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セメント

1■とはずがたり:2002/11/29(金) 22:49
セメント関係スレ
太平洋セメント
http://www.taiheiyo-cement.co.jp/
宇部三菱セメント
http://www.umcc.co.jp/html_set/top_menu.htm
住友大阪セメント
http://www.soc.co.jp/
電気化学工業
http://www.denka.co.jp/top.htm

我々のセメント輸送関係記事
http://members.tripod.co.jp/tohazugatali/kamotsu/cement-terminal.html

99荷主研究者:2005/12/30(金) 20:47:03

【セメント生産 2005年度上期5年ぶり前年上回る】
http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200510270026a.nwc
セメント生産 5年ぶり前年上回る、災害復興需要が拡大
FujiSankei Business i. 2005/10/27

 セメント協会が二十六日まとめた二〇〇五年度上期(四−九月)のセメント生産実績は、前年同期に比べ3・7%増の三千五百六十一万トンとなった。上期としては二〇〇〇年度以来、五年ぶりに前年同期を上回った。

 セメントの生産が伸びたのは、昨年発生した台風や地震の復興が本格化し、需要が拡大したため。今年に入り内需は三月以降、七月を除いて前年同月を上回っている。

 同協会によると「昨年度の補正予算で組まれた災害復旧予算が、今年に入ってセメント受注として表れてきた」と分析。こうした復興需要は、年内いっぱい続く見通しだ。

 四月から前年同月を上回っていた非居住用が七月以降減速するなか、それに代わって七月から居住用が前年同月を上回って推移している。公共工事(請負額)も減少幅が小さくなっており、八月の前年同月比0・2%減から九月は同4・1%増と増勢に転じている。

100荷主研究者:2005/12/30(金) 23:04:27

【日鉄セメント:廃プラ燃料に製造コスト削減】
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/backnumber.php3?&d=20051203&j=0024&k=200512037907
2005/12/03 07:40 北海道新聞
日鉄セメント、廃プラスチック燃料に製造コスト削減 来年度から

 【室蘭】日鉄セメント(室蘭)は二日、二○○六年度から建築廃材などの廃プラスチック(廃プラ)をセメント製造用の燃料に使うことを明らかにした。価格が高騰する石炭の代替燃料として製造コスト削減を図るとともに、焼却や埋め立て処分されることの多い廃プラの再利用を進めるのが狙い。廃プラを燃料用に破砕、貯留する設備を新設し、来年夏にも本格的に廃プラ使用を始める。

 同社はセメント原料を焼却し、半製品を生成するキルン(回転窯)の主燃料として石炭を使っているが、中国での需要拡大などで価格が高騰。一方、廃プラは廃棄物のため、排出業者などから処理料を徴収して使用できる。公共事業削減でセメント需要は年々低下しており、製造コスト低減で製品の価格競争力を高める効果が期待される。

 廃プラは道内外から収集するが、現在年九万トン使用している石炭のうち、どの程度を廃プラで代替するかは未定。来年一月に着工する破砕施設は一日当たりの処理能力が八十八トン。六月に試運転を始め、八月に本格使用開始の予定だ。廃プラ燃焼後の焼却灰もセメント原料に利用する。

101荷主研究者:2005/12/30(金) 23:45:51

http://www.nishinippon.co.jp/media/news/news-today/20051101/fukuoka.html#002
2005/11/01 西日本新聞
田川市の旧三井鉱山セメント跡地 美術館など建設へ 地元の中村産業

 建築資材の製造販売などを手掛ける中村産業(田川市)が三十一日、同市弓削田の旧三井鉱山セメント跡地に、美術館を核とする複合文化施設を建設する計画を明らかにした。同社の関係者が所有する絵画や焼き物などを保管、展示する予定で、この種の民間施設としては筑豊地区で初めてとなる。

 同産業によると、建設するのは美術館のほか、茶室や庭園、レストランなど。来年度中の完成を目指すが、展示品の詳細や運営形態などについては未定という。

 建設予定地は広さ約十八万平方メートル。一九六四年に三井鉱山セメントが操業したが、親会社の三井鉱山(東京)が産業再生機構の傘下に入ったためリストラの対象となり、昨年三月末で解散。麻生ラファージュセメント(福岡市)が石灰石の採掘権や跡地約二十二万平方メートルを買収していた。

 中村産業は麻生ラファージュがセメントの貯蔵施設として使用している区域を除いた土地を購入することにし、両社がこの日、譲渡契約書に調印した。

104荷主研究者:2006/02/27(月) 00:41:25

http://www.toyama.hokkoku.co.jp/_today/T20060121005.htm
2006年1月21日更新 北國新聞
浅野セメント創業者浅野総一郎を描いた映画が9月公開 川崎市役所で製作発表

 氷見市薮田出身で浅野セメント(現太平洋セメント)を創業した浅野総一郎(一八四八 ―一九三〇年)を描いた映画「九転十起の男―浅野総一郎の青春」の製作発表が二十日、川崎市役所で行われ、総一郎役を務める俳優の網本圭吾さんと妻サク役で女優の仲代奈緒さんが紹介された。

 浅野総一郎は、十五歳で初めての商売を興して以来、数々の成功と挫折を繰り返した実業家。後に官営で赤字休業状態だった深川セメント工場の払い下げを受け、「京浜工業地帯の父」と呼ばれるセメント王として多くの偉業を成し遂げた。

 映画は二時間で、映画製作会社のさざ波(川崎市)の市川徹監督がメガホンを取る。総一郎の少年時代から青年時代にスポットライトをあて、安田善次郎や渋沢栄一との友情、京都での坂本竜馬との出会いも描く。

 川崎市の「浅野総一郎の偉業を伝える会」と氷見市の「浅野総一郎翁映画製作支援会」(会長・西田邦彦藪田自治振興会長)が製作協力する。

 網本さんは「今年成人式を迎えたばかりで、節目の年にスケールの大きな生き方を演じることができて、うれしい」と話した。また、仲代さんは「夫を力強く支え続けたサクの素晴らしさを伝えたい」と抱負を述べた。

 三月に撮影を開始し、九月に劇場公開する予定で、市川監督は「最初は最も美しい雪をかぶった海越しの立山連峰を撮りたい。映画が氷見市と川崎市を結びつける懸け橋になってほしい」と話した。

107荷主研究者:2006/03/27(月) 02:11:15

【2006年3月ダイヤ改正に伴う鉄道によるセメント輸送の動向】
本巣駅からの住友大阪セメントの鉄道輸送廃止(契約は3月末までのようだが)は以前から話題になっているが、それ以外の各社もセメント輸送は縮小の一途で今回の3月ダイヤ改正でもかなり減っている。

まず秩父鉄道からのセメント輸送が廃止になったようで、矢板、宝積寺、友部、隅田川行きのセメント列車が消滅している。ただし石炭輸送は残っている。某掲示板でセメント輸送廃止の噂が載っていたが、数年のうちにという話だったのだが…。秩父鉄道がセメント輸送を廃止するというのはショックだ。

日立セメントも鉄道輸送から撤退したようだ。荒川沖、隅田川行きのセメント列車が消滅。つい先日、荒川沖と隅田川に行った時はまだ貨車がいたのだが…。

これにより関東地方から鉄道によるセメント輸送が消滅した。そして東京セメント運輸も鉄道輸送を廃止したことになる。時代の趨勢とはいえ、残念だ。

電気化学工業も厳しい。五日町のセメント列車発着が無くなった他、新湊の荻布倉庫行きのダイヤも消滅している。南松本方面もセメント列車ではなく「その他」になっている。塩川、広田、越中大門は残っているようだが、新発田や寺井、北長野が既に廃止になるなど急速に輸送網が縮小しているだけに予断を許さない。

残るは東藤原からの太平洋セメントの輸送だが、膳所の輸送が2005年4月に休止になり、四日市港、坂祝、南松本、西浜松の輸送が今回のダイヤ改正でも維持された模様。東藤原からの輸送は三岐鉄道が維持しようと努力すると思われ、今後もしばらく輸送は続きそうだが貨車の老朽化など問題点は多いだろう。

セメントターミナルもこれで塩川と西浜松だけが鉄道輸送を行い、郡山タ、倉賀野に続き五日町も鉄道とは無縁となってしまった。セメントメーカーによる鉄道輸送は、昨今は車扱による石炭灰や炭酸カルシウム輸送、さらには無蓋コンテナによる廃棄物輸送(太平洋セメント、宇部興産)といった原料輸送が増える一方で、製品としてのセメント輸送の減少に歯止めがかからない。セメント貨車の新製などは行わずこのまま自然消滅してしまうのだろうか。

108とはずがたり:2006/03/27(月) 18:44:52
>>107
セメント輸送をしない秩父鉄道なんて,単産の抜けた連合(炭酸の抜けたコーラと書こうと思ったのだが)みたいなものでにわかには信じがたいが,西関東連絡道といった道路の整備に加え,内陸工場で主力工場とは成り得ない等マイナスの要素が積み重なったという事か。

セメントのSSは未だ各地に多数存在しており,鉄道輸送だけ無くなって行くのはなんとも残念。
宇都宮・群馬・長野など内陸部に大きなセメントターミナルというのは効率的じゃないのかねぇ??

109荷主研究者:2006/03/30(木) 01:39:21

>>107-108
【秩父鉄道のセメント輸送終了について】
http://rail-taku.cocolog-nifty.com/local_train_fan_blog/2006/03/vol4__3fa0.html
貨物輸送が活発に行われている秩父鉄道ですが、セメント輸送が2月末日をもって終了。なお、鉱石列車はまだ残る。

↑ということで、セメント輸送は3月ダイヤ改正前にすでに終了していたようだ。
セメントターミナルはオイルターミナルのように存在感を発揮できなかったのはなぜだろうか。倉賀野や郡山タといったオイルターミナルが近くにある地区においてセメントターミナルは真っ先に鉄道輸送を中止している。五日町や塩川、西浜松は逆に石油元売り各社の内陸油槽所が廃止となった地域だ。セメント業界としてはセメントターミナルに輸送を集約しようという考えがまとまらなかったのだろうか。石油業界は共同油槽所という考え方はかなり浸透しているように見えるが・・・。(日本OT、東西OT、小名浜石油、コスモ松山など)

一方、セメント業界は産業廃棄物受け入れに活路を見出しており、鉄道輸送もその静脈物流の担い手として存在感を発揮することは可能だろう。太平洋セメントも新座タ・越谷タ〜三ヶ尻でコンテナ輸送による焼却灰輸送を行っており、専用線コンテナ入線による輸送という面でも注目。

■ 太平洋セメント ゼロミッション事業 - 都市ごみ焼却灰の再資源化(セメント原料)に鉄道コンテナ輸送利用 -
http://www.jrkanto.com/case/environment/taiheiyo.htm

JR貨物ニュース 2002年7月1日号 太平洋セメント㈱ 埼玉県下の焼却灰等再資源化 新座(タ)・越谷(タ)〜熊谷工場間 鉄道コンテナで輸送

110荷主研究者:2006/05/02(火) 22:36:22

【日本セラテック1部上場、東北の製造業45年ぶり】
http://jyoho.kahoku.co.jp/member/news/2006/02/20060221t12011.htm
2006年02月20日月曜日 河北新報
セラテック1部上場 東北の製造業45年ぶり 東証

 工業用セラミックス部品製造で、東京証券取引所2部上場の日本セラテック(仙台市)は20日、東証1部への上場を同日付で承認されたと発表した。上場は3月1日の予定。東北企業の東証一部上場は、22日に予定される荘内銀行(鶴岡市)に続き29社目となる。製造業では4社目で、1961年のNECトーキン以来、45年ぶり。

 日本セラテックは87年、日本セメント(現太平洋セメント)の100%出資で設立された。仙台、埼玉など国内4カ所に工場、東京と大阪、米シリコンバレーに支店を構え、半導体製造装置用部品などを供給している。資本金は19億7130万円で、社員は約380人。

 半導体産業の成長に伴って売り上げを伸ばし、2003年11月にジャスダック、05年3月には東証2部に上場した。05年10月には、グループ会社で、セラミックス強化金属基複合材料(MMC)製造のセランクス(仙台市)を吸収合併し、セラミックス系部品のすべてを製造できる体制を整えた。

 06年3月期決算では売上高112億5000万円、経常利益21億8000万円、純利益15億円を見込んでいる。武井明社長は「東北では久しぶりの製造業の一部上場となる。仙台のメーカーとして世界を目指したい」と話している。

116荷主研究者:2006/07/23(日) 23:17:05

【会沢高圧コンクリート:宮城県に新工場】
http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/backnumber.php3?&d=20060610&j=0024&k=200606105418
2006/06/10 07:37 北海道新聞
会沢高圧コンクリート、宮城に新工場 道外初、新工法も採用

 【苫小牧】コンクリート二次製品製造の会沢高圧コンクリート(苫小牧)は、道外初の製造拠点となる仙台栗原工場(宮城県栗原市)を開設した。一戸建て住宅向け基礎パイル(くい)を専門に製造する。公共事業の削減に対応し、民間分野の受注拡大を目指す。

 同社の製品工場は、七カ所目。現地のコンクリート工場を三月に買収し、六月初旬に設立した。敷地面積二万四千平方メートルで、新たに住宅向けのH形パイル製造設備を設置。買収費用と合わせて約三億円を投じた。社員十五人体制で、年間一万トン製造するほか、相手先ブランドによる生産(OEM)供給も手がける。

 H形パイルは、二○○○年に住宅品質確保促進法が施行されて以来、大手住宅メーカーが相次いで採用している成長分野。同社は道内で年間二千五百棟分に相当する約五万トンを大手住宅メーカーに納入している。

 東北向けにはこれまで、鵡川製品工場(胆振管内むかわ町)で造った製品を苫小牧港からフェリーで宮城県塩釜港に輸送し、現地の住宅メーカーなどに供給していた。新工場設置で、東北での営業を本格的に展開する。

 また、同社はパイル打設の新工法「高周波圧入工法」を初めて導入した。ボーリング機械専門メーカーと共同開発した打設機械でパイルを地中に打設する際に、高周波の微振動を加えることで、施工の速さと精度を高めた。一日当たりの施工能力はこれまでの一・五倍に上がるという。

 会沢高圧コンクリートは、総合コンクリート製造のアイザワグループ九社の中核企業。○六年三月期の売上高は百六億五千二百万円。

118荷主研究者:2006/09/02(土) 23:36:23

【中部電力:トンネル補強に石炭灰】
http://www.chunichi.co.jp/00/thk/20060705/ftu_____thk_____001.shtml
2006.07.05 中日新聞
トンネル補強に石炭灰 中電が有効活用

 中部電力は碧南火力発電所(愛知県碧南市)から発生する石炭灰を、トンネル掘削工事で内部を補強する際の吹きつけコンクリートに混合する技術を開発、石炭灰の新しい有効活用法として実用化のめどを付けた。既に東海北陸自動車道のトンネル工事の一部に試験採用されている。今後、公共工事などの採用に向け、自治体やゼネコンなどに提案していく方針だ。

 中電は名倉水力発電所(岐阜県白川町)の水路トンネル工事で実証実験を行った。この結果、吹きつけセメントは重量ベースでセメントの30%程度を石炭灰に置き換え可能だった。さらに細骨材の一部を石炭灰に置き換えた場合でも、必要な強度を満たすことができた。

 また、粘度が増すことで吹きつけ時に石炭灰が周りに飛び散る、はね返り率を通常の20−30%程度から半分以下に抑えることもできた。吹きつけ時の粉じんの発生量も約15%程度低減することが確認され、セメント量の削減によるコストダウンに加え、労働環境の改善にも効果が期待できることがわかった。

 碧南火力発電所では年間90万トン弱の石炭灰が発生。8割強をセメントやセメント系ボードの原料、園芸の培養土、吸着脱臭剤、混合プラスチック原料などに再利用しているが、約10万トンは埋め立て処理している。中電は今後、石炭灰を1トン当たり5000円前後で、トンネル施工業者などに売り込んでいく。

121荷主研究者:2007/02/13(火) 00:40:07

http://www.hokkaido-np.co.jp/Php/backnumber.php3?&d=20070105&j=0024&k=200701046881
2007/01/05 08:15 北海道新聞
セメントの民需、官需を上回る 建設ラッシュで初 06年度見通し

 本年度の年間セメント需要で、初めて民需が官需を上回る見通しとなったことが社団法人セメント協会(会長・井手明彦三菱マテリアル社長)のまとめで分かった。公共事業削減の一方、都市部では再開発やマンション建設などが活発なためで、全国的には一部で供給の逼迫(ひっぱく)感も出ている。

 セメント需要の官民比率は近年、急速に接近し、二○○五年度は官需52%、民需48%だった。同協会によると、本年度上半期(四−九月)の需要実績二千八百三十二万九千トン(前年同期比1・2%減)の内訳は、民需千四百三十七万三千トン(同3・5%増)、官需千三百九十五万六千トン(同6・7%減)。上半期で初めて比率が逆転した。

 景気拡大の影響で首都圏中心にオフィスビル、マンション建設などが堅調で、自動車など製造業の工場新増設も相次いでいるのが要因。下半期(十月−翌三月)も同様の傾向とみられ、年間で民需が二百万トンほど上回る見通しだ。

 こうした伸びを受け、同協会は年間需要を当初見込みの五千七百万トン(前年比3・4%減)から五十万−百万トン増えると上方修正した。一方で在庫レベルは五月以降、最低水準とされる四百万トンを割り込んだままだ。セメント各社は輸出向けの一部を国内に振り向けたり、融通し合うなどしてしのいでいるが、昨年末の最需要期は「受注量の八割程度しか供給できない現場もあった」という。

 国内のセメント生産能力は現在、年間七千二十万トン。一九八○年のピーク時は一億三千万トンの能力があったが、バブル崩壊後の不況や公共工事削減のあおりで設備を縮小した。

 各社は工場をフル稼働させ、在庫を積み上げる方針。しかし、例年、年度末に向け工事のピッチが上がる二、三月も需要は多く、同協会は「来年度の上半期いっぱいまで厳しい需給状態が続きそうだ」としている。

122荷主研究者:2007/03/23(金) 00:24:04

http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/economy/article.aspx?id=20070118000079
2007/01/18 09:35 四国新聞
香川松下電工、木粉を燃料に−資源有効活用

木粉をふるいにかけ、異物を取り除いて運搬車に積み込む専用装置=綾川町、香川松下電工

 収納・内装建材製造の香川松下電工(香川県綾歌郡綾川町)は一月上旬から、住友大阪セメント(東京)と環境事業で提携し、収納材の製造工程で発生する木粉を住友大阪セメントの高知工場へ売却を始めた。木粉はバイオマスボイラーの燃料として使用される。資源の有効活用を図るほか、木粉の処理コストも大幅に削減できる。

 香川松下電工は木粉をふるいにかけて配管に詰まる恐れがある異物や端材を取り除いた上で、運搬車に積み込む専用装置を約千万円かけて新設。住友大阪セメントは、約六トンの木粉が運べる専用運搬車を新たに導入。高知工場でのセメント製造の燃料として活用する。

 香川松下電工の工場では、一戸建て住宅用の靴箱や窓枠など内装・収納材の製造に伴い、毎月約百トンの木粉が発生するが、これまでは産業廃棄物処理業者に処理を委託。汚泥処理の水分調整材として使われた後、焼却処分されていたという。

 事業提携により、木粉の処理費用が一カ月当たり約70%削減できるほか、運搬処理の輸送は延べ約六十台から約二十台に低減できる。このほか、産廃処理に必要な事務コストなども節約できる。

 香川松下電工は「今後はサイズが大きい端材の活用法なども検討し、少しでも無駄の出ない製品づくりに取り組んでいきたい」としている。

123荷主研究者:2007/04/30(月) 21:30:09

http://jyoho.kahoku.co.jp/member/news/2007/03/20070307t12015.htm
2007年03月06日火曜日 河北新報
日本セラテック、宮城酒類の敷地取得 仙台・泉

 工業用セラミックス部品製造の日本セラテックは6日までに、本社と工場を構える仙台市泉区明通の工業団地内に、新たに約9400平方メートルの土地を取得した。3月末に解散する酒造業「宮城酒類」の本社工場の敷地で、今後の事業拡大に備える。取得額は約2億円。

 日本セラテックは、主に半導体・液晶製造装置メーカー向けに、セラミックス部品の製造・加工や、金属部品の表面にセラミック膜を吹き付ける溶射事業などを手掛ける。2006年夏に、セラミックス強化金属基複合材料(MMC)を生産する新工場を本社敷地内に建設するなど、積極的な事業展開を進めている。

 武井明社長は「本社敷地には新たな工場を建設する土地がないため、将来をにらんで取得を決めた。取得した土地の活用方法は、今後の事業展開に合わせて検討していきたい」と話している。

 宮城酒類は1950年、醸造用アルコールの自給自足を目的に宮城県内の全酒造業者が出資して設立し、59年に蔵元に転じた。06年12月に解散を決定。資産の処分を進めており、主力商品「雪の松島」など6銘柄の商標権は酒販チェーンのやまやに譲渡した。

124とはずがたり:2007/05/04(金) 11:09:37
常磐炭田と野っ原
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1156807981/331

125とはずがたり:2007/06/30(土) 10:28:56
ピルキントンを買って余分を削ぎ落としている所なんですな。

日本板硝子、豪州・ニュージーランドのガラス事業を売却
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1036413767/595
2007/06/29
売却するのは豪州・ニュージーランドで建築用、自動車用ガラス事業を展開してきた、日本板硝子の子会社ピルキントン社の100%子会社、ピルキントン・オーストラリアとピルキントン・ニュージーランドで、全株式をCSRリミテッドに売却する。

129荷主研究者:2007/12/27(木) 22:32:42

http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200710050013a.nwc
液晶向けガラス基板を増産…世界2位の旭硝子、300億円投資
FujiSankei Business i. 2007/10/5

 旭硝子は4日、薄型液晶テレビの需要増や画面大型化などに対応するため、高砂工場(兵庫県高砂市)の液晶パネル用ガラス基板の生産体制を強化すると発表した。総額300億円の設備投資で、シャープが2010年までに稼働させる堺新工場(堺市)向けのガラス生産基地となる。

 旭硝子は、液晶パネル用ガラス基板で世界シェア2位。現在、国内と台湾、韓国に計6カ所の製造拠点があり、年間4700万平方メートルの生産能力を持つ。

 高砂工場には2基の製造窯があり、生産能力は年間900万平方メートルあるが、製造窯を1基増やすことで、年間500万平方メートルの増産を可能にする。さらに、横幅3メートル超の基板も扱える研磨ラインを新設する。

 製造窯は08年秋、研磨ラインは09年中に量産を開始し、シャープ新工場の稼働に対応する。

 液晶パネルの基板は、0・7ミリ程度の薄いガラス2枚で液晶をはさむ重要部品。パネルメーカーは、ガラスメーカーからマザーガラスの供給を受け、これを切り出してパネルを生産している。

 従来のパソコン用に加え、薄型液晶テレビの需要が急増しているため、大型のマザーガラスの需要も高まっている。

 旭硝子で最も大型のマザーガラスは現在、横幅2・46メートルの「第8世代」といわれるタイプだが、高砂工場の施設増強により、横幅3・5メートルの「第10世代」が製造できるようになる。第10世代のガラス基板ができれば、市販の液晶テレビでは最大の65型を超えるパネルの製造も可能になる。

130荷主研究者:2008/03/23(日) 23:56:27
>栃木県のセメント工場
住友大阪セメントだろう。富山→栃木の輸送は鉄道の可能性あり?

http://www.job-nippo.com/news/details.php?t=&k=1892
2008年1月24日 新潟日報
船体用プラスチックをセメント化し再利用

 プレジャーボートの船体の素材として使われている繊維強化プラスチック(FRP)を、セメントの材料などにリサイクルするための解体作業が22日、燕市の「セキヤ県央エコプラント」で始まった。船の不法投棄防止と再資源化のために全国で行われている事業の一環で、本県では初めて行われた。

 この事業はFRPに含まれるガラス製繊維や樹脂を取り出し、ガラス製繊維は粉砕してセメントの素材、樹脂はセメント製造時の燃料として、それぞれ再利用しようというもの。
 事業の中心になっている「日本舟艇工業会」(東京)によると、FRP製プレジャーボートが国内で広まって30年以上が過ぎ、寿命を迎えたものが増えてきた。
 プレジャーボートは、使用後に産業廃棄物となる漁船などと違い、一般廃棄物として市町村に処理を依頼しなければならない。しかし材料が大き過ぎることなどから、実際に市町村が処理したケースは極めて少なく、不法投棄も多いという。
 こうした実態を受け、国は環境保護も兼ねた素材の再利用を研究。民間のマリーナなどを窓口に業者が解体・粉砕し、セメント業者に持ち込むシステムを2000年度から開発。05年度に一部で運用を始めた。
 本県では昨年8月から11月にかけ新潟、上越、村上市などの13業者が窓口業務を初めて実施。その後、廃棄物処理やリサイクルの会社「セキヤ」(新潟市、関屋園一社長)が引き取って燕市にある県央プラントで解体した後、さらに富山県で約二センチ4方に粉砕し素材を分別。栃木県のセメント工場で加工される。
 県央プラントにはこれまでに、本県や長野県から33隻が運び込まれた。2月上旬までにすべての解体が終わり、同月末までにセメント工場に持ち込まれるという。
 同社の大久保敏行・第一営業部統括部長は「これまで積んできた経験を生かし、環境保護に貢献していきたい」と話している。問い合わせはFRP船リサイクルセンター、03(3567)6929。

 繊維強化プラスチック(FRP) ガラス繊維や樹脂で強化したプラスチックで、船のほか軍用機のタンクやスポーツカーの車体、浴槽などに使われている。プレジャーボートは従来木製が主流だったが、1970年代ごろから国内でFRP製のものが広まり、現在はおよそ9割を占めるという。

131荷主研究者:2008/03/31(月) 00:14:12

http://www.kahoku.co.jp/news/2008/02/20080216t62020.htm
2008年02月15日金曜日 河北新報
石炭灰の無害化に成功 相馬環境サービス

国内初の技術で有害物質が除去された石炭灰

 産業廃棄物収集運搬業の相馬環境サービス(福島県相馬市)が、火力発電所などから排出される石炭灰から有害物質を除去し再生資源化する技術を国内で初めて開発した。石炭灰は現在、セメント原料などとしてしか活用できないが、安全性が向上することでリサイクル資源としての用途が格段に広がりそうだ。

 同社によると、硫酸と水を混ぜた液で石炭灰を洗浄し、石炭灰に含まれるホウ素やヒ素などを溶け出させる。その後、泥状になった石炭灰を遠心脱水機にかけて有害物質を分離し、ほぼ無害化することに成功した。

 開発した技術では、石炭灰の約99%を再資源化できるという。脱水機から排出された液体には化学処理を施し、ホウ素を抽出する技術も確立。大部分の洗浄液やすすぎ水はプラント内で循環利用できるようにした。

 国内の石炭灰は約90%がセメント原料などに利用され、約10%が埋め立て処分されている。石炭灰から有害物質が除かれることで、これまでの用途のほか、研磨材や保水材、壁面緑化材など、より安全性が求められる用途での活用が期待できる。

 同社は2001年に技術開発に着手。07年度には福島県の補助を受けて試験用プラントを建設し、実証試験を重ねてきた。2年後の実用化を目指し、実機の開発などを進める。

 同社の上田勝利常務は「石炭灰の有効活用に向けて、用途を広げる技術が確立できたと思う」と話している。

132荷主研究者:2008/03/31(月) 00:33:56

http://www.kahoku.co.jp/news/2008/02/20080219t12005.htm
2008年02月18日月曜日 河北新報
建築廃材、砕石に加工 仙台・恵和興業で新工場稼働

建築廃材を砕石にリサイクルするミキサー

 産業廃棄物処理業の恵和興業(仙台市)が、建築廃材を砕石にリサイクルするミキサーを開発し、泉区の新工場で稼働を始めた。薬品の粒を造る機器を応用し、セメントと混ぜ合わせて粒状の石を造る。石は土木工事に使用でき、同社は「リサイクル率が高く、環境面、コスト面とも優れている新システム」とPRしている。

 ミキサーは直径2.1メートル、高さ1.6メートルの円筒型で、造粒機器を改良した。中で攪拌(かくはん)機が高速回転し、廃材とセメント、水を調合して直径5ミリ以下の玉状の砕石を造る。

 ミキサーは、東北大大学院工学研究科と共同で開発した。投資総額は工場の建設を含めて7億円。1日70トンの砕石を生産でき、リサイクル率も9割と高い。同社は新技術として特許を出願している。

 建築廃材は細かい木くずや繊維くず、コンクリート片の混合物が含まれ、これまでは埋め立て処分するしかなかった。砕いて水分を含んだ粘性のある材料を選び出し、ミキサーに投入する。

 仙台、福島両市にある同社の中間処理場から廃材を持ち込む。年間計1万2000トン発生し、約2億円に上る年間埋め立て処分費の削減が見込めるという。砕石は別の石と交ぜて、道路舗装や地下排水溝の緩衝材などの資材として販売する。

 同社の笹川恵一専務は「埋設処分していた廃棄物を再利用し、環境に対する負荷を低減でき、経費も節減できる。将来はリサイクル率100%を目指す」と話している。

135荷主研究者:2008/05/03(土) 18:12:02
http://map.yahoo.co.jp/pl?lat=39.2044245817467&lon=141.6429384684027&sc=5&mode=map&type=scroll
>住田町上有住の袰下(ほろし)山(587メートル)周辺の約300ヘクタール
>既存鉱山3カ所はいずれも今後約10年以内に資源枯渇が予想
上有住とはいっても釜石線の上有住駅からは遠い場所のようだ。新鉱山から岩手開発鉄道までベルトコンベアで結ぶのか、それとも大船渡工場までベルコンで直結?いずれにせよ岩手開発鉄道にとって大きな転機となりそう。

http://www.kahoku.co.jp/news/2008/03/20080326t32016.htm
2008年03月25日火曜日 河北新報
岩手・住田で新鉱山開発へ 太平洋セメント

 太平洋セメント(東京)は、大船渡工場(岩手県大船渡市)で生産するセメント原料の石灰石採取のため、岩手県住田町上有住地区で新鉱山の開発に着手することを決め、25日までに町に計画を示した。2014年の生産開始を目指す。

 新鉱山の予定地は、住田町上有住の袰下(ほろし)山(587メートル)周辺の約300ヘクタール。同町世田米と大船渡市日頃市町にある計3カ所の既存鉱山の北西約5キロに位置する。社有地、町有地、その他私有地などがほぼ3分の1ずつ占めている。既に県条例に基づく環境影響評価の手続きに入っており、町役場と大船渡工場で資料の公告、縦覧を始めた。

 土地買収や一連の手続きが終了後、早ければ10年に開発に着手する。総事業費は数十億円から100億円。生産量は既存鉱山3カ所の合計分とほぼ同じ年間約300万トン。埋蔵量は100年分を見込む。

 既存鉱山3カ所はいずれも今後約10年以内に資源枯渇が予想され、新鉱山確保が必要になった。3カ所の従業員約70人は新鉱山に移行する。

 大船渡工場は「環境に配慮し、地元の理解を得ながら開発を成功させたい」と話す。

136荷主研究者:2008/05/11(日) 23:27:21

http://www.hokkoku.co.jp/_keizai/K20080403302.htm
2008年4月3日03時37分 北國新聞■北陸の経済ニュース
◎産廃再利用で1億円融資 北陸銀など敦賀セメントに 環境格付けを適用

 日本政策投資銀行と北陸銀行は二日までに、敦賀セメント(敦賀市)の環境に配慮した企業姿勢を評価し、「環境格付け融資」として各行五千万円ずつ協調融資を行った。同社ではセメントの原料に再利用するために、下水汚泥をためるタンクの建設費に充てた。

 「環境格付け融資」は、日本政策投資銀行が二〇〇四年度から実施する融資制度「環境配慮型経営促進事業」の一環で、各企業の環境対策の取り組みを百二十項目で調査し、金利を三段階で優遇する。同社では、セメント業界が一〇年度を目標に掲げる産業廃棄物の再利用量を既に達成している。

 二日、福井市の福井商工会議所で環境格付け授与式が行われ、中村直幸日本政策投資銀行北陸支店長が、上西良平敦賀セメント社長に認定証を手渡した。北陸銀行福井地区事業部本部長の岩崎民憲常務も同席した。

137とはずがたり:2008/08/07(木) 00:13:20
wikiに拠ると美濃本巣の住友大阪セメントの岐阜工場は大野伴睦が誘致したらしい。
その本巣の貨物取扱も先日廃止。時代は転変しますなぁ。
>([と註]政治駅,伴睦駅だと騒がれた岐阜羽島駅以外にも)国鉄樽見線(現在の樽見鉄道樽見線)の建設にも関わり、セメント工場を誘致したのも彼の働きかけだということは意外に知られていない。

138とはずがたり:2008/08/16(土) 23:28:36

「太平洋セメント、鉄鋼向け石灰石を増産 山口に11億円で新設備」
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1036414563/663

 太平洋セメントは鉄鋼の製造工程で使う石灰石を増産する。主力拠点の重安鉱業所(山口県美祢市)で約11億円を投じて石灰石の加工設備を増設。2009年度から国内外の鉄鋼メーカーに年20万トン出荷する。

140とはずがたり:2008/10/22(水) 12:49:21
スレ立て逃げされた宣伝レス。一応此処へ転載。

中國産各色人工玉砂利、化妝砂利,玉石,天然骨材,玄武岩,火山岩

1 名前:遼寧山泉石材(有)[salestone@mail.china.com] 投稿日:2006/07/07(金) 16:16:38  219.149.70.6
遼寧山泉石材(有) ,東北地区石材業界のリ―ダ―として[高品質.短納期.低価格]を目標にして頑

張っております。
中國産各色人工玉砂利、化妝砂利,玉石,天然骨材,玄武岩,火山岩
タイプ:天然、機制
サイズ:3ミリ〜50ミリ
2分=約6mm
3分=約9mm
5分=約15mm
8分=24mm
1寸(10分)=約30mm
色:赤、黄、白、ピンク、黒、緑、茶 お客様と確認
住所:No.18 Zhengfu Road, Hongqi town, Fengcheng Dandong City, Liaoning
電話番号: +86-415-345-6568
ファックス: +86-415-345-6569
携帯電話: +86-13942520473
ウェブサイト: www.salestone.com.cn

141とはずがたり:2008/10/23(木) 20:04:01
圧力掛けて欠陥商品売りつけたんちゃうか。自民党政治家どもがどう甘い汁吸ってるか解ったもんじゃないなぁ。。

九州新幹線高架に欠陥材 麻生グループ会社が販売
http://www.asahi.com/national/update/1023/TKY200810230166.html
2008年10月23日15時1分

 鹿児島市と熊本県八代(やつしろ)市を結んで04年に開業した九州新幹線で、欠陥のあるパネル材料が高架橋の建設に使われていたことが関係者の話でわかった。販売元は開業前に欠陥の補修にあたったが、一部の高架橋は未補修のまま放置されているという。

 九州新幹線を建設した鉄道・運輸機構(旧・日本鉄道建設公団)は「製品に欠陥があるという説明は聞いていない」としており、販売元の株式会社麻生(旧・麻生セメント、福岡県飯塚市)から改めて事情を聴く。

 欠陥があったのは、麻生が販売した「ASフォーム型」。高架橋の橋脚の上に載る橋げたをつくる際、コンクリートを流し込む型枠の底面部分の「埋設型枠」として使われている。施工後も残り、橋げたのコンクリートと一体化しなければならないが、ASフォーム型は接着力が弱く、コンクリートから剥離(はくり)してしまう欠陥があったという。

 パネルがはがれたまま放置されると、鉄筋コンクリートの劣化を速めるなど耐久性の問題点を指摘する専門家がいる。はがれたパネルの一部が落下して、下にいる人を傷つける恐れを心配する声もある。

 朝日新聞が入手した麻生の社内報告書によると、ASフォーム型は、樹脂などでできた厚さ1センチの板。同社などが開発し、98年に販売を始めた。下水処理場の池や小学校のプールの床などに使われたが、はがれて浮き上がってしまったり、外れてしまったりするトラブルが続発した。社内には「こんなことでは売れない」と出荷停止を求める意見もあったが、00年には九州新幹線への出荷が始まった。

 九州新幹線では、鹿児島中央―新八代間の高架橋の相当数で、鉄建公団から工事を請け負った建設会社がASフォーム型を採用した。ところが、01年、施工中の高架橋で、パネルが橋げたから剥離・脱落していたのが見つかった。このため、同社は、工事可能な高架橋については金具を打ち付けて物理的にパネルを固定するなどの工事を行った。

 同社は02年、事業そのものから撤退し、ASフォーム型の製造をとりやめる方針を決めた。

 鉄道・運輸機構によると、パネルの剥離があるとその都度、業者の側が補修していたといい、その総数は集計していないという。開業直前の検査や監査の際にも15カ所で剥離を確認し、補修した。機構やJR九州によると、開業後は、剥離が新規に発生しているとの報告はないという。

 機構によると、剥離の原因について、同機構の担当者が麻生の担当者に問いただしたことがあったが、明確な返答はなかったという。同機構は、欠陥について報告を受けたことはなかったとしており、剥離の原因は建設会社による施工に問題があった可能性が高いと従来は考えていたという。

 02年10月に麻生社内で作成された報告書は一連の経緯について「ASフォーム型は欠陥品」「開発当初、各種試験を怠った」「初期のトラブルの原因分析を十分行わず、販売し続けた」と分析。当時麻生の担当専務だった中村正治(まさはる)監査役(65)は朝日新聞の取材に、「新製品をいろいろ改良しながらやっていったようだが、結果的には外れた。まずかった」と話している。

 麻生の担当者は「高いところなど、補修できないところがあった」と話している。中村監査役は「これから(不具合が)出たとしても、私どもが責任をとってきちっと対応する」と話している。

 麻生は、セメント製造や病院経営など幅広い事業を営み、ホームページによると、07年度のグループ総売上高は1380億円。01年に社名を「麻生セメント」から「麻生」に変更した。麻生太郎首相(68)の弟・泰(ゆたか)氏(62)が社長を務め、妻・千賀子(ちかこ)氏(58)が取締役に名を連ねる。麻生首相も政界に入る79年まで社長を務めていた。

142とはずがたり:2008/10/25(土) 22:19:40
>>141

東北新幹線でも欠陥パネル 首相弟が社長の会社販売
http://www.kahoku.co.jp/news/2008/10/20081025t73018.htm

 九州、東北、北陸新幹線とつくばエクスプレスの高架橋で、はく離や脱落の恐れのあるパネル材が使われていたことが24日までに分かった。パネル材は麻生太郎首相の弟泰氏が社長を務める麻生(福岡県飯塚市)が製造、販売した「ASフォームI型」で、既に製造を中止している。

 鉄道建設・運輸施設整備支援機構(横浜市)などによると、問題のパネル材が使われた高架橋は、九州新幹線新八代―鹿児島中央間の53工区のほか、東北新幹線の晴山高架橋(岩手県二戸市)、つくばエクスプレスの木曽根高架橋(埼玉県八潮市)、建設中の北陸新幹線の倉見高架橋(石川県津幡町)、金沢高架橋(金沢市)。

 機構はJR各社とともに目視や打音検査を行い、安全性や耐久性に問題がないかどうか調べる。
 麻生によると、このパネル材はコンクリートを流し込む樹脂製の型枠。施工後にはがす必要がない埋設型で、同社が1992年に販売を始めた。下水処理場の貯水池やプールの底などに使われたが、型枠が浮き上がったりはがれたりする不具合が相次いでいた。麻生は02年、この型枠の販売を取りやめていた。

 麻生経営支援本部の藤本昭副本部長は「はがれやすいという事実はあったが、九州新幹線用に販売した当時、社に『欠陥製品』という認識があったかは分からない」としている。
 麻生は病院経営や建設コンサルティング業などを手掛け、麻生首相自身も衆院に初当選する1979年まで、前身の「麻生セメント」の社長を務めていた。

143とはずがたり:2008/10/28(火) 19:33:49
すげえ心意気>組合の地下理事長は「法に触れるのも覚悟の上。経営努力で対応する限界を超えた」と強行する構えだ。
まぁ回収率6割では死活問題でしょうしね>四月以降の代金回収率は約六割に低下

公取委もあんま厳しいことは云えないみたいだ>「中小企業でつくる協同組合は、基本的に独禁法違反のカルテルから適用除外される」とするものの、「合理化策をとらないままの共同ボイコットであれば、違反の可能性が高い」と指摘する。

良い現状ですねぇ>公共工事の減少などで組合の出荷量も九六年の約三十万立方メートルから、〇八年度は十一万五千立方メートルに落ち込む見通し。
無駄な公共事業で安寧を貪っていた土建屋とその関連産業は世情をきちんと認識すべき時期だな。

貨物趣味的にはこの辺どういうセメント輸送体系になってるんですかねぇ。。
昔(昭和58年)は人吉に日本セメント九州支店の専用線有り。人吉地区の専用線は此れのみ。
日本セメント九州支店は東小倉,博多港,玉名,人吉に日本セメントは勾金,苅田港に専用線保有。
効率的な生産の為には補助金を出して良いと云うのが日本の産業政策支援の掟みたいなので最近は激減するセメントターミナルの人吉地区立地と其れへの補助金で生コン組合のコスト削減に協力するってのはどうだ?まぁ鉄道貨物輸送ではコストが引き合わないのは明らかなんだけど…(´・ω・`)

人吉球磨の生コン組合、出荷を全面停止へ
2008年10月28日
ttp://kumanichi.com/news/local/main/20081028001.shtml

 人吉球磨地区生コンクリート協同組合(地下和志理事長)が二十九日から二日間、加盟七社・八工場の生コン出荷を全面停止することが二十七日、分かった。原材料の価格高騰など経営環境の厳しさを訴え、買い手の建設業者に生コン価格の引き上げに理解を求める。

 出荷停止に対し公正取引委員会は独占禁止法に違反する恐れがあると指摘するものの、組合の地下理事長は「法に触れるのも覚悟の上。経営努力で対応する限界を超えた」と強行する構えだ。

 組合は停止を延長する可能性もあるとしており、長引けば人吉・球磨地域の建設会社や左官業などを中心に約三百の取引先に影響が出る恐れもある。

 同組合によると、生コン販売価格は一九九六年以降、一立方メートル当たり一万三千七百円を維持。今年四月になってセメントや軽油価格の上昇に伴い、千円値上げし一万四千七百円に改定した。

 しかし、建設業界などが反発。引き上げに応じない例も相次いでいる。大手建設会社の破たんなども加わり、四月以降の代金回収率は約六割に低下。加盟社は採算割れの状態という。公共工事の減少などで組合の出荷量も九六年の約三十万立方メートルから、〇八年度は十一万五千立方メートルに落ち込む見通し。

 公取委は「中小企業でつくる協同組合は、基本的に独禁法違反のカルテルから適用除外される」とするものの、「合理化策をとらないままの共同ボイコットであれば、違反の可能性が高い」と指摘する。

 地下理事長は「この七年で加盟社で四割の人員を削減するなど限界まで努力した。このままでは安定供給や品質、雇用を維持することができない」と話している。(山口尚久、川崎浩平)

144とはずがたり:2008/11/16(日) 13:42:15

中国で省エネ事業拡大・住商や三菱重工など 06/11/04
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1117295937/387

145とはずがたり:2008/11/16(日) 14:04:10
>>144はリンク先ミス,こっちだ。

中国で省エネ事業拡大・住商や三菱重工など 06/11/04
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1117295937/389

146荷主研究者:2008/11/17(月) 00:41:33

http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20080930/CK2008093002000006.html
2008年9月30日 中日新聞
東濃地方のタイル業界、原油高で悲鳴 大半のメーカーが値上げを断行へ

泥漿状の原料を乾燥させるスプレードライヤー。奥は熱風を送るボイラー=土岐市内のタイル原料製造工場で

 「この惨状はマグロ漁船以上だ−」。長引く原油高騰の影響で、東濃地方の地場産業・タイル業界が悲鳴を上げている。原料メーカーは、燃料費がコストの6割を占めるまでに膨らんだといい、負の連鎖は製品メーカーにも及ぶ。双方のメーカーの多くは10月から値上げに踏み切る。かつてない危機感を募らせる関係者の声を聞いた。

 「焼き物」である陶磁器は、燃料とは切っても切れない関係。業界全体がコスト増への対応に追われる中、特に苦しんでいるのがタイル原料メーカーだ。

 タイル原料は、粘土や陶石などの原料を配合、水と混ぜて砕き泥漿(でいしょう)状にし、スプレードライヤーといわれる装置で乾燥させて製造する。乾燥にはボイラーから送る熱風が必要で、そのために大量の重油を使用する。

 ある原料メーカーの幹部は「燃料費は従来の3倍以上、コストの6割近くになった。死活問題だ」とため息をつく。建築申請の審査基準を厳格化した改正建築基準法の影響による住宅着工減少も追い打ちを掛けた。「対応はぞうきんを絞るように十分やってきた。が、今のコストインフレはとんでもない大津波。みんな飲まれてしまう」と業界の“水没”を危惧(きぐ)する。

 製品価格への転嫁が難しいとの理由で控えてきた値上げだが、10月には多くの原料メーカーが断行する。県窯業原料協同組合の伊藤正信理事長は「値上げすれば売れないとの見方もあるが、今の価格ではどちらにせよやっていけないという社が多いのだろう」と分析。「原料、製造、販売の各業者が共存共栄できる道を探らないと共倒れになる。メーカー側ももっと販売力をつけないと」と指摘する。

 原料メーカーの動きを受け、製品メーカーの多くも、10月受注分から値上げに踏み切る。笠原陶磁器工業協同組合の水野雅樹理事長は「注文が減っている中、各社たまりかねての決断だろう。それでも原料の値上げ分を補うぐらいでは」とこぼす。「地場産業は地域の集積。今の不況は底が見えないが、値上げはせめてもの抵抗」と話した。

◆記者から 
 陶磁器業界への原油高の影響が、窯で焼く際の燃料費だけでなく、タイル原料の製造にも大きく及んでいたとは意外だった。

 「売れないと開発もできず、品質も落ちる。何より精神的ダメージが大きいんだ」との関係者の嘆きは、心に染みた。それでも「東濃には世界に通用する技術力、設備、勤勉さ、競争力がある」と悲観的な声ばかりでなかったのが救いだ。

 これまで地域を支えてきた地場産業。何とか、この“大津波”を乗り越えてほしい。

 (清水祐樹)

 【メモ】 県窯業原料協同組合には、東濃を中心に原料のメーカーや商社、鉱山会社58社が加盟し、このうちタイル原料メーカーは約10社。笠原陶磁器工業協同組合には40社が加盟。組合によると、多治見市笠原地区のタイル生産シェアは国内の3割以上で全国一だが、2008年の国内生産量は5月で前年度比27%減、6月で同19%減など落ち込みが続き、生産調整をしている。

147荷主研究者:2008/11/17(月) 00:53:31

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/50665
2008年9月30日 02:08 西日本新聞
太平洋セメント門司事業所 「廃虚の横綱」解体進む 閉鎖28年目 更地化し貸し出しへ

 大型重機で解体工事が進む太平洋セメント門司事業所 かつて国内有数の生産量を誇った太平洋セメント門司事業所(門司区)の解体工事が進んでいる。関門海峡を望む門司港西側のJR鹿児島線を挟んで、山側と海側に並ぶ約110棟のレンガ造りなどの構造物は「九州の廃虚の横綱」と称された。来年2月ごろまでに、5万4000平方メートルの敷地は更地となる。

 門司事業所は、同社の前身、浅野セメントが1893年に操業開始。新門司地区の石灰岩などを材料に使い、大正時代には国内有数のセメント工場に成長。しかし、燃料費高騰で急激に採算が悪化し、1980年に閉鎖された。

 閉鎖後も国道199号海側の貯蔵庫を出荷拠点に使っていたが、役割を終えて既に解体。「工場も老朽化が激しい」と解体を決めた。

 解体作業は今年6月に着手。海側(1万1000平方メートル)は工事の50%を終了。11月ごろまで建物の基礎や引き込み線を撤去。山側(4万3000平方メートル)も工事の40%を終了。今後、西側から建物を解体し、来年2月ごろに工事を終える。

 同社はバブル崩壊後、合理化で閉鎖した工場を順次解体。熊本県八代市の工場跡はショッピングセンターに貸し出している。同社は門司事業所跡地について「貸出先は検討中。地域社会に貢献したい」としている。

=2008/09/30付 西日本新聞朝刊=

150荷主研究者:2008/12/31(水) 23:04:49

http://www.sanin-chuo.co.jp/news/modules/news/article.php?storyid=508891004
'08/12/27 山陰中央新報
住宅市場低迷で苦悩する石州瓦業界

石州瓦の生産ライン。住宅市場の低迷が続き、業界は苦悩している=江津市内
 景気後退に伴う住宅市場の不振が続き、島根県西部の地場産業・石州瓦業界が苦悩している。急速な需要減で在庫が増え、年末年始にかけて大規模な生産調整に入るメーカーも出てきた。

 石州瓦業界は燃料価格高騰を理由に八、九月に値上げを実施。値上げ前の「駆け込み需要」で、七月の出荷枚数こそ前年比28・6%増だったが、八−十月は前年比で減少に転じ、九月は34・9%、十月も26・6%と大きく落ち込んだ。〇八年は、三十三年ぶりに出荷枚数が一億枚を割った〇七年の実績をさらに下回る可能性が高い。

 木村窯業所(江津市)の木村博紀社長は「数年前から続く住宅市場の低迷に加え、秋以降の景気減速の影響で市況がさらに悪化。当分は厳しい状態が続くだろう」と話す。

 各メーカーは年末年始に窯の稼働を止めるが、年末から来年一月末まで、すべての窯の稼働を止めて生産調整に入る所も。生産調整に伴って、雇用調整助成金の受給を申請する方針。経営者は「灯油価格は下落傾向にあるが、市場の落ち込みは深刻」と、厳しい現状を打ち明ける。業界内では「市場の低迷は当分続きそう」と、景気後退への危機感を深めている。

151とはずがたり:2009/01/03(土) 12:07:01
奥多摩工業
曳索鉄道線
http://dagashi.org/tro/okutama1.html

152とはずがたり:2009/01/06(火) 17:38:27

陶磁器など土石産業類も此処へ。

ウェッジウッドが破綻 景気悪化で販売不振 
2009.1.5 22:15
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/090105/biz0901052217015-n1.htm

 5日、英国事業の事実上の破たんを発表した大手陶磁器メーカー、ウォーターフォード・ウェッジウッドのロンドンの店舗(AP)

 【ロンドン=共同】英国の高級洋食器「ウェッジウッド」などのブランドで知られる大手陶磁器メーカー、ウォーターフォード・ウェッジウッド(本社アイルランド)は5日、英国事業が近く管財人の管理下に入る見通しになったと発表、事実上経営破綻(はたん)した。

 金融危機をきっかけとした世界的な景気悪化で販売不振に陥ったのが原因。安価な陶器に顧客を奪われたことも経営の重しとなった。アイルランドの事業も行き詰まり、同国の証券取引所で株式取引が一時停止された。今後、管財人の下でスポンサー企業探しを急ぐ。

 ウォーターフォード・ウェッジウッドは主力市場である日米英で販売が落ち込み、経営不振が続いていた。

153千葉9区:2009/02/07(土) 02:21:25
ガラスはこのスレなのか。。。
http://www.asahi.com/business/update/0206/TKY200902060342.html
旭硝子、700人一時帰休 12月期は純損失見通し
2009年2月6日22時32分

 旭硝子は6日、2〜3月にかけ、国内の正社員700人を対象に、計2〜14日間の一時帰休を実施することを明らかにした。正社員の削減や生産拠点の閉鎖など、さらなるコスト削減策も検討中。09年12月期は600億円のリストラ費用を特別損失に計上することなどから、連結純損益は420億円の赤字と、7期ぶりの赤字転落を見込む。

 同社は昨秋から、海外で3400人の一時帰休を実施。国内でも400人の非正社員の削減を進めてきた。新たに一時帰休となる正社員の賃金は、2割削減する方針だ。

 6日発表した08年12月期連結決算は、売上高が前期比14.1%減の1兆4443億円、本業のもうけを示す営業利益は22.0%減の1540億円、純利益は43.7%減の391億円だった。

155とはずがたり:2009/03/02(月) 22:13:13
セントラル硝子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

沿革
1936年(昭和11年)10月10日 - 資本金750万円をもって、宇部曹達工業として設立。
1949年(昭和24年)5月 - 株式を東京、大阪両証券取引所に上場。
1963年(昭和38年)1月 - 宇部曹達工業は旧セントラル硝子を吸収合併し、社名をセントラル硝子株式会社に変更。

初代社長で、当時東見初炭鉱(後に宇部興産に吸収合併)社長であった国吉信義(後に宇部市長)が、宇部興産取締役であった中安閑一からソーダ工業の会社を立ち上げることを薦められ、設立に至った。宇部興産は当時需要が急増していた硫安やセメントの製造に追われており、ソーダ工業の企業化まで手がけることが難しかったことから、国吉に上記の話が持ち込まれた。

工場
宇部工場 - 山口県宇部市大字沖宇部5253
堺工場 - 大阪府堺市築港南町6番地
松阪工場 - 三重県松阪市大口町1521−2
川崎工場 - 神奈川県川崎市川崎区浮島町10番2号

156荷主研究者:2009/03/25(水) 00:29:08

http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20090218/CK2009021802000022.html
2009年2月18日 中日新聞
洋食器大手の廃業相次ぐ 美濃焼の“地盤沈下”に懸念の声

生産を停止したトンネル窯=多治見市の山愛製陶所で

 昨今の経済危機以前から低迷が続く東濃地方の美濃焼産業。中でも、洋食器など白磁製品の大量生産部門の構造不況は深刻だ。輸出の減少、市場の縮小から、大手メーカーの廃業が相次ぎ、地元では業界全体の地盤沈下を懸念する声も出ている。

 山愛製陶所(多治見市下沢町)が自主廃業する−。昨秋、美濃焼業界に大きな衝撃が走った。同社は1913(大正2)年創業の老舗。昨年の「第8回国際陶磁器展美濃」の陶磁器デザイン部門への出品作が銀賞を受賞するなど高付加価値化への努力が実を結びつつあった。加藤愛之輔社長(69)は当時、県陶磁器工業協同組合連合会の理事長を務め、地場産業のリーダー的存在だった。

 「取引先や銀行に迷惑がかからないうちにやめようと思った」。加藤社長は、苦渋の決断を振り返る。廃業の契機は昨夏、米国のサブプライムローン問題の影響拡大が表面化したこと。「この不況は長引く。これ以上、会社を続けると完全に身動きできなくなる」。従業員や関係者らに説明し、直近に必要な商品のみ生産を続け、昨年12月10日、完全に工場を停止。かつて、1日に5万個の商品を焼いた大きなトンネル窯の火も消えた。

 「市場は縮小しきっているのに、好景気時の設備投資で大量生産しないと元が取れなくなっていた」と加藤社長。「惜しいのは、数十人の社員が連携して製品を作るという工場内の技術がなくなること。生産ラインにも各社の持ち味がある」と“技”の消失を嘆く。

 東濃ではここ数年で、山五陶業、金中製陶所(いずれも瑞浪市陶町)といった洋食器の大手メーカーが破綻(はたん)。高い技術力から「世界のナカヤマ」と称された中山製陶所(多治見市平井町)も生産を停止し、山愛と同じ滝呂地区でも昨年、老舗のカネハン製陶所(同市滝呂町)が工場を閉めた。

 今年に入って、英国の名門「ウェッジウッド」が経営破綻するなど洋食器業界の不振は世界的な流れとなっている。規模の大きい洋食器メーカーは「簡単に産業転換できる業種ではない」(加藤社長)だけに、今後も生き残りをかけ、厳しい道が続きそうだ。

 (清水祐樹)

157とはずがたり:2009/03/31(火) 14:12:20
煉瓦と云う単語が付いた社名が消えるのは少々惜しい。
そもそもリフラクトリーズってなんやねんと調べてみると海外では前から使ってた社名みたいですな。
適切なのは鉄鋼スレかもしれんけどこちらへ

品川白煉瓦<5351.T>とJFE炉材が合併で最終合意、株式割当比率は30対1
2009年 03月 30日 15:53 JST
http://jp.reuters.com/article/domesticFunds/idJPnTK017667120090330

 [東京 30日 ロイター] 品川白煉瓦(5351.T: 株価, ニュース, レポート)とJFEホールディングス(5411.T: 株価, ニュース, レポート)傘下のJFE炉材(兵庫県赤穂市)は検討を続けてきた合併について最終合意したと発表した。株式割り当て比率はJFE炉材1株に対し品川白煉瓦30株となった。

 合併日は10月1日の予定。新会社の社名は「品川リフラクトリーズ」で、社長には品川白煉瓦の清水芳彦専務が就任する。


23/06/2006◆機械・建設部会
 「シナガワ・リフラクトリーズ工場視察会」を開催
http://www.jcci.org.au/s-news060607.htm

 シドニー日本商工会議所機械・建設部会(部会長=四竈博信・IHIエンジニアリング・オーストラリア)は6月7日、ニュー・サウス・ウェールズ州ウロンゴンにあるシナガワ・リフラクトリーズの工場視察会を開催、12人が参加した。

 オーストラリアで最も大きな煉瓦工場を持つシナガワ・リフラクトリーズは、前身会社から通算して40年以上に渡りカーボン電極焼成炉用煉瓦を供給してきている。今回の視察会は、オーストラリア市場で41%のシェアを誇る同社の強さの秘訣、また、長年に渡る製造課程や経営努力などについて、さらには、今後の同社の戦略などを探るために行ったもの。

 視察会ではまず、同社社長のダリル・モロイ氏、取締役の中村良介氏、坂田文彦氏から事業概要や近年の取り組み等についての説明、質疑応答が行われた。その後、2グループに分かれて工場内を視察。製品の製造過程や同社製品の数々について工員から具体的な説明を受けた。

 視察会終了後は、同社関係者との合同昼食会を実施。経営者間の交流、情報交換を行った。

159とはずがたり:2009/06/12(金) 13:41:52

シラス活用へ分類装置
県工技センターと民間企業
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/kagoshima/news/20090610-OYT8T00280.htm

共同開発されたシラスの自動選別機能付きシラスバルーン製造装置。粒の大きさで選別する

県工業技術センターなどが開発した装置で分粒される普通のシラス(左)と、新しい装置で作られるシラスバルーン

 桜島や霧島連山などを抱える県内に無尽蔵にある火山灰・シラスを五つの大きさに分類したうえ、自動車内装部品の原料となることも期待されているシラスバルーンを製造する装置を、県工業技術センター(霧島市)とシラスバルーン製造業「プリンシプル」(鹿児島市)が共同開発した。関係者は「シラスの活用に弾みがつく」と期待している。

 シラスバルーンはシラスを1000度で熱処理し、粒を膨らませたもの。軽量で融点が高く不燃性、有毒ガスも発生しないことなどから、軽量モルタルやパネルなどのほか、近年では洗顔料やシャンプーにも使われている。

 この原料となるシラスは0・005〜0・25ミリと細かく、粒の大きさがそろっていることが条件。シラスは県本土に4500億立方メートルあるとされているが粒の大きさがバラバラなため、利用できるシラスは鹿児島市吉田地区と宮崎県えびの市加久藤地区の両地区産に限られている。

 ただし、一般のシラスが1トン当たり300円程度に対して、両地区産は同2万5000〜5万円と高価。一般のシラスを機械などでふるいにかけるなどして分類することもできるが、コストがかかる。

 今回開発された装置は〈1〉シラスを熱処理してシラスバルーンを製造〈2〉製造過程で発生する400〜650度の温風を吹き付けるなどして、重さの違いによって一般のシラスを五つに仕分け――の作業を1台でこなす。

 開発に携わったプリンシプルは、今後、自動車の内装部品製造メーカーへのシラスバルーンの納入を検討している。同社の東和朗社長は「現在、メーカーと試行中だが、軽量化を進める車業界の動きの中でこれまでにない市場を築けそうだ。装置についても24時間稼働などを行えるようにし、1年をめど実用化を図れるようにしたい」と話している。

※※ シラス ※※

 2万5000年以上前、鹿児島湾奥部の姶良カルデラから噴出した火砕流堆積(たいせき)物。白色でさらさらした砂状をしており、県本土の約50%を覆っている。シラス台地は透水性が高いため、農業生産性が低く、梅雨や台風時には大きな土砂災害を起こすなどのデメリットもある。
(2009年6月10日 読売新聞)

160名無しさん:2009/06/19(金) 00:44:45
宇部マテ、製鉄所に生石灰の海上輸送を提案

 宇部マテリアルズは鉄鋼メーカー向けに、モーダルシフトによる生石灰輸送の提案営業を始めた。
トラック輸送から海上輸送に切り替えることによる物流時の環境負荷低減効果を訴えるほか、
専用タンクの活用による輸送頻度の削減などを提案し、遠方の顧客獲得を目指す。
船舶による大量輸送が可能なことから、工場のある山口県から関西や東海、さらに韓国も営業圏内に定め、
新規に立ち上がる製鉄所などに営業活動を展開していく。
 生石灰は製鉄所の製鋼工程で不純物除去、あるいは焼結鉱の副原料として使用される。
生石灰は比較的、価格が安いため、外部調達の場合は近隣からトラック輸送で購入するケースが大半。
輸送コストがかさむ遠方からの購入はほとんどない。
ただ、海上輸送による大量輸送と環境面でのメリットを訴求することで、
「新しくできる製鉄所には売り込みが可能」(カルシア関連事業部)と判断した。
(掲載日 2009年06月18日 日刊工業新聞)

162とはずがたり:2009/06/23(火) 02:26:34
>>160
あざーす。
昔は奥多摩から運んでたNKK川崎なんかもトラックになったんですかね?
船に成ったとばかり思って諦めてたんですけど。

164荷主研究者:2009/08/09(日) 23:34:10

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/108641
2009年7月14日 09:47 西日本新聞
廃棄物処理場のごみ焼却灰 セメント原料に活用 処分場の使用期限延ばす 中津市

クリーンプラザに増設された可燃ごみ焼却灰の積み込み用貯留槽

 中津市は7月から、廃棄物処理場「クリーンプラザ」(同市米山)で排出する可燃ごみの焼却灰を、セメント原料として活用することを始めた。焼却灰を埋め立てる処分場の収容能力があと3年分と余裕がなくなっており、焼却灰の埋め立てをなくし、処分場の使用期間を延ばすのが狙い。県内では大分市が既に取り組んでいるという。

 埋め立て処分場は、クリーンプラザに隣接する場所に2カ所あり、しゅんせつ土砂、不燃物も埋め立てている。第1処分場(容量6万6150立方メートル)はすでに満杯。残る第2処分場(同6万9700立方メートル)も8割まで埋まっている。

 市は可燃ごみの焼却灰を、「宇部興産・山口エコテック他共同企業体」(福岡県苅田町など)に引き取ってもらう。企業体は焼却灰から塩素、ダイオキシンを除去してセメントの原料にするという。処理の委託費は年間約1億円。

 処分場へのごみの埋め立ては年間約8300トンあり、このうち可燃ごみの焼却灰が35%を占めていたが、可燃ごみの焼却灰を引き取ってもらうことで、処分場の収容期間は7年に延びると市は見積もっている。

 また同市は来年度、第1処分場を2メートルかさ上げすることも計画。これにより収容能力を2万立方メートル増やし、収容期間も25年ほど引き延ばすことができるとしている。

=2009/07/14付 西日本新聞朝刊=

165とはずがたり:2009/08/16(日) 12:11:23
そうなんですな〜
>岐阜5区の民主新人阿知波吉信さんも、自民前職古屋圭司さんの妻も、実家は同工組加盟の製陶所。

地場産業・農家 揺らぐ自民支持
2009年8月16日
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/study/2246/1240552224/3749

 政権与党として中部地方の地場産業界や農家の強い支持を得てきた自民党の足元が揺らいでいる。業績が低迷する岐阜県東濃地方の美濃焼業者や生産者米価の下落に苦しむ福井県の農家から「今度は違う政党に任せてみたい」との悲鳴にも近い声が聞こえてくる。

 「私は自民党員だから、これまで自民に投票してきた。でも今回は小選挙区も比例代表も民主だ」。美濃焼を地場産業とする岐阜県多治見市の製陶会社役員(45)は、怒りをあらわにした。

 美濃焼業界はバブル崩壊以降、需要減や安価な海外製品の流入で低迷の一途。昨年は原油高騰によるコスト増に世界的な金融危機が追い打ちをかけ資金繰りが悪化した。今年は新型インフルエンザの影響で、観光地の人出が減り土産物用などの商品の需要も減った。

 伝統的に自民党を支持してきた業界。だが「次々にボディーブローが飛んでくるが、政治は何もしてくれない」と製陶所の社長たちは口をそろえる。

 一方で地域のしがらみもある。特に同県土岐市の駄知陶磁器工業協同組合(工組)の悩みは深い。岐阜5区の民主新人阿知波吉信さんも、自民前職古屋圭司さんの妻も、実家は同工組加盟の製陶所。

167荷主研究者:2009/09/22(火) 21:56:38

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/118892
2009年9月1日 00:37 西日本新聞
TOTO 大分工場のライン縮小 小倉に集約 派遣160人雇い止め

 TOTO(北九州市)は31日、水栓(すいせん)金具を生産する大分工場(大分市)のラインの一部を、来年3月末に小倉第二工場(北九州市小倉南区)に集約すると発表した。景気低迷の影響で稼働率が通常の約8割にとどまっているため、生産ラインの集約で効率化を図る狙い。大分工場では派遣社員160人が働いているが、来年4月以降の契約を更新しない。

 大分工場では浴室用の水栓金具を製造しており、年間売上高は約200億円。工場内で働く従業員は現在、正社員や派遣社員、請負などを含め計993人。ラインの縮小に伴い、派遣社員の雇い止めのほか、正社員の異動や請負の縮小などで310人減る。

 大分工場での生産量のうち約4割が小倉第二工場に移るが、小倉第二工場の従業員はほとんど増えないという。同社は年5億円のコスト削減効果を見込んでいる。

 同社は「生産品目が一部重複しているため、コスト競争力を強化するには集約はやむを得ない」としている。

=2009/09/01付 西日本新聞朝刊=

168荷主研究者:2009/10/04(日) 04:41:07

2006年12月6日 化学工業日報 12面
環境主義拝見 拠点ルポ
宇部興産 伊佐セメント工場 効率的な生産推進の一方、環境配慮の徹底で地域と共生
多様廃棄物を燃料利用 原料にもごみ焼却灰など資源化

宇部興産の伊佐セメント工場(山口県美祢市)は、同社の宇部セメント工場(山口県宇部市)、苅田セメント工場(福岡県京都郡)を生産量で大幅に上回る大規模工場。クリンカー生産量は国内第4位、隣接する石灰石鉱山は全国第5位の採掘量を誇る。国内屈指の規模を持つとともに、鉱山から産出される低品位の石灰石をセメントに利用するなど効率的な生産を行う。また1991年にISO14001を取得、積極的な廃棄物処理を推進するなど環境を大切にするのも特徴の1つ。製品輸送は伊佐工場と宇部工場を結ぶ約30キロメートルの専用道路を使用、インフラを有効利用している。



1,400万平方メートルにわたる鉱山地区は、伊佐、丸山、雨乞の3地区に分かれる。2005年度の石灰石生産量は1,013万5千トン。うち55%がセメントなど自社用途で、残り45%が化学、鉄鋼、骨材などの販売用に回る。

大型重機により効率的な採掘を行う一方、FM波データ通信による鉱山内重機運行管理システム、コンピューターを活用した採掘計画、景観シミュレーションなどシステム化や新技術の研究を積極的に進めている。また連続濁度計による鉱山排出水の水質管理、堆積場の緑化工事、発破振動抑制にも取り組み、環境に配慮した鉱山を目指している。

セメント工場の敷地面積は38万平方メートル。05年度のクリンカー生産量は434万3千トン。大規模工場ながら多様な燃料に対応できる自家発電所により、工場の全電力(約4億キロワット時/年)をまかなっている。

燃料系廃棄物は廃タイヤ、廃プラ、木くずなどを用いる。廃木材チップ燃料化設備は04年5月から本格稼働、年間処理能力は4万5千トン。設置には林野庁の02年度「木質バイオマス利活用施設整備特別対策事業」の補助を受けた。廃プラ処理設備は第1期が03年3月に、第2期が04年12月に稼働を開始した。廃プラの処理量は年4万トンにおよぶ。

セメント原料として石炭灰、汚泥、ごみ焼却灰、鉱滓などを代替する。05年度のセメント生産1トン当たりの原料代替は、同社全体で241キログラムと業界全体の232キログラムを上回る。ごみ焼却灰処理では、トクヤマと共同で山口エコテック(山口県周南市)を01年に設立、山口県下のごみ焼却施設から排出される焼却灰をセメント工場の受入基準に適合するよう前処理、セメント工場で再資源化する。

廃棄物の収集・物流は「中京以西を中心に広域収集輸送体制を敷いている」(渡壁英博工場長)のが特色。下水汚泥輸送に鉄道貨物、廃プラ輸送にフェリーを使用する。同社の3工場はいずれも港湾インフラが整備されていることから、石炭灰や建設土などの海上大量輸送も可能とする。

工場内にそびえる約200メートルの煙突は、季節ごとの趣向を凝らしたイルミネーションで美祢市の夜空を彩る。また夏の恒例イベント「アンモナイトフェスティバル」には工場ぐるみで参加するなど、地域との共生を実践している。(飛田俊二)

169荷主研究者:2009/10/11(日) 03:17:59

2006年9月7日 日刊工業新聞 23面
商品トレンド 石灰 年産1,000万トンペース維持 採算面は厳しい状況続く

石灰の年間生産量は、粗鋼生産の好調さを受けて04年に約1,013万トンと13年ぶりに1,000万トン台まで回復し、05年にはさらに約1,046万トンまで伸びた。06年1−6月は前年同期を若干下回ったが、年間1,000万トンペースが続いている。

経済産業省の化学工業統計月報によれば、今年1−6月の石灰生産・販売実績(生石灰と消石灰の合計)は、生産量が前年同期比0.5%減の518万1,646トン、販売量が同1.0%減の464万368トンだった。生産、販売とも4−6月の減少が響いた格好だが、業界関係者は「粗鋼生産が依然、高水準で推移している。基調としては大きな変化はない」と見ている。特に関東地区では鉄鋼業界向けを中心に需要が堅調で、フル生産が続いていても、需給のタイト感が強いという。

石灰業界ではこうした需要動向を背景に、06年の生産量が前年並みになると見られており、3年連続で1,000万トンを超す見通しだ。

▽幅広い分野で利用

石灰は100%純国産の石灰石を原料に製造され、鉄鋼、化学、紙・パルプ、建設、農業、食品のほか上下水道処理、環境浄化、乾燥剤など幅広い分野で利用されている。

▽フル生産続く

03年時点の用途別出荷内訳(総量約996万トン)は鉄鋼が57%、化学工業が21%、建設が8%、農業が2%、その他が12%だった。シックハウス症候群対策や消費者の健康志向の強まりを背景に、このところ再評価されている伝統的な塗り壁材の漆喰も石灰製品の1つだ。また、鳥インフルエンザの防疫・消毒、水害跡の汚泥処理などにも活躍している。04年以降は粗鋼生産の回復を受け、石灰メーカーはフル生産を続けている。

▽浸透度マチマチ

一方で原油価格の急激な高騰によって製造コストが大幅に上昇し、事業採算が悪化した。このため各社は04年、05年と連続して値上げを打ち出し、一定の成果を上げた。だが、実際には相手先、地域によって浸透度がマチマチだ。製造コストに加えて輸送コストも大幅に増えており、採算性については依然、厳しい状況が続いている。

170荷主研究者:2009/10/18(日) 03:02:52

http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200910120019a.nwc
2009/10/12 Fuji Sankei Business i.
【環境CSRの一手】積水化学 石炭灰再利用 柔らかく強い土木部材

積水化学が開発した石炭灰などを活用した建築・土木部材

 積水化学工業は今月、火力発電所で燃料の石炭を燃やした後に発生する石炭灰を原料として再利用した建築・土木部材の新製品「アシェラウッド」を発売した。同社は、連結売上高に占める環境負荷低減に役立つ製品の割合を現在の2割弱から、2013年には4割以上に高める経営方針「環境トップランナー」を打ち出しており、今回の製品もその一環。

 同社はこれまで、木材の粉末と樹脂を混ぜ合わせて天然木材のように仕上げた部材を開発、住宅の外装向けとして展開してきたが、今回、新たに石炭灰を原料に使うことで、衝撃への強さを従来の4倍に高めることに成功した。一般住居向け外装材よりも頑丈さが必要になる歩道の舗装用途をはじめとする公共インフラ向け部材として展開する計画だ。

 新製品は、石炭灰だけでなく、一般家庭から捨てられるレジ袋や食品包装材などの容器包装プラスチックのリサイクル樹脂を主原料に使用した。部材の表面には、不要になった木材を砕いた粉末を樹脂に混ぜて固めた素材を張り付けて、天然の木材のような柔らかい質感を再現した。石炭灰や樹脂など、素材の85%が廃棄物のリサイクルを通じて得られたものという。

 天然の木材に比べて、雨や直射日光にさらした場合の傷みが少ないことから、補修や交換にかかるコスト削減につながる利点もある。同社では「木材のような美しさに加えて、頑丈さも備えていることをアピールする」としており、景観に合わせて使えるように茶色や灰色などの3色で3つのサイズを展開している。

 近年、木材とプラスチックの複合材である人工木材の市場が拡大しており、同社では木質資源を有効利用するため、端材を粉砕してリサイクル樹脂と混ぜた人工木材を提供してきたが、公共施設向け部材ではさらに高い性能が要求されることから、数年前から石炭灰に注目し、開発を進めてきた。公園のベンチや歩道の舗装ブロックなどの公共インフラ分野での普及を図り、当面、年間3000〜4000トンの石炭灰を新製品の原料に使う予定で、今後の販売拡大に応じてリサイクル量の拡大を図り、「資源の有効活用を通じて環境保護に貢献したい」と意気込みを示している。(山田泰弘)

171荷主研究者:2009/10/18(日) 03:06:27

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0920091012cdal.html
2009年10月12日 日刊工業新聞
宇部興産、廃プラ燃料化設備を導入−11年稼動予定

 宇部興産は苅田セメント工場(福岡県苅田町)に、廃プラスチックの燃料化設備を導入する。2011年に稼働する予定。処理が難しい高塩素廃プラから低塩素燃料を製造し、石炭に代わる燃料として利用する。廃タイヤなど燃料系廃棄物は人気が高くなっているため、処理の難しい廃棄物を受け入れ、処理量の拡大と処理単価のアップを狙う。これをテコに、同工場での代替燃料比率を現在の28%から、2年後には40%に引き上げる。

 処理量は年3万トンを計画。容器包装リサイクル法以外のプラスチックや建設・解体現場から発生する廃材、ASR(自動車シュレッダーダスト)などを受け入れる。

 同工場には二つのキルン(回転式の窯)があり、新しい燃料化設備は1号キルンの跡地に設置する。1号キルンはセメント需要の減少を受け、10年ほど前に生産を中止。

176とはずがたり:2009/11/14(土) 17:34:22
>>174
太平洋セメント工場及びSS配置おさらい

【工場配置】
北海道支店管内
・上磯工場

東北支店管内
・大船渡工場

関東支店管内
・明星社糸魚川工場

東京支店管内
・熊谷工場(三ヶ尻)
・埼玉工場(日高川)
・秩父工場(秩父太平洋セメント)
・DC川崎工場(旧第一セメント)

北陸支店管内
・敦賀社敦賀工場

中部支店管内
・藤原工場

関西支店管内
なし

中国支社管内
・東ソー南陽工場

四国支社管内
・土佐工場

九州支社管内
・大分工場(津久見プラント・佐伯プラント)

【内陸SS配置】
北海道支店管内
なし

東北支店管内
・盛岡SS 岩手県盛岡市東見前1-33-2
・蔵王SS 蔵王
・会津CT 塩川

関東支店管内
・友部SS 友部
・矢板SS 矢板
・前橋SS 新前橋付近
・高崎CT 倉賀野
・篠ノ井SS 篠ノ井
・丸子SS
・松本SS 南松本
・飯田SS 元善光寺
・甲府SS 石和温泉

東京支店管内
・越谷SS 越谷タ
・狭山SS 新狭山(西武新宿線)
・厚木SS 厚木
・小田原SS 下曽我

北陸支店管内
福井SSは廃止になったようだ

中部支店管内
・浜松CT 西浜松
・飛弾SS 飛騨市古川町下野400-1
・坂祝SS 坂祝

関西支店管内
・大津SS 膳所
・京都SS 竹田付近

中国支社管内
なし

四国支社管内
なし

九州支社管内
・香春SS(香春鉱業) 香春

177とはずがたり:2009/11/14(土) 18:07:54
宇部三菱セメント…臨海型巨大工場からの船舶出荷主体で効率イメージ

青森工場 162万t
岩手工場 76万t 陸中松川
横瀬工場 133万t 東横瀬
伊佐工場 520万t 美祢
宇部工場 168万t 宇部港
苅田工場 385万t 苅田港
九州工場(黒埼製造課)
九州工場 969万t 苅田港

内陸出荷拠点
大館 比内町扇田字中島本道端96-2 扇田
酒田 酒田市大字宮海字明治273-6 酒田みなとIC
CT郡山 郡山(タ)
長岡 長岡市下々条4-1540 北長岡
長岡北 長岡市東高見2-31

水戸 ひたちなか市山崎189 ひたちなかIC
妻沼 熊谷市弥藤吾1188 R407
相模原 相模原市橋本台3-12-10 南橋本
甲府 中央市一町畑字姥神1028-6 東花輪付近
東部町 東御市鞍掛382-1 東部湯の丸IC
松本 松本市平田東1-20-8 南松本
長野 長野市大字村山イカリ573-2 長電柳原付近・R18

岐阜 羽島郡岐南町野中6-105 岐阜各務原IC
滋賀 野洲市乙窪499-3 旧中主町付近(嘗ては大阪港→守山(だったっけ?)のセメント輸送有り)

約7年前の>>4-5と比較しただけでも
旭川・古川・横手・福島・山形・栗橋・美濃加茂・鳥栖が廃止になっている。

178とはずがたり:2009/11/14(土) 18:31:46
住友大阪セメント…結構渋い辺鄙な駅に隣接してSSが設置されたりしてるが江原も朝来も未だ残ってるらしい

八戸工場 
栃木工場 葛生(上白石)
岐阜工場 本巣
赤穂工場
高知工場


川部SS 南津軽郡田舎館村大字川部字上船橋12-1
仙北町SS 盛岡市西仙北1-15-34
水沢SS 奥州市水沢区太日通り1-97
山形SS 山形市大字漆山字石田291
広田SS 会津若松市河東町広田字道下己17
氏家SS
五日町SS
高崎SS
神立SS
西上田SS 上田市下塩尻256-1
南松本SS 松本市平田東1-20-19
戸田SS  戸田市大字上戸田135
業平橋SS 墨田区押上1-1-75 http://maps.google.com/maps?f=q&amp;source=s_q&amp;hl=ja&amp;geocode=&amp;q=%E5%A2%A8%E7%94%B0%E5%8C%BA%E6%8A%BC%E4%B8%8A1-1-75&amp;sll=35.09916,136.01512&amp;sspn=0.097329,0.148144&amp;ie=UTF8&amp;hq=&amp;hnear=%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%83%BD%E5%A2%A8%E7%94%B0%E5%8C%BA%E6%8A%BC%E4%B8%8A%EF%BC%91%E4%B8%81%E7%9B%AE%EF%BC%91&amp;ll=35.71023,139.811024&amp;spn=0.003019,0.004629&amp;t=h&amp;z=18 サイロ1基の様である。隣接して日立コンクリート
下曽我SS 小田原市曽我谷津660 因みに太平洋セメントの小田原SSは小田原市曽我原660-1
東花輪SS 中巨摩郡田富町大字布施字収徳1428 因みに宇部三菱セメントの甲府SSは山梨県中央市一町畑字姥神1028-6(嘗ては南甲府にSSあり)
飛騨一宮SS 高山市一之宮町245-1
稲沢SS
豊田SS 豊田市畝部西町昆布池22-1
西浜松SS
大津SS リンク先消滅。。膳所だと思うが廃止?
向日町SS 京都市南区久世中久世町5-11
朝来SS
江原SS
東津山SS 津山市川崎字竜王234-1
東岡山SS 岡山市長岡412-18

179とはずがたり:2009/11/14(土) 19:19:51
日本セメントターミナル再び構想

●盛岡CT…仙北町or盛岡タに設置。参加社は住友大阪・太平洋セ。陸奥湊・大船渡(盛)or仙台港→盛岡CT。宇部三菱が参加するなら陸中松川から
●山形CT…漆山(住友大阪)と蔵王(太平洋)にあり。仙台港から継送?
●会津CT…塩川(太平洋)・広田(住友大阪)にあり。嘗ては電化(住大と提携)青梅→塩川もあったけど。。仙台港or小名浜港から継送とか?
●郡山CT…三菱宇部。仙台港or小名浜からの継送or陸中松川?
●茨城CT…友部(太平洋←熊谷工場?埼玉工場?)・水戸(宇部三菱←ひたちなか港?)・神立(住友大阪←栃木工場?)
●栃木CT…矢板(太平洋←熊谷工場?埼玉工場?)・氏家(住友←栃木工場?)
●高崎CT…新前橋(太平洋)・高崎(太平洋)・高崎(住友大阪)・妻沼(宇部三菱);上白石(住)・三ヶ尻(太)・日高川(太)・某臨港線(宇)→倉賀野;宇部三菱の参加は敷居高いかねぇ
●下曽我CT
●上田CT…丸子SS(太)・東部町(宇)・西上田(住):青梅・糸魚川・東横瀬→西上田とかでどうか?
●長野CT
●南松本地区…既存個別SS:青梅・糸魚川・東横瀬→南松本
●甲府CT…東花輪(住)・石和(太)・甲府(宇):日高川・青梅or上白石・東横瀬→竜王?
●岐阜CT…岐阜(宇)・坂祝(住)
●飛弾CT…
●浜松CT…西浜松(住・太):東藤原・本巣→西浜松
●滋賀CT
●京都CT

太平洋の工場集約が更に進めばより輸送ルートが狭まり1ルート当たりの輸送量が大きくなって鉄道輸送に耐えれるようにならんかねぇ。。
具体的には関東に多いので秩父工場とあとは敦賀工場あたりかねぇ。
朝来や江原はCTとするには無理があるなw

182荷主研究者:2009/11/15(日) 23:43:44

2009年10月12日 日刊工業新聞 16面
廃プラ燃料化設備導入 福岡・苅田セメント工場 宇部興産、11年稼働

宇部興産は苅田セメント工場(福岡県苅田町)に、廃プラスチックの燃料化設備を導入する。2011年に稼働する予定。処理が難しい高塩素廃プラから低塩素燃料を製造し、石炭に代わる燃料として利用する。廃タイヤなど燃料系廃棄物は人気が高くなっているため、処理の難しい廃棄物を受け入れ、処理量の拡大と処理単価のアップを狙う。これをテコに、同工場での代替燃料比率を現在の28%から、2年後には40%に引き上げる。

代替燃料比率40%に上昇

処理量は年3万トンを計画。容器包装リサイクル法以外のプラスチックや建設・解体現場から発生する廃材、ASR(自動車シュレッダーダスト)などを受け入れる。

同工場には2つのキルン(回転式の窯)があり、新しい燃料化設備は1号キルンの跡地に設置する。1号キルンはセメント需要の減少を受け、10年ほど前に生産を中止。その後、メンテナンスをしながら再稼働のタイミングをうかがっていたが、需要が大幅に回復する見込みが薄いため、今回撤去する。

一方、原料に関しては焼却灰前処理設備を設置し、10月に稼働を始めた。処理能力は年1万トン。廃棄物の原料代替はほぼ限界に近いため、高い処理費が得られる都市ゴミ焼却灰のセメント原料化を進めていく。

セメント業界は循環型社会への貢献として、原燃料への廃棄物の受け入れ・利用を増やしている。ただ廃棄物の使用量を増やせば、キルンを傷めるなど生産効率が落ちるというデメリットもある。宇部興産は国内に3工場あり、特に苅田工場を廃棄物処理の主力工場と位置付け、廃棄物処理を増やしながら、生産効率の悪化防止に取り組んでいる。

183荷主研究者:2009/11/15(日) 23:44:26

2009年10月15日 日刊工業新聞 20面
三菱マテ・住友大阪セメ 11年開始 共同で石灰石採掘 破砕輸送・供給面が効率化

セメントの主原料として使われる石灰石は、国内でまかなわれており、効率の良い採掘が追求されている。そうした中、三菱マテリアルと住友大阪セメントは、北九州市小倉南区で隣接して操業している石灰石鉱山で、未着手となっている鉱区の一部を共同開発する。2011年度からの採掘開始を目指し、現在準備中。計画通り順調に進んでいるという。(湯原美登里)

共同事業により、単独採掘では取り残される石灰石資源約3億トンの採掘が可能となる。三菱マテリアルは東谷鉱山(北九州市小倉南区)の既存鉱区に加え、新採掘区域からの供給により、自社の九州工場(福岡県苅田町)向けに今後少なくとも100年は石灰石を安定確保できる。小野直樹三菱マテリアル東谷鉱山長は「互いの縄張りを固持するのではなく、資源を有効活用することが大切」と、共同事業に意欲を見せる。

一方の住友大阪セメントは、今回の共同事業で、三菱マテリアルに破砕輸送業務を委託する。これにより、赤穂工場(兵庫県赤穂市)などの自社工場向けにセメント原料を供給できるようになる。従来、小倉鉱山(北九州市小倉南区)から採掘した石灰石は、他社の近隣工場に販売していた。

一般的に鉱山では、発破で取り出した石灰石を立て坑と言われる穴に落とし入れ、破砕しながら運ぶ。三菱マテリアルの東谷鉱山には立て坑があるが、寿命も短くなっていることから、共同で開発する鉱区のために新たな立て坑を造っている。

立て坑を通して鉱山のふもとまで運んだ石灰石は、トータルで約12キロメートルある3本のベルトコンベヤーを利用して三菱マテリアル九州工場苅田地区(福岡県苅田町)まで運搬する。住友大阪セメントの分が増えるため、輸送能力を増強している。1時間当たり2,000トンレベルまで引き上げる予定だ。さらに九州工場から住友大阪セメントの工場までは船で運ぶため、その設備も整えている。これら工事費用として、総額約135億円を予定している。

セメント生産に石灰石は欠かせず、安定供給が求められる。さらに日本の石灰石は良質のため、セメント以外に鉄鋼用などにも用いられている。セメント需要が最盛期に比べ約4割も落ち込んでいる近年は、セメントメーカーはセメント以外での石灰石利用・販売にも力を入れている。

例えば、太平洋セメントは中長期的に石灰石事業を収益基盤の柱に育成しようとしている。三菱マテリアルの東谷鉱山では9割がセメント用だが、それ以外の利用拡大も検討していく。

184荷主研究者:2009/11/18(水) 23:25:29
デンカ大牟田工場⇒デンカ青梅工場にカーバイドダスト処理物をセメント原料として年間2千トンの輸送をしているとのこと。鉄道輸送に適しそうな輸送だが、実態は果たして?

2006年1月12日 化学工業日報 12面
廃棄物最終処分量07年度40%(04年度比)削減めざす 電気化学が第2次環境中計 セメント工場で利用拡大

電気化学工業は、2003年度から3年間の第一次中期環境計画を見直し、07年度までの第二次中期計画を今年度からスタートさせた。04年度実績で省エネルギーなど主要項目が、いずれも計画未達となったことから仕切り直し、次期計画に移行したもの。07年度の目標値を新たに設定しており、とくに廃棄物削減でセメント工場での利用促進を図るほか、省エネプロセスの拡充やPRTR対象物質の削減に一段と力を入れる。

▽PRTR排出は60%減

電気化学工業は、第一次中期環境計画で省エネなどを主要3項目として目標値を掲げてきた。2004年度の実績は省エネ(1990年度原単位比)93.7%(04年度計画値90.9%)、PRTR排出量353トン(同228トン)、廃棄物最終処分量4,649トン(同3,998トン)となった。前年度比では、省エネを除き改善が進んだものの3項目とも計画値は未達。生産数量の増加や一部設備トラブル、PRTRではテープ粘接着剤の水系化の遅れが響いたもの。このため改めて05−07年度の第二次中期環境計画を始動、取り組みを強化する。

廃棄物削減では最終処分量を04年度比40%削減。エミッション率は04年度の4.2%から07年度には2.3%とし、ゼロエミッション(発生量の1%以下)の早期達成を目指す。カーバイドダスト、シリカダストといった社内廃棄物のセメント工場などでのリサイクルや、プラスチック、ゴム、土石などの分別徹底を図る。

廃棄物削減で重点事業所となる大牟田工場(福岡県)では、カーバイドダストを完全水系循環リサイクル方式によって処理。この処理物(年約2千トン)を青梅工場(新潟県)へ搬送してセメント原料に利用する取り組みを昨年11月にスタートさせた。同じくシリカダストも、関係会社において今年5月から年1,700トン規模で本格的に利用していく予定で、すでに試験供給を開始した。併せて高い削減効果が期待される。

一方、PRTR対象物質は、07年度に04年度比60%削減する。千葉工場が対象重点事業所。すでにテープ粘接着剤の水系化にめどを得ており、併せてバッチプロセスから連続プロセスへの転換にも取り組む。

省エネルギーについては07年度比の原単位目標値として90年度比で91.3%を掲げた。青海工場などを重点に、プロセス見直しや廃棄物燃料の有効活用により10年度90%達成へつなげていく。またCO2排出量低減では天然ガスへの燃料転換などを進めていく。

185荷主研究者:2009/11/23(月) 01:35:08
>>176-179 遅レスだが気付いた点を列挙。

>>176
太平洋セメント
福井SSは福井港に敦賀セメントがSSを設置し廃止と思われる。>>11

>>177
宇部三菱セメント
相模原SSは南橋本駅にあった三菱マテリアルの専用線とは別。現在はSS自体廃止されマンションなどになっている。

>>178
住友大阪セメント
業平橋SSは東京スカイツリーの建設に伴い既に廃止と思われる。写真は少し前の状況だろう。
大津SSについて、膳所は太平洋セメントのSSだったら。(東藤原からセメント到着)

>>179
日本セメントターミナルではなくて、セメントターミナル㈱だに。石油の方が日本オイルターミナル㈱だら。
郡山CTには『鉄道ダイヤ情報 No.139』1995年11月号によると、陸中松川駅からもセメントが到着していた模様。住友大阪も郡山地区には田村工場(大越駅)廃止後は栃木工場が供給しているのではないか?
高崎CTの某臨港線(宇)はどこか?東横瀬とかが順当な気もするが。

>太平洋の工場集約が更に進めばより輸送ルートが狭まり1ルート当たりの輸送量が大きくなって鉄道輸送に耐えれるようにならんかねぇ。。
これについてはさすがに難しいのではないかねぇ…。その理由を下記に纏め、更に今後のセメントと鉄道輸送の関わりは廃棄物輸送に活路を見出すことになりそうなので、それも纏める。

186荷主研究者:2009/11/23(月) 01:35:57
>>185
セメントの鉄道輸送は今後も期待できないのではないか。それを国内需要から考えてみたい。
鉄道によるセメント輸送量のピークは1972年度の1,786万トンである。それが急激に落ち込みJR貨物発足からしばらくは年間約700万トンレベルを維持していた。しかし現在、鉄道輸送は東藤原〜四日市に残るだけとなり年間輸送量は100万トンを下回り、50万トン程度と思われる。(既に統計では石灰石と一緒になり単独の輸送量不明)
一方、国内のセメント需要のピークは1990年度の8,628万トンであるが、現在は年間5,000万トンを下回る水準にまで落ち込み、今後も公共事業の削減が続けば4,000万トンを下回ることも予想されている。
つまり国内のセメント需要は4,000万トン程度の需要が消滅したわけで、鉄道輸送のピーク時の輸送量などはるかに超える(2倍以上!)需要が消えたことが分かる。(尚、セメントは輸出もあるが、基本的に臨海工場から出荷されるため鉄道輸送には寄与しないとして無視)

その結果、鉄道輸送に相対的に有利な中量中距離輸送の需要が絶対量で減少、臨海工場から船舶で臨海SSまで大量輸送⇒臨海SSからトラックで少量輸送、又は内陸工場からトラック輸送に集約することが合理的になったのではないか。トラック自体の大型化も進み、道路整備と相まってトラック輸送のコスト競争力が強まったことも大きいだろう。
その点、石油は臨海製油所から内陸部に大量輸送するだけの需要がまだあるため鉄道輸送がトラックよりも有利だと言えよう。セメントは既にセメントターミナルのような共同基地が成り立ちにくい程に需要が減少してしまったとも考えられる。

それでは、セメント業界に対し鉄道貨物輸送は輸送需要を失ったかと言えば、そんなことは無い。以下で貼り付けたようにセメント業界はセメント需要の落ち込みをセメント原料としての廃棄物処理の処理料収入で補おうと強化しており、その廃棄物輸送という言うなればセメント原料輸送に鉄道輸送の活用が広がっている。
>>35 >>39 >>45 >>50 >>54 >>66 >>67 >>85 >>93 >>100 >>127 >>130 >>136 >>164 >>168 >>171 >>175 >>180-182 >>184

◇太平洋セメント㈱熊谷工場(JR貨物ニュース2005年3月1日号)新座タ・越谷タ〜三ヶ尻で焼却灰輸送(輸送量は約4,000t/年)
◇太平洋セメント㈱上磯工場(JR貨物ニュース2008年12月15日号)帯広:日本甜菜製糖㈱芽室製糖所〜五稜郭でライムケーキ輸送(輸送量は約2,500t/年、将来的には4,000t/年位)
◇宇部興産㈱苅田工場(JR貨物ニュース2004年3月1日号)郡山タ:セメントターミナル㈱〜北九州タで廃畳輸送、2003年11月に試験輸送開始。
◇宇部興産㈱(JR貨物ニュース2004年11月15日号)2003年度は上下水汚泥の約3万5千トンを中京以西から専用コンテナで鉄道輸送、宇部工場・伊佐工場・苅田工場を合わせた輸送量と思われる。
◇宇部興産㈱(JR貨物ニュース2006年3月1日号)UM12Aコンテナを活用し汚泥輸送。岡山、京都、高松、名古屋、四日市、新居浜、松山、福山、米子の9自治体から毎日到着。
◇宇部興産㈱(JR貨物ニュース2006年10月1日号)汚泥専用オープントップコンテナUM12Aを120個保有。うち30個に脱臭装置を設置。
◇宇部興産㈱(JR貨物ニュース2007年7月1日号)愛知県以西20数カ所の自治体で排出する下水汚泥等については、自社の専用コンテナで引き取る。今年度はさらに4、5か所の自治体が加わる予定。荷下ろしは宇部、伊佐両工場にある専用の受け入れ設備にコンテナをダンプアップして行う。
◇山口エコテック㈱(JR貨物ニュース2006年9月15日号、宇部興産㈱と㈱トクヤマが各50%出資、家庭ゴミ焼却灰の塩素除去し脱水ケーキを製造しセメント原料として供給)西浜松:牧之原市御前崎市広域施設組合〜新南陽で焼却灰輸送(徳山通運UM12Aコンテナ6個新製、輸送量は約150t/月)
◇八戸セメント㈱(JR貨物ニュース2004年12月15日号)汚泥、焼却灰が秋田、千葉方面からUM12Aコンテナで八戸貨物駅に到着する。輸送量は過去5年間で平均約3,500t/年)

ここで挙げたのは、JR貨物ニュースに取り上げられた例だが、セメント輸送ではいち早く鉄道輸送を廃止した宇部興産が廃棄物輸送では逆に積極的に鉄道を活用しているのが興味深い。逆に末期までセメントの鉄道輸送を行った住友大阪セメントは八戸セメントの例はあるが、それ以外の工場は不明、電気化学工業も分らない。

187とはずがたり:2009/11/23(月) 02:11:55
>>185-186
分析&コメント乙
この辺は飼料にも云えそうですなぁ。。。
>その結果、鉄道輸送に相対的に有利な中量中距離輸送の需要が絶対量で減少、臨海工場から船舶で臨海SSまで大量輸送⇒臨海SSからトラックで少量輸送、又は内陸工場からトラック輸送に集約することが合理的になったのではないか。トラック自体の大型化も進み、道路整備と相まってトラック輸送のコスト競争力が強まったことも大きいだろう。

実際つくばでも大型のセメントトラックがバンバン走って居る。。
ローリーの脇腹の事務所の地名読むにひたちなか辺りに陸揚げして其処から運んで来ているようだ。

188荷主研究者:2009/11/29(日) 22:05:21

http://www.nikkan.co.jp/news/nkx0920091126cdae.html
2009年11月26日 日刊工業新聞
太平洋セメント、廃油燃料化拠点を拡大−低引火点でも処理

 太平洋セメントは、トルエンやアセトンなど低引火点の廃油を代替燃料として用いるための受け入れ設備を年内に藤原工場(三重県いなべ市)に導入する。

 すでに熊谷工場(埼玉県熊谷市)や埼玉工場(同日高市)、子会社の秩父太平洋セメント(同秩父市)には導入済み。藤原工場への導入で、計画していた4拠点への設置が完了する。4工場合わせて年3万トンを処理する計画。

 これまで石炭に代わる代替燃料として主に重油の廃油を利用していたが、燃料コストを削減するため、他業種も含めて廃油の引き合いが増えており、調達が難しくなってきているという。そのため、従来使用していなかったものも利用することにした。

 低引火点の廃油はセメント焼成のためのメーンバーナーに用いる。引火点が低いため、特に安全に配慮した保管設備を設置する。

 同社は廃油のほかにも廃タイヤや廃プラスチックなどを代替燃料として利用している。

190荷主研究者:2009/12/14(月) 23:46:32

http://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/0002572249.shtml
2009/12/10 08:45 神戸新聞
下水汚泥の焼却灰活用へ、7社と共同研究 神戸市

 下水の汚泥を焼却した後に残る灰の有効活用策をさらに開拓しようと、神戸市は、環境プラントメーカーの神鋼環境ソリューション(神戸市中央区)など市内外の7社と共同研究する。

 同市では年間約5千トンの下水汚泥の焼却灰が発生し、これまでは主に路面用ブロックや肥料の原料などとして関係業者に販売していた。しかし、公共工事の減少などで利用率は低下。ピークの2003年度の55・1%が、08年度には28・5%に下がっている。

 民間企業の先端技術や製品開発力を活用し、用途を拡大するのが狙い。神戸市の負担金は1社あたり年間30万円を上限とし、企業側の研究期限は2010年3月まで。

 神鋼環境ソリューションは、灰に水と熱を加えて固め、重金属の溶出を抑制する技術を検討。ブロック製造の久保田セメント工業(同市中央区)は、灰を混入したブロックの新色開発を行う。

 参加企業はこのほか、新日鉄高炉セメント(福岡県)、太平洋プレコン工業(東京都)、貴島産業(大阪府)、古河産機システムズ(東京都)、日本興業(香川県)。

 神戸市は「民間の力で、焼却灰をさらに役立てたい」としている。(三宅晃貴)

191荷主研究者:2010/01/24(日) 19:10:24

http://www.sankeibiz.jp/business/news/100123/bsc1001230505002-n1.htm
2010.1.23 05:00 Fuji Sankei Business i.
穂積工場生産4割引き下げ

 旭化成建材(東京)は22日、壁材や床材に使う強度や耐火性が高いコンクリートを製造する穂積工場(岐阜県瑞穂市)の生産能力を約4割引き下げると発表した。住宅着工や企業の設備投資の低迷を背景にした需要減少に対応する。 9月末で穂積工場の老朽化した生産ラインの稼働をやめ、境工場(茨城県境町)と岩国工場(山口県岩国市)に生産を移管する。

192荷主研究者:2010/01/24(日) 22:47:39

http://www.jcassoc.or.jp/cement/4pdf/jg3_31.pdf
セメント・コンクリート No. 711, May. 2006

循環型社会の未来を支えるセメント工場⑤
太平洋セメント㈱ 大分工場(大分県津久見市・佐伯市)

統合で国内第2位の規模に大分工場がある津久見市と佐伯市は,豊後水道に面した大分県南部に位置しています。この地域には石灰石が豊富にあり,推定埋蔵量は45億tと言われています。この地で1917(大正6)年には津久見市で当時の桜セメント(後に小野田セメント),1926(昭和元)年に佐伯市で旧・日本セメント(後に浅野セメントと合併)がそれぞれセメント製造を開始しました。

時代を経て1998年10月に秩父小野田㈱と日本セメント㈱が合併して太平洋セメント㈱が発足し,その後2005年10月に隣接する津久見工場と佐伯工場を統合し,大分工場として新たなスタートを切りました(写真1)。

今回の統合でセメント生産量は,国内第2位と世界でも有数のセメント工場となり,海外輸出並びに西日本地区への供給拠点としての役割を担っています。キルンは4基(津久見プラント3基,佐伯プラント1基)が稼動し,04年度のセメント生産実績(クリンカ含む)は626万t,社内シェアは30%を占めています。生産品目はポルトランドセメント(普通,早強,中庸熱),混合セメント(高炉,フライアッシュ)で,内訳はポルトランドセメントが370万t,混合セメントが113万t,クリンカ出荷が143万tです。出荷先は国内向けが300万t強の48%で,残りの52%が輸出です。輸出先はオーストラリアが43%と最も多く,このほか,中国,シンガポール,クウェート,アフリカ(ナイジェリア,ケニア,コートジボアール)などです。

􀁨主要設備と原料調達
1978年にNSPキルンに転換した津久見4,5号キルン(写真2)をはじめとし,4基のキルンは全て省エネタイプのキルンとなっており,そのクリンカ生産能力は年間705万tです。廃熱発電設備と自家発電設備を合わせた能力は119MWで,余った電力は電力卸売事業として民間企業に売電しています。原料は,竪型ミル,ボールミルで粉砕し,クリンカ粉砕は予備粉砕機付きのボールミルで行っています。省エネ対策も着実に進んでおり,04年には,高効率クリンカクーラを導入し,さらに新しい省エネ設備を設置していく計画です。石灰石の供給は,津久見プラントには,全長3kmのベルトコンベアにより願寺鉱山から搬入し,佐伯プラントには,専用のバージ船(3千t)で輸送を行っています。

大分工場の物流設備は,パナマックス級の大型船が接岸できる天然の良港に恵まれ,原燃料の調達や出荷に大きな威力を発揮しています。

193荷主研究者:2010/01/24(日) 22:48:41
>>192 続き

􀁨200万t/年を超える廃棄物・副産物を活用
工場ではかねてよりセメント工場の持つ機能と技術を活かし廃棄物処理および副産物の再資源化拡大に取り組んできました。その中で大分工場は大分県の資源循環の中核拠点としても位置付けられ,県が主催する「ごみゼロおおいた作戦県民会議」にも参画しています。県の環境基本計画には,原料・燃料系の廃棄物を使った資源循環型セメントの製造・利用の促進が盛り込まれており,循環型社会の推進役としての期待が大きくなっています。

04年度の廃棄物・副産物の使用量は208万tで,原料系では石炭灰76万t,スラグが44万t,汚泥類が31万t,排脱石こう18万t,建設発生土15万t,その他廃液などを処理しています。最近は生活系廃棄物の処理も増加してきており,密閉コンテナ方式による下水汚泥の受入・処理も順調に拡大しています。処理能力にはまだ処理余力があるため,今後,収集範囲を熊本,宮崎等県外に拡大していく計画です。

燃料系の使用量は12万tで,廃油が4万t,廃タイヤが3万t,木質バイオマスが2万t,廃プラスチックが2万t,その他に廃畳も処理しています。また生活系廃棄物として,津久見市が生産するRDF(可燃ごみ固形燃料,写真3)も5千t処理しています。

木質バイオマス(写真4)は林野庁の補助を一部受け,受入・破砕設備を建設し,02年12月から処理を始めており,主に大分県や福岡県から収集した廃木材を破砕機で50mm程度に砕き,燃料化しています。廃木材の有効利用の取り組みが評価されて,04年度には農林水産省から,05年度には大分県からそれぞれ表彰を受けています。

􀁨ごみ焼却灰
将来は首都圏からの受入も視野に07年からごみ焼却灰処理の営業運転開始を予定しており,九州,中国,四国から焼却灰を受け入れて,段階的に処理能力の増強を進め,将来は首都圏からも受け入れていく計画です。廃棄物の利用拡大に当たっては,トップクラスの品質確保と安定した運転の確保が大前提であり,そのためにも受け入れる廃棄物の品質検査体制や信頼性の高い運転技術をさらに継続的に向上させ,循環型経済社会システムの核となる工場を目指していきます。

􀁨開かれた環境工場として
工場ではステークホルダー(企業活動と関連するあらゆる関係者,ここでは主に地域の皆様)に対して製造工程や廃棄物受入状況についての工場見学を積極的に実施しております。また粉塵・騒音・振動などの状況をその都度把握するため工場周辺のパトロールに努め,さらに地域から数名の住民の方には環境モニター員として環境に関する情報を速やかに伝達してもらうよう,協力をお願いしています。このように工場の運営には環境への配慮が欠かせないため,今後も地域社会とのコミュニケーションをより一層推進していきたいと考えています。
[文:太平洋セメント㈱大分工場 製造部長 村上 弘]

194荷主研究者:2010/01/24(日) 22:49:38

http://kankyomedia.jp/news/20091027_5718.html
2009/10/27 15:51 環境新聞
北九州地区のセメント工場、廃棄物の受け入れ拡大へ

 北九州苅田地区のセメント工場が廃棄物受け入れ拡大を進めている。不況によるセメント製造量の減少傾向を背景に、廃棄物の有効利用によるコスト削減、廃棄物処理による収益の拡大を狙う。

 北九州苅田地区のセメント工場が廃棄物受け入れ拡大を進めている。三菱マテリアル九州工場では燃料代替廃棄物を増やすことや、塩素が含まれる処理困難物の受け入れを増加することを目指している。また、宇部興産苅田工場では焼却灰前処理設備を設置し、都市ごみ焼却灰のセメント原料化拡大に取り組んでいる。経済不況からセメント製造量も全体的に減少傾向にある中で、廃棄物を有効利用することでコスト削減を図るとともに、廃棄物処理を事業の柱の1つと位置付けさらなる収益拡大を図っていく考えだ。

 三菱マテリアル九州工場は東谷鉱山とを結ぶ石灰石ベルトコンベアー(全長12.3キロメートル)や大型桟橋を有し、原燃料の受け入れや製品の出荷条件に恵まれた日本一の生産量の同社主力工場となっている。廃タイヤを燃料の一部として利用したり、焼成炉の排ガスの熱を利用した発電を行うなどの省エネにも取り組んでいる。今後はさらに廃棄物を有効利用することでコスト削減を進めていく考えだ。

 資源リサイクルは火力発電所などから発生する石炭灰、製鉄所から発生するスラグなどを原料として利用し資源リサイクルを行うとともに、廃タイヤ、廃プラスチック、廃油などの有効利用にも取り組んでいる。高含水建設汚泥のセメント減量化システムを導入しており、ハンドリングの悪い汚泥類をセメント系固化材を利用し、天然原料と同じハンドリング状態に改善している。

 今後は燃料代替廃棄物の取り扱いを増やすほか、塩素を含むなど処理困難な廃棄物の受け入れも拡大していく方針。受け入れ量が増加すれば設備投資も行う考えだ。

 一方、宇部興産苅田工場は、同社の廃棄物処理の主力工場と位置付けられており、「地域と連携し、環境にやさしいエコ・ファクトリーを目指す」ことを標榜している。今年度の新規設備としては焼却灰前処理施設がある。廃棄物の原料代替はほぼ限界に達し、処理余力も小さくなってきたことから、高い処理費が得られる都市ごみ焼却灰のセメント原料化を進めている。処理能力年間1万トンの焼却前処理設備を設置することで、さらなる都市ごみ焼却灰の拡大を図っていく方針だ。

 また、2011年には廃プラ燃料化設備も設置する計画。燃料コスト高騰を背景に、燃料系廃棄物の拡大が求められているが、従来の単純な破砕・吹込では燃料としての特性(燃焼性、安定性)からキルン運転への影響が大きく、大幅な容量増が困難な状況にある。このため廃プラ燃料化設備を導入し、収集量増が可能な高塩素廃プラから微粉炭並みの性状の低塩素燃料を製造し、さらなる廃プラ量の拡大を図る。

195荷主研究者:2010/01/24(日) 22:50:30

http://www.cement.co.jp/cementnp/091109.html
セメント新聞 2009年11月09日号
住友大阪・秋芳鉱山 第3鉱画から出鉱開始

 住友大阪セメントは10月30日、主力石灰石鉱山の秋芳鉱山(山口県美祢市)で開発していた第3鉱画の設備工事がこのほど完了し、9月から出鉱を開始したと発表した。同設備の完成により、鉱量3億トン(約40年分)の石灰石を確保した。

196荷主研究者:2010/01/24(日) 22:56:05

http://www.asahi.com/business/topics/economy/TKY200911300544.html
2009年12月1日1時49分 朝日新聞
セメント業界「鳩山不況」 公共事業削減、さらに減産

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/industry/TKY200911300536.jpg
都市ゴミを発酵させ、セメントの原燃料に変える円筒形の巨大な装置。1分間に2回転というゆっくりした速度で回る=埼玉県日高市の太平洋セメント埼玉工場

ttp://tohazugatali.web.fc2.com/industry/TKY200911300539.jpg
セメントの生産量と内需

 「コンクリートから人へ」を掲げる鳩山内閣の政策が、苦境のセメント業界に追い打ちをかけている。生産量は10月まで26カ月連続の前年割れ。全国で生産設備の停止を進めてきたが、需要減に追いつかず、今後は工場閉鎖などが必至だ。セメント工場は、産業や家庭から出る大量の廃棄物を原燃料として受け入れている。生産量が減れば廃棄物の受け入れ量も減るため、新たな処理施設が必要になるとの指摘もある。

■10年度生産量、バブル期の半分以下へ

 「真冬の様相だ」。セメントメーカー18社で構成するセメント協会の渡辺穣会長(住友大阪セメント社長)は嘆いた。

 10月のセメント生産は前年同月比17.5%減の509万2千トン。セメント協会は当初、今年度の内需(国内販売と輸入の合計)を4800万トンと予想したが、約1割の下方修正は確実だ。2010年度は1966年度以来、44年ぶりの3千万トン台の可能性もある。ピークだったバブル期の90年度(8628万トン)の半分以下の水準となる。

 理由は「官製」「金融」「政治」の三つの不況だ。耐震偽装事件をきっかけに、07年に改正建築基準法が施行されたが、申請の手続きや審査に時間がかかるようになったため、住宅着工件数が減少。さらに、昨年のリーマン・ショックで景気が大幅に悪化。今年、政権交代を果たした鳩山政権はダムや道路の建設凍結など公共事業の見直しを進める。

 セメント協会の試算によると、前原誠司・国土交通相が表明したダム事業見直しの影響でセメント出荷量は672万トン減る。また09年度補正予算の凍結で出荷量は60万トン減るという。

 最大手の太平洋セメントの徳植桂治社長は「災害が多い日本では社会資本の整備がまだ必要だ。4千万トン以上の内需はある」と話す。

■原料のゴミ、処理量減も

 埼玉県日高市にある太平洋セメント埼玉工場。同市内の家庭や事業所で発生する年間約1.6万トンの都市ゴミを3日間かけて発酵させた後、セメントの原燃料として使っている。同市には焼却場がないため、この工場が市内唯一のゴミ処理施設だ。

 全国のセメント工場では、都市ゴミのほか、火力発電所から出る石炭灰や、下水道汚泥、建設発生土、廃プラスチック、肉骨粉など年間約3千万トンの廃棄物を原燃料として使っている。セメントは電力や鉄鋼などと並ぶ温室効果ガスの主要排出産業である一方、リサイクル産業という性格も帯びつつある。

 日本エネルギー経済研究所の試算によると、20年のセメントの生産量の見通しは6699万トン。排出権を買わずに「90年比25%減」という鳩山内閣の温暖化対策の目標を達成するためには、生産量をこの見通しより25%減らすことが必要だ。その場合の生産量は約5024万トンで、08年の生産量の実績(6589万トン)より約24%減る。

 セメント各社は今後、排出権購入と生産量抑制のコストや影響を総合的に比較したうえで、有利な手段をとることになるが、排出権の価格が上がれば、生産量を抑制したほうが得策と判断する可能性がある。

 セメント協会の渡辺会長は「セメントの生産量が減れば、工場のリサイクル量も減る。自治体が、埋め立て施設やゴミ焼却場を新たにつくることになり、最終的には国民の負担が増える可能性がある」と指摘する。(益満雄一郎)

197荷主研究者:2010/02/01(月) 01:17:41

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/economic/211077_all.html
2010年01/20 07:29 北海道新聞
ホッコン、石狩に新会社 コンクリートくい製造

 コンクリート製品製造の道内大手ホッコン(深川)は19日、国内大手ジャパンパイル(東京)と共同出資でコンクリートくいの製造会社を設立すると発表した。新会社は石狩市内に道内有数となるコンクリートくいの新工場を12億円かけて整備し、両社が持つ道内での生産機能を集約させる。

 新会社はホッコンJPで、設立は26日付。本社は石狩市に置く。資本金は3千万円で、ホッコンが90%、ジャパンパイルが10%を出資する。

 ホッコンは深川市に、ジャパンパイルは三笠市に、それぞれコンクリートくい工場を構えているが、ともに老朽化が目立っていた。加えて、大型や耐震型など製品の充実も迫られていたため、両社は新たな生産拠点を設けることで一致した。

198荷主研究者:2010/02/20(土) 19:01:32
糸崎駅には日本セメント㈱の専用線があったが、ここはSSではなくて工場だったのか〜。それも日本唯一の白色セメントの製造工場で、今も現役とはっ! 糸崎ORSから袋詰セメントを長距離輸送とかしているのかもしれない。

http://www.sanyowhitecement.com/html/kaisya-annai.html
山陽白色セメント株式会社
〒729-0329 広島県三原市糸崎南1丁目2番1号

沿 革
 当社は1996年(平成8年)1月、太平洋セメント㈱発足に先立つこと2年、それまで日本セメント㈱糸崎工場と秩父小野田㈱の子会社である北九州小野田セメント㈱で生産していたホワイトセメントの生産効率化のため、両社が合弁で日本セメント㈱糸崎工場を分社化して設立した、日本で唯一のホワイトセメント製造会社です。当社製品は全量を太平洋セメント㈱へ卸売しており、一般ユーザーの方々への販売は太平洋セメント㈱が行っています。

1932年10月 日東セメント(株)創立
1941年03月 合併により浅野セメント(株)
1947年05月 日本セメント(株)に社名変更
1961年10月 ホワイトセメントの製造を開始
1982年   NSP(5段サイクロン)化
1996年01月 山陽白色セメント(株)設立
1996年04月 営業開始〜現在に至る

資本金 1億円
決算月 3月
株 主 太平洋セメント株式会社 100%


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