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利水・治水スレ

1とはずがたり:2007/11/05(月) 00:45:52
ダム・堰堤・運河・暗渠etc
公共事業に占めるダムなどの費用は非常にでかいものがある。専用スレで研究・観察。

行革スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1038805069/?KEYWORD=%A5%C0%A5%E0
土建スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1105074193/?KEYWORD=%A5%C0%A5%E0
ダムサイト
http://damsite.m78.com/top.html
ダム便覧
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jdf/Dambinran/binran/TopIndex.html
ダムマップ
http://www.dammaps.jp/

1081とはずがたり:2015/07/08(水) 23:04:04

●宮崎市の電機販売会社「米良電機産業」(米良充典社長)が明治期建設の老朽化した水路を補修
串間市の福島川から引水する農業用水路を利用
最大240kW
2016年4月に着工
水路は地元農家でつくる市上(いちがみ)水路会が所有、管理。
小水力発電事業を誘致し、企業側に場所を貸す代わりに水路を修復してもらうこととし、5月28日の審査会で米良電機産業を選んだ。
1秒間に約1トンの水を37メートル落下させる

串間に小水力発電整備へ 農業用水路を補修し活用
http://www.yomiuri.co.jp/local/miyazaki/news/20150624-OYTNT50183.html
2015年06月25日

 串間市の福島川から引水する農業用水路を利用した小水力発電が2016年4月に着工する。宮崎市の電機販売会社「米良電機産業」(米良充典社長)が明治期建設の老朽化した水路を補修し、発電施設を設ける。17年秋の発電開始を目指す。

 水路は地元農家でつくる市上いちがみ水路会が所有、管理。コンクリートや土で作られており、老朽化している。また、石造りの真萱まかや水路橋(全長25メートル)の修復も迫られている。

 そこで、小水力発電事業を誘致し、企業側に場所を貸す代わりに水路を修復してもらうこととし、5月28日の審査会で米良電機産業を選んだ。

 全長8キロの水路(深さ1・4メートル、幅2メートル)のうち、5・3キロを補修対象にする。下流の一氏(いちうじ)地区に発電用タービンを設置し、1秒間に約1トンの水を37メートル落下させて最大240キロ・ワットの電力を生み出す。

 米良電機産業の総事業費は4億5000万円。国の固定価格買い取り制度に基づいて九州電力に売電する。年6000万円の収入を見込んでいる。

 発電所の立地協定調印式が22日、串間市総合保健福祉センターで開かれ、米良社長は「歴史遺産とも言える石橋を修理し、自然環境に優しい串間のまちづくりに貢献したい」と意気込みを語った。

 国の制度見直しで再生可能エネルギーの買い取りには制限が設けられたが、水力と地熱発電は出力が安定していることから対象に含まれなかった。県によると、小水力発電は1000キロ・ワット以下の小規模な水力発電を指す。2014年度末現在、県や九州電力が県内19か所に設置済み。

1082とはずがたり:2015/07/08(水) 23:05:52
●スモールハイドロストリーム

めっちゃ規模小さいけど。。
>発電設備は2カ所に設置し、出力15kWと同10kWとなる。15kWが約7万9000kWh、10kWは同約6万2000kWhの年間発電電力量がある

今迄とは発想の転換が必要そう
全国に2万箇所設置すれば10kWでも10kW×2万=20万kW=200MWだ♪
>スモールハイドロストリームは、3m以下の低落差の水路に最適化したシステムで、従来の水力発電では難しい農業用水路、上下水道、工場排水に取り付けられる。既存水路の改変の必要がなく工期も短い。

日本アジアグループ、傘下の小水力発電装置が大阪ガス子会社などの事業に採用
http://www.eic.or.jp/news/?act=view&word=&category=&serial=34965

 日本アジアグループ傘下で小水力発電システムのJAGシーベルが展開する流水式小水力発電装置「スモールハイドロストリーム」が、滋賀県長浜市の用水路での発電事業に採用された。本事業は大阪ガスの100%子会社で太陽光・水力発電事業のエナジーバンクジャパンと日立キャピタルが行う。設置工事が完了し、7月1日に本格的に稼働を始めた。
 発電設備は2カ所に設置し、出力15kWと同10kWとなる。15kWが約7万9000kWh、10kWは同約6万2000kWhの年間発電電力量がある。一般家庭約41世帯の年間消費電力量に相当する。発電した電力は大阪ガス、東京ガス、NTT子会社で建築物・電力設備コンサルティングのNTTファシリティーズが設立した特定規模電気事業者、エネットに売電する。
 出力100kW以下の小水力発電で、民間事業者が再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度を利用して事業を行う取り組みでは国内で初めてだ。スモールハイドロストリームは、3m以下の低落差の水路に最適化したシステムで、従来の水力発電では難しい農業用水路、上下水道、工場排水に取り付けられる。既存水路の改変の必要がなく工期も短い。
 日本アジアグループは太陽光発電を中心にした再生可能エネルギー事業に注力している。小水力発電を太陽光に続く第2の柱に位置付け、国内の豊富な水資源の有効活用を進める。JAGシーベルはシーベルインターナショナルから7月1日に社名変更した。スモールハイドロストリームはこれまでも国内外の用水路などで多くの採用実績がある。【日本アジアグループ(株)】

1085とはずがたり:2015/07/08(水) 23:12:41
日本アジアグループ

インド 2013/3014も 15/3/19 30kW*12 >>1083

エチオピア 15/3/24 >>1083

ケニア 15/3/27 >>1070

長浜 15/7/6 25kW >>1082

1086とはずがたり:2015/07/08(水) 23:13:40

2015年07月01日 11時00分 更新
101年前の水力発電所を再生、奈良の山奥で小水力に挑む
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1507/01/news036.html

過疎に悩む奈良県の東吉野村で小水力発電所を建設するプロジェクトが進んでいる。101年前に運転を開始した水力発電所が廃止されて50年以上を経過したが、村の活性化を目指して発電所の復活に取り組む。古くなった水路を再利用してコストを抑える一方、市民ファンドで建設資金を集める。
[石田雅也,スマートジャパン]

 奈良県の東部にある東吉野村は面積の95%以上を森林が占める。スギやヒノキを中心に林業が盛んで、降水量も多い地域だ。村を流れる川の水を利用して、101年前の大正3年(1914年)に「つくばね発電所」と呼ぶ水力発電所が運転を開始した。発電能力は45kW(キロワット)と小さいながらも、山深い村に電灯をもたらし、林業を発展させた。

 それから50年以上も発電を続けた後、東京オリンピックの前年にあたる昭和38年(1963年)に廃止になった。一方で当時は7000人を超えていた東吉野村の人口も現在は2000人程度にまで減少してしまった。

 過疎に悩む村を活性化するために、住民が中心になって水力発電所を再生するプロジェクトが2013年に発足する。そして2015年6月28日に発電所の建設工事に着手した。建設場所は旧・つくばね発電所の建屋の隣で、石で造られた以前の水路を生かしながら新しい水管を通す計画だ。

 発電所の建設予定地から川の上流に約1キロメートルの地点から水を取り込んで、有効落差105メートルの水流を利用して発電する(図3)。水量は最大で0.1立方メートルと少ないため、小容量の水流でも効率よく発電できるクロスフロー式の水車を採用することにした。

http://tohazugatali.dousetsu.com/higashi_yoshino3_sj.jpg
図3 発電所の場所と関連設備の位置。出典:東吉野水力発電

 発電能力は以前を大きく上回る82kWになる。年間の発電量は65万kWh(キロワット時)を見込んでいて、一般家庭の使用量(年間3600kWh)に換算すると180世帯分に相当する。東吉野村の総世帯数(930世帯)の2割をカバーすることができる。運転開始は2016年3月を予定している。

 地元の住民が設立した「東吉野水力発電」が発電所を建設・運営する。発電した電力は全量を固定価格買取制度で売電する方針だ。発電能力が200kW未満の小水力発電の買取価格は1kWhあたり34円(税抜き)で、年間の売電収入は約2200万円を想定する。

 東吉野水力発電には生活協同組合の「ならコープ」が出資するほか、発電事業に必要な資金の一部を市民ファンドで集めて地域ぐるみのプロジェクトに発展させる考えだ。総額5250万円の市民ファンドを7月30日まで募集する。発電事業で得た利益は地域の活性化につなげるための基金として運用することになっている。

1087とはずがたり:2015/07/29(水) 23:04:53
>>1032
無事運開。

2015.7.7 18:02
中部電、岐阜に小水力発電所 360世帯分
http://www.sankei.com/economy/news/150707/ecn1507070027-n1.html

 中部電力は7日、岐阜県郡上市に建設した小水力発電所「阿多岐水力発電所」の営業運転を始めた。岐阜県が管理する阿多岐ダムの水流を使い、一般家庭に電力を供給する。

 阿多岐水力発電所はダムの直下に設置。ダムからの水流の落差と、河川環境を保つために水を流す「維持流量」を利用して発電する。

 最大出力は190キロワットで年間発電量は約130万キロワット時を想定、一般家庭約360世帯分の使用量に相当する。建設費用は数億円規模で、昨年5月に着工していた。

 現地で開かれた完成式典に出席した中部電の勝野哲社長は「維持流量を利用した水力発電は安定した発電を期待できる」と述べた。

1088とはずがたり:2015/07/30(木) 11:01:52

2015年07月03日 09時00分 更新
北の大地でエネルギーを「地産地消」、小水力発電で水素を作って酪農施設に
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1507/03/news028.html

環境省が行った地域の再生可能エネルギー利用して水素サプライチェーンの実現を目指す実証事業の公募に、東芝の事業案が採択された。北海道の南東部の白糠町で、小水力発電を利用して製造した水素を地域のエネルギーとして活用する。
[陰山遼将,スマートジャパン]

 東芝は北海道の南東部に位置する白糠町(しらぬかちょう)で、小水力発電を利用して製造した水素を同地域内のエネルギーとして活用する実証事業を開始する。環境省が公募を行っていた地域の再生可能エネルギーを活用して、低炭素な水素サプライチェーンの構築を目指す「平成27年度地域連携・低炭素水素技術実証事業」に採択されたもので、事業期間は5年間の予定だ。

 小水力発電は白糠町にある「庶路(しょろ)ダム」で行う。阿寒富士を水源に持つ庶路川から取水しているダムで、発電出力は220kW(キロワット)を想定している。この電力を利用して、庶路ダム付近に設置する東芝の製造装置で水素を生成する。

(略)
図2 「庶路ダム」の外観。周辺地域に工業用水を供給している 出典:三井住友建設

 この実証事業には岩谷産業も参加している。生成した水素は同社の高圧水素トレーラーや高圧水素カードルに貯蔵して周辺地域に輸送し、酪農施設や温水プール施設の定置用燃料電池や燃料電池自動車で利用する。再生可能エネルギーで生成した水素を地域内で消費する「地産地消」モデルの実現を目指す(図3)。

http://tohazugatali.dousetsu.com/rk_150703_damu03.jpg
図3 今回の実証事業の概要 出典:東芝

 東芝は太陽光、風力、水力発電などの再生可能エネルギーを利用した発電システム、水素製造装置、燃料電池などの水素関連技術を多数保有している。2015年度からはグループ内の技術を集め、水素の製造から利活用までを実現する水素ソリューション事業を展開する方針だ。その1つとして今回のような水素の地産地消事業の展開を挙げており、既に川崎市で実証事業を開始している(関連記事)。

1089とはずがたり:2015/08/08(土) 22:28:41
水門と一体化 新型小水力発電写真あり
ナビックが稼働実験
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/economics/20150731196546.html

 産業用機器など製造のナビック(新潟市東区)は29日、新型小水力発電装置「ナビックゲート」の稼働実験を南魚沼市姥島新田の農業用水路で始めた。...

【経済】 2015/07/31 15:39

ナビック
エンジニアリング事業部
http://www.navic-n.co.jp/kankyo.html

ナビックゲートカタログ(PDF)
http://www.navic-n.co.jp/pdf/navicgate_01.pdf

1090とはずがたり:2015/08/08(土) 22:37:02
出力100W程度かw

小水力発電、20日に公開実験 西工大
http://www3.nishitech.ac.jp/users/region_news/newspaper_2015.html
2015年07月20日

http://www3.nishitech.ac.jp/wp/wp-content/uploads/2015/06/yomi20150720.pdf

1091とはずがたり:2015/08/08(土) 22:39:26
佐賀県、小水力発電の研究開発・調査・設置工事費などに補助金 最大250万円
http://www.kankyo-business.jp/news/010507.php
2015年5月15日掲載 記事を保存

佐賀県は、「佐賀県小水力発電普及促進事業」として、県内での小水力発電の普及促進に取り組む事業者への補助を実施する。

対象は、県内での小水力発電(出力1,000kW以下の水力発電)の普及促進に資する事業で、県内企業が参画するもの。小水力発電に関連する設備や機器(発電機・水車・パワコンなど)が補助対象だ。補助率は1/2以内、1件あたり250万円が上限に設定されている。採択予定件数は2〜3件程度だ。

募集期間は6月5日17時まで。詳細は下記の通り。

1092とはずがたり:2015/08/08(土) 22:47:52
一般社団法人 新エネルギー導入促進協議会
平成26年度小水力発電導入促進モデル事業の実施概要について
http://www.nepc.or.jp/topics/2015/0728_2.html
平成27年7月28日

1093とはずがたり:2015/08/09(日) 09:43:13
常時8Wはちいせえなぁ。。
年間売電収益300万(収入じゃないから管理コスト差し引いてる?),事業費6800万は収支とれるのか?
8〜10年で採算取れるってのは土改区の収支決算で補助金は考えてないよねぇ・・・

20年動かすとして6000万しか収入無いけど。国が50%,県25%の負担だから改良事業区としては1700万の支出に対して6000万,4300万/20年=215万/年の補助金を国や県からただで貰ってるなら都市住民は少しはこの税金泥棒の土改区組合員どもに怒って良いかも。都市の保育所や渋滞交叉点の改良に回せ,とヽ(`Д´)ノ

まあ,都市部住民は身の回りの渋滞対策事業に文句着けたりするし保育所は行政が熱心でないとどうもちぐはぐなんだけど。。少なくとも米は余ってんだから補助金入れて生産維持なんてやめろよなぁ。。

荻野発電所が稼働 照井土改区 らせん水車 東北初
http://www.iwanichi.co.jp/ichinoseki/4126.html

 照井土地改良区(阿部克郎理事長)が一関市赤荻字荻野地内に整備してきた小水力発電の荻野発電所が完成し、31日稼働を開始した。らせん水車を使った発電は国内3例目で、東北では初。落差が小さい農業用水路を活用した取り組みで、同土改区は将来的に広げたい考えだ。

 同土改区は2010年、同市赤荻字雲南の農業用水路に小水力発電所の照井発電所を開設。最大落差6・88メートルの急流を利用した小水力発電は、採算性ある先進事例として定着している。一方、荻野発電所は赤荻幹線用水路で最大落差1・9メートルと小さく使用水量も毎秒0・99トンと少ないが、ドイツ製らせん水車の活用で最大13・5キロワット(常時8キロワット)の発電効果がある。

 らせん水車は開放型で、水の重さを活用して回し発電する仕組み。▽プロペラ羽根の間隔が広くごみの付着が少なく、発電出力が下がりにくい▽流量変動に対し効率的に発電▽騒音が少ない-などのメリットがある。年間で一般家庭の23軒分の発電量に相当し、二酸化炭素40トンの削減効果があるという。

 事業費6800万円のうち国50%、県と同土改区が25%ずつ負担。東北電力に売電し、年間収益は約300万円が見込まれる。同土改区では8〜10年で採算が取れるとみている。

 赤荻小学校南側の現地で行われた発電開始式には同土改区関係者や県、施工業者、地元住民ら約40人が出席。阿部理事長らが玉串をささげ、発電所の無事稼働を祈った。

 阿部理事長は「原発が否定されつつある中、小水力発電の価値は大変なもの。地域の宝を活用し、農家の希望につなげたい」とあいさつ。その後、水路のゲートをせき止め、水をらせん水車に流入させ稼働を開始した。

 同土改区で現在、稼働している小水力発電はこれで2カ所目。農業用水を使う団体として地球温暖化抑止と、厳しい農業情勢下での組合員の賦課金軽減が主な目的。同土改区管内では同様に落差の小さい用水路で適地も多く、厳美町でも今年度調査に入る予定。

1094とはずがたり:2015/09/01(火) 16:52:27
空気汚染より深刻な中国の“水”問題
2014年02月18日(Tue)  富坂 聰 (ジャーナリスト)
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/3518

 「世界中にあふれる水不足の報道をすべて合わせても、北京がいま直面する水不足の危機的状況には及ばない」

 2013年10月、こう発言して注目を集めたのは中国水科院水資源所の王浩所長である。この発言は決して誇張ではない。

 国連環境計画(UNEP)の基準では、1人あたりの年間水資源量に準じて1700立方メートルを下回る水準を「水不足懸念」、1000立方メートルを下回る水準を「水不足」、そして500立方メートルを下回る場合には「絶対的水不足」として分類している。中国では天津市、北京市、寧夏回族自治区、上海市、河北省、山西省、山東省、江蘇省の8省市自治区が「絶対的水不足」に含まれ、なかでも北京市は、500立方メートルどころか、100立方メートルにさえ満たないのが現実なのだ。

 「12年を例にとれば、北京で消費される水の総量は年間約36億立方メートルです。このうち約7億5000万立方メートルの水(約20.8%)が、実は再生水によってまかなわれているというのが現実です。専門家によれば、少なく見積もっても毎年約15億立方メートルの水が欠乏していることになるというのですから深刻です」(北京のメディア関係者)

 観光で北京を訪れ、ホテルで蛇口をひねれば水は勢いよく流れ出すので、外国人が水不足を実感することはない。同様に北京で暮らす人々が日々の生活のなかで水不足を実感する機会は決して多くはない。

慢性的な水不足に直面する北京

 それゆえに北京市民の水消費量は増える一方だ。北京市自来水集団の梁麗スポークスマンが公表した数字に従えば、13年7月31日、北京での水の供給量がそれまでの史上最高を更新し294万立方メートルに達したのに続いて、8月26日にはさらに298万立方メートルに達して記録を更新し続けている。北京市民の危機意識の欠乏ぶりには驚かされるばかりだ。

 だが、この裏側には、中央政府が躍起になり「綱渡り」とも表現される強引な引水によって各地から水をかき集めてきている実態がある。

 その象徴とされるのが、中国のなかでも比較的水資源に恵まれている南部の長江から、水がひっ迫する北部に水路を引く大事業、「南水北調」である。合計3つのルートによって結ばれる水路は、すでに08年に1本目が開通し、河北省にある4つのダムに水が注ぎこまれて北京は焦眉の急を脱した。

 続いて10年には2本目が開通し、北京の人々は湖北省、河南省をまたいで注がれる丹江口ダムからの水によって多少の潤いを手にした。

 そして、14年10月には3本目が開通して事業は完成となるのだが、それによって北京の水問題が解決すると考える専門家は1人もいない。

 「南水北調によって北京の水の供給源となった丹江口ダムは、貯水量が不安定で、全体的に減少傾向が目立ちます。また、それ以前の問題として長江の水にも陰りが見え始めており、その貴重な水資源をわざわざ長い水路で運び、途中で大量に蒸発させていることも指摘されています。しかも、北京で消費される水のうち、地表の分が占める割合はいまや60%(再生水の分を除く)にまで落ちているのです」(かつて国務院の水行政に関わったOB)

 前出の梁麗スポークスマンによれば、北京ではすでに14年間もの間降水量の減少が続いた影響により、水の供給能力が目に見えて落ちているという。

1095とはずがたり:2015/09/01(火) 16:52:45
 その影響で、永定河をはじめ域内を流れる21本の主要な河川が断流(水が海まで届かずに途切れる現象)となっていることに加え、北京の最大の水の供給源であった密雲、官庁ダムという2つのダムの水量は3億8000万立方メートルでかつての4分の1にまで低下。また北京市にある大小17のダムの貯水容量の合計は90億立方メートル強だが、12年の1年間は11億立方メートル前後の不足状況が続いた。

 水不足だけではない。北京の河川の汚染状況と中国全土の水問題の現状も深刻である。

 まず北京の地表を流れる河川の汚染状況だが、13年4月から5月にかけて、環境保護部華北督査センターが北京を流れる河川の調査を行っている。このとき対象となったのは全部で50の河川だったが、すでに水が枯れている9本の河に加え、サンプリングに適さないと判断された4本の河が除かれた上での調査の結果は、全37本の河川のすべてが環境保護部の定めた水質基準を下回ったというから驚きである。

地方でも深刻化する水不足

 さらに全国の状況である。

 中国水利部が13年3月に発表した統計によると、中国では毎年約500億立方メートルの水が不足している。

 水資源量はざっと世界平均の3分の1程度だが、それに増して悩ましいのが、農地が集中する北部で水のひっ迫が顕著だということだ。北部地域において重要な水源と考えられている4本の河(黄河、淮河、海河、遼河)の水量は、この数年で約17%も失われてしまっている。

 これは各地方が競うように経済発展のための工場誘致や地場産業の育成に乗り出した結果として、工業用としての水の需要が高まったのに加え、生活水準の向上で1人あたりの水消費量が伸びたことが原因だと考えられている。

 「また、それ以前の問題として、水利政策の失敗が中国の河を傷つけてきたことに問題がある」と指摘するのは、前出のOBである。

 「1950年代から60年代にかけて各地で乱立したダムが、それぞれの土地で重要な水源であった河川に深刻なダメージを与えました。結局それらは、水力発電に利用されることもなく老朽化し、いまや各地のお荷物になっています。それが中国全土に約8万7千基あり、そのうち約4万1千基のダムはすでに寿命とされる年月を経過してしまい、いまや決壊の危険にさらされています」

 「流れをせき止めることで水流を奪えば、河が本来持つ浄化の力が奪われます。これが水源にとって大きな打撃になります。そして肝心のエネルギーにも使えず、逆に災害の芽を撒いてしまったのですから、ツケは大きいと言わざるを得ません」

 「現在、国と地方は協力して老朽化したダムの補修に当たっていますが、その数は中央が約1万5900基、地方が約2万5千基という途方もないものです。どのダムも工事が完成する15年までに大きな洪水などに見舞われれば大変な災害につながりかねないと危険視されています」(前出のOB)

 さらに深刻なのは、いまや水消費量全体の40%をまかなう地下水の問題である。99年から12年まで、地下水を汲み上げ過ぎた影響で、水位が毎年平均で90センチずつ落ちている。

 こうした危機的な状況下にありながらも、前述のようにいまだ北京市民の日常生活のなかからは水不足の危機を共有するような変化が感じられない。その事実が水資源保護に関わる専門家たちの焦燥感をさらに煽っている。

 騙し騙しなんとか水を手当てしてきた当局だが、もはや「最後の砦」ともいうべき地下水にまでその問題は及んできている。

1096とはずがたり:2015/09/01(火) 16:53:31

>>1094-1096
河川から地下水へ 広がる水質汚染

 そのことを象徴していると考えられているのが、いま中国全土に広がる水質汚染の問題である。中国の深刻な水質汚染は、表面を流れる河川から土壌に広がり、ついには地下水の汚染にまで広がってきている。

 地下水汚染がにわかに注目を浴びたきっかけは、山東省の1つの“盗排“事件だった。盗排とは汚染水をこっそり捨てることだが、企業自らが汚染水を捨てるのではなく、それを有料で引き取る非合法の企業が請け負い、夜中にこっそり川に捨てるというシステムだ。汚染水を排出する企業が自らの手を汚さないためさらに良心のハードルが下がり、問題を助長している。

 13年2月、山東省?坊の企業が汚染水を地下深くに捨てているという告発を受けて当局が調査に入った。これは、川に流す“盗排”よりも、さらに手の込んだ犯行の始まりだとネットでも大きな話題になった。

 こうした問題が積み重なり、13年10月、『時代週報』が伝えた記事によれば、中国農業科学院の研究者が09年に北京市平原区の322の観測地点で行った調査において、「比較的汚れている」及び「極めて汚れている」に分類された水源は実に41%にも及んだのである。

 この結果は北京から少し範囲を広げて行った調査でも、当てはまる。

 同じ時期、中国地質科学院水文環境地質環境研究所が公表した華北平原における地下水の汚染状況の調査結果では、いまだ汚染されていない地下水は全体のわずか55.87%でしかなく、44.13%の地下水はすでに何らかの汚染の影響があることも判明した。

 中国では、もう何年も前から「いずれ飲み水がなくなる」という懸念が語られてきているが、公表されるデータのどれもがそのことを裏付けるような内容だった。
いまや全国655都市のうち、400以上の都市で地下水が主な飲料水の資源であることを考えてもこの事実は衝撃だ。

 事実、11年に国土資源部が全国200都市で行った地下水の調査によれば、「極度に汚染」と「やや汚染」の2つの項目に該当したのは全体の約55%で、前年に比べて15.2%も増えていたという。しかも、全体の37%に当たる地下水が、「地下水品質標準」に照らした“汚染”にあたる「Ⅳ類」と”重度の汚染”にあたる「Ⅴ類」に相当し、すでに飲料水には適さないものだったのだ。

 中国はかつてロシアとの間で水の提供をめぐる協議を行ったこともあるが、エネルギー同様、国家の安全保障に深くかかわると断念した経緯がある。水の問題が”水の安全保障”とも呼ばれる所以だ。

 しかし中国の状況が憂慮されるのは、水不足という認識が有りながらも、一方でなお富裕層向けにゴルフ場が乱立し、高級マンションには「プール付き」の宣伝文句が躍っていることではないだろうか。

 持続可能性の指摘がなされるなか、中国の周辺国には「水を求めて中国が移動してくるのではないか」という懸念が広がっている。なかでも深刻なのは中国の南進を恐れる東南アジアの国々である。その象徴とされるのがメコン川流域だ。そうした国々は、中国の南進以前の問題として、もしチベット高原にあるメコン川の源流に中国が手を付けるようなことになればそれこそ死活的なダメージを受けるとの懸念を深めている。

 日本では中国人による水源の買収が話題だが、もとよりそんな規模で中国の水問題が救われるはずもなく、彼らの恐れはそんなレベルではないのだ。

◆WEDGE2014年2月号より

1097とはずがたり:2015/09/01(火) 17:05:24
黒いボールでは熱集めちゃうんちゃうの?

2015年08月28日 17時00分 更新
貯水池に9600万個のボール、ロサンゼルスで斬新な節水プロジェクト開始
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1508/28/news096.html

米国ロサンゼルス市は、水不足に悩む現状を解決するために、黒いボール「Shade Ball」を使った斬新な節水プロジェクトを開始した。
[三島一孝,スマートジャパン]

 ロサンゼルス市水道電力局は、水資源の蒸発を防ぎ水質の保持を図るために、大量の黒いボール「Shade Ball」で貯水池の表面を覆う、斬新なプロジェクトを開始した(図1)。

 同プロジェクトでは、ロサンゼルス市のシルマーにある約71ヘクタールの貯水池に9600万個の黒いプラスチックボール「Shade Ball」を浮かべるというもの。この小さな黒いプラスチックボールは、太陽光を起因とした化学反応や、鳥や他の野生動物が入りこむことを防止し、埃などが入り込むことを抑えるため、水質保持に役立つとしている。加えて、年間に3億ガロンとされる貯水池からの水の蒸発を抑え、これらの損失を防ぐことができる。同貯水池には約33億ガロンの水が蓄えられており、これはロサンゼルス市民全員が3週間飲む水の量と同等だという。

 Shade Ballは1個が0.36ドルで、メンテナンスなどが不要。そのため、これらによってもたらされる効果のコストは、他の手段を用いた場合に比べて2億5000万ドルも抑制できると試算されている。

 同プロジェクトの開始イベントに参加し2万個のボールを流し込んだ、ロサンゼルス市長のエリック・ガルセッティ(Eric Garcetti)氏は「カリフォルニア州の歴史的な干ばつの中で、水資源の確保は重要なテーマだ。今回の取り組みはそれに対し創造的な工夫で実現する1つの象徴だ」と述べている。

1098とはずがたり:2015/09/04(金) 18:25:01
泉は元民主。

市長「本を書け」…作家「侮辱的」やり取り公表
http://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E5%B8%82%E9%95%B7%E3%80%8C%E6%9C%AC%E3%82%92%E6%9B%B8%E3%81%91%E3%80%8D%E2%80%A6%E4%BD%9C%E5%AE%B6%E3%80%8C%E4%BE%AE%E8%BE%B1%E7%9A%84%E3%80%8D%E3%82%84%E3%82%8A%E5%8F%96%E3%82%8A%E5%85%AC%E8%A1%A8/ar-AAdW6Ef
読売新聞 6 時間前

兵庫県加古川市在住の作家・玉岡かおるさん(58)が先月、泉房穂・同県明石市長(52)に環境保護団体主催のフォーラムへの出席を依頼した際、「しょうもないフォーラム、やっても意味ないやろ」などと侮辱的な発言を受けたとして、やり取りをブログなどで公表した。

玉岡さんは「深く傷つけられた」と憤っている。

玉岡さんは、県の出先機関に事務局を置く環境保護団体「いなみ野ため池ミュージアム運営協議会」の会長。協議会が11月に開く「東播磨ため池フォーラム」にパネリストとして出席してもらおうと、8月27日、明石市役所で泉市長と面会した。

地域のため池を守っていく方法を官民で探るフォーラムだったが、玉岡さんによると、泉市長は席上、市のため池保全策について力説。「そんなしょうもないフォーラム、やっても意味ないやろ。税金の無駄遣いや」「中途半端に会長なんかやっていないで、本を書きなさいよ」などと発言したという。

1099とはずがたり:2015/09/05(土) 07:01:38
地図に湖面が載ってないけど。。それにしても未だ新しいんだな。。

木戸ダム
https://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/41371a/kidodamukanri.html
昭和47年から調査を開始し35年掛けて平成20年に完成しました。
http://www.mapion.co.jp/m2/37.27162114,140.91501194,16/poi=L0853363

避難指示解除の楢葉町 病院なく買い物も町外…放射性物質に根強い懸念 住民帰還へ課題多く
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1081280165/3036
00:22産経新聞

 福島県楢葉町で4年半ぶりに、故郷への定住が許された。喜ぶ町民がいる一方で、医療機関やスーパーなど日常生活に欠かせない施設の整備は遅れている。

…放射性物質への懸念も根強く、町内にある木戸ダムを水源とする住民にとっては「安心して飲めない」といった声も聞かれる。

 復興への足がかりはある。町内では平成24年10月から、地元の観光名所だった天神岬の温泉施設が営業を再開した。今年10月には地域の観光資源の1つとなっている木戸川のサケ漁も再開される。…

1100とはずがたり:2015/09/05(土) 07:04:25
>>1098

無念。東播磨は1つになれず
http://tamaoka.blog115.fc2.com/blog-entry-483.html
2015年09月01日 13:43

地方創生、とはいうけれど、実際、どこのエリアの、誰が、何をやるのか、難しい。
県でやるには広すぎて共通テーマが持てないし、県民局単位でやっても、条例などの拘束力がないし。
ってことで、結局、市や町で取り組むしかないわけです。同じテーマを共有するエリアが組めば力も大きくなりますから。

先日この日記でご報告した「東播磨ため池フォーラム」もぞの考え。
3市2町が「ため池」という課題を一緒に取り組もうと、初めて顔合わせの団結式をやろうと企画されました。

ところが、簡単にはいきませんでした。
まあ聞いてください。

先週木曜、やっと義母の三十五日忌。
法要の後の会食の座からとびだしで、黒い服を白に着替えてバタバタと電車に。
先日来の続きで、「ため池フォーラム」へ首長さんにご出席いただく挨拶回りです。

神戸新聞・ため池フォーラム市長訪問

しかし、出かけた先のA市長とは、見解の相違で、決裂。

A市長の言、
「そんなしょーもないフォーラム、やっても意味ないやろ。税金の無駄遣いや。行きたくないけど、知事が来るから義理で行くけどな 」
耳を疑うような、礼を失した言葉。
まだ信じられません。聞いていて、ぶるぶる震えました。

A市長がフォーラムに罵詈雑言を 浴びせる理由は、
① 自分がやりたいと思っているテーマ (アカミミガメ)じゃないから 。
② 人口はA市の方が多いのに加古川市で開催するのが不満だから。
だそうです。
何なの? これ、大人が言うこと?

すみませんが未熟者の私、ここでブチ切れました。
「いいえ、 もう来ていただかなくて結構です。義理が生じないように、知事にも来ていただきませんから」
その場で市長室を失礼し、ソッコー、県知事公室に電話を入れて、多忙な知事に無理にスケジュール調整していただかなくてよい旨、連絡しました。
ええ、ここまでなぶられ、売られた喧嘩、買わずにいられましょうや。市長だからって、なんぼのもんじゃい。
義母は女手一つで夫たち姉弟を大学まで卒業させた人で、
「女やと思って、なめとったらあかんで」
がキメぜりふでした。
あの時代、女であること、寡婦であることで、きっと何度も悔しい思いをしたからでしょう。
今回はA市までついてきてくれてたのかな。同じせりふ、A市長に言ってやりたかったですよ。

だいたい、少々の権力を手にした男って、どうしてあんなふうに相手を見下し、女と思ったら大声出したり頭ごなしに凄んだりするの?
「玉岡さん、あなたもね、県に担がれて中途半端に会長なんかやってないで、本を書きなさいよ」
だって。
大きなお世話です。
こちとら小説は命がけ。ちゃんと秋には新作、出版予定ですよ。

あまりの言いように、録音とってくださいと要求しましたが、間に合わず、同席していた2名の市職員に一部始終を聞いていたことの確認をとり、証人として名刺をもらうのがせいいっぱい。
悔しくて 、拳を握って耐えたけど、喧嘩を買っちゃったからには負けられない。
しばらくあの手の顔の男の人とカメ見たら、PTSDで、固まるわ。

ま、そういうことでA市長はフォーラムには来てもらいませんが、A市は同じ播磨の地続きのエリア。ひきつづき、連携し、共同してやっていきたい気持ちは変わりません。
A市にも大人の会話ができる行政マンはいるでしょう。
義理なんかで来るのではなく、私たちと志を同じくする播磨人で、かならず「ため池フォーラム」、"しょーもな"くないものにせねば。

とはいえ、会長として暴走しちゃったことは事実。
「ため池協議会」のメンバーが私に対し、相手は 市長なんだからエラい人なんだから、侮辱されてもヘラヘラ頭を下げとけよー 、って、腰抜け会長の方がよかったと不信任を出すなら、喜んで引責辞任するまでです。

1101とはずがたり:2015/09/10(木) 14:56:33
栃木で1人心肺停止、1人不明=大雨で土砂崩れ―河川氾濫、発電所水没も
時事通信社 2015年9月10日 13時37分 (2015年9月10日 14時43分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/society_g/20150910/Jiji_20150910X898.html

 大雨特別警報が出された栃木県では10日、土砂崩れに巻き込まれて女性1人の行方が分からなくなったほか、男性1人が心肺停止となった。同県や茨城県内では川が氾濫。両県で避難指示の対象は少なくとも約5万7600世帯の約15万8000人に上った。
 栃木県では、宇都宮市など8市町の3万6873世帯、約9万6300人に避難指示が出た。県警によると、鹿沼市では住宅の裏山が崩れて3棟に土砂が流れ込み、うち1棟の住人男性(65)が重傷を負い、男性の妻(63)と連絡が取れなくなっている。また警察庁によると、日光市で配水管の詰まりを除去する作業中の男性2人が流され、20代男性が心肺停止となった。もう1人の男性(66)は意識があるが低体温症だという。
 同県小山市では思川の支流から水があふれ、消防隊員がゴムボートなどを使って住民の救助活動に当たった。また鹿沼市を流れる黒川の護岸が崩壊し、付近の住宅2棟と倉庫が流されたが、住民らは事前に避難して無事だった。
 東京電力によると、川の氾濫により日光、那須塩原両市と塩谷町にある水力発電所の一部設備が水没した。停電はないという。
 茨城県では、常総市などを流れる鬼怒川の氾濫で、8市町の約2万700世帯6万1700人に避難指示が出た。県によると、古河市で西仁連川の堤防が決壊して氾濫、タクシー運転手の男性(71)が冠水した道路上で車内に取り残されて低体温症に陥り、同県境町の女性(36)がけがをするなどの被害も出た。
 このほか、千葉県鎌ケ谷、市川両市でも土砂災害の恐れがあるとして、647世帯の1525人に避難指示が出された。

1102とはずがたり:2015/09/11(金) 08:16:48
【栃木、茨城大雨】「10年に1度の備え」着工前 決壊の堤防付近「越水破堤」の可能性
http://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E3%80%90%E6%A0%83%E6%9C%A8%E3%80%81%E8%8C%A8%E5%9F%8E%E5%A4%A7%E9%9B%A8%E3%80%91%E3%80%8C%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B9%B4%E3%81%AB%EF%BC%91%E5%BA%A6%E3%81%AE%E5%82%99%E3%81%88%E3%80%8D%E7%9D%80%E5%B7%A5%E5%89%8D-%E6%B1%BA%E5%A3%8A%E3%81%AE%E5%A0%A4%E9%98%B2%E4%BB%98%E8%BF%91%E3%80%8C%E8%B6%8A%E6%B0%B4%E7%A0%B4%E5%A0%A4%E3%80%8D%E3%81%AE%E5%8F%AF%E8%83%BD%E6%80%A7/ar-AAe9tpr#page=2
産経新聞 3 時間前

【栃木、茨城大雨】「10年に1度の備え」着工前 決壊の堤防付近「越水破堤」の可能性: 増水した鬼怒川が決壊し、水没した常総市三坂町=10日午後、茨城県常総市(本社チャーターヘリから、大山文兄撮影)
c 産経新聞 提供 増水した鬼怒川が決壊し、水没した常総市三坂町=10日午後、茨城県常総市(本社チャーターヘリから、大山文兄撮影)
 茨城県常総市の鬼怒川で10日に発生した堤防決壊は、鬼怒川としては栃木県内で起こった昭和24年以来となった。決壊した堤防付近は「10年に1度程度の大きい水害には対応できない」として国土交通省が改修を計画していた。全国の河川のうち、治水工事が整備目標に達している事例は「ほぼない」(国交省)といい、整備の優先順位に頭を悩ませている。

 午後0時50分、崩れ始めた堤防の幅は20メートルほどだったが、流れ出した川の水に削られてどんどん広がり、午後5時までに約140メートルに拡大した。

 国交省関東地方整備局は今回の決壊地点から約750メートル南で決壊した場合の被害想定を作成していた。想定浸水域は最大37平方キロに及び、場所によって深さ5メートルまで水がたまる恐れがある。浸水域は人口約2万2千人、約6900戸が被害を受けるという。

 「重大な災害と認識している」。10日午後に記者会見した同局の高橋伸輔河川調査官はこう話した。同局は午後10時にはポンプ車5台による排水作業を開始。11日には決壊した堤防の復旧工事に着工するという。

 関東地方の大型河川での堤防決壊は、昭和61年に鬼怒川とほぼ並行して流れる小貝川が茨城県内の2カ所で決壊して以来。同局によると周辺の河川は少なくとも明治時代に整備され、改修を重ねてきた。

 国交省は平成24年7月、九州地方の福岡県柳川市の矢部川で発生した決壊を受け、全国の河川を緊急調査。その際、今回の発生場所は補強対象にならなかった。ただ、26年10月の調査で「10年に1回レベル」への備えが必要な区域とされ、高さをかさ上げして幅を広げる工事を7年以内に行う計画を決めた。しかし、用地買収の段階で工事は未着手だったという。

 決壊の原因はさまざまなことが考えられるが、関東北部では当時、相当な雨量が長時間、観測された。決壊時の水位は8.05メートルに及び、氾濫危険水位の5.3メートルを越え、水が流れるギリギリの「計画高水位」とされる7.33メートルをも越えた。決壊の前後、鬼怒川は計3カ所で水が堤防を越えた。

 あふれた川の水で堤防が削られる「越水破堤」が起こった可能性もある。名古屋大学大学院の戸田祐嗣教授(河川工学)は「堤防の構造や土砂の質などの要因があるので一概に言えないが、非常に大きな雨量によって、あふれた川の水で堤防が崩れることもある」と説明した。

1103とはずがたり:2015/09/11(金) 10:14:24
土嚢(どのう)の?(ふくろ)が文字化けってどうなのよ。。

>堤防がなく国が大型の土嚢を積んでいる場所
天下の鬼怒川をして堤防がないってどうなのよ。。(;´Д`)

記録的な豪雨、改修予定の堤防襲う 鬼怒川決壊
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1177946351/1052-1053
2015年9月11日05時02分

 茨城県常総市で堤防が決壊する予兆は、鬼怒川を管理する国土交通省も把握していた。上流の栃木県で9日から強い雨が続き、10日午前6時すぎに決壊場所から約5〜25キロ上流の3カ所で、水が堤防を越えてあふれる「越水」が発生。堤防から水が漏れる「漏水」も2カ所であった。

 国交省は、上流に四つあるダムで東京ドーム70杯分を超える約9千万立方メートルをため、水量を抑えようとした。職員がパトロールしようとしたが、増水で昼前には堤防に近づけない状態になり、午後0時50分に決壊したという。当初は20メートルだった決壊の幅は、午後5時時点で140メートルに広がった。

 国交省によると、堤防は高さ3〜4メートル、底辺の幅約30メートルで、建設時期は不明。一般的に堤防の決壊は、「越水」による堤防の浸食や、水が堤防にしみこむことで起きる。

 東大の高橋裕名誉教授(河川工学)は「日本の堤防は、基本的に土の構造物。越水が30分も続けば堤防の土が削られ、通常は決壊する」と指摘する。応急措置として、堤防に土嚢を積む方法もあるが、今回は川に近づけず防ぎようがなかったとみる。
 川の堤防は年に2回、職員が安全性を確認する。現場付近では8月28日に点検したが、異常はなかったという。

 鬼怒川の堤防が決壊した茨城県常総市は、県内への特別警報に先立つ午前2時20分、決壊地点のすぐ上流の若宮戸地区に避難指示を出した。堤防がなく国が大型の土嚢を積んでいる場所で、国土交通省から未明に「水があふれそうだ」との連絡を受けての対応だった。防災無線や消防車両で避難を呼びかけたという。

 一方、決壊した下流の三坂町地区への避難指示は午前10時半だった。市によると、上流で水があふれたことへの対応に手間取り、避難指示の発令がこの時刻まで遅れ、避難勧告や避難準備情報も出していなかったという。堤防が決壊したのは約2時間半後だった。市の担当者は「堤防があり、まさかここが切れるとは思わなかった。決壊は急で、かなり住民が残っていたと思われる」と話す。

1104とはずがたり:2015/09/11(金) 12:21:33
決壊・氾濫、次々と 宮城、各地で孤立
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/ASH9C3JXFH9CUTIL02X.html
12:03朝日新聞

 宮城県大崎市では11日朝、古川西荒井地区で渋井川の堤防が幅約20メートルにわたって決壊。県によると、430世帯、1200人が孤立。市は午前8時15分に陸上自衛隊に災害派遣を要請した。陸自多賀城駐屯地はヘリコプターや自衛官150人を現地に派遣した。

 大崎消防本部によると、午前4時56分、同地区の住民から「堤防が崩れて浸水し、20人ほどが孤立している」との通報があり、午前9時50分までに約30人を救出した。一部では胸の高さまで浸水しており、午前10時半時点でも救助を求める通報が相次いでいるという。

 渋井川から約700メートル東に住む会社員男性(65)によると、午前5時ごろに水が一気に増えた。辺りは一面、茶色い水につかって湖面のようになった。周囲より1メートルあまり高い場所にたつ自宅は1階の畳がぬれ、周囲の家は1階の中ほどまで浸水した。午前8時ごろから徐々に水が引き始め、2時間余りで5センチほど水位が下がったという。

 また宮城県中部の大和町でも吉田川が複数の場所で水があふれて氾濫(はんらん)。542世帯、1757人に避難指示が出され、町役場や警察署も一時孤立した。警察車両が使えず、管内の被害状況も把握できないという。大和町の特別養護老人ホーム「まほろばの里たいわ」では、避難指示を受け、1階で寝ていた利用者約60人を2階に移動させた。

 仙台市でも広瀬川や七北田川の水位が上昇。各地で避難勧告が出され、朝の時点で2500人以上が避難。市内48カ所で道路が冠水した。青葉区の立町小体育館には未明から約120人が身を寄せた。一家3人で着の身着のままで来たという会社員の男性(54)は「(茨城の)映像を見ていたので、気が気でない。4年半前も避難所には行かなかった。初めての経験」と疲れた表情だった。

1105とはずがたり:2015/09/11(金) 13:19:32
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1177946351/1052 >>1103
>国交省によると、現場付近の鬼怒川は河川法に基づく計画で、「10年に1度の大雨に耐えるため」(同省)、堤防のかさ上げや拡幅工事をする予定だった。だが、工事は20キロ下流の利根川との合流地点から上流に向かって順番に進めているため、現場付近では昨年度から用地買収を始めたばかりだった。
記憶があるので確かめてみると俺は2008年の11/24に鬼怒川と利根川の合流部を探索している。正確にはその西隣で利根川と鬼怒川の1本西側の飯沼川付近。
やたら広くて宏大な調整池,と云ってもただっぴろい地面にしか見えなかった,があったりして関東の広さに圧倒されたもんだが。

1106とはずがたり:2015/09/13(日) 21:21:18
大量泥水、排水に全力=国交省「あと数日で」-川面下がり水門開放
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc&k=2015091200210

 鬼怒川の堤防決壊では、茨城県常総市の市街地が広範囲に浸水した。国土交通省は、支流の水門開放やポンプ車による排水作業を急いでいる。市街地の水位は徐々に下がっており、好天が続けば数日間のうちに水が引く見通しという。

 決壊箇所から約10キロ下流側で、浸水地域の中でも低い所にある常総市役所には大量の泥水が押し寄せ、庁舎が冠水した。国交省は、庁舎から約600メートル離れた支流にある八間堀排水機場のポンプを10日夜から稼働。周辺にたまった水を毎秒30トンの勢いで、支流を通じて鬼怒川に戻し続けた。
 11日午前7時ごろには、鬼怒川の水位が下がり、水面が排水機場周辺よりも下になったため、ポンプを止め水門開放に切り替えた。決壊部からの水の流入も止まり、仮堤防の復旧工事も進められた。

 全国から集めたポンプ車40台を市役所周辺に投入。排水能力は毎分30〜60トンと排水機場には劣るが、24時間態勢で排水を続けた。
 その結果、11日午前に市役所周辺で約1メートルあった水位は徐々に低下し、12日朝までに水が引いた。国交省関係者は「水門が開放できたのが大きい。水が引かないと復旧にも手を付けられないので、全力を注ぎあと数日間で排水作業にめどを付けたい」と話した。(2015/09/12-22:56)

茨城、13日夜強い雨警戒=浸水被害拡大の恐れ-気象庁
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc&k=2015091300038

 気象庁は13日夕、茨城県では同日夜遅くにかけて雷を伴い、1時間に20ミリの強い雨が降る所があるとして、河川の増水に警戒を呼び掛けた。10日に氾濫した鬼怒川流域では、浸水被害が拡大する恐れがある。常総市や筑西市などには洪水警報が出されている。

 北海道付近の低気圧から前線が延びており、日本海側から太平洋側へ移動した。茨城県の14日午後6時までの24時間雨量は、多い所で30ミリと予想される。(2015/09/13-18:20)

1107とはずがたり:2015/09/15(火) 16:28:04
>日本全土に洪水被害をもたらしたアイオン台風(1948年)の後、宮城県が失業対策事業で建設した。堤防は50年代には完成したという。 問題は構造。築堤に適した粘性土ではなく、「耕地整理の残土をかき上げた」(相沢市議)といい、あり合わせの土で造ったのだという。

>そして、東日本大震災が襲った。崩壊はしなかったが、堤防上の道路が緩やかに波打った。
>震災から半年後の2011年9月、住民らは現地に県北部土木事務所の担当者を招き、対応を求めた。県は10月に調査を行い、「堤防自体に問題はなく、地震の揺れが舗装をゆがませた」といった内容の報告を住民側に伝えた。

>渋井川のすぐそばに住む西荒井南行政区の相沢宗夫区長(66)は「(1986年の)8.5豪雨では、水位が堤防の頂部まで30センチほどに迫ったが、堤防は破れなかった。今回は1メートルほど余裕があった」と証言する。これは何を意味するのだろう。

<宮城豪雨>堤防決壊 緩い土質、震災影響?
http://news.goo.ne.jp/article/kahoku/nation/kahoku_K201509140A0S103X00001_225900.html
09月14日 08:41河北新報

 記録的大雨で大被害を受けた宮城県。とりわけ、大崎市の西部を流れる渋井川の堤防決壊は、同市古川西荒井地区などで400戸の一時的孤立と、多大な農業被害をもたらした。1986年の8.5豪雨でも破れなかった堤防は、なぜ決壊したのか。理由を現地に探った。(大崎総局・野村哲郎)

 12日午後、西荒井を国会議員らが視察した。地元の相沢孝弘市議(63)が案内に立ち、堤防の成り立ちや構造について説明を始めると、一行の顔に驚きに似た色が浮かんだ。
 一帯の堤防は、日本全土に洪水被害をもたらしたアイオン台風(1948年)の後、宮城県が失業対策事業で建設した。地区の古老たちは、河畔に大きな宿舎が建ち、日雇いの労働者が大勢働いていた光景を覚えている。堤防は50年代には完成したという。
 問題は構造。築堤に適した粘性土ではなく、「耕地整理の残土をかき上げた」(相沢市議)といい、あり合わせの土で造ったのだという。
 「そんな実態を知っているから、われわれは不安を訴え続けてきた」と住民は口をそろえる。そして、東日本大震災が襲った。崩壊はしなかったが、堤防上の道路が緩やかに波打った。
 震災から半年後の2011年9月、住民らは現地に県北部土木事務所の担当者を招き、対応を求めた。県は10月に調査を行い、「堤防自体に問題はなく、地震の揺れが舗装をゆがませた」といった内容の報告を住民側に伝えた。
 ところが、今回の豪雨で堤防は決壊。住民の多くは「やはり震災の影響もある」と言い、県の調査結果に不信の目を向けている。
 県は次のような可能性を指摘する。渋井川は、鳴瀬川の支流である多田川の支流だ。鳴瀬川の増水によって多田川の水がスムーズに流れなくなり、渋井川の水も行き場を失う。急激な増水により、堤防のウイークポイントが破壊された?という筋書きだ。
 渋井川のすぐそばに住む西荒井南行政区の相沢宗夫区長(66)は「8.5豪雨では、水位が堤防の頂部まで30センチほどに迫ったが、堤防は破れなかった。今回は1メートルほど余裕があった」と証言する。これは何を意味するのだろう。
 県は「再度の災害発生を防ぐため、各種の調査を準備している」と話し、今後本格的な原因究明に入る。

1108とはずがたり:2015/09/19(土) 07:18:19
鬼怒川決壊 「月内断水」に苦慮 「とにかく水が必要」
http://news.goo.ne.jp/article/ibaraki/region/ibaraki-33150937.html
09月18日 10:17茨城新聞

鬼怒川決壊による常総市などの大水害は17日、発生から1週間がたった。同市内の水道復旧には時間がかかり、医療機関や高齢者施設は対応に追われる。避難長期化をにらみ、県は公営住宅の無償提供を決め、準備を急ぐ。
  市内にある浄水場が被害を受け、「月内断水」が伝えられた同市水海道地区。復旧に欠かせない水をどう確保するか、医療機関などが対応に苦慮している。
 診察室や検査室がある1階部分が浸水した同市新井木町のきぬ医師会病院。取り引きのある清掃業者やボランティアが確保した水を使って17日、職員らが高圧洗浄機で室内の清掃に取り組んだ。男性看護師(41)は「清掃できたのはほんの一部。医療機器の洗浄にも水を使いたいし、とにかく水が必要」とため息をつく。
 同病院は14日から、駐車場の仮設テント内で外来診療を続けているが、復旧は程遠く水も使えないため、薬の処方と軽傷の処置に限り受け付けている。
 職員が手を洗う場合は、職員が自宅からタンクで持ちよった水道水を大事に活用。男性看護師は「少しずつ、総動員でやっていくしかない」と話した。
 認知症などを患う18人の高齢者が入居する同市水海道天満町の水海道ケアセンターそよ風も、水の確保に頭を悩ます。
 17日は20人がデイサービスを利用。水は1日1回、自衛隊から受水槽に供給されるが、瀬崎ひとみセンター長は「無駄遣いせず、極力使わないように工夫している」と話す。
 洗濯はコインランドリーを使い、トイレはバケツの水を利用して職員が流す。毎日可能だった入居者の入浴は週2?3回に減らした。「食材はそろっているが、食器を洗うことを考えると、通常通りの食事メニューとはいかない。できる限りのサービスで対応しており、節水の知恵を出していくしかない」と気を引き締める。
 市は16日、浸水した相野谷浄水場の復旧作業を開始。月内の仮運転を目指す。同時に、水海道地区約7400世帯の断水を少しでも改善するため、市内の別の配水場から「応援配水」を実施。不安定な給水量ではあるが、断水状態の一時的な緩和に努めている。
 ただ、応援配水には限界があり、市水道課の担当者は「負荷を掛け過ぎてモーターを故障させたら元も子もない」と説明。「仮運転が行えるようになるまでは、水が出にくい状況が続く」と話した。(平野有紀、今橋憲正)

1109とはずがたり:2015/09/19(土) 07:23:30
湛水って単語なんか好きだ♪
相撲甚句は「ジンク」だし「ジンスイ」と音(よ)むかと思ってたけど,「タンスイ」だったのは内緒だw
どうやら「ジン」は呉音,「タン」は漢音らしい。どうやったらタンがジンになるんだよと思ったけど漢音がタン・チン,呉音がジン・デン・トンと云われるとまあそんなもんかと思わなくもない(;´Д`)
https://ja.wiktionary.org/wiki/%E6%B9%9B

<目屋ダム>運用55年 月内でバイバイ
http://news.goo.ne.jp/article/kahoku/region/kahoku_K201509180A0EA0XX00001_221501.html
09月18日 12:48河北新報

 青森県津軽地方を流れる1級河川・岩木川流域の治水、利水を半世紀以上にわたって担ってきた目屋ダム(西目屋村)が今月末、役割を終える。機能向上を目的に、下流側に整備された津軽ダムは本体建設工事がほぼ完了。総貯水容量は3.6倍になり、洪水、渇水対策がより強化される。新ダムの運用開始とともに目屋ダムは湖底に沈む。

 県が1960年4月から管理していた目屋ダムは集水面積が172平方キロ、総貯水容量は3900万立方メートル。洪水被害の軽減やかんがい用水の補給、発電の役割があった。約1万2500ヘクタールの農地に水を補給し、渇水時は緊急放流を実施。年平均発電量は4580万キロワット時に上った。
 運用55年余りで洪水調節数は157回。うち流入量が計画(毎秒500立方メートル)を超える出水は、25回に及んだ。「目屋ダムは大きな役割を果たしてきたが規模が小さく、自然災害への対応が難しくなっていた」(県河川砂防課)という。
 新たに弘前市への水道用水、五所川原市への工業用水の供給といった目的が加わる津軽ダムの本体工事は2008年11月に始まった。新ダムの堤高は1.7倍の97.2メートル、ダム湖の面積は2.5倍の5.1平方キロ、総貯水容量は1億4090万立方メートルになる。
 事業主体の東北地方整備局津軽ダム工事事務所は、実際に貯水と放水を行ってダム本体の強度や周辺の安全性などを確認する試験湛水(たんすい)を16年2月にも実施するため、準備を進めている。津軽ダムの総事業費は約1620億円。16年度中の完成を予定している。
 同事務所は26日、個人・家族80人(午前、午後各40人、先着順)を対象とした最後の目屋ダム見学会を現地で開く。「目屋ダムの長年の功績をたたえ、津軽ダムへの期待を込める見学会にする」という。連絡先は同事務所0172(85)3005。

1110とはずがたり:2015/09/19(土) 07:31:53
<琵琶湖>再生法が成立 保全へ国が財政支援
毎日新聞社 2015年9月16日 20時11分 (2015年9月16日 22時24分 更新)
http://www.excite.co.jp/News/politics_g/20150916/Mainichi_20150917k0000m010058000c.html

 琵琶湖の保全と再生のため国が財政支援をする議員立法「琵琶湖再生法」が16日、参院本会議で可決、成立した。特定の湖沼を保全する財政措置を盛り込んだ法律は全国初で、モデルケースとなることが期待されている。

 琵琶湖は世界有数の古代湖で固有種も多く、生態系が豊かだ。治水と利水でも重要な役割を果たしており、再生法は、琵琶湖が「国民的資産」で、琵琶湖の保全と再生が「我が国における湖沼の保全及び再生の先駆けとしての事例となり得る」と位置づけている。

 その上で、環境相や国土交通相らが関係府県の意見を聞いて保全と再生の基本方針を定め、滋賀県が保全再生計画を策定すると規定した。計画内容は水質改善や生態系保全、農林水産業や観光の振興などで、国が財政支援する。

 琵琶湖では1970年代から90年代にかけて下水道や湖岸道路の整備が進められ、利便性が向上した。だが一方で湖岸のヨシ原が失われるなど環境破壊が顕在化。近年は透明度が増して改善傾向にあるが、水質変化が指摘され、外来水生植物のオオバナミズキンバイの大量繁殖が問題となっている。

 環境保全団体「近江ウェットランド研究会」代表の野間直彦・滋賀県立大准教授は「どのような計画を策定し、実効性を担保するかが鍵」としている。【石川勝義】

1111とはずがたり:2015/09/23(水) 19:48:36
田舎の道路整備は高速道路だけにして過疎対策事業全部削って人が居る場所の公共事業に切り替えろヽ(`Д´)ノ

【東日本豪雨】水害の度に堤防改修整備見直し 国交省「いたちごっこ状態」、ソフト対策が急務
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/nation/sankei-afr1509230013.html
17:35産経新聞

 東日本豪雨から24日で2週間を迎える。国土交通省などは決壊した堤防の本復旧に向けた原因究明を進めるが、全国的に毎年のように発生する水害のたび、堤防改修の整備計画見直しを迫られる「いたちごっこ状態」(国交省)が続いている。財政難も加わり、改修による堤防強化は追いついていない状況で、気象予報の精度向上や避難誘導の進め方などソフト対策が急務となっている。

 国交省は平成24年の九州北部豪雨を受け、全国で国が管理する河川の堤防(総延長約1万3400キロ)の緊急点検を実施。その結果、16%の約2200キロが強度や高さ不足などで優先的な対策が必要とされた。

 改修は平地で周辺人口が多く、被害が大きくなりやすい下流域から進めるのが通常で、鬼怒川では決壊地点の下流側手前まで要対策箇所になっていたという。国交省は「今回の水害を契機に、再び他の河川を含めて改修計画を見直すかもしれない」と話す。

 また、16〜25年の10年間で見ると、国内の全市区町村の96・8%で一度は河川の氾濫(はんらん)が起こっているといい、要対策箇所以外も危険性が低いとはいえない。過去10年間だけで見ても、全国では毎年計約100〜700平方キロの水害による浸水被害が発生している。

 しかし、今年度の国の治水事業費は、ピーク時だった9年度の半分近い約7800億円まで減少。国交省は要対策箇所のみですら、工事完了時期の目標を定められていない状況だ。

 ハード面の対策に限界がある中、国は住民の避難手順などを定めた行動計画の策定やハザードマップの提供などに力を入れ始め、自治体には避難勧告や指示を「空振りを恐れずに早めに出す」ことも求めた。

 また、気象庁も今年7月の新気象衛星「ひまわり8号」運用開始により、予報の材料となる気象データの観測能力が大幅に向上。予報は避難誘導の根拠になることから「観測精度とともに、予報精度を上げていきたい」(気象庁)という。

 いかに住民の命を守るのか。ハードだけでなくソフト対策もカギとなる。(福田涼太郎)

1112とはずがたり:2015/09/23(水) 19:50:08
>河川の堤防は、もともと人工物ではなく歳月をかけて自然にできたものなので、強度や構造は壊れて初めて分かる場合が多い。日本の河川は急激に水位が上がるため、浸透よりもあふれた水が堤防を削る破壊力の方が大きい

奈良大阪県境の大和川、増水への不安は今後20年以上…近畿の堤防、4割が対策未了
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/nation/sankei-wst1509160039.html
09月16日 12:12産経新聞

 関東や東北を襲った豪雨による河川の堤防決壊を受け、関西でも河川整備が注目されている。近畿2府4県の10水系で補強工事などが必要な堤防のうち4割は、まだ対策が終わっていない。中でも奈良県と大阪府の県境が山で囲まれ、河川幅が狭い「ボトルネック」になっている大和川は、安全対策の完了まで二十数年かかる見通しだ。専門家は「住民が日ごろの河川の流量や水位を知っておくことで、増水時の迅速な避難行動につながる」と呼びかけている。

 平成24年7月、豪雨により福岡県で矢部川の堤防が決壊したのを受け、国土交通省は全国の河川を緊急調査。近畿地方整備局は6府県の淀川、紀の川など10水系15河川の国管理区間の堤防を点検した。その結果、総延長740キロのうち4割に当たる296キロで、水の浸透や浸食などへの対策が必要なことが判明した。

 同整備局は今年3月までに、63%に当たる186キロで対策を終えた。堤防の地面に近い位置に水が通りやすい小石の層を設け、川の反対側へ自然排水させるドレーン工や、堤防の法面に水の浸透を防ぐためのブロックを張る工事などを実施しているという。

 近畿大の河井克之准教授(環境系工学)は「河川の堤防は、もともと人工物ではなく歳月をかけて自然にできたものなので、強度や構造は壊れて初めて分かる場合が多い。日本の河川は急激に水位が上がるため、浸透よりもあふれた水が堤防を削る破壊力の方が大きい。堤防の裏側の強化が必要だ」と指摘する。

 一方で、都市部を流れる河川の整備は、事業費の3分の1を負担する地方自治体や、住民の合意形成などの制約にも縛られる。奈良県から大阪府へ流れ、215万人の流域人口を抱える大和川の要対策堤防は7・7キロにとどまったが、総合的な安全対策が完了するのは二十数年後になるとされる。

 上流・中流域の奈良盆地内は、多くの支川が放射状に大和川へ流れ込む地形であるうえ、府県境は生駒山地と金剛山地に挟まれた地域を流れることから、水位が急上昇しやすい。特に近年は大阪のベッドタウンとして流域が開発され、降雨時の川の増水に拍車がかかっているという。

 昭和57年夏に両府県で計2万戸超が浸水する戦後最大の洪水が発生。平成に入っても奈良県を中心に家屋浸水を伴う洪水が3回起きている。国は25年11月、自治体や住民の意見を取り入れた整備計画をまとめた。計画期間はおおむね30年とされた。

 近畿地方整備局はこれまで、下流域を中心に整備してきた。上中流域を先に整備すると、増水時に下流域の被害が大きくなってしまうためだ。今後は上中流域と下流域で並行して進めるという。

 河井准教授は「大和川の下流は都市部を流れていて住宅などが密集している地域もあり、整備に時間がかかるのはやむを得ないのではないか。近年の集中豪雨はどこでも水害が起こり得ることを示唆している。住民一人ひとりが災害への意識を高めることが求められている」としている。

1113とはずがたり:2015/09/23(水) 20:37:14

「危険な堤防」九州の15% 集中豪雨で決壊の恐れ、1級河川
http://news.goo.ne.jp/article/qbiz/business/qbiz-20150914150513583.html
09月14日 15:05qBiz 西日本新聞経済電子版

「危険な堤防」九州の15% 集中豪雨で決壊の恐れ、1級河川
http://tohazugatali.w eb.fc2.com/risui/m_qbiz-20150914150513583.jpg
九州の1級河川の「危険な堤防」
(qBiz 西日本新聞経済電子版)

 国が管理する九州の1級河川の堤防(20水系)のうち、集中豪雨などで水かさが増した場合、決壊するなど水害の危険が極めて高い「重要水防箇所(Aランク)」は747カ所に上り、総延長1839キロのうち約15%(273キロ)に及ぶ。未整備の区間も含め、国土交通省九州地方整備局は補強・改修作業など危機管理態勢の強化を急ぐ。

 各河川事務所が今年3月末時点で、管内を調査した。堤防の危険度を示す重要水防箇所のうち、国は想定する水位より堤防の高さが低いなど、特に危険が及ぶ可能性が高いところをAランクと位置付ける。

 20河川の中で、未完成を含むこうした区間の割合が最も高い河川は、松浦川の42・7%(39・9キロ)で、川内川の32・8%(47・2キロ)、緑川32・1%(30・8キロ)と続く。白川や番匠川も2割を超える。

 堤防が最長の291キロに達する筑後川では、Aランクが193カ所(50・8キロ)。このうち福岡県久留米市善導寺町から同市田主丸町をまたぐ約3・5キロ間では、水が堤防の高さを上回る「越水」の恐れがあるほか、大分県日田市など複数の区間で、高さや幅不足、崩壊の恐れがあるという。2012年の九州北部豪雨で福岡県柳川市の矢部川が決壊した堤防は、Aランクに次いで危険が高いとされるBランクだった。

 九地整によると、財政難の影響で九州の治水事業に関わる予算は補正を含め12年度は1118億円、14年度は799億円と年々減少。複数の自治体にまたがる河川整備には地元との調整に時間がかかるなど、「100年に1度の洪水」に耐え得る河川環境の実現には「数十年かかる」とされる。九地整は「ハード整備も重要だが、自治体のハザードマップを活用して、住民自ら防災意識を高めてほしい」としている。

■重要水防箇所…集中豪雨などによる洪水時に「特に注意が必要」として、国土交通省が定める区間。危険度を3ランクに区分けし、堤防が未完成だったり、完成していても高さが予想水位を下回ったりして最も危険な区間を「A」、高さは予定水位を上回ると想定されるものの、余裕はない区間を「B」、完成から3年以内の堤防など、危険性が比較的低い区間を「要注意」とし、公開している。

1114とはずがたり:2015/09/23(水) 20:42:53
鹿児島県管理河川、整備率46% 築堤や掘削進まず
http://news.goo.ne.jp/article/minaminippon/region/minaminippon-33085114.html
09月11日 23:30南日本新聞

 鹿児島県が管理する1、2級河川の整備率は46%にとどまることが11日、県への取材で分かった。茨城県の鬼怒川は、計画された整備が始まる前に堤防が決壊した。鹿児島県は災害に備え、雨天時の河川情報に注意するよう呼び掛けている。国管理の川内川は河川激甚災害対策特別事業(河川激特)で集中工事が行われ、肝属川と合わせた国管理河川の整備率は85%に上る。
 県河川課によると、県内に1、2級河川は463本あり、総延長2658.5キロ。県は9割強の2493.5キロを管理している。うち、整備計画の対象は1913.4キロ。880キロで整備を終え、1033.4キロを残している(3月末時点)。
 1時間に60ミリの雨が降っても越水などを防ぐことを基準に、川底を掘り下げたり堤防を築いたりする。住宅や人口密集地で優先的に実施してきたが、計画は年限を区切っているわけではない。

1115とはずがたり:2015/10/19(月) 23:25:27
>>746>>776-777
>既設の発電所で使い切れていない水の流量を分岐させて、新設の発電所で活用する

2012年12月11日 11時00分 更新
小水力発電所を関西電力が運転開始、10MWのメガソーラー並み
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1212/11/news017.html

原子力と火力を中心に供給力の増強を進めている関西電力が、再生可能エネルギーのひとつである小水力発電所を富山県で運転開始した。黒部川の支流にある既存の水力発電所を拡張する形で、小水力の設備としては規模が大きい1900kWの発電能力を可能にした。
[石田雅也,スマートジャパン]

 関西電力の151番目の水力発電所として、「新黒薙(しんくろなぎ)第二発電所」が12月8日から運転を開始した。水力発電所が数多く集まる富山県の黒部渓谷にある。黒部川の支流である黒薙川からの水路を使った小水力発電所だ(図1)。

 発電能力は1900kWで、年間の発電量は1200万kWhを見込んでいる。太陽光発電と比較すると10MW(メガワット)のメガソーラーと同等の発電量になり、3300世帯分の電力使用量に相当する規模である。

http://tohazugatali.dousetsu.com/kanden1.jpg
図1 新黒薙第二発電所の設置状況。出典:関西電力

 同じ場所には65年前の1947年に運転を開始した黒薙第二発電所があり、現在でも7600kWの水力発電設備として稼働中だ。この既設の発電所で使い切れていない水の流量を分岐させて、新設の発電所で活用する。2つの発電所は隣接する形で設置されている。小水力用の発電設備には導入費が安い「ターゴインパルス水車発電機」を導入した(図2)。

 日本では古くから全国各地で大規模な水力発電所が建設されてきた。自然の水の流れを生かした設備のため、火力発電所と比べると耐用年数が長く、古い設備のまま稼働を続けることができる。長年の間に水の流量が増えているケースも多くあり、余剰分を使って新たに小水力発電を開始する事例が増えている。

1116とはずがたり:2015/10/23(金) 16:09:01
PRなんだから突っ込む方が考えすぎやでw(;´Д`)

考えすぎた結果がこれだよ! 日本水道協会のポスターの女の子が闇&病みを放ちまくっている
http://www.excite.co.jp/News/it_g/20151021/Itmedia_nl_20151021059.html
ねとらぼ 2015年10月21日 14時15分 (2015年10月21日 14時31分 更新)

1117とはずがたり:2015/10/29(木) 18:39:58
●黒部川電力(北陸電力50%+電化工業50%)
新姫川第六水力発電所
26MW
2022年4月運開予定

2014年12月03日 15時00分 更新
80年も動き続ける水力発電所を拡張、余った水で新たに27.5MWの電力
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1412/03/news024.html

新潟県内で1934年から稼働している水力発電所の下流に、さらに大きな出力の水力発電所を建設する計画が動き出した。既存の発電所で使いきれない水が豊富にあるため、取水設備と発電設備を新設して最大27.5MWの電力を作り出す。環境影響評価を経て2022年に運転を開始する予定だ。
[石田雅也,スマートジャパン]

 水力発電所を新設する場所は、長野県から新潟県の糸魚川市(いといがわし)へ流れる姫川(ひめかわ)の下流にある。水量が豊富な姫川の流域には数多くの水力発電所が稼働中で、その1つに「姫川第六発電所」がある。80年前の1934年に営業運転を開始した。発電能力は最大で26MW(メガワット)を発揮する。

 この古い水力発電所は今後も従来と変わらず運転を続けていくが、発電用の水を貯める取水堰(しゅすいせき)には使いきれない水量がある。その余った水を利用することで、さらに大きな発電能力の「新姫川第六水力発電所」を建設する計画だ。

 既存の水力発電所が最大で毎秒28立方メートルの水量を利用しているのに対して、新設する発電所は毎秒30立方メートルまで使うことができる。これにより最大で27.5MWの電力を作り出せる。2つの発電所を合わせると従来の2倍強の供給力になる。

 新設の水力発電所は5キロメートルほど下流に建設する。既存の発電所の取水堰から導水路を敷設して、山中に設置する水槽に貯めた水を発電所に流し込む方式だ(図3)。発電に利用した水は川に戻すが、この間の取水堰から放水口までの水量が従来よりも減ることになる。

http://tohazugatali.dousetsu.com/shinhimekawa3_sj.jpg
図3 新設する発電設備の断面。出典:黒部川電力

 発電所を建設・運営する黒部川電力は環境影響評価を実施するために、その方法書を12月1日に経済産業大臣に届け出た。周辺地域の大気や水質をはじめ、動植物などの生態系を含めて影響を調査して国や地元の自治体に報告する。

 環境影響評価のプロセスが順調に進むと、4年後の2018年12月に建設工事を開始できる見込みだ。取水口や導水路を含めて発電設備全体の工事に3年強の期間を想定していて、運転開始は2022年4月を予定している。自然環境に影響を与えないことが実証できれば、新たな再生可能エネルギーの導入方法になる。

 黒部川電力は新潟県と長野県に5カ所の水力発電所を運営して、年間の総発電量は3億6000万kWhにのぼる。発電した電力は卸供給事業者として北陸電力に供給する。1923年(大正12年)の創業で、現在は北陸電力と電気化学工業が50%ずつ出資している。

1118とはずがたり:2015/11/01(日) 18:56:25

小鷹発電所:小水力発電設備が停止 実証試験中、台風15号接近後から安定的発電できず 原因確定せず究明中 /鹿児島
http://mainichi.jp/area/kagoshima/news/20151022ddlk46040278000c.html
毎日新聞 2015年10月22日 地方版

 薩摩川内市などが同市東郷町藤川で実証試験を進めている小水力発電設備が8月の台風15号接近後から安定的に発電できなくなり、停止している。原因について、共同で実証試験に取り組む施工者の日本工営(東京)側は「ある程度推測しているが、まだ確定していない」と究明中だ。

 停止しているのは小鷹(こたか)水力発電所。田海川の流水を利用し、長さ7メートル、直径2・1メートルのらせん水車を回し発電、最大出力は30キロワットだ。日本工営が国からの補助も受け約9000万円かけ施工、今年6月から運転している。

 市などによると、8月25日の台風15号による停電で自動停止。停電が復旧し、導水路から台風によるゴミや土砂を取り除いたり、機器の調整をしたりしても安定した発電ができないという。海外のメーカーに技術員の派遣を要請中で、日本工営側は「今はあくまでも研究開発がテーマなので、これを機に(らせん水車の技術の)中身を全て吸収したい」としている。

 薩摩川内市の新エネルギー対策課は「この実証試験は国内に導入実績が少ないらせん水車の技術を広めることを目的としている。そのためにもしっかりとした原因究明が重要」としている。【宝満志郎】

1119とはずがたり:2015/11/01(日) 19:57:18
>>815>>933
無事運開。

●高井発電所
日本工営・2015/10運開
最大出力420kW、年間で約270万kWh

長野県の酸性河川(信濃川水系松川)、小水力発電に有効利用
http://www.kankyo-business.jp/news/011581.php
2015年10月31日掲載

日本工営(東京都)は、長野県高山村にある高井砂防堰堤の未利用落差を利用した高井発電所を建設し、2015年10月に運転を開始した。

高井発電所は、長野県高山村の信濃川水系松川において、県が管理する高井砂防堰堤本堤に貫通孔を空けて取水し発電する。最大出力420kW、年間で約270万kWhを発電する。これは一般家庭約750軒分の使用量相当、高山村の世帯数の約30%分に相当する。

同発電所は、自然由来および廃止鉱山に起因する酸性河川を再生可能エネルギーとして活用している。建設にあたり新たな取水堰を建設する必要が無く、また減水区間(川の水の量が減少する距離)も短いことから、環境に優しい。

廃鉱山探検 高井鉱山
http://blog.livedoor.jp/urayamaex/archives/4533872.html

 かつて、長野県高山村樋沢川上流に存在した「高井鉱山」・・・。
 実は「高井鉱山」は2つあったことはあまり知られていません。

 一つ目の「高井鉱山」は小串鉱山の前身となった硫黄鉱山です。樋沢川源流の標高1700m付近にあり、大正時代に鉱区が群馬県側に移されました(以前の記事参照)。

 そして、2つめの「高井鉱山」は鉄鉱山です。樋沢川沿いの標高1300m付近にあり、昭和18年から34年まで褐鉄鉱が採掘されていました。

1120とはずがたり:2015/11/03(火) 14:22:41
問題は規模の小ささ,そしてコストの高さだ。

まさに日本向き! 小水力発電が自治体にモテる理由
http://dot.asahi.com/wa/2015102300021.html
(更新 2015/10/26 07:00)

 小水力発電が国内で脚光を浴びつつある。一般的には千キロワット以下を小水力と呼ぶ。水量と落差があればどこでも発電できることから、水資源が豊富な日本に向いている。

 普及の足がかりとなったのは2013年の河川法改正だった。小泉純一郎氏、細川護熙氏の元首相コンビが活動する「自然エネルギー推進会議」で理事を務める中塚一宏元金融担当相が言う。

「河川の流水を利用する水利利用では、河川法に基づいて河川管理者の許可を得るのが基本でした。しかし、実際には申請しても許可を取ることはほぼ不可能だったため、せっかくの小水力発電も普及が進まなかった。そこで民主党政権時代に河川法を改正して、許可制から簡素な登録制にすることを決めたのです。一定の要件を満たせば、すべて登録で済むようになり、小水力発電に参入しやすくなりました」

 中塚氏らの支援で今年3月から静岡県長泉町で運転が始まった小水力発電は、幅2メートルの農業用水路に8キロワットの小型水車を置く。年間の売電収入は200万円弱と少ないが、新たに28カ所、増設する計画がある。設置費用は3500万円程度。自治体の補助を受けず、賛同企業を募る。この発電設備も京葉ガスが一定の費用負担をした。

「自然エネルギーは公益性がないと普及しない。そのため、移動式給電装置や携帯型バッテリーを備え、災害停電時には地域の電源として活用してもらう。売電収入は設置費用を負担してくれた企業、水利権者の土地改良区、地元の町内会などと分け合います」(設置者の自然エネルギー利用推進協議会の岡本欣訓氏)

 自治体が小水力発電に取り組むケースもある。東京都江戸川区の葛西給水所では、13年から小水力発電を始めた。

 地下室の水道配管の先に、幅と高さが2メートルほどの発電機を設置した。水道管の中の上水が、カタツムリのような形をしたタービンに流れ込み、水流で発電する。出力340キロワットの水力発電機だ。

 仕組みは、余剰圧力を利用する。金町浄水場(葛飾区)から送水された飲み水は、葛西給水所を経由してさらに約15キロ先の東海給水所(大田区)まで運ばれる。そのため、あらかじめ高い水圧で水が送り出されていて、途中の葛西では発電できるほどの水流の勢いがあるのだ。

「昨年度の発電量は、一般家庭390軒分に相当する127万キロワット時。新電力のエネットが買い取り、4500万円程度の売電収入がありました。設備投資額の2億6千万円はこのままいけば約6年で回収し、その後は黒字化する予定です」(東京都水道局水運用センター村山孝之課長)

 東京都は24年までに、再生可能エネルギーの利用割合を20%程度に増やす。水道局でも太陽光発電や廃熱利用(コージェネレーション)を進めるが、その中に小水力がある。現在、6カ所の浄水場や給水所に合計2200キロワット以上の水力発電設備を設置し、13年度は519万キロワット時を発電した。今後はさらに6カ所で小水力発電を始める予定だ。

 東京都以外に、山梨県都留市、高知県梼原町も小水力発電に取り組んでいる。また、横浜市や川崎市など、民間に運営を任せる民設民営方式で小水力発電を行う自治体は多い。

 小水力発電のハードルは低くなった。だが、「設置前の流量調査に数年必要」(全国小水力利用推進協議会の中島大事務局長)ともいわれ、すぐに始められるものでもない。長期的な計画が必要だ。

※週刊朝日 2015年10月30日号

1121とはずがたり:2015/11/05(木) 14:23:09
●群馬県企業局 高津戸発電所
場所・高津戸ダム (群馬県みどり市)
http://www.suiryoku.com/gallery/gunma/takatudo/takatudo.html
認可最大出力:5300kW
  常時出力: 880kW

>渡良瀬川水系の豊富な水を利用して、年間を通じてほぼ一定の発電ができるという。
ベース電源的に役立つのかな?

峡谷美が包む発電拠点
http://www.yomiuri.co.jp/local/tochigi/feature/CO004125/20151020-OYTAT50002.html?from=yartcl_popin
2015年10月20日 05時00分
高津戸ダム (群馬県みどり市)

 クヌギやブナなどの広葉樹が生い茂る観光名所「高津戸峡」に、高さ29メートルのダムがそびえる。岩場がむき出しになった峡谷の周辺には遊歩道があり、ダム湖の周りには約30種類の野鳥が集まる。

 1973年、群馬県内13番目のダムとして、県が渡良瀬川に整備した。主に治水や利水の役目を担う上流の草木ダムとは異なり、水力を利用した発電に特化している。昨年度の発電量は2090万キロ・ワット時。群馬県内の世帯当たりの年間使用電力量(3048キロ・ワット時)に換算すると、6857世帯の電力量に相当する。

 ダム南側の建屋奥にある発電室には、直径約2メートルのステンレス製水車が展示されている。発電に使われているものと同じだ。渡良瀬川水系の豊富な水を利用して、年間を通じてほぼ一定の発電ができるという。

 ダムは当初、もっと下流に建設される予定だった。「美しい景観を残してほしい」という地元住民の要望を受けて、峡谷の上流端に設置された。「今ではダムの上も撮影スポットになっています」と、群馬県渡良瀬発電事務所の斎藤真人次長(55)は説明する。

 下流には、景観も楽しめる劇場として、37年に建てられた木造2階の「ながめ余興場」が今も残る。94年に架けられた「はねたき橋」、96年に整備された遊歩道もあり、新緑や紅葉の時期には観光客でにぎわう。

 みどり市観光課の関根早紀さん(25)は「ダム周辺の峡谷は、11月頃から本格的な紅葉の時期を迎えます。周辺ではシーズンに合わせて様々なイベントも始まります」とアピールする。

 景観に配慮して建てられたコンクリートのダム。峡谷を見渡せる観光スポットとなり、地元で大切にされている。


 ■高津戸ダム■ 群馬県みどり市大間々町桐原。総貯水容量は68万9000立方メートル。水量の調整が主目的ではないため、ダムの規模と比較してゲート(1枚の幅9.2メートル、高さ13.8メートル)が大きい。年間10回ほどの放流が行われる。見学などの問い合わせは、県渡良瀬発電事務所(0277・73・0717)へ。

1122とはずがたり:2015/11/19(木) 13:15:13

●上の代(うわのしろ)発電所 1935年運開
最大発電能力:5800kW→5920kW 11月1日運開予定
年間発電量:4200万kWh見込
設備投資額は約12億円である。

●背戸山(せとやま)発電所 1953年から稼働
運転開始は2017年1月を予定
発電能力は従来と変わらず最大790kWで、年間の発電量は400万kWhを想定
設備投資額は約6億円を見込

●古河日光発電
新旧合わせて4カ所の水力発電所は古河電工グループの古河日光発電が運営している。4カ所を合計した発電能力は最大で3万110kWに達する。いずれの発電所も中禅寺湖を水源にして、河川を流れる水をそのまま取り込む「流れ込み式」を採用している。

2015年10月16日 07時00分 更新
80年前に稼働した水力発電所を再生、湖からの水流で1万1600世帯分の電力
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1510/15/news036.html

1800年代から電線の製造を続ける古河電気工業が栃木県の日光市で運営する水力発電所を使って売電事業に乗り出す。80年前に稼働した水力発電所の設備を更新して11月1日に売電を開始する予定だ。同じ市内で稼働する合計4カ所の水力発電所を増強しながら売電量を拡大していく。
[石田雅也,スマートジャパン]

 電線大手3社の一角を占める古河電気工業の始まりは、1877年に栃木県で足尾銅山の開発に着手したことにある。電線の素材になる銅の精錬に大量の電力が必要になるため、精銅所のある日光市内に最初の水力発電所を1906年に建設した。水源になる中禅寺湖から急峻な地形を下る水流を取り込んで、これまでに4カ所の水力発電所を稼働させてきた(図1)。

http://tohazugatali.dousetsu.com/furukawa2_sj.jpg
図1 古河電工グループの水力発電所。出典:古河電気工業

 4カ所の中で最も下流に位置する「上の代(うわのしろ)発電所」は1935年に運転を開始した。稼働から80年近くが経過して老朽化したために、発電機を含む主要な設備を更新して出力を引き上げる。従来は最大5800kW(キロワット)だった発電能力を5920kWに高めて、11月1日に運転を開始する予定だ。

 年間の発電量は4200万kWh(キロワット時)を見込んでいる。一般家庭の電力使用量(年間3600kWh)に換算して1万1600世帯分に相当する。日光市の総世帯数(3万3600世帯)の3分の1をカバーする電力になる。設備投資額は約12億円である。

 設備を更新する以前には、発電した電力を古河電工グループ専用の送電系統を使って近隣の工場や事業所で消費してきた。新たに東京電力の送電系統にも接続して、固定価格買取制度による売電事業を開始する。発電能力が1000kW以上で、既設の導水路を利用した場合の買取価格は1kWhあたり14円(税抜き)になる。

 続いて同じ日光市内で1953年から稼働してきた「背戸山(せとやま)発電所」の設備も更新する。設備更新後の運転開始は2017年1月を予定している。発電した電力は同様に固定価格買取制度を適用して売電する方針だ。

 発電能力は従来と変わらず最大790kWで、年間の発電量は400万kWhを想定している。発電能力が1000kW未満の場合には、既設の導水路を活用しても買取価格は21円(税抜き)に上がる。背戸山発電所の設備投資額は約6億円を見込んでいる。

 新旧合わせて4カ所の水力発電所は古河電工グループの古河日光発電が運営している。4カ所を合計した発電能力は最大で3万110kWに達する。いずれの発電所も中禅寺湖を水源にして、河川を流れる水をそのまま取り込む「流れ込み式」を採用している。水の流量によって出力が変動するが、水力発電の中でも環境負荷の低い発電方法である。

1124とはずがたり:2015/11/26(木) 13:25:55
すげえ!
>新城には旧作手(つくで)村の巴(ともえ)川流域を中心に、流量豊富で落差の大きい川があった。そして建設費用を捻出できる山の生活があり、住民たちの意志があった。これまでの調査で、市内に少なくとも32カ所の小水力発電所があったことが判明。取水口や導水路など26カ所が今でも残る。

100年前から小水力発電 山間地の遺産復活探る 愛知
http://www.asahi.com/articles/ASHBQ7HD3HBQOIPE046.html
斎藤健一郎2015年11月2日14時50分

 愛知県新城市は、知られざる「エネルギー自給自足先進地」だ。かつて電気網が行き届かなかった山間地で、100年も前から地域の人たちが小水力発電所を造り、自分たちで電気を賄っていた。そして今、山中に埋もれたその遺産をよみがえらせる動きが起き始めている。

 市中心部から車で北へ約10分。徳定(とくさだ)川流域にある集落が途切れて眼前に迫った山を、市地域エネルギー推進課の浅井理孝(まさたか)さん(31)がはい上る。その先の斜面に石組みが見えた。「大正時代に造られた小水力発電所の跡です」。落ち葉で埋まっているが、集落に向けて導水路が伸びる。たどると2メートル四方、深さ2・5メートルの貯水槽があった。その向こうは急斜面だ。「ここから一気に水を落とし、下のタービンで発電していました。1946年まで徳定の集落約60戸の電気を賄っていました」

 戦時中に大手電力会社が送電網を全国に張り巡らせる前、採算が合わないからと多くの山間部は電力供給から取り残された。全国各地に、川の流れを利用して水力発電所を設置する動きがあった。しかし、どこでも発電所を造れたわけではない。

 新城には旧作手(つくで)村の巴(ともえ)川流域を中心に、流量豊富で落差の大きい川があった。そして建設費用を捻出できる山の生活があり、住民たちの意志があった。これまでの調査で、市内に少なくとも32カ所の小水力発電所があったことが判明。取水口や導水路など26カ所が今でも残る。

1125とはずがたり:2016/01/03(日) 18:51:43
氾濫時の記事
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1177946351/1048-1065付近


関東整備局、茨城・鬼怒川破堤区間本復旧上流側工区、鹿島に
http://hanjohanjo.jp/article/2016/01/03/4256.html
2016.1.3(Sun) 9:15

本復旧工事の工法案
http://tohazugatali.we b.fc2.com/risui/21786.jpg

社会インフラ 特別編集

 ◇下流側工区、15年内に大成建設と契約へ
 関東地方整備局は、9月の関東・東北豪雨で堤防が一部決壊した鬼怒川左岸(茨城県常総市三坂町、延長201メートル)のうち、上流側工区(101メートル)の本復旧工事の施工者を鹿島に決め、25日に契約を締結した。契約金額は3億6200万円。下流側工区(100メートル)の本復旧工事については、大成建設と年内に契約を結ぶ見通し。関東整備局は、被災地の早期再建のため、破堤区間の応急復旧工事を担当していた両社に、契約変更という形で本復旧工事を発注することにした。
 上下流側の工区とも、関東・東北豪雨で被災した茨城県と同県内7市町、関東整備局らが16年1月11日に開く「鬼怒川緊急対策プロジェクト着手式」の終了後、直ちに着工する。来夏までの完工が目標だ。
 関東整備局の鬼怒川堤防調査委員会がまとめた本復旧工事の工法案によると、破堤区間の基礎地盤は良質な土に入れ替え、築堤時に不均等な沈下が起きるのを抑止。破堤の主な要因とされる越水への対策では、堤体の高さを破堤前(平均4メートル)より最大1・4メートルかさ上げする。天端幅は6メートル(破堤前3メートル)、敷き幅は50メートル(同30メートル)の規模に広げる。
 川の水の浸透による堤体や基礎地盤の弱体化を防ぐ対策として、築堤の際は、鋼矢板打設による川表(川側)の遮水、遮水シートとコンクリートブロックによる川表のり面の被覆などを行う。川裏(住宅地側)のり尻部にはドレーン工も実施する。
 鹿島は、破堤区間の上流側の応急復旧工事(契約額2億4600万円)を担当していた。応急復旧では、根固めブロックや石材による仮の堤防の構築を1週間で終えた後、次の1週間で鋼矢板の2重打設を完了させている。

1126とはずがたり:2016/01/18(月) 00:51:10
まさに日本向き! 小水力発電が自治体にモテる理由
http://dot.asahi.com/wa/2015102300021.html
(更新 2015/10/26 07:00)

 小水力発電が国内で脚光を浴びつつある。一般的には千キロワット以下を小水力と呼ぶ。水量と落差があればどこでも発電できることから、水資源が豊富な日本に向いている。

 普及の足がかりとなったのは2013年の河川法改正だった。小泉純一郎氏、細川護熙氏の元首相コンビが活動する「自然エネルギー推進会議」で理事を務める中塚一宏元金融担当相が言う。

「河川の流水を利用する水利利用では、河川法に基づいて河川管理者の許可を得るのが基本でした。しかし、実際には申請しても許可を取ることはほぼ不可能だったため、せっかくの小水力発電も普及が進まなかった。そこで民主党政権時代に河川法を改正して、許可制から簡素な登録制にすることを決めたのです。一定の要件を満たせば、すべて登録で済むようになり、小水力発電に参入しやすくなりました」

 中塚氏らの支援で今年3月から静岡県長泉町で運転が始まった小水力発電は、幅2メートルの農業用水路に8キロワットの小型水車を置く。年間の売電収入は200万円弱と少ないが、新たに28カ所、増設する計画がある。設置費用は3500万円程度。自治体の補助を受けず、賛同企業を募る。この発電設備も京葉ガスが一定の費用負担をした。

「自然エネルギーは公益性がないと普及しない。そのため、移動式給電装置や携帯型バッテリーを備え、災害停電時には地域の電源として活用してもらう。売電収入は設置費用を負担してくれた企業、水利権者の土地改良区、地元の町内会などと分け合います」(設置者の自然エネルギー利用推進協議会の岡本欣訓氏)

 自治体が小水力発電に取り組むケースもある。東京都江戸川区の葛西給水所では、13年から小水力発電を始めた。

 地下室の水道配管の先に、幅と高さが2メートルほどの発電機を設置した。水道管の中の上水が、カタツムリのような形をしたタービンに流れ込み、水流で発電する。出力340キロワットの水力発電機だ。

仕組みは、余剰圧力を利用する。金町浄水場(葛飾区)から送水された飲み水は、葛西給水所を経由してさらに約15キロ先の東海給水所(大田区)まで運ばれる。そのため、あらかじめ高い水圧で水が送り出されていて、途中の葛西では発電できるほどの水流の勢いがあるのだ。

「昨年度の発電量は、一般家庭390軒分に相当する127万キロワット時。新電力のエネットが買い取り、4500万円程度の売電収入がありました。設備投資額の2億6千万円はこのままいけば約6年で回収し、その後は黒字化する予定です」(東京都水道局水運用センター村山孝之課長)

 東京都は24年までに、再生可能エネルギーの利用割合を20%程度に増やす。水道局でも太陽光発電や廃熱利用(コージェネレーション)を進めるが、その中に小水力がある。現在、6カ所の浄水場や給水所に合計2200キロワット以上の水力発電設備を設置し、13年度は519万キロワット時を発電した。今後はさらに6カ所で小水力発電を始める予定だ。

 東京都以外に、山梨県都留市、高知県梼原町も小水力発電に取り組んでいる。また、横浜市や川崎市など、民間に運営を任せる民設民営方式で小水力発電を行う自治体は多い。

 小水力発電のハードルは低くなった。だが、「設置前の流量調査に数年必要」(全国小水力利用推進協議会の中島大事務局長)ともいわれ、すぐに始められるものでもない。長期的な計画が必要だ。

※週刊朝日 2015年10月30日号

1127とはずがたり:2016/01/18(月) 00:54:37
再生可能エネルギーの電源開発の拡大 電力小売全面自由化に向けて水力発電の開発に着手します
http://dot.asahi.com/business/pressrelease/2015020400015.html
(更新 2015/2/ 4 11:00)
2015/02/04

大和ハウス工業株式会社
大阪市北区梅田3‐3‐5
代表取締役社長 大野直竹

再生可能エネルギーの電源開発の拡大
電力小売全面自由化に向けて水力発電の開発に着手します

 大和ハウス工業株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:大野直竹)は、株式会社東芝(本社:東京都港区、取締役 代表執行役社長:田中久雄)の子会社であるシグマパワーホールディングス合同会社と坂本土木株式会社(本社:岐阜県飛騨市、代表取締役社長:坂本重雄)との合弁で、水力発電事業会社であるDTS飛騨水力発電株式会社を2014年12月22日に設立し、水力発電事業に参入します。なお、当社が水力発電事業に参入するのは初めてとなります。

 本事業は、岐阜県飛騨市宮川町において発電出力約2MWの水力発電所を、2015年4月(予定)より建設し、2017年11月(予定)から売電を開始するものです。
 年間予定発電量は12,060MWhで、再生可能エネルギーの固定買取制度を活用し、発電した全電力を20年間、大和ハウス工業が新電力(PPS(※1))として全量買取し、電力小売事業の電力として法人企業に電力販売します。発電機は株式会社東芝製を使用し、土木工事および「(仮称)DTS飛騨水力発電所」の運営管理については坂本土木が行います。開発にあたっては、地元の皆さまや関係各所にご協力とご理解をいただきながら進めていきます。
 大和ハウス工業は、水力発電を再生可能エネルギーの中でも安定した発電電力量を期待できるものと考え、今回、当社初の水力発電事業に取り組むこととなりました。今後も創業以来培ってきた技術力を活かし、「風」「太陽」「水」の再生可能エネルギーの電源開発に積極的に取り組み、電力小売事業の拡大を目指します。
※1.Power Producer Supplier(特定規模電気事業者)の略。契約電力が50kW以上の需要家に対して、電力会社の電線を介して電力供給を行うことができる事業者のこと。

■水力発電所の概要
 名  称    :「(仮称)DTS(ディーティーエス)飛騨水力発電所」
 所 在 地   :岐阜県飛騨市宮川町
 発電出力    :1,969.5kW
          第一発電所(970kW)、第二発電所(999.5kW)
 年間予定発電量 :約12,060MWh/年(約2,600世帯分(※2)の電力量に相当)
 CO2削減量   :年間約7,000t(予定)
 着工予定    :2015年4月
 竣工予定    :2017年10月
 売電開始予定  :2017年11月
 事業期間    :2017年11月〜
         (再生可能エネルギーの固定買取制度後も事業を継続する予定です)
 発 電 機   :株式会社東芝製の水力用発電機
 対象河川    :一級河川神通川水系 宮川の支流
 鉄管路長さ   :全長1,772m
 発電事業者   :DTS飛騨水力発電株式会社
 設計・施工   :株式会社東芝、坂本土木株式会社
 総事業費    :約28億円
 年間売電売上  :約3.8億円
※2.経済産業省資源エネルギー庁「省エネ性能カタログ」掲載の数値(家庭の一世帯あたりの全消費電力量を4,734kWh/年とした場合)から算出。

■会社概要
 会 社 名   :DTS飛騨水力発電株式会社
 代表取締役社長 :六反田 則幸(大和ハウス工業株式会社環境エネルギー事業部長)
 本店所在地   :岐阜県飛騨市古川町宮城町443‐1
 出資会社    :大和ハウス工業株式会社(39.9%)
          シグマパワーホールディングス合同会社(33%)
          坂本土木株式会社(27.1%)
 資 本 金  :426百万円

(記事提供:共同通信PRワイヤー)

1128とはずがたり:2016/01/18(月) 17:50:16
>導入の条件として「一定以上の流量」「距離50メートル以内で7メートル以上の高低差」「200メートル以内に電力会社の電柱がある」

農業用水で小水力発電推進、導入へ運営研修
http://www.saga-s.co.jp/column/economy/22901/254413
2015年11月28日 14時08分

 用水路や揚水機場など農業水利施設を活用した小水力発電の推進を目指す研修会が19日、佐賀市のグランデはがくれで開かれた。県や市町、土地改良区の関係者ら55人が再生可能エネルギーの動向や小水力発電の仕組みなどを学んだ。

 小水力発電や太陽光発電の導入推進に向け、発電施設の整備や運営に必要な知識を学ぼうと開催。発電の事業運営に関する講演や先進地の事例の発表などがあった。

 九州経済産業局の植木健一郎・エネルギー対策課長は講演で、国産エネルギー資源の拡大や雇用創出など導入の意義を紹介。固定価格買取制度の課題や認定の条件などを説明した。

 農業用水を活用した小電力発電に取り組む「東京発電」の富澤晃・事業戦略グループマネジャーは「既存の水路を活用できる」「安定した発電が望める」「国が普及を促進している」などと説明。導入の条件として「一定以上の流量」「距離50メートル以内で7メートル以上の高低差」「200メートル以内に電力会社の電柱がある」などを挙げた。

1129とはずがたり:2016/01/22(金) 09:13:43
別にボランティアで上下水道は流れている訳では無く,発電でエネルギー取り出せば流れるものも流れなくなるんで設置場所は限られるんでは無かろうか?しかも上水では無く下水だとタービンにかかる負荷も大きいだろうし。。太陽光発電や風力がし難い暴風雨時の発電には良いかもねw

天候に左右されない「下水道発電」は普及するか
クリーンで低コスト、しかも太陽光や風力など他の自然エネルギーと違って安定した操業が可能な「下水道2.0」
http://www.newsweekjapan.jp/stories/technology/2016/01/post-4402.php
2016年1月21日(木)17時59分
Social Design News

 今、日本はインフラの再構築期を迎えており、例えば、下水道の老朽化による道路の陥没が各地でニュースとして取り上げられている。さて、21世紀の「下水道2.0」とは何だろうか。

 最近では、下水道にセンサーを付けてゲリラ豪雨の際の水の氾濫を前もって検知するシステムの実験なども行われている。そのもう1歩先を進もうとしているのは、米国発の下水発電システム「Lucid Energy」(クリックすると、サイトに繋がります)である。

 下水を利用して、管の中に設置された特殊なタービンを回転させながら発電していく。例えば、60インチの下水道管に毎秒約2.1メートルの水が流れると、最大100キロワットを発電できるという。

 あらゆるものを利用して再生可能エネルギーを生み出す社会へ。21世紀の理想のエネルギー社会を生み出すための世界的な大実験が進んでいく。

※当記事はSocial Design Newsの提供記事です

1133とはずがたり:2016/01/30(土) 22:06:52
水道管が破断しないと直す機会もカネもないね・・・。

2016年1月28日
7万5千戸 水道影響 鳥取県西部寒波被害
http://www.nnn.co.jp/news/160128/20160128052.html

 鳥取県西部で27日、寒波による水道の出水不良などが続いた。県の同日午後3時現在のまとめによると、米子市を中心に計約7万5千戸に影響が出ている。

 境港市、日吉津村を含む米子市水道局の給水区域では、7万4475戸で水が出にくくなっている。

 米子市は、誘致企業の永伸商事大山工場(同市泉)から2万736本のペットボトル入りミネラルウオーター(500ミリリットル)の寄贈を受け、28日から給水障害が起きている市域の住民に配布する。

 また、淀江ゆめ温泉白鳳の里(同市淀江町福岡)は28〜31日、温泉を無料開放する。

 境港市は27日までに災害対策本部を設置し、市役所と公民館で飲料水やトイレ排水用の水の配布を始めた。

 日吉津村では27日、イオン日吉津店に緊急用飲料水の配布場所が設けられた。村と同店との災害時協定に基づき、イオンが独自にくみ上げた地下水を29日まで村民に配布している。

 江府町は漏水のため配水池の水位が低下し、120戸で給水を制限している。

 164戸が断水していた大山町は、27日午前6時に復旧した。

 一方、安来市では同日、旧広瀬町内を中心になお約1900世帯(前日約2200世帯)で断水が継続。市は災害派遣の自衛隊と協力して給水活動を続けている。

1134とはずがたり:2016/01/30(土) 22:08:08

空き家の水道管破損、復旧の足かせに 断水続く
https://kumanichi.com/news/local/main/20160128001.xhtml
2016年01月28日

 県内は冷え込みによる水道管破裂などの影響で、27日も一部地域で断水が続いた。前日に引き続き夜間断水を実施した自治体も。復旧の足かせになっているのが、空き家の水道管破損。住民から通報がなく漏水が続いている可能性もあり、自治体も苦慮している。

 県によると、同日午後4時現在、熊本市や芦北町、八代市など8市町の少なくとも4575世帯で昼間帯も断水が続く。熊本市では北区植木町と西区河内町で給水を再開したが、同町の一部地区で水が出にくい状態。野出地区の中村貢さん(70)は「ポリタンクに水をためているが、トイレが不便。早く復旧してほしい」と不安をのぞかせた。

 記録的な寒波は自治体が抱える空き家問題を露呈した。宇城市は同日、空き家の水道管破損の本格調査を始めた。職員8人が4班に分かれ、松橋町と小川町で約230戸の水道メーターを調べた。

 小川町の住宅街を調べた職員は空き家にもかかわらず、水の使用を示す機器の針が動いているのを発見し、バルブを閉めた。給湯器近くのパイプが破損し、水がしたたり落ちていた。「年に数回、管理者が訪れるような家がバルブを閉めていないケースが多く、漏水している可能性が高い」と市上下水道課。

 同日は、豊野町の配水池でも水位低下が著しくなったため、市では夜間断水の範囲を約1万4千世帯から1千世帯拡大し、空き家調査の範囲も広げる。同課は「大きな漏水原因が絞り込めない状況が続けば、夜間断水をやめるめどが立たない」と頭を抱える。

 上天草市も市内の空き家や別荘約500軒をピックアップ。職員や検針員計20人が漏水や水道管の破損を調査した。同日午後4時までに、約300軒の調査が終了し、うち10軒ほどで漏水が確認された。同市は28日朝にかけ約8千世帯で夜間断水を実施した。

 一方、八代市泉町の一部集落の孤立状態は同日午後に解消。葉木地区の松岡一区長(70)は「高齢者が多く、救急車が来られないので不安だった。除雪が終了しほっとした」と話した。

 全面通行止めだった松島有料道路と松島有明道路は同日午後、規制が解除。JR肥薩線も全区間の運転を再開した。

1135とはずがたり:2016/01/30(土) 22:29:20

九州・中国地方、断水続く…寒波で水道管損傷
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160127-OYT1T50065.html?from=ycont_latest
2016年01月27日 14時13分

 記録的な寒波に見舞われた九州・中国地方では27日も水道管の損傷による断水が続いた。

 読売新聞のまとめでは、断水しているのは九州地方では、福岡県の12市町で6万3000世帯、長崎県の13市町で4万7000世帯、鹿児島県で1万世帯、佐賀県で9000世帯など合計14万1000世帯。このほか、山口県で7000世帯、広島県北広島町で約2000世帯が断水している。

 福岡県太宰府市は27日午後2時から市内全域の2万5000世帯を対象に断水を実施する予定。ほぼ全域にあたる5万4000世帯が断水した大牟田市でも、2万9000世帯で断水したままだ。

 広島県は27日、災害対策本部を設置し、自衛隊の災害派遣を要請した。北広島町は水道管の破裂などで配水池内の水位が下がったため、同日午前10時から一部地域への給水を停止。

1136とはずがたり:2016/02/02(火) 00:15:56

寒波:水道管破裂 7市3町で断水続く 各地で復旧作業 /島根
http://mainichi.jp/auth/guide.php?url=%2Farticles%2F20160128%2Fddl%2Fk32%2F010%2F475000c
毎日新聞 2016年01月28日 09時00分

寒波で水道管が破裂・漏水したことによる断水は27日も県内各地で続いた。県の午後2時現在のまとめによると、県内では約5400戸が依然断水しており、各地で復旧作業が進んでいる。

防災危機管理課によると、断水…

1137とはずがたり:2016/02/03(水) 21:51:33
県内断水ほぼ復旧 漏水確認、節水呼び掛け2016年01月29日
https://kumanichi.com/news/local/main/20160129009.xhtml

 寒波による水道管破裂などで広く断水した県内は29日、ほとんどの市町村で復旧作業が進んだが、3市町の一部で昼間も断水が続いた。夜〜翌朝の計画断水は、県内のほぼ全域で解消された。

 県によると、29日午後5時現在、八代市、天草市、南小国町の計1096世帯で昼間も断水した。29日夜〜30日朝の計画断水は熊日の調べで、八代市の坂本町と泉町、天草市河浦町の女岳地区で実施された。

 一方、熊本市上下水道局は「市全域で断水が解消した」と発表。29日午前まで実施された山都町、あさぎり町、上天草市の計画断水も解除された。ただ、同市は「漏水が全て止まったわけではない。漏水の確認や節水を」と防災無線で呼び掛けた。

1138とはずがたり:2016/02/11(木) 20:32:06
過疎地対策の公共事業全部廃止して東京にぶっこめよなぁ。。

東京の弱点、「荒川氾濫、銀座水没」という現実 異常気象で現実味はじわじわと増している
http://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E3%81%AE%E5%BC%B1%E7%82%B9%EF%BD%A4%EF%BD%A2%E8%8D%92%E5%B7%9D%E6%B0%BE%E6%BF%AB%EF%BD%A4%E9%8A%80%E5%BA%A7%E6%B0%B4%E6%B2%A1%EF%BD%A3%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%86%E7%8F%BE%E5%AE%9F-%E7%95%B0%E5%B8%B8%E6%B0%97%E8%B1%A1%E3%81%A7%E7%8F%BE%E5%AE%9F%E5%91%B3%E3%81%AF%E3%81%98%E3%82%8F%E3%81%98%E3%82%8F%E3%81%A8%E5%A2%97%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B/ar-BBpfYFy
東洋経済オンライン
駅 義則
1日前

1139とはずがたり:2016/02/11(木) 22:04:10

非常事態宣言まで出たフリント市の水道汚染は「構造的人災」
http://www.newsweekjapan.jp/reizei/2016/01/post-805_1.php
2016年01月28日(木)16時00分

1140とはずがたり:2016/02/21(日) 14:49:37
水道料金値上げ相次ぐ 平均価格も20年で過去最高
http://news.goo.ne.jp/topstories/business/743/39192b52169e75f8f2a04e1ef5a232a9.html
(NHKニュース&スポーツ) 02月20日 19:01

人口減少による収入の落ち込みなどにより、水道料金を値上げする自治体が相次ぎ、全国の家庭用の平均価格は去年4月時点で、月額およそ3200円と、この20年間で最も高くなったことが日本水道協会の調査で分かりました。専門家は今後、値上げを抑えて経営基盤を強化するには、市町村の枠を超えて広域的な事業を行うことや、長期的な財政計画を立てることを進めるべきだと指摘しています。

1141とはずがたり:2016/02/29(月) 09:05:38
石川県の水力発電所
http://www.pref.ishikawa.lg.jp/kikaku/sigenene/sozai/suiryoku.html

全部で770.43MWの様だ(適当に打ち込んだので計算ミスありそうだけどそんなに違ってない筈)

堰造ったりなんだりしてやっと原発1基分(原発の稼働率は考慮に入れつつ水力の稼働率は無視して)である。

なかなか水力も難しいねぇ。。

1142とはずがたり:2016/02/29(月) 09:30:55

新奥泉水力発電所の開発計画
https://www.chuden.co.jp/corporate/publicity/pub_release/press/3254891_19386.html
2014年12月1日
中部電力株式会社

【計画概要】
発電所名  新奥泉水力発電所
所在地  静岡県静岡市葵区井川
ダム名  奥泉ダム
発電出力  290kW
想定年間発電量  約110万kWh
(一般家庭 約300世帯分の年間使用電力量に相当)
CO2削減量  年間560トン程度
工事着手予定  2016(平成28)年度
運転開始予定  2017(平成29)年度

1143とはずがたり:2016/02/29(月) 09:33:41

東河内発電所
https://www.chuden.co.jp/energy/ene_energy/water/wat_chuden/higashikawachi/index.html
維持流量放流を利用した小水力発電

大井川水系大井川の畑薙第二ダムは、1989年(平成元年)の水利権更新に伴って、河川維持流量の放流が義務づけられ、ダム直下に0.55m3/sの流量を放流してきました。
東河内発電所は、この維持流量放流を活用した出力170kWの小水力発電所で、2001年(平成13年)に運転開始しました。
維持放流設備である放流管の先端部に水車発電機を取付け、河川維持放流量を放流すると同時に水の持つエネルギーを無駄なく電気エネルギーとして回収できるようにしました。
一方、水車発電機は海外調達(ドイツ)し、代理店を介さない直接購入によりコスト削減を図りました。

1144とはずがたり:2016/02/29(月) 09:37:09
既存施設の利用などで自然を破壊しない中小水力だけど福島原発事故以前の東河内含めても中電系列で1,880kWと2M行かない・・(;´Д`)
まあ一つ一つ地道に建設して行くとそのうち結構な量になると思いたい。

●秋神水力発電所(シーテック・岐阜県高山市、2016年4月運転開始予定、出力290kW)
●さこれ水力発電所(シーテック・東上田ダム・発電出力370kW・想定年間発電量約266万kWh・2017年7月着工予定・2018年7月運開予定)←83%程
・東河内水力発電所(中電・畑薙第二ダム・静岡市葵区、170kW・2001年運開)>>1143
●新串原水力発電所(中電・矢作第二ダム・岐阜県恵那市、220kW・約170万kWh・88%)>>755>>772(230kWの報道も)
●阿多岐水力発電所(中電・阿多岐ダム・岐阜県郡上市、190kW・年間130万kWh・78%)>>708>>772>>1032(708は年間発電量210万kWh)
●丹生川水力発電所(中電・岐阜県高山市、2016年6月運転開始予定、350kW)>>809
●新奥泉水力発電所(中電・静岡市葵区、2017年度運転開始予定、290kW・110万kWh)>>1142←44%
○計画(内ケ谷ダム(H25年度供用予定)・郡上市大和町)>>708

■徳山水力発電所(153.4MW=15万3400kW)>>809

2016年02月09日 15時00分 更新
既存水力発電所の維持流量を生かして小水力発電所を追加、木曽川水系飛騨川で
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1602/09/news032.html

中部電力と同グループで電気設備・電力関連工事などを行うシーテックはこのほど中部電力の東上田ダム(岐阜県下呂市)の設備を利用した水力発電事業に関する基本協定を締結した。
[長町基,スマートジャパン]

 シーテックは東上田ダム左岸に河川環境を維持するための放流水を有効利用した維持流量発電所である「さこれ水力発電所」を建設する(図1)。

 同発電所は、東上田ダムの左岸にある既設取水口から維持流量分を取水し、新設する水圧管路で下流側に導水(サイホン式)して、立抗内の水車・発電機で発電する。発電後の流水は現状と同様にダム直下に放流する。発電出力は370kW(キロワット)、想定年間発電量は約266万kWh(キロワット時、一般家庭約740世帯分の年間使用電力量に相当)。2017年7月に着工する予定で、2018年7月の運転開始を目指す。発電した電気は中部電力が買い取る計画。なおCO2削減量は約1320トン程度とする(図2)。

 さこれ水力発電所を開発・運営するにあたり中部電力の設備を利用することから、グループ会社のシーテックが設備の所有管理区分や発電に関する管理や運用の基本方針などを定めている。

 シーテックが水力発電所を開発するのは現在建設中の秋神水力発電所(岐阜県高山市、2016年4月運転開始予定、出力290kW)に次いで2カ所目。また、中部電力の維持流量発電所としては東河内(静岡市葵区、170kW)、新串原(岐阜県恵那市、230kW)、阿多岐(同郡上市、190kW)、丹生川(同高山市、2016年6月運転開始予定、350kW)、新奥泉(静岡市葵区、2017年度運転開始予定、290kW)がある。

 中部電力では水力発電所は再生可能エネルギーの中でも安定した発電電力量を期待できることから、グループを上げて一般水力や維持流量発電の継続的な開発を推進する方針だ。

1145とはずがたり:2016/02/29(月) 09:43:01
越知谷発電所遺構
http://dampswatch.blog.fc2.com/blog-entry-707.html
2014.11.10 見学

2014-03-13
兵庫県神河町小水力概略設計業務完了
http://sakoda-water.c-co.jp/news/18.html
 弊社は神河町にかって設置されていた最大出力153kWの「越知谷発電所」のインフラを活用し、復活再生させ地域活性に活用するための概略設計業務を受託しておりましたが、この度完了することとなりました。

越知谷鉱山
http://www.ochidani-kozan.com/
現在、越知谷鉱山では主に製鉄用耐火物原料として、2級ろう石、3級ろう石、3級焼成ろう石、焼成陶石を生産しています。推定埋蔵量195万トン、年間出荷量5千トン。

1146とはずがたり:2016/02/29(月) 09:46:06
2015年11月06日 11時00分 更新
自然エネルギー:
関西電力が水力発電強化へ、開発調査を行う「調査所」を3地域に設置
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1511/06/news023.html#l_km_kansai.jpg

関西電力は再生可能エネルギーである水力エネルギーを有効活用し、さらに水力事業の持続的な成長を目指して2015年6月に「水力事業本部」を新設したが、このほど同事業部内に水力開発地点の発掘・調査を行う「水力調査所」を設けた。
[長町基,スマートジャパン]

1147とはずがたり:2016/02/29(月) 17:06:48

柏崎で小水力発電開始
東電の子会社と市の共同事業
http://www.niigata-nippo.co.jp/news/politics/20160204233036.html

 柏崎市新赤坂1の赤坂山浄水場で1日、水源となっている赤岩ダムと同浄水場との高低差を利用して発電する小水力発電「赤坂山発電所」の通電式が行われ、営業運転を開始した。

 ダムと浄水場は約10キロ離れており、高低差は約110メートル。落差と水の流量で発生するエネルギーを使って水車を回して発電する。

 東京電力の子会社「東京発電」(東京都)と市の共同事業で、東京発電が事業主体となる。市は発電所の土地や発電に使う水などを提供する。

 柏崎市は施策の柱の一つに「再生可能エネルギー活用の推進」を掲げ、低炭素社会の実現を目指している。通電式で会田洋市長は「エネルギーの地産地消を含め、再生可能エネルギーの利活用を進めていける。極めて意義がある」と話した。

 発電出力は198キロワット。年間発電量は86万キロワット時で、一般家庭約300世帯分を予定している。発電した電力は、固定価格買い取り制度を利用して東京発電が電力会社に売電する。市は発電納付金など年間約485万円の収入を見込む。

 市ガス水道局によると、上水道施設の小水力発電で高低差が100メートルを超えるのは全国でも珍しく、100キロワット超の出力は県内初。事業は20年間を予定する。

【政治・行政】 2016/02/04 16:45

1148とはずがたり:2016/02/29(月) 17:23:32
大金積んで結局3100kWしか増強出来ないのはなんか物足りないけど要するに老朽化水力発電のリプレースってことか?

2016年02月12日 13時00分 更新
自然エネルギー:
北海道の真ん中に水力発電所を建設、6400世帯分の電力を増やす
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1602/12/news041.html

水力発電所の新設計画が始まった新得町(しんとくちょう)は、北海道のど真ん中に位置している(図1)。人口6300人に対して牛が3万3000頭以上もいる酪農の町である。

 町の面積の9割を森林が占めている。山から流れ出る河川の水量を生かして水力発電所が数多く稼働中だ。そのうちの1つは北海道電力の「上岩松(かみいわまつ)発電所」で、1号機が1956年に、2号機が1953年に運転を開始した。

 2基の中で規模が大きい1号機を廃止して、新たに「新得発電所」を建設する計画だ。建設予定地は1号機の建屋に隣接している(図2)。既設の発電設備の一部を流用できるようにして土地の改変を最小限に抑える狙いがある。

 新得発電所は2018年度に着工して、2021年8月に運転を開始する予定だ。発電能力は2万3100kW(キロワット)を想定している(図3)。既設の上岩松発電所の1号機は2万kWで、新得発電所が運転を開始する1年前に停止する予定だ。

 発電所の新設・停止を合わせて供給力は3100kW増加する。年間の発電量は2000万kWh(キロワット時)増える見込みだ。北海道電力の管内では一般家庭の使用量が月平均260kWhであることから、6400世帯分に相当する。新得町の総世帯数(3400世帯)に対して2倍近い規模になる。

1149とはずがたり:2016/02/29(月) 17:49:41
小さいな(;´Д`)>95kW

>昭和37年9月、町内6農協が合併して誕生した日南町農協協同組合は、当時、石見発電所(90kW)、山上発電所(150kW、後に廃止)、日野上発電所(80kW)の3つの小水力発電所を所有、その後、石見、日野上発電所は、日南町、日南農協(現JA鳥取西部)、日南町森林組合の出資により昭和59年8月に誕生した㈱日南町小水力発電公社に移管されました。同社は、平成2年1月には、新日野上小水力発電所(660kW)を建設、町のエネルギー政策の根幹を担うこととなりました。

>老朽化が進む石見小水力発電所の基幹改良工事でした。このたびの新石見小水力発電所の完成により、町内の再生エネルギーの発電量は」、町内一般家庭のほぼ50%に達することになりました。

90kWをリプレースで95kWに増強したのか♪

日南土砂災害:全水力発電施設、点検で異常なし /鳥取
http://mainichi.jp/auth/guide.php?url=%2Farticles%2F20160224%2Fddl%2Fk31%2F040%2F666000c
毎日新聞 2016年02月24日 09時00分

先月25日に日南町三吉で小水力発電所の水路から水があふれたことが原因で土砂崩れが発生したことを受け、県などが実施していた県内全44の水力発電施設の水路点検で、あふれる危険性のある水路は無かったとの結果…

新石見小水力発電所が稼働
http://www.town.nichinan.lg.jp/p/1/15/7/7/23/
日南町は再生エネルギーの地産地消を目指します

鳥取県の10分の1の面積を有し、その約9割が山林という本町には、豊富な水と水力発電に適した地形が数多くあります。この豊かな水資源を有効に使おうと考えられたのが小水力発電で、昭和27年に「発電水力が未開発のまま存する農山漁村に電気を導入し、農林漁業の生産力の増大と農山漁家の生活文化の向上を図る」ことを目的に制定された「農山漁村電気導入促進法」により、昭和20年代後半から昭和30年代末にかけて、中国地方5県では、農協を事業主体とする小水力発電所が相次いで建設されました。
昭和37年9月、町内6農協が合併して誕生した日南町農協協同組合は、当時、石見発電所(90kW)、山上発電所(150kW、後に廃止)、日野上発電所(80kW)の3つの小水力発電所を所有、その後、石見、日野上発電所は、日南町、日南農協(現JA鳥取西部)、日南町森林組合の出資により昭和59年8月に誕生した㈱日南町小水力発電公社に移管されました。同社は、平成2年1月には、新日野上小水力発電所(660kW)を建設、町のエネルギー政策の根幹を担うこととなりました。
こうした中、平成23年3月11日、わたしたちが決して忘れてはならない東日本大震災が発生、その地震に伴う福島第一原発の事故を機に、平成24年8月、国は再生可能エネルギーの利用拡大を目的とする「再生可能エネルギー特別措置法」を施行し、町も低炭素社会の構築と地域経済の活性化を目的とする独自の「日南町再生可能エネルギー利用促進条例」を制定しました。そして、平成24年12月、町はこの条例の理念に基づき、石見東太陽光発電所(340kW)を建設しました。
町が次に計画したのが、老朽化が進む石見小水力発電所の基幹改良工事でした。このたびの新石見小水力発電所の完成により、町内の再生エネルギーの発電量は」、町内一般家庭のほぼ50%に達することになりました。石見村農業協同組合の英知によって昭和28年11月に産声をあげた石見小水力発電所が、60余年の時を超え、町営の水力発電所として再生しました。日南町は、後世に再生可能エネルギーの灯を繋いでいきます。

水系 一級河川日野川水系 九塚川
取水地点 日南町三吉250-2
水車形式 横軸フランシス水車
水車出力 85kW
発電機形式 横軸三相誘導発電機
発電機出力 90kW
使用水量 0.443?/S
有効落差 23.5m
系統電圧 6.6kV
運転制御 随時巡回方式
発電開始日 平成27年9月16日

1150とはずがたり:2016/03/01(火) 23:10:23
そんなに危険なら停電してでも水抜くべきでは?

イラク最大のダムに決壊の恐れ、米が最大150万人に避難勧告
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E3%82%A4%E3%83%A9%E3%82%AF%E6%9C%80%E5%A4%A7%E3%81%AE%E3%83%80%E3%83%A0%E3%81%AB%E6%B1%BA%E5%A3%8A%E3%81%AE%E6%81%90%E3%82%8C%E3%80%81%E7%B1%B3%E3%81%8C%E6%9C%80%E5%A4%A7150%E4%B8%87%E4%BA%BA%E3%81%AB%E9%81%BF%E9%9B%A3%E5%8B%A7%E5%91%8A/ar-BBqbhmt#page=2
AFPBB News
9 時間前

【AFP=時事】在イラク米大使館は、同国最大のダム「モスルダム(Mosul Dam)」に突発的決壊の恐れがあるとして、下流域の住民に避難勧告を出した。この勧告で、ダム決壊による洪水の危険にさらされている最大約150万人の命を救う可能性もあるという。

 モスルダム決壊の可能性をめぐっては、この数か月間で懸念が高まっていた。同ダム決壊によって発生すると考えられる洪水で、イラク第2の都市モスル(Mosul)は壊滅状態となるほか、首都バグダッド(Baghdad)の大半も水没することが想定される。

 同国北部のモスルダムは、継続的に浸食を受ける不安定な地盤の上に建設されている。さらに、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が2014年に同ダムを一時的に制圧したことから必要な整備が実施されず、すでに欠陥を抱えた構造はさらに弱体化した。

 米大使館は、2月28日夜にウェブサイトに掲載した声明で「決壊が起きる可能性のある時期などについては、具体的な情報は得られていない」と述べた。ただ、その一方で「決壊が起きた場合に影響が及ぶ、最も危険な地域に住むイラク国民数十万人の命を救うための最も有効な手段が、迅速な避難によってもたらされることを強調しておきたい」とも付け加えている。

 米大使館によるダム決壊シナリオの概説によると、チグリス川(Tigris River)沿いで洪水波にさらされる危険が最も高い地域の住民50万〜147万人は、避難しなければ生き残ることができない恐れがある。

 また、モスルとティクリート(Tikrit)の住民が安全な場所に避難するためには、川岸から5〜6キロ離れる必要があり、さらに下流のサマラ(Samarra)では、上流で起きた洪水によって、より小規模のダムが決壊し、あふれた水が周辺に広がる可能性があるため、住民らは川岸から最大16キロ離れたところまで避難する必要があるという。バグダッドでは、国際空港を含む大部分が浸水する見通しだ

■国主導の避難は難しい

 ただ現状では、洪水波による最も大きな影響が出ると考えられる地域が、ISの支配下または紛争下の状況に置かれており、国が主導する避難が不可能であることも指摘された。対応策には「一部の避難者は、難を逃れるための移動の自由が得られない可能性がある」とあり、病人、体が不自由な人、高齢者などは置き去りにされる恐れもあるとしている。

 米大使館の調査によると、モスルダムの決壊によって、イラクの電力供給網全体が停止し、国内最良の農地の大半が永続的な打撃を受けるほか、首都が数週間にわたり浸水した状態に陥ることも考えられるという。

 現在、クルド人自治政府の治安部隊ペシュメルガ(Peshmerga)が防備にあたっているモスルダム。必要不可欠な補修工事はイタリア企業のトレビ(Trevi)が担当する。

【翻訳編集】AFPBB News

1151とはずがたり:2016/03/02(水) 22:40:55
北海道企業局傘下の水力発電所
何れも結構稼働率が低い。。割とピーク用になっているのか?冬季凍結とかで年の半分ぐらい使えなかったりするのかな?

<鷹泊発電管理事務所>
鷹泊 5700 3189 64%
岩尾内 13000 2983 26%
ポンテシオ 11000 4400 46%

<夕張川発電管理事務所>
シューパロ 28470 8700 35%
清水沢 3400 1897 64%
滝下 16600 8348 57%
滝の上 2340 改修中
川端 4200 1824 50%

1152とはずがたり:2016/03/05(土) 16:47:39
井戸水位、原因不明の急低下…料金値上げ懸念も
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160301-OYT1T50058.html?from=yartcl_outbrain1
2016年03月01日 12時22分

 石川県能美市は、辰口地区で原因不明の渇水が続いているため、新たな工業用水井戸の整備など水源の確保策に力を入れている。

 地域には大量に水を利用する繊維、電子部品の工場もあることから安定供給は課題。大きな予算措置が生じ、今後の水道料金の値上げにつながる懸念も出ている。

 市産業建設部によると、手取川中流域にある辰口地区には、水道用5本、工業用水用20本の井戸が整備されており、計画では1日当たり約5900世帯に6000〜6500トン、工場向けに1日最大4万トンほどを供給する。

 しかし、昨年5月頃から井戸の水位が急激に下がり始めた。8月には水道用、工業用水用の平均で、通常よりも8〜14メートル低下した。くみ上げた水には濁りもあったという。市上下水道建設課は「少雨や、手取川の濁水で地下へ水が浸透しにくい状況が影響している可能性もあるが、原因がはっきりとしない」と気をもむ。

 市はこうした事態に、市民が利用する水道水の不足を補うため、緊急に県営水道から受水。3月末までに見込まれる約300万トンの水道料について、今年度の一般会計補正で約3億3600万円を予算措置している。

 今後の安定供給のため、今年度内に3本の工業用水井戸の掘削の計画も進めている。1本(深さ約80メートル)の掘削費は、約2750万円が見込まれる。

 新年度も、状況を見ながら、工業用水用の井戸2本の掘削費を計上予定で、県営水道からの受水が必要となる場合に備えて、4000万円を準備しているという。

 予算は一般会計から水道事業会計に繰り入れるなどして何とか工面している。2月に入って水位は回復傾向にあるが、酒井悌次郎市長は「県営水道からの受水で急場をしのいだが、安定供給は市の課題。将来的には、料金の値上げを検討しなければならない」としている。

1153とはずがたり:2016/03/12(土) 16:11:50

イノシシ、堤防に穴700か所…強度低下の恐れ
http://www.yomiuri.co.jp/national/20160308-OYT1T50043.html?from=yartcl_outbrain1
2016年03月09日 07時56分

 栃木県足利市などを流れる渡良瀬川でイノシシが堤防を掘り起こす被害が増え、2015年度は同市と群馬県の桐生市、太田市の3市で700か所以上に達している。

 増水時に堤防の強度が低下する恐れもあり、国土交通省関東地方整備局渡良瀬川河川事務所が対策を進めている。

 同事務所によると、堤防に生えたクズの根などをイノシシが掘り起こして食べるためで、11年度に238か所だった3市での被害は14年度には675か所に増加。今年度は既に700か所以上に達しているという。土を深くまで掘り起こすために周辺の土が軟らかくなり、増水時に崩れてしまう可能性もあるという。

 同事務所は予算削減に伴って堤防の除草作業の回数を減らしており、野草が増えてイノシシの生育に適した環境になっていることが被害増加の一因になっていると見ている。

 そこで、野草を生えにくくするために芝を張ることや、根を食べられないように土の中にネットを埋めることなどで被害を防ごうとしている。しかし、野草が芝の生育を妨げるほか、広い堤防をネットで覆うのも難しく、決定的な対策になっていないのが現状で、担当者は「穴を埋めている横でイノシシが土を掘り起こしていることもある」と頭を抱えている。

 そのため、2月に雑草や野生鳥獣などについて研究する宇都宮大の「雑草と里山の科学教育研究センター」と協定を結んだ。同センターと協力して穴を開けられやすい場所の分析などを行い、対応策を探る計画で、同事務所は「研究結果を基に、進入防止のフェンスの設置など、効果的な対策を考えたい」としている。

1154とはずがたり:2016/03/18(金) 08:26:44

2016年03月06日
全国初!前例のないコンクリートダム撤去はどう行われたのか
熊本県荒瀬ダム、鮎の棲む川を守る
http://newswitch.jp/p/3835

 大きくて美味しい鮎が釣れることで有名な川が熊本県にある。球磨川(くまがわ)だ。春先、球磨川には10センチほどに育った鮎が遡上する。鮎釣りの愛好家らの間では有名な球磨川だが、2010年ごろから、別の側面でも注目を集めるようになった。この川に建設された荒瀬ダムが撤去されることになったのだ。国内のダムは2700基を超えるが、本格的なコンクリートダムの撤去工事は初めて。国内では前例のない方針決定に対し、熊本県荒瀬ダム撤去室は、さまざまな関係先と連携し、工事完了まで最善を尽くしている。

なぜダムを撤去するのか

 ダムはそれぞれ、洪水の調整、かんがい用水・上水道用水・工業用水の確保、もしくは水力発電用に建設されている。

 戦後復興のさなか、熊本県内は深刻な電力不足にみまわれていた。それを補う目的で荒瀬ダムは1953年に着工し、55年に竣工した。湛水(たんすい)面積は123ヘクタール、総貯水容量は1013万7000立方メートルで、2キロメートルほどダムの下流にある県営藤本発電所では、年間供給電力量7468万キロワット時を維持し、ダム建設当時は県内の電力需要のうち16%を補っていた。

 ではなぜダムを撤去することになったのか。ダム建設当時から自然環境に対する不安は上がっていたが、ダム建設後にはアオコによる水質障害が確認されるようになり、鮎が釣れることで「宝の川」と呼ばれた球磨川近隣の住人からはダム反対運動が起こるきっかけとなった。

 また、ダムは定期的にメンテナンスを行う必要がある。そのための資金が、ダムを管理する熊本県にとって、大きな財政問題となった。さらに、電力自由化に対する問題もある。電力自由化の中で今後の電力収入はますます厳しくなることが予想された。

 さらに追い打ちをかけたのが、水利権の問題だ。ダムを稼働させるには、国土交通省に対して河川への水利権を申請し、定期的に更新手続きを行う必要がある。

 03年に更新を迎えた荒瀬ダムは、04年から10年までの7年間の水利権更新を最後として、次の更新を迎える前にダム撤去を本格化させる方向で舵(かじ)を切ることになる。ダム存続か撤去か、長い間県内で議論されてきた問題は、10年2月に「撤去」の方向で固まった。

荒瀬ダムが全国のモデルへ

 実際の撤去工事に先立ち、まず熊本県が実施したのが学識経験者や関係機関・団体、地元代表をメンバーに迎えた「荒瀬ダム対策検討委員会」の設置(03年)だ。ダム撤去に伴い、環境対策やダム撤去工法などについて慎重に協議された。

 撤去が確定した後は「荒瀬ダム撤去技術研究委員会」を設置(10年)。同時に熊本県は「撤去にあたっては安全の確保、撤去技術の確立、環境問題等さまざまな課題があるが、本格的なコンクリートダム撤去として、荒瀬ダムが全国のモデルとなるよう取り組む」と表明し、本格的な撤去計画策定が始まった。

鮎の生息育成に配慮

 まず最初に取り組んだのが、河川内工事の期間設定だ。鮎の生息育成に配慮し、渇水期にあたる11―2月の冬場の4カ月間だけ、撤去工事を行うと決定。このスケジュールにのっとり、工事期間を12年度から17年度末に設定した。

1155とはずがたり:2016/03/18(金) 08:26:55
>>1154-1155
 また、ダム撤去にあたっては、環境モニタリングを実施し、治水や環境の変化についてダム撤去による影響を確認していくとともに、各種専門家で構成される荒瀬ダム撤去フォローアップ専門委員会における助言などを踏まえながら撤去工事を進めるように計画を立てた。

 ダム貯水池内に堆積している土砂、礫石(れきせき―小石)、泥土(シルト)への対策も検討された。ダム撤去に伴い、ダム上流の滞留物がそのまま下流に流れ堆積すれば、治水面・環境面に影響を与えることが懸念される。

 土砂・礫石は、堆積している70万立方メートル中、10万立方メートルを除去し、残りは自然流下で状況を観察するとした。シルトは砂よりも粒子が細かく、岩や礫石に付着しているコケ・藻に絡まり、河川に堆積する可能性がある。コケを主食とする鮎にも大きな影響が出ると判断し、ダム撤去開始までに全量を除去すると決められた。

工事完了は18年3月末

 実際の撤去工程だが、荒瀬ダムは可動堰(ぜき)付き重力式越流型コンクリートダムだ。工法は「右岸先行スリット撤去工法」を採用し、フジタ・中山建設工事共同企業体が請け負う。12年度はダムのゲート部分の撤去と水位低下設備の設置から始まった。

 ダム本体の撤去工事に伴い、貯水位を下げる必要がある。ダム堤体に「FONドリル工法」を用いて高さ4メートル、幅5メートル、長さ17メートルの矩形(くけい)トンネルを掘削し、ダムの放流口を確保した。

 そこへ重さ30トンの水位低下ゲートを設置。この水位低下設備は貯水位を徐々に低下させるための流量調節機能を持たせ、また緊急時にはゲートを開閉できるようにすることで、円滑な放水を確保した。同時に右岸側にある門(ゲート)が撤去されたが、ゲートは一度にクレーンでつり出せないため、16分割する必要があった。

 13年度は中央部の4ゲートと、右岸の門柱、管理橋の撤去が行われた。門柱には内部に鉄筋が入っている。鉄筋を切断し、爆薬を挿入するために削孔する。そこに装薬した上で制御発破し破砕塊を搬出する作業を繰り返し、3門柱を撤去した。

 また、門柱は高さが20メートル以上あることから高所作業を減らすため、門柱を倒壊させた後に小割する方法を採用した。14年度は右岸みお筋部の堤体を、門柱撤去時同様の制御発破により撤去した。15年度は左岸側の管理橋と5門柱を撤去しているところだ。

 16年度はダム建設前の河床を基準に左岸側の堤体を撤去し、17年度は残っている右岸部を撤去していく。工事完了は18年3月末を予定している。

ダム撤去で水質改善

 12年から始まった撤去工事だが、工事完了後、2年間は環境モニタリングを続け、フォローアップ専門委員会に報告していく方針だ。

 ダム撤去に伴い影響を受けると予想される底生動物(ウスイロオカチグサやモノアライガイ)は別の場所への移植を実施している。また、工事に伴う廃棄物(コンクリート殻)は発電に使用していた導水トンネルの埋戻しに活用し、処分量を抑えている。

 滞留水がダム撤去によって流水状態になったことで、「水質面での改善が確認された」と地域住民から歓迎の声が熊本県に多く寄せられている。実際、鮎のエサとなるコケや藻、他生物についても増えつつある状況が確認されている。

 工事完了まで残り2年あまり。「安全面、環境面に配慮しながら、確実な撤去を遂行していく」(吉ヶ嶋雅純熊本県企業局荒瀬ダム撤去室長)と決意を新たにしている。
日刊工業新聞2016年2月29日 特集面

1156とはずがたり:2016/03/29(火) 18:38:04

日高電源一貫開発計画 日本
http://www.nef.or.jp/ieahydro/contents/pdf/a8/60ex/11-01.pdf

1157とはずがたり:2016/04/05(火) 10:10:09
事件と云うより事故では?

海底送水管を切断か=100メートル分紛失―広島・福山
http://news.goo.ne.jp/topstories/nation/976/36b18798a8d2ad741d16090dcb9be183.html
(時事通信) 04月04日 21:54

 広島県福山市の走島で3月に断水があり、市が原因を調査した結果、同市の景勝地「鞆の浦」から島へ引かれた海底の送水管が切断されていたことが4日分かった。市は福山海上保安署へ被害届を提出した。

 市によると、送水管は全長約6キロ、直径約150ミリの鋼管。切断箇所は島と鞆の浦のほぼ中間の沖合約3キロの地点で、送水管約100メートル分の行方が分からなくなっているという。管は水深約20メートルの海底に埋設されていたが、一部が海底に露出し、本来の設置場所から150?200メートル東へ移動していた。

 市は、老朽化による破損とは考えられず人が切断した可能性があるとしている。

1158とはずがたり:2016/04/05(火) 10:55:57
>年間で一般家庭の約350戸分に当たる1250メガワットを発電する。
単位間違えてて本当は1250MWh(メガワット「時」)=125万kWhな。
出力は195kWと俺が主に観察対象とする300-1000kW(この辺http://tohazugatali.we b.fc2.com/epower/suiryoku02.html参照。299以下も一部載っけてる)に満たない

バイオマス発電が6MWで4000万kWhとかに比べると貴重な薪を無駄に燃やす(バイオマスの難点は熱効率が低い事)事は無いにせよ規模が小さいな。。

>県は全13カ所の県営ダムでの事業化可能性を探り、最終的に中木庭ダムで事業者を公募した。
後は実現しなかったってことかな・・。

中木庭ダムで小水力発電
鹿島市3社連合、九電に売電
http://www.saga-s.co.jp/news/saga/10101/296063
2016年04月02日 09時59分

 県営では最大規模となる中木庭ダム(鹿島市山浦、総貯水量680万立方メートル)で1日、民間事業者による小水力発電が始まった。ダムの放流を生かし、年間で一般家庭の約350戸分に当たる1250メガワットを発電する。既設のダムに民間発電事業者が参画するのは九州では初めて。

 西技工業(本社・福岡市)、九州電力、九電工の3社の連合体が約3億円かけて発電所を造った。西技工業が発電主体で、九州電力に売電する。年間4200万円の収入を見込む。

 事業者はダム建設費336億円の一部をさかのぼって国と県に約1750万円ずつ、鹿島市に約330万円負担する。また流水や土地の占有料として年間約30万円を県に支払う。

 12年の再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度開始を受け、県は全13カ所の県営ダムでの事業化可能性を探り、最終的に中木庭ダムで事業者を公募した。河川砂防課は「地球温暖化対策やダム管理費用軽減につながる」としている。

佐賀県が県営中木庭ダムの小水力発電事業者に九州電連合を選定 【電気新聞】
http://j-water.org/news1/988/

佐賀県は25日、県営中木庭ダム(鹿島市、総貯水容量680万立方メートル)の小水力発電事業者に九州電力グループを選んだと発表した。最大出力約195キロワットの発電設備を設置し、2016年4月の運転開始を目指す。

水力発電事業者に決まったのは九州電力、九電工、西技工業の3社連合。西技工業が代表となり、発電設備を設置し年間約125万キロワット時を発電する。

中木庭ダムは県営ダムとしては県内最大規模。ダムの放流水を利用して小水力発電所を設置・運営する民間事業者を公募していた。長年、電力事業に携わってきた技術力・ノウハウや地域イベントへの参画・ボランティア活動などを実施するとした同グループの提案が評価された。

1159とはずがたり:2016/04/05(火) 11:05:24
●緑ダム
523kW・212万5kWh

>ただ、寒冷地で通年発電が難しいことなどが課題となっているという。
だよねぇ。。上の佐賀のやつと比べても出力は2.5倍あるけど発電量は2倍以下だし冬季は凍結してるんだろうな。。

道、清里・緑ダムで小水力発電 農業用水を活用し普及推進
http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/economy/agriculture/1-0249243.html
03/22 07:00

 道は2016年度から、オホーツク管内清里町にある農業用の緑ダムで、農業用水を活用した小水力発電の整備に乗り出す。全量を北海道電力に売電し、収入はダムや水路などの維持管理費に充てる。規模は小さいものの安定した発電が可能な小水力発電は全国で導入例が増えており、道が農業用水を活用した小水力発電を整備するのは初めて。

 20年度以降の稼働を目指し、最大出力523キロワット、年間発電量は212万5千キロワット時を予定する。一般家庭の年間消費電力量約590世帯分に相当する。売電収入は年6千万円を見込み、年約3千万円のダムの維持管理費などに充てる。総事業費10億8千万円のうち、国が半分、道と地元が各4分の1を負担する。

 緑ダムは網走市、オホーツク管内の清里町、斜里町、大空町、小清水町でつくる協議会が管理し、農地に水を供給している。

 小水力発電の可能性を探る調査では通年で安定した発電が見込まれたため、5市町が昨年12月、道営事業としての整備を道に申請していた。

 道の試算では、道内で小水力発電に活用できそうな農業用のダムや用水路などは204カ所あり、最大出力計約2万6千キロワット、年間発電量計約2590万キロワット時に上る。ただ、寒冷地で通年発電が難しいことなどが課題となっているという。

1160とはずがたり:2016/04/05(火) 11:11:39
小水力は数が命。此処も89kWと規模は小さいが積み上げていきたい。

加賀三湖発電所
運用開始 小松市、初の小水力発電 /石川
http://mainichi.jp/articles/20160331/ddl/k17/020/278000c
毎日新聞2016年3月31日 地方版

 小松市の木場潟へ流れ込む水路の高低差を利用し、水の流れでプロペラ水車を動かす「加賀三湖発電所」が同市千木野町で完成し、30日、運用を始めた。CO2の発生を抑える市内初の小水力発電所。北陸電力への売電で年間約2000万円の収益を見込み、施設の維持管理費や農業振興などに充てる。

 加賀三湖土地改良区が2014年7月から1億9900万円かけて整備した。最大出力は89キロワット、年間売電電力量は56万キロワット時を計画。発電所につながる水路上流の水槽との高低差19・7メートルを利用し、流れ落ちてきた水で発電機を回す仕組み。

 水路は「加賀三湖導水路」と呼ばれ、白山市鳥越地区の手取川水系大日川から取水。元々は加賀三湖地区で水田開発に必要な水を確保し、木場潟の水質も浄化させるために整備された。

 同土地改良区の和田慎司理事長(小松市長)は「小松は大日川によって水に恵まれている。その水を大切にして発電所を使いたい」と話した。【中津川甫】

1161とはずがたり:2016/04/05(火) 11:20:07

東芝の可変速システムを採用、関電の小水力が運開
http://www.shimbun.denki.or.jp/news/industry/20160405_02.html
2016/04/05 NEW 
東芝が関西電力の出し平発電所(富山県黒部市、520キロワット)向けに納入した小水力向け可変速発電システムが営業運転を開始した。同発電所は、河川環境維持のためのダム放流水を利用している。落差と流量の変化幅が大きく、回転速度が一定である従来の水車では、全ての運転範囲での安定運転が難しいという技術的課題があった。

このため、発電機の出力端に周波数変換器を設けることで、広範囲に回転速度を変えられる小水力向け可変速システムを採用。全ての運転範囲において水車の安定運転が可能となり、これまで発電に使用されていなかった水資源を有効利用できるようになっている。(4面)

1162とはずがたり:2016/04/06(水) 17:07:59
>>1051
出力判明198kW。
この規模でも小水力見てると,おっ大きめと思ってしまう(;´Д`)

平沢川小水力発電所(柿本商会JV)
http://www.shinnihon-cst.co.jp/nne/works_2.html

石川県内初となる既存砂防堰堤を活用した小水力発電所

平沢川小水力発電所は、石川県土木部砂防課が「エネルギーの地産地消」「砂防堰堤周辺の環境向上」「県有施設の有効活用」という3つの方針を掲げ、民間の発電事業者を公募した事業で、今後20年間にわたる運営・管理を実施していきます。公共施設である砂防堰堤の活用と民間資金活用による小水力発電事業は、石川県内では初めての取り組みであり、その形態は全国的にも先進的な事業です。

本小水力発電事業は、株式会社柿本商会と株式会社新日本コンサルタントが共同で出資して、平沢川小水力発電株式会社を設立し、資金調達・設計・建設・管理・運営をトータルに行います。

所在地 石川県金沢市中戸町地内
出力 198kW
稼働開始 平成27年5月7日
想定年間発生電力量 約976MWh(一般家庭約270世帯分に相当)
落差 有効落差:17.17m
水量 最大使用水量:1.5m3/s

1163とはずがたり:2016/04/06(水) 22:00:16

過疎地の防潮堤よりも都市部の堤防だろう。

被災6県、防潮堤完成10% 避難計画、進まぬ自治体も
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2016040601001356.html

 東日本大震災の津波被害を受けた沿岸6県(青森、岩手、宮城、福島、茨城、千葉)の防潮堤整備状況を、会計検査院が33市町を抽出して調べたところ、2015年3月末時点で、計画のある28市町の事業で完了していたのは10・1%だったことが6日、分かった。

 また、33市町のうち14市町は津波避難計画がまだできておらず、7市町は津波ハザードマップを作っていなかった。避難計画の前提となる街づくりが進んでいないなどの事情があるという。検査院は「被災しても人命が損なわれないよう対策の早期実施に国の支援が必要だ」としている。

(共同)

1164とはずがたり:2016/04/06(水) 23:36:51
ち,小さい。。けど,まあいいよね(;´Д`)

小水力発電所
鮎屋川ダムで発電開始 県有農業用で初 放流水を有効利用 売電で維持経費削減 洲本 /兵庫
http://mainichi.jp/articles/20160405/ddl/k28/020/498000c
毎日新聞2016年4月5日 地方版

 洲本市鮎屋の農業用ダム「鮎屋川ダム」に、ダムから河川への放流水を利用した「小水力発電所」が完成し、このほど発電を開始した。県洲本土地改良事務所によると県内の県有農業用ダム(18カ所)では初めて。

 1970年に建設された同ダムは重力式コンクリートダムで貯水量180万立方メートル。堤体長約198メートル、高さ約46メートル。鮎屋川土地改良区(組合員約1170人)が管理し、受益面積は鮎屋川流域の洲本市と南あわじ市にまたがる約670ヘクタールに及ぶ。

 同事務所によると、同ダムは河川を維持するため年間を通じて毎秒0・07?0・1立方メートルの水を河川に放流しており、同ダムの有効落差(約21メートル)が生み出す水力エネルギーを活用して発電し、ダムの水を有効活用することにした。

 発電所はダムの取水施設に設置された。ダムのえん堤にある放流用の導水管(直径80センチ)の途中に取水管(同25センチ)を取り付け、取水管から流れる水でポンプ水車を回して発電する仕組み。


河川を維持するための水を利用して発電する小水力発電に使われる発電機=兵庫県洲本市鮎屋で、登口修撮影
 発電出力は16キロワットで、年間発電量が約8万7000キロワット時。一般家庭約40世帯が使用する電気を発電する。全量を関西電力に売電し、年間約250万円の売電収入を見込んでいる。

 同事務所は「売電収入はダムの維持管理などの経費に充てられるので、経費削減にもつながる」としている。総事業費は約7300万円で、うち50%が国の農山漁村地域整備交付金、県が25%、2市が10%を補助し、土地改良区は15%負担する。【登口修】

〔淡路版〕

1165とはずがたり:2016/04/06(水) 23:43:43
>県営のダムに建設した9カ所目の水力発電所

●白水川(しろみずがわ)ダム
有効落差:33m 水量:MAX0.71立米/s
出力:180kW 年間発電量:96万kWh

●神室(かむろ)ダム
出力:450kW 運転開始:2015年度予定

2015年11月30日 13時00分 更新
自然エネルギー:
治水用のダムは小水力発電に生かす、売電で年間3000万円の収入
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1511/30/news028.html

豪雪地帯の山形県では豊富な水量を活用した小水力発電の導入が活発に進んでいる。宮城県との県境にある治水用のダムでも12月1日から発電事業が始まる。ダムから33メートルの落差を生かして、年間に270世帯分の電力を供給することが可能だ。ダムの維持管理に利用した余剰分を売電する。
[石田雅也,スマートジャパン]

 山形県から日本海へ流れる最上川は日本三大急流の1つとして知られている。その上流にある「白水川(しろみずがわ)ダム」の直下で、12月1日に小水力発電所が運転を開始する。

 ダムを管理する山形県の村山総合支庁が実施する発電事業で、県営のダムに建設した9カ所目の水力発電所になる。

 白水川ダムの役割は周辺地域の洪水を防ぎながら農業用水を供給することにある。加えて下流の自然環境を保護するために河川維持用水を常に流している。これまで2種類の用水のための放流水は発電に利用していなかったが、新たに発電所を建設して未利用の水力エネルギーから電力を生み出す。 

 発電能力は180kW(キロワット)で、年間に96万kWh(キロワット時)の電力を供給できる見込みだ。一般家庭の使用量(年間3600kWh)に換算して270世帯分の電力になる。発電した電力はダムの維持管理用に消費した余剰分を固定価格買取制度で売電する。売電先は東北電力で、年間に約3000万円の収入を想定している。発電能力が200kW未満の小水力発電の買取価格は1kWhあたり34円(税抜き)である。

 ダムから水車発電機に取り込む水流の落差は33メートルもある。最大で毎秒0.71立方メートルの水量で180kWの電力を供給する。設備利用率(発電能力に対する実際の発電量)は60%になり、小水力発電では標準的な水準だ。水車発電機には落差が大きい場合に適している横軸フランシス水車を採用した(図3)。

 山形県では高い山から流れる豊富な水量を生かして、小水力発電の導入が活発に進んでいる。小水力発電を導入できるポテンシャルは全国でも8番目に大きい。導入場所はダムや農業用水路が多く、県が管理するダムにも大規模な水力発電所に加えて小水力発電所が拡大してきた(図4)。

http://tohazugatali.dousetsu.com/shiromizugawa3_sj.jpg
図4 山形県が管理するダムと水力発電所。出典:山形県村山総合支庁

 山形県営の12カ所のダムのうち、各地方を管轄する総合支庁が7カ所を管理していて、新設の白水川ダム発電所を加えると5カ所で小水力発電を実施することになる。このほかに県の企業局が管理する5カ所のダムにも発電所を展開する。5番目の「神室(かむろ)ダム」の小水力発電所(発電能力420kW)が2015年度内に運転を開始する予定だ。

1166とはずがたり:2016/04/07(木) 21:40:32
●芸北発電所・中国電力
430kW 223万kWh

2016年04月07日 13時00分 更新
自然エネルギー:
2本の川をつないで600世帯分の電力に、中国電力が99カ所目の水力発電所
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1604/07/news035.html

広島県の山間部を流れる2本の川のあいだに分水路がある。川の水を近隣のダムに送り込む分水路の高低差を利用して、新しい小水力発電所が運転を開始した。分水路に沿って発電用の導水管を埋設する方法で27メートルの落差を作り出した。430kWの発電能力で600世帯分の電力を供給できる。
[石田雅也,スマートジャパン]

 中国電力が99番目の水力発電所として建設を進めていた「芸北(げいほく)発電所」が3月30日に運転を開始した。広島県の北西部に広がる北広島町にあり、近くには大規模なダムや水力発電所が運転中だ(図1)。芸北発電所は中国電力が発電用に運営している「王泊(おうどまり)ダム」に水を供給するための分水路を利用した。

http://tohazugatali.dousetsu.com/geihoku1_sj.jpg
図1 「芸北発電所」の位置(左)、周辺の川・ダム・水力発電所(右)。出典:中国電力
 王泊ダムは中国山地から流れる滝山川(たきやまがわ)の水を貯めて、下流に建設した「滝山川発電所」に水を供給する役割だ。滝山川発電所は中国電力で最大の水力発電所で(揚水式を除いて)、最大出力は5万1500kW(キロワット)にのぼる(図2)。発電に使う大量の水をダムに貯めるため、近くを流れる大佐川(おおさがわ)の水を分水路で取り込んでいる。

 全長が2キロメートルほどある分水路のうち、勾配が急な区間に新たに水圧管路を埋設して小水力発電に利用する(図3)。この方法で発電に使える水流の落差は27.5メートルになる。最大で毎秒2立方メートルの水を取り込んで、430kWの電力を供給できる。

http://tohazugatali.dousetsu.com/geihoku2_sj.jpg
図3 発電設備の全体構成。平面図(上)、断面図(下)。出典:中国電力

 年間の発電量は223万kWh(キロワット時)を見込んでいる。一般家庭の電力使用量(年間3600kWh)に換算して600世帯分に相当する。北広島町の総世帯数(8500世帯)の7%にあたる発電量になる。

 発電所の設備利用率(発電能力に対する実際の発電量)は59%に達して、小水力発電の標準値である60%に近い水準だ。発電量は小規模ながら、これまで使われていなかった水力のエネルギーで地域に安定的に電力を供給できる。

ポリエチレン管を使ってコスト削減

 芸北発電所は既設の分水路を生かしながら、水を取り込むための取水口と水槽のほか、発電所に水を送るための水圧管路、さらに水車と発電機を設置するための建屋を新設した(図4)。工事期間は全体で1年7カ月かかった。

 高密度のポリエチレン樹脂で作った水管は内部からの水圧に耐えられるうえに、鉄管と違って腐食に強い。加えて軽量で施工しやすく、耐震性にも優れている。市販品が安く販売されているため、長い距離が必要な水圧管路に採用すれば建設費を大幅に抑えることができる。

1167とはずがたり:2016/04/17(日) 13:01:05
大切畑ダム
http://damnet.or.jp/cgi-bin/binranA/All.cgi?db4=2669

2016.4.16 07:38
【熊本地震】
阿蘇大橋が崩落 ダム堤防から大量漏水、300世帯に避難指示
http://www.sankei.com/west/news/160416/wst1604160028-n1.html

 熊本県によると、同県西原村は大切畑ダムの堤防から大量に水が漏れているとして約300世帯に避難指示を出した。決壊はしていないとしている。

 また、九州地方整備局によると、16日未明の地震で、熊本県南阿蘇村で大規模な土砂崩れがあり、国道57号が寸断、阿蘇大橋が崩落した。

1168とはずがたり:2016/04/17(日) 14:16:15

下水道料24年4億円ごまかす 池袋駅東口地下街
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201603/CK2016032602000132.html
2016年3月26日 朝刊

 東京都豊島区の池袋駅東口にある地下街「池袋ショッピングパーク」が、少なくとも二十四年間、下水道使用量の計器を不正に操作し、四億円の料金支払いを免れていたことが分かった。都が二十五日、下水道料金四億円のほかに、過料として二億円余を運営会社に請求したと発表した。
 都下水道局が過料処分を出すのは二例目で、過去最高額。会社側は「多大なご迷惑とご心配をおかけしたことを深く反省し、おわび申し上げます」とのコメントを発表した。
 発表では、運営会社はテナントが使う冷蔵庫の冷却用に井戸水をくみ上げる際、下水道使用量の計算に必要なポンプの稼働時間を操作する装置を勝手に取りつけていた。実際には、ポンプは毎日約二時間使っていたのに、月に二時間だけ稼働しているように見せかけ、料金支払いを不正に免れていたという。
 昨年六月に都に届いた匿名のメールで判明。同社は取材に、不正の開始時期や目的に関して「資料や過去の担当者を調べたが、確認できなかった」と説明。下水道局は、検針データが残っている一九九一年からの不正を認定した。
 同社は料金四億円を納付済み。役員五人を一年間の減俸処分にしたという。

1169とはずがたり:2016/04/19(火) 23:48:25
発電目的じゃないダムでも水力発電を 長野県が検討スタート
https://www.kankyo-business.jp/news/012033.php
2016年1月22日掲載 記事を保存

長野県は、自然エネルギーの普及拡大を図ることを目的に、現在、発電を行っていない県管理ダムのうち、ダム水量が豊富で有効落差が大きい箕輪ダム、横川ダム、片桐ダムにおいて、水力発電の導入に係る課題等を調査研究するため、「水力発電調査研究会」を開催する。第2回以降は、必要に応じて随時開催する。

長野県の資料によると、同県が建設し管理しているダムは16。このうち、5つのダムで水力発電を実施している。2つのダムの水力発電(最大出力14,600kW・1,700kW)では、県企業局が発電事業者となり中部電力に売電。3つのダムでは、ダム管理に用いる電力を自ら確保することで管理費の軽減を図るために水力発電(最大出力1,200kW・830kW・150kW)を行っており、余剰電力は電気事業者を通じて地域へ供給されている。

1170とはずがたり:2016/04/22(金) 13:31:33
山口の湧水池、原因不明の濁り 住民「地震のせい」
http://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E5%B1%B1%E5%8F%A3%E3%81%AE%E6%B9%A7%E6%B0%B4%E6%B1%A0%E3%80%81%E5%8E%9F%E5%9B%A0%E4%B8%8D%E6%98%8E%E3%81%AE%E6%BF%81%E3%82%8A-%E4%BD%8F%E6%B0%91%E3%80%8C%E5%9C%B0%E9%9C%87%E3%81%AE%E3%81%9B%E3%81%84%E3%80%8D/ar-BBs2PNX
朝日新聞デジタル 朝日新聞デジタル
1日前

 青く透き通り、底まで見えることで有名な山口県美祢市の別府弁天池の水が白っぽく濁り、底が見えなくなっている。熊本地震の影響を指摘する声も上がっているが、専門家は原因不明としている。

 池の近くで働く女性によると、13日までは透き通っていたが、14日に来てみると濁っていたという。熊本県内で最大震度7を観測し、県内各地も揺れた日と同日だったことから、池のほとりには近所の人が書いたという「地震の為(濁り)給水出来ません」との札もかけられた。

 池の近くで育ち、昨年まで池を守る「水上会講」の会長を務めていた阿座上昌亮さん(73)は「大雨や台風でもこれだけ濁ることはない。ここ数十年で数回濁ったのを見たことはあるが、今回は2011年の東日本大震災以来。この度も地震の影響ではないか」。別府厳島神社宮司の田村繁晴さん(67)も「東北も熊本も離れているが、直ちに濁ったというのは偶然ではないと思う。何か大きな神様の世界の出来事だ」と話す。

 一方、秋吉台科学博物館の藤川将之学芸員(42)は「数百キロ離れていることやこの辺の地質からすると地震の影響だとは考えにくい」と指摘。「そもそもなぜ池がこんなに青いのかも分かっておらず、今回の濁りについても見当がつかない」と話す。(寺尾佳恵)

1171とはずがたり:2016/04/22(金) 13:33:07
綺麗だ。

別府弁天池
https://www.google.co.jp/search?q=%E5%88%A5%E5%BA%9C%E5%BC%81%E5%A4%A9%E6%B1%A0&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwiUjf_-tKHMAhUGjZQKHZ7WBWIQ_AUICCgC&biw=1080&bih=1787#imgrc=_

1172とはずがたり:2016/04/22(金) 13:34:26
別府弁天池
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%88%A5%E5%BA%9C%E5%BC%81%E5%A4%A9%E6%B1%A0

概要[編集]
秋吉台のカルスト台地に含まれドリーネの池の底から湧水し、日差しによりコバルトブルーに輝く、秋芳洞とともに秋吉台を代表する観光地でもある。 別府弁天池と秋芳洞の湧水は、カルストの特有のカルシウム-炭酸水素塩の水質であるが、秋芳洞の水質は別府弁天池に比べて電気伝導度等の大きな違いが見られる。別府弁天池の湧水は、秋吉台地の北端に分布する非石灰岩質のチャートに浸透した水が他の帯水層から地下水として湧出すると考えられている[2]。

利水[編集]
水温14. 5℃、カルシウム含有量が20PPmと適量であるため、人間の味覚にあう。湧出量は毎秒約168リットル。
上水道水源、灌漑用水、マスの養殖用として利用されている。

1173とはずがたり:2016/04/25(月) 18:14:47
徳山水力発電所
1号機 2016.3 138MW 182m 82m3/s
2号機 2014.5 24.3MW 146m 19m3/s
(両機併せて最大161.9MW・最大100m3/s)

2016年03月25日 09時00分 更新
日本最大級のダムで水力発電所が全面稼働、3度の延期を乗り越えて
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1603/25/news042.html

険しい山が連なる岐阜県の西部で大規模な水力発電所が運転を開始した。貯水量が日本で最大のダムの水を利用して16万kWの電力を供給できる。中部電力が2009年に着工したものの、地下設備に必要な掘削工事が難航したほか、発電機に不具合が生じて、予定から1年9カ月の遅れで稼働した。
[石田雅也,スマートジャパン]

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図1 「徳山水力発電所」の位置。出典:中部電力

 建設場所は日本で最大級の規模を誇る「徳山ダム」の直下にある。徳山ダムは2008年に運用を開始した治水用のダムで、総貯水容量は日本で最大の6億6000万立方メートルにのぼる。堤の高さも161メートルに達する。

 大規模なダムの上部から堤の直下に建設した発電所まで、導水路で水を引き込んで発電する方式だ。発電所の建屋は地上にあるが、2基の水車と発電機は地下に設置されている。1号機は地下90メートル、2号機は地下30メートルにある。

 深い場所にある1号機の発電能力は13万9000kW(キロワット)で、浅い場所の2号機は2万4300キロワットだ。両方を同時に運転する場合には水量の制限があるため、合計で16万1900kWになる。これまで中部電力の水力発電所では長野県で運転中の「平岡水力発電所」の10万1000kWが最大だった。

 水力発電の出力を決めるのは水流の有効落差と水量である。徳山水力発電所の1号機は有効落差が182メートルで、2号機の146メートルよりも36メートル大きい。使用できる水量は1号機が最大で毎秒82立方メートルに対して、2号機は約4分の1の毎秒19立方メートルに抑える。両方の合計で毎秒100立方メートルまで発電に使うことができる。

試運転中に発電機の温度が異常に上昇

 徳山水力発電所は1・2号機ともに2014年6月に運転を開始する予定だった。2号機は予定よりも1カ月早く稼働できたが、1号機は1年9カ月も遅れて稼働にこぎつけた。その間に運転開始を3度も延期している。

 1度目の延期は着工から約2年後の2011年11月のことで、地下の掘削工事が難航したことによる。徳山水力発電所の設備は水車と発電機を設置する地下室のほか、ダムから水を取り組む導水路や発電後の水を川に送り出す放水路など、大半の設備を地下に埋設する構造になっている(図4)。

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図4 「徳山水力発電所」の設備イメージ。出典:中部電力

 地下に設備を建設するためには岩盤まで掘削する必要があるが、事前の調査よりも岩盤の位置が深かったために工事期間が延びてしまった。その間に豪雪で工事を中断した時期もあり、1号機の運転開始を当初の予定から1年先の2015年6月に延期することになった。

 その後も営業運転を開始する直前の試運転中に発電機に不具合が発生した。水車と発電機の回転部分を支える「スラスト軸受」の温度が上昇したためだ。新たに冷却器を増設する対策などを実施して、3カ月後の2015年9月に営業運転を開始することになった。2度目の延期である。

 ところが対策を実施した後もスラスト軸受の温度上昇は収まらなかった。3度目の延期を余儀なくされて、運転開始を半年後の2016年3月に再設定した。その間に原因を調査した結果、回転部に微妙な突起があることが明らかになった(図6)。

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図6 1号機の不具合の原因。出典:中部電力
 回転による摩擦熱で突起が膨張して温度を上昇させていた。突起を除去する対策を施して、ようやく正常に運転を開始することができた。2009年10月の着工から6年半を経て全面稼働にこぎつけた。それでもCO2(二酸化炭素)を排出しない大規模な水力発電所の効果は大きい。

1174とはずがたり:2016/04/27(水) 13:50:07
こっちにも

水前寺成趣園の池、地震後に底露出 水源枯れる? 熊本
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/study/2246/1114776388/3745
茶井祐輝2016年4月24日21時24分

1175とはずがたり:2016/04/29(金) 17:23:00
ライフライン完全復旧遠く=1万5000戸断水-熊本地震2週間
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016042800052&g=soc

倒壊した建物の前で、下水道の復旧工事を行う作業員=28日午前、熊本県益城町
 熊本地震発生から28日で2週間。熊本県内では同日午前9時現在で、なお3万8196人が避難生活を続けている。ライフラインの復旧が進みつつあるものの、完全復旧は遠い。断水が続く益城町では一部の地域で通水が始まったばかりだ。熊本市では水道管破損の影響などによる水不足で、夜間の計画断水も。コインランドリーや公衆浴場は不便な生活を強いられる被災者で混雑している。

 県のまとめでは、断水は27日現在、約1万5900戸。復旧しても十分な水量が出なかったり、濁って飲用には使えなかったりするケースも多い。自衛隊による給水活動が続いている。
 西部ガスによると、都市ガスは熊本市や益城町など2市2町の2万戸余りで供給停止になっているが、今月末に全面復旧する見通しだ。
 16日未明の本震翌日から営業を再開した熊本市内の健康ランド。経営者によると、発生当初はお湯が使える施設が市内にほとんどなかったため、最大1日2800人が詰め掛け、長い行列に。待ち時間は4時間に及び、途中で利用を断るほどだった。(2016/04/28-11:58)

1176荷主研究者:2016/05/04(水) 11:24:50

http://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/list/201604/CK2016040702000192.html
2016年4月7日 東京新聞
霞ケ浦導水の工期また延長 事業費の増額必至 完成予定は15→23年度

水を行き来させるポンプのある霞ケ浦導水の那珂機場。那珂川近くに建設されたままになっている=水戸市で

 霞ケ浦と那珂川、利根川を約四十五キロの地下トンネルで結ぶ「霞ケ浦導水事業」について、国土交通省は事業計画を変更し、完成時期を二〇一五年度から二三年度に延期した。事業費は千九百億円で変更はなかった。しかし、既に事業費の八割が使われたにもかかわらず、未完成の部分が多く、増額は避けられないとの見方は根強い。県の負担分も増え、維持費が水道料金に上乗せされるなど、県民の負担増になる可能性がある。 (宮本隆康)

 事業計画変更と工期延長は四回目。今回の計画変更では、水需要の増加が見込めず、千葉県内の三市町でつくる東総広域水道企業団と、千葉市が事業から撤退した。

 事業は、一九八四年に着工。九三年度だった完成時期は、用地取得の遅れなどで延期されてきた。民主党政権で必要性を検証するため中断されたが、自民党政権に戻った一昨年、継続が決定。しかし、今も工事は本格的に再開されず、県は早期建設を求めている。

 事業費の約八割の約千五百億円が使われたが、トンネルの六割超に当たる約二十九キロが未完成のまま。それでも事業費を変更しない理由を国交省関東地方整備局は「工事のコスト縮減を見込んだため。まだ確定的ではなく、今後に詳細な検討を進めたい」と説明する。

 しかし、国交省関係者は「今の事業費では到底、完成できない」と認める。事業費が増えれば、八百五十一億円とされる県の負担分も増額が懸念される。完成後、維持費は水道料金に上乗せされるため、値上げにつながる可能性もある。

 反対運動をしている市民団体「霞ケ浦導水事業を考える県民会議」の浜田篤信共同代表は「水道料金が上がるかどうか、県は試算して公表するべきでは。こんな巨額の事業よりも、予算をもっと有効に使った方が良い」と話している。

 <霞ケ浦導水> 那珂川と霞ケ浦間(約43キロ)、利根川と霞ケ浦間(約2・6キロ)を、深さ20〜50メートルの地下トンネル2本で結ぶ。利根川と那珂川の水を行き来させ、水量調整で首都圏の用水を確保し、霞ケ浦の水質浄化も図るのが目的。着工から30年以上たち、今では人口減少で水需要の増加は見込めない上、水質浄化の効果にも疑問があるとして、反対運動が起きている。茨城、栃木両県の漁協などが建設差し止めを求めて提訴し、東京高裁で係争中。

1177とはずがたり:2016/05/07(土) 15:00:00
発電所の水、大量流出…熊本地震本震で損壊
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20160507-567-OYT1T50038.html
10:35読売新聞

 熊本地震で本震が起きた4月16日、熊本県南阿蘇村の山間部にある九州電力の水力発電所「黒川第一発電所」の貯水槽などの設備が損壊し、麓の集落の方向に大量の水が流れ下っていたことが九電への取材でわかった。

 集落では土砂崩れで9世帯の住宅が被災し、住民2人が死亡した。九電は近く有識者を交えたチームを発足させ、土砂崩れと水の流出の関係などについて調査する。

 九電は本震後の4月16日午前10時〜同11時頃、ヘリコプターで状況調査を実施。その結果、〈1〉貯水槽(約1100立方メートル)のコンクリート製外壁のうち、集落側の一部が崩落し、中が空になっていた〈2〉貯水槽横にある水路の一部が損壊し、水が集落の方向に流れていた――ことを確認。午前9時半頃にダム湖から取水を停止するまで、計約1万立方メートル(25メートルプールの約20杯分)の水が流出したと推定している。

電気の施設訪問レポート vol.12
電気の歴史につながる
九州電力・黒川第一発電所を訪問しました
http://www.power-academy.jp/electronics/report/rep01400.html

九州に初めて電気が灯ったのは、熊本でした

熊本の電気事業は、明治22年(1889)に熊本電灯会社が設立されたのが始まりです。熊本は、その2年前の明治22年4月1日に市制が施行され、熊本市として誕生したばかりでした。

電灯が初めて熊本の街に灯ったのは、明治24年(1891年)7月1日のこと。熊本城内の一角にある梅屋敷と呼ばれる陸軍用地に、熊本第一号の発電所(石炭を燃料とする火力発電所)が建てられました。これは九州で初めて電気を灯した発電所でもあります。

黒川水力発電所ができるまで

黒川水力発電所の建設構想は、熊本電灯によって、明治27年(1894年)に始まりました。

しかし、その後、熊本電灯の経営不振などによって、黒川水力発電所は、何度も着工延期の不運に見舞われます。熊本電灯は、安田財閥と第九銀行の経営に移り、明治35年9月から熊本電灯所として再出発。ところが明治37年に勃発した日露戦争の影響による経済不況が襲いました。こうした中、明治42年に安田財閥の安田善三郎を社長とする「熊本電気株式会社」が設立。同年7月に、熊本電灯所は熊本電気株式会社に一切の事業を譲渡しました。

熊本電気株式会社の設立によって、熊本の電気は拡大路線を続け、ようやく、明治44年(1911)4月、熊本県初の水力発電所となる黒川水力発電所の工事が着工しました。そして年号が改まった大正3年(1914年)2月に工事完成。3月から発電、送電が始まり、熊本市や八代市など県下88ヵ町村に送られました。それから現在まで、黒川第一発電所として稼働し続けています。

http://www.power-academy.jp/electronics/report/images/rep01400Img15L.jpg

1178とはずがたり:2016/05/07(土) 16:20:59
こんな所に専用鉄道があったとわ!
名鉄八百津線の廃止を始めて惜しくなったな(;´Д`)

丸山水力専用鉄道
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%B8%E5%B1%B1%E6%B0%B4%E5%8A%9B%E5%B0%82%E7%94%A8%E9%89%84%E9%81%93

八百津駅
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AB%E7%99%BE%E6%B4%A5%E9%A7%85

新可児(国鉄連絡)─明智(御嶽方面分岐)─兼山口(交換設備)─兼山(交換設備)─中野─八百津─錦織(セメント倉庫・此処迄電化・名鉄運行・工事関係者旅客輸送)─丸山(ダム)

1179とはずがたり:2016/05/12(木) 19:30:52
2015年07月03日 07時00分 更新
自然エネルギー:
琵琶湖に注ぐ農業用水路で小水力発電、1メートルの落差でも40世帯分の電力に
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1507/03/news025.html

大阪ガスグループが滋賀県の農業用水路で小水力発電を開始した。琵琶湖の近くを流れる用水路に発電機を設置して、年間に40世帯分の電力を供給する。民間企業が固定価格買取制度を利用して小水力発電を実施する初めてのケースで、売電先は大阪ガスが出資する新電力のエネットである。
[石田雅也,スマートジャパン]

 琵琶湖の北側に広がる湖北地域は、周辺の山から湖へ流れる豊富な水を利用して農業が盛んなところだ。湖に近い平野部には農業用水路がはりめぐらされている。その中の中央幹線に設けられた「落差工(らくさこう)」を利用して、7月1日から小水力発電が始まった。

 落差工は農業用水路の底を階段状に造成した部分で、水の流れを安定させる役割がある。通常は1メートル程度の落差しかない場所だが、小規模な発電機を設置することは可能だ。大阪ガスグループのエナジーバンクジャパン(略称:EBJ)が中央幹線の「5号落差工」と「10号落差工」の2カ所に、同じタイプの小水力発電機を設置して発電を開始した。

 この小水力発電機は「クロスフロー水車」と呼ぶ円筒形の水車を2つ組み合わせて作られている。2つの水車のあいだに水流が集まり、回転力を高める構造になっている点が特徴だ(図2)。落差が3メートル以下の水流でも効率よく発電することができるため、傾斜が緩やかな農業用水路に導入する場合に適している。

 2カ所の落差工に設置した発電機の出力は水量と落差の違いにより、15kW(キロワット)と10kWに設定した。年間の発電量は合計で14万kWh(キロワット時)を見込んでいる。一般家庭の使用量(年間3600kWh)に換算して40世帯分に相当する。固定価格買取制度では出力が200kW未満の小水力発電の買取価格は1kWhあたり34円(税抜き)で、年間の売電収入は約480万円になる見通しだ。

 EBJは発電した電力を固定価格買取制度で売電しながら、農業用水路を管理する湖北土地改良区に対して用水路の使用料を支払う(図3)。民間企業が固定価格買取制度を利用して出力100kW以下の小水力発電を実施する初めてのケースになる。

http://tohazugatali.dousetsu.com/kohoku1_sj.jpg
図3 小水力発電事業のスキーム。出典:大阪ガスほか

 小水力発電は発電量が小さいために採算をとるのが難しく、従来は国や自治体が自営のダムや農業用水路で実施してきた。EBJはリース会社の日立キャピタルから発電設備を賃借する形をとることで、初期投資を抑えて長期の収益を確保できるようにした。

 発電した電力の売電先は新電力で最大手のエネットである。エネットは大阪ガスが東京ガス、NTTファシリティーズと共同で、電力の小売自由化が始まった2000年に設立した。火力を中心に最近は再生可能エネルギーの調達量も増やしている。小水力は再生可能エネルギーの中でも発電量が安定していることから、電力の供給源として使いやすい利点がある。

1180とはずがたり:2016/05/12(木) 19:33:19

2015年06月11日 15時00分 更新
3メートルの落差でも30kWの電力、らせん水車で小水力発電に挑む
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1506/11/news026.html

日本では導入例が少ない、らせん形の水車を使った小水力発電の実証実験が鹿児島県の薩摩川内市で始まった。川から農業用水を取り込む場所に水車を設置して、わずか3メートルの落差の水流で発電する。最大で30kWの電力を作ることができて、年間の発電量は30世帯分になる見込みだ。
[スマートジャパン]

 薩摩川内市(さつませんだいし)の北部を流れる川に沿って、らせん形の長い水車が動いている(図1)。市が小水力発電の導入促進モデル事業として国から補助金を受けて建設した「小鷹(こたか)水力発電所」の水車発電機だ。2012年から検討を始めて、2015年6月9日に実証試験を開始した。

 らせん水車を設置した場所の近くには、川の水をせき止めて農業用水を取り込むための井堰(いせき)がある(図2)。井堰から管を通って水が流れてくるが、水車で利用できる水流の落差は3メートルしかない。小さい落差の水流でも大きな電力を生み出すために、らせん水車を採用した。

 薩摩川内市が導入した水車はドイツから輸入したもので、直径が2メートル、長さが6メートルある(図3)。水が上から下へ、らせん状に流れる力で回転する仕組みだ。発電能力は30kW(キロワット)になり、年間の発電量は11万kWh(キロワット時)を見込んでいる。一般家庭の使用量(年間3600kWh)に換算して30世帯分に相当する。設備利用率(発電能力に対する実際の発電量)は43%で、小水力発電としては低めだ。

 この実証試験を通じて、薩摩川内市と設計施工会社の日本工営は発電効率やコストのほか、小水力発電で問題になるゴミの蓄積や魚の生息に対する影響、水車の騒音について検証する予定だ。導入効果が大きいことを実証できれば、全国に数多くある農業用水路に普及する期待がある。

 薩摩川内市には早期の再稼働が見込まれる九州電力の「川内原子力発電所」がある。その一方で市は再生可能エネルギーの導入も推進してきた。南国の日射量を生かした太陽光発電や、東シナ海から吹く風を利用した風力発電の導入プロジェクトが相次いで始まっている。市内の全域に川が流れていて、小水力発電の適地も数多くある(図4)。


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