票率また道内1位


 占冠の社民、新篠津の自民の得票率はまたも道内市区町村で1位――。参院選比例区の開票結果について、選挙期間中に過去の国政選挙の比例区での得票率から「民意の理由」を探った占冠、新篠津、東神楽の3町村を中心に、各政党の強さを分析してみた。


 過去5回の国政選挙(2003年、05年、09年の衆院選、04年、07年の参院選)で、社民党の得票率が4回1位を記録した占冠村。今回の参院選の同党の得票率は23・88%で道内市区町村で首位。2位の音威子府村(10・22%)を引き離し、相変わらずの強さを見せつけた。


 自民党が圧倒的な強さを誇ってきた新篠津村は、同党の得票率が41・96%で、これも道内でトップだった。参院選では04年、07年も1位だった。同党得票率の2位は上富良野町(40・77%)、3位は利尻富士町(38・29%)と「常連」が並んだ。


 民主党の地盤が強いことで知られる東神楽町。今回の同党の得票率は43・65%で、道内12位だった。過去5回のうち4回で40%台後半に達したことを考えると、今回は得票率がやや低下したと言える。1位だったのは、鳩山由紀夫前首相の地元で、道内で最も民主党が強いと言える室蘭市。得票率は47・98%だった。


 今回躍進したみんなの党を見ると、得票率上位は1位の札幌市中央区(13・56%)以下、トップ10を札幌市の10区が占めた。以下、11位に北見市(10・45%)、12位に江別市(10・40%)が続いた。


(若松聡)

7597チバQ:2010/07/13(火) 23:37:25
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1052/20100713_07.htm
比例候補の勝敗 民主王国、岩手動揺 工藤県連代表が落選

再選を果たせず、無念の表情を見せる工藤氏(右)=12日午前4時すぎ、盛岡市の事務所


 参院選比例代表で、東北関係の当選者には12日未明から朝にかけて吉報が伝わった。みんなの党新人で前秋田県知事の寺田典城氏(70)は、新たな舞台に早くも意欲をみなぎらせた。一方、民主党現職の工藤堅太郎氏(67)は地盤の岩手で票が伸びず、落選。「民主王国」に衝撃が走った。

 参院選の比例代表で、再選を目指した民主党岩手県連代表の工藤堅太郎氏が落選した。目標の20万票の3分の1にも届かず、県連内にはショックと動揺が広がった。

 「手応えはあった。落選は予想外だ。結果を出せず、大変申し訳ない」
 工藤氏は12日未明、盛岡市菜園の事務所で、国会議員や県議を前に沈痛な面持ちで頭を下げ、県連代表を辞任する意向を表明した。陣営幹部は「消費税増税などで厳しい戦いになると想定はできたが、まさかこんなことになるとは…」と言葉を失った。
 工藤氏は2004年参院選の比例代表で14万2656票を獲得し、初当選した。陣営は今回、選挙区の現職主浜了氏と連携を強化し、相乗効果で20万票を目標に掲げた。
 結果は6万6585票。再選を果たした主浜氏が、投票率の低下にもかかわらず、04年から1万票以上を伸ばしたのに対し、工藤氏は前回の半数にも満たなかった。
 自民党から比例に立った元岩手県議の小野寺有一氏(43)は「岩手では前回、選挙区で自民党候補を支持しながら、比例は工藤氏に投票していた人もいた。自分の立候補は、それを食い止める効果があった」と指摘。自民党県連内には、小野寺氏の落選を残念がりながらも「宿敵に一矢を報いた」とみる向きもある。
 知事選、衆院1区補選、参院選、昨年の衆院選全4区制覇など、直近の大型選挙で白星を続けた岩手の民主。工藤氏の落選について、県連選対本部長代行の階猛衆院議員は「衝撃的だ。主浜氏が票を伸ばしただけに、ギャップに悩んでいる」と語るのが精いっぱいだった。


2010年07月13日火曜日

7598チバQ:2010/07/13(火) 23:38:38
http://mytown.asahi.com/fukushima/news.php?k_id=07000001007130001
県内政界変化の兆し
2010年07月13日











 ●比例 みんな・小熊氏当選


 11日投票の参院選は12日早朝まで開票作業が続き、みんなの党新顔の小熊慎司氏が比例区で初当選した。県内では同党の比例区の得票率は約14%に達し、約10%の公明党を抜いて第3位となった。党県連代表でもある小熊氏は、次の衆院選で全5区に候補者を出す考えを表明。民主と自民の二大政党を軸に動いてきた県内政界に、様々な変化が起きそうだ。


 ◎「会津や福島を再生」小熊氏


 会津若松市にある小熊氏の事務所に当選確実の一報が伝わったのは12日午前7時ごろ。待ちわびた約50人の支持者が「やったぞ」と歓声をあげ、多くの人が涙ぐんだ。


 小熊氏は「一晩待って、頂いた議席。日本一幸せな候補者でした。今日から会津、福島県、日本の再生に取り組む。政界再編のために頑張りたい」と笑顔であいさつし、支持者らとバンザイした。


 同党の比例区での獲得議席は七つ。当落を左右する個人名票の多さを、ほかの候補者と最後まで競った。個人名票は3万7222票で6位に滑り込んだが、次点の候補者との差はわずか623票だった。


 県内でも、みんなの党の得票は政党名によるものが多く、個人名は21%にとどまった=グラフ。小熊氏は個人名票のうち約1万1千票を会津若松市で取り、県内全体での得票は約2万3千票だった。


 会津若松商工会議所青年部のメンバーらが支援。昨年の衆院選福島4区にも立候補したことが名前の浸透に大きく寄与したとみられる。小熊氏は「自分の信念と党の政策に、最後まで自信を持てたのが良かった」と振り返った。


 小熊氏は党県連代表として今後、東北地方での党勢拡大を図る考えを示した。次の衆院選で「県内すべての選挙区に候補者を擁立したい」とも表明。自らが、地元の福島4区から立候補する可能性は「フリーハンド。今は参院議員の職責をしっかり果たしたいと考えている」と話した。


 会津地区が地元の参議院議員誕生に、民主党の渡部恒三・元最高顧問(78)は12日、「会津から育てたい政治家。よかった。頑張って欲しい」と朝日新聞の取材に答えた。


 小熊氏の支持者の間で衆院選への「くら替え立候補」を望む声があることについて、渡部氏は「(立候補は)大いに望ましい。民主主義だから、若い人が日本のために働きたいと思うことはうれしい」と述べた。


 また、参院選で民主党が改選議席を大きく下回った結果については、「政権交代を果たし、我が党は思い上がっていたところがあった。国民のおしかりだ」と答えた。今後の政権運営について、「自民党やみんなの党とは哲学が近い。話をすれば共通の考え方も生まれる」とし、政策ごとの連携に期待を寄せた。

7599チバQ:2010/07/13(火) 23:39:16
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20100713/CK2010071302000139.html
比例代表“ご当地候補” 明 みんなの党上野宏史氏 暗 民主党小寺弘之氏
2010年7月13日

 十二日未明にずれこんだ参院選比例代表の開票作業。県関連では、みんなの党新人の上野宏史氏(39)が「第三極」への追い風に乗って初当選を果たしたが、民主党新人で前知事の小寺弘之氏(69)は民主への逆風を受け惜敗。個人名での得票を目指し、県内を中心に支持を訴えた“ご当地候補”の明暗が分かれた。

 「誰も自分の名前を知らない状態からの選挙戦。一票一票を忘れずに、群馬、日本のために働きたい」

 上野氏は十二日午前三時四十分、ようやく届いた当確の知らせを受け、高崎市中尾町の選挙事務所で涙を流しながら決意表明した。

 上野氏は、義父で自民党の元参院議員だった上野公成氏の“後継”として公示直前に急きょ、立候補を表明。公成氏の後援会や支持者のほか、自民支持層の一部と連携し、県内を拠点に支持を訴えた。

 上野氏は「県内の商店街から、シャッターが下りたままの要因と実情を聞き、解決していきたい」と抱負を語った。

 一方、前知事としての経験と知名度を武器に「地方の声を国政に伝える」と訴えた小寺氏。

 「群馬のため、日本のため、厳しい道と知りながら勇気を持って選挙に臨み、多くの皆さんに支援していただきながら結果を出せず深くおわびします」

 当選ラインに届かないことが判明した同日午前三時すぎ、高崎市小八木町の選挙事務所で支持者に頭を下げた。

 陣営は選挙戦終盤に入り手応えを感じていたが、県内で六万票を割る予想外の結果。比例代表の投票用紙に個人名を書いてもらう難しさに「選挙制度と戦っているようだった」(陣営幹部)と肩を落とした。 (菅原洋、加藤益丈)

7600チバQ:2010/07/13(火) 23:39:47
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20100713/CK2010071302000141.html
2010参院選ぐんま 各党が選挙区総括 自民『危機感の結果』
2010年7月13日


 参院選群馬選挙区(改選数1)は11日に投開票された結果、自民の中曽根弘文氏(64)が、民主の富岡由紀夫氏(46)に圧勝。改選数1減に伴う“現職サバイバル”を制した。昨夏の衆院選大敗からの巻き返しに成功した自民は「復活に向けたスタートラインに立った」と党勢回復に自信を見せた。一方の民主は、2倍近くの得票差での惨敗に「菅直人首相の『消費税発言』が大きく影響した」とショックをあらわにした。 (中根政人、加藤益丈、菅原洋、川口晋介)

 県内では近年、国政選挙で「自民六割」「民主三割」の得票率が続いてきたが、昨夏の衆院選で自民は五小選挙区合計の得票率が49・98%に低下。追い風に乗った民主は、公認候補を擁立した群馬1〜4区だけで40・07%にまで迫った。

 だが、今回の参院選で、中曽根氏は自民候補として過去最高の得票を記録。得票率も60・56%まで回復させ、富岡氏(得票率31・21%)に約二十七万票もの大差をつけた。

 自民県連の真下誠治幹事長は、圧勝の要因について「(政権交代後の)民主党政治を見て、県内有権者が『危ない』と感じた結果」と分析。「県政界で自民への信頼感は今も根強い。党の存在感がさらに高まるよう努力したい」と力を込めた。

 中曽根氏を支援した公明県本部の加藤修一代表も「有権者が民主の政権担当能力に強い疑問を抱いたことが、中曽根氏の大勝を後押しした」と述べた。

 一方、富岡氏の敗因について、民主県連の中島政希会長代行は「消費税という予期しなかった問題が争点化し、基盤が確立していない群馬の党組織が逆風の影響をもろに受けてしまった」と強調。菅首相の発言には「消費税率引き上げ論議の必要性は認めるが、増税の前にやるべきことは(行政の無駄削減などの)改革だ」と苦言を呈した。

 富岡氏を支援した社民県連の小林人志幹事長は「民主の惨敗で、群馬は以前の『自民王国』と同じ状況に逆戻りしてしまった」と嘆いた。

 新人の店橋世津子氏(48)が敗れた共産県委員会の小菅啓司委員長は、消費税率問題をめぐる民主、自民の対応に「両党とも、有権者の前で公然と説明できていなかった」と批判した。

◆比例分析 みんなが『受け皿』に
 群馬選挙区で民主が惨敗した参院選。比例代表でも、民主は昨年の衆院選比例代表の得票から約十七万票減らし、民主離れが鮮明になった。選挙区で大勝した自民も比例は衆院選より約八万票減り、“王国復活”に課題を残した。みんなの党は衆院選から約十万票増やした。行き場を失った無党派層の「受け皿」になったとみられ、躍進ぶりが際だった。

 県内の比例第一党に返り咲いた自民。政党名と候補者名を合わせて二十六万八千票余りを獲得し、得票率は29%。二位は約二十六万一千票を獲得した民主で得票率は28%だった。自民は昨年の衆院選で初めて比例第一党の地位を民主に奪われたが、今回は約七千票差をつけて奪還した。三位はみんなの党。得票数は約十五万七千票(得票率17%)で衆院選のほぼ三倍となった。

 次いで公明が約十万四千票(同11%)、共産が約四万五千票(同5%)、社民が約三万票(同3%)。この三党はいずれも衆院選より得票を減らした。また、三年前の参院選と比べると、自民は約七万票、民主は約二万五千票それぞれ減らしている。

 候補者名での投票は全体の31%で、三年前の参院選より3ポイント下がった。

 “ご当地候補”二人のうち、民主が擁立した前知事の小寺弘之氏は二番目に多い五万七千五百八十五票を獲得したものの、全国的な民主退潮の影響もあり落選。みんなの党の上野宏史氏は三番目に多い三万七千八百九十一票を獲得し、党の躍進の影響で当選した。上野氏の義父の公成氏は三年前の参院選で自民から立候補し、七万四千三百八十六票を獲得している。

 トップは六万九千二百八十票を獲得した公明新人の長沢広明氏だった。 (加藤益丈)

7601チバQ:2010/07/13(火) 23:41:03
http://mytown.asahi.com/tochigi/news.php?k_id=09000001007130001
県政界、勢力様変わり 統一地方選に影響も
2010年07月13日

 11日投開票された参院選は、栃木選挙区(改選数1)で自民党新顔が大接戦の末に民主党現職を破る一方、みんなの党が県内の比例区得票で2大政党に大差をつけ、47都道府県で唯一となるトップの座をもぎ取った。県政界の勢力図を塗り替える衝撃的な選挙結果は、次の「政治決戦」と目される来春の統一地方選に向けた3党の戦略に大きな影響を与えそうだ。(樋口彩子、矢吹孝文、庄司将晃)


【自民】
 自民は新顔の上野通子氏(52)が栃木選挙区を制し、07年の前回参院選の雪辱を果たした。朝日新聞などの序盤の情勢調査では劣勢だったが、終盤に猛追。党本部も応援弁士として一番人気の小泉進次郎衆院議員を9日に宇都宮入りさせてテコ入れし、総力戦で逆転勝利につなげた。


 しかし、菅直人首相が消費税増税論を唐突に持ち出すという民主の「敵失」に助けられた面があったことも事実。上野氏の当選が党勢の本格的な回復につながるかどうかは予断を許さない。県内の比例区得票はみんな、民主に後れを取り3位にとどまった。自民県連の石坂真一幹事長は取材に対し、「候補者が重視される選挙区と、政党への評価が出る比例区の違いが出た。党への信頼はまだ回復していないようだ」と分析する。


 自民の組織選挙を支えてきた業界団体は以前から集票力の衰えが指摘されていたが、政権交代後は事実上の「自主投票」に転じる例が相次ぐ。自民系の地方議員たちにとって、今回の参院選は来春の統一地方選に向けた地盤固めの意味合いもあっただけに、後援組織をフル稼働させて支持取り付けに奔走した。


 自民は系列地方議員の数で、なお民主やみんなを圧倒している。上野氏当選の勢いを統一選での勝利につなげられるかどうかに、「指定席」だった県政与党の座を維持できるがかかっている。


【民主】
 民主は栃木選挙区で3選を目指した簗瀬進氏(60)がまさかの落選。県内の比例区得票でもみんなに敗れた。総合選対委員長を務めた県連代表の谷博之参院議員は12日、取材に対し「本当に厳しい結果だ」と険しい表情で語った。


 選挙期間最終日の10日夜、簗瀬氏は事務所での「マイク納め式」で支持者らを前にあいさつし、「与党として臨む選挙は、こんなにもきつくてつらいのかと実感した」とこぼしていた。


 国政与党として初めて迎えた国政選挙。県医師連盟や県興農政治連盟などの業界団体の支持取り付けに力を入れたが、ほとんどが自民候補と双方を推薦。県内には地方議員の空白地域も多い。消費税増税論に反発する民意の風をつかんだのはみんなだった。「風頼み」の体質は相変わらずで、守勢に回った時の地力の不足が改めて浮き彫りとなった。県連の佐藤栄幹事長は、敗因について「菅首相の一連の発言をきちっと説明し、跳ね返す力がなかった」と分析した。


 県連は、統一地方選で現在は7人の県議を10人以上に増やすという目標を掲げるが、達成できたとしても定数50の県議会では少数派にとどまる。自治体レベルでの勢力拡大のハードルは高い。民主を支援する連合栃木の青木義明会長は、統一地方選のことは「まだ考えられない」と述べた。



【みんな】
 「栃木選挙区で負けはしたが、これだけの得票は驚異的な成果だ」。みんな系の県議会会派の中川幹雄代表は参院選から一夜明けた12日、取材に対し声を弾ませた。


 県内の比例区得票は2位の民主に6万票余りの大差を付けて1位。栃木選挙区に立てたほぼ無名の新顔の荒木大樹氏(39)は、擁立決定が6月上旬と出遅れたにもかかわらず22万4529票を獲得した。中川代表は「民主、自民への批判票だけでなく積極的な支持が増えている」と胸を張る。渡辺喜美・党代表が「今回の参院選がホップ、来春の統一地方選がステップ、次の総選挙でジャンプ」と繰り返し公言するように、参院選での大量得票を来春の統一地方選での躍進につなげたい考えだ。


 みんな系会派の所属県議4人は全員が自民離党者。今のところ県政では与党の立場だが、統一選で県議を10人以上に増やし、県議会のキャスチングボートを握ることが目標という。


 しかし、政党の支持率に左右されやすい国政選挙とは違い、地方議員の選挙では地域での人間関係などがより重要な要素となる。中川代表は「今度は風に乗って大量得票とはいかない。候補者は少しでも早く擁立することが望ましい。そのために今回の選挙結果は弾みになる」と期待する。

7602チバQ:2010/07/13(火) 23:44:32
http://mainichi.jp/area/yamanashi/news/20100713ddlk19010005000c.html
選挙:参院選・山梨選挙区 接戦の要因分析 無党派層の支持伯仲 /山梨
 ◇元自民2市長、勝利決定づけた支援
 参院選山梨選挙区は、民主現職の輿石東氏(74)が追いすがる自民新人の宮川典子氏(31)をわずか3745票差で振り切った。2人の得票の特徴や接戦となった要因を、共同通信社の出口調査と市町村別得票数から分析した。【小林悠太】

 激しい接戦の最大の要因は、両陣営が「勝利への鍵」と重視していた無党派層の行動だったとみられる。

 支持政党別の投票先では、民主支持層の84・5%が輿石氏、自民支持層の89・8%が宮川氏に投票しており、それぞれ支持基盤はほぼ確実に固めていた。

 しかし、無党派層については、輿石、宮川両氏の支持はそれぞれ37%ずつと完全に伯仲した。

 一方、自主投票となった公明党の支持層は64・9%が宮川氏を支持したが、22・1%は輿石氏支持に回った。輿石氏を支持した社民党の支持層は60%が輿石氏に投票。みんなの党支持層は、41・8%が宮川氏、28・6%が輿石氏と分かれた。

 また、無党派層の15・4%が無所属候補2人に流れており、既成政党以外の受け皿を求めたとみられる。

 市町村別でみると、特に市長が積極的に輿石氏を支援した北杜、南アルプスの両市で、計5269票のリードを奪い、これが勝利を決定づけた。両市長は共に元自民党県議。同党県連幹部からは「元自民の2人にやられた」と恨み節も漏れた。

 一方、宮川氏は、保守地盤と言われる郡内地域で得票を伸ばした。堀内光雄・自民党県連会長の地元、富士吉田市で3743票、南都留郡で2470票、輿石氏を上回った。

 最も有権者が多い甲府市の得票率は、輿石氏が1・35ポイントとごくわずかに宮川氏を上回った。

7603チバQ:2010/07/13(火) 23:45:47
http://mainichi.jp/area/toyama/news/20100713ddlk16010589000c.html
2010参院選:民主県連、三つの誤算 自民の「組織力」健在 /富山
 ◇10万票差で大敗
 第22回参院選は自民元職の野上浩太郎さん(43)が勝利し、自民党の「組織力」の健在ぶりを印象づけた。一方、政権与党として初の国政選挙に臨んだ民主党県連は、昨年の衆院選に引き続き、元アナウンサーの相本芳彦さん(54)を擁立。参院の議席奪還と党勢拡大をもくろんだが、10万票差で大敗を喫した。その背景には県連の三つの誤算があった。【岩嶋悟】

 ◆伸びなかった社民票

 今回、社民党は相本さんを推薦せず、協力の度合いの低い「県連支持」にとどめた。だが民主県連は「社民支持層が自民を応援することはない。実質的には推薦と同じ」と楽観視。昨夏の衆院選で両党が県内3選挙区で獲得した合計得票数の「26万票」を目標に設定した。

 しかし相本さんの公認を巡る感情的な行き違いや、米軍普天間飛行場移設問題による政権離脱もあり、社民県連による支援の動きは鈍かった。結局、相本さんの獲得票数は22万3691票で、26万票には届かなかった。

 ◆党本部に引きずられた選挙戦略

 改選数1の「1人区」を重視する党本部の方針で、相本陣営には現職閣僚や党幹部が相次いで応援に訪れた。公示日の前原誠司国土交通相をはじめ、枝野幸男幹事長▽中井洽国家公安委員長▽蓮舫行政刷新担当相−−らが連日のように来県。2日には菅直人首相も訪れ、富山駅前に聴衆約2500人を集めた。

 しかしスケジュール調整に追われる県連幹部からは「自分たちの選挙戦ができない」との不満も漏れた。また弁士の人気ぶりの一方で「これが投票に結びつくかどうかは分からない」との不安も聞かれた。

 ◆風向き変えた消費税引き上げ発言

 菅首相の「消費税率10%発言」も影響が大きかった。

 3月の出馬表明以来、街頭演説を重ねてきた相本さんは、菅直人首相が就任した6月上旬を振り返り「普天間問題で揺れた5月下旬に比べ、当時は明らかに風当たりが和らいだ」と話す。ところが消費税率を巡る発言で再び風向きは変わった。終盤に来県した岡田克也外相ら閣僚は、決起集会や街頭演説で「次の総選挙までに消費税を上げることはない」と弁明に追われた。

 民主県連の坂野裕一幹事長は参院選の敗因について「消費税問題と組織基盤のぜい弱さ」を挙げた。次の国政選挙で民主が雪辱を果たせるかどうかは、自民に対抗できる組織基盤をつくれるか否かにかかっている。まずは来春の県議選で取り組みの成果が問われることになる。

7604チバQ:2010/07/13(火) 23:47:01
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0003197120.shtml
参院選比例代表 県内拠点の5人は落選 
 11日投開票された参院選で、兵庫県内に選挙運動の拠点を置いた比例候補5人は全員、議席に手が届かなかった。


 みんなの党新人の弁護士後藤啓二氏(50)は、虐待や児童ポルノ問題から子どもを守る法整備を訴えたが、全国的に躍進した党の波には乗りきれず涙を飲んだ。

 新社会党を離れ、社民党公認候補として立った元神戸市議の新人原和美氏(60)。落選が確実となった12日午前3時半前、神戸・元町の事務所で「護憲や普天間問題が争点にならなかった」と悔しさをにじませた。

 国民新党の元衆院議員宮本一三氏(78)は、7年ぶりの国政復帰はならなかった。同日午前、明石市内の事務所で取材に応じ「党にとって壊滅的な打撃」と肩を落とした。

 三田市議を辞職して国政を目指した、たちあがれ日本の新人三木圭恵氏(44)は12日夜、支援者に落選を報告。「本当の保守政党の一員として、これからも声を上げたい」と語った。一方、公明党兵庫県本部が中心となって選挙運動を支えた現職浮島智子氏(47)も落選した。

(2010/07/13 10:34)

7605チバQ:2010/07/13(火) 23:47:38
http://mainichi.jp/area/tottori/news/20100713ddlk31010599000c.html
2010参院選:鳥取選挙区 支持基盤・戦略、自民が上手 /鳥取
 民主党が大敗した第22回参院選。鳥取選挙区も自民新人の浜田和幸氏に民主新人の坂野真理氏(32)が敗れた。報道各社の世論調査では接戦が伝えられていたが、ふたを開ければ約2万6000票もの大差だった。支持基盤の強さも戦略も自民が民主より一枚も二枚も上手だった。【宇多川はるか】

 ■市部

 大票田として両党が主戦場としていた市部では、浜田氏が51%に当たる約10万9000票を獲得。坂野氏は42%の8万9000票にとどまり、4市すべてでリードを許した。

 浜田陣営は米子出身の浜田氏が、鳥取で浸透しないことを懸念。危機感を抱いた石破茂政調会長が自身の知名度を生かし、強力にてこ入れを図ったことが奏功した。石破後援会と県連の支部との連携もできていた。

 一方、連日のように閣僚を投入した坂野陣営。「あまり頻繁に閣僚が入ってくるから支持者に来県の告知もできなかった」と民主党県連の川上義博代表は12日、ぼやいた。陣営は日程調整に追われ、未整備な党組織では動員もままならず、期待していた市部の無党派層への浸透につながらなかった。

 党組織が弱い分、坂野氏は無党派で圧勝する必要があったが、共同通信の世論調査によると、無党派層の坂野氏支持は5割弱ほど。4割を得た浜田氏とあまり差がなかった。

 ■郡部

 町村でも湯梨浜、北栄、琴浦、伯耆の4町を除いて浜田氏が坂野氏を上回った。前回選で川上氏が大差をつけた西部の町村でも軒並み浜田氏が勝った。建設業など幅広い業界を取り込んだ「川上党」は坂野氏の支持につながらず、自民の支部組織をフル回転させた浜田氏が郡部でも約6000票上回る結果となった。

 ■公明

 公明との共闘態勢を水面下で維持したことも浜田陣営の勝因の一つ。石破、赤沢亮正衆院議員らが積極的に働きかけ、部分的に票のバーターが成立したという。一方の坂野陣営は党組織も後援会も脆弱で風任せ。バーターが成立する条件はなかった。

 ■田村氏

 自民を離党し、民主の比例代表で出馬した田村耕太郎氏(46)は落選。田村氏が県内で得た票は、自身が04年参院選の選挙区で得た15万1737票を約11万8000票も下回る3万3640票。保守層が民主に転じた田村氏を支持しなかったことが浮き彫りになった。

 坂野陣営との連携も図れなかった上、自民党県連が「反田村」で一致団結し、結果的に浜田陣営の結束力強化につながった。

7606チバQ:2010/07/13(火) 23:48:15
http://www.nnn.co.jp/news/100713/20100713054.html
比例 田村氏届かず 「今後ゆっくり考えたい」
2010年07月13日

 昨年の政権交代後、自民党から民主党への移籍第1号で、参院選比例代表に挑んだ現職の田村耕太郎候補(46)は、当選ラインの10万票には届かなかった。入党要請した小沢一郎党幹事長(当時)の意向を受け鳥取選挙区から転出したが、初めての比例選挙は「孤独な戦い」だった。


敗戦の弁で複雑な表情を浮かべる田村氏=12日、鳥取市栄町の選挙事務所

 田村氏の総得票数は6万689票。このうち鳥取県は約3万3600票、小沢氏の紹介で推薦を受けたJR九州労組の管轄で約6700票。このほか重点地区の東京で約2900票、大阪で約2200票、広島で約1000票を得た。

 党が45人の比例候補を擁立する中、新たな票田の開拓について田村陣営は「民主党のほかの比例候補と戦っている」状況だった。比例は政党内で個人名票の多い順に当選が決まるため、鳥取県でも個人名票の獲得が求められていた。

 ところが、県連の最大の支持母体である連合鳥取傘下の労組は、比例にそれぞれ組織内候補を抱えている。連合への依存度が大きい県連は選挙区候補の選挙戦に集中。このため県連・選挙区候補の陣営と田村陣営とは連携がうまくいかなかった。田村氏は「地元から出た比例候補なのに埋没して悔しい思いをした」と話す。

 また、消費税増税よりも自身が公約に掲げた経済成長の実行を強調したが、菅直人首相の増税発言が先行し、遊説先でマイナスに作用したこともあった。

 12日早朝、鳥取市栄町の選挙事務所で会見した田村氏は、敗因について「私の力不足」と語り、今後の政治活動は「ゆっくり考えたい」と答えた。

7607チバQ:2010/07/13(火) 23:52:59
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamaguchi/news/20100712-OYT8T01059.htm
組織力の差まざまざ


参院選の投開票から一夜明け、街頭に立ってお礼を述べる原田さん(山口市で)  「風だけではない、色々な問題があった」。参院選山口選挙区の開票から一夜明けた12日、原田大二郎(66)を擁立した民主党県連の幹部はショックの色を隠せなかった。自民党との組織力の差を、まざまざと見せつけられたからだ。

 原田の擁立は公示約1か月前と出遅れた。党本部が県連の推薦した3人を却下してまで原田にこだわったのには理由がある。昨年の衆院選。県内4小選挙区中3選挙区で自民党候補に4万〜6万票差をつけられ、組織力の差をカバーするには知名度しかないと判断したからだ。

 選挙戦ではその知名度を生かした風頼みの選挙となった。「奇兵隊内閣」を掲げる宇部市出身の菅首相の誕生で、党の支持率はV字回復。その勢いを取り込もうと、選挙カーで菅首相の肉声テープを流した。街頭では「山口から平成維新を」と訴えた。具体的な政策論に触れず、徹底したイメージ戦略で無党派層の取り込みを図った。

 しかし、原田が「すごい風」と認めた勢いは、選挙戦中盤に菅首相の消費税を巡る発言が報道されると、ピタリとやんでしまった。

 投票まで1週間と迫った4日、下関市の商業施設で開かれた厚生労働相の長妻昭と原田の街頭演説。国民的な人気を誇る「ミスター年金」の来援を前に、陣営は約6万枚の告知ビラを配布したが、集まったのは陣営発表で約700人。「こんなに厳しいのか……」。関係者の間に衝撃が走った。

 握手を求める有権者は多かった。しかし票に結びつかなかった。連合幹部は「握手したらサッと引き揚げる有権者が多かった。今思えば有名人見たさに出てきただけだったのだろう」と振り返る。読売新聞社が日本テレビ・同系列局と共同実施した出口調査では、原田に投票した無党派層は約4割と、自民党の岸信夫(51)を下回った。

 県連の対応も後手に回った。業界団体への推薦依頼は大半の団体が岸の支援を決めたあと。県連代表の平岡秀夫は「もっと早くから候補者を決めて団体にアプローチ出来ていれば」と悔やむ。

 来春は県議選を含む統一地方選が行われる。12日記者会見した県連幹事長の西嶋裕作は「原田の良さを有権者に浸透できなかったのは組織の弱さが一因だ。県議を倍増させたい」と意気込む。だが、候補擁立は進んでいない。

 衆院議員の高邑勉は「本来なら統一地方選の候補者がそろった上で参院選を戦うべきだった。組織がないと嘆くのではなく、組織を作る努力をしなければ、勝てはしない」と語る。

     ◇

 参院選山口選挙区は自民党の圧勝で幕を閉じた。戦いのあとに見えてきたものはなにか。選挙戦を振り返り、今後を展望する。(文中敬称略)

(2010年7月13日 読売新聞)

7608チバQ:2010/07/13(火) 23:53:36
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokushima/news/20100712-OYT8T01098.htm
「右肩上がりの候補だ」


選挙戦最終日、プラカードを掲げてドライバーに支持を呼びかける支援者たち(10日、徳島市西新浜町で)  「まさに阿波の底力、阿波の奇跡」。中西祐介の当選が確実になった11日午後11時半頃、徳島市川内町の事務所で、壇上に立った自民党県連会長の後藤田正純が上ずった声で喜んだ。

 候補者選びを巡る確執から、現職の小池正勝、七条明、北岡秀二ら元国会議員たちが相次いで離党。選挙戦は終始、劣勢がささやかれた。公示後も、「組織もないのに3か月の運動で勝てるわけがない」と漏らす自民党関係者は絶えなかった。

 「相手が自滅した」。自民党関係者の多くは、中西勝利をこんな風に評価する。消費税を巡る菅首相の発言などで民主党への風当たりは強かった。しかし、「若さ」を前面に出した中西は上昇気流にも乗った。

 人通りの多い交差点などに立つ「辻立ち」を続け、マイクを握って無党派層に訴えかける「空中戦」(陣営)など、これまでの自民党にない手法で仕掛けた。後藤田は「やればやるほど票が伸びる。右肩上がりの候補だ」と言い続けた。

 「中西と 谷合2人 力を合わせ 断固徳島 選挙区を取る」。

 7月3日、徳島市のあわぎんホールで開かれた中西の個人演説会。公明党県本部代表の長尾哲見が自作の俳句を披露すると、空席が目立った会場が沸いた。

 中西は、比例に立候補した公明党現職の谷合正明と後援会同士の選挙協力を結んだ。長尾は3日から連日、個人演説会や集会に駆けつけ、鼓舞し続けた。

 長尾は「3日は人が集まっておらず、『これはやばいんじゃないか』と感じた。それが徐々に盛り上がった。小池、七条、北岡らが離れていく中、よくやったよ」と振り返る。

 「徳島市での差を6000票に抑えたのも勝因」と、県連会長代行の竹内資浩は分析する。当初、新党改革から出馬する小池の人気が高い徳島市では厳しい戦いを予想していた。

 このため、中盤以降は同市に全力を傾けた。後藤田が自ら市内で街頭に立ち、市議らへの働きかけも行った。同市以外で開いた個人演説会では「川上作戦」として、参加者たちに小さな青色の紙を配り、「徳島市内の知り合い10人に電話で『中西を頼む』とお願いして」と呼びかけた。

 12日朝、県議会にあいさつに訪れた中西を出迎え、竹内は「候補者が良かったことに尽きる」「追い風を吸収できた」とねぎらった。そして、「国政選挙で久しぶりのスカッとした勝利だ。6年前の小池さんの時以来だな」と喜んだ。



 約5800票差の接戦となった参院選徳島選挙区。2大政党の攻防を振り返った。

(敬称略)

(2010年7月13日 読売新聞)

7609チバQ:2010/07/13(火) 23:55:05
http://www.oita-press.co.jp/localNews/2010_127891151411.html
比例 社民、吉田氏“滑り込み”
[2010年07月12日 14:09]
 比例代表に立候補した社民党新人の吉田忠智氏(54)=元大分県議=は“最後の1議席”に滑り込んだ。
 大分市内の選挙事務所に集まった支援者からは「よっしゃ」「やった」と歓声。12日午前3時半ごろ、事務所に姿を見せた吉田氏は支援者と握手を交わし、万歳三唱。福島瑞穂党首からのお祝いの電話に「よろしくお願いします」と答えた。
 選挙戦で33都道府県を巡り、真っ黒に日焼けした顔を紅潮させ「皆さんの支援のおかげで、掛け替えのない1議席を獲得できた。責任の重さを痛感している」と深々と頭を下げた。

7610チバQ:2010/07/13(火) 23:55:41
http://www.oita-press.co.jp/localNews/2010_127888828175.html
【参院選大分選挙区】 足立氏、議席守る
[2010年07月12日 07:39]

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当選してバンザイする足立信也氏と菜穂美夫人=11日午後9時37分、大分市内のホテル
 開票結果
 当 29万4286票 足立 信也 民現
   25万7322票 小田原 潔 自新
   5万2863票 山下  魁 共新
 投票総数 623,679  投票率 62・96%  
 有効票  604,471  無効票 19,208  

 昨夏の政権交代後初の本格的な国政選挙となった第22回参院選は11日投開票され、改選54議席以上を目標にした民主党は40台半ばにとどまる大敗を喫し、非改選を含めた与党議席は参院過半数(122議席)を大きく割り込んだ。自民党は改選38から50台に伸ばし改選第1党となった。菅直人首相が掲げた消費税率引き上げ論や政権10カ月の実績に厳しい審判が下った。みんなの党は改選議席ゼロから躍進し10議席を獲得した。首相は記者会見で続投を表明。ただ政権運営が厳しさを増すのは必至で、与党内で首相批判が広がる可能性もある。

 与党の現職に野党の新人2人が挑んだ大分選挙区(改選数1)は、民主党現職の足立信也氏(53)=厚生労働政務官、国民新党推薦=が自民党新人の小田原潔氏(46)、共産党新人の山下魁氏(33)を破って再選を果たした。党の組織票に加え、無党派層や候補擁立を見送った社民党支持層にも浸透して逃げ切った。全国的に与党が苦戦した中で1人区の貴重な議席を守った。
 足立氏は政務官の公務で運動自体は出遅れたが、党県連組織と個人後援会、推薦する連合大分が活発に動いて挽回(ばんかい)した。与党候補として約60団体から推薦を受け、自民党支持だった医師や福祉関係者などにも食い込んだ。
 主戦場の大分市では党県連代表の吉良州司衆院議員の後援組織などがフル回転し、優位を保った。有権者の関心が高い医療、福祉分野の政策立案者としての実績や民主党政権の「改革続行」を訴えて無党派層の支持も集めた。終盤は上滑りを警戒して、手堅く票をまとめた。
 小田原氏は自民党県連による公募選出が1月末にずれ込み、活動期間が実質5カ月しかなく、知名度不足が最後まで響いた。
 自民党の選挙運動の中心を担う地域組織が弱体化。野党転落によって建設や農業関連など友好団体の組織票も十分に固めきれなかった。公示直前に公明党の選挙協力を取り付け、激しく追い上げたが届かなかった。山下氏は消費税の増税反対を訴えたが、大きく支持を広げられなかった。
 大分選挙区の投票率は62・96%。2007年(63・04%)を0・08ポイント下回った。

 ◆解説◆大分県内で政権交代後初の国政選挙になった参院選大分選挙区は、民主党が現職の議席を守った。全国では民主党に厳しい結果だったが、県内では2小選挙区で勝った昨年の衆院選に続く勝利で、二大政党の一つとしての地歩を固めた。一方、自民党は大敗した衆院選からの再生を期した第一歩の戦いで手痛い負けを喫し、立て直しの道のりは険しくなった。
 民主党は期間中の世論調査で県内の政党支持率が自民党と肩を並べ、自民党を支持してきた保守層へも支持を広げていることがうかがえた。
 ただ、党を支える地域組織は脆弱(ぜいじゃく)なままだ。今回の選挙運動も吉良州司県連代表の支援者の動きが目立った程度で、支援した連合大分に頼った面が強かった。来春の県議選で勢力を伸ばすには支部組織や議員の後援組織の強化が課題だ。
 社民党は今回「候補者を立てないのが支援」として、民主党と微妙な距離を置き、民主党側も積極的に協力を求めなかった。2007年の“分裂選挙”のしこりがまだ残っており、両党の関係が今後どうなるか注目される。
 自民党は公募で選んだ新人を「新生自民党を印象付ける候補」と打ち出したが届かず、支持基盤だった地域組織の弱体化や業界団体の離反による党勢の衰えが浮き彫りになった形だ。
 自民党県連は04年参院選の大敗後、国政選挙の候補者公募、会長公選制の導入といった改革を進めてきたが、国政選挙で結果が出せていない。執行部体制や県連運営の在り方を再度検証し、出直す必要がありそうだ。
 公明党と自民党は選挙協力したが、両党の政策には開きが出ている。今後「野党協力」を続けられるかも問われそうだ。
 共産党は公認候補の得票が07年を上回り、一定の支持拡大は果たせた。

7611チバQ:2010/07/13(火) 23:57:10
http://mainichi.jp/area/kagoshima/news/20100713ddlk46010561000c.html
’10参院選かごしま:徳之島で民主大幅減 普天間問題が影響か /鹿児島
 日米共同声明で、米軍普天間飛行場の訓練移転先に明記された徳之島の3町では、民主の柿内氏の得票率が、県内の他の地域より極端に低く、前回の民主候補の得票率と比べても大幅に低くなっており、普天間問題が民主の強い逆風だったことをうかがわせた。

 県全体の柿内さんの得票率は38・45%で、前回の民主候補は47・32%だった。これに対し、徳之島3町の柿内さんの得票率は徳之島町20・79%(前回43・00%)▽天城町15・58%(同37・59%)▽伊仙町18・51%(同38・90%)。いずれも前回の半分以下と低調で、県全体に比べて落ち込み幅が大きかった。【福岡静哉】

7612チバQ:2010/07/13(火) 23:57:44
http://mytown.asahi.com/areanews/okinawa/SEB201007120076.html
沖縄の参院選、比例最多票は社民 民主・自民に厳しい目
2010年7月13日

 民主が不戦敗を選択した沖縄の参院選は自民の島尻安伊子氏(45)が制した。ただ、比例区で最も多く票を集めたのは社民。全国では2議席獲得にとどまった同党への期待は、米軍普天間飛行場の移設問題を抱える沖縄が、民主にも自民にも厳しい見方をしていることを浮き彫りにした。

 各政党の比例区の得票数をみると、(1)社民12万64票(2)民主11万8915票(3)公明9万4905票(4)自民9万3385票となっている。社民は2004年の参院選では民主、自民の半分にも満たなかったことを考えると、支持拡大は著しい。

 社民党沖縄県連合の新里米吉委員長は、「福島瑞穂党首が沖縄に筋を通したことで、県民が信頼を寄せてくれた結果だろう」と分析する。

 新里氏が指摘する福島氏の影響力は、県内での個人票の獲得状況に顕著に表れている。福島氏は04年選挙の1万351票から2万7679票へと倍増。再選を目指した民主県連代表の喜納昌吉氏(62)が、6万965票から3万6251票と激減させ落選したことと対照的だ。普天間飛行場の名護市辺野古への移設に反対し、閣僚を罷免された福島氏への支持が沖縄で続いていることが裏付けられた形だ。

 新里氏は「(非自公勢力の)統一候補が実現していれば選挙区で勝てたのは明らかだ」と、社民推薦の山城博治氏(57)の落選にも、一定の手応えを得ているようだ。

 一方、島尻氏を当選させた自民だが、山城氏と、共産推薦の伊集唯行氏(59)の得票を合算すると、島尻氏を1万5千票以上、上回ったという事実が重くのしかかる。もともと民主の不戦敗で島尻氏が有利と見られていた選挙戦。11月に控える知事選を考えると、厳しい結果とも言える。県連幹部は「よく踏みとどまった」と思わず本音を漏らすほどだった。

 選挙戦そのものは終始盛り上がりを欠いた。投票率は全国最低で、1972年の本土復帰後最低という52.44%(選挙区)を記録した。民主が、党本部と県連の普天間問題へのスタンスの違いから全国で唯一、推薦も公認もしなかった。その上、主要候補の訴えが「県内移設反対」でそろい、明確な争点が浮上しなかったのが大きく影響したと見られる。

 不戦敗の上に、県連代表が比例区で落選した民主の県連幹部は「投票率の低さも、うちが選挙区に立てられなかったことが原因なのは間違いない。謙虚に力不足を認めなければならない」としている。

7613チバQ:2010/07/14(水) 00:03:31
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2010sanin/kiji/fukuoka/20100713/20100713_0003.shtml
大家氏、全域で得票最多 参院選福岡選挙区 4地区の得票分析
2010年07月13日 13:41  11日に投開票された参院選福岡選挙区(改選数2)の得票結果を4地区別に分析した。トップ当選の自民大家敏志氏は、全地区で3〜4割とそれぞれ最多の票を獲得。新人ながら県内全域に浸透したことが裏付けられた。前回トップで当選し今回は2位で再選された民主現職の大久保勉氏は北九州、福岡、筑後で3割台を確保したが、筑豊では2割台にとどまった。

 みんなの党新人の佐藤正夫氏は都市部を中心に全体の約13%にあたる票をまとめた。無所属の堤要氏(民主、社民推薦)、共産の篠田清氏、国民新党の吉村剛太郎氏、諸派(幸福実現党)の吉冨和枝氏は各地区の得票率が1割に満たなかった。

▼民主への風当たり強く

 福岡地区 4地区で最も有権者数が多く、無党派層が厚いとされる福岡地区。北九州市出身の新人で全県的な知名度は低い大家氏だが、同地区でも多くの市町村で大久保氏の得票を上回り、地域的な偏りなく支持を得ていることを示した。

 とりわけ3年前と6年前の過去2回の参院選で、自民候補者が民主候補者に6万〜8万票の大差をつけられた大票田・福岡市でも大家氏は最多の得票だった。

 一方、大久保氏は福岡市で、初当選した6年前に比べ、得票を約21万票から約2万8千票減らした。3年前の参院選でトップで再選した民主・岩本司氏の得票約27万9千票と比べると、約9万7千票の減。民主の全国的な敗北が、福岡市での得票減に象徴的に現れた形だ。

 全国的に躍進したみんなの党。佐藤氏の得票率は地区全体の14・4%で、福岡市では15%を超えた。都市部では、二大政党批判の一定の受け皿となったようだ。吉村氏は、自民で3選を果たした6年前の福岡市での得票(約14万8千票)を、約4分の1に減らした。

▼自民県議団がフル回転

 筑後地区 大家氏は久留米市、大牟田市など地区内の全市町で1位を占め、14万6570票を獲得。各市町ごとに設定した得票目標をほぼ全域で上回った。6年前にトップの得票だった久留米市出身の大久保氏は11万8934票と伸び悩み、約2万7千票の差をつけられた。

 自民党県議団がフル回転した大家氏陣営は、特に古賀誠衆院議員の地盤、衆院福岡7区内で手堅く集票。八女市(46・6%)、みやま市(45・6%)、柳川市(44・7%)は、そのまま自身の得票率で県内市町村トップ3となり、筑後地区全体でも4割近くを占めた。

 一方の大久保氏は今回、政権与党の強みを生かして業界団体票の切り崩しに奔走。県農政連が大家氏を推薦するなか、地元の久留米市支部からは大家氏とともに異例の「民・自推薦」を取り付け「本丸を“開放”した意義は大きい」と語っていたが、得票上積みには結び付かなかった。

 佐藤氏は知名度の低さもあり、県内平均を下回る11%の得票率。堤氏も6・4%と、県内4地区で最も低かった。

7614チバQ:2010/07/14(水) 00:05:59
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2010sanin/kiji/nagasaki/20100712/20100712_0001.shtml
金子氏 民主独占に風穴 犬塚氏、追い風失速 自民 従来支持層つなぎ留め
2010年07月12日 03:14
初当選を決め、長崎市元船町の事務所で花束を受け取る自民新人の金子原二郎氏(左) 参院選は11日投開票され、長崎選挙区(改選数1)は即日開票の結果、自民新人の金子原二郎氏(66)が初当選を果たした。前知事としての実績と人脈を生かして組織を固めた上、民主への批判票を取り込んでの勝利。自民は民主に独占されていた県内衆参選挙区議席の一角を崩した。金子氏と激戦を繰り広げた民主現職の犬塚直史氏(55)は再選を目指したが及ばず「風」頼みの党の現状が浮き彫りになった。みんな新人の中嶋徳彦氏(35)と共産新人の渕瀬栄子氏(54)は支持を広げられなかった。

 選挙戦は金子氏と犬塚氏の事実上の一騎打ち。金子氏は12度目の選挙だが野党候補となるのは初めて。「組織態勢づくりが思うように進まない」との不安を抱えながらも、知事在職12年間で培った人脈を生かし、従来の自民支持組織のつなぎ留めに成功した。公明の支援も受け、徹底した組織戦を展開した。

 民主の政策のぶれを批判するとともに、地方の実情に詳しいという利点を前面に押し出すことで「ふるさと代表」としての立場を強調。無党派層にも浸透した。

 犬塚氏は、連合長崎や社民党県連合の支持を基盤に浸透を図ったが、全県での組織力では自民に後れを取る。諫早湾干拓事業開門調査の賛否や九州新幹線西九州ルートの整備方針をめぐり、地元県連との間に“ねじれ”があったことも活動を鈍らせた。

 前回2007年の参院選や昨夏の衆院選では、自公政権に対する批判が民主への追い風となったが、「風」が失速した今回は無党派層に浸透する手だてを欠いた。

 中嶋氏は「増税の前に公務員、議員の削減」、渕瀬氏は「消費税増税に反対」と訴え、存在感を強調したが、二大政党の間で伸び悩んだ。

=2010/07/12付 西日本新聞朝刊=

7615チバQ:2010/07/14(水) 00:07:46
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-07-13_8033/
島尻氏、34市町村制す 参院沖縄選挙区分析
山城氏は中部善戦 伊集氏、各地で10%前後
政治 2010年7月13日 09時54分

(14時間12分前に更新)

 政権交代後初の国政選挙となった参院選沖縄選挙区(改選1)は、当選した自民公認で現職の島尻安伊子氏=公明県本支持=が、県内41市町村のうち34市町村で、得票率がトップとなり、25万8946票を獲得。次点の山城博治氏=社民、社大推薦=に4万票余りの大差をつけた。山城氏は、出身地の中部地域で島尻氏を上回った。伊集唯行氏=共産推薦=の得票率は各地域で10%前後、幸福実現党の金城竜郎氏が2%前後と、厳しい戦いとなった。各地区ごとの得票状況を分析した。

那覇

 各候補が重点地域に位置付ける那覇では、島尻氏が那覇市議の経験や現職の知名度を生かし、山城氏に約8ポイント差をつけた。県政与党議員の協力も得て、序盤から市場や国際通りで街宣を展開するなど、無党派層の割合が多い大票田で、手堅く票をまとめた。

 山城氏は終盤から那覇市内を重点的に回り、スポット演説を打った。地元議員らの早朝行動で無党派層の取り込みも狙ったが、最後まで知名度不足を克服できなかった。

 伊集氏は、地区別では最も得票率が高かったものの、14%にとどまった。

中部

 革新地盤の中部では、山城氏が得票率45・06%となり、島尻氏を抑えた。10市町村のうち、7首長の支持を受ける協力体制を生かし、うるま市や読谷村など6市町村で島尻氏を上回った。支部の設置や個人演説会も先行して進め、優位に選挙戦を進めた。

 島尻氏は、保守地盤のうるま市で票固めを図ったが、山城氏の出身地ということで票が流れ、3・8ポイント下回る結果となった。一方、儀間光男市長の支援を受けた浦添市では、比例候補とのセット戦術が功を奏し、山城氏に6・9ポイント差をつけた。

北部

 島尻氏が12市町村中、大宜味村を除く11市町村で最多得票となり、得票率は53・22%に達した。名護市議15人が支持を表明し、9月の市議選とのセット戦術で、市議を先頭にしたローラー作戦に力を注ぎ、期日前投票に力を入れた。町村部でも保守系の議員らの支持で票を固めた。

 山城氏は、大票田の名護市で、辺野古への新基地建設に反対する稲嶺進市長が当選した「追い風」を受けることができず苦戦。知名度不足もあり、自身の活動実績や政策のアピールが広がらず、島尻氏に大差をつけられた。

7616チバQ:2010/07/14(水) 00:08:12
南部

 島尻氏の得票が13市町村すべてで3氏を上回り、得票率は50・13%と過半数に達した。もともとの保守地盤でもあり、3首長が支部長に就任。自民党の衆院沖縄4区支部長を務める西銘恒三郎氏や県議や市議らを中心に、しっかりと地盤を固めた。

 一方、山城氏は、南部地区を含む衆院沖縄4区を地盤とする民主党の瑞慶覧長敏衆院議員の個人的な支援を得て、街宣活動を展開。推薦を得ていない民主党の支持層取り込みを狙ったが、組織的な運動を欠き、支持の広がりは見られなかった。

宮古・八重山

 島尻氏は宮古島、石垣両市を含む5市町村すべてで山城氏を上回り、両氏の得票率の差が27・86ポイントと地域別では最大となった。

 昨年1月に下地敏彦宮古島市長、今年2月に中山義隆石垣市長といずれも保守系の首長が誕生。追い風を受けて、選挙戦を先行させ、宮古島市では35・81ポイントの大差をつけた。

 山城氏は、両地域で個人演説会を開催。労組を中心にビラ配りを強化し、個人演説会や街宣車で基地問題以外の政策アピールや電話作戦を図ったが、自公の強固な支持基盤を崩すことはできなかった。

社民、12万票で最多
比例区 民主、衆院選から激減

 参院比例代表の県内得票数は、社民党が最も多く12万64票、次いで民主党の11万8915票、公明の9万4905票、自民の9万3385票などとなった。選挙区の投票率が全国最低の52・44%となったことも影響し、各党とも2007年の前回より、票を減らした。

 最多得票の社民は、目標の12万票をわずかに上回った。沖縄選挙区で党が推薦した山城博治氏と公示前後に来県した福島瑞穂党首がセット戦術を展開し、福島氏は、県内で2万7679票を獲得した。

 民主は、再選を目指す県連代表の喜納昌吉氏への投票を呼び掛ける運動を展開した。しかし、県内の比例票は、昨夏の衆院選比例の約26万票から大きく目減りし、喜納氏の県内個人得票も約3万6000票にとどまった。同党政権が米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設を推進する方針を示していることも大きく影響したとみられる。

 業界団体からの候補者などを含め、全国で35人の候補者を擁立した自民は、前回より3万7068票減らした。選挙区に出馬した公認の島尻安伊子氏と公明比例代表の秋野公造氏とのセット戦術を展開した。

 公明は前回よりも3054票減り、目標の12万票に届かなかったものの、秋野氏は初当選を果たした。共産も09年衆院選に比べ、1万7448票下回り、07年参院選から3399票減らした。公認した党宮古郡委員の上里清美氏の県内得票は1960票にとどまった。国民新は10万票の目標を大きく下回る1万4078票。初めて臨む参院選で10議席を獲得したみんなの党は、県内でも3万1720票を獲得した。

7617チバQ:2010/07/14(水) 00:08:57
http://mainichi.jp/area/miyazaki/news/20100713ddlk45010541000c.html
選挙:参院選分析 口蹄疫禍、異例の戦い 民主に厳しい評価 /宮崎
 11日投開票され民主党が敗北した第22回参院選。宮崎選挙区(改選数1)では自民現職の松下新平氏(43)が、民主新人の渡辺創氏(32)=国民新推薦=▽共産新人の馬場洋光氏(41)を抑えて再選された。選挙戦は、各陣営とも口蹄疫(こうていえき)に配慮して大規模集会を自粛するなど異例の事態となった。選挙区と比例代表でいずれも民主に厳しい結果となったのは、口蹄疫対策への批判だけでなく、昨夏の政権交代後の政権運営に県民が厳しい評価を示したからだ。得票結果や取材をもとに分析する。【石田宗久】

 ◇松下氏、大票田で強さ
 ■選挙区

 今年1月に復党した松下氏は約30万4000票を獲得し、得票率58・6%。全県域で幅広い年齢層から支持を集めた。渡辺氏に対して大票田の宮崎市では1・5倍、保守地盤の厚い都城市では倍の得票で、圧倒的な支持を得た。

 選挙戦では、口蹄疫で政府を激しく追及した。発生が集中した児湯地域でも大差をつけ、怒りや不満の受け皿となった。

 ただし、6年間で民主党・新緑風会、改革クラブ、自民へと会派を渡り歩いた経緯、実績を疑問視する声が支持者の中にさえあったのも事実。衰退の危機感を強めた自民県連が結束した背景もある。再選され「宮崎の再生のために働く」と誓ったが、野党の立場でいかに具体的な政策を提示し、復興に尽力するかが問われそうだ。

 渡辺氏の得票は約17万9000票で、得票率34・5%。民主県連が初の公認候補として擁立し、社民の支援のないなかでの実力が試された。連合宮崎の支援を受け、延岡市では松下氏に約5000票差に迫った。

 渡辺氏は、元毎日新聞記者で政治部を担当したが、手腕は未知数。民主県連は、その資質に自信を持っていたが、出遅れと知名度不足、口蹄疫が響き、不完全燃焼に終わった。敗戦の弁で「届けるべき声があるという思いは変わらない。宮崎の地に足をつけて頑張る」と述べ、地元での活動を続けるという。

 馬場氏は約3万6000票で得票率は6・9%。前回07年参院選での支持を上回った。

 ◇民主25%、自民30%−−得票率
 ■比例代表

 比例代表の政党別では民主が約12万9000票で25・1%、自民が約15万5000票で30・3%を獲得した。前回衆院選の得票率は民主34・7%、自民30・6%。県民の民主離れを浮き彫りにしたが、自民が支持を回復したとは言い難い。

 公明は約8万6000票。県民にはなじみの薄い「みんなの党」が約4万2000票を獲得し、社民の約3万8000票を上回った。既成政党に批判的、あるいは飽き足らない層の支持を集めた。

 また、中山成彬・元国土交通相が立候補した、たちあがれ日本は約2万4000票を獲得。共産は約1万9000票だった。

7618チバQ:2010/07/14(水) 00:10:31
http://www.chunichi.co.jp/article/fukui/20100712/CK2010071202000038.html?ref=rank
土台揺るがぬ自民王国 参院選、山崎さん4選
2010年7月12日

取り囲む支援者と握手をする自民現職の山崎正昭さん(左)=福井市御幸4の選挙事務所で


 民主党中心の連立政権の中間総括が焦点となった参院選。福井選挙区(改選数1)は、豊富な政治経験と高い知名度を生かして幅広く支持を集めた自民現職の山崎正昭さん(68)が、民主新人の井ノ部航太さん(36)=国民新推薦=と共産新人の山田和雄さん(42)を退け、4選を果たした。山崎さんは敦賀市を除く全市町でトップの得票。井ノ部さんは「新旧交代」を訴えて追い上げたが、厚い保守層の壁を崩しきれなかった。県内の当日有権者数は65万3503人。投票率は2007年の前回参院選より2・01ポイント高い65・26%だった。

 山崎さんの当選確実の一報に、福井市御幸の選挙事務所は歓喜の渦に包まれた。「良かった」「おめでとう」。握手し、抱き合って喜ぶ支援者も。山崎さんが姿を見せると、ひときわ大きな拍手と歓声が沸き、興奮は最高潮に達した。

 厚い保守層に支えられ、多くの政府要職も歴任してきた山崎さん。事務所内の壁には500以上の各種団体からの推薦状がずらり。政権与党の追い風に乗る新人候補に一時は迫られたが、自民の強みの地域組織を生かして支持を固め、退けた。

 「厳しい戦いだったが、一人一人の支援のおかげで自民を復活させることができた」と陣営幹部。山崎さんと一丸となってつかんだ勝利に、支援者らの感激はひとしおだった。

 (参院選取材班)

7619チバQ:2010/07/14(水) 00:12:22

http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100713-OYT1T00340.htm
八ッ場ダム地元、中曽根票が民主・富岡票の4倍
 11日に投開票された参院選の群馬選挙区で、八ッ場ダムの地元・長野原町では、建設推進を訴えた自民党の中曽根弘文・元外相が、中止を掲げる民主党の富岡由紀夫氏の4倍の票を獲得し、県全体でも約27万票差の大差をつけた。


 大沢知事は12日の記者会見で、「民主党は、国と地方が長年、協定を結んでやってきたことを一方的に協議もなしで中止し、そのことが選挙結果に表れたと思う」と指摘した。

 長野原町での得票は、中曽根氏2405票、富岡氏609票、共産党の店橋世津子氏は209票だった。

 中曽根氏は公示日の6月24日に水没予定地の川原湯温泉で出陣式を行い、「コンクリートも人も大切」と、建設推進の立場を強調。一方、富岡氏は遊説で東吾妻町に入った際、「ダムは中止すべきだが、地元の納得が前提」と訴えたが、選挙期間中、長野原町でマイクを握ることはなかった。

 選挙結果について、大沢知事は会見で「民主党の取り組みが(建設推進の側に)前進してくれればいい、という期待感を持っている」と述べ、長野原町の高山欣也町長は「地元では『民主』というだけで毛嫌いする傾向がある。ダムを造るという自民に勝ってもらわなければ困るという民意が表れた」と語った。

(2010年7月13日13時59分 読売新聞)

7620チバQ:2010/07/14(水) 00:14:17
http://www.chibanippo.co.jp/news/chiba/local_kiji.php?i=nesp1278984834
「イデオロギーほどほどに」
熊谷千葉市長、創新党に不信感
2010年07月13日10時33分[千葉エリア]

 地方自治体の首長と経験者らが立ち上げた日本創新党に対し、支援組織「応援首長連合」に名前を連ねた熊谷俊人千葉市長が不信感を募らせている。

 同党が参院選で、外国人への地方参政権付与や選択的夫婦別姓に反対−など保守色の強い公約を掲げたことに熊谷市長は「イデオロギーはほどほどにしてほしい」と苦言。

 また、「地域主権や行政の効率化を実現するため一定の影響力を確保することが必要」と参加した他の首長たちの思いも代弁、党の方向性に失望感をあらわにした。

 外国人の地方参政権に対し熊谷市長はこれまで「時期尚早」と慎重だが、夫婦別姓については6月市議会の中で「個人的には現時点で賛成できる」と容認する姿勢を示している。

 今後については「残念ながら首長の立場で応援できる話ではない。しかるべき対応を取りたい」と述べ、首長連合からの脱退も含め党と一定の距離を置く考えを示唆した。

7621チバQ:2010/07/14(水) 00:17:50
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/chiba/100713/chb1007132327010-n1.htm
【参院選】自民 旧来型選挙に限界 求められた浮動票確保  (1/2ページ)
2010.7.13 23:25

かつての“小泉チルドレン”の国政復帰を果たすため、猪口氏の応援には小泉純一郎元首相も2回応援に駆けつけた=千葉市、5月 政権奪回への反転攻勢を図るため、改選数3に対して2つのイスを狙った自民。だが結果は、1議席確保にとどまった。

 自民県連の田久保尚俊幹事長は「(2候補で臨んだ)民主を1議席に追い込むことはできたが、自民の勝利というよりも相手の敵失が大きかった」と述べ、現職候補の落選にショックを受けた表情を見せた。

 党本部の強い要請で猪口邦子氏(58)の擁立が決まったのは今年1月。高い知名度を持ちながらも、県連と十分な調整がないまま候補者が選定されたことに、県議らの反発は激しかった。

 区割りなどの選挙協力を得られなかった猪口氏陣営は、県議十数人と市町村議らが中心となって都市部や地方を問わずミニ集会などを展開。地元の市川市などでは、200メートルごとに場所を移動して演説する“ドブ板”の選挙活動に徹した。また、公示前後には小泉純一郎元首相が応援に駆けつけ、得意の「小泉節」で会場を盛り上げるなど、無党派層を引きつける戦術も駆使した。

 一方、3期目を狙う椎名一保氏(58)は、自民県議約40人が支援に回った。

 比例代表の臼井正人氏(47)と連携して“組織力”を前面に地盤の県東部地域の保守支持層を固めた。唯一の現職という強みを生かそうと、演説では「実績」を訴え続けてきた。しかし、これまで自民を支えてきた県歯科医師会の政治組織「県歯科医師連盟」や「県医師連盟」などの団体が、民主候補にも推薦を決めるなど、かつての強固さは失われていた。

 追い打ちをかけたのは、自民を離党してみんなから立候補した水野賢一氏(43)の存在だ。椎名氏は選挙戦終盤、精力的に街頭演説や集会を開き、地域に即した政策を訴えたが、無党派層へ浸透しきれなかった。椎名氏の落選は“旧来型”の選挙活動の限界を示したものでもあった。

 田久保幹事長は「後援会組織だけでは勝てない。駅頭や街頭に立ち、有権者に見える活動が求められている」と、全県選挙の難しさを指摘する。来春の統一地方選を前に、みんなの躍進は、最大会派の県議会勢力に影響が出るのではないかとの見方も出ている。

 12日未明、初当選に沸く猪口氏の事務所には、主だった県連幹部や浜田靖一県連選対委員長らの姿はなかった。自民の「結束力」を最後まで示すことができなかった選挙戦だった。

7622チバQ:2010/07/14(水) 00:18:52
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/chiba/100713/chb1007130941001-n1.htm
【参院選】“出遅れ”小西氏の逆転 早い危機感 大票田獲得 (1/2ページ)
2010.7.13 09:39

満面の笑みでバンザイをする猪口邦子氏=千葉市中央区の選挙事務所 大激戦となった参院選千葉選挙区(改選数3)は、民主の小西洋之氏(38)=国民新推薦、自民の猪口邦子氏(58)、みんなの水野賢一氏(43)が初当選を果たし、3党が議席を分け合う結果となった。それぞれの選挙戦を3回に分けて振り返る。

 「目標だった2人の当選を達成できず残念。もう一歩努力すれば最後の1議席に届いたのかな…」。民主党県連の田中信行幹事長はそう振り返り、悔しさをにじませた。

 選挙戦序盤、県連内で優位とみられていたのは、小西氏ではなく道あゆみ氏(44)だった。4月、メーデーの集会では連合千葉の支援を受ける道氏が壇上に上がり、約8千人の組合員らを前に演説。小西氏は会場脇にのぼり旗を立て、道行く人に小さな声で存在をアピールすることしかできなかった。

 だが情勢は静かにその姿を変えた。公示後、報道各社は一斉に「小西氏先行」の世論調査を発表。予想外の展開に衝撃が走った。田中幹事長は小西氏の“逆転”を「道よりスタートが遅かった認識があり、陣営や郵政政策研究会など支持団体が頑張った」と分析する。県内を自転車で一周する地道な活動も、地盤の千葉市、船橋市だけでなく、幅広い支持獲得につながった。

 一方、道氏の敗因を陣営関係者は「全県選挙なのに、東葛地域を固めようという意識が強すぎた」と語る。野田市議選や松戸市長選も地盤固めの遅れに影響した。「少子化対策や子育て支援といった訴えが、今回の参院選では有権者の共感を得るまでには至らなかった」と話す関係者もいる。

 道氏陣営は選挙戦終盤、道氏の顔を前面に出した選挙ポスターを「民主党」の文字を目立たせたものに変更。急遽(きゆうきよ)張り替え作業に奔走した。

 党本部の道氏へのてこ入れも激しく、菅直人首相の4度の来県のうち最後の2回は、小西氏が同席できないという徹底した「底上げ戦略」を展開。だが、全国各地をくまなく回った菅首相が「最後の訴え」の場に千葉県を選択したにもかかわらず、道氏落選が決まった。「民主敗北」の象徴的な場面でもあっただろう。

 来年には統一地方選が控える。田中幹事長は「現実路線で現場にあった擁立を進める。今回の反省点を躍進につなげたい」と表情を引き締めた。

7623チバQ:2010/07/14(水) 00:21:33
http://mytown.asahi.com/areanews/kochi/OSK201007120228.html
民主・自民ともに得票減 来年の統一選に両党不安残す
2010年7月13日


再選から一夜明けて、街頭演説に立つ広田一氏=高知市九反田

 11日投開票された参院選の高知選挙区(改選数1)は、民主現職の広田一氏(41)が自民新顔の高野光二郎氏(35)を約1万3千票差の接戦で破り、再選を決めた。昨夏の政権交代後初の国政選挙だったが、民主は3年前の前回参院選で獲得した選挙区の票から3万票近く減らした。自民も無所属前職の田村公平氏(63)との間で票が割れ、約3万票減らした。来春の統一地方選に向け、地方組織の充実を図りたい民主、政権奪取に向けて攻勢をかけたい自民の双方に不安材料が残る結果となった。

 広田氏は、前回参院選で初当選した民主新顔の武内則男氏が獲得した16万6220票から約2万9千票減らした。高野氏も自民現職(当時)の田村氏の15万4104票から約3万票減らした。

 これらの結果について、広田陣営では、政治とカネ、普天間基地などの問題で与党の政権運営に批判が集まったほか、菅首相の消費税増税をめぐる発言が反発を招き、強い逆風が吹いたことが影響したとみている。ただ、高野氏の猛追をかわすことができた要因としては、「現職としての実績や経験が評価された」ほか、昨夏の衆院選高知1〜3区で民主候補が全敗したことから「政権与党の議員が高知県に(非改選の)1人だけではいかんという民意が働いた」(大石宗県連幹事長)としている。

 一方、高野氏の陣営幹部は「高野氏の地盤であり、最も有権者が多い高知市に力を入れていたが、ここで上回れなかったのが痛かった。一部で田村氏に票を食われてしまった」と悔しがった。

 田村氏は「私の1票1票はすがりつくような重い票。それを基盤に3年以内に大渦がまた来るかも」。共産新顔の春名直章氏(51)の陣営幹部は「それなりの候補のしのぎ合いになり、民主でも自民でもない層の受け皿になりきれなかった」と振り返った。

 県内の比例区票は、民主が2回連続で第1党を維持したが、13万8045票(得票率38.04%)を獲得した前回の勢いは影をひそめた。自民は前回の9万4055票(同25.91%)から微増で、01年の14万3千票をピークに減り続けてきた流れに歯止めがかかった。

7624チバQ:2010/07/14(水) 00:24:17
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20100713/CK2010071302000059.html
首都決戦 参院選2010 民主ダブル当選 小川さん、追い込み奏功
2010年7月13日

 参院選東京選挙区で、民主党は蓮舫さんが過去最多となる百七十一万票を獲得し、小川敏夫さんも六十九万票を得て、圧勝した。党都連は知名度抜群の蓮舫さんへの“一極集中”で、小川さんが当選圏外に押し出されることを懸念したが、小川陣営の引き締めでダブル当選を果たした。自民は現有議席を維持したものの二人で百一万票にとどまり、課題を残した。

 「小川さんは追い込みが効いた。東京はほぼ理想的な形で結果が出た」。民主党都連幹部は十二日、開票結果をみて語った。

 二人で二百四十万という空前の票数は蓮舫さんには民主支持層以外からも支持が集まったからで、「民主票」に限れば、小川さんとの票差はもっと接近していたと都連幹部は分析する。

 都連は過去の参院選結果から、選挙区の民主票は潜在的な支持層を含めて、最高百九十万票程度と推計する。今回、二人の得票の割合は七対三。民主票だけなら蓮舫さんが百三十五万票、小川さんは五十五万だった。これなら小川さんは落選していた。しかし、実際は六対四に近い六十九万票を獲得した。

 民主票以外の広がりが期待できない小川さんには、どれだけ民主票を集めるかがカギ。党の事前の情勢分析では、手を尽くさなければ、民主支持層も今回は七対三に割れる懸念があり、小川陣営と都連や支持団体の連合東京は、徹底した電話作戦で「小川支持」を訴えたほか、菅首相ら党幹部も続々投入、蓮舫さんを支援していた地方議員にも小川支援を要請し、支持層をつなぎとめた。

 投票日の出口調査の結果をみると、民主支持層が蓮舫さんに投票した割合は六割弱。作戦が功を奏した形となった。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20100713/CK2010071302000051.html
復調の自民 東京では票伸びず 前回134万 今回は101万止まり
2010年7月13日

 全国的に復調した自民も、二人擁立の東京では一勝一敗。都連の組織支援を現職の中川雅治さんに集中して議席を守ったが、自民全体の得票は伸びなかった。

 三年前の前回選は現新合わせて百三十四万票。六年前は自民唯一の候補だった中川さんが一人で百一万票を得たが、今回は落選した東海由紀子さんと二人合わせて百一万票だった。

 「東京は大変厳しい戦いでした」。中川さんの選対幹部は十二日、港区の選挙事務所で開いた支援者への報告会でこう振り返り、地方と違う「個別事情」を強調した。「蓮舫さんの過剰な人気があった上、保守新党が乱立していた」

 出口調査によると、自民支持層も一割近くが蓮舫さんに投票したほか、みんなや新党改革、たちあがれにも計一割が流れた。

 東海さんは街頭などで政党支持なし層を狙う「空中戦」を任されたが、一部で自民支援者へのはがきや電話でのお願いを実施。都連関係者は「新たな支持層を掘り起こすのではなく、もともとの自民支持層を持って行っただけ」と支持が広がらなかった理由を説明する。「支持一本化」の徹底を余儀なくされるなど力を外に向けられなかった。

 出口調査でも政党支持なし層からの得票率は中川さんが東海さんを上回っていた。都連関係者は「そもそも、地上戦と空中戦のすみ分けで票を上積みできるとは思っていなかった」としており、二人擁立を求めた党本部の思惑は外れた形になった。

7625チバQ:2010/07/14(水) 00:25:40
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100713ddm005010084000c.html
壁耳・永田町:「鉄の女」が見せた涙
 悲喜こもごものドラマを生んだ参院選。まずは「鉄の女」と称される千葉景子法相(62)が大泣きした物語。

 改選数3の激戦区・神奈川。2位争いで当選圏内と目された事前調査は後半になって覆った。現職閣僚で臨む選挙。「何としても勝たないといけない」。涙の訴えは終盤8日夜、地元・横浜市での選対会議で、だった。選択的夫婦別姓などを支持する人権派弁護士で、議員生活24年。気丈で通す千葉氏の涙にベテラン地方議員は「初めて見た。そりゃあ、頑張るしかないよ」と発奮したが、落選した。

 ところが幕は下りなかった。人事に手を付けられない菅直人首相の窮状もあって「法相続投」が決定。9月までの期限付きだが、「若い人に引き継ぐ」との敗北の弁はお預けとなった。【笈田直樹】

7626小説吉田学校読者:2010/07/14(水) 06:55:46
ここもかわいそうだったなあ。だが、「軽量政治学」を称する私としましては、この記事を読んだ私は「なぜか埼玉」の替え歌を思いついてしまったので、失礼な私を許してください。書かずにいられない。
なぜか知らねど、(駅頭で訴える)夜の埼玉は、更けてゆく、更けてゆく、埼玉の夜。どうにもならないあなた、あきらめないで、ああ、2人(当選)の埼玉〜
なぜか知らねど、(落選が決まった)夜の埼玉は、泣いている、泣いている、埼玉の夜。くじけないでねあなた、強く生きてよ、ああ、私の埼玉〜

漂流する民意’10参院選 <上>民主 “振り子”の票で当落
http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20100713/CK2010071302000099.html

 投票を翌日に控えた十日午後十一時半。さいたま市のJR浦和駅西口で、たすき姿の女性が笑顔を振りまいていた。民主党現職の島田智哉子(47)。改札を出る人たちに、「よろしくお願いします」。日付が変わる寸前まで頭を下げた。
 島田と並んだ陣営スタッフには、不安があった。埼玉選挙区で民主が目指すのは、島田と新人大野元裕(46)の二人当選。党本部や県連は最終盤で「島田より大野が危ない」と判断、十日に安住淳選対委員長ら党幹部二人を大野支援に投入していた。島田陣営の関係者がこう漏らした。
 「熱心な民主支持者は二人とも当選させたい。島田から大野へ振り子のように票が流れるのが心配だ」
 十二日未明、嫌な予感は的中した。大野は約五十五万七千票で三議席目に滑り込み、島田は約一万三千票差の次点で涙をのんだ。
 県連が二議席獲得のために採用した「区割り」戦術で、大野と島田の活動地域にラインを引いた。二人で票を分け合うためだが、互いの足を引っ張るような光景も。さいたま市などで七月に入り、大野の選挙ポスターが次々と張り替えられた。氏名に向けて「↑最重点候補」のシールも。すると島田も「民主2議席のために『島田』へ」とポスターを張り替えた。
 民主県連幹部は「どちらが優位かまったく分からない接戦。あの手この手で、民主支持者の気を引こうとしたのだろうが…」。
 “一触即発”を招きかねない事態も。六日夜、さいたま市の「埼玉会館」で開かれた島田の緊急集会。会場に向かう島田支持者たちに向け、大野陣営のスタッフらが突然、「大野!大野!」と気勢を上げた。
 大野の選挙事務所は埼玉会館の向かい。大野陣営幹部は「目の前で集会をやるなんて、宣戦布告をされたのと同じだ」。居合わせた県連幹部は「同じ民主同士で、何をやってるのか」と嘆いた。
 島田と大野の得票率の差は0・41ポイント。県連代表代行の山根隆治は「区割りはうまくいった。だが、党本部で消費税などの発言があり、トータルで票が増えなかった」と敗因を語った。
 菅直人首相の「消費税率10%」発言。ある民主市議は選挙戦中の一日、街頭でビラを配布中の体験をブログにつづった。「サラリーマンと思われる数人から、反対意見を聞かされた」「スーツを来た若い男性に中指を立てられた」−。
 来年の統一地方選、そして次期衆院選。島田の選対本部長だった衆院議員の五十嵐文彦は「県内の隅々に民主支持者のネットワークがなく、地方議員も足りない」と、組織力不足も敗因だとした。
 民主は統一地方選での勝利を目指し、県議会とさいたま市議会で「第一会派結成」の目標を掲げる。ただ、衆参の「ねじれ国会」や九月の党代表選などで混乱すれば「地方選でも民主候補に逆風が吹く」(県連幹部)との心配が出始めた。
 ある市議選に民主で出馬予定の新人が、険しい表情を浮かべた。「民主の選挙はいまだ風頼みで、今回は消費税に翻弄(ほんろう)された。もっと地域に溶け込み、常に勝てるだけの支持者を増やさなくては」
 大激戦だった参院選が終わり、県内でも民主には厳しい審判が下った。政権交代を後押しした一票が、漂流し始めたようにみえる。戦いの現場を振り返った。

7627名無しさん:2010/07/14(水) 12:29:04
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tochigi/news/20100712-OYT8T01261.htm
簗瀬氏 去就巡り協議も

 民主党の現職・簗瀬進氏の参院選栃木選挙区での落選を受け12日、関係者らは今後の対応を協議した。

 同党の県選出国会議員は、同日午後、宇都宮市内で会合を開いた。関係者によると、今回の選挙での敗因分析などを行った後、簗瀬氏の今後の去就が話題となった。多くの議員からは「まだがんばってほしい」などと、政治活動を続けるべきとの発言が相次いだ。簗瀬氏は「気持ちはありがたい」などと答えたが、進退について明言はしなかったという。

 また関係者によると、簗瀬氏は支援者へのあいさつ回りの際に弱気な発言もあったという。

 この日簗瀬氏は約20年にわたり、毎週月曜朝にJR宇都宮駅前などでほぼ欠かさず行っていた街頭演説を行わず、敗戦のショックの大きさをうかがわせた。

(2010年7月13日 読売新聞)

http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/politics/news/20100713/350325
<審判 検証2010とちぎ参院選>(上)「民主党」 政権与党の強み生かせず
(7月13日 05:00)

 「勝てた選挙で負けた」。12日午前零時すぎ、民主党の簗瀬進氏(60)の選挙事務所で、同党県議は無念さをかみしめた。

 3選を目指した参院予算委員長の「よもや」の敗北。当選者とは4892票差。支持者が引き上げ、静まりかえる室内のテーブルには、赤飯のにぎりめしが大量に積まれたままだった。

   ■  ■

 首相交代による内閣、党支持率のV字回復で勢いに乗るかに見えた民主党は、菅直人首相の消費税増税発言から失速。世論調査では公示直後に優勢だった簗瀬氏は、投開票日まで1週間を切って、自民党新人の上野通子氏(52)にほぼ並ばれた。

 消費税について簗瀬氏は「響いたと思う。衆院選マニフェストとの整合性が、なかなか伝わらなかった」と述べた。だが「票差はわずか。運動量次第で逆転できた」とみる関係者は少なくない。

 「自民党の動きが10だとすると、民主党は1にも満たない」。公示後、民主党県連幹部は県南の会社社長から警告されたという。

 総合選対委員長を務めた谷博之参院議員は「勝って当然という雰囲気が当初はあった」とした上で、「選対として最後まで危機感を持っていたが、締め切れなかった」と悔やんだ。

 簗瀬氏陣営の戦略が後手に回ったのも現実だ。上野氏の猛追を感じ取り、選挙戦終盤の7日夜には緊急選対会議を開き、電話戦術の徹底や遊説先を大票田の宇都宮にシフトするなど対応に追われた。

 県医師連盟は簗瀬、上野両氏を推薦したが、ある支部に民主が推薦を依頼したのは公示日直前。支部長は「自民は1カ月前に県議3人が依頼に来た」と苦言を呈した。同連盟10支部のうち芳賀郡市が上野氏だけの推薦を決めるなど、自民傾斜も止められなかった。

   ■  ■

 民主県連は衆院議員を県内5地区に配置して参院選を戦った。だが野党時代からの課題である地方での足腰の弱さを克服できないまま、政権与党の強みも生かせなかった。

 簗瀬氏が上野氏の得票を上回ったのは宇都宮、鹿沼、小山市、高根沢町など6市町のみ。民主党系県議を輩出する地域と重なる。

 「物量戦になったら自民にかなわない。実動部隊の地方議員を増やすしかない」。陣営幹部は課題を挙げる。

 民主党県連幹部は12日、緊急会議を開き「このままでは来春の統一地方選に影響が及ぶ」と危機感を共有した。「逆転負け」を教訓に態勢を立て直せるか。民主党県連は正念場を迎えている。

7628名無しさん:2010/07/14(水) 13:02:58
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/politics/news/20100713/350311
進退判断「意見聞く」 簗瀬氏演説中止
(7月13日 05:00)

 参院選栃木選挙区で落選した民主党現職の簗瀬進氏(60)は選挙から一夜明けた12日、毎週月曜日の朝に宇都宮市内で行っている街頭演説「マンデーレポート」を急きょ、中止した。落選を踏まえ、一部の支援者に「街頭演説で今後の進退を明らかにしたい」などと伝えていただけに、関係者は「頭の整理をしたいのでは」と受け止めた。

 簗瀬氏は同日、連合栃木を訪問。県選出の同党国会議員と緊急会合を開き、意見交換した。出席者によると、簗瀬氏に政治活動継続を求める声が出て、簗瀬氏は進退について「支持者などの意見を聞きながら決めたい」などと説明したという。

7629名無しさん:2010/07/14(水) 14:26:02
http://www.pjnews.net/news/154/20100714_5
比例区で選挙区系候補が多数当選、非拘束名簿式の影響か
2010年07月14日 13:58 JST

【PJニュース 2010年7月14日】第22回参議院議員選挙には、衆議院からの乗り換え候補が目立った。2009年の衆院選で、予想外の落選をした選挙区候補が国政に復帰するために、この選挙を選んだわけだが、選挙区には参議院の候補者がいるため、比例区での立候補となっていた。これらの候補はおおむね強く、個人名票を得ている。

非拘束名簿式で党名を書いた場合、党を信頼して投票したわけだが、党は誰が当選するのかわからない。これは、無責任なのではないだろうか。

今回の参院選で、自民党比例代表の当選者を見てみると、

1位、片山さつき、299,036票、(衆院静岡7区)
2位、佐藤ゆかり、278,312票、(衆院岐阜1区東京5区)
3位、山谷えり子、254,469票、(衆院東京4区)

と、トップ3を選挙区での立候補経験のある候補者が占めた。他にも衆院長野1区の有力者、小坂憲次氏も今回の比例代表で当選している。

一方、各党の比例代表上位得票を見てみると、【()内は政党名での投票】
民主党(14,433,171)、有田芳生、373,834、谷亮子、352,594、直嶋正行、207,821、16議席
自民党(10,657,166)、片山さつき、299,036、佐藤ゆかり、278,312、山谷えり子、254,469、12議席
みんなの党(7,229,391)、柴田巧、87,863、江口克彦、86,299、上野宏史、52,051、7議席
公明党(3,555,970)、秋野公造、836,120、長沢広明、630,775、横山信一、579,793、6議席
共産党(3,259,068)、市田忠義、83,806、田村智子、45,668、大門実紀史、43,897、3議席
社民党(1,614,821)、福島瑞穂、381,554、吉田忠智、130,745、2議席
たちあがれ日本(757,939)、片山虎之助74歳117,636、1議席
新党改革(1,050,977)、荒井広幸、65,250、1議席
国民新党(481,892)、当選なし、長谷川憲正、406,587、0議席
(参考資料1)

この結果を見てみると、ツッコミどころ満載である。

まず、最多得票は民主でも自民でもない、比例代表獲得議席4位の公明党、秋野公造氏の836,120票となっている。票への記名でいえば、民主党と書かれた票が1400万票、自民党が1000万、みんなの党が700万、公明党が300万と、ほとんどの人は政党名を書いている。

これで、党内の当落が決まってしまうのでは、候補者によっては拘束名簿式だったら・・と考えたくなるかもしれない。

また、国民新党の長谷川憲正氏は、406,587票で全体で8位の得票をしながら落選であり、公明党の浮島とも子氏は、445,068票で公明党7位、全体でも7位の得票で落選である。

なぜ、こうなるかといえば、比例代表は政党名という過去からの意識が強いせいではないだろうか。

政党名でいいんだという認識や、間違えないように政党名にしなさいという他人からのアドバイス。党名なら、覚えているから書きやすくて、候補者名だと文字数が多かったり、忘れてしまったりするのかもしれない。

これに対して、地元で名前になじんだ候補なら、候補者名を書けるし、応援したい。そういう結果が出たのではないだろうか。

比例代表といっても非拘束名簿式では、政党は当選者を誰にするか、コントロールできない。その点を補完するためには、比例も候補者を調べて、確認して、候補者名を書いて投票する様、推奨していくべきである。【了】

7630名無しさん:2010/07/14(水) 14:41:46
http://mainichi.jp/area/yamanashi/news/20100714ddlk19010063000c.html
参院選’10山梨:森田実氏に山梨の結果聞く /山梨

 民主党が大敗した参院選だが、山梨選挙区ではまれにみる激戦の末、輿石東・同党参院議員会長(74)が自民党新人の宮川典子氏(31)に辛勝した。この結果をどう見るか。政権にどんな影響を及ぼすのか。長年永田町をウオッチしてきた政治評論家の森田実さん(77)に解説してもらった(取材は12日)。【中西啓介】

 ◇「組織依存」終わる 個人が主導権握る時代に
 ◇県内有権者、民主に厳しい目 謙虚な政策実現を注視
 森田さんは、山梨選挙区の動向に注目していたという。「世論調査会社のデータによれば、投票日が近づくにつれて両氏の差はなくなっていきました」

 輿石氏は当初、出身母体の山梨県教職員組合(山教組)などを中心とした組織の支援で、盤石かとも思われた。しかし「政治とカネ」問題の影響で山教組の動きが鈍ったほか、党への逆風で厳しい戦いとなり、宮川氏に3745票差まで詰め寄られた。

 「複雑に保守勢力が分裂する山梨で、派閥に属さない若い宮川氏が善戦したことは、組織を背景とした『大物政治家』の時代が終わり、有権者個人が選挙の主導権を握る時代が始まった兆候」と、森田さんは指摘する。

 「民主党の地方組織を支えるのは、日教組や自治労など地方公務員の労働組合です。輿石氏は党の最高権力者の一人。落としてはいけないと、組織を挙げてかろうじて勝利を得たが『試合に勝って勝負に負けた』印象はぬぐえません。労組依存の選挙は今回が最後になるのではないでしょうか」

 一方、県内の有権者が与党に厳しい目を向けた理由については、やはり「消費税」を挙げる。

 「増税そのものの是非というよりも、低所得者への還付などで問題点を指摘された際の菅直人首相のごまかしや言い逃れが、有権者の反発を招いたのです」

 政権交代以後の政権運営も一因だという。

 「雇用の安定、生活苦を改善する経済政策、弱者を切り捨てない社会福祉政策の実現を有権者は求めたのに、強行採決や自民党支持組織の切り崩しなど、傲慢(ごうまん)なやり方が目立ちました」

 連立協議を含む今後の政局については、9月の民主党代表選までは目立った動きはないとみる。

 「代表選によって菅首相が交代する可能性は、現時点では五分五分だと思います。小沢一郎前幹事長が対抗馬を擁立できるかが一つのポイントでしょう」

 代表選後の連立の可能性については民主党、みんなの党、公明党による3党連立か、民主、自民両党による大連立の二つの可能性があるが、いずれも不確定要素が多いという。

 参院議長人事などで国会が混乱する可能性もあり、今回の参院選で各党が訴えた政策の議論が進むか、先行きは不透明だ。

 「輿石氏を国政に送り出すという選択をした山梨の人たちは、民主党がこれまでの傲慢さを改めて謙虚になり、政権交代時に国民から託された政策を実現していくか注視する必要があります」

毎日新聞 2010年7月14日 地方版

7631チバQ:2010/07/14(水) 14:44:08
449:07/14(水) 12:15 5Eo9x8h0 [sage]
http://www.yanagiharashigeo.com/kd_diary/index.htm
2010/07/13(Tue)
公明比例区は西日本が健闘
 各紙とも朝刊で参院選のデータを掲載している。各党の比例得票率も都道府県
単位で掲載されているが、日経新聞はそれに順位をつけて掲載した。それによる
と、公明党の上位10傑は以下のようになる。都道府県名と得票率(%)。
  1位  福 岡  18・70
  2位  大 阪  17・98
  3位  沖 縄  17・92
  4位  宮 崎  16・72
  5位  和歌山  16・72
  6位  長 崎  16・54
  7位  高 知  16・53
  8位  岡 山  16・10
  9位  鳥 取  15・96
 10位  熊 本  15・15
 ここから明らかなことは、九州と中国・四国地域の健闘ぶりだ。さらに関西勢
が強いのは、いつもながらの一貫した特徴である。総じて、西日本が上位のほと
んどを占めた。一方で、比例区に限っていえば、関東以北の地域は、西日本と比
べると得票率は総体的に低い傾向が読み取れる。
 各党とも、都道府県別の1位をみると、民主党が岩手県(45・97%)、日
本共産党が京都府(13・83%)、社民党が沖縄県(22・67%)とそれぞ
れの特徴が顕著にあらわれているものの、こと公明党の場合、「西高東低」の構
図がくっきりと浮かび上がってくる。

7632名無しさん:2010/07/14(水) 15:48:00
>県連幹部からも「自民党がやっていることは、大きな労力で内輪を固めているだけ。無党派層には届いていないのではないか」「公明票頼みだ」との声がもれた。また自民は公明との選挙協力を進めたが、公明の比例票は約13万3500票と目標の14万5000票には及ばず、公明が最低基準とする6年前の参院選並みにとどまった。

http://mainichi.jp/area/kumamoto/news/20100714ddlk43010413000c.html
2010参院選くまもと:激戦終えて/中 自民復活は未知数 /熊本

 ◇「強い野党」訴え組織戦

 「強い野党になって民主党、衆議院をチェックする。プロの野党になる」。選挙戦終盤の8日、合志市であった総決起集会で自民現職、松村祥史氏(46)が叫んだ。

 「強い野党」という言葉は、この日熊本市をはじめ都市部4カ所で応援演説した小泉進次郎衆院議員が使った。合志市に向かう車中で坂本哲志衆院議員は松村氏と「内容は同じでもあの言い方が必要だ」と話した。自民は国政では野党でも県議会では48議席中34議席を占める「県政与党」。「なかなか意識の切り替えができない」(前川收県連幹事長)のが現実で、演説が変わったのも小泉氏の応援あってのことだった。

 自民は従来の国会議員、地方議員とそのネットワークを生かし組織がフル回転した。特に浮動票の多い熊本市では、推薦団体にも徹底した友人・知人へのあいさつ回りを依頼。郡部の県議からは応援の人手を熊本市に出させた。ベテラン県議が口々に「自分の県議選でさえここまでやらない」という徹底ぶりで、地縁血縁を通じて無党派とされる人たちに支持を呼びかける戦略をとった。

 ただ政権交代で、業界団体が自主投票や自民・民主2人推薦に動いた。前川幹事長は「2人推薦は与党の圧力をかわすため。政策でつながっているから影響はなかった」と話すが、動きや効果は見えにくくなった。政党や報道各社の世論調査結果で接戦が伝えられるたび、県連幹部からも「自民党がやっていることは、大きな労力で内輪を固めているだけ。無党派層には届いていないのではないか」「公明票頼みだ」との声がもれた。

 また自民は公明との選挙協力を進めたが、公明の比例票は約13万3500票と目標の14万5000票には及ばず、公明が最低基準とする6年前の参院選並みにとどまった。城下広作幹事長は「協力に不満足さはあるが、みんなの党候補がない場合の選挙結果など、じっくり分析したい」と慎重な姿勢を貫いた。

 組織を固め、地力で民主に勝った自民党。しかし参院選勝利が党復活につながるかどうかは未知数だ。松村氏は「自民に戻ったのではなく、民主はやりすぎだというバランスが保たれただけ。国民が望むものを政策や国会対策にできるかにかかっている」と気を引き締めた。

毎日新聞 2010年7月14日 地方版

7633名無しさん:2010/07/14(水) 16:40:58
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamanashi/news/20100714-OYT8T00832.htm
山教組弱体化
業界、公明票が穴埋め

涙声の電話だった。

 「頼みます。ほとんど差がないんです……」

 参院選の投開票日前日の7月10日。県内のある公立中学教諭は、山梨県教職員組合(山教組)の支部役員を務める後輩教諭から、民主党参院議員会長の輿石東氏(74)へのさらなる選挙協力を依頼された。前日の9日には、教諭OBからも電話を受けていた。「組合員は1人1票上乗せを頼むわ」

 最終盤の相次ぐ依頼に、教諭は「相当焦っているな」と感じたが、ちょうど期末テストでてんてこ舞いの時期。OBには逆らえないため、「わかりました」と応対した。だが、後輩の役員には「難しそうだ」と答えた。

 別の20歳代の中学教諭は明らかに選挙への関心を失っていた。「先輩は選挙で慌てていたが、期末テストや成績表で忙しかった。選挙なんてめんどくさいし、やる意味がないですよ」

 3745票の僅差(きんさ)で3選を果たした輿石氏の支持組織の中核は、出身母体でもある山教組だ。

 山教組には「3日選挙」の伝説がある。「劣勢な選挙も短期間でひっくり返す」ほどの組織力を持つというわけだ。

 だが、北海道教職員組合の違法献金事件などで、「先生と選挙」への世間の視線は厳しくなり、今回の参院選は、現職教諭の動きは鈍った。代わって法的に選挙活動の制限がないOBを中心に活動したが、結果は自民党の新人、宮川典子氏(31)にぎりぎりまで追いつめられた。

 輿石氏陣営は今回、別の組織票を頼った。公明票だ。

 「バーターしませんか」

 輿石陣営幹部が複数の公明党議員らの自宅を訪ね歩いていた。同党が山梨選挙区の「自主投票」を表明した6月17日以降のことだ。

 輿石陣営が「比例は公明」を指示する代わりに、公明支持者に「選挙区は輿石」を依頼するという非公式の選挙協力の打診だった。

 ある公明党市議は証言する。「バーターに応じた。自民党側からは何の働きかけもなかったから」

 読売新聞の参院選出口調査にも「バーター」の効果が見て取れる。公明支持層の約5割が宮川氏、2割以上は輿石氏に投票していた。今回、公明党の比例選の得票は4万7646票に上った。

 自主投票を決めた業界団体はどうだったか。県建設業協会や県農協中央会の幹部は「自民党とのつきあいがあるから、宮川氏へ流れた票が多い」と見る。だが、輿石氏に流れた業界票が以前より増えたのは確実だ。

 山教組の弱体化を、公明党や業界票など、輿石氏と距離のあった組織票が穴埋めしたとも言えそうだ。

 だが、山教組幹部は意気盛んだ。「宮川氏を支持した自民党県議は来春の県議選で落選させる。選挙の恨みは選挙で晴らす」

 山教組が再び「選挙集団」に戻るのかどうか。それを決めるのは現職教諭たちだ。

(2010年7月14日 読売新聞)

7634名無しさん:2010/07/14(水) 16:58:23
http://www.nnn.co.jp/news/100714/20100714039.html
参院選で「中立」 県連副会長、藤井氏が辞表提出
2010年07月14日

 参院選鳥取選挙区での選挙応援をめぐり、選挙戦で「中立」の立場を取ったとして、自民党県連副会長の藤井省三県議(東伯郡選挙区)は13日、県連に「副会長」職の辞表を提出した。これに対し、自民県議の間では「中立ではなく反党行為」と批判が噴出しており、県連は16日、党紀委員会を開き、辞表の取り扱いや処分などを協議する方針。藤井県議は最大会派「県議会自民党」の会長を務めており、今後の議会運営にも影響を与えそうだ。

 藤井県議は、鳥取選挙区に立候補した民主党新人の医師が勤める病院の経営者。辞表については「県連副会長の立場であれば中立は許されないこと。公示前に辞表を用意していたが、選挙戦に影響が出ると考えて提出を控えていた」としている。

 しかし、自民候補の応援に奔走した県議らは「中立」に反発。藤井県議に対して「明らかに民主候補を応援するような行動だった」などの声が上がっており、県連会長の山口享県議は「厳しい選挙の中で反党行為が見られ、党に対する信頼が揺らいだ。早急に調査を進める。事実であれば遺憾だ」と話している。

 県連は党紀委員会で、処分対象者についても協議する方針。県連によると、藤井県議のほかにも村田実県議(倉吉市選挙区)が支援の態度を明確にせず、藤井県議に近い別の県議も「支援を怠った」としている。

 一方、藤井県議は、県議会会派内での対応について「感情的な亀裂が生じたので、3役が結束して関係を再構築していきたい」と話している。

7635名無しさん:2010/07/14(水) 17:22:48
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&amp;k=2010071400665
みんな1.8倍増の6億円=民主、自民は微減−政党交付金

 参院選の結果を受け、2010年の政党交付金の配分を時事通信社が試算した結果、民主党と自民党はともに4月の交付決定額に比べ約1%の微減にとどまることが14日分かった。一方、10議席を獲得し躍進したみんなの党は6億7500万円で、86.9%(3億1400万円)の大幅増となる。
 政党助成法に基づく交付金の総額は年間約319億円。所属する国会議員数と直近の衆院選、過去2回の参院選での得票率に応じて各党の配分額が決まり、年4回に分けて支給される。参院選を受けた配分額の見直しは10月支給分から適用される。
 民主党は1.2%(2億200万円)減の170億9500万円。参院選の敗北で党所属議員が10人減ったものの、大勝した昨年の衆院選の得票率が下支えし、減少率はわずかとなる。自民党は1.1%(1億1100万円)減の102億6300万円。議員数は増えたが、得票数の減少が影響した。 
 4月の交付決定直後に発足した、たちあがれ日本は初めて支給対象となり、8100万円が支払われる。共産党は制度に反対し、受給を申請していない。
 その他の政党の政党交付金額と増減率の試算は次の通り。
 公明党=23億4100万円(2.0%減)▽社民党=8億3100万円(3.8%減)▽国民新党=3億9600万円(0.2%減)▽新党日本=1億3500万円(増減なし)▽新党改革=1億1900万円(0.4%減)(2010/07/14-17:05)

7636名無しさん:2010/07/14(水) 17:28:26
http://woman.infoseek.co.jp/news/entertainment/story.html?q=14gendainet000119178
絶対安全地帯にいた岡部まりのタレント人生は落選で一気に暗転

 タレント候補が軒並み討ち死にした参院選。その中でも当選圏内といわれていたのが大阪選挙区から出馬して落選した岡部まり(50)だが、今後は厳しそうだ。

 岡部は朝日放送の「探偵!ナイトスクープ」に89年からずっとレギュラー出演し、司会者の秘書役を担当してきた。短大在学中からモデルとして活躍。その後、21年間のメーンは「ナイトスクープ」という“絶対安全地帯”に身を置いて悠々と生きてきたのだ。これは生き馬の目を抜くテレビ界では奇跡のような話で、他のタレントに比べれば、実に優雅な生活だった。

 しかし、落選で様相は一変した。「ナイトスクープ」への復帰は放送局側が否定。カムバックの目はなし。しかも、落選のイメージが最悪。公示日まで街頭に立たず、選挙戦でも政策などをあまり訴えないので、有権者からは「何をやりたいのかわからない」という目で見られていた。

 今後は講演をやったりエッセーなどを書いて発表するといわれるが、今の岡部を無条件で受け入れるほど世の中は甘くない。芸能リポーターの石川敏男氏がこう言う。

「岡部は『ナイトスクープ』のまりちゃんとして一部のファンに人気があったが、一般的には“そんな人がいるの?”というレベルです。番組を卒業して出馬するならもっと真摯(しんし)に選挙活動をすべきだったのでは。彼女は世間を甘く見ていたのではないか。これからは苦労しますよ」

 サバイバルに必死の芸能人から見れば、これまでの岡部は恵まれすぎていたのだ。落選して目が覚めたかどうか。

(日刊ゲンダイ2010年7月13日掲載)

[2010年7月14日17時0分]

7637名無しさん:2010/07/14(水) 17:31:16
http://mainichi.jp/area/ehime/news/20100714ddlk38010565000c.html
中村・松山市長:“ねじれ国会”に懸念 「愚陀仏庵」再建は協力 /愛媛

 松山市の中村時広市長は13日の定例会見で、与党が過半数割れした参院選結果について、「政局は後回しにして、党派で話し合いながら物事を進めることに没頭してほしい」と“ねじれ国会”による国の施策の遅れに懸念を表明した。また、豪雨で全壊した「愚陀仏庵」(松山市一番町)について、再建への協力姿勢を示した。

 市長は地方財政や経済情勢などを挙げ、「国には的確かつスピーディーな処理を迫られる案件が目白押し。各党が約束する地方主権もスピードアップが必要」と語った。

 また個人として応援した日本創新党が議席を得られなかったことについては、「僕は関係ない。かつての知り合いが新党をつくりエールを送ったが、具体的に選挙運動したわけでもない」と距離を示す一方、「国会議員がいないとマスコミに政党として認知されず、新聞でもテレビでも扱いがない。国会議員がいようがいまいが、(紙面に)並べないと、主張が届かない」と同情的な心情も見せた。

 一方、愚陀仏庵については、所有者の県が再建を決めれば協力する姿勢を示し、「多くの方が声や寄付を出してくれ、官民協力の雰囲気が出れば賛同も得られる」とも述べた。市は同庵も含む「三庵めぐり」を観光ルートに設定しおり、当面は子規記念博物館内の愚陀仏庵の復元展示コーナーで代用するという。【中村敦茂】

毎日新聞 2010年7月14日 地方版

7638名無しさん:2010/07/14(水) 17:37:28
>>7589 >>7601 >>7627-7628など

http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/politics/news/20100714/350952
<審判 検証2010とちぎ参院選>(中)「自民党」 劣勢逆転、陰に「運動量」
(7月14日 05:00)

 立候補を表明してから何度も人前で涙を流した。しかし意外にも、歓喜の輪の中で主役の自民党新人、上野通子氏(52)は泣かなかった。

 12日未明の選挙事務所。民主党の重鎮、簗瀬進氏(60)を接戦の末に下した逆転劇は、当事者らにとっても「奇跡」だったに違いない。同日午前の記者会見でも「まだ実感がわかなくて」と照れ笑いを浮かべた。

 ■  ■

 県議を2期7年務めたとはいえ、地盤の宇都宮市以外では知名度は低い。この1年間で自民党県議4人がみんなの党に移り、同党の渡辺喜美代表の地盤の県北部で、自民党の基礎票を失った。自民党の支持率が上向きかけた6月、民主党は鳩山政権から菅政権に代わり支持率がV字回復した。

 劣勢をはね返した原動力は、県議会最大会派・自民党議員会を中心とした県議30人の豊富な運動量だった。県議選を来春に控え、まるで自分の選挙のように活発に動いた。

 県連会長の茂木敏充衆院議員は「これほど県議が動いた選挙を見たことがない」と感心した。上野氏は県連初の公募で選ばれた候補者でもある。「自分たちの候補者との意識を党員が共有できた」と、公募効果を振り返る。

 頻繁に独自の世論調査を行い、弱点をみつけては運動員を集中的に送り込んだ。選挙戦の最終盤には人気の高い小泉進次郎衆院議員を応援弁士として宇都宮市に招き、数千人規模の集会を演出した。

 ■  ■

 こうした作戦が功を奏したことに加え、公明党と公示後に結んだ水面下の選挙協力も大きかった。

 公明党の県内の基礎票は10万票と言われる。下野新聞社が今回の参院選で行った出口調査によると、同党支持層の71・9%が選挙区で上野氏に投票。簗瀬氏は10・9%だった。選挙協力を結ぶ前の序盤の世論調査では「上野氏に投票する」と答えた同党支持層は16・6%で、簗瀬氏は31・5%だった。調査結果からは、形勢が完全に逆転した様子が浮かび上がる。

 「比例代表で上野氏の個人票を公明党に回すことを条件に、選挙区で上野氏に投票することにした」。公明党関係者はこう明かした。自民党側も「一定の協力はいただけた」と認めた。

 比例代表の県内得票数で、自民はみんなの党、民主に次いで第3党に甘んじた。党勢回復には遠い状況だが、上野氏の逆転勝利は「県政与党」の底力を強烈にアピールした。

 [写真説明]数千人の聴衆を集めた小泉氏の応援演説。上野氏勝利を予感させる潮目となった=9日午後、JR宇都宮駅西口

7640名無しさん:2010/07/14(水) 18:49:52
http://www.kahoku.co.jp/news/2010/07/2010071401000687.htm
日医連、一本化見送りが原因 組織候補落選で

 日本医師会(日医、原中勝征会長)の政治団体「日本医師連盟」(日医連)は14日、事実上の分裂選挙で推薦、支援した3候補がいずれも落選した参院選に関し記者会見した。横倉義武副委員長は「投票の受け皿として3氏を用意したが会員も戸惑ったと反省している」と述べ、一本化見送りによる票の分散が響いたとの見方を示した。
 長年自民党を支持してきた日医は、4月の会長選で政治との距離をめぐり三つどもえの激戦となり「親民主」の原中氏が選出された。ただ参院選は、会長選とほぼ同じ構図で日医連内の支持が分かれ、推薦の民主党新人と支援にとどめた自民党現職、みんなの党新人の計3人が落選した。
 横倉氏は今後の対応について「新しい運動の在り方をもう一回議論しなければならない」と指摘、特定政党に偏らずに医療政策を幅広く訴えるべきだとの考えを示した。
 日医連委員長を兼務する原中氏は会見を欠席し、「今後は政府、与党および野党に対しても力強い働き掛けを行っていく」とのコメントを発表した。

2010年07月14日水曜日

7641名無しさん:2010/07/14(水) 19:14:13
http://www.tku.co.jp/pc/news/view_news.php?id=21217&amp;mod=3000
自民党県連が参院選熊本選挙区の戦いを総括

自民党県連は先の参院選熊本選挙区の戦いを総括、前川幹事長は県内各地で組織選挙による地上戦を徹底したことなど勝因を挙げました。自民党県連は昨日、熊本選挙区で当選した松村祥史さんや県選出の国会議員や県議会議員などが集まり、今回の参院選を総括しました。会見した前川幹事長は今回の勝因として県内各地で組織選挙による地上戦を徹底したこと、商工会をはじめとした各団体の支援、公明党の選挙協力の3つを挙げました。その上で前川幹事長は「公明党の協力がなかったら勝てなかった」と述べ、熊本市でみんなの党の候補者が躍進したことについても「結果的には自民党にプラスに働いた」という認識を示しました。そして「次の戦いは来年春の統一地方選になる」と述べる一方で、今年の秋に予定されている熊本市長選については「まったくの未定」としています。
2010-07-14 19:04:01

7642名無しさん:2010/07/14(水) 19:16:33
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4476988.html
民主党内では地方から執行部批判相次ぐ

 参議院選挙大敗の態勢立て直しを急ぐ民主党ですが、党内では地方組織などから執行部批判が相次ぐ一方、参議院での与党の過半数割れを受け、厳しい国会運営を迫られています。

 午前10時過ぎ、党本部では選挙を取り仕切った枝野幹事長と安住選対委員長らによる各都道府県連代表のヒアリングが始まりました。

 新人の女性候補が敗れた和歌山県連からスタートしたヒアリングでは、大敗の原因について厳しい意見が相次ぎます。

 「民主党政権そのものの政権運営に対する期待外れとか、あるいは、もうちょっとやってくれるんじゃないのかということに対する批判が原因だと」(和歌山県連代表 岸本周平衆院議員)

 「自民党側とちょっとすりよるような言い回しみたいなところが、消費税なんかにもありましたからね。(有権者は)何のために政権交代したかと」(石川県連代表 一川保夫参院議員)

 「我々が終盤戦、非常に苦労したのは消費税発言」(高知県連代表 武内則男参院議員)

 厳しい批判を受ける執行部側は、ひたすら低姿勢です。

 「つらい話も多いですよね。申し訳ない気持ちでいっぱいです」(民主党 安住 淳選対委員長)

 執行部はヒアリングの結果をまとめた上で、今月中に開かれる両院議員総会で報告する方針です。

 しかし、小沢前幹事長の側近、松木謙公氏は14日も、「責任をとるべき人は責任をとって、次に進むことが大切」と改めて執行部批判を展開。

 小沢氏に近い議員らからは、「両院議員総会で執行部の責任を厳しく追及する」という声も上がっていて、議論が紛糾する可能性もあります。

 その小沢氏は今月8日以来、公の場に姿を現さず、菅総理が呼びかけた会談に応じるかが焦点となっています。

 こうした中、今月30日にも召集される臨時国会の参議院の議長人事について、民主党は江田議長を交代させることで最終調整しています。後任には、輿石参院議員会長のほか、西岡議運委員長らの名前があがっています。

 一方、今回の参院選で1議席も獲得できなかった国民新党は、念願の「郵政改革法案」の成立のため、統一会派の結成も視野に、連立を離脱した社民党に連携を呼びかけました。

 「今後も連携をしていけることに対しては、大変自信を持っています」(国民新党 亀井静香代表)

 社民党が国民新党と統一会派を組んだ上で、民主党会派の衆院議員が加われば、参院で否決された法案を衆院で再可決できるためですが、社民党はあくまで慎重姿勢です。

 大敗を喫した民主党が態勢立て直しを急ぐ中、新たな連立の枠組みを巡る各党の駆け引きも活発化しています。(14日17:05)

7643名無しさん:2010/07/14(水) 19:51:07
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100715k0000m010075000c.html
日医連:組織力急落 特定政党支援から撤退も…3候補落選

 日本医師会(日医)の政治団体「日本医師連盟」(日医連)が参院選比例代表で推薦・支援した3候補がいずれも落選し、74年以来守ってきた「組織内議員」の議席を失った。しかも、3人合わせても07年に落選した武見敬三氏1人分の得票に及ばず、組織力の急落ぶりを印象づけた。14日の会見で今後特定政党の候補を支援しないこともにじませた日医連だが、親民主を掲げた原中勝征会長(日医連委員長)と反原中派による分裂選挙の末の敗北は、医師会内に大きな傷を残した。

 会見で日医連は「今後は、政府与党および野党に対しても力強い働きかけを行っていく所存です」とする原中委員長名のコメントを発表し、「民主支持一辺倒」の姿勢を改めた。横倉義武副委員長は「政権が移ろいやすい時代だ。一党に偏することなく私たちの医療政策を理解する与野党の国会議員を支援する」と述べ、今後組織を挙げて推す候補を擁立しない可能性に触れた。原中氏は「都合がつかなかった」(横倉氏)との理由で、会見に姿を見せなかった。

 かつて日医は故武見太郎氏をトップに抱き、政府の医療政策を左右してきた。その力の源泉は組織力だ。日医が初めて参院選旧全国区に擁立した組織内候補は74年。続く77年には、福島茂夫氏が日医史上最高の127万票を獲得した。

 その後も80万票程度を集めて常に2議席を維持し、非拘束名簿式が導入された01年以降も一定の集票力を示していた。ところが、07年には武見氏が20万票を割り込んで落選。今回は、民主公認の安藤高夫氏、自民公認の西島英利氏、みんな公認の清水鴻一郎氏の3人の合計得票でも武見票より1万6000票少ない。同じ医療系業界団体の日本歯科医師連盟や日本看護連盟が候補を1人に絞り議席を確保したのとは対照的な結果となった。

 今後は民主支持にかじを切ろうとし、分裂を招いた原中氏に対する責任論が噴き出すのは確実だ。3人の推薦・支援を決定した5月11日の執行委員会では、「3人とも落選したらどう責任を取るのか」とただされ、原中氏が返答に窮する場面もあった。西島氏を支援したある県の医師会長は「次の執行委員会では原中氏の責任を追及する」と意気込む。

 原中氏は今後の政治活動方針について、「是々非々」を強調する。しかし、ある日医関係者は「力のない団体の要望など政党が真剣に聞くわけがない」と話し、組織を割った選挙戦の影響に懸念を示した。【鈴木直】

毎日新聞 2010年7月14日 19時43分

7644チバQ:2010/07/14(水) 20:01:53
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000001007130003
《検証・参院選》膨らんだ反民主票
2010年07月13日


連合北海道が全面支援した藤川雅司氏(中央)は落選。民主党北海道の三井辨雄代表(左)も駆けつけた=11日夜、札幌市中央区




《検証・参院選》(上)


■道連と連合、協力に溝


 民主党が敗北した今回の参院選。大きな逆風は「民主党王国」の北海道でも吹いた。
 道選挙区(改選数2)は自民党の長谷川岳氏(39)と民主党の徳永エリ氏(48)が当選した。改選議席を自民党と分け合う結果は5回連続だ。


 ただ、得票数を見ると、民主党への有権者の厳しい反応がうかがえる。


 徳永氏と次点の藤川雅司氏(53)の得票の合計は127万5690票。一方、長谷川氏と「反民主」を掲げたみんなの党の中川賢一氏(43)の得票は計126万9259票と、ほぼ同じだ。前回2007年は民主党の公認・推薦2候補者の合計得票が、自民党候補者の2倍以上だった。


 比例区票は109万1365票で、05年の「郵政総選挙」とほぼ同じ。昨年の総選挙の134万8318票、前回参院選の121万7315票から大幅減となった。


 民主党北海道(道連)幹部は「政権交代の期待への失望があったうえに、消費税が足を引っ張った」と分析。10月に実施される衆院5区(札幌市厚別区、江別市など)の補欠選挙や、来春の統一地方選に向けた立て直しの困難さが予想される。


    □  □


 参院選で浮上したもう一つの課題は、旧社会党時代から続いてきた道連と連合北海道の協力関係のあり方だ。


 「お疲れ様でした」。11日午後10時前。道連の三井辨雄代表は藤川氏の陣営を訪れ、連合北海道の高柳薫会長と握手を交わした。その後、報道陣に「我々と連合は表裏一体。(今後も)手を組んで頑張りたい」と語った。


 藤川氏は連合の「組織内候補」ながら、初めて道選挙区で落選するという憂き目にあった。道連や連合の関係者の多くは「党と連合との戦いになってしまった」と、選挙戦の最中からこの結果を予想するような発言をしていた。


 道連と連合の間には、藤川氏擁立に至る過程から溝が生じていた。当選3回の現職・峰崎直樹財務副大臣を推した連合に、三井氏は「参院議員の任期は3期18年が不文律」と主張。候補者の決定は越年し、1月下旬にずれ込んだ。


 連合が藤川氏を、道連が徳永氏を支える「すみ分け」も失敗した。北海道教職員組合(北教組)の違法献金事件もあり、高柳氏はたびたび、三井氏に藤川氏へのてこ入れを要請したが、「(連合の)組織を固めるのが先だ」と突き放された。


 終盤には道連が藤川氏への投票を誘導する「藤川シフト」を敷き、三井氏も徳永氏の演説会で「ご主人は徳永さん、奥様は藤川さんと分けてほしい」と訴えた。だが直後に、陣営幹部が「お父さんもお母さんも徳永でよろしくお願いします」と打ち消したように、民主票を両氏の陣営が奪い合うのが実態だった。


    □  □


 ただ、広い道内で党の支部が80カ所程度にとどまることもあり、道連にとって連合との協力関係は不可欠だ。特に来春の統一選では知事選や道議選などが控えている。


 三井氏は11日、連合との関係修復について「(参院選を)教訓にして、連合と話し合いたい」と発言。高柳氏も「基本的なフレームは大切にしたい」と応じた。


 だが道連幹部の一人は「連合が総括してから」と語るのみ。ある道選出国会議員は、徳永氏の勝利を「新しい戦い方で勝てたことは大きい」と評し、連合依存型選挙からの脱却を示唆した。
(天野みすず、若松聡)


     ◇


 民主党が逆風にさらされ、自民党などに追い風が吹いた参院選。「民主1、自民1」に至った内情や、今後への影響を報告する。

7645チバQ:2010/07/14(水) 20:02:25
http://mytown.asahi.com/hokkaido/news.php?k_id=01000871007140001
【検証・参院選】


(下)自民 党勢回復半ば
2010年07月14日







■批判票、みんなが吸収


 「『やはり自民党でなければダメだ。もう一度、期待しよう』という道民の声と受け止めることができる」


 11日午後8時過ぎ、自民党道連の伊東良孝会長(61)は、参院選道選挙区で同党の長谷川岳氏(39)の「当選確実」を受け、支援者らに「勝利宣言」した。


 全国的な民主党への逆風で、自民党は改選第1党を奪取した。道選挙区では長谷川氏が94万8267票を獲得。2位の民主党・徳永エリ氏(48)に24万票差をつける快勝だった。


 道連幹部は「『草の根の戦い』が功を奏した」と評す。昨年の衆院選で与党から転落し、以前からの支持団体や業界団体が距離を置き始めたが、道議や市町村議が団体・企業に足を運び、地域レベルで支持をつなぎとめる作戦を展開。長谷川氏も道内179市町村すべてを回った。従来型とは異なる選挙戦術が「草の根の戦い」だった。


 さらに、39歳と若く、YOSAKOIソーラン祭りの創始者という長谷川氏を「世代交代の象徴」とアピール。民主党政権に失望した無党派層を引きつけるとともに、公明党や支持母体の創価学会の支援を受けることもできた。


 こうした結果、道連が唱えていた「組織の命運をかけた戦い」に勝利。道内小選挙区で「1勝11敗」と惨敗した昨年の衆院選から状況を一変させた。


    □  □


 しかし、道内で自民党が党勢を回復した、とは必ずしも言えないのが実態だ。


 道内での比例区の得票数は、長谷川氏の得票より34万6千票少ない60万1801票で、昨年の衆院選の比例票からは20万4千票減少。現行の比例区が導入された1983年以降の参院選では、道選挙区で同党候補が落選した95年の46万2785票に次ぐワースト2位だった。


 この結果からは、長谷川氏に期待したり、民主党に失望したりした有権者の支持が、自民党に向かったわけではないことがうかがえる。


 道選挙区でも、徳永氏と落選した藤川雅司氏(53)の民主党2候補の得票の合計は、長谷川氏を32万7千票上回った。道連幹部は「自民党への拒否感がまだ続いている」と明言した。


 一方で、道内では国政選挙初挑戦となったみんなの党が存在感を示した。


 比例区の得票は27万7871票。民主、自民両党が前回07年の参院選比例区で得た票に比べて減らした24万7590票を上回っていた。両党に失望した道内有権者の受け皿になったと言える。


 みんなの党から道選挙区に立ち、32万992票を獲得した中川賢一氏(43)は13日、「民主党や自民党への閉塞(へいそく)感がある中で、有権者の期待に応えることができた。手応えのある選挙だった」と語った。同党は、10月に実施される衆院道5区(札幌市厚別区、江別市など)の補欠選挙に候補者を擁立する意向だ。道内政界でも「台風の目」となる可能性を秘めている。


    □  □


 その衆院道5区補選。自民党道連の展望はまだ開けていない。5区管内8市区町村の参院選道選挙区の結果を見ると、長谷川氏が民主党の2候補の合計得票を上回ったのは千歳市、恵庭市、新篠津村だけ。トータルでは2万5千票余りの差をつけられた。


 補選には、外相や官房長官を歴任した町村信孝氏(65)=比例道ブロック=が、昨年のリベンジをねらい、名乗りをあげている。ただ道議の一人は、町村氏を「『ザ・自民党』という人だからね」と指摘。道連幹部も「清新さでアピールした長谷川氏のようにはいかない」と話す。


 来春の統一地方選では、知事選をはじめとした首長選に加え、道議選などが行われる。国政と同様、道政でも第1党の座から転落するのか――。「危機感を持って臨まなくてはならない」。道連幹部は気を引き締めている。


(平間真太郎、若松聡)

7646チバQ:2010/07/14(水) 20:05:07
http://mytown.asahi.com/akita/news.php?k_id=05000551007130001
〈風のゆくえ 振り返って:上〉
2010年07月13日


当選が確実となり、自民党県議らと万歳する石井浩郎氏=11日、秋田市山王臨海町

 投開票前日の10日夜。


 秋田市山王臨海町にある選挙事務所で、自民新顔の石井浩郎氏(46)が最後の演説を終えた。「これ以上できないくらい、4カ月間、頑張ってきた」。真っ黒に日焼けし、体重が7キロ落ちてぐんと引き締まった。


 陣営幹部は「みんなよくやってくれた。仮に不幸な結果が出たとしても、それは我々の限界ということだ」と話し、知事選などに比べて「(陣営は)今までにないまとまりをしたのでは」と振り返った。すがすがしさにあふれた顔が並び、事務所内は充実した雰囲気に包まれた。


 その手応え通り、翌11日、石井氏は民主現職の鈴木陽悦氏(61)に10万票以上の大差をつけ、初当選を果たした。


   ○    ○


 自民党県連は2007年に参議院の議席を失い、09年の衆院選では小選挙区で全敗。県内の国会議員は、民主党6人、自民党1人という状況に追い込まれた。議席奪還を目指して今回、人柄や知名度などを含めた「勝てる候補者」探しに奔走した。


 そんな中、浮上したのが八郎潟町出身の石井氏だ。秋田高校、早大を経て近鉄、巨人で活躍した元プロ野球選手。2月中旬に立候補が固まると、県連幹部は「郷土に対する思いが強く、知名度もある。絶対勝てる」と、手応えを隠さなかった。


 街頭で石井氏は、多くの人からサインや記念撮影を求められた。陣営は石井氏がこれまでにない「無党派対策にもなりうる候補だ」と期待を高めた。選挙戦終盤の秋田市では、選挙カーに乗る前の早朝に街頭に立ち、有権者に手を振るなどした。


 だが、今回の勝利は知名度だけで手にしたものではない。石井氏自身、「比例区ではなく選挙区で戦い、全県を回って地道にやってきた」として、他のタレント候補とは一線を画したい思いをにじませていた。起業家としての経験をアピールし、6月に同党の谷垣禎一総裁が来県した際も、野球の話題には触れないよう申し入れたほどだ。


   ○    ○


 立候補を表明してすぐ、石井氏は、県議会で過半数を占める同党会派の県議27人らとともに、ほぼ休みなく企業や団体などを回る活動を開始した。県議も、来年4月の県議選を見据えてフル回転した。それぞれが石井氏と一緒に写ったポスターを張ったり、1人あたり1万〜2万枚のリーフレットなどを配ったりした。


 ある県議は「今回は県議の動きが全然違う。自腹を切ってここまでやるのは初めてだ」と明かした。


 県連幹部は昨年の衆院選での大敗以来、支部を回り、地域の声に耳を傾けるなどして組織の立て直しを図ってきた。また、県建設業協会など、これまで自民党を支えてきた業界団体の多くから推薦を受けるなど、着実に組織を固めた。


 朝日新聞の出口調査によると、自民支持層の90%以上が石井氏に投票したほか、与党時代に選挙協力のあった公明支持層の7割も石井氏へ流れた。さらに、無党派層の約半数が石井氏に投票した。小坂町以外のすべての市町村で得票率トップ。地方をくまなく回り、従来の自民党の組織力が発揮されてこその大勝だった。


 とはいえ、県連幹部は気を引き締める。「自民党が勝ったとは見ることができない。今回は候補者の人選に成功したということ」といい、今後も組織強化を図る方針だ。


 一方、「政治経験はないが、郷土を愛する気持ちは負けない」と支持を訴えてきた石井氏。今後6年間で、有権者の期待に応えられる実績を残せるか。これから正念場を迎える。
     ◇


 政権交代後初めての大型国政選挙となった参院選。選挙区で県民は、民主現職よりも自民新顔を選んだ。候補者や陣営の動きを追いながら、今回の選挙を振り返った。(加地ゆうき)

7647チバQ:2010/07/14(水) 20:05:42
http://mytown.asahi.com/akita/news.php?k_id=05000551007140001
風のゆくえ 振り返って(下)
2010年07月14日


応援に駆け付けた菅直人首相と声援に応える鈴木陽悦氏=6月30日、秋田市内

「政権交代から改革路線が進んでいたことを一生懸命訴えたが、有権者に納得いただけなかったのかな。私の説明不足もあったのかな」


 11日夜、鈴木陽悦氏(61)は秋田市山王3丁目の事務所で淡々と語った。参院選秋田選挙区で石井浩郎氏(46)の「当選確実」が伝えられたあとのインタビュー。集まった支持者の中には「信じられない」という声もあった。


 朝日新聞の出口調査によると、鈴木氏に投票した民主支持層は8割に満たなかった。社民支持層も5割程度で、無党派層からの投票は4割弱。得票率で石井氏を上回ったのは、小坂町のみで、各地で大きくリードされた。だが、陣営は10万票以上の大差を受け止めかねていた。「出来ることはすべてやったのに」
   ○    ○


 民主党県連幹事長の寺田学衆院議員はこう受け止めている。「敗因は消費税が争点になってしまったことと、この10カ月の民主党への評価だろう。民主党に政策の実行力がないという部分だと思う」


 マニフェスト(政権公約)への不信、相次いだ「政治とカネ」問題、米軍普天間飛行場移設問題での迷走。そして、菅直人首相の突然の「消費税10%」発言……。


 選挙戦が始まってから、前原誠司国土交通相、菅首相、枝野幸男幹事長、原口一博総務相、岡田克也外相、蓮舫行政刷新相、鳩山由紀夫前首相と「大物」が秋田入りした。


 閣僚たちは消費税発言を弁明し、「争点は消費税ではない。自民党の古い政治に戻すのか、改革を進めるのかの選択だ」と支持を訴えた。


 だが、信頼は戻らなかった。昨夏の衆院選の比例区で初当選し、鈴木氏の総合選対本部事務総長を務めた高松和夫衆院議員は「有権者の反応は昨夏と違う。冷たいものすら感じる」と漏らした。


 民主党県連内の不和も響いた。鈴木氏は2004年参院選で、無所属候補として民主、社民、連合の3者の推薦を得て初当選した。昨春から民主党入りを要望していたが、県連は返答を保留していた。そんな中、鈴木氏は参院での単独過半数確保に向けて手を打っていた当時の小沢一郎・党幹事長から要請され、昨年10月に入党した。


 県連内には不満が広がった。昨年末の常任幹事会で、鈴木氏が立候補に意欲を示す中、県連は候補者を公募する異例の方針を固めた。結局、今年2月、鈴木氏を公認候補として擁立することを決めたが、内部で噴出した不満は完全には解消されないままだった。また、社民県連合も鈴木氏が民主党入りしたことに反発し、推薦を出さなかった。
   ○    ○


 石井氏に及ばなかった点は何か。落選が決まった後、報道陣に聞かれ、鈴木氏は「6年前は逆の立場だった。知名度と言われたが、そういう意味では(参院の災害対策特別委員長や経済産業委員会などを中心に)国会議員として活動した6年のPRで劣る部分があったのかな」と答えた。


 寺田衆院議員は「『事業仕分け』に参加しなければ、自分も『何をしているんだ』と言われてもおかしくない」と話す。遠く離れた国会でどんな仕事をし、その仕事ぶりを秋田の有権者にどう伝えるか。今度は石井氏がその課題を背負う。(斉藤寛子)

7648チバQ:2010/07/14(水) 20:07:43
http://mytown.asahi.com/miyagi/news.php?k_id=04000001007120008
組織戦で明暗/振り返って(上)参院選
2010年07月13日

 今回の参院選、過去2番目に多い8人が争った宮城選挙区(改選数2)では、30代半ばの新顔が終盤まで当落を争った。結果は、自民党の熊谷大氏(35)がトップで初当選、民主党の伊藤弘実氏(36)は次点で落選。ともに政治経験がなく、公募で選ばれて無党派層に「若さ」と「清新さ」をアピールしたが、明暗を分けたのは昔ながらの組織戦の強弱でもあった。


 投開票から一夜明けた12日。熊谷氏の選対本部長を務めた小野寺五典・自民党県連会長は「県連が開かれた形で行った公募と、(3人の県出身)比例候補との相乗効果があった」と勝因を分析。無党派層が多い仙台市でも熊谷氏が最多得票だったため、「都市部で負け、郡部で勝つのが自民党の今までの流れ。無党派層にもご支持頂けた」と振り返った。


 だが、今回落選した無所属で自民党推薦の市川一朗氏(73)を支援した県議は痛烈だ。「公募で一般有権者に評価の高い候補を選んだはず。なのに県連の手法は組織を締め付ける昔ながらのやり方。組織をはぎ取られた市川氏の方が、自分の言葉で政策をぶつけていた」。実際、各地の自民党県議や市議が後援会をフル回転させ、熊谷支持を固めた。自民党に近い業界団体にも積極的に接触し、引き締めを図った。


 しかし、当初は熊谷氏、市川氏で組織が割れた。6月28日、河村建夫・党選挙対策局長が自民党県議38人の議会の控室に訪れ、「公認の熊谷氏の当選を第一に」と県議らに支援を要請した。マスコミ各社の選挙情勢調査を受け、市川氏との共倒れを恐れての引き締めだ。


 市川氏を支援していた県議は「これで自民党が議席を失ったら自分たちの責任になるから、協力に前向きだった県議も勢いが急にしぼんでしまった」。翌29日、谷垣禎一・党総裁が仙台、登米両市を訪れたが、街頭演説に市川氏を同席させなかった。


 自民党の野中広務・元官房長官による支援もあった。7月9日には「お忍び」で仙台市内にある創価学会東北文化会館を訪れ、公明党の支持母体に熊谷氏への選挙協力を求めた。野中氏は1999年に公明党と自公連立を進めた深いパイプがある。


 前日には、同じ派閥だった元衆院議員の萩野浩基・東北福祉大学長を訪ね、「小沢一郎(前民主党幹事長)の復権は許せない。小沢が立てた候補者を通すわけにいかない」。小沢氏を「悪魔」とまで呼んだ野中氏の動きも最終盤に効いた。


 一方の伊藤氏。「比例区は、伊藤弘実が全面的に応援をいただいております国民新党の長谷川憲正先生に託していただきますよう」。七夕の夜、仙台市内のホテルに集まった支援者を前に、横田匡人・仙台市議が訴えた。


 会場に集まった約300人のうち約半数は、特定郵便局長OBと現役らでつくる「郵政政策研究会」関係者だ。かつて自民党の集票マシンと言われていた大樹の会などが前身の組織。民主党の岡崎トミ子参院議員は「郵政改革3法案は、国会が始まったら臨時国会で最優先課題でやってまいります」と訴えた。


 公募で選ばれた伊藤氏は、現職で同じ民主党公認の桜井充氏(54)との差別化を図るため、無党派層に焦点を絞った選挙戦を展開。小沢氏が良好な関係を築いた郵政研関係者は唯一の大きな支援組織だった。


 伊藤氏を支援する議員の後援会関係者には電話をかけ、比例区は国民新党に投じるよう求めた。その見返りが選挙区での伊藤氏への投票だ。実際、朝日新聞の出口調査では、国民新党支持層の中でもっとも多い3割近くが伊藤氏に投票した。ただし、全体の中で国民新党の支持率は1%に満たない。


 頼みはこまめな街頭演説だった。唯一の女性候補として専門の介護を中心に訴えたが、無党派層の心をつかみきれなかった。むしろ菅直人首相による「消費税10%」発言が逆風となり、投票日前日の10日に郡和子・県連幹事長が公言せざるを得なかった。「困難な選挙を強いてしまい、おわび申し上げます」(上田学、田伏潤)


     ◇


 結果は従来通り自民、民主で議席を分けた今回の参院選宮城選挙区。何が変わり、何が変わらなかったのか。2回に分けて分析する。

7649チバQ:2010/07/14(水) 20:08:27
http://mytown.asahi.com/miyagi/news.php?k_id=04000001007140001
現職は…/振り返って(下)参院選
2010年07月14日

  「岡崎さんみたいな選挙をしてみたい」。12日、桜井充氏(54)は県庁で、当選を報告した村井嘉浩知事に笑顔で話した。


  今回非改選の岡崎トミ子参院議員は1997年以来、民主党唯一の公認で3回ともトップ当選。一方の桜井氏は前回、今回とも党の支援を受ける2人目がいて票が割れ、2位当選に甘んじた。2人出ると、党の勢いだけでは支持が広がらない。公示前、「民主党らしさで戦うかと言われれば、戦わない」と言い切った。


  “風の怖さ”をよく知る。勤務医を辞めて初挑戦した98年は9人が乱立。自民党長老が落選する一方、政治的実績のない自分がトップ当選。逆の立場になる恐れも、当然ある。


  そこで目指したのは組織戦だ。まず首長。地域の特産品づくりにかかわったり、医師不足に悩む自治体へ助言したりした。


  政権交代も追い風にした。「石巻港をぜひ重要港湾に」。石巻市での個人演説会で、亀山紘市長は「清き一票を先生に」と呼びかけた。多くの地域で同様だった。公示後、ある町長は桜井氏の応援演説をしたことで支持者から抗議を受けた。後援会の大半が自民党支持者だからだが、町長は「町のことを思えば政権党を大事にしたい。野党にお願いしてもしょうがないんですよ」。


  業界とのパイプも太くした。桜井氏は2期12年間、「適切な医療費を考える党議連」などの議連の要職を務め、多くの業界団体と関係を深めた。その成果が、選挙事務所に所狭しと張られた団体からの推薦状だ。


  県医師会の政治団体・県医師連盟は今回、桜井氏だけ推薦。民主・自民の両候補推薦か自主投票が多い中、異例だった。それでも最後まで自民公認の熊谷大氏(35)推薦を巡って揺れた。「宮城は2人区。2人推薦してもいい。付き合いもある」。自民党県連会長の小野寺五典・衆院議員の選挙区、気仙沼市の会員らが求めたが、「医療のことがわかるのは医者」と見送った。効果はてきめんだった。選挙期間中、桜井氏に近づいた子連れの母親は「小児科の院長が応援している方ですよね」と声をかけていた。


  桜井氏は前回、仙台市など都市部で躍進したが、逆に今回は登米市など保守地盤で強みを見せた。当選を決めた夜、語った。「ぼくは後援会も支持組織も12年かけてつくった。自民党の支持者たちが、民主党じゃなく、私の支持者に変わっています」


  一方、桜井氏と同じく現職で出た市川一朗氏(73)は、自民党県連が公募で選んだ熊谷氏を全面支援し、分裂選挙となった。近い県議12人が「支援する県議の会」を結成して独自に支えた。


  10日、熊谷氏当選の手応えを感じた小野寺氏は、自民党県議全38人に電話した。「これでノーサイド。ご迷惑をおかけしました」。支援会顧問の渡辺和喜県議は「県民が下した結果は、例え悔しい思いが残っても受け入れざるを得ない。党内にしこりを残してはならない」と答えたという。


  ある県北の市長は「しこりは残らない」とみる。熊谷、市川両氏の獲得票の差があまり大きかったためだ。それ以上に市長が注目するのは、地盤もなく世襲でもない熊谷氏のトップ当選という事実。「ベテランを外して公募を選んだ小野寺会長の勝負が大当たりした」ととらえ、「これを機に今後の選挙に出る者の考え方が変わる。有権者の候補者を見る目も変わる」と予測する。


  とはいえ、自民党が分裂した事実は残る。ある市長は参院選後、自民党県連幹部に「今後の選挙であつれきが生じないように調整や連絡を」とアドバイスした。次の大きな選挙は来春の統一地方選。地方では依然として自民党が一大勢力だ。ある県議は言う。「今回支援が割れた地域は、統一選で県議と市議が協力できない場合があるかも知れない」(高橋昌宏、島田博、安仁周)

7650チバQ:2010/07/14(水) 20:24:32
465:07/14(水) 17:48 ffI6SEj4
都道府県別 比例得票率 上位順
【民主党】岩手46.0% 北海道39.5% 愛知36.3% 長野36.2% 山梨35.5% 三重35.3% (全国31.6%)
【自民党】福井38.6% 鹿児島36.5% 島根36.1% 石川35.0% 香川35.0% 山口34.2% (全国24.1%)
【みんな】栃木33.2% 富山20.3% 神奈川17.3% (全国13.6%)
【公明党】福岡18.7% 大阪18.0% 沖縄17.9% (全国13.1%)
【共産党】京都13.8% 高知9.8% 大阪9.3% (全国6.1%)
【社民党】沖縄22.7% 大分11.9% 宮崎7.3% (全国3.8%)

7651チバQ:2010/07/14(水) 20:58:31
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saitama/news/20100712-OYT8T01251.htm
区割りで醜態 民主誤算   検証 参院選2010 ≪上≫


?  民主党が2議席確保に失敗し、自民、公明両党が議席を死守した参院選埼玉選挙区。公示直前の6月19日から約1週間、初当選した新人・大野元裕(46)の事務所には、1日十数本の抗議電話が鳴り響いていた。

 「15%とは何事だ。これ以上税率を上げれば、我々の生活は成り立たなくなる」。発端は読売新聞のアンケート調査への回答。菅首相が唐突に打ち出した消費税率引き上げについて、大野は社会保障財源を確保する観点から「望ましい消費税率」を15%としたのだ。

 あまりの反発に、大野は「税制や経済成長の度合い、財政再建の見通しも含めた議論が必要。消費税だけを論議しても意味はない」とブログで釈明。公示後、消費税問題に口をつぐんだ。



参院選から一夜明け、地元・川口市で「当選のあいさつ」をする大野氏(12日午前7時20分頃、JR川口駅東口で)  現職の島田智哉子(47)は当初、増税について「(やむを得ないとは)思わない」と否定的な回答を寄せながら、最終的に「回答なし」とした。選挙期間中の街頭演説では、消費税論議を敬遠し続けた。

 そんな2人は、当選ラインをめぐって、各地でせめぎ合いを繰り広げた。県連は大票田が多い県南東部を大野に割り当てて調整を試みたが、報道各社の序盤調査が「島田不利」と報じると対立は激化した。

 6日夜、島田陣営がさいたま市浦和区の埼玉会館で開いた緊急集会。道を挟んで事務所を構える大野陣営は「他人の軒先でやるなんて失礼」と過敏に反応し、開場時に「大野元裕をお願いします」と連呼した。連合埼玉幹部から連絡を受けた県連幹部が、大野側の説得にあたり、収拾を図った。大野陣営の蕨市議が「女王蜂にまんまとひっかかる牡(おす)達がわんさか」とブログに書き込み、削除する騒動も起きた。

 「重点区の縛りを厳しくした結果、掘り起こしができなかった。だが、もうノーサイドだ」。島田落選後の12日未明、選対本部長を務めた衆院議員の五十嵐文彦の表情は硬かった。

 “小鳩辞任”と菅首相誕生の勢いで、120万〜130万票を均等割りにする――が県連の2議席獲得のシナリオだった。しかし、現実の得票は計110万票。2007年の141万票から激減し、みんなの党の候補は40万票超を獲得した。小差で落選した島田陣営幹部は「消費税問題がなければ、2人で130万はとれた」と唇をかむ。

 だが、読売新聞と日本テレビ系列局の出口調査では、「近い将来、消費税の引き上げが必要だと思うか」との質問に対し、「思う」は62%。「思わない」は22%。民意は必ずしも引き上げ自体を否定していない。

 飯能市の飲食業の男性(44)は「消費税を全く上げないという政党の主張には違和感があるが、菅さんの発言にブレを感じた」と白票を投じた。有権者は、引き上げをめぐる首相発言の、“内容”ではなく“話し方”に不信感を募らせた可能性はある。

 県連代表代行の参院議員、山根隆治は、12日の記者会見で「野党の時は時の政権批判で関心を得られたが、与党では国民の不満を受け止めなければいけない。与党の戦い方に大きく転換しないといけない」と語った。(文中敬称略)

(2010年7月13日 読売新聞)

7652チバQ:2010/07/14(水) 20:59:08
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saitama/news/20100713-OYT8T01055.htm
敵失で勝利 自公に溝   検証 参院選2010 ≪下≫


?  重苦しい空気が漂っていた。自民党の現職・関口昌一(57)陣営が個人演説会場に選んだ川口市の大型ホール。2000人収容できるその場に集まったのは300人ほど。県連会長の衆院議員・新藤義孝はあいさつの冒頭、「これだけの空席を作ってしまったことを、おわびしなければならない」と切り出した。壇上に座る予定だった十数人の地元市議らは客席に座らされた。投票まで1週間を切った6日の夜だった。

 候補者を1人に絞り、安全策を取った自民。新藤は「地方議員、職域支部の票を固めれば勝てる」と言い続けたが、陣営幹部は「議員の動きは鈍かった」と証言する。衆院選惨敗の影響、「1人なら当選確実」という緩み、主要な業界団体の自民離れも深刻だった。

 ようやく危機感が広がったのは、一部報道の情勢調査で伸び悩みが伝えられてからだ。党本部も予想外の苦戦に手を打ち、7日の拡大選対会議に党本部幹事長の大島理森が出席、投票前日の10日には総裁の谷垣が県内3か所を回る日程を急きょ組み込んだ。



谷垣総裁の応援を受けて、街頭演説する関口氏(6月24日夕、JR川口駅前で) トップ当選という結果も、首相の消費税発言など「敵失」に救われた相対的な“いちばん”。得票率は年金問題で逆風が吹き荒れた3年前を下回った。退潮傾向が収まっていないことは、県連幹部がよく理解している。「オールドファンに助けられただけだ。自民に期待が戻ったわけじゃない」

      ◇

 終盤の自民の焦りは、現職・西田実仁(47)再選に躍起になる公明党を刺激した。選挙最終日の10日午後4時前。谷垣が街頭に立った同じ川越市で、党代表の山口もマイクを握っていた。埼玉創価学会幹部が怒りをあらわにした。「厳しい選挙区はいくらでもあるはず。なんで埼玉でやるんだ」

 公明は埼玉を全国の「最重点区」と位置づけていた。山口は公示後だけでも4回応援入りし、創価学会員も大量に県内に動員された。西田の実績をドキュメント仕立てにしたDVDまで作製して「F(フレンド)票」獲得に血眼になった。

 総力戦にもかかわらず、自民同様、前回選より得票を減らした。「みんなの党が40万票を取って、民主票が伸び悩んだことが幸いした」と県本部幹事長の県議・福永信之は言う。

 公明は今回、自民色が強い団体や中小企業へ食い込み、来春の統一地方選での“非公式な選挙協力”を武器に、複数の自民地方議員の支援を取り付けていた。

 7日午後、自民県議を集めた会議で、県議団長の長沼威は「連立時代に渡った名簿を基に、公明がうちの支持者に連絡している。何とか食い止めないといけない」と指示していた。

 12日の記者会見で、統一地方選の対応について問われた福永は、10日の谷垣の県内入りに触れ、言い切った。「前提がなくなった。白紙で一から考える」

 今回の参院選は、連立政権約10年間のつながりに、くさびを打ち込んだ選挙としても記憶されるだろう。

 (文中敬称略)

(2010年7月14日 読売新聞)

7653チバQ:2010/07/14(水) 21:03:06
http://mainichi.jp/area/yamanashi/archive/news/2010/07/12/20100712ddlk19010009000c.html
参院選’10山梨:民主・輿石氏が辛勝、衆参5議席独占(その1) /山梨
 ◇組織挙げ選挙戦を展開
 第22回参院選は11日投開票され、山梨選挙区(改選数1)は民主党現職の輿石東氏(74)=国民新党推薦=が、自民党新人の宮川典子氏(31)=たちあがれ日本推薦=や共産党新人の花田仁氏(49)らを破り、3選を果たした。これで同党は県内の衆参全5議席の独占を守った形となった。しかし、全国的に1人区では民主党の苦戦が目立ち、輿石氏も終盤に追い上げられた末の辛勝だった。輿石氏は党の要職にあることをアピールし、組織を挙げた選挙戦を展開。自治体首長らの支援も取り付けた。宮川氏は「世代交代」を訴えたが、あと一歩及ばなかった。当日有権者数は70万2067人。投票率は64・04%(前回63・65%)だった。【参院選取材班】

 ◇新政権で存在感アピール
 午後11時前、輿石氏の当選確実の報が伝えられると、甲府市西高橋町の事務所は支持者らの歓声に包まれた。同11時過ぎ、大きな拍手に迎えられて姿を現した輿石氏は「『もう一度国会で働け』という県民の審判をいただき、身震いするような身の引き締まる思いであります」と語った。

 輿石氏は当初、近い立場にいた小沢一郎前幹事長の「政治とカネ」問題や、米軍普天間基地移設を巡る鳩山政権の迷走で苦境に立たされたが、菅直人内閣の発足で党支持率が急上昇すると、県内でも徐々に勢いを回復。公示後は菅首相や仙谷由人官房長官らが次々と来県し、新政権での存在感をアピールした。

 しかし、菅内閣の支持率低下に伴って、終盤は高齢批判などが響いて再び追い上げられる苦しい展開となった。また、教員による選挙運動に対する批判の高まりなどから、今回は出身母体の山梨県教職員組合も活動を抑制した。

 今回はその分を教員OBが活発に活動してカバー。従来の支持層を固めた。与党となったことで自治体首長からの支持も取り付けており、組織をフル回転させて逃げ切った形だ。

 選挙戦中、輿石氏は子ども手当などの実績を訴え、「介護や環境などの成長分野で新規雇用を創出し、景気回復を図る」と主張。中部横断自動車道の早期開通や戸別所得補償制度の果樹への拡大など山梨に焦点を絞った訴えにも力を入れた。

 ◇宮川氏、あと一歩届かず 世代交代訴え無党派が支持
 宮川氏は選挙戦に入ってからは、高齢の輿石氏を意識して「世代交代」に焦点を絞って訴えを続けた。その結果、最終盤になって無党派層や女性を中心に急速に支持を拡大し、輿石氏に肉薄した。

 宮川氏は甲府市上阿原町の選対事務所で、午後8時から支持者とテレビの開票速報を見守っていたが、輿石氏の当選確実が報じられると、唇をかみしめ、うなずきながら画面に見入った。

 その後、支持者の前に立ち「期待に応えられず申し訳ありません。ゼロから18万票まで支持を広げてくださったのは皆さんのおかげです」と涙を浮かべて頭を下げた。また「この一戦であきらめるわけにはいかない。末永く応援してください」と、再挑戦を示唆した。

 宮川氏は、従来と違って業界団体に頼れなくなり「草の根」的な活動をせざるを得なかった。また、自民党県連内では、堀内光雄会長と元秘書の皆川巌幹事長が仕切る体制に一部の県議が反発したままで、結束を欠いた。

 皆川幹事長は「草の根活動でも大物と接戦ができた。もう少し時間がほしかった」と悔しそうに話した。

7654チバQ:2010/07/14(水) 21:04:17
 ◇2大政党間に沈む 「消費税増税反対」の花田氏
 03年の衆院選出馬に始まり5度目の国政挑戦となった花田氏。6月以降、県内全市をくまなく回り、200回以上の街頭演説を行ったほか、業界団体とも積極的に懇談し、支持を呼びかけてきた。

 また民主・自民両党が消費税増税を掲げる中「大企業の法人税減税のための消費税増税反対」を前面に押し出して訴えたが、輿石氏と宮川氏の間に埋没。無党派層の支持を呼び込むには至らなかった。

 落選が決まり、甲府市相生2の事務所で記者会見した花田氏は「消費税増税反対の中身が、伝わりきらなかった」と述べた。

 ◇県政界の「政権交代」の可能性も
 選挙戦では、31歳の宮川氏が「世代交代」を訴える一方、輿石氏は「山梨の願いを国に伝える確かな力」をキャッチフレーズに掲げた。県内の有権者の多くは、民主党政権に一定の評価をすると同時に、輿石氏の「力」に期待したともいえそうだ。

 山梨は金丸信・元自民党副総裁という強大な政治家を生んだ。ある県幹部は「今もその余韻があって、国会議員が地域に何かをもたらしてくれることを期待する県民は少なくない」と指摘する。自民党県議出身の複数の自治体首長は「宮川氏が勝っても地元にメリットはない」と公言し、与党の要職にある輿石氏を支持した。

 輿石氏陣営幹部も「輿石氏は金丸氏以来の大物。有権者も『落とすわけにはいかない』と判断したのだろう」と自賛する。

 今回の参院選で苦戦した民主党は、全国の1人区の多くで自民党に議席を奪われた。しかし、山梨では輿石氏の勝利によって民主党の衆参全5議席独占が維持された。急な解散がなければ、しばらく国政選挙はない。国とのパイプを求める県内の業界団体や自治体首長の民主党支持の流れは加速するだろう。

 来春には県議選がある。民主党はほぼすべての選挙区に候補者を擁立する予定だ。今回の輿石氏勝利は、県政界の「政権交代」につながる可能性がある。【小林悠太】

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http://mainichi.jp/area/yamanashi/archive/news/2010/07/12/20100712ddlk19010011000c.html
参院選’10山梨:民主・輿石氏が辛勝、衆参5議席独占(その2止) /山梨
 ◇投票率、07年上回る64.04% 消費増税など関心高まる
 参院選山梨選挙区の投票率は64・04%で、前回07年参院選の63・65%を0・39ポイントとわずかに上回った。民主党が全国で厳しい戦いを強いられる中、党の要職を務める輿石東氏(74)の当落に注目が集まったことで、県民の関心も高まったようだ。

 山梨選挙区は民主、自民両党が知名度の高い党幹部らを相次いで投入し、週末の度に各地で人だかりができた。菅直人首相が消費税増税に言及したことや、比例代表に「ご当地候補」が複数立候補したことも有権者の関心を高めたとみられる。

 ◇期日前投票 有権者の14%、9万7599人
 県選管は11日、参院選山梨選挙区の期日前投票者数(在外選挙人含む)をまとめた。

 全有権者の約14%にあたる9万7599人(男4万5231人、女5万2368人)が投票し、前回07年参院選に比べ6%(5893人)の微増となった。過去最多は昨夏の衆院選の11万2605人。

 期日前投票は公示翌日の6月25日から投票日前日の10日までの17日間、県内各市町村で行われた。

毎日新聞 2010年7月12日 地方版

7655チバQ:2010/07/14(水) 21:05:31
http://mainichi.jp/area/niigata/news/20100713ddlk15010072000c.html
「票流」どこへ:検証’10参院選/上 民主県連 /新潟
 ◇「田中党」主導、票伸びず 統一選へ組織強化の課題残す
 11日に投開票が行われた参院選新潟選挙区(改選数2)は、民主現職の田中直紀氏(70)と自民新人の中原八一氏(51)がそれぞれの支持層を着実に固め、当選を果たした。全国的には「民主大敗」の結果だったが、県内ではどんな「風」が吹いたのか。11年春の統一地方選や3年以内に行われる次期衆院選への影響も含め検証する。【小川直樹】

 「民主も自民も関係ない。新潟から田中の灯を消してはならない」。選挙戦終盤の7日夜、田中氏が燕市の公民館で開いた個人演説会。年配の後援会幹部がそう呼びかけると、集まった支援者はうなずき、拍手を送った。

 妻真紀子元外相も「父が昔、燕三条だか三条燕だか、新幹線駅のネーミングで苦労した。どっちが先でもいいのに、若かりしころの皆さんが困らせたんですね」と父角栄元首相を話題に笑いを誘った。

 応援に駆けつけた泉田裕彦知事も「中国総領事館を新潟市に誘致できた原動力は、新潟に田中という政治家がいて、角栄元首相が中国と縁をつくってくれたこと」と持ち上げた。

    ◆

 田中氏にとって初めて民主公認で臨んだ今回の参院選。しかし、これまで通り選挙を主導したのは、越後交通などのファミリー企業と後援会を軸とした自前の支援組織だ。

 「田中党」と呼ばれるこうした支援組織と、民主県連との連携がうまくいくのかが、選挙戦を通じて注目された。共同通信が11日に県内の投票所で行った出口調査によると、民主支持層の7割が田中氏に投票し、連携は表面上は進んだかにみえた。しかし、県連からは「街頭演説の日程が直前になるまで知らされず、応援しづらかった」と、田中氏個人の選対に対するいらだちも聞かれた。

 民主県連にとっては、候補を田中氏1人に絞っただけに、2位以下を引き離してトップで当選することが絶対条件だった。「2位では負けも同然」との声すら聞かれた。

 結果は、2位の中原氏に約2万7000票差まで詰め寄られた。県連の佐藤信幸幹事長は「田中氏が民主で戦うのは初めてで、お互いにリスクを抱えた。1プラス1が2にならなかったのも仕方がない」と話す。

 田中氏は当選後、「民主党も地域主権を主張している。地方を大事にするという精神は、田中政治と何ら変わらない」と、民主と田中党との間にずれはなかったと強調した。

    ◆

 民主県連は11年春の県議選で全27選挙区に候補者を立てる方針だ。中央では政権与党だが、県議会(定数53)では議員10人に過ぎず、自民の32人に水をあけられたままだ。参院選を通じ、各地区で国会議員、市町村議員、支援労組らが結束して票を掘り起こし、組織の足腰を強くすることを目標に据えていた。

 ところが、田中党が事実上、選挙戦を主導し、得票も期待ほどは伸びなかった。民主県連は選挙戦の総括と戦略の練り直しが迫られている。

7656チバQ:2010/07/14(水) 21:07:05
http://mainichi.jp/area/niigata/news/20100714ddlk15010002000c.html
「票流」どこへ:検証’10参院選/下 自民県連 /新潟
 ◇県議団が結束、再生に自信 次期衆院選へ候補者選び急ぐ
 「自民党への信頼がすべて回復したとは思わないが、衆院選から比べると一歩も二歩も信頼を受けていると感じた」

 初当選を決めた自民の中原八一氏(51)は11日夜、新潟市中央区の事務所で、選挙戦を通じて感じた手応えについてそう語った。政権交代を期待する「風」が吹き荒れ、県内6小選挙区で全敗した09年の衆院選のときと比べ、今回の参院選では、自民への風当たりに変化がみられた。

 当初、自民県連は苦戦を予想。「30万票半ばなら100点満点」(星野伊佐夫県連会長)とみていた。結果は約41万票で、トップ当選した民主の田中直紀氏(70)に約2万7000票差まで肉薄した。

 共同通信が11日に行った出口調査によると、自民支持層の9割近く、無党派層の3割が中原氏に投票したと答えた。

 業界団体からも順調に推薦を得ることができたとして、自民の塚田一郎参院議員は「政権交代の夢からさめて、国民が現実に戻った」とみるが、背景には菅直人首相が消費税増税を検討すると言及したことなど、民主側の「敵失」もあった。

    ◆

 一部の自民県議にとっては、もとは自民で09年7月に民主入りした田中氏は戦いにくい相手でもあった。自身の後援会と田中氏の支援者が重なるためだ。

 だが、自民県議団32人は一丸となって中原氏を支援した。星野会長は「私の知る範囲で(今回の参院選での)県議団は最高の結束だった」と胸を張る。

 自民県議たちが見据えていたのは、来春に迫る統一地方選や、3年以内に行われる次期衆院選など「次」の選挙に向けて組織の再生を急ぐことだった。

 5月に衆院の新潟5区支部長になった長島忠美衆院議員(比例代表北陸信越)は、今回の参院選で「私は(田中)真紀子さんと戦っていると思って回っています」と言ってはばからなかった。次の衆院選で、長島氏が5区から立候補すれば、田中氏の妻真紀子元外相と激突することになる。

 長島氏は、伊吹文明元文科相や山本一太参院議員ら知名度のある議員を5区に呼び、立て続けに集会を重ねた。真紀子氏は「何が代理戦争ですか」と突き放すが、長島氏は中原氏が善戦した結果に「次の総選挙につながる」と手応えを感じている様子だ。

    ◆

 11日夜、中原氏の初当選に沸く事務所で、星野会長の携帯電話が鳴った。党本部の大島理森幹事長からで「早く支部長を決めて。お願いしますよ」とせき立てられたという。昨年の衆院選で惨敗した後、6小選挙区ごとの支部のうち、2・3区の二つの支部長がいまだ空席のままだ。

 支部長が次期衆院選の公認候補となるのが慣例だったが、今のところ、公認が有力視されているのは長島氏と6区の高鳥修一元衆院議員の2人だけ。準備不足は否めない。

 8月中旬には、2支部から支部長人事案が県連に提出される予定。星野会長は「これから(選定)作業に入るとしても、この41万票が大きなバネになる」と自信をのぞかせた。【黒田阿紗子、岡村昌彦】

毎日新聞 2010年7月14日 地方版

7657チバQ:2010/07/14(水) 21:09:36
http://mytown.asahi.com/mie/news.php?k_id=25000001007130003
【2010参院選】振り返って(上)
2010年07月13日

◇◆慣れぬ防戦 民主戸惑い 自民、北勢の票差響く◆◇


 政権交代後初の国政選挙となった参院選。三重選挙区では「民主王国」の力を示し、民主党現職の芝博一氏(60)が再選を果たした。しかし、2004年や07年の参院選の支持模様とは変化もみられた。(永友茂則、藤崎麻里)


 「残念ながら思ったような票ではない。矢原さんに無党派層の票が流れたから」
 12日未明、自らの得票と再選を確認した芝氏はそう思った。得票は約36万票(得票率40・65%)。民主党への追い風が吹いた2007年の参院選の約53万票(同59・37%)より約17万票少ない。一方、みんなの党の矢原由佳子氏(35)は、5月になって立候補の意向を表明したにもかかわらず約18万票(20・10%)を獲得した。


 民主党は推薦候補が当選した00年の参院三重選挙区の補選以降、連合三重、県議会民主党系会派「新政みえ」との連携を原動力に、議席を自民党から奪い、票差を毎回広げ、07年は20万票以上の差をつけた。ところが今回、7万票差まで縮まった。「守りの選挙では何をどう訴えたらいいのか」。政治とカネ、普天間問題の逆風に揺れた5月、陣営幹部は頭を抱えた。昨夏の衆院選でさかんに開いた街頭演説を控え、支持者回りを続けた。


 菅直人首相の誕生で支持率はV字回復したが、首相が消費税増税に触れると再び逆風を味わった。「消費税はボディーブローのように効いた」と選対本部長の高橋千秋参院議員は話す。ある労組幹部は、参院選の結果を見て「もっと市町から地方議員の数を増やし、基礎を強くしないといけない」と語る。来春の統一地方選では県議会の過半数にわずかに足りない「新政みえ」の過半数確保を目指す。


               ◇     


 「四日市も選対組んでやってもらわないと困る」


 公示まで1カ月を切った6月5日午後、近鉄四日市駅に近い市民公園前で、自民党の川崎二郎衆院議員が、党関係者に対して声を荒らげた。


 小野崎耕平氏(40)と川崎氏ら県内の同党衆院議員3人による街頭演説だったが、川崎氏が着いた時には、集まった支援者はまばらだった。


 衆院議員がいない三重2区と、昨夏の衆院選で現職だった平田耕一氏が敗れた3区は自民党の弱体ぶりが目立つ地域だ。自民党は、北勢地方を重点地域に位置づけ、県内の国会議員が公示前後に、相次いで応援に入った。投開票日前日の10日にも県内国会議員と県議、四日市市議ら計20人以上が四日市市などの街頭で支持を訴えた。


 しかし芝氏と小野崎氏との票差は、四日市、鈴鹿、桑名の3市合わせて約5万1千票。県計の票差は約6万7千票で、北勢地方での弱さを克服できず、勝敗を左右した。


 小野崎氏は、業界団体からの推薦、献金を受けない方針にこだわった。自民党らしからぬ方針に、党内では異論もあったが、有権者を振り向かせれば、北勢地域の民主党批判票の受け皿になりえた。それは組織を持たず、しがらみのなさを前面に出したみんなの党の矢原氏が、北勢の3市で約5万8千票を集めたことからもうかがえる。


 ある県連幹部は「分散型の選挙はもういかん。北へもっと集中して力を入れないといけない」と思いを語った。


■与党の過半数割れは議論望む国民の心情 知事が分析


 参院選で与党が過半数割れしたことについて、野呂昭彦知事は12日、「国民の心情からすればやむを得ない投票行動だ」と述べた。「民主党が独走のような形で国のかたちを決めていくよりも、議論を詰めながらやってほしいということも含まれているのではないか」と分析した。

7658チバQ:2010/07/14(水) 21:10:14
http://mytown.asahi.com/mie/news.php?k_id=25000001007140001
【2010参院選】振り返って(下)
2010年07月14日




■「増税反対」みんなに風 共産「持っていかれた」


「世間では、もうこの選挙区は民主党で決まりだと言っている。冗談じゃありません。今、世論はものすごい勢いで変わっているんです」


 5日夜、四日市市での演説会で、みんなの党の渡辺喜美代表が声を張り上げた。


 矢原由佳子氏(35)の応援に入るのは4度目。矢原氏の立候補表明は5月中旬と4人の中で最も遅く、地盤も看板もない中、頼みは風だった。


 消費税増税が争点に浮上すると、矢原氏は演説の半分を増税批判に切り替え「増税する前にやることがある」と民主党との違いを強調。陣営幹部も公示後、うなぎ登りに増えるホームページへのアクセスに支持の広がりを感じた。


 結果は17万8346票(得票率20・10%)。同党の比例区での県内の得票率は民主の35・30%、自民の25・17%に次ぐ13・27%。朝日新聞社の出口調査でも矢原氏は無党派層の支持を最も多く集めた。


 同党は早くも来春の統一地方選をにらむ。矢原氏は今後の立候補を「白紙」としたが、すでに党員になった桑名市議もいて「三重を変えるような勢力を」ともくろむ。


 だが、菅直人首相の誕生で党の支持率が一時急降下したように、風頼みの危うさは消えない。


      ◇       


「消費税上がったら困るんやけど」


 公示を4日後に控えた6月20日、近鉄四日市駅前での街頭演説後、共産党の中野武史氏(36)は高校生らに声をかけられた。選挙戦に入っても消費税増税反対を訴えると、有権者の反応はよかった。


 しかし、2007年参院選から1万3千票以上減らし、5万4806票(得票率6・18%)に終わった。朝日新聞社の出口調査では、共産党以外の支持層から支持はほとんど得られなかった。


 消費税以外にも、普天間問題をめぐる鳩山前首相の辞任など共産党に有利な状況はあった。大嶽隆司選対本部長は「『増税の前にやるべきことがある』というみんなの党のワンフレーズに持っていかれた」と振り返った。(中島嘉克、姫野直行、円山史)



◆参院選の結果 どうみる?◆


asahi_mie 「参院選の結果についての有権者のとらえ方をツイッターで追い掛けてみては」とツイッターで提案をいただき、みなさんに意見をうかがいました。


yukaasan_jp 開票開始直後に当確が出たのはびっくりした。出来れば若い人に当選してもらいたかったが、日本のことを考えれば民主党の政権が短命であって欲しくないので、今回の結果は妥当だと思う。6:38PM Jul 13th


GAMIIIXXX 三重に限って言えば、やはり世代交代。これを実現して欲しかった。政党ではなく個人で見た時、若い候補者が増えたのは良いこと。高齢者の安心できる社会保障は大事だけど、結局はそのツケを若い世代が負担する。今こそ、世代交代だったはず。2:45PM Jul 13th


tanin00 死に票となるとわかっていても自分の1票を意思表示として投票しました。民主王国と言われる三重でも、自民+みんな>民主となり、前回までと大きく異なる結果だと思います。9:07PM Jul 12th


karaagelove 約束を二転三転させる政党は信じられませんという結果ですね。3:53PM Jul 12th


asakegawa 有権者は衆参の「ねじれ」を覚悟で投票をしました。それは、国会の混乱を望んだわけではなく、一長一短の各政党が協力して国会運営を進めて欲しいと願っているのでは。2:01PM Jul 12th

7659チバQ:2010/07/14(水) 21:13:47
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyazaki/news/20100712-OYT8T01028.htm
自民挙党 公明も支援
明暗(上)


古川禎久(左)、江藤拓(右)両議員と手を取って当選を喜ぶ松下さん 選挙戦も中盤を迎えた昼下がり、宮崎市の繁華街にある自民党現職・松下新平の選挙事務所に、拡声機から発せられる力強い声が響いた。

 「選挙区は松下候補をお願いします」

 比例候補の遊説で通りかかった公明党の選挙カーでウグイス嬢が叫んでいた。松下陣営の幹部は「公明党は必死に応援してくれている。それも、こちらが挙党態勢だからこそ」と説明した。

 松下は公示に先立ち、公明党の比例候補と後援会同士の選挙協力を結び、選挙区と比例選で互いに支援することで合意した。野党に転落以来、自公の党本部レベルの協力が見送られる中での支援締結。松下陣営は「我々の挙党一致を頼もしく思ってくれたのだろう。見返りは大きいのだから」と推測する。

 松下は6年前の参院選で民主、社民両党の支援を受けて当時の自民党現職・上杉光弘を破った。わだかまりが懸念されたが、自民党県連は「分裂すると与党候補に勝てない」と危機感を募らせ、上杉を説得、松下支援を取り付けた。

 後援会が強固でない松下にとって、挙党態勢は願ってもないチャンス。県議会や市町村議会で多数を占める自民党系議員の後押しを得て、それぞれの後援会が電話作戦などでフル稼働する組織戦を展開。衆院議員の江藤拓(宮崎2区)、古川禎久(同3区)も前面に立ち、松下と3人1組の街頭演説を繰り返した。

 11日夜の帰陣式で、勝利の手応えを感じた県連会長の中村幸一は「この挙党態勢で6年後、3年後(の参院選)も頑張っていく」と満足そうに語った。

 一方の民主党県連は、渡辺創(32)の支援態勢づくりに手間取った。

 毎日新聞の記者だった渡辺の出馬表明は昨年12月。参院選宮崎選挙区で初の民主党公認候補だが、地方組織が脆弱(ぜいじゃく)で連合頼み。さらに公示まで1か月を切った5月末、社民党の政権離脱を受け、同党県連が渡辺を推薦しないことを決めた。社民支持層の一部は、前回支援した経緯もあって、松下に流れたとみられる。

 「国会では与党だが、保守地盤の強い地方ではまだまだ。系列の首長や議員を増やし、支持基盤を地道に広げないと、自民党には勝てない」。11日夜、選挙事務所で渡辺の敗戦の弁を聞いた陣営幹部はつぶやいた。

    ◇

 17日間にわたる参院選が終わった。思わぬ大差で幕を閉じた宮崎選挙区で、明暗を分けたのは何か。政党の思惑や口蹄疫、次の選挙をにらむ動きなどを追った。(文中敬称略)

(2010年7月13日 読売新聞)

7660チバQ:2010/07/14(水) 21:14:25
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyazaki/news/20100714-OYT8T00110.htm
知名度不足 運動自粛響く
渡辺氏


渡辺陣営のポスターがない掲示板(6月24日、川南町で)  劣勢が伝えられる民主党・渡辺創(32)の支援者の事務所で、焦りを隠せない陣営スタッフと幹部が、運動方針の練り直しを巡って意見を交わしていた。

 「口蹄疫(こうていえき)の感染地域に選挙カーを入れるしかない」「そんなことできるわけないだろう」

 挽回(ばんかい)の足がかりにするための提案だったが、渡辺陣営は公示前、発生が集中した川南町など県東部での運動自粛を発表していた。感染の拡大を防ぐとともに、被害を受けた畜産農家への配慮の意味もある。街頭演説や選挙カーの遊説に加え、選挙ポスターの掲示自粛も盛り込んだ。

 知名度不足がネックの陣営にとって、県東部での運動は究極の選択となったが、出した結論は「有権者との約束を破るわけにはいかない」。筋を通した決断は最後まで貫かれ、渡辺が川南町などに降り立つ機会はなかった。

 渡辺を浸透させるため、陣営は知名度の高い閣僚や党幹部の来援を請う。岡田外相や枝野幹事長、原口総務相ら“大物”が日替わりで宮崎入りし、その数14人。隣に渡辺が立って顔と名前を売り込んだが、わずか数時間の滞在でなびくほど、有権者の判断は甘くなかった。

 口蹄疫で運動が制限されたのは自民党・松下新平(43)の陣営も同じ。ただ、感染防止策をあの手この手でひねり出して、それを実行に移した。出陣式会場では、支援者の足元に霧吹きで消毒液を吹き付けた。選挙カーに自前の消毒車を随行させ、街頭演説先でマイクを握る前に、路上や地面を噴霧して消毒した。その様子は口蹄疫さなかの選挙戦を象徴するシーンとして、たびたび報道された。陣営幹部は「防疫が最優先」としたうえで、「感染対策に気を配っていること自体を有権者にアピールする狙いもあった」と打ち明ける。

 10日夕、沸き立つ松下の街頭演説を見た宮崎市議の一人は「運動が制約されたのはどの陣営も同じだが、その影響はもともと知名度がない渡辺に大きく出た。口蹄疫がなければ松下は苦戦していただろう」と振り返った。

 落選が決まった11日夜、渡辺は沈みきった事務所で敗戦の弁を口にした。「『渡辺創』を知っている有権者は少ない。口蹄疫で運動が制約され、新人にとって難しい選挙だった」(文中敬称略)

(2010年7月14日 読売新聞)

7661チバQ:2010/07/14(水) 21:23:31
http://gendai.net/articles/view/geino/125190
有権者が民主党に「NO」なら視聴者は古舘伊知郎に「NO」だ
【芸能】
2010年7月14日 掲載
 参院選は民主党が惨敗したが、民放の選挙特番で“惨敗”といえるのが「選挙ステーション2010」(テレビ朝日)の古舘伊知郎(55)だ。

●“報道の雄”が惨敗
 視聴率は第1部(19時57分〜)が7.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区=以下同)、第2部(22時〜)が9.1%。なんと、第1部は民放で最下位。第2部はというと、池上彰(59)が初めて特番を担当したテレビ東京の9.3%に次ぐ2位。“報道の雄”のテレ朝としては予想外の結果だ。
 昨年の衆院選特番で古舘は「24時間テレビ」の日だった日本テレビには負けたものの、12.0%を獲得して日テレ以外ではトップ。ところが、今回は一気に人気を落とし、視聴者が他にチャンネルを合わせてしまった。
 とにかく内容が問題だ。民主党の細野幹事長代理には「選対委員長、幹事長の責任はどうなるのか」、枝野幹事長には「菅総理には今回の結果の責任は及ばないということですね」などと、責任論をぶつけ続けた。しかも、紋切り型でステレオタイプ。テレ朝が当確を打つ前に大阪選挙区で民主党の尾立源幸がバンザイしている映像が映った時は、慌ててウロたえてしまった。

●池上彰が大健闘!!
 芸能評論家の肥留間正明氏はこう言う。
「古舘はアナウンサー出身の司会者で、視聴者に近い存在のはずが、いつのまにか自分を政治のプロのように思い込んでいる。自分たちの論理や理屈で上から目線で話していて視聴者不在だった。それに対して、現場の叩き上げの記者出身の池上は、視聴者が“よくぞ聞いてくれました!”とひざを打つような質問を浴びせていた。どちらが視聴者の共感を得るかは言わずもがなです」
 最近の古舘は頑迷で融通が利かず、地球温暖化などへの思い入れが強すぎる。視聴者の方がドン引きしているといってもいい。有権者が民主党に「ノー」なら視聴者は古舘に「ノー」なわけで、別の人にバトンタッチした方がいい。

7662チバQ:2010/07/14(水) 21:24:24
http://gendai.net/articles/view/geino/125133
早くも次の参院選の目玉という声も上がる好感度アップの東尾修
【芸能】
2010年7月10日 掲載
「第3回 Happy Rose AWARD」を受賞し、3日に行われた授賞式にまな娘でプロゴルファーの東尾理子(34)と一緒に登場した東尾修(60)。還暦祝いに赤いバラの花を贈ることを推進する花の宅配専門組合が主催していて、還暦を迎えても各方面で活躍する著名人として東尾が選ばれた。
 授賞式では、本人も「自分で言うのもなんだけど、(同年代だと)オレが一番若いね」。最近では、娘婿の石田純一(56)に負けじと、ファッションにも気を使っているという。
 理子の結婚話が浮上した昨年以降、東尾の株は急上昇。“娘&娘婿効果”が功を奏し、4月には3人で共演した「フローラルミセスロイド」のCMや、花嫁姿の理子とのCM共演などで、いつの間にか娘の幸せを願う良き父親のイメージが定着。今年は「ベスト・ファーザー賞in関西」の特別部門も受賞するなど確実に好感度を上げた。
 だが本業の球界では「東尾のポジションは微妙な状況」といわれる。
「昨年は野村監督の後釜として楽天監督就任のウワサがありましたが、途中で立ち消えに。球界全体が若返りを図っている中で東尾がもう一度監督に就任する目はほとんどない」(事情通)
 そこで囁かれているのが、政界転身。11日、投開票の参院選には中畑清、堀内恒夫ら元プロ野球選手が出馬。若さと勢いに自信満々の東尾は次の参院選の目玉だそうだ。理子の結婚で一番トクしたのは東尾だ。

7663チバQ:2010/07/14(水) 21:37:20
http://mainichi.jp/area/iwate/news/20100713ddlk03010046000c.html
「一強」の時代:’10参院選/上 消費税増税反対の中 圧勝もメッキはがれ /岩手
 ◇善戦野党、次の一手探す
 参院選岩手選挙区で再選を決めた民主現職の主浜了氏(60)は、初当選の前回より得票を伸ばした。東北でも消費税増税反対の風が吹く中、小沢一郎前幹事長の地元は目標の「圧倒的勝利」を手中に収めた。自民、社民、共産の野党候補は敵失に乗じて善戦したものの、次期衆院選、統一地方選に向けた次の一手を探しあぐねる。民主も県連代表の落選でメッキがはがれ、「小沢復権」の道筋もはっきりしない。微妙なバランスの上に立つ「一強」の周辺を追った。【参院選取材班】

 司会者に促され、会場出口にまっすぐ向かう選挙区候補の主浜氏に対し、民主県連代表で比例代表候補の工藤堅太郎氏(67)は来場者と握手しながら歩いていった。

 選挙戦の終盤、5日夜に北上市で開かれた合同の個人演説会。優勢を保つ主浜氏と、苦戦が伝えられる工藤氏の違いが表れた。宮古市田老で8日、街頭に立った工藤氏は「全然(票が)見えてこない」と汗をぬぐった。

 だが、首相交代による内閣支持率のV字回復で選挙戦を楽観していたのは工藤氏だった。事務所の打ち合わせで余裕を見せる工藤氏に、陣営は危機感を募らせた。業界団体の幹部は「工藤さんは何も汗をかいていない」と不満を口にする。昨夏の衆院選以降、岩手2区の首長選で民主公認候補の落選が相次いだ。ある県議は「支持者も足元を見る。地元に近づくほど評判が悪い」と焦りを見せた。

 落選が決まった12日未明、盛岡市菜園の工藤氏の事務所で、階猛衆院議員や佐々木順一・県連幹事長は開票速報を伝えるテレビを見ながら度々首をひねった。佐々木幹事長は「比例の現職議員は6年前と比べ概して得票を減らしている」と工藤氏をかばった。

 会場に置かれた約100脚のイスの半分は空席だった。自民の高橋雪文氏(40)の陣営が開票結果を待った盛岡市内のホテルの一室。陣営の一人は「もう少し集まるはずだったんだが」とため息をつく。野党に転落して初めての国政選挙で、現実を突きつけられた。

 19万票を超えた高橋氏の得票は前回参院選の自民候補より約3万票多い。県連の鈴木俊一会長は「今の民主政権のままではいけないという流れが県内でも強まってくる」と一定の手応えを語る。

 だが、鈴木会長が復活を期す岩手2区の宮古市や久慈市などの大票田で、高橋氏は主浜氏の後じんを拝した。自民の2県議の辞職に伴い参院選と同日だった県議選盛岡選挙区補選では、1人に絞った公認候補を当選させられなかった。千葉伝幹事長は「一気に形勢を変えようとせず、2回、3回と重ねる気持ちでやらないといけない」と語る。

 盛岡市大沢川原の労働福祉会館。公示1カ月前の擁立で3年前より得票を伸ばした社民の伊沢昌弘氏(63)は手応えとともに、消費税の増税論議を主張する民主、自民に票が集まることへのもどかしさを口にした。小原宣良県連代表は地方議員の拡大に意欲を示した。だが、来春の県議選で2議席を目指す盛岡市の得票数は1万4225票。当選ラインの2万票には届かない。県連幹部は「悩ましい数字だ」とぼやいた。

 共産新人の瀬川貞清氏(60)も消費税率引き上げ反対を唱え、得票を伸ばした。もっとも比例代表では、みんなの党に及ばなかった。党県委員会の菅原則勝委員長は「選挙区では批判票の受け皿になったが、政党間の違いを示せなかった」と振り返った。

7664チバQ:2010/07/14(水) 21:38:18
http://mainichi.jp/area/iwate/news/20100714ddlk03010013000c.html
「一強」の時代:’10参院選/下 与党の過半数割れ 業界団体は一喜一憂 /岩手
 ◇国政、流動化止まらず
 県歯科医師会の政治団体、県歯科医師連盟の千葉啓二理事長は12日午後、盛岡市内に開業する診療所で満足そうに笑みを浮かべ、親指を立てた。「バッチリです」。全国的な民主の大敗を見越し、県連盟は岩手選挙区で自民新人、高橋雪文氏(40)の陣営に理事を送り、実質的に支援していたからだ。

 表向きの選挙区対応は「自主投票」。比例代表では、日本歯科医師連盟が擁立した民主公認の組織内候補、西村正美氏の当選に汗をかいた。高橋氏の支援は、厚生行政に通じる鈴木俊一自民県連会長との良好な関係を続けるための保険だった。参院選の結果に千葉理事長は「政策実現の窓口は組織内候補だ。民主県連は意識していない」と言い切った。

 県建設業協会の政治団体・県建設産業政治連盟も選挙区は「自主投票」だったが、比例代表では元建設官僚の自民現職、脇雅史氏を推した。脇氏は当選し、県連盟の宇部貞宏委員長は「民主の県選出国会議員が岩手のために何をしたのか、目に見えるものがない。職域代表が再選され心強い」と喜んだ。

 「支持政党は与党」の県農協中央会は昨夏の衆院選後、県内の業界団体の中で、いち早く自民から民主に乗り換えた。

 11日夜、再選を決め支持者らで沸く民主現職、主浜了氏(60)の事務所に県農協政治連盟(農政連)の福田稔委員長の姿があった。昨夏の衆院選では岩手2区の鈴木自民県連会長の落選を見届けた。

 民主の看板政策となった農業者戸別所得補償で、激変緩和措置の導入を民主県連を通じて要望し、全国のモデルケースになった。門前払いの団体もある中で、幹部が小沢一郎前幹事長と会食できる関係も築いた。参院選でのお返しは票と演説会への動員だ。

 しかし、与党は参院で過半数割れに追い込まれた。「1年間は我々が支援した。次の衆院選まで何が何でも政権を維持してもらわないと」。県農協中央会の幹部は民主への注文を口にした。

 旧特定郵便局長らでつくる郵政政策研究会の県内組織は国民新党の比例代表候補の集票を図りながら、民主県連代表で比例代表の工藤堅太郎氏(67)の陣営にも運動員を送り込んだ。結果は2人とも落選。ねじれ国会では、民営化見直し法案の成立は難しくなった。研究会の境眞県南部地区会長は「それでも民主党に頼らなければならない」と困惑する。

 国政の流動化は止まらず、業界団体の一喜一憂は続く。

7665チバQ:2010/07/14(水) 21:42:06
http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news.php?k_id=36000001007140001
「維新の自負」脈々
2010年07月14日


原田大二郎氏と談笑する古谷征美さん(右)。小中学校の友人として原田氏の戦いを支えた一人だ=6月30日、柳井市

◆原田氏に自民王国の壁


  参院選山口選挙区(改選数1)は自民の岸信夫氏(51)が大差で再選を果たし「自民王国」は微動だにしなかったように見える。「ふるさとの絆(きずな)」を掲げた民主の原田大二郎氏(66)に立ちはだかった王国の壁とは、一体何だったのか。主に原田氏の取材を担当した立場から、取材を通じて浮かび上がってきたものを振り返る。
(青山直篤)


  選挙戦中盤の6月30日夜。原田氏が泊まった柳井市のホテルの一室で、同窓生二十数人の小さな会が開かれた。原田氏はくつろいだ表情で、会を催した友人古谷征美さん(65)の言葉に耳を傾けた。


  「彼は俳優として、古里を振り返る間もないくらい忙しかった。皆様には色々な思いがあろうと思いますが、何とかこの古里から国会に送り込んでやりたい」


  原田氏は1944年に生まれた、戦後を体現する世代。18歳で東京に出てから約半世紀、古里は遠くから思いを募らせる郷愁の対象だった。「古里の太陽は何でも許してくれる。自分の全存在を受け入れてくれる」。選挙戦前、原田氏はそう語っていた。


  しかし、そんな郷愁とは裏腹に、民主党の公認候補となった原田氏を、古里は「自民王国」という現実の顔で出迎えた。原田氏から出馬の連絡を受け、何も言わずに支援を引き受けた古谷さんも、その強さをよく知っていた。「長州人が近代の先陣を切った伝統が自民党に脈々と流れているとの自負。絶対的なものがある」。原田氏の出馬を「今さら何だ」と感じる同窓生もいたという。


  原田氏が、古里の多様で複雑な思いを具体的な政策に練り上げるには、あまりに時間が限られていた。民主党県連も「政策でなく熱い思いを前面に出す」との戦略を進めた。誰にも異存の言えない理想「ふるさとの絆」を訴え、幅広い層を引きつける――。しかし、そんな甘い期待は「王国」の現実の力の前に打ち砕かれることになる。


  古里で現実を生きる人々が自民党議員を通じて国の中枢と結びつき、利害調整に老練の知恵を注ぎ込み、政策上の目的を果たす。それは、長州が作り上げた中央集権の近代日本で、目的の達成を果たす安定したシステムだったとも言える。鳩山由紀夫前首相が普天間問題で迷走した末に事態を打開できないまま退陣したときも、自民党県連の松永卓幹事長は「我々が先輩から教わってきた『一つの目的を達成するための努力』とはあんなものではない、と思った」とシビアに語った。


  とはいえ、政権を手放した自民に、長州が頼みとした中央での権力はない。選挙戦終盤の応援演説で、民主党県連の平岡秀夫代表は「民主党中心の政権は、衆議院で多数を持っている限り残る。予算でも、山口県がいつまでたっても抵抗勢力のままでいたら取り残されてしまうのではないか」と叫んだ。予算をたてに支援を求めるかのような訴えは、かつての自民党の手法を思わせるものでもあった。


  それでも揺るがず、原田氏の郷愁を打ち砕いた王国の強さ。それは成功体験に縛られた頑迷さにすぎないのか、かつての長州藩のような変革を恐れないしなやかさや自立心を秘めているのか。「守るべきものを守るために変わってきたのが山口の保守政治」と語る岸氏。その覚悟や、王国の強さの内実をじっくりと見極める重い課題が、一人一人の有権者には残されている。

7666チバQ:2010/07/14(水) 21:43:20
http://mytown.asahi.com/ishikawa/news.php?k_id=18000581007130001
2010参院選@石川


民主惨敗の衝撃:上
2010年07月13日


応援演説でも聴衆に消費税議論を呼びかけた菅直人首相(左)=2日、金沢市内

◆民意の波 乗り損ねた◆


=首相発言に崩れた「勝ちパターン」=


 「(菅首相の責任は)ないとは言いません」


 11日夜、石川選挙区で落選が決まった民主新顔、西原啓氏の事務所で、選挙の陣頭指揮を執った民主系県議会会派「新進石川」の宇野邦夫幹事長は、消費税発言の影響を問われ、悔しさを押し殺すように一言だけ語った。


 「びっくりするほど負けた流れを作った原因」。金原博・新進石川会長は淡々と振り返った。


       ■           ■


 「消えた年金」問題で予想外の勝利を収めた2007年参院選。政権交代をキーワードに小選挙区で2勝した昨年の衆院選。県議の数が自民党の半分以下にすぎない民主系勢力にとって、その時々の民意に乗って劣勢を跳ね返すのが「勝ちパターン」だった。


 「4月、5月は私も、今度の選挙はどうなるのかと思いました」。選挙戦中盤の3日、西原氏は鳩山政権の不人気に苦しんだ時期を振り返り、「辞任を決断した鳩山総理は自民党の首相とは違う」と気勢を上げた。首相交代による支持率「V字回復」で、再び得意のパターンに持ち込める――。だが、そんな空気はすぐに消えた。


 「消費税なんて、だら(馬鹿)なこというから……。消費税は上げないと緊急記者会見してほしいくらいだ」。選挙戦が終盤に入った7日、ある県議はうめいた。


 消費税の争点化には乗らない姿勢だった西原氏も、この日の演説で「自民党は公約で消費税10%と掲げている。民主党のマニフェストには一言も書いてない」と、たまらず反論に転じた。


 「自民党も上げるといっておきながら、(批判は)言いがかりに近い。こちらは議論しようと言っているのに」。西原氏は不満をもらしたが、いったん背を向けた有権者には届かなかった。


 「菅さんが目立ったので、(自民党の公約は)あまり気にならなかった」。衆院選では民主党に投票し、今回自民党支持に戻った金沢市の80代女性は話す。昨年まで民主党の味方だった「与党批判」のうねりに飲み込まれた。


        ■          ■


 「まさに攻めどき。これを逃す手はない」。自民党のある陣営幹部は選挙戦の途中から、消費税問題を批判の柱に据え、応援弁士にも要点をまとめたレジュメを配って攻撃を徹底させた。


 「議論を避けて通るわけにはいかないが、景気が悪いときに言い出すのはトンチンカン総理」。自民現職の岡田直樹氏は連日批判を繰り広げたが、党マニフェストの「消費税10%」を語ることはほとんどなかった。


 「本当は『消費税引き上げ反対』とやりたかったくらい。争点隠しじゃないが、野党は与党批判をしなければ、有権者にはわかりにくい」


 今回は「民主たたき」に成功した陣営幹部だが、味方につけた民意の、振れ幅の激しさに戸惑いものぞかせる。


 「次の衆院選がいつあるのかはわからないが、何年も、いまの民意のままということはないだろう」

7667チバQ:2010/07/14(水) 21:44:24
http://mytown.asahi.com/ishikawa/news.php?k_id=18000001007140001
【2010参院選】民主惨敗の衝撃:下
2010年07月14日


西原氏の落選が決まり、がらんとした事務所で厳しい表情の宇野氏(右)と金原氏=11日夜、金沢市内

■きしむ組織 火種残す■


=漏れ続けた不協和音 県連再生へ影=


 選挙戦終盤の6日、民主新顔の西原啓氏が七尾市で開いた総決起集会。沓掛哲男衆院議員=比例北陸信越ブロック=が聴衆に語りかけた。


 「東海北陸自動車道、能越自動車道をやったのは誰ですか。私ですよ。日本で道路行政で一番力がある、その私が申し上げるんです」


 旧建設省の技術系トップ・技監から自民党参院議員を通算19年務め、昨年民主党から政界復帰した沓掛氏。圧力とも利益誘導ともとれる“呼びかけ”は気迫に満ちていたが、千人以上収容する会場は3分の1も埋まらなかった。


 「なるべく動員を掛けたくない。建設業協会とかに声もかけなかったですし」。地元・石川3区選出の近藤和也衆院議員は説明した。


 昨年、3区で史上初めて自民候補を破った近藤氏は、参院選でも“自民型”からの脱却を掲げた。自民寄りと目される市長や町長に「中立要請」して動きを封じ、西原氏には街頭演説中心の活動を勧めて草の根の支持の再現をねらう青写真だった。


 だが、近藤氏のこうした動きを一部の首長たちは「与党の圧力」と受け止め、「我々に強要する人たちがこの9カ月間何をしてきたのか」(八十出泰成・内灘町長)とさらなる反発も招いた。「近藤君は若い。北風じゃなく太陽、応援したいと思わせるやり方があるはず」。県連幹部の県議も首をひねった。


 頼みの近藤氏の個人後援会も、消費税を巡る逆風などで「昨年より3割程度パワーダウン」(同氏)という状況で投票日を迎え、七尾市で約7千票、3区全体で約4万3千票差の大敗を喫した。


 「これでまた振り出しに戻った」。与党にも、草の根にも徹し切れなかった戦いを、近藤氏に近い関係者は振り返った。


        ■          ■


 選挙戦全体を取り仕切ったのは金原博、宇野邦夫の両ベテラン県議が率いる保守系県議会会派「新進石川」だ。政権交代後の昨年秋、小沢一郎・前党幹事長の要請で入党した県議たちは小学校区ごとの強固な地盤を誇る金沢市を中心に、業界団体にも独自のパイプで接近を図った。


 だが、組織選挙では“一日の長”を誇る自民党も、新進側からの業界攻勢にしたたかに手を打った。


 「パーマ屋さんに『民主を応援しなきゃダメよ』と文書が行ってますが、『私も長いことこの店来てるがいね』、この一言でひっくり返ります」


 5日、自民現職・岡田直樹氏の陣営は金沢市内で女性限定の決起集会を開き、会場を埋めた数百人に県議が要請した。「紙切れより、お客さんが頼めば嫌とは言えん」


 せめぎ合いの末、金沢市でも西原氏は約2万2千票差で敗北。07年参院選で自民候補を約2万票上回り、昨年の総選挙でも石川1区で勝利した勢いは消え去っていた。


 新進の足元を固めるはずの金沢市議団も、3月に二派に分裂した影響がぬぐえず、集会の仕切りなどを巡って不協和音が漏れ続けた。


 11日夜、宇野氏は自らが擁立にかかわった西原氏について「衆院で1区、2区にぶつける方法もある。私ならそうします」と、奥田建、田中美絵子両議員の差し替えに言及してまで雪辱戦に意欲を示した。これには一川保夫・県連代表が「一個人が言っていること」と不快感をあらわにするなど、“親小沢”の二人の蜜月に陰りも見える。


 県連執行部と距離を置くある議員は「幹部が敗戦の責任をきちんと取り、新進のやり方の限界を認め、本当の民主党らしさを取り戻す。これができなければ自民党と戦う以前の問題だ」と話す。党再生か内紛か――。惨敗の火種が広がる先は、まだ見えない。



(この連載は井手さゆり、菊地直己、矢代正晶が担当しました)

7668チバQ:2010/07/14(水) 21:54:31
>>7608
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokushima/news/20100713-OYT8T00971.htm
楽勝ムード手綱緩む


敗戦の弁に言葉を詰まらせる吉田(中央)。高井(右)や橋本が励ました(11日、徳島市大松町の事務所で)  落選のショックから一夜明けた12日朝、大雨が降りしきる吉野川市山川町の国道192号脇で、レインコートを着て、行き交う車に頭を下げる民主党新人、吉田益子(50)の姿があった。隣で、「あ」「り」「が」「と」「う」と、支援者たちが5枚のプラカードを掲げた。「支援してくれた人たちに申し訳ない」。楽勝、とみられた選挙に敗れ、吉田は声を落とした。

 衆院選に比べ、選挙区が広い参院選は「風」に影響されやすい。昨年11月からの始動、保守分裂と、有利な条件がそろっていたが、5月には、政治とカネ、普天間などで逆風が吹き荒れた。6月に、菅内閣の誕生で支持率が「V字回復」。陣営に楽勝ムードが漂った。が、菅首相が消費税率引き上げに言及すると、再び風向きは変化した。

 そんな中で迎えた選挙戦。公示直後の6月27日、蓮舫行政刷新相を招いて鳴門市の公園で開いた吉田の集会。県連代表の高井美穂は「苦しい戦い」と訴えたが、会場には空間が目立った。その夜、県南部で開いた個人演説会も、350席あるホールに、訪れたのは3分の1程度だった。支持者たちは「衆院選の時はみんな命がけだったが、今回命をかける人はいない」「後援会が全然動いてない。風頼みの選挙ばかりしてきたから動かないことに慣れてしまっている」とぼやいた。

 各種の世論調査では相手候補に猛追されていた。焦る党は相次いで閣僚や党幹部を徳島に投入した。「左うちわの選挙になると思ったが、そうは問屋が卸さない」。今月6日、徳島市のあわぎんホールで開いた吉田の総決起集会には、公務で東京に張り付いていた仙谷官房長官が帰県。「あと1本、あと10本の電話を」と、投票日まで知り合いに電話をかけ続けるよう指示した。

 集会で高井は「仙谷さんの官房長官就任で、少し油断したところもあったのでは。正直私もそういうところがある」と打ち明けた。後援会長の木村清志は「仙谷が帰ってきてくれたので後援会も動くようになる」と期待した。しかし、一度緩んだ手綱が再び引き締まることはなかった。

 昨年の衆院選で、県内の民主党国会議員は4人に増えた。「4人の後援会がフル稼働すれば、大きな強みだ」。そんな見方もあった。しかし、ある後援会員は投票日前、「後援会と言っても、仙谷なら仙谷、高井なら高井。別の候補となれば話は別。昨夏に熱心に活動していた人が今回は顔を見せない。これで勝ったらおかしい」と話した。

 12日、片づけが進む事務所で県連幹事長の橋本幸子は厳しい表情で振り返った。「組織の弱さが現れた。組織のあり方、県連のあり方を再構築しないといけない」。(敬称略、この連載は中安真人、上田真央が担当しました)

(2010年7月14日 読売新聞)

7669チバQ:2010/07/14(水) 21:56:54
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ehime/news/20100713-OYT8T00934.htm
県都決戦票掘り起こし
塩崎後援会もフル稼働
 政権交代後初の本格的な国政選だった参院選の愛媛選挙区では、自民現職の山本順三さん(55)が圧勝で再選。政権与党の民主新人岡平知子さん(52)は約10万票の大差で惨敗した。「自民王国」の愛媛で前回参院選、昨年の衆院選と着実に勢力を伸ばしてきた民主は、大きくつまづく結果に終わった。与野党の激戦を振り返った。(松山支局参院選取材班)

 「今回は松山で勝つ戦いをする。2万は差をつける」。公示日の6月24日。松山市駅前での出陣式を終えた自民県連幹部はこう明言した。松山市を重視した選挙戦略。その背景には、民主の戦い方を徹底的に分析し、必勝を狙う思惑があった。

 県議が自民32人に対し、3人しかいない民主は、全県選挙の参院選で実動部隊となる地方議員数で決定的に劣っている。当然、知名度の高い弁士を呼んで無党派層をターゲットにした「空中戦」を挑んでくると読んだ。

 一方で、70市町村が20市町に集約された平成の合併後、自民の地方議員も激減している。昨年度の党員数は前年度比5097人減の2万7300人に減った。「かつてのように松山での負けを南予や郡部の票で補えない」(自民県議)状況だ。

 昨年の衆院選愛媛1区で塩崎恭久議員に約2700票差まで迫り、比例復活した民主の永江孝子議員は岡平さんの支援に走り回っていた。塩崎議員の選挙参謀である県連幹部は「岡平が勝てば、あなたも次は危ない」と直言。これに応じて塩崎議員も後援会をフル稼働させ、自ら山本さんを先導して歩いた。候補や応援議員が何度も姿を見せる“県都決戦”が展開された。

 さらに従来型の選挙手法を捨て、戦術の転換を図った。支持者らを集会所などに集めて候補者が支持を訴える「箱物」は、公示2か月前から禁止し、候補を徹底的に街頭に立たせるようにした。組織・団体の推薦を得ても、塊(かたまり)で票が入る時代ではない。新規開拓を続けて都市部で自陣を広げる作戦だ。

 しかし、同時に組織票の獲得にも布石を打った。公明の比例候補との政策協定を締結。松山市のある公明市議は「今回は松山市内でのテコ入れを相当感じる。以前と違い、『本人が来た』とよく聞いた」と、自民の激しい動きに舌を巻いた。

 松山市では、前々回参院選で民主候補に約1万1000票の差をつけられ、前回は民主系の候補に約2万4000票も水をあけられた。だが、自民は今回、2万9000票を上回る成果を収めた。

 自民県連幹部は今回の圧勝に自信を深めた口調で、「今は当然、この後に続く知事選、県議選を見据えている」と話した。

(2010年7月14日 読売新聞)

7670チバQ:2010/07/14(水) 22:05:21
http://www.raijin.com/kikaku/2010sangiin/db/database.cgi?cmd=dp&amp;num=373&amp;dp=
(2010/07/12 掲載)

危機感受け自民圧勝 “風”なし民主失速 知事選へ「福中小」底力

 参院選群馬選挙区は中曽根弘文氏が圧勝、自民党は昨夏の衆院選の惨敗ショックから立ち直るきっかけを得た。ただ、中曽根氏の得票は自民総力戦の結果である上、政権与党への批判票も含まれており、自民が求心力を取り戻したとみるのは早計だ。一方、衆院選大勝で勢いづいていた民主党だが、「風」なしの選挙を戦い、支持基盤の拡大の必要をあらためて思い知った格好。自民が支持層離れに歯止めをかけ、反転攻勢に出るのか。民主が与党の存在感を発揮し、勢力を広げるのか。主導権争いはこれからが本番だ。

◎衆院選の雪辱
 選挙戦で自民は再生の原動力となる成果を手にした。旧群馬3区で票を競い合った「福田」「中曽根」「小渕」の支援者や組織が、自民退潮への危機感を募らせ結束したことだ。
 元首相の福田康夫氏は、約50回に上る地域選対の決起集会のほぼすべてで応援演説。9日の伊勢崎市の集会には、党命で全国選挙区の応援に駆け回る小渕優子氏も駆けつけ「福・中・小」の結束を印象づけた。「昨年の衆院選までにこれができていれば…」。地元応援弁士の口からはそんな言葉も飛び出した。
 来年は春に統一地方選、夏には知事選が控える。自民公認で出馬した大沢正明氏と、現職の小寺弘之氏が対決した前回知事選では、小寺氏と関係の深かった中曽根氏の大沢氏に対する応援態勢が不十分だったとして足並みが乱れただけに、自民は、結束を維持できれば知事選をはじめ各選挙を優位に戦えると算段する。
 歓喜に沸く中曽根氏の事務所で、南波和憲県連選対本部長は「今回の得票を支持基盤として固めていく」と力を込めた。

◎公明との連携課題
 課題はある。今回、比例代表選には「福田系」だった上野公成氏の娘婿の上野宏史氏がみんなの党から出馬。福田系の一部県議や首長らが支援に回った。一方で公明党との連携を維持し、知事選、衆院選に臨みたい県連国会議員らは、比例で自民候補とともに公明候補の支援を呼び掛けた。上野氏支援の総括を求める声が出る可能性もある。こうした状況でいかに公明との協力関係を維持していくのか、県連執行部は難しいかじ取りを迫られる。
 県連が衆院選後に着手した改革も始まったばかり。目玉に掲げる会長や衆院選候補者の公選制は「新生自民」を有権者にアピールできる一方、内部対立の火種になる可能性もある。

◎内部対立、どう解消
 民主県連は、組織の再構築が当面の課題。県連は労組の支援が厚い勢力と、労組とは一定の距離を置く保守系の国会議員の対立が続いている。選対幹部の一人は選挙戦を「支援態勢に温度差があった」とため息交じりに振り返った。
 しかし、自民改革が道半ばの今が民主にとって勢力拡大の好機。中島政希会長代行は敗戦を踏まえ「統一地方選が非常に重要。改革姿勢を持った候補者を厳選して臨む」と、自民との対決姿勢をあらためて鮮明にした。
 対自民の最初のヤマ場は県議選。前回改選で民主支持会派は、議席を改選前の8から13に増やしたが、最大会派の自民の現有議席31に遠く及ばない。自民が議席を独占する10選挙区を中心に何人の候補を立てられるかが、民主の力を示す指標となる。
 続く知事選は、現職の大沢正明氏を推す自民と、民主が、県政運営の主導権をかけて初対決することになる。民主側からは、小寺氏を支えてきた後藤新県議や、小寺氏の盟友の高木政夫前橋市長の出馬を期待する声が上がっている。
 自民、民主とも負ければ退潮必至。知事選までの1年、両党県連は存亡をかけてせめぎ合うことになる。

7671チバQ:2010/07/14(水) 22:06:58
http://www.raijin.com/kikaku/2010sangiin/db/database.cgi?cmd=dp&amp;num=374&amp;dp=
(2010/07/12 掲載)

民主、足並み乱れ 自民批判効果なく 富岡氏 群馬選挙区

 参院選群馬選挙区で落選した民主現職の富岡由紀夫氏、共産新人の店橋世津子氏。政権与党として迎えた初の国政選挙だったが、富岡氏は全市町村での敗北という大差で議席を失う厳しい結果となった。「自民王国」とされる本県の構図を塗り替えた昨年の衆院選の勢いはなかった。店橋氏陣営は消費税増税反対を前面に出して支持拡大を図ったが、及ばなかった。

 「ああ」「そんな。まだ1分だぞ」―。投票が終わった11日午後8時早々にテレビの速報で中曽根弘文氏の当選確実が伝えられると、支持者約70人と、石関貴史氏を除く県連の衆院議員5人が集まった高崎市小八木町の富岡氏の選挙事務所は重苦しい雰囲気に包まれた。
 鳩山前内閣の支持率低迷や続く菅内閣の消費税増税論などの逆風に直面。年金、イラク問題を背景に反自民票を集め、トップ当選を果たした6年前と正反対の状況に苦しんだ。演説などで「消費税増税論の原因は自民党がつくった借金」「世襲政治との戦い」と自民批判を強め、自転車遊説を軸に無党派層への浸透を図ったが、逆風下で思うような効果は出なかった。
 昨夏の衆院選で6人に増えた衆院議員と一定の連携を見せたものの、県連内の労組系、保守系の対立を背景に戦術面で足並みの乱れもあった。さらに富岡氏本人を含む各議員の個人組織も「まだ十分に育っていない」(選対幹部)上、選挙戦を支える県議、市議レベルが県内では依然として“少数野党”という足腰の弱さも響いた。
 最大の支持団体である連合群馬の加盟労組がフル回転したが、「労組依存」「風頼み」という以前からの課題を克服できなかった。富岡氏は午後8時20分すぎに姿を現し、支持者に深々と一礼。「多くの県民の期待に応えられず、心からおわびを申し上げたい。厳しい戦いと言われる中、(自転車の)ハンドルが握れなくなるくらい最後まで戦ったが、私自身の力が足りなかった」と無念さをにじませた。

◎「民・自」批判も支持広がらず 共産・店橋氏
 前橋市古市町の店橋氏の選挙事務所には11日午後8時ごろ、中曽根氏当選確実の一報が伝わった。支持者からは「もう決まっちゃったの」とため息が漏れた。
 事務所の2階で待機していた店橋氏は支持者の前に姿を現し、「多くの人に応援され、支えてもらったことに感謝します。議席には届きませんでしたが、これからも消費税増税阻止の先頭に立って頑張ります」と敗戦の弁を述べた。
 選挙期間中は県内各地の住宅街や商業施設など200カ所以上で精力的に街頭演説をした。最大の争点になった消費税の増税問題では民主党や自民党の姿勢を厳しく批判。「大企業、大金持ちへの優遇税制の撤廃や、軍事費の削減で財源はつくれる」と訴えて存在感をアピールしたが、支持は広がらなかった。
 店橋氏は集まった支持者一人一人に握手して回り、「支援ありがとうございました。ごめんなさい」と感謝の言葉を述べた。

◎解説 「最強布陣」で自民フル回転
 群馬選挙区は、総力戦で挑んだ自民が底力を見せて中曽根弘文氏が圧勝した。王国のプライドを懸けた戦いに、陣営は「福中小」の枠を超えて一本化。福田康夫元首相が選対トップの事務長に就任、前面に立って応援演説するなど「最強の布陣」(山本一太参院議員)で民主の富岡由紀夫氏、共産の店橋世津子氏を寄せつけなかった。
 抜群の知名度を持つ中曽根氏を擁立、1議席を争う戦いは、以前なら勝って当たり前というムードだったろう。しかし昨年の衆院選で強烈な逆風を受けたことに加え、公示直前の菅直人首相誕生に伴う内閣支持率のV字回復で再び“風”を警戒する声も聞かれた。
 危機感を持って臨んだ陣営は組織をフル回転、自民支持層を掘り起こすとともに、公明との連携も強化、着実に票の上積みを図った。苦戦が伝えられた太田地区でも小まめに集会を開き、すきを見せない戦いぶりだった。
 一方の民主。富岡氏は比例代表に「ご当地候補」として出馬した小寺弘之氏との連携を通じ、保守層への食い込みも図ったが、浸透しきれなかった。期待した無党派層からの追い風も限定的だった上、課題の労組系と保守系の連携も進まなかったと指摘されるなど、トップ当選した6年前のような“上げ潮ムード”に乗り切れなかった。
 選挙戦では政権交代に伴い、これまで自民を支援してきた業界団体が板挟みになったことも特徴として挙げられる。国政与党と県政与党の“ねじれ”があり「両候補推薦」といった苦しい対応もあった。団体をめぐる自民、民主の綱引きは続くとみられるが、この結果を受け、各団体が今後どう動くかも注目を集めそうだ。
       (報道部 高桑和彦)

7672チバQ:2010/07/14(水) 22:08:17
http://www.raijin.com/kikaku/2010sangiin/db/database.cgi?cmd=dp&amp;num=377&amp;dp=
(2010/07/13 掲載)

参院選から一夜 民主、県連人事に焦点 自民 雪辱果たし安堵感

 参院選の投開票から一夜明けた12日、県内では選挙結果を受け、各党で次をにらんだ動きが相次いだ。選挙区で大勝した自民党は、昨年の衆院選に惨敗した雪辱を果たし安堵(あんど)の声が上がっており、選挙結果や党運営について話し合う県議団総会を14日に開くことを決めた。参院で議席を失った民主党も週内に県連の緊急役員会を開き、選挙戦の総括や今後の活動を協議する方向だ。

 圧勝で5選を果たした自民党の中曽根弘文氏は12日、朝から選対幹部を務めた本県選出国会議員4人の事務所や支持者、団体にお礼のあいさつ回りをした。14日の県議団総会では、会長の中曽根氏を交え、衆院選立候補予定者の公募や会長公選などの問題について協議するとみられる。参院選の勝利を出発点に、あらためて県連改革を進めて「ニュー自民」への転換を図る方針だ。
 民主党は県連会長の富岡由紀夫氏の落選を受けて、幹部の責任論や今後の役員体制に関心が集まる。富岡氏は11日深夜、県連会長の去就について「みなさんと話し合って決めたいと思っている」と記者団に話した。ただ中島政希会長代行は「まずは選挙戦の敗因を分析することが先。今回の役員会で体制について話し合う予定はない」との見通しを示している。
 大沢正明知事は参院選の結果を受けた記者会見で「民主党がこれほど後退するとは思わなかった。有権者の目は厳しいと実感した」と感想を語った。
 大沢知事は選挙区で中曽根氏を支援しており、八ツ場ダム問題に関して「一方的に、協議なしで中止とはいかがなものか。そういう点が今回、選挙結果に表れたのではないか」と分析。一方で、民主党が地方と協議する取り組みが前進することに期待感も示した。比例で当選した「ご当地候補」の上野宏史氏(みんなの党)については「県として、頼りになる参院議員ができた」と歓迎した。

7673チバQ:2010/07/14(水) 22:31:19
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2010sanin/kiji/saga/20100713/20100713_0003.shtml
【2010参院選・佐賀 第6部 上】自民 大勝が再生のスタート
2010年07月13日 14:56  通り過ぎる車の3台に1台はクラクションを鳴らす。小雨の中、傘も差さずに駆け寄って握手を求める人もいた。参院選投開票の翌12日朝、佐賀選挙区で歴史的な大勝利を収めた自民・福岡資麿(37)は佐賀市与賀町の交差点に立ち、当選のお礼で頭を下げた。

 「反応は悪くないと感じていたが、ここまで開くとは正直思っていなかった」。県内20市町すべてを制した。本人も驚くほどの完勝だった。

 昨年8月に総務相の原口一博に完敗した。衆院からのくら替え。今年2月に党公認となった際には「就職活動か」と心無い中傷にもさらされた。それだけに、「落選した後も可能な限り、有権者とひざを突き合わせてきたことが実ったのかもしれない」。17日間駆け抜けた充実感に満ちていた。

   □   ■

 「バンザーイ」。11日午後8時5分。投票箱が閉まった直後に、同市多布施の福岡の事務所は歓喜の渦に包まれた。その輪の中にいたJAグループ佐賀の元幹部はこぶしを握り締めた。「自民の力を見せつけた。執念というか怨念(おんねん)だよ」

 昨年衆院選で、福岡を含む県内3小選挙区の自民候補を全面的に支援したJAグループ佐賀の政治組織・県農政協。政権交代後、陰に陽に民主政権から圧力を受けたという。「民主を応援しないと陳情は受け付けられない」「自民を応援し続けて交付金が減らされても良いのか」

 “戦犯扱い”を受けたJAは結束する。県農政協は、政権党・民主への配慮から表向き自主投票にしたが、地域ごとの11支部のうち5支部が福岡を推薦するなど水面下でフル回転した。JAだけではない、医師会や建設業協会など福岡を推薦した企業・団体は800を超えた。自民を支えてきた業界団体の多くが民主になびかなかった。

   ■   □

 福岡が獲得した約25万6千票は、自民が、1998年に結党した民主と参院選佐賀選挙区で対決するようになった2001年以降で最高。民主・甲木美知子(39)とは11万3千票開いた。だが、比例で自民が取った約14万票と民主の約11万9千票の2万千票差は福岡と甲木の得票差の5分の1ほどに縮まる。選挙区での大勝ちほど比例では勝てていないのだ。

 一方、民主は比例の得票率を昨年衆院選比12・14ポイント減の28・49%と大幅に減らしたが、自民は同1・22ポイントの微増にとどまった。西日本新聞社の選挙中の世論調査では、昨年衆院比例で民主に投票した人のうち約13%がみんなの党に投票したいと回答していた。県内比例でも躍進したみんなの党(得票率9・36%)が「民主離れ」の受け皿になったようだ。

 福岡の選対本部長を務めた県議・篠塚周城は自分に言い聞かせる。「比例でそれほど勝っていないのを見ると、保守地盤の佐賀でも反自民の層が定着しつつあるのを実感する。民主をけん制するために今回は応援してもらった。党再生は今から始まる」 (敬称略)

   ◇   ◇

 与党が過半数割れした参院選。県内でも、選挙区で圧勝するなど自民が復調し、民主は後退した。来春の統一地方選に向け、双方はどのような戦略を描くのか。選挙戦を振り返りながら考えた。


=2010/07/13付 西日本新聞朝刊=

7674チバQ:2010/07/14(水) 22:32:12
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2010sanin/kiji/saga/20100714/20100714_0001.shtml
【2010参院選・佐賀 第6部 下】民主 風頼みを脱却できるか
2010年07月14日 15:18
支援者に深々と頭を下げる民主党の甲木美知子氏(左)。大差での落選は関係者に衝撃を与えた=11日夜、佐賀市の事務所 大隈重信侯以来の佐賀市出身閣僚の来援にしては寂しい光景だった。

 参院選公示日の6月24日。総務相の原口一博は、民主甲木美知子(39)と佐賀市の大型ショッピングセンター前で街頭演説した。「改革の時計の針を元に戻してはいけない」。だが、買い物客の多くは足を止めずに車に乗り込んでいく。最後まで演説を聞いていた聴衆はたった5人だった。

 選挙戦が進み、各種世論調査は自民福岡資麿の「優勢」を告げる。特に、原口の地元佐賀市で苦戦が伝えられた。危機感を抱いた原口はラストサンデーの4日、旧佐賀市の全19校区でミニ集会を開催した。

 「党本部から『地域主権とか格好良いことを言っているが、甲木さんを上げきれるのか』と注文されている」

 甲木を通すことが自分への支援につながる。「甲木−福岡」でなく、「原口−福岡」の対決構図に持ち込むことで反転攻勢を仕掛けようとしたが、佐賀市ではダブルスコアで負けてしまう。

   □   ■

 「私は鳥栖のささやかな電器屋さんに生まれました」。投開票日が迫った7日、佐賀市で開かれた総決起集会。甲木は「最後のお願い」の場でも自己紹介から始めざるを得なかった。

 民主は政権交代の勢いそのままに、フレッシュな女性候補を打ち出して議席獲得を目指した。しかし、自民が擁立したのは甲木より若く衆院議員経験のある福岡だった。

 佐賀市役所の期日前投票を終えた佐賀市内の主婦(63)は福岡を選んだと言った。前回衆院選で原口に投票していたが「福岡さんは若くて経験もあるから安心。甲木さんは、よく知らない…」。知名度不足が最後まで響いた。

   ■   □

 民主は前回参院選で自民の21連勝を止めた。比例でも初の県内第1党となり、初陣となった1998年参院選の約6万票の2・5倍となる約15万票を獲得した。これまで順調に党勢を拡大してきたが、今参院選では選挙区で大敗北を喫し、比例約12万票は03年衆院選(約13万票)レベルに逆戻りしてしまう。

 「このような結果になったのは、私の不徳の致すところ…」。11日夜、甲木は支援者に深々と頭を下げた。開票が進み、閑散とした事務所で県連幹部はがくぜんとした。「11万票差は想定をはるかに超えた数字だ」

 地方組織が弱い民主は、風向きで党勢が左右される弱点を以前から指摘されてきたが、政権与党になった今、批判にさらされる機会が増える。そう簡単に“追い風”は吹かないだろう。

 だからこそ、地域に根差した地方議員を増やすことが喫緊の課題。民主県連代表代行の園田泰郎は「今回の敗北から体制を立て直し政権党にふさわしい組織を構築したい」と意気込む。来春の統一地方選で、その真価が問われる。 (敬称略)


=2010/07/14付 西日本新聞朝刊=

7675チバQ:2010/07/14(水) 22:39:38
http://www.nagasaki-np.co.jp/press/senkyo/date/2010/sannin/kiji/095.shtml
迷走民主に“ノー”直撃 犬塚さん、終盤の追い上げ届かず



再選を果たせず、無念の表情で高木義明総合選対本部長と握手をする犬塚直史さん(右)=11日午後10時9分、長崎市築町の選挙事務所
 「私の不徳の致すところ。申し訳ない」。再選を果たせなかった犬塚直史さん。11日午後10時すぎ、長崎市築町の選挙事務所に姿を現し、集まった支持者に頭を下げた。

 「1000カ所で街頭演説」。選挙への活動を本格的に始動させたのは3月下旬。「(1期目の)6年間、地元でほとんど姿が見えていない」−そんな批判を払しょくするため、自己に課したノルマだった。

 県政の懸案をめぐって犬塚さんの持論は、党県連の見解とことごとく対立した。国営諫早湾干拓事業の潮受け堤防開門調査には「条件付き賛成」、九州新幹線長崎ルートは「現行案なら反対」−。選挙戦では一部“封印”を余儀なくされたが、自説は曲げなかった。

 選挙戦で訴え続けたのは、財政の無駄遣いをなくす「公会計法」への意欲や、東アジアの多国間安全保障の必要性。「地方の有権者には難しい話が多い」−。陣営内部ではこんな不安の声が消えなかった。それでも、演説の骨格部分に目に見えた変化はなかった。大所高所に立って国の行方を論じるべき−そんな犬塚さんなりの「参院議員像」が胸にあった。だが、選挙戦では、高い知名度を背景に逃げ切りを図る金子原二郎さんを追い込み切れなかった。

 金子さんの勝ち名乗りから2時間後、犬塚さんは「力及ばず、思いを遂げることができなかった」と敗北宣言。二人三脚で選挙戦を支えたフランス人の妻エブリーヌさんと関係者一人一人を回り、握手を交わした。ただ、持論と信念を貫いた充実感からか、犬塚さんの目に涙はなかった。




2010年7月12日長崎新聞掲載

7676チバQ:2010/07/14(水) 22:40:20
http://www.nagasaki-np.co.jp/press/senkyo/date/2010/sannin/kiji/094.shtml
解説/「失望」の民意取り込む

 参院選長崎選挙区は、自民党から出馬した前知事の金子原二郎氏が、民主党現職の犬塚直史氏を大差で退け、事実上の一騎打ちを制した。両者の知名度の差がそのまま勝敗を分ける格好となった。

 再選を目指した犬塚氏。得意分野の外交・安全保障政策は県民に身近とは言えない。実績や理念を日ごろから地元に伝える努力が足りなかった。その上、国営諫早湾干拓事業などの見解をめぐり県連との溝が埋まらなかったこともあってか、組織の動きは鈍いまま。労組票の多い頼みの長崎市や西彼地区で金子氏を引き離せなかった。

 一方の金子氏は「地元密着」「利益誘導」を前面に打ち出し、手堅く票をまとめた。県北地区で犬塚氏を圧倒し、地方ではまだ地縁・血縁がものを言うことをうかがわせた。

 一方、自民党県連は候補者選考段階で迷走。一枚岩になることなく、存在感を示せなかった。業界団体の自民離れは著しく、民主党の地方組織づくりが進まない状況に助けられている感は否めない。

 金子氏は民主党を徹底的に批判し、政権交代時の「期待」を「失望」に変えた民意を一定取り込んだ。ただ「民主党を監視し、国政に地方の声を反映させる」ばかりでは、通算35年の政治経験からして物足りない。今後の政界再編を視野に入れているようだが、参院が「隠居仕事」でないことを6年間の働きぶりで示してほしい。(後藤敦)




2010年7月12日長崎新聞掲載

7677チバQ:2010/07/14(水) 22:47:04
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-164888-storytopic-126.html
民主県連、代表落選で重大転機 完全失速、組織立て直し急務2010年7月13日
記者団に対応する喜納昌吉氏=12日午前4時30分、那覇市牧志の選挙事務所
 参院選比例代表で2期目を目指した民主党県連の喜納昌吉氏が落選し、民主党県連の昨年の衆院選までの勢いは完全に失速。組織態勢の立て直しを突き付けられた。普天間飛行場の県外・国外を主張してきた県連だが、政府が「少なくとも県外」の約束を撤回して辺野古移設に回帰する事態を止められなかったことに県内で反発は強い。普天間問題の対応が正念場を迎える中で、県連代表の進退にかかわる事態を迎え、県連運営は重大な転機に差しかかっている。
 2004年の参院選で音楽家からの転身が全国的な話題となった喜納氏は全国で17万8千票を獲得、県内でも6万票余を集めた。
 同年に県連代表に就任した喜納氏は、若手を中心に党所属の県議や地方議員を広げ、政権交代を果たした昨年の衆院選では、県内でも一挙に2人の衆院議員が誕生。県内政局における主導権を握った。しかし今回、喜納氏は全国で約7万票の得票にとどまり、重点的に取り組んだはずの県内でも3万6千票だった。
 比例代表の落選が確実になった12日午前4時30分、疲れのにじむ表情で喜納代表は「沖縄の人たちは民主党が裏切ったという感情の方が強かったんじゃないか」と選挙戦への普天間問題の影響を指摘した。新垣安弘幹事長は「選挙区で候補者を擁立できなかったことで、比例と選挙区のセットが組めず戦いにくかった」と独自候補擁立を回避した党本部の判断を批判した。
 一方、県連関係者は「パフォーマンス型の選挙運動では、逆風が吹く時には勝てない。日ごろの懇談会など、地道に地域に入って支持を浸透させる活動が足りない」と、全県選挙を戦うだけの態勢をつくれなかった内幕を指摘。民主党の看板だけで、組織の実力以上の票が集まってきた“バブル”が浮き彫りになる。
 来年2月の県連大会で任期満了に伴う代表選が行われる予定だが、喜納氏は辞任を示唆した上で「基地問題で今からアメもどさっとくる。アメで沖縄問題を取引するような人ではあってほしくない」と後任への注文をつけた。
 新垣幹事長は「1月の任期まで務めると思っている。知事選や統一地方選が控え各党との駆け引きもある中で、喜納代表の力が引き続き必要だ」と代表継続を求めるものの、「いずれにせよ2月の代表選までには新代表に代わる」(県連幹部)と“ポスト喜納”の綱引きが活発化しそうだ。(与那嶺松一郎)

7678チバQ:2010/07/14(水) 23:07:45
>>7640>>7643
http://www.asahi.com/politics/update/0714/TKY201007140538.html
日医連「分散で会員に戸惑い」 参院選、推薦候補落選2010年7月14日22時52分

 日本医師会の政治団体・日本医師連盟は14日の記者会見で、推薦・支援した候補3人が落選した参院選について「分散したので、会員も戸惑いを感じたのかという反省を持っている」(横倉義武副委員長)と敗因を分析した。

 日医連は今回、組織内候補だった自民党現職を「支援」に格下げして民主党候補を推薦。みんなの党の候補も支援した。その結果、民主、自民の両候補とも7万票余にとどまった。3候補の得票数を合わせても約17万票で、前回推薦した自民党候補(落選)が得た約18万7千票に達しない惨敗だった。

 横倉副委員長は「私どもの医療政策を理解いただく議員を与野党問わず支援していかなければならない。現時点での委員長との話では、組織内とは違う形の支援の方がいいという考えだ」と述べ、今後の国政選挙でも複数候補を支援する可能性を示唆した。

7679チバQ:2010/07/14(水) 23:24:46
http://mytown.asahi.com/miyazaki/news.php?k_id=46000001007130001
民主、組織の弱さを露呈 参院選振り返って
2010年07月13日


昨夏の政権交代後、初の国政選挙。民主党県連の井上紀代子代表が「政権交代の総仕上げ」と位置づけていた参院選は、民主新顔で元毎日新聞政治部記者の渡辺創氏(32)が約17万9千票、自民現職の松下新平氏(43)が約30万4千票と、約12万5千票差の大敗を喫する結果となった。(松井望美、石田一光)


 11日午後8時、宮崎市内の渡辺氏の事務所。開票開始とほぼ同時に松下氏の当選を伝えるテレビの音声が響くと、約40人の支持者らは、家畜の伝染病、口蹄疫(こう・てい・えき)のさなかでの「静かな」選挙を象徴するかのような沈黙に包まれた。


 渡辺氏は「力が及ばず本当に申し訳ありませんでした」と頭を下げた。


 井上代表は「厳しい風の中、口蹄疫の問題があり、本人の努力よりももっと大きな壁があった。県連が彼を支えるにはまだまだ小さかったと言えるのではないか。反省している」。今回の選挙戦を最もよく表す言葉を述べた。


 民主は、井上代表が昨夏の衆院選後に「参院選では党公認の独自候補を」と宣言。年末に渡辺氏擁立を決めた。しかし、これまで「無所属候補を民主、社民で推薦」という態勢を築いてきた社民党県連合側は、「政権を取ったからとおごっている」(幹部)と怒りをあらわにした。


 無所属だった外山斎参院議員が昨秋、「当選後は無所属を貫く」との社民との政策協定を破棄して民主に復党したことも怒りに拍車をかけた。


 そして、社民は年明けの1月の宮崎市長選を自主投票に。民主などが推薦した前市議は戸敷正・現市長に敗れた。「民主だけだとどうなるか分かったのでは」。社民幹部は警告を発していた。


 4月上旬、社民側は民主側の内々の謝罪を受け、同月末にようやく渡辺氏支援の方向性を確認した。しかし、5月末の福島瑞穂・社民党党首の閣僚罷免と政権離脱を受け、公示直前の6月18日、支援を見送った。


 一方、自民側ではこの10日前、6年前の参院選で松下氏に敗れた上杉光弘元参院議員が、松下氏の事務所開きに現れ、協力を表明していた。中村幸一・自民県連会長らが何度も上杉氏と会い、分裂回避に腐心していたという。強固な「一枚岩」となって選挙戦に突入することができた。


 口蹄疫問題も渡辺氏に重くのしかかった。支援団体の幹部は「被災者の心情を考えると電話作戦も逆効果になりかねない。活動が限られる」とこぼした。追い打ちをかけるように、政府の口蹄疫対策や菅直人首相の消費税増税発言への反発が噴出。与党の看板は逆風となった。


 渡辺氏は「準備不足、知名度不足。口蹄疫で非常に難しい選挙戦だった」と話す。ただ、「宮崎に足をつけて政治活動を続けていきたい」と意欲も見せている。

7680名無しさん:2010/07/14(水) 23:35:54
http://blog.livedoor.jp/sgt/archives/51759957.html
東京大学・菅原研究室紀要
2010年07月14日
【2010年参議院選挙分析】得票と議席の「ねじれ」について

 2010年参院選は、議席数では自民党が勝利したものの、比例区得票率や候補者の総得票数を見ると、民主党が勝っていた、少なくともこんなに負けることがなかったというようなことが指摘されています。このような得票と議席の「ねじれ」の要因として、自民党は農村の1人区(小選挙区)で強いため、「一票の格差」の恩恵を強く受けているためだ、という主張もあります。鳥取が1議席なら東京は20議席あるはずなのに、実際には5議席しかなく、自民党に著しく有利であるというのは、一見すると正しい議論に見えます。

 しかし、「一票の格差」がもたらす選挙結果の「歪み」は、小選挙区と中選挙区の混合と都市―農村軸の交差がもたらす歪みに比較すれば、微々たるものに過ぎません。以下、簡単なシミュレーションをしながら、これを議論してみましょう。

(一応、以下はリンク先で)

7681名無しさん:2010/07/14(水) 23:39:59
2010参院選比例 都道府県別得票率


民主
全   国 31.56%
ベスト5
岩   手 45.97%
北 海 道 39.49%
愛   知 36.28%
長   野 36.20%
山   梨 35.53%
ワースト5
沖   縄 22.46%
宮   崎 25.11%
栃   木 26.02%
香   川 26.20%
富   山 26.55%

自民
全   国 24.07%
ベスト5
福   井 38.59%
鹿 児 島 36.54%
島   根 36.10%
香   川 35.00%
石   川 34.95%
ワースト5
沖   縄 17.64%
大   阪 19.03%
岡   山 19.86%
兵   庫 20.27%
神 奈 川 20.55%

76827681:2010/07/14(水) 23:40:56
公明
全   国 13.07%
ベスト5
福   岡 18.70%
大   阪 17.98%
沖   縄 17.93%
和 歌 山 16.72%
宮   崎 16.72%
ワースト5
岩   手 7.34%
富   山 8.05%
福   井 8.23%
新   潟 8.24%
山   形 8.66%

共産
全   国 6.10%
ベスト5
京   都 13.83%
高   知 9.76%
大   阪 9.26%
東   京 8.19%
滋   賀 7.93%
ワースト5
栃   木 2.65%
富   山 3.04%
熊   本 3.25%
長   崎 3.36%
福   井 3.39%

76837681:2010/07/14(水) 23:41:47
国民
全   国 1.71%
ベスト5
広   島 4.58%
島   根 3.93%
鹿 児 島 3.26%
高   知 2.86%
熊   本 2.75%
ワースト5
神 奈 川 1.01%
京   都 1.13%
栃   木 1.17%
埼   玉 1.20%
群   馬 1.24%

改革
全   国 2.01%
ベスト5
福   島 4.35%
徳   島 3.05%
兵   庫 2.91%
岡   山 2.78%
神 奈 川 2.66%
ワースト5
栃   木 0.86%
岩   手 0.92%
沖   縄 1.09%
宮   崎 1.10%
鳥   取 1.13%

76847681:2010/07/14(水) 23:42:50
社民
全   国 3.84%
ベスト5
沖   縄 22.68%
大   分 11.92%
宮   崎 7.34%
岩   手 6.12%
新   潟 5.34%
ワースト5
栃   木 1.81%
徳   島 2.14%
岡   山 2.25%
和 歌 山 2.32%
山   口 2.41%

たちあがれ
全   国 2.11%
ベスト5
岡   山 13.16%
秋   田 12.38%
宮   崎 4.60%
福   島 3.16%
徳   島 2.74%
ワースト5
栃   木 0.91%
沖   縄 0.92%
岩   手 0.95%
山   形 1.09%
長   野 1.10%

76857681:2010/07/14(水) 23:46:49
みんな
全   国 13.59%
ベスト5
栃   木 33.15%
富   山 20.34%
神 奈 川 17.28%
群   馬 17.09%
千   葉 16.20%
ワースト5
沖   縄 5.99%
鳥   取 6.66%
岩   手 6.79%
高   知 7.38%
鹿 児 島 7.51%


2010/7/13「毎日」のデータをもとにまとめてみました。
(似たようなデータは同日の各紙にもあると思います)

7686名無しさん:2010/07/15(木) 00:44:06
ドリフBGMで菅直人の弁解は通じるのか検証してみた  ←検索
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7687名無しさん:2010/07/15(木) 12:30:57
民主党の得票率ベスト10

07年 1岩手 2山梨 3新潟 4愛知 5三重 6福島 7長崎 8北海 9栃木 10宮城
09年 1岩手 2新潟 3三重 4愛知 5長野 6徳島 7宮城 8福島 9岐阜 10滋賀
10年 1岩手 2北海 3愛知 4長野 5山梨 6三重 7新潟 8奈良 9福島 10鳥取

順位推移
岩手 1→1→1
愛知 4→4→3
三重 5→3→6
山梨 2→12→5
新潟 3→2→7
福島 6→8→9
鳥取 35→38→10
栃木 9→39→45

7688名無:2010/07/15(木) 12:52:19
鳥取は田村耕太郎が10%上げた、栃木はみんなの党が大幅に増加した結果減少した。

7689名無しさん:2010/07/15(木) 16:19:43
http://mainichi.jp/area/kyoto/news/20100713ddlk26010536000c.html
選挙:参院選 民主2人目の河上さん、組織の思惑にほんろう /京都

 ◇票の上積みもならず

 今回の参院選京都選挙区(改選数2)で当初最も注目を集めたのは、小沢一郎・民主党前幹事長の肝いりで擁立された同党2人目の公認候補の影響だった。だが、終わってみれば衆院議員の座をなげうって臨んだ河上満栄さん(39)は、公示前日に出馬表明したみんなの党新人にも及ばぬ惨敗。本人は否定したが、組織の思惑にほんろうされる姿は気の毒ですらあった。【五十嵐和大、山田尚弘】

 「衆院議員の立場を振り切って、政権の安定のため自己を犠牲にしたその姿は、坂本龍馬を助けたお龍さんと同じ。平成の坂本龍馬、小沢一郎の『日本一新』にはお龍さんの力が必要なんです!」

 投票を2日後に控えた今月9日夕、京都市中心部の繁華街に立った小沢氏の元側近、平野貞夫・元参院議員。党の顔である菅直人首相ではなく「一兵卒」である小沢氏の名前を挙げ、支持を訴えた。

 立候補は自己犠牲なのか? その場で河上さんに尋ねた。「そういう言葉が適切かは別として、衆議院の議席を頂いたのも私の社会的な命も国民の皆さんに委ねられている。犠牲にする自己もない」。記者の目を見据えながらきっぱりと答えた。

 民主が政権を奪取した09年8月の衆院選・比例代表近畿ブロックで河上さんは初当選。いわゆる「小沢ガールズ」の一人で、今回の立候補のため1年足らずでバッジを外した。

 目立った実績も活動もなく、小沢氏の意のまま郷里の京都に舞い戻った河上さんは府連の中で浮いていた。前原誠司国土交通相をはじめ、非小沢系の国会議員が多く所属する中で、その動向が異色にも映ったからだ。

 党府連は河上さんを「敵ではないがライバル」と位置づけ、福山哲郎官房副長官(48)の支援優先を決定。所属する国会議員9人中、豊田潤多郎衆院議員(60)だけを河上陣営に選対本部長として送った。豊田さんは河上さんと同じ比例近畿ブロックの当選組だ。

 衆院議員経験があるとはいえ、本格的な選挙戦は経験がなく「地盤も看板も無い」とアピールする河上さん。ポスターに小沢氏との2ショット写真を採用し、同氏の指示通り1日50回以上の街頭演説に励んだ。その秘書が度々事務所を訪れ、細かい指示を伝達。本業である衆院本会議や常任委員会から足が遠のき、選挙にのめり込む姿勢が話題になった。

 選挙戦では、比例代表候補の谷亮子さんら小沢氏に近い候補や議員が続々入洛。消費税率引き上げを巡る議論でも「増税前にムダ削減」(河上さん)と菅首相と一定の距離を置く発言で有権者を困惑させた。

 複数候補を競わせることで民主票を上積みするのが小沢氏の戦略だったはず。だが、河上さんは法定得票数(90960)をやっとクリアする94761票にとどまり、福山さんは前回から10万以上の票を減らした。

 11日夜、事務所で河上さんは「体が二つあれば衆院議員を続けたかった。菅首相の消費税論議で批判を受けることもあった」と涙ぐんだ。一方で、小沢氏の影響や今後については「分かりません。支持者と相談し決める」と言葉少な。「組織人ですから。悔いはありません」と繰り返した。

7690名無しさん:2010/07/15(木) 18:52:11
http://www.hab.co.jp/headline/news0000005582.html
西原さんを今後も応援 新進石川が参院選総括 (15日)

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県議会会派の新進石川が議員総会を開き、11日に投開票が行われた参議院議員選挙を総括しました。民主党と合流した新進石川は、11日の参院選で西原啓さんを支援しましたが、西原さんは、自民党の岡田直樹さんに9万票あまりの差をつけられ落選しました。新進石川は15日に開かれた議員総会で参院選の総括を行い、今後の選挙戦での問題点を探りました。金原博会長は「一生懸命戦ったが結果は大敗だった。候補者はすばらしい人なので捲土重来、いつかは政治の舞台へ登ってほしい」と西原さんをねぎらいました。 (16:27)

7691名無しさん:2010/07/15(木) 19:02:06
落選法相の残留に非難ごうごう 月給162万円もゲット (1/2ページ)
2010.7.14 22:35
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100714/stt1007142240012-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100714/stt1007142240012-n2.htm

 「参院選落選」という、これ以上ない民意を突きつけられながら、千葉景子法相(神奈川選挙区)が閣僚にとどまることに対し、党内外から批判が高まっている。千葉氏は菅直人首相に辞意を伝えたが、首相が強く慰留した。背景には千葉氏が辞任すれば、党内から内閣改造や党執行部の責任を問う声が激しくなりかねないことを懸念した「政局的打算」がうかがえる。(杉本康士)

 「絶対理解されるはずがない。千葉氏は大臣として戦って負けた。国民感情にもとる。神奈川県民を愚弄(ぐろう)していることにもなる」 

 産経新聞の取材にこう憤るのは民主党の長尾敬衆院議員(大阪14区)。長尾氏のもとには支援者らから、今回の菅政権の方針に抗議の電話が相次いでいるという。

 当然ながら自民党などの野党は「千葉氏は国民の審判を受けて落選した。法相としての存在意義をすでに失っている」(自民党首脳)と、批判のボルテージを上げる。

 首相は13日夜、記者団に「大臣は議員である人が多いが、議員でなくても適任者であればなれる。千葉氏は法曹出身でもあり適任者だ」と、千葉氏の続投は問題ないとの認識を強調。社民党の福島瑞穂党首も14日の記者会見で、「(選択的夫婦別姓を可能にする)民法改正と捜査の可視化を全力で実現していただきたい」と述べた。

 もっとも、首相は「そう遠くない時期に(民主党)代表選もある」として、千葉氏の任期は9月5日実施で調整されている代表選後の内閣改造までとの見通しを示している。となれば、千葉氏の在任期間は1カ月以上あるというわけだ。

 しかし、落選した閣僚が1カ月以上内閣にとどまるケースは過去に例がない。記録が残る昭和23年以降、衆参の国政選挙で落選後も閣内に残った閣僚は15人いる。だが、残留期間は第4次吉田茂内閣の林屋亀次郎国務相の27日間が最長だ。

 千葉氏は閣僚のポストにいる間、月額162万7560円の給与を受け取り続けることになる。また、法相は死刑執行の署名や検察指揮権のほか、外国人の在留・永住許可など幅広い権限を有する。千葉氏は13日の記者会見で、「議員の立場ではないからといって、それ(法相の権限)に大きく反することはしない」との考えを強調した。だが、“適格性”を疑問視する声は収まりそうもない。

7692名無しさん:2010/07/15(木) 19:10:12
菅直人に翻弄された候補者(上)〜参院選福岡選挙区・総括
選挙レポート2010年7月15日 15:56<トップ当選をめぐる戦い>
http://www.data-max.co.jp/2010/07/post_10858.html

 一瞬の決着だった。11日午後8時過ぎ、自民党新人・大家敏志氏当選確実の報道が出た。それに民主党現職・大久保勉氏の当選確実が続いた。2議席に7人の立候補者、政権与党の支持率低下という背景もあり、当初、大混戦が予想された参議院議員選挙・福岡選挙区。しかし、フタを開けてみれば全国屈指のスピード決着だった。獲得票は、大家氏が77万4,618票、大久保氏が67万3,749票。3位のみんなの党新人・佐藤正夫氏(28万7,349票)に大差をつけた。
 自民党・大家氏陣営が掲げた選挙スローガンは「絶対に負けられない戦いがある」。そして、自民党のスローガンは「いちばん」である。目標は、あくまでも「トップ当選」。公認候補として、捲土重来を期す党の威信をかけた選挙戦であった。
 対する民主党は、当初、2議席の独占をねらった。2人区以上にふたりの候補者を立てるのは、小沢一郎・前幹事長の作戦であったが、その指揮を取るべき小沢氏が「政治とカネ」問題で失脚。その後、菅政権の誕生と状況は二転三転した。
選挙期間中の取材を通して感じたのは、民主党は自らが起こした状況の変化に対応できないまま参院選に突入したということである。

 「決して楽観はできない。大久保がなぜ走るか。無党派層で票の上積みをしなければいけないからだ」(大久保氏陣営関係者)。

17日間の選挙期間中、大久保氏はマラソン遊説で100km以上を走った。すべての候補者のなかで彼ほど体を動かした人はいないだろう。一旦、V字回復はしたものの、また低下し始めた菅政権の支持率に危機感が高まる。しかし、それはトップからの転落に向けてのものだった。複数の団体から推薦状を獲得し、再選へ向けての下準備を着実に行なってきた。結果を見れば、大久保氏陣営も「トップ当選」が目標だったことがうかがえる。与党の公認かつ現職として、"2番じゃダメ"なのである。
 したがって、ライバルは自民党・大家氏ということになるのだが、6月24日の公示以降、大久保陣営から「一番怖いのは大家ではない。堤だ」という声が聞こえ始めた。

7693名無しさん:2010/07/15(木) 19:14:06
http://mainichi.jp/area/kumamoto/news/20100715ddlk43010475000c.html
2010参院選くまもと:激戦終えて/下 組織ない「みんな」が10万票 /熊本
毎日新聞 2010年7月15日 地方版

 ◇批判票取り込み躍進
 当開票日の11日夜、民主新人の本田浩一氏(43)の陣営。刻々と明らかになる開票状況をテレビで見ながら陣営幹部がつぶやいた。「けっこう取られているな」。みんなの党新人、本田顕子氏(38)の票の伸びに驚きを隠さなかった。顕子氏が県内で獲得した票は10万1869票。得票率は11・4%に上る。

 浩一氏陣営の選対本部長を務めた松野信夫参院議員は「都市部の有権者が第三極のみんなの党に流れた。正直、痛かった」と振り返る。別の幹部は「自民(の松村祥史氏)より、うちが票を取られたのではないか」。

 顕子氏の事務所でボランティアをした熊本市の50代男性は昨夏の衆院選では民主に投票した。「民主にしばらく政権を担当してもらいたかったが、政治とカネ、普天間などの問題で結局自民党と一緒だったとがっかりした」と、みんなの党に“心変わり”した理由を話す。

 顕子氏陣営の野田和彦事務長は「立候補表明から短い期間で、組織も何もない新人が10万票以上とれた。それなりの成果だと思う」と手応えを口にする。野田事務長は、顕子氏の父の本田良一元民主党参院議員の秘書を務め、組合など組織内の票を固める手法の選挙も間近で見てきた。ただ今回は集会などをせず、街頭演説を繰り返してできるだけ多くの市民と接する手法をとった。「昨夏に自民党政権が倒れ、有権者が自分たちの1票で政治が変わることに気付いた。これまでより有権者が政治を身近に感じ、みんなの党に共感した結果、躍進につながったのではないか」。

 共産新人の安達安人氏(54)は、消費税引き上げに真っ向から反対し支持を訴えたが、得票は顕子氏の3割(3万517票)にとどまった。久保山啓介・闘争本部長は「みんなの党もいずれ増税を訴えるだろう。自民や民主と一緒だ」と批判しながらも「『無駄をなくせ』という主張が、自民と民主に対する批判票をうまくとらえた」と、みんなの党躍進の要因を分析してみせた。

 今回の躍進は批判票の取り込みによるもので、党の支持層として定着するかどうかは不透明だ。前川收自民県連幹事長は「批判票なのは間違いないが、ストレートに定着するとは思わない。国会の動きの影響を受け、自民が取り戻すこともその逆もありうる」と動きをうかがう。顕子氏陣営の野田事務長は「今後も、みんなの党の主張をより多くの人に知らせていきたい」と話している。(この連載は、結城かほる、笠井光俊、勝野俊一郎が担当しました)

7694チバQ:2010/07/15(木) 23:22:48
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shizuoka/news/20100715-OYT8T00082.htm
第3極 県内に地歩


落選が決まった後、さばさばした表情で支援者と握手する河合氏(左)=11日夜、浜松市西区の事務所で  「組織がないなか、多くの人に支援してもらった。新しい時代の選挙に挑戦できた。やれることは全部やった」。落選が決定的となった11日夜、みんなの党新人の河合純一氏は浜松市西区の事務所で、集まった支援者を前に頭を下げた。さばさばとした表情で、悲壮感などはなく、支援者に感謝の言葉を述べた。

 公示の約1か月前の出馬表明にもかかわらず、河合氏は約36万票(得票率20・9%)を獲得した。いずれも大政党や組織をバックにして当選した自民党の岩井茂樹氏の得票率が32・3%、民主党の藤本祐司氏が28・2%だったことを考えると、有力な支援組織を持たずに戦った河合氏の数字は善戦と言える。

     ◆

 衆院に小選挙区比例代表並立制が導入されてすでに5回の選挙が行われ、全国的に民主、自民両党による二大政党制が定着したとの見方が広がった。だが、長く続いた自民党政権に終止符を打って昨夏の衆院選で政権を獲得した民主党も、鳩山前内閣の稚拙な政権運営で有権者の失望を買った。

 今回の参院選は、必ずしも二大政党に収れんしない多様な民意が存在することを前提に、二大政党が十分対応できない政策課題に取り組む政治勢力を認めるかどうかも一つの争点になった。その焦点がみんなの党であり、選挙の結果同党が全国で躍進したことで、第3極勢力は日本政治で無視できない存在になった。

 静岡で河合氏は当選こそ逃したが、政治的なインパクトは大きかった。選挙戦は無党派層を意識した街頭活動中心。静岡選挙区の戦いを注視していた日詰一幸・静岡大人文学部教授(行政学)は選挙期間中の講義で河合氏に触れ、「レーダーではどこにいるのかわかりづらいが、確実に忍び寄って来る。岩井、藤本両陣営は恐ろしく思っているだろう」と評した。

 実際、藤本陣営幹部だった民主党県議の一人は選挙後、「河合陣営の戦い方はゲリラ戦的。行く先々で投網を打つようなやり方だった。河合氏でなければここまで藤本氏に迫れなかっただろう。脅威だった」と振り返った。単に河合氏の知名度の高さが民主、自民両党にとって脅威だっただけではない。得体が知れないが、明らかに自分たちとは一線を画す政治的意思の塊が確実に存在することに民主党、自民党とも気付き、脅威を感じたと言える。

     ◆

 もちろん、河合氏のこうした選挙戦術は万能ではない。河合陣営は今回、河合氏が関係するスポーツ、障害者などの団体に対し、「公正中立であるべき団体に迷惑をかける」(大岡敏孝・選対本部長)として積極的な支援を求めなかった。それは河合氏「らしさ」を打ち出すにはいいが、選挙戦術として見た場合は、「当選できなければ元も子もない」という論理に抗するのは難しい。

再挑戦に含み だが、こうしたことも含め、河合氏本人やみんなの党の動向は今後も県政界で関心を集めそうだ。今後も政治活動を続けるかどうかについて、河合氏は落選が決まった11日夜には「全くの白紙」と繰り返したが、13日には読売新聞の取材に対し「全く組織がないのに36万人が支持してくれた。初挑戦で勝てるほど甘くはないとわかってはいたが、『子供たちが夢を抱ける国をつくりたい』との思いは変わらない」と語り、政界への再挑戦に含みを残した。

 来春には統一地方選がある。みんなの党は今回の成果を基に、各地の地方議員選で候補者の擁立を目指すとみられる。静岡県では河合氏の今回の結果が足がかりになるのは間違いない。

(2010年7月15日 読売新聞)

7695栃木都民:2010/07/16(金) 09:44:47
>>7691
千葉みたいなモノのことを、普通は「恥知らず」というのですが。
まあ、千葉は人殺しや凶悪犯の人権の方が、被害者やその家族の人権より大切という「人権派」ですから、本人からすれば当たり前のことなんでしょう。

7696チバQ:2010/07/16(金) 22:14:38
http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/news/20100713ddlk01010199000c.html
「指定席」の内情:’10参院選北海道/上 民主 /北海道
 ◇「北教組」に消費税重なり 足腰の弱さも露呈
 参院選道選挙区(改選数2)の開票作業が始まって約1時間半後の11日午後9時半ごろ。民主党の藤川雅司氏(53)の事務所(札幌市中央区)では、誰も言葉を発しなかった。

 「徳永エリ新参院議員、当選万歳!」。事務所のテレビからは、当選を確実にして歓喜にわく民主の徳永エリ氏(48)陣営の様子が映し出されていた。

 選対本部長代行の高柳薫・連合北海道会長は大きなため息を漏らしたまま。選対本部長の小川勝也首相補佐官もテレビを凝視するだけだった。

  ■ ■

 民主道連は2議席独占を目指し、徳永氏は道連、藤川氏は連合が選対を担った。だが、最後の1議席を2人が争う結果となり、連合北海道は90年の発足以来初めて組織出身候補を落選させた。藤川氏の得票も約57万票止まり。連合北海道の組合員は約27万人おり、単純計算では1人2票程度しか獲得できていないことになる。

 高柳会長は同日夜、記者団に敗因を聞かれ、「労働組合と政治、カネの問題に厳しい目があった。ブレーキがかかったのは事実」と述べ、北海道教職員組合(北教組)幹部による、小林千代美前衆院議員(道5区)陣営への不正献金事件の影響を認めた。

 矛先は民主にも向けられた。「新人を出すには少し時間が足りなかったと思う」。高柳会長は、候補者選びの過程で民主側が自治労出身の現職、峰崎直樹副財務相の引退にこだわり、年明けに候補者交代を余儀なくされたことを蒸し返した。しかし、連合が藤川氏へのてこ入れを要請したことに道連内にも反発があり、選挙中には徳永陣営幹部が「惑わされるな」と地方議員に電話をかける場面もあった。

 前回(07年)は2人の公認・推薦候補で約164万票を獲得し、票割りが成功すれば2議席独占が可能だったが、今回は2人で約128万票。トップの自民党の長谷川岳氏(39)は約95万票で、2議席独占には遠く及ばなかった。政権与党として迎えた最初の国政選挙での苦戦に、協力関係が続いていた両者にはしこりが残る。

  ■ ■

 菅直人首相の消費税増税発言も追い打ちをかけた。道連には「民主党に票を入れると、消費税が上がるのか」という電話もかかってきた。道連の三井辨雄(わきお)代表は「消費税で菅首相が釈明に追われたことは大きく影響したと思う」と嘆いた。

 だが、今回の苦戦は選挙戦を労働組合に頼り、党としての基盤が十分ではないという、民主側の足腰の弱さも根底にある。その労組も弱体化が露呈した。

 10月には衆院道5区の補選が控える。民主道連幹部は「(参院選の結果は)正直影響がないとは思わない」と漏らした。【岸川弘明、今井美津子】

  ◇  ◇

 参院選道選挙区は5回連続で民主、自民が1議席ずつを分け合う「指定席」が続いた。しかし、その内情は複雑だ。各党の選挙戦を検証する。

毎日新聞 2010年7月13日 地方版

7697チバQ:2010/07/16(金) 22:15:58
http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/archive/news/2010/07/14/20100714ddlk01010089000c.html
「指定席」の内情:’10参院選北海道/中 自民 /北海道
 ◇若さと公明票で大勝 比例票低迷に不安も
 駅前広場や歩道は支援者のほか、買い物客やサラリーマンら通行人が足を止め、聴衆は数千人に膨れ上がった。参院選最終盤の8日夕、自民党の長谷川岳氏(39)が最終決戦に向け、JR札幌駅前で行った街頭演説。中には競うように長谷川氏に握手を求める人もいた。

 マイクを握った武部勤・自民党元幹事長は「長谷川候補は、公明党と無党派の皆さん、今や民主党支持層にまで浸透を始めている。今までの我々の選挙では見たことのない現象だ」と豪語した。

  ■ ■

 政権交代後初の国政選挙となった今回の参院選。長年自民を支えた業界団体の多くが民主、自民両党の推薦・支持に転換。事実上の自主投票となった。

 基礎票は目減りしたはずだったが、長谷川氏は道選挙区の自民候補として、過去2番目に多い約95万票でトップ当選。共同通信の出口調査では無党派層の3割が「長谷川氏に投票した」と答えた。若さと行動力をアピールしたことに加え、菅直人首相の消費税増税発言など民主の敵失で浮動票をたぐり寄せた。

 長谷川氏は、政権交代で危機感を持った自民道連が、自民現職だった中川義雄氏(72)=離党し、たちあがれ日本に参加=からの世代交代を図って擁立。陣営幹部は「これまでにないタイプなので、有権者に期待感を与えた。旧来の自民イメージが強い中川さんだったら、浮動票の獲得は限定的だった」と話す。

  ■ ■

 大量得票を支えたもう一つの要因は、公明の支持だ。長谷川氏は選挙期間中の遊説で必ず「比例は公明の横山信一さんの支援もお願いします」と訴え、党本部レベルでは選挙協力を解消した公明とも良好な関係を築いた。来春に統一地方選を控え、地方議員レベルでも公明とのバーター協力が成立し、20万票前後の公明票が長谷川氏に流れたとみられる。

 だが、公明道本部関係者は「今回の参院選は統一地方選とリンクし、利害が一致した。来年まで協力は続くが、その後は分からない」と打ち明ける。参院で野党が多数派となる「ねじれ国会」となったことを受け、菅政権は野党と政策ごとの部分連合を目指しており、中央政界の動向も今後の関係に影響を及ぼすとみられる。

 選挙区と対照的に、比例代表の自民の道内得票は約60万票。得票率は21・77%と衆院選比例代表道ブロックも含め過去最低。衆院選小選挙区ごとにみると、民主に「全敗」だ。

 党内からは将来を不安視する声が消えない。道連幹部は「今回の選挙は何もかもうまくいった。しかし、公明との関係も明確でない以上、浮動票頼みの選挙は危険。今後は党独自で安定した選挙ができるよう、選挙結果をシビアに分析したい」と語った。【和田浩幸】

7698チバQ:2010/07/16(金) 22:17:29
http://mainichi.jp/hokkaido/seikei/archive/news/2010/07/15/20100715ddlk01010157000c.html
「指定席」の内情:’10参院選北海道/下 第三極 /北海道
 ◇みんな、伸びに限界 存在感薄まる共・社
 参院選道選挙区(改選数2)は11日夜、早々と2議席の当確が決まった。札幌市中央区の事務所で、みんなの党新人の中川賢一氏(43)はぶぜんとした表情でテレビを見つめた。笑顔でインタビューに答える当確候補。隣に座る佐藤静雄元衆院議員が耳打ちをして慰めた。「君も必ずこういう場面が来る」

 中川氏は、新党からの初挑戦で6候補中4位の32万票を獲得。「勝てるとは思っていない。30万票を超えたから目標達成」と声を上ずらせる陣営幹部がいる一方、佐藤氏は冷静だった。「選挙経験のある人がいない。戦略性を持って選挙運動をすれば、民主、自民の批判票をもっと多く取り込めたはずだ」

 党支部は道内に帯広、滝川両市だけで、選挙ポスターを張れない地域もあった。動員をかけようにも有力な支援組織がなく、街頭演説は事前に時間と場所を決めない「ゲリラ戦術」(陣営)。だが、数十秒で前を通り過ぎてしまう有権者にどれだけ中川氏の政策理念を伝えることができたのか。

 みんなの党は全国では改選数5の東京都と改選数3の神奈川、千葉両県の選挙区で議席を得た。しかし、民主、自民の「指定席」が続く道選挙区では、公認2人を立てた民主が苦戦したにもかかわらず、民主2番手との得票差は約25万票で、議席を脅かす存在になれなかった。

 中川氏は11日夜、「今後も政治活動を続ける」と明言。取りざたされている衆院道5区補選や道11区などへの出馬については言葉を濁したが、選挙戦略の見直しをうかがわせる言葉を残した。「支持基盤を固めなければならない」

  ■ ■

 共産、社民両党は、みんなの党人気のあおりも受け、低落傾向に歯止めがかからない。

 共産新人の畠山和也氏(38)の得票は前回並みの20万231票で、公示1カ月前に出馬表明した中川氏にも及ばなかった。今回と同様に消費税で攻勢をかけた98年に、公認候補が約60万票を獲得した当時とは比べ物にもならない。

 力を入れた比例代表の道内の得票数は前回(07年)から約4万4000票減の18万6332票。島垣正信・参院選挙事務所責任者は「みんなの党が、本来共産党に流れる票を持っていった」と悔やんだ。

 社民党は今回、道選挙区に独自候補も立てられなかった。比例代表の道内の得票数は7万1398票。選挙区に独自候補を立てた前回の10万3309票から、大きく減らした。党道連の道林実代表も同じ言葉を漏らした。「民主、自民の批判票がなぜかみんなの党に流れてしまった」

 2大政党への批判票の受け皿になれなかった共産、社民両党。道内での存在感はさらに低下した。【水戸健一、中川紗矢子】

毎日新聞 2010年7月15日 地方版

7699チバQ:2010/07/16(金) 22:21:58
>>7698
佐藤静雄が中川(子)を支援してたんですね。
佐藤の小樽市長選再挑戦もありえるか?

7700チバQ:2010/07/16(金) 22:23:18
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1052/20100713_15.htm
流転政治―参院選・ねじれ再び(上)民主/首相来援、勢いに冷水

サクランボ農園の中で熱弁を振るう菅首相。消費税をめぐる迷走ぶりに、東北でも批判の声が上がった=9日、天童市


 参院選は民主党が大敗し、自民党が改選第1党に躍り出た。迷走を続けた民主党政権への不信は、首相菅直人が持ち出した消費税論議への反発に集約され、東北でも逆風が吹き荒れた。夏の激戦は再び衆参の「ねじれ」を生み、政治の流転が続く。(参院選取材班)

 ダンディーな元キャスターが、丸刈りにした頭を深々と下げた。
 11日午後8時半、秋田市の選挙事務所。秋田選挙区で落選した民主党現職の鈴木陽悦(61)は「本当に残念。申し訳ない」と涙ぐんだ。
 4日夜、「全力で頑張るという決意を示す」と、トレードマークの銀髪にはさみを入れた。報道各社は、元プロ野球選手の自民党新人石井浩郎(46)との横一線の競り合いを報じた。
 公認をめぐる党県連との不仲説が消えず、公示降は首相菅直人の「消費税10%」発言に翻弄(ほんろう)された。
 結果は石井に10万2554票差の大惨敗。現職のプライドをかなぐり捨てても、引き離される一方だった。
 改選54議席以上を目標にした民主党は44議席の獲得にとどまり、過半数を割り込んだ。東北の6選挙区(改選8議席)は3勝5敗の負け越し。4つの1人区は岩手を除き競り負けた。

<ぶれた税発言>
 「あんなに応援していただいたのに申し訳ありません」。鈴木の涙から2時間後、青森選挙区に挑んだ新人の波多野里奈(37)も自民元議員の山崎力(63)に敗れ、目を潤ませた。
 山崎とは6万4510票差。大接戦と伝えられたが、ふたを開ければ40市町村すべてで山崎が上回る完敗。波多野陣営は言葉を失った。
 業界団体をくまなく歩く地上戦に徹した山崎。波多野は元アナウンサーの「華」を武器に街頭で露出度を高めた。
 切り札は「首相カード」だった。6月30日、青森、秋田、山形3市を遊説した菅は消費税増税に言及。税金を還付する年収水準にも触れ、発言の度に額を引き上げるぶれを露呈した。
 上昇気流に乗るはずだった波多野陣営。思わぬ誤算に「余計なことを言って…」と唇をかんだ。
 菅は9日、青森、山形両県へ2度目の応援に入った。天童市のサクランボ園では言葉を慎重に選びながら「次の総選挙まで消費税は一円たりとも上げない」と強調した。
 演説を聞いた地元農家の男性(81)は「上げてほしいのは低迷するサクランボの値段。消費税10%になったら農家はお手上げだ」と見放すように話した。
 応援に入った青森、秋田、山形は全滅。陣営にとって、頼りの菅が鬼門になってしまった。

<地方が「ノー」>
 2議席独占を目指し、2人区の福島選挙区に挑戦した民主新人の岡部光規(41)は現職の壁にはね返された。
 岡部陣営は「2人擁立で民主支持層の拡大につながった」と総括するが、福島県内の比例票は前回(2007年)より10万票少ない33万票。得票率も10.5ポイント下がった。
 同じく2議席独占を狙った宮城でも比例票を10万票減らした。落選した民主新人の伊藤弘実(36)陣営に張り付いた参院議員の岡崎トミ子は「最終日、完全に風が止まった」と言う。
 決戦のさなか、首相が唐突にかざした増税路線。景気と雇用が一向に改善せず格差にあえぐ東北の有権者は、軽はずみな小手先の論理を敏感にかぎ取り、ノーを突き付けた。(敬称略)


2010年07月13日火曜日

7701チバQ:2010/07/16(金) 22:23:56
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1052/20100714_02.htm
流転政治―参院選・ねじれ再び(中)自民/新生演出、陰で組織戦

熊谷氏(右)と並んで自民党再生を訴えた谷垣総裁。東北の圧勝は真骨頂の組織戦にも支えられた=6月29日、仙台市青葉区一番町


 自民党の候補者公募で選ばれた35歳の新人が、自民党を批判した。
 「取締役ばかりで社員がいない会社と同じ。組織の体をなしていない」
 10日午後、仙台市宮城野区の住宅地。参院選宮城選挙区(改選数2)で初当選した自民党新人の熊谷大は、党内の世代交代を強調した。
 若さと松下政経塾出身を前面に「新生自民」を演出し、期待を呼び込んだ。2番手の民主党現職に2万3000票差をつけてトップ。宮城県連会長の衆院議員小野寺五典は「宮城発の改革を県民が後押しした。再生の第一歩だ」と自信を深めた。

<「名代」足運ぶ>
 陰では周到な組織戦が静かに進行していた。
 8日夕、青葉区支倉町の県建設産業会館に黒いミニバンが横付けされた。降り立ったのは元党幹事長の野中広務。
 宮城選挙区で初めて自主投票を決めた県建設業協会の会長佐藤博俊を訪ね、15分ほど話し込んだ。野中は選挙区には触れず「自民党を頼む」とだけ語ったという。
 滞在した2日間、農業、運輸、遺族会など団体や企業を次々と回った。組織のキーマンに党本部の「名代」である実力者が足を運び、票を着実に固めていった。
 自民党は東北の6選挙区(改選8議席)で5議席を獲得した。肝心の四つの1人区は岩手だけを落として3勝1敗。久々の快勝だ。
 山形選挙区(改選数1)で3選を果たした現職の岸宏一(70)。11日夜、山形市の事務所で固い握手を交わしたのはシンクタンク研究員の大沼瑞穂(31)だった。
 大沼は党山形県連が3月に実施した候補者選考の党員投票で岸と争った。選挙戦では一転、応援マイクを握り「党員投票で大沼と書いた人も、今回は岸さんに」と力を込めた。
 戦略は的中した。大沼はしこりが残る党内で「反岸派」を懐柔。選挙戦では「新生自民」を売り込み、岸の高齢批判をかき消した。「大沼氏の存在がバラバラだった党員に火を付けた」。県連幹部はベテランを押し上げた結束力に胸を張った。

<県議団が支え>
 「全員の勝利だ」。秋田選挙区(改選数1)で初当選した新人で元プロ野球選手の石井浩郎(46)は11日夜、支持者の「石井コール」にガッツポーズで応えた。
 敵の民主党現職も元アナウンサーで、知名度が高い。石井はひたすら「人物」への支持を求めた。応援に入った党総裁谷垣禎一にも野球の話題は避けるよう懇願した。
 石井を支えたのは民主党を数で圧倒する自民党県議。「とにかく歩け。自分の地域は自分で守れ」。期間中、県連幹事長の能登祐一のげきが何度も飛んだ。
 自民党の堅調は、選挙区に候補を立てなかった公明党にも支えられた。
 支持母体、創価学会の関係者は「自然の流れ」と言うが、水面下では自民党の幹部級が連立時代のパイプで東北の学会幹部に働き掛けることを忘れなかった。
 改選第1党が確定し、新聞各紙に谷垣の笑顔が載った12日。宮城県連会長の小野寺は、党幹事長の大島理森に電話してくぎを刺した。
 「勝ったのは選挙区。比例代表は負けた。改革に熱心な地方が努力した。自民党が評価されたと勘違いしては困ります」(敬称略)


2010年07月14日水曜日

7702チバQ:2010/07/16(金) 22:24:26
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1052/20100715_01.htm
流転政治―参院選・ねじれ再び(下)第三極/地方は苦杯、風届かず

支持者に囲まれ、サインをするみんなの党の渡辺代表=6月25日午後6時50分ごろ、仙台市青葉区一番町


 参院選で改選議席ゼロから10議席に躍進したみんなの党。その勢いとは対照的に、東北の選挙区に立った3人はいずれも苦杯をなめた。
 「鳩山政権から菅政権に変わり、民主党の支持率がV字回復した時が潮目だった」

<前評判は上々>
 宮城選挙区で落選した新人の菊地文博(50)は11日夜、仙台市宮城野区の選挙事務所で淡々と述べた。
 5月までは民主党県議。米軍普天間飛行場の移設問題などで迷走していた鳩山政権を見限る形で離党した。立候補表明には代表の渡辺喜美が駆け付け、後援会関係者にあいさつする力の入れようだった。
 国政挑戦は2度目。前評判は上々で、県政界には「菊地にとって天の時かもしれない」との見方があった。
 菅政権の発足で党勢は一時失速。「消費税10%」の敵失に乗じ、態勢の立て直しを図りながら選挙になだれ込んだ。
 最終盤に党人気は勢いを取り戻したが、得票は10万6000で8候補中5位に終わった。党と「菊地」を結び付ける時間が足りなかった。
 山形選挙区で敗れた新人の川野裕章(51)の得票は8万8000にとどまった。一回の決起集会を除けば、個人演説会はゼロ。力不足は明らかだった。陣営は「来春の統一地方選へ向けて党勢拡大を図り、地方議員を増やす」と戦略を練る。
 「右も左も分からず、手探りの選挙戦。よくここまでやれた」。福島選挙区で落選した新人菅本和雅(42)は9万3000票。陣営は「人員が配置できなかった県北で手応えがなく、広がりを欠いた」と語った。
 獲得10議席のうち、選挙区は首都圏で得た3議席だけ。地方は惨敗だった。代わりに党名が浸透した比例代表は、794万票を集め、7議席を確保した。
 東北では前秋田県知事の寺田典城(70)、元福島県議の小熊慎司(42)の2人が滑り込んだ。
 投票日から一夜明けた12日午前7時前、ようやく当選が決まった小熊。会津若松市の事務所で喜びを爆発させながらも「(東北の選挙区で)敗れた3人分の働きもしたい」と口元を引き締めた。
 「短期間でよく頑張ってくれた。衆院選はそう遠くない。引き続きしっかり頼む」。11日夜、宮城選挙区で落選した菊地に代表の渡辺から電話が入った。
 
<試される力量>
 次の政治決戦を見据えながら来春の統一選へ。キャスチングボートの掌握を狙う党の真の力量が試される。
 新党バブルの中、最後まで第三極の風が吹かなかった党もある。
 4月に結党したたちあがれ日本。選挙区と比例代表で13人を擁立したが、比例の1議席がやっとだった。
 青森選挙区で落選した升田世喜男(53)は過去2度の衆院選を無所属で戦ってきた。今回は念願の党公認となったが、支持基盤の弱さが響いて事実上これまでと同じ「個人戦」を強いられた。
 「民主がだめなら自民なのかと痛感した。自分自身に、人を引きつける商品能力が足りなかったから負けてしまった」
 12日、こう敗戦を振り返った。(敬称略)


2010年07月15日木曜日

7703チバQ:2010/07/16(金) 22:25:34
http://mainichi.jp/area/aomori/news/20100713ddlk02010154000c.html
青森の選択:’10参院選/上 自民「予想外の圧勝」 /青森
 ◇消費税巡る敵失で
 「立派な成績で勝たせていただいた。ご恩をどうお返しするか。まずは(来年の)統一地方選が山。続く総選挙で自民党政権を再スタートさせる先兵を務めたい」

 当選から一夜明けた12日午後。自民の山崎力氏(63)は、県議会自民党会派の議員総会に姿を見せて感謝の言葉を述べた。「山崎参院議員」と声が飛ぶと、県議らから拍手と笑い声がわき起こった。山崎氏は満面の笑みを浮かべ、県議一人一人と握手して回った。

 民主の波多野里奈氏(37)に約6万4000票差を付けた山崎氏。大方の予想を覆す圧勝だった。しかし、知名度と組織力で優位に立っていたが、楽な戦いだったわけではない。

 先行する山崎氏に対し、民主は公示後、相次いで大物国会議員を投入。自民の情勢調査では一時、両氏の差は1ポイント以下に。さらに終盤戦に入り、報道各社の情勢調査で波多野氏逆転が伝えられると、山崎氏陣営の焦りはピークに達した。ある関係者は「公示後にひっくり返され、大敗した3年前の再現になる」と危機感を募らせた。

 だが、終わってみれば、大差。ただ、これほどの差が付いた理由を陣営も測りかねる。関係者の一人は「最大の理由は消費税増税を巡る敵失。失望した無党派を取り込んだ」と分析。別の関係者も「民主が逆風に負けただけ。自民が勝ったわけではない」と表情を引き締める。ある地方議員は「(引退表明した)田名部匡省が相手だったら勝負にならなかった。山崎が強いわけでない」と指摘した。

 来年には統一地方選に加えて知事選が控える。木村太郎選対本部長は「野党として勝った意義は大きい」と強調する。しかし、業界団体の離反や党員1万人割れなどもあり、組織力も盤石ではない。ある陣営関係者は「動員がきかなくなった。集会に足を運んでもらう方法を考えないといけない」と懸念する。

 また、公明との関係も難問だ。党としての選挙協力は行わなかった両党だが、一部の関係者の間で、信頼関係に基づく協力は行われたという。ある支持者は終盤、陣営関係者から「『比例は公明』を徹底するように」と指示を受けた。

 一方で、公明県本部関係者によると、自民側の動きは鈍く、比例票への上積み効果はあまりなかったという。この関係者は「参院選の得票は今後を占う試金石だった。次の衆院選での選挙協力は難しいと思う」と話す。

  ◇   ◇

 昨年の衆院選で政権交代を実現した民主の信任投票となった参院選。青森選挙区では、自民の山崎氏が、民主の波多野氏を破って返り咲き当選を果たした。17日間の選挙戦を振り返り、今後の県政界の行方を探った。

毎日新聞 2010年7月13日 地方版

7704チバQ:2010/07/16(金) 22:26:29
http://mainichi.jp/area/aomori/news/20100714ddlk02010022000c.html
青森の選択:’10参院選/中 民主、組織の弱さ露呈 /青森
 ◇「田名部頼み」のツケ
 「時計の針を戻すなということを合言葉にやってきたが、今の民主に『安定多数を与えて好きなようにやらせてもいいのか』という思いが有権者に強くあった」

 民主新人、波多野里奈氏(37)の落選が決まった11日午後10時過ぎ。重苦しい雰囲気に包まれた青森市内の事務所で、県連代表の横山北斗衆院議員はうつむき加減に述べた。閣僚らの連日にわたる応援を受け、陣営は手応えを感じていたが、結果は大敗。過去の選挙で風に乗って勝利してきた民主の組織力の弱さが、現実として突きつけられた夜だった。

 菅直人首相の消費税発言による失速もあったが、自民元職、山崎力氏(63)の得票に、全市町村で及ばなかった。昨夏の衆院選で比例復活分も含め4小選挙区に衆院議員が誕生した民主。参院選では、それぞれの小選挙区ごとに選挙対応する組織だった戦いを初めてした。だが、うまく機能したとみる関係者は少ない。

 青森を重点区に位置付けた党本部は、大物閣僚を次々と投入して遊説させる「空中戦」に出た。知名度を上げたい波多野氏よりも、注目されるのは閣僚ら。ある県議は「序盤から盛り上がりを感じたが、錯覚だった。風頼みから抜けきれていない証拠だった」と振り返る。県連幹部も「精いっぱい支援者回りなど『地上戦』もやったが、初めからやる気のない人もいた。課題はたくさんあるが、何よりも組織に緊張感がなかった」と頭を抱える。

 また、県連が頼りにした引退する田名部匡省元農相の強固な後援会組織も動き出しが鈍かった。波多野氏は田名部氏の後継とされたが、「後継は県南地方から」とする支持者らの願いは最後まで強かった。加えて他陣営からも「落下傘」などといった批判にさらされた。波多野氏は「県民になって思いを伝えてきたが、『応援しているのに接戦なのはあなたが青森出身じゃないからよ』と最後まで言われた」とうつむいた。

 「すべては候補者選定で間違った」と指摘する県議もいる。「政権交代を果たしたことで有権者の意識は冷めている。政治を託せる人材かどうかをみる目は厳しかった」。

 来年に控える統一地方選、知事選に向け、民主は組織構築の必要に迫られている。県議の1人は「『田名部頼み』が続いてきた結果、組織整理が遅れてきたのは事実。組織態勢を築いていく過程としてはいい経験ができた。次の飛躍につながる」と前を向く。

 一方で「県連が直接、市町村単位に指示を出す戦い方が必要だった。国会議員ははっきり言って広告塔。実動部隊として力を持つ地方議員がもっと前に出る形にしないといけない」と注文をつけた。

7705チバQ:2010/07/16(金) 22:27:26
http://mainichi.jp/area/aomori/news/20100715ddlk02010123000c.html
青森の選択:’10参院選/下 2大政党のはざまで /青森
 ◇こぼれた声、どこへ
 「ポスターを張るのも一苦労だった」。たちあがれ、升田世喜男氏(53)の選挙事務所長を務めた木村三成(みつなり)氏は選挙後、こう振り返った。今回の参院選前には、選挙運動にインターネットの利用を解禁する公職選挙法の改正が見込まれていた。陣営はここに目をつけ、策を練った。だが首相交代の影響もあり、改正は見送られた。

 「浮動票を取り込んで、民主、自民との三つどもえになれば」。公示前に描いていた勝利への道筋は簡単に崩れ、人や組織の限界にぶち当たった。

 升田氏は出身地・旧小泊村のある中泊町や辻立ちを続けている青森市では知名度がある。だが県南部となるとそうはいかない。「ブログや動画など、ネットを駆使して弱点を埋めるつもりだった。解禁見送りは響いた」と明かす。

 環境問題に取り組む姿勢を示そうと、選挙カーに電気自動車を使う策は、注目を集めた。「全国初の試み」「面白い視点を持つ男です」。笑顔で繰り返した。なんだあの車は、と驚く人もあり、インパクトはあった。

 一方で、電気自動車の走行距離は充電1回で約120キロ。フル充電に7時間かかった。

 「活動の幅には限界があった。結党3カ月、浸透しきれなかった面も大きい」

 思うように票は伸びなかった。

   ◇   ◇

 「ここ10年では最も戦いやすい選挙」。共産党県委員会の堀幸光委員長は公示前、自信を見せていた。背景には、菅直人首相が消費税増税に前向きな姿勢を取ったことがあった。

 吉俣洋氏(36)は「『国民と共産党』対『その他の政党』」の構図を鮮明にするため、増税反対を前面に押し出す。だがふたを開けると、共産は3年前の参院選よりも票を落とした。

 堀委員長は「『消費税増税は嫌だけれど、財政状況を考えると仕方がない』という人に訴えが浸透しなかったのではないか」。悔しさを隠さない。

   ◇   ◇

 社民、山田清彦氏(53)は「ミスター反核燃」と呼ばれる。核燃や米軍基地、格差問題を3本柱に据え、支持拡大を目指した。

 だが誤算があった。公示直前の菅首相の消費税発言だ。突出して争点に浮上し、自分の土俵に持ち込めなかった。奈良岡克也・県連副代表は「消費税問題を格差問題に関連づけて訴えることはできたが、核燃や基地の問題などの訴えすべてが県民に届いたかといえば不十分だった」。

   ◇   ◇

 三者三様。衆院選小選挙区を背景にした2大政党伸長のはざまで、新たな活路を見いだすことができるのか。こぼれた声を国政に届けるにはどうすればいいのか。模索は続く。(この連載は高橋真志、矢澤秀範、山本佳孝が担当しました)

毎日新聞 2010年7月15日 地方版

7706チバQ:2010/07/16(金) 22:29:00
http://mytown.asahi.com/aomori/news.php?k_id=02000561007140001
戦い終えて(上) 自民
2010年07月14日


自民の山崎力氏(右)の応援演説に立った三村知事。「一番いい候補だ」とPRした=4日、青森市

 11日投開票された参院選青森選挙区(改選数1)は、自民の山崎力氏が28万7385票を獲得し、民主の波多野里奈氏を6万票以上引き離す大勝で終わった。山崎氏は都市部の青森、弘前、八戸3市でも得票1位となる完勝。選挙戦を振り返りながら、大差がついた背景や今後の県政への影響を検証した。


 「参院選がホップ、来年春の県議選がステップ、来年夏の知事選でジャンプだ」
 激戦から一夜明けた12日午後の県議会自民控室。山崎氏の選挙を支えた八戸市選出の滝沢求県議は満足げだった。選挙戦終盤に菅直人首相が応援に入るなど、民主優位とも言われた同市での各候補の得票で、山崎氏がトップだったからだ。


 「組織がフル回転し、長らく民主に移っていた自民支持層が完全に戻ってきた」


 たちあがれ日本から出た升田世喜男氏の地元中泊町を除く県内39市町村を山崎氏が制した。近年まれに見る自民の圧勝に、自身の県議選への好影響を期待する自民県議は多く、控室のお祝いモードは全開だった。


 そこへ、山崎氏がお礼に訪れた。県議らは「(県選出の自民参院議員がいなかったので)ようやく参院に陳情の窓口ができたよ」。山崎氏も「どんどん来てください」と応じ、「参院で民主の問題点を追及し、攻撃し、統一地方選、政権奪還の先兵になる」と意気込んだ。


 ■知事も応援演説


 今回の参院選で、山崎氏の事務所には自民県連幹部が常駐し、県連丸抱えの選挙戦を展開した。県連幹事長の山内和夫県議らの念頭には、来年の県議選と知事選があった。


 選挙戦中、陣営幹部は「参院選で負ければ、民主に業界団体を切り崩されて県内の自民組織は崩壊し、県議選、知事選は大変なことになる」と、危機感を明かした。


 その自民県連が、野党に転落して初の国政選挙でも頼りにしたのは、建設業者など公共事業や補助金にからむ業界団体だった。山崎氏への推薦を取りつけたのは約300団体。政権交代前の2007年参院選と比べても微減にとどめた。


 県内で自民が求心力を維持できたのは、県議会で議席の過半数を占め、三村知事を支える「県政与党」の旗印だ。以前は自民支持だった県トラック協会が民主支持を決めた5月下旬、自民県議はこう話した。「国の補助金だって県を経由するものが結構あるから、難癖つけて止めることだってできる。だから県政与党の立場は手放せない」


 一方、三村知事は4月時点では参院選への態度を未定としていたが、自民から盛んに秋波を送られ、公示後は山崎氏の応援に立った。「山崎さんが一番ふさわしい。我々の思いを力さんに託そう」


 11日夜には山崎氏当選の一報が報じられた直後に同氏の事務所に登場。最前列で木村太郎衆院議員らと固い握手をした後、「(山崎氏との)友情を持って立った。その思いが当選でかなえられ、本当にうれしい」などと約2分間、熱弁をふるった。


 自民県議は「自民に支えられて知事になったのだから応援に来るのは当然」と話す。来年の知事選への意思を明らかにしていない三村知事だが、「三選を目指すのが順当な流れ。当然応援する」と、一体感を強調した。


 ■高齢化の悩みも


 山内県連幹事長は「政治生活約50年で一番団結できた選挙だった。(国政で)与党の時は内部で勢力争いもあるけど、野党だとそんな余裕もないしね」と振り返る。


 その一方で、不安要素も露呈した。


 選挙戦では県内選出の衆院議員らの支援組織が1〜4区の小選挙区ごとに選挙対策本部を設け、フル回転した。しかし、肝心の山崎氏自身の後援会の動きは鈍く、選対幹部から「我々におんぶにだっこか」との怒号も飛んだという。山崎氏の陣営幹部は「(政治家だった)本人の父や祖父の代からという高齢の支援者が多いから」と、十分機能しなかったことを認めた。


 自民関係者は「うちの後援会も、新聞の死亡欄に毎日のように支持者が載る。しかも若い人が入ってこない。今後の選挙はどんどん厳しくなる」と悩みを打ち明けた。
(北沢拓也、別宮潤一)

7707チバQ:2010/07/16(金) 22:29:44
http://mytown.asahi.com/aomori/news.php?k_id=02000561007150001
戦い終えて(下) 民主
2010年07月15日


落選の報を受け、田名部匡省氏と言葉を交わす波多野里奈氏(左)。田名部氏が確保してきた議席を守ることはできなかった=11日、青森市南佃2丁目

 参院選の投開票日まで残り2日となった9日。八戸市の魚市場でマイクを握りしめる田名部匡省氏の姿があった。「何としても波多野さんを当選させ、女性のために一生懸命頑張る、そんな青森県をつくってやってください」


 衆参合わせて国会議員歴約30年、「田名部党」と言われるほど固定ファンがいる田名部氏の叫びに、会場は大きな拍手で沸いた。


 だが、今回の参院選青森選挙区に出ず、引退した田名部氏に道を譲られる形となった民主新顔の波多野里奈氏の立ち位置は微妙だった。


 田名部氏の地盤の南部地方では、選挙戦後半になっても「『後継』という言葉は使えなかった」と、民主の関係者は言う。波多野氏は東京出身で、県内の民放で3年半勤務しただけだ。


 だから「後継と言えば(田名部氏の)支持者が反発する。田名部の議席を死守する戦い、そんな言い方をしてきた」と、この関係者は打ち明ける。


 県連が県議を対象に選考を進めていた最中、党本部が県外の人を押し込んだ――。そんなイメージもつきまとった。選挙戦では「小沢ガールズを1人増やすことに青森県が使われている」などと、他陣営からも突っ込まれた。


 「青森県民になった立場だったが、まだ認めてもらえていなかったんだと思う」。落選が判明した11日夜、青森市の事務所で波多野氏は敗因を問われ、こう答えた。選挙戦で家族5人で同市に移り住んだことなどを強調したが、十分に浸透できなかった。


 ■きめ細かい自民


 県連は支援を受ける労働組合の組織を生かすとともに、昨夏の総選挙で倍増した衆院議員や来年の統一地方選を控える県議らと連動して支持の拡大を進めてきた。


 だが、総選挙から1年足らず。後援会組織が思うように広がらないなど、一部の衆院議員の日ごろの活動の鈍さを指摘する声もあった。県議も16選挙区中10の「空白区」があり、すべてに県議がいる県政与党の自民のきめ細かさに差をつけられていた。


 推薦を受けた業界団体と組むなど、網の目のように張り巡らした支援の輪を生かして地道に支持拡大を図った自民の「地上戦」に対し、民主は組織力不足を党中央の幹部や閣僚ら大物の応援という「空中戦」で補った。


 例えば、枝野幸男幹事長は人口約3千人の新郷村でも演説をした。だが、こうした手法は「風」頼みの性格が強いうえ、県議の一人は受け入れの準備などに時間を取られ、地道に選挙区を回る時間がさらに削られる「悪循環になった」と吐露する。


 ■離れる無党派層


 一方で、与党効果があったのも確かだ。自民支持だった団体が波多野氏の推薦に回ったほか、自民の木村太郎衆院議員のおひざ元、藤崎町の小田桐智高町長は、当選した自民の山崎力氏だけでなく、波多野氏の演説でもマイクを握った。「政権与党を意識しないわけにはいかない」


 だが、与党は攻撃の的にもなりやすい。選挙戦では、消費税増税を巡る菅首相の発言のぶれなどを他陣営から集中的に批判された。県連の横山北斗代表は、菅首相の対応を「大きなマイナス」と指摘。県連の田名部定男幹事長も、集中攻撃は「与党の宿命」と振り返った。


 強固な組織を自民ほど持たない民主は野党時代、無党派層の支持が頼みの綱だった。


 だが、参院選の朝日新聞社の出口調査では、波多野氏に投票した無党派層は山崎氏に入れた無党派層をわずかに上回る程度。横山代表は「今の民主に安定多数を与えて好きなようにやらしていいのかとの思いが、有権者にあったのではないか」と総括した。


 来年は県議選に加え、知事選もある。田名部幹事長は巻き返しに向け、「地方議員を増やし、全40市町村で基盤造りを進める」と話す。県議選は全区に候補者を出し、知事選は三村知事への対立候補を擁立する方針で、対決姿勢を強める。(大西史晃)

7708チバQ:2010/07/16(金) 22:31:23
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2010/20100712105455.asp
2010年7月12日(月)

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自民、県政界の求心力維持

 民主党と自民党が県内全域を舞台に直接対決した参院選本県選挙区は、政権交代後の両党の選挙力を見比べる試金石だった。自民党公認・山崎力氏の勝利は、国政野党でありながら県政界では求心力を堅持している同党の存在感の強さをあらためて示した。今回の結果は来年の統一地方選、知事選に大きくかかわる。大島理森党県連会長は「統一地方選、知事選にも(今回の)結集の力を生かしたい」と、参院選で勝ちきった意義を語った。

 逆に民主党は、参院選勝利で弾みをつけ来年の県議選で自民党議員の議席を奪取し、知事選につなげる戦略の立て直しを迫られる。

 政権交代が起きた昨年の衆院選で自民党は全国的にかつてない逆風を受けたが、県内では厚い支持基盤を背景に底力を見せた。衆院本県1区を除き、2〜4区で3議席を死守、県内での民主党躍進を最小限に食い止めた。

 ただ、それでも民主党が政権与党になった影響は県内にも及び、今のところ一部ではあるが業界団体などが従来の自民支持から民主支持へ転換するなど変化が起きている。

 党員数も自民党県連の党員が昨年末に1万人を割り込んだのに対し、昨年の総選挙時に3700人だった民主党県連の党員・サポーターは今年5月時点で5千人に増えた。自民党の組織がしぼむ一方、民主党の支持層は広がりを見せている。

 今回の参院選で自民党が敗れれば、県政界での求心力が低下し、国政与党・民主、県政与党・自民の間で「様子見」をしていた業界団体や事業所などが民主寄りに強く振れる可能性が高かったが、自民側が一定の歯止めをかけた。さらに同党は、県庁所在地・青森市で国会議員が空白になっている状況の解消にも成功した。

 民主党県連にとっては、代表が田名部匡省参院議員から横山北斗衆院議員に交代後、初の全県選挙であり、新体制の実力が問われた。党本部を巻き込んだ総力戦で自民党に敗北したことは、田名部氏の現有議席を失った以上の痛手となった。

7709チバQ:2010/07/16(金) 22:32:43
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2010/20100712143356.asp
2010年7月12日(月)

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本県選挙区担当記者の目

 参院選本県選挙区で激しい戦いを繰り広げた共産党新人の吉俣洋氏(36)、たちあがれ日本新人の升田世喜男氏(53)、自民党元職の山崎力氏(63)、社民党新人の山田清彦氏(53)、民主党新人の波多野里奈氏(37)。選挙期間中ににじみ出た人柄、勝利への強い思い、垣間見えた課題…。候補者たちを間近で見てきた各陣営の担当記者が、今回の戦いを振り返った。

きまじめ一転、熱っぽく/自民・山崎氏

 良くも悪くもきまじめ−。今年4月、初めて対面したときの印象は、周囲が語る「山崎力」そのものだった。 地味な印象を心配する陣営関係者も多かったが、公示後は、自らのカラを破るように日焼けした顔に汗を光らせ、雇用対策への思いを熱っぽく訴えた。ミニ集会では人柄と、2期12年務めた実績を前面に押し出した。「山崎さんの話を聞けば、誰よりも誠実な人だと分かる」との陣営幹部の言葉にもうなずけた。

 一方で、全国的な争点となった消費税などについて、街頭で語る場面はなかった。本県の雇用確保のために何をするのか、具体策は見えず、理想論に終始した感は否めない。

 支援した市町村議員からは「現職のとき、地元に一度も戻らなかった」といった不満も数多く聞かれた。3期目を迎えるにあたり、メガネなど外見の変化だけではなく、内面がどう変わったのかを有権者はしっかりと見ていることを肝に銘じてもらいたい。

政策も聞きたかった/民主・波多野氏

 もっと政策を聞きたい。3月末に初めて波多野里奈氏の演説を聞いて以来、そんな思いを抱いていた。「皆さんの声を国政に届けたい」「子育てしやすい環境をつくります」。政治未経験の新人で、さらに限られた活動時間の中で知名度アップのために自己紹介を優先する−という事情を差し引いたとしても、演説は抽象的内容が多かったように思う。

 アナウンサーらしい淡々とした口調も、時には無機質に感じられた。東京から転居してまで選挙戦に挑んだ自らの熱意が伝わり切らなかった部分もあったのではないだろうか。

 また、波多野氏を支えた民主党県連。選挙態勢構築の遅れに加え、公開討論会出席をめぐるドタバタ劇と、組織的だった動きは相変わらず苦手に見えた。

 それでも選挙戦に入ると、党本部と一体となった空中戦を展開。結果的に大差がついたものの、田名部匡省参院議員の号令がなければ結束できなかった県連の体質が、政権与党という求心力を得て変わりつつあると感じた。自民党の組織戦を知る議員が数人入党した影響もあるのだろう。

7710チバQ:2010/07/16(金) 22:33:21
国政に執念見せる/たちあがれ日本・升田氏

 「みんながびっくりすることをやる」。升田世喜男氏の仕掛けは、選挙カーに電気自動車を使うことだった。走行距離はフル充電で約120キロ。電池切れで下北からレッカー車で戻ったことも。それでも民主・自民と異なる存在感を示すため使い続けた。環境産業の振興で雇用創出を訴える升田氏の精いっぱいのアイデアだった。

 3度目の国政挑戦。演説で「正念場」と表現した意味を問うと、「県議に戻ってほしいと言う支持者に、理解してもらわなければ」。6月下旬、たちあがれ日本の平沼赳夫党代表を地元・中泊町に案内したのも「今後も国政を目指す」との決意の固さを支持者に示すためと受け取れた。

 次期国政へのステップと位置付けた今選挙。「前回の衆院選1区での得票(約3万5千)を上回るのは厳しい」と弱音もこぼした。だが翌日、「てこ入れする」と地盤の北五地区に向かったあたりに政治家・升田氏の執念を感じた。

「増税反対」浸透せず/共産・吉俣氏

 街頭で県民の質問に答える「街頭対話集会」を活動の軸としてきた吉俣洋氏。県民に笑顔で話しかける姿は「近寄りがたい」という、記者が共産党に勝手に抱いていたイメージを覆してくれた。

 有権者におもねっているわけではない。党の政策について、街頭で有権者と話した際に「その考えは違いますよ」とピシャリと言い切る場面もあった。

 「この10年間で最も戦いやすい選挙」−。陣営が口をそろえるように、消費税増税が争点として浮上した今回の参院選は、増税反対を主張することで比例票を上積みする大きなチャンスだった。しかし、増税反対の主張は「極端すぎる」と映り、「嫌だけど、増税は仕方ない」と考える有権者の心をとらえることはできなかった。

 共産党は次期県議選・青森市選挙区で12年ぶりの2議席獲得を目指す。参院選では、県議選に出馬する市議が街頭演説を行うなど勢いづくりを狙ったが、出はなをくじかれた。

過去最低の得票 県連に重い課題/社民・山田氏

 組織の弱体化から、候補を出すべきでない−との声が多かった。それでも、社民党県連は当時連立を組む民主党と相反する「反核燃」「反基地」を訴えるため、反核運動歴が長く、米軍基地がある三沢市在住の山田清彦氏を担いだ。あくまで党の存在を示すための候補擁立のように思えた。

 山田氏の知名度はほぼゼロ。県連が今回ほど反核、反基地をセットで前面に出した国政選挙は過去に例がない。ある県連幹部は「(核燃が争点の)六ケ所型選挙になってしまい、津軽では反核を訴えるほどしらじらしかった」と漏らした。さらに消費税論議が日増しにふくらみ、この二つの訴えは有権者に届きにくくなった。

 選挙戦終盤の街頭演説では、まず消費税論議を取り上げるなど、戦術を変えた。だが、逆に党員からは「これでは何のために反核候補を担ぎ出したか分からない」と不満も出た。

 反核と反基地を訴えることで、これまで存在意義を示してきた党県連。社民候補で過去最低という選挙区の得票数が、県連に重い課題を突き付けた。

7711チバQ:2010/07/16(金) 22:34:23
http://www.daily-tohoku.co.jp/kikaku/kikaku2010/minni/minni_01.htm
政党難民はいま

(上)勝因・敗因
(2010/07/13)
 「青森のためにと訴え、雇用に向けた政策をと主張してきたのは間違いではなかった」
 11日午後10時、青森市の選挙事務所。3年ぶりに国政への返り咲きを決めた山崎力は、力強く勝利宣言。選挙戦をこう総括した。
 今回、山崎は戦術を一変させた。大規模集会を減らし、人が集まる場所に自ら飛び込んだ。細かな街頭演説と支持者回りという「地上戦」を徹底させた。
 政権交代で野党転落後、初の国政選挙。自民も今までになく団結した。「かつての国政与党という甘えを捨て一丸となった」と県連幹事長の山内和夫。最終盤は党本部幹事長の大島理森も県内に張り付いた。2度の首相来県は「逆バネになった」(県議・滝沢求)。
 この結果、本来の組織力が機能した自民陣営は、全市町村で民主の得票を上回る予想以上の圧勝を果たした。多くの県連幹部は選挙区での勝因を、団結力に加え「自民再生に対する国民の期待」と口をそろえる。党県連第一区支部長・津島淳は「今回が政権奪還への始まりだ」と叫んだ。
 だが、比例の得票数は3年前の前回から4千票余り減らし、20万票を割り込んだ。ある陣営関係者は、自民がいったん失った民意の行方に関する幹部の見方に疑問を投げ掛け、こうつぶやいた。
 「勝ったのは民主の敵失のせい。そんな甘いもんじゃない」

 「すべては候補者選びから始まったんだ」
 11日夜、山崎に大敗を喫した波多野里奈の陣営関係者は厳しい口調で敗因を指摘した。
 名乗りを上げた複数の県議から選び切れず党本部主導となった選考過程。「なぜ県外出身の『落下傘』なのか」。民主支持者はわだかまりを抱えたままでの戦いを強いられた。
 もともと組織力では自民に及ばない。昨年の総選挙で県内4小選挙区すべてに衆院議員が誕生したのを受け、今回、初めて小選挙区ごとに組織だった選挙対応を試みた。だが、「うまく機能しなかった」と県連幹事長の田名部定男。
 政権与党をアピールするため、菅直人首相ら大物弁士を相次いで投入した「空中戦」は、裏を返せば「風頼みから抜け切れていない」(県議・今博)民主県連の事情を反映した結果とも言える。
 結局、陣営は一枚岩になり切れなかった。「足を使った基本の『地上戦』がうまくいかなかった」と田名部。
 公示直前、菅首相の発言から争点に急浮上した消費税引き上げ問題で逆風が吹いたのも大きく影響した。
 引退する参院議員田名部匡省の議席とともに、比例代表の下田敦子の落選で一気に2議席を失った民主。ある県議がため息交じりに語った。「自民は勝っていない。国政でも県内でも墓穴を掘った民主が負けただけだ」。(文中敬称略)

7712チバQ:2010/07/16(金) 22:35:11
http://www.daily-tohoku.co.jp/kikaku/kikaku2010/minni/minni_02.htm
政党難民はいま

(下)攻防の行方
(2010/07/14)
 「統一地方選、県知事選には連動しない」
 11日夜、波多野里奈が敗戦の弁を語った直後。民主党青森県連幹事長の田名部定男は、来年に控える政治決戦への影響を即座に否定。県議の渋谷哲一も「参院選は政党選択、県議選、知事選は人だ」と強調した。
 しかし、政権交代後、県政界で着実に勢いを増してきた民主の動きにブレーキがかかったのは間違いない。今回の敗戦で県連最大の課題とされる「選挙対策」の弱さがあらためて浮き彫りになった。
 強い指導力で県連を率いた参院議員・田名部匡省は引退する。組織も依然、風頼み。今後の県連の力強い姿を描き切れずにいる民主。匡省の次女で衆院議員の匡代は組織の現状を認め、「早く自分たちの力で支持基盤、選挙対応を一からつくり上げなければ…」と焦りすらにじませる。
 懸念材料を抱えながらも、民主は来年の政治決戦を見据え、再びアクセルを踏み出そうとしている。定男は「県議選の一次公認を急ぎ、(組織を)盛り上げていく」。県連代表の横山北斗も、知事選での現職との対決姿勢を鮮明にし、「できるだけ早く候補者を擁立したい」と選考を急ぐ考えだ。
 だが、ある県議は強い危機感を募らせる。「まずはしっかりとした参院選の総括が必要だ。そうでなければ今回の結果がわれわれの選挙にも影響する」

 国政野党として参院選に臨み、1議席奪還を果たした自民党は、来年の統一地方選、知事選と続く政治決戦に大きな手応えを得た。
 不安を抱えた戦いだった。街頭演説では業界団体トップの姿も少なく、集まる人数も減少。公明との選挙協力も従来通りとはいかず、「手探りの選挙」(第一区支部長・津島淳)を強いられた。
 それでも大勝した。しかも全市町村で民主票を上回り、県政界で依然として圧倒的な存在感を保っていることを証明した。
 来年の知事選について、知事・三村申吾自身は言及を控えているが、参院選期間中には自民が公認した山崎力のために、街頭でマイクを握っている。
 党県連幹事長の山内和夫は「国政では健全野党、県政では知事を支える責任ある立場。県民の理解と協力を得られるよう努力する」と、知事選を見据えてか、「三村県政与党」を強調した。
 一方、公明県本部代表の伊吹信一は、今回、公明票が自民に流れた結果を「自民が信頼を得たのではなく、消極的な判断の結果」と冷ややかに総括する。自民陣営内にも「口で自民がどれだけ変わったと言っても、有権者が実感できなければうそになる。これからだ」と、自戒する声が。
 「勝利におごらず、努力を続けることが重要だ」と県連会長・大島理森。自民の再生に向けた模索は、これからも続く。
(文中敬称略、参院選取材班)

7713チバQ:2010/07/16(金) 22:38:49
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/iwate/news/20100713-OYT8T00065.htm
検証参院選2010<上> 消費税の問題「嫌な予感」
 「もう難しい」

 夜も白んだ12日午前3時55分、盛岡市菜園の工藤堅太郎事務所で、県連幹事長の佐々木順一は、比例選で工藤の当選が難しいことを悟った。

 佐々木は、集まっていた階猛、畑浩治、菊池長右ェ門、平野達男、藤原良信の各国会議員を奥の会議室に招き入れ、比例選の開票終了を待たずに、工藤に敗戦の弁を述べてもらうよう提案した。異論は出なかった。

 沈痛な表情で、県連代表辞任の意向を示すとともに、敗因について「敗軍の将だから多くを語りません」と、言葉をつなぐ工藤に対し、8時間近く前に岩手選挙区で再選の喜びに浸ったばかりの主浜了や県議団は放心状態の様子で、拍手すら起きない。場の空気は一変し、すっかり重くなっていた。

 落選について関係者は、党名でも個人名でも投票できる非拘束名簿式の比例選の仕組みの難解さを原因に挙げた。達増知事は12日の記者会見で、非拘束名簿式での浸透の難しさを指摘。選挙制度を所管する総務省の政務官・階猛も「難しい制度だ。有権者にとって分かりにくい」とこぼした。

 内閣支持率低下が追い打ちをかけたとの見方もある。工藤自身も「嫌な予感はあった。消費税の問題をしょっちゅう言われた」と振り返った。達増知事も、全国的な比例票の伸び悩みを挙げた。

 ただ、工藤が前回当選した04年選挙当時も、選挙制度は今と同じ。04年当時は、年金未納問題が政局に発展しており、民主党は躍進したが、菅代表が選挙前に辞任するなど、情勢は必ずしも盤石ではなかった。

 「緩んでいる」。県議の1人は投票日直前、県連に「主浜楽勝ムード」が広がっていると、不安を感じていた。選挙戦さなか、「緩んでいては勝てないぞ」と、スタッフをしかったこともあったという。選挙区選の主浜の強さが、比例選との連動を鈍らせたとの見方も出ている。

 昨年8月の衆院選は、「政権交代」を旗印に、県関係の国会議員が、県内での担当地区を地域割りし、分担してフル回転、4小選挙区独占と、比例選での菊池の当選につなげた。一方、今回は県議会盛岡選挙区補選が激戦だったこともあり、補選に注力した国会議員も少なくなかった。

 工藤は12日午前、仕え続けた前幹事長の小沢一郎に「目標達成できず申し訳ありません」と、電話で報告した。小沢は「本当に残念だった」と労をねぎらった。

 県連は近く、次期県連代表の選出の協議を始める。当選回数から黄川田徹や主浜了、県会議長経験者である藤原良信、若い階猛を挙げる声が出ているが、集約には時間がかかりそうだ。

(敬称略)

      ◇

 参院選は、県内では民主、自民など主要政党それぞれに悩みを抱える結果となった。選挙を総括し、今後を展望する。

(2010年7月13日 読売新聞)

7714チバQ:2010/07/16(金) 22:39:36
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/iwate/news/20100713-OYT8T01056.htm
検証 参院選2010
見えなかった自民の戦略
 自民党は、参院選岩手選挙区で高橋雪文、比例選の小野寺有一の両前県議が落選。県議補選でも村里洋子が次点に沈み、両県議の穴を埋められなかった。

 党県連会長の鈴木俊一は11日夜、記者団に対し「じっくり話を聞いてもらう時間が足りなかった」と、高橋の擁立が4月にずれ込んだことを敗因に挙げた。

 ただ、県連の1人は、指摘する。「擁立がずれ込んだのも、県連がバラバラで戦略がなかったからだ」

 高橋雪文に白羽の矢が立つ前の3月、公募に失敗した県連は、前県議の高橋比奈子擁立で調整していた。比奈子が県連幹部に出馬を受諾した数日後、擁立は白紙に戻った。複数の県連幹部が、事前に情報が漏れたことに不満を示したためだった。民主党関係者は「うちならあり得ない」と、皮肉交じりに哀れんだ。

 県議補選でも、雪文後援会長だった福井誠司との連携に失敗し、福井は無所属で出馬。村里擁立に切り替えざるを得なくなり、自民票は割れた。「福井さんのおかげだ」。吉田敬子を初当選させた地域政党いわて幹部は、笑顔で振り返った。

 公明党との関係も疎遠になった。

 党支持母体の創価学会幹部が公示前のある日、鈴木に面会、選挙協力の意向をひそかに打診した。鈴木はうなった後、打診を断った。「今回は小野寺有一を出しているから、難しい」

 公明票は、読売新聞の出口調査では3割が民主党の主浜了に流れた。公明党も比例選で目標票数に届かず、県議補選でも、公明票の多くは村里以外に流れた。

 「俊一先生はきょう、浜を回っているのか」

 自民党幹事長の大島理森は6月26日、八幡平市など県内6か所で高橋雪文と遊説を終え、JRいわて沼宮内駅の一室で、県連幹事長の千葉伝に尋ねた。大島は、遊説に鈴木が同行しないことをいぶかしんでいた。千葉は言いよどんで「あ、ええ。そうだと思います」と答えるのが精いっぱいだった。

 党県連は参院選で、3台の選挙カーを使った。高橋、小野寺が1台ずつ、もう1台は鈴木が主に乗った。関係者によると、鈴木はこの日、大槌町などを回っていた。「戦略がない。幹事長と一緒に回れば効果的なのに」。関係者は首をかしげた。

 7月6日、大島は盛岡市内で急きょ開かれた県連の会議に出席した。大島は「真摯(しんし)な姿勢が失われる」と、クールビズを嫌う。ネクタイを締めて汗だくの大島の横で、列席した8人の県連幹部のうち4人がクールビズだった。「『親の心子知らず』だ。負けるべくして負けた」。関係者はこぼした。

 共産、社民の両党も、消費税を巡る議論や米軍普天間飛行場移設問題などで独自色を出せず、岩手選挙区で大敗。各党は痛手を負う結果になった。次の統一地方選までに対策を打ち出せるかどうかが試金石となる。

 (敬称略。この連載は大田健吾、工藤武人、西孝高、前田毅郎が担当しました)

(2010年7月14日 読売新聞)

7715チバQ:2010/07/16(金) 22:40:31
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1052/20100713_13.htm
混戦明暗 参院選・宮城(上)分裂/「公募」の威光、現職孤立

支持者に頭を下げる市川氏。自民党を支えてきたベテランが組織のない選挙戦を強いられた=11日午後8時15分ごろ、仙台市青葉区一番町


 参院選の宮城選挙区(改選数2)は自民党の新人がトップで初当選し、民主党は現職が議席を守った。二大政党が議席を分け合う結果となったが、8人による混戦は多くのドラマを残した。明暗が分かれた戦いの軌跡をたどる。
(敬称略)

<正当性強調>
 激戦をトップで勝ち抜いた新人が、政治家の一歩を踏み出した。
 「宮城、日本の発展のため、全身全霊を尽くして頑張っていく」
 歓喜の初当選から一夜明けた12日昼。仙台市内で開かれた自民党県連の三役会議。自民党新人の熊谷大(35)は、日焼けした黒い顔に緊張感をみなぎらせた。
 得票は26万5343票。2004年の参院選で37万票を獲得した2位の民主党現職に、2万3883票の差をつけた。
 「県連が行った公募のやり方が追い風になり、これだけ票を伸ばした」。党県連会長の小野寺五典(衆院議員)は満足げに振り返った。
 党推薦で無所属現職の市川一朗(73)との分裂選挙。小野寺は演説で「公募で熊谷さんを公認候補に選んだ」というフレーズを欠かさず、熊谷の正当性を強調した。
 県連は前哨戦から共倒れの危機感をあおった。建設業界には党本部のハッパが掛かり、公示前に熊谷のポスターを張り出す会社が急激に増えた。総裁の谷垣禎一も応援に入り組織戦が加速した。
 9日夜、仙台市若林区であった個人演説会。ベテランの党仙台市議が熊谷を指さして断言した。
 「公募で選ばれた熊谷君、もう一人はその公募で彼より成績が下だった人だ。どちらを選ぶかは歴然としている」

<しこり残る>
 11日夜、仙台市青葉区の市川陣営事務所。落選の報を受けた市川は「組織がない手作り選挙だった。当選してみなさんのご恩に報いたかった」と目に涙を浮かべ、頭を下げた。
 徒手空拳の戦いだった。得票はトップ当選した04年の3分の1以下の10万9137票にとどまった。公示直前、県議有志が市川を支援する県議の会を結成したが、推進力にはならなかった。
 選挙戦にはいると、市町村議に企業への案内や選挙カーの先導を頼んでも、「県連の締め付けを受けている」と次々と断られた。「県連はここまでやるか」。陣営幹部はいら立った。
 党推薦を得たが、応援に入ったのは参院自民党幹部3人だけ。物心両面でサポートはなかった。後援会幹部は「空中戦を仕掛けることもできない。自民党推薦の意味がない」と天を仰いだ。
 選挙戦最終日の10日、最後の街頭演説には出身地・栗原から市長の佐藤勇、市議らが応援に駆け付けた。市川は「最後まで戦い勝ち上がる」と拳を突き上げた。
 同じ日、県連会長の小野寺は市川を支援した県議を含む党所属県議38人に電話をかけ、「お互い事情はあったが、もうノーサイドだ。力を合わせよう」と選挙後の結束を呼び掛けた。
 「しばらく、しこりは残るだろう」。市川を支援した県議の一人はつぶやいた。


2010年07月13日火曜日

7716チバQ:2010/07/16(金) 22:41:10
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1052/20100714_01.htm
混戦明暗 参院選・宮城(中)反目/調整できず身内で争い

国民新党の演説会で顔をそろえた桜井と伊藤。2人が並んだのはこの一度きりだった=5日、仙台市青葉区の仙台国際センター


<「2人無理」>
 民主党が参院選宮城選挙区(改選数2)で議席独占を狙った作戦は失敗に終わった。現職の桜井充(54)が当選したが、自民党に競り負けて2番手。新人の伊藤弘実(36)は届かなかった。
 桜井が3選を決めた11日夜。仙台市青葉区の事務所は歓声に包まれたが、選対幹事長で衆院議員の石山敬貴は浮かない表情で言い放った。「公認候補を2人立てたのは間違い。支持者が迷って動けなくなった」
 当選の万歳では笑顔を見せた桜井。しばらくすると「数字を見れば、2議席なんて最初から無理だったんだよ」と本音を爆発させた。
 党県連が伊藤の擁立を決めたのは2月。当時の党幹事長小沢一郎の方針に従った。選挙区候補が競り合って支持を拡大し比例代表票の掘り起こしも図るという戦略だ。
 桜井は推薦を受けた連合宮城や県医師会、2期12年で築いた後援会を軸にした組織戦を展開。伊藤は仙台圏を主戦場に街頭活動中心の空中戦で挑んだ。
 議席独占を狙う切磋琢磨(せっさたくま)作戦は、首相菅直人の唐突な消費税発言が招いた逆風にさらされ狂いだす。
 終盤情勢は桜井と自民党新人の熊谷大(35)がトップ争いを演じていた。伊藤陣営は猛烈な追い上げに入り、桜井は熊谷、伊藤に追い上げられ、防戦一方となった。
 参院議員の岡崎トミ子、衆院議員の橋本清仁がタッグを組んだ伊藤陣営。独自ルートで応援を要請するなどして前首相鳩山由紀夫や小沢らが入った。
 国会議員らが企業や業界団体を回り、桜井が頼みとする支持基盤の切り崩しにもかかった。陣営には「桜井から議席を奪う意気込みで必死にやれ」とげきが飛んだ。
 「政権与党の現職が2番手という結果ではあまりにひどい。これ以上、票をはぎ取るのはやめてほしい」。終盤の6日、桜井陣営は県連に対し、緊急の選対会議を開くよう求めたが、受け入れられなかった。

<10万票の減>
 選挙対策は、二つの陣営がそれぞれの思惑で進める双頭態勢。驚くことに県連執行部の調整機能はゼロだったばかりか、戦略シナリオを書ける人材もいなかった。
 8日夜。桜井が仙台市中心部の公園で開いた総決起集会には、連合宮城が動員をかけて約400人が集まった。「他の候補者でなく『桜井は大丈夫』という風評被害と戦っている」と声を詰まらせて呼び掛けた。
 桜井は自民党に追い抜かれ、伊藤は失速した。
 「わたし自身の力不足。風向きを感じる余裕はなかった」。太白区の事務所で11日夜、伊藤は涙をこらえて語った。県連幹事長で衆院議員の郡和子は「党勢拡大するため2人立てたのは間違いではない」と言うのが精いっぱいだった。
 選挙区で桜井と伊藤が獲得したのは計40万票。自民党系2人の37万票を上回ったが、比例代表は2007年参院選と比べ10万票以上も減らした。
 「2人合わせてもあの程度。相手の票まで奪い合うことではなかったはずだが…」。12日、桜井は冷静な表情であいさつ回りに向かった。
 それでも周囲にはこう漏らしていたという。「(県連執行部を)許すことはできない」(敬称略)


2010年07月14日水曜日

7717チバQ:2010/07/16(金) 22:41:47
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1052/20100715_02.htm
混戦明暗 参院選・宮城(下)誤算/無党派層食い合い埋没

落選が決まり支持者に頭を下げる社民党の菅野氏=11日、仙台市青葉区の事務所


<「宮城は別」>
 「台風の目」にはなれなかった。
 「みんなの党が勢いを伸ばしても宮城では別だった。二大政党の大きな流れを変えることはできなかった」
 みんなの党新人の菊地文博(50)は敗戦が決まった11日夜、仙台市宮城野区の事務所で悔しそうに語った。
 立候補表明からわずか2カ月。この間、鳩山由紀夫首相の退陣、菅直人政権の発足と政治状況は激変した。みんなの党の人気も気まぐれに上下を繰り返し、菊地は翻弄(ほんろう)された。
 5月までは民主党県連の選対委員長。代表の渡辺喜美が勉強熱心でフットワークの良さを見込み、引き抜いた。
 地盤は県議時代の仙台市宮城野区。全県浸透の壁にすぐぶつかった。
 「郡部で集会を開こうとしても足場がほとんどない。動かす組織がなければ知名度の浸透は図れない」と陣営幹部。マイクを持って仙台市の街頭に飛び出す戦いを中心にせざるを得なかった。
 菊地は自民党参院議員の秘書を経て県議になった。組織戦の重要性は体が覚えている。最終盤は人脈を総動員して追い上げを図ったが、短期決戦の武器は党と渡辺の知名度だけだった。
 獲得したのは10万6000票。「党とわたしの名前がなかなか一致しなかった」。菊地は先行する党人気を必死に追ったが、周回遅れで時間切れとなった。
 
<厳しい数字>
 社民、共産の両党は8人の乱戦に埋没してしまった。
 社民党は擁立した新人の菅野哲雄(61)の獲得票が約5万1000票にとどまり、前回(2007年)の党公認候補の票を16%減らした。
 両陣営は、みんなの党の存在を苦戦の原因に挙げる。社民党県連幹事長の岸田清実は「二大政党への批判票の大半がみんなの党に流れてしまった」と分析する。
 街頭活動などでは、米軍普天間飛行場問題で連立政権を離脱したことへの評価が高いことを実感したというが、大きなうねりにはならなかった。
 争点化を目指した消費税論議も、民主、自民の候補が積極的に語らなかったため盛り上がりを欠いた。
 10日夜、菅野は仙台市中心部で演説中に民主党現職の桜井充(54)を名指しし「消費税論議を隠ぺいしているではないか」と不満をぶつける一幕もあった。
 共産党新人の加藤幹夫(46)も4万4000票で、自身が獲得した前回票を37%も減らした。
 13日午前、仙台市青葉区の共産党県委員会の事務所で開かれた常任委員会。「街頭での主張をもっと分かりやすくすべきだった」「若年層への浸透を急がなくては」。12人の幹部は危機感をあらわにした。
 共産党県委員会書記長の五島平は厳しい表情で打ち明ける。「これ以上ない厳しい数字を突き付けられた。無党派層の心に響くような戦略を早急に探らなければならない」(敬称略)


2010年07月15日木曜日

7718チバQ:2010/07/16(金) 22:42:58
http://www.kahoku.co.jp/news/2010/07/20100712t11031.htm
「新生」自民、1議席死守 戦略性欠いた民主 宮城選挙区

いち早く当選確実の知らせが入り、喜びに沸く熊谷さんの支持者=11日午後8時ごろ、仙台市宮城野区宮城野の事務所


 8氏が争った宮城選挙区(改選数2)は、自民党新人の熊谷大氏(35)がトップで初当選。民主党現職の桜井充氏(54)は3選を果たし、民主、自民両党が議席を分け合った。民主党は2議席独占に失敗したばかりか、桜井氏も2番手に終わり、戦略のまずさが際立った。自民党は公認候補を1人に絞った戦略が奏功し、保守層をつなぎ留めた。
 自民党は、候補者公募で選んだ熊谷氏に支援を絞ったが、無所属現職で党が推薦した市川一朗氏(73)を党県議の一部が支援する「分裂選挙」となった。
 選挙戦中盤、応援に入った谷垣禎一総裁が「公認候補は落とせない」と熊谷氏優先の姿勢を表明。党本部が各業界に精通した実力者や職員を続々と投入し、組織戦を展開した。終盤は「民主党の2議席独占を許すな」という引き締めが効き、逆に結束が強まった。
 対照的に民主党には戦略性がなかった。
 桜井氏は2期12年の実績を掲げ、医療や中小企業の人脈と推薦を受けた連合宮城の支援で浸透を図った。新人の伊藤弘実氏(36)は無党派層に食い込もうと、街頭活動中心の空中戦を仕掛けた。
 終盤は党支持層の奪い合いになり、自民党よりも激烈な「分裂選挙」となる皮肉な結果となった。司令塔の不在はお粗末で、「戦後処理」も曲折が予想される。
 候補者の主張も聞こえのいい言葉ばかりが並んだ。得意分野の政策だけを並べ、米軍普天間飛行場の移設問題や政治とカネの問題に触れることはほとんどなかった。消費税隠しにも躍起だった。
 苦戦は、そうした慢心が有権者に見抜かれた表れではないか。
 ただ今回の結果が直ちに、自民党の党勢回復につながるとは考えにくい。民主党を慌てさせるようなビジョンを地方からどう発信していくのか、「新生自民」の力量が問われる。
 みんなの党新人の菊地文博氏(50)は党人気の風に乗るかに見えたが失速し、地方での第三極の浸透に課題を残した。
 県政界は来春の統一地方選に向けて動きだす。次期衆院選を見据え、各党間の駆け引きが激化するとみられる。(解説=報道部・田柳暁)

7719チバQ:2010/07/16(金) 22:43:51
http://mytown.asahi.com/miyagi/news.php?k_id=04000001007120009
無党派4氏に分散/参院選 出口調査
2010年07月13日

 朝日新聞社は11日、参院選宮城選挙区(改選数2)の出口調査を実施した。有権者の2割弱を占める無党派層は、昨夏の総選挙(比例区)で6割弱が民主党に投票していたが、今回は散らばった。当選した熊谷大氏、桜井充氏を含め票は大きく4分。まんべんなく吹いた無党派層の風が、従来通りの与野党第1党による議席の分け合いにつながったようだ。


 調査は、県内90カ所の投票所で、投票を終えた直後の有権者を対象に実施した。その結果、4830人から有効回答を得た。


 回答者の主な政党支持率は民主党34%、自民党27%で、「支持政党なし」「わからない」を足した無党派層は18%だった。


 支持政党別にどの候補者に投票したのか聞いたところ、民主支持層のうち50%が桜井氏に投票し、伊藤弘実氏は28%にとどまった。公明支持層の9%も桜井氏に投票した。自民支持層では、64%が熊谷氏に投票し、16%の市川一朗氏を圧倒した。公明支持層の36%も熊谷氏に入れた。


 無党派層のうち、民主党候補に投票したのは、桜井氏への24%、伊藤氏への17%で、計41%。一方、自民党候補では熊谷氏が19%で、同党推薦の市川氏と合わせても27%にとどまった。


 そんな中、みんなの党の菊地文博氏は無党派層の票の18%を集め、選挙区トップ当選の熊谷氏に迫った。ただ、桜井、熊谷、菊地、伊藤の4氏とも無党派層の獲得度合いは横並びで、どの候補も大きく味方に付けるまでには至らなかったようだ。


 当落のカギを握る無党派層の投票行動は、この6年間でどう変化してきたのか=同中。民主党を軸に見てみると、2004年の参院選で51%(推薦候補を含めると64%)を占めた票は、07年に66%まで上がったが、2人を公認した今回は41%にまで下がっている。


 一方、今回は改選第1党となった自民党は、公認候補だけを見ると04、07年、10年ともに2割弱で大きな変化はない。だが、もともと自民現職で今回は推薦となった市川氏を含めると3割近くに達し、一定の受け皿になったものとも考えられる。


 投票先とは別に、菅直人首相の「消費税10%」発言を受けて今回の参院選で最大の争点となった消費税率引き上げの是非についても聞いた。税率引き上げは「必要だと思う」が45%、「そうは思わない」が46%と意見は真っ二つに割れた。


 「必要」と答えた人のうち51%は、民主党の桜井氏と伊藤氏のどちらかに投票した。逆に「そうは思わない」と答えた人のうち、民主の2氏に投票したのは3割程度にとどまり、逆に「それより前にやることがある」などと増税批判を展開した菊地氏などに流れている。

7720チバQ:2010/07/16(金) 22:45:43
http://mainichi.jp/area/akita/news/20100713ddlk05010002000c.html
政権交代、そして…:’10参院選・戦い終えて/上 /秋田
 ◇県議団、石井氏支持訴え奔走 統一選へ自民に危機感
 11日投開票があった参院選で、秋田選挙区(改選数1)は自民新人の石井浩郎氏(46)が民主現職の鈴木陽悦氏(61)と共産新人の藤田和久氏(61)を圧倒した。これを機に野党第1党の自民党の復調はあるのか。民主党は今後いかに巻き返すのか。県議選、秋田市議選などがある来春の統一地方選や次の国政選に向け、準備や駆け引きがこれから本格化する。

 「石井氏が落ちて(みんなの党比例の)寺田典城氏が当選すれば、来春の県議選で民主党公認・みんなの党推薦の候補者が出てくるかもしれない」

 選挙戦中盤の1日午前、秋田市山王にある自民党県連事務所で開かれた会議。県議二十数人が顔をそろえる中、一人がこう発言した。

 ちょうど横一線の激戦という情勢が伝えられたころ。鈴木洋一・県連会長は「非常に厳しい戦いだが、もうひと頑張りすれば勝てる。自分の後援会に電話をかけ『石井を頼む』と言ってくれ」と呼びかけた。

   ◆   ◆

 過半数の27議席を擁し、県政界で圧倒的な存在感を示している同党県議団。その改選は9カ月後に迫っている。

 09年衆院選後に政権を失い、今回の参院選でも敗れれば県政の勢力図まで塗り替わる可能性があると同党県議は危機感を強めていた。

 県議の一人は「配布物も自分で配って歩いた。国政選で県議団がこれだけ必死で動いたことはないんじゃないか」と振り返る。

 各県議が公示前から石井氏を連れて自らの支持者や団体にあいさつ回り。公示まで街頭演説をほとんどする間もなく、スケジュールが埋まった。一方である県連関係者は「自分の県議選のため、みんなして石井氏を引っ張り回したからだ」と解説した。

   ◆   ◆

 これまで県内の自民党国会議員といえば、県議や中央官僚出身、議員2世が多い。だが今回、県連は「無党派対策になりうる候補」(鈴木会長)に重点を置いて石井氏擁立を決めた。

 知名度だけでなく、プロ野球選手としての実績に加え、「まじめ」「粘り強い」と評される石井氏。遊説に同行した複数の県連幹部は「子供が駆け寄ってくる。有権者の反応はこれまでにないほどいい」と手応えを語った。

 民主党が続々と閣僚や党幹部を送り込み都市部で街頭演説を繰り返すのに対しては、自民党は大島理森幹事長、石破茂政調会長が来県したものの一般有権者と接したのは農村部の集会や演説のみ。市街地の応援は遊説局長代理の小泉進次郎衆院議員や「美人すぎる市議」と話題になった藤川優里・青森県八戸市議らが担った。

7721チバQ:2010/07/16(金) 22:46:29
   ◆   ◆

 新しい流れを作ったように見える自民党県連。ただ執行部主導の選挙戦については「旧態依然」との批判もある。

 5月に小池百合子・元防衛相を招いた政治資金パーティーのチケットは、1枚2万円。ある県連関係者は「県議1人につき20枚の販売ノルマが課された。金額が高すぎる。単なる人集め、資金集めは時代に合わない」と漏らした。県議1人当たりの党のビラ配布も1万〜2万枚に達したという。

 別の県連関係者は「党本部も県連執行部も、配ったビラの多さが選挙への忠誠度だと思っている。少ない枚数でも、個別に訴えをしながら渡す方が効果的なのに」と指摘。「与党気分が抜けていない」とぼやく。

   ◆   ◆

 小坂町以外の全市町村で鈴木氏を上回り、全県で10万票以上の差をつけた石井氏。まったく違う分野から飛び込む政界だけに、政策や山積する地域の課題について学ぶのはこれからになる。

 秋田への思いやスポーツや産業振興を語る街頭演説について、陣営内部からも「話が代わり映えしない」との声が上がっていた。

 秋田市の選挙事務所で11日夜に当選確実の万歳三唱をした後、鈴木会長は集まった支持者へのあいさつでこう語った。「石井が『6年間何やってたんだ』と言われないよう、しっかりがんばってもらわないといけない」

   ◆   ◆

 初当選から一夜明けた12日朝、石井氏は事務所で報道各社の取材に応じ「遊説中に駆け寄ってくれたおじいさんやおばあさんのまなざしが忘れられない。私の(政治活動の)原点になる」と述べた。さらに「すでに“先生”と呼ぶ人もいるが、今まで通り名前で呼んでほしい」とも話し、身近さをアピールしていた。【岡田悟】

毎日新聞 2010年7月13日 地方版

7722チバQ:2010/07/16(金) 22:47:25
http://mainichi.jp/area/akita/news/20100714ddlk05010029000c.html
政権交代、そして…:’10参院選・戦い終えて/中 /秋田
 ◇鈴木氏、態勢づくり難航 民主、一枚岩になれず
 参院選公示日の6月24日に玄葉光一郎公務員制度改革担当相、30日に菅直人首相、7月5日には枝野幸男幹事長が来県。岡田克也外相と前原誠司国交相が2回、原口一博総務相、蓮舫行政刷新担当相、さらに鳩山由紀夫前首相や首相夫人の菅伸子さん−−。

 民主党は秋田選挙区(改選数1)の現職、鈴木陽悦氏(61)の議席死守のため、矢継ぎ早に応援を送り込んだ。閣僚や党幹部が、都市部だけでなく選挙カーに乗って農村部を回ることもあった。

 ただその訴えはみな党の政策と「改革の継続か、自民党の古い政治に戻すか」「時計の針を逆に戻してはいけない」という内容。一部の閣僚を除き、鈴木氏個人について触れる場面はほとんどなかった。枝野幹事長が「十数年後には40代で秋田初の首相に」とアピールに時間を割いたのは、首相補佐官を務める寺田学県連幹事長の方だった。

   ◆   ◆

 元アナウンサーの知名度を生かし、6年前に県内初の“タレント国会議員”となった鈴木氏。だが今回は、個人より党を前面に出しての選挙戦となった。

 ある県連幹部は鈴木氏支持を訴えて地域を回ると「6年で何をやったのか」という批判の声をよくぶつけられたという。

 「長く無所属の野党だったし、参院は全県1区で取り組みが県民に伝わりにくい。ただ説明と弁解をする時間の余裕はない」。鈴木氏の実績より、現政権の取り組みを語り党への支持を呼びかける作戦を選んだ。

 京野公子・県連政調会長も「利益誘導の時代ではない。1期目で実績がある方がおかしい」とかばう一方で「呼ばれた会合に顔を出すだけで、自ら集会を開くなど活動する姿が見えにくかった」と認める。

 変化への期待から6年前に“なじみの顔”に投票した人たちにとって、テレビから消えた鈴木氏の議員としての仕事は見えずじまいだった。

   ◆   ◆

 党の看板での選挙は、中央からの風に振り回されやすい。

 菅内閣発足に伴う民主党の支持率V字回復で一時は接戦模様と見られ、鈴木氏自身も「逆風はやんだのかなと感じる」と語った。しかし菅首相の消費税発言が引き金になり支持率が急低下すると、今度は複数の陣営関係者が「まるで選挙妨害だ」と漏らした。

 さらに逆風以前から、県連内部に鈴木氏擁立への強い反発があった。

 改選を約1年後に控えた昨夏、鈴木氏から入党の意向を伝えられたが「共に活動した実績が少ない」と否定的な意見が大勢を占めた。日ごろの地元活動が見えないうえ、支援を受けた社民党への配慮から両党が別々の候補を推した09年の知事選で動かなかったことへの不信感などもあった。

 同年10月、小沢一郎幹事長(当時)の要請を受けて県連の「頭越し」という形で入党。公認をめぐっても県連は公募を実施したが、党本部の強い意向で鈴木氏に決定。県連幹部から不満の声が漏れた。

 結局、事前の態勢づくりの面でも知名度でも現職の強みを生かすことができなかった。

   ◆   ◆

 6年前の鈴木氏の勝利は民主、社民、それに連合秋田という3者共闘の成果だった。だが今回、社民は自主投票となった。高松和夫・民主県連総務会長は「力がなかったから3者が集まったが、今の県連には国会議員も5人いる。与党となって、人も金もある」と説明した。

 その結果は、1町を除く全市町村で大差をつけられての敗北。社民県連幹部は「民主党はそれほど組織がなく、これまでうちが先頭に立って選挙をやってきた。逆風で組織もないとなると、次の国政選も厳しい」と指摘する。

 組織強化のため、来春の県議選で全選挙区への候補者擁立を目指す民主県連。参院選を通じて自民県議が固め直した地盤を崩すのは容易ではない。【野原寛史】

7723チバQ:2010/07/16(金) 22:48:29
http://mainichi.jp/area/akita/news/20100715ddlk05010002000c.html
政権交代、そして…:’10参院選・戦い終えて/下 /秋田
 ◇村岡氏“3度目”も実らず 寺田氏ブームに乗る
 「私の実力不足。ただ申し訳ないという一言に尽きる」。参院選の開票が進む12日午前3時半過ぎ、由利本荘市の事務所で敗戦の弁を語った比例たちあがれ日本新人、村岡敏英氏(49)は疲れ切った表情を見せた。

 09年の衆院選で平沼赳夫衆院議員が結成したグループに加わり、今回はその平沼氏が中心となって結成した同党の一員としての出馬。父兼造・元官房長官の後継としての国政挑戦は05年の衆院選以来3度目だが、ことごとくはね返された。

 関係者によると、自民県連(鈴木洋一会長)は昨秋ごろ、村岡氏側に党公認候補として秋田選挙区からの立候補を打診。だが兼造氏ら親族の反対で、応じなかったという。その選挙区は、自民新人の石井浩郎氏(46)が現職に圧勝する結果となった。

   ◆   ◆

 選挙が公示された6月24日、横手市で開かれた村岡氏の個人演説会に御法川信英・前衆院議員が出席。自身の後援会有志が村岡氏支援に動くと表明した。これに村岡氏も満面の笑みを浮かべて「次の衆院選では当然、御法川氏を応援する」と応え、「選挙区は石井、比例は村岡」と呼びかけた。

 県議や地域を巻き込んだ衆院秋田3区の自民系2人の対立が、ようやく解消したかに見えた。だが御法川氏は硬い表情で、報道陣に「村岡氏の応援というより、石井氏の当選が私の義務」と説明。村岡氏の支援表明にも「政治の世界で法的拘束力があるわけでもない」と懐疑的だった。

 村岡氏は落選が決まった後、今後について明言を避けた。ある自民県連幹部は「村岡氏本人にやる気がある限り国政に挑戦すればいい」と語ったうえで、こう付け加えた。「秋田3区からだけは出させない」

   ◆   ◆

 比例代表で議席を獲得したのは、県内最多得票で全国では6万9375票を集めた村岡氏ではなく、みんなの党新人で前知事の寺田典城氏(70)だった。

 出馬表明は公示の6日前。知事時代の後援会組織はすでに解散し、次男の学・民主党県連幹事長は「これまで父を応援してきた人たちから、ものすごく評判が悪い」と不快感を示した。

 だが本人は「簡素で効率的な行政」などと知事時代からの持論を展開。「暗中模索でも楽しくやる」とジーンズ姿で軽快に支持を訴えた。得票は4万5846票と村岡氏を下回ったが、みんなの党ブームに乗っての当選だった。

   ◆   ◆

 選挙後に「民主党ができないままの改革をおっつける(後押しする)のが、みんなの党の役割だ」と述べた寺田氏。佐竹敬久知事の県政運営について毎日新聞の取材に対し「根回しばかりで『対立軸が見えない』との県民の声を多く聞く」と批判したうえで、「学と手を握って県政改革をやりますよ」と語った。

 さらに来春の県議選で民主県連が擁立する候補の推薦も「やる可能性はある」とした。これに対し松浦大悟・同県連代表は「具体的な協議はしていない」と話す。

 横手市長、知事に続く政治活動の場を得た“70歳の新人”が、県政界再編に向けて立ち上がるのか。自民県連の鈴木会長は冷静に受け止めている。「こっちはこっちで、しっかりやるだけだ」【岡田悟】

7724チバQ:2010/07/16(金) 22:49:18
http://www.sakigake.jp/p/special/10/koubounokiseki/article_01.jsp
あきた2010参院選 攻防の軌跡
[議席奪還]
無党派対策、実を結ぶ 県議らフル回転、「自民票」も死守
 自民党県連には「勝てる候補」との自負があった。元プロ野球選手の石井浩郎氏の擁立自体が、課題の無党派層の取り込みを強く意識したものだったからだ。

 11日夜、自民党候補の9年ぶりの勝利に沸いた秋田市の選挙事務所。鈴木洋一県連会長は高らかに勝利宣言した後、「石井さんで勝てなければ、この先もずっと勝てないとの危機感さえあった」と語り、民主党現職に10万票以上の大差をつけての「議席奪還」に高揚感をにじませた。

 自民党は過去2回の参院選で連敗し、昨年夏の衆院選では県内三つの小選挙区で全敗。選挙区での議席をすべて失う「屈辱」を味わった。

 議席奪還を最優先とする県連の思惑は明白だった。鈴木会長は「石井さんを立てたのは無党派対策だ」と公言してはばからなかった。

 選挙戦で県連は石井氏の「郷土愛」や「誠実な人柄」をアピールし、無党派層への浸透を図った。

    □ □ □


小泉衆院議員(右)とともに手を挙げて聴衆にアピールする石井氏=7日、秋田市役所前 「きょうは七夕。短冊ではなく、投票用紙に石井さんと書いてください」。選挙戦後半の7日、小泉純一郎元首相の次男、小泉進次郎衆院議員が秋田市役所前で演説し、石井氏支援を呼び掛けた。大勢の聴衆の視線は小泉、石井両氏に注がれ、割れんばかりの拍手が鳴り響いた。無党派対策を意識した今回の選挙戦を象徴する一場面。党内一の「売れっ子議員」の投入は県連が要請したものだった。

 秋田魁新報社が11日実施した出口調査によると、石井氏は県内の無党派層の52・3%を取り込み、鈴木陽悦氏を13・4ポイントリード。無党派層が最も多いとされる大票田・秋田市では2万3千票余り引き離した。国政選挙で、同市における自民党候補の得票が、民主党公認・推薦候補を上回ったのは2001年の参院選以来。選挙戦最終盤の4日間、同市での活動に専念したことも含め、結果的に県連の選挙戦術は功を奏した。

    □ □ □

 自民支持層の票固めに成功したことも勝因だ。出口調査では、支持層の9割超の票を獲得。背景には県議団27人が「実働部隊」としてフル回転したことがある。政権交代に伴い、長く自民寄りだった業界団体の一部が民主党に配慮し、「中立化」の姿勢を強めたことへの危機感もあった。

 県連は「県議1人当たりリーフレット1万枚配布」とのノルマを課し、各自の後援会を通じた電話での支持要請も徹底。終盤まで接戦とみられたことも手伝い、気が緩むことはなかった。

 「自分の選挙運動のように一生懸命だった」。来春に県議選を控えるベテラン県議の一人は自嘲(じちょう)気味に語った。自民党にとって今回の勝利は、民主党の勢いを止めただけでなく、県議選への弾みにもなった。

 ただ、候補者の知名度の高さが大きな後押しとなった勝利だけに、県連内からは「自民党に県民の支持が戻ったとは言い切れない」との見方も出ている。

(2010/07/13 更新)

7725チバQ:2010/07/16(金) 22:49:57
http://www.sakigake.jp/p/special/10/koubounokiseki/article_02.jsp
あきた2010参院選 攻防の軌跡
[敗北]
民主政権、不満根強く 閣僚投入実らず、共闘崩壊も痛手
 11日午後8時の開票開始直後、本県選挙区の勝敗を告げる「石井氏当確」の報が早々と流れた。秋田市山王の選挙事務所に姿を見せた民主党現職の鈴木陽悦氏(61)の表情はこわばっていた。「残念で残念で仕方がない」。自民党新人の石井浩郎氏(46)に10万票以上引き離される、よもやの大敗だった。

    □ □ □


落選が決定的となった後、事務所入りした鈴木氏。駆け付けた支持者を前に、がっくりと肩を落とした=11日、秋田市山王 9日午後。同市のアゴラ広場が聴衆で埋め尽くされた。事業仕分けで「時の人」となった蓮舫行政刷新担当相の応援演説。身動きが取れないほどの人だかりに「民主党への期待を感じる」と県連幹部は手応えを口にした。

 知名度の高い“大物議員”を次々に投入し、民主党への風を吹かせたい―。党県連の狙いは鮮明だった。鈴木氏の1期目の活動について、有権者の間に「何をしてきたのかよく見えない」との声があり、政党を前面に押し出す戦いが得策と判断したためだ。

 17日間の選挙戦で応援演説を行った閣僚、党幹部は延べ10人以上。鈴木氏とともに、「政権交代から始まった改革路線の継続か、それともストップさせるのか」と熱を込めて訴え続けた。

 しかし、民主党政権に対する有権者の不満は根強かった。「政治とカネ」問題、普天間飛行場移設をめぐる迷走、満額支給を見送った子ども手当など昨年の衆院選マニフェスト(政権公約)の方針変更…。「失望させたことは申し訳ない。もう一度チャンスをください」。首相補佐官に就任した寺田学党県連幹事長らは「おわび」も口にした。

 菅直人首相の誕生で一時盛り返した支持率も、首相の突然の消費税率引き上げへの言及と発言のぶれもあり、勢いは持続しなかった。「民主党の支援者を取りこぼしている」。選挙戦終盤、寺田幹事長はこう漏らした。

 社民党県連との共闘が崩れたことも痛手となった。秋田魁新報社が11日に行った出口調査では鈴木氏が獲得した社民票は約6割にとどまった。

 鈴木氏を推薦した連合秋田の幹部は「今回の選挙の主導権は民主党にあった」と説明する。従来の民主、社民との共闘は3者が対等の立場で話し合い、協力したが、「今回は明らかに違った」という。

 民主党県連の松浦大悟代表は「民主党の選挙戦は組織型ではない」と話す。だが、自民党の組織戦の強さを目の当たりにしたのも事実。来春に県議選を控え、別の県連幹部は「全選挙区に公認候補を擁立できるよう努力することは変わらない」とし、組織基盤の強化を図る考えを口にした。

    □ □ □

 共産党新人の藤田和久氏(61)は、最後まで「消費税増税反対」の論陣を張った。「有権者の反応は良かったが、票につながらなかった」と藤田氏。得票は3万6320票で前回2007年の同党候補より2千票余りを減らした。県内の比例票でも1万3千票余りの減少となった。

 党県委員会の米田吉正委員長は消費税をめぐる論戦を「支持拡大の絶好の機会」ととらえたが、結果は厳しかった。「陣営の力が不足していた」と振り返った。

(2010/07/14 更新)

7726チバQ:2010/07/16(金) 22:50:36
http://www.sakigake.jp/p/special/10/koubounokiseki/article_03.jsp
あきた2010参院選 攻防の軌跡
[比例代表]
党の勢い、明暗分ける 「みんな」が躍進、本県から初議席
 「暗中模索だ。風頼みと言えば風頼み。だが、私には勝手連の支持者がいる」


街頭演説の後に有権者と握手を交わす寺田氏。比例代表では党の勢いが明暗を分けた=5日、仙北市 公示6日前の先月18日。元県知事の寺田典城氏(70)はみんなの党からの比例代表への出馬表明会見で、初挑戦の国政選挙が「手探りの戦い」であることを認めた。

 知事時代の選挙戦を支えた後援会組織は昨年4月に解散。得票も、当選ラインも読み切れない中、元県知事の知名度を頼りに、2005年の知事選以来の選挙に挑んだ。

 徹底した行革推進など政策の訴えにほぼ専念。人影がまばらな場所でも演説し、遠くで耳を傾ける有権者には自ら駆け寄り、握手を求めた。

 当選が決まった12日未明。秋田市山王の選挙事務所にいた寺田氏は「おれ、本当に受かったの」と何度も口にした。全体の個人票4万5846票、本県では3万2892票を獲得。同党当選者7人のうち4位に入った。

 当選には10万票が必要との考えだったが、実際の得票は半分以下だった。「準備不足だったし、息子(民主党の寺田学衆院議員)が首相補佐官なのに、なぜ別の党から出馬して足を引っ張るのかと言われた」と寺田氏。知事時代からの「寺田票」の一部と、党の躍進に支えられた勝利だった。

 選挙戦では民主批判を展開する一方、「民主党の良い点は応援していく」と親民主の姿勢も打ち出した。みんなの党の渡辺喜美代表は民主との連立を否定しているが、寺田氏は当選後も「国益につながるのなら、民主との連立は進めた方がいい」と明言。来春の県議選に向けても「県政に意見を言える人材が必要だ」と民主党との連携もにらむ。

    □ □ □

 3度目の国政挑戦となったたちあがれ日本新人の村岡敏英氏(49)。落選が濃厚となった12日未明、由利本荘市砂子下の選挙事務所で支持者らを前に「力不足で申し訳ない」と沈痛な面持ちで語り、頭を下げた。

 本県選挙区で自民候補の支援を打ち出し、「比例代表では私を」と自民支持層に保守共闘を呼び掛けた。地盤の由利本荘市を中心に自民県議も村岡氏支援で動いた。しかし、同市でも8千票以上の比例票が自民党に入るなど、個人票の形で保守票を十分に集められなかった。

 個人票は全体で6万9375票。寺田氏の1・5倍の得票だったが、党の獲得議席が1にとどまり、議席は回ってこなかった。党勢の違いが両者の明暗を分けた。県内票を分散させる結果となった寺田氏の出馬も誤算だった。

 村岡氏は今回、次期衆院選で、過去2回戦った御法川信英元衆院議員を支援すると明言し、御法川氏後援会の支援を得た。敗戦の弁では「御法川さんの協力には感謝する。(今は)次の選挙を考える状況にはない」と述べた。

    □ □ □

 共産党新人の佐藤長右衛門氏(66)は東北の農家票掘り起こしを図ろうと6県を回り、農村再生を訴えた。個人票は全体で2613票。共産党が本県で獲得した政党票は、前回07年から1万3千票余り減らした。「共産党への票に結び付けられなかった」と佐藤氏。

 党県委員会の米田吉正委員長は「二大政党の批判票の受け皿を狙ったが、比例代表に強力な本県候補が立候補し、票を奪われた」と苦戦の要因を挙げた。

(2010/07/15 更新)

7727チバQ:2010/07/16(金) 22:52:40
http://mainichi.jp/area/yamagata/news/20100714ddlk06010143000c.html
山形の選択:’10参院選/上 自民・岸氏、予想外の大勝 /山形
 ◇消費税迷走、追い風に 基礎票固め無党派も
 参院選山形選挙区(改選数1)は、自民党現職の岸宏一氏(70)が、民主党新人の梅津庸成氏(43)に4万票の差をつけた。岸陣営幹部は「こんなに勝てるとは思わなかった」と満面の笑み。一方の梅津陣営は「政権与党の責任の重さを感じた」と県連幹部が謝罪した。また、みんなの党の川野裕章氏(51)は8万8000票と伸ばし、共産党の太田俊男氏(56)は伸び悩んだ。得票の分かれ目は、どこにあったのか。それぞれの陣営の動きと、そこに吹いた風を報告する。

 投開票日の11日夜、山形市荒楯町1の岸氏の選挙事務所は沸き立った。「髪の毛一本」と予想していた梅津氏との票差は4万票に開いた。自民党の遠藤利明衆院議員は「これで党再生の道ができた」と笑顔。寒河江政好公明党県本部代表も「中盤から終盤、日が昇る勢いで支援が盛り上がった」と感激した。加藤紘一県連会長は「終盤、中型の風が吹いた。与党の消費税を巡るどたばたに、国民は嫌気がさした」と解説した。政権交代で危機感を募らせた自民党が結束し、公明党とも選挙協力。そして菅直人首相の消費税増税を巡る発言のぶれから、民主党への不信が広がり、岸氏は大勝した。

 6月末の自民党の調査では、加藤会長の地元、鶴岡市で梅津氏の半分という予想だったという。加藤会長は鶴岡田川ブロック選対代表の阿部信矢県議らに「鶴岡が大変な状況だ」と指示を飛ばした。

 しかし、序盤こそもたついた自民党だが、党内を固めた後は民主党への攻勢を強めた。

 今井栄喜県連幹事長は個人演説会で自作の「偽装マニフェスト」と題したパネルを使い「子ども手当は、2万6000円と言いながら1万3000円」「高速道路無料化は、全部無料から一部有料」と一つ一つ指さし、民主党が衆院選のマニフェスト通りに実行していない点を指摘した。集まった支持者らは真剣な表情で聞いた。

 岸氏は、終盤の各地の街頭演説で「菅首相は、青森、秋田、山形と訪れた時に、1日で消費税の発言がくるくる変わった。みなさんの町の町長は約束したことを破らないでしょう。こんな、うそをつく政治では日本は壊れてしまう」と訴えた。

 うねりは起きた。終盤、阿部県議は選挙カーに乗ると、路上や車内から手を振ってくれたり、対向車がライトをぴかぴかさせたりして、手応えを感じた。「昨年の衆院選の時は、全く無視された。今回は数段上の手応えがある」。結局、鶴岡市では梅津氏を6300票引き離した。

 加藤会長は「米価が下がり、戸別所得補償に幻滅した農家、農村の票が戻ってきた。自民党の基礎的な票は固め、無党派層の票も取り込んだ」と分析。「来年の統一地方選は今の態勢でいける。団体、組織票はほぼ崩れ、地域や人のつながりの選挙になっている。衆院選に向けても、しっかりと地域に根ざした活動をしていく」と述べた。【和田明美】

7728チバQ:2010/07/16(金) 22:53:41
http://mainichi.jp/area/yamagata/news/20100715ddlk06010038000c.html
山形の選択:’10参院選/中 民主・梅津氏、組織補えず /山形
 ◇揺れる選挙協力 逆風はね返す力なく
 敗北した11日夜、民主党新人の梅津庸成氏(43)の選挙事務所では、民主党の国会議員4人が支持者にそろって頭を下げた。「党再生に向け、統一地方選で足元をしっかり固めなければと思っている」と和嶋未希県連会長はうなだれた。

 弱点の組織力を補うため、民主県連は07年参院選以来、社民党県連、連合山形との選挙協力を重ねてきた。そして、擁立を見送った衆院3区を除き、昨年1月の知事選も含めて完勝した。

 ところが、その選挙協力が今回は空回りした。社民県連は「反自民」で民主への選挙協力を決定。党の決起集会に初めて民主県連の幹部を招いたり、終盤には、県連幹部が県内全域を回り社民支持者に梅津氏への支援を訴えた。だが、共同通信の出口調査では、社民支持層の27%が自民党現職の岸宏一氏(70)に流出。梅津氏に投票したのは54%にとどまった。社民県連の高橋啓介幹事長は「3年前より協力の度合いは強かったはず。消費税増税発言や連立離脱が影響したかもしれない」と分析した。また別の県連幹部は「梅津さんの防衛官僚という経歴も党の支持者にはマイナス要因だった」と話した。

 連合と岸氏が吉村美栄子氏支援で手を結んだ昨年の知事選の影も引きずった。大泉敏男連合山形会長は「知事選は割り切っている。組織的に(岸氏へ)動くことはない」と否定する。だが、ある労組の幹部は「今回は吉村知事を誕生させてくれた岸さんだ」と打ち明ける。国会議員秘書も「これまでになく労組の動きが鈍い」と焦りを募らせていた。選挙戦中盤には吉村知事本人も岸氏支援を表明した。吉村知事は岸氏への支援は「個人的な恩返し」とするが、知事の擁立にかかわった支援者は「事前の調整なしに知事の岸氏支援表明はありえない」と言明する。民主党は、知事選での「恩」に振り回された。

 そして陣営が「最大の切り札」と位置づけた菅直人首相は、山形市の街頭演説で消費税増税を巡り税金を還付する年収水準に言及。発言のぶれを全国に発信する場となってしまった。梅津陣営の幹部は「岸さんに恩義を感じていた人たちに、首相の消費税発言や梅津の防衛官僚という経歴は、梅津から離れる格好の理由を与えてしまった」とうめいた。地元での選挙協力が揺れる中、民主県連に中央の逆風をはね返す力は残されていなかった。【林奈緒美】

毎日新聞 2010年7月15日 地方版

7729チバQ:2010/07/16(金) 22:54:50
http://mainichi.jp/area/yamagata/news/20100716ddlk06010051000c.html
山形の選択:’10参院選/下 みんな・川野氏、共産・太田氏 /山形
 ◇2大政党の受け皿 批判票に明暗
 「終盤どんどん期待の高まりを感じた。何も組織がない中で戦えて、2大政党の批判票の受け皿となった。有意義な選挙だった」。11日夜、みんなの党新人の川野裕章氏(51)は山形市の選挙事務所で充実した表情であいさつした。

 8万8238票を獲得した川野氏。地元の米沢市に限れば1万4426票を得て、当選した自民党現職の岸宏一氏(70)の1万2613票を上回った。同市で最多得票の民主党新人の梅津庸成氏(43)にも56票差に迫った。川野氏を支えた山村明米沢市議(自民)は「民主の首相と自民の総裁が2度ずつ来県する全国注目の2大政党の激戦のはざまでよく取った」と健闘をたたえた。

 菅直人首相の誕生で民主の支持率が「V字回復」したあおりで一時は党の支持率は急落した。しかし、菅首相の消費税増税発言という「敵失」に乗じ追い風に転じた。選対総括責任者の佐藤丈晴酒田市議も「街頭の反応がまるで変わった。見知らぬ人が事務所にアジェンダ(政策課題)をもらいに来るようになり、反応は日に日に良くなった」と、終盤の有権者の変化を感じていた。

 川野氏には「党のイメージと個人の名前が結び付かず知名度不足が課題」との声もあった。しかし選挙区の得票は、同党の比例代表の県内得票数8万48票を上回った。

 川野氏が「地域に密着する地方議員を増やす」と話すように、次の目標は来年の統一地方選での躍進だ。佐藤市議によると、既に県内から2人が公募に手を挙げている。「みんなの党を支援しようかと迷っている市町村議もいる」と話す。党への期待を党の基盤作りに結びつけられるかが課題だ。

  ◇   ◇

 一方、共産党新人の太田俊男氏(56)は3万348票と伸び悩んだ。太田氏は過去3回参院選に立候補しているが得票は最少だった。「自民と民主の批判票を受け止めるだけの党の力が足りなかった」。11日夜、太田氏は敗戦の弁を語った。

 同党の本間和也県委員長は「みんなの党の『増税の前にやるべきことがある』というキャッチフレーズは有権者受けした。共産党との差が出た」と語る。批判の受け皿の役割を果たせなかったことに「どんな風が吹いても追い風になるよう、党の力をつけなければならない」と悔しさをにじませた。

 風を受けたみんなの党。票を減らした共産党。2大政党を批判した両党は明暗を分けた。【浅妻博之、佐藤伸】

7730チバQ:2010/07/16(金) 22:57:38
http://mytown.asahi.com/yamagata/news.php?k_id=06000231007130002
自民、組織力で制す/「審判」のあとさき
2010年07月13日


当選から一夜明けて、宿泊先のホテルのロビーで新聞を読む岸氏=山形市


朝の街頭に立った梅津氏。通りがかった人が「また出てね」と声をかけた=山形市鉄炮町




 ∞民主、「与党の戦い」課題


 参院選から一夜明けた12日、山形選挙区で3選を果たした自民党の岸宏一氏(70)は改めて当選の喜びをかみしめた。初めて野党として臨んだ選挙に危機感を募らせ、組織の引き締めが奏功した自民に対し、敗れた民主党は組織の再構築が急務。来春の統一地方選もにらみ、県政界の動きが活発になりそうだ。


 「雇用と景気対策、税財政対策に全力を傾けたい。県政との連絡役も果たしたい」


 12日朝、宿泊先の山形市内のホテルで記者会見した岸氏は意気込みを語った。


 民主党新顔の梅津庸成氏(43)との接戦と見られていたが、結果は約4万票差をつけた勝利。「組織力が強かった過去2回と違い、今回は野党。年齢的なハンディもあった。だがその危機感から、今回が一番動いた」と選挙戦を振り返った。吉村美栄子知事が今月1日に支援表明したことにも触れ、「あの時期に潮目が変わった。党のまとまりや推薦団体の動きが活発になった」と知事効果を認めた。


 下野した自民にとって、参議院の残る1議席を死守できるか、党の存亡をかけた戦いだった。県連の今井栄喜幹事長は「この選挙が大事だとみんなが思ってくれるまで大変だったが、そうなった。民主党のエラーもあり、非常に戦いやすかった」と語った。


 町村会が支援するなど優位と見られていた郡部で確実に票を積み上げたことに加え、市部での得票も梅津氏を上回った。岸氏は「風というか、消費税問題もあったんじゃないかと思う」と分析した。


 選挙戦中盤には、長年の友好関係にある公明党が活発に動いたことも後押しした。


 11日夜、岸氏の当選祝いに事務所に駆けつけた同党県本部の寒河江政好代表は「自民党さんと呼吸を合わせながらすごい力で頑張れた」と胸を張った。


 「おはようございます。みなさまの一票、本当にありがとうございました」


 梅津氏は12日早朝、山形市内の幹線道路で約45分間にわたって、通り過ぎる車に頭を下げ続けた。手を振って応えたり、窓を開けて「お疲れ」と声をかけたりするドライバーも。梅津氏は「議席を得られず、22万票の声を実現できないことが申し訳ない。悔しいというよりは、力不足だった」と無念さをにじませる。


 民主党県連はこの日、和嶋未希会長はじめ県選出の国会議員らが梅津氏とともに、支援や協力を受けた団体や企業へあいさつに追われた。山形市内を中心に連合山形や社民党県連合などを訪問。3日間かけて全県をまわる予定だ。


 今回の敗因について、武田聡幹事長は「今までは無党派層頼みが少なからずあった。与党になった今、有権者の目がより厳しくなるという意味で、発言の重みが違うことを実感した」と話す。今週末に県連の常任幹事会を開き、「再スタートのために早急に総括を行う」方針だという。


 また、政権離脱などの影響から機関決定の「支持」は行わず、選挙への「協力」にとどめた社民党県連合の広谷五郎左エ門代表代行はこの日、「終盤に山形市で追い上げられ、てこ入れを図ったが流れを食い止めることはできなかった」と述べた。そのうえで「結果には様々な要因があった。厳粛に受け止めなければ」と語った。

7731チバQ:2010/07/16(金) 22:58:20
http://mytown.asahi.com/yamagata/news.php?k_id=06000231007140001
自民、「苦戦」に結束
2010年07月14日


岸氏(左)の支援を表明した吉村知事(中央)。選挙戦の潮目を変える一つの要因になった=1日、朝日町

∞「反転攻勢」まだ描けず


 山形選挙区で3選を果たした自民党の岸宏一氏(70)。終わってみれば、民主党の梅津庸成氏(43)に4万票余りの差をつけたが、選挙戦には大きな転換点があった。(棟形祐水)


 〈梅津・岸氏 互角の戦い〉〈梅津氏、岸氏 激しく競る〉――6月27日朝。序盤の情勢を報じる新聞各紙に、そんな大見出しが躍った。


 岸氏陣営には、大きな動揺が走ったという。「それまでは知名度で勝っていると、たかをくくっていた」と自民党県連関係者は明かす。


 「一枚岩」を強調して6月24日の公示日を迎えた県連だが、内実はまとまりがないままだった。最大の要因は昨年1月の知事選で、岸氏が民主党が全面支援した吉村美栄子氏の応援に回り、勝利に貢献したことへの反発だ。「岸さんを応援しようにも、党員や支持者に納得しない人がいれば動けない」(自民県議)。特に知事選で現職だった斎藤弘氏支援に奔走した地域ほど、その反発は根強かった。


 だが情勢記事が岸氏落選の可能性を示唆したことで、危機感を募らせた党内は一気に結束力が高まった。さらに7月1日に県民に人気の高い吉村知事が支援を表明。6月30日に県内入りした菅直人首相の消費税を巡る発言に「ブレた」との批判が高まる「敵失」もあって、「7月に入って潮目が変わった」と陣営幹部は口をそろえる。


 同じタイミングで、選挙協力を結んだ公明党も組織を挙げて動き出した。岸氏に反発する自民支持者を動かすことに尽力したのも公明党だ。


 選挙戦序盤は、市町村ごとの公明党支部が、自民党の実動部隊に働きかけても協力を拒まれることが多く、「自民党が岸さんを一生懸命やってない。どうなっているんだ」との不満も噴出していた。


 岸氏苦戦の情勢を受け、公明党県本部は6月30日、地域ごとだった選挙協力を県本部で一括する態勢に変更。県本部幹部が、動きの悪い地域の自民党支持者にじかに協力を迫ったという。県本部の寒河江政好代表は「ブレっぱなしの民主党に勝たせるわけにはいかない。自民党とは10年間の地域での結びつきもある」と自民党支援の心情を語る。


 県内で5万票以上の基礎票があるとされる公明党。選挙戦終盤、岸氏の陣営は演説で公明党を持ち上げることが増えた。選挙区は岸氏、比例区は公明、というギブ・アンド・テークだ。だが公明党の比例区の県内得票は5万票にとどまった。公明党関係者は「こちらは自公連立時代並みの協力をした。だが今回もギブ・アンド・ギブの関係だった」と不満を漏らした。


 「作業着の若い人が少ないね」。7月初め、岸氏の演説会を聴いていた自民党県連関係者がつぶやいた。席を埋めているのは大半が50代以上。6年前の参院選では、前から1、2列は作業着の建設関係者で埋まっていたという。


 自民党政権時代、地方経済は大型の公共事業に支えられたが、小泉政権以降、そのパイが削られていくのと連動するように、旧来の支持層の自民離れも引き起こした。高齢化もあり、県内では昨年末の党員数が三十数年ぶりに1万人を割った。政権交代で下野したことが、党勢衰退に拍車をかけることは必至だ。


 3年前の参院選、昨年の知事選と衆院選で、民主党に圧倒された自民党。岸氏の勝利で踏みとどまった形だが、反転攻勢に向けた次の戦略はまだ描けていない。

7732チバQ:2010/07/16(金) 22:59:06
http://mytown.asahi.com/yamagata/news.php?k_id=06000231007150001
民主、崩れたシナリオ 組織づくり急務
2010年07月15日


蓮舫氏を招いた梅津氏の個人演説会。1200人が集まったが、「勝利」には結びつかなかった=9日、米沢市

 参院選山形選挙区で新顔の梅津庸成氏(43)を擁立した民主党は、追い風が吹きやむと、なすすべもなく敗れた。昨夏の政権交代後、初めて与党として臨んだ国政選挙だったが、組織の体力不足を露呈。立て直しが急務だ。


 3区(庄内・最上)での負けを2区(置賜・西村山・北村山)で返し、1区(東南村山)で引き離す――参院選に臨む民主党県連が描いていた勝利のシナリオだ。


 3区は自民党候補の岸宏一氏(70)や同党県連会長の加藤紘一衆院議員の地盤だが、2区は衆院議員を6期務めた自民党の遠藤武彦氏が昨年引退。昨夏の衆院選で、民主党の近藤洋介氏が自民党候補にダブルスコアで圧勝した。


 しかし選挙戦中盤の今月初め、党が実施した情勢調査の結果に、陣営は色を失った。


 「2区が負けている」


 菅政権発足で政党支持率がV字回復した公示前の追い風が、跡形もなくなっていた。


 「梅津は私が声をかけて連れてきた。私にも責任があるんです」。近藤氏は公示前からミニ集会に梅津氏を連れて回るなど、自身の地盤での票固めに積極的だった。しかし選挙戦後半、反応が変わったという。「ある企業では、『ごめんよ、締め付けがきつくて』と、岸氏のポスターに張り替えられていた」


 中盤以降、近藤氏は2区を離れず、9日には人気が高い蓮舫参議院議員を梅津氏の個人演説会に招いた。それでも2区での得票は約7万8千票にとどまり、岸氏に逆に約1万5千票差をつけられた。


 シナリオが崩れたのは、2区だけではない。1区でも、無党派層が多い大票田の山形市で岸氏を約7千票しか上回れず、合計ではわずかに2千票のリードにとどまった。


 消費税議論による逆風、吉村美栄子知事の岸氏支援、連立離脱で弱まった社民党との協力関係……敗因はいくつも挙げられるが、「岸氏との4万票の差は大きい。体力のなさが露呈した」。そう語る陣営幹部の一人は、県連の基盤の弱さを最大の敗因と見る。


 昨夏の衆院選で県連の和嶋未希会長が県議から転身して比例で当選した結果、民主党県議はゼロになった。党籍のある県内市町村議は30人で、約550人の定数に占める割合はわずか5%だ。政権交代後、組織拡大の足がかりとなる大きな市町村議選がなかったことを嘆く声も大きい。


 党本部は政権交代後、全国会議員に5月末までに千人を目標に党員・サポーターを集めるよう指示。その結果、県内の党員・サポーターは昨年同時期より1143人多い4260人に増えた。県連幹部が政権与党の手応えを感じていた矢先の参院選だった。


 県連は4月の定期大会で、来春の統一地方選に向けて県内では初めて候補者の公募を行うと決定。地方の課題について県連の方向性を示すローカルマニフェストづくりも始めた。「少しの風では揺らがない強固な組織づくりに、本気になって向き合わなければいけない」。陣営のある幹部は自戒を込めてそう語った。(笹円香)

7733チバQ:2010/07/16(金) 22:59:53
http://mytown.asahi.com/yamagata/news.php?k_id=06000231007160001
「審判」のあとさき◆みんな、存在感を示す
2010年07月16日


みんなの党の渡辺喜美代表(中央)も川野氏の応援に駆けつけた=6月25日、山形市

∞課題は基盤づくり 統一選が試金石に


 山形選挙区で民主党、自民党がしのぎを削る傍らで、存在感を示したのが、みんなの党だった。新たな潮流として、県政界にも根付いていくのか。来春の統一地方選が試金石になる。(中野龍三)


 「だいぶ取ったね」。選挙後、みんなの党の川野裕章氏(51)の陣営には、周囲からそんな声が寄せられている。


 5月中旬の出馬表明からわずか2カ月足らず。元自民党米沢市議とはいえ、地元の米沢市以外では無名で、人手も資金もない選挙戦だった。選挙ポスターを県内約5千カ所の掲示場に張り切れず、「敵」である旧知の自民党市議が手助けするほどだった。


 にもかかわらず、選挙区の得票は約8万8千票。比例区の政党票も、昨年の衆院選比例区の2・5倍の約8万票を県内で集め、党全体で10人当選という大躍進を支えた。


 菅内閣発足による民主党支持率のV字回復で、一時は人気に陰りが出たみんなの党だったが、消費税問題で民主党に逆風が吹くと、再び党の人気は息を吹き返した。選挙戦終盤、陣営が自転車で遊説する川野氏に向かって手を振ったり、声をかけたりする有権者の数をかぞえたところ、1日で8千人に上ったという。陣営幹部は「地殻変動が起きている」と驚いた。


 他党もその存在感を無視するわけにはいかなかった。


 選挙戦のさなか、民主党の梅津庸成氏の陣営は、みんなの党への警戒感を隠さなかった。連合山形の大泉敏男会長は各演説会場で「みんなの党は小泉構造改革路線と同じ。昔に戻すわけにはいかない」と牽制(けん・せい)。当選した岸宏一氏を擁した自民党側からは選挙後、「川野氏がいなければ、梅津氏に負けていた」との声も漏れる。


 得票が約3万票にとどまった共産党も「民主、自民への批判票の受け皿が、みんなの党になってしまった。わかりやすいキャッチフレーズが有権者に響いたのかもしれない」(本間和也県委員長)と敗因を分析している。


 実際、みんなの党は今回、無党派層の吸収にある程度成功した。朝日新聞が投票日に実施した出口調査でも、無党派層の2割強が川野氏に投票、3割を獲得した梅津氏と岸氏に迫った。


 ただ、党の人気と無党派層頼みの選挙には限界がある。みんなの党酒田市第1支部の佐藤丈晴支部長も「獲得した9万票は次はどこかに行ってしまいかねない票。どうつなげるかが大事」と認める。


 同党は早くも、次をにらんだ動きを始めている。6月には、来春の統一地方選の公認候補者の公募を開始。これまでに県議選と市議選に1人ずつの応募があったという。


 近く統一選に向けた山形版「アジェンダ(政策課題)」作りを始める予定だ。県内に党の「政治塾」を開設し、政策立案に携わる人材を集める構想も浮上している。佐藤支部長は「今回の敗因は、有権者の多くが『民主か自民か』の選択を越えられなかったことにある。政策を通じて政治に強くかかわる層をつくっていくことが必要だ」と話す。


 9万の票が「突風」に終わるのか、それとも県内基盤の第一歩になるのか。落選が決まった11日夜、山形市内の事務所で「大変有意義な選挙だった」と語った川野氏。支持者に「今日は休んで」と声をかけられると、きっぱりと答えた。「新たな戦いが始まる。今日からです」
=おわり

7734チバQ:2010/07/16(金) 23:03:12
http://mainichi.jp/area/fukushima/news/20100713ddlk07010147000c.html
すみ分け安泰:何が変わった? 参院選/上 民主党 /福島
 ◇選挙区で計49万得票 及第点も今後に課題
 参院選福島選挙区(改選数2)の開票作業が終わりに近付いた12日午前1時過ぎ。福島市天神町の事務所では、民主党公認で出馬した現職の増子輝彦氏(62)の選挙スタッフ十数人がテレビの開票速報に見入っていた。自民党公認の現職の岩城光英氏(60)とは小差のトップ争いをし、リードを許していた。

 最後に増子氏の地元の郡山市の票が大量に開くと逆転。スタッフは「トップ当選の目標を達成できた」と胸をなで下ろした。増子氏34万947票、岩城氏33万8265票。その差2682票だった。

 民主党県連は今回、党本部の「2人区には2人擁立」の方針に従い、新人で医師の岡部光規氏(41)も出馬させた。増子氏は主に従来型の組織戦、岡部氏は街頭演説で無党派層を取り込む“空中戦”を展開。県連は狙いの有権者を分け、相乗効果で党全体の得票増をもくろんだ。

 結局、増子氏と岡部氏の合計得票は49万6000票。増子氏が単独公認で初当選した07年4月の補選の54万1000票には届かないが、07年参院選で金子恵美氏(45)が取った50万3000票に迫った。県内では「民主が取れるのは最大50万票」とも言われ、及第点とも言える。ある県議は「今回の得票は、一定の民主支持層が福島に定着したことを表している」と満足気だ。

   ×  ×

 一方で、「もう少し差を付けて勝てたかも」との悔しさもにじむ。選挙戦中盤までは報道各社の世論調査などで岩城氏に大きくリードを保っていた。しかし終盤、菅直人党首の消費税発言が重く効いてきた。党県連の選対幹部は「最後の1週間で、岩城さんの動きが活発化し、巻き返しているのが分かった」と振り返る。

 深刻なのは、選挙区よりも比例代表の得票だ。今回も自民に11万票差で1位の33万2000票ながらも、得票率は昨年衆院選の45%から34%にダウン。この11ポイントの下落幅を、県連の安瀬全孝幹事長は「風」と評する。ただ「今回の得票が民主の基礎票。逆風であっても自民に10万票以上差を付けた」との自信ものぞかせる。

 安瀬幹事長は「消費税はきちんと説明すれば即増税でないことは理解されたはず」と振り返って言った。「野党時代は攻めるだけだったが、与党になったら守る選挙をしなければ」。選挙は今後、秋の知事選、来春の統一地方選と続く。

   ×  ×

 参院選の福島選挙区では、今回も民主と自民の現職が1議席ずつを分け合い、比例代表の得票も1位と2位だった。両党「すみ分け」の結果だが、選挙ごとに変わる有権者の波は戦略をいや応なく変化させる。各党の思惑をからめて今回の選挙を検証する。(この連載は種市房子、関雄輔、和泉清充、太田穣が担当します)

毎日新聞 2010年7月13日 地方版

7735チバQ:2010/07/16(金) 23:04:04
http://mainichi.jp/area/fukushima/news/20100714ddlk07010095000c.html
すみ分け安泰:何が変わった? 参院選/中 自民党 /福島
 ◇「50万目標」が33万票に 復調遠く、新たな敵も
 「候補者を1人に絞ったのにもかかわらず、大きな得票もトップ当選もできず、申し訳ございません」。参院選投票の翌12日、自民党県連が福島市で開いた役員会の冒頭、吉野正芳・県連会長が謝罪した。福島選挙区(改選数2)で県連は「50万票のトップ当選」を目標に掲げた。自民現職の岩城光英氏(60)は33万8265票を得て3選したが、民主現職の増子輝彦氏(62)に敗れて僅差(きんさ)ながら2位当選。それでも、役員会で執行部の責任を問う声は上がらず、健闘をたたえる声が大勢を占めた。

 初めて野党として迎えた参院選。これまで自民候補を支援してきた業界団体が増子氏も推薦し、組織票流出が不安視された。岩城氏の地元のいわき市長選で昨年、自民系市議が分裂したしこりを懸念する声もあった。県連は当初、候補者2人擁立も検討したが、共倒れを恐れて岩城氏1人に絞った。だが、世論調査などで増子氏に対する劣勢が伝えられ、「50万票」の声は次第に聞こえなくなった。

 11日夜、福島市の県連事務所で、テレビの開票速報を見守っていた斎藤健治・県連幹事長は、「初めから苦しい目標だと自覚していたが、そんなそぶりは見せられない。戦うポーズが必要だった」と話した。岩城氏の秘書も「当初から(目標は)35万でやっていた」と打ち明けた。今回の結果は、本音としてはほぼ目標通りだったと言える。

 県全体のトップ争いは苦戦を強いられても、絶対に負けられない地域は、地元のいわき市とその周辺。斎藤幹事長ら県連幹部が何度も訪れ、市長選で対立した党支部内の融和を図った。その結果、岩城氏は浜通りの全市町村で増子氏の得票を上回り、県南と会津の一部も含めた25市町村でリード。中通りを地盤とする増子氏とのすみ分けに成功した。

 ただ、浅川町でトップを取るなど健闘した新人の岡部光規氏(41)を合わせた民主の2人の合計と比べれば、岩城氏が上回ったのはいわき市や浪江町など8市町村のみ。党同士の戦いと見れば、互角とは言い難い。

   ×   ×

 今回、岩城氏が04年に得票した40万6793票や、07年初当選の森雅子氏の37万2857票も下回り、自民票の目減りは止まらなかった。

 選挙を終え、県連に新たな脅威として浮上したのは、政治経験ゼロながら15万5262票を獲得した岡部氏だ。ある自民党県議は「15万票を取ったということは、県民に認知されたということ。県議選や次の参院選に出馬すれば手ごわい」と警戒する。

 来春の県議選は、自民が第一会派を守れるかが焦点だ。今回、会津が地盤の小熊慎司氏(42)を比例代表で初当選させるなど、躍進したみんなの党も複数の候補者を擁立するとみられる。斎藤幹事長は「県内の自民の復調にはまだ遠いことを自覚し、戦術を練る必要がある」と危機感を強める。全国的な自民の勝利に酔ってはいられない。

7736チバQ:2010/07/16(金) 23:04:57
http://mainichi.jp/area/fukushima/news/20100715ddlk07010094000c.html
すみ分け安泰:何が変わった? 参院選/下 比例の第3勢力 /福島
 ◇みんな躍進、かすむ社共 「一過性」批判越えるか
 今回の参院選は、みんなの党が台風の目になった。比例代表では県内で13万7568票を獲得し、民主党の33万2420票、自民党の22万1970票に次ぐ3位。得票率にして14・1%を占めた。各党が前回07年参院選より減らした票を吸い上げた形。民主と自民のすみ分け構図に割って入った。

 比例では7議席を獲得。会津若松市が地盤の新人、小熊慎司氏(42)が党内6位の得票をし、初当選した。昨年の衆院選福島4区にも出馬し、元県議の経歴から会津地方では知る人が多いが、その他の地域の知名度は高くない。そこで選挙戦では、テレビにもよく出演している渡辺喜美代表を“代理候補”のように活用した。

 渡辺代表は小熊氏の応援のため公示後に2回県内に入り、人集めに一役買った。小熊氏だけで街頭演説した際は、陣営は渡辺代表の等身大の人形を並べた。選対幹部は「党や個人の組織はまだ弱く、喜美さんから入っていく戦い方が最善だった」と振り返る。

 政策の柱に据えたのは消費税引き上げ反対。党は「小さな政府」を掲げ、増税の前に国の官僚らが身を切って歳出削減を図るべきだと訴えた。当選後、小熊氏は有権者の反応を「政策重視の姿勢を理解してもらった」と手応えを強調した。

 さらに「来春の統一地方選に向けて人材発掘を進めている」と話し、現在の流れに乗って党勢拡大をもくろむ。それまで勢いを維持し、2大政党を揺さぶることができるかが注目だ。

   ×   ×

 消費税増税反対は共産党と社民党も主張した。「結局新しいものが目に入るということ」。社民党県連の加藤雅美幹事長は、みんな躍進の理由を一言で指摘した。

 社民は今回、福島選挙区(改選数2)に候補者を立てず、比例代表に全力を注いだ。しかし、得票は3万2487票で得票率は3・3%。07年参院選の4万8816票、5・0%より下がった。政権離脱のきっかけになって注目された米軍普天間飛行場の移設や「政治とカネ」の問題で与党を批判し、独自色を出そうとしたが、加藤幹事長は「消費税論議で社民の存在感が消えた」と嘆く。

   ×   ×

 印象が薄くなり、07年より票を減らしたのは共産党も同様だ。福島選挙区に新人で党県常任委員の岩渕友氏(33)を擁立したが、得票は6万4209票にとどまり、候補者5人の中で最下位に甘んじた。みんな新人で会社役員の菅本和雅氏(42)の9万3758票にも及ばなかった。比例でも4万9909票で得票率は5・1%。07年は5万8298票で6・0%だった。

 党県委員会の久保田仁委員長は、みんなの躍進を「露出度が高かっただけ。民主にも自民にも失望し、有権者が今度はどこに投票しようかと悩み、新たに作った一局面」と、一過性の現象であると分析。「これから先、局面がどう動くのか毎日考え続けている」と話した。民主と自民がすみ分ける県内で、第3勢力は付け入るチャンスをうかがう。(この連載は種市房子、関雄輔、和泉清充、太田穣が担当しました)

7737チバQ:2010/07/16(金) 23:07:02
公示後の記事
http://www.minpo.jp/view.php?pageId=20441&amp;mode=1&amp;classId=&amp;blockId=9680343&amp;newsMode=article
ふくしま参院選 変わる団体(上) 票の流れ読みにくく 
 参院選は後半戦に突入する。福島県選挙区(改選2議席)に立候補した5人の候補は追い込み態勢に入り、「票田」となる業界団体に期待をかける。しかし、政権交代でそれぞれを取り巻く環境も変わり、票の行方は見えにくい。投票日を8日後に控えた団体の今を追う。
 福島市五月町に構えた県建設業協会(会員250社)の事務所に、自民党総裁谷垣禎一の大型ポスターが張り出された。党県連から依頼されて対応したが、職員は「民主から頼まれたら、菅直人首相のポスターも張る」と言い切った。公共事業を介して長年続いた自民との“蜜月”は影を潜めている。
 国政選挙で自民候補を支持してきた協会は今回、どの候補を支援するか示していない。道路や橋など身近な公共事業の必要性を訴える自民には共感する。しかし、政権与党として「財布」を握る民主をないがしろにできない。事務局長の鳥居和吉は「政党に偏ることはない。後はそれぞれの会社の判断だ」と明言する。
 過去の衆院選で、加盟企業によっては独自に候補を支援するケースがあった。協会が今回、「様子見」をすれば、票の流動化はさらに進み、団体の統一性がなくなってしまうと協会関係者は予想する。
 民主支援の中央方針と異なり、県歯科医師連盟(加盟900事業所)は、本県選挙区で民主、自民の両現職を推薦した。
 自民には、これまで政策要望の窓口となってくれた恩義がある。一方、在宅要介護者の歯科診療充実など当面の課題を抱え、政権与党の支援も必要になる。両にらみでバランスを取ったが、会員には二人を推薦したことだけを周知する。両陣営に配慮し、票割りなど積極的な行動は慎む。連盟理事長の海野仁は「票の流れは、ふたを開けてみないと分からない」と打ち明けた。
 県土地改良政治連盟(会員2250人)は、全国組織が比例代表の組織内候補擁立を見送ったため活動を休止した。
 自民の「牙城」だった連盟の関係者は「政治的中立などといわず、候補者を出すべきだった」と未練を口にする。口蹄(こうてい)疫など農政問題の対応で、政府に不満を募らせているからだ。今後の取り組みを決める総会を開く予定だが、活動が再開できるかどうか分からない。五里霧中のまま投票日を迎える。(会員、事業所数は概数)

(2010/07/03)

7738チバQ:2010/07/16(金) 23:07:42
http://www.minpo.jp/view.php?pageId=20441&amp;mode=1&amp;classId=&amp;blockId=9684736&amp;newsMode=article
ふくしま参院選 変わる団体(下) 要望実現へ旗色鮮明 独自の狙いで「ねじれ」も 
▼死活問題  
 県南地方の運送業者はこのところ嘆きが止まらない。「毎日、やっと息をついている。運賃の価格破壊で、廃業も相次ぐ。明日はわが身だ。」
 燃料代の高止まりや、荷主からの再三にわたる料金引き下げ要請…。経営環境が厳しさを増す中、県トラック政策推進協議会(加盟870社)は本県選挙区(改選2議席)で、自民、民主両党の3人を推薦した。しかし、「両にらみ」は建前。協議会幹部は今回、民主支援を全面に打ち出し、はがきで支持を呼び掛ける。
 中小業者には実質、負担増となる高速道路の新料金制や暫定税率の取り扱いなど、業界にとって死活問題となる制度変更の国会論戦が参院選後に控えている。加盟各社の願いを国政に反映させるため、与党支持の旗色を鮮明にした。会長の星久守は「本県から大臣が誕生した。民主の政策実現に期待したい。」と打ち明けた。

▼地域重視 
 県医師連盟(会員2,700人)は、自民候補を推薦した。上部団体の日本医師連盟は比例代表で民主候補を推薦、自民候補の推薦を取り消し、支援にとどめている。「ねじれ」の背景には、地域医療の充実を目指す県連盟独自の狙いがある。
 本県は医師数が全国平均を下回り、都市部に偏っている。与党時代から自民は、こうした「不公平」の是正に取り組んできたと評価。地方重視の姿勢に期待をかけている。
 委員長の高谷雄三は「民主からのアプローチもあるが、自民との信義を貫くことが大切。」と力を込める。ただ、具体的な支援の取り組みは16の支部に委ねている。

▼歴史観
 日本遺族政治連盟県本部(会員12,000人)は民主が靖国神社に代わる国立追悼施設の建設に言及していることを批判。自民の歴史観に期待を寄せ、同党の候補を推薦した。
 県たばこ耕作者政治連盟(会員1,270人)は、政府がたばこ増税に踏み切ることから自民候補を推薦した。耕作者の優遇措置の見直しを検討していることにも反発。連盟関係者は「われわれは、いじめに遭っている。現政権にくみすることはできない。」と言い切る。

(会員、加盟社数は概数)=文中敬称略

(2010/07/04)

7739チバQ:2010/07/16(金) 23:08:31
http://www.minpo.jp/view.php?pageId=20441&amp;mode=1&amp;classId=&amp;blockId=9659837&amp;newsMode=article
現地ルポ(上)【浜通り】自民、組織融和に躍起 民主、団体・労組に狙い 
 参院選本県選挙区(改選2議席)に立候補した民主党の新人岡部光規(41)、共産党の新人岩渕友(33)、みんなの党の新人菅本和雅(42)、民主党の現職増子輝彦(62)、自民党の現職岩城光英(60)の5候補は、7月11日の投票に向け、県内各地を回っている。2つの議席をめぐり、舌戦が激しさを増す各地の選挙戦をルポする。(文中敬称略)

 いわき市小島町に構えた岩城光英の事務所。公示翌日の25日、選対役員は支持者にリーフレットを配り、唯一の「地元候補」をアピールしていた。

 トップ当選が至上命令の岩城陣営にとって、いわき市は最重点地区。後援会をはじめ自民党の県議、市議の支援組織を引き締めるが、足元は盤石でないとの指摘もある。

 昨年の市長選で党総支部内が2人の候補に分裂した「しこり」が残るためだ。現市長を推した市議は「(岩城は)前市長の出陣式でだけマイクを握った。今回は支援できない」と公言する。選対は双方の市議を同じグループにして地区を担当させる融和策を取るが、うまくかみ合うか懸念する関係者もいる。

 岩城自身も必死だ。市長選後、現市長の地盤である四倉に事務所を置き、市内での街頭演説数を増やした。地区総合選対本部長代行の青木稔は「民主に追い風が吹いている。トップ当選するには地元が結束しなければならない」と力を込める。

 相双地方では、各市町村の後援会と自民県議4人の組織を固め、票の上積みを目指す。

   ◇  ◇

 増子輝彦は党の比例候補中村秀樹と同じ、いわき市郷ケ丘のビルに事務所を設けた。選対関係者は2人の事務所を行き来し、個人演説会や遊説の日程調整に追われている。

 政権与党の現職としてトップ当選は譲れない。岩城の地盤のいわき・相双地方を最重点地区に位置付け、電力会社と労組、商工団体への働き掛けを強めている。昨秋の経済産業副大臣就任後、浜通りの原発や火発を度々、視察し、顔を売り込む。増子を推薦する連合福島の幹部は「参院選への布石にもなった」と分析する。

 ただ、増子が初当選した3年前の参院補選のいわき市内の得票は約5万2000票。単純比較はできないが、6年前の岩城の得票を3万7000票下回る。岩城が人脈を築いてきた青年、女性団体を切り崩す手応えはつかみきれていないという。5区選対事務局長の佐久間均は「地元の中村への期待は高い。『選挙区は増子』をどれだけ徹底できるかだ」と気合を入れる。市長選の足並みの乱れが尾を引く自民支持者からの得票も視野に入れている。

 いわき市立総合磐城共立病院に勤務経験のある岡部光規は「第2の地元」をアピールし、当時の同僚医師や医療関係者に支持を呼び掛ける。過疎地域を抱える同市は、医師数が県内平均を下回る。地域医療への関心が高いという実感があり、医師増員策を訴える。妻が三和地区出身で、親せきや知人を通じ浸透を目指す。

 浜通り北部は、南相馬地方が増子、相馬地方が岡部と「すみ分け」して支持拡大を狙う。

   ◇  ◇

 双葉町出身の菅本和雅は同町を中心とした相双地方を重点的に回る遊説日程を組む。企業役員で商工関係者とのつながりが深く、中小企業支援策を訴える。いわき市は今春発足した党支部が人づてに支援を求める。

 岩渕友は都市部の無党派層に「消費増税反対」を訴える。25日、いわき市内2カ所で個人演説会に臨んだ。中盤は、JRいわき駅前で党書記局長市田忠義を招いた街頭演説会を開き、選挙戦に弾みを付ける。

(2010/06/26)

7740チバQ:2010/07/16(金) 23:09:10
http://www.minpo.jp/view.php?pageId=20441&amp;mode=1&amp;classId=&amp;blockId=9665872&amp;newsMode=article
現地ルポ(中)【中通り】次期衆院選絡み白熱 民、自とも女性票重視 
 選挙戦に入り最初の週末となった26日、福島県郡山市西ノ内の増子輝彦の事務所には早朝から選対役員らが集まり、戦況分析に当たった。
 増子は地元候補として、市内で有権者全体の約4割に当たる10万票の得票を目指している。後援会、推薦を受けた連合福島などを支持母体に、高齢者の票の掘り起こしに力点を置き、地区単位の老人クラブから推薦を取り付ける徹底ぶりだ。女性票の取り込みも重視している。総合選対本部長の山口和之は「社会福祉や子育て、介護などに関心が高い有権者の支持を広げる」と語気を強める。
 増子は小選挙区制導入後の衆院選本県2区で4回、自民の元衆院議員根本匠に敗れた。根本は、昨年夏の衆院選で、千葉7区から国替えした民主の候補に敗退している。今回、増子は、根本が岩城光英の支援と連動させ、自身の組織を強化させることを警戒する。経済産業副大臣としてのメンツをかけてトップ当選し、復活を目指す根本の動きも封じたい考えだ。
 岡部光規は街頭演説中心の戦術で支持拡大を目指している。
 擁立に向けては、党県連代表の玄葉光一郎が後ろ盾になった。選対は「玄葉直系」をアピールし、玄葉と親族関係にある前知事の元後援会幹部らの支持獲得にも動く。選対には旧自由党支持者が幹部として加わり、支持の広がりにも期待する。
 ただ、初めての選挙で陣営は手応えをつかみ切れていない。総合選対2区事務局長の久木山貴は「現職の2人に比べ組織が弱い。固定票がなく、票が読めない」と明かす。
   ◇       ◇
 岩城光英は郡山市内での得票目標を前回より約1万7000票多い7万票に据えた。党と県議、根本の後援会組織と連携し、票の上積みを目指している。
 党県第2選挙区支部長の根本の動きが活発だ。政権与党として閣内に入ったライバル・増子が市内で支持を広げることに神経をとがらせ、後援会幹部に連日、げきを飛ばしている。視線の先には、返り咲きを期す次期衆院選がある。
 政権交代に伴い、市内に本部を置く業界団体は岩城に加え、増子を推薦するケースが目立つ。これまでの「業界団体頼み」は望めず、女性層などへの支持拡大に努めている。地元の女性県議2人が先頭に立ち、教育問題を重視する岩城の政策や人柄を売り込む。郡山地区選対本部幹事長の勅使河原正之は「党勢回復につなげるため、市内の隅々まで開拓し、個人票を積み増す」と意欲を見せている。
 福島、白河、須賀川、二本松、田村、伊達、本宮の各市では、増子、岩城両陣営ともに個人後援会や党組織を基盤に票の取り込みに動いている。岡部は地元県南地方をはじめ都市部での街頭演説に努めている。
   ◇      ◇
 菅本和雅は事務所がある郡山市を重点地域に位置付けた。若年層に照準を合わせ、街頭演説に力を入れている。商工業が盛んな同市で、企業経営者の立場から中小企業支援策の充実などを訴える。
 岩渕友は福島、郡山両市など都市部で街頭演説や個人演説会に臨み、消費増税反対などを主張している。7月6日には福島市に党委員長の志位和夫を迎え、運動を盛り上げる。=文中敬称略

【写真】福島市には4陣営が事務所を置き、連日、戦略を練っている。


(2010/06/28)

7741チバQ:2010/07/16(金) 23:10:00
http://www.minpo.jp/view.php?pageId=20441&amp;mode=1&amp;classId=&amp;blockId=9669459&amp;newsMode=article
現地ルポ(下)【会津】民主、組織内で綱引き 自民、「縁」浸透に必死 
 ぐずついた梅雨空が広がった27日、増子輝彦の会津若松市宝町の事務所は、2日後に迫った喜多方市での個人演説会に向けた準備に追われていた。増子を推薦する連合福島の幹部と、衆院議員渡部恒三の後援会員が指揮を執る。
 増子は3年前の参院補選で初当選後、会津地方での後援会づくりに力を入れてきた。今回は自前の後援会に加え、渡部の後援会の全面支援を受ける。さらに、連動して会津地方の民主の県議4人がそれぞれの支援組織を引き締め、票を固めている。4区選対本部長の鈴木勝健は「組織力を得票に結びつけなくては意味がない」とげきを飛ばす。
 ただ、昨夏の衆院選本県4区で渡部の得票は、自民候補と、自民県議を辞職してみんなから立候補した小熊慎司の得票合計より約500票少なかった。みんなは今回、菅本和雅を擁立したが、小熊の自民系支援者が選挙区でどう動くのかに神経をとがらせる。
 岡部光規は、渡部の後援会には入っていない民主党員が支援することで、同じ党の増子と「すみ分け」した。主に党の草創期を支えてきた市町村議らが選対に名を連ねる。
 互いに線引きしたものの増子を支援する民主県議の支持層の一部を取り込みつつある。民主支持層の獲得をめぐって増子陣営との綱引きも生じている。
 初めての選挙戦の岡部は、会津地方の隅々まで行き渡るネットワークづくりを急ぐ。しかし、現職2人の支持基盤を切り崩す手応えは得られていない。
 公示後初の会津入りを28日に迎える。総合選対4区本部長の石橋史敏は「医師であることを前面に出し、地域医療の充実策を訴え、支持層を一気に拡大したい」と強調する。
   ◇  ◇
 岩城光英は会津美里町で幼少期を過ごし、会津を「第二の故郷」と呼んで票の掘り起こしに努めている。今年に入り、同町にも後援会が誕生し、有志が「地元議員」をトップ当選させようと決起した。
 陣営は、下郷町出身の知事佐藤雄平らと競った6年前の参院選と比べ、会津と縁の深い候補者であることを強調できる点は有利に働くとみている。
 会津地方の自民の県議4人が先頭に立ち、業界、団体への働き掛けも強め、幅広い支持の獲得を目指している。第4選挙区選対本部長の平出孝朗は「岩城の後援会や党、県議の組織をフル稼働させていく」と力を込める。
 だが、昨年夏の衆院選で自民候補が落選した影響が残る。次の衆院選立候補予定者が就く党県第4選挙区総支部長は空席のままとなっている。本来であれば陣頭で指揮すべき核を欠いた状態に、選対内からも票固めへの影響を心配する声が出ている。
   ◇  ◇
 菅本は会津地方に事務所を置かず、会津若松市を地元とする同じ党の比例候補で県連代表の小熊と共に戦う戦術を取る。小熊の支援組織を足掛かりに、中小企業活性化策などを訴え、支持拡大を目指す。
 岩渕友は喜多方市生まれで、会津若松市の小学校を卒業した。その友人らによる応援の輪が一部で広がりつつある。生活者視点の政策を無党派層に訴えている。父親が金山町出身で、奥会津地区の遊説にも重点を置く。=文中敬称略=



【写真】会津地方は選挙区に地元候補がいないが、事務所では支持拡大に向けた取り組みが続く=会津若松市=

(2010/06/28)

7742チバQ:2010/07/16(金) 23:12:18
上と下がないけど
http://www.minpo.jp/view.php?pageId=20441&amp;blockId=9687241&amp;newsMode=article
ふくしま参院選 県政界の行方(中) 再生いまだ道険しく 
 自民党の議席を守った岩城光英は13日、支援を受けた浜通りの企業・団体へのあいさつ回りに追われた。「政権奪還に向け全力を挙げる」。激戦を戦い抜き、真っ赤に日焼けした顔で支持者の手を握り締めた。
 全国では自民が躍進し、与党の過半数を阻止した。その潮流に乗るかのように、岩城陣営は後半、猛烈に追い上げ、トップ当選した民主党の増子輝彦に迫った。自民県連幹事長の斎藤健治は12日の役員会で、「わずかにトップには及ばなかったが、よく戦った」とたたえた。しかし、下野した自民の命題である党再生の道は、いまだ険しい。
   ◇  ◇
 候補者を1人に絞り込んだ今回、県連は投票総数を100万票と想定し、半数に当たる50万票を得票目標に掲げた。皮肉にも、民主の候補2人の得票合計が約50万票。岩城の得票は約33万8000票だった。民意は、いまだ民主にあるという結果を突き付けられた。
 岩城の得票は6年前に比べ約6万9000票減った。3年前の公認候補と比べても約3万5000票少ない。「負け戦のようなもの。来春の県議選で最大会派の地位を失ってしまう」。党所属県議からは、うめき声さえも漏れる。
 野党として臨んだ国政選挙に、県連は強い危機感を抱いていた。無党派層の取り込みを狙い、今年1月から岩城は県議とともに毎週、福島市のJR福島駅前に立ち、政策を訴えた。県政で実現を目指す県版マニフェストを初めて作製し、有権者に配った。党の新たなイメージを売り出そうと懸命だった。
 一方、選挙事務所では「建設業者の応援が足りない。不況で社員を削っている」と嘆くだけで、支持拡大に向け動こうとしない選対関係者の姿もあった。県議の1人は「与党時代の殿様感覚が抜けない。他人を頼ろうとしている」と、にべもなく突き放した。
   ◇  ◇
 県議選に向け、県連は業界団体、企業との関係再構築に取り組むほか、県民への訴えを強化する。
 県議がこまめに要望聴取に出向き、来年度の県の予算編成に反映させていく。選挙が迫ってから動員をかけて集会を開く従来のスタイルを改め、普段から「辻立ち」を行い、政見を訴える。
 政調会長の平出孝朗は「地道な取り組みだが、今はこれしかない」と自らに言い聞かせるかのように、言葉をつないだ。(文中敬称略)

(2010/07/14)

7743チバQ:2010/07/16(金) 23:14:44
同じく公示後
http://www.minyu-net.com/osusume/saninsen2010/news/serial/rupo1.html
【 会 津 】
地域重視の政策競う

各候補、独自公約示す


 雇用不安や医師不足、過疎化の進行などの問題に直面する県内。その中で会津入りする各候補は、景気・雇用対策や医師確保策など、地域の現状を踏まえた独自の公約を示し、有権者への浸透を図ろうとしている。

 民主党の現職増子輝彦は公示日の24日に会津入り。会津若松市の神明通り商店街で会津地方での第一声を上げた。富士通の事業再編や中合会津店の閉店など厳しい雇用情勢に直面する有権者に対し経済産業副大臣の実績を強調、景気・雇用対策などを訴えた。

 同市宝町の事務所には、民主の重鎮で地元選出の衆院議員渡部恒三と増子が並ぶポスターが張られていた。増子は「恒三後援会」の全面支援を受けた選挙戦を展開している。

 事務所で陣頭指揮を執る選対関係者はポスターを見つめながら「票の上滑りが不安材料」とつぶやくが、労組関係者や郵便局関係者も頻繁に事務所に出入りするなど、組織力を生かした票固めを進める。

 自民党の現職岩城光英は26日、会津北部の中山間地域を中心に遊説した。岩城は公約で農林水産業など地場産業の支援強化を訴える。選対本部長の遠藤忠一は「(人口の半数以上が65歳以上の)限界集落などの問題を抱える山村部で、あえて公約を訴えた」と話す。沿道では農家の女性が手を振り、遊説隊を励ました。遠藤は「候補者の会津入りで気勢は上がった。有権者の反応は予想以上」と手応えをつかむ。

 岩城の陣営は県議、市町村議の後援会に支援団体を加えた“総力戦”で臨む。ある県議は「岩城の過去2回の選挙は、会津が地元でいまは知事の佐藤雄平が相手で苦戦したが、今回は違う」と民主の「牙城」の切り崩しに自信を見せる。

 新人3候補も票の掘り起こしに躍起だ。

 民主新人の岡部光規は医師の立場から、産婦人科や小児科の充実を公約に掲げた。総合選対4区本部長の石橋史敏は「医療政策を有権者に訴え、若年層を中心に無党派層を獲得したい」と話す。党県連常任幹事や同市議らが選対を支える。

 「ストップ役人・議員天国」。みんなの党新人の菅本和雅は生活重視の視点から消費増税に反対、公務員制度改革や国会議員の定数削減をアピールする。会津若松市が地盤の比例代表候補小熊慎司とのセット戦術で支持拡大を狙う。

 会津の市町村は高齢化率が高く、共産党新人の岩渕友は「年金受給者の生活危機」と消費増税反対を訴え、浸透を図る。岩渕は喜多方市出身で、党会津地区委員長の宮沢弘は「会津で育った唯一の地元候補」とアピールする。


−−− 2010年6月28日付〔福島民友新聞連載掲載〕 −−−

7744チバQ:2010/07/16(金) 23:15:30
http://www.minyu-net.com/osusume/saninsen2010/news/serial/rupo2.html
【 中通り 】
団体推薦「両にらみ」

組織票奪い合い激化


 福島、郡山両市の大票田を抱える中通り。各陣営の事務所には、各種団体からの推薦状が壁いっぱいに並ぶ。政権が交代したことで県内の業界団体は、今回の参院選で政権与党の民主党も、長く政権に就いていた自民党も無視できず「両にらみ」で推薦するところが多い。民・自以外の勢力への期待も少なからずある。

 「次の国政選挙は分からないが、定数2の参院選は現職2人を推薦した」と話すのは郡山市の土地改良区関係者。各種団体の県組織がある福島市とともに経済県都の郡山市でも業界団体の活動は活発で、各陣営は堅い組織票を狙い、アプローチを強めている。

 民主現職の増子輝彦は中通りの主戦場を地元郡山市と定めた。2区選対事務所には首相の菅直人のポスターが張られ「政権与党」の立場を印象付ける。同市の業界団体には推薦を増子に一本化するケースもあり、選対は推薦団体の組織末端までの支持固めを狙う。選対幹事長の佐久間俊男は「一票を積み上げ、トップ当選につながる成果を」とスタッフにげきを飛ばす。

 陣営は、かつて増子が衆院選の中選挙区で立候補したつながりが残る県北地方も「準地元」と位置付け、衆院議員、県議らが企業・団体回りに日程を割く。支援組織の連合福島や農協などの団体票の積み上げを続け手応えを感じている。

 28日、福島市の建設関係団体の県組織が入居するビルに、自民現職岩城光英の陣営の県議の姿があった。県議は、序盤戦で組織の上滑りを懸念、従来から支持を得ている団体を回り、あらためて支援を要請した。

 各種団体が民主候補を推薦する動きを、岩城の2区選対幹事長を務める勅使河原正之は「業界団体は地元の現職に頼まれたら、推薦は断れない」と、冷静に見極める。岩城は小野町に地縁があるものの、増子が地元の衆院2区の郡山市での人脈は薄い。

 陣営は、前衆院議員根本匠の後援会を軸に、数で民主に勝る県議、市議の人的なつながりで団体の自民離れを防ぐ戦術を進める。

 民主新人で浅川町出身の岡部光規は、須賀川市に県南の拠点を構えた。県議や党政調会長玄葉光一郎の後援組織を足掛かりに支持拡大に取り組む。社民党の地方組織も支持する動きだ。

 みんなの党新人の菅本和雅は無党派層を照準とし、地元双葉町でなく、郡山市に拠点事務所を開設、政治改革を訴える。30日に党代表渡辺喜美が同市に入り、選挙戦に勢いをつける。

 共産党新人の岩渕友は、他党との政策の違いを鮮明に訴え毎週末は郡山、福島両市で遊説を厚くする。県北地方では「地元候補」を強調する構え。

−−− 2010年6月29日付〔福島民友新聞連載掲載〕 −−−

7745チバQ:2010/07/16(金) 23:16:27
http://www.minyu-net.com/osusume/saninsen2010/news/serial/rupo3.html
【 浜通り 】
地の利、人脈でしのぎ

支持固めに全力投球


 県内で最も有権者数が多い大票田いわき市を抱える浜通り。地元の堅い地盤を持つ陣営や、組織的なつながりが強い候補。選挙戦は29日、中盤戦に入り、各候補の事務所では支援者が活発に出入りを続ける。各候補とも地の利と人脈をフル稼働させ、浜通り全域での支持獲得を描く。

 自民現職の岩城光英は、いわき市での第一声となった公示当日の24日の街頭演説会で、支持者が会場を埋め、地元候補としての強さを印象づけた。ただ、選対関係者は「民主は候補2人。岩城の当選は確実という油断が一番怖い」と慎重な姿勢を崩さない。

 陣営は、後援会を中心に県議や市議で選対を組む。自民系市議らが市内の企業、団体を訪ね自民支持層の支持固めに走る。自民が分裂した昨夏の市長選のしこりを懸念する声もあるが、選対幹部は「市長選を戦った市議同士が支持固めに動いている」と打ち消した。30日に県議会が閉会すれば県議も本格的に支持拡大に動く。陣営はさらに党組織を結集、浜通り全域での支持獲得に打って出る。

 一方、民主現職の増子輝彦は26日、“敵地”のJRいわき駅前で街頭演説し「圧倒的な支持で当選させてほしい」と声を強めた。

 同市での戦いは、国会議員や県議、市議を含めた民主支持者や友好団体の連合福島が中心。しかし「政権与党の経済産業副大臣として浜通りに浸透している」と、5区選対本部事務局長の佐久間均。エネルギー政策、中小企業支援の担当副大臣としての知名度を武器に、電力関係労組の強力な支援や、中小企業などの推薦を得て同市だけでない支援態勢が出来上がった。

 党県第5区総支部代表の吉田泉は「増子は現職の貫禄で横綱相撲ができる。自民票を奪い、いわきでもトップに」と攻勢を強め、自民票の切り崩しを図る。

 民主新人の岡部光規は、いわき市の勤務医時代のつながり、同市出身の妻の血縁を頼りに支持拡大を図る。同市は地域医療に関心を持つ有権者が多く、街頭演説では医師の立場から地域医療の充実の政策を訴え、知名度を上げる作戦。

 双葉町出身のみんなの党新人の菅本和雅は、浪江町の後援会事務所と、いわき市に県内唯一の党支部を置き、浜通りでの浸透を図っている。「民主、自民の批判票を取り込みたい」と選対関係者。有権者の第3極への期待票を狙う。

 共産新人の岩渕友は、市議、県議の地方議員ネットワークを生かし、いわき市内で徹底した遊説を展開、消費税増税反対の政策浸透を強調する。7月2日には党幹部を招いて街頭演説を行い、支持開拓に力を入れる。

−−− 2010年6月30日付〔福島民友新聞連載掲載〕 −−−

7746チバQ:2010/07/16(金) 23:17:28
http://www.minyu-net.com/osusume/saninsen2010/news/serial/kensyo1.html
検証 参院選ふくしま
【 民 主 】


【 上 】

団体支持、集め切れず

強い与党へもどかしさ


 「勝利と言っていいのか敗北と見なすのか、評価が難しい」。参院選の投開票から一夜明けた12日、民主党県連幹事長の安瀬全孝は福島市の県連事務所で開票結果の分析を開始、政権与党として初めて臨んだ国政選挙で当選1、落選2の結果に複雑な心境を語った。

 県連は、改選2議席の福島選挙区に現職の増子輝彦と新人の岡部光規を立て、比例代表にも重点候補の中村秀樹を擁立、「3人必獲」を目指した。結果は、選挙区で増子がトップ当選を果たしたものの、自民の岩城光英に約2600票差まで詰め寄られた。岡部との2議席独占はならず、中村も議席に届かなかった。

 県連内に「増子と岡部の得票合計は自民を大きく上回った」との声が根強い。政権交代後の参院選で新たに推薦団体になった自民支持の団体票も加え、「県内総得票の過半数獲得」とした、もう一つの目標にはわずかに届かなかった。

 ある県議は「菅内閣発足後の支持率のV字回復が消費税の増税発言で吹っ飛んだ」と指摘するが、安瀬は「政権交代の過渡期で団体は民主、自民の双方を推薦した。団体の末端まで支持を引き寄せる力が足りなかった」と受け止める。

 民主は前党幹事長の小沢一郎の方針で、団体要望を県連が一括して受け付ける仕組みを作り、自民よりもぜい弱な組織基盤を強化する作戦を実行した。県連政調会長の吉田公男は「政権交代後の短い時間で、着実な支持に結びつける関係は作れていない」と実感する。

 県連は自民党が参院選終盤に団体票の巻き返しを図っている動きを察知したが、すぐに動ける組織がなく十分に対応できなかった。「最前線で戦う地方議員には自民が圧倒的に多い。民主系議員の後援会は『個人党』への支援で、党の存在を懸けた戦いで後れを取る」と県議の一人。

 国会議員が運営方針を決めていた県連の指示系統の課題も露呈、今回の選挙戦で県連から選挙区候補に対し比例候補との連携構築を指示できないもどかしさが県連幹部にあり、強い政権与党へ変容できない民主の現実を突きつけた。

   ◇

 福島選挙区、比例代表合わせて4人の本県関係参院議員が誕生した今回の参院選。民主、自民の二大政党の競り合いの一方、第三極の伸長という新たな動きが表れた。参院選の結果が県政界にもたらす影響を検証する。(文中敬称略)


−−− 2010年7月13日付〔福島民友新聞連載掲載〕 −−−

7747チバQ:2010/07/16(金) 23:18:33
http://www.minyu-net.com/osusume/saninsen2010/news/serial/kensyo2.html
【 自 民 】


【 中 】

組織の弱体化を懸念

終盤挽回もトップ許す


 「よく戦ったというのが大半の役員の意見。(昨年の政権交代で)野党になり、初の国政選挙だったが善戦したと思う」。自民党県連幹事長の斎藤健治は12日、福島市で開かれた県連役員会で参院選をこう総括した。民主党候補にトップ当選を許したが、執行部の責任を追及する声は上がらなかった。昨年の衆院選で県内全小選挙区の議席を失った自民にとって、それだけ追い込まれた状況で迎えた参院選だった。

 自民は公認候補を現職の岩城光英に絞ったが、県連内部には公示前から、「トップ当選」は困難との見解が大勢を占めた。ある県連幹部は「政党支持率で民主との間に歴然とした差がある中で2人擁立は無理。団体支援も一本化できない現状ではトップ当選は厳しい」と話した。政権交代後、これまでは自民候補のみを推薦してきた商工団体や農業団体の一部が、民主候補にも推薦を出すなど、野党転落による組織の弱体化が懸念された。

 不安を抱えたまま突入した選挙戦。2人擁立の競争原理が働き、自民支持層や無党派層の激しい奪い合いを展開する民主に対し、自民は受け身の選挙戦を強いられた。県連は県議の後援会組織を軸とした票の掘り起こしを期待したが、動きが鈍い地域もあり、支持は伸び悩んだ。県内には国政選挙は「民主」、県議選は地縁関係などから「自民」を支持する有権者も多く、複雑な支持構造が県議を悩ませた。ある県議は「後援会を動かせば、県議選で票が減るかもしれないが、党人として覚悟を決めてやるしかない」と述べた。

 選挙戦終盤、争点の消費税率の引き上げをめぐり民主への“逆風”が吹く中、岩城の陣営は昨年の市長選の影響で党総支部が分裂した地元のいわき市でも組織がまとまるなど、自民、公明支持層を中心に加速度的な票固めを進めた。県連副会長で岩城総合選対本部長の遠藤忠一は「参院選の選挙結果は、来春の統一地方選の基礎票の意味合いを持つ」と評価した。

 斎藤と遠藤は14日、福島市内の建設団体など有力な友好団体を訪問し、参院選の支援に対する礼を述べ、今後の支援も確認する。斎藤は「団体の自民離れを指摘する声があるが、そのようなことはない。われわれ県議がしっかりとした関係を構築している」と話す。
 来年4月の県議選で自民の「底力」が試される。(文中敬称略)

−−− 2010年7月14日付〔福島民友新聞連載掲載〕 −−−

7748チバQ:2010/07/16(金) 23:19:25
http://www.minyu-net.com/osusume/saninsen2010/news/serial/kensyo3.html
【 第三極 】


【 下 】

みんな、期待集め躍進

県連組織の確立が急務


 民主党が大敗し、与党の過半数割れとなった参院選の結果、「衆参のねじれ」がクローズアップされる中で、第三極としての期待票を集めたみんなの党の存在感が増した。今回の参院選で同党は、比例代表で県内から13万7568票を得て民主、自民両党に次ぐ県内「第3党」となった。

 「組織でなく、有権者の純粋な思いが1票に託された」。比例代表に立候補し、同党で本県関係初の国会議席を得た県連代表の小熊慎司は初当選から一夜明けた13日、支援者へのあいさつ回りを続けながら13万票の重みをかみしめた。

 同党は県連の事務所こそ置いたが、県内に確固とした組織がない。福島選挙区に立候補した菅本和雅は、支援を申し出たボランティアスタッフと運動を展開。選挙ポスターも遊説しながら掲示板に張るほど人手が不足した。菅本が得た9万3758票は、選挙応援で4度にわたり本県入りした党代表の渡辺喜美の後押しを受けての得票数だ。

 「組織としての活動の在り方を考えなければ」。小熊は、県連組織確立の必要性を認識する。政党や議員が最も大切にする活動が、国民の意見や声を吸い上げる政務調査。議員が会津若松市を基盤にした小熊だけの県連では、吸い上げる意見の数にも限界がある。来春は県議選などの統一地方選があり、県連は党勢拡大のチャンスととらえ、公募などで候補者を擁立、当選させることで県内基盤を確立する考えだ。

 党幹事長の荒井広幸が「反民主」を掲げて戦った新党改革は県内で4万2500票を挙げ、荒井再選の土台となった。公明党は重点候補横山信一の当選を目指し堅い組織票をまとめ、個人名で県内過去最多の5万9644票を獲得した。

 ほかの既存政党にとっては厳しい結果が突き付けられた。共産党は選挙区候補と比例代表との連携で票の上積みを狙ったが、いずれも前回よりも票を減らした。県委員長の久保田仁は「消費税の増税反対で民主党の過半数割れに追い込んだが、党への票に結びつかなかった」と振り返る。

 社民党は県内比例得票13万票余を目指したが3万2487票にとどまり、党勢後退に歯止めがきかない。県連幹事長の加藤雅美は「二大政党のはざまで厳しい選挙だった。みんなの党にも票が流れた」と述べ、明確な対立軸を示せなかったことを要因に挙げる。(文中敬称略)

−−− 2010年7月15日付〔福島民友新聞連載掲載〕 −−−

7749チバQ:2010/07/16(金) 23:29:41
>>7627>>7638
http://www.shimotsuke.co.jp/journal/politics/election/2010sanin/news/20100715/351555
<審判 検証2010とちぎ参院選>(下)「みんなの党」 渡辺氏と党に存在感
(7月15日 05:00)
 「十分に役割を果たせた」

 12日午前零時すぎ、宇都宮市内の選挙事務所。みんなの党新人の荒木大樹氏(39)は支持者を前に、落選にも胸を張った。

 荒木氏は当選した自民党新人の上野通子氏(52)、次点の民主党現職の簗瀬進氏(60)に及ばなかった。だが、得票数22万4529票は、昨夏の衆院選でみんなの党が獲得した県内比例票を上回っていた。

 ■  ■

 県政界でほとんど知名度がなかった荒木氏。選挙期間中、その演説に立ち止まる有権者は多くなかった。ただみんなの党の「アジェンダ」(政策課題)を記したパンフレットには、老若男女を問わず手を伸ばした。

 菅直人首相の消費税増税発言を批判すると「(有権者の)反応が変わった」(荒木氏)。「増税の前にやるべきことがある」は渡辺喜美みんなの党代表が強調したフレーズだ。その渡辺氏ら党幹部も頻繁に本県入りして後押しした。

 渡辺氏のおひざ元の栃木選挙区での戦いは、荒木氏にとって渡辺氏の「代理戦争」の位置づけだった。

 立候補表明が公示3週間前と出遅れた。人手も時間も足りず、関係者は「選挙活動では1市町当たり最低3日はほしいが、1日で2市町を回らざるを得ないような状況だった」と振り返る。

 それでも無名の新人が22万票余りを獲得し、県北6市町では得票数がトップ。さらにみんなの党の県内での比例代表得票数は約29万7千票と民主、自民を上回った。荒木氏陣営の戦いは、同党と渡辺氏の存在感を示すのに十分なものだった。

 ■  ■

 みんなの党は参院選での躍進を背景に、来春の県議選で地方の強化を図り、次期衆院選につなげる考えだ。渡辺代表は県議選に関し、2けたの候補者擁立を明言している。

 同党関係者によると、既に宇都宮市や県南地区など複数の選挙区で、候補者の検討作業に着手した。この関係者は「早ければ今秋にも立候補表明の動きがある」とも明かす。

 民主党県連は当初、5月に県議選第1次公認候補を決め、9月に全候補者の選出を終える方針だったが、参院選対応で作業は遅れている。同県連幹部は「みんなの党が参戦すれば、現職も気を抜けない」と警戒する。

 一方、自民党県連幹部は「県議選は党より人物本位。地元密着度が高い人ほど有利だ」と、参院選栃木選挙区を勝ち抜いた勢いや底力を理由に、強気の姿勢を示す。

 参院選を通して「戦国時代」に突入した県政界。みんなの党は県議選で、地方での真の力を試される。

 [写真説明]みんなの党の荒木氏(左)の応援で本県入りした同党の渡辺代表(右)。荒木氏は渡辺氏の「代理戦争」とも訴えた=6月25日午後、宇都宮市内

 (この企画は参院選取材班が担当しました)

7750チバQ:2010/07/16(金) 23:30:51
http://mainichi.jp/area/tochigi/news/20100713ddlk09010159000c.html
激突:参院選2010 戦いを終えて/上 自民 /栃木
 ◇危機感で組織フル稼働 公明票も上野氏に流れ
 「劇的な選挙。大金星だよ」。宇都宮市内の上野通子氏(52)の選挙事務所に「当確」の一報が入った11日深夜、選対事務局長を務める自民党県連の石坂真一幹事長は興奮を抑えきれない様子で語った。時計の針は午前0時を指そうとしていた。

   ◇  ◇

 選挙序盤は「上野氏の形勢不利」が大勢だった。宇都宮市・上三川町選挙区選出の県議だったが、全県的な知名度はなく、出足も遅れた。昨年9月、民主党県連が現職の簗瀬進氏(60)の公認申請を決めたのに対し、自民県連の公募で上野氏が公認候補に決まったのは今年3月。上野氏も「公示前はこれでいけるのかという(不安な)気持ちだった」と率直に振り返る。

 毎日新聞が今月2〜4日、県内の約700人の有権者を対象に実施した世論調査では、29%が簗瀬氏に、19%が上野氏に投票すると答えた。他の報道機関の調査結果も「簗瀬氏リード」で、上野氏の不安は数字も裏付けていた。しかし、フタを開けると逆の結果に。現職の予算委員長の落選という民主の退潮傾向を象徴する選挙区となった。

 逆転した要因は何か。ある自民関係者は来春の統一地方選に向けた危機感を指摘する。昨年8月の衆院選で自民は大敗。国政と地方選挙の違いがあるとはいえ、参院選は負の連鎖を断ち切る試金石でもあった。

 そのため、上野氏が所属していた県議会最大会派の自民党議員会(28人)の所属県議や自民系の首長、市町議員の後援会がフル回転。一枚岩となって自民支持層を確実に固めていった。石坂幹事長も「今までの参院選でなかった結束ができた」と総括。今回の勝利が統一地方選に向け「大きな弾みになる」と自信を込めた。

 自民ばかりではない。県内に10万前後の固定票を持つとされる公明票の大半が上野氏に流れたことも大きい。目に見える形での選挙協力こそなかったが、県連幹部の一人は「地域レベルでは連携はあった」と打ち明けた。さらに、菅直人首相の「消費税増税発言」などの影響で、無党派層の一部がみんなの党に流れたのも簗瀬氏にとっては不利に働いた。

 複数の要素が積み重なって、次第に形成されていった“簗瀬包囲網”。それが投票日の「4892票」差に結実したともいえる。【山下俊輔】

7751チバQ:2010/07/16(金) 23:32:08
http://mainichi.jp/area/tochigi/news/20100714ddlk09010058000c.html
激突:参院選2010 戦いを終えて/中 民主 /栃木
 ◇政権の動きに翻弄され 組織戦は自民が上手…統一地方選に影
 「政権与党の選挙がこんなに厳しいものと思わなかった」。投開票日前日の10日夜、民主の簗瀬進氏(60)は宇都宮市内の事務所で、支持者らを前に嘆息した。

 政権の動きに応じ乱高下する「風」に翻弄(ほんろう)された。鳩山由紀夫前首相の在任中は、古くからの支持者にも「今回は応援しない」と政党ポスター張りを拒まれた。首相交代で支持率が「V字回復」した先月13日、宇都宮市で枝野幸男幹事長と行った街頭演説では、「政治家人生で初めて」と簗瀬氏も驚く大勢の人が集まった。

 しかし公示直前、菅直人首相の「消費税10%」発言で急失速。終盤は事業仕分けに的を絞って政権交代の成果をアピールしたが、一度離れた有権者の心は戻らなかった。共同通信の出口調査によると、無党派層の投票先は簗瀬氏が約37%、続いてみんなの党の荒木大樹氏が約30%、自民党の上野通子氏が約28%。昨夏の衆院選で民主に吹いていた「風」は、3氏にほぼ均等に流れた。

   ◇  ◇

 県政界は自民党系が多数派を占める「ねじれ」状態下で組織固めも難航した。民主・自民の「二また推薦」も相次いだが、農協の一部の支部など、実態は上野氏に肩入れした団体も多かった。

 「私たち自民党は洗髪設備を持たない理美容所を(県)条例で規制します」。簗瀬氏陣営で企業・団体対策を担当した斉藤孝明県議は、支持者の理髪店でそう書かれたチラシを目にした。投票日直前、組織固めを図る自民の上野氏陣営が持参したという。

 洗髪せず速さ・安さが売りの「1000円カット」を規制する内容。県条例は参院選とは直接関係がないが、自民の勢力を背景に、競争激化に悩む業界の要望に応えると約束されていた。斉藤県議は「意味のない規制。でも、相手の戦略が一枚上だった」と認める。

 民主党も先月19日に宇都宮市で53の業界団体を集めて要望を聞く「政策懇談会」を開催した。しかし、斉藤県議は「各団体が実感として、要望の成果をまだ得られていないようだ」と、政権交代後まだ間もない中で、業界団体との信頼関係を結ぶことが難しかったと明かす。

   ◇  ◇

 来春の統一地方選。県連は県議会(定数50)で現在7人の民主党系会派の倍増を目指す方針だった。しかし、ある県議は「それどころじゃなくなった。自分の選挙も心配だ」と危機感を募らせる。厳しい審判を突きつけられた民主が、統一地方選の戦略見直しを迫られるのは必至だ。【泉谷由梨子】

7752チバQ:2010/07/16(金) 23:33:17
http://mainichi.jp/area/tochigi/news/20100715ddlk09010174000c.html
激突:参院選2010 戦いを終えて/下 みんな /栃木
 ◇統一地方選へ大きな一歩 社民、共産は存在感示せず
 ●みんな

 12日午前0時すぎ、落選が確実となると、みんなの党新人、荒木大樹氏(39)は支援者を前に「この数字は決して無になることはない。ホップの参院選。十分に役割を果たせた」と話した。みんなの党の渡辺喜美代表は参院選をホップ、統一地方選をステップ、衆院選をジャンプと位置づけており、荒木氏は投票結果が統一地方選につながるという自負を見せた。

 荒木氏が立候補を表明したのは公示約20日前の6月3日。出遅れに加え、新人で知名度は低かった。選挙では党の「アジェンダ」(政策課題)や渡辺代表を前面に押し出し、消費税率引き上げを示す民主、自民に対し「増税の前にやることがある」と訴え対立軸を明確にした。

 結果的に、上野通子、簗瀬進両氏に及ばなかったものの、22万4529票を獲得。特に渡辺代表の地元である衆院3区の4市2町では簗瀬、上野両氏の得票を超え「渡辺人気」を見せつけた。また、民主や自民に反発する票の受け皿になったとみられる。比例でも、みんなの党は民主、自民を上回る県内最多の29万7619票を得た。

 みんなの党関係者は「大きな期待を背負っている。今回の結果は統一地方選への大きな一歩になる」と語った。渡辺代表は県議選を含む統一地方選で多数の候補者を擁立する構えだ。

 ●共産

 小池一徳氏(49)は栃木選挙区で7万票以上を目指したが、半分に満たなかった。小林年治・党県委員長は「争点だった消費税の問題を訴えたが、支持に結びつけられなかったのは私たちの力不足」と分析する。

 同じく消費税増税に異論を唱えたみんなの党は大きく躍進した。小林委員長は「今の政治を批判する人たちの受け皿になれなかった」と述べ、消費税増税に反対の有権者がみんなの党に流れたと感じている。

 今後、共産党は引き続き消費税増税の批判で存在感をアピールしていくという。「消費税増税に反対の署名運動などで、地域や有権者と向き合った取り組みを強めていきたい」

 ●社民

 社民党県連は5月末の連立政権離脱後に栃木選挙区への候補者擁立を再検討。立候補を希望する女性も現れたが、準備期間が間に合わず見送った。党員は減少傾向で、昨夏の衆院選でも候補者を出せず痛い「不戦敗」が続いている。

 離脱のゴタゴタにも県連の宇賀神文雄幹事長は「筋を通し、評価が高まった。追い風を感じる」とむしろ手応えを感じていた。6月19日には福島瑞穂党首が訪れた栃木市での会合に200人以上もの有権者が参加。しかし、比例票は07年の前回に比べて6000票以上減。「第三極」を掲げるみんなの党や他の新党ブームにかき消され存在感を示せなかった。【山下俊輔、泉谷由梨子、中村藍】

7753チバQ:2010/07/16(金) 23:34:52
http://mainichi.jp/area/tochigi/news/20100712ddlk09010048000c.html
参院選’10栃木:猛追で上野氏 自民「王国」再建へ(その1) /栃木
 ◇出遅れで苦戦も逆転
 消費税率の引き上げなどが焦点となった第22回参院選は11日に投開票され、栃木選挙区は前県議で自民新人の上野通子氏(52)が、3選を目指した参院予算委員長で民主現職の簗瀬進氏(60)=国民新推薦、石材会社社長でみんな新人の荒木大樹氏(39)、党県書記長で共産新人の小池一徳氏(49)を破り、初当選を果たした。一つの改選議席を巡って4人が名乗りを上げる激戦だったが、上野氏が県内全域で支持を広げ、無党派層にも浸透した。序盤リードした簗瀬氏は、猛追した上野氏に最後にかわされた。荒木氏も追い上げたが及ばず、小池氏は支持拡大が進まなかった。投票率は56・59%(当日有権者数163万549人)だった。【参院選栃木選挙区取材班】

 宇都宮市桜2の上野氏の事務所では、当選の一報が飛び込むと、大歓声が上がり、大きな拍手に包まれた。上野氏は集まった支援者と万歳三唱し喜びを分かち合った。

 「正直勝てるとは思わなかった。多くの人に支えられたのが勝因」と喜びを語り、選挙中に挙げていた国会議員定数の3割削減を実現したいと述べた。

 上野氏は県連が実施した公募を経て公認候補に選ばれた。出足の遅れや知名度不足を補おうと、県議時代に所属した県議会最大会派、自民党議員会の所属議員の全面支援を受け足元の自民票を固める一方、県内各地で街頭演説を繰り返し、無党派層の取り込みにも力を入れた。

 16年間高校教諭として教壇に立った経験から「日本人の心を取り戻す教育」の実現を訴えた他、子育て環境の充実、社会保障の再構築、雇用創出を掲げた。選挙期間中には、自民党の谷垣禎一総裁や大島理森幹事長、小泉進次郎衆院議員らが相次いで来県した。

 ◇簗瀬氏「私の不徳」
 宇都宮市平松本町の簗瀬氏の事務所に落選が伝わると、支持者らから「なぜ」と悲痛な声が漏れた。簗瀬氏は「私の不徳の致すところでこの結果になった。おわび申し上げる」と頭を下げた。

 抜群の知名度を誇る。一時は米軍普天間基地移設問題などの影響を受けたものの、首相交代後は持ち直したかにみられていた。政権交代後初の本格的な国政選挙で医師会や農協など多くの業界団体が初めて推薦。国民新党の推薦も得て、県内の特定郵便局長らによる「郵政政策研究会」も強力な組織力で支援に加わった。

 事業仕分けや子ども手当などを例に政策の理念を説明し、政治家と官僚の癒着構造の打破や社会保障で国の活力を取り戻す必要性を訴えた。宇都宮市出身の枝野幸男幹事長ら党幹部も次々と駆けつけ応援したが、無党派層を取り込み切れず、及ばなかった。

7754チバQ:2010/07/16(金) 23:35:28
◇荒木氏、支持者ら重苦しく
 宇都宮市西川田町の荒木氏の選挙事務所では、集まった支持者がテレビの開票速報を見つめ、落選が確実となると重苦しい雰囲気に覆われた。

 みんなの党の渡辺喜美代表は石材会社社長の荒木氏に白羽の矢を立て、擁立を発表したのは公示が迫った6月上旬。他候補に比べ出遅れた感は否めなかったが、県内各地で街頭演説を繰り返し、支持を広げていった。

 菅直人首相が「消費税10%」の意向を示したことに対し、「増税の前にやることがある」と声高に訴え、衆参議員の定数削減や二重行政の無駄をなくすことなどを掲げ、民主党との対立軸を明確にして選挙戦を展開した。

 渡辺代表も公示前後に栃木に戻り応援演説に力を入れた。渡辺代表の地元、大田原市を含む県北部を中心に支持を集めていったが、一歩届かなかった。

 ◇小池氏、敗戦に沈痛
 宇都宮市東浦町の小池氏の選挙事務所。開票が進んでも票が思うように伸びず、沈痛な雰囲気に包まれた。

 07年参院選、09年衆院選に続き、3度目の国政選挙への挑戦となった小池氏は「消費税増税反対」を強く主張。労働者派遣法の抜本改正、後期高齢者医療制度の廃止などを公約として訴えた。

 選挙戦では、宇都宮市を中心に県内各地で街頭演説を精力的にこなし、無党派層への浸透を図ったが、広がりを欠いた。

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 ■解説

 ◇反転攻勢へ糸口
 自民県連が初めて実施した公募で選ばれた自民新人の上野通子氏が、民主現職の簗瀬進氏、みんな新人の荒木大樹氏との三つどもえの激戦を制した。昨年8月の衆院選で一敗地にまみえた自民だが、参院予算委員長を務める実力者の3選を阻んだことで、反転攻勢の糸口をつかんだといえる。

 昨年の衆院選で自民は県内5議席のうち、3議席を失い、「保守王国」は事実上崩壊した。

 参院選は当初から簗瀬氏が他の3候補を先行する展開だったが、菅直人首相の「消費税10%」の表明などの影響で終盤失速した。

 上野氏は知名度の低さと出遅れが響き、序盤は苦戦を強いられたが、来春の統一地方選を見据える自民系首長や県議、市町議員の後援会組織がフル稼働。さらに、組織としての協力関係は構築できなかったものの、10万票前後といわれる県内公明票の多くが上野氏に流れたほか、県連幹部は「これまでの積み重ねが終盤に表れた」と分析した。

 簗瀬氏は連合栃木を支持母体に、組織型選挙を展開する一方、街頭演説を繰り返し、無党派層の取り込みを図った。しかし、無党派層はみんなの党にも流れ、浸透を欠いた。荒木氏も票を伸ばし、みんなの党の渡辺喜美代表の影響力を改めて見せつけ、統一地方選への弾みをつけた。【山下俊輔】

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 ◇期日前投票、前回より10%増 16万8192人で確定
 県選挙管理委員会は11日、先月25日から10日までの確定投票者数を発表した。16万8192人で、07年の参院選に比べ、約10%増加した。

 最も多かったのは宇都宮市の4万899人で、栃木市1万3054人、那須塩原市1万2274人、小山市1万715人、足利市1万291人と続いた。

7755チバQ:2010/07/16(金) 23:38:43
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20100713ddlk10010198000c.html
民意大揺れ:底流・参院選ぐんま/上 中曽根氏大勝 /群馬
 ◇危機感が結束生む 「福中小」初の協演
 選挙戦3日目の6月26日。中曽根弘文氏(64)の「桐生地区出陣式」に、福田康夫元首相が駆け付けた。福田氏は「中曽根さんとね、福田康夫が一緒に並んで選挙をやるなんて、今まで見たことないでしょ。初公演です。本邦初公演」と応援演説を切り出した。

 集まった支持者は約400人。福田氏は「(投票用紙に「中曽根」と)今まで書いたことがない人もたくさんいらっしゃると思います。そういう方々に言っていただきたい。『福田が来たよ』『福田が一生懸命やってるよ』って」。

 父親の代に「福中戦争」が演じられた中曽根氏と福田氏。息子の代となり、危機感を強めた2人が今回の参院選で手を結んだ。自民党県連選対本部長の南波和憲県議は「こんなこと初めてだと思う」と話した。

 南波氏の序盤戦での「票読み」は投票率58〜60%で投票者数は96万〜97万人。これから共産票を引いた約90万票を中曽根氏と、民主の富岡由紀夫氏(46)の現職同士が奪い合う。中曽根氏が前回04年に獲得したのは約27万6000票。旧福田派で落選した上野公成元官房副長官は約26万8000票。当選を確実にするには旧福田派にも「中曽根」と書いてもらう必要がある。「それが、今回の選挙のつらさ、厳しさなんです」と南波氏は強調していた。

 昨夏の衆院選は県内5小選挙区のうち3小選挙区で民主に敗れた。比例代表の得票数は民主約43万1000票、自民約34万7000票。まさに「自民王国の崩壊」だった。

 参院選は今回、改選数が1減され、旧福田派と旧中曽根派の候補者は中曽根氏に一本化された。しかし、1人区は「風」に左右されやすい傾向にあり、3年前の参院選では民主が多くの1人区を制し、政権交代の足掛かりを作った。

 「風」に備える挙党一致態勢を築き上げるため、福田氏の参戦に加え、小渕優子元少子化担当相が中曽根陣営の選対本部長に就任した。

 6月12日に旧群馬町で開かれた「福田会」「中曽根会」「小渕会」の合同会合。旧群馬町では中選挙区時代、3人の父親がしのぎを削り「上州戦争」と言われてきたが、3後援会が初めて、一つの目的のために結束した。

 結果は中曽根氏がダブルスコアに近い大勝を飾った。菅直人首相が表明した消費税の増税方針が、自民にとって追い風となったことも影響した。しかし、真下誠治県連幹事長は自らを戒める。

 「県民は民主党の迷走を見て、このままでは『危ない』と思ったんじゃないか。しかし、自民党の支持率は全国的に上がっていない。大喜びするのもまずい」

    □

 11日投開票の参院選は野党が勝利し、昨夏の政権交代の熱気は過去のものになった。わずか1年足らずで大揺れした「民意」。各陣営が有権者にどう働きかけたか検証する。

7756チバQ:2010/07/16(金) 23:39:33
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20100714ddlk10010170000c.html
民意大揺れ:底流・参院選ぐんま/中 富岡氏、大差で敗退 /群馬
 ◇「労組系」と「保守系」対立 風止まり力量もろに
 鳩山由紀夫前首相が視察で来県した4月24日。前橋市内で開かれた民主党県連幹部との懇談会で、前首相は県連の「分裂」に言及した。

 「数年前まで県連は難しい環境だったが、昨年の衆院選で勝利をつかみ取ったおかげで乗り切ることができた。(県連が)再統合され、何よりうれしい。一丸となって戦いに勝利を」と近づく参院選を前に激励した。しかし、実情は大きく異なっていた。

 前首相の来県は、参院選に立候補した労組系の富岡由紀夫県連会長(46)らが中心になって進めたが、一部の保守系国会議員は日程が決まる直前まで蚊帳の外に置かれていた。「おれの知らないところで話が進んだ。売られたけんかは買う」。ある保守系議員は「メンツをつぶされた」と憤った。

 この懇談会には保守系の1議員があえて欠席した。その後の富岡氏の国政報告会には前首相も参加したが、今度は保守系を中心に4議員の姿がなかった。参院選で大敗した民主党だが、群馬選挙区では保守系と労組系の深刻な対立を抱えたまま選挙戦に突入していった。保守系の一人は毎日新聞の取材に言った。「この選挙から保守系はみんな手を引く」

 対立の発端は、06年に発覚した政治資金収支報告書の記載漏れ問題。県連は衆院群馬5区総支部(当時)に04年、200万円を交付していたが、県連と同支部の収支報告書に記載がなかった。その後も次々に記載漏れが発覚。会計を担当していた労組系側に、保守系側は説明を求めたが、「満足な回答がない」と反発、亀裂が深刻になった。最終的に党本部が間に入って「和解」を促す事態になった。

 07年知事選では、労組系と保守系で支援する候補が分裂。昨夏の衆院選も群馬2区で保守系と一部の労組系が票を奪い合った。この時、県連会長だった富岡氏に対し、保守系からは分裂選挙になった責任を問う声が上がっていた。

 知名度に勝る自民の中曽根弘文氏(64)に勝つために「風」を必要としていた富岡氏。労組系と保守系の「不和説」を払しょくしようと、公示を3日後に控えた6月21日、高崎市内に国会議員が「全員集合」して記者会見を開いた。「一致団結」を強調したが、衆院群馬2区選出で保守系の石関貴史衆院議員は「選挙は軍隊ではない。『一致団結、前に進め』とか、『オイッチニー、オイッチニー』とはできないですよ」と一歩距離を置く発言をした。

 各種世論調査で劣勢が伝えられ、菅直人首相が選挙区入りすることはなかった。そして、風が吹かないまま投開票日を迎えた。

 午後8時過ぎ。NHKの開票速報は群馬選挙区を真っ先に取り上げ、中曽根氏の当確を伝えた。結果は約27万票の大差。県連会長代行で保守系の中島政希衆院議員は「風が止まり、力量がもろに出た」と敗因を分析した。一方、選対顧問で労組系の角田義一元参院副議長は「敗れるべくして敗れた。相手が相手なんだから、よほどこっちが考えて陣立てしなきゃ勝てっこねえ」と語った。

7757チバQ:2010/07/16(金) 23:40:32
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20100715ddlk10010074000c.html
民意大揺れ:底流・参院選ぐんま/下 比例・小寺氏敗戦 /群馬
 ◇「第三極」躍進で明暗 組織票に見放され、逆風も
 11日の参院選投開票日。比例代表に民主党から立候補した前知事、小寺弘之氏(69)の選挙事務所の一角に、前橋市の高木政夫市長が陣取った。高木市長は県議時代からの「小寺ファン」。主な集会では、小寺氏の応援演説に立ち続けた。獲得目標は15万票。高木市長はファクスで送られてくる県選管の開票速報に目をこらし続けた。市長の事前予想によると、当落線上の10万票は固く、「あと3万票上乗せできれば当選確実」だった。

 日付をまたいだ12日午前0時、県内票の3割が開いた。小寺氏の得票は約1万3400票。このペースで開票が進むと当落ラインに届かない。高木市長の顔が青ざめた。午前3時過ぎ、敗戦が確実になった。小寺氏の得票は約6万8000票で、民主の最下位当選者の約10万1000票に届かなかった。報道陣に囲まれた高木市長は「選挙期間中、手応えはあったが、票に表れなかった」と落胆した様子で語った。

 小寺氏は1968年、旧自治省から県庁に出向した。当時28歳。財政課長、秘書課長、総務部長、副知事と階段を上り、91年に自民党の推薦を受けて知事初当選。大澤正明知事に07年に敗れるまで、4期16年にわたり知事を務め、まさに県政の生き字引的存在だ。民主党の小沢一郎前幹事長らの要請を受け、今年1月、参院選比例代表への立候補を表明した。

 県選出の自民党国会議員は意表をつかれた。中曽根弘文参院議員は報道陣に「元々自民の方なので、県民もびっくりしているのでは」と話し、山本一太参院議員は「選挙区と比例の相乗効果は侮れない」と警戒感を示した。

 しかし、実態は「雲をつかむような戦い」(高木市長)だった。県内で抜群の知名度を誇る「ご当地候補」だが、比例代表は政党名、個人名のどちらを書いてもよいため、小寺氏の陣営は「投票用紙には政党名ではなく、個人名を書いてください」と連呼に追われた。選挙区では民主を支持する連合や、かつての保守系の「小寺ファン」も、比例では労組や所属する業界団体などの組織内候補を推す。国会に代表を送り込むのが最優先課題だからだ。このため、小寺氏は組織票から見放された。

 そして投開票日。小寺氏の名前は、柔道家の谷亮子さんら民主党だけで45人いる比例代表名簿に埋もれた。小寺陣営の選対委員長を務めた中島政希衆院議員は「比例で個人名を書いてもらうことの難しさを改めて感じた」と述べる一方、消費税の増税問題など「逆風の影響をもろに受けた」ことも認めた。

 一方、同じく比例代表の「ご当地候補」でみんなの党から立候補した上野宏史氏(39)は初当選を果たし、明暗を分けた。経済産業省の官僚から転身し、公示直前の6月15日に出馬を正式表明。1カ月足らずの短期決戦だったが、義父の上野公成元官房副長官の後援会を引き継ぎ基礎票を固めた。獲得したのは小寺氏より少ない約5万2000票だったが、同党の当選ラインは民主より低く、党3位で当選した。

 県内の比例代表の政党別得票率は自民29・3%(前回07年39・3%)、民主28・4%(同33・3%)、みんな17・1%。群馬選挙区で民意は民主から自民へと大揺れしたが、比例では民主、自民ともに「第三極」に票を奪われる結果に終わった。

 (この連載は鳥井真平、奥山はるな、喜屋武真之介が担当しました)

7758チバQ:2010/07/16(金) 23:42:38
http://www.raijin.com/kikaku/2010sangiin/db/database.cgi?cmd=dp&amp;num=375&amp;dp=
(2010/07/13 掲載)

《検証 2010参院選(上)》 布石 圧勝の舞台裏で動き

 「出る相手によって状況が変わる。小寺さんの結果で次の選挙について問われても返答は難しい。自分としては掲げた目標をしっかりまとめて審判を仰ぐという気持ちで進みたい」
 参院選の投開票から一夜明けた12日。記者会見した大沢正明知事は、参院選の結果が1年後に迫った知事選に与える影響を問われ、明言を避けた。小寺弘之氏の県内得票数(5万7585)については「団体候補の票が引き算される中、頑張ってあれだけ取られたのかなと思う」と余裕の表情で評価してみせた。
 今回の参院選を来年の県議選、知事選の前哨戦と位置付け、国政選挙で初めて県連主導の組織選挙を展開した自民県連。選挙区では全市町村で民主候補の得票を上回った結果に、南波和憲選対本部長は「県議選の基礎の部分をつくれたし、知事選にもいい影響を与える」と相好を崩す。
 昨年の衆院選惨敗から復調した印象の自民だが、衆院では2、3区の候補者不在が続く。本当の勝負はこれからで、圧勝劇の舞台裏では将来への布石を感じさせる動きも見られた。
 党本部の事前調査で劣勢と伝えられた太田市。地区選対組織の設立が遅れ、選対幹部から懸念の声も上がった。だが、前々回参院選に出馬し、衆院3区の有力候補との呼び声がかかる地元県議が後援会組織をフル回転。連合系労組の動きが活発で民主の地盤とされる地域だが、民主の富岡由紀夫氏に約1万9千票差をつける原動力となった。
 選挙戦では中曽根弘文氏の長男、康隆氏ら家族が前面に立った。約2カ月間、ブログで応援メッセージを発信。公示後は各種集会に同行し「父をよろしく」と支持者と握手して回り、中曽根氏不在の会合では本人に代わって支持を訴えた。
 自民は世代交代も大きな課題だ。「あれだけ顔を売ったのは将来を考えてのこと」。ある県議は将来を見据えた動きと分析する。
*   *
 参院選は群馬選挙区で自民党現職の中曽根弘文氏が圧勝し、比例代表ではみんなの党新人の上野宏史氏が「ご当地候補」として初当選した。一方、民主党は選挙区、比例でも敗れた。選挙を振り返り、各党の課題を検証する。

7759チバQ:2010/07/16(金) 23:43:30
http://www.raijin.com/kikaku/2010sangiin/db/database.cgi?cmd=dp&amp;num=379&amp;dp=
《検証 2010参院選(中)》 再出発 団結へ役員人事が鍵

 「これほど票が出ないとは…。来年の統一地方選、知事選への影響が思いやられる」
 12日未明、参院選比例代表に出馬した小寺弘之氏の事務所で開票状況を見詰めていた民主県連幹部が表情を曇らせた。7時間ほど前、県連会長の富岡由紀夫氏が群馬選挙区で落選した際には「次は万歳だ」(県連関係者)と比例への楽観論もあっただけに、小寺氏の落選に重苦しい空気が立ち込めた。
 政権の安定化を掲げて臨んだ選挙だったが、選挙区では自民候補に全市町村で敗れ、全県で2倍近い差をつけられた。中島政希会長代行は敗因として「風が止まったことで力量がもろに出た」と県内基盤の脆ぜいじゃく弱さを指摘。衆院議員6人の個人組織の強化や地方議員拡充の必要性を強調した。
 労組系、保守系の内部対立を抱える県連は、選挙戦でことあるごとに「一丸の戦い」を強調した。だが、昨年の衆院選での候補者擁立をめぐって対立が深刻化した2区では、石関貴史衆院議員が労組系を中心とする富岡選対と距離を置いて活動。選挙後、「五つある小選挙区の中で富岡氏への支援に温度差があった」(労組系県議)と暗に批判する声も上がった。
 県連の立て直しに対立解消は欠かせない。来年の県議選は、今回の敗北に伴う求心力低下で「擁立作業に黄信号がともった」(久保田務幹事長)状態だが、労組系、保守系の垣根を越えた新人擁立と現職の公認が求められる。自民に対抗できる勢力を県議会に持つことが、「風頼み」から脱却する第一歩になるからだ。
 落選した富岡会長、県連選対本部長を務めた中島会長代行ら役員の去就も焦点となる。役員人事は4年前、県連が分裂状態に陥る最後の引き金となっただけに、今回はその轍てつを踏むことなく、逆に再出発の足掛かりに出来るかが問われる。
 「政権政党として群馬でどうあるべきか。若い衆院議員6人はよく考える責任がある」。富岡氏の落選後、角田義一元参院副議長は人影のまばらになった事務所内でこうつぶやいた。

7760チバQ:2010/07/16(金) 23:44:15
http://www.raijin.com/kikaku/2010sangiin/db/database.cgi?cmd=dp&amp;num=380&amp;dp=
(2010/07/16 掲載)

《検証 2010参院選(下)》 波紋 「みんな」浸透に警戒感

 「6年後にはどういう風が吹いても耐えられるよう、今から盤石の体制作りに取り組みたい」
 比例代表で当選したみんなの党の上野宏史氏。陣営幹部は13日、追い風を受けて躍進した選挙戦を振り返る一方、後援会組織を強化する必要性を指摘した。各市町村ごとに立ち上げ、若者らが中心となるサポータークラブもつくるなど「選挙区選出の国会議員並みの活動」を構想。上野氏も「県内に軸足を置き、有権者の皆さんと連動して、県民の声を国政に上げたい」と抱負を語る。こうした動きに県内各党は警戒を強める。
 「ギブアンドテイクができたか非常に疑問だ」。公明党県本部の加藤修一代表は投開票から一夜明けた12日、参院選で「選挙協力」をしたはずの自民への不信感をあらわにした。
 公明は今回、比例で政党票、個人票合わせて約10万5千票を獲得。前回より約1万3千票増やした。しかし県本部幹部は「前回は自民党から本県関係候補が出馬しており、事情が違う。今回の得票数は期待していたものより、2万票も少なかった」と分析、上野氏を支援したとされる自民県議らに不快感を示す。
 上野氏が県内で根を張れば、自民との選挙協力で期待できる比例票の目減りが固定化する可能性があるためだ。加藤代表は「地域によっては統一地方選の取り組み方を再考せざるを得ない」と語気を強める。
 自民サイドは影響がどこまで広がるか見極める。上野氏を支援したとされる自民県議は「選挙と普段の政治活動は別。みんなの党の県内組織ができれば協力はできない」と話す。県連内には公明との選挙協力に配慮し、みんなの党の動きに気をもむ関係者もいる。
 選挙の行方を大きく左右する無党派層の受け皿になりうると警戒感を抱く県内各党。緊迫した空気を読み取ってか、上野氏の支援者は「(党としての)県組織の立ち上げはまったくの白紙。党本部と相談しながら決める」と慎重な姿勢だ。選挙戦の“台風の目”となった新たな第三極。今後の動向に注目が集まっている。

7761チバQ:2010/07/16(金) 23:44:55
http://www.raijin.com/kikaku/2010sangiin/db/database.cgi?cmd=dp&amp;num=381&amp;dp=
(2010/07/16 掲載)

当面“富岡体制”を継続 民主県連が緊急役員会

 民主党県連は15日、東京・永田町の議員会館で緊急役員会を開き、参院選の結果分析や今後の活動などについて協議した。群馬選挙区で富岡由紀夫氏、比例代表で小寺弘之氏がともに落選。厳しい結果となったが、富岡氏の会長職の去就をはじめ焦点の役員人事は議論の俎上(そじょう)に載らず、当面は“富岡体制”が継続することになった。
 役員会で県連は参院選の結果について、両氏は落選したものの政党名、個人名を合わせた県内の比例代表得票総数が民主党は26万1千票余りだったのに対し、自民党は26万8千票余りでほぼ互角だったと総括。「党の基盤は強化されている。悲観すべき状況でない」(中島政希会長代行)とし、大敗の責任論に関する言及はなかった。
 県連は8月上旬にも再び役員会を開き、運営方針などについて協議する。自らの去就について富岡氏は「時間はいっぱいあるので、いろいろ考えたい」、小寺氏は「県民のため、国民のため頑張りましょうと話しただけ」と述べた。

7762チバQ:2010/07/16(金) 23:47:47
http://mainichi.jp/area/saitama/news/20100713ddlk11010217000c.html
民主失速:参院選の余波/上 「みんな」の衝撃 /埼玉
 ◇都市の支持層流れる 票割りは成功、結果は「1」
 「現職の議席を守れず、心からおわび申し上げます。厳しい区割りの中でも皆さんに引っ張っていただき、感謝しています」

 参院選埼玉選挙区で最後の3議席目が確実になった12日午前0時45分。さいたま市高砂2の選挙事務所に現れた民主現職の島田智哉子氏(47)は涙をこらえ、支持者らに頭を下げた。

 民主県連は、参院選で改選期を迎えた現職・島田氏に加え、新人・大野元裕氏(46)を擁立。県連は、支援候補を地域ごとで二つに割り振る「地区割り」によって、3議席中、2議席の獲得を狙った。

 結果は、大野氏が当選し、島田氏が落選。両者の差は1万3000票。均等に票を割ることは成功したが、2人の得票は計110万票。目標の「2人とも60万票」に及ばず、07年参院選から約30万票下げた。60万票にわずかに満たない公明を振り切っての2議席獲得には、絶対的な票数が不足していた。

 民主が落とした「30万票」はどこへ行ったのか−−。

 民主県連の高山智司幹事長は「第三極に流れた」と振り返った。「第三極」とはみんなの党を指す。同党候補は県内で約41万票を獲得。議席には届かなかったものの昨年夏の衆院選比例と比べても20万票近く伸ばした。

 参院選“敗北”を受け、民主の関心は早くも来年の統一地方選に向く。同党は「地方議員の倍増計画」を掲げ、県議選では、「定数4」以上の選挙区からは複数の候補を擁立する方針。しかし擁立決定の多くは参院選後に先送りされている。

 来年選挙を控えるある市議は「無理して候補を擁立しても、結果的に議員数が少なくなるリスクを伴う」と共倒れを懸念する。

 「申し訳ありません」。選挙の大勢が判明した12日未明、県連の山根隆治代表代行と高山幹事長は連合埼玉を訪ね、幹部に謝罪した。

 民主最大の支援組織、連合埼玉。今回島田氏を全面的に支援したが、現職を落選させる最悪の結末に幹部はショックを隠せない。

 幹部は山根氏らに「みんなは、都市部で票が出る。昔の民主党だ。今回はノーマーク、ノーガードだった。責任はともかく、選挙結果はきちんと総括してほしい」と求めた。「分かりました」。山根氏らは言葉少なだった。

 民主県連は12日夜、緊急の常任幹事会を開催。山根氏ら執行部の当面続投と共に、「民主に寄せられていた支持層がみんなに流れた」などの選挙総括を示した。しかし、支持回復の方策は明らかにされなかった。【佐藤丈一、鷲頭彰子】

7763チバQ:2010/07/16(金) 23:48:45
http://mainichi.jp/area/saitama/news/20100714ddlk11010202000c.html
民主失速:参院選の余波/下 「自民・公明」組織の底力 /埼玉
 ◇危機感で運動量増やし 連立解消も水面下で協力
 現職がそれぞれ1議席を死守した自民と公明。みんな新人の小林司氏(39)が従来の民主支持層などに食い込み約41万票を獲得。当選ラインが下がったことが、組織選挙を得意としてきた両党を結果的に利した形だ。

 12日午後、自民現職、関口昌一氏(57)のトップ当選から一夜明けて会見した新藤義孝県連会長は、自信を深めた様子で語った。

 「古い選挙のやり方を変え、運動量を増やしたことが勝因だ」

 選挙期間中、従来は毎晩のように支持者を動員した集会を減らした。代わりに、関口氏と地元議員を並べ、議員と多少なりとも面識のある人が通りかかると関口氏に会わせた。無党派層への浸透を意識した動きだった。

 昨年夏の衆院選は、15小選挙区で全敗(2人は比例復活)。支援団体離れなどで組織の弱体化は進む。しかし公示前は、まだ圧倒的に多数の県議や市議ら地方議員の持つ組織で当選圏内には届くとの楽観論もあった。

 ところが、新聞各紙の調査では、1位から4位争いまでさまざまに報じられた。選挙戦中盤では、陣営全体が危機意識を共有した。ある県議は「支持者の家を300軒回った日もあった」と話す。

 ただ、「3人区で1議席取るのは本来当たり前」と自民県議。民主は04年参院選から3回連続で候補を2人立て、来年の統一地方選で党勢拡大を狙うなど攻めの姿勢を貫く。空白の8小選挙区の支部長を含め、どう党勢を回復するか。多くの課題は残したままだ。

   ■ ■

 「史上最高の運動量だった」。選挙戦最終日、公明現職、西田実仁氏(47)の選対本部長、福永信之県議は、地方議員や支援者、党本部が総力戦であたった選挙戦を満足そうに振り返った。

 陣営にはかつてない危機感があった。公明は07年参院選で選挙区過去最高の約62万票を獲得しながら議席を失った。「ここで負けたら後がない」。背水の陣で臨んだ陣営は「ドブ板選挙」に徹した。

 4月以降、西田氏はほとんど街頭演説をしていない。企業の朝礼に出席し、農家、建設業者を一つ一つ回るなど潜在的な支持層を固めるのに多くの時間を費やしたからだ。

 連立を解消した自民との協力も、各議員単位で水面下で進めた。来年の統一地方選で支援が必要な自民議員の一部は、支援者の名簿を西田氏側に提出した。紹介を受けた陣営は、自民議員の名前を添えてハガキを出すなど支持拡大を図った。

 しかし、投票率は前回とほぼ同じながら、獲得票数は約59万票で前回より約3万票減らした。得意としてきた「組織選挙」にも限界が見えつつある。【稲田佳代、西田真季子】

毎日新聞 2010年7月14日 地方版

7764チバQ:2010/07/16(金) 23:50:40
http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20100713/CK2010071302000099.html
漂流する民意’10参院選<上> 民主 “振り子”の票で当落
2010年7月13日

埼玉選挙区の大勢判明後、民主党県連の山根隆治代表代行(左)は、まず落選した島田智哉子氏の事務所を訪れ、労をねぎらった=さいたま市で


 投票を翌日に控えた十日午後十一時半。さいたま市のJR浦和駅西口で、たすき姿の女性が笑顔を振りまいていた。民主党現職の島田智哉子(47)。改札を出る人たちに、「よろしくお願いします」。日付が変わる寸前まで頭を下げた。

 島田と並んだ陣営スタッフには、不安があった。埼玉選挙区で民主が目指すのは、島田と新人大野元裕(46)の二人当選。党本部や県連は最終盤で「島田より大野が危ない」と判断、十日に安住淳選対委員長ら党幹部二人を大野支援に投入していた。島田陣営の関係者がこう漏らした。

 「熱心な民主支持者は二人とも当選させたい。島田から大野へ振り子のように票が流れるのが心配だ」

 十二日未明、嫌な予感は的中した。大野は約五十五万七千票で三議席目に滑り込み、島田は約一万三千票差の次点で涙をのんだ。

    ■  ■

 県連が二議席獲得のために採用した「区割り」戦術で、大野と島田の活動地域にラインを引いた。二人で票を分け合うためだが、互いの足を引っ張るような光景も。さいたま市などで七月に入り、大野の選挙ポスターが次々と張り替えられた。氏名に向けて「↑最重点候補」のシールも。すると島田も「民主2議席のために『島田』へ」とポスターを張り替えた。

 民主県連幹部は「どちらが優位かまったく分からない接戦。あの手この手で、民主支持者の気を引こうとしたのだろうが…」。

 “一触即発”を招きかねない事態も。六日夜、さいたま市の「埼玉会館」で開かれた島田の緊急集会。会場に向かう島田支持者たちに向け、大野陣営のスタッフらが突然、「大野!大野!」と気勢を上げた。

 大野の選挙事務所は埼玉会館の向かい。大野陣営幹部は「目の前で集会をやるなんて、宣戦布告をされたのと同じだ」。居合わせた県連幹部は「同じ民主同士で、何をやってるのか」と嘆いた。

    ■  ■

 島田と大野の得票率の差は0・41ポイント。県連代表代行の山根隆治は「区割りはうまくいった。だが、党本部で消費税などの発言があり、トータルで票が増えなかった」と敗因を語った。

 菅直人首相の「消費税率10%」発言。ある民主市議は選挙戦中の一日、街頭でビラを配布中の体験をブログにつづった。「サラリーマンと思われる数人から、反対意見を聞かされた」「スーツを来た若い男性に中指を立てられた」−。

 来年の統一地方選、そして次期衆院選。島田の選対本部長だった衆院議員の五十嵐文彦は「県内の隅々に民主支持者のネットワークがなく、地方議員も足りない」と、組織力不足も敗因だとした。

 民主は統一地方選での勝利を目指し、県議会とさいたま市議会で「第一会派結成」の目標を掲げる。ただ、衆参の「ねじれ国会」や九月の党代表選などで混乱すれば「地方選でも民主候補に逆風が吹く」(県連幹部)との心配が出始めた。

 ある市議選に民主で出馬予定の新人が、険しい表情を浮かべた。「民主の選挙はいまだ風頼みで、今回は消費税に翻弄(ほんろう)された。もっと地域に溶け込み、常に勝てるだけの支持者を増やさなくては」

     ◇

 大激戦だった参院選が終わり、県内でも民主には厳しい審判が下った。政権交代を後押しした一票が、漂流し始めたようにみえる。戦いの現場を振り返った。 =敬称略

  (参院選取材班)

7765チバQ:2010/07/16(金) 23:51:30
http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20100714/CK2010071402000091.html
漂流する民意’10参院選<中> 自民 『自公協力』に微妙な影
2010年7月14日

谷垣禎一総裁の応援を受ける関口氏。選挙戦最終日のツーショットはこの場面だけだった=10日、越谷市で


 その場に「主役」の姿はなかった。

 選挙戦フィナーレの十日午後六時すぎ、JR三郷駅前。「公示日にまず埼玉に入り、最終日にまた埼玉にうかがいました」。自民党総裁谷垣禎一が声を張り上げていたその時、同党現職の関口昌一(57)はJR浦和駅前でマイクを握っていた。

 谷垣はこの日、川越、三郷、越谷の各市の順で遊説し、党首の「最後のお願い」を埼玉で締めくくった。関口と合流したのは、打ち上げとなる越谷市だけだった。

 谷垣の来県は急きょ決まったことだが、党首に候補が随行しないのは異例。自民県連幹部は「関口の予定はほぼ変えなかった。一カ所でも多く回り、一票でも上積みしたかった」と説明する。

 「総裁を一人で立たせるなんて、与党時代の自民では考えられなかった。今はわれわれも必死なんだ」

    ■  ■

 昨夏の衆院選で惨敗し、選挙運動の“司令塔”となる小選挙区支部長の八人が不在。「支部長がいれば、党からカネがふんだんに出て、秘書軍団も動く」と不在区の若手県議。「では自分が積極的に動くかというと、二の足を踏む。何をするにもカネがかかるからね」

 だが、野党転落の悲哀に加え「不安が尽きない選挙戦」(県連関係者)も、危機感による運動量の増加もあって結果はトップ当選。万歳を何度も繰り返した歓喜の席で、県連会長の新藤義孝は「『埼玉自民党』は勇気と元気をもらった。今後のすべての選挙に向け、私は大きな責任を果たした」と胸を張った。

 一方で、新藤は「自分たちだけで議席を得たのではなく、民主党がだらしないゆえの自民への期待が半分ある」とも分析する。

 ある自民県議は、こうつぶやいた。

 「衆院選の自民の得票をみても、そもそも関口さんの落選はありえなかった。埼玉自民の正念場は来年の県議選だ」

    ■  ■

 「明らかな公明党つぶし。県議選で自民との協力関係をどうするか、考え直す」

 公明関係者の怒りは今も収まらない。代表の山口那津男が十日に川越市で演説することが決まっていたが、自民の谷垣が同じ日の同じ時間帯に川越で演説をしたからだ。

 川越も越谷も県議会の議席を持ち、公明支持層が厚い。自民県連関係者は「今回は公明が自民支持者に激しい攻勢をかけてきた。谷垣総裁の件はお互いさま」と、反論した。

 来年の県議選で、第一会派を目指す民主党との全面対決が予想される自民。公明候補が出ない一人区や二人区の公明票の行方が焦点となる。

 ある自民県議は、今回、自分の千人分の支援者名簿を公明側に提供したという。一方で「公明の市議から『自民の票を回してくれ』と頼まれたが、自分の名簿は渡さなかった」と打ち明ける県議もいる。

 自民県議団の幹部は「参院選で自公が当選してよかった。公明とは今後も協力できる」と話した。だがそれは、しこりを残した自公協力の行方への不安の裏返しでもある。自公当選を導いた民意は、来春はどう流れるのか。 =敬称略

 (参院選取材班)

7766チバQ:2010/07/16(金) 23:52:04
http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20100715/CK2010071502000088.html
漂流する民意’10参院選<下> みんな 統一選で地盤固めへ
2010年7月15日

当選が決まり、喜ぶ公明党の西田実仁氏=いずれもさいたま市で


 「組織も何もない中で、大きな支援の輪をつくっていただいた」

 十二日未明、さいたま市大宮区。落選が決まったみんなの党新人の小林司(39)が事務所で、そろいの緑色のTシャツを着たスタッフに感謝を述べた。

 街頭でのビラ配りなど、運動のほどんどは小林の高校や大学、勤め先の楽天の知人らが支えた。その中に、来春の統一地方選でみんなからの出馬を目指す男性の姿があった。

 「みんなの党と心中するつもりで、小林さんを応援した」と話すのは、元自民党衆院議員秘書で、今も自民党員の男性(44)。大宮区の自宅近くにみんなの党の宣伝カーを置き、小林とは別行動で県内中を走り回った。

 男性は三年前のさいたま市議選に自民推薦で出馬したが、落選した。当時は、自民の安倍晋三内閣の閣僚の事務所費問題などがあり、「民主党への追い風が吹き荒れた」。

 どの党を名乗って選挙に出るかの「看板の怖さを感じた」という男性はこう話す。「今、一番伸びがあるのはみんな。その風を統一選で、さいたま市に吹かせたい」

 消費税問題などで、民主への批判が高まる中、小林は同市など都市部を中心に約四十二万票を獲得。みんなの比例票は県内で公明党を抜き、民主、自民に次ぐ四十九万に達した。ただ、みんなの県内議員は四月の久喜市議選でトップ当選した鈴木精一のみ。

 小林の陣営幹部は埼玉選挙区での敗因に、地方議員の不足を挙げ「街頭演説にあまり人が集まらず、効率が悪かった」。別の関係者は「次の国政選挙で勝つには、県内で地方議員を増やすしかない」。統一選当選のため、みんなの“看板”を求める候補者と、県内での基盤強化を図る同党の利害は一致する。

 「統一選は、みんなの公認候補が増えるのでは」。埼玉選挙区での二議席獲得の失敗は「無党派票が『第三極』に流れたため」と、受け止める民主議員はこう警戒を強める。

    ■  ■

 「老舗の第三極」を掲げる公明は小林らを退け、現職西田実仁(47)の議席を守った。埼玉は全国の「最重点選挙区」。二〇〇七年の前回参院選では、党の現職が敗れていた。

 支持母体の創価学会が全国規模で動いた。公示前後の二度、県外から西田票の掘り起こしに来た男性学会員は「埼玉に知人がいる首都圏の学会員は、埼玉に集中して入った」。学会員らの“電話作戦”も「北海道や沖縄からも行った」(県本部幹部)という。

 西田は「景気回復なき消費増税に反対」と訴え、一日二十カ所を目標に中小企業で職場集会を開いた。県本部幹事長の福永信之は「増税への怒りを、非常に感じた」。

 四十万余りとされる基礎票に、今回は二十万票近くを上乗せした。「三年前の参院選で民主に流れた無党派票をかなり取り込めた」と福永。その三年前に失った議席の復活も視野に置き始めた。

    ■  ■

 新旧「第三極」の攻防は比例でみんな、選挙区で公明に軍配が上がった。衆参両院の「ねじれ国会」で民主の政権運営の難航が確実視される中、有権者の「民意」は、次はどこに向かうのか−。

  =敬称略

  (参院選取材班)

7767チバQ:2010/07/16(金) 23:54:10
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/saitama/100713/stm1007130943001-n1.htm
【検証・2010参院選】(上)現職落選の衝撃 民主埼玉県連2トップ交代へ (1/2ページ)
2010.7.13 09:41

声を詰まらせながら敗戦の弁を述べる民主現職の島田智哉子氏=12日午前0時41分、さいたま市浦和区の選挙事務所 「ほほをつねったが、夢じゃなかった。現実だった」−。12日未明、落選が確定的となり、選挙事務所で涙ながらに敗戦の弁を語った民主現職の島田智哉子(47)は、まだ落選という現実を受け入れられないようだった。

 「2人当選」をもくろんでいた民主県連にとっても、現職の島田が議席を失った事実は大きな衝撃だった。県連は同日夕、緊急常任幹事会を開催。県連代表代行の山根隆治と幹事長の高山智司は、それぞれ県連の役職を来年3月の任期限りで退くことを表明した。

 「与党としての選挙に慣れていなかった」−。山根は緊急幹事会後の会見で、選挙戦略上の未熟さを認めた。

 民主県連が2議席確保のために当初からこだわったのは、県内15の衆院小選挙区ごとに重点支援する候補者を割り当てる「区割り」だ。

 だが、この戦略に島田陣営側には不満の声がうずまいていた。新人の大野元裕(46)の重点支援地域となった県南部、県央部の有権者は約390万人。これに対し、県北を中心とする重点区域を割り当てられた島田は、約190万人。ほぼ半分しかない。

 島田の選対本部長を務める衆院議員の五十嵐文彦は、「面積は倍で人口は半分。4倍努力をしないといけない」とこぼした。島田本人も「全県が選挙区で、重点区の外に入ってはいけないことは厳しい状況だった」と振り返った。

 大野と島田の得票差は約1万3千票。島田としては、厳しい条件下で健闘したともいえる。

 県連にとって誤算だったのは、民主2候補の得票が、目標の120万票を約10万票も下回ったことだ。

 これはひとえに、民主をとりまく「風」に翻弄されたからだ。鳩山由紀夫政権下での支持率低下、菅直人首相誕生のV字回復、そして、菅首相の消費税発言での迷走…。

 高山は「9カ月の実績を伝えることができなかった。第3極に票が流れた」と敗因を語った。確かに、県内に組織を持たないみんな新人の小林司(39)が約41万票を獲得したことは、民主への批判と受け取ることができる。

 党幹事長の枝野幸男のおひざ元としては、極めて厳しい選挙結果となった民主県連。ただ、比例代表の県内での得票率では、民主は31・28%と断然トップだ。

 県連関係者は、単に選挙戦略上の総括をするだけでなく、有権者の期待を今後いかに具現化するかを、与党の一員として真剣に考えるべきだろう。(敬称略)

7768チバQ:2010/07/16(金) 23:55:15
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/saitama/100713/stm1007132245008-n1.htm
【検証・2010参院選】(中)組織戦奏功の自公、みんなの風の行方は… (1/2ページ)
2010.7.13 22:42

来援した公明党・山口那津男代表とともに、ときの声を上げる西田実仁氏(左から2人目)=10日午後、川越市の川越駅東口 「史上最大の作戦、運動量だった。こんなこと、2度とできないよ」。

 選挙戦最終日の10日、公明現職、西田実仁(47)の陣営幹部は逆転勝利を確信し、相好を崩した。

 平成19年参院選埼玉県選挙区で62万票を獲得しながら、次点に終わった公明。党再建の証として「最重点区」に位置づけられた「最後の戦い」(陣営)では、これまでにない徹底したドブ板選挙が繰り広げられた。

 陣営が活路を求めたのは、中小零細を中心とした「企業回り」だ。新規開拓した企業の朝礼や集会に参加、従業員に支援を求めるはがきを配布する−。西田自身の考えもあり、大規模な街頭演説の回数を減らして“潜行活動”した。

 動員されたのは、前代表の太田昭宏ら党幹部や、県本部所属の地方議員約200人。「公示後だけで数千社は回った」と選対本部長の福永信之。選挙戦終盤には「票を踏み固める」(陣営)ため、再度のあいさつ回りを求める檄文メールを全地方議員に送信するなど、組織戦に終始した。

 その結果、目標の60万票にはわずかに及ばなかったものの、約59万4千票を獲得して2位で当選。西田本人も今回の戦いには「従来の支援者以外に支持を拡大できた」と手応えを感じている。

 一方、自民は、現職の関口昌一(57)は約65万5千票を獲得してトップ当選。昨夏の衆院選では惨敗したが、党勢回復に向け明るい兆しが見える結果だ。

 県連会長の新藤義孝は一夜明けた12日の会見で「3人区で民主の2議席獲得を阻止できたことは、党本部への貢献という意味で大きな成果だった」と語り、安堵の表情を浮かべた。

 県内の選挙区支部長の多くが空席のままで、選挙戦序盤は組織の一体感の欠如と出遅れ感が際立ったが、地方議員が持つネットワークを生かし、支持層を固めた。また、関口自身が有権者に直接訴える機会を増やしたことで、民主に批判的な無党派層の取り込みにも成功した。

 ただ、それは消費税をめぐる首相の菅直人の発言をはじめ、民主党の数々の迷走という“敵失”に助けられた部分も大きい。自民が本当に復活できるかどうかは、党支部や支援団体などの組織をいかに立て直せるかにかかっている。

 みんなは民間企業出身の新人、小林司(39)を擁立、当選は果たせなかったものの約41万6千票を獲得した。組織も知名度もない小林の健闘は、民主、自民でもない第三極への県民の期待度を示している。(敬称略)

7769チバQ:2010/07/16(金) 23:56:05
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/saitama/100714/stm1007142252007-n1.htm
【検証・2010参院選】(下)1票の思いさまざま 有権者の声
2010.7.14 22:48

参院選応援で来県した菅直人首相(中央)。有権者の思いに答えられるか=3日、所沢市 参院選埼玉県選挙区は、民主、自民、公明の3党で議席を分け合う結果になった。県内の有権者は、どんな思いで投票したのだろうか。投票日の11日、県内各地の投票所などで約100人の有権者に聞いてみた。

 民主は、当選した新人の大野元裕(46)と落選した現職の島田智哉子(47)の2人で計約110万票を獲得した。この2人に投票したと答えた有権者の多くは、昨年の衆院選でも民主候補者に投票していた。「政権交代」に期待を寄せた層だ。

 大野に投票したという春日部市のパート女性(66)は「自民に戻しても一緒。民主党は事業仕分けなど良いことをした」とその理由を語った。

 一方で、「様子見」という消極的支持の声も多かった。島田に投票した川口市の無職男性(65)は「多少悪くても首相は1期4年務めてほしい」と説明。同じく島田に投票したさいたま市大宮区の会社員男性(30)は「衆参のねじれはイヤ」と語った。

 自民は現職の関口昌一(57)が約65万5千票を獲得し、トップ当選。関口に投票したと答えた有権者の多くは、「実績」を理由に挙げた。

 本庄市の会社員男性(45)は「自民は人気がないが、他党より信頼できる。長年の信頼は厚い」。衆院選では民主候補者に投票し、今回は関口に投票したという大宮区の公務員男性(26)は「民主に期待したが、一つもマニフェスト通りに実行できていない。民主に対抗できるのは自民しかない」と話した。

 公明党は現職西田実仁(47)が約59万票を獲得し議席を死守。投票者は古くからの熱心な支持者が多かったが、中には支持者からの「お願い」に動かされたという人もいた。

 川口市の会社員男性(30)は「仕事の大事なお客さんから頼まれた。初めてのこと」と説明。春日部市の主婦(40)は「友人から何件もお願いがあった。群馬から会いに来た人もいた」と語った。

 みんなは小林司(39)が約41万票と躍進。衆院選では民主候補者に投票したが、政権運営への失望感から今回は小林に投票したという声も目立った。春日部市の会社員男性(35)は「民主は公約を実行せず裏目裏目」と批判。川口市の主婦(54)は「若い人に期待。民主はマニフェストを守れず、党内ももめている」と語った。

 1票に込められた思いはさまざま。当選した3人は、県民の期待を裏切らぬよう、選挙戦で掲げた主張の着実な実行が望まれる。(敬称略)

7770チバQ:2010/07/16(金) 23:56:50
http://mytown.asahi.com/saitama/news.php?k_id=11000001007130001
順風逆風@埼玉 <上>民主
2010年07月13日


島田氏(右)の選対本部長・五十嵐文彦衆院議員(中)が敗戦の弁を述べる中、県選出の民主党国会議員らもうなだれていた=12日午前1時、さいたま市浦和区


接戦を制し、事務所で抱き合って喜ぶ大野氏=12日午前0時半、さいたま市浦和区

◇票2分の「明暗」/党勢下降、「区割り」の皮肉



 同じ党の勝者と敗者。紙一重の差で、明暗が分かれた。



 「当選だ!」「大野!」



 12日午前0時過ぎ、さいたま市浦和区にある民主新顔の大野元裕氏(46)の事務所が、歓声で沸き返った。



 改選数3の参院選埼玉選挙区。自民と公明の現職候補が次々に当選確実となり、残る議席は「1」となっていた。相手は民主現職の島田智哉子氏(47)。一時は約3万票差を付けられていたが、開票が進むにつれて縮まり、とうとう逆転した。



 「新人で、何も分からないまま、目の前のことで頑張った」。接戦を制した大野氏はほっとした表情を見せた。



 同じころ、島田氏は近くの事務所で頭を下げていた。涙声で「しっかり、この現実を受け止めます」と、気丈に振る舞った。



     ■



 民主にとっては、昨夏の衆院選でつかんだ政権の座を盤石にするための選挙だった。枝野幸男幹事長(衆院埼玉5区)の地元・埼玉選挙区で、前回(2007年)に続く2議席獲得を狙った。今回も、票をいかに均等に分けるかが課題となった。



 県連は活動の重点地域を区割りした。現職の島田氏に比べて知名度で劣るとみて、大野氏には人口の多い県南東部を割り当てた。県北西部をあてがわれた島田陣営は「現職が強いという『神話』には、何の根拠もない」と反発。大野陣営も「業界とのつながりなど、島田氏側には6年間の蓄積がある」と牽制(けんせい)した。



 この1カ月余り、党勢は増減を繰り返した。支持率が低下した鳩山内閣が退陣し、菅内閣が誕生すると、急激に回復。ところが、消費税率の引き上げ問題で、再び下降線をたどった。



    ■



 公示後、党の厳しい情勢が伝わると、両陣営の争いは激化した。



 「大接戦! 民主2議席のために『島田』へ」
 投開票日の数日前、こんな表現のポスターが掲示場に張り出された。「大野氏優位」を伝えられた島田陣営が、新たに用意した。



 「やり過ぎだ」と大野陣営の反感を買ったが、双方とも区割りにこだわってはいられなくなった。県連は島田陣営に運動地域拡大を認めたが、「島田氏優位」との情報もあり、終盤は互いの地域に踏み込む激しい選挙戦となった。



 終わってみれば、2人の得票はほぼ均等だった。それなのに、2議席を確保できないという皮肉な結果を突きつけられた。



 2人分の民主票は約110万。同様に2候補を擁立した07年の約140万票、04年の約120万票を獲得できていれば、2議席確保が可能だった。県連の山根隆治代表代行は12日、「区割りは県連の狙い通り」としつつ、「党全体の評価をもろにかぶって、票数が伸びなかった」と疲れ切っていた。



 来春は統一地方選がある。「政権与党の選挙の難しさを知った。風任せではなく、地道に有権者の信頼を得なければならない」。山根代表代行の表情は厳しかった。



    ◇



 逆風から順風になったと思ったら、また逆風――。首相交代や消費増税問題で、各党の勢いが目まぐるしく変わった選挙戦が終わった。統一地方選や次期衆院選に向け、埼玉の勢力図はどうなるのか。各党の事情を探った。

7771チバQ:2010/07/16(金) 23:57:29
http://mytown.asahi.com/saitama/news.php?k_id=11000501007140001
【順風逆風@埼玉】


<中>自公
2010年07月14日


選挙戦最終日の10日、関口氏(右)の応援に駆けつけた谷垣総裁(左)=越谷市


公示日に西田氏(左)の応援に駆けつけた山口代表(右)=6月24日、さいたま市大宮区

◇「敵失」で2党浮上/党首応援、弾みに 前回得票に及ばず上位


 1位と2位で勝ち抜けたのは、党首が遊説の打ち上げを兼ねて応援に駆けつけた自民と公明の現職だった。


 「昨夏の総選挙でおしかりを受けた。埼玉県から参院議員を送って頂けなければ、自民党は再起の目がない」。選挙戦最終日の10日夜、南越谷駅前では、自民・関口昌一氏の隣で、谷垣禎一総裁が大声を張り上げた。


 所沢駅前でも、公明・西田実仁氏と一緒に山口那津男代表が街頭演説。「政治とカネの問題をきっちりやらせてほしい」と支援を呼びかけた。


 両党首は、公示日も応援に入った。そして、注目を浴びる「最後の訴え」も埼玉で。野党に転落した両党にとって、重点選挙区であることを象徴していた。


 「大変厳しい選挙だったが、埼玉自民党は元気をもらった」(関口氏)


 「埼玉にとって最後の(とりでの)党国会議員なので、勝ちたかった」(西田氏)


 投開票日の深夜、2人は当選の喜びで声を弾ませた。


    ■


 補選を除き、自民の候補が埼玉選挙区でトップ当選したのは、2001年以来、9年ぶり。自民は、昨夏の衆院選では、県内15小選挙区で全敗する歴史的大敗を喫し、今回は再起をかけた戦いだった。


 これまで蜜月関係にあった業界団体が、民主にも推薦を出すようになった。自民党県連は、組織票の積み上げという従来の手法だけでは勝てないとみて、「地方議員や党員が駅頭や街中に出て、運動量を増やす作戦」(新藤義孝会長)に出た。


 選挙期間中、関口氏は15小選挙区を順番に回った。地盤の秩父地域以外の都市部では知名度が低いとして、比例区で立候補した片山さつき氏や堀内恒夫氏ら知名度の高い候補者と一緒に街頭演説する戦術も取った。


 あるベテラン県議は、駅頭での活動で、自民への追い風を感じた。「若い人が選挙公約のパンフレットを次々に受け取っていった。昨年の衆院選では無視されたり、突き返されたりしたのに」


    ■


 公明は前回、2議席を獲得した民主の躍進のあおりで、前職が落選した。今回は、県内唯一となった党の国会の議席を死守しようと、支持母体の創価学会を中心とした組織戦に加え、無党派層に近い有権者をとらえようとした。


 ポスターに「景気回復なき消費税増税に反対です!」と記したシールを追加。街頭演説には有名タレントや歌手が多数応援に駆けつけた。


 候補者を立てた選挙区は、東京と大阪、埼玉だけ。唯一の現職がいる埼玉が「最重点区」と位置づけられた。西田氏の事務所には日本地図を描いた紙が張られ、全国から集まった支援者の寄せ書きで埋まった。


 ある選対幹部は「全国の支援者が、自宅から活発に県内の友人、知人に電話をかけてくれた」と打ち明ける。連立与党時代の関係を生かし、来春の統一地方選などでの助力を条件に、自民系の地方議員や首長から一定の協力も取り付けたという。


    ■


 自公は「背水の陣」で踏みとどまり、「民主2議席」を阻止するという共通目標も達成。ただし、前回の公認候補の得票数には及ばなかった。菅内閣が消費増税問題で失速せず、高支持率のまま投票日を迎えていたら、どうなっていたか。「敵失」に助けられた面は否めない。


 新藤会長は「党勢回復は道半ば。業界団体の推薦や運動量もかつての半分程度に減った。組織票と浮動票を両方取るため、運動方法を変えていかなければ」と話す。公明の福永信之・県本部幹事長は「3年後の参院選で新たな議席を確保するための出発点」と反転攻勢を目指す。

7772チバQ:2010/07/16(金) 23:58:16
http://mytown.asahi.com/saitama/news.php?k_id=11000501007150001
【順風逆風@埼玉】


<下>みんな・共・社・改革
2010年07月15日


落選が決まり、支援者らに頭を下げる小林氏=12日午前0時半ごろ、さいたま市大宮区の事務所

◇組織なく 党勢乗れず/不振の党は立て直しへ


 比例区では3位なのに、選挙区では3議席の枠に食い込めなかった。新顔の小林司氏を擁立したみんなの党は、県内で一定の達成感と挫折感を味わう形となった。


 「2カ月でよく頑張った」「次、頑張れ」


 5位で落選した小林氏は14日、県内や東京都内で支援者をあいさつ回りし、そう励まされた。


 「3位が見えてきた」。選挙戦最終日の10日夜、地元・川口市での街頭演説で、そう訴えた。手応えがあったからだ。しかし、及ばなかった。「やはり、組織がなかったのが一番大きい」。党県第1支部選対本部の坂本広明事務長は悔しがる。


 立候補表明は、大型連休直前の4月末。学生時代の友人や、勤務先の楽天の同僚らに活動を手伝ってもらった。党の渡辺喜美代表や、同社の三木谷浩史会長兼社長の来援を受け、知名度向上を図りながら追い上げた。だが、党所属の国会議員がいる神奈川や、知名度の高い候補者が立候補した東京、千葉とは異なり、落選の憂き目に遭った。


 県内で党が獲得した比例票は約49万4千票。選挙区で議席を得た公明を上回り、3位だった。これに対し、小林氏の得票は約41万7千票。比例区並みの得票数だったとしても勝てたわけではないが、党勢には追いつけなかった。


 それでも、来春の統一地方選や次期衆院選に向け、他党からは警戒され始めている。第三極として、さらに地歩を固められるか。小林氏は今後について、「票を上乗せするため、組織のあり方が課題。県内で党員獲得に力を入れたい」と言う。


    ■


 これに対し、同じ新党の改革や、共産、社民などの新顔候補は振るわなかった。


 小林氏に次いで6位だった共産の伊藤岳氏。「大企業減税とセットでの消費税増税は許さないという主張は伝わった」と、終盤は手応えも口にしていた。しかし、結果は約20万8千票。前回(2007年)の候補者の約27万7千票から大幅に減った。


 小松崎久仁夫・党県委員長は「『増税の前にやるべきことがある』と、一見わかりやすいみんなの党のフレーズが、国民をうまくとらえた。我々は有権者に接近する努力が不足していた。政策をきちんと、国民に届け続ける」と出直しを図る。


    ■


 7位以下の改革の中川幸司氏や社民の日森文尋氏は、法定得票にも届かなかった。


 とりわけ社民は、昨夏の衆院選まで衆院議員として党国会対策委員長を務めた日森氏でも大敗し、痛手は大きい。沖縄・米軍普天間飛行場移設問題で「筋を通す」として連立政権を離脱し、一時は「微風」(党県連合幹部)も感じていただけに、なおさらだ。


 組織を立て直そうと、すでに統一地方選に向けて、若い立候補予定者を探し、準備を進めている。


 中川氏は「既成政党(社民)を上回る得票は、今後の広がりへのきっかけになる」と総括。次なる国政選挙への挑戦に意欲を見せている。

7773チバQ:2010/07/17(土) 00:02:49
http://mainichi.jp/area/chiba/archive/news/2010/07/13/20100713ddlk12010179000c.html
風がやんで:参院選’10千葉/上 みんな /千葉
 昨年夏の衆院選で政権交代をもたらした強風は、今回の参院選ですっかりやんでしまった印象だ。県選挙区の3議席を分け合った民主、自民、みんなの各党や各候補は互いにどう競り合い、有権者とどう向き合ったのか。その軌跡を振り返る。

 ◇ワンフレーズで票積み上げ 増税より「小さな政府」
 「本当に大変な戦いになっちゃったな」

 当選が決まった直後の水野賢一氏(43)をみんなの党の渡辺喜美代表が電話でねぎらったのは、12日午前0時半すぎ。水野氏はその1時間ほど前に事務所に現れ、誰とも目を合わせずテレビ画面を見つめ続けた。当選が決まると、支持者らと握手しながら「12時を回るとは。遅くまですみません」。目にうっすら涙が浮かんでいた。

   ◇  ◇

 選挙期間中の千葉マリンスタジアム前。千葉ロッテのユニホームを着て、マイクで政策を訴える水野氏の姿があった。野球観戦を終えて帰る客に自ら公約集を配る。「自民党時代は鉢巻きをするのも拒んだ男が、ここまでやるのか」。そばにいた支持者の一人は驚いたという。

 水野氏は、自民党の大物だった養父水野清氏の地盤を継いだ。千葉9区(千葉市若葉区、佐倉・八街・四街道市)で99年、繰り上げ当選。自民党の議席を保ってきたが、昨年、政権交代の強風に吹き飛ばされた。

 今回は「金も組織も人脈もない。ポスターも張れない。泡沫(ほうまつ)そのもの」(陣営幹部)。街頭に立ち、ひたすらマイクで叫び続けた。それでも、街頭で足を止める有権者はめったにいなかった。

 民主党への支持率が下がれば、みんなの党は浮き上がる。逆なら沈む。両党はシーソーのような関係だ。陣営幹部は言う。「菅さん(直人首相)就任当初の有権者の反応は、鳩山さんの最後のころに比べ良くなかった」

 7月に入り、風が変わった。消費税増税を巡る菅首相の発言がクローズアップされ、水野氏は「増税の前にやるべきことがある」と決めぜりふに力を込めた。事務所に何本も激励の電話が掛かってくるようになった。

 ただし、水野氏の得票は、自民にも民主にも納得しない無党派層の票だけではない。

   ◇  ◇

 6月30日夕、銚子市役所前にみんなの党の選挙カーがとまった。車から降りた白いワイシャツ姿は、元衆院議員の水野清氏。85歳がマイクを握った。「みなさん、水野清です。水野賢一の義父でございます。銚子の方々には昔からお世話になっていて、ごあいさつに参りました」。銚子は中選挙区時代の清氏の地盤。「清さんが来た」。情報は地元に広がった。

 清氏の元後援会幹部は投票前、こう言っていた。「清さんのファンもまだいるから3000くらいかな」。賢一氏の銚子市での得票は3207票だった。

 今回落選した自民党現職の椎名一保氏は、かつて清氏の秘書を務めた。賢一氏は自民、特に椎名氏の票を食う立場だった。養父清氏の応援について、水野氏は「ありがたかった」とし、自分からは頼まず、養父が自ら動いたものだと説明した。

   ◇  ◇

 水野氏は当選翌日に会見し、「ほとんど足を踏み入れていない市町村からも、票をもらった。『水野賢一』より『みんなの党』への期待があった」と、戦いを総括した。

 マニフェストではなく「アジェンダ」と呼ぶ公約集1万冊を投票日までに配り、民主に対しバラマキ批判を展開。国会議員削減や行政改革による「小さな政府」のワンフレーズを繰り返した。「民主、自民に飽き足りない人を政策で引きつけることができた」。古い票に新たな票を積み、辛くも民主、自民の一角を崩した。

7774チバQ:2010/07/17(土) 00:03:40
http://mainichi.jp/area/chiba/news/20100714ddlk12010155000c.html
風がやんで:参院選’10千葉/中 民主 /千葉
 ◇「消費税増税」が重荷に
 今回の参院選で、民主党候補たちは「消費税増税」という重荷を背負わされた。終盤必死に浮かび上がろうとする道あゆみ氏(44)には、とりわけ重かったようだ。

 「この千葉で、何としても二つの議席を頂きたい」。選挙戦フィナーレの10日午後7時すぎ、浦安市のJR新浦安駅前。重荷を背負わせた菅直人首相はその道氏を横に従え、こう付け加えた。「3番目で結構ですっ」

 17日間の選挙期間を締めくくる首相遊説に数千人の有権者が集まった。支援組織の呼びかけで集まった参加者も含めフィナーレは今までにない盛り上がりを見せた。それでも、必要な票には届かなかった。

 東京の民主党関係者によると、党は公示当初、千葉など必勝を期す11選挙区を重点区としていた。だが、終盤で1人区の苦戦が伝わる中、3人区で2人を立てる千葉は終盤で最重点区に「昇格」したようだ。

 もう一人の党公認小西洋之氏(38)は、幅広く浸透している。無党派の割合が高い地域で動く道氏は、支持が広がらない。「当落線上の道氏クラスを押し上げないと50議席はおぼつかない」という党本部の判断もあり、9日午後に続き、首相は異例の2日連続で道氏応援に入った。

   ◇  ◇

 道氏は3月、党公認を得て小西氏とともに会見した。その際、テレビコメンテーターや弁護士などの肩書、さらには「女性候補」として有望視された。小西氏との「地域割り」に基づき、道氏は柏市を拠点に県北西部(小選挙区6選挙区分)で活動。連合千葉の支援も得た。

 だが、選挙戦前半、主要5候補の中で1人出遅れていた。配ったマニフェストは小西氏陣営の10万冊に対し、半分以下の4万冊だった。「陣営に危機感がなかった」「選挙スタッフが足りなかった」「松戸市長選など地方選の影響で動けなかった」。敗れた背景についてさまざまな指摘が飛び交っている。

 しかし、敗因の一つが「消費税」であることを否定する関係者は見当たらない。

   ◇  ◇

 選挙ポスターやビラを作り直そう−−。陣営は公示から1週間後、出遅れを取り返そうと異例の試みに出る。顔写真や政見で道氏自身を強調するものから、党を前面に押し出すデザインに変えることを決め、印刷を発注。7月に入ってポスターを張り替え始めた。

 ちょうどこの時期、菅首相の「消費税発言のぶれ」で党への逆風が強まった。陣営内で「民主党を強調するのはどうか。元の方がいい」との異論も出て、張り替えを途中でストップ。方針は揺れ続けた。

   ◇  ◇

 新浦安駅でのフィナーレで、菅首相は言った。「消費税を言ったことで、選挙戦に重い負担をかけてしまったことは、私自身も自覚を致しております」

 その言葉通り、道氏は当選ラインまであと一歩で力尽きた。敗戦後、疲れた表情で「言いたいことはたくさんありますが、私なりに全力で戦い抜いた充実感はある」と振り返った。

7775チバQ:2010/07/17(土) 00:04:23
http://mainichi.jp/area/chiba/news/20100715ddlk12010119000c.html
風がやんで:参院選’10千葉/下 自民 /千葉
 ◇“さびていた”頼みの組織 統一選へ立て直し急務
 「厳しい」「このまま(5番目)だな」。投票日の11日午後11時すぎ、千葉市中央区の選挙事務所で、テレビの開票速報を見つめる自民党の県議たちはそんな感想をもらした。自民現職の椎名一保氏(58)が現れたのは、日付が変わり、みんなの党の水野賢一氏(43)に最後の3議席目の当確が出た後だった。

 「いろんな事情があったことは事実です……」。疲れ切った表情。うっすら涙が浮かぶようにも見える。「……が、ひとえ私の力が及ばなかった」

    ◇   ◇

 椎名氏は各地域に根を張る県議や市議の協力を得て、それぞれの後援会と連動しながら支持を訴えた。各種団体の支援も得る「組織選挙」だ。

 公示前の5月下旬、地元の銚子・海匝地域で開いた決起集会では、発起人の林幹雄衆院議員が「まず(椎名氏で)1議席を固めたい。椎名は浮動票では勝負しない。確実な票でいきたい」とあいさつ。「椎名を頼む、地元を良くするために椎名を頼むと、支援者の一人一人が知人や親類に声をかけてほしい」と、会場を埋める支援者たちに求めた。

 椎名氏は公示後、房総方面を中心に、県議らと街頭演説やミニ集会を重ねた。どこまでも組織頼みの戦いだった。

    ◇   ◇

 前回6年前の参院選では、民主党、共産党の候補各1人と自分の計3人で改選2議席を争った。自民公認は1人。県内各地で決起集会を開き、組織を引き締める。それだけで万全の体制だった。

 しかし「候補者が2人の今回は、そういうわけにはいかない」(椎名氏)。自民は猪口邦子氏(58)も擁立。党と組織を二分する選挙戦となった。

 印旛地域の自民党員の男性は「彼は6年前にあいさつに来たが、それ以降まったく接触がない。選挙直前に来て『今回もよろしく』と言われても……」と困惑した表情だった。

 頼りにする各種団体も力が弱まる。保育園を経営する椎名氏を同業としてこれまで応援してきた千葉市の保育園経営者は、「公示後も法定ハガキ一枚すら届かない」と選挙運動を不安視していた。

 昨年の総選挙のような民主への強い追い風はやんだ。組織選挙が強みを発揮してよいはずだが、支援した県議の1人は「肝心の組織がさびついてしまっていた」と振り返る。

    ◇   ◇

 知名度で都市部の無党派層に浸透し、自民支持層の半分を固めた猪口氏に、一部の農林業団体の支援まで奪われた。かつて秘書として仕えた水野清元衆院議員の養子、賢一氏も立候補し、票を食われた。6年前とは異なる「いろんな事情」が現職を追い詰めた。

 田久保尚俊県連幹事長は言う。「県議出身の参院議員を失ったことは残念だ。1年前の総選挙のダメージは残っている。来春の統一選に備え、きちんと支援組織を立て直さないと」。すでに来春の統一地方選が気に掛かるようだ。

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 この企画は森有正、斎藤有香、西浦久雄、荻野公一、武田良敬、山縣章子、斎川瞳、黒川晋史が担当しました。

7776チバQ:2010/07/17(土) 00:05:08
http://mytown.asahi.com/chiba/news.php?k_id=12000821007130001
「混迷の先は」上・消費税論議「重い負担」
2010年07月13日


菅首相は小西洋之氏(左)と道あゆみ氏(右)の応援のため公示前後で計4回県内入りした=6月19日、JR千葉駅前

 民主、自民、みんなで議席を分け合った参院選千葉選挙区。民主、自民に痛み分けの結果は、政権交代後も迷走が続く政治や、既存政党への有権者の「ノー」という思いの反映といえそうだ。消費税引き上げなどの問題が急浮上し、各党の選挙戦術にも波乱が続いた。躍進したみんなを含め、混戦を終えた各党は、組織づくりや党への評価への打開策など、それぞれに迷いを抱きながら、手探りを始めた。


 「なぜ増税が必要なのか、政治家としての理解の求め方に少し問題があったのでは」


 初当選した民主新顔の小西洋之氏は11日夜、菅直人首相が公示直前に争点として挙げた消費税増税論議について報道陣に聞かれ、こう語った。


 持論はあった。ブログや公示前の討論会などでは「将来あるべき社会保障の計画をしっかり立て、実現するためにいくらかかるのかを計算した上で、どうしても増税が必要だとなった時に国民に説明すべきだ」と主張。菅首相の「10%」発言は数字ありきの議論だと疑問視した。


 だが、選挙戦では総務省と経済産業省での産業政策に取り組んできた経験と、父を家族で介護した経験を基に、取り組んできた医療政策の市民活動を政治にいかす。小西氏は訴えをほぼこの点に絞り、「暮らしを守る即戦力」というフレーズで有権者に切り込んだが、財源となる消費税にはほとんど触れなかった。


 朝日新聞が投開票日、県内の有権者を対象に行った出口調査では、消費税引き上げが必要とした人で、民主候補に投票したのが47%だったのに対し、そうは思わないとした人は同30%。消費税を争点としたことで支持離れを起こした可能性がある。


 小西氏の陣営からも「選挙戦直前に言うべき問題ではない」という不満が漏れた。ただ小西氏は自身の勝因を「強い経済、強い社会保障の実現に取り組むという思いをお届けできたから」と分析。選対に入った県議の1人も話した。「小西さんは自らの訴えで、増税論議を薄めた」


   □   □


 民主のもう一人の新顔道あゆみ氏は、次点で落選が確定した後、柏市の事務所で消費税論議の影響について言葉少なに語った。「激戦で1万、2万票差だったので、影響したかは正直分からない」


 選挙戦最終日、道氏は菅首相と並んでJR新浦安駅前で最終演説に臨んだ。菅首相は「私が消費税を言ったことで、いろいろ選挙戦に重い負担をかけてしまったことは自覚している」と、聴衆に持論が生んだ波紋をわびた。


 菅首相の県内入りは公示前を含めて4回に及んだ。終盤の9、10日は小西氏は加わらず、道氏に絞った応援で2議席確保を目指した。


 当初はより有利とみられていた。3月には柏市内に事務所を構え、連合千葉の支援も取りつけた。「政治とカネ」「普天間」と逆風が続くなか、あまり党を前面に出さず、弁護士や母親の立場から「命と暮らしが守られる政治を」と主張した。


 だが、菅内閣発足による支持率回復の波に乗るように運動量を増やした小西氏に対し、道氏の動きには大きな広がりが見られなかった。松戸市長選などの地方選が重なり、「選挙疲れ」で動きが鈍ったとの声も聞かれた。公示後、選対が回り出した時には消費税が争点となり、子育て支援などの訴えはかすんだ。連合千葉の動きが活発化して急追したが、1万2千票余り及ばなかった。


   □   □


 県連選対委員長の岡島一正衆院議員は、消費税増税論議が「党全体としての得票が減った要因」と認める。「消費税増税10%という発言の真意を、我々自身が納得した上で県民に説明するには時間が足りなかった」と分析した。連合千葉の黒河悟会長も「消費税を含めて政権批判が集中し、結果的にみんなの党に票が流れた。次の参院選をどう戦うかは、党も考えるだろうし、うちも話をする」。


 今後も必ず争点となる消費税。国政選挙や政治活動を通じていかに訴えていくか。その反省が求められる結果となった。(永井啓子、小沢邦男)

7777チバQ:2010/07/17(土) 00:06:10
http://mytown.asahi.com/chiba/news.php?k_id=12000821007140001
「混迷の先は」中・自民 保守票争奪
2010年07月14日


落選が決まり重苦しい雰囲気に包まれた事務所で、支持者に頭を下げる椎名一保氏(左から2人目)=12日、千葉市中央区

 「やはりちょっと(自民に)2人はきつかったということでしょうね」
 3選を果たせなかった自民現職の椎名一保氏は12日未明、千葉市内の選挙事務所で、目を真っ赤にしながら声を絞り出した。


 椎名氏にとっては誤算続きだった。昨年の総選挙で野党に転落、公明との選挙協力はなくなった。党本部は県連の意向に反し、千葉選挙区に2人目の公認候補として、知名度の高い猪口邦子氏を擁立。票を奪い合うことになった。


 最も響いたのは足下の亀裂だ。秘書として仕えた水野清・元総務庁長官の養子である前衆院議員の水野賢一氏が4月、みんな公認で立候補を表明。佐倉市などでは2人が写った政党ポスターが今なお残る。「本当に三重苦」。ぼやきがたびたび聞かれた。


 椎名氏が頼ったのは40人を超える自民県連所属の県議や市議たち。全員が自身の後援会をまとめれば、当選ラインは悠々と超える。


 だが、実際には大選対は空回りが目立った。各地の得票を予測し、戦略を立てる核となる存在は最後までいなかった。「本気で椎名さんで動いた県議は十数人」と猪口陣営の幹部は話す。


 党自体、資金繰りにも苦労する。ある広告会社の経営者は「党幹部の街頭演説を知らせる看板の注文は民主の10分の1」と打ち明ける。公民館などに支援者を集め、地域票をまとめる「ハコモノ選挙」は激減。衆院中選挙区時代のように党内の候補者同士が切磋琢磨(せっ・さ・たく・ま)して全体の票数を増やすような体力はない。


 従来型の組織選挙が通用しなくなったことに、椎名氏選対の責任者の1人、田久保尚俊・党県連幹事長は複雑な表情だ。「我々だけでこの広い選挙区を戦うという覚悟が甘かったのかもしれない。だが、みんなの党は自民党予備軍。民主の2議席を防いだと言う意味ではよかった」


   □   □ 


 片や、大臣経験者といえど選挙は素人だった猪口氏。一人で街頭遊説をしつつ、指南役と実動部隊として頼ったのが、元県議の石井準一参院議員を中心とする県議15人余と市町村議らだった。


 県内の自民勢を二分した昨年の知事選で敗北、その後遺症は残る。「来年は統一地方選だから自分の所でポイントを出さないと。危機感が違うよ」(選対本部長の川名寛章県議)。議員らは房総、東総地域などに猪口氏を連れ歩き、地区ごとに対椎名氏で割り出した得票を目指した。


 九十九里町で5日にあった集会には、地元県議らが700人を集めた。「何としても勝ちたい。一緒に走ってください」。猪口氏が涙を浮かべると、会場から「よし」と声が飛んだ。


 開票結果をみると、都市部以外に木更津、君津、南房総市などで得票がトップ。投開票日の本社出口調査によると、猪口氏が自民支持層のうち43%を固め、椎名氏の同35%を上回った。逆風、資金不足の条件は同じだが、自らの議席獲得をかけた少数派議員がフル稼働、知名度も重なり、保守票で明暗を分けた。


 「各地で長年築いた草の根の信頼関係こそが自民党。そこに入らせてもらえたことが大きな勝因」。当選が決まった後、猪口氏は語った。さらに、政権奪回に向けて「細胞分裂している場合じゃない」と、関係修復を呼びかける。


 だが、肝心の猪口陣営幹部は、椎名氏側の議員について「自分の足場固めもできないのに人の選挙をやれるわけない」「猪口さんを当選させて自分の使命は果たした」。椎名派の県連幹部も「統一地方選で猪口さんの応援を受ける? まあ、そういう人もあるんじゃないですか」。互いに歩み寄る気配はない。(重政紀元、小沢香)

7778チバQ:2010/07/17(土) 00:07:22
http://mytown.asahi.com/chiba/news.php?k_id=12000821007150001
「混迷の先は」下 みんな 無党派層つかむ
2010年07月15日


当選直後、「綱渡りのようだった」と水野氏は選挙戦を振り返った=佐倉市王子台

 「消費税を10%に上げて景気がよくなる、そんな馬鹿なことがあるわけないじゃないですか!」


 7日、JR船橋駅前。みんなの党の渡辺喜美代表が威勢良く話すのを、約200人が聞いていた。演説を終えた渡辺代表に握手を求めて一斉に群がる。公示後、県内に4回入り、6カ所で演説した。


 対照的に、みんな公認の水野賢一氏単独だと、足を止めて最後まで聞く人は、終始まばらだった。


 「ほとんど足も踏み入れていない市町村でも票をもらえたのは、水野賢一より『みんなの党』への期待」。当選翌日の記者会見で水野氏は、率直に認めた。


 朝日新聞が投開票日に県内の有権者に行った出口調査では無党派層の26%が水野氏に投票。千葉選挙区の9候補で最も多く、2004年、07年の参院選と比べて無党派層の受け皿が民主候補から水野氏に移ったことがうかがえる。民主と自民の支持層からも各約1割の支持を得ていた。


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 10カ月前の衆院選。水野氏は千葉9区で民主候補に3万5千票差で敗北。比例復活もかなわなかった。この時、県内3選挙区でみんなの公認新顔が立候補し、一定の得票があった。


 鳩山政権が支持率を落としていた4月末、水野氏は自民を離れた。「みんな」の浮上に期待をかけた。


 公示前から演説場所に、渡辺代表の顔写真が張られた等身大の看板を持参。支援者の間で「パフォーマンス嫌い」として知られるが、無党派への浸透を目指し、野球観戦を終えて帰る客に千葉ロッテのユニホームを着てチラシを配った。最終盤には、成田山新勝寺の祇園祭で旗をたてて練り歩いた。


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 次点の民主新顔道あゆみ氏を1万2千票余りの差で制した要因は、ほかにもある。


 「やせてズボンがブカブカになるくらい回った」。水野氏の養父・水野清氏時代からの支援者で佐倉市の土地改良区幹部(60)は、実動部隊としてフル回転した。


 水野氏が地盤の千葉9区域(佐倉市、四街道市、千葉市若葉区など)に入ったのは公示後は2日だけだったが、そのあいさつ回りを先導した。6月末には、水野氏と別行動で浸透を図った清氏を連れて、かつて同氏が地盤とした成田市や銚子市などを「行脚」した。


 千葉9区では3市1区すべてで他候補より多く得票。銚子と成田でも約1万3千票を得た。当選翌日、水野氏は「地元の人には感謝している」と述べた。


 街頭活動中心の「みんな」の選挙と、自民時代に培った古い組織選挙が混在したのが、水野陣営だった。


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 参院選で水野氏の街頭活動を支えたスタッフには、「みんな」公認で来春の統一地方選に立候補の意欲を見せる人も多い。街頭でのビラ配りなどを手伝った松戸市の会社員男性(51)は、党の趣旨に賛同し、市議選を目指す。


 水野氏は県内組織について「志を同じにする人たちのネットワークによる緩やかな連合体もありえる」という。国会での仕事に意欲を燃やす水野氏だが、支援者の活動をいかに支えていくかも、今後の試金石となりそうだ。


 みんなの躍進について、千葉大法経学部の新藤宗幸教授(行政学)は「大都市の住民にうずまいている反公務員の思いを取り込んだ一種のポピュリズム、大衆迎合的な流れ。統一選では一定の議席を取るだろうが、長続きするかは分からない」と指摘。街頭運動やメディアへの露出に重きが置かれた現在の選挙活動では、政治が「その時々の争点、雰囲気に流され、空虚なものになりかねない」と警鐘を鳴らす。(高橋友佳理)=
おわり

7779チバQ:2010/07/17(土) 00:08:08
http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/20100714/CK2010071402000087.html
検証2010参院選(上) 2大政党痛み分け 組織の支援だけでは限界
2010年7月14日

 公示直後、報道機関が行った世論調査の結果を見て、民主県連の幹部はがくぜんとした。優勢とみていた新人の道あゆみ(44)が大差で五位に沈み、一時は「泡沫(ほうまつ)候補」とまでささやかれた新人の小西洋之(38)がトップを独走。春先に民主党が行った世論調査とは正反対の結果だった。

 道は三月末に選対会議を開くなど、早くから始動。テレビ出演で多少の知名度があり、四月上旬には連合千葉の支援も決まった。一方の小西は選挙事務所がなかなか決まらず、四月下旬の連合千葉メーデーでは推薦候補でありながら、道中心の支援を決めた連合千葉に、会場入りを拒まれる“屈辱”も味わった。

 だが、いざ選挙戦が始まると、てこ入れが必要と思われていた小西が大躍進。危機感をバネに、地道な街頭活動や支援団体の確保を続けた成果が如実に表れ、トップ当選を果たした。

 これに対し、順調な船出で陣営に自然と“楽勝ムード”が漂った道は、活動の出遅れが最後まで響いた。最終盤には菅直人首相の応援演説を二日続けて受け、破格の支援態勢が取られたが、約一万二千票差で次点に終わった。

 目標の二人当選をわずかの差で逃し、「いまひとつ努力すれば届いたのかな」と悔やむ田中信行県連幹事長(県議)。道を支援した衆院議員の一人は「支援する団体、議員らの割り振りに大きな課題が残った」と戦略の失敗を指摘する。

   ◇     ◇

 「(二人当選の)殻を破りたかった」−。二議席獲得を旗印にした自民県連会長の森英介(衆院議員)は無念の表情でこう述べ、敗戦が決まった現職椎名一保(58)の選挙事務所を後にした。

 一月下旬に新人の猪口邦子(58)が出馬を表明。公認候補二人で参院選に臨むことになった。選挙戦中盤、県連幹部は「一人だと緩みが出る危険性もあった。良い戦いができている」と期待感を示した。初当選した猪口は、国会議員や県議らが組織を固める一方、都市部を中心に無党派層の掘り起こしにも成功した。

 一方、椎名は協力関係にあった元自民衆院議員(千葉9区)の水野賢一(43)が、みんなの党から出馬したのが響いた。水野は椎名の地盤の東総でも一定の力を持つ。椎名陣営の幹部は「みんなの候補が別人なら結果は違った」と悔しさをにじませた。

 県連幹事長の田久保尚俊(県議)は「組織の支援だけでは限界がある。街頭で有権者に働き掛けるなどプラス要素が必要だ」と振り返った。

 支援団体などの組織固めを図った椎名陣営だが、政権交代による求心力の低下は少なからずあったという。猪口は「ガラス張りの選挙カーには必ず自分が乗っている。これが大事だ」と積極的に街に出て、高い知名度を背景に「プラス要素」を実践してみせた。 (小川直人、小林孝一郎)

   ◆     ◆

 十一日に投開票された参院選千葉選挙区(改選数三)は、二議席確保を狙った民主、自民の二大政党が痛み分けに終わり、その間隙(かんげき)を縫い、みんなが県内初の議席を確保した。三党の選挙戦を振り返って勝因と敗因を検証し、今後の県内勢力図を占う。 =敬称略

7780チバQ:2010/07/17(土) 00:09:29
http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/20100715/CK2010071502000096.html
検証2010参院選(下) みんなの党躍進 勢力図 塗り変える可能性
2010年7月15日

 「国会議員と地方議員を多く抱える自民、民主に、国会議員も地方議員もいないみんなの党が対抗できた」。参院選千葉選挙区(改選数三)で初当選した水野賢一(43)は、晴れやかな笑顔で手応えを語った。

 元衆院議員の水野は四月に自民を離党して、みんなからの出馬を表明。支持組織を固める選挙戦が中心だった自民時代と異なり、集票手段は街頭演説にほぼ限定された。

 党代表の渡辺喜美の知名度と人気を背景に、民主、自民への批判票の確保に全力を注いだ。演説の端々に「組織なし、金なし」「徒手空拳の選挙戦」「みんなの党の挑戦」などの言葉をちりばめ、大政党に小政党が挑む構図をうまく演出した。

 「民主、自民の一角を崩せた」と充実感を漂わせる一方で、水野は大政党の組織力をあらためて痛感させられた。「もっと民主、自民への批判は強いと思っていた。二大政党の壁はなかなか厚いな」。トップ当選した民主新人の小西洋之(38)に大きく水をあけられ、次点だった民主新人の道あゆみ(44)と僅差(きんさ)での三着は想定外だった。

 来春の統一選や次の衆院選に向け、党組織の確立が急務だが、ことは容易ではない。水野の支援者には市民運動系や自民系が混在。渡辺は「ネットワーク型組織」を掲げるが、緩い連合体を志向せざるを得ないのが内情だ。今後の組織運営と党勢拡大は、みんなで県内初の議員となった水野の手腕に託される。

   ◇  ◇

 今回の参院選で躍進したみんなに対し、二大政党は警戒感を強めている。自民県連幹事長の田久保尚俊(県議)は来春の統一地方選について、「『自民の現職がいるから出馬できない』という自民系の人が、みんなから出る可能性は大いにある」と指摘する。

 民主県連幹事長の田中信行(同)も「参院選でも民主の批判票がみんなに流れた。自民ほどではないかもしれないが、影響は予想される」と同調。「国政で政党(主体の)選挙が続き、地方選挙でも政党の影響力が強まるはず。みんなが台風の目になる可能性もあるかもしれない」と予想する。

 自民県連は、前回二〇〇七年と今回の参院選、昨年の知事選で分裂選挙を続けた末、水野の当選を許した。民主県連は昨年の総選挙で衆院議員が大量に増えたが、結束を固めるはずだった今回の参院選で、目標とした二人当選を果たせなかった。

 ともに組織は盤石とは言い切れない。県内初の国会議員という足掛かりを得たみんなの躍進は、どこまで続くのか。来春の統一地方選の結果は、県内の勢力図を変える可能性も秘める。 (小林孝一郎、小川直人)

  =敬称略

7781チバQ:2010/07/17(土) 00:12:40
http://mainichi.jp/area/kanagawa/archive/news/2010/07/13/20100713ddlk14010237000c.html
ねじれ再び:’10参院選神奈川/上 民主、無党派層奪われ /神奈川
 11日投開票された参院選神奈川選挙区は、みんなの党新人が与党2議席の一角を突き崩し、改選3議席を自民、みんな、民主3党で分け合った。民主は現職閣僚が議席を失う痛打を浴びた。衆参の「ねじれ」が再現される与党敗北の象徴的な選挙区となった神奈川の激戦に迫った。

 選挙戦も終盤を迎えた8日夕。菅直人首相は、JR川崎駅西口でマイクを握った。「次の総選挙までは消費税は上げない。しかし、議論だけはしっかりする。それを与野党でやろう」。首相は支持率の「V字回復」から一転して急落を招いた消費税論議について釈明を重ねた。傍らで、民主現職の金子洋一氏(48)が手を振り、有権者に顔を売り込む。

 この日で、首相就任後3回目の来県。異例のテコ入れは神奈川の2議席の死守を図る党の姿勢を示す意味が込められていた。しかし、法相として5選を目指した千葉景子氏(62)の姿はなかった。

 伏線があった。民主県連は5日、所属議員に金子氏への重点的な支援を改めて呼びかけるファクスを送っていた。党の調査による情勢分析で、金子氏は、自民党現職の小泉昭男氏(64)、みんなの党新人の中西健治氏(46)、そして千葉氏に水をあけられていたことを踏まえた判断だった。

 「千葉のチの字もないじゃないか」。千葉氏の陣営幹部は憤った。県内全18小選挙区の衆院議員の割り振りは金子氏12人、千葉氏6人とされたうえ、閣僚や党幹部の応援も金子氏に集中。支援態勢の偏りを見過ごせなくなった千葉氏の陣営は、5日の文書をきっかけに、県連などに抗議するようになった。

 最終盤の9日になって、県連は所属議員にあてた檄文(げきぶん)に「千葉・金子両候補は、みんなの党の追い上げにより、大変厳しい情勢」と記し、2議席の維持へ向けて発破をかけた。だが、みんなの党の躍進は想定を上回り、結果的に千葉氏が落選の憂き目を見た。

 ただし、実際の得票をみると、金子氏と千葉氏の票を足して2で割っても、中西氏の票には及ばず、「均等割り」が成功したとしても、与党の一角が崩される結果は変わらないことになる。

 共同通信の出口調査によると、中西氏が無党派層のほぼ3割から支持を得たのに対し、金子、千葉両氏はそれぞれ1割強にとどまった。「外に支持が広がらなかった」。データは、連合神奈川幹部の実感と重なる。従来の民主は、連合を中心とした組織票に無党派層を上乗せすることで党勢を拡大してきたが、「上乗せ」分は今回、「第三極」に奪われていた。

   ◇  ◇

 昨年8月の衆院選で政権交代の原動力となったマニフェストも、今回は「現実路線」への転換を余儀なくされ、県連幹部は「有権者が、以前ほど受け取ってくれなかった」とこぼした。松沢成文知事は12日、「マニフェストを選挙に勝つための道具にしか見ていない」と記者団に語り、民主を批判した。

 「言ったことはやる姿勢を示していくのが、政権与党としての道筋」。同日会見した県連の水戸将史幹事長は強調した。だが、その道は、ねじれ国会を前に、更に険しくなっている。

7782チバQ:2010/07/17(土) 00:13:35
http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20100714ddlk14010158000c.html
ねじれ再び:’10参院選神奈川/中 みんな、風頼みに懸念も /神奈川
 「みなさんの力で、民主党、自民党の従来のしがらみ体制を変えて、変えて、変えてください」。選挙戦最終日の10日午後、横浜市西区の横浜駅西口前。みんなの党の渡辺喜美代表が声を張り上げた。公示後、党新人の中西健治氏(46)の支援のため、4度目の来県。「党の顔」に道行く人は足を止め、人だかりができた。この日は夜にも再び横浜駅前に立ち、最後の街頭演説を締めくくった。

 江田憲司幹事長と浅尾慶一郎政調会長という県内を地盤とする衆院議員がいるものの、全県的な組織を持たないみんなの党にとっては、いかに無党派層を取り込むかがカギ。注目度の高い渡辺代表によるテコ入れを受けつつ、陣営は「1人でも多くの人に会う」というシンプルな方針を立て、中西氏は昨年12月5日から7月10日まで1日も欠かさず、県内を巡る駅立ちを続けた。浮動票が多い横浜、川崎両市を重点地域と位置付けた。

 開票結果をみると、昨年8月に市長選に挑んだ横浜市での中西氏の得票数は候補者中最多で37万票に迫り、トップ当選した自民党現職の小泉昭男氏(64)を149票上回った。

 ただし、来春に統一地方選を控え、「風」に頼った選挙戦術には危機意識もにじむ。参院選と同日に投開票された横浜市議泉区補選(改選数1)では、先月の同区補選に挑んだ同党新人が再び立候補したものの、労組出身の民主党新人に競り負けた。「今回(の参院選)は風が来たが、無風の時でも戦えるように、組織があった方がいい」。12日の記者会見で、浅尾政調会長は「足腰」の弱さを認めざるを得なかった。

   ◇  ◇

 「一時的なブームだろう。今までいろんな政党が出ては消えていった。地域に一番密着しているのは自民党」。12日に記者会見した同党県連の菅義偉会長は、みんなの党躍進に反論してみせた。今回、公認候補を小泉氏1人に絞り、98万票を得て、中西氏に20万票近い差をつけた。

 だが、121万票を得て初当選した04年選挙に比べると2割近く票を減らしている。共同通信の11日の出口調査では、無党派層からの得票は当選者中最低の約15%。昨年まで連立政権を組んでいた公明党の支持層の約40%が小泉氏に投票した一方で、中西氏に約20%、民主現職2人への投票も約20%で、ほぼ同数が民主、みんな両党に回っている。

 「自民に半分は欲しかった」。県連幹部はうなった。政権奪還に向け、広がりが見えない支持層。手放しで喜べない「勝利」だった。

7783チバQ:2010/07/17(土) 00:14:27
http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20100715ddlk14010224000c.html
ねじれ再び:’10参院選神奈川/下 敗戦各党、立て直しへ /神奈川
 「負担をすべて国民に押し付け、黒字の大企業には大減税。暮らしも経済も破壊する間違った政治はストップさせようではありませんか」。選挙戦中盤の3日、JR川崎駅東口。共産党元職の畑野君枝氏(53)が力を込めた。隣で志位和夫委員長もこれまでの消費税収額と法人減税額を比べたパネルを掲げ、増税の問題点をアピールした。

 今回は新党からの立候補が相次いだことを受け、共産は当選ラインが下がるとにらみ、畑野氏が議席を獲得した98年の再現に期待を込めた。菅直人首相が消費税引き上げに言及すると、反対の訴えを強化し、無党派層の取り込みを図った。

 しかし、畑野氏の得票は前回07年に比べ約8万票減の約30万票にとどまった。共同通信の出口調査によると、畑野氏に投票した無党派層は1割弱だけで、約3割を得たみんなの党にさらわれた。

 社民党も、国政選挙での退潮傾向に歯止めをかけることができなかった。政権離脱後に擁立した新人の木村栄子氏(62)の得票は約11万票にとどまり、同党の候補は前回に続いて供託金没収となった。「訴えが届かなかったということに尽きる。統一地方選で地方議員を増やすように頑張っていきたい」。社民県連の高橋八一幹事長は無念そうに語った。

   ◇  ◇

 「第三極」を目指し、相次いで結成された新党。神奈川選挙区に挑んだものの、みんなの党の「独り勝ち」を許す結果に終わり、埋没した感は否めなかった。

 新党改革新人の甲斐敬浩氏(46)は、舛添要一代表を前面に立てた選挙戦を繰り広げ、木村氏と肩を並べる約11万票を獲得した。ただ、県内に党の拠点はなく、今後の活動は不透明だ。

 たちあがれ日本新人の松田学氏(52)は、独自候補の擁立を見送った日本創新党から推薦を受けたものの、得票は約9万票。松田氏は「協力効果がどこまであったのか分からない」と振り返った。

 中田宏前横浜市長が代表幹事を務める日本創新党の県内での比例代表の得票は約6万票にとどまり、松沢成文知事も同党の応援首長連合に名を連ねたものの、存在感を示すことができなかった。中田氏は12日の記者会見で「時間が足りなかった」と悔やんだ。

 2大政党に不満を持つ有権者をいかに取り込むか。来春の統一選を控え、各党は戦略の立て直しを求められている。

   ×  ×

 この連載は木村健二、杉埜水脈が担当しました。

7784チバQ:2010/07/17(土) 00:16:04
http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20100712ddlk14010080000c.html
参院選’10神奈川:民主・千葉氏落選 みんな・中西氏初当選(その1) /神奈川
 ◇与党への風当たり受け
 第22回参院選は11日、投票が行われ、即日開票された。10人が立候補した神奈川選挙区(改選数3)は、民主党が2議席を維持できるかが焦点だったが、みんなの党が与党の一角を崩し1議席を獲得。民主党は04年、07年と続けて2議席を押さえたが、法相として5選を目指した民主党現職の千葉景子氏(62)が次点に泣き、現職閣僚が議席を失った。トップは自民党現職の小泉昭男氏(64)で、手堅い組織固めで再選。みんなの党新人の中西健治氏(46)が続き、「第三極」の躍進を印象付けた。民主党現職の金子洋一氏(48)は3議席目で再選を果たした。

 「私のこれまでの活動、選挙戦での活動を見て、『もういいんじゃないか』と判断を下されたわけだと思う。神奈川で2議席を取ることは政権与党としての責任。それができなかった責任は感じている」。横浜市中区の事務所で千葉氏は終始にこやかな笑みで淡々と語り、最後に深々と頭を下げた。

 千葉氏は旧社会党時代に初当選した86年以来の議席を守り抜けなかった。過去4回はいずれも最下位当選。法相として臨んだ今回も、政権与党への風当たりをまともに受ける格好となり、厳しい戦いを強いられた。政権交代に伴い昨年9月に発足した鳩山内閣で法相に就任。菅内閣でも再任され「新しい政治を逆戻りさせるわけにはいかない」と強調した。

 ◇小泉氏、手堅く再選 公明支持層にも浸透し
 小泉氏は午後8時20分ごろ、支援者の大きな拍手の中、横浜市中区の選挙事務所に姿を見せ、笑顔を振りまいた。万歳の後には「日本の将来に向け、景気をしっかり底上げすることが大事。同僚議員と一歩一歩詰めていきたい。頑張ります」と抱負を語った。

 自民は、公認候補を1人に絞る手堅い戦略で党支持層を着実にまとめ、昨年の政権交代前まで連立を組んでいた公明支持層にも浸透。「唯一の与党候補」だった04年に得た120万票は大きく下回ったものの、安定した戦いを見せた。現職とはいえ、地元の川崎市以外での知名度不足は否めず、元首相次男の小泉進次郎衆院議員とともに街頭活動を展開。「小泉」をアピールし、支持を訴えた。

 ◇中西氏、現職の壁破る 政権への批判票取り込み
 「みなさんからのご厚意にしっかり応えていきたい。本当にありがとうございました」。みんなの党の中西氏が、現政権への批判票を取り込み、現職3人に割って入った。12日未明、支持者を前に、横浜市中区の事務所で満面の笑みで万歳をした。昨年8月の横浜市長選は、無所属で挑み87万票を獲得しながら惜敗。2度目の政界挑戦で、外資系証券マンからの転身を果たした。

 組織票を期待できないとあって、無党派層を取り込もうと、公認決定後の12月上旬から7カ月間にわたり、毎日、県内各地の駅前で街頭活動を展開。駅立ちは連続200日を超えた。消費税引き上げが争点化すると「増税の前にやるべきことがある」と批判を強めた。

 ◇金子氏、議席守り抜く 消費税論議、沈静化努め
 昨年10月の補選で初当選したばかりの金子氏は、わずか8カ月後の再度の審判で議席を守り抜いた。菅直人首相をはじめ、閣僚や比例代表のタレント候補の大量投入を受け、後続候補の追い上げをかわした。

 ただ、千葉氏が落選したことを踏まえ、金子氏は当選が確実となったものの、「千葉法務大臣が落選したことは大変残念。貴重な議席で、全力で働かせていただきたい」と神妙だった。

 金子氏は旧経済企画庁など国内外の経済機関で活動した経験から、金融緩和政策(リフレ政策)による景気回復を主張。首相が消費税の増税に言及すると、「無駄遣いをなくしてはじめて負担をお願いできる」と沈静化に努めた。

 ◇畑野氏、奪還ならず 増税批判、支持広がらず
 「残念な結果になりましたけど、みなさんのご支持に感謝申し上げます」。共産元職の畑野氏は午後10時ごろ、横浜市中区の事務所で敗戦の弁を述べた。

 首相が消費税増税に言及し、自民も「当面10%に引き上げ」を掲げる中、選挙戦では「3議席を消費税増税の候補に独占させない」と強調していた。「『増税ストップ』という世論は日に日に大きくなっていった。もう少し時間があれば、という思いも致します」と悔しさをにじませた。

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7785チバQ:2010/07/17(土) 00:17:30
■解説

 ◇みんな、民意引き寄せ
 参院選神奈川選挙区は、民主党が2議席を守りきれず、自民、みんな両党と議席を分け合う結果となった。昨年8月の衆院選で県内から複数の議員を誕生させたみんなの党が、徹底した「改革」を説く姿勢で支持を集め、参院選でも躍進。県内全18小選挙区に衆院議員を擁し、連合神奈川の支援を受ける民主党の組織力に風穴を開けた。

 民主党が昨年の衆院選で唱えた最大のスローガンは、「政権交代」だった。今回の参院選では、直前に誕生した菅直人首相の下、「政権交代の成果」とともに、消費税の引き上げの是非を有権者に問う格好となった。

 だが、消費税については、民主党内でも見解が統一されていなかったことが論戦を分かりにくくした。神奈川でも、千葉氏は消費税についてほとんど触れず、金子氏は「すぐに増税すると言っているわけではない」と釈明に追われた。県連幹部は「菅さんの発言で『守りの選挙』になった」と嘆き、選挙戦では「防戦」に回ることを余儀なくされた。

 一方、みんなの党は、与党と最大野党の自民党が増税に言及したことを踏まえ、景気低迷にあえぐ有権者を前に「増税の前に公務員制度改革と経済成長」と強調。無党派層を中心に民意を巧みに引き寄せた。

 国政では連立組み替えが避けられないとの見方が広がる中、来春の統一地方選を控え、神奈川でも既に民主党からみんなの党に移る地方議員が出ており、当面は「第三極」を巻き込んだ各党の駆け引きが予想される。【木村健二】

http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20100712ddlk14010093000c.html
参院選’10神奈川:民主・千葉氏落選 みんな・中西氏初当選(その2止) /神奈川
 ◇投票率55.57%、0.75ポイント減 期日前は定着
 11日に投開票された第22回参院選の神奈川選挙区の投票率は55・57%で、07年の前回選挙(56・32%)を0・75ポイント下回った。当日有権者数は729万4561人だった。

 投票時間が現行の午後8時に延長された98年以降、これまでの過去4回の投票率は55%前後で推移。今回、消費税の引き上げがクローズアップされ、有権者にとって身近な争点となっただけに、投票率を押し上げるとみる陣営もあったが、結果としては大幅な上昇はなく、同水準にとどまった。

 また、期日前投票は77万1086人で、前回比0・3%増で、ほぼ同レベル。参院選に初めて導入された前々回(04年)の46万9090人からは大幅に増加しており、制度自体は定着していると言えそうだ。

 県選管によると、神奈川選挙区の投票率は、過去、いずれも全国平均を下回っており、都道府県別で過去最高だったのが01年の37番目(神奈川55・45%、全国56・44%)。77年は最下位(神奈川60・74%、全国68・49%)となっている。

 ◇新党、存在感示せず
 みんなの党が神奈川選挙区でも存在感を示した一方で、今回初めて国政選挙に臨んだ新党の新人は、いずれも厳しい戦いを強いられた。みんなの党が、県内に幹事長の江田憲司衆院議員(神奈川8区)と政調会長の浅尾慶一郎衆院議員(比例南関東)という国会議員を擁するのに対し、他の新党が県内に「足場」を持たないことが大きな要因となっている。

 たちあがれ日本は5月に松田学氏(52)の擁立を決定。6月には、地方自治体の首長らが結成して中田宏・前横浜市長が代表幹事を務める日本創新党との選挙協力も発表し、創新党が松田氏を推薦することになった。だが、実際には、既成政党を批判する新党勢が「同士討ちを避ける」(創新党幹部)といった程度の協力関係にとどまり、表立っての支援は最後まで見られなかった。

 新党改革は、5月に元団体職員の女性の擁立を発表しながら、家庭の事情を理由に女性が辞退したとして、6月に入って甲斐敬浩氏(46)の公認を決定。準備不足を露呈した。

 一方、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題を巡って連立政権を離脱した社民党も、独自色を打ち出そうと6月に入って木村栄子氏(62)の擁立を発表。だが、最後まで出遅れをばん回できず、存在感を示すことはできなかった。

毎日新聞 2010年7月12日 地方版

7786チバQ:2010/07/17(土) 00:24:03
http://mainichi.jp/area/yamanashi/news/20100713ddlk19010125000c.html
辛勝・輿石東の軌跡:参院選/上 知名度で議席守る /山梨
 参院選は民主党参院議員会長の輿石東氏(74)が自民新人の宮川典子氏(31)の猛追を辛くもかわした。出身母体である山梨県教職員組合(山教組)を中心とした厚い組織に支えられ、中央で「政権の要」と呼ばれるまでに上り詰めた輿石氏が、なぜ苦戦したのか。衆院初当選から20年を経た政治家「輿石東」の軌跡を追った。(文中敬称略)【曹美河】

 ◇つきまとった「負のイメージ」
 「五分の勝負だそうです」−−投票日の11日昼、甲府市の選挙事務所で情報収集を続けていたスタッフが緊張した声を上げた。各報道機関の出口調査結果が漏れ伝わってきたのだ。

 中盤の「優勢」から一転した情勢に、焦った陣営スタッフは県内各地区の事務所に散り、投票が締め切られる間際まで、個票(後援会員カード)を頼りに念押しの電話をかけ続けた。

 ただ、そこには、かつて輿石の選挙で高い集票力を発揮した現職教員の姿はほとんどなかった。

 「山教組の動きは6年前と全く違う。選挙に拒否感がある若い先生も多いし、もう組合で縛ることはできないんじゃないか」。陣営スタッフはため息まじりに言った。

 6年前の選挙では、山教組幹部が政治資金規正法違反に問われた。昨年の衆院選では北海道教職員組合による同法違反事件も起きた。山教組が前面に出ることはできなかった。その穴を教員OB、衆院議員の後援会員などが埋める形で今回の選挙運動は行われた。

 当選が確実となったのは午後11時前。当初陣営が予想していた午後10時から大きくずれ込んだ。差はわずかに3745票。「政権の要」にしては、あまりにも苦しい勝利だった。

 選挙戦を通じ、輿石には「負のイメージ」がつきまとった。「74歳という年齢、小沢一郎(前幹事長)との距離の近さ、山教組に対する世間の厳しい視線……。マイナス要因を挙げればきりがない」。陣営幹部は苦々しい表情で振り返る。菅直人首相の消費税増税発言が追い打ちをかけた。「消費税の影響が終盤になってじわじわと表れた」。別の幹部はそう分析した。

 12日に甲府市内で記者会見した輿石は「(接戦は)期待が大きければ失望も大きいという結果だと思う。責任の重さを痛感して国民の期待に応えることが、民主党が信頼回復する道だ」と、淡々とした口調で総括した。

 それでも、輿石が議席を守ったのは、知名度で相手を上回った結果でもある。

 陣営幹部らは選挙戦終盤、金丸信元自民党副総裁を引き合いに出し「金丸先生以来の実力者。輿石東なくして山梨の未来はない」としきりに訴えた。

 「今後国会で私が何をするのか。そのことで必ずご恩返しができると思う」。11日深夜、当選を喜ぶ支持者の前で語った輿石の言葉には「政界の実力者」としての自負がのぞいた。

   ◇  ◇

 輿石は1936(昭和11)年、韮崎市龍岡町で農家の次男として生まれた。都留市立都留短大に進み、58年に神奈川県で小学校教諭となる。

 その後山梨に戻り、上野原町立小などを経て80年4月、専従の山教組北都留支部書記長となった。「対立する双方を納得させる抜群の調整力と実行力があった」。北都留支部時代の同僚は輿石をこう評する。政治家・輿石の出発点はここにあった。

7787チバQ:2010/07/17(土) 00:24:52
http://mainichi.jp/area/yamanashi/news/20100714ddlk19010055000c.html
辛勝・輿石東の軌跡:参院選/中 保守分裂で頭角 /山梨
 ◇山教組時代から「頑固」で「柔軟」
 山梨県教職員組合(山教組)の北都留支部書記長だった輿石東(74)は84年、47歳で山教組執行委員長に推され、6年間務めた。

 「この交渉には緊張感がない。私は大勢の組合員を背負っている。きょうの交渉はこれで打ち切ります」

 委員長時代、教職員と県職員を代表しての賃上げ交渉の席で、輿石はそう言い捨て、席を立ってしまった。同席していた当時の山教組書記長、倉田由和(68)は面食らった。

 「相手の県の総務部長が冗談ばかり言ってね。場を和ませようとしたんだろうけど、輿石さんはそれが許せなかった。当時からそういう頑としたところがありました」

 後日再開された交渉で、組合はベースアップを勝ち取った。

 旧自治省から出向していたその総務部長は現在の茨城県知事、橋本昌(64)。倉田は2人の関係悪化を懸念したが、輿石と橋本は今もしばしば酒を酌み交わすという。「どんなに立場が違う人でも、結局なぜか仲良くなっちゃう。それが輿石さんなんです」

 「頑固」と「柔軟」。周囲の輿石評には、相反する言葉が同居している。

   ◇  ◇

 90年の衆院選。山梨選挙区で旧社会党の元職が出馬を辞退し、同党の意向で山教組委員長の輿石に白羽の矢が立った。

 「こういう立場だから、組織の決定には従わざるを得ない……」。そうつぶやく輿石の姿を、当時副委員長だった坂本誠二郎(62)は記憶している。出馬をためらう輿石や家族を説得したのが、旧中道町出身で83〜88年に日教組委員長を務めた田中一郎(05年に79歳で死去)だった。

 「日教組委員長時代、父は輿石先生をよく家に連れて来ました。弁護士資格を取ったばかりの私に『何かあったら輿石君に相談しろよ』と。それだけ信頼していたんだと思います」。長男で弁護士の正志(52)=甲府市=はこう振り返る。

 田中は中央政界で、同郷の金丸信元自民党副総裁や同党の文教族議員と親交が深かった。田中家の墓石の文字は、海部俊樹元首相の筆によるものだ。

 「日教組といっても父は現実路線。イデオロギーに縛られることなく『使命を実現するためには』と保守系ともパイプを保った。輿石先生も父に似たところがあると思いますね」と正志は言う。

   ◇  ◇

 そんな輿石をある自民系元県議は「節操なく権力に取り入っている」と非難する。だが、こうした輿石の姿勢は、保守と革新が長らく協力関係にあった山梨の政治風土に由来する部分が大きい。

 山梨ではかつて、知事選や首長選のたびに保守系が分裂して争い、革新系の票をいかに取り込むかが勝敗を分けた。そのため革新勢力も大きな力を持ち、輿石もこうした風土の中で頭角を現した。その象徴が79年の知事選だ。

 金丸系の保守勢力と旧社会党県連が共闘、副知事だった望月幸明を擁立して田辺国男の4選を阻止した。当時金丸の秘書だった北杜市長の白倉政司によると輿石はその時、山教組の一員として選挙に没頭していた。「輿石先生がいなければ負けていたかもしれない。すごい集票力でした」

 輿石の山教組委員長時代は望月県政(79〜91年)と重なる。輿石は県政を舞台に、教職員の看護休暇や海外研修制度の導入など組合の要求を次々と実現させた。(文中敬称略)【曹美河、小林悠太】

7788チバQ:2010/07/17(土) 00:25:35
http://mainichi.jp/area/yamanashi/news/20100715ddlk19010099000c.html
辛勝・輿石東の軌跡:参院選/下 求められる説明能力 /山梨
 ◇ねじれ国会、運営は多難
 山梨県教職員組合(山教組)時代に培われた輿石東(74)の柔軟性と調整能力は、中央政界でもいかんなく発揮された。

 輿石は96年に結党した民主党に参加。03年に小沢一郎率いる自由党と合流した時は、参院国対委員長として調整役を務めた。

 「『小沢アレルギー』があって反対する議員も多かった。でも輿石さんは『天下のためにのみましょう』と議員たちを説得して回ったんです」。当時の参院議員会長、角田義一(73)は振り返る。角田によると、輿石は参院幹事長となった04年ごろから、小沢と頻繁に接触するようになる。

 「小沢さんの頭には、参院でねじれを作って政権交代に持っていくという絵が前からできていた。そこで、参院を束ねるキーマンとして輿石(参院議員)会長との関係を重視したんだと思います」と話すのは、民主党参院議員の米長晴信(44)。米長は07年参院選初出馬の際、小沢から輿石を紹介されたという。

 輿石は小沢との関係を保ちながら、参院議員会長、幹事長代行と、地位の階段を一歩ずつ上っていった。

   ◇  ◇

 「金丸信(元自民党副総裁)以来の政治家」。ある県幹部は輿石をそう評する。

 政権交代で県は中部横断自動車道整備の遅れを懸念したが、5月の参院国土交通委員会で前原誠司国土交通相は「17年度の供用予定に間に合うよう進めたい」と答弁した。質問したのは米長だった。米長はこの質問について「前日、輿石会長に『しっかれやれよ』と言われた。前原大臣にとっても、輿石会長の出身県の話だという意識は大きかったと思いますね」と語る。

 また、輿石を支持した元自民党県議のある市長はこんな証言をする。「輿石先生に陳情に行ったら、目の前で担当省庁に電話してくれた。今どき、こんなことができる政治家は少ない」

   ◇  ◇

 しかし、こうした輿石の政治姿勢は、一般有権者にどう映っただろうか。

 対抗馬の宮川典子(31)は輿石を「古い政治の象徴」と批判、「クリーンな政治」「世代交代」を訴えて3745票差に詰め寄った。民主党県連幹部は「(輿石は)自ら政策を語りたがらない。小沢さんや労組との結びつきが暗いイメージばかり誘い、無党派層に嫌われた」とみる。「大事にしているのは政策ではなく政局だ」(宮川陣営幹部)との批判も聞こえる。

 「私も小沢さんも口べたで。皆さんにいろいろ誤解されることもありますが…」。公示前、甲府市での記者会見を終えた輿石は、席を立ちながら、そうつぶやいた。それは「不器用で口べたな東北かたぎ」(07年11月8日の記者会見)と自らを評した小沢の言葉と相似形だ。

 輿石は参院選を「私の政治の集大成」と位置づけ、任期限りの引退を示唆しているが、衆参の「ねじれ」で国会運営は前途多難だ。「政界の要」として輿石は今後、どう野党や国民を説得するのか。その説明能力を県民は注視している。(文中敬称略)【曹美河、小林悠太】

7789チバQ:2010/07/17(土) 00:26:58
http://www.sannichi.co.jp/tokushu/news/saninsen2010/2010/07/13/17.html
2010年7月13日(火)

【連載】 審判の夏
第3部 「決」  =1 = 独り歩きした「消費税上げ」
説明不足で支持層揺らぐ  政権政党の自覚乏しく


支持者と握手を交わす輿石東氏。選挙期間中、消費税増税に触れることはほとんどなかった=甲府市内(6月24日)


 参院選の選挙期間最終日の10日、甲府市北部で演説を終え、選挙カーに乗り込もうとした民主党の輿石東氏に中年女性が声を掛けた。「もう期日前(投票)で輿石さんに入れたけど、消費税は上げないで」。遊説に帯同した民主県連の樋口雄一幹事長は女性の言葉に、公示日以降、有権者に広がった民主への期待の「揺らぎ」を感じ取った。

発言を封印
 参院選直前、菅直人首相が消費税率「10%」に言及したことで支持率が続落した民主党。「唐突な感じで国民に伝わった」(菅首相)ことにより、山梨選挙区の風向きも変化。組織力で圧倒的優位に立つ輿石氏が、自民党の新人候補に3745票差にまで詰め寄られる結果を招いた。
 選挙戦のさなか、輿石氏は消費税率引き上げに関する発言を封印。街頭演説や個人演説会では、応援に入った党幹部が「明日、明後日に消費税を上げるなんて話は一言もしていない」(安住淳選対委員長)と釈明した程度。民主参院トップとして首相を支える輿石氏から、首相の意図が伝えられることはなかった。

無駄の削減
 「突然増税を持ち出し、批判されたら低所得者には払い戻すと言い出す首相の発言はあまりにいい加減。増税分を何に使おうとするのか」。昨夏の衆院選で政権交代を訴え、無駄の削減を目指す姿勢に共感し、民主党に一票を投じた甲府市内の自営業男性は今回、自民候補に投票した。菅首相発言後の輿石氏の対応が「説明責任を果たしていない」と映ったからだ。
 当選から一夜明けた12日、穏やかな表情で記者会見に臨んだ輿石氏は、大接戦となった要因について、菅首相の消費税増税発言が影響したとの見方を示しつつ、「街頭で消費税に触れると、菅首相が言ったことを弁解しないとならない。党内でも議論していないので、私は(訴える)必要はないと思った」と説明した。
 1月の立候補表明後、県内市町村で視察を繰り返し、地元首長らに政権与党の重鎮として国政への影響力をアピールすることで支持を固めてきた輿石氏。一方で無党派層を意識し、「権力者」イメージを和らげようと、子育て中の母親や落語家と対談する機会を設けるなど、支持拡大に向け「労組や後援会の組織力を生かした仕掛け」(労組幹部)を講じてきた。
 ただ、その仕掛けの積み重ねで築いたアドバンテージは、終盤の「風」によってほとんどなくなった。「消費税で瀕死ひんしの自民党をよみがえらせてしまった。これまでの選挙は攻めるだけだったが、政権政党として臨む選挙は、国民にきちんと説明する姿勢が求められている」。樋口幹事長は、自らに言い聞かせるように語った。




 11日投開票された参院選山梨選挙区は民主党の輿石氏が、自民党の宮川典子氏を小差で振り切り、3選を果たした。民主党陣営が苦戦を強いられた要因、議席奪還を果たせなかった自民党の行方などを探る。
〈参院選取材班〉

7790チバQ:2010/07/17(土) 00:27:37
http://www.sannichi.co.jp/tokushu/news/saninsen2010/2010/07/14/17.html
2010年7月14日(水)

【連載】 審判の夏
第3部 「決」  =2 = 「敵失」生かせず自民連敗
主軸の県議足並みに乱れ  国会議員ゼロ続く


厳しい表情で選対幹部らと打ち合わせる宮川典子氏(左から2人目)。最後まで県連内の足並みはそろわなかった


 参院選投開票から一夜明けた12日、自民党の宮川典子氏が活動拠点とした甲府市内の選対事務所。がらんとした室内で、県連の皆川巌幹事長の携帯電話が鳴った。「あと少しだった。今後も宮川さんをしっかり育ててほしい」。電話の相手は党本部の河村建夫選対局長。健闘をねぎらいつつ、県選出国会議員不在で組織的な戦いができなかった県連を気遣った。
 山梨選挙区での議席奪還を目指して臨んだ参院選。国会議員がゼロになったことによる組織の先細りや政権交代による業界団体の「自民離れ」といったマイナス要素を抱えながらも、民主の「参院のドン」輿石東氏を追い詰めた。

山教組に恩
 だが、県議会最大勢力となる県議21人の足並みは最後までそろわず、参院選山梨選挙区は3連敗。「次は(対抗馬に)若くてイキのいいのを立てますよ」。来春の県議選をにらみ、中堅県議の一人には民主関係者からの「けん制」も飛んできた。過去の県議選で輿石氏の出身母体・県教職員組合(山教組)の支援を受けた県議も少なくなく、宮川氏の猛追が伝えられた最終盤も県議の動きは迫力を欠いた。
 「あと何人か、しっかり活動してくれれば逆転できた。温度差がありすぎる」。宮川氏の落選が決まった11日深夜、県連幹部の一人は選対事務所の外で吐き捨てた。視線の先には一部県議のため書き。統一された書式のため書きを見ながら、「まとめて作って、まとめて持ってきた。心がこもっていないため書きが、この選挙戦を象徴している」とつぶやいた。
 参院選の終了を受け、県連の堀内光雄会長は辞任する意向を示した。新体制とともに、昨年の衆院選以降、不在が続く衆院3選挙区の支部長選びも課題だ。県連は参院選同様に、公募を視野に選考する方針を示しているが、具体化していない。

憤りあらわ
 参院選終盤の8日、長崎幸太郎前衆院議員は忍野村内で街頭演説し、宮川氏への支持を求めた。衆院選山梨2区の公認調整を不服とし、離党しながら、「保守の大同団結」を旗印に自民公認候補を支持した長崎氏。選挙戦では自民党の街宣車に乗り、マイクを握る一幕もあった。「なぜ乗せた。堀内氏支持者が騒いで選挙どころじゃなくなる」。堀内氏と2度にわたって争った長崎氏の「遊説」に県連幹部は憤りをあらわにした。
 その2区は衆院3選挙区で唯一、宮川氏の得票が輿石氏を上回る結果となり、長崎氏周辺からは「長崎氏の貢献は明らか」との声も上がる。ただ、選挙戦で堀内、長崎両氏が連携することはなかった。長崎氏支持者の一人は「堀内氏が会長を辞任した後、党本部主導で長崎氏の復党を促す動きが出る可能性は十分にある」との見方を示すが、「接近」の糸口は見えない。
 参院選で改選第1党の座を確保した自民党。谷垣禎一総裁からは早期の衆院解散、総選挙を迫る発言も飛び出す。「今、解散されても困る」。自民県議の一人は、テレビに映し出された党幹部の姿を見ながら、そうつぶやいた。

7791チバQ:2010/07/17(土) 00:28:16
http://www.sannichi.co.jp/tokushu/news/saninsen2010/2010/07/15/17.html
2010年7月15日(木)

【連載】 審判の夏
第3部 「決」  =3= 「第3党」へ躍進みんなの党
受け皿機能無党派つかむ  統一選で足場固め狙う


初当選を決め、支持者と握手を交わす、みんなの党の小野次郎氏。参院選での躍進を受け、来春の統一地方選で候補擁立を目指している=甲斐市内


 12日午前5時ごろ、みんなの党から参院選比例代表に立候補した小野次郎氏の選挙事務所。眠気や疲労の色が漂う支援者は、テレビから流れる「小野氏当選確実」の報に喜びを爆発させた。「今の日本には堅実な政治が求められている。思い切り活躍したい」。小野氏は満面の笑みで抱負を口にした。
 昨年8月の衆院選山梨3区で落選後、自民党県連の対応を不服として、みんなの党入りした小野氏。比例代表候補として全国で集票を目指した参院選の戦術は、3区県議らと連携して組織戦を展開した自民党時代と一変した。

ネット戦術
 「のぼり持ってくれませんか」。前哨戦で威力を発揮したのはインターネットの短文交流サイト「ツイッター」だ。街頭活動の予定を書き込み、遊説をサポートしてくれるボランティアを募集。公示前に東京・JR国立駅前で行ったつじ立ちには、ツイッターで活動予定を知った初対面の大学院生らが訪れ、雨の中、チラシ配りを手伝った。
 県議や業界団体などのネットワークを失ったことで、ネットを通じた政策や自らの考えの発信は重要性を増した。「幅広く訴える。そこが無党派層の支持を引きつける一つの要素でもある」。小野氏は、こう言い切る。
 民主、自民両党に不満を持つ層の受け皿として、みんなの党は県内でも支持を拡大。菅直人首相への交代で、支持率に陰りが見えたものの、首相の消費税発言で盛り返し、県内の比例代表で5万5245票を獲得。公明、共産、社民党を抜いて「第3党」となり、甲斐市にある政党支部の支部長を務める小野氏は、民主党以外では県内に拠点を置く唯一の国会議員となった。
 参院選での躍進を受け、小野氏は来春の統一地方選での県議、市町村議の擁立を目指す。「みんなの党で政界を目指したいという人は、参院選を通じ、県内でも10人ぐらい出てきている」。地方の足腰強化に向け、候補擁立の準備を具体化させる構えだ。
 ただ、かつて小野氏を支えた自民党3区県議は「躍進したとはいえ、結局は『風』頼み。地方の選挙でどこまで通用するのか」と冷ややか。組織強化の鍵を握る地方議員を確保できるかは未知数だ。

他党は警戒
 みんなの党の躍進に、他党は警戒を強める。「公明党には身近に議員がいる。地域の声を届けられるのは、みんなの党との大きな違いだ」。公明党県本部の秋山雅司代表は県内で地方議員32人を擁する「強み」を強調する。
 一方、首相の消費税増税方針に対する批判票の取り込みを目指した共産党。前回参院選(2007年)から15・2%も減らす結果に、党県委員会の千葉信男委員長は「みんなの党が消費税反対を訴えたことで違いが出せなかった」と振り返る。社民党県連の山田厚代表も「みんなの党を中心とした保守回帰への流れがあった」と影響を認める。
 参院選の結果に対し各党幹部は反省こそ口にするものの、今後の県政界での地位低下を危惧きぐする声は少ない。「地域に基盤がない政党が長続きするとは思えない」。ある党幹部は、こう指摘した。

7792チバQ:2010/07/17(土) 00:28:57
http://www.sannichi.co.jp/tokushu/news/saninsen2010/2010/07/16/18.html
2010年7月16日(金)

【連載】 審判の夏
第3部 「決」  =4= 「不偏」貫いた知事
辛勝民主「等距離」に不満  年明け選挙へ思惑交錯


輿石東氏の支持を呼び掛ける法定はがき(左)と、3選した輿石氏(中)、横内正明知事のコラージュ


 参院選の投開票から3日たった14日、横内正明知事は山梨選挙区で3選を果たした民主党の輿石東氏を訪ねた。「中部横断自動車道建設など課題は多く、引き続きお願いしたい」。県政への協力要請を交えた「当選祝い」は、5分余りの短いものだった。
 横内知事は「不偏不党を貫く」とし、参院選で「等距離」を徹底。特定候補を支持せず、公示日にはいずれの候補の出陣式にも出席しなかった。再選立候補が有力視される次期知事選を年明け早々に控え、「下手に動けば相手を刺激しかねない。動けっこなかった」(自民県議)。
 「輿石氏が負けると、世代交代の機運が高まり、対立候補を立てる動きが出かねません」。選挙戦の最終盤、横内知事の後援会「誠山会」幹部は、水面下で輿石氏支援に動くよう暗に促した。

最良の結果
 民主党が参院トップの輿石氏を「絶対に落とせない候補」とする中、「宮川氏猛追」が伝えられた最終盤、輿石氏陣営幹部の不満の矛先は横内知事に向けられた。「激励の電話さえ一本もない。等距離対応にしても、やりようがあるはずだ」(民主県連幹部)。知事後援会幹部の動きは、輿石氏陣営で噴出した不満を受けたものだった。
 2007年の前回知事選で山本栄彦前知事を推薦し、横内県政に「是々非々」の立場を取る民主党。ただ、横内知事が少人数学級など輿石氏の出身母体・山梨県教職員組合が求める施策を推進してきたこともあり、後援会内は「知事と輿石氏の関係は悪くはない」との見方が強い。むしろ、知事が等距離スタンスのまま輿石氏が落選した場合、「民主党内で知事選『主戦論』が台頭した時、沈静化させる理由がなくなる」との不安の方が強かった。
 結果は、3745票差での3選。後援会関係者の一人は「輿石氏が圧勝すれば、民主の発言力が増すことも考えられた。小差での勝利は知事選で民主の支持を獲得するためにもベストの結果」との見方を示した。

布石の見方
 「北杜市のため 山梨県のため 確かな力」。参院選のさなか、北杜市の白倉政司市長の支持者に郵送された、輿石氏の法定はがき。「わたしも推薦します」との表題が付いた文章の末尾には白倉市長の後援会「北陽会」の名前が記されていた。
 かつて自民党県連幹事長を務めた白倉市長。ただ、今回は「市長の立場としては、北杜市のために尽くしてくれた政権与党の輿石氏を意識せざるを得ない」と輿石氏を支持。等距離を貫いた横内知事と対照的なスタンスをみせた。
 市内の輿石、宮川典子両氏の得票率の差は10%に上り、輿石氏が宮川氏を上回った9市の中で最大。白倉市長は山本前知事擁立に深くかかわり、「横内県政と最も距離がある市町村長」とされるだけに、前回知事選で横内知事を支援した自民県議の一人には「知事選をにらみ、民主サイドと連携を強めるための布石」と映る。
 知事選をにらみ、うごめく県政界の関係者。民主党県連幹部は輿石氏のキャッチフレーズになぞらえ、こう話す。「知事選に向けては、まさに『さあ、これから』だ」(おわり)
〈参院選取材班〉

7793チバQ:2010/07/17(土) 00:34:24
http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/saninsen10/tokyo/CK2010071202000069.html
都内は民主“底力”
2010年7月12日

 十一日投開票された参院選東京選挙区は、全国的に民主が苦戦する中、現職の蓮舫さん(42)が圧倒的な強さでトップ当選、同じく現職の小川敏夫さん(62)も三選を果たして二議席を守った。自民、公明は現有を確保し、みんな新人の松田公太さん(41)が激戦を制して最終議席に滑り込んだ。比例代表から転じて選挙区での当選を目指した共産現職の小池晃さん(50)は松田さんと最後まで争ったが敗れた。

 民主は事業仕分けで脚光を浴びて行政刷新担当相に抜てきされた蓮舫さんが、幅広い支持を受けた。票の蓮舫さんへの集中で危機感を強めた小川さんも支持層をまとめた。

 松田さんは、消費税増税を徹底的に批判、一層の行革や公務員の削減を訴えて、民主批判層の受け皿となった。自民は党都連の組織力を集中した現職の中川雅治さん(63)が再選を果たした。組織に頼らず挑んだ東海由紀子さん(42)は及ばなかった。

 公明は、引退する現職沢雄二さんの後を受けた新人の竹谷とし子さん(40)が、創価学会など強固な支援団体を基盤に、安定した戦いを展開し初当選した。小池さんは二〇〇七年に失った東京選挙区での議席奪還を目指し、志位和夫委員長ら党幹部が総力を挙げたが、手痛い敗北となった。

 普天間飛行場問題を中心に、「弱者を見捨てる政策に反対」と訴えた社民新人の森原秀樹さん(37)は、消費税論議の中に埋没。日本創新新人山田宏さん(52)やたちあがれ新人小倉麻子さん(31)、新党改革新人海治広太郎さん(49)、国民新新人江木さおりさん(57)らも及ばなかった。

7794チバQ:2010/07/17(土) 00:35:32
◆蓮舫さん 『無駄遣い削減が評価』
 二位を大きく引き離す大量得票で、早々と当選を確実にした蓮舫さん。「民主党でなければできなかった税の無駄遣い削減の取り組みが評価された」と話した。

 渋谷区内のホテルの会見場は開票前から、そろいの赤いポロシャツを着た学生スタッフらがバンザイを練習するなど余裕のムード。当確の報が入ると、蓮舫さんがひな壇の中央に立ち、左右のスタッフと満面の笑みで握手を交わし、深くおじぎをして喜んだ。

 選挙戦で蓮舫さんは、全国の候補者応援にかり出され、選挙区をほとんど留守に。加えて苦戦が伝えられた同僚の小川さんに、党都連や有力支持団体の連合東京の支援が集中した。それでも蓮舫さん陣営は、支持政党なし層の有権者に事業仕分けの実績を売り込み、圧勝した。

 全国的には民主敗北の結果となった。しかし、「無駄削減には行政刷新担当として前面に立ち、チーム民主党として取り組んでいく」と決意を語った。

満面の笑みを見せる竹谷とし子さん=新宿区で


◆竹谷さん 『努力する人、幸せに』
 「一生懸命努力する人が幸せになる社会へ命懸けで働いて、支援者への恩返しにしたい」。薄いグレーのスーツに身を包み、すがすがしい表情で現れた竹谷さんは、新宿区の事務所でそう語った。

 感極まってお礼のあいさつにも詰まったが、「もう一回、もう一回」と万歳を繰り返すうち普段の笑顔が復活。最後は、午後八時の投票終了とほぼ同時に出されたテレビの速報に「事務所裏で『ヤッター』って一人で万歳してしまった」とちゃめっ気を見せた。

 「高齢者の不安にこたえる公明党の福祉政策への期待を感じた」「公認会計士や経営コンサルタントの経歴が理解された」と選挙戦を振り返り、「会計の専門知識を持つ者だからできることなので、国の会計制度を分かりやすく変えたい」と経歴を生かした活動を誓った。各党の顔が並ぶ東京選挙区での「無名の新人」の勝因を、党代表まで落選した昨夏の総選挙以降に引き締めを図った組織の「チーム力」と強調した。

支持者にあいさつする中川雅治さん=港区で


◆中川さん 『自民頑張れ』励まされ
 「菅総理が消費税で迷走を続け、終盤は『自民頑張れ』とたくさんの励ましの言葉をいただいた。ご恩は必ず仕事で返したい」。港区の選挙事務所に姿を見せた中川さんは、当確の報にも表情を引き締めた。「今の生活も大切だが、将来にも目を向け、私の信念である『持続可能な社会』をつくりたい」

 二人の候補の共倒れの懸念から、組織支援を一身に受けて臨んだ戦いだった。三年前の前回選では、都連の全面支援で安全圏にいたはずの現職、保坂三蔵さんが落選。知名度を生かし、政党支持なし層を狙った元アナウンサーで新人の丸川珠代さんが当選した。

 組織を一本化しきれなかった教訓を踏まえ、今回はすみ分けを徹底させた。全国的に自民は復調傾向にあったが、中川さんは「東京は新党からも多くの候補が出馬する激戦区。厳しい戦いだった」と振り返り、「大勢の皆さんに支えてもらい、本当に幸せでした」と支援者ら一人一人と握手して回った。

当選を確実にし、支持者とともに喜ぶ小川敏夫さん=新宿区で


◆小川さん 
 午後八時十分すぎ、当確の報道を受けて新宿区の選挙事務所に現れた小川さん。「こんなに早いとは」と照れたように笑いながらも「『取り掛かったばかりの改革を民主党に続行させてください』との訴えがご理解いただけた。事業仕分けや政治主導の行政で税金の無駄遣いをなくして、危機的状況の日本を全力挙げて立て直したい」と抱負を述べた。

 その一方で全国的な民主の退潮に、消費増税問題の影響を否定せず、「『消費税』というだけで、反対という方もないわけではなかった」と語った。

 旧民主党発足時からの盟友が首相となり、「菅さんと改革」「筋金入りの民主党」を掲げて戦った。しかし、選挙区のもう一人の現職候補、蓮舫さんの大人気ぶりに「票が流れるのでは」と、陣営は危機感を抱き続けた。

 それでも小川さん自身は「蓮舫さんとはキャラ(個性)が重ならないから。自分はいつもマイペースです」と笑顔で振り返った。

激戦を制して最終議席に滑り込んだ松田公太さん=港区で

7795チバQ:2010/07/17(土) 00:36:02
◆松田さん 『日本を楽しく元気に』
 最終議席をめぐり、小池さんとの壮絶な接戦が続いた後の午後十一時半ごろ、港区麻布台にある松田さんの事務所に当選確実の報が届いた。待ち構えた支援者からは「コータ、コータ!」の大歓声と拍手がわき上がった。

 松田さんは笑顔でひな壇に立ち「まやかしだらけの政策に失望した国民の審判が出た。組織も地盤もない中、皆さんの力で当選できた。日本を楽しく元気にしていく」と選挙戦で繰り返してきた言葉に力を込めた。

 脱サラして一人でタリーズコーヒー日本法人を立ち上げた。「衆参六人の党からの立候補で、しかも新人。ゼロからの出発だった」というが、他陣営からは「台風の目」とされてきた。

 菅首相の消費税発言に「増税したら景気はもっと悪くなる」と実業経験を基に批判。「政官の徹底したコスト削減と経済再生」による増税なき成長戦略を街頭で訴え、知名度不足を克服。「真っすぐな主張が受け入れられた」と喜びに浸った。

◆小池さん 接戦に敗れ『悔しい』
無念そうな表情の小池晃さん=渋谷区で


 落選した小池さんは午後十一時五十分ごろ、渋谷区の選挙事務所で涙ぐむ支援者たちに拍手の出迎えを受けた。何度も「悔しい」とくちびるをかみしめ、「消費税増税を許さない、憲法を守り抜く議席が絶対に必要だと訴え続けてきたが、届かなかった」と述べた。

 開票速報のたびに、事務所に歓声とため息が交錯する接戦の展開だった。敗因を「最終的な得票状況を見てから」としつつも、「これだけの大激戦は民主政権への怒りと、共産の議席が必要と評価されたからこそ。訴えた中身は間違っていないし、論戦の中で菅政権を追い込んでいった」と力を込めた。

 当選二回の比例代表から東京選挙区にくら替えして挑んだ「背水の陣」の戦い。志位和夫委員長も「絶対に負けられない」と訴え、二人三脚で都内三十カ所余りを駆け回った。

 支援への感謝を述べた上で「今後のことを考えられる段階ではないが、日本の政治を変えるために引き続き頑張る決意」と語った。


◆東海さん 口調さばさば「申し訳ない」
 東海さんは日付が変わる少し前、白いスーツ姿で港区の選挙事務所に現れ「新人でも、党の公認をいただいた候補として戦った。当選できなかったのは申し訳ない」と敗戦の弁を述べた=写真。

 外資系企業での経験や国際感覚を買われ、自民二人目の公認候補として出馬。関西でスポーツキャスターも務めた華やかさもあり、街頭などで支持なし層を狙ったが、公認が四月下旬と遅く、知名度があがらなかった。

 しかし選挙戦を振り返る口調はさばさばしたもの。「もう一度、自民党に任せたいという人が増えている、と感じた」と語った。

◆山田さん 「あと1週間」準備不足敗因
 山田さんは「四月の結党から短期間だったが後半は街頭で感触があった。ただ、東京は広い。あと一週間あれば」と準備不足を敗因に挙げた。

 また「国会議員がいない党としてハンディがあり、メディアの露出も制限された。党首討論とか出れば、もっと訴える機会があった」と、時折、天を仰いだ。それでも「われわれの主張は間違っていない。これはゴールではなくスタート」と今後の政治活動に意欲をのぞかせた。

7796チバQ:2010/07/17(土) 00:41:21
>>7696-7795から北海道・東北・関東の選挙後の記事をちょうど100レス
貼り付けてみました。中部以西はまた
茨城がないのは単に終わった連載記事がないからです。

7797名無しさん:2010/07/17(土) 05:11:52
>>7796
乙です

7798名無しさん:2010/07/17(土) 09:34:48
参院選で買収容疑、責任者ら2人逮捕
2010年07月16日

◆島根選挙区・みんなの党◆


 参院選島根選挙区の選挙運動に絡み、県警捜査2課と松江署は、みんなの党参院県第1支部幹事長で落選した桜内朋雄氏の選挙責任者だった伊藤晴之容疑者(58)=出雲市平田町=と、選挙運動員だった新田一彦容疑者(44)=東京都日野市三沢1丁目=を公職選挙法違反(買収)容疑で14日逮捕し発表した。県警は認否を「捜査に影響が出る」として明らかにしていない。


 同署などによると、2人は共謀して投票日の11日ごろ、選挙カーで運動にかかわった女性2人に、選挙運動の報酬として現金二十数万円を松江市内で渡した疑いがある。


 公選法は、運動員に報酬を支払う場合は県選挙管理委員会に名前を届ける。日当は1人1万5千円以内と定めている。捜査2課によると、女性2人については届けをせずに選挙運動をしていたという。


 伊藤容疑者は1999年から旧平田市議を2期務めた。新田容疑者は桜内氏のおじの故桜内義雄・元衆院議長の秘書の経験があるという。


 桜内朋雄氏は朝日新聞の取材に対し、「選挙資金については幹事長に一任していた。選挙期間中は弁護士の指導を受けており、問題ないと思っている」と話した。
http://mytown.asahi.com/shimane/news.php?k_id=33000001007160002

7799山口新聞男:2010/07/17(土) 09:56:30
しっかし、どの記事見ても紋切り型(?)の総括ばっかりだな〜
いや、貼り付けた人に文句言うわけじゃないけど

民主党の地方組織が弱いとか、自民は逆にまだまだ強固だとか
そんなこと、選挙前から分かってることだし
ちょっと政治かじった人なら誰でも知ってるだろう・・・

記者さんも、各地方県連も甘いのかなあ、裏ではもっと深い総括が行われていると思いたいが

7800チバQ:2010/07/17(土) 10:19:08
http://mytown.asahi.com/toyama/news.php?k_id=17000441007130001
振り返って【上】
2010年07月13日


落選を受け頭を何度も下げる相本氏に、支持者から拍手が送られた=11日午後9時36分、富山市荒川3丁目

自民「王国復活」へ着々
自民「風頼み」露呈




 選挙も終盤戦に入ったある日の朝。富山市内の野上浩太郎氏の事務所で、自民党ベテラン県議の1人が、各地で前日夜に開かれた個人演説会の出席者数の一覧表に目をこらしていた。前回2007年参院選との比較もあった。


 この県議の地元での演説会には、前回の倍近い数百人が出席したという。民主党陣営も同じ日、富山市内で大物弁士を招いた演説会を開いており、「それより人数は多い」と満足げに話した。


 今回、自民党は野上氏本人のきめ細かな活動に加え、組織戦を徹底させた。国政で野党に転落しながらも、党員組織率全国一という「王国」の存亡をかけた。


 国会議員の動きも活発だった。すでに1月段階で衆参同日選挙も意識して、衆院の小選挙区単位で国会議員を責任者に配置する方針を表明した。「国会議員には『自分の選挙と思って』と何度も伝えた」「07年は選挙対策本部が一つあっただけで、国会議員の位置づけも不明確だった」と県連執行部の一人は振り返る。


 引退に伴って野上氏にバトンを渡した河合常則参院議員らが中心になり、春ごろから団体や企業への支援要請を本格化した。「最初は戸惑いもあったが、前回並みの160団体から推薦をもらった」


 候補者の3年間に及ぶ活動、組織戦、与党の敵失……。こうした要素が絡み合って、全市町村を制する完全勝利につながった。


   ◇


 「惨敗」から一夜明けた12日、相本芳彦氏の陣営を指揮した民主党県連幹部は「しょうがないね」と力なく繰り返した。わずか10カ月前の衆院選で、県都の富山1区で初めて自民党候補を破った勢いは、見る影もなかった。


 政権与党の強みと相本氏の知名度を生かして、30万票を獲得――。陣営が思い描いた勝利のシナリオ。だが実現に向けた具体的な筋書きが書き込まれていたとは言い難い。


 演説会場の変更が直前まで弁士に伝わらない、陣営のスローガンが定まらない……。一貫しない戦術が運動員や支持者を困惑させた。


 重点とする地域の戦略も同じ。相本氏の地元・高岡市を落とせない地域とするも、富山市を中心にした全県1区という二正面作戦を強いられ、しまいには地元から「顔が見えない」との不満も出た。


 党本部から連日送り込まれるかつてない規模の応援弁士の対応にも労力を費やした。


 JR富山駅前に2500人を集めた菅直人首相。過去にない盛り上がりを見せた一方、関係者が「あの日で選挙運動は終わった」ともらすほど、陣営を疲弊させた。


 選挙協力をめぐる社民党県連合との議論のもつれも尾を引き、組合の幹部はうんざりした顔で言った。「自分たちで墓穴を掘って、その穴からはい上がれなくなっている」


 投票日が近づくにつれ、陣営からは、「追いつけない」「打つ手がない」という弱気な発言がもれた。県連の坂野裕一幹事長は「戦術にしっかりした幹がなかった。これまで風を大きく受けて躍進してきた民主党の弱さを露呈した」と振り返った。


   ◇


 自民圧勝に終わった富山選挙区の戦いを振り返り、今後の展望も探る。(雨宮徹、中林加南子)

7801チバQ:2010/07/17(土) 10:19:41
http://mytown.asahi.com/toyama/news.php?k_id=17000441007140001
振り返って【下】
2010年07月14日


自民党の野上浩太郎氏の事務所に集まる同党国会議員や県議ら。石井隆一知事(中央)も姿を見せた=11日午後8時49分、富山市太郎丸本町1丁目

県議選へ態勢固め


民主と自民 今から激戦予想




「県議選では空白区を含む13選挙区すべてで候補者を擁立し、党勢拡大に取り組む」。5月下旬に開かれた民主党県連の定期大会で、今後の活動方針が高らかに示された。


 民主党にとって、地方議員の少なさは全国共通の課題。特に富山県の場合は顕著だ。定数40の県議会で、勢力は2人だけ。自民党の26人とは圧倒的な差がある。市議も5市で9人しかおらず、少ない人数で陳情対応や参院選の準備に追われた。
 政権の安定のためには、地方の基盤強化が急務になる。来春に予定される県議選を足がかりにする算段だった。


 もともと「かなり厳しい目標」(県連幹部)だったが、参院選での敗北で方針の見直しは不可避に。県連の坂野裕一幹事長は「基本方針は変わらない」としつつも、「各市町村ごとの得票を見て、候補者を立てられるところと、立てられないところを分析したい」と慎重に語る。


 自民は2007年の県議選で、定数削減(45→40)の影響を受け、選挙前の34人は29人に減った。その後、現職県議の市長選転出などにより、現在の26人になった。


 参院選での大勝を受け、攻勢を仕掛けたいところ。だが地方議員選挙の場合は、地域性も強く、国政選挙と同じとはいかない。ある非自民系県議は参院選を「自民党に勢いがつくというわけではなく、衰退を食い止めたのに近いのではないか」「民主党も支持を伸ばしきれなかった。身内だけで勝った負けたという選挙だった」と断じる。


 自民党県連の坂田光文幹事長も淡々と「県議選への影響は少ない」「お盆明けにならないと分からない」。ただし県議選の中で注目区の一つとして、衆院富山1区と区域が同じ富山市第1区(定数11)を挙げる。「民主は衆院富山1区で自民に勝った。そこに民主が県議を1人しか立てないのはおかしい」。6人いる自民県議も世代交代が進む可能性があり、今から激戦が予想されるという。


 一方、次期衆院選については意見が分かれる。税制をめぐって選挙期間中に発言がぶれ、1998年7月の参院選で自民党が惨敗し橋本首相退陣に発展した時に似ているとして、現政権の不安定さからすぐ衆院選があるとする見方、それとは逆に劣勢に立たされた民主が衆院解散に当面は踏み切らないとする見方の双方がある。ねじれ国会に加え、県選出国会議員も、民主、自民、社民、みんな、国民新の5党に及び、混迷の度合いを深める。


 自民党県連幹部は話す。「9月に予定されている民主の党代表選が一つの山場になる」(雨宮徹、中林加南子)

7802チバQ:2010/07/17(土) 10:33:27
http://mainichi.jp/area/nagano/news/20100713ddlk20010053000c.html
変わるか各党の構図:検証’10参院選/上 民主と連合 /長野
 現新6氏が2議席を争う混戦となった参院選長野選挙区は、自民新人の若林健太氏(46)が民主現職の北沢俊美氏(72)との競り合いを制し、トップ当選を果たした。昨夏の衆院選で5小選挙区を独占した民主の勢いはひとまず止まったが、今後、県内政党の構図は塗り替わるのか。政権交代後、初の大型国政選挙を検証し、各党の今後を展望した。

 ◇2議席独占「同床異夢」に 知事選が正念場
 「おかしい」。先月24日の公示直後、現職防衛相の北沢氏の選挙事務所で陣営幹部は首をかしげていた。情勢調査では若林氏がトップ。北沢氏は民主支持層の5割程度にしか浸透できておらず、「浮動票狙い」のはずの民主新人、高島陽子氏(42)と票を食い合っている実情が示されていた。

 民主は党本部の方針で長野選挙区に2氏を擁立し、2議席独占を狙った。しかし、県連は当初から難色を示した。01年参院選で2人を立てたが、民主同士の競り合いとなり、1人は落選。自民のトップ当選を許した苦い経験があるからだ。

 「期日前投票でトップは大臣じゃない。自民だ」。今月4日、長野市内での個人演説会で、県連の羽田雄一郎代表代行は北沢氏へのテコ入れを明言した。県連は、北沢氏がトップ当選できない可能性も念頭に組織の引き締めを指示。支持母体の連合長野票が相当数、高島氏に流れているのでは、との見方も危機感を強めさせた。

 伏線はあった。今回、県連が北沢氏への「全面支援」を打ち出す一方、連合は「2人当選を目指す」として両氏を推薦。連合は組織を割り振って両氏を支援したが、現場の混乱は隠せなかった。選挙戦序盤からのボタンの掛け違いが、厳しい情勢を突きつけられて一気に表面化した。

 高島氏は落選の報を受け、2人擁立は「結果的に厳しかった」、連合長野の近藤光会長も「難しいものがあり、混乱はあった」と認める。

 12日午前、高島氏は仁科良幸・後援会長ととも県連を訪れ、北沢氏や県連幹部と面会した。北沢氏は歩み寄って「ご苦労様」と握手を求め、「思ったより票を取ったな」と持ち上げた。高島氏も「おめでとうございます」と祝福した。「選挙が終わればノーサイド。党のために(県連が)結束することが大事」と北沢氏は述べ、早々の幕引きを図った。

 選挙区の民主票は、北沢氏の29万票、高島氏21万票を合わせれば、50万票を超え県内トップ。北沢氏も一夜明けた12日の会見で「発想の原点は党勢の拡大。高島候補が健闘し、票を引き上げる効果があった」と、県内基盤強化に一定の効果を認めた。だが、支持母体とのあつれきを生んだことも事実。県連と連合は2議席独占の目標を共有できず、「同床異夢」に終わった。

 それでも、北沢氏が高島氏との「融和ムード」を演出して見せたのは、知事選を見据えたものとみられる。県連幹部はこの日、連合長野の近藤会長に会い、すでに連合が推薦している元副知事、阿部守一氏(49)について、「まだ推薦はしていない」とけん制した。自民候補のトップ当選を許した県連と連合は、結束を強められるのか。失速するのか。双方にとって、知事選は正念場となりそうだ。

7803チバQ:2010/07/17(土) 10:34:28
http://mainichi.jp/area/nagano/news/20100714ddlk20010100000c.html
変わるか各党の構図:検証’10参院選/中 自民 /長野
 ◇1位当選、復権は道半ば 知事選、次の試金石に
 今月4日、長野市のホテル。自民新人、若林健太氏(46)陣営の会議に大島理森・党幹事長が出席した。

 「野党自民党が強くならなければ、民主党はますます暴走する。最後まで全力を挙げてほしい」

 大島氏は居並ぶ陣営幹部にハッパをかけた。衆院選で5小選挙区をすべて落とす惨敗を喫した自民にとって、今回の参院選は背水の陣だった。大島氏は「重点区として、ぜひ勝ち抜いてもらいたい」と期待した。

 その翌日の5日、長野市の若里市民文化ホールで開かれた集会には、1000人を超す企業関係者が集まった。約600人の定員をはるかに上回り、ロビーまで人があふれた。自民は、同市を中心に北信地方の支援企業に割り当てて動員をかけた。「昔ながらのやり方」(商工関係者)だが、昨夏までの国政与党の組織力を改めて見せつけた。

 政権から転落後、一部の支援団体が民主候補も推薦するなど、組織にほころびがみられる自民。しかし若林氏陣営は「組織の再結集」に重点を置き、自民支持層を着実に固めていった。若林氏の当選が決まると、石田治一郎・県連幹事長は「自民は地域政党。保守の神髄を分かってもらう選挙をしてきた。前回の衆院選に比べれば、党が本来の姿に戻ってきた」と、党勢回復に自信をのぞかせた。

 一方、共同通信の出口調査結果によると、かつての連立相手・公明支持層の5割超が若林氏に投票した。公明県本部の幹部は「党として協力関係はなかったが、現場レベルでのつながりが結果に表れた」と分析する。同党が今回獲得した県内の比例票は約10万。自公の「旧知」の仲が半ば生きていたことも、若林氏を後押しした。参院選比例代表で政界に復帰した小坂憲次元文部科学相(64)と集会を合同で開くなどの連携も効果を発揮した。

 だが民主2候補の得票は合計50万票を上回り、若林氏を圧倒。政党支持率も民主に水をあけられた。一時の民主の勢いを食い止めたとはいえ、若林氏のトップ当選がすぐさま自民の党勢回復につながるとみるのは早計だ。

 選挙戦を通じ「健全な保守」を訴えてきた若林氏は、当選から一夜明けた12日、「『保守』とは文化伝統を大切にしつつ、新しくすべきは新しくしていくこと」と語った。民主との違いを明確に打ち出し、従来の組織にとどまらない幅広い支持を得られるか。自民県議団などが独自候補として前副知事、腰原愛正氏(63)を急きょ擁立した知事選が、次の試金石になる。

7804チバQ:2010/07/17(土) 10:35:19
http://mainichi.jp/area/nagano/news/20100715ddlk20010035000c.html
変わるか各党の構図:検証’10参院選/下 みんなの党 /長野
 ◇衆院選へ「素晴らしい布石」 共・社は存在感に課題
 「信念に基づき、目標にチャレンジしていきたい」

 投開票日の11日。敗れたみんなの党の新人、井出庸生氏(32)を包む事務所の雰囲気は明るかった。

 出馬表明が5月末と最も出遅れたが、18万票余りを獲得。地元の佐久市で伯父の井出正一元厚相のかつての組織が機能し、全県で民主、自民両党以外の大きな受け皿になった。東信の6市町村では6候補の中で最多得票だ。

 みんなの党は2月ごろから世論調査などで存在感を増し、今回の参院選で10議席を獲得する大躍進を遂げた。渡辺喜美代表は「統一地方選では応援してくれた議員ら多数の擁立を考えている」と党勢拡大に意欲を見せる。

 今回の結果を黒沢一雄・後援会長は「素晴らしい布石になった」とたたえ、井出氏自身も「今後につなげたい」と話した。この発言は来るべき衆院選出馬に含みを持たせたものだ。羽田孜・元首相は今期限りで引退する意向を明言しており、井出氏の動向は東信の衆院3区の構図を大きく左右する可能性がある。一方で、同党への追い風がどこまで続くかも見えない。

      ◇

 7回目の国政挑戦となった共産新人の中野早苗氏(62)は、菅直人首相が消費税増税に言及したことに強く反対。普天間飛行場移設問題では、1月に沖縄を視察し、選挙演説でも沖縄県内への移転反対を繰り返し主張した。しかし選挙区の結果は11万票にとどまり、前回07年の約19万票を約8万票下回った。2大政党を回避した有権者の支持をみんなの党に奪われた形だ。

 国政選挙で退潮が続く中、今回初めて独自候補擁立を見送った社民。竹内久幸県連代表は「それなりに踏ん張れた」と総括したが、影響は避けられず、比例票は07年から約9000票減って約5万3000票だった。共産、社民は今後、どう存在感を発揮していくかが大きな課題となる。

      ◇

 8月8日投開票の知事選をめぐり、渡辺代表は5月末、「ノーアイデア(分からない)だが、井出さんを応援してくれた人は同志だ」と語るにとどめた。共産系の団体が、前安曇野ちひろ美術館長の松本猛氏の支援を決定。一方、民主、社民は元副知事の阿部守一氏を支援する方針で、自民は前副知事の腰原愛正氏を急きょ擁立した。ここに来て、参院選に続く「政党対決」の様相が強まっている。(この企画は、光田宗義、福田智沙、渡辺諒、藤澤正和、仲村隆、大平明日香が担当しました)

7805チバQ:2010/07/17(土) 12:08:15
http://mytown.asahi.com/niigata/news.php?k_id=16000561007130001
【2010参院選@新潟】


自民、「再生」へ第一歩
2010年07月13日


当選を決めた中原氏(左)と握手をする星野伊佐夫・自民党県連会長=11日夜、新潟市中央区の自民党県連

 参院選新潟選挙区(改選数2)で、圧勝が予想された民主党の田中直紀氏(70)に迫る票で新顔の中原八一氏(51)を初当選させた自民党。「地域密着」で党再生の第一歩を踏み出したが、選挙のスタイルは旧来と変わらない。衆参で多数派が異なる「ねじれ」で遠くない将来の解散・総選挙の見方も出始めた中で、小選挙区での勝利も求められる。再生への道は平たんではない。(大内奏)


   ◇


 「再生の一歩を踏み出せたのではないか。ただ、今回の勝利は民主党の『敵失』もある」。中原氏は当選から一夜明けた12日、新潟市西区の自宅で語った。


 約41万票を獲得し、田中氏に約2万7千票差に迫った。当初、関係者からは「田中氏は背中さえ見えない」という声が漏れていた。星野伊佐夫・自民党県連会長は、早々と当選確実が決まり、開票を見守る時でさえ、「30万票半ばであれば100点満点」と語っていた。


 予想外の高得票にも、陣営に浮かれた様子はない。県選出の塚田一郎参院議員は「まだまだ、自民党そのものに国民の支持が戻っているわけではない」。


 当初ライバル視した近藤正道氏(63)が、社民党の連立政権離脱で選挙戦略の立て直しを余儀なくされたことや、菅首相が消費税増税の検討に言及し、民主党に逆風が吹いたことが背景にある。


 自民党県連は昨夏、衆院選の小選挙区で全敗。参院選は党の態勢を立て直し、来春の統一地方選につなげる選挙と位置づけられた。


 「党の支持者は、(衆院選で)2回も負けたらもう待ってくれない」。中原氏自身、がけっぷちの状況を感じながらの選挙戦だった。


 衆院選の後、党県連は戦略会議を立ち上げ、総括した。「地方が疲弊しきっていたのに、地方の声に耳をかさなかった」「党組織や後援会の強化をしなかった」という指摘とともに、候補者の選定方法にも反省は及んだ。「選挙区支部長の選定は、県連の決定を党本部が追認すべきだ」


 県議を4期15年務めた中原氏の擁立は、過去の候補者選びが国会議員や党中央主導になり、思うような票集めができなかった反省からだ。


 ある県議は「『中原さんは自分の同僚だから応援してくれ』と言えた。皆、3年前とは気持ちの入り方が違ったのではないか」と話す。


 朝日新聞の出口調査では、昨夏の衆院選では自民党支持層の約4割、無党派層の約7割が民主候補に票を投じた。今回の参院選では、中原氏は自民支持層の約8割をまとめ、無党派層の約3割が中原氏に投票している。


 中原氏の新潟市の得票の合計は、約13万。比例区は民主党が4万票近く自民党を上回る中で、田中氏を約1万票上回った。中原氏は「高校まで地元にいたし、15年県議をして新潟市では顔も覚えてもらっている。自分を支援する人の支持政党はばらばら」と話し、県議の経歴が新潟市の無党派層に浸透したとみる。


 一方、県議が中心に動き回り、集会などで後援会組織を動かして、地道に支持層を固める選挙方法は、これまでと変わらない。ピーク時に約11万人を数えた党員は昨年度、初めて2万人を切った。道路の整備や補修といった公共工事などの「利益誘導」は、予算も削られ、支援者には支持の見返りが少なくなってきている。中原氏は「組織や政策作りはこれから試行錯誤が必要。同時に(国政選挙などで)結果を出さないといけない」と語る。


 11日午後8時。中原氏の当選確実の報が早々にテレビで流れると、星野・自民党県連会長の携帯が鳴った。同党本部の大島理森幹事長からだった。「次の衆院選に備え、早く選挙区の支部長を決めて欲しい」。中原氏の選挙事務所がまだ喜びに沸くさなかだった。支部長は衆院選の候補者になるが、現時点で6支部のうち二つが決まっていない。星野会長は万歳三唱して中原氏をねぎらった後、記者団に「階段を一段一段あがって返していくことだと思います」と語った。

7806チバQ:2010/07/17(土) 12:12:08
http://mytown.asahi.com/gifu/news.php?k_id=22000391007130001
民主「2議席」実らず
2010年07月13日


落選が決まり事務所に姿を見せた山下八洲夫氏(中央)。その横では、選対本部長を務めた園田康博衆院議員が頭を下げていた=岐阜市神田町6丁目の事務所

 落胆の色は、隠せなかった。12日午前0時ごろ。岐阜市の事務所で、議席を失った民主の山下八洲夫氏は、支援者たちを見つめたまま、身動きしなかった。約4分後、頭を下げて「力不足だった」と、落選をわびた。
 その少し前、同じく民主から立候補し、初当選した小見山幸治氏は、両こぶしを高く突き上げ、支援者と喜びを分かち合っていた。12日早朝には名鉄岐阜駅前に立ち、「これから6年間、地域のために働かせていただきます」と笑顔を見せた。
 民主県連は、小沢一郎前幹事長の強い意向に従い、岐阜選挙区(改選数2)で初めて2人を公認。改選議席の独占を狙った。しかし、思うように支持は広がらず、現職の山下氏が落選するという「極めて深刻な事態」(平田健二県連代表)に終わった。
 県連が2人当選のために立てた得票目標は、2人で計約66万票。2007年の前回参院選に比べて約1・5倍、約20万票の上積みが必要となる。「2人当選は簡単ではない」。当初から、そんな声が漏れていた。
 保守支持層の切り崩しが必須となった民主は、元自民の松田岩夫参院議員の秘書を約25年務めた小見山氏に白羽の矢を立てた。県連幹部は「目標の33万票の半分ぐらいは、自分で持ってきてもらう。そのために候補者に選んだ」とそろばんをはじいた。
 しかし、実際には山下、小見山両氏の得票数は計45万568票。前回参院選で民主候補が獲得した票より、5079票多いだけだった。
 結局、元々の民主支持層を2人で奪い合う結果となったことに、山下氏陣営の選対本部長だった園田康博衆院議員は「食い合うと言うよりは、相乗効果を発揮するきっかけをなくしてしまった。(地方の民主の)足腰の弱さだと思う」と選挙戦を振り返った。
 小見山氏と山下氏の「明暗」は、そのまま、民主支持層のしこりにつながりかねないという心配もある。
 「もう二度と、こんな選挙はやりたくない」。両陣営の関係者は、口々にそう話す。
 最大組織の連合岐阜を割って臨んだ参院選。現職の山下氏には6割をあて、保守支持層を取り込むことになっている小見山氏には少なめの4割とした。公示直前の会議では、「両陣営で足をひっぱるような活動はしないように」と確認もしていたという。
 参院選後、ある県連幹部は「詳しく票の分析をしたりせずに、来春の統一選のことを考えたい」とつぶやく。ほじくり返せば、「責任論」に行き着く可能性があるからだ。
 別の幹部はこう話した。
 「水に流してやるしか、しょうがない。ただ、口ではそう言えても……。難しいみたいだね」(磯崎こず恵、贄川俊)

7807チバQ:2010/07/17(土) 12:13:11
http://mytown.asahi.com/gifu/news.php?k_id=22000391007140001
自民「1番」、得票は減少
2010年07月14日


最後の総決起大会では、参加者が一斉に青色のスカーフをかざした。動員力では民主を大きく上回る=9日、岐阜市内




◆統一地方選へ危機感
 「何としてでも1番に当選させなければ、なんら意味がないわけであります」
 9日に岐阜市内であった自民の渡辺猛之氏の総決起大会。あいさつに立った県連幹部の玉田和浩県議がこう切り出すと、支援者であふれかえった会場は大きな拍手に包まれた。玉田氏は続けた。「2番で当選すると何が起こるか。小沢(一郎)さんは地方でも民主を与党にしようと狙っている。それを阻止しなければならん」。来春の統一地方選を意識した発言だった。
 その目標通り、渡辺氏はトップ当選を果たした。「本人の熱い想(おも)いと決意が多くの有権者に共感をいただいた」と、県連会長の古屋圭司衆院議員はコメントを出した。
 だが、過去3回の参院選で公認、推薦した「自民系候補」の得票と比べると、渡辺氏の42万5594票は最も少ない=表。民主2人が得票した計45万568票を約2万5000票下回った。自民の得票数は減少傾向で、勢いの衰えが垣間見える。
 野党に転落後、自民の支持層は揺らぎ続けている。
 4月には、衆参合わせて四半世紀を自民議員として活動してきた藤井孝男参院議員が「たちあがれ日本」に合流し、離党した。10年間にわたって選挙協力をしてきた公明県本部は、参院選公示直前の6月になって自主投票を決定。これまで自民だけを支えてきた業界団体は、次々と民主候補にも推薦を出した。
 それでも、その多くは今回の参院選で自民を支えた。地方では、まだ「与党」であることが大きく影響している。
 ある有力団体の幹部は「県議会は自民の先生が過半数。業界への配慮でお世話になっているから」と打ち明ける。会員の8割は渡辺氏に投票したという。
 自民は「中立」を表明した公明に対して一生懸命尽くした。何人かの県議は「比例は公明へ」と強く支持者に依頼していた。激戦が予想される来春の統一地方選を見越してのことだ。
 県議選では全選挙区で候補者を立てる方針の民主に対し、今回、公明に恩を売って支援を受けようともくろんだ。さらに、参院選で民主の候補に大きな得票差をつけられれば、勢いを止めることにもつながるはずだった。
 しかし、消費増税など「敵失」に救われたにもかかわらず、渡辺氏の得票は大きく伸びなかった。
 県連には「民主が2人を立てて自民は1人。負けるはずはないという思いが最初からあった」という分析がある一方で、危機感を募らせる幹部も少なくない。
 猫田孝幹事長は「統一地方選は各候補者が真剣にやらないと簡単には勝てない。参院選の結果だけで保守王国の復活とは、とても言えない」と厳しい見方を示した。(舩越紘)

7808チバQ:2010/07/17(土) 12:24:03
岐阜公示後
http://www.gifu-np.co.jp/senkyo/22saninsen/kikaku520100629_1.shtml
(1)変わる戦略 民・自、未経験の戦い
2010年 6月29日

与野党が過半数をめぐって攻防を続ける参院選。岐阜選挙区の選挙ポスター掲示板に、民主候補のポスターが2枚並ぶのは初めてだ=岐阜市内
 参院の過半数を目指す民主。岐阜選挙区(改選数2)でも議席独占を狙う強気の戦略を打ち立てた。ただ県連は、組織も議員も割った初の2人擁立の戦いに、選挙選に突入した今も戸惑いを見せる。一方、自民県連も支持団体や党員離れが進み、参院の議席ゼロからの戦い。ともにかつて経験のない戦いに挑んでいる。

 民主県連は、両陣営が競り合うことで党勢を拡大し議席独占をもくろむが、各種団体からの推薦取り付けや応援弁士の要請などで両陣営は水面下で“内輪の競り合い”を続けている。報道各社の序盤の情勢分析にも互いに神経をとがらせる。

 現職の山下八洲夫候補(67)は27日、全建総連関総支部の定期大会で「率直に申し上げて山下が2番か、新人が2番かという雰囲気」と訴え、支持を求めた。一方、新人の小見山幸治候補(47)は山下氏を意識してか、演説では「世界の歴史が証明するように、時代の改革は若く新しい力が成し遂げてきた」と若さ、新しさを押し出す。両氏の意識は陣営の意識だ。

 目標とする「2人当選」の姿勢を崩さず、党勢を拡大し、選挙を戦い抜くことができるのか。県連の伊藤正博幹事長は27日、両陣営に「相手は自民」と徹底した。だが、党幹部を招いた両候補合同の街頭演説は結局、総合選対会議で見送られるなど、「調整の難しさに直面している」(伊藤幹事長)状況だ。

 一方、昨年の衆院選で大敗し野党に転落した自民。以降、支持団体離れや党員の減少が進んだ。2人いた参院議員は相次ぎ離党。現在はゼロというかつてない事態となっている。

 「自民一本だった団体が割れたということと、知名度不足を自覚している」。新人の渡辺猛之候補(42)は危機感をあらわにし、選挙ポスターにも「変える」「変わる」と刷り込み、無党派層取り込みにも懸命だ。

 ただ、自民は県政では圧倒的な与党。30人の県議を総動員し、民主にはできない組織選挙を展開し、参院議員ゼロからの戦いでもトップ当選を目指す。

 新人の鈴木正典候補(46)を擁立する共産党は、今回の参院選をこれまで以上に存在感を示すチャンスとみている。

 松岡清県委員長は「民主党政権の9カ月間を経て、期待を裏切られたという人も多い。だからといって自民党に戻るかというとそうではない」と指摘。「そういう意味では今回の参院選は二大政党づくりからはじき飛ばされるような状況ではない」。民主、自民の批判票の受け皿として党勢拡大を狙う。

(参院選取材班)

7809チバQ:2010/07/17(土) 12:24:53
http://www.gifu-np.co.jp/senkyo/22saninsen/kikaku520100630_1.shtml
(2)比例の戦い 組織票の争奪戦激化
2010年 6月30日

選挙区候補者の事務所で支持を訴える比例候補者(手前)。党、候補者、支援団体など、それぞれの思惑が交錯する=岐阜市内
 政権交代後初の参院選(7月11日投開票)比例代表の戦いは、従来各党の支持基盤となってきた各業界団体の構図の変化や新党の乱立などで、票の奪い合いがこれまで以上に激化。県内でも岐阜選挙区(改選数2)の戦いとともに、与野党がそれぞれ激しい攻防を繰り広げている。

 民主は昨夏の衆院選比例で獲得した53万票以上を目指すが、民主県連最大の支持団体連合岐阜は、同党から出た産業別労働組合の組織内候補11人を推薦、集票を図る。産別候補の大半は岐阜ではなじみが薄いため、選挙区の現職山下八洲夫候補(67)、新人小見山幸治候補(47)とセットで集会や電話作戦を展開。山下、小見山陣営も相乗効果に期待する。

 非拘束名簿式のため各産別とも個人名での投票を呼び掛けるが、「組合員と家族以外に比例候補者の名前を書いてくれる人は見込めない」(三尾禎一連合岐阜会長)のが現状。まずは徹底的に組織の引き締めを図る。

 連合岐阜幹部は「タレント候補が来ても動員はかけない。産別は個人票を食われ、自らの首をしめることになる」と警戒する。身内をも相手とする戦いだ。

 全国で35人の比例候補を立てた自民。党県連は、各支援団体の比例候補に県議を割り当て、それぞれ県内1万票を目標に活動させ、選挙区の新人渡辺猛之候補(42)の得票アップにもつなげたい考え。

 支持団体離れや党員減少などは進むが、猫田孝選対委員長は「(民主と自民)二またで支援する団体でも、比重を自民に置いている団体はある」と強気。党への確実な票を見込める期日前投票を重視し「投票証明書を必ずもらってくること」と指示、組織を引き締める。

 共産は、最大目標の比例の5議席確保のため、全国650万票、県内では10万票を目標とする。関市出身で県委員会が重点候補とする新人河江明美候補(45)と選挙区の新人の鈴木正典候補(46)とセットで非民主、非自民の立場を訴えて党勢拡大を目指す。

 公明は、岐阜選挙区には候補者を立てず、比例に絞った戦い。県本部は現職荒木清寛候補(54)を重点候補として戦う。県内14万票が目標だが、前回衆院選比例からの上積みが必要。岩花正樹代表は自公連立政権時代の関係から「公明支持者は必ず選挙区で自民候補に投票する」と語る。一方で、来春の統一地方選も見越し「比例でどの程度自民が協力してくれるか」とも述べ、自民からの“見返り”に期待する。

 連立政権を離脱した社民も県内は比例一本で、目標は3年前の前回参院選から2割上積みした4万6千票。県連合は護憲と平和を旗印に、ぶれた民主との違いを鮮明化させ、存在感を示す考えだ。

(参院選取材班)

7810チバQ:2010/07/17(土) 12:25:57
http://www.gifu-np.co.jp/senkyo/22saninsen/kikaku520100701_1.shtml
(3)業界団体 民・自を「両てんびん」
2010年 7月 1日

候補者の訴えに聞き入る県歯科医師連盟の会員ら。政権交代後、自民、民主両にらみの選挙協力に転じた=可児市内
 昨年の政権交代を受けて、参院選岐阜選挙区(改選数2)では、長年自民党を支えてきた各種業界団体が民主党候補と自民党候補を横並びで推薦、「両てんびん」にかける傾向が目立つ。ただ、これまでの人間関係や国政と県政のねじれもあり、建前では割り切れない本音も漏れる。

 県歯科医師会の政治団体・県歯科医師連盟(県歯連)は、民主現職の山下八洲夫候補(67)と自民新人の渡辺猛之候補(42)を推薦、民主新人の小見山幸治候補(47)を支援する。

 「歯科医療の診療報酬を2・09%引き上げたのは民主党政権の成果だ」。山下候補は6月、岐阜市内で開かれた県歯連理事会で与党の実績を強調した。

 その5日後、県歯連は可児市で渡辺候補の集会を開催。元自民県議の渡辺候補は「県議会で自民党は県民の歯・口腔(こうくう)の健康づくり条例策定に努力した」と誇った。

 県歯連が同選挙区で民主候補を推薦、支援としたのは「政権政党でないと政策実現ができない」(高木幹正県会長)という現実から。一方で「県議会で7割の議席を占める自民の影響力は絶大」として自民党県連との関係も重視、党の職域支部も続ける。実際、本年度の歯科関係の県予算は約5千万円で県歯科医師会への委託事業も多い。

 かつて自民一辺倒だった業界団体のうち、県土地改良政治連盟は今回、自主投票に転じた。民主だけを推薦するのは郵政民営化見直しを求める郵政政策研究会県本部など一部。県建設業協会と県農協農政連盟は渡辺、山下の両候補を推薦したが県医師連盟は渡辺候補を推薦、山下候補は支援にとどめた。県看護連盟と県薬剤師政治連盟は渡辺候補を単独推薦するなど、軸足を自民党に置く団体が多い。

 自民党からの支援団体はがしに努めた民主県連の伊藤正博幹事長は「新たな支持層の開拓はできたが、信頼を集め切れていない」とし、自民県連の猫田孝幹事長は「これまでの長いつながりがあり、票はうちに流れる」とみる。

 実際、並列推薦の団体は出陣式に幹部を割り振るなど形式的な協力がほとんどで、地域や支部の票割りに踏み切る団体は皆無。県歯連も「会員に選択肢は示した。あとは自主投票」と割り切る。ある幹部は「組織の決定に矛盾はないが、自らは自民党員。心情的には割り切れない部分がある」と漏らす。

 推薦団体数では現職に及ばない小見山候補は、団体への協力も求めながら「とことんクリーンな政治を実現する」と無党派層への訴えを重視。共産新人の鈴木正典候補(46)は「民主、自民の掛け持ちでは組織票固めができないはず」と食い込みを目指す。

(参院選取材班)

7811チバQ:2010/07/17(土) 12:27:14
http://www.gifu-np.co.jp/senkyo/22saninsen/kikaku520100702_1.shtml
(4)投票率の行方 無党派層の動向注視
2010年 7月 2日

公示翌日から始まった期日前投票。投票率を予測する一つの目安として各陣営が注目している=1日午前、岐阜市役所
 支持政党を持たない、いわゆる無党派層の動向が結果に大きく影響する近年の選挙。昨夏の衆院選では民主党が「政権交代」のキャッチフレーズと、子ども手当など家計に直結するマニフェスト(政権公約)で無党派層の心をつかみ大勝、政権交代を果たした。“風”に左右される無党派層の動向は、陣営が気に懸ける投票率に直結する。11日投開票の参院選岐阜選挙区(改選数2)でも、各陣営はさまざまな思惑や戦略をもって無党派層に働きかける。

 昨年の衆院選で民主党は県内比例票の44%を獲得、自民党に15?の大差をつけた。ただ本紙の公示前県民アンケートでは、支持政党1位は自民の38%。民主の17%を大きく上回っていた。この時「支持政党なし」と答えた無党派層は29%。無党派層の多くが民主を支持したとみられる。

 今回の参院選公示前アンケートでも無党派層は47%を占めたが、このうち19%が民主に投票するとし、自民の6%を上回った。

 選挙戦に入り、各陣営は「街頭での盛り上がりはいまひとつ」と口をそろえ、投票率は3年前の参院選岐阜選挙区の投票率(61・47%)に届かないと予想する陣営が多い。

 民主現職の山下八洲夫候補(67)の陣営は「今の雰囲気では60%を下回る」とみている。無党派層頼みでなく、与党現職の強みを生かして、支持基盤の労組はもちろん、推薦を取り付けた従来自民寄りの業界団体にも実績をアピール。組織票を確実に固めることに力を注ぐ。

 一方、民主新人の小見山幸治候補(47)の陣営は、無党派層に名前を売り込むなどして浸透に懸命。選対は「有権者の2〜4割の人が投票先を決めていない」と分析、浮動票を獲得して票の上積みを図るため、街頭などに出て候補者の露出度を高め、無党派層へ働きかける。陣営は60%以上の投票率を期待する。

 自民新人の渡辺猛之候補(42)の陣営は、民主党候補との並立推薦を行った業界団体が相次いだため、従来の組織票が読めない状況。無党派層対策を重視し、岐阜選挙区で最も若い候補とアピール。街頭活動に力を入れる。一方で組織固めにも余念がない。陣営幹部は「投票率は55〜60%程度」とみる。

 共産新人の鈴木正典候補(46)の陣営も「民主党の公約破りに裏切られた国民は、自民も民主もだめという思いになっている」と、二大政党を見切った無党派層に期待。精力的な街頭活動で党勢拡大と投票率アップを図り、従来の支持層を超えた票の積み上げを目指す。

 各陣営とも重視するのは期日前投票。先月28日発表された中間状況では、前回同期比18%増と好調で、各陣営とも党員や支持団体に積極的な投票を呼びかける。

(参院選取材班)

7812チバQ:2010/07/17(土) 12:28:15
http://www.gifu-np.co.jp/senkyo/22saninsen/kikaku520100703_1.shtml
(5)統一選見据えて 県政勢力争いへ布石
2010年 7月 3日

自民の勢力維持か、民主の台頭か―。来春の県議選は、参院選岐阜選挙区の結果が影響する=1日、県議会本会議場
 参院選公示後も続いた県議会(定数46=欠2)の一般質問。最大会派・県政自民クラブ(30人)の議員が登壇するたびに議場から大きな拍手が鳴り響く。県政与党として強力な発言力を持つ自民ク。対する国政与党・民主系の県民クラブは8人。来春の統一地方選で地方議員の大幅増をもくろむ民主にとって、参院選は党勢拡大の試金石となるが、地方の組織力に勝る自民も統一選を見据え総力戦を展開している。

 県議会は現在、補選のある加茂郡を除く26の選挙区のうち、25選挙区に自民の県議が名を連ね「空白区」は羽島郡のみだ。

 民主県連の最大の弱点は地方議員のぜい弱さ。県連幹部は「統一選で勢力を拡大するためには、参院選での勢い付けが必要不可欠」と強調する。

 参院選での各市町村別得票数は県議、首長、市町村議選での候補者擁立へのバロメーター。民主県連は各地の票の掘り起こしのため、参院選岐阜選挙区(改選数2)に2人の候補者を擁立した。

 県議選に全選挙区での候補者擁立を目指す伊藤正博県連幹事長は「参院選で(県連の)政治スクール受講生を自身が興味を持つ地域に割り当てている」と来春への布石を打っていることを明かし、「国政与党の責任を強調して各地で地歩を固め、地方選へ弾みをつける成績を残す」と、2候補による票の底上げに期待する。

 自民も参院選を「統一地方選、次期衆院選への前哨戦」(猫田孝県連幹事長)と、きめ細かい選挙戦を30人の県議に指示する。猫田幹事長は選対で「県議出身の同志のために精いっぱい頑張ろう」とゲキを飛ばす。その言葉には「各県議が自分の選挙として戦うことが、各選挙区で民主の芽を摘み、現職の勝利につながる」との思いがある。

 恵那市(定数1)の自民県議は、参院選岐阜選挙区の党新人候補が40代であることから、若い世代や無党派層への働き掛けを強める。「恵那市は民主現職が強い地域。自分の選挙のつもりで戦っている」と必死だ。

 岐阜選挙区に新人を擁立している共産党県委員会の想厨子久芳書記長は「選挙は政党選択の場で、国政から地方選まで一連のもの。統一地方選を控える今回は、党への支持を固めることが重要」と強調。「候補者が地方へ回る時、県議や市議が顔を見せることが大切」とし、岐阜市での第一声は司会を地元県議が務めた。

 参院選で自主投票を決めている公明の岩花正樹県本部代表は、水面下での自公協力に期待する。その“見返り”として、統一選で自党候補を立てない選挙区での自民県議との協力の可能性を否定しない。

 今年最大の政治決戦は、来春以降の県内政界図を強く意識した戦い。結果が注目される。(参院選取材班)

=おわり=

7813チバQ:2010/07/17(土) 12:30:32
藤井存在感ねーなー
額賀・宗男と同格だった頃もあったのに
http://www.gifu-np.co.jp/senkyo/22saninsen/22san20100629_3.shtml
可茂地域、し烈な争い 鍵を握る「藤井票」
2010年 6月29日

自民新人候補の地元決起大会には藤井孝男後援会員の姿も多く見受けられた。特に可茂地域では“藤井票”の行方が注目される=28日午後9時3分、美濃加茂市太田町、プラザちゅうたい
 自民党を離党し、たちあがれ日本に参加した藤井孝男元運輸相は、参院選岐阜選挙区(改選数2)で推薦する自民新人渡辺猛之候補(42)を、全面的に支援、参院で民主の過半数阻止を目指している。一方、藤井氏支持者は多くが今も自民党員で、藤井氏の離党に疑問を示し、わだかまりがあるのも現状。民主陣営は新党と自民との分かりづらい関係を突いて、藤井氏の支持者らを切り崩したい考え。共産陣営も離党しながら自民候補を応援する藤井氏を冷ややかに見つめる。「藤井票」の行方が注目されている。

与党は支持者切り崩し

 美濃加茂市、加茂郡、可児市、可児郡は藤井氏後援会と自民党支部がほぼ一体といえる地域。27日夜の可児市文化創造センター、28日夜の美濃加茂市・プラザちゅうたいであった渡辺候補の集会には、多くの藤井氏支持者が詰め掛けた。

 藤井氏は「自民と協力できるところはする」「渡辺候補は藤井個人としても後援会としても応援している」と語り、渡辺候補とがっちり握手した。

 参加した加茂郡白川町の会社員は「2人とも同じ地域の代表として応援する」とわだかまりはない。ただ、同市の自民党関係者は「支持者らに電話を掛けると、藤井さんの行動への批判もある」と、これまで一枚岩だった支持者の間にも変化があることを明かす。

 民主にすれば3年前の参院選の衆院小選挙区別の得票で、唯一勝てなかったのが藤井氏の地元の岐阜4区。ここで大差を付けられ、全県で2位にとどまった。特に美濃加茂市、加茂郡の強力な藤井地盤に食い込めなかっただけに、今回の藤井氏の動きを批判し、勢力を伸ばしたい考えだ。

 民主党関係者は「藤井氏への批判をあちこちで聞くが、その声が具体的な動きになってくるかは未知数」とするが、「与党の強みで医師会、農協などこれまで入れなかったところにも窓口はできた。この動きと批判の声をうまく吸収して保守層に食い込みたい」と支持層拡大を狙う。現職の山下八洲夫候補(67)、新人の小見山幸治候補(47)とも同地域での企業回り、個人演説会、街頭活動に熱を入れる。

 共産新人の鈴木正典候補(46)の陣営は「藤井氏は自民党を出たと言うが、自民党の人気がなくなったから看板を掛け替えようというだけの離党」と冷ややかに見ながら、反自民票の取り込みに力を注いでいる。

(参院選取材班)

7814チバQ:2010/07/17(土) 12:31:34
http://www.gifu-np.co.jp/senkyo/22saninsen/22san20100629_1.shtml
板東さんが応援演説 山下候補への支持訴え
2010年 6月29日

山下八洲夫候補の支持を呼び掛ける板東英二さん=岐阜市神田町
 タレントで野球解説者の板東英二さんが28日、参院選岐阜選挙区(改選数2)に立候補している民主党現職山下八洲夫候補(67)の応援のため岐阜市を訪れ、名鉄岐阜駅前などで演説した。

 同市神田町の選挙事務所から同岐阜駅前まで山下候補と並んで歩き、市民に気さくに声を掛けるなどして候補者をPR。駅前でマイクを握り「国政の安定には、同世代で働き盛りの山下さんの力が必要」と強調し、「(現在の)ドラゴンズと同じ3位じゃだめだ」とユーモアも交えて支持を訴えた。この後、市街地を回り、スーパー前でも演説した。

7815チバQ:2010/07/17(土) 12:35:33
>>7694
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shizuoka/feature/shizuoka1278943611730_02/news/20100712-OYT8T01158.htm
2人擁立 票伸びず
民主


再選から一夜明け、演説する藤本氏(右)と牧野・民主党県連会長(12日朝、JR静岡駅南口で) 「2人区は全部1勝1敗。1人区はたくさん落とした。戦略が明らかに間違っていた」。開票翌日の12日午前8時。再選を果たしたばかりの藤本祐司氏はJR静岡駅南口で、拡声機を手に厳しい表情で話し始めた。

 民主党県連は参院選で、小沢一郎・前幹事長が推し進めた「複数区には複数候補を擁立」の方針に最後まで翻弄(ほんろう)されたと言ってよい。藤本氏に続く2人目として小沢氏が新人の中本奈緒子氏を擁立し、これが原因で党本部と県連が対立。県連は藤本氏のみを支援し、中本氏は家族らが選挙戦を手伝う変則的な態勢になった。

 小沢氏が狙ったのは、複数区で複数の候補者を競わせて選挙区で議席を一つでも増やすとともに、比例選でも票の上積みを図ることだった。民主党政権の基盤を安定させるため、小沢氏からすれば当然のことだったが、この原則を該当する県に例外なく適用したため、必ずしも基盤が整わない地方組織には深刻な波紋を広げることになった。

 静岡県の場合、党本部と県連、藤本氏側と中本氏側との亀裂につながっただけではない。選挙の結果を見ても、藤本氏と中本氏の得票の合計は69万2377票。2007年の前回参院選静岡選挙区で榛葉賀津也氏が1人で獲得した82万3184票を大きく下回った。比例選で民主党が獲得した票も、前回は約71万票(得票率41%)だったのが、今回は約56万票(同32%)にとどまった。数字だけ見る限り、2人擁立戦略はあまり効果を上げていない。

 読売新聞社と日本テレビ・同系列局が行った出口調査では、選挙区での無党派層の投票先は藤本、中本両氏合わせても約3割。みんなの党の河合純一氏に届かなかった。民主党支持層の投票先でも2人で約7割にとどまり、足元の支持層さえ固めきれなかった。

 選挙前に突然浮上した消費税問題。藤本氏の選対本部長を務めた牧野聖修・県連会長(衆院静岡1区)は12日の記者会見で「いきなり冷や水を浴びせられた。影響はあった」と述べたが、出口調査では「消費税の引き上げが必要」と答えた人が約6割に上り、「必要と思わない」は約2割にとどまった。消費税問題が民主党苦戦の原因になったと断定するには疑問が残る。それよりも、牧野氏や藤本氏は「政権交代後のトップのぶれ」を指摘する。

 鳩山政権時代の米軍普天間飛行場の移設問題や「政治とカネ」の問題などは、政権や民主党に対する信頼を失わせるものだった。菅首相の消費税発言にしても、消費税を巡る議論の中身よりも、それを持ち出すタイミング、発言の変転が有権者の戸惑いと疑念を生んだ。「私たちは政権政党になって謙虚さを失った。政権政党として未熟だった」。自戒を込めて藤本氏は語る。

 民主党は昨夏の衆院選で、比例選を含め9人の衆院議員を県内で誕生させ、地方組織の強化につながるかと思われた。しかし、今回藤本氏の得票がトップだった自治体は5市町のみ。「まだまだできたはずだ。緊張感が生まれるのが遅かった」。陣営幹部は不満げだ。「連合と党県連が入って藤本氏はこの数字。組織のない河合氏は36万、中本氏は20万。連合がなくなったら民主党はどうするのか」。連合静岡の吉岡秀規会長が開票結果を見ながら語る。与党になって最初の国政選挙の結果は、民主党にとっては苦いものだった。

     ◇

 政権交代後初の本格的な国政選挙となる参院選が終わった。県内の主な政治勢力の戦いを振り返る。

(2010年7月13日 読売新聞)

7816チバQ:2010/07/17(土) 12:36:12
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/shizuoka/feature/shizuoka1278943611730_02/news/20100713-OYT8T00882.htm
ほど遠い完全復活
自民


選挙期間中の7月4日夜、静岡市葵区の青葉公園で岩井陣営が開いたトークショー。若者の参加は今ひとつだった  「昨年、本当に自民党が自信をなくしていたなかで補選に挑み、さらに何とかもう一度、自民党本来の力を取り戻したいと頑張ってきた。トップ当選でき、こんなにうれしいことはありません」

 参院選静岡選挙区で初当選した自民党の岩井茂樹氏は12日、県議会で開かれた党所属議員による祝勝会の席上、感極まって涙を浮かべ声を詰まらせた。

 昨年7月の知事選で公明党とともに推薦した候補が、民主党や社民党などが推薦した川勝平太氏に敗れたことが、自民党の長い「後退」の道の始まりだった。翌8月の衆院選では県内8小選挙区の候補者が全敗。岩井氏が挑戦した10月の参院静岡選挙区補欠選挙も民主党候補に敗れた。しかもこの後、県議会の党会派の分裂、県議会副議長選を巡る党所属議員の「造反」と、組織の結束を揺るがす出来事が相次ぎ、県政界で長く自民党が占めてきた威信と地歩は大きく低下・後退した。

     ◆

 今回の参院選静岡選挙区で自民党がとった戦略は、「守りの選挙」だった。とにかく党内の支持を固めて1議席を死守するため、参院補選に出馬し、すでにある程度知名度があった岩井氏を再び担ぎ出した。選挙戦でも岩井氏は「政治を変えるために、まず自民党を変える」と訴え、自信を失い不満を募らせている保守層にアピールしようと必死だった。「うちは内向き、内向きの選挙をやっています」。陣営幹部自身がそう認めるほどだった。

 結果は、2007年の前回選で当選した牧野京夫氏が獲得した票を約5000票上回る55万4459票で初当選。県連の植田徹幹事長は12日の記者会見で「ひとえに党下部組織の皆様が一致団結したたまもの」と感謝の言葉を述べた。

 一見すると、自民党への支持は回復し、悪い流れを断ち切ることができたようだが、岩井氏が民主党の藤本祐司氏らをおさえてトップ当選したのは、鳩山前内閣の稚拙な政権運営など、この10か月間の民主党政権に対する有権者の厳しい評価が原因とみられる。

 県連会長の塩谷立・元文部科学相(衆院比例東海ブロック)は10日夜、静岡市の岩井氏の事務所の打ち上げで「今回は絶対に負けられない選挙だったが、鳩山首相から菅首相に交代し、内閣支持率がV字回復した時は正直、『これは参ったな』と思った」と述べている。自分たちに有利な条件を設定してゲームを進めるのが強い組織であり、ゲームには勝っても、勝敗を決める主要な要因を握ることができない組織に活力は生まれにくい。

     ◆

 自民党の勝利が手放しで喜べるものでないことは、今回の比例選の県内の得票数(率)を見てもわかる。自民党は45万1000票(26・26%)で、やはり選挙区選で民主党と議席を一つずつ分け合った07年の50万7000票(29・18%)より5万6000票減らし、得票率も2・92ポイントダウン。全国的には大敗した民主党の55万7000票(32・48%)とは10万6000票も差をつけられている。自民党に支持が戻っているとは言い難い。

 「自民党は、どこの街頭演説に行ってもお年寄りばかりだった。その人たちが自民党を支えてきたのは間違いないが、これからは若い世代で組織をつくっていかないと選挙に勝てない」。党県連の若手幹部が選挙戦を振り返る。この幹部は「今回は候補者が若く、相手のミスもあって勝てたが、これで次の衆院選も勝てるとは思わない」と不気味な「予言」も口にした。自民党再生への道のりはまだ始まったばかりだ。

(2010年7月14日 読売新聞)

7817チバQ:2010/07/17(土) 12:37:08
http://mainichi.jp/area/shizuoka/archive/news/2010/07/13/20100713ddlk22010188000c.html
妥協の均衡:’10参院選/上 民主党 「政権交代」に代わる旗なく /静岡
 民主党が大敗し、自民党が復調の兆しをみせた、11日投開票の参院選。6人が立候補した静岡選挙区(改選数2)は、自民党と民主党の候補者が議席を分け合い、01年からの構図が続く結果となった。その底流には、厚い基盤を築いた2大政党が実質的に共存してきた参院選の枠組みを保とうとの暗黙の「妥協」がなかっただろうか。投票率が57・37%にとどまり、有権者の関心を呼べなかった今回の選挙戦を振り返った。【参院選取材班】

 ◇守りの選挙強いられ
 テレビで「当確」が報じられた11日夜。民主党県連の牧野聖修会長(静岡1区)が目を見開いてすっくと立ち上がると、連合静岡の吉岡秀規会長を探し、手を固く握りしめた。

 再選をかけて参院選静岡選挙区に出馬した、同党現職、藤本祐司氏(53)が静岡市葵区に構えた事務所。組織を固める「守り」の選挙戦をしのいだ、安堵(あんど)感が漂った。

 事務所からの一報で約15分後、事務所に駆け付けた藤本氏も、ほっとした表情を見せた。「1議席を確実に取りに行くという県連の判断は正しかった」と振り返った。

 この選挙で、県連と連合静岡は藤本氏の支援に集中した。民主党が「2人目」の候補者として擁立した新人、中本奈緒子氏(31)を事実上、切り捨てた。党本部も知名度の高い閣僚らの応援を、藤本氏1人に絞り込み、自民党が擁立した新人、岩井茂樹氏(42)に次ぐ2議席目に、何とか食い込んだ。

   ◇  ◇

 「民主党は若者に希望を与えているのか」「がっかりだ」「新しい風を起こさないと参院選は厳しい」−−。

 4月中旬、三島市内で同党の支援者集会が開かれた。壇上の細野豪志衆院議員(静岡5区)が浴びたのは、厳しい言葉だった。

 藤本氏が5月中旬、選挙準備を進めるため事務所を開いた。事務所前に立った牧野会長に突然、初老の女性が詰め寄った。「民主党は約束守りなさいよ」。当時、鳩山内閣の支持率は下落し続けていた。

   ◇  ◇

 その鳩山前首相が6月に退陣。民主党は菅直人首相を押し立て出直しを図った。しかし参院選の公示直前、菅首相が唱えた消費税増税論議もあって、支持率の回復は一時的なものにとどまった。

 昨年8月の衆院選で、民主党は圧倒的な有権者の支持を得て政権の座を自民党から奪い取った。それから約10カ月がたち、党を取り囲んだ有権者の熱気は冷え始めていた。

 この選挙で藤本氏と中本氏の得票数は合わせて約69万票。これだけをみれば、自民党が擁立した岩井氏の約55万票に勝利した形だ。しかし民主党は07年の参院選で新人、榛葉賀津也氏(43)を擁立し約82万票を得ていた。

 結党以来、掲げ続けてきた「政権交代」。それに代わる「攻め」の旗を掲げられずに迎えた今回の参院選。藤本氏や、支援する県内選出の国会議員が訴えたのは「この流れを進めるのか、止めるのか」という、「守り」の言葉だった。

7818チバQ:2010/07/17(土) 12:38:54
http://mainichi.jp/area/shizuoka/news/20100714ddlk22010138000c.html
妥協の均衡:’10参院選/中 自民党 危機あおり、団結強化 /静岡
 ◇党勢回復の課題なお
 11日夜、自民党新人、岩井茂樹氏(42)の選挙事務所は「久しぶりの勝利」に沸いた。

 「絶対に負けられないという気持ちが一つになった」。県連の塩谷立会長が顔を真っ赤にしてこう語った。塩谷氏は県内で唯一の同党衆院議員。昨夏の衆院選で同党は県内8小選挙区で惨敗し、塩谷氏も小選挙区で敗れ、比例で復活していた。

 自民党は昨年7月の知事選以来、8月の衆院選、10月の参院補選と県内の大型選挙で立て続けに敗北した。敗れた相手は、いずれも「民主党」だった。

   ◇  ◇

 選挙戦最終日の10日午前9時。静岡市清水区の自民党県連清水支部の事務所に、約50人の支部幹部がひしめき、熱気が満ちていた。

 「最後の最後まで」。こう大書された紙が壁に張られていた。岩井氏の陣営からファクスで届いた紙だった。支部幹部は「これだけ人が集まった選挙戦は過去になかった」と話した。

 自民党の今回の参院選を通底したキーワードは「危機感」だった。昨年の「3連敗」は、自民党内の足並みを確実に乱していた。

 自民党県議団は昨年11月、二つに分裂。1955年の結党以来、県政の過半数を占めてきた最大勢力が割れた。背景にあったのは、民主党の推薦で当選した川勝平太知事。徹底批判の野党か、政策ごとの是々非々か−−。分裂は、こうした路線対立が引き金だった。

 ただ、離党者が出る事態には発展しなかった。逆風は痛感していた。しかし11年春には統一地方選が控える。県議選でぶつかるのは民主党候補だった。支持者と関係を築いてきた「自民」の看板は簡単には手放せない。

 ところが5月18日、足並みの乱れが表面化した。県議会の副議長選で、自民党が推した候補が、民主党系の会派「平成21」の推薦候補に敗北した問題だった。自民党は分裂したとはいえ、結束すれば依然、過半数。敗れたのは「造反者」がいたためだ。同党県連は同月31日、「造反者」として3人を除名や離党勧告の処分にした。厳罰とも映る処分を、支部幹部は「団結を演出する狙いがあった」と解説してみせた。

   ◇  ◇

 ただ、選挙結果は、組織頼りの限界も浮き彫りにした。岩井氏の得票は約55万票。最多得票ではあるが、自民党は候補を1人に絞り込んで全面的に支えながら、2人を擁立した民主党の合計得票数約69万票に及ばなかった。自民党は勝った。しかし「党勢の回復」という重い課題は依然、背負い続けている。

7819チバQ:2010/07/17(土) 12:39:47
http://mainichi.jp/area/shizuoka/news/20100715ddlk22010190000c.html
妥協の均衡:’10参院選/下 みんなの党 2枠の壁、厚く /静岡
 ◇地方組織拡大に課題
 14日朝の、JR静岡駅北口地下広場。「ありがとうございました」。通勤や通学を急ぐ人の流れに向けて、白いつえを手に河合純一氏(35)がひたすら頭を下げ続けていた。

 3日前に投開票された参院選静岡選挙区(改選数2)から出馬し、敗れていた。「これからも頑張って」。女性が歩みを止めて声をかけた。河合氏は笑顔で「頑張ります」と応じた。河合氏は敗戦の翌朝から県内でJR浜松駅前や沼津駅前などを回り、あいさつ行脚を続けていた。

 全盲のハンディを乗り越え、中学の教壇に立つ夢をかなえた経歴。そして「パラリンピック競泳金メダリスト」の肩書−−。選挙でメディアの注目を集め、知名度を高めた。他党は河合氏の衰えない政界進出への意欲をかぎ取り、「来春の県議選に出馬するのでは」(自民党県議)と、新たなライバルの出現を警戒する。

   ◇  ◇ 

 みんなの党は今回、全国で21選挙区に候補者を擁立した。このうち得票率がトップだったのは、渡辺喜美党代表の地盤がある栃木選挙区(改選数1)の25・01%。河合氏は、これに次ぐ20・94%の得票率だった。比例代表の得票も全国8位の15・18%に上り、党躍進に貢献したのは間違いない。

 だが、同党が当選者を生んだのは東京(改選数5)、神奈川(改選数3)、千葉(同)の3選挙区。いずれも改選数3以上の大きな選挙区だ。民主党でも自民党でもない第三の選択を提供する、と訴えた同党は、逆に改選数2以下の選挙区で2大政党の厚い壁にはね返された。

   ◇  ◇ 

 この結果を、河合氏陣営はどう見ているのか。選対本部長を務めた大岡敏孝県議(無所属)は「今の政権に不満を持つ有権者のうち、より多くが自民党に流れた。自民党には信頼感があると判断したのだろう」と話す。

 みんなの党が幅広い信頼を得るには地域での活動が不可欠といえるが、党所属の議員は県内では井口哲男・沼津市議1人だけ。訴えを広げる基盤はぜい弱だ。河合氏を支えた県内の政治家も今、党との距離を探っている段階で、大岡氏も入党について「まだ分からない」と口を濁す。

 河合氏は近く、今回の出馬にあたって設立した党静岡支部の存廃について党側と話し合う。ただ、「来春の統一選に向けて頑張れ、と言われても、党からの金銭的な支えがないと存続は難しい」と不安を明かす。党が河合氏、そして静岡県民にどう向き合うのか。その先行きは不透明だ。

7820チバQ:2010/07/17(土) 12:41:11
http://www.shizushin.com/news/feature/sanin10/kikaku/12/20100713075241.htm
検証 夏の攻防


(上)自民 党勢復調へ一定の成果
2010/07/13
 参院選静岡選挙区で岩井茂樹氏(42)がトップ当選を果たした11日夜。知事選、衆院選、参院補選と続いた敗戦に歯止めをかけ、自民党県議らは口々に「党県連の存亡をかけた危機感を、一つの力にすることができた」と勝利に活気づいた。

 岩井氏は昨年10月の参院補選落選から県内をくまなく歩き、県連全支部を巡回した。「演説がなってない」など厳しい直言も受けながらも、持ち前の行動力で捲土(けんど)重来を期した。原木敏之選対事務局長(69)は勝因を「奇策でなく、繰り返し自民支持者に足を運ぶことだった」と振り返る。

 選挙戦中盤。自民党支持層の岩井氏離れが世論調査などの数字でも顕著に表れた。自民を離れた票が、静岡選挙区でも台風の目となったみんなの党にも流れているとの情報も入った。

 終盤にかけて岩井氏陣営は、全県に送り続けた選対ファクスニュースで「追いつかれている」と組織を猛烈に引き締めた。公明党関係者とは水面下の接触を続け、一定の支持獲得に力を入れた。岩井氏自身はキャッチフレーズの「保守一徹」と「変えるチカラ」の言葉を繰り返し訴え、自民支持層のつなぎ留めに必死だった。

 公示から6日目の6月29日。JR藤枝駅前での街頭演説は小泉進次郎衆院議員(29)、衆院静岡2区支部長に決まったばかりの井林辰憲氏(33)をそろえた。岩井氏が自民党の候補としては若い世代であることをアピール。「若手による変革」。先輩格の牧野京夫参院議員は声を張り上げた。

 徹底的な正攻法と若さを前面に打ち出した訴え。投票日の出口調査では伝統的に強い60代の支持で民主候補に後れを取った半面、新たに20、30代で6人中、最も支持を獲得し、トップ当選の要因になった。

 岩井氏の獲得票は55万4千票余り。全盛期に自民が参院選で獲得していた票の3分の2にすぎない。民主党が擁立した2人の得票合計69万2千にも遠く及ばない。民、自に嫌悪感を示した有権者は、組織も準備期間もなかったみんなの党の新人に36万票を投じた。

 11日夜、岩井氏当確の一報が入る前、最終得票の試算を静岡市駿河区の事務所で党県連会長の塩谷立衆院議員らが分析していた。塩谷氏は万歳が終わると、事務所の奥で党の選挙を支えてきたベテランスタッフたちと顔をしかめ、こう語った。「みなさんの支援のおかげだが正直、まだ(自民党の得票が)足りない。県連組織を充実させ、結束をもっと固めたい」

 空席のままの衆院静岡5、6、7区の支部長の早期決着や、来年の統一地方選に向けた党勢拡大、減り続ける党員のつなぎ留めと無党派層への支持獲得―。自民党県連が真の再生を図るための課題は少なくない。

◇−−−−−◇−−−−−◇

 みんなの党が参戦し、混戦となった参院選静岡選挙区は民主、自民が議席を分け合った。各党の17日間の戦いと今後の課題を探った。

7821チバQ:2010/07/17(土) 12:41:54
http://www.shizushin.com/news/feature/sanin10/kikaku/12/20100714090016.htm
検証 夏の攻防


(中)民主 組織固め「共倒れ」回避 
2010/07/14
 「2人立てれば、党勢拡大につながると言った小沢さんの考え方ははずれた」。民主党現職の藤本祐司氏(53)が2度目の当選を決めた11日夜、牧野聖修党県連会長は喜びに沸く事務所で、小沢一郎前党幹事長の参院選戦略をこう切り捨てた。

 小沢氏が3月、新人中本奈緒子氏(31)の擁立を発表。県連がこれに反対し、一時は藤本氏の選挙資金や県連活動費の支給が止められた。菅内閣発足で、県連は新執行部と和解して中本氏の擁立を渋々受け入れた。公示後、党本部は事実上、藤本氏の支援に軸足を置いたものの、最後まで「共倒れ」の懸念が付きまとった。

 公示1週間後の6月30日、藤本氏の事務所で選対会議が緊急招集された。一部世論調査で藤本氏が自民党新人の岩井茂樹氏(42)、みんなの党新人の河合純一氏(35)に先行されているとの結果が出たためだった。

 会議では72万票の得票目標を60万票に下方修正。衆院選小選挙区ごとの目標も6区は10万7千票から9万票に、2区は9万2千票から7万票になどと引き下げ、「絶対得票最低ライン」として責任を明確化した。

 選対幹部は(1)党の支持・支援者を固める(2)業界団体対策を強化(3)終盤の主要集会への総動員―を示し、「ほかは何もしなくていい。この3点を徹底してくれ」とげきを飛ばした。

 県連は党の組織固めや業界・浮動票の取り込み、連合静岡は労組票固めの役割を担ってきたが、なりふり構わず「内を固める」作戦に転じた。

 静岡新聞社の出口調査で、藤本氏は民主党支持者の半数弱から得票した。しかし2割以上が中本氏、さらに2割弱が河合氏に流れた。「支持政党なし」の層は河合氏が3割超で6候補中トップ。藤本氏は3割弱で2番手に付けたが、中本氏も1割超を獲得した。中本氏と河合氏に前後を挟まれ、藤本氏が「組織を固める守りの選挙」に追い込まれた事情がうかがえる。

 「組織のない中本氏(21万票)や河合氏(36万票)の票を考えると、あれだけ組織を動かして49万票では割に合わない」

 連合静岡の吉岡秀規会長は、支持を広げられなかった県連に苦言を呈した。

 藤本、中本氏の得票合計約69万票は3年前の参院選で同党の榛葉賀津也氏が獲得した約82万票より10万票以上少ない。県連幹部は「組織が割れたら共倒れした。(新人の藤本氏と現職で組織を二分し、後々までしこりを残した)6年前の参院選を教訓に結束して正解だった」と強調する。

 昨夏の衆院選で、比例復活を含め県内全8選挙区に民主党議員が誕生。今回の参院選は“フルキャスト”で臨んだ初の選挙戦だった。同党県議は「来春の統一地方選につながる選挙にしたかったが、それどころじゃなかった。戦略を練り直さないと」と表情を引き締めた。

7822チバQ:2010/07/17(土) 12:42:51
http://www.shizushin.com/news/feature/sanin10/kikaku/12/20100715072848.htm
検証 夏の攻防


(下)第三極 健闘みんな、地方に波紋
2010/07/15
 「自民も民主も『勝った』と胸を張れないのが今回の参院選。国民と県民の、第三極への期待が高まったということ。県内でもこの動きは出てくるはず」
 自民党から除名処分を受け、参院選でみんなの党新人の河合純一氏(35)の支援に回った浜井卓男県議は、参院選後の県内政局をこう分析した。
 
 静岡選挙区で敗れたものの、約36万票を集めた河合氏。党本部は最重点地区に位置付け、選挙応援のため党所属国会議員6人すべてが県内入りした。「組織も資金もしがらみもない。自民でも民主でもない選択肢がある。静岡から日本を変える」。選挙戦では、第三極の意義を強調し続けた。
 
 投票日の出口調査では無党派層の34・6%に支持を広げた。民主支持層の17・6%、自民支持層の13・7%が河合氏を選択し、二大政党の屋台骨を揺るがした。県内比例票は民主、自民に次いでみんなが26万票を獲得し、公明党を6万票も上回った。
 
 5月下旬、河合氏の擁立会見に際し、本紙インタビューに応じた渡辺喜美党代表は「河合氏を応援してくれた人は同志」と述べ、参院選を足がかりに、統一地方選での党公認候補擁立や推薦に意欲を示した。
 
 陣営は公示前、渡辺氏の意向も受け、県内の全市町の現職と元職の市町議約千人に文書を発送。河合氏支援と、来春の統一地方選でのみんなの党との連携を問う内容だった。党支持を明確に打ち出す回答はなかったが、約20人が興味を示したという。
 
 結果的に市町議らの選挙支援は限定的だったが、河合氏の選対を取り仕切った大岡敏孝県議は「みんなの党の躍進で、二大政党に閉塞(へいそく)感を抱く地方議員が動き出す可能性が出てきた。参院選はその起爆剤になった」と見通す。
 
 河合氏の擁立当初から汗をかいてきた山内康一党国対委員長。投開票翌日の12日、静岡に入り、河合氏の選対幹部と会談した。席上、全国の選挙区の党公認候補のうち、河合氏が得票率で渡辺代表の地元栃木に次いで2番目だったデータを示して切り出した。「地方へ党勢を拡大したい。静岡は最重点地区になる」
 
 みんなの党は、衆参で与野党勢力が逆転する「ねじれ国会」で存在感を発揮するため、解散・総選挙をにらんだ地方への党勢拡大を狙う。
 
 政治的実績は限定的なみんなの党の躍進に、第三勢力の“定位置”を奪われた形の公明党。阿部時久県本部代表代行は「時勢のムードや雰囲気的な面がある。地方選挙は実績やきめ細かな政策提示も大切」と冷静さを装う一方、「公明党としても無党派層の支持獲得は大きな課題」と述べ、統一選に向けた戦略の立て直しに言及した。
 
 共産党の山村糸子党県委員会委員長は「(みんなの党と)同じ増税反対を主張した共産は議席を減らした。違いを打ち出さないといけない」と話した。

7823チバQ:2010/07/17(土) 12:45:56
http://mytown.asahi.com/shizuoka/news.php?k_id=23000001007130001
参院選挙区を振り返る (上) 民主
2010年07月13日


選挙戦最終盤、藤本氏(左)の応援に立ったスズキの鈴木修会長兼社長(右)は「すれすれで危ない」と訴えた=9日、浜松市

 11日夜、当選を決めた民主党現職の藤本祐司氏は「国会議員、県議、市議、連合静岡の皆さまから『議席を失うわけにいかない』という思いをいただいた結果」と満面の笑みを浮かべた。同じころ、同党新顔の中本奈緒子氏は「私にも県連の力が必要だった」と声を詰まらせた。


 県連、連合静岡が全面バックアップした藤本氏と、家族や友人頼みの選挙戦を強いられた中本氏。これが「分裂選挙」の結末だった。


 3月末、民主党の小沢一郎幹事長(当時)は県連の反対を押し切って中本氏の擁立に踏み切り、藤本氏との「2議席独占」を掲げた。県連はこれを「現実離れ」と切り捨て、藤本氏の1議席死守に狙いを絞った。


 藤本氏1人にこだわり続けた県連は、小沢氏の幹事長辞任を機に、再び候補者一本化を蒸し返した。しかし、党本部から「菅直人首相就任で支持率がV字回復した」と説得され、渋々中本氏の出馬を受け入れた。その3日後、菅首相は消費税10%構想に踏み込んだ。


 藤本陣営は「首相就任時がピークだった」。藤本氏の勢いは内閣支持率の下落と同じ軌跡を描いた。青果商出身の牧野聖修県連会長は、「身内」が集まる青果市場で「何でこんな時に増税なんだ」と怒声を浴びた。有権者の増税アレルギーを感じた牧野会長は「消費税問題が転機。冷や水をかけられた」。


 党本部が描いた「組織は藤本、中本が無党派層を掘り起こし、全体の底上げを狙う」という戦術は、序盤戦ですでに裏目に出ていた。中本氏は無党派層への浸透が進まず、藤本陣営では「民主は藤本」という組織の指示が行き届かない末端で、中本氏に票が流れた。


 昨秋の参院補選以来、総崩れと踏んでいた自民支持基盤の底堅さも誤算だった。推薦団体の数こそそろったが、組織力が高く選挙に強い「コアな層」ほど簡単にはなびかなかった。牧野会長は3日間かけて建設業界などを巡ったが、「コンクリートから人へ、とずいぶん冷たかったじゃないか」とつれない反応もあった。


 「しぼむ民主支持層のパイを食い合って、共倒れに終わる」。そんな危機感から、藤本陣営は中盤戦以降、ひたすら組織固めに走った。最終盤、労組票のてこ入れを図るため、連合静岡の吉岡秀規会長は「人事を尽くして天命を待つ。人事を尽くしたか」との檄文(げきぶん)を労組などに一斉送信した。傘下の組合は、組合員が期日前投票を済ませたかをチェックするため、「投票済み証」を集めたり、カレンダーに名前を書かせたりした。


 朝日新聞の出口調査で、藤本氏に投票した無党派層はわずか2割。昨年の総選挙で民主候補に投票した無党派層の3分の1にも満たなかった。


 民主が県内全8小選挙区中7区を制した衆院選からわずか10カ月。今回は一転して守りの選挙に徹し、なりふりかまわぬ組織票固めに走った。「『ザ・自民』みたいな選挙だった」。ある藤本陣営関係者は自嘲(じちょう)気味に振り返った。(後藤遼太)


    ◇


 民主政権への審判が下された参院選。静岡選挙区(改選数2)は、自民新顔と民主現職が議席を分け合う結果に終わった。激戦を振り返る。

7824チバQ:2010/07/17(土) 12:48:20
http://mytown.asahi.com/shizuoka/news.php?k_id=23000341007140001
(中) 自民 支持基盤は手堅く
2010年07月14日


岩井氏(左)の応援にかけつけた谷垣総裁=6月26日、静岡市

 「この選挙は絶対に負けられない、という気持ちが一つになった結果と思います」


 11日夜、初当選にわき返る自民新顔の岩井茂樹氏の選挙事務所で、県連会長の塩谷立衆院議員は声を張り上げた。支持者の拍手は鳴りやまず、「次は総選挙だっ」との声も飛び交った。


 昨年7月の知事選以来、衆院選、参院補選と3連敗中だった自民にとって、久しぶりの勝利の味。植田徹県連幹事長は「党の各市町支部など小さい組織がことごとく働いてくれた。友好団体などから表向きは推薦をもらえなかったが、本音と建前を使いわけてくれた」と勝因を分析した。


 獲得票数55万票余。民主現職の藤本祐司氏に約7万票、みんなの党新顔の河合純一氏に約20万票の差をつけてのトップ当選。しかし、当初の陣営の見立ては、かなり厳しいものだった。


 小沢一郎前幹事長が表舞台に乗り出した民主党の2人擁立をめぐる騒動、みんなの党の渡辺喜美代表が「三顧の礼」をアピールした河合氏擁立劇と、参院選をめぐるニュースは他党の話題ばかり。陣営幹部は、静岡選挙区を取り上げた在京テレビ局の番組を見て、岩井氏に割かれた時間があまりに短いことにショックを受けた。


 公示を間近に控え、陣営では予想票数は30万票台後半になるとの見方も出た。来春に統一地方選を控えた県議や市町議らに「この選挙に負けたら自民党がなくなってしまう」と発破をかけ、フル回転させたことが功を奏した。


 投票日前日の10日、県西部のある県議は、街頭での「最後の訴え」が終わった午後8時を過ぎても、知人らに投票依頼の電話をかけ続けた。県東部を地盤とする岩井氏にとって、県西部が弱点と見られていた。陣営幹部は「『ここが弱い』と言われることが発奮材料となった。静岡、浜松で健闘したのはその現れ」と振り返る。


 塩谷県連会長も、普段は自分の選挙でなければ足を運ぶことがない企業や団体の朝礼に顔を出して回った。陣営からの要請を受けた党本部は、序盤から谷垣禎一総裁に加え、人気が高い小泉進次郎衆院議員や丸川珠代参院議員らを静岡入りさせた。菅首相の消費税10%発言をきっかけに民主が失速する中、上昇ムードをつかんだ。


 朝日新聞の出口調査によると、自民支持増の7割、公明支持層の5割が投票しており、支持基盤を堅実に固めたことがうかがえる。


 一方、無党派層からの投票は2割弱で、河合、藤本両氏に及ばなかった。比例区の政党別得票率をみると、自民26・26%は大敗した昨夏の総選挙とほとんど変わらない。民主は44・50%から32・48%に急落しており、民主から離れた層をつかみきれていない現状が浮かび上がる。


 植田県連幹事長は「党員・党友の支持は得られたが、一般有権者に届いたかは疑問。今後の課題となる」と気を引き締めた。(中沢滋人)

7825チバQ:2010/07/17(土) 12:49:54
http://mytown.asahi.com/shizuoka/news.php?k_id=23000341007150001
(下) 第三極
2010年07月15日


渡辺喜美党代表(左)は公示日以来4度にわたって静岡入りし、河合氏支持を訴えた=8日、JR浜松駅北口

 「風穴を開けられなかったのは残念。批判票ではなく、期待票を取り込みたいと考えてきた」。みんなの党新顔の河合純一氏は、落選が決まった11日夜、浜松市内の選挙事務所で静かに語った。


 立候補表明は5月末。当時、鳩山政権の支持率は下降の一途をたどっていた。立候補にあたっては、渡辺喜美党代表自らが「三顧の礼」を演出して、河合氏支援を明言。陣営は「2大政党以外の受け皿として期待票が集まる」と見込んだ。


 組織も資金もない陣営は、選挙戦術を無党派層の獲得を狙った街頭活動に絞った。県内全214駅をめぐる「乗り鉄遊説」のほか、公示日は県内唯一の有人島、熱海市初島まで足を伸ばした。陣営幹部は「目の見えない河合が自分の足で回っていると強調したかった」。しかし、強固な基盤があるわけでない党の支持率は、民主の支持率が上下するたびに、反比例して動いた。


 陣営が迷走する場面もあった。選挙戦終盤、大岡敏孝選対本部長は、石川嘉延前知事が支援する「たちあがれ日本」の演説会に、党本部の了承を得ないまま河合氏を参加させようとした。石川前知事からの支援を狙った独断の行動だったが、同党の藤井孝男参院議員に「我々を『立ち枯れ』と揶揄(やゆ)した党とは一緒に演説できない」と拒まれた。河合氏は何もできないまま、その場を立ち去るしかなかった。


 陣営内には、「風」頼みの戦術に疑問を抱く支援者も多かった。昨年の知事選で渡辺代表の支援を受け、今参院選で早い時期から河合氏支持を表明した海野徹・元参院議員は「見えない1票をつかむより、10票、100票を持つ人を束ねるべきだ」と進言。自身の後援会名簿をあて名書きした3万枚の投票依頼はがきを選挙事務所に届けたうえ、演説会を開いて「縁のある票」を固めるべきだと訴えた。しかし、あくまで「風」をつかもうとする選対との歯車は、最後までかみあわなかった。


 敗れたとはいえ、河合氏の得票数は約36万票にのぼった。昨夏の衆院選静岡1区に同党公認で立候補し、落選した佐藤剛氏の得票数は2万1285票。河合氏は今回、1区にあたる静岡市葵、駿河両区で4万6310票を獲得し、2倍以上に票を伸ばした。


 今参院選で、みんなの党は民主批判票を取り込むことに成功し、選挙区3、比例区7の計10議席を獲得した。今春、自民を離党してみんなの党に入党した沼津市議の井口哲男氏は「来春の統一地方選では、みんなの党の公認や支持を受ける候補が出るのではないか。少しずつ仲間を募って地方組織を立ち上げ、民主でも自民でもない第三極の存在を高めたい」と話している。(馬場由美子)=終わり

7826チバQ:2010/07/17(土) 13:10:27
http://mytown.asahi.com/areanews/shiga/OSK201007110193.html
民主・林氏、「王国」守る 組織引き締め再選 参院選
2010年7月12日


当選を決め、支持者と握手を交わす林久美子氏=大津市梅林1丁目

 県選出の国会議員を独占する民主党が盤石の強さを見せつけた。知事選とのダブル選となった参院選滋賀選挙区(改選数1)は、民主現職の林久美子氏(37)が、自民新顔の武村展英氏(38)、共産新顔の川内卓氏(54)、無所属新顔で元自民党衆院議員の小西理氏(51)を破り再選した。現政権の是非や消費増税をめぐり争われた政権交代後初の国政選挙。首相交代に伴う民主党支持率のV字回復に陰りが見え始めた全国的な傾向にかかわりなく、他候補を寄せ付けなかった。当日有権者数は110万6114人、投票率は60.82%(前回60.32%)だった。

 「とても厳しい批判を受けての選挙だったが、事業仕分けを始めとする民主党の取り組みにご理解をいただいた。期待に応えられるよう気を引き締めたい」。大津市梅林1丁目の県教育会館に姿を見せた林氏は、選挙戦でかすれた声であいさつ。拍手で出迎えた支持者らと握手を交わし、当選の喜びを分かち合った。

 2期目の抱負として挙げたのは、子育てや介護などの政策。「安心して子どもを産み、子どもが社会に出たら働く場所があり、年を取っても暮らしていける安心感のある日本を実現できるよう頑張りたい」と力を込めた。

 壇上には県選出の党国会議員5人や連合滋賀の中村憲市会長らが並び、川端達夫文科相は「全国的に厳しい審判を受けたが、期待に応えられるようしっかり頑張りたい」。知事選で再選を決めた嘉田由紀子氏も駆けつけ、「国と県が連携できるパイプと期待している」と述べると、林氏も「県政と手を携え、いい日本、いい滋賀づくりにあたりたい」と応じ、固い握手を交わした。

 昨年の衆院選で民主党は県内の衆参6議席を独占。当初はその勢いのまま再選に持ち込める見方が支配的だった。それが普天間問題をめぐる鳩山前政権の迷走で党の支持率が急落。菅首相の誕生で支持率は一時回復したが、公示直前に再び下落した。危機感を持った陣営は逆に引き締まり、連合滋賀との合同選対で組織選挙を展開。林氏はびわ湖放送で記者やキャスターを務めたフットワークで連日連夜、個人演説会をこなした。

 子育て中の母親であることを前面に出し、選挙ポスターには小学2年の長男も登場。野党時代から取り組んだ子ども手当の導入などを実績として強調した。事業仕分けで名をはせた蓮舫行政刷新相も応援に駆けつけ、無党派層への浸透を図った。

 県連は当初、ダブル選となる知事選で、現職の嘉田氏を単独推薦して票の上積みをねらった。「県民党」を掲げる嘉田氏は、推薦より支援の度合いが低い支持を民主ほか各党に要請したものの、自民党県連会長だった上野賢一郎氏が知事選に出馬し、民主に急接近。公示後は合同演説会などでたびたび同席して「共闘」をアピールし、「嘉田人気」にも乗り圧勝した。

7827チバQ:2010/07/17(土) 13:15:28
http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20100712000071
民・自対決 地方へ
京都政界展望

 京都選挙区は、民主党と自民党が2001年から4回連続で議席を分け合う結果となり、二大政党の潮流が京都でも定着したことを裏付けた。国政における京都での共産党の存在感がさらに薄まったことも印象づけた。京都政界は衆院を含め「民自」対決を軸に動くことになり、この構図が地方議会にも波及するのは間違いない。2年後の京都市長選をはじめ各首長選でも従来のような「共産対非共産」の枠組みが崩れる可能性が高まるだろう。

 ■脱批判合戦 焦点は政策力

 共産勢力が強い京都で、民主党府連は当初、党本部が求める「2人擁立」に消極的だった。鳩山前政権の支持率低下で「共倒れ」が懸念されたこともあり、府連は現職福山哲郎氏の支援に向け、昨夏の衆院選で大勝した府内6選挙区の衆院議員を軸に結束した。全国的に民主が議席を減らす中、党内で2人が競い合う選挙であっても福山氏がトップの座に踏みとどまったのは、知名度の高さに加え、危機感が大きな原動力となったためだ。

 小沢一郎前党幹事長の意向を受け、衆院議員からくら替えして挑んだ新人河上満栄氏は、府連の支援を受けられない孤独な戦いを強いられた上、浮動票にも食い込めなかった。

 2人の合計得票は、6年前に福山氏が獲得した約48万票に届かず、党支持層を分け合った結果ともとれる。複数擁立による「攻め」の選挙は思うほどの効果が表れなかった。府連は来春の統一地方選に向け候補者を大幅に増やす方針だが、地縁や血縁も絡む地方選での議席拡大は容易ではないだろう。

 一方、自民現職の二之湯智氏は、議席を維持したとはいえ、民主との体力差を見せつけられる結果になった。昨夏の衆院選で惨敗し、府内選出の国会議員が半減した影響のほか、同じ保守支持層を地盤とするみんなの党新人の中川卓也氏の参戦で勢いをそがれた面もある。自主投票の公明党が支援に回ったとみられ、この票の上積みで支えられた。

 業界団体離れも加速する中、反転攻勢の足がかりをつかむには人材育成も含め、党再生に向けた組織の立て直しが急がれる。

 前回に続いて成宮真理子氏を立て議席奪回を目指した共産は、党支持層を固めたが、議席を維持した1998年参院選のような勢いはなく、「消費税増税」反対も支持に結びつけるだけの論戦に持ち込めなかった。党員の高齢化だけでなく、候補者選定にも課題はなかったか。成宮氏の国政挑戦は5度目だ。一つ一つ克服しないと、退潮傾向に歯止めをかけられまい。

 京都で長く続いた「自共」対決の時代は、「相手の批判を繰り返していれば、議席を分け合えた」との指摘がある。しかし、低成長時代を迎え「分配政治の終焉(しゅうえん)」が言われる今、批判合戦では済まされなくなった。いかに実現可能な政策を提案し、競い合うかが問われている。

 それだけに、存在感を示そうとする各党の対決姿勢は鮮明になり、地方でもこの流れが強まる。各党は統一地方選に向けて活動を本格化させるが、首長選を含めた主導権争いは一層激しくなるだろう。

【 2010年07月12日 11時26分 】

7828チバQ:2010/07/17(土) 13:17:09
http://mytown.asahi.com/kyoto/news.php?k_id=27000221007130001
20万票割った共産
2010年07月13日


公示前日の立候補表明と出遅れながら、12万票を集める健闘をみせた中川卓也氏=11日午後8時26分、下京区





     心つかんだ、みんな






 11日投開票の参院選で、京都選挙区では民主の福山哲郎氏(48)と自民の二之湯智氏(65)が前評判通りの強さを見せ、当選した。しかし、投票率が3年前の参院選より2・66ポイント下がる中、民主、自民は3年前の2007年参院選より軒並み票を減らし、共産も歴史的大敗を喫した。一方、「民主でも自民でもない第3極」を旗印とし、公示前日に立候補表明したみんなの党新顔の中川卓也氏(50)の健闘が目立った。


 菅直人首相の「消費税10%発言」は、京都選挙区にも大きな影響を与えた。今回、民主が府内で得た比例票は約33万6千票で、躍進が目立った3年前に比べ約10万票落ちた。消費税増税を巡る対応だけでなく、米軍普天間飛行場移設を巡る政策のぶれ、政治とカネの問題が相次いだ10カ月間の政権運営に、厳しい目が注がれたことは明らかだ。


 民主党本部は、2議席独占を目指して新顔河上満栄氏(39)を立てた。その中で、福山氏が6年前より約11万票減らしながらもトップ当選を果たしたのは、連合京都など支援組織が福山氏に一本化したためだ。福山氏と支援が分裂していれば、共倒れの危険もあった。


 河上氏は序盤こそ若い世代を中心に支持を集めたが、ふたを開ければ当選に遠く届かぬ5位。民主に逆風が吹く中、無党派層の心はつかめなかった。


 一方、自民は、民主の敵失を足がかりに府北部を中心に息を吹き返した格好だ。二之
湯氏は初当選した6年前より票を減らしたものの、福山氏との差を詰めた。比例票も3年前より約3万5千票の減にとどまった。


 野党転落後は支持組織の弱体化が進むが、府議会をはじめ多くの市町村議会では依然、自民系が優位な状況だ。かつての連立相手・公明が自主投票になった中、来年の統一地方選を見据えて地方議員の後援会などを生かし、支持を固めたことが奏功した。福知山、舞鶴、京丹後など府北部の市では得票数で福山氏を上回った。


 共産新顔の成宮真理子氏(40)の得票は18万1691票。共産が京都選挙区で20万票を下回ったのは1965年参院選以来だ。3年前に比べ、3割以上減った。消費税増税反対を掲げたことで争点を浮き上がらせる効果はあったが、批判票の受け皿となりえなかった。さらに、長年共産が民主に次いで優勢だった左京区で二之湯氏に負け、3位に転落した。支援組織が高齢化している影響は否めない。


 細野大海・党府書記長は「共産離れが進んだという認識はない。今回は、第3極の受け皿を探していた有権者に、みんなの党のメッセージが響いた」と話す。


 中川氏は議席には届かなかったものの、票を伸ばした。公示前日の立候補表明で組織もないなか、木津川市、京田辺市などでは得票が成宮氏を上回った。公務員制度改革や増税反対などの明快な主張が、既成政党に飽き足らない人の心をつかんだようだ。準備が十分であれば、京都選挙区の「台風の目」になった可能性もある。

7829チバQ:2010/07/17(土) 13:25:10
http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20100714ddlk28010267000c.html
終わりの始まり:’10参院選・兵庫/上 2人擁立の民主党 /兵庫
 ◇「小沢戦略」にかき回され
 ◇県連幹部「票以上の禍根残す」
 「京都ではムダの削減を押し出して成功している。このアイデアを生かしては」

 参院選の公示から数日が過ぎた6月下旬の夜。兵庫選挙区(改選数2)に民主党2人目の候補者として擁立された新人、三橋真記氏(32)の神戸市中央区の選挙事務所。序盤から苦戦が伝えられる三橋氏の選挙戦術を検討する選対会議で、こんな意見があがった。

 公示直前に菅直人首相が消費税の増税方針を切り出したことが、三橋氏に逆風となって吹き始めていた。議論の末、「消費税増税の前に まずはムダ削減」と書かれたのぼりの作成が決まった。

 新人候補でありながら、首相に反旗を翻すような戦術。提案したのは、小沢一郎民主党前幹事長の秘書だ。小沢氏が擁立にかかわった兵庫、京都、大阪の2人目の「指南役」として、公示前から送り込まれていた。

 三橋陣営は当初、「小沢カラー」を薄めるスタンスを押し出してきた。小沢氏が幹事長を退任した直後の6月3日、三橋氏は街頭演説で「私は小沢チルドレンとも言われるが、公募出身だ」と小沢氏との距離感をアピール。陣営関係者も「小沢氏の退陣で、反応は格段に良くなった」と手応えを強めていた。

 ところが、消費税問題で内閣支持率にかげりが差し、三橋氏の勢いを鈍らせるようになると、小沢氏の影が濃さを増していく。

 今月1日には、小沢氏本人が朝来市の中山間地にある威徳神社を訪問。「この機に三橋君のご支援もぜひともお願いしたい」と熱弁をふるった。その2日後には、小沢氏に近い松木謙公党国対副委員長が応援に入ったが、県連幹部は「松木氏の応援は小沢氏がねじ込んできた」と明かす。

 自分が三橋氏の擁立にかかわった責任を果たすかのように垣間見える小沢氏の動き。ところが、小沢氏に近い国会議員の見方は180度異なる。「小沢氏は三橋氏の擁立を比例票の底上げとしか考えていない。2人当選なんて甘い考えを持っているわけがない」

 結局、戦術転換のかいなく三橋氏は埋没していった。三橋氏は潜在的な民主票が県内にどれぐらい眠るのかを探る小沢氏の「捨て石」だったのか。投開票翌日の12日夕、神戸・三宮で街頭演説に立つ三橋氏の姿があった。

 「引き続き兵庫県民の皆様には、深いご理解と三橋真記に対するご支援を、なにとぞお願い申し上げます」

  ◇   ◇

 「水岡さんは私どもの組織内候補なので、ぜひ圧倒的な勝利を収めてほしい」

 選挙戦終盤の今月6日、神戸市中央区の民主党現職、水岡俊一氏(54)の選挙事務所。スタッフ約10人を前に、連合の古賀伸明会長はこう激励した。県教組出身の水岡氏は、連合にとって「きわめて重要な位置づけ」(古賀会長)だからだ。

 三橋氏の擁立で危機感を強めた水岡陣営は、連合兵庫の全面的な支援を受け、徹底した組織選挙を展開した。労働組合の専従役員が公示直後から、組合員を対象とした集会を全県で開催。連合に入っていない10〜20人程度の小さな組合にも訪れ、水岡氏への支援を必死に求めた。

 この必死さは選挙戦中盤以降、逆に想定以上の焦りを水岡陣営に高めていく。

 選挙戦終盤になって閣僚や有名人など党本部の応援が三橋陣営に固まると、「なぜ三橋ばかり肩入れするのか」と水岡陣営関係者の民主党県連批判が噴出。三橋陣営の支援者に、水岡陣営が電話で支援をお願いするほど、攻勢は強まっていった。

 小沢氏の2人擁立から始まった水岡、三橋両陣営の過酷な選挙戦。それが県内の比例代表での民主票を掘り起こすという小沢氏の企図は、前回07年を約24万票下回る75万9680票という結果を残した。「小沢戦略」にかき回された県連。「来年の統一地方選を控えた県連内に、票以上の禍根を残したかもしれない」。県連幹部は深いため息をついた。

  ◆   ◆ 

 17日間の熱戦を終えた参院選。それは来年の統一地方選に向けた「始まり」でもある。選挙戦を振り返り、「終わりの始まり」の行方を探った。【石川貴教】

〔神戸版〕

7830チバQ:2010/07/17(土) 13:26:38
http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20100715ddlk28010280000c.html
終わりの始まり:’10参院選・兵庫/中 野党転落、自民 /兵庫
 ◇歯車欠き、戦術転換 公明との行く末、混とん
 「河本(三郎)先生が抜けられて、西播磨は非常に厳しい。衆院の先生がいない選挙区が増えたのは厳しい環境なので、県議会、市議会、その他の先生を中心に私の気持ちをお伝えするしかない」

 参院選の選挙戦終盤を迎えた今月7日、姫路市の山陽電鉄姫路駅前で、兵庫選挙区(改選数2)に立候補した自民党現職、末松信介氏(54)は約1000人の市民(陣営発表)に悲痛な叫びを上げた。曇天の下、観衆の最前列には「県会議員」と書かれた青色のたすきを掛けた自民党県議約10人が並んだ。

 かつては県内12の衆院小選挙区のうち10議席を誇った自民党だが、昨年の衆院選で8人が落選。落選した河本三郎県連会長が引退したほか、4選挙区で次期衆院選の候補者となる支部長が決まらず、「衆・参院議員(支部長)−県会議員−市町会議員」と連なる「集票マシン」の歯車が欠ける事態に陥った。

 必然的に選挙戦の主力を担ったのは、県議会で過半数を占める自民党県議団。「県会議員」のたすきを掛けて「県政」与党を強調し、公示までに04年参院選を上回る、約800の業界団体や企業の推薦を取り付けることに成功した。

 とはいえ、「国政」与党からの転落は、従来の選挙戦からの転換を余儀なくされた。

 自民党の常套(じょうとう)戦術だった個人演説会は選挙期間中一切開かず、県内を選挙カーで流しながら要所要所で急きょ、街頭演説に打って出る運動がメーンとなった。陣営関係者は「固定された支持者に何度も集まってもらうのも負担になる」と解説したが、ある県議は「国会議員がいなくなり、かつての動員力がなくなった」と明かす。

 支部長不在がもたらした組織の緩みに危機感を募らせた県議団は、投開票日まで1週間を切った7日、県議会の会派控室で議員団総会を開催。「ここで恥をかけば来年の統一地方選に響く」。五島壮県連幹事長の怒号が飛び、各県議に後援会の引き締めが指示された。

 末松氏は69万4459票でトップ当選を果たした。共同通信社の出口調査から、「背水の陣」で臨んだ県議団の必死の選挙戦で、自民支持層を9割まで固めた成果だったことがうかがえる。ただ、末松氏の得票数は初当選した04年より10万票近く目減りした。

 「自民支持層の9割を固めてこの結果では、自民党の『パイ』が減ったことの表れ。とても手放しでは喜べない」。県連幹部は静かに肩を落とした。

  ◇    ◇

 「逃げるな菅、出てこい菅、民主にイエローカードを菅にレッドカードを」。先月30日、神戸市内で開かれた公明党比例現職の浮島智子氏(47)の個人演説会。応援に駆けつけた、同党の山口那津男代表は民主党批判を展開した。会場に集まった約2000人の支持者の熱気に手応えを感じた公明党県本部の幹部は口も滑らかになり「以前に比べ、反民主に大きくかじを切り始めている。(選挙区は)自然と自民に流れるのではないか」と話した。

 昨年の衆院選で兵庫2、8区の現職が落選した公明党。県内を選挙地盤とする浮島氏の当選は党勢復活の「至上命令」だった。公明党は末松氏を推薦しないものの連立政権を組んだ自民党と県議単位で選挙協力する方針を確認した。公明は兵庫選挙区で末松氏を、自民は比例で公明をそれぞれ支援する「バーター」。しかし、浮島氏は接戦の末、落選した。比例代表での県内の公明票は、目標を11万票下回る36万1346票だった。

 末松氏を当選まで押し上げたのは、7割強が投票した公明支持層によることは出口調査からも明らかだ。それでも、自民党県連幹部は「将来を考えると、2、8区の支部長をどうするのか。いつまでも公明党に応援してもらえる、という考えでは自民党はよみがえらないという声もある」と言い切る。

 「(両区に)立てたければ立てればいい。その時はお互い戦いましょうと言うだけだ」。公明党県本部幹部が吐き捨てた。【内田幸一】

〔神戸版〕

7831チバQ:2010/07/17(土) 13:27:24
http://mainichi.jp/area/hyogo/news/20100716ddlk28010267000c.html
終わりの始まり:’10参院選・兵庫/下 「第三極」の戦い /兵庫
 ◇「みんな」郡部は風吹かず 新党改革「舛添頼り」綱引き
 参院選も選挙戦中盤を迎えた今月2日夜、神戸市北区の有馬温泉のホテル。和室の一室に食事が運ばれ、ビールや日本酒も次々と運ばれる。席を囲むのは、兵庫選挙区(改選数2)に立候補したみんなの党新人、井坂信彦氏(36)や同党の渡辺喜美代表ら8人。「西日本ではみんなの党が弱いので、当選したら支部を作って盛り上げたい」。井坂氏が切り出すと、渡辺氏も「そうだな。兵庫は絶対に通さないといけないな」と好物の赤ワインのグラスを傾けた。

 渡辺氏は兵庫選挙区を「全国でも最重要地区」と公言し、公示後も全国最多の3回の県内入りを果たした。支持基盤とする無党派層の多い阪神間や神戸を重点的に回るのが選挙戦の常道だが、陣営はあえて渡辺氏を豊岡や篠山など党首クラスが敬遠する郡部に投入した。陣営幹部は「渡辺氏の父(渡辺美智雄元副総理)をよく知る世代が郡部に多い。そこから風穴を開け、井坂の知名度を上げられる」と意図を明かす。

 郡部重視の姿勢は、別の効果も生んだ。組織力の弱い陣営は当初、選挙ポスターを県内すべての掲示板に張るには、業者にすべて依頼する必要があると目算していた。ところが、郡部重視のみんなの党や井坂氏に共鳴した地元議会の無所属議員や住民などが井坂支持に「くら替え」。ポスター張りにも協力し、業者への発注は15%程度に抑えられた。

 郡部での浸透に無党派層の追い風が吹く。理想の「方程式」を現実化したのが、消費税の増税問題だ。増税にかじを切った民主、自民に対抗し、増税反対と「第三極」の選択肢を提示できるからだ。

 とはいえ、実体の見えない無党派層への訴えは、手応えのない選挙戦を強いられる。井坂氏も街頭演説で「消費税増税は反対」と力説したが、足を止めて耳を傾ける有権者は10人程度。井坂氏も「砂漠に水をまいているようだ」と周辺に漏らすしかなかった。

 最終的に、「第三極」の存在感を見せたみんなの党は10議席獲得に成功。井坂氏も議席獲得には至らなかったが、41万票余りと当選圏内に迫る善戦をみせた。ただ、陣営が力を入れた郡部の票はふるわず、阪神間や神戸の無党派票が躍進を支える皮肉な結果だった。

 過去2回の衆院選で自民、民主と風向きを変えた無党派層。今回はみんなの党へと吹き込んだが、手応えをつかめないまま来年の統一地方選まで吹かせ続けるのは至難の業だ。それでも井坂氏は落選の報が伝わった11日夜、神戸市中央区の事務所で声を強めた。

 「来春には統一地方選があるので、また同じことを望む有権者の期待に応える受け皿は今もって必要だ」

  ◇    ◇

 「そこまでおっしゃるなら、代表は兵庫には行きません」

 選挙戦終盤の8日、新党改革新人、吉田愛弥氏(36)の陣営幹部の電話に出た党本部の担当者は語気を強めた。翌日の舛添要一代表の県内日程を巡り、両者の意見が激しく対立していたからだ。

 陣営幹部は当初、神戸市長田区の「鉄人28号」のモニュメント前で、舛添氏の応援演説を計画していた。阪神大震災からの復興を象徴する「鉄人」前での訴えは「聴衆が少なくとも意味のある訴え」(陣営幹部)だからだ。

 ところが、党本部側は「人の多い所でないとだめだ」と難色。それでも強行しようとする陣営幹部に、ついに担当者は舛添氏の県内入りキャンセルを切り出した。結局、舛添氏は翌日、神戸・元町で街頭演説に立った。

 立候補表明の遅れを挽回(ばんかい)したい吉田氏には、舛添氏の知名度が最後の頼みの綱。公示後も既に2回県内入りした舛添氏側の要求を、陣営は受け入れるしかなかった。

 結局、新党改革の獲得議席はわずか一つ。吉田氏も10万票余りと7候補中6番目の得票数に埋没した。「統一地方選に候補者を立てるなら、今後は舛添氏も地方や現場の意見を聞いてもらわなければ困る」。陣営幹部は憤りをみせた。【吉川雄策、石川貴教、内田幸一】

〔神戸版〕

毎日新聞 2010年7月16日 地方版

7832チバQ:2010/07/17(土) 13:32:43
http://www.kobe-np.co.jp/rentoku/shakai/2010sanin/0003193004.shtml
水岡氏逆境耐え 民主2人擁立で明暗 兵庫選挙区

支援者と固く握手を交わし、再選を喜ぶ水岡俊一氏=11日午後10時49分、神戸市中央区下山手通4(撮影・山崎 竜)

 議席独占を目指し、兵庫選挙区で初めて現職と新人の2人を擁立した民主。徹底した組織戦を展開した現職水岡俊一氏(54)が再選を果たした一方で、新人三橋真記氏(32)は無党派層への浸透が図れず、明暗が分かれた。水岡氏は、神戸市中央区の事務所で自らの再選には安堵しながらも、「2人擁立でかなり厳しい試練を与えられた」と硬い表情で振り返った。


 小沢一郎前幹事長の方針で、兵庫県教職員組合出身の水岡氏に加え、元厚生労働省職員の三橋氏の擁立が正式に発表されたのは今年3月。民主県連は「必勝の水岡、挑戦の三橋」と位置付け、県内の国会・地方議員を水岡氏に8割、三橋氏に2割と振り分けた。

 だが、政治とカネ、米軍普天間飛行場の移設問題で鳩山内閣の支持率が急落。水岡氏を全面支援する連合兵庫(組合員約28万人)などから2人擁立への不満が噴出した。街頭では配ったチラシが有権者に破られ、怒声を浴びせられる場面も増えた。「共倒れ」への危機感が強まった。

 菅政権の誕生で内閣支持率はいったんV字回復したが、公示後は両陣営がけん制し合う場面も目立った。水岡氏側が蓮舫行政刷新担当相を、三橋氏側は五輪金メダリストで比例代表候補の谷亮子氏をそれぞれ応援に呼ぶなど、独自に無党派層へアピール。消費税増税論議の浮上で内閣支持率が再び下落すると、水岡氏は「すぐに消費税率を上げることはしない」「消費税は争点じゃない」などと釈明に追われた。

 政治情勢にほんろうされる中、もろい支援体制の下で「しがらみのなさ」を前面に打ち出す三橋氏に対し、水岡氏は徹底した組織戦を展開。県内約30カ所で集会を重ね、選挙戦最終日にはJR三ノ宮駅前に支持者ら約千人を集め、組織の引き締めを図った。

 当選確実の一報に、水岡氏は喜びをはじけさせたが、三橋氏の落選や「与党過半数割れ」の全国情勢に話が及ぶと、表情を曇らせた。「参院は軽率には語れないぐらい難しい状況になった」

 「選挙戦を通じ、消費税を上げる前にやるべきことがたくさんあるということを、有権者と共有した。この厳しさをしっかり胸にとどめ、6年間努力したい」と決意を語った。(中島摩子、井関 徹、山下智寛)

(2010/07/12)

7833チバQ:2010/07/17(土) 13:33:26
http://www.kobe-np.co.jp/rentoku/shakai/2010sanin/0003193003.shtml
末松氏、組織の力 公明票支えに 兵庫選挙区

再選を果たし、支持者から贈られた花束を手に喜ぶ末松信介氏=11日午後9時、神戸市中央区中山手通5(撮影・大山伸一郎)

 終始、堅実な戦いを進めてきた自民現職の末松信介氏(54)が、トップ当選で議席を守った。


 午後8時50分、神戸市中央区の事務所に末松氏が現れると、歩道にまであふれた支持者らから大きな歓声が上がった。

 「とにかく勝ちたかった。ここで負けたら、自民党に明日はなかった」。激戦で黒く日焼けした顔で喜びをかみしめた末松氏。前回の約79万票には届かなかったが、公明の協力にも後押しされ、着実に票を積み上げた。

 昨年の衆院選で自民は大敗。兵庫でも小選挙区で1勝9敗、比例復活も1人にとどまった。12小選挙区の半数で支部長が不在になるなど組織の立て直しは困難を極めた。政権交代後、中央では所属議員の離党や新党結成も相次ぎ、背水の陣で臨んだ選挙戦だった。

 「地方議員にとっても総力戦だ」。来春に統一地方選を控える県会最大会派の同党県議らは結束し、フル回転で支えた。

 政治とカネ、米軍普天間飛行場などで民主政権は迷走を重ねた。さらに菅直人首相が唐突に消費税増税論に言及し、いったん回復した内閣支持率は再び下落した。“敵失”にも自民の支持率は伸び悩み、最後まで不安はぬぐえなかった。

 苦境に光を差したのはかつて連立政権を組んだ公明の組織票だった。公明は推薦こそ見送ったものの、比例票のかさ上げや次の衆院選を見据え、一部の地域で「選挙区は末松、比例は公明」の相互協力が成立した。末松氏の当選が確実になった後、陣営幹部は「長年の信頼関係、人間関係に基づいて取り組んでいただいた結果」と話した。

 「もう一度、地域から党を立て直し、古い体質と決別する。統一地方選や衆院選も控えている。この勢いで必ずや政権奪還を果たす」。末松氏は力強く決意を述べ、こぶしを突き上げた。

(木村信行、岡西篤志)

(2010/07/12)

7834チバQ:2010/07/17(土) 13:40:03
http://mainichi.jp/area/nara/news/20100714ddlk29010519000c.html
検証・初審判:10参院選/上 無党派、民主から逃避 /奈良
 ◇来春の統一選が試金石
 「序盤は前川先行と言われましたが、今は自民と互角と書かれています。石にかじりついても勝たなければなりません」。選挙戦終盤の7月9日、香芝市であった個人演説会で、民主党現職、前川清成氏(47)はこう訴えた。党や報道機関の世論調査で公示前後は大きくリードしていたが、中盤に自民党新人、山田衆三氏(34)に追い上げられ、危機感を募らせていた。

 「菅直人首相の消費税に関する説明が影響した」と考えていた前川氏は、街頭演説などでほとんど消費税に触れなかった。

 開票の結果、当選した前川氏の得票は30万8490票。07年に当選した民主党の中村哲治参院議員より約5万票、04年の初当選時より3500票減らした。民主党県連幹部は「消費税発言で無党派層の一部が民主から逃げた」とみる。昨夏の衆院選の出口調査で、民主党候補は無党派層の7〜8割を固めて圧勝したが、今回の出口調査では5割強にとどまった。

 今回の投票率は前回を1・66ポイント下回り、59・11%。選挙区の無効票は前回の1・7倍の3万3632票に増えた。県連幹部は、衆院選で民主党を支持した人が投じた可能性があるとみる。

    ◇

 それでも逆風の中、奈良で議席を守れたことは県連にとって大きい。全国で29ある1人区のうち、民主党が獲得できたのはわずか8議席だった。

 香芝市の個人演説会では、出席した梅田善久・香芝市長が「国政が安定しないと市町村にも影響がある。安定した政権が必要だ」と呼びかけた。投開票日の11日、前川氏の事務所には、梅田氏のほか、上田清・大和郡山市長、山下真・生駒市長ら7市町村長が姿を見せた。民主党支持を鮮明にする首長は増えている。

 また、地方議会でも選挙の度に公認候補を擁立。同党の市町村議や県議は06年の26人から51人に倍増した。長年、自民党を支えてきた県医師連盟や県トラック運送事業政治連盟など、一部の各種団体も民主支持に転換。着実に県内での支持基盤を築いている。

 県連は来春の統一地方選で、県議選に21人を擁立する方針だ。知事選では、荒井正吾知事は態度を明らかにしていないが、単独推薦候補の擁立を目指し、水面下で人選を進めている。参院選での勝利をてこに、県政界で主導権を握れるか。統一選が試金石になりそうだ。

    ◇

 参院選で大敗した民主党。奈良選挙区(改選数1)では自民、共産を破って議席を守った。その結果を検証し、来春の統一地方選への影響を探った。

7835チバQ:2010/07/17(土) 13:40:57
http://mainichi.jp/area/nara/news/20100715ddlk29010411000c.html
検証・初審判:10参院選/下 自民、組織徹底できず /奈良
 ◇若手とベテランに温度差
 「自民党をどう変え、若い世代が立ち上がったことをどれだけ伝えられるかやってきた。結果は残念だが、自民党は必要という意思表示はできた」。11日午後9時40分ごろ、奈良市今市町の事務所で、落選が決まった自民新人、山田衆三氏(34)は涙をぬぐいながら述べた。

 昨夏の衆院選で敗北した自民党にとって、参院選は再生の第一歩のはずだった。県連は昨年12月、初めて公募で山田氏を選んだ。その参院選でも04、07年に続いて3連敗を喫した。この夜、山田氏の事務所に集まった支持者は約20人。県議は安井宏一・県連幹事長ら数人で、閑散としていた。

    ◇

 山田氏は、環境・エネルギー分野の研究員で、政策に明るく、しがらみもない。「これまでの自民党県連にない候補者」(県連幹部)だった。組織選挙を好まず、街頭演説で無党派層に訴える「民主党流」のスタイルを重視。「すぐに街頭に出て演説をしたい」と話した。

 しかし、「自民党県議らに対するあいさつが先」と、ストップがかかった。年明けから始めるつもりだったが、かなったのは1カ月半後の2月18日。しかも組織選挙中心の自民党県連には、ノウハウが乏しかった。ある県連幹部は「県内のどこで演説をするのが有効なのかも分からない」と困惑した。

 さらに、山田氏の後援会、事務所、県連の3者で情報交換するため、若手執行部が中心となって組織した「戦略会議」について、ベテラン議員は「何をしているのか分からず、情報が下りてこない」と批判。不協和音が表面化していた。

 5月30日、初めて開かれた選対会議で、衆院の4選挙区ごとに組織を作ることが決まった。4区支部長の田野瀬良太郎・県連会長は市町村単位に選対を設け、引き締めを図った。しかし、態勢が組めたのは4区だけで、1区は支部長も不在のまま。得意の組織選挙も徹底できなかった。

    ◇

 菅直人首相の消費税増税発言などもあり、全国的に自民党に追い風が吹いた。終盤に追い上げをみせた山田氏は「街頭演説を重視するスタイルに間違いはなかった」と振り返る。新たな人材と「敵失」を生かし切れなかった自民党。複数の中堅県議は「ベテラン議員ほど、参院選で敗れれば県議選にもはね返るという危機感が足りなかった」と指摘する。来春の統一地方選は自民党にとって正念場となる。

    ◇

 この連載は、阿部亮介、大久保昂が担当しました。

7836チバQ:2010/07/17(土) 13:47:35
http://mainichi.jp/area/wakayama/news/20100713ddlk30010420000c.html
2010参院選:和歌山選挙区 鶴保氏、全市町村“制覇” /和歌山
 ◇得票、9市で島氏を圧倒
 参院選和歌山選挙区(改選数1)で当選した自民の鶴保庸介氏(43)は、全市町村で他2氏の得票を大きく上回った。得票率は57%で、04年の前回選より3ポイント増。特に民主が強かった和歌山市をはじめとする市部で、同党の島久美子氏(54)を圧倒したのが目につく。9市の合計で島氏に、7万2000票差、得票率で20ポイント差をつけた。

 09年衆院選で民主の岸本周平氏が12万票を獲得、自民候補に4万8000票差をつけて大勝した和歌山市。鶴保氏は04年選から1万票余りを上積みして8万2000票を獲得、得票率も51%で前回より4ポイント上乗せした。参院選の同市で自民候補が8万票を超えたのは、01年に世耕弘成氏が9万2000票を獲得して以来だ。

 島氏は同市出身ながら6万票に届かず、2万2000票差をつけられた。野党時代の民主候補が得た07年の7万票、04年の6万票も下回った。

 鶴保氏は自民が従来強い町村部でも得票率63%で、島氏の28%の2倍以上を獲得。特に、二階俊博衆院議員の地盤の紀南で大差をつけた。

 共産の吉田雅哉氏(34)は、市部を中心に得票を重ね、07年の共産候補に4000票を上乗せ、01年以来久しぶりに5万票を超えた。【山下貴史】

7837チバQ:2010/07/17(土) 13:55:46
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tottori/news/20100712-OYT8T01017.htm
組織の弱さ民主露呈

 民主党が大敗し、参院では野党が多数を占める「ねじれ国会」となることが決定した11日の参院選。鳥取選挙区(改選定数1)でも、自民党の浜田和幸さん(57)が、民主党の坂野真理さん(32)、共産党の岩永尚之さん(53)との新人対決を制した。背景に何があったのか、選挙戦を取材班が振り返った。

女性支持で明暗

 A 読売新聞社と日本テレビ・同系列局が共同実施した出口調査を見てみよう。浜田さんは自民支持層の9割、公明支持層の7割を固め、無党派層の4割弱、民主支持層の1割強にも食い込んでいた。

 B 民主党の政権運営への不信感は、想像以上に強かったようだ。与党の立場を強調しすぎたことへの批判もあった。建設業者からは「陳情を聞いてほしければ支援しろとの圧力を感じた」という声が漏れた。

 A 坂野さんは「1児の母」をアピールして女性の支持に期待していたのに、女性票は5割以上が浜田さんに流れ、坂野さんは十数ポイントも離された。

 B 女性からは「母としても医師としても、まだ駆け出しなのに、政治まで任せられない」といった反発を何度か聞いた。

 C 岩永さんは、共産支持層の大半をまとめたけど、無党派層の支持が1割。消費税増税反対の訴えは分かりやすかったが、民主の過半数阻止を自民やみんなに託そうとする世論に埋没した感じだ。

危機感と組織力 A 浜田さんは出馬表明したのが一番遅い1月で、知名度不足が懸念された。

 B 鳩山政権の支持率がガタ落ちしていた時は、陣営にそんなに焦りはなかった。首相交代後、危機感に一気に火がついた。当初は「全国遊説のため、公示後は鳥取に戻れない」と言っていた石破政調会長が、結局10日以上も張りついた。

 B 石破さんの地元なのに、前回、民主新人だった川上義博参院議員の得票が自民現職を上回った八頭町で、浜田さんが2000票以上の差を付けた。西部では県立米子東高の同窓生らが活発に動いたことも大きかったみたいだね。

 A 組織と言えば、業界団体が2大政党のはざまで揺れ動いた揚げ句、自民に回帰するケースもあったようだけど。

 C とくに農業関係で、民主への反発が強まっていた。県連幹部がJAに対して「自民寄りだ」という趣旨の批判をし、県農協農政協議会との会合を相次ぎ欠席。6月に同協議会が開いた政策討論会にも、民主からは国会議員が出席しなかった。国がJA関連事業への補助金配分を見送った直後だったこともあり、「与党がとる態度か」と参加農家はカンカンだった。

 B 坂野さんは、自民党参院議員だった祖父の地元の北栄や湯梨浜など4町で浜田さんの得票を上回ったが、差はわずか。陣営幹部も「中部で票が伸びなかったのは、農業票が離れたからだ」と見ている。

大物に聴衆ゼロ C 民主陣営は今回も組織力を発揮できなかった。

 B 大物議員が相次いで来援したけど、街頭演説で聴衆がゼロだったことも。党本部が動員のノウハウを指南していたけど、党員が80人台の県連には厳しい注文だった。

 B 民主党は昨夏の衆院選、今春の鳥取市長選に続く3連敗。「風頼み」のままでは、勝利は難しく、県連は来年4月の県議選での党勢拡大を目指す方針だ。

 C 自民党も「野党暮らし」が続く中で、有権者の信頼をどう取り戻すか。正念場が続きそうだね。

 A 最後に、比例選で落選した現職の田村耕太郎さん(46)について。田村さんの自民離党が選挙区の構図を変えた訳だけど……。

 B 県内得票は約3万3000票で、選挙区に出た6年前の5分の1。単純比較はできないが、離党と民主移籍に、理解を得られなかったと言えるのでは。

 C かつて編集幹部を務めていた地元紙には、全国区で横並びのはずの比例選候補のうち、田村さんだけを取り上げた記事が掲載された。「フェアじゃない」との批判もあったね。

(2010年7月13日 読売新聞)

7838チバQ:2010/07/17(土) 13:58:52
http://mainichi.jp/area/shimane/news/20100714ddlk32010335000c.html
島根に吹く風:2010参院選を振り返る/上 /島根
 ◇青木陣営、予想外の圧勝 民主批判も後押し
 「極めて僅(きん)差だ。投票箱が閉まるまで、あらゆる手だてをお願いしたい」。7月6日に松江市内で開かれた自民新人・青木一彦(49)の選対会議で、選対本部長を務める自民党県連幹事長、洲浜繁達の声が響きわたった。政権交代後、初の国政選挙となった今回の参院選は、王国の威信をかけた総力戦の様相を呈していた。

 自民県連は当初、一彦の父幹雄(76)の5選を目指していた。しかし事態は急変する。5月13日、雲南市で開かれた集会で幹雄は体調不良を訴え、そのまま入院したからだ。ただ、時間はない。4日後には一彦の擁立を決め、出馬表明から投開票日までわずか50日の短期決戦に突入。元首相・竹下登の後継として弟亘が急きょ出馬した00年衆院選とも重なるが、当時と違い、今回は野党として迎える初めての選挙だった。それだけに、陣営には強い危機感が漂っていた。

 県連などの調査では、5月の連休明けの時点で幹雄が他の候補に20ポイント程度差をつけていた。それが、知名度の低い一彦に変わって急落。民主新人の岩田浩岳(34)が数ポイント差で肉薄する展開に、県連幹部は「(自民現職が敗れた)前回のことが頭をよぎった」と明かす。

 青木の名で戦った6年前の参院選、幹雄は期間中一度も島根入りせずに4選を果すほどの余裕を見せた。だが、今回は、県議や市長村議も自分の選挙のように企業や支持者へのあいさつ回りを繰り返した。衆院議員の細田博之、竹下亘も自らの選挙区に張りつき、一彦との街頭演説や自身の支持者へのあいさつ回りを重ねた。

 無党派層が多く、劣勢と見られていた県東部の松江市などには、全県下からの電話作戦を展開。徹底的に電話を掛けた。「島根には59地域支部に根を張った組織がある。そこを信じて我々の戦い方を貫くだけ」。期間中、ある県議はそう力を込めた。組織力を最大限に生かした選挙戦は次点以下に7万票以上の差をつける風を呼び込み、自民王国の底力を見せつけた。

  ◇

 「青木(幹雄)先生には大変お世話になった。きちんと恩返ししていくことが我々の責務だ」。選挙戦最終盤、大田市の街頭に立ったJFしまね会長の岸宏は、声を絞って支持を訴えた。世襲批判も懸念された中、幹雄の知名度を最大限に生かしながら、秘書としての経験を持つ一彦が即戦力となることを訴える陣営の作戦。「ずっと自民党候補の名前を書いてきたから」。出雲市内で行われた一彦の街頭演説を眺めていた50代の自営業女性は、そうつぶやいた。

 王国の基盤は頑強だ。だが、圧勝の陰で変化も忍び寄る。

 従来の支持団体の大半が自民支持を掲げ陣営には135の推薦状が集まったが、政権交代の影響で自主投票に切り替えた「県医師連盟」など、自民と距離を置く業界団体も現れた。毎日新聞の世論調査などでは、これまで自民を支持していたとみられる60代以上の男性での支持率低下が目立った。

 陣営が「予想外の結果」と驚くほどの圧勝だった今回の参院選。ただ、民主政権への批判という追い風に助けられた側面も小さくない。県連幹事長の洲浜は「今回訴えてきたことを着実にやっていかないと、支持者から見放される。実際、我々は3年前の敗戦を体験した。これからが正念場だ」。(敬称略)

  ◇

 自民新人の青木一彦氏が圧勝した参院選島根選挙区。風をつかもうと懸命な戦いを繰り広げた4陣営の17日間を2回に分けて振り返る。

7839チバQ:2010/07/17(土) 14:00:09
http://mainichi.jp/area/shimane/news/20100715ddlk32010407000c.html
島根に吹く風:2010参院選を振り返る/下 /島根
 ◇敗戦の各陣営、「王国」の壁崩せず 組織力の差に苦戦
 民主は、菅直人代表(首相)の消費税増税発言で「逆風」に見舞われ、与党としても過半数を大きく割った。島根でもその逆風は抑えきれなかった。

 民主新人の岩田浩岳(ひろたか)(34)は2月に参院選への出馬を表明。元民放アナウンサーの知名度と若さで「世代交代」を訴え、「参院のドン」と呼ばれた自民現職の青木幹雄(76)に決戦を挑もうとした。だが、5月になって体調不良で長男の一彦(49)が出馬することになり、「世代交代」という争点がぼけ始めた。

 岩田は前幹事長・小沢一郎らの指示で、街頭での訴えをひたすら続けた。立候補表明から履きつぶした靴は4足にのぼる。選挙戦に入ってから、閣僚の蓮舫や五輪メダリストの谷亮子らが続々と島根入り。「保守王国」に「政権交代」の風を送り込もうと必死だった。県連幹事長の角智子は「今までにないくらいやった」と振り返る。しかし、県内で動ける県議は連合系も含めて8人。自民系会派は25人おり、組織力の差は明らかだった。

 前回参院選では、民主が推薦、社民も共闘した国民新の亀井亜紀子が当選。その再現を狙ったが、国民新は、岩田を推薦でなく「支援」にとどめた。岩田に「無所属での出馬」を求めたがかなわず、6月には郵政改革法案の成立見送りで、党代表が閣僚を辞任したことも関係をこじらせた。翌日、亀井が言った。「約束が破られたのだから、ガタガタしないわけがない。以前の態勢を取るのはなかなか厳しい」。亀井は公示後、演説会に出席して応援したが、足並みはそろわなかった。

 岩田の出馬から公示日までの約4カ月間、状況は刻々と変化した。鳩山政権(当時)の「政治とカネ」、米軍普天間飛行場移設問題の混乱、菅首相の消費税増税発言。支援者は「民主党に対するいろんな意味でのアレルギー。いくらやっても響かなかった」とこぼした。

   ◇   ◇

 「桜内という名前しか頼るものはなかったが、その桜内ブランドは結局存在しなかった」。みんなの党新人の桜内朋雄(41)の関係者は、そう吐露した。

 元衆院議長の桜内義雄のおい。民主にも自民にも期待を持てない層の受け皿として、みんなの党から立候補した。党代表の渡辺喜美をはじめ、党所属の国会議員が相次いで島根入りするなど、「桜内」の名に対する党の期待度は高かった。

 しかし選挙戦では思わぬ苦戦を強いられる。義雄が一線を退いて10年。旧桜内派の県議や市議に支援を頼みに行っても、現役議員にはすべて断られた。かつての「桜内」支持者にはがきを郵送しても、他界した人が多く、次々と返送されてきた。

 全国では大躍進したみんなの党だが、都市部の風は島根にはあまり吹かなかった。

   ◇   ◇

 昨年の衆院選に引き続いて立候補した共産新人の石飛育久(32)。菅首相の消費税発言以降は、増税反対を前面に押し出して選挙戦に臨んだ。だが、ふたを開けてみれば、得票は前回の同党候補に遠く及ばなかった。

 同党県議の尾村利成は、みんなの党の存在を指摘する。全国的に同党は躍進。県内でも、桜内の得票は石飛を上回った。

 尾村は「消費税増税に反対する有権者の手応えはあった。しかし、有権者は、(増税に反対した)みんなの党で途中下車した」と説明。「うちの政治論戦に間違いはなかったが、それを票に結びつけられなかった。党の力不足だった」とうなだれた。(敬称略)

7840チバQ:2010/07/17(土) 14:04:11
http://mainichi.jp/area/shimane/news/20100715ddlk32010407000c.html
島根に吹く風:2010参院選を振り返る/下 /島根
 ◇敗戦の各陣営、「王国」の壁崩せず 組織力の差に苦戦
 民主は、菅直人代表(首相)の消費税増税発言で「逆風」に見舞われ、与党としても過半数を大きく割った。島根でもその逆風は抑えきれなかった。

 民主新人の岩田浩岳(ひろたか)(34)は2月に参院選への出馬を表明。元民放アナウンサーの知名度と若さで「世代交代」を訴え、「参院のドン」と呼ばれた自民現職の青木幹雄(76)に決戦を挑もうとした。だが、5月になって体調不良で長男の一彦(49)が出馬することになり、「世代交代」という争点がぼけ始めた。

 岩田は前幹事長・小沢一郎らの指示で、街頭での訴えをひたすら続けた。立候補表明から履きつぶした靴は4足にのぼる。選挙戦に入ってから、閣僚の蓮舫や五輪メダリストの谷亮子らが続々と島根入り。「保守王国」に「政権交代」の風を送り込もうと必死だった。県連幹事長の角智子は「今までにないくらいやった」と振り返る。しかし、県内で動ける県議は連合系も含めて8人。自民系会派は25人おり、組織力の差は明らかだった。

 前回参院選では、民主が推薦、社民も共闘した国民新の亀井亜紀子が当選。その再現を狙ったが、国民新は、岩田を推薦でなく「支援」にとどめた。岩田に「無所属での出馬」を求めたがかなわず、6月には郵政改革法案の成立見送りで、党代表が閣僚を辞任したことも関係をこじらせた。翌日、亀井が言った。「約束が破られたのだから、ガタガタしないわけがない。以前の態勢を取るのはなかなか厳しい」。亀井は公示後、演説会に出席して応援したが、足並みはそろわなかった。

 岩田の出馬から公示日までの約4カ月間、状況は刻々と変化した。鳩山政権(当時)の「政治とカネ」、米軍普天間飛行場移設問題の混乱、菅首相の消費税増税発言。支援者は「民主党に対するいろんな意味でのアレルギー。いくらやっても響かなかった」とこぼした。

   ◇   ◇

 「桜内という名前しか頼るものはなかったが、その桜内ブランドは結局存在しなかった」。みんなの党新人の桜内朋雄(41)の関係者は、そう吐露した。

 元衆院議長の桜内義雄のおい。民主にも自民にも期待を持てない層の受け皿として、みんなの党から立候補した。党代表の渡辺喜美をはじめ、党所属の国会議員が相次いで島根入りするなど、「桜内」の名に対する党の期待度は高かった。

 しかし選挙戦では思わぬ苦戦を強いられる。義雄が一線を退いて10年。旧桜内派の県議や市議に支援を頼みに行っても、現役議員にはすべて断られた。かつての「桜内」支持者にはがきを郵送しても、他界した人が多く、次々と返送されてきた。

 全国では大躍進したみんなの党だが、都市部の風は島根にはあまり吹かなかった。

   ◇   ◇

 昨年の衆院選に引き続いて立候補した共産新人の石飛育久(32)。菅首相の消費税発言以降は、増税反対を前面に押し出して選挙戦に臨んだ。だが、ふたを開けてみれば、得票は前回の同党候補に遠く及ばなかった。

 同党県議の尾村利成は、みんなの党の存在を指摘する。全国的に同党は躍進。県内でも、桜内の得票は石飛を上回った。

 尾村は「消費税増税に反対する有権者の手応えはあった。しかし、有権者は、(増税に反対した)みんなの党で途中下車した」と説明。「うちの政治論戦に間違いはなかったが、それを票に結びつけられなかった。党の力不足だった」とうなだれた。(敬称略)

7841チバQ:2010/07/17(土) 14:19:42
http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news.php?k_id=36000741007120001
「山口の与党」組織力発揮
2010年07月12日


当選した岸信夫氏(中央)は、兄の安倍晋三元首相(右端)ら党関係者と万歳をして喜んだ=山口市湯田温泉2丁目

◆公明、水面下で支援


  「自民王国」がまた力を見せつけた。11日投開票された参院選山口選挙区(改選数1)は、自民現職で元防衛政務官の岸信夫氏(51)が、民主新顔で俳優の原田大二郎氏(66)=国民新推薦=と共産新顔で党県常任委員の木佐木大助氏(55)を破って再選を果たした。県選出の自民党国会議員や県議が団結し、組織戦で岸氏を支え、得票数は全19市町でトップだった。原田氏は出馬表明の遅れが響き、木佐木氏は勢いを欠いた。当日有権者数は120万8999人、投票率は61.91%(前回62.02%)だった。


  岸氏は山口市湯田温泉2丁目のホテルの特設会場で吉報を待った。「当選確実」の報が伝わると、実兄の安倍晋三元首相(衆院山口4区)ら党関係者や支持者たちとともに再選を喜び合った。


  県内は政権交代後も、安倍氏をはじめ自民党の大物国会議員がそろう。県議会の最大会派も自民。それでも岸氏に油断はまったくなかった。報道各社の情勢調査で岸氏優位が伝えられた終盤の集会でも「大変厳しい」と連呼。最後まで緊張を解かなかった。


  「自民党は反省して出直さなきゃいけない」。この言葉を繰り返して昨年末から活動を本格化。離島、農漁村の小集落など県内一円を歩き、こうした地域の経済を元気にすることを訴えの柱にした。元防衛政務官の経験も強調。普天間問題をめぐる民主党政権の迷走で、安全保障が危うくなっているとも説いた。一方で元商社マンらしいフットワークの軽さも見せ、若者のパーティーなどにも気軽に飛び込み、喜々として顔を売って回った。


  党の国会議員や来春に選挙を控える県議らも危機感を強め、「自分の選挙」さながらに支持を呼びかけた。安倍氏も公示前から国政報告会を重ねて弟のために頭を下げた。党県連は旧市町村単位で残る56の地域支部すべてに選対を設け、支部ごとの得票目標も示して引き締めを図った。


  「山口の与党は自民党」。農協、医師会など、中央では「民主シフト」が進む業界団体も、県内では政権交代後も「親自民」の立場で岸氏を推薦。自公政権時代の友党の公明党が、水面下で支援したことも効いた。

7842チバQ:2010/07/17(土) 14:20:33
http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news.php?k_id=36000741007130003
民主「組織 弱かった」
2010年07月13日

  民主党県連の西嶋裕作幹事長は記者会見を開き、原田氏の敗因について、「有権者が候補者の政策や考えをしっかり受け止めて判断しようとしているなか、立候補表明が(公示の)一月前ということで、訴えがきっちり伝わらなかった」と述べ、出遅れが響いたとの認識を示した。


  大差の結果に、終始厳しい表情で「地方組織が非常に脆弱(ぜいじゃく)で、改善されずに参院選に入っていった」とも振り返った。「(来年の)統一地方選に向けて候補擁立を目指していきたい」と語った。


  全国レベルでの不信感も敗北につながったと分析。「菅内閣で消費税が唐突に出てきた不信感が、『民主党政権大丈夫か?』ということにつながったのでは」と述べた。

http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news.php?k_id=36000741007130002
自民「要望 つかめた」
2010年07月13日

  自民党県連の河野博行会長は、岸氏の得票が目標に掲げていた42万票を超えたことを「政権を失って初めての国政選挙だったが、珍しいことで喜び」と目を細めた。景気低迷や民主党政権の問題が影響し、無党派層が「民主離れ」を起こし、自民に流れたと分析。「不景気が長く続いていた。そこに消費税10%の話が出た。政治とカネ、普天間などで国民の気持ちが離れた」


  党県連は今年1月、初めて懇談会形式の「政策聴問会」をして、業界団体との信頼関係を保った。参院選前には「ローカルマニフェスト」も作成し、岸氏の集会などで配った。松永卓幹事長は「政策を表に出して戦わせていただきたいと申し上げてきた。政策聴問会には岸先生にも出席していただき、いろんな要望を掌握していただいたのではないか」と振り返った。

7843チバQ:2010/07/17(土) 14:21:29
http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news.php?k_id=36000741007130001
決着 次の「舞台」へ
2010年07月13日

  ◇ 一夜明けて ◇


  民主党が大敗し、自民党が改選第1党になった参院選。投開票から一夜明けた12日、山口選挙区(改選数1)で圧勝した自民現職の岸信夫氏(51)は朝からあいさつに駆け回り、2期目にかける思いを語った。一方、岸氏に完敗した民主新顔の原田大二郎氏(66)も町に飛び出し、早くも「前」を見据えていた。両党の県幹部も会見し、勝因、敗因を語った。


◆岸氏 是々非々で臨む


  岸氏は再選を果たした夜、田布施町の自宅に戻り、つかの間の休息をとった。12日は午前6時に起きて、県東部の党県連地域支部などにあいさつ回りに出かける前、報道各社の取材に応じた。


  全19市町で得票1位になり、目標に掲げていた42万票を超える得票での再選に「非常に早い段階で当確をいただき、責任の重さを実感している」。フル回転した党県連の56地域支部と、政権交代後も「親自民」を貫いた業界団体の支援を勝因に挙げる。「野党となり厳しい目標だったが、6年前負けた都市部でも勝てた」と言った。今後1〜2週間かけて、謝意を述べて回る予定だ。


  1期目は防衛政務官を務めた。政権奪還に向けて、党には、「若手をこれまで以上に登用してほしい。農林漁業、安全保障を中心に仕事をさせてもらいたい」と望む。今回の与党の過半数割れで、衆参の多数派が異なる「ねじれ国会」になるが、参院での審議は、政局的な判断で賛否を決めたりせず、是々非々のスタンスで臨むという。



◆原田氏 再起への辻立ち


  原田氏は12日早朝、テレビ局の取材を終えた後、午前8時ごろから30分ほど、山口市の県庁近くの交差点に立った。「おはようございます」「ありがとうございました」と行き交う人や車に頭を下げた。11日夜の取材に、今後も議員を目指す考えを示し、「自民党の代わりの料理がまずかった。次までに僕がおいしい料理になれるよう勉強したい」と話していた。


  12日朝は「訴えが足りなかった、理解して頂けなかったという一方で、25万人が支持してくれた喜びもある」と選挙戦を振り返り、「政治は人と人をつなぐもの。それを極めたい」と語った。

7844チバQ:2010/07/17(土) 14:24:14
http://mytown.asahi.com/yamaguchi/news.php?k_id=36000001007170001
「ふるさと対決」決め手は【宰相の郷から】
2010年07月17日


当選が決まり、支持者らに胴上げされる岸信夫氏。田布施町でもトップ得票だった=11日、山口市

◆田布施町 30人に聞く
  自民が圧勝した11日の参院選。岸信介、佐藤栄作両元首相が輩出した田布施町でも、岸家の後継で自民現職、岸信夫氏(51)が、幼少期を町内で過ごした民主新顔の原田大二郎氏(66)との「ふるさと対決」を大差で制した。「宰相の郷」の住民たちは今回、どんな思いで一票を投じたのか。12日、町内で30人に聞いた。
(小暮純治、福家司)



◆「岸家」に支持
  岸氏は町内で5470票を獲得し、原田氏に2千票を超す差をつけて圧倒した。得票率は有効投票の58・53%に及び、県全体を上回る水準で、自民支持層に「岸家」支持者が上乗せされたとも言えそうだ。今回意見を聞いた有権者30人中でも、岸氏に投票したと答えた人が19人を占めた。



  「昔、岸信介さんも佐藤栄作さんも、うちの山にマツタケを採りに来た」と振り返る70代の農業男性は、ずっと自民を選んできた。もともと「佐藤派」といい、比例区では佐藤氏の孫の夫で自民新顔の阿達雅志氏(50)に投票した。阿達氏は議席獲得はならなかったが、町内では比例区の個人票でトップの808票を獲得した。



  生まれも育ちも田布施という80代の農業男性は、今回も岸氏へ投票した。一貫して自民支持で「岸信介さんの頃から、地元だと思っている」という一方、「ただ信夫さんが地元だと言われると微妙な感じがある」とも打ち明けた。



◆民主への失望
  田布施の比例区得票で、民主が自民を初めて上回ったのが、政権交代が実現した昨夏の衆院選だった。だが、今回は、千票差近くをつけて自民が再び上回る「揺り戻し」が見られた。



  昨夏の衆院選では選挙区で平岡秀夫氏(民主)、比例区も民主に投じたという50代の会社員男性は今回、一転して岸氏と自民に入れた。理由について「期待していた民主がダメになったから」と端的に語り、不満をあらわにした。



  同様に昨夏、平岡氏だった50代の主婦は今回、共産新顔の木佐木大助氏(55)を選んだ。比例区では民主への投票を続けたものの、共産候補を選んだ理由を「民主は候補者選びをもう少し慎重にすべきだ。地元でしっかり活動を続けてきた候補者がいい」と、民主に対する批判票だったと明かす。



  田布施で政治風土が変化しつつある大きな要因とされるのが新住民の増加だ。都市的な無党派層が多いとみられ、「宰相の郷」の地元意識は薄いようだ。「風」にも敏感で、その時の政治情勢に応じて投票行動も変化させる人が少なくない。



  数年前に沖縄から移ってきたという20代の主婦は、選挙区では原田氏に、比例区は社民に投じた。「民主は政権交代後まだ1年もたっていないので、もう少しがんばってほしいし、子ども手当がなくなると困る。ただ、沖縄出身だから、比例区は基地問題を重視した」という。



  「民主離れ」したのは周南市から5年ほど前に、仕事の都合で移り住んだ30代の会社員男性だ。昨夏の衆院選で平岡氏と民主に入れたが、今回選んだのは岸氏とみんなの党。原田氏について、「ぱっと出では投票する気にはならない」と言う。



◆投票率大幅増
  田布施町の「ふるさと対決」は、選挙に関心を高めるきっかけにもなったようだ。町内の投票率は70・14%に達した。県全体の投票率が2007年の前回参院選から微減するなかで、逆に2・41ポイント伸び、県内市町で最大の伸び幅をみせた。



  前回衆院選には投票にいかなかったという20代の会社員男性は、今回は投票所に出向いて原田氏に投じた。「自民じゃないといけないという感じは、もうあまりない」と話す。

7845チバQ:2010/07/17(土) 14:36:21
http://mainichi.jp/area/kagawa/news/20100713ddlk37010418000c.html
10参院選かがわ:自民、公募で結束強める 党再生担い磯崎さん /香川
 ◇岡内さん、社民の政権離脱痛く
 ◇みんな躍進、共産埋没
 参院選香川選挙区では、自民の磯崎仁彦さん(52)が初当選を果たした。民主、国民新、社民が推薦した無所属の岡内須美子さん(57)、共産の藤田均さん(50)は敗れる結果になった。民主政権に厳しい審判が下された全国的な流れの中で、それぞれの戦いはどういう意味を持っていたのか。【三上健太郎、吉田卓矢、馬渕晶子】

 当選を果たした磯崎さんは12日、ほっとした表情を見せた。

 自民初の公募で選ばれた候補者。その意味を自ら「公募は自民が変わろうとしている一つの表れ。候補者で止まってしまっては何の意味もない」と話していた。野に下った自民がイメージの一新を図り、「自民再生の試金石」「新生自民の象徴」などといった期待が寄せられた。それだけに、敗北は自身のダメージにとどまらず、公募という方法の否定にもつながりかねなかった。

 民間出身で、従来のように候補者の後援会が主体となる運動ができず、県連が音頭をとった。県連幹部は「みんなで決めた以上責任があるので、結束力は強まった」と公募を勝因の一因に挙げた。

 候補者本人の資質に加え、政権交代後の保守系議員たちの危機感、現政権批判票をうまく取り込んだことが大きな勝因だった。

 自民にとって今回の選挙は、与党を過半数割れに追い込み、来春の統一地方選で勝利、再び政権奪取をかけた衆院選を迎える−−というシナリオに踏み出す第一歩と位置づけられていた。県連幹部は「組織が衰えていないことを証明した」(県連幹部)と胸を張る。

 一方、岡内さんは、出馬表明後の5月、沖縄の基地問題で社民が政権離脱し、状況が大きく変わった。先月15日、県庁で会見した時、「当選後、どこに所属するのか」の質問に、「当初は皆、政権与党の中にいて、言いやすかったけど」とつぶやいた。

 社民の政権離脱後も、県内では民主、社民両県連がすぐに協力維持を確認。民主の菅直人首相ら党幹部が連日来県するなど公認候補並みに支援。社民も、県議や市議が地元の組織固めに連日回った。

 しかし、菅首相の消費税発言で、再び中央の民主と社民の意見が対立。「消費税と基地問題はタブー」(社民幹部)となった。岡内さんは街頭演説などでほとんど触れず、有権者にわかりにくさとして残った。

 また、民主党は与党として初の選挙。これまでと違い、風は逆風だった。終盤になっても「街頭で受ける肌感覚と(独自の)世論調査の結果がかみ合わない」(民主幹部)などと、攻めあぐねた。結果、無党派を取り込めず、「格段の差がある組織力で負けた」(連合香川幹部)と、足腰の弱さを露呈した。この幹部は「風に頼らない強固な支持基盤を築くことが急務」と話す。

 藤田さんは「自民はこりごり、民主はがっかり」と訴えた。消費税増税が争点に浮上、「唯一の反対政党」と独自性を強調した。しかし、県内の比例得票数は、みんなの党に2倍以上離された。松原昭夫・県委員長は「みんなの党は『増税の前にやるべきことがある』の一言で浸透した」といい、2大政党に続く「第三極」の台頭で“埋没”したことに「共産党にも新たなイメージづくりが求められているのかもしれない」と話した。

 ◇「国民と同じ目線で」磯崎さん
 参院選香川選挙区(改選数1)を制した自民の磯崎仁彦氏は、当選から一夜明けた12日、高松市内で街頭演説し、「政治の原点は国民の皆様と同じ目線に立つこと。このことを忘れることなく、今後の政治活動を行っていきたい」と決意を語った。

 政治経験ゼロだったが、自民県連の候補者公募に手を挙げ、27年間勤めた会社を退職して、参院選に臨んだ。この日は、4月上旬に初めて街頭演説をした“原点”という場所に立って、当選を報告。「政権交代後の10カ月がどうだったか。与党の過半数割れは、そのことに審判を突き付けた」と選挙戦を総括し、「国民の信頼を得る野党を目指していきたい」と誓った。

 その後、報道陣の取材に対し、「うれしさもあるが、議員になることへの期待と責任感を非常に強く感じている」と気を引き締めていた。【三上健太郎】

7846チバQ:2010/07/17(土) 14:38:03
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ehime/news/20100713-OYT8T00934.htm
県都決戦票掘り起こし
塩崎後援会もフル稼働
 政権交代後初の本格的な国政選だった参院選の愛媛選挙区では、自民現職の山本順三さん(55)が圧勝で再選。政権与党の民主新人岡平知子さん(52)は約10万票の大差で惨敗した。「自民王国」の愛媛で前回参院選、昨年の衆院選と着実に勢力を伸ばしてきた民主は、大きくつまづく結果に終わった。与野党の激戦を振り返った。(松山支局参院選取材班)

 「今回は松山で勝つ戦いをする。2万は差をつける」。公示日の6月24日。松山市駅前での出陣式を終えた自民県連幹部はこう明言した。松山市を重視した選挙戦略。その背景には、民主の戦い方を徹底的に分析し、必勝を狙う思惑があった。

 県議が自民32人に対し、3人しかいない民主は、全県選挙の参院選で実動部隊となる地方議員数で決定的に劣っている。当然、知名度の高い弁士を呼んで無党派層をターゲットにした「空中戦」を挑んでくると読んだ。

 一方で、70市町村が20市町に集約された平成の合併後、自民の地方議員も激減している。昨年度の党員数は前年度比5097人減の2万7300人に減った。「かつてのように松山での負けを南予や郡部の票で補えない」(自民県議)状況だ。

 昨年の衆院選愛媛1区で塩崎恭久議員に約2700票差まで迫り、比例復活した民主の永江孝子議員は岡平さんの支援に走り回っていた。塩崎議員の選挙参謀である県連幹部は「岡平が勝てば、あなたも次は危ない」と直言。これに応じて塩崎議員も後援会をフル稼働させ、自ら山本さんを先導して歩いた。候補や応援議員が何度も姿を見せる“県都決戦”が展開された。

 さらに従来型の選挙手法を捨て、戦術の転換を図った。支持者らを集会所などに集めて候補者が支持を訴える「箱物」は、公示2か月前から禁止し、候補を徹底的に街頭に立たせるようにした。組織・団体の推薦を得ても、塊(かたまり)で票が入る時代ではない。新規開拓を続けて都市部で自陣を広げる作戦だ。

 しかし、同時に組織票の獲得にも布石を打った。公明の比例候補との政策協定を締結。松山市のある公明市議は「今回は松山市内でのテコ入れを相当感じる。以前と違い、『本人が来た』とよく聞いた」と、自民の激しい動きに舌を巻いた。

 松山市では、前々回参院選で民主候補に約1万1000票の差をつけられ、前回は民主系の候補に約2万4000票も水をあけられた。だが、自民は今回、2万9000票を上回る成果を収めた。

 自民県連幹部は今回の圧勝に自信を深めた口調で、「今は当然、この後に続く知事選、県議選を見据えている」と話した。

(2010年7月14日 読売新聞)

7847チバQ:2010/07/17(土) 14:38:43
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/ehime/news/20100714-OYT8T01281.htm?from=nwlb
労組と“風”頼み限界
くら替えで共闘破綻
<民主>

 「県連はしっかり総括しろ」

 7月11日午後9時30分、連合愛媛が事務所を置く松山市の県勤労会館。空席の目立つ200席の会場に向かって、民主新人の岡平知子さん(52)が「力不足を心からおわび申し上げます」と淡々と敗戦の弁を述べた時、会場からは怒気にあふれたヤジがとんだ。

 午後9時の開票開始早々、自民現職山本順三さん(55)の「当確」が報じられ、早々と敗戦が決まったことに、集まった支持者らは失望を隠せず、ヤジを浴びせられた民主県連幹部は固い表情で黙り込むばかりだった。

     ◆

 2007年の前回参院選で、民主県連は社民などと共に友近聡朗氏を担ぎ、自民現職を破った。昨夏の衆院選では悲願だった衆院議員を一挙に3人獲得。中央では政権交代が実現し、参院選では与党として優位に戦いを進めるはずだった。

 だが、現実は混乱の連続だった。県連による候補者選定が難航し、見かねた党本部の主導で岡平さんを担ぐことが決まったが、出馬表明は4月中旬。他陣営より大幅に出遅れた上、社民から民主にくら替えしての出馬に、過去2回の国政選で共闘した社民との選挙協力も破綻(はたん)した。

 岡平陣営は公示直前に発足した菅政権の支持率の高さを頼りに、無党派層からの支持を求める「空中戦」を仕掛けるほかに、手はなかった。

 菅首相、蓮舫行政刷新相、枝野幹事長、前原国土交通相と知名度の高い「大物」が連日県内入り。応援弁士のそばで岡平さんは「政権交代の流れを止めてはならない」とごく短時間の演説を何度も繰り返した。

 それでも、菅首相が唐突に持ち出した消費税増税論議の影響もあって、昨年夏の衆院選で街を覆った熱気が再現されることはなく、投票率は前回より4・35ポイント低い57・56%にとどまった。

 読売新聞の出口調査では、社民支持層で岡平さんに投票すると答えた人は半数しかおらず、無党派層からの支持でも、山本さんをわずかに上回る程度にとどまった。反自民を掲げる他党の支持者と、無党派層からの票を集め、強固な県内組織を誇る自民を倒すという、前回参院選、昨年の衆院選での“必勝パターン”は崩れ去った。

 労組と“風”頼みの末、惨敗を喫した民主県連。組織力強化のために地方議員を増やすことが急務で、来春の統一地方選では、県議選で全選挙区に候補を立てたいとするが、具体的な候補選定などはこれからだ。

 支持者から求められた「総括」の結果は、まだまとまっていない。

(2010年7月15日 読売新聞)

7848チバQ:2010/07/17(土) 14:43:29
攻防の軌跡
http://www.kochinews.co.jp/10sanin/kou01.htm
(1)地力 勝利にも弱ささらす

 昨年の衆院選から一転、民主党の大敗に終わった第22回参院選。県選挙区(改選数1)は、政権批判をしのいだ同党現職の広田一氏(41)が再選し、議席を死守した。だが得票数は自民党系2候補の合計得票数に遠く及ばず、「勝者なき結末」との見方ができる。攻防の軌跡を追った。

 「勝ち、負けではない。どう勝つかだ」

 昨年末、民主党県連のある幹部は今夏への強気な思いを語った。自民票が分裂し、与党現職で臨める「願ってもない構図」(連合高知幹部)。歴史的惨敗を喫した、昨年衆院選県内3小選挙区の悪夢を振り払うかのような言葉だった。

 だが、日を追うごとにその目算は崩れる。

 【写真】蓮舫行政刷新担当相を迎えた街頭演説。弱点の発信力は「党の顔」に頼った(6月27日、高知市の中央公園)

 ■初の「守り」
 鳩山政権下での政治とカネ、普天間基地移設問題の逆風。内閣支持率が2割に沈んだ5月、「住民が訴えすら聞いてくれない」「今やれば負ける」。スタッフは悲鳴を上げた。

 それだけに首相交代に安堵(あんど)感が広がった。「これで戦える」。支援者からも明るい声が寄せられ、内閣支持率のV字回復で党の勢いを取り戻したかに見えたが、それもつかの間だった。

 公示直前に飛び出した菅直人首相の消費税増税発言と、その後のぶれ。「ボディーブロー」(選対幹部)のように効き、攻めの選挙ばかりだった陣営は初めての防戦、追われる戦いに神経をすり減らした。

 迎えたマイク納め。マスコミの世論調査は一歩リードを保っていたが、広田氏は昨年衆院選で自民党陣営に見せつけられた組織力への警戒心が離れなかった。「相手には底力がある」。結果は猛追してきた自民党新人に競り勝ったが、自民党系2候補の合計得票を4万3千票も下回った。

 「厳しく受け止める」。一夜明けた12日、民主党県連の大石宗幹事長に高揚感は乏しかった。その県連幹部らが公言しづらい思いを、選挙協力した社民党県連合、浜辺影一副代表が口にした。

 「実質的には敗北だ」

 ■財産
 選挙戦を通じてあらためて露呈したのは、県連の地力不足だ。逆風でこそ問われるが、昨夏の3小選挙区の候補はいずれも県内にいない。広田氏が無所属で初当選した6年前も「風」と自民党の敵失が主因で、広田後援会の動きも「点レベル」だった。

 ただ、政権与党で臨んだ選挙で得た財産もあった。「負ければ解体の危機感」から、県連幹部らは自民党支持だった業界・団体回りを徹底。「地上戦」の新たな人脈と経験を得た。広いウイングを持つ広田氏をみこしに戦ったことで「党の理解者」のすそ野も広がった。

 半面、政権与党としてのアプローチは課題も併せ持つ。業界・団体依存や利益誘導型の従来型政治に陥りやすい。それを「古い政治」と否定する民主党はどういう新しい関係を築くのか―。党公認で当選し、「県連の顔」になった広田氏も党人としてその矢面に立たなければならない。

 「この逆風下で得た結果が今の県連の素の力」とする武内則男代表(参院議員)。「議席維持」という最低限のハードルはクリアしたが、来春の統一地方選に向けて組織強化は正念場を迎える。

(10年7月13日付朝刊

7849チバQ:2010/07/17(土) 14:44:57
http://www.kochinews.co.jp/10sanin/kou02.htm
(2)分裂 「刷新」へどう総括

 公示が1週間後に迫った6月17日、県議会6月定例会開会中の自民党県議団役員室。

 「今、判を押してきた」

 党県連幹部の表情は上気して見えた。参院選県選挙区に立てる新人の高野光二郎氏と、公明党比例代表候補の後援会間で相互支援協定が成立。事実上の自公協力の継続だった。

 【写真】公明党比例候補と演説に立つ高野光二郎氏=左。今回も自民候補を公明票が支えた(6月25日、高知市の中央公園)

 ■猛追
 「高野? WHO(誰)?という反応だ」

 党地域支部の幹部らは、公示前の前哨戦で頭を抱えていた。

 民主党に完勝した昨夏の衆院選に続き、県内参院議席の奪還が懸かった今回の参院選だったが、自民党県連は当初から「ハンディ」を抱え込んだ。

 県連は昨秋、衆院選で機能した挙党態勢の再現を目指して候補の公募、予備選を実施。下野した党の再生を懸けた試みでもあったが、既に出馬を表明していた前自民党参院議員の田村公平氏がこの手法に反発。県連は田村氏を予備選失格とし、党支持層の分裂が避けられない状況に陥った。

 高野氏は前県議だが高知市選出で、全県的には知名度不足が否めない。県連もそれは織り込み済みとはいえ、浸透へ「時間との闘い」を強いられた。

 さらに、野党転落に伴って旧来の支持団体の間に自主投票に転じる動きが続出。田村氏との分裂によって失う票も踏まえ、県連は「自公協力がないと、とても届かない」(武石利彦県連幹事長)と協力関係の再現を水面下で進めた。

 協定締結前の6月初旬の本社県民世論調査でも、高野氏は民主党現職の広田一氏に大きく水を開けられ、無所属で出馬を決めた田村氏と並走していた。

 危機感を強める県連は公明党の「推薦並みか、それ以上」(池脇純一県本部代表)の支援を受けながら、県内支部や衆院議員事務所を起点に組織戦を全面展開。公示直前の菅直人首相の消費税増税発言など民主党側の敵失も加わり、高野氏は県内全域へ急速に浸透し、広田氏を猛追した。

 「最後は(浮動票争奪の)空中戦」としていた選対は、「発射台までは持って行けた」と勢いづいた。

 ■「後悔はない」
 〝逆転〟を期して迎えた投票日。高野陣営はかたずをのみながら開票状況を見守ったが、結果は広田氏に1万3千票余り及ばず、田村氏は約5万7千票を獲得した。

 県連幹部らは「5万票は想定済み」と口をそろえていたが、結果的に分裂が勝敗を分けた形だ。公明党県本部の池脇代表も「高野候補はよくやったが、やはり割れると厳しい」と分裂の影響に言及する。

 自民党は参院選県選挙区で3連敗を喫した。が、武石幹事長は激闘を振り返り強調する。「党の若返りや刷新への生みの苦しみだった。公募、予備選の手法に後悔は全くない」

 政権奪還への足掛かりを求めた選挙での敗北。県連の地域支部には公明党依存体質や、分裂を招いた県連執行部への批判、不満もくすぶる。「刷新」への総括が待たれる。

(10年7月14日付朝刊)

7850チバQ:2010/07/17(土) 14:45:39
http://www.kochinews.co.jp/10sanin/kou03.htm
 (3)政情 険しさ増す再起の道

 「地獄を見てきた。票はゼロかもしれん…」

 選挙戦終盤、高岡郡梼原町から高知市の事務所に戻った田村公平氏は、青ざめた表情でつぶやいた。それだけ、現地の反応は冷ややかだった。

 自民党公認で臨んだ3年前の参院選で、同町での得票率は約67%と県内市町村で断トツ。しかし無所属で立った今回は5分の1に激減し、県内得票も5万6977票と10万票近いマイナスとなった。

 【写真】懸命に持論を訴える田村公平氏。〝田村流〟を貫いたが…(10日、高知市内)

 ■「丸裸の票」
 自民党の予備選手続きに反発し、公認が得られなかった田村氏。陣営は衆院議員だった祖父と父の代から引き継ぐ「田村党」と、田村氏が郵政民営化法案に反対して以来、支援を受ける郵政関係者が〝二つのエンジン〟となった。

 「自民も民主もしょせん議員の寄せ集め」「経験と実績では負けない」―。個人演説会では〝公平節〟に熱烈な拍手が送られた。私財をなげうって戦う姿に支持者が応えた。

 半面で田村党内には「3年間のあいさつ回りが決定的に足りない」と支持が広がらない焦りがあった。与党候補との戦いに、郵政関係者の内情は決して一枚岩ではなかった。

 現職当時の人脈からみんなの党やたちあがれ日本など「第三極」の公認や推薦を受ける手もあった。だが「政党の助けは借りない」とわが道を貫いた。選挙終盤には「達観の域」に入ったという田村氏は、惨敗を淡々と受け入れた。「これが丸裸になった私の票、ということだろう」

 二大政党化、新党・第三極勢力の出現という政情変化の下、無所属候補の当選のハードルは高まる。「次のステップにつなげたい」と明言した田村氏は、再起への足場をどう再構築していくのか―。

 ■惨敗
 共産党は昨年衆院選に続く惨敗だった。

 元衆院議員で「最強の候補」とする新人の春名直章氏で挑みながら前回から約25%、1万2千票余り減らし、県選挙区では1995年以来の4万票割れに。参院選では01年以来の供託金没収となった。

 最重視する比例代表の県内得票も、昨年衆院選から3割、1万4千票余りもダウン。得票率はついに10%を切る事態となった。

 「力量が落ちている」。党県委員会の佐竹峰雄委員長も党勢の後退を認めざるを得ない。党員や支援者の高齢化、地方議員の減少など足腰の弱体化は明らかだ。

 今回参院選は、自民党の下野、米軍基地問題、政治とカネ、消費税増税議論と、共産党には格好の主張材料がそろったはず。それなのに民意を引き付けられなかった。民主、自民両党への不満票は第三極に流れた。

 「増税容認派が増えている中で、旧来の反対論にどれほどの説得力があったのか。党活動も選挙戦術も抜本的に見直すべきだ」。共産党の元地方議員は党戦略のマンネリ化を指摘する。

 「抜本的な得票増の計画で挑む」。佐竹委員長は来春の統一地方選をにらむが、向かう道は険しさを増す。

(10年7月15日付朝刊)

7851チバQ:2010/07/17(土) 14:46:39
http://www.kochinews.co.jp/10sanin/kou04.htm
(4)模索 民意が試す「ねじれ」

 「こんな静かな国政選挙は初めて」

 県中西部の首長が苦笑し、中山間地域の〝選挙通〟も「動きが見えない」と首をかしげた。県選挙区で競り合った民主、自民両党陣営も「熱を感じられない」と戸惑った。

【写真】候補者の演説会で視線を注ぐ有権者。その民意を政治はどうくみ取るか(7月、高知市内)

 ■目覚め
 政権交代後初の国政選挙で、業界団体などが民主、自民両党との距離感を測る様子見ムードもあった。だが何より、政治とカネ、沖縄基地問題での民主党政権の迷走、繰り返された首相交代劇などで、政治への失望や虚脱感が有権者心理の根底にあった。消費税増税議論で二大政党の主張が似通うなど争点もぼやけた。

 冷めた感覚は公示後の本社県民世論調査にも投影された。選挙に「関心がある」は76・3%で、前回3年前より6・8ポイント、政権を懸けた昨夏衆院選より10ポイント近く下回った。「政権交代以降、暮らし向きは変わったか」の問いには8割強が「変わらない」と答え、変化を実感できない県民意識が浮かび上がった。

 しかし、実際の投票率は58・49%と前回より0・09ポイント?増え、浮動票の多い高知市でも1・28ポイントアップした。事前の低調ムードや複数陣営が「50%台前半」とした予想を考慮すれば「思いのほか高かった」といえる結果だ。

 前回比で2割近く増え、全有権者数の1割強に達した期日前投票が、制度として浸透してきたことも投票率底支えの一因と考えられるが、県内有権者を選挙離れから踏みとどまらせたものは何か。

 「本質的には県民生活の厳しさの裏返し。『暮らしを何とかして』という切実な思いの反映では」。「県明るい選挙推進協議会」の植田通子会長は啓発活動を通じた印象を語り、こう続けた。

 「自分たちの1票で政治が変わることを政権交代で実証した。有権者は政治の責任に目覚め始めている」

 新しい政治を求め、有権者の模索の視線が強まる。

 ■「まっぴら」
 民主党大敗で、衆参両院の多数派が逆転する「ねじれ国会」が攻守を交代して再現される。自民党政権下では与野党対立が先立ち、国会運営が立ち往生した。

 尾粼正直知事は投票日翌日の記者会見で、地域主権改革関連法案へのこだわりを示しながら「国政運営に不安定感が増すのは否めない。だが国民生活の立場で徹底して議論してもらいたい」と要請。県町村会長の吉岡珍正・越知町長も「地方がしわ寄せを受ける事態は、まっぴらごめんだ」とくぎを刺す。

 民主党は、連立パートナー探しや政策ごとに協力を得る「部分連合」を模索。9月の党代表選など政局含みの政治日程も控える。

 「ねじれを政争の具に使うべきではない」(自民党県連)、「政局に絡む対応は慎む」(公明党県本部)。県内各党は「国民本位」で口をそろえるが…。

 有権者は政治を試すように「ねじれ」という「勝者なき審判」を選択した。不信と期待が交錯する民意を政治、政党はどう消化していくのか。

 =おわり
(10年7月16日付朝刊)

7852チバQ:2010/07/17(土) 15:03:31
http://www.saga-s.co.jp/news/2010sanin.0.1681978.article.html
【解説】世代交代が最大勝因 自民・福岡氏 (10年7月12日)
 政権交代後初の国政選挙となった参院選で、佐賀選挙区は野党の自民党が現有議席を死守した。現職の出馬辞退による「思い切った世代交代」が最大の勝因とみていい。普天間基地問題の迷走、マニフェストの実現性など民主政権への不満や失望も取り込んで追い風を加速させ、圧勝した。


 野党になり、推薦団体は3分の2に減ったが、自主投票を決めた県農政協議会が実質支援に動くなど、有力な支持団体のつなぎ止めに成功した。衆院議員時代に培った人脈に、即戦力と将来性を訴えて個人としての支持も得た。組織票、個人票、民主批判票をうまく集めた格好だ。


 与党として初めて戦った民主党は、課題として指摘され続けてきた支持基盤づくりの遅れや、知名度不足が響いた。迷走した政権運営の影響も受け、守勢に回らざるを得ない与党選挙の厳しさを痛感させられた。出口調査によると無党派層からの支持は3割にとどまった。政権交代の原動力となった層を取り込めなかった。国会議員や地方議員の個人組織ではなく、党として地域組織をつくり、日常活動を広げることが不可欠だ。


 国政選挙で〝連敗〟していた自民の大勝だが、自民回帰と受け取るのは早計だ。比例代表の得票では、民主への期待感は一定持続している。この結果を、自民は党再生にどうつなげるか、民主は与党に見合った地方組織拡充ができるか。来春の統一地方選が試金石となる。

7853チバQ:2010/07/17(土) 15:05:52
http://www.saga-s.co.jp/news/2010sanin.0.1682812.article.html
検証・参院選さが 民意反転 【1】自民圧勝 (10年7月13日)
組織型脱却が奏功


 参院選終盤。交差点やスーパー入り口付近で連日朝夕、「佐賀再生」「ウソをつかない」「出直す!」などと書いたプラカードを掲げる県議や市町の議員らが立ち並んだ。「自民党を、福岡を、よろしくお願いします」。道行く人たちや車に頭を下げ続けた。





 自民41支部による一斉街頭活動。「こんなの初めてだが、野党だから何でもやる」と市議の一人。かつてない保守王国の危機に、なりふり構わない自民議員の必死な姿があった。危機感は青年、女性部にも共有され、朝立ちの輪が自然に広がっていった。

 2007年の参院選以降、党は転げ落ちるように勢いを失い、昨夏の衆院選で敗北、下野した。今回の参院選で佐賀選挙区は、そのどん底から一気に、9年前の参院選以来という25万票を獲得した。


 11日夜、福岡資麿(37)の圧勝で興奮冷めやらぬ選挙事務所。選対本部長の篠塚周城は力説した。「従来の組織型選挙から脱却した街頭活動を続け、有権者に直接訴えてきた。これまでの選挙にはなかったこと。党再生へのメッセージは届いたと思う」


 「くら替え」出馬を決めた県連会長の福岡は4月の選対本部発足時、「組織型選挙からの転換」を掲げた。人を集めるのではなく、人が集まる場所に自ら出向く。動員が多い個人演説会を減らし、団地での街頭演説や、交通量が多い交差点で手を振った。


 選挙戦が終盤に入った4日。民主の原口一博総務相が佐賀市内19小学校区での演説会を重ねた。緊迫する運動員に福岡は話した。「うちは外に出て、一人でも多くの有権者に直接触れ合う。生の声を届ける」。新しい運動の感覚が陣営に浸透していった。


 一方で、地方では旧来型の組織選挙もフル稼働した。旧市町村単位の支部などの組織が動き、新戦術と旧戦術での「全員野球」(陣営)が生まれ、票を積み重ねた。


 結果は11万票の大差。運動形態の変化とともに、陣営関係者が勝利の要因に挙げるのが、現職の参院議員岩永浩美(68)から福岡へのバトンタッチだ。岩永の「辞退表明」は2月。昨年末以降、「民主が若い女性候補をぶつけてくる」という話が広がり、県内でも世代交代を促す声が漏れ始めていた。ある幹部は「選手交代で古い自民党のイメージを刷新し、戦えると確信できた」と振り返る。


 長期政権時代のおごりに対する反省の言葉を繰り返してきた10カ月。選挙区の大勝に対し、比例は前回を約6千票下回る14万票に終わった。共闘した公明票を合わせても、福岡の得票とは5万票の開きがある。復権の兆しは見えたものの、真価はこれから。


 「終盤戦は(敵失で)風をもらった部分もあり、実力以上の票をいただいた。自民に全幅の信頼が戻っているというわけではない。次期衆院選は反動があると思うので気を引き締めたい」。めまぐるしく変容する民意をこれまでの選挙戦で肌身で味わった福岡は、12日朝も街頭に立った。圧勝がもたらす組織の「慢心」を警戒する。(敬称略)



◇         ◇

 10カ月の民主政権に厳しい審判が下った参院選。佐賀選挙区では自民が圧勝し、民主の勢いを阻んだ。なぜ野党の自民が民主に大勝できたのか。その背景と今回の結果がもたらす県政界への影響を探った。


【写真】交差点で「約束を守る」などと書いたプラカードを掲げ、手を振る自民佐賀市支部の女性たち。危機感を共有し一体感をもたらした=佐賀市

7854チバQ:2010/07/17(土) 15:06:30
http://www.saga-s.co.jp/news/2010sanin.0.1683346.article.html
検証・参院選さが 民意反転 【下】民主苦悩 (10年7月14日)
県連主導も空回り


 「非常に厳しい。組織の立て直しを考えておいてほしい」。投票日の11日午後6時すぎ、民主党県連代表の原口一博は東京から、代表代行の園田泰郎に電話を入れた。まだ投票が行われている最中。敗戦を覚悟し、今後の対策を指示する内容だった。「圧倒的な知名度と組織力の差はいかんともしがたかった」。その夜、原口は敗因を語った。当選した自民候補との差は11万3千票。予想外の大敗だった。





 2日後の13日。民主党県連事務所に園田のほか、幹事長、顧問、幹事長代理の4人が顔をそろえた。「組織をしっかり作らないとダメだ。国会議員が支部長になっている総支部を名前だけでなく、きちんとした組織にしないと」。議論は1時間を超えた。「徹底して総括しないと、このまま沈んでしまう」。総括案のメモを手に園田は厳しい表情を見せた。

 「清新でさわやか。民主党らしい候補」として公募で弁護士の甲木(かつき)美知子(39)を擁立。選挙運動は従来と違い、県連幹部が仕切る形に変えた。


 これまでは、し烈な選挙戦を何度も経験した原口の後援会に頼ってきた。前回、選対内部で対立もあったが「消えた年金」などの追い風で乗り切った。今回は県連主導を強めることで、役割分担を明確にする考えだった。


 だが今回も両者の間に不協和音が生じた。後援会からは選対が前日に急きょ出す指示に「戦略がない」、県連関係者からは「党公認候補が出ているんだから、国会議員の選挙と同じぐらいの意識でやらないと」と、動きの鈍さを嘆く声が聞こえた。


 そうした状況に加え、選挙中盤には、支援団体が反発する場面もあった。新聞に掲載された候補者アンケートで、憲法9条改正やプルサーマルへの賛否を「どちらともいえない」とした甲木に対し、推薦している社民党や、電力関係の労組が抗議した。社民党幹部は「支持者から『なんで民主党を支援しないといけないのか』という電話を受けた。ある程度の票は逃げたかもしれない」と話した。菅首相の消費税発言で逆風が強まる中、足元の体制も緩んだ。


 「昨夏の衆院選とは反応が全く違う」。終盤に入ったころ、電話で支援を頼み込んでいた関係者が口にした。「1対1で話すと相手の気持ちはすぐ伝わる」。昨夏の政権交代を後押しした無党派層は民主党から離れていた。明らかに「風」が変わっていた。


 衆院選で激戦を勝ち抜いた原口、大串博志の後援会は、議員個人の人気や人柄に支えられている部分も多い。園田は「個人ではなく、党の支持者にしていかないと。党や政策をしっかり認識してもらわないと組織づくりは進まない」と、目下の課題を自覚する。ただ、地方議員には「地域支部を作ろうと考えているが、国会議員の後援会とうまくやっていけるか踏み出せない」と不安もある。


 「来春は統一地方選。今度こそ本当に組織を整備できなければ、有権者の信頼は得られなくなるだろう。待ったなしだ」と園田。近く開く予定の常任幹事会で、再起をかけた正念場の戦いの第一歩を踏み出す。(敬称略)


【写真】投票締め切り直後の自民候補の「当確」報道を受け、厳しい表情の民主党県連の園田泰郎代表代行(左端)ら=11日午後8時21分、佐賀市神野東の甲木氏事務所

7855チバQ:2010/07/17(土) 15:08:55
http://www.nagasaki-np.co.jp/press/senkyo/date/2010/sannin/kikaku6/01.shtml
知事選に続いて  またもそろわぬ足並み

県連の力不足露呈

 「また開票率0%で当確か…。2連敗ばい」。11日午後8時すぎ、長崎市築町の犬塚の選挙事務所。開票が始まった途端に、金子の「当選確実」がテレビで速報され、支援者の一人は腕組みをしたまま深いため息をついた。

 連敗−。2月の知事選も民主はあっけなく敗れた。政権交代の余勢を駆って、推薦候補を擁立したものの、候補者の選考過程に支援労組から不満が噴出。自民系が推す中村法道に約9万票を超える差をつけられ惨敗した。この参院選は、中村を「後継」として支援した金子への「リベンジ」の場となるはずだった。

 ところが、またも組織の足並みがそろわない。犬塚は現職でありながら知名度が低く、政策の得意分野も外交や安全保障など住民に身近でない。しかも、国営諫早湾干拓事業の開門調査をめぐり、県連方針に反して「条件付き賛成」を主張。組織に従わないイメージが労組の動きを鈍らせた。開門に猛反対する民主党参院議員の西岡武夫も、犬塚の出陣式に姿を見せたが、演説は断った。

 「金子先行」−。新聞の世論調査報道に危機感を強めた県連代表の高木義明は、東京に戻っていた西岡に電話を入れた。「ぜひマイクを握ってほしい」。8日夜、長崎市内の総決起集会で西岡は叫んだ。「日本のためによろしくお願いします」



テレビの選挙報道を見詰め、落胆の表情を見せる民主党県連幹部ら=11日夜、長崎市築町の選挙事務所
 実は、西岡が人知れず演説した場所がもう一カ所あった。投票日前日の10日早朝、同市内の自宅近くの路上。聴衆は近所の住民だけだったが、犬塚は財務相の野田佳彦とともに選挙カーで出向き、西岡は笑顔で出迎えた。「結構気を使うんだよね」。県連関係者の一人は、内向きの調整にきゅうきゅうとするのを自嘲(じちょう)気味に笑った。

 “与党流”の戦いにも、ぎこちなさがつきまとう。知事選の際、民主は閣僚や国会議員を大量に送り込み、首長や自民系業界団体の切り崩しを図ったが、逆に反発を招いたため、今回はこれを自粛した。

 選挙戦序盤のある日、県建設業協会を高木ら県選出国会議員3人が「意見交換」と称して訪ねる一幕があった。協会側は“締め付け”を警戒し身構えたが、3人は文字通り「意見をうかがう」ばかり。「いったい何をしに来たのか」と協会幹部の首をかしげさせた。

 淡々と敗戦の弁を述べた犬塚。県連幹事長の渡辺敏勝は目を赤くして言った。「悔しいが、自民より地方議員が少なく、組織は弱い。与党になっても、すぐに中身は変えられない」。政治とカネ、普天間、首相交代、消費増税−。めまぐるしく向きを変える中央からの風。それにあらがえるほどの力を、県連は持ち合わせていない。(文中敬称略)

 参院選長崎選挙区は、自民新人で前知事の金子原二郎(66)が、再選を目指した民主現職の犬塚直史(55)を約7万2千票の大差で下した。民主は県内の衆参の選挙区選出6議席を独占していたが、自民が1議席の奪還を果たした。選挙戦を検証、県内政局の行方を探る。



2010年7月13日長崎新聞掲載

7856チバQ:2010/07/17(土) 15:10:12
http://www.nagasaki-np.co.jp/press/senkyo/date/2010/sannin/kikaku6/02.shtml
敵失の勝利  知名度頼みの自民県連

支持回復へ課題残す

 11日午後10時すぎ。再選を果たせなかった民主の犬塚直史(55)が長崎市の選挙事務所で敗戦の弁を述べていたころ、100メートルも離れていない自民党県連では祝宴が終わろうとしていた。「相手が弱すぎたよ」。幹部たちの総括は、この上なく明快だった。テレビの選挙特番が「民主大敗」を伝えていた。

 ふたを開けてみれば、7万2千票余りの大差−。「国民と約束したマニフェスト(政権公約)は何だったのか。民主党はこれからもっと崩れ、次の選挙も厳しいだろう」。幹事長の松田正民はまくしたてた。

 相手陣営は首相や閣僚、党幹部を次々と長崎に投入してきたが、追い上げらしい追い上げを許さず逃げ切った。金子原二郎(66)の選対幹部は「“じゅうたん爆撃”を地力ではねのけた。痛快だね」と笑った。

 ただ、12年ぶりの国政復帰を目指した金子の戦いは“額面”以上に厳しいものだった。

 「野党の挑戦者。従来通りにはいかない」。金子は、公示前から「厳しい戦い」と危機感を言い募り、陣営の引き締めに躍起になった。約700の企業・団体から集めた推薦状も、自身の知事選時と比べれば半分以下。自民の有力支持団体だったはずの県農政連は自主投票。野党の立場では、表立った首長の支援もほとんどなかった。

 金子の勝利を決定付けたのは、選挙区で応援する代わりに比例で見返りを求める公明のバーター票だった。だが、公明党県本部幹事長の江口健は不満を隠さない。



当選翌日の12日、島原市の後援会事務所を訪れ、支持者に礼を述べる金子原二郎氏=島原市秩父が浦町
 協力企業や団体を紹介し「密度の濃い支援をした」(江口)にもかかわらず、選挙戦中盤まで、金子の事務所には、公明の比例代表候補のパンフレットやポスターが見当たらなかった。公示後のある日、江口は金子の選対幹部に詰め寄った。「徹底してやってくれ。さもなくば引き揚げる」

 結局、公明は県内の比例得票を前回参院選より1万8千票余り積み増した。それでも、江口は「こちらの働きからすれば、見返りは少なかった」と野党協力の難しさを打ち明ける。

 金子にはほかにも気掛かりがあった。「後継」の中村法道が、民主党推薦候補を大差で破った2月の知事選。その波に乗ろうと「中村君を支えたい」と訴えたが、中村の地元、島原半島ではなかなか態勢が整わなかった。参院選の公認を金子と争った島原市選出の県議、加藤寛治は「出ない」と言い続けた金子の“翻意”に対する怒りを最後まで解こうとしなかった。

 当選から一夜明けた12日、金子はあいさつ回りで島原に足を運んだ。「任期6年間、みっちりこの地域の問題を中村知事と協力し合い、取り組んでいきたい」。公示直前になってようやく開設された選挙事務所で、涙声で礼を述べた。

 消費増税などの敵失、金子の知名度−。なんとか与野党対決を乗り切った自民だが、支持率回復の足取りは鈍い。「自民党はもっと反省が必要だ」。ふと現実を思い出したのか、県連幹部の表情に険しさが戻った。(文中敬称略)



2010年7月14日長崎新聞掲載

7857チバQ:2010/07/17(土) 15:10:48
http://www.nagasaki-np.co.jp/press/senkyo/date/2010/sannin/kikaku6/03.shtml
統一地方選へ  来春に向け思惑交錯

続く地域での手探り

 「まず、おわびを申し上げなければならない」−。参院選投開票日の11日午後10時すぎ。当選を確実にした金子原二郎(66)が佐世保市栄町の事務所に到着すると、市長の朝長則男は祝辞をこう切り出した。「非常に微妙な立場で、なかなか表に出れなかったが、当選を大変うれしく思う」。金子の顔からは、こころなしか笑みが薄らいでいた。

 微妙な立場−。自民県議から2007年、市長に転身した朝長。昨夏の衆院選長崎4区で、自民の北村誠吾を全面支援し、宮島大典を擁して勝利した民主の非難を浴びた。すると、同様に二大政党対決となった2月の知事選、今回の参院選では表立って動かなかった。「中立」を保つ理由を朝長はこう説明する。「政権与党への要望活動もある」

 市長選に向けた思惑も見え隠れする。朝長は2期目について「後援会や団体と相談したい」と明言を避けるが、目立った失策はなく、出馬が確実視されている。民主との関係修復にも余念がなく、保守系市議の一人は「市長選を前に対立したくはないはず」とその心中を推し量る。

 来年春の統一地方選。県内では長崎、佐世保両市長選をはじめ、2町長選、8市町議選、そして県議選がある。

 佐世保市議だった中嶋徳彦は自民を離党、みんなの党から参院選に挑み敗れたが、統一選の対応は「白紙」という。参院選出馬に意欲を見せながら「断念」した県議の浅田眞澄美は、県議再選を目指す。これらの動きを自民県議らは冷ややかに見ていた。「統一選向けの“宣伝”だというのが見え見えだよ」



金子原二郎氏(中央)を前に当選祝いのあいさつをする朝長則男佐世保市長(右)=11日午後10時20分、同市栄町の選挙事務所
 その自民県議団は二つの勢力に分かれ、主導権争いを続けている。一つは金子と縁せき関係にある衆院議員、谷川弥一に近いグループ。金子が参院議員に転じたのを受け、これと距離を置くグループは警戒感を隠さない。「谷川・金子連合で候補者を立てるなら、こちらも考える。要はどちらが議席を増やせるかだ」。神経戦が既に始まっている。

 対する民主は元気がない。知事選、参院選で手ひどく連敗を喫し、県連代表の高木義明は「もう一度、党の足腰を一から見直し、すそ野を広げる努力が必要だ」と自戒する。だが青年や女性を含め、労組に依存しない人材を空白区に擁立する作業は何ひとつ具体化していない。

 統一選に先立ち今秋実施される大村市長選には3人が立候補を予定している。通算5期目を目指す現職の松本崇は、6月3日の出馬会見で「参院選は中立」と述べたが、公示が近づくと一転、「金子支持」を鮮明にした。「今の民主党でいいのか。私は立場があっても、金子前知事を推薦する」

 一方、市議の里脇清隆は既に自民を離党。「参院選に構う暇はない」と金子の集会に姿を見せなかった。社会福祉法人理事の北村貴寿も組織に頼らない「草の根」を強調する。

 「金子圧勝」「民主大敗」が県内の政局にどんな波紋を広げるのか−。それぞれの地域で手探りが続く。

(文中敬称略)

=参院選取材班=



2010年7月15日長崎新聞掲載

7858チバQ:2010/07/17(土) 15:13:38
http://mainichi.jp/area/kumamoto/news/20100713ddlk43010471000c.html
2010参院選くまもと:激戦終えて/上 民主、組織戦遅れ響く /熊本
 ◇「大物来援」も悪循環
 選挙戦中盤の今月2日。民主新人候補の本田浩一氏(43)に推薦を出した約30団体の関係者が熊本市内のホテルに集められた。党幹部らが政策や情勢の説明をし会議は50分ほどで終了。本田氏への応援はさらりと触れただけだった。松野頼久衆院議員は「推薦をくれただけでもありがたい。こちらはお願いする立場」。だが、緊張して来た参加者は拍子抜けした。「労組中心だったから、業界団体との選挙のやり方を知らないんじゃないか」

 民主県連の所属議員は、国会議員5人に対し県議2人、熊本市議も3人と地方議員が少ない。政権交代後、他の市町村議も擁立し計16人まで増やしたが、地方基盤の弱さの解消にはほど遠い。与党になり106の団体から推薦を受けたが、自民との両方推薦の団体も多く活用しきれず、選挙戦の主力は連合熊本だった。

 その連合熊本も、候補選びに始まり、総合選対の発足が6月上旬まで延びるなど、県連との連携が遅れただけでなく、連合北海道による事件、社民党の連立離脱などの問題にも影響を受けた。手嶋一弘会長は「多くの問題を超え、各組合は活動してくれた」と否定するが「比例候補の運動で手いっぱい。併せて本田さんをお願いするだけ」(連合地協幹部)だった。

 組織を軸にした「地上戦」の遅れで、無党派層への浸透を図る「空中戦」の比重が高まった。激戦区とあって熊本には、菅直人首相や蓮舫行政刷新担当相ら大物が連日来援。しかし来れば来るほど、その対応に地方議員が追われ、地元での運動ができない悪循環に陥った。そして菅首相の消費税発言などへの反発で、来援効果も薄くなった。松野信夫県連代表は「初めて与党として『守りの選挙』になった」と政権側の難しさを振り返った。

 民主、自民の批判の受け皿「第三極」として登場したみんなの党は、自民候補の地元・人吉地域など熊本5区でのみ数%の得票にとどまり、他の地域は軒並み得票率1割を超えた。「中央の逆風が一番大きいが、それに耐えうる組織力もなかった」。敗北が決まり、選対本部長代行の鎌田聡県議はこぼした。

  ◇   ◇

 参院選熊本選挙区は、自民が約4万票差で民主を引き離し議席を守った。与野党逆転した初めての国政選挙に両陣営とも戸惑いは大きく、みんなの党はそのすき間を突き支持を広げた。全国屈指の激戦といわれた選挙戦を振り返った。

7859チバQ:2010/07/17(土) 15:14:24
http://mainichi.jp/area/kumamoto/news/20100714ddlk43010413000c.html
2010参院選くまもと:激戦終えて/中 自民復活は未知数 /熊本
 ◇「強い野党」訴え組織戦
 「強い野党になって民主党、衆議院をチェックする。プロの野党になる」。選挙戦終盤の8日、合志市であった総決起集会で自民現職、松村祥史氏(46)が叫んだ。

 「強い野党」という言葉は、この日熊本市をはじめ都市部4カ所で応援演説した小泉進次郎衆院議員が使った。合志市に向かう車中で坂本哲志衆院議員は松村氏と「内容は同じでもあの言い方が必要だ」と話した。自民は国政では野党でも県議会では48議席中34議席を占める「県政与党」。「なかなか意識の切り替えができない」(前川收県連幹事長)のが現実で、演説が変わったのも小泉氏の応援あってのことだった。

 自民は従来の国会議員、地方議員とそのネットワークを生かし組織がフル回転した。特に浮動票の多い熊本市では、推薦団体にも徹底した友人・知人へのあいさつ回りを依頼。郡部の県議からは応援の人手を熊本市に出させた。ベテラン県議が口々に「自分の県議選でさえここまでやらない」という徹底ぶりで、地縁血縁を通じて無党派とされる人たちに支持を呼びかける戦略をとった。

 ただ政権交代で、業界団体が自主投票や自民・民主2人推薦に動いた。前川幹事長は「2人推薦は与党の圧力をかわすため。政策でつながっているから影響はなかった」と話すが、動きや効果は見えにくくなった。政党や報道各社の世論調査結果で接戦が伝えられるたび、県連幹部からも「自民党がやっていることは、大きな労力で内輪を固めているだけ。無党派層には届いていないのではないか」「公明票頼みだ」との声がもれた。

 また自民は公明との選挙協力を進めたが、公明の比例票は約13万3500票と目標の14万5000票には及ばず、公明が最低基準とする6年前の参院選並みにとどまった。城下広作幹事長は「協力に不満足さはあるが、みんなの党候補がない場合の選挙結果など、じっくり分析したい」と慎重な姿勢を貫いた。

 組織を固め、地力で民主に勝った自民党。しかし参院選勝利が党復活につながるかどうかは未知数だ。松村氏は「自民に戻ったのではなく、民主はやりすぎだというバランスが保たれただけ。国民が望むものを政策や国会対策にできるかにかかっている」と気を引き締めた。

7860チバQ:2010/07/17(土) 15:15:13
http://mainichi.jp/area/kumamoto/news/20100715ddlk43010475000c.html
2010参院選くまもと:激戦終えて/下 組織ない「みんな」が10万票 /熊本
 ◇批判票取り込み躍進
 当開票日の11日夜、民主新人の本田浩一氏(43)の陣営。刻々と明らかになる開票状況をテレビで見ながら陣営幹部がつぶやいた。「けっこう取られているな」。みんなの党新人、本田顕子氏(38)の票の伸びに驚きを隠さなかった。顕子氏が県内で獲得した票は10万1869票。得票率は11・4%に上る。

 浩一氏陣営の選対本部長を務めた松野信夫参院議員は「都市部の有権者が第三極のみんなの党に流れた。正直、痛かった」と振り返る。別の幹部は「自民(の松村祥史氏)より、うちが票を取られたのではないか」。

 顕子氏の事務所でボランティアをした熊本市の50代男性は昨夏の衆院選では民主に投票した。「民主にしばらく政権を担当してもらいたかったが、政治とカネ、普天間などの問題で結局自民党と一緒だったとがっかりした」と、みんなの党に“心変わり”した理由を話す。

 顕子氏陣営の野田和彦事務長は「立候補表明から短い期間で、組織も何もない新人が10万票以上とれた。それなりの成果だと思う」と手応えを口にする。野田事務長は、顕子氏の父の本田良一元民主党参院議員の秘書を務め、組合など組織内の票を固める手法の選挙も間近で見てきた。ただ今回は集会などをせず、街頭演説を繰り返してできるだけ多くの市民と接する手法をとった。「昨夏に自民党政権が倒れ、有権者が自分たちの1票で政治が変わることに気付いた。これまでより有権者が政治を身近に感じ、みんなの党に共感した結果、躍進につながったのではないか」。

 共産新人の安達安人氏(54)は、消費税引き上げに真っ向から反対し支持を訴えたが、得票は顕子氏の3割(3万517票)にとどまった。久保山啓介・闘争本部長は「みんなの党もいずれ増税を訴えるだろう。自民や民主と一緒だ」と批判しながらも「『無駄をなくせ』という主張が、自民と民主に対する批判票をうまくとらえた」と、みんなの党躍進の要因を分析してみせた。

 今回の躍進は批判票の取り込みによるもので、党の支持層として定着するかどうかは不透明だ。前川收自民県連幹事長は「批判票なのは間違いないが、ストレートに定着するとは思わない。国会の動きの影響を受け、自民が取り戻すこともその逆もありうる」と動きをうかがう。顕子氏陣営の野田事務長は「今後も、みんなの党の主張をより多くの人に知らせていきたい」と話している。(この連載は、結城かほる、笠井光俊、勝野俊一郎が担当しました)

7861チバQ:2010/07/17(土) 15:17:24
http://www.oita-press.co.jp/featureNews/127691090107/2010_127898412407.html
順風・逆風 検証(1) 連携奏功
[2010年07月13日 10:19]
当選あいさつする足立信也氏(右)と吉良州司衆院議員ら民主党県連幹部=12日午前、JR大分駅前
「組織型」脱却を模索

 第22回参院選大分選挙区(改選数1)は民主党現職の足立信也氏(53)=国民新党推薦=が自民、共産両党の新人を破って再選を果たし、貴重な1人区の議席を守った。選挙戦を振り返り、今後の各党の課題や戦略を探った。

 「民主党が全国的に大敗した結果を真摯(しんし)に受け止める」。投開票から一夜明けた12日早朝、JR大分駅前での民主党県連の街頭演説。足立陣営で選対委員長を務めた梶原九州男県連副代表(県議)は降りしきる雨の中、大分選挙区での勝利を喜ぶ感情を抑え、厳しい口調で訴えた。与党は過半数割れ。昨年の総選挙での大勝から一転、有権者の厳しい審判を突きつけられたことに民主党関係者は危機感を募らせる。
 菅直人首相の消費税増税発言などで“逆風”が吹く厳しい戦いを強いられたが、結果は出した。6年前の初当選時から得票数を減らしながらも九州では唯一、1人区の議席を死守。大分市や別府市など11市町で足立氏が自民党候補の得票を上回り、民主に自民と互角以上に戦える地力がついたことをうかがわせた。
 選挙区に「候補者を立てない」ことで支援方針を打ち出した社民党の支持層にも食い込んだ。足立氏を推薦した連合大分の嶋崎龍生会長は「逆風の中、与野党の垣根を越えて民主、社民両党の連携ができた。来年の統一地方選、3年後の参院選につながる結果」と両党の実質的な協力が勝因の一つであることを強調。両党の支持労組を束ねる立場から今後も橋渡し役を担うことに前向きな姿勢だ。
 民主党県連も今回の勝因の一つに「連合大分や社民党県連合の支援」(小嶋秀行幹事長)を挙げる。一方で、二大政党の一翼としての地歩を固め始めた中、スタンスの変化をうかがわせる声も。梶原氏は「『有権者自ら考え、行動する選挙風土』が県内に根付いてきた」と指摘。党や支持労組をフル稼働させる従来の組織型選挙から草の根選挙への転換が進んでおり、政策や候補者の魅力のアピール戦略をより重視すべきとの考えをほのめかす。
 今後の国政選挙での対応について、吉良州司県連代表(衆院議員)は「政党である以上、協力できる部分と競合する部分があるのは当然」とし、候補者擁立へ意欲を示す。民主党は外部の組織とどのような関係で臨もうとするのか、注目される。

7862チバQ:2010/07/17(土) 15:19:04
(2)がないなあ
http://www.oita-press.co.jp/featureNews/127691090107/2010_127915646663.html
順風・逆風 検証(3) 比例得票 
[2010年07月15日 10:11]

 民主党政権に対する“中間評価”の選挙となった参院選。大分県内の比例代表の得票数は、民主、自民の二大政党がともに前回(2007年)参院選より減らす一方で、県内に組織基盤のない「みんなの党」の伸長が目立った。社民党は元大分県議の吉田忠智氏(54)が当選。その効果もあり、07年より約3千票伸ばした。
 政権党として初めて国政選挙に臨んだ民主党。「県内比例第1党」の座は守ったが、得票率(28・7%)は07年参院選、09年衆院選で達成した30%台を維持できなかった。小嶋秀行県連幹事長は「消費税増税問題の影響も多少あった」としながらも「雇用や社会保障などの政策を着実に実行すれば戻る」と挽回(ばんかい)を誓う。
 自民党は得票数を約3万8千票減らし、与党の「敵失」を十分生かせなかった。岩屋毅県連会長は「党勢は昨年の衆院選後より確実に回復している」と手応えを強調するが、一部の業界団体の離反で組織票が減った影響もうかがえ、立て直しには遠い結果になった。
 一方、自民党と協力した公明党は、連立与党として戦った前回に約6千票を上積み。竹中万寿夫県本部代表はその理由を「福祉や医療重視の党独自の政策を打ち出せた」と分析する。
 共産党は選挙区の得票は伸びたが、比例は前回より約2千票減。林田澄孝県委員長は「小政党の乱立で二大政党への批判票が分散した」と悔やむ。
 2回目の国政選挙を戦ったみんなの党は約4万9千票(得票率8・2%)を集めた。他党からは「第三勢力を求める有権者の票を吸収した」(公明・竹中氏)「消費税増税の反対票をかなり取られた」(共産・林田氏)など勢いを警戒する声が出ている。
 社民党は、吉田氏の個人名での得票(約4万6千票)が目標(県内10万票)を大きく下回った。内田淳一県連合代表は吉田氏の当選を喜びながらも「党の存在感が薄れている。将来ビジョンを明確に打ち出す必要がある」と危機感を募らせている。

7863チバQ:2010/07/17(土) 15:19:54
http://www.oita-press.co.jp/featureNews/127691090107/2010_127925644967.html
順風・逆風 検証(4)続くか自民の過半数
[2010年07月16日 14:00]
 参院選を終えた大分県内の各党の視線は来春の統一地方選、とりわけ県議選(定数44)に向いている。現在の勢力は過半数の自民党の24に対して、民主、社民両党系の統一会派・県民クラブが13。そのほか▽公明党3▽無所属の会2▽共産党1(欠員1)。
 「地方で(政官業がもたれ合う)自民党的システムを解体するためにも非自民勢力を増やす必要がある」(吉良州司民主党県連代表)、「比例代表の吉田忠智氏と支援した選挙区の足立信也氏(民主党現職)が勝ったことは統一地方選への布石になった」(内田淳一社民党県連合代表)。
 国政では与野党に分かれた両党だが、県議選は「非自民で過半数を」との考えは一致している。県民クラブ所属議員の支援産別を束ねている連合大分を交えて積極的に候補擁立に努めることになりそうだ。自民党が強い1人区では無所属の統一候補も考えられている。
 一方、自民党は「現有議席の死守が最大の目標」(岩屋毅県連会長)。長年過半数を維持することで正副議長ポストを独占し、県政への大きな影響力を確保してきた。県議選は昨年の衆院選に続く参院選の敗北で課題に浮かび上がった地方組織の強化にもつながり、結果は党の立て直しの試金石になる。
 既に参院選前には大分、別府両市以外の議員の多くが、公明党関係者と「参院選で公明の比例票上積みに協力し、来春の県議選で支援を受ける」という協力関係を構築。民主、社民側との競り合いに備えている。
 公明党は「選挙結果によっては公明党の3議席がキャスチングボートを握る可能性もある」(竹中万寿夫県本部代表)と現有の大分市2議席、別府市1議席の確保に全力を挙げる。
 共産党は大分市の議席確保とともに前回(2007年)に現職が敗れた別府市で「若いフレッシュな候補を立てて」(林田澄孝県委員長)議席奪還を目指す。
 来春は知事選、大分、別府両市長選もある。国政から地方にステージを移してそれぞれに思惑を抱えた各党がぶつかり合う統一地方選はすぐにやってくる。 (終わり)

7864チバQ:2010/07/17(土) 15:23:39
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyazaki/news/20100714-OYT8T01142.htm
改選意識 支援先集め
地方議員


県議や市議が詰めかけた松下陣営の帰陣式 「まだ足りないな」

 参院選中盤の7月上旬。自民党・松下新平(43)を支援する宮崎市議の一人は1枚のリストを手に、自宅でため息を漏らした。

 松下支持に回った県議と宮崎市議は約50人。それぞれが企業や団体に支援を呼びかけるよう、松下陣営から求められていた。

 ノルマは1人60社。名簿を添えて陣営に報告する日が数日後に迫っていた。

 「これ以上、自分では思いつかん」。不足している数十社を、どうしても埋められない。この市議は自分の後援会員に頼み込んで、知り合いの企業を紹介してもらい、何とかノルマを果たした。

 約50人の県議、市議のほぼ全員が期限の6日までに60社の名簿を届けた。合計3000社。陣営の選挙対策幹部は「みんな必死だったに違いない。いずれは自分のためになるんだから」と満足げに笑みを浮かべた。

 国会議員の選挙に際して、地方議員が果たす役割は大きい。候補者を企業や団体に紹介したり、選挙カーに乗り込んで支持を呼びかけたり、自らの後援会員を投入したりするなど選挙戦を下支えする。

 ただ、どれだけ熱を入れるかはケース・バイ・ケース。候補者の人望や党の引き締め具合などで、力の入れ方もその時々で異なる。

 来年春の統一地方選は、県議選や宮崎市議選など21選挙が予定されている。残り1年を切った本番を控え、参院選を自身の選挙の前哨戦ととらえた首長や議員は少なくない。

 ノルマ達成に苦労した宮崎市議も、改選を意識して支援先集めに汗をかいた。「参院選があったからこそ、後援会と緊密な関係を持つ機会ができた」と前向きにとらえている。

 自民党県連幹事長の米良政美は「国政選挙を戦い抜くことで、地方議員は自身の支持基盤の引き締めを図ることができる。まして自分の選挙が間近に迫ると、真剣さが違う」と言う。

 ただ、勝ち馬効果にあやかろうとしてか、優勢とみられる松下の帰陣式には、初めて顔を見せる議員も訪れ、異様な盛り上がりに包まれた。自分が支えて勝利に貢献した――。勝ち陣営に恩義を売り、自身の選挙を有利にしようとする下心も見え隠れする。

 一方の民主党・渡辺創(32)の陣営。党県連代表で県議の井上紀代子は「結果は負けたが、支援する地方議員は支持拡大のため、がむしゃらに動いてくれた。私の後援会も強くなった」と、統一選に向けて手応えを感じていた。

 支持基盤の差や口蹄疫への対応で明暗が分かれた参院選。今回の結果が、県内政界にどのような影響を及ぼし、統一選の勝敗につながるのか。次の戦いに向けた動きは既に始まっている。(文中敬称略。帆足英夫と甲斐也智が担当しました)

(2010年7月15日 読売新聞)

7865選挙制度:2010/07/17(土) 15:25:27
 そもそも、議会運営の観点からは、少なくとも安定多数(129)が必要である。
従って、今回の選挙では67人の当選が必要であった。
 しかも、単純過半数であったとしても、比例を17、3人区で10とすると、

  比例     17
  5人区(1)   2
  3人区(5)  10 (パーフェクトを仮定)
  2人区(12)  12
  1人区(29) 19

という数字になる。これは、1人区で大勝しない限り、単純過半数さえ不可能である
ことを意味している。もし、安定多数を目指すならば、つぎのようなことになる。

  比例   17
5人区(1)   2
3人区(5)  10 (パーフェクトを仮定)
  2人区(12)  12
1人区(29) 26

→今回は非改選が62という有利な数字に支えられていてこの数字であり、
参議院での安定多数の獲得がいかに難しいかがよく分かる。
 
 今回のように、3人区で4人取りこぼした場合の1人区のノルマは途方もないことになる。

   比例   17
5人区(1)   2
3人区(5)  6
  2人区(12)  12
1人区(29) 23

  比例   17
5人区(1) 2
3人区(5)  6
  2人区(12)   12
1人区(29) 30(つまり、不可能)

 つまり、渡部、前原、牧野は選挙制度を一から勉強する必要がある。

7866チバQ:2010/07/17(土) 15:27:36
http://mytown.asahi.com/areanews/kagoshima/SEB201007110093.html
自民・野村氏、大差で再選 農協中心に組織固め 参院選
2010年7月12日


万歳をして当選を喜ぶ野村氏(中央)=鹿児島市大黒町の事務所

 140万358人の県内有権者が国政選挙で初めて民主党政権に示した評価は、「落第点」だった。11日投開票の参院選鹿児島選挙区(改選数1)は、自民現職の野村哲郎氏(66)が出身の農協を中心に組織を固め、全市町村でトップの票を獲得し、大差で再選を果たした。民主新顔の柿内弘一郎氏(56)=国民新推薦=の「県内でも政権交代を」との訴えは、徳之島への米軍普天間飛行場(沖縄県)移設問題や遅れた宮崎での口蹄疫(こうていえき)への対応、菅直人首相の「消費税10%」発言といった民主への逆風の中、かき消された。投票率は58.36%(前回60.67%)だった。

 「自民党再生の第一歩を鹿児島から確かなものにすることができた。公明党を始め、それぞれの立場があるなか支援いただいた団体に感謝したい。正直な政治と現場主義を信条に頑張りたい」

 鹿児島市大黒町の事務所で野村氏があいさつに立つと、支持者から大きな拍手が起こった。党県連会長の森山裕衆院議員や後援会長の川井田幸一JA県中央会長らが駆けつけ、ノンアルコールビールで祝杯を上げた。

 野村氏が本格的に動き出したのは2月。県内80カ所を目標に国政報告会をスタートさせた。ねらいは一つ。出身の農協の外まで、支持を広げることだった。

 6年前の選挙は自民県議団内でも支持が分かれた知事選と同日選だったこともあり、党に頼らず、農協の政治組織「農政連」をフル稼働させ民主候補に圧勝した。しかし、昨夏の総選挙では、「政権交代」を掲げた民主に追い風が吹き、県内でも民主から立候補した4人全員が当選した。

 こうした状況に、陣営は農協票だけで再選は難しいと判断。国政報告会では、地元の自民県議や市町村議に協力を求め、地域に野村氏の名前を浸透させていった。公示後も活発な運動を展開。党県連幹部も「これまでにない選挙をやった」と話す。

 県建設業協会や県医師連盟など、全国的に「自民離れ」が進む支持組織も押さえた。後援会を通じ、比例に候補者を出す公明と選挙協力した。

 盤石な態勢で、最大の不安要因だったのが「風」。しかし参院選前に、民主に逆風が吹いたことにも助けられた。

 普天間問題では、鳩山由紀夫前首相が徳之島移設を進めようとして、県民の反発を招いた。宮崎で発生した口蹄疫被害の問題では、政府の対応に県内の農業関係者も不信感を高めた。突然「消費税10%」構想に言及し、その後の説明がぶれた菅首相の言動も反民主の流れを強めた。

 無党派層へのアピールも心掛けた。選挙カーからオリジナルのテーマソングを流し、ネクタイを外したクールビズ姿で街頭に立ち、進んで握手を求め歩いた。党本部から谷垣禎一総裁や、祖父が南さつま市出身の小泉進次郎衆院議員を応援に招き、並んで、「民主党に単独過半数を渡さない」と訴えた。

7867チバQ:2010/07/17(土) 15:35:41
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-07-13_8072/
[共闘と分裂・参院選後の県内政局](1)自公の苦闘
県政とのパイプ、命綱


島尻氏当確の報道に沸く自公幹部と仲井真知事=11日午後10時32分、那覇市松山の選対本部

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2010年7月13日 09時29分



 投開票が締め切られた直後の11日午後8時半すぎ。那覇市松山にある自民公認で現職の島尻安伊子氏の選対本部に一時、どよめきが起こった。島尻氏を激しく追う山城博治氏が、当日の出口調査で2ポイントリードしているというテレビ局の報道が流れたためだ。

 昨年夏の衆院選で議席を失い、党の存亡をかけて参院選に臨んだ自民党県連。各社の情勢調査などで終始優勢が伝えられていただけに、動揺は大きかった。

 しかし、2時間後「島尻氏当確」テロップがテレビ画面に映し出された瞬間、指笛がなり響き、一気に歓喜ムードに包まれた。島尻氏とがっちり握手を交わした選対本部長の仲井真弘多知事は「一緒に手を組み仕事ができる」と、満面の笑み。新垣哲司県連会長は「知事選に向け、大きな勝利を得た」と自信をみせた。

■   ■

 昨年の政権交代後、野党として挑んだ初の国政選挙。自民党県連は「保守中道の1議席死守」を掲げ、これまでの公明党との選挙協力を維持し、選挙区と比例区のバーター共闘で選挙戦に臨んだ。

 政権交代の余波で、県経済団体会議や県建設業協会が国政選挙の自主投票を決めたことや支援する国会議員がいなくなったことで、現職ながら出馬表明や政策発表は大幅に遅れた。「野党の悲哀」を実感しながら島尻氏が頼ったのは、経済界出身の仲井真知事だった。選対本部長の就任の依頼に一時難色を示したが、公示直前の6月22日には那覇市内で仲井真後援会の総会名目で企業関係者を集めようやく選挙態勢が動きだした。

■   ■

 11月に選挙を控える仲井真知事にとっても、従来の経済界を中心とした態勢構築は欠かせず、両者の思惑が一致。翁長雄志那覇市長らとともに、経済界や福祉団体などへのてこ入れを繰り返した。

 ある自民県連の幹部は「企業動員が効かない中、県政とのパイプを強調することで選挙に臨んだことが勝因だった」と振り返る。

 ただ、経済界や公明党の支持組織が選挙戦の中心を担う構図は変わらず、新たな支持層を獲得する戦略を見いだしているわけではない。野党陣営の分裂という「敵失」が勝利を呼び込んだという側面もあり、県内政局の天王山となる県知事選でその真価が問われることになる。

◇   ◇

 現職の島尻安伊子氏が県政野党の候補者を退けた参院選。結果を受け、各陣営は知事選に向け動きだす。参院選を振り返り、課題を浮き彫りにする。(’10年参院選取材班)

7868チバQ:2010/07/17(土) 15:36:24
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-07-14_8073/
[共闘と分裂・参院選後の県内政局](2)まとまれぬ野党
超短期戦強いられ苦杯


落選の報に落胆する山城博治氏(左から2人目)や陣営幹部ら=11日午後10時40分ごろ、那覇市古島の教育福祉会館

[画像を拡大]
2010年7月14日 09時30分



 「あと1、2週間あれば逆転できた」。11日午後10時40分すぎ、那覇市の教育福祉会館。社民、社大が推す山城博治氏の選対本部長を務めた照屋寛徳衆院議員(社民)は支持者を前に悔しさをにじませた。

 陣営幹部が共通して敗因の理由に挙げたのが出馬の遅れ。立候補表明から3週間の超短期決戦は県政野党の共闘の難しさを浮き彫りにした。

   ■   ■

 社民、社大は当初、共産、民主を含めた幅広い共闘を模索していた。しかし、普天間飛行場移設問題で民主党を中心にした連立政権が県内移設に動きだした3月中旬に、「政権与党にくみしない」とまず共産が離脱。候補者の出馬辞退などもあり、共闘協議は難航した。

 さらに、民主県連は普天間問題をめぐる党本部との「ねじれ」から、独自候補擁立も山城氏への支援も断念。「不戦敗」となった。陣営幹部は「分裂選挙になれば結果は分かりきっていた」と吐き捨てる。

 加えて、移設問題の「争点の見えにくさ」にも苦戦を強いられた。山城氏は、自公政権下で普天間飛行場の県内移設を進めた自民党を批判し、現職・島尻安伊子氏とのスタンスの違いを強調。沖縄平和運動センターの事務局長として反基地運動の先頭に立ってきた実績を強調して、県外・国外移設を求める姿勢を前面に出した。ただ、今選挙で島尻氏も党本部の方針に異なり「県外移設」を訴えたため、違いが分かりにくくなった。

   ■   ■

 共産党県委員会は5月に、沖縄医療生協前理事長の伊集唯行氏を推薦候補として担ぎだした。普天間飛行場の無条件撤去を主張し、独自色を鮮明にして、幅広い県民の支持を得ようとした。

 選挙戦では県内移設を容認する民主党と連立離脱後も全国で選挙協力している社民を批判したが、支持は広がらず、同党の固定票とされる6万票を下った。

 県委員長の赤嶺政賢衆院議員は「自民にも国政与党にもくみしないという枠組みができた」と胸を張る。

 ただ、革新支持層からは「共闘枠組みを崩した」などの批判も少なくない。共産党党幹部は「国政で与野党に割れる中、候補者の擁立は当然」と主張。県内政局の天王山となる知事選に向け「社民、社大と共闘を目指すことになるだろうと」と話すが、選挙戦で生じた感情的なしこりは共闘協議に影を落とす。社大幹部は「人選や枠組み協議を急ぐ必要があるが、冷却期間も必要」と頭を悩ます。(’10年参院選取材班)

7869チバQ:2010/07/17(土) 15:37:01
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-07-15_8135/
[共闘と分裂・参院選後の県内政局](3)正念場の民主県連
本部は圧力 県民は失望


支持者の前で敗戦の弁を述べる喜納昌吉氏(左)=12日午前4時38分、那覇市牧志の選対事務所

[画像を拡大]
政治 2010年7月15日 09時30分



 「県民は米軍普天間飛行場の移設問題で政府に裏切られたという感情が強かった」 12日午前4時半すぎ、那覇市牧志の選対事務所。参院選全国比例で再選を果たせなかった民主党県連代表の喜納昌吉氏は、疲れ切った表情で無念さをにじませた。

 新垣安弘幹事長も「選挙区で候補者が擁立できず、戦いにくかった」と無力感をただよわせた。普天間移設をめぐる政府・党本部と県連の「ねじれ」。民主党政権に影響力を行使できない県連に対する県民の強い失望感が、選挙結果に表れた。

   ■   ■

 喜納氏ら県連の議員は、普天間問題で一貫して県外・国外移設を訴えてきたが、5月になって鳩山由紀夫前首相が名護市辺野古移設を表明。県民の期待感は怒りに変わり、県連にも抗議が殺到した。

 県連の主張を形にしようと、独自候補擁立を検討したが、党本部は争点化回避のため候補者擁立を阻止。さらに、県連は独自に山城博治氏(社民、社大推薦)の推薦や支援を表明しようとしたが、党本部の安住淳選対委員長は「政府方針と違う候補者を応援するな」と明言。喜納氏の比例公認取り消しをちらつかすなどの「圧力」をかけられ、選挙区は全国で唯一不戦敗となった。

 喜納氏は政府への不満票を取り込む狙いから、県内での運動に重点を置いた。「民主党とは書かないで。沖縄の心を訴えるのは喜納」と呼び掛けたが、支持は広がらない。街頭では「政府は沖縄問題から逃げている」「迷走するな」と批判にさらされた。

   ■   ■

 落選直後、喜納氏は記者団に代表職辞任を示唆した上で、「基地問題で今からアメがざっとくる。アメで(政府と)沖縄問題を取引するような人であってほしくない」と後任に注文を付けた。

 新垣幹事長は「普天間問題が正念場を迎える。知事選や統一地方選を戦い抜く上でも喜納代表の力が必要」と慰留するが、県連の一部には来年2月の県連大会前に交代を求める声もある。

 後継の人選は玉城デニー、瑞慶覧長敏の両衆院議員を軸に進む可能性が高い。ただ、菅直人首相は普天間の辺野古移設を進める方針を示しており、名護市など地元説得を県連に求める可能性もある。

 首相官邸内には「喜納氏はがちがちの県内移設反対派だが、玉城氏は柔軟。玉城氏が県連を主導してくれれば政府方針に理解を得られやすくなる」との声もある。県連は正念場に立たされている。(’10年参院選取材班)

7870チバQ:2010/07/17(土) 15:37:44
http://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-07-16_8136/
[共闘と分裂・参院選後の県内政局](4)労組と経済界
知事選見据え対応模索
政治 2010年7月16日 09時45分

(29時間51分前に更新)

 「国政選挙は政党中心でやってもらう」。昨年11月に国政選挙で特定候補者を支援しない方針を決めた県経済団体会議(議長・知念榮治県経営者協会会長)は、今回の参院選で“原則”を貫いた。自民・保守の主要選挙は、企業団体主導の様相を呈していたが、昨年の政権交代後、関与の在り方が一変。ある幹部は「政府との関係もあり、国政野党の候補者を表だって支援することは難しい」と明かす。

 危機感を強めたのは仲井真弘多知事。6月22日には、後援会の総会と同時に、知事公邸に経済界の関係者を集め、島尻安伊子氏への支援を要請した。だが、通常は経済界幹部らが日参する選対事務所に、その姿はまばらで、企業からのボランティアの人数も少なかった。有力企業のテコ入れがあったのも終盤に近くなってからだった。

 経済界の機動力に頼れなかった島尻陣営だが、結果は4万票以上の差をつけて当選。別の幹部は「相手陣営に風は吹かず、島尻氏の知名度が上回った」と分析、脱経済界の実績となったことに安堵(あんど)する。同会議は、知事選については統一対応を模索する考えだ。

    ■   ■

 選挙運動で、革新系陣営が頼りにしてきた労組から、現職の役員を擁立した今選挙。自治労県本部副委員長の山城博治氏を推した同本部の比嘉勝太委員長は、「身内候補であり、短期決戦。危機感を持って精いっぱいやったが、末端まで広げるには十分な時間がなかった」と振り返る。

 人選をめぐり、比嘉委員長らは、県政野党の4党共闘や、民主県連の推薦を要請。参院選と県知事選が重なる12年に1度の重要な年でもあり、参院選は前哨戦として県政野党、労組それぞれの結束と組織の強化を重視してきた。

 同じく統一候補擁立を求めて県政野党に5月末、意見交換の場を呼び掛けた連合沖縄の仲村信正会長は「各組織の比例候補とセット戦術はできたが、短期間で従来の運動量には足りなかった。労組内でも役員と末端では認知度に差があった」と総括。「人選に口出しする立場ではないが、知事選は早めに話を進めるよう求めたい」と話す。

 比嘉委員長は「結果は残念だが、民主や社民、社大の各政党が候補を立てる最悪のシナリオは避けたかった。労組と政党の距離間にもさまざまな意見があるが、労組は政党の下請けではない。政策の実現と民意の反映のため、知事選でも可能な限り議論していきたい」と、県政のトップを決める天王山の知事選を見据える。(’10年参院選取材班)

7871チバQ:2010/07/17(土) 15:41:43
http://mainichi.jp/area/ibaraki/news/20100714ddlk08010120000c.html
組織戦の余波:参院選後の政党事情 長塚氏、風吹かず /茨城
 ◇二重基準に不信
 「新しいスタイルの選挙をさせてもらったが、やはり組織の力を大きく感じた。1人で選挙を作っていくのは難しかった」

 参院選落選が固まった11日午後8時55分ごろ、民主新人の長塚智広氏(31)はつくば市の事務所で、現職2人に組織戦で敗れたとの認識を、うっすら涙を浮かべて語った。民主党本部主導で擁立されたが、敗戦の弁を述べた場に国会議員や県議の姿はなかった。

 「元五輪代表の自転車選手」という経歴をアピールするため、遊説で五輪用の赤白の自転車スーツに身を包んで若さを前面に出し、「新しい政治は新しい世代に」と訴えた。「無党派の代表」と自らを規定し、常勤のスタッフはボランティアの「主力5人」(長塚氏)だけ。テレビ報道を意識した空中戦に徹し、比例候補で抜群の知名度を誇る柔道家の谷亮子氏の応援を要請し、水戸、つくば市など都市部のアベック遊説をした。

 しかし選挙結果をみると、組合出身の郡司彰氏(60)と距離を置く民主党支持層を一定程度取り込んだものの、期待していた無党派層の支持は分散し、長塚氏への風にはならなかった。無所属で出馬した昨夏の知事選では26万票を獲得し、地元・取手市で約2万票で橋本昌知事と互角に争う勢いを見せたが、今回は全県で約6万票減少。足元の取手すら5000票減らし、地盤沈下を露呈させた。

 知事選で長塚氏を支持したという男性会社員(35)=つくば市=は、「(知事選で)茨城を良くしたいと言っていたので、若いし、期待した。参院選は裏切り。議員になれればいいのかと、失望した」と説明なく国政に転じたことへの不信感を示した。また、小沢一郎前幹事長の強い指導で県連が推す候補を差し替えて出馬したにもかかわらず「無党派代表」と強調したことに「政党隠し」と批判的な声もある。

 街頭で政策を訴えない選挙戦略について長塚氏は選挙期間中、「熱い姿勢」は見せた方が効果があるとの認識を示していた。しかし、落選の結果を受け「有権者に足を止めていただく場や集会がなかったので、政策も訴えたかったが、県内は広く、難しかった」と挫折感をにじませた。

 選挙戦では「政治とカネ」を巡るスキャンダルのイメージが強い小沢氏事務所とは距離を置いたが、アドバイスは受け続け、「党と個人」の関係は最後まであいまいだった。

 小沢氏の県内後援会「茨城一新会」(畑静枝会長)は当初、長塚氏支援で政党ビラを配るなど「地上戦はこちらが受け持つ」と協力していた。しかし、小沢色を消したい長塚氏側が没交渉を貫いたため、会の支援活動は後退。開票日には誰も事務所に姿を見せないという結果になった。

 一方、東京の小沢事務所とは水面下で連絡を継続。選挙中盤戦の新聞各紙の世論調査で郡司氏と2議席目を争う接戦を展開中との分析が流れると、東京から小沢氏秘書がつくば市を抜き打ちで訪れ、疲れの見えるスタッフを集め「あと6日あるから追いつける」と励ました。長塚氏本人は「組織に依存しない手作り選挙」を貫いたとの認識だが、小沢事務所は終盤で県内の郵政政策研究会に支援を働きかけており、組織戦と無縁の戦いにはならなかった。

 「国政は政党政治が基本だと思うので、このまま継続させていただく」。敗戦の弁で長塚氏は今後も、民主党員として国政を目指す考えを示した。党を代表する政治家として、政策と組織にどこまで責任を持つのか−−。長塚氏の言葉を、有権者は注視している。【高橋慶浩】

7872チバQ:2010/07/17(土) 15:42:28
http://mainichi.jp/area/ibaraki/news/20100715ddlk08010211000c.html
組織戦の余波:参院選後の政党事情 民主県南・北、労組票巡りしこり /茨城
 ◇依存度、温度差浮き彫り 県議選に向けて重要なかじ取り
 「昨年の政権交代の意義と安定した政治の重要性に理解を」

 参院選選挙区(改選数2)で2議席目を郡司彰氏(60)と長塚智広氏(31)の民主2人が接戦しているとの世論調査報道が出た翌日の6日。郡司氏の総合選対本部を指揮する連合茨城の児島強会長は、傘下の38団体に通達を出した。副農相の郡司氏が落選する事態になれば、政治の安定は遠のくという危機感を訴えたものだ。ある連合幹部は「組合員の家族も合わせれば30万票になる」と話し、組合票固めに終盤の追い上げの望みをかけた。

 参院選は、労組基盤の強い県北を中心に郡司氏が長塚氏を大きく引き離し、全県で10万票以上の差を付けた。しかし竜ケ崎市、取手市など県南中心に8市町では長塚氏が郡司氏を上回り、労組の危機バネが届かない現状を浮き彫りにした。

 県南で長塚氏が票を伸ばしたのは、つくば市に事務所を置き、都内に通勤する「茨城都民」をターゲットにした戦略が一定の効果を見せたと言える。加えて、昨年の知事選で長塚氏を応援した小泉俊明衆院議員(3区)周辺の地方議員や後援組織の一部が、県連の方針に反して長塚氏支援に流れたとみられる。小泉氏本人は「郡司氏支援に一本化」の県連指示を受け郡司氏支援にまわったが、「それでは後援会に説明がつかない」(県南の市議)と反発も出ていた。

 参院選で労組票の限界が見えたことを受け、12月の県議選に向けた候補者擁立を巡り、労組依存の強い県北と、保守層や無党派票の掘り起こしに重点を置く県南の国会・地方議員の間で温度差も出始めた。県連は全36選挙区での候補擁立を目標に15選挙区で候補を決めたが、県北は「全選挙区で戦うのは厳しい」(衆院議員)と守りの姿勢。一方、県南では「非労組系の内定は終わっていて、発表のタイミングを探っているだけ」(地方議員)と勢いづく。ある県南の地方議員の後援会幹部は「県南の都市部では労組票は関係ない。無党派層取り込みにもっと力を入れるべきだ」と言い切った。

 参院選の「複数選挙区には複数候補」を原則にした小沢一郎前幹事長の狙いは、支持基盤の違う2候補が競い合い党支持基盤の拡大を図ることだった。しかし郡司氏と長塚氏の得票数を合わせると約51万票で、トップ当選の自民現職、岡田広氏(63)の得票数(49万9566票)をわずかに上回る程度。民主2人の戦いは党支持基盤の中での争いに終わり、支持基盤が広がったとは言えない。

 選挙期間中、県連は党本部から割り当てられた選挙カーを長塚氏には貸さず、他県に回した。長塚氏は党公認候補となったことで県連の参議院選挙区第1総支部長の肩書を与えられたが、県連はホームページで第2、第3支部長の紹介しか載せないなど、徹底して長塚氏を無視し、けん制し続けてきた。

 郡司氏は当選後、「2人勝ち抜ける基盤はできていなかった」との認識を示し、「県議選も含めて、どれだけ強固な基盤を作れるかが、参院選後の試金石になる」と語った。支持基盤拡大に向け、労組と非労組系の党支持層をバランス良く車の両輪にできるのか−−。県連は来週以降の常任幹事会で長塚氏の処遇を決める。冷遇し続けたまま県議選に臨むのか、その処遇から姿勢は試されている。【鈴木敬子、高橋慶浩】

7873チバQ:2010/07/17(土) 15:43:15
http://mainichi.jp/area/ibaraki/news/20100716ddlk08010180000c.html
組織戦の余波:参院選後の政党事情 自民県連、知事との和解「演出」 /茨城
 ◇トップ当選、岡田氏効果 与党化へ加速か
 ◇分裂防ぐも「もろ刃の剣」 「みんなの党」浸透に余地
 「ようやく自民党が再起をするきっかけができた」

 参院選選挙区でトップ当選を果たした自民現職、岡田広氏(63)の水戸市内の事務所で11日午後8時すぎ、選対本部長を務めた梶山弘志衆院議員は万歳三唱後、安堵(あんど)した表情でこう語った。トップ当選で12月の県議選の弾みにすると目標を上げ、党組織の再結束を図った自民県連。日立市を除く43市町村で得票数のトップを飾った結果は、昨夏の衆院選・知事選のダブル敗北による保守分裂を克服し、党再建への基盤を回復したと誇れる内容だった。

 選挙戦では、知事選で県連方針に反して橋本氏支援にまわった地方支部とも関係を修復し岡田氏支援で連携。和解を象徴するかのように、万歳から約1時間後、橋本昌知事が事務所を訪れ「頑張ってください」と岡田氏と握手。岡田氏も「これからもよろしくお願いします」と答えた。

 しかし会場には、知事選で橋本氏と激しく対立した前県連会長、山口武平県議の姿はなかった。「選挙区が遠いので、来るようお願いしていない」と県連関係者は説明するが、会場にいた一人は「距離があることを思い出してしまうな」と和解の場面の山口氏不在を複雑な表情で話した。

 ダブル選敗北で引責辞任した山口氏の後を継いだ岡田新執行部は、参院選前に知事との和解を図るための布石を次々打った。5月に発表した政権公約「ローカルマニフェスト茨城県版」では、橋本県政を支える政策を基調にし、県政与党の立場に転換。6月定例議会では、山口氏ら旧執行部の批判を押し切って橋本知事が要望していた、県医師会関係者が「つながりは密だ」と認める保健福祉部長の山口やちゑ氏を副知事に充てる人事案を了承した。民主党に大きくカジを切った県医師会の政治団体「県医師連盟」の意向が橋本県政にも強まるのではと懸念する見方も県連内にうずまく中で、苦渋の政治的選択だった。

 一方、県連はローカルマニフェストで県出資団体の破綻(はたん)処理問題については「事業運営の責任体制を明確にする」との文言を盛り込み、知事を追及するカードを残した。「特定の問題では是々非々の立場で臨んでいきたい」(県連関部)と、民主党ともパイプのある知事を全面支援することには一歩距離を置く。岡田氏の当選祝いに事務所を訪れた後、そのまま民主党現職の郡司彰氏(60)の当選祝いに向かった橋本知事。自民県連の県政与党化は、県連内の分裂を防ぐ効果はあるが、県南を基盤とする県医師連盟や保守系新党との対決を避けることになり、もろ刃の剣。知事との「是々非々」は、綱渡りと言える。

 参院選勝利の勢いで党再建を一気に進めたい県連は、事実上空白となっている衆院1区、5区、6区の支部長選出を急ぐ。毎日新聞が比例得票数を単純に県議選選挙区にあてはめて議席予想したシミュレーションによると、みんなの党は県議選で5議席獲得する潜在力がある。1区の水戸市、5区の日立市、6区の土浦市、つくば市。そして旧執行部とのしこりが残る筑西市。みんなの党は自民県連が結束できていない“すき間”を縫って支持を広げている。

 参院選で落選したみんなの党の大川成典氏(46)は「県議選では党公認で出馬を検討している人物が複数いる」と話す。県議選でみんなの党が保守系改革派の旗幟を鮮明にした時、県政与党の自民県連はどんな政治的カラーを打ち出すのか。県南の自民県議は「保守票が逃げてしまうことは何としても避けなければならない」と危機感を強める。【大久保陽一】

7874チバQ:2010/07/17(土) 15:44:36
http://www.ibaraki-np.co.jp/series/san2010/page72.htm
検証(1) 民主の誤算
2010/07/13 (火) 本紙朝刊 総合1 A版 1頁


■地域基盤の安定急務
「こんなに団体推薦をもらっていながら票が伸びないのはなぜだ」。選挙戦終盤、民主党の郡司彰氏(60)陣営の幹部は、郡司氏の厳しい情勢を伝える各紙の報道に頭を抱えた。
各紙は終盤情勢の世論調査から、戦いを優位に進める自民党の岡田広氏(63)に対し、郡司氏ら複数候補による激しい2議席目争いを伝えた。
郡司氏の出陣式。大畠章宏党県連会長は、「これまでに35団体から支援をいただいた」と述べ、司会者が各支援団体名を読み上げ、会場の熱気をあおった。政権交代後初の国政選挙。支援団体は6年前の2倍に達した。
組織が頼みの選挙戦。最終盤に掛けての組織固めが奏功し、郡司氏は2位争いから1歩抜け出して議席を確保した。しかし、党2人目候補の長塚智広氏(31)との2議席独占ばかりか、トップ当選も逃した。

今回の郡司氏の得票は約31万票(得票率約24%)。前回2004年の約48万票(同約41%)から約17万票減らした。
いくつもの「想定外」(郡司氏)が誤算だった。社民党の連立政権離脱▽鳩山由紀夫政権の退陣▽菅直人政権の誕生▽消費税率10%発言−。民主の支持率は乱高下して「追い風」はなく無党派層を取り込めなかった。
中でも、大きく影響したのは、茨城選挙区で初の民主2人擁立。みんなの党の大川成典氏(46)ら第三極勢力を含む7人の混戦を招く要因になった。
党支持層も分散化。長塚氏は約20万票(得票率15.9%)を獲得。郡司氏と2人合わせた得票では岡田氏の約49万票を上回った。県内比例票でも、民主は自民より約4万票多い約39万票を獲得。さまざまな要素が重なる中で、評価が難しい結果となった。

郡司氏は2人擁立について「議席独占は政権安定化のために越えなければならない壁だが、その基盤はなかった。あらためて党全体で議論すべき」と指摘した。
昨夏の衆院選では県内7小選挙区で計81万票を獲得し、比例候補を含めて9人の衆院議員が誕生。各区の総支部長を軸に、その得票を安定した支持に結び付けられるかが今後の課題だ。
党の最大支持母体である連合茨城の児島強会長は、「6年に一度の選挙ではブランクが長すぎる。日ごろの活動を見直す必要がある」と、衆参議員の日常活動とともに、組織だけに頼らない基盤づくりの必要性を強調する。
地域が下支えする自民党組織。自民県議47人に対し、民主県議は6人。党県連は年末の県議選に36全選挙区での擁立を決めた。地域基盤を安定させるためには県議選で一定の成果が求められる。

政権交代時の民主党の勢いが陰り、自民党が復調の兆しを見せた参院選。茨城選挙区の戦いを検証する。

【写真説明】
支持者から花束を受け取り笑顔を見せる郡司彰氏=11日午後9時、水戸市笠原町の選挙事務所

7875チバQ:2010/07/17(土) 15:45:15
http://www.ibaraki-np.co.jp/series/san2010/page73.htm

検証(2) 2人目の挑戦
2010/07/14 (水) 本紙朝刊 総合1 A版 1頁


■組織頼らず逆風直撃
「組織の力は大きいと感じた」。11日夜、つくば市の事務所で長塚智広氏(31)は支援者約15人を前に肩を落とした。
茨城選挙区で2議席独占を目指す民主党の小沢一郎前幹事長の方針で「2人目候補」に抜てきされた長塚氏。現職の郡司彰氏(60)支援で一本化した党県連とは一線を画した。「郡司さんは組織があるが、僕は組織戦をしない前提だったので、何もない状態からのスタート」(長塚氏)だった。
党本部のもくろみは、アテネ五輪自転車競技銀メダリストという長塚氏のタレント性を生かし、若い無党派層の取り込みを図り、郡司氏とすみ分けして大量得票に結び付けることにあった。長塚氏は団体への推薦依頼をしないなど組織に頼らず、公示前のチラシなどに民主党の文字を入れずに活動を展開。「無党派、若者の代表」を強調して無党派層への浸透を狙った。
さらに、小沢前幹事長が長塚氏の支援母体と構想していた小沢氏支援団体「茨城一新会」の支援も受けず、党本部から送られた県内外の党国会議員秘書ら3人のほかは、ボランティアが支えた。

「勇気を持って新しいスタイルの選挙に挑戦した」。長塚氏は遊説活動も独自のスタイルを貫いた。五輪メダリストらしく、「もう一度ニッポンにメダルを」ののぼりを立てた自転車で県内を6千㌔以上走破。駅や交差点に毎日立った。
徹底した〝露出作戦〟で、分かりやすさとインパクトを重視した。有権者の反応は「勢いがあって良い」「もっと政策を訴えるべき」などと賛否両論だったが、無党派層への浸透に手応えを感じた時期もあった。
しかし、結果は民主支持層の2割強を固めたが、無党派層の取り込みは不十分。民主への逆風のほか、みんなの党の躍進やタレント候補への逆風も伸び悩んだ要因とみられ、長塚氏は「空中戦とも言われたが、人も足りない中、広い茨城でこれ以上やりようがなかった」と振り返った。

小沢氏の幹事長辞任で、党本部の2議席独占の前提が崩れ、「現職優先」に切り替わったことも、長塚氏にとって痛手となった。選挙戦を通じて党の応援弁士は、五輪メダリストとして長塚氏と個人的なつながりのある谷亮子氏のみ。長塚氏の出身地である取手市内に郡司氏の応援に入った閣僚来訪も翌日の新聞報道で知る始末。陣営からは「現職優先とはいえここまでとは」と不満が漏れた。
独自の選挙を貫いた長塚氏は約20万票で落選。昨夏の県知事選より6万票減らしたが、組織頼みの選挙戦の在り方に一石を投じた。
「日本を心配する気持ちは変わらない。国政への第一歩だと思っている」

【写真説明】
のぼりを立てた自転車で県内を走破し、支持を訴えた長塚智広氏=常陸大宮市山方

7876チバQ:2010/07/17(土) 15:45:52
http://www.ibaraki-np.co.jp/series/san2010/page74.htm
検証(3) 復調の自民
2010/07/15 (木) 本紙朝刊 総合1 A版 1頁


■地域基盤の安定急務
「こんなに団体推薦をもらっていながら票が伸びないのはなぜだ」。選挙戦終盤、民主党の郡司彰氏(60)陣営の幹部は、郡司氏の厳しい情勢を伝える各紙の報道に頭を抱えた。
各紙は終盤情勢の世論調査から、戦いを優位に進める自民党の岡田広氏(63)に対し、郡司氏ら複数候補による激しい2議席目争いを伝えた。
郡司氏の出陣式。大畠章宏党県連会長は、「これまでに35団体から支援をいただいた」と述べ、司会者が各支援団体名を読み上げ、会場の熱気をあおった。政権交代後初の国政選挙。支援団体は6年前の2倍に達した。
組織が頼みの選挙戦。最終盤に掛けての組織固めが奏功し、郡司氏は2位争いから1歩抜け出して議席を確保した。しかし、党2人目候補の長塚智広氏(31)との2議席独占ばかりか、トップ当選も逃した。

今回の郡司氏の得票は約31万票(得票率約24%)。前回2004年の約48万票(同約41%)から約17万票減らした。
いくつもの「想定外」(郡司氏)が誤算だった。社民党の連立政権離脱▽鳩山由紀夫政権の退陣▽菅直人政権の誕生▽消費税率10%発言−。民主の支持率は乱高下して「追い風」はなく無党派層を取り込めなかった。
中でも、大きく影響したのは、茨城選挙区で初の民主2人擁立。みんなの党の大川成典氏(46)ら第三極勢力を含む7人の混戦を招く要因になった。
党支持層も分散化。長塚氏は約20万票(得票率15.9%)を獲得。郡司氏と2人合わせた得票では岡田氏の約49万票を上回った。県内比例票でも、民主は自民より約4万票多い約39万票を獲得。さまざまな要素が重なる中で、評価が難しい結果となった。

郡司氏は2人擁立について「議席独占は政権安定化のために越えなければならない壁だが、その基盤はなかった。あらためて党全体で議論すべき」と指摘した。
昨夏の衆院選では県内7小選挙区で計81万票を獲得し、比例候補を含めて9人の衆院議員が誕生。各区の総支部長を軸に、その得票を安定した支持に結び付けられるかが今後の課題だ。
党の最大支持母体である連合茨城の児島強会長は、「6年に一度の選挙ではブランクが長すぎる。日ごろの活動を見直す必要がある」と、衆参議員の日常活動とともに、組織だけに頼らない基盤づくりの必要性を強調する。
地域が下支えする自民党組織。自民県議47人に対し、民主県議は6人。党県連は年末の県議選に36全選挙区での擁立を決めた。地域基盤を安定させるためには県議選で一定の成果が求められる。

政権交代時の民主党の勢いが陰り、自民党が復調の兆しを見せた参院選。茨城選挙区の戦いを検証する。

【写真説明】
支持者から花束を受け取り笑顔を見せる郡司彰氏=11日午後9時、水戸市笠原町の選挙事務所

7877チバQ:2010/07/17(土) 15:47:10
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20100714/CK2010071402000111.html
参院選群馬 激戦の後で<1> 民主惨敗の衝撃 『県内でも政権交代』遠く
2010年7月14日

落選が決まり、頭を下げる富岡氏(右)。惨敗を受け、県選出の衆院議員らも沈痛な面持ちを浮かべた=高崎市の選挙事務所で


 桐生市で九日に開かれた民主党現職、富岡由紀夫氏の総決起集会。投票日を二日後に控えているのに半数以上が空席のまま。会場は千五百席に対し、参加者は約六百三十人(主催者発表)。主催者は「人を集める時間が足りなかった」と言うが、政権与党になっても、なお弱い足腰を露呈する結果となった。

 昨年の衆院選では政権交代への期待感が未曾有の追い風となり、「自民王国」と言われる群馬でも民主は三つの小選挙区で勝利をつかんだ。“風頼み”の部分はあったが、各候補者が個人後援会を組織し、労組依存の従来型の選挙戦と一線を画した戦いが功を奏した。

 「国では昨年、政権交代したが、県内はまだ」(柿沼正明衆院議員)との意気込みで迎えた参院選。知事、県議会とも自民が「与党」となっている現状を踏まえ、来年の統一地方選、そして知事選が視線の先にあった。

 しかし、党県連会長である富岡氏の陣営は労組に軸足を置いた従来型の選挙戦を展開。個人後援会は弱く、労組など支持団体の組織固めが中心。複数の衆院議員が戦略変更を求めたが、聞き入れられなかったという。

 結果は惨敗。中島政希県連会長代行は「群馬は全国でも自民が一番強いところ。民主にとっては基盤が弱い上に逆風が来て、全国でもまれに見る困難な選挙区になった」とかばったが、富岡氏は敗因の一つに「組織づくり」を挙げ、率直に反省した。

 県連は二〇〇六年に発覚した不正経理問題をきっかけに、労組の手厚い支援を受ける「労組系」と、労組に依存しない「保守系」が対立。先の衆院選でも候補者擁立を通じ、両者が水面下でつばぜり合いを演じた。

 当時の小沢一郎幹事長の仲裁で、富岡氏を会長とすることなどで対立は終息。とはいえ“わだかまり”が残っているのも事実。桐生市の総決起集会でも保守系の筆頭、石関貴史衆院議員は「所用のため」出席しなかった。

 ただ、かつてのような深刻な対立はなくなった。宮崎岳志衆院議員は「労組系と保守系の対立はもうない」と断言。石関氏も「私は私のやり方で富岡さんを応援している。負けたとはいえ、労組とそれ以外が一緒にやらないとこれだけの票は出なかった」と話す。労組系の富岡氏自身も「対立の影響はまったくない」と言い切る。

 今後、富岡氏が県連会長を退く事態となれば対立が再燃する恐れはある。しかし、中島氏は「対立はあるが、かつて自民が福田、中曽根両元首相系でしのぎを削った『福中対決』と同じ。活力になる対立だ」と話す。この言葉通り競い合うことで支持基盤を広げることができるか、内部対立で県民の信頼を失うのか。「県内でも政権交代」を実現できるか岐路に立っている。

  ◇   ◇

 全国二十九の一人区で唯一、民主、自民の現職が生き残りをかけて争った参院選群馬選挙区。昨年夏の衆院選で政権与党となった民主を、野党に転落した自民が大差で破った。この結果をもたらした背景、そして今後の行方を探った。

7878チバQ:2010/07/17(土) 15:47:42
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20100714/CK2010071402000111.html
参院選群馬 激戦の後で<2> 自民復活の一歩 “究極”の組織戦で圧勝
2010年7月15日

大差での圧勝に万歳する中曽根氏(中)。徹底した組織選挙が功を奏した=前橋市の選挙事務所で


 「群馬県では、国家目標や長期的展望のない民主党政治に、間違いなく『ノー』の審判が下った」。参院選群馬選挙区で自民党候補としては過去最多の得票を記録し、五回目の当選を決めた十一日夜、前橋市の選挙事務所であいさつに立った中曽根弘文氏は、衆院選惨敗のショックを振り払う“圧勝劇”を、自民復活の「確かな一歩」と言い切った。

 全国の有権者が自民党政治からの変化を期待し、民主党を歴史的大勝に導いた昨年の衆院選。盤石の「自民王国」を誇ってきたはずの群馬も例外ではなく、小選挙区で閣僚経験者や当時の党幹部が次々と落選した。

 古参の支持者からも「旧来型の選挙を続ける限り、党に明るい未来はない」との声が出る中、党県連が参院選で選択したのは、これまでの選挙手法をさらに深めた“究極”の組織戦だった。

 党勢衰退への危機感が強まり、長年の確執に揺れた「中曽根派」と「福田派」がなりふり構わず手を組み、選対を一本化。与党議員としての存在感を強調する民主の富岡由紀夫氏に対して、自民は「史上最強の体制」(山本一太参院議員)を組んで参院選に臨んだ。

 「あの中曽根と福田が、同じ壇上に立っている」。中曽根陣営の選対事務長に就任した福田康夫元首相は、中曽根氏と行動を共にし、県内各地をくまなく遊説した。「安心してください。群馬の自民には、もう内部対立なんて存在しないんですよ」。中曽根氏や福田氏は県連内の団結を声高に叫びながら、県議会や市町村議会で多数を握る自民こそが、群馬の“与党”だと主張し続けた。

 中曽根氏が圧倒的な票を獲得した選挙結果に、県連選対本部長を務める南波和憲県議は「これまでの自民の選挙は各国会議員の個人的な力だけで戦ってきた。今回は初めて、本当の意味で一体化した組織の中で選挙ができた」と自信を深めた。

 だが、自民が目指す「完全復活」は、次期衆院選での勝利がなければ達成できない。議席を失った衆院小選挙区群馬1〜3区のうち、2、3区は現在も“後継者”が未定。参院選を通じて培った県連の結束を足掛かりに、民主から議席を奪還できる実力を備えた候補を擁立できるかが、党勢回復の成否を握る。

 圧勝の喜びに浸る選挙事務所で、真下誠治県連幹事長はこう言って気を引き締めた。「この勝利に浮足立ってはならない。野党に転落した自民の信頼回復は、まだ不十分なままだ」

7879チバQ:2010/07/17(土) 15:48:16
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20100716/CK2010071602000111.html
参院選群馬 激戦の後で<3> 消費増税問題 無駄遣いの議論が先
2010年7月16日

消費増税と大企業減税に反対するのぼりの前で街頭演説する店橋氏=前橋市で


 群馬選挙区で約七万五千票を得た共産新人の店橋世津子氏には、公示前に訪れた下仁田町で脳裏に焼き付いた光景がある。

 今回最大の争点となった消費税率の引き上げ問題。反対の演説をした後、中高年の女性に握手を求めて歩み寄った際、女性が「本当に上げられては困る」と涙声で訴えた。

 選挙期間中、約二百七十カ所で遊説した店橋氏。「国民の生の声に、消費増税に反対する意見が根強い」と実感を込める。同党の小菅啓司県委員長も「公示後、消費増税に反対する電話が(選挙事務所に)何本もかかってきた。来年の統一地方選に向け、一貫して反対する」と強調した。

 これに対し、圧勝した自民現職の中曽根弘文氏は、公示前に「景気が良くなったら、国民の理解を得て税率約10%とし、福祉に充てたい。外国に倣えというわけではないが、5%の税率は諸外国に比べて低い」と指摘。ただ、選挙戦では消費増税に多くは触れず、大量得票との関連は薄そうだ。

 中曽根氏に大差をつけられた民主現職の富岡由紀夫氏も公示前、消費税問題にあまり触れなかった。財政再建が持論とあって、公示後は「まず自民党に消費税引き上げの原因である財政赤字の責任を取ってもらう。(消費増税が必要になるのは)自民が無駄遣いし、積み上げた借金が原因だ」と主張した。

 民主の石関貴史衆院議員は「昨年のマニフェストでは増税の議論はしないと約束したが、(今回は党が消費増税を)議論もせずに唐突に持ち出した」と敗因を分析した。

 一方、「台風の目」となったみんなの党。比例代表の「ご当地候補」で、同党から立候補した元経済産業省課長補佐の上野宏史氏は初当選を決めた直後、こう言い切った。「増税前にやるべきことがある。自分も官僚だったが、まず官僚や国会議員が身を切るべきだ。無駄な予算もたくさんある」

 総務省は十三日、十二省庁が所管する二〇〇六〜〇八年度の予算や補助金で計約二十億円もの不正経理があったと公表した。各種世論調査で賛否が拮抗(きっこう)する消費税率引き上げ問題。増税の前に、多くの国民が納得するまで無駄遣いの議論を深めることが先だ。

7880チバQ:2010/07/17(土) 15:48:52
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20100717/CK2010071702000093.html
参院選群馬 激戦の後で<4>知事選への思惑 自民対『小寺』 残る構図
2010年7月17日

自民大勝に終わった参院選。県庁のあるじを決める1年後の知事選にどう影響するか=前橋市で


 「次は無所属で戦いたい。応援を受けられるところは(自民党に限らず)すべてお願いしたいと考えている」

 参院選群馬選挙区の結果判明から一夜明けた十二日午前。県庁で会見した大沢正明知事は、支持基盤である自民の中曽根弘文氏が大勝したことへの喜びを素直に表しながら、来夏に控える知事選に「県民党」を掲げて出馬する意向を示した。

 小寺弘之前知事と自民県連の対立を背景に、「保守分裂」の激しい争いとなった二〇〇七年の前回知事選。五選を目指した小寺氏を、自民が“刺客”として立てた公認候補の大沢氏が小差で破った。だが、その後も非自民の保守勢力や民主党などが絡んで「自民対小寺系」の構図は残った。

 大沢氏を知事に押し上げた自民と、小寺氏を支持した勢力は、県都・前橋で集票力を競ってきた。〇八年二月の前橋市長選では双方の候補の得票が拮抗(きっこう)。昨年一月の県議選前橋市・勢多郡区補選では、自民候補と小寺系候補の二人が議席を獲得した。

 今回の参院選では、民主県連が小寺氏を比例代表の公認候補として擁立。このため、群馬選挙区の民主・自民対決に加えて、比例での得票も、知事選をにらんで「自民対小寺系」の情勢を占う戦いとして注目を集めた。

 その小寺氏は、菅直人首相の「消費税発言」などによる逆風の中で落選。県内での個人票も五万七千票余にとどまった。だが、民主は比例代表で自民(約二十六万九千票)に迫る約二十六万一千票を獲得。ダブルスコアに近い惨敗を喫した群馬選挙区とは対照的な結果となった。

 これを受け、大沢氏を支える自民県連の南波和憲選対本部長は「(大量得票した)群馬選挙区では(知事選勝利に向けて)非常に参考になる数字が出た。(知事選へ)好影響が出てくるだろう」と意気込む。

 一方、知事選に独自候補を擁立するか注目される民主県連。中島政希会長代行は群馬選挙区の大敗に「地方議員の少なさが自民との地力の差となって表れた」としたが、比例代表の得票を踏まえ「(党勢立て直しに向けて)今後の状況を悲観していない」と、仕切り直しの構えだ。

 次期知事選へ向け、以前から再選出馬への思いをにじませる大沢氏は、今回の参院選の結果に「(参院選と知事選とを)すぐにつなげたがるが、選挙は相手(候補者)によって情勢が大きく変わる」と慎重な態度を崩さない。

 「大沢県政」の四年間の評価が問われる選挙まであと一年。大沢氏の対抗馬の行方はどうなるのか。参院選が終わり、県政界は今後、統一地方選、そして知事選へ突き進むことになる。

 =おわり

 (この企画は、中根政人、加藤益丈、菅原洋が担当しました)

7881チバQ:2010/07/17(土) 15:50:05
http://sankei.jp.msn.com/politics/election/100717/elc1007170701000-n1.htm
記者は見た! 参院選・現職大臣落選の舞台裏、千葉法相陣営になにが?! (1/4ページ)
2010.7.17 07:00

このニュースのトピックス:参院選2010

落選の見通しとなり、支援者に頭を下げる法相の千葉景子氏=12日午前0時55分ごろ、横浜市中区の選挙事務所 現職法相の千葉景子氏(62)が、24年もの長きにわたり守ってきた議席を失った。参議院神奈川選挙区(改選数3)は10人が立候補する激戦となり、民主党は現職の2議席維持に失敗した。5選を目指したベテランの千葉氏が、なぜ落選したのか。産経新聞横浜総局の記者が見た、17日間に及ぶ激しい選挙戦の衝撃の舞台裏を報告する。(参院選神奈川選挙区取材班)


「安泰」から一転

 選挙戦も終盤となった7日、横浜市中区のJR桜木町駅前で絶叫が響いた。

 「今、実はとても危ない状況なんです。今、実は苦戦しているのは、なんと、千葉法務大臣なんです! 一番危ないのが千葉法務大臣なんです!!」

 悲痛な叫びの出所は、街頭演説会を終えて去ろうとする千葉陣営の選挙カー。すぐ近くには、同じ場所で街頭演説会を控えた他党候補の陣営の姿もあった。敵陣の目など構っていられないほど追い詰められたのか−。

 千葉氏落選との見方が県政界で強まったのは、7月初めだった。

 千葉氏は当初、報道機関各社の情勢調査などで「安泰」とみられていた。当選したみんなの党新人の中西健治氏(46)や、民主党現職の金子洋一氏(48)より、知名度の高さも支持基盤の固さも上回っていたはずだ。

 ところが、11日の開票作業では自民党、みんなの党の各候補が1、2位当選。3議席目を同じ民主党の金子氏と千葉氏が争う展開となった。その結果、千葉氏が約4万8000票差で落選。民主党内では「支持を外へ広げなければならないのに、内向きの戦いにしてしまった」と、自陣の票の奪い合いを指摘する意見も出ている。


自陣の奪い合い

 選挙期間中、民主党神奈川県連は劣勢とみられた金子氏を重点的に支援した。県内18小選挙区の国会議員による応援を、金子氏に12人、千葉氏に6人と、金子氏に手厚く振り分けた。さらに、閣僚や党幹部の応援入りを連日、金子氏に集中させ、千葉氏の支持者からは「露骨すぎる」などとの怒りや不満も漏れ聞こえてきた。

 産経新聞横浜総局には、「金子陣営が、選挙区は金子へと書いたステッカーを選挙ポスターに張っている」との情報がもたらされた。「まさか…」と確認に走ると、ステッカーには「2議席獲得のため、かねこ洋一へ」。県連によると、前回19年の参院選で用いて成功した戦術だという。

 5日午後には県連代表、幹事長の連名で、両陣営の地方議員らにファクスが送られた。そこには記載された要請は、まず金子を重点的に応援する。2つ目はステッカーを張る。さらに、街頭でビラをまく際に金子の名前を印象付けるようコールする−の3つだった。

 しかし、投開票を間近に控えた9日には「両候補は、みんなの党の追い上げにより、大変厳しい情勢となってまいりました」と千葉、金子両氏を並べる「檄文」に転換した。12日未明、落選が確実となった千葉氏は、覚悟していたのか晴れ晴れとした表情だったのに対し、当選が決まった金子氏の方が神妙な顔つきだった。

7882チバQ:2010/07/17(土) 15:51:03
県連は戦略ミス否定

 一夜明け、横浜市中区の民主党県連で開かれた常任幹事会では、応援弁士のほとんどが金子に回ったことに「不公平ではなかったか。党本部に対する応援要請は、もっとフェアに」との指摘があったという。

 県連幹事長の水戸将史参院議員は12日の会見で、「両候補の底上げを図ったが、残念ながら届かなかった。支持率が日を追うごとに下がった。菅総理の消費税発言などが、選挙戦にいい影響をもたらさなかった」と敗因を分析。「世論調査では千葉候補が1、2位を争い、金子は4位が大体、定位置。5位という調査結果もあった」と弁明した。

 水戸氏の発言通り、各種調査では概ね千葉優勢。金子氏は当選圏外で、先行する3候補を追い上げていた。鳩山前政権末期、千葉氏に比べて知名度の低い金子氏は、民主党への逆風をまともに受け、当選が危ぶまれていた。菅首相就任による「V字回復」で息を吹き返し、支持基盤の労働組合以外の組織票もプラスした。

 必死に巻き返しを図る金子陣営に比べると、千葉陣営は、おっとり構えているように見えた。閣議などで多忙だった千葉氏は、地元での活動に制限もあった。

 水戸氏は「金子が上がっていったが、みんなの党がそれ以上に票を取った。千葉、金子の票を足して2で割っても届かなかった」と戦略ミスを否定。「千葉さんの死刑廃止と夫婦別姓の2つが、相手陣営のネガティブキャンペーンに使われた。千葉か金子かというときに、そこは1つの判断材料になる人もいる」との見方を示した。


思想の違い?

 選挙戦の千葉氏の演説では、外国人参政権付与や選択的夫婦別姓の法制化など具体的な訴えは聞けなかった。閣僚としての立場のためか、演説は切れが今一つだった。一方、金子氏は消費税増税に一貫して反対。菅直人首相の増税提起後も、「今すぐ上げるとは言っていない」と否定した。

 共産党神奈川県委員会の岡田政彦書記長は「消費税増税に国民の審判が下った。千葉さん落選にはっきり現れている。増税反対を掲げた与党の候補者が当選している」と分析する。

 ただ、前回19年参院選では民主党公認候補2人合わせて約179万票、16年は約170万票。3議席のうち2つを獲得したが、今回は2人合わせても約144万票。無党派に支持を広げられず、「内向きの選挙戦」といわれるのは、このためだ。

 過去の参院選との大きな違いは、みんなの党の存在だった。一時は民主党「V字回復」の直撃を受けたものの、新人の中西氏が無党派層を取り込んで約79万票を獲得する躍進を遂げた。情勢が目まぐるしく変わる中にあって、千葉陣営は「安泰」のレッテルを張られたまま“放置”されていた。

 自民党神奈川県連会長の菅義偉衆院議員は「千葉さんは大丈夫だという形の中で、やったんでしょう。でも(内閣)支持率も一気に変わってきましたよね。そこは勢いがついたら止まりませんから」と、淡々と語った。

7883チバQ:2010/07/17(土) 16:04:59
下がないけど

http://www.the-miyanichi.co.jp/election/10/feature.php?id=0&amp;paging=1
【'10みやざき参院選】第7部・30万票の余波(上)

(2010年7月14日付)

■大勝にも「分裂」の芽 自民

 「10万票差はつけるぞ」「全市町村で勝つ」。参院選投開票日の11日夕、自民党現職松下新平(43)の事務所では、陣営幹部が強気の会話を交わしていた。午後8時の投票締め切りと同時に「当選確実」の一報が流れ、松下は「国がしっかり口蹄疫の支援をしてくれという声の力だ」と語気を強めた。

 国政選挙で分裂選挙を繰り返し、参院選で2連敗中だった自民党県連が宮崎選挙区で築いた挙党態勢。「一枚岩になったことが最大の勝因」。党県連会長の中村幸一(67)は振り返る。

    ◯   ◯

 民主の風が吹いた昨夏の衆院選でも圧勝した衆院2、3区選出議員の後援会は強固で、地方議員も多い。野党転落で党勢が退潮する中、今回敗れたら県内の自民国会議員は2人だけになる―。危機感もばねに、組織をフル稼働させた。6年前の参院選で松下に敗れた元自治相上杉光弘(68)の支持者には松下への不信が根強いが、中村が粘り強く足を運び、協力を得られたことも分裂回避につながった。

 松下は口蹄疫の渦中で参院選が行われたことや与党の対応を徹底して批判。米軍普天間飛行場移設問題や消費税増税など与党のふらつきぶりもあり、結局、12年ぶりとなる30万票超えの大勝。しかし、派閥争いを繰り返してきた党県連が今後も「一枚岩」のままかは不透明だ。

    ◯   ◯

 党県連幹部の目線はすでに、次期衆院選へと移っている。13日の役員会でも「衆院宮崎1区の公募は早めにした方がいい」との声が上がった。昨夏衆院選で、県都の宮崎市を含む宮崎1区の議席を小選挙区制になって初めて明け渡した憂き目を肌で感じているからだ。

 しかし、1区には衆院選で党県連が公募制を経て擁立した上杉と、元国交相中山成彬(67)がともに無所属で繰り広げた分裂選挙のしこりが残ったまま。党県連から除名され、たちあがれ日本比例代表で立候補、落選した中山の今後の動きも注視される。初当選した民主系現職川村秀三郎(61)が足場固めを進める中、不安要素を解消したとはいえない状況が続く。

 松下自身、県内保守層の動きをこう見通す。「宮崎の保守の歴史は、大きくなって分裂し、また一つになる―の繰り返し。今回は大量の得票をいただいたので、分裂の歴史がまた始まっている」

 参院選の比例代表の県内得票をみると、自民は約15万5千票で最多だったが、前回(2007年)より12%減。民主党も約15万9千票から約12万9千票に減らした。減少率は19%に上る。二大政党が減らした票を吸収するかのように、みんなの党が約4万2千票を獲得した。党県連幹部にも、自民の求心力が政権を期待されるほどに回復できる道筋はみえていない。

   ▼

 松下が30万票以上を得て圧勝した参院選宮崎選挙区。県政界に広がる余波と今後を追う。(敬称略)

7884チバQ:2010/07/17(土) 16:07:13
全国の検証記事をまとめました!
はあ。疲れた。
(一部、投票日前の記事あり)
北海>>7644-7645>>7696-7697
青森>>7703-7712
岩手>>7597>>7663-7664>>7713-7714
宮城>>7648-7649>>7715-7719
秋田>>7646-7647>>7720-7726
山形>>7727-7733
福島>>7598>>7734-7748

茨城>>7871-7876
栃木>>7601>>7627-7628>>7638>>7749-7754
群馬>>7564-7566>>7599-7600>>7619>>7670-7672>>7755-7761>>7877-7880
埼玉>>7567>>7651-7652>>7762-7772
千葉>>7621-7622>>7773-7780
神奈>>7781-7785>>7881-7882
山梨>>7602>>7633>>7653-7654>>7786-7792
東京>>7624>>7793-7795

新潟>>7655-7656>>7805
富山>>7603
石川>>7666-7667
福井>>7618>>7800-7801
長野>>7802-7804

岐阜>>7806-7814
静岡>>7694>>7815>>7825
愛知
三重>>7657-7658

7885チバQ:2010/07/17(土) 16:07:46
滋賀>>7826
京都>>7689>>7827-7828
大阪
兵庫>>7829-7833
奈良>>7834-7835
和歌>>7836

鳥取>>7605-7606>>7837
島根>>7838-7840
岡山
広島
山口>>7607>>7665>>7841-7844

徳島>>7608>>7668
香川>>7669>>7845
愛媛>>7846-7847
高知>>7623>>7848-7851

福岡>>7613
佐賀>>7673-7674>>7652-7654
長崎>>7614>>7675-7676>>7855-7857
熊本>>7858-7860
大分>>7609-7610>>7861-7863
宮崎>>7617>>7659-7660>>7679>>7883
鹿児>>7866
沖縄>>7563>>7612>>7615-7616>>7677>>7867-7870

7886名無しさん:2010/07/17(土) 16:35:58
>>7634
http://mainichi.jp/area/tottori/news/20100717ddlk31010566000c.html
自民県連:藤井、村田両副会長を処分 参議員選挙で民主応援か−−党紀委 /鳥取

 ◇党員資格停止1年

 自民党県連の藤井省三、村田実両副会長が参院選で民主候補を応援したと批判を受け、副会長職の辞表を提出していた問題で、県連党紀委員会(上村忠文委員長)は16日、辞表を受理し、2氏とも党員資格停止1年とする処分を決定した。

 党紀委員会は県議、市議、支援団体関係者ら6人で構成。非公開で行われた。藤井氏については、選挙で「中立の立場」をとって自民、民主候補のどちらも支援しないと表明した▽自民候補の選挙はがきのあて名書きを拒否したと認定。村田氏は、選挙はがきの推薦者の欄に自分の名前を書かなかったと認定し、2氏とも「党の規律を乱し、党議にそむいた」と判断した。

 処分に不服の場合は10日以内に再審査を請求することができる。

 山口享県連会長は「厳しい選挙で一致結束しなければならなかった。党紀委の判断は当然」と話した。【宇多川はるか】

毎日新聞 2010年7月17日 地方版

7887選挙制度:2010/07/17(土) 19:12:49
渡部、前原、牧野は選挙の素人
ttp://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn/20100717/20100717-00000034-jnn-pol.html

 そもそも、議会運営の観点からは、少なくとも安定多数(129)が必要である。
従って、今回の選挙では67人の当選が必要であった。
 しかも、単純過半数であったとしても、比例を17、3人区で10とすると、


  比例     17
5人区(1)   2
3人区(5)   10 (パーフェクトを仮定)
  2人区(12)  12
1人区(29)  19

という数字になる。これは、1人区で大勝しない限り、単純過半数さえ不可能である
ことを意味している。もし、安定多数を目指すならば、つぎのようなことになる。

  比例   17
  5人区(1)   2
  3人区(5)  10
  2人区(12)  12
1人区(29) 26

→今回は非改選が62という有利な数字に支えられていてこの数字であり、参議院での安定多数の獲得がいかに難しいかがよく分かる。
 
 今回のように、3人区で4人取りこぼした場合の1人区のノルマは途方もないことになる。

>
  比例   17
5人区(1)   2
3人区(5)  6
  2人区(12)  12
1人区(29) 23

<<67>>
  比例   17
5人区(1)   2
3人区(5)  6
1人区(29) 30(つまり、不可能)

 つまり、渡部、前原、牧野は選挙制度を一から勉強する必要がある。

7888名無しさん:2010/07/17(土) 20:35:29
http://yamagata-np.jp/news/201007/17/kj_2010071700799.php
民主党県連が参院選総括 「足元を固められなかった」
2010年07月17日 20:12

 民主党県連(和嶋未希会長)は17日、山形市の山形グランドホテルで役員会・常任幹事会を開いた。参院選県選挙区について「地方組織を強化し、足元を固められなかったことが各市町村の得票に反映し、最後の勝敗を大きく左右した」などと総括した。

 終了後に記者会見した和嶋会長は、自民党現職の岸宏一氏に敗れた要因として▽地方組織の脆弱(ぜいじゃく)さ▽菅直人首相の消費税増税発言を含めた中央からの影響▽吉村美栄子知事の岸氏に対する支援表明−を挙げた。

 今後の課題としては「風に左右されない強固な組織づくりを目指す」とし、統一地方選に向け、公募を続けながら計画的に候補者を擁立していく考えを示した。知事に対しては、和嶋会長が「あらためて知事と会い、知事の真意や民主党とのこれからの関係について話したい」と語った。

 一方、和嶋会長と武田聡県連幹事長が参院選敗北の責任を取って役員会・常任幹事会で辞意を表明したが、慰留され、続投することになったことも明らかにした。和嶋会長は「けじめをつけるべきだと思ったが、統一地方選を控え、わずか3カ月で役員交代することが県連の前進につながるのかという意見があった」などと説明した。

7889名無しさん:2010/07/17(土) 20:48:16
チバQさま。お疲れ様でした

7890名無しさん:2010/07/17(土) 21:16:03
ちばQさま
ありがとうございます。

7891名無しさん:2010/07/17(土) 21:26:26
チバQさま。お疲れ様でした

7892名無しさん:2010/07/17(土) 21:26:46
ちばQさま
ありがとうございます。

7893山口新聞男:2010/07/17(土) 22:42:36
茨城に関しては、2人擁立の効果はあったとみていいだろう、しかし

>小沢色を消したい長塚氏側が没交渉を貫いたため、会(=茨城一新会:筆者注)の支援活動は後退。開票日には誰も事務所に姿を見せないという結果になった。
これはもったいないことをしたな

7894やおよろず ◆N22LLUydY2:2010/07/17(土) 22:53:11
>>7881
千葉はいつも最下位だったので、みん党躍進ではじき出されるのは順当といえば順当な話ではある。

7895やおよろず ◆N22LLUydY2:2010/07/17(土) 22:58:00
>>労組と“風”頼みの末、惨敗を喫した民主県連。組織力強化のために地方議員を増やすことが急務

こういうピント外れな方針じゃ駄目だな

7896名無しさん:2010/07/17(土) 23:24:23
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100717/crm1007172241012-n1.htm
買収容疑で運動員逮捕 熊本県警
2010.7.17 22:40

 熊本県警は17日、公選法違反(供応買収)の疑いで、参院選熊本選挙区で当選した自民党の松村祥史氏陣営の運動員で建設会社役員の井手口次男容疑者(48)=同県玉名市横島町=を逮捕した。

 逮捕容疑は6月下旬、熊本市の居酒屋で、有権者数人に松村氏への投票や票の取りまとめを依頼し、報酬として焼き鳥など1人当たり数千円の飲食接待をした疑い。

7897名無しさん:2010/07/18(日) 04:15:59
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7898チバQ:2010/07/18(日) 20:42:50
>>7701
> 自民党の候補者公募で選ばれた35歳の新人が、自民党を批判した。
> 「取締役ばかりで社員がいない会社と同じ。組織の体をなしていない」

むしろ地方議員の居ない民主党に当て嵌まる指摘のような。

7899名無しさん:2010/07/18(日) 21:44:12
民主党の総括が地方議員の不足だと旧社会党のころと何も変わってない
なんとしても予算編成をあと二回やりとげれば問題解決の糸口が見出せる

7900名無しさん:2010/07/19(月) 01:23:28
今週の365アンケート 「参院選で落選、千葉景子氏の法相続投は妥当ですか?」 10年07月19日(月)
http://www.hokkaido-365.com/news/2010/07/post-1125.html

菅直人首相の続投要請を了承

千葉景子法相の参院選落選を報じた7月12日付北海道新聞朝刊

「BNNプラス北海道365」は、毎週新たなテーマを設け、読者のみなさんが参加する「365アンケート」を月曜日から1週間のサイクルで実施しています。

 激戦となった参院選神奈川選挙区(改選数3)で、5選を目指した千葉景子法相(62)が落選しました。旧社会党時代の1986年に初当選を果たし、昨年9月に発足した鳩山内閣で法相に就任、菅内閣で再任されました。

 千葉氏は7月12日の会見で、菅直人首相に法相辞任を申し出たものの、続投を要請されて了承したことを明らかにしました。すでに政界からの引退を示唆しており、参院議員任期が切れる今月25日以降は、9月に実施される民主党代表選まで民間人として閣僚を務めることになります。

 千葉氏は選択的夫婦別姓制度の導入などを支持する人権派弁護士。昨年9月の法相就任会見では、「死刑廃止を推進する議員連盟」メンバーであることを明かしました。在任中は議連のメンバーから外れることを表明しましたが、法相就任以来、死刑執行命令にはサインしていません。

 今週の365アンケートは「参院選で落選、千葉景子氏の法相続投は妥当ですか?」です。実施期間は7月19日から25日までの1週間、ぜひ、ご参加ください。

 (1)千葉氏が法相を続けることは妥当ですか。次の選択肢の中から妥当なものを選んでください。

 ・妥当
 
 ・続投は問題

 ・どちらでも構わない


 (2)「妥当」を選択した方は、次の中からその理由を選んでください。

 ・法曹(弁護士)関係者のため

 ・続投期間が短い

 ・その他(自由記述)

 
 (3)「続投は問題」を選択した方は、次の中からその理由を選んでください。

 ・選挙での民意を無視した判断

 ・法相として不適格

 ・その他(自由記述)


 (4)そのほか、千葉法相の続投や菅内閣に関する自由な意見をお書きください。


アンケート投票画面
https://www.crossmedia-hd.co.jp/cgi-bin/hokkaido-365/enquete/form.cgi

7901名無しさん:2010/07/19(月) 01:50:15
>>茨城に関しては、2人擁立の効果はあったとみていいだろう、しかし
>>小沢色を消したい長塚氏側が没交渉を貫いたため、会(=茨城一新会:筆者注)の支援活動は後退。開票日には誰も事務所に姿を見せないという結果になった。
>これはもったいないことをしたな

岡部まりも同じミスをした。

7902名無しさん:2010/07/19(月) 02:01:29
 野中、「みんなの党の背後に竹中平蔵」と暴露
http://www.asyura2.com/10/senkyo90/msg/765.html

----------------------------------------------------------------
http://qualitysaitama-blog.at.webry.info/201007/article_6.html

あの偽装新党の背後には竹中が・・・

 官房機密費に関する暴露発言に続いて、野中広務氏が今度は「みんなの党の裏側には竹中平蔵がついている」と発言し話題を呼んでいる。ネット上では、もともとみんなの党=清和会の偽装団体=新自由主義の権化みたいなとらえられ方だったから「やっぱりな」とか「そうだろうな」くらいの感想だが、ネットなど興味のない一般B層にとっては「へぇ〜」という感じだったのかだろうか。もっとも、辛坊治郎の『日本経済の真実ーある日、この国は破産します』などを読んで騙されている阿呆の方々にしてみれば、「竹中がついているなら心配ないぞ」みたいな感じか(涙)。

野中の発言、みんなの党の裏側には竹中平蔵がついておる。 今日の木村の逮捕を見ても、今後、みんなの党の裏側が見えてくる。 そうなったら、みんなの党が国民から支持されるかどうかは、わからないぞ。

http://twitter.com/igabin/status/18501441593

 ところで、「ジャパンハンドラーズと国際金融情報」によると、カルト用語のようなアジェンダという言葉を最初に使ったのは、竹中平蔵だそうだ。これは、野中広務の発言を裏付けるもの。例えば、「グローバル・アジェンダ」などと用いられ、世界のパワーエリートに好まれるとか。アジェンダという言葉が、外国人投資家や外資系金融マンに向けたもので、この党の正体をよく表していると言えるだろう。公務員制度改革などの口当たりの良い呼び水に惑わされがちだが、アジェンダなるものを読むと本当の目的は国家資産のたたき売りが目的なのだろうと分かる。みんなの党の増長は、日米抱きつかれ心中の危険性をますます大きくするもので、多くの国民が騙されている現在の状況は非常に危険である。「小沢のカネ」の疑惑報道は必要以上に熱心だった大マスコミだが、なぜか渡辺喜美の迂回献金疑惑(オリエント貿易)はスルーだ。蒸し返す奴はいないのか。
“「みんなの党」の思想的ルーツは米共和党財界保守である。「構造改革」の総仕上げか”
http://amesei.exblog.jp/11539068/

“威張りくさるな「みんなの党」ーみんなの党は小泉改革の残党(ゲンダイ的考察日記)”

7903名無しさん:2010/07/19(月) 04:21:18
こんな記事もあります。国民は、1つの情報源をうのみにするのではなく、
多角的に判断できるようになるべきです。

-----------------------------------------------------
・国土交通省からの内部告発(nikaidou.comより転載しました)
、まさに呆れた連中ばかりが国を動かしています。
http://www.asyura2.com/08/senkyo49/msg/327.html

・クリーンイメージの「みんなの党」渡辺喜美代表 金まみれゴシップが噴出寸前!?
http://www.asyura2.com/10/senkyo90/msg/767.html

7904名無しさん:2010/07/19(月) 15:56:27
http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/danmen/danmen2010/0716_2.html
参院選で団体候補不振/集票マシン機能せず

参院選で顕著だったのが業界団体支援候補の不振だ。かつて「最強圧力団体」と言われた日本医師会の政治団体「日本医師連盟」(日医連)は、3候補とも落選。民主党最大の支持団体・連合系候補も大幅に票を減らすなど集票マシンの衰えは否めない。各団体とも「政治離れ」の傾向は強まる一方で、組織型選挙の限界が見えてきた。

 ▽歴史的屈辱

 「残念な結果だが、このまま停滞するわけにはいかない」。日医連の横倉義武副委員長は14日の記者会見で、3候補落選の無念を押し殺した。

 「けんか太郎」の異名を取った故武見太郎会長の下、自民党政権に硬軟の圧力をかけ続けた日医。1977年の参院選旧全国区では擁立した組織内候補が127万票を集め、その実力を見せつけた。それが今回は自民、民主、みんなの3党に分裂して出馬した3候補合わせても約17万票。2007年参院選の自民党候補1人の約19万票にも届かなかった。

 「歴史的な屈辱を味わった」。時の政権を敵に回すことも辞さなかった最強団体の退潮ぶりに、日医幹部は信じられない様子だった。

 ただ近年、日医会員の政治への関心は薄くなっており「妥当な得票」(民主党幹部)との見方も。昨年の政権交代を受け日医内部で民主、自民どちらを支持するかで対立が顕在化し、分裂選挙になったことで一般会員が選挙運動からより遠のいた側面もある。

 ▽軒並み減

 鳩山政権発足後、他団体に先駆けて民主党支持にかじを切った日本歯科医師連盟(日歯連)。12日未明、民主党比例代表に擁立した西村正美(にしむら・まさみ)氏当確の報に、幹部は「とにかく目標を達成できてホッとしている」と胸をなで下ろした。

 長年支持してきた自民党の切り捨てに対する「無節操すぎる」との批判を、執行部は「政策は理想論では成り立たない。票の数、力だ」(堤直文会長)と抑え込んだだけに何とかメンツは保った格好。だが、得票は約10万票で07年の組織内候補の半分もなく、民主党の比例当選者16人中最下位の「滑り込みセーフ」(日歯連幹部)だった。

 票の落ち込みは他の団体でも同様だ。全国建設業協会推薦で自民党から出馬した旧建設省OBは当選したものの、07年より得票を3割も減少。連合は民主党比例の11人の組織内候補のうち、10人が当選と勝率は高かったが、やはり総得票数は前回の182万票から159万票に減った。

 ▽戸惑い

 旧特定郵便局長らを中心にした「全国郵便局長会」など郵政団体。先の通常国会ですったもんだの末、郵政改革法案採決が先送りされたばかりだけに国民新党の比例から出た現職、長谷川憲正総務政務官は絶対に落とせないはずだった。郵便局長会関係者は「50万票以上出せる」と踏んでいたが、結果は約41万票。国民新党の得票総数も伸びず、落選の憂き目を見た。

 期待が高かった民主党政権の揺らぎで、選挙にどこまで入り込めばいいのか戸惑いも。日歯連幹部は「民主党支持に切り替えたのに与野党逆転。何が良いのか分からない」と頭を抱えた。

 「もう団体が前面に出る時代ではない。そんな時代はとっくに終わっている」(日医幹部)。もはや選挙に冷めた当事者もいるようだ。

(共同通信社)

7905名無しさん:2010/07/19(月) 16:04:27
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/2010/news/20100718-OYT1T00281.htm
日本医師会「二また」後遺症深刻…組織候補ゼロ

(抜粋)

 日医連にとって衝撃だったのは、3候補の総得票数が約17万票で、2007年の前回参院選で擁立した組織内候補1人(落選)の得票より1万6000票も減った点だ。日医連関係者は「計算上、日医会員(約16万6000人)が1人1票入れただけに終わった」と落胆を隠さない。1977年の参院選で、組織内候補として過去最多の約130万票を得たころと比べると、組織の弱体化は否めない。

7906名無しさん:2010/07/19(月) 17:01:21
2010参議院選挙を振り返る(4) 公明党 学会員離れは止まったのか?
2010年07月19日 08:05 JST
http://www.pjnews.net/news/291/20100717_13

【PJニュース 2010年7月19日】今回公明党は、強力な地盤を持つ大阪選挙区で石川博崇氏が当選を果たし9人の候補者が当選を果たした。だが女性支持者に人気の高い浮島智子氏が落選するなどの取りこぼしがあり、参議院の党勢は非改選議員を入れると21人から19人に減りやや苦しいのは否めない。比例得票のトータルも前回衆議院選の800万票から766万票に減ってしまった。

衆議院のショックから立ち直れたのか
前回の衆議院選である意味最も痛手を負ったのは公明党かもしれない。当時の代表・太田昭宏氏をはじめ小選挙区のみの候補者が全員落選。公明党が強いと言われる関西での候補者の冬柴鐵三氏や北側一雄氏が落選するという異常事態となり、支持母体である創価学会の西口良三・関西長も選挙後、高齢もあって退任となった 。

前回の総選挙では後期高齢者医療制度が負担となっている老人層、派遣労働といった劣化した雇用に甘んじる若年層は学会員とて例外ではない。しかもそれを決めた当時の厚生労働大臣は公明党の坂口力氏という事実に不満がくすぶっていたとも言われている。それが前回の総選挙ではついに、堂々と民主党支持や公明党批判をする学会員まで出始め、あげくは学会内の選挙活動の締め付けを”内部告発”するブログが続発したとも言われている。

また公明党候補者が立つ小選挙区では学会婦人部員が選挙区入りしたが、買い物のついでに周辺の人に公明党候補者をアピールする活動方法には、サポートのため選挙区入りした自民党の市議、県議などに「あの方法では支持者が逃げてしまう。何とかしてくれ」と自民党一般党員が直訴する場面まであったと言われている。事実、太田前代表のいた東京12区は出口調査などから民主党に入れた自民党支持者がそれなりにおり、古参党員もいたとの情報もある。

建て直しを計れたのか
選挙後、党代表には山口那津男氏が就任。弁護士出身で同じ弁護士でもある自民の谷垣総裁、民主の千葉法務大臣と司法修習生の同期と言う。 野党転落後は地方レベルでは水面下で自民や民主と政策に合わせて提携してきたようだが、昨年の神戸市長選挙で現市長が民主のサポートにより圧勝したが公明は推薦させてもらえなかったという。たが市長選では現市長を水面下でサポートし当選に貢献した。

今回の参議院選挙では地方レベルでは自民党などとはケースバイケースでサポートもあったようで”自公連立”は地方レベルでは完全解消はしていない。

今回、選挙期間中雨が多かったが関西での山口代表の街頭演説に雨にも関わらず多くの人が集まっていたのは印象的だった。さらに開催中のワールドカップをもじって、イエローカード、レッドカードと使った演説とわかりやすい内容にしていたのはある種の戦略だろう。票が減ったかもしれないが、自民党と組んでないことによる自民支持者票のマイナスを考えると支持者離れは止まったと見るのが妥当だろう。今後どういった政策が出せるかが勝負となるはずだ。

7907j:2010/07/19(月) 17:06:04
IMFが日本の経済・財政に関する年次審査報告を発表し、そこで、日本の財政健全化策として
消費税を15%にまで上げることを提言したという。
 これをいかにも世界からの警告のように報道している一部メディアがあるがとんでもないことだ。その下書き
は財務省からIMFに出向している職員が書いたことは明らかだからだ。こういうことはこれまで何度もあった。
 99年、日本輸出入銀行と海外経済協力基金を統合して国際協力銀行にしたが、それに大反対する大蔵省は
IMFの専務理事に「巨大金融機関の出現に懸念」という声明まで出させた。そんなことは財務官僚にとって
はお手の物なのだ。
 今回のタイミングも絶妙ではないか。民主党が消費税問題で惨敗し、そのモーメンタムが失われそうな時に
一発かます。
 そもそもIMFというところは、各国の国情に配慮しない現実離れしたマクロ政策の一方的お押しつけで数々の国を
つぶしてきた。インドネシア、マレーシア、ロシア等々。どこの国にも財政赤字の削減、消費税増税、金融の引き締め等の
勧告をする機関なのだ。そうした内情を知ってから、それ相応の報道、受けとめにとどめるべきだろう。

http://www.eda-k.net/column/everyday/2010/07/20100716b.html

7908名無しさん:2010/07/19(月) 18:02:04
谷代表と佐藤幹事長辞任へ 民主県連 山岡、福田氏で後任調整
(7月19日 05:00)
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/politics/news/20100718/353235

 民主党県連の谷博之代表(67)と佐藤栄幹事長(63)が辞任の意向を固めたことが18日、分かった。複数の同党関係者が明らかにした。参院選栃木選挙区で3選を目指した簗瀬進氏(60)が落選した責任を取る。後任は、代表に党副代表兼広報委員長で県連常任顧問の山岡賢次氏(67)、幹事長に県連代表代行の福田昭夫氏(62)の両衆院議員が就く方向で調整している。20日の常任幹事会で正式決定する見込みだ。

 谷、佐藤の両氏は12日、同党県連国会議員らの緊急会議で辞意を漏らしていた。下野新聞の取材に、谷氏は「簗瀬氏の総合選対委員長として責任を感じている。私の気持ち(辞意)は党本部にも伝えた。身柄は山岡氏と福田氏に預けてある」と述べた。

 11日に投開票された参院選には、簗瀬氏が党公認候補として立候補。選挙戦では序盤、優勢とみられていたが、自民党新人の上野通子氏に5千票近い差で敗れた。

 谷氏は、民主党県連代表代行だった2009年5月、県連代表を8年間務めた簗瀬氏の後を継いで代表に就任。民主党が政権交代を果たした同年8月の衆院選では、新人3人を含む5人の本県関係議員の当選に貢献した。

 佐藤氏は08年4月、当時同党県連幹事長を務めていた現鹿沼市長の佐藤信氏が市長選立候補のために離党した後を受け、幹事長に就任した。03〜05年にも県連幹事長を務めたことがある。

7909名無しさん:2010/07/19(月) 20:45:02
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100719-OYT1T00536.htm
参院選大敗で反省?首相の報道対応、微妙に変化

 参院選での民主党大敗から1週間余りが過ぎ、菅首相の記者団への対応が微妙に変わり、積極的に応じる場面が増えているようだ。


 首相が消極的だった記者団の質問に立ちながら答える「ぶら下がり取材」では、参院選以降、秘書官が質疑を打ち切ろうとしても、答えを続ける日が出てきた。

 1日2回だった鳩山前首相の時と違い、回数は相変わらず日に1回だが、以前のような仏頂面より笑顔が増えた。15日には硫黄島での遺骨収集特命チームの設置を自ら発表。取材を情報発信の場に活用しようとの意欲も出てきたようだ。

 首相の変化について、周辺は「消費税率引き上げ発言など、報道対応のまずさが参院選大敗の一因になったと反省しているようだ」と語っている。

(2010年7月19日20時36分 読売新聞)

7910名無しさん:2010/07/19(月) 20:47:17
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100719/stt1007192029009-n1.htm
【世論調査】消費税に拒否反応…20代女性の民主離れ進む
2010.7.19 20:27

 世論調査で、菅直人首相の消費税率引き上げ発言に対し、男性よりも女性の方が強い拒否反応を示していたことが分かった。

 消費税率を「今の5%から上げた方がよいか」と聞いたところ、男性の「引き上げ反対」は33.5%だが、女性は10ポイント以上高い44.1%。逆に「税率引き上げ容認」は、男性では61.1%と過半数を占めたが、女性は49.3%だった。

 女性の中でも反対が多かったのは、20代、30代、50代。20代は52.9%、30代は50.0%が税率引き上げに反対した。

 この数字はそのまま「菅内閣不支持」につながった。20代女性の内閣不支持率は57.4%、50代では57.8%と6割近くが菅首相に「ノー」を突きつけた。この層では、民主党の政党支持率もそれぞれ13.2%、19.3%と2割を切る不人気ぶりだった。

 参院選で20代女性で民主党に投票したのは、選挙区で24.5%、比例代表で26.4%で他の世代に比べて10ポイント前後低かった。民主党大敗は「女性票の反乱」が原因だったとみることもできる。

7911名無しさん:2010/07/19(月) 21:59:44
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100720k0000m010063000c.html
毎日新聞 2010年7月19日 21時51分

参院選:自民「勝利」に酔えず 得票数は民主下回り

 参院選で自民党は51議席を獲得し、民主党の44議席をしのいで01年以来の「改選第1党」を確保した。民主大敗ショックが続いているが、実は自民党内にも勝利の高揚感はない。選挙区、比例代表とも得票総数で民主党の後塵(こうじん)を拝し、比例は過去最低の12議席にとどまったためだ。改選数1の1人区を重視する戦術で勝ちをもぎとったものの、政権奪還に向けた長期戦略は手探り状態が続いている。

 「民主党のオウンゴール3発で、シュートを一本も打てなかった自民党は負けずに済んだ」。11日の投開票翌日、河野太郎幹事長代理は自身のメールマガジンにさっそく辛口の総括を書き込んだ。石破茂政調会長も12日の日本テレビの番組で「敵失で議席を取るのは本物ではない」と指摘した。

 こうした党内の空気や「おごっていると批判されかねない」という周辺の助言を受け、谷垣禎一総裁は15日になって、同僚議員と8月7、8両日に予定していた富士登山を取りやめた。別の党幹部は「羽目を外すのはいけないが、山に登ってなぜ悪い。総裁にもプライベートがある」と、行き過ぎた「自己規制」に首をかしげるが、自民党全体が神経質になっているのは間違いない。

 こうした懸念をデータが裏付ける。

 選挙区の獲得議席は自民39対民主28。差が開いたのは、菅直人首相の「消費税10%」発言などの影響で、1人区で自民党が21勝8敗と大きく勝ち越したためだ。だが、全選挙区の得票総数では民主2275万票、自民1949万票と逆転する。

 しかも、改選数2以上の選挙区に原則2人の候補者を擁立する民主党の作戦は必ずしも失敗ではなかった。18ある複数区で民主党候補が共倒れした選挙区はゼロ。複数区での自民、民主両党候補の合計得票を比較すると、自民党が上回ったのは、福岡選挙区だけで、自民の1勝17敗だった。獲得議席は自民18対民主20とほぼ互角だったが、票を掘り起こしたのは民主党の方で、次期衆院選にもつながるといえる。

 比例代表はいっそう深刻だ。民主党は1845万票で16議席、自民党は1407万票で12議席。みんなの党など新党の参戦でともに07年参院選より減らしたが、自民党は過去最低だった98年と07年の14議席を下回った。自民党から派生した新党改革とたちあがれ日本の1議席ずつを加えても14議席で、低迷を脱していない。中堅議員の一人は「比例代表は党のイメージの反映だ」と不安を漏らす。

 こうした中、自民党は衆院選に向け、党公認候補となる支部長が決まっていない104小選挙区で公募を積極的に導入する。参院選では栃木、鳥取、香川など18選挙区に公募や予備選による候補者を立てて13勝5敗の好成績を収め、党選対幹部は「世襲や密室選考という批判を抑え、党員が一丸となって支えることができる」と自信を深める。ただ、公募が失敗し現職議員の離党につながった徳島県連のようなケースもあったため、党本部主導で統一の公募ルールを作る方針だ。【中田卓二、木下訓明】

7912名無しさん:2010/07/19(月) 22:01:56
http://www.news24.jp/nnn/news8613781.html
候補者本人に厳しい意見
[ 7/19 19:41 秋田放送]

民主党県連の常任幹事会が開かれ、参議院選挙の敗因について「候補者本人の活動が見えなかった」などの厳しい意見が相次いで出されました。19日の常任幹事会には、今回の選挙で落選した鈴木陽悦氏を含む県関係の国会議員全員が出席しました。参議院選挙の敗因については民主党への逆風が原因のひとつとしたうえで、出席者からは「候補者本人の活動が見えなかった」などの厳しい意見が相次ぎました。
19日の話し合いでは、地方組織を拡充して党の立て直しを図っていく方針を確認しました。民主党県連は、来年春の県議会議員選挙では候補者を公募するなどしてすべての選挙区に候補者を擁立することにしています。みんなの党の寺田典城氏が民主党との連携に前向きな意向を示していることについて、民主党の寺田学幹事長は「県内での連携は毛頭考えていない」と述べました。

7913名無しさん:2010/07/19(月) 23:26:33
☆これは狂気の沙汰です。党公認候補を応援すると、処分されるそうです。
民主党にとって、致命傷となります。

http://www.shizushin.com/news/feature/sanin10/news/20100716000000000016.htm

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民主県連、小林氏の処分検討 「参院選で中本氏支援」
2010/07/16


 民主党県連(牧野聖修会長)は15日、県連所属の小林正枝衆院議員(比例東海ブロック)が参院選静岡選挙区(改選数2)で、県連の決定に反して新人中本奈緒子氏を支援したとして、処分する方針を固めた。倫理委員会で検討し、早ければ22日の県連常任幹事会で処分内容を報告する。
 静岡選挙区では、小沢一郎前党幹事長が県連の反対を押し切って中本氏を擁立。一時は党本部が藤本氏の選挙資金の支給を止める事態となった。県連は菅内閣発足で新執行部と和解したが、最後まで「藤本氏一本」の支援方針を貫いた。
 県連は小林氏が昨年の衆院選で小沢前幹事長に抜てきされて当選したことや、参院選への影響などを考慮して選挙期間中の処分を避けた。しかし、県連幹部は「組織としてけじめが必要で、不問に付すわけにはいかない。処分はやむを得ない」と述べた。小林氏は「正式に聞いていないのでコメントできない」と述べた。

7914やおよろず ◆N22LLUydY2:2010/07/19(月) 23:29:21
牧野は頭にウジが湧いているのかな?
過去の経緯があるから、普通の議員の何倍も連合に尻尾を振らねばならない立場なんだろうけど・・・

7915名無しさん:2010/07/20(火) 02:43:05
参院選静岡選挙区関連ニュース
http://www.shizushin.com/news/feature/sanin10/news/20100717000000000022.htm

 静岡県連は、末期的ですな。こんなことなら、土田氏と藤本氏公認で行けば良かったのに。

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民主県連、小林常任幹事を罷免へ 津川氏は会長代行辞意
2010/07/17
 民主党県連の牧野聖修会長(衆院1区)は16日、参院選静岡選挙区(改選数2)で県連の決定に反して新人中本奈緒子氏を支援した県連所属の小林正枝衆院議員(比例東海)に対する処分について、常任幹事の役職から外す考えを表明した。都内で記者団に語った。
 牧野氏は小林氏について、小沢一郎前幹事長の指示で別行動を取ったとした上で「県連と席を同じくして活動する必要はない。常任幹事を辞めてもらう」と述べた。
 また同日、比例代表に回り落選した現職土田博和氏の選対本部長だった津川祥吾衆院議員(2区)が、責任を取って県連会長代行を辞任する意向を県連幹部に伝えていたことが、党関係者の話で分かった。
 小林、津川両氏の処遇は県連三役らで協議し早ければ22日の県連常任幹事会で正式に決定する。

7916名無しさん:2010/07/20(火) 02:57:36
野中爆弾発言。みんなの党の背後に竹中平蔵。

http://www.youtube.com/watch?v=7nUSHwgGKI4&amp;feature=youtu.be

http://www.youtube.com/watch?v=7nUSHwgGKI4&amp;NR=1

7917栃木都民:2010/07/20(火) 11:14:01
>>7915
党の公認候補を応援して役員を一方的に罷免ですか、静岡の独裁者・牧野ですな。
小沢をどうこう言えるものではないですね、こういうのが県連会長ですから静岡も風通しが悪い組織になってしまう。
小沢離党勧告の前に、牧野離党勧告ですな。

7918名無しさん:2010/07/20(火) 11:21:21
http://www.sakigake.jp/p/akita/politics.jsp?kc=20100720c
■ 秋田のニュース:政治・行政
「10万票の大差、重い」 民主県連、参院選敗北を総括

 民主党県連(松浦大悟代表)の常任幹事会が19日、秋田市で開かれ、参院選本県選挙区で現職の鈴木陽悦氏が自民党の新人に10万票以上の大差で敗れた結果について総括した。会議は非公開で行われ、常任幹事ら16人が出席。県連幹部の責任を求める声はなかったという。

 終了後、会見した寺田学幹事長は「(県連組織に)地方議員が少ないことと、候補者本人の6年間の活動が見えなかったことが敗因」と述べ、来春の県議選へ向け、組織基盤の強化を図る考えを示した。

 寺田幹事長は、他県で現職候補が勝利した1人区があることを挙げ、「消費税論議や民主党政権の問題に原因を求めてはいけない。現職候補が10万票の大差をつけられた意味は重い」と強調。松浦代表は「県連自体の問題としては、鈴木氏をどうサポートするのか、本人ともう少し詰めて話ができればよかった」と反省点を語った。

(2010/07/20 08:42 更新)

7919名無しさん:2010/07/20(火) 11:24:07
http://www.nnn.co.jp/news/100720/20100720008.html
「辞める決意は固い」 川上民主県連代表に聞く
2010年07月20日

 参院選の鳥取選挙区で新人、比例代表で現職を落とした民主党県連。自民党との「地力」の差は明白で”連敗地獄”から抜け出せない。民主県連に何が足りないのか、選挙結果を受け辞意表明した川上義博県連代表に聞いた。

 ―代表を辞めるのか。

 「2人の候補を落選させた責任は重い。代表を代えた方が次へのいい効果が出てくる」

 ―慰留する声もあるが。

 「責任はきっちり取る。辞める決意は固い」

強みを生かせず
 ―鳥取選挙区は、終わってみれば2万5千票余りの大差。「勝てる候補」を落とした。

 「中央の致命的なエラーが重なった。政治とカネに普天間問題、とどめは消費税の増税発言。有権者の反応がだんだん悪くなった」

 ―終盤は自民ペースだった。

 「選挙区は自民の組織力を凌駕できていない。市町村議、党員、サポーターは10分の1、資金量も10分の1。頼みの綱の企業・団体の自民離れも起きなかった。政権与党という最大の強みを生かしきれていなかった」

 ―毎回総括しても問題点が一向に解消されない。連合鳥取におんぶに抱っこで、県連としての指導力が発揮されていない。

 「連合に協力を仰がねばならない部分があるのは事実。勝つためには候補者自らが個人後援会をつくらねばならない。そうでないと選挙はいつも苦しいし、議員が自信ある活動ができない」

 ―幹部の地元でも票が伸びていない。

 「遊説しても自民なら要所要所に支持者を待機させている。そういうことはできていない」

 ―選挙区候補と比例候補で力の入れ方に差があった。

 「連合の組織内候補のように比例にはいろいろな候補がいる。本部は閣僚や党役員を選挙区には投入するが、比例の応援はしない方針だった。私としては選挙カーで比例は県関係候補を連呼し後援会にもできるだけ紹介したつもりだが、総理らが鳥取県入りしても連動できなかった。ただ、連合にかかわりのない議員は比例は県関係候補でやればよかった」

自民復活は錯覚
 ―選挙中、「与党を笠に着る発言」に反発もあったと聞くが。

 「政権与党でないと仕事ができない、とはかつて自民が言っていたこと。それを紹介しただけだ。『与党を応援しないと予算をつけない』など圧力的なことは一言も言っていないし、宣伝に使っている。ひきょうだ」

 ―農業関連施設のゼロ査定問題は響いた。

 「採用はポイント制を取っており、5事業のうち賀露と名和の施設は少し足りなかった。事前にポイントを上げる努力をしないといけないのに、ゼロ査定は民主のせいだとねじ曲げられた。その2施設は他の事業で救うようにしているのに、理不尽にも自民への応援材料に使われた」

 ―自身は参院選の結果をどう分析しているのか。

 「全国でうちも得票を減らしているが、自民だって減らしている。選挙区と比例のトータルではこっちの得票の方が上だ。自民がそれをカバーできているのは公明党の票が乗っかかっているから。だから自民が勝っている。自民の復活は錯覚であり、自民回帰の流れはできていない」

 ―強気だが、22日の常任幹事会で県連としての総括をする。これからどんなことが必要と考えるか。

 「例えば常任幹事はすべて議員だが、それを一般党員やサポーター、団体、企業など議員以外に枠を広げていけば組織力の拡大につながる。陳情処理も的確に対応し、信頼を民主に寄せてもらう。県連事務局の職員が勉強し何年かたてば地方議員に出ていくようなシステムをつくる。一朝一夕にはできないが、着実にやっていくことだ」

7920山口新聞男:2010/07/20(火) 19:21:29
>>7919
川上は負けても、すぐ前向きに次を考えられるな
総選挙のときもそうだった

7921名無しさん:2010/07/20(火) 22:28:46
3年後は川上が落選。おつかれっしたっ!

7922チバQ:2010/07/20(火) 22:47:15
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100720ddm002010077000c.html
選挙:参院選 民主大敗 自民「勝利」に酔えず 得票数は民主下回り
 <追跡>

 参院選で自民党は51議席を獲得し、民主党の44議席をしのいで01年以来の「改選第1党」を確保した。民主大敗ショックが続いているが、実は自民党内にも勝利の高揚感はない。選挙区、比例代表とも得票総数で民主党の後塵(こうじん)を拝し、比例は過去最低の12議席にとどまったためだ。改選数1の1人区を重視する戦術で勝ちをもぎとったものの、政権奪還に向けた長期戦略は手探り状態が続いている。【中田卓二、木下訓明】

 「民主党のオウンゴール3発で、シュートを一本も打てなかった自民党は負けずに済んだ」。11日の投開票翌日、河野太郎幹事長代理は自身のメールマガジンにさっそく辛口の総括を書き込んだ。石破茂政調会長も12日の日本テレビの番組で「敵失で議席を取るのは本物ではない」と指摘した。

 こうした党内の空気や「おごっていると批判されかねない」という周辺の助言を受け、谷垣禎一総裁は15日になって、8月7、8両日に予定していた富士登山を取りやめた。別の党幹部は「羽目を外すのはいけないが、山に登ってなぜ悪い」と首をかしげるが、自民党全体が神経質になっているのは間違いない。

 こうした懸念をデータが裏付ける。

 選挙区の獲得議席は自民39対民主28。差が開いたのは、菅直人首相の「消費税10%」発言などの影響で、1人区で自民党が21勝8敗と大きく勝ち越したためだ。だが、全選挙区の得票総数では民主2275万票、自民1949万票と逆転する。

 しかも、改選数2以上の選挙区に原則2人の候補者を擁立する民主党の作戦は必ずしも失敗ではなかった。18ある複数区で民主党候補が共倒れした選挙区はゼロ。複数区での自民、民主両党候補の合計得票を比較すると、自民党が上回ったのは、福岡選挙区だけで、自民の1勝17敗だった。獲得議席は自民18対民主20とほぼ互角だったが、票を掘り起こしたのは民主党の方で、次期衆院選にもつながるといえる。

 比例代表はいっそう深刻だ。民主党は1845万票で16議席、自民党は1407万票で12議席。新党の参戦でともに07年参院選より減らしたが、自民党は過去最低だった98年と07年の14議席を下回った。自民党から派生した新党改革とたちあがれ日本の1議席ずつを加えても14議席。中堅議員の一人は「比例代表は党のイメージの反映だ」と不安を漏らす。

 こうした中、自民党は衆院選に向け、党公認候補となる支部長が決まっていない104小選挙区で公募を積極的に導入する。参院選では栃木、鳥取、香川など18選挙区に公募や予備選による候補者を立てて13勝5敗の好成績を収め、党選対幹部は「世襲や密室選考という批判を抑え、党員が一丸となって支えることができる」と自信を深める。ただ、公募が失敗し現職議員の離党につながった徳島県連のようなケースもあったため、党本部主導で統一の公募ルールを作る方針だ。

7923枝野氏「革マル派幹部と覚書」報道:2010/07/21(水) 02:27:12

枝野氏「革マル派幹部と覚書」報道
http://www.asyura2.com/10/senkyo90/msg/917.html

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100721-00000500-san-pol

民主党の枝野幸男幹事長が平成8年の衆院選出馬時に、過激派幹部であると警察が判断していた労組幹部と「推薦に関する覚書」を交わしたと報じた月刊誌「新潮45」8月号の記事について、枝野氏は20日の記者会見で覚書の存在を否定せず、「一般的な政策協定を結ぶ一定のひな型の通りだ」と述べ、問題がないとの考えを示した。

 同誌は、この幹部が東日本旅客鉄道労組(JR東労組)大宮支部執行委員長(当時)で、警視庁公安部が日本革命的共産主義者同盟革命的マルクス主義派(革マル派)秘密組織の幹部と判断していたと指摘。枝野氏は覚書で「JR総連及びJR東労組の綱領(活動方針)を理解し、連帯して活動します」と約束したと報じた。枝野氏は「連合の各産別とお付き合いする範囲でお付き合いしているが、それ以上でも以下でもない」と述べた。

○記者会見でも問題になる
http://www.dpj.or.jp/news/?num=18594

7924チバQ:2010/07/21(水) 07:01:31
>>7911
失礼 貼ってありましたね

7925名無しさん:2010/07/21(水) 14:16:17
>事務所で勝敗を見守った自民党県議は21人中9人。「ここにいない議員が協力していれば勝てた」と憤る県連幹部もいた。

>当選3〜4期の中堅県議が中心の執行部が、選挙戦で「世代交代」を前面に押し出すと、ベテラン県議からは「おれも辞めろということか」と反発の声が上がった。

http://mainichi.jp/area/yamanashi/news/20100721ddlk19010058000c.html
毎日新聞 2010年7月21日 地方版

追跡・発掘:自民県連 統一選へ不安山積 /山梨
 ◇結束欠き参院選敗北、会長人事巡り混迷

 参院選で自民党県連が擁立した宮川典子氏(31)はあと一歩で議席に届かなかった。県連は健闘に沸いたが、内情は厳しい。選挙戦中も県議は結束を欠き、就任時から「参院選まで」と示唆していた堀内光雄・県連会長の後任は「誰もいない」(県連幹部)状態だ。来春の統一地方選を控え、混迷は深まりそうだ。【小林悠太】

 11日夜、宮川氏の落選が決まると、事務所に詰めかけた支持者から「よく頑張った」と歓声が上がり、内田健・県連政調会長は「これが第一歩です」と声を張り上げた。落選者の陣営とは思えない熱気が渦巻いていた。

 しかし、事務所で勝敗を見守った自民党県議は21人中9人。「ここにいない議員が協力していれば勝てた」と憤る県連幹部もいた。

 県議間の温度差の大きな理由の一つが堀内会長だ。

 堀内氏は衆院選で落選後の昨秋に県連会長に就任。元秘書の皆川巌県議を幹事長に起用した。しかし、一部県議から「高齢の堀内氏では刷新にならない」「堀内派で固めた」などと異論が出た。公示後に宮川氏の事務所に来て「堀内が会長じゃなければ、もっと懸命に活動する」と話す県議がいるなど、選挙戦中もしこりは残ったままだった。

 県連幹部によれば、4月に開かれた宮川氏の政治資金パーティーのパーティー券(1枚1万円)を50枚売るよう各県議に指示したが「10枚程度しか売らなかった県議も数人いた」(幹部)という。

 また、当選3〜4期の中堅県議が中心の執行部が、選挙戦で「世代交代」を前面に押し出すと、ベテラン県議からは「おれも辞めろということか」と反発の声が上がった。

   ◇  ◇ 

 堀内会長は会長就任時に「参院選まででご勘弁願いたい」と述べており、辞任は既定路線だ。県連が描いた最高のシナリオは、宮川氏が参院選に当選し、会長になることだった。次善の策は比例代表に出馬した甲府市出身のプロ野球・巨人前監督の堀内恒夫氏だったが、どちらも落選したことで想定は崩れた。

 堀内光雄氏は12日午前、皆川氏に電話で「後は任せる。辞表を預かってくれ」と告げた。県連三役も「負けた以上は責任を取るのが筋」(皆川氏)として、全員が辞任する考えだ。

 だが、その先の展望は誰も描けていない。会長人事だけではなく、次期衆院選の公認候補となる選挙区支部長も、まだ1人も決まっていない。

 国会議員は県連への年額60万円の寄付、年額4000円以上の党費を納める党員1500人以上の獲得が義務づけられており、県連の資金調達に大きな貢献をしてきた。国会議員ゼロが続く限り、資金面でも先細りが予想される。

 来春の県議選では、民主党が候補者の大量擁立を検討中。県政与党を自任する自民党だが、不安要素は山積している。24日には県議や各市町村支部長を集め、参院選を総括する会議を開く予定だ。

7926名無しさん:2010/07/21(水) 14:27:22
http://www.data-max.co.jp/2010/07/post_10921.html
無効票に込められた想い〜参議院議員選挙・後日譚
政治2010年7月21日 08:00 前回の参議院議員選挙で、投・開票が終わった今、「投票の仕方が分かりづらかった」との声をよく耳にする。比例代表の投票法に向けてのものだ。

 選挙中、比例代表の立候補者は「2枚目には私の名前を書いて下さい」と連呼していた。参議院選挙の比例代表では、政党名と立候補者名のどちらの記入でもいい。だが、立候補者は自分の名前が書かれた票数によって、党の比例代表で当選する序列が決まるため、自分の支持者には2枚目に自分の名前を書いてもらわなければいけない。その仕組みを分からずに投票した人は少なくはない。これは有権者への取材のなかで得た実感である。

 熊本市内に住む60代の女性Aさんは、「2枚目にBさんの名前を書いた」という。しかし、そのB氏は選挙区の立候補者のため、無効票になる。Aさんは、2カ月前に病をし、1カ月ほど入院していた。幾分か具合が良くなり退院したものの、まだ足の痛みが続いていた。それでも「選挙には必ず行かんと!」と痛い足を引きずり、投票所へ行った。
 一方、同選挙で開票の立会人を務めた知人によると、字が読みづらく無効になったものも多いという。「震えた筆跡の票があった。おそらくはB候補者ではないだろうか」。知人はそう判断したが、別の立会人は「無効」と判断した。その票に込められた想いは国政へ届かなかった。

 投票所に貼り出されていた比例代表候補者名が字の小さいことに気付いた人も多いだろう。福岡県選挙管理委員会によると、「比例代表区は中央選挙管理会の管轄であるため、勝手に用紙を拡大するなどの措置が取れない」という。立候補者が多いため用紙に収めるためには小さくせざるを得ないのだろうが、"すべての有権者"のことを考えれば不親切としか言いようがない。

 選挙期間中、「7月11日は投票日」と、盛んに広報活動が行なわれていた。以前、Net-IBでも報じられたが、巨大な宣伝車も登場し話題になった。その一方で、比例代表の投票方法についての周知徹底は、新聞広告、チラシ配布、投票所での呼びかけが主で、それが効果的であったのかどうかという検証はなされていない。
 投票数ばかりが多ければいいという問題ではないだろう。投票所へ足を運んだ有権者の一票に対する配慮にも考察すべき余地があるのではないだろうか。

 今回の比例代表選挙における無効票は5万9,749票(2.60%)。福岡県の自治体で言えば、朝倉市の総人口5万8,302人に近い数である。それだけの数の無効票が意味するものは何なのか。選挙ごとに考える必要があるように感じる。

【山下 康太】

7927名無しさん:2010/07/21(水) 14:40:37
http://www.daily-tohoku.co.jp/news/2010/07/20/new1007201103.htm
〝落下傘〟厳しかった 民主八戸支部が総括(2010/07/20)

 民主党八戸市支部(山内正孝支部長)は19日、八戸グランドホテルで役員会を開き、同党公認候補が自民党公認候補に敗北を喫した参院選青森選挙区について総括した。山内支部長によると、出席者からは「候補者が“落下傘”の波多野里奈氏に決まったときから厳しかった」「公示後に田名部匡省参院議員の地元である三八地域に入るのが遅い」などと敗因について意見が出た。来年の統一地方選、知事選に向け組織力の強化が課題に挙げられた。
 役員会には県議や八戸市議、国会議員らが出席。非公開で行われ、終了後に山内支部長が取材に応じた。
 山内支部長は候補者が県外出身だったことを挙げ、「青森県になじみにくかった」と指摘。「田名部参院議員の存在が大きいだけに、浸透し切れなかった」との見方も示した。
 波多野氏が公示直前に政治活動を休止したことや、公示から9日後にようやく三八入りしたことについて「県議、市議の組織も動きようがない」と苦言を呈した。自民党との組織力の差を認めた上で、「県内40市町村に支部をつくらなければならない」と強調した。
 波多野氏の今後には、「あくまでも今回の選挙の候補者で、次はそれ以上でもそれ以下でもなく白紙。身の振り方を党本部と相談してほしい」とした。
 来年の知事選については、「今回の選挙を踏まえ、みんなが応援しやすい候補者を早く選考したい」との考えを示した。

7928名無しさん:2010/07/21(水) 22:28:46
>>7925
山梨自民には金丸時代の面影はないな

7929チバQ:2010/07/22(木) 00:47:46
http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000431007160001
【振り返って】


【上】 自民、「福中小」一丸
2010年07月16日


旧箕郷町で開かれた中曽根弘文氏(右)の「群馬郡総決起集会」。福田康夫元首相(中央)ら県選出の自民党国会議員も応援に駆けつけた=7日、高崎市箕郷町

 全国の1人区で唯一の現職対決となった参院選群馬選挙区では、自民党現職の中曽根弘文前外相(64)が、民主党現職の富岡由紀夫氏(46)に約27万票の差で圧勝した。中選挙区時代に父親同士が政敵だった福田康夫元首相らを選対役員に迎え、挙党態勢でつかんだ勝利は「自民王国」再生の足がかりとなるか。(辻森尚仁)


 旧箕郷町(現高崎市箕郷町)を含む旧群馬郡は、福田赳夫元首相が育った地で一番の地盤。その町で7日、中曽根氏の「群馬郡総決起集会」が開かれた。


 会場は、福田系の元自民党県議だった柳沢本次氏が創業した建築資材メーカーの本社敷地。柳沢氏は中選挙区時代の旧衆院群馬3区で赳夫氏を支え、県議会では福田系県議をまとめてきた重鎮だ。


 「絶対に負けられない」。小雨ふりしきる中で柳沢氏が声を張り上げると、かたわらの福田康夫元首相がそっと傘を差しかけてみせた。


 「柳沢さんは福田、小渕さんの後援会幹部で、その息子さんは中曽根さんの後援会幹部なんです」。その後、福田元首相は柳沢氏を引き合いに「福中小」の融和を支持者にアピールした。


 福田、中曽根両派が群馬選挙区でそれぞれ候補者を擁立した6年前。2議席を争う選挙で、福田元首相は後援会を挙げて上野公成元官房副長官を全面支援したが、中曽根氏が2議席目に滑り込み上野氏は約8千票差で落選した。


 今回は改選数が1と減り、これまで「中曽根」と書いたことがない自民支持者をどうまとめるかが課題だった。


 自民党公認の大沢正明知事が初当選した2007年の知事選で、中曽根氏の後援会幹部は対抗馬の小寺弘之前知事を支援。旧福田系県議らには中曽根氏支援に消極論もくすぶっていた。


 このため、福田元首相は今年に入って旧福田系県議らを集めた酒席を設け、中曽根氏支援を説得。挙党態勢の土台を築いた。


 中曽根氏の得票は約55万9千票。6年前に中曽根氏と上野氏が獲得した票の合計に匹敵する水準まで票は積み上がった。


 中曽根氏に勝利をもたらしたのは、組織票を固める旧来の選挙手法だった。


 福田元首相の後援会は地縁血縁を生かした電話作戦を徹底。網の目のように張り巡らした後援会から周囲へと支持を呼びかけた。


 自民党県議には1人あたり2千人の「確票獲得作戦」が課せられ、業界団体の担当まで割り振られた。長年の自民支持組織だった農協や林業団体などへは、群馬入りした業界出身の自民党議員があいさつ回りに赴いた。


 選挙戦終盤の8日、前橋市内であった企業団体向けの総決起集会には約1700人が駆けつけ、会場に入りきらない支援者の姿が「自民王国」の底力を示した。


 過去最大の得票で5選を果たした中曽根氏。だが、自民党比例区の県内得票率は山本一太参院議員が群馬選挙区で勝った07年で39・34%だったが、今回は10・07ポイント減の29・27%と沈んだ。


 一方、比例区に上野氏の娘婿の宏史氏を擁立したみんなの党は17・09%だった。後援会の高齢化、無党派層や新党期待層の増加などで、自民党支持層のパイは縮まっている。


 自民党は、空席になっている衆院群馬2、3区の支部長選びを公募で行い、9月中にも次回総選挙の立候補予定者を決める。


 足元では、みんなの党など他党の比例区候補の支援に動いた県議らの「反党行為」がくすぶる。


 「中曽根氏の勝利で、これまでの自民党が是認されたわけではない。今回の大勝でかえって変革の機運がそがれはしまいか」。党県連内にはこう不安を漏らす関係者もいる。小選挙区の支部長選びなど党県連が進める改革の行方が再生を占う試金石になる。

7930チバQ:2010/07/22(木) 00:48:34
http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000431007170001
【振り返って】


【下】 民主、内部対立解けず
2010年07月17日


富岡由紀夫氏(右)の敗戦の弁を聞く民主党の衆院議員ら=11日、高崎市小八木町

 民主党と自民党がぶつかった参院選45選挙区のうち、民主党現職の富岡由紀夫氏(46)の得票率は31・22%で、全国で最も差が開いた。全市町村で自民党現職の中曽根弘文氏(64)の票数を下回り、全体で2倍近い差をつけられた。来年の統一地方選や知事選に向け態勢を立て直せるか。民主党県連の命運がかかる。(渕沢貴子)


 「自分の力が足りず申し訳なかった」「比例区の戦いの難しさを痛感した」


 15日、東京で開かれた民主党県連役員会で、富岡氏、比例区で落選した小寺弘之前知事(69)は衆院議員らを前に、謝罪の言葉を述べた。


 だが、出席者によれば、敗因についても「菅首相の発言が響いた」「自民党の結束を崩せなかった」といった声が出た程度で、結果の分析を踏まえた総括もなされなかったという。一人は「今はおわび行脚中で、そういう話を出せる雰囲気ではない」と話す。


 富岡氏が会長を務める民主党県連は来春の県議選、来夏の知事選に向け、態勢をどう立て直すか。


 まずは党内の保守系・労組系の対立の克服が課題だ。


 富岡氏は2004年の参院選群馬選挙区(改選数2)で、労組の全面支援を受けトップ当選した。選挙戦の指揮を取ったのは、旧社会党から民主党に移った角田義一元参院副議長。富岡氏は労組系の直系と目された。


 今回も、選対幹部は労組系が占め、実動部隊も集会も労組頼みだった。角田氏や田辺誠・元社会党委員長がマイクを握り、保守系の一部が「かえって票が逃げる」と顔をしかめれば、労組系はそんな保守系を「何もしない」と批判した。


 「合計で400人弱か…」。公示前の6月、太田市の3区選対会議に集まった議員や労組幹部が、それぞれ集会に出せる人数を申告した後、ため息をついた。1千人収容の会場を埋められない。


 「動員疲れもある。かつてのような動員型の選挙でいいのか」。結局、2カ所で開く予定を1カ所に集約した。


 今回、自動車総連など比例候補を抱える産別の労組は、セットで富岡氏を支援した。だが、かつてのように組合員にノルマを課してローラー作戦をかけられる時代ではなく、地域に出て選挙活動ができる組合員や労組OBも減っている。県教組は「北教組」問題の影響でポスター張りの手伝いすらできなかった。


 民主党に追い風が吹いていない状態では、労組系の力だけで自民党に対抗できないこともはっきり示した。


 中曽根氏に比べ、党派を超えた地縁を持つ地方議員が圧倒的に少ないことは大きなハンディだ。保守系の中島政希・党県連会長代行は「地方議員を増やさないといけない」と話す。


 その意味で、小寺氏の落選は痛い。県連内の一部は、小寺氏の当選をてこに民主党系の地方議員を増やし、大沢正明知事の再選を阻む戦略を描いた。だが、小寺氏は落選し、大沢知事が支持を表明した上野宏史氏(39)が比例区のみんなの党で当選した。


 民主党支持を表明し小寺氏を支援した高木政夫・前橋市長ら、知事選で名前の上がる政治家たちの影響力低下も懸念される。保守系と労組系の対立を抱えたまま、民主党は知事選で対抗馬を擁立し戦えるのか。難題を抱えた船出となる。

7931名無しさん:2010/07/22(木) 11:25:12
http://mytown.asahi.com/aomori/news.php?k_id=02000001007220002
参院選民主敗北 厳しい声相次ぐ
2010年07月22日

 連合青森(石田隆志会長)は21日、幹部約30人が集まり、推薦した民主新顔の波多野里奈氏が敗れた参院選青森選挙区の総括をした。自民前職の山崎力氏に6万票超の大差をつけられたことに、厳しい意見が相次いだという。


 石田会長は「民主党が地域でどれだけ日常の活動をしているかが問われた選挙で、大変厳しい結果が出た」とあいさつし、民主議員の活動ぶりに注文をつけた。また、政治とカネの問題や米軍普天間飛行場の移設問題、菅直人首相の消費税発言を敗因に挙げつつ、「連合青森も選挙にもっとかかわり、民主党と一体的に活動し、言うべきことは言うべきだった」と反省した。


 出席者からは「郡部で特に民主が弱い」「自民と同じように民主も衆院小選挙区ごとに選対を置いたが、その戦い方に民主も連合も慣れていなかった」などの声が上がったという。

7932名無しさん:2010/07/22(木) 13:49:30
「長期低落傾向に歯止めかからず」 社民、参院選を総括
2010.7.22 13:36
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100722/stt1007221338007-n1.htm

 社民党は22日午前の常任幹事会で、参院選での獲得議席が比例代表の2議席にとどまったことについて「長期低落傾向に歯止めがかからず、党存亡の危機」と総括することで一致した。総括案は29日の全国ブロック別事務局長会議で正式決定する。

 重野安正幹事長は会議後の記者会見で「選挙区3、比例代表3の目標からすれば極めて厳しい選挙だった」と指摘した。

 敗因として、民主党との連立政権を離脱してまで主張した米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)の県内移設反対が、「消費税率問題の大きな渦にかすんだ」と分析。また「総評(日本労働組合総評議会)が選挙資金などを支えていた旧社会党時代と同じような戦い方をしては負ける」として、選挙組織のあり方も見直す考えを示した。

7933名無しさん:2010/07/22(木) 16:52:16
http://www.asahi.com/kansai/news/abc_yu/OSK201007220096.html
綱渡りの参院選報道
2010年7月22日

 与党過半数割れへ――。11日午後8時。参院選投票締め切りと同時に、テレビ各局が、出口調査などをもとに予測した与野党の議席獲得数を一斉に放送した。おおむね事前の予想通りだ。だが、次の瞬間、想定外の展開が待っていた。

 「大阪、当選出てるよ!」。悲鳴のようなスタッフの叫び声。他局が、激戦が予想された大阪選挙区で、早くも当選を打ったのだ。ABCはまだ打っていない。このまま候補者が万歳をしてしまえば、歓喜の瞬間を生中継できない。「大丈夫、何とかなる」と自分に言い聞かせ、番組に突入した。

 担当した参院選特別番組「選挙ステーションABC」。私は、小縣裕介、橋詰優子両キャスターの横で、開票速報や当選情報などを整理し、原稿を手渡す役割だ。同時に、放送の司令塔となるサブ(副調整室)や当選情報が集まるデスクらと連絡をとり、次の展開を考える。

 「大阪、まだですか?」「まだです」。一刻も早く当選を打ちたい。焦りと不安が募る。だが、万が一、判断を誤れば、取り返しのつかない重大なミスになる。現場が慎重になるのも仕方がない。

 「東京につなぐまで時間がある。もうネタがない。もう一度、開票速報いけるか?」「了解、何とかする」。読み終わった原稿を再びかき集め、追加情報を加えてキャスターへ。綱渡りの場面が続く。

 「大阪、打つよ!」

 開票が進んだ番組後半、ようやく大阪の当選者が決まった。最後の放送枠で、候補者とスタジオを結ぶ。党が惨敗し、「喜び爆発」とはいかない民主現職、前評判は高かったものの、敗れた民主新顔のタレント候補。待ちに待った「生の声」を放送でき、正直、ホッとした。

 午前4時半。すべてを終え、一息ついた。夜食用に配られたパンを缶コーヒーで流し込み、同僚らと反省会だ。「分析シーン、カットしてごめん」「あの中継はよく入ったね」。苦い思いと達成感が交錯する。

 民主惨敗。自民、みんなは躍進――。きょうの放送でどう伝えるか、頭を切り替えて考えねば。そう思ったとき、空はすでに白み始めていた。

   ◇

 大竹 礼文(おおたけ・れぶん) 選挙特番チーフ 1998年入社。報道記者として、警察・裁判担当、京都支局長、パリ支局特派員などを経て、現在は遊軍・選挙担当。

7934名無しさん:2010/07/22(木) 22:28:05
>>7913-7915 >>7917
http://sankei.jp.msn.com/region/chubu/shizuoka/100722/szk1007221627009-n1.htm
民主県連、小林議員を厳重注意 静岡
2010.7.22 16:20

 民主党県連(会長・牧野聖修衆院議員)は22日、静岡市内のホテルで常任幹事会を開き、参院選で県連の決定に反して静岡選挙区(改選数2)で同党公認の新人、中本奈緒子氏(落選)を支援した小林正枝衆院議員(比例代表東海ブロック)を口頭による厳重注意処分としたことを報告した。同日、小林議員に通告した。

 小林議員は、県連が現職の藤本祐司氏(当選)の支援を決定したことに反し、小沢一郎前幹事長の要請を受け、中本氏を支援。参院選後、県連内から小林議員への処分を求める意見が相次ぎ、県連は倫理委員会を3回開き、処分を検討してきた。

 岡本護・県連幹事長は「小林議員から謝罪もあったことや今後の県連や小林議員の活動を考慮した上で、軽い処分の厳重注意となった」と話している。

7935名無しさん:2010/07/22(木) 22:35:08
http://www.tv-sdt.co.jp/nnn/news8803986.html
民主党県連 小林正枝議員を厳重注意
(静岡県)

民主党県連は今月11日に投票が行われた参議院選挙で県連の決定に反して新人の中本奈緒子さんを応援した小林正枝 衆議院議員を22日口頭で厳重注意をした。県連の牧野聖修 会長は小林議員の行為よりも党本部に問題があったと指摘している。常任幹事会では参議院選挙の総括などが行われた。この中で現職の藤本祐司さんのみを支援するという県連の決定に反し、新人の中本奈緒子さんを支援した小林正枝 衆議院議員に対する処遇が議題にのぼった。県連の牧野聖修会長によると、小林議員は党本部の小沢前幹事長から指示を受けて中本さんを応援していたという。県連の倫理委員会では、3度にわたる協議を行い、小林議員を口頭での厳重注意とすることを決めて、22日の常任幹事会に提案し、承認された。牧野会長は小林議員の行為よりも党本部に問題があったと指摘し、改善を求めると話している。また、小林議員が支援した中本さんについては復職したことなどもあり、県連としては静かに見守るという。このほか、比例にまわり落選した土田博和さんの選対本部長を務めた津川祥吾 会長代行が会長代行を辞任した。[ 7/22 18:30 静岡第一テレビ]

7936名無しさん:2010/07/22(木) 22:44:23
千葉法相落選で民主県連代表が党執行部に猛省促す/神奈川
2010年7月22日
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1007220055/

 参院選を総括する民主党のブロック別議員懇談会が22日、都内の同党本部で開かれた。同日の対象は南関東(神奈川、山梨、千葉)と東京。枝野幸男幹事長ら執行部に対し、県連の笠浩史代表(衆院9区)は「菅直人新首相を軸としたアピール戦略がなかった」などと指摘。執行部の不手際について猛省を促した。

 県連は党本部の調査データを根拠に「千葉景子法相(4期)が優位」と判断した。選挙中盤以降は当選1期の金子洋一氏を集中支援。金子氏は3位で再選されたが、千葉氏は次点に終わった。笠代表は16日の党本部都道府県連ヒアリングで、選挙戦さ中にみんなの党との連携を示唆した枝野幹事長に「足元を払われた」と苦言を呈している。

 出席者によると、笠代表は「1議員の立場」で発言。「消費税をめぐり後手に回った戦いは厳しかった」などと前置きした上で「敗戦の責任はみんなで負うものだが、とりわけ現執行部のそれは重い。それなのにテレビなどに出演して『前政権の負の遺産』『前首相時代の余波』を敗因に挙げるような、見苦しいまねはやめてほしい」などとただした。笠氏らの指摘に執行部は「反省して前進につなげたい」などと総括したという。

7937名無しさん:2010/07/22(木) 22:55:57
>「敗戦の責任はみんなで負うものだが、とりわけ現執行部のそれは重い。それなのにテレビなどに出演して『前政権の負の遺産』『前首相時代の余波』を敗因に挙げるような、見苦しいまねはやめてほしい」

7938名無しさん:2010/07/24(土) 17:28:21
http://mainichi.jp/area/shiga/news/20100724ddlk25010451000c.html
自民県連:知事選・参院選を総括、県議団に批判集中 役員総辞任、立て直しへ /滋賀

 自民県連は23日、大津市内で会合を開き、11日の知事選、参院選への対応を総括した。支部役員や選対委員からは、候補を擁立し選挙戦を主導した自民県議団への批判が集中し、責任を追及する怒号が飛んだ。上野幸夫幹事長は県連役員がそろって辞任し、立て直しに臨む意向を示した。

 会議は非公開で行われた。参加者によると、参院選で公募した公認候補の武村展英氏を支えるはずの県議が知事選候補の前県連会長、上野賢一郎氏の応援に傾倒し、選挙態勢が手薄だったことについて不満の声が噴出。役員らが「公認どころか『放任』候補ではないか」「他県で自民が勝っているのに県議は集会に人も集めない。どういうことだ」と追及。上野氏が「完全無所属」とPRし、武村氏の得票数を下回ったことには「県連会長が突然『県民党で出る』と言っても評価しない。自民支持者が離れていっただけだ」と指摘した。

 会議後、県議らは一様に「針のむしろだ」とうなだれ、上野幹事長は「ダブル選で相乗効果を、という狙いは甘かった。役員を刷新して出直したい」と語った。【安部拓輝】

毎日新聞 2010年7月24日 地方版

7939名無しさん:2010/07/25(日) 00:37:31
>参加者によると、参院選で公募した公認候補の武村展英氏を支えるはずの県議が知事選候補の前県連会長、上野賢一郎氏の応援に傾倒し、選挙態勢が手薄だったことについて不満の声が噴出。

武村正義の甥など論外だ。
武村はフランスの国家元首を「クレイジー」と言うような外交音痴だ。
フランスからのウラン燃料の輸入がストップしたら、日本は一巻の終わりだ

7940名無しさん:2010/07/25(日) 03:48:13
http://www.youtube.com/watch?v=AoIqkOAGN0w

http://www.youtube.com/watch?v=IsPTYPdkuXs&amp;NR=1

複線型人事もこの一環

7941名無しさん:2010/07/25(日) 07:22:59
武村正義の甥ってどこで知ったの?
ネット上で調べてもあなたの書き込みしかヒットしないけど。

7942名無しさん:2010/07/25(日) 16:55:10
http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20100725/CK2010072502000016.html
【岐阜】「統一選には新体制で」 辞任表明、民主県連代表ら会見
2010年7月25日

 「結果に責任を感じる」「統一選には新体制で臨む」。岐阜市で24日、参院選後初めて開かれた民主党県連常任幹事会。席上、岐阜選挙区で2議席独占を果たせなかったとして、辞任を表明した民主党県連の平田健二代表と、伊藤正博幹事長が幹事会終了後、会見した。

 平田代表は「統一地方選に、どう立て直して臨むかが課題」と語り、「(参院選の)責任を明確にすることが、次のステップに向けてプラスになる。体制を新しくすることが必要」と語った。

 県議会の勢力は、自民30人に対し、民主系会派は8人。伊藤幹事長は「支持拡大を図るにはけじめが必要。地方議員を増やさないと、地域を固めることはできず、新体制で臨んだ方が有権者にアピールできる」と辞任理由を述べた。

 参院選で、県連は新人と現職の2人を擁立したが、自民新人の渡辺猛之氏が圧勝。新人の小見山幸治氏が残る2議席目に入り、現職の山下八洲夫氏は落選した。

 選挙戦では小見山、山下陣営が反目する場面もあり、支援組織内に残るしこりが懸念されていた。県連幹部は「体制刷新でしこりを抑えたいということもある」と辞任の背景を語る。

 新代表と幹事長は8月1日の常任幹事会までに国会議員を軸に選考を進め、28日に臨時の県連大会を開き、正式に決定する。

 (中崎裕)

7943名無しさん:2010/07/25(日) 17:11:05
http://mytown.asahi.com/areanews/gifu/NGY201007240051.html
民主県連、代表と幹事長が辞意 「参院選のけじめ」
2010年7月25日

 民主県連の平田健二代表は「参院選のけじめをつける」として、24日の常任幹事会で代表を辞任することを表明した。参院選の岐阜選挙区で、民主は初めて2人を公認。約8千票差で新顔が当選し、現職が落選した。

 辞任の理由について、平田代表は「2人当選にむけて、連合岐阜などに、無理なお願いもした」などと説明。「統一地方選で、地方議員を増やすためには新体制で挑む方がよいと考えた」と話した。

 参院選では、2人当選のために連合岐阜など支持組織を割り振って臨んだ。しかし当初から「2人当選は難しい」という見方があり、選挙後のしこりを心配する声も根強かった。平田氏は代表を辞任することで、亀裂を修復したい考えがあるとみられる。伊藤正博幹事長も同日、辞職する考えを明らかにした。

 8月1日の緊急常任幹事会で新しい代表と幹事長を選び、同28日の臨時の県連大会から新体制をスタートさせるという。

7944名無しさん:2010/07/25(日) 19:30:26
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100725/stt1007251925001-n1.htm
民主が有識者呼び敗因分析
2010.7.25 19:22

 菅直人首相、仙谷由人官房長官、枝野幸男民主党幹事長らは25日、公邸に小林良彰慶応大教授(政治学)と宮台真司首都大学東京教授(社会学)を招き、参院選での民主党大敗の原因分析を聞いた。小林氏は首相の消費税発言に「議論の出し方に、もう少し工夫があったのではないか」を苦言。宮台氏は「国民の強い関心がどこにあるのかを適切に把握できなかった場合に敗北しがち」と分析した上で、「国民の支持をより多く獲得できるようなメッセージの作り方」について持論を述べたという。

 会議には古川元久、福山哲郎両官房副長官、寺田学首相補佐官、細野豪志民主党幹事長代理が同席した。

7945名無しさん:2010/07/25(日) 19:40:21
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100725/stt1007251922000-n1.htm
「改革の旗取られた」参院選敗北で原口氏
2010.7.25 19:19

 原口一博総務相は25日、参院選での民主党の敗因について、躍進したみんなの党を念頭に「改革の旗をよそに取られた。政権を代えて古い政治に挑戦しているのに、挑戦者としての姿を(改選)1人区でしっかり見せることができなかった」と分析した。「地力で勝る自民、公明両党と戦うには力不足だった」とも述べた。佐賀市で開かれた党佐賀県連常任幹事会に出席後、記者団に語った。

 菅直人首相の消費税発言に関しては「税の議論をして財政再建をすべきだというのはその通りだ。しかし現実に29ある1人区では、これまで経済成長の恩恵のにおいさえかいだことがない」と指摘、選挙戦では消費税増税論議より国民生活の重視を強調すべきだったとの認識を示した。

7946チバQ:2010/07/25(日) 21:44:32
>保守系は、比例候補の小寺弘之前知事の支援には積極的だが、
07年知事選では保守系は山本に乗った割りに今回は小寺を支援したんですね
小寺の選対トップも中島だったし
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/feature/maebashi1276873857684_02/news/20100619-OYT8T00036.htm
決戦の構図 参院選2010

【上】民主、一枚岩なるか

 「おはようございます。富岡由紀夫、本人です」

 国会閉会翌日の17日朝。2期目を目指す民主党の富岡は、高崎市役所前で登庁する市職員らに、まるで新人であるかのように名刺を配り続けた。

 「政治とカネ」や「普天間問題」で失点を重ねた「小鳩政権」が退陣し、支持率のV字回復で勢いづく民主。街頭で罵声(ばせい)を浴びせられ、見向きもされなかった1か月前とは空気が一変。富岡も「頑張って」と声をかけられるようになった。

 6年前、年金問題などで追い風を受けて、自民の2議席独占に割り込んだ富岡は、31万票余りを獲得してトップ当選。2位の中曽根弘文と、次点の上野公成の両自民候補の得票を足した54万票余りには足りないが、今回は、昨夏の衆院選小選挙区で民主候補が獲得した44万票弱を背負って戦える。菅内閣発足で追い風も吹き始め、当選ラインの目安となる35万〜40万票を狙うが、「そんなに甘いものではない」(選対幹部)という。

 富岡は、全県を網羅する後援会組織がなく、自分の手足となって汗をかく県議もいない。連合群馬の支援を背景に、労組出身の県議が動いているが、産別の比例候補を11人抱え、限界もある。自転車での街頭遊説という「空中戦」に走る富岡に対し、「6年間何もしていないから仕方ない。自業自得だ」(民主系県議)という声すら上がる。

 5月下旬以降、小選挙区単位で衆院議員が中心となる選対委員会が1、3、4区で相次いで発足し、支援の輪も広がっているかに見えるが、富岡自身の知名度不足も露呈している。ある衆院議員の国政報告会では、富岡を紹介しようとした支援者が、間違って衆院議員の名字を言ってしまい、富岡は苦笑いするしかなかった。

 だが、富岡が抱える最大の問題は、県連内の対立構造だ。県連は2006年に発覚した不正経理問題をきっかけに、旧社会党出身の「労組系」と、旧さきがけ出身者などの「保守系」に内部分裂し、今もしこりが残る。

 4月中旬、鳩山首相(当時)の来県を巡り、富岡が保守系議員に相談せずに日程調整を行ったとして、反発した衆院議員の石関貴史と中島政希が、鳩山を招いた富岡の国政報告会を欠席した。保守系は、比例候補の小寺弘之前知事の支援には積極的だが、富岡のポスター張りを公然と拒否する議員もいて、民主系県議の一人は「選挙は好き嫌いでやるものではない」と嘆く。

 ただ、関係修復の兆しもある。中島が20日に高崎市内で開く国政報告会に富岡を招待することが決まった。ぎりぎりまで声がかからなかったが、「(応援で入る)前原国交相の日程が固まった」として、16日に中島本人が富岡の事務所に顔を出した。

 21日は国会議員全員と小寺が合同で、選挙に向けた決意表明を行う記者会見も開く。富岡の選対本部長で衆院議員の桑原功は「富岡、小寺の2人を当選させて、県連一本化のきっかけにしたい」と語る。

 一方、連立政権から離脱した社民党との選挙協力も、現場レベルでは体制構築に苦労している。ある衆院議員の事務所は、「比例は民主へ」と書かれた富岡の推薦ハガキを、気付かずに社民党陣営に届けてしまい「こんなの使えない」と突き返された。社民党県連幹部は「(富岡が)小寺や産別の比例候補とセットで動くなら、対応を考えざるを得ない」とつぶやいた。

(敬称略)

(2010年6月19日 読売新聞)

7947チバQ:2010/07/25(日) 21:45:17
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/feature/maebashi1276873857684_02/news/20100619-OYT8T01101.htm
【中】自民、危機感で結束

福田康夫元首相の貴代子夫人(右端)とともに拳を突き上げる中曽根氏(左から2人目)=13日、高崎市で 元外相の中曽根弘文(自民)は4月下旬以降、連日のように集会を開き、あいさつ回りで県内全市町村を一周した。企業の朝礼で握手した社員は「5回目の選挙で初めて見た」と驚くほど。改選定数が2から1に減った参院選群馬選挙区で、「一人でも多くの人に姿を見てもらう」と、大物らしからぬ「どぶ板選挙」に徹している。

 中曽根の選挙は、4月24日の事務所開きから本格化した。当時の鳩山政権は、普天間問題で迷走し、5月上旬に支持率が20%台に急降下。陣営は、選対事務長に福田康夫元首相、選対本部長に小渕優子衆院議員を迎えるなど、中選挙区時代に内輪で抗争を繰り広げた勢力が結集する「史上最強の布陣」で、楽勝ムードが漂っていた。

 しかし、6月2日、鳩山前首相と小沢前幹事長が一緒に辞める「ウルトラC」で空気が一変。菅内閣が高支持率を維持して民主党が息を吹き返す一方、自民党は再び落ち込み、中曽根は焦りの色を濃くしている。

 元々、中曽根陣営にも弱点があった。3年前の知事選だ。当時、5選を目指した小寺弘之は中曽根系の支持を受ける一方、自民党県連は県会議長で福田系の大沢正明を擁立。保守分裂の中、大沢支援に消極的だった中曽根は、知事選後、党内で批判を浴びた。

 そのしこりを受けて、5月の段階では「今ひとつ力が入らない」「中曽根と書く時には手が震えるだろう」(福田系県議)と及び腰の姿勢も見えた。看板はそろっているが、動きは鈍く、山本一太参院議員は「この雰囲気は危険だ」と警告していた。

 実際、その通りに、中曽根陣営を動揺させる出来事も水面下で起きた。

 5月中旬、みんなの党から比例選立候補を目指していた元自民党参院議員の上野公成が「比例が駄目なら選挙区からの立候補も検討する」との情報が流れた。6年前の選挙では、中曽根が上野を8000票余り上回る約27万6000票。ぎりぎりの2位当選だっただけに、票の流出を恐れた中曽根本人が、上野を支援する自民県議の要請を受けてみんなの党本部に電話を入れ、上野の比例公認を口添えしようとしたほどだった。

 そして降ってわいた民主党支持率のV字回復。中曽根は「ご祝儀相場」と皮肉っていたが、一向に支持率は落ちず、陣営の危機感が高まった。

 来春の県議選を控える自民県議は、自身への支援獲得もにらみ、中曽根の出陣式を知らせる数千枚のビラを支持者一人一人に配っている。福田系県議が「参院選で『どこまで党のためにやっているのか』と監視されてもいる」と話すように、17日に開いた選対会議では、県議1人にあいさつ回り2000軒のノルマも課された。

 福田系、小渕系との連携も形になってきた。12日には福田赳夫元首相が生まれた旧群馬町(高崎市)で、「福中小」の3陣営から支援者が顔をそろえる集会を開催。翌日は、高崎市で開いた「女性の集い」に福田康夫夫人の貴代子を招き、「群馬は」「中曽根」と、シュプレヒコールを上げて一緒に拳を突き上げた。県連選対本部長の南波和憲は「地道な活動が実を結び始めている」と手応えを語る。

 ただ、自民党関係者からはこんな声も漏れる。「中曽根は運がいい。議席を失う危機感からみんなが協力してくれる。知事選の恨みがあるから、定数2で上野が出ていたら負けていたかも知れない」(敬称略)

(2010年6月20日 読売新聞)

7948チバQ:2010/07/25(日) 21:46:22
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/feature/maebashi1276873857684_02/news/20100621-OYT8T00551.htm
【下】知事選を占う比例選


高木市長(右)の応援を受ける小寺氏(左)(20日昼、JR高崎駅西口で)  「民主党から参院比例で立候補する小寺弘之です。4期16年、群馬県をこよなく愛した人間として、私を国政に送ってほしい」

 前知事の小寺は20日午後1時過ぎ、JR高崎駅前の街頭演説会で、民主党の宣伝カーの上から熱弁をふるった。民主党国会議員のほか、小寺選対顧問で前橋市長の高木政夫も応援弁士としてマイクを握り、「自民党政治がこの国を駄目にした」と、県内の反自民勢力の結集を訴えた。

 その4時間後。前橋市の結婚式場で、みんなの党から比例選に立候補する元経済産業省官僚の上野宏史の後援会発足集会が開かれた。宏史は、約500人の支援者を前に「6年間、国政に携われなかった義父、上野公成(元自民党参院議員)の思いを引き継ぎ、群馬のために働きたい」と決意表明。公成も「今回の出馬は、反民主の姿勢を示すため」とあいさつした。



ガンバロー三唱で拳を振り上げる上野宏史氏(右)と公成氏(左)(20日夕、前橋市内の結婚式場で)  みんなの党の公認発表からわずか5日での旗揚げながら、上野の集会には、自民党の中島篤、狩野浩志両県議のほか、沼田市長の星野已喜雄ら現職首長7人も駆け付ける盛況ぶり。改めて「上野党」の影響力の大きさを見せつけた。

 参院比例選は、個人の得票数に応じて党内の当選順位が決まる非拘束名簿方式。導入から4回目となるが、回を重ねるごとに「ご当地候補」の出馬が全国で増加している。今回は小寺と上野が、県内で個人票の争奪戦を繰り広げる。

 3年前の知事選で自民党公認の大沢正明に敗れた小寺は、4選までは中曽根系を中心とする自民党の支援を受けてきた。民主勢力と手を組んでどんな得票をたたき出すのか。「来夏の知事選の試金石になる」として、民主、自民の両陣営が注視している。

 高木は「今回の選挙は知事選も見据えた群馬の分水嶺(れい)になる戦いだ」と力を込め、民主系県議の一人も「小寺さんがバッジを付けたら、大沢知事は青ざめるだろう。3年前のリベンジを果たし、知事選につなげたい」と意気込む。一方、自民党県連幹部は「小寺の当選は阻止したいが、『反小寺』を強調し過ぎると、相手の結束を固めて逆効果になる」と気をもみ、上野陣営の幹部は「知事選とは別物。あくまで群馬の地域代表として選んでほしい」と語る。

 また、選挙区で出馬予定の富岡由紀夫(民主)、中曽根弘文(自民)の両現職に投票する有権者が、比例票をどう書くのかで支持が錯綜(さくそう)している。

 中曽根弘文、小寺弘之、上野宏史、公明党の県内比例重点候補の長沢広明。名前の読みがいずれも「ヒロ」で始まるため、民主の「富岡・小寺」とは別に、小寺陣営のうち中曽根系支援者の一部は、非公式に選挙区は中曽根、比例は小寺の「ヒロ・ヒロ」をキャッチフレーズに支持を広げようとしている。

 一方、中曽根は公明党の支持母体、創価学会に支援を要請しており、学会側は、中曽根と長沢をセットにした「ヒロ・ヒロ」票を求め、上野陣営の幹部は「うちは反民主の受け皿。中曽根と宏史の『ヒロ・ヒロ』でいく」と語る。

 政権交代の評価を巡って論戦を繰り広げる裏で、3年前の保守分裂知事選の影響を引きずる民主、自民。両勢力を横目に元前橋市議の店橋世津子(共産)は、菅首相の消費税増税発言を追い風に党勢拡大を図っている。(敬称略)

      ◇

 この連載は森広彰、岩下亮が担当しました。

(2010年6月21日 読売新聞)

7949チバQ:2010/07/25(日) 21:50:08
http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000431006150001
【深層群馬】


知事選前哨戦の様相
2010年06月15日


高木政夫市長(左)と並んで支持者と握手する小寺弘之前知事(右)=前橋市亀里町


自民党県議と話す上野公成・元官房副長官(右)と娘婿の宏史氏(中央)=前橋市大手町1丁目

 7月の参院選比例区が、来年の知事選に向けた前哨戦の様相を帯びてきた。上野公成元官房副長官(70)の娘婿宏史氏(39)はみんなの党の公認が内定、大沢正明知事(64)に支援を求めた。小寺弘之前知事(69)は民主党公認で立候補する予定で、同じ群馬を地盤にしのぎを削る構図になる。参院選の結果は知事選の行方にも影響しそうだ。(辻森尚仁、渕沢貴子)


 上野宏史氏は14日午前、高崎市役所で転居届などを済ませると、車を前橋市の県庁に走らせた。義父の公成氏と共に大沢知事と面会し、30分近く話し込んだ。


 その後、県庁そばの自民党県連へ。「義父が活動してきた群馬の地域代表として全力を尽くす」。中央では同じ野党とはいえ他党に出向き、意気込みを語る宏史氏の横で、公成氏は今回の擁立劇を解説してみせた。


 「対小寺の受け皿作りの意味合いがあるんだ」


 2007年の知事選で自民党公認の大沢氏に5選を阻まれた小寺氏が、参院選に出ると表明したのは1月。


 小寺氏の「復権」を警戒する一部の自民党県議らが、公成氏を小寺氏にぶつけようと擁立に動いた。


 元建設官僚の公成氏は、故・福田赳夫元首相の実弟宏一氏(故人)の後継として、92年の参院選群馬選挙区(改選数2)で自民党の公認を受け初当選した。07年の知事選では大沢氏を支援し、当選後、霞が関の人脈をつないだ。


 大沢県政と国政への影響力保持を狙う公成氏。年齢制限や支持率の動向などから、自民党ではなく、「反民主」を掲げるみんなの党での出馬を模索した。やはり年齢の問題でそれも難しいとみるや、娘婿の擁立を決断した。公成氏に近い自民党県議は「小寺氏の影響力を完全に排除するためだ」と明かす。


     ◇


 対する小寺氏。


 先月29日、前橋市内で開かれた高木政夫市長の市政報告会で、こう呼びかけた。


 「来年は県議選も知事選もある。群馬県の政治をきちんとした方向に持っていかなければならない。(参院選は)そういう選挙だと位置づけて下さい」


 続いて、高木市長が「高木政夫の政治力を大きくしていくには小寺弘之という政治家が必要」と呼びかけた。


 「参院選が県議選や知事選に結びつく」と訴える様は、3年前の遺恨試合のようだ。


 07年4月の県議選で、小寺氏の支持団体は12人を推薦、うち8人が当選した。だが3カ月後の知事選で小寺氏は落選。小寺派の県議らは後ろ盾を失い、会派を離脱する者も現れた。


 参院選で勝ち、その勢いで県議選で足場を固め、大沢知事の再選を阻む――。小寺派のある県議はこんな筋書きを描く。


 小寺氏の支持拡大の先頭に立つ高木市長と、ある県議は、大沢知事の対抗馬として名前が取りざたされている。


 知事を担ぎ、県議会の大勢を占める自民党は、政権交代後も県政の主導権を握り続けている。自民党は、この構図を突き崩そうという民主党側の動きに警戒を強める。


 先月29日の参院選全県選対会議では、「民主党は選挙区に比例区の前知事が加わった連合軍で向かってきている」(佐田玄一郎衆院議員)と連帯を呼びかけた。


 参院選群馬選挙区(改選数1)で、民主党現職の富岡由紀夫氏(46)とぶつかる自民党現職の中曽根弘文前外相(64)も、4月に前橋市内の事務所開きで「来年は県議選、知事選がある。大沢県政を安定的なものにするためにも負けられない」と訴えた。

7950チバQ:2010/07/25(日) 21:50:46
http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000431006180001
【深層群馬】


保守の壁 挑む民主
2010年06月18日


JR総連傘下の労組の集会に夫婦で参加し、比例区の立候補予定者と握手する富岡由紀夫氏=高崎市問屋町2丁目

 通常国会が16日閉会し、24日公示、7月11日投開票の参院選に向け、県内の各立候補予定者も事実上の選挙戦に突入した。改選数1の29選挙区のなかで、群馬は唯一現職同士がぶつかる構図。6年前は改選数が2で、民主党の富岡由紀夫・前党副幹事長(46)と自民党の中曽根弘文前外相(64)が議席を分け合った。両党の地力が問われる今回、与党となった民主党は、今もなお県内で強固な保守の壁を突き崩そうと懸命だ。


 「2人で勝ち上がり、様々な改革を進めていきたい」


 高崎市内で15日開かれたJR東日本労働組合高崎地方本部の集会で、富岡氏はそう訴えると、民主党公認で参院選比例区に立候補するJR総連幹部と握手を交わした。


 国政選挙で初の組織内候補者を立てるJR総連。同地方本部は、1カ月以上前から党のチラシを平日は駅前で、土日は各戸に配布しているほか、親類・知人を軸に名簿作りを進めてきた。堀口真明執行委員長は「力の入れ方は昨年の総選挙より上」と話す。


 連合傘下の労組が比例区に立てる立候補予定者とセットで、組織への浸透を図る富岡氏。6年前に初当選した時も今回も、最大の支持基盤は労働組合だ。後援会も連合群馬の若手有志が中心。後援会の主催で地域ごとに労組の集会を開き、企業の門前で出勤してくる社員らに支持を呼びかける「門立ち」をしてきた。


 だが、組織票を固めるだけでは足りない。6年前は改選数が2で、2人の自民党現職を相手にトップ当選したものの、自民党の得票合計は富岡氏を上回った。民主党が躍進した昨年の総選挙も、民主、社民両党の候補の得票は自民党候補の得票に満たない。


 「V字回復では足りない。逆Jでないと」。鳩山前首相の辞任で支持率が急回復するなか、富岡氏はなお厳しい表情を見せる。無党派層の支持をつかみ、従来の自民党支持層も取り込みたいところだが、知名度不足と、労組と重ならない自前の後援会が育っていないことが懸念材料だ。


 このため富岡氏は度々、高崎、前橋などの駅前で早朝から名刺を配るなど、名前と顔の売り込みに懸命だ。黄色いTシャツ姿で自転車を乗り回し、若さをアピールするイメージ戦略を展開している。


 保守支持層の取り込みに期待をかけるのが、比例区に民主党公認で出る予定で、保守層に支持基盤を持つ小寺弘之前知事(69)だ。


 「大変厳しい選挙だが、富岡さんと頑張っていく」


 1日、玉村町議が町内で開いた集会で、小寺氏は富岡氏と並び支持を呼びかけた。


 別の日に両氏を招く集会を開いたある労組系県議は「小寺氏が来るとなると人が集まる。小寺ブランドは強い」と話す。労組には自前の比例区の立候補予定者を、労組以外には小寺氏をセットにして支持を訴えているという。


 昨夏の総選挙で当選した民主党衆院議員の動きにもエンジンが掛かってきた。衆院選挙区の1、3、4区で参院の選対が立ち上がり、各衆院議員の国政報告会に富岡氏を招くなどしている。


 問題は2区と、衆院議員のいない5区だ。


 昨年11月、民主党県連の役員会で富岡氏の公認を党本部に求めることを決める際、2区の石関貴史衆院議員は「条件」を出した。昨夏の総選挙で、労組系の地方議員が石関氏の対抗馬を擁立したとし、事実関係の調査と関係者の処分などを求めたのだ。


 石関氏側は「中曽根氏を支持することはないし、頼まれれば富岡氏を応援するが、その前に約束を果たすべきだ」との立場を貫く。自身の支持者が富岡氏を支援することは妨げないが、自らは積極的に動いていない。保守層の受けが良い石関氏の力を借りない手はないと、富岡氏の支持者からは「石関氏に頭を下げるべきだ」と和解を求める声も上がったが、関係改善の見通しは立っていない。


 ただ、党本部は衆院議員が先頭に立つよう指示している。石関氏は関係者と近く対応を話し合う予定だ。

7951チバQ:2010/07/25(日) 21:51:54
http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000431006190001
【深層群馬】


自民「挙党」アピール「福・中」融和に腐心
2010年06月19日


福田康夫元首相と自分の顔写真が並べて刷られた名刺を手に笑顔を見せる中曽根弘文前外相。写真左は福田元首相の妻、貴代子夫人=高崎市赤坂町

 参院選群馬選挙区で、5選を目指す自民党現職の中曽根弘文前外相(64)は、全国唯一の1人区の現職対決に向け、挙党態勢を敷く。選対幹部には、父親同士が中選挙区時代に政敵だった福田康夫元首相が初めて就任した。しかし支持者が重なる小寺弘之前知事(69)や上野宏史氏(39)の比例区立候補で組織型選挙の足元は揺らいでいる。(辻森尚仁)


 13日、高崎市内の結婚式場で開かれた中曽根弘文氏の女性後援会の会合。


 中曽根氏はあいさつの冒頭、背広の内ポケットに右手を入れ、カラー刷りの福田康夫事務所長の名刺を取り出した。自身と福田元首相の顔写真が並ぶデザイン。


 「この名刺で福田と中曽根は一体だと訴えていただいている」。かたわらで福田康夫元首相の妻、貴代子さんがほおを緩めた。


 昨夏の総選挙。福田元首相は衆院群馬4区で民主党新顔だった三宅雪子衆院議員(比例北関東)に迫られた。


 この選挙で、中曽根氏は父親同士が政敵だった福田元首相を全面支援。中曽根康弘元首相の兄の孫娘と故福田赳夫氏の孫が結婚し、両家が親類関係にあることから、中曽根氏の妻の真理子夫人も「福田康夫親戚(しん・せき)会」の名刺で支持固めに奔走した。康弘元首相が塾長を務める「青雲塾」(高崎市)に福田元首相の選挙カーを迎え入れ、マイクを握らせる配慮までみせた。


 「うちだって、参院選で正々堂々と中曽根さんをお願いするのは初めてだから」。名刺を手に訴える中曽根氏の姿を見て、福田事務所の悴田(かせ・だ)義則所長が言った。


 衆院選が中選挙区だった頃から争ってきた福田、中曽根両派は1996年に小選挙区制へ移行後も、参院群馬選挙区ではそれぞれに候補者を擁立。しのぎを削ってきた。


 だが、04年参院選では民主党新顔だった富岡由紀夫氏(46)がトップ当選。中曽根氏は福田系の上野公成元官房副長官とわずか8千票差で辛勝した。


 06年の公職選挙法改正で群馬選挙区の改選数が2から1に減った。自民党は昨年夏の総選挙を前に公認候補を中曽根氏に一本化したが、6年前の「福中対決」のしこりは今も消えていない。


 みんなの党は15日、上野氏の娘婿宏史氏を参院比例区で擁立すると決定。参院選で公成氏を支援してきた自民党県議の一部が宏史氏支援の動きを強めている。


 中曽根氏は公明党の支持母体である創価学会に支援を打診し、比例区での「見返り票」を条件に、学会側は中曽根氏の全面支援に動き始めた。しかし宏史氏の立候補は「自公連携」に冷や水を浴びせかねない状況だ。


 中曽根氏には、前橋、高崎両市で支持基盤が重なる小寺前知事の立候補も頭が痛い。比例区から民主党公認で立候補する小寺氏は旧中曽根派の県議らに担がれて知事選に初当選した経緯もあり、4期務めた知事時代の支持者が中曽根氏と重なる。


 群馬選挙区で対決する民主党の富岡氏は、小寺氏と連携を模索。中曽根氏は「小寺氏の立候補で逆風が増した」と危機感をあらわにする。


 「知事選=小寺、参院選=中曽根」というすみ分けが出来た6年前の参院選では、小寺派の有力企業が中曽根氏の選挙事務所に社員を派遣。選対幹部に名を連ねる社長もいた。しかし今回は黙りを決め込む。さらに昨今の景気低迷。中曽根氏の選対関係者は「人が集まらない」と不安を口にする。


 自民党は今回、福田元首相、小渕優子衆院議員の2人がそれぞれ選対事務長、選対本部長に就任。党県議団、県政財界の有力者も選対幹部に名を連ねた。「群馬の参院選史上、最強の布陣」(山本一太参院議員)というが、足元は盤石とはいえない。

7952チバQ:2010/07/25(日) 21:52:55
http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000431006210002
【深層群馬】


「ご当地」2氏懸命 比例区響く個人の事情
2010年06月21日


県選出の民主党衆議院議員らと街頭演説をする同党新顔の小寺弘之前知事(中央)=高崎市八島町


上野公成元官房副長官(左)の後援会代表者会議で、みんなの党新顔の娘婿宏史氏(前列中央)は支援者と一緒に拳を突き上げた=前橋市大友町1丁目

 参院選の公示が24日に迫り、比例区で群馬県内を主な集票地域とする2人の「ご当地候補」予定者の動きも激しくなっている。各候補者が全国から個人名で集める票の多さで順位が決まる参院選比例区で、ご当地候補はもともと不利。ともに保守層に支持基盤を持つ2人は、選挙区との住み分けや連携を作戦の一つに据える。2人の動きを追った。(渕沢貴子、辻森尚仁)


 20日午後、JR高崎駅西口。参院比例区に民主党公認で立候補する小寺弘之前知事(69)は、党県連会長代行の中島政希氏、宮崎岳志氏、三宅雪子氏の衆院議員3人とともに街頭に立った。


 しかし、同じ民主党で、参院群馬選挙区(改選数1)で再選を目指す富岡由紀夫氏(46)の姿はなかった。


 「富岡さんも大変まじめな方だが、もっと経験豊富な方も必要だ」。県連選対の統率役に就く中島氏が訴えた。


 小寺選対の中核部隊は保守系の首長や議員だ。選対本部長を務める岩上憲司県議でさえも、自身の支持者に「自分は民主党に入ることはない」と宣言している。


 選対最高顧問の高木政夫・前橋市長は元自民党県議。高木市長は富岡氏の支援にも動く一方、市政報告会に小寺氏を招いた時は富岡氏については一言も触れなかった。


 小寺氏は旧中曽根派に担がれて知事になったため、支持者には中曽根氏を支援する人も多い。「選挙区は中曽根、比例は小寺」と公言する人もいる。民主党衆院議員の集会などでは富岡氏と並んで支援を訴えるが、不用意に富岡氏の名前を出すと票が減る場面では「政党ではなく、小寺個人を勝たせるための戦い」(陣営幹部)と訴える。


 一方、富岡氏の最大の支持基盤は、連合群馬だ。


 知事選では小寺氏を支援したが、今回は「小寺氏を支援はできない」と早々に申し渡した。傘下の各産別組織が比例区候補を立てるためだ。


 小寺氏側は労組の支援は期待できないとして、当初選対にあった「知事選で取った29万票の半分の15万票は取れる」との楽観論は吹き飛んでいる。


 参院選比例区は、政党名と個人名で投票でき、両方を合わせた集計結果から、政党に議席が割り振られ、個人名の票数の多い順に当選者が決まる。


 20日午前、みんなの党公認の上野宏史氏(39)が富岡市に上信電鉄で入り、岩井賢太郎前市長が出迎えた。


 岩井氏は4月の市長選で、参院選で民主・小寺氏を支援する「富岡市民の会」が担いだ岡野光利市長に敗れて落選した。


 元自民党県議の岩井氏は「市民に広くアピールするため」と、みんなの党の宣伝カーを用意。上野氏は岩井氏の元支援市議らの先導で市内を巡り、「地元群馬のために一生懸命頑張る」と訴えた。


 みんなの党は参院比例区で、自民党元職の上野公成元官房副長官の娘婿である宏史氏を「ご当地候補」として擁立。元建設官僚の義父が持つ霞が関とのパイプに頼ってきた首長経験者の一部が宏史氏の支援に動いている。


 上野氏は20日夕、前橋市内であった公成氏の後援会の会合に駆けつけた。義父の後援会組織から全面支援を取り付けた会合には藤岡、下仁田、川場など計7市町村の現役首長も参加。沼田市の星野已喜雄市長は「捲土重来(けん・ど・ちょう・らい)を期す義父の思いを受けて立候補する宏史氏の当選を果たそう」と声を張り上げた。


 6年前の参院選群馬選挙区で中曽根弘文氏(64)に惜敗した公成氏を支援した自民党県議も顔を見せた。自民党に比例区のご当地候補がいないことから、後援会幹部は「選挙区=中曽根、比例区=上野の組み合わせで、反民主票を掘り起こしたい」と意気込む。

7953チバQ:2010/07/25(日) 21:54:01
http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000431006220001
【深層群馬】


「郵政票逃すな」民主躍起
2010年06月22日


民主党の総決起集会に駆けつけた原口一博総務相(中央)。原口氏はこの会場に入る直前、郵便局長と極秘に会っていた=高崎市八島町

 郵政民営化を機に「反自民」に転じ、昨年夏の総選挙で民主党を押し上げた郵便局長らが揺れている。郵便局長らが支持する国民新党は、参院選群馬選挙区(改選数1)で民主党現職の富岡由紀夫氏(46)の推薦を決定。だが、対する自民党現職の中曽根弘文氏(64)は5年前、小泉政権の郵政民営化法案にいったん反対した人物。民主党は局長らの動向に神経をとがらせている。(辻森尚仁)


 13日夕。JR高崎駅前のホテルに到着した原口一博総務相は、富岡氏と参院比例区に立候補する小寺弘之前知事(69)の民主党総決起集会に直接向かわず、同じフロアの別室に向かった。


 待ち受けていたのは、県内の郵便局長会幹部ら約80人。三宅雪子衆院議員(比例北関東)が秘書を通じ、原口総務相に出席を懇願していた。


 複数の出席者によると、最初に県西部地区郵便局長会の篠原昇会長があいさつした。「自民党に裏切られ、今度は民主党に裏切られた。ただ、大臣には期待している」


 菅内閣が通常国会の会期延長を見送り、民営化見直しとなる郵政改革法案が廃案になった悔しさをにじませた。


 原口総務相は、語気を強めて応じたという。


 「郵政を守るために(国民新党代表の)亀井(静香)さんと一緒にやってきた。私が内閣に残ったのは、郵政改革を成し遂げるためだ」


 10分ほどの会談を終え、総決起集会に参加した原口総務相は再度訴えた。「(郵政改革法案の廃案で)私も悔し涙を流した。苦渋の決断だった」。会場後方には郵便局長らが腰掛けていた。


 17日、国民新党は富岡氏ら民主党の立候補予定者49人の推薦を決定。


 局長たちが支持する国民新党が昨年夏の総選挙で獲得した県内の比例票は1万5千票弱。6年前の参院選群馬選挙区(改選数2)で当落を分けたのが8千票強だったことを踏まえ、富岡氏を支援する民主系県議は「選挙戦の展開次第では郵政票が当落を左右しかねない」と指摘する。


 13日の会談について、民主党県連関係者は「局長たちが握る『郵政票』が自民党側に流れるのを食い止めるのが狙いだった」と明かした。

7954千葉景子法相議員の任期満了:2010/07/26(月) 02:18:34
 参院神奈川選挙区選出の千葉景子法相(民主党)が25日で議員の任期満了を迎える。4期24年を「努力してきたが課題は尽きるものではない」と回顧。政界引退後も弁護士としての立場で、男女共同参画や司法制度改革などへ取り組んでいく意欲を示している。

 議員からの選出閣僚として臨んだ最後の閣議後会見(23日)では出処進退について「選挙結果も一つの区切りではあるが、いろんな考え方もある。総理の要請もあり一定の段階まで職務を遂行したい」とコメントした。政策課題としてきた捜査(取り調べ)可視化については「具体的な作業を進めたい」としたが、選択的夫婦別姓をめぐっては「まずは政府としての議論を」と明言を避けた。

 記者側からは、法相が自身のホームページ(HP)を閉鎖したことに対し「政治信条などの発信をやめて職務を継続しようとしても有権者の理解を得られるのか」との指摘があった。法相は「議員としての区切りで、いったん閉鎖しただけであり、発信をやめるつもりはない」と説明した。

 千葉氏は横浜弁護士会の所属で、1986年の参院選に旧社会党から出馬し初当選。同党とは厚木基地爆音訴訟などを通じての関係で、政界再編後に誕生した社民党へも所属。97年に離党し旧民主党(2003年に自由党と合併し現在の民主党に)へ移った。92年は旧社会党、98年は旧民主党、2004年は民主党公認で再選を果たしてきた。

 今回の参院選で落選したが、党代表でもある菅直人首相の慰留で閣僚を続投。26日からは民主党政権初の「民間閣僚」となる。首相は党代表選(9月)以降の内閣改造までの続投を念頭に置いているとされる。国政選落選閣僚の続投最長記録は27日間で、これを更新するのは確実な情勢だ。

http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1007250001/

7955名無しさん:2010/07/26(月) 02:20:48
>>7945
>菅直人首相の消費税発言に関しては「税の議論をして財政再建をすべきだというのはその通りだ。しかし現実に29ある1人区では、これまで経済成長の恩恵のにおいさえかいだことがない」と指摘、選挙戦では消費税増税論議より国民生活の重視を強調すべきだったとの認識を示した。

小沢一郎の言った通りだ。1人区(地方)はそれだけ疲弊しているのだ。

7956名無しさん:2010/07/26(月) 12:03:03
http://www.kahoku.co.jp/news/2010/07/20100726t11023.htm
参院選2人擁立、一定の成果 民主宮城県連幹事会

 民主党県連は25日、参院選(11日投開票)が終わって初めての幹事会を開いた。宮城選挙区(改選数2)で現職の桜井充氏(54)が2位当選、新人の伊藤弘実氏(36)が落選した結果について、党選対委員長の安住淳県連代表は「桜井氏がトップ当選を逃したことは残念で申し訳ない気持ちだが、2人擁立で党支持票を守ってくれた」と述べ、一定の成果があったことを強調した。
 党国会議員ら約30人が出席。安住氏はあいさつで「菅直人首相の消費税発言で厳しい選挙戦だったが、選挙区は2候補合わせ自民党を上回り、比例代表も大きく上回った。政権党として踏ん張れた」と語った。
 宮城選挙区は、自民党新人の熊谷大氏(35)が26万5000票でトップ当選。3選を果たした桜井氏は24万1000票を獲得。伊藤氏は16万2000票で落選した。
 一部の役員からは「政権党の現職がトップ当選できなかった。選対会議を開かず戦略を調整しなかった県連執行部に責任があるのでは」との指摘が出た。
 安住氏は記者会見で「当選順位の話はとんちんかん。1位にならないと落選するわけではない。トータルで考えないといけない」と戦略に欠陥はなかったとの見方を示した。
 ただ郡和子幹事長ら執行部に対し、一部に「うやむやのまま終わらせたいのでは」との不満がくすぶっている。
 落選した伊藤氏は「介護の仕事に戻り政治活動も続けたい」と各種選挙への意欲を示した。
 幹事会ではまた、来春の統一地方選の県議選、仙台市議選で全選挙区に公認、推薦候補を擁立する方針を決めた。2人区以上は複数の候補者擁立を目指す。
 新人の候補者は公募を軸に選び、秋を目標に擁立作業を加速させる方針。安住氏は「町村地域での基盤強化を目指し統一選に臨みたい」と語った。

2010年07月26日月曜日

7957名無しさん:2010/07/26(月) 15:34:40
BNN プラス北海道365
http://www.hokkaido-365.com/news/2010/07/post-1144.html
365アンケート「参院選で落選、千葉景子氏の法相続投は妥当ですか?」集計結果
10年07月26日(月) 15時00分
「続投は問題」が98.7%

7958名無しさん:2010/07/26(月) 15:35:58
 (1)千葉氏が法相を続けることは妥当ですか。次の選択肢の中から妥当なものを選んでください。

 ・妥当 10票
 
 ・続投は問題 1122票

 ・どちらでも構わない 5票

7959名無しさん:2010/07/26(月) 19:33:25
http://mainichi.jp/area/oita/news/20100726ddlk44010282000c.html
自民県連:新市単位で連合会 年内めど、国政選の体制強化へ−−参院選総括 /大分

 参院選大分選挙区で敗れた自民県連は24日、総務・支部長・幹事長合同会議を大分市で開き、国政選の体制強化のため、年内をめどに新市単位の支部連合会を設立することを決めた。現在ある旧58市町村単位の支部も維持する。岩屋毅会長は「調整困難な連合会では非議員の会長も可能。県連が腹案を出してもいい」と述べた。

 連合会があるのは大分、別府市だけ。中津江、前津江、大田のように10人を割り込む支部もあり、国政選での効率的な戦術確立にもある程度の規模が必要と判断した。

 会議では反省点も話し合った。「(劣勢の)大分市の知人に声を掛けてくれとの指示は投票日10日前の7月1日。遅過ぎる」(県南)▽「国会議員は自分の選挙区だけでなく、全県的に回れ」(県西)▽「公明の選挙協力が不十分だった」(県中部)−−と各支部から厳しい意見も。岩屋会長は「過去の結果からも大分市を早く攻略すべきだった」「衆院選の選挙区支部に責任を持たせたが、事前に計画しておくべきだった」「公明との選挙協力を公示日前日にした判断は問題だった」と反省した。【梅山崇】

毎日新聞 2010年7月26日 地方版

7960名無しさん:2010/07/26(月) 22:26:39
>>7955
でも、選挙を勝つために大政党が地方色目合戦なんてしてたら日本は完全に終わりますよね。
どうすりゃいいのかねえ。

7961名無しさん:2010/07/26(月) 23:59:49
http://news.kanaloco.jp/localnews/article/1007260054/
参院選の結果は「勝利とは言えない」、自民党県連が報告会/横浜
2010年7月26日

 自民党県連(菅義偉会長)は26日、横浜市内で参院選の報告会を開いた。各種議員をはじめ、企業、団体などからの計約170人が参加した。

 菅会長は参院選の結果について、「勝利をしたとは言えない。敵失によって、幸いにも改選第1党になれたというのが、私たちの認識でなければならない」と言及。「一気呵成(かせい)に前進するため、自民党の将来を感じさせるような新たな体制にしなければならない」などと語った。

 他の出席者からも、「復帰に向けての一歩だが、完全勝利にはほど遠い。自民党になら任せられると、国民の大多数から思っていただけるように、党を変えていきたい」(河野太郎衆院議員)などの発言が相次いだ。

7962名無しさん:2010/07/27(火) 14:47:35
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/politics/news/20100727/357085
<民主党県連 新代表・幹事長に聞く>
(7月27日 05:00)

 参院選栃木選挙区の敗北に伴う民主党県連の人事刷新で、山岡賢次代表(67)、福田昭夫幹事長の新体制が始動した。当面の大きな課題は来春の統一地方選で、各地域での同党の力が試される。統一選をどう戦い、党勢を拡大するのか。下野新聞は2人にインタビューした。

◎山岡賢次代表 「陳情システムを厳密化」

 −参院選栃木選挙区で敗北した後の代表就任。統一地方選に向け、どう取り組むか。

 「党の副代表でもあるので、まずは党の姿勢を改めるよう(9月の)代表選を通じて求めていく。(昨年夏の衆院選で)なぜ政権を担わせていただいたのか、その原点に戻る。同時に中央と地方のねじれをできるだけ解消したい。われわれには優秀な人はそろっているが、数が足りない」

 「同時に民主党の地方議員や県連で、県民の意思や陳情をしっかりと受け止め、中央で実現していく。民主党の地方議員を通した陳情について、しっかり取り組むということ。それが県民や国民の意思を最大限尊重することになる。その陳情システムを厳密化する。地域は各地区の総支部長経由で、県全体に関することは県連経由で対処していく」

 −自民党が圧倒的多数を占める県議会の現状をどう見るか。

 「栃木は最も保守的な地域といわれている。国民は60年にわたる自民党支配、利権政治にノーと言ったわけで、中央の流れとあまりにも大きな乖離がある。地方選挙で勝つことにより、利権中心の自民党的政治体制を早くなくして、国民の生活が第一の政治体制に変えていきたい」

 −参院選で敗れた簗瀬進氏の今後は。

 「あれだけの実績と能力がある人なのだから、それにふさわしいように働いていただきたい。そういう機会はいずれやってくると思う」

◎福田昭夫幹事長 「県議選、最低でも倍増」

 −これまで県連幹事長は県議が務め、国会議員は初。国政の職務とどう両立させるか。

 「知事4年の経験があり、県政経営は熟知している。具体的な物事の進み具合は、県議から話を聞けばすぐ理解できる。筆頭副幹事長の佐藤栄県議に県議団との窓口を任せ、スムーズな意思疎通を図っていく」

 −山岡代表とともに労組出身ではないが、最大の支持団体の連合栃木との関係は。

 「労組とはまめに交流しており、姿勢は前執行部と変わらない。立場の弱い人を政治の中心に据えるべきだと考えており、方向性は合致する」

 −来春の県議選は自民、民主、みんなの3党を軸とした激戦が必至の情勢だが。

 「みんなの党の渡辺喜美代表は選挙上手。負けないようにしたい。定数2人以上のすべての複数区で候補者擁立に努力し、少なくとも議席倍増を目指す。県議団と相談し、ローカルマニフェストを作成したい」

 −今回の代表、幹事長交代は「国会議員主導」と、県連常任幹事会で県議から不満が出たというが。

 「県議との意思疎通は重要だ。県内各総支部の幹事長を務める県議は県連の副幹事長を兼ねており、これら副幹事長との意見交換を深めたい。統一地方選で県議を増やすことができたら、幹事長職を県議に戻すつもりでいる。今は非常事態であり、統一地方選を乗り切っていくのが当面の役割と考えている」

7963名無しさん:2010/07/27(火) 15:40:10
>>7956
自民も市川と2人出したんだから、あまり選挙区票は変わらないないでしょ。

7964名無しさん:2010/07/27(火) 18:38:06
>>7962
栃木4区内の市町長選挙、今年に入ってから全部、計3回が佐藤(自)vs山岡(民)の代理選挙なんだが、山岡全敗中だぞ。
国対が実質クビになったから暇なんだろうが今になっても衆院選の審判とか陳情対策(笑)とか言ってるコイツが県連会長じゃ栃木民主の先行きは暗すぎるなw

7965名無しさん:2010/07/28(水) 00:29:05
http://mainichi.jp/area/akita/news/20100727ddlk05010070000c.html
自民県連:石井氏の初当選 「広く支持された」−−参院選総括 /秋田

 自民党県連(鈴木洋一会長)は26日、常任総務会を開催。同党新人の石井浩郎氏(46)が初当選した参院選の結果について「候補者が広く支持され、県議団が支持層を固めた結果」と総括した。

 能登祐一幹事長は会議終了後、報道陣に「10万票差以上は、思いがけないほどの大勝」と述べ、石井氏が無党派層に広く支持されたとして「石井の“風”が吹いた」と表現。それに加え、来春に改選を控える同党県議団が団結して支持者を固め「縦と横の糸がうまく合った」と語った。

 ただ自民党が改選第1党となったことについては「党への支持回帰ではなく、民主党や政権幹部の発言や行動のぶれに審判が下った」と厳しい見方。来春の県議選については「我々は佐竹敬久知事の県政運営と二人三脚で責任がある」と述べ、現県政のあり方が争点となった場合は支持を訴える考えを示した。【岡田悟】

毎日新聞 2010年7月27日 地方版

7966栃木都民:2010/07/28(水) 09:17:34
>>7964
山岡は地盤も弱いし、人望も?金にからんで芳しくない話しも多い。

7967名無しさん:2010/07/28(水) 18:18:01
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&amp;k=2010072800387
日医候補落選を陳謝=菅首相

 菅直人首相は28日午前、首相官邸で日本医師会(日医)の原中勝征会長と会談し、参院選で日医の政治団体「日本医師連盟」が推薦した民主党候補が落選したことについて、首相は「かえって迷惑を掛けた」と陳謝した。原中会長は「自民党だったら上がらなかった医療費(診療報酬)を10年ぶりに民主党が上げてくれた。われわれと一緒になって医療費を一生懸命守ってくれる限り応援する」と述べた。
 日本医師連盟は参院選で自民党の比例候補を従来の推薦から支援に格下げし、民主党候補を推薦していた。 (2010/07/28-12:25)

7968名無しさん:2010/07/28(水) 20:26:37
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamanashi/news/20100728-OYT8T00617.htm
参院選 民主・自民「選挙違反」と批判

 夏の参院選を巡り民主、自民両党県連が、「公職選挙法に違反する行為があった」などとして、互いに批判を繰り返している。両県連は近く刑事告発に踏み切る方針で、告発合戦に発展しそうだ。僅差(きんさ)で勝敗を決した山梨選挙区の激戦の余波が続いている。

 参院選山梨選挙区(改選定数1)では、民主党参院議員会長の輿石東氏(74)がわずか3745票差で、自民党の新人、宮川典子氏(31)を破り、3選を果たした。

 民主党県連は、公示日前後に違法文書が配られたとして、近く公選法違反(文書頒布)容疑で、県警に告発状を提出する方針だ。

 民主党県連によると、告発対象となる文書は3種類。〈1〉輿石氏と宮川氏の年齢を比較したファクス文書〈2〉輿石氏を中傷するような内容が書かれたビラ〈3〉宮川氏の選対本部長を務めた内藤いづみ氏の名前で、宮川氏の支援を求める郵送文書――で、いずれも不特定多数に配布されたという。被疑者「不詳」などとして告発する予定だ。

 一方、自民党県連も輿石氏の出身母体「山梨県教職員組合(山教組)」で、公選法などに抵触する行為があったとして、近く県警に刑事告発する方針だ。

 自民党県連によると、甲府市立千塚小の教諭が「輿石東議員の必勝に向けて取り組む」「参院選の勝利なくして安定した政権運営が困難」などの表現が含まれる山教組の冊子を、小学校の保護者とみられる家庭に配布したという。衆院法制局からは「公選法に違反する文書である可能性が高い」との回答を得ているとした。

 自民党の下村博文政調副会長と義家弘介文部科学部会長は27日、横内知事と面会し、県教委に問題を調査するよう要請した。義家氏は同日、県庁内で記者団に対し、「まっとうな教師を、選挙活動から解放してあげたい」と話した。

(2010年7月28日 読売新聞)

7970チバQ:2010/07/28(水) 20:43:55
なんで、栃木?
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20100727/357488
三原じゅん子氏、自民県連入り 31日に副会長就任
(7月28日 05:00)
 参院選比例代表で初当選した自民党の三原じゅん子氏(45)が、同党県連(茂木敏充会長)所属となることが27日分かった。複数の関係者が明らかにした。31日の同県連役員会で正式決定される。三原氏は参院選栃木選挙区で初当選した前県議上野通子氏(52)とともに、同県連副会長に就任する見通しだ。三原氏が県連所属となることで、同党の本県関係国会議員は4人となる。

 三原氏は1979年、テレビドラマ「3年B組金八先生」のツッパリ生徒役で有名になり、歌手やタレントとしても活躍。近年は婦人病予防の普及活動や介護施設経営に取り組む。知り合いだった野田聖子元郵政相を通じて執行部に参院選への出馬意欲を伝え立候補、当選を果たした。東京都出身。

 三原氏が県連に所属する理由について、県連幹部は「本人が栃木を拠点に活動したいと希望している」とした。自民党県連所属の女性国会議員が複数になるのは初めて。

 三原氏は母親が栃木市出身で、本県を「第二の故郷」と位置付け、参院選では真岡市や栃木市など県内で選挙活動を行った。自らも患った子宮頸がんの撲滅や介護施策の充実に取り組むことなどを訴え、自民党公認候補の中では比例代表で5番目の16万8342票を獲得した。

 来春の県議選で、県議会最大会派・自民党議員会の単独過半数維持を目指す同県連は、茂木会長をはじめ、国会議員もフル回転して支援する方針だ。知名度の高い三原氏がこれに加わることで、県議選を優位に進める狙いもあるとみられる。

7971チバQ:2010/07/28(水) 20:52:33
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100728-OYT1T00859.htm
落選の民主・比例候補、買収容疑で逮捕…警視庁
 今月11日に投開票が行われた参院選で、自分の経営する会社の社員7人に選挙運動の報酬を支払う約束をしたとして、警視庁は28日、民主党新人として比例選に出馬し、落選した不動産会社社長・野村紘一容疑者(65)ら2人を公職選挙法違反(買収)容疑で逮捕した。


(2010年7月28日19時52分 読売新聞)

7972名無しさん:2010/07/29(木) 19:52:07
http://www.j-cast.com/2010/07/29072251.html
山形新聞に民主県連が抗議 参院選小泉議員の扱いに不満
2010/7/29 19:40

民主党の山形県連が、山形新聞社に対して報道が「不公平」だとする抗議文を出していたことが分かった。参議院選挙の応援弁士についての記事などが「均衡を欠いている」と主張。一方の山形新聞社はこれに反論、「抗議を受ける理由はない」としている。

抗議文は2010年7月23日に、山形新聞社に届いた。民主党山形県連会長の和嶋未希衆院議員によると、和嶋議員名義で、同社寒河江浩二常務取締役編集局長宛てに送られたという。

「他党の応援弁士も均等に載せるべき」
民主党は文書の中で山形新聞の2つの記事に抗議。1つは、参院選挙期間中の7日付け夕刊1面に掲載された自民党・小泉進次觔衆院議員来県の記事。応援演説をする小泉議員を取り上げた記事で、聴衆に囲まれる小泉議員の写真も付いている。民主党にも応援演説に訪れた議員がいたものの、同様の扱いが無かったので均衡を欠いているとしている。

2つめが、15日付け夕刊に掲載された「直言 民主が狙う『国家解体』 選挙で隠した危険法案」という寄稿記事だ。上智大学名誉教授の渡部昇一氏の記事で、外国人の地方参政権、夫婦別姓制度、人権侵害救済法案の3つを、「国家の解体を促進する法案」として紹介している。和嶋議員は、

「寄稿の主旨は理解しているが、過激すぎる。夫婦別姓など、国民的な議論が起きていることは知っている。だからこそ、多様な意見を掲載するべきなのに、これと相対する意見が見あたらない」
と主張。紙面の均衡にも配慮するのが「公平公正な報道ではないでしょうか」とする。7日付け小泉議員の記事についても「公平ということなら、人気があるとかではなく、他党の応援弁士も均等に載せるべき」としている。

7973チバQ:2010/07/29(木) 21:57:40
http://www.asahi.com/national/update/0729/TKY201007290248.html
貴乃花親方の名簿使い投票依頼 逮捕の民主元候補陣営2010年7月29日15時14分
 参院選の比例区に民主党公認で立候補し、落選した野村紘一容疑者(65)が自分が経営する会社の社員に選挙運動をさせたとして公職選挙法違反容疑で警視庁に逮捕された事件で、社員が有権者に電話で投票を依頼する際、大相撲の貴乃花親方(37)=元横綱、本名・花田光司=に関係する後援会の名簿を使っていたことが関係者への取材でわかった。

 野村容疑者が経営する不動産会社「アルテカ」(東京都港区)が、「若貴兄弟」が育った旧二子山部屋の貴乃花部屋(同中野区本町3丁目)の土地と建物を購入しており、両者は近い間柄とされる。警視庁は、野村容疑者が貴乃花親方との関係を選挙に利用したとみて調べている。

 捜査2課によると、野村容疑者と、息子で同社役員の充宏容疑者(29)の逮捕容疑は公示日の6月24日ごろ、同社の女性社員7人に、電話で有権者に投票を依頼することへの報酬として、通常の給与に相当する額の金を払う約束をしたもの。

 関係者によると、社員らは港区内のアルテカ関連の施設に集められ、参院選の期間中、毎日のように終日、有権者に野村容疑者への投票を依頼する電話をかけさせられていた。電話をかける際、貴乃花親方の関係の後援会名簿や、ほかの複数の名簿を使っていたという。

 7人の中には、選挙運動のために雇われた人もいたという。選挙運動にかり出された同社社員は計20人前後にのぼるとみられる。

 登記簿謄本によると、貴乃花部屋の土地(約249平方メートル)と建物(地上4階地下1階)は貴乃花親方が所有していたが、2008年12月、アルテカに売却された。その後も貴乃花部屋として使われている。

 また、野村容疑者は自身のブログで、今年5月の夏場所の貴乃花部屋の千秋楽パーティーに参加したと紹介。「親方とは15年来の親交があり、家族ぐるみでお付き合いをさせていただいております」と記している。

7974名無しさん:2010/07/30(金) 00:30:40
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp3-20100729-659712.html
消費税で失望感増大−民主が参院選総括案

 民主党執行部は29日夕の両院議員総会で、大敗した先の参院選に関し、党内のヒアリング結果を踏まえ「消費税発言で有権者の期待感が急速に減少し、失望感を増大させてしまった」などと、敗因を8項目にまとめた総括案を提出した。

 敗因の第1に挙げた菅直人首相の消費税発言に関しては「唐突感と疑心をもって受け止められ、首相発言への信頼性、全体構想の生煮え感などを惹起(じゃっき)させる結果となった」と指摘。「今後の税制改革論議は、これらの反省を踏まえたものとしなければならない」と強調した。

 第2に「政権10カ月の実績への説明不足」を挙げ、実現できたことを明確に示す努力、できなかったことに関する説明がともに不足していたと総括。次いで参院選マニフェスト(政権公約)に関し「衆院選マニフェストの大幅な組み替えが行われ、自民党に批判のすきを与え、有権者には約束を放棄したとの誤解すら生じた」とした。

 このほか、小沢一郎前幹事長が進めた改選2人区での複数候補擁立について、支持拡大の成果を認めつつ「民主党陣営内にあつれきを生じ、選挙態勢が十分に確立し得なかった」と分析。<1>地方重視の対策やメッセージが必要<2>地方議員の積極的な拡大が重要課題<3>各種団体対策の関係強化が必要<4>風頼みではない日常活動の強化−も挙げた。

 この中で、無党派層がみんなの党に流れたことに関して「原因克服は民主党自身の課題克服の中にある」と指摘。自民党に大きく負け越した1人区対策は「長期の計画的な対策が必要」とし、日常的な運動の重要性を訴えた。社民党の連立離脱が選挙協力に影響したことも挙げた。(共同)

 [2010年7月29日23時41分]

7975名無しさん:2010/07/30(金) 00:33:17
3476 :名無しさん:2010/07/29(木) 23:49:05
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100729/stt1007292340012-n1.htm
風頼みでは勝てない 民主党総括要旨
2010.7.29 23:39

 民主党執行部が29日の両院議員総会で提示した参院選選挙結果の総括文書の主な内容は以下の通り。

 【全体を振り返って】

 菅政権誕生で「V字回復」したが、消費税問題の提起が唐突感と疑心を持って受けとめられ、首相発言への信頼性、全体構想の生煮え感などを惹(じゃっ)起(き)させた。支持率の低落と「みんなの党」が無党派層を引きつけたことなどで議席を逸した。

 【総括点】

 一、首相の消費税発言ですぐにでも消費税が引き上げられるような印象を与えた。低所得者への還付方式の検討も消費税導入の具体的準備と詳細な検討が希薄である印象を深め、失望感を増大させた。

 一、10カ月の政権実績が十分に説明されなかった。「できなかった」理由の説明が足りなかった。

 一、参院選マニフェストの位置づけが不明確で、昨年の衆院選マニフェストでの約束を放棄したとの誤解すら生じた。

 一、2人区での複数候補擁立は党陣営内にさまざまな軋(あつ)轢(れき)を生じ、2人目の候補の選挙態勢が十分確立できなかったなど問題も生じたが、支持者の拡大などの成果も生まれた。今後も複数擁立を目指すべきだ。

 一、地方における足腰の弱さを克服しなければならない。来年の統一地方選における地方議員の拡大が重要課題だ。団体対策も不十分だった。

 一、風頼みでは勝てない。日常的な活動の重要さが野党以上に要求される。それを肝に銘じなければ政権与党として盤石の体制は作れない。

7976名無しさん:2010/07/30(金) 00:46:44
>>7972
「山形新聞の参院選報道不公平」 民主県連が異例の抗議
http://www.kahoku.co.jp/news/2010/07/20100729t53011.htm

 民主党山形県連(会長・和嶋未希衆院議員)は28日までに、山形新聞社(山形市)の参院選についての報道が不公平だとして文書で抗議した。選挙報道をめぐって政党が報道機関に文書で抗議するのは異例。識者からは「政権与党らしくない対応だ」という指摘もある。

 武田聡県連幹事長によると、抗議は23日付。同社の寒河江浩二常務取締役編集局長にあてた、和嶋会長名の文書を提出した。
 民主党が問題とした記事は2本で、1本目は選挙後の15日付夕刊「直言」欄に掲載された「民主が狙う“国家解体”」と題した渡部昇一上智大名誉教授の寄稿。同党の政策を酷評したとして、幅広い意見の掲載を求めた。
 2本目は7日付夕刊1面の小泉進次郎自民党衆院議員来県の記事で、閣僚経験者や党幹部ではない小泉氏を写真付きで扱う一方、民主党の応援弁士には同様の扱いがなかったとして、均衡を欠いていると訴えた。
 直言欄は、複数の執筆者がリレー形式で執筆する寄稿欄。民主党県連幹部は「国家解体という表現は刺激的で一方的すぎる。いかがなものかという趣旨で申し入れた」と説明する。山形新聞社は「いろいろな考え方を載せるべきだというスタンス」と応じたという。
 山形新聞社の朝井正夫常務取締役総務局長は河北新報社の取材に対し「公平・公正な基本的姿勢に基づいて紙面作りをしており、今回も偏った報道はしていない。どんな記事を載せるかは編集権の範ちゅうであり、外部の圧力によって変えられることはない」とコメントした。
 山形新聞社によると、同社は選挙報道の紙面編集に際し、「公選法の順守はもとより、公平・公正をモットーに、国民の知る権利に応えるため、言論・報道の自由を守り日々、紙面の編集に当たる」との原則を持つ。
 今回の民主党の抗議に関連して、自民党山形県連は「個々の記者に意見を伝えることはあっても、党としての対応や文書での抗議は聞いたことがない」と言う。
 河北新報社は和嶋民主党県連会長に取材を求めたが、事務所を通じ、「他社のことなので応じられない」と回答した。

◎「椿発言」思い出す

 河村和徳東北大大学院情報科学研究科准教授(政治学)の話 自民党がテレビ朝日報道局長を追及し、報道の萎縮(いしゅく)を招いた1993年の「椿発言問題」を思い出した。批判を常に受ける政権与党の立場に慣れていない印象だ。個別に圧力をかけるのではなく、記者会見で見解を示し、議論を求めれば良かった。手続きをオープンにして国民の支持を得てきた民主党らしくなく、インターネット時代の言論の在り方にも合わない。

2010年07月29日木曜日

7977名無しさん:2010/07/30(金) 02:57:39
7月の参院選は自民党から立候補し敗れた。公表した経歴が虚偽の場合、公職選挙法違反に当たる可能性もある。

http://mainichi.jp/select/jiken/news/20100730k0000m040132000c.html
柴野元議員:社長の会社 中国石油企業の日本法人名乗る

 先の参院選で自民党から比例代表で立候補し落選した元衆院議員の柴野多伊三(たいぞう)氏(59)が社長を務めるバイオ燃料開発会社「日本中油」(東京都港区)が、中国最大の石油国営企業「中国石油天然ガス集団」(CNPC)グループの日本法人を名乗って事業展開しながら、CNPC側は関係を否定している。日本中油側と取引した企業には「売掛金が支払われなかった」として破産したケースも出ている。【杉本修作、前谷宏、河津啓介】

 日本中油は09年の設立で、柴野氏は公式ホームページで「CNPCグループの日本法人」を名乗り、取材に対して「CNPCの関連会社『上海中油企業集団有限公司(上海中油)』から20%の出資を受けている」とし、自身を上海中油の政策顧問と説明している。また09年12月には投資事業組合を結成し、バイオ燃料開発への投資を募っていた。

 柴野氏側と取引した足立区の給排水設備会社によると、同社は08年2月、東南アジアに建設するプラントの設計業務などを上海中油の駐日代表(現日本中油役員)から4億4300万円で発注された。だが業務完了後も売掛金の支払いはなく09年5月、名古屋市の梱包(こんぽう)会社が振り出した約1300万円の手形を渡されただけだという。その後、やはり柴野氏が社長を務める日本中油関連会社からバイオ燃料取引の仲買を勧誘されたが、結局、今年6月に東京地裁に破産を申し立てた。

 設備会社の元役員は「柴野さんがやっていたので安心していた。だまされたという認識だ」と話した。一方、現日本中油役員は「手形で返したはず。倒産しそうだった会社を助けたのはこちらだ」と反論している。

 CNPCの日本法人「中国石油国際事業日本」(中国石油日本、港区)は取材に対し「日本の関連会社は中国石油日本のみ。日本中油も上海中油もCNPCと資本関係はなく、関連会社ではない」などと文書で回答した。

 その後、柴野氏は、CNPCの直属機関・中国石油天然ガス総公司新技術推広中心→北京市中油科技開発公司→中油新興能源産業集団有限公司→上海中油−−の順に資本関係があるとの資料を提示したが、中国石油日本は「従前の回答に変更はない」としている。

 柴野氏は93年7月の衆院選旧東京1区で新生党(当時)公認で初当選。96年の衆院選は新進党(同)で、00年は諸派で落選し、7月の参院選は自民党から立候補し敗れた。公表した経歴が虚偽の場合、公職選挙法違反に当たる可能性もある。

 CNPC側が日本中油との関係を否定していることについて柴野氏は「106万人(の社員)がいて、担当が違えば『知らない』になる。全部で(関連会社が)1万社くらいあるので分かるわけない。これは胡錦濤(国家主席)人脈。中国は人治の国で法治の国ではないので、親しくなると『悪いけど10%出してよ』ということが成り立っている」と説明。売掛金の未払いについては「自分はかかわっていない」と話した。

毎日新聞 2010年7月30日 2時30分

7978前原絶好調:2010/07/31(土) 03:05:17
前原氏、両院総会さぼって海老蔵披露宴 「冠婚葬祭は極めて大事!」 「軽さ」に冷たい視線
2010.7.31 00:09
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100731/stt1007310017000-n1.htm

 前原誠司国土交通相が、29日の民主党両院議員総会を欠席し、歌舞伎俳優の市川海老蔵さんとフリーアナウンサーの小林麻央さんの結婚披露宴に出席していたことが分かった。

 前原氏は30日の記者会見で「冠婚葬祭は極めて大事なセレモニーだ。両院総会が決まる前に招待状をもらっており、鏡開きをする話もあって優先した」と釈明。「社会通念上どちらを優先するのかを政治家は判断する。批判は甘んじて受ける」と開き直った。

 だが、両院議員総会は先の参院選大敗を総括する重要な場だった。前原氏は菅直人内閣の主要メンバーである上、党代表の経験もあるだけに、参院からは「参院選で多くの仲間が討ち死にした。その総括の場を欠席する前原氏の『軽さ』にはがっかりだ」(若手)と冷ややかな声も…。

7979名無しさん:2010/07/31(土) 05:12:48
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gifu/news/20100730-OYT8T01066.htm
逮捕の遠山容疑者 美濃加茂市議辞職

 参院選岐阜選挙区で当選した渡辺猛之氏(42)(自民)の運動員による選挙違反事件で、公職選挙法違反(買収・事前運動)容疑で逮捕された美濃加茂市議の遠山登容疑者(73)は30日、議員辞職願を弁護士を通じて高井義次議長に提出した。高井議長は受理した。辞職願には「議員と市民に対し迷惑と心配をかけた」とあった。

(2010年7月31日 読売新聞)

7980名無しさん:2010/08/01(日) 15:24:53
http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20100801ddlk35010249000c.html
民主県連:幹事会で参院選総括 「擁立遅れ準備不足」 /山口

 民主党県連(平岡秀夫代表)は31日、山口市内で幹事会を開き、参院選の総括と、県議選など来春の統一地方選への対応について話し合った。終了後、参院選山口選挙区の敗因について西嶋裕作・県連幹事長は記者団に「候補者の知名度はあったが擁立が遅れ、準備不足だった。また、県連の組織が脆弱(ぜいじゃく)だった」と述べた。

 会合は非公開。平岡代表が冒頭「民主党山口がどのように動いていくべきか、率直に意見をいただきたい。来年の統一地方選で政権与党として、ふさわしい状況を作っていくことが現在の課題」とあいさつした。

 県連は県議選で下関、山口、周南、岩国・玖珂郡の4選挙区で候補者を複数擁立し、現職のいない山陽小野田市などの空白区にも候補者擁立を目指す方針を確認した。最大で現職を合わせて約20人の候補者を立てたいとしている。【佐野格】

〔山口版〕

毎日新聞 2010年8月1日 地方版

7981名無しさん:2010/08/01(日) 18:33:39
http://mainichi.jp/area/tochigi/news/20100801ddlk09010090000c.html
毎日新聞 2010年8月1日 地方版

自民県連:参院選の勝利「意味大きい」−−総括 /栃木

 自民党県連(茂木敏充会長)は31日、宇都宮市内で役員会を開き、栃木選挙区で上野通子氏(52)が当選した参院選について「党再生のシンボルとして擁立した上野氏が与党の現職議員を破って当選した意味は大きい」などと総括した。

 また、来春の統一地方選の1次公認候補決定を10月に前倒しすることを決めた。このほか、比例代表で当選した三原じゅん子氏(45)が県連に所属し、上野氏とともに新たに県連副会長に就任することを了承した。県連所属の国会議員は計4人となった。【山下俊輔】

7982名無しさん:2010/08/02(月) 22:57:48
3508 :名無しさん:2010/08/02(月) 21:25:27
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/kanagawa/100802/kng1008022112008-n1.htm
千葉法相落選 笠県連代表「責任は私に」
2010.8.2 21:10

 民主党神奈川県連は2日、常任幹事会を開いた。会見した水戸将史幹事長によると、7月の参院選で2議席維持を目指して現職2人を擁立しながら、千葉景子法相が落選した結果について、笠浩史代表が冒頭、「落とした責任は私にある」などと述べた。

 この日は参院選の総括が議論されたが、文書案は決まらず、各総支部の了承を得た上で最終案を決定し、来月の常任幹事会で報告する。無党派票を取り込んだ「みんなの党」への対策が不十分だったことや、消費税発言などによる支持者離れなどを盛り込む予定。

 参院選をめぐっては、党幹部らの応援を当選した陣営に集中投入するなど、県連が手厚く支援したことに反発する意見が出ていた。

7983名無しさん:2010/08/03(火) 05:00:19
公選法違反容疑で今治市医師会長を書類送検
http://www.ehime-np.co.jp/news/local/20100802/news20100802502.html

 7月11日投票の第22回参院選の選挙違反を捜査していた県警捜査2課と今治署は2日までに、病院の不在者投票管理者でありながら病院長の立場を利用し入院患者に特定候補への不在者投票を呼び掛けたとして、公職選挙法違反の疑いで、今治市医師会長で今治南病院(同市四村)の菅大三院長(63)=同市中寺=を松山地検に書類送検した。
 菅院長は愛媛新聞社の取材に対し「違法との認識はないが、相手のあることであり、現時点ではノーコメント」としている。院長は、菅良二今治市長の実弟で県医師会の代議員も務めている。
 捜査関係者によると容疑は、参院選公示後、不在者投票管理者をしていた今治南病院内で、回診時などを利用し、複数の入院患者に対し、比例代表に立候補した候補者(当選)の名前が入った名刺を配り、不在者投票するよう呼び掛けた疑い。

7984名無しさん:2010/08/03(火) 05:16:35
選挙違反の自民党地区支部長略式起訴
http://www2.knb.ne.jp/news/20100802_24932.htm

 先月の参議院選挙富山選挙区で当選した自民党候補への票のとりまとめを有権者に依頼し、飲食でもてなしたとして逮捕されていた自民党の地区支部長が2日略式起訴され、罰金30万円の略式命令を受けました。

 略式命令を受けたのは富山市古沢の造園業で自民党の古沢地区支部長を務めていた島田健次被告(63)です。

 検察などによりますと、島田被告は6月30日の夜、富山市内の飲食店で有権者3人に対し、富山選挙区で当選した野上浩太郎(のがみ・こうたろう)さんへの投票や票のとりまとめを依頼し、1人あたり4800円相当の飲食の接待をしました。

 富山区検察庁は2日、島田被告を略式起訴し、富山簡易裁判所は罰金30万円の略式命令を下しました。

 略式起訴とした理由について検察は、本人が当初から認めていたことや、接待が高額でないことをあげています。

 また接待を受けたとして書類送検された富山市の男3人も略式起訴されましたが、こちらはまだ裁判所の判断は示されていません。

7985神奈川一区民:2010/08/03(火) 17:18:30
支援貼り

817:作者読者。。。11◆E8S.pt7HnA :2010/08/03(火) 17:03:52 ID:CdKAg6aa [sage]
 ようやく、ホームページへの参院選のデータ入力が完了しました。
 あと、横浜市においての、2009年に行われた選挙の年齢性別別投票率表をアップする予定です。

7986チバQ:2010/08/03(火) 22:44:39
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100803/crm1008031850021-n1.htm
民主落選候補の運動員 買収容疑で逮捕
2010.8.3 18:45

 7月11日投開票の参議院選挙で運動員に現金を渡したとして、警視庁捜査2課は3日、公職選挙法違反(買収)の疑いで、民主党公認で比例区から立候補、落選した土田博和前参院議員の運動員、千原久栄容疑者(48)=横浜市神奈川区中丸=と、加藤由美子容疑者(48)=東京都世田谷区南烏山=を逮捕した。同課によると、2人は容疑を認めている。

 同課の調べによると、千原容疑者らは公示後の7月5日、千代田区内の施設で、40歳代の別の女性運動員に投票と票の取りまとめなどへの報酬として、現金7万円を渡した疑いが持たれている。

 土田氏は比例区で5万2439票を獲得したが、落選した。

7987チバQ:2010/08/05(木) 22:39:21
http://news24.jp/articles/2010/08/05/07164180.html
参院選で事前運動 元衆院議員ら書類送検
< 2010年8月5日 16:30 >ブックマーク  参議院議員選挙の比例代表で落選した民主党の立候補者への投票を呼びかける文書を公示前に配ったとして、福岡県警は元議員ら3人を公職選挙法違反の疑いで書類送検した。

 書類送検されたのは、元衆議院議員・楢崎欣弥氏ら3人。楢崎氏らは今年3月、参院選に民主党の比例代表で立候補し、落選した村田直治氏への投票を呼びかける文書を公示前にもかかわらず配布した疑いが持たれている。文書は約2万人に配られたとみられている。

 楢崎氏はNNNの取材に配布したことを認め、「公示1か月前以前であれば問題ないと思っていた」と話した。

 楢崎氏は民主党県連の倫理委員長だったが、先月26日付で辞職届を提出している。

7988名無しさん:2010/08/06(金) 12:38:27
自民党栃木県連HPより

参院選、栃木県内の選挙区の候補者、比例区の得票数、得票率。市区町(村)&衆院小選挙区単位の集計データ
http://www.tochigi-jimin.com/result/index.html

7989チバQ:2010/08/10(火) 21:58:59
>>7860
>顕子氏陣営の野田和彦事務長は「立候補表明から短い期間で、組織も何もない新人が10万票以上とれた。それなりの成果だと思う」と手応えを口にする。野田事務長は、顕子氏の父の本田良一元民主党参院議員の秘書を務め、

みんなの党本田顕子が本田良一元民主党参院議員の娘ってのは有名な話?

7990名無しさん:2010/08/11(水) 02:07:40
森善朗の長男
http://www.asyura2.com/10/senkyo92/msg/142.html

7991とはずがたり:2010/08/11(水) 02:51:50
>>7989
この板でもみんなの党は世襲ばっかという話しの中などで出てた記憶有りますよ。

7992名無しさん:2010/08/12(木) 12:10:25
http://www.nara-np.co.jp/20100812111214.html
[自民県連]米田氏ら総辞職を - 参院選敗北・責任問う声噴出
2010年8月12日 奈良新聞

 参院選県選挙区で3連敗した自民党県連は、抜本的な体制刷新が求められているが、きょう12日午後1時から、奈良市内のホテルで役員会を開いて協議する。党本部・総務会長の田野瀬良太郎衆院議員(66)=県4区=が選挙直後に「一身上の都合」を理由に郵送で県連会長の辞任届を提出し、後日、安井宏一幹事長(68)と神田加津代総務会長(66)が田野瀬氏に会って確認したところ、辞任の理由を「敗北の責任を取る」との説明を受けた。「敗北の責任は会長だけでなく、会長代行をはじめ他の四役にも責任がある。辞任すべき代行らが辞任届を受理するのはおかしい」と党県連役員から批判の声が噴出している。参院選は全国的な民主党惨敗のなかで、自民党が1人区で大勝したが、県選挙区は敗れただけに、代行や四役らの幹部の総辞職を求める声が大きい。それだけに、次期会長の選出方法も「推薦の名を借りた密室型ではなく、全党員・党友による選挙で選ぶ開かれた党に」との声が大きい。きょうの役員会の論議が注目される。

 田野瀬氏は参院選敗北の2日後の7月13日、県連に会長辞任届を郵送。18日に安井幹事長と神田総務会長が橿原市内で、田野瀬氏に会って真意を確認した。このときに田野瀬氏は辞任理由を「参院選敗北の責任を取るため」とした。

 田野瀬氏は党中央で総務会長として全国を視野に入れて指揮を執っていた。それだけに、「会長を支えるべき会長代行の米田忠則県議(69)をはじめとした四役に、県選挙区における戦いの責任がある」と、執行部の責任を問う声が続き、米田代行と四役の総辞職を求める声が日増しに高まっている。

 四役は、安井幹事長、神田総務会長、中野雅史政調会長(56)、奥山博康組織広報委員長(58)の4人。23日の「四役会議」には、責任を取るべき立場にある米田代行も出席して、田野瀬氏の辞表受理を軽々に決めるという“お粗末さ”を露呈した。

7993名無しさん:2010/08/13(金) 19:21:55
http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20100810-01-1401.html
タレント候補・惨敗、国民の成熟度を問う/横田由美子(ルポライター)
2010年8月13日 VOICE

政界でもうひと花咲かせる?

 昨夏の政権交代以降、初の国政選挙になる第22回参議院議員選挙が、2010年7月11日に行なわれた。121の改選定数(選挙区73、比例48)に対し、437人(選挙区251、比例186)が立候補した。結果は、民主党が改選前と比べて10議席も減らす惨敗を喫し、改選第一党には自民党が躍り出た。民主党は、連立相手の国民新党と合わせても、過半数にはとうてい及ばず、政権交代前とは立場が真逆の「ねじれ」を経験することとなった。
 
 この選挙については、すでにさまざまな観点から論じられているところではあるが、本稿では「タレント候補者」という側面からみていきたいと思う。民主党の敗因の一つにはタレント候補をお手軽に擁立しすぎてしまったことがある、と考えるからだ。民主党以外の政党でもタレント候補は数多くみられたが、そのほとんどが泡沫候補として終わっている。「タレント候補」がこれまでもっていたブランド価値は、確実に下がっている。その理由をタレント候補の質の低下にみる声は、決して少数ではない。
 
 いつの時代もタレント候補はいた。1970年代には、戦前、主に満州でその美貌と歌声で多くの人々を魅了した李香蘭こと山口淑子が、田中角栄の強い要請で参院選に立候補している。同時期には、元タカラジェンヌで参議院議長のポストまで上り詰めた扇千景も、福田赳夫に請われて出馬。彼女たちの政界への挑戦は当時大ニュースとして扱われ、当選は要請を「受けた」時点で確定していたようなものだった。つまり、かつてのタレント候補者は大物タレントであることが常だったし、政界に転身しようと考えるタレントの数も少なかった。
 
 政治系討論番組にも出演する現役タレントの一人は、次のように話す。
 
「今回の選挙では、懐かしい名前をずいぶんみたよ。本人は否定するだろうけれど、この世界で食えないから政治家ということだと自分たちはみな思った。周囲でも、儲かっているタレントはどんなに口説かれても乗らないよ。選挙はカネも時間も自由もなくなるし、スキャンダルは御法度というのがわかっているからね。基本的に芸能界にいる人間は、つねに他人から注目されていたい人種。政界でもうひと花咲かそうと夢をみたのではないか。落選したとしても、一瞬でも久々にメディアに追いかけられて嬉しかったはずだ」
 
 立候補者名簿をみると、タレント候補と呼ばれる新人は、約20人いた。「約」と付けたのは、「タレント候補者」という言葉の定義が明確ではなく、タレントの範疇に入れてよいかどうか迷った人がかなりいたからだ。実際、新聞報道でもタレント候補の数は、18〜25人とばらついていた。
 
 一般にタレント候補と聞けば、女優や歌手、元スポーツ選手、女子アナなどを想像する。主にテレビメディアを中心に活躍していて、全国的に顔と名前が売れている人たちだ。たとえば筆者が迷ったのは、アパレル企業の経営者という本業をもちながら、新聞などにもコラムをもつ藤巻幸夫氏(みんな)や、それほど知名度はないがそれなりにテレビで知られているジャーナリスト、全国的には知られていないが現地では絶大な人気を誇るローカル局のアナウンサーなどだ。
 
 本当に職業欄に「タレント」と明記していたのは、大阪選挙区(3人区)で出馬した岡部まり(民主)一人だった。岡部は、小沢一郎前幹事長の肝いりで、民主党の大阪での2議席獲得を期待されて選挙区で擁立された。当初は民主党への期待値がまだ残されていたことに加え、大阪での圧倒的な人気の高さで当選は確実とみられていた。
 
 追い風は、小鳩体制の崩壊と菅新総理の消費税をめぐる一連の発言で、逆風に変わった。激戦の末、岡部は落選している。

7994名無しさん:2010/08/13(金) 19:22:59
 選挙区で勝利したタレント候補は、元プロ野球選手でコメンテーターの石井浩郎(自民)だけだ。石井は初陣にもかかわらず、民主党の現職を抑えて一人区の秋田を制した。
 
 一方、俳優の原田大二郎(民主)は山口県の一人区で出馬するも、大差で敗退。原田の敗因は、保守的な地域情勢と安倍家、岸家のブランド力を甘くみたことに加えて、自身の賞味期限を過大評価したことだろう。原田の俳優としての最盛期は、おそらく70〜80年代だ。民主党が多数のタレント候補を立てた背景には、無党派層の取り込みがあったと指摘されている。二人区での二人擁立劇の裏には、組織内候補の多い現職に新人が無党派層を取り込むことで、議席を独占できるという思惑があったともいう。だが、若手が中心とみられる無党派層は、原田の代表作である「Gメン75」を観たことがない世代であった可能性のほうが高い。
 
 比例のタレント候補はより惨憺たる有様だ。当選したのは、三原じゅん子(自民)と、ヤワラちゃんこと谷亮子(民主)のみ。小さなころから才能を高く評価され、つねに結果を出してきた谷は、スポーツ界という枠を超えた国民的スターだ。オリンピックで二度も金メダルを手にしたことで、その地位は盤石なものとなっている。
 
 タレント候補としての格も知名度も他の候補とは一線を画していた。出馬会見で、育児と選手としての現役続行と国政挑戦の3つを表明した谷は、「三足の草鞋を実現しようなど国政を舐めている」と厳しい批判に晒されたが、開票直後に数分で「当確」を得た。そういう意味では、政治的資質はなくとも、昔ながらのタレント候補の王道的存在ともいえよう。
 
 しかし、その谷の票が35万程度にとどまったことに私は、有権者の感覚が少しずつ成熟に向かっているという希望をみることができる気がする。

7995名無しさん:2010/08/13(金) 19:23:51
訴えるのは「スポーツ振興」のみ
 
 有権者の意識変革の前に、全般的にタレント候補のブランド力が低下している背景について、説明しておく。
 
 近年、とくに参議院選挙では、タレント候補の擁立が確実に増えており、タレントと政治家という職業とのあいだの垣根があまりにも低くなったということが第一にある。そのため、猫も杓子も永田町をめざすという今回のような状況が生じて、タレント候補に有権者が新鮮味を感じなくなってしまった。とはいえ、政党の側も苦しいのは、知名度がないよりは少しでもあったほうがいいことも事実であるからだ。
 
 突き詰めれば、問題の所在は参院選挙のあり方そのものにある。全国比例の投票用紙には「党名」か「候補者名」を書かなくてはいけない。党名と個人名の合計得票数でその政党の議席数が決まり、議席は個人名での得票を多く得た人から順に決まっていくので、無名の候補者よりも、ある程度知られた候補者のほうが党全体にとってプラスに働く。
 
 それに、どんな世界でも何か成し遂げた人間には、他人を引きつける引力のようなものも運もある。それがヤワラちゃんのようにカリスマの域にまで達していればよいが、それこそごく少数の選ばれし者しかもつことは許されない。たいていは、一時的に爆発的な人気を得たとしても、いつのまにか下降線をたどるのが芸能人の宿命だろう。そのヤワラちゃん人気も危ういものだ。
 
 やはり70年代に「飛んでイスタンブール」を大ヒットさせた庄野真代(民主)は、4万3405票と、下から数えたほうが早いのではという順位だった。その庄野よりさらに票を集められなかったのが、これまた70年代に「奥さまは18歳」などのドラマで大人気となった元祖アイドルの岡崎友紀(民主)だ。彼女たちが旬だった当時の人気と熱狂を記憶しているのは、シニア層ぐらいだ。
 
 若者が選挙に興味を失っていることが社会問題化して久しい。それに比べてシニアは、確実に投票所に足を運ぶ。ここまで大昔のアイドルや俳優が乱立した背景には、無党派層以外にシニア層の取り込みも図ったのではないかと穿った見方もしたくなる。
 
 おばあちゃんの原宿こと巣鴨の「地蔵通り商店街」。選挙期間中、ここには連日、比例の候補者が訪れ、さながら「比例候補者のメッカ」という様相を呈していた。商店街の店主は、
 
「一昨日は三原じゅん子が来たよ。きれいだったね。昨日は岡崎友紀。今日も誰か有名な人が来るみたいだよ。まあ、一瞬は賑わっていいんだけどさ、売上げに直結するわけじゃないし」
 
 と、事もなげにいった。
 
 しかし、本当にシニア層目当ての擁立という側面があったとしたら、それこそが政治が有権者を見誤ったということだろう。ほとんどのタレント候補は、語るべき政策もなければ、政界における将来の展望も永田町の現実も知らない。

7996名無しさん:2010/08/13(金) 19:24:37
 投票日の一週間ほど前に、岡崎友紀に話を聞いた。岡崎は動物愛護の活動を40年間続けている。立候補を決意したのは、環境問題に真剣に取り組みたいという思いからだと話した。
 
「年金や福祉、医療のほうが生活に近い気がするので、そちらの分野を強く主張したほうが政治家らしいと見なされる。しかし、国民の生活や暮らしがよくなるために政治家が取り組まなくてはいけないのは当たり前です」
 
 と、環境は票に直結しないが自分が率先してリーディングしていきたい、と意気込みをみせた。しかし、環境分野での具体的な政策論はこれといって聞けなかった。ただ、動物の命が他国と比較して軽んじられているので、動物の命を守りたいという思いは伝わってきた。その姿勢を否定するわけではない。民間でNPOやNGOとして運動を続けていても、行政の壁にぶつかることばかりだ。悔しさも味わっただろう。しかし、動物愛護政策しかできないのなら、べつに国政に挑戦する必要はないのではというのが率直な印象だった。国政を担おうという気概があれば、候補者であっても経済や外交政策も含めて、この国全体のかたちを提示できなくては難しいのではないか。
 
 日本の経済や雇用を取り巻く環境は、非常に厳しいものがある。それと比例するかのように、有権者がタレント候補に要求するハードルは明らかに高くなっている。
 
 ヤワラちゃんほどのスター選手でなくとも、スポーツ界で素晴らしい実績を積んだ人も候補者にはかなりいた。元読売ジャイアンツ監督の堀内恒夫(自民)、元プロ野球選手の中畑清(たちあがれ)、プロレスラーの西村修(国民新)らだ。彼らが口を揃えたように訴えるのは、スポーツ振興だった。それ以外の質問をすると、途端にしどろもどろになる。そのため、運よく当選したところで、せいぜい一期で消えていくのが現実だろう。
 
 元プロレスラーの神取忍は前回も繰り上げ当選だったが、結果は3万2793票で現職にもかかわらず、下位で落選した。厳しい言い方になるが、彼女が参議院議員としてどんな仕事をしたのか、有権者にまったく伝わらなかったという証左ではないか。
 
 二度のオリンピック出場経験をもち、いずれも銅メダルを獲得。個人種目では銀メダルも手にしている元体操選手の池谷幸雄(民主)。全国を駆け抜け支持を訴えた。週刊誌のグラビアでは「この男は(国会議員になって)何がしたいのか?」とまで書かれたが、街宣車の上で倒立までした。池谷は、タレント候補としての自分のポジションを承知したうえでの行動だったと、民放のインタビューでは匂わせていた。
 
「そこ(週刊誌)の記者がやれといったんですよ。それでこの男は何をしたいのかと書かれた。それでも、普通は雑誌にこうやって名前が出ることは100%ないわけですから」
 
 票のために倒立した池谷も善戦したほうではあったが、投じてもらった票数は5万5000程度で、あっけなく落選の憂き目をみた。

7997名無しさん:2010/08/13(金) 19:25:32
もともとは蓮舫氏も……

 否定的な意見ばかり述べたが、ここで見方を変えたい。もしタレント候補が政策を論じることができたら、最強の候補者となれる可能性を秘めていると私は思う。
 
 改選組の一人だった蓮舫行政刷新担当相は、事業仕分けの現場での厳しい追及が評価され、激戦の東京選挙区で170万票を超える過去最高の得票数を得てトップ当選を飾った。その彼女も6年前の初出馬時には、元クラリオンガールでキャスターのタレント候補だった。
 
 しかし、蓮舫の場合は、政策論を戦わせることができる強みがあった。出馬会見時には、二児の母。だが、マニフェストならぬ「ママフェスト」をひっさげての登場だった。蓮舫には野党時代、当時の与党・自民党から出馬したかったのではないかという質問をしたことがある。
 
「バブルとバブル崩壊の狭間で生まれ育ったわれわれ世代は、政治がよかったから生活がよくなった、と感じたことはありません。政権交代できる土壌として二大政党制をつくり、変化をもたらさないことには、政治が筋肉疲労を起こしたまま。選択肢のない国民は不幸です」
 
 と、歯切れよく話したあとに、日本に女性首相が誕生しない理由についても的確な分析を披露した。
 
「自民党という政党が半世紀近くにもわたり、一党独裁を行なってきたことと無関係ではない。変わってきてはいますが、当選回数を重ね、派閥の領袖になって、初めて総裁選に挑戦できる切符を手にすることができた。これからは違います。党を問わずに、能力のある女性議員は、軟弱な男性議員が増えてきているのと同じぐらい増えています。永田町が適材適所、能力主義の世界になれば、女性が総理になるのになんの障害もなくなる」
 
 蓮舫にとって政界への転身は、いつからかはわからないが周到に準備されたうえでの帰結だったのではないか。彼女の終着点は「大臣」などであるはずはない。クラリオンガールになったことをきっかけに、歌番組やワイドショーの司会者に抜擢され、報道系のキャスターへと階段を上っていく。仕事の中身が変化していく過程では、政財界に人脈が築かれていったはずだ。そうした人たちと話す機会が多いほど、永田町の仕組みや掟を肌感覚で学ぶことができる。長年、報道に近い世界に身を置いたことで、メディア対応も心得ている。
 
 蓮舫の事務所を訪ねると、部屋にはいつも資料が山積していたのを思い出す。「ここにくるといろいろな情報があるから、いつでも寄って」と、気さくに記者である私に声をかけてきた姿からは、自分はたんなるタレント議員ではないのだという強い自負がにじみ出ていた。
 
 実際彼女は、すでにタレント議員の枠は楽々と飛び越えてしまっている。もう誰も彼女をタレント議員とは呼ばないだろうし、それすら忘れているだろう。
 
 今回、いわゆる「タレント議員」が多数誕生しなかったという意味では、有権者は成熟したといえる。だが、説明責任を果たすことなく迷走を続ける民主党政権でよいのか。もう一度考える時期にきている。〈文中・敬称略〉

7998山口新聞男:2010/08/14(土) 01:51:55
なんや、最後はとってつけたような民主党批判かいw(中畑は?舘は?)

何度もいってるけど
全国区(選挙区)【個人票】→拘束名簿式比例代表制【政党票】→非拘束名簿式比例代表制【個人票+政党票】
と選挙制度が変わるなかで、得票数だけを抜き出して比較しても意味がない

7999名無しさん:2010/08/15(日) 12:15:56
天変地異の話題のあとに、だから政権交代が必要と力説した管直人と同レベルwww

8000名無しさん:2010/08/16(月) 23:21:59
http://www.asahi.com/politics/update/0816/TKY201008160318.html
参院選当選の対象59人全員、歳費返納 計4700万円
2010年8月16日21時26分

 歳費の自主返納を可能にする改正国会議員歳費法の成立を受け、7月の参院選当選者のうち対象となる59人全員が16日までに、自主返納を参院事務局に申し出た。対象は7月26日から任期が始まった新人や元職。総額4700万円が国庫に返納される。

 月割りで1カ月分全額が支給されることへの世論の批判を踏まえ、今月6日の臨時国会で、改正法が与野党の全会一致で成立。今回の参院選に限って歳費の1カ月分(129万7千円)を日割り計算。任期前の25日分(1人当たり平均79万円)の自主返納が可能となった。

 改正法に合わせて自主返納を申し出た59人とは別に、新旧の正副議長4人も16日までに役職で上乗せされた分の自主返納を申し出た。事務局によると、4人分の総額は100万円になるという。

 ただ、歳費とは別に支給される月額100万円の文書通信交通滞在費は返納の対象外。歳費を月割りから日割り支給に変更する抜本的な法改正も、秋の臨時国会以降に先送りされている。

8001名無しさん:2010/08/19(木) 19:39:03
連合が参院選総括 消費増税発言・複数候補擁立に苦言
2010年8月19日19時29分
http://www.asahi.com/politics/update/0819/TKY201008190375.html

 民主党を支持する連合(古賀伸明会長)は19日、先の参院選の選挙総括を発表した。同党の敗因について、公示直前の菅直人首相の消費増税発言を挙げ、「大きく議席を減らした一因となったことは否定できない」と指摘した。

 大敗したことについて「民主党の政権運営に対し、国民が厳しい審判を下した」と分析。菅首相の「消費税10%」発言については「税率ありきと受けとめられる発言が唐突になされ、税金還付まで踏みこんだことは、選挙戦略や政策論の観点から慎重な対応が必要だった」と批判した。

 一方、小沢一郎前幹事長が主導した定数2以上の選挙区での複数擁立では、「議席に結びつかなかった得票や選挙区内での合意形成のあり方に課題を残した」と指摘した。

8002名無しさん:2010/08/22(日) 13:01:26
http://mytown.asahi.com/areanews/gifu/NGY201008210019.html
「2人擁立、間違いでなかった」 民主県連が参院選総括
2010年8月22日

 民主県連は21日、常任幹事会を開き、岐阜選挙区に2人の候補者を出したが、当選は1人だった7月の参院選について「党勢拡大のため、2人擁立は間違っていなかった」とする総括を承認した。総括は、28日に開かれる県連大会で報告される。来春の統一地方選挙で県議や市町議計14人を公認することも決まったほか、柴橋正直衆院議員が代表代行に就任するなどの人事も内定した。

 7月の参院選では、擁立した2人のうち、現職が落選し、新顔が当選した。総括では、2人擁立を肯定したうえで、現職が落選したことを重く受け止め、「2人擁立は間違いではなかったか」との批判的な意見が出たことも添えられた。さらに、今回の2人擁立が、党本部主導で決まったことを受け、「今後の候補者決定では、中央と地方でよく議論する場が必要」とする意見も盛り込んだ。

 統一選の公認候補者に決まったのは、新顔を含む県議7人と市町議7人。ほかに市議3人を推薦することを決めた。県議の公認は党本部が行うため、今後、党本部に申請する。来春の県議選では、全選挙区での候補者擁立を目指しており、今秋にも新顔を中心に2次公認をする予定だという。

 新人事では、参院選のけじめをつけるため、任期を残して平田健二代表は常任顧問に、伊藤正博幹事長は副幹事長に退く。参院選で落選した山下八洲夫氏は常任顧問に留まる。新体制も28日の県連大会で正式に決まる。

 新代表となる園田康博衆院議員は、国会議員と県議の全員が副幹事長以上の役職に就くことを挙げ、「統一選にむけて、一致団結するための体制づくりだ」と話した。(磯崎こず恵)

8003名無しさん:2010/08/23(月) 02:21:46
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/ibaraki/100823/ibr1008230159003-n1.htm
2人擁立は「尚早」 民主県連が参院選総括 茨城
2010.8.23 01:58

 民主党県連は22日、常任幹事会を開催して参院選の総括を行い、茨城選挙区で候補者2人を擁立したことについて「2名擁立は支持層の拡大に一定の評価はあるが、画一的な擁立は時期尚早だった。今後の本部方針について意見を提起していく」ことなどを確認した。

 総括では参院選の反省や課題として「県議をはじめ自治体議員との指示系統が不十分」「各総支部の役員体制を含めた体制強化」などを挙げたほか、「次期総選挙を意識しつつ、各種団体との連携強化を進めなければならない」ことなども盛り込まれた。

 一方、同県連は12月に予定される県議選について、「安全、安心、元気、信頼されるまちづくり」を基本方針として取り組むことを決めたほか、新たに公認候補者を発表した。

 公認を受けたのは常陸太田市選挙区(定数2)で元常陸太田市議、石崎拓也氏(53)▽那珂郡選挙区(定数1)で会社社長、坂下英雄氏(49)▽筑西市選挙区(定数3)で歯科医師、設楽詠美子氏(34)▽東茨城郡南部選挙区(定数2)で議員秘書、田口一彦氏(57)−の4人で、民主党の公認候補者は18選挙区で21人となる。

8004名無しさん:2010/08/23(月) 02:23:14
http://sankei.jp.msn.com/region/tohoku/akita/100823/akt1008230143000-n1.htm
秋田で民主幹事長 参院選敗北を謝罪
2010.8.23 01:43

 民主党の枝野幸男幹事長は22日、秋田市内のホテルで開かれた党東北地方自治体議員フォーラムの懇親交流会に出席し、7月に行われた参院選での敗北について「党に不十分なところがあったせいで、必要以上のご苦労、迷惑をおかけした」と陳謝した。また、枝野幹事長は政策調査会の復活に触れ「上がってくる声をしっかり集約し、各省庁、政務三役に届けて実現していく」と述べた。さらに「高齢者、子供、地域が元気にならないと日本が元気にならない」とし、地元の意見を党に申し出るように求めた。

 注目されている代表選については触れなかった。

8005名無しさん:2010/08/24(火) 23:26:23
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100824/stt1008242307007-n1.htm
日医連、支持政党一本化せず 超党派の議連設立へ
2010.8.24 23:06

 日本医師会(日医)の政治団体「日本医師連盟」(委員長・原中勝征日医会長)は24日、事実上の分裂選挙となった結果、推薦・支援候補がすべて落選した7月の参院選の総括を行った。支持政党の一本化については今後の検討課題とし、医師免許を持つ国会議員による超党派の議員連盟設立を目指す方針を確認した。ねじれ国会の中で、当面は与野党双方に配慮する両にらみの状態が続きそうだ。

 原中氏は執行委後の記者会見で、今後の参院選の組織内候補について「今のところはまさに白紙だ」と述べるにとどめた。

 日医連が超党派議連の設立方針を打ち出したのは、7月の参院選で民主、自民、みんなの3党の候補を推薦、支援する分裂選挙となり、いずれも落選して組織内議員がゼロとなったためだ。選挙のことを考えれば支持政党の一本化が理想だが、ねじれ国会では野党の理解がなければ政治的要望の実現はままならない。

 原中氏は参院選後に自民党の谷垣禎一総裁と会談した際、「民主党がきちんとした医療、介護政策を出したときは賛成してもらいたい」と要請し、議連設立を働きかけたことを明らかにした。

8006名無しさん:2010/08/24(火) 23:30:46
http://www.47news.jp/CN/201008/CN2010082401000848.html
日医連、自民現職の格下げが敗因 参院選で

 日本医師会(日医)の政治団体「日本医師連盟」(日医連)の原中勝征委員長は24日の記者会見で、支持した3候補が参院選でいずれも落選したことについて、組織内候補だった自民党の現職を政権交代を受け「推薦」から「支援」に格下げするなど混乱を招いたのが敗因との見方を示した。

 原中氏は「支援とした行為が良いか悪いかは別にして混乱を起こしたのは事実。組織票がなかなか集まらなかった」と分析。次の参院選で一本化した組織内候補で臨むかどうかに関しては「白紙。ゼロからの出発だ」と述べるにとどめた。

 医師出身者からなる超党派の議員連盟が近く発足するとの見通しを示した上で、今後は議連と日医執行部の独自ルートなどを通じ、日医の訴える医療政策を実現したいとの考えも明らかにした。

2010/08/24 19:55 【共同通信】

8011名無しさん:2010/08/30(月) 08:16:54
スレタイも読めない小沢信者が、狂ったようにスレ違いのマルチポストか。
終わってるなw

8012名無しさん:2010/08/31(火) 22:39:27
ネトウヨが、ミンスを潰すために小沢を祭り上げようとしてるのか

8015名無しさん:2010/09/05(日) 18:11:24
>>8014などなど

スレ違い。誘導。

民主党代表選、票読みスレッド
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1039104547/l50

民主党政権綜合スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1251865116/l50

民主党スレッド
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1068688996/l50

8017名無しさん:2010/09/06(月) 08:45:38
誘導されてもなお、スレ違いのマルチポストを止めない小沢派。
マナーもモラルもない。
最低だな。

8018名無しさん:2010/09/06(月) 14:01:22
http://www.nara-np.co.jp/20100906130859.html
参院選敗北 「米田氏の責任重大」 - 自民県連きょう総務会
2010年9月6日 奈良新聞

 参院選で惨敗した民主党の代表選が過熱し、政界再編含みの情勢が続いているが、県選挙区で3連敗した自民党県連も、抜本的な組織刷新が求められており、きょう6日午後2時から、奈良市内のホテルで、総務会(神田加津代会長)を開いて新会長の選考方法などが協議される。党総務会長の田野瀬良太郎衆院議員が、「敗北の責任」を取って県連会長職を辞任したが、「参院選敗北の責任は、会長だけでなく、会長代行をはじめとした他の四役全員にある」とし、「組織を弱体化させた“元凶”は会長代行の米田忠則県議で、その責任は大きい」とする、米田氏ら幹部の総辞職を求める声が噴出している。米田氏擁護に動く一部幹部らに対しても批判の声が集まっている。きょうの総務会での論議が注目される。

 自民党は参院選県選挙区で、9年前の平成13年には新人だった現知事の荒井正吾氏が28万余票を獲得して当選した。以降、同16年の選挙では再選を目指した現職の服部三男雄氏が26万余票で敗れており、前回の同19年には新人で元県会議長の松井正剛氏が25万余票で落選している。

8019名無しさん:2010/09/06(月) 14:39:42
>>8017
IPだすようにしたら止むような希ガス

8020名無しさん:2010/09/06(月) 16:22:36
>>8016
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1142136448/354-356
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1142136448/392

8021名無しさん:2010/09/06(月) 17:42:15
長〜い、長〜い歴史を誇る「とは総研」のことを知らない「ニワカ」が「参院選スレ」に
「超スレ違い投稿」しているんでしょうねぇ。

議員(国会議員&地方議員@現職、落選中、引退、故人)の話題(含む関連話題)や選挙(国政・地方両方OK)スレ

選挙・議員関連情報スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1036413264/l50


民主党代表選、票読みスレッド
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1039104547/l50
民主党政権綜合スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1251865116/l50
民主党スレッド
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1068688996/l50
小沢一郎の政権構想
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1191664843/l50
政治とカネ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1245815657/l50

8022名無しさん:2010/09/06(月) 19:33:45
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1142136448/405

8023名無しさん:2010/09/08(水) 11:48:04

選挙:参院選 民主県連が総括「法相落選痛恨」 /神奈川
毎日新聞 2010年9月8日 地方版
http://mainichi.jp/area/kanagawa/news/20100908ddlk14010268000c.html

 民主党県連は7日の常任幹事会で、7月の参院選について「2議席を死守できなかった責任は誠に大であると言わざるをえない」との総括を報告した。さらに各総支部にも参院選の点検を求め、来春の統一地方選に向けた戦略室(仮称)の設置を提言した。

 終盤まで金子洋一参院議員を重点支援したことについて、総括は「バランスを著しく欠いた手法との指摘は重く受け止めなければならない」と釈明。千葉景子法相が落選する結果となり、「現職大臣の落選という苦杯をなめたことは痛恨の極み」と悔やんだ。【木村健二】

8024名無しさん:2010/09/15(水) 10:58:32
http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20100915ddlk13010217000c.html
選挙:参院選 違反取締本部を解散 71件、81人を摘発−−警視庁捜査2課 /東京

 警視庁捜査2課は14日、参院選の選挙違反取締本部を解散し、同日までに買収や自由妨害などの公選法違反容疑で71件、81人(うち逮捕11人)を摘発したと発表した。2件の買収事件を摘発したこともあり、前回参院選(07年)の12件、11人に比べ増加した。

 前回選挙で買収事件の摘発はなかったが、同課は今回の選挙で民主党比例代表で立候補し落選した不動産会社社長(65)の買収事件▽同じく民主党比例代表で落選した前参院議員(60)派の買収事件−−を立件した。警視庁幹部は買収事件が増えた背景について「選挙戦が激しかったことを示しているとも言える」と話している。【川崎桂吾】

〔都内版〕

毎日新聞 2010年9月15日 地方版

8025チバQ:2010/09/16(木) 22:26:38
http://mainichi.jp/area/miyagi/news/20100911ddlk04010084000c.html
新人落選:/1 初めての参院選 「すべて出し切った」 /宮城
 民主党が大敗した夏の参院選から丸2カ月。宮城選挙区で同党の新人候補として立候補し落選した伊藤弘実(36)は10日、介護用品・贈答品販売会社の社長として業務に追われていた。東京・日本橋のオフィスに地下鉄で朝8時半に出社。笑顔を絶やさず仕事をこなした。「選挙ではこれ以上やれることはないくらいすべてを出し切った」。今でも後悔はない。

 ただ、ふと冷静になると別の思いが込み上げてくるのを抑えきれない。「選挙前の自分にはもう戻れない」

   ◇   ◇

 開票と同時に落選が確実となった7月11日午後8時、仙台市の選挙事務所近くに控室として借りたアパートの1室で、伊藤のおえつが響いた。

 「泣くな!」

 伊藤の姿を見かねたように、同党参院議員の岡崎トミ子(66)が目に涙をためながら伊藤の両肩をつかみ、諭した。「票を投じてくれた16万人に感謝するためにも落選の弁は勇ましくしなさい。政治家になりたいなら泣いちゃいけない」

 伊藤は報道陣でひしめく選挙事務所に足を運んだ。無数のフラッシュを浴びながら声を振り絞った。「ご支援いただいた皆さまには深く感謝しております。これからも介護の現場に光を当てたい」

 落選から5時間後の12日未明、伊藤は仙台市太白区のマンションの自宅で打ちしおれていた。「感情のすべてを出し切って空っぽ。空のグラスに残った水滴をさらに綿棒でふき取ったぐらい」。寄り添うのは愛犬のトイプードル「ウール」だけ。「頑張ったね」とねぎらわれた言葉が耳に残り、眠れなかった。

   ◇   ◇

 伊藤の得票は16万2771票で8候補中3位。2位で当選した民主党現職の桜井充(54)に7万8689票届かなかった。

 伊藤陣営の選挙対策本部長を務めた県議の菅原敏秋(62)は8月5日昼、県議会棟の一室で何度もたばこに火をつけ顔をしかめた。「今にして思えば時間が足りなかった。とにかく知名度を上げるのに必死で、人柄や考え方を浸透させる余裕はなかった」

 陣営の選対本部が本格始動したのは5月。出遅れは否めず、公示前から苦戦が予想された。鳩山前政権の支持率低下や菅直人首相の消費税増税発言などの逆風にもさらされた。

 だが、伊藤は選挙をこう振り返る。「落ちるかもという気持ちで出られるほど選挙はたやすいものじゃない。負けたのは私の力不足」。努めて落選の責任を一身に背負おうとしている。

   ◇   ◇

 支持基盤がまったくない宮城で立候補した伊藤の目に選挙はどう映ったのか。政治家になるためには何が求められたのか。立候補の決意からの半年以上にわたる心の葛藤(かっとう)を追った。(敬称略)=つづく

8026チバQ:2010/09/16(木) 22:26:58
http://mainichi.jp/area/miyagi/news/20100912ddlk04010056000c.html
新人落選:/2 起業家から政治へ 「介護現場の声、反映を」 /宮城
 選挙期間中、伊藤弘実(36)は繰り返し訴えた。「12年間の母と祖母の介護生活が私の原点です」。介護に明け暮れた青春時代だったが、演説中は明るさを忘れなかった。

 介護に直面したのは高校1年の時。母と祖母が突然重い病に倒れ、手術と入退院を繰り返す。離婚した母は家業の写真現像所を一人で切り盛りしていたため、大黒柱を失った家計は「ヤミ金融」に手を出すほど傾いた。伊藤は音大を中退し、いくつもアルバイトを掛け持ちしながら介護を続けた。だが、25歳の時、母は他界し1年後に祖母も後を追った。

 伊藤は演説会で2人の介護経験を基に自ら開発し、起業して商品化した「リハビリ介護靴」を披露した。

 介護靴は病床の祖母が口にした「外にお散歩に行きたい」との願いをかなえようと考えついた。この時、27歳。足の骨の変形やむくみ、関節痛で通常の靴が履けない要介護者は多い。祖母に履いてもらうことはできなかったが、足を包むようにして履く、痛みを伴わない新しい靴を開発。02年12月に製造・販売する有限会社「フェアベリッシュ」を起こした。

 伊藤の元には介護関係者から数百通の感謝の手紙が届いた。だが、介護靴の普及は法制度の壁に阻まれる。

  ◇  ◇

 「意味が分かんない」。04年冬、厚生労働省を後にした伊藤は怒り心頭だった。介護靴は介護保険の適用品として認められないというのだ。理由は「健常者も履けるから」。メーカー側からすればむやみに価格は下げられない。買い求めやすくするためには保険適用による補助が不可欠だった。

 調べると、介護の現場で必要な日用品の多くが適用外だった。飲み物でむせないように加工した特殊な湯飲みも同じ理由で認められていなかった。「署名を集めてきてください」との官僚の指摘に従い、4万通の署名を持ち寄ったこともあった。だが、今度は「伊藤さんはメーカーの社長だから難しい」とはねつけられた。商品を多く売るための営利目的と理解されたのだ。

 陳情した国会議員も無関心。伊藤は介護靴を届けた時に喜んでくれた高齢者の笑顔を思い浮かべ、「介護現場の声をもっと政治に反映したい」との思いを強くした。

 09年11月、民主党宮城県連による参院選候補者公募の新聞記事を目にする。友人を通じて知り合った同党衆院議員の橋本清仁(39)に相談すると、こう返された。「介護の現場をなんとかしたいんだろ。人にお願いばかりしてないで自分がやれよ」(敬称略)=つづく

8027チバQ:2010/09/16(木) 22:27:18
http://mainichi.jp/area/miyagi/news/20100914ddlk04010016000c.html
新人落選:/3 ただ一つの悔い 経営者の顔、伝えきれず /宮城
 「参院選ですべてを出し切った」と振り返る伊藤弘実(36)だが、2カ月がたった今、一つだけ悔やんでいる。「中小企業経営者としての思いを、もうちょっと訴えたかった」

 8月25日、東京・日本橋のオフィス。手元のコーヒーが冷めたころ、ぽつりとこぼした。候補者なのに主役になれないもどかしさ。初めての選挙は苦悩する日々でもあった。

  ◇  ◇

 介護の仕事の中で法制度の壁にぶち当たり、経営者としての限界を感じた伊藤は、政治の道を目指すことを決心。09年11月、民主党県連の参院選候補者公募に応募した。

 「介護だけじゃなく、経営者としての一面にもすごくひかれました」。衆院議員の郡和子(53)ら県連幹部は今年2月、「介護と起業家」という二つの強みを持つ伊藤を応募者8人の中から選んだ。

 県連は、公認候補の現職、桜井充(54)と伊藤で2議席を狙う戦略を描いたが、当時の鳩山政権は支持率が急落。県連に伊藤の面倒を見る余裕はなかった。5月にようやく県議の菅原敏秋(62)が選対本部長に決まり、実質的な選挙活動がスタートする。

   ◇  ◇

 「中小企業や商工会議所回りは控えた方がいいんじゃないか」

 仙台市青葉区の事務所であった選対会議。06年に全国商工会議所女性会連合会の「女性起業家大賞」を受賞した伊藤は、「企業回りがしたい」と直訴したが、選対幹部に否定された。理由は中小企業対策に取り組む桜井への配慮からだった。

 桜井自身も2人擁立という県連の方針を公然と批判した。「一緒にお仕事をさせてくださいという一心だったのに……」。自分の意思とは違う要因で決まっていく選挙のやり方に、翻弄(ほんろう)された。

 選対会議にも出られなくなった。「選挙を知らないのに口出しするな」。水色を望んだイメージカラーはピンクに決まり、演説ではもっと声を低くして話すよう指導された。「選挙は会社とは違う」。経営者と候補者の間でもがく自分がいた。

 伊藤を支えた県議の遊佐美由紀(47)は「キャリアウーマンとしてスマートな路線で売り出す手もあったかもしれない」と振り返る。選挙前のイメージと違う部分もあった。でも選対メンバーの努力を痛いほど感じたから、何も言えなかった。

 「とにかく顔を売らないと」と街頭演説を繰り返した。1日50カ所、1回わずか2分半。自己紹介と介護の話しかできない。「伝えたいことを伝える難しさやジレンマ、いろんなことが重なった」。選挙期間中にただ一度だけ、事務所のトイレにこもり20分間泣き続けた。(敬称略)=つづく

8028チバQ:2010/09/16(木) 22:27:40
http://mainichi.jp/area/miyagi/news/20100915ddlk04010113000c.html
新人落選:/4 聴衆から罵声 自我がなくなっていく /宮城
 「乗って! 早く車に乗って!」

 5月の昼下がり、仙台市泉区の住宅街で街頭演説をしていた伊藤弘実(36)は、同行していた秘書の横田ひろ子(36)が50メートル程先で身ぶりを交えながら合図しているのを目にした。初老の男性が走りながら近づいてくる。「握手を求めている」と思ったが、様子がおかしい。運転手も「候補、早く」と叫ぶ。マイクを持ったまま訳も分からず公園脇に止めていたワンボックスカーに飛び乗った。

 ドンドン。ドアを閉めた瞬間、男性が両拳で窓ガラスをたたいた。憤怒の形相でののしる。「おまえのせいで死にそうだ。うそつき。おまえなんか死んでしまえ」

 走り出した車内で、横田が懸命に作り笑いを向けた。「別に弘実ちゃんに『死んじゃえ』って言ったんじゃないんだよ」。街頭演説は15分後、予定より離れた場所で再開。だが、マイクを握っても声が出ない。出そうとすればするほど涙が込み上げてきた。うそつきなんて初めて言われた−−。

  ◇   ◇

 民主党候補となり、3月29日に初めて街頭に立つまでは聴衆側にいた。候補者の名前を連呼する選挙カーを「うるさい」と思ったし、手を振るだけで政策を踏み込んで説明しようとしない選挙活動に疑問も感じていた。

 だが、新人候補の立場ではマイクで訴えるしかやれることはなかった。東京生活が長かったため、知人や同級生を核に支援者を広げるのも難しい。経営者としての立場を生かし中小企業や業界団体を回るのも、現職候補への配慮から自制が求められた。

 1日50カ所を目標に続けた街頭演説。「2分半で何が伝わるのだろうか」と当初は声が先細りになった。罵声(ばせい)も毎日のように浴びた。「小沢チルドレンをこれ以上増やしていいんですか」「民主党なくなれ」。多くの有権者は目の前を通り過ぎるだけだが、思いは届いていると自らに言い聞かせた。そう信じないと続けられない。一方で、涙を浮かべて握手を求めてくる女性もいる。

 夜になり、仙台市太白区のマンションに帰宅しても気持ちが高ぶった状態が続いた。行く先々で、見知らぬ人から怒りや悲しみ、期待や冷笑といった感情をまとめてぶつけられ、いつしか伊藤は「自我がなくなっていく感覚」に襲われる。新人といえどもマイクを持てば民主党の看板を背負う。「政治家になるためには、いわれのない罵声を受け止め再び街頭に立つ覚悟を持たないといけない」

 無意味と思っていた街頭演説は必要な“修行”ととらえ直した。宗教的な悟りを開いたような気持ちだった。(敬称略)=つづく

8029チバQ:2010/09/16(木) 22:27:58
http://mainichi.jp/area/miyagi/news/20100916ddlk04010105000c.html
新人落選:/5止 16万票の重み 次への期待に心揺れ /宮城
 落選の翌朝から、支援者へのあいさつ回りは始まった。一睡もできなかった伊藤弘実(36)は、疲れ切った心と体を奮い立たせた。

 仙台市内で、選挙中に使っていたピンク色のワゴン車に乗り、信号待ちで停車した時。1人の年配女性がゆっくりと車に歩み寄り、窓をコンコンとたたいた。「私、あなたに入れたのよ弘実ちゃん。足が悪くて、生活どうしようと思って入れたの」と泣き出した。「ああ、16万票ってこういうことなんだ」。重みを知った。

 「本当にごめんなさい」。頭を下げる伊藤に、女性は「いいの、あなたは頑張ったんだから。元気出してね」と、ゼリー飲料を手渡した。伊藤は、今もそれを自宅の冷蔵庫に大切に保管してある。票を入れてくれた人の気持ちを忘れないために−−。

   ◇  ◇

 あいさつ回りは1カ月以上続き、社長業務に戻ったのは8月23日。現在、平日は東京・日本橋のオフィスで働き、休日は宮城に戻り介護関係者らと意見交換する。

 フル回転の伊藤だが、周囲が「もう一度選挙に出て政治家に」と寄せる期待は大きい。

 伊藤陣営の選対本部長を務めた民主党県議の菅原敏秋(62)は、「20年後に伊藤さんが厚生労働大臣になってくれたら」と夢を語る。衆院議員の安住淳(48)は、参院選を総括する同党県連幹事会で「16万票という数字は彼女の将来性を感じさせる。この実績をぜひ何かの選挙で生かしてもらいたい」と発言している。

 だが、落選のショックは抜けきれず伊藤の心は揺れている。8月25日、東京のオフィスで自分に言い聞かせるように語った。

 「法律や制度を作って国や社会を動かすのは政治家。でも、その制度を活用するのは市民であり、経営者だと思う。私はそういう立場で、制度をちゃんと活用させていきたい」

 現行の介護保険制度は複雑で手続きに時間がかかり、中身もあまり知られていない。落選後、政治家にならなくてもできることがあると考えた伊藤は、会社経営で稼いだ収益の一部を、“眠っている”制度の周知やアドバイスといった社会活動に使う構想を描くようになった。「広い意味で、それも政治だと思うから」

   ◇  ◇

 伊藤は参院選を「持てる力をすべて出し切った」と受け止める。敗れた原因は、他候補の訴えが優れていたのかもしれない。演説に聴衆を引きつける力が足りなかったかもしれない。鳩山前政権の支持率低下や菅直人首相の消費税発言など新人の力ではどうにもならない逆風もあった。

 伊藤のケースは思いの丈だけでは当選できないという冷徹な現実を物語る。当選した政治家は、数々の試練を乗り越えて有権者を代弁する立場になったのだろうか。

 落選者に光を当て、思いをはせた。(敬称略)=おわり(この連載は、比嘉洋、鈴木一也が担当しました)

8030名無しさん:2010/10/01(金) 18:41:05
ところで、北海道の補選はどうでしょうか。

ここは・・・多分、ムネオ、マツキ、イシカワ、ユキオ、といったイチロー系が強いところ。

尖閣、検察の件とからんで、情勢はいかがでしょうかねぇ。

8031名無しさん:2010/10/18(月) 16:04:02
北海道5区補選の新聞の情勢分析等を見たら、町村さんがやや先行らしい。
自民党がTV入りの国会質疑で執拗に北教組、自治労問題を取り上げている
のも(今日も決算委で取り上げてましたね?)、選挙対策なのかな?

かえってマイナスだと思いますが。

8032名無しさん:2010/10/18(月) 16:07:11
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1252036284/l50

8033チバQ:2010/10/25(月) 22:32:49
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20100713/plt1007131606004-n1.htm
.「お笑い100万票」逃した岡部まり&桂きん枝の今後は?2010.07.13
. 参院選に民主党から出馬し、涙をのんだ人気落語家の桂きん枝(59)とタレントの岡部まり(50)。いずれも大阪での抜群の知名度をバックに“お笑い100万票”に挑んだが及ばなかった。気になる落選タレント2人の今後は?

 「地方選は来年。国政も参院選は3年後。その間に考えてもいいのかな。まだ白紙です」

 きん枝氏は12日、支援者らを前に政界進出に含みを持たせた。だが、胸中は揺れているようだ。

 というのも、芸人復帰を望もうにも、今回の出馬にあたって所属の吉本興業と契約を解除、上方落語協会も脱会した経緯がある。しかも、兄弟子で同協会会長の桂三枝(66)からは落語界へ舞い戻ることを禁じられた。「今年中はじっくり考える。お誘いがあっても、へえへえというワケには…」と慎重にならざるをえない。

 もっとも、周囲は好意的だ。「事件を起こしたわけでもないし、吉本と協会に何らかの形で“みそぎ”を済ませたら、芸界復帰はOKでしょう。協会員でなくとも落語活動には支障はないし、だいたい立候補直前まで新ネタに取り組んでいた。これで『政界再挑戦や』なんて言われたなら、それこそドン引きですよ」(在阪演芸関係者)

 一方の岡部。国政への再チャレンジについては、「コメントのしようがないですね。開票結果を受け止めるのが先でしょう」と冷静。現在は支援者へのあいさつ回りに追われている。

 “岡部人気”のよりどころでもあった関西のお化け番組「探偵!ナイトスクープ」を放送する大阪・朝日放送では、すでに“後任秘書(=アシスタント)”を人選中。同社の渡辺克信社長も12日の定例会見で、「(復帰は)ないと思う。新たな方をご紹介することになる」と語っている。

 「少なくとも、ナイトスクープ以外の番組では見かけないし、今回の選挙で分かったようにしゃべりが達者なわけでもない。(長崎出身で)関西人ではないし、アシスタントも年齢的に厳しいでしょう」(在阪放送関係者)

 ただ、著書を多数出版するなどエッセイストとしての実績はある。出馬ドキュメントを執筆させようと水面下では早くも出版関係者が動き始めているようだ。

8034チバQ:2010/11/04(木) 23:10:54
http://mytown.asahi.com/ibaraki/news.php?k_id=08000781007080002
漂う組織票 業界団体・変わる支持模様
2010年07月08日


候補者の集会で並んだ土地改良政治連盟の「のぼり」

 かつて自民党の強固な組織選挙を支えてきた業界団体。昨夏の政権交代後、その立ち位置が微妙に変化している。政権与党との新たな関係を築くのか、自民党を支え続けるのか――。参院選の投開票日が迫る中、組織票が漂流している。(中村真理、津布楽洋一、今直也)


 ■本音は「与党」


 「なんぼかは(予算を)もらえるんでしょう。郡司さんが副大臣やってるんだし」


 3月、県内のある土地改良区幹部が陳情に県庁を訪ねた時のことだ。橋本昌知事から返ってきたのは、民主党の郡司彰・農水副大臣に期待を寄せる言葉だった。


 国の土地改良予算が前年度比で63%も削減され、この土地改良区の事業の継続が危ぶまれた。民主党県連や同党の衆院議員に何度も陳情に通ったが、「党本部に連絡します」というだけで頼りない。新設の交付金も、農業産出額が全国2位にもかかわらず、17億円と全国36位だった。


 結局県の予算でまかなうことになったが、幹部は「農家にしたらもっと一生懸命やってくれたらよかんべ、という気持ち」とため息をつく。


 自民党の支持基盤の切り崩しを図る民主党は、こうした予算削減に続き、「政治的中立性」を掲げて農水省名で各県の土地改良事業団体連合会や各土地改良区役員を現職議員が兼職しないよう求める通知を出した。


 全国各地で解散・休止状態に陥る連合会が相次ぐ中、県内では自民県連前会長の山口武平最高顧問が4月、土地改良連合会と土地改良政治連盟のトップに連続の就任を決めた。自民県議2人が理事に名を連ね、岡田氏支援を早々に打ち出した。


 が、自民党色が旗幟(き・し)鮮明になる一方で、従来の一枚岩は揺らいでいる。


 6月末、県南の21土地改良区が郡司氏に直接要望を提出。選挙直前の「直訴」に関係者の一人は、「我々も頑張りますから、予算をよろしくという意味もある」と語る。同政治連盟幹部も「野党になると予算を持っていない。本音と建前という形になるのは仕方ない面もある」。


 自民か民主か――。


 ある土地改良区関係者は「民主党になびいても、確実に予算をつけてくれるとは限らないが、政権党には陳情に行かないといけない。トップが山口会長では本当にやりづらい」と漏らす。


 ■「ぶれずに自民」


 同じく自民支持を貫く県建設業協会。会員約4500人を誇り、自民県連最大の職域支部を持つ。参院選では選挙区で岡田氏を、比例区で旧建設省出身の現職・脇雅史氏を支援。脇氏を招いて3会場で講演会を開催したほか、公示日の集会に1200人を集めた。


 「うちはずっと、ぶれずに自民党」と同会幹部は言い切る。が、加盟業者は560社と97年のピーク時より3割減。景気悪化に加え、公共事業費の削減が追い打ちをかける。自民県議は「ゼネコンを頭としていた組織の力がゆるみ、昨夏の衆院選ではすでに、建設業界には集票マシンと言われたかつてのような力はなくなっていた」とこぼす。


 ■「自主投票」に


 自民支援だった県トラック協会(約1400社加盟)の政治団体、県運輸政策研究会は、今回、岡田氏だけでなく、初めて郡司氏にも推薦を出した。


 投票は自主投票とし、集会への動員もしていない。


 松下孝三・同協会専務理事は「高速道路料金の問題ひとつにしても、政権政党にお願いする部分が非常に多い。ただ自民党にも、今までお願いした経緯がある」と話す。

8035チバQ:2010/11/04(木) 23:11:17
http://mytown.asahi.com/ibaraki/news.php?k_id=08000781007080003
強固な労働組合 今は昔
2010年07月08日


連合茨城と民主県連が共催した「国政報告会」=水戸市三の丸

 連合茨城を中心とする労働組合の支援を受け、組織戦を展開する民主現職の郡司彰氏。だが、幹部から一組合員まで意思統一がなされ、強固な「組織票」をまとめていた時代は、過去のものとなりつつある。


 6月17日、水戸市内で開かれた連合茨城と民主県連共催の「国政報告会」。950人収容の会場でも立ち見が出るほどの盛況で、「連合」組織の健在ぶりを示した。


 「3人が団子状態といわれている」。連合茨城の児島強会長はあいさつでこう切り出した。


 3人とは、民主新顔の長塚智広氏、みんなの党新顔の大川成典氏、そして郡司氏のことだ。発言には郡司氏へ一層の支援を呼びかけるメッセージが込められていた。


 その後も次々と、支持団体や支援者を引き締める発言が幹部から飛び出し、最後は全員の「団結ガンバロー」で幕を閉じた。


 郡司氏の出身母体でもある県農協労連の友部隆章副委員長(33)は「郡司さんは組織の先輩でよく知っている。積極的に支援活動をしている」と話す。


 だが、JR東労組水戸のある組合員(37)は複雑な胸中を明かした。「昔と違って、投票すらしない同世代の組合員も少なくありません」


 実際、連合傘下の別組織出身候補には熱が入らない。集会に参加したり、動員したりといった「実務」は引き受けても、「投票行動」に結びつかないというのだ。


 連合茨城の日下部好美事務局長(52)は「私も20代のころ、熱心に活動をしていたとは思えない。40代、50代になって中心的な役職になったら変わるものです」と話す。


 ただ、変化は感じている。集団より個人の意思が尊重される時代。連合への帰属意識は薄れつつある。「上の世代」に違和感を覚える若手は少なくないという。


 「非正規雇用が拡大する中、連合も変わらなければならない。いろんなことに気づき、新たな形を築くのは結局は若い世代なのです」
   (岩田智博)

8036奥様 テレホンセックス:2010/11/09(火) 04:52:32
http://テレホンセックス.biz/cate.php?c=158

8037名無しさん:2010/11/12(金) 09:54:19
自民党大阪二区の公募、わずか十日で消えた。裏がありそうと思ったら、あった、あった、
http://blog.goo.ne.jp/kawajo1/
左藤章って、汚いね。

8038チバQ:2010/11/28(日) 21:06:51
選挙中の記事張っておきます
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tochigi/feature/utunomiya1278342051952_02/news/20100709-OYT8T00153.htm
参院選2010 激戦区縦断
(上)県北 「みんな」本拠 各党が意識

「自民党でなければダメというのは過去の妄想だ。来年の統一地方選で、県議会の自民党が過半数を割った時にイニシアチブを取るのはみんなの党だ」

 6月30日の夕方、JR西那須野駅前で、県議の阿久津憲二が声を張り上げた。阿久津は県議会最大会派の自民党議員会の会長だったが、参院選直前に離党し、みんなの党に合流した。この日は同党新人の荒木大樹(39)の街頭演説の応援に立っていた。

 同党代表の渡辺喜美も駆けつけ、「苦しいときに応援してくれる人が真の同志。荒木を応援した人は来春の統一地方選では同志」と強調し、支援しない議員への対立候補擁立を示唆。県内政界再編へ向けた駆け引きも始まった。

 県北地域では、強い支持基盤を持つ渡辺率いるみんなの党の影響力を、他党も意識せざるを得ない。

 「私が政治家を目指したのは、この地で素晴らしい政治をした渡辺美智雄先生との出会いがあったから」

 2日後、同じ西那須野駅前でマイクを握った自民党新人の上野通子(52)は、涙ながらに、渡辺の父である故・美智雄元副総理に言及して県北地域との縁を強調した。

 上野は元々、自民党議員会内の渡辺派「自民温知会」に属していたが、自民を離れた渡辺とはたもとを分かって相まみえる。渡辺が自民支持層の多くをみんなの党へと引きはがした県北地域は自民にとって“アウェー”の地。6月25日に那須塩原市で開かれた上野の出陣式で、県連会長の茂木敏充は「1人区で第3極に入れても死に票になる」と、みんなの党支持層に配慮しつつ、反民主票の結集を訴えた。

 一方、民主党現職、簗瀬進(60)が公示前の6月17日に那須塩原市で開いた決起集会では、同市長の栗川仁が応援演説に立った。

 「政権与党にお願いすることが多々ある。民主党が安定した政権になるのが大事だ」

 栗川は黒磯市議時代、自民党から衆院選に立候補した簗瀬を支援した間柄。簗瀬は「勇気ある決断に感動した」と応じた。

 民主党にとっても県北は、県議はおらず、昨夏の衆院選で候補者を立てられないなど攻めにくかった地域。政権与党の強みを生かし、自民党とみんなの党のねじれに乗じて、参院選を機に橋頭堡(きょうとうほ)を築いておきたい。簗瀬は公示後、企業回りなどで3日間、同地域に入った。

 共産党新人の小池一徳(49)は5日、県北地域を遊説した。この日10か所目というJR黒磯駅近くでの街頭演説では、高久好一・那須塩原市議らも駆けつけ、「暮らし破壊の消費税増税にはノーの審判を下そう」などと訴えた。

(2010年7月6日 読売新聞)

8039チバQ:2010/11/28(日) 21:07:07
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tochigi/feature/utunomiya1278342051952_02/news/20100709-OYT8T00157.htm
(中)県央 地元強調 無党派に照準

 6日午後、JR宇都宮駅西口で、民主党現職、簗瀬進(60)が選挙戦でからした声を響かせた。「郵政改革法案をただちに(国会に)上げたい。そのために当選させてほしい」

 連立相手で、郵政民営化見直しを党是とする国民新党の比例選候補者が県都を訪れたため、応援に駆けつけた。

 「経済効果の上がらない公共事業ばかりで国の財政を悪くしたのはどこの党か。自民党以外にありますか」

 同駅前は、簗瀬が約20年にわたり毎月曜朝に街頭演説を行ってきたホームグラウンド。政権交代の意義を強調する演説は、ヒートアップした。

 わずか50メートルほど離れた場所では、郵政改革法案に反対するみんなの党の新人、荒木大樹(39)が民主党批判を繰り広げていた。

 「民主党政権は増税路線まっしぐらだ。みんなの党は公務員の人件費をカットし、天下りも必ずなくす」

 マイクを通した互いの声が重なり合うほどの距離だ。応援に訪れた党代表の渡辺喜美は、民主党に加え、自民党への批判にも力を込めた。

 「自民党の崩壊は止まらない。皆さんの貴重な1票を入れても死に票になるだけだ」

 自民党県連会長・茂木敏充が、渡辺のおひざ元の県北部で「選挙区で第3極に入れたら死に票」と発言したことへの意趣返しだった。

 全県の約4分の1に当たる40万人超の有権者を抱える宇都宮市。4人の候補者全員にとって、小学校から高校までを過ごした地元でもある。選挙戦終盤は、各陣営とも大票田での無党派層獲得が勝敗のカギを握ると見て、同市の活動を増やしている。こうした鉢合わせも起きやすい。

 選挙戦のラストサンデーとなった4日午後、自民党新人の上野通子(52)は、宇都宮市中心部のオリオン通りを練り歩き、出会った地元のみこしの担ぎ手らと握手して回った。その後、「母親」のイメージを強調するため、買い物用自転車に乗って市内を回った。

 「この地元宇都宮で、どうか私を支えて下さい」

 演説でも地元を強調する。上野は県議選では、同市を中心とする選挙区で上位当選を重ねてきた。他の地域での知名度が不足気味なだけに、地元での支持は命綱だ。陣営幹部は同市について、「人口が集中しており、短時間で多くの人に接触できて効率的」という利点も挙げた。

 「生協職員として働いた小池さんは、家庭を預かる皆さんの気持ちが分かる候補者だ」

 6月25日、JR宇都宮駅前で共産党の県議、野村節子が隣に立つ同党新人の小池一徳(49)を持ち上げた。同党も有権者が多く、唯一の県議を抱える宇都宮市での活動を重視する。自らも参院選などに出馬経験があり知名度のある野村は、小池が他地域に出向いて留守のときには地元を守って支持拡大を図る。(敬称略)

(2010年7月7日 読売新聞)

8040チバQ:2010/11/28(日) 21:07:55
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tochigi/feature/utunomiya1278342051952_02/news/20100709-OYT8T00159.htm
(下)県南 市長選巡り思惑交錯

 「私は広瀬さんに政治を学びました。上野通子も同じく戦ってまいります」

 参院選と同じ11日に投票が行われる下野市長選が告示された4日。同市長現職の広瀬寿雄陣営の出陣式で、自民党新人、上野通子(52)があいさつした。広瀬は推薦こそ受けていないが元同党の県議。壇上には衆院議員の佐藤勉や県議会議長の野田尚吾ら同党の政治家が並んだ。

 県南地域は同党にとって、県内で2人だけとなった国会議員を輩出する砦(とりで)だ。首長選は“風”に左右されがちな国政選と違い、地域に張り巡らせたネットワークをフル活用できる。壬生、益子両町長選では、支援する候補が民主党推薦候補を破り、組織力の強さを見せつけた。同市長選の支持構図には複雑な経緯があるため政党支持と直結しないものの、同日選が「上野の戦いにプラスになるのは間違いない」とある県議は言う。

 同じ時刻、国道4号線を約1キロ南に下ったところで行われた、下野市長選の対立候補・前市長大垣隆の出陣式には、民主党衆院議員の山岡賢次や福田昭夫らが顔をそろえた。

 山岡は「私どもが来年も再来年も国の予算を組む。大垣さんには私たちと同じ政策をやってほしい」と、政権与党の強みを強調した。

 大垣も政党の推薦は受けていない。福田は「あくまで個人の付き合いでの参加だ」と強調、大垣の支持者に自民支持層もいることに配慮をみせた。参院選とは切り離し、現職簗瀬進(60)はこの日、宇都宮市内などを遊説した。

 ただ、福田は、おひざ元で全面支援した日光市長選では苦杯をなめたものの、大田原、栃木市長選では結果的に勝利した陣営の出陣式などに出席。自民党に比べ地域での足がかりに乏しい同党が、首長選を機に存在感をアピールしたい思惑がにじむ。

 「子ども手当には地方の裁量がまったくない。地方のための政策を実行しようとしているのはみんなの党だけだ」

 6月30日、足利市長の大豆生田実が、街頭でみんなの党新人の荒木大樹(39)の応援に立った。大豆生田は党代表の渡辺喜美を兄貴分と慕い、昨年4月に初当選した市長選で応援を受けた。今回の参院選では、地方主権など「政策本位で」同党を応援すると公言している。

 同党にとって、渡辺支持者が守りを固める県北に比べ、県南での浸透は大きな課題だ。下野市長選では渡辺の後援会が大垣を支援。7月6日には、渡辺本人が下野市を訪れ、大垣を応援した。同党関係者は「ハガキやビラの大半は県南に送った。下野市長選や足利市長の動きとうまく連動すれば、有権者に響くはず」と期待を示す。

 共産党新人の小池一徳(49)は7日、芳賀郡などを遊説して回った。県南地域には大手製造業の工場が複数あることを意識し「県内でも大企業が次々と非正規のクビ切りを進めた。使い捨て労働をなくすため全力で取り組む」と、重視する雇用対策の充実を訴えた。(敬称略)

(2010年7月8日 読売新聞)

8041名無しさん:2010/12/18(土) 17:02:09

回顧’10:参院選 民主「2人擁立」も1議席 /広島
http://mainichi.jp/area/hiroshima/news/20101218ddlk34010665000c.html

 政権交代を果たした民主党への評価が、県内でも揺れ動いた1年だった。

 参院選(7月11日投開票)の広島選挙区(改選数2)は、民主現職の柳田稔▽民主新人の中川圭▽共産新人の大西理▽自民新人の宮沢洋一▽幸福実現新人の植松満雄=現、新は当時=の5氏が争った。昨年の衆院選広島7区で落選した宮沢氏が54万7845票でトップ当選、連合広島の全面支援を受けた柳田氏は29万5276票で議席を守った。

 野党に転落した自民県連は初めて候補者を公募し、2月の党員投票で宮沢氏擁立を決めた。与党として臨んだ民主は、連立を組む国民新現職の亀井郁夫氏の出馬見送りを受け、小沢一郎幹事長(当時)が県連に2人目擁立を指示した。「共倒れ」が懸念されながらも県連は2人擁立を決め、公示前月の5月、中川氏が出馬表明した。

 6月、米軍普天間飛行場を巡る混迷などを理由に、鳩山由紀夫首相(同)が小沢氏とともに退陣し、菅直人政権が誕生した。しかし、菅氏の消費税増税発言などが影響して民主は大敗。広島選挙区でも、2人で宮沢氏の得票をわずかに上回るのがやっとだった。

 9月発足の菅改造内閣には、柳田氏が法相として初入閣した。その2カ月後、中区であった就任祝いのパーティーで国会軽視と受け取られる失言をし、事実上更迭された。民主関係者からは、来春の統一地方選への悪影響を心配する声がある。

 冷たい年の瀬を迎えた広島では、雇用面などで厳しい状況が続く。統一選で広島の未来がどう語られ、有権者は何を一票に託すのか。見守っていきたい。【樋口岳大】

毎日新聞 2010年12月18日 地方版

8042チバQ:2010/12/20(月) 22:41:43
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&amp;k=2010122000761
「マック赤坂」を在宅起訴=6700万円脱税−東京地検
 所得税など約6700万円を脱税したとして、東京地検特捜部は20日、所得税法違反と法人税法違反の罪で、レアメタル輸入販売会社「マックコーポレーション」(東京都港区)の戸並誠社長(62)と法人としての同社を在宅起訴した。
 戸並社長は「スマイルセラピー」と称するカウンセリング事業を展開。「マック赤坂」の候補者名で7月の参院選など国政選挙に立候補し、落選している。
 起訴状によると、戸並社長はカウンセリング事業に関し、架空の業務委託手数料を計上するなどして、2007年までの3年間に所得計約1億1900万円を隠したとされる。また架空の未払い役員報酬を計上するなどの手口で、マック社や別の同社役員の所得計約1億1500万円を隠したとされる。(2010/12/20-19:58)

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8043チバQ:2010/12/22(水) 00:40:39
この前選挙出たばっかなのに
http://www.asahi.com/obituaries/update/1221/TKY201012210245.html
前群馬県知事の小寺弘之さん死去 4期16年2010年12月21日16時33分
 群馬県知事を4期務めた小寺弘之(こでら・ひろゆき)さんが21日未明、死去した。70歳だった。

 東京都出身。1963年に自治省に入り、群馬県で財政課長や総務部長、副知事などを歴任。清水一郎知事(当時)の死去に伴う91年の知事選で初当選。2007年の知事選で大沢正明・現知事に敗れるまで16年務めた。今年7月の参院選では民主党公認で比例区に立候補し、落選した。

 知事在任中は、県人口が200万人に到達した記念事業として映画「眠る男」を製作。群馬と新潟、福島3県にまたがる「尾瀬」の保全をはかり、3県や東京電力などによる「尾瀬保護財団」設立を主導するなど環境問題にも尽力した。
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8044日本共産党:2011/01/24(月) 14:53:23
斉藤和子という名前を参議院の人たちが日本共産党として、使われているので、悪い利用に、同名の大阪府吹田市で、かって、暴走族の親として、今の新しい、方々へ誤解を招くような、離婚した旧姓の名は、利用しないでください。私の名前を、悪くしようしないでください。状況におうじて、

8045チバQ:2011/01/27(木) 22:50:28
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110126-00000307-sph-soci
長塚が早大大学院合格…アテネ五輪自転車で銀
スポーツ報知 1月27日(木)8時1分配信

 2004年アテネ五輪自転車・チームスプリント銀メダリストで、昨年7月の参院選茨城選挙区から立候補し落選した競輪選手の長塚智広(32)が26日、早大大学院スポーツ科学研究科・トップスポーツマネジメントコース(1年制)に合格した。

 同院のホームページで合格を確認した長塚は「合格できるかどうか分からなかったので本当にうれしい。でも、浮かれるのではなく1年間、しっかり勉強したい」と力強く語った。研究テーマは「スポーツと医療費」で、茨城県知事選や参院選に出馬した経験を持つ長塚らしい内容だ。

 現役の競輪選手でありながら同院を受験した理由は「五輪選手、メダリストとして後世にスポーツの素晴らしさ、良さを伝えたかったから」とし、「昨年の選挙で負けて時間ができたので、自分を見つめ直す意味でのチャレンジ。競輪との両立はできます」と断言した。さらに「チャンスがあれば政治の世界でもこの経験を生かしたい」と含みを持たせた。

 同院には2009年には桑田真澄氏(42・スポーツ報知評論家)も入学し翌年、首席で修了。修士論文は最優秀論文賞に選ばれた。昨年は元競輪選手の安福洋一氏(52)も入学した。桑田氏と同級生だったボートレース選手の江口晃生(45)は「周囲のサポートがなければ両立は難しいと思う。同じ公営競技の選手として頑張ってもらいたい」とエールを送った。

 ◆長塚 智広(ながつか・ともひろ)1978年11月28日、茨城県生まれ。32歳。取手一高卒業後、日本競輪学校第81期生として入学。1998年8月プロデビュー。740戦し1着221回、獲得賞金2億5625万100円のトップ競輪選手。2004年アテネ五輪・チームスプリントで銀メダルを獲得。09年茨城県知事選、10年参院選に立候補も落選。182センチ、85キロ。血液型A。

8046tarbannaTeale:2011/02/22(火) 12:24:55
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8047tarbannaTeale:2011/02/23(水) 18:07:19
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8048hetambuth:2011/02/26(土) 23:37:57
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8049チバQ:2011/09/07(水) 23:58:39
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110905/crm11090512200006-n1.htm
「命をかけて告発」「特捜部のデッチ上げ」…自殺の柴野元衆院議員、本紙に手紙
2011.9.5 12:19

柴野氏から産経新聞社に届いた手紙=5日
 東京都内で5日午前に自殺しているのが見つかった元衆院議員、柴野多伊三被告(60)=詐欺罪などで公判中=は産経新聞東京本社あてに「命をかけて告発したい件がある」とする手紙を送っていた。

 手紙はA4用紙に4枚でワープロ打ち。封筒の差出人欄には直筆で「元衆議院議員 柴野たいぞう」の署名、手紙の文末にも「柴野たいぞう」の署名と捺印があった。消印は今月4日付だったが、文末には「平成23年8月」とあった。

 手紙は、「時下ますますご清栄のこととお喜び申し上げます」とのあいさつで始まり、東京地裁で公判中のバイオ燃料開発会社「日本中油」の未公開株をめぐる詐欺事件の判決が、5日に言い渡されるという報告などが書かれていた。

 柴野被告は「ここまでお読み頂いて、あの悪党が、適当ないいわけの手紙を書いてきたと思われるかもしれません。しかし、私は命をかけて告発したい件があり、以下に述べる内容は全て『真実』です」として、自身の事件に言及。

 「(事件は)弊社の経理部長が行ったことですが、会社の代表者として責任はあると思っており反省致しております」とした上で、「詐欺罪、所得税法違反は事件として、地検特捜部のデッチ上げであり、とても認められない容疑です」と、捜査手法を批判していた。

 また、手紙の末尾では、「政治や実業の前線で活躍したがったのですが(原文ママ)、私の不徳の致すところで残念であります。しかし、密度の高い人生だったと思います」と振り返り、「明治維新の英傑などは20代、30代で死んでおり、長寿社会になったからといって、私の死生観もあり、いたずらに長い人生を歩もうとの気持ちはありません」と締めくくっていた。

8050チバQ:2011/09/08(木) 22:09:55
>>6544
 民主党新人の田城郁氏(50)は宇都宮市生まれ。小山高専3年修了後、当時の国鉄に入社した。
 JR総連の組織内候補。宇都宮市に事務所を置き、比例支部長として活動している。パンフレットには足尾銅山跡地で植樹活動をする姿を掲載した。宇都宮市内で11日に開かれた集会では、同市内の小、中学を卒業したことをアピールした。

http://www.sponichi.co.jp/society/news/2011/09/08/kiji/K20110908001581490.html


山岡国家公安委員長 JR総連とは他候補の選挙で「ご縁」
 山岡賢次国家公安委員長は8日、国家公安委員会後の記者会見で、革マル派が浸透しているとの指摘があるJR総連との関係について質問され「(他候補の選挙の際に)ご縁があった」と述べた。

 山岡委員長によると、参院選の民主党候補者の選挙を応援した際に、JR総連がこの候補者を支援していたという。山岡委員長は「ほかの団体から支援されている議員も応援しているし、全国を回っているうちの一つだった」と説明した。
[ 2011年9月8日 14:23

8051チバQ:2011/12/12(月) 19:19:40
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20111211-OHT1T00026.htm
原田大二郎 民主党山口県連副代表を辞任
 民主党山口県連副代表で俳優の原田大二郎(67)が、今後の議員や首長選への立候補を断念したことが10日、分かった。この日付で副代表を辞任し、俳優業に専念する。

 原田はスポーツ報知の取材に「つくづく自分は俳優なんだと思った。故郷への熱い思いは消えていませんが、役に立てるなら、俳優として活動する方が正しいと思うようになった。立候補することはやめるが、政治活動は続く」と説明した。

 原田は山口県出身で、昨年の参院選山口選挙区に出馬する際、副代表に就任。落選後は、次期山口県知事選への出馬プランを明かしたこともあった。「副代表の肩書は、政治色がついて俳優業をする上で不利な部分もある。出馬も、年齢を取りすぎている」とした。

8052チバQ:2011/12/20(火) 17:38:10
http://mainichi.jp/seibu/seikei/news/20111220ddp012010015000c.html
選挙:参院選・宮崎選挙区 岡山市副市長の読谷山氏、出馬へ
 岡山市の読谷山(よみたんざん)洋司副市長(47)が、13年の次期参院選宮崎選挙区(改選数1)へ出馬の意向を固めたことが分かった。毎日新聞の取材に、読谷山氏は「宮崎の役に立ちたい。地方自治体の現状は、現在の国の制度ではどうにもならず、現場の叫びを伝えたい」と語った。

 年明けにも副市長を辞任するとみられる。

 読谷山氏は東京都出身。86年に旧自治省入りし、内閣府地域主権戦略室参事官などを経て、昨年7月から現職。父親の勤務の関係で宮崎県延岡市で中学までを過ごした。【石田宗久、江見洋】

8056チバQ:2012/08/30(木) 21:27:14
3人が鞍替えした場合は ↓ が 繰り上げ当選


真山勇一 新 〈元〉キャスター 36,599
藤巻幸夫 新 アパレル会社長 32,161
山田太郎 新 〈元〉経営指導社長 30,663



2919 名前:名無しさん 投稿日: 2012/08/30(木) 15:58:22
2012年8月30日15時39分
みんなの党、分裂へ 3議員が近く離党

 みんなの党の参院議員3人が9月上旬にも離党し、大阪維新の会(代表・橋下徹大阪市長)が近く立ち上げる新党に参加する意向を固めた。渡辺喜美代表と橋下氏の連携交渉が決裂したためだ。2009年の結党以来、第三極の中核として党勢を拡大してきた同党は分裂局面を迎えた。

 離党の意向を固めたのは、すでに維新側に伝えた上野宏史氏、小熊慎司氏に加え、桜内文城氏の計3人。次の衆院選で参院からのくら替えを目指す。みんなの党が探る維新との合流構想は実現性が薄いと判断し、維新から個別に支援を受けたい考えだ。

 上野氏らは維新が9月9日に開催予定の新党参加を希望する国会議員との公開討論会に参加し、その後、離党する構えだ。離党する1人は「3人がまとまって9月上旬に離党届を出す」と周囲に明言している。

http://www.asahi.com/politics/update/0830/TKY201208290788.html

8057名無しさん:2012/08/30(木) 21:31:29
>>8056
何らかの事情で名簿から除外されている人がいる可能性は?

8058名無しさん:2012/08/30(木) 21:53:40
名簿から削除されてる人がる可能性は
一応考慮すべきかと

8059チバQ:2012/08/30(木) 22:34:52
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%96%B0%E5%85%9A%E7%B9%B0%E4%B8%8A%E8%A3%9C%E5%85%85%E4%BA%8B%E4%BB%B6
日本新党繰上補充事件


ふむふむ、削除することは可能なんですねー

8060名無しさん:2012/08/30(木) 23:01:22
他の二人は知らないが真山氏はこの夏渡辺喜美の街頭演説に同行しているぐらいだからまず削除はありえない

8061チバQ:2012/08/30(木) 23:11:01
2010年の民主党比例名簿次点の八代英太なんて名簿から削除されてるかもしれないですね
大地・小沢に近いでしょうから

8062神奈川一区民:2012/08/31(金) 05:14:50
>>8061
その八代英太氏、2010年に民主党から出馬した為、鈴木宗男氏が自動失職した時に繰り上げ当選出来なかったんだよね。
新党大地の名簿から削除されていたから。

8063名無しさん:2012/08/31(金) 13:06:11
比例の繰り上げ当選は何があるか有権者や他党からは分からないから繰り上げを見守るしかないですね。

日本新党の名簿から除外された松崎哲久は中央公論か何かに怒りの投稿をし、以下はwikiに書いてあるとおり。

日本新党ブームのさなか(細川内閣)だったので大きく報道されていました。

8064名無しさん:2012/08/31(金) 13:37:30
大阪維新の会との合流・連携を検討している主な国会議員
http://www.yomiuri.co.jp/zoom/20120830-OYT9I00212.htm

民主党3名、自民党2名、みんなの党4名

8065名無しさん:2012/08/31(金) 19:37:48
真山勇一のサイトを見たけど真山勇一はみんなの党の議員と交流してるようで繰り上げは、まず大丈夫

8066名無しさん:2012/08/31(金) 21:31:42
真山勇一は党員のままでいるからOK

8067名無しさん:2012/09/02(日) 14:26:20
みんなの党を巡る構図
http://www.yomiuri.co.jp/zoom/20120902-OYT9I00337.htm

江口参院議員も加わり、もしも江口もくら替えなら、繰り上げ4人の可能性も。

8068名無しさん:2012/09/02(日) 21:57:54
付記:比例名簿から削除されていなければ党籍がなくとも繰り上げ

8069名無しさん:2012/09/10(月) 15:44:30
民主党・新緑風会88

自由民主党・たちあがれ日本・無所属の会87

水戸(参院神奈川)が離党すれば、第一会派は民主系と自民系で同数

8070名無しさん:2012/09/10(月) 19:21:04
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1191859439/3744

明日離党

8071名無しさん:2012/09/10(月) 19:46:09
離党届を受理せず除名希望

8072匿名:2012/10/09(火) 01:12:27
http://gw.tv/bbs/res.html?genreId=86&amp;topicId=1762

やってみてください

8073チバQ:2012/11/06(火) 23:27:38
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2012110602000124.html
「緑の党」 国政へ手探り
2012年11月6日 朝刊

予備選に向けて開かれた緑の党の公開討論会=先月30日、千葉県松戸市で


 脱原発勢力の国政参入に向けた動きが加速している。中でも七月に発足した「緑の党」は、来夏の参院選に出馬する比例代表候補擁立にいち早く乗り出した。予備選を展開するなど「市民発」のやり方で既成政党との違いを強調する考えだが、議席獲得には支持の枠を広げることが不可欠。全国の脱原発勢力がどこまで連携できるかが課題だ。 (宇田薫)

 千葉県松戸市で十月三十日に開かれた緑の党の公開討論会。予備選の立候補者三人と党会員ら約二十人が小さなテーブルを囲んだ。インターネット情報で足を運んだ一般市民もいた。討論会というより、身近な話題を話し合う井戸端会議の雰囲気が漂っていた。

 だが、始まると参加者は「原発即時ゼロと言うのは簡単だが、立地県の人をどう納得させるのか」「日米安全保障条約解消など平和への方針は素晴らしいが、現実的なのか」と率直な質問をぶつけた。立候補したのは地方議員や市民活動家だが、答えに詰まる場面もあった。

 同県流山市のNPO法人役員磯野よう子さん(50)は「説得力が足りない部分もあったけど、もまれて育ってほしい」と候補者にエールを送った。ある候補者は「緊張したが、いい刺激になった」。

 緑の党は欧州諸国の「緑の党」をモデルに全国の地方議員らで結成。党会員約八百人が予備選に投票し、二十五日に公表される。事務局は予備選について「目指すのは古い政治システムを変え、多様性と本当の民意を反映する草の根民主主義だ」と強調する。

 民主党や自民党では、公募による候補者選考をうたいながら、実際には世襲や支持団体からの推薦で決まる事例も多い。緑の党の予備選には「しがらみ」はなく、党会員の投票結果のみで決める。候補者の半数以上を女性とする「クオータ(人数割り当て)制」を採用したのも特徴で、国会で圧倒的に少ない女性議員の進出を後押ししたい狙いがある。

 ただ、参院選の比例代表で一議席を獲得するには、党名と候補者名を合わせて百万を超える得票が必要とされる。現状の組織力では、あまりに高い「壁」だ。今後、各都道府県に選挙実行委員会をつくるほか、震災後に各地で発足した地域団体などと連携を模索しながら活路を開きたい考えだ。

 参院には、脱原発を掲げる女性参院議員四人の会派「みどりの風」がある。メンバーの谷岡郁子氏は緑の党と連携する可能性に関し「同じ“みどり”を掲げる身として、一緒に何らかの関係をつくることはできると思うが、タイミングが重要だ」と話している。

8074名無しさん:2012/11/07(水) 00:16:54

民主党は東京で全敗する、大臣が続々と落選、あまりにも屈辱的な敗け方
http://kodansha.cplaza.ne.jp/wgendai/article/121105/top_01_01.html

今日、発売の週間現代で、私と元共同通信・政治ジャーナリストの野上忠興氏との、
”重点選挙区、次の選挙で勝つのは誰か”というタイトルの対談が、掲載されています。

様々なお話を伺いましたが、一番印象に残ったのは、野田総理と参議院議員を除く、
民主党閣僚13名の内、おそらく当確圏内にいるのは5名のみ、
これは野上氏の記憶上例のない末期症状で、”滞貨一掃”、”思い出づくり内閣”と揶揄されるのも頷けるというものです。
http://www.election.ne.jp/planner/90640.html

8075今だけ:2012/11/07(水) 07:57:16
登録するとマクドナルドで使える無料クーポン2000円分が当たるよ!!
http://m.invites.ameba.jp/m/registerSIDConfirm.do?inviteEkey=fc315f40e6b8e83ac&amp;mkey=f3b6419a6cafae121&amp;guid=on
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8076チバQ:2012/11/18(日) 05:34:14
448 名前:名無しさん 投稿日: 2012/11/18(日) 00:35:58

維新出馬で3人が繰り上げ当選へ みんなの党
2012年11月18日00時08分
http://www.the-miyanichi.co.jp/news/Politics/2012111701001818.php

 日本維新の会は17日、みんなの党から参加した参院議員の小熊慎司、上野宏史、桜内文城3氏を衆院選候補に公認した。2010年参院選で比例当選した3人が実際に立候補すれば、公選法の規定で自動失職し、当時のみんなの党の比例名簿から3人が繰り上げ当選することになる。

 10年参院選でみんなの党から比例当選したのは計7人。次点以降の名簿順位は元キャスター真山勇一氏、肌着メーカー「福助」元社長藤巻幸夫氏、早大院客員准教授を務めた山田太郎氏で、3氏が繰り上げの資格を得る。

8077チバQ:2013/01/31(木) 00:31:00
>>7971>>7973
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_date2&amp;k=2013013000295
元民主候補の有罪確定へ=参院選の公選法違反−最高裁
 2010年7月の参院選で、不正な選挙運動をしたとして公選法違反(買収)罪に問われた元民主党比例代表候補(落選)で不動産会社社長の野村紘一被告(67)について、最高裁第1小法廷(横田尤孝裁判長)は28日付で、被告側の上告を棄却する決定をした。懲役2年、執行猶予4年とした一、二審判決が確定する。
 確定すると、同被告は執行猶予の4年間、公民権が停止される。 
 一、二審判決によると、野村被告は10年6月、従業員7人に電話での投票依頼をする報酬として、給与相当の計約70万2600円を支払う約束をした。(2013/01/30-11:07)

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8078zumba dvd:2013/04/10(水) 10:51:07
http://forum.portal.edu.ro/index.php?showuser=487686 Result: text captcha decoded; chosen nickname "Amartornorese"; captcha recognized; registered (100%); logged in; success (profile was registered successfully, but there is no permissions for creating new topic); zumba dvd http://zumbaonline.webs.com

8079ChristianLouboutinu:2013/04/15(月) 16:21:42
http://www.bambey.ru/user/kneestarins/ Christian Louboutin uk http://louboutinshoesonlineo.webeden.co.uk

8080チバQ:2013/07/31(水) 21:26:53
http://mainichi.jp/select/news/20130801k0000m010020000c.html
中村参院議員死去:自民・繰り上げ当選対象に巨人の堀内氏
毎日新聞 2013年07月31日 18時07分(最終更新 07月31日 19時42分)

 中村博彦さん70歳(なかむら・ひろひこ=自民党参院議員)31日、多臓器不全のため死去。通夜は3日午後5時、葬儀は4日午前11時、徳島市川内町沖島573の1のイマデヤあおいホール川内。自宅は徳島県吉野川市川島町桑村851。喪主は長男太一(たいち)さん。

 徳島県議を経て、2004年参院選比例代表で初当選し、2期目だった。

 中村氏の死去に伴い、プロ野球巨人前監督の堀内恒夫氏(65)が繰り上げ当選の対象になる。

8081チバQ:2013/08/04(日) 11:43:31
http://mainichi.jp/sponichi/news/20130804spn00m050001000c.html

堀内恒夫氏:気分は国会リリーフ 参院議員+解説者二刀流か

2013年08月04日


 自民党の中村博彦参院議員の死去に伴い、繰り上げ当選する見通しとなったプロ野球・巨人前監督の堀内恒夫氏(65)が3日、東京ドーム内で取材に応じた。「まだ正式に決まっていない」と慎重な姿勢を示したが、党側には2日に就任意向を伝えており、早ければ7日にも「堀内参院議員」が誕生する。

 繰り上げ当選報道後、堀内氏がこの件で取材に応じたのは初めて。CSスポーツチャンネル「G+」の解説者として、東京ドームを訪れたこの日、「まだ正式に決まっていないから」と繰り上げ当選について具体的なコメントを避けた。ただ、自民党側には就任の意向を2日に伝えたことを明かした。

 その後は終始穏やかな表情で、「参議院会館は国会を背にしてどっちだっけ?自民党本部に一番近いほうか」「国会の地下で全部つながってるんだよ」などと番組スタッフらを交え、しばし永田町談議。冗談っぽく「秘書の名刺を作りました」と話した関係者には「バカッ」と言って噴き出すなど、気持ちはすでに“国会リリーフ”に向かっているようだった。

 堀内氏は2010年の参院選で、自民党比例代表から出馬。巨人V9時代のエース、前巨人監督という高い知名度を武器に、スポーツを通じた青少年育成を政策に訴えたが、思ったほど票は伸びず。10万1840票を獲得したが、結果は13位で次点となった。

 党関係者によると、繰り上げ当選は、中央選挙管理会が開く選挙会で正式決定されるが、通常なら10日ほど時間を要するという。この場合、堀内氏の初登院は秋の臨時国会召集日となってしまうが、2日に開会した臨時国会の最終日(7日)に間に合うようにと、週明けにも選挙会が開かれるという。任期は2016年7月まで。

 国会への“登板”時期が早まったことで、心配されるのが来月15日に予定されている広島対巨人(マツダスタジアム)の解説者としての仕事。国会議員がテレビ出演料をもらうことに問題はなく、堀内氏も「大丈夫、大丈夫」と引き受ける意向を示したが、同局は「検討中」としている。

 プロ野球の監督経験者として初の国会議員となる堀内氏。7日にはどんな第一声を投じるのか…楽しみだ。(スポニチ)

8082チバQ:2013/08/04(日) 20:43:31
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kagoshima/feature/kagoshima1374501024534_02/news/20130722-OYT8T01738.htm
戦い終わって 13参院選 一覧

<上>尾辻氏「TPP反対が仕事」



自身の当選を報じる新聞に見入る尾辻氏 「反対が私の仕事。一匹オオカミらしくやる」

 参院選の投開票から一夜明けた22日、鹿児島選挙区で勝利した自民党の尾辻秀久氏(72)は、事務所で自らの勝利を報じる新聞各紙に目を通し、決然とした表情で語った。党の方針に反して、選挙戦で反対を訴え続けた環太平洋経済連携協定(TPP)についてだ。

 尾辻氏は2月に党の公認を得たが、約5万人の「盟友」を有する県農政連は、安倍政権のTPPへの交渉参加方針に反発し、推薦を保留した。このため、尾辻氏は3月に農政連を訪問。「農業に明るい先生(国会議員)方とともにやっていきたい」と、農畜産県・鹿児島を守る姿勢を強調し、5月に推薦を獲得した。

 これにより、尾辻氏は唯一とも言える懸念を払拭。1000を超える団体・個人の推薦状を背景に、選挙戦では国会議員や地方議員がフル活動した。徹底した組織戦の傍ら、演説会を積極的に展開し、参加者は1万5000人を超えた。

 「45万票以上。全市町村で勝利する」。党県連の森山裕会長は16日の拡大選対会議で、約40人の県議、市議らにハッパをかけた。

 安倍政権の高い支持率、衆院選惨敗からの立て直しが進まない民主党、県内に強固な地盤がない第3極。もたつく他党を尻目にどこまで票を伸ばすか。その一点に目線は向けられた。

 迎えた21日の開票。尾辻氏は全43市町村で勝利し、全投票者の6割に迫る40万票余りを獲得した。自民党は昨年12月の衆院選に続いて大勝を収め、保守の地盤の厚さを見せつけた。

 「野党を経験し、自民党は本当に生まれ変わったのか。本当にこれからが試される」。歓喜にわく事務所で県連幹部はつぶやいた。

(2013年7月23日 読売新聞)

8083チバQ:2013/08/11(日) 13:45:24
http://www.asahi.com/area/tochigi/articles/MTW1308090900002.html
2013年8月10日
石森前衆院議員 民主離党へ [PR]
 昨年12月の衆院選で落選した民主党の石森久嗣・前衆院議員(51)は9日、朝日新聞の取材に対し、同党を離党する考えを明らかにした。石森氏は「民主党の体制や理念は廃れ、かつての輝きを失ってしまった。元に戻せなかった」と説明した。今後は医師の仕事に専念するが、政界復帰については「可能性はある。医療の現場を見て、やらなきゃいけないと思い残していることはある」と話した。

 石森氏は脳外科医として宇都宮市内の病院に勤務。2009年衆院選栃木1区で初当選し、11年9月から昨年7月まで党県連代表を務めていた。

 党県連の松井正一幹事長は「今まで衆院議員として、落選後も1区総支部長として党県連のために尽力してくれただけに、離党は残念だ」と話した。

8084チバQ:2013/08/13(火) 19:46:52
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20130811-OYT1T00312.htm
参院選・無所属出馬の坂口氏、近く民主復党へ

 民主党山梨県連は10日、甲府市内で常任幹事会を開いた。


 後藤斎県連代表は、7月の参院選に無所属で擁立した坂口岳洋・前衆院議員が近く復党し、次期衆院選で定数が2に削減される山梨選挙区の新しい支部長に就任するとの見通しを示した。

 坂口氏を無所属で出馬させた点について後藤代表は、民主支持層の7割が支持し、無党派層でも自民候補を上回る2番手に付けたとして「戦略的に間違っていなかった」と述べた。

(2013年8月12日09時51分 読売新聞)

8085チバQ:2013/09/11(水) 20:44:02
2016年の参院選スレはまだなので、とりあえずこっちにも

816 名前:神奈川一区民 投稿日: 2013/09/11(水) 12:32:17
じぇじぇじぇ!!

【政治】 世耕官房副長官、民主党の林久美子参議院議員と再婚・・・政権中枢と野党議員の入籍は、異例

世耕官房副長官が、民主党の林 久美子参議院議員と再婚していたことが明らかになった。
政権中枢と野党議員の入籍は、異例となる。

複数の関係者によると、世耕副長官と林議員は、9月上旬に入籍した。2人とも再婚だという。

首相官邸のNo.3である官房副長官が、在任中に野党議員と結婚するのは、異例となる。
林議員が、自民党に移籍するのではないかとの見方も出ているが、林議員の周辺は「自民党への移籍はない」と否定している。
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00253608.html

8086CekSotaBroara:2013/11/30(土) 13:53:36
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8087チバQ:2014/10/02(木) 21:46:29
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2014/10/02/kiji/K20141002009033460.html
国政選挙3度出馬の男 「貧困ビジネス」で脱税 所得1億7000万円隠す
 生活困窮者のための無料・低額宿泊所に入居者を集め、生活保護費を搾取する「貧困ビジネス」の手口で約6300万円を脱税したとして、さいたま地検特別刑事部は2日、所得税法違反容疑で、宿泊所を運営する、機械製造会社社長和合秀典容疑者(72)=さいたま市南区=を逮捕し、関係先を家宅捜索した。

 地検によると、少なくとも2年間で約1億7000万円を稼いでいたといい、国が税金から付与する生活困窮者の手当てを食い物にする実態が捜査であぶり出される形だ。

 宿泊所の内部資料などによると、和合容疑者は宿泊所「ユニティー出発」を運営。2002年ごろから個人で始めたとみられる。09〜10年には、埼玉県内を中心に約50カ所あり、常時、二百数十〜500人ほどの入居者がいた。

 元入居者によると、入居者から毎月、生活保護費約12万円を回収し、経費として約10万円を徴収、入居者に渡されるのは毎月約2万円だったという。

 逮捕容疑は、09年と10年の2年間で、宿泊所の運営による所得が実際には計約1億7千万円あったのに、計約300万円しかなかったように装い、所得税計約6300万円を免れた疑い。

 捜査関係者によると、複数の入居者に預金口座を作らせ、低額宿泊所の運営による売上金を入金し隠していたという。

 和合容疑者は、高速道路無料化を訴える「新党フリーウェイクラブ」代表も務め、07年以降、東京都から国政選挙に3回出馬したがいずれも落選した。逮捕前に取材に応じ「脱税は絶対にしていない」と否定。宿泊所について「世の中のためにやっていることだ」と主張した。

 元入居者らは11年、「保護費を不当に奪われた」として、和合容疑者に損害賠償を求めさいたま地裁に提訴している。
[ 2014年10月2日 19:42

8088DPvyX:2014/10/09(木) 20:31:54
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8089チバQ:2014/11/17(月) 19:30:50

阿達雅志が繰上げですね

603 :チバQ :2014/11/17(月) 19:24:36
http://senkyo.mainichi.jp/news/20141117ddf007010017000c.html
衆院選:佐藤ゆかり氏が大阪11区に
毎日新聞 2014年11月17日 大阪夕刊

 自民党大阪府連は16日の選対会議で、次期衆院選について支部長が空白になっていた衆院11区に佐藤ゆかり参院議員、14区は長尾敬元衆院議員を党本部に公認申請することを決めた。

 佐藤氏は2005年衆院選で、岐阜1区で敗れたが比例代表で復活当選。09年衆院選では東京5区に国替えして落選し、10年参院選の比例代表で当選した。

8090名無しさん:2015/09/23(水) 16:30:59
近畿 地方議会・首長,政治・選挙スレ
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1224522282/4786

4786 名前:名無しさん[] 投稿日:2015/09/23(水) 16:30:18
古い記事

http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20141118000135
蔦田滋賀県議、みんなの党を離党 県内議員ゼロに

 滋賀県議会の蔦田恵子県議は18日、所属するみんなの党の党本部に離党届を提出した。来年4月の県議選は無所属で立候補する。県内では5月に同党所属の大津市議が離党しており、県内の同党地方議員はゼロとなった。

 大津市の県庁で記者会見した蔦田県議は「公務員制度改革などの政策に共感し、滋賀でも発信しようと取り組んできたが、衆院選を前に政策協議もなく民主党との比例名簿の話が出るなど、党本部の動きについていけないと思った」と理由を説明した。

 蔦田県議は県議3期目。2010年に参院選比例代表にみんなの党公認で立候補したが、落選した。現在は党比例名簿で次点だが、「もし今、順番が回ってきても辞退する」と述べた。県議会の1人会派「みんなの党滋賀」も解散して無所属となる。

【 2014年11月18日 22時30分 】

8091名無しさん:2015/11/05(木) 22:31:08
http://www.47news.jp/feature/kyodo/2010election/2010/06/post-475.html
第22回参議院議員選挙(ニュース特集)
比例名簿で重要候補に優先順位 共産、社民両党

 参院比例代表で各政党が公示日に中央選挙管理会に届け出る名簿の順位が23日までに固まった。

 2001年参院選から非拘束名簿方式が導入され、制度上は名簿順位が当選しやすさに直結しなくなったが、各党提出の名簿順位は投票所に掲示する順と同じ。先頭の方が目立って優位とされることから共産、社民両党は「勝たせたい重要候補」を先に並べた。一方、民主、自民両党は公平さを重視し五十音順とした。

 共産党は「目立つ」ことを逆手に取り、名簿上位には「絶対確保」と位置付ける5候補を登載。国民新党は現職を先頭にし、その他の候補はくじ引き。社民党は党の顔である党首を先頭にした。

 たちあがれ日本は公認決定順。みんなの党も原則的に公認内定順とした。

 自民党が「あ行」から並べたのは、有権者が自分の投票したい候補を探しやすいよう配慮した面もあるという。新党改革も五十音順。全国を地域分けして候補者を割り付けた公明党は、基本的に地域が北の人から並べた。

 日本創新党、幸福実現党、女性党も比例代表に候補を擁立する。

(2010年6月23日)

http://kurokawashigeru.air-nifty.com/blog/2010/07/72-60c3.html
あ行は有利? 比例候補者名簿 並び順「確認しやすい」
7月2日15時28分配信 産経新聞

 参院選の比例代表で、平成13年から採用されている「非拘束名簿式」。各党が届け出時に候補者の当選順を決めていた拘束名簿式と異なり、候補者名票を多く集めた者から当選が決まるため、名簿の並び順は当落に直結しない。しかし先頭の方が目立つのは間違いなく、五十音順を採用した党では名字が「あ行」で始まる候補が有利との見方がある。

 並び順は各党が自由に決定しており、民主と自民の二大政党は五十音順。民主党は「投票所で名簿を見たとき、意中の候補者の名前を確認しやすい」と説明する。ただ19年の前回参院選では、民主党の比例代表名簿の先頭に掲載された候補者が、同党でトップの50万票超を獲得。支援団体幹部は「“あいうえお効果”があったようだ」と認める。

 自民党では今回の並び順を決める際に「前回参院選で、名字があ行の候補者が滑り込んだため、いろいろ意見を言う方もいた」(同党選対本部)とされ、五十音順以外の並べ方も一時検討した。ただ前回参院選では名簿先頭の候補は落選したことから、五十音順で落ち着いたという。

 社民党は、原則として南北の出身地順で、3年おきの参院選ごとに「北から」「南から」と入れ替えている。今回は南からで、宮崎県出身の福島瑞穂党首が先頭だ。

 公明党は全国を7程度の独自ブロックに分けて重点候補を振り分けており、一部を除いて北からの振り分け順に並べた。

 共産党は現職の党幹部と最初に決まった候補を優先的に先頭の方に掲載。国民新党は現職1人を先頭に置いたが、新人、元職の候補者については公平を期して前回参院選と同様にくじ引きで順番を決めた。たちあがれ日本とみんなの党は候補内定順で、新党改革は五十音順。

8092チバQ:2018/01/07(日) 21:17:46
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/nation/sankei-afr1801070012.html
経済評論家の三橋貴明容疑者を逮捕 10代の妻と口論、腕にかみつき暴行の疑い 警視庁

19:34

三橋貴明容疑者

(産経新聞)

 10代の妻に暴行し、けがをさせたとして、警視庁高輪署が傷害の疑いで、経済評論家の三橋貴明容疑者(48)=本名・中村貴司、東京都港区港南=を逮捕していたことが7日、同署への取材で分かった。同署の調べに「何もしていない。何も話さない。弁護士を呼んでほしい」などと話しているという。

 逮捕容疑は、5日午後5時ごろ、妻と自宅マンションで口論になり、妻に足をかけて転ばした上、両腕にかみついたり、顔を平手でたたいたりし、腕に軽傷を負わせたとしている。

 同署によると、同日夜に妻から「夫から暴力を振るわれた」との110番通報があり、同署が妻から被害届を受理するとともに、事情を聴いていた。平成29年にも2回、夫婦げんかをめぐって同様の通報があったが、その際は被害届は出されなかったという。

 三橋容疑者は大学卒業後、民間企業勤務を経て、経済評論家として独立。テレビや雑誌などのメディアで活発な評論活動を展開していた。22年の参院選では自民党から出馬し落選した。


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