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第22回参議院議員選挙(2010年)
7755
:
チバQ
:2010/07/16(金) 23:38:43
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20100713ddlk10010198000c.html
民意大揺れ:底流・参院選ぐんま/上 中曽根氏大勝 /群馬
◇危機感が結束生む 「福中小」初の協演
選挙戦3日目の6月26日。中曽根弘文氏(64)の「桐生地区出陣式」に、福田康夫元首相が駆け付けた。福田氏は「中曽根さんとね、福田康夫が一緒に並んで選挙をやるなんて、今まで見たことないでしょ。初公演です。本邦初公演」と応援演説を切り出した。
集まった支持者は約400人。福田氏は「(投票用紙に「中曽根」と)今まで書いたことがない人もたくさんいらっしゃると思います。そういう方々に言っていただきたい。『福田が来たよ』『福田が一生懸命やってるよ』って」。
父親の代に「福中戦争」が演じられた中曽根氏と福田氏。息子の代となり、危機感を強めた2人が今回の参院選で手を結んだ。自民党県連選対本部長の南波和憲県議は「こんなこと初めてだと思う」と話した。
南波氏の序盤戦での「票読み」は投票率58〜60%で投票者数は96万〜97万人。これから共産票を引いた約90万票を中曽根氏と、民主の富岡由紀夫氏(46)の現職同士が奪い合う。中曽根氏が前回04年に獲得したのは約27万6000票。旧福田派で落選した上野公成元官房副長官は約26万8000票。当選を確実にするには旧福田派にも「中曽根」と書いてもらう必要がある。「それが、今回の選挙のつらさ、厳しさなんです」と南波氏は強調していた。
昨夏の衆院選は県内5小選挙区のうち3小選挙区で民主に敗れた。比例代表の得票数は民主約43万1000票、自民約34万7000票。まさに「自民王国の崩壊」だった。
参院選は今回、改選数が1減され、旧福田派と旧中曽根派の候補者は中曽根氏に一本化された。しかし、1人区は「風」に左右されやすい傾向にあり、3年前の参院選では民主が多くの1人区を制し、政権交代の足掛かりを作った。
「風」に備える挙党一致態勢を築き上げるため、福田氏の参戦に加え、小渕優子元少子化担当相が中曽根陣営の選対本部長に就任した。
6月12日に旧群馬町で開かれた「福田会」「中曽根会」「小渕会」の合同会合。旧群馬町では中選挙区時代、3人の父親がしのぎを削り「上州戦争」と言われてきたが、3後援会が初めて、一つの目的のために結束した。
結果は中曽根氏がダブルスコアに近い大勝を飾った。菅直人首相が表明した消費税の増税方針が、自民にとって追い風となったことも影響した。しかし、真下誠治県連幹事長は自らを戒める。
「県民は民主党の迷走を見て、このままでは『危ない』と思ったんじゃないか。しかし、自民党の支持率は全国的に上がっていない。大喜びするのもまずい」
□
11日投開票の参院選は野党が勝利し、昨夏の政権交代の熱気は過去のものになった。わずか1年足らずで大揺れした「民意」。各陣営が有権者にどう働きかけたか検証する。
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