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セメント

193荷主研究者:2010/01/24(日) 22:48:41
>>192 続き

􀁨200万t/年を超える廃棄物・副産物を活用
工場ではかねてよりセメント工場の持つ機能と技術を活かし廃棄物処理および副産物の再資源化拡大に取り組んできました。その中で大分工場は大分県の資源循環の中核拠点としても位置付けられ,県が主催する「ごみゼロおおいた作戦県民会議」にも参画しています。県の環境基本計画には,原料・燃料系の廃棄物を使った資源循環型セメントの製造・利用の促進が盛り込まれており,循環型社会の推進役としての期待が大きくなっています。

04年度の廃棄物・副産物の使用量は208万tで,原料系では石炭灰76万t,スラグが44万t,汚泥類が31万t,排脱石こう18万t,建設発生土15万t,その他廃液などを処理しています。最近は生活系廃棄物の処理も増加してきており,密閉コンテナ方式による下水汚泥の受入・処理も順調に拡大しています。処理能力にはまだ処理余力があるため,今後,収集範囲を熊本,宮崎等県外に拡大していく計画です。

燃料系の使用量は12万tで,廃油が4万t,廃タイヤが3万t,木質バイオマスが2万t,廃プラスチックが2万t,その他に廃畳も処理しています。また生活系廃棄物として,津久見市が生産するRDF(可燃ごみ固形燃料,写真3)も5千t処理しています。

木質バイオマス(写真4)は林野庁の補助を一部受け,受入・破砕設備を建設し,02年12月から処理を始めており,主に大分県や福岡県から収集した廃木材を破砕機で50mm程度に砕き,燃料化しています。廃木材の有効利用の取り組みが評価されて,04年度には農林水産省から,05年度には大分県からそれぞれ表彰を受けています。

􀁨ごみ焼却灰
将来は首都圏からの受入も視野に07年からごみ焼却灰処理の営業運転開始を予定しており,九州,中国,四国から焼却灰を受け入れて,段階的に処理能力の増強を進め,将来は首都圏からも受け入れていく計画です。廃棄物の利用拡大に当たっては,トップクラスの品質確保と安定した運転の確保が大前提であり,そのためにも受け入れる廃棄物の品質検査体制や信頼性の高い運転技術をさらに継続的に向上させ,循環型経済社会システムの核となる工場を目指していきます。

􀁨開かれた環境工場として
工場ではステークホルダー(企業活動と関連するあらゆる関係者,ここでは主に地域の皆様)に対して製造工程や廃棄物受入状況についての工場見学を積極的に実施しております。また粉塵・騒音・振動などの状況をその都度把握するため工場周辺のパトロールに努め,さらに地域から数名の住民の方には環境モニター員として環境に関する情報を速やかに伝達してもらうよう,協力をお願いしています。このように工場の運営には環境への配慮が欠かせないため,今後も地域社会とのコミュニケーションをより一層推進していきたいと考えています。
[文:太平洋セメント㈱大分工場 製造部長 村上 弘]


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