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2007年参院選スレ

1とはずがたり:2004/07/15(木) 21:12
現時点で

民緑 52(比例19・選挙区33)
自民 49(比例14・選挙区35)
公明 11(比例8・選挙区3)
共産  4(比例4)
社民  2(比例2)
無所  3(秋田・新潟・沖縄)

今選挙区の定数是正がないとすると

北道 民自   岩手 民
宮城 民自   福島 自民
茨城 自民   栃木 自民
群馬 自民   埼玉 自民公
東京 民民自公 千葉 民自
神奈 自民民(今回公明は自民へ・松に遠慮する事はない)
新潟 民自   富山 自
石川 自    福井 自
長野 民自   静岡 民自
愛知 自民民(神奈川に同じ)
岐阜 自民   三重 民
京都 民自   大阪 民公自
兵庫 民自   和歌 自
鳥取 自    島根 自
広島 自民   福岡 民自
鹿児 自

で決まりであろう。民25自27公3。

残りの選挙区は,青森・秋田・山形・山梨・滋賀・奈良・岡山・山口・徳島・香川・愛媛・高知・佐賀・長崎・大分・熊本・宮崎・沖縄の18選挙区。

比例は
民主 19〜21
自民 15〜13
公明 7〜8
共産 4〜5
社民 2

といったところか。民主20自民14公明8共産4社民2として結局

民主 20+25+52=97議席を固めた
自民 49+26+14=89議席は固い
公明 11+3+8=22は確定的
共産 4+4=8程度か
社民 2+2=4は死守したい
無諸 3+0(いずれも野党系無所属)

は3年後の参院選後は既に確定し居てるといって良い。自公で111民共社無で112。

従って上記の残り18選挙区が決戦場となる。風向きや定数是正でまだ大きく情勢が変わることも十分予想できるがここは残る18選挙区を今から取りに行きたい。

4294とはずがたり:2007/08/24(金) 15:56:40
>>4293-4294
    ×      ×
 ●分裂選挙響く 小斉平氏「私の責任」
 「落選」の報を受け、宮崎市島之内にある選挙事務所に入った小斉平敏文氏(57)は「年金不信が大きかったが、この結果は私の責任であり、心からおわびしたい」と、支持者ら約50人に向かって、深々と頭を下げた。

 年金批判などに加え、保守分裂、公明推薦の見送りという三重苦での戦いだった。「台風級」。自らそう呼ぶほどの逆風だった。しかも選挙戦序盤に台風4号の影響で2日間、遊説を中止するなどトラブルにも見舞われた。出遅れを取り戻そうと県内を三巡、農林水産業の振興を懸命に訴えたが、実らなかった。

 自民県連は前回参院選に続き公認候補が敗北。1月の出直し知事選でも分裂して推薦候補が惨敗した。県連幹部は「もうどうしようもない。旧態依然の組織だ」と自嘲(じちょう)気味に語った。
    ×      ×
 ●返り咲きかなわず 長峯氏、政界引退へ
 「これからは若い政治家を育てたい」。6年前の参院選に続き、苦杯をなめた無所属元職の長峯基氏(66)。宮崎市阿波岐原町の選挙事務所で集まった支援者を前に敗戦の弁を語り、政治家を引退する考えを表明した。
 捲土重来を期した今回。自民の参院議員時代に厚生委員会に属し、薬剤師の資格も持つことから、有権者の関心が高かった年金記録不備問題解決の「即戦力」と訴えた。

 地元県南を中心に保守票と公明票をまとめ、元公設秘書で民主会派を離脱した松下新平参院議員(40)、都城市長の長男・誠氏(37)の応援も得て票の掘り起こしを図ったが、票は伸びなかった。

 過去最多の6人が立った宮崎選挙区。最年長の長峯氏に風は吹かず、混戦を制することはできなかった。長峯氏は無念の表情を浮かべた。
    ×      ×
 ●宮崎選挙区得票(開票終了) 
当   196,685 外山  斎 無新
◎   146,269 小斉平敏文 自前
     74,700 東  治男 無新
     73,228 長峯  基 無元
     25,602 馬場 洋光 共新
      6,823 井野 元裕 諸新
 ◎印は法定得票獲得者
=2007/07/30付 西日本新聞朝刊=

4295とはずがたり:2007/08/24(金) 15:58:32

公明は前回20%近い比例得票だったようで意外に宮崎では強いね。
今回の敗因を自民の下駄の雪だったからではなく長峯に乗って自民の支援をしなかったからだと総括したりすると救いようがないがどうだろうね。

【解説】参院選 自民、再生の道遠く 支持離れ浮き彫りに
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2007sanin/miyazaki/20070731/20070731_001.shtml

 【解説】参院選宮崎選挙区で、無所属新人の外山斎(いつき)氏=民主、社民など推薦=が圧勝、保守支持層での「自民離れ」に歯止めがかかっていない状況があらためて浮き彫りになった。分裂選挙を繰り返し、保守支持層から厳しい目が注がれる自民県連。抜本的な改革が迫られるが、その糸口すら見つけられないでいるのが現状だ。

 分裂の背景には上杉光弘・元参院議員と江藤隆美・元衆院議員の根深い対立の構図がある。6年前の参院選で、小斉平敏文氏(自前)と長峯基氏(無元)が公認争いを演じ、その「怨念」が一気に噴出。以降、選挙の度に分裂を繰り返し、今回も保守層を固めきれないまま、外山氏に切り崩された。

 外山氏は31歳の若さをアピールするとともに、1月の出直し知事選で「脱しがらみ」を掲げた東国原英夫知事同様に政治変革の必要性を訴え、有権者の心に響いた。

 都市部を中心に票を伸ばしたばかりでなく、自民が厚い地盤を築く郡部でも小斉平氏を上回った。「保守支持者が自民におきゅうを据えた結果」と自民県連幹部。全国的な年金批判に、宮崎では分裂といった敵失も加わり、外山氏の地滑り的な勝利につながったとの見方だ。

 こうした中、注目されるのが、次期衆院選。参院で安倍内閣は過半数割れに追い込まれた。政局が流動化し、参院第一党に躍進した民主の攻勢によっては早期解散もあり得る状況だ。既にこれをにらんだ動きが始まっている。特に衆院宮崎1区は、自民現職の中山成彬氏のほか、上杉氏、1月の知事選で敗れた元林野庁長官の川村秀三郎氏、松下新平参院議員など複数の名前が取りざたされている。

 知事選に続き、参院選でも組織の足腰の弱さと支持離れが露呈した自民だが、再び分裂の芽が見え隠れし、保守の流動化が1段と進みそうだ。
 (宮崎総局・郷達也)
    ×      ×
●民主7ポイント増 自民に迫る 比例代表得票率分析 公明、社民は減少

 今回の参院選比例代表で県内の政党別得票状況をみると、民主が得票率30.9%(個人名得票も所属政党に加算、以下同)で、2004年の前回(23.9%)を7ポイント上回る躍進をみせ、自民(34.3%)に3.4ポイント差まで迫った。自民はトップを守ったものの、前回(36.8%)に比べ2.5ポイント減。公認候補が敗れた選挙区同様、年金問題や保守分裂が響いた。

 公明は15.0%と、自民、民主に次ぐ得票率だったが、18.1%を獲得した前回に比べると、3.1ポイント減少した。政権与党として、自民同様に年金問題などで批判を浴びたとみられる。

 共産は4.7%で、前回(4.4%)から微増した。選挙区で民主とともに初当選した外山斎(いつき)氏を推薦した社民だが、9.9%と前回に比べて4.4ポイントダウンした。今回は県出身の福島瑞穂党首の改選期でなかったことが影響して、県内での集票力が鈍ったようだ。

 同じく外山氏を推した国民新党は1.5%だった。選挙区で公認候補を立てた共生新党は0.4%だった。

 候補の個人名でも投票できるようになって今回で3回目となるが、個人名の記載は投票総数(約51万5000票)の41.3%だった。得票が多かったのは(1)木庭健太郎氏(公明前職)(2)中山恭子氏(自民新人)(3)又市征治氏(社民前職)(4)山田俊男氏(自民新人)−だった。

 ただ、今回も政党名での記載が半数を上回り、中でも共産(90.6%)、民主(81.3%)、社民(63.0%)が目立った。逆に個人名での得票が上回ったのは公明(75.4%)と自民(52.2%)だった。

=2007/07/31付 西日本新聞朝刊=

4296とはずがたり:2007/09/04(火) 16:31:23
くそ〜,折角落としたのになぁ・・。

自民・小林議員辞職へ
公明・松氏が繰り上げへ
http://kyoto-np.jp/article.php?mid=P2007090400090&genre=A1&area=Z10&mp=

 7月の参院選神奈川選挙区で当選した自民党の小林温議員(43)は4日、陣営の出納責任者らが横浜地検に公職選挙法違反(買収)の罪で起訴されたのを受けて議員辞職する意向を固めた。同日夕、記者会見して正式表明する。

 小林議員の辞職に伴い同選挙区次点の公明党の松あきら氏(59)が繰り上げ当選する。

 「政治とカネ」が一因となった参院選の惨敗を受け、与党内では連座制適用を念頭に辞職はやむを得ないとの見方が広がっていた。
 小林議員は、前公設第2秘書で出納責任者の鈴木美香(33)と、自民党神奈川県連職員山口聡(34)の両被告が横浜地検に起訴された先月29日には「今後の裁判を通して、事実関係を正確に把握した上で対応を考えたい」とのコメントを発表し辞職の意向がないことを明らかにしていた。(共同通信)

4297名無しさん:2007/09/04(火) 21:58:28
時点が共産だったらと思うと

新潟でも同じようなことがありましたね。

4298とはずがたり:2007/09/06(木) 12:06:53
七ケ宿、川崎、南三陸あたりが強固な自民地盤か。
>平成の大合併前の前回04年参院選では、民主が自民を上回ったのは69市町村中、仙台市を含む9市町のみだった。
>だが、今回、宮城選挙区は七ケ宿、川崎、南三陸の3町を除く33市町村で民主が自民を上回る結果に。仙台市内の得票差は前回選の2倍以上の9万2305票に拡大。
>一次産業が盛んな石巻市、登米市、大崎市では1万票以上の差がついた。
>比例の「自民勝利」自治体はさらに少なく、七ケ宿、南三陸両町のみだった。

07参院選:振り返って 農村部でも民主が圧倒 自民、揺らぐ基盤にショック /宮城
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/miyagi/news/20070731ddlk04010249000c.html

 29日投開票された参院選は県内でも民主党が躍進する結果となった。宮城選挙区(改選数2)では36市町村中33市町村で民主の岡崎トミ子氏(63)が自民の愛知治郎氏(38)の得票を上回り、約19万票の大差を付けて圧勝した。自民の支持基盤とされてきた農村部でも民主が軒並み自民を圧倒。一夜明け、旧来の支持基盤が揺らぐ結果に自民県連にショックが広がった。
 29日午後8時過ぎ、愛知氏の選挙事務所では、万歳の声が響く傍ら、駆けつけた党所属の国会議員らからは、こわ張った表情も見られた。
 郡部でも想像を上回る民主の躍進が伝えられていた。水産都市の気仙沼、米どころの登米市などを抱える衆院宮城6区選出の小野寺五典衆院議員は、「農業だけでなく一次産業全体の生活が苦しく不満がたまっていることを実感した。逆風は年金問題だけによるものではなく、本当に生活を何とかしなくてはいけない」と話し、唇をかんだ。
 平成の大合併前の前回04年参院選では、民主が自民を上回ったのは69市町村中、仙台市を含む9市町のみだった。だが、今回、宮城選挙区は七ケ宿、川崎、南三陸の3町を除く33市町村で民主が自民を上回る結果に。仙台市内の得票差は前回選の2倍以上の9万2305票に拡大。一次産業が盛んな石巻市、登米市、大崎市では1万票以上の差がついた。比例の「自民勝利」自治体はさらに少なく、七ケ宿、南三陸両町のみだった。
 民主の岡崎氏は、党本部の指示を受け重点的に農村部を遊説。17日間の選挙期間のうち9日間は仙台市以外の郡部に選挙カーを走らせ、「自民党は小規模農家を切り捨てようとしている。私たちは個別所得保障を実現し農業を再生させる」と訴えていた。
 自民県連は30日、五役会議を開いて自民支持層を呼び戻すため地方議員らが中心になって地方での活動強化を確認。中村功県連幹事長は「予想以上に郡部で民主に票が流れた。懇切丁寧に説明し、地道にやり直すしかない」と話した。【山寺香】
毎日新聞 2007年7月31日

4299とはずがたり:2007/09/06(木) 12:09:15
松浦氏は選挙戦中も民主っぽい政策を訴えての当選だったんですなぁ

政党色、際立つ濃淡 参院選秋田選挙区
http://www.kahoku.co.jp/news/2007/07/20070721t41021.htm

 参院選秋田選挙区(改選数1)で、3陣営の選挙戦略の違いが際立っている。有権者が巻き起こす風を意識した舌戦は、次第に政党と候補者との距離感を浮かび上がらせる。2004年の前回選と同様、民主、社民が推薦する無所属候補が自民現職を破るのか、自民現職が3年前の雪辱を果たすのか。注目度の高い1人区の対決を追った。
 ◇秋田選挙区立候補者(1−3)
金田 勝年57前外務副大臣自現(2)(公推)
松浦 大悟37元民放アナ 無新(民・社推)
鈴木  知30党県役員  共新
 「遊説先で、『なぜ無所属で立候補しなかったのか』とよく言われる。自民党の公認候補でなければ、大量得票で当選するだろうにって」
 15日夜、秋田市の幼稚園で開かれた自民現職の金田勝年氏=公明推薦=の個人演説会。集まった約100人の聴衆を1時間以上も待たせ、ようやく現れた金田氏は開口一番、こう愚痴をこぼした。一瞬、会場には重苦しい空気が漂う。金田氏はそれを振り払うように、「しかし」と二の句を継いだ。
 「自民か民主か、政党を選ぶ選挙ではない。立候補した3人の中で誰が秋田の役に立つかを決める選挙で、即戦力なら自信がある」
 楽勝とみられた当初の予想に反し、年金記録不備問題や閣僚の相次ぐ失言などで、思わぬ逆風にさらされ危機感を募らせる。党と一線を画し、個人の力量を売り込むしかないと判断したようだ。
 2期12年、外務副大臣も務めた実績を強調する金田氏は、公認候補でありながら党批判も展開。応援弁士の党広報本部長・二田孝治衆院議員(比例東北)も「金田さんは悪くない。悪いのは自民党だ」と擁護した。
 金田氏とは正反対に、無所属新人の松浦大悟氏=民主、社民推薦=は政党色を打ち消そうとはしない。秋田市寺内の集会場で、18日に開いた個人演説会ではむしろ、「小規模農家を救う戸別所得補償制度を実現したい」などと、民主党の柱の政策を積極的に訴えた。
 会場には社民党の日森文尋副幹事長も顔を出し、松浦氏と二人三脚で回る民主党県連代表の寺田学衆院議員(秋田1区)を「(大学の)優秀な後輩です」と関係を説明。両党と議員間の蜜月ぶりをアピールしてみせた。
 憲法改正に対する両党間のスタンスの違いや、松浦氏が訴える政策の民主偏重はお構いなし。通常国会の閉会を挟み、低下する安倍政権の支持率と反比例するように、民主、社民の党幹部らは続々と秋田入りした。
 3年前に当選し、今回は選対本部長を務める鈴木陽悦参院議員は「有権者は、年金問題や不明朗な政治資金に怒っている。野党共闘の輪は広がっている」と強調する。
 若さを売りに政策論争を挑む共産新人の鈴木知氏は15日、従来の街宣スタイルを変え、青年後援会のメンバーのみで県内を巡行した。メンバーは自身や同世代が抱える非正規雇用、重い税負担の実態を通して、党が「ストップ貧困」を掲げる理由を説明して回った。
 「若者たちの場慣れしていない感じが新鮮。流ちょうな演説は、選挙用に作られた言葉のような気がして重みがない」。街頭で演説を聞いた女性(57)は、こう語った。
2007年07月20日金曜日
(河北新報)

4300とはずがたり:2007/09/06(木) 13:44:48
自民県連:参院選大敗を総括 「個票収集に弱さ」/山梨
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/yamanashi/news/20070823ddlk19010093000c.html
 自民党県連は22日、山梨選挙区で大敗した7月の参院選の総括を発表した。「個票(後援会入会カード)収集が目標に大きく及ばなかった」ことを敗因の一つに挙げ、選挙運動の貢献度を県連人事に反映させる内規作りを提言した。今後の焦点は県連の新体制と衆院選に向けた選挙区の“公認レース”に移るが、県連は23日、党本部で国会議員会議を開き、次期会長人事などを話し合う。
 臼井成夫幹事長(県議)ら3役は既に中島真人会長に辞任の意向を伝えており、中島会長とともに新執行部決定後に辞任する。次期会長を巡っては「国会議員が望ましい」(県議)との声が多く、保坂武衆院議員の名前が挙がっている。
 3役は総括発表の記者会見で、敗因を「有権者に公約の理解や徹底が図れなかった」などとする安倍内閣・党本部側と、「議員の後援会組織が十分に機能しなかった」などとした県連側にあえて分け、年金問題など、参院選を通じて強まっていた全国的な逆風のあおりを受けたことをにじませた。一方で、05年の衆院選や今年1月の知事選で生じた県連の分裂状態が、選挙に影響したかどうかについては明確に触れられなかった。【吉見裕都】
毎日新聞 2007年8月23日

自民県連3役辞任表明参院選総括郵政選挙のしこり影響
ttp://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamanashi/news001.htm

 自民党県連は22日、公認候補が大敗した7月の参院選の総括を発表した。年金の記録漏れ問題や閣僚の失言などによる逆風の影響を挙げた一方で、2005年郵政選挙のしこりなど県連の選挙対応に不備があったことも明記した。臼井成夫幹事長ら県連三役は同日、辞任する意向も表明。すでに辞任を示唆している中島真人会長とともに、総辞職する方針を明らかにした。会長人事は23日、党本部で開かれる最高委員会議で話し合われる。
 県庁で開かれた記者会見には、臼井幹事長のほか、森屋宏政調会長、皆川巌総務会長の県連三役が出席した。総括では、安倍政権と党本部の責任を挙げたうえで、「逆風は吹いたが大差で負けたのはそれだけではない」(臼井氏)として、県連側の敗因も分析。〈1〉県連が分裂した知事選と県議選のしこりが残る中、候補の支援体制が5月中旬まで整わなかった〈2〉市町村合併で自民系首長・議員が減少し、保守基盤が崩れてきている〈3〉郵政選挙の影響で各支部や支援団体が弱体化している――などを挙げた。また、連日行われた党本部主導の応援演説について、「動員確保にエネルギーを費やし、街頭演説や戸別訪問などがおろそかになった」との指摘もあった。
 総括は当初の案では、衆院議員が2人ずつ活動する山梨2、3区で国会議員同士の連携がとれなかった事や、郵政選挙で自民が大勝したことによる「振り子現象」を大敗の要因に挙げるなど、郵政選挙の影響を多く盛り込んでいた。しかし、今月12日の会合で2、3区の国会議員から猛反発を受けたため、記載を必要最低限にとどめた経緯がある。記者会見でも皆川総務会長が「具体的に言うのは色々と難しい」と述べるなど、郵政選挙の影響が根強いことをうかがわせた。
 23日には焦点の会長人事が話し合われる。臼井幹事長は早期の新体制スタートを強調するが、どこまで進展するかは不透明だ。
(2007年8月23日 読売新聞)

4301とはずがたり:2007/09/11(火) 09:38:05
津田健児がまだ出馬する動きも見せたか。
>副議長選問題に加え、04年の参院選で出馬した前県議(36)を候補に選ばなかったことに対しても、一部支部は「人材は使い捨てか。執行部は選挙が分かっていない」と不信感を募らせる。

(3)三重 自民、一枚岩は遠く
県会で内紛 公募候補に反発
http://chubu.yomiuri.co.jp/tokushu/josou07/joso060704.htm

 「このままでは参院選は戦えない」。先月17日、津市で開かれた自民党三重県連の緊急役員会で、役員の一人がぼやいた。

 議題は、5月の県議会副議長選で自民党の一部県議でつくる会派「未来塾」の5人が造反し、民主系会派の候補に投票した問題だった。

 「県議選での公認推薦を見送るべきだ」「党員資格停止だ」「軽い処分なら、おれは離党する」。出席した20人のほとんどが厳しい処分を求めた。

 役員会は2時間近くに及んだが、県連執行部は最後に、文書注意などの軽い処分にとどめる方針を示した。「重い処分にすれば、参院選などに影響が出かねない」。県連幹事長の西場信行(55)は先月23日の県連党紀委員会で、苦渋の表情を見せた。

 一連の動きに対し、「何のために意見を聞いたんだ」とあきれる役員の一方で、未来塾の中島年規(40)は「議会の問題を県連に持ち込むなんて、情けない話だ」と批判した。

■  □  ■

 参院選三重選挙区(改選数1)で、自民党は2000年の補選を含め、過去3回、連敗中だ。全国で27ある1人区で自民が連敗しているのは、民主党代表小沢一郎(64)のおひざ元・岩手と、同党元代表岡田克也(52)の地元・三重だけだ。議席奪還を目指す自民党県連は今回、全国の県連では初めて参院選候補の公募を実施、45人の中から、桑名市生まれで米ハーバード大大学院生だった小野崎耕平(36)を選んだ。

参院選への出馬が決まり、あいさつをする自民党新人の小野崎耕平氏(右)

 党参院幹事長の片山虎之助(70)は5月28日、津市で開かれた党県地方議会議員連絡協議会で、「小野崎君は若くて考え方に柔軟性があり、大きく伸びる可能性もある。ぜひ勝たせよう」と連敗阻止に向け、発破をかけた。

 しかし、先月29日、あいさつ回りで訪れた小野崎に、県医師会長の中島寛(67)は心配顔でささやいた。「県連が大変なようですが、今回は大丈夫ですか」。副議長選問題に加え、04年の参院選で出馬した前県議(36)を候補に選ばなかったことに対しても、一部支部は「人材は使い捨てか。執行部は選挙が分かっていない」と不信感を募らせる。一枚岩にはほど遠い状況だ。

■  □  ■

 三重選挙区には小野崎のほか、民主党が現職で県連代表の高橋千秋(49)、共産党は県委員会書記長で新人の中野武史(32)を擁立する。

 民主党県連は先月、岡田を本部長とする参院選の選挙対策本部を発足させ、これまで同様、連合三重、県議会民主党系会派と協力した選挙態勢の構築を始めた。岡田は高橋について、「絶対の自信を持っている。良さがしっかり伝わるよう万全の準備を進めたい」と議席死守に向けた決意を示した。

 しかし、民主党公認や民主系無所属の候補が制したとはいえ、過去3回のうち2回は激しい接戦だった。岡田も党代表だった昨秋の衆院選で小泉自民に大敗し、辞任に追い込まれている。自民の足並みはそろわないものの、民主党県連幹部は、相手新人の秘めた可能性に警戒を強めている。(敬称略)
(2006年7月4日 読売新聞)

4302とはずがたり:2007/09/14(金) 16:05:39
政治はしないと約束して妻に内緒に銀行に辞表を提出した山下氏だそうだが,嘉田に頭下げて迄闘った参院選は情けない落選。ざまーみよ。
同様に揶揄してた上野は見事衆院に当選したしあんま悪口いわん方が良いかも知れぬが。。山下の再挑戦は3年後か?

【参院選2007 滋賀ニュース】
立候補者の横顔
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/saninsen07/shiga/CK2007071402032451.html
2007年7月14日

 梅雨空の湖国を選挙カーが走り回る。12日に公示された参院選。滋賀選挙区(改選数一)に立った3人は、年金や格差、憲法改正問題を中心に声を張り上げる。街頭や演壇では厳しい表情が目立ちがちだが、たすきを外せば、父であり、夫であり、趣味を楽しむ一面もある。そんな候補者たちの横顔に迫った。 (参院選取材班)
 各候補のプロフィールは、(1)趣味(2)子どもの頃の夢(3)携帯電話の着信音(4)座右の銘(5)自分のセールスポイント

◆変革を求め政界で勝負…徳永 久志候補(44) 民新

 「選挙に勝てそうだから出る、負けそうだから出ない。これでは政治は変えられない」。県議二期を務め、国政の舞台に初挑戦する。

 中学生の時、ロッキード事件で田中角栄元首相が逮捕された。「ペンの力で世の中を正すことができれば」。新聞記者にあこがれた。

 大学生の時、元首相は一審で実刑判決を受けながらも総選挙に出馬。「変えなければいけない世界で、勝負しないと」。政治家を志す原点となり、同じ選挙区から出馬した野坂昭如氏の事務所に応援に駆け付けた。

 松下政経塾出身というスマートなイメージとは裏腹に、県議選では補選を含め三度、落選。会社員の家庭に生まれ、一から地盤を築いていった。

 大のプロレスファン。アントニオ猪木さんにあこがれ、新日本プロレスの入門テストを受験。中学卒業時に体重が八十キロに届かず、プロレスラーになる夢は断念した。

 妻と八歳、二歳の娘と暮らす。長女が作ったおにぎりが活力源。「ゆっくり遊んであげられないのが心苦しくて…」。優しい父親の顔がのぞく。 (松瀬晴行)

 【プロフィール】 (1)読書 愛読書は文芸春秋、総合情報誌「選択」(2)プロレスラー、プロ野球選手(3)威風堂々(4)先駆開拓(5)文章を書くことが苦にならないこと。

◆家族が議員活動支える…山下 英利候補(54) 自現

 銀行の支店長を務めていた時、バブルが崩壊し、中小企業が目の前で倒産していった。大企業も次々とリストラし、従業員が泣いていた。「政治家になって、この不況を立て直したい」。日増しに思いが強まった。

 父は官房副長官、防衛庁長官などを歴任した元衆院議員の故山下元利氏。政治家の苦労も知っている。自分は東京へ、妻は地元に…。夫婦の時間はほとんどなくなってしまう。

 「政治はしない」。結婚するときに妻美枝子さん(53)と交わした約束が頭をよぎった。だが、二〇〇〇年に家族に内証で銀行に辞表を提出。参院補選で初当選した。「その家族が今、議員活動を支えてくれている」

 美枝子さんとは大学三年の時に、スキーに向かうバスの中で知り合って以来のつきあい。家庭では一男一女の優しい父親だ。

 銀行時代は米国とスイスで家族と一緒に計十一年半の海外生活も経験。息抜きの方法を尋ねると、「趣味で集めた歴代ゴジラのフィギュアを眺めること」と少年のように笑った。 (中村禎一郎)

 【プロフィール】 (1)フィギュア収集、スキー(2)警察官、電車の運転士(3)映画「大脱走」(4)和を以て尊しと為す(5)海外生活が長く、バランス感覚があること

(共産候補は省略)

4303やおよろず:2007/09/14(金) 17:16:40
07参院選 宮城選挙区 まとめ  >>4298>>4304

宮城1区

青葉 愛知 40 32.94%  岡崎 64 53.11%
太白 愛知 30 30.17%  岡崎 50 51.34%

合計 愛知 69 31.70%  岡崎115 52.32%

宮城2区

宮城 愛知 26 34.67%  岡崎 40 53.21%
若林 愛知 18 34.13%  岡崎 28 51.99%
泉区 愛知 29 31.09%  岡崎 53 56.26%

合計 愛知 73 33.02%  岡崎121 54.21%

宮城3区

白石 愛知  7 36.98%  岡崎  9 51.32%
名取 愛知 10 33.49%  岡崎 17 54.65%
角田 愛知  6 37.84%  岡崎  8 51.29%
岩沼 愛知  6 33.46%  岡崎 11 56.12%
刈田 愛知  3 39.14%  岡崎  4 49.67%
柴田 愛知 16 38.84%  岡崎 21 50.88%
伊具 愛知  4 40.83%  岡崎  4 49.38%
亘理 愛知  9 39.14%  岡崎 12 51.02%

合計 愛知 61 37.07%  岡崎 86 52.17%

宮城4区(6区の鳴子・岩出山地区を含む)

大崎 愛知 20 32.92%  岡崎 32 52.64%
塩竈 愛知 10 37.24%  岡崎 12 46.04%
多賀 愛知 11 38.94%  岡崎 13 46.70%
宮城 愛知 11 36.80%  岡崎 16 51.28%
黒川 愛知 13 37.04%  岡崎 19 52.43%
加美 愛知  6 39.84%  岡崎  8 51.28%

合計 愛知 72 36.26%  岡崎100 50.55%

宮城5区

石巻 愛知 25 35.76%  岡崎 39 55.46%
東松 愛知  8 39.72%  岡崎 10 51.36%
遠田 愛知  7 34.35%  岡崎 11 52.33%
牡鹿 愛知  2 43.17%  岡崎  2 45.98%

合計 愛知 42 36.51%  岡崎 63 53.75%

宮城6区

気仙 愛知 10 34.26%  岡崎 15 50.48%
登米 愛知 13 32.27%  岡崎 23 58.01%
栗原 愛知 13 32.54%  岡崎 22 55.16%
本吉 愛知  5 42.04%  岡崎  6 47.27%

合計 愛知 41 33.86%  岡崎 66 54.14%


比例得票 宮城

1区 自民 51 公明 23 民主 97 日本 8 社民11 国民 3 共産15
2区 自民 51 公明 32 民主 97 日本 7 社民13 国民 3 共産16
3区 自民 47 公明 20 民主 66 日本 3 社民 9 国民 2 共産 9
4区 自民 54 公明 25 民主 78 日本 4 社民10 国民 3 共産16 
5区 自民 35 公明 13 民主 48 日本 2 社民 5 国民 2 共産 6
6区 自民 36 公明 11 民主 49 日本 2 社民10 国民 2 共産 6

合計 自民275 公明124 民主436 日本25 社民58 国民16 共産68

4304やおよろず:2007/09/14(金) 17:17:15
>>4298>>4303

宮城・指標

愛知/自公比例=131  
愛知/自民比例= 90
岡崎/民主比例=126
岡崎/民日比例=119
岡崎/民日国比=108

愛知票/岡崎票= 65 

自比例/公比例=228 
自比例/民比例= 63 
自公比/民主比= 92
自公比/民日比= 87 
自公比/民日社= 77
自公/民日国社= 75

宮城1区
愛知/自公比例=135  
愛知/自民比例= 93
岡崎/民主比例=119
岡崎/民日比例=110
岡崎/民日国比=106
愛知票/岡崎票= 60 
自比例/公比例=222 
自比例/民比例= 53 
自公比/民主比= 80
自公比/民日比= 70 
自公比/民日社= 64
自公/民日国社= 62

宮城2区
愛知/自公比例=143  
愛知/自民比例= 88
岡崎/民主比例=125
岡崎/民日比例=116
岡崎/民日国比=113
愛知票/岡崎票= 60 
自比例/公比例=159 
自比例/民比例= 63 
自公比/民主比= 86
自公比/民日比= 80 
自公比/民日社= 71
自公/民日国社= 69

宮城3区
愛知/自公比例=130  
愛知/自民比例= 73
岡崎/民主比例=130
岡崎/民日比例=125
岡崎/民日国比=121
愛知票/岡崎票= 71 
自比例/公比例=235 
自比例/民比例= 71 
自公比/民主比=102  
自公比/民日比= 97 
自公比/民日社= 86
自公/民日国社= 84

宮城4区(旧玉造含む)
愛知/自公比例=133  
愛知/自民比例= 91
岡崎/民主比例=128
岡崎/民日比例=122
岡崎/民日国比=118
愛知票/岡崎票= 72 
自比例/公比例=216 
自比例/民比例= 69 
自公比/民主比=101 
自公比/民日比= 96 
自公比/民日社= 86
自公/民日国社= 83 

宮城5区
愛知/自公比例=120  
愛知/自民比例= 88
岡崎/民主比例=131
岡崎/民日比例=126
岡崎/民日国比=121
愛知票/岡崎票= 67 
自比例/公比例=269 
自比例/民比例= 73 
自公比/民主比=100 
自公比/民日比= 98 
自公比/民日社= 87
自公/民日国社= 84

宮城6区(旧玉造除く)
愛知/自公比例=114  
愛知/自民比例= 87
岡崎/民主比例=135
岡崎/民日比例=129
岡崎/民日国比=125
愛知票/岡崎票= 62 
自比例/公比例=327 
自比例/民比例= 73 
自公比/民主比= 96 
自公比/民日比= 92 
自公比/民日社= 77
自公/民日国社= 75

4305小説吉田学校読者:2007/09/16(日) 08:28:40
ここらへんが小沢戦略の基になっているところか。逆に言えば、アキレス腱でもある。

06年政治資金:民主100億円超繰り越し 参院選に向け
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/kokkai/news/20070915k0000m010148000c.html

 7月の参院選で大勝した民主党は、政治資金面でも前年から周到に準備をしていたことが15日付で公表された06年の政治資金収支報告書(総務省所管分)で分かった。報告書によると、民主党は翌年(07年)への繰越金が100億円を超え、約67億円の自民党を圧倒していた。大部分は選挙活動費に充てられたとみられ、「普段は節約してすべてを選挙に、これが小沢イズムだ」(民主党・藤井裕久最高顧問)という小沢一郎代表の戦略が政治資金からも裏付けられた格好だ。【葛西大博】
 「広報も選挙も表裏一体だ。選挙に向けてすべて集中してくれ」。小沢氏は昨年9月に党代表に再選された直後、千葉景子広報委員長(当時)にこんな指示を出した。これを受けて同党は、昨年末から4月の統一地方選、7月の参院選にかけて4種類のテレビCMを制作、千葉氏は「金額は言えないが、一番金遣いが荒い広報委員長と言われた」と過去最高の広告宣伝費をつぎこんだことを明かした。
 06年の収支報告書によると、同年の民主党の収入は125億192万円(前年比15億7263万円減)、支出は73億5889万円(同93億7063万円減)で、衆院選があった05年に比べ支出は大きく減った。しかし、収入と前年の繰越金から支出を引いた「翌年繰越金」は103億4377万円に達している。
 これは民主党が06年に受けた政党交付金104億7857万円にほぼ匹敵する額。同党の山岡賢次前財務委員長は「外国への視察などを中止して、参院選に向けて極力節約した」と選挙向けに緊縮財政を断行したことを明らかにした。
 一方、自民党は収入が261億6081万円、支出が202億2924万円で、翌年繰越金は66億9076万円。収入規模で民主党を大きく上回るものの、繰越金では民主党に水をあけられている。
 早稲田大の田中愛治教授(政治学)は「米国の研究では選挙キャンペーンにつぎ込んだ費用と得票率は比例するという報告がある。自民と民主の繰越金の違いが参院選の結果に反映したと見てもいいだろう」と分析する。

4306とはずがたり:2007/10/08(月) 19:15:33
無党派層、厚い支持-比例、中南和で自公辛勝【07参院選】  (2007.8.1 奈良新聞)
http://www.nara-np.co.jp/n_all/070801/all070801b.shtml

   民主党が全国的に大勝利を収めた参院選。県選挙区でも民主の前衆院議員、中村哲治氏(36)が過去最高の大量得票で、自民党新人の松井正剛氏(54)と共産党新人の中村篤子氏(49)を破り初当選、国政に返り咲いた。選挙期間中、中村哲氏は年金問題を中心に訴え、多くの有権者の人心をつかみ、自民が強いとされた南部の4区でも得票トップとなった。松井氏に10万票以上という大差をつけた今回の選挙戦を衆院選の4区別に分けて分析した。

 参院選県選挙区を衆院選の4区に分けて中村哲氏の得票数をみると、1、2、3区とも、実に全得票数の50%以上の得票率を占めた。さらに「自民など保守が強い」とされる4区においても5割には届かないまでも、46.6%という得票率で、ほかの3区とともに3氏の中ではトップとなった。

 とりわけ4区については、松井氏の地元である桜井市があり、本社の選挙期間中における世論調査でも松井氏の優勢が結果として出ただけに、予想外といってもいい結果だった。桜井市の票の出方も、松井氏の1万6739票に対し中村哲氏は1万973票。約6000票差と、期待されたほど差は開かなかった。これに対し、4区の大票田、橿原市では中村哲氏が2万9917票を獲得。松井氏の得票2万988票に約9000票もの差をつけている…

4307とはずがたり:2007/10/08(月) 19:16:33
’07参院選:選挙区、世耕氏が全市町村1位 比例は民主トップ−−得票数 /和歌山
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/wakayama/archive/news/2007/07/31/20070731ddlk30010587000c.html

 ◆選挙区

 ◇世耕氏、全市町村で1位

 ◇市部では小差 橋本、岩出は互角−−阪口氏健闘

 参院選和歌山選挙区で当選した自民の世耕弘成氏(44)は、全市町村で他2氏の得票を上回り、幅広く浸透した。しかし、市部では町村部に比べ、民主の阪口直人氏(44)が健闘したところが複数あった。全国的な自民への逆風は、和歌山でも都市部を中心に影響したと言える。

 世耕氏と阪口氏の得票差は、町村部で3万6193票、市部では3万2839票。いずれも世耕氏が上回ったが、市部では阪口氏がその差をやや縮めた。

 得票率で見ると、町村部では世耕氏が約60%、阪口氏が約32%で2倍近い開きがあるが、市部になると世耕氏約50%、阪口氏約40%と接近。有効投票数は市部が町村部の3倍近くあり、都市部での阪口氏の善戦が全体の差を詰める要因になった。

 特に有効投票数全体の3割を占める和歌山市では、世耕氏のリードは約5000票にとどまる。得票率では世耕氏が3ポイント程度しか上回っていない。橋本市や岩出市では、ほぼ互角だった。

 共産の国重秀明氏(46)は、市部と町村部の得票率はほぼ同じ。得票数は04年の前回参院選に立候補した時より、約300票減らした。【青木勝彦】

 ◆比例代表

 ◇民主がトップ、19万819票 自民の得票率は過去最低

 県内の比例代表の投票結果は、30日午前4時ごろ判明した。得票のトップは民主の19万819票(得票率39・07%)で、13万7064票にとどまった自民(同28・07%)は衆参の比例代表で初めて民主に敗れた。選挙区で世耕弘成氏に投票した有権者のうち約半数が比例代表では自民に投票しなかった計算になる。自民の得票率は98年の28・69%を下回り、参院選で過去最低となった。

 05年9月の衆院選比例代表では、自民が20万9594票(同36・51%)を獲得。民主は16万4897票(同28・73%)だった。2年間で自民は7万2530票を失ったが、民主は2万5922票しか増やしていない。他党も得票を減らしていることから、自民に見切りをつけた人は、民主や他の野党に投票するより棄権する傾向が強かったことがうかがえる。

 3位の公明は8万6176票で、05年衆院選より2万票以上減らした。与党に逆風が吹く中、中核的支持層以外の票を取り込めなかった格好だ。4位の共産は4万875票で、得票率では2年前と同水準。5位の社民は1万票を割り込み、05年衆院選から半減させた。

 個人で最も多かったのは、公明の山本香苗氏の6万2095票。2位は民主の大江康弘氏で3万14票。横峯良郎氏(民主)は843票、アルベルト・フジモリ氏(国民新党)は295票。著名人候補で大量得票する人はいなかった。【奥村隆】

毎日新聞 2007年7月31日

4308杉山真大 ◆mRYEzsNHlY:2007/10/12(金) 19:30:54
都知事選・参院選と立て続けに出馬したのが、ついこの間でつたな・・・・・(゜Д゜;)

建築家黒川紀章さん死去 参院選にも立候補 73歳
http://www.asahi.com/obituaries/update/1012/TKY200710120240.html
2007年10月12日17時06分

 東京・六本木の国立新美術館など「共生の思想」に基づく作品で国際的にも知られた、建築家で文化功労者の黒川紀章(くろかわ・きしょう)さんが12日午前8時42分、心不全のため東京都新宿区の病院で死去した。73歳だった。連絡先は東京都港区赤坂1の12の32、アーク森ビル13階。葬儀は親族のみで行う。妻は俳優の若尾文子さん。9日から入院していた。

 晩年は都知事選などの話題でも知られたが、建築家として20代から活躍し、スケールの大きな発想の建築を生み続けた。

 愛知県生まれ。京都大学建築学科を卒業後、東京大学大学院で故・丹下健三氏に学んだ。大学院時代に、時代や用途に応じて建築を増殖させることを唱えた「メタボリズム(新陳代謝)・グループ」を結成した。

 中銀カプセルタワー(東京都中央区)、国立民族学博物館(大阪府吹田市)など作品は数多く、海外でも、オランダのバン・ゴッホ美術館新館(98年)、クアラルンプール新国際空港(98年)などを手がけた。カザフスタンや中国で都市計画にも参画した。98年に芸術院会員、06年に文化功労者。

 今年4月、都知事選に立候補したが、落選。7月の参院選でも、自ら立ち上げた共生新党から夫婦で立候補したが、落選した。

4309やおよろず:2007/10/13(土) 12:46:06
黒川紀章氏が急死…妻・若尾へ最後の言葉「本当に好きだった」
http://www.sanspo.com/shakai/top/sha200710/sha2007101300.html

 世界的建築家で、今年は派手な選挙活動でも話題を呼んだ黒川紀章さんが12日朝、心不全のため都内の病院で死去した。73歳だった。参院選落選からわずか2カ月半後の突然の悲報。選挙期間中から体調を崩していたという。愛妻で女優の若尾文子(73)は「まさか急に亡くなるとは…」と憔悴(しょうすい)した様子。亡くなる2日前、若尾に「本当に好きだった」との言葉を残していた。





 建築界の世界的巨匠が逝った。今年はユニークな選挙戦で注目を集めたが、実は病身をおしての戦いだった。

 黒川さんは今月に入って体調が急変。12日午前8時42分、入院先の東京都新宿区の東京女子医大病院で息を引き取った。妻の若尾ら親族が最期を看取ったとみられる。

 急死の報が伝わった同日夕方ごろから、港区内の自宅マンション前には多数の報道陣が詰めかけ、親類や政界関係者らからの弔花が次々と届けられていた。

 「まさかこんな突然急変するとは思いませんでした。こんなに簡単に亡くなるなんて…。とてもつらかったです」。同日午後8時すぎ、自宅でインターホン越しに取材に応じた若尾は、ため息交じりに消え入るような声で話した。

 亡くなる2日前の10日、若尾が「あまり良い奥さんじゃなかったわね」と話しかけると、病床の黒川さんは「そんなこと、そんなこと…」と言葉を詰まらせた。そして「本当に好きだったんだから」。これが夫婦の最後の会話になったという。若尾は「この言葉だけは忘れません」と漏らした。

 世界的建築家の故丹下健三氏に師事。20代後半から「建築界の寵児」として名をはせた。国内外で数多くの先鋭的な建築物や都市設計を手掛け、国内外の受賞歴は多数。現在では当たり前の言葉「共生」も、黒川さんの造語。50年近く前から生命の共存を唱え、時代の先端を走り続けた。

 若尾とは8年越しの恋を実らせる形で昭和58年12月に入籍。その後も「おしどり夫婦」ぶりは続き、7月の参院選では黒川さんは東京選挙区、若尾も夫が設立した政治団体「共生新党」の比例代表で出馬。夫唱婦随の選挙活動を展開した。

 だが昨年ごろから体調がすぐれず、選挙期間中に報道陣に隠れるように大量の薬を服用する姿も。若尾の出馬は、病魔を抱えた夫への最後の献身だったのか…。

 「政界進出」という設計図だけは未完成のまま終わった。葬儀は近親者のみで行うという。喪主は未定。

4310とは:2007/10/13(土) 22:05:19
いやぁ精力的でお元気そうだったのに吃驚りですねぇ。死ぬ前の芸術家の一大パフォーマンスに我々はお付き合いしたって事なんでしょうかねぇ。建築以外にも記憶を我々に残して去って行きましたな〜。
俺なんかがご冥福をお祈りしなくても十分冥福して逝ったんでしょうなぁ。

4311とはずがたり:2007/10/21(日) 23:54:27

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1146286762/1096-1099
う〜ん,ムネオが両天秤掛けるのももっともですなぁ
>「次期衆院選を考えたら、多原にもっと流れてもよかった。民主の協力もそんなものか」と安堵(あんど)の声すら聞かれる。

[2007.08.01]民主と大地
共闘に複雑な感情交錯
「足して2で割れない」
http://www.tokachi.co.jp/kachi/jour/07konsen-yoha/20070801/03.htm

 「力不足で申し訳ございません」
 7月29日午後11時半、帯広市内の鈴木宗男帯広事務所に、神妙な面持ちで頭を下げる石川知裕衆院議員(民主党十勝代表)の姿があった。鈴木後援会が推す多原香里氏(新党大地副代表)の落選が確定的になっていた。

石川氏に感謝
 鈴木衆院議員の十勝帯広総連合後援会の斉藤允雄会長代行、斉藤健司幹事長が対応し、互いの健闘をたたえ合った。斉藤幹事長は、「中川(昭一)さんが強い地盤で、民主の協力をもらい善戦した。石川さんには感謝したい」と語った。

 今参院選で公認の小川勝也氏と共に、新党大地副代表の多原氏を推薦した民主党。道内2議席独占を狙った「民主・大地共闘」の図式は、中川昭一自民党政調会長に対抗する石川氏の戦いには不可欠なものだ。

 結果的に議席独占は失敗したが小川・多原で計10万8000票を獲得。民主党十勝の幹部は「(大地との)信頼関係を追求すれば何とかなる。石川にも(小選挙区で勝つ)芽が出てきた」と語った。多くの関係者が大地との共闘に一定の評価を下す。

 多原氏が得票トップだった池北3町を含め、8町で伊達忠一氏を上回った。石川氏は「評価は鈴木後援会が判断することだが、自分としてはベストを尽くした。行動を見ていただければ、大地側に理解してもらえるのでは」とする。

 半面、両組織内部には複雑な感情がくすぶる。民主は連合の組織票を小川氏に一本化、多原氏への応援は旧5区(道東)の国会議員・道議に限定した。「2議席独占」が現実味を帯びた終盤、道内全域で支援を強化したが、「指示が遅かった」との批判は党内部にも強い。

 表向き対自民で一致した「石川−大地」ラインだが、十勝の大地関係者は「(全道的に)小川が取りすぎだ。連合票が来るのは難しいと思っていたが…。この結果じゃあ、協力をもらったことにはならん」と不満を漏らす。

 「足して2で割れば簡単だが…、連合の運動は選挙区と比例がセット。簡単にはいかない」。民主関係者は協力の限界を語る。十勝毎日新聞社の出口調査でも、民主支持層で多原氏に投票したのは34%。自民党幹部からは「次期衆院選を考えたら、多原にもっと流れてもよかった。民主の協力もそんなものか」と安堵(あんど)の声すら聞かれる。

別々の拠点
 「民主、連合と組むことを面白く思わないバリバリの保守がうちには多い」
 ある大地関係者は共闘関係の危うさを指摘する。今参院選でも鈴木後援会と石川後援会は別々に拠点を構えて多原氏の運動を展開、表面的に交わることはなかった。
 鈴木議員の古参支持者は「民主との連携は知事選と参院選に限ってのこと。今後のことは分からない。大地は結局、鈴木さんの個人商店だから」と冷ややかに語る。
 鈴木信者と石川後援会−。決して融合することはなく、微妙な協力関係が続いている。(参院選取材班)

4312やおよろず:2007/10/22(月) 00:08:56
>道内全域で支援を強化したが、「指示が遅かった」との批判は党内部にも強い。
>十勝の大地関係者は「(全道的に)小川が取りすぎだ。連合票が来るのは難しいと思っていたが…。この結果じゃあ、協力をもらったことにはならん」と不満を漏らす。
>民主支持層で多原氏に投票したのは34%。自民党幹部からは「次期衆院選を考えたら、多原にもっと流れてもよかった。民主の協力もそんなものか」と安堵(あんど)の声すら聞かれる。

中選挙区時代の、それも70年代以前の感覚ですね。
連合や民主党の命令で投票先を決定する有権者がどれほどいると思っているのやら・・・

自民党の支持者が多い70代以上くらいなもんでしょう、利権と無関係に組織に従うのは

4313とはずがたり:2007/10/23(火) 00:34:35
>>3352

民主「共闘」ままならず 参院選鳥取選挙区
http://www.nnn.co.jp/news/070704/20070704005.html

 十二日に公示される参院選で、民主党は「野党共闘」の姿勢で与野党逆転を狙う。鳥取選挙区では民主新人の川上義博氏の推薦、支援要請に対し、社民党県連(佐々木周子代表)は「自主投票」を決め、現時点で民主党がもくろむ共闘態勢は表面上、崩れた。激戦が予想される同選挙区で「社民票」の行方が注目される。また、川上氏の推薦を決めた国民新党はまだ際立った動きを見せていない。

 社民党県連は一日の三役会で、鳥取選挙区は自主投票とし、「比例に全力を挙げる」ことを決定。党県連は六月三十日、比例代表候補で党広島県連代表の金子哲夫氏(元衆院議員)と語る会を若桜町内で開催した。

 集会前に金子氏は、本紙の取材に「民主党公認候補を選挙区で応援しても、比例代表で社民党を応援してもらうことはない。わが党も生き残りを懸けた選挙をやっている」と与野党逆転を名目に簡単には共闘関係を築けない現実を強調した。

 党県連の米井悟副代表は「川上支援は、党にとってマイナスになることがあってもプラスにはならない」と言い切るが、対応は各自の判断に委ねられる。

 過去の選挙で連合鳥取の推薦を受け、「川上を応援している」と話す社民系議員は「川上選対に出入りはしないが、個人的にミニ集会でもやりたい」と割り切る。一般党員や党支持者の動きで「自民、共産には行かない。消極的選択肢で川上に流れるだろう」と指摘する。

 川上陣営関係者は社民党県連の決定に対し、「川上は保守の畑の生まれだから違和感があると思うが、社民票が自民に流れることはない」との見方だ。民主党県連の福間裕隆幹事長は「自公路線に対抗する勢力として、格差社会の是正などの点で支援をお願いすることができる」と社民党関係者への働き掛けを個別に進める考えだ。

 一方、国民新党本部は今年三月に川上氏の推薦を決定。だが、同党県支部(小林正義代表)は党組織としては際立った動きを見せていない。民主党県連は国民新党関係者に協力を要請中というが、県西部の国民新党の党員は「党から具体的な指示は受けてない」と話している。ただ、特定郵便局長OBら一部党員の間では、川上氏支持の動きが広がっている。

4314とはずがたり:2007/10/28(日) 22:58:48

衝撃の余波’07参院選<1>地崩れ 農家の“反乱”防げず−連載
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2007sanin/kyushu/20070801/20070801_001.shtml

 自民37、民主60‐。与党の歴史的敗北に終わった参院選は、保守王国九州にも激震をもたらした。1人区6県の結果は自民の2勝4敗。民主は解散・総選挙へ向けて圧力を強めており、今後の国会は緊迫した展開が予想される。九州の現場で、参院選の余波を追った。
   □   □
 惨敗から一夜明けた30日。佐賀県内の農業団体に足を運ぶ、自民党衆院議員の姿があった。「敗戦の原因は農家の反乱にある」と直感したからだ。

 都市部で民主に敗れる「1区」現象から、地方に多い「1人区」現象へ。自民は全国の1人区で民主に6勝23敗と完敗した。自民が参院選20連勝を誇った佐賀選挙区でも敗北。農家が多い郡部で、民主候補の得票は自民を上回った。地崩れともいえる、初めての事態だった。

 議員は団体幹部に党の農業政策を説明し、今後の支持を求めた。だが、「投票の指示を下ろしても農家はまとまらん」。思った通り、反応は芳しくなかった。
   □   □
 自民党も農家へのアピールを忘れていたわけではない。安倍晋三首相(総裁)は6月16日、佐賀県で田植えのパフォーマンスを披露した。だが、農家が「関税撤廃を求める外国に負けないでほしい」と要望しても、「守るべきところは守る」と応じただけ。「本当に農業を分かっとんさっとかな」。女性の1人は首をかしげた。

 民主党が農家の赤字を補う「戸別所得補償制度」を打ち出しても、自民党は「財源を示しておらず絵に描いたもち」と批判するばかり。具体的な将来ビジョンは伝わらなかった。

 「初めて民主党に入れた。これからは農家を向いている政党でなければ支持できん」。佐賀県小城市で農業に携わる男性(46)の言葉は、「反乱」ぶりを物語る。
   □   □
 熊本県山鹿市の農業地帯。トラクターでタバコの葉を収穫していた農業男性(70)は周囲を見渡して言った。「あそこも、ここも減反で田んぼをつぶした。見なっせ、働いているのはみんな年寄りばかりでしょうが…」

 同市は参院選熊本選挙区で落選した自民党の三浦一水氏の地盤。自殺した松岡利勝前農相の地盤と重なり、衆院補選の舞台にもなった。三浦氏は過去2回の参院選同様、農政連公認。「松岡先生の遺志を継いで農業を守る」と訴え、戦った。

 だが、圧勝が予想された衆院3区でさえ、三浦氏の得票は、民主新人、松野信夫氏を10ポイント上回っただけ。比例票は、国政選挙で初めて全県で民主が自民を上回った。

 同県産山村の元村議(70)は自民支持を訴えて回ったが、多くの農家の反応は「参院選は民主でいい」。元村議自身も、投票所に入るまで「自民か民主かで悩んだ」と打ち明ける。

 農村部に広がる自民への冷めた目線。自民党熊本県連の西岡勝成幹事長が選挙戦で感じたのは、そんな農村部で強固だったはずの「保守層」の総無党派化だった。
 (佐賀総局・久保田敦、熊本総局・山本敦文)
=2007/08/01付 西日本新聞朝刊=

4315とはずがたり:2007/10/28(日) 23:01:50
なかなか宜しいね♪
>小斉平氏の得票は、05年の衆院選で現在の自民現職たちが各区で獲得した票の5割前後と、大幅に目減りした。保守分裂を嫌い、九州で唯一、公明党が推薦を見送った結果、小斉平氏が公明支持層から得た票はわずか27%。全国の1人区で最低レベルだった。

>次の衆院選でも、現職の選挙区に保守系無所属が意欲を示している
誰かねぇ??楽しみである♪

衝撃の余波’07参院選<2>分裂 繰り返す自滅の構図
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2007sanin/kyushu/20070809/20070809_001.shtml

 全選挙区最年少、31歳の無所属新人、外山斎氏に完敗し、がっくりと肩を落とす自民公認の小斉平敏文氏。「この選挙をどう後始末するかだ」。参院選宮崎選挙区で敗北が決まった直後、衆院宮崎2区選対本部長を務めた江藤拓衆院議員は、宮崎市の事務所で唇をかんだ。

 6年前の参院選で、自民公認の小斉平氏は、公認を外された当時の現職、長峯基氏を破った。今回は同じ2人で保守票を争い、共倒れ。江藤氏は、次期衆院選に今回の保守分裂が与える影響を懸念する。

 宮崎県政の保守分裂は、江藤隆美元総務庁長官と上杉光弘元自治相の対立にさかのぼる。3年前の参院選では、上杉氏が保守票を一本化できずに落選。今年1月の出直し知事選でも県連は分裂し、自民推薦候補が東国原英夫知事に敗れた。
 「小斉平氏は上杉系、長峯氏は江藤系」(関係者)。対立構図は今回の参院選でも重なる。
   □   □
 「みんなで協力体制はとれますか」
 参院選中盤の7月19日、宮崎市で応援演説を終えた安倍晋三首相は、党県連の坂元裕一会長に念を押した。坂元会長は「表と裏は違います」と答えるしかなかった。

 「本当に一枚岩になっているのか」「今度負けたら、次(の衆院選)はやらんぞ」
 4日後、宮崎市で開かれた自民党の会合は危機感にあふれていた。自民支持団体幹部は、江藤拓氏と中山成彬氏(衆院宮崎1区)、古川禎久氏(同3区)を厳しく追及。「まるで査問会議だった」と出席者は振り返る。

 自滅を恐れた県連は、徹底した「党営選挙」を強化。集会への動員や支持者回り、陣営への人員派遣など、国会議員や県議にノルマを課し、「負けたら県連解体」と檄(げき)を飛ばした。

 それでも、結果は5万票の大差で敗退。「全然ダメ。一枚岩も上っ面だけだった」。坂元会長は突き放す。
   □   □
 2003年の衆院解散まで衆参合わせて7人いた党所属国会議員は、今や3人。内紛を重ねた揚げ句の衰退に、県農民連盟幹部は「国とのパイプは細るばかり」と脱力感に包まれる。

 小斉平氏の得票は、05年の衆院選で現在の自民現職たちが各区で獲得した票の5割前後と、大幅に目減りした。保守分裂を嫌い、九州で唯一、公明党が推薦を見送った結果、小斉平氏が公明支持層から得た票はわずか27%。全国の1人区で最低レベルだった。

 分裂が敗北を招き、民意との乖離(かいり)を生んだ。それでも、ある県連関係者は言う。

 「次の衆院選でも、現職の選挙区に保守系無所属が意欲を示している。世代が1つ変わらないと怨(おん)念(ねん)は消えない」
 (地域報道センター・山口英宏)
=2007/08/02付 西日本新聞朝刊=

4316とはずがたり:2007/10/28(日) 23:03:39
こんな事があったんですなぁ。。。
>2人の「保守」が掘り起こした票に与党批判の追い風が相まって、「自民より一歩抜け出した」と皆吉氏の陣営内は沸き立った。だが、自民を知り尽くした打越、松下両氏にとって、そこに不安があった。
>松下氏は投票3日前、勝ちを意識し始めた陣営スタッフに「最後の自民の底力はすごい」と警鐘を鳴らした。
>だが、最終盤の皆吉陣営は、選挙カーで地域を回る程度。「完全な上滑り。緩みが失速につながった」。陣営幹部の1人は無念そうに振り返る。

両氏の次期総選挙への出馬は確定的ですな。
>惜敗に、いまだ「立ち上がれないくらいのショック」と沈む民主県連。だが、元自民党議員2人の目線は違う。「参院選は自分にとって衆院選の前哨戦。ここからが本当の正念場だ」。打越氏は表情を引き締めた。

衝撃の余波’07参院選<3>前哨戦 目線の先には衆院選
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2007sanin/kyushu/20070809/20070809_004.shtml

 「敗戦の弁しか用意していなかった」。再選を果たした自民の加治屋義人氏がこう漏らしたほどの紙一重の戦いだった。
 当初「無風」とみられていた参院選鹿児島選挙区は、民主新人の皆吉稲生氏が加治屋氏の得票にわずか0.7%差まで迫った。自民が衆院五小選挙区を独占し、県議会も全体の7割超を占める保守王国で起きた「地殻変動」。

 民主肉薄の背景には、2人の元自民議員の存在があった。

 8月1日午後。鹿児島市にあるプレハブ建ての事務所で、元自民県議団会長の打越明司氏は、盆明けに開く女性集会の準備に追われていた。「敗戦に打ちひしがれているひまはない」

 打越氏は2005年の衆院鹿児島2区に無所属で立候補し落選。いったん自民に復党したが、2区の公認をめぐる問題から1月に再度離党、6月に民主党入りした。

 参院選期間中、打越氏は懸命に動いた。次期衆院選で、民主公認候補の座を射止めるためには、参院選での働きが「生命線」だったからだ。出身の松下政経塾の人脈などもフル活用し、票の掘り起こしを図った。
   □   □
 05年衆院選鹿児島3区で「郵政造反組」となって敗れた元自民衆院議員の松下忠洋氏も、民主の強力な「助っ人」となった。松下氏の原動力は、「保守分裂で争った自民現職に対する遺恨だ」と民主県連幹部。
 かかわりのある特定郵便局長OBの政治団体「大樹」の票取りまとめなどに奔走し、「自分の選挙のように死に物狂いで回っていた」。民主県連関係者はこう証言する。

 2人の「保守」が掘り起こした票に与党批判の追い風が相まって、「自民より一歩抜け出した」と皆吉氏の陣営内は沸き立った。だが、自民を知り尽くした打越、松下両氏にとって、そこに不安があった。松下氏は投票3日前、勝ちを意識し始めた陣営スタッフに「最後の自民の底力はすごい」と警鐘を鳴らした。

 だが、最終盤の皆吉陣営は、選挙カーで地域を回る程度。「完全な上滑り。緩みが失速につながった」。陣営幹部の1人は無念そうに振り返る。
   □   □
 「選挙というものは、選挙の翌日から始まります」。投票日翌日、自民党幹事長まで務めた民主党の小沢一郎代表は、早くも全国の衆院立候補予定者にメールで檄(げき)を飛ばした。

 衆院2区での出馬に向け、参院選後から休む間もなく準備を始めた打越氏。民主候補が空白の衆院3区も、松下氏は「白紙」としているが、民主県連幹部は「出てくれれば頼もしい」と期待を隠さない。

 惜敗に、いまだ「立ち上がれないくらいのショック」と沈む民主県連。だが、元自民党議員2人の目線は違う。「参院選は自分にとって衆院選の前哨戦。ここからが本当の正念場だ」。打越氏は表情を引き締めた。 (地域報道センター・富田慎志)
=2007/08/03付 西日本新聞朝刊=

4317とはずがたり:2007/10/28(日) 23:04:55
>だが、社民の現状は強気を貫けるほど強固ではない。県内の比例得票は、松本氏の選挙区得票の半分にも満たない6万8000票。全国的な党勢退潮は「牙城」と言われた大分にも表れ始めた。
この弱みが次期総選挙への交渉にどの程度効くかですな〜。

衝撃の余波’07参院選<4>離反 つかめぬ修復の糸口
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2007sanin/kyushu/20070809/20070809_003.shtml

 民主と社民。両党候補で計31万票以上を獲得しながら、約20万票の自民新人、礒崎陽輔氏に敗れた参院選大分選挙区(改選数1)。「敗戦の将」として語る民主党大分県連代表の吉良州司氏は、むしろ自信にあふれていた。「結果は伴わなかったが、草の根の底力を見ていただけた」

 7月31日午後。大分市内の事務所で、吉良氏は選挙結果を振り返った。念頭にあったのは4日の選対会議。民主単独か、社民との共闘か。主な役員で参院選を総括し、今後の活動方針を論議する。

 「社民と競合しても、民主の比例票は自民と互角だった」。共倒れしたにもかかわらず、執行部はさらに単独路線を固めつつある。県連内でも、野党共闘支持は多くない。

 ソファから身を乗り出して、吉良氏は訴えた。「戦略次第で単独でも戦える」。自身の再選を懸けた衆院選をにらみ、中央突破を図る構えだ。
   □   □
 「吉良だけは絶対に許さない」。無所属新人の松本文6氏を推薦した社民党大分県連合や、支持団体の官公労幹部の間では、今もなお「吉良憎し」の感情が収まらない。

 民主から「勝てない」と支援を断られた松本氏は14万票を獲得。一本化していれば、全国唯一の選挙区議席獲得も夢ではなかった。党県連合の重野安正代表は「今回の選挙をややこしくした責任は民主にある」と不満を隠さない。

 だが、社民の現状は強気を貫けるほど強固ではない。県内の比例得票は、松本氏の選挙区得票の半分にも満たない6万8000票。全国的な党勢退潮は「牙城」と言われた大分にも表れ始めた。

 「次の総選挙は党の存亡をかけた厳しい戦い」と語る重野代表は、野党共闘への未練を捨て切れない。「軽々に結論を出すべき問題ではないが、野党共闘の崩壊は自公を利するだけだ」
   □   □
 民主が推す矢野大和氏と松本氏をともに支援した連合大分。「力が拮抗(きっこう)する2人が出たら共倒れする」。恐れていた事態に、嶋崎龍生会長の言葉に怒気が交じった。

 連合大分は昨年8月、両党に統一候補擁立を要請。だが、どちらも独自候補擁立を主張して譲らず、連合は仲介役の立場を失った。投開票日、連合事務所にいた嶋崎会長は、500メートル離れた矢野氏の集会にも、同じビル内で行われた松本氏の集会にも顔を出さず「無言の抗議」を貫いた。

 過去2回の参院選で「与党に勝つ」ために結束した三者。「これ以上勝たない戦いは繰り返せない」。嶋崎会長は両党の歩み寄りを望む。

 しかし、2大政党へのうねりを背景に単独路線を強める民主に対し、社民は退潮への焦りに怒りが重なる。「大変厳しい」(嶋崎会長)調整の着地点は、依然見えない。 (大分総局・佐々木直樹)

=2007/08/04付 西日本新聞朝刊=

4318とはずがたり:2007/10/28(日) 23:12:51
>>4314-4318

>県内では約半数の5選挙区で候補者が未定。
2区は稲富氏に決まり,4区は古賀氏に決まりかけ,11区は恐らく社民から出すことに成りそう。
あとは古賀と麻生の所だけである。

長崎3区はちょいと意外な結果でしたな。。

衝撃の余波’07参院選<5完>再起 政権交代壁なお厚く
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2007sanin/kyushu/20070809/20070809_002.shtml

 「日本で一番、解散・総選挙が待ち遠しい男です」
 民主党の元衆院議員、城井崇氏のあいさつに、笑い声が巻き起こった。3日、新日鉄八幡労組などの基幹労連福岡県本部が北九州市小倉北区で開いた納涼会。「いざ鎌倉という折は、ぜひ力をお貸しください」。頭を下げる城井氏に、幹部は「今まで以上に応援する」と請け合った。

 北九州市で躍進する党組織も城井氏を後押しする。2月に党推薦の北橋健治市長を初当選させ、4月の県議選では雪辱を目指す福岡10区に民主系議員が3人誕生。参院選福岡選挙区で民主の岩本司氏が100万票を獲得する原動力につながった。

 10区現職は自民党の「刺客」だった西川京子氏。2005年の前回衆院選で吹き荒れた郵政改革の追い風は過去になり、候補差し替えのうわさも流れる。「自民支持者も応援してくれるようになってきた」。日焼けした城井氏は、既に臨戦態勢だ。

   □   □

 前回衆院選の福岡県内小選挙区で1勝10敗と惨敗した民主党。3区で再選を阻まれた県連副代表の藤田一枝氏も再起に燃える。「これからが本格的な戦い。早期解散に追い込みたい」。参院選前から続ける地下鉄駅前の朝立ちに、一層熱がこもる。

 ただし、県内では約半数の5選挙区で候補者が未定。前回衆院選の惨敗や市長選への転出が影響し、態勢づくりは遅れ気味だ。「年内にも解散があり得るのに…」。県連幹部は焦る。

 統一地方選の党躍進は都市部が中心。郡部にはいまだ県議不在の小選挙区も残る。風頼み、労組頼みからの脱却は容易ではない。対する自民党の顔触れは、麻生太郎外相や古賀誠元幹事長ら大物ばかり。

 「参院選は敵失で勝っただけ。衆院選が今あれば、県内で2つか3つしか取れないんじゃないか」。民主党を支援する連合福岡の山口正三会長は、上げ潮ムードを戒める。
   □   □
 3年前に続いて民主党が「歴史的な」(県連幹部)2連勝を飾った参院選長崎選挙区。開票から一夜明けた7月30日、同県大村市にある同党の山田正彦衆院議員(比例九州)事務所には、厳しい顔が並んでいた。

 後援会関係者の手には、参院選の市町別得票結果。長崎市、佐世保市、諫早市−。民主新人、大久保潔重氏の得票は県内四小選挙区のうち3区の主要都市でトップだったのに、山田氏の地元3区だけは、離島、郡部も含め自民新人の小嶺忠敏氏に全敗だった。

 山田氏は小選挙区制が導入された1996年以降、3区で一度も自民候補に勝っていない。それが、今年4月にあった県議選では選挙区内の離島で非自民系が自民系に3勝一敗と躍進。山田氏は今回参院選で一気に形勢逆転を狙い、精力的に離島を回った。

 しかし、追い風を受けてもなお、自民支持層の厚い壁は打ち破れなかった。「風はまだやんでいない。衆院選で勝つために、もう一度組織づくりを進めたい」。山田氏と後援会幹部は、戦略の練り直しと態勢再構築を図る決意だ。 =おわり

 (地域報道センター・野村創、長崎総局・前田絵)
=2007/08/05付 西日本新聞朝刊=

4319名無しさん:2007/12/23(日) 16:57:47
がん患者であることを参院本会議で告白し、がん対策基本法の成立に尽力した民主党参院議員の山本孝史(やまもと・たかし)氏が22日午後11時50分、胸腺がんのため東京都内の病院で死去した。58歳。大阪市出身。葬儀・告別式は未定。

 5歳の時に兄を交通事故で失い、立命館大在学中から交通遺児育英会の活動に参加。同会事務局長を経て1993年の衆院選で日本新党から初当選。2001年から参院(大阪選挙区)。一貫して厚生労働畑を歩いた。

 06年5月に参院本会議でがんを告白、与野党の厚労族議員に働き掛け、がん対策基本法と自殺対策基本法の成立に尽力した。闘病生活を送りながら今夏の参院選に比例代表で出馬、当選後にはがん対策や医療格差解消に取り組む意欲を示していた。
[ 2007年12月23日 11:41 速報記事 ] スポニチ

4320とはずがたり:2007/12/26(水) 23:07:46

>>3495

中山首相補佐官 宮崎市で遊説
2007年07月23日
http://www2.asahi.com/senkyo2007/localnews/miyazaki/SEB200707230032.html

 「選挙区は自民、比例区は公明」という自民と公明両党の選挙協力が九州で唯一結ばれていない宮崎。自民が選挙区で分裂含みなのに加え、同党本部が宮崎にゆかりが深い首相補佐官の中山恭子氏を比例区に立てたことに公明の反発が強いためだ。その恭子氏が22日、夫・成彬衆院議員の地盤の宮崎市で街頭遊説をした。連立与党を組む両党だが、選挙戦後半に入っても溝は埋まっていない。

 恭子氏はこの日、県内数カ所で街頭演説し、拉致問題の解決を訴えた。宮崎市内での演説には成彬氏も同席。自民県連幹部も応援のマイクを握った。中高年の女性らが足を止め、恭子氏の演説に耳を傾けた。

 「恭子氏が宮崎に入るたびに比例区票をごっそり持っていかれる」

 公明の支持母体・創価学会の幹部は不快感を隠さない。公明は、福岡県が地盤の木庭健太郎氏(比例区)の再選を目指しているが、宮崎で知名度の高い恭子氏は木庭氏の得票を減らす要因になると見ているからだ。

 公明は現在、自民現職の小斉平敏文氏からの推薦願いを保留している。自民が一枚岩になるのかが見極められないのも理由の一つだ。今年1月の知事選で自民は分裂。県連が推す候補を公明も推薦したが、惨敗した。

 木庭氏は「公明の支持者が自民候補を応援しても、宮崎では肝心の自民の支持者がどうするのかわからない」と二の舞を避けたい地元の公明の立場を代弁する。

 一方で、今回無所属で出た元自民党参院議員の長峯基氏が公明に接近。自民分裂の「火種」でもある長峯氏と公明の「協力」が一部地域で進んでいる。こうした事情もあり、公明は自主投票にする公算が膨らんでいる。

 選挙戦は激戦模様で、自民県連は公明票の上積みを是が非でも欲しいところ。県連幹部は「支持者名簿を公明に渡した。デタラメな名簿でないことを分かってくれるはずだ」と公明の色よい返事を待っている。

4321とはずがたり:2007/12/29(土) 19:28:56
ふり返る:07しまね 参院選 /島根
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071225-00000192-mailo-l32
12月25日16時1分配信 毎日新聞
 ◇王国落城、揺れる自民
 「島根で負けるはずがないという『保守王国』のおごりがあった」
 7月の参院選。3選を目指した自民現職の景山俊太郎氏が、国民新党新人の亀井亜紀子氏に敗れた。野党との事実上の直接対決で敗北したことは、盤石を誇った王国の崩壊を意味していた。
 なぜ負けたか。強力な集票マシンだった建設業者や農業関係者が「小泉改革」への不満から次々に離反。市町村合併で議員も減った。「組織の末端まで危機感が浸透しなかった」。県連は敗因をやはり「組織」に求めた。
 9月から、県連は組織の拡充に着手。年会費を3000円に下げた「準党員」の設置、中選挙区時代にフル稼働した後援会の復活。あらゆる形で「王国復活」を模索した。
 「竹下の当落がかかる選挙だ。自民党には抵抗があるが、竹下は好きという人に(後援会に)入ってもらわなければいかん」。自民の竹下亘氏と国民新党の亀井久興氏の一騎打ちが予想される次期衆院選・島根2区。10月5日の総務会で佐々木雄三幹事長代行(当時)は檄を飛ばした。だがある県議は悲痛な声を上げた。「私の支持者でも選挙になれば亀井さんに入れる人がいる。これはどうにもならん」。組織のほころびが「身内」ですら止まらない現状も浮き彫りになった。
   ◆
 一方、総括に至るまでの県連は迷走を極めた。早々と県連会長の辞意を示した青木幹雄氏に対し、「青木さんの指導力がないと選挙は戦えない」と慰留。結局、3役ら他の県連幹部がそろって引責辞任する形で青木氏の続投が決定したが、党員からは「青木さんは責任を取るべきでは」との声が上がった。
 参院選から約2カ月を経てようやく開かれた10月22日の総括会議。青木氏は「全国に誇る保守王国をもう一度立て直すため、先頭に立って頑張っていきたい」と深々と頭を下げた。一方、この日初めて公の場に姿を現した景山氏は「ブログを作って発信し、地域のため少しでも役に立ちたい」と再起の可能性を示唆。景山氏の処遇について、洲浜繁達幹事長は「ノーコメント」を繰り返した。
   ◆
 参院選後に就任した福田康夫首相の下、政府・与党は地方重視の政策へ転換。20日内示された来年度予算案でも地方交付税の拡充などの要求が大きく反映され、県連にとって望ましい結果に見える。
 しかし、洲浜幹事長は危機感をあらわにする。「予算を通して、地方の要望をしっかり形にするのが先。その後でないと総選挙は戦えない」
 解散総選挙の見通しが立たないまま、一触即発の事態は続く。参院選の余波は、まだ終わっていない。【酒造唯】
   ◆
 2007年もあとわずか。県内もさまざまな出来事があった。記者がこの1年の出来事を振り返る。
12月25日朝刊
最終更新:12月25日16時1分

4322とはずがたり:2007/12/30(日) 13:06:36
吃驚する程社民が円満・低姿勢である・・。秋田2区を譲らない訳にはいかないんちゃうけ?

松浦議員民主系会派へ
通常国会から 最終的には入党も 讀賣秋田
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/akita/news/20071230-OYT8T00076.htm

 無所属の松浦大悟参院議員が民主党系会派入りを希望している問題で、松浦氏は29日、秋田市内で記者会見し、来年1月に始まる予定の通常国会に合わせて民主党系会派「民主党・新緑風会・日本」に入ると表明した。

 7月の参院選で松浦氏を支援した民主党県連、社民党県連、連合秋田、鈴木陽悦参院議員による「4者協議」が同日、秋田市内のホテルで開かれ、最終決定したという。

 8月に会派入りの意向を明らかにしていた松浦氏は「無所属で頑張ってきたが、委員会が一つしか所属できず、質問時間も短かった。格差問題や農業問題についてもう一歩踏み込んで仕事ができると思う」と話した。最終的には民主党入りを考えているという。

 社民党県連の石田寛幹事長は4者協議の後、「年内を無所属で頑張ってくれたことに感謝している」などと話した。

(2007年12月30日 読売新聞)

4323とはずがたり:2008/01/10(木) 16:54:39

決戦2007参院選<山形>
出遅れた自民 公明と結束固め活路
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamagata/kikaku/100/1.htm?from=goo

 参院選の公示が12日に迫った。山形選挙区(改選定数1)に立候補を予定する篠原みえ子(59)(自民)、舟山康江(41)(民主)、佐藤雅之(34)(共産)の新人3陣営はすでに臨戦態勢。3人と、各陣営を支える政党の動きを追いながら、安倍政権の実績や年金記録漏れ問題などを巡って展開される選挙戦の行方を展望する。

 「自公かっちり力を組んでやっていきましょう」
 3日、米沢市で開かれた公明党主催の「篠原みえこ・渡辺たかおを励ます会」。壇上で同党県本部代表・寒河江政好が、篠原みえ子に推薦状を手渡した。

 篠原の立候補表明は4月下旬。出遅れは否めない。篠原はほぼ週1回のペースで、比例選で3選を目指す公明現職・渡辺孝男(57)とともに県内の集会を回っている。

 自民党県連と公明県本部は6月15日、「選挙区で公明が篠原を全面支援し、自民は比例選で衆院選並みに公明へ集票する」ことで合意した。推薦状のパフォーマンスは、篠原と渡辺が二人三脚で回る集会で毎回繰り返され、両党の結びつきの強さをアピールしている。

 1999年に公明が連立政権に参加して以降、今回で国政選挙は6回目。自民が得意だった各種団体による組織選挙は以前ほどの集票力を持たず、代わりに創価学会を支持母体とする公明の組織票が、国政選挙でも地方選挙でも自民候補を支えるようになった。

 「自民党もっとしっかりしろ。公明党の支えがあってやっと(政権を)維持しているんじゃないですか。地方議員は全くそう思う」。3日の米沢市での集会で、来賓の自民県連幹事長代理・中川勝はこうあいさつした。長く地方議員を務めてきた中川ならではの実感だ。

 だが、年金記録漏れ問題などをきっかけに吹き荒れる与党への逆風が、山形でも両党を脅かす。「年金問題に端を発した政局は久間防衛相の辞任に発展し、日増しに自公連立政権にかつてない大逆風をもたらしている」。3日の集会では、地元・山形2区選出の自民衆院議員・遠藤武彦のメッセージが披露された。遠藤は「私の後援会は渡辺先生を推薦した」と続け、自公の結束を呼びかけた。

 安倍政権と距離を置く前自民県連会長・加藤紘一も、6月26日の鶴岡市での集会で「全部我々与党ですから。自公の中から、頼まれた候補について一生懸命頑張って下さい」と参加者に語りかけた。相次ぐ自民側からの公明支援の呼びかけは、自民の公明票への依存がますます強まっていることの裏返しでもある。

 公明も状況の厳しさはひしひしと感じている。自民候補が「小選挙区は自民、比例選は公明」と訴えた2005年9月の衆院選で、公明は県内の比例選で9万6035票を獲得。03年11月の衆院選でも8万6661票を得た。一方、自民が各種職域支部ごとに比例選候補を抱える参院選で公明が獲得した票は、04年7月が6万4055票、01年7月が6万3870票と、衆院選よりも少ない。

 「数の上では公明票は少ないが、ここは自民党さんに気を使っていただいて、『衆院選並み』をお願いしたい」。「壁を破る」と書かれた鉢巻きを締めた公明支持者で埋まった3日の集会会場で、寒河江はこう力説した。従来、各種選挙で強固な組織票を自民に提供してきたのだから、見返りはきっちり出してもらう――寒河江の言葉の端々には、そんな思惑がのぞく。

 6月26日の集会で、年金記録漏れ問題を巡り「首相は会社の上司じゃない。給料を返上して『ごめんなさい』で済む話じゃない。そんな軽い仕事じゃない」と安倍を辛辣に批判していた加藤は、5日に鶴岡市内であったパーティーでは「参院選は党の評判が非常に影響する。怖い選挙なんです」と話し、表だった批判は控えた。情勢が厳しいとされる中で政権批判を突出させるのは得策ではないとの判断があるとみられる。

 「比例選は渡辺孝男先生、選挙区は篠原みえ子に、なにとぞ」。3日の集会では、篠原自身もこうあいさつし、深々と頭を下げた。自公はひたすら結束を固めて逆風に耐え、反転攻勢の機をうかがう。

(文中敬称略)

4324とはずがたり:2008/01/10(木) 16:54:52

決戦2007参院選
<山形>
民主と社民協力 不信乗り越え「風」狙い
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamagata/kikaku/100/2.htm?from=goo

 「自公政権を倒すという大きな目的に向かって、ともに戦っていきましょう」
 6月1日、山形市内で開かれた社民党県委員会は、参院選山形選挙区で、民主党の舟山康江(41)を支持することを正式に決めた。舟山も会場に駆けつけてこう呼びかけ、出席者からは大きな拍手が起きた。

 この決定に、民主県連会長・近藤洋介は「社民党さんには大人の対応をしてもらった」と胸をなで下ろした。民主の有力支持団体・連合山形の加盟労組は、実は民主支持と社民支持に2分される。3年前の参院選にも立候補した舟山の得票と社民候補の得票を合わせると、当選した自民・岸宏一を上回った。今回、民主にとっては、社民と選挙協力ができるか、端的に言えば社民に独自候補擁立を断念してもらえるかどうかがポイントだった。

 民主の思惑通り、社民県連は今年1月、独自候補擁立を見送り、民主候補を支持する方針を内定した。組織の維持のためにも、あくまでも独自候補を擁立すべきとの声も党内には根強かったが、それでも支持を決めたのは、4月の県議選で民主から協力を得られると社民が踏んでいたからだ。

 だが、県議選では社民の期待は裏切られた。鶴岡市区では民主が単独推薦した候補は当選したが、県連代表・田辺省二は落選。寒河江市区でも、民主が単独推薦した候補は当選したが、民主、社民がともに推薦した新人は落選した。

 6月1日の社民県委員会では、舟山が姿を見せる前、田辺が「県議選では5人当選を目指し、そのために民主と選挙協力をしたが、2勝3敗という結果を思うと、その判断がどうだったか問われてしかるべきだ」と述べ、民主への不信感を隠さなかった。

 とはいえ、関係労組が舟山の推薦を次々と決定していく中で、社民にほかに選択肢がなかったのも事実。県連幹事長・広谷五郎左ェ門は「県議選の結果をいちいち検証するのでなく、お互い反省があれば意見交換し、不信感をなくすような努力をしていきたい」と、「大人の対応」をしていることを強調する。

 6月中旬、舟山は社民支持の自治労傘下の自治体職員組合を回り始めた。民主県連関係者は「これまでいくつも選挙を戦ってきたが、自治労を回ったのは今回が初めて」、連合山形関係者も「これまでは2分されていた労組が一体となっている」と手応えを感じている。「今までは負ける選挙ばかりやってきたが、今回は勝つ選挙をする」。そんな心強い言葉を労組からもらった民主関係者もいる。長年培ってきた地盤を持っている社民の地方議員は少なくない。彼らがフル回転すれば集票を期待できる。

 薄氷を踏みながらも、描いた筋書きをたどった舟山陣営。だが、年金記録漏れ問題などによる逆風の中、自民、公明両党が徹底した組織選挙を仕掛け巻き返しを図ってきた時、対抗できるのか。「建設業者にあいさつ回りに行くと、必ず自民のポスターが張ってある。『ああ、ここにも来たんだな』と。締め付けはすごいみたい」。山形の保守地盤の厚さを知る舟山は最近、周囲にこう漏らしている。

 近藤は7月1日、山形市七日町で街頭演説に立ち、「年金を取り戻すため、安心安全の老後を取り戻すため、元気な山形県をつくるため、7月29日は投票に行こう」と叫んだ。「なるべく外に出て、1人でも多くの人に顔を見せ声を聞いてもらう」と舟山も力を込める。投票所にどれだけ多くの人の足を運ばせるかがポイントになる。(文中敬称略)

4325とはずがたり:2008/01/10(木) 16:55:09

激戦の余波 07参院選
<山形>
逆風で王国揺らぐ
13万票差与党を直撃
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamagata/kikaku/101/1.htm?from=goo

 「自民党支持者の自民党批判だ。小泉構造改革の『暗』の部分、都市と地方の格差問題を改めて反省しなくてはならない」

 自民党・篠原みえ子の落選が確実となった29日午後9時過ぎ。篠原の選対本部長を務めた自民党県連会長・遠藤利明は山形市内の篠原事務所で、疲れ切った表情で選挙戦を総括した。

 その数時間後に確定した山形選挙区の開票結果は衝撃的だった。民主党・舟山康江に13万票もの差をつけられ、篠原の地元・天童市以外の県内全市町村で舟山の得票が篠原を上回った。衆参とも選挙区選出国会議員を独占し、県議会も定数の3分の2を占めるうえ、公明党からも協力を受ける――普通に考えれば盤石の基盤を持つはずの自民の威信は、与党への逆風の前に吹き飛んだ。

 2004年の前回参院選で、舟山を振り切って当選した自民・岸宏一は、今回の選挙戦前、「舟山さんに大勝できなかった私には、篠原さんを勝たせる責任がある」と決意を語っていた。岸は、3年前の思わぬ苦戦は、当時小泉政権によって進められていた公共事業削減など一連の構造改革で、自民を支えてきた組織、農村部などが影響を受けている結果だと気付いていたとみられる。

 だが、そうした変化にもかかわらず、難航を極めた末に篠原の擁立を4月に決定した際、党県連会長・加藤紘一(当時)は「かつてないほど党はまとまっている。3か月あれば十分勝てる」と強気の姿勢を崩さなかった。自民王国・山形で自民が立候補を打診しても次々と断られたのに、それが深刻な事態だという危機感が県連に共有されているとは言い難かった。

 選挙戦に入っても、ちぐはぐな対応が続いた。「年金、格差、あるいは農政が問題になったのに、担当の大臣を応援に呼べる状況になかったこと自体が大変異常だった」。篠原敗戦が決まった後、自民衆院議員・遠藤武彦(山形2区)は、「女性は産む機械」発言の柳沢厚生労働相や、事務所費問題が相次いで発覚した赤城農相らを念頭に、政府や自民の対応への不満をぶちまけた。

 与党への逆風にもかかわらず、自民、公明両党は今回、県内の比例選では計約28万票を獲得し、前回選を上回った。だが、読売新聞社と日本テレビ・同系列局が29日に共同実施した出口調査によると、山形選挙区で篠原に投票したと回答した公明支持層は多くはない。

 公明党県本部代表・寒河江政好は30日、「自民と共同で集会を繰り返すなど、最大限のことはした。逆風をはね返すだけのアピールができなかった」と述べた。大敗は与党間の選挙協力にも影を落とした。

 「あるミニ集会で、『自民は2005年の衆院選で勝ち過ぎ、傲慢(ごうまん)だ』という意見を聞いた。農政を含め、地方が切り捨てられているとの不満や批判を検証してこなかったことが、今回の結果の大きな原因の一つ」。遠藤利明は29日、敗戦の弁の中でこう反省を口にした。大敗の根は予想以上に深いのかもしれない。

     ◇

 参院選山形選挙区(改選定数1)では、民主党候補が自民党候補に13万票余りの差をつけ、1989年以降では最多の約37万票を獲得、圧勝した。比例選でも民主が県内最多政党に躍り出た。何が県内政界で起きたのか。今回の結果をもたらした背景と影響を、与野党ごとに検証する。(文中敬称略)

4326とはずがたり:2008/01/10(木) 16:55:21

激戦の余波 07参院選<山形>
「風頼まず」が急務
民主 社民との連携奏功
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamagata/kikaku/101/2.htm?from=goo

 「非自民の総力が結集し、一枚岩になったからこそこの結果が生まれた」
 29日夜。山形選挙区で民主党・舟山康江の初当選が決まると、選対本部長を務めた党県連会長・近藤洋介は山形市内の舟山事務所で、上気した表情でこう強調した。

 一夜明けた30日午前、近藤と舟山は県庁で記者会見。近藤は「社民党や連合山形などとの連携は大きかった」と述べ、県連が舟山を支持した社民党や、民主の有力支持組織・連合山形と結束して戦った成果との認識を強調した。会見を終えた2人はすぐさま近くの社民党県連へ出向き、県連幹事長・広谷五郎左ェ門に支援を受けたことへの謝意を伝えた。広谷も「与野党逆転を狙い、舟山支持を選択したのは間違いではなかった」と、成果に満足そうな表情を浮かべた。

 こうした組織戦に加え、自民・篠原みえ子に13万票差をつけての当選は、年金記録漏れ問題などを巡る与党への逆風という「風」に支えられた面も大きかった。

 読売新聞社と日本テレビ・同系列局が29日に共同実施した出口調査では、「支持政党なし」と答えた層の8割弱が舟山に投票したと回答。組織や団体に属さない無党派層から大量に得票した結果が舟山の大勝につながったのは間違いない。

 だが、「風」に乗った選挙は、風がやんだ途端に失速する。山形選挙区で非自民系の議員が誕生するのは、1989年の第15回選挙で、リクルート事件や「反消費税」の追い風を受けた星川保松(連合の会)以来18年ぶりだが、風がやんだ3年後の第16回選挙では自民候補が当選。さらにその3年後は自民推薦候補の前に星川自身も涙をのんだ。

 衆院でも、民主は山形1、2区とも直近2回の選挙で自民に連敗し、3区は05年選挙では独自候補さえ立てられなかった。党代表・小沢一郎が今回の選挙を見据えて早くから山形を始めとする1人区対策に乗り出していたのも、1人区では自民が強固な地盤を張っているところが多いからにほかならない。

 投票日前、近藤は「ここで参院議員を1人作れば、県議が10人いっぺんにできたのと同じくらいの意味がある。これまで民主になかった基盤ができることになる」と述べた。

 今回共闘した社民県連関係者が「これで舟山さんを『国会議員の応援弁士』として市町村選挙に呼べる」と話すように、選挙区が全県に及ぶ参院議員は、地方議員の多い社民や足腰の弱い民主にとって強力な助っ人になる。

 解散がなく、6年間じっくりと政治活動に打ち込める参院議員が誕生したことの意味は、民主にとって決して小さくない。2年以内に迫った衆院選に向け、足腰を鍛えて「風頼み」を脱せられるのか。民主が今後、県内で根づくことができるかどうかは、舟山の活動や力量に負うところが大きいのは間違いない。(文中敬称略)

(青山健一、江村泰山、佐野司が担当しました)

4327とはずがたり:2008/01/12(土) 21:34:30
>>3089-3092辺りに出馬関連記事
公明党県本部幹部は「(石津氏は)浮動票が多く、うちがそこから得るものはない」と冷淡だ>>3384と思ってたけど12日の公示日、鹿嶋市での石津の街頭演説に公明党の鹿嶋市議2人が駆けつけたぐらいの事はしたんだな。
また石津は公明の他キシロー系にも滲透したんか。台風の眼には成れなかったけど。

>>4267
> 記者A 無所属で健闘した石津政雄氏だが、実は自民と民主の候補者公募に自薦でエントリーしてたそうだ。「両方から断られて最後は脱政党かよ。無節操過ぎる」とあきれる人もいたよ。
> 記者C 石津氏は地元の鉾田市で圧倒的な強さを発揮した。意外と本当の狙いは次の市長選だったりして。今回の結果次第じゃ知事選も考えていたのかな。
割りと節操ないのも衆院2区の民主候補者として反撥喰らう理由の一つか。

足並み乱れる自公
【茨城】茨城選挙区立候補者(改選定数2)
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0010/fe_010_070720_01.htm

藤田 幸久57民新
石津 政雄60無新
田谷 武夫55共新
工藤 敏隆46国新
長谷川大紋64自新
武藤 博光45諸新
(届け出順)

農相問題 どう影響
間隙狙う 保守系新人

 改選定数2を自民、民主両党で分け合い、実質的に無風選挙が続いてきた茨城選挙区で、「変化」の兆しが見えている。

 全国的に自民党と公明党の選挙協力の流れが定着する中、茨城では自民党が公明党に推薦要請しなかった。この間隙(かんげき)を突こうとしているのが、保守系無所属の新人、石津政雄だ。石津は18日、高萩市内のスーパーマーケット前で、「大政党、団体の後ろ盾はないが、地域の皆さんの声を国政に届ける気概はだれにも負けない」と訴えた。「茨城都民」など無党派層に照準を絞り、草の根選挙を展開する石津は、公示間近の6月24日に出馬を表明した。

 石津の出馬に、自民党新人、長谷川大紋の陣営に動揺が走った。石津が衆院議員中村喜四郎(茨城7区・無所属)や中村の系列県議ら一部保守層の支援を受けるだけでなく、県内で十数万票もつと言われる公明党にも急接近したためだ。

 石津は出馬表明した日の夜、公明党県本部の幹部を訪ね、世論調査の数字を示しながら、「自分にも当選の可能性がある。ぜひ支援を」と迫った。幹部は明確な返答は避けたが、12日の公示日、鹿嶋市での石津の街頭演説に公明党の鹿嶋市議2人が駆けつけた。

 公明党の茨城選挙区での対応は「自主投票」。

 民主党新人の藤田幸久陣営も「公明票の大半を獲得すれば、石津氏は台風の目になる」と警戒する。

 与党の足並みの乱れは、2004年の前回選挙が影響している。選挙区で自民党候補は公明党の推薦を得、民主党候補に10万票差をつけて圧勝したが、比例選で自民党は民主党を3万票も下回った。

 自民党側は、その原因は公明党との選挙協力にあると見る。「公明党は『比例は公明』と自民支持層に猛烈に働きかけ、自民の比例票まで大量に奪ってしまう」というわけだ。4月の統一地方選でも、「名簿を渡した後、公明関係者が後援会幹部の家に連日押し寄せてきた」と、自民党県議から悲鳴が上がった。

 ただ、中央で連立を組むだけに、公明党県本部代表の石井啓一衆院議員は、「県本部の一部に、推薦を要請しない自民党への不快感はある。だが、自公協力が崩れることはない。個別議員同士の信頼関係もある」と述べ、石津支援は限定的との考えを示唆する。

 長谷川陣営をさらに慌てさせたのは、農相、赤城徳彦(衆院茨城1区)の事務所費問題だ。

 公示前には赤城と長谷川が並ぶポスターも張り出され、陣営では「農相就任は追い風」と歓迎したが、問題発覚で一転、危機感が広がった。陣営に抗議の電話はほとんどないが、陣営幹部は「逆に不気味だ。不満が他候補への投票で爆発しなければよいが」と懸念する。(敬称略)
 
(2007年7月20日 読売新聞)

4328とはずがたり:2008/01/13(日) 00:38:41
>旧自由党が03年に民主党に合流した後、民主、社民両党は衆院選で2回(2003、05年)、参院選で1回(04年)選挙協力を模索してきたが、不調に終わってきた。
>社民党県連の関係者は、その理由を「県内では民主より社民が力を持っているから」と説明する。
>民主党の倍以上の県議を抱える社民党県連は、全国で勢力を減らしつつある社民党の数少ない牙城(がじょう)の一つ。
>一方、民主党は国政で勢力を伸ばしつつも、地方レベルでの組織力が弱い。国政と地方レベルとで勢力関係がねじれる両党の関係が共闘を阻んできたという。

共闘の行方―07参院選
<上> 6年ぶり野党共闘
カギは国民新の綿貫氏
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/kikaku/122/1.htm

 「富山は自民党王国といわれているが、この富山でこういう(野党共闘の)形ができあがったことは意義がある」
 富山市出身の医師森田高氏(39)の立候補表明会見が23日、開かれ、小沢一郎・民主党代表は、森田氏を挟んで又市征治・社民党幹事長と並ぶ形で、こう述べ、参院選での与野党逆転に向けて意気込みを見せた。
 会見終了後、民主党県連の山上正隆・政調会長は、感慨深げに語った。「これで安心した。あとは、しこりなく選挙本番を迎えられれば……」

 県内の国政選挙で野党統一候補予定者が誕生するのは、前回2001年の参院選以来、実に6年ぶり。両党の支持母体・連合富山の当時の事務局長が、旧自由党を交え3党の推薦を受けて戦った。

 ただし、この時は、立候補表明が公示までに3か月を切っていたことや、比例選に力を注いだ各党がフル回転しなかったことなどから、自民の野上浩太郎氏(39)に21万票差をつけられ惨敗している。

 旧自由党が03年に民主党に合流した後、民主、社民両党は衆院選で2回(2003、05年)、参院選で1回(04年)選挙協力を模索してきたが、不調に終わってきた。
 社民党県連の関係者は、その理由を「県内では民主より社民が力を持っているから」と説明する。

 民主党の倍以上の県議を抱える社民党県連は、全国で勢力を減らしつつある社民党の数少ない牙城(がじょう)の一つ。一方、民主党は国政で勢力を伸ばしつつも、地方レベルでの組織力が弱い。国政と地方レベルとで勢力関係がねじれる両党の関係が共闘を阻んできたという。

 それにもかかわらず、今回の共闘が成り立ったのは、「小沢代表の力が大きい」と、民主党県連関係者は話す。県連ではなく本部レベルで水面下の候補予定者選考、社民党への打診を行い、この日にこぎつけた。

 しかし、社民党県連の思いは複雑だ。県連レベルで社民党に初めて共闘の打診があったのは、森田氏の会見前日の22日。同県連は会見直前の当日午後、常任幹事会を開いて承認を得るというドタバタを余儀なくされた。

 菅沢裕明・同党県連幹事長は、「民主の姿勢には問題があった」と不満を隠さない。又市幹事長も「民主は、上で決めて下におろすトップダウン。県連から積み上げて党本部にあがるボトムアップの社民とはズレがある」と指摘し、共闘体制が一枚岩でないことを暗示した。

 さらにもう一つの不安要因がある。今回の参院比例選で、民主は広野允士氏、社民は又市幹事長が改選期を迎える。各県連が2人の選挙対策本部の中心となれば、選挙区選は手薄となり、「2001年の二の舞いになるのでは」との推測がささやかれている。

 また、昨年の衆院選で約12万票を得た綿貫民輔・国民新党代表の動きも不透明だ。坂野裕一・民主党県連幹事長は、「国民新党の協力も得て、3党の無所属統一候補に」と話すが、23日に県内入りした綿貫代表は、「分からない」と言葉を濁した。

 事実上の“綿貫党”である国民新党の選択肢は、民主、社民と協調するか、静観を決め込むか。又市幹事長は「公党の党首が『協力する』と言った。覆ることはない」とけん制するが、「協力すれば自民との決裂は確実」(自民党県議の一人)。綿貫代表の地元・南砺地域からも、「綿貫さん本人なら応援するが、それ以外は……」という苦悩が伝わってくる。

 綿貫代表の離脱後、党員が減少し、崩れ始めた富山の「自民王国」を“本籍”として守るのか、与野党逆転に向けた一歩を踏み出すのか――。綿貫代表の決断が大きく流れを左右することは間違いない。

4329とはずがたり:2008/01/13(日) 00:38:52

共闘の行方―07参院選
<下>民主・社民を警戒
自公協力進展するか
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/kikaku/122/2.htm

 「来年4月に当選なさったら、恐縮ですが、その3か月後には私の戦いがありますから」

 県議選は来年4月8日投開票で、参院選は7月に予定される。野上浩太郎・参院議員(39)(自民、1期)は、富山市石金で24日に開かれた自民党の県議選立候補予定者の事務所開きで祝辞の後に、来夏の参院選のことを切り出し、会場から笑いが漏れた。

 23日には、民主、社民両党による無所属統一候補予定者の医師森田高氏(39)が同市内で参院選・富山選挙区(改選数1)への立候補を表明したばかりだ。

 同選挙区で再選を目指す野上氏は、「昨日、具体的な動きが出てきました。大変厳しい戦いになります。なにとぞよろしくお願いします」と、頭を下げた。

 野上氏は立候補を表明した4月以降、毎週末、富山に戻り、精力的に県内各地に顔を出している。秋までには、地元・富山市の党市連幹部と共に県内の支部すべてを回り終えた。「決して楽な選挙ではない」と、野上氏周辺も口を酸っぱくして支持者らに語り、組織引き締めに当たっている。

 2001年、野上氏は33万7000票で初当選。得票率約66%という圧勝だった。34歳の若さに加え、当時人気絶頂だった小泉前首相の「小泉フィーバー」も勝利に影響した。

 しかし、04年参院選で当選した自民党の河合常則氏の得票率は46%にとどまり、民主党候補に4万6000票差まで迫られた。富山市内の得票だけで見ると、河合氏は民主党候補に700票差をつけられている。

 また、民主党候補に社民党候補の得票を加えた票は、河合氏より1万1000票上回っていた。自民党関係者には衝撃が走り、今も危機感が続いている。

 こうした自民対野党共闘の激しいつばぜり合いを一歩引いた形で見ているのが、自民党と中央で連立を組む公明党だ。同党県本部の関係者は、「我が党としては、接戦の方が良い」と明かす。

 選挙区で候補を立てない同党は、参院選を比例選一本に絞っている。選挙区選で自民党を支援する代わりに、同党から「比例は公明」とするPRを期待している。自民の選挙区選が接戦であればあるほど、協力関係は強まるという見方だ。

 これまで、野上、河合の両氏は公明党からの推薦を受けており、今回も、自民党県連は、野上氏の推薦を依頼する予定。同党県連関係者は、「状況によっては、公明とのつながりをより強化する必要が出てくるかもしれない」と指摘する。

 一方、共産党県委員会は、党県常任委員の泉野和之氏(49)を擁立する。泉野氏は4月の立候補表明以来、県内各地で演説会をこなし、政治的主張を浸透させている。同委員会の反保直樹委員長は、「手応えはすごく良い。県民の皆さんの期待を感じる」と話す。

 ただ、野党共闘については、「民主は政策面などで自民と変わらない点がある。にもかかわらず社民が手を組むのは、オール与党化の流れにほかならない」と、警戒感を強めている。

 森田氏の立候補表明で、与野党の顔ぶれが出そろった参院選。“熱い”夏の陣に向け、各党の動きは早くも加速化しつつある。
 (この連載は、関泰晴、米川丈士、大山博之が担当しました)

4330とはずがたり:2008/01/13(日) 00:39:07

>今月10日夕、自民県議にとって“踏み絵”ともいえる2つの集会が、高岡市内で同時に開かれた。
> 衆院議員萩山教厳(比例選北陸信越ブロック)が、市内のホテルで後援会総会を開催すると、かつて「県連のドン」と言われた国民新党代表、綿貫民輔(富山3区)は約1キロ離れた経済団体のビルで講演会を開き、持論を展開した。
>今回は、県西部の自民県議12人中、所用で欠席した2人を除く10人が萩山の後援会に出席した。終始、笑顔の萩山を横目に、ある県議は、「こんな時、あちら(綿貫側)に行くのは、党人としてどうかと思う」とつぶやいた。
>自民が頼みにしていた県西部は、綿貫の離党した影響が大きい。さらに、4月の県議選で県東部の5選挙区すべてで無投票になり、参院選でも自民県議の活動が鈍いという声も出る。
>綿貫の講演会には、出身の砺波地方を中心に、自民の市議や前県議らが集まり、影響力の強さも見せた。


各党の思惑−07参院選
<1>組織再生
綿貫不在 進む自公協力
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/kikaku/129/1.htm

 今月10日夕、自民県議にとって“踏み絵”ともいえる2つの集会が、高岡市内で同時に開かれた。
 衆院議員萩山教厳(比例選北陸信越ブロック)が、市内のホテルで後援会総会を開催すると、かつて「県連のドン」と言われた国民新党代表、綿貫民輔(富山3区)は約1キロ離れた経済団体のビルで講演会を開き、持論を展開した。

 2人は、2年前の衆院選富山3区で争い、綿貫が12万票で当選。10万票の萩山は比例で復活した。当時、自民県議10人が綿貫を支援したが、今回は、県西部の自民県議12人中、所用で欠席した2人を除く10人が萩山の後援会に出席した。終始、笑顔の萩山を横目に、ある県議は、「こんな時、あちら(綿貫側)に行くのは、党人としてどうかと思う」とつぶやいた。

 参院選富山選挙区(改選定数1)に、自民は「地方の再生なくして、国の活力なし」と訴える現職の野上浩太郎(40)を擁立する。有権者に占める党員割合が4・44%と全国一。同選挙区で13連勝し、“王国”と言えるが、綿貫不在の国政選に危機感は強い。

 「今のままの自民党では日本を救えない。(参院選は)最も大きな流れの変わり目」。こう強調する綿貫の講演会には、出身の砺波地方を中心に、自民の市議や前県議らが集まり、影響力の強さも見せた。

 綿貫は依然、態度を鮮明にしないが、党との板挟みになり、「どれだけ組織が動くか未知数」と言う地元県議もいる。別の県議は、「支援者から、『わしゃ綿貫党』と言われたら、どうしようもない」と明かす。

 自民が頼みにしていた県西部は、綿貫の離党した影響が大きい。さらに、4月の県議選で県東部の5選挙区すべてで無投票になり、参院選でも自民県議の活動が鈍いという声も出る。

 県議会が開かれていた14日午後、県議会議事堂の会議室で開かれた自民党議員会の会議。「各地域支部の選対の発足が遅い」「新規の後援会員の集まりが悪い」。参院選対策を話し合うと、幹事長の鹿熊正一ら執行部は渋い表情を崩せなかった。

 県議が足を運んで集める候補予定者の後援会の新規会員が伸び悩み、ある自民県議は、「紹介がゼロの県議もいた」と話す。

 前回04年の参院選後に進んだ市町村合併の影響も少なくない。県内で03年に約500人いた自民系の市町村議員が、06年には約200人減り、支持者を回る市町村議が減少した。そこで、野上のおひざ元、富山市連支部長の五本幸正らが5月、この元議員約200人を回り、「引退した皆さんの力も不可欠」と支持を求めた。

 年金などで逆風が予想される中、野上を推薦し、約4万票を抱える公明党への依存も進む。自民県連幹部は、「本来なら自民組織だけで、一本立ちすべきだが」と歯切れが悪い。

 綿貫という中心を失った富山自民。逆に、「我々の仕事が見えるようになる」(自民県連幹部)と力説する。組織の真価を問う戦いが迫っている。

(敬称略)

4331とはずがたり:2008/01/13(日) 00:39:25

> 「民主党は森田さんを担ぎ出したが、運動は社民が強い。もっと民主党がんばれ、という思いだ」
> 富山市内で5月26日に開かれた社民党県連の定期大会。来賓としてあいさつした連合富山会長の草嶋安治はこう言い放った。…会場では、うなずく姿が目立っていた。
> 「社民は、機関紙に候補の情報を載せ、20万戸に配った。それに比べ、民主の運動は弱い」と、草嶋は発言の説明をする。

各党の思惑−07参院選
<2>共闘・連携
組織未整備、民主風頼み
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/kikaku/129/2.htm

 「民主党は森田さんを担ぎ出したが、運動は社民が強い。もっと民主党がんばれ、という思いだ」
 富山市内で5月26日に開かれた社民党県連の定期大会。来賓としてあいさつした連合富山会長の草嶋安治はこう言い放った。
 草嶋は、両党が富山選挙区(改選定数1)に推薦する無所属新人の医師森田高(39)の選対統括責任者。草嶋の言葉に、会場では、うなずく姿が目立っていた。
 「社民は、機関紙に候補の情報を載せ、20万戸に配った。それに比べ、民主の運動は弱い」と、草嶋は発言の説明をする。

 今回、民主は公募に応じてきた医師の森田を、野党共闘の候補予定者として擁立。2001年に、旧自由党を含めた野党共闘候補として草嶋を擁立して以来、6年ぶりに共闘を中央主導で実現させた。

 というのも、前回04年の参院選で、民主と社民の県連は共闘を模索したが、結局、いずれも独自の公認候補を立てた。民主の約19万票と社民5万7000票を合わせると、自民の約23万6000票を1万票以上も上回っていた。そこで、今回は県連レベルではなく、中央の党幹部同士が話し合った。

 擁立された森田は医師らしく、「富山から日本を治す」をキャッチフレーズに、街頭演説のほか、ミニ集会、支援する労組を回る。だが、草嶋ばかりでなく、陣営からも民主の姿が見えないとの指摘が強い。

 民主の県議と市町村議は計8人、党員とサポーターは約1600人と減少傾向で、いずれも自民の25分の1程度に過ぎない。県議や市町村議と連携した地域への浸透が弱点となっている。

 自民候補に大きく水をあけられてきた砺波地方では、「人が集まらず、ミニ集会の開催すら困難。(活動全体が)風頼みにならざるを得ない」(民主関係者)という。

 4月の県議選で、民主、社民、国民新の3党推薦の無所属候補として戦い、自民が独占してきた富山市第2区(旧婦中町など)で、初当選した場家茂夫も民主は、イメージ先行型と指摘する。

 「都市部では民主のイメージは良い。風を吹かせるのに、民主は効果がある」と説明する。ただ、地域を細かく回るのは、地域に根ざした社民の党員や労組員だった。民主県連幹事長の県議、坂野裕一は、「今後は細かく浸透できる活動を考えたい」と言うが、具体策は見えないままだ。

 民主は今回、参院議員で県連常任顧問の広野允士(64)の再選も狙う。広野は01年、旧自由党から比例選に出て、約6万票の個人得票で当選したが、大半は県内の票だった。
 今回、民主の比例で当選する最低ラインは10万票以上とされるため、票の上積みが必要となる。森田との二人三脚で知名度アップが欠かせないが、ある陣営幹部は、「もっと連携してもいいのでは」と気をもむ。
 民主が躍進できるか――。改善されていない組織作りが、壁として立ちふさがる。(敬称略)

4332とはずがたり:2008/01/13(日) 00:39:41

各党の思惑−07参院選
<3>自、民の2大化警戒
浸透図る共産 社民又市死守へ
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/kikaku/129/3.htm

 「医療問題で医師会に行くと、『考えは同じだ』と言われた」。参院選富山選挙区(改選定数1)に立候補予定の共産新人、泉野和之(50)は3日、富山市内の事務所開きのあいさつで、党の政策への理解が保守層にも広がっている例として、県医師会とのやり取りを挙げた。
 ただ、医師会側からは「立場があって、一緒にはやれない」と言われたことを付け加えた泉野。事務所責任者で県議の火爪弘子は、「実際に共産党に有権者に投票してもらうには、まだ力が必要」と認める。

 党県委員会には最近、政治とカネの問題などへの批判から、「共産党頑張れ」という電話が増えているという。5年前なら、保守系の福祉団体を訪れても、名刺の受け取りさえ拒否されたが、今は、医療費問題を巡る集会にともに参画する。県医師会の政治団体が9日に開いた参院選出馬予定者の意見表明会には、泉野が招かれた。

 こうした「共感」(反保直樹・県委員長)が、必ずしも支持拡大に結びついていないのが実情だ。1990年代後半、30人を超えた市町村議員は現在17人。国政選でも、98年の参院選比例選で5万弱の票を得たが、2001年は約2万2000票、04年は約2万3000票と半減した。
 泉野の選対幹部は、反自民票が、「自民、民主の『2大政党』が宣伝される中、『現実的』な民主党に流れている」と分析する。
 共産は今回、改選5議席を上回るため、全国で比例選650万票獲得を狙い、県内では前回選の1・7倍の4万票が目標だ。泉野を前面に出し、比例選では「共産」と書いてもらう戦略だ。だが保守層には「『泉野』と書いてもいいが『共産』とは書けない」(選対幹部)と抵抗感は強い。
 火爪らは、このギャップを埋めるため、若年層、民主系労組が強い県内企業への働きかけを強める。


 今月7日、社民党県連の富山ブロック決起集会は、危機感をあおる言葉で埋め尽くされた。
 社民は今回、選挙区に候補を立てず、01年に比例選で当選した県出身の党幹事長、又市征治(62)の再選に懸ける。だが参院比例選は「非拘束名簿式」で、各党ごとに多くの個人名票を得た候補者から当選が決まるため、「近所で『社民党と書けばいいんやろ』と言われた。そうじゃない、『又市』と書いてほしい」と訴え続ける。
 「党幹事長だから名簿の上位にいて大丈夫という、(名簿上位から当選が決まる)衆院比例選と混同している」。社民県連幹事長の県議、菅沢裕明は話す。
 富山は社民の地盤が強固な地域の一つで、又市の再選に8万票を目標とする。比例獲得議席は01年の3から04年では2に減った。01年に3位当選だった又市陣営に危機感が募る。
 県議の田尻繁は、「自民は苦境だが、風は民主にしか吹かないのでは」と表情を曇らせる。又市の当選は、県連ばかりの課題ではない。菅沢は「護憲政党として党の顔は落とせない」と力を込める。(敬称略)

4333とはずがたり:2008/01/13(日) 00:40:55
>>4330-4333
各党の思惑−07参院選富山

各党の思惑−07参院選
<4>影響力維持
動かぬ国民新、2陣営を翻弄
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/kikaku/129/4.htm

 「個人的には応援しているよ」。ほろ酔いで上機嫌の国民新党代表、綿貫民輔(80)がにこやかに言うと、国会議員、大学も後輩にあたる自民の参院議員野上浩太郎は、ひたすらかしこまっていた。
 2006年2月中旬、富山市桜木町の飲食店で開かれた、綿貫ら慶応大学OBの宴席に、同じくOBの野上が呼び出された。綿貫は前年の衆院選で、46年間在籍した自民を離党したばかり。参院選まで1年半あったが、綿貫は野上にこう言っていたという。

 綿貫はその後、公の場で「自民党にこれ以上力を付けさせる必要はない」と反自民の姿勢を明示する。こうした発言を、砺波地方のある市議は、「綿貫さんは心から自民党を憎んではいない。党人、公人としての態度」と解説する。
 私人と公人の両面を使い分けるやり方は、参院選富山選挙区(改選定数1)に立候補予定の野上と、国民新への支援要請をしている民主、社民推薦の森田高の両陣営を翻弄する。

 森田陣営は、出馬表明から半年たっても、支援要請に回答がないことをいぶかしむが、綿貫の反自民発言を「ありがたい」(社民県議・菅沢裕明)と受け取る。

 逆に、野上陣営は、「いつ向こうに動いてもおかしくない」(自民県議)と警戒するが、森田支援と「反野上」を明確に表明しないことに安心している。

 国民新は、参院選後の政界再編に向け、決定権を握ろうとする思惑もある。「『カード』は切らないから効果がある。綿貫さんは、自分自身がカードと分かっている」

 県議の一人はこう指摘して、自民県連に決定的な決別をしない一方、国民新党代表として民主、社民にも配慮し、県内の与野党双方に影響力を維持し、いざというときに、どちらにも動ける戦略、と説明する。

 綿貫は、野上も森田も関係ない比例選では、党の議席増を狙い、国民新への投票を呼びかける。県西部の自民県議は、2005年衆院選の比例選で、国民新が県内で約11万票を得たことから、「5万票以上は固い」と見る。

 だが、綿貫が県内で積極的に比例選の活動をする様子は見られない。県内党員も約5000人いるとみられるが、組織も未発達で、27日に党本部で開かれた会見で、綿貫は、県内での比例獲得目標数も「分かりません」と言葉を濁した。

 綿貫が、建設大臣などの経歴を通じ、情熱を注いできた「東海北陸自動車道」が今年度、全線開通する。綿貫は「私の大きなモニュメントがまた一つできる」と笑うが、ある南砺市議は、「綿貫さんだって、自民に戻って開通式に臨みたいだろう」と推測する。

 さらに、「今回の参院選は、綿貫さんにとっても正念場」と語る。政局の読み間違えは、築き上げた地盤や信頼を揺るがすばかりか、今後の発言力に悪影響を及ぼしかねないからだ。

 政党、候補予定者、そしてベテラン政治家が、それぞれの思惑で動き始めている。(敬称略、おわり)
     ◇
 この連載は、米川丈士、柳沢亨之が担当しました。

4334とはずがたり:2008/01/13(日) 00:41:22
各党の思惑−07参院選
綿貫氏苦渋の「反自民」
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0010/fe_010_070727_01.htm

【富山】富山選挙区立候補者(改選定数1)
野上浩太郎40自現〈1〉(公)
泉野 和之50共新 
森田 高40無新(民)(社)(国)
(届け出順。カッコ内は推薦政党)

立場と支援者の板挟み

 国民新党代表、綿貫民輔がようやく重い腰を上げた。

 24日、参院選公示後初めて地元・富山県入りし、南砺市で期日前投票を済ませ、小矢部市のJR石動駅前で街頭演説に立った。

 綿貫は「森田候補は、公約に郵政民営化反対と格差反対を掲げた。私たちと言うことは同じだ」と述べ、国民新党が推薦する無所属新人、森田高に1票を投じたことを明らかにした。ただ、「(政治の)流れを変えるには、富山も変えてもらわねばならない。私はもう自民党には投票できない。心を察するだけでなく、よろしくお願いしたい」と語り、森田への支持呼びかけが「苦渋の決断」であることをにじませた。

 自民党現職、野上浩太郎に、民主、社民、国民新の3党が推薦する森田が挑む富山では、重鎮、綿貫の動向が大きなカギを握る。だが、綿貫はなかなか態度を鮮明にできずにいた。

 郵政造反組として自民党を離れた綿貫だが、後援会や系列の地方議員には、自民党員が多い。綿貫の森田支援は即、自らの支援者の「分裂」を意味する。

 このため、昨年末から森田への国民新党推薦を求めてきた民主党代表の小沢に対し、綿貫は首を縦に振れずにいた。綿貫は「自分のことを自分で決められなくなっている」と周囲に苦悩を漏らすこともあった。

 国民新党が森田推薦を決めたのは公示直前の11日。傘下の県議からはその直前まで、「推薦をやめてくれ」との電話があったが、党代表代行の亀井静香、幹事長の亀井久興がそれぞれの地元で自民党と激しく争う中、「党代表としてしめしがつかない」と考えての「一大決心」だった。

 森田陣営の選対本部長、村井宗明(民主党衆院議員)は、「これで(民主、社民、国民新の)3本の矢がそろった」と、綿貫「参戦」に歓喜の声をあげた。

 対する野上陣営。すでに5月には、綿貫の森田支援も想定し、綿貫の地盤を含む県西部担当の選対総括責任者に、05年の衆院選で綿貫陣営の選対本部長を務めた上田信雅(自民党県議)をあてた。側近を巻き込み、綿貫の動きを封じ込めるための布石だった。

 野上陣営幹部は、綿貫の動向について、「推薦を決めても、綿貫後援会はフル回転できない」と強調する。

 ただ、陣営内にはピリピリしたムードも漂う。12日の出陣式では、県選出の自民党参院議員、河合常則が、「心を鬼にして、野上さんの勝利に頑張りたい」と厳しい表情で訴えた。自民党の大先輩だった綿貫を敵と見なす、事実上の決別宣言と周囲は受け止めた。

 富山のほか、石川、福井を含めた北陸3県は、もともと自民党の牙城(がじょう)だが、今回は予断を許さない激戦区ばかり。自民、民主両党とも「北陸決戦」と呼び、終盤選挙の焦点に位置づける。

 25日には、安倍首相、小沢が共に富山入り。安倍は魚津市に1500人を集め、「野上さんは参議院のホープだ。ここでつぶしてはならない」とかすれ声を振り絞った。小沢は富山市で街頭演説後、記者団に、「富山では綿貫さんの影響力が大変大きい。国民新党も『日本の政治はおかしい、力を合わせ、変えていこう』との立場だ」と強調し、綿貫との連携に自信を見せた。(敬称略)
 
(2007年7月27日 読売新聞)

4335とはずがたり:2008/01/13(日) 00:41:36

動いた政治地図−07参院選
<上>3党共闘 綿貫頼み政策後回し
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/kikaku/132/1.htm

 29日午後11時半過ぎ、参院選富山選挙区で当選を決めた直後の森田高(40)の富山市内の事務所は支持者の大歓声に包まれていた。その中で、声をかき消されないよう、選対本部長の衆院議員・村井宗明(民主)は壇上でマイクに叫ぶ。「富山県の歴史が完全に変わったことを宣言します」。

 「自民王国」富山の参院選で1968年以来、39年ぶりに野党系候補が勝利したという、新しい「歴史」の原動力は民主、社民、国民新の「3党共闘」。中でも陣営幹部は、国民新党代表、綿貫民輔のテコ入れが効いた、との見方で一致する。連合富山の幹部は「綿貫なしで勝利はあり得なかった」と言い切る。この3党の共闘は、本県の国政選挙では初の試みだった。

 衆院議員歴38年で、「自民のドン」(選対幹部)と言われた綿貫。自民系支持者への配慮から「森田支持」表明を長く控えたが、公示前日の11日夜に国民新の推薦を発表すると、支援企業は素早く反応した。

 さらに、最終盤の26日午後には、綿貫の出身地、南砺市井波地区に「綿貫が27日に森田と初の合同演説会を行う」との知らせが届くと、これまで模様眺めをしていた後援会会員が一斉に「選挙区は森田」と電話攻勢を始めた。

 森田陣営からは早くも、「衆院選も3党共闘で戦う」との声も出る。綿貫への恩義から、次の衆院選富山3区で民主、社民両党が綿貫を支援する構想という。

 しかし、今回の参院選では、3党共闘が「綿貫頼み」のあまり、組織、政策の両面で、ちぐはぐさを露呈したのも事実だ。

 南砺市井波地区の綿貫後援会長、山本秀夫は、23日夜に同地区で森田の個人演説会が開かれるのを知ったのは帰宅途中の同日夕だった。会場に駆けつけると、選対幹部が「綿貫が24日に森田と初めて選挙カーに乗る」と言っていた。山本は、それも知らなかった。

 しかも、24日の「綿貫、森田のツーショット」は中止となった。森田陣営幹部によると、森田側の事前宣伝を嫌った綿貫側の意向だという。民主党県連の幹部は「綿貫後援会のだれにどう、何を頼めばいいのか分からなかった」と連携不足を認める。

 3党の政策上の違いも否めない。たとえば憲法。「憲法9条を守るのかどうかが争点だ」。15日、JR高岡駅前での3党の合同演説会で、社民党県連幹事長で県議の菅沢裕明は訴えた。だが、他党は憲法に言及しなかった。

 菅沢は「(国民新とは)憲法問題で違いもあるが、与野党逆転(という目的)の枠の中で位置づけたい」と政策上のねじれを認める。ある陣営幹部は「憲法問題を始め、あえて政策をあいまいにした面もある」と話す。

 当選した森田が、参院でどの会派に入るかという問題も迫る。連合富山会長の草嶋安治は「政権交代を願う富山の有権者の思いに応えなければならない。だからこそ3党間のボタンの掛け違いを避けなければ」と戒める。3党共闘という「実験」は始まったばかりだ。
(文中敬称略)(柳沢亨之)

4336とはずがたり:2008/01/13(日) 00:42:08
>>4335-4336
>選挙戦最終日の7月28日夜、街頭演説ができなくなる午後8時を回っていたが、自民の野上浩太郎…は、富山市内の国道交差点でがむしゃらに手を振る。その姿には悲壮感すら漂っていた。
>日付が変わる午前0時まで、少しでも多くの人に覚えてもらう「手振り」作戦。組織に頼れない民主候補が主に行い、自民側は批判的な方法だった。
>だが、選挙戦が終盤になると、接戦が伝えられ、苦肉の策だった。

>推薦した公明との不協和音もささやかれる。公明党県本部代表の島田一は、「事務所費など問題が多すぎた。支持者から『あまりにもお粗末』との批判があった」と明かす。その言葉を裏付けるように、読売新聞などが実施した出口調査では、公明党支持層の3割弱が森田に投票していた。

動いた政治地図−07参院選
<下>自民王国
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/kikaku/132/2.htm

 選挙戦最終日の7月28日夜、街頭演説ができなくなる午後8時を回っていたが、自民の野上浩太郎(40)(公明推薦)は、富山市内の国道交差点でがむしゃらに手を振る。その姿には悲壮感すら漂っていた。

 日付が変わる午前0時まで、少しでも多くの人に覚えてもらう「手振り」作戦。組織に頼れない民主候補が主に行い、自民側は批判的な方法だった。だが、選挙戦が終盤になると、接戦が伝えられ、「なりふり構っていられなくなっていた」(自民関係者)ための苦肉の策だった。

 しかし、当選した森田高(40)と野上は約2万6000票の大差。敗因の一つは、組織力の弱体化だった。

 平成の大合併前の2003年に約500人いた自民系の市町村議員は、06年には約300人に減り、党員も10年前に比べてほぼ半減した。

 さらに、国民新党代表・綿貫民輔の森田支援が加わった。04年参院選で、自民新人の河合常則は、次点の民主現職と4万6000票差だったが、この半分以上は、綿貫の地元、砺波地方で広げたもの。今回、同地方では、森田が野上の得票を上回っていた。

 野上陣営は、県内34の党地域支部に選対を設置。県議、市町村議らがフル回転し、一方で、手振り作戦のような、無党派層を意識した作戦も導入し、週末、休日は街頭演説に力を注いだ。選対本部長の鹿熊正一は「死力を尽くしてできる限りの戦い、運動、取り組みをした」と話す。

 だが、「こんなに大差が付くとは」(自民党県議)と言うような大敗。この衝撃は、次の衆院選への不安にそのまま結びつく。

 今回の結果を衆院選の富山1〜3区に当てはめると、1区と3区で敗北、2区で接戦になる。1区は、野上と法相・長勢甚遠の後援会がほぼ同じため、長勢の足元を不安視する声もある。

 推薦した公明との不協和音もささやかれる。公明党県本部代表の島田一は、「事務所費など問題が多すぎた。支持者から『あまりにもお粗末』との批判があった」と明かす。その言葉を裏付けるように、読売新聞などが実施した出口調査では、公明党支持層の3割弱が森田に投票していた。

 自民執行部は、落選決定翌日の30日、緊急の役員会、常任総務会を開き、現在の執行部の体制維持を決め、今後の対応策を検討した。無党派層の取り込みの仕方や、選挙活動の見直しなど様々な意見が出たというが、抜本的な対策はなかった。

 ベテラン県議は、「多くの党員を抱え、細かく細かく支援を訴えるのが我々のやり方。それを愚直にやるしかない。今更、どう変えればいいのか」と本音を漏らす。

 39年ぶりの敗戦で、かげりも見えた「自民王国」。大組織は、岐路に立っている。(文中敬称略)

(米川丈士)

4337とはずがたり:2008/01/13(日) 00:57:08

ドキュメント 統一地方選
好機に便乗「参院選に出る…」
http://www.yomiuri.co.jp/election/local2007/feature/0006/fe_006_070406_01.htm?from=goo

 統一地方選は、夏に「本番」を迎える参院選の立候補予定者にとって、地歩を築くための前哨戦でもある。特に、地盤や看板を持たない新人にとっては「顔と名前を売り込む絶好のチャンス」だ。

 「まもなく県議選の民主党候補が駆け付けます。案内させていただいているのは民主党の米長晴信です」

 5日昼前、山梨県山梨市の商店街。夏の参院選に山梨選挙区から民主党公認で出馬する元民放記者、米長晴信氏(41)はマイクでこう訴え、県議選候補の遊説の“露払い”をした。

 山梨選挙区は、参院選で民主党が力を入れる1人区。小沢代表の肝いりで昨年8月に擁立が決まった米長氏は、幼いころ約3年間、県内に住んだだけだ。「落下傘候補」に近い。これに対し、自民党が先月、公募で擁立を決めた不動産管理会社社長、入倉要氏(41)は、甲府市在住で、大型観光イベントも手がけるなど活躍している。

 米長氏は「相手の方が知名度が上。参院選に出る自分が、統一選で名前を出すのを疑問視する声はあるかもしれないが、渡りに船だ」と正直だ。「選挙中は支持者が集まる場所がいくつもあるので効率的」と、県議選の民主党系候補の出陣式や集会をこまめに回り、握手と自己紹介を欠かさない。

 共産党が擁立する党県常任委員の花田仁氏(46)も政党カーで各地を回る。一方、入倉氏は自民党系候補が競合する選挙区が多いため、目立った動きを見せていない。

 小沢民主党代表のおひざ元・岩手選挙区(改選数1)。松下政経塾出身の千田(ちだ)勝一郎氏(36)は、自民党の公募に応じ出馬する。

 岩手には自民党の国会議員が2人しかおらず、支持基盤が弱いだけに、勝つには「自民でも民主でもない中間派」をいかに取り込めるかがカギを握る。千田氏は、知事選と県議選の応援に走り回りながら、こうした勢力との人脈づくりに狙いを定める。

 「ご苦労さまです。自民党参院選挙区支部長の千田です」
 千田氏は5日午前、小沢代表の地元でもある奥州市に足を運び、県議選で民主党の公認候補5人を相手に激戦を繰り広げている無所属候補(60)の事務所を訪ねた。

 この日が4度目の訪問だが、千田氏の顔を知らない運動員も少なくない。千田氏はすかさず「今度、自民党から参院選に出る者です」と、顔写真入りの名刺を配り歩いた。
 「勝一郎? 『一郎に勝つ』ということか。そりゃあ、いい名前だ」
 一人の支援者が冗談めかすと、千田氏の顔に安堵(あんど)の笑みが浮かんだ。
 一方、民主党は現職の平野達男氏(52)が再選を狙う。5日は朝から、花巻市で県議選候補の応援演説に立ち、「ご支援を参議院議員、平野達男からもお願い申し上げます」と自己PRに余念がなかった。
 共産党の若山明夫氏(54)、社民党の本宮秀孝氏(61)も、党公認候補の支援で県内各地を回る。
(2007年4月6日 読売新聞)

4338とはずがたり:2008/01/13(日) 00:57:28

決戦の構図 07参院選
(1)松岡ショック 自民 不安の連鎖
http://chubu.yomiuri.co.jp/tokushu/kessen/kessen070605_1.htm

 「安倍内閣は年金問題を1年で解決すると宣言している」。自民党現職の鈴木政二(58)は3日、名古屋駅前で声を張り上げた。この日、同駅前では、愛知を最重点区とする公明党代表の太田昭宏が、「どうしても勝ちたい。未来に責任を持つ政治をやりたいんです」と訴え、年金の記録漏れで内閣への攻撃を強める民主党の愛知県連代表、近藤昭一は、市内のホテルで開かれた県連大会で、「何としても2人の当選を果たさなければならない。政権交代を愛知から」とゲキを飛ばした。

 参院選で、愛知選挙区(改選数3)が各党の主戦場と化している。前回2001年、約97万票を得てトップ当選し、安倍内閣で官房副長官の要職を務める鈴木も危機感を強める。
 その安倍内閣は5月28日、激震に見舞われた。
 正午過ぎ、新幹線で名古屋に到着したばかりの鈴木の携帯電話が鳴った。発信は首相官邸。松岡利勝農相(当時)が自殺を図ったことを伝える電話だった。参院選での支援依頼のため保育園団体の会合に向かっていた鈴木は、関係者にひと言わびただけで、東京へとんぼ返りした。
 松岡農相を巡っては、資金管理団体の事務所費や光熱水費問題のほか、「緑資源機構」の官製談合に絡んでも受注業者から献金を受けていたことが浮上した。明確な釈明がないままの自殺は、「政治とカネ」に対する国民の不信感を呼び起こす。

 愛知選挙区には、3選を狙う鈴木のほか、民主、公明の現職、民主、社民の新人、共産の元議員らが出馬を表明しており、激しい争いが予想される。
 鈴木は、4月の県議選で、地元・知立市の自民党現職だった秋田政幸(65)が民主党新人に敗れたことで、足元の支援態勢にも不安を感じていた。
 「もう一遍、原点に返ろうと思います」。鈴木は2日、地元固めのために急きょ知立市で事務所開きを行い、支持者に頭を下げた。
 自民党支部長を務める秋田は、「松岡農相の自殺を耳にした時、ただでも選挙が厳しい中、内閣と自民党のイメージダウンは避けられないと思った。鈴木の選挙への不安材料がまた一つ増え、がく然となった」と打ち明ける。同党愛知県連幹事長のかとう南も、「年金問題と松岡農相の自殺で、与党に対する有権者の風向きが険しくなることは間違いない」と情勢の変化を警戒する。

 三重県では、県議選の尾鷲市・北牟婁郡選挙区で当選した塩谷龍生(67)(辞職)が公選法違反(供応買収など)で逮捕、起訴され、公認した自民党は「松岡ショック」と合わせ、二重の衝撃を受けた。

 三重選挙区(改選数1)に自民公認で立候補予定の新人、小野崎耕平(37)は、若さと清新なイメージがセールスポイント。党三重県連幹事長の山本勝は、「当然、野党の追及もあるだろう。何とか影響が及ばないようにしたい」と話すが、その影響がすでに出始めている。

 事件の舞台となった県南部は自民党の支持基盤の強い地域。しかし、尾鷲市内では、事件の影響で参院選に向けた活動を自粛する空気が広がっている。市内の自民党関係者は、「個人演説会の場所や日程なども決めなければならない時期だが、いまだに地元後援会長も決まっていない状態だ」とこぼす。(敬称略)

 7月5日と見込まれる参院選の公示まであと1か月と迫った。憲法改正のほか、国民年金、「政治とカネ」を巡る問題など、重要な課題が浮上している。有権者の支持を求めて、しのぎを削る立候補予定者や政党の動きを追う。
(2007年6月5日 読売新聞)

4339とはずがたり:2008/01/13(日) 00:57:45

決戦の構図 07参院選
(2)「年金」で攻勢 2人擁立民主“内憂”
http://chubu.yomiuri.co.jp/tokushu/kessen/kessen070606_1.htm

 「与党は、一生懸命頑張って年金を納め、老後に備えているみなさんの期待を裏切っている」。民主党愛知県連代表の近藤昭一が、3日の県連大会で声を張り上げた。会場からは大きな拍手とともに、「そうだ」と声が上がった。
 小沢代表が自らの「政治生活の総決算」とする参院選で、民主党は、与党の参院での過半数割れを至上命題として、愛知選挙区(改選数3)に現職の大塚耕平(47)と新人の谷岡郁子(53)の2人を擁立する。2日の全国幹事長会議では、同選挙区を重点区と位置づけ、年金記録漏れ問題を争点に掲げ、攻勢をかけることを決めた。

 三重選挙区(改選数1)に立候補する民主現職の高橋千秋(50)は、「有権者の関心は高く、間違いなく大きな争点になる」と、年金を巡る政府の対応への批判を強めている。
 5日夜、三重県明和町で開いた国政報告会では、「国会で何度も追及してきたが、政府は問題を隠し、放置してきた。もっと早く手を打てたはずで、政府の責任は重い」と力を込めた。さらに、来年5月までに完了させるとした政府の調査についても、「調査の準備だけで1年はかかる。ごまかしだ」と切り捨てた。
 「年金の情報が5000万件失われた。もしこれが銀行だったら、そんなところに絶対預けない」。谷岡は2日、名古屋市内での講演会で厳しく批判し、大塚も、「官僚がまじめに仕事をしていない証拠だ。自民党は構造改革と言ってきたが、何も改革できていない」と指摘する。
 「(民主党に)追い風が吹いている。1勝1敗ではだめ。2勝が勝敗ラインだ」と、愛知県連選対委員長の伴野豊も意気込む。

 対する与党は、急浮上した年金問題の対応に必死だ。
 愛知選挙区の自民現職、鈴木政二(59)は、「みなさんの不安をなくそうと、一気に対応策をまとめた。1年以内に調べてきちんとする。民主党は代替案はないと言っているじゃないか」と反論する。

 公明党代表代行の浜四津敏子は2日、名古屋市内での街頭演説の大半を年金問題に割き、「まじめに働いてこなかった社会保険庁を改革する法案が衆議院で可決された。それを実力で阻止しようとしたのが民主党だ」と批判を返した。党愛知県本部代表の荒木清寛は、「議員には一人ひとりに資料を持たせ、丁寧に説明させる」と話した。

 ただ、民主党愛知県連も2人当選に向けた支援態勢に不安を残す。
 「みなさんの話を聞いていると、私が立候補するのが迷惑のように聞こえる」。4月27日、大塚と谷岡の支援割り振りについて議論が交わされた県連幹事会で、谷岡は不満をあらわにした。

 6年前の参院選では、現職の大塚を支援した地方議員が多く、「今度谷岡さんを支援するとなったら、後援会に何と説明すればいいのか」と繰り返す議員がいたからだ。谷岡は、「大塚さんの票を横取りして当選するつもりはありません」と続け、会議の空気は重苦しさを増した。

 県連は、最終的に大塚79万票、谷岡71万票を得票目標にしたが、支援の軸となる連合愛知には、組織を大塚8割、谷岡2割に振り分けて支援するよう要請した。

 大塚に組織の支援を手厚くした理由を、伴野は、「知名度のある谷岡は、無党派層による伸びが期待できるから」と説明するが、無党派層取り込みの戦略は明確になっていない。

 連合愛知会長の神野進は、「2人支援するあり方がきちっとなっているのか。僕らもやるけど、自分たちもやっているという姿勢も見せてもらわないとついて行けない」と、県連にくぎを刺した。(敬称略)
(2007年6月6日 読売新聞)

4340とはずがたり:2008/01/13(日) 00:58:00

決戦の構図 07参院選
(3)「公認」のしこり 「一枚岩」課題残す
http://chubu.yomiuri.co.jp/tokushu/kessen/kessen070607_1.htm

 「金子先生と住み分けを図り、国のために働きたい」。参院選岐阜選挙区(改選数2)に自民党推薦の無所属で立候補する藤井孝男(64)は1日夜、党県連会長で衆院議員の金子一義と何度も握手を交わした。会合があった岐阜県高山市は金子の強固な地盤。藤井は、出席した地元の金子後援会員ら約200人に笑顔を振りまき、金子との「融合」をアピールした。
 衆院選に小選挙区制が導入された1996年以降、2人は、選挙区(岐阜4区)と比例選で交互に入れ替わる「コスタリカ方式」で当選し、共存してきた。しかし、藤井は一昨年、郵政民営化関連法案に反対し、公認を外された衆院選の選挙区で金子と激しく戦って敗れた。元々、参院議員出身の藤井は「苦い経験」を踏まえ、参院選に再くら替えの道を選択したが、まだ復党はしていない。
 藤井は、「無所属の違和感はなく、今でも自民党員と思っている」、金子も藤井について、「自民党公認候補と同じ」と、一体感を強調するが、互いに張り合ってきた2人の後援会関係者がどこまで「一枚岩」になれるかは未知数だ。
 金子の後援会幹部は、「(選挙の)火種をなくし、確実に住み分けができるために(藤井を)応援する。しかし、そうすんなりと応援できない会員も少なくない」と明かす。
 「郵政法案」を巡るしこりは、衆院選岐阜1区で戦った衆院議員の野田聖子と佐藤ゆかりの間でも残る。2人は、藤井と一緒に写ったポスターを別々に作製するなど、次期衆院選に向けた勢力拡大で、今も火花を散らしている。

 「参院選の勝利が政権交代の足がかりになる」として、3選を目指す民主党現職の平田健二(63)は、「年金や介護、医療など生活中心の政策に変えよう」と訴える。

 しかし、民主党県連も「一枚岩」になれない、お家の事情を抱える。候補者選考を巡って昨年夏に離党届を提出した元党県第2区総支部代表代行で医師の小島昭次郎(53)をはじめ、役員や党員計約50人が今年1月、離党や役職を辞任する事態に発展した。

 候補者選考では、党の有力支援者の一部に世代交代を求める声があり、小島が意欲を見せていた。しかし、県連では絞りきれず、相談を受けた党本部が選考を主導しようとしたため、小島の反発を招いた。党県連代表の園田康博が5月、小島らに謝罪した結果、小島らは、選挙で連合岐阜傘下の地元労組には協力するとしたものの、党県連への協力には難色を示したままだ。

 平田は、「2区で離党したのは一部で、全員ではない。これまでよりもやりにくい選挙だが、その現状を承知のうえで、必勝態勢を組んでいる。連合岐阜が足腰になってくれる」と話すが、党県連幹部は、「しこりが残っているため、(選対の)形はできても、中身は厳しい」とこぼす。

 一方、新人の加藤隆雄(58)を擁立する共産党は、「うちはしがらみが全くなく、ごちゃごちゃした問題もない」と党の政策を正面から訴える。
 県の裏金問題を積極的に取り上げた同党は、4月の県議選岐阜市選挙区(定数9)で、新人が従来の票を大幅に上積みし、2位で当選した。加藤は、「貧困と格差の是正に力を注ぐ。安倍首相の暴走政権を止め、必ず前進して勝利する」と訴え、足元に不安を抱える自民、民主への切り込みを図る。(敬称略)
(2007年6月7日 読売新聞)

4341とはずがたり:2008/01/13(日) 00:58:29

決戦の構図 07参院選
(4)憲法改正 「9条」巡り温度差も
http://chubu.yomiuri.co.jp/tokushu/kessen/kessen070608_1.htm

 「私は、党よりも、国民の代表としての責任を重んじる。党議拘束を外せない時は党を出るのではなく、党を割る」。愛知選挙区(改選数3)に出馬する民主党新人の谷岡郁子(53)が市民団体との会合で、憲法問題について、きっぱり言い切ると、会場はその迫力に、一瞬静まり返った。

 「改正の前に、今の憲法を守るべき」が、谷岡の持論だ。「今ですら憲法をゆがめ、形骸化させている人々の、改正の議論には付き合ってられない」と切り捨てた。

 一方、同党の現職大塚耕平(47)は、「憲法は時代に合ったものを作る必要があり、環境権などの新しい権利や財政条項を盛り込むべき」と、改憲に理解を示す。ただ、9条については「改正には反対。ただし、自衛隊の位置付けが必要」と話す。
 5月14日、憲法改正手続きを定める国民投票法が成立し、安倍首相は参院選の争点にすると表明した。しかし、年金記録漏れ問題など新たな争点も次々に現れる中、同じ党内でも立候補予定者の間で食い違いが出てきた。

 連立与党の自民、公明も一枚岩ではない。自民党現職の鈴木政二(59)は、「有権者は関心がないかもしれないが、憲法の論議がなしという選挙ではない」と断言する。だが、「環境問題など憲法全般で議論する」として、争点を9条には絞らない考えだ。背景には、連立する公明党を含め、他党の“土俵”での勝負を避ける思惑がある。

 同党現職・山本保(58)は街頭演説で訴えかける。「世界から戦争をなくすことが日本の使命であり、公明党の基本路線。私たちは憲法9条を堅持する」

 「自民党を説得し、憲法全部をいっぺんに変えることは出来ないようにしよう。公明党がいれば、安全、安心だと言われるよう仕事をしたい」と、与党の中での歯止め役として、憲法問題でも積極的に存在感をアピールする構えだ。

 これに対し、共産、社民の両党は「護憲」を前面に打ち出す。共産党元議員の八田ひろ子(61)は、谷岡の発言に、「国会は党議拘束よりも、その政党の基本的立場が問われる。最初から割って出るつもりなら、党の公認を受けるというのは、いかがか」と敵意を隠さない。

 2月の愛知県知事選では自公・民主対決のはざまで、推薦した候補が大敗し、同県議選でも議席を奪還できなかった。八田自らも返り咲くための正念場を迎えている。八田は7日、名古屋市中区の街頭で、「安倍首相は憲法を変えて、戦争への道に戻ろうとしている。絶対に許すことはできない」と声を強めた。

 三重選挙区(改選数1)から立候補する同党新人の中野武史(32)の陣営も、「最近は年金問題に費やす時間が増えたが、共産党としては、憲法改正を争点から外すわけにはいかない」と話す。中野は、「9条を守り抜こうとする共産党に対する期待は大きい」と訴える。

 「憲法9条2項。『国の交戦権は、これを認めない』。この13文字があるからこそ、日本は戦争をせず、自衛隊員も命を落とさない」。愛知選挙区に出馬する社民党新人の平山良平(59)は4日、名古屋・栄の繁華街に立ち、通行人に力説した。平山は、「旧社会党の流れをくむ民主党が憲法改正に賛成している状態だから、社民党員が選挙に出る必要がある」と力を込めた。(敬称略)

(2007年6月8日 読売新聞)

4342とはずがたり:2008/01/13(日) 00:58:59
>>4338-4342

決戦の構図 07参院選
(5)与党で2議席 連立 愛知が試金石
http://chubu.yomiuri.co.jp/tokushu/kessen/kessen070610_1.htm

 愛知県東海市で8日夜、開かれた自民党の同市支部総会の会場に、同党市議と並んで来場者を出迎える公明党参院議員の山本保(58)がいた。
 「鈴木さんと一緒になって、引っ張ってもらいたいと思います」。参院選愛知選挙区(改選数3)で3選を目指す山本が来賓のあいさつを終えて退席すると、自民党現職の鈴木政二(59)が入れ替わるように駆けつけ、「民主は2人出る。共産もいる。連立の公明さんも正直、戦う人間としては敵です」と、切迫した表情で訴えた。

 連立を組んで8年目になる自民党と公明党は、これまでも「選挙区は自民、比例は公明」などといった形で、選挙協力を重ねてきた。だが、山本、鈴木が同じ愛知選挙区で、民主党の現職と新人、共産の元議員、社民の新人らと議席を争う今回は、少し事情が違っている。

 「50万票が至難の業の愛知で、何としてでも六十数万票まで持っていかなくてはならない」。名古屋駅前のミッドランドスクエアで4日、講演した公明党代表の太田昭宏はこう語り、「(与党で過半数には)公明の13議席は『織り込み済み』とされるが、なかんずく愛知は厳しい」との見方を示した。

 小泉旋風で自民が大勝した6年前の愛知選挙区の得票は鈴木が約97万票、民主の大塚耕平(47)が約66万票、山本が約50万票。これに対し、3年前は、当選した民主の2人が計約142万票を得票。今年2月の愛知県知事選でも、民主などが推した新人が約136万票を獲得しているからだ。

 このため、公明党は参院選に向けた太田の全国遊説を名古屋からスタートさせ、今月2、3日には、代表代行の浜四津敏子と太田が相次いで愛知入りし、支持母体の創価学会員らが全国から集まった。さらに、県内の地方議員も連日、街頭に立ち、「火の玉になって必勝を目指す」(党県本部代表・荒木清寛)が、なくてはならないのが自民党の協力だ。

 「これまでうちは『貸し』ばかり。今度は、返してもらう番だ」と公明党愛知県本部幹事長の鬼頭英一は言う。4月の同県議選で、公明党は4年前の2倍以上の44人の自民候補を推薦し、うち35人が当選した。一昨年の衆院選で、同県内の自民候補が、9勝6敗と躍進した背景にも公明票の下支えがあった。

 支援を待っているだけではなく、自民の有力支援団体である医師会、歯科医師会にも手を伸ばし始めた。

 こうした動きに対し、鈴木は、2日開かれた14区の自民党の公職者会議で、「(選挙協力をしたら)自民党の組織が壊れてしまう」と、けん制した。松岡農相(当時)の自殺、年金記録漏れ問題で、足元が大きく揺らいでいることも、陣営には気がかりだ。同党愛知県連幹部も、「公明票頼みの議員が山本支援に雪崩を打ったら、鈴木は危ない」と懸念する。

 自民党県連は8日、執行部会と支部長会議を開き、「与党で2議席」を重大使命とすることを確認した。医師会、歯科医師会などの3割程度は山本支援に回るよう求めるなど、一定の「選挙協力」をするが、鈴木の地元の三河には触れさせない――。鈴木と山本の“住み分け”を図る方針だ。

 公明の鬼頭は言う。「山本の票が伸びなければ、次の協力はない」。公明党と強いつながりを持つ自民党県連会長代理の寺西学は、「愛知で与党が2議席をとれるかどうかが、参院選、さらには次の衆院選の行方を決する」と話す。愛知の選挙協力の成否は、連立の“試金石”となる。(敬称略、終わり)

 ※連載は、青山丈彦、金成真也、井沢夏穂、三戸慶太、市川憲司、譜久村真樹、磯野大悟、酒井智則が担当しました。

(2007年6月10日 読売新聞)

4343とはずがたり:2008/01/13(日) 01:00:16
参院選 新風景〜「突風」の中の攻防
(1)年金争点 自民に戸惑い
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0005/fe_005_070616_01.htm

無党派対策 練り直し

 2007年最大の政治決戦となる参院選にどう挑むのか――。安倍政権が誕生した昨年秋、自民党は広告会社3社から、選挙戦に向けた広報戦略のアイデアをひそかに募集した。

 A社<安倍新総裁への有権者の期待のキーワードは「解決」。背景にあるのは北朝鮮問題解決への尽力のイメージ。この好意的イメージを活用しない手はない>
 B社<統一地方選終了後〜参院選。「訴求テーマ」高い支持率を維持して選挙戦突入を目指す。争点が矮小(わいしょう)化されやすい中での責任政党の理念への共感獲得>
 C社<新たな自民党支持層開拓に向けて、20歳〜35歳(プリクラ世代+団塊ジュニア)に対する支持層拡大を検討すべきだ>
 C社の報告書には、こんな作戦もつづられていた。
 <自民党の勝ちパターン「先行逃げ切り型」。野党の土俵に乗らず、「自民党に有利な争点」への注目を維持し続ける展開が必要>

 こうした提案を受けて、自民党は、安倍晋三首相が掲げる憲法改正や教育改革を前面に押し出し、参院選に臨むつもりだった。

 ところが、そのシナリオは、すでに崩れ始めている。約5000万件の年金記録漏れが大きな問題となり、内閣支持率も急落した。有権者、とりわけ無党派層の心をどうつかむのか。自民党は右往左往している。

 5月29日、自民党本部6階の会議室。党年金問題緊急対応委員会の第1回会合は重苦しい空気に包まれた。前日には、松岡利勝農相(当時)が自殺した。

 沈黙を破ったのは、中川秀直幹事長だった。
 「年金問題に関する自民党のビラを作り、民主党の菅直人代表代行の責任を追及していこう。これで反撃できる」
 青木幹雄参院議員会長も「6月2〜3日に青年局主催の街頭演説を全国で行うことにしている。それに合わせて、ビラを配れるようにしてほしい」と同調した。

 菅は、基礎年金番号の導入を閣議決定した時の厚相だった。菅を名指しで攻撃するビラの作成には、政府・与党への批判の矛先をかわす狙いがあった。

 第1弾のビラは、1日の党役員連絡会で了承され、全国の党組織に配布された。だが、党内からは「責任逃れをしているようで、参院選にマイナスだ」との声が上がった。ビラを「お蔵入り」にする組織も相次ぎ、党執行部は修正版の作成を余儀なくされた。

 自民党は安倍政権発足時に、世論対策を一元的に企画・立案しようと広報戦略会議を発足させた。中川幹事長や二田孝治広報本部長らがメンバーとなり、首相官邸からも、広報担当の世耕弘成首相補佐官が随時出席している。PR会社「プラップジャパン」の社員も加わり、情報発信の方法を助言している。

 だが、年金ビラの作成は、党幹部の協議で決まり、広報戦略会議では十分な議論ができなかった。関係者は「PR会社の意見も聞かず、場当たり的な対応になってしまった」と漏らす。

 民主党の選挙運動には、ミュージカルが登場する。

 荷台がステージとなるトラックを使い、年金記録漏れ問題をテーマに俳優が歌い、踊る。劇団名は「年金取り戻し隊」。近く全国を回り、候補者の街頭演説の前座を務める予定だ。
 自民党を批判する政策ビラも作成中だ。自民党政権下で、年金が施設整備などに流用されてきたことに触れ、「まるで振り込めサギだね」と指摘する内容だ。
 ターゲットは、安倍政権に厳しい目を向け始めた無党派層だ。ただ、年金一本やりで選挙戦を乗り切ろうとしているわけではない。
 6日、民主党の小沢一郎代表と菅、鳩山由紀夫幹事長が党本部で選挙戦略について話し込んだ。
 「『生活重視』で訴えてきた結果が、年金問題に結びついた。広報戦略はあまり奇をてらうのでなく、正攻法でいこう」
 小沢の言葉に、他の2人も大きくうなずいた。
 自民党が年金問題の拡大を恐れているのと逆に、民主党は「政府の対策が浸透してくると、追い風が弱まる」と警戒している。
 「年金はもちろん訴えていくが、それだけで十分ではない。『生活』という土俵をすえて、税金の無駄遣いとか官僚の天下り問題を追及し、二の矢、三の矢を放っていく必要がある」
 最近、鳩山は党内の会議などで口癖のように、こう語っている。(敬称略)

 参院選が間近に迫ってきた。年金記録漏れ問題などで内閣支持率が急落する中、野党は攻勢をかけ、与党は、信頼回復に躍起となっている。様変わりする「選挙の新風景」を追う。
(2007年6月16日 読売新聞)

4344とはずがたり:2008/01/13(日) 01:00:27

■参院選 新風景〜「突風」の中の攻防
(2)農村票争奪 ビラ200万枚
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0005/fe_005_070619_01.htm

 参院選に向けて、与野党が農業に熱い視線を注いでいる。

 今にも雨が降り出しそうな梅雨空の下、安倍晋三首相は16日、佐賀県小城市三日月町の田んぼで、田植え作業を体験した。その後、農業関係者を前に「(日本は)瑞穂(みずほ)の国ですから、美しい農村は必ず守っていきます」と訴えた。

 自民党は参院比例選で初めて、JAの組織内候補を擁立する。安倍は5月19日、北海道の農業施設の視察を手始めに、全国遊説を始めた。「これまで固い支持基盤だった農協票を民主党には渡すまい」と思い定めているという。

 一方、民主党の小沢一郎代表は昨年から、参院選で勝敗のカギを握る1人区の行脚を続けてきた。小沢は岩手県奥州市に田んぼを持ち、毎年、相当量を市場に出している。コメづくりの現場を知っていることを「売り物」にしている。

 「私、仲間内では、農業のことを分かっている方だと思っております。話を聞かせてもらいたい」

 4月18日、熊本県植木町で、小沢は農業関係者約50人にこう語りかけた。

 出席者から「日本が米国と同じように規模を大きくして競っても勝てるわけない」と不満の声が出ると、小沢は「農家の規模を大きくし、効率を上げる今のやり方は日本では意味がない」と相づちを打った。

 民主党の農業政策の目玉は、個々の農家を対象にした戸別所得補償制度の創設だ。生産費と市場価格の差額を農家に支給する制度で、予算は1兆円を想定している。自民党は「ばらまき」と批判するが、小沢は「必要なセーフティーネット(安全網)」と意に介していない。

 〈自民党政権が続けば、日本の農家は壊滅する。民主党が政権をとれば、日本の農家は生き返る〉

 民主党は様々な農政問題のビラを作り、全国で配布している。すでに100万枚を超えたという。

 民主党幹部は「農村部は、黙っていても、選挙になれば自民党だった。農家が今の農政に矛盾を感じ、自民党への投票をためらうようになってもらえれば成功だ」と意気込む。

 「民主党のビラが農村部に浸透しつつある」

 5月25日、自民党の農林関係合同会議では、出席者から焦りの声が相次いだ。

 自民党は参院選公約に、「小規模農家も含めた多様な担い手を育成する」ことを盛り込み、防戦に努めている。民主党の主張に反論するビラも製作し、地方組織に配布した。

 〈デタラメな民主党農政。(民主党が1兆円と見積もる戸別所得補償制度は)実際には2・5兆円必要になる〉

 こちらも、100万枚を刷る予定だ。

 自民党農林族議員の批判の矛先は、政府にも向けられている。

 「自民党の公約と政府の『骨太の方針』(経済財政運営と構造改革に関する基本方針)があまりにも違ったら、選挙は戦えない」

 元農相で、自民党選挙対策総局長を務める谷津義男は6月6日、内閣府に乗り込み、大田弘子経済財政相にすごんだ。

 「骨太の方針」原案の検討過程では、経済財政諮問会議の民間議員から、「日米経済連携協定(EPA)の共同研究の早急な開始」などが提案された。谷津らは、国際競争にさらされる農家の不安を呼びかねないと心配した。

 谷津らの巻き返しの結果、12日に示された原案では、日米EPAについては、「将来の課題として検討」との表現にとどまった。

 ただ、自民党内では、「安倍政権の改革姿勢が後退したと受け取られかねない」(都市部選出議員)と懸念する声が出ている。選挙戦では、訴えが混乱する恐れもある。

 12日、東京・日比谷野外音楽堂。生産者ら3000人余りが参加し、全国農業協同組合中央会(全中)の全国大会が開かれた。

 全中会長の宮田勇はあいさつで、自民党に対する複雑な心境を吐露した。

 「農村をないがしろにした『美しい国』はあり得ない。農業・農村の現場に不安を与えるような方針の決定は、参院選にも決定的な影響を与えるものであり、決して認められない」(敬称略)
(2007年6月19日 読売新聞)

4345とはずがたり:2008/01/13(日) 01:00:51

■参院選 新風景〜「突風」の中の攻防
(3)自公 「身内」で票奪い合い
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0005/fe_005_070620_01.htm

 今月14日、国会3階にある自民党幹事長室で、公明党の北側一雄幹事長は自民党の中川秀直幹事長と、1枚の「覚書」を取り交わした。

 覚書は、参院選の埼玉、千葉、愛知の3選挙区を「与党協力区」と名付け、公明党が千葉で協力する代わりに、愛知、埼玉で協力を得る――という内容だ。

 公明党が1999年に自民党と連立を組んでから、7年余り。強固な創価学会の票を背景に、国政選挙のたびに自民党との間で協力関係を深めてきた。だが、与党候補同士がぶつかりあう選挙区で協力するのは、初めてだ。

 同席した公明党の井上義久総合選対本部長は笑みを浮かべて、こうつぶやいた。
 「これで、愛知で堂々と協力をお願いできますよ」

 公明党は、自民党の地方議員や、支持団体にも次々と触手を伸ばしている。
 今月4日、自民党愛知県議(党県連会長代理)の寺西学は、名古屋市中村区の自宅事務所で、公明党幹事長の北側を迎えた。「あいさつに来ました。山本をよろしくお願いします」。頭を下げる北側に、寺西は「受けた恩義は返します。信義は守ります」と答えた。寺西は4月の県議選で、40人余りの自民党候補と共に、公明党愛知県本部の推薦を受けていた。

 8日後、寺西は名古屋市内のホテルに自らの後援者の財界人らを集め、山本を紹介し、こう呼びかけた。
 「この会で山本さんを支援していこうじゃありませんか」
 一方、愛知県内の開業医らで作る県医師連盟は5月24日、自民党の鈴木とともに、公明党の山本を支援することを決めた。同連盟幹部は「2月の愛知県知事選で、公明党には大変世話になった。その恩返しで、票を振り分ける」と語る。

 県歯科医師連盟も山本への支援を検討中で、関係者はこんな票読みをする。
 「鈴木の地盤の三河は鈴木。そこから、尾張側は山本でやる方向だ。会員の数をそのまま割り当てれば、山本6、鈴木4の割合になるだろう」

 公明党の動きに、鈴木陣営からは、悲鳴にも似た声が出始めた。
 8日夜、愛知県東海市で開かれた自民党東海支部総会。鈴木は、切々と訴えた。
 「大変恐縮ですが、連立内閣を組んでいる公明党さん。この公明党さんについても、選挙を戦う人間として敵でございます。戦う人たちとは正々堂々とやりたい。票の取引など愚かな話であります。自民党が弱くなるだけです。心や票を売るなんていうのは、もってのほかであります」
 鈴木が壇上に上がる前には、山本があいさつし、会場を後にしていた。
 5月後半から、年金記録漏れ問題や松岡利勝農相(当時)の自殺などで、政府・自民党に対する有権者の視線は厳しさを増している。与党は、天下り規制などを盛り込んだ公務員制度改革関連法案の成立を期して、12日間の国会会期延長に踏み切る方針で、参院選日程も、当初予定の「7月5日公示―22日投票」から、1週間ずれ込む見通しだ。

 ある自民党幹部は「公明党と選挙協力に関するこんな覚書を結ぶことは、事前に全く知らされていなかった。党内では、『今の自民党によその党に票を回す余裕があるのか』という波紋が広がっている」と漏らす。

 逆に、民主党愛知県連の幹部は「この風向きなら圧勝もあり得る。民主党の2候補がワン・ツー・フィニッシュという可能性だってある」と意気軒高だ。

 深化する自公選挙協力は、難しい局面に差し掛かっている。(敬称略)
(2007年6月20日 読売新聞)

4346とはずがたり:2008/01/13(日) 01:01:13

■参院選 新風景〜「突風」の中の攻防
(4)野党共闘 思惑にズレ
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0005/fe_005_070621_01.htm

 民主党の小沢一郎代表は5月24日、都内のホテルで、国民新党の亀井久興幹事長の長女、亜紀子(42)とひそかに面会した。
 「不戦敗というわけにいかない。非自民の候補を立てたい。日本の歴史を変える大きな勝負なんだ」
 参院選島根選挙区(改選定数1)への立候補を促す小沢に対し、亜紀子は「その任に堪えられません」と回答を保留したが、5月末に出馬を決意した。

 島根選挙区は自民党の地盤が厚く、当初、候補擁立は難航した。小沢は民主、社民両党や連合が推しやすいように、亜紀子に無所属での立候補を勧めたが、本人が「国民新党公認」にこだわると受け入れた。

 6月5日、小沢は松江市に足を運んだ。連合島根の矢倉淳会長らと会い、「亜紀子さんを自分の党の候補と思って頑張りますので、連合にも支援をお願いしたい」と深々と頭を下げた。

 参院選で与野党逆転を狙う小沢の戦略の大きな柱は、野党選挙協力を推進することだ。協力の成否が、焦点となる29の1人区での勝利につながると見ているからだ。

 1人区での民主党の公認は21人。残り8選挙区のうち、大分を除く7選挙区が協力区だ。野党協力が2選挙区だった2004年の前回選挙とは、様変わりしている。

 小沢の野党共闘路線に、「民主党の存在感が薄れ、本来の支持層が逃げかねない」と、党内に不満はくすぶる。しかし、小沢は「政権交代こそが目標であり、野党が協力するのは当たり前だ」と言ってはばからない。

 一方、国民新党には、選挙後に与野党の議席数が拮抗した場合、キャスチングボートを握りたいとの思いが強い。与党と組むか、野党と組むか態度を明らかにしない「あいまい戦略」で、民主党の考え方とはすれ違っている。

 富山選挙区(改選定数1)は、民主、社民両党が統一候補を立てた。両党は、国民新党の綿貫民輔代表(衆院富山3区)の支援をあてにしているが、綿貫は煮え切らない。

 綿貫は10日、富山県高岡市で、支持者を集めて講演会を開き、「私はこの間違った政治をやっている自民党にこれ以上、力を付けさせる必要はないと考えている。このことを以心伝心、察していただきたい」と訴えた。
 富山選挙区で野党候補への投票を促したと受け取れる発言だったが、講演会後、綿貫は「候補者の個人名は言っていない。いろいろな解釈があるだろう」とも語った。

 綿貫は2005年衆院選で、郵政民営化関連法案に反対して、長年所属した自民党を離党した。支持者には「綿貫党だけど、政党は自民党支持」と言う人も少なくない。
 綿貫の言動には、支持者への配慮がにじむ。しかし、民主党内では、「態度を明らかにしないのは、選挙後に自民党と組む布石ではないか」と不信感が募る。

 社民党とは、大分選挙区(改選定数1)で協力が実現しなかったことなどをめぐり、ぎくしゃくした状態が続いている。
 大分では、2000年の衆院選から、連合が仲立ちして民主、社民両党が協力関係を築いてきた。今回は、社民党が擁立する候補を民主党が推す方向で調整したが、民主党大分県連は「候補は革新色が強く、保守層や無党派層の支持が得られない」と反対し、別の候補を担ぎ出した。

 社民党は複数区でも候補擁立を進めている。5月末、千葉選挙区(改選定数3)で公認候補を決めた。民主党は2人当選を目指して自民党候補などと競っており、社民党の参戦は支持層が重なる民主党に不利だ。

 小沢は6月12日、金沢市での記者会見で、「野党共闘は、若干、社民党が公認候補を立てたところもありますが……」と漏らした。
 社民党の又市征治幹事長は14日の記者会見で、すぐに小沢発言に反応した。
 「比例選があるのだから、(票を集めるため)選挙区で候補を立てるのは当たり前だ。私たちは、民主党を手助けする政党ではない」
 憲法改正に前向きな議員が多い民主党と「護憲」を唱える社民党との共闘については、「有権者にわかりにくい」との声もくすぶる。
 各党の生き残りをかけた戦略の前に、野党協力も揺らぎがちだ。(敬称略)
(2007年6月21日 読売新聞)

4347とはずがたり:2008/01/13(日) 01:01:44
>>4343-4347

比例選で地域型候補が躍進、当選者の4分の1超に
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1041771016/292-293

参院選 新風景〜「突風」の中の攻防
(5)元衆院議員 比例選に続々
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0005/fe_005_070622_01.htm

 今回の参院選は、落選中の衆院議員経験者がくら替え出馬するケースが一段と目立つ。

 民主党の青木愛・前衆院議員(41)は5月末、衆院千葉12区から参院比例選へのくら替えを決意し、小沢代表の了承を得た。

 「辻(つじ)立ちを一生懸命やれ。ニコニコと笑顔を忘れずにな」

 小沢のこの教えを守り、青木は毎日、民主党と書いたのぼりを立て、マイクを握る。1日60回がノルマだ。6月8日朝、千葉市のJR稲毛駅前に立った。

 「千葉県出身、千葉大学教育学部出身。かつて、学生生活を送ったなつかしい稲毛駅に立たせてもらいました」

 通勤のサラリーマンらに地元出身をアピールした。青木はもっぱら、千葉県内で支持を訴えると決めている。

 比例選は全国を選挙区とするのに、なぜ、青木は千葉県だけで運動するのか。その理由は、参院比例選の仕組みにある。

 比例選は、政党名投票と個人名投票を合計し、その総得票数に基づいて、各党の議席数を決定。その枠内で、個人投票の多い順に当選者を決める。2004年参院比例選で、民主党の政党名投票は8割を超えた。この結果、当選に必要な個人名得票数にあたる「当選ライン」は10万6000票余りとなった。

 05年衆院選千葉12区で、青木が獲得したのは9万2611票。これを固めることができれば、当選が見えてくる。全国に活動範囲を広げるより、はるかに効率はいい。

 青木の出馬は、民主党千葉県連に波紋を広げた。

 6月2日の全国幹事長会議で、千葉県連の田中明幹事長は「青木氏を比例選に出すメリットは何か。地元が混乱するだけではないか」と執行部を批判した。

 千葉選挙区(改選定数3)に、民主党は長浜博行衆院議員(48)と加賀谷健・前県議(63)の2人を擁立している。特に、加賀谷は労働組合に集票を頼む代わり、比例選は労組が推薦する候補を支援する協力関係を築いており、青木の出馬は、この協力を乱しかねない。

 今回くら替えする民主党の衆院議員経験者は青木を含め、8人に上る。

 参院選初挑戦の国民新党は、自見庄三郎・前衆院議員(61)ら7人の衆院議員経験者を比例選に擁立した。やはり、それぞれの地盤で集票することを基本戦略にしている。

 自民党も、2人の衆院議員経験者が参院比例選へくら替え出馬する。

 その1人、衛藤晟一・前衆院議員(59)に対し、自民党執行部は地元・大分からの転居を求め、県内での後援会活動を禁じた。公明党との選挙協力に配慮した。

 大分県で、自民党は「選挙区で公明党に支援してもらう代わり、比例選で支持者に公明党への投票を呼びかける」という協力を進めている。大分で衛藤が比例票を集めると、公明党の得票が減るというわけだ。

 衛藤は福祉や生活衛生、宗教など業界・団体票をあてにするが、「大分票」をあきらめたわけでもない。

 6月11日夜、都内のホテルで衛藤はパーティーを開いた。約1200人の支持者が集まり、陣営が作った衛藤の応援歌をみんなで歌った。

 「大分生まれの九州男児 福祉のこころを政治に生かす」

 陣営幹部は「全国各地で開く大分県人会や同窓会などで歌ってもらう。大分出身をアピールするのは文句ないはずだ」と言う。

 衛藤の支持者でつくる大分市の市民団体「大分の明日を考える会」は16日、衛藤が大分県内で活動できるよう求める運動を始めた。

 参院比例選はかつて、あらかじめ当選順位を決める拘束名簿式だった。自民党の場合、多く党員を集めた候補者を上位としたため、党員集めが過熱した。支持団体による党費立て替えが大きな問題になったことから、自民党が主導して01年から、個人得票が多い順に当選者を決める非拘束名簿式に切り替えた。

 ところが、非拘束名簿式は衆参の垣根を低くした。「このままでは参院不要論を助長しかねない」との懸念が参院議員の間では、次第に強くなっている。
(敬称略、おわり)

 この連載は、小林弘平、鈴木雄一、円入哲也、今井隆、池上由高、加藤理一郎が担当しました。
(2007年6月22日 読売新聞)

4348とはずがたり:2008/01/14(月) 15:11:41
平沼票の行方は…【岡山】岡山選挙区予想の顔ぶれ(改選定数1)
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0010/fe_010_070701_01.htm?from=goo

片山虎之助71自現〈3〉(公)
姫井由美子48民新(国)
植本 完治48共新
北川  誠43諸新
(並びは参院勢力順。カッコ内は推薦政党)

 社会保険庁改革関連法などを成立させた参院本会議が30日未明、ようやく散会した。本会議場から出てきた自民党参院幹事長・片山虎之助は「まだ会期はあるが、与野党ともこの辺で打ち上げて、選挙戦に専念したいという気持ちは一緒ではないか」と、はやる気持ちを率直に吐露。その日の夜には地元岡山県に入った。

 民主、共産党新人らの挑戦を受ける片山は、自らの選挙戦を、参院選の「大将戦」と位置づける。

 「相手陣営にとっては、私が『敵の大将』だ。大臣(総務相)を長くやり、党参院幹事長も3年目。それなりの影響力、発言力を持つようになった」

 24日の岡山県真庭市での事務所開きでは、片山は参院の実力者としての自信とプライドをみなぎらせた。

 しかし、気掛かりはある。2005年の郵政解散に伴う衆院選が、自民党支持層に残した“傷”の後遺症だ。

 5月10日、片山は、療養を終え約5か月ぶりに衆院本会議に出席する元経済産業相・平沼赳夫を、事務所に訪ねた。

 平沼は農村部を抱える衆院岡山3区選出。05年衆院選では郵政民営化関連法に反対したため自民党公認を外されたが、無所属で10万票近くを取った。造反組の多くが復党する中、いまも無所属を貫いている。片山陣営にとって、平沼票はのどから手が出るほど欲しい。

 復帰を祝う片山に対し、平沼は、「僕はあなた(の支援)をやるよ」と応じた。

 ただ、衆院岡山3区の自民党支部長は、平沼の“刺客”として送り込まれ、選挙区選で敗れたものの、比例で復活当選した阿部俊子が務める。平沼の支持者の思いは複雑だ。

 「虎さんは平沼の自民党復党のため、何かしてくれたのか。選挙を応援して、何か見返りがあるのか」

 「姫の虎退治」――対する民主党新人の姫井由美子の陣営は、このキャッチフレーズを繰り返し、片山の圧倒的な知名度を、自らの知名度アップにつなげる作戦だ。23日午前、岡山市内で開いた姫井陣営の総決起集会では、こんな寸劇が披露された。

 「何でもおれ様の言う通りにすればいい」
 悪役の虎がステージに現れると、人々から悲鳴が上がる。そこに居合道三段の姫井がけいこ着姿で現れ、暴れる虎を退治する。知名度アップ作戦の一環だ。
 姫井陣営は選挙戦のポイントを、「保守層をどこまで切り崩せるかだ」(津村啓介民主党県連代表)と見ている。

 30日、姫井は岡山市内で国民新党の比例選候補・熊代昭彦の総決起集会に出席した。
 「熊代さんは高校の先輩。ずっと尊敬しております」
 熊代は自民党衆院議員を4期務め、岡山市長選に出馬し落選、今回国政復帰を目指している人物だ。

 壁はまだまだ厚い。2日に岡山市内で開かれた、自民党と関係の深い県遺族連盟の記念式典会場の外に、姫井の姿があった。招待されていないため、式典には出席できないが、会場前の路上で、「まじめな生活者が報われる社会につくりかえましょう」と訴える。姫井は式典終了後には会場内に入り、支援を呼びかけた。

 7月12日の公示を前に、日増しに熱を帯びる参院選。戦いを追った。(敬称略)
(2007年7月1日 読売新聞)

4349とはずがたり:2008/01/14(月) 15:13:49
>>4348-4349
参院自民の2大ボスに対する戦い。虎退治に太陽と選挙はキャッチフレーズが重要ですな。

ドンのおひざ元 募る危機感【島根】島根選挙区立候補者(改選定数1)
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0010/fe_010_070728_01.htm

景山俊太郎63自現〈2〉(公)
後藤 勝彦39共新 
亀井亜紀子42国新(民)
(届け出順。カッコ内は推薦政党)

 竹下登・元首相が築き上げ、竹下の秘書だった青木幹雄参院議員会長が引き継いだ自民党王国・島根が揺らいでいる。
 青木が深々と頭を下げた。
 「島根から自民党がなくなったら大変だ。どうか、結束して頑張ってほしい」
 22日、宍道湖のほとりに建つ松江市のホテル。自民党県連、県経済団体の幹部ら約30人を前に、青木は景山俊太郎への一層の支援を求めた。
 「青木さんも東京ばかりいないで、業界団体に働きかけてくれ」「すでに全力を挙げている。これ以上、何をすればいいのか」
 参加者からは不満の声も上がったが、青木は「皆さんがこれまでやってきたことを、繰り返し、繰り返しやって下さい」と懇願した。地元だけでなく、今や参院自民党の「ドン」となった青木のそんな振る舞いに、参加者は「鬼気迫る感じだった。あんな必死の姿、初めて見た」と目を見張った。

 景山は2001年の参院選では、2位の候補に約20万票差で圧勝した。陣営からは当初、「どれだけ大差を付けて勝つかが問題だ」と余裕の声が上がり、景山自身も参院自民党の筆頭副幹事長として、他の選挙区の応援に奔走していた。

 しかし、12日の公示日には、青木が「半年前までは想像もしなかった逆風選挙だ」と訴えざるを得ないほどの厳しい状況になっていた。党選対の幹部は「年金記録漏れ問題などの逆風だけでなく、表面上は見えない地殻変動が進んでいるからだ」と「王国」の弱体化を指摘する。

 1997年に4万5000人弱だった島根県の自民党員数は昨年、約2万人に半減した。特定郵便局長OBなどがつくる「大樹」が、郵政民営化に反対して大量離党したのが響いた。建設業界の景山支援の動きも鈍い。公共事業削減を進めた小泉前首相を支えた青木、景山への不満がくすぶっているためだ。
 また、県内の市町村議員の定数は市町村合併のため、03年末の892から昨年末には474に減った。地方議員を選挙運動の核とする傾向が強い自民党には、大きな痛手だ。

 選挙区に張り付くようになった景山は25日、松江市での街頭演説で、しわだらけのシャツに汗をにじませて「島根に生まれ、島根に育ち、島根の土となる。私をもう一度使ってほしい」と訴えた。師と仰ぐ竹下が衆院選初挑戦の第一声で使った言葉を必死に繰り返す姿に、危機感がにじむ。

 対する亀井亜紀子は、揺らぐ「自民王国」の足元を懸命に攻め立てている。
 亀井は、郵政民営化に反対して自民党を離党した国民新党の亀井久興幹事長の長女だ。今回も民営化見直しを掲げ、大樹の支援を受けている。
 さらに、建設業界と自民党とのすきま風を意識してか、小泉改革を批判したうえで、「県の東西をつなげる山陰自動車道の全線開通」などの大型公共事業を主張している。
 立候補表明は遅れた亀井だが、県西部を治めた旧津和野藩主、亀井家の子孫ということもあり、知名度は高まりつつある。シンボルマークの「笑顔の太陽」は、「景山の『かげ』と対比させる狙い」(陣営幹部)で選んだという。
 青木の威信をかけた選挙戦。自民党にとってその結果は、「1議席」という数字以上の重みを持つことになる。(敬称略)
(2007年7月28日 読売新聞)

4350とはずがたり:2008/01/18(金) 18:56:06

激戦ルポ
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0010/fe_010_070711_01.htm

与党協力区【埼玉】埼玉選挙区の結果(改選定数3)
_得票数  氏  名 齢 党派新旧代表的肩書
当745,517 行田 邦子 41 民主新1党県常任幹事
当684,270 古川 俊治 44 自民新1慶大教授
当665,063 山根 隆治 59 民主現2党県代表代行
次623,723 高野 博師 60 公明現 (元)環境副大臣
 277,440 綾部 澄子 48 共産新 党県委員
 104,403 松沢 悦子 58 社民新 党県副代表
  72,756 沢田 哲夫 43 国民新 (元)さいたま市議

自民 逆風の中余裕なし/民主 現新すみ分け課題

 自民党の幹事長・中川秀直は9日夜、埼玉県行田市で開かれた同党新人、古川俊治の総決起大会で、「2議席」の言葉に力を込めた。
 「野党には安倍内閣が進める改革は絶対にできない。埼玉では与党が2議席取らなければならない」
 公明党は「埼玉は愛知と並び、当落線上の厳しい戦い」と危機感を強めている。当選には支援団体の創価学会票以外にも上積みが不可欠として、保守票獲得を狙う。
 特に埼玉は「与党協力区」として、自民党は公明党に協力するとの自公幹事長レベルの合意もある。公明党現職、高野博師の陣営は「最低5万票は自民党側から欲しい」(公明党参院議員・西田実仁)と力を込める。
 これに対し、自民党の古川陣営からは「逆風の中、他の党に選挙協力する余裕は、今の自民党にはとてもない」との悲鳴が上がる。
 こうした中、公明党が触手を伸ばしているのが自民党衆院議員とその後援会だ。
 「高野の選挙はがきを3500枚、中野先生の事務所から出してほしい」
 高野陣営の選対事務局長、公明党県議・福永信之は8日、自民党の衆院議員、中野清(埼玉7区)と川越市内で会い、こう要請した。
 中野は苦渋の表情を浮かべ、「古川も厳しい。ある程度は引き受けるが、公明党の選挙の文化は自民党と違うから、私の方でやらせてくれ」と述べた。福永は「結構です」と応じたが、「票に結びつく所へ送ってほしい」と念を押すことも忘れなかった。衆院選を戦う上で、公明党と創価学会の協力が不可欠となっている中野にとって、福永の要請を断るのは難しい。

 一方、民主党は現職山根隆治と新人行田邦子の支持層と選挙区のすみ分けが課題だ。2004年の前回参院選で、民主党2候補の票差が45万票も開き、1人がトップ当選したものの、1人が次点に泣くという「苦い経験」があるためだ。
 このため、今回は得票目標を「2人で140万票。その差を10万票以内に収める」(県連代表・枝野幸男)と設定(→ピッタリ実現。すげぇ)。重点支援地域として、山根に県西部、行田には県東部を割り当てた。
 山根は連合埼玉の推薦を受けて組織型選挙を中心に、行田は街頭演説で「普通の会社員からの挑戦」を訴えるなど、無党派層の共感を集める戦術だ。選挙スタイルを分け、風をバックに、埼玉選挙区では初となる民主党2議席獲得を目指す。(敬称略)
(2007年7月11日 読売新聞)

4351とはずがたり:2008/01/18(金) 18:56:40

埼玉特集>>3413-3423

この時点(>>3422も同様)での勝敗ラインは60万票だったようだ。実際はちょいと上がって65万票に(>>4350)。

07参院選 決戦の構図
≪3≫ 民主 2人擁立 票割り苦慮(2007年7月9日)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saitama/kikaku/056/4.htm

 2日昼、民主党の参院議員蓮舫の言葉に、さいたま市浦和区内のホテルに集まった党支持の女性約400人から思わず笑いが漏れた。
 「3人区で2人出す。ほとんど無謀ですよ。どちらか1人だけが勝ったら、しこりが残る」
 蓮舫は続けて「2人家族なら1人が山根、1人が行田(こうだ)(に投票)。簡単ですよね」と党公認の現職山根隆治と新人行田邦子の2人を平等に支援する言葉であいさつを締めくくった。

 「無謀」と揶揄(やゆ)された2候補擁立の方針は前回2004年の参院選で党本部が打ち出した。当時の県連は消極的で、2人目が決まったのは公示2日前。それでも先に立候補した島田智哉子が82万票でトップ当選。2人目の弓削勇人は落選したものの37万票を獲得、2人で計120万票を集めた。

 今回は党県連の枝野幸男代表も「2人で140万票が目標。80万票と60万票に分ければ2議席も可能だ」と積極姿勢に転じている。前回より20万票の上乗せにも、枝野は「投票率を4%上げて、努力すれば届く」と強気だ。

 他党はもちろん、県連内部からも「きれいに票割りするなんて無理だ」との声が強い。それでも県連は山根を県西部と南部、行田を北部と東部に軸足を置かせた。大票田のさいたま市は両者が自由に競い合うという分割戦略を立てている。

 6月23日、山根は県北部の深谷市内で、連合埼玉傘下の電機連合による家族スポーツ大会に出席、「年金、医療、介護の社会保障3本柱に取り組みます」と深々と頭を下げた。県連の仕切りで、18万人の組合員を擁する連合埼玉や“埼玉都民”を抱える連合東京など党の支持組織は、重点的に山根を支援する。川越市議16年、県議6年、参院議員6年の実績を持ち、知名度は高い。年金の納付記録漏れ問題など政権与党への逆風が強まり、プラス要素が積み重なっている。

 にもかかわらず周囲の表情は硬い。組織票があるとは言え、「まとめて獲得できるわけではない」。山根は連合組織出身の比例選候補の集会に同席するほか、10人規模の会合にもこまめに足を運ぶ。

 公示まで約1か月となった6月中旬、さいたま市内の喫茶店に山根選対本部長の大島敦衆院議員ら陣営幹部の姿があった。テーブルには個人の政策ビラと党の資料。話題は新しいビラをどう作るかだった。「年金問題で党の主張を詳しく書いても有権者には読んでもらえない」と大島らは頭を抱える。

 4月28日、JR大宮駅西口歩行者通路で行田は1人でマイクを握った。「18年間民間企業で働いて感じた、世の中変だ、本当はこうだ、ということを訴えたい」。演説の半分は名前の連呼。記憶に残るように「作家の向田邦子でもなく、歌手の倖田來未のように歌えません」とアピールした。

 同じ時間、ここから約100メートル離れたところで開催された連合埼玉のメーデー集会で約5400人を前に山根が支持を訴えていた。参加を拒まれた行田が駅頭に立ったのは、集会出席のため会場に向かう組合員らに支持を求めるためだった。

 「小沢一郎です」。7月に入って、行田の選挙カーからは党の小沢一郎代表の声が流れるようになった。「知名度が足りない」と見た小沢の新たな戦術だ。ただ、山根陣営からは、「党首が片方の候補だけを支援するなんてやり方はおかしい」と恨み節も。

 その小沢は6月26日、志木市内で両候補や支持者にこう言って奮起を促した。「政権交代のためには、何が何でも過半数を取らないといけない。全国に29ある1人区と2候補擁立した東京、埼玉、千葉、神奈川、愛知の1都4県が勝負所だ」(敬称略)

4352とはずがたり:2008/01/18(金) 18:57:41

07参院選 決戦の構図
≪1≫ 自民 逆風「引き算だらけ」(2007年7月5日)>>3420
≪2≫ 公明 推薦見返り 名簿要求(2007年7月6日)>>3422-3423
≪3≫ 民主 2人擁立 票割り苦慮(2007年7月9日)>>4351

07参院選 決戦の構図
≪4≫ 農業票 自民の牙城 各党食指(2007年7月10日)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saitama/kikaku/056/5.htm

 観客は約70人。結婚を控えた娘が「彼が会社を辞めて農業をやってくれると言うけど、父は反対なの」と語る。家業を継ぎたいという話に農家の父は「自民党は農家を切り捨てようとしている」と聞く耳を持たない。最後に「新郎新婦はどうなると思いますか。(参院選で)自民党を選んだら2人は農業をあきらめざるを得ない」とナレーションが入る。

 民主党企画の「全国キャラバン」は、農業票を狙った活動の一つだ。6月には農政に対する気持ちをつかもうと全国の農協(JA)にアンケートを配布。3年前からJA埼玉県中央会の呼びかけに応じ、年1回の勉強会を開いている。

 公明党も農家への接近を図る。県本部の号外ニュースにジーンズと長靴を履いた党公認の高野博師が両手に大根を持つ写真が掲載された。高野は県本部の農業活性化対策本部長としての実績をアピールし、「抜本的な対策を講じなくてはならない」と訴えている。

 農家などを対象とした全国農業者農政運動組織連盟と全国土地改良政治連盟の2団体は、これまで自民党支持で票を取りまとめてきた。

 両団体が推薦した職域候補が2001、04年の参院比例選で獲得した県内合計票はそれぞれ7147票、5198票。自民党の有力支持団体である日本医師連盟の7859票、5461票や全国建設業協会関連の6390票、4556票と比べても見劣りしない。

 自民党の牙城(がじょう)への接近について、公明党県本部の幹部は「自民党の農政はコメだけで、都市近郊の農業を無視してきた。侵出する余地が多い」と言う。県農協政治連盟の吉田力会長は「地元の市議らから『公明党をよろしく』と言われることが多い」と打ち明けた。県東部で稲作を営む兼業農家の男性(80)も「長年の農政でコメ農家には専業で取り組む力も後継者もなくなった」と民主党に期待を寄せる。

 自民党の内部文書によれば、県歯科医師連盟の党員は約1800人。医師連盟などに次いで3番目の規模だ。01年の参院比例選で職域候補が4653票を獲得した。しかし、前回は不正経理事件などで日本歯科医師連盟は比例選に候補擁立を見送った。県の選挙区選でも自民、民主両党候補で支持が割れた。

 県歯科医師連盟の岡野祐三理事長は「04年の選挙で(支持が)分裂したとは思っていない。今回は自民党公認の古川俊治支持でお願いしている」と一枚岩を強調する。その理由を「自民党を支持しないとこちらの訴えを政策に反映させていく足がかりがなくなる不安がある」と説明する。

 6月26日、坂戸市文化会館で行われた古川の後援会設立総会。後援会幹部らが古川の経歴を紹介し、「彼しかいない」と結束を求めた。出席した地元歯科医は3人だけ。いずれも県の連盟支部から求められてのものだった。男性歯科医(56)は「とりあえず出ただけだから、(自民党への)気持ちは動かなかった」と冷ややかだ。さらに、坂戸、鶴ヶ島両市で25人の歯科医が民主党を支持していると明かした。

 関係者の一人は「上田知事は元民主党。自民党に頼まなくても自分たちの要望は聞いてもらえる」と解説する。(敬称略)

4353とはずがたり:2008/01/18(金) 19:05:19
それにしても僅差の勝利。福井・鹿児島同様落としても不思議ではなかった。
熊本は保守地盤が厚いな・・。
三浦一水・荒木・魚住と熊本3区には保守分裂の芽がわんさかとあるなw

激戦ルポ
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0010/fe_010_070704_01.htm
「松岡系」「非松岡系」分裂

選挙区 熊本県 (改選1−候補3 選管確定)
得票数 氏 名年齢党派新旧代表的肩書
当440,742 松野 信夫 56 民主=国新 新1(元)衆院議員
次432,686 三浦 一水 53自民=公明 現 (元)農水副大臣
 37,483  橋田 芳昭 51 共産 新 党県委員

◆使い分け

 久間防衛相発言で被爆地・長崎が揺れる中、海をはさんで隣の熊本でも、自民党は自殺した松岡利勝・前農相の影を引きずりながら難しい選挙を迫られている。

 「熊本の農林水産業を守る。松岡先生が亡くなった穴は私が埋める」

 3選を目指す自民党の三浦一水は、叫ぶように訴えた。6月29日、自分の出身地である山鹿市での総決起大会で、三浦は、松岡の“後継”をアピールした。

 山鹿市を含む衆院熊本3区は、県内最大の農業地帯で、松岡の地盤だった。農水族のドン、松岡の影響は選挙区内の農道など公共事業の隅々にまで行き渡っていた。同じ農水族の三浦は、「松岡」の名を持ち出し、主要産業である農林業関連の票を固めにかかっている。

 だが、翌30日夜の熊本市での総決起集会では、訴えは一変した。三浦は「年金記録問題と社保庁改革 緊急報告」と題したA4判4枚を支持者に配布し、「私の報告を見てほしい。年金問題は、安倍首相がきちんと態勢を組んでやっている」と演説の大半を年金問題の説明に費やした。松岡の名は一度も口にしなかった。

 高額な光熱水費など「政治とカネ」で渦中の人となり、スキャンダルが絶えなかった松岡の話を、地元の3区以外で持ち出すのは「選挙対策上、得策ではない」(陣営)からだ。

◆不協和音

 松岡の死去に伴って参院選と同じ29日に行われる衆院熊本3区補選が、松岡系と非松岡系の保守分裂選挙となることも、事情を複雑にしている。

 自民系無所属として補選に出馬する予定の前衆院議員の坂本哲志と、県議の荒木義行の2人は、6月23日午前、それぞれ事務所開きをした。両陣営は「たまたま同じ日になった」と説明するが、3区の自民党支持者からは「どっちに付くか、という踏み絵だ」とため息が漏れた。三浦は両陣営に祝電を打ち、いずれの会合にも出席しなかった。

 坂本は過去2回の衆院選で松岡と1勝1敗の激戦を繰り広げた。松岡の死後、直ちに補選出馬に意欲を示し、参院選では三浦支持を明言した。一方、松岡系は荒木を擁立し、自民党に公認を求めた。党執行部は「荒木を公認すれば、坂本陣営が反発し、民主候補の支持に回りかねない」と見て、苦渋の「公認見送り」を決めた。

 三浦陣営の幹部は「荒木、坂本のどちらでも、当選すれば自民党になる。両方に支援をお願いすればよい」と言うが、話はそう単純ではない。

 三浦の支持母体、県農政連が同15日、荒木の推薦を決めると、坂本の支持者から「三浦は荒木寄りだ」と反発が一気に広がった。

 以後、坂本の集会で三浦のパンフが受付に置かれただけで、「なぜ、三浦氏に手を貸すのか」と坂本事務所に抗議が寄せられるなど、不協和音も表面化している。

◆取り込み作戦

 民主党は、衆院補選の保守分裂につけ込み、「漁夫の利」を狙っている。参院選には前衆院議員の松野信夫、衆院3区補選には新人・後藤英友を擁立した。

 松野は3日、熊本市内で街頭演説し、「参院選の争点は、年金問題と税金の問題だ。二つの『金(きん)』だ」と訴えた。

 県連代表の鎌田聡(県議)は、「3年前の参院選で、民主党に『年金』の風が吹いたときも、熊本では敗れた。しかし、今はその時以上の風を感じる」と手応えを語る。鎌田らは、厚い熊本の保守地盤に風穴を開けるため、坂本支持者を民主党に取り込む作戦を練っている。(敬称略)
 
(2007年7月3日 読売新聞)

4354とはずがたり:2008/01/18(金) 19:30:29
長野県…過去の実績の13万票から3万票上積みして16万票目標。4月の県議選で公明が自民系候補を推薦したのは16人と過去最多にのぼり,“見返り”として公明が自民に要請したのはその目標上積み分の3万票程。実際の得票は11万票で上積み所か票を減らす惨敗。自民党からは推定いいとこ数千票。「自民党とどういう形で協力するのがいいのか、そろそろ考える時だ」とは公明党長野県本部代表の言葉。

07参院選 53万票の余波
■自公■ 協力関係、岐路に
逆風で比例票分けられず
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nagano/kikaku/097/2.htm

 当選から一夜明けた7月30日午後、吉田博美(自民)は長野市の公明党県本部に代表の佐野功武を訪ねた。
 吉田は「厳しい選挙でした。公明党の力を実感しました」と謝意を述べた。
 トップの羽田雄一郎(民主)に20万票以上の大差をつけられたとはいえ、「公明の支援なしに、30万票台に乗せるのは難しかった」と、自民党県連関係者は振り返る。
 1999年の連立以来、県内でも自民、公明両党の連携は深まっている。4月の県議選で公明が自民系候補を推薦したのは16人と過去最多に上った。

 佐野は自民党県連会長の小坂憲次や幹事長の石田治一郎らに対し、「参院の比例選では自民党も我々を支援してほしい」と“見返り”を求めてきた。
 公明が自民に要請したのは3万票ほど。過去の参院比例選で13万前後を獲得しており、今回掲げた目標の16万票を達成するため、その上乗せ分を要求したものだ。
 自民側は要請を了承し、投票直前の7月27日、松本市内で開かれた吉田の個人演説会で、公明党県本部副代表で県議の牛山好子が「比例は公明に」と訴えることも黙認した。

 だが、「きれいに票を数えて分けられるほど、うちの組織はしっかりしていない」(自民党県連幹部)というのが現状。年金問題などの逆風にあっては、自らの比例票を守るのに精いっぱいで、公明に提供するほどの余裕はなかった。この5年間で県内の党員は半減し、組織力も低下した。

 7月23日、茅野市で開かれた元農水官僚の比例候補・段本幸男の個人演説会には、農業、土地改良事業の関係者約30人が集められた。
 応援弁士の参院議員は、「農村整備の代表は段本ただ一人。党は関係ない。候補名を書いてほしい」と依頼した。しかし終了後、出席者の反応は冷淡だった。ある男性は「自分の票は入れるが、周りには頼まない」と話していた。結果は落選。同市で段本の名を書いたのはわずか17票だった。

 県内で公明の比例選での得票は11万票ほど。「逆風で訴えが伝わらなかった」(公明党関係者)こともあり、目標に5万票も足りなかった。
 公明は今回、自民には県内重点候補、加藤修一の名前を書くように依頼し、一般の有権者には党名で投票するよう運動を展開した。自民からどれだけ協力があったかを見極めるためだ。
 加藤の名で投じられた票は県内で約1万4000。公明党関係者は「自民党さんからもらえたのは数千票がいいところではないか」と見る。
 参院の与野党逆転に伴い、県内でも解散・総選挙が近いのでは、との観測が聞かれる。「自民党とどういう形で協力するのがいいのか、そろそろ考える時だ」と指摘する佐野。順調だった自公協力は岐路に立たされている。(敬称略)

4355名無しさん:2008/01/19(土) 01:52:30
>>4351など
ただ埼玉民主の「東西分割」戦術自体は
余り機能しなかったように記憶している

4356とはずがたり:2008/01/22(火) 17:01:11
>県議団会長の篠塚周城(ひろき)
>県連では、「次は篠塚」という声も出たが
3年後に民主からどや?w

佐賀郡 定数2−候補3 (選管確定)
得票数氏名年齢党派新旧当選回数代表的肩書
当9,891篠塚 周城57自民現6県書店商連顧問→参院出馬に意欲
当5,104古賀 善行61自民新1(元)久保田町助役
□4,328白倉 和子57民主新 (元)川副町議

候補者交代 自民危機感【佐賀】
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0010/fe_010_070713_02.htm

佐賀選挙区結果 (改選1−候補3 選管確定)
得票数 氏名年齢党派新旧代表的肩書
当210,452川崎 稔  46民主(国) 新1党県副代表
189,212川上 義幸 52自民(公) 新 (元)副知事
25,028 中尾 純子 54共産新 (元)みやき町議

民主も「組長弔問」で火種

 自民党新人、川上義幸の12日の出陣式は、張り詰めた空気が漂っていた。

 JR佐賀駅近くの神社境内。陣営総括責任者としてあいさつに立った元文相の保利耕輔(衆院佐賀3区)は、「私は責任者を受ける際、皆さんが一致団結してやることをお願いした。この選挙を天下分け目の大選挙と認識し、命がけで戦っていく覚悟だ」と声を張りあげた。川上も「『川上の名は知らない』という言葉を何度もいただきながら、くまなく回っている。とにかく走って私を知っていただく努力をしたい」と続けた。

 出陣式前の必勝祈願祭には、党所属県議30人がすべて参加したという。県議団会長の篠塚周城(ひろき)が号令をかけていたからだ。篠塚は「全員が駆けつけた。結束できている証しだ」と、団結ぶりをことさらに強調してみせた。

 参院佐賀選挙区では、1959年以降、補選を含めて自民党が20連勝している。全国屈指の保守王国である佐賀で今回、自民党の危機感が強いのは、全国で唯一、いったん決まった公認候補を差し替えた経緯があるからだ。

 5選を目指していた現職の元法相、陣内孝雄が最終的に出馬を辞退したのは5月。73歳と高齢のうえ、粉飾決算の末に破産した佐賀商工共済協同組合の元理事長として損害賠償訴訟の被告となった陣内では選挙は戦えない、という党執行部の判断を受けたものだ。

 県連では、「次は篠塚」という声も出たが、党本部は陣内と同じ国土交通省(旧建設省)出身の佐賀県副知事、川上を選んだ。川上は佐賀ではなく、福岡出身だ。県連には「トップダウン」への反発が残った。

 陣内は6月、佐賀地裁判決で敗訴し、控訴中だ。陣営内だけでなく、党本部にも選挙戦への影響を懸念する声が広がっている。

 9日午後、県議会の控室にいた県連幹事長の石井秀夫の携帯電話が鳴った。

 「厳しい戦いだと思うが、しっかりやればいい結果が出る。ぜひ頑張ってほしい」

 首相の安倍晋三からの激励だった。安倍は16日に佐賀入りし、支持を訴える予定だ。

 「相手は失点ばかり。チャンスだ」と意気込んでいた民主党新人、川崎稔の陣営も、足元に火種を抱えることになった。県連代表の衆院議員、大串博志(比例九州)が暴力団組長を弔問していたことが6日、明らかになったのだ。

 大串は県連代表を辞任。民主党県連は公示直前にトップを失ったまま、選挙戦に臨むことになった。

 川崎は12日、佐賀市での出陣式で、「この天下分け目の参院選で、佐賀から日本の政治を変える」と訴えた。連合佐賀の推薦に加え、6月末には社民党県連の支持も取り付け、野党共闘の態勢を整えた。

 大串の問題は「代表辞任で、影響は最小限に食い止められるのではないか」と見ている。年金記録漏れ問題で政府・与党を厳しく批判しながら、選挙区内をこまめに歩いて知名度を上げる作戦だ。(敬称略)
(2007年7月13日 読売新聞)

4357とはずがたり:2008/01/22(火) 17:04:57
>>4355
連合票も民主の代議士の後援会票も実際は確たる纏まりがある訳でもなく,実際はそうだったんでしょうな。
票を回せるのは学会票と共産党員票ぐらいでしょうか。
地域別の得票とかでもはっきり現れないのでしょうかねぇ。
しかし結局>>4350で狙ってるぐらいの得票になって1,3位を確保したのは流石です。

4358とはずがたり:2008/09/27(土) 23:00:49
笑>総理のどぶ板

頭悪いから直ぐ感情的になっちゃうのではないか。一国の宰相たる者余裕を持たなくては。。>感情的な調子でまくし立てた“逆風総理”には余裕のかけらもなかった。

安倍首相最後は「勝たせて下さい」と絶叫
http://www2.asahi.com/senkyo2007/nikkan/NIK200707290005.html
2007年07月29日

 第21回参院選は28日、選挙戦最終日を迎えた。各種調査で与党過半数割れが確実視されている安倍晋三首相(52=自民党総裁)は、半日で都内9カ所、約90キロを回る強行軍。年金問題や閣僚の不祥事で離れた有権者の心を取り戻そうと、握手と演説をひたすら繰り返す“総理のどぶ板”を展開し、最後は「勝たせてください」と絶叫した。有権者は安倍政治をどう審判するのか。29日深夜、大勢が判明する。

 「私たちに力を、力を与えてください。勝利を与えてください!」。安倍首相は選挙戦最後の演説になったJR新橋駅前で絶叫した。午前10時40分に表参道ヒルズ前を出発し、約半日かけて東京23区をほぼ1周。05年9月の郵政選挙で、首都圏8カ所を回った小泉純一郎前首相(65)の最終日を上回る9カ所で演説した。途中、シャツとズボンを着替えたほどだ。

 行く先、行く先で危機感が醸し出された。直接、有権者に支持をお願いする握手作戦。首相の車は警備上、演説カーに横付けされるが、この日は違った。首相は演説カーの手前で車を降り、有権者めがけてダッシュ。「よろしくお願いしまーす」と手を差し出した。演説を終えるとまた握手、握手。徹底したどぶ板だった。

 年金問題での逆風、公示日以降も赤城徳彦農水相(48)の事務所費問題がくすぶり、急落した支持率は戻らないまま投票日を迎える。離れた有権者の心を引き戻すチャンスは、街頭での訴えしかなかった。JR阿佐ケ谷駅前では遊説後、動き始めた演説カーに飛び乗り、石原伸晃幹事長代理(50)からマイクを奪って「安倍晋三です」と叫んだ。

 伸晃氏の父、石原慎太郎都知事(74)まで応援に担ぎ出した。石原氏は、民主党の小沢一郎代表(65)を「金丸(信・元副総裁)の下で日本を米国の金融奴隷にした人が、日本のオヤジ(首相)になるなんて」と批判。「この選挙はちゃちな問題にもてあそばれている」と、逆風下の総理を擁護した。首相は「石原さんも都知事選で逆風といわれたが、『やっぱり慎太郎』で当選した。素晴らしい援軍で心強い」。験を担ぎたかったのかもしれない。

 自民党は「ただいま演説中」と書いたトレーラー車を走らせ、首相のスピーチをPR。就任後の実績と民主党批判に、多くの時間を割いた安倍首相は「小沢さんに経済回復の話を聞いたことがありますか。策も計画もないんですよ! 経済を成長させずに格差解消なんて、できるわけないんですよ」。感情的な調子でまくし立てた“逆風総理”には余裕のかけらもなかった。

4359とはずがたり:2008/09/27(土) 23:01:53

自民、異例の首相批判 参院選総括委員会
http://www2.asahi.com/senkyo2007/news/TKY200708240426.html
2007年08月25日

 参院選惨敗を受けて自民党が設置した総括委員会(委員長・谷津義男選挙対策総局長)は24日、敗因や課題を記した最終報告書をまとめた。敗因では年金記録の管理問題の初動対応の誤りや、政策の優先順位が国民意識とズレていたことなどを列挙。歴史的大敗を踏まえ、安倍首相への批判を盛り込んだ異例の厳しい内容となった。同日、党総務会などに報告し、首相あてに提出した。

 報告書では、首相の姿勢について「一般国民の側でなく永田町の政治家の側に立っているようなイメージを持たれたのではないか」と分析。さらに「政治とカネ」の問題の対応が後手に回ったことで「国民から指導力に疑問が呈された」と踏み込んだ。

 総括委はこれまで、所属国会議員のほか落選者や地方組織の代表らからも事情を聴取。その中で噴出した厳しい意見を報告書に反映した形だ。この日の総務会でも「なぜ、大敗しなければこうした反省が出てこなかったのか」(村田吉隆・元国家公安委員長)、「改革の美名のもとに役人主導では困る」(大野功統・元防衛庁長官)などという注文が出た。

 谷津委員長は同日の記者会見で「格差問題に対して『戦後レジーム(からの脱却)』や『美しい国』では対応できなかった。党も政策をたてなかった責任がある」と指摘。そのうえで「実行に移してもらわないと何にもならない」と新執行部による対応を求めた。

 外遊中の首相に代わって報告書を受け取った塩崎官房長官は、記者団に「所得格差や雇用格差、地方、弱者に配慮した、より厚みのある構造改革を推進しなければならないというのが主なメッセージ。指摘を真摯(しんし)に受け止めていかなければいけない」と語った。

4360とはずがたり:2008/09/27(土) 23:04:40

安倍自民が惨敗、続投宣言に党内猛反発
http://www2.asahi.com/senkyo2007/nikkan/NIK200707300012.html
2007年07月30日

 安倍自民党が歴史的惨敗を喫した。第21回参院選は29日、投開票が行われ、自民党は公明党との与党で、非改選と合わせても参院の過半数維持に必要な64議席を獲得できず、結党以来初めて参院第2党に転落した。獲得議席は橋本龍太郎首相(当時)が引責辞任した98年の44議席にも遠く及ばず、過去最低の89年36議席に迫る状況。安倍晋三首相(52)は、惨敗の責任を認めながらも続投表明したが、党内からは公然と首相への辞任要求が出ている。

 安倍首相は午後9時半、党本部に入り、無表情で当選者の名前にバラの花をつけた。与党が参院で過半数を維持する「64」を大きく割り込み、橋本首相が退陣に追い込まれた44議席も割り込んだ。89年の史上最低議席36に迫る「想像もできない」(幹部)惨敗だった。

 しかし、安倍首相は早々と続投を表明した。「私の責任は極めて重い」と認めたが、「基本的な政策は間違っていなかったと思うし、国民のご理解をいただいている。反省すべきは反省し、新しい国づくりを進めたい。改革を続行する約束を果たすのが私の責任」と繰り返した。安倍政治への「NO」が惨敗という形になっても、「国民の理解をいただいている」と言い張った。「政権運営は厳しいが、信念を持って野党の話にも耳を傾けて結果を出していきたい」と、独りよがりの理論を並べた。

 必然の結果だった。最終盤まで、自民党は選挙を戦える態勢ではなかった。消えた約5000万件の年金記録問題の後手後手の対応がたたり、支持率は5月下旬から急落。相次いで閣僚に事務所費問題が取りざたされ、疑惑が持たれた松岡利勝前農水相は自殺した。久間章生前防衛相(66)の「原爆投下はしょうがない」など失言も相次いだが、松岡氏の後任、赤城徳彦農水相(48)の事務所費問題が追い打ちをかけた。赤城氏は領収書の公開を一切拒否。さらに二重計上も発覚し、国民の不信感を増幅させたが、これらの閣僚を任命したのは首相だった。

 首相周辺は「逆風は総理の問題ではなく、閣僚の問題」(石原伸晃幹事長代理)と責任論を封印。中川秀直幹事長(63)は辞表を提出、青木幹雄参院議員会長(73)も辞意表明したが、負けても責任を取らない首相に、党内は一枚岩ではない。後藤田正純衆院議員(37)は「美しい日本なら美しい責任の取り方がある。再チャレンジなら政治家としての再チャレンジもある」と辞任を要求。加藤紘一元幹事長(68)は続投について「首相本人だけでなく自民党も傷つくのではと憂慮する」と批判した。舛添要一氏(58)は「学芸会内閣のツケ。自民党がゴキブリやヘビ、ネズミと同様に『これだけは嫌』と拒否政党になった」とぶち切れた。

 首相は30日未明、落選報告に訪れた保坂三蔵氏(68)に「申し訳ない」と、わびた。近く、内閣改造と執行部人事で人心を一新する意向だが、「続投しても2〜3カ月で政権は立ちいかなくなる」(無派閥議員)との見方が強い。昨秋の総裁選で、小泉純一郎前首相(65)を継ぐ「選挙の顔」を期待されて総裁になった安倍首相は同僚にも民意にも見放され、がけっぷちに立たされた。【中山知子】

4361とはずがたり:2008/09/27(土) 23:05:13
>>4360

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1063423036/308

安倍首相、続投批判に釈明 「一致結束信じてる」
http://www2.asahi.com/senkyo2007/news/TKY200708080367.html
2007年08月08日

 安倍首相は8日、自らの続投表明への自民党内からの批判がおさまらないことについて、「最後には、自民党は一致結束していく政党であると信じている」と語り、いずれはまとまるとの見通しを示した。首相官邸で記者団の質問に答えた。

 首相は連日、記者団とのやりとりで続投批判への見解を求められている。8日も自民党内で首相に距離を置く議員らが会合を開くなどの動きが広がっており、やりとりでは「続投表明のタイミングは正しかったと思うか」といった質問が相次いだ。

 首相は「厳しい意見もしっかり受け止めながら、私の判断は間違っていなかったと思って頂けるように全力を尽くすことが私の使命だ」などと繰り返した。

4362とはずがたり:2008/09/27(土) 23:10:46

何かにつけて云うね。毎度恒例である。

「衆院は中選挙区制に戻すべき」 公明・太田代表
http://www2.asahi.com/senkyo2007/news/TKY200708240362.html
2007年08月24日

 公明党の太田代表は24日、衆院の選挙制度について「中選挙区制にすることが非常に大事なことだ」と述べ、中選挙区制を復活させるべきだとの考えを示した。ラジオ番組の中で語った。

 太田氏は、参院選の公明党の敗北は「基本的にとばっちりだ」と述べた上で「政策を勉強し、実績を上げてきたことが、ばんそうこうを張った人が出たら一瞬に吹き飛んでしまう」と指摘。小選挙区ではさらに「風」が選挙結果に影響を与えるとの考えから「小選挙区制は政権交代を可能にするというが、ポピュリズム(大衆迎合)になる」と述べた。

 公明党は99年秋に自自公連立政権に参加する際に中選挙区制の復活を求めており、太田氏の発言はこうした党の考えを改めて強調したものだ。

 一方、太田氏は、民主党との連立を組む可能性については「現時点ではない。自公連立であくまでいこうということは固まっている」と述べた。

4363とはずがたり:2008/09/27(土) 23:15:06
どの6人かねぇ?

2006年自由民主党総裁選挙
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

谷垣禎一の推薦人

田野瀬良太郎=推薦人代表,野田毅=選挙責任者,以下推薦人:逢沢一郎,阿部正俊,井沢京子,稲葉大和,小里泰弘,加治屋義人,加藤紘一,加納時男,岸宏一,後藤田正純,佐藤勉,清水鴻一郎,土井真樹,中谷元,原田令嗣,三ツ矢憲生,村上誠一郎,山本公一

自民党内の「反安倍」6衆院議員が会合
http://www2.asahi.com/senkyo2007/news/TKY200708080376.html
2007年08月08日

 自民党の津島、山崎、谷垣3派の衆院議員6人が8日、東京都内に集まり、経済成長路線など安倍内閣が掲げる政策の対抗軸を同党内で打ち立てる方針を確認した。昨年9月の党総裁選で谷垣禎一前財務相の推薦人になった議員が中心で、今後も党内で参加者を募るという。

4364とはずがたり:2008/10/16(木) 00:57:09
どっかでみつけて貼り付けようとして忘れてた記事

639 名前:ハイツリ−GO[] 投稿日:2007/07/13(金) 11:20:35 ID:+9mq1LuS
Y根はほぼ当確なので、労働組合は行田支援に変更だってさ。
でも、埼玉の自治労と日教組と私鉄総連(おもに東武)は松澤支援だからなあ。
結局、Y根とF川とT野で決まり。。。

4365とはずがたり:2008/10/19(日) 01:32:03
〈混戦の裏表:4〉は>>3264

〈混戦の裏表:3〉雪辱戦 奪い合う「自民票」
http://www2.asahi.com/senkyo2007/localnews/miyazaki/SEB200706270014.html
2007年06月27日

 「誰とは言いませんが先日、県選出の長老の国会議員にごあいさつに行きました」
 無所属で立候補する長峯基は15日、宮崎市で開いた決起大会で、唐突に「長老議員」に激励された話を披露した。

 県の国会議員はこれまで自民党がほぼ独占してきた。「長老」と聞いた出席者の多くは、県政界になお影響力を持つ元衆院議員・江藤隆美を思い浮かべたに違いない。

 長峯は95年の参院選に自民公認で初当選。だが再選を目指した01年は公認を外され、落選の憂き目に。公認の座を奪い、当選したのが今回再び戦う小斉平敏文だった。

 雪辱を期す長峯が自民とのつながりを強調するのは、小斉平を担ぐ自民の支持層を切り崩さないと勝ち目がないという計算があるからだ。大会の2日前には「青木(幹雄・自民参院議員会長)さんにも東京で会った」と周囲に語っている。
    ■
 長峯が公認を奪われたのは、自治大臣などを歴任した当時の参院議員・上杉光弘との確執が原因とされる。小斉平は上杉派だった。上杉派と反目する江藤派の県議らが長峯につき、県連は真っ二つに割れた。

 それから6年――。10日、江藤派の拠点、延岡市であった長峯の事務所開き。出入りする男たちの中に江藤派と目される業者の姿があった。5月に長峯の地元都城市であった事務所開きには、自民地域支部長が来賓席に顔を見せた。分裂の図式は今も根強く残る。

 一方で、大きな変化もある。長峯の秘書だった松下新平が、04年参院選で現職の上杉を破った。民主や社民などの非自民勢力と長峯ら反上杉派の保守勢力が結集した。上杉は05年衆院選に再起を期して臨んだが、江藤の長男の拓に敗れ、いまは浪人の身だ。

 「『反上杉』の目的は松下の当選で果たせた。もう長峯を支援する大義名分はない」。江藤派の県議は、そう語る。上杉の不在が、反上杉派としての長峯の求心力を低下させた。江藤拓自身も、小斉平の衆院2区選対本部長に就いている。
     ■
 立場が微妙なのは、松下だ。国会では民主会派に所属。秘書だった外山斎(いつき)が3年前の自分と同じ非自民勢力の統一候補として立候補する。

 恩師の長峯につくのか、それとも外山か。

 長峯の決起大会に出席し、マイクを握った松下は「国会閉会後に態度を表明する」と慎重に言葉を選びつつも、長峯に仲人をしてもらったことなど親密さを公言。外山については、「彼の意思は尊重したい。ただ、出馬には関知していない」と距離を置く。

 66歳の長峯は、5人の立候補予定者の中で最年長だ。松下は40歳。決起大会では、都城市長の長男・誠と松下がスポットライトを浴びて派手に入場。若者受けする演出を凝らした。

 松下との間柄を親子に例え、「私の組織で当選したんだから、子が親を支援しないはずがない」と言う長峯。「若者に取り入りたいだけだろう」(自民県議)との声も聞こえるが、陣営は「選対本部長」のポストを空けて、国会閉会を待っている。(敬称略)

4366とはずがたり:2008/10/19(日) 01:34:49

宮崎は>>4293-4294 >>2533 >>4365 >>3264とか

松下参院議員、長峯氏支持を表明 非自民、足並み乱れる
http://www2.asahi.com/senkyo2007/localnews/miyazaki/SEB200707010008.html
2007年07月01日

 松下新平参院議員(40)=無所属、今回は非改選=が6月30日、宮崎市内で記者会見し、7月12日公示、29日投開票の参院選宮崎選挙区に無所属で立候補予定の元自民党参院議員・長峯基氏(66)を支持する、と表明した。国会で民主系会派に所属する松下氏が、民主県連など非自民勢力が統一候補に擁立した外山斎氏(31)=民主、社民、国民新党推薦=と長峯氏のどちらを支援するか注目されていた。松下氏が長峯氏支援を表明したことで、非自民勢力の足並みは乱れた格好だ。

 松下氏は記者会見で、長峯氏の公設秘書を務めたことなどに触れ、「人間の道理、政治家の道理として長峯基先生を支持する」と説明。民主系会派は離脱せず、自身の処遇は「会派なり党なりが判断する」と結論をゆだねた。

 松下氏は、これまで長峯氏の支援集会に参加しながらも「国会の閉会後に表明する」と態度を保留していた。国会が30日未明に実質審議を終えたことから記者会見を開いた。

 松下氏は04年参院選に無所属で立候補し、自民現職を破り初当選。長峯氏に加え、民主や連合宮崎など非自民勢力の支援も得た。県選出の衆参国会議員5人のうち、唯一の非自民系国会議員が松下氏だった。

 松下氏に外山氏の支援を要請してきた連合宮崎の横山節夫会長は「残念だ。松下氏への対応は選挙後、考えていきたい」とだけ話した。

 今回の立候補予定者6人のうち、66歳で最高齢の長峯氏の陣営は、40歳の松下氏に対し、無党派層の支持を取り付けることを期待しているとみられる。

 一方、松下氏は会見で、民主党に長峯氏の支援を要請していたことも明かした。だが、松下氏の元秘書でもある外山氏が立候補を表明したことで破談。「私には相談がなかった。ボタンの掛け違いだった」と外山氏の対応に不快感を示した。

 他に立候補を表明しているのは、自民現職の小斉平敏文氏(57)、共産新顔の馬場洋光氏(38)、無所属新顔の東治男氏(61)ら。

4367とはずがたり:2008/10/19(日) 01:40:47
>>3264 >>4365

〈混戦の裏表:5〉「風頼み」 保守と「W東」前面に
http://www2.asahi.com/senkyo2007/localnews/miyazaki/SEB200706290011.html
2007年06月29日

 「知事が変わり、宮崎県が変わり始めた。国政につなぐ役が必要です。『ダブル東』で東治男を使って頂きたい」

 28日朝、無所属で立候補を表明した東治男が宮崎市の国道沿いで声をからした。手には〈国政に東風〉と書いたのぼり。1月の知事選で東国原英夫陣営が使ったのと同じオレンジ色が基調だ。

 6年前に続く2度目の参院選。前回、東は33年間務めた地元テレビ局を辞めて立候補した。連合宮崎の主導だった。民主や社民などの推薦を得て、労組を後ろ盾にした組織戦を展開。「小泉ブーム」に乗った自民党公認の小斉平敏文に敗れたが、17万票余りを獲得して次点に食い込んだ。

 だが今回、東を取り巻く状況は様変わりした。
    ■
 その伏線は、04年参院選にある。再挑戦を期していたが、連合や民主など非自民勢力は、東ではなく元自民県議の松下新平の支援にシフトした。松下なら保守勢力の一部を取り込む算段がつく。

 東は立候補を断念。松下は自民現職を破った。

 東は昨年6月、民主の国会議員候補者の公募に応募したが、書類選考ではじかれた。昨年末には、今回の参院選に向けて、連合宮崎に推薦願を持参。やはり反応は鈍かった。非自民勢力は統一候補を探していたが、ある幹部は「東さんについては3年前にケリがついている」。

 連合側へのラブコールを袖にされた東は2月、記者会見を開き、立候補を表明した。5月上旬になって連合宮崎の幹部が訪ねてきたが、東は用件も聞かずに追い返した。

 非自民勢力が統一候補を前民主県連副代表の外山斎に決めた翌日の今月2日。宮崎市で東陣営の事務所開きがあった。陣営幹部があいさつで「(01年の)落選後も後援会を残したのは、連合の要請があったからだ」と暴露。「使い捨て」にした連合側への怒りを隠さなかった。

 東陣営は今回、「保守系」と名乗る。東国原知事を誕生させた「風」を頼りに、無党派層の取り込みに躍起だ。
   ■
 共産党新顔の馬場洋光は、4月末から小規模な集会に顔を出す毎日だ。「確かな野党を」と訴え、民主など他の野党との違いを強調している。街頭演説も重ね、顔は浅黒く日焼けした。

 3回連続の参院選への立候補。いずれも「反自民」を掲げて戦ってきた。選対本部長を務める党県委員長の津島忠勝は、「今度こそ馬場を国政に」と支持者たちに呼びかけている。

 津島が忘れられないのは、自民と事実上の一騎打ちになった98年参院選だ。自民に強烈な逆風が吹き、共産候補は選挙区で過去最高の12万票近くを獲得した。

 しかし馬場が初挑戦した01年は、民主と社民が「非自民」を旗印に初めて手を結び、統一候補として東を擁立。馬場は2万票余りに終わった。前回04年も3万票台と低迷した。

 非自民勢力が結集したため、反自民を掲げる共産が埋没しかねない状況が続く。津島は「風任せではない組織作りを進めないといけない」と引き締めている。=敬称略、おわり

4368とはずがたり:2008/10/19(日) 03:48:44
宮崎では長峯?
>九州・山口で特定候補を推すのは大分と宮崎だけだ。
>(長崎県本部は)参院選の選挙運動はしないと決めた。
>鹿児島県本部は2月の役員会に民主新顔を招いた。引き合わせたのは郵政解散で落選した元衆院議員(松下か)。自民関係者に配慮して表向きは自主投票としたが、幹部は「自民を応援する義理はない」と言い切る。
>佐賀は一部の局長OBらが自民の選挙区候補を支える。郵政解散で自民県連が造反組2人を推薦したからだ。県本部の幹部は「自民は許せないが県連には義理がある」。

かつての主役 無力感 郵政票、組織弱体化に悩む
http://www2.asahi.com/senkyo2007/localnews/miyazaki/SEB200707150015.html
2007年07月15日

 かつて抜群の集票力を誇った郵政関係者が存在感を失っている。05年夏の「郵政解散」で多くは長年連れ添った自民を離れ、民営化反対を唱えた国民新党へ心を移したが、10月に迫る民営・分社化を前に無力感も漂う。 

 「ご恩は生涯忘れない」。大分市で6月21日にあった大分選挙区(改選数1)の国民新党現職、後藤博子氏の事務所開きで、「大樹全国会議」の県本部幹部が熱弁をふるった。

 大樹はかつて「自民党最強の職域支部」と呼ばれた。特定郵便局長のOBらが加わり、郵政解散をきっかけに多くが国民新党を支える全国会議に移った。同会議九州地方本部(熊本市)は比例区で、同党新顔で元自民衆院議員の自見庄三郎氏を推す。郵政解散で民営化に反対した「恩義」に報いるためだ。

 しかし、選挙区での態度はまちまち。九州・山口で特定候補を推すのは大分と宮崎だけだ。

 長崎県本部の幹部は「もう力もないし、活動しても現状は変わらない。悲しいだけです」。参院選の選挙運動はしないと決めた。組織はいま、詳しい人数がわからないほど弱体化している。

 一方、鹿児島県本部は2月の役員会に民主新顔を招いた。引き合わせたのは郵政解散で落選した元衆院議員。自民関係者に配慮して表向きは自主投票としたが、幹部は「自民を応援する義理はない」と言い切る。

 逆に、佐賀は一部の局長OBらが自民の選挙区候補を支える。郵政解散で自民県連が造反組2人を推薦したからだ。県本部の幹部は「自民は許せないが県連には義理がある」。

 郵政公社は3月までに、全国1048局で集配をやめた。効率化の旗のもと、過疎地が狙い撃ちされた。

 大分県北部の豊後高田市にある田染(たしぶ)郵便局は昨年10月、無集配局になった。地域の600戸には12キロ離れた豊後高田郵便局が手紙を届ける。緒形雅之元局長は「不在時の再配達の対応が鈍っていないか」との疑念が消えない。

 「市場原理が最良という幻想に日本中が踊らされた」。福岡県内の元特定局長(69)は、そんな言葉で2年前の郵政解散を振り返った。参院選では知人に国民新党の候補への支持を呼びかけるが、あきらめもある。「民営化は止められない。でも自民党には入れたくない」

4369とはずがたり:2008/10/19(日) 03:54:26

医師・歯科医師・建設業者 組織的集票に陰り
http://www2.asahi.com/senkyo2007/localnews/ibaraki/TKY200707250111.html
2007年07月25日

 かつては「組織選挙」と言われた参院選。だがいま、組織候補を擁立する政治団体と特定政党との結びつきは、県内でも弱まりつつある。従来は自民候補を単独推薦してきた「県医師連盟」は今回、比例区で本部決定に反して国民新党公認の自見庄三郎氏を推薦した。一方、自民の支持団体「日本歯科医師連盟」の県内組織で誕生した「県民主党歯科医師支部」にも目立った動きはみられない。自民の集票マシーンと言われた「県建設業協会」の集票力にも陰りがみられる。

 「茨城は自見先生を公式に推薦している全国で唯一の県。どうか茨城で一番票が出たと言えるよう頑張っていきたい」

 7月19日夜。水戸市で開かれた自見氏の個人演説会で、県医連副委員長の小松満医師が、力を込めた。

 県医連が、参院選比例代表に日本医師会の政治団体の日医連が推薦する自民現職の武見敬三・厚生労働副大臣に加え、郵政反対組で自民を離党し、前回総選挙で落選した自見氏の推薦を決めたのは今年1月末。県医連内では一時、自見氏の単独推薦を模索する動きもあったが、日医連の反発を考慮して、同時に2人の推薦を決めた。

 県医連幹部によると、今のところ、自民の厚生族として影響力をもつ党総務会長の丹羽雄哉氏が地盤とする県南の一部地域をのぞき、自見氏への支持が広がっている。

 ある幹部は「医療費抑制で弱者切り捨ての自民よりも、同じ医師として現場の危機感を何よりも共有する候補を応援したい」と理由を話す。

 県歯科医師連盟では、昨年6月に民主党支部が発足し、8月には会員の自民党費の肩代わりをしないことを決めた。同連盟は今年3月末に会員約1300人に自民と民主の「入党のすすめ」とする文書を郵送。元参与で民主党支部長の川口浩県議によると、05年度には自民党員は約770人いたが、今年6月現在で自民党で返信がきたのは約70人という。

 一方で、民主支部も参院選での活動は、ほぼ「休業状態」という。川口氏は「弱者切り捨ての医療制度改革の影響で自民離れは進んではいるが、民主支部も組織だった集票はまだできていない」としている。

 かつて固い組織を背景に大きな集票力を誇った建設業協会。今回は、自民比例区に立候補した元国土交通事務次官の佐藤信秋氏(とは註:当選)を組織候補として支援する。県内での目標は、前回選挙で支援した候補の倍以上の1万票だ。

 しかし、現実には、同協会の支援候補の得票数は01年参院選が4500、前回04年が3500と1000票減った。

 同協会が意気込むのは業界の将来に対する危機感の裏返しとも言える。

 県単独の公共事業はピーク時の97年当初予算で625億円あったが、今は半分以下の265億円まで減少。現在、会員は約640社だが、ここ数年毎年30社ぐらいが退会する。「大部分は倒産。本当に厳しい」と同協会。業界の疲弊と会員数の減少は集票力の陰りにも直結しており、ある建設会社長は「本業が大変で、選挙どころではない」。ある幹部は「前回以上に力は入れているが、歩留まりが読めない」とこぼす。

4370とはずがたり:2008/10/22(水) 23:56:28
>>4158>>4165
石津・黒岩は実現。若林より糸川も実現。戸倉女史は3区ではなく4区。吉良の知事選転出や民主飛び出し迄考えて民主公認ちゃうかと煽った松本氏ですが社民公認すら得られずあっても無所属出馬の様子。

参院自民現職落選組
青森 山崎http://www.yamachannel.gr.jp/
秋田 金田→秋田2区自民公認
富山 野上→河合が国民に寄りかけたけど止まったからなぁ。。
石川 矢田(新人だが)http://www.yatatomiro.jp/だと自民候補の応援をするとしている。県議返り咲き狙いか
滋賀 山下→4区岩永後継に軽く取り沙汰
鳥取 常田→衆院選出馬の意向(相手されず)
岡山 片山→衆院選出馬の意向(相手されず)・岡山県知事選の声も(本人拒否)
香川 真鍋→落選後の08年5月の新宏池会結成で顧問に。次期総選挙に息子が無所属出馬
愛媛 関谷→愛媛3区出馬の動きを見せるも断念
高知 田村→衆院出馬もあるかもhttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1146286762/3636とのことだったがその後聞かないね。
熊本 三浦→熊本3区無所属出馬表明,07衆補選に出馬取り沙汰も
宮崎 上杉(04年落選組)→中山のゴタゴタで棚ぼたで宮崎1区公認

4371千葉9区:2009/02/02(月) 21:53:09
古い記事を漁るシリーズpart2:07年6月
http://www.sanin-chuo.co.jp/tokushu/modules/news/article.php?storyid=406916196
島根選挙区 亀井亜紀子氏出馬の舞台裏

 参院選島根選挙区(改選数1)に、亀井久興国民新党幹事長の長女・亜紀子氏(42)が、同党公認での出馬を5日、正式表明した。民主党の小沢一郎代表が、なぜ亜紀子氏に狙いを定めたのか。なぜ国民新党公認だったのか。亜紀子氏出馬表明までの舞台裏を追った。

 狙い定め「外堀」埋めた小沢氏

 民主党の候補者選びは、県連主導で進んだ。だが、複数の候補に断られ、擁立作業は難航。県連の鈍い動きに対し、参院選を「政治の歴史の転換点」と位置付ける小沢代表は、今年2月ごろから、自ら擁立に動いた。

 野党共闘を視野に久興氏とも協議。それぞれ数人に打診したが断られた小沢代表の脳裏に、いつ亜紀子氏の名前が浮上したのか。

 久興氏が予測するのが、当時県内で流れていたうわさだ。昨年10月に久興氏と台湾を訪れた亜紀子氏が、李登輝前総統との懇談で「政治への意欲」を語ったとされる。

 うわさを聞きつけ、亜紀子氏に狙いを定めた小沢代表は一気に動いた。5月初めには、亀井幹事長に「亜紀子氏擁立」を打診。同17日に島根入りし、亜紀子氏を口説き落とす仕掛けづくりを図った。

 民主、社民両党県連に具体名を挙げないまま「野党統一候補」の擁立方針を伝え、協力を要請。さらに、自ら要求した女性県議、市議らとの会談で「女性候補がいい」との要望を引き出した。

 国民新党公認 父と歩んだ党に愛着

 1週間後の同24日、小沢代表は都内のホテルで、亀井親子とひそかに会い、亜紀子氏に出馬を強く要請。「急な話で正直、大変迷った」と振り返った亜紀子氏だが、既に公示まで1カ月余りに迫り、要請を断ることは島根の野党勢力の不戦敗を意味した。

 「政治家は一代で終わりと言ってきた。こういうことになるとは。わたしにも、本人にも、苦渋の決断だった」と久興氏。出馬に向けて、「外堀」は小沢代表の手で埋められていたのだ。

 要請から6日後の30日。「有権者に非自民の選択肢を示すため、誰かがやらなければいけない」。亜紀子氏は、ついに正式に要請を受け入れた。

 ただ、小沢氏の唯一の誤算は、亜紀子氏本人が「国民新党公認」にこだわったことだった。

 「秘書として父が自民時代、郵政民営化法案否決に努力して、郵政解散後、新党を立ち上げた時、ずっと現場に立ち会っていた。愛着がある」

 「無所属の統一候補の方が参加しやすいかもしれない」と小沢代表は悔やんだが、親子が二人三脚で歩み、つくり上げてきた党への愛着としての「国民新党公認」を覆すことは、できなかった。

('07/06/06 無断転載禁止)

4372千葉9区:2009/02/03(火) 22:08:11
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0010/fe_010_070703_01.htm
首都乱戦 身内も敵に【東京】
東京選挙区予想の顔ぶれ(改選定数5)
保坂 三蔵 68 自現 2
丸川 珠代 36 自新  
鈴木 寛 43 民現 1
大河原 雅子 54 民新  
山口 那津男 54 公現 1
田村 智子 41 共新  
杉浦 ひとみ 50 社新  
黒川 紀章 73 諸新  
鈴木 信行 41 諸新  
又吉 光雄 63 諸新  
和合 秀典 65 諸新  
川田 龍平 31 無新  
東条 由布子 68 無新  
(並びは参院勢力順)

定数5すでに18人 2人擁立 すみ分け困難

◆ほころび
 自民党現職の保坂三蔵は、2日朝、東京のJR錦糸町駅前で街頭演説を行い、遊説車の上から「自民党は男所帯で、女性が少ない。女性の視点からの政策立案が必要だ」と訴えた。

 もう1人の自民党候補、丸川珠代へのエールだった。同じ場所にいた丸川は、保坂の演説中、通勤客に「おはようございます」と頭を下げ、握手を求めて回っていた。

 丸川もマイクを握ると、「年金だけで安心して暮らせる社会を」と訴えたが、保坂や衆院議員が並ぶ遊説車の上には最後まで上がらず、路上から演説した。「有権者と同じ視線で」と丸川が自ら望んだものだったが、保坂陣営からは「新人だから当然」と冷ややかな声が聞かれた。丸川の演説に保坂への言及はなく、2人が肩を並べて訴える場面も見られなかった。

 東京選挙区の定数が1増えて5となったことを受け、自民党は9年ぶりに複数候補の擁立を決めた。「1人では守りの選挙になる。攻めるには、2人擁立が不可欠」との判断からだ。

 丸川の選対本部長、同党の平沢勝栄衆院議員は「組織による集会などの地上戦は保坂、駅頭や街頭で訴える空中戦は丸川ですみ分ける」と戦術を語る。

 しかし、年金記録漏れ問題による逆風で、その戦術にほころびも見える。

 6月18日午後、自民党本部4階に約30人の東京選出の国会議員が集められた。谷津義男選挙対策総局長が、党独自の世論調査の結果を説明しながら、「どちらの候補も苦しい。集会には2人とも呼んでほしい」と要請した。

 しかし、その場にいた松島みどり衆院議員(東京14区選出)は同日夜、地元墨田区での自らの集会に保坂だけを呼び、「私は保坂一筋だ」と宣言した。

 逆風に危機感を募らす保坂陣営は、組織のほか、国会議員、都議、区議のピラミッドをがっちり固め、「おこぼれだけでも」という丸川陣営の淡い期待も認めない。都議6期の経歴をもつ保坂は、都連や都議との結びつきは強い。丸川を支援する都選出衆院議員には中傷ビラがまかれるなど、都連内はピリピリしたムードが漂う。

◆奪い合い
 すみ分けが難しいのは、民主党も同じだ。

 連合傘下の多くの労組が現職の鈴木寛、新人の大河原雅子が東京・生活者ネットワークと一部労組という「すみ分け」だが、両陣営では「無党派層の多い東京で票割りは不可能。実際には奪い合いだ」との本音が漏れる。

 都議を3期10年、東京・生活者ネットワーク代表も務めた大河原は2日午前、小金井市内で街頭演説を行った。表に「生活が第一」、裏に「年金改革」と書かれたたすきをかけた大河原は、「生活感のない安倍政権をストップしよう」と訴えた。

 6月15日夜、新宿で開かれた政治資金パーティーでは、会場入り口で勝手連の女性らが手作りクッキーを販売した。これも女性をターゲットにした無党派対策の一環だ。

 現職の鈴木は同22日夜、上野水上音楽堂で開いた総決起大会で、オリジナル曲を歌いながら、コンサートのようにステージ上を跳びはねた。プロ野球・東京ヤクルトスワローズの古田敦也監督ら著名人も招き、無党派層の関心を引き寄せる選挙戦術を展開する。

 首都決戦は、「身内も敵」の大混戦の様相だ。(敬称略)

(2007年7月3日 読売新聞)

4373千葉9区:2009/02/03(火) 22:10:19
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0010/fe_010_070704_01.htm
「松岡系」「非松岡系」分裂【熊本】
熊本選挙区予想の顔ぶれ(改選定数1)
三浦 一水 53 自現〈2〉 (公)
松野 信夫 56 民新 (国)
橋田 芳昭 51 共新
(並びは参院勢力順。カッコ内は推薦政党)

◆使い分け
 久間防衛相発言で被爆地・長崎が揺れる中、海をはさんで隣の熊本でも、自民党は自殺した松岡利勝・前農相の影を引きずりながら難しい選挙を迫られている。

 「熊本の農林水産業を守る。松岡先生が亡くなった穴は私が埋める」

 3選を目指す自民党の三浦一水は、叫ぶように訴えた。6月29日、自分の出身地である山鹿市での総決起大会で、三浦は、松岡の“後継”をアピールした。

 山鹿市を含む衆院熊本3区は、県内最大の農業地帯で、松岡の地盤だった。農水族のドン、松岡の影響は選挙区内の農道など公共事業の隅々にまで行き渡っていた。同じ農水族の三浦は、「松岡」の名を持ち出し、主要産業である農林業関連の票を固めにかかっている。

 だが、翌30日夜の熊本市での総決起集会では、訴えは一変した。三浦は「年金記録問題と社保庁改革 緊急報告」と題したA4判4枚を支持者に配布し、「私の報告を見てほしい。年金問題は、安倍首相がきちんと態勢を組んでやっている」と演説の大半を年金問題の説明に費やした。松岡の名は一度も口にしなかった。

 高額な光熱水費など「政治とカネ」で渦中の人となり、スキャンダルが絶えなかった松岡の話を、地元の3区以外で持ち出すのは「選挙対策上、得策ではない」(陣営)からだ。

◆不協和音
 松岡の死去に伴って参院選と同じ29日に行われる衆院熊本3区補選が、松岡系と非松岡系の保守分裂選挙となることも、事情を複雑にしている。

 自民系無所属として補選に出馬する予定の前衆院議員の坂本哲志と、県議の荒木義行の2人は、6月23日午前、それぞれ事務所開きをした。両陣営は「たまたま同じ日になった」と説明するが、3区の自民党支持者からは「どっちに付くか、という踏み絵だ」とため息が漏れた。三浦は両陣営に祝電を打ち、いずれの会合にも出席しなかった。

 坂本は過去2回の衆院選で松岡と1勝1敗の激戦を繰り広げた。松岡の死後、直ちに補選出馬に意欲を示し、参院選では三浦支持を明言した。一方、松岡系は荒木を擁立し、自民党に公認を求めた。党執行部は「荒木を公認すれば、坂本陣営が反発し、民主候補の支持に回りかねない」と見て、苦渋の「公認見送り」を決めた。

 三浦陣営の幹部は「荒木、坂本のどちらでも、当選すれば自民党になる。両方に支援をお願いすればよい」と言うが、話はそう単純ではない。

 三浦の支持母体、県農政連が同15日、荒木の推薦を決めると、坂本の支持者から「三浦は荒木寄りだ」と反発が一気に広がった。

 以後、坂本の集会で三浦のパンフが受付に置かれただけで、「なぜ、三浦氏に手を貸すのか」と坂本事務所に抗議が寄せられるなど、不協和音も表面化している。

◆取り込み作戦
 民主党は、衆院補選の保守分裂につけ込み、「漁夫の利」を狙っている。参院選には前衆院議員の松野信夫、衆院3区補選には新人・後藤英友を擁立した。

 松野は3日、熊本市内で街頭演説し、「参院選の争点は、年金問題と税金の問題だ。二つの『金(きん)』だ」と訴えた。

 県連代表の鎌田聡(県議)は、「3年前の参院選で、民主党に『年金』の風が吹いたときも、熊本では敗れた。しかし、今はその時以上の風を感じる」と手応えを語る。鎌田らは、厚い熊本の保守地盤に風穴を開けるため、坂本支持者を民主党に取り込む作戦を練っている。(敬称略)

 
(2007年7月3日 読売新聞)

4374千葉9区:2009/02/03(火) 22:11:35
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0010/fe_010_070707_01.htm
前哨・知事選や「民・国共闘」【群馬】
熊本選挙区予想の顔ぶれ(改選定数1)
山本 一太 49 自現〈2〉
酒井 宏明 41 共新
福田 晃治 42 国新 (民)
(並びは参院勢力順。カッコ内は推薦政党)

自民 「風」の変化を警戒/国民 新勢力結集なるか

◆微妙な距離
 自民党候補同士が顔をそろえた。

 群馬県知事選が告示された5日朝、自民党公認として出馬した大沢正明の前橋市での出陣式に、参院選群馬選挙区の同党公認の現職、山本一太が駆けつけた。山本は「大沢候補は休みもなく、群馬県中を駆け回った。並大抵の精神力ではできない」と大沢を持ち上げた。

 だが、山本は自らのブログで、「他の候補の応援は終了。(6日以降は)自らの選挙にすべての精力を注ぐ」と強調。知事選とは一線を画す考えを示した。

 当初、参院選と知事選は22日に同日選の予定だったが、国会の会期延長に伴い、参院選が1週間ずれ込み、29日となった。これに山本陣営は懸念を隠さない。「1週間前に結果が判明する知事選で、仮に自民党候補が負ければ、今、優位と言われている参院選の流れが変わりかねない」ためだ。

◆逆風から台風
 「逆風が吹き始めた。大変な台風、爆弾低気圧になるかもしれない」

 山本は6月24日、前橋市内で開いた後援会の会合で、危機感をあらわにした。

 山本は自他共に認める熱心な「安倍応援団」。だが、年金記録漏れ問題などで逆風が強まる中、安倍首相との近さは、選挙では「もろ刃の剣」でもある。

 山本の対抗策は、「草の根選挙」と「政治家仲間」だ。テレビ番組への出演で知名度を高めた山本だが、最近は県内各地で小規模の集会を重ね、草の根の支持拡大に努める。その一方、片山さつき、佐藤ゆかり、高市早苗ら知名度の高い政治家を次々と招き、選挙戦の盛り上げを図っている。

◆共闘の象徴
 参院選で民主党が国民新党の候補を推薦したのは、群馬と島根の2選挙区のみ。群馬は「民・国共闘」の象徴区だ。だが、「非自民・非共産」勢力の結集は順調に進んでいるとは言い難い。

 ―心に花が咲くのだと〜、教えてくれたお母さ〜ん

 6月23日午後、東武線太田駅前のロータリーに、国民新党代表代行・亀井静香が歌う演歌を響かせながら、同党の遊説車が到着した。気温31度の中、同党の新人、福田晃治は「国民新党がキャスチングボートを握り、群馬の声を国政に伝えます」と訴えた。

 この発言に、応援に駆けつけた民主党第3区総支部代表、柿沼正明の顔が一瞬曇った。「場合によっては自民党と組む気か」との疑念がよぎったからだ。

 民主党県連は、不正経理問題が相次いで発覚した影響で、労組系、保守系の二つのグループに事実上、分裂。保守系からは「推薦候補が敗れたら、民主党の恥」との声が聞かれるが、労組系の角田義一・前参院副議長は2日、「(福田支援は)同志と相談して」と消極的な姿勢を示した。

 連合群馬幹部は、「国民新党はもともと、自民党の中核にいた人たち。本当に連携できるのかという疑問は捨てきれない」と指摘する。(敬称略)

(2007年7月7日 読売新聞)

4375千葉9区:2009/02/03(火) 22:12:45
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0010/fe_010_070708_01.htm
逆風に揺れる自民王国【愛媛】
愛媛選挙区予想の顔ぶれ(改選定数1)
関谷 勝嗣 69 自現〈2〉 (公)
田中 克彦 40 共新 (国)
友近 聡朗 32 無新 〈民〉〈社〉〈国〉
(並びは参院勢力順。カッコ内は推薦政党)

関谷 「悪夢」再来の不安/友近 32歳「清新」が売り

◆89年の悪夢
 自民党王国。候補は閣僚経験も豊富なベテラン。それでも、年金不信の逆風を免れない。

 「私、11回目の選挙でございますが、初めて、自民党本部から重点選挙区に指名されました。落選の可能性がある、という所だ。お願いしますというより、お助けください」

 4日夜、松山市の公民館。自民党の関谷勝嗣は200人の聴衆に語りかけた。「年金記録漏れには、責任を持って対処をする。ご安心を」と強調し、会場の入り口で、陣営は政府の対応策を説明したビラを配った。

 自民党が愛媛選挙区で、議席を獲得できなかったのは過去に1度しかない。消費税導入、リクルート事件などの逆風を受けた89年選挙だ。自民党はこの悪夢の再来におびえる。

 「89年ほどの異常事態ではない。しかし、ひょっとしたら、年金問題はもっと根は深いのかもしれない」

 古参の自民党県議の実感だ。愛媛は、高齢化が進んでおり、年金問題により敏感なのではないか、との懸念は深い。

 自民党県連は「この選挙は組織固めの選挙だ」と割り切っている。34人の県議と19人の松山市議は、それぞれ関谷の支援集会を開くことにしている。これまでは、県議選の13選挙区ごとに集会を開いていたが、よりきめ細かな集票が必要との判断だ。

 懸念もある。2002年度末に70市町村あったが、合併により20市町へと3分の1以下に減り、これまで自民王国を支えてきた市町村議が激減した。

 特定郵便局長OBや家族で作る「大樹」の「関谷離れ」も進んでいる。関谷が郵政民営化関連法案に賛成票を投じたためだ。

 関谷は01年の前回参院選で約41万票を獲得し、次点に23万8000票余りの差を付けた。しかし、関谷自身、「今回は、勝っても負けても何千票の差」と危機感を募らせている。

◆愛媛維新
 関谷に挑む友近聡朗は、元Jリーガー、32歳の若さ。清新さが売り物だ。

 白のポロシャツの胸には、ローマ字で「ehime ishin」の文字。スニーカーをはき、1回5分、多い日は50回の街頭演説をこなす。民主党幹部は、「『あの友近が選挙に出てるんだ』と無党派層に認知してもらうのが狙いだ」と語る。

 農林水産業が盛んで、自民党の支持基盤が厚い南予地域にも切り込みを図る。友近は南予のサッカーの名門、南宇和高校出身であり、その経歴を生かす戦略だ。友近は4日、南予にある内子町の街頭で演説した。

 「衆参とも自民党が国会議員を独占している県は少ない。その一つが愛媛だ。キリンビールがあればアサヒビールもある。トヨタも日産もある。競争のある政治システムを作っていきましょう」

 しかし、自民党の締め付けはきつい。友近陣営の関係者は「自民党は農林水産業や建設業などの業界団体を通じて、働きかけを強めている。友近支持の運動をしようとしても、自民党側からすぐ横やりが入る」と語る。陣営は公示後、民主党の小沢代表の南予入りを要請し、テコ入れを図る構えだ。(敬称略)

 
(2007年7月8日 読売新聞)

4376千葉9区:2009/02/03(火) 22:15:07
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0010/fe_010_070713_01.htm
原爆発言 余波続く地元【長崎】
長崎選挙区予想の顔ぶれ(改選定数1)
小嶺 忠敏 62 自新 (公)
渕瀬 栄子 51 共新
大久保潔重 41 民新 (国)
(届け出順。カッコ内は推薦政党)

自民候補「後見人」 久間氏の姿なし
 12日朝、長崎県庁前で開かれた自民党新人、小嶺忠敏の出陣式。そこには、前防衛相、久間章生(衆院長崎2区)の姿はなかった。原爆投下を「しょうがない」とした自らの発言が、被爆地・長崎の県民感情を害したことを踏まえ、「私が行けば票が減る」と出席を自粛したのだ。

 それでも、「久間ショック」はなお尾を引いていた。県連会長の衆院議員、谷川弥一(長崎3区)は出陣式で、「何回も選挙を経験しているが、これほど次から次に大波が打ち寄せる選挙は初めてだ」と渋い表情で語った。年金記録漏れ問題や久間の発言、農相の赤城徳彦の事務所費問題などを念頭に置いた発言だ。

 続く衆院議員の冨岡勉(比例九州)は、「暴風雨の最後に、天井からバケツでザバーっとかぶせてくれた某防衛相もいた」と、久間を痛烈に皮肉った。

 小嶺はこの間ずっと硬い表情だった。自らのあいさつでは久間発言には触れず、「いろんな風当たりがあるが、やはり政権与党、自民党がしっかりしなければならない」と力を込めた。

 県立国見高を全国高校サッカーの名門に育て上げ、抜群の知名度を持つ小嶺を参院選に引っ張り出したのは久間だった。それだけに、小嶺陣営は、「後見役」とも言える久間の発言の直撃を受けている。

 発言翌日の1日、小嶺の後援会には抗議の電話が殺到した。自民党県連幹部は、「被爆者や戦争を知る高齢層は自民党支持者が多い。その世代の票がどれだけ逃げたか、想像もつかない」と頭を抱える。

 ただ、逆風の中、支持団体・業界に危機意識が伝わり、陣営内の空気は引き締まってきた。選対本部長の衆院議員、北村誠吾(長崎4区)も「比例候補と連携を強め、支持団体を徹底的に固める」と、小嶺の知名度頼みだった戦術を改め、組織型選挙で支持拡大を図る構えだ。

 対する民主党新人の大久保潔重は12日、長崎市の大型商業施設前で開かれた自らの出陣式で、久間発言に言及した。

 「県選出議員の原爆投下に関する問題発言は、断じて許せない。多くの皆さんが原爆の被害に遭われ、今も苦しみの中で核兵器廃絶、恒久平和の活動をしており、その努力を踏みにじる発言だ」

 民主党県連は発言翌日の1日に防衛相の罷免を求める声明を出すなど、素早い対応を見せた。しかし、その後は、「批判ばかりでは揚げ足取りと思われ、票に結びつかない。言い過ぎると逆効果な面もある」(民主党県連幹事長・川越孝洋)と抑え気味にしている。大久保が出陣式で、あえて名指しを避けたのもそのためだ。

 陣営幹部は「久間発言が追い風になっていることは確かだ。相手候補は県内で圧倒的な知名度を持つが、ようやく背中が見えてきた」と手応えを感じている。

(2007年7月13日 読売新聞)

4377千葉9区:2009/02/03(火) 22:15:51
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0010/fe_010_070717_01.htm
民・社決裂で連合板挟み【大分】
大分選挙区立候補者(改選定数1)
後藤 博子 59 国現〈1〉  
松本 文六 64 無新 (社)
礒崎 陽輔 49 自新 (公)
山下  魁 30 共新  
矢野 大和 51 無新  
(届け出順。カッコ内は推薦政党)

与党も不安 衛藤氏出馬 公明が反発
 得意の落語は封印した。

 15日午後、台風一過で青空が広がる大分市郊外の住宅街。街頭演説に立った無所属の新人、矢野大和は、緑色の法被こそ着たものの、表情は終始真剣なままだった。

 「政権交代の時代が来た。受け皿は民主党だ。庶民の怒りの1票を私に託してください」

 演説会場には「民主党」と大書したのぼりがはためく。民主党県連代表の吉良州司は「ほかの野党に投票すれば、結果的に自公信任になる。政権交代を実現させるなら、何とぞ矢野の支援をよろしくお願いします」と力を込めた。

 しかし、矢野は民主党公認ではない。

 大分では、2000年の衆院選以来、民主、社民両党と連合大分が選挙協力する「大分方式」で野党共闘を進めてきた。だが、今回は矢野を推す民主党県連と、松本文六を推す社民党との調整が失敗。代表の小沢が全国的な選挙協力に配慮し、矢野の公認・推薦の見送りを決めた。民主党県連は矢野を独自支援とし、「大分方式」は崩壊した。

 矢野陣営はこの経過を踏まえ、小集会を150回以上重ね、矢野の個性を生かして保守層や無党派層に訴える戦術を取ってきた。しかし、共産、社民、国民新の各党は公認・推薦候補を擁立。非自民票の分散が懸念されることから、民主党色を前面に押し出す戦術に転換した。16日午後には前代表の前原誠司が大分市入りし、「民主党の全精力を挙げて大分を戦い抜く」とぶち上げた。

 一方の社民党も、独自色発揮に苦慮している。元首相の村山富市は15日夜、松本の個人演説会で「野党がまとまらなかったから、今度の選挙は厳しいという人がいる。それは違う。憲法9条を改正するかしないか聞いてみればいい。革新は松本さん一人だ」と訴えた。

 民主、社民両党の板挟みとなった連合大分の苦悩は深い。松本を「推薦」、矢野を「支援」と、双方への配慮を迫られた。12日の公示日も苦渋の対応だった。 同日、松本の出陣式には、連合大分会長の嶋崎龍生の姿があった。「十二分に勝てる選挙だ。連合大分も引き続き全力で支えていく」

 同じころ、10キロほど離れた会場で開かれた矢野の出陣式には、連合大分副会長の開田恵三がいた。開田は「訳の分からない対応と思われるかもしれない。連合大分としては、矢野、松本両候補の健闘を心からお願いしたい」とあいさつした。

 一方、自民党も、公明党との協力関係に不安を残している。大分市に地盤を持つ前衆院議員、衛藤晟一の比例選出馬に、公明党が反発。推薦決定は公示直前にずれ込んだ。

 自民党公認の礒崎(いそざき)陽輔は15日、日出町での街頭演説の冒頭で「自民党公認、公明党推薦の礒崎です」と公明党の推薦を強調。「こんな時に野党が増えると株価が下がる。円安になる。ここまで景気を良くしたのに、また元のもくあみの不景気になる」と与党候補であることを前面に押し出した。

 自民党は公明党に対し、県内から比例票で3万票を協力することで合意している。公明党の支持母体である創価学会の県関係者は最近、自民党側にこう繰り返している。

 「やるべきことはこちらでやります。自民党にも、約束したことを実際にやってほしい」(敬称略)

(2007年7月17日 読売新聞)

4378千葉9区:2009/02/03(火) 22:17:39
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0010/fe_010_070721_01.htm
組織力低下 連合の苦悩【比例選】
パート出身や若い世代擁護

 台風一過の16日。埼玉県越谷市の市民会館で、自治労の組織内候補、相原久美子(60)を支援する集会が開かれた。約120人の出席者のうち、越谷市の職員労組組合員は4分の1程度。残りは、非常勤職員や市の委託業者で作る労組、社会福祉協議会などからの参加だ。

 「公共サービスって、公務員だけでやれるもんだとは思ってないです。ゴミの収集は民間に委託され、高齢者施設にも民間があります」

 白いジャケットに身を包んだ相原はこう語りかけた。さらに、「私は(札幌市の)非常勤職員と言われるパート出身だから、(正規と非正規の)均等待遇を実現したい」と続けた。

 会場からは、「パートの代表を国会へ」「頑張って」との声が上がった。

 連合の中核である自治労の組合員は2002年度に100万人を切り、06年度は92万人にまで落ち込んだ。組織再建のため、03年に採択した「21世紀宣言」には、地方公務員の枠にとどまらず、地域の公共サービスを担うすべての労働者の結集を目指す方針が盛り込まれている。

 この方針に沿い、相原の選挙戦は、従来の正規職員の支持固めを超えたすそ野拡大を試みている。自治労はこれまで、参院比例選には本部の三役経験者らを擁立してきた。非常勤出身の相原の擁立は、“自己改革”の象徴ともいえる。

 公務員バッシングを和らげる狙いもある。

 自治労幹部は「自民党は公務員と民間を対立するものと位置付け、公務員たたきをしている。官と民の垣根を低くすることが大切だ」と話す。

 自治労は、民主支持か社民支持かの路線対立も依然として抱える。山形をはじめ東北などの県では、参院比例選で社民党の又市幹事長(63)を推すところも少なくない。

 「安倍内閣は、夕張市の破たんも、社会保険庁の問題も、責任を労働組合になすりつける。トヨタ自動車で欠陥車が出たら、労組の責任を問うのか」

 又市は17日、山形市での集会で労組を擁護した。出席者の中心は自治労の組合員だった。自治労山形県本部の幹部はこう語る。

 「民主党は保守系の国会議員が多い。その上、山形では基盤は弱く、今後、どうなるかわからない。うちはまだまだ社民支持だ」

 一方の民間労組も、組織改革を迫られている点では、自治労と同様だ。

 NTT労組などで作る情報労連は、参院比例選に新人の吉川沙織(30)を擁立した。吉川は04年、民主党の公募に合格。その後、情報労連の特別中央執行委員などを経て、組織内候補となった。

 情報労連幹部は「若い組合員の政治離れが進んでおり、『なぜ労組が選挙運動するのか』と疑問を持っている。同じ世代の候補なら一体感を持てるはず」と吉川擁立の狙いを語る。

 吉川は18日、金沢市で開かれた情報労連の講演会で「30歳前後の世代がフリーターや非正規雇用という働き方を余儀なくされている。若い世代の代表として格差の是正に取り組みたい」と訴えた。

 04年参院選で、連合は組織内候補8人を擁立し、全員当選させた。だが、8人の個人名投票の合計は約173万票で、当時の組合員数(約675万人)の3割にも満たなかった。今回は7人の組織内候補を立て、全員当選を目指す。集票力低下に歯止めをかけられるか。連合にとって、参院選は自分との戦いでもある。(敬称略)

(2007年7月21日 読売新聞)

4379千葉9区:2009/02/03(火) 22:18:32
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0010/fe_010_070722_01.htm
造反への恩か実利か【大樹】
郵政民営化控え自民接近も
 参院比例選に国民新党公認の新人として出馬した津島恭一は18日、東京都荒川区で個人演説会を開き、お決まりの文句を大きな声で発した。

 「私は郵政民営化法案に反対しました」

 津島は、自民党衆院議員だった2005年、郵政民営化関連法案に反対票を投じた「造反組」だ。参院議員へのくら替えに「勝算あり」とふんだのは、特定郵便局長OB約11万人で組織する「大樹全国会議」(大樹)の支援を見込んでのことだ。実際、津島の演説会には多くの大樹関係者が集まっていた。

 大樹はかつて、「100万票を持つ自民党最強の職域組織」と言われた。しかし05年の郵政解散を機に自民党からの大量脱党が進み、同党に残るのは数千人にまで減少した。

 自民党とたもとを分かって初の参院選に臨む大樹には二つの方針がある。

 一つは、選挙区で、郵政民営化法案に反対した「造反組」議員を支援すること。自民党の元防災相の鴻池祥肇(兵庫)、田村公平(高知)、民主党の川上義博・前衆院議員(鳥取)らで、大樹幹部は「我々の訴えに理解を示してくれた恩と義理は忘れない」と強調する。

 もう一つは、「郵政民営化見直し」を掲げる唯一の政党、国民新党候補への比例選での支援だ。西日本で自見庄三郎、近畿、中部、北陸で青山丘、東日本と北海道で津島を応援する。いずれも「造反組」の前衆院議員だ。

 しかし、10月には日本郵政公社が解散し、持ち株会社の「日本郵政」、子会社の「ゆうちょ銀行」「かんぽ生命保険」などが発足して郵政民営化が現実のものとなる。14日には、民営化に向けた業務リハーサルが、全国約5500の郵便局でスタートし、現役の郵便局職員からは、「選挙どころではない」との悲鳴が上がっている。

 岡山県のある特定郵便局長は、土日も郵便局に出勤してパソコン端末と「格闘」する日々が続く。「民営化で導入する新しいシステムに早く慣れる必要があるが、平日は業務でパソコンを使うので、休みにしかできない」とこぼす。研修に追われる職員も少なくない。現役の特定郵便局長約1万9000人で組織する全国特定郵便局長会は、「静観」の立場だ。

 OBの大樹関係者の間でも、「郵政解散で我々は国民の目の敵にされた。もう選挙活動はこりごり」という、えん戦ムードも漂う。

 また、与党である自民党との融和に向けた動きも表面化している。

 大樹全国会議岡山県本部長の川崎辰雄は、比例選で自見を支援する一方、岡山選挙区では自民党現職の片山虎之助を応援する。片山は「造反組」ではないが、川崎は「片山さんは郵政問題に詳しく、与党幹部で頼りがいもある」と支援の理由を語る。

 大樹は、「郵政民営化に反対した候補がいない選挙区は、地方で判断する。地方の決定に中央は一切関与しない」(幹部)と、選挙区対応は地方組織に判断を委ねている。

 郵政造反組や国民新党への義理と、政権とのパイプの再構築。10月の民営化という現実の前に、大樹は、ジレンマを抱えながら参院選を戦う。(敬称略)

 大樹 特定郵便局長のOBらでつくる政治団体。公務員で選挙活動の制約を受ける現役の郵便局長にかわって、選挙運動を主導し、全国に約1万9000ある特定郵便局に大きな影響力を持つ。自民党を離党した会員の一部は、郵政民営化見直しを掲げる長谷川憲正参院議員(国民新党)の後援会組織「憲友会」に移っている。

(2007年7月22日 読売新聞)

4380千葉9区:2009/02/03(火) 22:19:31
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0010/fe_010_070724_01.htm
「自民王国」民主が大攻勢【鹿児島】
鹿児島選挙区立候補者(改選定数1)
加治屋義人 69 自現〈1〉 (公)
山口 陽規 54 共新  
皆吉 稲生 57 民新 (国)
(届け出順。カッコ内は推薦政党)

 「自民王国」の鹿児島に、民主党が幹部を次々に投入し、激しい攻勢をかけている。

 民主党の小沢代表は21日、奄美市の外れにある「阿麻弥姑(あまみこ)神社」を訪れた。この日の奄美大島には夏空が広がり、気温も30度を超えた。地元特産の「大島つむぎ」のネクタイを締めた小沢は流れる汗をぬぐおうともせず、民主党新人、皆吉稲生の応援演説に力を込めた。

 「自民党候補は強いが、ようやく一線に並ぼうとしている。皆さんの力をお借りすれば当選できる」

 小沢の鹿児島入りは4月以降、実に5回目だ。

 同県では、衆院の5選挙区と参院選挙区の計七つのイスのすべてを自民党が独占している。小沢はこの鹿児島での勝利を与野党逆転の「必要条件」と見て、保守層の切り崩しに様々な手を打っている。郵政民営化に反対し、自民党を離れた前衆院議員、松下忠洋との「共闘」もその一つだ。

 松下は2005年の衆院選に鹿児島3区(薩摩川内、枕崎、南さつま市など)から無所属で出馬し、7万票近い票を獲得したが、落選した。「安倍政権は格差問題に鈍感だ。『格差を縮めよう』という主張は正しい」と、皆吉の支援を買って出ている。3区を中心に訴えて回る松下に、特定郵便局長OBらも同調する。

 衆院鹿児島5区(鹿屋、垂水市など)では、地元在住の民主党比例選候補で、「さくらパパ」のニックネームで知られる横峯良郎と連携している。特に保守地盤が厚く、前回衆院選では民主党が候補者擁立もできなかった同選挙区で、横峯の知名度を生かして票に結びつける作戦だ。

 また、京セラの県内3工場の労働組合(組合員約6000人)は01年参院選では自民を支援したが、今回は皆吉推薦に転じた。小沢と同社の稲盛和夫名誉会長とのパイプを頼みに、民主党県連が支援を要請したのが実った。

 こうした民主党の攻勢に、2期目を目指す自民党現職、加治屋義人の陣営は危機感を強めている。安倍首相を始め、菅総務相、伊吹文部科学相、小池防衛相らを公示後に次々投入し、テコ入れに懸命だ。

 安倍首相は19日、鹿児島市内のJR鹿児島中央駅前での街頭演説で、「大変厳しい状況だが、負けるわけにはいかない」と声を張り上げた。農村票を意識して「強い農政づくりをきっちり進める」と宣言し、加治屋の名を5回も連呼した。

 「今『安倍さん辞めろ』なんて声があるが、とんでもない。社会保険庁の民営化なんて私は考えつかなかった。教育基本法改正も私の内閣ではできなかった」

 23日に鹿児島に入った小泉前首相は、安倍政権の実績を強調する一方、党と同県の「深いつながり」を思い起こさせるかのように、サツマイモが大好物であることや鹿児島が父親の出身地であることを披露した。

 5人の衆院議員もそれぞれの地元に張り付き、支持を訴えている。県連は19日、鹿児島市で緊急会議を開き、県議や市町村議に「動きが鈍い」とハッパをかけた。自民党は「王国」の総力を挙げて追い込みに入っている。(敬称略)

  
(2007年7月24日 読売新聞)

4381千葉9区:2009/02/03(火) 22:20:30
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0010/fe_010_070727_01.htm
綿貫氏苦渋の「反自民」【富山】
富山選挙区立候補者(改選定数1)
野上浩太郎 40 自現〈1〉 (公)
泉野 和之 50 共新  
森田 高 40 無新 (民)(社)(国)
(届け出順。カッコ内は推薦政党)

立場と支援者の板挟み
 国民新党代表、綿貫民輔がようやく重い腰を上げた。

 24日、参院選公示後初めて地元・富山県入りし、南砺市で期日前投票を済ませ、小矢部市のJR石動駅前で街頭演説に立った。

 綿貫は「森田候補は、公約に郵政民営化反対と格差反対を掲げた。私たちと言うことは同じだ」と述べ、国民新党が推薦する無所属新人、森田高に1票を投じたことを明らかにした。ただ、「(政治の)流れを変えるには、富山も変えてもらわねばならない。私はもう自民党には投票できない。心を察するだけでなく、よろしくお願いしたい」と語り、森田への支持呼びかけが「苦渋の決断」であることをにじませた。

 自民党現職、野上浩太郎に、民主、社民、国民新の3党が推薦する森田が挑む富山では、重鎮、綿貫の動向が大きなカギを握る。だが、綿貫はなかなか態度を鮮明にできずにいた。

 郵政造反組として自民党を離れた綿貫だが、後援会や系列の地方議員には、自民党員が多い。綿貫の森田支援は即、自らの支援者の「分裂」を意味する。

 このため、昨年末から森田への国民新党推薦を求めてきた民主党代表の小沢に対し、綿貫は首を縦に振れずにいた。綿貫は「自分のことを自分で決められなくなっている」と周囲に苦悩を漏らすこともあった。

 国民新党が森田推薦を決めたのは公示直前の11日。傘下の県議からはその直前まで、「推薦をやめてくれ」との電話があったが、党代表代行の亀井静香、幹事長の亀井久興がそれぞれの地元で自民党と激しく争う中、「党代表としてしめしがつかない」と考えての「一大決心」だった。

 森田陣営の選対本部長、村井宗明(民主党衆院議員)は、「これで(民主、社民、国民新の)3本の矢がそろった」と、綿貫「参戦」に歓喜の声をあげた。

 対する野上陣営。すでに5月には、綿貫の森田支援も想定し、綿貫の地盤を含む県西部担当の選対総括責任者に、05年の衆院選で綿貫陣営の選対本部長を務めた上田信雅(自民党県議)をあてた。側近を巻き込み、綿貫の動きを封じ込めるための布石だった。

 野上陣営幹部は、綿貫の動向について、「推薦を決めても、綿貫後援会はフル回転できない」と強調する。

 ただ、陣営内にはピリピリしたムードも漂う。12日の出陣式では、県選出の自民党参院議員、河合常則が、「心を鬼にして、野上さんの勝利に頑張りたい」と厳しい表情で訴えた。自民党の大先輩だった綿貫を敵と見なす、事実上の決別宣言と周囲は受け止めた。

 富山のほか、石川、福井を含めた北陸3県は、もともと自民党の牙城(がじょう)だが、今回は予断を許さない激戦区ばかり。自民、民主両党とも「北陸決戦」と呼び、終盤選挙の焦点に位置づける。

 25日には、安倍首相、小沢が共に富山入り。安倍は魚津市に1500人を集め、「野上さんは参議院のホープだ。ここでつぶしてはならない」とかすれ声を振り絞った。小沢は富山市で街頭演説後、記者団に、「富山では綿貫さんの影響力が大変大きい。国民新党も『日本の政治はおかしい、力を合わせ、変えていこう』との立場だ」と強調し、綿貫との連携に自信を見せた。(敬称略)

 
(2007年7月27日 読売新聞)

4382千葉9区:2009/02/03(火) 22:23:31
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0011/fe_011_070714_01.htm
農業票の奪い合い 過熱


遊説先で農業関係の要望を聞く候補者(13日)  今回の参院選で注目を集めているのが、「農政対決」だ。

 改選定数が2から1に減った栃木選挙区。自民、民主両党の現職が、生き残りをかけてそれぞれの農業政策を訴えている。

 再選を目指す民主党の谷博之氏は13日午前、小山市のJR小山駅前に立った。県内有数の都市ながら、首都圏に豊富な農作物を送り込む農業の町でもある。

 「面積による農家切り捨てが行われている。民主党はどのような規模であっても、農家の所得を戸別に補償する政策をみなさんに約束する。与党の農業政策は、大きな農家だけを残す選別の農業政策だ」

 谷氏が声を張り上げると、数人の聴衆が足を止めて街宣車を振り返った。

 谷氏が批判したのは、政府が推進する「品目横断的経営安定対策」だ。コメや麦など主要5品目に関する国の補助金を、原則として4ヘクタール以上の農地を持つ農家や法人に限定して拠出している。

 谷氏陣営は「4ヘクタール以上の農地を持つ農家なんて、県内には1割もいない。小規模農家の切り捨てだ」と批判する。

 谷氏の攻勢に、自民党の国井正幸氏は警戒感を隠さない。農水副大臣の国井氏は、政府側の代表でもあり、農家の立場に立った着実な農政の推進を訴える。

 13日午後、国井氏は日光市のJAかみつが小林支店前に立ち、民主党の戸別所得補償制度に反論した。農家の規模にかかわらず、生産費と市場価格の差額を農家に直接支払う制度だ。

 「栃木のコシヒカリが今、1万5700円だ。例えば、作り過ぎて5000円になった。その場合は1万円くれると言うんだ。余っているものをなお作るために、税金を使うことが許されるんですか」

 「農政対決」の切り札として自民党が期待するのが、比例選に出馬する山田俊男氏だ。昨年8月までJA全中専務理事。これまで農水官僚OBを支援してきた全国農協中央会の政治団体「全国農業者農政運動組織連盟(全国農政連)」が、初めて擁立した身内の候補だ。

 山田氏は13日、富山県滑川市のJAアルプスなめりかわ支店前で遊説し、「農業を軽んじるような政策には断固反対していきたい」と訴えた。同県魚津市でも、「農業生産があって、地域があって、皆さんの生活があって、その基本に緑がある。この緑を徹底して守るぞという気概だ」と声を張り上げた。

 
(2007年7月14日 読売新聞)

4383千葉9区:2009/02/03(火) 22:24:38
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0011/fe_011_070715_01.htm
激しい「身内の争い」


東京選挙区では雨の中、候補者が懸命に支持を訴えた(14日)  5議席を20人が争う大混戦の東京選挙区。改選定数が1増となり、自民党は、現職と新人が共倒れした1998年以来9年ぶりに、候補2人を擁立した。

 新人の丸川珠代氏は14日夕、激しい雨の中、JR上野駅前でマイクを握り、「私に力を貸してください」と声を張り上げた。

 この場所からわずか約300メートル離れたビル内には、もう1人の公認候補で現職の保坂三蔵氏の選挙事務所がある。陣営幹部は「地元の有権者は、誰を応援すべきかわかってくれるはず」と不快感を隠さなかった。

 党都連は当初、保坂氏が組織票、丸川氏が浮動票を得てともに当選という青写真を描いていた。しかし、予想以上の与党への逆風に、丸川氏陣営の選対会議では今、「空いているところ(組織)はないのか」との声が飛び、都内の衆院議員には、選挙はがきの郵送を依頼する。保坂氏陣営は、「衆院議員の支持者名簿は、保坂を支援する都議の名簿と重複し、支持者が混乱する」と反発するが、丸川氏陣営は、「(自民支持の)業界団体も、若い層は民主などに投票しかねない。こちらは保坂さんに行かない組織票を拾うだけ」と悪びれた様子はない。

 「保坂さんはトップを走っている。私は(最下位当選の)5位でいい」と集会で絶叫する丸川氏に、保坂氏は警戒心を崩さない。

 「私にとっては褒め殺しだ」

     ◇

 改選定数2の北海道選挙区では、民主党は現職の小川勝也氏を公認し、新人の多原香里氏を推薦した。12日の公示日は本来なら、そろい踏みで第一声を上げても不自然ではない。しかし、2人が第一声で互いの名前を口にすることは、結局なかった。

 両者間に横たわる距離感。民主党北海道の選対幹部は「切磋琢磨(せっさたくま)こそ、2議席独占の原動力になる。緊張感は織り込み済みだ」と微妙な言い回しだ。

 多原氏は新党大地副代表。圧倒的な集票力を誇る党代表の鈴木宗男氏の秘蔵っ子で、“女ムネオ”を自任する。多原氏について、小川氏は5月の事務所開きで「心中は穏やかでない」と胸中を明かす場面もあった。

 鈴木氏は「コップの中でけんかをしてはだめ。与野党逆転にこそ、今度の参院選の意義がある」と強調する。鈴木氏は、多原氏が当選した場合、民主の会派に入ることも明言し、必勝を期している。

 
(2007年7月15日 読売新聞)

4384千葉9区:2009/02/03(火) 22:25:54
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0011/fe_011_070719_01.htm
「背水の陣」幹事長対決


(左)げきを飛ばす自民党の中川幹事長(甲府市内で)(右)支持を訴える民主党の鳩山幹事長(長崎市で)=いずれも18日 自民党の中川幹事長は18日夕、甲府市にある同党候補の選挙事務所に、堀内光雄・元通産相ら山梨県選出国会議員、県議らを緊急招集した。

 「きょうは耳に痛いことも話さなくてはならない」

 中川氏が、切り出した一言に、緊張感が走った。「保守王国」といわれる山梨だが、読売新聞社の参院選情勢調査では、自民党支持層を固め切れていない。中川氏は「山梨で1議席失うことになれば、(参院での)過半数割れに直結する。危機感をもって、全力で取り組んでほしい」とハッパをかけた。

 「政治生命をかけてやる」と明言して臨んだ参院選だけに、背水の陣とも呼べる状況だが、周囲には「これが底値だ」と、自分自身に言い聞かせるように語る。

 年金記録漏れ問題では、ビラやコマーシャルの作成で陣頭指揮を執った。「改革実行力 自民党」のキャッチフレーズも、「改革政策を実行する力があるのは与党・自民党であることをアピールするべきだ」と、自ら発案した。ただ、党内では「細かいことまで、何にでも口出ししすぎる」とやゆする声もある。

 中川氏が好んで披露する話がある。12年に一度、統一地方選と参院選が重なる「亥年(いどし)」の自民党幹事長が自分で5代目という話だ。

 福田赳夫、田中角栄、二階堂進、森喜朗の歴代幹事長で、統一地方選と参院選の両方の選挙に勝ったのは岸政権の福田幹事長だけ。「岸信介・元首相の孫の安倍政権でダブル勝利の再来を」。名だたる政治家に連なることで、自らを鼓舞しているようにも見える。

 一方、民主党の鳩山幹事長も中川氏と同様に幹事長の職をかけて「天下分け目の戦い」に挑んでいる。

 18日は、激戦区が集中する九州を巡った。

 「民主党など、どうなっても構わない」

 長崎県大村市での街頭演説では、逆説的な表現で聴衆の耳目を集め、「民主党よりも国民の暮らしが大事だ。しかし、生活を守らない政治が続いている」と政権批判につなげた。

 読売新聞の情勢調査で自民党を抜き参院第1党をうかがう勢いだが、宮崎市での記者会見では「相手は自民、公明党の連合軍。もっと必死にならないと勝負にならない」と党内を引き締めた。

 この2日間、新潟県中越沖地震の被災地を回り日焼けした顔は精悍(せいかん)さを増し、その表情からは、強い手応えを感じている様子がうかがえた。

 
(2007年7月19日 読売新聞)

4385千葉9区:2009/02/03(火) 22:26:38
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0011/fe_011_070720_01.htm
くら替え30人 列島奔走


声をからし、支持を呼びかける「くら替え」候補(19日午前) 今回の参院選候補者のうち、国政復帰を目指す衆院議員経験者は、千葉選挙区で出馬するため衆院議員を辞した民主党の長浜博行氏を含めて30人に上る。「くら替え」候補が各地を奔走している。

 「選挙区は『岡崎トミ子』、比例は『今野東』とお書きください」。19日朝、宮城県石巻市のJR石巻駅前。元衆院議員の民主党比例選候補、今野東氏は、声をからして通勤客に訴えた。

 岡崎トミ子氏は、宮城選挙区で3選を目指す民主党公認候補で、地元民放の元アナウンサー。2001年の参院選ではトップ当選した。一方の今野氏は2000年、衆院宮城1区で初当選。05年4月、陣営幹部らによる公職選挙法違反事件に連座し、当選無効の判決を受けて辞職。法律の規定で、宮城1区からは5年間立候補できない。

 陣営では、今野氏が民主党の比例選候補35人の中から当選するには、「少なくとも20万票の個人名票が必要」と読んでいる。

 頼りはやはり地元宮城だ。今野氏は各地の集会で、「(岡崎氏は)姉のような存在」と再三強調。岡崎氏も「今野さんと一緒に、この国を変えるために頑張ります」と呼応する。選挙期間中、17回の個人演説会を二人三脚でこなす予定だ。

 「国政に復帰させてもらって、(JR中央線のスピードアップなど)皆さんとの約束を実現したい」

 自民党比例選候補、米田建三氏は18日、山梨県韮崎市のJR韮崎駅前でこう訴えた。

 1993年以来、衆院神奈川4区や衆院比例選南関東ブロックで3回の当選を重ねた。しかし、山梨1区から立候補した03年の衆院選で落選。大学教授の傍ら、国政復帰の機会をうかがっていた。今回は、初当選が同期の安倍首相から出馬を打診され、「国政で活躍することが何より大切」と、くら替えを決意した。

 18日の遊説では、衆院議員時代の同期の横内正明・山梨県知事との関係も強調。「知事とともに山梨の改革も進める」と連呼した。

 米田氏にとって最後の衆院選を戦った山梨は、当然「重点地区」の一つだ。

 しかし、自民党県連幹部の中には、山梨選挙区で公明党と連携を強めていることに配慮して、比例選では公明党に投票するよう呼びかける向きもある。米田氏は「深刻な問題だ」と危機感を隠さない。「ゆかりの地」だからといって必ずしも安心できないのが現実だ。19日は群馬県に入り、懸命に支持を訴えた。

(2007年7月20日 読売新聞)

4386千葉9区:2009/02/03(火) 22:27:30
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0011/fe_011_070721_01.htm
カギ握る 知事の影響力


通勤客に握手を求める滋賀選挙区の候補者(20日、滋賀県近江八幡市で) 「政策より、いかに知事になびくかで当落が決まりそうな情勢だ」

 滋賀県の自民党関係者の間では、そんな自嘲(じちょう)気味の声が漏れ始めている。

 1議席を争う参院選滋賀選挙区。昨年7月に新幹線新駅建設の是非を争点とした知事選が行われ、「もったいない」と建設に反対した嘉田由紀子知事が約22万票を集めて当選した。組織を持たない嘉田氏が、自公民推薦の現職を破った衝撃は大きかった。

 「琵琶湖の環境を守れるのは山下しかいません」

 20日午後、県東部の農村地帯で自民党現職の山下英利氏の選挙カーから訴えが響いた。党環境部会長の山下氏は、環境社会学者出身の知事を意識し、「琵琶湖の水質保全に取り組む」という訴えを欠かさない。

 だが、自民党は知事選後は新駅問題で知事と対立し、今年4月の県議選で惨敗した後、ようやく知事との融和姿勢に転換したばかり。知事との「距離」では民主党に後れをとっている。

 知事選後、嘉田与党に転じた民主党にとって嘉田人気は頼みの綱だ。県議出身の新人、徳永久志氏は無党派層を狙ってベッドタウンを回り、「知事の就任以来、ともに汗を流してきたのは私」と協調関係を訴える。

 知事本人は、どの候補も応援しない「中立」の立場を表明しているが、「嘉田票」がどう転ぶのかが選挙戦のカギを握っている。

 埼玉県知事選を8月26日に控えた上田清司知事も政党との“等距離外交”に腐心している。

 上田氏は元民主党衆院議員だが、2003年の知事選では「県民党」を掲げて無所属で当選した。今回の参院選では、埼玉選挙区(改選定数3)での応援演説は、自民党候補と公明党候補が2回ずつ、民主党候補2人が1回ずつ、とバランスをとる。「応援演説は集まった支持者のためのもの。(応援相手を持ち上げる)『ご当地ソング』に徹します」と割り切っている。

 一方、民主党の小沢代表のおひざ元、岩手県の達増(たっそ)拓也知事は、自他共に認める“小沢チルドレン”だけに、「行政の長としては公正中立の立場だが、政治家としては自由にやる」と、民主党への肩入れを鮮明にする。自身の知事転身によって実施される衆院岩手1区補選もある。達増氏は補選が告示された17日、自らが後継指名した民主党新人の事務所に顔を出し、「政権交代に向けた大きな流れを岩手から作っていかなければ」と活を入れた。

(2007年7月21日 読売新聞)

4387千葉9区:2009/02/03(火) 22:28:43
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0011/fe_011_070722_01.htm
住み分け狙う「民主王国」


2議席を目指し、支持を訴えるスタッフ(21日、名古屋市内で) 「政治を子どもや若者が信じられるようにしたい。一緒に変えましょう」

 21日午後、名古屋市緑区のショッピングセンター前で、民主党新人の谷岡郁子氏は買い物客に呼び掛けた。ビラを配るスタッフのほとんどが20歳代で、タンバリンや鈴も使って盛り上げる。

 谷岡氏は、アテネ五輪・金メダリストの女子レスリング部員が注目を集めた中京女子大の学長。選対本部長の赤松広隆・党副代表は、「本人のキャラクターもあり、無党派層や他党の支持者にも幅広く受け入れられている」と、自信を見せる。

 愛知県は、民主党が2000年、03年の衆院選で名古屋市内の5議席を独占し、04年参院選でも改選定数3議席の内2議席を取った「民主王国」だ。

 今回も現職の大塚耕平氏に加えて谷岡氏を擁立し、自民の鈴木政二、公明の山本保の現職両氏を脅かしている。無党派層の取り込みが期待できる谷岡氏と“住み分け”を図るため、大塚氏は組織を固める選挙に徹する。

 民主王国を支える大きな力が連合愛知(約50万人)で、組織の8割を大塚氏に割り当てた。

 連合愛知の大きな武器が、選挙管理委員会が希望者に交付する「投票済証」だ。これを各職場単位で回収し、上部組織に数字が報告される。トヨタのある職場では、職場委員会の終了後に、代表の委員が投票を呼び掛けている。組合員の一人が「提出しなくても罰則がないとはいえ、若い組合員が職場の先輩に言われれば、当然プレッシャーがかかる」と打ち明けるように、投票済証の威力は絶大だ。

 過去3回の参院選を民主または民主系候補が制してきた三重県。民主党は今回も1人区の戦いを制して王国への地盤を築くことを狙っている。

 「この5区でも勝たせていただきたい」

 伊勢市で21日夜開かれた民主党現職高橋千秋氏の個人演説会には、県選出の民主党国会議員、連合三重幹部、民主系県議らが顔をそろえ、こう口々に訴えた。

 同市は県南部、農山漁村を中心とする衆院三重5区の大票田で、自民の支持基盤の強い地域だ。県内でも5区だけは、地盤とする民主党国会議員がいない民主党にとっての「空白区」だ。高橋氏の陣営は今回、5区内の地方議員をフル稼働させ、自民支持層の切り崩しに重点を置く。

 「切り込むだけの基礎体力は付けてきた」と陣営幹部は自信をのぞかせる。

(2007年7月22日 読売新聞)

4388千葉9区:2009/02/03(火) 22:29:43
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0011/fe_011_070724_01.htm
郵政民営化の微妙な影


電話作戦を行う「大樹」の関係者(23日、愛媛県宇和島市で) 「腰の曲がったおばあちゃんに言われました。『郵便局がなくなって、私の年金、どこで下ろしたらいいんじゃろ』と……」

 23日午後、愛媛県東温市。民主、社民、国民新党推薦の無所属新人、友近聡朗氏は街頭演説で、郵政民営化に年金不祥事を絡めたエピソードを披露した。

 2年前の衆院選の焦点だった郵政民営化は、今も、参院選愛媛選挙区の戦いに微妙な影を落としている。

 元郵政相で自民党現職の関谷勝嗣氏は2年前、郵政民営化法案に賛成し、長年の支持基盤だった特定郵便局長OBらの組織「大樹」と絶縁した。その間隙(かんげき)を突いて、友近氏が大樹に浸透している。大樹の会員約3400人の大半は自民党を離れており、友近氏支援に回る見通しだ。

 自民党県議は「大樹は皆、地域の顔役。侮れない相手だ」と警戒する。関谷氏は05年の法案採決では、なかなか態度を決められなかった。参院選の演説では郵政問題に全く触れない。23日も松山市で記者の質問に「もうその話(郵政問題)はいい。私は党是に従っただけ。後悔はない」と語った。

 福井選挙区では、2年前の衆院選で自民党を離党した「造反組」の松宮勲氏が、民主党新人の若泉征三氏を全面支援している。

 衆院福井1区に無所属で出馬して落選した松宮氏は21日、若泉氏が福井市で開いた演説会で、小沢代表の似顔絵入りのTシャツを着た陣営幹部とともに「ガンバロー」を三唱した。松宮氏は、大樹関係者や自分の支援者を若泉氏に引き合わせ、公示後も街頭で応援弁士を務めている。

 次期衆院選の福井2、3区の民主党候補は未定で、松宮氏のいずれかからの出馬も予想される。松宮氏は応援演説で「拡大した地域格差、貧富の差を取り戻すには、政権交代が必要だ」と訴えている。

 一方、徳島選挙区は、自民党現職の北岡秀二氏の支援に、05年衆院選の徳島2区で対決した「造反組」の山口俊一氏と「刺客」の七条明氏がそろって駆けずり回っている。

 山口氏は無所属で当選し、昨年暮れに復党した。七条氏は重複立候補した比例選で復活当選した。自民党関係者は「次期衆院選の公認争いがある。二人とも必死だ」と見る。山口氏は23日、「もめるのはお互いにとって損」と徳島県西部を精力的に回った。「今は団結して勝たねばならない」と語る七条氏も、同県板野町の事務所から知人に電話で北岡氏支持を呼びかけた。

 
(2007年7月24日 読売新聞)

4389千葉9区:2009/02/03(火) 22:30:27
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0011/fe_011_070725_01.htm
「タレント候補」命運は


都内で支持を訴える候補をカメラ付き携帯で撮影する聴衆(24日) 参院選で毎回注目を集める“タレント候補”。今回も、メディアで名前の売れた候補が、それぞれのスタイルで選挙を戦っている。

 24日夕、東京・JR目黒駅西口にテンガロンハットをかぶった男が現れた。女子プロゴルファー・横峯さくらさんの父で、民主党比例候補の横峯良郎氏だ。

 「あっ、パパだ」。若い女性や女子高生らが次々と駆け寄り、握手や写真撮影を求めた。演説に立った横峯氏は、年金記録漏れ問題に絡めて「今の政権はマスコミが騒ぐから何とかしようと言っているだけ。政権が代わらないとやりたい放題やる」と安倍政権を批判した。その一方、さくらさんが2週連続でプレーオフの末に敗れたことに触れ、「選挙どころではなくヒヤヒヤ」と聴衆を沸かせた。

 12日の公示日に鹿児島市で第一声をあげた後、各地を回る横峯氏。

 「(名前は)さくらパパではない。横峯良郎です」

 比例選で無効票を出さないよう、演説で念を押すこともしばしばだ。

 長崎選挙区の自民党新人、小嶺忠敏氏は、長崎県立島原商業と同国見高校のサッカー部を率いて全国優勝17回の実績を持つ。24日は長崎市郊外の長与町、時津町などを回り、教育改革などを訴えた。

 だが、久間章生・前防衛相(衆院長崎2区)の原爆投下をめぐる「しょうがない」発言は大きな誤算。街頭演説で硬い表情を崩さないことも多い。「父は沖縄で戦死した。戦争は大嫌いだ」と強調し、火の粉を払うのに躍起だ。23日、安倍首相を迎えた長崎市内での演説会で、思わずこう漏らした。「正直言って、この選挙でこんなに苦戦するとは思わなかった」

 元テレビ朝日アナウンサーで東京選挙区の自民党新人、丸川珠代氏は24日、東京・巣鴨の「地蔵通り商店街」を訪れた。白のツーピースに赤い靴、胸に赤いバラをつけ、「メディアの中で何か言うだけじゃなく、現実と向き合って答えを出す仕事をしたい」と訴えた。

 青島幸男氏、横山ノック氏、野坂昭如氏……。これまで多くの著名人が集票力を生かして参院議員に当選した。反面、大橋巨泉氏らのように途中で辞職した例もあり、“タレント議員”の評価は分かれる。

 今回の参院選には、弁護士の丸山和也氏(自民比例)、元プロ野球選手の長崎慶一氏(民主比例)らも参戦している。過去と比べると「小粒」とも評される今回の“タレント候補”。果たしてその命運は――。

(2007年7月25日 読売新聞)

4390千葉9区:2009/02/03(火) 22:31:09
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0011/fe_011_070726_01.htm
「2人区」それぞれの事情


足元に火種を抱えたまま、支持を訴える候補者も多い(25日) 1議席を激しく奪い合う「1人区」をよそに、「2人区」では、様々な構図と思惑が入り乱れる。

 岐阜選挙区はその一つだ。自民、公明が推薦する無所属の藤井孝男氏と、3選を目指す民主党現職の平田健二氏が熾烈(しれつ)にトップを争う。いずれも足元に火種を抱える。

 25日、岐阜県垂井町。元運輸相で自民党総裁選への出馬経験もある藤井氏は「2年間浪人した。政治への信頼を取り戻すため、国政に復帰させていただきたい」と訴えた。

 “浪人生活”の発端は、郵政民営化問題だ。藤井氏は民営化に反対して離党した造反組で、2005年の衆院選(岐阜4区)で党県連会長の金子一義氏に敗れた。その後、民営化賛成に転向。今回は無所属だが、自民党は「実質的な公認候補」として支援する。

 ただ、郵政問題のしこりはなお残る。藤井陣営幹部は「(金子氏と)激しい選挙を戦い、すんなり応援できない人も少なくない」と打ち明ける。また、郵政対決後、野田聖子、佐藤ゆかり両氏が次期衆院選の党公認争いを続ける岐阜1区(岐阜市)の票がスムーズにまとまるかも課題だ。

 一方の平田氏も懸念を抱える。参院選の候補者選考を巡り、昨夏、民主党県第2総支部代表代行らは不満を表明、離党届を出す内紛に発展した。その元代表代行が、周囲の説得で衆院岐阜2区の選対本部長に就いたのは、公示間近の今年6月下旬。「自民党ほど深刻ではないが……」と傷口を不安がる陣営関係者もいる。

 京都選挙区では、自民党新人の西田昌司氏、民主党現職の松井孝治氏に加え、共産党新人の成宮真理子氏らが激しく争う。松井氏は年金問題の追い風に乗る。

 25日午後、京都市の繁華街。成宮氏の応援演説でマイクを握った共産党の市田忠義書記局長は、「残る1議席を自民党候補と横一線で激しく争っている。革新の伝統が脈打つ京都で、自民党に負けられない」と声を張り上げた。

 自民の苦戦ぶりを前に、共産は京都を3年ぶりの議席奪還のチャンスと位置づける。これに、自民、民主の双方が警戒感を強める。

 「民主と共産に議席を取られると、京都の皆さんの声を国政に届ける人間がいなくなる」。西田氏は25日午後、京都府京田辺市で危機感を訴えた。松井氏も同日、京都市内に年金記録漏れ問題を追及してきた衆院議員、長妻昭氏を応援弁士に迎え、「国民本位の政治を築きたい」と力を込めた。

(2007年7月26日 読売新聞)

4391千葉9区:2009/02/03(火) 22:32:28
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0011/fe_011_070727_01.htm
大物走る 焦点の1人区


多くの支持者らに囲まれる安倍首相(26日、松山市で)  自民党現職と民主党などが推薦する新人が接戦を繰り広げる1人区、愛媛。梅雨が明け、夏空が広がる26日、安倍首相と民主党の鳩山幹事長が現地入りして支持を訴えた。

 首相は昼前、松山市中心部で街宣車に立った。

 「しっかりと経済を成長させもっともっと景気を良くして地域に元気のある街を作っていくのか。それとも政治が混乱した90年代に、あの経済の低迷時代に戻ってしまうのか。それを決める選挙戦であります」

 宇野内閣の1989年参院選、橋本内閣の98年参院選、自民党は惨敗し、首相が退陣に追い込まれた。絶叫調の訴えには敗北への危機感がにじんだ。

 首相は演説に先立ち、約50分にわたって商店街をゆっくりと練り歩き、買い物客らと握手を繰り返した。 自民党の中川幹事長はこの日、瀬戸内海を挟んだ対岸、中国地方の1人区のテコ入れのため、鳥取、岡山両県を回った。岡山では「『理由なき逆風』の中で大激戦になっている。安倍政権のための戦いではない。日本の未来のための戦いだ」と声を張り上げた。

 しかし、与党への逆風が収まる気配は見えない。読売新聞社が実施した終盤情勢調査によれば、参院で与野党逆転が実現する可能性がいっそう強まっている。

 民主党の鳩山幹事長はこの日午前、愛媛県東部の西条市の街頭に立ち、「30度を超える暑さの中、日本の政治を変えたいという思いで集まっていただいた皆さんにお礼を申し上げます」と切り出した。

 「消えた年金問題を首相は去年から知っていたが、何もしなかった。支持率が下がったのを見て『これはいけない』と対応策を出した。自分の保身のために消えた年金問題を扱っているだけではないか」

 鳩山氏は年金問題で演説を締めくくると、この後、高知、徳島、香川と、1人区ばかりの四国4県を駆け足で回った。

 民主党は選挙戦の最終盤、1人区に幹部を相次いで投入する。27日には菅代表代行が愛媛県に入り、鳩山氏は富山、福井、石川県と、北陸の1人区を駆けめぐる。

 小沢代表は26日、街頭演説の前面に立った首相とは対照的に、終盤情勢の分析に専念した。

 焦点はやはり1人区。残る2日間、岡山、鳥取、島根各県で最後の訴えをするため、小沢氏は26日夕、東京駅から新幹線に乗り込んだ。注目の岡山では、田中真紀子・元外相とそろい踏みの予定だ。

(2007年7月27日 読売新聞)

4392千葉9区:2009/02/03(火) 22:33:38
読売新聞 参院選2007
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