したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

民主党スレッド

1とはずがたり:2003/11/13(木) 11:03
民主党関係全般
http://www.dpj.or.jp/

4096名無しさん:2009/03/06(金) 20:27:09
小沢さんは民主党の歴代代表政策で一番地方にバラマキ政策を掲げてると思う
今は自民より地方に優しい政策を提言してる気がする。自民で妥当か、多いかもしれないけど
都市部には自民より冷たい政治をすると思う、それでも、とっても有効かもしれないけどね
俺は都市部に住んでるから、即効代表交代してほしいけど、政策の事と、有罪判決決定まで推定無罪の原則と、芸能人の芳賀研二さんの有罪かも報道の中での、無罪だった事を考えて
逮捕されて拘置所にいれられて、長期間拘留されるまでは、留まってほしいかな。
個人的に、たぶん逮捕されないで、在宅起訴みたいだと思うけど、それなら有罪判決決定まで、この事件で交代しなくていいかな

4097名無しさん:2009/03/06(金) 20:38:21
あと今の駐車違反に関する改正道路交通法が、すげぇ厳しいと思ってるので、関係ないけど小沢さん応援
こんな法律続くんだったら、バイクと自転車の駐輪場全国一律5円にしてくれ、
お金ないし、景気対策なる気するんで、とにかくすぐに緩和してくれ

4098 ◆ESPAyRnbN2:2009/03/06(金) 20:38:54
結局、「政治資金規正法の虚偽記載」という「別件逮捕」で得た拘留期間内に、
収賄=利益供与の立件ができるか、というのが焦点のようですね。

インタビューズ (2009年03月06日)
理解に苦しむこの時期の小沢氏秘書の逮捕
元検事・郷原信郎氏インタビュー

 西松建設からの政治献金の虚偽記載容疑で民主党の小沢一郎代表の秘書が逮捕された事件について、
検察OBで桐蔭横浜大学法科大学院教授の郷原信郎氏は、政治団体を経由した献金に対して政治資金
規正法の虚偽記載を適用することは非常に難しいとの見通しを示した。
 長崎地検の検事時代に自ら政治資金規正法がらみの捜査に携わった経験を持つ郷原氏は、そもそも
政治資金規正法は必ずしも実質的な資金の提供者を寄付者として記載することを要求していないことを
指摘する。「実際は西松建設がお金を出していることが分かっていても、政治団体から寄付を受けたので
あれば、政治資金収支報告書には政治団体の名前を記載しても違反にはならない。政治団体がなんら
実態の無いダミー団体で、しかも寄付を受け取った側がその事実を明確に把握していたことが立証されない
限り、政治資金規正法違反とは言えないが、実態の無い政治団体はたくさんある。」郷原氏はそう語り、
選挙を控えて政治的な影響の大きなこの時期に、あえて野党党首の公設秘書の逮捕にまで踏み切った
検察の意図に疑問を呈した。

http://www.videonews.com/interviews/001999/000869.php

4099とはずがたり:2009/03/07(土) 00:18:48

総選挙スレの方の記事転載

8138 名前:名無しさん[] 投稿日:2009/03/06(金) 22:38:55
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2009/03/post-7782.html
国策捜査と情報操作がまかり通る暗黒国家日本

8139 名前:名無しさん[] 投稿日:2009/03/06(金) 22:40:31
http://blog.goo.ne.jp/kokkai-blog/e/a4b49c927aed5a22c0e19db289b86b53
【大逆転】巨大ブーメラン、自民党の高橋嘉信支部長(岩手4区)が西松建設に献金を要求していた 読売

8140 名前:とはずがたり[] 投稿日:2009/03/06(金) 23:27:08
>>8139
現自民党支部長の高橋が全部悪かったというオチ!?転載しておきますね〜。
> 高橋嘉信・自民党公認候補予定者は西松建設に対して「他のゼネコンではこのくらいは献金している」などと具体的な金額を示しながら、献金額の積み上げを要求。西松はこれを受けて、年間2500万円前後を毎年献金する約束を取り交わし、1995年西松建設のダミー団体「新政治問題研究会」も利用することにした、と報道しています。
> 高橋支部長は、小沢一郎さんの政策秘書を経て、2000年比例東北ブロックから衆院議員になりました。しかし、その後も「衆議院議員 小沢一郎 秘書 高橋嘉信」という不可思議な名刺をつくり、ゼネコンにあいさつに来させ、「小沢には私から言っておきます」と述べながら全く連絡しないという行為を繰り返していたそうです。
> 小沢さんはそのことを知ったものの、秘書としての苦労を考えて、そのままにしていたものの、態度が傲慢になった高橋さんが、藤井裕久さんの前をあいさつせずに通り過ぎるのを目撃し、事実上の破門になったという経緯があったようです。


8141 名前:名無しさん[] 投稿日:2009/03/06(金) 23:40:18
┏━【 鳩山由紀夫のメッセージ 】━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
(略)
 検察も強制捜査、逮捕という強硬手段をとった以上、大久保容疑者の起訴に向けて、全力を挙げてくるでしょう。既に、「リーク」と思われる情報操作が盛んに行なわれています。私どもはこのようなやり方、即ちリーク自体が、立場上知りえた情報を漏らしてはならないという国家公務員法違反ではないかと考えますが、いずれにしても、官僚主導の政治を打破する直前に、このような事態になったことを深刻に捉えて、国民のみなさんの気持ちを大事にしながら問題の解決に当たってまいりますことを誓います。

4100とはずがたり:2009/03/07(土) 00:36:33
>>4985
小沢氏への弁護心強いっす。そうだそうだと肯定してても議論が深まりませんし,疑問を出してゆきますね。

>献金額を調整するのって、ある意味、当然ですよね?
>いきなり2000万円献金します、なんて話があるわけがない。
>長期的に献金するのであれば、どのぐらいの金額をどの程度の期間するつもりなのか、話し合うでしょう。
>10数年で約3億円、1年あたり2500万円強、その程度で調整したということ。
恐らく個人の善意の献金なら額を指定して毎年貰うと云う様には成らないのではと云うのが検察側の主張でしょうかねぇ。
もし此がそうだとなるなら自民党側の政治家の献金も全て調べて見て怪しいのは起訴せいとなりますけど。

>拘留期間内に、収賄=利益供与の立件ができるか、というのが焦点のようですね。
これはそう云う方向なんでしょうけど,在野の小沢がどう云う権限を持ってたとなるんでしょうかねぇ。
小沢が西松に有利な国会質問とかしてたらアウトなんでしょうか?

4101とはずがたり:2009/03/07(土) 03:01:09
俺は菅にやって欲しいけどそう云う流れには成りにくいでしょうかねぇ。。

2009年3月6日 19時50分 ( 2009年3月6日 19時50分更新 )
代表交代論も出る民主党 「ポスト小沢」トップは岡田副代表
http://www.excite.co.jp/News/society/20090306/JCast_37237.html

西松建設から違法な企業献金を受け取っていたとして、民主党の小沢一郎代表の公設秘書らが逮捕された。小沢代表は潔白を訴えており、2009年3月6日党本部で行われた会見では、代表を辞任しない考えを強調した。その一方、代表交代も取りざたされ、朝日新聞、読売新聞が党地方幹部に取材したところ、両紙ともに「ポスト小沢」のナンバー1に岡田克也副代表の名が上がった。
「岡田さんで出直すしかない」

民主党の小沢一郎代表の資金管理団体「陸山会」を巡る政治資金規正法違反事件で、小沢代表は2009年3月6日午後、党本部で記者団に対し、「現段階において自分の進退については考えていない」と述べ、改めて代表を辞任しない意向を明らかにした。

ところが党地方幹部から「ポスト小沢」に岡田克也副代表を推す声が上がり、「温度差」が生まれつつある。

朝日新聞は民主党都道府県連幹部への一斉取材を3月4、5日に行い、6日に朝刊1面で、
「『ポスト小沢』のトップは岡田克也元代表だった」

と、結果を報じた。
「岡田氏は政治資金規正法改正にも取り組んできたため、『信頼がもてる』」(秋田県連)「小沢さんが辞める時は執行部総退陣。岡田さんで出直すしかない」(中堅議員)

などの意見が上がった。

読売新聞も各都道府県連の幹事長らに3月4、5日にアンケートを行い、3月6日に結果を報じている。

小沢氏の進退について、「辞任すべきではない」が28都道府県、「捜査の進展や世論の動向を見た上で改めて判断すべきだ」が17県。
贈り物は一切受けとらない「真面目さ」

また、小沢氏が辞任した場合、後継代表として望ましい議員を聞いたところ、
「名前を挙げた回答の中では、岡田克也副代表が6府県で最も多く、鳩山幹事長、菅代表代行、長妻昭政調会長代理との意見も出た」

としている。

岡田副代表は、1953年7月三重県四日市市生まれ。父親はイオンの創業者で、名誉会長相談役の岡田卓也氏だ。

東大法学部を卒業後、旧通産省入省。36歳で衆院議員に初当選し、現在当選6回目。92年政治改革の実現を唱えて自民党を離党。98年の民主党結成後は政調会長、幹事長などを歴任し、2004年5月から05年9月まで代表を務めた。

役人出身で政策通であることから、「真面目」「堅物」というのが通り相場。また、中元、歳暮も含め贈り物は一切受けとらない、というのは有名な話だ。

4102とはずがたり:2009/03/07(土) 03:30:54
「選挙勝ってこい」党務再開の民主・小沢代表
http://www.asahi.com/politics/update/0307/TKY200903060382.html
2009年3月7日2時0分

 小沢氏は6日、党本部に姿を見せた。「検察批判」を展開した記者会見以来2日ぶり。大勢の報道陣を前に珍しく立ち止まり、約14分にわたって質問に答えた。

 強気に見える小沢氏の姿勢は、危機感の裏返しでもある。小沢氏はこれに先立ち、党本部で1時間半近く議員らと面談。党務を再開したが、石井一副代表には「なぜこんなことが起こるんだろうな」と漏らした。疑惑の報道に反論するよう助言されると「どこへでも出て、ちゃんと説明する」と応じたという。

 4月26日投票の名古屋市長選に立候補する河村たかし衆院議員とも会い、「とにかく勝ってきてくれよ。当選しないといかんぞ」と激励した。「現段階で自分の進退については考えていない」と記者団に語ったように、続投への意欲をにじませる。

 だが、取り巻く環境は厳しい。多くの報道陣に追われ、衆院選に向けた地方行脚の再開のメドも立たない。週末の報道各社の世論調査結果や、議員らが地元で接する有権者の反応次第では、党内の空気が緊迫する可能性もある。

 小沢氏は10日、自身に批判的な議員もいる党常任幹事会でも説明に立つ意向だ。党幹部は指摘した。「来週の常任幹事会がひとつのヤマだ」

4103千葉9区:2009/03/07(土) 10:02:05
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090306/stt0903061102002-n1.htm
【民主党解剖】第1部 政権のかたち(4)「小沢降ろし」じわり (1/4ページ)
2009.3.6 11:01

ポスター待った

 党代表、小沢一郎の公設第1秘書が東京地検特捜部に逮捕された3日。次期衆院選に出馬する関東地方の新人候補は、小沢との「ツーショット」ポスターの印刷をストップさせた。

 「小沢が写ったポスターは評判が悪くて張れない。別の党幹部に差し替えるしかないが、費用もばかにならない」と新人候補は天を仰いだ。

 党関係者によると、撮影日を調整中だった、小沢を前面に出したテレビCMも宙に浮きかねない状況だという。

 公職選挙法に基づき、衆院議員の任期満了半年前にあたる今月10日から候補者単独のポスターの掲示が禁止される。このため衆院選候補の多くは、小沢との「2連ポスター」を準備し張り始めていた。

 ところが「選挙の顔」だった小沢がスキャンダルに見舞われたうえ、代表辞任もありうるとの観測が広がり、党内ですでに「小沢離れ」の動きが出ているのだ。

 5日には、ポスターに頭を痛めている九州選出の中堅議員が選対委員長、赤松広隆の国会内の事務所に駆け込んだ。都内を地盤にする若手議員は、「事件発覚後、張りたての2連ポスターの何枚かが小沢の部分だけ破られたり、切り取られたりした」という。

 自民党内では先に、内閣支持率の超低空飛行にあえぐ麻生太郎首相とのツーショットポスターを避ける動きが表面化した。

 民主党はそれを人ごとのように見ていたが、期限の10日を目前に降ってわいたポスター問題に、別の中堅議員は「悪夢だ」と肩を落とした。

 

揺るがぬ強気

 「辞任否定会見」から一夜明けた5日、小沢は都内の個人事務所や自宅にこもり、公の場には姿をみせなかった。

 党の重鎮である参院議院運営委員長、西岡武夫は小沢を個人事務所に訪ね、約30分話し込んだ。小沢の様子を記者団に尋ねられた西岡は、「元気、元気」と語った。

 小沢の強気は揺らいでいない。4日の記者会見後も、「また地方行脚を再開するぞ」と側近に漏らし、代表を退く気は毛頭ない決意を伝えたという。

 「真実は必ず明らかになり、秘書の潔白や無実が証明されると確信している。国民の期待と負託に応え、政権交代に向け不退転の決意で邁進(まいしん)していく」

 5日の参院予算委員会の冒頭に質問に立った参院幹事長、平田健二は、用意したペーパーに目を落としながら、こう強調した。

 国会で野党幹部がこうした「決意」を示すのは異例だ。そこには党内の「小沢降ろし」の動きを封じるとともに、小沢体制下での結束をアピールする執行部の思惑が見て取れた。

 小沢に距離を置く議員たちも表向き、小沢続投を黙認し、目立った動きを控えている。事実上の小沢派といえる「一新会」も5日に予定していた定例会合を取りやめた。「いまは動かないほうがいい」(小沢側近)と考えたことがその理由の一つだ。

 

分水嶺は24日

 しかし、逮捕された秘書の起訴か不起訴が確定する「24日」が大きな分水嶺(れい)になるとの空気が、党内では支配的になりつつある。

 「秘書が起訴されたら小沢は自発的に辞任するしかないだろう。小沢が居座るようだと、小沢降ろしの動きに一気に火がつく」。ある党幹部はこう予測する。

 民主党の若手衆院議員、長島昭久は5日、「身に覚えがないということ(説明)がひっくり返るような事実があれば、別の判断にならざるを得ない」と述べた。

 小沢側近は「裁判まで断固戦う」と、検察との全面対決の道を選んだ小沢の決意を代弁する。小沢の思いは、「オヤジ」と慕った元首相、田中角栄と自身を引き立てた元副総理、金丸信が東京地検の標的になったことと無縁ではない。

 しかし、今回の事件を「国策捜査」と断じる小沢に異を唱える声も党内から出始めている。副代表、前原誠司は5日、「国民に検察のあり方で疑義をもたれるような物言いはあまりすべきではない」と語った。

 独自の選挙手法で党を政権交代の手前まで押し上げた小沢が選挙前に退場するマイナスと、疑惑で「傷」を負った小沢で選挙に臨むマイナスとでは、どちらが大きいか−。双方をてんびんにかけて戸惑う議員も党内には少なくない。

 中堅議員はこう言い切る。「小沢でなくても選挙は戦える。そのときが来たら、われわれが引導を渡す」。

 「小沢降ろし」は静かに始まった。(敬称略)

4104 ◆ESPAyRnbN2:2009/03/07(土) 12:01:13
>>4081
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1146286762/8149

単なる個人ブログを100%信じるわけにはいきませんが、大久保像が記事によって大きく変わるのは事実。
こんな指摘があるようです。

小沢さんという人は、広瀬隆さん流に云えば、「仲間を売るのが、三度の飯より好きな男」、まあそう見られ
ても仕方がないというか、まあ向背常なきというか、なかなか議員だけでなく、秘書さんの間の競争も激しくて、
側に仕えるのも難しい人であるようです。
そういうなかで、高橋氏も離れていったようですが、高橋氏が衆議院議員を務めている間に、地元秘書と
なったのが今回逮捕されている大久保氏です。高橋氏については、岩手県でさまざまな悪評があり(具体的
には書きませんが)、あちこちで非常に恨みも買っている人で、なんでこんな人を自民党は(あえて小沢さん
の対抗馬として)公認しているのか僕には謎なのですが、まあ「(小沢さんと高橋さんとは)互いに“ふぐり”
を掴み合っている」間柄に見えるのでしょう。一点、指摘しておけば、今回大久保氏の態度として報道されて
いる「秘書の頭の高い態度」というのは、実は殆ど高橋氏のコトであります。取材不足なのか、わざと混同
しているのかは知りませんが。

http://blog.livedoor.jp/rusuban_the_3rd/archives/51104735.html

4105とはずがたり:2009/03/07(土) 18:32:00
>>4104
この辺の事ですかねぇ>混同

http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1146286762/8149
秘書仲間ら資金集めに定評

 小沢一郎・民主党代表の資金管理団体「陸山会」を巡る政治資金規正法違反事件で、小沢代表は6日、報道陣に対し、自らの関与を改めて否定するとともに、党代表を辞任しない考えを強調した。一方、逮捕された同会の会計責任者で小沢代表の公設第1秘書の大久保隆規容疑者の素顔を知る秘書仲間らの話から、小沢代表の「名代」として剛腕をふるっていた姿が浮かび上がった。

 大久保容疑者は、地元の高校を卒業後、住宅会社に就職。1991年の釜石市議選に出馬し、当選した。99年に自民・旧自由両党の推薦、支持を受けて釜石市長選に出馬したが、旧社会党の衆院議員を務めた小野信一氏に敗れ、小沢代表の秘書となった。以後、選挙実務など裏方に徹し、東北を始め各地の民主党候補者や業界を回っていた。

 「『小沢にしゃべっていいのか』『公認外すぞ』などと、候補者たちをよくどう喝していた」。大久保容疑者を知る県議の一人はそう明かした。元県議は「ちょっとしたことですぐどなったりする。『虎の威を借る狐(きつね)』だった」と憤まんをぶつける。

 大久保容疑者は、資金集めのうまさにも定評があった。釜石市議の一人は「カネを集めるのがうまいから、秘書のナンバーワンになれた。経理が得意で県内を歩いて業者を締め付け、仕事を与える代わりにカネを集めていた」と指摘する。別の議員秘書は「予算が出ると下請けをずらっとリストアップして『この業者を使って』と業界を回る。断ると『てめえなめてんのか』と態度が変わった」と振り返る。

 他方、面倒見の良さもあった。別の議員秘書は「若手の秘書を誘って、人とのつきあい方をアドバイスしていた。市長選で負けて、負ける大変さを身にしみて知っていたからピリピリしていた」と推し量る。

 県議の一人は「若い書生上がりが多い中で、政治家出身は彼だけだから、周りに適切なアドバイスができた」とかばった。

4106名無しさん:2009/03/07(土) 18:41:51
候補者ブログ。      

http://blog.goo.ne.jp/kokkai-blog/e/632ba878101f043a38d30044f538ec09

4109名無しさん:2009/03/07(土) 22:35:08
>>4102
ヴェルディの「アイーダ」だと、ラダメス(エジプト軍の将軍)を「勝ちて帰れ」と言って送りだすのはエジプト王女アムネリス。
このあと、父であるエチオピア王と恋人ラダメスが戦う羽目になった王女アイーダがアリア「勝ちて帰れ」を熱唱することになるわけだけど、
小沢=アムネリス、河村=ラダメスとするなら、アイーダは…鳩山?

鳩山兄弟「大連立」で意気投合? 西松事件では火花
http://www.asahi.com/politics/update/0307/TKY200903070170.html
ただ、民主党の小沢代表が「捜査は不公正」と訴える西松建設の違法献金事件に質問が及ぶと険悪に。「代表の申す通りだ」(由紀夫氏)、「法相を約1年やって、国策捜査なんて絶対ありえない」(邦夫氏)。ともに口が重かった。

4110おま天:2009/03/08(日) 04:19:09
小沢秘書逮捕事件以降、民主党も民主支持者も特定の政党を強固に支持しているわけじゃない一般有権者
(註:別に支持政党を持たない有権者が一般的というわけではないですが、ここでは便宜的にそのように
呼びます)の視点を忘れてしまっているのがどうにも心配です。目の前の自民党と自民党支持者と
政権と検察しか見えてないように感じてしまいます。

「自民党の議員もやってるだろ」というのは自民党に対する反論としては有効ですし、「国策捜査だ」
というのも漆間の発言もあって政権や検察に対しては有効だと思います。「たかがこれぐらいで」というのも
政界をよく見ている人にしてみれば意味のある議論です。…が、それが一般の有権者の胸に届き、
「小沢さんは悪くないし、やっぱり次の総理は小沢さんがいいと思う」と思わせるかと言えば、
相当に無理がありそうです。
もちろんこれらの議論は有権者に「自民党と麻生政権も汚いよな」と思わせる効果はありますが、
小沢代表への支持を維持する効果はかなり小さいと思います。民主vs自民、民主vs検察という構図だけで見れば
「検察の国策捜査」という主張と「小沢サイドが悪い」という主張は相容れないように見えますが、
一般有権者からすれば簡単に両立すると思うのですよね。「自民や政権のやり方は汚いと思うし、
小沢さんはちょっとかわいそうだと思う。でも、小沢さん側のやってたことも悪いし、次の選挙で
小沢さんを総理にしたいと今も思えるかと言えば、ちょっと無理」というふうに。

そのように考えてみると、世論調査の数字にこの事件がモロに響いたのも当然だと見ています。
それに民主党にそこそこ好意を持つ有権者は金権政治を嫌う人達が多いでしょうし、次の衆院選は
「次の総理を選ぶ選挙」という意味合いがこれまでとは比較にならないほど強いことも合わせて考えれば、
なおさら厳しい状況と思えます。そういった人達の「政党としては自民より民主がいいけど、
今回は民主が勝つと小沢さんが総理になるんだよな…」というわだかまりを解くのは容易ではなさそうです。
今はまだ総理の資質ゼロであることが証明された麻生が相手だから何とかなってますが、このままだと
与謝野(ごとき)に交代されただけでもマズイと思います。とすると、小沢代表が検察のリークなどで
さらに追い詰められるかどうか以前に、「民主党が勝った場合の次期総理」の意味を持つ野党第一党党首を
続けることには限界が来てると感じます。

もちろん私も秘書が逮捕された当日は頭に完全に血が上って、検察への不信感が渦巻いてました。今でも
そういった不信感は強く残ってますが、いずれにしても民主党は次の選挙で絶対に勝たないといけないわけです。
そのためには、強固な民主党支持者でも自民党支持者でもない有権者の視点を考える必要があって、
そのことをいったん「恣意的な捜査じゃないのか、ふざけるな」という意識から数歩下がって考えてみたときに
「ちょっと民主党(と多くの民主党支持者)のこのやり方はヤバイのではないか」と思い始めています。

4111小説吉田学校読者:2009/03/08(日) 10:42:59
「東北はなんといっても小沢さん」とあります(いろんな意味で、「東北はなんといっても小沢さん」であるのは間違いない)が、一昔前は故人となった政治家や大手ゼネコン元支店幹部だった時代もあったわけでして、そういった地域ボス的なものの存在を東北の土建業者は求めていたんじゃないんでしょうか。そして、その底流には土建独特の談合体質が私には見えるのです。

【小沢氏秘書逮捕】「東北は何と言っても小沢さん」献金は受注狙いか
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090307/crm0903070129003-n1.htm

 小沢一郎民主党代表の資金管理団体「陸山会」の政治資金規正法違反事件で、献金の目的が、東北地方の公共工事受注を期待したものだった疑いが強まっている。小沢氏側は東北での影響力を否定しているが、業界関係者によると、ゼネコン側は“小沢事務所詣で”を繰り返していたという。「工事をお願いした」「献金しないと受注の邪魔をされる」。西松建設などゼネコン関係者が、畏怖(いふ)の念を込めてこう口々に語る“豪腕・小沢”側の真の実力とは、どのようなものだっただろうか。
 ▼地元の「裏選対」
 「東北は何と言っても小沢さん。献金は、小沢さんの公共工事での影響力を期待したから」
 西松の元幹部は、西松がダミーの政治団体を使って多額の違法献金を続けてきた理由をそう話す。
 政界関係者によると、小沢氏は、建設業界に長く君臨した故田中角栄元首相や、故金丸信元自民党副総裁の腹心で、自民党を出た後も業界に影響力を持ち続けてきたといい、特に岩手、青森、秋田の北東北3県で強いといわれる。
 ゼネコン側は、その影響力を頼りに、選挙では小沢氏側の集票と資金集めに奔走するという。ゼネコン汚職が摘発された平成5年には、新生党代表幹事だった小沢氏の地元選対が、ゼネコン社員を動員した“裏選対”を組織していたことが国会で取り上げられた。
 当時の名簿によると、総括責任者が鹿島、本部長が大成建設のそれぞれ地元支店幹部で、委員には西松の支店幹部も名を連ねた。
▼元秘書側が考案?
 ゼネコン関係者によると、東北地方では古くから、ゼネコン最大手の鹿島が、強固な営業基盤を誇っていたという。西松の元幹部は、「西松は東北では後発だったため、受注拡大を図るには、小沢さんに頼るしかなかった」と話す。
 西松関係者によると、小沢氏側の窓口となったのが、陸山会の会計責任者、大久保隆規容疑者(47)の前任者で、小沢氏の「側近中の側近」といわれた元秘書だったという。
 西松は平成7年ごろ、元秘書側と、毎年2500万円前後の献金をすることで合意。ダミーの政治団体「新政治問題研究会」を使ったトンネル献金システムを考案したとされる。11年からは「未来産業研究会」もダミーに加えた。
 ある国会議員秘書は「北東北3県の公共工事は、鹿島の東北支店幹部と元秘書側が調整し、受注高に応じて小沢氏側への献金額を決めていた」と証言する
▼180億円受注
 こうしたノウハウを元秘書側から引き継いだとされるのが、12年に陸山会の会計責任者となった大久保容疑者だった。東北地方の建設会社幹部は「仕事を取るためだけでなく、邪魔をされないためにも献金する。大久保さんは小沢さんの代理人。東北の業界では知らない人はいない」と語る。
 業界関係者によると、西松も大久保容疑者の“言いなり”で、献金を続けたことによって、東北での受注を拡大したという。
 工事経歴書によると、西松が16〜20年に着工した国や自治体発注の主な公共工事は10件で、総額は約180億円にのぼる。最も受注額が高かったのが、国土交通省東北地方整備局が18年に発注し、西松が受注した岩手県の胆沢(いさわ)ダム関連施設工事で約47億円。また、秋田県の森吉山ダムの本体工事が約44億円、山形県の長井ダムの本体工事が約41億円と続く。
 ダムではほかに、宮城県の長沼ダムも約16億円で本体工事を受注した。胆沢ダムをめぐっては、西松前社長の国沢幹雄容疑者(70)が、大久保容疑者に工事受注の口利きを依頼していた疑惑もある。特捜部は地元・岩手の小沢事務所関係者からも事情を聴くなど調べを進めている。

4112 ◆ESPAyRnbN2:2009/03/08(日) 11:41:11
>>4110
「無党派受け」を考える党首選びは、既に福田を切って麻生を選んだ自民党という、悪い例があると
思うのです。
党内政局が安定し、野党との接点を持ち、政策の理解度も高かった(代わりに官僚の説明を聞き入って
しまうところがあった)福田を切り、麻生を選んだ結果がどうだったと言えば・・・

選挙に強く、自民党や国民新党、大地、海外要人ともコネクションがあり、何よりも霞ヶ関を中心とした
権力構造の表も裏も知っている人物と言えば、今の民主には小沢しかいません。
「無党派受け」を考えれば、小沢より上の人物は多々いますが、残念ながらそれを優先させるほどの
経験値が、今の民主党にはないと思います。


本当に怖いのは、政権奪取後のスキャンダルです。
スキャンダルは事実である必要すらありません。疑惑レベルで十分なのです。
細川内閣も、佐川急便借入金未納問題で潰されました。
簡単に「辞める」というのは言語道断、「辞めたい」と漏らしたと「報道」されただけで退陣に追い込まれます。
今はむしろ、スキャンダル対応の良い勉強をさせてもらってると、開き直った方がいいでしょう。

小沢だから起きた問題じゃありません。
小沢だから灰色が濃いのは間違いないですが、菅や岡田の灰色が淡くても、スキャンダルは仕立て上げ
られるでしょう。
政治家である以上、政治資金は必要なのですから。

4113おま天:2009/03/08(日) 12:56:05
>>4112
私の書き込みの意図がうまく伝わらなかったようです。私の表現が誤解を招く原因でしたが。
私は無党派受けを狙えと言いたいのではなく、行動する際に「有権者の理解が得られるか」
という視点をちゃんと持っているかどうかということです。

普段は小沢民主党だってその意識は強く持っています。たとえば補正予算への対応などは、
給付金への国民の反対意見の強さを見据えつつ動いていたことは間違いないでしょう。
理解が得られると思えば強気に出られるし、思えなければやや穏健に対応する、
何気ない行動にもそういった冷静な計算が普段は裏にあります。
民主党が審議拒否戦術に消極的な態度を示しがちなのもそうでしょう。
今回の民主党は感情ばかりが先行して、そのソロバンを弾いてる姿が見えてこない、ということです。

民主主義である以上、有権者の理解を得ることを切り離すことはできません。
あまり引き合いに出したくはないですが、ネット右翼みたいに国民の関心が薄いことばかり叫んで、
横への広がりがないまま、内部の人達の熱度だけを高めても仕方ないのです。
今回の件では強固な民主党支持者は非常に熱くなってますが、
そうでない有権者との強烈な温度差を感じずにいられないのです。

もし小沢代表で最後まで突っ走るという覚悟であるなら、
小沢代表への有権者の信頼感を取り戻すプランこそが必要です。
支持者以外の有権者の胸にこそ火をつけないといけないのですから。
「検察が悪い」「自民もやってる」「微罪だろ」じゃダメなのです。
「最近の自民は民主の悪口ばかり」の裏返しになってしまいます。

4114とはずがたり:2009/03/08(日) 13:26:39
>>4112
>「無党派受け」を考える党首選びは、既に福田を切って麻生を選んだ自民党という、悪い例があると思うのです。
麻生が無党派受けするとは選ばれる前からどうしても思えなかったですしあれは願望に近い自公の勘違いだったと思う訳でして,無党派受けを狙うなら小池なり石原なりを選ぶべきではなかったでしょうか。
石原もぼんぼんの2世で安倍ちゃんと大差ない能力でしょうし,小池は人望もないし党内も纏まらないかもと思うと適材ではないのかもしれませんけど。
勿論民主も前原を選んで大失敗した前科があるので若くて有権者から得票できそうと云うだけで選ぶと大変なミスをするでしょうけどね。
アメリカ大統領選挙の予備選みたいに延々と候補者が試される過程がないのでなかなか難しいのかも。

>>4110
>そのように考えてみると、世論調査の数字にこの事件がモロに響いたのも当然だと見ています。

輿論調査の数字ですが未だ麻生よりも高い等小沢への期待は未だ未だ高いですよね
>「麻生首相と小沢氏のどちらが首相にふさわしいか」との設問では、13%まで減らした小沢氏が10%の麻生首相を上回っており、ある自民党若手は「これだけの好機なのに、まだ負けているのか。首相では戦えない」とため息をついた。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1146286762/8160

これが国民の小沢政権への期待なのか冷静に事態の推移を見守っているのかどちらなのかって事にもなりましょう。

>>4112-4113
そういう意味で今後の有権者から直ぐに見放されない程度には信頼感を勝ち得ている民主が,今後の事態の推移での行動で一挙にそれを失うかも知れず,一方で容易に快復させうる可能性もあり慎重な行動が必要かもしれません。
まぁ我々がする分には構わんとは思うのですけど,民主党としては安易な検察批判はするべきでないでしょうし,捜査の結果が出た時にその結果にどう対処するかが重要かと思います。

4115 ◆ESPAyRnbN2:2009/03/08(日) 13:31:29
>>4113
> 「検察が悪い」「自民もやってる」「微罪だろ」じゃダメなのです。

これがダメだとすれば、やはり「世間を騒がせたのを理由に辞任する」しかないと思います。
説明不足と言われますが、説明をすれば「自民党も含め、多くの事例のある政治資金規正法の違反であり、
通常は行政指導で済まされるところを、検察が秘書逮捕に踏み切った異常事態」としか言えないのですから。
これを「潔くない」と言われるのであれば、対応手段は「潔く辞任」しかないでしょう。

説明を尽くそうとしても、マスメディアは検察のリークを記事にするので、頭がいっぱいです。
民主党のHPや、鳩山・安住などのメールマガジンなどでは詳しい説明が載ってますが、これは結局
「内部の人達の熱度だけを高め」ているに過ぎないでしょう。
民主党支持者以外が読むことは稀なのですから。
後は実際の候補者が、街に出て訴え続けることですが、地上戦を重視する小沢選挙戦術らしく、
効果が出ているようです。

民主党の青年総支部長に主権者からの温かい励まし
http://blog.goo.ne.jp/kokkai-blog/e/632ba878101f043a38d30044f538ec09

しかし、これも面を向かって激励をする人は多くても、罵倒をできる人は少ないわけで、
「内部の人達の熱度だけを高め」ている現象の一つだと言うことができます。

4116 ◆ESPAyRnbN2:2009/03/08(日) 13:49:17
続報に期待
> このところメディアでは「政治とカネ」の話がにぎやかだが、登場する学者、法律家、評論家らが語る
> 「政治とカネ」の話はことごとくおかしい。驚くばかりの無知蒙昧である。「アメリカは個人献金で企業献金
> はない」とか「選挙に金をかけない政治が民主主義だ」とか信じられない大嘘がまかり通っている。
> 「政治とカネ」の関係についてこれほど嘘が大手を振って歩いている国も珍しい。そこで「本当の話」を
> 次回から書く事にする。

プーチンの真似も出来ない

 民主党のスキャンダルを暴露するために麻生総理が起用したと私が見ていた官房副長官は、自分が
仕組んだ「爆弾」が麻生政権を救ったと自慢したかったのだろう。懇談で余計な事をしゃべって問題になった。
日本の官僚がこの程度にレベルダウンしているから、この国を官僚に任せては置けない。

 秘密警察を使って政敵を失脚させるロシアのプーチン政権を麻生総理は真似しようとしたのだろうか。
警察官僚を近くに配置して政権をスタートさせた。しかし悲しいかなプーチンほどの愛国心も強い政治力も
国民の人気もこの総理にはない。プーチンは「百年に一度の危機」に対抗するため強力な指導力で国家
統制経済体制を作り、自国の産業を保護するため他国に対しては強硬姿勢をとっている。まるで戦前に
岸信介らが作った「1940年体制」をロシアは再現しようとしている。

 ところがわが麻生内閣は「国際協調」とか「景気対策」とか言うばかりで、アメリカやロシアに対して軟弱
な外交姿勢を見せている。アメリカもロシアも今は喉から手が出るほど金が欲しい。目を付けているのは
日本の金だ。政府に金はなくとも国民には1500兆円の資産がある。その一部を提供せよと言われても
不思議でない。どのようにして国民から吸い上げるかは日本に知恵を出させる。そういう状況が迫っている
時にスキャンダルを暴露して選挙に勝とうとする程度では、とても国際社会に負けない国を作ろうとしている
とは思えない。

 今回のスキャンダル暴露の目的は小沢代表の代表辞任にある。小沢代表のイメージを悪化させる事で
民主党議員に不安を与え、選挙直前の議員心理を揺さぶるのが狙いである。小沢代表とのツーショット・
ポスターを嫌がる議員が出てきて、それをマスコミに騒がせ、小沢氏が代表にふさわしくないと世間に
思わせれば、それで目的は達せられる。

 恐らく何人かの民主党議員には「選挙を有利にしてやる」との餌でマスコミ界や経済界から説得が行われて
いるはずだ。「恐喝」と「買収」が政治の裏舞台にはつき物だが、私が見てきた政治の経験では、まさに
それが行われるにふさわしい状況が今である。小沢代表辞任を言い出す民主党議員がいたら、手がまわった
と考えて間違いない。本人がどう言おうとそれは信じない方が良い。選挙があると議員にとって最も怖いのは
マスコミだ。筆先三寸で落選させられる。そして経済的支援には誰でもが飛びつく。

 官房副長官の「自供」で、さすがに政府与党は慌てた。せっかくの仕掛けが逆転する可能性があった。
麻生政権が仕掛けて検察が動いた事が明らかになれば、政権も検察も吹っ飛ぶ。明治以来140年の官僚
支配構造が崩壊する。政府与党は速やかに打ち消し発言を行なう一方、与党からも人身御供を出さざるを
得なくなった。そうすれば公平感は保たれ、官房副長官の「自民党には捜査が及ばない」発言を打ち消す
事が出来る。誰か犠牲者が選ばれる事になるだろう。与党側に傷がついても、目的は小沢氏の代表辞任
だから、多少の犠牲には目をつむる。

 それほどに小沢代表を排除したい事を今回のスキャンダル暴露は示している。政権交代は仕方がない。
しかし小沢代表に権力を握られるのは困る。それが現在の官僚側の本音である。何でも官僚の言う事を
聞く自民党から何でも官僚の言う事を聞く民主党に代わるのはかまわない。今の民主党を見れば、口では
官僚批判をするが、誰も権力のツボを知る者はいない。その程度の政治家を操る事は、これまで散々
自民党でやってきた。政治家操縦のノウハウは十分にある。

 しかし、竹下内閣の時に官邸の中枢にいて官僚を操り、海部内閣では自民党幹事長として総理以上の
権力を握った小沢代表だけは「手ごわい」。権力のツボを知っている人間に総理になられた霞が関はこれまで
とは逆に操縦される側にまわってしまう。140年の官僚支配に終止符が打たれる。だから小沢代表だけは
排除したい。明治以来の日本の歴史を見れば一目瞭然だ。官僚にとって「手ごわい」政治家は常に金がらみ
のスキャンダルで潰された。

4117 ◆ESPAyRnbN2:2009/03/08(日) 13:49:31
 官僚支配に都合の良い法律が「政治資金規正法」である。そもそも政治資金は「規制」すべきものではない。
これは民主主義の根本である。だからわざわざ「規正」と言う字を用いている。目的は政治資金の「入り」と
「出」を透明にすることである。金額が多いとか少ないは関係ない。多いから悪いと言う考えを民主主義社会
はとらない。アメリカなどは献金を多く集める政治家ほどリーダーになる資格がある。

 ところが三木内閣が「クリーン」を売り物にして、政治資金の「規制」に踏み込んだところからこの法律は
おかしくなった。献金を集める事が「悪」と考えられ、ロッキード事件以後は企業献金が槍玉に上がり、献金
は次第に闇に潜るようになる。今では企業献金は駄目だが企業の政治団体は献金して良いなどと「屁理屈」
をこね回すような話になった。政治資金規正法は公職選挙法と共に権力には便利な支配の道具である。

 このところメディアでは「政治とカネ」の話がにぎやかだが、登場する学者、法律家、評論家らが語る
「政治とカネ」の話はことごとくおかしい。驚くばかりの無知蒙昧である。「アメリカは個人献金で企業献金
はない」とか「選挙に金をかけない政治が民主主義だ」とか信じられない大嘘がまかり通っている。「政治
とカネ」の関係についてこれほど嘘が大手を振って歩いている国も珍しい。そこで「本当の話」を次回から
書く事にする。

投稿者: 田中良紹 日時: 2009年03月07日 17:11
http://www.the-journal.jp/contents/kokkai/2009/03/post_170.html

4118 ◆ESPAyRnbN2:2009/03/09(月) 00:52:32
別スレでも書きましたが、「1/3ポスター」なども、解釈を変えれば簡単に公選法違反となります。
参院選の後も、青木愛のポスター貼りの作業は無償で行うべきだったと、小沢の秘書を立件しようとしました。
これは結局、無理筋として不起訴になったようですが。
http://www.asyura.com/07/senkyo41/msg/408.html

今回の問題は、小沢だから起きた問題ではありません。
解釈を変えれば、菅だろうが、岡田だろうが、前原だろうが、「誰でもやっている法律違反」はあるでしょう。
「潔く辞任」以外の対処方法を考えないと、ブーメラン政党と言われていた頃の繰り返しになります。

>  スピード違反だけの話ではない。公職選挙法も「厳格に守った人間は必ず落選する」と言われるほど
> 「守る事が難しい法律」である。「お目こぼし」と「摘発」は警察の思いのままだ。税金も「何が脱税」で
> 「何が節税」かの区別は難しい。政治資金規正法も「守るのが難しい」法律である。みんなで同じ事を
> やっていても、取り締まる方が目をつけた相手は「摘発」され、同じ事をやっているその他は「お目こぼし」
> になる。これで政治家はみな官僚に逆らえなくなる。

政治とカネの本当の話(1)

 企業献金は「悪」だと言う。なぜなら企業は「見返り」を求めるはずで、政治が企業の利益に左右され、
公共の利益を損ねるからだと言う。一見もっともらしく聞えるが、なぜ企業献金が全て公共の利益に反する
と断定できるのか。こうした考えは「民主主義の根本」を犯す事になりかねない。世界の民主主義国で
こんな事を言う国はない。

 仮に政治家がA社から献金を受け、A社の要求に応えたとしても、それがA社の利益にとどまらず、広く
公共の利益になることであったなら、それでも企業献金は「悪」なのか。企業献金を全て「悪」と言うため
には、企業の利益が常に国民の利益に反するという前提に立たなければならない。こうした考えに私は
極めて懐疑的である。

 まず前提として「民主主義政治」とは何かを考えよう。世の中は立場の異なる多種多様の人間が生きて
いる。男と女、老人と子供、都会と農村、それらの人々の利益は必ずしも同じでない。立場の違う人間が
対立し、いがみ合えばみんなが不幸になる。そこで立場の違う人間を「共生」させる知恵を出す事が必要
になる。それが「政治の役割」である。

 民主主義でない政治はどうするか。例えば王様の政治や独裁政治では権力を持つ者が「正しい」と
決めた「政策」を全員に押し付ける。その「政策」で救われる人間もいるが、命を失う人間も出てくる。しかし
民主主義でない政治は、権力者が「正しい」と決めた事が全てである。無視される立場の声は一顧だに
されない。

 民主主義政治は異なる立場の人間の声に耳を傾けようとする。だから様々な立場の人間が自分たちの
代表を政治の場に送り込み、自分たちの要求を主張してもらう。政治の場では様々な意見がぶつかり合い、
議論を重ね、お互いが相手の主張を理解した上で結論を出す。話が折り合えば「妥協」が成立する。話が
つかなければ多数決で決める。その場合でも、少数意見を尊重し、みんなが少しずつ「譲歩」する修正を
施し、なるべく不満が残らないようにする。民主主義政治は「正しい」政策を選ぶ政治ではない。みんなで
話し合ってみんなで「妥協」する政治である。

 国民はそれぞれ自分たちの代表を選ぶ。そしてその議員を応援する。応援とは政治活動費を献金する
事である。献金を多く集める政治家は多くの人から支持されている証拠である。いや違う。金持ちや企業
からの献金の方が多額になると言うのなら、貧乏人は小額でも数を集めて対抗すれば良い。そして投票
するのに金はかからないから、民主主義は貧乏人が不利になる仕組みになっていない。

 ところがこの国には「政治献金は金持ちを有利にする」と不満を言う人がいる。しかし献金をしなくとも
投票の権利はあり、小額でも数を集めればパワーになるのに、それもしないで不満だけを言う身勝手な
人間が多い。そういう人間に限って、他人が献金するのを妬ましく思うのか、妨害する。それが民主主義
を妨害しているとは思わない。

4119 ◆ESPAyRnbN2:2009/03/09(月) 00:52:45
 「利益誘導政治はけしからん」と言う人がいる。これも民主主義を否定する理屈である。民主主義政治
で政治家がやる事は自分を応援してくれる人たちの主張を実現する事である。言い換えれば支持者に
「利益」を誘導してやる事である。それを否定してしまったら民主主義政治は成り立たない。企業の利益を
代表する政治家、労働者の利益を代表する政治家、女性の利益を代表する政治家、農家の利益を代表
する政治家、それらの政治家がみな支持者のために働くところに民主主義がある。

 企業の利益を代表する政治家が「企業献金」を受けて、企業の利益を図るのは別に問題ではない。問題
となるのは、その企業の利益と公共の利益が相反し、にも拘らず公共の利益にならない事を権力を持つ
政治家がやった場合である。それは贈収賄と言う犯罪に当たるから捜査機関が摘発すればよい。しかし
一般的な企業献金まで「悪」だとする考えは民主主義政治を否定する考えだと私は思っている。

 ところが日本では企業献金を「悪」だとして禁止している。そのため何が起きているか。企業が政治団体
を作ればその献金は認められるという、「まやかし」と言うしかない制度が作られた。その政治団体が企業
の利益と反する要求をするはずがない。企業そのものと考えておかしくない。それなのに企業は駄目で
政治団体なら良いという不思議な仕組みの中に官僚支配のからくりがある。

 官僚が国民を支配する要諦は「守る事が難しい法律」を作る事である。車の法定速度を守ったら渋滞が
起きる。誰も守っていないのが普通である。警察は普通は見逃している。それで国民生活に支障はない。
しかし時々警察は捕まえる。運転手は「運が悪かった」と思う。この時々警察の都合で捕まえるところに
官僚の「裁量」が働く。官僚は法律違反を常に見逃しながら、都合で取り締まる。警察に歯向かう人間は
取り締まられ、警察にゴマをする人間は見逃される可能性がある。

 スピード違反だけの話ではない。公職選挙法も「厳格に守った人間は必ず落選する」と言われるほど
「守る事が難しい法律」である。「お目こぼし」と「摘発」は警察の思いのままだ。税金も「何が脱税」で
「何が節税」かの区別は難しい。政治資金規正法も「守るのが難しい」法律である。みんなで同じ事を
やっていても、取り締まる方が目をつけた相手は「摘発」され、同じ事をやっているその他は「お目こぼし」
になる。これで政治家はみな官僚に逆らえなくなる。

 政治資金規正法を厳しくすると、最も喜ぶのは官僚である。これで政治が官僚より優位に立つのを抑える
事が出来る。政治が力を持てばいつでも「摘発」して見せ、メディアに「政治批判」をさせ、国民を「政治不信」
に堕ち入るようにする。「政治不信」こそ官僚にとって最も都合が良い。これで政治家を官僚の奴隷にする
事が出来る。その事に協力してきたのがかつての野党とメディアである。

 「政治は汚い」と国民に思わせるように官僚は仕組んできた、それに応えてメディアは「政治批判」をする
事が「権力批判」だとばかりに、口を極めて政治を罵倒し、官僚と言う「真の権力」にゴマをすってきた。
国民はこの国の権力の本当の姿を見せられないまま、政治に絶望してきた。

 アメリカには個人献金もあるが企業献金もある。日本ではオバマがネット献金を集めた話ばかりが伝え
られているが、オバマを勝たせたのはウォールストリートの企業献金だと私は聞いている。政治献金は
透明性が大事であって、裏金は問題にすべきだが、表に出ている政治資金で捜査機関が政治の世界に
介入する事は民主主義国では許されない。そして金額の多少を問題にする国も民主主義国家ではない。
それを問題と考えるのは、政治に力がつくと困る「官僚の論理」である。これを私は「民主主義」と対立する
「官主主義」と呼んでいる。「小沢代表の金額が突出して多い」と問題にするのは官僚か、その奴隷に成り
下がった政治家とメディアだけだ。次回は政治献金の金額を巡る「嘘」を書く事にする。

投稿者: 田中良紹 日時: 2009年03月08日 17:11

4120 ◆ESPAyRnbN2:2009/03/09(月) 00:54:45
>>4118-4119
肝心のHPのアドレスを書くのを忘れました。
http://www.the-journal.jp/contents/kokkai/2009/03/post_171.html

4121とはずがたり:2009/03/09(月) 05:17:50

小沢氏の自発的辞任求める声、民主党内に広がる
http://www.asahi.com/politics/update/0308/TKY200903080137.html
2009年3月9日0時3分

 世論調査で民主党の小沢代表の辞任を促す声が過半数となり、同党内でも辞任は避けられないとの見方が強まってきた。小沢氏は現時点の辞任を否定しているが、「小沢おろし」の激化を懸念する党内では自発的辞任を求める声が広がっており、進退を判断する時期が焦点となってきた。

 民主党の鳩山由紀夫幹事長は8日、NHKの報道番組で「進退問題が浮上しないだろうと言い切るつもりもない。新たな事実が判明すれば、新たな展開になる」と指摘し、現時点では執行部として小沢氏の説明を信じて支えるが、捜査の展開次第では進退に影響するとの見方を示した。

 地元に戻った議員からは辞任論が噴き出している。小沢氏に近い議員でさえ「有権者の声は『一刻も早く代表を辞めさせるべきだ』が多い。もたないということになるんじゃないか」と危機感をあらわにしている。

 党内の関心は進退判断の時期に集まっている。小沢氏が「現段階で進退については考えていない。いずれきちんと結論が出てからのことだ」と語り、捜査状況を見ながら判断する考えを示したためだ。

 今月下旬に秘書が起訴された場合や、別の容疑につながる新事実が発覚した場合に判断するなど、党内では複数の見方が出ている。秘書が起訴されても小沢氏が代表のまま法廷闘争に突入すれば、民主党の印象がさらに悪化しかねないと懸念する声もある。

4122とはずがたり:2009/03/09(月) 05:24:52

小沢代表の進退問題に発展も 「新事実あれば」と鳩山氏
03/09 01:12
http://www.shizushin.com/news/pol_eco/national_pol/2009030801000197.htm

 民主党の鳩山由紀夫幹事長は8日午前のNHK番組で、西松建設の巨額献金事件をめぐる小沢一郎代表の責任論について「新たな事実が判明すれば、新たな展開になる」と述べ、捜査に新たな展開があれば、進退問題に発展する可能性を指摘した。
 一方、共同通信社など報道機関の世論調査で小沢氏の辞任を求める声が強かったことを受け、今後、民主党内で自発的な辞任を求める声が強まる可能性が出てきた。幹部の1人は8日夜、「世論調査結果で、党内の空気が変わるかもしれない」と述べた。
 鳩山氏は、逮捕された小沢氏の公設第1秘書が起訴された時点での辞任については「起訴されただけで罪が明らかになったわけではない」と慎重な見方を示した。鳩山氏の発言に関し、民主党幹部は「『新たな事実』とは収賄容疑などだが、そのような事実はないという前提での話だ」と説明した。

4123名無しさん:2009/03/09(月) 07:41:37
http://blog.goo.ne.jp/kokkai-blog/e/6e569873159bf14da85c2760bff551bd

4124 ◆ESPAyRnbN2:2009/03/09(月) 10:37:21
>>4123のブログの、別の投稿です。

とはさんあたりの心情としては、
> 私は小沢一郎さんに対して、「新進党を解党した」「小渕政権との自民党・自由党連立で自民党を
> 延命化した」という2つの理由で、「許せない」という気持ちがあります。
が近いのではないでしょうか。

また、>>4113のおま天さんの問題提起に対しては、
> まずはコアメンバーである2380万人の民主党支持者のうち1860万人が「納得できない」と
> しているのですから、これら「コアメンバー」への説明が先です。
> 無党派は後から付いてきます。
が回答になっていると思います。

【世論調査】57・5%が「小沢代表は辞任する必要ない」民主党支持層

読売新聞が3月6日〜8日に電話方式で実施した世論調査によると、民主党支持層の57・5%が「小沢
代表は辞任する必要はない」と考えていることが分かりました。
一方、自民党支持層の65・1%が「小沢代表は辞任すべきだ」と答えており、小沢一郎さんが自民党
支持層にとって手強い相手であることを裏付けました。
民主党支持層は前回28・3%→今回23・8%で、1割5分減ってしまい、厳しい数字です。しかし、8割
5分残った民主党支持層の5割5分が「代表続投」を支持しています。

私は小沢一郎さんに対して、「新進党を解党した」「小渕政権との自民党・自由党連立で自民党を延命化
した」という2つの理由で、「許せない」という気持ちがあります。
が、「国策捜査により民主党の代表が辞任する」ということには断固反対です。禍根を残します。このような
前例を作ってはいけません。

自民党支持層は前回の26・8%→24・1%と減っていますので、「政治不信」は高まっています。
衆院選での投票先(比例代表)は、民主党40%→34%、自民党26%→24%とともに減りました。
全体の42・6%が無党派層でした。
仮に投票率を60%とすると、民主党は小選挙区では単独過半数、比例代表を加えた総議席でも世直し
5党全体で過半数を獲得できる計算です。

今後の対応。
まずは民主党支持層をしっかり納得させることです。小沢代表の説明に納得できるという人が民主支持層
でも27・1%にとどまっていることから、毎日でも説明する。陸山会の政治資金収支報告書はインターネット
でダウンロードできますから、それを手に持って解説する。堂々とする。鳩山由紀夫幹事長、石井一副代表、
渡部恒三最高顧問、佐藤泰介財務委員長、平野博文幹事長代理らが協力して、1日1回は幹部の記者
会見がある状態にすればいいでしょう。

実数にして、民主党支持者2830万人のうち、450万人が無党派に転じ、2380万人が残った計算に
なります。まずはコアメンバーである2380万人の民主党支持者のうち1860万人が「納得できない」と
しているのですから、これら「コアメンバー」への説明が先です。
無党派は後から付いてきます。
そして自民党支持者2410万人のうち、65%が辞めてほしい「小沢一郎民主党代表」をしっかり守れば
総選挙に勝てます。
自民党に吹っ掛けられた戦いです、戦争です。すべては「総選挙に勝てるかどうか」で判断しなければ
いけません。現時点では、「小沢大将で攻め続けるべし」という結果が数字で裏付けられています。
というのが私の分析です。

しかしまあ、連日のテレビ攻撃はボディーブローのように効きますなあ。

http://blog.goo.ne.jp/kokkai-blog/e/ce3ac62faddf72539d93f5475d2f9037

4125 ◆ESPAyRnbN2:2009/03/09(月) 12:53:03
郷原氏の発言は>>4098でも。
個人的に注目したのは↓
> そもそも、先ほど言ったように、今回の事件も資金の拠出者が問題となっているわけではない。
> ダミーかダミーじゃないかという問題に関しても非常に難しい。
> 小沢側が西松建設と直接やっていたとしても、そのこと自体で違法かどうかは分からない。
> 要するにダミーかどうかの政治団体の実体の問題だ。
> だから捜査する側は、そこを最大のポイントとしてやっているはずだ。
> それなのに、シロウト的に、全く分からない人が何かマスコミにしゃべっている。

http://blogs.yahoo.co.jp/deliciousicecoffee/39263008.html

その中にあって、私が非常に注目したのは、元東京地検特捜部や長崎地検などで政治資金絡みの事件
を担当した郷原信郎氏の発言だ。
郷原氏は、「今出ている情報で、小沢の秘書を政治資金規正法違反で立件するのは困難。この先、これ
までの情報以外の何かがなければおかしい。」と述べた。

郷原氏の見解を次にまとめた。

━━━━━━
郷原信郎(桐蔭横浜大学教授、元東京地検特捜部や長崎地検などで政治資金絡みの事件を担当)

今の政治状況からすると、政治的な影響は極めて大きい。
こういう時期にあえて政治的な影響を生じさせてまで捜査する事件としては、今、表に出ているこの「政治
資金規正法」違反は、明らかに小さく、軽微な事件だ。
この事件が今までに出ていないもっと特別な悪質性があるとか、あるいはその先に何か別の事件がある
ということでなければ、普通はこの時期にこういう捜査には着手しないと考えるのが検察に関係している
者の常識だ。
これ以外の何かがなければ、おかしい。

代議士本人か、その秘書かのいずれかに、西松建設からの献金だという認識がなかったとは考えられない。
そうであれば献金する意味がない。
ただ問題は、西松建設が実質的に出資した資金だと代議士本人か秘書が認識していればそれだけで
直ちに「政治資金規正法違反」が成立するかというと、そうではない。
「政治資金規正法」では、寄附行為者の名前と寄附金額を「政治資金収支報告書」に記載することが義務
付けられている。
しかし、資金の実質的拠出者まで記載する義務はない。

法律で義務付けられているのは、寄附行為者の名前と寄附金額だけだから、西松建設の2つのダミーの
政治団体の名前と金額を記載すれば良いのであり、仮に政治家が実質的な拠出者を西松建設だと認識
していても、政治資金規正法違反とはならない。
違反になるかならないかは、資金の拠出者が誰かということではなくて、この寄附行為者が本当に寄付
行為者と認められるかどうか。
本当に全く実体のないペーパーのような存在であれば、直接寄附をしたのと同じように見做されることになる。
そこが捜査のポイントになる。

西松建設が2つのダミー団体を支配していたとしても、政治団体として実体があれば、その実体のある
政治団体の名義の献金となる。
それ以上に、政治団体とは認められないような、まさにペーパーのようなダミー団体の実体が全くないもの
でなければ政治資金規正法違反とすることは難しい。

常識的に考えると、他に何かあるとしか考えられない。


今回、マスコミに情報をリークしているのは、本当に捜査を担当している(東京地検特捜部の)ラインの
ところとは考えられない。
今回、リークされ、マスコミが報道している情報にしても、不正確なことだらけ。
法令解釈の根本的な理解も欠如している。
捜査に深く関与している人間なら絶対に分かるはずのことを間違っているので、本当に捜査を担当している
者がリークしているのではない。

そもそも、先ほど言ったように、今回の事件も資金の拠出者が問題となっているわけではない。
ダミーかダミーじゃないかという問題に関しても非常に難しい。
小沢側が西松建設と直接やっていたとしても、そのこと自体で違法かどうかは分からない。
要するにダミーかどうかの政治団体の実体の問題だ。
だから捜査する側は、そこを最大のポイントとしてやっているはずだ。
それなのに、シロウト的に、全く分からない人が何かマスコミにしゃべっている。

4126 ◆ESPAyRnbN2:2009/03/09(月) 12:53:15
政治資金規正法は、政治資金の透明化という観点からいえば、問題があるのは当たり前だ。
政治の世界は問題だらけだ。
しかし、それを政治資金規正法違反の罰則の適用の対象にするかどうかは別問題だ。
少なくとも、私が政治資金の問題を手がけ始めた1990年代の終わり頃は、今よりももっともっと出鱈目だった。
それが最近は少しは良くなった。
そういう歴史の中で、過去の時点で、罰則の適用対象をあまり曖昧に考えてしまうと、(東京地検特捜部は)
どこにでも入って行けることになり、これは非常に危険だ。
政治資金規正法違反を厳しくやるべきだということは理解するが、現実に今の実態の下で政治資金規正法
をどのように運用していくのかという話とは違う。
━━━━━━

元東京地検特捜部で現在大学教授の郷原信郎氏が、今テレビに出演して嘘を吐いたり間違ったことを
述べたりしているとは、到底考えられない。
郷原信郎氏が「サンプロ」で述べたことは事実であり、そうだとすると次のようなことが考えられる。

1.
検察は、西松建設が小沢への献金に使用した2つのダミー団体を全く実体のないペーパーのような存在
だとし、西松建設が小沢に直接寄附したと見做して政治資金規正法違反の罰則を適用しようとしている。
この場合、郷原氏は、「この時期にあえて政治的な影響を生じさせてまで捜査する事件としては、政治
資金規正法違反は、明らかに小さく、軽微な事件なので常識では有り得ない。」という。
また、これで有罪となる場合、二階俊博の他、尾身幸次や森喜朗や加藤紘一や山岡賢次なども、同罪と
なる可能性が高まる。

2.
政治資金規正法違反による小沢の秘書逮捕は、飽くまで別件逮捕であり、実際にはこの先に「あっせん
利得罪」とか「収賄罪」などの大罪がある。
ただ、この場合には、野党の党首の職務権限が大きな問題となる。

3.
東京地検特捜部の小沢の秘書逮捕は何らかの理由による暴走(フライイング)であり、現在東京地検
特捜部は大ピンチに陥っている。

4127とはずがたり:2009/03/09(月) 14:20:23
>>4124
>とはさんあたりの心情としては、
>> 私は小沢一郎さんに対して、「新進党を解党した」「小渕政権との自民党・自由党連立で自民党を
>> 延命化した」という2つの理由で、「許せない」という気持ちがあります。
>が近いのではないでしょうか。
ご理解感謝っす。確かに昔はそう云う面が強かったですけど,代表就任後の小沢の力強い活躍ぶりはそういう過去を帳消しにして余りあったと思ってます。

今回の事件は検察のリークで輿論を盛り上げてゆく方法や,金権政治というイメージなど色々考えさせられました。◆ESPAyRnbN2さんも今回の件で色々な情報提供下さいまして感謝しております。

その上で云いますと,カネを集めるのは確かに悪くないけど,その背景に公共工事を巡る隠然たる影響力に対する恐怖があるのは宜しくないと思います。(小沢が本当に影響力を持っていてそれを行使してたかどうかは兎も角も,です)

> 仮に政治家がA社から献金を受け、A社の要求に応えたとしても、それがA社の利益にとどまらず、広く
>公共の利益になることであったなら、それでも企業献金は「悪」なのか。企業献金を全て「悪」と言うため
>には、企業の利益が常に国民の利益に反するという前提に立たなければならない。こうした考えに私は
>極めて懐疑的である。>>4112
私,サイトのコンテンツからもご理解いただけてると思うんですが可成りの土木事業推進派なんですけど,それだけに不当に土木事業費が釣り上げられたり不要な事業が推進されるのが我慢成りません。
土建屋の政治献金に拠って得る利益は一般国民の利益に反しないことはないと云う印象で,土建屋は今迄みたいに裕福な暮らしを出来るのは言語道断で,青息吐息で云われた事業をやってれば宜しいと思ってます。
本来,自民党があらゆる業界団体からカネを貰って変わりに事業で利便を図ってきてその代償として一般消費者・労働者の福利厚生が阻碍され新しい発想の挑戦的起業家の行動が圧殺され成長への原動力が鈍らされてきたと云う自民党批判の原点を忘れてはならないと思います。

その上で今回の小沢の逮捕,納得がいかない点だらけなんですけどね。。その辺は事態の推移を見守っていると云う感じです。

4128とはずがたり:2009/03/09(月) 14:20:50
>>4127
× 小沢の逮捕
○ 小沢の秘書の逮捕

4129 ◆ESPAyRnbN2:2009/03/10(火) 13:30:53
auは朝日新聞のヘッドラインニュースなどを自動配信してくれるのですが、その中の特集記事に
下記のような問題提起があり、少し驚き。
既存メディアも押し頂いたリークを無批判で垂れ流しているようだと、信頼性が危ぶまれるかもしれません。

[増刊] 西松建設事件 本質を見て報道すべきだ
民主党・小沢一郎代表の公設第1秘書が政治資金規正法違反で逮捕されて1週間が経った。
捜査がどこまで伸びるのか、検察が何を考えて秘書の身柄拘束にまで踏み切ったのか、
いま少し見極める必要があるだろう。
週明けに発表された、各社の世論調査の結果では、オア鷲野記者会見での説明に「納得できない」
というのが80%前後の数字になっているが、これは小沢氏のせいというより、自体を正しく伝えていない
マスコミの責任のような気がしてならない。
(EZニュースフラッシュ増刊号 山口一臣氏コラムより一部抜粋)

4130 ◆ESPAyRnbN2:2009/03/10(火) 13:40:15
>>4129の詳細なので↓の記事を転載しますが、前日の「国策調査ですらない、税金の無駄遣い」という
指摘も独特で、面白いものでした。
> これまで小沢代表以外の政治家が同じことをやった場合、
> 政治資金収支報告書の修正で済ませてきました。
> そのために支出される税金は、わずかな額だったと思います。
> それが今回、東京地検特捜部を動かし、税金を使いまくっているのです。
> それがもし、一部検事の功名心や出世欲のためだとしたら、
> とんでもないことだと思います。
> まだ、政治的思惑や背景があったほうがマシかもしれませんね(爆)。

山口一臣(やまぐち・かずおみ)
-----<経歴>-----
1961年東京生まれ。早稲田大学第一文学部卒。ゴルフダイジェスト社勤務を経て、89年朝日新聞社入社。
高校時代から愛読していた『朝日ジャーナル』編集部に配属され、あこがれの「ファディッシュ考現学」(田中
康夫)を担当するも3年で休刊の憂き目に。『週刊朝日』へ異動し、事件&事件の日々を送る。その後、何を
血迷ったのか広島の公教育問題で日教組を徹底批判し、「朝日なのに産経と論調が同じ」と物議をかもす。
9.11テロ直後のニューヨーク、パキスタンを取材。米軍によるアフガニスタン市民への誤爆を伝えまくる。
デスク時代に北朝鮮拉致被害者関連の記事で下手を打ち、『週刊文春』に叩かれ、副編集長を解任、
更迭される(停職10日の処分付き)。その後、広報部へ配属されるが約半年でお払い箱。百科編集部で
子ども向け週刊科学誌『かがくる』の創刊などに携わり、05年5月から再び副編集長、同年11月から、
『週刊朝日』第41代編集長に。85年にわたる『週刊朝日』の歴史で中途採用者が編集長になるのは、
これが初めて。

「小沢辞めろ」コールはマスコミの怠慢
http://www.the-journal.jp/contents/yamaguchi/2009/03/post_52.html

週明けの新聞各紙の世論調査で、
民主党の小沢一郎代表は辞めるべきだ、という意見が半数を超えていた。
さらに、小沢氏の記者会見の説明が、
「納得できない」
という意見が8割前後にのぼっていた。

これを受けて、民主党の党内までが揺れ始めたという。
曰く「小沢氏の秘書が起訴されたら、辞任は避けられないだろう」などなど…。

小沢氏の肩を持つわけではないが、
日本人はもっと冷静になったほうがいい。
一般ピープルならまだしも、いやしくも立法府の構成員である国会議員までが、
「起訴されたら……」とは、
この人たちは刑事罰の仕組みや刑事訴訟法の精神を理解していないのだろうか。

近く裁判員制度が始まり、
誰もが裁判員に選ばれる可能性があるのであえて言うが、
小沢氏が民主党の代表を辞めたら、
日本の民主主義は、ハッキリ言っておしまいだ。

知っている人にはまったく釈迦に説法だが、まず、
「逮捕された人=犯人」ではない。

刑事捜査の原則は任意である。
証拠隠滅や逃亡の恐れがある場合に限って、
被疑者の身柄を拘束できる。これが逮捕だ。

しかし、この段階では、
被疑者は捜査当局が罪を犯したと疑っているに存在に過ぎない。
逮捕された人、イコール犯人ではない。
新聞などでよく「捜査当局の調べによると……」と書かれているが、
あれもすべてが事実であるとは限らない。
あくまでも、警察や検察など当局がそう思っているという程度の話なのだ。

さらに言えば、起訴された被告人というのも、
検察官が処罰に値すると思っている人に過ぎない。
裁判で有罪が確定するまでの間は、いわゆる「無罪推定」なのである。

法廷で検察官が縷々述べる被告人の罪状も、
あくまでも検察側の「主張」であって事実ではない。
捜査員も検察官も人間だから、思いこみや間違いもある。
感情的になって、何かをやってしまうことだってある。
そのこと自体は非難できない。人間だから当たり前だ。

4131 ◆ESPAyRnbN2:2009/03/10(火) 13:40:25
つまり、何が言いたいのかとい言えば、
「秘書が起訴されたら、小沢氏は辞めるべきだ」
という論調が、いかに非合理かということだ。

小沢氏は例の会見で、「(秘書が)起訴されることはないと信じている」
と、なんともノー天気なことを言っていたが、これはあり得ない。
検察が捜査した事件なのだから、
検察はメンツに掛けても必ず起訴する。
秘書が起訴をされたら、小沢氏は、
「法廷で潔白を証明するよう(秘書は)努力するでしょう」
と、淡々と述べればよいのだ。
起訴の段階では「無罪」なのだから、堂々としていればいい。

こんな当たり前のことを説明しなければならないのは、
やはり、これまで日本のマスコミがずっと、

逮捕=犯人
起訴=有罪

というような報道をしてきたからだ、と自戒を込めてつくづく思う。

お恥ずかしい話だが、ぼくも駆け出しのころ、
警察・検察のやっていることはすべて正義で、
周辺から漏れてくる情報はまったく事実だと思っていた。
でも、この仕事を20年以上もやってると、
警察も検察も人間の集まりだとつくづく思うようになる。

恣意的な捜査はもちろんあるし、証拠のでっち上げだってやる。
ズサンな捜査、思いこみ捜査、ウソやデタラメだってある。
そのくせやりにくい相手は取り締まらなかったりする。
そんなことも、ごく普通にある。
だから、ぼくは納税者の視点での監視が必要だと思うのだ。

その捜査、本当に税金をかける価値があるのか? と。

人事異動が近いから、ちょいちょいと被疑者をつかまえて、
異動前にとっとと起訴してしまえば手柄になる。
野党第一党の党首なら「大金星」だ。
そう思っていたら、相手が思わぬ反発をしてきたので「けしからん」。
マスコミを通じて、どんどん悪性情報を流してしまえ。
検察を批判するような男を総理にしていはいけない!

そんな気持ちがどこかで働いていなかったか?

誤解しないで欲しいのは、検察官だって人間だから、
出世欲もあれば性欲、物欲もある。
だから、いろんな感情があって仕方ないのだ。
それ自体を否定しているわけではない。

ただ、そういうことがあることを知っておくべきだと言いたいのだ。
それから、マスコミで働く一員として、
こういうことをきちんと伝えていけなければならないと思う。
今回の事件を通じて、また改めて反省した。

検察は必ずしも正義ではない。
検察の言い分は「主張」であって事実ではない。
逮捕・起訴された人はイコール犯人ではない。
この当たり前の前提での報道を心がけないといけない。
それが、どれだけキチッとできているかが問われている。

釈迦に説法でした、すんません……。

投稿者: 山口一臣 日時: 2009年03月09日 17:42
http://www.the-journal.jp/contents/yamaguchi/2009/03/post_52.html

4132 ◆ESPAyRnbN2:2009/03/10(火) 20:15:12
記事自体は読売が一番よくまとまってるので転載しますが、このキャプションは酷い。
報道機関によって、狙いが透いて見えます。

報道機関のキャプション例
・民主・小沢代表、献金「監督責任ある」=会見全文= 読売新聞
・「ご迷惑、ご心配、この機会におわび」小沢代表定例会見 朝日新聞
・小沢代表、衆院選影響なら辞任 「政権交代のため行動」 47NEWS
・【小沢氏会見詳報】「西松建設の経営陣との面識無い」「国民の支持が判断基準」
  「地検当局から話は全くありません」「衆院選勝利で進退判断」 MSN産経ニュース
・西松建設違法献金事件 民主・小沢代表、国民に対し謝罪 辞任についてはあらためて否定 FNN
・小沢代表が謝罪、最終的進退に含み TBS News

同時に小沢会見も、政治資金規正法違反で逮捕に至った異常性、収賄が成立しているかのようなリーク、
そしてその裏側にある狙いをよく理解していることが、行間から透いて見えます。
とはさんの>>4127の問題提起、公共事業に関係する企業からの政治献金についても、丁寧に答えてますね。

しかし、最初に「収支報告書の事務処理の問題以外に何も明らかにされていない」と断っているのに、
「一部報道では、小沢氏からの便宜供与に関して、小沢氏の地元の建設業者は「小沢氏との関係が
深くないと公共事業が受注できない」という声が上がっている」などと質問した馬鹿は、どこのメディアだ。
「お願いすると言うことは、誰か特定しなければいけないので献金者は把握していたという了解でいいか」
に至っては、開いた口がふさがらない。収支報告書を読まずに、会見会場に来たのだろうか。


http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090310-OYT1T00834.htm

民主党の小沢代表が10日午後、党本部で行った定例記者会見の全文は以下の通り。

 ――午前の党常任幹事会で、どのような説明をしたのか。週末の報道各社の世論調査で「辞任すべきだ」
が5割を超えたことを受け、自らの進退をどう考えるか。

 小沢氏 まずは先週から私の政治資金にかかわることで大変、同志の仲間の皆さんはもちろんのこと
ですが、国民の皆さんにも大変ご迷惑をおかけし、ご心配をおかけ致しましたことをこの機会におわびを
申し上げたいと思います。

 今日の常任幹事会では、まずそのことを申し上げながら、特段、そんなに詳しい話をしたと言うことでは
ありません。単純な事実でありますので、皆さんもお分かりの通りで、少しちょっと経過を申し上げたと
すれば、3日でしたかね、3日の朝に大久保から急に突然に連絡がありまして、これまた地検から「ちょっと
話を聞きたい」という連絡があったと言うことで、「ああそうか」と、「そんなら、ありのままに話してくりゃいい
じゃない」かと。「はい、そうします。分かりました」って言って、出掛けたきりなんですけど。午後に会うという
ことになっておったようですけど、僕も1時間2時間すりゃ終わって連絡があると思ってましたが、全然なくて、
マスコミの皆さんからの情報で、逮捕するとか、されたとかいう話を聞いて、突然逮捕ということで、大変
びっくり致しました。私が今日、常幹で申し上げましたのは、その出だしのところでございます。

 それからもう一つ言いましたのは、私の政治家としての生涯かけての大目標は、一つは官僚主導の
政治行政を国民主導の、国民の側にたった政治行政に改める。それがひとつ。それからもう一つは、日本
に真の議会制民主主義を早く定着させなければいけないと。以前から諸君にもお話していたと思いますが、
この二つを実現するためには、政権を変える以外にないと。それが私の政治家としての生涯の大目標で
あり、夢であり、使命であるということで、私個人うんぬんの問題ではない。その大いなる目標を達成したい
と。何としても実現したいということを申し上げたということでございます。

 第2のことでございますが、大久保の逮捕から1週間を経過してもう8日目になったわけですが、その間、
私も、これもまた申し上げておりますように、収賄罪か何かの被疑者、犯人のような毎日毎日の報道で
ございましたから、国民の皆さんがそういう中で、辞めた方が良かろうというふうに思われるとしても、それ
はむべなるかなと。そういうふうに感じるだろうなと思っております。

 ただ、まだ収支報告書の事務処理の問題以外に何も明らかにされていないわけでございますので、私は
そう言う意味で、事柄がその他のことも含め明らかになれば、その時点で国民の皆さんのご判断をいただけ
ればいいのではないかと。従いまして、私は進退については、最終的な結論が出るまでは、現時点では
全く考えておりません。

4133 ◆ESPAyRnbN2:2009/03/10(火) 20:15:46
 ――最終的な結論が出てからということだが、衆院選への影響を考慮するのも進退の判断材料になるか。

 小沢氏 今、申し上げましたように、私の政治家としての最大の大目標は、そしてそれを使命と感じて
おりますが、それは政権交代、それによって国民主導の、国民の側に立った政治行政を確立する。そして
この大激変が予想される、世界的な激変が予想される今日の中で、1日も早く議会制民主主義を日本の
社会に定着させる。そのことが私の大使命である。また、生涯かけての目標でありますから、そのためには、
総選挙で勝利を得なければなりません。私の今後の行動の基準は、あくまでもその点に置いて、物差しを
そこに置いて判断したいと思っております。

 ――一部報道では、小沢氏からの便宜供与に関して、小沢氏の地元の建設業者は「小沢氏との関係が
深くないと公共事業が受注できない」という声が上がっているようだが、どう説明するか。

 小沢氏 それはどなたが言っているのか分かりませんけれども、いろんな方もおられますし、またそういった
私どもとの関係と、そういった公共事業の受注のうんぬんという結果とは関係があるとは思っておりません。

 ――大久保秘書の逮捕について、逮捕の前の時点で地検から接触があったか。代表自身に現時点で
地検特捜部からアプローチはあったか。

 小沢氏 第1問については、全く事前には何もありません。大久保自身も何だろうな、私自身も何だろうな、
まあとにかく行って、さっき言ったように、正直に答えてくればいいんじゃないか、という会話を電話でかわした。
それっきりでございます。それから、私はどなたとでも話をしたいということであれば、時間が許す限り、
どなたとでも話しますよということを申し上げましたが、地検当局からそのような話は全くありません。

 ――世論調査で代表の説明に納得できないという声が非常に多い。これにどう対応するか。また、進退
について、起訴されるかどうかという点に(判断基準を)置いておられるのか、捜査終結の時点か。

 小沢氏 国民の皆さんがマスコミの調査に対して納得できないよということは、それは政治資金規正法
の虚偽記載といったって、一般の人は何だか分からないでしょう。知ってる人ならば、携わっている人ならば、
「ああ収支報告書の事務処理のことか」ということは分かるけれども、私としても、それ以上の説明は単純な
ことだから、ないわけで、ただ政治資金規正法そのものについて、国民の皆さんがよく分からないという点
も多分にあるんじゃないかと思います。

 それから皆さんの報道で、請求した、要求したという言葉が踊っているようでございますけれども、私は
個別のことは秘書を信頼してみんな任せていますから、個々の会社や個々の個人の献金については知り
ませんけれども、献金して頂いておる皆さんに御礼を申し上げながら、「また今年もよろしくお願いします、
今回もよろしくお願いします」と言うことは、できるだけ物理的に及ぶ限りやった方がいいと。やるべきで
あると思っていますし、個人も数百、もっとかもしれませんが、ですので回り切れませんから、その方々には
多分、手紙か何かで「今回も今年もよろしくお願いします」ということをやっていることは、報告を受けて
知っています。

 「できるだけ丁寧にするんだよ」というふうには言っておりまして。これは社会通念上、何にもおかしいこと
はないでしょうか。献金してくれる人に頼みにも行かない、何も行かないんじゃ、「何だ」と。「お願いにも
来ないじゃないか」ということに、どちらかと言えばなっちゃうんで、それはもう頂く方ですから、お願いします
と全員に言えればいいんですけど、それは物理的に不可能だから、言える方、物理的に不可能な方には、
郵便か何かでお願いしているということでございまして、それもなんちゅうか、社会常識上、当たり前の行為
じゃないかなという風に思っております。

4134 ◆ESPAyRnbN2:2009/03/10(火) 20:16:45
 ――進退の判断の時期

 小沢氏 大久保が起訴になるとか、ならないとかいうこと以上に、その中身の問題だと思ってんです。
単に収支報告書の文書の処理の認識の違いでしょ、これは。それは今までは、総理大臣にあった人で
さえも修正報告で済ませてきた問題ですよね。ですから、私が最初に「今までになかった即逮捕というのは
なかったことじゃないですか」と申し上げたのは、そういうことであります。そして、それと同時に、私が
収賄罪を、あるいは、それみたいな犯罪に手を染めているという事実があれば、私はどのような扱いを
受けても致し方ないし、どんな捜査を受けても仕方ありませんと。しかし、そんな事実は、私はないという
ことを最初の時も申し上げていた通りでありますから、従って、検察の取り調べの捜査の区切りと言うことも、
もちろんそれはありますけれども、中身がどういうものであるかということで判断しないといけないんじゃ
ないかと思っています。

 ――秘書の政治資金規正法違反にとどまるなら進退に発展しないという判断か。選挙への影響で判断するか。

 小沢氏 秘書の起訴うんぬんということも一つの捜査の区切りということだろうと思いますが、中身を検討
した上での判断になると思うが、私は現時点においては、政治団体からの寄付であるから政治団体で
事務的に処理したという事自体に間違いはなかったと思っておりますので、そういう意味で、それが起訴に
なったりすることがないだろうと現時点では思っております。ですから、それによって今、進退うんぬんという
ことは考えてはおりません。

 それから、私が大目標としております二つの基本的な日本の改革、日本政治行政の大改革、これを達成
するための総選挙において国民の皆様の支持を得ること。これを私の判断基準の中に常に置いていると
いうことを申し上げました。ですから、第1問のことと密接に関連するんじゃないでしようか。その中身が、
国民が「こういうことか」というようなことであれば、それは総選挙に影響しないだろうし、「こんなことだった
のか」という大きな事柄であったとすれば、それは総選挙に影響するだろうし、それは裏表みたいな関係
ではないでしょうか。

 ――政治資金規正法そのものがザル法だとの認識が広がっている。公共事業受注企業からの献金は
受けないというようなことを決める方針は。

 小沢氏 それも一つの考え方だと思います。ただ、公共事業というのは、皆さんは、いわゆる建設業関係
の公共事業だけを念頭に置かれるんですけど、国の発注の、国のいろいろな、それこそ防衛省でも何でも
ありますね。それはほとんどの会社が国から発注を受けて、納品したりしてるんじゃないでしょうか。だから、
そこんとこの兼ね合いで、そういったとにかく公共的な事業をしているところは一切駄目だということにすると、
まずほとんどの所が何らかの形で国や地方公共団体の仕事をしていますので、これは企業だけじゃなくも
及ぶかも知れませんね。だから、そこは非常に難しいところで、その献金をなくすと、事実上なくすということ
につながっちゃいますね。そうすると、もう少し、じゃあ公的な政治活動への支援を、どういう形かは別として、
充実するのかということとの兼ね合いだろうと思います。

 政治活動にお金がかかると、アメリカの大統領選など象徴的なあれですけれども、あれほどじゃなくても、
現実にはかかる、一定のお金はかかるわけですから、それを賄うためには何らかの形で政治資金をもらわな
くちゃやっていけない。そうじゃないと、もう金持ちしか政治家にはなれないということになっちゃいますんで。
一つの発想だと思いますけれども、現実的にはどういう手法がいいのか。そこはもう少し検討をしてみたら
いいかと思います。

 いずれにしても、私の基本的考え方は、すべてオープン、ディスクロージャー、これが日本の社会には
もっともっと必要だと思いますし、政治資金についてはなおさら、その収支についてオープンにする。そして
そのオープンにされた資料に基づいて、国民が判断する。「ああ、こういう所からもらっている」「こういう所に
支出してる」「これは良くないんじゃないか」「これならいいじゃないか」というのが分かるような日本の社会
のシステムに、できるだけするということが、現実的には最も考えやすく、また、やる気になればできる
方策ではないかな、という風に思っております。

4135 ◆ESPAyRnbN2:2009/03/10(火) 20:17:15
 ――2つの政治団体が西松建設と関連があると知っていたか。

 小沢氏 私はそういう団体からもらっている、献金を頂いているということも知りませんでした。ですから、
個別のことについては秘書を信頼して任せておりますから、それこそ何百という献金の相手方ですから、
私が一人ずつ、どういう風になってる、どうやってる、こうやってるっちゅうことは、物理的にも能力的にも
不可能な問題で、総括的な政治資金報告書、春の時には、総括的なことは報告を受けますけれども、
個々のことについては知っておりません。

 ――どういう政治団体かも知らなかったのか。

 小沢氏 知りません。

 ――秘書逮捕翌日の会見の時には、国民へのおわびなかったが、今回は冒頭で謝罪した。どういう
心境の変化か。

 小沢氏 先週の大久保が逮捕された時は、さっき言ったように、本当に「ちょっと話を聞きたい」と。
「ああ、行っておいで」って行った中で、突然逮捕されちゃった。そして、翌日だったかな、記者会見したの。
その逮捕理由を聞いたら、単にその収支報告書の問題だけだったということだったもんで、これはもう
そんなにお騒がせをずっとするような問題ではないだろうという風に思っておりましたし、非常に単純な
事柄なので、すぐ済むだろうと思っておったというような心境の中でございました。それがこうして一週間
以上も世間の皆様にご迷惑ご心配をおかけする結果になってきましたので、今日の会見の機会に申し
上げようと思って話をしたことです。

 ――先週、善意の献金者についてノーチェックだと言っていたが、今日は社会通年上献金をお願いする
ことがあると言った。お願いすると言うことは、誰か特定しなければいけないので献金者は把握していたと
いう了解でいいか。

 小沢氏 ん?ちょっと意味が分かんないんだけれども。献金して下さってる方に「また今年もよろしく」と
いうお願いをすることは、これは社会通念上許されるんじゃないかということで、例えば、新たに献金の
申し出があった場合、個人であれ企業であれ、その方に対して「このお金はどういうお金ですか。違法な金、
脱法行為のお金ではないでしょうね」というような詮索をするということは、普通あり得ないんじゃないかと。
例えば、慈善事業、公益的事業に普通の人が寄付する場合でも、その寄付される方が「この金、あなた
大丈夫でしょうね」とか言うことは、まず普通ないのではないでしょうか。ですから、そういう意味で善意を
信じて頂くと。そして今まで頂いた方に対しては「なお今後も、これからも継続してよろしくお願い致します」
という風に言うのが普通の自然な形じゃないかなということを申し上げたんです。すから、それだけのことですが。

 ――2つの団体からの献金額が突出して多い。代表は総額どれくらいという実情を把握しているか。また、
チェック体制について、政治資金規正法は一定の受領についての制限がある。同法には政治団体の
代表者には会計責任者への監督責任があるとしている。監督責任についてどう考えるか。

 小沢氏 先ほどの質問にも答えました通り、そういう名前の団体から寄付を受けていたということも私は
分かりませんでした。ですから、その団体からいくら受けていると言うことも、当然、分かりません。

 それから2番目は、結果として、代表者は私ですから、私が監督責任があるということは、それはもう
その通りだと思っております。

 ――今回のように、実際は企業が献金するのと同じなのに政治団体を使って寄付をすると、事実上
企業献金なのに外からは企業献金かどうか分からない。今の政治資金規正法では何の問題もなく抜け穴
になっている点について。

 小沢氏 その問題については、例えばアメリカのバックの制度がありますね。色んな企業が政治団体
みたいなものを作って、そこの判断によって献金をすると。そういうような仕組みも一つの考え方じゃない
かなと思っております。ですから、色んな知恵を出して、結果として、隠れみのみたいな行為ではなくて、
正々堂々のまさにディスクロージャーされたオープンな仕組みを作りあげることも大事だと思います。

4136 ◆ESPAyRnbN2:2009/03/10(火) 20:17:26
 ――個々の案件については知らないとのことだが、小沢代表サイドから西松建設に対して、献金をして
下さいという請求書が出されている。また、年間2500万円の献金の約束をされ、それに基づいて献金が
なされた。その事実を知っているか。また、献金がなされたのは2団体を通じてだが、小沢代表側も2団体
がダミーであると知っていたのではないか。

 小沢氏 私?

 ――はい。

 小沢氏 私は全く知りませんし、多分、西松建設の経営のトップの方々とも面識ないと思います。ですから、
先ほどから、私がその他の犯罪的な行為に関連したこと、行動を取ったことがないと。その一事をもって
しても、会ったことがなければ、頼むことも頼まれることもないわけですので、ご理解頂けるだろうと思って
おります。

 それから、これまた同じことを言いましたけれども、献金を頂いている方に「今年もよろしくお願いします」
と言うのは、要求とか請求という言葉を使えば、何かいかにも無理矢理出せという感じに取られますが、
そういうことではなく、事務的には、こういうことで献金すると言えば、事務的処理としては請求書を送ると
いうことになると思いますけれども。さっきから申し上げているとおり、献金して下さっている方に献金して
もらう方がある意味で頭を低くして頼むわけですから、その意味で、「お願いを申し上げます」と。「どうぞ
今回も、また来年もよろしく」というようなことを言うのは、社会通念上むしろ「献金だけ受け取って、何も
あいつあいさつに来ない」という話に普通の社会だと日本だとなっちゃうんじゃないでしょうか。だからむしろ
そういう意味で、お願いに行っているということは、できるだけ皆さんにごあいさつに行けということは言って
おりますし、知っております。しかし、個別の、どこにいくらどう請求したとか、お願いに行ったとか、という
ことは、私は知っておりません。

 ――西松建設側にお願いして、西松建設じゃない団体から来ていると言うことだが。そこが虚偽記載と
言うことになっていると思うが、認識があったから西松建設に請求をしたのではないか。

 ――私は分からないと言うことだから、それは。具体的にどういうふうな形で献金を受けていたか、その
事務的なあるいは、そういう関係については、私は個々のことについては、他にも献金してくれる方は
いっぱいいますので、その点については、私は知っていないと言うことを申し上げている。

 ――小沢代表の説明だと、個別の献金は秘書を信頼して任せていて、総括的な報告を受けていたと。
総括的な報告をどのくらいの間隔で、どういった方から、どういった内容の報告を聞いたのか。

 小沢氏 ですから、これも先ほど申し上げました通り、3月には収支報告書を出さなければいけません。
そういう意味で、トータルこれぐらいの献金を頂きましたと。そういう概括的な報告を聞いているだけで
ございまして、それ以外の個々の具体的なことについては聞いておりません。それはもう実際上、何度も
言いますが、個別のことを全部自分が精査するということは物理的、能力的に不可能でございますので、
秘書を信頼して任せるという以外、具体的には実際的にはそれはないということでございます。

 ――報告を受けたのは大久保秘書からだけか。

 小沢氏 トータルの報告、政治資金報告書を書いているのは代行者ですから、事務代行ですから。それが
収支報告書を書いて、そして届けているということですから、届け出る前に概括的な報告を受けたという
ことでございます。

(2009年3月10日18時00分 読売新聞)

4137とはずがたり:2009/03/11(水) 03:12:06
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1146286762/8207
小沢氏の会見,見てみました。

気になる点
・小沢氏の献金の中で西松側からの献金が突出していたのか?
・もし突出してたなら其れに関して知らないと云うのはやや不自然ではないか?(沢山くれる熱烈な支援者なのに相手の事は気にもしないと云う事になる。まぁ実際そうなのかもしれないけど,そうなのか?)
・西松側にマスコミや検察の云う所の請求ってのは,小沢氏の説明では今年も宜しくという社会通念上の挨拶。実際どの様な形式であったのかその様子はどんなものであって,他の政治団体と違っていたのか?
・もし西松に挨拶しに云ったのが秘書なら(恐らく秘書であろう),秘書はその両政治団体が西松系であると云う事は知ってたと云う事であろうが,これは普通のことなのか?政治団体に資金的なバックがあることは普通であろうと思うけど,その辺は秘書はどう云う関係であると認識・判断して行動していたのか?国からの補助金を受けてたり外国人が所有の企業だったりとか禁則事項を政治献金に際しどこかで一応チェックと思うんだけどそういうのって一般的に(此は今回の小沢氏の件に限らないけど)どうなってるのか?

で,小沢氏の主張を纏めると
西松社員を基盤とする(社会基盤整備を目指す?)政治団体があって小沢氏の政治姿勢を熱烈に且つ持続的に支持してくれていて(それ故利益誘導等と引き換えでなく自発的に)毎年多額の政治献金を貰っていて,それが事実上会社からのものであったと云う(違法な手法で捻出されたという)事を秘書は(少なくとも公式には)知らなかったけど,西松がバックであるのは知ってたから西松に今年も献金宜しくと挨拶に行ってたし,小沢代表には要らん思惑与えたくないからその辺の情報は上げて無かったから西松から毎年多額の献金が有ったのは小沢氏も知らなかった。更に政治献金は秘書が考えていた事実に関して法に則って適切に処理してある。と,こう云う事でいいんかな?

で,8207氏の指摘の通り,検察からのリークである連日の事情聴取で憔悴といきなり聴取逮捕と云う小沢の会見発言は真っ向から矛盾しますね。。
検察も不透明なリークではなく堂々と記者会見でも開いて情報オープンにしてやるべきではないか?

4138名無しさん:2009/03/12(木) 21:17:53
元週刊現代編集長元木昌彦氏による週刊誌時評。
長くなるので冒頭部分のみ貼り付けますが、一読の価値あり。

>待ちに待った東京地検特捜部対小沢剛腕政治家「夢の対決」である。不謹慎だが、WBCなんかよりおもしろい。
>小沢が「やましいところは何もない」と突っ張れば、特捜部は、お得意の新聞記者へのリーク戦術で、小沢ほど悪い政治家はいないという世論を作り出そうと懸命になる。
http://www.j-cast.com/tv/2009/03/12037520.html

4139千葉9区:2009/03/13(金) 23:36:41
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090312/stt0903122139010-n1.htm
与党、「岡田民主党代表」に警戒感 (1/2ページ)
2009.3.12 21:37


 自民、公明両党が、西松建設の違法献金事件の渦中にある民主党の小沢一郎代表が辞任した場合の「次期代表」に警戒感を強めている。

 与党内では、小沢氏が辞任すれば岡田克也副代表が登場してくるとの見方が強い。55歳、衆院当選6回という、政界の基準では「若さ」を持つ岡田氏が民主党の新しい顔になれば、同党の支持率が上昇に転じ、次期衆院選ではそれだけ与党が苦しくなる−というわけだ。

 8日から、前原誠司副代表らと東南アジアを歴訪していた岡田氏は13日に帰国する。

 与党は、民主党の党首が交代したことで、攻守が逆転した苦い経験を持っている。民主党は前原氏が代表だった平成18年、偽メール事件で評判がガタ落ちになった。ところが、前原氏が辞任し、小沢氏が代表に就任したところ、直後の同年4月の衆院千葉7区補選では、事前の予想を覆して民主党が勝利を収めた。これが小沢民主党の19年の参院選勝利につながった。

 11日夜、東京・浅草の日本料理店に、麻生太郎首相に批判的な自民党の中川秀直、武部勤両元幹事長らが集まった。

 「民主党が新しい顔を選ぶと選挙はますます厳しくなるな。小沢氏は代表をやめても院政を敷いて、自ら築いた選挙態勢を強化するつもりだろう」

 出席者の1人がこう語った。岡田氏を念頭に置いた発言だった。武部氏は「麻生さんはリリーフ投手。平成21年度補正予算案を成立させ、衆院選は別の顔で臨むべきだ」と強調した。

 岡田氏は17年の郵政選挙で大敗したが、68歳の麻生首相の政治姿勢に批判的な無党派層が、岡田氏の「若さ」に飛びつく可能性はある。3月7、8日の両日行ったFNN(フジニュースネットワーク)と産経新聞の合同世論調査で「首相にふさわしい政治家は」の設問で、岡田氏は小泉純一郎元首相、舛添要一厚生労働相、与謝野馨財務・金融・経済財政担当相に次ぐ4位となり、民主党の小沢氏、菅直人代表代行、鳩山由紀夫幹事長を抜き去った。

 自民党には「岡田氏は力量不足だから、代表になっても寄り合い所帯の民主党をまとめられない」(参院幹部)との見方もあるが、公明党幹部は12日、「小沢氏と違って岡田氏はカネに汚いイメージはないので攻めにくくなる」と語った。

 自民党の中堅・若手からは「野党より早くわが党が生まれ変わらないと多くの仲間が落選する」(古賀派若手)との危機感がある。岡田氏が再び表舞台に登場することになれば、一度は鳴りを潜めた「麻生降ろし」の声が、再び自民党内で高まる可能性がある。

(加納宏幸)

http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090313/stt0903132301006-n1.htm
民主・岡田氏、待望論に「憶測でものを言うときではない」
2009.3.13 22:59

 岡田克也副代表は13日、CS放送番組に出演し、政治資金規正法違反容疑で公設秘書が逮捕された小沢一郎代表の進退について、当面は党の結束を優先し、直ちに辞任する必要はないとの考えを示した。「ポスト小沢」をめぐり、党内の中堅・若手には、「岡田代表」を求める声も出ていたが、次期衆院選を控え、党内政局を喚起すれば、混乱の収拾がつかなくなると判断したとみられる。

 岡田氏は、進退問題に関し、「民主党が本当に政権を担えるかテストされている。まとまって乗り越えていけるか問われている」と述べ、現時点での辞任には否定的な考えを示した。小沢氏の対応については、「説明責任を果たそうという基本姿勢を見守りたい」と語った。

 収録後には、岡田氏の代表就任に期待感が出ていることについて、「憶測でものを言うときではない。どんどん報道が先走りしてしまう」と述べた。

 民主党では、事件発覚後、次期衆院選への悪影響を懸念する声が強まっている。だが、小沢氏と距離を置く議員は、表立った「小沢降ろし」を控えているのが実情だ。「政権交代を前に党内がゴタゴタしてはいけない」(中堅)との判断があるためで、岡田氏もこうした党内情勢を踏まえ、慎重姿勢に終始した形だ。

 岡田氏は、前原誠司副代表らと8日から東南アジアを歴訪し、13日午前に帰国した。

4140千葉9区:2009/03/13(金) 23:38:08
http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp3-20090313-470789.html
田中康夫氏が小沢氏抜きの政権交代ない

 新党日本の田中康夫代表は13日、西松建設の巨額献金事件で進退が注目される民主党の小沢一郎代表を滞在先の都内のホテルに訪ね「小沢氏の党運営と選挙態勢をつくる能力は、民主党内で非常に評価が高い。小沢氏なしでは政権交代はあり得ない」と激励した。

 また29日投開票の千葉県知事選に関し「最近は民主党が首長選で連勝している。その流れを断ち切るべきではない」と指摘。小沢氏は「無党派層の支持を拡大することが重要だ」として現地入りを含めた民主党推薦候補の支援を要請、田中氏も快諾した。(共同)

 [2009年3月13日18時8分]

4141千葉9区:2009/03/13(金) 23:41:41
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090311/crm0903110122005-n1.htm
【献金の底流】上・談合体質 浄化できない「闇の澱」 (1/3ページ)
2009.3.11 01:20

 民主党の小沢一郎代表の地元中心部であるJR東北線水沢駅(岩手県奥州市)から約20キロ。残雪で覆われた焼石連峰の山間に、胆沢(いさわ)ダムの工事現場はある。岩石や土砂を積み上げ建設する「ロックフィルダム」では国内最大級。工事現場に立つと、ダム工事で準大手ゼネコン「西松建設」が請け負う巨大な滑り台のような排水設備が目に飛び込んでくる。受注額は約47億円だった。

 「ダム工事が受注できるようお願いした」

 小沢代表の公設第1秘書、大久保隆規(たかのり)容疑者(47)とともに、政治資金規正法違反容疑で東京地検特捜部に逮捕された西松前社長、国沢幹雄容疑者(70)は、調べに対してこう供述したとされる。

 政界との関係を西松で一手に仕切っていたという国沢容疑者。平成5年6月、特捜部が仙台市長を摘発したゼネコン汚職事件で、西松の副社長が贈賄容疑で逮捕された際に、当時、常務だった国沢容疑者は報道陣を前に次のように語っていた。

 「十分にチェックできなかった不明朗な現金支出は、徹底してチェックできる体制にしたい」

 しかし、政界への不明朗な献金実態は何も変わっていなかった。西松OBが代表を務めていたダミーの政治団体である「新政治問題研究会」など2団体をトンネルとして献金を続けたり、西松社員や下請け業者を利用して個人献金を偽装した疑いが次々と明らかになっている。2団体からの小沢氏側への献金総額は平成7年から18年までに2億円近くに上る。

 「西松といえば、多くの政治家が献金でお世話になっている企業として知られていた。中でも、小沢さんの所と西松との密接な関係はよく知られ、額も突出していた」。自民党中堅議員のある秘書はこう証言する。

 西松の巨額献金の背景には、「東北地方での公共工事受注拡大の狙いがあった」(ゼネコン元役員)と指摘されている。 

 東北地方に勤務した経験のある中堅ゼネコン元幹部は、「仙台を拠点にしていた大手ゼネコンの幹部などが政治家秘書などとともに、東北地方の公共工事の各社への割り振りのようなことを行っていた」と証言する。

 仙台市長のゼネコン汚職事件摘発から16年。公共工事をめぐる政治と建設業界との不明朗な金による結びつきはそのまま温存されていたのだろうか。

    ◇  ◇

 「小沢さんと正々堂々戦う」

 9日午後、水沢駅近くで小沢氏の元秘書が声を張り上げ街頭演説を行っていた。元秘書は次期衆院選で自民党公認として小沢氏と対決する予定だ。

 元秘書は、公設第1秘書の大久保容疑者に献金の仕組みや建設業界との関係を引き継いだとされる。演説では事件には全く触れていなかった。

 反小沢派で県内の首長経験者はこう代弁する。「秘書時代の澱(おり)のようなものがたまっていて、それを自分で浄化しなければいけないと考えている。小沢さんは独善的で、すべてを把握していないと気が済まない性格。迂回(うかい)献金の仕組みがあるとするならば、小沢氏が考えてやらせたことではないだろうか」

 一方、大久保容疑者の姿は、地元ではなぜか目立っていない。建設業者の1人は以前、東京・永田町の議員会館で大久保容疑者にこう告げられたことを覚えている。「釜石市長選で落選し、一から勉強している」。政治への強い意欲を感じたという。

 小沢氏の後援会関係者は小沢氏や大久保容疑者をかばうように次のように語った。

 「大久保容疑者は建設業界を取り仕切るようなタイプに見えなかった。岩手県、東北地方は公共工事をめぐって談合体質だった。でもひと昔前の話。小沢さんへの献金で公共工事の見返りを期待している業者は、いまだに影響力があると思いこんでいるのでは」

 雪降る中、小沢氏の地元の人々は、今回の事件について一様に口が重かった。ようやく話してくれたことだった。

     ◇

 衆院選の帰趨(きすう)によっては、次期首相とされる小沢氏の公設第1秘書の逮捕から10日で1週間を迎えた。衝撃的事態から始まった西松建設による政界への政治資金規正法違反容疑事件は、自民党議員側への捜査波及も確実視されている。献金の底流を探る。(献金事件取材班)

4142千葉9区:2009/03/13(金) 23:43:59
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090312/crm0903120143002-n1.htm
【献金の底流】中・小沢氏と政治資金 突出する保有資産 (1/3ページ)
2009.3.12 01:40

 「今の法秩序にのっとって処理している。『その法がザル法だからけしからん』とか、『そんな脱法行為的なことをしてけしからん』とか、そういうたぐいの批判だ。今の税法の仕組みで許容されているいろんな特例や、税務署の裁量の余地がたくさんある。そこがけしからんということになったら、それに準じて処理している人は、みなけしからんことになる」

 民主党の小沢一郎代表は新生党代表幹事だった平成6年2月、読売新聞で佐々木毅東大教授(当時)のインタビューに対し、政治献金の「適法処理」についての考え方をこう赤裸々に答えている。

 小沢氏はこれまで、自身の政治資金問題が浮上するたびに適法処理を強調し、その場をしのいできた。だが、それで疑惑が払拭(ふっしょく)されたわけではなく、西松建設のトンネル献金問題でも、報道各社の世論調査で7〜8割の人が「説明に納得できない」と答えている。

 小沢氏の資金管理団体で、公設第1秘書の大久保隆規容疑者(47)=政治資金規正法違反容疑で逮捕=が会計責任者を務める「陸山会」をめぐっても2年前の19年、政界で大きな話題となった。

●不動産次々と


 国民の税金である政党助成金も含む政治資金(事務所費)で、都内の一等地などに計13件、約10億円相当の土地・マンションなどの不動産を次々に購入し、登記簿上の名義はすべて小沢氏となっている問題が報じられたためだ。

 資金管理団体が土地を買っているのは現職の国会議員で小沢氏だけ。仮に小沢氏が死亡した場合は法制上、これらの不動産は小沢氏の親族が相続することになる問題が指摘された。

 「資産として活用する方が、献金してくれた人の意見を大事にし、有効に使う方法だ」

 小沢氏は19年2月の記者会見で、不動産購入目的についてこう語った。だが、これでは何のために10カ所以上の不動産が必要だったかの説明になっていない。

 小沢氏の元秘書の1人は「小沢先生は体が弱く、休憩したいときにいつでもすぐ休める場所が必要だ。ホテルではくつろげないので、それにはマンションがいい」と語るが、国民には理解し難い言い分だ。

 小沢氏は記者会見で不動産について、「私個人としては何の権利も持たない」と主張し、所有者はあくまで「陸山会」だと主張したが、これも後に裁判で実質的に否定された。

 東京高裁は昨年6月、不動産問題について書いた週刊現代の記事に対し、小沢氏が名誉を傷つけられたとして発行元の講談社などに6000万円の損害賠償を求める訴えを起こしていた裁判で、請求を棄却した一審判決を支持して小沢氏の控訴を棄却。判決は「本件各マンションが陸山会のものであると断定することはできない」と認定した。

 また、「陸山会」を含めた小沢氏の政治団体や関係団体の保有資産が、繰越金と不動産だけで計30億円以上に上ることも政界で突出している。これらの政治団体の資金も不透明さを否めない。

 昨年9月公開の19年政治資金収支報告書によると、小沢氏側近の平野貞夫元参院議員がともに会計責任者を務め、「関係団体だが、小沢氏自身の政治団体ではない」(小沢事務所)とされる「改革国民会議」の繰越金は11億1104万円、「改革フォーラム21」の繰越金は6億9036万円に上る。改革国民会議は小沢氏が党首だった自由党の政治団体、改革フォーラム21は小沢氏が代表幹事を務めた新生党の政治団体だ。

●不自然な寄付


 また、小沢氏が党首だった自由党は15年9月26日の解党の2日前、合併相手の民主党(菅直人代表)からなぜか2億9540万円もの寄付を受けた。一方、解党当日には、「改革国民会議」に13億6816万円(うち政党助成金から5億6096万円)を寄付するという不自然さを見せた。

 17年2月の衆院予算委員会で、自民党の松岡利勝元農相(故人)は「政党助成金は、解散時に残高がある場合は国に返還しなければならない。自由党が解散日に政党助成金も合わせて約13億円以上の金を他団体に寄付したのは、返還逃れではないか」と指摘している。

 小沢氏の秘書を約20年間務め、今はたもとを分かった高橋嘉信元衆院議員は昨年9月、産経新聞の取材に対し、こう答えていた。

 「自由党が民主党と合併するときの(改革国民会議に寄付された)金には、国民の税金である政党助成金も含まれているとしか言いようがない。これは国に返すか、民主党の中で使途を検討すべきだ」

   (献金事件取材班)

4143千葉9区:2009/03/13(金) 23:44:26


□小沢一郎氏の政治団体(総務省届け出分)の資産

(1)陸山会          10億8727万円
(2)誠山会           1億3145万円
(3)小沢一郎東京後援会        113万円
(4)小沢一郎政経研究会       2530万円
(5)改革国民会議       11億1104万円
(6)改革フォーラム21     6億9036万円
 総計           30億4655万円
※金額は繰越金(陸山会は不動産資産を含む)。(5)、(6)について小沢事務所は「関係団体だが、小沢氏

自身の政治団体ではない」と説明

4144千葉9区:2009/03/13(金) 23:45:36
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090313/crm0903130114000-n1.htm
【献金の底流】下・旧態依然の癒着 「わいろ」そのもの (1/3ページ)
2009.3.13 01:11

 「国策捜査だ」

 3月3日、小沢一郎民主党代表の公設秘書、大久保隆規容疑者(47)が逮捕されたことを知った民主党執行部から、一斉に東京地検特捜部の捜査を批判する声が上がった。

 政界捜査を担う特捜部は、捜査が政局に利用されるのを嫌い、選挙や予算成立を控えた時期の事件着手は極力避けてきた。

 事実、強制捜査のタイミングは、来年度予算案が衆院を通過し、年度内の成立が確定。定額給付金の財源を確保する今年度第2次補正予算の関連法案が翌4日に通過する見通しがたった日だった。2月末には西松建設をめぐる事件で参考人聴取していた長野県参事が自殺しており、自殺防止も考慮し、事前の任意聴取は行わない電撃逮捕だった。

 「だが、しかし」である。小沢氏側にとって政権交代、総理のポストも視野に入ったこの時期、法務・検察当局が強制捜査に着手した背後には「麻生政権の陰謀」があるのではないか−。

 西松のダミー献金は20人以上の国会議員側に及び、大半が自民党だったことも、民主党側に“狙い撃ち”の印象を与えた。

 「なぜ小沢氏なのか」

 小沢氏自身も“側近”逮捕の翌日、会見で「この種の問題で逮捕の前例はない」「不公正な権力の行使」と言い切り、法務・検察当局への対決色を鮮明にした。一方、自民党側も反発。森英介法相は「政治の圧力などない。検察は法と証拠にのっとって捜査している」と語気を強めた。



少ない立件額

 容疑は、西松から2100万円の献金を受けながら、ダミーの政治団体から受けたとの虚偽の記載を、政治資金収支報告書にするなどしたというものだ。

 立件額は、特捜部がこれまでに摘発してきた規正法違反事件に比べれば、少なさが際立つ。故土屋義彦元埼玉県知事側の事件は約1億1600万円の虚偽記載。坂井隆憲元衆院議員は約1億6800万円の虚偽記載、村岡兼造元官房長官は1億円の不記載だった。

 特捜部幹部は「高額でもないが少額でもない。2100万円は献金の一部に過ぎない」と説明。時効分を含めた献金総額が2億円近くにのぼる点を考慮したとの認識を示した。

 選挙を控えた微妙な時期での着手について、検察幹部は「月末で700万円分の時効が成立するから」と口をそろえる。だが、時効分も含めた総額を考慮したとする説明とは矛盾する。

 ある検察関係者は「自民党が事件に乗じて解散総選挙をしたら、国民は逆に自民党の策略と思う。だから自民党も即解散できないのでは」と指摘し、この時期の着手が政局に影響しないとの認識をにじませた。


構図の実態は…

 陰謀や選挙妨害との反発が避けられないにもかかわらず、あえて逮捕に踏み切ったのはなぜだったのか。

 「献金の性格」

 特捜部幹部は逮捕会見で、この言葉を3回繰り返して強調してみせた。

 小沢氏側は、10年以上にわたり、西松から違法な献金を受け続けてきたとされる。献金額も指示されるなど、西松は小沢氏側の“言いなり”だったという。

 「ダムや空港工事の受注を期待した」「工事が取れたのは献金のおかげ」

 特捜部幹部のいう献金の性質とは、「わいろ」を示唆したものだ。だが、職務権限の壁のため、事実上のわいろを受け取っただけでは収賄罪には問えない。近年は手口も巧妙になり、立件へのハードルは、より高くなっているとされる。

 検察関係者は「東北での影響力を期待した西松から、違法な献金を受け続けた構図の実態は収賄とよく似ている。2100万円を、仮にわいろに見立てたら少ない額とは言えない」と語る。「政治とカネ」の透明性確保のために、規正法はある。別の検察関係者は「わいろ性のある政治献金に規正法を適用するのは当然。いまどきゼネコン側から多額の献金を集めていたこと自体、異常だ」と断じる。

 “田中金脈”“金丸金脈”を断罪してきた特捜検察は、小沢氏側とゼネコンの関係を、旧態依然とした癒着とみているわけだ。

 特捜部幹部は言った。

 「献金の性質をみれば、政治的な配慮で見逃すというわけにはいかない」

4145 ◆ESPAyRnbN2:2009/03/14(土) 02:29:50
>>4144
産経の記事にツッコミ入れるのも何ですが、

> いまどきゼネコン側から多額の献金を集めていたこと自体、異常だ

個々人の価値観で行動されたんじゃ、罪刑法定主義も何もあったものじゃありません。
政府の戦争解釈を勝手に変えて行動していた田母神と、全く変わりませんよ。
ともに自分が「正義」と思っている点でも同じ。

4146名無しさん:2009/03/14(土) 04:47:09
http://sun.ap.teacup.com/souun/2221.html

4147千葉9区:2009/03/15(日) 01:58:04
出来ない事は言うべきでないし、出来るのであれば
自民党政権〜細川〜羽田〜村山政権時代の閣僚経験者になにかしゃべらせてくれ。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090314-OYT1T00822.htm?from=navr
沖縄返還密約「政権取ったら全部出す」民主・岡田副代表
 民主党の岡田克也副代表は14日、大阪市で講演し、1972年の沖縄返還の際に日米両政府間に存在したとされる密約に関し、「政権が代わったら全部出す」と述べた。

 沖縄返還を巡っては、米国の核兵器再持ち込みを認めたり、返還地の原状回復費400万ドルを日本が負担したりする密約を裏付ける米政府の公文書が公開されている。日本政府は密約を否定しているが、岡田氏は「隠しているものは全部出す。どれだけウソを言ってきたか分かる」とも語った。

(2009年3月14日20時45分 読売新聞)

4148千葉9区:2009/03/15(日) 10:26:26
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/scope/CK2009031502000077.html
スコープ 献金規制 民主議論へ 『全面禁止』に小沢氏の壁
2009年3月15日 紙面から

 西松建設の巨額献金事件を受け、民主党は今週、企業献金の規制を強化する政治資金規正法改正の議論をスタートさせる。信頼回復の切り札に浮上しているのが、公共事業を受注している企業からの献金の全面禁止だ。ただ、小沢代表は慎重な姿勢を示しており、その進退が改正論議にも影響を与えることになりそうだ。 (竹内洋一)

 小沢氏の公設秘書が逮捕されて以降、民主党内で最初に公共事業受注企業の献金全面禁止を打ち出したのは、菅直人代表代行。

 「超党派的にきちんと禁止していくことが必要だ」と述べ、与党にも協議を呼び掛けた。

 民主党はこの全面禁止に「自民党は絶対に乗れない」(幹部)とみている。にもかかわらず、菅氏が超党派の法改正を提唱したのは、次期衆院選に向けて自民党との姿勢の違いを鮮明にし、傷ついた民主党のイメージを回復する狙いがある。

 今後の党内議論は、党政治改革推進本部を中心に進められる。本部長の岡田克也副代表は「改正案を作る以上は、実効性のあるものでなければいけない。与党も含めて合意できるようなものを目指して議論したい」と、今国会での法改正に意欲を見せる。

 菅氏が代表だった二〇〇三年衆院選、岡田氏が代表として臨んだ〇五年衆院選では、民主党はいずれも公共事業受注企業の献金全面禁止をマニフェスト(政権公約)に掲げた。だが、小沢氏は政治資金の収支を徹底して透明化すればいいと、〇七年参院選のマニフェストからは削除された経緯がある。

 小沢氏は秘書が逮捕された後も「ほとんどの企業が何らかの形で国や地方公共団体の仕事をしている。企業献金を事実上なくすことにつながってしまう」と、従来の姿勢を崩していない。

 小沢氏が長く代表にとどまった場合、公共事業受注企業の献金禁止の議論は難航する可能性もある。

4149千葉9区:2009/03/15(日) 10:28:57
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200903140308.html
岡田氏に若手の待望論 ハト・カンに拒否感も '09/3/14

--------------------------------------------------------------------------------

 西松建設の巨額献金事件で、公設秘書が逮捕された小沢一郎代表の辞任もあり得る、と民主党内で「ポスト小沢」の名が飛び交い始めた。岡田克也副代表に中堅、若手の期待が集まる一方、ベテランからは菅直人代表代行ら首脳部の名前が挙がる。

 「小沢氏の進退は捜査の展開次第。続投もある」として各グループは「当面、会合禁止」(菅グループ議員)と動きを控えるが、節目となる月末の秘書の「起訴予定日」に向けシミュレーションが活発化しそうだ。

 「そういうことを言うことが駄目だ。いろんな憶測に基づいてものを言うことが」

 岡田氏は十三日のCS放送で、ポスト小沢に挙げられているとの指摘に強く反発した。否定しなければ黙認と受け取られ小沢氏の進退問題に絡められると警戒しているようだ。

 しかし、自民党が「警戒すべき本命」とするのは岡田氏だ。五十歳代と若く政治資金の透明化に熱心でクリーンな印象が定着している。「刷新」が印象づけられ、民主党が盛り返す、との見方だ。党内でも二〇〇五年の郵政選挙敗北の責任を取って代表を辞任して以降、全国を回り新人や落選候補の応援をこなしたことへの評価も高い。

 ただ本人は以前から周囲に「前回の敗北の責任者が再び代表として衆院選を戦うことはできない」と漏らしており、説得が課題。また「何事にも原理主義的で調整が難航する」(ベテラン議員)との見方もつきまとう。政権獲得後の他党との協力関係上の難点も指摘されている。

 首脳部で有力視されているのは「トロイカ体制」で小沢氏を支える菅氏と鳩山由紀夫幹事長。両氏とも「やる気あり」とみられている上、「衆院選直前の緊急事態なのでいったん、『選挙管理内閣』的な体制とし、選挙後に本格的な代表選をやればいい」(中堅議員)との声が上がる。

 小沢氏の下で固まった党の結束をスムーズに引き継げるのが強みだが、両氏とも秘書逮捕後の小沢氏の続投を全面的に支持したため“禅譲”イメージは強くなる。「小沢色」をぬぐい切れず、党勢回復が期待できないとの見方がある。「小沢氏と連帯責任だ」(中堅議員)と批判されかねない。

 「もはや『鳩菅(ハト・カン)』の時代ではない。鳩山さんや菅さんが無投票で決まったら『小沢院政』とみられる」。こう語る中堅幹部の念頭にあるのは「ハト・カン阻止」だ。

 ハト・カンへの拒否感は中堅、若手に少なくなく岡田氏が固辞した場合の次善策として前原誠司副代表や枝野幸男元政調会長の名前が挙がる。

 巨額献金事件をきっかけに、小沢代表の下で封じ込められてきた世代間闘争が表面化する可能性も出てきた。

4150 ◆ESPAyRnbN2:2009/03/15(日) 10:33:46
>>4148
>>4134にあるとおり、小沢は企業献金をなくした場合、金持ちしか政治家になれなくなるので、
それが嫌ならば「公的な政治活動への支援」を充実する必要がある、と言ってるわけで、
それよりも政治資金の収支の公開・透明化の方が現実的だ、と言ってます。
民主党にとって一番美味しいのは、企業献金禁止、政党助成金金額アップで間違いないでしょう。
自民党はもちろん、共産党も反対するでしょうが。

>  ――政治資金規正法そのものがザル法だとの認識が広がっている。公共事業受注企業からの献金は
> 受けないというようなことを決める方針は。
>
>  小沢氏 それも一つの考え方だと思います。ただ、公共事業というのは、皆さんは、いわゆる建設業関係
> の公共事業だけを念頭に置かれるんですけど、国の発注の、国のいろいろな、それこそ防衛省でも何でも
> ありますね。それはほとんどの会社が国から発注を受けて、納品したりしてるんじゃないでしょうか。だから、
> そこんとこの兼ね合いで、そういったとにかく公共的な事業をしているところは一切駄目だということにすると、
> まずほとんどの所が何らかの形で国や地方公共団体の仕事をしていますので、これは企業だけじゃなくも
> 及ぶかも知れませんね。だから、そこは非常に難しいところで、その献金をなくすと、事実上なくすということ
> につながっちゃいますね。そうすると、もう少し、じゃあ公的な政治活動への支援を、どういう形かは別として、
> 充実するのかということとの兼ね合いだろうと思います。
>
>  政治活動にお金がかかると、アメリカの大統領選など象徴的なあれですけれども、あれほどじゃなくても、
> 現実にはかかる、一定のお金はかかるわけですから、それを賄うためには何らかの形で政治資金をもらわな
> くちゃやっていけない。そうじゃないと、もう金持ちしか政治家にはなれないということになっちゃいますんで。
> 一つの発想だと思いますけれども、現実的にはどういう手法がいいのか。そこはもう少し検討をしてみたら
> いいかと思います。

4151千葉9区:2009/03/15(日) 10:51:07
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/scope/CK2009031402000049.html?ref=rank
スコープ 結束優先キーマン静観 『ポスト小沢』民主動向注目
2009年3月14日 紙面から

 西松建設の巨額献金事件による小沢一郎民主党代表の公設秘書逮捕で党内が揺れる中、二人のキーマンが十三日、外遊から帰国した。小沢氏から距離を置く前原誠司副代表と、「ポスト小沢」の有力候補・岡田克也副代表。小沢氏の辞任論を左右する二人の言動を、党内は注視している。 (西川裕二)

 二人は八日から、そろってベトナムなどを訪問。この間、二人が不在で行われた十日の党常任幹事会では、小沢氏を支えることを確認している。

 前原氏は十三日、国会内で記者団に、常任幹事会の決定について「私も同感。党の結束を守りながら、政権交代を目指す方向で努力すべきだ」と強調。小沢氏の進退については「周りがとやかく言う話ではない。小沢氏自身がいろいろお考えになり、説明責任も果たしてもらえるのではないか」と述べるにとどめた。

 前原氏はこれまで仙谷由人、枝野幸男の両氏らとともに小沢氏の党運営にたびたび批判的な言動をしている。

 この日も前原氏が口火を切れば、表面上平静を保ってきた党内で、小沢氏辞任論が一気に表面化するかもしれなかった。

 しかし前原氏は、静観の姿勢を崩さなかった。小沢氏は、次期衆院選に悪影響を及ぼすと判断すれば代表を辞任する意向をにじませており、党内では「誰もが小沢氏は辞めると感じている」(中堅議員)。あえて波風を立てず、まずは小沢氏が自発的に辞任するかどうかを見極めようとしているとみられる。

 一方、岡田氏は記者団に、ポスト小沢待望論があることについて「そう言うこと自体がだめだ。党の中は、政権交代を目指し、必死で困難を乗り越えようとしている」と、こちらも党内の結束を訴えた。これに先立ち、岡田氏は、親しい議員から「状況を把握するまでは何もしゃべるな」と耳打ちされている。

 岡田氏は、党政治改革推進本部長として、週明けから政治資金規正法改正案づくりの先頭に立つ。「政治とカネ」の問題で国民の信頼回復に努める同党にとっては、極めて重要な役割となる。ある中堅議員は「カネの面もクリーンだし、こういう時にはやっぱりうってつけだ」と岡田氏への期待を口にしている。

4152とはずがたり:2009/03/15(日) 17:50:27
岡田氏、民主政権なら密約公開 沖縄返還めぐり
http://www.47news.jp/CN/200903/CN2009031401000607.html

 民主党の岡田克也副代表は14日、大阪市で講演し、沖縄返還直前に日米両政府高官が交わしたとされる“密約”文書について「政権交代が実現すれば、日本政府が『ありません』と言い続けているものを全部出す。(政府が)どれだけうそを言ってきたかが分かる」と述べ、民主党政権での公開を明言した。

 沖縄返還をめぐっては、軍用地の復元補償費400万ドルを日本側が肩代わりする密約など、複数の秘密文書の存在が米公文書で裏付けられているが、日本政府は一貫して存在を否定している。

 岡田氏は「沖縄返還をめぐり、いろいろな密約があったと言われ、米国の情報公開では(密約の存在が)示されている」と指摘。その上で、民主党が政権を獲得した場合には「国民にきちんと説明責任を果たし、開かれた政治を実現する」と強調した。
2009/03/14 18:02 【共同通信】

4153とはずがたり:2009/03/15(日) 21:56:25

こんな記事も。産経は小沢を辞めさせたがっている?

負ければ小沢氏、剣が峰に?千葉県知事選12日告示
2009.3.12 21:27
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090312/stt0903122129009-n1.htm

 千葉県知事選が12日に告示され、民主党内では、推薦候補が敗れれば、政治資金規正法違反事件で公設秘書が逮捕された小沢一郎代表の辞任に発展するとの見方が強まっている。

 小沢氏は自身の進退について、次期衆院選に悪影響を与えると判断した場合、退く考えを表明しており、同知事選は小沢氏を剣が峰に追い込む可能性がある。

 鳩山由紀夫幹事長は12日午前、JR千葉駅前で行われた推薦候補の第一声に駆けつけ、「今回、小沢代表の秘書が逮捕されるという事態に陥り、多くの皆様方にご心配をおかけしていることを、心からおわびを申し上げる」と陳謝し、事件が選挙戦に影響を及ぼさないよう配慮した。

 民主党は平成17年の衆院選で東京、千葉、神奈川の3都県で2勝54敗と大敗した。このため、千葉県知事選では都市部での党勢拡大を図るため、独自候補の擁立にこだわった経緯がある。だが、「公設秘書の逮捕という『小沢ショック』の影響は大きい。民主党推薦候補の支持率は落ちている」(自民党関係者)との見方もある。

 民主党中堅は「(公設秘書が)起訴されるか、新たな問題が出たら大変だ。小沢氏は知事選の結果を踏まえて進退を判断するのではないか」と話す。

 小沢氏は、選挙対策の陣頭指揮をとり、19年の参院選を勝利に導いた。

 しかし、事件発覚後の10日、党本部で開かれた記者会見で「私の今後の行動基準は、衆院選での勝利に物差しを置いて判断する」と述べており、同知事選の結果、都市部での党勢退潮が浮き彫りになれば進退問題に発展するのは必至だ。民主党は鳩山氏が15日にも県内入りするなど、テコ入れに躍起だ。

4154とはずがたり:2009/03/17(火) 02:41:35

ポスターに演説会…小沢氏選挙に西松社員を大量動員
2009.3.16 01:34
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090316/crm0903160136004-n1.htm

 小沢一郎民主党代表の資金管理団体「陸山会」の政治資金規正法違反事件で、小沢氏の元秘書が、西松建設の社員を小沢氏の選挙に大量動員していたことが15日、西松関係者の話で分かった。元秘書は自身が当選した平成12年の衆院選で、小沢氏だけでなく、自分が名簿に載っていた比例代表にも西松の社員を動員していたという。捜査関係者によると、東京地検特捜部は、元秘書が西松に、こうした小沢氏への支援の一環として、トンネル献金を始めさせたとみているもようだ。一方、元秘書は「献金の仕組みにかかわったことはない」と否定している。

 西松関係者によると、元秘書は岩手県の旧胆沢町(現奥州市)出身で、陸山会の会計責任者で小沢氏の公設第1秘書、大久保隆規容疑者(47)の前任者。小沢氏の秘書を20年以上にわたって務めた。小沢氏の選挙を実質的に取り仕切っていた実力者で、小沢氏の“腹心”とも呼ばれた。ゼネコン幹部が公共工事の受注にあたり、繰り返し元秘書のもとを訪れるなど、東北の建設業界に発言力を持っていたとされる。

 捜査関係者によると、西松が考案したトンネル献金の仕組みも、元秘書が了承し、後任の大久保容疑者らに引き継いだとされる。

 地元関係者によると、元秘書は小沢氏の選挙で、西松に支援者の名簿作りを要請。西松は、下請け業者で作る任意団体「松和会」などを通じて小沢氏への支援を依頼し、献金やパーティー券の購入、後援会への入会や選挙運動の支援を行わせていた。西松も運動員として社員を多数派遣、ポスター張りや演説会に参加させるなどしていた。

 元秘書は旧自由党候補として比例代表東北ブロックから出馬した12年の衆院選で、西松に自由党側の運動員として社員の派遣を求め、選挙運動を展開。自身の当選にもつなげた。

 東北のゼネコン関係者は、「元秘書の信用を得なければ、工事は受注できなかった」と証言。西松は、東北の公共工事に影響力のある小沢氏の選挙支援を重視していたという。これらの選挙運動は、小沢氏側と西松との深いつながりを示すものとみられる。

 元秘書は1期で衆院議員を退き、小沢氏との関係を絶っている。元秘書は、トンネル献金への関与を否定しており、選挙への西松社員の動員などについても「関係ない」と話している。

4156 ◆ESPAyRnbN2:2009/03/17(火) 12:07:12
「大本営発表」を垂れ流す新聞、テレビ

 では、このような東京地検特捜部の捜査は、果たしてうまくいくのであろうか。

 3月11日の記事でも述べたように、今回、逮捕容疑の政治資金規正法違反事件には、「寄附者」をどう
認定するかという点に関して重大な問題がある。献金の名義とされた西松建設のOBが代表を務める政治
団体の実体が全くないということでなければ、大久保容疑者が西松建設の資金による献金だと認識して
いても収支報告書の虚偽記載罪は成立しない。そして、政治団体には実体が存在するかどうか疑わしい
ものが無数に存在するのであり、新聞では報じられていないが、この政治団体には事務所も存在し、
代表者のOBが常駐し、一応活動の実態もあったという情報もある。団体としての実体が全くなかったこと
の立証は容易ではなさそうだ。

 もちろん、資金の拠出者の企業名を隠して行われる政治献金が、政治資金の透明化という法の趣旨に
反することは明らかだが、そのことと犯罪の成否とは別の問題だ。とりわけ、政治に関する事件の処罰は
厳格な法解釈の制約内で行わなければ、検察の不当な政治介入を招くことになる。

 それに加え、自民党サイドへの捜査も、逮捕事実の悪質性を根拠づけるための捜査も順調に進んでいる
とは到底思えない。特捜部の捜査は、戦略目的も定まらないまま、兵力を逐次投入して、米国軍の十字
砲火の中に白兵銃剣突撃を繰り返して膨大な戦死者を出し、太平洋戦争の戦局悪化への転換点となった
ガダルカナル戦に似た様相を呈している。

 こうした状況の下で、新聞各紙は連日、1面トップで、今回の事件の捜査の展開や見通しを報じている。
従来は、特捜事件に関する報道が「検察リーク」によるものと批判されてきたこともあって、記事は、
「関係者によると」としたうえで、被疑者側の犯罪性や悪性に関する事実が述べられ、そこには「東京地検
特捜部もこの事実を把握しているもよう」とつけ加えられるというのが、一つのお決まりのパターンだった。
捜査機関側ではなく、被疑者側などの関係者への独自取材によって事実を把握し、その事実を捜査当局
が把握していることも関係者側から聞いた、という前提の記事だ。被疑者側が自らに不利なことをベラベラ
しゃべり、また、それを特捜部側が把握していることまで教えてくれるということは考えにくいことだが、
こうすれば一応外形的には「検察リーク」が否定できる。

 ところが、今回の事件の報道はやや雰囲気が異なる。新聞、テレビの特捜捜査報道では、「特捜部は…
の調べを進めるとみられる」「特捜部は…と見ているもようだ」というような表現が目立つ。特捜部の捜査の
意図・目的を推測しているような表現だが、何を根拠に推測しているのかはよく分からない。単なる憶測
では記事にはならないはずであり、記事にするだけの根拠があるとすれば特捜部側に何らかの確認を
取っていると考えるべきであろう。まさに「なりふり構わず」という感じで、検察当局側からの情報が垂れ
流されているようだ。

 このような報道は、ある意味では捜査の動きを国民に伝えることにつながっていることも確かであり、
捜査の動きが全く報じられないよりはましと言えなくもない。しかし、質問・疑問に答えることも、批判・
反論を受けることもないという点では、捜査機関側の会見などの正式な広報対応に基づく報道とは
決定的に異なる。当局にとって都合の良い情報だけが一方的に報じられるという点で、むしろ、戦時中の
「大本営発表」とよく似ていると言うべきであろう。


捜査の現状と見通しを検証することが必要

 太平洋戦争中の日本では、連日、「大本営発表」によって、帝国陸海軍の戦果ばかりが報じられた。
ミッドウェー海戦での海軍の大敗、ガダルカナル戦での陸軍の大敗を機に戦局が急速に悪化していること
は全く報じられなかった。

 そして、大本営発表による華々しい戦果ばかりを聞かされていた日本の国民は、戦況を客観的に認識
することもできず、「帝国陸海軍の不敗神話」を信じ破滅的な敗戦に巻き込まれていった。

 日本は、その敗戦から復興し、奇跡の経済成長を遂げ、世界第2位の経済大国となったが、昨年秋以来
の未曽有の経済危機によって、経済の基盤が根底から揺らぐ深刻な事態に陥っている。そうした中で
行われている今回の特捜捜査は、経済対策を主導すべき政治の世界を大混乱に陥れているだけでなく、
バブル経済崩壊後の最安値を更新した証券市場の下落などの経済問題から国民の目をそらす結果にも
なっている。

4157 ◆ESPAyRnbN2:2009/03/17(火) 12:07:30
 政治の世界の透明化を目的とする政治資金規正法違反の事件の捜査を、重大な政治的影響を与えつつ
行っているのだから、捜査機関の側にも可能な限り透明化、説明責任を果たすことが求められるのが
当然だ。しかし、残念ながら、現在まで検察はその責任を全く果たしておらず、その代わりに行われている
のが、捜査の成果を一方的に報じる「大本営発表」だ。そうであるのなら、その「大本営発表」を客観的に
分析し、捜査の現状と見通しを可能な限り検証してみることが必要であろう。


二階氏側への捜査には政治資金規正法の「大穴」

 まず、二階氏側に対する容疑事実の1つは、派閥の政治資金パーティー券を西松建設のOBが代表を
務める政治団体の名義で購入していた問題だ。これについては、今回の逮捕容疑の小沢代表側への
寄附と同様の問題がある。政治資金規正法は、資金の拠出者の公開までは求めていないので、西松
建設が政治団体の名義でパーティー券を購入したとしても、ただちに違法となるわけではない。その政治
団体が全く実体のないダミーで、しかもそれを二階氏側が認識していたことが立証できなければ違反には
問えない。

 二階氏側への「裏金供与疑惑」問題も報じられた。3月8日付の毎日新聞は、西松建設が「二階俊博
経済産業相側に直接、現金を提供していた疑いがあることが、関係者への取材で分かった。政治資金
収支報告書には記載されていない『裏献金』の可能性もあるとみられる」と報じている。この事実は最も
悪質な政治資金規正法違反として立件可能と思われるかもしれない。

 しかし、そこには政治資金規正法の「大穴」が立ちはだかる。それは、政治家側に直接渡った裏金に
ついて、政治資金規正法違反の事実をどう構成するかという問題だ。

 政治資金規正法は、政党や政治団体の会計責任者に政治資金収支報告書の作成・提出を義務づけて
いる。国会議員であれば、個人の政治資金管理団体のほかに、代表を務める政党支部があり、そのほか
にも後援会など複数の政治団体があるのが一般的だ。このような政治家が、企業側から直接政治献金を
受け取ったのに、領収書も渡さず、政治資金収支報告書にも全く記載しなかったとすれば、政治資金の
透明化に露骨に反する最も悪質な行為だ。

 しかし、このような「裏献金」の事実について政治資金規正法違反で刑事責任を問うとすれば、どう構成
すれば良いのか。違反事実として考えられるのは、企業等は政党または資金管理団体以外に対して
寄附をしてはならないという規定に違反する寄附を受領した事実か、受領した寄附を収支報告書に記載
しなかったという虚偽記載の事実だ。その「裏献金」が、政治家個人に宛てたものか、資金管理団体、
政党支部などの団体に宛てたものかがはっきりすれば、政治資金規正法のどの規定に違反するのかが
特定できる。しかし、裏金は、最初から寄附を表に出すことを考えていないのだから、政治家個人宛か、
どの団体宛かなどということは考えないでやり取りするのが普通だ。結局、「政治資金の宛先」が特定
できないので、政治資金規正法違反の事実が構成できず刑事責任が問えないのだ。

 自民党長崎県連事件の場合は、「裏献金」が、正規に処理される「表の献金」と同じ形態で授受されて
いたので、個人ではなく県連宛の寄附と認定することが容易だった。しかし、政治家個人が単独で受け
取った場合のように、政治資金の宛先がはっきりしない場合には、違反事実の特定は困難だ。

 同じ政治献金でも、職務権限との関係が立証できないために賄賂にならない「贈収賄崩れ」のような
裏金のやり取りは、政治資金の透明化という法の趣旨から言うと最も悪質な行為であるにもかかわらず、
違反の立件が著しく困難なのだ。

 かねて政治資金規正法は「ザル法」だと言われてきた。しかし、実は、そのザルの真ん中に「大穴」が
空いているのだ。政治資金規正法の罰則は、刑事処罰の一般的な考え方になじまない面がある。悪質な
違反行為の一部に例外的に適用できる武器でしかない。

 このような立件の困難さがようやく認識されたためか、二階氏側への裏金寄附に関する記事は、その後
はほとんど報じられていない。自民党サイドへの捜査の展開は著しく困難な状況になっているものと
考えられる。

4158 ◆ESPAyRnbN2:2009/03/17(火) 12:07:55
ゼネコン捜査は無謀な「白兵突撃」

 それに代わって、にわかに活発になったのが、東京地検特捜部が東北地方の大手ゼネコンなどの一斉
聴取に乗り出したことを報じる「大本営発表」だ。3月12日には、「東北の業者一斉聴取」(朝日)、「ゼネコン
数社を聴取」(読売)などの見出しの記事が一面トップを飾っている。

 これらの記事によると、代金の水増し支払いなどでゼネコン側が資金を負担して下請け業者に献金を
させる「迂回献金」が小沢氏側に行われており、その背景に公共工事を巡る談合構造が存在したとの
ことだ。これらの捜査の意図はどこにあるのだろうか。

 まず、この「迂回献金」や公共工事を巡る談合などに関する小沢氏側の新たな犯罪事実を立件できる
可能性はほとんどないと言ってよいだろう。

 「迂回献金」は、政治資金の寄附行為者の開示だけが義務づけられ、資金の拠出者の開示を求めて
いない現在の政治資金規正法上は違法ではない。また、2005年の年末、大手ゼネコンの間で「談合
訣別宣言」が行われ、2006年以降は、公共工事を巡る談合構造は一気に解消されていった。現時点
では2006年3月以前の談合の事実はすべて時効が完成しているので、談合罪など談合の事実自体の
立件は考えにくい。また、談合構造を前提にした「口利き」などでのあっせん利得罪の時効期間も同じで
あり、立件は考えられない。

 そうなると、今回の建設業者への捜査は、新たな犯罪の立件のためではなく小沢氏の秘書の逮捕事実
の悪性を根拠づける証拠の収集のための捜査としか考えられない。

 実際に、それ以降の新聞記事には、「特捜部は、西松建設による違法献金の背景にある、東北地方の
談合構造を調べている」(3月14日付読売)、「東京地検特捜部は、ゼネコン各社も同じ趣旨で代表側に
献金を続けていた疑いがあるとしてダム工事をめぐる受注経緯の解明を捜査の焦点の一つとしている
模様だ」(同日付朝日)などと、捜査の目的が談合構造の解明、とりわけダム工事と政治献金との関係の
解明にあることが報じられている。

 中には、「小沢代表はこれまでの記者会見などで、『公共工事について、口利きやあっせんを行った
事実は一切ない』などと話している」(3月14日付読売)と、わざわざ小沢氏の会見での言葉を引用して、
小沢氏の特捜捜査批判の矛盾を強調したり、「ゼネコン関係者は『東北の公共工事で小沢事務所の
影響力は絶大。大久保さんが了承しないと、チャンピオンは最終決定とはならなかった』と証言している」
(14日付産経)などと、既に、特捜部が小沢事務所の談合受注への影響力の解明という「大戦果」を
挙げたように報じている記事もある。

 これらの「大本営発表」によれば、今回の大手ゼネコンなどへの一斉聴取の目的は、東北地方の公共
工事を巡る談合構造の下での受注者の決定に大久保容疑者が強い影響力を持っていたこと、小沢氏側
への政治献金は、談合受注の見返りの趣旨だったことを明らかにすることで、逮捕容疑となった西松建設
側からの政治献金が実質的に贈収賄に近いものだったという事件の悪性を立証することにあるようだ。


単純ではない談合受注の構造

 しかし、前に述べたように、そもそも、この政治献金が違法と言えるかどうかに重大な問題があることに
加えて、仮に違法であったとしても、3月11日の記事でも述べたように、談合受注の構造は決して単純な
ものではない。

 ゼネコン間の談合構造の下での公共工事の受注者決定は、受注希望の有無、技術力、経営規模、
同種工事や近隣工事の受注実績、発注者への協力の程度など様々な要因を考慮し、さらに、自治体の
首長や有力政治家の意向なども考慮して受注予定者を絞り込んでいくという複雑なメカニズムだった。
この中での個別の工事の受注と、個別の政治献金との対価関係は、必ずしも直接的なものではない。

 朝日新聞などでは岩手県内のダム工事の一部を西松建設が受注したことと逮捕容疑の小沢氏側への
政治献金の関係を問題にしているが、国土交通省発注の工事について、発注者側への影響力を有して
いるとは思えない野党側の小沢氏側に、果たして、談合による受注者の決定に影響を及ぼすことが
可能なのであろうか。しかも、このダムは総工費2000億円を超える巨大なダムであり、10年以上も前
からの企画・設計の段階で、ゼネコン側から発注者への協力が行われ、その積み重ねが落札につながる。
入札に近い時期の政治献金が直ちに受注に結びつくような単純な話ではない。

4159 ◆ESPAyRnbN2:2009/03/17(火) 12:08:07
 談合受注に影響力を与え得るのは、基本的に「客先意向」つまり、発注官庁側から何らかの意向が
示された場合だ。政治家の「口利き」の影響力も発注者側への働きかけを通して及ぼされるのが通常だ。
小沢氏側がその「客先意向」に影響を及ぼし得るとすれば、まず考えられるのは地元の岩手県だが、
当時の県知事の増田寛也氏(前総務大臣)が、地元紙の取材に対し、「2期目(1999年〜2003年)以降は
小沢氏との関係が疎遠になり話もほとんどしていない」といった趣旨のことを述べている(3月16日付岩手
日報)。岩手県での発注者への「口利き」の立証は極めて困難だ。

 小沢氏側が、西松建設だけではなく、他の大手ゼネコンからもかなりの額の政治献金を受けることが
できたのは、岩手県を中心に地域社会での有力者だったことによるものであろう。地域の有力者には、
「あいさつ」をして、つながりを保っておくことで、受注の邪魔をされないようにする必要があり、そのために、
「保険料」的な意味で政治献金を行ったというのが実態であろう。


捜査の早期終結と政治資金の透明化に向けて取り組みを

 このように考えると、東北地方のゼネコン関係者の一斉聴取によって、逮捕容疑の政治資金規正法
違反の悪性の立証につながる証拠の収集に関して具体的な「戦果」が挙がっているとは考えられない。

 しかも重要なことは、ゼネコン間の談合構造は2006年以降解消され、その後は、むしろ、猛烈な
ダンピング競争になっているということだ。「過去の遺物」となった談合構造を、3年以上も経った今になって
あたかも現在も続いているかのように問題にされるのは、経済危機による深刻な経営悪化にに直面する
大手ゼネコンにとって迷惑極まりない話だ。

 今回の特捜捜査は、政治的にも極めて重大な影響を生じさせているだけでなく、経済社会的にも深刻な
影響を与えている。しかも、裁判員制度の施行を控えた時期に、膨大な人員が今回の事件の捜査に投入
されることは、制度の円滑な施行に向けての総仕上げの準備業務にも影響を生じさせることになりかねない。

 私は決して裁判員制度に賛成ではないし、これまで、様々な形で反対の意見を表明してきた(「裁判員
制度が刑事司法を崩壊させる」など参照)。しかし、そのような反対意見にも全く耳を貸さず、ここまで
裁判員制度の導入に向けて突き進んできたのが検察だ。制度の施行まで2カ月、もはや導入がどうしても
回避できないところまできたのであれば、せめて制度導入のために最後まで最善の努力を尽くしてほしい。
今になって「裁判員制度などそっちのけ」で今回の事件に膨大な労力をかけるのは、あまりに無責任では
ないか。

 ガダルカナルの緒戦、わずか2000名の一木支隊は、帝国陸軍の伝統的戦法である「白兵銃剣による
突撃」をもってすれば米軍の撃破は容易だと信じて1万3000人の兵力の米軍基地に突撃し、ほとんど
全滅した。しかし、「帝国陸軍の不敗神話」を信じた日本軍は、兵力を逐次投入し、2度にわたる総攻撃を
行って惨敗を喫し、その後も撤退の決断が遅れたために膨大な数の兵士が島に取り残されて餓死した
(『失敗の本質〜日本軍の組織論的研究』戸部良一ほか)。

 そして、ようやく日本軍が撤退の決断をした際、大本営発表は次のように報じた。

 「ソロモン群島のガダルカナル島に作戦中の部隊は昨年8月以降、激戦敢闘克く敵戦力を撃摧しつつ
ありが、その目的を達成せるにより、2月上旬同島を撤し、他に転進せしめられたり」

 今回の事件の捜査の経過と現状が、これまで述べてきた推測の通りなのであれば、展望のないまま
捜査をこれ以上長期化・泥沼化させることは絶対に避けなければならない。それは、ただでさえ政治、
経済の両面で危機的な状況にある日本を一層深刻な状況に陥れることになりかねない。

 検察は、「特捜不敗神話」へのこだわりを捨てて事件を早期に決着させ、今回の捜査の目的と経過に
ついて国民に説明責任を果たすべきだ。そして、政治の世界では、この事件を機に、与野党ともに政治
資金の現状についての自主的な調査を行うこと、政治資金規正法の「大穴」をふさぐための立法措置を
行うことなど、政治資金の透明化に向けての具体的な方策を講じ、極限に達している政治不信の解消に
努めるべきだ。

4160名無しさん:2009/03/17(火) 19:28:11
個人的な印象でも、また、やたらと記者が食いついていた様子からも、「小沢爆弾炸裂」の感強し。

 また、いわゆる「政治とカネ」の問題について「今回、政治団体から政治団体への寄附を正しく報告し、公開していても問題になった。ほとんどの企業が国や地方公共団体と取引があるので、公共事業の有無によって企業献金を仕分けすることはできない。政治団体も実際の資金の出所は分からない」と指摘したうえ、「禁止するなら、政治団体も含めて、すべての企業・団体献金を禁止するのが一番すっきりする」と述べ、企業献金を禁止する場合は、団体献金も全面禁止して、個人献金に一本化すべきだとの考えを示した。

 さらに、「もうすぐ総選挙がある。民主党が政権を取ったら、国の統治機構、政治のあり方を変えるので、当然政治とカネの問題も取り上げる」と抜本改革に着手することを明らかにした。
http://www.dpj.or.jp/news/?num=15486

また、日本ビデオニュース・神保哲生氏の質問に答える形で沖縄密約文書の公開に前向きな姿勢を示したのも印象的(上記「最新ニュース」では言及なし)。
小沢は萎えていない!

4161千葉9区:2009/03/17(火) 20:47:21
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090317ddm002010039000c.html
消費者庁法案:民主抜き成立も 共産など3党、政府案修正検討
 消費者庁設置関連法案が17日、審議入りする。民主党は対案として「消費者権利院」を設置する法案を提出したが共産、社民、国民新の各党は政府案を修正して成立を図ることも検討している。政府・与党が共産などの求める修正に応じれば、参院で民主党を除く与野党の賛成多数で政府案が成立する可能性も出てきた。【木下訓明】

 政府案と民主党案の最大の違いは「内閣からの独立性」。民主党は、内閣から独立した消費者権利院を設置することで、各府省に強い勧告ができると主張する。一方、政府案でも有識者委員会が消費者被害の拡大防止について首相に意見できる。「委員会には消費者団体の関係者も入る。霞が関(官僚)が抵抗しても首相次第で十分機能する」(内閣府担当者)という。

 共産、社民、国民新の3党は、消費者団体や日弁連の素案が反映された消費者庁の設置自体には賛成の立場だ。早期の法案審議入りを主張してきたこともあり、審議入りに前向きではなかった民主党とは距離がある。社民党の福島瑞穂党首は2月、野田聖子消費者行政担当相との会談で、政府案の修正を申し入れ、野田氏も前向きな姿勢を示した。

 政府・与党と民主党は、それぞれ3野党の取り込みに懸命だ。政府は「こちらに歩み寄っていただけるのであれば歓迎」(野田氏)。民主党も「我々の法案を柔軟に修正するつもりはある」(枝野幸男衆院議員)と語る。

 両案は17日に衆院本会議と衆院消費者問題特別委員会で趣旨説明を行い、18日には麻生太郎首相も出席して同委で質疑が始まる。

4162千葉9区:2009/03/17(火) 22:52:36
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009031700937
「強気」消える民主=国会対応、司令塔不在響く
 小沢一郎民主党代表の公設秘書が西松建設の違法献金事件で逮捕されて以降、同党が国会対応で攻勢を掛けられないでいる。小沢氏が進退問題を抱えた状況では、強気の戦略を描けないという事情があるためだ。「司令塔不在」は党内に混乱ももたらしており、与党ペースの国会運営を許す形となっている。
 象徴的なのは、政府・与党が年度内成立を目指す2009年度予算関連法案への対応だ。小沢氏の秘書が逮捕される以前は、民主党内では麻生太郎首相を春の衆院解散に追い込むため、4月下旬まで審議を引き延ばすことができる予算関連法案を「人質」に取り、麻生政権を揺さぶるシナリオが検討されていた。しかし、民主党の山岡賢次国対委員長は16日、共産、社民両党国対委員長との個別会談で「不景気の時に引き延ばしても意味がない」と述べ、関連法案の年度内成立を容認する考えを伝えた。
 発言は民主党内に波紋を広げ、翌17日の役員会では出席者の1人が「ちょっとおかしい。出口を決めるのは早過ぎる」と山岡氏を批判。結局、参院での採決時期は、共闘関係にある社民党などの意向も踏まえ、執行部で調整することになった。
 民主党は、「衆院選後の課題」と主張していた消費者庁設置関連法案に関する日程協議でも強く抵抗せず、同法案は17日の衆院本会議で審議入りした。首相を追い詰めるカードとして検討している衆院への内閣不信任決議案や参院への首相問責決議案提出についても、党内には「勝負どころではない」(参院幹部)と先送り論が強まっている。
 「ご迷惑をお掛けし、申し訳ない」。小沢氏は同日の役員会で、事件に伴う混乱を重ねて陳謝した。国会の様相が一変し、民主党内に「わが党はすっかりおとなしくなった」と戸惑いの声が広がるのとは対照的に、自民党の大島理森国対委員長は「これが当たり前なんだ」と周辺に漏らしている。(了)
(2009/03/17-21:09)

4163名無しさん:2009/03/18(水) 18:47:47
>>4160
どうやら本気のようだ。

小沢代表が企業・団体献金「全廃」を指示 民主党
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090318/stt0903181730004-n1.htm
 民主党の小沢一郎代表は18日、党本部で鳩山由紀夫幹事長と会談し、西松建設の違法献金事件を受けて表明した企業・団体献金全廃の方針について「岡田克也党政治改革本部長に言って実現してほしい。分かりやすい仕組みにしないといけない」と述べ、党として検討するよう指示した。小沢氏の公設第1秘書が政治資金規正法違反容疑で逮捕されたことを受け、同法の抜本改正に取り組む姿勢をアピールする狙いがあるとみられる。

 小沢氏は会談後、記者団に対して「どの企業なら(献金を受けて)良いとか悪いとか言うわけにいかないだろう。企業・団体の全面的禁止以外に実効があがらない」と改めて強調した。企業・団体献金の全廃を次期衆院選の政権公約(マニフェスト)に盛り込むかどうかについては「僕が強制する話ではない。(民主党内の)みんながいいと言うならいい」と述べるにとどめた。

 一方、鳩山氏は同日、党の政策決定機関「次の内閣」の会合で「代表がここまでの決意で述べた以上、その思いを受け止めて政策としてまとめ上げてもらいたい」と述べた。

もうひとつ、これも。

世襲制限、衆院選公約に=民主・鳩山氏
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2009031800837
 民主党の鳩山由紀夫幹事長は18日午後、都内で講演し、選挙制度改革に関して「世襲制の禁止は大きなテーマだ。同一選挙区でも例えば(親の引退から)5年、10年たてば影響力は少なくなるから、時間的な制限を入れればいい」と述べ、世襲による立候補の制限を次期衆院選のマニフェスト(政権公約)に盛り込む考えを示した。世襲の範囲などについては言及しなかった。
 鳩山氏は祖父が元首相、父が元外相の政治家一家だが、選挙区(北海道9区)自体は引き継いでいない。同氏は講演で、引退を表明した小泉純一郎元首相が次男を後継指名したことに触れ、「わが党はそういうことはしないということを高らかにうたいたい」と強調した。

民主がいよいよ「手負いの虎」となって牙を剥きはじめた。

4164千葉9区:2009/03/18(水) 23:16:53
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090318-OYT1T00952.htm
「企業献金禁止」小沢氏案に自民動揺…“現状維持派”多数で

 民主党の小沢代表が企業・団体献金を全面禁止すべきだとの考えを示したことで、自民党が対応に苦慮している。

 真っ向から否定すれば政治とカネの問題に消極的と受け止められ、世論の批判の矢面に立たされる可能性があるからだ。

 自民、公明両党の幹事長、国会対策委員長らは18日、都内のホテルで会談し、企業・団体献金の禁止について、当面、民主党の動きを注視していくことを確認した。自民党の大島理森国対委員長は会談後、記者団に「政党活動の自由を担保していく重要な問題だ。私は企業・団体献金は否定するものではない」と語った。

 同党内では「現状を維持したい」というのが大多数の議員の本音だ。2007年の政治資金収支報告書によると、自民党本部と支部を合わせた献金総額(約224億円)のうち、企業・団体献金は41%(約93億円)を占め、個人献金の25%(約56億円)などを大きく上回っている。全面禁止されれば財政的に大きな打撃を受けることは間違いないからだ。

 「小沢氏の疑惑隠しの提案に、こちらが乗るわけにはいかない」(幹部)との反発も強く、自民党の山崎拓・前副総裁は同日、日本記者クラブでの記者会見で「政官業癒着の象徴みたいな方が言ったって始まらない」と皮肉った。

 しかし、衆院選を控え、「民主党が企業献金禁止で党内の意見をまとめるようなら、何もしないわけにもいかない」との危機感もある。自民党内には、ネット献金や税制上の優遇措置など個人献金を増やす方策を検討することで批判をかわす案も浮上している。

(2009年3月18日20時21分 読売新聞)

4165とはずがたり:2009/03/18(水) 23:21:25
小沢の捨て身の反撃っすよね〜。
政界への最後の置き土産と腹を括りましたかねぇ。

4166千葉9区:2009/03/18(水) 23:41:30
>>4163
大同小異でなにもまとまらず・・・となりそうな予感
「世襲」とはなんぞや。
そこをまとめるのは大変でしょうね。
自民・滋賀4の岩永の例はわかりやすいですが。
・県議・市長などとの関係をどうするか(三重5・愛媛4)
・参院の選挙区・比例区、衆院の比例区(単独立候補の場合など)との兼ね合い(兵庫7)
・引退してからいつまでを世襲の制限とする?(福島1の場合)


民主党新人で世襲制限に引っかかる可能性のある候補者
※現職・元職を含まず(まあ非現実的なので)
福島1区:石原洋三郎 父:石原健太郎の地盤(2003年引退)
三重5区:藤田 大助 父:藤田正美が度会郡選出の県議
兵庫7区:石井登志郎 父:石井一が兵庫1区地盤(2005年落選)2007年参院比例区で当選(選挙区は違うものの・・・比例区=全国が地盤とも言える)
愛媛4区:高橋 英行 父:高橋英吾が八幡浜市長

4167とはずがたり:2009/03/18(水) 23:49:54
同一の選挙区でバトンタッチの形を防ぐと云うのが最低限入れるだけでも随分違うと思いますし,実効性もそこそこあるような感じが致します。
親子孫・夫婦位までは兎も角叔父・甥や婿等何処ら辺迄禁止するのか,また弔い選挙を否定するのは心情的にどうか,等は結構難しいでしょうかねぇ。

4168千葉9区:2009/03/19(木) 00:00:22
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090319k0000m010120000c.html
企業献金:小沢氏の禁止発言が波紋…与野党賛否入り乱れ
 民主党の小沢一郎代表が企業・団体献金の全面禁止に言及したことで18日、民主党内だけでなく政府・与党や他の野党にさまざまな反応が広がった。

 ◇民主…ベテラン、中堅困惑
 民主党では18日、全面禁止を訴えてきた議員は歓迎する姿勢をみせたが、労組出身や企業献金を受けているベテラン・中堅議員は困惑を隠さなかった。小沢氏自身は「僕が強制する話じゃない」と党内議論を見守る姿勢を強調した。

 「私の問題で企業献金がよろしくないというなら、全面禁止以外にないんじゃないですかと。質問があったから答えた」。小沢氏は18日、党本部で記者団に、一歩引いた立場での物言いを続けた。次期衆院選マニフェストに盛り込むかどうかをただされても「皆がそれでいいならいいんじゃないですか」と、半ば“人ごと”のように語った。

 民主党は19日からの政治改革推進本部(岡田克也本部長)で規正法見直しの議論を始める。小沢氏と18日に会談した鳩山由紀夫幹事長は東京都内の講演で「代表に『岡田君に言って実現してほしい。できるだけ分かりやすくしなければ駄目だ』と言われた」と指示の内容を披露した。若手からは「信頼回復、名誉挽回(ばんかい)のために代表が一大決心をした」と評価する声があがっている。

 一方で、小沢氏の真意をいぶかる声もあった。参院の比例代表選出議員は「『ここまでしなくちゃ実効性がないができますか』という逆説的な言い方ではないか」と推測した。旧民社党系の議員も「『やろうとしてもできないでしょ』と言っているだけではないか」と指摘した。【野口武則、小山由宇】

 ◇政府・自民…批判、反発相次ぐ
 政府・自民党内には反発が広がった。西松建設による違法献金事件で、公設第1秘書が逮捕された小沢氏の発言だけに河村建夫官房長官は18日の記者会見で「反省の上に立ってのお考えなのかどうか」と皮肉った。

 自民党の山崎拓前副総裁は同日、東京都内の日本記者クラブで講演。小沢氏の発言について「政官業の癒着の象徴みたいな方が言っても始まらない」と痛烈に批判した。次期衆院選についても「小沢氏の政権取りは、そうは問屋が卸さないことになった」と述べ、献金事件が選挙戦に影響を与えるとの見通しを示した。

 ◇公明…「規制すべきところも」
 一方で公明党の北側一雄幹事長は18日、国会内で記者会見し「企業・団体献金は規制すべきところがある」と述べ、政治資金規正法の見直しが必要だとの認識を表明した。具体的には、企業・団体献金の年間上限額を引き下げるほか、政党支部から、政治家個人の資金管理団体への献金の流れを規制すべきだとの考えを示した。【松尾良、犬飼直幸】

 ◇社民…評価
 社民党の福島瑞穂党首は18日、記者会見で「社民党が投げたボールが返ってきた。野党第1党が献金禁止の先頭に立ってもらえるようお願いしていく」と評価した。同党は小沢氏の公設秘書逮捕後の11日、公共事業受注企業からの献金禁止を民主党に提言している。

 ◇国民新…否定
 一方、国民新党の亀井静香代表代行は18日の記者会見で、小沢氏の発言を「企業献金をオープンにしてけしからんとされるならそのものを禁止するしかない、との考えだ」と解説した。

 その上で企業献金禁止には、「大金持ちか、宗教団体、労組出身の政治家しか活動できなくなる」と述べて否定的な見解を示した。【小山由宇】

 ◇首相…必要性強調
 麻生太郎首相は18日、「企業献金が悪という考え方にはくみしない」と述べ、企業・団体献金は必要との認識を示した。首相官邸で記者団に語った。

 さらに首相は「企業献金の正当性に関しては、最高裁判決も出ていると記憶している。民主主義を実行していくコストとして、ずっとやってきた長い歴史の結果、今のものがある」と強調した。【仙石恭】

4169千葉9区:2009/03/19(木) 00:06:17
>>4167
長野の羽田親子、山口の林親子のような例はセーフですか。

4170とはずがたり:2009/03/19(木) 00:19:20
>>4169
制度を導入する為にもやむを得ないんじゃないでしょうかね。
結局は衆院小選挙区や県議会の1人区等で此が出来るだけで相当風通しは良くなると思います。
まぁ実現はかなり難しいかとは思いますけど。

4171千葉9区:2009/03/20(金) 00:07:17
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090319-OYT1T01019.htm?from=top
小沢代表「ここで戦わなければ、国民のためにならない」

 民主党の小沢代表は19日夜、東京・銀座の日本料理店で鳩山幹事長と会い、自らの資金管理団体を巡る政治資金規正法違反事件への対応を協議した。

 鳩山氏によると、小沢氏は自らの進退について、「自分の身分に関して未練があるとか、そういう話ではない。しかし、ここで戦わなければ、国民のためにならない。一番大事なことは、政権交代を実現させなければならないということだ」と語ったという。

 また、「検察のあまりにもひどい対応に対し、戦うことをあきらめてはいけない。政権交代を阻止したいという様々な力と徹底的に戦っていきたい」と述べ、東京地検特捜部の対応を批判した。

(2009年3月19日22時14分 読売新聞)

4172名無しさん:2009/03/20(金) 19:29:41
週刊朝日編集長山口一臣氏のブログエントリ。長文のため冒頭部分のみ。

小沢秘書逮捕と「検察の裏金」
http://www.the-journal.jp/contents/yamaguchi/2009/03/post_55.html
民主党の小沢一郎代表の秘書をめぐる政治資金規正法違反事件のいかがわしさについては、多くの人が指摘してくれるようになってきた。今回の捜査は簡単に言うと、まず「小沢秘書逮捕」がありきで、「別件」で逮捕してしまってから「逮捕」に見合う「罪」を探しているという状況だ。つまり、最初に「罪」があったのではなく、捜査の目的は「小沢排除」にあったと言われても仕方ない。後から「バランスを取るため」に付け加えられそうな二階俊博氏の関係者はいいトバッチリというものだ。

検察のターゲットはあくまで「小沢」であったことは間違いない。だが、このまま政治資金規正法違反だけでは「検査の敗北」(by田原さん)になる。

取材記者からは、検察上層部が捜査現場に「なんとしてもあっせん利得処罰罪までもっていけ。できなければ出世はない」とハッパをかけているとか、すでに「あっせん利得」はあきらめて、「入札妨害罪(談合罪)でも偽計業務妨害でも、とにかく何でもいいから再逮捕しろ」と指令がとんでいるといった情報が上がってくる。いよいよ切羽詰まった状況だ。

4173とはずがたり:2009/03/21(土) 21:21:37

小沢代表:「徹底して戦う」続投を示唆 鳩山幹事長と会談
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090320k0000m010094000c.html?link_id=TT001

 民主党の小沢一郎代表は19日夜、鳩山由紀夫幹事長と東京都内で会談し、自らの資金管理団体を巡る政治資金規正法違反事件に関して「検察がどういう判断をしようと徹底して戦う」と述べ、逮捕された公設第1秘書の処分が決まる24日以降も代表を続投する意向を示唆した。

 鳩山氏によると、小沢氏は「今回のあまりにもひどいやり方に対して戦う」と述べ、規正法違反による強制捜査への疑問を改めて強調。そのうえで「自分の身分に関して未練があるという話じゃない。しかしここで戦わなければ、政権を取っても同じことが続く」と述べた。【白戸圭一】

毎日新聞 2009年3月19日 22時45分

4174名無しさん:2009/03/22(日) 08:35:36
明らかにメディアの論調にも変化が認められる。

西松建設献金事件:総選挙前の立件、検察OBも「なぜ?」
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090322ddm041040134000c.html
 西松建設の違法献金事件で小沢一郎・民主党代表の秘書を逮捕した東京地検特捜部の捜査について、今秋までに行われる総選挙に与える影響を考え、「なぜこの時期に」と困惑する声が、多くの検察OBからも出ている。容疑内容についても「立件のハードルを以前より下げているのではないか」との疑問もくすぶっている。【松下英志】
 ◇以前は影響に配慮

 ■時期

 「単純に考えて時期は最悪だ」。ある元検察幹部は漏らす。政治的な動きだと民主党サイドが反発している点についても「10人中9人がそう思うだろう」と捜査に手厳しい。

 特捜部の捜査は、選挙への影響を極力避けてきた歴史がある。典型的なのが00年6月の中尾栄一元建設相の事件。6月25日の衆院選投開票日を待ち、5日後の同月30日に受託収賄容疑で逮捕した。

 一方「3月末で虚偽記載は時効となる。この時期以外にタイミングがなかった。後になるほど衆院議員の任期切れも近づく」と理解を示す元幹部もいる。

 だが、さらに別の元幹部はこう指摘した。「(93年の)ゼネコン汚職事件も総選挙直前に着手したが、今度の総選挙は『民主の逆転なるか』という、とてつもなく意味のある選挙。影響は無視できないものがある。過去の事例からすると、そこら辺(を踏まえてきちんと判断したのか)は『どうかな』という気はする」
 ◇「金額も軽微」指摘

 ■容疑

 「総額が2100万円で、しかもすべて表の寄付。その名義を偽った疑いがあるというだけの今回の事件は、規模、様態とも極めて軽微であることは否定できない」。元特捜部検事の郷原信郎・桐蔭横浜大法科大学院教授はそう指摘する。

 04年に発覚した日本歯科医師連盟を巡る政治資金規正法違反事件で、特捜部は1億円の裏献金を受領した自民党旧橋本派(平成研究会)の会長代理だった村岡兼造元官房長官を政治資金規正法違反で在宅起訴した(有罪確定)。しかし、党の政治資金団体・国民政治協会を経由して3000万円を迂回(うかい)献金されながら収支報告書に記載しなかったとして検察審査会で「起訴相当」とされた山崎拓元副総裁は不起訴とした。

 こうしたことから他のOBも、今回の事件で立件するか否かの境目を示す「ハードル」について「下げたと受け止められても仕方がない」と懸念する。

 「時期が最悪」と指摘した元幹部は、こうも語った。「(ロッキード事件の田中)角栄(元首相)に匹敵する相手(小沢氏)を相手にするわけだから、このまま(の容疑で)終わるとまずいよ」。世論の反発を念頭に、危機感を募らせた。

4175とはずがたり:2009/03/22(日) 10:09:50
いよいよ勾留期限が近づいてきましたね。どうなりますやら。

4176千葉9区:2009/03/22(日) 23:17:24
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/03/20090321t31008.htm
対決の構図一転「音無し」衆院岩手4区 広がる政治不信

政治不信が広がる衆院岩手4区。有権者は納得のいく説明を求めている=岩手県奥州市胆沢区

 西松建設の巨額献金事件で、公設秘書が政治資金規正法違反容疑で逮捕された小沢一郎民主党代表の地元、衆院岩手4区で政治不信が広がっている。逮捕された秘書の前任者で、次期衆院選では同じ4区から自民党公認で出馬を予定する高橋嘉信氏(55)も事件と関連した報道で名前が挙がり、有権者の多くはやり場のない怒りとともに両陣営に納得のいく説明を求めている。

<「真相知りたい」>
 「地域が不況で苦しんでいる中、地元の国会議員や政治家は何をしているのか」。岩手県奥州市前沢区の主婦(35)は憤る。連日の報道では地元政界関係者のかかわりが取りざたされ、「事件の真相が知りたい」と願う。

 「いつかは総理大臣」と小沢氏を長年支持してきた70代男性は、西松建設からダミー団体を通じて巨額の献金を受けていたとされる報道に「そんな大金をどこに使っているのか」と疑問を呈し「応援する気がなえた」とうつむいた。

<はね返りを警戒>
 盛岡市のホテルで14日にあった自民党県連定期大会。高橋氏はあいさつで、事件について「捜査の過程でいずれ(真実が)明らかになる」と触れただけだった。

 大会後も取り囲んだ報道陣には「献金の仕組みや授受にかかわったことはない」と記した簡単な文書を配布。言葉を発することなく、会場を後にした。

 西松建設がダミー団体を使って献金を始めたとされる1990年代、高橋氏は小沢氏の公設秘書を務めていた。有力支持者の1人は「経歴からして『知らない』だけでは通らない」と不信感を募らせる。

 民主王国・岩手で、小沢氏の秘書逮捕という反転攻勢の好機にもかかわらず、自民党や高橋氏後援会の周囲には静けさが漂う。高橋氏も事件発覚後間もなく、支持者宅へのあいさつ回りをキャンセルするなど活動を控えている。

 小沢氏をつつくと、高橋氏にはね返りかねないという構図が事態を複雑にしている。後援会幹部は「嘉信さんから具体的な説明はない。選挙まで支え切る自信はない」と本音を漏らした。

<秘書団を地元に>
 一方の小沢氏陣営。小沢一郎後援会水沢連合会の小野寺伝会長(76)は、小沢氏の説明が十分に有権者に届いていないとの感触からか、今の情勢を「逆境」と表現する。

 最近5回の選挙は小沢事務所の秘書に頼らず、後援会が仕切ってきた。次は、これまでほかの選挙区へ応援に行っていた秘書団を地元に戻すことも検討している。

 政治家の説明責任について北海道大大学院の山口二郎教授(行政学)は、今回の東京地検特捜部の捜査が極めて政治的で不可解とした上で「談合にかかわっていたといった報道に関しては、きちんと具体的に反論して有権者に実態を明らかにすべきだ」と指摘する。

 岩手4区には小沢、高橋両氏のほか、共産党県委員会書記長の瀬川貞清氏(58)、社民党県連代表の小原宣良氏(64)も出馬を予定している。政治不信を増幅させる事件に、両党の地元幹部は「事件の本質は政党と企業の癒着にある。断ち切れるのはわが党だけだ」とアピールしている。
2009年03月21日土曜日

4177千葉9区:2009/03/22(日) 23:18:10
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/03/20090322t31034.htm
遠のいた?東北出身首相 西松献金事件で小沢氏ぐらり
 「総理のいす」にあと一歩まで近づいたとみられている小沢一郎民主党代表(衆院岩手4区)の足元が、西松建設の巨額献金事件でぐらついている。故鈴木善幸氏(旧衆院岩手1区)が首相を退陣してから26年。東北から送り出した「首相候補」は軒並み、最高権力者に上り詰める直前での挫折を繰り返してきた。果たして、小沢氏は不吉なジンクスをぬぐい去ることができるのか―。

 戦後の首相は現在の麻生太郎氏までで30人。このうち東北出身は鈴木氏しかいない。1980年から2年4カ月、首相官邸の主となった。

 共和汚職事件に絡む献金疑惑で衆院予算委員会に参考人招致されたのは、既に政界を引退した後の92年だった。

 鈴木氏の引退直後、総理・自民党総裁の座に挑んだのが故三塚博氏(衆院宮城3区)だった。党内第二派閥「清和会」の後継争いに勝ち抜いて総裁選に立候補したが、故宮沢喜一氏に敗れた。

 その後も党幹事長、蔵相などの要職を歴任。長く首相候補の1人ではあり続けたが、その機会は巡ってこなかった。

 三塚氏には、金銭スキャンダルも付きまとった。元秘書は「期待値の高い政治家だったからこそ企業献金が集まった」と振り返る。

 自民党内から金権体質の打破を訴えたのが「政界のプリンス」と言われた加藤紘一氏(衆院山形3区)だ。山崎拓元幹事長、小泉純一郎元首相とともに「YKKトリオ」を結成。党改革を訴え、3人の中で最も首相に近いと目されていた。

 2000年11月、当時の森喜朗首相に反旗を翻した「加藤の乱」に失敗。02年には、秘書の脱税事件や政治資金流用疑惑の責任を取って一時、議員辞職した。

 47歳で自民党幹事長に就任した小沢氏は、宮沢氏が勝利した総裁選で候補者を“査定”するほどの権勢を振るい「剛腕」のイメージを内外に植え付けた。

 その後、自民党を離党し、06年4月に民主党代表就任。07年参院選で与野党逆転を果たし、政権交代に王手をかけた。各種世論調査では党首支持、政党支持ともに「小沢・民主」が「麻生・自民」を上回る。

 秘書の逮捕は、加藤氏が失脚したケースと酷似しているが、鳩山由紀夫民主党幹事長は「小沢代表の使命は官僚主導から、国民主導の政治をつくり出すことだ。小沢代表を信頼していることに尽きる」と語り「小沢首相」誕生に意欲を見せる。

 秘書や金銭に絡むスキャンダルに足を引っ張られ続ける東北の首相候補たちを自民党の幹事長経験者は「3人とも脇が甘い」と評している。
2009年03月22日日曜日

4178千葉9区:2009/03/23(月) 21:31:53
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090323-OYT1T00533.htm
「小沢代表の下で戦える」民主党幹部に続投の声相次ぐ

 民主党の小沢代表の資金管理団体を巡る政治資金規正法違反事件で逮捕された公設第1秘書の拘置期限を24日に控えて、党幹部の間では23日午前、小沢氏の代表続投を容認する声が相次いだ。


 党幹部の一人は23日朝、小沢氏と距離のある枝野幸男・元政調会長が22日のテレビ番組で続投を容認する考えを示したことを取り上げ、「ありがたい発言だった。党内には『小沢代表では衆院選は厳しい』という声もあったが、小沢氏の下で戦えるという雰囲気になってきているのではないか」と期待感を示した。

 別の幹部は「逮捕容疑での起訴だけなら、小沢氏が続投するのは当然の話だ」と強調した。そのうえで、検察当局による秘書の処分が決まった後の対応について、「役員会や常任幹事会で確認する必要などない。小沢氏が記者会見でちゃんと説明すれば、それで十分だ」との考えを示した。

 ただ、若手や、次期衆院選に立候補予定の候補者の間には、自発的辞任を望む声もくすぶっている。ある候補者は「わざわざ事務所に来て『小沢氏を辞めさせろ』と言ってくる人間もいる。都会の有権者は『政治とカネ』の問題に敏感だ。国会議員はどうして小沢氏に辞めろという声を上げないのか」と語った。

(2009年3月23日11時37分 読売新聞)

4179名無しさん:2009/03/24(火) 08:54:59
元東京地検特捜部長宗像紀夫氏が特捜批判。しかも産経で!

【西松献金】政治団体のダミー性焦点 宗像紀夫元東京地検特捜部長
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090324/crm0903240737007-n1.htm
 政権交代の可能性もある次期衆院選を控えた状況下で、民主党の小沢一郎代表絡みの事件に着手することの是非は、事件捜査全体をみなければ判断できない。例えば、今やらなければ次の重大な事件捜査に支障が出るなどの理由があれば理解できる。しかし、秘書の政治資金規正法違反事件だけで終わってしまえば、この時点での着手の正当性を説明することは難しい。

 特捜部は今回、西松建設側がダミー団体を通じて提供した献金の実態が悪質なもの、つまり、公共工事の受注の謝礼であるという形で組み立てようとしているのではないか。

 ただ、今回の事件は微妙だ。特捜部が政治団体をダミーと見立てても、客観的に立証するのは容易ではないだろう。ダミーというのは西松側からの見方であり、小沢氏側は政治団体から合法的に受けたと主張するだろう。政治団体のダミー性と、その認識が立証の上で最大のポイントになる。

 捜査で疑問なのは、西松建設が2つの政治団体を通して小沢氏側の団体に献金しているが、ほかの政治家側にも同じことをやっており、小沢氏側だけの問題ではないこと。ほかの政治家の政治団体の関係者すべてを調べた上でないと結論は出せないはずだ。

 小沢氏については、一般論で言えば、今回の献金の仕組みを知っていて秘書に受けなさいと指示していれば共犯にもなるが、政治家は普通、そこまで把握していないだろう。今後の展開は大久保容疑者の再逮捕の有無が鍵になる。(談)

4180とはずがたり:2009/03/24(火) 10:45:01

小沢氏秘書を午後起訴 西松献金事件で特捜部
http://www.47news.jp/CN/200903/CN2009032401000045.html

 西松建設の巨額献金事件で東京地検特捜部は、違法な企業献金を受領したなどとして政治資金規正法違反の罪で、小沢一郎民主党代表の公設第1秘書大久保隆規容疑者(47)を拘置期限の24日午後、起訴する。

 大久保容疑者は否認しているとみられるが、ほかの関係者の供述などから、特捜部は「違法性を認識した上で多額の献金を受け入れていたとの立証は十分」と判断。小沢代表への事情聴取は当面、見送る方針。

 大久保容疑者の逮捕容疑は、2003−06年の4年間、実際には西松建設からの企業献金だった2100万円を、会計責任者を務めていた小沢代表の資金管理団体「陸山会」で受け取ったのに、政治資金収支報告書には西松のダミー団体とされる新政治問題研究会(新政研)と未来産業研究会(未来研)からの献金と偽って記載するなどした疑い。

 うち06年10月の100万円送金について、西松建設の前社長国沢幹雄容疑者(70)=外為法違反罪で起訴=と、元総務部長岡崎彰文容疑者(67)の2人が、違法に迂回献金をした容疑で大久保容疑者とともに逮捕された。
2009/03/24 07:12 【共同通信】

西松、分散献金でダミー設立か 小沢代表秘書、24日起訴
http://www.47news.jp/CN/200903/CN2009032301000836.html

 準大手ゼネコン西松建設の巨額献金事件で、同社は関連会社が大手に比べて少なく、政治家への献金割り当てを分散しにくかったことが、ダミーとされる政治団体設立の理由の1つになっていたことが23日、同社関係者の話で分かった。

 東京地検特捜部は、こうした事情を知りながら違法な迂回献金を受けていたなどとして、政治資金規正法違反の罪で、小沢一郎民主党代表の公設第1秘書で資金管理団体「陸山会」の会計責任者大久保隆規容疑者(47)を拘置期限の24日、起訴する方針。

 小沢代表は24日に進退を表明する見通しで、党内には事件が拡大しない場合は続投を容認する声が出ている。

 民間信用調査会社などによると、西松建設は昨年8月現在、松栄不動産など子会社12社、関連8社でグループを構成。大手ゼネコンには約50のグループ企業を抱える社もあるという。

 西松建設関係者によると、グループ内で献金やパーティー券購入を依頼できるのは松栄不動産など数社で、担当者は西松建設本体の献金額が他社に比べて突出しないように苦慮。西松の元幹部は「100万円分のパーティー券を買ってほしいと言われても、西松本体の購入分は(社名が表に出ないよう)公開基準の20万円を超えないようにしていた。残りは子会社などに頭を下げて出してもらっていた」と話している。

 こうした状況を踏まえ、前社長国沢幹雄容疑者(70)=政治資金規正法違反容疑で再逮捕=が主導してダミー団体を設立。社名を隠したまま多額の献金ができるような迂回システムをつくり、小沢代表側からも了承を得ていたという。
2009/03/23 19:55 【共同通信】

4181とはずがたり:2009/03/24(火) 11:04:18
まぁ検察の内部の論理からすれば起訴するだけしないと検察組織が持たないのかもしれませんけど,公平性や時期等疑問だらけな気がします。
しかし小沢の説明責任も問われる訳でどの程度の国民が起訴という事態を持って小沢への支持を続けるのかが重要でありましょう。其処に失敗すればそれこそ微罪だろうが何だろうが国民を騒がせたことをお詫びして辞職しないと持たないでしょう。
国民感情に訴えるには,何が悪いのか?と開き直るような印象を与える小沢っぽいぶっきらぼうな会見よりは,如何に政権交代に向けて秘書を雇い派遣し新人を支援してきたかと云うカネの正当な遣い方も,雄弁で力説は彼には無理でも,朴訥と力説する方が納得するのではないか?
私腹を肥やしているのではなく意義有ることに使ってくれるなら,良いカネだろうと悪いカネだろうと構わないと云う国民はそれなりにいると思われます。
そこもちゃんと会見で云ってるけどマスコミが報道してないだけなんですかねぇ?

4182とはずがたり:2009/03/24(火) 11:45:19

小沢氏、午後にも進退判断
2009.3.24 11:10
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090324/stt0903241041002-n1.htm

 民主党の小沢一郎代表は24日午後、西松建設による違法献金事件に絡み、自身の進退に関する見解を表明する。党内では、公設第1秘書の起訴事実が政治資金規正法違反(虚偽記載など)にとどまれば、代表続投方針が強まっている。ただ、代表続投は、次期衆院選に悪影響を与えるとの懸念は強く、小沢氏は厳しい党運営を迫られそうだ。

 小沢氏は東京地検特捜部の起訴後に記者会見を開き、続投の意向を表明する見通し。党執行部はこれを受けて緊急役員会などを開き、小沢体制継続に向けた党内の意見集約を図りたい考えだ。

 小沢氏が続投の意思を固めたのは、秘書の起訴を受けて辞任した場合、起訴事実を認めたと、世論に受け止められる懸念があるためだ。虚偽記載で野党第1党党首側に強制捜査を行った東京地検に対し、世論の批判の矛先が向くとの読みもある。小沢氏はこれまで、進退に関し、東京地検の対応や次期衆院選への影響を見極めて、最終判断する考えを示してきた。秘書逮捕後は、一貫して「検察批判」を展開していることから、起訴後も主張は変えず、公判を通し潔白を主張していくとみられる。
 一方、千葉県知事選など、今後の地方選挙の結果や、報道各社の世論調査の動向によっては、党内で代表辞任を迫る動きが出る可能性もある。
 24日午前の役員会で、鳩山由紀夫幹事長は「重要な一日になる。党として結束して対応したい。状況によっては、また相談するかもれしない」と述べた。

4184 ◆ESPAyRnbN2:2009/03/24(火) 11:48:36
違反の成否に関して説明すべき点

 違反の成否の問題で説明すべき第1のポイントは、本件の政治資金収支報告書の虚偽記載の事実に
ついて、検察が、どのような法解釈に基づいて「虚偽記載」と判断したのかである。

 私は、「政治資金規正法上、寄附の資金を誰が出したのかを報告書に記載する義務はない。つまり、
小沢氏の秘書が、西松建設が出したおカネだと知っていながら政治団体の寄附と記載したとしても、
小沢氏の秘書が西松建設に請求書を送り、献金額まで指示していたとしても、それだけではただちに
違反とはならない。政治資金規正法違反になるとすれば、寄附者とされる政治団体が実体の全くない
ダミー団体で、しかも、それを小沢氏側が認識していた場合だ」とかねて指摘してきた(3月11日の本コラム
参照)。この点について、検察がどのような考え方に基づいて今回の事件の捜査・処理を行ったのかが
問題になる。

 この点についての解釈が筆者と同様だとすると、第2のポイントは、この場合の「政治団体に実体がない」
というのはどういう意味なのかである。

 新聞報道などでは、検察は「会員名簿の管理や、献金などの事務手続きを行わず、実際には西松社員
が担当していたこと」で政治団体の実体がないと断定した(3月20日付産経)などとされているが、その
程度で「実体がない」ということになると、全国に何千、何万と存在する、単なる政治献金のためのトンネル
としての政治団体や政党支部もすべて「実体がない」ことになり、その名義による政治献金を記載した
収支報告書はすべて虚偽だということになる。この点について、明確な判断基準が示される必要がある。

 仮に、政治団体に実体がないということだったとしても、それを大久保容疑者が認識していなければ
犯罪は成立しない。この点は、違反の成否に関する重要な問題点ではあるが、本件に関する個別具体的
な事項なので、公判での立証において明らかにすべきであろう。


悪質性の評価に関して説明すべき点

 次に、事件の悪質性の評価に関する問題である。

 前に述べたような、政治資金規正法の目的・理念からすると、罰則の対象とされる違反は、収支報告書
の訂正や改善指導などでは目的が達せられない悪質な違反に限られることになる。

 本件の寄附は収支報告書に寄附の事実は記載している「表の寄附」だ。収入の総額に誤りはないし、
その寄附収入に見合う支出の内容も開示しなければならない。収入自体が秘匿され、支出にも全く制限
が働かない「裏の寄附」とは大きな違いがある。

 そのような「表の寄附」について、単に名義を偽ったというだけの違反が、「裏の寄附」と同視できるほど
に政治資金規正法違反として悪質と言えるとすれば、2つのポイントが立証される必要があろう。1つは、
「表の寄附」であっても寄附の名義を偽っていることで実質的に「裏の寄附」と同様だと言えること、もう1つ
は、寄附の見返りとしての便宜供与の事実あるいはその可能性があったということである。

 本件に関しては、西松建設の名義を隠して政治献金を行ったことで、小沢氏側から何らかの便宜供与が
期待できたのかどうか、つまり、本件に贈収賄的な要素があるのかどうかが問題になる。

 そこで、第3のポイントは、「ダミー団体」名義であることが、本当に西松建設からの寄附であることを隠す
ことになっていたかどうかだ。この団体は、小沢氏側だけではなく、自民党の多数の政治家に対して寄附
やパーティー券の購入を行っていたとされており、これらの政治家は皆、この団体が西松のダミーだという
ことを知っていたはずだ。そういう団体の名義で小沢氏側に寄附をしていれば、少なくとも政治の世界や
政治と関係が深い業界関係者にはバレバレで、西松建設の名義を隠匿する効果はあまりなかったのでは
ないか。

 また、政治資金収支報告書の中には、この「ダミー団体」の所在地が、西松建設の本社所在地になって
いたものもあったとのことだ(3月6日付朝日)。その事実は、その団体と西松建設が一体であったことを
示す事実、つまりダミー性を裏づける事実ではあるが、他方で、収支報告書を丹念に見れば、実質的に
西松建設からの寄附だということが他社にも分かってしまうことにもなる。そういう意味では名義を隠すと
いう効果があまりなかったことを示す事実でもある。

 これらの疑問について検察の側の説明がないと、そもそも本件の「表の寄附」が、名義を隠すことによって、
「裏の寄附」と同様に悪質な事案と言えるかどうかについて重大な疑念が生じることになる。

4185 ◆ESPAyRnbN2:2009/03/24(火) 11:48:46
 第4のポイントは、政治献金の見返りとしての便宜供与の事実あるいは、便宜供与の可能性があったか
否かだ。この点に関して、最近の新聞、テレビなどで、大手ゼネコンなど建設業者の一斉聴取が行われ、
東北地方での公共工事の談合による受注について小沢氏の秘書の大久保容疑者が影響力を及ぼしたり、
談合に関与したりして、西松の公共工事の受注に協力した、というような内容の多数の報道が行われた。

 このような形での便宜供与が、本件の政治資金規正法違反としての悪質性、つまり「贈収賄的な性格」
を根拠づけるように報じられているが、それを便宜供与的な事実ととらえているのか、検察としての基本的
な考え方を説明する必要があろう。

 この点に関して、野党側の小沢氏の秘書の大久保容疑者がなぜ談合による受注者の決定に影響力を
及ぼすことができたのかについては重大な疑問があるが、個別の事実関係の問題なので、公判立証の
中で明らかにすべき事項であろう。


捜査手続き・手法に関して説明すべき点

 上記のような法律解釈上の疑問点について考え方を明らかにし、悪質性の評価に関しても基本的な
考え方を示したうえで、説明すべきもう1つの重要な事項がある。それは、この種の事案の捜査手続き、
捜査手法について、基本的にどのような方針を持っているかである。これが第5のポイントだ。

 刑事事件の捜査においては、逃亡の恐れまたは罪証隠滅の恐れなど身柄拘束の「必要性」があって、
しかも「相当性」がある場合に、被疑者の逮捕、勾留が行われる。その判断は、事案の重大性と身柄
確保の必要性を勘案して行われる。

 本件の大久保容疑者の場合、「必要性」について言えば、逃亡の恐れは考えにくいし、前記の法律解釈
に関して筆者の見解を取るとすれば、本件の最大の争点は「政治団体の実体がなかった」と言えるのか
どうかという客観的な事実なのであるから、これについて罪証隠滅の恐れは考えられない。

 したがって、そもそも逮捕の必要性には疑問がある。これに加えて、「相当性」については、事案の
重大性がその重要な判断要素となるが、果たして本件が悪質・重大な政治資金規正法違反と言えるか
どうかについても、先に述べたような重大な疑念がある。

 これらの点を踏まえて、本件で、総選挙を間近に控えた時期に、野党第一党の代表の秘書をいきなり
逮捕するという捜査手法が相当であり、任意で取り調べて弁解を十分に聴取したうえで、必要に応じて
政治資金収支報告書の訂正を行わせるという方法では政治資金の透明化という法の目的が達せられない
事案であったことを説明することが必要になる。

(後略)

4186 ◆ESPAyRnbN2:2009/03/24(火) 11:59:09
>>4181
> 私腹を肥やしているのではなく意義有ることに使ってくれるなら,良いカネだろうと悪いカネだろうと
> 構わないと云う国民はそれなりにいると思われます。
> そこもちゃんと会見で云ってるけどマスコミが報道してないだけなんですかねぇ?

そこの部分は「表」の献金なわけですから、収支報告書に載っているわけです。
ま、小沢の場合、事務所費問題や不動産取得・転売疑惑など、「出」の方も怪しいわけですが、
怪しい部分も含めて全て公開してます、それに対する批判は甘んじて受けます、との態度でしょう。
政治資金規正法の立法趣旨を理解しているからこその態度ですが、国民一般との認識の差が大きいのも、
また事実ですね。

>  本件の寄附は収支報告書に寄附の事実は記載している「表の寄附」だ。収入の総額に誤りはないし、
> その寄附収入に見合う支出の内容も開示しなければならない。収入自体が秘匿され、支出にも全く制限
> が働かない「裏の寄附」とは大きな違いがある。

4187とはずがたり:2009/03/24(火) 12:03:21
その収支報告書にちゃんと載ってるわけですから,と云う小沢の主張も丁寧でないと個人的には思うわけです。
そりゃ調べれば判るでしょうけど,如何に真面目に遣ってますよと云うのを肉声で主張するのと論理的には正しくても収支報告書に書いてあるから読め,では印象が違う訳で,そこは正論では推せない部分であるし,小沢のどぶ板指南も本来そういう正論の理ではなく情の部分をちゃんとフォローせよと云うものではなかったのかなぁと思うわけです。

4188 ◆ESPAyRnbN2:2009/03/25(水) 11:36:47
>>4187
それに関しては全く同意です。

かといって、収支報告書の内訳について詳細に説明しても、その内容が報道されることも、
関心を持たれることもないでしょう。
結局、政治資金規正法違反=汚職という前提で報道され、自民党や公明党、共産党もその論理で
小沢や民主党批判をしています。
「企業献金であれば政党支部で受ければいい。団体献金と認識していたので後援会で処理した」
という政治資金規正法違反の容疑に対する反論は、説明不足とされています。
しかし、「汚職はしていない」と反論しようとも、それは逮捕容疑ではないわけです。

こうなると、結局のところ有効な説明は、浪花節に訴えて泣き落としとなるんですかね。

http://blog.goo.ne.jp/kokkai-blog/e/19f8ad938e7946e60f8f66bc7ea8ed8a
【動画】小沢一郎、主権者の励ましに涙

 2009年3月24日午後9時38分から民主党本部で開かれた小沢一郎さんの記者会見です。

 (略)

 その答えは、質疑応答の7問目、テレ朝の秋山記者の質問に対して、

 「男が不覚な涙で恐縮でありますが、(3月3日からの22日間が)辛かったからというわけではありません。
ただ、ほんとうに私があたかも犯罪を犯したかのような世間の状況の中で、多くの仲間のみなさん、そして
とくに一般のみなさん(主権者)からほんとうに多くの激ましの言葉をいただきました。そのことを申し上げる
時に、胸がつまって不覚の涙ということであります」

 (この部分は上記のビデオには入っていません。民主党ホームページでご覧ください)

 と答えました。

(後略)

4189 ◆ESPAyRnbN2:2009/03/25(水) 21:51:32
東奥日報の政治面は、しばしば独自取材に基づいた分析記事を書きますが、中央政界にコネを持つ
優秀な記者がいるのでしょうか。
自民党が強い地域の新聞社なのに。

断面2009
小沢氏秘書起訴/検察内部に異論、批判も

 東京地検特捜部が「政権奪取」を目指す民主党の小沢一郎代表側近を逮捕し、永田町を震撼させた
西松建設の巨額献金事件。二十四日の秘書起訴について、検察幹部は「自分たちでつくった政治献金の
ルールを破った」と悪質さを強調した。しかし、政界はもとより、検察内部からも「なぜこの時期に」と批判や
疑問の声が出る異例の展開となっている。

 ▽タイミング

 「虚偽記載で(立件)できないことはないな」。東京・霞が関の検察合同庁舎一室。東京地検幹部がそう
漏らしたのは昨年十月ごろだった。

 西松建設元幹部が海外で捻出した裏金二千万円を特捜部に持ち込んだのをきっかけに、外為法違反
容疑で西松本社が捜索されてから数カ月。特捜部ナンバー2の副部長らはダミー団体を通じた小沢氏側
への献金攻勢に目を付ける。

 これまで、政治資金規正法違反の罪で起訴された国会議員としては坂井隆憲元衆院議員や村岡兼造
元官房長官らがいるが、いずれもヤミ献金で額も一億円以上だった。

 ところが、大久保隆規公設第一秘書の起訴内容となる「虚偽記載」は、政治資金収支報告書に記載
された「表」の献金で、額も三千五百万円。「なぜ(小沢氏側だけの)強制捜査なのか」。特捜部内で異論
がくすぶる。

 複数の特捜OBも、現場の異論を弁護。「かつて手掛けた規正法違反事件の対象は裏献金。今回のような
形の献金は、ほかの政治団体でもやっているはず。昔なら決して手を付けなかった。タイミングも悪すぎる」

 立件の“ハードル”が大幅に下がったことに驚きを隠さない。

 ▽風当たり

 今回の捜査に対する最大の批判点は、解散総選挙の日程をめぐり与野党がぶつかり合う真っ最中に
野党トップだけを狙った形になったことだ。

 検察首脳は「国沢幹雄・西松建設前社長の身柄を取れたのが大きい。取れなかったら、政界捜査に
入れなかっただろう」と話した。

 外為法違反容疑で国沢前社長が初めて逮捕されたのは一月二十日。「小沢さん側をやったのは、西松
の違法献金の証拠がかたく、額も突出していたからだ。証拠が目の前にあるのに捜査しなくてもよかった
のか?」と続けた。

 ところが、検察側は秘書逮捕への政界や世論の風当たりを甘くみていた。政治家や秘書を逮捕する前に
通常行う捜査方針確認の場「検察首脳会議」を開かなかった。

 三月三日の逮捕後、追い打ちをかけるように小沢氏側の証拠が思っていたほど集まらないという状況が
、暗い影を落とした。

 逮捕前は、西松側から献金を受けた自民党側関係者への事情聴取さえ検討していたが、この方針は
「時期尚早」と撤回され、大久保秘書の容疑を固めるための捜査にシフトを余儀なくされた。

 ▽急場しのぎ

 特捜部は下請け会社を通じて小沢氏側に「迂回献金」していたとされる大手ゼネコン関係者らを一斉
聴取。東北地方の公共工事の談合システムと、小沢氏側の集金システム解明が目的とされているが、
聴取されたゼネコン関係者には「的を絞れていない」と“急場しのぎ”に映った。

 「あの地域では、いまだに旧態依然のシステムが残っていた。それを明らかにしたのが今回の捜査だ」
と検察幹部は起訴の意義を強調する。だが、判然としない政界捜査の行方…。別の幹部は「捜査は
ゴールデンウイークまでに終わらせる。それ以上長期化したら、今以上に政治的混乱を招く」とだけ語った。

http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/danmen/danmen2009/0324.html

4190 ◆ESPAyRnbN2:2009/03/26(木) 11:11:53
田中良紹氏の最新エントリー。
利潤追求=悪と見ることの異常性を述べる後半部分も面白いですが、ここでは前半部分を転載。

改革クラブ発足の時、「麻生氏は新党結成の動きが表面化した28日、周囲に「1年くらいたってから『あのとき
歴史は動いた』となるんじゃないか」と語り、ニヤリと笑った」との記事もありました(産経)。
また、自民党は次の総選挙、勝った方が地獄だという点でも、同意です。

http://www.the-journal.jp/contents/kokkai/2009/03/post_178.html
これじゃオバマは生まれない

 2年前の参院選直後に、「権力にとって小沢民主党代表はスキャンダル攻撃の最大ターゲットになった」
と傍観者の私が思ったぐらいだから、当の本人はもっと分かっていた筈である。現実の問題として攻撃に
備え、対策を考えていたに違いない。そうでなければとても政治家など務まらない。すると小沢代表は
福田政権に大連立を仕掛けた。

 自民党は次の衆議院選挙でどのような結果が出ようとも今より良くなる事はない。三分の二以上の議席
を獲得することは100%ありえない。それなのに過半数を獲得すると自民党は地獄の苦しみを味わう事に
なる。政権をとって総理大臣を出しても再議決が出来ないから法案はすべて廃案になる。結局、野党の
言うなりの総理大臣にしかなれない。

 「直近の民意は衆議院選挙結果だ」と叫んでみても野党がそれに応じなければならない理屈はない。
参議院で過半数を失った自民党は参議院の民主党を分断するか、大連立をやる以外に政権運営を行う
方法はない。それが分かっているから福田総理は大連立の道を選んだ。小沢代表は大連立の条件として
公明党との連立解消を求めた。

 公明党はこれに驚愕した。与党から転落するだけでなく、下手をすると党の消滅につながりかねない。
大連立に理解を示す福田総理には辞めて貰うしかない。民主党分断工作を担当していた麻生太郎氏と
手を組んだ。麻生氏は道路建設を餌に民主党の道路族に離反を働きかけた。14人が離反すれば参議院
の過半数を与党が握ることになり自民党の勝利である。しかし蓋を開けると離反はわずかに2人。大連立
もうまくいかず、民主党分断も失敗する中で自民党総裁は福田氏から麻生氏に代わった。

 公明党と組んだ麻生政権に大連立の道はない。参議院の民主党を分断することだけが目的の政権で
ある。そのためには衆議院選挙で過半数を得て、その勢いで参議院民主党を分断するしかない。しかし、
もし分断できなければ前に述べた地獄の日々が待っている。

 大連立に理解を示す福田政権の下では小沢代表のスキャンダル攻撃が炸裂する可能性はなかった。
しかし民主党分断を目的とする麻生政権では必ずある。そう思っていると西松建設の外為法違反容疑が
明るみに出た。しかし数カ月以内に衆議院選挙が行われる時期である。これまでの検察なら決して
やらなかった時期に、それに反して検察は前代未聞の捜査を行った。それならば前代未聞の大事件の
筈である。どれほどの事案かと思ったら、何のことはない「形式犯」であった。

 世界中の民主主義国が禁じていない企業献金を我が国は禁止している。ところが企業は駄目だが
政治団体なら良いという「まやかし」としか思えない仕組みの中で、事実上企業献金は認められてきた。
それが今回の事案では「企業と認識しながら政治団体と書いたのが犯罪だ」という話である。その事が
この国の国益にどれほど反する犯罪なのか、いくら頭をひねっても分からない。ところがそれで日本列島
は連日大騒ぎとなった。

 「悪い」と言っている人たちの理屈を聞くと、さらに頭がおかしくなる。検察は「国民の巨額の税金を使う
公共事業を歪めた」のが「悪い」という理屈である。公共事業の発注元は国か地方自治体である。業者と
政治家だけで公共工事は出来ない。それなら国と地方自治体が野党党首の言うことを聞いて入札に便宜
を図った話なのかと思ったら、その事実が起訴状にはない。第一に国土交通省や自治体関係者の名前が
全く出てきていない。それで何故「公共事業」と言えるのか、全く私の理解を越える。

(後略)

投稿者: 田中良紹 日時: 2009年03月25日 23:30

4191とはずがたり:2009/03/26(木) 16:31:37
>>4188
>かといって、収支報告書の内訳について詳細に説明しても、その内容が報道されることも、関心を持たれることもないでしょう。
詳細に説明しても駄目でしょうね。判りやすい一例をあげるとかして印象に訴えかけないと。
どういう素材がテレビ的に使って貰えるかは知りませんけど,マスコミが全部権力の側に立ってこっちの主張に耳を貸さないという風に言い放って其処を手を抜いてはいけないと思われます。

>>4189
> 「あの地域では、いまだに旧態依然のシステムが残っていた。それを明らかにしたのが今回の捜査だ」
>と検察幹部は起訴の意義を強調する
西松の政治団体は解散してたし数年前からは談合も解消されてたんじゃないでしょうかね?

そもそも考案したのは現自民党支部長の高橋くさいし,検察のミスと云って良いんじゃないでしょうかね。
これを機会に自民党議員の微罪もガンガン締め上げるならめちゃめちゃ評価しますけど,権力に弱く在野に強硬姿勢では民主主義国家ではないわ。

4192 ◆ESPAyRnbN2:2009/03/26(木) 22:49:58
>>4191
> マスコミが全部権力の側に立ってこっちの主張に耳を貸さないという風に言い放って
> 其処を手を抜いてはいけないと思われます。

そうですね。
小生は今回の事件の異常性と不正義について、いろいろと記事を貼ってきましたが、
それらは小沢支持者、民主党支持者の記事であって、小沢自身の説明は少ない。

そして、それ以上に、党内への説明、求心力維持に手を抜いてはいけないでしょう。
こちらはマスコミと違って身内なのだから、主張をすれば耳を貸さないと言うことはない。
参院選勝利や野党共闘を成功させた立役者なのだから、少しぐらい目をつむれ、というのは、
大連立騒動の時には説得力を持っても、今回の件には通用しないでしょうね。

4193千葉9区:2009/03/26(木) 23:13:49
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090307/stt0903070104001-n1.htm
【民主党解剖】第1部 政権のかたち(5)「小沢後」をひそかに模索 (1/3ページ)
2009.3.7 01:03
 黙っていては「外堀」を埋められかねない焦りか。前日は都内の個人事務所や自宅に蟄居(ちつきよ)していた民主党代表、小沢一郎は6日、表舞台に出た。

 「私が被疑者のような報道がされているが、そういう事実はまったくない」

 2日ぶりの党本部で自らマイクの前に立った小沢は、辞任する考えはないことを改めて強調した。

 秘書が政治資金規正法違反容疑で東京地検特捜部に逮捕されて3日。取材嫌いで知られる小沢が進んで記者団に語るのは異例だった。波状的に流される疑惑報道に小沢が反撃に出た。

 側近は「報道には小沢だけでなく、弁護士出身の議員などを集めてチームを結成し、打ち返していくことを考えている」と語る。

 しかし執行部からは「小沢を援護射撃しようにも情報がないから動けない」という、いらだちの声も出始めている。

 「物言えど、くちびる寒しだからな」。小沢に近い国対委員長、山岡賢次は8日のテレビ朝日の報道番組出演をキャンセルした。代表代行の菅直人も同日予定の番組出演を断った。執行部は、視界不良の捜査の行方に地団駄(じだんだ)を踏むだけだ。

 「絶対に勝たなきゃいけない」。小沢は6日、名古屋市長選挙(4月26日投開票)に転戦する衆院議員、河村たかしを党本部に迎え、こうハッパをかけた。

 自民党との事実上の一騎打ちとなる「民主党王国」愛知での県都決戦。「検察と断固戦う」と意気込む小沢にとって、その勝敗は重い意味をもつ。とりこぼせば、自らをとりまく疑惑の後遺症を認めざるを得ないうえ、次期衆院選の「党の顔」は小沢しかないという神話が崩壊するからだ。

 小沢は「心配かけるているな」と河村の肩をポンとたたいて送り出した。

 小沢はこの日、自民党旧田中派時代からの盟友である副代表、石井一に党本部で約30分話し込んだ。

 「党内でいろいろ言う奴(やつ)はいるが、全部じゃない。気にすることはない」。石井の助言に、小沢は「わかった」とうなずいた。「小沢降ろし」のときをじっと待つ党内の非小沢勢力と、西松建設事件での小沢サイドの立件に意欲を示す検察−。自らの思いを直接、間接問わず発信し始めた小沢の動きは、眼前で対峙(たいじ)する二つの敵に向け「小沢は動じない」と宣言する“情報戦”とも受けとれる。

 しかし、小沢の思いとは裏腹に党内では、「小沢で結束」の空気にも微妙な変化が生じつつある。

 小沢擁護派の中堅幹部は6日、「週末に議員たちのマグマがたまり、週が明けると風向きが変わるかもしれない」と語った。週末に地元に戻る議員たちが「小沢ショック」の影響を目の当たりにすれば、「静」を決め込むわけにはいかない。マスコミ各社も、小沢の秘書の逮捕後初めての世論調査を予定している。

4194千葉9区:2009/03/26(木) 23:14:22
 菅サイドもひそかに、「小沢辞任」を想定した新体制の検討に入った。

 「代表空席のまま、現執行部の菅と幹事長の鳩山由紀夫に、党内で最も待望論が強い副代表、岡田克也を加えた『新トロイカ体制』をつくる案を練っている。衆院選前に代表選をやっている時間的余裕はないという大義がある」

 菅が主宰するグループの中堅議員はこう打ち明ける。岡田を抱き込むことで、現執行部総退陣を回避したい菅の思惑も透けてみえてくる。

 党内では、24日に予想される小沢の秘書の起訴を待たずに「小沢降ろし」が“解禁”され、同党の年中行事だった内紛が勃発(ぼつぱつ)する様相を呈している。

 「冷静に捜査の進展をみつめていくしかない。あれこれいうには現段階では情報が少なすぎる」

 民主党最大の支持組織、日本労働組合総連合会(連合)会長、高木剛は5日の記者会見で言葉を選んでこう語った。だが、次期衆院選が迫る中、連合にとって「小沢なき民主党」はない。組織は揺れ動いている。

 小沢は平成18年4月に党代表就任後、前代表の前原誠司の時代に冷え込んだ連合との関係修復に真っ先に取り組んだ。19年からは小沢と高木と“二人三脚”の全国行脚を始め、地元の連合幹部との宴席も重ねた。小沢は二次会のカラオケで八代亜紀の「舟唄」を披露したこともあった。連合前会長の笹森清に「連合を本気にさせた初めての民主党のトップだ」と言わしめた。それだけに「小沢が辞任したら心理的影響は大きい」(連合山形)という。

 「1人でも票をいただける組織を大事にするのは政治家として当然のことだ」

 小沢は連合との関係強化の意義をこう語ってきた。その戦略は19年の参院選での圧勝をもたらし、イメージ重視の空中戦に頼っていた党に組織的に地上戦も対応する土台をつくった。

 小沢は独自作成の「参院選の結果調べ」というデータブックを常に携え、選挙戦略を構築してきた。「小沢の選挙手法が党を政権交代の手前まで成長させたが、小沢が辞めれば党内の体制は緩み、すべてがまぼろしになる」。側近議員はそんな危(き)惧(ぐ)を抱く。

 岡田と前原は8〜13日まで、党内の喧噪(けんそう)を避けるかのように東南アジア諸国を訪問する。小沢と距離を置く中堅は「動きが出れば岡田、前原に緊急帰国してもらう。当然、彼らもわかっている」と語る。

 「小沢ありき」だった民主党の政権構想は崩れようとしている。(敬称略)=第一部おわり

4195千葉9区:2009/03/26(木) 23:16:04
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090326/stt0903262229010-n1.htm
【民主党解剖】第2部小沢ショック(4)あらわになる党内亀裂 (1/4ページ)
2009.3.26 22:27

 ■批判者は追い出せ

 26日午前、国会にほど近いマンションの一室。民主党代表、小沢一郎に近い若手議員らで構成し、事実上の小沢派といえる「一新会」の定例会合は、いつもに増して白熱していた。

 「前原と小宮山はけしからん。党から追い出せ」

 誰もが小沢の続投に疑問を示した副代表の前原誠司や、辞任を求めた「次の内閣」文部科学相の小宮山洋子を非難した。この2人と、やはり小沢に自発的辞任を促した元政調会長、仙谷由人もみな前原グループ「凌雲会」に属している。

 「一新会」会合で激しい言葉が飛び交った背景には当然、親分の小沢を批判されたことへの反発がある。ただ、それだけではなく、「党がバラバラだとみられることへの恐れがあった」(出席者)のだという。

 民主党は、内部に保守系から旧社会党系まで抱えた寄り合い所帯だ。党内には、約10のグループが存在する。メンバーは一部で重なり合い、どのグループにも属さない議員もいる。

 小沢は3年前に代表に就いて以来、政治思想も方向性も雑多なごった煮状態の党を、一つに押さえ込む“重し”役を果たしてきた。

 だが、党内にはそれを快く思わない向きも少なくなかった。小沢の公設第1秘書の起訴と続投表明は、党内の路線対立を顕在化させつつある。

 26日午前、都内の個人事務所で「一新会」代表幹事、鈴木克昌と面会した小沢は、党内から自身への批判が出ていることについてこうつぶやいた。

 「民主党はいつもこうだから、しようがない」

 ■様子見の議員たち

 鳩山グループも26日午後、都内の鳩山の個人事務所で会合を開き、当面は「(小沢を支えている)鳩山さんの気持ちを体し、党内結束のため頑張っていこう」という方向となった。

 とはいえ、特に意見集約をしたわけではない。事務総長の小沢鋭仁によると、会合全体の雰囲気は割と中立的なものだったという。

 「(小沢の)早期辞任論は決して党にとって好ましくない。かといって、代表死守という話でもない」

 一方、代表代行の菅直人グループは3日の秘書逮捕以降、誤解を避けるためとして会合を開いていない。菅は26日の記者会見で、改めて小沢続投を支持した上でこんな警告を発した。

 「今、党内で(小沢辞任論など)いろいろな議論が出ているが、気をつけないと、あるところを超えると党に亀裂が入る。かつて、新進党が平成9年に解党したのもみている」

 ただ、それでは菅グループ全体が小沢を支える態勢か、というと違う。若手メンバーの一人は「今や『政権交代のためには代表交代』という状況になりつつある」と小沢を突き放す。

 26日の衆院消費者問題特別委員会。消費者庁設置関連法案をめぐり参考人質疑が行われた会場では、民主党議員らが、小沢続投に厳しい数字が示された共同通信の世論調査結果を回し読みする姿が目立った。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板