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:
荷主研究者
:2008/11/17(月) 00:41:33
http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20080930/CK2008093002000006.html
2008年9月30日 中日新聞
東濃地方のタイル業界、原油高で悲鳴 大半のメーカーが値上げを断行へ
泥漿状の原料を乾燥させるスプレードライヤー。奥は熱風を送るボイラー=土岐市内のタイル原料製造工場で
「この惨状はマグロ漁船以上だ−」。長引く原油高騰の影響で、東濃地方の地場産業・タイル業界が悲鳴を上げている。原料メーカーは、燃料費がコストの6割を占めるまでに膨らんだといい、負の連鎖は製品メーカーにも及ぶ。双方のメーカーの多くは10月から値上げに踏み切る。かつてない危機感を募らせる関係者の声を聞いた。
「焼き物」である陶磁器は、燃料とは切っても切れない関係。業界全体がコスト増への対応に追われる中、特に苦しんでいるのがタイル原料メーカーだ。
タイル原料は、粘土や陶石などの原料を配合、水と混ぜて砕き泥漿(でいしょう)状にし、スプレードライヤーといわれる装置で乾燥させて製造する。乾燥にはボイラーから送る熱風が必要で、そのために大量の重油を使用する。
ある原料メーカーの幹部は「燃料費は従来の3倍以上、コストの6割近くになった。死活問題だ」とため息をつく。建築申請の審査基準を厳格化した改正建築基準法の影響による住宅着工減少も追い打ちを掛けた。「対応はぞうきんを絞るように十分やってきた。が、今のコストインフレはとんでもない大津波。みんな飲まれてしまう」と業界の“水没”を危惧(きぐ)する。
製品価格への転嫁が難しいとの理由で控えてきた値上げだが、10月には多くの原料メーカーが断行する。県窯業原料協同組合の伊藤正信理事長は「値上げすれば売れないとの見方もあるが、今の価格ではどちらにせよやっていけないという社が多いのだろう」と分析。「原料、製造、販売の各業者が共存共栄できる道を探らないと共倒れになる。メーカー側ももっと販売力をつけないと」と指摘する。
原料メーカーの動きを受け、製品メーカーの多くも、10月受注分から値上げに踏み切る。笠原陶磁器工業協同組合の水野雅樹理事長は「注文が減っている中、各社たまりかねての決断だろう。それでも原料の値上げ分を補うぐらいでは」とこぼす。「地場産業は地域の集積。今の不況は底が見えないが、値上げはせめてもの抵抗」と話した。
◆記者から
陶磁器業界への原油高の影響が、窯で焼く際の燃料費だけでなく、タイル原料の製造にも大きく及んでいたとは意外だった。
「売れないと開発もできず、品質も落ちる。何より精神的ダメージが大きいんだ」との関係者の嘆きは、心に染みた。それでも「東濃には世界に通用する技術力、設備、勤勉さ、競争力がある」と悲観的な声ばかりでなかったのが救いだ。
これまで地域を支えてきた地場産業。何とか、この“大津波”を乗り越えてほしい。
(清水祐樹)
【メモ】 県窯業原料協同組合には、東濃を中心に原料のメーカーや商社、鉱山会社58社が加盟し、このうちタイル原料メーカーは約10社。笠原陶磁器工業協同組合には40社が加盟。組合によると、多治見市笠原地区のタイル生産シェアは国内の3割以上で全国一だが、2008年の国内生産量は5月で前年度比27%減、6月で同19%減など落ち込みが続き、生産調整をしている。
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