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スーフィズムに関するHP

1スーフィズムに関するHP開設:2004/01/19(月) 15:34
はじめまして。

日本に在住のトルコ人です。この度、イスラームとスーフィズム、そしてトルコの紹介に関するHPを開設することになりました。このHPを通じて皆様と交流し、世界平和に少しでも貢献させて頂ければと思います。お時間のあるとき是非訪問して下さい。お待ちしております。
宜しくお願い致します。

http://www.yoyogi-uehara.net

399とはずがたり:2014/09/05(金) 11:40:02
<英首相>米大統領と会談、イラクのイスラム国拠点空爆も
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20140905k0000e030190000c.html
毎日新聞2014年9月5日(金)11:01

 【ニューポート(英ウェールズ)小倉孝保】キャメロン英首相とオバマ米大統領は4日、英ウェールズで会談した。複数の英メディアは、イラクやシリアで勢力を拡大するイスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」の脅威に対抗するため、英国が数週間以内にイラクのイスラム国拠点への空爆を実施する可能性が出てきたと伝えている。

 地元メディアなどによると、両首脳は約40分間、会談した。イスラム国は米英両国の人質をとり、これまでに米国人2人を殺害したうえ、英国人の殺害を予告している。両首脳の会談はイスラム国への対応が中心になったとみられている。

 両首脳はイスラム国に対し身代金を支払わないことを確認。キャメロン首相は英メディアで、「人質の家族にはつらいことだが、身代金を払うと新たなテロを誘発する」と述べ、欧州諸国の一部がイスラム国に身代金を支払っていると批判した。首相は名指しは避けたが、英メディアはドイツ、イタリア、フランスがイスラム過激派に身代金を支払っていると報じている。

 また、米英両首脳はイスラム国への対応として、イラク政府軍やクルド人自治区の治安部隊ペシュメルガへの軍事訓練を強力に実施するため、米英両国軍に新たな任務を課すことで合意した。さらに、英紙テレグラフ(電子版)などは、英軍が米軍に協力する形でイスラム国の拠点への空爆を数週間以内に実施する可能性が出てきたと報じた。イラクに安定した政権が樹立されるのを待ち、最終決断するという。

 このほかオバマ大統領は4日、ヨルダンのアブドラ国王と会談してイスラム国への対応を協議したほか、5日にはトルコのエルドアン大統領ともこの問題について話し合う予定で、イラク、シリアの周辺国を巻き込んだイスラム国の包囲網作りを急いでいる。

イラク軍、北部都市奪還 米英仏豪が支援 クルド・民兵も参戦
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/snk20140902107.html
産経新聞2014年9月2日(火)07:56

 【カイロ=大内清】イラク軍は8月31日から1日にかけ、米軍などの支援で、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」が2カ月以上にわたり包囲していた北部アミルリやスレイマンベクを相次いで奪還した。イラク軍報道官は、中心都市ティクリートの奪還に向けた戦略上の「重要な勝利だ」と強調した。米軍が空爆を加え、米英仏とオーストラリアが共同で人道物資を住民に投下。クルド兵(ペシュメルガ)やシーア派民兵も参戦するなど、多角的な共同歩調が大きな成果をあげた形だ。

 アミルリはシーア派の少数民族トルクメン人が多く住む町で、イスラム国がイラク第2の都市の北部モスルを制圧し、南下を始めた6月、イスラム国部隊に包囲された。取り残された住民1万数千人は水や食料の補給を絶たれ、シーア派を異端視するイスラム国が虐殺を始めかねないとの懸念も強まっていた。

 ロイター通信などによると、米軍は8月30〜31日、アミルリ付近に展開していたイスラム国の戦車などを空爆し、英仏豪と共同で人道支援物資を投下。地上ではシーア派民兵も参加したイラク政府側の部隊やペシュメルガが包囲網を突破してアミルリに入り、イスラム国側の主力部隊を東方へ敗走させたという。アミルリでは政府軍などが治安維持にあたっているが、付近の村では散発的な戦闘が続いているもようだ。

 共同作戦の成功を受け、イラク軍報道官は「われわれの部隊はアミルリに集結してティクリートへ進む」と述べ、今後はアミルリを出撃拠点に周辺地域の奪還を進める考えを示した。

 報道によると、クルド兵らは1日、北部スレイマンベクも奪還した。

 一方、米軍は今回の作戦で、作戦範囲をモスル周辺から、より南方に拡大させた。米国防総省のカービー報道官は、アミルリ付近の空爆について、包囲下にあった住民に支援物資を届けるための例外的なものだと説明しているが、イラク政府やクルド自治政府は今後も米国にさらなる関与を求めていくとみられる。

400とはずがたり:2014/09/05(金) 16:39:03
ハマスと云い,イスラム国と云い,過激派が人心掌握出来るのに何故,既存の政府は出来ないんだ!?┐('〜`;)┌

焦点:次世代見据えるイスラム国、シリア北東部で「国家モデル」構築
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKBN0H007W20140905?sp=true
2014年 09月 5日 13:08 JST

[ベイルート 4日 ロイター] - シリア北東部の砂の平原にある町々では、イスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」が、市民生活に深く入り込んでいる。頭部切断などの残虐行為で恐れられる同組織だが、こうした場所では電気や水の供給のほか、銀行や学校、裁判所、礼拝所、パン屋に至るまでが彼らの手によって動いている。

過去数カ月、シリアとイラクで支配地域を急速に広げてきたイスラム国。メディアでは、戦地での情け容赦ない行動や、厳格なイスラム法を強制する姿勢などが大きく扱われている。一方、現地住民らは、勢力拡大の大きな要因は、効率的で時として極めて現実的でもある統治能力にこそあると語る。

そうしたイスラム国のやり方は、シリア北東部の都市ラッカで顕著に見ることができる。イスラム国は、いずれ「カリフ国家(預言者ムハンマドの後継者が指導する国家)」が中国から欧州にまで広がることを望んでいるが、ラッカでは、カリフ国家での生活がどんなものか、その実例を示そうとしているようだ。

現在はトルコに住むラッカ出身の活動家の1人は、ロイターの取材に「正直に言うなら、彼らは大規模な組織的仕事をやっている。すごいことだ」と語った。

ロイターの記者は、安全上の理由から現地に入ることはできないため、遠隔地から複数のインタビューを行ったが、イスラム国に批判的な活動家でさえ、彼らがいかにして1年足らずで近代国家のような構造を作り上げて来たかを口にした。

イスラム国の勢力拡大には、中東地域のみならず西側の大国も警戒感を募らせている。オバマ米大統領は先月、イラクでの空爆を実施するに当たり、イスラム国は中東から取り除かれなければならない「がん」だと表現した。

しかし、ラッカなどの場所では、イスラム国は日常生活に完全に入り込んでいるため、イラク軍やシリア軍やクルド人民兵組織は言うに及ばず、米空爆によっても掃討することは事実上不可能だ。

<公共機関の設置>

ラッカは、昨年にアサド政権の打倒を目指す反政府勢力が初めて占拠した都市。

イスラム急進派から穏健派までさまざまな反政府勢力が割拠していたが、1年も経たないうちに、敵対する武装組織を容赦なく排除したイスラム国が支配するに至った。

イスラム国に批判的な活動家は殺されたり行方不明になったりするか、もしくはトルコに脱出した。飲酒は禁じられ、店舗も午後には閉められ、夕方には人通りがなくなった。外の世界との情報のやり取りは、近隣地域との間でさえ、イスラム国のメディアセンターを通じてのみに厳しく制限された。

しかし、最初にそうした締め付けを行った後、組織は公共サービスや公共機関の設置を開始し、同地を「イスラム国家」の建設に向けた拠点とする姿勢を明確にした。

イスラム国には反対の立場だというラッカの住民の1人はロイターに対し「政党に一切関わりを持たない人たちはイスラム国の存在に順応した。なぜなら、彼らは疲弊していたし、率直に言えば、ここで行政の仕事をしているからだ」と語った。組織は公共サービスに関係する機関をすべて回復・再建し、そのなかには、消費者保護を管轄する事務所も含まれるという。

<残虐性と現実主義>

過去1カ月だけでも、イスラム国は、米国人ジャーナリスト2人の頭部を切断して殺害する様子や、クルド人やレバノン人の兵士を処刑する様子を収めた動画を相次いで公開した。

しかし、組織は無差別に暴力を行使しているだけではない。例えば、自分たちの利益に合致すれば、アサド政権に忠誠的な実業家と取引することもある。

401とはずがたり:2014/09/05(金) 16:39:21
>>400-401
ある戦闘員によると、現在ラッカでパン屋向け小麦粉の製粉と流通を担っているのは元アサド派であり、電気と水を供給している現地ダムでも、以前からの従業員たちが今も職務を遂行している。

元アサド派を積極的に使う姿勢は、イスラム国の現実主義を映し出している。住民や活動家は、そうした現実主義こそ、制圧した地域の支配継続に不可欠な要素だと指摘する。

また、イスラム国は、北アフリカや欧州から来た専門家の手も借りている。一例を挙げれば、同組織を率いるバグダディ指導者は、ラッカの通信網の運営をチュニジア出身の専門家に任せている。

イスラム国は自らを単なる武装組織ではなく、1つの政府だと主張しているが、それを反映するようにバグダディ指導者は、軍事行動と行政活動を分けている。

戦闘員や組織のメンバーには、財務省と銀行を合わせたような部門から給与が支払われている。また戦闘員には、非スンニ派や政府関係者から押収した住居のほか、1カ月当たり約400─600ドルの手当ても与えられる。シリア北東部で日常生活を送るには十分な額だ。

貧困家庭への支援もあり、母子家庭には1人につき100ドルが支払われることもあるという。

物価も低く抑えられている。価格操作を行う業者は罰せられ、警告に従わない場合は店舗を閉鎖させられる。

一方で、組織は裕福な人には「イスラム税」を課している。また専門家らは、イスラム国は、誘拐で集めた身代金のほか、シリアやイラクで支配する油田からの石油をトルコなどの業者に売ることで数千万ドルの資金を得ていると試算している。

<バグダディ指導者>

イスラム国の組織運営の中心にいるのは、紛れもなくバグダディ指導者だ。住民や戦闘員らは、バグダディ指導者がラッカの統治に深く関わっており、あらゆる問題に最終決定を下すと口をそろえる。商品の値段をいくらに設定するかということまで、バグダディ指導者の支持を仰ぐという。

一方、同指導者は、頭部切断などの処刑や、組織が有罪と判断した犯罪者に対する処罰の判断も下す。戦場では、気性が荒い経験豊富な司令官として知られている。

ある戦闘員によると、同指導者は、7月にイスラム国がシリア軍の主要基地を制圧した大規模な戦闘などを直接率いてきたという。

同戦闘員は「彼は同胞を置いて行かない。基地制圧では軽傷を負ったが、今は元気だ」とし、「彼は1カ所にはとどまらない。ラッカやデリゾール、モスルを移動し、戦闘を率いている」と語った。

<次世代の聖戦>

イスラム国の躍進の鍵は現実主義にあるにせよ、イデオロギーも統治には重要な役割を果たしている。

バグダディ指導者は、自らを預言者ムハンマドの後継者だとし、「カリフ国家」を樹立すると宣言した。これには、聖戦主義者や専門家を海外から呼び寄せる狙いもあった。

支持者らによれば、この宣言には多くの人が反応し、世界中の裕福なイスラム教徒からはラッカに支援金が寄せられた。

複数の情報筋の話では、ラッカにはミサイル開発を主目的とした兵器工場が3カ所あるが、中国人イスラム教徒を含む複数の外国人科学者が、護衛付きの秘密の場所で研究などに従事しているという。

またイスラム国は、次世代を担う子供や女性の受け入れにも積極的だ。新しく組織に加わった戦闘員向けには、礼拝所でイスラム教に関する勉強会が行われている。バグダディ指導者が「カリフ国家」樹立を宣言して以降、その数は大幅に増えたという。

戦闘員の1人は「3日おきに少なくとも1000人は迎えている。宿泊施設は聖戦戦士であふれており、彼らを受け入れる場所が足りなくなっている」と語った。 (原文執筆:Mariam Karouny 翻訳:宮井伸明 編集:伊藤典子)

402チバQ:2014/09/05(金) 23:48:53
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140905/mds14090517330003-n1.htm
ホメイニ師風刺の冗談流行 イラン、時代の変化?

2014.9.5 17:33

ホメイニ師(UPI=共同)
ホメイニ師(UPI=共同)


 イランのイスラム革命の指導者故ホメイニ師を題材にしたジョークが、ソーシャルメディアなどを通じて同国市民の間に拡散している。誰が始めたのかは不明だが、ホメイニ師をからかうような発言はタブーとされてきた。時代の変化との見方がある一方、インターネットの利用制限を正当化したい保守強硬派による自作自演を疑う声も出ている。

 ジョークはホメイニ師の性格や容貌などを風刺して笑いを誘う内容。8月末ごろからスマートフォンの無料通話アプリケーションやツイッターなどで飛び交い始めた。携帯電話に毎日何十通ものメッセージを受け取る人もいる。

 イランでは屋内外を問わず至るところに同師の肖像画などが掲げられているが、もはや「若い世代にとってタブーには当たらない」(テヘラン市民)との声もでている。(共同)

403チバQ:2014/09/05(金) 23:49:24
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140905/mds14090523400004-n1.htm

【イラク情勢】
対イスラム国で米軍と連携、イラン最高指導者が許可
2014.9.5 23:40


 英BBC放送は5日、複数の情報筋の話として、イランの最高指導者ハメネイ師が、イラクとシリアで勢力を拡大する過激派「イスラム国」に対抗するため米軍との連携を許可したと伝えた。

 反米路線を掲げるハメネイ師はこれまでイラク情勢への欧米の介入に反対していたが、イスラム国の脅威が拡大する中で、米軍との連携は不可避と判断したとみられる。

 BBCによると、ハメネイ師は革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官に、イスラム国との戦いでイラク軍やクルド人部隊のほか、米軍とも連携することを許可した。

 イランはイラクへの軍の派遣を否定しているが、同司令官はこれまでも頻繁にイラクに出入りし、イラク軍やイスラム教シーア派の民兵を支援してきたとみられている。(共同)

404とはずがたり:2014/09/08(月) 11:30:30
<イスラム国>旧ユーゴ各国が警戒 若者が戦闘参加、摘発も
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20140908k0000e030209000c.html
毎日新聞2014年9月8日(月)10:58

 【ウィーン坂口裕彦】イスラム教徒を抱える旧ユーゴスラビアの国々が、イラクとシリアで勢力を広げる「イスラム国」など過激派組織への警戒感を強めている。共感した若者が現地に渡り、戦闘に参加するケースが相次いでいるからだ。イスラム原理主義に偏った過激な思想の広がりは、1990年代のユーゴ紛争のような民族間対立をあおる原因にもなりかねない。歯止めをかけるための摘発も相次いでいる。

 ロイター通信によると、ボスニア・ヘルツェゴビナの警察は3日、イスラム国などに協力してシリアやイラクで戦闘に参加したり、資金調達を行ったりした疑いで16人を拘束した。警察官約200人が関連する17施設を一斉捜索し、武器や弾薬などを押収した。

 ボスニアは今年4月、他国の紛争に参加するなどした者に最長10年の禁錮刑を科す制度を導入。今回の摘発はその延長線にある。

 人口約380万人のボスニアでは近年、特に農村部のボスニア人(イスラム教徒)の若者の一部に、イスラムの教えに厳格なワッハーブ派(スンニ派)への支持が拡大している。低迷が続く経済への不満も一因とみられる。専門家は既に数百人がシリアへ渡航したと推定している。

 セルビア人とクロアチア人、ボスニア人が三つどもえで争ったボスニア内戦(92〜95年)では、イランやアラブ諸国の義勇兵がボスニア人を支援。こうした過去の経験も、ボスニア人の若者らの動きを後押ししているとの指摘もある。

 イスラム教徒のアルバニア系住民が多数派を占めるコソボの警察も先月、イラクやシリアでの戦闘に参加した疑いでアルバニア系住民40人を逮捕した。AP通信によると、コソボ警察は今月4日も「他宗教への憎しみをあおった」としてイスラム教の聖職者から事情聴取。イスラム過激派に資金を提供した疑いで関連する10施設を一斉捜索している。

405チバQ:2014/09/08(月) 21:22:52
http://mainichi.jp/select/news/20140909k0000m030086000c.html
リビア:「新たな内戦突入」懸念高まる
毎日新聞 2014年09月08日 20時53分(最終更新 09月08日 21時09分)

 【カイロ秋山信一】カダフィ独裁政権が内戦の末に崩壊してから3年が経過したリビアで、反カダフィ派の内紛が深刻化し、新たな内戦突入への懸念が高まっている。7月以降、首都トリポリや東部ベンガジで、世俗派民兵とイスラム武装勢力との戦闘が激化し、300人以上が死亡。世俗派は「暫定議会」、イスラム勢力は「制憲議会」を後押しし、互いに正統性を主張する異常事態となっており、市民生活にも深刻な影響が出ている。

 「9月から学校の新学期が始まったが、衝突を恐れて、登校する子供はほとんどいない」。トリポリで妻や0〜8歳の子供4人と暮らすジャーナリストの男性(40)は1日、匿名を条件に、毎日新聞の電話取材に応じた。男性によると、トリポリでは7月以降に衝突が激化し、郊外の燃料貯蔵庫が炎上するなどインフラも打撃を受けた。1日8時間程度は停電し、燃料不足のためガソリンスタンドには連日2キロほどの車列ができるという。

 政府庁舎は複数のイスラム武装勢力が制圧し、行政機能はマヒしている。メディアも武装勢力の標的になっており、男性は外出を控えている。治安悪化で半数以上の市民は仕事にも行けない状態だという。

 リビアでは2011年8月、北大西洋条約機構(NATO)の軍事支援を受けた反カダフィ派が、約42年間続いた政権を打倒した。だが反カダフィ派の民兵や部族勢力は内戦後も武装解除に応じず、軍や警察の弱体化に乗じて省庁を占拠し、政府に政治的な要求を突きつける事件も頻発。昨年10月には当時の首相が武装勢力に一時拉致される事件も起きた。憲法を制定するために選挙で選ばれた制憲議会でも、イスラム政党と世俗派が対立し、議事は停滞した。

 今年5月、世俗派民兵がベンガジでイスラム武装勢力への大規模な攻撃を始めたのを契機に、両者の対立は深刻化した。民意で決着をつけるため、6月に暫定議会の選挙が行われた。制憲議会に代わる最高機関との位置づけだったが、世俗派が多数派を占めたのを受けて、イスラム政党は暫定議会をボイコット。首都でも戦闘が激化した。

 イスラム武装勢力は8月までに政府庁舎や国際空港など首都中枢を制圧。イスラム政党はトリポリを拠点に独自の首相を指名した。一方、世俗派はトリポリから追われたため、東部トブルクを拠点にし、今月1日には元国防相のサニ氏に首相就任を要請した。国際社会では世俗派が支持する暫定議会が正統だとする見方が支配的だが、トルコなどはイスラム政党を擁護する姿勢を見せている。

 リビア情勢の悪化は、中東地域全体の不安定要因にもなっている。11年の内戦で使用された大量の武器が、中東や北アフリカのイスラム過激派に流出し、シリアやマリなど紛争地で使用されているとされる。エジプトのシシ大統領は「国境の警備を強化している。リビア側は無法地帯だ」と訴え、国際社会に対応を求めた。

 ただ11年の内戦時に「反カダフィ」で積極介入した欧米は、「外国の介入は分断を助長し、事態の悪化を招くだけ」と今回は慎重姿勢を崩さない。

 欧米の消極姿勢に対し、サウジアラビアやエジプトなど世俗派の親米国家も不信感を強めている。8月下旬には親米国のアラブ首長国連邦(UAE)がトリポリでイスラム勢力を空爆したとの情報も流れた。UAEは関与の有無を公にしていない。

406チバQ:2014/09/08(月) 21:34:04
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140908/mds14090814490002-n1.htm
イラン最高指導者が前立腺手術 公表で後継問題絡む混乱回避か
2014.9.8 14:49

ハメネイ師=2014年6月(AP)
 【カイロ=大内清】イラン国営通信は8日、イランの最高指導者ハメネイ師(75)が同日朝、首都テヘランの政府系病院で前立腺の手術を受け、「成功した」と伝えた。詳しい病名などは明らかにされていないが、同国で最高指導者の健康状態について報じられるのは極めてまれ。

 国営通信によると、ハメネイ師は手術前、「これは通常の手術であり、何も心配はいらない」と述べた。

 高齢のハメネイ師をめぐっては過去にがんの噂が流れたこともあるだけに、今回の報道は、手術を受けたことを明らかにすることで健康不安を否定し、後継問題などに絡む混乱を回避する狙いがあるとみられる。

 ハメネイ師は、1979年のイラン革命を指導したホメイニ師の死去を受けて89年に最高指導者に就任。外交や安全保障などの重要政策での最終決定権を持っている。

407チバQ:2014/09/08(月) 21:35:44
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140908/mds14090810060001-n1.htm
【イラク情勢】
「あらゆる措置をとる」 対イスラム国でアラブ連盟が合意 米国に言及なし
2014.9.8 19:59

7日、カイロでアラブ連盟会合に参加するアラビ事務局長(ロイター)
 【カイロ=大内清】アラブ連盟(22カ国・機構)の外相級会合が7日、エジプトの首都カイロで開かれ、イラクやシリアで台頭したイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」を含む過激派勢力に対抗するために「必要なあらゆる措置を取る」ことで合意した。

 同連盟のアラビ事務局長が会合後、声明を読み上げた。具体策への言及は避けつつ「政治、安全保障、イデオロギー面でテロ対策を行う」としている。

 一方、声明にはイラクで米国がイスラム国に対して進めている空爆作戦を明確に支持する文言は盛り込まれなかった。これは、アラブ諸国として米国の軍事行動を支援した場合、イスラム国に同調するジハード(聖戦)主義勢力が各国でテロ活動を活発化させることなどへの懸念があるためだ。

 また声明は、シリア反体制派に対し、アサド政権側との対話も促した。イスラム国に対抗するためにはシリア内戦の沈静化が必要との認識があるとみられる。

 会合ではこのほか、国連安全保障理事会が8月に採択した、イスラム国への資金や武器、構成員の供給を断つことを求める決議への支持を表明した。

408チバQ:2014/09/08(月) 21:52:45
http://www.47news.jp/47topics/e/256775.php
【イスラム国空爆1カ月】 容易でない過激派一掃 米軍、長期化の様相も
 米軍が過激派「イスラム国」に対してイラクで空爆を開始してから8日で1カ月。オバマ政権は、凶悪行為を重ねる過激派の一掃を目指すが、不可欠とされるシリア側拠点への空爆拡大は容易でない。空爆作戦の出口は見えず、長期化の様相も呈している。
 ▽裁き

 「地獄の門まで追い詰める」。バイデン米副大統領は3日の演説で、米国人記者2人を殺害したイスラム国に「裁き」を受けさせる決意を表明した。ただ、言葉の力強さとは裏腹に、展開中の空爆は散発的、限定的だ。

 8月8日、ペルシャ湾の空母「ジョージ・ブッシュ」を飛び立ったFA18戦闘攻撃機2機がイラクのアルビル付近でイスラム国を攻撃した。米中央軍によると、これまでに有人機、無人機による空爆を130回以上実施し、過激派の検問所や迫撃砲陣地、武装車両などを破壊した。 今月7日には、イラク中西部アンバル州のハディーサダム周辺に空爆範囲を拡大したことも明らかにした。

 イラク北部でイラク軍やクルド治安部隊が反転攻勢する転機を作り出したことは事実だ。だが、イスラム国の勢力を著しくそぐことができたとは言い難い。

 イスラム国側には、空爆をやり過ごそうとする抜け目のなさも見受けられる。ロイター通信は「標的になりやすい武装車両を捨て、住民の中に紛れ込んでいる」という現地の証言を伝えた。

 ▽地上戦

 イスラム国の支配地域はイラクとシリアにまたがり、いまや英国に匹敵する広さに及ぶとの見方もある。「解体し、破壊する」というオバマ氏の言葉を実現するには、多くの難題を克服する必要がありそうだ。
 空爆をイラクからシリアに拡大し、さらに地上戦も覚悟せざるを得ないというのが専門家の共通した見方だ。

 オバマ政権には、敵対するシリアのアサド政権と手を組むつもりがない以上、シリアで空爆対象を絞り込むために必要な情報を得る手段が極めて限られている。欧州や中東の同盟国、友好国との有志国連合の構築も課題だ。

 ▽国内世論

 イスラム国には、外国人多数が戦闘員として合流しているとされる。特に欧州では、過激派の「聖戦」で戦闘技術を身につけた自国民が帰国して「テロリスト予備軍」になることへの恐れが膨らんでいる。
 英国は国際テロに対する警戒レベルを引き上げただけでなく、不審人物のパスポートを押収する方針も打ち出した。

 今のところ、米政府はイスラム国が米国で大規模テロを引き起こす能力は低いと見て静観しているが、英国との対応の違いに米国内では不安や批判の声が目立ち始めている。
 共和党のルビオ上院議員は5日、イスラム国打倒に向けた戦略の説明を求める書簡をオバマ氏に送り付けた。11月に中間選挙を控え、オバマ政権は国内世論にも耳を澄ませながら次の手を探っている。(ワシントン共同=吉浦寛仁)

2014/09/08 10:59

409チバQ:2014/09/09(火) 21:04:18
http://mainichi.jp/select/news/20140910k0000m030080000c.html
イラク:新政権発足 各派参加も国防、内相は空席
毎日新聞 2014年09月09日 20時18分

 【カイロ秋山信一】イスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」の侵攻が続くイラクで、シーア派のアバディ首相率いる新内閣が8日に発足した。スンニ派やクルド人の有力指導者を重要ポストで処遇し、挙国一致政権の体裁は整えたが、イスラム国対策の鍵となる国防相や内相は空席のままだ。イスラム国と同宗派のスンニ派勢力の懐柔や、クルド自治政府との対立解消など新政権の針路には困難が山積している。
 「政府軍を立て直し、武装テロ勢力に勝利するまで戦い抜く」。8日に連邦議会で演説したアバディ首相は、イスラム国との対決姿勢を強調した。

 対イスラム国で結束するため、新政権の人事は宗派・民族間のバランスが重視された。副首相にはシーア派、スンニ派、クルド人から1人ずつ起用。続投に固執し、挙国一致体制確立の障壁となっていたマリキ前首相も、名誉職の意味合いが強い副大統領として政府内に取り込んだ。マリキ氏の長年の政敵であるナジャフィ前議長やアラウィ元首相も同じ副大統領とした。

 一方、一時は首相候補と目されたシーア派のジャファリ元首相は外相、アブドルマハディ元副大統領は石油相に配置。地元政治記者のアンジャド・タリア氏は「実力者をそろえた強固な内閣だ」と評価した。

 だが、スンニ派(人口の約20%)やクルド人(同15%)の間には、シーア派(同約60%)への警戒感が根強い。8日夜の連邦議会(定数328)本会議でも、新内閣の承認に賛成したのは定数の半数をわずかに超える177人にとどまった。

 スンニ派が注視するのは、治安権限を担う国防相や内相のポストだ。マリキ前政権では軍や警察の要職がシーア派で固められ、警察が法的手続きを経ずにスンニ派住民らを拘束する事件が頻発。スンニ派の一部がイスラム国に協力する土壌を作った。さらにイスラム国の侵攻を前に、政府軍が無抵抗で逃亡したこともスンニ派の不信感を高めた。

 スンニ派居住地域に根を張るイスラム国を撃退するには、政府の信頼感を取り戻すことが鍵になる。議会関係者によると、アバディ首相は国防相か内相にスンニ派を起用する意向だが、人選は難航。10日の組閣期限までに調整できなかった。

410チバQ:2014/09/09(火) 21:11:29
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140909/k10014452491000.html
アフガニスタン 新政権在り方巡りこう着状態
9月9日 7時41分混乱が続くアフガニスタンの大統領選挙で、2人の候補者の間で続けられてきた新しい政権の在り方を巡る協議は、権限の配分についての対立が解消されず、こう着状態に陥っていて、新たな大統領を選出できないまま、民族対立に発展するのではないかとの懸念が高まっています。

ことし6月にアブドラ元外相とガニ元財務相の間で行われたアフガニスタンの大統領選挙の決選投票は、不正疑惑が持ち上がったことからアメリカが仲介に入り、選挙で敗れた側も政権に加わるいわゆる「挙国一致政権」を樹立することで両候補が合意しています。
しかし、この「挙国一致政権」の在り方を巡る協議について8日、選挙の暫定結果で次点だったアブドラ元外相が首都カブールで会見し、「話し合いはこう着状態に陥った」と述べ、協議が暗礁に乗り上げたことを明らかにしました。
両候補は、新大統領と選挙の敗者が就任する「行政長官」のポストの権限の配分を巡って対立していて、このままでは選挙結果が公表できない状態が続くおそれもあります。
アフガニスタンの大統領選挙を巡っては、不正疑惑からすべての票の点検作業が行われ、最初の投票からすでに5か月以上が経過しました。
こうした状況が続けば、新たな大統領を選出できないまま、支持基盤が異なる2人の候補者の対立が民族対立に発展するのではないかとの懸念が高まっています。

411チバQ:2014/09/09(火) 21:14:42
http://mainichi.jp/select/news/20140909k0000m030124000c.html
アフガニスタン:候補のアブドラ元外相 選挙結果を拒否
毎日新聞 2014年09月08日 23時05分

 【ニューデリー金子淳】混乱が続くアフガニスタン大統領選の決選投票で、候補者のアブドラ・アブドラ元外相(54)は8日、選挙結果を拒否すると発表した。対抗馬のアシュラフ・ガニ元財務相(65)とは勝敗に関わらず「挙国一致政府」を樹立することで合意していたが、新政権の構想を巡る交渉が「行き詰まった」としている。アブドラ氏が結果拒否を宣言したことで、混乱はさらに深まりそうだ。
 決選投票は暫定結果でガニ氏が勝利したが、アブドラ氏が不正を主張したため再集計が行われていた。アブドラ氏は「再集計作業は最初から公平ではなかった」と指摘し、決選投票での自身の勝利を宣言。今後の対応については「近いうちに支持者らと相談して決める」とした。ガニ氏は最大民族パシュトゥン人、アブドラ氏は2番目に多いタジク系のため、支持者同士の対立が民族対立に波及する恐れもある。

 両候補は新政権では敗者が「最高行政官」となることで合意したが、このポストにどの程度の権限を持たせるかで対立が決定的になったとみられる。6日にはオバマ米大統領が両候補に電話し、早期に合意するよう求めたばかりだった。再集計は4日に終了し、数日以内にも最終結果が発表される見通しだった。

412チバQ:2014/09/09(火) 22:03:32
アフガニスタン
パシュトン人:45%
タジク人:32%
ハザラ人:12%
ウズベク人:9%
by wiki 2003年データー

>>294 暫定結果
アシュラフ・ガニ元財務相(65)56.4%  
・パシュトン人 (有力部族ギルザイ族)
・副大統領は軍閥指導者ドスタム将軍(ウズベク人)


アブドラ・アブドラ元外相(53)43.6%  
・パシュトゥン人の父とタジク人の母を持つ
・1回目投票で1位
・1回目投票で3位だったザルマイ・ラスール前外相がアブドラ氏支持>>197
・副大統領はハザラ人の元下院議員

ザルマイ・ラスール前外相
・カルザイ氏の側近
・1回目投票で3位
・パシュトン人(南部を地盤とするドゥラニ族)

413とはずがたり:2014/09/11(木) 21:31:03

2014.9.11 11:08
「情け容赦なく行う」米、シリアにも空爆拡大表明
http://www.iza.ne.jp/kiji/world/news/140911/wor14091111080006-n1.html

 【ワシントン=加納宏幸】オバマ米大統領は10日夜(日本時間11日午前)、イラク、シリアで活動するイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」を壊滅させるための包括的な戦略を発表し、シリアでの空爆を承認する考えを表明した。目的の達成に向け、米国が「幅広い有志国連合を率いる」と強調した。ホワイトハウスで米国民に向けて演説した。

 オバマ氏は「米国の空軍力、協力関係にある地上部隊への支援により、イスラム国がどこにいても取り除くため情け容赦のない取り組みを行う」と述べ、「イラクはもとより、シリアでの行動もためらわない」と断言。米軍は8月からイラク北部を中心に空爆を続行しているが、シリアに空爆を拡大する意向を強調したものだ。

 シリアのアサド政権と対峙(たいじ)する穏健な反体制派勢力を強化するため、訓練の提供や装備品の供与など軍事支援を強化する考えも表明。シリア空爆には反体制派勢力を後押しする狙いがあることを明確にした。

 オバマ氏はまた、イラク軍などへの助言や情報収集のため米軍の要員475人を追加派遣すると発表。米国防総省によると、イラク国内では1043人の米軍要員が活動しており、うち754人が首都バグダッドの米大使館の安全確保に、289人がバグダッドや北部アルビルでイラク軍への支援に当たっている。

 その一方で、オバマ氏はイスラム国との戦いを「対テロ作戦」であると明確化した。「今回の取り組みはイラク、アフガニスタン両戦争と異なる」とし、ブッシュ前政権が始めた両戦争と違い地上戦闘部隊は送らないと米国民に約束した。

 オバマ氏はこれに先立ち、スンニ派大国サウジアラビアのアブドラ国王と電話協議し、有志連合形成への支援に謝意を伝えた。ホワイトハウスによると、両者はアサド政権に正統性はないとの認識で一致し、反体制派勢力への軍事支援を増やす必要性を確認した。

 米国内では米国人ジャーナリスト2人がイスラム国に斬首殺害されたのを受け、オバマ氏に強い行動を求める声が高まっていた。

414とはずがたり:2014/09/11(木) 21:32:14
2014.9.11 11:29
米大統領、対イスラム国で戦略転換 “対処療法”から大規模軍事介入へ
http://www.iza.ne.jp/kiji/world/news/140911/wor14091111290007-n1.html

 【ワシントン=青木伸行】オバマ米大統領が10日、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」の壊滅を目標に、シリア国内の拠点を空爆する方針を明確にしたことは、「世界の警察官」としての役割を避けてきた大統領にとり、戦略転換だといえる。

 オバマ政権は、イラク北部アルビルなどにおける限定的な空爆により、イスラム国の勢力を部分的に削(そ)ぐという、いわば「対症療法」を基本としてきた。これに対し、空爆をシリアに拡大し、米国が「有志連合」を率いる形での包括的戦略は、イスラム国全体を壊滅させる「根治治療」への転換であり、軍事介入が大規模な掃討作戦へと変容することを意味する。

 8月8日に始まったイラクでの空爆は150回以上にのぼり、イスラム国の勢力を局地的に後退させる成果を上げている。だが、こうした「対症療法」では、イスラム国が再び態勢を立て直すことは目に見えている。このためオバマ大統領も、イラクとシリアを股に掛け猛威を振うイスラム国に対し、全面的な対テロ戦で臨む決断を下した。

 住民を虐殺し外国人を拘束するイスラム国が、「国際社会の脅威」であるという自明の理が、オバマ政権を「根治治療」へと突き動かしもした。当然の帰結だといえるだろう。

 2001年の米中枢同時テロから11日で13年。「同時テロ以降、テロの脅威は最も深刻な状況にある」(フランスのオランド大統領)という情勢下にあって、真に問われているのは国際社会の対応である。

415とはずがたり:2014/09/11(木) 21:52:45
2014.9.1 10:31
イスラム国の包囲破る イラク軍、米が空爆支援
http://www.iza.ne.jp/kiji/world/news/140901/wor14090110310009-n1.html

 米メディアによると、イラク軍は8月31日、北部アミルリを6月から包囲していたイスラム過激派「イスラム国」に攻撃を仕掛け、包囲網を破ることに成功した。イラク軍報道官は「われわれはアミルリに進軍し、イスラム国は退却した」と宣言、人道危機を回避したとの認識を示した。

 米軍は8月30〜31日にアミルリ付近に展開していたイスラム国の戦車などを空爆し、イラク軍を空から支援した。周辺では散発的な戦闘が続いているが、住民は街頭に出て解放を喜んでいるという。

 アミルリの住民はイスラム教シーア派のトルクメン人。食料や水の補給が断たれていたほか、イスラム国による住民の虐殺も懸念されていた。

 地上ではイラク政府軍にシーア派の民兵やクルド人部隊が加わり、イスラム国を攻撃。米軍は空爆とともに、英国、フランス、オーストラリアとの共同作戦で人道支援物資を投下した。

(共同)

416チバQ:2014/09/12(金) 01:21:56
http://www.47news.jp/47topics/e/256883.php
【増殖する「イスラム国」】アルカイダしのぐ怪物 過激派吸い寄せる磁場に
 13年前の9月11日に 米中枢同時テロを起こし、世界のイスラム過激派を代表する存在だったアルカイダをしのぐ組織がモンスターのように増殖している。シリアとイラクで国境を越えて拡大し、日本人も拘束しているとみられる「イスラム国」。オバマ米大統領は主要国と連携して本格的な対策に乗り出したが、世界各地から「義勇兵」が磁場に吸い寄せられるように集結し、勢いは止まらない。
 「3日間でイスラム戦士少なくとも千人が訪れた。志願者の受付場所も不足気味だ」。ロイター通信は9月上旬、イスラム国の拠点、シリア北部ラッカの様子を伝えた。

 イスラム国は武力による支配だけでなく、行政、司法、電気や水などの公共サービス、教育を手掛け、厳格なイスラム統治を固めている。メンバーは数万人規模。米政府によると、推定約1万2千人が外国人とされる。

 ▽民主化挫折

 アルカイダは、アフガニスタンに侵攻したソ連への「聖戦」に参加したビンラディン容疑者が1980年代に創設した。タリバン政権下で訓練基地を置き、テロを相次いで実行。米軍がタリバン政権を倒した後も共鳴する組織がネットワークをつくり、欧米や中東の親米の独裁政権をテロの標的にした。

 2011年の民主化運動「アラブの春」は独裁政権を相次いで崩壊させ、テロでなく平和的なデモにより独裁を倒せることを示した。同年5月には米軍の作戦でビンラディン容疑者が殺害され「アルカイダの時代は終わった」との見方も出た。

 ところが、シリアでは平和的デモが武装闘争に変質し内戦に突入。エジプトでは選挙で選ばれたイスラム系政権がクーデターで倒され、軍人出身の大統領が復活した。民主化の挫折と地域の混乱に乗じて急成長したのがイスラム国だった。

 ▽共同体再興

 イスラム過激派に詳しい日本エネルギー経済研究所の 保坂修司 (ほさか・しゅうじ) ・中東研究センター副センター長によると、アルカイダはタリバン政権の軍事部門にすぎなかったが、イスラム国はカリフ(預言者ムハンマドの後継者)が率いる「国」を名乗り、領域を支配している。

 ソーシャルメディアを積極的に活用、ムハンマドがサウジ西部メッカからメディナに移住してイスラム共同体を創設した故事にならい、イスラム国への移住を世界の信徒に呼び掛けている。

 約100年前に欧州列強がオスマン帝国を分割し、シリアやイラクなどの国境線を引いたサイクス・ピコ協定は無効だと主張。保坂氏は、義勇兵をひきつける理由について「現実社会に不満を持つイスラム教徒の若者にとって、破壊、現状打破というメッセージは魅力的。アルカイダより目立っている」と言う。

 ▽受け皿

 スンニ派のイスラム国はシーア派を最も敵視し、米欧を主要な攻撃目標に掲げたアルカイダとは一線を画す。ただ戦闘能力と過激思想を身に付けた外国人が帰国後に自国でテロを行う懸念は根強い。5月に起きたベルギーのユダヤ博物館での4人殺害事件で逮捕された容疑者はイスラム国メンバーだった疑いがある。

 保坂氏は「壊滅は不可能だが、拡大阻止はできる。不満の受け皿がイスラム国でないことを若者たちに分からせることが必要だ」と指摘した。(バグダッド共同=長谷川健司)

(共同通信

417チバQ:2014/09/13(土) 07:47:13
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140912/mds14091221250008-n1.htm
イスラム国包囲網 有志連合協力にズレ 地域会議、トルコが署名見送り

2014.9.12 21:25 (1/3ページ)

11日、サウジアラビア・ジッダでの会議に出席したケリー米国務長官(中央)(AP)
11日、サウジアラビア・ジッダでの会議に出席したケリー米国務長官(中央)(AP)


 【カイロ=大内清】サウジアラビア西部ジッダで11日、イラクやシリアで台頭するイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」への対抗策を協議する地域会議が開かれ、周辺アラブ諸国やトルコ、米国が参加した。主催国のサウジなどアラブ10カ国はイスラム国の戦闘員や資金の根絶をうたった共同声明を発表したが、トルコは声明に署名せず、各国間の温度差も浮き彫りとなった。スンニ派諸国中心となった会議には、イラクやシリア問題に関与を強めるシーア派大国イランを牽制(けんせい)する狙いもある。

 会議に出席したケリー米国務長官は、アラブ諸国がイスラム国に対する有志連合で「主導的な役割」を果たすと期待を示した。

 声明にはサウジなど湾岸協力会議(GCC)6カ国とイラク、ヨルダン、エジプト、レバノンが署名。イスラム国に対する軍事作戦への参加の可能性にも言及したほか、イラクで発足したばかりのアバディ政権への支援拡大でも合意した。

 ただ、イスラム国を追い詰めるには、シリアに隣接し、イスラム国の移動や石油密売ルートにあたるトルコの協力が不可欠となる。

 トルコは声明不参加の理由として、イスラム国がイラク北部モスルを制圧した6月以降、在モスル領事館の職員ら49人がイスラム国側に拘束されたままになっていることを挙げた。ケリー氏は理解を示したが、トルコが「包囲網」の“穴”となる懸念も残る。

 一方、サウジやカタールなど湾岸諸国からは、イスラム系慈善団体を隠れみのとしてイスラム国へ資金が流れているとされるだけに、各国がイスラム国対策の強化を約束したことは、国際社会にとっては一定の前進といえる。

 サウジなどは、2011年の反アサド政権デモが内戦に発展した当初からシリア国内の武装勢力を支援してきた。「義勇兵」として同国に渡り、イスラム国に参加する湾岸出身のジハード(聖戦)主義者も多い。

 サウジは、戦闘技術を身につけた自国民が帰国してテロ活動を行う事態を懸念。全イスラム教徒を導く「カリフ国家」を名乗るイスラム国は君主制否定の思想も持つことから、イスラム国の伸長が続けば、王制である自らの国にもいずれは大きな脅威になると判断しているものとみられる。

418チバQ:2014/09/13(土) 07:55:58
http://mainichi.jp/select/news/20140913k0000m030077000c.html

アラブ諸国:対イスラム国結束 サウジとカタール連携が鍵

毎日新聞 2014年09月12日 19時55分(最終更新 09月13日 00時01分)

 【カイロ秋山信一】サウジアラビアなど主要アラブ諸国が11日、イラクとシリアで活動するイスラム教スンニ派過激派組織「イスラム国」への米国主導の軍事攻撃に協力する方針で一致した。アラブ10カ国と米国、トルコが11日、サウジ西部ジッダで開いた外相会議で、イスラム国への対策を協議し、足並みをそろえた。

 シリアのイスラム国への対処では、特にシリア反体制派に資金援助をしてきたサウジとカタールの協力が重要だ。だが、両国は2011年の民主化要求運動「アラブの春」以降、イスラム政治勢力やシリア内戦への対応を巡って、不和が目立った。今後、シリアで米国主導のイスラム国排除作戦が進むかはサウジ、カタール両国の連携が鍵となりそうだ。

 米ワシントン・ポスト紙は11日、イスラム国のバグダディ指導者を含む幹部を標的とする殺害作戦が承認されたと報じた。同指導者はイラクからシリアに逃れたとの情報もあり、CNNによると、米軍はシリアで空爆目標の情報収集を始めた。

 11日のジッダでの外相会議で、サウジのサウド外相はアラブ諸国間の連携を訴えた。カタールのアティーヤ外相も出席し、イスラム国への資金・戦闘員の流入阻止などを強化することで合意した。

 中東では「アラブの春」でエジプトやチュニジアの独裁政権が倒れ、従来抑圧されてきたムスリム同胞団などイスラム政党が台頭した。カタールやトルコは地域での影響力を拡大するため、各国のイスラム政党を積極的に支援した。

 しかしイスラム政党の多くは、究極的には宗教指導者による統治を目指す傾向があり、ペルシャ湾岸諸国が採用する王制や首長制とは思想的に矛盾する。サウジやアラブ首長国連邦(UAE)はイスラム政党が王制への脅威だとみなし、同胞団と距離を置いた。

 こうした姿勢の違いは、シリア内戦にも影を落とした。サウジとカタールは共に反体制派の主要支援国だが、サウジは世俗リベラル系、カタールは同胞団などイスラム系の勢力を支援。主要組織「シリア国民連合」の中でも、親サウジ派と親カタール派の派閥争いが深刻化し、過激派であるイスラム国の台頭を招く一因となった。

 米国は、イスラム国対策の一環として、シリア反体制派の強化を掲げている。そのためには反体制派の内紛を解消し、結束を強める必要がある。

419チバQ:2014/09/15(月) 22:35:45
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140915-00000005-mai-int

<イスラム国>国家的統治 フセイン政権残党が組織

毎日新聞 9月15日(月)9時0分配信







<イスラム国>国家的統治 フセイン政権残党が組織


フセイン政権残党が担うイスラム国


 【カイロ秋山信一】イラクとシリアで勢力を拡大するイスラム教過激派組織「イスラム国」が、イラクの旧フセイン政権の残党を取り込み、単なる過激派集団の枠を超え国家同様の統治を行っていることが14日、複数の対立組織のメンバーや研究者の証言で分かった。イスラム国のバグダディ指導者をトップに集団指導体制を敷き、評議会や支配地区を区分けして知事も任命し、イラク・シリアで次々と支配地域を拡大している。

 複数の対立組織のメンバーや研究者によると、バグダディ指導者は2003年のイラク戦争前後までイスラム礼拝所(モスク)の説教師だったとされ、イスラム国の前身組織に加わる前は政治や軍事の経験はなかった。その経験不足をフセイン政権時代の政府軍の元将校らが補っているという。

 イスラム国の最高指導部はバグダディ指導者と2人の元将校で構成され、イラクとシリアに分けて戦闘や支配地域の統治などを総括。最高指導部の下には10人前後からなる評議会を設置し、集団指導体制を敷く。

 評議会メンバーは戦闘や戦闘員の勧誘、広報など部門別の責任者を兼ね「内閣」のような役割を持つ。全てイラク人で、元将校のほか政治・行政の経験を持つフセイン政権与党バース党の元党員もいる。さらに支配地域を区分けして十数人の「知事」を置く。

 フセイン政権の残党がイスラム国と結びついたのは、イラク戦争後に政府軍が解体され、バース党幹部が公職から追放されたためだ。フセイン元大統領は自身と同じイスラム教スンニ派を重用していたが、新政権への移行は人口の約6割を占めるシーア派が主導。不満を募らせた元政権幹部が、スンニ派のイスラム国に流れる土壌ができた。

 その一人が、バグダディ指導者の「右腕」だった元将校のハッジ・バクル氏だ。バグダディ指導者は10年に前指導者が米軍に殺害された後、イスラム国の前身組織を率いた。この時、バグダディ氏を推挙したのが、軍事・情報部門を率いていたバクル氏で、組織内のライバルを暗殺し、バグダディ指導者が権力基盤を固めるのに貢献した。

 「ナンバー2」の地位を獲得すると、12年に本格化したシリア内戦への介入や、新国家建設計画を主導した。対立組織にスパイを送り、戦闘員の取り込みを図るなど組織拡大のキーパーソンだった。バクル氏は今年1月の戦闘で死亡し、現在は側近で同じ元将校のアブ・アリ・アンバリ氏が後を継いでいる。さらにシリアとイラクの管轄を分担するため、別の元将校が指導部に加わった。

 イスラム国は一連の侵攻で、油田や交通の要衝、ダムなど重要インフラを集中的に狙うなど戦略性の高さが際立っている。政治経験を持つ人物がいるためインフラの重要性を熟知しており、米国などとの戦闘経験が豊富な元将校が指揮しているため、「洗練されたこれまで見たことがない組織」(ヘーゲル米国防長官)となっている。

 過激派に詳しいイラク人の安全保障専門家のヒシャム・ハシミ氏は「フセイン政権は政教分離の世俗主義で、宗教色が薄かった。だがシーア派中心の政府に排除され、スンニ派の元幹部らがイスラム原理主義に染まった」と指摘する。

 【ことば】イスラム国

 イラクとシリアにまたがる地域で勢力を拡大するイスラム教スンニ派の過激派組織。国際テロ組織アルカイダ系組織などから派生し、2013年にシリア内戦に本格参戦した「イラク・レバント・イスラム国」(ISIL)が14年6月に「イスラム国」に改称、イスラム教教義に厳格に従った国家樹立を宣言した。アルカイダは2月に関係を断絶する声明を発表している。

420チバQ:2014/09/16(火) 00:21:06
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140913/mds14091305000001-n1.htm
「イスラム国」戦闘員3万人超、広がる過激思想
2014.9.13 05:00 (1/4ページ)

シリア北部ラッカでパレードするイスラム国の戦闘員ら。イスラム国側のラッカ・メディアセンターが6月30日に配信した(AP)
 英BBC放送などは12日までに、米中央情報局(CIA)報道官の話として、シリアとイラクで勢力を広げるイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」について、戦闘員の数が約3万1千人に上るとの見方を伝えた。CIAは以前は約1万人と推計しており、組織が急拡大している可能性がある。欧州や東南アジアなどでは、イスラム過激思想の浸透でさまざまな影響が広がっている。


英、参戦阻止へ旅券抹消も


 英政府は、イスラム過激思想がイスラム教国からの移民2世や3世など社会に不満を持つ若者たちの間に広がり、彼らがイラクやシリアで「義勇兵」として参戦するのを阻止するため、ようやく動き出した。

 米国の記者が「イスラム国」の英国人に殺害されるビデオが先月公表されたことを受け、英政府は、イラクなどに渡った若者らのパスポートを抹消、帰国できないようにする措置を講じた。テロリストになる危険が高い過激派の移動を制限する狙いだ。

 東ロンドンでは昨年春、過激思想に染まった若者たちが「イスラム・パトロール」と呼ばれる街頭宣伝活動を展開。飲酒している人から酒を取り上げたり、男女が手をつなぐのを禁じたりして、地域に緊張をもたらした。当局はこうした街頭宣伝に加え、イスラム教徒が通う学校の教育でも過激思想が浸透しないよう警戒を強めている。

 英国の主導的なイスラム14団体は今月3日、「正義の名の下に不正義を行うのは誤りだ」とし、米記者を殺害したイスラム国の行為を糾弾、人質の解放を求める声明を発表。若者たちに過激派に加わらないよう呼びかけた。(ロンドン 内藤泰朗)


欧州、博物館襲撃犯も一員


 「彼が来るのを隣の房のシリア人らは恐れていた。夜になると拷問が始まり、明け方まで続いた」

 「彼」とは5月、ブリュッセルのユダヤ博物館で4人を射殺したアルジェリア系仏人のメディ・ネムシュ容疑者(29)をさす。シリアで拘束されていた仏人記者が最近、同容疑者は「イスラム国」の一員として人質や捕虜を監視していたと証言し、フランスで衝撃が広がった。

421チバQ:2014/09/16(火) 00:21:39
 記者は今年4月の解放まで1年以上、シリアで拘束されており、写真などをみて容疑者が看守だったと確認した。イスラム国に殺害された米国人記者2人と一時、一緒だったともいい、「歌っている以外は拷問をしていた」と容疑者の残虐さを仏誌に語った。

 ネムシュ容疑者はユダヤ博物館襲撃前にも強盗などで7回訴追され、服役中にイスラム教に入信したとされる。襲撃事件はシリアから帰国して起こしていた。

 男性ばかりではない。フランスでは8月末、イスラム過激派に加わるためにシリアに向かおうとした16歳の少女が拘束された。スペインでも8月初め、イスラム国に参加するため、渡航しようとした14歳と19歳の女性が拘束されている。(ベルリン 宮下日出男)


東南アジア・豪、中東留学生の合流に危機感


 インドネシアは約2億2千万人という世界最多のイスラム教徒を抱える。国家テロ対策庁のアンシャド・ムバイ長官は産経新聞に、シリアやイラクに渡ったと確認された過激派は少なくとも34人いると語った。中東に留学中の数千人の一部が「イスラム国」に合流している可能性もあり、危機感は強い。

 同国では、バリ島の爆発テロに関与したテロ組織「ジェマ・イスラミア(JI)」の構成員など、テロリストと認定された272人が収監されているが、そのほとんどがイスラム国に忠誠を誓い、「出所後に中東へ渡りかねない」という。ユドヨノ大統領は8月、イスラム国への参加や支持表明を禁じた。

 イスラム教を国教とするマレーシアからは、すでに40人がイスラム国に参加したとみられ、当局はシリア行きをもくろんだ19人を拘束。隣国シンガポールは、周辺国の締め付けで、中東を目指す若者の「中継地」になりつつあると懸念している。

 オーストラリアは12日、テロの警戒レベルを「中」から「高」に引き上げた。中東からの移民が多い同国から渡航した過激派は150人以上いるとされる。(ジャカルタ 吉村英輝)

422チバQ:2014/09/17(水) 20:38:57
http://mainichi.jp/select/news/20140917k0000e030231000c.html
イラク:閣僚人事案を否決 アバディ政権、難局
毎日新聞 2014年09月17日 12時05分(最終更新 09月17日 12時23分)

インタビューに応じるアバディ首相=イラクで2014年9月14日、ロイター
インタビューに応じるアバディ首相=イラクで2014年9月14日、ロイター
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 【カイロ秋山信一】イラク連邦議会は16日、アバディ首相が提示した国防相と内相の人事案を反対多数で否決した。イスラム教シーア派のアバディ首相と同じ法治国家連合から内相候補が選ばれたことに、同じシーア派の他政党が反発した。スンニ派の過激派組織「イスラム国」対策で重要な両ポストを埋められず、アバディ政権は出だしから難局を迎えている。

 イラクメディアによると、アバディ首相は国防相にスンニ派、内相にシーア派を起用し、宗派間対立の緩和を図るつもりだった。内相にはシーア派の民兵組織バドル旅団の関係者を据える予定だったという。

 しかし、過去の宗派間抗争でスンニ派と激しく対立したバドル旅団関係者の起用に、スンニ派が反発。これを受け、首相は出身母体の法治国家連合から別の候補者を選んだ。

 ところが今度は、バドル旅団に近いイラク・イスラム最高評議会などのシーア派政党が首相に反発。国防相の人事案も含めて拒絶した。

 マリキ前政権時代には、警察など治安機関幹部がシーア派で占められ、法的手続きを経ずにスンニ派住民が警察に拘束される事件が頻発した。このため、治安機関を統括する内相ポストは重要視されているが、今月8日の組閣までに人選が固まらず、空席のままになっている。

423チバQ:2014/09/18(木) 21:54:51
http://mainichi.jp/select/news/20140919k0000m030038000c.html
フランス:若い女性や中流・富裕層出身者がイスラム国参加
毎日新聞 2014年09月18日 19時30分

 【パリ宮川裕章】イスラム教スンニ派過激派組織「イスラム国」への欧米最大の戦闘員供給源となっているフランスでは、従来多かった家庭環境に恵まれない若者だけでなく、若い女性を含めた生活水準の比較的高い家庭出身者が戦闘地域に流入するケースも目立つ。

 「私はシリアで革命を起こす。社会を変えなければならない」。16歳の娘の言動を不審に思った両親の連絡から捜査機関が動き、娘と友人の何気ないメールのやり取りの中に、シリアでの過激派への参加計画が書かれているのが発見されたケースが、仏メディアで報道されている。

 仏政府は14日、外国人も含めた仏在住者約930人がシリアとイラクの過激派の戦闘に関与したと公表。4月時点の500人からほぼ倍増し、今も約350人が現地に滞在し、女性約60人が含まれているという。

 5月にベルギーのユダヤ博物館襲撃事件で逮捕されたアルジェリア系フランス人の男(29)が事件前、イスラム国で人質や捕虜の監視役だったことが判明し、不遇な家庭環境がイスラム過激派への参加につながったとみられている。

 だが一方で、2月に「イスラム過激派参加防止センター」を創設し、フランス人の若者のイスラム過激派入りを防ぐ運動をするドゥニア・ブザル氏は、「父親なし、人生の羅針盤なし」という定着しつつある、イスラム過激派に転化する若者のイメージに疑問を投げかける。「以前は社会的、家庭的に恵まれない若者だった。今は、中流・富裕層の出身者が参加している。過激化する時間は以前より短くなり、信仰心の薄い若者を数週間で変えてしまう」と指摘する。同センターが2月以降に連絡を取った40家庭のうち、中流層以上の家庭が8割以上、祖父母の世代までに移民がいる家庭も2割未満だった。また相談の対象の4割が女性だった。

 ネットやソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を介した勧誘の他、過激派への参加を目指す男女を引き合わせる仲介者もいるという。

 仏テレビ「フランス24」は、イスラム国をアルカイダと比較し、(1)領土的地盤があること(2)インターネットによる広報戦略が巧妙(3)資金が豊富−−などの理由から、参加希望者には、アルカイダより魅力的に映っていると指摘する。

 仏紙「20ミニュット」は過激派の中でもイスラム国へ向かう欧州出身者の特徴として、「アルカイダ参加者よりも若く、教育水準が高く、より決意が固い」と分析している。

424チバQ:2014/09/20(土) 22:03:59
http://mainichi.jp/select/news/20140921k0000m030057000c.html
アフガン大統領選:挙国一致政府、合意 21日結果発表
毎日新聞 2014年09月20日 21時56分

 【ニューデリー金子淳】混乱が続くアフガニスタン大統領選の決選投票で、独立選挙委員会(中央選管)の関係者は20日、毎日新聞の取材に対し、最終結果を21日に発表すると明らかにした。候補者のアシュラフ・ガニ元財務相(65)とアブドラ・アブドラ元外相(54)は「挙国一致政府」構築について交渉を続けていたが、ガニ氏を大統領、アブドラ氏を行政長官とすることで一定の合意に達したとみられる。最初の投票から5カ月余りを経て、ようやく次期政権成立の見通しが出てきた。

 決選投票は暫定結果でガニ氏が約100万票差を付けて勝利したが、不正疑惑が浮上したため再集計が行われていた。両候補は7月、いずれが勝利しても敗者が行政長官に就き「挙国一致政府」を発足させることで合意していたが、行政長官にどの程度の権限を持たせるかで対立していたとされる。8月末には交渉が決裂し、アブドラ氏が選挙結果の受け入れ拒否を言明したが、その後も両陣営で交渉が続いていた。

 地元メディアによると、19日夜には両陣営が「ほぼ合意に達した」という。またカルザイ大統領は20日、「国民は間もなく良いニュースを聞けるだろう」と述べた。両陣営が決裂したまま結果が発表されれば、国家が二分される恐れもあったことから、選管は交渉が合意に達するまで最終結果の公表を控えていたとみられる。

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426チバQ:2014/09/21(日) 22:07:23
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140921/mds14092120110003-n1.htm
シリア・クルド地域での戦闘激化 「イスラム国」、少数民族標的に勢力拡大狙う
2014.9.21 20:11 (1/2ページ)
 【カイロ=大内清】イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」がシリア北部のクルド人地域への攻勢を強め、同地域の主要都市アイン・アラブ周辺で戦闘が激化している。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は21日、隣国トルコへ逃れたクルド難民が7万人を超したと発表した。

 イスラム国はこれまでもイラクのクルド人ヤジド派など少数民族・宗派を標的として戦闘員の士気向上などに利用。シリアでも、多数派のスンニ派アラブ人と対立するクルド人に当面の狙いを定めることで、勢力拡大を図っているものとみられる。

 ロイター通信などによると、クルド地域に侵攻したイスラム国部隊はチェチェンや湾岸アラブ諸国の戦闘員が中心で、これまでに60以上の村を制圧。住民の首を切るなどの残虐行為を繰り返しているという。

 こうした事態に、シリアのクルド勢力と密接な関係にあるトルコの武装組織クルド労働者党(PKK)はメンバーにイスラム国との戦いを呼びかけた。クルド勢力からは、「民族浄化」に発展する懸念があるとして国際社会の介入を求める声が上がっている。

 イスラム国は8月、イラク北部でクルド人の少数派ヤジド派を攻撃し、それが米国がイスラム国への空爆に踏み切る契機となった。ただ、シリアに関しては、空爆を実施する場合、アサド政権と協力はしないとの立場にこだわる米国と、政権の承認が必要だとするロシアの間で意見が対立するなど国際社会の足並みがそろっていない。

 トルコや、スンニ派アラブ中心のシリア反体制派には、対立するクルド勢力が軍事支援を受けることへの警戒もある。

 イスラム国はこうした事情を見透かしているとみられ、対処の遅れがさらなる被害を招く恐れがある。

427チバQ:2014/09/21(日) 22:14:59
http://mainichi.jp/select/news/20140921k0000e030125000c.html
リビア:カダフィ政権崩壊3年 再び内戦危機
毎日新聞 2014年09月21日 14時00分

世俗派による東部トブルクの「暫定議会」排除を訴えるイスラム武装勢力の支持者ら=トリポリで19日、ロイター
世俗派による東部トブルクの「暫定議会」排除を訴えるイスラム武装勢力の支持者ら=トリポリで19日、ロイター
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 【カイロ秋山信一】カダフィ独裁政権が内戦の末に崩壊してから3年が経過したリビアで、新たな内戦突入への懸念が高まっている。7月以降、首都トリポリや東部ベンガジでは、かつて「反カダフィ派」として共闘した複数の民兵組織同士の戦闘が激化し、400人以上が死亡した。こうした民兵組織は主に世俗派勢力と、イスラム教勢力の二つに分かれる。それぞれが互いに統治の正統性を主張するなど政府が二つできたかのような異常事態となっている。

 「9月から学校の新学期が始まったが、衝突を恐れて、登校する子供はほとんどいない」。トリポリで妻や0〜8歳の子供4人と暮らすジャーナリストの男性(40)が匿名を条件に毎日新聞の電話取材に応じた。

 男性によると、トリポリでは7月以降に衝突が激化し、燃料貯蔵施設が炎上するなどインフラも打撃を受けた。1日8時間程度は停電し、燃料不足のためガソリンスタンドには連日2キロほどの車列ができるという。政府庁舎はイスラム武装勢力が制圧し、行政機能はマヒしている。メディアも武装勢力の標的になり、男性は外出を控えている。治安悪化で半数以上の市民は仕事にも行けないという。

 リビアでは2011年8月、北大西洋条約機構(NATO)の軍事支援を受けた反カダフィ派が、約42年間続いた政権を打倒した。だが反カダフィ派として戦闘に参加した民兵や部族グループは内戦後も武装解除に応じず、互いに反目し合うようになった。この中で、イスラム主義を訴える武装勢力が台頭し、世俗派グループを攻撃するようになった。憲法を制定するために選挙で選ばれた制憲議会でも、イスラム政党と世俗派が対立し、その確執が武装集団間での対立と連動した。

 今年5月、世俗派民兵組織がベンガジでイスラム武装勢力への大規模な攻撃を始めたのを契機に、両者の対立は深刻化した。民意で決着をつけるため、6月に暫定議会の選挙が行われた。制憲議会に代わる最高機関との位置づけだったが、世俗派が多数派を占めたのを受けて、イスラム政党は暫定議会をボイコット。首都でも戦闘が激化した。

 イスラム武装勢力は8月までに政府庁舎など首都中枢を制圧。イスラム政党はトリポリを拠点に独自の首相を指名した。世俗派はトリポリから追われ、東部トブルクを拠点にし、今月1日には元国防相のサニ氏に首相就任を要請した。国際社会では世俗派が支持する暫定議会が正統だとする見方が支配的だが、トルコなどはイスラム政党を擁護する姿勢を見せている。

 ◇消極的な欧米「介入は分断助長」

 リビア情勢の悪化は、中東全体の不安定要因にもなっている。大量の武器がシリアやマリなど紛争地に流出しているとされ、エジプトのシシ大統領は「リビアは無法地帯だ」と危機感を強める。

 だが11年の内戦時に「反カダフィ」で積極介入した欧米は「介入は分断を助長し、事態の悪化を招くだけだ」と今回は慎重姿勢を崩さない。17日には欧州や中東の15カ国がマドリードでリビア情勢に関する国際会議を開いたが、肝心のリビアの紛争当事者は参加せず、具体策を打ち出せなかった。中東の親欧米国は、欧米の消極姿勢に不信感を強めている。8月下旬には親米国のアラブ首長国連邦(UAE)がトリポリのイスラム勢力を独断で空爆したとの情報も流れた。UAEは関与の有無を公にしていない。

 ◇リビアを巡る主な動き

2011年 2月 反カダフィ派のデモ開始。カダフィ政権は空爆などで弾圧。反カダフィ派が国民評議会を結成

      8月 反カダフィ派が首都トリポリを制圧。約42年間続いたカダフィ政権が崩壊

     10月 カダフィ大佐=写真<上>・AP共同=が殺害される

     11月 国民評議会主導の暫定政府が発足

  12年 7月 制憲議会選挙実施

      9月 イスラム教の預言者ムハンマドを冒とくする映画が米国で作られたとして、東部ベンガジの米領事館が襲撃され、米大使ら4人死亡=同<下>・ロイター共同

  13年10月 トリポリで首相が武装集団に拉致されたが、数時間後に解放

  14年 5月 民兵組織が制憲議会議事堂を襲撃、数十人死傷

      7月 民兵組織とイスラム武装勢力の衝突が激化、米欧

428チバQ:2014/09/21(日) 22:17:35
>>425
http://mainichi.jp/select/news/20140921k0000m030057000c.html
アフガン:「ガニ新大統領」合意 挙国一致政府発足へ
毎日新聞 2014年09月20日 21時56分(最終更新 09月20日 23時30分)

 【ニューデリー金子淳】混乱が続くアフガニスタン大統領選の決選投票で、独立選挙委員会(中央選管)の関係者は20日、毎日新聞の取材に対し、最終結果を21日に発表すると明らかにした。候補者のアシュラフ・ガニ元財務相(65)とアブドラ・アブドラ元外相(54)は「挙国一致政府」構築について交渉を続けていたが、ガニ氏を大統領、アブドラ氏を行政長官とすることで一定の合意に達したとみられる。最初の投票から5カ月余りを経て、ようやく次期政権成立の見通しが出てきた。

 決選投票は暫定結果でガニ氏が約100万票差を付けて勝利したが、不正疑惑が浮上したため再集計が行われていた。両候補は7月、いずれが勝利しても敗者が行政長官に就き「挙国一致政府」を発足させることで合意していたが、行政長官にどの程度の権限を持たせるかで対立していたとされる。8月末には交渉が決裂し、アブドラ氏が選挙結果の受け入れ拒否を言明したが、その後も両陣営で交渉が続いていた。

 地元メディアによると、19日夜には両陣営が「ほぼ合意に達した」という。またカルザイ大統領は20日、「国民は間もなく良いニュースを聞けるだろう」と述べた。両陣営が決裂したまま結果が発表されれば、国家が二分される恐れもあったことから、選管は交渉が合意に達するまで最終結果の公表を控えていたとみられる。

  ◆アフガン大統領選を巡る経緯

  4月5日  大統領選1回目の投票

  6月14日  決選投票

  7月7日  ガニ氏が過半数との暫定結果発表

    12日  アブドラ氏の反発受け、再集計で合意

  8月8日  ケリー米国務長官の仲介で「挙国一致政府」を作ることで合意

  9月20日  ガニ氏が大統領、アブドラ氏が行政長官で大筋合意

429チバQ:2014/09/21(日) 22:18:38
>>425
http://mainichi.jp/select/news/20140921k0000m030057000c.html
アフガン:「ガニ新大統領」合意 挙国一致政府発足へ
毎日新聞 2014年09月20日 21時56分(最終更新 09月20日 23時30分)

 【ニューデリー金子淳】混乱が続くアフガニスタン大統領選の決選投票で、独立選挙委員会(中央選管)の関係者は20日、毎日新聞の取材に対し、最終結果を21日に発表すると明らかにした。候補者のアシュラフ・ガニ元財務相(65)とアブドラ・アブドラ元外相(54)は「挙国一致政府」構築について交渉を続けていたが、ガニ氏を大統領、アブドラ氏を行政長官とすることで一定の合意に達したとみられる。最初の投票から5カ月余りを経て、ようやく次期政権成立の見通しが出てきた。

 決選投票は暫定結果でガニ氏が約100万票差を付けて勝利したが、不正疑惑が浮上したため再集計が行われていた。両候補は7月、いずれが勝利しても敗者が行政長官に就き「挙国一致政府」を発足させることで合意していたが、行政長官にどの程度の権限を持たせるかで対立していたとされる。8月末には交渉が決裂し、アブドラ氏が選挙結果の受け入れ拒否を言明したが、その後も両陣営で交渉が続いていた。

 地元メディアによると、19日夜には両陣営が「ほぼ合意に達した」という。またカルザイ大統領は20日、「国民は間もなく良いニュースを聞けるだろう」と述べた。両陣営が決裂したまま結果が発表されれば、国家が二分される恐れもあったことから、選管は交渉が合意に達するまで最終結果の公表を控えていたとみられる。

  ◆アフガン大統領選を巡る経緯

  4月5日  大統領選1回目の投票

  6月14日  決選投票

  7月7日  ガニ氏が過半数との暫定結果発表

    12日  アブドラ氏の反発受け、再集計で合意

  8月8日  ケリー米国務長官の仲介で「挙国一致政府」を作ることで合意

  9月20日  ガニ氏が大統領、アブドラ氏が行政長官で大筋合意

430チバQ:2014/09/23(火) 08:45:50
http://mainichi.jp/select/news/20140923k0000m030022000c.html
イエメン:新内閣組織へ 武装組織フシと和解成立
毎日新聞 2014年09月22日 19時13分(最終更新 09月22日 19時42分)

 【カイロ秋山信一】イスラム教シーア派の武装組織フシによる反政府運動が激化するイエメンで21日、1カ月以内に新内閣を組織することなどを条件に政府とフシの和解が成立した。フシは和解直前に首相府や国防省など首都中枢を占拠し、武力によって政府側に譲歩させた。イエメンでは2011年、民主化要求運動「アラブの春」で、サレハ独裁政権が崩壊。ハディ大統領は民主化を進めてきたが、フシの圧力に屈したことで求心力低下は避けられず、混乱が続きそうだ。


 イエメンからの報道によると、政府とフシは国連の仲介で和解交渉を開始。即時停戦と暴力停止▽実務者を中心にした新内閣の組織▽デモ隊の首都からの撤収−−などを条件に和解が成立した。新内閣は10月にも発足する見通し。それまでは現内閣が暫定的に統治する。

 フシは21日、政府庁舎や中央銀行、国営ラジオ局などを新たに占拠。国営通信によると、内務省は21日、傘下の治安部隊に対して、フシと敵対しないよう命令した。軍や警察の一部がフシと協力していたとの情報もあり、事実上のクーデターとの見方もある。首都サヌアの一部には20日から夜間外出禁止令が出され、数千人の住民が市外に避難した。

 イエメンでは北部にシーア派、南部にスンニ派が多い。フシは2004年、シーア派が多い北部の自治権などを求めて、反政府武装闘争を開始。今年8月中旬、サヌアで大規模デモを開始。今月中旬以降は戦闘部隊が首都に入り、政府軍との戦闘で140人以上が死亡した。政府は、シーア派国家イランがフシを支援しているとみているが、イランは関与を否定している。

 フシの他にも、国際テロ組織アルカイダや南部の独立主義者の活動が活発で、国家は分裂傾向を強めている。

431チバQ:2014/09/23(火) 08:49:27
http://mainichi.jp/select/news/20140923k0000m030051000c.html
アフガニスタン:大統領選 不正票は82万票か
毎日新聞 2014年09月22日 20時15分

 【ニューデリー金子淳】アフガニスタンのパジュワク通信は21日、大統領選の両候補の得票差が約75万票だったと伝えた。2人の合計得票数は、7月に発表された暫定結果より約82万票減少しており、不正票と判断されたとみられる。

 独立選挙委員会(中央選管)は同日夕、アシュラフ・ガニ元財務相(65)が勝利したと発表したが、得票数など内訳は公表しなかった。同通信によると、得票数はガニ氏が約393万票(55.27%)、アブドラ・アブドラ元外相(54)が約318万票(44.73%)。暫定結果と比べガニ氏が約55万票、アブドラ氏が約27万票減らした。

 両候補が21日に署名した合意書によると、「挙国一致政府」では大統領の下に行政長官ポストが新設され、内閣で政策の履行に責任を負う立場となる。閣僚評議会で議長を務めるほか、治安や経済に関わる機関のトップについては大統領と同等の人事権を持つという。行政長官は2年以内に最高意思決定機関であるロヤ・ジルガ(国民大会議)による憲法改正を経て首相となることも明記された。

 印シンクタンク・ORFのアーリヤマン・バトナガル氏は「権力を分け合う合意はアフガンの民主主義に疑問を投げかけた。長期的には二つの権力の衝突が起きる可能性もある」と指摘している。

432チバQ:2014/09/23(火) 09:07:19
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140922/asi14092213430002-n1.htm
アフガニスタン大統領就任へ アシュラフ・ガニ氏 「怒りに火が付くととまらない」の評も
2014.9.22 13:43
21日、ライバルのアブドゥラ氏(左)と握手するアシュラフ・ガニ次期大統領(ロイター)
21日、ライバルのアブドゥラ氏(左)と握手するアシュラフ・ガニ次期大統領(ロイター)

 アフガニスタンの多数派民族パシュトゥン人を構成する2大有力部族の一つである、ギルザイ族出身の知識人だ。

 1949年、東部ロガール州生まれ(誕生日は不詳)。77年から米コロンビア大学に留学していたが、旧ソ連軍のアフガン侵攻と、その後の内戦の激化により米国にとどまった。

 米ジョンズ・ホプキンス大学などで教職に就いた後、91年から世界銀行で勤務。2001年の米英軍によるアフガン攻撃でタリバン政権が崩壊したのを受け、多くの亡命アフガン知識人とともに24年ぶりに帰国した。

 アフガンでは国連特使顧問を経て、カルザイ政権下の02〜04年に財務相として経済復興に尽力するとともに、汚職撲滅を訴えた。

 国際舞台での活躍や学者としての経歴から、若年層の間で人気が高い。選挙では、内戦中に虐殺を行ったと非難されるウズベク人軍閥指導者、ドスタム将軍を副大統領候補に据え、少数派民族票の取り込みを図るしたたかさを見せた。

 「一度怒りに火が付くととまらない」「誰とも親密にならない」との評も。

 財務相として04年に訪日した際の記者会見では、「アフガンに支援を与えることは慈善事業ではなく、将来への貯金である」と訴えた。その後も2度、日本を訪れている。ルラ夫人との間に1男1女。(カブール 岩田智雄)

433チバQ:2014/09/23(火) 09:10:54
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2014092202000124.html
アフガン決選投票混乱 空白5カ月 新大統領にガニ氏

2014年9月22日 朝刊


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 【バンコク=伊東誠】AP通信などによると、不正疑惑に揺れたアフガニスタン大統領選で、選挙管理委員会は二十一日、ガニ元財務相(65)が勝利したとの最終結果を発表した。これに先立ちガニ氏と、決選投票を争ったアブドラ元外相(54)は首都カブールで、挙国一致政権を樹立する合意文書に署名。ガニ氏が新大統領に、アブドラ氏は新設の「行政長官」に就任する。
 今後、最高意思決定機関のロヤ・ジルガ(国民大会議)での審議を経て、行政長官を首相に格上げするとみられる。十二年以上にわたって国を率いたカルザイ大統領に代わり、挙国一致で山積する難題に取り組むが、大統領選で激しく対立した両氏が協調できるかがカギとなる。
 選管は大統領選の不正投票疑惑を受け、八百万に及ぶ全票の再集計を進めていた。暫定結果では、ガニ氏がアブドラ氏に12ポイント余りの差をつけていた。選管は二十一日の最終結果で両氏の得票数を発表しなかった。
 新政権にとって治安対策が急務となる。四月の第一回投票から半年近くたっても新大統領が決まらない政治空白のすきを突いて、反政府武装勢力タリバンが自爆テロなどで攻勢を強めている。
 米軍主導の国際治安支援部隊は年内に戦闘任務を終える予定だが、アフガン治安部隊だけではタリバンを抑えられない。その後も一万人規模の米兵が駐留できるよう「安全保障協定」を早期に結ぶ必要がある。
 ガニ氏はアフガニスタン多数派のパシュトゥン人。世界銀行のエコノミストを経て二〇〇二年から二年間、財務相を務めた。海外での経験が長く、米国などに広い人脈を持つ。

434チバQ:2014/09/23(火) 09:18:43
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140922-00000016-jij_afp-int
黒く染まるシリア ─ 活動家が語る「イスラム国」支配地の実態
AFP=時事 9月22日(月)11時1分配信
黒く染まるシリア ─ 活動家が語る「イスラム国」支配地の実態
イラク・モスルのモスクでイスラム教徒を前に演説するイスラム教スンニ派の過激派「イスラム国(IS)」の指導者、アブバクル・バグダディ容疑者。al-Furqan Mediaが2014年7月5日に公開した映像から。
【AFP=時事】イスラム教スンニ派(Sunni)の過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」が支配するシリア国内の地域では、何もかもが黒い──男性のターバンや、女性のベール、そしてパスポートでさえも。

【図解】過激派組織「イスラム国」の勢力図

「そこら中にイスラム国の黒い旗があふれている。女性たちは頭からつま先まで全身を黒いブルカで覆い、父親か兄弟、夫の付き添いがなければ家から出られない」。インターネットを通じてAFPの取材に応じたシリア北部ラッカ(Raqa)県の活動家、アブ・ユセフ(Abu Yusef)氏はこう語った。イスラム国のパスポートの色を尋ねると、ユセフ氏は笑って「黒だ」と答えた。

 イスラム国の支配は生活の全てにおよび、男性と女性はそれぞれ別の治安部隊の管轄下に置かれている。

 ユセフ氏によると、女性戦闘員部隊「ハンサ(Khansaa)」は、路上で女性を制止し、尋問や検査を行う権限を持つ。同氏は「男性に対してはヘスベ(Hesbeh)と呼ばれる部隊が、ダーイシュ(Daesh、イスラム国のアラビア語名称の頭字語)版のイスラム法(シャリア)を執行している」と述べた。

 さらに、イスラム国には教育、保健、水道、電気、宗教、防衛など「思いつく限りのあらゆるものを管轄する省庁」が存在するという。これらの省庁はイスラム国が占拠した政府庁舎を拠点としている。

 教育は厳格なイスラム法に基づき、ラッカには若者向けの軍事訓練キャンプが設置された。「消費者保護当局までも存在する」という。

435チバQ:2014/09/23(火) 09:19:05
■コーヒーは戦闘員が独占

 ラッカの活動家たちはこれまで、嗜好(しこう)品や娯楽はイスラム国の戦闘員専用とされ、一般市民の利用は禁じられていると頻繁に訴えてきた。活動家らはネットに戦闘員で満員のラッカのコーヒーショップの写真を投稿し、非戦闘員は憩の場の利用が禁じられていると苦言を呈している。

 アラブ諸国では街の風景としておなじみのコーヒーショップだが、地元住民らによるイスラム国侵攻阻止の努力も失敗に終わったデリゾール(Deir Ezzor)で現在も営業しているコーヒーショップは一つもない。

「ここでは楽しみや面白いことは、何一つ認められていない」と、活動家のラヤン・フラティ(Rayan al-Furati)氏(仮名)はネットを通じたAFPの取材に語った。「喫煙はおろか、たばこを売ることさえ想像できない。全身をベールで覆っていない女性を目にすることもあり得ない」

 毎日、イスラム教の礼拝で祈祷を主導するムアッジンが祈りの時刻を告げると、みな店を閉めてモスクへ向かう。さもなければ身柄を拘束されるからだ。

 しかし、イスラム国の戦闘員たちにとっては、シリアのイスラム国支配地域での生活は心地よいものだ。その理由は彼らが受け取る報酬などの恩恵だけではない。

 ラッカを拠点とする活動家で、身元の特定を防ぐため仮名でインターネット取材に応じたフラート・ワファ(Furat al-Wafaa)氏によれば、イスラム国の最下級幹部の報酬は月300ドル(約3万3000円)。「現状からすれば、かなりの額だ」という。

 だが、イスラム国の寛大さは支配下に置かれた人々までには及ばないとワファ氏は言う。「ダーイシュは本物の国家ではない。仲間には望むものは全て与えるが、ほかの市民たちは、その対象とならない」

 ワファ氏はイスラム国を「恐怖を通じて人々を支配するマフィア」に例える。「市民は空腹から、イスラム国の構成員にならねばならない状況に追い込まれる。まともな給料を得るには、それしか手段がないからだ」

 さらにイスラム国は市民から税の徴収も行っている。「貧しすぎて支払いができない市民でさえも逃れられない。だからみなイスラム国に加わる。人々には飢えて死ぬか、脅しの中でイスラム国の構成員となるかの選択肢しかない」(ワファ氏)。4年近く続く内戦により困窮した店主らは、月約60ドル(約6500円)の税金をイスラム国に納めているという。


■まるで「入植者による占領」

 一方、デリゾールのフラティ氏はイスラム国を、元々住んでいた人々を立ち退かせて移り住む入植運動に例える。「入植者によるイスラエルのパレスチナ占領と同じことが、ここでも起きている」

 イスラム国の戦闘員には外国人もいるという。「米国人の戦闘員もいる。彼らは、かつて私たちが住んでいた場所に家族とともに住んでいる」

 フラティ氏は、イスラム国による迫害を恐れてデリゾールを脱出した数万人の市民の一人。現在もデリゾールに残る家族の身を案じ、取材には仮名を使い応じた。【翻訳編集】 AFPBB News

436とはずがたり:2014/09/23(火) 12:20:40
<米国>地上戦関与排除せず 統合参謀本部議長、公聴会で
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20140917k0000e030226000c.html
毎日新聞2014年9月17日(水)11:49

 【ワシントン西田進一郎】米軍制服組トップのデンプシー統合参謀本部議長は16日、イスラム教過激派組織「イスラム国」への対応を巡る上院軍事委員会公聴会で、将来的に米地上部隊を戦闘行為に関与させるようオバマ大統領に提言する可能性に言及した。ホワイトハウスは地上部隊派遣の可能性を即座に否定したが、元軍幹部らからは空爆だけでは不十分との指摘が出ており、大統領と軍当局との「温度差」が浮き彫りになった形だ。

 米軍の空爆でイラク軍やシリアの反体制派などを支援し、イスラム国を打倒する戦略について、デンプシー議長は「適切な方法だ」としながらも、うまくいかない場合は「大統領に地上軍の使用を含む提言を行うだろう」と語った。

 議長はまた既にイラクに派遣している特殊部隊が主体の米軍事顧問団について、「特定の標的に対する攻撃で、顧問団がイラク軍に同行すべきだと判断すれば、大統領に提言する」とも語った。空爆を的確に行うためにイラク軍と顧問団が行動を共にする可能性を示唆したものだ。これは「統合末端攻撃統制官(JTAC)」と呼ばれ、攻撃目標に的確に空爆ができるよう陸上から航空機を誘導する役割などを担う。

 これに対し、アーネスト大統領報道官は「議長の発言は仮定のシナリオだ」と述べ、イラクやシリアに地上部隊を派遣しない「大統領の方針は変わっていない」と強調した。デンプシー議長の報道官も公聴会後に声明を出し、「議長は、我々の顧問団がイラク軍と共に戦闘行為に同行する必要があるとは考えていない」と発言のトーンを弱めた。

 ただ、軍事専門家などの間には、空爆だけでは不十分との見方がある。カートライト元統合参謀本部副議長は14日のテレビ番組で「空爆だけではイスラム国を破壊できないだろう」と語り、イラクやシリアへの地上部隊投入の必要性を強調。野党・共和党内でも「米軍の地上部隊派遣なしにイスラム国を破壊することはできない」(上院軍事委員会のリンゼイ・グラム議員)との意見が出ている。

 オバマ大統領は17日、中東地域を担当する米中東軍司令部(南部フロリダ州)で空爆計画の説明を受ける予定。議長は公聴会でシリア空爆について、圧倒的な攻撃力で波状攻撃をするのではなく、中長期的な攻撃になるとの見方を示した。

437とはずがたり:2014/09/23(火) 12:37:10

<米軍>シリア国内でもイスラム国に空爆開始
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20140923k0000e030162000c.html
毎日新聞2014年9月23日(火)11:02

 【ワシントン西田進一郎】米国防総省は22日、米軍が複数の有志国軍とともにシリア国内のイスラム教スンニ派過激派組織「イスラム国」を標的にした空爆を始めたと発表した。カービー報道官によると、戦闘機や爆撃機、さらに巡航ミサイル「トマホーク」を使った攻撃で、作戦は実行中という。米軍は8月からイラク国内のイスラム国に対して空爆を行ってきたが、シリア国内で空爆を行うのは初めて。

 米CNNテレビは、米軍高官の話として、空爆にはバーレーン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、ヨルダンが参加していると伝えた。また、複数の米メディアは攻撃対象にイスラム国の司令部や武器などを集積する拠点となっているシリア北部のラッカが含まれていると報じている。

 オバマ米大統領は今月10日、中東で勢力を広げるイスラム国について「弱体化させ、最終的に破壊する」と宣言。「シリア国内でのイスラム国に対する行動をためらわない」と語り、イラク国内で8月8日に始めたイスラム国に対する空爆をシリアにも拡大する考えを表明していた。

438とはずがたり:2014/09/23(火) 12:44:41

シリア空爆開始=米軍など、イスラム国標的―アラブ圏各国も参加か
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-140923X244.html
時事通信2014年9月23日(火)11:15

 【ワシントン時事】米政府は22日、米軍と複数の協力国がイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」を標的に、シリア領内で空爆を開始したと発表した。戦闘機や爆撃機による攻撃だけでなく、洋上に展開した艦艇から巡航ミサイル「トマホーク」を発射。イスラム国が本拠を置くシリア北部ラッカなどに攻撃を加えたもようだ。空爆には複数のアラブ圏の国が参加しているとみられる。

 国防総省のカービー報道官は「米軍と協力国の各軍が戦闘機や爆撃機、トマホークを用いて軍事行動を取っている」と述べた。NBCテレビによると、米軍などは最大20の標的に攻撃を加える計画だという。攻撃対象には、武器弾薬・燃料の集積施設や訓練施設、兵舎、司令部などが含まれているもようだ。

439チバQ:2014/09/23(火) 16:56:33
http://www.47news.jp/47topics/e/257331.php
オバマ米政権、宿敵イランに秋波 対イスラム国で協調模索 

 オバマ米政権がイスラム教スンニ派の過激派「イスラム国」への対処をめぐり、長年の宿敵イランに秋波を送り始めた。イスラム国が拠点とするシリアのアサド政権の後ろ盾であるイランから一定の協力を引き出せなければ、イスラム国の「壊滅」は困難だとの判断がある。シリア領内への空爆拡大が秘めるリスクの裏返しとも言えそうだ。
 ▽黙認を期待
 「イランを含めて、どの国にも果たせる役割がある」。ケリー米国務長官は19日、自らが議長を務めた国連安全保障理事会の討論会合で、あえてイランに言及、米主導の有志国連合への協調を促した。21日のザリフ外相との直接会談でもイスラム国への対応を取り上げた。
 米国とイランはイスラム国という共通の敵と戦うイラク政府を支援する一方、隣国シリアの内戦では米国が穏健な反体制派を、イランがアサド政権をそれぞれ支援する「ねじれた関係」(ケリー氏)にある。
 オバマ政権は、シリア領内への空爆拡大は「アサド政権ではなく、イスラム国との戦いだ」と強調する。しかし、イランの革命防衛隊の支援を受けるシリア政府軍が空爆に乗じて、イスラム国や反体制派の支配地域を取り戻そうとすれば、内戦の激化を招き、制御不能の状態に陥りかねない。
 オバマ政権はイランと軍事面で調整を図る可能性は明確に否定しているものの、せめてシリア領内への空爆を黙認し、アサド政権がおかしな動きを見せないようにらみを利かせてもらいたいというのが本音とみられる。
 ▽拒否の事情
 しかし、イランは簡単になびきそうにはない。アラグチ外務次官は討論会合で米国を名指しするのは避けながらも、アサド政権の同意を得ない空爆に反対を表明した。
 「核協議と過激派対策を通じ、イランが地域の積極的なキープレーヤーに変貌する可能性もある」(外交筋)との期待もあるが、最高指導者ハメネイ師は米国の真の狙いは中東での軍事的プレゼンスを維持することだと述べ、連携を拒否した。
 シーア派のイランは、米欧やスンニ派諸国主体の有志国連合がシリアで存在感を高めることを懸念。ロウハニ政権が核問題をめぐり米欧とぎりぎりの交渉を続ける中、米国との協調路線を打ち出せば保守強硬派の攻撃材料とされかねない。
 ▽譲歩に警戒
 一方、イランがイスラム国への対応を核交渉でのカードに使おうとする可能性もある。米国は「明確に切り離している」(米国務省高官)と否定するが、イスラエルやスンニ派諸国からはオバマ政権がイスラム国への対処を優先し、核問題で譲歩するのではないかとの警戒感が出ている。
 訪米したイスラエルのシュタイニッツ国際関係相兼戦略担当相は「イスラム国が5年の問題だとすれば、イランの核武装は50年の問題だ。脅威は格段に大きい」とけん制した。(ニューヨーク共同=井上智太郎、竹本篤史)
2014/09/23 15:29

440チバQ:2014/09/23(火) 19:38:24
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140923/mds14092318320009-n1.htm

イスラム国「最も裕福なテロ組織」 高水準の装備や宣伝動画
2014.9.23 18:32 (1/2ページ)[テロ]
 【ワシントン=小雲規生】シリアやイラクで支配地域を広げているイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」は豊富な資金力から「世界で最も裕福なテロ組織」とも言われる。高水準の装備やハリウッド映画さながらのプロパガンダ動画など、欧米メディアでは米中枢同時テロを引き起こした国際テロ組織アルカーイダなどとは次元の違う組織だとの分析も出ている。

 米紙ウォールストリート・ジャーナルによると、イスラム国は支配地域で産出される原油の売却や銀行からの略奪なども資金源としている。人質の解放と引き換えに身代金を要求するほか、企業や個人から営業許可料や通行料金を徴収したりもしているという。

 米国務省高官は「イスラム国は毎月数百万ドル(数億円)の収入を得ている」と分析している。

 豊富な資金力は装備の充実につながる。米国式の防弾チョッキを身に着け、暗視ゴーグル装着可能なヘルメットをかぶった兵士の姿も確認されている。運搬可能な防空システムや対戦車ミサイルなどの高度な兵器も保有しているとみられ、戦闘の際の組織的攻撃態勢など兵士はよく訓練されているという。

 プロパガンダも際立つ。動画には空撮やスローモーションなどの演出も盛り込まれ、仏メディアは「ハリウッドの新作映画の広告と間違えるような映像だ」と伝えた。米軍によるアルカーイダのビンラーディン容疑者殺害をテーマにしたハリウッド映画「ゼロ・ダーク・サーティ」と類似したシーンがあるとの指摘もある。

 インターネットを通じた宣伝工作は、欧米などの若者を引きつける効果を生んでいるようだ。米メディアは、イスラム国には1万人超の外国人兵士が参加していると伝えている。

441チバQ:2014/09/23(火) 20:04:00
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014092300468
空爆下の市民、危険迫る=「人間の盾」に懸念−シリア北部



23日、シリアとトルコの国境付近で、有刺鉄線を前にたたずむシリア難民(EPA=時事)
 【カイロ時事】米軍などによる空爆の標的となったシリア北部ラッカ県で暮らす男性は23日、電話取材に応じ、空爆時の状況を明らかにした。一般市民にも危険が迫る中、「イスラム国」戦闘員が民家に潜伏して人々を「人間の盾」に取っているといい、犠牲の拡大が懸念される状況となっている。
 男性によると、23日午前3時から3時半ごろにかけて5回にわたり、空爆とみられる爆音が一帯にとどろいた。その際、男性宅は大きな振動に見舞われ「大変な恐怖を感じた」という。
 市民の間で、隣国トルコなど対象地域外に逃げようとの動きが加速しているが、男性は「空爆再開の恐れがあり、外に自由に出られる状況ではない」と話した。(2014/09/23-19:38)

442チバQ:2014/09/24(水) 22:45:32
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140924/mds14092417200007-n1.htm
米「弱腰」払拭も泥沼化必至 「イスラム国」壊滅は困難
2014.9.24 17:20 (1/3ページ)
ペルシャ湾上の米空母ジョージ・ブッシュで、出撃を待つFA18戦闘攻撃機=23日(米海軍提供・共同)
ペルシャ湾上の米空母ジョージ・ブッシュで、出撃を待つFA18戦闘攻撃機=23日(米海軍提供・共同)

 米軍は22日、シリア領内のイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」の拠点に対する空爆をアラブの友好国と共同で実施した。8月に開始したイラク北部への空爆に続く武力行使で、シリアでは初めて。バラク・オバマ米大統領(53)は、イスラム国を「最大の脅威」と位置付け、新たな「テロとの戦い」に臨む強い決意を世界に示した。11月の中間選挙を前に内外で高まっている「弱腰」との批判を払拭したい思惑ものぞく。だが、イスラム国壊滅までの明確な戦略は見えず、軍事作戦の長期化で泥沼に引きずり込まれる懸念が拭えない。(SANKEI EXPRESS)

 国防総省のカービー報道官は22日に発表した声明で、攻撃には戦闘機、爆撃機が参加し、巡航ミサイル「トマホーク」も使用したと明らかにした。トマホークはペルシャ湾北部と紅海の米艦から発射された。米ABCテレビはF22ステルス戦闘機も投入されたと報じた。

中東諸国と共同

 攻撃にはヨルダン、バーレーン、サウジアラビア、カタール、アラブ首長国連邦(UAE)の中東諸国が参加。イスラム国が「首都」と称するシリア北東部のラッカなど複数の都市で指揮統制や補給、訓練に関連する施設などを対象に計14回の空爆を行い、損害を与えたとしている。ロイター通信は、イスラム国戦闘員数十人が死傷したと伝えた。米政府は、シリアの国連代表部に空爆を事前通告していた。

 オバマ氏は10日の演説で、イスラム国壊滅のため、米軍による空爆をシリア領内に拡大する方針を表明していた。23日にニューヨーク入りし、国連でイスラム国と戦う有志国連合への協力を呼び掛ける方針。その直前に空爆に踏み切ることで、米政府の強い決意を示した。

組織壊滅は困難

 これまでオバマ氏は、アフガニスタンとイラクの「2つの戦争」に終止符を打つことを最優先とし、中東への関与を弱めてきた。だが、その結果、イスラム国の勢力拡大を許し、「大統領の無策が招いた危機」との批判が高まっていた。オバマ外交の支持率は急降下し、中間選挙で民主党は大苦戦を強いられている。

 米国人ジャーナリスト2人が相次ぎ殺害されたことへの米国民の怒りや、イスラム国に加わった米欧人が自国に戻り、テロを起こす懸念に背中を押される形で戦線拡大を決断した。

 オバマ政権の中東戦略は誤算続きだ。2011年末にブッシュ前政権が始めたイラク戦争の終結を宣言。だが、イスラム国の勢力拡大を受け、イラクでの戦いを再開せざるを得なくなった。アフガンでも今月21日に、ガニ氏が次期大統領に就任することが決まり、「終戦」に向けた動きが加速し始めた矢先にシリアでの軍事作戦を迫られた。

 しかもイスラム国壊滅は容易ではない。8月に開始したイラクでの空爆はこれまでに190回以上に達した。しかし、イスラム国の勢いが弱まる気配はない。「アラビア半島のアルカーイダなどにしても空爆で壊滅させるには至っていない。イスラム国についても同じだ」(テロ専門家)との声は多い。空爆範囲をシリアに拡大しても、地上戦なしで組織を壊滅するのは難しい。

 オバマ氏も空爆の限界は十分承知している。米国は底の見えない戦いの深みに歩を進めた。

443チバQ:2014/09/24(水) 22:46:10
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140924/mds14092421130010-n1.htm
米政府、「イスラム国」空爆をイランに事前伝達 包囲網維持へ「配慮」
2014.9.24 21:13 (1/2ページ)
 【カイロ=大内清、ニューヨーク=黒沢潤】イラン政府高官は23日、シリアでのイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」への空爆に先立ち、米国から、空爆はアサド政権を標的としたものではないと伝えられていたことを明らかにした。ロイター通信が報じた。米国が長年対立するイランに軍事作戦の情報を伝達するのはまれ。アサド政権と同盟関係にあり、対イスラム国でも重要な位置を占めるイランに「配慮」を示した形だ。

 一方、国連総会出席のためニューヨークを訪問中のイランのロウハニ大統領は23日、「他国への攻撃は国連の枠組みで行われるべきだ」と牽制(けんせい)しつつ、空爆そのものの非難には踏み込まなかった。そこには、今後、正念場を迎える核開発問題をめぐる協議などを念頭に、イスラム国という「共通の敵」との戦いを通じて米国との接近を図る意図も見え隠れしている。

 イランは、有志連合の枠外ながら、イラク政府や同国のクルド勢力を支援し、実質的に「イスラム国包囲網」の一角を占めている。

 同時にイランは、シリアでのイスラム国空爆が、アサド政権の弱体化につながる形で行われることを強く警戒してきた。米国が、空爆が「国際的なテロとの戦い」であることを示すため、イランやアサド政権とは対立関係にあるスンニ派湾岸諸国にも軍事作戦への参加を求めてきたことも懸念材料となっていた。

 米国が今回、イランへ事前に情報を伝えたのは、同国の警戒心を和らげ、微妙なバランスの上に成り立つイスラム国包囲網を維持するためだとみられる。ロイターによると米国務省当局者は、伝達されたのは「(攻撃の)意図」のみで、具体的な時期や攻撃対象は伏せられたとしている。

 他方、昨年の政権発足以来、米欧との関係改善を目指すロウハニ師にとり、核協議の期限である11月を前に米国との意思疎通のレベルが高まったことは一定の成果だ。今後は、米国を敵視する国内の強硬派をにらみつつ、イスラム国対策を核協議での譲歩を勝ち取るための材料としていくことも考えられる。

444チバQ:2014/09/24(水) 22:46:42
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140924/mds14092420580008-n1.htm
新たに台頭のイスラム武装組織「ホラサン」 アルカーイダを踏襲
2014.9.24 20:58 (1/2ページ)[テロ]
米軍が空爆したシリア北西部イドリブ近郊で23日、破壊された建物の捜索を見守る人々(ゲッティ=共同)
米軍が空爆したシリア北西部イドリブ近郊で23日、破壊された建物の捜索を見守る人々(ゲッティ=共同)

 【カイロ=大内清、ニューヨーク=青木伸行】米国などによるシリアでのイスラム過激派への空爆では、「ホラサン」と呼ばれる国際テロ組織アルカーイダ系武装組織も攻撃対象となった。米政府高官は、ホラサンを攻撃したのは、この組織による「欧州や米国の標的に対する差し迫った攻撃計画があったため」だと説明、強力なテロ組織の台頭に危機感を示している。

 ホラサンはもともと、現在のイラン北東部やアフガニスタン西部、トルクメニスタン南部などを含む地域を指す地名だ。イスラム教の預言者ムハンマドが、黒旗を掲げた救世主がホラサン地方から進軍すると予言したとされる伝承にちなんだものとみられる。

 ホラサンは、アルカーイダの創始者、ウサマ・ビンラーディン容疑者(2011年に殺害)と近い関係にあったクウェート出身のムフセン・ファドリ容疑者が率いるとされる。かつてはアフガンやパキスタンなどを拠点としてきたが、内戦の混乱に乗じ、シリアで最大千人程度の組織に成長。米国はファドリ容疑者の所在に関する情報に700万ドル(約7億6千万円)の懸賞金をかけている。

 「イスラム国」のジハード(聖戦)がシリアやイラクという「近い敵」を当面の攻撃対象としているのに対し、ホラサンの標的は主に米欧などの「遠い敵」にある。米中枢同時テロなどを引き起こしたアルカーイダを踏襲した戦術だ。詳細は不明ながら、米CNNは情報当局筋の話として、歯磨き粉の容器を利用した爆発物や、爆発性の物質に浸した衣服を使うテロを計画していたと伝えた。

 イスラム国との関係は分かっていないが、ホラサンの台頭は、シリアがジハード勢力の苗床となっている現実を改めて突きつけた。

445チバQ:2014/09/24(水) 22:47:21
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140924/mds14092408000003-n1.htm
「イスラム国は教義逸脱している」 サウジ、過激思想警戒
2014.9.24 08:00
 【カイロ=大内清】「イスラム国」への空爆にサウジアラビアなどイスラム教スンニ派の湾岸アラブ諸国が参加した背景には、シリアやイラクで過激思想と戦闘力を身につけた湾岸出身者が、母国でテロ活動を行うことへの危機感がある。

 「イスラム国の教義は逸脱している」。サウジで影響力を持つ高位聖職者評議会は今月、国民にイスラム国への参加を禁じる声明を出した。指導者のバグダーディ容疑者を「カリフ」とあがめ、全イスラム教徒に忠誠を求めるイスラム国の思想は、君主制の否定につながる。君主制の湾岸諸国にとっては危険な存在だ。

 イスラム国や、シリアで活動する国際テロ組織アルカーイダ系のヌスラ戦線には数千人の湾岸出身者がいるとされ、イスラム国が急拡大した6月以降は戦闘員の流入が急増した。

 特にサウジでは1990年代、アフガニスタンでの対ソ連戦から帰国したジハード(聖戦)主義者らのテロが相次いだ過去もあり、イスラム国の思想的影響への警戒は強い。

 反アサド政権の急先鋒(きゅうせんぽう)であるサウジやカタールには、発言力を高めて有志連合を政権打倒に招き寄せる狙いもありそうだ。

446チバQ:2014/09/27(土) 15:21:47
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140926/asi14092617280003-n1.htm
【国際情勢分析 岩田智雄の目】
アフガニスタン 高まる経済浮揚への期待
2014.9.27 12:00
22日、アフガニスタンの首都カブールで、税務当局によって閉鎖させられた飲食店。町の道路は整備され、タリバン政権時代には禁止された女性の写真を使ったポスターは普通の風景になった。女子の就学率が上がり、多くの女子生徒が町を歩く
22日、アフガニスタンの首都カブールで、税務当局によって閉鎖させられた飲食店。町の道路は整備され、タリバン政権時代には禁止された女性の写真を使ったポスターは普通の風景になった。女子の就学率が上がり、多くの女子生徒が町を歩く

 アフガニスタンで不正投票をめぐり混乱していた大統領選が決着し、来年以降の米軍などの駐留に道筋がついたことで経済浮揚への期待が高まっている。駐留継続に対する不安から、アフガンでは昨年以降、外国からの支援頼みの経済が停滞していたため、首都カブールでは、胸をなで下ろす市民の声が聞かれた。

米軍駐留継続に道筋

 市内で建設業などを営んできたザビフラ・バデルさん(30)は、「私たち実業家は、混乱の犠牲者だ」と不満をあらわにした。

 バデルさんは4年前に建設会社を立ち上げ、地元住民や国際部隊から注文を受けてきた。警備用の大型コンクリートブロックは1個で600ドル(約6万5000円)の利益を生み、100個ほど売りさばいた。

 しかし、アフガンの治安維持を担ってきた国際治安支援部隊(ISAF)は、年内に撤収する。これに追い打ちをかけるように、来年以降、アフガン軍の支援のために規模を縮小させて兵士駐留を継続させる予定だった米、北大西洋条約機構(NATO)とアフガン政府の交渉が行き詰まった。

 理由は、駐留兵の地位を定める安全保障協定への署名をハミド・カルザイ大統領(56)が昨年以来、拒否してきたことだ。イスラム原理主義勢力タリバンとの和平などを署名の条件にしてきたが、「米兵の駐留を許した大統領」として、タリバンや反米感情を持つ一部アフガン人の恨みを買うことを避けたとの見方が根強い。

 今年に入っても、大統領選に立候補し、不正投票をめぐって対立したアシュラフ・ガニ元財務相(65)とアブドラ・アブドラ元外相(54)の政争が続いた。不安定な政治や国際部隊の完全撤退による治安悪化への懸念から、アフガンからの資金流出や投資減少が加速した。

昨年は歳入が初の減少

 世界銀行が発表した昨年の経済指標をみると、新規会社登録数は約3100件と前年比で38%減となった。国際支援を除く歳入は約19億ドル(約2100億円)で、統計のある2003年以降で初めて減少に転じた。実質経済成長率は3・6%の見通しで、前年の14・4%から大きく落ち込んだ。01年のタリバン政権崩壊後、国際支援を受けて右肩上がりだった経済は、成長が頭打ちになっている。

 バデルさんは昨年9月に会社をたたみ、小さな連絡事務所を開いて市場復活を待つ毎日を送っている。

 今月21日、ガニ、アブドラ両氏が数カ月に及ぶ政争を経て挙国一致政権を作る文書に署名し、ガニ新大統領の就任が決まった。ガニ氏は安全保障協定の署名を明言している。世銀は、15年に実質経済成長率を4・9%に戻すことは可能だとしている。バデルさんは「ISAFが撤収しても、外国の支援は続くから景気は回復する」と話す。

国際支援を待つ市民

 不動産業を営むモハマド・ミール・ハムラーズさん(45)によると、カブールの賃貸物件の相場は4年前に比べて4割以下に下落した。

 カブールは国際支援で道路整備などが進み、ここ数年で見違えるほど環境は良くなっている。しかし、ハムラーズさんの事務所の隣の飲食店は、所有者が税金を納められず、1週間前に税務当局に閉鎖させられたという。ホテルや高級飲食店の入り口はテロ防止の金属製の二重扉などで守られ、住民がタリバンの脅威と背中合わせで生きている状況は以前と変わらない。

 ハムラーズさんは「カルザイ大統領は自分のことしか考えなかった。この国は指導者によって、かつての内戦状態に戻ることもありうる。協定署名で国際社会の支援をつなぎとめることが必要だ」と訴えた。

     ◇

アフガニスタン大統領選 4月の初回投票で首位となったアブドラ・アブドラ元外相と2位のアシュラフ・ガニ元財務相が6月の決選投票に進んだ。暫定結果でガニ氏が首位となったが、アブドラ氏が投票で大規模な不正があったとして、このままでは最終結果を受け入れられないと表明。全投票の監査と再集計が行われるとともに、両者による挙国一致政権を樹立することが合意され、9月21日にガニ氏の大統領就任が決まった。

(カブール いわたともお、写真も)

447チバQ:2014/09/27(土) 15:22:30
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140927/asi14092710180004-n1.htm
アフガン大統領選決着 駐留継続に市民安堵 経済浮揚に期待
2014.9.27 10:18 (1/3ページ)
8月、アフガニスタンの首都カブール郊外で、売り物のトヨタ車を洗う自動車販売店員(AP)
8月、アフガニスタンの首都カブール郊外で、売り物のトヨタ車を洗う自動車販売店員(AP)

 アフガニスタンで不正投票をめぐり混乱していた大統領選が決着し、来年以降の米軍などの駐留に道筋がついたことで経済浮揚への期待が高まっている。駐留が継続しなければ、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」が増長したイラクの二の舞いとなり治安が悪化する可能性があったため、アフガンでは昨年以降、外国からの支援頼みの経済が停滞していた。首都カブールでは胸をなで下ろす市民の声が聞かれた。(カブール 岩田智雄)



 ■「混乱の犠牲者」

 市内で建設業などを営んできたザビフラ・バデルさん(30)は、「私たち実業家は混乱の犠牲者だ」と不満をあらわにした。

 4年前に建設会社を立ち上げ、住民や国際部隊から注文を受けてきた。警備用の大型コンクリートブロックは1個600ドル(約6万5千円)の利益を生み、これまでに100個ほど売りさばいた。

 しかし、国際治安支援部隊(ISAF)は年内に撤収する。来年以降、軍支援のため規模を縮小して駐留を継続する予定だった米国や北大西洋条約機構(NATO)と、アフガン政府との交渉も行き詰まった。カルザイ大統領が昨年以来、駐留兵の地位を定める安全保障協定への署名を拒否してきたからだ。

 テロを続けるイスラム原理主義勢力タリバンとの和平などを署名の条件にしたが、「米兵の駐留を許した大統領」として、タリバンなどの恨みを買うことを避けたとの見方が根強い。

 今年に入っても、大統領選に立候補し、不正投票をめぐって対立したガニ元財務相とアブドラ元外相の政争が続いた。不安定な政治や国際部隊の完全撤退でタリバンが勢力を拡大し、アフガンが“イラク化”する懸念から、資金流出や投資減少が加速した。

 世界銀行が発表した昨年の経済指標をみると、新規会社登録数は約3100件と前年比で38%減となった。国際支援を除く歳入は約19億ドル(約2千億円)で、統計がある2003年以降で初めて減少に転じた。実質経済成長率は3・6%の見通しで、前年の14・4%から大きく落ち込んだ。タリバン政権崩壊後、国際支援を受けて右肩上がりだった経済は、成長が頭打ちになっている。

 バデルさんは昨年9月に会社をたたんだ。小さな連絡事務所を開いて市場の復活を待つ毎日を送る。

■支援つなぎとめ

 今月21日、ガニ、アブドラ両氏が数カ月に及ぶ政争を経て挙国一致政権を作る文書に署名し、ガニ新大統領の就任が決まった。選挙管理委員会は26日、ガニ氏の得票率を55・27%だったと公表した。

 ガニ氏は安全保障協定の署名を明言しており、世銀は15年に実質経済成長率を4・9%に戻すことは可能だとしている。バデルさんは「ISAFが撤収しても、外国の支援は続くから景気は回復する」と話す。

 不動産業を営むモハマド・ミール・ハムラーズさん(45)によると、カブールの賃貸物件の相場は4年前に比べ4割以下に下落した。

 首都カブールは国際支援で道路整備などが進み、ここ数年で見違えるほど風景が変わった。しかし、ハムラーズさんの事務所の隣の飲食店は、所有者が税金を納められず、1週間前に税務当局に閉鎖させられたという。ホテルや高級飲食店の入り口はテロ防止の金属製の二重扉などで守られ、タリバンの脅威と背中合わせの状況には変わりない。

 ハムラーズさんは「カルザイ大統領は自分のことしか考えなかった。指導者しだいで以前の内戦状態に戻ることもありうる。国際社会の支援をつなぎとめることが必要だ」と訴えた。

448チバQ:2014/09/27(土) 15:25:48
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140926/asi14092608470001-n1.htm
「権力は折半で」アブドラ氏の地盤が要求 アフガンの挙国一致先行き不安
2014.9.26 08:47 (1/2ページ)
 【パンジシール州(アフガニスタン北部)=岩田智雄】アフガニスタン大統領選を受け、当選したガニ元財務相が大統領、次点のアブドラ元外相が首相格の行政長官になる挙国一致政権の発足が決まったことについて、アブドラ氏の支持基盤である少数派民族タジク人の住む北部パンジシール州では、アブドラ氏にも実権を半分渡すよう求める声が上がっている。両陣営は選挙戦で鋭く対立した経緯があり、政権の先行きは早くも不安視されつつある。

 首都カブールから車で北へ約3時間。パンジシール渓谷を擁するパンジシール州では、8人が立候補した大統領選の初回投票で、タジク人を母に持つアブドラ氏が87%の票を獲得した。

 アブドラ氏を支持するマウラナ・アブドゥルラフマン・カビリー州知事は、選挙結果について、「大統領はガニ氏となったが、選挙管理委員会は勝敗に言及しなかった。冷え込んだ経済を再生させるには、国際社会が歓迎する挙国一致政権を受け入れるしかないが、折半の権力分掌でなければならない」と述べた。

 ただ、「政権は多くの問題を抱えると思う。双方が平等の立場で協力してほしい」とガニ氏主導の政治に警戒感をあらわにした。挙国一致政権では、両陣営に均等の閣僚配分が実施できるかどうかが焦点となる。

 タジク人は、旧ソ連軍やイスラム原理主義勢力タリバンとの戦いで、アフマド・シャー・マスード司令官らを中心に、パンジシール渓谷を拠点にして戦った。マスード氏は13年前に暗殺され、英雄視されている。州内ではアブドラ氏の呼びかけで基金が設立され、マスード氏の墓を中心とする文化観光施設が建設中だ。

 選挙では、不正をめぐる対立で、一時は両陣営の衝突が懸念された。マスード氏の元無線交換手で基金の現地事務所所長、ルーフラー・ユーセフィ氏(38)は、「挙国一致政権は、指導者のアブドラ氏が認めたのだから受け入れる。もう戦いの時代には戻りたくない」と話した。

 アブドラ氏は25日、カブール市内で演説し、「ガニ氏を大統領として祝福する」「私たちはチームとしてやっていく」と強調した。

449チバQ:2014/09/29(月) 22:06:41
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140929/mds14092909080003-n1.htm
リビアで新政権発足 対立打開が急務
2014.9.29 09:08
 リビアからの報道によると、暫定首相を務めてきたサニ氏を首相とする内閣の就任式が28日、北東部トブルクの暫定議会の会場で行われ、新内閣が発足した。首都トリポリを掌握した旧制憲議会派との対立が続いたままで、事態打開が急務となる。

 リビアは、6月の選挙でリベラル勢力が勝利して誕生した暫定議会と、イスラム主義勢力が主導する旧議会の支持者に分裂。国際社会が支持する暫定議会は劣勢に追い込まれ、内戦の再来が懸念されている。(共同)

450チバQ:2014/09/29(月) 22:18:14
http://mainichi.jp/select/news/20140930k0000m030054000c.html
アフガン:ガニ氏、大統領就任 「挙国一致政府」発足
毎日新聞 2014年09月29日 20時25分(最終更新 09月29日 20時55分)

 【ニューデリー金子淳】アフガニスタン大統領の就任式が29日、首都カブールの大統領府で開かれ、今年6月の大統領選決選投票に勝利したアシュラフ・ガニ元財務相(65)が就任した。ガニ氏は決選で敗れたアブドラ・アブドラ元外相(54)を首相職に相当する新設の「行政長官」に任命し、「挙国一致政府」が発足した。2001年12月以降、国政のトップにいた初代大統領のカルザイ氏は任期満了で退任した。同年10月のアフガン戦争開戦以来、選挙による政権交代は初めて。

 大統領の任期は5年。今年末までに米軍など駐留外国軍が任務を終了させるが、旧支配勢力タリバンが各地で攻勢を強めている。汚職対策や米国との関係修復など課題が山積している。就任演説でガニ氏は「挙国一致政府は権力の分割ではなく、責任の共有だ」と述べ、アブドラ氏も「我々は一つのチームだ」と強調した。決選の開票結果を巡って対立した両氏がどこまで協力できるかは未知数だ。

 ガニ氏は最大民族パシュトゥン人なのに対し、アブドラ氏は2番目に多いタジク人が支持基盤。「挙国一致」体制は米政府が仲介し、民族間衝突を避ける苦肉の策だ。カルザイ氏は「今後、(両氏に)協力する用意がある」と述べ、退任後の影響力保持を示唆した。

 カルザイ政権下では、汚職がまん延したほか、タリバンの資金源となるケシの栽培が拡大した。さらにカルザイ氏は09年の再選後に反米姿勢を強め、後ろ盾だったはずの米国との関係も悪化させた。

 ガニ大統領は、カルザイ氏が署名を拒否した米国との安全保障協定に30日にも署名する見通し。来年以降もアフガン軍の訓練目的で一部の米軍が駐留を継続できることになる。だが、タリバンは今夏、各地で数百人規模による攻撃を仕掛けるなど勢いづいており、治安回復に不可欠な和平交渉の見通しも立たない。政治経験に乏しいガニ氏は指導力不足が指摘される一方、旧「北部同盟」指導者としてタリバンと激しく戦ったアブドラ氏は対タリバンで強硬路線を取る可能性もある。

452チバQ:2014/09/29(月) 22:23:45
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014092900685
幹線道路3本を遮断=民主派の占拠続く−香港



29日、香港島・銅鑼湾の幹線道路に座り込む民主派デモ隊。香港行政長官の選挙制度民主化を要求するデモ隊は同日も香港島中心部にある政府本部付近などの道路占拠を続け、幹線道路3本が1日中遮断される異常事態になった。
 【香港時事】香港行政長官の選挙制度民主化を要求する民主派のデモ隊は29日も香港島中心部にある政府本部付近などの幹線道路占拠を続けた。香港島と九竜地区の幹線道路3本が1日中遮断される異常事態になった。
 政府報道官は29日午前、出動した警官隊は既に撤収したと声明を出し、デモ隊に解散を促した。しかし、デモ隊は声明を無視、政府本部のある金鐘で数千人、繁華街の銅鑼湾(香港島)と旺角(九竜)ではそれぞれ約1000人が座り込みを続けた。香港島で2本、九竜で1本の幹線道路が遮断された。
 このため、200以上の路線バスが運行を停止するか、ルートを変更。金鐘などで銀行23行の営業拠点44カ所が休業した。29日の香港株価は2%近く下落した。
 政府ナンバー3の曽俊華財政官(閣僚)は「株式市場、外為市場、金融システムは全体として正常に運営され、秩序を保っている」と強調した。香港金融管理局(HKMA、中央銀行に相当)も「市場では十分な資金が確保されている」と声明を発表した。

29日、香港島中心部の政府本部付近の道路を埋める民主派のデモ隊(AFP=時事)
 ただ、香港政府は29日、道路交通の混乱を理由に中国国慶節(建国記念日、10月1日)の花火大会を中止すると発表した。政治的混乱により、政府主催の大型行事が取りやめになるのは異例。
 一方、警官隊がデモ規制で催涙弾を多用したことに批判が高まっている。弁護士協会は29日、声明を出し「過剰で不要な実力行使だ」と非難した。梁振英行政長官の側近として知られる行政会議(長官の諮問機関)メンバーの羅范椒芬氏はラジオ番組で催涙弾使用の是非について論評を避けながらも「警察は行政会議に対し(催涙弾を使った理由を)説明しなければならない」と不快感を示した。(2014/09/29-19:26)

453チバQ:2014/09/29(月) 22:25:35
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014092900589
ガニ新大統領が就任=平和・汚職撲滅が課題−「権力二重構造」の懸念も・アフガン



29日、カブールで就任宣誓を行うガニ新アフガニスタン大統領(中央)ら(AFP=時事)
 【ニューデリー時事】アフガニスタンで29日、アシュラフ・ガニ元財務相(65)が新大統領に就任した。今年末に駐アフガン国際部隊の任務完了を迎える中、タリバン政権崩壊から13年続くテロとの戦いを終わらせる方策を探りつつ、疲弊した経済を再建し、国家の自立に道筋をつける難題に取り組む。任期は5年。
 ガニ氏は米国滞在歴が長く、国連事務総長の候補にも名前が挙がった国際派。一方、「米国寄りの人物」というイメージは払拭(ふっしょく)できず、米国を敵視する反政府勢力タリバンとの和平交渉では難しい立場に立たされる。
 ガニ氏は就任宣誓後「われわれは未来に希望を持つべきだ。社会正義は平和の礎であり、政治は平和をもたらすためにある」と演説。反政府勢力タリバンに対し、和平対話に応じ、政治プロセスに参加するよう呼び掛ける一方、行政改革と腐敗撲滅を新政府の優先課題に挙げた。
 大統領選の不正問題で失った国民の信頼を取り戻すことも重要だ。決選投票では選挙管理委員会による再調査の結果、全約800万票のうち数十万票が不正と判断された。しかし、両候補の得票率や正確な不正票数は公表されていない。国民の間では「国民の意思とは関係なく、政治的決着が図られた」と不満が強い。
 ガニ氏の対抗馬だったアブドラ元外相は、新設された「行政長官」に就き、大統領と事実上権力を二分する。地元メディアによると、ガニ氏が内務、財務両省などを管轄する一方、アブドラ氏は外務、国防省の人事権限を持つとみられる。このため、今後の政策決定や人事において「権力の二重構造」に陥る可能性を懸念する声もある。(2014/09/29-19:18)

454チバQ:2014/10/01(水) 21:18:04
http://www.sankei.com/world/news/140930/wor1409300035-n1.html

「対イスラム国」姿勢転換? 対策に及び腰だったトルコ 議会に軍事行動承認求める提案

 【カイロ=大内清】イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」対策に及び腰だったトルコが、米国が主導する有志連合との共闘に積極姿勢を見せ始めている。同国のダウトオール内閣は30日、イラク、シリア両国での軍事行動の承認を求める提案を議会に行うほか、9月29日にはシリア国境沿いに戦車や砲兵部隊を配備。「対テロ戦」参加を求める国際圧力の高まりを受けての動きとみられる。

 トルコは、イスラム国が勢力を急拡大した6月以降、自国の外交官ら49人がイスラム国に拘束されていたことを理由に、イスラム国との対立は避ける姿勢をとってきた。外交官らは9月20日に解放されたが、その際には交換条件としてシリア反体制派に拘束されているイスラム国戦闘員を解放させたとも報じられ、米国などではトルコへのいらだちが強まっていた。

 トルコの積極的役割を求める声が高まる中、同国のエルドアン大統領は28日、「(テロとの戦いの)外にいることはできない」と姿勢を転換させる考えを示唆。週内にも始まる議会審議でイラク、シリアでの軍事行動が承認されれば、イスラム国包囲網の実効性が高まることが期待される。

 ただエルドアン氏は、軍事作戦への参加にはシリア上空での飛行禁止区域の設定や、シリア北部を緩衝地帯にすることが不可欠だとしている。これらは軍事作戦の大規模化にもつながるだけに国際社会の一致した賛同を得るのは難しく、トルコとの足並みがそろうかはなお不透明だ。

455チバQ:2014/10/04(土) 09:05:18
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2014100302000127.html
行き場失うシリア難民 「イスラム国」進攻 トルコへ急増

2014年10月3日 朝刊


1日、イスタンブールのタクシム広場で、施しを受けるザイナさん(右)とシェキーラさん姉妹=中村禎一郎撮影
写真
 【イスタンブール=中村禎一郎】シリア内戦でトルコに避難し、物乞いをして生活する難民が、最大都市イスタンブールの中心部にあるタクシム広場にあふれている。学校にも通えない子どもも少なくなく、裕福そうなトルコ人や外国人観光客に「助けてください」と声をかけ続けている。
 ザイナさん(13)とシェキーラさん(6つ)の姉妹の家族十一人はシリア北部の激戦地アレッポから逃げてきた。密入国を手引きするブローカーの車でイスタンブールにたどり着いたという。家賃を支払うために毎日、タクシム広場周辺を歩き回る。ザイナさんは「家賃を払わなければ、追い出されてしまうの。赤ん坊もいるからミルク代も必要」と話す。
 借りている部屋のシャワーからは水しか出ない。洗濯のために服を着替えるのは週に二回だけだ。この生活をもう、四カ月続けている。ザイナさんは「学校に通うことが私たちの夢」と言う。夢が実現する日は、まだ来そうにない。
 ムハンマド君(14)は通行人にしつこく付きまといすぎて、よく怒鳴られたり、たたかれたりする。アレッポを離れたのは一年以上前のこと。タクシム広場での一日の稼ぎは一日五リラ(約二百四十円)〜二十五リラ(約千二百円)ほどという。「快適な家と食べ物を手に入れたい。今はそれだけ」
 シリアではアサド政権とイスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」を含む反体制派が内戦を繰り広げている。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)は八月末、シリアから国外への難民が三百万人を超えたと発表している。
 周辺国の受け入れの能力は限界に近く、トルコへのシリア難民は八十一万五千人とされている。これに加え、「イスラム国」が現在、トルコ国境近くのシリア北部に進攻していることで、難民はさらに急増している。

456チバQ:2014/10/04(土) 09:16:48
http://www.sankei.com/world/news/141004/wor1410040006-n1.html
2014.10.4 01:09

トルコ飛び地、一触即発 シリア派兵の引き金にも

 シリア北部にあるトルコ領の飛び地の周辺に、過激派「イスラム国」が急速に迫り、トルコ軍のシリア派兵の「引き金」になりかねない一触即発の状態が続いている。強硬姿勢のトルコ政府だが、自制を求める意見も出ている。

 飛び地は、オスマン帝国建国者の祖父、スレイマン・シャーの廟で、トルコ国境から約35キロのユーフラテス川沿いに位置する。1921年にシリアの旧宗主国フランスと結んだ条約で、トルコ領と定められた。

 「廟を守ることは政府の責務だ。任務遂行のためにためらうことはない」。ユルマズ国防相は2日、軍のイラク、シリアでの越境作戦への国会承認を求めた審議の中で、あらためて強調した。

 イスラム国は9月中旬から、廟の北方に位置するクルド人の町アインアルアラブ進撃を本格化した。廟の周辺を制圧下に置いたもようで、トルコ軍が警戒を強めている。(共同)

457チバQ:2014/10/07(火) 23:07:06
http://www.sankei.com/world/news/141007/wor1410070051-n1.html
2014.10.7 22:09

シリアに不法入国計画か 「イスラム国」参加へ渡航企ての北大生 警視庁、直前に出国阻止

秋葉原の古書店内に張られていたシリアへの渡航を求める求人広告。北大生の男はこの求人広告を見てイスラム国への参加を企てたとみられている=4月、東京都千代田区外神田(ツイッターから)
 イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」の戦闘員に加わるために北海道大学の男子学生(26)が渡航を企てた事件で、北大生がシリアの周辺国を経由して陸路で不法入国を計画していたとみられることが7日、捜査関係者への取材で分かった。北大生は同日、トルコに出国する予定だったが、警視庁公安部が6日、私戦予備・陰謀容疑で強制捜査に乗り出し出国を阻止した。

 イスラム国の勢力拡大を支えているとされる外国人戦闘員らは周辺国を経て陸路でシリアに不法入国するケースが主流といい、公安部は現地の事情に通じた人物が計画を支援した疑いがあるとみている。

 捜査関係者によると、北大生はシリアの隣国のトルコへの航空券を準備。公安部が捜査に着手した翌日の7日に成田空港から出国する予定だった。両国の国境地域では、戦闘員希望者を不法入国させ、イスラム国に手引きする動きがあるという。北大生の渡航をめぐっては、イスラム世界に詳しい元大学教授の男性が手引きしていたとみられることも新たに判明。公安部は7日、同容疑で、元教授の自宅など東京都内の関係先を家宅捜索した。

 北大生は、東京都千代田区の古書店に張り出された「求人 勤務地シリア」などと記載された広告を見て書店関係者を通じ元教授と接触。張り紙には、シリア渡航のほか、中国国内への渡航を呼びかけるような趣旨の記載があり公安部は今後、詳しく調べる方針。

 北大生は、今年8月にも航空券を準備し、ジャーナリストの男性ら数人とシリアへ渡航する計画を立てたが、直前に中止していた。元教授は過去にイスラム国の支配地域を訪れたことがあり、渡航計画を手助けした可能性がある。

458チバQ:2014/10/07(火) 23:36:50
http://mainichi.jp/select/news/20141008k0000m030052000c.html
空爆2週間:続くイスラム国の攻勢 統治これまで通り
毎日新聞 2014年10月07日 20時02分(最終更新 10月07日 21時32分)

 【カイロ秋山信一】米国と中東5カ国がシリアでイスラム過激派組織「イスラム国」への空爆を始めてから7日で2週間となる。イスラム国の勢いは衰えず、北部アレッポ郊外で攻勢を強めている。実効支配地域の住民によると、空爆で簡易製油施設が破壊されたため、燃料価格が上昇したが、従前通りの統治が続いているという。空爆回避の対策も強化しており、イラクでも新たに西部アンバル県の町を制圧するなど勢力に陰りは見えない。


 ロイター通信によると、イスラム国は6日、米軍空爆前から攻撃を続けていたトルコ国境近くのシリア北部の要衝アイン・アル・アラブに侵攻し、クルド人民兵組織との市街戦に突入した。米軍などは付近のイスラム国の拠点を再三空爆したが、イスラム国の攻勢は続いている。

 米軍は油田収入を断つため簡易製油施設も空爆の標的にしている。シリア北東部ハサカでは、ガソリン価格が空爆前から50%上昇したという。またラッカ郊外では水道が停止するなどインフラにも影響が出ている模様だ。

 イスラム国はイラクでも今月上旬、アンバル県ヒートとクバイサを相次いで制圧。政府軍との攻防が続く首都バグダッド西方の要衝ラマディへの圧力を強めている。

 イスラム国の実効支配地域で暮らす住民によると、空爆による大きな混乱は起きていない。3日に公開された英国人人道支援活動家の処刑映像では、戦闘員とみられる男がオバマ米大統領に向けて「お前はシリアでも空爆を始め、我々の人民を殺害している。我々もお前たちの国民の首を切るだけだ」と挑発。別の米国人を処刑すると警告し、空爆への反発を強めている。

 イスラム国は空爆の影響を最小限にする対策も強化。空爆が多い夜間に地域本部や司令部から要員を退避させ、昼間でも、こうした拠点を守る戦闘員や治安要員を減らし、兵力や武器を分散させている模様だ。また、米軍が8月にイラクでの空爆を始めた後、イスラム国関係者によるツイッターやフェイスブックによる情報発信が減少。英BBCによると、戦闘員に対して戦闘や移動時の写真撮影を禁止し、携帯電話の利用を控えるよう命じている。位置情報を隠し、空爆を回避するのが狙いだとみられる。

 また無関係の建物にイスラム国の旗を掲げ、誤爆を誘発しているとの情報もある。市民や建物の巻き添えが増えれば、反米感情が高まり、イスラム国への支持が増すことを狙っている可能性もある。

459チバQ:2014/10/07(火) 23:48:47
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2014100702000115.html
クルド難民、先見えぬ避難生活 トルコ政府の援助届かず?

2014年10月7日 朝刊


トルコ南部スルチで4日、シリア北部から逃げてきたザイムさん。傍らでは息子が眠っている=中村禎一郎撮影
写真
 【ガジアンテプ(トルコ南部)=中村禎一郎】トルコ南部のスルチに、イスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」によるシリア北部への進攻から逃げてきたクルド人があふれている。旅券(パスポート)も所持していない密入国の難民たちは、トルコ政府が設けた難民キャンプには入れない。衛生的とは言えないトルコのクルド人組織の避難所で寝泊まりする。
 サーレ君(7つ)はクルド人が多く住むシリア北部の村に住んでいた。「首を切る人たちが村に来たから、二十日ほど前に家族で逃げてきたんだ」。途中で靴をなくしてしまい、今はクルド人組織が用意した結婚式用のホールで、はだしで避難生活を送る。眠るのはコンクリートの床の上。トイレには汚物があふれ、とても衛生的とは言えない。
 ザイムさん(65)もシリア北部の村からトルコに避難してきた。逃げる途中、妻(40)は「イスラム国」の砲撃を受けて死んだ。ザイムさんは「金がない。ここからどこにも行けない」と嘆く。ザイムさんの傍らには三歳になったばかりの息子が寝ていた。「私はもう高齢。妻がいなくなり、息子とこれからどう暮らしていったら良いのか分からない」。戦禍は貧しい人々に最も重くのしかかる。
 スルチにある避難所の運営責任者アイシャさん(37)は、「BDP」が避難所を運営していると説明。BDPはトルコで独立国家樹立を目指す非合法組織「クルド労働者党(PKK)」がボランティア活動などの際に使う名称だ。
 PKKは非合法組織のため、トルコ政府が関係する援助物資は避難所に届いていないとみられている。アイシャさんは「世界中から援助が届いている」と説明するが、今後、難民の生活状況が悪化する恐れがある。

460チバQ:2014/10/09(木) 21:31:26
http://www.sankei.com/world/news/141009/wor1410090036-n1.html


 イスラム教スンニ派過激派「イスラム国」は9日までに、トルコとの国境に近い少数民族クルド人の町シリア北部アインアルアラブ(クルド名コバニ)の3分の1以上を制圧した。シリア人権監視団(英国)の情報としてロイター通信が同日報じた。

 町周辺でのイスラム国を標的とする米軍主導の空爆が続いているが、イスラム国は砲撃などにより、クルド人民兵と激しく衝突。町が陥落すれば、イスラム国がシリア北部の要衝を押さえるとともに、近接するトルコにとっては直接の脅威となる恐れがある。

 人権監視団によると、イスラム国は町の東部一帯のほか、北西部の一部などを掌握した。

 イスラム国は8日、米軍主導の空爆を受け、町から部分的に撤退したが、再び攻勢に出たもようだ。町の東、南、西の三方から攻めるイスラム国と、防衛を図るクルド人民兵との間で市街戦になっているとみられる。(共同)

461チバQ:2014/10/09(木) 21:31:51
http://www.sankei.com/world/news/141009/wor1410090047-n1.html
2014.10.9 21:13

パレスチナ統一政府首相がガザ訪問 初の閣議

 パレスチナ暫定統一政府のハムダラ首相らは9日、初の閣議を開くため自治区ガザを訪問した。AP通信などが報じた。

 パレスチナは2007年以降、イスラム原理主義組織ハマスが実効支配するガザと、自治政府のアッバス議長が統治するヨルダン川西岸に事実上分裂していたが、ことし6月に暫定統一政府が発足した。

 首相らのガザ訪問には、暫定統一政府によるガザの統治を国際社会にアピールし、今夏のイスラエルとイスラム原理主義組織ハマスとの戦闘で破壊されたガザ復興への支援確保につなげる狙いがあるとみられる。

 復興支援を話し合う国際会議が12日にカイロで開催される予定。ガザ再建には国際社会の支援が不可欠だが、ハマスがイスラエルを攻撃するために支援物資を流用することを懸念する声がある。(共同)

462とはずがたり:2014/10/12(日) 16:57:46
なかなか面白い。野蛮なテロと決めつけて思考停止するのは良くないねー。

北大生支援の元教授インタビュー
公安の事情聴取を受けた
中田考氏が語る「イスラム国」
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/4290
2014年10月09日(Thu)  Wedge編集部

「イスラム国」に戦闘員として渡航計画を企てていたとして、10月6日に北海道大学の男子学生が警視庁公安部から事情聴取を受け、東京都杉並区の宿泊先などの家宅捜索を受けた。小誌は、この学生の渡航支援を行ったとして、同じく事情聴取と家宅捜索を受けた中田考氏に9月24日の段階で接触していた。9月に現地を訪れたばかりの中田氏が語る「イスラム国」とは――。

Wedge編集部(以下、――)なぜ「イスラム国」へ行ったのか。

中田 考(なかた・こう)氏
カリフメディアミクス代表取締役社長、同志社大学高等研究教育機構客員教授、イスラム学者(c)Takashi Suga

中田考氏(以下、中田)9月上旬に「イスラム国」に招かれ、シリア国内の彼らが支配する地域へ行ってきた。「(編集部注:8月にシリアでイスラム国に拘束されたとみられる)湯川遥菜氏の裁判をしたい。公正に裁きたいと思うのだが、英語も通じず、話にならないので、通訳にきてくれ」という幹部の依頼を受けてのものだ。アラビア語と日本語の通訳ができ、かつイスラム学の知識がある人間として私に白羽の矢が立った。この時点でほとんど人は限られる。結局、折悪しく空爆が激しくなり、幹部たちが散り散りに身を隠してしまったため、湯川さんとは会えず、虚しく帰ってきた。

――渡航費は出してもらったのか。

中田 全額自分で支払った。大変だった。

――危険な目には遭わなかったのか。

中田 私は招かれて行っている立場なので、捕まることはない。

――印象に残ったことは。

中田 彼らは金銭的な余裕がなく武装面では非常に弱い組織、という印象を受けた。中東各国の富裕層などが彼らを資金面で支えている、という報道もあるが、基本的には彼らは自分たちのお金で組織を回しており、貧しい。「政府軍を追いやるぐらいなので、お金があり強いはずだ」という意見もあるが、政府軍が極端に弱いだけの話。弱い組織ともっと弱い組織の戦い。現地にいってそれを目の当たりにしてきた。そもそも停電が常態で電気もろくに通じていないような世界。

――であればアメリカが地上軍を投入すれば簡単に倒せるのか。

中田 それは無理だ。アメリカ軍は強いイメージがあるが、本当に弱い。その理由の1つとして法の縛りが挙げられる。彼らは随分ひどいことをしているが、それでもシリアのアサドやイラクのフセインの軍隊に比べれば、一応軍規がある。軍規があるとやはり弱い。

――実際の戦闘を目にしたか。

中田 「今からシリア政府が管轄する軍用空港を攻撃しに行くから来い」と言われてついて行った。上から明確な命令があったわけではなく、「ちょっと行くか」という感じだった。指揮命令系統はしっかりしていない。彼らは死ぬことをまったく恐れていない。喜んで死ぬ。一方の政府軍は死を嫌がって逃げる。だから弱い。

463とはずがたり:2014/10/12(日) 16:58:08

――「イスラム国」へはどんな人が集まっているのか。

中田 世界各地から「イスラム国」へ集まっている人の多くは中東出身者のイスラム教徒。稀に白人を見掛けたが。

――彼らが「イスラム国」の活動に参加する理由は。

中田 実際に話したわけではないが、普通にイスラム圏でイスラムの世界なので、「イスラム国」にいたほうが気持ちよいのだと思う。そこへ集まる人たちはムスリムなので。

――給料は出ているのか。

中田 月50ドル出ている。もちろんムジャヒディン(ジハードを行う人)になると、たとえばガソリンをいくらもらえるとかあるらしいが。現地で50ドル札を見せてもらったが「大変なんだよ、これを一枚もらうのが」と話していた。

――現地に日本人はいたか。

中田 いなかった。これから増えると思うが。

――なぜ。

中田 増えるに違いない。日本にいて何かいいことがあるだろうか。毎年3万人も死んでいくような国。自殺するよりまし。「イスラム国」へ行けば、本当に貧しいが食べてはいける。

――「イスラム国」指導者のバグダディ氏がカリフ(預言者ムハンマドの後継者の意で、イスラム国家最高権威者の称)を名乗った。

中田 彼らは建国宣言で、「イスラム国は『イスラムのカリフ制』であり、アブー・バクル・バグダディ氏は全ムスリムのカリフである」と宣言した。ただ、カリフについては「恐るおそる言ってみた」という感じであった。やはりあれは「イスラム国」であり、カリフではないと言ってもいい。

――彼ら自身もカリフであるということを強く主張はしていないということか。

中田 大して強く主張していない。一応カリフと言ってみたというところ。イスラム法上の正当性があったとしても、認められるかどうかは別なので。彼らは「多分これは認められないだろうな」と思っている。ただし、私は一応カリフの依頼を受けたということで、今回の渡航費も全額自分で支払った。空爆の関係で現地到着後、3日間放置されて、やっと伝令が来るという状況だった。携帯電話を使うとGPSで把握されて爆撃されるので、伝令が来るのだが、「今から(湯川氏のところへ)連れていくけど、1週間いてくれ」と言われた。事前に帰国する日が決まっており、「カリフ制を名乗っているなら約束を守れ!」と言って断って帰ってきた。本当にカリフだったらカリフにそんなことは言えない。「1週間いろ」と言われたら、1週間いないといけない。

――カリフはどう決めたのか。

中田 彼ら自身が決めた。ボードメンバーが「よし、そろそろカリフ制にしよう」と言ってカリフ制にした。それはそれで合法性はあるが、合法性があることと、他の人間が認めることは別の話。じゃあそれだけしかないのかといったらそうとも言い切れない。他にいない、というのは非常に強く、基本的にはバクダディ氏がカリフであろうという話。

464とはずがたり:2014/10/12(日) 16:58:41
>>462-464
――彼らは何がしたいのか。

中田 非常に大雑把にいうと、「コーランの教えをしっかり守る国をつくる」ということ。礼拝を行い、酒は飲まず、泥棒など法に背く行いをした人間には罰を与えると。そのため、コーランの教えに公然と反対し背教したイスラム教徒には非常に厳しい対応をし、見せしめのために公開処刑も行う。ちなみに公開処刑を行っているのは「イスラム国」だけではない。シリアは首切りでなく、首吊りを公開で行っている。基本的には見せることによって、刑罰に対する恐怖心を掻き立てて犯罪を防止するということ。これに効果があるかというのは学説で分かれるところだが。先日現地へ行ったときも、アサド側のスパイが見付かったらしく、司令官が銃殺をしたが、市民から「なぜちゃんと首を切らないのだ」という抗議を受けて、結局司令官が謝罪させられたという一幕があった。

――スパイは多いのか。

中田 イラクもシリアもスパイ国家のため、「イスラム国」には多くのスパイが入り込んでいる。殺害されたジャーナリストの一部はどうも本当にスパイだったようだ。イスラム法では成人男子の戦闘員の捕虜の処刑は合法なので、ある意味では殺されて当然ともいえる。ただ、私は個人的にはジャーナリストを殺害するのは反対だ。彼らには国に戻って「イスラム国」の実態を伝えさせるべきだと考えるからだ。

――支配地域で暮らす一般の民衆は、彼らを支持しているのか。

中田 一般の民衆は何を考えているかというと、日本と同じように、政治やイデオロギーに興味をもっている人は非常に少ない。99%の人は何の興味もない。たとえばアサドが戻ってくるなら「アサド万歳」と言うはず。

――なぜこのタイミングでこうしたことが起こったのか。

中田 非常に簡単に言ってしまえば、世界がおかしいから。イスラムの世界もおかしいし、世界全体がおかしい。イラクとシリアはイスラムの世界においても、世界レベルでみても、ほぼ最悪の残虐な政権。イラクは単に野蛮で、シリアはもっと計算された冷酷な野蛮さ。人を殺すことも、嘘をつくことも平気な人たち。そういうところを倒すには、それに対抗できるような、ある意味での強さみたいなものがなければならない。

――今後の展開は。

中田 ともかくアメリカが空爆を始めてしまったので、さっき言った99%のあまり意識のない民衆がかわいそう。意識のある人間は死んでも平気なのでよいが、一般の民衆がかわいそう。アメリカが彼らを根絶やしにすることは非常に困難であるし、「イスラム国」の活動には、今後日本人を含めて多くの人が参加するものと考えている。彼らの勢いはまだまだ衰えることはないだろう。

(聞き手・構成/Wedge編集部)

【中田考氏 プロフィール】
1960年岡山県生まれ。灘高等学校卒業後、84年東京大学文学部イスラム学科卒業。86年同大学大学院人文科学研究科修士課程修了。92年カイロ大学大学院文学部哲学科博士課程修了。在サウジアラビア日本国大使館専門調査員、山口大学教育学部助教授、同志社大学神学部教授などを歴任

465チバQ:2014/10/13(月) 15:58:31
http://www.afpbb.com/articles/-/3028701
イスラム国、クルド人部隊に進撃を阻止され後退 コバニ攻防戦
2014年10月12日 08:01 発信地:MURSITPINAR/トルコ
【10月12日 AFP】イスラム教スンニ派(Sunni)過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」は11日未明、トルコと国境を接するシリア北部の町アインアルアラブ(Ain al-Arab、クルド名:コバニ、Kobane)中心部に向けて攻勢をかけたが、防衛に当たっているクルド人部隊に進撃を阻止されて後退した。

 イスラム国側は前日の10日、アインアルアラブにあるクルド人部隊の司令部を制圧していた。非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」によると、アインアルアラブでは11日に約1時間半にわたる激しい戦闘があり、米軍をはじめとする有志国連合は町の南と東で2度の空爆を実施した。

 砂嵐のためそれ以上の空爆はなかったが、アインアルアラブ南部と、制圧された司令部の近くで激しい戦闘が繰り広げられた。シリア人権監視団のラミ・アブドル・ラーマン(Rami Abdel Rahman)氏はAFPに、クルド人部隊は少人数のグループに分かれて、町を包囲しているイスラム国側を戦線のあちこちで襲撃していると語った。

 シリア内戦の和平を仲介する国連(UN)のスタファン・デミストゥラ(Staffan de Mistura)特使は、アインアルアラブはトルコ国境に抜ける狭い1か所を除き「文字通り包囲されている」と指摘し、アインアルアラブ防衛のため、義勇兵と装備が送り届けられるようにしてほしいとトルコ政府に要請した。(c)AFP/Burak Akinci with Mohamad Ali Harissi in Beirut

http://www.afpbb.com/articles/-/3028750
イスラム国からのコバニ防衛、率いるのはクルド人女性
2014年10月13日 11:55 発信地:ベイルート/レバノン

【10月13日 AFP】シリア北部の町アインアルアラブ(Ain al-Arab、クルド名:コバニ、Kobane)への攻撃を続けるイスラム教スンニ派(Sunni)過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」と戦うクルド人部隊は、ある女性戦闘員によって率いられている──。非政府組織(NGO)・シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)と現地の活動家らが12日、AFPに明らかにした。

 同監視団のラミ・アブドル・ラーマン(Rami Abdel Rahman)代表によると「ナリン・アフリン(Narin Afrin)」のコードネームで知られる女性戦闘員マイッサ・アブド(Mayssa Abdo)氏(40)が、男性戦闘員のマハムード・バルホーダン(Mahmud Barkhodan)氏と共に、クルド人民防衛部隊(Kurdish People's Protection Units、YPG)を率いているという。

 左派寄り世俗主義のYPGは、イスラム国が先月16日にトルコと国境を接するコバニへの攻勢を始めて以来、コバニ防衛の戦いを続けている。シリア北部および北東部のクルド人自治区における事実上の軍隊組織である同部隊は、反体制派の民主連合党(PYD)の軍事部門でもある。

 クルド兵士にはコードネームを使用する慣習があり、マイッサ氏の「ナリン・アフリン」は、コバニと同じくアレッポ(Aleppo)県内にある自身の誕生地アフリン(Afrin)からとったもの。

 コバニのクルド人活動家、ムステファ・エブディ(Mustefa Ebdi)氏はマイッサ氏について「彼女を知る人は、教養があり聡明で冷静な女性だと言っている」と話す。「兵士たちの精神状態に気をかけ、彼らが抱える問題にも気を配っている」

 クルドでは女性部隊が戦闘に参加する伝統があり、隣国のトルコやイラクのクルド人部隊でも女性が大きな役割を担っている。(c)AFP

466チバQ:2014/10/14(火) 21:45:12
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141014-00000074-jij-m_est
少数派の女性を戦利品に=イスラム国「奴隷復活」宣言
時事通信 10月14日(火)14時30分配信

 【バグダッドAFP=時事】イラクとシリアで勢力を拡大する過激組織「イスラム国」は12日発行のプロパガンダ誌の中で、イラクで拘束したクルド人少数派ヤジディ教徒の女性や子供を「戦利品」として、戦闘員に分け与えていると明らかにした。
 イスラム国側がヤジディ教徒を「奴隷」として扱っていることを明確に認めたのは初めて。
 イラク北部シンジャル山周辺では8月、イスラム国に追われたヤジディ教徒が孤立。米軍がイラクでの空爆に踏み切る理由の一つとなった。現在も数百人の女性や子供の行方が分かっていない。
 プロパガンダ誌は「奴隷復活」と題した記事で、「捕らえたヤジディの女や子供は、シャリア(イスラム法)に基づいて、シンジャルの作戦に参加した戦闘員に分け与えた」と強調。キリスト教徒やユダヤ教徒には「税金」支払いや改宗という選択肢も与えるが、多神教のヤジディ教徒には適用されないと明言した。

467チバQ:2014/10/14(火) 21:45:35
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141014-35055129-cnn-int
ISIS、イラク首都の空港に迫る シリアでも攻勢
CNN.co.jp 10月14日(火)19時41分配信

(CNN) イスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」はイラク中西部アンバル州でさらに攻勢を強め、イラク首都バグダッドの空港からわずか25キロの地点まで迫った。

米軍のデンプシー統合参謀本部議長が、米ABCテレビとのインタビューで語った。米軍はISISの進撃を阻止するためにヘリコプターを導入し、低空からの攻撃を実施したという。

ISISはすでに同州の約8割を占拠している。州全体が掌握されれば、ISISの支配はシリア北部の本拠ラッカからバグダッドの入り口まで及ぶことになる。

アンバル州治安部隊の情報筋が13日、CNNに語ったところによると、州内でイラク軍の支配下に残っていた数少ない拠点のうち、戦略的に重要な州西部ヒートの基地で激しい戦闘があり、軍部隊が逃走した。

また当局によると、州警察トップが12日までに、車列を狙った爆弾攻撃で死亡した。

前線のイラク軍兵士と部族民兵らは訓練や装備の不足を訴え、米軍が地上部隊を派遣しなければ武器を捨てる構えとされるが、米軍は派遣の可能性を否定している。

ISISはシリアでも、トルコ国境に面したクルド人地域の要衝、アインアルアラブ(クルド名コバニ)の掌握を進めている。国境地帯のCNN取材班によると、13日はこれまでで最も激しい戦闘が展開され、銃声や爆発音が響いた。国境の検問所3カ所がすべてISISに占拠される事態が懸念されている。

一方、ISISに拘束されている英国人ジャーナリスト、ジョン・キャントリー氏の家族は、ISISが自ら設けていた通信ルートを絶ち、直接連絡が取れなくなっているとして、ルートの再開を求める声明を出した。

468チバQ:2014/10/14(火) 21:46:11
http://www.cnn.co.jp/world/35053738.html?ref=yj
「イスラム国」「ISIS」「ISIL」 その違いは?
2014.09.12 Fri posted at 14:58 JST
(CNN) オバマ米大統領は10日、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国(ISIS)」に対して空爆を行う方針を明らかにした。
この組織はもともと、2004年に故アブムサブ・ザルカウィ容疑者がイラクで立ち上げた国際テロ組織アルカイダの分派だった。
ザルカウィ容疑者は06年6月、米軍の攻撃で死亡。後継者となったアブアイユーブ・マスリ指導者はその数カ月後、「イラクのイスラム国(ISI)」の創設を発表する。
ISIは13年4月、シリアのアルカイダ系武装組織である「ヌスラ戦線」を統合した。ヌスラ戦線の指導者アブバクル・バグダディ容疑者は、組織は今後「イラクとレバント(またはシャム)のイスラム国」と呼ばれるようになるだろうと発言。これが現在の、同組織の呼称を巡る混乱のもとになっている。
ISIL
オバマ米大統領や国連、一部の報道機関がこの組織を指すのに使っているのが「ISIL」だ。アラビア語名を訳した「イラクとレバントのイスラム国(英語:Islamic State in Iraq and the Levant)」の頭文字をつなげたものだ。
CNNのエリーゼ・ラボット特派員の分析では、米政府がこの呼び方を使う理由は2つある。まず、組織がイラクやシリア以外の国への拡大を視野に入れているとみられること。また、米政府はカリフ制イスラム国家を設立するという組織の計画を認めない立場を取っている。
ただし、この訳が正確かどうかには議論がある。レバント(地中海の東部沿岸地方)と訳されているのは「シャム」というアラビア語の言葉だが、コロンビア大学のラシッド・カリディ教授(シリア史)によれば、シャムはトルコからシリア、エジプト、パレスチナやヨルダン、レバノンを含むもっと広い地域を指すという。

ISIS
こちらは「イラクとシャムのイスラム国(英語:the Islamic State in Iraq and al−Sham。アラビア語:Al−Dawla Al−Islamiya fi al−Iraq wa al−Sham)」の頭文字をつなげたもの。「イシス」と読めるから英語として語呂がいいと考える人もいるし、また偶然ではあるが、古代エジプトの女神の名前とも同じだ。
CNNでは「イラク・シリア・イスラム国」の略としてISISを採用している。
アラビア語でシャムは、レバント、シリア、大シリア、場合によってはダマスカスのいずれの意味にも取れるとされる。
イスラム国
組織側は自らのことを短く「イスラム国(英語:Islamic State。アラビア語:al−Dawla al−Islamiya)」と表現することが多い。国境を越えたカリフ制国家を作りたいという彼らの意思を正確に表した言葉といえるだろう。
彼らがインターネットで公開した動画では、単に「国家(ダウラ)」と表現している。
DAIISH
欧米ではあまり知られていないが「DAIISH」という略称もある。これはアラビア語の組織名(アラビア語でal−Dawla al−Islamiya fi Iraq wa al−Sham)をアルファベットで音写した際の頭文字をつなげたもの。アラブ世界の報道機関や政治家はよく使う。
ただし、DAIISHには否定的なニュアンスがあるとカリディ教授は言う。「反対派の人々が使う呼び名だ」
組織側はこの呼称に異議を唱えているという。

469とはずがたり:2014/10/15(水) 19:44:06
<イスラム国>ウェブ英字機関誌で人身売買認める記事
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/world/mainichi-20141015k0000e030204000c.html
毎日新聞2014年10月15日(水)11:24

 【カイロ秋山信一】イスラム過激派組織「イスラム国」は、今月発刊したウェブの英字機関誌「DABIQ」最新号の中で、イラクで拘束した少数派ヤジディー教徒の女性や子供を奴隷として売買していることを認めた。女性の一部が結婚や性行為を強要されていることも事実上認め、「(イスラム国が統治の基本とする)イスラム法では合法だ」と主張した。

 イスラム国は8月、イラク北西部シンジャルを攻撃し、集住していたヤジディー教徒ら数千人が行方不明となっている。イスラム国は「奴隷制復活」と題された記事で、ヤジディー教徒の女性や子供の奴隷化が容認されると主張。シンジャルで戦った戦闘員に「戦利品」として分配したことを明らかにした。

 避難民の証言によると、拘束された男性の多くが処刑され、女性や子供はイラク北部モスルやシリア北部ラッカなどに連行され、奴隷として売買されている。サウジアラビアなど外国も売却先になっているという。また女性らが「奴隷市場」で10ドル(約1000円)前後で売られ、性交渉を強要されているとの報道もある。

 イスラム国は7世紀のイスラム教草創期の社会を理想としており、実効支配地域では極端な慣習を住民に強制している。奴隷制の復活を含む教義の極端な解釈と強要に対して、イスラム社会からも非難の声が上がっている。

470とはずがたり:2014/10/15(水) 19:44:35
「イスラム国」勢力衰えず=空爆2カ月も首都圧迫―イラク
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/world/jiji-141015X729.html
時事通信2014年10月15日(水)14:37

 【カイロ時事】イスラム教スンニ派の過激組織「イスラム国」が、イラクで2カ月前に始まった米軍などの空爆作戦にもかかわらず、勢力の維持、拡大を続けている。首都バグダッドではイスラム国が実行したか、関与が疑われるイスラム教シーア派を標的とした自爆テロが相次ぎ、シーア派が主軸のアバディ政権は権力基盤を脅かされつつある。

 現地からの報道によると、イスラム国は10月に入ってからイラク西部アンバル州でさらに攻勢を強め、ヒートなどで政府軍を相次いで撃破。15日までに州全域をほぼ完全に掌握した。

 アンバル州はシリア国境からバグダッドの西側に至るイラク最大の州で、イスラム国はバグダッド方面に勢力を拡大しつつある。バグダッドやその周辺での自爆攻撃が激化し、14日には連邦議会議員を含む少なくとも25人が死亡するなど連日多くの犠牲者が出ている。

471とはずがたり:2014/10/15(水) 21:24:57
フランス革命やプラハの春や天安門事件と同じく開明的な政府が漸進的改革を進めようとすると急進派が急浮上してきちゃうってことかねぇ。

「報道されない中東の真実」とは何か
国枝昌樹氏、「日本の読者は誘導されるがまま」
中村 陽子 :東洋経済 編集局記者 2014年10月15日
http://toyokeizai.net/articles/-/49687

くにえだ・まさき●1946年生まれ。一橋大学経済学部卒業後、外務省入省。在エジプト大使館一等書記官を振り出しに、在イラク大使館、在ヨルダン大使館の参事官、在カメ ルーン特命全権大使などを経て、2006年在シリア特命全権大使に着任。10年退官。『シリア――アサド政権の40年史』ほか著作活動を重ねる。(撮影:今井康一)
2011年3月の民衆蜂起に端を発したシリア内紛は、混迷が続く中、さらにスンニ派過激組織イスラム国への外国軍侵攻で戦火が広がっている。『報道されない中東の真実』の著者、国枝昌樹氏(元在シリア特命全権大使)は、ここに中東アラブ世界の地殻変動の予兆を見る。
──米CIAによればシリアの人口は2010年末2200万から2014年には1800万にまで減少したとか。

2010年まで4年間駐在した当時は、シリアの社会全体は非常に明るかった。父の跡を継ぎ2000年に発足した現バシャール・アサド政権は紛れもない独裁政権です。が、彼自身は、反アサドの欧米や周辺国が作り上げた悪のイメージとは違い、体制内改革を推進していました。閣僚たちには、傲慢を捨て国民とともにあれと折を見て訓示し、治安当局には国民との関係改善を進めさせていました。一部の不満分子には厳しく対処しても、一般市民への態度は先代とは劇的に変化していたんです。

そういう意味でアサド大統領はかなり努力しました。ところが2011年3月に最初の民衆蜂起が発生し、政権転覆をおそれた治安当局は再び牙をむきだした。アサド現政権の10年間の改革は水泡に帰してしまった。

一連の反体制派による内紛を、アサドは外国から押し付けられた戦争だと思っています。国内の反体制派組織は約3000で、大半はいわゆる強盗団ですが、いくつかの勢力は外国から支援を受けている。アサド政権としては、外国が資金・武器・兵站支援を止めさえすれば、1カ月で事態は収まると考えていました。

過激な原理主義勢力がイラクに戻った

──そしてイスラム国の勃興が。

ソ連のアフガニスタン侵攻で、米国から支援を受けたアルカイダなど過激な原理主義勢力がイラクに戻った。シーア派マリキ政権下でスンニ派市民の間に不満が高まると、それに乗じてイスラム国が活動を始めます。彼らは一部をシリア国内に潜伏させ、2011年の民衆蜂起を機についに動きだし、支部のような形で反体制派ヌスラ戦線を発足させました。

ヌスラ戦線は戦闘行動の勇猛さと規律で名を上げ、シリア国内で影響力を拡大させました。イスラム国はそのヌスラ戦線を吸収しようとしましたが、ヌスラ戦線側が拒否。アルカイダはイスラム国にイラクを、シリアはヌスラ戦線に任せると指示します。それを今度はイスラム国が拒否、アルカイダと絶縁します。

2014年1月、反体制派の著名な医者をイスラム国が殺害すると、ヌスラ戦線と他の反体制派が連携しイスラム国との武力衝突が勃発しました。

472とはずがたり:2014/10/15(水) 21:25:23
>>471-472
──反体制派同士の潰し合いを当時アサド政権は高みの見物だった?

ええ。ところがイスラム国がイラクのモスルを攻略し、戦闘放棄したイラク軍から戦車・武器・弾薬・軍用車すべて収奪して、またシリアに侵入してきた。破竹の勢いにイスラム国へ外国人がどんどん参入します。今年初め1万5000〜2万5000人くらいとみられていた兵力は、2万〜3万1500人に拡大したと先日CIAが報告しています。

イスラム国はある意味宗教に対し非常に純粋です。彼らは7世紀、預言者ムハンマドの死後の4代カリフ時代をイスラム国家の理想と考えている。イスラム国はそれを現代に再現するため敵や異教徒を容赦なく殺す。欧米から加わった若者たちは社会に居場所がなく不満を持つ人々なので、イスラム国の青臭い純粋性と強い仲間意識に引き付けられる。

ユーチューブの斬首映像も、7世紀のイスラム法を独自解釈して厳格に実践しているんです。戦国時代なら日本でもあったことですが、彼らは21世紀の現代でそれを実行している。理想のイスラム国家樹立となると、これはもう信念の問題。一般的に戦争とは敵の戦闘能力をそぎ無力化するのが目的ですが、信念の戦いでは敵を殺すことが至上命題。殺して初めて安泰を得るわけです。

しょせんは烏合の衆

──イスラム国の脅威が中東全域に広がる可能性はあるのですか?

私は彼らにそこまでの力はないと思っています。彼らは混乱した現代の鬼子、あだ花です。財力も武器弾薬も豊富、戦闘員には多額の報酬などといわれていますね。サダム・フセイン時代の旧バース党生き残りが合流しているから行政、軍事、装備力も強力とかいうけれど、しょせん彼らは烏合の衆です。モスルの銀行から奪ったカネがある、原油の密売でも資金を得ているといっても、パイプラインで輸出するわけじゃなし、ドラム缶で売りさばくだけのこと。そもそも彼らにとってカネなど意味はない。食糧確保こそが彼らの生命線なのです。

米国は空爆で彼らの前進を今のところ止めている。イスラム国にいる米国人約100人が帰国後テロを起こす危険性を想定すると、イスラム国殲滅は米国の治安維持に直接関係があるのです。一方、シリアの本音はイスラム国を米国が潰してくれるなら好都合なわけですね。アサド政権はヌスラ戦線とその他反体制派への攻撃に集中できるわけですから。

──シリア情勢が中東アラブ世界の地殻変動を招くと見る理由は。

絶対王政を敷く中東湾岸諸国がシリア攻撃に参加している。たとえばカタールは資金や軍を出してきたけれど、国民はそれを絶大な国富を握る国王の火遊びと見ていやしないか。シリアの反体制派支援を民主主義のため、自由のためと唱えれば唱えるほど、自分たちカタール国民には自由もなければ民主主義もないじゃないか、と疑問が出てくるわけです。

アラブの春は、湾岸諸国には飛び火しなかったかのように見えましたが、実は湾岸諸国でも蜂起はあり、激しく弾圧されました。バーレーンはサウジアラビアから兵士1000人を借りて鎮圧した。シリアでは反体制派を支援しながら自国ではそれを許さない。そんな政権が本当に正当な国民の代表なのかと疑問を持ち始める。王政にとってたいへん危険です。シリア動乱が触媒となって湾岸地域の国民が奮起し、第2のアラブの春が起こりうる。

──日本の中東報道のあり方にも疑問がおありのようですね。

はい、とても疑問を持っています。イスラム国みたいなセンセーショナルな存在が現れると集中報道されるけれど、一段落すると再び何も報じられなくなる。中東の社会、文化、思想、人々の生活感を根底で理解した、継続的な報道には到底ならないのです。

丸腰の民衆が平和に行進してるところを政府軍が襲い市民が逃げ惑うという、一連の経過に見える映像が、実は継ぎはぎ編集されていたこともありました。なぜそういう図式に固定化するのか。非常に違和感を覚えます。それに国際報道の場合、よほどのことがないと訂正は出ませんし。私は変だと思ったら裏を取って確認できるけど、日本の読者・視聴者は誘導されるがままですよね。

473チバQ:2014/10/15(水) 21:48:04

http://www.sankei.com/world/news/141015/wor1410150002-n1.html
【世界の焦点】
「イスラム国」の“力”の源泉とは……本家アルカーイダから破門された組織がなぜ台頭しているのか





(1/4ページ)【過激組織「イスラム国」】
 米国を中心とする有志連合が壊滅に向けて動き出したイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」。国籍や宗教を問わず対立する者を断首などの方法で処刑する残虐性もさることながら、領域支配を確立した上で米欧へのジハード(聖戦)を遂行しようとする点で、テロ組織同士の緩やかなネットワークを特徴とするアルカーイダとは違った形で脅威をまき散らしている。(カイロ 大内清)

高級腕時計

 今年7月初め、ネット上にある動画が出回った。イスラム国の指導者、アブーバクル・バグダーディ容疑者が、“カリフ即位”宣言後初めてイラク北部モスルで行ったとされる説法の映像。黒衣に黒いターバンといういでたちのバグダーディ容疑者の右手首には、ひときわ目立つ銀色の腕時計が巻かれていた。

 アラブのメディアでは「超高級品のロレ.ックス」などと報じられた。その後、「ロレ.ックスではなくオ.メガ」だとする分析や、イスラム教で採用されている太陰暦に対応した「イスラム時計」の高級ブランドだとする説も登場したが、いずれにしてもスイス製の高級品であるとの見方が一般的だ。

 口さがないネットユーザーらは「新しい“カリフ”殿は、即位のタイミングを知るためにスイス(時計)の正確さが必要だったらしい」などと皮肉る。


国境の否定

 イスラム国は、名前からも分かる通り、シャリーア(イスラム法)による領域的な統治を目指している組織だ。イラク第3の都市である北部モスルを制圧後の今年6月に「国家」の樹立を宣言。モスルなどにはイスラム国の基準で非イスラム的と判断された者やイスラム国の支配を認めない者を拘束する機関や、それらを不信仰者と断罪するシャリーア法廷などが設置されているとされる。その点では90年代後半にアフガニスタンのほぼ全土を制圧し厳格なシャリーア支配を敷いたタリバンなどに近いともいえる。

 ただ、タリバンは国境の枠内での統治にとどまったのに対し、イスラム国は、他宗派やキリスト教世界へのジハード(聖戦)と同時に、国境の打破を図ろうとしている点に特徴がある。

 現在、イスラム国はイラクからシリアにまたがる地域を実効支配下にある「領土」だとしているが、根底にあるのは、第1次大戦後に西洋列強の主導で引かれた国境で成り立つ国民国家の否定と、「カリフ」を自称するバグダーディ容疑者の下で究極的にはイスラム世界全体を統合するという、誇大妄想的ともいえる野心だ。

カリフ

 「カリフ」は、イスラム教の預言者ムハンマドの後継者を意味し、かつてはイスラム世界の宗教・政治両面での最高指導者を指した称号だ。歴史上、さまざまな王朝の支配者がカリフを名乗り、オスマン帝国解体後の1924年に廃止されて以降は「空位」の状態にあるとされてきた。

474チバQ:2014/10/15(水) 21:48:36
 スンニ派では理論上、カリフは、イスラム教に関する深い知識を持つことや、預言者と同じクライシュ族出身であることが必須条件とされる。

 バグダーディ容疑者の素性については不明な点が多いが、イラクの首都バグダッドの大学でイスラム法学を学んだ経験があるとされるほか、通称名である「アブーバクル・バグダーディ」の最後にクライシュ族出身をあらわす「アルクライシー」と名乗っていることからも、自身でもカリフに推戴される資格があると強く認識しているものとみられる。

 ちなみに、バグダーディ容疑者の本名とされる名前は「イブラヒム・ビン・アッワード・ビン・イブラヒム・アルバドリ・アルラダウィ・アルフセイニ・アッサマラーウィ」と非常に長い。

 イスラム諸国では、バグダーディ容疑者をカリフとは認めないとの声が圧倒的だ。ただカリフという言葉には、イスラム教で理想とされる預言者ムハンマドとその教友らの時代を思い起こさせる響きがあり、特に信仰の原点回帰を唱えて他宗教をジハードの対象とみなすことが多いサラフ主義者らにはその傾向が強い。

 「カリフ宣言」後、イスラム国に参加する外国人戦闘員が急増した理由の背景には、豊富な資金力や武器などのほかに、カリフを名乗ったことによるアナウンス効果もあるとみられる。カリフ制国家を名乗るまでに組織が成長したことは、シリアやイラクで活動する武装組織よりも軍事的に優勢であることの証左でもあるだけに、戦闘員らには「勝ち馬」に乗る心理も働いている。


ジハード思想

 イスラム国が台頭する以前、イスラム過激派組織の総元締めと認識されてきたのは、2001年の米中枢同時テロを引き起こしたアルカーイダだった。

 アルカーイダは、イエメンや北アフリカ、ソマリア、内戦下のシリアなど各地の過激派組織をネットワークとしてゆるやかに束ねてきたところに最大の特徴がある。各組織はアルカーイダの思想に共鳴し忠誠を誓いつつも、自律的に活動しているとされる。

 そしてイスラム国も元々は、アルカーイダ・ネットワークの一角だった。

 しかし今年初め、アルカーイダの現在の指導者であるアイマン・ザワヒリ容疑者と対立し決別。“破門”となったのは、イスラム国はイラクでの活動に専念し、シリアでの活動はもう一つのアルカーイダ系組織ヌスラ戦線に任せよとの勧告を無視したのが理由だとされる。国境を前提とした活動を求めるザワヒリ容疑者と、国境を否定するバグダーディ容疑者の路線対立との見方もできる。

 ただイスラム国は、アルカーイダが主唱してきた世界規模でのジハード思想は保持し続けている。バグダーディ容疑者が「カリフ宣言」後に行った説法でも、他宗教・宗派の敵と戦うことの重要性が繰り返し強調された。現在はシリア、イラク両政府や対立するシリア反体制派などの「近い敵」を主なジハードの対象としているが、地盤が固まれば米欧などの「遠い敵」を標的とする可能性は極めて高い。

 こうした点からイスラム国は、アルカーイダと完全に別種の組織というよりも、アルカーイダの下で育った苗が独自の成長を遂げた姿だといえる。拘束した人間を処刑するたびに映像をネット上で公開する残虐性は、組織の“強さ”を宣伝する効果を上げており、各地のアルカーイダ系組織にも影響を及ぼす懸念がある。

475とはずがたり:2014/10/15(水) 21:55:43
トルコは領内のクルド人の自治を拡大すべきだヽ(`Д´)ノ

シリア情勢 トルコ、穏健反体制派を軍事支援 米と合意
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/world/snk20141011513.html
産経新聞2014年10月11日(土)10:56

 【ワシントン=加納宏幸】米国務省のハーフ副報道官は10日の記者会見で、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」を打倒するための有志連合による軍事行動の一環として、トルコ政府が訓練提供や武器供与の形でシリアの穏健な反体制派武装勢力を軍事支援することで米政府と合意したと明らかにした。

 有志連合の調整に当たるアレン米大統領特使は9日にトルコの首都アンカラを訪問し、ダウトオール首相らと会談。トルコによる軍事協力のあり方を協議していた。米国防総省は来週、軍の計画チームをアンカラに派遣し、人道支援を含めた軍事作戦計画を話し合うことにしている。

 トルコのエルドアン大統領はシリアのアサド政権の打倒を目指し、軍事作戦参加の条件にシリア上空での飛行禁止区域や緩衝地帯の設定を米側に求めている。

 これに対し、ハーフ氏は飛行禁止区域に関し、「現時点では考えていない」と述べるとともに、トルコ政府による反体制派への軍事支援はアサド政権の打倒ではなく、「イスラム国やアサド政権などと戦う反体制派の支援」が目的であるとの認識を強調。また、シリアやイラクに米軍の地上戦闘部隊を派遣しない方針を重ねて強調した。

476旧ホントは社民支持@鹿児島市:2014/10/16(木) 19:44:41
何というか,キてるなぁ。

「イスラム国」が「奴隷制復活」を宣言
http://www.yomiuri.co.jp/world/20141016-OYT1T50128.html?from=ytop_main1
 【カイロ=溝田拓士】イスラム過激派組織「イスラム国」が、組織の電子機関誌「ダービク」最新号で、イラクやシリアで少数派ヤジーディ教の女性を「戦利品」として扱っている実態を明らかにし、「奴隷制の復活」を宣言した。
 AFP通信によると同誌は12日に発行された。奴隷制を「イスラム法に基づく」と正当化した上で、「イスラム法が(世界で)放棄されて以来かつてない規模」の「戦果」を誇っている。
 国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウオッチ」によると、イスラム国戦闘員が結婚相手として少女(15)を1000ドル(約11万円)で買った例があるという。
 イスラム国は8月にイラク北部センジャールのヤジーディ教徒居住地を襲撃。国連は誘拐された女性や子供への性暴力の危険性を警告していた。

477チバQ:2014/10/16(木) 23:20:22
http://mainichi.jp/select/news/20141016k0000m030087000c.html
イスラム国:空爆参加に13カ国 広がらぬ有志国連合
毎日新聞 2014年10月15日 21時57分(最終更新 10月15日 23時49分)

攻撃に参加する有志国と米軍などを側面支援する主な国

 ◇「国際法違反の疑い」シリア空爆に、二の足

 【ブリュッセル斎藤義彦、ワシントン和田浩明】米国主導のイスラム過激派組織「イスラム国」への空爆に参加する有志国連合が13カ国に拡大した。しかし、参加意思のある国への米国の要請が遅れるなど拡大作業はもたついている。イラク空爆には踏み切っても国際法違反の疑いのあるシリア空爆に加わる国は増えず、2011年のリビア攻撃より見劣りするのが実態だ。

 オランダ政府関係者は「米国から打診がなかったのは衝撃だった」と話す。オランダはアフガニスタン派兵、リビア攻撃など軍事作戦に実績がある。しかし、9月5日に英ウェールズで開かれた「有志国連合」の初会合には招かれなかった。結局、自主的に参加を表明し、イラク政府の要請も取り付け、7日にイラク空爆を行った。

 手続きももたついている。ベルギー、デンマークは9月5日に攻撃を了承したが、米国の正式な要請はそれぞれ9月23日、25日と2週間以上遅れた。デンマーク政府関係者は「素早く議会で承認する用意があったのに、要請がなかなか来なかった」と打ち明ける。

 欧州の国はイラク空爆には参加しても、国際法違反の疑いがあるシリア空爆には二の足を踏む。英国は、国際法違反の疑いもあったイラク戦争(03年)を米国と共に戦ったが、結局は攻撃の大義だった生物化学兵器も発見されなかった。この経験が「重くのしかかる」(キャメロン英首相)英政府は野党の賛成がない限り、シリア空爆を行わない方針だ。

 11年のリビア攻撃は英仏が先行し、北大西洋条約機構(NATO)と友好国が飛行禁止空域設定などを引き受け、軍事作戦に参加した国は18カ国に上った。リビア攻撃と比較して、イスラム国攻撃が広がりを欠く面は否めない。

 欧米にはイスラム国の問題は自分たちが招いたという「後ろめたさ」もある。アサド政権の市民弾圧に対する無策を批判された欧州連合(EU)は昨年5月、反体制派への武器供与を容認した。この武器が「戦利品」を含めてイスラム国側に流れた可能性もある。オランド仏大統領は8月、「もし2年前にアサド政権を倒していればイスラム国もなかった」と後悔の念を述べた。

 有志国連合参加への打診の遅れに関し、米国務省の報道担当者は毎日新聞の取材に対し「当初から、いつ、どんな貢献をするかは各国次第、という方針だ」と説明する。

478チバQ:2014/10/16(木) 23:20:54
http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%A9%E3%83%A0%E5%9B%BD%E3%80%81%E3%82%B3%E3%83%90%E3%83%8B%E4%B8%AD%E5%BF%83%E9%83%A8%E3%81%B8%E9%80%B2%E6%94%BB-%E7%94%BA%E3%81%AE%E5%8D%8A%E5%88%86%E3%82%92%E5%88%B6%E5%9C%A7/ar-BB9dnF5
イスラム国、コバニ中心部へ進攻 町の半分を制圧

【AFP=時事】イスラム教スンニ派(Sunni)過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)」は13日、トルコ国境沿いにあるシリア北部の町アインアルアラブ(Ain al-Arab、クルド名:コバニ、Kobane)中心部に進攻し、防衛するクルド人部隊と激しく衝突した。

 この突破により、イスラム国はコバニへの攻撃を開始してから1か月足らずで同市の半分を制圧。3週間以上にわたり行われてきた米軍主導の空爆もイスラム国を阻止することはできていない。

 トルコに逃れたコバニの地元政治家によると、イスラム国の戦闘部隊はコバニの東西南の3面を包囲しており、現在はトルコと国境を接している北面を制圧しようとしている。この北面が掌握されれば、コバニは外部から隔絶され、イスラム国による「虐殺」が始まる恐れがあるという。

 英国を拠点とする非政府組織(NGO)「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」によれば、コバニの戦闘は有刺鉄線を張ったトルコ国境の柵から1キロに満たない範囲にまで拡大。国境周辺では自動車を使ったイスラム国による自爆攻撃3件が発生している。

 同監視団によると、イスラム国はコバニ中心部まで進軍し、主要な建物を占拠、コバニの防衛に就くクルド人部隊をトルコ国境に接する町の北側へ押し込んでいるという。

【翻訳編集】AFPBB News

479チバQ:2014/10/16(木) 23:21:25
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141015/k10015430911000.html
イスラム国 奴隷制復活のねらい
10月15日 21時58分

イスラム国 奴隷制復活のねらい
イスラム過激派組織「イスラム国」が奴隷制の復活を宣言したことについて、イスラム過激派に詳しい専門家は「イスラム世界で過去にあった奴隷制度を復活させることでコアの支持層にアピールしている」と指摘し、アメリカが主導する空爆が続くなか、支持者らの引き締めを図るねらいがあるという見方を示しました。

イラクやシリアで勢力を拡大しているイスラム過激派組織「イスラム国」は、英語の機関紙の最新号で奴隷制の復活を宣言し、誘拐した少数派のヤジディ教徒の女性や子どもを奴隷として売買の対象にしていることを明らかにしています。
これについて、イスラム過激派に詳しい日本エネルギー経済研究所の保坂修司研究理事は「イスラム世界では過去に奴隷制が存在し、コーランの中でも奴隷という単語が出てくる。奴隷制度をもう1度復活させることは、コアの支持層に対するアピールになる」と指摘しました。
そのうえで「『イスラム国』に対する軍事的な包囲網が出来上がるなかで、支持者やメンバーが動揺している可能性があり、その引き締めにかかっていると考えられる。英語の機関紙は外国人向けでもあるで、欧米のイスラム教徒の支持を得る目的もあるのではないか」と述べ、「イスラム国」がイスラム法で認められているものだとする奴隷制度をアピールすることで、支持の拡大を図っていると分析しています。
また、少数派のヤジディ教徒が奴隷の対象となっていることについては、「ヤジディ教徒は多神教徒でクルド人なので、キリスト教徒やアラブ人を奴隷にしてはいけないというルールに合うため、標的にしやすかったのではないか」と説明しました。

480チバQ:2014/10/19(日) 18:16:45
http://www.sankei.com/world/news/141018/wor1410180042-n1.html
2014.10.18 23:24更新


シーア派攻勢、40人死亡 イエメンで宗派対立拡大

 イエメンのイスラム教シーア派系ザイド派の反政府勢力の民兵が17、18両日、スンニ派が多い南部イッブ州などでスンニ派部族と衝突し、フランス公共ラジオによると、計40人が死亡した。9月下旬に首都サヌアの軍司令部などの中枢施設を制圧したザイド派が南部地域に攻勢を掛け、宗派対立が拡大している。

 ザイド派が進撃する南部地域には、スンニ派の国際テロ組織アルカイダ系武装組織「アラビア半島のアルカイダ(AQAP)」の拠点が多く、衝突の激化が懸念される。

 ロイター通信によると、サヌアで少なくとも47人が死亡したザイド派を狙ったとみられる今月9日の自爆テロでは、AQAPが犯行声明を出した。(共同)

481とはずがたり:2014/10/23(木) 12:15:22
ナイジェリア
「少女誘拐」ボコ・ハラムは既に1万人を殺害
Boko Haram in Nigeria Has Killed More Than 11,000 People
西欧の教育を否定し、ナイジェリアでイスラム国家の建設を目指すボコ・ハラムの残虐
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2014/10/post-3428.php
2014年10月17日(金)12時18分
スネハ・シャンカル

 4月にナイジェリアの学校から270人以上の女子生徒を連れ去ったイスラム武装勢力ボコ・ハラムは、これまでに少なくとも1万1000人を殺戮した──米ジョンズ・ホプキンズ大学高等国際問題研究大学院のOBグループが明らかにした。

 ボコ・ハラムは西欧の教育を否定し、ナイジェリア北東部に預言者ムハンマドの後継者(カリフ)を頂くカリフ制イスラム国家を建設することを目指している。

 同グループがまとめたデータによると、ナイジェリアでは98年以来、民族や宗教、政治などに起因する紛争が2300件を超え、少なくとも2万9600人が死亡した。うちボコ・ハラムの犠牲者は、その暴力がエスカレートした09年以降だけで全体の40%に当たる。昨年7月〜今年6月の1年間では、少なくとも7000人が殺害されたという。昨年のアフガニスタン内戦の犠牲者の2倍以上だ。

 調査を行ったグループのメンバーは「ナイジェリアが直面する過去数十年で最も死者数の多い紛争。世界各地の深刻な内戦に匹敵する規模だ」と、ワシントン・ポスト紙に語った。

 一方、地元メディアの報道によると、ナイジェリア軍は先週、北東部の町ミチカでボコ・ハラムに反撃した。「軍はミチカを掌握。この攻撃でボコ・ハラムの兵士約100人が死亡した」と情報筋は語っている。

 住民はいち早く町を脱出したというが、戦いで命を落とすナイジェリア人の数が減る気配はまだ見えない。

[2014年10月21日号掲載]

482チバQ:2014/10/23(木) 21:17:49
http://mainichi.jp/select/news/20141023k0000m030038000c.html
トルコ:続く板挟み クルド人勢力と連携迫られ
毎日新聞 2014年10月22日 19時57分(最終更新 10月23日 00時53分)
【エルサレム大治朋子】イスラム過激派組織「イスラム国」への対応をめぐり、トルコが米欧との連携強化や軍事介入を求める内外からの圧力にさらされている。国内各地では今月初めからクルド人住民がシリアのクルド人救援を求めるデモを繰り返し、治安部隊との衝突で30人以上が死亡した。トルコが抑え込んできたクルド人民族問題に火を付けかねず、トルコ政府は対応に腐心している。

 トルコ国営通信によると、エルドアン大統領は18日、一部記者団に、イスラム国と戦うシリア最大のクルド人勢力「民主統一党」(PYD)について、「トルコで反政府活動を続けるクルド労働者党(PKK)と同じテロ組織だ」と批判し、統一党との連携を図る米欧を強くけん制した。統一党はその武装組織、人民防衛隊(YPG)への武器供与を米欧に求め、米国は搬入ルートとなるトルコに協力を要請しているが、エルドアン大統領は「我々に支援を期待すべきではない」と、拒否する姿勢を明確にした。

 トルコ側は、イスラム国の問題が一定程度収拾すれば米欧は関心を失う可能性があり、戦闘に伴う地域の混乱や摩擦に長期的に対応する用意はないとみている。このためイスラム国の報復や、トルコと敵対するクルド人勢力の利益につながる関与は避けたいとの思惑がある。

 米軍によるシリア北部への武器投下については、トルコ領空を通過しないルートで実施したとの情報もあり、米国は統一党と敵対的なトルコが黙認しやすい形を取ったようだ。

 だがAFP通信などによると、エルドアン大統領は22日、「米軍による武器投下が誤りだったのは明らかだ。その一部が(トルコが敵視する)統一党とイスラム国に渡ったからだ」と米国を批判した。

 一方でトルコ政府は20日、石油資源の売買などで経済的な協力関係にあるイラクのクルド人勢力に対しては、トルコ領内を通過しコバニでの戦闘に参加するのを認めると表明した。

 クルド人支持を訴えるデモの混乱に乗じてPKKは東部のトルコ軍基地をロケット砲などで繰り返し攻撃した。軍は13日、PKKの軍事拠点を戦闘機で空爆した。

 政府とPKKが和平交渉を開始した昨年春以降、最大規模の攻撃となったが、トルコ政府は和解交渉継続の方針は崩していない。政府幹部はPKKの創設者で国家反逆罪で収監中のオジャラン党首と面会し、事態収拾を呼びかけるよう求めるなど沈静化を図ろうとしている模様だ。

 ◇クルド民族問題

 クルド人はトルコやイラク、シリアなどにまたがる国境地帯に暮らし、推定人口は2000万〜3000万人。トルコには最多の1200万〜1500万人が居住する。「国を持たない最大の民族」と呼ばれ各地で弾圧を受けてきた。トルコでは、1978年に独立を求めるクルド労働者党(PKK)が創設され、84年に武装闘争を開始した。同党の指導者オジャラン氏は昨年3月、停戦とトルコ領からの戦闘員撤退を呼びかける声明を発表。政府側もクルド民族の人権拡大を含む改革案を発表している。

483チバQ:2014/10/23(木) 21:18:26
http://mainichi.jp/select/news/20141022k0000e030216000c.html
シリア:クルド居住地を防衛…対イスラム国、米空爆が効果
毎日新聞 2014年10月22日 11時46分(最終更新 10月22日 12時34分)
 【ワシントン和田浩明、カイロ秋山信一】米国防総省のカービー報道官は21日、イスラム過激派組織「イスラム国」が猛攻を続けるシリア北部のクルド人居住地域アインアルアラブ(クルド名コバニ)について、市街の半分以上は防衛側のクルド人部隊が確保しているとの評価を示した。米軍などの空爆で攻勢が弱まったためと説明した。だが、戦況は厳しく、陥落の懸念も残るという。

 米軍は20〜21日にかけても有志国とともにコバニ周辺で4回の空爆を続け、イスラム国の大部隊や施設を破壊したと発表。イラクでも北部バイジの製油施設やイスラム国が制圧したモスルに近いダム、中部ファルージャなどで、イスラム国と戦うイラク軍を支援して空爆を行った。

 一方、米軍が20日にコバニで行ったクルド人勢力向けの補給作戦を巡り、在英の民間組織「シリア人権観測所」は21日、支援物資の一部がイスラム国の手に渡ったと発表した。支援を急ぐため、物資は空中からパラシュートで投下されていた。約30のパラシュートのうち、少なくとも一つがイスラム国の戦闘員に奪われたという。

 支援物資は手投げ弾や弾薬、携行式ロケット弾の発射装置など。イラクメディアによると、イラク北部のクルド人自治政府が提供し、米軍が運搬したものだという。

 ただ、カービー報道官はこうした情報について「調査中」と述べるにとどめた。米軍は20日の時点で「28個の支援物資を投下し、27個は防衛部隊に届いたが、1個は目標を外れたため破壊した」と説明していた。

 イスラム国は9月以降、三方からコバニを包囲。クルド人勢力にとって北側のトルコ国境が唯一の補給路だが、これまでトルコが人や物資の往来を規制していたため、陸上からの補給が困難だった。ただ、トルコ政府が20日、クルド自治政府の部隊の領内通過を容認したため、今後は陸上からの補給が可能になるとみられる。

 米軍主導で行われている対イスラム国空爆は、8月8日の開始以降約500回に達し、国防総省によると総費用は4億2400万ドル(約453億円)に達している。

484チバQ:2014/10/28(火) 21:06:42
http://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/2014_1023.html
「イスラム国」の“首都”は今
10月23日 19時15分
別府正一郎支局長
イラクとシリアにまたがる地域を支配し、「国」を名乗る強大なイスラム過激派組織「イスラム国」。
アメリカなどが、イラクに加えてシリアにも空爆を拡大してから23日で1か月になりました。
その「イスラム国」が“首都”と呼んでいるシリア北部の都市ラッカ。
そこでは、今、何が起きているのか。
脱出してきた住民の証言や撮影した映像からは、過激派の勢いが依然衰えず、むしろ支配を強めている実態が浮かび上がってきました。
ドバイ支局の別府正一郎支局長が報告します。
命懸けの証言

ニュース画像

謎に包まれた「イスラム国」の支配の実態を知ろうと、私たちはトルコ南部でラッカから脱出してきたばかりの住民たちに話を聞きました。
メディアの取材を受けていることが分かれば、自分だけでなく、ラッカに残る家族に危害が及ぶ危険があるとして、どの人も顔は撮影しないことになりました。
インタビューのあと、放送の際には声を変えてほしいと繰り返し頼む人もいました。
人々の恐怖がいかに大きいかを感じました。
ある女性の証言です。

ニュース画像

「『イスラム国』は私に黒いベールの着用を強要した。男性と出歩くとすぐ拘束された。女性の生活を取り巻く状況は一変してしまった」。

宗教に基づく統治

ニュース画像

街の様子を映した映像で目につくのは、ほぼすべての商店のシャッターに付けられた「イスラム国・公共サービス局」という丸い印です。
商店主たちは、税金や電気代と称して、毎月、日本円で3000円ほどを納めさせられていて、この丸い印は「イスラム国」に「納税」したことを示すものだということです。
「イスラム国」が独自に行政を進めていることがうかがえます。
しかし、その実態は近代的な国家とはかけ離れたものです。

ニュース画像

この組織が町に掲げた看板には、「世俗国家は神に反する」と記されています。
世俗的な法律を否定し、極端な宗教の解釈に基づく支配を行っています。

“恐怖”と“洗脳”が支配する街

しかも、その支配に抵抗する者には過酷な弾圧が行われています。
街の広場の映像には、「イスラム国」の黒い旗がいくつも立っているのが見えます。

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広場は公開の処刑場になり、意に沿わない人たちが殺害されているといいます。
その様子を何度も目撃したという24歳の男性の証言です。

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「処刑に加えて、生きたまま3日間、はりつけにされ、さらされた人もいる。そうした光景は恐ろしく、次は自分の番になるのではないかと思うと恐ろしくなった」。
さらに、「イスラム国」が住民たちの心も巧妙にコントロールしようとしていることもうかがえます。
「イスラム国」が街に設置した巨大なモニターでは、毎晩、戦闘の様子や殺害した政府軍の兵士の映像などを流し、組織の力を誇示しています。

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集まった人たちの中には、子どもたちの姿も目立ちます。
「イスラム国」は、子どもの心をつかむため、食べ物だけでなく金も与えているということで、成長した子どもを新たに戦闘員にしようともくろんでいるようです。

シリア空爆の効果は・・

アメリカのオバマ大統領が、「イスラム国」の壊滅を目指すとして、アメリカ軍を主体に中東のいくつかの国も加わってシリアで空爆を続けています。
しかし、住民が先週、ひそかに撮影したラッカの街の映像では、車から降りる戦闘員の姿や、バイクの後ろに乗る戦闘員の姿が映っています。
このうちの1人は自動小銃を持っています。

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戦闘員たちは、依然、わがもの顔で行き交っているのです。
21歳の男性の証言です。

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485チバQ:2014/10/28(火) 21:06:58

「空爆が始まってから、戦闘員たちは人々が暮らすアパートに紛れ込むようになっただけだ。『イスラム国』は、依然、街を完全に支配している」。

組織を弱体化できるのか?

取材を進めるうちに「イスラム国」の27歳の元戦闘員から話を聞くことができました。

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ことし7月に、上官と仲たがいして組織を離れ、トルコに逃れてきたということです。
ラッカで行われている残虐な処刑についての証言です。

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「戦闘員には、軍事訓練を通じて過激な思想が刷り込まれている。『処刑をすれば神に近づける』と教え込まれた。ときには、上官から『神に近づくための褒美だ』として、10人の処刑を任されることもあった」。
私が、「空爆によって組織は弱体化されると思うか」と尋ねると、「戦闘員が住民に紛れ込むなか、軍事拠点だけを狙った空爆で組織を壊滅することはできない」と、この元戦闘員は断言しました。
そして、この元戦闘員は次のように話しました。

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「戦闘員たちのただ1つの夢は戦場で殉教することだ.『イスラム国』の結成当初なら空爆で潰せたかもしれないが、今は地上戦しかない。それでも2、3年はかかる」。
「命を落とすことが本望だ」という過激な思想に染まった「イスラム国」の戦闘員たち。
空爆の効果も依然見えないなか、その支配を着実に広げているのが現状です。

486チバQ:2014/10/28(火) 22:43:53
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20141024/k10015658991000.html
イラン 初の豪華列車観光振興図る
10月24日 10時01分

イラン 初の豪華列車観光振興図る
欧米との対話など開放政策にかじを切ったイランで、豪華列車に乗って世界遺産などを巡る初めての観光ツアーが企画され、イランは手軽さや安全性をアピールすることで外国人観光客の誘致をさらに進めることにしています。

このツアーは、イギリスの旅行会社が初めて企画したもので、23日、イラン北西部のザンジャンに、シベリア鉄道などで運行され世界屈指の豪華列車として知られる「ゴールデン・イーグル」が到着しました。
ツアーには欧米をはじめ9つの国から60人余りが参加し、駅で出迎えた地元の人たちから赤いバラを受け取ったあと、近郊にある世界遺産で14世紀のイスラム建築の高い技術水準を今に伝える「ソルタニエ・ドーム」を見学しました。
ツアーでは5日をかけて、2500年前のアケメネス朝ペルシャの遺跡「ペルセポリス」をはじめ6つの世界遺産を巡る予定です。
参加したクウェート出身の女性は、「不安もあったので、グループで行動する鉄道旅行にしましたが印象が変わりました。友人たちにも勧めたいです」と話していました。
不安定な情勢が続く中東では、観光産業が大きな打撃を受けていますが、イランは欧米との対話を掲げるロウハニ政権のもとで観光ビザの発給も迅速化していて、手軽さや安全性をアピールすることで外国人観光客の誘致をさらに進めることにしています。

487チバQ:2014/10/29(水) 22:22:42
http://mainichi.jp/select/news/20141030k0000m030095000c.html
イラン:閣僚国会承認で混乱 ロウハニ大統領と強硬派対立
毎日新聞 2014年10月29日 21時13分(最終更新 10月29日 22時15分)

 【テヘラン田中龍士】イランで閣僚の国会承認をめぐり、穏健派ロウハニ政権と保守強硬派の対立が先鋭化している。保守強硬派は8月に科学研究技術相を罷免。ロウハニ大統領から後任指名されたテヘラン大教授に対する29日の国会信任投票でも反対多数で否決された。大統領の指名した人物が不適切だったとの批判もあり、ロウハニ政権の求心力低下が徐々に進んでいる。

 前科学技術相のファラジダナ氏は、アフマディネジャド前政権時代に拡大された大学奨学金制度が汚職の温床になっているとして、不正の一掃を推進。

 一方、強硬派議員は「(同氏が)前政権時代、政権批判の暴動を起こした人々を科学技術省の要職に登用した」などと弾劾を求め、国会で罷免された。

 改革派の元国会議員、ダリュシュ・ガンバリ氏は「強硬派議員の利益が危険にさらされたため罷免された。強硬派は核協議での成果も含め政権運営に何かと反対し、衝突してきた」と言う。

 国会で強硬派が穏健派に近い他会派の切り崩しを図っているとみられ、29日の投票でも政権の方針に否定的な票は前回より15票増えた。国営通信記者は「これは戦争だ。後任大臣を巡り、ロウハニ師と強硬派の溝は深まっている」と、対立の先鋭化を指摘した。

 一方、今回指名されたマフマデ・ニーリーアフマダバディ氏は、材料工学の専門家。政治家としての経歴はないとみられ、地元メディアの間でも無名の人物。応援した議員は「もう少し世の中で知られている人を選出してほしかった」と、人選ミスを示唆。別の議員も「人々に紹介する期間が数日と短く、政権側の戦略ミスだった」と語った。

488チバQ:2014/10/29(水) 23:00:28
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2014102902000130.html
「イスラム国」多言語戦略 ネットで戦闘員勧誘 PRも

2014年10月29日 朝刊


 【カイロ=中村禎一郎】イラクやシリアで攻勢を強めているイスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」の宣言や声明が、多言語に翻訳されてインターネット上で広がっている。「イスラム国」には現在、八十カ国以上から戦闘員が加わっているとされ、翻訳された情報が欧米やアジアなどからの戦闘員参加を促していると指摘されている。
 「イスラム国」は六月、イスラム教国家の樹立を一方的に宣言。ネット上で「カリフ(預言者ムハンマドの後継者)」を頂点とする国家の樹立は「すべてのイスラム教徒の夢」と訴える。宣言内容は本紙が確認しただけでフランス語、ドイツ語、インドネシア語など少なくとも九カ国語に翻訳され、ネット上で閲覧できる状態となっている。
 日本語は見当たらないものの、ほかにウルドゥ語やアルバニア語などに翻訳された情報も。アラビア語圏以外から「イスラム国」に加わっている戦闘員が母国語に翻訳しているとみられている。また、奴隷制復活を宣言したことで知られるネット上の機関紙「ダービク」は英語。「イスラム国」は主にアラビア語圏を活動範囲としているが、英語を使用することで世界に情報を発信しようとの姿勢が読み取れる。
 シリア人権監視団(ロンドン)によると、各国語の情報で過激思想に傾倒し、アラビア語も英語も話せないイスラム教徒が「イスラム国」に参加する例も少なくない。監視団のラミ・アブドルラフマン所長は「同じ母国語を話す先輩の戦闘員の指導を受ける仕組みになっている」と説明する。
 多言語での情報発信は戦闘員勧誘だけでなく、別の目的もあるようだ。イスラム過激派に詳しいエジプトのジャーナリスト、サルマン・ロトフィ氏は「世界中に『イスラム国』の協力者がいるとのメッセージを送る意味がある」と分析する。
 欧米や中東諸国などの有志国連合の攻撃に対し、「イスラム国」は九月二十二日、有志国連合に参加する国々の市民を「可能であれば、殺害せよ」と支持者に呼び掛ける声明をネット上で公開。米ニューヨーク市で今月二十三日、おので警官二人を切りつけた後に射殺された男は、イスラム教改宗者で「イスラム国」など過激派のサイトを閲覧していたことが判明している。
 ロトフィ氏は「『イスラム国』は中東だけを対象とする組織でなく、全世界への広がりを目指す組織だとの意識もうかがえる」と指摘。「世界中どこでも標的になる可能性がある」と警告している。
◆有志国連合 対抗を確認
 【カイロ=中村禎一郎】「イスラム国」の掃討を目指す有志国連合は二十七日、クウェートで会合を開き、「イスラム国」がインターネット上で展開する情報戦に結束して対抗していくことを確認した。米国務省が発表した。
 会合にはアレン米大統領特使らが出席。各国は「イスラム国」への新たな戦闘員参加を防いでいくことで一致した。AFP通信によると、アレン氏は「イスラム国」がネットで発信する過激な思想を否定する必要性を強調した。

489チバQ:2014/11/03(月) 16:18:24
http://www.afpbb.com/articles/-/3030669
イスラム国、イラク部族民200人超を殺害
2014年11月03日 10:02 発信地:バグダッド/イラク
【11月3日 AFP】イスラム教スンニ派(Sunn)の過激派組織「イスラム国(Islamic State、IS)が、イラク西部アンバル(Anbar)州で最近、同組織に敵対するスンニ派のアルブ・ニムル(Albu Nimr)部族民200人以上を「処刑」したことが分かった。当局者らが2日、明らかにした。ここ10日間ほどで殺害された部族民の中には、女性と子どもも含まれている。

 イスラム国はアンバル州の大部分を制圧しており、一連の「処刑」は、アルブ・ニムル部族がイスラム国に対する武装蜂起を開始した後に起きた。アンバル州内の強力な部族の抵抗を抑える狙いがあるとみられている。

 殺害された人数とその時期については情報源によって食違いがあるが、いずれの情報源も死者数は200人以上としている。AFPの取材に対し、地元警察幹部は200人以上が殺害されたと表明。一方、アンバル州の議会幹部は死者数を258人としている。(c)AFP/Salam Faraj and Ammar Karim

490チバQ:2014/11/03(月) 16:49:53
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_date2&k=2014110200012
実務型内閣設置で合意=武装勢力と政治各派−イエメン



10月31日、イエメンのサヌアで開かれたイスラム教シーア派系ザイド派の会合(AA=時事)
 【サヌアAFP=時事】イエメンの首都サヌアを制圧したイスラム教シーア派系のザイド派武装勢力と政治各派は1日、危機打開に向け、実務型内閣を設置することで合意した。
 合意文書への署名式がサヌアで開かれ、ザイド派代表のほか、スンニ派系政党のイエメン改革党(イスラーハ)など対立関係にある政治各派も出席。ハディ大統領やバハーハ首相に組閣を求め、新内閣を支持することで一致した。閣僚ポストをめぐる妥協が図られた可能性がある。(2014/11/02-06:41)

491チバQ:2014/11/04(火) 22:22:34
http://mainichi.jp/select/news/20141105k0000m030110000c.html
パキスタン:タリバン イスラム国支持めぐり進む分裂
毎日新聞 2014年11月04日 21時46分

 【ニューデリー金子淳】ノーベル平和賞に決まったマララ・ユスフザイさん(17)を銃撃したことで知られるパキスタンの武装組織「パキスタン・タリバン運動(TTP)」が分裂の度合いを強めている。中東で勢力を広げる過激派組織「イスラム国」支持に傾くメンバーが出ているためだ。専門家からは「TTPは今後も分裂を重ねて弱体化していく」との見方も出ている。


 「カリフ(イスラム国指導者のバクダディ容疑者)への忠誠を宣言する」。地元メディアなどによると、TTPの報道官ら幹部6人は先月14日、声明でイスラム国に加わることを表明した。TTPはその後、この報道官を解任したという。

 パキスタンでは8月ごろからイスラム国支持を訴えるパンフレットが拡散するなど影響が広がっていた。TTPは先月上旬、イスラム国に「可能な限りあらゆる支援を行う」との声明を発表したが、数日後には支持を撤回。直後に幹部6人のイスラム国への参加表明があり、イスラム国への対応を巡って内部で意見が割れている状況をうかがわせた。

 TTPは、ファズルラ師が昨年に最高指導者に選ばれてから、分裂傾向が加速したとされる。パキスタンの軍事アナリスト、ハッサン・アスカリ・リズビ氏は「ファズルラ師に不満を持つ集団がイスラム国支持に向かっている。イスラム国の過激思想はTTPと似ており、共感しやすいのだろう」と分析する。

 TTPはアフガニスタンの旧支配勢力タリバンの最高指導者で、パキスタン西部クエッタ近辺に潜伏しているとされるオマル師に忠誠を誓ってきた。オマル師は世界のイスラム教徒の頂点に立つと主張している。

492チバQ:2014/11/06(木) 22:04:51
http://mainichi.jp/select/news/20141106k0000e030165000c.html
ヨルダン:イスラエル大使を召還 聖地対立激化で抗議示す
毎日新聞 2014年11月06日 11時30分

 【エルサレム大治朋子】ヨルダン政府は5日、駐イスラエル大使の召還を決めた。エルサレム旧市街のイスラム教聖地「ハラム・アッシャリーフ(高貴なる聖域)」(ユダヤ教の呼称は「神殿の丘」)での礼拝などを巡るユダヤ教右派とパレスチナ人の対立が激化し、同聖地を管理するヨルダンがイスラエルの対応に抗議した形だ。大使召還は1994年の両国の平和条約締結以来初めてで、関係悪化が懸念されている。

 旧市街はかつてヨルダン領で、現在もヨルダンはこの聖地の管理権などを持つ。召還理由については「聖域でのイスラエルによるかつてない(対応の)エスカレートに対する抗議」としている。

 この聖地でのユダヤ教徒の礼拝は禁じられているが、権利を主張する一部ユダヤ教右派らが強行し、パレスチナ側が反発を強めている。10月29日には右派の集会がエルサレムで開催され、出席した幹部が銃撃された。イスラエル治安当局は「容疑者」のパレスチナ人男性を射殺した。5日にもパレスチナ人の男が運転する車が東エルサレムで通行人に突っ込むなどして警官1人が死亡し、混乱が拡大している。

493チバQ:2014/11/07(金) 19:46:56
http://mainichi.jp/select/news/20141108k0000m030030000c.html

米大統領:イランに秘密書簡「イスラム国対抗は共通利益」
毎日新聞 2014年11月07日 19時19分

 【ワシントン和田浩明】米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは6日、オバマ米大統領が10月中旬にイランの最高指導者ハメネイ師に秘密書簡を送り、イラクとシリアで活動する過激派組織「イスラム国」に対抗することは米国とイランの共通の利益だと指摘したと報じた。また、米CNNによると、米国は対イスラム国軍事作戦に関し、イランとの情報共有ルートを開設しつつあるという。

 これらは交渉期限が今月24日に迫ったイラン核問題の包括的解決を目指す国際交渉をにらみ、イラン側から妥協を引き出す狙いがあるとみられる。だが、4日の中間選挙で上下両院を掌握した共和党や、与党・民主党の議員の中にも、イランとの核交渉や連携に懐疑的な意見が根強く、経済制裁を強化する法案なども提出されている。イランへの「歩み寄り」は、オバマ政権と議会の対立激化を招く懸念もはらんでいる。

 同紙によると、オバマ氏は書簡で、イスラム国に対処するうえでの米国とイランの協力は、イランが核協議で米国など6カ国が提示した包括合意を受け入れるかどうかにかかっていると指摘した。シリアのアサド大統領についてイランは支援し、米国は退陣を要求しているが、書簡では米軍のシリア空爆の標的にしていないことも説明したとされる。

 CNNによると、軍事関連情報の共有は、必要に応じてイラク軍経由で実施。共同作戦などは提案しないが、米国とイランの作戦が相互に悪影響を及ぼさないよう空域の管理に関する情報共有などを行っているという。

 米国はこれまでもイスラム国問題についてイラン側と協議したことはあるが、「軍事上の協力や機密情報の共有は行わない」(アーネスト大統領報道官)のが公式の立場だ。

494チバQ:2014/11/07(金) 19:48:34
http://mainichi.jp/select/news/20141107k0000e030175000c.html
レバノン:国民議会 任期さらに延長 法定2倍の8年間に
毎日新聞 2014年11月07日 10時48分

 【カイロ秋山信一】レバノン国民議会(1院制)は5日、隣国シリアの内戦の影響による治安情勢などを理由に、議員の任期を2年7カ月間延長する案を賛成多数で可決した。現役議員が当選したのは2009年。任期延長は昨年に続いて2度目で、任期は法定の2倍の8年間に延びる異常事態となった。国民議会ではイスラム教スンニ派とシーア派の政争が絶えない。国家元首の大統領も議会での選出ができず、5月から空位が続く。市民からは「民主主義の否定だ」と不満の声が上がっている。

 国営通信によると、任期延長案は出席した97議員中95議員の賛成で可決された。議員らは「テロや銃撃戦が頻発する治安情勢や、大統領選任を巡る政治対立を克服するための猶予期間が必要だ」などと任期延長を正当化した。

 大統領は議員の投票で選ばれるが、スンニ派とシーア派が異なる候補者に固執。10月までに14回の投票が行われたが、当選に必要な定数128の3分の2以上を得票する候補者は出ていない。

 レバノン・聖ジョセフ大学のアントン・サフィル教授(41)は「スンニ派はサウジアラビア、シーア派はイランの強い影響を受けており、単純な国内対立ではない」と指摘した。会社員のラビア・ヤシンさん(30)は「自分たちが混乱を招いておいて、勝手に任期を延ばすなど許せない」と話した。

 レバノンは18以上の宗教・宗派が混在し、各派の意見調整を重視する伝統がある。だが05年にスンニ派のハリリ元首相が暗殺された事件を契機に、宗派対立が深刻化。さらにシリア内戦でシーア派はアサド政権、スンニ派は反体制派を支持する傾向が強く、国内でも衝突が頻発している。

495名無しさん:2014/11/08(土) 22:33:16
http://www.sankei.com/world/news/141108/wor1411080034-n1.html
2014.11.8 11:35

世界で唯一女性の運転禁じたサウジで“解禁”初提案「地味な服装、スッピン」が条件

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運転解禁を目指す運動の一環として、サウジアラビアのリヤドでハンドルを握る女性=3月29日(AP)
 世界で唯一、女性の自動車運転が禁じられているサウジアラビアで、国政助言機関の諮問評議会が政府に対し、条件付きながら初めて運転解禁を提案したことが分かった。AP通信が7日、評議会議員の話として報じた。

 イスラム教の戒律を厳格に守り、男性優位の価値観が根強いサウジで、運転禁止は女性の社会進出を妨げる象徴とされる。評議会に立法権はなく宗教界の抵抗も予想されるが、解禁に向けた機運が高まりそうだ。

 提案では、解禁されるのは30歳を超える女性で、父親や夫の許可を得た上で、昼間や夜の一部時間帯に限定することを条件とした。

 運転時には、地味な服装や化粧なしの素顔であることを求め、市街地では1人での運転を認める一方、郊外では父親や夫の同乗が必要とした。(共同)

496チバQ:2014/11/08(土) 22:40:03
http://mainichi.jp/select/news/20141108k0000e030141000c.html
イスラエル侵攻:ガザの子癒えぬ心 37万人家族や家失う
毎日新聞 2014年11月08日 09時33分(最終更新 11月08日 09時49分)
 イスラエルとパレスチナ自治区ガザ地区を拠点とするイスラム原理主義組織ハマスの停戦合意から2カ月。50日間の戦闘で2200人以上の死者を出したガザ地区では、約10万人が家を失った。うち半数は18歳以下の子供だった。現地で復興に携わる国連やNPOは「ガザの将来を担う子供たちが心に深い傷を負った。子供に希望を持たせる努力が不可欠だ」と訴える。

 停戦から数週間を経た9月中旬、ガザ地区南部ハンユニスにある児童館に、40代の母親が12歳と7歳の姉妹を連れて現れた。「家を失ったショックで子供が親から離れることができなくなり、学校に行けなくなった。ここで遊ばせてほしい」

 児童館を運営する日本のNPO法人「パレスチナ子どものキャンペーン」によると、施設には紛争後、1日当たりの収容定員の2倍に当たる約400人が訪れている。空爆による精神的ショックで学校へ行けなくなった子供たちだけでなく、多くの学校が破壊されたり、今も一部が避難所として使われたりしているため、学校で十分な時間を過ごすことができない子供たちも大勢いるからだ。

 子供たちの中には、連日の猛爆撃で植え付けられた恐怖が消えず、不眠になったり、夜に突然叫び出したりという症状が出ている。感情が抑制できずに暴力を振るうケースも多いという。児童館ではスタッフが子供と一緒に絵を描いたり、スポーツをしたりしながら気持ちを発散させ、「安心していいんだよ」と声をかけ続ける。田中好子事務局長は「8割の子供は徐々に回復するが、2割は医師の診察が必要だ」と厳しい表情をみせる。

 国連児童基金(ユニセフ)によると、家族や家を失った子供は約37万人。学校でも子供の心理サポートに力を注ぐ。学校運営を支援するユニセフ・パレスチナ事務所の功刀(くぬぎ)純子・特別代表は「紛争の影響でガザでは暴力が横行し、親による家庭内暴力の割合も7割を超える。対話で問題を解決することを、子供たちに教える必要がある」と話す。

 戦闘中、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の学校はイスラエル軍に位置を伝えていたにもかかわらず、7校が爆撃され、学校内にいた30人が死傷した。ガザ全域で約7000発と言われる不発弾の一部は、学校周辺に埋まったままだ。UNRWAのピエール・クレヘンビュール事務局長は「市民を攻撃しないというルールが全く守られずにガザ全域が攻撃され、安全な場所はどこにもなかった。爆撃は国際法違反の可能性があり、国連などによる調査に期待したい」と語った。【三木幸治】

 ◇ハマスと戦闘「日常化」

 イスラエルと鋭く対立するハマスがガザ地区を武力制圧した2007年以降、両者の大規模な戦闘は08〜09年と12年に続いて、今回で3回目。戦闘期間は今回が最も長く、死者数も最大となった。ガザで暮らす6歳以上の子供にとって戦闘は「日常化」しており、心身に与える影響は想像を絶する。

 今回の戦闘の発端は、イスラエル占領下のヨルダン川西岸地区でユダヤ人少年3人が拉致、殺害された事件にさかのぼる。イスラエルはパレスチナ人の大規模な摘発を行い、これに反発したハマスがガザからイスラエル南部へロケット弾を撃ち込み、イスラエル軍の空爆を招いた。

 イスラエル側の死者は70人。ロケット弾による死者はわずかで、ほとんどはガザへ投入された地上部隊の兵士だった。一方、ガザ側の死者は2200人以上。イスラエル軍が狙ったハマスの戦闘員だけでなく、18歳以下の子供たち500人余りも命を落とした。約2万戸の家屋が壊され、住民には絶望感が漂う。家を再建しても、また数年後には壊されるのではないか、という不安がぬぐえないからだ。

 ガザ在住の人権活動家ラジ・スラーニ氏はこう語る。「(イスラエルとパレスチナの2国家共存を目指した)1993年のオスロ合意はもう死んだ、と言ってもいい。イスラエルが何を望んでいるのか分からないし、彼ら自身も分かっていないのではないか」

 一方、イスラエル政府関係者はガザへの攻撃についてこう答えた。「北朝鮮のミサイルが日本に着弾したことを想像してほしい。日本も(イスラエルと同じように)国民を守ろうとするはずだ」

 繰り返される破壊と殺りくから、罪のない子供たちをどう守ればいいのか。国際社会はいまだ答えを見つけられずにいる。【三木幸治】

497チバQ:2014/11/08(土) 23:08:11
>>490
http://www.sankei.com/world/news/141018/wor1410180042-n1.html
2014.10.18 23:24

シーア派攻勢、40人死亡 イエメンで宗派対立拡大

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 イエメンのイスラム教シーア派系ザイド派の反政府勢力の民兵が17、18両日、スンニ派が多い南部イッブ州などでスンニ派部族と衝突し、フランス公共ラジオによると、計40人が死亡した。9月下旬に首都サヌアの軍司令部などの中枢施設を制圧したザイド派が南部地域に攻勢を掛け、宗派対立が拡大している。

 ザイド派が進撃する南部地域には、スンニ派の国際テロ組織アルカイダ系武装組織「アラビア半島のアルカイダ(AQAP)」の拠点が多く、衝突の激化が懸念される。

 ロイター通信によると、サヌアで少なくとも47人が死亡したザイド派を狙ったとみられる今月9日の自爆テロでは、AQAPが犯行声明を出した。(共同)

http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014110800149
新政権の閣僚発表=イエメン


 【エルサレム時事】イエメンのハディ大統領は7日、首都サヌアを制圧したイスラム教シーア派系のザイド派武装勢力を含む新政権の閣僚を発表した。AFP通信などが伝えた。
 新政権はバハーハ首相を含め37人。政府と武装勢力は9月、停戦とともに新政権発足で合意したが、閣僚の構成をめぐる武装勢力とスンニ派系政党の対立などで作業が遅れていた。武装勢力と政治各派は11月1日、実務型内閣を設置することで合意した。(2014/11/08-10:29)

http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2014110800150
イエメン前大統領ら制裁対象に=平和と安定脅かす−国連安保理


 【ニューヨーク時事】国連安全保障理事会のイエメン制裁委員会は7日、同国のサレハ前大統領とイスラム教シーア派系のザイド派武装勢力指導者2人の計3人を制裁対象に指定した。イエメンの平和と安定を脅かし、政治プロセスを妨害していると判断されたためで、国連加盟国は3人の資産凍結と渡航禁止措置を取る。
 米国が3人に対する制裁を提案し、安保理の他の理事国全14カ国が賛同した。制裁委は2月の安保理決議で設置された。
 イエメンは2011年の反政府デモをきっかけに混迷に陥り、サレハ氏は12年2月に大統領を辞任。その後、ハディ大統領の下で新憲法制定などに向けた政治プロセスが続くが、最近はザイド派勢力が武力で首都サヌアを制圧するなど混乱が続いている。(2014/11/08-10:30)

498チバQ:2014/11/10(月) 00:19:31
http://www.sankei.com/world/news/141109/wor1411090002-n1.html
2014.11.9 18:00
【鼓動2014】
クルド人自治区の「孤立」の夢と現実、脆弱な経済、イスラム国の脅威…





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建設作業がとまったビルが目立つクルド人自治区の中心都市アルビル(大内清撮影)
 イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」の台頭による混乱の中で、イラク北部クルド自治政府のマスード・バルザニ議長が、クルド人の悲願である「独立」に向けた住民投票を行う考えを表明して3カ月以上がたった。ただ、自治政府は財政基盤を欠くのが現実。現在は、将来の独立を達成するため、中央政府との神経戦を繰り広げている。(アルビル 大内清)

 自治政府があるアルビルから南西に車で約1時間半。首都バグダッドの中央政府と自治政府が帰属をめぐって争う町マフムールに、イスラム国が侵攻したのは8月7日のことだった。

 マフムールにはクルド人とスンニ派アラブ人が共存していたが、ほとんどのクルド住民は親類などを頼って町を逃げ出した。「クルド人は出て行け」。あるクルド男性は、それまで親しくしていた近所のアラブ人にこう罵(ののし)られたことに強いショックを受けたという。

 イスラム国がアルビルをもうかがう姿勢をみせたことに危機感を強めた米国などの有志連合は8日、マフムール近辺のイスラム国部隊を空爆。11日には自治政府のペシュメルガ(クルド兵)部隊がマフムールを奪還した。

 避難していたクルド住民が町へ戻ると、今度はアラブ住民が姿を消していた。男性は「ここはもう完全にクルディスタン(クルドの国)だ」と胸を張り、将来の「独立クルド」に編入されることに期待を込める。

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 6月、イラク北部の主要都市モスルがイスラム国に制圧された。7月、中央政府の統治が大きく揺らぐ中、自治政府トップのバルザニ議長は、数カ月以内に自治区の「独立」の是非を問う住民投票を行う考えを示した。

 自治政府はマフムールのほかにも、イスラム国から防衛するとの名目で北部最大の油田地帯キルクークなどの係争地を実効支配。自治政府内では独立や係争地の帰属をめぐる住民投票実施のための法整備も進む。

 しかし、その一方で自治区は現在、深刻な経済危機に見舞われている。

 今年春、自治政府から受注した建設工事を完成させたアルビルの開発会社役員、ライス・タウフィークさん(40)は、担当者から代金の手形を受け取る際、「経済状況が好転するまで現金化はしない」との一筆を入れさせられた。従業員らの給与は、預金を崩すことでまかなった。その手形は「7カ月以上も机の中で眠ってるよ」という。


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