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セメント

11荷主研究者:2002/12/15(日) 02:01

2002年2/6 日刊工業新聞 1面

セメント販売 再燃「福井の陣」 宇部三菱 住友大阪 共同で初、供給拠点

宇部三菱セメントと住友大阪セメントが2002年8月、共同で福井市三国町のテクノポート福井にセメント供給拠点・サービスステーション(SS)建設に
着手することが5日明らかになった。陸上輸送をやめ、臨海部に供給拠点を設置することで物流コストを大幅に削減する。さらに市況に恵まれた福井県周
辺への新たな供給拠点として活用する。これに対し太平洋セメント系の敦賀セメントも近接してSSを建設中。今後、福井での販売合戦が再燃しそうだ。

宇部三菱セメントと住友大阪セメントが共同SSを建設するのは初めて。新設するのはサイロ3基の1万7千トン規模(1万2千トン規模1基と2500トン規模
2基)。福井県が企業誘致している福井新港のテクノポート福井(三国町)に8月に着工する予定。建設には10ヶ月程度の期間を要することから、完成は
来春とみられる。建設費は10数億円。両社が販売量に応じて出資比率を配分する方針。稼動後は両社が出荷量に応じて使用量を支払う。さらに住友大阪
セメントとセメント事業で、販売を除く包括提携をする電気化学工業も供給拠点として活用することになる。

今回の共同SSの新設は、両社にとり臨海部に立地することで陸上輸送のコストが削減できるメリットがある。一方、太平洋セメントの子会社でセメント
製造会社の敦賀セメントも、02年5月の完成を目指し、サイロ5000トン規模を持つSSをテクノポート福井に建設中。地元である敦賀市の工場から直接福
井県内に出荷し、有利な供給体制で展開しているが、新たに同社がサイロを臨海部に建設するのは、太平洋セメントの要請によるもの。敦賀セメントが建
設し太平洋セメントに貸与する。太平洋セメントは特殊セメント向け供給拠点として活用すると見られる。建設費は4億数千万円。

現在は沈静しているが、福井県周辺はかつてから市況に恵まれ、セメント販売の激戦区だった。

【解説】宇部三菱・住友大阪・電化が共同SS セメント3社、提携強化も 25面

福井県内で販売される普通セメントは1トン当たり約1万円。東京に比べ約1.2倍と市況に恵まれている。この数年は沈静しているが福井県は、かつては市況
に恵まれた販売競争の激戦区だった。太平洋セメントのSSは、宇部三菱セメントと住友大阪セメントのSS計画地と近接していることから、SS建設合
戦で販売競争が再燃する可能性が高まった。

福井県の2000年度販売量は約66万トン。各社の内訳は、太平洋セメが36万トン、住友大阪セメ14万トン、宇部三菱セメ11万8千トン、電気化学工業が4万1千
トンとなっている。現在内陸部にSSを持つ住友大阪セメは、共同SSに機能を移転することになる。鉄道による内陸輸送を廃止することで物流コストは
大幅に削減できる。宇部三菱セメはこれまで、金沢から陸送してきたが新たな拠点の新設となり、販売網の拡充につながる訳だ。

一方、今回の共同SS建設の影響について、あるメーカートップは「初の共同SS建設をきっかけに3社の関係が一層深まる」と、経営統合までは言及しな
かったが宇部三菱セメ、住友大阪セメ、電化の提携強化を示唆した。


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