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2007年参院選スレ

4267とはずがたり:2007/08/08(水) 16:11:06
結構ぶっちゃけてるなぁw

参院選記者座談会 激しい選挙戦振り返る
http://www.sankei.co.jp/chiho/ibaraki/070731/ibr070731002.htm

 民主新人の藤田幸久氏が自民新人の長谷川大紋氏に約11万3000票の差を付けてトップ当選を果たした参院選茨城選挙区(改選数2)。衆院茨城1区選出の赤城徳彦農水相の事務所費問題が噴出し、暴風が吹き荒れた保守王国で取材に当たった記者たちが、17日間にわたる激しい選挙戦を振り返った。

                  ◇

 記者A 予想はしていたけれど自民の負けっぷりは衝撃的だった。

 記者B そうだね。党県連幹部は「今回は池にはまった犬のようだった」と憔悴(しょうすい)し、「逆風以上の大型台風を食らった」とうなだれていた。赤城農水相の事務所費問題で数万票は逃げたと言っていたよ。

 記者A 特に顔面にばんそうこうを付けて登場したときは「やばいと思った。みんなに棒でたたかれているようだった」と嘆いてた。禁煙していた長谷川氏はいらいらが募って1日数本吸うようになったほど。山口武平会長は終始、機嫌が悪く、選対スタッフが気を使っていた。

 記者C 民主は党県連と連合茨城の間でもめて候補者がなかなか決まらなかった。自民はそのドタバタぶりを横目に、ようやく藤田幸久氏に決まっても『ルックスがいまいちだから女性票は見込めない』などと侮っていたのにね。

 記者D 見た目で投票するわけじゃないし、ルックスのことなら他の陣営もとやかく言えないよ(笑)。でも藤田氏の目の細さには泣かされたなあ。100枚以上写真を撮ったけど黒目が写ってるのは数えるくらいしかなかった。

 記者C 達磨の目入れで支持者から『パッチリと書いて』と声が飛んでみんな大笑いしてた。

 記者B 大勝して最後は丸く収まったけど当初、連合との関係は厳しかった。「自民の候補なら組織のありがたさがもっと分かるはず」と漏らすスタッフもいたほど。

 記者A 無所属で健闘した石津政雄氏だが、実は自民と民主の候補者公募に自薦でエントリーしてたそうだ。「両方から断られて最後は脱政党かよ。無節操過ぎる」とあきれる人もいたよ。

 記者C 石津氏は地元の鉾田市で圧倒的な強さを発揮した。意外と本当の狙いは次の市長選だったりして。今回の結果次第じゃ知事選も考えていたのかな。

 記者E それはどうかな。話は変わるが公示後もベニヤ板のポスター張りが目に付くなど、都市部から郡部まで相変わらず形式的な選挙違反が見受けられた。人海戦術による“確信犯”から人手が足りないことによる外し忘れまで。取り締まりはどうなっているんだ。

 記者B そういえば元警察官のポスターもあったような…。工藤敏隆氏は走り過ぎて、5キロ体重が減った。国民新党は思ったほど票が伸びなかったね。「民主党に全部持っていかれた」と嘆いていたよ。

 記者A そうだね。石津氏も同じことを言っていた。知名度不足が指摘された藤田氏が反自民の受け皿としてトップ当選を果たしたわけだから、二大政党以外は今後ますます苦しくなりそうだね。

(2007/07/31 03:07)

4268とはずがたり:2007/08/08(水) 16:20:39

党本部の責任にして県連には責任無し,どこの県連も責任取ってないとか言いたい放題。
責任取らずに居坐り続けてるのはあんたらが責任あると決めつけた党本部の責任者の安倍総裁だけよ。

参院選敗北「党本部の責任」
自民滋賀県連が総括へ
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007080300007&genre=A2&area=S00

 自民党滋賀県連は2日、先の参院選で党公認候補が落選したことを受けて緊急役員会を
大津市内で開いた。選挙結果について、閣僚の不祥事など党本部の責任を挙げる声が相次ぎ、
県連は敗因や今後の対策を検討する委員会を設けて今月中旬までに総括することを決めた。
ただ、県連としては敗北の責任を負わず、役員も役職の辞任をしないことを確認した。
 役員会は非公開で行われ、国会議員や県議ら約20人が出席した。関係者によると、
敗因について、年金記録不備問題や閣僚の問題発言など、党本部の責任を挙げる声が
多数を占めたという。
 このほか、候補者の後援会がうまく機能しなかったことや、党員や市町議員が減少し、
選挙運動の担い手が少なかったことなどが挙げられた。
 今後の対策については、出席者から「無党派層の取り込みに向けて普段から取り組むべき」
「総括しても選挙運動に生かさないと意味がない」などの意見が出た。また「県連としてけじめを
どうつけるか考えないといけない」と役員の責任を問う声もあったという。
 役員が責任を負わない理由について、岩永峯一県連会長は役員会終了後、「どこの
都道府県もそういうところはない」と説明した。また、安倍晋三首相の続投については「賛成。
これから大きな改革をやってくれると思う」と話した。

4269とはずがたり:2007/08/08(水) 22:23:03
小林議員秘書逮捕に困惑=幹事長「厳粛に受け止める」−自民
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070808-00000005-jij-pol
8月8日1時2分配信 時事通信

 先の参院選で再選された自民党の小林温参院議員の公設秘書が公選法違反容疑で逮捕されたことについて、同党は、今後の展開への懸念を強めている。「政治とカネ」をめぐる問題で、自民党への世論の視線が一段と厳しさを増すのは必至で、小林氏の議員辞職に発展するとの見方も出ている。
 中川秀直幹事長は7日夜、「逮捕者が出たことは極めて遺憾だ。事態を厳粛に受け止めたい」とのコメントを出した。
 逮捕された秘書は、選挙事務所の出納責任者だった。公選法上、出納責任者は連座制の対象で、罰金以上の刑が確定した場合、小林氏の当選が無効になる可能性がある。
 同党の参院幹部は同夜、「(小林氏が当選した)神奈川選挙区は3人区だから、そんなに無理をしなくてもよかっただろうに」と言葉少なに語り、党内からは「参院選敗北の傷が癒えていないのに、まさに弱り目にたたり目だ」との声も漏れた。

4270とりっこ:2007/08/09(木) 02:06:05
確かに当選時などなどいつでも、津村&柚木のもっさりコンビがそばにいたようなww


亀井亜紀子氏&姫井由美子氏、金星コンビ実現
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20070808-OHT1T00075.htm
8月8日 スポーツ報知

第167回臨時国会が7日、召集され、先の参院選で当選した議員が初登院した。

 岡山選挙区で自民党の片山虎之助参院幹事長(72)を“退治”した民主党の姫井由美子参院議員(48)は、
島根選挙区で自民党の青木幹雄氏の側近を破った国民新党の亀井亜紀子参院議員(42)と合流。参院選で大金星をあげた姫コンビのツーショットが実現した。
2人はガッチリ握手し、「バッジの重みを感じます」と口をそろえた。

 岡山選出の民主党議員にべったり密着されながら初登院した姫井氏は「緊張しています。責任を感じている」と暑苦しそうにコメント。
亀井氏は「バッジは物理的には軽いですが、大変身が引き締まる思いです」と話した。

4271とりっこ:2007/08/09(木) 02:08:27
小沢の「川上作戦」大当たり…。

鳥取県政界 地殻変動 −参院選・民主勝利− (上)自民党組織の弱体化
http://www.nnn.co.jp/tokusyu/hendou/070731.html
2007/07/31日本海新聞

 二十九日に投開票が行われた参院選鳥取選挙区で、自民党は民主党候補に三万三千票の大差をつけられて惨敗を喫した。県内十九市町村で三勝十六敗。“勝ち星”を得た県東部の三町もわずかに民主党を上回った程度で、地盤といわれる農村部の自民離れが際立つ。年金、格差問題、閣僚の失言などに対する逆風だけが敗因ではなく、根底には自民党選挙を支える組織の弱体化が透けて見える。

 鳥取選挙区で自民党の敗北が確定した二十九日夜、選挙戦を陣頭指揮した石破茂県連会長は選挙事務所で「東京に行って総理は代わるべきだと言う。そうでなければ落選した人が浮かばれない」とぶちまけ、怒りを隠さなかった。

 県連幹部からも「党本部は人心一新して出直すべき」と首相の退陣も含めて内閣の刷新を求める声が強まっている。しかし、県内で自民党が地盤の地域が軒並み敗れたことを考えると、もはや「自民党型の選挙が通用しない」状況に有権者の意識が変わった、とも受け取れる。


八頭町ショック
 前兆はあった。十二日の公示日。民主党の小沢一郎代表の八頭町入りに、千人以上が沿道に詰め掛けた。自民党は「よその地域からの動員だ」と高をくくっていた。

 同町は石破会長だけでなく、東部選対本部長の山口享県議、県連幹事長の山根英明県議の地盤。「負けるはずがない」といわれた地域だが、選挙結果はわずか「十五票差」ながら、民主党が勝利。「農村の反乱」に県連関係者、県議、市議は大きなショックを受けた。

 自民党型選挙は、市町村に張り巡らされた地域支部と企業、団体で構成する職域支部が縁の下を支えている。しかし、地域支部の会員は二〇〇〇年の九千人を境に昨年は半分近くの約四千八百人に減少。職域支部と合わせると、県内党員数は昨年末で一万人余り。

 過去に自民党が分裂選挙を繰り返したことで、地域支部の組織力の弱体化も顕著だ。〇三年の衆院選鳥取2区で相沢英之氏と川上義博氏の分裂選挙となった当時、西伯郡内のある地域支部では、川上氏支持の党員が集団離党。今回の参院選に向けて赤沢亮正衆院議員のてこ入れで復活したが、地元には「(〇五年衆院選の)赤沢さんのときほどの動きはない」との見方もあった。


三分裂の弊害
 今参院選では、県議の会派の三分裂状態の弊害も出た。前田宏県連副会長は「あちこちに気を使い過ぎた県連人事で、歯車がかみ合っていない」と今の県連執行体制に疑問符を投げ掛ける。

 山根幹事長は「県連も議会も一枚岩」を強調するが、県議間の“しこり”は選挙戦に影響を与えた。小玉正猛総務会長は「民主党に『団結すれば勝てる』と自信をつけさせてしまった。それに対抗するには県議が本当に一本になるしかない。県議が三つに分かれた状態では、今後の選挙も負ける」と県議の会派一本化が、県連立て直しの第一歩と指摘した。

4272とりっこ:2007/08/09(木) 02:12:50
川上は、もともとの保守系有権者には、「民主」を上手に消してアプローチ。
一方で「民主」の看板が、無党派のの受け皿として票を集め…と、うまい戦い方でした。
それにしても、まさか自分が「66分の1」なんて、貴重な存在だったとは…w

鳥取県政界 地殻変動 −参院選・民主勝利− (中)脆弱な民主党基盤
http://www.nnn.co.jp/tokusyu/hendou/070801.html
2007/08/01日本海新聞

「風頼み」脱却必要
 民主党鳥取県連にとって、参院選鳥取選挙区での川上義博氏当選は、衆参合わせて選挙区での初の勝利となった。同党は「衆院解散に追い込んで政権交代」が最終目標だが、風頼みでない戦いを繰り広げるには「県内党組織の脆弱(ぜいじゃく)さ」の解消が必要だ。同時に県連は、波乱含みの政局を念頭に空席となっている衆院鳥取2区の候補選定を急ぐ。
「選挙は戦いだ」
 川上氏が当選を決めた二十九日夜。選挙事務所に陣取る県連関係者は「これまで有権者が民主党を支援する声を表に出しづらい雰囲気があった。しかし、川上の出現で党が変わる」と単なる批判票の受け皿ではなく、党が政権選択の対象として県内有権者に認知されることを確信した。

 自民党出身で選挙の“つぼ”を知っている川上氏が県連幹部、支援団体の意識も変化させ、福間裕隆県連幹事長は「川上の立ち振る舞いから『選挙は戦いだ』と学んだ」と話す。川上氏が獲得した十六万八千票のうち、三分の一程度が連合票とみられ、連合鳥取の安田邦夫会長は「連合の本気度を組合員が理解してくれた。特に若い世代の組合員は無党派としての対応が奏功した」と振り返った。

 県連の次の狙いは衆院の議席確保。しかし、党基盤の弱さの問題は依然として横たわる。同党の地方議員は県議五人、市議八人、町議三人の計十六人。「民主系」を含めれば数は増えるが、自民党と比較すると圧倒的に少ない。支援者のサポーターは五百六十人いるが、党員に至ってはわずか六十六人(今年五月末時点)しかいない。

 県連が衆院対策で今後進めるのが四市の中学校区と町村ごとの地域支部の新設。福間幹事長は「全県的に政党として認知された。衆院選へ戦う体制をつくる」と参院選勝利で組織づくりへの素地が開けたことを強調する。
2区候補人選へ
 今回の川上氏の得票を衆院の選挙区別に分けてみると、鳥取1区が八万二千票、鳥取2区が八万六千票。一昨年の衆院選では自民党の石破茂氏(1区)が十万六千票、赤沢亮正氏(2区)が六万四千票。2区では川上氏が赤沢氏の得票を上回った。風向きが変わらなければ自民党にとっては脅威となる。

 当選後、「今度は私が先頭に立って戦場(選挙区)を駆け巡る。赤沢氏や石破氏、自民の候補者と戦う。やっつけたい」と早くも次期衆院選へ照準を切り替えた川上氏。三十一日には党本部で休養明けの小沢代表と面談し、今後の国会対策について話し合った。

 県連は衆院鳥取1区に県連副代表の早川周作氏の擁立を決めているが、鳥取2区は空席状態。今参院選の結果を踏まえると、早い段階での候補決定が選挙戦に好影響をもたらす絶対条件となる。川上氏は「勝てる候補を擁立する」と話す。

 鳥取2区の候補者の一人で有力視されているのが、県連代表代行の湯原俊二県議(米子市選出)。福間幹事長は「早ければ秋にも衆院解散があっておかしくない。再び地べたをはう選挙をするためにも早急に候補者を決める」と述べ、人選作業を進めて八月中にも県連で機関決定し、自民党と対決準備を整える考えだ。

4273とりっこ:2007/08/09(木) 02:25:58
>>4263
食堂でメシを食っているときに、TVでこのニュースが流れたら、
隣のテーブルの人が、松あきらの復活に向けた公明のチクリではないかと話してましたw
日本中で、かなりの人が同じ事考えてんだろうなぁ。

巻き添え食って逆風を受け、票は回してもらえず…でも、まだまだ自民に追従するのか公明?
社民は…選挙協力なんてムリだろうなぁ。

鳥取県政界 地殻変動 −参院選・民主勝利− (下)自公協力のあり方
http://www.nnn.co.jp/tokusyu/hendou/070802.html
2007/08/02日本海新聞

「票バーター」空振り
 参院選鳥取選挙区で自民党候補を推薦する見返りに、比例票の獲得協力に大きな期待を寄せた公明党。得票は前回参院選(二〇〇四年)を八千票余り下回る結果となり、関係者からは「選挙協力のあり方を見直さねば」との声も上がり始めた。一方、「憲法九条を守る」と訴えた共産党候補は憲法問題が大きな争点にならず、自公政権批判票を民主党に奪われる形で埋没。「比例に全力」と同選挙区に候補を擁立できなかった社民党も目標得票を大きく割り込んだ。
すきま風
 公明党の県内基礎票は五万−五万五千票といわれている。前々回の参院選(〇一年)が五万五千票、前回が六万票。党県本部は今参院選で「八万票」の獲得を掲げた。目標達成には自民党との「票のバーター」が前提条件になる。公明側は自民側に約二万票の協力を求めた。

 県本部が自民党の常田享詳氏を推薦する一方で、自民党県連は「協力関係」を目に見える形で示すため、公明党比例候補の山本博司氏を支持。自民党県連が他党の候補を支持するのは初めてで、異例の対応だった。しかし、県内比例票の得票結果は、自民党が前回並みの九万九千票に対し、公明党は前回を大きく下回る五万二千票。

 新日本海新聞社の出口調査によると、公明党支持者の70%が自民党の常田氏に投票。比例区では、自民支持者の62・7%が自民党に投票し、公明党に投票したのは8・5%だった。「支える側と支えられる側」の関係にすきま風が吹く。

 今参院選では自民党批判のあおりを受けて公明党は全国的に苦戦。党県本部の銀杏泰利代表は「あくまでも個人的な見解」とした上で、県内比例票の結果に「自民批判のあおりだけで片付けられない課題がある。選挙協力のあり方が変わる結果だ」と指摘する。党中央に選挙協力の見直しを直ちに提言した。今後、県内選挙区で自公協力がどうなるかは「票の中身を分析した上での検討課題だ」と険しい表情をみせる。

 一方、公明対策の窓口になった自民党県連の山根英明幹事長は「県議に公明票の割り当てをし、地域で公明の人と歩いてもらった。町議に公明党のしおりも初めて持たせた」と最大限の努力をしたことを示し、「今後も協力体制を築いていく」姿勢を強調する。
衆院候補擁立へ
 二大政党が争う構図に埋没した共産党。比例代表も目標の三万二千票に一万二千票届かなかった。しかし、投票日から一夜明けた先月三十日、鳥取市内の党県委員会事務所に幹部ら八人が集まったが、沈んだ空気はなかった。

 自民党が惨敗した選挙結果に小村勝洋委員長は「前向きな変化ととらえよう」とぶち上げ、「民主党の政策が支持されたとは感じない。今後問われるのはどのような政治を行うかだ」と“確かな野党”として存在意義の発揮を確認。衆院の解散総選挙をにらみ、公認候補の擁立に動き始めた。

 鳥取選挙区への対応で自主投票にした社民党県連は、独自候補を擁立できなかったことが大きく響き、県内比例票は目標の半分の一万六千票にとどまった。選挙区候補者を出せないため、党県連の宣伝カーの使用もできず実効性の高い訴えは展開できなかった。

 正木直志幹事長は「歯ぎしりする思い。県連の力不足を痛感した」と振り返り、「候補者の顔が県民に見えてこそ社民党への支持が訴えられる。党内外をひっくるめて次期衆院選への候補擁立を検討する」とした。

4274とはずがたり:2007/08/09(木) 08:34:59

運動員を「事務員」で届け 小林議員陣営の公選法違反
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007080801000555.html
2007年8月8日 18時28分

 参院神奈川選挙区で当選した自民党の小林温議員陣営の公選法違反(買収)事件で、現金を受け取った大学生ら運動員の大半が、公選法で報酬を受け取ることができる「事務員」として選挙管理委員会に届けられていたことが8日、神奈川県警捜査2課の調べで分かった。

 前公設秘書で出納責任者の鈴木美香容疑者(33)は県警の調べに「正当な報酬で、選挙運動への対価ではない」と容疑を否認しているが、選挙運動を取り仕切った自民党県連職員、山口聡容疑者(34)らは「運動員が足りなくてやった」と認めているという。

 県警は大学生らに事務員としての勤務実態がないことから、鈴木容疑者らが公選法の規定を“隠れみの”にした疑いもあるとみて追及する。

 調べでは、鈴木容疑者らは、大学生ら20数人に、街頭で投票を呼び掛けたり、ビラを配ったりした選挙運動の報酬として1日約1万円を支払った疑いが持たれているが、そのうち大半を事務員として県選管に届けていた。
(共同)

4275とはずがたり:2007/08/09(木) 09:09:21
>>4271
>今参院選では、県議の会派の三分裂状態の弊害も出た。前田宏県連副会長は「あちこちに気を使い過ぎた県連人事で、歯車がかみ合っていない」と今の県連執行体制に疑問符を投げ掛ける。
>県議間の“しこり”は選挙戦に影響を与えた。小玉正猛総務会長は「民主党に『団結すれば勝てる』と自信をつけさせてしまった。それに対抗するには県議が本当に一本になるしかない。
>県議が三つに分かれた状態では、今後の選挙も負ける」と県議の会派一本化が、県連立て直しの第一歩と指摘した。
県議会会派の分裂→選挙態勢の弱体化は脊髄反射的にはそうだと思うんだけど,論理的な説明を探索中。
各派閥均衡の人事により県連が機動的に動けず,組織力が一体化しないってのはあるのかねぇ。

>>4272
おお,党員でいらっしゃったんですねぇ〜。しかも鳥取に66人しかいないとは!
こちらは民主の代表選のサポーターに成ったことはありましたが党員はなったことないっすね・・。

>>4273
自公連立で自民党からの公明比例得票は微かで多くはF票が取りやすくなったぐらいなんじゃないですかねぇ。
こういう政権批判の選挙の時は来なくなる類の。

社民が不満を抱えると次期参院選に候補者出したりしかねないのでここは慎重に対処して行きたいですな。。

4276とりっこ:2007/08/10(金) 01:41:20
>>4275
いやいや…党費払ってるだけ、機関紙読むだけで、全くのユーレイですよ…。
代表選に投票したいのが大きな理由だったのに、全然機会が巡ってきませんね。

4277名無しさん:2007/08/11(土) 17:31:30
参院選本県選挙区で初当選した無所属の松浦大悟参院議員(37)を推薦した民主、社民両党、連合秋田と、鈴木陽悦参院議員による四者の初協議が10日、秋田市の秋田キャッスルホテルで行われた。

 松浦氏の院内会派「民主党・新緑風会」入りの希望について、民主が賛成、社民が反対、連合と鈴木氏は「十分な説明が必要」と慎重姿勢を示すなど四者の主張は平行線をたどり、今後も協議を重ねることにした。

 松浦氏は民主入党を視野に9月までの会派入りを望んでいるが、社民、連合、鈴木氏は期限を設定せずに話し合うべきだとした。協議には、民主党県連の寺田学代表、社民党県連の山本喜代宏代表、連合秋田の工藤雅志会長、鈴木氏、松浦氏が出席した。

4278とはずがたり:2007/08/14(火) 13:50:49
当選したら愛の季節のつもりだったとは不見識も甚だしいのでは!?まぁこんなコメントは揚げ足取りだけど。

尾辻氏「愛の季節はやってこず」今後も政治へチャレンジ
http://www.sanspo.com/shakai/top/sha200708/sha2007081301.html

 「6月に挙式した彼女は私よりも落ち込んでいる。選挙が終わっても愛の季節はやってこず。敗戦後という感じです」。レズビアンを公表して民主党比例代表で落選した尾辻かな子氏(32)は、後片付け最中の新宿2丁目の事務所で選挙戦を振り返った。

 敗因については、支持の輪を広げることができなかったと分析。「普通、友達や家族に『この人を応援している』と言うのは難しくはない。しかし私たち(同性愛者)の場合、自身の問題もはらんでくる。チラシをまくこと自体、カミングアウトになりかねなかった」と語った。

 「選挙中は、軽蔑した目で見たり、ボソッと『気持ち悪い』と言って通り過ぎる人もいました」。それでも獲得した3万8229票に「勇気を出してくれた人がこんなにいたということ。多くの人も時代が変わり始めていると受け止めてくれたと思う」と期待を込める。

 日本で初めて同性愛者を公表した国会議員誕生への夢は散った。「日本は米国に比べ30年遅れている。でも自分の生き方に誇りを持って生きる人は確実に増えている。この流れは絶対止まらない。私の役目はその流れのスピードを速めること」。疲れた表情だったが、未来を語るときはしっかり前を見据えた。

 今後は「全くの白紙。もうすぐニートですし」と笑いながらも、米国の大都市で初めて同性愛者を公表しサンフランシスコ市政執行委員(市議に相当)に当選したハーベイ・ミルク氏の名を挙げ、「彼が当選したのが1977年、3回目の選挙。やはりスタートなんだろうな、私にとっても日本にとっても。政治へのチャンレンジは始まったばかり」。77年から30年を経て踏み出した第一歩をムダにはさせない。

★同性愛者らの祭典に登場

 尾辻氏は12日夜、ゲイタウンといわれる新宿2丁目で行われた同性愛者らの祭典「第8回東京レインボー祭り」に登場し、敗戦を報告した=写真。特設ステージ上から「2丁目にはお世話になりました。今回いただいた票はタネですから、これから皆で咲かせていきたい」とあいさつ。「ゲイ、レズビアン、バイセクシャル、トランスジェンダーの皆さん、最高! 本当にありがとう」と絶叫すると、会場には口笛と歓声が渦巻いた。

 祭りには約6000人の同性愛者らが参加し、歌やダンスでフィーバー。フンドシをはいたマッチョなゲイらが和気あいあいと楽しんでいた。

★長崎慶一氏「ルールに泣く」

 民主党比例代表で出馬し、同党の圧勝とは対称的に大敗を喫した元プロ野球選手、長崎慶一氏(57)。都内で取材に応じ、得票数が伸びなかった原因について、思わぬ“誤算”があったことを明かした。

 在籍した阪神のファン約1200万人のうち1%から得票できると想定。甲子園など各球場前でビラを配り、民主党比例候補の当選ラインとみられた6万票台は「クリアしたと思った」と手応えを感じていた。しかしふたを開ければ2万6403票で同党比例候補35人中33番目。「党名か個人名のどちらでも投票できる非拘束名簿式の制度がまだ浸透していない」とルールを嘆いた。

 「選挙後、知人らから『オレも入れたのに何であんなに少ないんだ』といった電話が多かった。聞けばそのうちの8割が『民主党』って書いたみたい」と苦笑い。

 荒川区議時代の平成16に教職員免許を取得し高校の教壇に立ったことも。昨年は日本学生野球協会のアマチュア資格を取得し、高校野球指導者となることもできる。今後は党本部と話し合って決めるが、「仮に『おつかれさん』といわれれば高校野球の監督になる。でもチャンスを頂ければもう一度!」とリベンジを熱望した。

4279とはずがたり:2007/08/15(水) 00:20:52
中松の言動は見聞するだに腹立たしいので割愛。

9度目落選も“勝利宣言”!?ドクター・中松氏「実験成功」
http://www.sanspo.com/shakai/top/sha200708/sha2007081303.html

(略)

★自民・片山氏“虎退治”されおわび行脚

 岡山選挙区で民主党の姫井由美子氏(48)に“退治”された自民党前参院幹事長の片山虎之助氏(72)はおわび行脚を続けている。

 今月10日には自民党岡山県議団が地元で開いた総会に出席し「私の不明不徳でこういう結果になった」と謝罪。しかし、岡山と東京の事務所は残す考えを示し「今後も政治にかかわりたい」と意欲を示したという。

★新党日本・有田氏は政治活動を中心に

 新党日本比例代表で落選した有田芳生氏(55)はサンケイスポーツの取材に、「新しい政治スタイルを作っていきたい」と、今後はテレビコメンテーターなどの仕事を控えめにし、政治活動を中心に据える覚悟を示した。

 約16万票を獲得した有田氏は「われわれに期待して投票してくれた方々に対し、これで『ハイ、さよなら』というわけにはいかない」と説明。また「テレビなどメディアが注目候補だけを取り上げた。これは公平性の名のもとの不公平」と敗因を分析した。現在の肩書きは「執筆業・新党日本副代表」ときっぱり。党のナンバーツーとして突き進むつもりだ。

4280とはずがたり:2007/08/15(水) 00:41:38
関口房朗氏は1億2000万円赤フェラーリを“再利用”
http://www.sanspo.com/shakai/top/sha200708/sha2007081302.html

 国民新党から出馬、落選した競走馬オーナー、関口房朗氏(71)は、遊説中、有権者らがメッセージを書いた関口氏所有の約1億2000万円の真っ赤なフェラーリを塗装し直し、“再利用”するという。

 選対関係者によると、フェラーリは現在、関口氏宅のある六本木ヒルズのガレージにあり、メッセージはデジカメで撮影済み。当初は「自力でメッセージをふき取る」予定だったが「重労働だし、これから使う車なので、車体にキズがついたらもったいない」とし「専門業者に赤の塗装をしてもらう」という。

★中村慶一郎氏「現在静養中」

 国民新党から東京選挙区に出馬した政治評論家、中村慶一郎氏(73)は選挙後、関係者へのあいさつ回りなどで多忙だったといい、「現在は疲れを癒すために静養中」(同氏事務所)。

 今後について事務所は「本人といろいろ話をしなくてはならないが、まだコンタクトはとっていない」としている。

★ペマ・ギャルポ氏は大学教壇に復帰

 国民新党の比例代表で落選した元チベット難民の政治学者、ペマ・ギャルポ氏(54)は出馬前に教壇に立っていた桐蔭横浜大学(横浜市)に復帰した。

 関係者は「地盤作りをする時間が足りなかった」と敗因を分析。選挙再出馬もまったく白紙の状態だが、ペマ氏は自身のホームページで、「国会議員半減」などの公約に関して今後も「いち国民として精一杯求めてゆく」と記している。

4281とはずがたり:2007/08/15(水) 18:43:49
神奈川スレより

468 名前:無党派さん[] 投稿日:2007/08/15(水) 10:36:59 ID:tU6jdmjE

民主党の県連関係者の話では、補選になった場合の民主候補は
ほぼ間違いなく斎藤つよしだろうとのこと。

補選で民主が当選すると民主が3議席独占となるが、
50代以下の人を出すと、6年後に再選を目指す可能性があり、
比例に回さない限り、牧山+水戸と合わせて3議席独占を目指さないといけなくなる。
さすがに3議席独占は無理だし、3人も出すと2人が落ちる可能性もある。

一方、70代の人を出すと、仮に与党側が若い候補をぶつけてくると、
自民の不祥事による補選だとしても、厳しい戦いになる。
(その部分で70才の大石尚子はひっかかる)

その点、斎藤なら60才そこそこで、年齢的にもまだまだ戦えるし、
もし当選しても、6年後は引退が濃厚で、再出馬する可能性も少ない。
今期限りで使い捨てるにはちょうどいい。(←これは笑えたww)

しかも斎藤は、神奈川で2回の当選経験があり、全県で知名度がある。
公明党が松、共産党が畑野という、ともに元議員で
神奈川全域で知名度のある候補を出してきても斎藤なら対抗可能。
(大石は鎌倉でしか知名度がないので不可)

そういうことから、斎藤以外には考えづらいというのが、その県連関係者の見方だった。

4282とはずがたり:2007/08/17(金) 03:25:21

自民党:参院選敗因…改造控え踏み込めず
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/news/20070817k0000m010119000c.html

 自民党が参院選惨敗を受けて設置した総括委員会(委員長・谷津義男選対総局長)は、国会議員や県連幹部ら約150人から聞き取りを済ませ、内閣改造・党役員人事が予定される27日までに最終報告をまとめる予定だ。ただ、安倍晋三首相が「基本政策は否定されていない」と主張していることもあり、人事結果を見るまで、踏み込んだ総括は事実上、棚上げになりそうだ。

 同党が参院選で総括委を置いたのは、橋本政権下で大敗した98年以来。2日から連日、研究者や政治評論家からも意見聴取を行った。

 7、8両日の国会議員ヒアリングでは「最高責任者が代わらなければ人心一新にならない」(村上誠一郎・元内閣府特命相)「今の首相のままでは再出発にならない」(中谷元・元防衛庁長官)などと退陣論が噴出。

 敗因分析では「年金問題やばんそうこうで負けたわけではない」と、県連幹部から地方の疲弊や格差拡大などを指摘する声が上がった。現職候補が落選した青森県連の冨田重次郎幹事長は「県内の市町村は瀕死(ひんし)の状態。公共事業が激減し、農家の収入も減少している」と窮状を訴えた。

 谷津委員長は10日、意見を列記した中間報告を首相に提出。お盆明けからは落選議員や有権者からヒアリングを行うが、党内には「辞めていく執行部では本当の総括にならない」(中堅議員)と皮肉る声が出ている。

 ある党幹部は「結局、小泉改革の影の部分に光をあてないと駄目。安倍首相も分かっていると思うが、小泉改革の否定になるからうなずけないのだろう」と肩をすくめる。【渡辺創】

毎日新聞 2007年8月16日 23時32分

4283MJ:2007/08/18(土) 19:59:43
ついに水戸まで…呪われた神奈川選挙区?

参院選中の事故で水戸議員書類送検 神奈川県警
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070817-00000107-san-soci

7月の参院神奈川選挙区で初当選した民主党の水戸将史参院議員(45)が、選挙カーから降りようとしてドアをミニバイクに接触させ、運転していた女性(37)にけがをさせる事故を起こしていたことが17日、分かった。神奈川県警保土ケ谷署は同日、水戸議員を重過失傷害の疑いで書類送検した。

調べでは、水戸議員は選挙期間中の7月18日午後0時50分ごろ、横浜市保土ケ谷区岩間町の市道交差点で、赤信号で停車した選挙カーの助手席から降りようとして、後方から来たミニバイクにドアを接触させ、バイクの女性に軽傷を負わせた疑い。

水戸議員は支援者を見つけてあいさつしようとしたといい、「私の不注意であることは間違いなく、深く反省しています」と話している。

8月17日16時35分 産経新聞

4284とはずがたり:2007/08/18(土) 20:05:15
なんか凄いことになってきましたな〜。
これって裁判とかになるんですかねぇ?

4285MJ:2007/08/19(日) 19:27:07
たぶん略式起訴とか示談とかですむと思いますけどね。軽症ですし。

4286とはずがたり:2007/08/20(月) 00:26:34
>>4285
なるほど。それにしても当選者全員にケチがつくってのも物凄い選挙だったのでしょうな。

そしてこちら宮崎はどうなるか。流石に長峯氏本人は引退であろうかが・・。

参院選で供応疑い 長峯氏の支援者逮捕 公選法違反
08:10
http://www.the-miyanichi.co.jp/contents/?itemid=1155&catid=74&blogid=13

 県警捜査二課と小林、都城署は16日、7月29日投開票の参院選宮崎選挙区に立候補、落選した長峯基氏(66)の支援者でスナック経営松山絹子容疑者(59)=小林市堤=を公選法違反(供応接待、事前運動)の疑いで逮捕した。

 調べでは、松山容疑者は昨年12月初め、長峯氏を当選させようと小林市内の焼き肉店で約80人を集めて会合を開催。投票や票の取りまとめなど選挙運動の報酬として、数十人に1人当たり数千円相当の食事や酒を提供し接待した疑い。会合の中で長峯氏を応援するよう呼び掛けがあったという。松山容疑者は会合を開いたことは認めているが、容疑は否認。県警は、会合にかかわった支援者数人についても任意で事情を聴いている。

 長峯氏は取材に対し「忘年会をするから出てくれと言われ、行ったときのことではないか。(松山容疑者が)自分で呼んだ人におごったのだろうが、全く知らない」と関与を否定している。

4287とはずがたり:2007/08/21(火) 21:33:19

すげぇなぁ。。自民の組織の崩壊をこれでもかと抉った記事である。

自民転落:島根から見えたもの/1(その1) 「虚像の神話崩れた」
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/news/20070814ddm001010006000c.html

 ◇地元市長、決別宣言

 「島根はおとなしい人が多く、面従腹背だったんですよ。虚像の神話はもはや崩れた」。参院選の約1週間後の今月7日夕、島根県出雲市の西尾理弘(まさひろ)市長(65)が市役所応接室で淡々と語った。竹下登元首相、青木幹雄自民党参院議員会長が築いた保守地盤の中、自身も「竹下・青木王国」のメンバーだった。だが今、はっきりとその凋落(ちょうらく)ぶりを口にする。「決別宣言」と受け取れた。

 参院選投票日の7月29日午後10時50分、松江市にあった国民新党の亀井亜紀子氏(42)の選挙事務所は初当選の万歳に沸いた。西尾市長は30分後に姿を見せ、亀井氏とがっちりと握手した。公示日の12日には、午後5時から出雲市で行われた自民党の景山俊太郎氏(63)の街頭演説で、マイクを握って「島根を良くするために共同で歩んできた同志です」と訴えたのもまた西尾市長だった。

 面従腹背は「王国」の集票マシンを担った建設業界にも見受けられた。

 「おやじのスタンスを聞きたい」
 7月中旬の午後、従業員120人を抱える島根県西部・益田市の建設会社の社長室で、60歳代の社長にソファで向き合う長男(35)が詰め寄った。長男は景山氏の支援を行うよう指示され、市内の中島謙二県議(自民)の事務所に通っていた。

 長男は社長が05年の衆院選で国民新党に投票したことを知っている。今回も市内の国民新党事務所に次男(31)と女性従業員(50)を派遣。一方で県議に頼まれるまま、自社道路わきの広告看板に安倍晋三首相が大写しのポスターを張り、自分を景山陣営に投入する。

 そんな社長がカジを切ったのは、投票日まで6日に迫った7月23日の同社朝礼だ。
 「建設業界の競争は厳しい。競争に打ち勝つ努力をすると同時に、政治を根底から考え直すことも必要だ」
 会議室に集まった70人に仕事の安全を説きながら突然話題を変えた。

 県議への陳情も必要な仕事柄、両天秤(てんびん)はかけざるを得ない。しかし、社長は地殻変動を感じ取り、景山氏支持の「仮面」をはぎとった−−。みな、そう思った。4日後の27日夕、同社を訪れた亀井氏の父、亀井久興国民新党幹事長(67)は従業員総出で迎えられ、20分間の演説には大きな拍手が起こった。

   ◆   ◆

 参院選で自民党は惨敗を喫した。なぜここまで敗れたのか。景山氏が亀井氏に3万票差で敗れた自民党の牙城「竹下・青木王国」を通し、民意のうねりを探る。<2面につづく>=次回から2面に掲載

毎日新聞 2007年8月14日 東京朝刊

4288とはずがたり:2007/08/21(火) 21:34:05
>>4287-4288

自民転落:島根から見えたもの/1(その2止) 投票せんでもいいけんね
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/news/20070814ddm002010009000c.html
 <1面から続く>

 ◇建設業界、まさかの離反−−公共事業減り、見切り

 参院選の「ラストサンデー」の7月22日の昼下がり。島根県東部・出雲市塩冶町のJAいずも塩冶支店前で、自民党の景山俊太郎氏(63)が街頭演説を行った。

 ところが、地元の珍部(ちんべ)全吾市議(57)は集まった100人を見回して驚く。建設業者で見知った顔はたった一人。陣営の市議が近くの老人ホームからバスで連れてきた人が大半を占める聴衆には、国民新党の亀井亜紀子氏(42)の明らかな支持者も含まれていた。

 台風4号が接近していた1週間前には、同じ町内で風雨の中にもかかわらず、150人が熱心に亀井氏の演説に聴き入っていたのに……。勢いの差は歴然としていた。
 「こんな選挙やっとるようでは、どうしようもないな」
 直感は、青木幹雄参院議員会長のおひざ元の出雲市でさえ、景山氏は3万8599票で、4万107票の亀井氏に負ける波乱となって表れた。

 島根県の県内総生産は全国で3番目に低い約2・5兆円(04年度、名目ベース)。建設業が2519億円で全体の10・1%を占め、全国平均6・4%と比べると依存度の高さが分かる。

 ただ、それも小泉改革のあおりで01年度から約2割減。安倍政権も公共事業関係費の前年度当初比3%削減を継続する方針で、しかも、財政再建団体への転落を危ぶむ県は、財務省出身の溝口善兵衛知事の下、公共事業のいっそうの圧縮も目指している。

 99年には1人当たり約1万7000円だった県の事業の日当が今では約1万2000円−−。そんなデータが業界内には定着している。

 青木、景山両氏、竹下登元首相を生んだ県東部は「ガソリンスタンドまで『竹下系列』が決まっていて、支持者はそこしか使わない」と言われてきた地域を多く抱える。その足元でさえ建設業の「自民離れ」は確実に進む。

 6月下旬、ある建設会社に景山氏の後援会加入カードが届く。60歳代の女性専務は、知り合い5人の名前、住所、電話番号を記入した。夫が社長だ。ともに古くからの自民党員で、国政選挙のたびに当たり前のように協力してきた。
 陣営は集めたカードを手がかりに支持者を開拓し、票を読んでいく。カードは党派を問わず全国どこでも選挙戦の重要なツールだ。だが、カードを出し終えた専務はすぐに5人全員に電話した。
 「名前を借りたけど、景山さんには投票せんでもいいけんね」
 面倒を避けるため、あらかじめ話の分かる人を選んでいた。数日後、「本物はこっち」と差し出したのは、亀井氏のカードだった。経営は苦しくなるばかり。これ以上、自民党には任せられないという判断があった。

 同じころ、近所で景山氏の支持者集会が開かれる。夫は律義に顔を出したのだが、妻は欠席し、告知のビラもわざと配らなかった。200人と見込まれた出席者は60人足らずにとどまった。

 7月に入ると、同社の月1回の定例会合で、年配の男性従業員が亀井氏のビラを配り始めた。

 「本当に亀井さん?」「景山さんでなくていいんですか」。30人の従業員からは驚きの声が次々に上がったが、ビラ配りを黙認した専務は落ち着き払って発言した。
 「皆さん、よく考えて投票するように」=つづく

毎日新聞 2007年8月14日 東京朝刊

4289とはずがたり:2007/08/21(火) 21:34:42

>自民党の青木幹雄参院議員会長のおひざ元の旧湖陵町。05年3月に出雲市と合併し、町議14人中12人を占めた自民党系は全員引退した。しかも、元議長(75)を含む9人は05年の「郵政民営化騒動」をきっかけに自民党を離党しており、元町議で党員は3人になってしまった。
なんと。。地味にこれが効いてきたか?

自民転落:島根から見えたもの/2 大合併、そがれた集票力
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/news/20070815ddm002010060000c.html
 ◇市町村議激減、「王国」直撃

 中国山地の山並みが続く島根県東部・雲南市は04年11月に旧掛合(かけや)町など周辺6町村が合併して誕生した。掛合町は落選した自民党の景山俊太郎氏(63)と竹下登元首相の出身地。「竹下王国」の中心的な地域だ。

 ところが、同市で景山氏は1万5029票の獲得にとどまり、当選した国民新党の亀井亜紀子氏(42)に937票差まで迫られた。「地盤中の地盤」で何が起きたのか−−。背景を探ると、旧掛合町に隣接する旧吉田村で起きていた変化に行き当たった。

 合併前の吉田村には12人の村議がいた。いずれも景山派。国政選挙のたび、村内の有権者約2000人をくまなく回り、自民党票を固めた。勝って当たり前の選挙が続いた。むしろ、投票率全国1位をやはり高投票率の常連の富山県利賀村(現南砺市)と張り合うのが楽しみでもあった。それが合併に伴って10人が引退。雲南市議になったのは残る2人と、合併まで村長だった堀江真氏(57)の3人だけだ。

 堀江氏は今回、土地改良事業の縁から、自民党の比例代表候補、段本幸男氏(落選)の応援に精を出した。堀江氏にしてみれば、景山氏の選挙は「目の前に置いてあるもんをパッと取るぐらいの話」だったからだ。ただ、堀江氏は旧村内を歩き、元村議が活発に動いている様子がないのが気にかかった。

 自民党吉田支部には16の集落ごとに世話役がいる。従来、この世話役とともに村議が選挙運動の最前線を担った。ところが、引退して役割を失った元村議たちは、支持を「頼む側」から「頼まれる側」に変わってしまっていた。それは「王国」の選挙を支えてきた手足がもがれたことを意味している。

 旧吉田村の国政選挙の投票率は00年衆院選を最後に90%台を割り込んでいる。それでも景山氏が再選を果たした01年参院選は89・79%だったが、今回さらに86・22%にまで低下した。これも元村議たちの姿勢と無関係ではないだろう。

 雲南市の開票は旧6町村一括で行うため、地区ごとの票の出方は分からない仕組みだ。「通信簿(旧町村ごとの得票)が見えんのやから……」と市議の一人は景山陣営の緩みをほのめかした。

 一方、自民党の青木幹雄参院議員会長のおひざ元の旧湖陵町。05年3月に出雲市と合併し、町議14人中12人を占めた自民党系は全員引退した。しかも、元議長(75)を含む9人は05年の「郵政民営化騒動」をきっかけに自民党を離党しており、元町議で党員は3人になってしまった。

 今も集票力に自信を持つ元議長は「議員をやめても100票ぐらいは軽く取れる。そういう力はあるが、頼まれなきゃ動きません。大儀ですから」と語るが、景山陣営から応援要請が来ることはなかった。

 「平成の大合併」で島根県の自治体数は59から21になった。減少率は全国7位。02年に923人だった市町村議も468人までほぼ半減した。これに連動するかのように、97年に4万4528人だった県内の自民党員数は、06年には2万1537人。10年間で半分以下になった。
 「選挙は負けることがあると認識せないかんちゅうことでしょう」
 堀江氏は振り返った。実動部隊を失ったのに「常勝自民」の危機感は薄かった。=つづく

毎日新聞 2007年8月15日 東京朝刊

4290とはずがたり:2007/08/21(火) 21:35:54

悪くなったのは地方の郵便事情だけではないように思う。普通郵便の到着日数が異様に掛かる様になった。

それにしてもどういう意味だ?そんな余裕のある選挙戦ではなかったように思うが。
>「あんまり締め付けると、かえって反発を受けるよ」。元局長は松江市に戻ると、知り合いの自民党支持者に忠告したが、これは余裕の裏返しでもあった。

自民転落:島根から見えたもの/3 「空手形」に不信と不満
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/news/20070816ddm002010010000c.html
 ◇「郵政一家」こぞって離反

 島根県出雲市大社町の大社郵便局、同市に隣接する斐川町の斐川、荘原両郵便局が昨年10月、集配業務をしない無集配局になった。郵政民営化への準備作業だ。

 無集配局は土、日に時間外窓口での発送物の受け付けをしない。例えば大社地区の住民の場合、約7キロ離れた市中心部の出雲郵便局まで持ち込まなければならない。民営化を進める自民党に不満が向かうのは、青木幹雄参院議員会長の地元・大社も例外ではなかった。

 海産物加工業の60歳代の夫妻は語る。「平日の郵便は以前は午後2時に届いていたが、今は遅い時には4時になる。すぐに発送する必要のある注文が来た時も困る。今回は自民党に投票するのはやめた」

 さかのぼって昨年5月のある夜。出雲市議4人が市内の小料理屋に、当時参院議員で今回落選した自民党の景山俊太郎氏(63)を招いた。

 「何とか集配局のままにならんでしょうか」との陳情に対し、景山氏は「大社は親分(青木氏)がおられるから自分は手が出らんが、斐川町のうちの1局は何とか努力しましょう」と確約、淡い期待を抱かせた。

 だが、景山氏からの返事は結局なかった。出席した市議の一人は「あれだけの大物が何もできなかったという不信感はある」と打ち明ける。

 さらに1年余前の05年3月20日。雲南市三刀屋町の体育館「アスパル」で、県議会郵政議員懇話会が主催する郵政民営化反対の総決起大会が開かれた。

 「民営化されたら利潤追求が第一となり、地方は切り捨てられる。地元の思いを受け止めてやっていく」。自民党の竹下亘衆院議員(60)が宣言し、景山氏も「何のための民営化なのか。憤りを感じている」と続いた。特定郵便局長OBらでつくる大樹、特定郵便局長会の県組織などの約1500人が参加。反対表明に会場は大いに沸いた。

 ところが、竹下、景山両氏は、その夏の国会で郵政民営化関連法に賛成票を投じる。青木氏も同様だ。その後、民営化反対から賛成に転じた形の3氏に対する不満は、今回の参院選に向け、県内各地に水面下で広がっていくことになる。

 自民党職域支部だった大樹のメンバーはこぞって離党し、郵政民営化反対の国民新党を支持する「大樹全国会議」を組織した。同会議は島根県だけでも約2300人にのぼり、自民党に残る元特定郵便局長はほとんどいない。竹下氏の実兄の竹下登元首相以来培われた自民党の集票システムの一角は確実に壊れた。

 当選した国民新党の亀井亜紀子氏(42)の陣営は、こうしたほころびを的確についた。
 「ちゃんと隠れとってくださいよ。顔が分かってしまうから」
 こう言われ、元特定郵便局長(77)は乗用車の後部座席に身を隠した。参院選が公示される7月12日の直前のことだ。

 元局長は自身の出身地であり、亀井氏の運動員が手薄な雲南市を訪れていた。同市は景山氏の地盤。ある男性が「だれが亀井さんを支持しとるかは分かるけん、案内してやる」と「隠れ支持者」宅への案内役兼運転手を買って出てくれた。

 「あんまり締め付けると、かえって反発を受けるよ」。元局長は松江市に戻ると、知り合いの自民党支持者に忠告したが、これは余裕の裏返しでもあった。=つづく

毎日新聞 2007年8月16日 東京朝刊

4291とはずがたり:2007/08/21(火) 21:36:24

自民転落:島根から見えたもの/4 格差拡大が追い打ち
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/news/20070817ddm002010074000c.html

 ◇党員農家も今や「無党派」

 東京・永田町の自民党本部7階で今月7日、夕刻から参院選惨敗を受けた「総括委員会」が開かれた。執行部がブロック別に国会議員から意見を聴取。声が漏れないよう党職員が部屋の扉の前に立って報道陣を排除するものものしさだった。

 「公共事業を減らした後の配慮をしないから、こういう結果になった」

 広島を除く8県がいずれも改選数1の「1人区」で、1勝7敗という結果に終わった中国・四国ブロックの議員からは格差問題に対する取り組みへの不満が続出した。それは3期目を目指した景山俊太郎氏(63)が落選した島根県でも敗因の一つに挙げられる。

 今春の統一地方選。松江市と出雲市にはさまれる斐川町で、格差を背景にした「自民離れ」が顕在化していた。

 斐川町は03年12月、住民投票の結果、旧出雲市など2市5町による合併協議から離脱し、新出雲市に加わらなかった。ところが、4月22日の町長選では、単独町制堅持を主張した自民推薦の現職が、合併容認派の勝部勝明氏(67)に敗れた。同8日の県議選簸川郡(斐川町1町)選挙区(定数1)でも無所属新人が自民現職に勝利。財政悪化の中、せめて出雲市との格差は広がらないように−−という民意だった。

 「自民党が横暴しよるから、国民新党と民主党にやってもらうかと。最近は農家も無党派みたいになっとります」
 同町の農業、岡重治さん(69)は語る。自民党員で小泉純一郎前首相の大ファン。だが、町長選で勝部氏に投票したのに続き、参院選では高校の同級生の勧めもあり、当選した国民新党の亀井亜紀子氏(42)を選んだ。

 3ヘクタールの水田と20アールのタマネギ畑を1人で手がける。年収は350万円。老朽化したコンバインを買い替えたいが、600万円かかるためちゅうちょしている。民主党が掲げた農家への戸別所得補償制度に「まじめに取り組んでいる人に日が当たればいい」と期待を寄せた。

 県西部・益田市の市街地から車で約50分。山間地の旧匹見町は63年の豪雪以来、県内でも特に過疎化が進んだ。平谷正行さん(81)が住む地区では10年間で90人が転出、今では住民は60人に満たない。平谷さんは97年まで経営していた雑貨店をたたみ、わさび栽培などで生計を立てる。

 市は路線バスの停留所まで遠い住民のために、この地域に「過疎バス」を走らせる。だが、それも採算が合わず、今年5月には定期運行から予約制に切り替えられた。

 県内に高齢化率50%以上、19戸以下の「限界的集落」は335、高齢化率70%以上、9戸以下の「危機的集落」は86(06年4月現在)。このままいくと24年には計918まで増加する見通しだ。

 景山氏は7月上旬に隠岐郡の離島4島を2日間かけて回ったほか、県西部の過疎地域にもこまめに足を運んだ。だが、隠岐郡の獲得票は再選された01年から2300票減の7622票だった。

 「国会議員は下のもんが苦しいのを分かっとらん」。平谷さんは「陽(ひ)のあたる島根」を訴えた亀井氏を夫妻で支持した。

 7月19日。「石州瓦」業界2位の「アメックス協販」(江津市)が松江地裁に自己破産を申し立てた。選挙期間中、石見(県西部)を代表する地場産業の崩壊が表面化したことは、逆風の自民党に追い打ちをかけることにもなった。=つづく

毎日新聞 2007年8月17日 東京朝刊

4292とはずがたり:2007/08/21(火) 21:37:24
>>4287-4292

自民転落:島根から見えたもの/5止 「王国」崩壊は突風か
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/archive/news/2007/08/20070820ddm002010080000c.html

 ◇「民主、勝ったわけでない」

 民主党の小沢一郎代表は、参院選の勝敗のカギは1人区(改選数1の選挙区)が握るとみて、連日のように地方を回る「1人区行脚」に精を出した。その疲れからか、投開票日の7月29日は体調不良のため静養にあたり、活動再開は2日後の31日になった。

 同日午前、東京・永田町の党本部で開かれた常任幹事会に顔を見せた。勝利宣言もそこそこに「本当の勝負はこれからだ」と訴えた小沢氏。終了後には躍進の高揚感に浸る党内を戒めるかのように記者団に語った。

 「選挙が終わったら次の日から選挙。それができないようでは、政党ではないし、政治家は務まらない」

 民主党にとって、いかに「自民離れ」の民意をつなぎとめるかが大きな課題だ。まして国民新党の亀井亜紀子氏(42)を推し、自民党の景山俊太郎氏(63)を倒した島根県は、公認候補が勝利した他の1人区とは違う。竹下登元首相、青木幹雄参院議員会長が築いた自民党の「王国」を崩した意味が本当に分かるのはこれからだ。

 昨年10月8日、出雲空港(同県斐川町)のVIPルーム。亀井氏の父、亀井久興・国民新党幹事長(67)と矢倉淳・連合島根会長(53)がひそかに会った。

 その3カ月前、矢倉氏は出雲市選出の成相安信県議(55)=無所属=から「連合は自民党に負けっ放し。久興さんも前の衆院選では竹下亘さんに惨敗。このままではどちらも先がない。手を組んだらどうか」と助言を受け、久興氏に接触した。

 極秘会談は40分間に及んだ。翌春に控える知事選など統一地方選への対応が主なテーマ。矢倉氏が民主党の県議候補への推薦を要請すると、久興氏は「できる限りやりましょう」と約束。今回の共闘の布石になった。

 「有権者が選挙のたびに景山、青木、竹下と書いてきた保守王国。民主党と連合が前面に出ていたら、亀井とは書きにくかっただろう」

 民主党の米山広志出雲市議(59)は、もともと自民党にいた久興氏の長女だからこそ保守層にも浸透しやすかったことを率直に認める。民主党が独自候補を擁立できなかった経緯から、党県連内には「応援に回った民主党が勝ったわけではない」との見方もある。

 ただ、小沢氏には「形はどうであれ、『自民離れ』の象徴として『王国』を崩すという事実が重要」との判断があったようだ。7月28日、「1人区行脚」の締めくくりの場所に出雲市を選び、聴衆に呼びかけた。「本当に日本の政治を変えるため、島根はもっとも注目されている選挙区だ」

 大きなうねりは、民主党や亀井陣営の予想をはるかに超えるものとなって表れた。

 一方、自民党が受けた打撃は強い。竹下、青木両氏を支えてきた県議が「亘さんも次はしんどいんじゃないか」と危機感をあらわにするなど、関心はすでに次期衆院選へと向かう。「済んだことは済んだこと。この流れが続かないように具体的に何をするかだ」。浅野俊雄・県連幹事長(76)は敗北の検証作業を始める方針を明かした。

 むしばまれた「岩盤」は完全に崩壊してしまうのか、それとも一過性の「突風」に直撃されただけなのか−−。参院選から19日で3週間。戦いはすでに次のラウンドに入っている。=おわり

     ◇

 この連載は中田卓二、堀井恵里子、大場伸也(政治部)、酒造唯、小坂剛志(松江支局)が担当しました。

毎日新聞 2007年8月20日 東京朝刊

4293とはずがたり:2007/08/24(金) 15:55:51
31歳外山氏が圧勝 自民批判追い風に 史上最年少に19万票 参院選宮崎選挙区
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2007sanin/miyazaki/20070730/20070730_001.shtml

 参院選は29日投開票され、宮崎選挙区(改選数1)は、民主、社民などが推薦した無所属新人の外山斎氏(31)が、自民前職の小斉平敏文氏(57)ら5人を大差で破り、初当選した。31歳での当選は同選挙区で史上最年少。自民は前回(2004年)に続き公認候補が敗れ、非改選を含め参議院の議席を失った。連合宮崎と民主、社民などが共闘する「非自民系会議」の枠組みで戦った外山氏は自民批判に加え、31歳の若さをアピールし幅広い支持を集めた。再選を目指した小斉平氏は年金問題の逆風をはね返せず、無所属元職の長峯基氏(66)との保守分裂も響き、引き離された。投票率は56.79%。

 議員経験ゼロで政治手腕が「未知数」ともいえる若い外山氏が保守の牙城を崩し、自民の国会議員を衆院だけの3人に減らしたことで、県政界は大きく変動しそうだ。自民は1月の知事選に続き、業界や団体を動員して集票する組織型選挙が通用せず、根底から問い直されることとなった。

 外山氏は6月になって出馬表明。出遅れ感は否めなかったが、選挙戦では、連合宮崎を中心とした選挙態勢を組み、民主の公認並みの支援で鳩山由紀夫幹事長らが次々とてこ入れして急速に支持を広げた。

 「横暴な政治を止める。宮崎から日本を変える」と利権政治の打破と政治の変革を強調し、無党派層に浸透、自民支持層も一部切り崩した。宮崎など都市部で票を伸ばし、年金記録不備問題での与党への強い批判の「風」もつかんだ。

 小斉平氏は県農民連盟など1800超の団体・企業の推薦を得て組織をフル回転。国会議員を地域選対本部長に据え一枚岩を目指したが、前々回(01年)同様に長峯氏と保守分裂選挙を繰り広げた上に、自民候補としては九州で唯一、公明が推薦を見送り、当選圏まで票を積み重ねることができなかった。

 長峯氏は主地盤の県南を中心に保守や公明の支持層の票を固めたが、ほかの地域や無党派層に浸透できず、涙をのんだ。

 前々回、次点と健闘した無所属新人の東治男氏(62)は障害者福祉の充実を掲げたが、届かなかった。共産新人の馬場洋光氏(38)は、年金や憲法問題を中心に訴えたが、支持を拡大できなかった。共生新新人の井野元裕氏(38)は、出遅れが響き及ばなかった。
     ◇
 ●若さに期待大きく 「宮崎から日本変える」 外山氏  
 「若さへの期待感が大きかった」。外山斎(いつき)氏(31)の当選確実がニュース速報で流れた瞬間、大勢の支持者で膨れ上がった宮崎市別府町にある県労働福祉会館は、歓喜の渦に包まれた。妻の千草さん(26)や民主、社民、連合宮崎の幹部らとともに壇上に立った外山氏。全身に若さをみなぎらせ「宮崎から日本を変える」と力強く抱負を語った。

 外山氏は連日の炎天下の遊説で日焼けした顔で入場し、「1日も早く仕事をしたい。しがらみのある政治を崩し、政治と有権者の距離を埋めていく」とあいさつ。非自民系関係者は、前回に続き自民の参議院議席を奪った喜びに酔いしれた。

 民主公認で一昨年の衆院選宮崎3区に立ち、次期衆院選に向け準備を進めていた。それが一転、参院選立候補の決意を固めたのは5月。公示まで2カ月を切っていた。

 「まだ若すぎる」。昨年やっと参院議員の被選挙権を得たばかり。議員経験はなく知名度も低い。擁立に動いた連合宮崎ですら系列労組で自主投票を決めたところもあった。だが、年金問題での自民批判と、宮崎では保守が分裂する形に。願ってもない強い追い風が吹いた。風に頼るばかりでなく郡部にも小まめに足を運び、街頭演説は1日約10回。終盤には精かんな顔つきに変わった。

 横山節夫・連合宮崎会長は「『政治を変えてほしい』という期待が、若い外山に集まった結果だ」と勝因を分析した。

4294とはずがたり:2007/08/24(金) 15:56:40
>>4293-4294
    ×      ×
 ●分裂選挙響く 小斉平氏「私の責任」
 「落選」の報を受け、宮崎市島之内にある選挙事務所に入った小斉平敏文氏(57)は「年金不信が大きかったが、この結果は私の責任であり、心からおわびしたい」と、支持者ら約50人に向かって、深々と頭を下げた。

 年金批判などに加え、保守分裂、公明推薦の見送りという三重苦での戦いだった。「台風級」。自らそう呼ぶほどの逆風だった。しかも選挙戦序盤に台風4号の影響で2日間、遊説を中止するなどトラブルにも見舞われた。出遅れを取り戻そうと県内を三巡、農林水産業の振興を懸命に訴えたが、実らなかった。

 自民県連は前回参院選に続き公認候補が敗北。1月の出直し知事選でも分裂して推薦候補が惨敗した。県連幹部は「もうどうしようもない。旧態依然の組織だ」と自嘲(じちょう)気味に語った。
    ×      ×
 ●返り咲きかなわず 長峯氏、政界引退へ
 「これからは若い政治家を育てたい」。6年前の参院選に続き、苦杯をなめた無所属元職の長峯基氏(66)。宮崎市阿波岐原町の選挙事務所で集まった支援者を前に敗戦の弁を語り、政治家を引退する考えを表明した。
 捲土重来を期した今回。自民の参院議員時代に厚生委員会に属し、薬剤師の資格も持つことから、有権者の関心が高かった年金記録不備問題解決の「即戦力」と訴えた。

 地元県南を中心に保守票と公明票をまとめ、元公設秘書で民主会派を離脱した松下新平参院議員(40)、都城市長の長男・誠氏(37)の応援も得て票の掘り起こしを図ったが、票は伸びなかった。

 過去最多の6人が立った宮崎選挙区。最年長の長峯氏に風は吹かず、混戦を制することはできなかった。長峯氏は無念の表情を浮かべた。
    ×      ×
 ●宮崎選挙区得票(開票終了) 
当   196,685 外山  斎 無新
◎   146,269 小斉平敏文 自前
     74,700 東  治男 無新
     73,228 長峯  基 無元
     25,602 馬場 洋光 共新
      6,823 井野 元裕 諸新
 ◎印は法定得票獲得者
=2007/07/30付 西日本新聞朝刊=

4295とはずがたり:2007/08/24(金) 15:58:32

公明は前回20%近い比例得票だったようで意外に宮崎では強いね。
今回の敗因を自民の下駄の雪だったからではなく長峯に乗って自民の支援をしなかったからだと総括したりすると救いようがないがどうだろうね。

【解説】参院選 自民、再生の道遠く 支持離れ浮き彫りに
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2007sanin/miyazaki/20070731/20070731_001.shtml

 【解説】参院選宮崎選挙区で、無所属新人の外山斎(いつき)氏=民主、社民など推薦=が圧勝、保守支持層での「自民離れ」に歯止めがかかっていない状況があらためて浮き彫りになった。分裂選挙を繰り返し、保守支持層から厳しい目が注がれる自民県連。抜本的な改革が迫られるが、その糸口すら見つけられないでいるのが現状だ。

 分裂の背景には上杉光弘・元参院議員と江藤隆美・元衆院議員の根深い対立の構図がある。6年前の参院選で、小斉平敏文氏(自前)と長峯基氏(無元)が公認争いを演じ、その「怨念」が一気に噴出。以降、選挙の度に分裂を繰り返し、今回も保守層を固めきれないまま、外山氏に切り崩された。

 外山氏は31歳の若さをアピールするとともに、1月の出直し知事選で「脱しがらみ」を掲げた東国原英夫知事同様に政治変革の必要性を訴え、有権者の心に響いた。

 都市部を中心に票を伸ばしたばかりでなく、自民が厚い地盤を築く郡部でも小斉平氏を上回った。「保守支持者が自民におきゅうを据えた結果」と自民県連幹部。全国的な年金批判に、宮崎では分裂といった敵失も加わり、外山氏の地滑り的な勝利につながったとの見方だ。

 こうした中、注目されるのが、次期衆院選。参院で安倍内閣は過半数割れに追い込まれた。政局が流動化し、参院第一党に躍進した民主の攻勢によっては早期解散もあり得る状況だ。既にこれをにらんだ動きが始まっている。特に衆院宮崎1区は、自民現職の中山成彬氏のほか、上杉氏、1月の知事選で敗れた元林野庁長官の川村秀三郎氏、松下新平参院議員など複数の名前が取りざたされている。

 知事選に続き、参院選でも組織の足腰の弱さと支持離れが露呈した自民だが、再び分裂の芽が見え隠れし、保守の流動化が1段と進みそうだ。
 (宮崎総局・郷達也)
    ×      ×
●民主7ポイント増 自民に迫る 比例代表得票率分析 公明、社民は減少

 今回の参院選比例代表で県内の政党別得票状況をみると、民主が得票率30.9%(個人名得票も所属政党に加算、以下同)で、2004年の前回(23.9%)を7ポイント上回る躍進をみせ、自民(34.3%)に3.4ポイント差まで迫った。自民はトップを守ったものの、前回(36.8%)に比べ2.5ポイント減。公認候補が敗れた選挙区同様、年金問題や保守分裂が響いた。

 公明は15.0%と、自民、民主に次ぐ得票率だったが、18.1%を獲得した前回に比べると、3.1ポイント減少した。政権与党として、自民同様に年金問題などで批判を浴びたとみられる。

 共産は4.7%で、前回(4.4%)から微増した。選挙区で民主とともに初当選した外山斎(いつき)氏を推薦した社民だが、9.9%と前回に比べて4.4ポイントダウンした。今回は県出身の福島瑞穂党首の改選期でなかったことが影響して、県内での集票力が鈍ったようだ。

 同じく外山氏を推した国民新党は1.5%だった。選挙区で公認候補を立てた共生新党は0.4%だった。

 候補の個人名でも投票できるようになって今回で3回目となるが、個人名の記載は投票総数(約51万5000票)の41.3%だった。得票が多かったのは(1)木庭健太郎氏(公明前職)(2)中山恭子氏(自民新人)(3)又市征治氏(社民前職)(4)山田俊男氏(自民新人)−だった。

 ただ、今回も政党名での記載が半数を上回り、中でも共産(90.6%)、民主(81.3%)、社民(63.0%)が目立った。逆に個人名での得票が上回ったのは公明(75.4%)と自民(52.2%)だった。

=2007/07/31付 西日本新聞朝刊=

4296とはずがたり:2007/09/04(火) 16:31:23
くそ〜,折角落としたのになぁ・・。

自民・小林議員辞職へ
公明・松氏が繰り上げへ
http://kyoto-np.jp/article.php?mid=P2007090400090&genre=A1&area=Z10&mp=

 7月の参院選神奈川選挙区で当選した自民党の小林温議員(43)は4日、陣営の出納責任者らが横浜地検に公職選挙法違反(買収)の罪で起訴されたのを受けて議員辞職する意向を固めた。同日夕、記者会見して正式表明する。

 小林議員の辞職に伴い同選挙区次点の公明党の松あきら氏(59)が繰り上げ当選する。

 「政治とカネ」が一因となった参院選の惨敗を受け、与党内では連座制適用を念頭に辞職はやむを得ないとの見方が広がっていた。
 小林議員は、前公設第2秘書で出納責任者の鈴木美香(33)と、自民党神奈川県連職員山口聡(34)の両被告が横浜地検に起訴された先月29日には「今後の裁判を通して、事実関係を正確に把握した上で対応を考えたい」とのコメントを発表し辞職の意向がないことを明らかにしていた。(共同通信)

4297名無しさん:2007/09/04(火) 21:58:28
時点が共産だったらと思うと

新潟でも同じようなことがありましたね。

4298とはずがたり:2007/09/06(木) 12:06:53
七ケ宿、川崎、南三陸あたりが強固な自民地盤か。
>平成の大合併前の前回04年参院選では、民主が自民を上回ったのは69市町村中、仙台市を含む9市町のみだった。
>だが、今回、宮城選挙区は七ケ宿、川崎、南三陸の3町を除く33市町村で民主が自民を上回る結果に。仙台市内の得票差は前回選の2倍以上の9万2305票に拡大。
>一次産業が盛んな石巻市、登米市、大崎市では1万票以上の差がついた。
>比例の「自民勝利」自治体はさらに少なく、七ケ宿、南三陸両町のみだった。

07参院選:振り返って 農村部でも民主が圧倒 自民、揺らぐ基盤にショック /宮城
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/miyagi/news/20070731ddlk04010249000c.html

 29日投開票された参院選は県内でも民主党が躍進する結果となった。宮城選挙区(改選数2)では36市町村中33市町村で民主の岡崎トミ子氏(63)が自民の愛知治郎氏(38)の得票を上回り、約19万票の大差を付けて圧勝した。自民の支持基盤とされてきた農村部でも民主が軒並み自民を圧倒。一夜明け、旧来の支持基盤が揺らぐ結果に自民県連にショックが広がった。
 29日午後8時過ぎ、愛知氏の選挙事務所では、万歳の声が響く傍ら、駆けつけた党所属の国会議員らからは、こわ張った表情も見られた。
 郡部でも想像を上回る民主の躍進が伝えられていた。水産都市の気仙沼、米どころの登米市などを抱える衆院宮城6区選出の小野寺五典衆院議員は、「農業だけでなく一次産業全体の生活が苦しく不満がたまっていることを実感した。逆風は年金問題だけによるものではなく、本当に生活を何とかしなくてはいけない」と話し、唇をかんだ。
 平成の大合併前の前回04年参院選では、民主が自民を上回ったのは69市町村中、仙台市を含む9市町のみだった。だが、今回、宮城選挙区は七ケ宿、川崎、南三陸の3町を除く33市町村で民主が自民を上回る結果に。仙台市内の得票差は前回選の2倍以上の9万2305票に拡大。一次産業が盛んな石巻市、登米市、大崎市では1万票以上の差がついた。比例の「自民勝利」自治体はさらに少なく、七ケ宿、南三陸両町のみだった。
 民主の岡崎氏は、党本部の指示を受け重点的に農村部を遊説。17日間の選挙期間のうち9日間は仙台市以外の郡部に選挙カーを走らせ、「自民党は小規模農家を切り捨てようとしている。私たちは個別所得保障を実現し農業を再生させる」と訴えていた。
 自民県連は30日、五役会議を開いて自民支持層を呼び戻すため地方議員らが中心になって地方での活動強化を確認。中村功県連幹事長は「予想以上に郡部で民主に票が流れた。懇切丁寧に説明し、地道にやり直すしかない」と話した。【山寺香】
毎日新聞 2007年7月31日

4299とはずがたり:2007/09/06(木) 12:09:15
松浦氏は選挙戦中も民主っぽい政策を訴えての当選だったんですなぁ

政党色、際立つ濃淡 参院選秋田選挙区
http://www.kahoku.co.jp/news/2007/07/20070721t41021.htm

 参院選秋田選挙区(改選数1)で、3陣営の選挙戦略の違いが際立っている。有権者が巻き起こす風を意識した舌戦は、次第に政党と候補者との距離感を浮かび上がらせる。2004年の前回選と同様、民主、社民が推薦する無所属候補が自民現職を破るのか、自民現職が3年前の雪辱を果たすのか。注目度の高い1人区の対決を追った。
 ◇秋田選挙区立候補者(1−3)
金田 勝年57前外務副大臣自現(2)(公推)
松浦 大悟37元民放アナ 無新(民・社推)
鈴木  知30党県役員  共新
 「遊説先で、『なぜ無所属で立候補しなかったのか』とよく言われる。自民党の公認候補でなければ、大量得票で当選するだろうにって」
 15日夜、秋田市の幼稚園で開かれた自民現職の金田勝年氏=公明推薦=の個人演説会。集まった約100人の聴衆を1時間以上も待たせ、ようやく現れた金田氏は開口一番、こう愚痴をこぼした。一瞬、会場には重苦しい空気が漂う。金田氏はそれを振り払うように、「しかし」と二の句を継いだ。
 「自民か民主か、政党を選ぶ選挙ではない。立候補した3人の中で誰が秋田の役に立つかを決める選挙で、即戦力なら自信がある」
 楽勝とみられた当初の予想に反し、年金記録不備問題や閣僚の相次ぐ失言などで、思わぬ逆風にさらされ危機感を募らせる。党と一線を画し、個人の力量を売り込むしかないと判断したようだ。
 2期12年、外務副大臣も務めた実績を強調する金田氏は、公認候補でありながら党批判も展開。応援弁士の党広報本部長・二田孝治衆院議員(比例東北)も「金田さんは悪くない。悪いのは自民党だ」と擁護した。
 金田氏とは正反対に、無所属新人の松浦大悟氏=民主、社民推薦=は政党色を打ち消そうとはしない。秋田市寺内の集会場で、18日に開いた個人演説会ではむしろ、「小規模農家を救う戸別所得補償制度を実現したい」などと、民主党の柱の政策を積極的に訴えた。
 会場には社民党の日森文尋副幹事長も顔を出し、松浦氏と二人三脚で回る民主党県連代表の寺田学衆院議員(秋田1区)を「(大学の)優秀な後輩です」と関係を説明。両党と議員間の蜜月ぶりをアピールしてみせた。
 憲法改正に対する両党間のスタンスの違いや、松浦氏が訴える政策の民主偏重はお構いなし。通常国会の閉会を挟み、低下する安倍政権の支持率と反比例するように、民主、社民の党幹部らは続々と秋田入りした。
 3年前に当選し、今回は選対本部長を務める鈴木陽悦参院議員は「有権者は、年金問題や不明朗な政治資金に怒っている。野党共闘の輪は広がっている」と強調する。
 若さを売りに政策論争を挑む共産新人の鈴木知氏は15日、従来の街宣スタイルを変え、青年後援会のメンバーのみで県内を巡行した。メンバーは自身や同世代が抱える非正規雇用、重い税負担の実態を通して、党が「ストップ貧困」を掲げる理由を説明して回った。
 「若者たちの場慣れしていない感じが新鮮。流ちょうな演説は、選挙用に作られた言葉のような気がして重みがない」。街頭で演説を聞いた女性(57)は、こう語った。
2007年07月20日金曜日
(河北新報)

4300とはずがたり:2007/09/06(木) 13:44:48
自民県連:参院選大敗を総括 「個票収集に弱さ」/山梨
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/yamanashi/news/20070823ddlk19010093000c.html
 自民党県連は22日、山梨選挙区で大敗した7月の参院選の総括を発表した。「個票(後援会入会カード)収集が目標に大きく及ばなかった」ことを敗因の一つに挙げ、選挙運動の貢献度を県連人事に反映させる内規作りを提言した。今後の焦点は県連の新体制と衆院選に向けた選挙区の“公認レース”に移るが、県連は23日、党本部で国会議員会議を開き、次期会長人事などを話し合う。
 臼井成夫幹事長(県議)ら3役は既に中島真人会長に辞任の意向を伝えており、中島会長とともに新執行部決定後に辞任する。次期会長を巡っては「国会議員が望ましい」(県議)との声が多く、保坂武衆院議員の名前が挙がっている。
 3役は総括発表の記者会見で、敗因を「有権者に公約の理解や徹底が図れなかった」などとする安倍内閣・党本部側と、「議員の後援会組織が十分に機能しなかった」などとした県連側にあえて分け、年金問題など、参院選を通じて強まっていた全国的な逆風のあおりを受けたことをにじませた。一方で、05年の衆院選や今年1月の知事選で生じた県連の分裂状態が、選挙に影響したかどうかについては明確に触れられなかった。【吉見裕都】
毎日新聞 2007年8月23日

自民県連3役辞任表明参院選総括郵政選挙のしこり影響
ttp://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamanashi/news001.htm

 自民党県連は22日、公認候補が大敗した7月の参院選の総括を発表した。年金の記録漏れ問題や閣僚の失言などによる逆風の影響を挙げた一方で、2005年郵政選挙のしこりなど県連の選挙対応に不備があったことも明記した。臼井成夫幹事長ら県連三役は同日、辞任する意向も表明。すでに辞任を示唆している中島真人会長とともに、総辞職する方針を明らかにした。会長人事は23日、党本部で開かれる最高委員会議で話し合われる。
 県庁で開かれた記者会見には、臼井幹事長のほか、森屋宏政調会長、皆川巌総務会長の県連三役が出席した。総括では、安倍政権と党本部の責任を挙げたうえで、「逆風は吹いたが大差で負けたのはそれだけではない」(臼井氏)として、県連側の敗因も分析。〈1〉県連が分裂した知事選と県議選のしこりが残る中、候補の支援体制が5月中旬まで整わなかった〈2〉市町村合併で自民系首長・議員が減少し、保守基盤が崩れてきている〈3〉郵政選挙の影響で各支部や支援団体が弱体化している――などを挙げた。また、連日行われた党本部主導の応援演説について、「動員確保にエネルギーを費やし、街頭演説や戸別訪問などがおろそかになった」との指摘もあった。
 総括は当初の案では、衆院議員が2人ずつ活動する山梨2、3区で国会議員同士の連携がとれなかった事や、郵政選挙で自民が大勝したことによる「振り子現象」を大敗の要因に挙げるなど、郵政選挙の影響を多く盛り込んでいた。しかし、今月12日の会合で2、3区の国会議員から猛反発を受けたため、記載を必要最低限にとどめた経緯がある。記者会見でも皆川総務会長が「具体的に言うのは色々と難しい」と述べるなど、郵政選挙の影響が根強いことをうかがわせた。
 23日には焦点の会長人事が話し合われる。臼井幹事長は早期の新体制スタートを強調するが、どこまで進展するかは不透明だ。
(2007年8月23日 読売新聞)

4301とはずがたり:2007/09/11(火) 09:38:05
津田健児がまだ出馬する動きも見せたか。
>副議長選問題に加え、04年の参院選で出馬した前県議(36)を候補に選ばなかったことに対しても、一部支部は「人材は使い捨てか。執行部は選挙が分かっていない」と不信感を募らせる。

(3)三重 自民、一枚岩は遠く
県会で内紛 公募候補に反発
http://chubu.yomiuri.co.jp/tokushu/josou07/joso060704.htm

 「このままでは参院選は戦えない」。先月17日、津市で開かれた自民党三重県連の緊急役員会で、役員の一人がぼやいた。

 議題は、5月の県議会副議長選で自民党の一部県議でつくる会派「未来塾」の5人が造反し、民主系会派の候補に投票した問題だった。

 「県議選での公認推薦を見送るべきだ」「党員資格停止だ」「軽い処分なら、おれは離党する」。出席した20人のほとんどが厳しい処分を求めた。

 役員会は2時間近くに及んだが、県連執行部は最後に、文書注意などの軽い処分にとどめる方針を示した。「重い処分にすれば、参院選などに影響が出かねない」。県連幹事長の西場信行(55)は先月23日の県連党紀委員会で、苦渋の表情を見せた。

 一連の動きに対し、「何のために意見を聞いたんだ」とあきれる役員の一方で、未来塾の中島年規(40)は「議会の問題を県連に持ち込むなんて、情けない話だ」と批判した。

■  □  ■

 参院選三重選挙区(改選数1)で、自民党は2000年の補選を含め、過去3回、連敗中だ。全国で27ある1人区で自民が連敗しているのは、民主党代表小沢一郎(64)のおひざ元・岩手と、同党元代表岡田克也(52)の地元・三重だけだ。議席奪還を目指す自民党県連は今回、全国の県連では初めて参院選候補の公募を実施、45人の中から、桑名市生まれで米ハーバード大大学院生だった小野崎耕平(36)を選んだ。

参院選への出馬が決まり、あいさつをする自民党新人の小野崎耕平氏(右)

 党参院幹事長の片山虎之助(70)は5月28日、津市で開かれた党県地方議会議員連絡協議会で、「小野崎君は若くて考え方に柔軟性があり、大きく伸びる可能性もある。ぜひ勝たせよう」と連敗阻止に向け、発破をかけた。

 しかし、先月29日、あいさつ回りで訪れた小野崎に、県医師会長の中島寛(67)は心配顔でささやいた。「県連が大変なようですが、今回は大丈夫ですか」。副議長選問題に加え、04年の参院選で出馬した前県議(36)を候補に選ばなかったことに対しても、一部支部は「人材は使い捨てか。執行部は選挙が分かっていない」と不信感を募らせる。一枚岩にはほど遠い状況だ。

■  □  ■

 三重選挙区には小野崎のほか、民主党が現職で県連代表の高橋千秋(49)、共産党は県委員会書記長で新人の中野武史(32)を擁立する。

 民主党県連は先月、岡田を本部長とする参院選の選挙対策本部を発足させ、これまで同様、連合三重、県議会民主党系会派と協力した選挙態勢の構築を始めた。岡田は高橋について、「絶対の自信を持っている。良さがしっかり伝わるよう万全の準備を進めたい」と議席死守に向けた決意を示した。

 しかし、民主党公認や民主系無所属の候補が制したとはいえ、過去3回のうち2回は激しい接戦だった。岡田も党代表だった昨秋の衆院選で小泉自民に大敗し、辞任に追い込まれている。自民の足並みはそろわないものの、民主党県連幹部は、相手新人の秘めた可能性に警戒を強めている。(敬称略)
(2006年7月4日 読売新聞)

4302とはずがたり:2007/09/14(金) 16:05:39
政治はしないと約束して妻に内緒に銀行に辞表を提出した山下氏だそうだが,嘉田に頭下げて迄闘った参院選は情けない落選。ざまーみよ。
同様に揶揄してた上野は見事衆院に当選したしあんま悪口いわん方が良いかも知れぬが。。山下の再挑戦は3年後か?

【参院選2007 滋賀ニュース】
立候補者の横顔
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/saninsen07/shiga/CK2007071402032451.html
2007年7月14日

 梅雨空の湖国を選挙カーが走り回る。12日に公示された参院選。滋賀選挙区(改選数一)に立った3人は、年金や格差、憲法改正問題を中心に声を張り上げる。街頭や演壇では厳しい表情が目立ちがちだが、たすきを外せば、父であり、夫であり、趣味を楽しむ一面もある。そんな候補者たちの横顔に迫った。 (参院選取材班)
 各候補のプロフィールは、(1)趣味(2)子どもの頃の夢(3)携帯電話の着信音(4)座右の銘(5)自分のセールスポイント

◆変革を求め政界で勝負…徳永 久志候補(44) 民新

 「選挙に勝てそうだから出る、負けそうだから出ない。これでは政治は変えられない」。県議二期を務め、国政の舞台に初挑戦する。

 中学生の時、ロッキード事件で田中角栄元首相が逮捕された。「ペンの力で世の中を正すことができれば」。新聞記者にあこがれた。

 大学生の時、元首相は一審で実刑判決を受けながらも総選挙に出馬。「変えなければいけない世界で、勝負しないと」。政治家を志す原点となり、同じ選挙区から出馬した野坂昭如氏の事務所に応援に駆け付けた。

 松下政経塾出身というスマートなイメージとは裏腹に、県議選では補選を含め三度、落選。会社員の家庭に生まれ、一から地盤を築いていった。

 大のプロレスファン。アントニオ猪木さんにあこがれ、新日本プロレスの入門テストを受験。中学卒業時に体重が八十キロに届かず、プロレスラーになる夢は断念した。

 妻と八歳、二歳の娘と暮らす。長女が作ったおにぎりが活力源。「ゆっくり遊んであげられないのが心苦しくて…」。優しい父親の顔がのぞく。 (松瀬晴行)

 【プロフィール】 (1)読書 愛読書は文芸春秋、総合情報誌「選択」(2)プロレスラー、プロ野球選手(3)威風堂々(4)先駆開拓(5)文章を書くことが苦にならないこと。

◆家族が議員活動支える…山下 英利候補(54) 自現

 銀行の支店長を務めていた時、バブルが崩壊し、中小企業が目の前で倒産していった。大企業も次々とリストラし、従業員が泣いていた。「政治家になって、この不況を立て直したい」。日増しに思いが強まった。

 父は官房副長官、防衛庁長官などを歴任した元衆院議員の故山下元利氏。政治家の苦労も知っている。自分は東京へ、妻は地元に…。夫婦の時間はほとんどなくなってしまう。

 「政治はしない」。結婚するときに妻美枝子さん(53)と交わした約束が頭をよぎった。だが、二〇〇〇年に家族に内証で銀行に辞表を提出。参院補選で初当選した。「その家族が今、議員活動を支えてくれている」

 美枝子さんとは大学三年の時に、スキーに向かうバスの中で知り合って以来のつきあい。家庭では一男一女の優しい父親だ。

 銀行時代は米国とスイスで家族と一緒に計十一年半の海外生活も経験。息抜きの方法を尋ねると、「趣味で集めた歴代ゴジラのフィギュアを眺めること」と少年のように笑った。 (中村禎一郎)

 【プロフィール】 (1)フィギュア収集、スキー(2)警察官、電車の運転士(3)映画「大脱走」(4)和を以て尊しと為す(5)海外生活が長く、バランス感覚があること

(共産候補は省略)

4303やおよろず:2007/09/14(金) 17:16:40
07参院選 宮城選挙区 まとめ  >>4298>>4304

宮城1区

青葉 愛知 40 32.94%  岡崎 64 53.11%
太白 愛知 30 30.17%  岡崎 50 51.34%

合計 愛知 69 31.70%  岡崎115 52.32%

宮城2区

宮城 愛知 26 34.67%  岡崎 40 53.21%
若林 愛知 18 34.13%  岡崎 28 51.99%
泉区 愛知 29 31.09%  岡崎 53 56.26%

合計 愛知 73 33.02%  岡崎121 54.21%

宮城3区

白石 愛知  7 36.98%  岡崎  9 51.32%
名取 愛知 10 33.49%  岡崎 17 54.65%
角田 愛知  6 37.84%  岡崎  8 51.29%
岩沼 愛知  6 33.46%  岡崎 11 56.12%
刈田 愛知  3 39.14%  岡崎  4 49.67%
柴田 愛知 16 38.84%  岡崎 21 50.88%
伊具 愛知  4 40.83%  岡崎  4 49.38%
亘理 愛知  9 39.14%  岡崎 12 51.02%

合計 愛知 61 37.07%  岡崎 86 52.17%

宮城4区(6区の鳴子・岩出山地区を含む)

大崎 愛知 20 32.92%  岡崎 32 52.64%
塩竈 愛知 10 37.24%  岡崎 12 46.04%
多賀 愛知 11 38.94%  岡崎 13 46.70%
宮城 愛知 11 36.80%  岡崎 16 51.28%
黒川 愛知 13 37.04%  岡崎 19 52.43%
加美 愛知  6 39.84%  岡崎  8 51.28%

合計 愛知 72 36.26%  岡崎100 50.55%

宮城5区

石巻 愛知 25 35.76%  岡崎 39 55.46%
東松 愛知  8 39.72%  岡崎 10 51.36%
遠田 愛知  7 34.35%  岡崎 11 52.33%
牡鹿 愛知  2 43.17%  岡崎  2 45.98%

合計 愛知 42 36.51%  岡崎 63 53.75%

宮城6区

気仙 愛知 10 34.26%  岡崎 15 50.48%
登米 愛知 13 32.27%  岡崎 23 58.01%
栗原 愛知 13 32.54%  岡崎 22 55.16%
本吉 愛知  5 42.04%  岡崎  6 47.27%

合計 愛知 41 33.86%  岡崎 66 54.14%


比例得票 宮城

1区 自民 51 公明 23 民主 97 日本 8 社民11 国民 3 共産15
2区 自民 51 公明 32 民主 97 日本 7 社民13 国民 3 共産16
3区 自民 47 公明 20 民主 66 日本 3 社民 9 国民 2 共産 9
4区 自民 54 公明 25 民主 78 日本 4 社民10 国民 3 共産16 
5区 自民 35 公明 13 民主 48 日本 2 社民 5 国民 2 共産 6
6区 自民 36 公明 11 民主 49 日本 2 社民10 国民 2 共産 6

合計 自民275 公明124 民主436 日本25 社民58 国民16 共産68

4304やおよろず:2007/09/14(金) 17:17:15
>>4298>>4303

宮城・指標

愛知/自公比例=131  
愛知/自民比例= 90
岡崎/民主比例=126
岡崎/民日比例=119
岡崎/民日国比=108

愛知票/岡崎票= 65 

自比例/公比例=228 
自比例/民比例= 63 
自公比/民主比= 92
自公比/民日比= 87 
自公比/民日社= 77
自公/民日国社= 75

宮城1区
愛知/自公比例=135  
愛知/自民比例= 93
岡崎/民主比例=119
岡崎/民日比例=110
岡崎/民日国比=106
愛知票/岡崎票= 60 
自比例/公比例=222 
自比例/民比例= 53 
自公比/民主比= 80
自公比/民日比= 70 
自公比/民日社= 64
自公/民日国社= 62

宮城2区
愛知/自公比例=143  
愛知/自民比例= 88
岡崎/民主比例=125
岡崎/民日比例=116
岡崎/民日国比=113
愛知票/岡崎票= 60 
自比例/公比例=159 
自比例/民比例= 63 
自公比/民主比= 86
自公比/民日比= 80 
自公比/民日社= 71
自公/民日国社= 69

宮城3区
愛知/自公比例=130  
愛知/自民比例= 73
岡崎/民主比例=130
岡崎/民日比例=125
岡崎/民日国比=121
愛知票/岡崎票= 71 
自比例/公比例=235 
自比例/民比例= 71 
自公比/民主比=102  
自公比/民日比= 97 
自公比/民日社= 86
自公/民日国社= 84

宮城4区(旧玉造含む)
愛知/自公比例=133  
愛知/自民比例= 91
岡崎/民主比例=128
岡崎/民日比例=122
岡崎/民日国比=118
愛知票/岡崎票= 72 
自比例/公比例=216 
自比例/民比例= 69 
自公比/民主比=101 
自公比/民日比= 96 
自公比/民日社= 86
自公/民日国社= 83 

宮城5区
愛知/自公比例=120  
愛知/自民比例= 88
岡崎/民主比例=131
岡崎/民日比例=126
岡崎/民日国比=121
愛知票/岡崎票= 67 
自比例/公比例=269 
自比例/民比例= 73 
自公比/民主比=100 
自公比/民日比= 98 
自公比/民日社= 87
自公/民日国社= 84

宮城6区(旧玉造除く)
愛知/自公比例=114  
愛知/自民比例= 87
岡崎/民主比例=135
岡崎/民日比例=129
岡崎/民日国比=125
愛知票/岡崎票= 62 
自比例/公比例=327 
自比例/民比例= 73 
自公比/民主比= 96 
自公比/民日比= 92 
自公比/民日社= 77
自公/民日国社= 75

4305小説吉田学校読者:2007/09/16(日) 08:28:40
ここらへんが小沢戦略の基になっているところか。逆に言えば、アキレス腱でもある。

06年政治資金:民主100億円超繰り越し 参院選に向け
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/kokkai/news/20070915k0000m010148000c.html

 7月の参院選で大勝した民主党は、政治資金面でも前年から周到に準備をしていたことが15日付で公表された06年の政治資金収支報告書(総務省所管分)で分かった。報告書によると、民主党は翌年(07年)への繰越金が100億円を超え、約67億円の自民党を圧倒していた。大部分は選挙活動費に充てられたとみられ、「普段は節約してすべてを選挙に、これが小沢イズムだ」(民主党・藤井裕久最高顧問)という小沢一郎代表の戦略が政治資金からも裏付けられた格好だ。【葛西大博】
 「広報も選挙も表裏一体だ。選挙に向けてすべて集中してくれ」。小沢氏は昨年9月に党代表に再選された直後、千葉景子広報委員長(当時)にこんな指示を出した。これを受けて同党は、昨年末から4月の統一地方選、7月の参院選にかけて4種類のテレビCMを制作、千葉氏は「金額は言えないが、一番金遣いが荒い広報委員長と言われた」と過去最高の広告宣伝費をつぎこんだことを明かした。
 06年の収支報告書によると、同年の民主党の収入は125億192万円(前年比15億7263万円減)、支出は73億5889万円(同93億7063万円減)で、衆院選があった05年に比べ支出は大きく減った。しかし、収入と前年の繰越金から支出を引いた「翌年繰越金」は103億4377万円に達している。
 これは民主党が06年に受けた政党交付金104億7857万円にほぼ匹敵する額。同党の山岡賢次前財務委員長は「外国への視察などを中止して、参院選に向けて極力節約した」と選挙向けに緊縮財政を断行したことを明らかにした。
 一方、自民党は収入が261億6081万円、支出が202億2924万円で、翌年繰越金は66億9076万円。収入規模で民主党を大きく上回るものの、繰越金では民主党に水をあけられている。
 早稲田大の田中愛治教授(政治学)は「米国の研究では選挙キャンペーンにつぎ込んだ費用と得票率は比例するという報告がある。自民と民主の繰越金の違いが参院選の結果に反映したと見てもいいだろう」と分析する。

4306とはずがたり:2007/10/08(月) 19:15:33
無党派層、厚い支持-比例、中南和で自公辛勝【07参院選】  (2007.8.1 奈良新聞)
http://www.nara-np.co.jp/n_all/070801/all070801b.shtml

   民主党が全国的に大勝利を収めた参院選。県選挙区でも民主の前衆院議員、中村哲治氏(36)が過去最高の大量得票で、自民党新人の松井正剛氏(54)と共産党新人の中村篤子氏(49)を破り初当選、国政に返り咲いた。選挙期間中、中村哲氏は年金問題を中心に訴え、多くの有権者の人心をつかみ、自民が強いとされた南部の4区でも得票トップとなった。松井氏に10万票以上という大差をつけた今回の選挙戦を衆院選の4区別に分けて分析した。

 参院選県選挙区を衆院選の4区に分けて中村哲氏の得票数をみると、1、2、3区とも、実に全得票数の50%以上の得票率を占めた。さらに「自民など保守が強い」とされる4区においても5割には届かないまでも、46.6%という得票率で、ほかの3区とともに3氏の中ではトップとなった。

 とりわけ4区については、松井氏の地元である桜井市があり、本社の選挙期間中における世論調査でも松井氏の優勢が結果として出ただけに、予想外といってもいい結果だった。桜井市の票の出方も、松井氏の1万6739票に対し中村哲氏は1万973票。約6000票差と、期待されたほど差は開かなかった。これに対し、4区の大票田、橿原市では中村哲氏が2万9917票を獲得。松井氏の得票2万988票に約9000票もの差をつけている…

4307とはずがたり:2007/10/08(月) 19:16:33
’07参院選:選挙区、世耕氏が全市町村1位 比例は民主トップ−−得票数 /和歌山
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/wakayama/archive/news/2007/07/31/20070731ddlk30010587000c.html

 ◆選挙区

 ◇世耕氏、全市町村で1位

 ◇市部では小差 橋本、岩出は互角−−阪口氏健闘

 参院選和歌山選挙区で当選した自民の世耕弘成氏(44)は、全市町村で他2氏の得票を上回り、幅広く浸透した。しかし、市部では町村部に比べ、民主の阪口直人氏(44)が健闘したところが複数あった。全国的な自民への逆風は、和歌山でも都市部を中心に影響したと言える。

 世耕氏と阪口氏の得票差は、町村部で3万6193票、市部では3万2839票。いずれも世耕氏が上回ったが、市部では阪口氏がその差をやや縮めた。

 得票率で見ると、町村部では世耕氏が約60%、阪口氏が約32%で2倍近い開きがあるが、市部になると世耕氏約50%、阪口氏約40%と接近。有効投票数は市部が町村部の3倍近くあり、都市部での阪口氏の善戦が全体の差を詰める要因になった。

 特に有効投票数全体の3割を占める和歌山市では、世耕氏のリードは約5000票にとどまる。得票率では世耕氏が3ポイント程度しか上回っていない。橋本市や岩出市では、ほぼ互角だった。

 共産の国重秀明氏(46)は、市部と町村部の得票率はほぼ同じ。得票数は04年の前回参院選に立候補した時より、約300票減らした。【青木勝彦】

 ◆比例代表

 ◇民主がトップ、19万819票 自民の得票率は過去最低

 県内の比例代表の投票結果は、30日午前4時ごろ判明した。得票のトップは民主の19万819票(得票率39・07%)で、13万7064票にとどまった自民(同28・07%)は衆参の比例代表で初めて民主に敗れた。選挙区で世耕弘成氏に投票した有権者のうち約半数が比例代表では自民に投票しなかった計算になる。自民の得票率は98年の28・69%を下回り、参院選で過去最低となった。

 05年9月の衆院選比例代表では、自民が20万9594票(同36・51%)を獲得。民主は16万4897票(同28・73%)だった。2年間で自民は7万2530票を失ったが、民主は2万5922票しか増やしていない。他党も得票を減らしていることから、自民に見切りをつけた人は、民主や他の野党に投票するより棄権する傾向が強かったことがうかがえる。

 3位の公明は8万6176票で、05年衆院選より2万票以上減らした。与党に逆風が吹く中、中核的支持層以外の票を取り込めなかった格好だ。4位の共産は4万875票で、得票率では2年前と同水準。5位の社民は1万票を割り込み、05年衆院選から半減させた。

 個人で最も多かったのは、公明の山本香苗氏の6万2095票。2位は民主の大江康弘氏で3万14票。横峯良郎氏(民主)は843票、アルベルト・フジモリ氏(国民新党)は295票。著名人候補で大量得票する人はいなかった。【奥村隆】

毎日新聞 2007年7月31日

4308杉山真大 ◆mRYEzsNHlY:2007/10/12(金) 19:30:54
都知事選・参院選と立て続けに出馬したのが、ついこの間でつたな・・・・・(゜Д゜;)

建築家黒川紀章さん死去 参院選にも立候補 73歳
http://www.asahi.com/obituaries/update/1012/TKY200710120240.html
2007年10月12日17時06分

 東京・六本木の国立新美術館など「共生の思想」に基づく作品で国際的にも知られた、建築家で文化功労者の黒川紀章(くろかわ・きしょう)さんが12日午前8時42分、心不全のため東京都新宿区の病院で死去した。73歳だった。連絡先は東京都港区赤坂1の12の32、アーク森ビル13階。葬儀は親族のみで行う。妻は俳優の若尾文子さん。9日から入院していた。

 晩年は都知事選などの話題でも知られたが、建築家として20代から活躍し、スケールの大きな発想の建築を生み続けた。

 愛知県生まれ。京都大学建築学科を卒業後、東京大学大学院で故・丹下健三氏に学んだ。大学院時代に、時代や用途に応じて建築を増殖させることを唱えた「メタボリズム(新陳代謝)・グループ」を結成した。

 中銀カプセルタワー(東京都中央区)、国立民族学博物館(大阪府吹田市)など作品は数多く、海外でも、オランダのバン・ゴッホ美術館新館(98年)、クアラルンプール新国際空港(98年)などを手がけた。カザフスタンや中国で都市計画にも参画した。98年に芸術院会員、06年に文化功労者。

 今年4月、都知事選に立候補したが、落選。7月の参院選でも、自ら立ち上げた共生新党から夫婦で立候補したが、落選した。

4309やおよろず:2007/10/13(土) 12:46:06
黒川紀章氏が急死…妻・若尾へ最後の言葉「本当に好きだった」
http://www.sanspo.com/shakai/top/sha200710/sha2007101300.html

 世界的建築家で、今年は派手な選挙活動でも話題を呼んだ黒川紀章さんが12日朝、心不全のため都内の病院で死去した。73歳だった。参院選落選からわずか2カ月半後の突然の悲報。選挙期間中から体調を崩していたという。愛妻で女優の若尾文子(73)は「まさか急に亡くなるとは…」と憔悴(しょうすい)した様子。亡くなる2日前、若尾に「本当に好きだった」との言葉を残していた。





 建築界の世界的巨匠が逝った。今年はユニークな選挙戦で注目を集めたが、実は病身をおしての戦いだった。

 黒川さんは今月に入って体調が急変。12日午前8時42分、入院先の東京都新宿区の東京女子医大病院で息を引き取った。妻の若尾ら親族が最期を看取ったとみられる。

 急死の報が伝わった同日夕方ごろから、港区内の自宅マンション前には多数の報道陣が詰めかけ、親類や政界関係者らからの弔花が次々と届けられていた。

 「まさかこんな突然急変するとは思いませんでした。こんなに簡単に亡くなるなんて…。とてもつらかったです」。同日午後8時すぎ、自宅でインターホン越しに取材に応じた若尾は、ため息交じりに消え入るような声で話した。

 亡くなる2日前の10日、若尾が「あまり良い奥さんじゃなかったわね」と話しかけると、病床の黒川さんは「そんなこと、そんなこと…」と言葉を詰まらせた。そして「本当に好きだったんだから」。これが夫婦の最後の会話になったという。若尾は「この言葉だけは忘れません」と漏らした。

 世界的建築家の故丹下健三氏に師事。20代後半から「建築界の寵児」として名をはせた。国内外で数多くの先鋭的な建築物や都市設計を手掛け、国内外の受賞歴は多数。現在では当たり前の言葉「共生」も、黒川さんの造語。50年近く前から生命の共存を唱え、時代の先端を走り続けた。

 若尾とは8年越しの恋を実らせる形で昭和58年12月に入籍。その後も「おしどり夫婦」ぶりは続き、7月の参院選では黒川さんは東京選挙区、若尾も夫が設立した政治団体「共生新党」の比例代表で出馬。夫唱婦随の選挙活動を展開した。

 だが昨年ごろから体調がすぐれず、選挙期間中に報道陣に隠れるように大量の薬を服用する姿も。若尾の出馬は、病魔を抱えた夫への最後の献身だったのか…。

 「政界進出」という設計図だけは未完成のまま終わった。葬儀は近親者のみで行うという。喪主は未定。

4310とは:2007/10/13(土) 22:05:19
いやぁ精力的でお元気そうだったのに吃驚りですねぇ。死ぬ前の芸術家の一大パフォーマンスに我々はお付き合いしたって事なんでしょうかねぇ。建築以外にも記憶を我々に残して去って行きましたな〜。
俺なんかがご冥福をお祈りしなくても十分冥福して逝ったんでしょうなぁ。

4311とはずがたり:2007/10/21(日) 23:54:27

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1146286762/1096-1099
う〜ん,ムネオが両天秤掛けるのももっともですなぁ
>「次期衆院選を考えたら、多原にもっと流れてもよかった。民主の協力もそんなものか」と安堵(あんど)の声すら聞かれる。

[2007.08.01]民主と大地
共闘に複雑な感情交錯
「足して2で割れない」
http://www.tokachi.co.jp/kachi/jour/07konsen-yoha/20070801/03.htm

 「力不足で申し訳ございません」
 7月29日午後11時半、帯広市内の鈴木宗男帯広事務所に、神妙な面持ちで頭を下げる石川知裕衆院議員(民主党十勝代表)の姿があった。鈴木後援会が推す多原香里氏(新党大地副代表)の落選が確定的になっていた。

石川氏に感謝
 鈴木衆院議員の十勝帯広総連合後援会の斉藤允雄会長代行、斉藤健司幹事長が対応し、互いの健闘をたたえ合った。斉藤幹事長は、「中川(昭一)さんが強い地盤で、民主の協力をもらい善戦した。石川さんには感謝したい」と語った。

 今参院選で公認の小川勝也氏と共に、新党大地副代表の多原氏を推薦した民主党。道内2議席独占を狙った「民主・大地共闘」の図式は、中川昭一自民党政調会長に対抗する石川氏の戦いには不可欠なものだ。

 結果的に議席独占は失敗したが小川・多原で計10万8000票を獲得。民主党十勝の幹部は「(大地との)信頼関係を追求すれば何とかなる。石川にも(小選挙区で勝つ)芽が出てきた」と語った。多くの関係者が大地との共闘に一定の評価を下す。

 多原氏が得票トップだった池北3町を含め、8町で伊達忠一氏を上回った。石川氏は「評価は鈴木後援会が判断することだが、自分としてはベストを尽くした。行動を見ていただければ、大地側に理解してもらえるのでは」とする。

 半面、両組織内部には複雑な感情がくすぶる。民主は連合の組織票を小川氏に一本化、多原氏への応援は旧5区(道東)の国会議員・道議に限定した。「2議席独占」が現実味を帯びた終盤、道内全域で支援を強化したが、「指示が遅かった」との批判は党内部にも強い。

 表向き対自民で一致した「石川−大地」ラインだが、十勝の大地関係者は「(全道的に)小川が取りすぎだ。連合票が来るのは難しいと思っていたが…。この結果じゃあ、協力をもらったことにはならん」と不満を漏らす。

 「足して2で割れば簡単だが…、連合の運動は選挙区と比例がセット。簡単にはいかない」。民主関係者は協力の限界を語る。十勝毎日新聞社の出口調査でも、民主支持層で多原氏に投票したのは34%。自民党幹部からは「次期衆院選を考えたら、多原にもっと流れてもよかった。民主の協力もそんなものか」と安堵(あんど)の声すら聞かれる。

別々の拠点
 「民主、連合と組むことを面白く思わないバリバリの保守がうちには多い」
 ある大地関係者は共闘関係の危うさを指摘する。今参院選でも鈴木後援会と石川後援会は別々に拠点を構えて多原氏の運動を展開、表面的に交わることはなかった。
 鈴木議員の古参支持者は「民主との連携は知事選と参院選に限ってのこと。今後のことは分からない。大地は結局、鈴木さんの個人商店だから」と冷ややかに語る。
 鈴木信者と石川後援会−。決して融合することはなく、微妙な協力関係が続いている。(参院選取材班)

4312やおよろず:2007/10/22(月) 00:08:56
>道内全域で支援を強化したが、「指示が遅かった」との批判は党内部にも強い。
>十勝の大地関係者は「(全道的に)小川が取りすぎだ。連合票が来るのは難しいと思っていたが…。この結果じゃあ、協力をもらったことにはならん」と不満を漏らす。
>民主支持層で多原氏に投票したのは34%。自民党幹部からは「次期衆院選を考えたら、多原にもっと流れてもよかった。民主の協力もそんなものか」と安堵(あんど)の声すら聞かれる。

中選挙区時代の、それも70年代以前の感覚ですね。
連合や民主党の命令で投票先を決定する有権者がどれほどいると思っているのやら・・・

自民党の支持者が多い70代以上くらいなもんでしょう、利権と無関係に組織に従うのは

4313とはずがたり:2007/10/23(火) 00:34:35
>>3352

民主「共闘」ままならず 参院選鳥取選挙区
http://www.nnn.co.jp/news/070704/20070704005.html

 十二日に公示される参院選で、民主党は「野党共闘」の姿勢で与野党逆転を狙う。鳥取選挙区では民主新人の川上義博氏の推薦、支援要請に対し、社民党県連(佐々木周子代表)は「自主投票」を決め、現時点で民主党がもくろむ共闘態勢は表面上、崩れた。激戦が予想される同選挙区で「社民票」の行方が注目される。また、川上氏の推薦を決めた国民新党はまだ際立った動きを見せていない。

 社民党県連は一日の三役会で、鳥取選挙区は自主投票とし、「比例に全力を挙げる」ことを決定。党県連は六月三十日、比例代表候補で党広島県連代表の金子哲夫氏(元衆院議員)と語る会を若桜町内で開催した。

 集会前に金子氏は、本紙の取材に「民主党公認候補を選挙区で応援しても、比例代表で社民党を応援してもらうことはない。わが党も生き残りを懸けた選挙をやっている」と与野党逆転を名目に簡単には共闘関係を築けない現実を強調した。

 党県連の米井悟副代表は「川上支援は、党にとってマイナスになることがあってもプラスにはならない」と言い切るが、対応は各自の判断に委ねられる。

 過去の選挙で連合鳥取の推薦を受け、「川上を応援している」と話す社民系議員は「川上選対に出入りはしないが、個人的にミニ集会でもやりたい」と割り切る。一般党員や党支持者の動きで「自民、共産には行かない。消極的選択肢で川上に流れるだろう」と指摘する。

 川上陣営関係者は社民党県連の決定に対し、「川上は保守の畑の生まれだから違和感があると思うが、社民票が自民に流れることはない」との見方だ。民主党県連の福間裕隆幹事長は「自公路線に対抗する勢力として、格差社会の是正などの点で支援をお願いすることができる」と社民党関係者への働き掛けを個別に進める考えだ。

 一方、国民新党本部は今年三月に川上氏の推薦を決定。だが、同党県支部(小林正義代表)は党組織としては際立った動きを見せていない。民主党県連は国民新党関係者に協力を要請中というが、県西部の国民新党の党員は「党から具体的な指示は受けてない」と話している。ただ、特定郵便局長OBら一部党員の間では、川上氏支持の動きが広がっている。

4314とはずがたり:2007/10/28(日) 22:58:48

衝撃の余波’07参院選<1>地崩れ 農家の“反乱”防げず−連載
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2007sanin/kyushu/20070801/20070801_001.shtml

 自民37、民主60‐。与党の歴史的敗北に終わった参院選は、保守王国九州にも激震をもたらした。1人区6県の結果は自民の2勝4敗。民主は解散・総選挙へ向けて圧力を強めており、今後の国会は緊迫した展開が予想される。九州の現場で、参院選の余波を追った。
   □   □
 惨敗から一夜明けた30日。佐賀県内の農業団体に足を運ぶ、自民党衆院議員の姿があった。「敗戦の原因は農家の反乱にある」と直感したからだ。

 都市部で民主に敗れる「1区」現象から、地方に多い「1人区」現象へ。自民は全国の1人区で民主に6勝23敗と完敗した。自民が参院選20連勝を誇った佐賀選挙区でも敗北。農家が多い郡部で、民主候補の得票は自民を上回った。地崩れともいえる、初めての事態だった。

 議員は団体幹部に党の農業政策を説明し、今後の支持を求めた。だが、「投票の指示を下ろしても農家はまとまらん」。思った通り、反応は芳しくなかった。
   □   □
 自民党も農家へのアピールを忘れていたわけではない。安倍晋三首相(総裁)は6月16日、佐賀県で田植えのパフォーマンスを披露した。だが、農家が「関税撤廃を求める外国に負けないでほしい」と要望しても、「守るべきところは守る」と応じただけ。「本当に農業を分かっとんさっとかな」。女性の1人は首をかしげた。

 民主党が農家の赤字を補う「戸別所得補償制度」を打ち出しても、自民党は「財源を示しておらず絵に描いたもち」と批判するばかり。具体的な将来ビジョンは伝わらなかった。

 「初めて民主党に入れた。これからは農家を向いている政党でなければ支持できん」。佐賀県小城市で農業に携わる男性(46)の言葉は、「反乱」ぶりを物語る。
   □   □
 熊本県山鹿市の農業地帯。トラクターでタバコの葉を収穫していた農業男性(70)は周囲を見渡して言った。「あそこも、ここも減反で田んぼをつぶした。見なっせ、働いているのはみんな年寄りばかりでしょうが…」

 同市は参院選熊本選挙区で落選した自民党の三浦一水氏の地盤。自殺した松岡利勝前農相の地盤と重なり、衆院補選の舞台にもなった。三浦氏は過去2回の参院選同様、農政連公認。「松岡先生の遺志を継いで農業を守る」と訴え、戦った。

 だが、圧勝が予想された衆院3区でさえ、三浦氏の得票は、民主新人、松野信夫氏を10ポイント上回っただけ。比例票は、国政選挙で初めて全県で民主が自民を上回った。

 同県産山村の元村議(70)は自民支持を訴えて回ったが、多くの農家の反応は「参院選は民主でいい」。元村議自身も、投票所に入るまで「自民か民主かで悩んだ」と打ち明ける。

 農村部に広がる自民への冷めた目線。自民党熊本県連の西岡勝成幹事長が選挙戦で感じたのは、そんな農村部で強固だったはずの「保守層」の総無党派化だった。
 (佐賀総局・久保田敦、熊本総局・山本敦文)
=2007/08/01付 西日本新聞朝刊=

4315とはずがたり:2007/10/28(日) 23:01:50
なかなか宜しいね♪
>小斉平氏の得票は、05年の衆院選で現在の自民現職たちが各区で獲得した票の5割前後と、大幅に目減りした。保守分裂を嫌い、九州で唯一、公明党が推薦を見送った結果、小斉平氏が公明支持層から得た票はわずか27%。全国の1人区で最低レベルだった。

>次の衆院選でも、現職の選挙区に保守系無所属が意欲を示している
誰かねぇ??楽しみである♪

衝撃の余波’07参院選<2>分裂 繰り返す自滅の構図
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2007sanin/kyushu/20070809/20070809_001.shtml

 全選挙区最年少、31歳の無所属新人、外山斎氏に完敗し、がっくりと肩を落とす自民公認の小斉平敏文氏。「この選挙をどう後始末するかだ」。参院選宮崎選挙区で敗北が決まった直後、衆院宮崎2区選対本部長を務めた江藤拓衆院議員は、宮崎市の事務所で唇をかんだ。

 6年前の参院選で、自民公認の小斉平氏は、公認を外された当時の現職、長峯基氏を破った。今回は同じ2人で保守票を争い、共倒れ。江藤氏は、次期衆院選に今回の保守分裂が与える影響を懸念する。

 宮崎県政の保守分裂は、江藤隆美元総務庁長官と上杉光弘元自治相の対立にさかのぼる。3年前の参院選では、上杉氏が保守票を一本化できずに落選。今年1月の出直し知事選でも県連は分裂し、自民推薦候補が東国原英夫知事に敗れた。
 「小斉平氏は上杉系、長峯氏は江藤系」(関係者)。対立構図は今回の参院選でも重なる。
   □   □
 「みんなで協力体制はとれますか」
 参院選中盤の7月19日、宮崎市で応援演説を終えた安倍晋三首相は、党県連の坂元裕一会長に念を押した。坂元会長は「表と裏は違います」と答えるしかなかった。

 「本当に一枚岩になっているのか」「今度負けたら、次(の衆院選)はやらんぞ」
 4日後、宮崎市で開かれた自民党の会合は危機感にあふれていた。自民支持団体幹部は、江藤拓氏と中山成彬氏(衆院宮崎1区)、古川禎久氏(同3区)を厳しく追及。「まるで査問会議だった」と出席者は振り返る。

 自滅を恐れた県連は、徹底した「党営選挙」を強化。集会への動員や支持者回り、陣営への人員派遣など、国会議員や県議にノルマを課し、「負けたら県連解体」と檄(げき)を飛ばした。

 それでも、結果は5万票の大差で敗退。「全然ダメ。一枚岩も上っ面だけだった」。坂元会長は突き放す。
   □   □
 2003年の衆院解散まで衆参合わせて7人いた党所属国会議員は、今や3人。内紛を重ねた揚げ句の衰退に、県農民連盟幹部は「国とのパイプは細るばかり」と脱力感に包まれる。

 小斉平氏の得票は、05年の衆院選で現在の自民現職たちが各区で獲得した票の5割前後と、大幅に目減りした。保守分裂を嫌い、九州で唯一、公明党が推薦を見送った結果、小斉平氏が公明支持層から得た票はわずか27%。全国の1人区で最低レベルだった。

 分裂が敗北を招き、民意との乖離(かいり)を生んだ。それでも、ある県連関係者は言う。

 「次の衆院選でも、現職の選挙区に保守系無所属が意欲を示している。世代が1つ変わらないと怨(おん)念(ねん)は消えない」
 (地域報道センター・山口英宏)
=2007/08/02付 西日本新聞朝刊=

4316とはずがたり:2007/10/28(日) 23:03:39
こんな事があったんですなぁ。。。
>2人の「保守」が掘り起こした票に与党批判の追い風が相まって、「自民より一歩抜け出した」と皆吉氏の陣営内は沸き立った。だが、自民を知り尽くした打越、松下両氏にとって、そこに不安があった。
>松下氏は投票3日前、勝ちを意識し始めた陣営スタッフに「最後の自民の底力はすごい」と警鐘を鳴らした。
>だが、最終盤の皆吉陣営は、選挙カーで地域を回る程度。「完全な上滑り。緩みが失速につながった」。陣営幹部の1人は無念そうに振り返る。

両氏の次期総選挙への出馬は確定的ですな。
>惜敗に、いまだ「立ち上がれないくらいのショック」と沈む民主県連。だが、元自民党議員2人の目線は違う。「参院選は自分にとって衆院選の前哨戦。ここからが本当の正念場だ」。打越氏は表情を引き締めた。

衝撃の余波’07参院選<3>前哨戦 目線の先には衆院選
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2007sanin/kyushu/20070809/20070809_004.shtml

 「敗戦の弁しか用意していなかった」。再選を果たした自民の加治屋義人氏がこう漏らしたほどの紙一重の戦いだった。
 当初「無風」とみられていた参院選鹿児島選挙区は、民主新人の皆吉稲生氏が加治屋氏の得票にわずか0.7%差まで迫った。自民が衆院五小選挙区を独占し、県議会も全体の7割超を占める保守王国で起きた「地殻変動」。

 民主肉薄の背景には、2人の元自民議員の存在があった。

 8月1日午後。鹿児島市にあるプレハブ建ての事務所で、元自民県議団会長の打越明司氏は、盆明けに開く女性集会の準備に追われていた。「敗戦に打ちひしがれているひまはない」

 打越氏は2005年の衆院鹿児島2区に無所属で立候補し落選。いったん自民に復党したが、2区の公認をめぐる問題から1月に再度離党、6月に民主党入りした。

 参院選期間中、打越氏は懸命に動いた。次期衆院選で、民主公認候補の座を射止めるためには、参院選での働きが「生命線」だったからだ。出身の松下政経塾の人脈などもフル活用し、票の掘り起こしを図った。
   □   □
 05年衆院選鹿児島3区で「郵政造反組」となって敗れた元自民衆院議員の松下忠洋氏も、民主の強力な「助っ人」となった。松下氏の原動力は、「保守分裂で争った自民現職に対する遺恨だ」と民主県連幹部。
 かかわりのある特定郵便局長OBの政治団体「大樹」の票取りまとめなどに奔走し、「自分の選挙のように死に物狂いで回っていた」。民主県連関係者はこう証言する。

 2人の「保守」が掘り起こした票に与党批判の追い風が相まって、「自民より一歩抜け出した」と皆吉氏の陣営内は沸き立った。だが、自民を知り尽くした打越、松下両氏にとって、そこに不安があった。松下氏は投票3日前、勝ちを意識し始めた陣営スタッフに「最後の自民の底力はすごい」と警鐘を鳴らした。

 だが、最終盤の皆吉陣営は、選挙カーで地域を回る程度。「完全な上滑り。緩みが失速につながった」。陣営幹部の1人は無念そうに振り返る。
   □   □
 「選挙というものは、選挙の翌日から始まります」。投票日翌日、自民党幹事長まで務めた民主党の小沢一郎代表は、早くも全国の衆院立候補予定者にメールで檄(げき)を飛ばした。

 衆院2区での出馬に向け、参院選後から休む間もなく準備を始めた打越氏。民主候補が空白の衆院3区も、松下氏は「白紙」としているが、民主県連幹部は「出てくれれば頼もしい」と期待を隠さない。

 惜敗に、いまだ「立ち上がれないくらいのショック」と沈む民主県連。だが、元自民党議員2人の目線は違う。「参院選は自分にとって衆院選の前哨戦。ここからが本当の正念場だ」。打越氏は表情を引き締めた。 (地域報道センター・富田慎志)
=2007/08/03付 西日本新聞朝刊=

4317とはずがたり:2007/10/28(日) 23:04:55
>だが、社民の現状は強気を貫けるほど強固ではない。県内の比例得票は、松本氏の選挙区得票の半分にも満たない6万8000票。全国的な党勢退潮は「牙城」と言われた大分にも表れ始めた。
この弱みが次期総選挙への交渉にどの程度効くかですな〜。

衝撃の余波’07参院選<4>離反 つかめぬ修復の糸口
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2007sanin/kyushu/20070809/20070809_003.shtml

 民主と社民。両党候補で計31万票以上を獲得しながら、約20万票の自民新人、礒崎陽輔氏に敗れた参院選大分選挙区(改選数1)。「敗戦の将」として語る民主党大分県連代表の吉良州司氏は、むしろ自信にあふれていた。「結果は伴わなかったが、草の根の底力を見ていただけた」

 7月31日午後。大分市内の事務所で、吉良氏は選挙結果を振り返った。念頭にあったのは4日の選対会議。民主単独か、社民との共闘か。主な役員で参院選を総括し、今後の活動方針を論議する。

 「社民と競合しても、民主の比例票は自民と互角だった」。共倒れしたにもかかわらず、執行部はさらに単独路線を固めつつある。県連内でも、野党共闘支持は多くない。

 ソファから身を乗り出して、吉良氏は訴えた。「戦略次第で単独でも戦える」。自身の再選を懸けた衆院選をにらみ、中央突破を図る構えだ。
   □   □
 「吉良だけは絶対に許さない」。無所属新人の松本文6氏を推薦した社民党大分県連合や、支持団体の官公労幹部の間では、今もなお「吉良憎し」の感情が収まらない。

 民主から「勝てない」と支援を断られた松本氏は14万票を獲得。一本化していれば、全国唯一の選挙区議席獲得も夢ではなかった。党県連合の重野安正代表は「今回の選挙をややこしくした責任は民主にある」と不満を隠さない。

 だが、社民の現状は強気を貫けるほど強固ではない。県内の比例得票は、松本氏の選挙区得票の半分にも満たない6万8000票。全国的な党勢退潮は「牙城」と言われた大分にも表れ始めた。

 「次の総選挙は党の存亡をかけた厳しい戦い」と語る重野代表は、野党共闘への未練を捨て切れない。「軽々に結論を出すべき問題ではないが、野党共闘の崩壊は自公を利するだけだ」
   □   □
 民主が推す矢野大和氏と松本氏をともに支援した連合大分。「力が拮抗(きっこう)する2人が出たら共倒れする」。恐れていた事態に、嶋崎龍生会長の言葉に怒気が交じった。

 連合大分は昨年8月、両党に統一候補擁立を要請。だが、どちらも独自候補擁立を主張して譲らず、連合は仲介役の立場を失った。投開票日、連合事務所にいた嶋崎会長は、500メートル離れた矢野氏の集会にも、同じビル内で行われた松本氏の集会にも顔を出さず「無言の抗議」を貫いた。

 過去2回の参院選で「与党に勝つ」ために結束した三者。「これ以上勝たない戦いは繰り返せない」。嶋崎会長は両党の歩み寄りを望む。

 しかし、2大政党へのうねりを背景に単独路線を強める民主に対し、社民は退潮への焦りに怒りが重なる。「大変厳しい」(嶋崎会長)調整の着地点は、依然見えない。 (大分総局・佐々木直樹)

=2007/08/04付 西日本新聞朝刊=

4318とはずがたり:2007/10/28(日) 23:12:51
>>4314-4318

>県内では約半数の5選挙区で候補者が未定。
2区は稲富氏に決まり,4区は古賀氏に決まりかけ,11区は恐らく社民から出すことに成りそう。
あとは古賀と麻生の所だけである。

長崎3区はちょいと意外な結果でしたな。。

衝撃の余波’07参院選<5完>再起 政権交代壁なお厚く
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2007sanin/kyushu/20070809/20070809_002.shtml

 「日本で一番、解散・総選挙が待ち遠しい男です」
 民主党の元衆院議員、城井崇氏のあいさつに、笑い声が巻き起こった。3日、新日鉄八幡労組などの基幹労連福岡県本部が北九州市小倉北区で開いた納涼会。「いざ鎌倉という折は、ぜひ力をお貸しください」。頭を下げる城井氏に、幹部は「今まで以上に応援する」と請け合った。

 北九州市で躍進する党組織も城井氏を後押しする。2月に党推薦の北橋健治市長を初当選させ、4月の県議選では雪辱を目指す福岡10区に民主系議員が3人誕生。参院選福岡選挙区で民主の岩本司氏が100万票を獲得する原動力につながった。

 10区現職は自民党の「刺客」だった西川京子氏。2005年の前回衆院選で吹き荒れた郵政改革の追い風は過去になり、候補差し替えのうわさも流れる。「自民支持者も応援してくれるようになってきた」。日焼けした城井氏は、既に臨戦態勢だ。

   □   □

 前回衆院選の福岡県内小選挙区で1勝10敗と惨敗した民主党。3区で再選を阻まれた県連副代表の藤田一枝氏も再起に燃える。「これからが本格的な戦い。早期解散に追い込みたい」。参院選前から続ける地下鉄駅前の朝立ちに、一層熱がこもる。

 ただし、県内では約半数の5選挙区で候補者が未定。前回衆院選の惨敗や市長選への転出が影響し、態勢づくりは遅れ気味だ。「年内にも解散があり得るのに…」。県連幹部は焦る。

 統一地方選の党躍進は都市部が中心。郡部にはいまだ県議不在の小選挙区も残る。風頼み、労組頼みからの脱却は容易ではない。対する自民党の顔触れは、麻生太郎外相や古賀誠元幹事長ら大物ばかり。

 「参院選は敵失で勝っただけ。衆院選が今あれば、県内で2つか3つしか取れないんじゃないか」。民主党を支援する連合福岡の山口正三会長は、上げ潮ムードを戒める。
   □   □
 3年前に続いて民主党が「歴史的な」(県連幹部)2連勝を飾った参院選長崎選挙区。開票から一夜明けた7月30日、同県大村市にある同党の山田正彦衆院議員(比例九州)事務所には、厳しい顔が並んでいた。

 後援会関係者の手には、参院選の市町別得票結果。長崎市、佐世保市、諫早市−。民主新人、大久保潔重氏の得票は県内四小選挙区のうち3区の主要都市でトップだったのに、山田氏の地元3区だけは、離島、郡部も含め自民新人の小嶺忠敏氏に全敗だった。

 山田氏は小選挙区制が導入された1996年以降、3区で一度も自民候補に勝っていない。それが、今年4月にあった県議選では選挙区内の離島で非自民系が自民系に3勝一敗と躍進。山田氏は今回参院選で一気に形勢逆転を狙い、精力的に離島を回った。

 しかし、追い風を受けてもなお、自民支持層の厚い壁は打ち破れなかった。「風はまだやんでいない。衆院選で勝つために、もう一度組織づくりを進めたい」。山田氏と後援会幹部は、戦略の練り直しと態勢再構築を図る決意だ。 =おわり

 (地域報道センター・野村創、長崎総局・前田絵)
=2007/08/05付 西日本新聞朝刊=

4319名無しさん:2007/12/23(日) 16:57:47
がん患者であることを参院本会議で告白し、がん対策基本法の成立に尽力した民主党参院議員の山本孝史(やまもと・たかし)氏が22日午後11時50分、胸腺がんのため東京都内の病院で死去した。58歳。大阪市出身。葬儀・告別式は未定。

 5歳の時に兄を交通事故で失い、立命館大在学中から交通遺児育英会の活動に参加。同会事務局長を経て1993年の衆院選で日本新党から初当選。2001年から参院(大阪選挙区)。一貫して厚生労働畑を歩いた。

 06年5月に参院本会議でがんを告白、与野党の厚労族議員に働き掛け、がん対策基本法と自殺対策基本法の成立に尽力した。闘病生活を送りながら今夏の参院選に比例代表で出馬、当選後にはがん対策や医療格差解消に取り組む意欲を示していた。
[ 2007年12月23日 11:41 速報記事 ] スポニチ

4320とはずがたり:2007/12/26(水) 23:07:46

>>3495

中山首相補佐官 宮崎市で遊説
2007年07月23日
http://www2.asahi.com/senkyo2007/localnews/miyazaki/SEB200707230032.html

 「選挙区は自民、比例区は公明」という自民と公明両党の選挙協力が九州で唯一結ばれていない宮崎。自民が選挙区で分裂含みなのに加え、同党本部が宮崎にゆかりが深い首相補佐官の中山恭子氏を比例区に立てたことに公明の反発が強いためだ。その恭子氏が22日、夫・成彬衆院議員の地盤の宮崎市で街頭遊説をした。連立与党を組む両党だが、選挙戦後半に入っても溝は埋まっていない。

 恭子氏はこの日、県内数カ所で街頭演説し、拉致問題の解決を訴えた。宮崎市内での演説には成彬氏も同席。自民県連幹部も応援のマイクを握った。中高年の女性らが足を止め、恭子氏の演説に耳を傾けた。

 「恭子氏が宮崎に入るたびに比例区票をごっそり持っていかれる」

 公明の支持母体・創価学会の幹部は不快感を隠さない。公明は、福岡県が地盤の木庭健太郎氏(比例区)の再選を目指しているが、宮崎で知名度の高い恭子氏は木庭氏の得票を減らす要因になると見ているからだ。

 公明は現在、自民現職の小斉平敏文氏からの推薦願いを保留している。自民が一枚岩になるのかが見極められないのも理由の一つだ。今年1月の知事選で自民は分裂。県連が推す候補を公明も推薦したが、惨敗した。

 木庭氏は「公明の支持者が自民候補を応援しても、宮崎では肝心の自民の支持者がどうするのかわからない」と二の舞を避けたい地元の公明の立場を代弁する。

 一方で、今回無所属で出た元自民党参院議員の長峯基氏が公明に接近。自民分裂の「火種」でもある長峯氏と公明の「協力」が一部地域で進んでいる。こうした事情もあり、公明は自主投票にする公算が膨らんでいる。

 選挙戦は激戦模様で、自民県連は公明票の上積みを是が非でも欲しいところ。県連幹部は「支持者名簿を公明に渡した。デタラメな名簿でないことを分かってくれるはずだ」と公明の色よい返事を待っている。

4321とはずがたり:2007/12/29(土) 19:28:56
ふり返る:07しまね 参院選 /島根
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071225-00000192-mailo-l32
12月25日16時1分配信 毎日新聞
 ◇王国落城、揺れる自民
 「島根で負けるはずがないという『保守王国』のおごりがあった」
 7月の参院選。3選を目指した自民現職の景山俊太郎氏が、国民新党新人の亀井亜紀子氏に敗れた。野党との事実上の直接対決で敗北したことは、盤石を誇った王国の崩壊を意味していた。
 なぜ負けたか。強力な集票マシンだった建設業者や農業関係者が「小泉改革」への不満から次々に離反。市町村合併で議員も減った。「組織の末端まで危機感が浸透しなかった」。県連は敗因をやはり「組織」に求めた。
 9月から、県連は組織の拡充に着手。年会費を3000円に下げた「準党員」の設置、中選挙区時代にフル稼働した後援会の復活。あらゆる形で「王国復活」を模索した。
 「竹下の当落がかかる選挙だ。自民党には抵抗があるが、竹下は好きという人に(後援会に)入ってもらわなければいかん」。自民の竹下亘氏と国民新党の亀井久興氏の一騎打ちが予想される次期衆院選・島根2区。10月5日の総務会で佐々木雄三幹事長代行(当時)は檄を飛ばした。だがある県議は悲痛な声を上げた。「私の支持者でも選挙になれば亀井さんに入れる人がいる。これはどうにもならん」。組織のほころびが「身内」ですら止まらない現状も浮き彫りになった。
   ◆
 一方、総括に至るまでの県連は迷走を極めた。早々と県連会長の辞意を示した青木幹雄氏に対し、「青木さんの指導力がないと選挙は戦えない」と慰留。結局、3役ら他の県連幹部がそろって引責辞任する形で青木氏の続投が決定したが、党員からは「青木さんは責任を取るべきでは」との声が上がった。
 参院選から約2カ月を経てようやく開かれた10月22日の総括会議。青木氏は「全国に誇る保守王国をもう一度立て直すため、先頭に立って頑張っていきたい」と深々と頭を下げた。一方、この日初めて公の場に姿を現した景山氏は「ブログを作って発信し、地域のため少しでも役に立ちたい」と再起の可能性を示唆。景山氏の処遇について、洲浜繁達幹事長は「ノーコメント」を繰り返した。
   ◆
 参院選後に就任した福田康夫首相の下、政府・与党は地方重視の政策へ転換。20日内示された来年度予算案でも地方交付税の拡充などの要求が大きく反映され、県連にとって望ましい結果に見える。
 しかし、洲浜幹事長は危機感をあらわにする。「予算を通して、地方の要望をしっかり形にするのが先。その後でないと総選挙は戦えない」
 解散総選挙の見通しが立たないまま、一触即発の事態は続く。参院選の余波は、まだ終わっていない。【酒造唯】
   ◆
 2007年もあとわずか。県内もさまざまな出来事があった。記者がこの1年の出来事を振り返る。
12月25日朝刊
最終更新:12月25日16時1分

4322とはずがたり:2007/12/30(日) 13:06:36
吃驚する程社民が円満・低姿勢である・・。秋田2区を譲らない訳にはいかないんちゃうけ?

松浦議員民主系会派へ
通常国会から 最終的には入党も 讀賣秋田
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/akita/news/20071230-OYT8T00076.htm

 無所属の松浦大悟参院議員が民主党系会派入りを希望している問題で、松浦氏は29日、秋田市内で記者会見し、来年1月に始まる予定の通常国会に合わせて民主党系会派「民主党・新緑風会・日本」に入ると表明した。

 7月の参院選で松浦氏を支援した民主党県連、社民党県連、連合秋田、鈴木陽悦参院議員による「4者協議」が同日、秋田市内のホテルで開かれ、最終決定したという。

 8月に会派入りの意向を明らかにしていた松浦氏は「無所属で頑張ってきたが、委員会が一つしか所属できず、質問時間も短かった。格差問題や農業問題についてもう一歩踏み込んで仕事ができると思う」と話した。最終的には民主党入りを考えているという。

 社民党県連の石田寛幹事長は4者協議の後、「年内を無所属で頑張ってくれたことに感謝している」などと話した。

(2007年12月30日 読売新聞)

4323とはずがたり:2008/01/10(木) 16:54:39

決戦2007参院選<山形>
出遅れた自民 公明と結束固め活路
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamagata/kikaku/100/1.htm?from=goo

 参院選の公示が12日に迫った。山形選挙区(改選定数1)に立候補を予定する篠原みえ子(59)(自民)、舟山康江(41)(民主)、佐藤雅之(34)(共産)の新人3陣営はすでに臨戦態勢。3人と、各陣営を支える政党の動きを追いながら、安倍政権の実績や年金記録漏れ問題などを巡って展開される選挙戦の行方を展望する。

 「自公かっちり力を組んでやっていきましょう」
 3日、米沢市で開かれた公明党主催の「篠原みえこ・渡辺たかおを励ます会」。壇上で同党県本部代表・寒河江政好が、篠原みえ子に推薦状を手渡した。

 篠原の立候補表明は4月下旬。出遅れは否めない。篠原はほぼ週1回のペースで、比例選で3選を目指す公明現職・渡辺孝男(57)とともに県内の集会を回っている。

 自民党県連と公明県本部は6月15日、「選挙区で公明が篠原を全面支援し、自民は比例選で衆院選並みに公明へ集票する」ことで合意した。推薦状のパフォーマンスは、篠原と渡辺が二人三脚で回る集会で毎回繰り返され、両党の結びつきの強さをアピールしている。

 1999年に公明が連立政権に参加して以降、今回で国政選挙は6回目。自民が得意だった各種団体による組織選挙は以前ほどの集票力を持たず、代わりに創価学会を支持母体とする公明の組織票が、国政選挙でも地方選挙でも自民候補を支えるようになった。

 「自民党もっとしっかりしろ。公明党の支えがあってやっと(政権を)維持しているんじゃないですか。地方議員は全くそう思う」。3日の米沢市での集会で、来賓の自民県連幹事長代理・中川勝はこうあいさつした。長く地方議員を務めてきた中川ならではの実感だ。

 だが、年金記録漏れ問題などをきっかけに吹き荒れる与党への逆風が、山形でも両党を脅かす。「年金問題に端を発した政局は久間防衛相の辞任に発展し、日増しに自公連立政権にかつてない大逆風をもたらしている」。3日の集会では、地元・山形2区選出の自民衆院議員・遠藤武彦のメッセージが披露された。遠藤は「私の後援会は渡辺先生を推薦した」と続け、自公の結束を呼びかけた。

 安倍政権と距離を置く前自民県連会長・加藤紘一も、6月26日の鶴岡市での集会で「全部我々与党ですから。自公の中から、頼まれた候補について一生懸命頑張って下さい」と参加者に語りかけた。相次ぐ自民側からの公明支援の呼びかけは、自民の公明票への依存がますます強まっていることの裏返しでもある。

 公明も状況の厳しさはひしひしと感じている。自民候補が「小選挙区は自民、比例選は公明」と訴えた2005年9月の衆院選で、公明は県内の比例選で9万6035票を獲得。03年11月の衆院選でも8万6661票を得た。一方、自民が各種職域支部ごとに比例選候補を抱える参院選で公明が獲得した票は、04年7月が6万4055票、01年7月が6万3870票と、衆院選よりも少ない。

 「数の上では公明票は少ないが、ここは自民党さんに気を使っていただいて、『衆院選並み』をお願いしたい」。「壁を破る」と書かれた鉢巻きを締めた公明支持者で埋まった3日の集会会場で、寒河江はこう力説した。従来、各種選挙で強固な組織票を自民に提供してきたのだから、見返りはきっちり出してもらう――寒河江の言葉の端々には、そんな思惑がのぞく。

 6月26日の集会で、年金記録漏れ問題を巡り「首相は会社の上司じゃない。給料を返上して『ごめんなさい』で済む話じゃない。そんな軽い仕事じゃない」と安倍を辛辣に批判していた加藤は、5日に鶴岡市内であったパーティーでは「参院選は党の評判が非常に影響する。怖い選挙なんです」と話し、表だった批判は控えた。情勢が厳しいとされる中で政権批判を突出させるのは得策ではないとの判断があるとみられる。

 「比例選は渡辺孝男先生、選挙区は篠原みえ子に、なにとぞ」。3日の集会では、篠原自身もこうあいさつし、深々と頭を下げた。自公はひたすら結束を固めて逆風に耐え、反転攻勢の機をうかがう。

(文中敬称略)

4324とはずがたり:2008/01/10(木) 16:54:52

決戦2007参院選
<山形>
民主と社民協力 不信乗り越え「風」狙い
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamagata/kikaku/100/2.htm?from=goo

 「自公政権を倒すという大きな目的に向かって、ともに戦っていきましょう」
 6月1日、山形市内で開かれた社民党県委員会は、参院選山形選挙区で、民主党の舟山康江(41)を支持することを正式に決めた。舟山も会場に駆けつけてこう呼びかけ、出席者からは大きな拍手が起きた。

 この決定に、民主県連会長・近藤洋介は「社民党さんには大人の対応をしてもらった」と胸をなで下ろした。民主の有力支持団体・連合山形の加盟労組は、実は民主支持と社民支持に2分される。3年前の参院選にも立候補した舟山の得票と社民候補の得票を合わせると、当選した自民・岸宏一を上回った。今回、民主にとっては、社民と選挙協力ができるか、端的に言えば社民に独自候補擁立を断念してもらえるかどうかがポイントだった。

 民主の思惑通り、社民県連は今年1月、独自候補擁立を見送り、民主候補を支持する方針を内定した。組織の維持のためにも、あくまでも独自候補を擁立すべきとの声も党内には根強かったが、それでも支持を決めたのは、4月の県議選で民主から協力を得られると社民が踏んでいたからだ。

 だが、県議選では社民の期待は裏切られた。鶴岡市区では民主が単独推薦した候補は当選したが、県連代表・田辺省二は落選。寒河江市区でも、民主が単独推薦した候補は当選したが、民主、社民がともに推薦した新人は落選した。

 6月1日の社民県委員会では、舟山が姿を見せる前、田辺が「県議選では5人当選を目指し、そのために民主と選挙協力をしたが、2勝3敗という結果を思うと、その判断がどうだったか問われてしかるべきだ」と述べ、民主への不信感を隠さなかった。

 とはいえ、関係労組が舟山の推薦を次々と決定していく中で、社民にほかに選択肢がなかったのも事実。県連幹事長・広谷五郎左ェ門は「県議選の結果をいちいち検証するのでなく、お互い反省があれば意見交換し、不信感をなくすような努力をしていきたい」と、「大人の対応」をしていることを強調する。

 6月中旬、舟山は社民支持の自治労傘下の自治体職員組合を回り始めた。民主県連関係者は「これまでいくつも選挙を戦ってきたが、自治労を回ったのは今回が初めて」、連合山形関係者も「これまでは2分されていた労組が一体となっている」と手応えを感じている。「今までは負ける選挙ばかりやってきたが、今回は勝つ選挙をする」。そんな心強い言葉を労組からもらった民主関係者もいる。長年培ってきた地盤を持っている社民の地方議員は少なくない。彼らがフル回転すれば集票を期待できる。

 薄氷を踏みながらも、描いた筋書きをたどった舟山陣営。だが、年金記録漏れ問題などによる逆風の中、自民、公明両党が徹底した組織選挙を仕掛け巻き返しを図ってきた時、対抗できるのか。「建設業者にあいさつ回りに行くと、必ず自民のポスターが張ってある。『ああ、ここにも来たんだな』と。締め付けはすごいみたい」。山形の保守地盤の厚さを知る舟山は最近、周囲にこう漏らしている。

 近藤は7月1日、山形市七日町で街頭演説に立ち、「年金を取り戻すため、安心安全の老後を取り戻すため、元気な山形県をつくるため、7月29日は投票に行こう」と叫んだ。「なるべく外に出て、1人でも多くの人に顔を見せ声を聞いてもらう」と舟山も力を込める。投票所にどれだけ多くの人の足を運ばせるかがポイントになる。(文中敬称略)

4325とはずがたり:2008/01/10(木) 16:55:09

激戦の余波 07参院選
<山形>
逆風で王国揺らぐ
13万票差与党を直撃
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamagata/kikaku/101/1.htm?from=goo

 「自民党支持者の自民党批判だ。小泉構造改革の『暗』の部分、都市と地方の格差問題を改めて反省しなくてはならない」

 自民党・篠原みえ子の落選が確実となった29日午後9時過ぎ。篠原の選対本部長を務めた自民党県連会長・遠藤利明は山形市内の篠原事務所で、疲れ切った表情で選挙戦を総括した。

 その数時間後に確定した山形選挙区の開票結果は衝撃的だった。民主党・舟山康江に13万票もの差をつけられ、篠原の地元・天童市以外の県内全市町村で舟山の得票が篠原を上回った。衆参とも選挙区選出国会議員を独占し、県議会も定数の3分の2を占めるうえ、公明党からも協力を受ける――普通に考えれば盤石の基盤を持つはずの自民の威信は、与党への逆風の前に吹き飛んだ。

 2004年の前回参院選で、舟山を振り切って当選した自民・岸宏一は、今回の選挙戦前、「舟山さんに大勝できなかった私には、篠原さんを勝たせる責任がある」と決意を語っていた。岸は、3年前の思わぬ苦戦は、当時小泉政権によって進められていた公共事業削減など一連の構造改革で、自民を支えてきた組織、農村部などが影響を受けている結果だと気付いていたとみられる。

 だが、そうした変化にもかかわらず、難航を極めた末に篠原の擁立を4月に決定した際、党県連会長・加藤紘一(当時)は「かつてないほど党はまとまっている。3か月あれば十分勝てる」と強気の姿勢を崩さなかった。自民王国・山形で自民が立候補を打診しても次々と断られたのに、それが深刻な事態だという危機感が県連に共有されているとは言い難かった。

 選挙戦に入っても、ちぐはぐな対応が続いた。「年金、格差、あるいは農政が問題になったのに、担当の大臣を応援に呼べる状況になかったこと自体が大変異常だった」。篠原敗戦が決まった後、自民衆院議員・遠藤武彦(山形2区)は、「女性は産む機械」発言の柳沢厚生労働相や、事務所費問題が相次いで発覚した赤城農相らを念頭に、政府や自民の対応への不満をぶちまけた。

 与党への逆風にもかかわらず、自民、公明両党は今回、県内の比例選では計約28万票を獲得し、前回選を上回った。だが、読売新聞社と日本テレビ・同系列局が29日に共同実施した出口調査によると、山形選挙区で篠原に投票したと回答した公明支持層は多くはない。

 公明党県本部代表・寒河江政好は30日、「自民と共同で集会を繰り返すなど、最大限のことはした。逆風をはね返すだけのアピールができなかった」と述べた。大敗は与党間の選挙協力にも影を落とした。

 「あるミニ集会で、『自民は2005年の衆院選で勝ち過ぎ、傲慢(ごうまん)だ』という意見を聞いた。農政を含め、地方が切り捨てられているとの不満や批判を検証してこなかったことが、今回の結果の大きな原因の一つ」。遠藤利明は29日、敗戦の弁の中でこう反省を口にした。大敗の根は予想以上に深いのかもしれない。

     ◇

 参院選山形選挙区(改選定数1)では、民主党候補が自民党候補に13万票余りの差をつけ、1989年以降では最多の約37万票を獲得、圧勝した。比例選でも民主が県内最多政党に躍り出た。何が県内政界で起きたのか。今回の結果をもたらした背景と影響を、与野党ごとに検証する。(文中敬称略)

4326とはずがたり:2008/01/10(木) 16:55:21

激戦の余波 07参院選<山形>
「風頼まず」が急務
民主 社民との連携奏功
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamagata/kikaku/101/2.htm?from=goo

 「非自民の総力が結集し、一枚岩になったからこそこの結果が生まれた」
 29日夜。山形選挙区で民主党・舟山康江の初当選が決まると、選対本部長を務めた党県連会長・近藤洋介は山形市内の舟山事務所で、上気した表情でこう強調した。

 一夜明けた30日午前、近藤と舟山は県庁で記者会見。近藤は「社民党や連合山形などとの連携は大きかった」と述べ、県連が舟山を支持した社民党や、民主の有力支持組織・連合山形と結束して戦った成果との認識を強調した。会見を終えた2人はすぐさま近くの社民党県連へ出向き、県連幹事長・広谷五郎左ェ門に支援を受けたことへの謝意を伝えた。広谷も「与野党逆転を狙い、舟山支持を選択したのは間違いではなかった」と、成果に満足そうな表情を浮かべた。

 こうした組織戦に加え、自民・篠原みえ子に13万票差をつけての当選は、年金記録漏れ問題などを巡る与党への逆風という「風」に支えられた面も大きかった。

 読売新聞社と日本テレビ・同系列局が29日に共同実施した出口調査では、「支持政党なし」と答えた層の8割弱が舟山に投票したと回答。組織や団体に属さない無党派層から大量に得票した結果が舟山の大勝につながったのは間違いない。

 だが、「風」に乗った選挙は、風がやんだ途端に失速する。山形選挙区で非自民系の議員が誕生するのは、1989年の第15回選挙で、リクルート事件や「反消費税」の追い風を受けた星川保松(連合の会)以来18年ぶりだが、風がやんだ3年後の第16回選挙では自民候補が当選。さらにその3年後は自民推薦候補の前に星川自身も涙をのんだ。

 衆院でも、民主は山形1、2区とも直近2回の選挙で自民に連敗し、3区は05年選挙では独自候補さえ立てられなかった。党代表・小沢一郎が今回の選挙を見据えて早くから山形を始めとする1人区対策に乗り出していたのも、1人区では自民が強固な地盤を張っているところが多いからにほかならない。

 投票日前、近藤は「ここで参院議員を1人作れば、県議が10人いっぺんにできたのと同じくらいの意味がある。これまで民主になかった基盤ができることになる」と述べた。

 今回共闘した社民県連関係者が「これで舟山さんを『国会議員の応援弁士』として市町村選挙に呼べる」と話すように、選挙区が全県に及ぶ参院議員は、地方議員の多い社民や足腰の弱い民主にとって強力な助っ人になる。

 解散がなく、6年間じっくりと政治活動に打ち込める参院議員が誕生したことの意味は、民主にとって決して小さくない。2年以内に迫った衆院選に向け、足腰を鍛えて「風頼み」を脱せられるのか。民主が今後、県内で根づくことができるかどうかは、舟山の活動や力量に負うところが大きいのは間違いない。(文中敬称略)

(青山健一、江村泰山、佐野司が担当しました)

4327とはずがたり:2008/01/12(土) 21:34:30
>>3089-3092辺りに出馬関連記事
公明党県本部幹部は「(石津氏は)浮動票が多く、うちがそこから得るものはない」と冷淡だ>>3384と思ってたけど12日の公示日、鹿嶋市での石津の街頭演説に公明党の鹿嶋市議2人が駆けつけたぐらいの事はしたんだな。
また石津は公明の他キシロー系にも滲透したんか。台風の眼には成れなかったけど。

>>4267
> 記者A 無所属で健闘した石津政雄氏だが、実は自民と民主の候補者公募に自薦でエントリーしてたそうだ。「両方から断られて最後は脱政党かよ。無節操過ぎる」とあきれる人もいたよ。
> 記者C 石津氏は地元の鉾田市で圧倒的な強さを発揮した。意外と本当の狙いは次の市長選だったりして。今回の結果次第じゃ知事選も考えていたのかな。
割りと節操ないのも衆院2区の民主候補者として反撥喰らう理由の一つか。

足並み乱れる自公
【茨城】茨城選挙区立候補者(改選定数2)
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0010/fe_010_070720_01.htm

藤田 幸久57民新
石津 政雄60無新
田谷 武夫55共新
工藤 敏隆46国新
長谷川大紋64自新
武藤 博光45諸新
(届け出順)

農相問題 どう影響
間隙狙う 保守系新人

 改選定数2を自民、民主両党で分け合い、実質的に無風選挙が続いてきた茨城選挙区で、「変化」の兆しが見えている。

 全国的に自民党と公明党の選挙協力の流れが定着する中、茨城では自民党が公明党に推薦要請しなかった。この間隙(かんげき)を突こうとしているのが、保守系無所属の新人、石津政雄だ。石津は18日、高萩市内のスーパーマーケット前で、「大政党、団体の後ろ盾はないが、地域の皆さんの声を国政に届ける気概はだれにも負けない」と訴えた。「茨城都民」など無党派層に照準を絞り、草の根選挙を展開する石津は、公示間近の6月24日に出馬を表明した。

 石津の出馬に、自民党新人、長谷川大紋の陣営に動揺が走った。石津が衆院議員中村喜四郎(茨城7区・無所属)や中村の系列県議ら一部保守層の支援を受けるだけでなく、県内で十数万票もつと言われる公明党にも急接近したためだ。

 石津は出馬表明した日の夜、公明党県本部の幹部を訪ね、世論調査の数字を示しながら、「自分にも当選の可能性がある。ぜひ支援を」と迫った。幹部は明確な返答は避けたが、12日の公示日、鹿嶋市での石津の街頭演説に公明党の鹿嶋市議2人が駆けつけた。

 公明党の茨城選挙区での対応は「自主投票」。

 民主党新人の藤田幸久陣営も「公明票の大半を獲得すれば、石津氏は台風の目になる」と警戒する。

 与党の足並みの乱れは、2004年の前回選挙が影響している。選挙区で自民党候補は公明党の推薦を得、民主党候補に10万票差をつけて圧勝したが、比例選で自民党は民主党を3万票も下回った。

 自民党側は、その原因は公明党との選挙協力にあると見る。「公明党は『比例は公明』と自民支持層に猛烈に働きかけ、自民の比例票まで大量に奪ってしまう」というわけだ。4月の統一地方選でも、「名簿を渡した後、公明関係者が後援会幹部の家に連日押し寄せてきた」と、自民党県議から悲鳴が上がった。

 ただ、中央で連立を組むだけに、公明党県本部代表の石井啓一衆院議員は、「県本部の一部に、推薦を要請しない自民党への不快感はある。だが、自公協力が崩れることはない。個別議員同士の信頼関係もある」と述べ、石津支援は限定的との考えを示唆する。

 長谷川陣営をさらに慌てさせたのは、農相、赤城徳彦(衆院茨城1区)の事務所費問題だ。

 公示前には赤城と長谷川が並ぶポスターも張り出され、陣営では「農相就任は追い風」と歓迎したが、問題発覚で一転、危機感が広がった。陣営に抗議の電話はほとんどないが、陣営幹部は「逆に不気味だ。不満が他候補への投票で爆発しなければよいが」と懸念する。(敬称略)
 
(2007年7月20日 読売新聞)

4328とはずがたり:2008/01/13(日) 00:38:41
>旧自由党が03年に民主党に合流した後、民主、社民両党は衆院選で2回(2003、05年)、参院選で1回(04年)選挙協力を模索してきたが、不調に終わってきた。
>社民党県連の関係者は、その理由を「県内では民主より社民が力を持っているから」と説明する。
>民主党の倍以上の県議を抱える社民党県連は、全国で勢力を減らしつつある社民党の数少ない牙城(がじょう)の一つ。
>一方、民主党は国政で勢力を伸ばしつつも、地方レベルでの組織力が弱い。国政と地方レベルとで勢力関係がねじれる両党の関係が共闘を阻んできたという。

共闘の行方―07参院選
<上> 6年ぶり野党共闘
カギは国民新の綿貫氏
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/kikaku/122/1.htm

 「富山は自民党王国といわれているが、この富山でこういう(野党共闘の)形ができあがったことは意義がある」
 富山市出身の医師森田高氏(39)の立候補表明会見が23日、開かれ、小沢一郎・民主党代表は、森田氏を挟んで又市征治・社民党幹事長と並ぶ形で、こう述べ、参院選での与野党逆転に向けて意気込みを見せた。
 会見終了後、民主党県連の山上正隆・政調会長は、感慨深げに語った。「これで安心した。あとは、しこりなく選挙本番を迎えられれば……」

 県内の国政選挙で野党統一候補予定者が誕生するのは、前回2001年の参院選以来、実に6年ぶり。両党の支持母体・連合富山の当時の事務局長が、旧自由党を交え3党の推薦を受けて戦った。

 ただし、この時は、立候補表明が公示までに3か月を切っていたことや、比例選に力を注いだ各党がフル回転しなかったことなどから、自民の野上浩太郎氏(39)に21万票差をつけられ惨敗している。

 旧自由党が03年に民主党に合流した後、民主、社民両党は衆院選で2回(2003、05年)、参院選で1回(04年)選挙協力を模索してきたが、不調に終わってきた。
 社民党県連の関係者は、その理由を「県内では民主より社民が力を持っているから」と説明する。

 民主党の倍以上の県議を抱える社民党県連は、全国で勢力を減らしつつある社民党の数少ない牙城(がじょう)の一つ。一方、民主党は国政で勢力を伸ばしつつも、地方レベルでの組織力が弱い。国政と地方レベルとで勢力関係がねじれる両党の関係が共闘を阻んできたという。

 それにもかかわらず、今回の共闘が成り立ったのは、「小沢代表の力が大きい」と、民主党県連関係者は話す。県連ではなく本部レベルで水面下の候補予定者選考、社民党への打診を行い、この日にこぎつけた。

 しかし、社民党県連の思いは複雑だ。県連レベルで社民党に初めて共闘の打診があったのは、森田氏の会見前日の22日。同県連は会見直前の当日午後、常任幹事会を開いて承認を得るというドタバタを余儀なくされた。

 菅沢裕明・同党県連幹事長は、「民主の姿勢には問題があった」と不満を隠さない。又市幹事長も「民主は、上で決めて下におろすトップダウン。県連から積み上げて党本部にあがるボトムアップの社民とはズレがある」と指摘し、共闘体制が一枚岩でないことを暗示した。

 さらにもう一つの不安要因がある。今回の参院比例選で、民主は広野允士氏、社民は又市幹事長が改選期を迎える。各県連が2人の選挙対策本部の中心となれば、選挙区選は手薄となり、「2001年の二の舞いになるのでは」との推測がささやかれている。

 また、昨年の衆院選で約12万票を得た綿貫民輔・国民新党代表の動きも不透明だ。坂野裕一・民主党県連幹事長は、「国民新党の協力も得て、3党の無所属統一候補に」と話すが、23日に県内入りした綿貫代表は、「分からない」と言葉を濁した。

 事実上の“綿貫党”である国民新党の選択肢は、民主、社民と協調するか、静観を決め込むか。又市幹事長は「公党の党首が『協力する』と言った。覆ることはない」とけん制するが、「協力すれば自民との決裂は確実」(自民党県議の一人)。綿貫代表の地元・南砺地域からも、「綿貫さん本人なら応援するが、それ以外は……」という苦悩が伝わってくる。

 綿貫代表の離脱後、党員が減少し、崩れ始めた富山の「自民王国」を“本籍”として守るのか、与野党逆転に向けた一歩を踏み出すのか――。綿貫代表の決断が大きく流れを左右することは間違いない。

4329とはずがたり:2008/01/13(日) 00:38:52

共闘の行方―07参院選
<下>民主・社民を警戒
自公協力進展するか
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/kikaku/122/2.htm

 「来年4月に当選なさったら、恐縮ですが、その3か月後には私の戦いがありますから」

 県議選は来年4月8日投開票で、参院選は7月に予定される。野上浩太郎・参院議員(39)(自民、1期)は、富山市石金で24日に開かれた自民党の県議選立候補予定者の事務所開きで祝辞の後に、来夏の参院選のことを切り出し、会場から笑いが漏れた。

 23日には、民主、社民両党による無所属統一候補予定者の医師森田高氏(39)が同市内で参院選・富山選挙区(改選数1)への立候補を表明したばかりだ。

 同選挙区で再選を目指す野上氏は、「昨日、具体的な動きが出てきました。大変厳しい戦いになります。なにとぞよろしくお願いします」と、頭を下げた。

 野上氏は立候補を表明した4月以降、毎週末、富山に戻り、精力的に県内各地に顔を出している。秋までには、地元・富山市の党市連幹部と共に県内の支部すべてを回り終えた。「決して楽な選挙ではない」と、野上氏周辺も口を酸っぱくして支持者らに語り、組織引き締めに当たっている。

 2001年、野上氏は33万7000票で初当選。得票率約66%という圧勝だった。34歳の若さに加え、当時人気絶頂だった小泉前首相の「小泉フィーバー」も勝利に影響した。

 しかし、04年参院選で当選した自民党の河合常則氏の得票率は46%にとどまり、民主党候補に4万6000票差まで迫られた。富山市内の得票だけで見ると、河合氏は民主党候補に700票差をつけられている。

 また、民主党候補に社民党候補の得票を加えた票は、河合氏より1万1000票上回っていた。自民党関係者には衝撃が走り、今も危機感が続いている。

 こうした自民対野党共闘の激しいつばぜり合いを一歩引いた形で見ているのが、自民党と中央で連立を組む公明党だ。同党県本部の関係者は、「我が党としては、接戦の方が良い」と明かす。

 選挙区で候補を立てない同党は、参院選を比例選一本に絞っている。選挙区選で自民党を支援する代わりに、同党から「比例は公明」とするPRを期待している。自民の選挙区選が接戦であればあるほど、協力関係は強まるという見方だ。

 これまで、野上、河合の両氏は公明党からの推薦を受けており、今回も、自民党県連は、野上氏の推薦を依頼する予定。同党県連関係者は、「状況によっては、公明とのつながりをより強化する必要が出てくるかもしれない」と指摘する。

 一方、共産党県委員会は、党県常任委員の泉野和之氏(49)を擁立する。泉野氏は4月の立候補表明以来、県内各地で演説会をこなし、政治的主張を浸透させている。同委員会の反保直樹委員長は、「手応えはすごく良い。県民の皆さんの期待を感じる」と話す。

 ただ、野党共闘については、「民主は政策面などで自民と変わらない点がある。にもかかわらず社民が手を組むのは、オール与党化の流れにほかならない」と、警戒感を強めている。

 森田氏の立候補表明で、与野党の顔ぶれが出そろった参院選。“熱い”夏の陣に向け、各党の動きは早くも加速化しつつある。
 (この連載は、関泰晴、米川丈士、大山博之が担当しました)

4330とはずがたり:2008/01/13(日) 00:39:07

>今月10日夕、自民県議にとって“踏み絵”ともいえる2つの集会が、高岡市内で同時に開かれた。
> 衆院議員萩山教厳(比例選北陸信越ブロック)が、市内のホテルで後援会総会を開催すると、かつて「県連のドン」と言われた国民新党代表、綿貫民輔(富山3区)は約1キロ離れた経済団体のビルで講演会を開き、持論を展開した。
>今回は、県西部の自民県議12人中、所用で欠席した2人を除く10人が萩山の後援会に出席した。終始、笑顔の萩山を横目に、ある県議は、「こんな時、あちら(綿貫側)に行くのは、党人としてどうかと思う」とつぶやいた。
>自民が頼みにしていた県西部は、綿貫の離党した影響が大きい。さらに、4月の県議選で県東部の5選挙区すべてで無投票になり、参院選でも自民県議の活動が鈍いという声も出る。
>綿貫の講演会には、出身の砺波地方を中心に、自民の市議や前県議らが集まり、影響力の強さも見せた。


各党の思惑−07参院選
<1>組織再生
綿貫不在 進む自公協力
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/kikaku/129/1.htm

 今月10日夕、自民県議にとって“踏み絵”ともいえる2つの集会が、高岡市内で同時に開かれた。
 衆院議員萩山教厳(比例選北陸信越ブロック)が、市内のホテルで後援会総会を開催すると、かつて「県連のドン」と言われた国民新党代表、綿貫民輔(富山3区)は約1キロ離れた経済団体のビルで講演会を開き、持論を展開した。

 2人は、2年前の衆院選富山3区で争い、綿貫が12万票で当選。10万票の萩山は比例で復活した。当時、自民県議10人が綿貫を支援したが、今回は、県西部の自民県議12人中、所用で欠席した2人を除く10人が萩山の後援会に出席した。終始、笑顔の萩山を横目に、ある県議は、「こんな時、あちら(綿貫側)に行くのは、党人としてどうかと思う」とつぶやいた。

 参院選富山選挙区(改選定数1)に、自民は「地方の再生なくして、国の活力なし」と訴える現職の野上浩太郎(40)を擁立する。有権者に占める党員割合が4・44%と全国一。同選挙区で13連勝し、“王国”と言えるが、綿貫不在の国政選に危機感は強い。

 「今のままの自民党では日本を救えない。(参院選は)最も大きな流れの変わり目」。こう強調する綿貫の講演会には、出身の砺波地方を中心に、自民の市議や前県議らが集まり、影響力の強さも見せた。

 綿貫は依然、態度を鮮明にしないが、党との板挟みになり、「どれだけ組織が動くか未知数」と言う地元県議もいる。別の県議は、「支援者から、『わしゃ綿貫党』と言われたら、どうしようもない」と明かす。

 自民が頼みにしていた県西部は、綿貫の離党した影響が大きい。さらに、4月の県議選で県東部の5選挙区すべてで無投票になり、参院選でも自民県議の活動が鈍いという声も出る。

 県議会が開かれていた14日午後、県議会議事堂の会議室で開かれた自民党議員会の会議。「各地域支部の選対の発足が遅い」「新規の後援会員の集まりが悪い」。参院選対策を話し合うと、幹事長の鹿熊正一ら執行部は渋い表情を崩せなかった。

 県議が足を運んで集める候補予定者の後援会の新規会員が伸び悩み、ある自民県議は、「紹介がゼロの県議もいた」と話す。

 前回04年の参院選後に進んだ市町村合併の影響も少なくない。県内で03年に約500人いた自民系の市町村議員が、06年には約200人減り、支持者を回る市町村議が減少した。そこで、野上のおひざ元、富山市連支部長の五本幸正らが5月、この元議員約200人を回り、「引退した皆さんの力も不可欠」と支持を求めた。

 年金などで逆風が予想される中、野上を推薦し、約4万票を抱える公明党への依存も進む。自民県連幹部は、「本来なら自民組織だけで、一本立ちすべきだが」と歯切れが悪い。

 綿貫という中心を失った富山自民。逆に、「我々の仕事が見えるようになる」(自民県連幹部)と力説する。組織の真価を問う戦いが迫っている。

(敬称略)

4331とはずがたり:2008/01/13(日) 00:39:25

> 「民主党は森田さんを担ぎ出したが、運動は社民が強い。もっと民主党がんばれ、という思いだ」
> 富山市内で5月26日に開かれた社民党県連の定期大会。来賓としてあいさつした連合富山会長の草嶋安治はこう言い放った。…会場では、うなずく姿が目立っていた。
> 「社民は、機関紙に候補の情報を載せ、20万戸に配った。それに比べ、民主の運動は弱い」と、草嶋は発言の説明をする。

各党の思惑−07参院選
<2>共闘・連携
組織未整備、民主風頼み
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/kikaku/129/2.htm

 「民主党は森田さんを担ぎ出したが、運動は社民が強い。もっと民主党がんばれ、という思いだ」
 富山市内で5月26日に開かれた社民党県連の定期大会。来賓としてあいさつした連合富山会長の草嶋安治はこう言い放った。
 草嶋は、両党が富山選挙区(改選定数1)に推薦する無所属新人の医師森田高(39)の選対統括責任者。草嶋の言葉に、会場では、うなずく姿が目立っていた。
 「社民は、機関紙に候補の情報を載せ、20万戸に配った。それに比べ、民主の運動は弱い」と、草嶋は発言の説明をする。

 今回、民主は公募に応じてきた医師の森田を、野党共闘の候補予定者として擁立。2001年に、旧自由党を含めた野党共闘候補として草嶋を擁立して以来、6年ぶりに共闘を中央主導で実現させた。

 というのも、前回04年の参院選で、民主と社民の県連は共闘を模索したが、結局、いずれも独自の公認候補を立てた。民主の約19万票と社民5万7000票を合わせると、自民の約23万6000票を1万票以上も上回っていた。そこで、今回は県連レベルではなく、中央の党幹部同士が話し合った。

 擁立された森田は医師らしく、「富山から日本を治す」をキャッチフレーズに、街頭演説のほか、ミニ集会、支援する労組を回る。だが、草嶋ばかりでなく、陣営からも民主の姿が見えないとの指摘が強い。

 民主の県議と市町村議は計8人、党員とサポーターは約1600人と減少傾向で、いずれも自民の25分の1程度に過ぎない。県議や市町村議と連携した地域への浸透が弱点となっている。

 自民候補に大きく水をあけられてきた砺波地方では、「人が集まらず、ミニ集会の開催すら困難。(活動全体が)風頼みにならざるを得ない」(民主関係者)という。

 4月の県議選で、民主、社民、国民新の3党推薦の無所属候補として戦い、自民が独占してきた富山市第2区(旧婦中町など)で、初当選した場家茂夫も民主は、イメージ先行型と指摘する。

 「都市部では民主のイメージは良い。風を吹かせるのに、民主は効果がある」と説明する。ただ、地域を細かく回るのは、地域に根ざした社民の党員や労組員だった。民主県連幹事長の県議、坂野裕一は、「今後は細かく浸透できる活動を考えたい」と言うが、具体策は見えないままだ。

 民主は今回、参院議員で県連常任顧問の広野允士(64)の再選も狙う。広野は01年、旧自由党から比例選に出て、約6万票の個人得票で当選したが、大半は県内の票だった。
 今回、民主の比例で当選する最低ラインは10万票以上とされるため、票の上積みが必要となる。森田との二人三脚で知名度アップが欠かせないが、ある陣営幹部は、「もっと連携してもいいのでは」と気をもむ。
 民主が躍進できるか――。改善されていない組織作りが、壁として立ちふさがる。(敬称略)

4332とはずがたり:2008/01/13(日) 00:39:41

各党の思惑−07参院選
<3>自、民の2大化警戒
浸透図る共産 社民又市死守へ
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/kikaku/129/3.htm

 「医療問題で医師会に行くと、『考えは同じだ』と言われた」。参院選富山選挙区(改選定数1)に立候補予定の共産新人、泉野和之(50)は3日、富山市内の事務所開きのあいさつで、党の政策への理解が保守層にも広がっている例として、県医師会とのやり取りを挙げた。
 ただ、医師会側からは「立場があって、一緒にはやれない」と言われたことを付け加えた泉野。事務所責任者で県議の火爪弘子は、「実際に共産党に有権者に投票してもらうには、まだ力が必要」と認める。

 党県委員会には最近、政治とカネの問題などへの批判から、「共産党頑張れ」という電話が増えているという。5年前なら、保守系の福祉団体を訪れても、名刺の受け取りさえ拒否されたが、今は、医療費問題を巡る集会にともに参画する。県医師会の政治団体が9日に開いた参院選出馬予定者の意見表明会には、泉野が招かれた。

 こうした「共感」(反保直樹・県委員長)が、必ずしも支持拡大に結びついていないのが実情だ。1990年代後半、30人を超えた市町村議員は現在17人。国政選でも、98年の参院選比例選で5万弱の票を得たが、2001年は約2万2000票、04年は約2万3000票と半減した。
 泉野の選対幹部は、反自民票が、「自民、民主の『2大政党』が宣伝される中、『現実的』な民主党に流れている」と分析する。
 共産は今回、改選5議席を上回るため、全国で比例選650万票獲得を狙い、県内では前回選の1・7倍の4万票が目標だ。泉野を前面に出し、比例選では「共産」と書いてもらう戦略だ。だが保守層には「『泉野』と書いてもいいが『共産』とは書けない」(選対幹部)と抵抗感は強い。
 火爪らは、このギャップを埋めるため、若年層、民主系労組が強い県内企業への働きかけを強める。


 今月7日、社民党県連の富山ブロック決起集会は、危機感をあおる言葉で埋め尽くされた。
 社民は今回、選挙区に候補を立てず、01年に比例選で当選した県出身の党幹事長、又市征治(62)の再選に懸ける。だが参院比例選は「非拘束名簿式」で、各党ごとに多くの個人名票を得た候補者から当選が決まるため、「近所で『社民党と書けばいいんやろ』と言われた。そうじゃない、『又市』と書いてほしい」と訴え続ける。
 「党幹事長だから名簿の上位にいて大丈夫という、(名簿上位から当選が決まる)衆院比例選と混同している」。社民県連幹事長の県議、菅沢裕明は話す。
 富山は社民の地盤が強固な地域の一つで、又市の再選に8万票を目標とする。比例獲得議席は01年の3から04年では2に減った。01年に3位当選だった又市陣営に危機感が募る。
 県議の田尻繁は、「自民は苦境だが、風は民主にしか吹かないのでは」と表情を曇らせる。又市の当選は、県連ばかりの課題ではない。菅沢は「護憲政党として党の顔は落とせない」と力を込める。(敬称略)

4333とはずがたり:2008/01/13(日) 00:40:55
>>4330-4333
各党の思惑−07参院選富山

各党の思惑−07参院選
<4>影響力維持
動かぬ国民新、2陣営を翻弄
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/kikaku/129/4.htm

 「個人的には応援しているよ」。ほろ酔いで上機嫌の国民新党代表、綿貫民輔(80)がにこやかに言うと、国会議員、大学も後輩にあたる自民の参院議員野上浩太郎は、ひたすらかしこまっていた。
 2006年2月中旬、富山市桜木町の飲食店で開かれた、綿貫ら慶応大学OBの宴席に、同じくOBの野上が呼び出された。綿貫は前年の衆院選で、46年間在籍した自民を離党したばかり。参院選まで1年半あったが、綿貫は野上にこう言っていたという。

 綿貫はその後、公の場で「自民党にこれ以上力を付けさせる必要はない」と反自民の姿勢を明示する。こうした発言を、砺波地方のある市議は、「綿貫さんは心から自民党を憎んではいない。党人、公人としての態度」と解説する。
 私人と公人の両面を使い分けるやり方は、参院選富山選挙区(改選定数1)に立候補予定の野上と、国民新への支援要請をしている民主、社民推薦の森田高の両陣営を翻弄する。

 森田陣営は、出馬表明から半年たっても、支援要請に回答がないことをいぶかしむが、綿貫の反自民発言を「ありがたい」(社民県議・菅沢裕明)と受け取る。

 逆に、野上陣営は、「いつ向こうに動いてもおかしくない」(自民県議)と警戒するが、森田支援と「反野上」を明確に表明しないことに安心している。

 国民新は、参院選後の政界再編に向け、決定権を握ろうとする思惑もある。「『カード』は切らないから効果がある。綿貫さんは、自分自身がカードと分かっている」

 県議の一人はこう指摘して、自民県連に決定的な決別をしない一方、国民新党代表として民主、社民にも配慮し、県内の与野党双方に影響力を維持し、いざというときに、どちらにも動ける戦略、と説明する。

 綿貫は、野上も森田も関係ない比例選では、党の議席増を狙い、国民新への投票を呼びかける。県西部の自民県議は、2005年衆院選の比例選で、国民新が県内で約11万票を得たことから、「5万票以上は固い」と見る。

 だが、綿貫が県内で積極的に比例選の活動をする様子は見られない。県内党員も約5000人いるとみられるが、組織も未発達で、27日に党本部で開かれた会見で、綿貫は、県内での比例獲得目標数も「分かりません」と言葉を濁した。

 綿貫が、建設大臣などの経歴を通じ、情熱を注いできた「東海北陸自動車道」が今年度、全線開通する。綿貫は「私の大きなモニュメントがまた一つできる」と笑うが、ある南砺市議は、「綿貫さんだって、自民に戻って開通式に臨みたいだろう」と推測する。

 さらに、「今回の参院選は、綿貫さんにとっても正念場」と語る。政局の読み間違えは、築き上げた地盤や信頼を揺るがすばかりか、今後の発言力に悪影響を及ぼしかねないからだ。

 政党、候補予定者、そしてベテラン政治家が、それぞれの思惑で動き始めている。(敬称略、おわり)
     ◇
 この連載は、米川丈士、柳沢亨之が担当しました。

4334とはずがたり:2008/01/13(日) 00:41:22
各党の思惑−07参院選
綿貫氏苦渋の「反自民」
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0010/fe_010_070727_01.htm

【富山】富山選挙区立候補者(改選定数1)
野上浩太郎40自現〈1〉(公)
泉野 和之50共新 
森田 高40無新(民)(社)(国)
(届け出順。カッコ内は推薦政党)

立場と支援者の板挟み

 国民新党代表、綿貫民輔がようやく重い腰を上げた。

 24日、参院選公示後初めて地元・富山県入りし、南砺市で期日前投票を済ませ、小矢部市のJR石動駅前で街頭演説に立った。

 綿貫は「森田候補は、公約に郵政民営化反対と格差反対を掲げた。私たちと言うことは同じだ」と述べ、国民新党が推薦する無所属新人、森田高に1票を投じたことを明らかにした。ただ、「(政治の)流れを変えるには、富山も変えてもらわねばならない。私はもう自民党には投票できない。心を察するだけでなく、よろしくお願いしたい」と語り、森田への支持呼びかけが「苦渋の決断」であることをにじませた。

 自民党現職、野上浩太郎に、民主、社民、国民新の3党が推薦する森田が挑む富山では、重鎮、綿貫の動向が大きなカギを握る。だが、綿貫はなかなか態度を鮮明にできずにいた。

 郵政造反組として自民党を離れた綿貫だが、後援会や系列の地方議員には、自民党員が多い。綿貫の森田支援は即、自らの支援者の「分裂」を意味する。

 このため、昨年末から森田への国民新党推薦を求めてきた民主党代表の小沢に対し、綿貫は首を縦に振れずにいた。綿貫は「自分のことを自分で決められなくなっている」と周囲に苦悩を漏らすこともあった。

 国民新党が森田推薦を決めたのは公示直前の11日。傘下の県議からはその直前まで、「推薦をやめてくれ」との電話があったが、党代表代行の亀井静香、幹事長の亀井久興がそれぞれの地元で自民党と激しく争う中、「党代表としてしめしがつかない」と考えての「一大決心」だった。

 森田陣営の選対本部長、村井宗明(民主党衆院議員)は、「これで(民主、社民、国民新の)3本の矢がそろった」と、綿貫「参戦」に歓喜の声をあげた。

 対する野上陣営。すでに5月には、綿貫の森田支援も想定し、綿貫の地盤を含む県西部担当の選対総括責任者に、05年の衆院選で綿貫陣営の選対本部長を務めた上田信雅(自民党県議)をあてた。側近を巻き込み、綿貫の動きを封じ込めるための布石だった。

 野上陣営幹部は、綿貫の動向について、「推薦を決めても、綿貫後援会はフル回転できない」と強調する。

 ただ、陣営内にはピリピリしたムードも漂う。12日の出陣式では、県選出の自民党参院議員、河合常則が、「心を鬼にして、野上さんの勝利に頑張りたい」と厳しい表情で訴えた。自民党の大先輩だった綿貫を敵と見なす、事実上の決別宣言と周囲は受け止めた。

 富山のほか、石川、福井を含めた北陸3県は、もともと自民党の牙城(がじょう)だが、今回は予断を許さない激戦区ばかり。自民、民主両党とも「北陸決戦」と呼び、終盤選挙の焦点に位置づける。

 25日には、安倍首相、小沢が共に富山入り。安倍は魚津市に1500人を集め、「野上さんは参議院のホープだ。ここでつぶしてはならない」とかすれ声を振り絞った。小沢は富山市で街頭演説後、記者団に、「富山では綿貫さんの影響力が大変大きい。国民新党も『日本の政治はおかしい、力を合わせ、変えていこう』との立場だ」と強調し、綿貫との連携に自信を見せた。(敬称略)
 
(2007年7月27日 読売新聞)

4335とはずがたり:2008/01/13(日) 00:41:36

動いた政治地図−07参院選
<上>3党共闘 綿貫頼み政策後回し
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/kikaku/132/1.htm

 29日午後11時半過ぎ、参院選富山選挙区で当選を決めた直後の森田高(40)の富山市内の事務所は支持者の大歓声に包まれていた。その中で、声をかき消されないよう、選対本部長の衆院議員・村井宗明(民主)は壇上でマイクに叫ぶ。「富山県の歴史が完全に変わったことを宣言します」。

 「自民王国」富山の参院選で1968年以来、39年ぶりに野党系候補が勝利したという、新しい「歴史」の原動力は民主、社民、国民新の「3党共闘」。中でも陣営幹部は、国民新党代表、綿貫民輔のテコ入れが効いた、との見方で一致する。連合富山の幹部は「綿貫なしで勝利はあり得なかった」と言い切る。この3党の共闘は、本県の国政選挙では初の試みだった。

 衆院議員歴38年で、「自民のドン」(選対幹部)と言われた綿貫。自民系支持者への配慮から「森田支持」表明を長く控えたが、公示前日の11日夜に国民新の推薦を発表すると、支援企業は素早く反応した。

 さらに、最終盤の26日午後には、綿貫の出身地、南砺市井波地区に「綿貫が27日に森田と初の合同演説会を行う」との知らせが届くと、これまで模様眺めをしていた後援会会員が一斉に「選挙区は森田」と電話攻勢を始めた。

 森田陣営からは早くも、「衆院選も3党共闘で戦う」との声も出る。綿貫への恩義から、次の衆院選富山3区で民主、社民両党が綿貫を支援する構想という。

 しかし、今回の参院選では、3党共闘が「綿貫頼み」のあまり、組織、政策の両面で、ちぐはぐさを露呈したのも事実だ。

 南砺市井波地区の綿貫後援会長、山本秀夫は、23日夜に同地区で森田の個人演説会が開かれるのを知ったのは帰宅途中の同日夕だった。会場に駆けつけると、選対幹部が「綿貫が24日に森田と初めて選挙カーに乗る」と言っていた。山本は、それも知らなかった。

 しかも、24日の「綿貫、森田のツーショット」は中止となった。森田陣営幹部によると、森田側の事前宣伝を嫌った綿貫側の意向だという。民主党県連の幹部は「綿貫後援会のだれにどう、何を頼めばいいのか分からなかった」と連携不足を認める。

 3党の政策上の違いも否めない。たとえば憲法。「憲法9条を守るのかどうかが争点だ」。15日、JR高岡駅前での3党の合同演説会で、社民党県連幹事長で県議の菅沢裕明は訴えた。だが、他党は憲法に言及しなかった。

 菅沢は「(国民新とは)憲法問題で違いもあるが、与野党逆転(という目的)の枠の中で位置づけたい」と政策上のねじれを認める。ある陣営幹部は「憲法問題を始め、あえて政策をあいまいにした面もある」と話す。

 当選した森田が、参院でどの会派に入るかという問題も迫る。連合富山会長の草嶋安治は「政権交代を願う富山の有権者の思いに応えなければならない。だからこそ3党間のボタンの掛け違いを避けなければ」と戒める。3党共闘という「実験」は始まったばかりだ。
(文中敬称略)(柳沢亨之)

4336とはずがたり:2008/01/13(日) 00:42:08
>>4335-4336
>選挙戦最終日の7月28日夜、街頭演説ができなくなる午後8時を回っていたが、自民の野上浩太郎…は、富山市内の国道交差点でがむしゃらに手を振る。その姿には悲壮感すら漂っていた。
>日付が変わる午前0時まで、少しでも多くの人に覚えてもらう「手振り」作戦。組織に頼れない民主候補が主に行い、自民側は批判的な方法だった。
>だが、選挙戦が終盤になると、接戦が伝えられ、苦肉の策だった。

>推薦した公明との不協和音もささやかれる。公明党県本部代表の島田一は、「事務所費など問題が多すぎた。支持者から『あまりにもお粗末』との批判があった」と明かす。その言葉を裏付けるように、読売新聞などが実施した出口調査では、公明党支持層の3割弱が森田に投票していた。

動いた政治地図−07参院選
<下>自民王国
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/toyama/kikaku/132/2.htm

 選挙戦最終日の7月28日夜、街頭演説ができなくなる午後8時を回っていたが、自民の野上浩太郎(40)(公明推薦)は、富山市内の国道交差点でがむしゃらに手を振る。その姿には悲壮感すら漂っていた。

 日付が変わる午前0時まで、少しでも多くの人に覚えてもらう「手振り」作戦。組織に頼れない民主候補が主に行い、自民側は批判的な方法だった。だが、選挙戦が終盤になると、接戦が伝えられ、「なりふり構っていられなくなっていた」(自民関係者)ための苦肉の策だった。

 しかし、当選した森田高(40)と野上は約2万6000票の大差。敗因の一つは、組織力の弱体化だった。

 平成の大合併前の2003年に約500人いた自民系の市町村議員は、06年には約300人に減り、党員も10年前に比べてほぼ半減した。

 さらに、国民新党代表・綿貫民輔の森田支援が加わった。04年参院選で、自民新人の河合常則は、次点の民主現職と4万6000票差だったが、この半分以上は、綿貫の地元、砺波地方で広げたもの。今回、同地方では、森田が野上の得票を上回っていた。

 野上陣営は、県内34の党地域支部に選対を設置。県議、市町村議らがフル回転し、一方で、手振り作戦のような、無党派層を意識した作戦も導入し、週末、休日は街頭演説に力を注いだ。選対本部長の鹿熊正一は「死力を尽くしてできる限りの戦い、運動、取り組みをした」と話す。

 だが、「こんなに大差が付くとは」(自民党県議)と言うような大敗。この衝撃は、次の衆院選への不安にそのまま結びつく。

 今回の結果を衆院選の富山1〜3区に当てはめると、1区と3区で敗北、2区で接戦になる。1区は、野上と法相・長勢甚遠の後援会がほぼ同じため、長勢の足元を不安視する声もある。

 推薦した公明との不協和音もささやかれる。公明党県本部代表の島田一は、「事務所費など問題が多すぎた。支持者から『あまりにもお粗末』との批判があった」と明かす。その言葉を裏付けるように、読売新聞などが実施した出口調査では、公明党支持層の3割弱が森田に投票していた。

 自民執行部は、落選決定翌日の30日、緊急の役員会、常任総務会を開き、現在の執行部の体制維持を決め、今後の対応策を検討した。無党派層の取り込みの仕方や、選挙活動の見直しなど様々な意見が出たというが、抜本的な対策はなかった。

 ベテラン県議は、「多くの党員を抱え、細かく細かく支援を訴えるのが我々のやり方。それを愚直にやるしかない。今更、どう変えればいいのか」と本音を漏らす。

 39年ぶりの敗戦で、かげりも見えた「自民王国」。大組織は、岐路に立っている。(文中敬称略)

(米川丈士)

4337とはずがたり:2008/01/13(日) 00:57:08

ドキュメント 統一地方選
好機に便乗「参院選に出る…」
http://www.yomiuri.co.jp/election/local2007/feature/0006/fe_006_070406_01.htm?from=goo

 統一地方選は、夏に「本番」を迎える参院選の立候補予定者にとって、地歩を築くための前哨戦でもある。特に、地盤や看板を持たない新人にとっては「顔と名前を売り込む絶好のチャンス」だ。

 「まもなく県議選の民主党候補が駆け付けます。案内させていただいているのは民主党の米長晴信です」

 5日昼前、山梨県山梨市の商店街。夏の参院選に山梨選挙区から民主党公認で出馬する元民放記者、米長晴信氏(41)はマイクでこう訴え、県議選候補の遊説の“露払い”をした。

 山梨選挙区は、参院選で民主党が力を入れる1人区。小沢代表の肝いりで昨年8月に擁立が決まった米長氏は、幼いころ約3年間、県内に住んだだけだ。「落下傘候補」に近い。これに対し、自民党が先月、公募で擁立を決めた不動産管理会社社長、入倉要氏(41)は、甲府市在住で、大型観光イベントも手がけるなど活躍している。

 米長氏は「相手の方が知名度が上。参院選に出る自分が、統一選で名前を出すのを疑問視する声はあるかもしれないが、渡りに船だ」と正直だ。「選挙中は支持者が集まる場所がいくつもあるので効率的」と、県議選の民主党系候補の出陣式や集会をこまめに回り、握手と自己紹介を欠かさない。

 共産党が擁立する党県常任委員の花田仁氏(46)も政党カーで各地を回る。一方、入倉氏は自民党系候補が競合する選挙区が多いため、目立った動きを見せていない。

 小沢民主党代表のおひざ元・岩手選挙区(改選数1)。松下政経塾出身の千田(ちだ)勝一郎氏(36)は、自民党の公募に応じ出馬する。

 岩手には自民党の国会議員が2人しかおらず、支持基盤が弱いだけに、勝つには「自民でも民主でもない中間派」をいかに取り込めるかがカギを握る。千田氏は、知事選と県議選の応援に走り回りながら、こうした勢力との人脈づくりに狙いを定める。

 「ご苦労さまです。自民党参院選挙区支部長の千田です」
 千田氏は5日午前、小沢代表の地元でもある奥州市に足を運び、県議選で民主党の公認候補5人を相手に激戦を繰り広げている無所属候補(60)の事務所を訪ねた。

 この日が4度目の訪問だが、千田氏の顔を知らない運動員も少なくない。千田氏はすかさず「今度、自民党から参院選に出る者です」と、顔写真入りの名刺を配り歩いた。
 「勝一郎? 『一郎に勝つ』ということか。そりゃあ、いい名前だ」
 一人の支援者が冗談めかすと、千田氏の顔に安堵(あんど)の笑みが浮かんだ。
 一方、民主党は現職の平野達男氏(52)が再選を狙う。5日は朝から、花巻市で県議選候補の応援演説に立ち、「ご支援を参議院議員、平野達男からもお願い申し上げます」と自己PRに余念がなかった。
 共産党の若山明夫氏(54)、社民党の本宮秀孝氏(61)も、党公認候補の支援で県内各地を回る。
(2007年4月6日 読売新聞)

4338とはずがたり:2008/01/13(日) 00:57:28

決戦の構図 07参院選
(1)松岡ショック 自民 不安の連鎖
http://chubu.yomiuri.co.jp/tokushu/kessen/kessen070605_1.htm

 「安倍内閣は年金問題を1年で解決すると宣言している」。自民党現職の鈴木政二(58)は3日、名古屋駅前で声を張り上げた。この日、同駅前では、愛知を最重点区とする公明党代表の太田昭宏が、「どうしても勝ちたい。未来に責任を持つ政治をやりたいんです」と訴え、年金の記録漏れで内閣への攻撃を強める民主党の愛知県連代表、近藤昭一は、市内のホテルで開かれた県連大会で、「何としても2人の当選を果たさなければならない。政権交代を愛知から」とゲキを飛ばした。

 参院選で、愛知選挙区(改選数3)が各党の主戦場と化している。前回2001年、約97万票を得てトップ当選し、安倍内閣で官房副長官の要職を務める鈴木も危機感を強める。
 その安倍内閣は5月28日、激震に見舞われた。
 正午過ぎ、新幹線で名古屋に到着したばかりの鈴木の携帯電話が鳴った。発信は首相官邸。松岡利勝農相(当時)が自殺を図ったことを伝える電話だった。参院選での支援依頼のため保育園団体の会合に向かっていた鈴木は、関係者にひと言わびただけで、東京へとんぼ返りした。
 松岡農相を巡っては、資金管理団体の事務所費や光熱水費問題のほか、「緑資源機構」の官製談合に絡んでも受注業者から献金を受けていたことが浮上した。明確な釈明がないままの自殺は、「政治とカネ」に対する国民の不信感を呼び起こす。

 愛知選挙区には、3選を狙う鈴木のほか、民主、公明の現職、民主、社民の新人、共産の元議員らが出馬を表明しており、激しい争いが予想される。
 鈴木は、4月の県議選で、地元・知立市の自民党現職だった秋田政幸(65)が民主党新人に敗れたことで、足元の支援態勢にも不安を感じていた。
 「もう一遍、原点に返ろうと思います」。鈴木は2日、地元固めのために急きょ知立市で事務所開きを行い、支持者に頭を下げた。
 自民党支部長を務める秋田は、「松岡農相の自殺を耳にした時、ただでも選挙が厳しい中、内閣と自民党のイメージダウンは避けられないと思った。鈴木の選挙への不安材料がまた一つ増え、がく然となった」と打ち明ける。同党愛知県連幹事長のかとう南も、「年金問題と松岡農相の自殺で、与党に対する有権者の風向きが険しくなることは間違いない」と情勢の変化を警戒する。

 三重県では、県議選の尾鷲市・北牟婁郡選挙区で当選した塩谷龍生(67)(辞職)が公選法違反(供応買収など)で逮捕、起訴され、公認した自民党は「松岡ショック」と合わせ、二重の衝撃を受けた。

 三重選挙区(改選数1)に自民公認で立候補予定の新人、小野崎耕平(37)は、若さと清新なイメージがセールスポイント。党三重県連幹事長の山本勝は、「当然、野党の追及もあるだろう。何とか影響が及ばないようにしたい」と話すが、その影響がすでに出始めている。

 事件の舞台となった県南部は自民党の支持基盤の強い地域。しかし、尾鷲市内では、事件の影響で参院選に向けた活動を自粛する空気が広がっている。市内の自民党関係者は、「個人演説会の場所や日程なども決めなければならない時期だが、いまだに地元後援会長も決まっていない状態だ」とこぼす。(敬称略)

 7月5日と見込まれる参院選の公示まであと1か月と迫った。憲法改正のほか、国民年金、「政治とカネ」を巡る問題など、重要な課題が浮上している。有権者の支持を求めて、しのぎを削る立候補予定者や政党の動きを追う。
(2007年6月5日 読売新聞)

4339とはずがたり:2008/01/13(日) 00:57:45

決戦の構図 07参院選
(2)「年金」で攻勢 2人擁立民主“内憂”
http://chubu.yomiuri.co.jp/tokushu/kessen/kessen070606_1.htm

 「与党は、一生懸命頑張って年金を納め、老後に備えているみなさんの期待を裏切っている」。民主党愛知県連代表の近藤昭一が、3日の県連大会で声を張り上げた。会場からは大きな拍手とともに、「そうだ」と声が上がった。
 小沢代表が自らの「政治生活の総決算」とする参院選で、民主党は、与党の参院での過半数割れを至上命題として、愛知選挙区(改選数3)に現職の大塚耕平(47)と新人の谷岡郁子(53)の2人を擁立する。2日の全国幹事長会議では、同選挙区を重点区と位置づけ、年金記録漏れ問題を争点に掲げ、攻勢をかけることを決めた。

 三重選挙区(改選数1)に立候補する民主現職の高橋千秋(50)は、「有権者の関心は高く、間違いなく大きな争点になる」と、年金を巡る政府の対応への批判を強めている。
 5日夜、三重県明和町で開いた国政報告会では、「国会で何度も追及してきたが、政府は問題を隠し、放置してきた。もっと早く手を打てたはずで、政府の責任は重い」と力を込めた。さらに、来年5月までに完了させるとした政府の調査についても、「調査の準備だけで1年はかかる。ごまかしだ」と切り捨てた。
 「年金の情報が5000万件失われた。もしこれが銀行だったら、そんなところに絶対預けない」。谷岡は2日、名古屋市内での講演会で厳しく批判し、大塚も、「官僚がまじめに仕事をしていない証拠だ。自民党は構造改革と言ってきたが、何も改革できていない」と指摘する。
 「(民主党に)追い風が吹いている。1勝1敗ではだめ。2勝が勝敗ラインだ」と、愛知県連選対委員長の伴野豊も意気込む。

 対する与党は、急浮上した年金問題の対応に必死だ。
 愛知選挙区の自民現職、鈴木政二(59)は、「みなさんの不安をなくそうと、一気に対応策をまとめた。1年以内に調べてきちんとする。民主党は代替案はないと言っているじゃないか」と反論する。

 公明党代表代行の浜四津敏子は2日、名古屋市内での街頭演説の大半を年金問題に割き、「まじめに働いてこなかった社会保険庁を改革する法案が衆議院で可決された。それを実力で阻止しようとしたのが民主党だ」と批判を返した。党愛知県本部代表の荒木清寛は、「議員には一人ひとりに資料を持たせ、丁寧に説明させる」と話した。

 ただ、民主党愛知県連も2人当選に向けた支援態勢に不安を残す。
 「みなさんの話を聞いていると、私が立候補するのが迷惑のように聞こえる」。4月27日、大塚と谷岡の支援割り振りについて議論が交わされた県連幹事会で、谷岡は不満をあらわにした。

 6年前の参院選では、現職の大塚を支援した地方議員が多く、「今度谷岡さんを支援するとなったら、後援会に何と説明すればいいのか」と繰り返す議員がいたからだ。谷岡は、「大塚さんの票を横取りして当選するつもりはありません」と続け、会議の空気は重苦しさを増した。

 県連は、最終的に大塚79万票、谷岡71万票を得票目標にしたが、支援の軸となる連合愛知には、組織を大塚8割、谷岡2割に振り分けて支援するよう要請した。

 大塚に組織の支援を手厚くした理由を、伴野は、「知名度のある谷岡は、無党派層による伸びが期待できるから」と説明するが、無党派層取り込みの戦略は明確になっていない。

 連合愛知会長の神野進は、「2人支援するあり方がきちっとなっているのか。僕らもやるけど、自分たちもやっているという姿勢も見せてもらわないとついて行けない」と、県連にくぎを刺した。(敬称略)
(2007年6月6日 読売新聞)

4340とはずがたり:2008/01/13(日) 00:58:00

決戦の構図 07参院選
(3)「公認」のしこり 「一枚岩」課題残す
http://chubu.yomiuri.co.jp/tokushu/kessen/kessen070607_1.htm

 「金子先生と住み分けを図り、国のために働きたい」。参院選岐阜選挙区(改選数2)に自民党推薦の無所属で立候補する藤井孝男(64)は1日夜、党県連会長で衆院議員の金子一義と何度も握手を交わした。会合があった岐阜県高山市は金子の強固な地盤。藤井は、出席した地元の金子後援会員ら約200人に笑顔を振りまき、金子との「融合」をアピールした。
 衆院選に小選挙区制が導入された1996年以降、2人は、選挙区(岐阜4区)と比例選で交互に入れ替わる「コスタリカ方式」で当選し、共存してきた。しかし、藤井は一昨年、郵政民営化関連法案に反対し、公認を外された衆院選の選挙区で金子と激しく戦って敗れた。元々、参院議員出身の藤井は「苦い経験」を踏まえ、参院選に再くら替えの道を選択したが、まだ復党はしていない。
 藤井は、「無所属の違和感はなく、今でも自民党員と思っている」、金子も藤井について、「自民党公認候補と同じ」と、一体感を強調するが、互いに張り合ってきた2人の後援会関係者がどこまで「一枚岩」になれるかは未知数だ。
 金子の後援会幹部は、「(選挙の)火種をなくし、確実に住み分けができるために(藤井を)応援する。しかし、そうすんなりと応援できない会員も少なくない」と明かす。
 「郵政法案」を巡るしこりは、衆院選岐阜1区で戦った衆院議員の野田聖子と佐藤ゆかりの間でも残る。2人は、藤井と一緒に写ったポスターを別々に作製するなど、次期衆院選に向けた勢力拡大で、今も火花を散らしている。

 「参院選の勝利が政権交代の足がかりになる」として、3選を目指す民主党現職の平田健二(63)は、「年金や介護、医療など生活中心の政策に変えよう」と訴える。

 しかし、民主党県連も「一枚岩」になれない、お家の事情を抱える。候補者選考を巡って昨年夏に離党届を提出した元党県第2区総支部代表代行で医師の小島昭次郎(53)をはじめ、役員や党員計約50人が今年1月、離党や役職を辞任する事態に発展した。

 候補者選考では、党の有力支援者の一部に世代交代を求める声があり、小島が意欲を見せていた。しかし、県連では絞りきれず、相談を受けた党本部が選考を主導しようとしたため、小島の反発を招いた。党県連代表の園田康博が5月、小島らに謝罪した結果、小島らは、選挙で連合岐阜傘下の地元労組には協力するとしたものの、党県連への協力には難色を示したままだ。

 平田は、「2区で離党したのは一部で、全員ではない。これまでよりもやりにくい選挙だが、その現状を承知のうえで、必勝態勢を組んでいる。連合岐阜が足腰になってくれる」と話すが、党県連幹部は、「しこりが残っているため、(選対の)形はできても、中身は厳しい」とこぼす。

 一方、新人の加藤隆雄(58)を擁立する共産党は、「うちはしがらみが全くなく、ごちゃごちゃした問題もない」と党の政策を正面から訴える。
 県の裏金問題を積極的に取り上げた同党は、4月の県議選岐阜市選挙区(定数9)で、新人が従来の票を大幅に上積みし、2位で当選した。加藤は、「貧困と格差の是正に力を注ぐ。安倍首相の暴走政権を止め、必ず前進して勝利する」と訴え、足元に不安を抱える自民、民主への切り込みを図る。(敬称略)
(2007年6月7日 読売新聞)

4341とはずがたり:2008/01/13(日) 00:58:29

決戦の構図 07参院選
(4)憲法改正 「9条」巡り温度差も
http://chubu.yomiuri.co.jp/tokushu/kessen/kessen070608_1.htm

 「私は、党よりも、国民の代表としての責任を重んじる。党議拘束を外せない時は党を出るのではなく、党を割る」。愛知選挙区(改選数3)に出馬する民主党新人の谷岡郁子(53)が市民団体との会合で、憲法問題について、きっぱり言い切ると、会場はその迫力に、一瞬静まり返った。

 「改正の前に、今の憲法を守るべき」が、谷岡の持論だ。「今ですら憲法をゆがめ、形骸化させている人々の、改正の議論には付き合ってられない」と切り捨てた。

 一方、同党の現職大塚耕平(47)は、「憲法は時代に合ったものを作る必要があり、環境権などの新しい権利や財政条項を盛り込むべき」と、改憲に理解を示す。ただ、9条については「改正には反対。ただし、自衛隊の位置付けが必要」と話す。
 5月14日、憲法改正手続きを定める国民投票法が成立し、安倍首相は参院選の争点にすると表明した。しかし、年金記録漏れ問題など新たな争点も次々に現れる中、同じ党内でも立候補予定者の間で食い違いが出てきた。

 連立与党の自民、公明も一枚岩ではない。自民党現職の鈴木政二(59)は、「有権者は関心がないかもしれないが、憲法の論議がなしという選挙ではない」と断言する。だが、「環境問題など憲法全般で議論する」として、争点を9条には絞らない考えだ。背景には、連立する公明党を含め、他党の“土俵”での勝負を避ける思惑がある。

 同党現職・山本保(58)は街頭演説で訴えかける。「世界から戦争をなくすことが日本の使命であり、公明党の基本路線。私たちは憲法9条を堅持する」

 「自民党を説得し、憲法全部をいっぺんに変えることは出来ないようにしよう。公明党がいれば、安全、安心だと言われるよう仕事をしたい」と、与党の中での歯止め役として、憲法問題でも積極的に存在感をアピールする構えだ。

 これに対し、共産、社民の両党は「護憲」を前面に打ち出す。共産党元議員の八田ひろ子(61)は、谷岡の発言に、「国会は党議拘束よりも、その政党の基本的立場が問われる。最初から割って出るつもりなら、党の公認を受けるというのは、いかがか」と敵意を隠さない。

 2月の愛知県知事選では自公・民主対決のはざまで、推薦した候補が大敗し、同県議選でも議席を奪還できなかった。八田自らも返り咲くための正念場を迎えている。八田は7日、名古屋市中区の街頭で、「安倍首相は憲法を変えて、戦争への道に戻ろうとしている。絶対に許すことはできない」と声を強めた。

 三重選挙区(改選数1)から立候補する同党新人の中野武史(32)の陣営も、「最近は年金問題に費やす時間が増えたが、共産党としては、憲法改正を争点から外すわけにはいかない」と話す。中野は、「9条を守り抜こうとする共産党に対する期待は大きい」と訴える。

 「憲法9条2項。『国の交戦権は、これを認めない』。この13文字があるからこそ、日本は戦争をせず、自衛隊員も命を落とさない」。愛知選挙区に出馬する社民党新人の平山良平(59)は4日、名古屋・栄の繁華街に立ち、通行人に力説した。平山は、「旧社会党の流れをくむ民主党が憲法改正に賛成している状態だから、社民党員が選挙に出る必要がある」と力を込めた。(敬称略)

(2007年6月8日 読売新聞)

4342とはずがたり:2008/01/13(日) 00:58:59
>>4338-4342

決戦の構図 07参院選
(5)与党で2議席 連立 愛知が試金石
http://chubu.yomiuri.co.jp/tokushu/kessen/kessen070610_1.htm

 愛知県東海市で8日夜、開かれた自民党の同市支部総会の会場に、同党市議と並んで来場者を出迎える公明党参院議員の山本保(58)がいた。
 「鈴木さんと一緒になって、引っ張ってもらいたいと思います」。参院選愛知選挙区(改選数3)で3選を目指す山本が来賓のあいさつを終えて退席すると、自民党現職の鈴木政二(59)が入れ替わるように駆けつけ、「民主は2人出る。共産もいる。連立の公明さんも正直、戦う人間としては敵です」と、切迫した表情で訴えた。

 連立を組んで8年目になる自民党と公明党は、これまでも「選挙区は自民、比例は公明」などといった形で、選挙協力を重ねてきた。だが、山本、鈴木が同じ愛知選挙区で、民主党の現職と新人、共産の元議員、社民の新人らと議席を争う今回は、少し事情が違っている。

 「50万票が至難の業の愛知で、何としてでも六十数万票まで持っていかなくてはならない」。名古屋駅前のミッドランドスクエアで4日、講演した公明党代表の太田昭宏はこう語り、「(与党で過半数には)公明の13議席は『織り込み済み』とされるが、なかんずく愛知は厳しい」との見方を示した。

 小泉旋風で自民が大勝した6年前の愛知選挙区の得票は鈴木が約97万票、民主の大塚耕平(47)が約66万票、山本が約50万票。これに対し、3年前は、当選した民主の2人が計約142万票を得票。今年2月の愛知県知事選でも、民主などが推した新人が約136万票を獲得しているからだ。

 このため、公明党は参院選に向けた太田の全国遊説を名古屋からスタートさせ、今月2、3日には、代表代行の浜四津敏子と太田が相次いで愛知入りし、支持母体の創価学会員らが全国から集まった。さらに、県内の地方議員も連日、街頭に立ち、「火の玉になって必勝を目指す」(党県本部代表・荒木清寛)が、なくてはならないのが自民党の協力だ。

 「これまでうちは『貸し』ばかり。今度は、返してもらう番だ」と公明党愛知県本部幹事長の鬼頭英一は言う。4月の同県議選で、公明党は4年前の2倍以上の44人の自民候補を推薦し、うち35人が当選した。一昨年の衆院選で、同県内の自民候補が、9勝6敗と躍進した背景にも公明票の下支えがあった。

 支援を待っているだけではなく、自民の有力支援団体である医師会、歯科医師会にも手を伸ばし始めた。

 こうした動きに対し、鈴木は、2日開かれた14区の自民党の公職者会議で、「(選挙協力をしたら)自民党の組織が壊れてしまう」と、けん制した。松岡農相(当時)の自殺、年金記録漏れ問題で、足元が大きく揺らいでいることも、陣営には気がかりだ。同党愛知県連幹部も、「公明票頼みの議員が山本支援に雪崩を打ったら、鈴木は危ない」と懸念する。

 自民党県連は8日、執行部会と支部長会議を開き、「与党で2議席」を重大使命とすることを確認した。医師会、歯科医師会などの3割程度は山本支援に回るよう求めるなど、一定の「選挙協力」をするが、鈴木の地元の三河には触れさせない――。鈴木と山本の“住み分け”を図る方針だ。

 公明の鬼頭は言う。「山本の票が伸びなければ、次の協力はない」。公明党と強いつながりを持つ自民党県連会長代理の寺西学は、「愛知で与党が2議席をとれるかどうかが、参院選、さらには次の衆院選の行方を決する」と話す。愛知の選挙協力の成否は、連立の“試金石”となる。(敬称略、終わり)

 ※連載は、青山丈彦、金成真也、井沢夏穂、三戸慶太、市川憲司、譜久村真樹、磯野大悟、酒井智則が担当しました。

(2007年6月10日 読売新聞)

4343とはずがたり:2008/01/13(日) 01:00:16
参院選 新風景〜「突風」の中の攻防
(1)年金争点 自民に戸惑い
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0005/fe_005_070616_01.htm

無党派対策 練り直し

 2007年最大の政治決戦となる参院選にどう挑むのか――。安倍政権が誕生した昨年秋、自民党は広告会社3社から、選挙戦に向けた広報戦略のアイデアをひそかに募集した。

 A社<安倍新総裁への有権者の期待のキーワードは「解決」。背景にあるのは北朝鮮問題解決への尽力のイメージ。この好意的イメージを活用しない手はない>
 B社<統一地方選終了後〜参院選。「訴求テーマ」高い支持率を維持して選挙戦突入を目指す。争点が矮小(わいしょう)化されやすい中での責任政党の理念への共感獲得>
 C社<新たな自民党支持層開拓に向けて、20歳〜35歳(プリクラ世代+団塊ジュニア)に対する支持層拡大を検討すべきだ>
 C社の報告書には、こんな作戦もつづられていた。
 <自民党の勝ちパターン「先行逃げ切り型」。野党の土俵に乗らず、「自民党に有利な争点」への注目を維持し続ける展開が必要>

 こうした提案を受けて、自民党は、安倍晋三首相が掲げる憲法改正や教育改革を前面に押し出し、参院選に臨むつもりだった。

 ところが、そのシナリオは、すでに崩れ始めている。約5000万件の年金記録漏れが大きな問題となり、内閣支持率も急落した。有権者、とりわけ無党派層の心をどうつかむのか。自民党は右往左往している。

 5月29日、自民党本部6階の会議室。党年金問題緊急対応委員会の第1回会合は重苦しい空気に包まれた。前日には、松岡利勝農相(当時)が自殺した。

 沈黙を破ったのは、中川秀直幹事長だった。
 「年金問題に関する自民党のビラを作り、民主党の菅直人代表代行の責任を追及していこう。これで反撃できる」
 青木幹雄参院議員会長も「6月2〜3日に青年局主催の街頭演説を全国で行うことにしている。それに合わせて、ビラを配れるようにしてほしい」と同調した。

 菅は、基礎年金番号の導入を閣議決定した時の厚相だった。菅を名指しで攻撃するビラの作成には、政府・与党への批判の矛先をかわす狙いがあった。

 第1弾のビラは、1日の党役員連絡会で了承され、全国の党組織に配布された。だが、党内からは「責任逃れをしているようで、参院選にマイナスだ」との声が上がった。ビラを「お蔵入り」にする組織も相次ぎ、党執行部は修正版の作成を余儀なくされた。

 自民党は安倍政権発足時に、世論対策を一元的に企画・立案しようと広報戦略会議を発足させた。中川幹事長や二田孝治広報本部長らがメンバーとなり、首相官邸からも、広報担当の世耕弘成首相補佐官が随時出席している。PR会社「プラップジャパン」の社員も加わり、情報発信の方法を助言している。

 だが、年金ビラの作成は、党幹部の協議で決まり、広報戦略会議では十分な議論ができなかった。関係者は「PR会社の意見も聞かず、場当たり的な対応になってしまった」と漏らす。

 民主党の選挙運動には、ミュージカルが登場する。

 荷台がステージとなるトラックを使い、年金記録漏れ問題をテーマに俳優が歌い、踊る。劇団名は「年金取り戻し隊」。近く全国を回り、候補者の街頭演説の前座を務める予定だ。
 自民党を批判する政策ビラも作成中だ。自民党政権下で、年金が施設整備などに流用されてきたことに触れ、「まるで振り込めサギだね」と指摘する内容だ。
 ターゲットは、安倍政権に厳しい目を向け始めた無党派層だ。ただ、年金一本やりで選挙戦を乗り切ろうとしているわけではない。
 6日、民主党の小沢一郎代表と菅、鳩山由紀夫幹事長が党本部で選挙戦略について話し込んだ。
 「『生活重視』で訴えてきた結果が、年金問題に結びついた。広報戦略はあまり奇をてらうのでなく、正攻法でいこう」
 小沢の言葉に、他の2人も大きくうなずいた。
 自民党が年金問題の拡大を恐れているのと逆に、民主党は「政府の対策が浸透してくると、追い風が弱まる」と警戒している。
 「年金はもちろん訴えていくが、それだけで十分ではない。『生活』という土俵をすえて、税金の無駄遣いとか官僚の天下り問題を追及し、二の矢、三の矢を放っていく必要がある」
 最近、鳩山は党内の会議などで口癖のように、こう語っている。(敬称略)

 参院選が間近に迫ってきた。年金記録漏れ問題などで内閣支持率が急落する中、野党は攻勢をかけ、与党は、信頼回復に躍起となっている。様変わりする「選挙の新風景」を追う。
(2007年6月16日 読売新聞)

4344とはずがたり:2008/01/13(日) 01:00:27

■参院選 新風景〜「突風」の中の攻防
(2)農村票争奪 ビラ200万枚
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0005/fe_005_070619_01.htm

 参院選に向けて、与野党が農業に熱い視線を注いでいる。

 今にも雨が降り出しそうな梅雨空の下、安倍晋三首相は16日、佐賀県小城市三日月町の田んぼで、田植え作業を体験した。その後、農業関係者を前に「(日本は)瑞穂(みずほ)の国ですから、美しい農村は必ず守っていきます」と訴えた。

 自民党は参院比例選で初めて、JAの組織内候補を擁立する。安倍は5月19日、北海道の農業施設の視察を手始めに、全国遊説を始めた。「これまで固い支持基盤だった農協票を民主党には渡すまい」と思い定めているという。

 一方、民主党の小沢一郎代表は昨年から、参院選で勝敗のカギを握る1人区の行脚を続けてきた。小沢は岩手県奥州市に田んぼを持ち、毎年、相当量を市場に出している。コメづくりの現場を知っていることを「売り物」にしている。

 「私、仲間内では、農業のことを分かっている方だと思っております。話を聞かせてもらいたい」

 4月18日、熊本県植木町で、小沢は農業関係者約50人にこう語りかけた。

 出席者から「日本が米国と同じように規模を大きくして競っても勝てるわけない」と不満の声が出ると、小沢は「農家の規模を大きくし、効率を上げる今のやり方は日本では意味がない」と相づちを打った。

 民主党の農業政策の目玉は、個々の農家を対象にした戸別所得補償制度の創設だ。生産費と市場価格の差額を農家に支給する制度で、予算は1兆円を想定している。自民党は「ばらまき」と批判するが、小沢は「必要なセーフティーネット(安全網)」と意に介していない。

 〈自民党政権が続けば、日本の農家は壊滅する。民主党が政権をとれば、日本の農家は生き返る〉

 民主党は様々な農政問題のビラを作り、全国で配布している。すでに100万枚を超えたという。

 民主党幹部は「農村部は、黙っていても、選挙になれば自民党だった。農家が今の農政に矛盾を感じ、自民党への投票をためらうようになってもらえれば成功だ」と意気込む。

 「民主党のビラが農村部に浸透しつつある」

 5月25日、自民党の農林関係合同会議では、出席者から焦りの声が相次いだ。

 自民党は参院選公約に、「小規模農家も含めた多様な担い手を育成する」ことを盛り込み、防戦に努めている。民主党の主張に反論するビラも製作し、地方組織に配布した。

 〈デタラメな民主党農政。(民主党が1兆円と見積もる戸別所得補償制度は)実際には2・5兆円必要になる〉

 こちらも、100万枚を刷る予定だ。

 自民党農林族議員の批判の矛先は、政府にも向けられている。

 「自民党の公約と政府の『骨太の方針』(経済財政運営と構造改革に関する基本方針)があまりにも違ったら、選挙は戦えない」

 元農相で、自民党選挙対策総局長を務める谷津義男は6月6日、内閣府に乗り込み、大田弘子経済財政相にすごんだ。

 「骨太の方針」原案の検討過程では、経済財政諮問会議の民間議員から、「日米経済連携協定(EPA)の共同研究の早急な開始」などが提案された。谷津らは、国際競争にさらされる農家の不安を呼びかねないと心配した。

 谷津らの巻き返しの結果、12日に示された原案では、日米EPAについては、「将来の課題として検討」との表現にとどまった。

 ただ、自民党内では、「安倍政権の改革姿勢が後退したと受け取られかねない」(都市部選出議員)と懸念する声が出ている。選挙戦では、訴えが混乱する恐れもある。

 12日、東京・日比谷野外音楽堂。生産者ら3000人余りが参加し、全国農業協同組合中央会(全中)の全国大会が開かれた。

 全中会長の宮田勇はあいさつで、自民党に対する複雑な心境を吐露した。

 「農村をないがしろにした『美しい国』はあり得ない。農業・農村の現場に不安を与えるような方針の決定は、参院選にも決定的な影響を与えるものであり、決して認められない」(敬称略)
(2007年6月19日 読売新聞)

4345とはずがたり:2008/01/13(日) 01:00:51

■参院選 新風景〜「突風」の中の攻防
(3)自公 「身内」で票奪い合い
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0005/fe_005_070620_01.htm

 今月14日、国会3階にある自民党幹事長室で、公明党の北側一雄幹事長は自民党の中川秀直幹事長と、1枚の「覚書」を取り交わした。

 覚書は、参院選の埼玉、千葉、愛知の3選挙区を「与党協力区」と名付け、公明党が千葉で協力する代わりに、愛知、埼玉で協力を得る――という内容だ。

 公明党が1999年に自民党と連立を組んでから、7年余り。強固な創価学会の票を背景に、国政選挙のたびに自民党との間で協力関係を深めてきた。だが、与党候補同士がぶつかりあう選挙区で協力するのは、初めてだ。

 同席した公明党の井上義久総合選対本部長は笑みを浮かべて、こうつぶやいた。
 「これで、愛知で堂々と協力をお願いできますよ」

 公明党は、自民党の地方議員や、支持団体にも次々と触手を伸ばしている。
 今月4日、自民党愛知県議(党県連会長代理)の寺西学は、名古屋市中村区の自宅事務所で、公明党幹事長の北側を迎えた。「あいさつに来ました。山本をよろしくお願いします」。頭を下げる北側に、寺西は「受けた恩義は返します。信義は守ります」と答えた。寺西は4月の県議選で、40人余りの自民党候補と共に、公明党愛知県本部の推薦を受けていた。

 8日後、寺西は名古屋市内のホテルに自らの後援者の財界人らを集め、山本を紹介し、こう呼びかけた。
 「この会で山本さんを支援していこうじゃありませんか」
 一方、愛知県内の開業医らで作る県医師連盟は5月24日、自民党の鈴木とともに、公明党の山本を支援することを決めた。同連盟幹部は「2月の愛知県知事選で、公明党には大変世話になった。その恩返しで、票を振り分ける」と語る。

 県歯科医師連盟も山本への支援を検討中で、関係者はこんな票読みをする。
 「鈴木の地盤の三河は鈴木。そこから、尾張側は山本でやる方向だ。会員の数をそのまま割り当てれば、山本6、鈴木4の割合になるだろう」

 公明党の動きに、鈴木陣営からは、悲鳴にも似た声が出始めた。
 8日夜、愛知県東海市で開かれた自民党東海支部総会。鈴木は、切々と訴えた。
 「大変恐縮ですが、連立内閣を組んでいる公明党さん。この公明党さんについても、選挙を戦う人間として敵でございます。戦う人たちとは正々堂々とやりたい。票の取引など愚かな話であります。自民党が弱くなるだけです。心や票を売るなんていうのは、もってのほかであります」
 鈴木が壇上に上がる前には、山本があいさつし、会場を後にしていた。
 5月後半から、年金記録漏れ問題や松岡利勝農相(当時)の自殺などで、政府・自民党に対する有権者の視線は厳しさを増している。与党は、天下り規制などを盛り込んだ公務員制度改革関連法案の成立を期して、12日間の国会会期延長に踏み切る方針で、参院選日程も、当初予定の「7月5日公示―22日投票」から、1週間ずれ込む見通しだ。

 ある自民党幹部は「公明党と選挙協力に関するこんな覚書を結ぶことは、事前に全く知らされていなかった。党内では、『今の自民党によその党に票を回す余裕があるのか』という波紋が広がっている」と漏らす。

 逆に、民主党愛知県連の幹部は「この風向きなら圧勝もあり得る。民主党の2候補がワン・ツー・フィニッシュという可能性だってある」と意気軒高だ。

 深化する自公選挙協力は、難しい局面に差し掛かっている。(敬称略)
(2007年6月20日 読売新聞)

4346とはずがたり:2008/01/13(日) 01:01:13

■参院選 新風景〜「突風」の中の攻防
(4)野党共闘 思惑にズレ
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0005/fe_005_070621_01.htm

 民主党の小沢一郎代表は5月24日、都内のホテルで、国民新党の亀井久興幹事長の長女、亜紀子(42)とひそかに面会した。
 「不戦敗というわけにいかない。非自民の候補を立てたい。日本の歴史を変える大きな勝負なんだ」
 参院選島根選挙区(改選定数1)への立候補を促す小沢に対し、亜紀子は「その任に堪えられません」と回答を保留したが、5月末に出馬を決意した。

 島根選挙区は自民党の地盤が厚く、当初、候補擁立は難航した。小沢は民主、社民両党や連合が推しやすいように、亜紀子に無所属での立候補を勧めたが、本人が「国民新党公認」にこだわると受け入れた。

 6月5日、小沢は松江市に足を運んだ。連合島根の矢倉淳会長らと会い、「亜紀子さんを自分の党の候補と思って頑張りますので、連合にも支援をお願いしたい」と深々と頭を下げた。

 参院選で与野党逆転を狙う小沢の戦略の大きな柱は、野党選挙協力を推進することだ。協力の成否が、焦点となる29の1人区での勝利につながると見ているからだ。

 1人区での民主党の公認は21人。残り8選挙区のうち、大分を除く7選挙区が協力区だ。野党協力が2選挙区だった2004年の前回選挙とは、様変わりしている。

 小沢の野党共闘路線に、「民主党の存在感が薄れ、本来の支持層が逃げかねない」と、党内に不満はくすぶる。しかし、小沢は「政権交代こそが目標であり、野党が協力するのは当たり前だ」と言ってはばからない。

 一方、国民新党には、選挙後に与野党の議席数が拮抗した場合、キャスチングボートを握りたいとの思いが強い。与党と組むか、野党と組むか態度を明らかにしない「あいまい戦略」で、民主党の考え方とはすれ違っている。

 富山選挙区(改選定数1)は、民主、社民両党が統一候補を立てた。両党は、国民新党の綿貫民輔代表(衆院富山3区)の支援をあてにしているが、綿貫は煮え切らない。

 綿貫は10日、富山県高岡市で、支持者を集めて講演会を開き、「私はこの間違った政治をやっている自民党にこれ以上、力を付けさせる必要はないと考えている。このことを以心伝心、察していただきたい」と訴えた。
 富山選挙区で野党候補への投票を促したと受け取れる発言だったが、講演会後、綿貫は「候補者の個人名は言っていない。いろいろな解釈があるだろう」とも語った。

 綿貫は2005年衆院選で、郵政民営化関連法案に反対して、長年所属した自民党を離党した。支持者には「綿貫党だけど、政党は自民党支持」と言う人も少なくない。
 綿貫の言動には、支持者への配慮がにじむ。しかし、民主党内では、「態度を明らかにしないのは、選挙後に自民党と組む布石ではないか」と不信感が募る。

 社民党とは、大分選挙区(改選定数1)で協力が実現しなかったことなどをめぐり、ぎくしゃくした状態が続いている。
 大分では、2000年の衆院選から、連合が仲立ちして民主、社民両党が協力関係を築いてきた。今回は、社民党が擁立する候補を民主党が推す方向で調整したが、民主党大分県連は「候補は革新色が強く、保守層や無党派層の支持が得られない」と反対し、別の候補を担ぎ出した。

 社民党は複数区でも候補擁立を進めている。5月末、千葉選挙区(改選定数3)で公認候補を決めた。民主党は2人当選を目指して自民党候補などと競っており、社民党の参戦は支持層が重なる民主党に不利だ。

 小沢は6月12日、金沢市での記者会見で、「野党共闘は、若干、社民党が公認候補を立てたところもありますが……」と漏らした。
 社民党の又市征治幹事長は14日の記者会見で、すぐに小沢発言に反応した。
 「比例選があるのだから、(票を集めるため)選挙区で候補を立てるのは当たり前だ。私たちは、民主党を手助けする政党ではない」
 憲法改正に前向きな議員が多い民主党と「護憲」を唱える社民党との共闘については、「有権者にわかりにくい」との声もくすぶる。
 各党の生き残りをかけた戦略の前に、野党協力も揺らぎがちだ。(敬称略)
(2007年6月21日 読売新聞)

4347とはずがたり:2008/01/13(日) 01:01:44
>>4343-4347

比例選で地域型候補が躍進、当選者の4分の1超に
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1041771016/292-293

参院選 新風景〜「突風」の中の攻防
(5)元衆院議員 比例選に続々
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0005/fe_005_070622_01.htm

 今回の参院選は、落選中の衆院議員経験者がくら替え出馬するケースが一段と目立つ。

 民主党の青木愛・前衆院議員(41)は5月末、衆院千葉12区から参院比例選へのくら替えを決意し、小沢代表の了承を得た。

 「辻(つじ)立ちを一生懸命やれ。ニコニコと笑顔を忘れずにな」

 小沢のこの教えを守り、青木は毎日、民主党と書いたのぼりを立て、マイクを握る。1日60回がノルマだ。6月8日朝、千葉市のJR稲毛駅前に立った。

 「千葉県出身、千葉大学教育学部出身。かつて、学生生活を送ったなつかしい稲毛駅に立たせてもらいました」

 通勤のサラリーマンらに地元出身をアピールした。青木はもっぱら、千葉県内で支持を訴えると決めている。

 比例選は全国を選挙区とするのに、なぜ、青木は千葉県だけで運動するのか。その理由は、参院比例選の仕組みにある。

 比例選は、政党名投票と個人名投票を合計し、その総得票数に基づいて、各党の議席数を決定。その枠内で、個人投票の多い順に当選者を決める。2004年参院比例選で、民主党の政党名投票は8割を超えた。この結果、当選に必要な個人名得票数にあたる「当選ライン」は10万6000票余りとなった。

 05年衆院選千葉12区で、青木が獲得したのは9万2611票。これを固めることができれば、当選が見えてくる。全国に活動範囲を広げるより、はるかに効率はいい。

 青木の出馬は、民主党千葉県連に波紋を広げた。

 6月2日の全国幹事長会議で、千葉県連の田中明幹事長は「青木氏を比例選に出すメリットは何か。地元が混乱するだけではないか」と執行部を批判した。

 千葉選挙区(改選定数3)に、民主党は長浜博行衆院議員(48)と加賀谷健・前県議(63)の2人を擁立している。特に、加賀谷は労働組合に集票を頼む代わり、比例選は労組が推薦する候補を支援する協力関係を築いており、青木の出馬は、この協力を乱しかねない。

 今回くら替えする民主党の衆院議員経験者は青木を含め、8人に上る。

 参院選初挑戦の国民新党は、自見庄三郎・前衆院議員(61)ら7人の衆院議員経験者を比例選に擁立した。やはり、それぞれの地盤で集票することを基本戦略にしている。

 自民党も、2人の衆院議員経験者が参院比例選へくら替え出馬する。

 その1人、衛藤晟一・前衆院議員(59)に対し、自民党執行部は地元・大分からの転居を求め、県内での後援会活動を禁じた。公明党との選挙協力に配慮した。

 大分県で、自民党は「選挙区で公明党に支援してもらう代わり、比例選で支持者に公明党への投票を呼びかける」という協力を進めている。大分で衛藤が比例票を集めると、公明党の得票が減るというわけだ。

 衛藤は福祉や生活衛生、宗教など業界・団体票をあてにするが、「大分票」をあきらめたわけでもない。

 6月11日夜、都内のホテルで衛藤はパーティーを開いた。約1200人の支持者が集まり、陣営が作った衛藤の応援歌をみんなで歌った。

 「大分生まれの九州男児 福祉のこころを政治に生かす」

 陣営幹部は「全国各地で開く大分県人会や同窓会などで歌ってもらう。大分出身をアピールするのは文句ないはずだ」と言う。

 衛藤の支持者でつくる大分市の市民団体「大分の明日を考える会」は16日、衛藤が大分県内で活動できるよう求める運動を始めた。

 参院比例選はかつて、あらかじめ当選順位を決める拘束名簿式だった。自民党の場合、多く党員を集めた候補者を上位としたため、党員集めが過熱した。支持団体による党費立て替えが大きな問題になったことから、自民党が主導して01年から、個人得票が多い順に当選者を決める非拘束名簿式に切り替えた。

 ところが、非拘束名簿式は衆参の垣根を低くした。「このままでは参院不要論を助長しかねない」との懸念が参院議員の間では、次第に強くなっている。
(敬称略、おわり)

 この連載は、小林弘平、鈴木雄一、円入哲也、今井隆、池上由高、加藤理一郎が担当しました。
(2007年6月22日 読売新聞)

4348とはずがたり:2008/01/14(月) 15:11:41
平沼票の行方は…【岡山】岡山選挙区予想の顔ぶれ(改選定数1)
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0010/fe_010_070701_01.htm?from=goo

片山虎之助71自現〈3〉(公)
姫井由美子48民新(国)
植本 完治48共新
北川  誠43諸新
(並びは参院勢力順。カッコ内は推薦政党)

 社会保険庁改革関連法などを成立させた参院本会議が30日未明、ようやく散会した。本会議場から出てきた自民党参院幹事長・片山虎之助は「まだ会期はあるが、与野党ともこの辺で打ち上げて、選挙戦に専念したいという気持ちは一緒ではないか」と、はやる気持ちを率直に吐露。その日の夜には地元岡山県に入った。

 民主、共産党新人らの挑戦を受ける片山は、自らの選挙戦を、参院選の「大将戦」と位置づける。

 「相手陣営にとっては、私が『敵の大将』だ。大臣(総務相)を長くやり、党参院幹事長も3年目。それなりの影響力、発言力を持つようになった」

 24日の岡山県真庭市での事務所開きでは、片山は参院の実力者としての自信とプライドをみなぎらせた。

 しかし、気掛かりはある。2005年の郵政解散に伴う衆院選が、自民党支持層に残した“傷”の後遺症だ。

 5月10日、片山は、療養を終え約5か月ぶりに衆院本会議に出席する元経済産業相・平沼赳夫を、事務所に訪ねた。

 平沼は農村部を抱える衆院岡山3区選出。05年衆院選では郵政民営化関連法に反対したため自民党公認を外されたが、無所属で10万票近くを取った。造反組の多くが復党する中、いまも無所属を貫いている。片山陣営にとって、平沼票はのどから手が出るほど欲しい。

 復帰を祝う片山に対し、平沼は、「僕はあなた(の支援)をやるよ」と応じた。

 ただ、衆院岡山3区の自民党支部長は、平沼の“刺客”として送り込まれ、選挙区選で敗れたものの、比例で復活当選した阿部俊子が務める。平沼の支持者の思いは複雑だ。

 「虎さんは平沼の自民党復党のため、何かしてくれたのか。選挙を応援して、何か見返りがあるのか」

 「姫の虎退治」――対する民主党新人の姫井由美子の陣営は、このキャッチフレーズを繰り返し、片山の圧倒的な知名度を、自らの知名度アップにつなげる作戦だ。23日午前、岡山市内で開いた姫井陣営の総決起集会では、こんな寸劇が披露された。

 「何でもおれ様の言う通りにすればいい」
 悪役の虎がステージに現れると、人々から悲鳴が上がる。そこに居合道三段の姫井がけいこ着姿で現れ、暴れる虎を退治する。知名度アップ作戦の一環だ。
 姫井陣営は選挙戦のポイントを、「保守層をどこまで切り崩せるかだ」(津村啓介民主党県連代表)と見ている。

 30日、姫井は岡山市内で国民新党の比例選候補・熊代昭彦の総決起集会に出席した。
 「熊代さんは高校の先輩。ずっと尊敬しております」
 熊代は自民党衆院議員を4期務め、岡山市長選に出馬し落選、今回国政復帰を目指している人物だ。

 壁はまだまだ厚い。2日に岡山市内で開かれた、自民党と関係の深い県遺族連盟の記念式典会場の外に、姫井の姿があった。招待されていないため、式典には出席できないが、会場前の路上で、「まじめな生活者が報われる社会につくりかえましょう」と訴える。姫井は式典終了後には会場内に入り、支援を呼びかけた。

 7月12日の公示を前に、日増しに熱を帯びる参院選。戦いを追った。(敬称略)
(2007年7月1日 読売新聞)

4349とはずがたり:2008/01/14(月) 15:13:49
>>4348-4349
参院自民の2大ボスに対する戦い。虎退治に太陽と選挙はキャッチフレーズが重要ですな。

ドンのおひざ元 募る危機感【島根】島根選挙区立候補者(改選定数1)
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0010/fe_010_070728_01.htm

景山俊太郎63自現〈2〉(公)
後藤 勝彦39共新 
亀井亜紀子42国新(民)
(届け出順。カッコ内は推薦政党)

 竹下登・元首相が築き上げ、竹下の秘書だった青木幹雄参院議員会長が引き継いだ自民党王国・島根が揺らいでいる。
 青木が深々と頭を下げた。
 「島根から自民党がなくなったら大変だ。どうか、結束して頑張ってほしい」
 22日、宍道湖のほとりに建つ松江市のホテル。自民党県連、県経済団体の幹部ら約30人を前に、青木は景山俊太郎への一層の支援を求めた。
 「青木さんも東京ばかりいないで、業界団体に働きかけてくれ」「すでに全力を挙げている。これ以上、何をすればいいのか」
 参加者からは不満の声も上がったが、青木は「皆さんがこれまでやってきたことを、繰り返し、繰り返しやって下さい」と懇願した。地元だけでなく、今や参院自民党の「ドン」となった青木のそんな振る舞いに、参加者は「鬼気迫る感じだった。あんな必死の姿、初めて見た」と目を見張った。

 景山は2001年の参院選では、2位の候補に約20万票差で圧勝した。陣営からは当初、「どれだけ大差を付けて勝つかが問題だ」と余裕の声が上がり、景山自身も参院自民党の筆頭副幹事長として、他の選挙区の応援に奔走していた。

 しかし、12日の公示日には、青木が「半年前までは想像もしなかった逆風選挙だ」と訴えざるを得ないほどの厳しい状況になっていた。党選対の幹部は「年金記録漏れ問題などの逆風だけでなく、表面上は見えない地殻変動が進んでいるからだ」と「王国」の弱体化を指摘する。

 1997年に4万5000人弱だった島根県の自民党員数は昨年、約2万人に半減した。特定郵便局長OBなどがつくる「大樹」が、郵政民営化に反対して大量離党したのが響いた。建設業界の景山支援の動きも鈍い。公共事業削減を進めた小泉前首相を支えた青木、景山への不満がくすぶっているためだ。
 また、県内の市町村議員の定数は市町村合併のため、03年末の892から昨年末には474に減った。地方議員を選挙運動の核とする傾向が強い自民党には、大きな痛手だ。

 選挙区に張り付くようになった景山は25日、松江市での街頭演説で、しわだらけのシャツに汗をにじませて「島根に生まれ、島根に育ち、島根の土となる。私をもう一度使ってほしい」と訴えた。師と仰ぐ竹下が衆院選初挑戦の第一声で使った言葉を必死に繰り返す姿に、危機感がにじむ。

 対する亀井亜紀子は、揺らぐ「自民王国」の足元を懸命に攻め立てている。
 亀井は、郵政民営化に反対して自民党を離党した国民新党の亀井久興幹事長の長女だ。今回も民営化見直しを掲げ、大樹の支援を受けている。
 さらに、建設業界と自民党とのすきま風を意識してか、小泉改革を批判したうえで、「県の東西をつなげる山陰自動車道の全線開通」などの大型公共事業を主張している。
 立候補表明は遅れた亀井だが、県西部を治めた旧津和野藩主、亀井家の子孫ということもあり、知名度は高まりつつある。シンボルマークの「笑顔の太陽」は、「景山の『かげ』と対比させる狙い」(陣営幹部)で選んだという。
 青木の威信をかけた選挙戦。自民党にとってその結果は、「1議席」という数字以上の重みを持つことになる。(敬称略)
(2007年7月28日 読売新聞)

4350とはずがたり:2008/01/18(金) 18:56:06

激戦ルポ
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0010/fe_010_070711_01.htm

与党協力区【埼玉】埼玉選挙区の結果(改選定数3)
_得票数  氏  名 齢 党派新旧代表的肩書
当745,517 行田 邦子 41 民主新1党県常任幹事
当684,270 古川 俊治 44 自民新1慶大教授
当665,063 山根 隆治 59 民主現2党県代表代行
次623,723 高野 博師 60 公明現 (元)環境副大臣
 277,440 綾部 澄子 48 共産新 党県委員
 104,403 松沢 悦子 58 社民新 党県副代表
  72,756 沢田 哲夫 43 国民新 (元)さいたま市議

自民 逆風の中余裕なし/民主 現新すみ分け課題

 自民党の幹事長・中川秀直は9日夜、埼玉県行田市で開かれた同党新人、古川俊治の総決起大会で、「2議席」の言葉に力を込めた。
 「野党には安倍内閣が進める改革は絶対にできない。埼玉では与党が2議席取らなければならない」
 公明党は「埼玉は愛知と並び、当落線上の厳しい戦い」と危機感を強めている。当選には支援団体の創価学会票以外にも上積みが不可欠として、保守票獲得を狙う。
 特に埼玉は「与党協力区」として、自民党は公明党に協力するとの自公幹事長レベルの合意もある。公明党現職、高野博師の陣営は「最低5万票は自民党側から欲しい」(公明党参院議員・西田実仁)と力を込める。
 これに対し、自民党の古川陣営からは「逆風の中、他の党に選挙協力する余裕は、今の自民党にはとてもない」との悲鳴が上がる。
 こうした中、公明党が触手を伸ばしているのが自民党衆院議員とその後援会だ。
 「高野の選挙はがきを3500枚、中野先生の事務所から出してほしい」
 高野陣営の選対事務局長、公明党県議・福永信之は8日、自民党の衆院議員、中野清(埼玉7区)と川越市内で会い、こう要請した。
 中野は苦渋の表情を浮かべ、「古川も厳しい。ある程度は引き受けるが、公明党の選挙の文化は自民党と違うから、私の方でやらせてくれ」と述べた。福永は「結構です」と応じたが、「票に結びつく所へ送ってほしい」と念を押すことも忘れなかった。衆院選を戦う上で、公明党と創価学会の協力が不可欠となっている中野にとって、福永の要請を断るのは難しい。

 一方、民主党は現職山根隆治と新人行田邦子の支持層と選挙区のすみ分けが課題だ。2004年の前回参院選で、民主党2候補の票差が45万票も開き、1人がトップ当選したものの、1人が次点に泣くという「苦い経験」があるためだ。
 このため、今回は得票目標を「2人で140万票。その差を10万票以内に収める」(県連代表・枝野幸男)と設定(→ピッタリ実現。すげぇ)。重点支援地域として、山根に県西部、行田には県東部を割り当てた。
 山根は連合埼玉の推薦を受けて組織型選挙を中心に、行田は街頭演説で「普通の会社員からの挑戦」を訴えるなど、無党派層の共感を集める戦術だ。選挙スタイルを分け、風をバックに、埼玉選挙区では初となる民主党2議席獲得を目指す。(敬称略)
(2007年7月11日 読売新聞)

4351とはずがたり:2008/01/18(金) 18:56:40

埼玉特集>>3413-3423

この時点(>>3422も同様)での勝敗ラインは60万票だったようだ。実際はちょいと上がって65万票に(>>4350)。

07参院選 決戦の構図
≪3≫ 民主 2人擁立 票割り苦慮(2007年7月9日)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saitama/kikaku/056/4.htm

 2日昼、民主党の参院議員蓮舫の言葉に、さいたま市浦和区内のホテルに集まった党支持の女性約400人から思わず笑いが漏れた。
 「3人区で2人出す。ほとんど無謀ですよ。どちらか1人だけが勝ったら、しこりが残る」
 蓮舫は続けて「2人家族なら1人が山根、1人が行田(こうだ)(に投票)。簡単ですよね」と党公認の現職山根隆治と新人行田邦子の2人を平等に支援する言葉であいさつを締めくくった。

 「無謀」と揶揄(やゆ)された2候補擁立の方針は前回2004年の参院選で党本部が打ち出した。当時の県連は消極的で、2人目が決まったのは公示2日前。それでも先に立候補した島田智哉子が82万票でトップ当選。2人目の弓削勇人は落選したものの37万票を獲得、2人で計120万票を集めた。

 今回は党県連の枝野幸男代表も「2人で140万票が目標。80万票と60万票に分ければ2議席も可能だ」と積極姿勢に転じている。前回より20万票の上乗せにも、枝野は「投票率を4%上げて、努力すれば届く」と強気だ。

 他党はもちろん、県連内部からも「きれいに票割りするなんて無理だ」との声が強い。それでも県連は山根を県西部と南部、行田を北部と東部に軸足を置かせた。大票田のさいたま市は両者が自由に競い合うという分割戦略を立てている。

 6月23日、山根は県北部の深谷市内で、連合埼玉傘下の電機連合による家族スポーツ大会に出席、「年金、医療、介護の社会保障3本柱に取り組みます」と深々と頭を下げた。県連の仕切りで、18万人の組合員を擁する連合埼玉や“埼玉都民”を抱える連合東京など党の支持組織は、重点的に山根を支援する。川越市議16年、県議6年、参院議員6年の実績を持ち、知名度は高い。年金の納付記録漏れ問題など政権与党への逆風が強まり、プラス要素が積み重なっている。

 にもかかわらず周囲の表情は硬い。組織票があるとは言え、「まとめて獲得できるわけではない」。山根は連合組織出身の比例選候補の集会に同席するほか、10人規模の会合にもこまめに足を運ぶ。

 公示まで約1か月となった6月中旬、さいたま市内の喫茶店に山根選対本部長の大島敦衆院議員ら陣営幹部の姿があった。テーブルには個人の政策ビラと党の資料。話題は新しいビラをどう作るかだった。「年金問題で党の主張を詳しく書いても有権者には読んでもらえない」と大島らは頭を抱える。

 4月28日、JR大宮駅西口歩行者通路で行田は1人でマイクを握った。「18年間民間企業で働いて感じた、世の中変だ、本当はこうだ、ということを訴えたい」。演説の半分は名前の連呼。記憶に残るように「作家の向田邦子でもなく、歌手の倖田來未のように歌えません」とアピールした。

 同じ時間、ここから約100メートル離れたところで開催された連合埼玉のメーデー集会で約5400人を前に山根が支持を訴えていた。参加を拒まれた行田が駅頭に立ったのは、集会出席のため会場に向かう組合員らに支持を求めるためだった。

 「小沢一郎です」。7月に入って、行田の選挙カーからは党の小沢一郎代表の声が流れるようになった。「知名度が足りない」と見た小沢の新たな戦術だ。ただ、山根陣営からは、「党首が片方の候補だけを支援するなんてやり方はおかしい」と恨み節も。

 その小沢は6月26日、志木市内で両候補や支持者にこう言って奮起を促した。「政権交代のためには、何が何でも過半数を取らないといけない。全国に29ある1人区と2候補擁立した東京、埼玉、千葉、神奈川、愛知の1都4県が勝負所だ」(敬称略)

4352とはずがたり:2008/01/18(金) 18:57:41

07参院選 決戦の構図
≪1≫ 自民 逆風「引き算だらけ」(2007年7月5日)>>3420
≪2≫ 公明 推薦見返り 名簿要求(2007年7月6日)>>3422-3423
≪3≫ 民主 2人擁立 票割り苦慮(2007年7月9日)>>4351

07参院選 決戦の構図
≪4≫ 農業票 自民の牙城 各党食指(2007年7月10日)
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/saitama/kikaku/056/5.htm

 観客は約70人。結婚を控えた娘が「彼が会社を辞めて農業をやってくれると言うけど、父は反対なの」と語る。家業を継ぎたいという話に農家の父は「自民党は農家を切り捨てようとしている」と聞く耳を持たない。最後に「新郎新婦はどうなると思いますか。(参院選で)自民党を選んだら2人は農業をあきらめざるを得ない」とナレーションが入る。

 民主党企画の「全国キャラバン」は、農業票を狙った活動の一つだ。6月には農政に対する気持ちをつかもうと全国の農協(JA)にアンケートを配布。3年前からJA埼玉県中央会の呼びかけに応じ、年1回の勉強会を開いている。

 公明党も農家への接近を図る。県本部の号外ニュースにジーンズと長靴を履いた党公認の高野博師が両手に大根を持つ写真が掲載された。高野は県本部の農業活性化対策本部長としての実績をアピールし、「抜本的な対策を講じなくてはならない」と訴えている。

 農家などを対象とした全国農業者農政運動組織連盟と全国土地改良政治連盟の2団体は、これまで自民党支持で票を取りまとめてきた。

 両団体が推薦した職域候補が2001、04年の参院比例選で獲得した県内合計票はそれぞれ7147票、5198票。自民党の有力支持団体である日本医師連盟の7859票、5461票や全国建設業協会関連の6390票、4556票と比べても見劣りしない。

 自民党の牙城(がじょう)への接近について、公明党県本部の幹部は「自民党の農政はコメだけで、都市近郊の農業を無視してきた。侵出する余地が多い」と言う。県農協政治連盟の吉田力会長は「地元の市議らから『公明党をよろしく』と言われることが多い」と打ち明けた。県東部で稲作を営む兼業農家の男性(80)も「長年の農政でコメ農家には専業で取り組む力も後継者もなくなった」と民主党に期待を寄せる。

 自民党の内部文書によれば、県歯科医師連盟の党員は約1800人。医師連盟などに次いで3番目の規模だ。01年の参院比例選で職域候補が4653票を獲得した。しかし、前回は不正経理事件などで日本歯科医師連盟は比例選に候補擁立を見送った。県の選挙区選でも自民、民主両党候補で支持が割れた。

 県歯科医師連盟の岡野祐三理事長は「04年の選挙で(支持が)分裂したとは思っていない。今回は自民党公認の古川俊治支持でお願いしている」と一枚岩を強調する。その理由を「自民党を支持しないとこちらの訴えを政策に反映させていく足がかりがなくなる不安がある」と説明する。

 6月26日、坂戸市文化会館で行われた古川の後援会設立総会。後援会幹部らが古川の経歴を紹介し、「彼しかいない」と結束を求めた。出席した地元歯科医は3人だけ。いずれも県の連盟支部から求められてのものだった。男性歯科医(56)は「とりあえず出ただけだから、(自民党への)気持ちは動かなかった」と冷ややかだ。さらに、坂戸、鶴ヶ島両市で25人の歯科医が民主党を支持していると明かした。

 関係者の一人は「上田知事は元民主党。自民党に頼まなくても自分たちの要望は聞いてもらえる」と解説する。(敬称略)

4353とはずがたり:2008/01/18(金) 19:05:19
それにしても僅差の勝利。福井・鹿児島同様落としても不思議ではなかった。
熊本は保守地盤が厚いな・・。
三浦一水・荒木・魚住と熊本3区には保守分裂の芽がわんさかとあるなw

激戦ルポ
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0010/fe_010_070704_01.htm
「松岡系」「非松岡系」分裂

選挙区 熊本県 (改選1−候補3 選管確定)
得票数 氏 名年齢党派新旧代表的肩書
当440,742 松野 信夫 56 民主=国新 新1(元)衆院議員
次432,686 三浦 一水 53自民=公明 現 (元)農水副大臣
 37,483  橋田 芳昭 51 共産 新 党県委員

◆使い分け

 久間防衛相発言で被爆地・長崎が揺れる中、海をはさんで隣の熊本でも、自民党は自殺した松岡利勝・前農相の影を引きずりながら難しい選挙を迫られている。

 「熊本の農林水産業を守る。松岡先生が亡くなった穴は私が埋める」

 3選を目指す自民党の三浦一水は、叫ぶように訴えた。6月29日、自分の出身地である山鹿市での総決起大会で、三浦は、松岡の“後継”をアピールした。

 山鹿市を含む衆院熊本3区は、県内最大の農業地帯で、松岡の地盤だった。農水族のドン、松岡の影響は選挙区内の農道など公共事業の隅々にまで行き渡っていた。同じ農水族の三浦は、「松岡」の名を持ち出し、主要産業である農林業関連の票を固めにかかっている。

 だが、翌30日夜の熊本市での総決起集会では、訴えは一変した。三浦は「年金記録問題と社保庁改革 緊急報告」と題したA4判4枚を支持者に配布し、「私の報告を見てほしい。年金問題は、安倍首相がきちんと態勢を組んでやっている」と演説の大半を年金問題の説明に費やした。松岡の名は一度も口にしなかった。

 高額な光熱水費など「政治とカネ」で渦中の人となり、スキャンダルが絶えなかった松岡の話を、地元の3区以外で持ち出すのは「選挙対策上、得策ではない」(陣営)からだ。

◆不協和音

 松岡の死去に伴って参院選と同じ29日に行われる衆院熊本3区補選が、松岡系と非松岡系の保守分裂選挙となることも、事情を複雑にしている。

 自民系無所属として補選に出馬する予定の前衆院議員の坂本哲志と、県議の荒木義行の2人は、6月23日午前、それぞれ事務所開きをした。両陣営は「たまたま同じ日になった」と説明するが、3区の自民党支持者からは「どっちに付くか、という踏み絵だ」とため息が漏れた。三浦は両陣営に祝電を打ち、いずれの会合にも出席しなかった。

 坂本は過去2回の衆院選で松岡と1勝1敗の激戦を繰り広げた。松岡の死後、直ちに補選出馬に意欲を示し、参院選では三浦支持を明言した。一方、松岡系は荒木を擁立し、自民党に公認を求めた。党執行部は「荒木を公認すれば、坂本陣営が反発し、民主候補の支持に回りかねない」と見て、苦渋の「公認見送り」を決めた。

 三浦陣営の幹部は「荒木、坂本のどちらでも、当選すれば自民党になる。両方に支援をお願いすればよい」と言うが、話はそう単純ではない。

 三浦の支持母体、県農政連が同15日、荒木の推薦を決めると、坂本の支持者から「三浦は荒木寄りだ」と反発が一気に広がった。

 以後、坂本の集会で三浦のパンフが受付に置かれただけで、「なぜ、三浦氏に手を貸すのか」と坂本事務所に抗議が寄せられるなど、不協和音も表面化している。

◆取り込み作戦

 民主党は、衆院補選の保守分裂につけ込み、「漁夫の利」を狙っている。参院選には前衆院議員の松野信夫、衆院3区補選には新人・後藤英友を擁立した。

 松野は3日、熊本市内で街頭演説し、「参院選の争点は、年金問題と税金の問題だ。二つの『金(きん)』だ」と訴えた。

 県連代表の鎌田聡(県議)は、「3年前の参院選で、民主党に『年金』の風が吹いたときも、熊本では敗れた。しかし、今はその時以上の風を感じる」と手応えを語る。鎌田らは、厚い熊本の保守地盤に風穴を開けるため、坂本支持者を民主党に取り込む作戦を練っている。(敬称略)
 
(2007年7月3日 読売新聞)

4354とはずがたり:2008/01/18(金) 19:30:29
長野県…過去の実績の13万票から3万票上積みして16万票目標。4月の県議選で公明が自民系候補を推薦したのは16人と過去最多にのぼり,“見返り”として公明が自民に要請したのはその目標上積み分の3万票程。実際の得票は11万票で上積み所か票を減らす惨敗。自民党からは推定いいとこ数千票。「自民党とどういう形で協力するのがいいのか、そろそろ考える時だ」とは公明党長野県本部代表の言葉。

07参院選 53万票の余波
■自公■ 協力関係、岐路に
逆風で比例票分けられず
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nagano/kikaku/097/2.htm

 当選から一夜明けた7月30日午後、吉田博美(自民)は長野市の公明党県本部に代表の佐野功武を訪ねた。
 吉田は「厳しい選挙でした。公明党の力を実感しました」と謝意を述べた。
 トップの羽田雄一郎(民主)に20万票以上の大差をつけられたとはいえ、「公明の支援なしに、30万票台に乗せるのは難しかった」と、自民党県連関係者は振り返る。
 1999年の連立以来、県内でも自民、公明両党の連携は深まっている。4月の県議選で公明が自民系候補を推薦したのは16人と過去最多に上った。

 佐野は自民党県連会長の小坂憲次や幹事長の石田治一郎らに対し、「参院の比例選では自民党も我々を支援してほしい」と“見返り”を求めてきた。
 公明が自民に要請したのは3万票ほど。過去の参院比例選で13万前後を獲得しており、今回掲げた目標の16万票を達成するため、その上乗せ分を要求したものだ。
 自民側は要請を了承し、投票直前の7月27日、松本市内で開かれた吉田の個人演説会で、公明党県本部副代表で県議の牛山好子が「比例は公明に」と訴えることも黙認した。

 だが、「きれいに票を数えて分けられるほど、うちの組織はしっかりしていない」(自民党県連幹部)というのが現状。年金問題などの逆風にあっては、自らの比例票を守るのに精いっぱいで、公明に提供するほどの余裕はなかった。この5年間で県内の党員は半減し、組織力も低下した。

 7月23日、茅野市で開かれた元農水官僚の比例候補・段本幸男の個人演説会には、農業、土地改良事業の関係者約30人が集められた。
 応援弁士の参院議員は、「農村整備の代表は段本ただ一人。党は関係ない。候補名を書いてほしい」と依頼した。しかし終了後、出席者の反応は冷淡だった。ある男性は「自分の票は入れるが、周りには頼まない」と話していた。結果は落選。同市で段本の名を書いたのはわずか17票だった。

 県内で公明の比例選での得票は11万票ほど。「逆風で訴えが伝わらなかった」(公明党関係者)こともあり、目標に5万票も足りなかった。
 公明は今回、自民には県内重点候補、加藤修一の名前を書くように依頼し、一般の有権者には党名で投票するよう運動を展開した。自民からどれだけ協力があったかを見極めるためだ。
 加藤の名で投じられた票は県内で約1万4000。公明党関係者は「自民党さんからもらえたのは数千票がいいところではないか」と見る。
 参院の与野党逆転に伴い、県内でも解散・総選挙が近いのでは、との観測が聞かれる。「自民党とどういう形で協力するのがいいのか、そろそろ考える時だ」と指摘する佐野。順調だった自公協力は岐路に立たされている。(敬称略)

4355名無しさん:2008/01/19(土) 01:52:30
>>4351など
ただ埼玉民主の「東西分割」戦術自体は
余り機能しなかったように記憶している

4356とはずがたり:2008/01/22(火) 17:01:11
>県議団会長の篠塚周城(ひろき)
>県連では、「次は篠塚」という声も出たが
3年後に民主からどや?w

佐賀郡 定数2−候補3 (選管確定)
得票数氏名年齢党派新旧当選回数代表的肩書
当9,891篠塚 周城57自民現6県書店商連顧問→参院出馬に意欲
当5,104古賀 善行61自民新1(元)久保田町助役
□4,328白倉 和子57民主新 (元)川副町議

候補者交代 自民危機感【佐賀】
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0010/fe_010_070713_02.htm

佐賀選挙区結果 (改選1−候補3 選管確定)
得票数 氏名年齢党派新旧代表的肩書
当210,452川崎 稔  46民主(国) 新1党県副代表
189,212川上 義幸 52自民(公) 新 (元)副知事
25,028 中尾 純子 54共産新 (元)みやき町議

民主も「組長弔問」で火種

 自民党新人、川上義幸の12日の出陣式は、張り詰めた空気が漂っていた。

 JR佐賀駅近くの神社境内。陣営総括責任者としてあいさつに立った元文相の保利耕輔(衆院佐賀3区)は、「私は責任者を受ける際、皆さんが一致団結してやることをお願いした。この選挙を天下分け目の大選挙と認識し、命がけで戦っていく覚悟だ」と声を張りあげた。川上も「『川上の名は知らない』という言葉を何度もいただきながら、くまなく回っている。とにかく走って私を知っていただく努力をしたい」と続けた。

 出陣式前の必勝祈願祭には、党所属県議30人がすべて参加したという。県議団会長の篠塚周城(ひろき)が号令をかけていたからだ。篠塚は「全員が駆けつけた。結束できている証しだ」と、団結ぶりをことさらに強調してみせた。

 参院佐賀選挙区では、1959年以降、補選を含めて自民党が20連勝している。全国屈指の保守王国である佐賀で今回、自民党の危機感が強いのは、全国で唯一、いったん決まった公認候補を差し替えた経緯があるからだ。

 5選を目指していた現職の元法相、陣内孝雄が最終的に出馬を辞退したのは5月。73歳と高齢のうえ、粉飾決算の末に破産した佐賀商工共済協同組合の元理事長として損害賠償訴訟の被告となった陣内では選挙は戦えない、という党執行部の判断を受けたものだ。

 県連では、「次は篠塚」という声も出たが、党本部は陣内と同じ国土交通省(旧建設省)出身の佐賀県副知事、川上を選んだ。川上は佐賀ではなく、福岡出身だ。県連には「トップダウン」への反発が残った。

 陣内は6月、佐賀地裁判決で敗訴し、控訴中だ。陣営内だけでなく、党本部にも選挙戦への影響を懸念する声が広がっている。

 9日午後、県議会の控室にいた県連幹事長の石井秀夫の携帯電話が鳴った。

 「厳しい戦いだと思うが、しっかりやればいい結果が出る。ぜひ頑張ってほしい」

 首相の安倍晋三からの激励だった。安倍は16日に佐賀入りし、支持を訴える予定だ。

 「相手は失点ばかり。チャンスだ」と意気込んでいた民主党新人、川崎稔の陣営も、足元に火種を抱えることになった。県連代表の衆院議員、大串博志(比例九州)が暴力団組長を弔問していたことが6日、明らかになったのだ。

 大串は県連代表を辞任。民主党県連は公示直前にトップを失ったまま、選挙戦に臨むことになった。

 川崎は12日、佐賀市での出陣式で、「この天下分け目の参院選で、佐賀から日本の政治を変える」と訴えた。連合佐賀の推薦に加え、6月末には社民党県連の支持も取り付け、野党共闘の態勢を整えた。

 大串の問題は「代表辞任で、影響は最小限に食い止められるのではないか」と見ている。年金記録漏れ問題で政府・与党を厳しく批判しながら、選挙区内をこまめに歩いて知名度を上げる作戦だ。(敬称略)
(2007年7月13日 読売新聞)

4357とはずがたり:2008/01/22(火) 17:04:57
>>4355
連合票も民主の代議士の後援会票も実際は確たる纏まりがある訳でもなく,実際はそうだったんでしょうな。
票を回せるのは学会票と共産党員票ぐらいでしょうか。
地域別の得票とかでもはっきり現れないのでしょうかねぇ。
しかし結局>>4350で狙ってるぐらいの得票になって1,3位を確保したのは流石です。

4358とはずがたり:2008/09/27(土) 23:00:49
笑>総理のどぶ板

頭悪いから直ぐ感情的になっちゃうのではないか。一国の宰相たる者余裕を持たなくては。。>感情的な調子でまくし立てた“逆風総理”には余裕のかけらもなかった。

安倍首相最後は「勝たせて下さい」と絶叫
http://www2.asahi.com/senkyo2007/nikkan/NIK200707290005.html
2007年07月29日

 第21回参院選は28日、選挙戦最終日を迎えた。各種調査で与党過半数割れが確実視されている安倍晋三首相(52=自民党総裁)は、半日で都内9カ所、約90キロを回る強行軍。年金問題や閣僚の不祥事で離れた有権者の心を取り戻そうと、握手と演説をひたすら繰り返す“総理のどぶ板”を展開し、最後は「勝たせてください」と絶叫した。有権者は安倍政治をどう審判するのか。29日深夜、大勢が判明する。

 「私たちに力を、力を与えてください。勝利を与えてください!」。安倍首相は選挙戦最後の演説になったJR新橋駅前で絶叫した。午前10時40分に表参道ヒルズ前を出発し、約半日かけて東京23区をほぼ1周。05年9月の郵政選挙で、首都圏8カ所を回った小泉純一郎前首相(65)の最終日を上回る9カ所で演説した。途中、シャツとズボンを着替えたほどだ。

 行く先、行く先で危機感が醸し出された。直接、有権者に支持をお願いする握手作戦。首相の車は警備上、演説カーに横付けされるが、この日は違った。首相は演説カーの手前で車を降り、有権者めがけてダッシュ。「よろしくお願いしまーす」と手を差し出した。演説を終えるとまた握手、握手。徹底したどぶ板だった。

 年金問題での逆風、公示日以降も赤城徳彦農水相(48)の事務所費問題がくすぶり、急落した支持率は戻らないまま投票日を迎える。離れた有権者の心を引き戻すチャンスは、街頭での訴えしかなかった。JR阿佐ケ谷駅前では遊説後、動き始めた演説カーに飛び乗り、石原伸晃幹事長代理(50)からマイクを奪って「安倍晋三です」と叫んだ。

 伸晃氏の父、石原慎太郎都知事(74)まで応援に担ぎ出した。石原氏は、民主党の小沢一郎代表(65)を「金丸(信・元副総裁)の下で日本を米国の金融奴隷にした人が、日本のオヤジ(首相)になるなんて」と批判。「この選挙はちゃちな問題にもてあそばれている」と、逆風下の総理を擁護した。首相は「石原さんも都知事選で逆風といわれたが、『やっぱり慎太郎』で当選した。素晴らしい援軍で心強い」。験を担ぎたかったのかもしれない。

 自民党は「ただいま演説中」と書いたトレーラー車を走らせ、首相のスピーチをPR。就任後の実績と民主党批判に、多くの時間を割いた安倍首相は「小沢さんに経済回復の話を聞いたことがありますか。策も計画もないんですよ! 経済を成長させずに格差解消なんて、できるわけないんですよ」。感情的な調子でまくし立てた“逆風総理”には余裕のかけらもなかった。

4359とはずがたり:2008/09/27(土) 23:01:53

自民、異例の首相批判 参院選総括委員会
http://www2.asahi.com/senkyo2007/news/TKY200708240426.html
2007年08月25日

 参院選惨敗を受けて自民党が設置した総括委員会(委員長・谷津義男選挙対策総局長)は24日、敗因や課題を記した最終報告書をまとめた。敗因では年金記録の管理問題の初動対応の誤りや、政策の優先順位が国民意識とズレていたことなどを列挙。歴史的大敗を踏まえ、安倍首相への批判を盛り込んだ異例の厳しい内容となった。同日、党総務会などに報告し、首相あてに提出した。

 報告書では、首相の姿勢について「一般国民の側でなく永田町の政治家の側に立っているようなイメージを持たれたのではないか」と分析。さらに「政治とカネ」の問題の対応が後手に回ったことで「国民から指導力に疑問が呈された」と踏み込んだ。

 総括委はこれまで、所属国会議員のほか落選者や地方組織の代表らからも事情を聴取。その中で噴出した厳しい意見を報告書に反映した形だ。この日の総務会でも「なぜ、大敗しなければこうした反省が出てこなかったのか」(村田吉隆・元国家公安委員長)、「改革の美名のもとに役人主導では困る」(大野功統・元防衛庁長官)などという注文が出た。

 谷津委員長は同日の記者会見で「格差問題に対して『戦後レジーム(からの脱却)』や『美しい国』では対応できなかった。党も政策をたてなかった責任がある」と指摘。そのうえで「実行に移してもらわないと何にもならない」と新執行部による対応を求めた。

 外遊中の首相に代わって報告書を受け取った塩崎官房長官は、記者団に「所得格差や雇用格差、地方、弱者に配慮した、より厚みのある構造改革を推進しなければならないというのが主なメッセージ。指摘を真摯(しんし)に受け止めていかなければいけない」と語った。

4360とはずがたり:2008/09/27(土) 23:04:40

安倍自民が惨敗、続投宣言に党内猛反発
http://www2.asahi.com/senkyo2007/nikkan/NIK200707300012.html
2007年07月30日

 安倍自民党が歴史的惨敗を喫した。第21回参院選は29日、投開票が行われ、自民党は公明党との与党で、非改選と合わせても参院の過半数維持に必要な64議席を獲得できず、結党以来初めて参院第2党に転落した。獲得議席は橋本龍太郎首相(当時)が引責辞任した98年の44議席にも遠く及ばず、過去最低の89年36議席に迫る状況。安倍晋三首相(52)は、惨敗の責任を認めながらも続投表明したが、党内からは公然と首相への辞任要求が出ている。

 安倍首相は午後9時半、党本部に入り、無表情で当選者の名前にバラの花をつけた。与党が参院で過半数を維持する「64」を大きく割り込み、橋本首相が退陣に追い込まれた44議席も割り込んだ。89年の史上最低議席36に迫る「想像もできない」(幹部)惨敗だった。

 しかし、安倍首相は早々と続投を表明した。「私の責任は極めて重い」と認めたが、「基本的な政策は間違っていなかったと思うし、国民のご理解をいただいている。反省すべきは反省し、新しい国づくりを進めたい。改革を続行する約束を果たすのが私の責任」と繰り返した。安倍政治への「NO」が惨敗という形になっても、「国民の理解をいただいている」と言い張った。「政権運営は厳しいが、信念を持って野党の話にも耳を傾けて結果を出していきたい」と、独りよがりの理論を並べた。

 必然の結果だった。最終盤まで、自民党は選挙を戦える態勢ではなかった。消えた約5000万件の年金記録問題の後手後手の対応がたたり、支持率は5月下旬から急落。相次いで閣僚に事務所費問題が取りざたされ、疑惑が持たれた松岡利勝前農水相は自殺した。久間章生前防衛相(66)の「原爆投下はしょうがない」など失言も相次いだが、松岡氏の後任、赤城徳彦農水相(48)の事務所費問題が追い打ちをかけた。赤城氏は領収書の公開を一切拒否。さらに二重計上も発覚し、国民の不信感を増幅させたが、これらの閣僚を任命したのは首相だった。

 首相周辺は「逆風は総理の問題ではなく、閣僚の問題」(石原伸晃幹事長代理)と責任論を封印。中川秀直幹事長(63)は辞表を提出、青木幹雄参院議員会長(73)も辞意表明したが、負けても責任を取らない首相に、党内は一枚岩ではない。後藤田正純衆院議員(37)は「美しい日本なら美しい責任の取り方がある。再チャレンジなら政治家としての再チャレンジもある」と辞任を要求。加藤紘一元幹事長(68)は続投について「首相本人だけでなく自民党も傷つくのではと憂慮する」と批判した。舛添要一氏(58)は「学芸会内閣のツケ。自民党がゴキブリやヘビ、ネズミと同様に『これだけは嫌』と拒否政党になった」とぶち切れた。

 首相は30日未明、落選報告に訪れた保坂三蔵氏(68)に「申し訳ない」と、わびた。近く、内閣改造と執行部人事で人心を一新する意向だが、「続投しても2〜3カ月で政権は立ちいかなくなる」(無派閥議員)との見方が強い。昨秋の総裁選で、小泉純一郎前首相(65)を継ぐ「選挙の顔」を期待されて総裁になった安倍首相は同僚にも民意にも見放され、がけっぷちに立たされた。【中山知子】

4361とはずがたり:2008/09/27(土) 23:05:13
>>4360

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1063423036/308

安倍首相、続投批判に釈明 「一致結束信じてる」
http://www2.asahi.com/senkyo2007/news/TKY200708080367.html
2007年08月08日

 安倍首相は8日、自らの続投表明への自民党内からの批判がおさまらないことについて、「最後には、自民党は一致結束していく政党であると信じている」と語り、いずれはまとまるとの見通しを示した。首相官邸で記者団の質問に答えた。

 首相は連日、記者団とのやりとりで続投批判への見解を求められている。8日も自民党内で首相に距離を置く議員らが会合を開くなどの動きが広がっており、やりとりでは「続投表明のタイミングは正しかったと思うか」といった質問が相次いだ。

 首相は「厳しい意見もしっかり受け止めながら、私の判断は間違っていなかったと思って頂けるように全力を尽くすことが私の使命だ」などと繰り返した。

4362とはずがたり:2008/09/27(土) 23:10:46

何かにつけて云うね。毎度恒例である。

「衆院は中選挙区制に戻すべき」 公明・太田代表
http://www2.asahi.com/senkyo2007/news/TKY200708240362.html
2007年08月24日

 公明党の太田代表は24日、衆院の選挙制度について「中選挙区制にすることが非常に大事なことだ」と述べ、中選挙区制を復活させるべきだとの考えを示した。ラジオ番組の中で語った。

 太田氏は、参院選の公明党の敗北は「基本的にとばっちりだ」と述べた上で「政策を勉強し、実績を上げてきたことが、ばんそうこうを張った人が出たら一瞬に吹き飛んでしまう」と指摘。小選挙区ではさらに「風」が選挙結果に影響を与えるとの考えから「小選挙区制は政権交代を可能にするというが、ポピュリズム(大衆迎合)になる」と述べた。

 公明党は99年秋に自自公連立政権に参加する際に中選挙区制の復活を求めており、太田氏の発言はこうした党の考えを改めて強調したものだ。

 一方、太田氏は、民主党との連立を組む可能性については「現時点ではない。自公連立であくまでいこうということは固まっている」と述べた。

4363とはずがたり:2008/09/27(土) 23:15:06
どの6人かねぇ?

2006年自由民主党総裁選挙
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

谷垣禎一の推薦人

田野瀬良太郎=推薦人代表,野田毅=選挙責任者,以下推薦人:逢沢一郎,阿部正俊,井沢京子,稲葉大和,小里泰弘,加治屋義人,加藤紘一,加納時男,岸宏一,後藤田正純,佐藤勉,清水鴻一郎,土井真樹,中谷元,原田令嗣,三ツ矢憲生,村上誠一郎,山本公一

自民党内の「反安倍」6衆院議員が会合
http://www2.asahi.com/senkyo2007/news/TKY200708080376.html
2007年08月08日

 自民党の津島、山崎、谷垣3派の衆院議員6人が8日、東京都内に集まり、経済成長路線など安倍内閣が掲げる政策の対抗軸を同党内で打ち立てる方針を確認した。昨年9月の党総裁選で谷垣禎一前財務相の推薦人になった議員が中心で、今後も党内で参加者を募るという。

4364とはずがたり:2008/10/16(木) 00:57:09
どっかでみつけて貼り付けようとして忘れてた記事

639 名前:ハイツリ−GO[] 投稿日:2007/07/13(金) 11:20:35 ID:+9mq1LuS
Y根はほぼ当確なので、労働組合は行田支援に変更だってさ。
でも、埼玉の自治労と日教組と私鉄総連(おもに東武)は松澤支援だからなあ。
結局、Y根とF川とT野で決まり。。。

4365とはずがたり:2008/10/19(日) 01:32:03
〈混戦の裏表:4〉は>>3264

〈混戦の裏表:3〉雪辱戦 奪い合う「自民票」
http://www2.asahi.com/senkyo2007/localnews/miyazaki/SEB200706270014.html
2007年06月27日

 「誰とは言いませんが先日、県選出の長老の国会議員にごあいさつに行きました」
 無所属で立候補する長峯基は15日、宮崎市で開いた決起大会で、唐突に「長老議員」に激励された話を披露した。

 県の国会議員はこれまで自民党がほぼ独占してきた。「長老」と聞いた出席者の多くは、県政界になお影響力を持つ元衆院議員・江藤隆美を思い浮かべたに違いない。

 長峯は95年の参院選に自民公認で初当選。だが再選を目指した01年は公認を外され、落選の憂き目に。公認の座を奪い、当選したのが今回再び戦う小斉平敏文だった。

 雪辱を期す長峯が自民とのつながりを強調するのは、小斉平を担ぐ自民の支持層を切り崩さないと勝ち目がないという計算があるからだ。大会の2日前には「青木(幹雄・自民参院議員会長)さんにも東京で会った」と周囲に語っている。
    ■
 長峯が公認を奪われたのは、自治大臣などを歴任した当時の参院議員・上杉光弘との確執が原因とされる。小斉平は上杉派だった。上杉派と反目する江藤派の県議らが長峯につき、県連は真っ二つに割れた。

 それから6年――。10日、江藤派の拠点、延岡市であった長峯の事務所開き。出入りする男たちの中に江藤派と目される業者の姿があった。5月に長峯の地元都城市であった事務所開きには、自民地域支部長が来賓席に顔を見せた。分裂の図式は今も根強く残る。

 一方で、大きな変化もある。長峯の秘書だった松下新平が、04年参院選で現職の上杉を破った。民主や社民などの非自民勢力と長峯ら反上杉派の保守勢力が結集した。上杉は05年衆院選に再起を期して臨んだが、江藤の長男の拓に敗れ、いまは浪人の身だ。

 「『反上杉』の目的は松下の当選で果たせた。もう長峯を支援する大義名分はない」。江藤派の県議は、そう語る。上杉の不在が、反上杉派としての長峯の求心力を低下させた。江藤拓自身も、小斉平の衆院2区選対本部長に就いている。
     ■
 立場が微妙なのは、松下だ。国会では民主会派に所属。秘書だった外山斎(いつき)が3年前の自分と同じ非自民勢力の統一候補として立候補する。

 恩師の長峯につくのか、それとも外山か。

 長峯の決起大会に出席し、マイクを握った松下は「国会閉会後に態度を表明する」と慎重に言葉を選びつつも、長峯に仲人をしてもらったことなど親密さを公言。外山については、「彼の意思は尊重したい。ただ、出馬には関知していない」と距離を置く。

 66歳の長峯は、5人の立候補予定者の中で最年長だ。松下は40歳。決起大会では、都城市長の長男・誠と松下がスポットライトを浴びて派手に入場。若者受けする演出を凝らした。

 松下との間柄を親子に例え、「私の組織で当選したんだから、子が親を支援しないはずがない」と言う長峯。「若者に取り入りたいだけだろう」(自民県議)との声も聞こえるが、陣営は「選対本部長」のポストを空けて、国会閉会を待っている。(敬称略)

4366とはずがたり:2008/10/19(日) 01:34:49

宮崎は>>4293-4294 >>2533 >>4365 >>3264とか

松下参院議員、長峯氏支持を表明 非自民、足並み乱れる
http://www2.asahi.com/senkyo2007/localnews/miyazaki/SEB200707010008.html
2007年07月01日

 松下新平参院議員(40)=無所属、今回は非改選=が6月30日、宮崎市内で記者会見し、7月12日公示、29日投開票の参院選宮崎選挙区に無所属で立候補予定の元自民党参院議員・長峯基氏(66)を支持する、と表明した。国会で民主系会派に所属する松下氏が、民主県連など非自民勢力が統一候補に擁立した外山斎氏(31)=民主、社民、国民新党推薦=と長峯氏のどちらを支援するか注目されていた。松下氏が長峯氏支援を表明したことで、非自民勢力の足並みは乱れた格好だ。

 松下氏は記者会見で、長峯氏の公設秘書を務めたことなどに触れ、「人間の道理、政治家の道理として長峯基先生を支持する」と説明。民主系会派は離脱せず、自身の処遇は「会派なり党なりが判断する」と結論をゆだねた。

 松下氏は、これまで長峯氏の支援集会に参加しながらも「国会の閉会後に表明する」と態度を保留していた。国会が30日未明に実質審議を終えたことから記者会見を開いた。

 松下氏は04年参院選に無所属で立候補し、自民現職を破り初当選。長峯氏に加え、民主や連合宮崎など非自民勢力の支援も得た。県選出の衆参国会議員5人のうち、唯一の非自民系国会議員が松下氏だった。

 松下氏に外山氏の支援を要請してきた連合宮崎の横山節夫会長は「残念だ。松下氏への対応は選挙後、考えていきたい」とだけ話した。

 今回の立候補予定者6人のうち、66歳で最高齢の長峯氏の陣営は、40歳の松下氏に対し、無党派層の支持を取り付けることを期待しているとみられる。

 一方、松下氏は会見で、民主党に長峯氏の支援を要請していたことも明かした。だが、松下氏の元秘書でもある外山氏が立候補を表明したことで破談。「私には相談がなかった。ボタンの掛け違いだった」と外山氏の対応に不快感を示した。

 他に立候補を表明しているのは、自民現職の小斉平敏文氏(57)、共産新顔の馬場洋光氏(38)、無所属新顔の東治男氏(61)ら。

4367とはずがたり:2008/10/19(日) 01:40:47
>>3264 >>4365

〈混戦の裏表:5〉「風頼み」 保守と「W東」前面に
http://www2.asahi.com/senkyo2007/localnews/miyazaki/SEB200706290011.html
2007年06月29日

 「知事が変わり、宮崎県が変わり始めた。国政につなぐ役が必要です。『ダブル東』で東治男を使って頂きたい」

 28日朝、無所属で立候補を表明した東治男が宮崎市の国道沿いで声をからした。手には〈国政に東風〉と書いたのぼり。1月の知事選で東国原英夫陣営が使ったのと同じオレンジ色が基調だ。

 6年前に続く2度目の参院選。前回、東は33年間務めた地元テレビ局を辞めて立候補した。連合宮崎の主導だった。民主や社民などの推薦を得て、労組を後ろ盾にした組織戦を展開。「小泉ブーム」に乗った自民党公認の小斉平敏文に敗れたが、17万票余りを獲得して次点に食い込んだ。

 だが今回、東を取り巻く状況は様変わりした。
    ■
 その伏線は、04年参院選にある。再挑戦を期していたが、連合や民主など非自民勢力は、東ではなく元自民県議の松下新平の支援にシフトした。松下なら保守勢力の一部を取り込む算段がつく。

 東は立候補を断念。松下は自民現職を破った。

 東は昨年6月、民主の国会議員候補者の公募に応募したが、書類選考ではじかれた。昨年末には、今回の参院選に向けて、連合宮崎に推薦願を持参。やはり反応は鈍かった。非自民勢力は統一候補を探していたが、ある幹部は「東さんについては3年前にケリがついている」。

 連合側へのラブコールを袖にされた東は2月、記者会見を開き、立候補を表明した。5月上旬になって連合宮崎の幹部が訪ねてきたが、東は用件も聞かずに追い返した。

 非自民勢力が統一候補を前民主県連副代表の外山斎に決めた翌日の今月2日。宮崎市で東陣営の事務所開きがあった。陣営幹部があいさつで「(01年の)落選後も後援会を残したのは、連合の要請があったからだ」と暴露。「使い捨て」にした連合側への怒りを隠さなかった。

 東陣営は今回、「保守系」と名乗る。東国原知事を誕生させた「風」を頼りに、無党派層の取り込みに躍起だ。
   ■
 共産党新顔の馬場洋光は、4月末から小規模な集会に顔を出す毎日だ。「確かな野党を」と訴え、民主など他の野党との違いを強調している。街頭演説も重ね、顔は浅黒く日焼けした。

 3回連続の参院選への立候補。いずれも「反自民」を掲げて戦ってきた。選対本部長を務める党県委員長の津島忠勝は、「今度こそ馬場を国政に」と支持者たちに呼びかけている。

 津島が忘れられないのは、自民と事実上の一騎打ちになった98年参院選だ。自民に強烈な逆風が吹き、共産候補は選挙区で過去最高の12万票近くを獲得した。

 しかし馬場が初挑戦した01年は、民主と社民が「非自民」を旗印に初めて手を結び、統一候補として東を擁立。馬場は2万票余りに終わった。前回04年も3万票台と低迷した。

 非自民勢力が結集したため、反自民を掲げる共産が埋没しかねない状況が続く。津島は「風任せではない組織作りを進めないといけない」と引き締めている。=敬称略、おわり

4368とはずがたり:2008/10/19(日) 03:48:44
宮崎では長峯?
>九州・山口で特定候補を推すのは大分と宮崎だけだ。
>(長崎県本部は)参院選の選挙運動はしないと決めた。
>鹿児島県本部は2月の役員会に民主新顔を招いた。引き合わせたのは郵政解散で落選した元衆院議員(松下か)。自民関係者に配慮して表向きは自主投票としたが、幹部は「自民を応援する義理はない」と言い切る。
>佐賀は一部の局長OBらが自民の選挙区候補を支える。郵政解散で自民県連が造反組2人を推薦したからだ。県本部の幹部は「自民は許せないが県連には義理がある」。

かつての主役 無力感 郵政票、組織弱体化に悩む
http://www2.asahi.com/senkyo2007/localnews/miyazaki/SEB200707150015.html
2007年07月15日

 かつて抜群の集票力を誇った郵政関係者が存在感を失っている。05年夏の「郵政解散」で多くは長年連れ添った自民を離れ、民営化反対を唱えた国民新党へ心を移したが、10月に迫る民営・分社化を前に無力感も漂う。 

 「ご恩は生涯忘れない」。大分市で6月21日にあった大分選挙区(改選数1)の国民新党現職、後藤博子氏の事務所開きで、「大樹全国会議」の県本部幹部が熱弁をふるった。

 大樹はかつて「自民党最強の職域支部」と呼ばれた。特定郵便局長のOBらが加わり、郵政解散をきっかけに多くが国民新党を支える全国会議に移った。同会議九州地方本部(熊本市)は比例区で、同党新顔で元自民衆院議員の自見庄三郎氏を推す。郵政解散で民営化に反対した「恩義」に報いるためだ。

 しかし、選挙区での態度はまちまち。九州・山口で特定候補を推すのは大分と宮崎だけだ。

 長崎県本部の幹部は「もう力もないし、活動しても現状は変わらない。悲しいだけです」。参院選の選挙運動はしないと決めた。組織はいま、詳しい人数がわからないほど弱体化している。

 一方、鹿児島県本部は2月の役員会に民主新顔を招いた。引き合わせたのは郵政解散で落選した元衆院議員。自民関係者に配慮して表向きは自主投票としたが、幹部は「自民を応援する義理はない」と言い切る。

 逆に、佐賀は一部の局長OBらが自民の選挙区候補を支える。郵政解散で自民県連が造反組2人を推薦したからだ。県本部の幹部は「自民は許せないが県連には義理がある」。

 郵政公社は3月までに、全国1048局で集配をやめた。効率化の旗のもと、過疎地が狙い撃ちされた。

 大分県北部の豊後高田市にある田染(たしぶ)郵便局は昨年10月、無集配局になった。地域の600戸には12キロ離れた豊後高田郵便局が手紙を届ける。緒形雅之元局長は「不在時の再配達の対応が鈍っていないか」との疑念が消えない。

 「市場原理が最良という幻想に日本中が踊らされた」。福岡県内の元特定局長(69)は、そんな言葉で2年前の郵政解散を振り返った。参院選では知人に国民新党の候補への支持を呼びかけるが、あきらめもある。「民営化は止められない。でも自民党には入れたくない」

4369とはずがたり:2008/10/19(日) 03:54:26

医師・歯科医師・建設業者 組織的集票に陰り
http://www2.asahi.com/senkyo2007/localnews/ibaraki/TKY200707250111.html
2007年07月25日

 かつては「組織選挙」と言われた参院選。だがいま、組織候補を擁立する政治団体と特定政党との結びつきは、県内でも弱まりつつある。従来は自民候補を単独推薦してきた「県医師連盟」は今回、比例区で本部決定に反して国民新党公認の自見庄三郎氏を推薦した。一方、自民の支持団体「日本歯科医師連盟」の県内組織で誕生した「県民主党歯科医師支部」にも目立った動きはみられない。自民の集票マシーンと言われた「県建設業協会」の集票力にも陰りがみられる。

 「茨城は自見先生を公式に推薦している全国で唯一の県。どうか茨城で一番票が出たと言えるよう頑張っていきたい」

 7月19日夜。水戸市で開かれた自見氏の個人演説会で、県医連副委員長の小松満医師が、力を込めた。

 県医連が、参院選比例代表に日本医師会の政治団体の日医連が推薦する自民現職の武見敬三・厚生労働副大臣に加え、郵政反対組で自民を離党し、前回総選挙で落選した自見氏の推薦を決めたのは今年1月末。県医連内では一時、自見氏の単独推薦を模索する動きもあったが、日医連の反発を考慮して、同時に2人の推薦を決めた。

 県医連幹部によると、今のところ、自民の厚生族として影響力をもつ党総務会長の丹羽雄哉氏が地盤とする県南の一部地域をのぞき、自見氏への支持が広がっている。

 ある幹部は「医療費抑制で弱者切り捨ての自民よりも、同じ医師として現場の危機感を何よりも共有する候補を応援したい」と理由を話す。

 県歯科医師連盟では、昨年6月に民主党支部が発足し、8月には会員の自民党費の肩代わりをしないことを決めた。同連盟は今年3月末に会員約1300人に自民と民主の「入党のすすめ」とする文書を郵送。元参与で民主党支部長の川口浩県議によると、05年度には自民党員は約770人いたが、今年6月現在で自民党で返信がきたのは約70人という。

 一方で、民主支部も参院選での活動は、ほぼ「休業状態」という。川口氏は「弱者切り捨ての医療制度改革の影響で自民離れは進んではいるが、民主支部も組織だった集票はまだできていない」としている。

 かつて固い組織を背景に大きな集票力を誇った建設業協会。今回は、自民比例区に立候補した元国土交通事務次官の佐藤信秋氏(とは註:当選)を組織候補として支援する。県内での目標は、前回選挙で支援した候補の倍以上の1万票だ。

 しかし、現実には、同協会の支援候補の得票数は01年参院選が4500、前回04年が3500と1000票減った。

 同協会が意気込むのは業界の将来に対する危機感の裏返しとも言える。

 県単独の公共事業はピーク時の97年当初予算で625億円あったが、今は半分以下の265億円まで減少。現在、会員は約640社だが、ここ数年毎年30社ぐらいが退会する。「大部分は倒産。本当に厳しい」と同協会。業界の疲弊と会員数の減少は集票力の陰りにも直結しており、ある建設会社長は「本業が大変で、選挙どころではない」。ある幹部は「前回以上に力は入れているが、歩留まりが読めない」とこぼす。

4370とはずがたり:2008/10/22(水) 23:56:28
>>4158>>4165
石津・黒岩は実現。若林より糸川も実現。戸倉女史は3区ではなく4区。吉良の知事選転出や民主飛び出し迄考えて民主公認ちゃうかと煽った松本氏ですが社民公認すら得られずあっても無所属出馬の様子。

参院自民現職落選組
青森 山崎http://www.yamachannel.gr.jp/
秋田 金田→秋田2区自民公認
富山 野上→河合が国民に寄りかけたけど止まったからなぁ。。
石川 矢田(新人だが)http://www.yatatomiro.jp/だと自民候補の応援をするとしている。県議返り咲き狙いか
滋賀 山下→4区岩永後継に軽く取り沙汰
鳥取 常田→衆院選出馬の意向(相手されず)
岡山 片山→衆院選出馬の意向(相手されず)・岡山県知事選の声も(本人拒否)
香川 真鍋→落選後の08年5月の新宏池会結成で顧問に。次期総選挙に息子が無所属出馬
愛媛 関谷→愛媛3区出馬の動きを見せるも断念
高知 田村→衆院出馬もあるかもhttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1146286762/3636とのことだったがその後聞かないね。
熊本 三浦→熊本3区無所属出馬表明,07衆補選に出馬取り沙汰も
宮崎 上杉(04年落選組)→中山のゴタゴタで棚ぼたで宮崎1区公認

4371千葉9区:2009/02/02(月) 21:53:09
古い記事を漁るシリーズpart2:07年6月
http://www.sanin-chuo.co.jp/tokushu/modules/news/article.php?storyid=406916196
島根選挙区 亀井亜紀子氏出馬の舞台裏

 参院選島根選挙区(改選数1)に、亀井久興国民新党幹事長の長女・亜紀子氏(42)が、同党公認での出馬を5日、正式表明した。民主党の小沢一郎代表が、なぜ亜紀子氏に狙いを定めたのか。なぜ国民新党公認だったのか。亜紀子氏出馬表明までの舞台裏を追った。

 狙い定め「外堀」埋めた小沢氏

 民主党の候補者選びは、県連主導で進んだ。だが、複数の候補に断られ、擁立作業は難航。県連の鈍い動きに対し、参院選を「政治の歴史の転換点」と位置付ける小沢代表は、今年2月ごろから、自ら擁立に動いた。

 野党共闘を視野に久興氏とも協議。それぞれ数人に打診したが断られた小沢代表の脳裏に、いつ亜紀子氏の名前が浮上したのか。

 久興氏が予測するのが、当時県内で流れていたうわさだ。昨年10月に久興氏と台湾を訪れた亜紀子氏が、李登輝前総統との懇談で「政治への意欲」を語ったとされる。

 うわさを聞きつけ、亜紀子氏に狙いを定めた小沢代表は一気に動いた。5月初めには、亀井幹事長に「亜紀子氏擁立」を打診。同17日に島根入りし、亜紀子氏を口説き落とす仕掛けづくりを図った。

 民主、社民両党県連に具体名を挙げないまま「野党統一候補」の擁立方針を伝え、協力を要請。さらに、自ら要求した女性県議、市議らとの会談で「女性候補がいい」との要望を引き出した。

 国民新党公認 父と歩んだ党に愛着

 1週間後の同24日、小沢代表は都内のホテルで、亀井親子とひそかに会い、亜紀子氏に出馬を強く要請。「急な話で正直、大変迷った」と振り返った亜紀子氏だが、既に公示まで1カ月余りに迫り、要請を断ることは島根の野党勢力の不戦敗を意味した。

 「政治家は一代で終わりと言ってきた。こういうことになるとは。わたしにも、本人にも、苦渋の決断だった」と久興氏。出馬に向けて、「外堀」は小沢代表の手で埋められていたのだ。

 要請から6日後の30日。「有権者に非自民の選択肢を示すため、誰かがやらなければいけない」。亜紀子氏は、ついに正式に要請を受け入れた。

 ただ、小沢氏の唯一の誤算は、亜紀子氏本人が「国民新党公認」にこだわったことだった。

 「秘書として父が自民時代、郵政民営化法案否決に努力して、郵政解散後、新党を立ち上げた時、ずっと現場に立ち会っていた。愛着がある」

 「無所属の統一候補の方が参加しやすいかもしれない」と小沢代表は悔やんだが、親子が二人三脚で歩み、つくり上げてきた党への愛着としての「国民新党公認」を覆すことは、できなかった。

('07/06/06 無断転載禁止)

4372千葉9区:2009/02/03(火) 22:08:11
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0010/fe_010_070703_01.htm
首都乱戦 身内も敵に【東京】
東京選挙区予想の顔ぶれ(改選定数5)
保坂 三蔵 68 自現 2
丸川 珠代 36 自新  
鈴木 寛 43 民現 1
大河原 雅子 54 民新  
山口 那津男 54 公現 1
田村 智子 41 共新  
杉浦 ひとみ 50 社新  
黒川 紀章 73 諸新  
鈴木 信行 41 諸新  
又吉 光雄 63 諸新  
和合 秀典 65 諸新  
川田 龍平 31 無新  
東条 由布子 68 無新  
(並びは参院勢力順)

定数5すでに18人 2人擁立 すみ分け困難

◆ほころび
 自民党現職の保坂三蔵は、2日朝、東京のJR錦糸町駅前で街頭演説を行い、遊説車の上から「自民党は男所帯で、女性が少ない。女性の視点からの政策立案が必要だ」と訴えた。

 もう1人の自民党候補、丸川珠代へのエールだった。同じ場所にいた丸川は、保坂の演説中、通勤客に「おはようございます」と頭を下げ、握手を求めて回っていた。

 丸川もマイクを握ると、「年金だけで安心して暮らせる社会を」と訴えたが、保坂や衆院議員が並ぶ遊説車の上には最後まで上がらず、路上から演説した。「有権者と同じ視線で」と丸川が自ら望んだものだったが、保坂陣営からは「新人だから当然」と冷ややかな声が聞かれた。丸川の演説に保坂への言及はなく、2人が肩を並べて訴える場面も見られなかった。

 東京選挙区の定数が1増えて5となったことを受け、自民党は9年ぶりに複数候補の擁立を決めた。「1人では守りの選挙になる。攻めるには、2人擁立が不可欠」との判断からだ。

 丸川の選対本部長、同党の平沢勝栄衆院議員は「組織による集会などの地上戦は保坂、駅頭や街頭で訴える空中戦は丸川ですみ分ける」と戦術を語る。

 しかし、年金記録漏れ問題による逆風で、その戦術にほころびも見える。

 6月18日午後、自民党本部4階に約30人の東京選出の国会議員が集められた。谷津義男選挙対策総局長が、党独自の世論調査の結果を説明しながら、「どちらの候補も苦しい。集会には2人とも呼んでほしい」と要請した。

 しかし、その場にいた松島みどり衆院議員(東京14区選出)は同日夜、地元墨田区での自らの集会に保坂だけを呼び、「私は保坂一筋だ」と宣言した。

 逆風に危機感を募らす保坂陣営は、組織のほか、国会議員、都議、区議のピラミッドをがっちり固め、「おこぼれだけでも」という丸川陣営の淡い期待も認めない。都議6期の経歴をもつ保坂は、都連や都議との結びつきは強い。丸川を支援する都選出衆院議員には中傷ビラがまかれるなど、都連内はピリピリしたムードが漂う。

◆奪い合い
 すみ分けが難しいのは、民主党も同じだ。

 連合傘下の多くの労組が現職の鈴木寛、新人の大河原雅子が東京・生活者ネットワークと一部労組という「すみ分け」だが、両陣営では「無党派層の多い東京で票割りは不可能。実際には奪い合いだ」との本音が漏れる。

 都議を3期10年、東京・生活者ネットワーク代表も務めた大河原は2日午前、小金井市内で街頭演説を行った。表に「生活が第一」、裏に「年金改革」と書かれたたすきをかけた大河原は、「生活感のない安倍政権をストップしよう」と訴えた。

 6月15日夜、新宿で開かれた政治資金パーティーでは、会場入り口で勝手連の女性らが手作りクッキーを販売した。これも女性をターゲットにした無党派対策の一環だ。

 現職の鈴木は同22日夜、上野水上音楽堂で開いた総決起大会で、オリジナル曲を歌いながら、コンサートのようにステージ上を跳びはねた。プロ野球・東京ヤクルトスワローズの古田敦也監督ら著名人も招き、無党派層の関心を引き寄せる選挙戦術を展開する。

 首都決戦は、「身内も敵」の大混戦の様相だ。(敬称略)

(2007年7月3日 読売新聞)

4373千葉9区:2009/02/03(火) 22:10:19
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0010/fe_010_070704_01.htm
「松岡系」「非松岡系」分裂【熊本】
熊本選挙区予想の顔ぶれ(改選定数1)
三浦 一水 53 自現〈2〉 (公)
松野 信夫 56 民新 (国)
橋田 芳昭 51 共新
(並びは参院勢力順。カッコ内は推薦政党)

◆使い分け
 久間防衛相発言で被爆地・長崎が揺れる中、海をはさんで隣の熊本でも、自民党は自殺した松岡利勝・前農相の影を引きずりながら難しい選挙を迫られている。

 「熊本の農林水産業を守る。松岡先生が亡くなった穴は私が埋める」

 3選を目指す自民党の三浦一水は、叫ぶように訴えた。6月29日、自分の出身地である山鹿市での総決起大会で、三浦は、松岡の“後継”をアピールした。

 山鹿市を含む衆院熊本3区は、県内最大の農業地帯で、松岡の地盤だった。農水族のドン、松岡の影響は選挙区内の農道など公共事業の隅々にまで行き渡っていた。同じ農水族の三浦は、「松岡」の名を持ち出し、主要産業である農林業関連の票を固めにかかっている。

 だが、翌30日夜の熊本市での総決起集会では、訴えは一変した。三浦は「年金記録問題と社保庁改革 緊急報告」と題したA4判4枚を支持者に配布し、「私の報告を見てほしい。年金問題は、安倍首相がきちんと態勢を組んでやっている」と演説の大半を年金問題の説明に費やした。松岡の名は一度も口にしなかった。

 高額な光熱水費など「政治とカネ」で渦中の人となり、スキャンダルが絶えなかった松岡の話を、地元の3区以外で持ち出すのは「選挙対策上、得策ではない」(陣営)からだ。

◆不協和音
 松岡の死去に伴って参院選と同じ29日に行われる衆院熊本3区補選が、松岡系と非松岡系の保守分裂選挙となることも、事情を複雑にしている。

 自民系無所属として補選に出馬する予定の前衆院議員の坂本哲志と、県議の荒木義行の2人は、6月23日午前、それぞれ事務所開きをした。両陣営は「たまたま同じ日になった」と説明するが、3区の自民党支持者からは「どっちに付くか、という踏み絵だ」とため息が漏れた。三浦は両陣営に祝電を打ち、いずれの会合にも出席しなかった。

 坂本は過去2回の衆院選で松岡と1勝1敗の激戦を繰り広げた。松岡の死後、直ちに補選出馬に意欲を示し、参院選では三浦支持を明言した。一方、松岡系は荒木を擁立し、自民党に公認を求めた。党執行部は「荒木を公認すれば、坂本陣営が反発し、民主候補の支持に回りかねない」と見て、苦渋の「公認見送り」を決めた。

 三浦陣営の幹部は「荒木、坂本のどちらでも、当選すれば自民党になる。両方に支援をお願いすればよい」と言うが、話はそう単純ではない。

 三浦の支持母体、県農政連が同15日、荒木の推薦を決めると、坂本の支持者から「三浦は荒木寄りだ」と反発が一気に広がった。

 以後、坂本の集会で三浦のパンフが受付に置かれただけで、「なぜ、三浦氏に手を貸すのか」と坂本事務所に抗議が寄せられるなど、不協和音も表面化している。

◆取り込み作戦
 民主党は、衆院補選の保守分裂につけ込み、「漁夫の利」を狙っている。参院選には前衆院議員の松野信夫、衆院3区補選には新人・後藤英友を擁立した。

 松野は3日、熊本市内で街頭演説し、「参院選の争点は、年金問題と税金の問題だ。二つの『金(きん)』だ」と訴えた。

 県連代表の鎌田聡(県議)は、「3年前の参院選で、民主党に『年金』の風が吹いたときも、熊本では敗れた。しかし、今はその時以上の風を感じる」と手応えを語る。鎌田らは、厚い熊本の保守地盤に風穴を開けるため、坂本支持者を民主党に取り込む作戦を練っている。(敬称略)

 
(2007年7月3日 読売新聞)

4374千葉9区:2009/02/03(火) 22:11:35
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0010/fe_010_070707_01.htm
前哨・知事選や「民・国共闘」【群馬】
熊本選挙区予想の顔ぶれ(改選定数1)
山本 一太 49 自現〈2〉
酒井 宏明 41 共新
福田 晃治 42 国新 (民)
(並びは参院勢力順。カッコ内は推薦政党)

自民 「風」の変化を警戒/国民 新勢力結集なるか

◆微妙な距離
 自民党候補同士が顔をそろえた。

 群馬県知事選が告示された5日朝、自民党公認として出馬した大沢正明の前橋市での出陣式に、参院選群馬選挙区の同党公認の現職、山本一太が駆けつけた。山本は「大沢候補は休みもなく、群馬県中を駆け回った。並大抵の精神力ではできない」と大沢を持ち上げた。

 だが、山本は自らのブログで、「他の候補の応援は終了。(6日以降は)自らの選挙にすべての精力を注ぐ」と強調。知事選とは一線を画す考えを示した。

 当初、参院選と知事選は22日に同日選の予定だったが、国会の会期延長に伴い、参院選が1週間ずれ込み、29日となった。これに山本陣営は懸念を隠さない。「1週間前に結果が判明する知事選で、仮に自民党候補が負ければ、今、優位と言われている参院選の流れが変わりかねない」ためだ。

◆逆風から台風
 「逆風が吹き始めた。大変な台風、爆弾低気圧になるかもしれない」

 山本は6月24日、前橋市内で開いた後援会の会合で、危機感をあらわにした。

 山本は自他共に認める熱心な「安倍応援団」。だが、年金記録漏れ問題などで逆風が強まる中、安倍首相との近さは、選挙では「もろ刃の剣」でもある。

 山本の対抗策は、「草の根選挙」と「政治家仲間」だ。テレビ番組への出演で知名度を高めた山本だが、最近は県内各地で小規模の集会を重ね、草の根の支持拡大に努める。その一方、片山さつき、佐藤ゆかり、高市早苗ら知名度の高い政治家を次々と招き、選挙戦の盛り上げを図っている。

◆共闘の象徴
 参院選で民主党が国民新党の候補を推薦したのは、群馬と島根の2選挙区のみ。群馬は「民・国共闘」の象徴区だ。だが、「非自民・非共産」勢力の結集は順調に進んでいるとは言い難い。

 ―心に花が咲くのだと〜、教えてくれたお母さ〜ん

 6月23日午後、東武線太田駅前のロータリーに、国民新党代表代行・亀井静香が歌う演歌を響かせながら、同党の遊説車が到着した。気温31度の中、同党の新人、福田晃治は「国民新党がキャスチングボートを握り、群馬の声を国政に伝えます」と訴えた。

 この発言に、応援に駆けつけた民主党第3区総支部代表、柿沼正明の顔が一瞬曇った。「場合によっては自民党と組む気か」との疑念がよぎったからだ。

 民主党県連は、不正経理問題が相次いで発覚した影響で、労組系、保守系の二つのグループに事実上、分裂。保守系からは「推薦候補が敗れたら、民主党の恥」との声が聞かれるが、労組系の角田義一・前参院副議長は2日、「(福田支援は)同志と相談して」と消極的な姿勢を示した。

 連合群馬幹部は、「国民新党はもともと、自民党の中核にいた人たち。本当に連携できるのかという疑問は捨てきれない」と指摘する。(敬称略)

(2007年7月7日 読売新聞)

4375千葉9区:2009/02/03(火) 22:12:45
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0010/fe_010_070708_01.htm
逆風に揺れる自民王国【愛媛】
愛媛選挙区予想の顔ぶれ(改選定数1)
関谷 勝嗣 69 自現〈2〉 (公)
田中 克彦 40 共新 (国)
友近 聡朗 32 無新 〈民〉〈社〉〈国〉
(並びは参院勢力順。カッコ内は推薦政党)

関谷 「悪夢」再来の不安/友近 32歳「清新」が売り

◆89年の悪夢
 自民党王国。候補は閣僚経験も豊富なベテラン。それでも、年金不信の逆風を免れない。

 「私、11回目の選挙でございますが、初めて、自民党本部から重点選挙区に指名されました。落選の可能性がある、という所だ。お願いしますというより、お助けください」

 4日夜、松山市の公民館。自民党の関谷勝嗣は200人の聴衆に語りかけた。「年金記録漏れには、責任を持って対処をする。ご安心を」と強調し、会場の入り口で、陣営は政府の対応策を説明したビラを配った。

 自民党が愛媛選挙区で、議席を獲得できなかったのは過去に1度しかない。消費税導入、リクルート事件などの逆風を受けた89年選挙だ。自民党はこの悪夢の再来におびえる。

 「89年ほどの異常事態ではない。しかし、ひょっとしたら、年金問題はもっと根は深いのかもしれない」

 古参の自民党県議の実感だ。愛媛は、高齢化が進んでおり、年金問題により敏感なのではないか、との懸念は深い。

 自民党県連は「この選挙は組織固めの選挙だ」と割り切っている。34人の県議と19人の松山市議は、それぞれ関谷の支援集会を開くことにしている。これまでは、県議選の13選挙区ごとに集会を開いていたが、よりきめ細かな集票が必要との判断だ。

 懸念もある。2002年度末に70市町村あったが、合併により20市町へと3分の1以下に減り、これまで自民王国を支えてきた市町村議が激減した。

 特定郵便局長OBや家族で作る「大樹」の「関谷離れ」も進んでいる。関谷が郵政民営化関連法案に賛成票を投じたためだ。

 関谷は01年の前回参院選で約41万票を獲得し、次点に23万8000票余りの差を付けた。しかし、関谷自身、「今回は、勝っても負けても何千票の差」と危機感を募らせている。

◆愛媛維新
 関谷に挑む友近聡朗は、元Jリーガー、32歳の若さ。清新さが売り物だ。

 白のポロシャツの胸には、ローマ字で「ehime ishin」の文字。スニーカーをはき、1回5分、多い日は50回の街頭演説をこなす。民主党幹部は、「『あの友近が選挙に出てるんだ』と無党派層に認知してもらうのが狙いだ」と語る。

 農林水産業が盛んで、自民党の支持基盤が厚い南予地域にも切り込みを図る。友近は南予のサッカーの名門、南宇和高校出身であり、その経歴を生かす戦略だ。友近は4日、南予にある内子町の街頭で演説した。

 「衆参とも自民党が国会議員を独占している県は少ない。その一つが愛媛だ。キリンビールがあればアサヒビールもある。トヨタも日産もある。競争のある政治システムを作っていきましょう」

 しかし、自民党の締め付けはきつい。友近陣営の関係者は「自民党は農林水産業や建設業などの業界団体を通じて、働きかけを強めている。友近支持の運動をしようとしても、自民党側からすぐ横やりが入る」と語る。陣営は公示後、民主党の小沢代表の南予入りを要請し、テコ入れを図る構えだ。(敬称略)

 
(2007年7月8日 読売新聞)

4376千葉9区:2009/02/03(火) 22:15:07
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0010/fe_010_070713_01.htm
原爆発言 余波続く地元【長崎】
長崎選挙区予想の顔ぶれ(改選定数1)
小嶺 忠敏 62 自新 (公)
渕瀬 栄子 51 共新
大久保潔重 41 民新 (国)
(届け出順。カッコ内は推薦政党)

自民候補「後見人」 久間氏の姿なし
 12日朝、長崎県庁前で開かれた自民党新人、小嶺忠敏の出陣式。そこには、前防衛相、久間章生(衆院長崎2区)の姿はなかった。原爆投下を「しょうがない」とした自らの発言が、被爆地・長崎の県民感情を害したことを踏まえ、「私が行けば票が減る」と出席を自粛したのだ。

 それでも、「久間ショック」はなお尾を引いていた。県連会長の衆院議員、谷川弥一(長崎3区)は出陣式で、「何回も選挙を経験しているが、これほど次から次に大波が打ち寄せる選挙は初めてだ」と渋い表情で語った。年金記録漏れ問題や久間の発言、農相の赤城徳彦の事務所費問題などを念頭に置いた発言だ。

 続く衆院議員の冨岡勉(比例九州)は、「暴風雨の最後に、天井からバケツでザバーっとかぶせてくれた某防衛相もいた」と、久間を痛烈に皮肉った。

 小嶺はこの間ずっと硬い表情だった。自らのあいさつでは久間発言には触れず、「いろんな風当たりがあるが、やはり政権与党、自民党がしっかりしなければならない」と力を込めた。

 県立国見高を全国高校サッカーの名門に育て上げ、抜群の知名度を持つ小嶺を参院選に引っ張り出したのは久間だった。それだけに、小嶺陣営は、「後見役」とも言える久間の発言の直撃を受けている。

 発言翌日の1日、小嶺の後援会には抗議の電話が殺到した。自民党県連幹部は、「被爆者や戦争を知る高齢層は自民党支持者が多い。その世代の票がどれだけ逃げたか、想像もつかない」と頭を抱える。

 ただ、逆風の中、支持団体・業界に危機意識が伝わり、陣営内の空気は引き締まってきた。選対本部長の衆院議員、北村誠吾(長崎4区)も「比例候補と連携を強め、支持団体を徹底的に固める」と、小嶺の知名度頼みだった戦術を改め、組織型選挙で支持拡大を図る構えだ。

 対する民主党新人の大久保潔重は12日、長崎市の大型商業施設前で開かれた自らの出陣式で、久間発言に言及した。

 「県選出議員の原爆投下に関する問題発言は、断じて許せない。多くの皆さんが原爆の被害に遭われ、今も苦しみの中で核兵器廃絶、恒久平和の活動をしており、その努力を踏みにじる発言だ」

 民主党県連は発言翌日の1日に防衛相の罷免を求める声明を出すなど、素早い対応を見せた。しかし、その後は、「批判ばかりでは揚げ足取りと思われ、票に結びつかない。言い過ぎると逆効果な面もある」(民主党県連幹事長・川越孝洋)と抑え気味にしている。大久保が出陣式で、あえて名指しを避けたのもそのためだ。

 陣営幹部は「久間発言が追い風になっていることは確かだ。相手候補は県内で圧倒的な知名度を持つが、ようやく背中が見えてきた」と手応えを感じている。

(2007年7月13日 読売新聞)

4377千葉9区:2009/02/03(火) 22:15:51
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0010/fe_010_070717_01.htm
民・社決裂で連合板挟み【大分】
大分選挙区立候補者(改選定数1)
後藤 博子 59 国現〈1〉  
松本 文六 64 無新 (社)
礒崎 陽輔 49 自新 (公)
山下  魁 30 共新  
矢野 大和 51 無新  
(届け出順。カッコ内は推薦政党)

与党も不安 衛藤氏出馬 公明が反発
 得意の落語は封印した。

 15日午後、台風一過で青空が広がる大分市郊外の住宅街。街頭演説に立った無所属の新人、矢野大和は、緑色の法被こそ着たものの、表情は終始真剣なままだった。

 「政権交代の時代が来た。受け皿は民主党だ。庶民の怒りの1票を私に託してください」

 演説会場には「民主党」と大書したのぼりがはためく。民主党県連代表の吉良州司は「ほかの野党に投票すれば、結果的に自公信任になる。政権交代を実現させるなら、何とぞ矢野の支援をよろしくお願いします」と力を込めた。

 しかし、矢野は民主党公認ではない。

 大分では、2000年の衆院選以来、民主、社民両党と連合大分が選挙協力する「大分方式」で野党共闘を進めてきた。だが、今回は矢野を推す民主党県連と、松本文六を推す社民党との調整が失敗。代表の小沢が全国的な選挙協力に配慮し、矢野の公認・推薦の見送りを決めた。民主党県連は矢野を独自支援とし、「大分方式」は崩壊した。

 矢野陣営はこの経過を踏まえ、小集会を150回以上重ね、矢野の個性を生かして保守層や無党派層に訴える戦術を取ってきた。しかし、共産、社民、国民新の各党は公認・推薦候補を擁立。非自民票の分散が懸念されることから、民主党色を前面に押し出す戦術に転換した。16日午後には前代表の前原誠司が大分市入りし、「民主党の全精力を挙げて大分を戦い抜く」とぶち上げた。

 一方の社民党も、独自色発揮に苦慮している。元首相の村山富市は15日夜、松本の個人演説会で「野党がまとまらなかったから、今度の選挙は厳しいという人がいる。それは違う。憲法9条を改正するかしないか聞いてみればいい。革新は松本さん一人だ」と訴えた。

 民主、社民両党の板挟みとなった連合大分の苦悩は深い。松本を「推薦」、矢野を「支援」と、双方への配慮を迫られた。12日の公示日も苦渋の対応だった。 同日、松本の出陣式には、連合大分会長の嶋崎龍生の姿があった。「十二分に勝てる選挙だ。連合大分も引き続き全力で支えていく」

 同じころ、10キロほど離れた会場で開かれた矢野の出陣式には、連合大分副会長の開田恵三がいた。開田は「訳の分からない対応と思われるかもしれない。連合大分としては、矢野、松本両候補の健闘を心からお願いしたい」とあいさつした。

 一方、自民党も、公明党との協力関係に不安を残している。大分市に地盤を持つ前衆院議員、衛藤晟一の比例選出馬に、公明党が反発。推薦決定は公示直前にずれ込んだ。

 自民党公認の礒崎(いそざき)陽輔は15日、日出町での街頭演説の冒頭で「自民党公認、公明党推薦の礒崎です」と公明党の推薦を強調。「こんな時に野党が増えると株価が下がる。円安になる。ここまで景気を良くしたのに、また元のもくあみの不景気になる」と与党候補であることを前面に押し出した。

 自民党は公明党に対し、県内から比例票で3万票を協力することで合意している。公明党の支持母体である創価学会の県関係者は最近、自民党側にこう繰り返している。

 「やるべきことはこちらでやります。自民党にも、約束したことを実際にやってほしい」(敬称略)

(2007年7月17日 読売新聞)

4378千葉9区:2009/02/03(火) 22:17:39
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0010/fe_010_070721_01.htm
組織力低下 連合の苦悩【比例選】
パート出身や若い世代擁護

 台風一過の16日。埼玉県越谷市の市民会館で、自治労の組織内候補、相原久美子(60)を支援する集会が開かれた。約120人の出席者のうち、越谷市の職員労組組合員は4分の1程度。残りは、非常勤職員や市の委託業者で作る労組、社会福祉協議会などからの参加だ。

 「公共サービスって、公務員だけでやれるもんだとは思ってないです。ゴミの収集は民間に委託され、高齢者施設にも民間があります」

 白いジャケットに身を包んだ相原はこう語りかけた。さらに、「私は(札幌市の)非常勤職員と言われるパート出身だから、(正規と非正規の)均等待遇を実現したい」と続けた。

 会場からは、「パートの代表を国会へ」「頑張って」との声が上がった。

 連合の中核である自治労の組合員は2002年度に100万人を切り、06年度は92万人にまで落ち込んだ。組織再建のため、03年に採択した「21世紀宣言」には、地方公務員の枠にとどまらず、地域の公共サービスを担うすべての労働者の結集を目指す方針が盛り込まれている。

 この方針に沿い、相原の選挙戦は、従来の正規職員の支持固めを超えたすそ野拡大を試みている。自治労はこれまで、参院比例選には本部の三役経験者らを擁立してきた。非常勤出身の相原の擁立は、“自己改革”の象徴ともいえる。

 公務員バッシングを和らげる狙いもある。

 自治労幹部は「自民党は公務員と民間を対立するものと位置付け、公務員たたきをしている。官と民の垣根を低くすることが大切だ」と話す。

 自治労は、民主支持か社民支持かの路線対立も依然として抱える。山形をはじめ東北などの県では、参院比例選で社民党の又市幹事長(63)を推すところも少なくない。

 「安倍内閣は、夕張市の破たんも、社会保険庁の問題も、責任を労働組合になすりつける。トヨタ自動車で欠陥車が出たら、労組の責任を問うのか」

 又市は17日、山形市での集会で労組を擁護した。出席者の中心は自治労の組合員だった。自治労山形県本部の幹部はこう語る。

 「民主党は保守系の国会議員が多い。その上、山形では基盤は弱く、今後、どうなるかわからない。うちはまだまだ社民支持だ」

 一方の民間労組も、組織改革を迫られている点では、自治労と同様だ。

 NTT労組などで作る情報労連は、参院比例選に新人の吉川沙織(30)を擁立した。吉川は04年、民主党の公募に合格。その後、情報労連の特別中央執行委員などを経て、組織内候補となった。

 情報労連幹部は「若い組合員の政治離れが進んでおり、『なぜ労組が選挙運動するのか』と疑問を持っている。同じ世代の候補なら一体感を持てるはず」と吉川擁立の狙いを語る。

 吉川は18日、金沢市で開かれた情報労連の講演会で「30歳前後の世代がフリーターや非正規雇用という働き方を余儀なくされている。若い世代の代表として格差の是正に取り組みたい」と訴えた。

 04年参院選で、連合は組織内候補8人を擁立し、全員当選させた。だが、8人の個人名投票の合計は約173万票で、当時の組合員数(約675万人)の3割にも満たなかった。今回は7人の組織内候補を立て、全員当選を目指す。集票力低下に歯止めをかけられるか。連合にとって、参院選は自分との戦いでもある。(敬称略)

(2007年7月21日 読売新聞)

4379千葉9区:2009/02/03(火) 22:18:32
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0010/fe_010_070722_01.htm
造反への恩か実利か【大樹】
郵政民営化控え自民接近も
 参院比例選に国民新党公認の新人として出馬した津島恭一は18日、東京都荒川区で個人演説会を開き、お決まりの文句を大きな声で発した。

 「私は郵政民営化法案に反対しました」

 津島は、自民党衆院議員だった2005年、郵政民営化関連法案に反対票を投じた「造反組」だ。参院議員へのくら替えに「勝算あり」とふんだのは、特定郵便局長OB約11万人で組織する「大樹全国会議」(大樹)の支援を見込んでのことだ。実際、津島の演説会には多くの大樹関係者が集まっていた。

 大樹はかつて、「100万票を持つ自民党最強の職域組織」と言われた。しかし05年の郵政解散を機に自民党からの大量脱党が進み、同党に残るのは数千人にまで減少した。

 自民党とたもとを分かって初の参院選に臨む大樹には二つの方針がある。

 一つは、選挙区で、郵政民営化法案に反対した「造反組」議員を支援すること。自民党の元防災相の鴻池祥肇(兵庫)、田村公平(高知)、民主党の川上義博・前衆院議員(鳥取)らで、大樹幹部は「我々の訴えに理解を示してくれた恩と義理は忘れない」と強調する。

 もう一つは、「郵政民営化見直し」を掲げる唯一の政党、国民新党候補への比例選での支援だ。西日本で自見庄三郎、近畿、中部、北陸で青山丘、東日本と北海道で津島を応援する。いずれも「造反組」の前衆院議員だ。

 しかし、10月には日本郵政公社が解散し、持ち株会社の「日本郵政」、子会社の「ゆうちょ銀行」「かんぽ生命保険」などが発足して郵政民営化が現実のものとなる。14日には、民営化に向けた業務リハーサルが、全国約5500の郵便局でスタートし、現役の郵便局職員からは、「選挙どころではない」との悲鳴が上がっている。

 岡山県のある特定郵便局長は、土日も郵便局に出勤してパソコン端末と「格闘」する日々が続く。「民営化で導入する新しいシステムに早く慣れる必要があるが、平日は業務でパソコンを使うので、休みにしかできない」とこぼす。研修に追われる職員も少なくない。現役の特定郵便局長約1万9000人で組織する全国特定郵便局長会は、「静観」の立場だ。

 OBの大樹関係者の間でも、「郵政解散で我々は国民の目の敵にされた。もう選挙活動はこりごり」という、えん戦ムードも漂う。

 また、与党である自民党との融和に向けた動きも表面化している。

 大樹全国会議岡山県本部長の川崎辰雄は、比例選で自見を支援する一方、岡山選挙区では自民党現職の片山虎之助を応援する。片山は「造反組」ではないが、川崎は「片山さんは郵政問題に詳しく、与党幹部で頼りがいもある」と支援の理由を語る。

 大樹は、「郵政民営化に反対した候補がいない選挙区は、地方で判断する。地方の決定に中央は一切関与しない」(幹部)と、選挙区対応は地方組織に判断を委ねている。

 郵政造反組や国民新党への義理と、政権とのパイプの再構築。10月の民営化という現実の前に、大樹は、ジレンマを抱えながら参院選を戦う。(敬称略)

 大樹 特定郵便局長のOBらでつくる政治団体。公務員で選挙活動の制約を受ける現役の郵便局長にかわって、選挙運動を主導し、全国に約1万9000ある特定郵便局に大きな影響力を持つ。自民党を離党した会員の一部は、郵政民営化見直しを掲げる長谷川憲正参院議員(国民新党)の後援会組織「憲友会」に移っている。

(2007年7月22日 読売新聞)

4380千葉9区:2009/02/03(火) 22:19:31
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0010/fe_010_070724_01.htm
「自民王国」民主が大攻勢【鹿児島】
鹿児島選挙区立候補者(改選定数1)
加治屋義人 69 自現〈1〉 (公)
山口 陽規 54 共新  
皆吉 稲生 57 民新 (国)
(届け出順。カッコ内は推薦政党)

 「自民王国」の鹿児島に、民主党が幹部を次々に投入し、激しい攻勢をかけている。

 民主党の小沢代表は21日、奄美市の外れにある「阿麻弥姑(あまみこ)神社」を訪れた。この日の奄美大島には夏空が広がり、気温も30度を超えた。地元特産の「大島つむぎ」のネクタイを締めた小沢は流れる汗をぬぐおうともせず、民主党新人、皆吉稲生の応援演説に力を込めた。

 「自民党候補は強いが、ようやく一線に並ぼうとしている。皆さんの力をお借りすれば当選できる」

 小沢の鹿児島入りは4月以降、実に5回目だ。

 同県では、衆院の5選挙区と参院選挙区の計七つのイスのすべてを自民党が独占している。小沢はこの鹿児島での勝利を与野党逆転の「必要条件」と見て、保守層の切り崩しに様々な手を打っている。郵政民営化に反対し、自民党を離れた前衆院議員、松下忠洋との「共闘」もその一つだ。

 松下は2005年の衆院選に鹿児島3区(薩摩川内、枕崎、南さつま市など)から無所属で出馬し、7万票近い票を獲得したが、落選した。「安倍政権は格差問題に鈍感だ。『格差を縮めよう』という主張は正しい」と、皆吉の支援を買って出ている。3区を中心に訴えて回る松下に、特定郵便局長OBらも同調する。

 衆院鹿児島5区(鹿屋、垂水市など)では、地元在住の民主党比例選候補で、「さくらパパ」のニックネームで知られる横峯良郎と連携している。特に保守地盤が厚く、前回衆院選では民主党が候補者擁立もできなかった同選挙区で、横峯の知名度を生かして票に結びつける作戦だ。

 また、京セラの県内3工場の労働組合(組合員約6000人)は01年参院選では自民を支援したが、今回は皆吉推薦に転じた。小沢と同社の稲盛和夫名誉会長とのパイプを頼みに、民主党県連が支援を要請したのが実った。

 こうした民主党の攻勢に、2期目を目指す自民党現職、加治屋義人の陣営は危機感を強めている。安倍首相を始め、菅総務相、伊吹文部科学相、小池防衛相らを公示後に次々投入し、テコ入れに懸命だ。

 安倍首相は19日、鹿児島市内のJR鹿児島中央駅前での街頭演説で、「大変厳しい状況だが、負けるわけにはいかない」と声を張り上げた。農村票を意識して「強い農政づくりをきっちり進める」と宣言し、加治屋の名を5回も連呼した。

 「今『安倍さん辞めろ』なんて声があるが、とんでもない。社会保険庁の民営化なんて私は考えつかなかった。教育基本法改正も私の内閣ではできなかった」

 23日に鹿児島に入った小泉前首相は、安倍政権の実績を強調する一方、党と同県の「深いつながり」を思い起こさせるかのように、サツマイモが大好物であることや鹿児島が父親の出身地であることを披露した。

 5人の衆院議員もそれぞれの地元に張り付き、支持を訴えている。県連は19日、鹿児島市で緊急会議を開き、県議や市町村議に「動きが鈍い」とハッパをかけた。自民党は「王国」の総力を挙げて追い込みに入っている。(敬称略)

  
(2007年7月24日 読売新聞)

4381千葉9区:2009/02/03(火) 22:20:30
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0010/fe_010_070727_01.htm
綿貫氏苦渋の「反自民」【富山】
富山選挙区立候補者(改選定数1)
野上浩太郎 40 自現〈1〉 (公)
泉野 和之 50 共新  
森田 高 40 無新 (民)(社)(国)
(届け出順。カッコ内は推薦政党)

立場と支援者の板挟み
 国民新党代表、綿貫民輔がようやく重い腰を上げた。

 24日、参院選公示後初めて地元・富山県入りし、南砺市で期日前投票を済ませ、小矢部市のJR石動駅前で街頭演説に立った。

 綿貫は「森田候補は、公約に郵政民営化反対と格差反対を掲げた。私たちと言うことは同じだ」と述べ、国民新党が推薦する無所属新人、森田高に1票を投じたことを明らかにした。ただ、「(政治の)流れを変えるには、富山も変えてもらわねばならない。私はもう自民党には投票できない。心を察するだけでなく、よろしくお願いしたい」と語り、森田への支持呼びかけが「苦渋の決断」であることをにじませた。

 自民党現職、野上浩太郎に、民主、社民、国民新の3党が推薦する森田が挑む富山では、重鎮、綿貫の動向が大きなカギを握る。だが、綿貫はなかなか態度を鮮明にできずにいた。

 郵政造反組として自民党を離れた綿貫だが、後援会や系列の地方議員には、自民党員が多い。綿貫の森田支援は即、自らの支援者の「分裂」を意味する。

 このため、昨年末から森田への国民新党推薦を求めてきた民主党代表の小沢に対し、綿貫は首を縦に振れずにいた。綿貫は「自分のことを自分で決められなくなっている」と周囲に苦悩を漏らすこともあった。

 国民新党が森田推薦を決めたのは公示直前の11日。傘下の県議からはその直前まで、「推薦をやめてくれ」との電話があったが、党代表代行の亀井静香、幹事長の亀井久興がそれぞれの地元で自民党と激しく争う中、「党代表としてしめしがつかない」と考えての「一大決心」だった。

 森田陣営の選対本部長、村井宗明(民主党衆院議員)は、「これで(民主、社民、国民新の)3本の矢がそろった」と、綿貫「参戦」に歓喜の声をあげた。

 対する野上陣営。すでに5月には、綿貫の森田支援も想定し、綿貫の地盤を含む県西部担当の選対総括責任者に、05年の衆院選で綿貫陣営の選対本部長を務めた上田信雅(自民党県議)をあてた。側近を巻き込み、綿貫の動きを封じ込めるための布石だった。

 野上陣営幹部は、綿貫の動向について、「推薦を決めても、綿貫後援会はフル回転できない」と強調する。

 ただ、陣営内にはピリピリしたムードも漂う。12日の出陣式では、県選出の自民党参院議員、河合常則が、「心を鬼にして、野上さんの勝利に頑張りたい」と厳しい表情で訴えた。自民党の大先輩だった綿貫を敵と見なす、事実上の決別宣言と周囲は受け止めた。

 富山のほか、石川、福井を含めた北陸3県は、もともと自民党の牙城(がじょう)だが、今回は予断を許さない激戦区ばかり。自民、民主両党とも「北陸決戦」と呼び、終盤選挙の焦点に位置づける。

 25日には、安倍首相、小沢が共に富山入り。安倍は魚津市に1500人を集め、「野上さんは参議院のホープだ。ここでつぶしてはならない」とかすれ声を振り絞った。小沢は富山市で街頭演説後、記者団に、「富山では綿貫さんの影響力が大変大きい。国民新党も『日本の政治はおかしい、力を合わせ、変えていこう』との立場だ」と強調し、綿貫との連携に自信を見せた。(敬称略)

 
(2007年7月27日 読売新聞)

4382千葉9区:2009/02/03(火) 22:23:31
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0011/fe_011_070714_01.htm
農業票の奪い合い 過熱


遊説先で農業関係の要望を聞く候補者(13日)  今回の参院選で注目を集めているのが、「農政対決」だ。

 改選定数が2から1に減った栃木選挙区。自民、民主両党の現職が、生き残りをかけてそれぞれの農業政策を訴えている。

 再選を目指す民主党の谷博之氏は13日午前、小山市のJR小山駅前に立った。県内有数の都市ながら、首都圏に豊富な農作物を送り込む農業の町でもある。

 「面積による農家切り捨てが行われている。民主党はどのような規模であっても、農家の所得を戸別に補償する政策をみなさんに約束する。与党の農業政策は、大きな農家だけを残す選別の農業政策だ」

 谷氏が声を張り上げると、数人の聴衆が足を止めて街宣車を振り返った。

 谷氏が批判したのは、政府が推進する「品目横断的経営安定対策」だ。コメや麦など主要5品目に関する国の補助金を、原則として4ヘクタール以上の農地を持つ農家や法人に限定して拠出している。

 谷氏陣営は「4ヘクタール以上の農地を持つ農家なんて、県内には1割もいない。小規模農家の切り捨てだ」と批判する。

 谷氏の攻勢に、自民党の国井正幸氏は警戒感を隠さない。農水副大臣の国井氏は、政府側の代表でもあり、農家の立場に立った着実な農政の推進を訴える。

 13日午後、国井氏は日光市のJAかみつが小林支店前に立ち、民主党の戸別所得補償制度に反論した。農家の規模にかかわらず、生産費と市場価格の差額を農家に直接支払う制度だ。

 「栃木のコシヒカリが今、1万5700円だ。例えば、作り過ぎて5000円になった。その場合は1万円くれると言うんだ。余っているものをなお作るために、税金を使うことが許されるんですか」

 「農政対決」の切り札として自民党が期待するのが、比例選に出馬する山田俊男氏だ。昨年8月までJA全中専務理事。これまで農水官僚OBを支援してきた全国農協中央会の政治団体「全国農業者農政運動組織連盟(全国農政連)」が、初めて擁立した身内の候補だ。

 山田氏は13日、富山県滑川市のJAアルプスなめりかわ支店前で遊説し、「農業を軽んじるような政策には断固反対していきたい」と訴えた。同県魚津市でも、「農業生産があって、地域があって、皆さんの生活があって、その基本に緑がある。この緑を徹底して守るぞという気概だ」と声を張り上げた。

 
(2007年7月14日 読売新聞)

4383千葉9区:2009/02/03(火) 22:24:38
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0011/fe_011_070715_01.htm
激しい「身内の争い」


東京選挙区では雨の中、候補者が懸命に支持を訴えた(14日)  5議席を20人が争う大混戦の東京選挙区。改選定数が1増となり、自民党は、現職と新人が共倒れした1998年以来9年ぶりに、候補2人を擁立した。

 新人の丸川珠代氏は14日夕、激しい雨の中、JR上野駅前でマイクを握り、「私に力を貸してください」と声を張り上げた。

 この場所からわずか約300メートル離れたビル内には、もう1人の公認候補で現職の保坂三蔵氏の選挙事務所がある。陣営幹部は「地元の有権者は、誰を応援すべきかわかってくれるはず」と不快感を隠さなかった。

 党都連は当初、保坂氏が組織票、丸川氏が浮動票を得てともに当選という青写真を描いていた。しかし、予想以上の与党への逆風に、丸川氏陣営の選対会議では今、「空いているところ(組織)はないのか」との声が飛び、都内の衆院議員には、選挙はがきの郵送を依頼する。保坂氏陣営は、「衆院議員の支持者名簿は、保坂を支援する都議の名簿と重複し、支持者が混乱する」と反発するが、丸川氏陣営は、「(自民支持の)業界団体も、若い層は民主などに投票しかねない。こちらは保坂さんに行かない組織票を拾うだけ」と悪びれた様子はない。

 「保坂さんはトップを走っている。私は(最下位当選の)5位でいい」と集会で絶叫する丸川氏に、保坂氏は警戒心を崩さない。

 「私にとっては褒め殺しだ」

     ◇

 改選定数2の北海道選挙区では、民主党は現職の小川勝也氏を公認し、新人の多原香里氏を推薦した。12日の公示日は本来なら、そろい踏みで第一声を上げても不自然ではない。しかし、2人が第一声で互いの名前を口にすることは、結局なかった。

 両者間に横たわる距離感。民主党北海道の選対幹部は「切磋琢磨(せっさたくま)こそ、2議席独占の原動力になる。緊張感は織り込み済みだ」と微妙な言い回しだ。

 多原氏は新党大地副代表。圧倒的な集票力を誇る党代表の鈴木宗男氏の秘蔵っ子で、“女ムネオ”を自任する。多原氏について、小川氏は5月の事務所開きで「心中は穏やかでない」と胸中を明かす場面もあった。

 鈴木氏は「コップの中でけんかをしてはだめ。与野党逆転にこそ、今度の参院選の意義がある」と強調する。鈴木氏は、多原氏が当選した場合、民主の会派に入ることも明言し、必勝を期している。

 
(2007年7月15日 読売新聞)

4384千葉9区:2009/02/03(火) 22:25:54
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0011/fe_011_070719_01.htm
「背水の陣」幹事長対決


(左)げきを飛ばす自民党の中川幹事長(甲府市内で)(右)支持を訴える民主党の鳩山幹事長(長崎市で)=いずれも18日 自民党の中川幹事長は18日夕、甲府市にある同党候補の選挙事務所に、堀内光雄・元通産相ら山梨県選出国会議員、県議らを緊急招集した。

 「きょうは耳に痛いことも話さなくてはならない」

 中川氏が、切り出した一言に、緊張感が走った。「保守王国」といわれる山梨だが、読売新聞社の参院選情勢調査では、自民党支持層を固め切れていない。中川氏は「山梨で1議席失うことになれば、(参院での)過半数割れに直結する。危機感をもって、全力で取り組んでほしい」とハッパをかけた。

 「政治生命をかけてやる」と明言して臨んだ参院選だけに、背水の陣とも呼べる状況だが、周囲には「これが底値だ」と、自分自身に言い聞かせるように語る。

 年金記録漏れ問題では、ビラやコマーシャルの作成で陣頭指揮を執った。「改革実行力 自民党」のキャッチフレーズも、「改革政策を実行する力があるのは与党・自民党であることをアピールするべきだ」と、自ら発案した。ただ、党内では「細かいことまで、何にでも口出ししすぎる」とやゆする声もある。

 中川氏が好んで披露する話がある。12年に一度、統一地方選と参院選が重なる「亥年(いどし)」の自民党幹事長が自分で5代目という話だ。

 福田赳夫、田中角栄、二階堂進、森喜朗の歴代幹事長で、統一地方選と参院選の両方の選挙に勝ったのは岸政権の福田幹事長だけ。「岸信介・元首相の孫の安倍政権でダブル勝利の再来を」。名だたる政治家に連なることで、自らを鼓舞しているようにも見える。

 一方、民主党の鳩山幹事長も中川氏と同様に幹事長の職をかけて「天下分け目の戦い」に挑んでいる。

 18日は、激戦区が集中する九州を巡った。

 「民主党など、どうなっても構わない」

 長崎県大村市での街頭演説では、逆説的な表現で聴衆の耳目を集め、「民主党よりも国民の暮らしが大事だ。しかし、生活を守らない政治が続いている」と政権批判につなげた。

 読売新聞の情勢調査で自民党を抜き参院第1党をうかがう勢いだが、宮崎市での記者会見では「相手は自民、公明党の連合軍。もっと必死にならないと勝負にならない」と党内を引き締めた。

 この2日間、新潟県中越沖地震の被災地を回り日焼けした顔は精悍(せいかん)さを増し、その表情からは、強い手応えを感じている様子がうかがえた。

 
(2007年7月19日 読売新聞)

4385千葉9区:2009/02/03(火) 22:26:38
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0011/fe_011_070720_01.htm
くら替え30人 列島奔走


声をからし、支持を呼びかける「くら替え」候補(19日午前) 今回の参院選候補者のうち、国政復帰を目指す衆院議員経験者は、千葉選挙区で出馬するため衆院議員を辞した民主党の長浜博行氏を含めて30人に上る。「くら替え」候補が各地を奔走している。

 「選挙区は『岡崎トミ子』、比例は『今野東』とお書きください」。19日朝、宮城県石巻市のJR石巻駅前。元衆院議員の民主党比例選候補、今野東氏は、声をからして通勤客に訴えた。

 岡崎トミ子氏は、宮城選挙区で3選を目指す民主党公認候補で、地元民放の元アナウンサー。2001年の参院選ではトップ当選した。一方の今野氏は2000年、衆院宮城1区で初当選。05年4月、陣営幹部らによる公職選挙法違反事件に連座し、当選無効の判決を受けて辞職。法律の規定で、宮城1区からは5年間立候補できない。

 陣営では、今野氏が民主党の比例選候補35人の中から当選するには、「少なくとも20万票の個人名票が必要」と読んでいる。

 頼りはやはり地元宮城だ。今野氏は各地の集会で、「(岡崎氏は)姉のような存在」と再三強調。岡崎氏も「今野さんと一緒に、この国を変えるために頑張ります」と呼応する。選挙期間中、17回の個人演説会を二人三脚でこなす予定だ。

 「国政に復帰させてもらって、(JR中央線のスピードアップなど)皆さんとの約束を実現したい」

 自民党比例選候補、米田建三氏は18日、山梨県韮崎市のJR韮崎駅前でこう訴えた。

 1993年以来、衆院神奈川4区や衆院比例選南関東ブロックで3回の当選を重ねた。しかし、山梨1区から立候補した03年の衆院選で落選。大学教授の傍ら、国政復帰の機会をうかがっていた。今回は、初当選が同期の安倍首相から出馬を打診され、「国政で活躍することが何より大切」と、くら替えを決意した。

 18日の遊説では、衆院議員時代の同期の横内正明・山梨県知事との関係も強調。「知事とともに山梨の改革も進める」と連呼した。

 米田氏にとって最後の衆院選を戦った山梨は、当然「重点地区」の一つだ。

 しかし、自民党県連幹部の中には、山梨選挙区で公明党と連携を強めていることに配慮して、比例選では公明党に投票するよう呼びかける向きもある。米田氏は「深刻な問題だ」と危機感を隠さない。「ゆかりの地」だからといって必ずしも安心できないのが現実だ。19日は群馬県に入り、懸命に支持を訴えた。

(2007年7月20日 読売新聞)

4386千葉9区:2009/02/03(火) 22:27:30
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0011/fe_011_070721_01.htm
カギ握る 知事の影響力


通勤客に握手を求める滋賀選挙区の候補者(20日、滋賀県近江八幡市で) 「政策より、いかに知事になびくかで当落が決まりそうな情勢だ」

 滋賀県の自民党関係者の間では、そんな自嘲(じちょう)気味の声が漏れ始めている。

 1議席を争う参院選滋賀選挙区。昨年7月に新幹線新駅建設の是非を争点とした知事選が行われ、「もったいない」と建設に反対した嘉田由紀子知事が約22万票を集めて当選した。組織を持たない嘉田氏が、自公民推薦の現職を破った衝撃は大きかった。

 「琵琶湖の環境を守れるのは山下しかいません」

 20日午後、県東部の農村地帯で自民党現職の山下英利氏の選挙カーから訴えが響いた。党環境部会長の山下氏は、環境社会学者出身の知事を意識し、「琵琶湖の水質保全に取り組む」という訴えを欠かさない。

 だが、自民党は知事選後は新駅問題で知事と対立し、今年4月の県議選で惨敗した後、ようやく知事との融和姿勢に転換したばかり。知事との「距離」では民主党に後れをとっている。

 知事選後、嘉田与党に転じた民主党にとって嘉田人気は頼みの綱だ。県議出身の新人、徳永久志氏は無党派層を狙ってベッドタウンを回り、「知事の就任以来、ともに汗を流してきたのは私」と協調関係を訴える。

 知事本人は、どの候補も応援しない「中立」の立場を表明しているが、「嘉田票」がどう転ぶのかが選挙戦のカギを握っている。

 埼玉県知事選を8月26日に控えた上田清司知事も政党との“等距離外交”に腐心している。

 上田氏は元民主党衆院議員だが、2003年の知事選では「県民党」を掲げて無所属で当選した。今回の参院選では、埼玉選挙区(改選定数3)での応援演説は、自民党候補と公明党候補が2回ずつ、民主党候補2人が1回ずつ、とバランスをとる。「応援演説は集まった支持者のためのもの。(応援相手を持ち上げる)『ご当地ソング』に徹します」と割り切っている。

 一方、民主党の小沢代表のおひざ元、岩手県の達増(たっそ)拓也知事は、自他共に認める“小沢チルドレン”だけに、「行政の長としては公正中立の立場だが、政治家としては自由にやる」と、民主党への肩入れを鮮明にする。自身の知事転身によって実施される衆院岩手1区補選もある。達増氏は補選が告示された17日、自らが後継指名した民主党新人の事務所に顔を出し、「政権交代に向けた大きな流れを岩手から作っていかなければ」と活を入れた。

(2007年7月21日 読売新聞)

4387千葉9区:2009/02/03(火) 22:28:43
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0011/fe_011_070722_01.htm
住み分け狙う「民主王国」


2議席を目指し、支持を訴えるスタッフ(21日、名古屋市内で) 「政治を子どもや若者が信じられるようにしたい。一緒に変えましょう」

 21日午後、名古屋市緑区のショッピングセンター前で、民主党新人の谷岡郁子氏は買い物客に呼び掛けた。ビラを配るスタッフのほとんどが20歳代で、タンバリンや鈴も使って盛り上げる。

 谷岡氏は、アテネ五輪・金メダリストの女子レスリング部員が注目を集めた中京女子大の学長。選対本部長の赤松広隆・党副代表は、「本人のキャラクターもあり、無党派層や他党の支持者にも幅広く受け入れられている」と、自信を見せる。

 愛知県は、民主党が2000年、03年の衆院選で名古屋市内の5議席を独占し、04年参院選でも改選定数3議席の内2議席を取った「民主王国」だ。

 今回も現職の大塚耕平氏に加えて谷岡氏を擁立し、自民の鈴木政二、公明の山本保の現職両氏を脅かしている。無党派層の取り込みが期待できる谷岡氏と“住み分け”を図るため、大塚氏は組織を固める選挙に徹する。

 民主王国を支える大きな力が連合愛知(約50万人)で、組織の8割を大塚氏に割り当てた。

 連合愛知の大きな武器が、選挙管理委員会が希望者に交付する「投票済証」だ。これを各職場単位で回収し、上部組織に数字が報告される。トヨタのある職場では、職場委員会の終了後に、代表の委員が投票を呼び掛けている。組合員の一人が「提出しなくても罰則がないとはいえ、若い組合員が職場の先輩に言われれば、当然プレッシャーがかかる」と打ち明けるように、投票済証の威力は絶大だ。

 過去3回の参院選を民主または民主系候補が制してきた三重県。民主党は今回も1人区の戦いを制して王国への地盤を築くことを狙っている。

 「この5区でも勝たせていただきたい」

 伊勢市で21日夜開かれた民主党現職高橋千秋氏の個人演説会には、県選出の民主党国会議員、連合三重幹部、民主系県議らが顔をそろえ、こう口々に訴えた。

 同市は県南部、農山漁村を中心とする衆院三重5区の大票田で、自民の支持基盤の強い地域だ。県内でも5区だけは、地盤とする民主党国会議員がいない民主党にとっての「空白区」だ。高橋氏の陣営は今回、5区内の地方議員をフル稼働させ、自民支持層の切り崩しに重点を置く。

 「切り込むだけの基礎体力は付けてきた」と陣営幹部は自信をのぞかせる。

(2007年7月22日 読売新聞)

4388千葉9区:2009/02/03(火) 22:29:43
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0011/fe_011_070724_01.htm
郵政民営化の微妙な影


電話作戦を行う「大樹」の関係者(23日、愛媛県宇和島市で) 「腰の曲がったおばあちゃんに言われました。『郵便局がなくなって、私の年金、どこで下ろしたらいいんじゃろ』と……」

 23日午後、愛媛県東温市。民主、社民、国民新党推薦の無所属新人、友近聡朗氏は街頭演説で、郵政民営化に年金不祥事を絡めたエピソードを披露した。

 2年前の衆院選の焦点だった郵政民営化は、今も、参院選愛媛選挙区の戦いに微妙な影を落としている。

 元郵政相で自民党現職の関谷勝嗣氏は2年前、郵政民営化法案に賛成し、長年の支持基盤だった特定郵便局長OBらの組織「大樹」と絶縁した。その間隙(かんげき)を突いて、友近氏が大樹に浸透している。大樹の会員約3400人の大半は自民党を離れており、友近氏支援に回る見通しだ。

 自民党県議は「大樹は皆、地域の顔役。侮れない相手だ」と警戒する。関谷氏は05年の法案採決では、なかなか態度を決められなかった。参院選の演説では郵政問題に全く触れない。23日も松山市で記者の質問に「もうその話(郵政問題)はいい。私は党是に従っただけ。後悔はない」と語った。

 福井選挙区では、2年前の衆院選で自民党を離党した「造反組」の松宮勲氏が、民主党新人の若泉征三氏を全面支援している。

 衆院福井1区に無所属で出馬して落選した松宮氏は21日、若泉氏が福井市で開いた演説会で、小沢代表の似顔絵入りのTシャツを着た陣営幹部とともに「ガンバロー」を三唱した。松宮氏は、大樹関係者や自分の支援者を若泉氏に引き合わせ、公示後も街頭で応援弁士を務めている。

 次期衆院選の福井2、3区の民主党候補は未定で、松宮氏のいずれかからの出馬も予想される。松宮氏は応援演説で「拡大した地域格差、貧富の差を取り戻すには、政権交代が必要だ」と訴えている。

 一方、徳島選挙区は、自民党現職の北岡秀二氏の支援に、05年衆院選の徳島2区で対決した「造反組」の山口俊一氏と「刺客」の七条明氏がそろって駆けずり回っている。

 山口氏は無所属で当選し、昨年暮れに復党した。七条氏は重複立候補した比例選で復活当選した。自民党関係者は「次期衆院選の公認争いがある。二人とも必死だ」と見る。山口氏は23日、「もめるのはお互いにとって損」と徳島県西部を精力的に回った。「今は団結して勝たねばならない」と語る七条氏も、同県板野町の事務所から知人に電話で北岡氏支持を呼びかけた。

 
(2007年7月24日 読売新聞)

4389千葉9区:2009/02/03(火) 22:30:27
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0011/fe_011_070725_01.htm
「タレント候補」命運は


都内で支持を訴える候補をカメラ付き携帯で撮影する聴衆(24日) 参院選で毎回注目を集める“タレント候補”。今回も、メディアで名前の売れた候補が、それぞれのスタイルで選挙を戦っている。

 24日夕、東京・JR目黒駅西口にテンガロンハットをかぶった男が現れた。女子プロゴルファー・横峯さくらさんの父で、民主党比例候補の横峯良郎氏だ。

 「あっ、パパだ」。若い女性や女子高生らが次々と駆け寄り、握手や写真撮影を求めた。演説に立った横峯氏は、年金記録漏れ問題に絡めて「今の政権はマスコミが騒ぐから何とかしようと言っているだけ。政権が代わらないとやりたい放題やる」と安倍政権を批判した。その一方、さくらさんが2週連続でプレーオフの末に敗れたことに触れ、「選挙どころではなくヒヤヒヤ」と聴衆を沸かせた。

 12日の公示日に鹿児島市で第一声をあげた後、各地を回る横峯氏。

 「(名前は)さくらパパではない。横峯良郎です」

 比例選で無効票を出さないよう、演説で念を押すこともしばしばだ。

 長崎選挙区の自民党新人、小嶺忠敏氏は、長崎県立島原商業と同国見高校のサッカー部を率いて全国優勝17回の実績を持つ。24日は長崎市郊外の長与町、時津町などを回り、教育改革などを訴えた。

 だが、久間章生・前防衛相(衆院長崎2区)の原爆投下をめぐる「しょうがない」発言は大きな誤算。街頭演説で硬い表情を崩さないことも多い。「父は沖縄で戦死した。戦争は大嫌いだ」と強調し、火の粉を払うのに躍起だ。23日、安倍首相を迎えた長崎市内での演説会で、思わずこう漏らした。「正直言って、この選挙でこんなに苦戦するとは思わなかった」

 元テレビ朝日アナウンサーで東京選挙区の自民党新人、丸川珠代氏は24日、東京・巣鴨の「地蔵通り商店街」を訪れた。白のツーピースに赤い靴、胸に赤いバラをつけ、「メディアの中で何か言うだけじゃなく、現実と向き合って答えを出す仕事をしたい」と訴えた。

 青島幸男氏、横山ノック氏、野坂昭如氏……。これまで多くの著名人が集票力を生かして参院議員に当選した。反面、大橋巨泉氏らのように途中で辞職した例もあり、“タレント議員”の評価は分かれる。

 今回の参院選には、弁護士の丸山和也氏(自民比例)、元プロ野球選手の長崎慶一氏(民主比例)らも参戦している。過去と比べると「小粒」とも評される今回の“タレント候補”。果たしてその命運は――。

(2007年7月25日 読売新聞)

4390千葉9区:2009/02/03(火) 22:31:09
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0011/fe_011_070726_01.htm
「2人区」それぞれの事情


足元に火種を抱えたまま、支持を訴える候補者も多い(25日) 1議席を激しく奪い合う「1人区」をよそに、「2人区」では、様々な構図と思惑が入り乱れる。

 岐阜選挙区はその一つだ。自民、公明が推薦する無所属の藤井孝男氏と、3選を目指す民主党現職の平田健二氏が熾烈(しれつ)にトップを争う。いずれも足元に火種を抱える。

 25日、岐阜県垂井町。元運輸相で自民党総裁選への出馬経験もある藤井氏は「2年間浪人した。政治への信頼を取り戻すため、国政に復帰させていただきたい」と訴えた。

 “浪人生活”の発端は、郵政民営化問題だ。藤井氏は民営化に反対して離党した造反組で、2005年の衆院選(岐阜4区)で党県連会長の金子一義氏に敗れた。その後、民営化賛成に転向。今回は無所属だが、自民党は「実質的な公認候補」として支援する。

 ただ、郵政問題のしこりはなお残る。藤井陣営幹部は「(金子氏と)激しい選挙を戦い、すんなり応援できない人も少なくない」と打ち明ける。また、郵政対決後、野田聖子、佐藤ゆかり両氏が次期衆院選の党公認争いを続ける岐阜1区(岐阜市)の票がスムーズにまとまるかも課題だ。

 一方の平田氏も懸念を抱える。参院選の候補者選考を巡り、昨夏、民主党県第2総支部代表代行らは不満を表明、離党届を出す内紛に発展した。その元代表代行が、周囲の説得で衆院岐阜2区の選対本部長に就いたのは、公示間近の今年6月下旬。「自民党ほど深刻ではないが……」と傷口を不安がる陣営関係者もいる。

 京都選挙区では、自民党新人の西田昌司氏、民主党現職の松井孝治氏に加え、共産党新人の成宮真理子氏らが激しく争う。松井氏は年金問題の追い風に乗る。

 25日午後、京都市の繁華街。成宮氏の応援演説でマイクを握った共産党の市田忠義書記局長は、「残る1議席を自民党候補と横一線で激しく争っている。革新の伝統が脈打つ京都で、自民党に負けられない」と声を張り上げた。

 自民の苦戦ぶりを前に、共産は京都を3年ぶりの議席奪還のチャンスと位置づける。これに、自民、民主の双方が警戒感を強める。

 「民主と共産に議席を取られると、京都の皆さんの声を国政に届ける人間がいなくなる」。西田氏は25日午後、京都府京田辺市で危機感を訴えた。松井氏も同日、京都市内に年金記録漏れ問題を追及してきた衆院議員、長妻昭氏を応援弁士に迎え、「国民本位の政治を築きたい」と力を込めた。

(2007年7月26日 読売新聞)

4391千葉9区:2009/02/03(火) 22:32:28
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0011/fe_011_070727_01.htm
大物走る 焦点の1人区


多くの支持者らに囲まれる安倍首相(26日、松山市で)  自民党現職と民主党などが推薦する新人が接戦を繰り広げる1人区、愛媛。梅雨が明け、夏空が広がる26日、安倍首相と民主党の鳩山幹事長が現地入りして支持を訴えた。

 首相は昼前、松山市中心部で街宣車に立った。

 「しっかりと経済を成長させもっともっと景気を良くして地域に元気のある街を作っていくのか。それとも政治が混乱した90年代に、あの経済の低迷時代に戻ってしまうのか。それを決める選挙戦であります」

 宇野内閣の1989年参院選、橋本内閣の98年参院選、自民党は惨敗し、首相が退陣に追い込まれた。絶叫調の訴えには敗北への危機感がにじんだ。

 首相は演説に先立ち、約50分にわたって商店街をゆっくりと練り歩き、買い物客らと握手を繰り返した。 自民党の中川幹事長はこの日、瀬戸内海を挟んだ対岸、中国地方の1人区のテコ入れのため、鳥取、岡山両県を回った。岡山では「『理由なき逆風』の中で大激戦になっている。安倍政権のための戦いではない。日本の未来のための戦いだ」と声を張り上げた。

 しかし、与党への逆風が収まる気配は見えない。読売新聞社が実施した終盤情勢調査によれば、参院で与野党逆転が実現する可能性がいっそう強まっている。

 民主党の鳩山幹事長はこの日午前、愛媛県東部の西条市の街頭に立ち、「30度を超える暑さの中、日本の政治を変えたいという思いで集まっていただいた皆さんにお礼を申し上げます」と切り出した。

 「消えた年金問題を首相は去年から知っていたが、何もしなかった。支持率が下がったのを見て『これはいけない』と対応策を出した。自分の保身のために消えた年金問題を扱っているだけではないか」

 鳩山氏は年金問題で演説を締めくくると、この後、高知、徳島、香川と、1人区ばかりの四国4県を駆け足で回った。

 民主党は選挙戦の最終盤、1人区に幹部を相次いで投入する。27日には菅代表代行が愛媛県に入り、鳩山氏は富山、福井、石川県と、北陸の1人区を駆けめぐる。

 小沢代表は26日、街頭演説の前面に立った首相とは対照的に、終盤情勢の分析に専念した。

 焦点はやはり1人区。残る2日間、岡山、鳥取、島根各県で最後の訴えをするため、小沢氏は26日夕、東京駅から新幹線に乗り込んだ。注目の岡山では、田中真紀子・元外相とそろい踏みの予定だ。

(2007年7月27日 読売新聞)

4392千葉9区:2009/02/03(火) 22:33:38
読売新聞 参院選2007
激戦ルポ

>>4348
平沼票の行方は…【岡山】
>>4372
首都乱戦 身内も敵に【東京】
>>4373
「松岡系」「非松岡系」分裂【熊本】
>>4374
前哨・知事選や「民・国共闘」【群馬】
>>4375
逆風に揺れる自民王国【愛媛】
>>4350
与党協力区【埼玉】
>>4356
候補者交代 自民危機感【佐賀】
>>4376
原爆発言 余波続く地元【長崎】
>>4377
民・社決裂で連合板挟み【大分】
>>4327
足並み乱れる自公【茨城】
>>4378
組織力低下 連合の苦悩【比例選】
>>4379
造反への恩か実利か【大樹】
>>4380
「自民王国」民主が大攻勢【鹿児島】
>>4391
綿貫氏苦渋の「反自民」【富山】
>>4349
ドンのおひざ元 募る危機感【島根】

攻防 参院選(抜粋)
>>4392
農業票の奪い合い 過熱
>>4393
激しい「身内の争い」
>>4394
「背水の陣」幹事長対決
>>4395
くら替え30人 列島奔走
>>4396
カギ握る 知事の影響力
>>4397
住み分け狙う「民主王国」
>>4398
郵政民営化の微妙な影
>>4399
「タレント候補」命運は
>>4400
「2人区」それぞれの事情
>>4401
大物走る 焦点の1人区

4394とはずがたり:2009/02/11(水) 19:57:24
>(福島)県内に9教会を持つ立正佼成会は、比例区で民主党公認で佼成会会員でもある風間直樹氏(40)を、選挙区では金子恵美氏(41)を推薦している。
>出直し知事選では「お金に対して清潔」として森氏を推薦したが、今回は、「政権交代可能な健全野党を育てることが重要」と、金子氏推薦が決まった。
>佼成会の会員は、県内で6万8000世帯とされるが、その数が、そのまま得票に結びつかない。
>04年の参院選で佼成会が推薦した民主党の比例区候補が県内で獲得したのは1万票余り。佼成会幹部は「散々な結果だった」と振り返る。
この時の風間氏の福島県下の得票はどうだったんでしょうかねぇ?

〈揺らぐ組織:6〉宗教団体 「協力」ほころびてなお
http://www2.asahi.com/senkyo2007/localnews/fukushima/TKY200707100155.html
2007年07月10日

 「学会員から、『自分のところばかり一生懸命で公明党に入れてくれない』と突き上げられている。公明との選挙協力はどうなるのか」
 自民党県連が6月16日に福島市内で開いた支部長・幹事長会議で、会津地方の支部長が問いただした。橋本克也・県連幹事長は「自民党員には自民の比例候補へ投票をお願いしたいが、党員以外については、選挙協力という形もある」と応じて比例区での公明党への投票を示唆した。

 公明党の支持母体である創価学会は、県内で10〜12万票を持つとされる。自民党には「のどから手が出るほど欲しい組織票」(自民党県議の1人)だ。だが、足元は必ずしも一枚岩ではない。会議で発言した支部長は「支持者からは『比例が公明なんておかしい』と反発される」と板挟みの苦悩をにじませる。
    ◇
 学会側も選挙協力に不信感を募らせている。
 今回の参院選で、学会は、選挙区で自民党公認の森雅子氏(42)を支持し、比例区で公明党公認の渡辺孝男氏(57)を推薦する。公明党県本部は渡辺氏に対し、県内で13万票獲得をもくろむ。04年参院選での同党の得票は約11万5000票。達成には、学会員票に加え、学会員の知人票のほか、自民党の支援も不可欠だ。

 だが、昨年11月の出直し知事選、今年4月の参院補選と、同党が推薦した自民系候補が相次いで敗れた。自民党の組織力低下を懸念する、学会の県幹部は「こちらは精いっぱい取り組んでいる。誠実に応えてほしい」と話す。

 甚野源次郎・公明党県本部代表は「13万票という目標は自民党にお伝えしてあり、自民党に協力のあり方を考えて頂くことになる」。

 自民党県連幹部は「公明党から森氏への7〜8万票に対し、こちらも渡辺氏に2万票は出さなければいけない」と話す。
    ◇
 一方、県内に9教会を持つ立正佼成会は、比例区で民主党公認で佼成会会員でもある風間直樹氏(40)を、選挙区では金子恵美氏(41)を推薦している。

 出直し知事選では「お金に対して清潔」として森氏を推薦したが、今回は、「政権交代可能な健全野党を育てることが重要」と、金子氏推薦が決まった。

 長らく自民党を支持してきた佼成会だが、99年の自自公連立以来、民主党を支持する傾向を強めている。佼成会本部外務部では「人物本位で推薦しており、一党一派に偏することはない」としているが、98年の参院選では自民党候補者50人を推薦したのに対して民主党への推薦は皆無だった。だが今回は自民3人、民主31人に逆転している。
 背景には、イラク派兵を実現し、さらに憲法改正を推し進める自民党に対する、佼成会側の反発がある。県内の教会幹部の一人は「佼成会の基本姿勢は平和主義。憲法9条は一言一句変える必要がない」と主張する。
 佼成会の会員は、県内で6万8000世帯とされるが、その数が、そのまま得票に結びつかない。
 04年の参院選で佼成会が推薦した民主党の比例区候補が県内で獲得したのは1万票余り。佼成会幹部は「散々な結果だった」と振り返る。
 ただ、今回は「年金問題や閣僚辞任で民主党に追い風が吹いている。比例区でも、前回の数字を上回ることができると思う」と手応えを語る。=おわり

4395とはずがたり:2009/02/11(水) 20:30:42
>>383

12 名前:無党派さん [2006/06/10(土) 17:43:38 ID:nG3O37l1]
選挙:参院選 石井準一県議の公認を内定−−自民県連 /千葉

 ◇来年夏の参院選で
 来年夏の参院選で、自民党県連は9日、国会議員団会議を開き、これまで立候補申請した3人のうち、石井準一県議(48)=長生郡=の公認を内定した。もう1人の公認については、党本部と調整するが浜田靖一県連会長は選考の条件について「若い方がいい」と述べた。
 また、同日、新たに前田清貴・千葉西総合病院総長(53)が浜田会長に立候補の意向を伝えた。
 前田氏は98、01年の参院選に立候補し、いずれも落選している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060610-00000124-mailo-l12

前田清貴氏は平成10年参院選香川選挙区、平成12年衆院選沖縄1区、 平成13 年参院選高知選挙区と転々としている候補。
すべて自由連合公認候補として出馬。毎日新聞は沖縄からの出馬は見落としたか?w

4397とはずがたり:2009/03/06(金) 17:03:51

安倍首相の責任論が噴出 自民党総務会、退陣要求も
http://www2.asahi.com/senkyo2007/news/TKY200707310365.html
2007年07月31日

 自民党が参院選で大敗したにもかかわらず、安倍首相が続投を決めたことをめぐり、31日午前の自民党総務会でベテラン議員を中心に首相の責任を問う発言が相次いだ。

 野田毅元自治相は「参院選で政権選択を迫ったので、その結果、道は一つしかない。決断した方がいい」と発言。石破茂元防衛庁長官も「総理は『私か、小沢代表の選択だ』と何度も訴えた。これを有権者にどう説明するのか。挙党一致は答えにならない」と首相の退陣を促した。

 深谷隆司元通産相は「選挙前の様々な問題で泥縄式の対応を国民はちゃんとみている。赤城さんは(大臣の)資格がない。即刻辞任してもらいたい」と首相の対応を批判しつつ、赤城農水相の辞任を要求した。

 一方、惨敗の原因を明確にすべきだとの意見も相次いだ。加藤紘一元幹事長は「『首相続投で挙党一致』はいいが、敗因を分析なしで進めば、自民党はずたずたになる。今回の結末は自民党の基盤の崩壊だ」と述べた。谷垣禎一・前財務相も「なぜ国民から厳しい批判を浴びたのか整理しないといけない」と執行部に求めた。

 これを受け、中川秀直幹事長は「(参院選敗北の)総括は8月中に結論を出したい」と述べた。丹羽雄哉総務会長は、総務会での意見を首相官邸にも近く伝える方針だ。


自民党が、「異例」の参院選総括委員会を設置
http://www2.asahi.com/senkyo2007/news/TKY200708010343.html
2007年08月01日

 自民党は1日の役員会で、参院選の敗因を分析する総括委員会を設けることを決めた。谷津義男選挙対策総局長が委員長に就き、2日に初会合を開く。自民党が選挙後にこの種の委員会を設けるのは「異例」(党幹部)だ。

 この日の役員会では安倍首相が「有為な人材を多数失い、党総裁として大変申し訳なく思っている」と謝罪。中川秀直幹事長は「結果を真摯(しんし)に受け止めて、党再生、党改革に全力で取り組んでいきたい。ゼロからの再出発のつもりでやらないといけない」と述べた。


参院選敗因は「危機管理能力の欠如」 自民が総括案
http://www2.asahi.com/senkyo2007/news/TKY200708220359.html
2007年08月22日

 自民党は22日、参院選敗北を受けて設置した総括委員会(委員長・谷津義男選挙対策総局長)を党本部で開き、総括案をまとめた。年金記録問題と「政治とカネ」、閣僚の不規則発言の「逆風三点セット」について、内閣と与党の「危機管理能力が欠如」していたと明記している。24日に党内手続きをしたうえで、安倍首相に提出する。

 総括案では、都市部と地方との地域間格差が広がっている中で、「成長を実感に!」というキャッチフレーズが地方の有権者の意識と大きな隔たりがあったことを指摘。「国民との乖離(かいり)が起こっているのが投票行動に映った」とも盛り込む。市町村合併による保守系議員の減少に伴い、地方組織が弱体化したことにも触れている。

 この日の会合では「危機管理能力」に関する記述について、「さらに深掘りすべきだ」との意見も出たという。また、首相の責任については「『内閣と党において危機管理能力がかなり欠如している』と記すことで訴えている」(谷津氏)としている。

4398とはずがたり:2009/03/17(火) 00:32:20
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1224913247/178-180
山口合同ガス:林義郎-芳正の親族経営、労組は前回参院選は自主投票
(ちなみにサンデン交通労組は林支持だった)

4399とはずがたり:2009/05/19(火) 00:02:41
>>3062 >>3251 >>3580

嘉田票狙い応援要請 「対話の会」県議の争奪戦
http://www.chunichi.co.jp/hold/2007/saninsen07/shiga/CK2007071102031506.html
2007年7月11日

 嘉田票をめぐって、応援県議の争奪戦が繰り広げられた。12日公示、29日投開票の参院選滋賀選挙区(改選数一)。陣営は票の上積みを狙って、自らの政党以外にも応援を求める。人気銘柄は、嘉田由紀子知事を支持する「対話の会・びわこねっと」の5人。うち1人の議員の目を通して、前哨戦の動きを追った。 =本文敬称略
 木沢成人(35)は五月下旬、ある意思を固め、JR大津駅前の喫茶店のドアをくぐった。店内を見回すと、男が待っていた。
 ある議員(=山下であろう)の秘書。一週間ほど前、初めて自宅に電話をかけてきて、議員との面談を申し込んで来た。
 参院選まで約二カ月。「選挙のことだな」。ピーンと来たが、「話だけでも聞いてほしい」と言われ、待ち合わせた。
 席に着き、しばらくすると、議員がやや息を切らしながら訪れ、前に座った。コーヒーを口に運びながら、県議に当選する前の会社員時代や環境政策の話が進む。ふと話題が途切れ、本題が切り出された。
 「党じゃなくていい。個人の後援会に入ってもらえないだろうか」
 目を見つめながら、もう一押しされた。「決意できたら、電話してほしい」
 黙り込んでいた木沢が、やっとの思いで口を開く。「いやー、ちょっと無理です」
 実は「ノー」と言うのが苦手な男なのである。
 大学生の時は、試験前に友達に頼まれて、講義ノートを貸した。温泉掘削コンサルタント会社の営業マン時代は、顧客に値下げを頼まれ、利益につながらなかったこともある。
 「揺さぶりやすそうに映るのかもしれない」。自らの性格を「優柔不断」とも分析する。
 あの議員と会う十日ほど前、参院選の立候補予定者(=徳永であろう)が自宅を訪ねて来た。
 「参院選で、対話の会はどうするの」。「個人で自由に、ということになっています」。木沢の言葉に、身を乗り出した。「応援してもらえないか」。が、木沢は首を縦に振らなかった。
 「手伝わないと、自分の時に誰も助けてくれないぞ」。周囲からはこんな声も聞こえてくる。でも動くつもりはない。
 県議選東近江市選挙区でトップとなった約九千票。「今までの政治と異なる部分に期待してくれた人が多いはず」。政党色が付くと、基盤が崩れてしまう気がしている。
 (吉岡雅幸)

4400とはずがたり:2009/05/19(火) 00:02:56
対話の会の職員が選挙区内の4区から自民党公認で出馬し,自らは対話の会を脱会した木沢。
07参院選では中立とした様だ。

近江の人 木沢まさと
http://mokuzawa.exblog.jp/5750603/
2007年 07月 06日
取材、取材の参院選

朝、晩と新聞社の取材
取材目的は、参院選での私の動向。
「対話の会・びわこねっと」所属議員5名のうち、3名は、山下氏の後援会に名前を連ね、1名は、社民党として、徳永氏支援を表明。
なので、「アンタどうするの?」という質問。
先の県議会議員選挙においては、
本当に多くの方から、党派を超えて支持を頂いたと認識しているし、無党派層が増加している現状も肌で感じた。
「どっちかはっきりせんと、自分の時応援してもらえへんで」
「国政選挙やら、他の選挙通じて、自分の選挙するもんや」
まあ、いろいろな意見を頂いたりもするけれど、
4月にああいう形で初当選させて頂いて、この7月。
「中立」
というポジションで行きます。

4401とはずがたり:2009/05/19(火) 00:03:15
>>4399-4401

自民、嘉田票に猛アタック 知事は「超政党で」
http://www2.asahi.com/senkyo2007/localnews/shiga/TKY200706290331.html
2007年06月27日

 参院選滋賀選挙区(改選数1)では、4月の県議選で大敗した自民が、県民に人気の高い嘉田由紀子知事の支持層を取り込もうと懸命だ。新幹線新駅の建設問題では、「推進」の旗を降ろして嘉田知事の凍結方針を支持、「抵抗勢力」のイメージ払拭(ふっしょく)を狙う。しかし、当の嘉田知事は特定候補の応援はしないとの立場を崩していない。

 「嘉田知事、県議選、社会保険庁、松岡前農水相。四つのアゲンストの風が吹いている」

 17日夜、滋賀県近江八幡市で開かれた自民現職の山下英利氏(54)の集会で、自民県連会長の岩永峯一衆院議員が選挙戦の厳しさを訴えた。

 昨年7月の知事選では、民主、公明とともに推した現職が、無党派層を中心に約22万票を集めた嘉田知事に敗北。その後も新幹線新駅推進の立場から知事への批判を続けたが、県議選(定数47)で、公認の当選者は16人と、選挙前の27議席から激減、過半数割れに追い込まれた。

 「知事に敵対していては参院選は戦えない」。5月の県連大会で、新駅凍結容認にかじを切り、6月2日には、安倍首相が来県して嘉田知事の案内で県内を視察、「親知事」をアピールした。安倍首相は大津市内での講演で「今日は嘉田さんと手をつないで船に乗りこみました」と強調。山下陣営はこの時、琵琶湖の船上で安倍首相、嘉田知事と並んで撮影した写真をチラシに載せた。

 滋賀選挙区には県議会で嘉田知事の政策を支持する民主が前県議の徳永久志氏(44)を、共産が県常任委員の坪田五久男氏(48)を、それぞれ擁立する。ただ、嘉田知事は県議会との関係について、政党の枠組みを超えて政策本位で連携する「超政党」を掲げ参院選でも政党とは一線を画す考えだ。

 県議選で自民を過半数割れさせる原動力となった「対話でつなごう滋賀の会」(対話の会)も、会の目的は嘉田知事の政策実現だとして、国政に関しては、どの候補も応援しない方針。

 自民は対話の会の公認・推薦で当選した5人がつくる会派「対話の会・びわこねっと」に働きかけ、自民党員だったり、個人的につながりがあったりする3人を山下氏の陣営に引き込んだ。そのうちの一人は「県議選で自民と戦ったのに、支持者への説明も難しい」とジレンマを口にする。

4402千葉9区:2009/06/09(火) 23:49:46
http://www.hokkaido-np.co.jp/cont/san-in_document/11742.html
投票まで9日 【比例代表−北海道】 漂う宗教票 「自公」に反発路線転換 (2007/07/20)
 「日本は、このままでは創価学会の国になってしまう」。参院選公示日前日の十一日、札幌市中央区の本願寺札幌別院。約八十人の檀家(だんか)を前に、京都の浄土真宗本願寺派(本山・西本願寺)の幹部が強い口調で訴えた。隣には、民主党が比例代表候補として擁立した同派の僧侶藤谷光信が、けさ姿で座っていた。

 本願寺派は僧侶数約三万二千人、寺院数約一万カ所。道内での檀家も約三万六千世帯あり、仏教団体の中で一大勢力を誇る。もともと自民党との関係が深く、民主党からの立候補は初めて。国政選挙での自前候補の擁立も三十三年ぶりだ。

 自民から民主へ−。大きな方針転換の底流は、与党の一角をなす公明党の支持母体で、道内会員約十万世帯とされる創価学会への反発だ。「自衛隊のイラク派遣を容認するなど、平和を志す立場の宗教家として許せない」というライバル心がある。

 道内に九教会を置き、約七万世帯の会員を持つ立正佼成会北海道教区も、本来は自民色の強い宗教団体。それが今回は、道選挙区で民主党公認の現職小川勝也、比例代表は同党新人の風間直樹をそれぞれ推薦した。

 会員間には、憲法改正などを推し進める安倍晋三政権への違和感が強い。道教区幹部は「平和主義を基本とする立正佼成会の理念と逆だ」と、路線転換の理由を明かす。

 期せずして新たな組織票獲得の糸口をつかんだ民主党は、各宗教団体の「組織内候補」である藤谷、風間と小川をセットで支持を訴える作戦を展開する。本願寺派は、室内ポスターの掲示やリーフレットの配布に僧侶たちも協力。「葬儀会社など、お寺とかかわりが深い企業を回るきっかけもできた」(小川陣営幹部)という。

 ただ、長年続く自民党との関係は完全には断ち切れない。立正佼成会は「どの政党の下部組織でもない。推薦候補は選挙ごとに決める」と強調、今後の選挙での自民党との協力に含みを残す。本願寺派内では急激な方針転換に戸惑い、小川陣営が境内にポスターの掲示を依頼しても「仏の下では平等ですから」と、二の足を踏む寺もあった。

 年金問題一色の様相を呈する選挙戦。かすみがちな「平和」を訴え、宗教者たちの票が漂い始めている。=敬称略=

4403千葉9区:2009/06/09(火) 23:54:30
リンク先に自民党 民主党 業界団体の得票数あり
http://www.news.janjan.jp/election/0708/0708110646/1.php
07参院選を分析する(4)かわる業界団体の組織票 2007/08/14

 自民党が「非拘束名簿式」の導入で期待したのはタレント票のほかにもう1つ、業界団体による票集めでした。「非拘束名簿式」では個人名が多い候補者から順に当選となりますから、各団体は自分の代表を当選させようと、票集めに精を出すからです。ですが、ここにきて、自民党の業界団体票は悪戦苦闘しているようです。

落選続いた07自民候補

 今回の比例代表では、自民党の各業界団体の推す候補者が次々と落選しました【表11】。医師会の武見敬三氏、薬剤師団体の藤井基之氏、看護連盟の松原まなみ氏、土地改良団体の段本幸男氏、漁協の丸一芳訓氏、運輸団体の藤野公孝氏、農業団体の福島啓史郎氏などです。

 一方で、全国農政連が推した山田俊男氏は、前回の参院選に比べ3.79倍も票を伸ばして当選しました。今回、農業団体は、二人の候補者を擁立しています。これまでは統一して農水省OBを支援してきたのですが、2004年に日出英輔氏が11万票で落選したことを受けて、現職の福島氏のほかに、身内の農協から山田氏を推すことにしたからです。漁協も、長らく農水省OBを支持してきましたが、苦しい漁業の現状を国政に伝えようと40年ぶりに独自候補を立てました。

「見返り」なしで離れる建設業界

 自民党の参院選における業界団体の票の移り変わりをみてみたのが【図3】です。2001年、2004年、2007年と、着実に建設業・土地改良が票数を減らしていることがわかります。【図4】の財務省資料の公共事業予算の推移をみてみますと、2002年から公共事業予算は毎年削減され続けています。2001年に発足した小泉政権が「小さな政府」を目指して、公共事業を削減した結果です。これに比例して、これまで「見返り」を求めて自民党に票を入れていた関係業界が、少しずつ自民党から離れていったとみられます。全国区で選挙が行われていた1980年の参院選における建設団体の得票数は174万を超えていましたから、いまや87%も減少し、選挙における建設業界の組織力は衰弱したといえそうです。

「郵政解散」で崩れた組織

 また、小泉純一郎前首相が「郵政民営化」をなしたことで、郵便局OBらによる政治団体「大樹」の方針も様変わりしました。「大樹」は、かつて全国で100万票をもつといわれ、自民党の集票に大きな力をもっていました。ですが、2005年の「郵政解散」で人員が激減し、多くが自民党から離れてしまいました。郵政関係の団体が推す候補者は、2001年の高祖憲治氏、2004年の長谷川憲正氏と、ともに党内で2位、3位と、高得票数を獲得していましたが、今回は推薦者を擁立しませんでした。「大樹」の票もかなりが、自民党ではなく「郵政見直し」「夢と希望のある郵便局づくり」を掲げた国民新党に流れたようです。

自治労候補が最多記録

 一方、民主党の業界団体票はどうでしょう。今回は、自治労が支援した相原久美子氏が50万票を超えました。これは、民主党の個人名最多記録となっていた2001年の大橋巨泉氏の41万票を大きく上回る結果となりました【表12】。また、【図5】のように、情報労連、自動車総連も着実に票数を伸ばしました。ただ、団体によっては、組織固めの力に差が出ているようです。組合員数が95万人と最多となるUIゼンセンの推す川合孝典氏は17万票にとどました(それでも当選)。


 総合的にみて、まだまだ業界団体の票は強いといえるでしょう。ですが、個人を縛る力は、だんだんと弱まってきているともいえそうです。とくに、自民党と業界団体との信頼関係は深刻な問題です。「自民党をぶっ壊す」とした小泉政権のさまざまな改革は、自民党の組織をも壊してしまったのです。

(永尾理恵子)

4404とはずがたり:2009/06/10(水) 00:30:41
>>4403-4404
janjanが突然見れなくなっちゃうことは無いとは思いますが保存しときますね。

【表11】自民党 業界団体の得票数
ttp://tohazugatali.web.fc2.com/politics/fig11.jpg
【図3】自民党業界団体表の推移
ttp://tohazugatali.web.fc2.com/politics/070813_3.gif
【図4】公共事業関係費の推移
ttp://tohazugatali.web.fc2.com/politics/070813_4.gif

【表12】民主党 業界団体の得票数
ttp://tohazugatali.web.fc2.com/politics/fig12.jpg
【図5】民主党 業界団体票の推移
ttp://tohazugatali.web.fc2.com/politics/070813_5.gif

4405とはずがたり:2009/08/03(月) 00:02:57

市場主義農政に募る不満 中国4県の農協「出身」新人推す
'07/7/27
http://www.chugoku-np.co.jp/senkyo/sanin/07/News/En07072701.html

 ▽集票力は減退、組織存続へ背水の陣

 大詰めを迎えた参院選で、中国地方の農協グループが「組織の存亡」をかけた戦いを繰り広げている。比例代表はこれまで元農水省官僚を推してきたが、山口を除く四県は初めて農協出身者を推薦した。市場原理を重視する国の新農政への不満が引き金となったが、農協グループも農家数の減少でかつての巨大集票マシンの面影はない。政治の場での存在感の維持に向け、「背水の陣」を敷く。

 「農業は今、大変厳しい状況にある。農業や農協が伸びていくため、頑張り抜く」。二十四日、広島市安佐南区の広島市農協本店駐車場。元全国農協中央会(全中)専務理事の自民党新人(60)が声を張り上げていた。強い日差しの下、本店のほぼ全員と周辺支店の職員約百五十人が約三十分間、演説に聞き入った。

 ▽7割が中山間地域

 農協グループの政治運動組織である全国農政連は昨年、異例の試みに打って出た。参院選の推薦候補を定める予備選挙の実施。当時、全中専務理事だった自民新人は、農水省OBの現職参院議員(61)を大差で破った。

 全国でグループを挙げた自民新人への支援が広がる中、広島県農協グループ(広島市中区)は初めて特定候補の後援会をつくった。会員は、農協ビルの一室で農協女性部や退職者などに支援を呼び掛ける電話をかけ続ける。

 初の組織内候補を擁立した背景には、農政への不満がある。国は本年度から大規模農家などに支援を集中する新農政を本格的に始めた。しかし、条件不利地が多い中山間地域が七割以上を占める中国地方は、農地の大規模化が困難な農家や集落が多い。

 高齢化も進み、二〇〇五年の中国地方の耕作放棄地は約三万八千八百ヘクタール。五年で14・7%も増えた。呉市の農業男性(54)は「今の政治は都市部中心の政策のように感じる」と憤る。

 広島県農協中央会の岸房康行理事が、新人に託す思いを明かす。「今の農政は大規模農家だけを支援し、多くの零細な農家は置き去りになる。実情を政策に反映できるのは、それを知る農協の人間だ」。岡山、島根、鳥取の三県の農協グループも、この新人を推薦。後援会員の目標数を立てたり、支援の専従職員を配置したりしている。

 政府はさらに、自由貿易協定(FTA)など貿易自由化を加速させる。農水省の試算では、農産物の関税が撤廃され外国産が流入すると、約八兆五千億円の国内農業総産出額は42%減少する。

 ▽山口は出身者推薦

 国の今の農政に「異」を唱え始めた農協だが、集票力の衰えが目立つ。一九八〇年の参院選全国区で農協グループが推薦した自民候補は、中国地方で約七万三百票を獲得。しかし、三年前の参院選比例代表で推薦した自民候補の得票は約九千六百票にまで減り、落選した。

 その上、今回は中国五県が一枚岩ではない。山口県農協グループだけは、自民新人が予備選で破った農水省OBの自民現職を推薦する。現職が宇部市出身という地元事情からだ。自らを取り巻く環境が厳しさを増す中で、初めて組織内候補の擁立に踏み切った農協グループ。農政への影響力を、自民という枠組みの中で「身内」にかける。(河野揚)

4406とはずがたり:2009/08/05(水) 11:05:14

520 名前:無党派さん[sage] 投稿日:2009/08/05(水) 03:31:16 ID:QbAOSpxY
2007年参院比例の待機リスト&比例下位のブロック予想

広野允士  ※青木愛の東京12区出馬で繰り上げ当選予定
秦知子    たぶんこのまま次点。東海or中国で登載?
斉藤勁    南関東で登載
玉置一弥  近畿で登載?
樽井良和  東京or北関東or南関東で登載?
木下厚    引退(国民新党移籍で繰り上げ要件喪失)
三輪信昭  東海で登載?
尾辻かな子 近畿で登載?
山村明嗣  東京で登載?
叶芳和    九州で登載?
山崎摩耶  北海道で登載
長崎慶一  近畿or四国で登載?
高竹和明  中国で登載?
金政玉    たぶん出ない。ちなみに、車椅子繋がりで八代英太の支援を受けていた。

4407とはずがたり:2009/08/14(金) 16:46:07
【参院選2007 岐阜ニュース】
平田さん、4つの区制す 「保守王国」陥落寸前に 衆院の小選挙区別得票数
http://www.chunichi.co.jp/hold/2007/saninsen07/gifu/CK2007073102037476.html
2007年7月31日

 無所属元職の藤井孝男さん(64)=自民、公明推薦=が、民主党前職平田健二さん(63)とのトップ争いを制した参院選岐阜選挙区。だが衆院の小選挙区別の得票数では、平田さんが藤井さんの地元の4区(高山、美濃加茂市など十五市町村)のほかはすべて勝ち、「保守王国」が陥落寸前だったことをうかがわせた。

 平田さんは民主公認候補としては過去最高の四十四万票余りを獲得した。しかし藤井さんは、二年前の衆院選で落選するまでコスタリカ方式で金子一義自民党県連会長と議席を分け合ってきた地盤の4区で、平田さんの得票を六万票上回る十四万票以上を獲得。得票を四十六万票台に乗せ、トップを確保した。

 平田さんの得票は藤井さんに対し、2、5区では数千票程度と小差だったが、1、3区では一万票以上の差がついた。1区では野田聖子、佐藤ゆかり両衆院議員の次期衆院選公認争いが続き、自民党支持者のまとまりを欠いたことも差が開いた一因とみられる。

 (坪井千隼)

4408とはずがたり:2009/08/17(月) 12:48:08
>>2974

共生新党から武藤氏出馬、正式に出馬表明
http://www2.asahi.com/senkyo2007/localnews/ibaraki/TKY200706230115.html
2007年06月23日

 元那珂町議で保険代理店経営の武藤博光氏(45)は22日、共生新党党首の黒川紀章氏(73)とともに東京都内で記者会見し、今夏の参院選に茨城選挙区(改選数2)から党公認で立候補することを正式に表明した。

 武藤氏は「黒川党首は私たちの夢や希望を必ず具体的に実現される方だ。将来に対する期待と希望を持って共生新党から出馬したいと思った」と語った。年金問題を1番の争点として戦っていきたいという。

 黒川氏は武藤氏を「地元に密着して政治をしている方」と語った。

4409名無しさん:2009/08/31(月) 16:49:13

http://www.jrcl.net/frame070827e.html
大阪で参議院選挙を闘って               かけはし2007.8.27号

服部良一選挙の敗北を闘う第三極の飛躍のバネに

 【大阪】今回の参議院選挙で大阪選挙区から社民党候補として立候補した服部良一さんは、一四万一八六七票で第六位で落選した。服部陣営は、当初からの立ち後れ(立候補決意が5月に入ってから)を克服するために全府下を駆け回ったが、いかに狭い大阪府(香川県に次ぐ第2位の狭さ)とはいえ当選を実現できなかった。
 大阪では、〇四年の参議院選(辻元清美候補・無所属)、〇五年の衆議院選挙(大阪10区・辻元清美・社民党、比例復活で当選)を担った大阪ユニオンネットワークなど左派労働組合、社民党、新社会党、無所属市民派自治体議員、市民運動などが、自民・民主の保守二大政党制の形成とその下での憲法改悪など戦争する国づくりの政治情勢に切り込む(闘う)第三極の形成・発展をめざして、今参議院選を闘うことが図られてきた。この動きは、また兵庫における原和美さん(今参議院選では、兵庫選挙区に9条ネットで立候補)の動きとも連動していると意識されていた。
 しかし、これらの動きは、大阪では、部落解放運動の評価など歴史的な対立が克服されない中で、共産党との共闘は、多くの構成員にとって、頭から排除されていた。
 共産党の拒否による全国レベルでの「護憲共同候補擁立懇談会」や「平和への結集をめざす市民の風」などによる「7・7シンポジウム」の動きの失敗、東京での川田龍平さんを拒否した社民党の杉浦ひとみさん立候補、9条ネットの形成と独立した選挙運動などを受けて、大阪選挙区での(闘う)第三極、左派労働運動、市民派議員、社民、新社、市民運動の共同候補の決定は遅れに遅れた。この遅れは、単に候補者選びの失敗や候補者にあがった人たちの決断の遅れなどが原因ではない。これは、きわめて厳しい政治情勢に切り込んでいこうとする統一戦線的政治主体の決定的弱さ、立ち後れを反映したものであった。
 そうした中で、これまで、市民運動の側からの第三極の主体として候補者選びの側にいた服部さんが、社民党比例区の山内トクシンさん(元読谷村長、元沖縄県出納長)や、衆議院議員の照屋寛徳さんの要請を受けて、これまでの活動の中心の一つである沖縄の反基地闘争の前進のために立候補を決意した。服部さんの選挙闘争にとって、山内トクシンさんの比例区での当選のための貢献も一つの課題であった。
 社民党公認候補としての服部さんの選挙闘争は、改憲反対、新しい格差の拡大と「弱者」の切り捨て反対を中心的な課題として訴え、辻元清美さん(社民党・衆議院議員)、山内トクシンさんとの強い連携のもとで行われた。9条ネットを応援する新社会党や社民党の他の比例候補を応援する地方議員たちなども、大阪選挙区においては服部さんを支援した。(闘う)第三極の候補としての位置づけの下に選挙戦は闘われた。

大衆運動と結合
した政治的極を

 選挙結果は、服部さんは十四万千八百六十七票(得票率3・67%)を獲得したが六位で落選した(梅村氏・民主党128万票、白浜氏・公明党83万票、谷川氏・自民党73万票の3人が当選)。共産党の宮本岳志氏は、五十八万票で次点だった。比例区では社民党は十五万六千票、9条ネットは一万四千票で、共産党は四十六万票、民主百三十一万票、自民八十三万票、公明七十二万票だった。山内トクシンさんは、大阪府下で三千二十六票、9条ネットの比例区で立候補した元泉南市議の小山広明さんは二百九十二票だった。
 大阪での選挙結果は、全国の結果と少し違い、民主党は勝利したが与野党の逆転はなかった。服部さん(社民)と宮本氏(共産)をプラスしても最下位当選の谷川氏(自民)の得票数には少し足りなかった。民主の躍進が、社民、共産、九条ネットなど改憲反対・護憲の勢力の落選、停滞につながった点では、全国の結果と共通していた。
 選挙結果は、護憲派勢力なるもののあり方に重大な問題を投げかけている。それはまた当然にも(闘う)第三極にも重大な課題を提起している。
 秋期国会でのテロ特措法の延長などをめぐる与野党の攻防と政局の混乱が予想されるなかで、テロ特措法延長に反対し、米軍再編と日米軍事一体化、辺野古の新基地建設、厚木の米艦載機の岩国への移駐、米陸軍第一軍団司令部の座間移転、横須賀への原子力空母の配備などに反対する闘いの強化を改憲阻止の闘いと結合して創りあげていくことが求められている。大衆運動と結合した強力な闘う第三極の形成こそ求められている。十月十四日の「戦争あかん!基地いらん!〇七関西のつどい」や十一月三日の憲法市民集会などへの共同の勢力的な取り組みが求められている。(洋)

4410名無しさん:2009/09/08(火) 22:19:43
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-05-10/2007051002_03_0.html

2007年5月10日(木)「しんぶん赤旗」

参院沖縄選挙区
糸数氏を統一候補に
共産党と社大党 政策協定と覚書

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 七月二十二日投票の参院沖縄選挙区選挙で、日本共産党沖縄県委員会と沖縄社会大衆党は九日、前参院議員の糸数慶子氏(沖縄社会大衆党副委員長)を無所属の統一候補として擁立することに合意し、三者間で政策協定と覚書を結びました。

 政策協定は、憲法改悪に反対し、普天間基地の即時閉鎖・撤去を求めることなど七項目です。沖縄戦の歴史をゆがめる教科書検定に反対し、「貧困と格差」の是正や地元産業の振興や農業、観光などと結びつけた雇用政策に力を入れ、基地建設や乱開発による環境破壊にストップをかけることなども盛り込まれています。

 覚書は、糸数氏の国会内の所属会派に関しては無所属でのぞむことを確認。「両党は、糸数慶子氏が沖縄の政治的立場や沖縄県民の主張を代弁する国会活動が実現できるよう配慮する」ことで、三者が一致しました。

 糸数氏は、社民党、民主党とも政策協定を結んでいます。選挙戦は自民党公認、公明党推薦の現職との一騎打ちになる見込みです。

4411名無しさん:2009/09/08(火) 22:22:26
>共産とは当選後も無所属・無会派を貫くとする覚書も締結した。


http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-23631-storytopic-3.html
社民・民主・共産と協定 糸数氏、19日に出馬表明2007年5月10日 7月の参院選沖縄選挙区に、野党統一候補として出馬する前参院議員の社大党副委員長・糸数慶子氏(59)と社大党は9日、社民党県連、民主党県連、共産党県委とそれぞれ参院選に向けた政策協定を締結した。協定は平和憲法堅持や県内への新基地建設反対などを打ち出している。糸数氏は19日に正式に出馬表明する。 調印式は那覇市の八汐荘で行われ、午後2時から社民、民主とそれぞれ調印。引き続き午後3時から共産と調印した。糸数氏、喜納昌春社大党委員長、新里米吉社民党県連書記長、玉城デニー民主党県連副代表、村山純共産党県委委員長代理らが参加した。
 社民、民主との協定は9項目、共産との協定は7項目。平和憲法の堅持、高校歴史教科書検定など教育への政治の不当な介入と愛国心押し付け反対、新基地建設反対、格差、貧困の是正、日豪経済連携協定反対などを盛り込んでいる。
 共産とは当選後も無所属・無会派を貫くとする覚書も締結した。
 安保問題では、社民との協定で「米国追従型の安全保障でなく、多国間の平和共存的な安全保障と国連中心の平和外交を追求する」としている。
 民主とは「米国を含めアジアにおける多国間の平和共存的な安全保障と国連中心の平和外交政策を追求する」としている。
 共産とは「安保条約から抜け出し、アジア諸国と平和・友好の関係を築く」としている。
 糸数氏は「平和憲法を守り、再編による基地負担増にノーの声を上げていく。国政の場でしっかりと平和の問題、暮らしの問題を訴えていきたい」と強調した。
 共産党は9日付で糸数氏の推薦を決定した。

4412名無しさん:2009/09/08(火) 22:23:07
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-23692-storytopic-3.html

糸数氏推薦はそうぞう次第 参院選挙区で国民新党2007年5月12日 亀井静香国民新党代表代行は11日午後、7月の参院選沖縄選挙区に野党統一候補として出馬する社大党副委員長の糸数慶子氏(59)について「支援の態勢は、そうぞうがどう支援するかを前提に考えなければいけない。前回推薦したから今回も、という短絡的なものではない」と強調。衆院で連立会派を組む政党そうぞうの対応を踏まえ判断する考えを示した。
 同日の呉屋宏氏の参院選比例代表出馬表明の席上、答えた。
 国民新党は前回知事選で糸数氏を推薦している。亀井代行は「自公候補を応援するわけではない。糸数氏に当選してほしい」と述べたが、「(知事選で)共産党があまりに前に出すぎた。基本的にイデオロギーが違う。違う政党が推薦する候補を独り占めした形で走られると何だ、となる」と共産党を批判した。

4413名無しさん:2009/09/08(火) 22:23:40
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-22646-storytopic-3.html

糸数氏で野党統一 7月参院選挙区2007年4月3日 社大党が7月の参院選沖縄選挙区(改選一議席)への擁立を決めた同党副委員長の前参院議員・糸数慶子氏(59)について、社民党県連、共産党県委、民主党県連の野党各党は2日までに、社大の協力要請を了承した。糸数氏が野党統一候補となることが確定した。参院選沖縄選挙区は2期目を目指す現職の西銘順志郎氏(57)との一騎打ちとなる見通しだ。
 社大党の喜納昌春委員長らは、先週から各党を相次いで訪ね、糸数氏擁立について報告するとともに、選挙区での協力を要請。社民は3月27日に要請を受け、同日三役で糸数氏推薦の方針を決めた。民主は3月29日の要請を受け、30日の常任幹事会で推薦方針を決めた。
 2日の共産との会談では、無所属無会派の堅持や基本姿勢など参院補選での一致点を踏まえることを確認。共産は政策など調整した上で、補選終了後に正式決定する。
 喜納委員長らは2日、連合沖縄に対しても協力要請した。連合沖縄は補選後に議論する方向だ。

4414名無しさん:2009/09/08(火) 22:24:47
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-21400-storytopic-3.html

島尻、狩俣氏が出馬表明 参院補欠選挙2007年2月18日 4月5日公示、同22日投開票の参院選沖縄選挙区・補欠選挙(欠員1)で、那覇市議の島尻安伊子氏(41)、前連合沖縄会長の狩俣吉正氏(56)は17日、那覇市内でそれぞれ記者会見し、正式に出馬表明した。島尻氏は「妻、母、働く女性としてこれまでの経験、台所の感覚を忘れず、子育て世代の代弁者として教育、人材育成、医療福祉問題などの解決に力を尽くす」と述べた。狩俣氏は「沖縄の経済、雇用問題は深刻で、経済自立化が見えない。働く人の労働条件も苦しく、基地問題も揺さぶられている。自ら国政の場でただしていく」と述べた。
 補選は知事選に出馬した前参院議員・糸数慶子氏の辞職に伴うもの。両氏の事実上の一騎打ちとなる。島尻氏は24日、狩俣氏は22日に事務所開きを行うほか、早期に政策発表する。
 島尻氏は無所属で立候補。自民が推薦、公明も推薦の方針。那覇市のロワジールホテルオキナワで会見した島尻氏は「仲井真弘多知事、五ノ日の会、与党議員とスクラムを組み、国、県の諸問題解決に取り組む。野党だった議席を取ることが使命だ」と強調。子育て支援策や国際交流促進などを打ち出す考え。普天間移設問題では「危険除去の1点で早期移設を目指したい」と述べた。憲法改正では「いろんな意見、考え方がある。それをきちんと考えていきたい」と改正論議を見守る姿勢を示した。当選後の会派は「白紙」とした。
 狩俣氏は無所属で出馬。社民、社大、共産、民主が推薦。那覇市のホテル日航那覇グランドキャッスルで会見した狩俣氏は「行き過ぎた規制緩和政策で格差社会が極めて深刻だ」と自公政権を批判。社会保障政策への対応や教育、県経済自立を課題に挙げた。普天間移設問題では県内移設反対、即時閉鎖・早期返還を求める姿勢を鮮明にした。また「安倍政権は憲法改正を目標にする危険な内閣だ。厳しい姿勢でただしたい」と強調した。会見の席上、社民党県連、社大党、民主党県連との政策協定に調印した。当選後も無会派の考え。

4415名無しさん:2009/09/08(火) 22:26:35
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-21134-storytopic-3.html

島尻、狩俣氏一騎打ちに 参院補選2007年2月8日 4月22日の参院選・補欠選挙(欠員1)で、社民党県連、社大党、民主党県連が出馬要請している連合沖縄会長の狩俣吉正氏(56)について、3党がブリッジ共闘を呼び掛けている共産党県委の前田政明副委員長は7日、琉球新報社の取材に対し「基本的にはまだ白紙だ。早期に本人と協議し、県民の願いに応えるブリッジ共闘を追求したい」との姿勢を強調した。その上で「独自候補を立てる方針は持っていない」との考えを示した。(瀬底正志郎)
 共産が独自候補を立てないことで、参院補選は狩俣氏と、与党陣営が擁立を決めた那覇市議の島尻安伊子氏(41)の一騎打ちが確定的となった。
 前田副委員長は、狩俣氏との協議の中では、政治姿勢や無所属無会派の堅持、新基地建設や憲法改悪反対などの考え方や、共産との共闘の意思を確認する方針。ただ「共産の立場を否定するようであれば毅然(きぜん)とした対応を取る」と述べた。狩俣氏との協議を経た上で正式に対応を決める。
 狩俣氏は同日の自治労県本(比嘉勝太委員長)の中央委員会で、推薦状を受け取った。狩俣氏は「しっかりとした取り組みをつくり、確実な勝利を果たしたい。格差社会の問題を先頭を切って訴えていく」と決意を表明した。また連合沖縄の仲村信正政治センター代表幹事が社民、社大、民主に対し連合の推薦方針を報告。週明けに狩俣氏が受諾を伝える日程などを確認した。
 一方、島尻氏擁立でまとまった自民党県連の新垣哲司幹事長らは7日夕、都内で党本部の中川秀直幹事長と二階俊博国対委員長と会談。島尻氏擁立を報告した。新垣氏によると、中川氏は「よくまとめてくれた。ありがとう」と述べたという。
 補選には那覇市の会社代表の金城宏幸氏(68)も出馬を表明している。

4416名無しさん:2009/09/08(火) 22:27:12
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-21110-storytopic-3.html

連合沖縄狩俣氏を推薦 参院補選2007年2月7日 連合沖縄は6日、三役会議を開き、4月の参院補選で会長の狩俣吉正氏(56)の擁立を認めることを確認した。7日の緊急執行委員会で狩俣氏の推薦を決定し、推薦権限を持つ連合本部に上申する。ただ、加盟組合ごとの組織対応については「構成組織の事情に配慮する」として、統一対応を求めることは見送った。旧同盟系の一部労組では自主投票となる組織も出る見通し。
 狩俣氏は社民党県連、社大党、民主党県連の野党3から出馬要請を受けている。三役会議で狩俣氏は「退路を断ってでも出馬したい」と強い決意を示し、役員に理解を求めた。所属する連合沖縄の方針が固まったことで、近く政党に要請受諾を伝える。
 三役会議では、政権交代に向けて反自公で一致した3党の決定を尊重することを確認。役員の中には、現職会長の擁立にもかかわらず、政党の決定が先行して組織内で十分な議論ができないことに不満もあり、政党に対し今後は事前の相談や調整を密にするよう申し入れることでまとまった。
 狩俣氏の参院補選擁立について、既に出身母体の自治労県本が推薦を決めている。一方、電力総連やUIゼンセン同盟などで構成する県友愛連絡会は狩俣氏が無所属・無会派の立場で出馬することに「民主基軸という連合方針に逸脱する」と反発。大浜直之県友愛連絡会事務局長は「組織内で議論することはない」と述べ、事実上、自主投票となる方向性を示した。

4417名無しさん:2009/09/08(火) 22:30:37
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-20822-storytopic-3.html

狩俣氏の擁立決定 社民、社大、民主、共闘呼び掛けへ 2007年1月28日 4月22日の参院選沖縄選挙区・補欠選挙(欠員一)で、社民党県連、社大党、民主党県連は27日、それぞれ機関会議を開き、連合沖縄会長の狩俣吉正氏(56)の擁立を確認した。3党は28日の代表者会議で狩俣氏擁立を正式決定する。社民、社大、民主は「全野党共闘をまとめていきたい」(比嘉京子社大党書記長)と、3党の正式決定を受け共産党県委、政党そうぞうに候補者と政策協定を結ぶ「ブリッジ共闘」での選挙協力を呼び掛ける方針。
 狩俣氏は琉球新報社の取材に「連合沖縄や出身の自治労県本などと相談しながら検討したい。3党が掲げる政策に異論はない」と述べた。
 人選には狩俣氏のほか県議の赤嶺昇氏(39)、基地軍隊を許さない行動する女たちの会共同代表の高里鈴代氏(66)の3人が浮上。3党が確認した(1)無所属・無会派を貫く(2)「憲法9条を守る」「普天間飛行場の閉鎖、県内移設反対」など8目の政策事項の順守(3)同日投開票の宜野湾市長選とのセット―の3条件について、赤嶺氏は民主党公認・会派入りを主張。高里氏は出馬を固辞した。狩俣氏は3党の条件に応じる姿勢を示したため3党が一本化で調整。「意欲があり条件もクリアできる。統率力もあり適任だ」(新里米吉社民党県連書記長)などとしてそれぞれ擁立を決めた。
 一方、与党陣営の候補者に決まった那覇市議の島尻安伊子氏(41)は取材に対し「決定は重く受け止めたい」と述べた。ただ自民党県議の中で「民主から出た人は推せない」と幹事会の決定に不満も上がっており、同党県連は28日昼、議員総会で対応を協議する。

4418名無しさん:2009/09/08(火) 22:31:43
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-20844-storytopic-9.html

参院補選、候補者決まる 一枚岩に不安の種2007年1月28日
上:参院補選で島尻安伊子氏の擁立を決めた自民党県連の候補者選考委幹事会=27日、那覇市の自民党県連 下:狩俣吉正氏の参院補選擁立を確認する社民党県連の執行委員会=27日、那覇市旭町の官公労会館
 4月22日の参院補選で27日、与党陣営は那覇市議の島尻安伊子氏の擁立を決めた。社民党県連、社大党、民主党県連の野党3党は狩俣吉正氏の擁立をそれぞれ決定した。決定には同日の宜野湾市長選、7月の参院本選との連携や、次期衆院選も念頭に置いた思惑も垣間見える。双方とも28日に正式決定するが、それぞれ不安材料も抱えており、3カ月を切った選挙戦に一枚岩で臨めるか課題も残る。(政経部・瀬底正志郎) 27日の自民党県連の候補者選考委幹事会。最終的に県議の国場幸之助氏と島尻氏が軸となった選考は、ある幹事が「国場氏は今後に残しておきたい」と指摘。その意見に推されるように一本化が決まった。

■7月とセット
 与党陣営の中には当初から「無所属」「女性」との思惑が広がっていた。ある関係者は「女性なら短期決戦の中、女性や無党派の支持を得られる。7月の本選とセットできる」と、7月の本選に野党陣営から出馬が取りざたされる糸数慶子氏を念頭に、女性候補擁立で本選も有利に進めたい思惑もちらつく。別の陣営幹部は「経済界、公明は無所属でなければ支援しにくい。自民党本部も無所属で了解している」と明かす。一部に、当選後には公明会派入りもうわさされるなど、衆院1区での自公の選挙協力も絡んだ決定との見方もある。
 だが、今回の決定に自民党県議団から強い不満が噴出している。県議の1人は「民主公認で通った人に決めるのはおかしい。県議や市町村議員は戦えない」と指摘。27日の幹事会でも「議論する時間を求めたが、押し切られた」と運営そのものを批判する。県内の保守系では国政選挙で初の女性候補だが、選考過程で生じたしこりをどう解消できるかが焦点だ。

■市長選への影響
 一方、野党3党は、各党が候補者と政策協定を結ぶ「ブリッジ」による全野党共闘を目指す構え。3党は「無所属、無会派を貫く」と強調。基本政策も6党が一致できた先の県知事選の基本姿勢をベースに、共闘を強く意識する。
 共産は「政策協定が締結できるかどうかが先だ」(幹部)と、政策を見ながら「ブリッジ共闘」が可能か見定める構えで、革新色が薄まれば共闘は難しいと指摘する。
 だが、同日の宜野湾市長選は革新勢力にとって落とせない選挙。野党が補選で分裂すれば「市長選への影響も大きい」(民主幹部)だけに、3党と共産の協力は可能とみる向きもある。
 労働組合の議論も週明けから本格化する。人選協議に狩俣氏を提起した社民は、県内最大労組で狩俣氏の出身でもある自治労県本から、擁立を前向きに検討する姿勢を非公式に確認。3党は行政施策や労働政策に通じた狩俣氏の実績に加え、労働界を挙げた全面支援を期待する。
 ただ狩俣氏が政党からの出馬要請を受諾するためには、連合沖縄内部の環境整備ができるかどうかが焦点になる。

4419名無しさん:2009/09/08(火) 22:32:30
http://ryukyushimpo.jp/modules/news/article.php?storyid=21400

島尻、狩俣氏が出馬表明 参院補欠選挙2007年2月18日 4月5日公示、同22日投開票の参院選沖縄選挙区・補欠選挙(欠員1)で、那覇市議の島尻安伊子氏(41)、前連合沖縄会長の狩俣吉正氏(56)は17日、那覇市内でそれぞれ記者会見し、正式に出馬表明した。島尻氏は「妻、母、働く女性としてこれまでの経験、台所の感覚を忘れず、子育て世代の代弁者として教育、人材育成、医療福祉問題などの解決に力を尽くす」と述べた。狩俣氏は「沖縄の経済、雇用問題は深刻で、経済自立化が見えない。働く人の労働条件も苦しく、基地問題も揺さぶられている。自ら国政の場でただしていく」と述べた。
 補選は知事選に出馬した前参院議員・糸数慶子氏の辞職に伴うもの。両氏の事実上の一騎打ちとなる。島尻氏は24日、狩俣氏は22日に事務所開きを行うほか、早期に政策発表する。
 島尻氏は無所属で立候補。自民が推薦、公明も推薦の方針。那覇市のロワジールホテルオキナワで会見した島尻氏は「仲井真弘多知事、五ノ日の会、与党議員とスクラムを組み、国、県の諸問題解決に取り組む。野党だった議席を取ることが使命だ」と強調。子育て支援策や国際交流促進などを打ち出す考え。普天間移設問題では「危険除去の1点で早期移設を目指したい」と述べた。憲法改正では「いろんな意見、考え方がある。それをきちんと考えていきたい」と改正論議を見守る姿勢を示した。当選後の会派は「白紙」とした。
 狩俣氏は無所属で出馬。社民、社大、共産、民主が推薦。那覇市のホテル日航那覇グランドキャッスルで会見した狩俣氏は「行き過ぎた規制緩和政策で格差社会が極めて深刻だ」と自公政権を批判。社会保障政策への対応や教育、県経済自立を課題に挙げた。普天間移設問題では県内移設反対、即時閉鎖・早期返還を求める姿勢を鮮明にした。また「安倍政権は憲法改正を目標にする危険な内閣だ。厳しい姿勢でただしたい」と強調した。会見の席上、社民党県連、社大党、民主党県連との政策協定に調印した。当選後も無会派の考え。

4420名無しさん:2009/09/08(火) 22:33:56
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-02-18/2007021801_05_0.html

2007年2月18日(日)「しんぶん赤旗」

参院沖縄補選に狩俣氏
共産党と政策合意
9条改憲・安保に反対

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 四月二十二日投票の参院沖縄選挙区補欠選挙で、日本共産党沖縄県委員会は十七日、連合沖縄前会長の狩俣吉正(かりまた・よしまさ)氏(56)と政策合意書・覚書を結び、推薦することを発表しました。

 那覇市内で記者会見した赤嶺政賢党県委員長(衆院議員)と狩俣氏は、糸数慶子前参院議員の知事選出馬に伴う同補選で、沖縄県民の声を代表する革新の議席を守り抜く意義をのべました。

 赤嶺委員長は、政策合意書と覚書の内容を詳しく説明し、狩俣氏の勝利をめざして全力をあげる決意を訴えました。

 狩俣氏は、大衆運動にかかわるなかで、県民が保革を超えて一つになったとき、沖縄の歴史が変わることを学んできたとのべ、「そのなかで共産党は欠くことのできないパートナーだと考えている」と強調しました。

 政策合意書は(1)憲法九条の改悪に反対。沖縄の現状からして日米安保条約に反対する(2)憲法二五条に保障された国民の生存権、生活と福祉を守りぬく(3)消費税の税率引き上げに反対―など七項目。覚書では、「狩俣氏は当選後、特定の政党・会派に所属せず、無所属議員としての立場を貫く。特定の政党からの立候補はしない」と明記し、日本共産党と定期的な協議を行うことなどを確認しています。

 狩俣氏は同日、沖縄社会大衆党、社民党、民主党の三党とも政策合意書を交わしました。


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 狩俣氏の略歴 一九五〇年宮古島市生まれ。県立宮古高校、琉球大学短期大学部卒業。平良市職労委員長、自治労県本部委員長、連合沖縄会長などを歴任。

4421名無しさん:2009/09/13(日) 12:27:35
古い記事ですが参考までに。

http://outlaws.air-nifty.com/news/2008/07/post_0fb7.html
2008年7月25日 (金)
【ミニ情報】川田龍平・参議院議員、「後援会」で内紛が勃発
昨年7月の参議院選挙で東京都選挙区より無所属で立候補し、68万3629票を獲得して初当選した川田龍平・参議院議員(=左写真)。ところが、ここに来て個人後援会組織の「川田龍平を応援する会」(東京都新宿区)で内紛が起きていることが分かった。

関係者によれば、同会の元事務局長(小金井市議)ら11人が「民主的運営の変質に対し、重大な決意を持って反対」などとする文書を7月18日付で会員に配布しているという。本誌が入手した同文書を見ると、「川田議員の困惑せざるをえない振る舞い」として10項目も箇条書きで暴露していた。その中には、「体調不良を理由」に午前の国会をサボり、午後には旅行していた、というものまである。

一方、川田議員も20日になって〝反撃〟の文書を会員向けに配っている。それによると、「事務局スタッフから事実でない内容が書かれた手紙をだされてしまい、みなさまにはご心配をおかけして大変申し訳ありません」、「会の会計に不明朗なところがあり、税金である立法事務費を議員の許可なく無断で使うなど不適切な使い方に疑問を持ち、明らかにしようとしたところ、会の帳簿を隠そうとしました」などと反論している。

ちなみに、この「応援する会」は川田氏の当選を期に、個人後援会であるとともに、「資金管理団体」(政治資金の出入りを管理するため政治家が指定する政治団体)に移行していた。別の関係者によれば、「今回の内紛の根は意外に深いと思いますよ。これまで明らかになっていなかった〝ドロドロとした人間関係〟が表沙汰になるかもしれませんね」という。

00:05 政治 | 固定リンク

4422名無しさん:2009/09/19(土) 16:08:27
http://www2.asahi.com/senkyo2007/localnews/fukushima/TKY200707080053.html

現在位置:asahi.com> 2007参院選> 地方ニュース> 福島> 記事

〈揺らぐ組織:4〉労働組合 議論避け“一丸”の二股
2007年07月08日

 福島市春日町の県文化センターで7日、民主党から比例区で立候補予定の相原久美子・自治労中央執行委員の総決起集会があった。
総決起集会で気勢をあげる自治労などの組合員たち=7日、福島市春日町の県文化センターで


 「相原さんを当選させて国会での政策転換を実現したい」。自治労県本部の丹治則雄委員長もあいさつに立った。丹治委員長は、相原氏の選対幹部でもある。

 その丹治委員長は先月17日、同市の飯坂温泉にある保養施設で、やはり自治労出身の又市征治・社民党幹事長の総決起集会で壇上に立った。こちらの集会では「与野党逆転のために、社民党を軸として参院選を戦っていかなければならない」と檄(げき)を飛ばした。

    ◇

 自治体職員の労働組合で構成される自治労は、もともと旧社会党の支持組織だった。県内の産別労組では最多となる約2万1000人(05年6月現在)の組合員を抱える。

 福島市荒町の県本部には、相原氏と又市氏それぞれのポスターが仲良く並んでいる。比例区と選挙区で民主、社民両党の合わせて4人を推薦したのは、全国でも福島県だけだという。

 自治労本部の大門正彦政治政策局長は「福島では、それぞれの労組ごとに割り切って判断しているのだろう」とする。だが、県本部の大塚成一書記長は「票の割り振りなどの戦略があるわけではない。民主か社民かなどと議論すればまとまらず大変なことになる」。

    ◇

 対応に苦慮しているのは連合福島も同じだ。

 約800の労組が加盟し、約9万人(05年6月現在)の組合員を抱える連合福島の樋口正事務局長は「それぞれの労組ごとに、民主、社民のどちらを支持しているのかと気遣っている。憲法や原発など触れられない課題もある」と一本化できない悩みを漏らす。和合正義前会長も「これで連合内部も『またさき』になる。一緒に選挙をやることに慣れていたが、社民党が選挙をやることで相当な負のエネルギーを費やすことになる」と頭を抱える。

 4月の参院補選では民主党候補が圧勝。同党の足元は「連合におんぶにだっこ状態」(同党国会議員秘書)という声さえあるほど、連合が大きな頼りだ。ただ、長期的には労組自体の先細りも避けられない。

 労組に加入する組合員数は、県内でも漸減している。94年の約18万5000人をピークに、06年には約13万8000人まで減少した。雇用者全体に占める組合員の割合(推定組織率)は、1950年には42.7%あったが、06年は17.4%と過去最低を記録した。

    ◇

 また、組合員数が増えても、組織への帰属意識が薄らいでいるケースもある。

 繊維や流通業が加盟するUIゼンセン同盟の県支部は、5年前よりも約3000人の組合員が増加したが、全体の約4割がパート労働者だという。同じくパート労働者が組合員の4割を超えるヨークベニマル労組(約2500人)の矢吹裕委員長は「パート労働者の組合員が多くなると、組織活動の浸透が難しくなる。正社員と違って、労組以外への帰属意識を持った人が増えることになる」という。

 連合福島の羽田則男会長も労組一丸となっての政治活動が難しくなったとするが、「だからこそ選挙で勝つことが求心力になる。選挙で勝って、働く人のための法整備を実現することで、組合員の連合に対する信頼を高めたい」と力を込めた。

4423名無しさん:2009/09/20(日) 10:34:01
http://www.hokkaido-np.co.jp/cont/san-in_document/11675.html

投票まで11日 【財界】 蜜月関係 政局不透明、距離感も (2007/07/18)
 「日本経団連は全面的に(政府与党に)協力する。これまでも、これからもだ」。経団連会長の御手洗冨士夫は十七日、年金問題の釈明のため理事会に訪れた厚生労働相・柳沢伯夫に強調した。集まった財界人約三百人からは拍手が起き、結束を誇った。

 蜜月関係が続く財界と政権。その象徴が、安倍晋三政権下での首相外遊同行の経済ミッションだ。昨年十一月のベトナム、今年四月の中東五カ国には各百人以上の財界人が集まった。既に、八月予定のアジア三カ国歴訪同行も決まった。

 財界人を引き連れた外遊は、国際舞台では知名度が低い安倍の存在感を引き立てる。一方、財界も「各企業トップの個別の訪問では会えない外国の首脳や閣僚と会談できる」とのうまみがある。

 御手洗にとって最大の関心事は、締約国間の関税を撤廃する自由貿易協定(FTA)や経済連携協定(EPA)の早期締結だ。自動車や薄型テレビ輸出のライバル・韓国は今年四月に米国とFTAに合意し、欧州連合(EU)との交渉も本格化。経済ミッションは「このままでは取り残される」という御手洗の危機感の裏返しといえる。

 一方、EPAが農業自由化につながると、農業団体や道などは激しく反対。「ここで安倍さんが大敗して政局になっては一層停滞する」。経団連は、自民党の新人候補支援を、大手企業に水面下で要請するなどテコ入れに躍起だ。

 だが、一部に冷めた空気もある。経団連は過去三回の参院選で自民党から財界人を統一候補として当選させたが、今回は擁立を見送った。「期待した集票力がなかった」(関係者)のが理由だが「政局が不透明な中、政権に取り込まれるのは避けた方がいい」との声も。

 統一候補の一人だった伊藤忠商事出身の近藤剛は結局、日本道路公団の最後の総裁に引っ張り出され、談合事件の対応に奔走した。今や国民の批判の矢面に立つ社会保険庁長官・村瀬清司も損保ジャパン出身だ。相次ぐ官の“尻ぬぐい”に、ある財界人は「(一部労働者を残業代の支払い対象から外す)ホワイトカラー・エグゼンプションや法人税減税論議でも、財界が悪役にされた」と不快感を示す。

 「財界と政府与党は車の両輪」と称する御手洗にとって、政権との距離感を推し量る難しい局面といえそうだ。=敬称略=

4424名無しさん:2009/09/20(日) 14:37:38
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0010/fe_010_070721_01.htm
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/feature/0010/img/fe_010_070721_01.gif

組織力低下 連合の苦悩【比例選】
パート出身や若い世代擁護

 台風一過の16日。埼玉県越谷市の市民会館で、自治労の組織内候補、相原久美子(60)を支援する集会が開かれた。約120人の出席者のうち、越谷市の職員労組組合員は4分の1程度。残りは、非常勤職員や市の委託業者で作る労組、社会福祉協議会などからの参加だ。

 「公共サービスって、公務員だけでやれるもんだとは思ってないです。ゴミの収集は民間に委託され、高齢者施設にも民間があります」

 白いジャケットに身を包んだ相原はこう語りかけた。さらに、「私は(札幌市の)非常勤職員と言われるパート出身だから、(正規と非正規の)均等待遇を実現したい」と続けた。

 会場からは、「パートの代表を国会へ」「頑張って」との声が上がった。

 連合の中核である自治労の組合員は2002年度に100万人を切り、06年度は92万人にまで落ち込んだ。組織再建のため、03年に採択した「21世紀宣言」には、地方公務員の枠にとどまらず、地域の公共サービスを担うすべての労働者の結集を目指す方針が盛り込まれている。

 この方針に沿い、相原の選挙戦は、従来の正規職員の支持固めを超えたすそ野拡大を試みている。自治労はこれまで、参院比例選には本部の三役経験者らを擁立してきた。非常勤出身の相原の擁立は、“自己改革”の象徴ともいえる。

 公務員バッシングを和らげる狙いもある。

 自治労幹部は「自民党は公務員と民間を対立するものと位置付け、公務員たたきをしている。官と民の垣根を低くすることが大切だ」と話す。

 自治労は、民主支持か社民支持かの路線対立も依然として抱える。山形をはじめ東北などの県では、参院比例選で社民党の又市幹事長(63)を推すところも少なくない。

 「安倍内閣は、夕張市の破たんも、社会保険庁の問題も、責任を労働組合になすりつける。トヨタ自動車で欠陥車が出たら、労組の責任を問うのか」

 又市は17日、山形市での集会で労組を擁護した。出席者の中心は自治労の組合員だった。自治労山形県本部の幹部はこう語る。

 「民主党は保守系の国会議員が多い。その上、山形では基盤は弱く、今後、どうなるかわからない。うちはまだまだ社民支持だ」

 一方の民間労組も、組織改革を迫られている点では、自治労と同様だ。

 NTT労組などで作る情報労連は、参院比例選に新人の吉川沙織(30)を擁立した。吉川は04年、民主党の公募に合格。その後、情報労連の特別中央執行委員などを経て、組織内候補となった。

 情報労連幹部は「若い組合員の政治離れが進んでおり、『なぜ労組が選挙運動するのか』と疑問を持っている。同じ世代の候補なら一体感を持てるはず」と吉川擁立の狙いを語る。

 吉川は18日、金沢市で開かれた情報労連の講演会で「30歳前後の世代がフリーターや非正規雇用という働き方を余儀なくされている。若い世代の代表として格差の是正に取り組みたい」と訴えた。

 04年参院選で、連合は組織内候補8人を擁立し、全員当選させた。だが、8人の個人名投票の合計は約173万票で、当時の組合員数(約675万人)の3割にも満たなかった。今回は7人の組織内候補を立て、全員当選を目指す。集票力低下に歯止めをかけられるか。連合にとって、参院選は自分との戦いでもある。(敬称略)

(2007年7月21日 読売新聞)

4425名無しさん:2009/09/20(日) 15:47:47
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamagata/kikaku/100/2.htm

決戦2007参院選 トップ





民主と社民協力 不信乗り越え「風」狙い

舟山氏支持を正式に決めた社民党県委員会。舟山氏(右)も駆けつけ、「頑張ろう」と気勢を上げた(6月1日、山形市内で)


 「自公政権を倒すという大きな目的に向かって、ともに戦っていきましょう」

 6月1日、山形市内で開かれた社民党県委員会は、参院選山形選挙区で、民主党の舟山康江(41)を支持することを正式に決めた。舟山も会場に駆けつけてこう呼びかけ、出席者からは大きな拍手が起きた。

 この決定に、民主県連会長・近藤洋介は「社民党さんには大人の対応をしてもらった」と胸をなで下ろした。民主の有力支持団体・連合山形の加盟労組は、実は民主支持と社民支持に2分される。3年前の参院選にも立候補した舟山の得票と社民候補の得票を合わせると、当選した自民・岸宏一を上回った。今回、民主にとっては、社民と選挙協力ができるか、端的に言えば社民に独自候補擁立を断念してもらえるかどうかがポイントだった。

 民主の思惑通り、社民県連は今年1月、独自候補擁立を見送り、民主候補を支持する方針を内定した。組織の維持のためにも、あくまでも独自候補を擁立すべきとの声も党内には根強かったが、それでも支持を決めたのは、4月の県議選で民主から協力を得られると社民が踏んでいたからだ。

 だが、県議選では社民の期待は裏切られた。鶴岡市区では民主が単独推薦した候補は当選したが、県連代表・田辺省二は落選。寒河江市区でも、民主が単独推薦した候補は当選したが、民主、社民がともに推薦した新人は落選した。

 6月1日の社民県委員会では、舟山が姿を見せる前、田辺が「県議選では5人当選を目指し、そのために民主と選挙協力をしたが、2勝3敗という結果を思うと、その判断がどうだったか問われてしかるべきだ」と述べ、民主への不信感を隠さなかった。

 とはいえ、関係労組が舟山の推薦を次々と決定していく中で、社民にほかに選択肢がなかったのも事実。県連幹事長・広谷五郎左ェ門は「県議選の結果をいちいち検証するのでなく、お互い反省があれば意見交換し、不信感をなくすような努力をしていきたい」と、「大人の対応」をしていることを強調する。

 6月中旬、舟山は社民支持の自治労傘下の自治体職員組合を回り始めた。民主県連関係者は「これまでいくつも選挙を戦ってきたが、自治労を回ったのは今回が初めて」、連合山形関係者も「これまでは2分されていた労組が一体となっている」と手応えを感じている。「今までは負ける選挙ばかりやってきたが、今回は勝つ選挙をする」。そんな心強い言葉を労組からもらった民主関係者もいる。長年培ってきた地盤を持っている社民の地方議員は少なくない。彼らがフル回転すれば集票を期待できる。

 薄氷を踏みながらも、描いた筋書きをたどった舟山陣営。だが、年金記録漏れ問題などによる逆風の中、自民、公明両党が徹底した組織選挙を仕掛け巻き返しを図ってきた時、対抗できるのか。「建設業者にあいさつ回りに行くと、必ず自民のポスターが張ってある。『ああ、ここにも来たんだな』と。締め付けはすごいみたい」。山形の保守地盤の厚さを知る舟山は最近、周囲にこう漏らしている。

 近藤は7月1日、山形市七日町で街頭演説に立ち、「年金を取り戻すため、安心安全の老後を取り戻すため、元気な山形県をつくるため、7月29日は投票に行こう」と叫んだ。「なるべく外に出て、1人でも多くの人に顔を見せ声を聞いてもらう」と舟山も力を込める。投票所にどれだけ多くの人の足を運ばせるかがポイントになる。(文中敬称略)

4426名無しさん:2009/09/20(日) 17:14:40
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nagano/kikaku/097/3.htm

07参院選 53万票の余波 トップ





■共産、社民、新党日本■
■共産■ 独自路線批判票の受け皿、■社民■ 弱体化身内も固められず、■新党日本■ 田中氏支持層掘り起こし
■共 産

 参院選公示を間近に控えた7月7日夕、中野早苗(共産)は中野市で開いた集会で支持者に呼びかけた。「今回は本気で勝つつもりで頑張っている。2番手の自民候補に近づきつつある」。公示後も、中野は自ら「あと一押しです」と訴え、必死に盛り上げた。

 結果は、橋本内閣が退陣するきっかけとなった1998年の参院選で、同党が県内で獲得した過去最高の票に匹敵する約19万票。中野は「政治とカネの問題など、国民の怒りが大きかった」と与党への批判票を一定程度集めたと分析する。

 だが、民主躍進の陰に隠れた感がある。党県委員長の今井誠は「国民が与党に怒りを表したのは前進だ」と前向きに評価した上で、「民主が掲げている政策は自民と変わりない」として、護憲など独自の路線を貫く考えだ。


■社 民

 民主の一人勝ちで埋没した中川博司(社民)は開票日の夜、「自民でも民主でもない第三極として、社民党へ流れる風をきちんと受け止められなかった」と反省の言葉を口にした。

 選挙初挑戦で約9万票を獲得した点については、「新顔にしてはよくやった」と党内で評価する声も多い。

 ただ、組織の弱体化は否めない。かつて社民を支持した労組の大半は民主基軸に移った。現在、県内で社民を支えるのは全日本自治団体労働組合(自治労)の約2万8000人などわずか。

 県内の比例選で約6万2000票を獲得したが、重点候補として自治労県本部が応援した同党幹事長の又市征治の得票は、7000票に満たなかった。自治労関係者は「身内も固め切れていない」と嘆く。

 中川は憲法改正阻止といった重点政策を掲げ、「風を受ける帆を大きく張る努力をしなければならない」と話している。


■新党日本

 新党日本代表として比例選に出馬した前知事・田中康夫は公示日を含め4日間県内入りし、かつての支持層の掘り起こしに努めた。新潟県中越沖地震から2日たった7月18日には被害を受けた飯山市に入り、キノコ農家などを励ました。一部ではあるが、知事選を支えた勝手連の一部が今回も活動した。前知事与党だった県議の北山早苗も早朝から駅前でビラを配るなど支援した。

 その結果、県内で同党が得票したのは約11万、うち田中の名を書いたのは約5万。昨夏の知事選で獲得した約53万票から大きく減らしたが、北山は「長野県外で160万票も取った。長野での改革が全国で評価された」と強調する。

 7月29日午前、自宅のある軽井沢町で投票を済ませた田中は、「長野県が“後戻り”しないため、日本全体の制度を変えてほしいという期待を感じた」と自信ありげに語った。今後も県内政界に話題を振りまきそうだ。(敬称略)

      ◇

 この連載は三浦真、千歳誠祥が担当しました。

4427名無しさん:2009/09/20(日) 17:39:45
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nagano/kikaku/094/2.htm

決戦2007参院選 トップ





(中)悲願
二大政党止めたい 共産 退潮逆手「今こそ」 社民

事務所開きで拳を振り上げる中野氏(6月5日、長野市で)

 ■共産■

 毎週火曜日の朝、長野選挙区(改選定数2)で共産党公認の中野早苗(59)はJR長野駅前に立つ。

 「今こそ確かな野党が必要です」。通勤客に呼びかけ、目が合えば駆け寄って握手を求め、「お願いします」と売り込みに励む。

 同選挙区での議席獲得は、共産党にとって悲願とも言える。「選挙区2人のうち1人は悪政と正面から戦う人を」(今井誠・党県委員会委員長)と与党批判を強める。憲法改正への反対など「野党らしさ」を前面に出し、自民・民主による二大政党制への流れを止めるのが狙いだ。

 4月の統一地方選で行われた44の都道府県議選で共産が獲得したのは100議席。前回より7減と伸び悩んだのに対し、県内では現職6人に新人1人を当選させ、“勢い”がある。6月23日に上田市で開かれた同党の演説会で、壇上には中野と並んで、トップ当選を果たした地元県議・高村京子(53)がいた。高村は「私に頂いた支援より、もっと大きな力で中野さんを押し上げていただきたい」と援護射撃する。

 また、県内81市町村のうち9割以上の議会(74市町村)で計140議席を持つ。こうしたネットワークがビラ配りや各地での集会開催などの活動を支える。

 比例選でも「県内16万5000票」を目標に掲げ、県内の重点候補となる井上哲士(49)をPR。党首討論に加われる5議席確保を目指している。

 6月5日、中野の事務所開きで、今井は「民主党は悪政と戦うほど腰が据わっているだろうか」と疑問を呈した。票の上積みを狙い、批判の矛先は野党第一党にも向けられている。




議席奪還へ支持を呼びかける中川氏(6月21日、長野市内で)

 ■社民■

 「振り返ると、私の参院選で初めて議席を失った。今でも大変申し訳ない思いがしています」

 長野市の県民文化会館で6月21日夜にあった社民党公認の中川博司(49)の集会。応援弁士に立った同党所属の長野市議・布目裕喜雄(49)は激励する前に、8年前の敗北をわびた。

 中川が額に汗を浮かべ、「構造改革、規制緩和で生活を破壊するような政治は変えなきゃ駄目だ」と力説したのとは対照的だった。

 かつて「信州社会党」の異名を取ったように、旧社会党王国だった長野県。しかし、1999年9月、議席を守り続けてきた参院議員の村沢牧が死去。10月の補選では民主党の羽田雄一郎(39)が初当選し、布目は最下位で敗れた。

 選挙を強力に支えてきた労働団体も、県内では全日本自治団体労働組合(自治労)県本部(約2万8000人)など少数を残すばかりで、大半は民主党基軸に変わった。

 03年の衆院選で山口わか子(長野2区)が落選し、県内から国会議員が消えた。山口の秘書だった中川は、党の退潮を間近で見てきた。それを逆手に取り、中川は「社民党が小さくなって日本がおかしくなった」と、各地の集会で訴える。

 中川の戦いぶりは、比例票にも影響する。中川は今年1月、3日間かけて比例選候補予定者で党幹事長の又市征治(62)とともに、県内900キロを駆けて支持を呼びかけた。

 「野放図な競争と改革。負担は国民に回される。だから今、社民党が頑張らないといけない」

 やはり、社民も「野党らしさ」を売りにしている。(敬称略)

4428名無しさん:2009/09/20(日) 18:40:56
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kagawa/kikaku/041/2.htm

激戦  2007かがわ参院選 トップ





勢力結集「非自民を」<中>
民主予定者を社民初支持   
 民主党の植松恵美子の事務所が、来県を耳にしたのは4時間ほど前。小沢一郎代表は急きょ3日、激励で中四国へとやって来た。「暑いけど、がんばっているかい」。午後4時30分、高松市内の事務所でそう言って、笑顔でスタッフを激励した。久間章生防衛相の辞任を受け記者団が囲むと、「こういう政権を是とするか非とするのか。主権者が1票1票、選挙で判断することだ」と表情を引き締めた。

 前日の2日。市内で社民党県連と県平和労組会議が開いた集会の壇上には、社民党の又市征治幹事長と並んで、ピンクの上着を着た植松が座っていた。社民党県連は今回の参院選で植松支持を決めている。又市は演説の最後、「植松さん。勝てる選挙区と読ませてもらっている。みなさんもう一歩努力を」と支援を呼びかけ、しっかり握手を交わした植松は頭を深々下げた。

 社民党は前々回2001年は無所属新人を民主党などとともに推薦したが、自民現職の真鍋賢二に遠く及ばず、前回は独自候補擁立を断念し自主投票に。県連が国政選で今回のように他党公認候補を支持するのは初めてのことだ。

      *      

 植松は04年の参院選に初めて立候補した。弟が、前年秋、衆院選に出た民主党の小川淳也と中学時代の同級生で、同選挙で選対本部長を務めた。植松も応援で事務所に出入りしていたのが、きっかけになった。温泉施設を経営する若手女性起業家。その意欲と清新さが受けて、敗れはしたものの、自民現職の山内俊夫に7022票差に迫る予想外の健闘を果たした。

 今年6月10日、高松市内で開かれた民主党県連大会。植松への支持を表明した社民党県連代表の奥田研二に、集まった民主党員とサポーター約150人から拍手がわいた。連合香川事務局長の豊永幸一は「こんな拍手は初めて。ようやく、今までと違う雰囲気になってきた」と感じた。

 決意表明に立った植松は力を込めた。「一生懸命走っているつもりですが、常に前に真鍋さんの背中があります。けれど、香川は決して保守王国なんかじゃない。香川が変わり、日本が変わり、時代が動く。それをみなさんと体験したい」

 参院選では1989年に社会党(当時)公認の喜岡淳が全国的な同党への追い風を受け、3選を目指した真鍋を破ったのが「非自民」勝利の最後。「衆参問わず何としてでも、自民党でない候補者を勝たせたい。それが共通認識だ」と奥田は言う。

 ただ、護憲の社民党と、改憲派、護憲派双方抱える民主党。支持決定にあたって社民党県連は植松と4項目を盛り込んだ協定書を交わした。社民が掲げる「憲法9条を守る」。これが協定書では「憲法9条の理念をまもり、平和な社会実現に努力する」との表現で収まった。奥田は「『理念を』といっている。細かい点まで詰めてしまうと応援できなくなる。お互い前回、今回ときて、そこはあうんの呼吸」と話す。

 植松が演説で必ず入れるフレーズがある。落選後3年で10万人と握手したというエピソードで「田んぼしよる手、子育てしよる手。いろんな手がありますが、我が子を戦争に行かせたいと思う親は一人もいませんでした」と語り、社民党への配慮がにじむ。

     *       

 6月中旬には植松事務所に労組選対の1室ができた。

 連合香川、県友愛連絡会、県退職者団体連合、県平和労組会議、県高齢者問題懇談会。民主党系、社民党系労組の5団体が今回、統一歩調を取ったことが、両党の共闘の土台となった。

 結束が固まりつつある中、「自公の連立与党に立ち向かえるのは、民主党と社民党しかない」と話す連合香川会長の小川俊は「善戦したのぉ、ようやったのぉというのはもうやめにしよう。結果を出さなくては」と語気を強める。

 民主党県連代表の小川淳也は「勢力を結集できたことは大きな前進。反自民の象徴的な戦いになる」と話す。

 共闘を結果に結びつけることができるかどうか。両党にとって、真価と存在を問われる選挙になる。

        (敬称略)

4429名無しさん:2009/09/20(日) 19:14:19
http://homepage.mac.com/volksabstimmung/id106/id547.html

『毎日新聞』新潟版 2007年7月2日


参院選:各党情勢/下 共産・社民 「年金」にかすむ「憲法」 /新潟


 ◆共産◆


 「国民の関心に重きを置くのは当然のこと。今が党が躍進するチャンスなんだから」


 社会保険庁改革関連法などが成立した6月30日、共産の新人、武田勝利氏(43)は、新潟市中央区万代での街頭演説を前に、そう話した。訴えの比重は当初の「憲法改正反対」から「年金問題批判」へ、次第に移りつつある。党勢拡大のため、死にものぐるいの選挙運動が続く。


 共産にとって、今回選挙の至上命題は、改選を迎える5議席の確保だ。党中央委員会は、現職らを比例候補として公認、新潟など各選挙区でも候補者を擁立した。だが、志位和夫委員長が同日の会見で語った第1の目標は「まず比例で650万以上の得票で五つの議席を確保すること。そして東京の現有(議席)を必ず守り抜くこと」。小日向昭一県委員長も、新潟など計10府県から支援を受ける現職、井上哲士氏(49)の再選に向け「比例で12万5000票を取る」と公言する。


 だが前回04年参院選では、共産の比例票は県内で7万8000票余り。年金問題などで与党に逆風、野党に追い風が吹いているとはいえ、かつての保革対立が崩れ、自民批判の受け皿が分散化した中、どれだけ票を上積めるか。


 武田氏は「『確かな野党』共産党を選んでほしい」と訴え続けている。自民、公明、さらに民主に対しても、所属議員が厚生労働相として年金問題に絡んできた責任があるとも追及。共産と同様に護憲を訴える社民には、改憲派を抱える民主との過去の共闘路線に疑問符を突きつける。政府批判の波に乗ろうと、独自色のアピールに懸命だ。【渡辺暢】


 ◆社民◆


 「国家が振り込め詐欺をしている。払い込めと言って、それが(給付に)結びついていない」


 6月30日、新潟市中央区で社民の福島瑞穂党首が行った街頭演説。22分に及んだ訴えの大部分は年金の記録漏れ問題だった。「護憲」が大看板にもかかわらず、憲法改正問題は最後のわずか3分間。演説後、福島党首は「年金は皆さんの関心が強いところだから」と理由を語った。


 党県連は今回の参院選で、02年の参院補選以来続けてきた民主や連合新潟との「野党共闘」関係を解消、元新潟市議の山本亜希子氏(31)を擁立した。背景には、憲法問題など政策面での相違に加え「共闘で民主が独人勝ちした」(県連幹部)ことへの苦さもある。


 共闘を始めて以来、県内では、民主が国政選挙や県議選で躍進する一方で、社民は退潮傾向が止まらない。4月の県議選では、議席を6から2に減らす大敗を喫した。


 党勢回復への期待を担うのが山本氏。党の支持基盤である自治労や高教組だけでは独自候補の当選は難しく、今回は山本氏の「若さ」を押し出しながら無党派層の取り込みを図る戦略だ。


 しかし、県連関係者には「憲法は争点になるのか」との不安もある。民主との違いを鮮明にするには「護憲」を前面に押し出さざるを得ないが、憲法は年金の影に隠れがち。それが冒頭の党首演説にも表れる。このままでは自民・民主の対決構図の中で埋没する可能性も否めない。


 国会では国民投票法の成立など、改憲へ向けた準備が着々と進む。「ここで踏みとどまれるかどうか」。県連幹部の表情は厳しい。【前谷宏】



2007/07/02 23:37

4430名無しさん:2009/09/20(日) 23:53:48
http://www.palge.com/news/h19/7/20070725kuroiwa.htm

「年金のさきがけ」野党逆転訴える
黒岩参議院議員候補 個人演説会に前原前代表も 29日(日)投票の参議院議員選挙に立候補している黒岩宇洋候補の個人演説会が、23日午後6時30分から、新潟県の三条市厚生福祉会館で開かれ、応援弁士に民主党前代表の前原誠司代議士をはじめ、地元選出の菊田真紀子、鷲尾英一郎両代議士、渡辺秀央参議院議員のほか、江花和郎連合新潟会長が駆けつけ、支持者800人ほどが集まり、残り一週間後に迫った投票日に向け、気勢を上げた。

 前原代議士は、新党さきがけ時代に黒岩候補の母で、元参院議員の秩子さんと活動したエピソードなどを披露。「新潟県内2議席をとらせていただく。黒岩候補は早くから年金問題に取り組んできており、年金問題のエキスパート。真面目に払っている人がバカを見る現在の年金制度は、自民党が言うように百年安心というものではない。100年持たせるには給付額を下げ、支払額を上げて、年金の支払い開始年齢をどんどん上げることだけ。年金制度を変えたい人は何党支持であっても民主党へ投票を。自民党は天下りやワタリの横行など、『官尊人卑』の体制を崩せない。我々がこれを崩す。この選挙は、黒岩候補や民主党のための選挙ではなく、野党逆転のための選挙。皆さんの年金を取り戻し、税金を確かな使い方に正す正義の戦いであり、生活を守る選挙。黒岩候補に国会で6年間、もう一暴れしてもらうため協力を」と、年金、官僚の天下り問題に焦点を置いて応援演説。

 渡辺参議院議員は「黒岩候補が前回当選した選挙は、自民党、共産党以外の力を結集したものだった。今回の選挙が、黒岩候補にとって政治家としての本当のスタートとなる。黒岩候補の政治家としての素質、大器としての成長が間違いないと推薦する。政治家渡辺秀央は、一点集中して黒岩候補を応援し、家内ともども黒岩候補に投票することを約束する」と、断言。「反小沢と言われている私が、黒岩候補にとってマイナスとなってはならないが、きょう来て頂いた前原代議士が今でも民主党代表なら、民主党が大きな勝利に向かって間違いない。参議院議員選挙は残り5日、衆議院選議員挙は残り3日が勝負といわれている。この5日間、ぜひ黒岩候補への声援を」と、呼びかけた。

 江花連合代表は「連合は、民主党よりも前から、単独で黒岩候補の推薦をしてきた。よって民主党よりも今回の選挙を死に物狂いで戦っている。安部晋三首相がやって来た実績は、不適格な閣僚の任命と、欠陥法案の強行採決の実績であり、弱い者いじめの政治。安部首相は即退陣しなければならない。みなさんの怒りと思いを黒岩候補に託して、投票箱に叩き込んでほしい」と、熱く語った。

 黒岩候補は「私は国会議員となって初登院して、1カ月ほどで年金についての勉強会を全議員に呼びかけて開催したが、集まったのは3人の議員だけ。それほど年金は信頼されていた。だが、勉強を始めると、複雑怪奇な制度で、その複雑さゆえ本来なら年金がもらえる人でも、もらえない人が出てくることを知った。これを是正しようと超党派の無年金障害者問題を考える議員連盟を、無所属の1年生議員ではあるが、八代英太前代議士にお願いして、リーダーとなってもらい設立させていただいた。この議員連で特別支給金を支払うことができる無年金障害者救済法を成立させていただいた。130億円の予算が付き、満額ではないが1人5万円を支給できた。支給後、地元の同級生からお礼の電話をもらい、政治とは生活を支えることだと実感した」と、年金問題への取組みを披露。

 今回の選挙については、「年金問題の責任は政府与党にある。今回の選挙は年金を取り戻す戦い。年金を無くした自民党と、無くなりかけた年金を見つけた民主党、年金を取り戻すのは民主党。中学生のとき、田中角栄元首相の演説を聞いて衝撃を受けた。地方に対しても手厚かった当時の自民党政治は間違ってはいないが、小泉内閣以来、自民党の政治は、高齢者、農業、田舎(地方)を見捨ててきた。自民党は新潟県を見捨てたといっても過言ではない。民主党は若い政党だが、政治は我々の世代の力で変えることができる」と、政権交代も視野に有権者の協力を仰いだ。

 その後、全員でガンバローコールを行って気勢を上げ、午後八時頃には演説会を終了した。
                                               (外山)

4431名無しさん:2009/09/20(日) 23:55:29
連合新潟会長の江花和郎のブログより

http://blog.goo.ne.jp/e-bana/e/52dbedddb39d430c81757333958f86f1

理解できない社民党の事情
2006年10月25日 | 政党・選挙社民党県連が来年の参議院選挙で独自候補を擁立するという。
連合新潟(労働組合)は6年ぶりに股裂きの選挙になる可能性も出てきた。

ちょうど5年前の今頃、民主党と社民党の政策協議・選挙協力の話がまとまって、その年末に筒井信隆さんと近藤正道さん(当時社民党県連代表)が上京して黒岩宇洋氏に参議院補欠選挙への出馬を要請した。

連合新潟は、政党間の選挙協力の話も候補者の話も全部後で聞かされて当時の「5本柱」に組み込まれ、しかも政党では具合が悪いという理由で社民党県連幹事長の山崎一三さんから頼まれて私が選対事務局長を引き受けることになった。

その時の約束で、共同の候補なので当選しても3年間は無所属を通すがその後は本人の選択に任すということになっていて、黒岩氏はその約束を守った。そして今は民主党に所属している。

社民党には黒岩氏担ぎ出しの責任の半分はあり、黒岩氏もちゃんと約束を守ったのだから、常識的には次の選挙でも黒岩氏を応援するのが筋ではないか。
担ぎ出しておいて次は対抗馬を出されたのでは、黒岩氏としては堪らないだろう。
随分と人間味のない冷たい対応だと感じた。
党には党の理屈があるのだろうが、生身の人間をもっと大事にした判断もあっていいのではないか。

民主党だからダメだというのであれば、衆議院選挙で民主党公認候補を応援してきた選挙協力は一体何だったのか。

全国的には民主党と社民党の選挙協力の話も出ているのに、本家本元の新潟県で破綻していくのは何とも情けない。

統一地方選挙への影響も心配され、これで一番喜んでいるのは自民党だろう。

4432名無しさん:2009/09/26(土) 16:20:40
http://hirosec.iza.ne.jp/blog/entry/237397/allcmt/

参院選に見る財界と政治の距離。
2007/07/19 22:45

参議院選挙まっただなかですが、経済記者からみると、過去3回の選挙とは違う点がひとつあります。これまで日本経団連が自民党比例区に擁立してきた「財界候補」が今回はいないことです。

財界候補を期待しているわけでではなく、むしろ財界候補を否定的に眺めていたので、候補不在のほうが健全だと思うのですが、候補を立てないことで改めて「財界の姿勢に無理があったのではないか」との感想を持ちました。

財界なんて興味がないかもしれませんが、政と財と微妙な関係を浮かび上がらせているので、少し書いてみたいと思います。



財界候補を送り込むことを辞めたのは、あの一件で恐らく経済界が白けてしまったからだと思います。

あの一件というのは、元伊藤忠商事常務の近藤剛氏が平成13年の参院選で当選したものの、経団連への了解を一切、得ずに当時の小泉純一郎首相の要請を受け、突然、15年11月に旧日本道路公団総裁に転身してしまったことです。

戦前に関東軍参謀を務め、戦後は伊藤忠商事会長となった瀬島龍三氏と、近藤氏の父親が軍隊で知り合いだったことから、近藤氏は伊藤忠商事に入社し、伊藤忠では政治経済研究所所長を経験し、常務まで昇格しています。

ただ、経営の中枢というわけではなく、エコノミスト的な役割が中心で、首脳陣が財界活動をする際のアドバイザー的な存在として活躍していました。

経団連が13年7月に行われた参議院議員選挙の比例区に自民党からの財界候補者を擁立する際、経営者やエコノミストらに打診したものの、だれもなり手がいなく、困り果てて、近藤氏に白羽の矢が立ちました。当時、「近藤氏?」というのが率直な感想でした。

財界から初めての候補は現在も参議院議員の加納時男氏(平成10年当選)でした。同氏は東京電力で副社長まで務め、環境問題のエキスパートです。地球温暖化防止京都会議の場に出席していた加納さんから出馬の意向を聞いたほどで、その方面では顔でもあったし、なによりも政治力のある東京電力と経団連がバックアップしたので当選できたのです。

ところが、近藤氏は知名度では劣るうえ、商社の伊藤忠商事の集票パワーは東京電力ほどありません。それでも、経団連の正副会長会社の首脳らがしゃかりきになって、炎天下の中、全国を駆け巡り、慣れない街頭演説をし、経団連職員も手弁当で選挙事務所に詰め、電話をかけまくって、なんとか当選させたのです。

ところが、そこまで苦労して獲得した議席にもかかわらず、小泉純一郎首相から、旧日本道路公団の総裁に大抜擢されるや、経団連に断わりもなく、飛びついてしまったのです。

しかも、そのとき、いずれどこかの大使に任命するからとの「密約」説が流れていたのですが、その通り、バーレーン大使に就任し、この5月にペルシャ湾のほぼ中央に位置し、聖書で言うエデンの園とも言われている島に着任してしまったのです。

4433名無しさん:2009/09/26(土) 16:20:53
>>4432

応援した企業にしてみれば、みもふたもありません。かき集めた経済界の16万票は結局、紙くずになってしまったのです。これでは、もう財界候補を止めようという気持が起きるのも無理からぬことです。



そもそも、経団連が財界候補を擁立したのは、自民党からの強い要請があったためです。

過去、経団連は自民党に対して100億円を超える政治献金を斡旋し、選挙となれば100億円とも200億円もの資金を融資してきたのです(これも経済界からの献金を迂回させて返済しているのです)。いわば二人三脚で自民党を支えてきたのです。

ところが、ゼネコン汚職による政治腐敗をきっかけに、この政治献金のあっせんを廃止。景気低迷とともに業界や企業による献金も先細ってしまったため、「カネを出せないなら、候補を立てて票を集めろ」と迫られたのです。

経済界は与党応援団になりがちです。税制や予算などで政策誘導に有利に働くからですが、そのために無理難題といえども、自民党に要求されれば無碍にできないものです。ですから政治素人を擁立して、馴れない選挙を戦うことも、やむを得なかったともいえるのです。

下野した自民党に冷たくしたところ、政権復帰したとたんに手痛いしっぺ返しを受けたこともあり、個別企業の政治献金の多くは自民党に偏っています。いま、経団連は与野党の政党評価制度を導入していますが、どうしても与党寄りの評価のように映ります。

しかし、政治と財界の距離を見直す時期にきているように思います。

言い換えれば、財界は長年の与党との馴れ合いの関係から脱却すべきではないでしょうか。どのような関係がよいのか、すぐに解答を見つけ出すのは難しいのかもしれませんが、財界と与党の距離をもう少し離して、財界と政治はもっと緊張感のある関係にすべきではないかと感じています。

4434名無しさん:2009/10/04(日) 13:59:24
http://203.139.202.230/07seiji/07yoya02.htm

8月2日付朝刊
 ▼2 敵失 弱点隠した批判風


 「郡部の反応は予想以上にいい。小泉政権から続く安倍政権の下で、不満はたまりにたまっている」

 参院選の選挙戦序盤から民主党の武内則男氏自身は、選挙カーを走らせる先々で政権批判のうねりを実感していた。問題は、その批判票をどこまで自らに引き付けられるのか―。

 メディアの世論調査がはじき出す支持率は、現職の自民党候補と「互角」から「やや優位」へ。しかし、陣営の誰もが半信半疑。票読みができない“風頼み”の戦いは投票当日まで続いた。

 【写真】国政初挑戦で自民党候補を破り、選挙戦を二人三脚で戦った広田参院議員と握手する武内氏=左(7月29日夜、高知市愛宕山の事務所)

 顔見えぬ候補
 一年前の七月。民主党県連は武内氏擁立を決めたが、主導した平野貞夫代表らには、武内氏でなければならない理由があった。

 表向き「市民統一戦線の構築」を掲げてみたものの「労組頼み」「風頼み」の体質は一年やそこらで変わらない。とすれば、二〇〇四年参院選で民主党が推薦して勝利した無所属の広田一氏を「共闘」の輪から絶対に外せない。その広田氏と厚い信頼関係を築いていたのが武内氏だった。

 ところが、武内氏が県内遊説を本格化させたのは統一地方選後の五月。高知市議として任期を全うしたいとの理由からだったが、五月時点で民主党が行った調査による知名度は「一割程度」。民主党の候補は誰か知っているかと十人に聞いて九人までが「知らない」と答える状況だった。

 「徐々に『民主の候補』として浸透する…」。陣営幹部はこう言うのが精いっぱい。同じ時期、二期十二年の活動実績がある自民党候補は「県内どこを回っても武内の支持者とぶつからん。相手の顔が見えん」と口にしている。

 県都で逆転
 転機は国会がつくり出した。民主党議員の追及で吹き始めた「年金不信」の追い風が、「顔の見えない民主党候補」への知名度と期待値を徐々に押し上げた。

 公示後。武内氏は街頭で「まじめに保険料を納めた国民を裏切った」と政府・与党を批判。格差問題でも「これ以上の地方切り捨ては許さない」と繰り返し、陣営は年金、格差を徹底的に争点化させた。全面支援を約束した広田氏もフル稼働。小沢一郎代表ら党幹部も次々とてこ入れに来援した。

 結果は、郡部での負けを高知市の勝ち分(約一万四千票)で上回る約一万二千票差の勝利。無党派層が厚い県都を制して民主党県連は国会議員不在を解消したが、一昨年の郵政解散・総選挙後の選挙違反事件で「壊滅状態」(平野代表)になった組織の再生へ道筋が見えたわけではない。

 一九九六年の結党以来、衆院選、参院選をそれぞれ四回ずつ戦いながら、立ち上げた市町村支部はなお皆無。武内氏が県連幹事長当時に目指した、連携可能な市町村議員のネットワーク化も頓挫している。

 自民へ民主へ、与党へ野党へ。振り子のように触れる民意。真の市民統一戦線が築けなければ風頼みからは抜け出せない。

4435名無しさん:2009/10/18(日) 00:33:11
http://www2.asahi.com/senkyo2007/localnews/gifu/TKY200706190364.html

〈各党に聞く:5〉社民
2007年06月18日

◆格差是正と平和に重点
市川 美彦氏 県連幹事長


 ――選挙戦を通じて何を訴えるのか。

 「格差をなくし、平和な社会を目指す。格差は健常者と障害者の間、都市と地方の間など様々な場面で広がっている。例えば障害者を見ると、障害者自立支援法が成立して福祉サービスに原則1割の負担を強いられるようになり、格差が広がってきた」

 ――岐阜選挙区(改選数2)に独自候補は擁立しない見通しだ。比例区への対応は。

 「新顔の戸田二郎氏(56)が、東海地区の重点候補。東海4県で45万票、県内で6万票以上の獲得を目指す」

 ――憲法改正の議論について、どう考えるか。

 「憲法の中身が古めかしいので変えようという議論がある。だが、今の平和憲法があったおかげで海外での武力行使に参加せず、例えばイラクに派遣した自衛隊員が殺されることはなかった」

 「憲法9条が改悪されれば、自分の子どもや孫が、いや応なく戦場に赴くことになる。『子どもや孫が徴兵されてもいいのか』と、選挙戦を通じてはっきり有権者に訴えていく」

 ――県内での活動は。

 「6月は県内を2巡して街頭演説をする。有権者への訴えは街頭が中心になる。ただ、公示後は17日間しかなく、県内をくまなく回るのはなかなか厳しいのが現状だ」

 ――県内で政治課題だと感じることは。

 「地方に権限が委譲されたが財源が十分でなく、自治体の財政力が弱い。例えば県内の約8割が森林だが、人工林が荒れてしまっている。農林業の担い手不足について対策が遅れている。小児科や産婦人科の医師が不足し、格差が生まれている。国と地方の役割分担から見直していかないといけない」

 ――社民党は党名変更以来、県内で独自候補を擁立していない。

 「選挙区に候補を立てられないのは、党の力量不足によるもの。参院選は国民に選択肢を示す非常に重要な場だが、組織の足腰が弱くて思うようにいかなかった」

 ――岐阜選挙区で、他候補への協力はするか。

 「政党間の選挙協力はしない方針。選挙区は自主投票になる」

 ――参院選の投票率は低下傾向にある。対策はあるか。

 「選挙制度が有権者に分かりにくいという問題がある。例えば、比例区は政党名だけでなく候補者名でも投票できる。衆参の比例区の仕組みを混同してしまう人もいる。選挙制度を分かりやすく知らせるのも、政治の責任だ」

4436名無しさん:2009/11/01(日) 00:03:52
http://www2.asahi.com/senkyo2007/localnews/gunma/TKY200706190674.html

自民群馬、参院比例で公明候補推薦 知事選支援の返礼か
2007年06月19日

 自民党の群馬県連は19日の県議団総会で、参院比例区に立候補する公明党の現職で、党県本部代表の加藤修一氏(59)を推薦することを決めた。7月22日投開票の同県知事選に立つ自民公認の新顔を公明が推薦したことへの、「返礼」の意味合いだ。比例区には自民からも同県関係者3氏が立候補する予定で、「票がなくなるのでは」と自民陣営を嘆かせている。

 知事選では、5選を目指す現職の小寺弘之知事に対し、前回まで推薦してきた自民が県人事案などをめぐって対立。自民は前県議会議長の大沢正明氏を擁立し、激戦が予想されている。公明は自民の強い要望を受け、今月14日に大沢氏の推薦を決めている。

 こうした中、自民側も加藤氏の推薦を決定。主導したのは党県連会長の笹川尭・衆院議員で、笹川氏は最近「衆院1〜5区を国会議員、県議のみなさんに割り当てて(加藤氏の応援を)お願いしたい」などと公言してきた。笹川氏は19日、国会内で記者団に「県連が自発的に決めた。知事選で公明党が全面的に応援してくれるからだ」と語った。

 参院比例区で3選を目指す公明の加藤氏は、前回6年前は党内では名簿最下位の当選だった。今回公明は、参院群馬選挙区(改選数1)で3選を目指す自民現職、山本一太氏の推薦はまだ決めていない。

 同県に縁がある比例区の自民陣営はあおりを受けそうだ。自民は04年参院群馬選挙区に出て落選した上野公成・前官房副長官(67)を昨年5月に、群馬1区を地盤とする尾身幸次財務相の長女朝子氏(46)を今年1月に公認。今月に入り、同県伊勢崎市に住んだことのある中山恭子首相補佐官(67)も立候補を表明し、3氏が県内の比例票を争う形になっている。

4438林家四平:2011/11/22(火) 00:45:01
今月は西岡武夫参議院議長急逝から、2007年改選の議員の繰り上げ当選と参議院議長選出がありました。

【繰り上げ当選】はたともこ

【参議院議長】平田健二

4439市川タコ蔵:2011/12/28(水) 19:22:19
さくらパパこと横峯悦郎参議院議員(民主党)が離党届を提出しました。
一身上の都合だとのことですが、あの方よく問題起こしていますね。再来年改選ですが、不出馬かと思われます。

4440三遊亭$楽:2012/01/06(金) 16:24:58
2007年改選組の大石尚子氏が亡くなりました。また繰り上げ当選ですか…。
今度は大石氏と同じ、衆議院からのくら替え組・玉置一弥氏でしたね。

4441名無しさん:2015/10/11(日) 15:57:29
http://www5c.biglobe.ne.jp/~can/gshp/syoukai/todajiro.htm
戸田二郎さん 紹介

今回は、「頑固に福祉、元気に介護」をスローガンに活躍されている「戸田二郎」さんを紹介します。

プロフィール

戸田二郎さん写真
1951 岐阜県羽島郡笠松町生まれ。生後3ヶ月でポリオを受症。
1966 障害者施設に入所。
1967 印刷会社に就職。
1976 戸田写植を創業。ほぼ同じ頃、障害当事者の団体(全国障害者解放運動連絡会議)結成に参加。以後、地元をはじめ全国的な障害者の権利確立運動に関わる。現在全障連全国副代表幹事。
1999 社民党福祉プロジェクト障害者政策小委員会委員長。社民党障害者議員連絡会事務局長。社民党岐阜県連合副代表。

http://www.asahi.com/senkyo2007/carta/C05004.html
比例区候補者 
戸田 二郎(56)
とだ じろう
社民 新 全国障害者解放運動連絡会議副代表・党岐阜県副代表・写植業▽岐阜県

4442名無しさん:2015/11/05(木) 22:29:29
http://www.tokyo-np.co.jp/hold/2007/saninsen07/all/CK2007071202031775.html
【参院選2007】
自、民は50音順 比例代表の名簿
2007年7月12日

 参院選比例代表で、各政党が公示日に中央選挙管理会に届け出る名簿の順位が十一日までに固まった。二〇〇一年参院選から非拘束名簿式が導入され、名簿順位は当落に関係なくなったものの、各党が提出した名簿の順位は投票所に掲示される名簿の順番と同じ。「名前を先頭に記載された候補が目立つので有利」との見方も。結局、自民党と民主党は五十音順、公明党、共産党、社民党は「勝たせたい有力候補」を先に並べ、対応が分かれた。
 自民、民主両党は現職、元職、新人を区別せず「あ行」から五十音順に並べた。自民党内では順位をくじ引きなどで決める案も浮上したが、公認候補の多数が五十音順を支持したため見送った。
 一方、公明、社民両党は有力候補を優先した上で、候補者ごとの重点地域に従い北から南に並べた。共産党は現職、元職、新人の順。国民新党は並べ方を決めるくじ引きを実施。新党日本は三人だが、五十音順とした。

4443名無しさん:2018/06/13(水) 19:57:57
父子は別人格とはいえそろそろ辞職もんちゃうか。

2018.6.13 12:07
保釈中に女児の体触る 強制わいせつ容疑で小川参院議員の長男逮捕 警視庁
https://www.sankei.com/affairs/news/180613/afr1806130009-n1.html

 小学生の女児の体を触るなどわいせつな行為をしたとして、警視庁捜査1課は強制わいせつ容疑で、東京都練馬区氷川台の職業不詳、小川遥資(ようすけ)被告(22)=別の強制わいせつ致傷罪などで公判中=を逮捕した。「私はやっていません」と容疑を否認している。周辺では先月、同様の被害が6件相次いでおり、同課が関連を調べている。

 小川容疑者は小川勝也参院議員の長男。昨年11月に別の女児に対する強制わいせつ容疑で、今年3月には女子中学生に対する強制わいせつ致傷容疑でそれぞれ逮捕、起訴され公判中だが、4月に保釈されていた。

 逮捕容疑は5月14日午後、帰宅途中の女児の胸をわしづかみにするなどしたとしている。付近の防犯カメラの画像などから、小川容疑者を特定したという。


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