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邪気眼少女と桜の欠片
59
:
ピーチ
:2013/04/20(土) 23:46:21 HOST:EM49-252-202-34.pool.e-mobile.ne.jp
その日からのお仕事
私の失踪騒ぎが何とか丸く収まった次の日。
「結野さまたちがお泊りになるの、明日までかぁ……」
帯を締めて簪(かんざし)を差しながら小さく呟いた。
この簪は大切にしないとな。
あの事件の日に壊れちゃったからってわざわざお母さんが買ってきてくれたもの。
前の色に近い、真っ白な簪。
……似合ってないことくらい分かってるもん。だから今までつけてなかったんだもん。
でも髪が落ちてくると仕事の邪魔になるし。
「あれ? 彩織ちゃんおはよー!」
何か雰囲気変わったねー、と話しかけてくれた結野さまに、私が挨拶を返す。
「おはようございます、結野さま」
「あー、何でかと思ったら簪かー」
道理で華やかに見えたわけだ、と何かに納得している結野さま。……な、何で?
「似合ってるよー、凄くかわいいよー!」
にこにことそう言ってくれる彼女に、私は思わず自分でも分かるくらい、胡乱げな表情になった。
「? 彩織ちゃん?」
「似合ってませんよ簪にわるいんですよ、本当は……っ」
え、と聞き返した結野さまに、私はぼそぼそと呟く。
「結野さまみたいに綺麗な方に言われると、何か悲しくなってくる………あ」
わ、忘れてた今仕事中だった!
「も、申し訳ありません!」
そう言って慌てて他のお客様のお部屋に向かった私を、たぶん結野さまは絶対不審者並みに見てたと思う。
「あれ? 彩織ちゃんおはよー!」
朝になって何気なく外を見てたら、彩織ちゃんが通りかかった。
でもなんだろう。何かどこかが、いつもの彩織ちゃんと違う。
そう思ったけど、すぐに気付いた。
「おはようございます、結野さま」
「あー、何でかと思ったら簪かー」
真っ白な、雪みたいで小さな装飾品が無数散らばったような、黒い髪に映える簪がついている。
道理でいつも以上に華やかになってるわけだ。
「似合ってるよー、すごく可愛いよー!」
あたしの言葉に、彩織ちゃんが胡乱げな表情になった。
「? 彩織ちゃん?」
「似合ってませんよ簪にわるいんですよ、本当は……っ」
「え」
いきなり、陰気とまではいかなくてもマイナス思考になってるっぽい彩織ちゃんを見て、思わずあたしが聞き返す。
そのあとであたしに言われたら悲しいとか何とか言ってる彩織ちゃん。可愛いのになぁー。
でもしばらく言ってたら何かの目的を思い出したらしく、なぜか謝ってからさっさと他の人の部屋に向かって行った。
60
:
心愛
:2013/04/22(月) 23:07:51 HOST:proxyag069.docomo.ne.jp
>>ピーチ
ツッコミの負担がはんぱないw
でも書きやすいから中心的ポジションになっちゃう←
マイナス思考な女の子可愛いよね!
よっぽどのピュアっ子じゃないと、「自分可愛くない」って本気では言えないものw
あ、ちなみにここあキャラは美人が多いけど、だいたい自分の容姿レベルは把握してるって設定だよ!
「自分可愛くない」って完全に心から思ってるのは苺花くらいか?
可愛い子にはなんでも似合うさ!
61
:
ピーチ
:2013/04/23(火) 04:34:37 HOST:EM114-51-23-101.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>
可哀そうだ哀れだツッコミの人が大変だー!←
彩織の場合はマイナス思考が行き過ぎてたまに「いー加減にしろ」みたいになる、本気なのにねw
苺花ちゃん可愛いじゃないかー!
あ、いきなりなんですがこのスレで別(たぶん天音たちになる)の話書いていいですかね?
や、駄目だったらいいんだけどね! ごめんね何か!
62
:
ピーチ
:2013/04/27(土) 22:49:30 HOST:EM1-114-108-160.pool.e-mobile.ne.jp
その日からのお仕事
「彩織いるー?」
「えっ」
部屋に戻って、何となく息を吐いた瞬間、そんな声が聞こえた。
「さ、沙希!?」
「やほっ」
やほっ、じゃなくて!
「な、何でここに…」
「おかみさんから聞いてさー、あら彩織に用事? あの子なら休憩時間になったから今部屋に戻ったわよーって」
「………あ、そ」
もう何だかんだで反論する気力さえもなくなった私が、黙って続きを促す。
「でさっ、今度休みがあったら一緒に遊びにいかない? どうせその時なら暇でしょ?」
「え? あ、えーと…」
確か、来週の日曜日が休みだったような。
「うん、いいよ」
そう言って時計を確認した後、私が思わず叫んだ。
「あぁぁぁぁぁっ!?」
「なにっ!?」
「あ、いやごめん! 遅れるから明日ね!」
それだけ行ってろくに答えを聞きもせず、私はそのまま走って行った。
「もう明日で帰るんだよねー」
姫宮のふわふわした声を聞いて、俺があぁと呟いた。
「そういえば明日だっけ」
「何かと色々あったけど、楽しかったよねー」
「確かにね。あ、家族の分のお土産、何か買って行かないと」
柚木園の言葉に、姫宮がそうだ、と立ち上がる。
「ももちゃんたちにもお土産買っていこー」
そう言って今にも部屋から飛び出さん勢いの姫宮を見て、柚木園が苦笑する。
「お土産屋、いく? おかみさんか若おかみさんに聞いたら分かると思うし」
「行く! ヒナたちは?」
「んー……」
俺は春山のおかげで用事は済んだし。
「いいよ、俺はパス」
そう言った俺に姫宮が少しだけ不満そうな表情になったが、すぐに諦めて柚木園と一緒に部屋を出て行った。
63
:
たっくん
:2013/04/28(日) 14:42:05 HOST:zaq31fa48ea.zaq.ne.jp
おいピーチ
お前クソスレばっかり立てるな
毎度毎度くだらんスレばかり立てやがって
バカ女が
64
:
たっくん
:2013/04/28(日) 14:42:43 HOST:zaq31fa48ea.zaq.ne.jp
ピーチのクソスレにカンパーイ
一度死んだほうがいいな
65
:
心愛
:2013/04/28(日) 18:47:42 HOST:proxy10055.docomo.ne.jp
>>ピーチ
お、帰る日の前日かw
寂しいよ彩織ちゃーん!
うん? ヒナたちと天音ちゃんたちってこと?
もちろんOKだとも(*^-^)ノ
書いちゃって書いちゃってー!
66
:
ピーチ
:2013/04/28(日) 20:35:23 HOST:EM114-51-14-134.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>
久しぶりだよー!!
寂しがらないでよー!←
ありがとう! 本当にありがとうこんな勝手な駄文を披露させてくれて!
少しでも良くなるよう頑張るよ!
67
:
ピーチ
:2013/04/28(日) 21:25:50 HOST:EM114-51-14-134.pool.e-mobile.ne.jp
その日からのお仕事
「何がいいかなぁ」
夕紀の言葉に、私が苦笑する。
「別に、そんなに考え込まなくても」
桃花たちは別に何でも喜ぶんじゃ。
私の言ったことに対し、夕紀はえー、と口を尖らせる。
「でも、ももちゃんたちも好きなものあるよね?」
「え? あ、うん」
夕紀に聞かれて、桃花たちの好きなものを言ったら、この店にあるものだけは買ってきた。
さー帰ろうと紙袋を持った夕紀を見て、私が思わず聞いた。
「大丈夫? 持とうか?」
「大丈夫だよー!」
夕紀の言葉を聞いて、私たちはそのまま旅館まで戻った。
「えーと…忘れ物はないな」
「日永様」
「あ、はい」
ちょうど準備が終わったときに、外から若おかみさんの声が聞こえた。
「準備は終わりましたか?」
「あ、うん」
それはよかったと微笑む若おかみさんの頭に飾られた、白い簪が目に入る。
「では、失礼しました」
礼儀正しくそれだけ言って襖を閉めた彼女が居た個所をしばらく眺め、なんとなしに思う。
「今日までだったんだよなぁ……」
結構長かったと言えば長かったけど、あっという間に過ぎた感じのほうが強い。
「まぁ、学校もあるから仕方ないけど…」
近くだったらいつでも来れるけど、遠いからそういうわけにもいかない。
また来れたらいいなと思いながら、俺たちは旅館を後にした。
68
:
ピーチ
:2013/04/28(日) 21:57:20 HOST:EM114-51-14-134.pool.e-mobile.ne.jp
非日常的な出来事
「……なぁ美羽」
「何だ」
「いや何だじゃなくて」
いい加減ゴスロリやめたら? すっごい暑そうですが。
「何を言っている! きみはぼくに闇の装束以外のものを着ろと言うのかっ!」
「いや冗談ですはい」
そんなこんな言ってるときに、何となく窓の外を見て。
「―――………は?」
固まった。
俺の異変に気付いたらしい美羽が外を覗き込む。彼女は硬直こそしなかったものの、驚いたように俺に喚き立てる。
「何なんだあれは!?」
「いや知らないよ俺に聞かないでよ!」
大体ものじゃないよね人だよね!」
なんか着物着た非常に珍しい方が四名。何でだろう、不思議と違和感がない。
その人たちの会話も少しは聞こえるけど、あまり良くは聞き取れない。
そんなことを思っていた直後、別の声が聞こえた。
「まいちゃん行ってみない? 今だったら間に合うかもよ!」
「いや、わざわざ変なことに首突っ込まなくても……って夕紀!?」
「へ?」
振り返ると、教室から出て行く姫宮と慌ててそれを追う柚木園の姿が。
「あ、あいつらまさか…」
会話からして柚木園は姫宮を止めるためだとして、姫宮は一体何を。
ばっと下を見て、まだ校門の辺りに四人が居ることを確認。
そして二人が向かったのは靴箱。
やべぇ、これマジでやべぇ。
急いで教室を出て、俺は慌てて二人を追った。
「……ここ、よね」
「あぁ」
天音と昇の言葉を聞いて、俺ももう一回“南高等学校”と書かれていることを確認する。
…うん、ちゃんと書かれてる。
「あおり、気を付けてね」
「分かってるよ」
天音の確認に、飛湘が軽く笑って頷いた。
「天音」
どこかの教室から、ここの生徒らしき人影が見える。
「分かってる。…まぁ、無理もないわよね」
「…確かに」
何でって理由は簡単。こんなふつうは悪目立ちする着物を着て高校に来るなんて、傍(はた)から見ればただの異常者。
「……どーする? こっち来るみてぇだけど?」
昇の言葉に、天音が小さく頷く。
「来るなら仕方ないわよ。要は迷惑かけなければいいんだから」
天音の言葉は、言い方を変えれば他人に迷惑さえかけなければどれだけ暴れても文句は言わせない、と言うことだ。
「あれ?」
たぶんさっきの人影じゃないけど、男の子と女の子が走ってきてる。
…って、俺らが目的か。
それを認めたらしい天音が、小さく苦笑した。
69
:
ピーチ
:2013/04/29(月) 09:44:25 HOST:EM1-114-38-221.pool.e-mobile.ne.jp
非日常的な出来事
「あ」
居たよあいつら。
「夕紀ってば! 下手に首突っ込まなくていいって……っ」
柚木園の言葉に姫宮は足を止めて「だいじょーぶだいじょーぶ!」と言って、そのまま再び走り出す。
直後。
「―――え?」
唐突に、姫宮がぴたりと止まった。
なんだろうと思ったのも束の間、すぐに理解する。
そりゃあ、いくら姫宮でも怖いよな……。
―――綺麗な人って、無表情ほど怖い表情ないんじゃねぇの?
いつの間にか来ていた美羽が、驚いたように身を竦ませた。
「ひ、ヒナっ! 何だあれは!」
「いや俺に聞かないでよ!」
さっきとほとんど同じ反応だよね!
俺たちの会話を聞いてか聞かずしてか、四人は気にする風でもなく。
「昇」
くるぶしの辺りまである髪を揺らした女性の声に反応し、昇と呼ばれた短い髪の人が振り返った。
「あ?」
「この男の子たち、貴方に任せるわよ」
そう言って後ろを向いた彼女に苦笑を返し、彼が俺たちにゆっくりと近付いてくる。
「気を付けろ」
誰に、と。それは言うまでもなく、あの二人だと思った。
さっきの女性と、彼女の傍に居る肩よりも長い髪を首の後ろで無造作に一括りにした男の人。
確かに、みんな異彩を放ってるって言ったらそうだけど、この二人は度を越えてる気がする。
やがて、彼女の両腕を空に突き上げられた。その左腕に、紅い鈴が巻き付いていた。
りん、と涼やかな音色が吸い込まれる。
「―――昏(くら)き沼に在るものよ」
綺麗な声が、不自然に反響した。
「危うき氷上(ひょうじょう)を渡る鳥が如く」
鈴と同色の紅い扇が開かれ、その中心に黒い渦が群れを成す。
「……明るき闇よ、昏き光よ。そのもとに在るは、深き罪業」
ざぁっと、何かが凪ぐような音が聞こえた。
ラストスパートを駆け抜けようとするかのように、彼女の声に僅かな力が籠もる。
「奇しき光をその身に受け、己が罪と成り果てよ」
不自然な風が、彼女の髪をくるくると躍らせる。それを認めて、他の三人が彼女に寄る。
「大丈夫か?」
「問題ないわ」
平然と返した彼女の言葉に覆い被せるように、もう一人の女の人が首を傾けた。
「ところで、こんなところで時間つぶしてていいの?」
「全然よくないわよ」
彼女はどこまでも焦りを知らないようだった。
そんな俺たちを見て、四人が揃って苦笑した。
「ねぇ、ちょっといい?」
一番近くに居た身長の低い、ちょっと変わった服装をしてる女の子に天音が話しかける。
やっぱりさっきのを見られてたせいか、少女が男の子の後ろに隠れた。
「な、何だっ」
「職員室ってどこか、教えてくれない?」
「は?」
……うん、たぶんいや絶対君たちの反応が正しいよ。
いくら天音でも、最初でそれはないと思ってたんだけどなぁ…。
そんなことを考えてると、飛湘がにこにこと彼らに話しかける。
「うんごめんねいきなり。でもあたしたちちょーっとだけ、先生たちに用があるんだー」
飛湘の勢いに呑まれかけた一同が、驚いたように奥を指した。
「あっち、です……」
「あ、そっか。ありがとー」
にこにこと笑みを浮かべながら俺たちを引きずるようにして、飛湘はばいばいと彼らに手を振る。
いや、普通はどんな反応すればいいか分からないよね。
「あ、あおりちゃん? 何も初対面でばいばいはないんじゃ……」
「え? だっ教えてくれたですよ? このまま堂々と職員室探しなんてしてたら、見つける前に警察呼ばれちゃいますって」
「うん、それは分かるけどね?」
卒業生でも何でもないのに堂々と学校の敷地に入っていいわけないもんね。
俺たちの会話を聞いていた昇と天音が、小さく言った。
「……あの子たちに怪しまれなければいいけど」
「確かにな。いくらあおりでも、やっぱ怪しいもんは怪しいわけだし」
「え? 何で?」
「俺たちと一緒に居るから」
まず一人でもおかしいよね絶対不審者だよね。
そんなことを考えて思わず苦笑した俺を見て、昇が同じような笑みを返した。
70
:
心愛
:2013/04/29(月) 21:48:57 HOST:proxy10068.docomo.ne.jp
>>ピーチ
彩織ちゃん元気でねー! 悪い人に気をつけるんだよー!
と思ったら息をつく間もなく天音ちゃん御一行のご訪問!
街中で和装は似合えばかっこいいよ! 注目度はゴスロリ並みだけどね!
そして待ちに待った能力者様の御光臨、よかったね美羽w
71
:
ピーチ
:2013/05/01(水) 04:30:04 HOST:em1-115-125-169.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>
ほんとだよね気を付けさせないとね!(おい
ごめんねなんか色々と勝手に!
うんたぶんゴスロリ以上に注目度あるよ! だって天然記念物並みの生き物が四人並んでるわけだからw
美羽ちゃん大好きだもんね能力者!
たぶん学校近隣が何かしらか破壊されると思う、ごめんね!←
72
:
ピーチ
:2013/05/01(水) 04:55:17 HOST:em1-115-125-169.pool.e-mobile.ne.jp
非日常的な出来事
「な、何だったんだ……?」
先生に用があるってことは不審者じゃないと思う。普通に考えてわざわざ職員室に行く不審者なんて居ないだろうし。
首を捻っている俺の後ろで、美羽の声が聞こえた。
「ま、まさか今のは…」
「へ?」
……何か、ものすごーく嫌な予感が…
「魔女の類だったのか! ということはあの男たちは、」
「魔法使いじゃない! どっからどーみても普通の人だろ!?」
少なくとも見た目は!
「でもさー」
いつものようにふわふわと、姫宮が疑問を口に出した。
「あの女の人、何やってたの?」
「…………………………………………」
知らない。全く知らない。
まさか、美羽が言うみたいに魔女なんかじゃないだろうし。
…普通に考えて、魔女が着物着るか?
そんな疑問を宙に浮かべたまま、俺たちはとりあえず教室に戻った。
「すみません」
突然聞こえた声に驚いたらしい年配の男性教師(校長先生らしい)が、はっと辺りを見回した。
扉の外に俺たちが居ることに気付き、慌てたように招き入れる。
「あぁ、すみません。少し考え事をしていて……」
「いいですよ、既にこっちにも居ますから」
苦笑気味の飛湘の言葉に、彼が天音を見やった。
「あ、あの……?」
「え? あ、すみません」
柔らかく微笑んだ天音が軽く会釈をする。
「さて」
しばらくの間本題とは別の会話を交わしていた天音が、仕切りなおすように呟いた。
「では、率直にお聞きしますが」
今までの笑顔が瞬時に雲隠れ。そのまま凍り付くような光が、天音の瞳に宿った。
「どこから、私たちの情報を?」
確かに。
近場ならともかく、こんな遠くまで名前が知れているとは思い難い。
どこかで噂を耳にしたか、もしくは。
「裏情報、ですか?」
天音の言葉に、彼はいいえと首を振った。
「友人から聞いたんです。貴方がたのことを」
「ご友人、ですか?」
「えぇ。直接かかわったことはないそうですが、九州の方に住んでいるので」
なるほど、と天音が納得した風情になる。その天音の反応を待ちながら、彼が言った。
「まだ気付いた生徒は居ませんが、それもいつまでの話か…」
本気で生徒のことを考えているのだろうと思わせるような、焦りさえ感じられる語気を拾った天音が、小さく微苦笑を零す。
「私たちに頼んだからといって、必ず良好に向かうとは限りません。むしろ、私たちが関わったために悪化する、という恐れもあります」
それでも、私たちに依頼をしますか? 天音の言葉に、しばらく悩んだ後、決断を下した。
74
:
心愛
:2013/05/02(木) 23:20:31 HOST:proxyag053.docomo.ne.jp
>>ピーチ
和装魔女いいかもw
まさかの校長きた!
依頼するのね天音ちゃんたちに! なんか事件の予感だね!
破壊でもなんでもしちゃえばいいと思うよ←
75
:
ピーチ
:2013/05/03(金) 16:04:24 HOST:EM114-51-9-68.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>
見た目だけは立派な和装魔女w
まさかの校長先生出しちゃったごめんね! 名前とか決まってる?
何か事件起こさせないと天音たちの活躍が!
何でもOKなのこの学校!?←
76
:
ピーチ
:2013/05/03(金) 16:52:52 HOST:EM114-51-9-68.pool.e-mobile.ne.jp
非日常的な出来事
「へ?」
帰り際に少しだけ見えた藍色の布きれ。
ま、まさかね? そんなわけないよね?
「あら?」
「やっぱりですかッ!?」
ついさっきも聞いた声が再び聞こえ、俺が思わず叫んだ。
「あ、もしかして部活やってないの?」
「やってませんけど……っていやそうじゃなくて!」
聞かれたことに素直に頷いたあと、俺が叫ぶ。
「部活、入る気ないの?」
「何ですかいきなり」
「いや、そうしないと厄介なのよ」
せめて今日だけでいいから、とか何とか言ってる彼女を見て、半眼になった俺が聞いた。
「大体、さっきからずっと居たんですか?」
「えぇ。ずっと校長室に」
「こ……っ!?」
「あおりと柊たちも居たわよ?」
「誰ですか!」
さっぱり分からない名前がぽんぽん出てきたと思った、直後。
「おい天音!」
「は?」
なんとなーく、いやとてつもなく嫌な予感を抱えながら、俺がゆっくり後ろを見る。
「お前、一般人巻き込むつもりかよ」
半眼になった、こちらもさっき見たような気がする人が近付いてくる。
「別に、巻き込む気はないわよ。ただ、彼がこのまま帰るって言うから」
「はぁっ!?」
「はいッ!?」
彼の怒号に、俺が思わず姿勢を正した。
……うん、まず怒られる理由が分からないですが。
「…ねぇ」
それまで黙っていた人(たぶんあおりと呼ばれていた)が、唐突に口を開いた。
「貴方、名前何て言うの?」
「え?」
な、なんでいきなり。
「日永、ですけど…」
「そっか、じゃあ日永くん」
にっこりと、少しだけ恐ろしくも見えた笑顔を浮かべながら、彼女が言った。
「―――あたしたちがいいって言うまで、学校の敷地から出ないで?」
「―――は?」
77
:
黒ネコ
:2013/05/05(日) 08:47:08 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
どうも、黒ネコと申します。
っあ、荒しとかではないので安心して下さい←
>>1
の説明文(?)を呼んで「コラボ……? 面白そうww」ということで読ませて頂きました
そこで、ピーチさんはご自分のことを「駄作者」とか自分の文を「駄文」と言っていますが、
そのような言葉全く思い浮かびませんでした^^
コメント等を見ているようでは、中にご友人のキャラがいると見えます
ですが、一人称で全てを乗り切っているとこを見ると、相手のキャラクターの喋り方を熟知していると察します
とても凄いと思います
駄文と思えない以上に、続きがとても気になります。
お体に沿わない程度に、頑張って下さい
78
:
ピーチ
:2013/05/05(日) 18:21:39 HOST:EM114-51-152-221.pool.e-mobile.ne.jp
黒ネコさん>>
初めましてー! そーですコラボでーすw
面白くはないですよねそーですよね!
完璧なまでの駄作者&駄文です!
受験勉強でいつから来れなくなるか分かんないですけど頑張ります!
79
:
黒ネコ
:2013/05/05(日) 20:06:37 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
>>78
ピーチさん
駄文でもなければ、駄作者でもありませんっ!
(ソラの掟の方に間違えて、こっちの返信送っちゃったので詳しくはそっちで……)
ピーチさんは、素晴らしき文才をお持ちじゃないですかっ!
分けて欲しいくらいでs((殴
80
:
ピーチ
:2013/05/06(月) 08:25:14 HOST:EM114-51-34-77.pool.e-mobile.ne.jp
黒ネコさん>>
駄文ですよ駄作者ですよー!
素晴らしいまでの文才のなさをお持ちです←
黒ネコさんは何か小説書いてるんですか?
81
:
黒ネコ
:2013/05/06(月) 09:47:57 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
>>80
ピーチさん
はい^^
まぁ、まだ全体プロット作成中ですが……
推理物とファンタジー系の物を考えてますね^^
そろそろ、大雑把な全体構成は完成するのでこの掲示板に投稿したいと思ってます
一応、主人公イメージはあったのでこの掲示板のお絵かきに投稿しちゃいましたが(笑)
82
:
ピーチ
:2013/05/06(月) 17:21:07 HOST:EM1-115-32-6.pool.e-mobile.ne.jp
黒ネコさん>>
マジですか←
あたしも推理物好きなんですけど事件が思いつかない……!
待ってますね、投稿されたら絶対見ます!
83
:
黒ネコ
:2013/05/06(月) 17:59:05 HOST:softbank220024115211.bbtec.net
>>82
ピーチさん
いや……そんな期待はしない方が……←
そもそも、私の更新期間って
亀とゾウを足して、2でかけたくらい遅いと思うので……
学生ってこれからか困るんですよね……
学校の部活動が休日はないヤツだと言うのだけが、救いです……
84
:
ピーチ
:2013/05/06(月) 18:03:37 HOST:EM1-115-32-6.pool.e-mobile.ne.jp
黒ネコさん>>
大丈夫です! 面白いと思います!
あたしも更新期間は遅いですよ! 遅いときは異常に!
あたしは休みの日の部活はないですよー←
85
:
ピーチ
:2013/05/07(火) 05:28:51 HOST:em1-114-193-60.pool.e-mobile.ne.jp
非日常的な出来事
―――あたしたちがいいって言うまで、学校の敷地から出ないで?
そう言われた俺はもちろん、その後帰ろうとしてた美羽や柚木園、姫宮まで教室に押し戻された。
「どーしたんだろうねー」
「うーん…」
姫宮の言葉に呟き、俺たちが窓の外を見る。
案の定四人とも居て、到底帰れそうな雰囲気じゃない。
「それにしても、かなり堂々とした魔女たちだな」
「いやだから魔女じゃないって!」
さっきも言ったよね!?
「ふん、いくら取り繕ったところで溢れ出る魔力が何よりの証拠だ」
あ、そんなのあるんですかねー……
俺が思った直後、誰かが走ってくるような音が聞こえた。
「あ、居た居た」
「へ?」
さっきの人……?
そんなことを考えてる俺たちの目の前で、彼が携帯を取り出す。
「あ、昇? こっちはとりあえず問題なし」
恐らくさっき居たもう一人の男の人だろう。
二人でしばらく何かを言いあっていた後、通話を切ってから俺たちに言った。
「ねぇ、いきなりで悪いけど図書室どこか教えてくれないかな?」
「…………は?」
しばらく固まった後、柚木園が聞き返す。
それを受け、彼が苦笑した。
「あ、いや、駄目だったら別に構わないけど……」
仕事が遅れるなぁとか何とか呟いてる彼に、姫宮が聞いた。
「何のお仕事してるんですか?」
「え?」
姫宮の何気ない問いに、彼がえーとと言葉に詰まる。
「うーん、ちょっと説明は難しいかな……」
そう答えた彼の携帯が鳴り、通話にした瞬間、俺たちに聞こえるほどの大声が聞こえた。
『お前はどこで何してんだよ!? 天音もあおりも俺もついてるぞ!?』
「あ、あーうん、ごめん今行くから」
『お前なぁ……』
耳からかなり話して会話している二人を見て、俺たちが窓の外と彼とを見比べる。
確かに、正門の前でやたら怒鳴ってる男の人が。
「あ、そう言えば図書室の確認した?」
『は? 図書室? 俺はやってねぇけど』
「分かった。そっちも回ってからくるから」
そう言って通話を切り、再び俺たちに視線を寄越す。
「……てわけだから、ごめんね?」
そう言って駆け足で恐らく図書室(なぜか方向合ってる)に向かった彼を見送り、俺たちが顔を見合わせた。
「もしもし?」
『何かあった?』
「……一応これさ、昇の携帯にかけたはずなんだけど」
何で天音が出るの?
『そんなのいいわよ。で、何かあったの?』
「…うん、あったことはあったけど」
これくらいなら、俺一人で大丈夫。
『そう。なら私たちはしばらく此処に居るわよ』
「うん」
通話を切ってゆっくりと足を踏み入れる。
案の定、雑鬼たちの姿があった。
「おー?」
「あーっ! 人間だ人間だー!」
「やったー! ここ最近暇で暇でしょうがなかったんだよー!」
……うん、たぶん俺視えないって思われてるね。絶対そうだね。
「何が暇だって?」
「えっ」
ぴしっと硬直した。やっぱりか。
「あのさ、俺この仕事始めて結構経つんだ。だから、お前らくらいなら簡単に修祓できるんだけど?」
「ごめんなさい悪戯しません。大人しくしてます」
雑鬼たちの言葉に、俺が念を押す。
「絶対に? 視えないこの学校の生徒たちにも?」
「はーい!」
なぜか元気になった雑鬼たちに最後の念を押してから、俺は正門まで戻った。
86
:
心愛
:2013/05/10(金) 22:12:23 HOST:proxy10047.docomo.ne.jp
>>ピーチ
美羽が皆さんの中に感じてるのは魔力とは違うナニカだね!
…雑鬼くんたちちょっと可愛いな←
87
:
ピーチ
:2013/05/11(土) 12:07:39 HOST:EM114-51-32-43.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>
魔力とはちがうよね霊力だから!←
雑鬼たちは普通の人間に視えないのをいいとこに悪戯ばっかしてるイメージありw
何か図書室にとんでもないもの住ませちゃってごめんね!?
88
:
ピーチ
:2013/05/14(火) 04:32:33 HOST:EM114-51-161-121.pool.e-mobile.ne.jp
非日常的な出来事
校門のところまで行くと、三人は既に揃っていた。
俺の姿に気付いたらしい昇が、もたれていた壁から背を離す。
「何か居たのか?」
「雑鬼が数匹。もう悪さはしないって約束させたから大丈夫。…たぶん」
「大丈夫かよおい」
昇の言葉に、俺が苦笑する。約束はさせたから大丈夫だと思うけどなぁ。
「まぁ、約束を破ったらそれなりの罰があるからさ」
それを聞いて、それまで黙っていた飛湘が口を開いた。
「罰?」
「うん。こいつらの餌にする」
「……確かに、十分すぎる罰ですね」
腕から出した数匹の妖鬼(ようき)を顕現させて言った俺に、飛湘が少しだけ顔を引き攣らせる。
そんなやり取りを聞いていた天音が、すっと身を翻した。
「え、ちょっ天音? どこ行くの?」
「図書室」
飛湘の言葉に答えた天音が、そのまま歩き出す。
……何か、来るなって言う気迫が凄い気がするんですけど…?
「どうするよ、柊一?」
「あのまま行かせたら厄介なことになりそうですけど」
「…そうなんだよねぇ……」
苦笑気味の二人の言葉は、俺も納得できる。
一人で行ったときほど危ない目に遭ってる気がするんだよね、天音だけじゃないけど。
「行ってみようか?」
俺の言葉に、二人が当然と言うように笑った。
89
:
たっくん
:2013/05/14(火) 11:15:21 HOST:zaq31fa543a.zaq.ne.jp
【ピーチさんにコロッケをおごってもらう件について】
皆さん、今ふと思ったのですが、
ピーチさんのサイフに入ってる小銭(札?)で
何か食べにいきませんか?
京都の北方面および南方面に美味いコロッケ屋があるんですが
ピーチさんの全部使い果たしましょう
金持ってこいよピーチさん
いつも皆に迷惑かけてるんだから
たまにはお詫びしなきゃね
ピーチさんが成人か未成年か定かじゃないけど
もし中学生くらいだったとしても私は容赦しないよ
ちゃんと金持って来なさいよ
あるだけな
90
:
ピーチ
:2013/05/14(火) 11:17:01 HOST:zaq31fa543a.zaq.ne.jp
さすがですね
私のサイフに小銭がたんまり入ってる事を貴方はよく知ってらっしゃる
91
:
ピーチ
:2013/05/14(火) 15:02:45 HOST:zaq31fa543a.zaq.ne.jp
アホのピーチさん
早く小銭を出しなさいよ
出さないとガラの悪いオッサンをそっちにつれてくぞ
その以前、合気(格闘)ジムにいたコーチです
投げ飛ばしてもらうよ
それが嫌だったらサイフ出しなさいよ
92
:
心愛
:2013/05/14(火) 22:14:53 HOST:proxyag104.docomo.ne.jp
>>ピーチ
愉快でいいじゃないか図書室に雑鬼さん!
…………餌?(´・ω・`)
最近忙しいよ気がついたらまた試験一週間前だよオゥフ…
小説やめようかな…とチラッと思ったりなんかもしたけど、途中で投げ出すのはなんか嫌なのでもうちょいのろのろがんばってみる!
明日あたりにソラを更新できたら…いい、よ、ね…(つд`)
展開をばんばん早めていきましょうかね←
93
:
ピーチ
:2013/05/15(水) 06:27:21 HOST:EM49-252-140-214.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>
あたしがコラボさせてもらってるのがこんなに優しい方でよかったと心から思うよー!
うん餌。柊一が腕の中で飼ってる妖たちのごはんw←
やめないで小説やめないでー! ここにゃん居なくなったら友達ひとり減るしせっかくの神文が読めなくなるよー!
更新はゆっくりでも大丈夫だって無理しないでね! 試験頑張って!
94
:
ピーチ
:2013/05/15(水) 11:39:49 HOST:zaq31fa543a.zaq.ne.jp
合気ジム門下生募集中!
過去に空手および柔道を経験された方
合気道場で汗を流しませんか?投げ飛ばす際、気合いを入れて『やぁ!』
楽しいです。
持ち物は、水筒(水)、汗拭きタオル、防具、拳サポ、
パンチは思いっきり気合い入れて下さい。
京都合気ジムは突きなどをからめて組み手を行います。
空手の経験者大歓迎!
ちなみにコーチの名は『鬼軍曹』
厳しさがウリ
道場の掟その1
・パンチおよびキックは気合いを入れる事
・投げ飛ばす際必ず声を出す
・合気上げは重い物を持つ(ダンベル等)
・審査までに腕立て伏せ最低10回はマスターする事
・女子のマニキュア、化粧、禁止
・口紅は基本的にしない(未成年)
・組み手を行う際、例をする事
・保険をかけて下さい。怪我の保障はありません。
・合気上げのコツは筋力を上げる
・体力アップはランニング
・掃除は必ず行う
以上です。気合い入れて下さいね。
過去にふざけてやってて、怪我した人いるので
救急車運ばれましたが命には別状なかったそうです。
ガラの悪いオッサンがお前らを待ってるぞ
95
:
ピーチ
:2013/05/15(水) 11:41:04 HOST:zaq31fa543a.zaq.ne.jp
くだらん掲示板だ
こんなクソ掲示板書いてる暇があったら
合気道でもやれよ
96
:
心愛
:2013/05/15(水) 16:25:10 HOST:proxy10057.docomo.ne.jp
>>ピーチ
ありがとーうっ!(;_;)
ここあこそ、コラボしてもらったり読んでもらったりするのがピーチみたいな優しい子で本当によかった…!
駄文生産機なりにちょっとずつ頑張ります←
……餌……(TOT)
97
:
ピーチ
:2013/05/16(木) 05:37:41 HOST:EM114-51-35-209.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>
こっちこそありがとうだよー!
駄文生産機どころか神文生産機じゃん!
餌なんです、柊一が飼ってる見慣れれば可愛い妖のw←
あ、それからお知らせ!
三年になって受験生になって今の成績じゃ100%志望校受からないので更新率下がります多分。
ごめんね!
98
:
たっくん
:2013/05/19(日) 02:16:58 HOST:zaq31fa543a.zaq.ne.jp
ピーチさん
ストリップはどうなったの?
早く脱ぎなさいよ
アホのピーチで
シュッ!シュッ!シュッ!
99
:
たっくん
:2013/05/19(日) 02:20:02 HOST:zaq31fa543a.zaq.ne.jp
アホのピーチ
元気か?
早く服脱げよ
アホ女の一日でした。
100
:
【デッドプール(加藤)】
:2013/05/22(水) 13:35:50 HOST:ntfkok190202.fkok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
マリオ「そして、たっくんはピーチ姫に殺された。」
101
:
ピーチ
:2013/05/23(木) 05:38:46 HOST:EM114-51-36-202.pool.e-mobile.ne.jp
非日常的な出来事
「……貴方たち、こんなところで何やってるのよ」
「へっ?」
私の声に驚いたのか、無数―――雑鬼たちの目が一気にこちらを向いた。
「な、ななななな何で俺らのことがっ!?」
「その手の仕事に就いてるから」
「何でだよぉー! さっきも居たのにぃー!」
「あと二人は居るわよ?」
「ぎゃあぁぁぁああー!」
……面倒なことって、何でこんな時にあるんだろう。
「ちょっと聞いていい?」
「なっ何が」
「最近、この学校内で変なもの見なかった? 貴方たちの類」
私の言葉に、雑鬼の塊が顔を見合わせた。
「…な、なぁ。それってでっかい化け物のことか……?」
「さぁ? 私たちは依頼を受けて来ただけだから、まだ何とも言えないわね。ただ、貴方たちがその化け物を見たってことは、十中八九それね」
私が言った直後、雑鬼どもが一斉に喚き出した。
「わぁー!?」
「どうしようどうしようー!」
「住処(すみか)がなくなっちゃうよー!?」
「なんだって此処に長く住んでる俺たちが逃げなきゃいけないんだよー!」
………うるさい。凄くうるさい。
少しだけ霊力を解放した途端、うるさかった声がぴたりと止んだ。
「あら? もっと喚いてていいのよ? 私は何も気にしてないんだから」
「嘘だ絶対嘘だ!」
…雑鬼に大合唱されても何も嬉しくないことが、改めて分かった。
102
:
心愛
:2013/05/24(金) 19:10:17 HOST:proxy10046.docomo.ne.jp
>>ピーチ
相変わらず天音ちゃんマジ女王様!
雑鬼ちゃんたちが可愛いけど可哀想なことになってる気が…
103
:
ピーチ
:2013/05/24(金) 22:33:39 HOST:EM1-114-1-127.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>
女王ぶりを発揮してる天音ですw
雑鬼たちは基本人を怖がらせたりするような悪戯が好きなだけで本気で人を食べようとはしないからね!
だけど天音は居たって真面目だから冗談では済まされないわけですよ←
104
:
ピーチ
:2013/05/25(土) 12:35:55 HOST:EM114-51-1-248.pool.e-mobile.ne.jp
非日常的な出来事
しばらく校門から図書室までの道を歩いていた昇が、ふと止まった。
「? 昇?」
訝しげな飛湘の言葉に、俺が振り返る。
「どうしたの?」
「…今、部活やってる生徒も居るよな」
昇の言葉に、俺たちが顔を見合わせた。
「……さっきさ、此処に来る途中であおりと天音が狙われただろ?」
昇の言いたいことがやっと分かって、俺たちが声を上げた。
「あ……」
「…残念だな。天音の所に行くより、先にやることが見つかって」
昇が俺にそう言ったけど、まったくその通りだ。
「でも、もし俺たちが一緒に動いてたら、」
「とにかく一回戻るぞ。天音が返ってきてるかもしれねぇしな」
昇の言葉に、俺たちが頷いた。
「あれ」
階段の所で、またしてもさっきの人の声が聞こえた。
一緒に居た柚木園たちも気付いたらしく、あ、と呟いた。
反射的に振り返った俺の目の前に、やっぱり彼らが居て。
「あ、えーと…」
「日永くんって言ってましたよ」
さっき俺の名前を聞いた女の人が、困ったように笑う彼に言った。
「えーと、日永くん」
「はい?」
聞き返した俺に、彼がとんでもないことを言い出した。
「今部活やってる女の子、みんな集めてくれないかな?」
「………はい?」
105
:
心愛
:2013/05/26(日) 10:08:25 HOST:proxyag119.docomo.ne.jp
>>ピーチ
天音ちゃん、害はないならいじめないであげてぇええー!
仕方ないとはいえすごい無茶ぶりきたw
うーん、苺花がなんとかしてくれそうだけど…?
106
:
ピーチ
:2013/05/26(日) 12:58:03 HOST:EM114-51-191-143.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>
やっぱり天音はある意味鬼だね!←
ごめんねヒナさん! 柊一が絶対怪しまれるよーなことさらっと言っちゃったけどごめんねー!
107
:
ピーチ
:2013/05/26(日) 13:18:44 HOST:EM114-51-191-143.pool.e-mobile.ne.jp
非日常的な出来事
「な、何でまた」
「あ、ごめん言い忘れてたね。俺は天神柊一。何て呼んでくれても構わないから」
「いやそうじゃなくてっ!?」
姫宮に劣らない天然!?
俺の言葉に、彼……天神さんは小さく苦笑して。
「できれば、穏便にことを進めたいから…さ?」
……うん、落ち着け。
困ったように発された言葉に何かしらかの意味があったとしても。
「何で俺なんですか」
「分かりました」
「柚木園ー!?」
何勝手に了承しちゃってんの俺の意思は!?
「ごめん、じゃあ頼むね」
そう言ってどこかに向かった天神さんをしばらく目で追って、柚木園が言った。
「さて、行こうか」
「いや待て何で勝手に」
俺の言葉に、柚木園が苦笑する。
「だって、あの人たち何か本当に困ってそうだったんだもん」
そう言って早速美羽に言ったとき。
「あ、あの魔法使いは人間を喰うつもりか……っ?」
「いやあのね?」
「だとしたらぼくは行かない! そう簡単に、」
「もしもし美羽さーん?」
完全に自分の世界に入り込んじゃったよ美羽。
「じゃあ、とりあえず美羽はついてきてよ。一人だと危ないから」
柚木園の言葉に、美羽が不承不承と言った体(てい)で頷いた。
……さすが柚木園…っ!
そんなことを思いながら、俺たちは天神さんたちの協力のため、運動部から文化部まで歩き回ることになった。
「あ」
「随分と仕事が早いじゃん」
昇の言葉に俺が頷く。
確かに、早い。
「…に、しても」
「……ここまで多いか普通?」
いや、吹奏楽部とか美術部が多いのは分かるんだけどさ。
「結構運動部も多いな」
「うん……まぁ、仕方ないよ」
ちょうど天音たちも来たし。
「……すいません天神さん」
「ん?」
日永くんの声にそう返して、続きを待つ。
「…これ、何の意味があるんですか?」
「あっはは、何だろうねー」
「柊、はぐらかすよりも実際に見せてあげた方がいいんじゃない?」
「いや危ないから」
天音の言ったことに即座に返し、俺が苦笑する。
「とりあえず、もうちょっと待って……」
瞬間。
「………っ、天音避けろ!」
―――紅く鋭い爪が、空を裂いた。
108
:
ピーチ
:2013/05/28(火) 04:49:15 HOST:EM114-51-12-254.pool.e-mobile.ne.jp
非日常的な出来事
天神さんが叫んだ瞬間、ひゅっと一瞬だけ異常に強い風が吹く。
間一髪で風を避けた天音さんと呼ばれた人が、苛立ちを隠す風もなく何かを振り上げた。
その、何か、とは。
「………なぁ柚木園」
隣に居た柚木園に声をかけ、俺が聞く。
「…何?」
「―――あの人、あんな扇いつ取り出した?」
少なくとも、俺の目には移りませんでしたが。
柚木園にさぁと返され、仕方なく俺たちは黙って成り行きを見守ることに専念することにした。
俺が天神さんたちに視線を移した、直後。
「しつこいのよね……」
ぞくり。
……な、何かなー、今の声。
俺たちが顔を見合わせたとき、天神さんと一緒に居た男の人が苦笑気味に近付いてきた。
「天音だから大丈夫だとは思うけど、何かあったら柊一に任せるぞ」
「了解」
そう言った男の人は、俺たちのすぐ前でぴたりと止まって。
「気を付けろよ。……火の粉を飛ばされないように、な」
「………は?」
火の粉を飛ばされないように?
いや、何かの表現だってことは分かるけど、何の例え?
そう思って顔を上げると。
「…分かりました」
鬼の形相で何もない空中を見据えている女の人を見て、俺たちが素直にうなずく。
「昇!」
昇と呼ばれた人が顔を上げる。
「一応囲うつもりだけど、たぶん耐えられないと思う」
「…お前の力で耐えられないってどうなんだよ」
呆れたような声に苦笑を返し、天神さんが言った。
「天音の力が強すぎるから。あおりちゃんの先読みさえできない」
「分かった気を付ける」
一人ならず二人までもってなって初めて認めたらしい。
柊一が叫んだ直後、天音の背後に影が現れた。
「あ……っ」
言いかけた瞬間、天音の頬をそれが掠める。
「……鼬(いたち)?」
「さっきあおりを狙った奴よ」
迷惑そうに整った眉を寄せ、胡乱げな表情を浮かべて。
「しつこいのよね……」
そう呟いて、取り出した扇を振り上げた。
109
:
たっくん
:2013/05/29(水) 00:17:06 HOST:zaq31fa58c8.zaq.ne.jp
【豚ピーチおよびアホピーチについて】
ピーチさんの人間としてのランクはブタ以下です
なのでこれからは豚ピーチと呼ばせてもらいます。
これはあくまでも例ですが・・・
例えば『とっとと失せろよブタピーチ』
こういう事であります。
110
:
【下平】
:2013/05/29(水) 12:15:45 HOST:ntfkok293007.fkok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
【よォ、モブキャラ。】
111
:
心愛
:2013/05/30(木) 20:46:36 HOST:proxy10025.docomo.ne.jp
>>ピーチ
まさに非日常! 美羽よかったね!
柊一くんの天然は癒やされますね(・∀・)
天音ちゃん頑張ってー! やっちゃってー! …人死なない程度に!
112
:
たっくん
:2013/05/31(金) 09:43:45 HOST:zaq31fa4b55.zaq.ne.jp
↑ピーチさんのアホスレは今日も絶好調
クソスレもいい加減にして欲しいものだな〜
そしてアホ女の一日は始まる
ピーチさんの小説は
つじつまが合っていない
113
:
【下平】
:2013/06/01(土) 21:12:49 HOST:ntfkok293007.fkok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
【たっくんは、モブキャラ。】
114
:
【下平】
:2013/06/01(土) 21:14:10 HOST:ntfkok293007.fkok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
【ピーチ姫が、モブキャラにリンチにされているんですよ。管理人、どうにかしろよ。】
115
:
【下平】
:2013/06/01(土) 21:14:40 HOST:ntfkok293007.fkok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
【加藤もピーチも、モブキャラに迷惑してんだよ。】
116
:
【下平】
:2013/06/01(土) 21:17:47 HOST:ntfkok293007.fkok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
【ピーチ、モブキャラをころしてもいいのよ。】
117
:
ピーチ
:2013/06/01(土) 22:24:56 HOST:em114-51-56-72.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>
癒しになってくれればよかった!
でも天音たちは慣れ過ぎて癒しにさえなってないかも←
死なない程度だけど死にかけるかもなー(おい
118
:
【下平】
:2013/06/02(日) 12:50:25 HOST:ntfkok293007.fkok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
【何でシカトされてンの、零?。。。キュアピーチ。】
119
:
【下平】
:2013/06/02(日) 12:51:30 HOST:ntfkok293007.fkok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
【ピーチのピチピチお肌の腋汗をペロペロ】
120
:
【下平】
:2013/06/02(日) 12:51:51 HOST:ntfkok293007.fkok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
【零は荒らしじゃないよ(>_<)】
121
:
ピーチ
:2013/06/02(日) 17:11:14 HOST:em114-51-132-215.pool.e-mobile.ne.jp
非日常的な出来事
三人の意見が一致した直後、突風が起こった。
「………は?」
突風が起こった地点を見れば、あの女の人が。
「……………」
いやいやちょっと待て。
いっくら何でも、美羽の言った通り魔女なんかじゃ―――。
思った直後、何かが俺の目の前をすり抜けた。
「……え?」
なに今の動物っぽかったけど。
そう思った瞬間、天神さんが血相を変えた。
「あぶな……っ」
「遅い」
天神さんを遮った人が、美羽の目の前に動く。
「あのさぁ…お前、いい加減諦めろよ。何のために俺らが此処に居ると思ってんの?」
いつの間にかどこからか取り出してた銀色に輝く剣を大きく振りかぶって。
「それができなきゃ―――…死ぬんだな」
………切り裂いた。
「はぁ……大丈夫か?」
そう言った彼が、後ろに居る美羽の方に首を巡らせる。
…何でだろう、何か今ものすごくイラッと来た。
「だ、大丈夫に決まってるだろう!」
「ならいいけどさ」
鼬の『気』に当てられたんじゃないかと思った、とか言ってる彼の傍で、天神さんが苦笑気味に笑う。
「えーと…君、名前なんて言うの?」
天神さんの言葉に、美羽が何度か目を瞬(しばた)かせて。
「ふ、ふんっ! そんなに知りたいなら教えてやってもいい、ぼくはミウ=ロ……」
「あー、結野美羽です」
電波が入った美羽が暴走する前に俺が笑いながら答える。
それを見た天神さんが、漆黒の瞳に僅かな困惑の色を映した。
「……じゃあ、美羽ちゃん、でいいのかな」
「知るかよ、俺に聞くなよ」
天神さんと隣に居る人がコソコソと話し出した直後、二人を遮るような妙に優しい声が聞こえた。
「結野さん、って言うのね?」
「……あの、天音さーん?」
天音と言うらしい人が美羽に話しかけたのを見て、二人の顔が引き攣った。
でも、そんなのに構うことなく天音さんはにっこりと笑って。
「ここに居ると危ないの。だから今だけ、みんなと同じ場所に居て?」
天音さんの言葉に美羽が言い返す。
「冗談じゃない! 誇り高い吸血姫(ヴァンパイア)が、魔女の言いなりになんかなるものか!」
美羽の発言に、一同が顔を見合わせた。
122
:
ピーチ
:2013/06/02(日) 17:39:37 HOST:em114-51-132-215.pool.e-mobile.ne.jp
非日常的な出来事
天音の言葉に対する返答は、凄いものだった。
「………吸血鬼?」
「ヴァンパイア?」
思わず顔を見合わせて、何ともつかないような表情になる。
でも、それ以上に困った返答が。
「…ねぇ、あおり?」
「うん、なに?」
やたらとゆっくりした口調で、天音が困ったように苦笑した。
「私たち、いつから魔女になったの?」
「さぁ、分かんないや」
俺たちの言葉を聞いていたらしい、日永くんの呟きが聞こえた。
「でも、美羽じゃないけど魔女みたいだったよな」
「確かにねー」
傍に居た女の子と話しながら俺らのほうを見た日永くんが、聞こえていたと気付いて慌てて弁解しようとした。
「え、ええとこれはっ!」
「大丈夫だよ。……魔女じゃ、ないけどね」
「すいません……」
大丈夫だよと返しながら、困って天音と……美羽、ちゃんを交互に見る。
「…じゃあ、まず誤解から解かせてもらうわ。まず私たちは魔女じゃない」
苦笑気味に答える天音に、美羽ちゃんがえ、と返す。
「じ、じゃあ…」
「でも、近いとも言えるわね。魔女じゃないけど、異能者ってことに変わりはないから」
天音が言った、直後。
「うわっ!?」
突然上がった声に、俺たちが振り返る。
「え、ちょ、姫宮!?」
日永くんの視線の先には、さっき彼と話してた女の子。
ついでに、その隣に居た男の子にまで……。
「……え?」
なんで?
「おい柊一」
「うん、俺も思った」
俺が声をかけようとする前に、昇が怒鳴る。
「おい天音!」
昇が叫びながら鼬に飛びかかる。
呼ばれた天音までもが、目の前の光景に目を瞠った。
「…なんで?」
「俺たちも聞きたいなぁそれ」
「……あのすいません」
俺たちの会話に、日永くんが口を挟んだ。
思考と行動を中断して、俺が振り返る。
「なに?」
「さっきからなんでって言ってるけど、どうした……」
「あぁ」
苦笑気味に笑った俺の言葉に、日永くんが硬直した。
123
:
ピーチ
:2013/06/02(日) 18:28:44 HOST:em114-51-132-215.pool.e-mobile.ne.jp
非日常的な出来事
「――――――は?」
天神さんの言葉に、俺がしばらく言葉を失った。
―――あの鼬って、女の子とか女性しか狙わないんだよね……
……ちょっと待て落ち着け。
確か、美羽よりも柚木園よりも先に狙われたのは。
「…なんで姫宮!?」
本人いっつも豪語してくれてるんですけど! 自分男だって言い張ってるんですけど!
「いや、だからなんであの男の子が狙われるのかなーって思って…」
「………すいません天神さん」
「うん、何かな?」
小さく苦笑した天神さんに、俺が同じく笑いながら言った。
「―――姫宮、あの最初に狙われた女、が、……男です」
で、あの男が女だと言ったら、さすがに天神さんが固まった。
「…つまり、」
言いかけた天神さんが、言いかけた言葉を呑み込んで天音さんに向かって叫ぶ。
「天音、色々と不味いかも」
天神さんと一緒に居た人とあおりと呼ばれていた人は何かしらかやっている。
「なにが?」
「……あの妖の、矜持(きょうじ)が」
「はぁ?」
訝しげに問い返す天音さんに、天神さんが苦笑して。
「…あの女の子、男の子なんだって」
「――――――は?」
うん、やっぱ俺と同じ反応ですよね。
そんな彼女に、天神さんが分かりやすく(俺が言った通りだけど)解説。
それを聞いた天音さんが、困ったように眉根を寄せた。
「……ねぇ」
「ん?」
天音さんの言葉に天神さんが返して、それを受けた彼女が吸い込まれそうなほどに深い漆黒の瞳を眇めた。
「なら、あの鼬が気付かないわけが…」
「だよね、いくら男装してても女装してても、妖だから関係ないはずなのに」
「………………」
妖とやらさえも騙すか、姫宮。
「とにかく……」
終わらせないとね。
妖艶な笑みを浮かべた彼女が、漆黒の髪を翻した。
124
:
心愛
:2013/06/03(月) 19:44:54 HOST:proxyag061.docomo.ne.jp
>>ピーチ
…………やべぇ、ピーチ天才だ。知ってたけど。
安定の美羽w
さすがノンストップ中二病ガール美羽さん、盛大に勘違いしたまま吸血姫モード続行だよ! そりゃ皆さんも反応に困るよ!
そして夕紀と苺花!
妖も騙す夕紀マジはんぱねぇ!
もう原作者だってこと忘れて爆笑だよどうしてくれるww
125
:
ピーチ
:2013/06/04(火) 03:36:17 HOST:em114-51-5-253.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>
やべぇどうしようまさかここまでの駄文になるとは……
美羽ちゃんの吸血姫モードの入りはあれでよろしかったですかね←
いやだって夕紀ちゃんって言ったら見た目も中身も女の子っぽいんでしょー!?
苺花ちゃんは純粋な女の子だから!
爆笑してくれたらよかったよこんな駄文だけど!
126
:
ピーチ
:2013/06/04(火) 04:12:09 HOST:em114-51-5-253.pool.e-mobile.ne.jp
非日常的な出来事
一瞬。
本当に一瞬で、何もかもが終わった。
……ような、気がする。
「あおり、昇」
天音さんが二人の名前を呼んで、二人が振り向く。天音さんが苦笑気味に笑った。
「お疲れー。昇、天音。天神さんもお疲れ様です」
いちいち律儀に言いかえてるところとか凄いと思うけど……っていやそうじゃなくて!
そんな彼女に、天神さんが言った。
「ある意味、あおりちゃんが今回の一番の功労者なんじゃないかな?」
「あたしは場所を視てただけですよ?」
「……あの天音が居た状況で、よくやったよお前は」
昇と呼ばれていた人に褒められた(?)彼女が苦笑を返す。
そんな会話を余所に、天音さんはただ一人姫宮たちの傍まで行って。
「大丈夫? 怪我してない?」
さっき集めてきた女子と美羽に柚木園、それから姫宮にまで聞く。
そして、やがて苦笑しながら言った。
「……どうにも、妖でさえ間違うような子が居たみたいね」
「は?」
もちろん姫宮を含めた全員の目を丸くなる。
「姫宮さん、って言ったかしら?」
「え? あ、はい」
……何だろう、何か彼女の視線が異常に優しい気がする。
「貴女、女の子よね?」
「僕は男ですよっ!?」
彼女の言葉に、姫宮が叫んだ。
「…一つ、言わせてくれる?」
そう前置きしながら、天音さんは姫宮に笑いかけて。
「―――あの妖ね、女の子しか狙わないのよ」
「僕は男だよッ!?」
天音さんの言葉に、姫宮の大声が重なった。
127
:
たっくん
:2013/06/04(火) 12:18:42 HOST:zaq31fa5905.zaq.ne.jp
ピーチさんこんにちは
早速本題に入らせてもらいます。
昔(1992年頃)の話なのですが・・・
かつて『誰かが彼女を愛している』というドラマがありました。
ご存じの方おられますでしょうか?かなり古いので聞いた事すらないという方もおられるでしょう。
ちなみにオープニングは1992年(平成4年)発売のヒット曲
『世界中の誰よりきっと』です。ボーカルは中山美穂さん&WANDS
ピーチさんと他2名を使って
そのドラマを再現しようと思います。
出演は、ピーチ&坂田利夫&アサハラしょうこ被告
実刑になって刑務所送りになったあの方にも出演してもらおうと思います。
アホのサカタとアサハラしょうこは親子という設定。
息子と父親両方共、1人の女性に惚れてしまいます。
本来、中山美穂さんが主役なのですが
今回は私のオリジナルなので当サイトのピーチさんに出演してもらいます。代役です。
ちなみにオープニングは1992年(平成4年)ヒット曲
『世界中の誰よりきっと』です。
ピーチさんは
【サカタ&アサハラ被告がピーチさんを愛してる】
オープニング
まぶしいサカタの〜♪
光に染まる頭が♪隣にいるアサハラの横顔そっと包んでた♪
また巡り会えたのはきっと偶然じゃないよ
サカタの親父を待っていた〜♪
世界中の誰よりきっと暑い夢見たピーチ♪
目覚めて初めて気づくアサハラへの想いに♪
世界中の誰よりきっと♪
胸に響くピーチの鼓動
ずっと抱きしめていたい季節を越えていつでも♪
128
:
たっくん
:2013/06/04(火) 12:24:27 HOST:zaq31fa5905.zaq.ne.jp
サカタ父親
『親父・・親父もアイツの事が好きなんだろ?』
アサハラ親父
『ああ。まあな。』
ピーチ
『私はいったいどうしたら・・?』
ピーチさんが付き合えるのは
アサハラしょうこ被告か坂田利夫(アホのサカタ)のどちらかである
129
:
たっくん
:2013/06/04(火) 12:29:29 HOST:zaq31fa5905.zaq.ne.jp
刑務所から脱走した息子アサハラ被告は
ピーチを求め旅立つのであった
130
:
たっくん
:2013/06/04(火) 12:40:02 HOST:zaq31fa5905.zaq.ne.jp
後に彼女はアホのピーチという偉大な称号を獲た
かつては有能だった彼女も今ではすっかり無能と化したのである
すっかり変わり果てたピーチさんを目の当たりにした
坂田がは思わず
坂田
『ピーチはん!あんたもワシらの仲間でっせ。
その証拠に・・あんたも今ではすっかりアホになっとる』
するとピーチさんは
ピーチ
『何を根拠に貴方はそんな事を・・・?』
確かに根拠はない
ピーチさんが彼らのグルであったという証拠が存在しない限り
彼女がアホであるという証明にはならないのである
坂田の発言は所詮、空論に過ぎなかった
ピーチさんがアホであるという事を証明する為には
131
:
心愛
:2013/06/06(木) 19:58:21 HOST:proxyag074.docomo.ne.jp
>>ピーチ
あおりちゃん、皆さん、お疲れ様でした!
……夕紀……w
ピーチってば何もかもが完璧すぎるよ! ここあの代わりに本編の続きも書いてほしいくらい!(こら
132
:
ピーチ
:2013/06/07(金) 03:37:56 HOST:em114-51-132-176.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>
お疲れはヒナさんたちだと思うけどなー!
夕紀ちゃんごめんねー! でもやっぱり可愛いんだもん!
こーこーあーさーん! あたしなんかが神文の続き書いたら即刻地獄見るって! 絶対後悔するって!
あ、そろそろ本格的に勉強やんないとまずいから多分いきなりやっほー! って来るのは来年になるかと思います←
133
:
心愛
:2013/06/07(金) 19:15:46 HOST:proxyag083.docomo.ne.jp
>>ピーチ
え、え、ええ!?
待って待って、今年もう来れなくなっちゃうの!?
ここあ、夏まで頑張るつもりだったけどピーチがいないなら書き続けられる気がしない…(;_;)
134
:
ピーチ
:2013/06/09(日) 08:25:09 HOST:em49-252-253-153.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>
いや、来れるのが少なくなるだけであって来れなくなるわけじゃないの!
だからちょこちょこ顔出すから!
あたしも夏までは頑張るつもりだよ!
135
:
心愛
:2013/06/09(日) 19:20:08 HOST:proxy10054.docomo.ne.jp
>>ピーチ
よよよよかったぁ…!
コラボの続きも読めなくなっちゃうのかとここあは危うくマジ泣きしかけたぞ(;_;)
うん、やっぱり夏が境目かもね←
136
:
ピーチ
:2013/06/10(月) 02:34:40 HOST:em1-114-98-115.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>
あたしもよかったよー!
ち、ちょっと待ってここにゃん! こ、こんな駄文を待っててくれたの!?
夏が最後だよね…←
137
:
【下平】
:2013/06/10(月) 07:54:33 HOST:ntfkok293007.fkok.nt.ftth4.ppp.infoweb.ne.jp
【ピーチちゃんのピーチって丸みがあるね、私(shitawa)の好み。】
138
:
心愛
:2013/06/13(木) 19:50:16 HOST:proxyag029.docomo.ne.jp
>>ピーチ
そりゃあわくわくして待ってるに決まってるじゃないか!
なかなか来れなくても毎回超楽しみにしてるよ!
夏が勉強も小説も山場になりそうだなぁ←
邪気眼少女は春じゃなく、冬をクライマックスに縮めれば結構すぐ終わるし、ソラも最終決戦だし…
あーでも番外編とかあった!
がんばらないと…(;゜ロ゜)
139
:
ピーチ
:2013/06/14(金) 03:12:25 HOST:em1-114-74-91.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>
こんな駄文をそこまで褒めるっ?
あ、分かるかも←
たぶんあたしは来年に持ち越すことになるかもなぁって思ったり(こら
140
:
心愛
:2013/06/16(日) 20:22:53 HOST:proxyag080.docomo.ne.jp
>>ピーチ
ピーチの神文章のためならここあ、足りない語彙を駆使して大絶賛しちゃうよ!
そっかー…
ここあは来年は、大学受かればだけど引っ越しとか準備とかで忙しくなっちゃって、多分無理だと思うのよね…(TOT)
意地でも夏までに終わらせる! けじめつける!
141
:
ピーチ
:2013/06/17(月) 02:18:27 HOST:em49-252-123-0.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>
え、え、えぇぇぇ!? てことは来年来られなくなるの!?
やだよそんなのー……
でもそれなら仕方ないよね…だったら応援するよ! お互い頑張ろうね!
142
:
たっくん
:2013/06/18(火) 10:18:01 HOST:zaq31fa4b08.zaq.ne.jp
ちなみに貴方達をノックアウトするのは
アッコちゃんという女性です。
アッコさんという方は私の味方です。
貴方達は敵です。
以上が当スレの設定
貴方達に賭けるか
アッコさんに賭けるか・・
二つに一つです。
さあどうします?
私はアッコさんに賭けます。
143
:
たっくん
:2013/06/18(火) 10:19:55 HOST:zaq31fa4b08.zaq.ne.jp
ピーチのクソスレか・・
144
:
ピーチ
:2013/06/22(土) 09:40:32 HOST:em114-51-154-201.pool.e-mobile.ne.jp
非日常的な出来事
「……とりあえず」
頭痛でも覚えたのか、しばらく頭を押さえていた天音さんが小さく笑う。
「私たちの仕事は終わったから、後は」
そう言った天音さんに苦笑を返した三人が、そのままうんと頷いた。
「俺たちは俺たちにできることしかやらないからな」
「………今回みたいな場合もあるってこと、よく覚えておくよ」
天神さん今サラッと酷いこと言った気もするけど気のせいだ、気のせい。
天神さんの言葉の意味を察した柚木園たちが同情とも何とも取れない笑みを姫宮に向ける。
……うん、まぁ俺らも最初男だなんて思わなかったからね。
幸か不幸かその言葉の意味に気付いていない姫宮が、それでもまだ不満そうにしていて。
「…ところで」
ふっと思い当ったように、天音さんが呟いた。
「これ、生徒の目の前でやってよかったの?」
「―――あ」
三人の声が重なる。
…え、どういうことですかそれ?
「……できるだけ内密に、って言われたよねぇ…」
苦笑気味に言った天神さんに、天音さんが答えた。
「ま、しょうがないわよ。過ぎたことは忘れないと」
また随分と思い切った開き直りで!?
「だーよねぇ…」
「まぁ、あの校長先生なら理解ありそうですし、何とかなるんじゃないですか?」
「何とかなる、じゃなくて何とかしないとな」
な、何だろーなこれー?
さっきとは打って変わってどこか物騒な会話になってますが!?
145
:
ピーチ
:2013/06/23(日) 10:04:39 HOST:em114-51-18-22.pool.e-mobile.ne.jp
非日常的な出来事
「すみません」
校長室に戻って、まず最初に天音がそう言った。
「は………? あ、あの、どういう意味で…?」
当然、校長先生は意味が分からなくて混乱するわけで。
事情を説明したら、さすがに彼が慌てたように聞いてきた。
「せ、生徒に影響は出ませんか!? 怨霊とかは……」
「ご安心ください。その心配はありませんので」
天音が落ち着かせるように言って、飛湘が笑って頷く。
それを確認して、校長先生が安心したように息を吐いた。
「では、私たちはこれで」
仕事は終わったわけだから、もうここに留まる必要はない。
「あ、ありがとうございました」
「いえ。また何かあったら、どうぞ呼んでください」
天音が小さく笑みを浮かべて軽い会釈を返し、俺たちはそのまま学校を出た。
「日永くんたちには、悪いことしちゃったかもね」
「仕方ないでしょう? 彼らは運が悪かっただけよ」
……運が悪いだけで済む問題とも思えないけどなぁ…。
「ま、何(いず)れ遭うこともあるでしょうね。…また何か、あればだけど」
天音の言葉に、俺たちが小さく笑った。
146
:
心愛
:2013/06/24(月) 16:14:15 HOST:proxyag110.docomo.ne.jp
>>ピーチ
くっ…そんなこと言われたらここあの決心が揺らぐじゃないかぁーっ!
一応今やってるのが終わったらバシッとやめるつもりだけど…(=_=;)
た、たまーに読みには来る、かも! かも!
天音ちゃんたち、またお会いしましょう!
ただ、そのときには絶対何かしら怨霊騒ぎが起こる予感だね!
147
:
ピーチ
:2013/06/25(火) 06:50:01 HOST:em114-51-24-71.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>
読みに来て! 駄文だけど読みに来て!
天音さんたちが来る=何らかの事件発生←
148
:
心愛
:2013/07/02(火) 15:57:04 HOST:proxyag058.docomo.ne.jp
>>ピーチ
できるだけ来るよ! 神文を読まないなんて人生の損失だからね!
ただ今の状況を考えると……うん、絶対とはいえないけどできるだけ来たいとは思ってる!
天音ちゃん事たち登場にトラブルはつきものだね(・∀・)
149
:
たっくん
:2013/07/03(水) 11:48:51 HOST:zaq31fa4c60.zaq.ne.jp
>>1
の水筒および弁当箱に
ジャイアントババ&猪木のウンコを投入し
シェイクして小一時間寝かせます。
後にピーチさんは
そのドリンクを・・・
これ以上は言えません。
150
:
たっくん
:2013/07/03(水) 11:49:38 HOST:zaq31fa4c60.zaq.ne.jp
ピーチさん
水筒お持ちですか?
もし持ってたらこの話は成立します。
151
:
ピーチ
:2013/07/05(金) 03:14:42 HOST:em1-114-73-103.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>
いやちょっと待とうよ! こんな駄文読んでくれるのはありがたいけどあくまで駄文だよ!?
でもよかった! 一人でもこんな神文を駄文貶めた小説を読んでくれてる人が居るだけで安心する!←
天音たちは起こす気なんかないんだけどね、トラブル……((
152
:
心愛
:2013/07/09(火) 17:34:32 HOST:proxyag085.docomo.ne.jp
>>ピーチ
地を這うかの如き駄文をあたかも神の綴りし文章のように昇華させたのはピーチでしょうに(・∀・)
ここあもピーチが読んでくれてる! って思うと安心するし頑張れるよ!
天音ちゃん一行の行くところに事件ありw
153
:
ピーチ
:2013/07/10(水) 04:47:14 HOST:em114-51-2-136.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>
駄目だよここにゃん! あたしにお世辞ばっか言ってると調子のるよ!?←
誰か一人でも読んでくれてたら安心するよね!
…こう考えると、天音たちってある意味疫病神だね……((いまさら
154
:
心愛
:2013/07/10(水) 22:03:44 HOST:proxyag033.docomo.ne.jp
>>ピーチ
乗っちゃえ乗っちゃえ! ピーチはもっと自信を持つべきだ!
いえむしろ守護神です(`・ω・´)
155
:
ピーチ
:2013/07/11(木) 03:25:33 HOST:114.51.3.85
ここにゃん>>
冗談で言ったら本気にされたっ!?←
守護神か、それはよかったw
……ちょっと待って天音たち原因で危ない目遭うことの方が多くね?((
156
:
心愛
:2013/07/12(金) 22:27:49 HOST:proxyag043.docomo.ne.jp
>>ピーチ
大真面目ですが何か(キリッ
大丈夫! 誰がなんと言おうと天音ちゃんは女神さ!
守護神守護神w
157
:
ピーチ
:2013/07/13(土) 09:50:41 HOST:em114-51-137-187.pool.e-mobile.ne.jp
ここにゃん>>
ここにゃん今すぐ目薬! それからすぐ眼科行かないと!
ここにゃんの神文読んで大真面目になるのは分かるけど!
そして何か天音が神格化してる!?
守護神になれたらいいけどね! ……厄介ごとばっかり持ち込む←
158
:
たっくん
:2013/07/26(金) 10:49:57 HOST:zaq31fa590d.zaq.ne.jp
ピーチさん
一度病院で観てもらったらどうですか?
1人で行くのが不安なら私がついてってあげますから
ね
無能ピーチは今日もゆく・・か
いや独り言ですよ
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